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生物学

398研究する名無しさん:2017/04/26(水) 15:24:21
海洋堆積物に保存された10万年前の生物のDNA解読に成功―東京大学大学院理学系研究科・理学部

・海底堆積物には過去の生物の死骸が化石となり保存されるが、DNAが保存されているかは不明であった。
・環境中のDNAを極微量で解析する独自に開発した技術を駆使して、2.9〜10万年前の海底堆積物中に堆積当時に生息した生物のDNAが保存されていることを明らかにした。
・DNA配列から復元された生物は、過去の温暖・寒冷といった気候の違いを反映して種類が異なるため、急激な環境変動への生態系の応答を知るツールになると期待される。

海底堆積物には、過去に生息した生物の死骸が化石として保存されている。そのため、過去の生態系や環境を復元するための重要な記録として利用されている。しかし、化石として残らない生物が圧倒的に多く、かつ化石だけでは種の同定に至らない場合が多いため、生態系の復元が困難である場合が多かった。一方、現生の生物はDNAを用いることで、迅速に種の同定が可能になっており、DNA解析の古い時代の生態系への適用が期待されていた。

発表概要

東京大学大学院理学系研究科の幸塚麻里子特任研究員らは、京都大学や神戸大学との共同研究によって、海底堆積物中に過去の生物のDNAが保存されているかどうかの調査および解析を行った。その結果、2.9〜10万年前に生息した海洋プランクトンや海藻、陸上植物に由来するDNAが保存されていることが明らかになった。保存されていたDNAの配列の解析により、過去の寒冷期と温暖期に対応して、DNAが保存された生物種が異なることを利用して、過去の気候を復元できることが判明した。

今回の発見は、海底堆積物に過去の生物のDNAが普遍的に保存されている可能性を示す成果である。過去の急激な地球温暖化の際に、海洋生態系がどのように応答したかを復元することにより、現在進行する温暖化の影響を予測する上で重要な科学データを提供できると期待される。

ttp://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2017/5343/


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