したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

インド・天竺・中洋スレ

1とはずがたり:2014/05/26(月) 19:32:11
"中洋"は梅棹忠夫の「文明の生態史観」より。
インド亜大陸とその周辺のスレ。

国際政治・世界事情の印度関連レス
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/?q=%A5%A4%A5%F3%A5%C9

521チバQ:2019/07/31(水) 18:33:59
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190730-00000000-maiall-asia
<神と喧噪の南アジアから>インド社会の行方(下)衰退する国民会議派 分岐点に立つ名門政党
7/30(火) 12:25配信 毎日新聞
<神と喧噪の南アジアから>インド社会の行方(下)衰退する国民会議派 分岐点に立つ名門政党
国民会議派の本部=ニューデリーで2019年7月20日、松井聡撮影
 かつてマハトマ・ガンジーや初代首相ネールが所属し、英国からの独立運動で中心的役割を担った国民会議派の没落が顕著だ。2014年の前回総選挙に続いて、4〜5月に行われた総選挙でもモディ首相のインド人民党(BJP)に大敗した。ネールのひ孫のラフル・カンジー総裁(7月に引責辞任)も地盤の選挙区で敗れるなど党勢の衰退は鮮明になっている。独立以降長年インドを統治してきたインド随一の名門政党はどこに向かうのか。

 ◇見失ったイデオロギー

 「党としてのイデオロギーがなく、何がしたいのかが全く見えない。私が知る限り、彼ら自身もどこに向かえば良いのか分かっていない。迷路に迷い込んでしまっている」。会議派の依頼で10年以上投票者の傾向などを分析してきたデリー大のスダンシュ・クマール助教はこう指摘する。

 他のインド人専門家に会議派の低迷の理由を尋ねてもたいてい同様の答えが返ってくる。BJPはヒンズー至上主義団体が母体のヒンズー至上主義政党で、良いか悪いかは別として、極めてわかりやすいイデオロギーを持つ。マニフェストの中にも「ヒンズー教寺院の建設」など宗教色を帯びる政策がある。

 一方、会議派はネール以来の伝統の「世俗主義」を掲げてきた。BJPの支持層はヒンズー教徒が大半なのに対して、会議派は人口の14%程度と少数派のイスラム教徒や約2%のキリスト教徒の支持者も多い。だが今回の選挙でラフル氏はヒンズー教の寺院巡りを繰り返すなど、「ソフトなヒンズー至上主義」とも言える路線を取った。BJPからヒンズー教徒の票を奪い返すための戦略だったが、印シンクタンク・政策研究センターのラフル・バルマ研究員は「縮小版のヒンズー至上主義を訴えたところで、ヒンズー至上主義に魅力を感じる有権者は『本家』のBJPに流れる。経済や福祉の面でもBJPより魅力的な政策を打ち出せず、党としての力量がBJPより圧倒的に低いことを露呈した」と厳しい。

 ◇ヒンズー至上主義の拡大を招いたとの指摘も

 会議派の歴史に触れておきたい。1885年に結成され、1947年のインド独立以降は長年にわたって政権を担ってきた。かつては1党優位体制が「コングレス(会議派)・システム」とも呼ばれた。ネール、娘のインディラ・ガンジー、孫のラジブ・ガンジーといった3人の首相を輩出した「ネール・ガンジー家」が長らく党をけん引した。

 ネールの時代は選挙の投票率も高くなく、国民の政治への関心も低かったと言われる。だがインディラ氏がリーダーとなった1960年代になると、退潮が目立ち始めた。党内対立が表面化したほか、インディラ氏の強権的手法も反発を呼んだ。77年には反会議派でまとまった野党に敗れ、初めて政権を失った。その後、野党の分裂などで政権を奪還することはあったが、もはやかつてのような1党優位時代は終わっていた。80年代になると、低位カーストなどそれぞれの社会集団を基盤とする政党が台頭する「アイデンティティー政治」の時代に入り、多党乱立状態に。会議派の支持基盤は割れるようになり、弱体化が進んだ。

 会議派はこうした衰退が進む状況の中、80年代後半から多数派のヒンズー教徒寄りの政策を取るようになった。これがヒンズー至上主義を勢いづかせることになり、結果的にBJPの台頭につながった。バルマ氏は「会議派は安易に宗教を政治基盤強化に利用したため、ヒンズー至上主義の台頭やBJPの拡大を招いた。実際は『世俗主義』の政党と言えるか怪しい」と話す。BJPは80年代後半から急速に党勢を拡大し、96年には短命に終わったが、政権交代を実現させた。会議派は14年の前回総選挙で160議席以上減らして44議席となり、挽回を期した今回も52議席にとどまった。

522チバQ:2019/07/31(水) 18:34:26
 ◇組織構造の欠陥

 党勢衰退の原因と指摘されるのは、イデオロギーの欠如とともに、組織構造の欠陥だ。BJPは、支持母体であるヒンズー至上主義団体・民族奉仕団(RSS)が「実動部隊」として支持拡大に奔走している。だが国民会議派にはそのような組織はない。クマール氏によると、かつては実動部隊も存在したが、現在はほとんど機能していないという。「会議派の構造的な衰退は60年代から始まっていた。ただ野党が弱かったから改革をしてこなかった。BJPが急速に力をつけたため、長年の問題が一気に露呈した」と見る。クマール氏は世代交代の必要性も指摘する。「働かない重鎮が多すぎる。政治の分野に限らず、『アタマ』が大きくて、『カラダ』が小さい組織は確実に機能不全になる」

 さらに会議派を議論する際に必ず出るのが「ネール・ガンジー家」の処遇だ。BJPは会議派を「家族の政党」と批判し、メディアでも「家族政党から脱却しない限り、党勢挽回は難しい」と指摘される。だが、印大手紙で長年会議派を担当してきた記者は「本当の欠陥は、ネール・ガンジー家ではなく、その他の『ロイヤルファミリー』だ」と指摘する。世襲を続けてきた「地方豪族」とでも言うべき政治家や党幹部が存在するのだという。「一番の問題は、彼らが『ロイヤルファミリー』を守るためだけに動き、党の利益を考えないことだ。優秀な人材が外部にいても世襲が重視されるため、彼らが立候補できない。そんな例は枚挙にいとまがない」と語る。

 今回の選挙結果を受けて、ラフル氏は辞任した。ネール・ガンジー家以外からの総裁の選出を望んでいるとも言われる。だが、クマール氏は「インドの政党には必ず『オーナー』がいる。BJPだってRSSが『オーナー』だ。インドの民主主義は『インド式民主主義』で、結局『オーナー』なしの政党は内紛や分裂を招くだけだ」と話し、ガンジー家以外の指導者では党がまとまらないと見る。実際にラフル氏の辞任に伴い党を離れる党幹部も出てきている。

 ◇イスラム教徒の支持離れの兆候も

 「もう国民会議派は要らない。自分たちの政党を持つべき時が来た」。まだ大きなうねりにはなっていないが、会議派を支持してきたイスラム教徒の間では40代以下を中心にこんな興味深い議論が起きている。

 ニューデリー南東部のヤムナー川沿いにあるオクラ地区。ここにはイスラム教徒が多く住む。屋外の喫茶店でイスラム教徒の男性たちが熱心に自らの政党を持つ重要性を議論しているのを耳にした。建設業のモハマドさん(40)は「ヒンズー至上主義が台頭したそもそもの原因は会議派で、彼らは決して世俗主義ではない。BJP政権よりはましだと思って投票してきたが、もはや彼らにこれ以上期待は持てない」と語る。内装業のラシッドさん(35)も「会議派は賞味期限切れ。地元の政治家に水道を整備するよう陳情に行っても賄賂を要求するだけで何もしない。イスラム教徒の若者が無実で拘束されるのを見ても何もしない。何でこんな連中の支持を続けなきゃいけないんだ」と不満を吐露した。

 インドにはイスラム教団体を支持母体とする地域政党はあるが、会議派やBJPのような全国政党はない。イスラム教徒は約1億8000万人と人口の約14%を占めるものの、各地に散らばっているため小選挙区制では議席を獲得しづらいうえ、印パの分離独立時に政治指導者がパキスタンに移住したことなどが理由として指摘される。長年政権を担ってきた会議派を支援することで、自分たちの声を国政に届けることもできた。

 だがここに来て、インド南部テランガナ州ハイデラバードを拠点とするイスラム教徒の地域政党「全インド統一ムスリム評議会」(AIMIM)が、全国政党への飛躍を狙うようになった。現在はテランガナ州と西部マハラシュトラ州の選挙区で下院に1議席ずつを持つ。党首はアサドゥッディーン・オワイシ氏。イスラム教徒の政党ではあるが、イスラム主義的な政策は掲げておらず、世俗主義の憲法の尊重や、カースト制で最下層のダリトなどの権利向上も訴える。オワイシ氏は演説がうまく、一部ではカリスマ的な人気も誇る。

 同党のデリー地区幹部のムハンマド・アレフ・サフィ氏(39)は「今は党勢拡大する好機。今年の総選挙ではウラマー(イスラム教の法学者)たちから、会議派の票を割らないためにテランガナ、マハラシュトラ、東部ビハールの3州以外では候補を擁立しないように言われた。だが会議派がこんな状況になってしまったので、ウラマーからも我々が全国進出すべきだとの声が出ている」と明かす。今年秋に予定されているマハラシュトラ州の地方選挙で大幅に擁立する候補を増やし、デリーなど他地域でも党勢を拡大していく考えだ。

523チバQ:2019/07/31(水) 18:34:47
 ◇改革を断行できるかが課題

 「ラフル氏が辞任したからといって、党のイデオロギーが定まらない限り、党勢を劇的に拡大するのは無理だろう。党勢が回復するとすれば、BJP政権が何か問題を起こすか、失業などの問題がより深刻化した時くらいしか考えられない」。バルマ氏はこう指摘する。

 一方、会議派は、現在置かれている厳しい状況を認めつつ、党勢挽回を誓う。報道担当のジェイビール・シェールギル氏(36)は「長い歴史の中で最も困難な時期の一つにいるのは間違いない。さまざまな批判に耳を傾けて改革を断行しなければならない。BJPに対抗できるのは我々しかいないという信念を持つことが大切だ」と自身に言い聞かせるように話した。改革を断行して再び政治の主流に戻るのか。あるいはこのまま衰退を続け少数政党になってしまうのか。会議派は重要な分岐点にいる。【松井聡】

524チバQ:2019/08/06(火) 11:51:46
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190805-00000073-jij-asia
インド側カシミールの自治権剥奪=パキスタン反発、治安悪化も
8/5(月) 16:09配信 時事通信
インド側カシミールの自治権剥奪=パキスタン反発、治安悪化も
5日、パキスタン側カシミールのムザファラバードでインド政府の決定に抗議する住民
 【ニューデリー時事】インドのコビンド大統領は5日、パキスタンと領有権を争うカシミール地方のインド側、ジャム・カシミール州の自治権を剥奪する大統領令に署名した。

 パキスタンの反発は必至で、核保有国同士の印パの緊張が高まる恐れがある。インド国内でも武力衝突やテロによる治安悪化が懸念される。

 モディ首相率いる与党インド人民党(BJP)はヒンズー至上主義を掲げており、全国で唯一イスラム教徒が多数派のジャム・カシミール州の自治権の剥奪を主張し続けてきた。大統領令は即時発効したが、剥奪を永続化するためには自治権を定めた憲法の改正が必要で、今後議会で審議される見通し。

 地元メディアによると、政府は5日朝の閣議で一連の方針を決定。シャー内相は上院の演説で「ジャム・カシミール州は連邦直轄地となる」と宣言し、パキスタンからの越境テロの脅威に対応するための措置だと説明した。

525名無しさん:2019/08/06(火) 12:58:27
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190805-00000569-san-asia
インド、ジャム・カシミール州の自治剥奪 住民反発、治安悪化も
8/5(月) 21:03配信 産経新聞
 【シンガポール支局】インド政府は5日、パキスタンと領有権を争うカシミール地方のインド支配地域、ジャム・カシミール州に自治権を与えている憲法370条を廃止した。パキスタンや多くの住民は強く反発。イスラム教徒が多数派を占める同州で、イスラム過激派によるテロの発生など治安の悪化が危ぶまれる。

 インドのシャー内相が、憲法370条を廃止すると表明し、コビンド大統領がこれを承認した。

 ロイター通信によると、政府は州外の住民による土地取得を禁止する規定を廃止。インド国民に同州への投資や居住の道を開くとしている。

 モディ首相の与党でヒンズー至上主義を掲げるインド人民党(BJP)はかねて、国民の統合のためとしてジャム・カシミール州からの自治権剥奪を目指していた。

 カシミール地方をめぐっては、印パ両国と中国が領有権を主張。3カ国がそれぞれ一部地域を実効支配し、対立してきた。特に印パは、1947年の独立後、3度の戦火を交え、うち2度はカシミール問題をめぐる争いだった。

 インドが実効支配するジャム・カシミール州では、イスラム過激派によるテロが頻発しており、インドはパキスタンがテロリストを支援していると非難している。

 今回の措置について、パキスタン外務省は「国際的な紛争の当事者として、わが国は違法な手段に対抗するあらゆる可能な選択肢を行使する」と表明した。

526チバQ:2019/08/09(金) 13:55:21
https://www.sankei.com/world/news/190809/wor1908090002-n1.html
印モディ政権、カシミール自治権剥奪の2つの理由
2019.8.9 00:57
 インドのモディ政権が、ジャム・カシミール州の自治権を剥奪した背景には、インドが抱える内外の2つの理由がある。

 第1は、アフガニスタン情勢への懸念だ。米国とアフガンのイスラム原理主義勢力タリバンの和平協議は詰めの段階にある。両者が合意すれば、米軍のアフガンからの撤収に道筋がつく。その場合、タリバンを背後で支えるパキスタン軍は、インドと領有権を争うカシミール地方に戦力を集中させることができる。

 カシミール地方で印パを隔てる実効支配線(停戦ライン)では、両国軍の間で小規模な衝突が頻発している。インド側では、イスラム過激組織によるテロ攻撃もたびたび発生しており、インドはパキスタンが背後にいると非難してきた。

 米タリバンの和平が達成されるのを前に、インドとしてはカシミール地方の実効支配を強化することが迫られていたといえる。

 もう一つは、停滞するインド経済への国民の不満を政府からそらすことだ。

 インドでは今年、大規模州マハラシュトラ州、首都近郊ハリヤナ州といった重要州で議会選が予定される。

 ヒンズー至上主義を掲げるモディ首相の与党、インド人民党(BJP)は自治権剥奪をマニフェストに挙げてきた。イスラム教徒が多数派のジャム・カシミール州をヒンズー教徒主導の連邦政府の完全統治下にすれば、ヒンズー教徒の支持が強まる。州議会選で勝利し、州議会議員による間接選挙で決まる上院での過半数確保を来年にも達成したいとの思惑があったといえる。

 ただ、パキスタンの反発は大きい。独立以来3度の戦火を交え、核武装する両国の緊張が地域に不安を与えることは確実だ。対印テロの激化も懸念される。

 カシミール地方の一部地域でインドと領有権を争い、パキスタンと蜜月にある中国も不満を募らせており、自治権剥奪が最近の中印関係改善の動きに水を差すことになりかねない。ジャイシャンカル印外相は11〜13日の訪中で、中国側に説明を求められそうだ。(元ニューデリー支局長 岩田智雄)

 ■カシミール問題 インド北部とパキスタン北東部にまたがるカシミール地方をめぐる領有権争い。中国も一部地域の領有権を主張している。1947年にインドとパキスタンが英国から分離独立した際、地域住民の大多数がイスラム教徒だったのに対し、ヒンズー教徒の藩王がインドへの帰属に合意したことから対立が生じた。3度にわたる印パ戦争の要因となり、72年に停戦ラインが引かれた。その後もにらみ合いが続き、89年以降イスラム過激派による分離独立運動が激化している。

527チバQ:2019/08/09(金) 17:40:19
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019080801102&g=int
カシミール「テロから解放」=インドのモディ首相、自治権剥奪を正当化
2019年08月09日01時02分

 【ニューデリー時事】インドのモディ首相は8日、テレビ演説し、パキスタンとの係争地である北部ジャム・カシミール州の自治権を剥奪し連邦直轄地とした決定について、「ジャム・カシミールをテロから解放する」ためだと強調した。カシミールの分離独立を目指し、パキスタンの支援を受けているとされる過激派の掃討に必要な措置だと正当化した。
 モディ氏は、5日の政府決定後初めて行った演説で、「インドは歴史的な決断をした」と自賛。自治権規定の撤廃により経済が活性化し、地元の若者は職を得られるようになると主張した。

https://mainichi.jp/articles/20190808/k00/00m/030/019000c
インド、カシミールで500人以上拘束 電話やインターネットも遮断
毎日新聞2019年8月8日 08時30分(最終更新 8月8日 10時45分)
 インド政府による北部ジャム・カシミール州の自治権剥奪に絡み、治安当局は8日までに、政治活動家ら500人以上を同州で拘束した。PTI通信が複数の当局者の話として伝えた。PTIなどによると、州内では治安部隊が増強され、電話やインターネットも遮断された。政府は州の独立を求めるイスラム過激派のテロを防ぐため、厳戒態勢を敷いている。

 カシミール地方の領有権をインドと争うパキスタンは7日、自治権剥奪の問題を国連安全保障理事会などで取り上げるよう求めると表明、両国は対立を深めている。米国務省報道官は7日、「両国の直接対話を支持する」とした。(共同)

528チバQ:2019/08/19(月) 18:21:49
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190818-00010002-jij-asia
【地球コラム】「ヒンズー至上主義」の暴走 排他の波、インドにも
8/18(日) 10:07配信時事通信
【地球コラム】「ヒンズー至上主義」の暴走 排他の波、インドにも
ワイヤーバリケードを設置して警備に当たるインド軍兵士と軍用車両=2019年8月12日、スリナガル
カシミールでイスラム住民の自治はく奪奪
 「マハトマ(偉大なる魂)」とたたえられたインド独立の父、ガンジーが、凶弾に倒れる間際まで訴え続けていたヒンズー、イスラム両教徒間の融和が今、崩れ去ろうとしている。
 ヒンズー至上主義のインド人民党(BJP)の単独政権を率いるナレンドラ・モディ首相(68)が、イスラム教徒が多い北部ジャム・カシミール州の自治権を強引にはく奪した。人口14億人近い多民族・多宗教国家インドで、その8割を占めるヒンズー教徒の立場ばかりを擁護する「ヒンズー・ナショナリズム」が暴走し始めた。

〔写真特集〕70年間飲まず食わず!? インド・ヨガ行者

 世界を見渡せば、トランプ米大統領が「米国第一」を唱えて少数派の人々を排撃している。欧州連合(EU)離脱を決めた英国をはじめ、欧州各国では移民排斥の風潮が広がっている。中国もイスラム教徒の少数派ウイグル族に対する弾圧を強めている。こうした不寛容な排他主義の波が、南アジアにまで押し寄せてきた。(時事通信社解説委員 杉山文彦)

【地球コラム】「ヒンズー至上主義」の暴走 排他の波、インドにも
自治権を剥奪したカシミール地方=2019年8月
パキスタン首相、「人種差別」と非難
 カシミール地方は世界の屋根、ヒマラヤ山脈の西方に位置する風光明媚(めいび)な山と渓谷の地だ。とりわけインド側にあるジャム・カシミール州の中心都市スリナガルは、古くから避暑地として知られ、夏には多くの観光客でにぎわう。

 ところが、このところ街中から人影がほとんど途絶え、商店街のシャッターは日中も降ろされたまま。有刺鉄線が張られた道路で検問が行われ、銃を手に警戒中の治安部隊が目を光らせている。

 この異様な光景をもたらしたのが、8月5日、インド政府が突如布告した自治権はく奪だった。6日には上下両院で、同州に特別な自治権を認めていた憲法370条の規定を削除し、二つの連邦直轄領に分割する法案が可決・成立した。

 これにより、1947年8月に英領インドからインドとパキスタンが分離独立した後も70年余にわたって住民が享受してきた自治は消滅した。

 カシミール地方は、住民の大半がイスラム教徒だが、分離独立の際、この地を治めるヒンズー教徒の藩王はインドへの編入を望んだため、インドとパキスタンの最大の火種として、3度にわたる印パ戦争の戦場になった。

 自治権が与えられた背景には、意に反するインド編入への住民の不満を和らげる狙いもあったとされる。しかし、モディ首相は8日の国民向け演説で、この自治権を利用してパキスタンが住民の反インド感情をあおってきたと非難し、それをはく奪すれば「ジャム・カシミールをテロや分離主義から解き放つことができる」と今回の措置を正当化した。

 だが現地では、抗議行動を防ぐために治安部隊が増強され、何百人もの政治家や活動家が身柄を拘束された。1週間以上も電話回線が遮断された。インターネットの接続も規制を受けた。このように一方的な弾圧で、本当にカシミールを安定させられるのか。パキスタンのイムラン・カーン首相は、インドの対応を「人種差別政治」「民族浄化」と強く非難した。

ガンジー暗殺犯も宗教過激派
 ガンジーやネール(初代首相)らが率いた独立運動の政党、国民会議派は、多民族・多宗教国家を守るために、インド憲法に信教の自由の保障と宗教による差別の禁止を盛り込み、政教分離のセキュラリズム(世俗主義)を国是に掲げた。一方でインドには、ヒンズー教を絶対的なものと考え、イスラム教徒など少数派を敵視する右翼的なヒンズー・ナショナリズムも早くから存在していた。

 独立達成から間もない1948年1月、ガンジーを暗殺したのは、このようなヒンズー至上主義団体の民族奉仕団(RSS)に所属していたとされる男だった。印パ分離独立後もイスラム教徒との対話のために奔走を続けるガンジーのことを憎悪していたという。

529チバQ:2019/10/16(水) 15:19:34
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019100701055&g=int
前大統領弟の出馬認める=スリランカ
2019年10月07日21時01分

7日、コロンボで、スリランカのラジャパクサ前大統領(左)と並んで、支持者に手を振る弟ゴタバヤ・ラジャパクサ氏(右)(AFP時事)
7日、コロンボで、スリランカのラジャパクサ前大統領(左)と並んで、支持者に手を振る弟ゴタバヤ・ラジャパクサ氏(右)(AFP時事)

 【コロンボAFP時事】スリランカ選管は7日、ラジャパクサ前大統領の弟ゴタバヤ・ラジャパクサ氏の大統領選出馬を認めた。投票日は11月16日で、最有力候補になるとみられている。
 ゴタバヤ氏の背後にはラジャパクサ一族が存在し、当選後は兄が首相となって復権するのは間違いないと観測される。兄は2005年から10年間、政権を維持した。シリセナ現大統領は6日、再選断念を表明した。

530チバQ:2019/11/12(火) 18:18:43
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191111-00000573-san-asia
スリランカ、中国に再傾斜も 大統領選へ親中派候補が支持拡大 
11/11(月) 20:22配信産経新聞
 【シンガポール=森浩】任期満了に伴うスリランカ大統領選が16日、投開票される。現職のシリセナ大統領が出馬を見送る中、親中派候補が支持を拡大しており、結果によっては中国への“再傾斜”が始まる可能性が取り沙汰される。シーレーン(海上交通路)の要衝の選挙だけに、結果はインド洋での中印の覇権争いに影響を与えそうだ。

 大統領選には35人が立候補しており、主な争点は日本人を含む260人以上が犠牲となった4月の連続テロ事件後の治安対策など。地元メディアによると、選挙戦はゴタバヤ・ラジャパクサ元国防次官(70)と、サジット・プレマダサ住宅建設・文化相(52)の事実上の一騎打ちの構図だ。

 ゴタバヤ氏の兄は、中国の投資を呼び込んで南部ハンバントタ港などの開発を推進したマヒンダ・ラジャパクサ前大統領だ。在任時は一族支配や腐敗が批判を浴びたが、兄弟ともに四半世紀以上にわたった内戦終結の立役者として根強い人気を持つ。ゴタバヤ氏はテロ対策の重要性を強調し、国民の多数派で多くが仏教徒のシンハラ人を中心に求心力を高める。

 プレマダサ氏は、内戦中に暗殺された第3代大統領の息子で、こちらも国民から支持を得る。公約で貧困層向けの住宅供給政策を打ち出し、少数派や農村部の票の掘り起こしを図る。プレマダサ氏の所属するスリランカ統一国民党(UNP)は老舗政党で、インドと関係が深い。

 前回2015年大統領選のシリセナ氏の勝利で、中国傾斜に一定の歯止めがかかった格好となったが、ゴタバヤ氏勝利なら再接近は確実視される。ロイター通信によると、ゴタバヤ陣営の関係者は、当選したならば中国と「関係を回復する」と明言した。

 インドにとってスリランカが中国に再度接近すれば、頭痛の種となることは間違いない。マヒンダ氏の大統領時代、中国海軍の潜水艦がスリランカの港に寄港するなどして、インドはいらだちを募らせた。外交筋は「今回の選挙戦で中印との距離感は争点とはなっていないが、結果が双方に与える影響は大きいだろう」と分析している。

531チバQ:2019/11/19(火) 10:31:39
https://digital.asahi.com/articles/ASMCJ5JN0MCJUHBI01V.html?pn=4
テロの傷、えぐった選挙戦 宗教間の分断進むスリランカ
有料記事

ネゴンボ=乗京真知 2019年11月19日07時45分

シェア
ツイート
list
ブックマーク
0
スクラップ
メール
印刷
写真・図版スリランカの最大都市コロンボの商店には、イスラム教徒の女性が顔を覆うブルカやニカブを禁止するポスターが貼られている=2019年11月15日、乗京真知撮影

写真・図版
写真・図版
写真・図版
写真・図版
写真・図版
 インド洋の島国スリランカで、4月に大規模爆破テロが起きてから約7カ月が過ぎた。16日に大統領選があったが、人々の不安と宗教間の溝は消えず、むしろ選挙戦を通じて深まっている。

