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利水・治水スレ

1とはずがたり:2007/11/05(月) 00:45:52
ダム・堰堤・運河・暗渠etc
公共事業に占めるダムなどの費用は非常にでかいものがある。専用スレで研究・観察。

行革スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/?KEYWORD=%A5%C0%A5%E0
土建スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1105074193/?KEYWORD=%A5%C0%A5%E0
ダムサイト
http://damsite.m78.com/top.html
ダム便覧
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/TopIndex.html
ダムマップ
http://www.dammaps.jp/

379神奈川一区民:2009/10/28(水) 01:03:08
>>376
やはり、離島には必要ですかね?小豆島の内海ダ
ムは必要ですかね?まさの氏のHPには必要ない
と掲載されていますが、実際のところどうでしょ
うか?

380 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/28(水) 10:12:58
> ダムに頼る(治水利水をつづける)ならさらに何基かのダムを造らないといけない。ゲリラ豪雨と干ばつ
> という両極端の中で、治水利水は今まで通りの考えでいいのか。水利権を含めて利水のあり方も
> 内閣全体で見直さないといけない。

> 科学的根拠と言われるものは国交省河川局が出したものに基づいている。われわれはそうした
> “科学的”根拠に乗らない

http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20091028/CK2009102802000124.html
八ッ場ダム問題 国と6知事 思惑が交錯
2009年10月28日

 八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の建設中止を明言した前原誠司国土交通相は二十七日、建設推進
を求める流域六都県の知事と会談した。ダムの必要性を再検証する方針を打ち出し、知事側からは評価
の声が上がった一方、前原国交相はあくまで建設中止を貫く姿勢をにじませ、両者の思惑が複雑に交錯
する約五十分の初顔合わせとなった。主なやりとりは次の通り。

 前原国交相 マニフェストに書かれた八ッ場ダムの基本的な方針は堅持しつつも、単なる中止ではなく、
皆さんが懸念している治水利水について再検証をしっかりしたい。できるだけダムに頼らない治水利水の
あり方への理解を得るための調査にしたい。この再検証は予断をもって行わない。ダムありきでアリバイ
づくりのためでない。徹底的な情報公開をして意見をもらい、最終結論を得たい。

 大沢正明群馬県知事 今もダム中止を撤回してほしい。治水利水の必要性を、公開の場で透明性の
ある議論をしてほしい。一九八一年と九八年に群馬で大きな水害があり、しっかり検証してもらわないと
群馬を守れない。
 長野原や吾妻の人は大臣と真剣に話し合いたいと思っている。しかし、大臣があまりに早く「マニフェスト
にあるから中止」と発言したばかりに地元がかたくなになった。再検証の中に、八ッ場ダムを位置づけて
ほしい。生活再建事業は遅滞することなく進め、地元が未来を描けるような政策をお願いします。

 石原慎太郎東京都知事 治水利水について徹底的に検証するということは、結果によって中止を中止
することもあり得るか?

 前原国交相 ダムに頼らない治水利水の流れの中で代替案を示す。透明性を高め、皆さんが納得
できる議論をする。

 石原知事 日本の首都圏の利水は経済活動に影響がある。九六年には首都圏で百十七日間取水
制限した。国民生活に大きな影響を与えたことも検証してほしい。「コンクリートから人へ」は言葉として
美しい。自民党政治がやってきた公共事業に必ずしも私は賛成でなかった。しかし、八ッ場ダムがない
ことで治水利水いろんなことが起きている。異常気象や過去の事故を踏まえ、首都圏の治水利水を
正確に検証してほしい。

 上田清司埼玉県知事 無駄な公共事業をやめるとか、ダムに頼らない治水利水は基本的方向として
賛同する。ただ八ッ場ダムは必要。九六年の取水制限はダムがあれば十七日で済んだ。何より訴えたい
のは堤防強化は天文学的な金額がかかる。リスクを少しでも減らすのが大臣の立場だ。

 森田健作千葉県知事 大臣が地元と話をできないのは残念。現地で「やり方が納得いかない」という
声を聞いた。中止を一度棚上げにしたら、地元の人も出やすくなると思う。

 橋本昌茨城県知事 総選挙で国民は民主党のマニフェストまるごと受け入れたのでなく、トータルで
自民よりは良いと判断した。結論ありきでなく施策を検討してほしい。

 福田富一栃木県知事 コンクリートから人へという理念は賛成。カスリーン台風のような地獄が二度と
あってはならない。早く代替案を示してほしい。

 前原国交相 貴重な意見をいただいた。大沢知事らから話のあった現地の住民への中傷は私も怒りを
持っている。住民は政権交代による政策変更の被害者だ。八ッ場ダムができても、ダムに頼る(治水利水
をつづける)ならさらに何基かのダムを造らないといけない。ゲリラ豪雨と干ばつという両極端の中で、治水
利水は今まで通りの考えでいいのか。水利権を含めて利水のあり方も内閣全体で見直さないといけない。

