[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。
●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●
452
:
4/6
:2012/03/31(土) 19:53:11 ID:???
「いやその……静野さんには、その、いつも迷惑ばかり掛けているのでこのくらいは……
それじゃあ俺、そろそろ」
『別府君って言ったわよね? ちょっと、時間ある?』
また母がとんでもない事を言いかけている予感がして、私はハッと母を見た。それか
ら慌てて余計な返事をしないように別府君に視線を向けようとしたが、既に遅かった。
「えっと、別に特に用事とかはないですけど」
『あら、そうなの。ちょうど良かったわ』
両手を合わせ、首を軽く傾げてニッコリと微笑む母に、私は酷く悪い予感がしたが、
もはやそれを止める術を持ち合わせてはおらず、進んでいく事態を見守るしかなかった。
『今、ちょうどお茶を淹れたところなのよ。もし良かったら、別府君も少し上がって休
んでいかない? 外も寒いでしょうし、少し体を暖めていけば?』
『ちょ、ちょっと!!』
ここでようやく私は口を挟む事が出来た。とはいえ、慌てて出した声はみっともなく
も上ずってしまい、私は慌てて口を押さえる。二人の視線が私に集まった事に気付き、
小さく咳払いして、私は母に小声で抗議した。
『母さん、何考えてるのよ。私、インフルエンザで休んでいるのよ? 知り合いなんて
家に上げられるわけ無いでしょう?』
『あら? 大丈夫よ。先生だって念のためにあと一日様子を見なさいと言われただけで、
もうほとんど完治しているじゃない。さっき、自分で言っていたでしょう?』
一瞬、私は反論の言葉を失う。さっき自分で言った事が、こんな所で返って来るとは
思わなかった。とはいえ、別府君を家に上げてしまえば、ボロを出さない自信はないし、
大体こんな格好で男の子をお持て成しする訳にも行かない。
『それは、あくまで家族に対しての話よ。別府君は家に帰るんだし、外にまで菌を撒き
散らす訳には行かないわ』
我ながら、この言い訳なら母も言い返せるわけないと自負する。しかし、母はあっさ
りと反論して来た。
『何言ってるの。もし、それでうつる様なら、もうとっくにうつっててもおかしくない
わよ。これだけ玄関先で話ししているんだから。大体、私がダメだと思ったら、貴女が
出る前に止めるし、そもそもこんな風に起き出している事を許すわけ無いでしょう?』
『で、でもだからって……』
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板