NECは2016年10月3日、「CEATEC JAPAN 2016」(2016年10月4〜7日/幕張メッセ)のメディア向け先行公開で、耳穴の形状を音で識別する生体認証技術を展示した。
同技術で使用するのは、市販品のイヤフォンにスピーカーとマイク、モーションセンサーを追加したもの。特徴量の抽出には、同社のバイオメトリクス認証技術がベースとなっている。イヤフォンの音を流したときの耳穴からの反響音をマイクから収集することで、耳の形状で決まる音響特性を1秒以内で認識できるのだ。
同社のリリースによると、外耳道を通って鼓膜で反射して返ってくる信号成分と、鼓膜を通過した後、中耳と内耳で反射し、返ってくる信号成分が重要という。この2種類の信号成分に対応する特徴量を抽出。同特徴量により、少ない計算量で生体認証が可能になり、外的環境の影響も排除できるため、99%以上の認証精度を実現したとしている。
外来種カミツキガメの野生化とその対策に関する研究
〜ラジオテレメトリー法による生息地利用と野外繁殖調査〜
The study of exotic turtle Cherydra serpentina escaped in the wild:
Reserch for habitat use and reproductions by radio telemetry methods and field observation
1) 東京大学大学院農学生命科学研究科 (Graduate School of Agriculture and Life Sciences, The University of Tokyo)
2) 銚子市立第一中学校 (Choshi 1st Junior High School)
3) 東邦大学理学部生物学教室 (School of Biology, Toho University)
論文は、米科学誌カレント・バイオロジー(Current Biology)に掲載された。共同執筆者の英ケンブリッジ大学(University of Cambridge)のパオロ・ボンベーリ(Paolo Bombelli)教授は、「今回の発見は、ごみ処理場や海洋に蓄積しているポリエチレン製のプラスチックごみ除去に寄与する重要な手段となる可能性がある」としている。
論文の主執筆者であるスペインの研究施設「Institute of Biomedicine and Biotechnology of Cantabria」の生物学者、フェデリカ・ベルトッチーニ(Federica Bertocchini)氏が、幼虫が湧いてしまったハチの巣をプラスチック袋に入れておいたところ、多くが穴を開けて外に這い出しているのに気づき、これが研究のきっかけとなった。