 上田知事 (民主党は)検証を十分にしないで中止を決めた。大臣はマニフェストに沿って中止と言うだけ。
科学的な理由がない。

 大沢知事 住民は五十七年苦しんできた。住民は誰もダムを造ってほしくなかった。国策で造ることに
なったことを大臣は認識してほしい。

 前原国交相 科学的根拠と言われるものは国交省河川局が出したものに基づいている。われわれは
そうした“科学的”根拠に乗らない。大沢知事の発言は重く受け止める。(再検証の)進ちょく状況は
それぞれの知事に説明したい。

381 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/28(水) 10:16:09
朝日は>>380で抜粋した、ゲリラ豪雨や水利権の発言に注目。

http://www.asahi.com/politics/update/1028/TKY200910270491.html
脱ダムへ全国共通基準 国交相、治水・水利権見直しへ
2009年10月28日2時54分

 前原誠司国土交通相は27日、ダム建設を前提とした従来の治水基準や、川から取水する権利
(水利権)のあり方を見直す方針を明らかにした。近く有識者会議を発足させ、全国の河川に共通する
見直しの新基準づくりに着手する。来年度予算の編成作業の中で、この新基準を個別事業にあてはめて
いく方針で、全国のダム計画に影響を与えることになる。

 27日の関東知事会で、前原国交相は八ツ場(やんば)ダム建設に参加する6都県の知事に対し、
今後、八ツ場ダムの必要性を全国のほかのダムと同様に再検証する方針を説明した。

 再検証のための治水基準について、前原国交相は国の中央防災会議がゲリラ豪雨対策で「1千年に
1度」の洪水も想定している点に触れ、「こうした考え方ではダムを永遠に造り続けなければならない。
どこに基準を置いて河川整備をやっていくのか根本的に見直したい」と語った。

 利水でも、ダム建設に参加しない自治体には国が水利権を認めない今の制度に触れ「見直しも必要
ではないか」と述べた。

 治水基準と水利権はいずれも従来の河川行政の根幹ともいえる基本原理で、前原国交相は「河川
整備のあり方の哲学そのものを変えていく」と説明した。

http://www.asahi.com/politics/update/1028/images/TKY200910270493.jpg
八ツ場ダムに関する意見交換後、握手する前原国交相(右)と大沢正明群馬県知事=27日午後2時12分、前橋市、細川卓撮影
http://www.asahi.com/politics/update/1028/images/TKY200910270492.jpg
八ツ場ダムに関する意見交換後、握手する前原国交相(左)と石原東京都知事=27日午後2時12分、前橋市、細川卓撮影

382 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/28(水) 10:20:18
> 再検証に当たっては、基準の見直しのほか、「ダムに頼らない治水方法に変える」とし、山の保水能力
> 改善やダムへの堆砂の除去費用、砂が海に流れないことで起きる海岸浸食で必要になる護岸工事など
> トータルコストも算出して比較する。

> ダムに頼らない治水方法や新しい基準の策定によって、八ッ場ダム整備事業が「不要」と判断される
> という自信の表れにも見える。

http://www.kensetsunews.com/news/news.php?date=20091028&newstype=kiji&genre=3
2009年10月28日付の1面トップの記事

◆142ダムの再検証へ専門家チーム/「基本高水流量」を抜本見直し

 前原誠司国土交通相は27日、全国のダム事業の再検証に当たっての基準づくりに向けた専門家チーム
を立ち上げる考えを示した。現在のダムなど河川整備の基準となっている「基本高水流量」の見直しを進める。
あわせて、ダムに頼らない治水の観点による新しい河川整備方法の検討も進める。検証作業には、
これまで中止する考えを示していた八ッ場ダム整備事業も組み入れ、142事業を対象とする。

 現在のダムなど水系内の治水事業を計画する際の基準となっているのは、河川の各地点でのピーク時
の流量である「基本高水流量」で、例えば利根川水系では群馬県の八斗島の基準点で1秒間に
2万2000m3の流量をピークとして河川整備を進めている。

 前原国交相は、基本高水流量を基準としていることについて「ダムをつくり続けるための方便だ」
「この前提が変わらなければ、結果としてダムをつくるという話になる」として専門家チームで抜本的に
見直す考えを示した。再検証に当たっては、基準の見直しのほか、「ダムに頼らない治水方法に変える」
とし、山の保水能力改善やダムへの堆砂の除去費用、砂が海に流れないことで起きる海岸浸食で
必要になる護岸工事などトータルコストも算出して比較する。「河川整備の手法を見直す中で、トータル
として河川に関係する公共事業費を大きく圧縮したい」とした。

 再検証の対象には、これまで「マニフェスト(政権公約)で中止という方針が示されている」ことを理由に
中止方針を早々に表明していた八ッ場ダム整備事業も組み入れる。いわば“特例除外”されていた八ッ場
ダム整備事業を、ほかの141のダム事業の検証作業に組み入れ、「予断を持たず再検証する」と路線
変更を強調することで、前原国交相との直接対話を拒否していた地元住民が軟化することに期待を寄せた。

 ただ、「マニフェストの中止方針は堅持する」考えで、八ッ場ダム整備事業の中止方針を撤回してはおらず、
ダムに頼らない治水方法や新しい基準の策定によって、八ッ場ダム整備事業が「不要」と判断されるという
自信の表れにも見える。

