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死刑制度についてひと言お願いします
1678
:
げろげろ
:2007/01/06(土) 07:48:40
確かに、どうしようも無い犯罪者と言うのはいるわけで、性悪説と言うか、吊るしかない悪人てのは居ますしね。衝動殺人でも「吊された方が楽」と考える犯人もいるでしょう。
ただ「再犯効果・犯罪抑止効果」は本当に疑問です。シンガポールなんかも、吊しても吊しても後を絶たずです・・無意味とは言いませんが「抑止力?死刑に本当に値する犯罪者?」と言う意味では疑問の残る死刑制度だと思いませんか?
今、日本で7万人の収監囚人と100人近い死刑囚がいますが、増加の一途です。昨年、裁判所が死刑を乱発しましたが、それで今年度の凶悪犯罪率が落ちるとは考えられません。厳罰化が進む中で、2-3年後に犯罪率が低下する様でしたら私も多少考えを修正しますが、期待薄だと考えます。
以前、ポーロックさんの指摘されていた通り、予算面ではパンパンです。その後、コスト面に関して調べましたが、確かに限界線で、終身刑導入でコスト面を圧迫することには否定的な考えの政治家が多いのも事実のようです。(←法務省も恐らくそう考えているでしょう。)
事実、刑務所の民間委託がスタートしますね。余談ながらアメリカ・イギリス・オーストラリア・ドイツ等では、既に終身刑受刑者の民間委託はおこなっています。
ただし、全体予算の中の終身刑者管理費の占有比率は0.3〜0.5%未満です。この数値をどう捉えるか?これまた難しい問題ですが・・・
いっそうの事、日本でもどんどん捕まえて、どんどん吊しますか?
疑わしくは白、ではなく、疑わしくは吊してしまえ!
う〜む、戦前の日本みたいで、いっそう右傾化が進む感じがして凄いですね。
1679
:
・
:2007/01/10(水) 16:50:32
>1674 今の無期懲役と同じく、20年程度で釈放されるような気がするんですけどね。
http://www.geocities.jp/lucius_aquarius_magister/parole1.html
1680
:
loveless
:2007/01/11(木) 01:38:18
>>1679
どうもありがとうございます。
最近は収監期間が延びているというのは、なんとなく知っていましたが、
27年までになっているとは知りませんでした。
ということは、やはり運用次第で終身刑同等にすることも可能かな?
でも、その一方、10年以下で出所している人もいるんですねー。
(うーむ、なんて曖昧な刑罰なんだ)
1681
:
げろげろ
:2007/01/11(木) 06:20:00
なるほど、平成7〜8年を境に確かに伸びていますね。
むやみに仮釈放しなくなった良い傾向だと思います。
Lovelessさん指摘通り、運用次第で終身刑同等にすることも可能かも知れませんが、同時にこの曖昧さが残る限り託す事はできません。
仮釈無し!と言う法的文言があって欲しいです。でないと、曖昧なイメージが何時までも強いまま残りますね。
1682
:
加算刑が一番
:2007/02/05(月) 19:23:31
米国のように、懲役250年とかにすれば良いんですよ。
恩赦で50年くらい減らされてもビクともしないくらいに。
1683
:
解人
:2007/02/08(木) 01:21:07
終身刑は意味が無い。単に犯罪者を「飼う」だけだ。
「飼う」には常に費用が掛かる。
費用は被害者を含めた国民の税金から。
まさに悲劇が喜劇な始末。
何の為に「極悪な犯罪者」を我々が養わなければならないのだ?
死刑に至る経過には、長い年月と共に養うだけの金もかかる。
費用は被害者を含む国民の税金から。
一体全体、我々の税金なんなんだ?
死刑方法も、無駄ばかり。ロープで吊って締めて終わり。
簡単に処分してどうするんだ?
衣食住を面倒見たんだ、死ぬ時ぐらい、人体実験させろ。
人に迷惑かけたなら、世の為人の為に、自分の命を捧げるべきだ。
命捧げて、難病・奇病から、救うなら、
極悪人は聖人となる。
1684
:
まち
:2007/02/11(日) 20:54:00
最後の三行以外は同意
1685
:
ポーロック
:2007/02/13(火) 18:27:17
市中引き回しすらできないのに。。。
1686
:
ジョウ
:2007/02/24(土) 23:31:44
どうも、2chからの出張です。
死刑を含めた刑罰について一言・二言。
そもそも、刑罰というものはなぜあるのか、この点は重要であると思われます。
なぜ刑罰を施すのか、という理由の最も大きな要因は犯罪の再発防止であると思います。
かつてあった拷問などの応報刑は刑罰を受けたくないという恐怖や恥による
再犯の抑止効果を狙ったものです。
懲役や禁錮刑は、身体的な自由を拘束することによって犯罪者の反省の機会を作ることと
犯罪者自体を封じ込めることで再犯を防ぐという狙いがあります。
ですが、後者では改心をするのは犯罪者次第。工夫を凝らして改心するように
工夫も出来ますが拘束する期間が長く、人道上犯罪者を拘束する維持費がかかってしまいます。
これが現在の日本の刑罰の現状であります。
では、死刑の目的とは何か。
1687
:
ジョウ
:2007/02/24(土) 23:46:00
死刑存続論の主要意見として、「被害者の感情の尊重」や
「社会にそぐわない人間の排除」が挙げられます。
ですが、前者の主張のとおりに被害者遺族の感情のみで裁くことは
全くもって無意味です。報復による処刑は再犯の抑止にもならず、
現実的な効果はありません。そもそも、報復ならば死刑の際に
首吊り用の縄に即死にさせるための金具を取り付ける必要がありません。
では、後者です。これは最も現実的な考えであるとは思います。
死刑にすることで、応報刑と同じ効果が得られ且つ、懲役刑のように
コストをかける必要が殆ど無いからです。
しかし、現実問題この考え方には多少修正を加えていくべきであると思います。
なぜなら死刑を導入しても凶悪犯罪自体は減っていないことです。
「死刑が執行されていないからだ」という論調もありますが、
日本では年間1〜6人死刑が執行されております。
最も多いのが中国で年間5000人近くとも言われております。
死刑執行数にここまで違いがありながら双方の国家でも犯罪は絶えておりません。
(中国には正確なデータが無いため分かりませんが、)
むしろ、犯罪数減少の主な要因は警察機関などの活躍やマスコミやメディアを利用した宣伝
にあるようですよ。。
1688
:
ジョウ
:2007/02/24(土) 23:58:48
なので、俺は死刑制度は廃止に向かう方向でもよいと思う。
ここからは自分のアイデアであり、ネタ要素もある。ご了承を
俺は応報刑の復活を希望する。
と、いっても拷問のようなものではなく
もっと軽いものである。
例えば、タイなどの東南アジアの国では道路交通法などに違反した場合
その場で警察官が罰金の徴収か路上で腕立て伏せの刑を執行させることが出来る
応報刑というものは、本人に恥を晒させることで刑罰への拒否感を植えつけるとともに
周囲の人間への見せしめともなる。肉体的苦痛では社会復帰が困難になるため、
精神的な苦痛を一時的に与えることで同等の抑止効果を得られるのだ。
凶悪犯罪を起こす人間は、それを犯す以前にも軽犯罪での前科があることが多い。
悪質な人間に対しては、軽犯罪などの段階で刑罰を与えることで
更に凶悪な犯罪を起こすことを阻止することが重要であると考える。
また、こうしたことを行うことで、警察官が地域レベルで根付くようになるため、
不審者への警戒も容易にできるはずなのだ。
犯罪の防止は、刑罰だけでなく。基本的には犯罪を摘発する警察力が重要なのだ。
1689
:
ポーロック
:2007/02/25(日) 18:33:59
死刑執行に至るまでのプロセスがはっきり示されていない。
そこを明らかにして、今後の死刑について国民に
その方向性を示すのが第一歩となるのでは?
いきなり廃止ありきというのは抵抗がある。
いわゆる凶悪犯罪に至るまでに軽犯罪での前科があるとのことですが、
そういうケースもあるでしょうけど、それでなくても
やる者はやってしまう。
関係省庁間でのデータ共有など、課題は残されてはいますね。
1690
:
村雨
:2007/02/27(火) 00:33:57
>そもそも、刑罰というものはなぜあるのか、この点は重要であると思われます。
なぜ刑罰を施すのか、という理由の最も大きな要因は犯罪の再発防止であると思います。
>死刑存続論の主要意見として、「被害者の感情の尊重」や
「社会にそぐわない人間の排除」が挙げられます。
大切な何かが欠落していないだろうか
死刑に値すると言う事は、一方的に人の生を奪った
という事でしょう。
等しいもので償うのが公平というものです。
それとて、尊厳を踏みにじった代価にはなりはしないのですが。
死んだ者には人権はない、起こってしまった事より明日の事を
考えようなどという意見に到底、賛同できるものではない。
1692
:
boro
:2007/03/24(土) 20:11:15
死刑確定囚の再審請求棄却
2006年11月22日 東京地裁
東アジア反日武装戦線の大道寺将司&益永利明
2006年11月28日 東京地裁
連合赤軍の永田洋子&坂口弘
2006年12月26日 名古屋高裁 再審開始を取り消し
名張毒ぶどう酒事件の奥西勝
2007年3月19日 札幌地裁
北海道庁爆破事件の大森勝久
2007年3月 富山地裁
富山長野連続誘拐殺人事件の宮崎知子
2006年に死刑が確定した者は20人で
2005年の11人と比べ2倍近い人数。
2007年3月24日の時点で2007年になってから
死刑が確定した者はすでに7人になっており、確定囚は
100人を超えているいるわけですが、これから
さらにオウム事件で死刑が確定する者が増えることなど
を考慮した上での再審請求棄却と見ていますが、
どうなんでしょう。この中で冤罪の可能性が高い
のは名張事件の奥西勝ですが、不運にもこの事件も
「ついでに」という感じがします。単なる偶然なのかも
しれませんが。
1693
:
人権
:2007/04/04(水) 15:46:28
↓で元刑務官の方(今年3月退官)が死刑執行に立ち会った時のことを語って
おられます。
>自身がかつて臨んだ死刑執行と照らし合わせ、安易な死刑廃止論には
「現場を知らない者の発想」と述べ、こう批判する。
「もし、死刑が廃止されたら、彼らは刑務官を平気で殺傷して脱走を
図るようになる」
>藤田氏は「観念や感情で死刑廃止を論議されても現場は困惑するだけ。
終身刑が死刑よりも人道的なのかどうか。論議する前に現場の実情を
知ってほしい」と訴える。
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_04/t2007040218.html
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_04/t2007040321.html
1694
:
子猫
:2007/04/04(水) 17:04:06
>もし、死刑が廃止されたら、彼らは刑務官を平気で殺傷して脱走を図るようになる
いかにも元刑務官らしい意見なのですが、死刑廃止になった国やアメリカの州でこういった事件が起こったという話は聞いたことないですね。むしろ、その逆で死刑囚だからこれから刑務官を殺して脱走してもかまわないと思うのでは?
