[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。
●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●
449
:
1/6
:2012/03/31(土) 19:52:07 ID:???
・風邪を引いて休んだツンデレの家に男が見舞いに来たら その2
『な……な……』
思っていた言葉がなかなか出なくて、口を開いたまま喘ぐように動かす。取り乱しか
けた心をグッと抑え、深く息を吸い込んだ。一度視線を落とし、何も考えないように気
持ちを全部シャットダウンする。落ち着いたのを確認し、私は顔を上げて彼を見た。
『何で……別府君がウチに来たのよ。友紀は?』
冷静な声が出せた事に、私は内心ホッとする。本当に、こんな所で取り乱したりした
ら、私の学校でのイメージは台無しだ。
「ああ。何か今日はどうしても外せない用事があるから代わりに頼むって、これ押し付
けられた」
片手に持った手提げ袋を持ち上げて示す。私は、呆れた気分でため息を漏らした。
『友紀ってば……用事があって来れないのは仕方ないけど、何でわざわざ別府君なんか
に託すのかしら。意味が分からないわよ』
「うーん…… やっぱり迷惑だったか? いや、俺も言ったんだけどよ。俺なんかが委
員長の家に行っていいのかって。だけどアイツ、全然オッケーだし、そんな事気にする
必要ないって言うからさ」
私の脳裏に、友紀のちょっと含んだような笑顔が浮かび上がる。全く、おせっかい焼
きも程ほどにして欲しいものだ。
『迷惑といえば迷惑だけど、別に貴方のせいじゃないから。気にしないでいいわ』
正直な所、いきなり家に来られたくなかったのは事実だ。こういうのは、もうちょっ
とこう、親しくなってからというか、本当を言うと、順序だったお付き合いをして、デー
トとかもするようになってから、初めて招待をするものだと思っていたのに。こんな風
にいきなり来られると、心の準備だって出来てないのに。
「いやー…… 気にするなって言われてもさ。強く断われなかったってのは事実なわけ
だし……」
困ったような顔をする彼を前に、私は玄関先に正座して手を前に出して促す。
『もういいから、そこに座って、渡すもの渡してくれる? いろいろ説明、あるんでしょ?』
「あ、ああ」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板