 再検証のスケジュールも、不透明な面が否めない。すでに財務省に提出した2010年度の予算概算要求
では、ダム事業を含む河川局の予算が盛り込まれている。前原国交相は年内に予算概算要求に盛り込む
事業の仕分けをする考えだが、ダム事業の再検証作業のスケジュールは「まだ決めていない」

 「年内に10年度予算に盛り込むダム事業の推進、見直し、凍結の仕分けをし、凍結を決めたものはピーク
流量のあり方を含め、良いかどうか、考える」としていることから、来年度予算に盛り込むかをまず決め、
凍結となった事業を再検証する流れが想定される。ただ、予算概算要求の事業仕分けに当たっての基準
が明確になっていないため、再検証と概算要求の事業仕分けの関係性が今後、注目されそうだ。

383とはずがたり:2009/10/28(水) 14:41:52
ダム撤去、自然回復へ…群馬・みなかみで工事開始 (読売新聞)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_dam__20091028_3/story/20091028_yol_oyt1t00009/

 群馬県みなかみ町を流れる赤谷川支流の茂倉沢で、治山用の「2号ダム」の撤去工事が始まった。

 自然の営みを回復する目的で治山ダムを撤去するのは、全国的にも珍しいとされる。林野庁関東森林管理局と日本自然保護協会、地元住民らでつくる地域協議会が協力し、2004年から進めている「赤谷プロジェクト」の一環で、今後は、ダム周辺での生物の種類や土砂の流量などの変化を調査し、今回の撤去の効果を判断し、計画の参考にする予定だ。

 撤去されているのは、茂倉沢に建設されたダム17基のうち、下流側から2か所目にある「2号ダム」(幅約28メートル、高さ約9メートル)。1962年に完成した。7年前に一部が破損して土砂をためる機能が損なわれたため、試験的にダムの中央部をなくして水流を回復させ、魚などの生物が往来できるようにする。撤去部分はV字型で、幅は、上部で8・6メートル、底部で3・2メートル。

[ 2009年10月28日10時25分 ]

ダム撤去、自然回復へ みなかみ・茂倉沢で工事開始
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20091027-OYT8T01408.htm
撤去作業が行われている2号ダム(27日)

 みなかみ町を流れる赤谷川支流の茂倉沢で、治山用の「2号ダム」の撤去工事が始まった。自然の営みを回復する目的で治山ダムを撤去するのは、全国的にも珍しいとされる。林野庁関東森林管理局と日本自然保護協会、地元住民らでつくる地域協議会が協力し、2004年から進めている「赤谷プロジェクト」の一環で、今後は、ダム周辺での生物の種類や土砂の流量などの変化を調査し、今回の撤去の効果を判断し、計画の参考にする予定だ。

 撤去されているのは、茂倉沢に建設されたダム17基のうち、下流側から2か所目にある「2号ダム」(幅約28メートル、高さ約9メートル)。1962年に完成した。7年前に一部が破損して土砂をためる機能が損なわれたため、試験的にダムの中央部をなくして水流を回復させ、魚などの生物が往来できるようにする。撤去部分はV字型で、幅は、上部で8・6メートル、底部で3・2メートル。

 現場では、重機が堤体の中央部を切り取るように壊し、できたがれきの山を移動させるなどし、26、27の両日で、取り崩しはほぼ終了。この後、数日かけ、壊れた堤体の表面を滑らかに削る作業などを行う。約200メートル下流では、土砂が流れる量を調整するためのコンクート製の構造物「保全工」を建設しており、今年度中に完成するという。

 赤谷プロジェクトでは、赤谷川流域周辺の国有森約1万ヘクタールの生物多様性を復元し、生態系管理を試みる。
(2009年10月28日 読売新聞)

384 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/28(水) 15:50:32
http://www.mbs.jp/voice/special/200910/27_24613.shtml
■「ダムに群がる巨大組織へ」 2009/10/27 放送

 鳩山新政権発足で、ダム事業のあり方が、大きく方向転換した。
 時代の変化で必要性が薄れてきたダム事業。
 それでも止められなかった背景に、ある巨大組織の存在がある。
 毎年800億円の税金が注ぎ込まれる組織の実態を取材した。

 群馬県の八ツ場ダムをはじめ、全国の48ダムの建設中止・凍結を打ち出した前原国土交通大臣。
 <前原誠司国土交通相>
 「平成21年度内に用地買収や本体工事などの各段階には新たに入らない」

 しかし、長年ダム計画に翻弄されてきた地元の反発は強い。
 <群馬・長野原町民>
 「こんな非民主的なやり方はない」
 「長野原の住民は全く無視されている」

 鳩山新政権発足以降、注目を集めるダム事業。
 なぜダム建設はこれまで止まらなかったのか。
 VOICE取材班がダム事業を進めてきた巨大組織の実態を調べるうちに、ある天下り法人の問題が
浮かび上がってきた。

 三重県名張市。
 淀川の上流に位置する川をせき止め、あるダムが建設された。
 「比奈知ダム」。
 淀川水系に7つあるダムの一つで、治水や利水、発電などがその目的だ。