それに「現場を知らない者の発想」と言っていますが、ここで言う「現場」ってどこのこと? 刑務官が言う現場というのは刑務所や拘置所などの施設と考えるのが普通だと思いますが、この刑務官のように直接、死刑囚と接する人こそ逆に死刑について語っても説得力をもたないと思います。死刑執行するのがイヤだからという単純な理由で死刑反対という刑務官も入れば、この元刑務官のように「もし、死刑が廃止されたら、彼らは刑務官を平気で殺傷して脱走を
図るようになる」と勝手に思い込んで死刑に反対している人もいるのですが、実に単純に自分の保身のことだけを考えた安易な死刑廃止論を考えているのはどっちなんだ!と言いたいですね。
1695
:
子猫
:2007/04/04(水) 17:28:10
>終身刑が死刑よりも人道的なのかどうか。論議する前に現場の実情を
知ってほしい
まず、間違いなく、終身刑が死刑よりも人道的。論議する前に現場の実情を知る必要もない。
同じように死刑囚やその身内による死刑廃止論も説得力がないですね。
1696
:
れぷそる
:2007/04/19(木) 15:28:06
>いかにも元刑務官らしい意見なのですが、死刑廃止になった国やアメリカの州でこういった事件が起こったという話は聞いたことないですね。
でも、アメリカの看守は銃持ってるもんねぇ・・・
死刑は無いが、脱獄すれば射殺される可能性があるアメリカと、脱獄時に射殺される可能性の無い日本の刑務所と、
受刑者の脱獄によるリスクとメリットにおいて、比べるのは無理があるんじゃないでしょうか?
私は、死刑存続派ですが、もし死刑が廃止されるなら終身刑は勿論の事、殺人に関しては時効は無しにしてもらいたいな。
1697
:
zero
:2007/04/19(木) 17:21:46
でも、この元刑務官の言うように「もし、死刑が廃止されたら、彼らは刑務官を平気で殺傷して脱走を図るようになる」とは思えないですね。死刑がなくなったことで殺されなくて済むと思っただけでよかったとなるのでは。その上、看守を殺しての逃亡は考えにくいと思う。過去に恩赦などによって死刑から無期懲役に減刑された者がいると思いますが、脱獄はしていないと思う。死刑のあるなしと脱獄は関係ないですよ。
1698
:
かわち
:2007/04/19(木) 17:59:09
刑務官が「脱走を図る」と書いたのはあえてわかりやすく表現したためでしょう。現実的に脱獄は難しい。しかし終身刑を導入することによる問題は残ります。まず終身刑は無期懲役とは全く違うことを認識しなければならないと思います。
現状の無期懲役囚は仮出獄の可能性があるため、刑務官の指示に従って心情を良くしたいという人が多くを占めていると考えられます。しかしこれが無期懲役となると一生塀の中ですから、ありていに言えば何も刑務官の言うことを聞いても聞かなくても差異はない。それどころか気に入らない刑務官を囚人同士が結託して殺害しても、加算される刑は存在しない訳ですから、その懲役態度は全く異なるものになるでしょう。死刑廃止国ではほとんどの場合、刑務官に囚人の反乱を押さえるための武器が渡されています。またアメと鞭ではないですが終身刑の囚人にも制約下ではありますが、電話の自由や多くの面会が許されている国もあるのです。
こういったことをふまえつつ、議論を深めていくことがこの問題には不可欠ではないでしょうか。
1699
:
かわち
:2007/04/19(木) 18:00:46
↑ 5行目の無期懲役は終身刑の誤りでした。失礼しました
1701
:
boro
:2007/04/27(金) 14:04:16
今日4月27日、3人の死刑執行があったようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070427-00000080-jij-soci
法務省は27日、死刑囚3人について刑を執行したと発表した。関係者によると、執行されたのは、7年間で4人を殺害した田中(旧姓宮下)政弘死刑囚(42)=東京拘置所=、福岡県で保険金目当てで2人を殺害した小田義勝死刑囚(59)=福岡拘置所=、兵庫県の同僚妻子殺害事件の名田幸作死刑囚(56)=大阪拘置所=の3人。
死刑執行は昨年12月以来で、長勢甚遠法相の下では2回目。国会開会中の執行は2000年11月以来。
1702
:
りりす
:2007/04/28(土) 17:30:06
死刑にすることで抑止効果があるという人も居ますが、逆に池田小学校事件みたいに
「死刑になりたいから」残虐な無差別大量殺戮を考え付く人も居るわけです
それから法的に逃れられると考えている人間にももちろん抑止効果はありません
(某宗教団体やヤクザなどなど)
また、3食寝所付の安全な場所という点で再犯する人間も多いと聞きますし
刑務所という施設内でのプログラムに疑問を感じずにはいられません
遺族の方が最も感じるところだとは思うのですが、
加害者にはもっと精神的苦痛を強いるべきだと思いますね。
何より、自分がやったことを後悔しなければいけないわけですから。
殺すのは簡単だと思ってしまいます。
刑務所内での更正という点では、技術的な方法だけでなく精神的な加圧が必要だと思います。
子供が受けるような生ぬるい道徳授業みたいなのなんて通用しない人間に
恐怖(精神的重圧=罪を犯すことは恐ろしい)を植えつける良い方法はないんでしょうか?
基本的には死刑制度反対派ですが、日本国内の現状に於いてという点では疑問が残ります。
プログラム的に改正し、罰を与えられているという状況下の中での終身刑が望ましいですが
コスト面から難しいという最大の問題をクリアできる策が見つからないので
ただの空論に過ぎません
1703
:
ポーロック
:2007/04/30(月) 04:07:16
刑事施設の中に入っている者と関わる際には、彼らが犯行を悔いている
とも受取れる言動などが見られても絶対に信用してはならない。
初代内務大臣の山県有朋だったと記憶していますけど
「刑務所では厳しい処遇とし、二度と罪を犯す気にさせないようにすべし」
と言っているわけです。
しかし、今の刑務所は「犯罪者を更生させる」ことに主眼が置かれている。
運営の仕方や、刑務所の理念というものを議論する必要があるような
気もします。
1704
:
紫煙狼
:2007/05/01(火) 01:28:39
被害者遺族の感情慰撫を目的として刑罰を科するのであれば、
殺人を含む致死罪は全て死刑を以って処断するしかないでしょうね。
ただ、実際は刑法で処罰されるのは全て被害者のためではなく、
国家のためですから、死刑云々とは別のところで被害者遺族感情の
慰撫を考えなければならないかな、と思うわけです。
では、再犯を防ぐ…という目的で考えるなら、皆さん仰るとおり、
二度と出さなければいいわけで、別に殺さなきゃならない理由にはならない。
死刑による犯罪抑止効果は一部の人間には効果があり一部の人間には効果がない。
一部の人にでも効果があるのなら意義があるという見解を否定はしないが、
問題は「死刑の犯罪抑止効果が認められない犯罪者に対してどうするの?」
ということで、これがクリアできる方法があるなら、死刑の犯罪抑止効果が
認められる人間にも効果があると考えてよいだろうから、結論として、
犯罪抑止効果を主眼において死刑を論じても堂々巡りを免れない。
犯罪者を苦しめることに意義がある、という過激な見解もあるが、
「残虐な刑罰は世界的に認められない」という前提に立てば、
これは、世界的な風評を考えると、あまり褒められない。
これを言い出すと、全部台無しにしてしまいかねないが、
そもそも、犯罪者に反省させる目的って何でしょうね?
1705
:
とも
:2007/05/01(火) 02:31:54
それで飯食ってる連中に給料払うため。
1706
:
とも
:2007/05/01(火) 02:54:13
みなさん甘すぎます。過失であろうと人の命を奪った者は死刑でいいのではないでしょうか。
殺されたひとの身になってください。
1707
:
とも
:2007/05/01(火) 03:13:36
<人の命を奪った者
組織も含めて、ですがね。
1708
:
mayuminh40
:2007/05/01(火) 03:25:32
死刑についてはよくわからないです。賛成とも反対とも言えません。
それ以前にわからないのは、「反省」というのは、たとえばどんな状態だったら、
反省していると、皆さんはお感じになりますか。2度とやらない、ということ
でしょうか。
テレビのドラマを見ていると、自ら命を絶とうとする殺人犯に、警察官が、
「生きて、罪をつぐないなさい」というシーンがよくありますが…
詐欺や窃盗などでしたら、一生懸命働いてお金を返すとか。でも、殺人犯が
罪をつぐなうというのは、皆さんはどういうことを、イメージしますか。
以前、サカキバラの事件の時に、友人の中では最も善良と思われる女性
(しかも苦労人)に、「それでは、彼が罪をつぐなうというのは、どういう
イメージ?」と聞いてみたところ、「ホスピスとか。あと体の不自由な老人
や子供の施設で献身的に働く」という答えが返ってきて、それだけは、何が
なんでも却下、と思ったことがあります(実際には何も言えませんでしたが)。
でも、雑誌の文化人のコメントなどでも似た意見を結構、見ました。
私は彼のような人間が、死と隣り合わせの場所で関わってくる、また、体が
不自由で抵抗するのが難しい人と接する、そんな危険なことはとんでもない、
と思いました。さらに、そんな意見は健康な人間の傲慢でさえあるような気も
します。
サカキバラの例は極端でもありますし、それならどうするか、という意見を
私は持ち合わせていないのですが…単なるイメージとしてだけでも、
反省とか、罪をつぐなうという言葉に、他の人はどういうことを連想しているの
だろう、と気になってしまいます。
1709
:
とも
:2007/05/02(水) 02:09:37
犯罪を研究対象としていたものが、いつの間にか犯罪者を研究対象としてしてしまった。
これが間違いではと私的には思います。
1710
:
ポーロック
:2007/05/08(火) 14:52:03
確実な再犯の予防や受刑者を養うコスト削減等を
図るのであれば、物理的に排除するのは理にかなっていると
は思いますね。
1711
:
人権
:2007/07/27(金) 19:43:34
現在アムネスティ日本のサイトで死刑制度に関するアンケートが
行われています(下記URL参照)。
集計結果を公表するのか否かを問い合わせてみましたが、
それについてはまだ未定とのことでした。是非そのまま
公表してほしいですね。
http://www.amnesty.or.jp/modules/bmsurvey/public/survey.php?name=death_penalty
1712
:
人権
:2007/07/27(金) 19:44:06
現在アムネスティ日本のサイトで死刑制度に関するアンケートが
行われています(下記URL参照)。
集計結果を公表するのか否かを問い合わせてみましたが、
それについてはまだ未定とのことでした。是非そのまま
公表してほしいですね。
http://www.amnesty.or.jp/modules/bmsurvey/public/survey.php?name=death_penalty
1713
:
人権
:2007/07/27(金) 19:51:22
↑手違いで重複投稿になってしまいました。
すみません。
1714
:
boro
:2007/08/03(金) 19:33:16
Q1刑罰としての死刑は必要だと思いますか?