スリランカ大統領選、親中派が勝利 前大統領の弟
 最大都市コロンボや西部ネゴンボなどでは4月、過激派組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓う組織が連続爆破テロ事件を起こし、日本人1人を含む250人以上が犠牲になった。

 「教会よりも病院に通う日が続いています」。115人が死亡したネゴンボの教会近くの主婦ニミ・チャトラーニさん(32)は、母メリーさん(69)の遺影を見つめながら語った。教会は修理されたが、ニミさんは精神が安定せず、安心して祈りを捧げられない。

ここから続き
 教会には血がこびりついたキリスト像や爆弾の破片がめり込んだ柱が残る。兵士6人が24時間態勢で警備し、身分証を提示しなければ中に入れない。マンジュラ・フェルナンド神父は「教会の修繕は進んでも、障害を負った住民や孤児の苦しみは続いている。教会が寄り添い、信者の寄付で支えていく」と語る。

 テロ後、イスラム教徒を排斥する動きが広がった。ネゴンボ近郊の町では5月、過激な仏教団体が数百軒のイスラム教徒の店や家を襲撃する事態に発展。住民が撮った動画には、暴徒数十人が火を放つ様子が写っていた。宗教施設(モスク)は修復費用が足りず、ガラスが割れたままだ。

 店が壊された飲食店主モハメド・インダスさん(52)は「一部の行為を理由にイスラム教徒全体を敵視しないでほしい」と訴える。融和の姿勢を示すため、襲撃後も地元の仏教寺院に食料や扇風機を寄付しているという。

 コロンボの商店街には、イスラム教徒の女性が顔を覆うブルカやニカブを禁止する貼り紙が掲示されている。爆破テロを受けて、テロ対策のために大統領が決めた時限措置だったが、措置が解除された後も貼り紙は消えない。ムスリムの相談を受けるヒジャーズ・ヒズブラ弁護士(39)は「不審が増幅されたことで、デマをうのみにしたムスリムの誤認逮捕や解雇が増えている」と警告する。

 選挙戦では、多数派の仏教徒の支持を得るため、イスラム教徒の排斥を呼びかける陣営もあった。国立ケラニア大学歴史学部の講師で仏教僧のガルカンデ・ダマナンダさん(50)は「分断をあおる言説がもたらす悲劇を、スリランカは長い内戦で経験したはずだ。分断を許すのか、手を取り合うのか、再び岐路に立っている」と指摘する。

 ダマナンダさんは、イスラムやヒンドゥー、キリスト教の指導者を集めた宗教間対話を呼びかけたり、融和を説く説法の動画チャンネルを開設したりしている。(ネゴンボ=乗京真知)

532チバQ:2019/11/19(火) 18:31:21
2807: チバQ :2019/11/18(月) 10:09:56
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191117-00000036-jij-asia
親中派ラジャパクサ氏が勝利 与党候補破る スリランカ大統領選
11/17(日) 14:45配信時事通信
親中派ラジャパクサ氏が勝利 与党候補破る スリランカ大統領選
スリランカの新大統領に選ばれたゴタバヤ・ラジャパクサ氏=13日、西部ホマガマ(AFP時事)
 【コロンボ時事】5年の任期満了に伴い16日に実施されたスリランカ大統領選で、選管は17日、親中派のラジャパクサ前大統領の実弟ゴタバヤ・ラジャパクサ元国防次官(70)が得票率52%超で勝利したと発表した。

 与党・統一国民党(UNP)などが推すサジット・プレマダサ住宅建設・文化相(52)を破った。

 ゴタバヤ氏は選管発表後、「国民に感謝する。国の治安を守ることを約束する」と表明した。プレマダサ氏は「国民の決定に敬意を表する。次期大統領のゴタバヤ氏を祝福する」と敗北を認めた。地元メディアによると、投票率は約80%だった。ゴタバヤ氏は18日に大統領に就任する。

 ゴタバヤ氏は、ラジャパクサ前大統領を首相に起用する方針。前大統領は在任中、2009年に終結した内戦中の人権侵害を批判する欧米諸国や隣国の地域大国インドと距離を置き、親中姿勢をあらわにした。ゴタバヤ氏は、マニフェスト(政権公約)にあえて「インドとの密接な関係」構築を盛り込んだが、外交筋の間で「対中傾斜が復活する可能性がある」と警戒する声が上がっている。

 政敵や批判的な記者を殺害、誘拐した疑いが持たれている前大統領時代の強権政治への逆戻りや、不正の横行も懸念されている。

 選挙の争点の一つは、日本人を含む250人以上が死亡した今年4月の同時テロの発生を受けた治安強化だった。ゴタバヤ氏は、当選すれば「国防を優先する」と明言。国防次官としての実績を誇示し、支持を広げた。

 プレマダサ氏は、担当大臣として貧困層への住宅供給を推進するなど、福祉面での手腕を強調。ラジャパクサ一族の票田となってきた農村部などで浸透を図ったが、与党連合内での候補擁立が遅れたことが響いた。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191118-00000022-jij-asia
テロへの不安が後押し 強権懸念上回る スリランカ大統領選
11/18(月) 7:11配信時事通信
 【コロンボ時事】スリランカ大統領選でゴタバヤ・ラジャパクサ元国防次官が勝利したのは、日本人を含む250人以上が犠牲となった今年4月の同時テロを受け、不安を解消する強い指導者を国民が求めたためだ。

 2015年の前回大統領選で落選した実兄のラジャパクサ前大統領を含め、一族につきまとう強権政治や不正への懸念を上回る格好となった。

 ゴタバヤ氏は、10月末に発表したマニフェスト(政権公約)の最初の項目に「国防」を据えた。選挙戦では、過激派組織「イスラム国」(IS)が4月のテロで犯行を主張したことを背景に、「どんなテロリズムも(国内で)存在を許さない」と力説した。

 また、「4月のテロが起きたのは、今の政府が国防に力を注がなかったためだ」と強調。貧困層への住宅供給など福祉面での実績があり、「ソフトな印象で浸透を図った」(外交筋)ライバルのプレマダサ住宅建設・文化相に対する攻撃材料としてテロを利用した。

 4月のテロでは、プレマダサ氏の票田となるはずの少数派キリスト教徒が標的となった。コロンボ近郊ネゴンボの教会で起きた爆発で負傷した男性は「政府が対策をしなかったからテロが起きた。今回はゴタバヤ氏に投票する」と怒りをあらわにしていた。

533チバQ:2019/11/19(火) 18:31:40

2808: チバQ :2019/11/18(月) 10:10:54
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191117-00000562-san-asia
スリランカ大統領選、親中派候補が勝利 中国再接近の公算
11/17(日) 22:11配信産経新聞
 【シンガポール=森浩】16日投開票のスリランカ大統領選で、同国選挙管理委員会は17日、ゴタバヤ・ラジャパクサ元国防次官の当選を発表した。ゴタバヤ氏は兄、マヒンダ・ラジャパクサ前大統領の親中国路線を継承する見通し。シーレーン(海上交通路)の要衝スリランカが親中に回帰すれば、アジア全体の安全保障にも影響を与えそうだ。

 選管によると、ゴタバヤ氏の得票率は52%で、当選に必要な過半数に達した。有力対抗馬のプレマダサ住宅建設・文化相は声明で敗北を認めた。

 内戦集結の立役者であるゴタバヤ氏は多数派シンハラ人からの支持が厚く、選挙戦では4月の大規模テロを防げなかったシリセナ現政権を「弱腰」と批判。強い指導者像を前面に打ち出して票を伸ばした。

 マヒンダ氏は大統領在任中、中国の融資で南部ハンバントタに港や国際空港の建設を推進。金利の返済に窮したシリセナ政権は、ハンバントタ港の運営権を中国系企業に貸与した。中国による「債務のわな」の代表例とされる。

 ゴタバヤ氏陣営は中国との関係強化を明言しており、インド洋で中国と覇権を争うインドは警戒を強めている。

534チバQ:2019/11/19(火) 18:34:36
2809: チバQ :2019/11/18(月) 10:11:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191117-00000029-jij_afp-int
スリランカ大統領選、前任者の実弟が勝利 公式結果発表
11/17(日) 20:02配信AFP=時事
スリランカ大統領選、前任者の実弟が勝利 公式結果発表
スリランカの中心都市コロンボで、大統領選に票を投じ、投票所を後にするゴタバヤ・ラジャパクサ氏(中央、2019年11月16日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】16日に実施されたスリランカ大統領選で、マヒンダ・ラジャパクサ(Mahinda Rajapakse)前大統領の実弟ゴタバヤ・ラジャパクサ(Gotabaya Rajapaksa)元国防次官(70)が、最大のライバルだった与党・統一国民党(UNP)の候補者サジット・プレマダサ(Sajith Premadasa)氏を破って当選した。選挙管理委員会が17日、発表した。

 ラジャパクサ氏は52.25%の得票率を獲得。一方のプレマダサ氏は41.99%だった。

 仏教徒が人口の大多数を占めるスリランカでは今年4月21日に、自国出身のイスラム過激主義者による自爆攻撃が発生。これを受けてラジャパクサ氏は、治安に関する公約を掲げ、宗教的過激主義の撲滅を誓い、民族主義的な選挙運動を展開した。【翻訳編集】 AFPBB News


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191117-00000009-jij-asia
「債務のわな」に警戒感 中国の浸透加速も スリランカ大統領選
11/17(日) 7:08配信時事通信
「債務のわな」に警戒感 中国の浸透加速も スリランカ大統領選
14日、厳重に警備されたスリランカ南部ハンバントタの国際港入り口
 【コロンボ時事】スリランカでは、2009年の内戦終結に前後して中国が影響力を増してきた。

 高金利の借款で港湾などを整備し、返済不能とみるや中国国営企業が長期租借した例もある。スリランカ以外にもパキスタンなど他国に拠点を築く同様の手法が「債務のわな」と呼ばれている。外交筋は、大統領選でゴタバヤ・ラジャパクサ元国防次官が当選すれば、中国の浸透が進むと警戒する。

 ラジャパクサ家の地盤とされる南部ハンバントタに10年、大規模な国際港が出現した。建設費用の約13億ドル(約1400億円)の大半は中国からの融資。その後は稼働率の低迷で返済のめどが立たず、17年に中国国営企業が99年間租借することが決まった。隣国インドなどが港の軍事利用を懸念している。

 ハンバントタ近郊のマッタラ・ラジャパクサ国際空港も、建設費の約2億1000万ドル(約230億円)は中国の融資。発着する定期便は1本もなく、警備に当たっていた警官は「最近、飛行機が来たのは2日前で、修理のためだった。緊急時以外は利用されていない」と語った。

 アジア太平洋地域の諸問題を扱うオンライン誌ディプロマットによれば、17年時点でスリランカの対中債務残高は全対外債務中10%。日本の12%よりは低い。だが、日本政府関係者は「30〜40年かけて低金利で円借款を供与してきた日本と違い、対中債務はここ10年ほどで急激に伸びた」と説明、警戒を強める。

 対中傾斜のきっかけは、内戦中の人権侵害を批判する欧米諸国を嫌ったラジャパクサ前大統領の政権運営にある。前大統領の実弟で、親中派とみられているゴタバヤ氏は、選挙公約にあえて「インドとの密接な関係」構築を盛り込み、批判をかわすのに必死だ。

535チバQ:2019/12/02(月) 08:55:11
https://digital.asahi.com/articles/ASMCS6QP8MCSUHBI02R.html?pn=4
ガラガラ空港、利用客は月3人 中国マネーの抱き込み策
有料記事

ハンバントタ=奈良部健 2019年12月2日06時00分
 インド洋の真珠と称される国、スリランカ。ここに、おそらく他では味わえないくらいのんびりできるであろう空港がある。別名「世界一ガラガラの国際空港」。その実態を現地で取材してみると、のんびりとは言えない事情が見えてきた。

 南部ハンバントタ。「世界一」の空港は、この土地で2013年、同国で2番目の国際空港として開港した。空港の名前はマッタラ・ラジャパクサ空港。建設費2億900万ドル(約230億円)のうち、9割にあたる1億9千万ドル(約210億円)を中国輸出入銀行が融資した。

 今年11月、この空港を訪れて、その閑散ぶりに驚いた。1千台分ほどのスペースがある駐車場には1台も止まっておらず、クジャクが何羽か歩いているだけ。空港内では清掃員と警備員が立ち話をしていて、乗客らしき人は見あたらなかった。国際空港と言えば、観光の活性化というキーワードが思い浮かぶが、ほど遠いにもほどがある。

 それもそのはず。この空港には定期便がないのだ。10月の1カ月間、ここから出発したフライトはチャーター便などの計12便で、搭乗客はわずか計3人。給油のための離着陸や目的地の天候不順などによる緊急着陸などが多く、中東ドバイとの間を結んでいた唯一の定期便は昨年、終了していた。

「マヒンダさんのおかげ」
 このガラガラぶりを喜んでいる人がいる。雇われている200人以上の職員だ。利用客の案内役や清掃員、警備員、売店の売り子など、ひととおりのスタッフがそろっている。ハンバントタは農業が基幹産業で、のどかなジャングルが広がる。就職先はあまりない。女性職員は取材に「職を与えてくれたマヒンダ氏には感謝してもしきれない」と話した。

 みんなの恩人、マヒンダさんとは誰かって? それはマヒンダ・ラジャパクサ元大統領のことだ。05年から2期務め、その任期中にこの空港を造った功績もあってか、その名は空港の名前にも使われている。

 ただ、こんな人物として紹介されることも多い。「一族の汚職体質や過度な中国依存ぶりが国民の不評を買った」人だと。

 実際、空港の維持費は政府に重くのしかかっている。ほかにも、中国の支援で整備された施設は、劇場や高速道路など、各地にたくさんある。その多くは、融資の返済に見込んだ収益があがらず、対中債務は積み上がっていった。

 マヒンダ氏の後任の時代のことではあるが、積もり積もった借金の返済に行き詰まったスリランカ政府は17年末、空港の南20キロにあるハンバントタ港の99年間の運営権を中国企業に譲渡せざるを得なくなったほどだ。この港も中国マネーで開発したもの。「中国による植民地化」とも言われ、隣国インドは中国が港を軍事利用するのではと懸念している。

536チバQ:2019/12/02(月) 08:55:41
親中派、復活の背景
 そんな経緯がありながら、16日に実施された大統領選で当選を果たしたのは、マヒンダ氏の弟、ゴタバヤ・ラジャパクサ元国防次官だった。弟もやはり、親中国派。そしてマヒンダ氏は、首相として政界に返り咲くことになった。なぜ、ラジャパクサ家は復活したのか。

 そうだ、ハンバントタ港の建設で土地を奪われた地元住民に聞いてみよう。開発に伴って移転を余儀なくされた人たちが集まって住む、新興のワライ村を訪ねた。

 取材に応じてくれたのはシディクさん(46)。父の代から住んでいた土地を2年前に立ち退いて、この地に移っていた。以前は平屋の家に住んでいたが、引っ越し後は政府の援助で建てた2階建ての大きな家で暮らす。

 「港を繁栄させて、無職の息子2人が働けるような強い経済をつくってほしい。それには、ラジャパクサ家の力が必要だ」

 そう力説はしたが、中国については「取り立てて思いはない」と言葉少なだった。

 地元警察によると、中国が99年間の利用権を得たことが明らかになった当初は、地元住民による抗議行動が起きたが、最近はほとんどないという。

 なぜか。

 中国は自国のファンをつくるべく、巨大インフラの整備だけでなく、地元住民への支援にも中国マネーを投入しているからだ。

「日本の机」は物置に
 その分かりやすい事例が、ハンバントタ郊外のティサプラ小中学校だ。以前は、生徒の使う椅子すら足りず、平屋建ての校舎は雨漏りしていた。学校を囲う柵はなく、牛が自由に敷地内を行き交っていた。

 そんな状況を知って、最初に手をさしのべたのは日本人だった。16年に、日本の閉校した学校から中古の机や椅子などを送り届けてくれた。ただし、支援の品々は、書類上の不備があって港で留め置かれた。

 なんとかしようと校長が港に行くと、出てきた責任者は中国人。港は中国の国営企業などが管理していたからだ。

 「どうしてこんなに古いものをほしがるのか」

 中国人の責任者はそう言った。校長が窮状を訴えると、この中国企業の社員がその後、学校を視察しにきた。

 それから時間は過ぎて、今年10月。中国企業はこの学校をコンピューター室や音楽室のある2階建ての新校舎として生まれ変わらせた。新品の椅子や机も添えてだ。かかった費用は総額3500万ルピー(約2千万円)。さらに、約300人の生徒全員に通学バッグを提供。成績優秀な子や障害を持つ子への助成金も準備した。それだけではない。中国語教師の無料派遣まで提案したという。10月の寄贈式には駐スリランカ中国大使も出席して、貢献をアピールした。

 校長は「中国が子どもたちの将来を変えてくれた」と喜ぶ。「日本にも感謝している。日本の支援がなければ、中国の支援はなかった」とも語った。日本の古い机や椅子は、一部が使われていたが、多くは物置で積み上げられたままになっていた。

「覇権」感じ取る国民
 場所は変わって、コロンボ。ここでも中国の存在感は大きかった。

 富裕層の通う中学、高校では中国語が教えられ、中国留学の機会も与えられていた。ある語学学校では、5年前に中国語を選択する生徒は毎月4〜5人だったが、現在では5倍の20〜30人に。一方、10人ほどいた日本語学習者は3、4人に減ったという。

 中心市街地には中国企業が建設中の高層ビルが立ち並ぶ。コロンボ港の沖合では、中国企業が大規模な埋め立て工事で人工島を建設していた。シンガポールやドバイのような金融都市をつくる計画も進んでいる。

 アジア経済研究所の荒井悦代さんは「スリランカ国民は、経済の覇者は中国だと敏感に感じ取っている」と指摘する。

 スリランカは、内戦終結による復興需要などで、経済成長率はマヒンダ氏の政権期の12年に過去最高の9%超を記録した。しかし、以降は3〜5%台にとどまっており、成長の再来を望む声は強い。

 過剰な貸し付けで返済が困難になる「債務のわな」は、あくまで国家の借金。自分たち個人の財布事情がすぐに悪化するわけではない。中国マネーは成長には不可欠だし、多少の汚職には目をつむってでも、より豊かな暮らしをもたらすリーダーが必要だ――。

 そんな人々の思いが、今回の大統領選の結果につながったのかもしれない。(特派員リポート)(ハンバントタ=奈良部健)

537チバQ:2019/12/17(火) 19:05:47
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191217-00000033-jij_afp-int

パキスタン裁判所、ムシャラフ元大統領に死刑判決
12/17(火) 18:01配信AFP=時事
パキスタン裁判所、ムシャラフ元大統領に死刑判決
パキスタン首都イスラマバードの対テロ法廷に到着したペルベズ・ムシャラフ元大統領(2013年4月20日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】パキスタンの裁判所は17日、ペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)元大統領に対し、本人不在のまま死刑判決を言い渡した。国営メディアが報じた。同国では軍部が訴追を免れることが多いとされることから、異例の展開となった。

 ラジオパキスタン(Radio Pakistan)はツイッター(Twitter)に「イスラマバード(Islamabad)特別裁判所は、ペルベズ・ムシャラフ元大統領に対し、国家反逆罪により死刑判決を言い渡した」と投稿した。【翻訳編集】 AFPBB News

538チバQ:2019/12/17(火) 19:09:46
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191217-00000030-jij_afp-int
【解説】第2期モディ政権のヒンズー至上主義拡大に広がる懸念 印
12/17(火) 17:18配信AFP=時事
【解説】第2期モディ政権のヒンズー至上主義拡大に広がる懸念 印
インド・アッサム州グワハティで、市民権改正法に抗議するデモの参加者(2019年12月5日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】インドで新たに制定された市民権改正法(CAA)をめぐり、今年5月に2期目をスタートさせたナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相が、世界最大の民主国家である同国をヒンズー教国家につくり変えようとしているのではないかとの懸念が広がっている。2億人に及ぶ国内のイスラム教徒や少数派、さらには国際社会もが不安を抱くモディ氏のヒンズー至上主義的な政策について、AFPが考察を試みた。

【関連写真】1992年にモスクの塀を破壊するヒンズー教の原理主義者

■唯一イスラム教徒が多数派を占めるジャム・カシミール州の自治権剥奪

 インドとパキスタンが領有権を争うカシミール(Kashmir)地方のインド側、ジャム・カシミール(Jammu and Kashmir)州は10月31日まで、インドで唯一イスラム教徒が多数派を占める州として特別な地位と部分的な自治権が認められていた。この特別扱いに対して長年、ヒンズー至上主義者は反感を抱いてきた。

 インド議会は8月5日、ジャム・カシミール州を中央政府の直轄領として二つに分割する法案を成立させた。モディ氏は、この措置は経済発展を促し、汚職を取り締まるためと説明しているが、数十年にわたり武装勢力が反政府運動を展開してきた地元の住民たちは、真の理由はヒンズー教徒の移住を認め、州のアイデンティティーを希釈するためだと考えている。

■国民登録簿から除外され190万人が無国籍状態に

 政府は8月、北東部アッサム(Assam)州の国民登録簿(NRC)を発表。資格なしと判断されて登録簿から除外された190万人は無国籍状態に置かれ、収容所に送られるか、国外追放される可能性に直面しているが、このうち大多数を占めているのがイスラム教徒だ。

 モディ氏の側近アミト・シャー(Amit Shah)内相は今月、「侵入者」を排除する目的で、2024年までに国民登録簿を全国的に整備すると言明した。

 モディ氏は、首相1期目には多くのイスラム風の地名を変更し、歴史の教科書からインドにおけるイスラム教徒の役割を削除した。このためイスラム教徒は、シャー氏の国民登録簿の整備はイスラム教徒を念頭に置いているのではないかと懸念している。

■最高裁が聖地にヒンズー教寺院の建設を許可
 インドの最高裁判所は11月、ヒンズー教とイスラム教の間で帰属をめぐって対立していた北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州アヨディヤ(Ayodhya)にある聖地にヒンズー教寺院の建設を認めた。アヨディヤ聖地でのヒンズー寺院の建設は、モディ氏が現在率いるインド人民党(BJP)が1980年代から公約として掲げ、この判決は同氏の支持者にとって大きな勝利を意味する。

 一方で、この聖地をめぐっては1992年、ヒンズー教徒の暴徒が460年の歴史を持つモスク(イスラム教寺院)を破壊した背景があり、最高裁の判決で、モスクの破壊が正当化され、今後、同様の破壊行為や暴力が増えるのではないかと批判する声もある。

■非イスラム教徒移民を対象にした新法

 11日にインド上院で可決された市民権改正法により、近隣3か国パキスタン、アフガニスタン、バングラデシュから不法入国した移民に対する市民権の付与は容易になるが、対象はヒンズー教徒、シーク教徒、ジャイナ教徒、仏教徒、キリスト教徒のみで、イスラム教徒は含まれていない。

 これについてモディ氏は、新法がイスラム教徒を対象外としているのは、これら3か国ではイスラム教徒が多数を占めており、迫害される危険がないからだとしている。

 この新法をめぐって国民の間で怒りが広まり、国内各地で大規模な抗議活動に発展している。抗議活動の中心となっているインド北東部では、新法によって、ヒンズー教徒が大半を占めるバングラデシュ移民に市民権が付与されるのではないかと懸念されている。

 スウェーデンのウプサラ大学(Uppsala University)のアショク・スワイン( Ashok Swain)教授はAFPの取材に、「インドの民主主義は、世俗的な特徴と密接に結び付いている」と指摘。「モディ氏が行っていることは、多数決主義の力による支配であり、そこには少数派の権利に対する譲歩がみられない」と述べた。

539名無しさん:2019/12/17(火) 19:10:02
■インド人民党の次の目標は何か

 インド人民党の次の目標は、統一民法の制定と宗教別属人法の廃止だ。宗教別属人法では、結婚、家族、死などの問題についてさまざまな宗教的少数派向けの規定が定められている。

 米シンクタンク「ウィルソン・センター(Wilson Center)」のマイケル・クゲルマン(Michael Kugelman)氏は、「インドで展開されているのは、ヒンズー至上主義的な政策の積極的な推進だ。この政策によって、長年インドの民主主義を特徴付けてきた世俗主義と宗教多元主義が脅かされている」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News

540チバQ:2019/12/17(火) 21:05:30
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-191217X032.html
ムシャラフ元大統領に死刑判決=本人は亡命中―パキスタン
2019/12/17 18:14時事通信

 【ニューデリー時事】パキスタンの裁判所は17日、ムシャラフ元大統領(76)に対し、違法に非常事態宣言を出して憲法の効力を停止したとして、国家反逆罪で死刑判決を言い渡した。ムシャラフ氏は陸軍のトップだった1999年、クーデターで実権を握り、2008年に退任。治療名目で16年に出国し、地元紙ドーンによれば、現在はドバイで事実上の亡命生活を送っている。

 大統領在任中の07年、ムシャラフ氏は非常事態を宣言し、憲法の効力を停止した。当時、次の大統領選への出馬資格をめぐる訴訟が進行中で、自らに不利な判決が出るのを避けるための措置とみられていた。

 パキスタンの憲法では、武力の行使や武力による威嚇などで憲法を停止させた場合、国家反逆罪で死刑か無期禁錮となる。ただ、地元記者は「国家反逆罪で死刑が言い渡されるのは極めてまれだし、(絶大な権力を誇る)軍トップの経験者が反逆罪に問われることも異例だ」と指摘した。

541チバQ:2019/12/18(水) 21:39:40
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191218-00000126-jij-asia
首都の一部、集会・夜間外出禁止 イスラム移民国籍問題、抗議拡大 印
12/18(水) 19:12配信時事通信
首都の一部、集会・夜間外出禁止 イスラム移民国籍問題、抗議拡大 印
17日、ニューデリーで、投石する抗議行動参加者(EPA時事)
 【ニューデリー時事】インドのモディ政権が、周辺国からの不法移民に対しイスラム教徒を除いて国籍を与えると決め反発が広まっている問題で、インドのメディアは18日、「首都ニューデリー北東部で集会・夜間外出の禁止措置が発動されている」と報じた。