<記者リポート>
 「こちらは1999年に完成しました、淀川水系でも比較的新しい比奈知ダムです。1,840万トンもの
水を貯水することができます」

 実はこのダム、管理しているのは国土交通省ではない。
 「水資源機構」という独立行政法人だ。

 「水資源機構」とは、高度成長期、水不足を解消するため「水資源開発公団」として発足。
 全国に22のダムを建設し、その後の維持管理も一手に握る巨大組織だ。
 職員はおよそ1,600人。
 常勤役員7人中5人は、やはり、国交省などの天下り官僚で、理事長の年収は2,048万円。
 職員全体の平均給与も国家公務員より15%も高い。

 <法政大学 五十嵐敬喜教授>
 「水資源公団ですけども国土交通省河川局の別の一家。親戚。ダムだけで食べてる専属の一族ですから、
ダムがなくなると全部ほろびるんですよ」

 国から機構に投入されている補助金は、毎年800億円。
 その目的はダムの建設だけではない。
 ダムを「維持・管理」していくにも巨額の費用がかかるからだ。
 一つのダムを管理するのに使われる費用は、毎年6億円から7億円。
 機構は、それらの多くを「外注費」、つまり、業務の民間委託費に使っているという。
 たとえば、ダムから水を川に流す「水門設備」の点検は外部に委託している。

 <水資源機構職員>
 「年点検はこういう機械をメンテナンスしてくれるところに請負いで出しています。自分たちだけでは
見きれてないですので」


 外部委託は機械の点検だけではない。
 ダム管理事務所の、公用車の管理と運転業務。
 庁舎の夜間の守衛・連絡業務。
 果ては、職員食堂の「まかない」にいたるまで、幅広い業務を外注していた。
 機構の職員は、ダムの日常操作と長期的な修繕計画を作るので忙しいという。

 <職員>
 「いろいろやることが多すぎて、人が足りない」
 (Q,アウトソーシングしないと追いつかない?)
 「追いつかないですね」

385 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/28(水) 15:50:59
 ところが、こうした業務の入札記録を調べてみると、奇妙な事実に突き当たる。
 ある特定の会社が多くを受注しているのだ。
 「アクアテルス」という会社だ。

 さきほど、機構職員が日常点検をしていた水門設備も、月例の点検に関しては、「アクアテルス」が
受注していた。
 公用車の管理運転業務も「アクアテルス」、ダム管理事務所の夜間の守衛も「アクアテルス」。
 そして職員食堂のまかない業務までもが「アクアテルス」が受注していた。
 「アクアテルス」はこれらを含め、水資源機構から去年1年間、44億円分の業務を受注していた。
 この会社の売り上げの9割近くをしめるという。

 では、「アクアテルス」とは一体、どんな会社なのか。
 <記者リポート>
 「水資源機構本社が入居しているビルから目と鼻の先にありますこちらの建物に、機構から多くの役職
員が再就職しているアクアテルスの本社が入居しています」

 「アクアテルス」、旧社名「水の友」。
 社員108人中24人が水資源機構のOB、役員も8人全員が機構からの再就職者が占める、典型的な
「天下り企業」だ。
 天下りの問題について取材を申し込んだところ、アクアテルス側は「機構OBが在職していることと、
業務の受注は全く関係がない」と文書できっぱりと否定した。

 ところが、入札記録をさらに調べてみると、不可解な実態が見えてくる。
 「アクアテルス」が機構から受注した業務の多くが一般競争入札にもかかわらず、この会社だけが
入札に参加していたのだ。
 「物品・役務の提供」では2008年度、アクアテルスが受注した181件中156件、実に86%が1社
だけの入札だった。
 つまり、競争なく受注していたことになる。

 機構のダム建設予定地を視察した尾立源幸議員も次のように指摘する。
 <民主党 尾立源幸議員>
 「1社だけの一般競争入札は競争入札とは言えません。ある特定の会社を競争入札で業務を発注したい
がために、何かそこに様々な条件をつけてるんではないか」

 一体、これはどういうことなのか。
 機構本社を訪ね、理事に直接、疑問をぶつけた。
 <水資源機構 青江淳理事>
 (Q,一般競争入札にしたとたんに、アクアテルス1社応札になっている)
 「一般競争入札の結果ですので、発注者としては知るすべがない」

 ところが、入札にはさらに不可解な点がある。
 実は、これらダム関連の業務は、3年前までは指名競争入札だった。
 入札には、複数の指名業者が参加。
 しかし、「アクアテルス」が落札したものを見ると、予定価格を下回っているのが、アクアテルス1社で
ある入札がことのほか多い。
 2006年度はおよそ6割にのぼっていた。
 そして、その翌年、一般競争入札になったとたん、他の業者の姿がなぜか入札から消えた。

 <青江理事>
 (Q,予定価格下回ってるのはアクアテルス1社だけ、これは不自然ではないですか)
 「不自然と言われるのは、たとえば予定価格より上で応札した社がなぜその価格で入れたのかと。
発注者である私たちが知るよしは正直ありません」
 (Q,理事としてはなぜだかわからない)
 「はい、今の時点では」
 (Q,不自然じゃないかと思ったことはないんですね?)
 「不自然…」