はい、いいえ・・・で答える。
Q2あなたの身近な人が殺された場合、加害者にはどのようにつぐなって欲しいと思いますか?
200字以内で答える
Q3「私たちの幸せな時間」をご覧になりましたか?
はい、いいえで答える
質問は上記の3つだけみたいですが、Q2の質問は殺された者を「身近な人」に限定して加害者にどのようにつぐなって欲しいですか?になっています。その設問には疑問を感じます。
同じように内閣府が行う世論調査での死刑制度に関するアンケート↓も死刑制度に賛成の人が反対の人よりも多くなるような設問になっています。
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/sikei.htm
#死刑についての世論調査
1715
:
Ken
:2007/08/07(火) 05:24:16
???
アムネスティは死刑に反対なんでしょう?政治的な意図から死刑賛成に誘導している、
というのはありえないんじゃないでしょうか。死刑の代わりに、単に何かいい案を
募ってるだけではないでしょうか。
1716
:
boro
:2007/08/07(火) 08:47:35
すみません。説明不足でした。
アムネスティと内閣府は
死刑に対する考えは
違いますが、このように
アンケートでの設問には
疑問を感じています。
1714での「同じように」は
「設問に疑問という意味で同じように」
という意味で、死刑に賛成という意味で
「同じように」という意味ではありません(^^ゞ
1719
:
boro
:2007/08/08(水) 13:18:46
Kenさんのおっしゃる通り、
「身近な人」に限定しても
問題ないようにも思えてきました。
深く考えすぎてしまった感じです。
・・・すみません。
1720
:
紫煙狼
:2007/08/08(水) 13:49:40
アンケートの設問の設定一つで最終的な結論が
左右されるというのはありえると思います。
・最近の凶悪犯罪をどう思うか
・凶悪犯罪に対する判決は妥当だと思うか
・死刑は必要か?
というアンケートと
・司法は常に正しい判決を出していると思うか
・冤罪についてどう思うか
・死刑は必要か?
では、少々異なる結果が出ると思います。
そういう点で、現在の各種団体(政府含む)が行った
世論調査の結果が、どれほどの優位性を持つものか、
というboroさんの疑問は尤もだと思います。
妙な影響を与えることなく、死刑に関する意見を問うことが出来る
設問というのを考えてみるのも良いかもしれませんね。
1721
:
人権
:2007/08/09(木) 17:51:45
一度紫煙狼さんにお伺いしたいと思っていたのですが、
日本において死刑を廃止するために最も効果的な方法は
如何なるものだとお考えですか。
存置派の人間がこんなことをお尋ねするのはおかしいかも
知れませんが、やはり「世論自体を変えるのは困難なので、
フランスその他の国におけるように<政治家の英断>によって、
言わば一種のトップダウン方式で廃止に持って行くのが現実的では
ないか」というふうな御立場でしょうか。
私自身廃止論の主張の中で唯一一定の説得力があると思うのは
冤罪の可能性(危険性)です。冤罪にあくまでこだわれば
(=徹底的に重視すれば)、廃止の方向に行かざるを得ないのでは
ないかとも思います。
1722
:
loveless
:2007/08/09(木) 23:38:10
>>1721
少なくとも、民主党と国民新党が政権を取らないと死刑廃止にはならないですね。
、、、って、にわかに現実味が出てきた。。
廃止にならないまでも、いつのまにか死刑停止状態になっているかもしれません。
1723
:
Ken
:2007/08/10(金) 06:51:14
まあ、Lovelessさんのいう通りじゃないでしょうか。死刑が廃止されるとしたら
国会になりますから、国民が広汎にそれを支持し、そういう政治家が増えたとき
ですよね。だから、紫煙狼さんは身近なところからこつこつと説得してるんじゃ
ないですかね。
冤罪で死刑になった、なんていう事例が出てきたら世論は一気に盛り上がるで
しょうねえ。なんか最近の傾向では、理不尽な殺人に日本人は過敏に反応する
ようなので。死刑廃止のために生贄を求めているような書き方でなんかやですが。
1724
:
紫煙狼
:2007/08/12(日) 12:32:44
>>1721
いわゆる、塀の中の人権を訴える団体と、
死刑廃止運動をビジネスにしている人々を
廃絶することが最も効果的ではないでしょうか?
1725
:
人権
:2007/08/16(木) 23:08:22
>1724
御返事ありがとうございます。
御指摘の「塀の中の人権を訴える団体・・・」とは、例えば
http://www.kangoku.org/
http://www.jca.apc.org/cpr/
の如き団体のことでしょうか。死刑廃止にマイナスになる
とのことですが、そのあたりの繋がり具合がいまいちよく
わからないのですが。
1726
:
紫煙狼
:2007/08/17(金) 00:29:08
>>1725
特定の団体を名指しするような事は避けたいので、人権さんが挙げられた団体について
言及するような事は致しませんが、自ら進んで他人の人権を侵して、結果的に塀の中に
入った人々の人権を、被害者や善良な市民と同等に扱うのは現実的に無理があります。
「犯罪者とて同じ人間なれば人権人命の重みに格差あるべからず。」
言わんとすることは判りますが、正直、私自身拒否反応を起こしますよ。
私でさえ拒否反応を起こすのに正義と平穏を愛する善良な市民の反応たるや如何に?
まして、犯罪者の人権を擁護するがために、あたかも被害者にも非があったかのような
言動を繰り返す活動を厭わないような盲目的犯罪者人権擁護団体の存在は結果的に、
厳罰化を渇望する風潮と、犯罪者に対する差別意識を呼び起こしているようにしか
思えないのですなぁ、私は。それはあたかも、電車やバスで、妊婦・お年より・体の
不自由な人々に席を譲るのは当然の行為なのに、なまじっか「優先席」なるものを作って
しまったが故に「ここは優先席ではないから席を譲る義務は無い」という恥ずかしいにも
程がある誤った認識を生み出しているのと相通じるものを感じるのですなぁ。
犯罪者なのだからペナルティとして人権に一部制限が加えられるのは当然として受け入れ、
その上で、現在の獄中における処遇が適切なものであるかを正しく評価する事こそが、
囚人の利益に繋がると思うのですよ。喩えるなら、米国人に原爆の非人道性を説いても、
全く受け入れがたいものでしょう。でも、原爆被害にあった人々の写真や映像を通して、
真実を直視させ、何が起きて、どのような結果に到ったかを正しく評価していただけば、
国力を誇示する象徴たる核兵器が、人類を不幸にする以外の何にも役にはたたない事が
ご理解いただけることでしょう。(いささか、安直に過ぎる喩えですがね。)
同様に、塀の中の人権を訴える事ではなく、塀の中の真実を広く知れ渡らせる事こそ、
「効果的な塀の中の人権擁護運動」となると思うわけです。
もっとも…ロクでもないヤツだから塀の中に入れられるのであって、そういうのを
集めた現場の真実を知れば、より厳罰化の声が高まる可能性も否定しませんが、
それこそ本当に厳罰化が有効であるか?むしろ更生教育充実化の方が有効であると
説けばいい話で、やおら「ヤレ犯罪者を優遇しろ」ってのは逆効果ですよ。
一般予防の側面から言えば、獄中が劣悪な環境であるほど効果的なのは、
誰が考えたって判りそうなことなのですから。
1727
:
紫煙狼
:2007/08/17(金) 01:38:37
まぁ、つまるところ、ヤリ方が非常にマズい団体が多いよ、ということで、
では、なぜ、そんなにマズいヤリ方をゴリ押しするのかな?というと、
このヤリ方がビジネスになる、お金を生み出すからです。
(もちろん、盲目的過ぎて世間が見えていないだけの団体もありますが)
「死刑廃止を叫ぶと寄付金が集まる」という厳然たる事実が最初にあって、
死刑廃止を叫ぶ事で生活をしている人々が現実に存在する。
では、本当に死刑が廃止されたらビジネスチャンスを失うわけです。
ならば、死刑が廃止されないような方法で死刑廃止を叫ぶのが、
このビジネスシステムを崩壊させない唯一の方法である、となりませんか?
そして、このビジネスシステムにはもうひとつの顔がありまして、
無茶苦茶な死刑廃止論を叫ぶ事で死刑廃止を阻止すれば死刑を必要とする
方々からも寄付金が得られるのです。良く出来ているでしょう?
上でも言った様に、特定の団体を名指しはしませんが、こういう悪質な
死刑廃止運動団体が架空のものではなく現実として存在するわけです。
この手合いを廃絶しない事には、まったくお話にならない、そう考えます。
1728
:
無色透明
:2007/08/23(木) 18:20:39
★3人に死刑執行…長勢法相就任約1年で10人
・東京、名古屋両拘置所で23日、強盗殺人罪などで死刑が確定していた3人に刑が
執行された。
法務省は同日、執行の事実と人数だけを発表した。死刑執行は今年4月に3人に
執行されて以来で、長勢法相が昨年9月に就任後、3度にわたり計10人の死刑が
執行されたことになる。後藤田正晴元法相が3年4か月ぶりに死刑執行を再開した
1993年以降、歴代法相の中で死刑執行命令書にサインした数は最多となった。
関係者によると、死刑が執行されたのは、東京拘置所に収容されていた岩本義雄
死刑囚(63)と竹沢一二三死刑囚(69)、名古屋拘置所に収容されていた瀬川光三
死刑囚(60)の3人。
岩本死刑囚は96年と99年、都内で会社役員の女性(当時40歳)と親せきの会社
社長(同92歳)をナイフで刺して殺害。竹沢死刑囚は90年に栃木県今市市(現・日光市)の
建設会社役員(同68歳)を絞殺し、93年には同市の農業男性(同74歳)とその妻
(同68歳)を刺殺して住宅に放火、全焼させた。瀬川死刑囚は91年、元暴力団幹部と
共謀し、富山市の人材派遣会社社長(同54歳)と妻(同37歳)を拳銃で射殺し、現金
1200万円を奪った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070823-00000104-yom-soci
1729
:
人権
:2007/08/24(金) 00:05:52
>1726
>1727
丁寧な御説明ありがとうございます。
紫煙狼さんの御考えがよくわかりました。
>犯罪者なのだからペナルティとして人権に一部制限が加えられるのは当然として受け入れ、
その上で、現在の獄中における処遇が適切なものであるかを正しく評価する事こそが、
囚人の利益に繋がると思うのですよ。
仰る通りだと思います。犯罪者(受刑者)にも人権はありますから
必要以上に劣悪な環境は改善されるべきですが、塀の外と
全く同じ環境を望むのはおかしいと思います。
>そして、このビジネスシステムにはもうひとつの顔がありまして、
無茶苦茶な死刑廃止論を叫ぶ事で死刑廃止を阻止すれば死刑を必要とする
方々からも寄付金が得られるのです。良く出来ているでしょう?