 抗議行動を抑えるための措置とみられる。

 ヒンズー至上主義のモディ政権下でも、騒乱の影響が首都にまで及ぶのは異例だ。安倍晋三首相が15日から予定していた訪印を取りやめるなど、影響は拡大しつつある。

542チバQ:2019/12/25(水) 10:24:33
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191224-00000575-san-asia

インド、移民への国籍付与で混乱拡大 23人死亡、イスラム教徒に「国籍剥奪」懸念広がる


12/24(火) 19:42配信

産経新聞



 【シンガポール=森浩】インドで不法移民に国籍を与える国籍法改正をめぐり、混乱が広がっている。各地で抗議活動が激化し、治安部隊との衝突で24日までに少なくとも23人が死亡、一時的なものも含め5千人以上が身柄を拘束された。政府はインターネット接続遮断などで拡大阻止を狙うが、反発は根強く収束の兆しは見えない。

 「インドの13億の国民には何の影響も与えない。情勢を誤った方向に導こうとしている一味がいる」

 モディ首相は22日の演説でこう強調し、改正法で拡大する抗議の沈静化を呼びかけた。

 今回の法改正によって近隣3国からインドに来た移民に対し、宗教的迫害が理由だった場合、国籍が付与される。だが、イスラム教徒は対象外なため抗議活動が拡大。イスラム教徒の割合が高い北部ウッタルプラデシュ州では衝突で8歳男児を含む15人が死亡した。

 抗議が広がった理由は法改正で、国内のイスラム教徒に「将来、国籍が剥奪(はくだつ)されるのではないか」との不安が芽生えたことが大きい。冒頭のモディ氏の発言もこの懸念を意識したものだ。市民の一部は改正法が宗教の平等を掲げた憲法に違反するとしてインド最高裁に法の施行停止を申し立てた。最高裁は18日、法の即時の停止は退けつつ、来年1月に審理を行うと表明した。

 それでも事態の収束からは遠い。政府は一部地域で4人以上の集会の禁止令を発出。首都ニューデリーや北東部アッサム州などの一部には夜間外出禁止令を出し、インターネット接続も遮断した。

 政権には法改正でイスラム教徒への強硬姿勢を示し、国内の約8割を占めるヒンズー教徒の支持を固めたい思惑があるとされる。国政与党インド人民党(BJP)は5月の総選挙で大勝を収めたが、景気低迷で支持離れが進む。今月23日に結果が公表された東部ジャルカンド州議会選でBJPは地域政党に敗退。投票は法改正前で抗議の影響はないが、BJP退潮を示すものと受け止められた。

 来年初めにはデリー首都圏議会選挙が実施される。BJPは前回2015年選挙で惨敗しており、ヒンズー教徒の支持を背景に勝利を収めたい局面だ。政治評論家のサジャン・クマール氏は「法改正はインドの世俗主義の後退だ。抗議の底流にはモディ政権の経済政策への失望感もあり、事態は簡単には収まらないだろう」と話している。

543チバQ:2020/02/12(水) 15:38:30
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200212-00000007-kyodonews-int

インド与党は8議席にとどまる 首都議会選、新興政党連勝


2/12(水) 5:11配信

共同通信



 【ニューデリー共同】インド選挙管理委員会は11日、首都ニューデリーがあるデリー首都圏(州に相当)議会選の開票作業を終了した。全70議席のうち、モディ首相の国政与党インド人民党(BJP)は8議席にとどまった。2015年の前回選で67議席を獲得した庶民党は62議席で、再び大勝した。

 庶民党は12年に結党され、BJPや国民会議派を中心とした既成政党が強いインドでは新興の政党。BJPは前回より5議席増やしたが、伸びなかった。国民会議派は前回に続いて今回も議席を獲得できず、国政選挙を含めて退潮傾向にある。

544チバQ:2020/02/12(水) 15:38:56
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200211-00000059-jij-asia

モディ首相与党、首都で敗北 景気低迷、反イスラム裏目 インド


2/11(火) 20:02配信

時事通信







モディ首相与党、首都で敗北 景気低迷、反イスラム裏目 インド


11日、インドの首都ニューデリーで、デリー首都圏議会選に勝利しVサインを掲げる庶民党のケジリワル氏(EPA時事)


 【ニューデリー時事】インドのデリー首都圏議会選(8日投票、定数70)は11日、開票が実施され、首都圏議会与党の庶民党がモディ首相率いる国政与党インド人民党(BJP)を破った。

 BJPは、西部マハラシュトラ州、東部ジャルカンド州の両議会選に続き地方選3連敗となった。

 選管発表によると、庶民党は2015年の前回選挙の67議席よりは減らしたものの、62議席を確保。過半数を狙ったBJPは5議席増の8議席と伸び悩んだ。有権者は1400万人超。選管によれば、投票率は62.59%と前回の67.47%から低下した。

 昨年4〜5月の総選挙では、BJPがデリー首都圏の全7議席を独占した。その後、経済成長が14年のモディ首相就任前のレベルまで落ち込んだことを背景にBJPは失速。昨年10月以降は地方議会選で連敗した。

 ヒンズー至上主義を掲げるモディ氏は昨年12月、国民の8割を占めるヒンズー教徒の支持を固め失地回復を図ろうと、「(ヒンズー教徒ら)迫害された少数派を守る」名目で周辺国からの不法移民に国籍を与える法改正を実施。イスラム教徒を国籍付与の対象から外したことで全国的な抗議行動を招き、首都圏議会選でも逆風となった。

545チバQ:2020/02/18(火) 15:39:53
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200217-00000540-san-asia

インド与党に逆風 地方選3連敗、「ヒンズー至上主義」「経済減速」で支持離れ


2/17(月) 16:29配信

産経新聞



 【シンガポール=森浩】インドで国政与党・インド人民党(BJP)への逆風が強まっている。8日投票のデリー首都圏(州に相当)議会選で、BJPは地域政党に大敗。直近の地方選で3連敗となった。昨年の総選挙でBJPが大勝し、盤石の政権基盤を得たかと思われたモディ政権だが、ヒンズー至上主義への反発と経済の減速が支持を揺るがしている。

 「この勝利は国にとって歓迎すべきメッセージだ」

 デリー首都圏議会選で大勝を収めた庶民党のケジリワル党首は11日、こう力を込めた。選挙管理委員会の発表によると、議会選では定数70に対し、医療費の無料化などを掲げた庶民党が62議席を獲得。BJPは8議席にとどまった。印シンクタンク、オブザーバー研究財団のサティシュ・ミスラ研究員は「選挙結果はモディ首相が無敵ではないことを示した」と分析する。

 BJPは昨年5月の総選挙で下院(定数545)の3分の2に迫る議席を獲得する大勝利を収めた。モディ政権が2月、テログループをかくまっているとして隣国パキスタンを空爆し、国民の団結を呼びかけたことが奏功した格好だ。

 強い支持を得た第2期モディ政権は、1期目に続いて人口の8割を占めるヒンズー教徒寄りの政策を推進。昨年12月、イスラム教徒以外の不法移民に国籍を与える改正国籍法を成立させた。だが、法改正は国内で激しい反発を招き、大規模なデモが継続する。

 さらに、経済の悪化が支持離れにつながる。インドの2019年7〜9月の国内総生産(GDP)の成長率は、前年同期比で4・5%増にとどまり、6四半期連続で減少。消費の冷え込みが顕著で、19年の国内乗用車販売台数は前年比12・8%減の約296万台と大幅な下落を記録した。業界団体、インド自動車工業会幹部は「過去最大の落ち込みだ」と話す。

 特に人口約13億人の約6割が居住する農村の貧困が深刻だ。原料費や設備投資費が高騰する一方、農作物は供給過剰状態にあり価格は下落する。政府は今月1日に発表した20年度予算案で、農業振興や地方でのインフラ開発に重点を置いたが、経済の起爆剤になるかは見通せない。

 デリー大のルパリ・シャルマ准教授(経済学)は「モディ氏は依然強い指導者だが、庶民に経済成長の実感は乏しく、不満が蓄積されている」とコメント。選挙の連敗が続けば、BJPは支持固めのために「ヒンズー至上主義的な政策をより推進する可能性がある」と分析している。

546チバQ:2020/03/22(日) 14:38:02
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200319-00000150-jij-asia

スリランカ、総選挙を延期 新型コロナで


3/19(木) 21:10配信

時事通信



 【ニューデリー時事】スリランカの選管当局は19日、4月25日に予定していた総選挙の投票を延期すると発表した。

 選挙運動などによる新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ目的。新たな日程は今後決める。また、スリランカ政府は19日、国民に対し20〜27日は在宅勤務を行うよう求めた。

547チバQ:2020/03/29(日) 21:51:26
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200329-00000022-jij_afp-int
指示無視して説教続けたインドの導師、スーパースプレッダーに 1万5千人が隔離下
3/29(日) 21:22配信AFP=時事
指示無視して説教続けたインドの導師、スーパースプレッダーに 1万5千人が隔離下
封鎖下にあるインド・パンジャブ州アムリツァルで、警備に当たる警察官ら(2020年3月26日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】インド北部で、新型コロナウイルスに感染したシーク教の指導者が死亡し、この指導者によってウイルスを感染させられた可能性のある少なくとも1万5000人が厳重な隔離下に置かれている。

 多数のウイルス感染を招く患者「スーパースプレッダー」となったバルデブ・シン(Baldev Singh)導師は、欧州における感染拡大の中心地となっているイタリア、およびドイツからインドに帰国後、パンジャブ(Punjab)州内の農村十数か所を巡り、説教を行った。

 この結果、同国で最も厳しいレベルの警戒態勢が敷かれることになり、インド政府が感染防止策として同国全土に課した21日間の外出禁止令を上回る厳しい規制の下、各世帯に対して特別の食料配送が実施されている。

 シン導師が暮らしていた地区の治安判事は27日にAFPに対し、「まず農村15か所の一部が18日に封鎖された。封鎖対象となった農村の住民は1万5000〜2万人とみられる。医療チームが待機し、定期的に監視している」と語った。

 地元の警察関係者によると、シン導師との接触があった19人は既に陽性反応を示し、さらに200人超が検査結果を待っている。

 シン導師と近親者2人は欧州から帰国した後、自主隔離の指示を無視し、導師が発症して死亡するまで農村を巡って説教を行っていた。この近親者2人も、検査で陽性と判定された。【翻訳編集】 AFPBB News

548チバQ:2020/04/02(木) 13:32:48
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200401-00000594-san-asia

インド、都市封鎖で失業増加 徒歩で帰郷も 首相は謝罪


4/1(水) 19:28配信

産経新聞



 【シンガポール=森浩】インドで新型コロナウイルス対策のため、全土を対象としたロックダウン(都市封鎖)が始まって、1日で1週間が経過した。人口約13億人の移動を原則禁じる未曾有の大規模封鎖だが、失業者が相次ぐなど混乱も起きている。低迷が続くインド経済への影響も懸念され、モディ政権は難しいかじ取りを迫られている。

 「特に貧しい人々に対し、私が過酷な措置を取ったことを謝罪する。だが、ウイルスとの戦いに他の選択肢はない」

 モディ首相は3月29日のラジオ放送で封鎖に理解を求めた。強気の発言が多いモディ氏の謝罪は珍しい。

 全土封鎖は21日間で25日から実施されている。感染拡大を防ぐため外出を制限し、食料品店や銀行など生活に必要な業種以外の商店の営業を認めていない。鉄道や地下鉄など公共交通機関もほぼ全面停止した。

 ただ、多くの産業活動が停止したことから、日雇い労働者らの失業が続出。地元メディアは1億3600万人が職を失うリスクに直面すると見積もる。ツイッターでは「モディ氏が災害を起こした」というキーワードが拡散。昨年5月の総選挙で国政与党インド人民党(BJP)の大勝を呼んだ熱狂は消し飛んだ。

 職を失った人が徒歩で故郷を目指す動きが出ており、西部グジャラート州では帰郷の交通手段を求める労働者約500人と警官隊の衝突も起きた。

 政府は事態を憂慮し、貧困層支援を軸とする1兆7千億ルピー(約2兆4千億円)の経済対策を発表。8億人を対象に米や麦を配給し、8300万世帯にガス調理用ボンベを提供する。ただ、効果は限定的との見方が強い。

 インドはここ数年、景気減速が続き、政府は1月、2019年度の国内総生産(GDP)成長率を前年度比1・8ポイント減の5・0%と予測。11年ぶりの低成長となる見通しだ。さらに新型コロナが影を落とす可能性が高く、インド紙ヒンズー・ビジネス・ラインは「政府はショックを緩和する方法を早急に見つけなければならない」と警告している。

549チバQ:2020/04/09(木) 02:58:37
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200407/mcb2004070710002-n1.htm
社会格差が感染の封じ込め阻むインド 労働者が出身村に大移動 (1/2ページ)
 4億5000万人が非公式経済に従事するインドで、社会格差が新型コロナウイルス感染症を封じ込める上での障害となる恐れが出てきた。3月25日から3週間のロックダウンに入った同国では、スラムの低賃金労働者に「社会距離」を取る選択肢はない。首都圏では、数十万人ものインドの最貧困の出稼ぎ労働者が都市部を逃れ、出身の村に向かって大移動を始めた。インドでこうした大規模な集団移動がみられたのは1947年のインド独立当時以来だ。

働かねば生活の危機

 首都デリー東部で4人の子供を育てるベイビー・デビーさんはコロナウイルスの影響でこれまでに月収の80%を失った。掃除婦として生計を立てているが、デビーさんの雇い主は多くの比較的裕福な世帯と同様に、感染予防のために人との接触を避け始め、3軒のうち2軒の仕事を失った。収入は1日約0.67ドル(約73円)に減少し、この先の生活を憂慮している。

 インドがウイルスの感染拡大阻止に奔走しているにもかかわらず、風呂・トイレ付きの1部屋に他の2家族と一緒に暮らすデビーさん一家は非常に高い感染リスクにさらされている。デビーさんは「外で働くことも家にいることも危険で、生活は非常に困難になった」と話す。

 デビーさんのように非公式経済で働く人はインド全労働者の9割を超え、同国国内総生産(GDP)の2分の1以上を支える。多くは都市に広がる880万世帯から成るスラムに暮らし、通りで物を売ったり、配管工や家政婦、ごみの収集、リキシャ(三輪バイク)の運転手などをしたりして、1日当たり平均で2ドルの収入を得る。

 モディ首相は24日に国民向けのテレビ演説で、「専門家の助言によれば、ウイルス感染サイクルを破るには21日間が極めて重要だ」と述べ、「しばらくは外出という行為を忘れてほしい。全国的なロックダウンという決定は自宅の外に境界線を引くということだ」と話した。

 インド政府が24日に新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために国内全土を21日間封鎖すると発表した結果、失業した貧困層の出稼ぎ労働者が出身地への大移動を余儀なくされている。これら貧困層の労働者の多くにとって、封鎖は死活問題だ。1日2ドル未満の賃金で働いていたこれらの労働者は収入を失い、家賃や食費を払えなくなるとの不安に駆られている。

 夫や2人の子供たちとともに歩いて帰郷するレカー・デビさんは「私たちは出身の村に帰らなければならない。都市では餓死してしまう」と話す。デビさんらは建設現場で働いていたが、業務は1週間以上前に突然停止した。

550名無しさん:2020/04/09(木) 02:58:55
高額紙幣時より深刻

 カナダのトロント大学のプラバート・ジャー教授は「2016年11月にモディ首相が高額紙幣を無効にした際、インドの最も貧しい人たちの生活は厳しさを増したが、パンデミックに歯止めがかからない場合の経済への影響はこれよりも格段に大きい。連邦・州政府は国民の健康と経済的損失を予測し、調査と対応を早急かつ大々的に強化しなければならない」と指摘する。

 貧困層の厳しい家計への支援策の一環で、デリー首都圏のアルヴィンド・ケジリワル首相は5000ルピー(約7200円)を上限として4月7日までに85万人に年金を支給、食料補助制度の受給者にはこれに上乗せして支給すると発表。南部ケララ州も2000億ルピー相当の支援、インド全貧困層の5分の1近くが暮らす北部ウッタルプラデシュ州は350万人を超える日雇い労働者と建設作業員に月額1000ルピーの送金を発表した。連邦政府は3月半ばに政府内に調査委員会を立ち上げたが、これまでに対策についての発表はない。


 世界保健機関(WHO)によるとインドが16年に支払った1人当たりの医療費は約62.72ドルで中国の約6分の1。インド連邦政府は少なくとも医療に関する予算を現在の国内総生産(GDP)比1.2%から25年までに最低でも2.5%に増額する計画だ。(ブルームバーグ Bibhudatta Pradhan、Archana Chaudhary)

551チバQ:2020/04/12(日) 15:15:22
https://www.afpbb.com/articles/-/3278210?cx_part=top_topstory&cx_position=3
インドの封鎖措置、2週間延長へ 国民13億人対象
2020年4月12日 10:20 発信地:ニューデリー/インド [ インド アジア・オセアニア ]

【4月12日 AFP】インドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は、新型コロナウイルス拡大阻止のため13億人の国民を対象に行っている封鎖措置を2週間延長する方針だと、11日にモディ首相と会談した各州の首相らが明らかにした。

 3週間の予定で行われている現在の封鎖措置は14日に終わることになっているが、死者が増え続ける中、国内29州および連邦直轄領のうち一部の首相がモディ首相に封鎖措置の延長を要求した。


 オディシャ(Odisha)州とパンジャブ(Punjab)州はすでに約2週間の延長を決めているが、州境を越える人の移動によるウイルスの拡散を防ぐには全土の封鎖が必要だと指摘されていた。

 インドではこれまでに約7500人の患者が報告され、240人が死亡しているが、政府は市中感染は起きていないとしている。(c)AFP

552チバQ:2020/04/17(金) 20:19:15
https://digital.asahi.com/articles/ASN4J3F4HN4FUHBI023.html?pn=2
あれ?ヒマラヤが見える インドの外出制限、思わぬ影響
奈良部健

2020年4月17日 11時00分
 世界最悪レベルの大気汚染で知られるインドの都市部で、新型コロナウイルス対策として実施されている罰則付きの厳しい外出制限の影響を受け、大気の状態が改善しているようだ。現地メディアによると、工場の閉鎖や公共交通機関の停止、建設工事のストップなどにより、これまでかすんで見えなかったヒマラヤ山脈が離れた場所から眺望できるようになった。珍しい風景が話題になっている。

ここから続き
 インド政府は3月25日から3週間、全土で外出を禁止した。首都ニューデリーでは青空が広がり、夜には星が見えるように。ニューデリー周辺では従来、PM2・5(微小粒子状物質)の数値が「健康に良くない」レベルの日が続いていたが、現在は「普通」まで改善している。

 スイス「IQエア」の2019年の調査によると、世界85都市のうちニューデリーのPM2・5の数値は最悪だった。排ガスや建設工事、石炭火力発電所、周辺州での野焼きなどが主な原因とみられている。(奈良部健)

553チバQ:2020/04/19(日) 19:06:57
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020041800275&g=int
列車改造し隔離施設に 「鉄道王国」苦肉の策―インド
2020年04月19日07時17分

新型コロナウイルス患者の隔離施設に改造された車両=インド国鉄が3月28日に提供、北東部グワハティ(AFP時事)
新型コロナウイルス患者の隔離施設に改造された車両=インド国鉄が3月28日に提供、北東部グワハティ(AFP時事)

 【ニューデリー時事】線路の総延長が6万キロ超に及ぶ「鉄道王国」インドで、寝台列車を改装し、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ隔離施設を増設する取り組みが進んでいる。13億人超の人口を抱え、医療体制が脆弱(ぜいじゃく)なインドにとっては苦肉の策だ。

 インド政府の計画では、寝台車約2万両に医療設備を取り付け、最大32万人の感染者を収容する。8日時点で3250両の改造が完了した。
 インドは3月25日から全土で外出禁止措置を取っており、鉄道は運休中。改造車両は、医療施設が不足する地域に線路で移動可能だ。ゴヤル鉄道相はツイッターで「患者が余裕を持って回復できる衛生的な環境を提供する」と意義を強調した。
 インドの感染者数は18日現在で1万4000人を超え、死者は480人超。ただ、調査が追い付いていない可能性もあり、実際はより多くの人が感染している恐れもある。
 世界保健機関(WHO)によれば、インドの2011年時点での人口1000人当たりの病床数は0.7で、13超の日本を大きく下回る。

554チバQ:2020/04/20(月) 13:34:31
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200420-00000011-jij-asia

インド、貧困層対策が課題 職失い移動、感染リスク拡大 新型コロナ


4/20(月) 6:39配信

時事通信







インド、貧困層対策が課題 職失い移動、感染リスク拡大 新型コロナ


徒歩で故郷を目指すインドの出稼ぎ労働者ら=3月28日、ニューデリー


 【ニューデリー時事】インドで貧困層に対する新型コロナウイルス感染防止対策が大きな課題となっている。

 政府の調査では全人口13億人超のうち貧困層が2割強を占めるが、実態はさらに多いとみられている。大都市への出稼ぎ労働者が外出禁止措置で職を失って帰郷するなど、感染リスクの拡大が指摘されている。

 感染防止のため政府が人の移動を規制する中、失業した出稼ぎ労働者が首都ニューデリーや商都ムンバイのバスターミナルに押し寄せるなど帰郷の動きが広がり、規制の網をかいくぐって徒歩で数百キロ先の故郷に戻った人も多い。インディア・トゥデー誌(電子版)によると、ある医師は「国内でのこうした移動は感染を増大させる恐れがある」と懸念を示した。

 各地方政府は移動抑制策として、家賃や食費を賄えなくなった人々のためにシェルターを用意した。しかし、過密なシェルターでの滞在を強いられたり、情報が行き渡らずに橋の下などで密集生活を余儀なくされたりしているという。

 民放NDTVは、ニューデリーの川沿いに捨てられた腐りかけのバナナを拾い集める人々の姿を報道。「常に食料を得られるわけではない。これを拾った方がましだ」という男性の声を伝えた。

 モディ首相は3月29日、貧困層対策の遅れを認め、「私を許してほしい」と異例の謝罪をしたものの、貧困層が置かれた厳しい状況の改善はなかなか進んでいない。

555チバQ:2020/04/21(火) 13:40:06
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042000553&g=int

スリランカ観光業、なお低迷 テロ後、新型コロナ追い打ち


2020年04月20日21時34分
.






新型コロナウイルスの影響で閑散とした観光名所「仏歯寺」=3月18日、スリランカ中部キャンディ(AFP時事)

新型コロナウイルスの影響で閑散とした観光名所「仏歯寺」=3月18日、スリランカ中部キャンディ(AFP時事)

 【ニューデリー時事】スリランカの主要産業である観光業は、昨年4月の連続テロで大きな打撃を受けた。客足が回復しつつあったが、今年2月以降は新型コロナウイルスの影響を受けて再び観光客が途絶えた。続く低迷に関係者は「先が見通せない」と嘆く。
 最大都市コロンボ郊外など2カ所で、日本人らを対象としたゲストハウスを営むニシャン・フェルナンドさん(58)は、「テロ事件の影響で昨年の(日本の)ゴールデンウイークは(仕事が)だめになってしまった。事件後、観光業はなかなか元に戻らなかった」と書面インタビューで打ち明けた。
 スリランカの2019年の観光収入は3590億ドル(約39兆円)あまりで、約4380億ドル(約47兆円)だった前年を下回った。政府はテロ直後から8月末まで非常事態を宣言。各国政府もスリランカへの渡航をやめるよう勧告したことが影響した。
 その後、日本政府を含め、各国が渡航規制を緩和したため、観光客は戻りつつあった。ところが、今年1月末以降、スリランカでも新型コロナウイルスが流行し、20日現在で感染者は295人(死者は7人)に上る。現在は感染拡大防止のため、国際線旅客機の発着が停止された。ニシャンさんは「昨年の分も頑張ろうと思っていたのに。感染が終息しなければ観光業はやっていけない」と落胆した。

556チバQ:2020/04/21(火) 14:08:51
https://www.jiji.com/jc/article?k=20200413039950a&g=afp

スリランカ、コロナ死者の火葬を義務化 イスラム教徒から抗議


2020年04月13日13時19分
.