 理事からは、かんばしい答えは返ってこなかった。
 水資源機構とダム関連の業務を受注し続ける天下り先企業。
 今、ダムをめぐるこうした組織のありかたが問われている。

386チバQ:2009/10/28(水) 22:26:58
>>367>>374
http://mytown.asahi.com/okinawa/news.php?k_id=48000000910280004
どっちつかず 批判/泡瀬埋め立て
2009年10月28日

 沖縄県沖縄市で国、県、市が進める泡瀬干潟の埋め立て事業で、仲井真弘多知事と東門美津子市長は26日、それぞれ記者会見し、予算支出の差し止めを命じた福岡高裁那覇支部の判決を受け入れ、上告を見送る考えを明らかにした。一方で両氏は、市が今年度中に新たな土地利用計画を策定した上で、埋め立てによるリゾート開発を継続する方針を示した。


 前原誠司沖縄担当相は控訴審判決や地元の対応を踏まえて事業継続の是非について結論を出す方針でおり、政府の判断が今後の焦点となる。


 15日の控訴審判決は、埋め立て後の土地利用計画の全容が明らかになっていないことを理由に、「現段階では経済的合理性が認められない」と県、市に予算支出の差し止めを命じた。一方で、計画の見直し作業や埋め立て免許の変更に必要な調査費と人件費の支出は適法だと認めていた。判決文の解釈により、県と市は、経済的合理性のある土地利用計画を新たに策定し、埋め立て免許を変更すれば、事業継続は可能だと判断した。


 東門市長は会見で「問題は複雑で、すべての人が納得できる解決の方策を見つけることは困難」としたうえで、「より具体的な計画策定の作業が必要であると司法は示した。いま市が取るべき道は、新たな計画を策定すること。(着工済みの)1期工事は沖縄市のために活用していきたい」と述べた。また、未着工の2期工事については中止する方針を示した。


 仲井真知事も、嘉手納基地など米軍基地が沖縄市の面積の約3割を占めている現状に触れ、「人口では県内第2の市でありながら、産業に元気が出にくい。その理由の一つに空間の制約がある。(埋め立て地は)次のビジネスを考えるうえで十分な空間。活用していく方法を考えていくべきだ」と継続の必要性を強調。「県民や関係者の納得が得られるように(計画の)修正をし、完成に向けてトライしたほうがいい」と述べ、観光振興のための開発にあらためて意欲を示した。


 市は、経済的合理性の根拠を明示した新たな土地利用計画を今年度中にまとめる意向だ。その上で、埋め立てを担う国と県の免許が変更されるのを待って、事業を再開し、継続したいという。東門市長は近く上京し、前原担当相に事業継続への理解を求める。


 同事業は、泡瀬干潟を含む187ヘクタールを埋め立てて人工島を造り、ホテルやビーチ、商業施設などの並ぶリゾート地として開発する計画。1期工事(約96ヘクタール)はすでに60ヘクタール分の外周護岸が完成した。今年1月から本格的な埋め立てが始まったが、一審で県と市が敗訴したことなどを受けて4月以降、工事は一時中断している。

387チバQ:2009/10/28(水) 22:27:25
 控訴審でも「経済的合理性がない」と断じられた泡瀬干潟の埋め立て事業。沖縄県と沖縄市は上告を見送る一方で、事業継続の方針を明らかにした。事業中止を求めてきた原告らは「判決を都合よく解釈するな」。上告を望んできた推進派は「本当に進める気があるのか」。止まらない公共事業をめぐり、賛否両派の間で反発と不信が広がる。


 訴訟の中心になった「泡瀬干潟を守る連絡会」。県と市の上告断念を受けて「私たちは勝利した」との声明文を発表したが、メンバーの表情は晴れない。


 共同代表の小橋川共男さんは「経済的合理性がないという司法判断が確定すれば、計画はご破算のはず。上告断念なら、事業ストップということではないのか。上告しないで、国に埋め立てを続けてもらいたいというのは虫が良すぎる」と県と市を批判した。


 小橋川さんは、南西諸島最大といわれる泡瀬干潟の生き物をカメラで追いかけてきた写真家でもある。「護岸の内側にはまだ生き物たちが生きているはず。早く護岸を撤去して、干潟を元の姿に戻してほしい」


 前川盛治事務局長も「判決の一部を有利に解釈して、事業を進める根拠にしようというのはとんでもない話だ」と憤った。反対運動を自ら立ち上げ、事業の中止を訴え続けてきた前川さんは、高裁判決をだれよりも喜んだ1人だ。


 「無駄な公共事業はやめたいというのが新政権の方針。(政府が)当然中止という判断をすると期待している」と、前原誠司沖縄担当相の決断に望みをかけた。


 推進派が多数を占める沖縄市議会。東門美津子市長から4時間近く説明を受けたが、上告を望んでいた市議からは「(もう一方の事業主体である)国が(県や市の方針に合わせて)埋め立て免許の変更申請をする保証があるのか」「本当に推進するつもりがあるのか」と批判の声が相次いだ。