これは驚きです。本当にこのような状況が存在するとは俄かには
信じられない気もします。
が、紫煙狼さんが仰っているのですから間違いないのでしょうね。
まあ、余りにも荒唐無稽な廃止論を説くので「ひょっとしたら
存置派が廃止派を騙っているのでは?」などと私自身も思って
みたりしたことはなくもないですけどね・・・
>1722
川田龍平氏も死刑廃止議員連盟に入ったそうですね。
一時、連盟所属の議員が(落選等で)減ったようですが
現在のメンバーはどれくらいなのでしょうか。
WEB SITEもないようですし。
1730
:
新潟
:2007/08/26(日) 12:13:47
最近起きた男3人による女性強盗殺人死体遺棄事件、
自首した理由は「死刑になりたくなかったから」だそうですね。
死刑制度が無かったら自首しなかったのかな、と思うと同時に
する前に気づけよ!とも思いましたが。
1731
:
R
:2007/08/30(木) 14:14:17
>死刑にすることで抑止効果があるという人も居ますが、
>逆に池田小学校事件みたいに「死刑になりたいから」
>残虐な無差別大量殺戮を考え付く人も居るわけです。
>「死刑の犯罪抑止効果が認められない犯罪者」
逆に、もし死刑制度がこの日本という国になかったとしたら、
宅間元死刑囚はどんな行動に出たであろうか・・・。
A.自殺する。
B.犯罪そのものも諦め、それまでと同様に生きる。
C.チャンスとばかりに殺しまくる。
D.(結果的に)逮捕・刑務所送りになったので、その中で暴れまくる。
E.その他。
死刑囚に関する書物に目を通してみると、
“改心して立派に死んで行った死刑囚”が少なからずいる(らしい)。
これだけ真人間になった人物をあえて殺す必要があるのか、
という声もあちこちにある。
では、個々の改心の真贋はともかくとして、
もし死刑制度がなかったら、もし死刑という判決を受けなかったら、
もし拘置中に(死)刑の恐怖を味わうことがなかったとしたら、
彼らはその後どんな人生を歩んでいたのだろう・・・。
余談だが、
ボクが住んでいる街で、今現在、刑務所の建設が急ピッチで進められている。
その施設は正式には刑務所とは呼ばず、
“なんたら更正施設”などの名称があって、
比較的軽微な受刑者のみの収容を目的としているらしい。
そして、民間の警備会社がその警備に参加する。
全房が個室で、クリーム色の壁紙にトイレ・流し台完備、
オレのアパートよりステキ---とは、
試作を見学し、現在まで建設に携わっている知人の声。
「冗談抜きで」とその彼は続ける。
「食住ということだけに限って言うことが許されるなら、オレでも入りたい」
1年間に及ぶ入社前研修をリタイアして帰ってきた元警備員志願者は、
「軽微な受刑者とは言え、やっぱり・・・。
しかも、受刑者よりも我々警備に立つ側の者のほうが
規則も厳しく辛そうだ」
と話す。
1732
:
Ken
:2007/08/31(金) 00:50:22
まあ、だから死刑じゃなければ真人間に更生することもなく、Rさんの近所のゆるい
施設で更生することもなければ、厳罰は必要ということになるでしょうねえ。
単なる想像ですけど、その施設では暴力なんかを伴わない経済犯なんかが処遇されるのと
違いますかねえ。外界から断絶されることが罰になるような人。米国にはさらに
ゆるい自宅軟禁なんて罰もありますよ。マーサ・スチュアートとか。
1733
:
紫煙狼
:2007/08/31(金) 02:17:30
>>1731
死刑には犯罪抑止効果があります。これを疑問視する向きには賛同できません。
無論、何事にも例外はあるわけで、宅間守元死刑囚も例外の一人でしょう。
例外の存在を理由に「死刑に犯罪抑止効果はない」とは結論するならば、
犯罪の発生を根拠に「全ての刑罰に犯罪抑止効果はない」と結論できます。
もっとも、犯罪抑止効果だけを重視する向きも間違っているような感じは受けます。
また、Rさんの言う「死の恐怖なしに更生はありえたろうか?」と言う疑問も、
今の制度では全く予測不可能な疑問であり、答えは出ないでしょう。
ただし、更生した者を処刑する不条理については、以下のように制度を改めれば
いくばくかの命を救うことは出来るかもしれません。
・死刑は確定後○○年の更生教育を経た翌朝、監獄内で執行されるものとする。
・更生教育中、監獄の長に推薦された者は最高裁判所の設置する委員会の考査を受けるを得る。
・上記考査において更生を認められた者は法務大臣の承認を経て減刑を受けるを得る。
・上記考査中は死刑執行を停止する。ただし考査は60日間を超えることを得ず。
・上記改正に伴い死刑執行命令書を廃止し、減刑命令書を新設する。
どうせ、死刑が確定してから20年以上も税金で養われている確定囚が山ほど居るので、
最初から○○年の間国税で養うなんて大した驚くほどのものではないでしょう。
それより、死刑執行命令書に署名しない法務大臣が、減刑命令書に署名するかが見所です。
今までは署名しないことにより良心の呵責からも、死刑囚による再犯からも逃れることが
出来たわけですが、こんな法改正があれば、署名しなければ全ての確定囚は確実に処刑される。
しかし、減刑命令書に押印すれば元死刑囚による凶悪な再犯の可能性が否定できない。
今以上に重たいペンとなるでしょうね。一人の死刑囚を一度救った見返りが数十人もの
再犯被害者を生み出す可能性があるわけですから。司法判断に行政が楯突くなら、
それくらいの覚悟は欲しいものです。
確か、執行の日付を教えたせいで恐怖に打ちひしがれ自殺する囚人が多数居たため、
執行の日取りは本人に公開しない…という経緯があったと思いますので、いつ回ってくるか
判らない執行を待たされる恐怖より、何年何月何日に確実にやってくる死の恐怖の方が
親切かつ冷酷に感じます。そこに「減刑の可能性」とチラつかせれば、更生教育の効果は
高いのではないか?と思います。
1734
:
隣のどろろ
:2007/08/31(金) 16:26:26
死刑執行は朝に行われるそうですが、その時間帯が過ぎれば、死刑囚は「ああ、今日はなかった、、、よかった」と思うらしいですね。それから法律上、日曜・祭日と年末年始も執行がなく、土曜日も慣例でないらしいですね。逆に言えば、それ以外の日はいつ執行があってもおかしくないので、そういう意味では平日の朝はその恐怖にさらされるということになりますね。提案がですが、たとえば、執行する曜日を月・火・水だけに決めるということにすれば死刑囚の死刑執行に対する恐怖心も少しは和らげることができるかと思います。でも、死刑の執行は法律を厳守する意味で確定から6ヶ月以内に行うというのはどうでしょう。現在の死刑執行は確定からほとんど5年以上経過していますよね。確定するまでに3年以上かかっていることもありますし、いつも死刑執行のニュースを見ても、そんな事件あったんだ、という感想しかない。宅間の場合は確定から1年の執行でしたからほとんどの人がどんな事件か覚えているわけで、裁判の迅速化も大切ですが、執行の迅速化も考えていったほうが死刑に対する理解も得られるのでゃないかと思います。
1735
:
Ken
:2007/08/31(金) 21:20:31
初めは紫煙狼さんの提案は妙案だと思ったのですが、よくよく考えてみると
・更生教育中、監獄の長に推薦された者は最高裁判所の設置する委員会の考査を受けるを得る。
これってつまり、裁判そのものなんじゃあ?裁判では更生したかどうかではなくて
更生する可能性があるかどうかが議論されるという違いはありますが。最高裁までには
結構檻に繋がれることになるので、更生の目のある人はもう更生してますよねえ。
手続きが冗長になるだけかもしれないです。
1736
:
アノニウォッチャー
:2007/09/01(土) 00:22:36
・更生教育中、監獄の長に推薦された者は最高裁判所の設置する委員会の考査を受けるを得る。
あはははははは。
はぁ?監獄は行政作用だろ?いったん司法権で死刑判決されたのに、行政権の
力(推薦だってww)で最高裁判所まで動かせるようになるのか。
こんなことしたら下級審の判事たちはどう思うかなぁ?
行政権万能主義ですか。画期的だ。
たかが監獄長にそんな権限与えられるわけないだろうに。
第一、推薦の基準はだれが決めるんだ?
・・・・あ、ごめんなさい、ここまで書くってことは、またなんか
外国に例があるとかっすか?ぜひ参考文献を挙げてください。
1737
:
紫煙狼
:2007/09/01(土) 12:05:04
>>1736
アノニさんが「気の向いたスレにしか投稿しない」のと同様、
私も「気の向いたレスにしか返答しない」ので、そのあたりは
ご了承くださいませ(^^)
1738
:
老婆心
:2007/09/01(土) 20:23:39
・更生教育中、監獄の長に推薦された者は最高裁判所の設置する委員会の
考査を受けるを得る。
紫煙狼さんは、監獄の長は「推薦」するだけであり、委員会の「審査」を
「受ける」ことが可能になるだけで、最高裁や、設置の委員会に対して
「審査の決定」について強制力をもつものではないのではないでしょうか。
≫はぁ?監獄は行政作用だろ?いったん司法権で死刑判決されたのに、行政権の
力(推薦だってww)で最高裁判所まで動かせるようになるのか。
のアノニさんの発言は、司法権(の独立)に対し、行政作用が干渉すること
を危惧されているように読めますが、確かに、司法権の独立は侵されるべき
ではないですが、権力分離と牽制、司法権といえども「国家権力」であり、
すべての国家権力は「民意」の反映とまったく無関係な存在とはならない
ことの要請もあると思います。
実際、司法権が判断した死刑判決の「執行」は「法務大臣」の判断に
依拠することになります。
また、判決による「宣告刑」に関しても、「仮釈放制度」により、
矯正施設の長の申請、地方委員会の判断により、実際の「刑期」が左右
されます。そして、実施が予定される「裁判委員制度」などは、まさに、
職業裁判官の判断に、民意を反映しようとするものにほかならないと
思われます。
このように、司法権といえども、他の権力作用、民意から、まったく
切り離された存在ではありえないことになります。
1739
:
紫煙狼
:2007/09/02(日) 02:06:48
>>1753
KENさんの仮定に基づけば、冗長化につながらない、と思います。
この改正案に従った場合、今より冗長化するのは
「殺すには惜しいほど、改心した死刑囚が現れた場合」ですよね?