【コロンボAFP=時事】スリランカは12日、新型コロナウイルスによる死者の火葬を義務化した。同国の少数派であるイスラム教徒からは、火葬がイスラム教伝統の埋葬方法に反するとの抗議の声が上がっていたが、これを無視した形だ。(写真は資料写真)
 これまでに同国で新型コロナウイルス感染により死亡した7人のうち、3人がイスラム教徒だった。当局は、遺族からの抗議を受けていたにもかかわらず、遺体を火葬した。
 パウィトゥラ・ワンニアラッチ保健・伝統医療相は12日、「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)によって亡くなった、または亡くなったとみられる人の遺体は、火葬されるものとする」と発表。
 世界保健機関(WHO)は、同感染症による犠牲者を「埋葬または火葬することが可能」としている。
 全国的に無期限の外出禁止令が発令されているスリランカでは、これまでに200人以上が新型コロナウイルス検査で陽性結果を示している。
 火葬をめぐっては、人権団体も非難している。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのビラジ・パトナイク南アジア代表は今月、「この困難な時こそ、当局はコミュニティーの分裂を深めるのではなく、団結させるべきだ」と指摘した。
 スリランカの人口約2100万人の10%を占めるイスラム教徒を代表する同国の主要政党は、宗教儀式や遺族の願いを「無神経に無視している」として政府を非難している。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕

557チバQ:2020/04/22(水) 00:52:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/45c5d026aed7da28769f327856316a584b322d6e
「ウイルス拡散した」 インドでヒンズー至上主義者がイスラム教徒非難 「コロナジハード」と主張の政治家も
4/21(火) 22:50配信

毎日新聞
イスラム教団体の集会参加者の間で新型コロナウイルスの感染が広がったことを受け、居住地域を消毒する消防士ら=ニューデリーで2日、AP

 新型コロナウイルスの感染が拡大するインドで、「ウイルスを拡散した」としてイスラム教徒が非難の対象となっている。首都ニューデリーで3月に開かれたイスラム教団体の集会で大規模な集団感染が起きたためだ。ヒンズー至上主義を掲げる国政与党には、イスラム教徒がウイルスを利用して「コロナジハード(聖戦)」を仕掛けていると主張する政治家もいる。

 「イスラム教徒はヒンズー教徒を攻撃するためにウイルスを広めた」。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)では3月以降、このような投稿が相次ぐ。地元メディアによると、イスラム教徒への襲撃事件が発生しているほか、一部地域ではイスラム教徒の立ち入りが制限されるなど嫌がらせが続いているという。西部ラジャスタン州では国政与党・インド人民党の地方議員2人が、イスラム教徒への嫌悪をあおる動画を広めたとして、警察による捜査が進んでいる。

 問題となったのは、3月にニューデリーで開かれたイスラム教団体「タブリーギ・ジャマート」の集会だ。集会にはインドやインドネシア、マレーシアから数千人が参加し、集団感染が起きた。参加者はその後インド各地に戻り、ウイルスが広がった。インドの感染者数は3月25日時点で約600人だったが、現在は1万8000人に増加。保健省によると、この集会に起因する感染者は4000人以上に上る。

 インドでは2014年にヒンズー至上主義のモディ政権が発足して以降、ヒンズー至上主義者が勢いづいたとされる。人権活動家のアルビンデル・アンサリ氏は「集会が感染拡大の一因になった可能性は高く、その点はしっかりと検証されるべきだ。一方で、ヒンズー至上主義者は新型コロナを利用してイスラム教徒への憎悪を広げようとしている」と指摘する。【松井聡】

558チバQ:2020/04/26(日) 08:01:22
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042400646&g=int
遠い復興、コロナ対策に悲観 ネパール大地震から5年
2020年04月25日07時27分


ネパール大地震で建物が損傷した中部パタンの世界遺産「パタン・ダルバール広場」で再建作業を行う人々=2019年8月(EPA時事)
ネパール大地震で建物が損傷した中部パタンの世界遺産「パタン・ダルバール広場」で再建作業を行う人々=2019年8月(EPA時事)

 【ニューデリー時事】約9000人の死者を出したネパール大地震から25日で5年を迎える。しかし復興は進んでおらず、特に病院など医療機関は震災前の半分強しか復旧していない。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、地方部で十分な感染対策が取れないと悲観する声が強まっている。
 政府の復興当局によると、これまでに復旧した医療機関は震災前の55%程度。24日に電話取材に応じた保健・人口省当局者は、新型ウイルス対策について「問題は地方だ。医療設備の欠如は疑う余地がない」と説明した。
 ネパールの24日時点での感染者は48人、死者はいないとされている。ただ、もともと中国との交流が深かったことから、地元有力紙記者は「検査が追い付いていないだけだ」と懸念する。
 復興が進まない背景には、政府が世界各国の支援金を配分できていない問題がある。震災から2年半ほどの間は政争が繰り返され、現在までに投入されたのは、被害額約7060億ルピー(約6200億円)の半分程度にとどまる。
 特に地方では被災家屋の復旧さえ進んでいない場所も多い。3月末から新型ウイルス対策で外出禁止措置が続くが、被災者は間借りした他人の家などで日々を過ごしている。政府の復興当局者は「貧困層などの少なくとも1万5000世帯が住宅を再建できないままだ」と認めた。
 政府は国際援助団体の力も借りながら家屋再建を進めざるを得ないが、当局者は「コロナ危機が過ぎ去った後に進展があると望んでいる」と言葉は少ない。

559チバQ:2020/04/30(木) 14:54:42
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042800778&g=int
インドの貧困層襲うコロナ 150キロ歩き、命尽きた少女―「全土封鎖」のしわ寄せ
2020年04月29日07時44分


徒歩で故郷を目指すインドの出稼ぎ労働者ら=3月28日、ニューデリー
徒歩で故郷を目指すインドの出稼ぎ労働者ら=3月28日、ニューデリー

 【ニューデリー時事】13億超の人口を抱えるインドでも新型コロナウイルスの感染が深刻化しており、「全土封鎖」状態になって1カ月が過ぎた。こうした中、経済活動が停止になり失職した12歳の出稼ぎ少女が、帰郷しようと約150キロ歩いた末に命が尽きた悲劇は、社会に大きな衝撃を与えた。徹底した外出禁止など感染防止措置のしわ寄せは、人口の多くを占める貧困層に集中。モディ首相が貧困層対策で謝罪する事態にまで発展した。

 ◇失職し帰郷の途中に
 民放NDTVなどによると、南部テランガナ州のトウガラシ農園で出稼ぎをしていたジャムロ・マクダムさん(12)は15日、故郷のチャッティスガル州に向け歩きだした。職を失い帰郷せざるを得なくなったとみられる。日中の気温は30度を超えるが、公共交通機関も止まる中、徒歩しか選択肢はなかった。
 インド政府は3月25日から感染防止のため全土で徹底した外出禁止措置を取っている。外出が見つかり捕まれば、棒でたたかれるなどの罰が待っており、帰郷もできなくなる。マクダムさんは検問を避けるため、一緒に出稼ぎに来ていた親族らと森を切り開きながら約150キロ歩いたが、自宅までは残りあと15キロ足らずの地点で力尽き、息絶えた。
 父のアンドラムさんはNDTVに対し「3日間歩き続けていた」と話した。死因は脱水症状と栄養失調とみられている。マクダムさんは「1日に最大で400ルピー(約560円)程度を稼ぎ、ほとんどを家族に送金していた」(英BBC放送)とされ、新型コロナを契機に貧困層の悲惨な現実も改めてクローズアップされている。
新型コロナウイルス対策で外出禁止措置を取る中、国民に語り掛けるインドのモディ首相=14日、ニューデリー(インド政府提供・AFP時事)
新型コロナウイルス対策で外出禁止措置を取る中、国民に語り掛けるインドのモディ首相=14日、ニューデリー(インド政府提供・AFP時事)

 ◇「私を許して」と首相
 インドではそれに先立つ3月29日、経済活動の停止のあおりで失職し、首都ニューデリーから帰郷する途中の出稼ぎ労働者の男性が、約200キロ歩いた末に死亡した、と伝えられた。このほかにも、公共交通機関が動かないため、数百キロを歩いて故郷を目指す人たちが相次いでいる。
 背景には、人口の6割が住む農村部で職が見つからないため、貧困層が短期労働者として都市などで出稼ぎを迫られている現実がある。貧困層は政府調査では2割強だが、実態は6割近くに上るという見方もある。
 外出禁止措置を受け、ニューデリーなどでは、当局が食料を配布し、滞在場所となるシェルターを用意するなどの対策を取っているが、十分には周知されていないもようだ。テランガナ州でも出稼ぎ労働者に対して米、小麦を配給しているが、マクダムさんには届かなかった可能性がある。
 モディ首相は3月29日の演説で、貧困層対策が不十分と認め、「私を許してほしい」と謝罪。対策を急ぐ考えを示したが、今月28日までに2万9000人超が感染し、930人超が死亡する中、感染拡大の防止が貧困層に及ぼすしわ寄せの厳しさに苦悩している。

560チバQ:2020/04/30(木) 15:13:27
https://www.sankei.com/world/news/200430/wor2004300001-n1.html
【当世インド事情】都市封鎖で大気汚染が改善「ヒマラヤが見えた」
2020.4.30 06:00

 新型コロナウイルスの流行を受け、世界各国がロックダウン(都市封鎖)などの拡大防止措置に踏み切る中、大気汚染が改善されたという報告が相次ぐ。顕著なのが「世界最悪レベル」の汚染で知られるインドだ。あまりの深刻さから「ガス室」とも呼ばれたが、過去20年で最良の状態となっている。経済活動や人の動きが止まったことが思わぬ効果を生み出した格好だ。
(シンガポール 森浩)

■インドが「大気汚染ワースト」上位独占

 近年、大気汚染といえば、街中がスモッグで覆われた中国の都市の様子が報じられることが多かった。だが、最近では経済発展にともなってインドが深刻さを増している。特に冬季の空気の悪さについて、デリー首都圏のケジリワル首相は「ガス室と化している」とも表現している。

 家電メーカー「IQエア」(スイス)のまとめによると、2019年の「大気汚染が深刻な都市ランキング」のワースト1位はインド北部ウッタルプラデシュ州ガジアバードだった。年間を通じた大気中の微小粒子状物質「PM2・5」の平均濃度は、1立方メートルあたり110・2マイクログラム。日本の環境省は70マイクログラム以上を「健康影響が生じる可能性が高くなると考えられる」としており、高い数値であることがうかがえる。

 ランキングでは、大気汚染が深刻な上位30都市のうち21をインドが占める。ニューデリー(デリー)は5位に入っており、「世界一大気汚染が進んだ首都」となっている。

 ランキングには中国の都市も入っているが、IQエアは「多くの主要都市の大気の質は改善している」と分析している。


■都市封鎖で劇的改善

 インドで大気汚染を示す数値が改善したのが、新型コロナ対策として都市封鎖が始まった3月25日以降だ。モディ政権は、食料品販売や銀行など生活に必要なサービスを除いてほとんどの職場を閉鎖し、鉄道や地下鉄など公共交通機関の運行も停止した。

 米航空宇宙局(NASA)の4月上旬のデータによると、インド北部の大気汚染がこの時期としては「過去20年で最低の水準」になったという。ロイター通信も都市封鎖以降のニューデリーのPM2・5の平均濃度は44マイクログラムで、まれに見る「良好」と報じた

 産業が止まったことや、都市封鎖で電力需要が急落したため、ニューデリーから半径300キロ以内にある12の火力発電所のうち11が操業を停止したことも影響したようだ。

 ツイッターでは、北部パンジャブ州で、これまでスモッグでかすんでいたヒマラヤ山脈が「はっきり見える」との報告も相次いだ。工場からの排水がなくなり、ヒンズー教徒の「聖なる川」であるガンジス川の水質も改善したという。

■各国で改善も…「期間限定」との見方

 こうした環境改善は世界中で確認されている。

 IQエアのまとめによると、米ロサンゼルスでは、都市封鎖後にPM2・5の平均濃度が、19年の同時期と比べて31%減少した。ニューヨークでは25%、韓国ソウルでは54%低下したという。中国でも生態環境省が発表した今年1〜3月のデータによると、全国337都市のPM2・5の平均濃度が前年同期に比べ14・8%下がった。

 しかし、こうした近年まれに見る青空と新鮮な空気も、都市封鎖が終わるまでの限定的なものという見方が大勢だ。各国政府は行動制限を緩めるタイミングを見計らっており、米トランプ政権は16日、経済活動の再開に向けた指針を公表した。インドのモディ首相も14日の演説で都市封鎖を5月3日まで延長することを発表しつつ、経済的な影響に配慮して一部地域で解除を進める方針を明らかにしている。


 インドで環境保護に取り組むビンレンドゥ・ジャハ氏は「ロックダウン終了後は、景気刺激策や経済再生計画が始まるだろう。最も恐れているのは環境が最初の犠牲者になることだ」とコメント。流行収束の見通しが立たなない中、「コロナ後」を憂慮している。

561チバQ:2020/05/03(日) 21:05:35
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020050300119&g=int
インド、全土封鎖を再延長 経済考慮、規制緩和へ―新型コロナ
2020年05月03日14時44分


外出禁止違反者を捕らえてしゃがませるインド警察=4月30日、北部アムリツァル(AFP時事)
外出禁止違反者を捕らえてしゃがませるインド警察=4月30日、北部アムリツァル(AFP時事)

 【ニューデリー時事】インド政府は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため3月末から全土で実施中の封鎖措置を今月17日まで延長した。延長は2度目で、外出規制が計54日に及ぶことになる。今後は経済への打撃を考慮し、感染の程度に合わせて地域ごとに規制を緩和する見通しだが、感染がさらに拡大する恐れもある。
 政府は今月1日、全土封鎖の再延長と同時に、感染の実態に合わせて三つの区分を設定し、地域ごとに規制を緩和すると発表した。緩和区域では、出社人員を通常の3分の1に抑えれば活動を再開できる企業が多い。モディ首相は2日、ツイッターで「政府は、経済活動が新型ウイルスに伴う困難を克服するのを手助けする」と強調した。
 人口13億人超のインドの感染者数は約4万人。死者も1300人を超えた。封鎖開始の3月25日時点で約600人だった感染者は、違反者を棒で殴るなど厳しい外出禁止措置にもかかわらず、60倍を超えた。

562チバQ:2020/05/03(日) 21:16:00
https://digital.asahi.com/articles/ASN527HJ9N4XUHBI01K.html?pn=10
「飢え死にする」 コロナで解雇、150キロ歩いて帰郷

奈良部健 ヨハネスブルク=石原孝

2020年5月3日 5時00分
 新型コロナウイルスの大流行により、世界中で4億人以上が貧困状態に陥り、貧困問題は10年前に逆戻りする恐れがある――。国連大学の研究所が先月、そんな予測を出した。報告書を書いた研究者は事態の深刻さを「まるで貧困の津波だ」と語った。途上国で今、何が起きているのか。

 「逃げないと飢え死にすると思った」。インドの首都ニューデリーから故郷ウッタルプラデシュ州の村まで約150キロを2日かけて歩いて帰った運転手のラジュパルさん(42)は電話取材にそう語った。

 「ロックダウンによる経済損失は避けられない。しかし、今はコロナから国民の命を守ることが大事だ」とモディ首相が宣言し、全土封鎖が始まったのは3月25日。翌日、ラジュパルさんは雇い主から解雇され、すでに働いた分の給与の支払いさえ拒まれた。

 村には妻と5歳から14歳の子ども5人を残し、首都で同業仲間たちと一部屋を間借りして、15年間働いてきた。月収1万4千ルピー(約2万円)のうち、半分を家族の元に送金。「家族の食料や衣服、電気代を支払うので精いっぱいだったが、封鎖で全てを失った。ただ村に帰れば食べるものはあると思った」

 一部を除く商店と企業は閉まり、鉄道やバスも止まっていた。ラジュパルさんは27日朝6時に歩き始めた。小麦でつくったチャパティ4枚と下着、現金150ルピー(約200円)以外に持って行くべきものはなかった。同じ頃、故郷へと歩いた労働者らは、数百万人に上ったとされる。

 ラジュパルさんは昼は気温30度以上の炎天下を歩き、夜は路上で寝た。「これからどうやって生活していくのかを考えると、歩き疲れていたが眠れなかった」

 ニューデリーから南東へとのびる国道24号。首都を逃れた人々がアリの列のように先まで見え、背後にも続いていた。皆、無言だった。子連れの家族もいて、聞こえるのは歩き疲れた子どもの泣き声だけ。

 父母が乳幼児を抱っこして強い日差しから守るように、足や体をさすっていた。道ばたに腰を下ろしてめったに通らない車を待ち、車が来ると「歩けない子どもがいるから乗せてほしい」と叫んでいる母親もいた。

 地元メディアによると、12歳の少女は故郷の村まで150キロを歩いている途中で死亡した。

 大移動によって、感染が都市から農村に広がる恐れも指摘された。各州政府は食料や家を失った人のためにシェルターを用意したが、過密な場所での滞在を強いられることも。都市からのウイルスの持ち込みを恐れた地方当局が、路上に避難者を集めて消毒液を放水した様子も報じられた。

 ラジュパルさんが村に帰ると妻は無事を喜ぶと同時に、顔を曇らせた。「今後の生活をどうするか、不安になったんだと思う」。数日後、息子が地元の市場から泣いて帰ってきた。村の人たちから「なぜお前の父親は戻ってきたのか。病気をまき散らしにきたのか」と怒鳴られたという。家が村人から襲撃されないか不安が続く。

 ラジュパルさんは状況が改善すればまたニューデリーに戻って働くつもりだという。「村にいても仕事はない。恐ろしい思いをしたが、戻らないと生きていけない。ただ、いつになったら戻れるのかはわからない。戻れても仕事が見つかるのか」と話す。(奈良部健)

563チバQ:2020/05/03(日) 21:16:32
避難所に1千人 政府支援も届かず
 商店や露店がひしめくインド・デリーの旧市街。ラジュディープさん(40)は市場の荷物運び(クーリー)で生計を立てる。800ルピー(約1100円)ほどの1日の稼ぎから、東部ビハール州の村に住む両親や妻、5人の子どもたちに仕送りしてきた。

 一家で唯一の稼ぎ手だったが、全土封鎖で市場は閉鎖され、稼ぎは途絶え、「3日後には食料と手持ちの金は尽きた」と朝日新聞助手に語った。

 同郷の仲間26人と、野菜用の小型トラック3台を借りて故郷を目指すことにした。「警察に知り合いがいるから大丈夫だ」と請け負った運送業者は1人5千ルピー(約7千円)という高額を要求。借金をした友人もいた。すし詰めで荷台に揺られ、500キロほど走った町で警察から引き返せと命令された。

 車がデリーに戻ると、目的地に着けなかったのに運転手は運賃の返金を拒んだ。警察署に駆け込むと「規則に違反して移動したのが悪い」と怒声を浴びせられるだけ。NGOなどが運営する体育館内の一時避難所に連れてこられた。現在もそこにいる。

 約1千人がそこで雑魚寝し、1日2回出されるチャパティと豆カレーを食べる以外、他にすることがない。横になるか、故郷の家族に電話をするだけだ。

 政府は、貧困層への支援を中心とする1兆7千億ルピー(約2兆4千億円)の経済対策を発表。8億人を対象に米や麦を配給、8300万世帯にガス調理用ボンベを提供すると説明した。

 ラジュディープさんは「自分には何も届かない。家族も金がなくて困っている。いつまでもここにいるわけにはいかない。だが、いつになったら出られるのか」と話す。

 避難所にたどり着いた人はまだ幸運なのかもしれない。地元メディアによると、デリー近郊では、塗装業の男性が稼ぎを失い、妻や4人の子どもたちを養えるか悩んで自殺した。直前に自分の携帯電話を売って手にした2500ルピー(約3500円)で砂糖や小麦、米のほか、子どもたちが酷暑でも眠れるよう、扇風機を買って妻に渡したという。

 近年、インドは「世界の成長エンジン」ともてはやされてきた。その陰で、国際労働機関(ILO)によると、露天商や運転手、建設現場の労働者など、政府による管理や保護が及ばない非公式部門(インフォーマルセクター)の立場の弱い労働者が約9割を占める。

 彼らを直撃した全土封鎖が始まった3月25日から、感染者数は56倍の約3万7千人に増えた。元の暮らしに戻れる見通しは全く立たない。(奈良部健)

564とはずがたり:2020/05/06(水) 19:27:06
すげえw

ダハラ・カグラバリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動検索に移動
座標: 北緯26度08分59秒 東経88度45分43秒
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%8F%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%AA

飛地があった当時の状況を示す地図。中央を縦に貫く、橙色で示された国境線の左がバングラデシュ本土で、右がバングラデシュ領内にあるインド領の飛び地。飛び地が入れ子構造になっており、矢印で示されたダハラ・カグラバリ (#51) は世界で唯一の三重飛地であった。

飛地に付番した地図。矢印のついた3つの注記のうち左下のもの(51 inside 19 inside 47)が指すのが、ピンクの51番で示されるダハラ・カグラバリ (#51) である。
ダハラ・カグラバリ(英: Dahala Khagrabari, ベンガル語: ?????? ??????????)は、かつてバングラデシュ領内にあった、インド領の飛地(西ベンガル州クーチ・ビハール県所属)。インドとバングラデシュの国境地帯にあった飛地群の一つで、2015年5月6日に他の飛地とともにバングラデシュに譲渡された。

インドとバングラデシュの国境地帯にはかつて、バングラデシュ領内に106のインド領、インド内に92のバングラデシュ領の飛地群があった。整理上 #51 と付番された土地[1]は、バングラデシュ領内にあるインド領の中のバングラデシュ領の中にあるインド領、すなわち三重の飛地となっていた点で特異である。面積は7000平方メートル。

565 チバQ:2020/05/07(木) 02:10:48
>>564
https://geolog.mydns.jp/www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/index-2.html
飛び地研(吉田一郎 さいたま市議のホームページ)が詳しいですよ!

566チバQ:2020/05/07(木) 14:39:24
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200507-00000023-jij_afp-int
インド化学工場でガス漏れ、5人死亡1000人以上搬送 コロナでタンク放置か


5/7(木) 14:07配信
【AFP=時事】(更新)インド東岸の港湾都市ビシャカパトナム(Visakhapatnam)にある「LGポリマーズ(LG Polymers)」の化学工場でガス漏れが発生し、少なくとも5人が死亡、1000人以上が病院に搬送された。現地の警察と医療当局者が7日、発表した。

 一方、現地紙タイムズ・オブ・インディア(Times of India)は、8歳の少女を含む8人が死亡、5000人が体調不良を訴えていると伝えている。工場の周囲3キロ圏内では人々がパニックに陥り、多くの人が路上に倒れているという。

 警察によると、容量5000トンのタンク2基からガスが漏えいした。7日午前3時半(日本時間同7時)ごろ、地元住民から、大気中にガスが漂っていると通報があったという。

 警察はAFPの取材に、タンクは新型コロナウイルスの感染拡大を受けてインド全土で3月末から始まったロックダウン(都市封鎖)を受け、放置状態にあったと話した。放置されたタンク内で化学反応が起きて、熱が発生したのがガス漏れの原因だとの見方を示している。

 警察によれば、近隣の病院に入院した被害者のうち少なくとも70人は意識がなく、200〜500人の市民が病院で治療を受けている。また、現地の医療当局者は、病院に搬送されたのは少なくとも1000人に上り、自宅で意識不明に陥っている人がいる恐れがあると述べている。

 インドのテレビ局各社は、ビシャカパトナムの路上に女性や子どもを含む大勢が横たわっている映像を報じている。

 LGポリマーズの化学工場は、ビシャカパトナム近郊にある。同市とその周辺には約500万人が居住している。【翻訳編集】 AFPBB News

567とはずがたり:2020/05/07(木) 15:46:34
>>565
吉田一郎,なんだかお騒がせな感じだったんですけど地理マニアだったとは!!

568チバQ:2020/05/08(金) 15:59:48
https://digital.asahi.com/articles/ASN5835CZN57UHBI00Z.html?pn=4
インドの酒屋に長蛇の列 営業解禁、コロナ対策で増税も


有料記事 新型コロナウイルス

奈良部健
2020年5月8日 12時17分
 新型コロナウイルス対策のため人口13億人を対象にしたロックダウン(全土封鎖)が続くインドで、感染者数が多い地区を除いて4日から営業が解禁された酒屋に、人々が長蛇の列をなして密集した。感染拡大を恐れた地元政府は酒税を引き上げたり、酒屋の営業許可を取り消したりと対応に追われている。

 デリー首都圏政府は5日、酒類の小売価格に70%の特別コロナ税を新たに課した。増税で行列に並ぶ市民を減らす狙いがある。首都圏政府のケジリワル首相は「社会的距離を取ることを守れないのなら、緩和策をやめなければならない」と語った。首都圏政府は、インターネット上であらかじめ申請してから指定時間に酒屋に買いに行く仕組みも導入した。

 3月25日から始まったロックダウンでは、事業所や工場を止め、外出は食料や医薬品の買い出しに限定してきた。経済活動の停止で、首都圏政府の4月の税収は例年の11分の1以下の30億ルピー(約42億円)まで減ったという。


ここから続き

 酒を買い求める人が密集する状況は各地でみられ、最も感染者数が多い商都ムンバイでは、一度出した酒屋の営業許可を5月6日に取り消した。こうしたなか、地元メディアによると、中部マディヤプラデシュ州で警察が過去に押収して署の金庫室に保管していた酒のボトル950本がなくなったほか、北部ハリヤナ州でも20万本の酒が倉庫から盗まれたとみられるという。

 インドの感染者数は約5万人に増え、インド政府は5月3日までだったロックダウンの期間を17日まで2週間再延長した。ただ、政府は経済活動を徐々に再開させるため、感染者が少ない地域では規制を緩和する考えで、すでに一部地域では工場の操業などを許可している。(奈良部健)

569チバQ:2020/05/10(日) 21:10:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae6cd4b8b1500abbbd759e956055337190a85ce9
ガス漏れ起きたLG化学工場、群衆が犠牲者の遺体担ぎ閉鎖要求 インド
5/10(日) 18:07配信

AFP=時事
インド・ビシャカパトナムの化学工場で、抗議を繰り広げる住民(2020年5月9日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】インドの化学工場から有毒ガスが漏れ、12人が死亡した事故を受け、工場の閉鎖を求める人々が9日、犠牲者の遺体を担いで工場に詰め掛けた。

 ガス漏れは7日未明、同国東岸の港湾都市ビシャカパトナム(Visakhapatnam)近郊にある韓国LG化学(LG Chem)所有の工場で発生。現場周辺から逃れようとした数百人が負傷し、多数が意識を失った。死者のうち少なくとも3人が子どもで、数十人が今も入院している。

 州政府当局は9日、現場の視察のため同工場を訪問。これに合わせ、300人ほどの群衆が警察や警備員を押しのけ、工場に詰め掛けた。

 犠牲者3人の遺体を乗せた担架を運ぶのを手伝う人々の姿もあり、遺体を覆う黒い布の下からは、犠牲者らの足が突き出ていた。

 群衆は、犠牲者への正義と工場の閉鎖を求めるスローガンを叫んだが、その後警備員によって押し返された。遺族らもそばに立ち、多くの人の目には涙が浮かんでいた。

 当局は、ガス漏れをめぐり過失致死容疑で捜査を開始。また同国で環境関連事件を管轄する裁判所はすでに、同社に対する仮処分として罰金620万ドル(約6億6000万円)の支払いを命じている。

 警察によると、同工場は新型コロナウイルスの感染拡大防止策としてインド全土で実施されていたロックダウン(都市封鎖)を受け放置状態にあった。放置されたタンク内のガスが過熱したのが、ガス漏れの原因だとの見方を示している。