 これまで推進派は、米軍基地に依存する地域経済から脱却しようと、リゾート開発にかけてきた。政府が「無駄な公共事業」の見直しを掲げる中、その危機感は強い。推進派議員連盟の瑞慶山良一郎市議は「責任放棄だ。推進する意思があるとは思えない。上告しなければ、前原大臣の決定で中止にされてしまいかねない」と反発した。


 東門市長の任期は来年5月まで。どっちつかずの結論に、市議からは「市長選を意識したのでは」との声も漏れた。

388とはずがたり:2009/10/29(木) 09:55:59

【検証・八ツ場ダム】(1)「説明なし」「政治問題化」に戸惑う地元
2009.10.28 20:48
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091028/plc0910282057019-n1.htm

1都5県知事と国土交通大臣の話し合い後で、取材陣の質問に答える前原国土交通大臣=10月27日午後、群馬県前橋市1都5県知事と国土交通大臣の話し合い後で、取材陣の質問に答える前原国土交通大臣=10月27日午後、群馬県前橋市

 八ツ場(やんば)ダム建設予定現場の吾妻川上流。国の名勝「吾妻峡」へと連なる川原湯温泉街(群馬県長野原町)は、紅葉の見ごろを迎え、1年で最もにぎわいを見せている。

 ただ今年は、ダム予定地が“新名所”として、さらに客を呼ぶ皮肉な結果となっている。

 「『ニュースでやってた橋はどこですか』と聞いてくる人が増えた。案内所のようになってますよ」と、温泉街に唯一残る土産物屋を切り盛りする樋田ふさ子さん(80)。しわくちゃな笑顔の裏で、気持ちは不安でいっぱいだ。「中止って言われても…。こんな状況は想像だにしてなかった」

 発火点は、大臣就任直後に前原誠司国交相が発した一言だった。9月17日、午前0時過ぎ。官邸での就任会見を終えた前原氏は国交省に戻りこう語った。「八ツ場ダム工事は中止する。マニフェストを実行する」

 その瞬間から、八ツ場ダムは「政権交代」と「マニフェスト実現」の象徴として、全国的な関心を集めていく。

 地元の思いは複雑だ。なぜなら、構想が発表された昭和27(1952)年以来、地元はダム問題を、政治や思想性、イデオロギーの問題から切り離そう、切り離そうとしてきた歴史があるからだ。
     ×
 「いきなり土足で踏み込まれた気持ち」。電光石火の前原国交相の動きに、水没予定地の川原湯温泉旅館組合の豊田明美組合長(44)は憮然(ぶぜん)とする。「まったく地元への説明がない。中止の理由や論拠を説明しないのは、説明できないからではないかとも思ってしまう」とも。

 かつて地元住民らが組織した「反対期成同盟」の中心メンバーだった竹田博栄さん(79)は、突然の「建設中止宣言」に、半世紀前の光景を重ねる。当時も地元への説明の不十分さが、住民らの総反発を招く一因となった。

 「だが…」と竹田さん。「八ツ場の反対闘争は、地元の生活を守るための反対運動で、政治的、思想的な運動ではなかった」。反対運動がピークを迎えた昭和40年代は、成田空港整備に反対する農民と学生の反対運動の絶頂期と重なる。空港反対派の一部は、反国家権力闘争の構図を八ツ場にも見いだしていた。

 「昭和40年代、温泉街入り口に突然プレハブ小屋ができた。成田闘争の連中が建てたものだった。成田からきたヘルメット姿の集団が押しかけてきたことも」と竹田さん。だが地元は共闘を拒んだ。「成田のような流血の運動は拒否するというのが地域全員の認識だった」。流血の惨事なく、地域の未来を切り開いてきたことは地元の誇りだ。

 生活を守ることに特化した反対運動。昭和50年代半ばに国や県が提示した「生活再建案」を転機に、建設を受け入れていった。苦渋の決断だった。
     ×
 だが、ダムは完成(平成27年)目前にして、「政権交代」「マニフェスト実現」といった、地元住民が一線を画してきたはずの政治色を強く帯びていく。

 27日、ダム下流域の1都5県の知事らと面会した前原国交相は、「政権交代を機にダム事業のあり方を見直す」改めて「中止」を明言した。そんな前原国交相の姿勢に、中止撤回を求める知事側は「非民主的。現代の行政は情報公開と説明責任がポイントなのに…」(上田清司埼玉県知事)と反発を深めるばかりだ。

 野党となった自民党は2日に谷垣禎一総裁が現地訪問。「過去の経緯にもかかわらず、地元の声をまったく聞かず…」と開会中の臨時国会で追及する考えだ。

 28日現在、肝心の住民たちと前原国交相の話し合いは実現していない。民主党のマニフェストの冒頭。「生活のための政治」の言葉が躍ることが、住民にとっては皮肉だ。

 政治問題化したことで、にぎわいを見せる川原湯温泉。「さみしいよね」。樋田さんがつぶやく。
     ■
 マニフェストに沿って建設中止を表明した国交相。撤回を求める地元住民ら。八ツ場ダム問題がほぐれない。互いの考えや気持ちがどうすれ違っているのか−。現場の声を拾い、検証していくと、八ツ場に限らない政権交代の余波と課題が見えてくる。