更生する可能性のある凶悪犯罪者は既に死刑確定までの間に更生して
いるだろうというのですから、冗長化する要因が発生しない事になります。
むしろ、宗教的信条等を理由に、死刑執行命令書に法務大臣が署名しない、
という事態を解消するという意味では、円滑にすらなりはしませんかね。
>>1738
仰るとおりです。
>>1736
前にも控えめな表現でお伝えしたつもりでしたが、
正しく伝わっていなかったようなので、明確にしますね。
批判・反論は謹んで承りますが、クチのきき方1つ知らない
人を小馬鹿にしたような発現しか出来ない人と議論するツモリは
毛頭ありません。自覚症状がないなら、はっきり言いますが、
あなたと話をするツモリはありませんのであしからず(^^)
1740
:
Ken
:2007/09/05(水) 22:42:49
紫煙狼さんの提案は死刑囚に生き残る可能性を制度として確立すれば、一生懸命
更生するかもしれないというふうに受け止めているのですが、ただ、やっぱり
更生するんだったら最高裁判決までに更生しますよねえ。アニノさんが何を言いたいのか
はっきりしないのですが、審査するのが裁判所というのは私も少し変な気がしました。
というのは恩赦とか減刑というのは行政の裁量として認められていますよね。
最近の例だとブッシュ大統領が政府高官のスクーター・リビーを減刑して話題に
なりましたし、あとトゥーキー・ウィリアムズの死刑を巡ってシュワルツネッガー・
カリフォルニア州知事がオーストリア名誉市民を剥奪されたとかありましたよね。
米国の場合は死刑執行書にサインするのは州知事で(連邦死刑の場合は大統領)、
シュワちゃんは恩赦を与える権限があったにも関わらずそれを行使しなかったから
批判されました。死刑が再開されてから1000人目になるはずだった死刑囚がどこの
州だか忘れたのですが、手続き的な不備(検察・警察が再審に必要な証拠を保全して
いなかった)を知事が認めて死刑から確か終身刑に減刑されて、それでノース・
カロライナ州に記念すべきお鉢が回ってきました。日本の恩赦・減刑は私はよく
知らないのですが。裁判所に対しては再審請求が制度として現行でも活用されてますよね。
紫煙狼さんの提案にはいくつかの問題がごっちゃになってるような気がします
(というか一挙両得を狙ってるのかもしれないですが)。
1.殺すには惜しい死刑囚がいる
2.現行では死刑が円滑に執行されないことがある
1と2は視点が逆なんですよね。1は反対派、2は推進派の視点でしょう。1は2の
理由かというとそうじゃないですよね。法相がサインしないのは宗教上の理由とかです。
死刑の犯罪抑止的効果から見ると逆説的ですが
・死刑は確定後○○年の更生教育を経た翌朝、監獄内で執行されるものとする。
というのも推進派からすればまずいんですよ。というのは米国でこれだけ反対
運動が盛り上がるのはあらかじめ死刑予定日が公表されるからです。日本だと
おそらく法務省内部では設定されているのでしょうが、国民につまびらかにされる
ことはないですよね。行政には死刑をいつでも執行することも執行しないことも
できるというフリーハンドがあるわけで、制度を維持する上では非常に都合が
よい。死刑にとって一番打撃となるのは処刑した後で実は冤罪でした、という
やつで、これも冤罪くさければ政府はいつまでも執行しなければいいわけで、
実際そんな感じが伺えますよね。
1741
:
Ken
:2007/09/07(金) 21:25:43
へええ、ラスプーチン佐藤も死刑廃止論者なんですね。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20070717/129954/
佐藤優と伊東乾(地下鉄サリン事件の実行犯を同級生に持つ作家)の対談
ちょっと、議論が拡散しているようですが。
1742
:
Ken
:2007/09/07(金) 21:26:34
補足:全部読むには登録が必要ですが、無料です。
1743
:
老婆心
:2007/09/09(日) 07:57:05
Kenさんと紫煙狼さんという看板論客のあいだに割り込む形で申し訳ありません
が、Kenさんのコメントに関し、疑問に思った点があります。
≫ただ、やっぱり更生するんだったら最高裁判決までに更生しますよねえ。
・多くの死刑囚を管理し、死刑囚の執行までの様子を観察している
元刑務官が書かれた本で読んだ記憶がありますが、死刑囚の場合、
その「更生、改悛」は、死刑執行を待つまでの間に、宗教家の
教誨などを体験することで、おどろくほど、人間性が変化し、
更生するケースが多々ある、ということでした。したがいまして、
死刑の受刑者の「更生」は、必ずしも「最高裁判決」までではなく、
死刑囚としてのその後の生活においても十分起こりうるのでは
ないのでしょうか。
ただ、死刑判決確定後における「更生」の有無が斟酌され、
死刑判決後も死刑の執行を免れうる、というのが制度化された場合、
以下の問題点があると思います。
1点目としましては、
最初から、その「更生による救済」をあてにして、犯罪を犯し、
死刑判決後も、「更生」を装って、死刑執行を回避しようとする
「意図的な犯罪者」を生むおそれはあるかと思います。
2点目として、1点目以上に問題と思えるのが、
「冤罪者」は、「再審制度」によって自己の救済を図るのが通常
かと思いますが、「再審」で争っている場合、「更生、改悛」が
ないものとして、「更生による死刑執行の免除制度」の対象外と
されてしまうことが考えられることです。
狭山事件の石川さんは、「無期判決」の例ではありますが、
刑務所において、石川さんがどんなに生活態度がよくても、
自己の冤罪を「再審請求」で争っている者として、仮釈放をなかなか
認めてもらえませんでした。
死刑廃止論の中核的は根拠は、「冤罪のおそれ」と思われます
(法学者の重鎮、団藤重光氏も、「冤罪のおそれ」を究極の根拠として、
最高裁判事を退任後、死刑廃止論者に立たれています)
したがいまして、冤罪者こそ、死刑判決の執行をもっとも回避される
べき存在であるにもかかわらず、冤罪者が「再審」等で無罪を争って
いればいるほど、「更生、改悛」がないとして、死刑執行の免除の
対象とされない、という事態となることが考えられます。
このような事態となることを回避するために、
「再審請求中」は、絶対的に、死刑執行が延期されることを保障した場合、
再審請求の乱発、という別の問題もありうるので、どうしたらよいので
しょうか。
1744
:
紫煙狼
:2007/09/09(日) 11:39:24
>>1740
私は死刑廃止派と死刑推進派の両面を内包しているんですよ。
つまり、死刑制度が認められている現行法制では円滑に執行すべし。
ただし、死刑制度を認めない法制度への転換を早急に実現すべし。
なんですね。だから、先日3人の死刑囚が処刑された件に関しては、
正しく法が機能したとして、ある面で高く評価しています。
>>1743
冤罪問題と死刑存廃は混同させると方向を誤りませんか?
確かに冤罪で死刑になる人が存在したとしたら非常に恐ろしいことです。
でも、それならば「冤罪で無期懲役になる人」や「冤罪で有期懲役になる人」
「冤罪で(日本にはありませんが)終身刑になる人」ってのは、一般的に
受忍限度の範囲内と考えられるのでしょうか?????
そう考えると、死刑存廃問題は「冤罪ではない」ことを前提にしなければ
死刑に限らず全ての刑事罰について見直さなければならなくなりますし、
この両問題は、それぞれ別々に解決するべき問題だと思うんですね。
確かに冤罪問題を解決するのは死刑存廃問題を語るよりずっと難しいでしょう。
私自身、冤罪をゼロに近づける不断の努力は必要だと思いますが、それでも
「いずれ冤罪をゼロに出来るだろう」とは思えません。
でも、それを理由に「死刑を廃止するべき」というのは短絡的過ぎませんか?
「せめて死刑を廃止するだけでも随分違うでしょう?」的な考えは危険に感じます。
ただ、世論と言うのは短絡的なもので、英国は処刑後発覚した冤罪死刑の事実
から死刑廃止の動きが現実化したという経緯は確かに有りますね。
1745
:
アノニウォッチャー
:2007/09/09(日) 12:47:15
議論というのはどちらかの立場に立って自分の主張のメリット、相手の
主張のデメリットを指摘して争うものだろ
両面内包って何?・・・・(泣
突込みが入りだした途端
「いや、実は廃止でも存続でもどっちでもいいんですよ。あんまり
突っ込まないでくださいよ。黙って僕の話だけ聞いといてくださいよ」
っていってるww
何を言いたいのか?まったくわからん。
1746
:
Ken
:2007/09/10(月) 22:25:55
老婆心さん
「最高裁判決」の部分は書いた後に自分で間違いに気付いたのですが、そのままに
しておいたところ、突っ込まれたので恥ずかしいです。その間違いとはご指摘とは
少し違います。最高裁は下級審判決に法令違反があるかどうか基本的に書類審査
するだけなので、被告が自分が更生したことをアピールすることはできないです。
被告にとって反省の弁を述べるチャンスは一、二審ですね。
>>死刑囚の場合、その「更生、改悛」は、死刑執行を待つまでの間に、宗教家の
教誨などを体験することで、おどろくほど、人間性が変化し、
この場合の「更生、改悛」とは死刑が前提になっているのではないですかね。
つまり自分の処刑を目前にして悔い改めると。逆に言うと、この手の改悛は死刑に
なるかどうかが決まっていないと起こらなさそうですよね。ひょっとすると、
死刑というのは極悪人に最後に人間らしさを取り戻させるためにあるのかもしれない
ですね。
話は変わりますが、最近「悪魔の代弁者(Devil's advocate)」という言葉を
覚えました。もともとはバチカンが列福・列聖の審査をする際に、候補者に穴を
見つけるために自由奔放に批判を加えるために設定された役回りを指します(ヨハネ・
パウロ二世前法王によって廃止された)。聖人になるくらいの人は立派な人ですから、
それを批判するのは気後れしますよね。なかなかうまい手を考えたものです。
それから転じて議論の際に、全員が同調して健全な議論が機能しなくなるのを
防ぐ辛辣な批判者、という意味になったそうです。山口母子殺害事件の弁護団が
まさにその役割を担ってますよね。この掲示板では誰がその役をやっているのかと
考えてみたり...。
1747
:
flower
:2007/09/11(火) 12:54:10
ぜんぜん脈絡のない書き込みをしてしまうようで申し訳ありませんが、
日本人が日本の法律を守り、守るという合意の下においてお互いが日本人であると
認識する場合、ニュースや歴史資料で判明している事実から、日本の法律を
侵して平気な顔をしている外国人が国籍を問わず国内外にいるようだ、ということを
どう理解したらよいのか、理解するために何を知っていなければならないのか、
と、ふと思いました。
犯罪に対する懲罰や重さは、何を基準に考えればよいのだろう、と思いました。
1748
:
老婆心
:2007/09/15(土) 06:51:58
≫犯罪に対する懲罰や重さは、何を基準に考えればよいのだろう、と思いました。
死刑という刑罰(悪・負の行為へのリアクション・サンクション)を
考えるにあたって、flowerさんが提起された問題は、刑法に関し
古来より追究されたきた、重要で根本的な命題かと思います。
1.人間の行為の中で、何をもって「犯罪」とするのか。
2.その「犯罪」の成立要件は何か。
自由意思(自由な判断)にもとづかない(たとえば精神上の問題など
で心神喪失・心神耕弱等)による行為に対し、刑罰なのか保安処分等
の別の処分なのか
3.その「犯罪」への制裁として「刑罰」を課す場合、その「刑罰」の
内容・軽重をどうするか。
4.刑法の適用範囲・処罰条件をどうするか(日本人であれば、場所を