 LG化学は、ロックダウンを受け操業を工場を停止していたことを認めているが、保守点検作業員は常駐していたと主張している。【翻訳編集】 AFPBB News

570チバQ:2020/05/11(月) 11:03:54
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200511-35153530-cnn-int

新型コロナ感染者、全世界で400万人突破 インドで鉄道再開の動き


5/11(月) 11:00配信

CNN.co.jp







新型コロナ感染者、全世界で400万人突破 インドで鉄道再開の動き


新型コロナウイルスの感染者が全世界で400万人を超えたことがわかった


(CNN) 新型コロナウイルスの感染拡大が世界的に広がるなか、新型コロナに感染した人の数が全世界で400万人を超えたことがわかった。米ジョンズ・ホプキンス大学が集計した。新型コロナウイルスによる死者数は少なくとも28万1000人。米国での感染者数は少なくとも132万人、死者数は少なくとも7万9000人。

写真特集:新型コロナ対策で外出制限、世界各地で人影消える

インドで鉄道の一部運行再開の動きが出ている。再開は12日から始まる見通し。鉄道省によれば、ニューデリーとムンバイを結ぶ区間など15の路線について、特別列車の運行を始める。他の路線についても、利用状況などに応じて追加される。有効な乗車券を持った乗客だけが駅に入ることができ、乗客はマスクの着用や出発時の検査などが義務付けられる。症状のない人だけが列車に乗ることができる。

一方、都市交通局(MTA)によれば、ニューヨーク市の乗客数は90%減少した。これは平日の利用者数が約50万人で、週末の利用者数はさらに少ないことを意味する。MTA幹部によれば、2000人以上が毎日、24時間態勢で、夜間の運休時も含めて、車両や駅の清掃や消毒を実施している。

夜間に地下鉄の運行を休止したことで、車両や駅の消毒といった作業がしっかりと実施できるようになったという。同幹部はまた、地下鉄の夜間運休を受けて、サービス拡充のために急行バスの増便を行っていると述べた。

571チバQ:2020/05/12(火) 18:55:47
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200512-00000579-san-asia

インド国鉄、一部で運行再開 モディ政権、感染者増でも経済再開目指す


5/12(火) 17:52配信

産経新聞



 【シンガポール=森浩】新型コロナウイルスの拡大阻止のためのロックダウン(都市封鎖)が続くインドで12日、中止されていた国鉄の運行が一部路線で再開された。モディ首相は経済活動や企業活動を通常に戻したい考えだが、国内ではロックダウンでも感染拡大に歯止めがかかっておらず、慎重意見も根強い。

 運行が再開されたのは、首都ニューデリーと西部ムンバイなどの大都市を結ぶ1日15本の列車。再開する路線を拡大したい方針で、モディ氏は「経済活動を活性化させるために必要だ」と意義を強調した。

 3月25日から始まったロックダウンは、2回延長されており、現在の期限は今月17日までとなっている。だが、経済活動の停止が日雇い労働者ら都市貧困層の失業につながり、徒歩で故郷を目指す人の列が社会問題化した。4月の新車販売台数がゼロになるなど国内産業への影響も大きく、地元格付け機関はロックダウンがインド全体で1日当たり約46億ドル(約5千億円)の損失を生んでいると試算している。

 こうした負の影響に危機感を募らせた政府は今月1日、感染の実態に合わせて3つの区分を設定し、感染状況を見ながら、地域ごとに段階的に規制を緩和していく方針を明らかにした。モディ氏は11日の国内各州の知事とのテレビ会議で、「感染率を下げることと、市民活動を増やすことを同時に行う」と説明した。

 一方、国内の感染者数は増え続けており、ロックダウン開始時の約600人が12日には7万人を超えている。早期の経済活動再開は感染拡大に拍車を掛けることにもなりかねず、印紙トリビューンは「経済活動の再開は、(感染者が)増加する曲線が平坦(へいたん)になることと並行して行われるべきだ」と指摘している。

572チバQ:2020/05/15(金) 18:10:37
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200514-00000024-jij_afp-int

検問所で男性射殺、抗議のデモ隊 軍と衝突 インド・カシミール


5/14(木) 15:59配信

AFP=時事







検問所で男性射殺、抗議のデモ隊 軍と衝突 インド・カシミール


インドのジャム・カシミール州バッジャンで、25歳の男性が検問所で兵士らに射殺されたことを受けて、射殺された男性の自宅に集まりシュプレヒコールを上げる親族や地域の住民ら(2020年5月13日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】インドとパキスタンが領有権を争うカシミール(Kashmir)地方のインド側で13日、男性(25)が検問所で兵士に射殺された。これを受け、多数のデモ参加者が怒りの声を上げ、印政府軍の兵士らと衝突した。当局と地元住民が明らかにした。

【写真】兵士に射殺された男性を悼む親族や住民ら

 インド政府は昨年8月、ヒマラヤ(Himalaya)地域にありイスラム教徒が多く住むジャム・カシミール(Jammu and Kashmir)州の自治権を剥奪した。ジャム・カシミール州は昨年10月31日にジャム・カシミールとラダック(Ladakh)の二つの連邦政府直轄地に分割され、ジャム・カシミールでは事態の沈静化を図るため夜間外出禁止令が出され、緊張が高まっていた。

 死亡した男性は、ジャム・カシミールの夏季の行政府所在地、スリナガル(Srinagar)郊外の検問所付近で車を運転していたところ、治安部隊の兵士らに銃撃された。警察は、「疑わしい状況」の中、検問所2か所で止まるよう指示したものの男性が無視したため、兵士らが車に向かって発砲したと述べた。

 目撃者はAFPに対し、男性は検問所で兵士らの質問に答えるため車から降り、その後車に戻ろうとした際に撃たれたと話している。

 男性死亡のニュースが広がると、多くの住民が通りに出て反インドデモに参加し、「インドは帰れ!」「自由をわれらに!」などと叫んだ。

 投石する覆面姿のデモ参加者らも見られ、軍はデモ隊を解散させるため催涙弾や散弾を発射した。衝突が激化したことを受け、同地域では携帯電話のサービスも停止された。【翻訳編集】 AFPBB News

573チバQ:2020/05/17(日) 17:57:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/298c66346a24bd7d44789e46c8b347fda82c4bca
インド、全土封鎖が期限に 一段と規制緩和進める方針
5/17(日) 15:19配信

共同通信
16日、インド・アーメダバードで、鉄道への乗車を待つ移民の労働者ら(ロイター=共同)

 【ニューデリー共同】インド政府が新型コロナウイルス対策として3月25日から続けている全土封鎖が17日、期限を迎えた。18日以降の措置について正式な発表はない。4月下旬から徐々に規制を緩めており、感染拡大が続く地域の封鎖を続ける一方、一段と緩和を進めていく方針とみられる。

 全土封鎖当初は生活必需品の買い出し以外、外出は厳しく制限された。州境を越える移動も原則禁止された。4月下旬からは感染者が少ない地方の工場の操業や出稼ぎ労働者の帰郷が認められ、今月には感染が続く地域でも、民間企業の事務所で従業員の3分の1まで出勤が可能となった。感染者は9万人超まで増えた。

574チバQ:2020/05/20(水) 10:59:18
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200520-00000011-jij_afp-int

ネパール新地図にインドとの係争地域、領土問題激化必至


5/20(水) 10:34配信

AFP=時事







ネパール新地図にインドとの係争地域、領土問題激化必至


ネパールの首都カトマンズで、インドの道路建設に反対するデモ隊(2020年5月11日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】ネパール政府は18日の閣議で、インドとの領有権問題の火種となっている地域を領土に含む新しい地図を発表することを決定した。政府関係者らは、新地図は戦略的に重要な領土を含んでいると述べている。

 シバ・マヤ・トゥンバーンヘ(Shiva Maya Tumbahangphe)法相がAFPに語ったところによると、新地図にはリプレク(Lipu Lekh)地域と、カラパニ(Kalapani)およびリンピヤドゥラ(Limpiyadhura)の一部地域が含まれている。これらの地域一帯は計300キロ平方メートル以上の広さで、インドおよび中国と国境を接する重要地域と考えられている。

 今月に入り、インドが北部ウッタラカンド(Uttarakhand)州でネパールとの係争地であるリプレク峠に至る全長80キロの道路を開通させて以降、ネパール各地では抗議デモが相次いでいる。

 ネパール側はカリ川(Kali River)に沿って国境を定めた1816年の条約に基づき、リプレク峠の領有権を主張しているが、両国はカリ川の水源について合意していないことから領土問題が生じている。

 トゥンバーンヘ法相は新地図の発表と平行し、「ネパールは国境問題を解決するために外交ルートを通じてインドとの対話を始める」と語った。

 リプレクと隣接するカラパニ地域には1962年のインドと中国による国境紛争以降、インド軍が配備されているが、ネパールはカラパニ地域の領有権を主張している。

 インドとネパールは両国そろってカラパニ地域とリプレクを自国の政治地図に含めてきたが、ネパールの地図にはこれまでリンピヤドゥラは含まれていなかった。

 国境問題専門家のブディ・ナラヤン・シュレスタ(Buddyhi Narayan Shrestha)氏は、「それはネパールが最初に地図を作成した1970年代に論争となった問題だが、その際、リンピヤドゥラ地域はインドとの協議の後に地図に含めるとの決定が下された」と述べる。

 ネパール側は、インドの新道路建設を「一方的な行為」と非難している。一方、インド側は新道路について、「完全にインドの領土内にある」と主張し続けている。

 ネパールはこれ以降、カラパニ付近に治安部隊を配備している。

 インド軍のM・M・ナラバニ(M.M. Naravane)陸軍参謀長は15日、ネパールの反応について「どこか他からの要請」を受けているのだろうと述べ、中国の関与をほのめかした。【翻訳編集】 AFPBB News

575チバQ:2020/05/21(木) 09:17:45
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200520-00000041-jij_afp-int

インド東部に「スーパーサイクロン」上陸、被害に警戒


5/20(水) 22:32配信

AFP=時事







インド東部に「スーパーサイクロン」上陸、被害に警戒


ベンガル湾を進むサイクロン「アンファン」。米航空宇宙局アース・オブザバトリー提供(2020年5月20日入手)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】(図解追加)インド東部に20日夜、近年最強級のサイクロン「アンファン(Amphan)」が上陸した。同国と隣国バングラデシュでは住民数百万人が避難し、祈りをささげた。アンファンは最大瞬間風速約53メートルという猛烈な風を伴っており、広範囲に被害が出る恐れが懸念されている。


 バングラデシュの赤新月社(Red Crescent)はアンファンの上陸直前、1人の死亡を発表した。亡くなったのはボランティアで、村人たちを避難所に移動させていたところ、ボートが転覆し水死したという。

 当局は、サイクロンの被害が予想される進路沿いの低地の住民の避難を急いでいる。バングラデシュでは240万人、インドでは65万人超がすでに安全な場所に移動したとされるが、新型コロナウイルスの感染対策で課された予防措置に従う必要があることから、活動は難航している。

 ベンガル湾(Bay of Bengal)で「スーパーサイクロン」が発生するのは、1999年以来初めてで、観測史上でも2回目。

 猛烈な風に加え、数メートルの高潮も予想されている。高潮は、沿岸から内陸へ数キロの範囲まで被害をもたらす恐れがあり、サイクロンや台風、ハリケーンで死者が出る主な要因となっている。【翻訳編集】 AFPBB News

576チバQ:2020/05/31(日) 14:40:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e3fe9b64500a2ad8cffd56fdbb00469a21d7915
インドの全土封鎖、段階的に解除へ 感染拡大続く
5/31(日) 14:22配信

時事通信
 インド政府は30日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため3月末から実施している全土封鎖措置を31日で終了すると発表した。

 6月以降は段階的に解除する。インドでは4月下旬以降、封鎖による規制を徐々に緩和してきたものの、感染拡大傾向は続いており、封鎖解除により歯止めがかからなくなる恐れがある。

 インドでは30日までの24時間に約8000人が新たに感染。累計の感染者数は18万1000人超、死者は約5200人に上る。

577チバQ:2020/05/31(日) 15:57:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/1270ad43ed9572b5f218596bd2d1f1771368fc84
中国インド実効支配線付近で両軍殴り合い、投石 武器使わず深刻化避ける
5/30(土) 22:12配信

毎日新聞
 中国とインドの実効支配線付近で今月上旬以降、両軍が対峙(たいじ)している。インドメディアによると、両軍の兵士250人による殴り合いが発生したほか、双方が兵士5000人を増派した。沈静化のめどは立っていないが、両国は実効支配線付近で警備する兵士同士が衝突しても武器を使わないなど、本格的な戦闘を避けるための対策を講じており、対話を通じた事態打開の道を探っているとみられる。

 インドメディアによると、インド北部の連邦直轄地ラダックのパンゴン湖近くで5日、インドが進める道路建設を巡って両軍兵士が殴り合ったり、投石し合ったりして負傷者が出た。

 その後、他の複数の場所で中国側が兵士を増派し、インド側も対抗する形で兵力を増強した。インド側は「中国側が先に越境してきた」と主張している。9日にはインド北東部シッキム州の両国の国境でも兵士による殴り合いが起きた。

 両軍兵士による殴り合いなどはこれまでも度々発生してきた。核保有国の両国は、領土問題で緊張が過度に高まることは望んでおらず1993年、96年、2013年の計3回、国境防衛に関する合意を結び、本格的な戦闘を避ける対策を講じてきた。

 中印関係に詳しい印シンクタンク、オブザーバー研究財団のラジャゴパラン氏によると、両軍とも警備では重武装せず、兵士が衝突しても武器を使用しないことになっているという。

 ただ、それでも領土問題が絡むだけに17年にはインド、中国、ブータン3カ国の国境地帯で中印両軍が約2カ月にらみ合い、緊張が高まる事態も起きた。

 一方、今回の両軍の動きについて、中国外務省の趙立堅(ちょうりつけん)副報道局長は27日の定例記者会見で「中印国境地区の情勢は安定し、管理されている。中印両国は関連する問題を対話によって解決することができる」と強調した。

 中国紙「環球時報」は5月中旬、原因は「インド側の違法な防衛施設建設に対する必要な対抗措置だった」との人民解放軍関係者の主張を伝えていた。しかし、中国としては、香港問題などを巡り米国との関係が深刻化する中で、これ以上の中印関係の悪化は避けたい考えだとみられる。【松井聡、米村耕一】

578チバQ:2020/05/31(日) 23:38:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/e58d169e46ceff16294aa1461385862623a3e0e0
カースト最下層の若者6人、襲撃受け相次ぎ死亡 国連がネパールに調査要求
5/31(日) 23:17配信

AFP=時事
ネパールの首都カトマンズで、新憲法において平等の権利を求めて工期活動を繰り広げるダリットの活動家ら(2015年8月5日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】ネパールで、カースト(身分制度)最下層の若者6人が殺害される事件があり、国連(UN)の人権高等弁務官が同国に調査を強く要求している。殺害された若者の中には12歳の少女も含まれており、ネパール国内では怒りの声が上がっていた。

 かつて「不可触民」として知られたカースト最下層のダリット(Dalit)は、ネパール人口の約13%を占めているものの、差別が正式に非合法化されてもなお、彼らに対する不当な扱いは根強く残っている。

 同国西部ルクム(Rukum)郡では先週、ダリットの若者たちの友人グループが村の暴徒らに追いかけられて襲われる事件が発生。暴徒らは、グループの少年の一人が異なるカースト出身の少女との結婚を計画していたことに激怒していた。

 若者たちは同郡を流れる川へやむなく飛び込み、警察や報道によると、少なくとも5人が水死。もう一人は現在も行方不明だという。

 警察はこれまでに20人を逮捕。地方政府の役人1人もこの事件に関与したとして逮捕された。

 同日には南部ルパンデヒ(Rupendehi)郡で、ダリット出身の少女(12)の遺体が木につるされているのが発見された。

 国連によると、少女は別のカースト出身のレイプ犯とみられる男との結婚を強制され、その後殺害されたという。

 国連のミチェル・バチェレ(Michelle Bachelet)人権高等弁務官は、「憲法上保証されているにもかかわらず、カーストに基づく差別や暴力を処罰しないケースがネパールでは依然として多い」として、一連の殺害事件に対する独立調査の実施を要求した。【翻訳編集】 AFPBB News

579チバQ:2020/06/12(金) 17:17:48
http://www.msn.com/ja-jp/news/coronavirus/%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%89%e9%a6%96%e9%83%bd%e3%80%81%e5%8c%bb%e7%99%82%e5%b4%a9%e5%a3%8a%e3%81%ae%e5%8d%b1%e6%a9%9f%ef%bc%9d%ef%bc%97%e6%9c%88%e6%9c%ab%e3%81%be%e3%81%a7%e3%81%ab%e6%84%9f%e6%9f%93%e8%80%85%ef%bc%91%ef%bc%97%e5%80%8d%e3%81%ae%e6%81%90%e3%82%8c%e2%80%95%e8%b2%ac%e4%bb%bb%e5%9b%9e%e9%81%bf%e3%81%ae%e4%b8%ad%e5%a4%ae%e6%94%bf%e5%ba%9c/ar-BB15mnpb?ocid=ientp

時事通信
インド首都、医療崩壊の危機=7月末までに感染者17倍の恐れ―責任回避の中央政府







2020/06/12 07:08





�y

�w



�u







8月後半にも衆院解散、岡田元外相


ベトナムの地球観測衛星「ロータスサット・ワン」のイメージ(NEC提供)

海外から衛星打ち上げ初受託 JAXA





新型コロナウイルス対策の全土封鎖措置が緩和され、海辺を歩くインドの人々=8日、ムンバイ(AFP時事)© 時事通信 提供新型コロナウイルス対策の全土封鎖措置が緩和され、海辺を歩くインドの人々=8日、ムンバイ(AFP時事)
 2800万人超の人口を抱えるインドの首都ニューデリーで、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化している。11日時点で3万2800人以上が感染し、980人超が死亡。当局は感染者数について、7月末までに現在の約17倍の累計55万人まで増えると予測している。中央政府が取ってきた厳しい封鎖措置を段階的に緩和しているため、感染拡大が加速した可能性があり、医療崩壊の危機が迫っている。

 ニューデリーを管轄するデリー首都圏政府の当局者は9日、首都の感染者数の予測を明らかにし、対応するには8万床のベッドが必要だと強調。現時点で約9000床しか用意できていないと危機感を示した。

 ケジリワル首都圏政府首相は7日、「他州からの患者が(首都の)病院に押し寄せてくる」として、首都の住民以外の利用を拒む方針を表明。批判を受け、10日にはツイッターで、他州の患者受け入れにも寛容な方針を示し、迷走を印象付けた。

 インドで感染者数が最も多いのは、商都ムンバイがある西部マハラシュトラ州だ。だが、地元紙フィナンシャル・エクスプレスによると、ニューデリーの1日当たりの感染者増加率は、マハラシュトラ州の3.4%を上回る5%に達する。

 インド政府は、3月25日に開始した厳格な外出禁止を伴う全土封鎖を段階的に緩和し、経済活動を許可してきた。国民の約6割を占めるとされる貧困層が封鎖で職を失い、生活が困難になったことが大きく影響している。

 ただ、4月20日の経済活動の一部容認から2週間ほどで、1000人台だった全土の1日当たりの新規感染者数は3000人を超え、現在は連日約1万人に達している。それにもかかわらず、中央政府は今月8日、ショッピングモールなど大勢の人が集まる施設の再開許可に踏み切った。

 感染者が増加する中で規制を緩和する背景には、経済低迷の責任を問われる事態を懸念するモディ首相の意向もあるとみられる。中央政府は5月30日の声明で「地方政府が独自に規制しない限り」一段の封鎖解除措置を取ると発表した。経済活動再開と感染防止対策のバランスを取った規制緩和の判断を地方政府に「丸投げ」したように映る。

 大きな責任を負わされた地方政府の中には、今月末までの封鎖延長を決めたところもある。ただ、経済の一大拠点である首都では緩和の流れにあらがうことは困難で、デリー首都圏政府は対応に苦慮している。

580チバQ:2020/06/16(火) 21:40:32
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASN6J6GB9N6JUHBI01Z.html
中国とインド、国境周辺で衝突 殴り合いや投石で死者
2020/06/16 19:52朝日新聞

中国とインド、国境周辺で衝突 殴り合いや投石で死者

インドのモディ首相(手前)と中国の習近平国家主席(AP)

(朝日新聞)

 インド陸軍は16日、中国との国境が画定していないインド北部ラダック地方で中印両軍による衝突が15日夜に発生し、インド側の軍幹部や兵士の計3人が死亡したと発表した。1962年の国境紛争後、国境付近では両軍のにらみ合いが続発したが、死者が出るのは極めて異例だ。

 インドメディアによると、被害は殴り合いや投石などによるもので中国軍にも死者が出た模様だ。双方の軍幹部が事態の沈静化に向け、協議に入っている。

 中国外務省の趙立堅副報道局長も16日の定例会見で衝突があったことを認め、「インド部隊が2回境界を越え、中国側に向けて挑発や攻撃を行い、双方の肉体的衝突を招いた」と主張。インド側に「強烈な抗議」を伝えたことを明らかにした。死者の有無については触れなかった。

 インド軍関係者によると、両軍の間ではこれまでも衝突があり、インド北部の連邦直轄地ラダックのパンゴン湖近くなど2カ所では5月5日、両軍の兵士が殴り合ったり、投石し合ったりして双方に負傷者が出た。インド側が自国の支配地域内に道路を建設したことに中国が反発したことが背景にあるとされ、両軍とも数千人を増派してにらみ合いが続いていた。

581チバQ:2020/06/16(火) 21:41:54
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASN6J6GB9N6JUHBI01Z.html
中国とインド、国境周辺で衝突 殴り合いや投石で死者
2020/06/16 19:52朝日新聞

中国とインド、国境周辺で衝突 殴り合いや投石で死者

インドのモディ首相(手前)と中国の習近平国家主席(AP)

(朝日新聞)

 インド陸軍は16日、中国との国境が画定していないインド北部ラダック地方で中印両軍による衝突が15日夜に発生し、インド側の軍幹部や兵士の計3人が死亡したと発表した。1962年の国境紛争後、国境付近では両軍のにらみ合いが続発したが、死者が出るのは極めて異例だ。

 インドメディアによると、被害は殴り合いや投石などによるもので中国軍にも死者が出た模様だ。双方の軍幹部が事態の沈静化に向け、協議に入っている。

 中国外務省の趙立堅副報道局長も16日の定例会見で衝突があったことを認め、「インド部隊が2回境界を越え、中国側に向けて挑発や攻撃を行い、双方の肉体的衝突を招いた」と主張。インド側に「強烈な抗議」を伝えたことを明らかにした。死者の有無については触れなかった。

 インド軍関係者によると、両軍の間ではこれまでも衝突があり、インド北部の連邦直轄地ラダックのパンゴン湖近くなど2カ所では5月5日、両軍の兵士が殴り合ったり、投石し合ったりして双方に負傷者が出た。インド側が自国の支配地域内に道路を建設したことに中国が反発したことが背景にあるとされ、両軍とも数千人を増派してにらみ合いが続いていた。

582チバQ:2020/06/17(水) 18:41:12
https://www.sankei.com/world/news/200617/wor2006170020-n1.html
中印衝突、インド軍20人が死亡 中国側にも死傷者か


2020.6.17 09:45|

【シンガポール=森浩】インド北部カシミール地方の係争地で中国軍とインド軍が衝突した問題で、インド陸軍は16日夜、インド側の死者が20人に達したと発表した。インドメディアは、中国側の死傷者も数十人に上ると報じた。

 インド陸軍によると、衝突は15日夜に発生し、数時間続いたという。現地はヒマラヤ山脈の一角の高地で、新たに死亡が確認された17人は衝突で重傷を負った後、氷点下の気温にさらされたことで死に至った。双方が棒や石によって攻撃し合い、銃器は使用されなかったという。

 インド外務省は16日夜の声明で、5月5日から始まった両軍の対峙(たいじ)の解消に向けた話し合いが行われていたが、「中国側が一方的に現状を変えようとした結果、激しい衝突が起こった」と非難した。中国は、インド側が2度にわたり越境してきたため衝突が発生したと説明している。

583チバQ:2020/06/25(木) 18:52:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac79e8be5fdf3e061e256c9a2d62c6d0a956cb10

中国が係争地の一部確保か、インドが軍事行動活発化




6/25(木) 15:02配信


AFP=時事







インドと中国の間にあるガルワン渓谷に設置された中国人民解放軍の駐屯地の衛星写真。米人工衛星企業マクサー提供(2020年5月22日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】中国がヒマラヤ(Himalaya)地域にある係争地の一部を確保したとされる事態を受けて、インド軍は24日、現地に軍用機を飛ばすなどして軍事行動を活発化させ、力を誇示した。

 インド軍筋がAFPに語ったところによると、ガルワン(Galwan)渓谷で6月15日に発生し、過去53年で最も多くの死者を出した印中両軍の衝突の後、中国軍は同渓谷の出入り口にある数平方キロの領域を確保し続けているという。


 中国だけでなくパキスタンとも接するこの地域でかつてインド陸軍の任務に就き、現在はこの地域の中心的な町レー(Leh)で暮らしているタシ・チェパル(Tashi Chhepal)退役大尉はAFPに対し、この種の軍事行動は今まで見たことがないと語った。


 インドと中国はいずれも、衝突後に現地から部隊を撤退させたと公言しているが、ガルワン渓谷周辺に部隊を残している。インドがより多くの部隊を展開し、軍事力を誇示しようとしている。


 標高約3500メートルに位置するレーでは24日、240キロ離れた山岳地帯の国境に向かって基地からインド軍機が定期的に飛び立った。レーから延びる幹線道路には複数の検問所が設けられ、インド軍はレー周辺で軍事行動を活発化させている。住民らは近くの道路で軍用トラックと火砲の長い列を見たと語った。