389とはずがたり:2009/10/29(木) 09:56:28
>>388
まあ政治問題化した事による賑わいは必ず終熄する。何とか此を名湯川原湯のリピーターに繋げて欲しいと思うのだが。

390とはずがたり:2009/10/29(木) 16:17:29

ダム湖の名称「森吉四季美湖」に 森吉山
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20091028g

 「第2回森吉山ダム ダム湖名称選定委員会」が27日、北秋田市のコンベンションホール四季美館で開かれ、同市に建設中の同ダム完成に伴い誕生するダム湖の名称を、「森吉四季美(しきみ)湖」に決めた。選定委の柴田信勝委員長は「多くの人に愛される湖になってほしい」と話している。

 選定委は、国土交通省森吉山ダム工事事務所をはじめ、同市、市観光協会や自然保護団体などの代表らで構成。ことし7月3日からダム湖の名称を公募、9月10日までに県内外から413点が寄せられていた。

 この日の選定委の冒頭、同工事事務所の佐藤清所長があいさつ。国交相のダム見直しに関連して「森吉山ダムは工事が最終段階に入っており、(ダムに水を貯める)試験湛水(たんすい)を含む本年度事業は計画通りに行う」などと述べた。

 全委員12人で応募作品を参考に名称を協議。地名である「森吉」と、四季折々の美しい場所という意味の「四季美」を合わせた「森吉四季美湖」に決定した。
(2009/10/28 12:21 更新)

391 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/29(木) 22:02:25
二風谷ダム:土砂で4割埋まる 計画を大幅超過

 日高管内平取町の二風谷ダムで上流からの土砂の堆積(たいせき)が進み、総貯水容量(3150万
立方メートル)の4割以上にあたる約1307万立方メートル(08年11月時点)に達していることが、
北海道開発局の調べで分かった。当初計画は、総堆積量を100年で550万立方メートルと想定していた。
98年4月の運用開始からわずか10年余りで、その2倍以上にも及んでいる。開発局は「安全性に問題は
ない」として、当面推移を見守る方針だ。【鈴木勝一】

 開発局河川管理課によると、二風谷ダムの建設計画にあたっては、流入する土砂の総堆積量を
他地域の既存ダムなどのデータをもとに試算した。しかし、台風などの影響で堆積するペースが想定より
大幅に速まり、03年には100年分の予測量を超える769万立方メートルに達した。

 このため、07年には予測量の上方修正を余儀なくされ、当初計画の2・6倍の1430万立方メートルに変更。
その後も流入はおさまらず、08年11月時点では約1307万立方メートルと予測量の91・4%となった。

 総貯水容量に占める割合は41・5%。開発局が管理する他のダム13基の中で最も高いのは十勝ダム
(84年完成)の3・7%、次いで桂沢ダム(57年完成)3・6%で、二風谷ダムの数値は突出している。

 これに伴い、ダムが貯めることのできる水の量は当初計画よりも減少。今後も堆積が続けば、土砂の
除去などの対策が必要になる可能性がある。しかし、河川管理課は「堆積した土砂の形態は、水を排出
するときに一緒に流れ出すと推定される。ダム本体の安全性に問題はないので、早急な措置は考えて
いない」としている。

 これに対し、新党日本代表の田中康夫衆院議員が今月23日に現地を視察した際に同行した今本博健
・京都大学名誉教授(河川工学)は「砂の流入が激しいためダムの治水機能は数年後に失われる」と
問題点を指摘した。

 二風谷ダムは国の直轄ダム。沙流川(全長102キロ)の利水や発電などを目的に「沙流川総合開発」
の一環として計画された。約20キロさかのぼった支流の額平川には、セットで計画された「平取ダム」が
建設中だが、前原誠司国土交通相は事業凍結を打ち出している。総事業費は1313億円。

毎日新聞 2009年10月29日 21時31分

http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/images/20091029hog00m040002000p_size5.jpg
土砂の流入が激しい二風谷ダム。ダム湖に出来た浅瀬には雑木が茂っている
=日高管内平取町で、2009年10月21日、斎藤誠撮影。

http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/images/20091029hog00m040001000p_size5.jpg
03年8月の台風で流木が流れ込み、埋め尽くされた二風谷ダム=大谷津統一写す

392チバQ:2009/10/30(金) 00:37:04
http://mainichi.jp/area/oita/news/20091029ddlk44010569000c.html
大分川ダム:釘宮市長「治水、利水面で必要」 /大分
 今年度中の建設段階の移行凍結が表明された国直轄のダム事業について、対象の大分川ダムがある大分市の釘宮磐市長は28日、「治水、利水の面から必要。横並びで見直すことになっても、(中止などの見直し対象には)入らないと思う」と述べた。

 また、毎年10月に公表してきた、市の今後5年間の財政状況中期見通しについて、策定・公表を遅らせる考えを示した。「政権交代で、推計の前提が変わろうとしており、自動車関連諸税の見直しなど国の財政方針を見極めたい」と述べた。【小畑英介】