問わず適用・処罰する「属人主義」か、犯罪の実行行為の場所を
問題にする「属地主義」か、誰がどこで実行しても処罰する「世界主義」
かなど)
また、国家統治権が及ぶ範囲に関し、治外法権を認めるかどうか
など、人が人に制裁を加える以上、人は「神」ではない以上、
慎重で賢明な考慮をこころがけなければ、刑罰は不当な抑圧の手段と
なってしまいます。
だからといって、刑法(刑と罰の規範)は、社会をコントロールする
インフラとしての必要性は否定できないと考えるので、
「刑法」らなびに、その手続きとなる「刑事裁判」制度を否定することは
できないと思います。
しかし、その刑事裁判による事実認定には、常に、「誤判」のおそれが
あることは認識すべきです。
その「誤判」による「取り返しのつかない状態」に関し、
冤罪による「有期懲役、無期懲役」により、「自由な行動を制約され、奪われた
自由時間」と、冤罪による「死刑」により、「奪われた生命」との比較で、
どちらも、「取り返しのつかない」ことにかわりない、とするのか、
そうではあっても、「生命」を奪ってしまう「死刑」については、特別な
配慮が必要で、同じ「刑罰」の中でも、「別格」と考えるかにより、
死刑制度に肯定的となるか否定的となるかの立場の違いが生じる、という
側面はあるかと思います。
1749
:
flower
:2007/09/16(日) 08:41:32
老婆心さん
法律について考える、死刑について考える、ということはとても難しい問題なのですね。
専門家の方々は、様々な要素を鑑みて、起こってしまったことをきちんと場合分けした上で、
そして対応・対処していらっしゃるのだなと思いました。
それとともに、このことをみんなでいっしょに考えてみるということも大切だなと
思いました。
1750
:
Ken
:2007/09/21(金) 14:20:16
>>1748
冤罪による「有期懲役、無期懲役」により、「自由な行動を制約され、奪われた
自由時間」と、冤罪による「死刑」により、「奪われた生命」との比較で、
どちらも、「取り返しのつかない」ことにかわりない、とするのか、
そうではあっても、「生命」を奪ってしまう「死刑」については、特別な
配慮が必要で、同じ「刑罰」の中でも、「別格」と考えるか
冤罪は一般に名誉回復や損害賠償(金銭)によって補償されますよね。処刑された
後では一切の救済は本人にとって意味がないので、死刑と懲役刑では冤罪の意味に
質的な違いがあると思いますが。
1751
:
Ken
:2007/09/21(金) 14:38:11
面白い記事を見つけました。米国の死刑の最近の動向。米国では今死刑が下火に
なりつつあるんですね(テキサス州を除く)。図を見てもらえばよく分かると
思います。
http://economist.com/PrinterFriendly.cfm?story_id=9719806
それで、死刑を支える三つの理由というのがあって、それに反論が試みられています。
①極悪人を税金で養うのはバカらしい
・ノース・カロライナ州の場合、死刑囚一人当たり終身刑よりも200万ドル余計にかかる。
これは、長期間にわたる様々な司法手続きや冤罪を防ぐための厳格な手続きが
必要だから。
・メリーランド州の場合、死刑がなければ1978年以来2240万ドルが節約された
計算になる。これは毎年、警察官500人分、あるいは一万人の麻薬中毒患者の更生
プログラム費用に当たる。「死刑と違って、これらは命を守り凶悪犯罪を防ぐ
ための投資である」(マーティン・オマリー州知事)
1752
:
Ken
:2007/09/21(金) 15:06:34
②死刑は犯罪を抑止するのか?
・死刑のあるなしと犯罪率に相関関係はない。死刑のある州のほうがない州よりも
46%も殺人率が高い(2005年)。米国の殺人率はとっくの昔に死刑が廃止された
欧州よりもずっと高い。
ただし、記事にもある通り、相関関係がないからといって死刑に抑止効果がないと
するのは早計です。犯罪は様々な要因で起きますから。あるいは、凶悪犯罪が
増えてくると(あるいはそう知覚されると)、逆に死刑が熱心に支持されると
いうこともありますよね(今の日本とか)。
・1977年と1999年の間で、処刑一件につき三件の殺人を防いだ計算になる。即刻
処刑されれば防げる殺人の数はさらに増える(エモリー大学Joanna Shepherdの研究)。
・処刑一件につき18件の殺人を防いだ計算(エモリー大学の別の研究)。
・処刑一件につき5件の殺人を防ぎ、死刑の減刑一件につき5件の殺人が余計に
起きる計算(コロラド大学のNaci Mocanとコーネル大学のKaj Gittingsの研究)。
反論
・処刑件数は年平均で40件弱でしかないのに対して、殺人件数は1991年には24,703件、
1999年には15,522件、2005年には16,692件というように激しく増減し、抑止効果では
説明できない。
・全米の半分近くの処刑件数を占めるテキサス州とそれ以外を比較しているだけ。
(Skeptical Enquirer誌のTed Goertzel)
・殺人を犯しても死刑囚になるのは1%未満の確率(この部分、訳にやや自信なし)。
なおかつ、死刑囚になっても処刑される確率は年に2%だけ。これに対してヤクの
売人が殺される確率は年7%。彼らにとって死刑囚になるほうが街中にいるよりも
よっぽど安全(シカゴ大学のSteven Levittらの研究)。
1753
:
Ken
:2007/09/21(金) 15:38:28
③遺族感情の慰撫、あるいは宗教的理由(目には目を)、感情論
・義理の父が殺されたときには死刑はあまりよくないかも、と考えたが、犯人が
処刑された今では死刑を強く支持するようになった(Colleen Shaffer)
・「遺族は誰だって罪を犯したクソッタレ野郎に死んでもらいたいと思うものだが、
その前に、そのクソッタレ野郎を捕まえるのが先決。そっちのほうが大事。」
(Howard Morton。熱烈な死刑廃止論者。1975年に息子がアリゾナの砂漠でヒッチハイクの
途中で失踪し、1987年になって実は失踪した年に発見された白骨死体が自分の
息子であることが分かった。全米の殺人事件のうち三割は彼の息子と同じで未解決。)
1754
:
スーミー
:2007/10/20(土) 06:26:28
>Kenさん
アメリカの死刑の現状等がそうであるとは知りませんでした。
死刑になるような犯罪者は犯罪傾向が強いケースが
多いと思います。
犯罪を二度と起こさないように刑務所の中で教育しようにも、
すでにそういう段階を通り越していることって少ないとは
いえないでえしょう。
再犯を確実に防ぐには
刑務所から絶対に出さないとか、死刑を執行して抹殺するし
かなくなります。
日本の場合は仮釈放なしの終身刑のような刑は
ないわけで、なるべく早く作るべきと考えます。
死刑そのものは強いて廃止すべきではないと
思いますよ。
死刑という刑罰には抑止効果がないという人も
いますが、そのデータの出所を探ると日本の
ものではなかったりします。
執行までに時間をかける現行のやり方も問題は
ありますが、結果として誤って執行する危険性を低くしていると
思います。
1755
:
柏木
:2008/04/30(水) 01:02:32
百聞は一見にしかず。日本の死刑が実際に執行されて、人が吊るされている
壮絶な場面を見たこともないくせに、その場に立ち会ったこともないくせに、
知ってるような口調で、まるでアニメを見ているかのように意見を交わして
いますが、全て根拠が無い想像だけの、「机上の空論」です。意見に価値も無けれ
ば重みも伝わって来ません。「オタク」の世界と同質のものと言えます。
賛成・反対を言う前に、死刑の内容(議論の対象)について「知る」必要が
あるのではないでしょうか。重要な情報が欠落した状態で、どうやって中身の
ある価値ある話合いが出来るでしょうか。
死刑を受ける囚人は、地下高架式によって2メートル前後の高さから、地下へ
落されますが、実際それはどのように執行されるのか、罪を償うと言う意識が
ちゃんとあるのか、死刑囚の心情は、首が折れるのか折れないのか、
死刑囚の体や意識にはどんなことが起こるのか、など、誰かが言ったことや、
自分の貧弱な想像に頼らず、しっかり国民一人ひとりが、その内容を実存的に
知る必要があると思います。
出来る限りの方法で、国民は死刑執行に「立ち会う」ことで、立法した責任を
完結することが出来ると思います。テレビで(中継または録画)放映して、
最初の情報開示できると思います。裁判員制度が来年始まる今、その時期に
きています。死刑制度の存置・廃止について、賛成・反対は、それからの問題
です。先ず「見てから」です!
1756
:
zero
:2008/04/30(水) 06:46:24
死刑の場面を見た上で議論すべき・・・???
そんなこと言うんだったら、殺害の場面も見た上で議論すべき、ということになりませんか?
1757
:
Ken
:2008/04/30(水) 13:31:13
確かに。
政府の死刑制度に関する情報公開が遅れているというのは正論だとは思いますが、
直接見聞きしたことしか議論しちゃならん、というのは暴論じゃないですかね。
1758
:
老婆心
:2008/04/30(水) 22:23:58
死刑執行の方法は、電気イス、薬物注入、ギロチンなど、多種多様のものが
あると思いますが、そういった「具体的な方法」を論じるのではなく、
「人間の生命を奪う刑罰」としての「死刑制度」を論じることもできるし、
必要なのではないのでしょうか。
ただし、刑法が定める「絞首」による死刑執行方法が、憲法の「残虐な刑罰」
にあたらない、といっていいのかどうかは、おっしゃる通り、「見てから」
でないと判断できないとも思われます。ちなみに、最高裁判所の判例に
よりますと、「火あぶり、はりつけ、さらし首、釜ゆで」については、
「残虐な刑罰」で憲法違反となるが、現行法の「絞首刑」は、「特に人道上
残虐であるとはいえないので、憲法に違反しない」としています。
「裁判員制度」がスタートしたら、こういった論点についても、国民が
判断していく、ということなのでしょうか。
1759
:
紫煙狼
:2008/05/01(木) 14:24:57
暴論には暴論でご返答するのが礼儀かと思いますので反論させていただくなら、
「死刑がいかに残酷であるか」を論議するには死刑の実際を目にする必要が
あると思うのですが、極端な話、死刑賛成の方々だって、正直、死刑が残酷では
ない、なんて思っていなくて、むしろ凶悪な犯罪者なのだから多少残酷な刑罰も
許容されて然るべしである、と思っている方々もいらっしゃると思うのですね。
その方が、一般予防の側面もいっそう強まるというもので。
また、死刑が残酷であるなら…現在の死刑囚は漏れなく殺人犯ですから、
少なくともそれと同等程度に残酷な仕打ちを被害者にしてのけた死刑囚に対する
怒りも、また同様にいっそう強いものになることも考慮されます。現実を見て
死刑賛成派から死刑反対派に論旨変えする人がどれほどいるか知りたいですね。
逆に、死刑に反対する人々は、死刑が残酷な刑罰であろうとなかろうと、
そもそも刑罰として命を奪うということが許容されるべきか否かが問題であり、
死刑が残酷だから廃止すべきという旨の主張をしている人でも「死刑がほんの
一瞬にして苦痛もなく命を奪うものであれば許容する」という意見の方は非常に少数、
ほぼゼロに近いと思われ、また別の理由を元に反対するだけのことです。
死刑反対派から死刑賛成派に論旨変えする人は…ほとんどいないと思いますよ。
従って、死刑の実態そのものを衆人の目に晒す事で何が変わるかといえば、
死刑に携わってしまう刑務官などの人々の心痛に思いを馳せる事ができるくらいで、
本質的な変化は望めないと思うのですがいかがでしょう?