 あるインド軍北部司令部関係者は匿名を条件に、現在インド側はこの地域に十分な軍事的プレゼンスを展開しているとAFPに語った。


 中国外務省の趙立堅(Zhao Lijian)報道官は24日、過去の二国間の合意を順守し、「中国と協力して具体的な措置を取り、国境地帯に平和と安定を取り戻そう」とインド側に呼び掛けた。


 米人工衛星企業マクサー(Maxar)が21日に撮影した写真には、衝突現場近くを流れる川沿いの野営地にトラックと小屋が写っていた。この野営地が印中どちらのものかは分かっていない。



■経済で互いに必要な中印
 インド軍筋によると、インド軍は同国領を「侵犯」した中国軍を排除するため出動したが、中国軍の待ち伏せ攻撃に遭い、尾根から落とされたという。両国間の取り決めにより銃器は使われなかったが、石やこん棒といった原始的な武器が使われ、衝突は激しいものとなった。


 中国側は、インド軍が2度にわたって実効支配線を越え、中国軍を挑発したと主張している。しかし、インドの警察の情報部門と軍の関係筋がAFPに語ったところによると、中国側は今回の衝突で確保したガルワン渓谷とその近くのパンゴン湖(Pangong Tso)付近の数平方キロの領域を保持し続けているとみられる。


 中国は現在、ガルワン渓谷を自国領と主張しているが、インドはこれを受け入れていない。


 インドのアナリストらは、緊張緩和、またはインドによるこの地域の奪還に懐疑的だ。ニューデリーのシンクタンク、オブザーバー・リサーチ・ファウンデーション(Observer Research Foundation)のハルシュ・パント(Harsh Pant)氏は、「いま中国が言っていることは、どれも額面通り受け取ることはできない。願わくば、今度こそインドが教訓を得ればいいのだが」と述べた。


 中国製品のボイコットを求める声が高まる中、メディアによると、インドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)政権は中国企業の活動への制約を強める可能性があるという。しかしアナリストらは、中印には経済面で互いに相手国を必要とし合っているという認識があると指摘する。


 米マサチューセッツ工科大学(MIT)の安全保障専門家、ビピン・ナラン(Vipin Narang)氏は、「短期的にはインド国内で中国に対する反発はあるかもしれないが、インドではパキスタンの方がはるかに大きな脅威として認識されている」と指摘。「今回の危機の影響は、徐々に広がるとしても、インド国民の間ではあまり長く続かないのではないか」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

584チバQ:2020/06/26(金) 23:16:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/de257a83c97d6ff462b9b80dd6a36cdcd1032b2a
対中国、コロナ拡大、バッタ…三重苦のインド・モディ政権
6/26(金) 12:11配信

産経新聞
インド北部カシミール地方ラダックで、中印実効支配線へ向かう道路を拡張するインド軍関係者=2014年11月(岩田智雄撮影)

 【シンガポール=森浩】インドのモディ首相が“三重苦”ともいえる内憂外患に悩まされている。インド軍20人が死亡した北部カシミール地方ラダックでの中国軍との衝突をめぐり、対話の姿勢を打ち出す政権に対し、反中の機運が盛り上がる国内で批判も集まる。新型コロナウイルス感染拡大も収まらず、サバクトビバッタの襲来も頭痛の種だ。ヒンズー至上主義を掲げ、強い指導者像を打ち出してきたモディ氏だが、対応を間違えれば支持離れにつながりかねない状況だ。

【写真】市街地に襲来する「サバクトビバッタ」の群れ

 「中国がラダックで取った措置に、国全体が傷つき怒りを感じている」

 モディ氏は19日、全政党の代表を交えた会議で中国との衝突についてこう発言した。一方で「インドは平和と友好を望んでいる」とも付け加え、踏み込んだ中国批判は避けている。「モディ氏は外交的に解決できると考えているのだろう」と、中印関係に詳しい印ジンダル・グローバル大のスリパルナ・パサク准教授は分析する。

 インドは中印国境紛争(1962年)の敗北以降、中国との軍事面での対立を強く警戒する意向が働く。事実上の国境である実効支配線(LAC)付近では道路などのインフラ整備に差があり、軍の展開の速度や規模は中国に劣るという分析もある。

 ただ、45年ぶりに中国との衝突で死者が出たことで、国内では中国への反発が広がる。習近平国家主席の顔写真を燃やす抗議のほか、首都ニューデリー近郊にある中国スマートフォン大手「OPPO(オッポ)」の工場近くで不買を呼びかけるデモも起きた。ニューデリーの一部では中国人の宿泊拒否を宣言するホテルも登場している。モディ氏の姿勢は弱腰とも取られており、野党側は批判を強めている。

 内政面に目を向けると、国内の新型コロナの感染者は増加の一途で49万人を超え、米国、ブラジル、ロシアに次いで世界で4番目に多い。3月下旬にロックダウン(都市封鎖)を宣言した際の感染者は約600人で、爆発的な増加といえる。深刻なのが雇用への打撃で、民間調査によると5月のインド全体の失業率は23%に達している。モディ政権は経済活動の段階的な再開に乗り出しているが、衛生対策との両立に苦慮している。

 また、5月からは中東やアフリカで発生したサバクトビバッタが「過去26年で最悪の規模」(地元専門家)で襲来。農業が盛んな西部ラジャスタン州では広大な農地で作物に被害が出た。今後、雨期の作物の植え付けが本格化する時期で、影響が懸念されている。パサク氏は「コロナ以前からの経済低迷もあり、国内で不満は蓄積されている。中国に対しては『新型コロナを発生させた国』としての反発も強く、弱い姿勢を見せることは政権の強い逆風となって跳ね返ってくるだろう」と指摘している。

585チバQ:2020/07/06(月) 18:51:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9ecf4c32ea60b695ccf010ddcef9b2046a6e24d
インドの新規感染者、4日連続で2万人超え…世界3位の露に迫る勢い


7/6(月) 12:53配信
 インド政府によると、同国で6日、新型コロナウイルスの新規感染者が2万4248人を記録し、4日連続で2万人を超えた。米ジョンズ・ホプキンス大の集計では、日本時間の6日午後1時時点で、累計感染者は67万人を上回り、世界3位のロシアに迫る勢いだ。

 インドでは、感染者の増加傾向が続いており、感染ピークは11月になると分析する専門家もいる。

 危機感を強める政府は鉄道の通常運行再開を8月12日まで先送りし、旅客機の国際線受け入れも少なくとも7月末まで延期した。学校再開も見送った。全感染者の3割を占める西部マハラシュトラ州では、商都ムンバイの住民に自宅から2キロ以上の移動を禁じるなど、規制を強化する動きも出ている。

 政府は5月末、2か月以上続けた全土封鎖を解除し、経済活動の再開を本格化させた。感染拡大の背景には、検査体制の拡充で感染者の確認数が増えている側面もあるが、州境をまたぐ移動の活発化や飲食店の営業再開なども影響しているとみられる。

 ナレンドラ・モディ首相は、コロナ禍で国民の生活困窮に拍車がかかっている現状を踏まえ、11月まで食料の無償配給を続ける方針を示している。(ニューデリー支局 小峰翔)

586チバQ:2020/07/07(火) 21:17:24
https://mainichi.jp/articles/20200707/k00/00m/030/031000c
インドの感染者、70万人に迫る 米国、ブラジルに次ぐ3番目の多さ
毎日新聞2020年7月7日 09時22分(最終更新 7月7日 09時23分)
 インドの新型コロナウイルス感染者が6日、累計で69万7千人を超えた。ロシアを抑え、米国、ブラジルに次いで国別で3番目の多さになった。

 13億人超と世界2位の人口を抱えるインドでは、1日当たりの新規感染確認者が2万4千人を超えており、感染拡大を抑え込めていない。死者の累計は1万9千人余り。

 インド政府は3月下旬から5月末まで全土封鎖を実施したが、6月から段階的に解除。企業の事務所や大型ショッピングモール、国内線の運航などが再開されている。当局は宴会場にベッドを設置して臨時医療施設に転用するなど、対応に追われている。

(共同)

587とはずがたり:2020/07/12(日) 15:19:33


2020.07.06 コラム
ナンに親しみがあるのはインドより日本?現地以上にナンが日本で愛されている理由とは
https://delsole-nan-washoku.com/project/002/

インドやネパールなどの国で、カレーと共に食べられているイメージがあるナン。実際に日本に店をかまえる多くのインド・ネパール料理店が、手作りのナンをカレーとともに提供しています。
しかし、実は?本場インドでナンはあまり食べられていない”って皆さんご存知でしょうか?

今回はそんな、にわかには信じ難い噂の真相を探るべく、調査を実施してきました。

588チバQ:2020/07/12(日) 18:34:39
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020071100406&g=intインドの感染80万人超える 保健相「市中感染なし」―新型コロナ
2020年07月11日15時13分

 インド政府は11日、新型コロナウイルス感染者が累計で82万人を超えたと発表した。死者も2万2000人を上回った。1日の新規感染者数は2万7000人を超えた。10日の発表で初めて24時間の感染者が2万6000人を超え、感染の勢いは衰えていない。

 政府は6月に入り、感染拡大防止のための全土封鎖を大幅に緩和した。ただ、貧困州の一つで人口2億人超の北部ウッタルプラデシュ州が、10〜13日の封鎖措置を導入するなど、地方政府による行動規制の流れは続いている。
 一方、バルダン保健・家族福祉相は9日、記者団に対し「局所的な流行にとどまっており、国内で市中感染は起きていない」と主張。「100万人当たりの感染者は、世界の平均が1453人なのに対し、インドでは538人にすぎない」と述べ、約13億6000万人の人口と感染者数を対比して考えるべきだと訴えた。

589とはずがたり:2020/07/13(月) 22:51:17
中国、ブータンで新たな領有権主張…インドに揺さぶりか
7/13(月) 18:20配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/958da91b296b1f25c5a488aa29ee88d5e5a55776
読売新聞オンライン
 中国が6月以降、ヒマラヤの小国ブータン東部の領有権を新たに主張している。ブータンと、その後ろ盾のインドは激しく反発する。中国の動きには、国境地帯で軍同士が衝突するインドに対し、揺さぶりをかける狙いがあるとの見方が強い。(中国総局 中川孝之、ニューデリー支局 小峰翔)

 中国が領有権を主張し始めたのは、途上国の環境保護を支援する国際基金「地球環境ファシリティー」の6月上旬のテレビ会議だった。議事録によると、ブータンが助成を申請した同国東部「サクテン野生生物保護区」を巡り、中国代表が「保護区は中国とブータンの国境画定協議で議題になっている紛争地域だ」として、異議を訴えた。

 これに対し、会議でブータンの利益を代弁する南アジア諸国代表は「保護区はブータン固有の領土。過去に中国側が領有権を主張したことはない」と反論した。

 中国とブータンは国交がない。中国外務省はブータンとの間で、国境画定協議を1984年から24回行ったとしているが、未画定のままだ。外交筋によれば、一連の協議で中国側が主張したのはブータン西部のドクラム地域と中部の領有権だけで、保護区のある東部については「提起したことがない」という。

 保護区は広さ650平方キロ・メートルで、ヒマラヤの生態系が残る自然豊かな高地だ。インドが実効支配し、中国も領有権を主張するアルナチャルプラデシュ州と隣接し、中印関係にとっても敏感な場所に位置する。ナレンドラ・モディ印首相は就任後の最初の外遊先にブータンを選ぶなど、中国との緩衝地帯であるブータンへの影響力強化を図ってきた。

 習近平(シージンピン)政権が領有権主張を拡大した狙いについて、インドの安全保障戦略の専門家バーラト・カルナード氏は「インドをけん制する狙いだ」と指摘する。

 米国のトランプ政権も中国の動きを問題視する。ポンペオ国務長官は8日の記者会見でこの問題に触れ、沖縄県・尖閣諸島やベトナム沖などとともに「中国は領有権争いを(各地で)あおっている。世界はこのいじめ行為を許すべきではない」と語った。

ドクラム地域 ブータンと中国の国境地帯に位置する高原。2017年に中国が道路建設を始めた際、ブータンの要請を受けたインドが派兵し、中印両軍が約70日間、至近距離でにらみ合った。ブータンとインドは友好条約で、互いの国益に関する事項で「緊密に協力する」と定めている。

590チバQ:2020/07/26(日) 18:41:57
>>589
中国、ブータン東部の領有主張 新たな争点化、インドけん制
7/26(日) 7:11配信

時事通信
インド北東部シッキム州の対中国境に立つ中印両国の兵士=2008年7月(AFP時事)

 【北京時事】中国がヒマラヤ山脈の隣国ブータン東部の領有権を主張し、反発を招いている。


 国交がない両国は2016年まで国境画定交渉を24回重ねているが、ブータン側によれば、東部が議題に上ったことはなかった。中国による新たな争点化は、ブータンと結び付きが強く、対中国境紛争が再燃しているインドをけん制する狙いもあるとみられている。

 中国がブータン東部「サクテン野生生物保護区」の領有権に言及したのは、6月初旬にオンラインで行われた国際機関「地球環境ファシリティー(GEF)」の会議。議事録によると、中国側代表は「ブータンとの係争地に位置し、両国の国境画定協議の議題になっている」と表明。ブータン側代表は「係争地として協議したことはない。中国の主張を完全に拒否する」と反発した。

 中国外務省の汪文斌副報道局長は今月21日の記者会見で「(ブータン)東部、中部、西部いずれも長らく未画定の係争地がある」と述べた。

 保護区の東はインドが実効支配するアルナチャルプラデシュ州に隣接し、中国は同州も「南チベット」と呼んで領有権を唱える。インドでは、中国のブータン東部をめぐる動きは「アルナチャルプラデシュ州への干渉を強める」(ヒンズー紙)狙いがあるとして、警戒感が高まっている。

 中印両軍は6月中旬、中国西部とインド北部ラダック地方の国境地帯で衝突。インド側は1967年の両軍衝突以降で最悪の死者20人、中国側も数は非公表だが死傷者が出た。撤退で合意後も双方の緊張は続く。

 一方、ブータン西部と中国の係争地ドクラム高地では17年、道路建設を始めた中国軍と、ブータンに駐留する後ろ盾のインド軍が約2カ月間、にらみ合った。オンライン誌ディプロマットは、ブータン国土の1割以上と広大な東部地域への中国の領有権主張はドクラムなど他地域での譲歩を迫る意図があり、「中国はインドとブータンの間にくさびを打とうとしている」と指摘した。

591とはずがたり:2020/07/28(火) 16:50:43
これ世界でもっとも仲の悪い2国の組み合わせの一つのインドパキスタン間での出来事。
息がぴったりで相当訓練もしてるようで感動する。

https://www.youtube.com/watch?v=l0F__jlLN6M&feature=youtu.be
0:17 / 8:37
ワーガ検問所フラッグセレモニー
21,783 回視聴?2019/01/11

インドとパキスタンの国境にあるワーガ検問所で毎日行われているフラッグセレモニーです。国際紛争の場を観光儀式に昇華させた取り組みは興味深いです。2018年10月17日に撮影しました。

https://www.youtube.com/watch?v=nNKYkktux08
Pakistan & India Border Flag lowering ceremony | 印パ国境・ワガのフラッグセレモニー
12,369 回視聴?2019/04/08

Everyday there is a flag lowering ceremony on Pakistan and India border, tourists always enjoy their presence to witness it.

https://twitter.com/makotopic/status/1287312143344259072
まことぴ
@makotopic
調べ物をしていて、偶然「インドとパキスタンの国境で毎日日没近くに行われている、両国の警備隊が互いに示威パフォーマンスをぶつけ合う国境閉鎖セレモニー」の存在を知ったのですが、絵力が強すぎて目が釘づけになってしまいました。

592チバQ:2020/08/03(月) 14:35:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/f3edf6c942c7b4dd862d5e5eca7222b33e9dd042
コロナ対策司令塔の大臣が感染、首相とは閣議で面会…インド
8/3(月) 14:16配信

 インドで新型コロナウイルス対策を担当するアミット・シャー内相は2日、自身のツイッターで、新型コロナウイルスの検査で陽性となったと明らかにした。シャー氏は、ナレンドラ・モディ首相の側近で、与党インド人民党の総裁を務めた有力者だ。

 シャー氏によると、健康状態は良好で、医師の助言で入院した。内務省は、行動制限や経済活動の再開の指針を決めるなど、新型コロナ対策の司令塔となっている。

 地元誌インディア・トゥデー(電子版)は、関係者の話として、シャー氏は先月29日の閣議でモディ氏らと会ったが、全員マスクを着け、社会的距離は保たれていたと報じた。

 累計感染者数が米国、ブラジルに次いで世界で3番目に多いインドでは、新規感染者数が2日、5万4000人超となり、感染拡大に歯止めがかからない。(ニューデリー支局 小峰翔)

593チバQ:2020/08/06(木) 16:55:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/089a3033ad0b8c45c85fe88fe41ef294fb515f8d
インド係争の聖地にヒンズー教寺院 モディ首相、式典出席
8/6(木) 10:56配信


(c)AFPBB News
【8月6日 AFP】インドで5日、ヒンズー教徒とイスラム教徒が対立していた聖地に建設されるヒンズー教寺院の定礎式が開かれ、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相(69)も出席した。同日には、イスラム教徒が多数を占めるジャム・カシミール(Jammu and Kashmir)州の自治権を政府が剥奪してから1年を迎え、モディ政権にとっては記念すべき日となった。

 北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州にある聖地アヨディヤ(Ayodhya)と、インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方は、インドの過去30年間における最大の係争地に数えられ、モディ首相は両方の問題に決着をつけようとしている。

 アヨディヤでは長年宗教的な争いが絶えず、同国史上最悪規模の暴力の火種となってきた。

 同地には数百年の歴史を持つモスク(イスラム礼拝所)があったが、ヒンズー教の重要なラーマ(Ram)神の生誕地であることを理由に、1992年にヒンズー教徒の暴徒らによって破壊された。これをきっかけに、ヒンズー教徒とイスラム教徒の間で暴動が起き、2000人が死亡。死者の大半がイスラム教徒だった。

 その後も法廷闘争が長く続いたが、最高裁は昨年11月、聖地をヒンズー教徒のものとする判断を示した。ヒンズー国家主義を掲げるモディ氏のインド人民党(BJP)にとって大きな勝利となり、今回の寺院の建設につながった。

 BJPは、ジャム・カシミール州の自治権についても歴史に照らして誤りとみなし、昨年8月5日にモディ氏がこれを剥奪した。

 一方カシミール地方のパキスタン側では、同国のイムラン・カーン(Imran Khan)首相が4日、カシミール全域がパキスタンの一部だとする新たな地図を公開。

 カーン首相は5日、「われわれもカシミール人も決して、インドによる違法行為やカシミール人弾圧を認めない」と強調した。

 映像は定礎式に出席したインドのモディ首相、5日撮影・提供。(c)AFPBB News

594チバQ:2020/08/06(木) 20:40:46
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2020080601001282.html
スリランカ議会選、開票始まる 大統領派は勝利を楽観
2020/08/06 19:03共同通信

スリランカ議会選、開票始まる 大統領派は勝利を楽観

スリランカ議会選で投票締め切り後、投票箱を運ぶ選挙管理人ら=5日、コロンボ(ロイター=共同)

(共同通信)

 【ニューデリー共同】5日投票のスリランカ議会選(一院制、225議席)は6日、開票が始まった。昨年11月の大統領選で当選したラジャパクサ氏は憲法改正を可能にする3分の2の議席獲得を目指しており、地元メディアによると、兄で元大統領のマヒンダ・ラジャパクサ首相が楽観的な見方を示した。選挙は比例代表制で、大勢は7日にも判明する見通し。

 大統領は5日、新型コロナウイルス感染が懸念される中で投票率が71%近くになるとの見通しを示し「(政府の)努力に国民の信頼が示された」と表明した。改選前の議会では大統領選で対立候補を推した勢力が第1党だった。

595チバQ:2020/08/10(月) 14:17:08
3005 チバQ 2020/08/07(金) 20:43:00
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20200807k0000m030219000c.html
スリランカ議会選で大統領派が勝利 政権基盤固める
2020/08/07 20:31毎日新聞

スリランカ議会選で大統領派が勝利 政権基盤固める

スリランカのゴタバヤ・ラジャパクサ大統領=ニューデリーで2019年11月30日、松井聡撮影

(毎日新聞)

 インド洋の島国スリランカの議会選(1院制、225議席)が5日投票され、7日に開票結果が発表された。ラジャパクサ大統領派のスリランカ人民戦線(SLPP)が145議席を獲得して過半数を制し、勝利した。昨年11月の大統領選で初当選したラジャパクサ氏側は、これまでの議会第1党だった統一国民党(UNP)を破り、政権基盤を固めた。選管によると、2015年の前回選で106議席を獲得したUNPはわずか1議席にとどまった。

 スリランカでは昨年4月、日本人1人を含む250人以上が死亡するイスラム過激派のテロが発生。今回の議会選でも治安対策が主な争点になった。スリランカは中東とアジアを結ぶシーレーン(海上交通路)の要衝で、中国がインフラ支援を通じて影響力を拡大する一方、近年は中国を警戒するインドも関与を強めている。【松井聡】

596とはずがたり:2020/08/25(火) 21:44:40
大紀元だから眉に唾付けつつも

中国、ネパール国境を押し下げ不法占拠か=印報道
https://www.epochtimes.jp/p/2020/08/61337.html
2020年08月25日 18時14分

ネパール農業省調査局の報告によると、中国は国境を接する7つの地域で、ネパールの土地を違法に占拠している。報告によると、中国政府は侵入を速めており、ネパールの境界線をどんどん押している。

ネパールは北部を中国チベット自治区、南部をインドと接するヒマラヤ山脈麓の内陸国。インドの通信社ANIによると、ネパール共産党K・P・シャーマ・オリ政権は中国共産党の政策に融和傾向にある。また、北京の報復を恐れ、中国の「不法占拠」を容認しており、実際の状況は農業省の報告よりもさらに深刻である可能性がある。

中国の土地占拠の被害地区には、ドラカ(Dolakha)、ゴルカ(Gorkha)、ダチュラ(Darchula)、フムラ(Humla)、シンドゥパルチョーク(Sindhupalchowk)、サンクワサバ(Sankhuwasabha)、ラスワ(Rasuwa)などがある。

ネパール測量地図局によると、中国は国境をネパール側に1500メートル押し出したという。

ANI通信によると、中国側は国境について対話方法も示さず、ネパールに対して、紛争の解決と管理に関する両国間議定書にも署名しないようネパール政府に圧力をかけたという。

ネパール測量地図局はまた、中国はゴルカ地区とダチュラ地区のネパールの村を占領したと報告した。かつてネパールにあった多数の家屋が中国に接収され、中国領に同化されているという。

ネパール農業省は最近、中国による複数の土地収奪事件を取り上げた報告書を発表した。同省は、中国が少なくとも11カ所のネパールの土地を占領していると報告した。

6月、野党であるネパール国民会議の議員は、下院で決議案を提出し、中国によって侵略された同国の領土を回復するよう、ネパール政府に要請した。議員らは、中国が同国の64ヘクタールもの土地を侵害したと主張した。

また、ネパールと中国の間の1414kmの長い国境には、国境線を示す合計98本の境界柱があったが、ほとんどが「行方不明」になっており、存在する数本もネパール領土内へと移動させられたとしている。

ANI通信によると、駐ネパール中国大使は、ネパール共産党内の派閥争いに介入し、共産党に有利になるよう働きかけたと報じた。このため、中国のネパールに対する友好的な支援策は、「中国による拡大政策の推進」 であり、植民地政策の一部だと批判的に伝えた。

(翻訳編集・佐渡道世)

597チバQ:2020/08/31(月) 21:42:21
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020083000092&g=int
神聖な橋で裸の撮影 仏女性逮捕―インド
2020年08月30日12時56分

インド北部のガンジス川に架かる神聖な橋=2019年10月、リシケシュ(AFP時事)
インド北部のガンジス川に架かる神聖な橋=2019年10月、リシケシュ(AFP時事)


 【ニューデリーAFP時事】インド警察は29日、北部リシケシュのガンジス川に架かる神聖な橋で、裸になってビデオ撮影していたフランス人の女性(27)を逮捕したと発表した。「女はインターネット上でビーズのネックレスを売っており、販売促進のための撮影だったと供述した」と警察は説明している。

 騒ぎがあったのは27日。インドのネット規制法違反容疑で、最長で3年の禁錮刑となる。警察は「フランスでは犯罪ではないかもしれないが、ここはヒンズー教の神様がガンジス川を渡ったという神聖な橋なのだ」と強調した。

598とはずがたり:2020/09/05(土) 20:56:33
2020年8月31日 / 16:49 / 5日前
インド軍、係争地で「中国軍の挑発行為を阻止」 中国は否定
Reuters Staff
1 分で読む
https://jp.reuters.com/article/india-china-idJPKBN25R0SW?taid=5f4cf57c46b85b0001d054f9&utm_campaign=trueAnthem:+Trending+Content&utm_medium=trueAnthem&utm_source=twitter

[ニューデリー 31日 ロイター] - インド軍は31日、中国人民解放軍が両国国境の係争地で現行の体制を変えようとしたが、未然に防いだと表明した。

インド軍は声明で「8月29-30日の夜にかけて、人民解放軍は東部ラダック地方の対立を巡る軍事・外交上の取り決めの過去の合意事項に違反し、現行の体制を変えるため、挑発的な軍事活動を行った」と表明。インド軍が「現場の事実を一方的に変更しようとする」人民解放軍の試みを阻止したと述べた。

インド軍関係者が匿名を条件にロイターに明らかにしたところによると、衝突には至らなかった。

ラダック地方では6月に両国軍が衝突し、インド側に20人の死者が出ている。

ADVERTISEMENT


インド軍は、両国軍の関係者が、今回の問題を解決するため、国境付近で協議を進めていることを明らかにした。

中国外務省の報道官は会見で「(人民解放軍は)実効支配線を常に厳格に順守している。実効支配線を超えたことは一度もない」として、インド側の主張を否定。両国が現地の情勢について連絡を取り合っていることを明らかにした。

