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死刑制度についてひと言お願いします

1773行きずりの男:2008/06/18(水) 12:08:34
mayuminhさんのご指摘は基本的に正しいと思います。
私の「例」はどこから出ているかということですが、
刑事政策の学者のウケウリですが、
所詮サンプルは限定されたものです。

日本の司法は「精密司法」といわれていて
犯罪に至るまでの経過を含めて詳細な捜査が行われ、
被疑者の取り調べでは、それこそ生れてからこのかたの
経歴が調べられますし、重大事件の場合には、
犯罪に至る心理、動機については、小説でもここまでは
と思うほど克明に再現されます。
プライバシーが今ほど重視されていなかった時代には、
研究目的であれば、重大事件の捜査経過を知ることは
比較的容易であったそうです。
研究対象となった複数の殺人を含む重大事件のなかには、
当然途中で断念された、あるいは未遂に終わった事件もあるわけで、
なぜ中断されたか、未遂に終わったのかも
克明に調書に述べられているわけです。
また、実際に中断、未遂に終わらなくても、
途中で「死刑」を意識して「躊躇」をしたというなら、
その心理過程も調書に再現されることになるでしょう。
これは法に対する恐れをまだ持っているということですから、
凶悪犯罪の「情状」としてはむしろ被疑者に有利に働く事情です。
「多数人を殺すと死刑になる」というのは
常識化していると思われるので、
もし、死刑に特定の犯罪を防ぐ「具体的抑止力」があるならば、
その実例が何件か含まれていてもいいのではないか、
しかし、「自分が知っている限りでは、もしかしてと思う
ケースが一例だけあるだけだ」というのが
某刑事政策の先生がおっしゃったことです。

「いても指摘できない」可能性はたしかに無限にありますね。
ただ、本当にそういうことがあるなら、
そこここに、その形跡くらい現れるもんじゃないですかね。

歴代の法務大臣のなかには、積極的に死刑「署名」をした人
全くしなかった人といろいろですが、
凶悪犯罪の発生と統計的に有意な差が現れた例はないとか。
鳩山法相は異例とも言える「署名」件数ですので、
今後の「凶悪犯罪」の推移は注目すべきでしょう。
ただ、死刑廃止をした欧州各国でも、
死刑廃止が凶悪犯罪の発生件数にプラスにもマイナスにも
影響を与えたという研究成果は見られていないようです。


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