1760
:
loveless
:2008/05/11(日) 22:32:56
国連の人権理事会が、日本の死刑制度に対して改善の申し入れをしたそうです。
(ついでに北朝鮮などが戦時中の従軍慰安婦問題について注文をつけたとのこと)
日本の政治家の中には「国連至上主義」の人が多数いるので、
旧来の死刑廃止派と連携して、今後、死刑に対する議論が巻き起こるかもしれません。
1761
:
行きずりの男
:2008/06/12(木) 16:22:51
アキバ事件を前にして、死刑は「復讐」なんだと痛感。
具体的事件において、死刑が抑止力として働いた
という実例は、ほとんど見当たらないと言われている。
一方で、今回のアキバ通り魔の容疑者、
7年前の附属池田小の宅間守も、
少なくとも言葉の上では、共通して
「たくさん人を殺せば、死刑になると思った」
と述べており、むしろ死刑の存在とその執行が、
「大量」殺人を助長した可能性さえあるわけだ。
結局、テロ→報告→テロの「連鎖」と同じ構造なのか。
死刑は「復讐」なのだから、新たな暴力を生むきっかけに
なるだけなのかも。
1762
:
Ken
:2008/06/13(金) 02:24:25
それは極論じゃないですかね。こういう手合いの輩には死刑が抑止力にはならないかも
知れませんが、犯罪はこういうのばかりじゃないですからね。厳罰が抑止力になる
場合もあるとは思いますよ。ただ、こういう事件を受けて「人を殺せば死刑」という
人類古来の自然法に則る「応報主義」でこの殺人に臨め、なんて主張するのは
ナンセンスですよね。佐々淳行さんがそういうこと言ってるのですが...。
http://sankei.jp.msn.com:80/affairs/crime/080611/crm0806110256003-n1.htm
1763
:
行きずりの男
:2008/06/16(月) 11:07:08
私が言っているのは、
「具体的」抑止力(特定の犯罪を止める)のこと。
死刑になるかもしれないと思って
殺人等の重要犯罪を思い止まったという例が
ほんど指摘されていないのに、一方で、
本件のように、積極的に死刑を望んで多数人を殺した
という例はかなり報告されているし、最近増えてきている
と感じるのです。
一般的抑止力(死刑制度の存在が犯罪一般を抑制する)
はもともと論証不能ですから。
1764
:
行きずりの男
:2008/06/16(月) 16:07:31
佐々氏の言説は正直意味がわかりません。
これだけの被害者が発生したというのに、
洞爺湖サミットを前にして何たることかとか、
外国人がいなくてよかったとか、
不謹慎すぎやしませんか。憤りさえ覚えました。
少年の刑罰の問題は論点が大きく違います。
「たくさん殺せば死刑になると思った」と述べている犯人を前に、
「刑が軽すぎるんだ」とは的外れもいいところなんじゃないですか。
治安を担当する人として、こうした事件を前に無力感を感じ、
動揺するのはよくわかりますが、それならそれで、
あらたな対策が必要だという認識を示したほうがまだましです。
1765
:
アッキー
:2008/06/16(月) 17:04:58
>>1764
同感!
>かつて日本赤軍の岡本公三らが敢行したイスラエルのテルアビブ・ロッド空港乱射事件に次ぐ凶悪犯罪である。
↑佐々氏の言説ですが、大阪池田小での殺傷事件は? というか凶悪事件でこれが一番凶悪とかこれがそれに次ぐ凶悪事件と言っていること自体おかしいでしょう。
加藤は死刑を意識しているとは思いますが、「死刑になりたい」とは言っていないのでは???
1766
:
行きずりの男
:2008/06/16(月) 18:04:49
ネットの記事では確かに、
「たくさん殺せば・・・」は書いてないですね。
民法テレビのニュースで聞いて、
宅間と同じだと思ったんです。
多分間違いないと思いますよ。
1767
:
無精髭
:2008/06/17(火) 22:58:59
はてさて、今回の宮崎勤死刑囚を含む3人への死刑執行によって、何らかの一般予防効果は働くのかどうか...
小生個人の意見と致しましては、「働く」とは思うのですが、それは確かめようがないと言うのが正直な所。
確かめようがない、というのが重要で、実際にそれが働こうが働くまいが、その事実とは関係なく、何らかの効果
を主張できてしまうのが、小生には不思議な感じが致します。
事実と関係なく主張できると申しましたが、それは推論の域を出ないと言う事です。
その推論に信憑性を与えるのは言うまでもなく、死刑確定から執行までの期間の短さと
鳩山法相の歴代最多執行数から来るある種の厳格さに違いありません。
実際、死刑という刑罰が存在する事よりも、それが執行される事の方にこそ、一般予防効果は期待されるようですね。
勿論、刑罰の存在とその執行の二つを込みで考えるのが、普通でしょうけど。
死刑の犯罪抑止力の有無が不鮮明である事は、もはや死刑廃止論者が槍玉に挙げる際の常套句なのかも知れませんが、
やはり死刑の存在を国民に再度確かめさせる為の刑執行には、一時的ではあれども威嚇効果は期待できそうな気も致します。
ですが、飽く迄もそれは「威嚇」効果...刑罰の残酷性が際立ってこそなんぼのもの。
それで犯罪者及び犯罪予備群を黙らせられるにしても、それに止まらず国民全体にさえ余計なとばちりを食わせて、
政府に対する不信感、社会への不穏感、個人的には恐怖感までも抱かせるなんて破目になるのだとしたら、
「ちょっと待てよ」と言いたくもなります。
厳罰と刑罰が残酷であると言う事は、後者が前者に内包され得る関係にあるというだけで、決してイコールではないでしょう。
否、法律と言うものを定義する上で、同じであってはならない事ではないかな〜と、小生は思います(法律に全然詳しくないですが)。
小生なりの言葉で申せば、残酷さにまつわる諸事象である苦痛やストレスなどは、所詮主観・意識にのみ関わるものなので、
たとえ極刑に限ろうとも、それを客観的な法体系が秩序維持の為に必要だとして謳い上げるのは如何なものでしょうかね。
刑罰の残酷さは国民各々の主観にのみ起こり得るので確かめようがない、もし確かめられたらそれは残酷だと
「その人にとっても(国家にとっても)」分かってしまうのですから、逆に申せば、絶対に確かめられてはならない。
権力によってひた隠しに隠されなければならない。なぜならば、国民の皆が刑罰を本当の意味(自らの立場・主観)で
残酷なものだと認識してしまえば、刑罰の執行者(客観的立場)の不在を招くのは必定となり、刑罰存続の意味がなくなりますから。
小生個人と致しましては、刑罰の実態が上手い事、権力によって不可視的なものに変じられるのだとするならば、
死刑制存置でもOKなのですが(小生が自分の主観とか意識に拘るが為)、それが本当に可能なのかと言うと心許ない。
小生は死刑制存置派の言い分も良く分からないし、同じく廃止派のそれも良く呑み込めません。
ですが、人間魚雷氏の仰る「死刑囚仏説」の様に、たとえ犯罪被害者遺族の為とはいえ、主観的に意味のある様な、
事件当事者(正確にはその関係者)にとって価値のある様な、それだけに限定される効果が期待されるのであれば、
小生の浮ついた心はそちらの方に靡いてしまう。つまり、死刑制存続でも良いのではないかとも思えてしまう。
・・・モチロン、他者への同情抜きで、でございます。
1768
:
無精髭
:2008/06/17(火) 23:45:22
因みに終身刑を極刑とする懲役刑にすら、身体刑としての残酷性は
容易には拭えないものとして存すると思うのですが。
妄想でございますかね。ですが、主観的には察知できるのです。
終身刑も体罰だとしたら、仮に目的を達した後の死刑制廃止論者は
死刑に替わるものとして新たな刑罰を持って来るのに、一体何を
拠り所とすれば良いのでしょうか。彼等は多分、刑罰廃止論者では
ありませんから、刑罰全般の残酷性は否定し得ないでしょう。
と言う事は、彼等が死刑制度を廃すべきだとする理由に、それが残酷
であるからという主張は入っていないと考えられます。入っていたとしても
死刑が、およそ考えられる刑罰の中でも最も残酷な刑罰なのだという認識の下に、
それを除く為に死刑を廃止すべきだという様な譲歩が見られる筈です。
しかしながら、死刑廃止論(者)にも様々な支流・傍流がございましょうから、
実の処、上記のように一概には申せません。
死刑制廃止論者の多くは、反権力・反体制主義の立場とも重なっている
ようですから(左翼系運動家に多いとか何とか)、そもそも死刑に替わる刑罰を
模索するという観点に不備があるのかも知れませんね。
死刑(制度)効果の代替云々などは、その多くの者にとっては瑣末な議論に
思えるのかも知れません。「問題はそこじゃないんだ」と。
1769
:
Ken
:2008/06/17(火) 23:50:27
>>1763
>>1767
死刑の犯罪抑止力を実証的に検証した研究は存在しますよ。私の
>>1752
の投稿を
見るべし。日本で同種の研究が行われていないのは、日本の研究者がさぼっているのか
私が調べるのをさぼっているのか、どちらかですね。
1770
:
無精髭
:2008/06/17(火) 23:50:48
連投申し訳ございません。
>>1768
終身刑の刑種には、懲役の他に禁錮もございますね。
またそれぞれ、有期と無期の区別もございますようで。
と申しましても、小生の言い分に大した影響は無いかと思われますけれど。
1771
:
無精髭
:2008/06/18(水) 00:15:11
>>1769
ご指摘、どうも有難うございます。
>>1752
に於かれましては、既に拝見致しておりますので、
そちらを念頭に置いた上での
>>1767
を書き込みました。
ですが、こちらにも少々認識不足があろうかと思われます。
お許し下さいませ。
一応お断りしておきたいのですが、Ken様の
>>1752
の研究は実証性の強いものと言うより、何だか
蓋然性の濃いもののような印象を受けます(記事が簡略化されているので不正確な言い方ですが)。
例えば、
>1977年と1999年の間で、処刑一件につき三件の殺人を防いだ計算になる。
20年以上も開きがある調査対象では、そこにおける犯罪傾向の若干の変化や社会構造の動きを考慮に入れてまで、
データを扱えるのでしょうか。かなり慎重にならなければならないと思いますけれど。
「処刑一件につき三件の殺人を防いだ計算になる」とは、統計学的にどうやって信頼するに足る答えを
導き出すのでしょう? まぁ、勿論小生の疑問点などは軽くクリアした上で、