*内容を追加しました。

599チバQ:2020/09/30(水) 19:28:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/2de24cd2cb7e73848f0e8e9ccc13d81f187722eb
カースト最下層の19歳女性が集団レイプ死、インド全土に怒り
9/30(水) 11:56配信
55




インド南部ベンガルールで、ろうそくをともし性的暴行の被害者に連帯を示す人々(2019年12月6日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】インドでカースト最下層のダリット(Dalit)の女性(19)が上位カーストの男たちに集団レイプされて死亡する事件が起き、人権活動家や政治家、インド映画界「ボリウッド(Bollywood)」のスターやクリケット選手らをはじめインド全土で怒りが巻き起こっている。

【写真】死刑執行人が心境語る「死刑がないと犯罪減らない」

 かつて「不可触民」として知られたカースト最下層のダリットは、インドに現在2億人いる。人権活動家らによると、長年はびこってきたダリットに対する差別や虐待は、ここへ来て新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響で増加している。

 遺族が警察に提出した告訴状によると、死亡した女性は北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州で今月14日、男らに襲われ、首と背骨をけがして体がまひし、血まみれになって倒れているのを発見された。女性は発見されてすぐに地元の病院に搬送されたが、容体が悪化したため28日にニューデリーの病院へ移送され、翌29日、治療中に亡くなった。当局によると告訴された男4人がすでに逮捕されている。

 インドではカーストや社会階級にかかわらず、女性に対する性暴力が深刻で大きな問題となっている。2018年に全国で報告されたレイプは3万4000件近くに上っているが、被害者が恐れて名乗り出ないケースが多いため、報告数は氷山の一角と考えられている。

 今年3月には、2012年にニューデリーのバスの車内で起きた女子学生の集団レイプ殺害事件の死刑囚4人が絞首刑に処された。この事件は動画配信大手米ネットフリックス(Netflix)でドラマ化もされた。【翻訳編集】 AFPBB News

600チバQ:2020/11/02(月) 13:55:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/c0e64c0525993ce4be65d1d43db9b48e4d67020e
インド・経済成長のウラで…ゴミのように扱われる「下層カースト」の過酷な現実
11/2(月) 8:01配信
25




写真:現代ビジネス
 2015年に経済成長率7.9%を記録し、2027年には人口世界一を予想される「経済成長を続ける国・インド」。しかし、特派員として3年8ヵ月にわたってニューデリーに赴任した共同通信社外信部記者の佐藤大介記者は「違和感」がある、と語る。

 折しも刊行されたインド出身の女性作家による児童文学『橋の上の子どもたち』(著:パドマ・ヴェンカトラマン、訳:田中 奈津子)をテキストとして、佐藤記者がインド経済成長の実態を明かすーー。
「経済成長」は本当のインドの姿なのか

Photo by iStock
 日本に暮らしている人で「インド」という国を知らない人は、まずいないだろう。
そこからイメージされる言葉は「カレー」「ガンジー」「ヨガ」「貧乏旅行」など、人によってさまざまだ。

 最近では、インドの人口が2027年には中国を抜いて世界一になるとの予想から、企業や投資関係者らを中心に「経済成長を続ける国」とも言われてきた。

 インドは13億を超える人口のうち、30歳未満が過半数を占めている。少子高齢化の問題に直面している日本にとって、若年層が多いインド市場が魅力的に映るのは当然のこととも言える。

 カレーのおいしいインドも、スピリチュアルなインドも、そして経済成長が著しいインドも、すべて間違いではない。だが、それはあくまでも、インドという国の一側面にすぎない。

 とりわけ、経済成長というキーワードでインドを語られるときには、いつも違和感を覚えていた。国内総生産(GDP)の成長率といった数字から見ると、インドが経済成長を遂げていることに疑いはない。

 しかし、それが本当のインドの姿なのだろうか。
高級ホテルの横にスラム街

ムンバイ中心部に広がるスラムと、その奥にそびえ立つ高層ビル。このコントラストが、歪な格差を象徴している(撮影/佐藤大介)
 2016年9月から3年8ヵ月、特派員として首都ニューデリーに滞在し、インド各地を訪れた。街中を歩き、人々の暮らしに接する中で感じたのは、「経済成長」という言葉との大きなズレだった。

 きらびやかなショッピングモールや高級ホテルが建設される一方で、すぐ傍にはスラム街が広がる。交差点に行けば、物乞いの親子が停車中の車に施しを求めて回る姿が日常化していた。

 世界銀行が2015年に行った調査では、インドでは人口の約13%が1日1.9ドル(約200円)未満の極貧状態での生活を強いられている。貧しい暮らしを送る人たちにとって、インドの経済成長など無縁の話に過ぎない。

インドにおける子どもの貧困
 そうした現実を描いているのが『橋の上の子どもたち』だ。

 ここでの主人公は11歳の少女ヴィジと、障害を持った1つ年上の姉ラク。2人の母がタミル語でお祈りをしていたとの記述から、舞台はタミルナドゥ州などの南インドだと考えられる。

 ヴィジは暴力をふるう父親と、それを甘んじて受け入れている母親との生活に見切りをつけ、ラクとともに逃避行の旅に出る。

 そうした設定自体は決して珍しいものではない。だが、物語の中には、現在のインドが抱えているさまざまな問題が随所にちりばめられている。

 そうした観点で読み進めていくと、この作品が「児童文学」であるとともに、れっきとした「ノンフィクション」でもあることに気づかされる。

601チバQ:2020/11/02(月) 13:55:58
貧困問題と表裏一体の「カースト制度」

インドムンバイのスラムで暮らす子供(Photo by gettyimages)
 物語を通して描かれているのが「カースト」の問題だ。

 長距離バスに乗って実家を脱出したヴィジとラクは、到着したバスターミナルで運転手の男性から声をかけられ、そのまま連れていかれそうになる。

 抵抗するヴィジに手を焼いた運転手が投げつけたのは「うすよごれた下層カーストのガキが!」という言葉だった。

 カーストという言葉そのものは日本でもよく知られている。

 「スクールカースト」など集団内での序列や格差を身分制度になぞらえた形だが、カーストとは生まれた時から与えられている世襲の「身分」として、上下関係を明確に示し、階層ごとに職業と結びついている。

 インドの憲法でカーストによる差別は禁じられているが、実際にはインド社会に深く根差した考え方だけに、差別が解消されるのは極めて難しい。とりわけ、農村部では今でも差別意識は強く残っている。

 カーストと貧困の問題と表裏一体なのだ。

 ヴィジとラクが、どういったカーストに属しているかは明示されていない。しかし、彼女らが下層カースト、あるいはカーストの外側にあり最下層に位置付けられている「不可触民」に属していることは間違いない。

 高いカーストにいる人たちは、そうした下層カーストの人たちに、特段の関心を払うことはない。2人が誘拐されそうになっても、顔にあざを作り、ぼろをまとって街中を歩いていても、そこに救いの手を差し伸べる人は少ない。

 それは、高位カーストにいて富を得ている人たちにとって、2人は「見えない存在」だからだ。

インド社会が生みだした「ひずみ」

Photo by iStock
 聡明で気丈なラクは、憐れんでカネを差し出そうとする人に「施しはいらない」と、申し出を拒否する。

 自分たちが哀れな存在ではなく、インド社会の生みだしたひずみとして直視してほしいと訴えているのだ。それは、ラクにとって世の中への精いっぱいの抵抗でもある。

 橋の上での生活をはじめた2人は、やはりそこで暮らす子供たちと知り合い、仲間になる。与えられた仕事は、ゴミの山を回って廃品回収業者が買い取ってくれそうなものを探すことだった。

 もちろん、病原菌の巣窟であるゴミの山に素足同然で入っていくことは、危険以外の何物でもない。だが、生きるためにほかの選択肢はないのだ。
危険な仕事に従事する不可触民
 インドでは下水管の清掃で、作業員が有毒ガスで意識をうしなった末に転落死するといった事故が後を絶たない。

 作業員は大部分が不可触民の人たちで、安全対策をとらないまま危険な作業に従事している実態が社会問題となっている。下層カーストの子供たちが、貧しさの中でゴミの山に向かうのも、同じ構図と言ってよい。

 物語の描写は、私が商都ムンバイのスラム街を訪れた時、近くのゴミの山でプラスチック片を必死に探す少年の姿と重なった。

 黒ずんだシャツと半ズボンに、サンダルなどの履物はない。目つきだけは鋭く、「別世界」にいる私を敵視しているようでもあった。

 スラム街のすぐ先には、高層ビルが立ち並び、世界の金融機関などがオフィスを構える。その「別世界」に、私もいると映ったのだろう。かける言葉もみつからないまま、少年は足早にゴミの山を駆けていった。
コロナ禍であらわになった「いびつな対応」

Photo by iStock
 ゴミの山での危険な作業を繰り返す中で、ヴィジとラク、そして仲間たちには病気の魔の手が襲い掛かる。だが、子どもたちにはなすすべがない。

 物語の中で、子どもたちに救いの手を差し伸べたのは、キリスト教の施設となっている。これは、現在のインドに対する強烈な皮肉だ。

 なぜなら、家もなくて学校にも通えず、死と隣り合わせた生活をしている貧しい子どもたちに、行政はまったくといっていいほど対応せず、宗教施設の慈悲に頼らざるを得ない現状を示しているからだ。

 「経済成長」を旗印に掲げているインド政府だが、優先しているのは一握りの人口が富んでいくことであり、貧困層への対応は後手に回っている。

 それを如実に示したのが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、3月にインド政府が全土を対象に実施したロックダウンだろう。

 ロックダウンによって企業活動も停止され、建設現場や工場の労働者として農村部から都市部に出稼ぎに来ていた労働者は仕事を失い、住む家さえもなくなった。家族とともに故郷へ帰ろうにも、交通機関はすべて停止されている。

 そうした数多くの人たちが、何百キロ先の故郷に向かうために選んだ手段は、徒歩だった。

 30度を超す炎天下の中を歩き続け、命を落とす人も続出した。そこには、子どもたちも含まれている。

602チバQ:2020/11/02(月) 13:56:18
 インド政府はロックダウンを行うにあたり、出稼ぎ労働者などの貧困層がどういった問題に直面するか考えていなかったのだろう。交通量の激減した道路を、荷物を背にした労働者が、幼い子どもの手を引きながら延々と歩き続ける姿は、インドの「経済成長」がいかにいびつであるかを、悲しく物語っていた。

インドが本当の「経済成長」を成し遂げる日
 バスに揺られて都会に出てきたヴィジとラクは、街中で多くの人たちとすれ違う。あざやかな色の服や安いサリーを売る店があり、花屋の前ではジャスミンの花輪を編んでいる2人の女の子がいた。

 物語で、ラクはこう語っている。

----------
「この短い時間で、今までの人生で会った人数よりたくさんの人々を見た。だけど、だれもあたしたちに気づかない。視界には入ってるんだろう。だけど、目に留まらないんだ。」
----------

 インドは確かに「経済成長」を果たしているかもしれない。

 しかし、その影には数多くの「目にはとまならない」人たちの存在がある。

 ヴィジとラクたちが「目にとまる」存在となり、決して「慈悲」ではなく、政府の責任として貧困から抜け出せる日。それが、インドにとって本当に「経済成長」を成し遂げた日なのだ。

 インドの街角で出会い、水やお菓子を買い与えて短い会話を交わした子どもたちの姿が、何度も目に浮かんだ。近い将来、そうした子どもたちが物語の中だけの存在になることを、願ってやまない。

 『橋の上の子どもたち』著者紹介

 パドマ・ヴェンカトラマン●インド、チェンナイ生まれ。母親の影響もあり若い時からCWC(The Concerned for Working Children)というNPO組織にかかわり、恵まれない子どもたちのために活動している。CWCは2012年、2013年、2014年にノーベル平和賞にノミネートされている。
19歳でアメリカへ渡り大学で海洋学を専攻。作家としてはYA作品を4冊出しており、そのうち”Climbing the Stairs”(『図書室からはじまる愛』白水社刊)は2009年全米図書館協会「ヤングアダルトのためのベストブックス」に選出されている。
佐藤 大介((株)ワードストライク代表)

603とはずがたり:2020/11/23(月) 14:36:57
2018年の記事

インドが日米豪との安全保障連携で直面するジレンマ
https://www.spf.org/iina/articles/nagao-india-dilemma.html
外交・防衛協力 インド 東南アジア
ハドソン研究所
長尾 賢

インドが発する複雑なメッセージ
 昨今、インドが、日本やアメリカ、オーストラリアとの連携を図ろうとしているは明白になっていている。2018年9月には米印間で外務・防衛閣僚が一堂に会する2+2協議が行われ、多くの合意がなされた。[1]10月にはインドのナレンドラ・モディ首相が来日し、日印間でも閣僚級2+2を開くことで合意した。[2]さらに、11月15日にはシンガポールにおいて、事務レベルによるインド太平洋地域に関する日米豪印4か国協議も実施された。[3]12月には、日米印の首脳会談も初めて開催された。

 このようなインドの実際の行動を見ると、日米豪との安全保障協力を進めることにかなり前向きなように見える。一方で、インドは日米豪と関係の安全保障の側面をできるだけ薄めようとしているようにもみえる。例えば2018年6月にシンガポールで行われたシャングリラ会議で登壇したモディ首相は、「インドの友好関係は封じ込めのための同盟ではない」と表現している。[4]実際には軍事色の強い協力関係が進めているにもかかわらず、軍事的ではないことを強調しているのである。なぜインドから発せられるメッセージは複雑なのだろうか。

 実は、インドは日米豪との連携に関してジレンマに直面している可能性がある。ジレンマとは、印中国境(実効支配線を含む)の防衛を考えた際に、長期的には日米豪との連携がインドの防衛力を高める方向に働くけれども、短期的には逆になる可能性があることだ。短期的に見ると、インドが日米豪との連携への反発により、現在、太平洋側に配備されている中国軍が印中国境に再展開してきて、かえってインドにとって不利な状況をつくってしまう可能性がある。インドは、このジレンマを解消する必要性がある。


日米豪との連携がインドに有利な点
 長期的にみて、日米豪との連携がインドの印中国境における防衛力を高めるとみられる点については、少なくとも3つの理由がある。第1に、印中国境において、中国軍の活動が強化され、インドにとって状況が悪化する方向性にあり、印中国境防衛力強化が急務であることだ。最近中国は、標高が高い印中国境地帯で運用できる戦車の開発など、明らかに印中国境を念頭に置いた武器開発を行っており[5]、戦略目的の道路などの建設も進んでいる。飛行場の数も6から15に増やしている。[6]

 そして、このような整備に並行して、中国軍の活動そのものも強化されている。2011年以降、中国軍によるインド側への侵入事件は毎年300-500件に達しており、中国空軍の演習も活発化してきている。さらに中国軍は、印パ両国が領有権を主張するカシミールのパキスタン側に、軍を駐留させてもいる。[7]このような状況から、印中国境における印中の軍事バランスは悪化傾向にある。だから、インドは印中国境における防衛力の強化に取り組む必要があり、日米豪との連携が必要となる。

 例えば、アメリカはすでに、印中国境防衛に必要な武器をインドに輸出し始めている。例えば、印中国境防衛の要になる部隊となる第17軍団は、9万人規模で、130万人もいるインド陸軍の規模から見ても大きな部隊であり、しかも、空中機動によってチベット方面に反撃に出るという、インドの対中戦略の要の部隊でもある。アメリカはこの部隊に多くの装備を供給しているのである。2010年代初頭から現在までに、アメリカは第17軍団関連装備として、C-17大型輸送機(10機発注+6機検討)、C-130中型輸送機(6機発注)、AH-64アパッチヘリコプター(空軍22機発注+陸軍39機検討)、CH-47大型輸送ヘリコプター(15機発注)、空輸可能なM777火砲(145門発注)などを輸出している。

 日本もまた印中国境の防衛につながる形で間接的にインドを支援している。日本は、インド北東部における道路建設に協力しており、[8]これは印中国境で双方が領有権を主張しているアルナチャル・プラデシュ州の外側ではあるものの、インド北東部におけるインフラ建設は、インド軍が印中国境に展開する際に重要である。

604とはずがたり:2020/11/23(月) 14:37:14
>>603
 第2に、中国の軍事行動の特徴から考えて、インドにとって日米豪との連携は、中国の行動を抑えるのに役立つものと考えられる。南シナ海の例を見ると、中国はこれまで「力の空白」を埋めるように勢力を拡大してきた。例えば1950年代には中国は西沙諸島の半分を占領したが、これはフランスがベトナムより撤退した直後のことであったし、1974年に中国は西沙諸島の残り半分も占領したが、これもアメリカ軍がベトナムから撤退した直後のことであった。1988年には中国は南沙諸島でベトナムから6つの環礁などを奪ったが、これもソ連がベトナムにおける駐留兵力を減らしたときであったし、1995年にはフィリピンが領有権を主張していたミスチーフ環礁を占領したのも、アメリカ軍がフィリピンから撤退した直後のことであった。[9]

 そのため、インドは中印国境において、「力の空白」を生じさせないように、軍事バランスを維持することが必要で、そのためには、インドが日米豪と連携することは効果的である。例えば、中国を東西から挟む形になる日本とインドの連携は、中国の国防費や空軍戦力を分散させることにつながる。中国が、東西に戦力を分散せざるを得ない状況となれば、日本にとっても、インドにとっても、軍事バランスの維持には好都合である。

 第3に、日米豪印の連携が印中国境における防衛に直接役立つ事例が出始めている。2017年6月から8月におきたドクラム危機である。この危機では印中両国が4000kmの国境で戦闘態勢のままにらみ合う事態に発展したが[10]、その際、アメリカはインドに、中国の軍の動きに関して情報を提供していた[11]。また、危機の最中、アメリカは空母、日本は「ヘリ空母」をインド洋に派遣して、インドが主催する共同演習(マラバール2017)を行い一定のけん制となった。この演習の時期はもともと予定されていたものではあるものの、中国メディアは演習を受けて、インドに対して「日米に期待するな」という記事を書いており、一定のプレッシャーを感じたものとみられる[12]。

 軍事支援以外にも、日本の平松賢司駐印日本大使が、力による現状変更を容認しないという、インド支持の声明をだした。[13]しかもドクラム危機は、インド国防相の訪日、安倍晋三首相の訪印直前に終わっている。中国が、危機を長引かせて日印関係をより強化させてしまうのを望まなかったふしがある。日本との連携が、印中国境防衛に一定の効果を上げた可能性は十分にある。こういった協力は、協力関係が深まっていくに連れて、効果を高めるから、長期的な視点にたてば、日米豪との協力の深化は、インドにとって利益になるはずだ。

日米豪との協力のマイナス面
 このように、インドが日米豪と連携することは、長期的に見て、印中国境におけるインドの防衛に一定程度効果的なのだが、インド政府が、この協力の軍事的側面を薄めようとしているのは短期的なリスクがあるからと考えられる。中国軍の主力は依然、日本方面や南シナ海方面に配備されている。インドが中国を刺激しすぎることがなければ、中国はインド方面には移動してこない。しかも、中国軍の主力がインド方面に移動してきた場合、ドクラム危機で日米豪が見せた程度の支援では、インドにとって不十分な状態にある。日米豪との連携は、インドから見れば、中国が実際に攻撃を開始したとき、日米豪がインド側にたって参戦してくれる。中国が日米豪と戦うことを恐れてインド攻撃を躊躇う。それくらいの確実な保障がなければ、十分とは言えない。だから、短期的には、あまりに日米豪に傾斜しすぎて中国軍の主力をインド方面に招いてしまう、そういう事態を避けることが、インドの国益になる。

 それゆえに、インドは長期的な利益と、短期的な利益の間のバランスをとる必要がある。つまり、短期的には、インドは中国を過度に刺激しないように活動しつつ、長期的には日米豪との連携を深める、こうした政策が採用されているとみられる。日本、アメリカ、オーストラリアにとっては、インドの印中国境防衛と長期戦略のジレンマを理解し、長期的な視点から協力を継続していく必要があるだろう。

  (2018/12/13)

605名無しさん:2020/12/06(日) 12:38:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/e2a895a79dba8d69a9d0a435915443c9b7100a2b
インド企業社会、今もはびこるカースト差別
12/6(日) 9:03配信

【AFP=時事】あるインド企業の広報担当幹部で、業界賞も受賞したことのあるスネハプー・パダバターンさん(35、仮名)は、出世の階段を駆け上がるべき人材だが、たった一つだけ問題があった。ヒンズー教の身分制度であるカーストで、パダバターンさんはダリット(Dalit)と呼ばれる最下層に属している。

 南部チェンナイ(Chennai)在住のパダバターンさんは、どこへ行っても付いて回る差別から逃れるために仕方なく転職を繰り返し、ストレス性の健康問題と闘っている。

 インドの人口13億人のうち6分の1を構成するダリットは、先祖代々社会的地位が低いために日ごろから暴力や虐待にさらされている。

 現大統領のラム・ナート・コビント(Ram Nath Kovind)氏やインド憲法起草者の故B・R・アンベードカル(B.R. Ambedkar)はダリットだが、今も企業社会にはカーストに付随する偏見がはびこっていると、研究者や人権活動家、企業の人事担当者らは明かす。

 何百年も続くカーストの弊害は、米シリコンバレー(Silicon Valley)にも及んでいる。米通信機器大手シスコシステムズ(Cisco Systems)はカーストに基づく差別があったとして、訴訟を起こされている。

 コミュニケーション学の修士号を持つパダバターンさんは2008年、国内で最も歴史あるコングロマリット(複合企業)の1社に入社。出世コースに乗ったように見えた。

 しかし、パダバターンさんがかつて「不可触民」といわれたダリットだと気付くや否や、上位カーストの同僚らによるあざけりが始まったという。

「インドはカーストと共に生きている。自分が気付くかどうかにかかわらず、カーストは誕生と同時に付いて回る」とパダバターンさんはAFPに語った。フォークを落としたことで先輩から「百姓」とからかわれ、伝統的に菜食主義が多い上位カースト、ブラフミン(バラモン)の同僚たちからは牛肉を食べることを非難された。

■上位カーストの支配
 上位カーストほど純潔だとみなす考えは、宗教的儀式や食習慣、差別的慣習を通じて長い間、ヒンズー教の中核を成してきた。ダリットは寺院や学校への立ち入りを禁止され、ごみ処理など「不浄な」仕事に就くことを強要されてきた。

 経済的機会における上位カーストの支配はいまだ根強い。2009年にインドと米国の研究者らが行った採用実験では、上位カーストの姓を持つ応募者は、ダリットの2倍近く面接に呼ばれる可能性が高いという結果が出た。

 カナダに拠点を置く研究者らが2012年に実施した調査では、インドの上位1000社の役員のうち93%が、人口全体では15%に満たない上位カーストに属することが明らかになった。

 さらに昨年の米国の調査では、インドの主要企業4005社の管理職約3万5000人のうち、ダリットなど下層カースト出身者はわずか3人だった。

 多国籍企業でさえ同じ問題を抱えていると、インドとフランスに拠点を持つソーシャルメディアのスマッシュボード(Smashboard)でカースト制に関する相談役を務めるクリスティーナ・ダナラージ(Christina Dhanaraj)氏は言う。

「こうした企業における多様性や包括性は、外国からの観点からしか語られないことが問題だ」とAFPに語った。

 多国籍企業は「ジェンダーと性のあり方には着目するが、カーストには着目しない」と指摘する。

 ダリットの多くは報復を恐れ、声を上げることをためらっている。AFP取材陣はダリットの有職者への取材を試みたが、ほぼ全員に断られた。【翻訳編集】 AFPBB News

606チバQ:2020/12/06(日) 21:30:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/e2a895a79dba8d69a9d0a435915443c9b7100a2b
インド企業社会、今もはびこるカースト差別
12/6(日) 9:03配信

314
この記事についてツイート
この記事についてシェア
AFP=時事
インド・ベンガルールの企業の社屋(2019年7月31日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】あるインド企業の広報担当幹部で、業界賞も受賞したことのあるスネハプー・パダバターンさん(35、仮名)は、出世の階段を駆け上がるべき人材だが、たった一つだけ問題があった。ヒンズー教の身分制度であるカーストで、パダバターンさんはダリット(Dalit)と呼ばれる最下層に属している。

【写真】ダリットでインド憲法の起草者B・R・アンベードカルの像

 南部チェンナイ(Chennai)在住のパダバターンさんは、どこへ行っても付いて回る差別から逃れるために仕方なく転職を繰り返し、ストレス性の健康問題と闘っている。

 インドの人口13億人のうち6分の1を構成するダリットは、先祖代々社会的地位が低いために日ごろから暴力や虐待にさらされている。

 現大統領のラム・ナート・コビント(Ram Nath Kovind)氏やインド憲法起草者の故B・R・アンベードカル(B.R. Ambedkar)はダリットだが、今も企業社会にはカーストに付随する偏見がはびこっていると、研究者や人権活動家、企業の人事担当者らは明かす。

 何百年も続くカーストの弊害は、米シリコンバレー(Silicon Valley)にも及んでいる。米通信機器大手シスコシステムズ(Cisco Systems)はカーストに基づく差別があったとして、訴訟を起こされている。

 コミュニケーション学の修士号を持つパダバターンさんは2008年、国内で最も歴史あるコングロマリット(複合企業)の1社に入社。出世コースに乗ったように見えた。

 しかし、パダバターンさんがかつて「不可触民」といわれたダリットだと気付くや否や、上位カーストの同僚らによるあざけりが始まったという。

「インドはカーストと共に生きている。自分が気付くかどうかにかかわらず、カーストは誕生と同時に付いて回る」とパダバターンさんはAFPに語った。フォークを落としたことで先輩から「百姓」とからかわれ、伝統的に菜食主義が多い上位カースト、ブラフミン(バラモン)の同僚たちからは牛肉を食べることを非難された。

607チバQ:2020/12/06(日) 21:31:26
■上位カーストの支配
 上位カーストほど純潔だとみなす考えは、宗教的儀式や食習慣、差別的慣習を通じて長い間、ヒンズー教の中核を成してきた。ダリットは寺院や学校への立ち入りを禁止され、ごみ処理など「不浄な」仕事に就くことを強要されてきた。

 経済的機会における上位カーストの支配はいまだ根強い。2009年にインドと米国の研究者らが行った採用実験では、上位カーストの姓を持つ応募者は、ダリットの2倍近く面接に呼ばれる可能性が高いという結果が出た。

 カナダに拠点を置く研究者らが2012年に実施した調査では、インドの上位1000社の役員のうち93%が、人口全体では15%に満たない上位カーストに属することが明らかになった。

 さらに昨年の米国の調査では、インドの主要企業4005社の管理職約3万5000人のうち、ダリットなど下層カースト出身者はわずか3人だった。

 多国籍企業でさえ同じ問題を抱えていると、インドとフランスに拠点を持つソーシャルメディアのスマッシュボード(Smashboard)でカースト制に関する相談役を務めるクリスティーナ・ダナラージ(Christina Dhanaraj)氏は言う。

「こうした企業における多様性や包括性は、外国からの観点からしか語られないことが問題だ」とAFPに語った。

 多国籍企業は「ジェンダーと性のあり方には着目するが、カーストには着目しない」と指摘する。

 ダリットの多くは報復を恐れ、声を上げることをためらっている。AFP取材陣はダリットの有職者への取材を試みたが、ほぼ全員に断られた。【翻訳編集】 AFPBB News

608チバQ:2020/12/10(木) 23:14:17
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3320545.html
コロナで死去のイスラム教徒、教義に反して火葬に スリランカ
2020/12/10 11:48AFPBB News

コロナで死去のイスラム教徒、教義に反して火葬に スリランカ

スリランカ・コロンボの鉄道駅で、マスクを着用した乗客ら(2020年11月9日撮影、資料写真)。(c)LAKRUWAN WANNIARACHCHI / AFP

(AFPBB News)

【AFP=時事】スリランカは9日、新型コロナウイルスに感染して死亡したイスラム教徒19人の遺体について、遺族の反対を押し切って火葬すると発表した。同国では新型ウイルスで死亡したイスラム教徒の火葬をめぐって論争が起きていた。

 スリランカでは今年10月から新型ウイルスの感染者数が8倍以上に急増しており、累計感染者数は2万9300人余り、死者は142人に上る。

 新型ウイルスによる死者の遺体は、遺族に引き取られた後、保健当局の厳しい監視下で火葬されることになっている。

 しかし、シャリア(イスラム法)が火葬を禁じていることから、新型ウイルスに感染して死亡したイスラム教徒19人の遺族は、主要都市コロンボにある遺体安置所からの遺体の引き取りを拒否した。

 これを受けて、ダプラ・デ・リベラ司法長官の報道官は、「遺族が引き取らなかった新型コロナウイルス感染症の犠牲者の遺体は、隔離規則の観点から言えば、火葬することができる」と述べ、19人の遺体を今週火葬すると明らかにした。

 警察によると、5人の遺体は9日に火葬された。

 イスラム教徒らはこのやり方に異議を申し立てており、市民社会団体と共同で最高裁に嘆願書12通を提出したが、最高裁は先週、理由を示すことなく嘆願を退けた。

 スリランカ・ムスリム会議は、新型ウイルスによる犠牲者の大半はイスラム教徒だと述べている。SLMCの広報によると、イスラム教徒らは火葬されたくがないために、新型ウイルス検査で陽性反応を示しても、病院で治療を受けたがらないという。

 影響力のある仏教僧らが土葬は地下水の汚染と新型ウイルスの感染拡大につながりかねないとの懸念を広める中、スリランカは4月、新型ウイルスによる死者の遺体について、火葬を義務付けていた。

 世界保健機関は、土葬と火葬の両方を認めている。 【翻訳編集】AFPBB News

609名無しさん:2021/03/15(月) 06:17:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/50eaa4f706361ec2b513a0028cc3d3d134127f73
スリランカ、「非急進化」目的の過激派拘束が可能に ブルカも禁止へ
3/14(日) 18:16配信
AFP=時事
【AFP=時事】スリランカ政府は13日、宗教的な過激主義者を取り締まり、「非急進化」を目的に被疑者を最長2年拘束できるテロ対策法の適用を発表した。また、2019年のイスラム過激派の犯行とみられる爆発事件以降、一時的に禁止されていたイスラム教徒の女性が着用するベール「ブルカ」の着用を正式に禁止する方針も明らかにした。

 ゴタバヤ・ラジャパクサ(Gotabaya Rajapaksa)大統領は、テロ対策法は「暴力行為や、宗教、人種、共同体間の不調和、異なる共同体間の憎悪や敵意」を引き起こす疑いのある者の拘束を認めるものだと説明した。

 サラス・ウィーラセケラ(Sarath Weerasekera)公安相は13日、コロンボ(Colombo)で記者団に対し、全身を覆うブルカは「わが国の安全保障に直接影響を及ぼすもの」であり、「最近になってスリランカに入ってきたもので、宗教的な過激思想の象徴だ」とコメント。ブルカ着用を禁止する文書に署名したと発表した。ただし法案の成立には、閣議と大統領支持派が3分の2を占める議会で承認を得る必要がある。

 スリランカでは2019年4月、三つの教会が標的となり、279人が死亡したイスラム過激派による連続爆破事件が発生。直後の非常事態宣言下でブルカの着用が一時的に禁止された。

 この事件以降、スリランカでは少数派のイスラム教徒と多数派の仏教徒間の緊張が再び高まり、観光業に依存する同国経済も深刻な打撃を受けた。【翻訳編集】 AFPBB News

610とはずがたり:2021/03/26(金) 16:42:45

魔女狩りの風習、なぜ続く 20年で3千人が殺された
有料会員記事
https://www.asahi.com/articles/ASP3T3JHJP38UHBI01H.html?ref=tw_asahi
インド北東部アッサム州=奈良部健
2021年3月26日 15時00分

 インドの農村部では、女性を「魔女」と名指しして殺害したり、村から追放したりする「魔女狩り」が後を絶たない。一部の州では近年、魔女狩りを禁じる法律が施行されたが、それでも事件は相次ぐ。背景には何があるのか。

 インド北東部、紅茶の栽培で知られるアッサム州にある村。トタンぶきの平屋の前に招かれると、キンマの葉が机の上に置かれた。「どうぞ」。かみたばこの原料の一つでビンロウの種と石灰を混ぜたものを、その葉でくるんでかむ。口の中に入れてかむと、渋柿のように苦く、舌がしびれた。

 村に暮らす主婦のアンジャリ・ハジョンさん(45)は、眉間にしわを寄せてのみ込む私の姿を見て笑った後、10年前の自らの身に起きた事件を話してくれた。

 「近所で買い物をしていたら突然、『こいつは魔女だ!』と6人の男が私に向かって叫びました。すると、他の男たちも集まってきて一斉に魔女だと叫び、私の服を切り、ネックレスを奪い、殴ったり蹴ったりしました。何が起こったのかわからず、誰も助けてくれなかった。私は意識を失い、気づいた時には病院にいました」。命は助かったが、12日間入院したという。

 事件の5年前に15歳年上の夫と死別したハジョンさんは、2人の娘と義母との4人で暮らしていた。真夜中に「シーシーシー」と口をならす音が戸外で聞こえ、義母が窓を開けると、走って逃げる音がした。その数日後、酒に酔った3人の村の男がやってきて、ハジョンさんに性行為を迫った。

 ハジョンさんは「私はすでに結婚している」と怒り、相手にしなかった。男は「お前をずっと見ているからな」と言い放ち、つきまといが3年ほど続いた。そして、事件は起こった。魔女だと叫んだのは、この男だった。

 男は、村の資産家だった。「俺の言うことを聞いていれば、痛い目にあわずに済んだ」。そう話していた、とハジョンさんは人づてに聞いた。周囲で一緒に魔女だと叫んだ男たちと、共謀していたとみられる。「警察はお金を受け取っていたらしく、まったく動いてくれなかった。『俺たちは何もしない。お前には神が一緒にいるから問題ないだろう』と私に向かって言うだけだった」と話す。

 男たちの多くは700戸ほどの小さな村に今も住む。ハジョンさんは言う。「怖いです。でもお金はなく、別の場所に引っ越すという選択肢はありませんでした」

口裏合わせる村人たち
 インドでは、こうした「魔女狩り」によって殺された人の数は、2000年から19年までに少なくとも2975人に上る。

 どんな時に起こるのか。魔女狩…

611チバQ:2021/03/28(日) 09:07:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/756e4f769747fa36597ebe1f42d4743a9fc76214
インドで「第2波」、感染急増 ワクチン世界供給に影響 変異株発見
3/28(日) 7:11配信

時事通信
インドの鉄道の駅で乗客に新型コロナウイルスの迅速抗原検査を実施する医療従事者=25日、ニューデリー(AFP時事)

 【ニューデリー時事】人口13億人超のインドで、新型コロナウイルスの新規感染者が急増し、「第2波」への懸念が高まっている。

 インドは、新型コロナワクチンを世界中に供給しており、感染急増により国内でのワクチン接種を急ぐため、世界保健機関(WHO)が主導するワクチン共同調達の国際枠組み「COVAX」などへの供給が遅れる見通しとなった。

 インド政府は27日、前日からの24時間の新規感染者が6万2000人を超えたと発表した。今年は2月末までは連日1万人台で推移してきたが、今月11日に2万人を上回ると、あっという間に感染者が増えた。

 モディ首相は17日の会議で「第2波をなんとしても食い止めなければならない」と檄(げき)を飛ばした。だが、新規感染者数は、「第1波」のピークだった昨年9月中旬(約10万人)に迫る勢いで増え続けている。

 インドでは既に、英国、南アフリカ、ブラジル型の変異株が見つかっている。加えて保健・家族福祉省は24日、新規感染者が特に多い西部マハラシュトラ州などで、二つの変異株の特徴を併せ持つ「二重変異ウイルス」が見つかったと発表した。最近の感染者急増と「直接的関係があるとはみていない」と説明したものの、不安が広がっている。

 また、今年1月からワクチン接種が始まったことで、市民からは異口同音に「安心して気が緩んだ」という声が上がる。街中でもマスクを着用しない人が目立つようになった。

 以前から世界のワクチンの約6割を供給してきたインドは、新型コロナに関しても英製薬大手アストラゼネカのワクチンをライセンス生産し、輸出している。だが、WHOとともにCOVAXを主導する国際組織「GAVIワクチンアライアンス」は今月25日、インドの「国内需要増加」を理由に、3〜4月のワクチン提供に遅れが出る見通しを示した。

612チバQ:2021/03/29(月) 13:16:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/756e4f769747fa36597ebe1f42d4743a9fc76214

インドで「第2波」、感染急増 ワクチン世界供給に影響 変異株発見
3/28(日) 7:11配信
 【ニューデリー時事】人口13億人超のインドで、新型コロナウイルスの新規感染者が急増し、「第2波」への懸念が高まっている。

 インドは、新型コロナワクチンを世界中に供給しており、感染急増により国内でのワクチン接種を急ぐため、世界保健機関(WHO)が主導するワクチン共同調達の国際枠組み「COVAX」などへの供給が遅れる見通しとなった。

 インド政府は27日、前日からの24時間の新規感染者が6万2000人を超えたと発表した。今年は2月末までは連日1万人台で推移してきたが、今月11日に2万人を上回ると、あっという間に感染者が増えた。

 モディ首相は17日の会議で「第2波をなんとしても食い止めなければならない」と檄(げき)を飛ばした。だが、新規感染者数は、「第1波」のピークだった昨年9月中旬(約10万人)に迫る勢いで増え続けている。

 インドでは既に、英国、南アフリカ、ブラジル型の変異株が見つかっている。加えて保健・家族福祉省は24日、新規感染者が特に多い西部マハラシュトラ州などで、二つの変異株の特徴を併せ持つ「二重変異ウイルス」が見つかったと発表した。最近の感染者急増と「直接的関係があるとはみていない」と説明したものの、不安が広がっている。

 また、今年1月からワクチン接種が始まったことで、市民からは異口同音に「安心して気が緩んだ」という声が上がる。街中でもマスクを着用しない人が目立つようになった。

 以前から世界のワクチンの約6割を供給してきたインドは、新型コロナに関しても英製薬大手アストラゼネカのワクチンをライセンス生産し、輸出している。だが、WHOとともにCOVAXを主導する国際組織「GAVIワクチンアライアンス」は今月25日、インドの「国内需要増加」を理由に、3〜4月のワクチン提供に遅れが出る見通しを示した。

613チバQ:2021/04/19(月) 20:03:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8a586fb4d1b42cfd3204b5583c03394cef8f3dd
インド首都、1週間の都市封鎖 新型コロナ感染再拡大で危機感
4/19(月) 18:09配信

時事通信
19日、ニューデリーでの都市封鎖に備え、酒屋で買い込んだビールを運ぶインド市民

 【ニューデリー時事】インドのニューデリー首都圏政府は19日、新型コロナウイルス感染の再拡大に伴い、同日午後10時から1週間の都市封鎖を行うと発表した。

 生活必需品の買い出しやワクチン接種などを除き、外出を禁止。首都での終日の外出規制は昨年3〜5月の全土封鎖以来で、地元当局は危機感を強めている。

 インド政府によると、19日午前8時までの24時間の新規感染者数は27万人を超え、死者も1600人を上回る。ニューデリーでは2万5000人以上が新たに感染。ケジリワル首都圏政府首相は記者会見で「医療システムは限界だ」と強調し、規制への理解を求めた。

 インドでは、1月中旬にワクチン接種が始まり、市民に気の緩みが生じた。また、ヒンズー教の春の祝祭「ホーリー」や、3年に1度の祭り「クンブメラ」で厳しい規制を取らなかったことも、感染再拡大の要因とみられる。

 インド各地では病床不足などが深刻化。1億人以上が1度目のワクチン接種を終えたものの、供給体制の不備から、希望者にワクチンが行き渡らない状態も続いている。

614チバQ:2021/04/22(木) 19:30:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/28e48654ffe2ddfe38559aa298996cd732115e66
高級ホテルで爆発、4人死亡 中国大使ら宿泊、無事 パキスタン
4/22(木) 18:29配信


時事通信
21日、パキスタン南西部バルチスタン州の州都クエッタで、爆発があった高級ホテルの駐車場(AFP時事)

 【クエッタ(パキスタン)AFP時事】パキスタン南西部バルチスタン州の州都クエッタにある高級ホテルで爆弾がさく裂し、少なくとも4人が死亡、12人が負傷した。

 パキスタンのシェイク・ラシッド内相が21日夜に明らかにした。ホテルは、駐パキスタン中国大使の宿泊先だった。

 爆発があったのは「セレナ・ホテル」の駐車場。内相は「テロ」との見方を示した。

 内相によれば「ホテルには、大使が率いる中国外交団の4人ほどが宿泊していた。爆発時、大使は会合のため外出していた」という。

615チバQ:2021/04/25(日) 22:39:45
インド、首都封鎖延長 酸素不足、危機続く 新型コロナ
4/25(日) 19:19配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb5b26d54a6abb9da44d5d37f1f7a5399b909746
時事通信
24日、インド南部チェンナイ郊外で、医療用酸素をボンベに注入するスタッフ(AFP時事)

 【ニューデリー時事】インドの首都ニューデリーを管轄するデリー首都圏政府のケジリワル首相は25日、「新型コロナウイルスによる大きな被害は続いている」と訴え、19日に始まった都市封鎖を5月3日まで延長すると発表した。

 封鎖は26日に終わる予定だった。インド政府によれば、25日午前8時までの24時間に全土で約35万人が新たに感染。首都でも2万4000人を超えている。

 ケジリワル氏は記者会見で「(この1週間で)36〜37%だった陽性率が、きょうは29%まで下がった。状況は改善しつつあるが、終わったわけではない」と主張。「封鎖(継続)には世論の支持もある」と訴えた。

 モディ首相は25日のラジオ演説で「中央政府は(デリー首都圏など)各自治体のコロナ対策を支援する」と強調。政府は、各地で不足している医療用酸素の配給を急ぎ、酸素の製造拠点を500カ所以上増設して供給安定を図る構えだ。

 病床や酸素の不足による医療崩壊の危機は続いている。インド紙インディアン・エクスプレス(電子版)は「あと2時間しか酸素が持たない。(酸素供給の)圧力が低下し始めた」と訴えるニューデリーの病院関係者の悲痛な声を伝えた。

616チバQ:2021/04/27(火) 16:53:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc9cd2088ee45249516003a2f61f011c6f12e245
途切れぬ炎、逼迫する火葬場 インド
4/27(火) 13:25配信

インドの首都ニューデリーにある新型コロナウイルスによる死者の火葬場(2021年4月26日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】インドは26日、1日当たりの新型コロナウイルスの新規感染者が35万2991人、死者が2812人と過去最多を記録した。インドは現在、新たな新型ウイルス流行の波に見舞われており、数週間前に宗教行事や選挙活動などの大規模集会を認めていた、ヒンズー教至上主義のナレンドラ・モディ(Narendra Modi)政権に批判が集まっている。

 医療現場は逼迫(ひっぱく)し、火葬場は休みなく稼働している。このような中、米国や英国など欧米各国が、ワクチン原料の提供など相次いで支援を表明している。【翻訳編集】 AFPBB News

617チバQ:2021/04/28(水) 09:46:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/e39e45b61e646010aec6611cf0ba0413ddc80b00
酸素残り2時間分、「譲って」涙の懇願 インド医療崩壊
4/27(火) 19:31配信


病院が受け入れを拒み、救急車の中で横たわるコロナ患者の女性。窓の奥には、閉ざされた病院の門が見える=24日、ニューデリー、奈良部健撮影
 首都ニューデリーの病院の前に止まった救急車の中で、高齢の女性が酸素吸入器を付け、体全体で息をしながら横たわっていた。

 「5分でいいから母を診てください」。息子のヒテンデルさん(52)が門の前で叫んだが、門は閉ざされたままだった。

 インドでは26日、新型コロナウイルスの1日の新規感染者数が35万人を超え、死者も過去最多の2800人となった。いずれも4月初旬から約5〜6倍の爆発的な増加。累計の感染者数は約1700万人、死者数も約20万人にのぼる。現地の一部専門家は急拡大の一因として、感染力が強く、ワクチンが効きにくい変異株の存在を指摘する。インドでは「二重変異」が確認され、「三重変異」が見つかったという報道もある。医療用酸素や薬品の供給が追いつかず、医療崩壊を止められない。

 ヒテンデルさんは、四つの病院で診療を拒否され、この新型コロナの専門病院に来た。だが、全700床が埋まっており、2時間後、すでに断られた別の病院に行くよう告げられた。

 インドでは、新型コロナのワクチン接種が1億4千万回に達している。しかし、首都東部の病院では、大半の医師が2回接種したのに感染したという。医師は「医師や看護師の7割が感染し、残りも検査していないだけ。人が足りない」と首の汗をぬぐった。

 政権への批判もある。支持基盤のヒンドゥー教徒がガンジス川の聖地で、3月から行った宗教行事で数百万人が集まった。多くの人がマスクをせずに密集し、感染が広がった。

 首都最大の火葬場を訪れると、骨灰を流す川の岸辺にも燃やす場所を増やしていた。急ごしらえで公園や駐車場を火葬場にした地域もある。公衆衛生の専門家は「自宅で亡くなり、新型コロナと確認されない事例も多いはず。実際の死者は、政府発表よりもはるかに多いだろう」と話す。

    ◇

 記者は医療用マスクを着用し、こまめに手指を消毒。人との距離にも配慮して取材した。(ニューデリー=奈良部健)

618チバQ:2021/04/28(水) 09:46:49
■変異株とは

 新型コロナウイルスは一定の頻度で変異を続けていて、変異がいくつもあるのが一般的だ。感染力が強くなったり、既存の免疫が効きにくくなったりする可能性がある特徴的な変異をもつものを、各国が変異株として警戒している。

 インドで感染が広がっている変異株は昨年12月、インドで初めて報告された。ウイルス表面のたんぱく質に「L452R」と「E484Q」という二つの変異があるため、「二重変異」株と呼ばれる。ただし、このタイプに分類されるウイルスでも、「E484Q」の変異がないものも確認されている。

 L452Rの変異は、すでに獲得した免疫の能力の低下に関連する可能性が指摘されている。E484Qの変異がどういう影響があるかは、はっきりしていない。現時点では感染力など詳しいことは不明で、インドでの感染者の急増と、この変異ウイルスとの関係も明らかになっていない。


■首都圏の集中治療室、99.7%埋まる

 インドで新型コロナウイルスの感染者数が連日、過去最多を更新し、医療の状況が逼迫(ひっぱく)している。デリー首都圏政府によると、27日現在で圏内にある全4740床の集中治療室のうち、99・7%が埋まった。人口約2千万人の都市で、空きはわずか14床だ。

 ニューデリー東部の病院では、「医者がいない!」と叫んで、女性が病棟から飛び出してきた。妊娠6カ月の親族が呼吸困難になり、一時意識を失った。前日から病院をいくつも回った。12カ所目で応急措置だけはすると受け入れてもらったが、放置されているという。

 この病院には、わずか1分間で救急車が5台着いた。病院の許可が出るまで患者を救急車から院内に運び出すことができず、車内で数時間待つこともある。患者が病棟の外の床に寝ていた病院もあった。

 ニューデリーや商都ムンバイでは外出を禁止し、ホテルや寝台列車の車両を新型コロナ患者の療養施設として転用しているが、患者の増加スピードに追いつかない。

 特に深刻なのが患者が吸入する医療用酸素の不足。デリー首都圏政府のケジリワル首相は25日、「どんな方法でもいい。助けてほしい」と訴えた。前日、患者用の酸素が届くのが遅れた病院で、患者20人が死亡。病院から酸素を盗み出す事件も起きている。

 「病院も酸素も無くさまよっている。苦しみ続けるなら、父を自分の手で殺した方がいいですか」と、医師に詰め寄る男性も見た。

 街中のガス業者の前には、酸素を求める人が集まっていた。ネハさん(19)は「祖父のための酸素を譲ってください」と泣きながら頼んでいた。祖父が入院する病院の酸素保有量が残り2時間分しかないと伝えられ、自力で探さざるを得なくなったという。
朝日新聞社

619チバQ:2021/04/28(水) 17:26:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/9becba5af8a84f74dde652c3e0e33ba96d68243d
祭りで総崩れになったインドの地獄絵図…3日間で100万人コロナ感染
4/26(月) 10:12配信
466




インドの国旗
インドが防疫の緩みと新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)変異株の拡大で、最近3日間で新規感染者が100万人を上回るなど新型コロナ大災難に陥った。医療施設不足で患者が十分に治療を受けることができず、最近4日間で死亡者は1万人に迫った。ドイツ・英国など世界各国はインド発旅行客の入国を禁じるか制限を設けている。

【写真】インド、コロナで一日に2700人死亡…火葬場の煙に包まれたニューデリー

25日、国際統計サイト「Worldometer」によると、インドの新型コロナの一日感染者は22日33万2503人、23日34万5147人、24日34万9313人と、最近3日間で102万6963人に達した。インドは連日一日感染者の世界記録(従来は米国今年1月8日30万7581人)を更新している。一日死亡者も21日以降2000人以上発生し、最近4日間の累積死亡者は9740人に達した。死亡者の急増により、インドでは各地でコロナ死亡者の遺体を燃やしている。Worldometerによると、25日基準でインドの累積感染者と死亡者はそれぞれ1700万人と19万人を超えている。

インドでは医療用酸素が不足し、コロナ患者が命を失っている。首都デリーのジャイプール・ゴールデン病院だけで酸素不足により、一日で20人が亡くなった。医療用酸素が不足して数人が酸素ボンベ1本を分けあいながら使っている一方で、医薬品が貴重なため闇取引まで行われている有様だ。酸素が不足しているため患者の家族が病院の倉庫に押し入って酸素ボンベを盗む事例も発生している。

AP通信は「デリー高裁は一部の地方当局が(自分たちものではない)酸素タンクを自分たちの地域病院に運んでいるという証拠をつかんだ」としながら「酸素タンクの供給を妨害する者は誰でも絞首刑に処すると警告した」と伝えた。スミット・レイ博士はBBCに対して「どこの病院もぎりぎりの瀬戸際状態だ」とし「酸素がなくなれば、患者の多くは数分以内に死んでしまう」と話した。

今年初めの時点でさえ、インドでは「コロナを克服した」という雰囲気が広がっていた。しかし、防疫態勢が緩んだ状況で今月初めに数百万人の巡礼者が集まった祭典「クンブメーラ」(巡礼者が神聖な川の水で沐浴して贖罪儀式を行うもの)によってコロナが急速に拡大した。クンブメーラはヒンズー教聖地4カ所をめぐるもので、12年に一度開かれるインド最大の巡礼行事だ。今年のクンブメーラには少なくとも500万人が集まったと推算される。相当数はマスクを着用しておらず、距離確保も守っていなかった。祭典組織委側はAFP通信に「祭りに人々が殺到したのは、ガンジス川で沐浴すれば神がコロナから守ってくれると信じていたためだ」と話した。

キリスト教医科大学ウイルス学者のガガンディープ・カン教授は「コロナ拡大を防ぐために結婚式や社会的・政治的集会など大規模な集会をやめる必要がある」と指摘した。

加えて感染力が従来のウイルスよりも強い変異株が拡大し、状況は最悪の状態に陥っている。インドでは変異株2種類が結合した二重変異株が拡大する中で、今月中旬には三重変異株まで見つかった。

ドイツは26日からインド発外国人旅行客の入国を禁じ、ドイツ人旅行客は離陸前に診断検査を受けた場合にのみ入国を可能にした。入国後は14日間自宅隔離に入らなければならない。これに先立ち、英国・カナダ・インドネシア・アラブ首長国連邦・クウェートなどもインド発の入国を遮断した。米国ユナイテッド航空は25日からインド発の路線運航を制限した。

620とはずがたり:2021/04/28(水) 22:24:20
>>619
韓国も新興宗教がクラスターになったし科学が宗教に打ち勝つことが必要だなあ。。

イスラム教はどうなんだろ。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板