Joanna Shepherdさんは研究しているのでしょうが。
>即刻処刑されれば防げる殺人の数はさらに増える
正論でございます。ただ納得するのみにございます。
いずれに致しましても、小生は死刑の犯罪抑止効果については、
客観的に見ればかなり疑問ですが、主観的にはあり得る・可能だと言う立場です。
1772
:
mayuminh
:2008/06/18(水) 02:27:44
やっぱりよくわからないです。
>>1763
死刑になるかもしれないと思って
殺人等の重要犯罪を思い止まったという例が
ほんど指摘されていないのに、
指摘できないと思うんです。いてもね。
死刑になるかもしれないと思って、思いとどまった人は発言しないし。
「妻と娘が邪魔になって綿密な殺人計画をたてたんだけど、死刑になるのが嫌
なのでやめたんですよ」と人は発言しない。
また、「オレを馬鹿にしやがって、会社ごと爆破しようと思ったけど、死刑になりた
くないんでね」と、仮に発言する人がいても(仮にどころか、飲み屋に行けば
いっぱい見つかると思うんですが)、誰もまともに聞きませんし。
思いとどまった人のことは、わかりようがないんです。
1773
:
行きずりの男
:2008/06/18(水) 12:08:34
mayuminhさんのご指摘は基本的に正しいと思います。
私の「例」はどこから出ているかということですが、
刑事政策の学者のウケウリですが、
所詮サンプルは限定されたものです。
日本の司法は「精密司法」といわれていて
犯罪に至るまでの経過を含めて詳細な捜査が行われ、
被疑者の取り調べでは、それこそ生れてからこのかたの
経歴が調べられますし、重大事件の場合には、
犯罪に至る心理、動機については、小説でもここまでは
と思うほど克明に再現されます。
プライバシーが今ほど重視されていなかった時代には、
研究目的であれば、重大事件の捜査経過を知ることは
比較的容易であったそうです。
研究対象となった複数の殺人を含む重大事件のなかには、
当然途中で断念された、あるいは未遂に終わった事件もあるわけで、
なぜ中断されたか、未遂に終わったのかも
克明に調書に述べられているわけです。
また、実際に中断、未遂に終わらなくても、
途中で「死刑」を意識して「躊躇」をしたというなら、
その心理過程も調書に再現されることになるでしょう。
これは法に対する恐れをまだ持っているということですから、
凶悪犯罪の「情状」としてはむしろ被疑者に有利に働く事情です。
「多数人を殺すと死刑になる」というのは
常識化していると思われるので、
もし、死刑に特定の犯罪を防ぐ「具体的抑止力」があるならば、
その実例が何件か含まれていてもいいのではないか、
しかし、「自分が知っている限りでは、もしかしてと思う
ケースが一例だけあるだけだ」というのが
某刑事政策の先生がおっしゃったことです。
「いても指摘できない」可能性はたしかに無限にありますね。
ただ、本当にそういうことがあるなら、
そこここに、その形跡くらい現れるもんじゃないですかね。
歴代の法務大臣のなかには、積極的に死刑「署名」をした人
全くしなかった人といろいろですが、
凶悪犯罪の発生と統計的に有意な差が現れた例はないとか。
鳩山法相は異例とも言える「署名」件数ですので、
今後の「凶悪犯罪」の推移は注目すべきでしょう。
ただ、死刑廃止をした欧州各国でも、
死刑廃止が凶悪犯罪の発生件数にプラスにもマイナスにも
影響を与えたという研究成果は見られていないようです。
1774
:
あま
:2008/06/18(水) 14:56:58
死刑に抑止力はあると思うのですけどね。
最高刑が終身刑だったら生活苦の人がどんどん犯罪を犯して一生
刑務所生活するようになるんじゃないでしょうか。
どっちみち一度罪をおかせば社会復帰は難しいですし、刑務所に
いる方が楽だと再犯する人も多くなると思います。
死刑がなくなれば殺される恐怖もないですしね。
1775
:
行きずりの男
:2008/06/18(水) 16:55:54
死刑にそれほどの「抑止力」があるというなら、
欧州各国で死刑が廃止または停止され、
死刑廃止がEU加盟の条件とされている、
などという現実をどう評価したらいいのでしょう。
これらの国々の「世論」は、日本と同様に、
死刑廃止反対が圧倒的であるのに、
各国の行政、立法府は、死刑制度は
人道に反するとともに、「不必要」で、
死刑制度を支える立法事実がないことを理由に
次々死刑を廃止したのです。
そして、廃止から30年近く経過した国でも、死刑廃止直後から
凶悪犯罪の著しい増加をみたという評価はなされていません。
これらの国々の死刑の「必要性」に関する判断は、
これまでのところ特に間違っていたとは言えないでしょう。
死刑に抑止力があるとの証明はない
ことは国際的には共通の認識で、あとは「報復」を認めるか
どうかの認識の違いがあるだけなのではないかというのが私の感想です。
アメリカのうち、ごく限定された州で死刑が行われているのは、
アメリカが「報復」の正当性を認める国だからだと思います。
その意味で前にテロ−報復戦争と似た構造だと書きました。
ただ、「だから死刑は廃止すべきだ」と声高にいうつもりはありません。
死刑廃止論者でも、まして、廃止運動家もないので。、
死刑=報復と割り切ったうえで是非を論じるのが正しいと思うだけです。
1776
:
無精髭
:2008/06/18(水) 19:47:43
>>1767-1773
までの流れを見ていたら、何だか可笑しくってw
いやいや、そちらでの諸賢の皆様のレスを嘲っている訳ではございません。
小生が
>>1767-1768
を書き込んだ後、Ken氏が行きずりの男氏と小生なんぞとを一括りにして、
レスをお付けになったのが、小生にとっては青天の霹靂と申しても好い程、意外な事でしたから。
Ken氏のレスの意図が読めず、正直申してかなり動揺致しました。
>>1771
のレスが文意も何も不明瞭なのは、夜更かしのせいもございますが、
その時の戸惑いが残ったまま、筆を走らせざるを得なかったからでしょう。
変なレスを付けてしまったものだと、今は深く反省致しております。どうぞお忘れになって下さいませ。
それに致しましても、自分の慌てっぷりが可笑しくって堪らないですw
それだけではございません。
mayuminh氏の
>>1772
のレスに、行きずりの男氏が
>>1773
のレスをお返しになっている
一連のやりとりの内容が上手く掴めないのが、何だかもどかしいやら情けないやらで、
終いには訳も分からず、面白可笑しくなって参りました。
お二方とのコメントの趣旨は、別々には良く分かるのですが、どうして行きずりのの男氏が、
多少なりとも弁明的な意味合いを込めてレスを返さなければならなかったのかが、
小生には全然理解出来ないのでございます(誰かご親切な方がいらっしゃいましたら、馬鹿な小生に
この一連の経緯をご説明下さいましたら幸いでございます)。
しかもKen氏が
>>1769
で行きずりの男氏と小生を並べていらっしゃるから、
小生の立場が無い事と言ったらもう...(苦笑)
行きずりの男氏の
>>1773
や
>>1775
をお読み致しましたけれど、
小生なんぞと比べてしまってはもったいのう存じますよ。
とても骨のあるご主張だと存じ上げます。
ですが、小生の勝手な考えとは重ならない部分もございますよ。と申しますより、
根本的に出発点が相違しているのに、不思議と表面的には似通っているようで。
それは兎も角、氏の仰る「具体的抑止力」の実例欠如及び「一般的抑止力」の実証不可能性などには、
小生は違った(偏った?)角度から賛同致しても宜しいですし、その真偽を論う事で
死刑制の是非を問う(判断材料とする事も含めて)のに反対だとされるご意見にも、
概ね賛成でございます。
>死刑廃止論者でも、まして、廃止運動家もないので。
同感ですよ、ホント。立場以前の(切り捨てられるべき?)問題って所ですかナ。
上記の文面、とっても無礼千万なものでございますね。
余り、真にお受けにならないで下さいませ。
1777
:
無精髭
:2008/06/18(水) 22:03:23
>>1776
では物足りないと存じますので、追記。
>>1769
>>1771
で不器用な疑問を呈さずとも宜しかった様です。要するに、
アメリカ(でなくとも構わないのですが)の研究者が研究対象とする社会に自ら所属する以上、
何らかの立場(階級・地位)に立たざるを得ませんし、拘束された環境にも左右されるでしょうから、
その制約によって公平・客観的な観察態度を保つ事は困難になるのではないか、
或いはデータ算出や統計解釈などの研究成果に何らかの人為的(偏見・主義主張による)影響が
及ぶ事は不可避ではないか、と思われるのです。そして、その研究の方法及び成果の客観性や
公平性が(第三者に)保証されているのかどうか、といった事も気になる所でございます。
覚えていらっしゃるかと存じますが、これは「犯罪に対する態度〜」スレでの議論(?)を
敷衍致しましたものでございます。
>日本で同種の研究が行われていないのは、日本の研究者がさぼっているのか
>私が調べるのをさぼっているのか、どちらかですね。
日本は連邦制ではございませんから、死刑制廃止と存置の州相互の比較から得られるが如き確証的な
データは見込めないのではないでしょうか。死刑の犯罪抑止効果の実態を確かめるには、日本でも
一度死刑を廃して見る必要があるようですね(その分、復活させる際のリスクも高まりますが)。
勿論、日本国民が死刑に対して抱く意味、死刑を肯定する感情には、他国の人々のそれには無いものが
含まれるでしょうから、手放しで他国の死刑制廃止による数値を信用し・参考にする訳には参りません。
死刑が廃止になったとしても、それから50年以上、まあ少なくとも30年の期間は様子を見てみなければ、
死刑と犯罪抑止との因果関係は(あったとしても)見えて来ないのではないかと思われます。
日本では死刑執行が凍結されていた時期がございますから、その頃には犯罪抑止に関する研究は
多少なされていたのではないかと思います(小生の憶測ですけど)。
話は変わりますが、行きずりの男様には是非とも、
紫煙狼氏の
>>1733
にございます、
>例外の存在を理由に「死刑に犯罪抑止効果はない」とは結論するならば、
>犯罪の発生を根拠に「全ての刑罰に犯罪抑止効果はない」と結論できます。
について、何かご意見を伺いたいものでございます。
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