393チバQ:2009/10/30(金) 00:44:16
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20091028-OYT8T01405.htm
《現場を歩く》成瀬ダム建設凍結
コメ農家落胆、水不足解消26年期待
 2年後のダム本体工事開始を前に、前原国土交通相が建設の一時凍結を宣言した成瀬ダム(東成瀬村)。反対する住民の声や環境アセスメント(影響評価)で時間を費やし、計画から既に26年。今度は政権交代の波に飲まれ、ダムを待ち望む農家は、落胆の色を隠さない。一方、建設反対を主張する市民団体は「中止に追い込む好機」と勢いづく。賛否渦巻く現場を歩いた。(川瀬大介)


 横手市の雄物川流域に広がる平鹿平野は、東北有数の穀倉地帯。しかし、この地区では、乾いた田んぼに水を引き込み、田植えの準備をする「代(しろ)かき」を行う毎年5月、決まって水不足に陥る。大量の水を必要とするのに、雄物川では賄いきれないのだ。さらに、水不足は雪解け水が減り、一段と水量が先細る夏まで続く。

 中でも、最も水不足が深刻なのは雄物川下流の大雄地区。約2ヘクタールの田んぼで「あきたこまち」を作る大友辰雄さん(66)は水路から流れる水を当てにせず、田んぼ脇4か所に設置した揚水機で地下水をくみ上げている。

 地下水は川の水に比べ水温が低く、稲の成育が遅れる欠点がある。揚水機1台10万円以上、維持費は月数千円で、すべて自己負担。水が豊富な地区の農家と比べて不公平感は否めない。

 上流から下流域へ車を走らせると、揚水機の数が次第に増えていくのが目に付く。流域を管理する雄物川筋土地改良区の伊藤和美事務局長によると、揚水機は少なくとも800個あるが、最近、地下水の水量も減っているという。

 流域の農家は、引き揚げた貴重な水を、水田から逃げないようにビニールを敷いたり、ブロックを置くなどの工夫をしながら、米作りをしている。

 国の減反政策から2年後にダム建設の話が持ち上がった。当初見込んだ受益農地は今、3分の2まで減少。平鹿平野では、約8000人の農家が1万50ヘクタールの水田で米作りに励んでいる。

 大友さんは言う。「先祖代々、私たちは水不足に苦しんできた。ダムに金がかかるのは分かる。なんぼ減反しても水が不足している現状に変わりはない」

 また、上流域の増田町で農家を営む沼沢武雄さん(77)も「この地区では9割の人がダム建設に賛成だ」と語気を強めた。

394チバQ:2009/10/30(金) 00:44:39
      ◎

 成瀬ダムは、農業用水を主目的に、洪水の被害軽減や飲料水も供給する「多目的ダム」として1973年、県が予備調査を始めた。ダムの規模や技術面の関係などで91年から国の直轄事業に変更。計画では2011年度にダム本体の工事を開始する予定だった。流域ではダムの完成を前提にした動きも既に出ている。

 雄物川水系の成瀬川や皆瀬川では、総事業費約60億円をかけて平鹿平野の用水路へ川の水を流す「頭首工」の改修工事が進む。その一つ皆瀬頭首工は、今年度中に完成する見通しだ。

 大仙市ではダム完成後、水量が増えることを見越して雄物川の暫定放水水利権を獲得。既に南外、刈和野、大沢郷の3地区に住む住民約9000人に水道水を供給。この3地区は元々、地下水や沢水を利用していたが、水質が悪い上、水量が少なく、水道水の安定供給が難しかった。市水道局は「ダムが中止になれば別の方法を考えなければならない」と当惑気味に話した。

 ■反対派は歓迎 今こそ「緑のダム」

 「成瀬ダムは無駄な事業。中止に向けて、あらゆることをやっていきたい」。横手市内で25日に開催された「成瀬ダム問題全国集会」で、「成瀬ダムをストップさせる会」の奥州光吉代表は、こう宣言した。

 集会には、ダム事業の見直しを求める全国組織「水源開発問題全国連絡会」(水源連)のメンバーら約60人も招き、建設現場や水没予定地に案内、反対運動の機運を盛り上げた。

 ストップさせる会は、横手市や東成瀬村など約40人で構成。雄物川中流域の水田2・3ヘクタールで米作りをする奥州代表を含め、数軒の稲作農家も加わっている。

 会は減反が進んでいることや、莫大な税金が投入されることなどに疑問を呈す。予定地一帯の森林を活用した「緑のダム」のモデル地区にしたい考えだ。

 奥州代表は断言する。「農家が欲しいのはダムでなく、水。効率的に水を使用する仕組みを作れば、水不足になることはない」

 一方、建設予定地の東成瀬村は、ダムがもたらす経済効果を期待し、完成を心待ちにしている。村は、これまでに用地補償費約20億円を得た。さらに、ダム完成時には電源立地促進対策交付金など様々な補助金が村に入る。試算では、成瀬ダムに伴う発電所が稼働する2年後、少なくとも年間8000万円の交付金が入るという。佐々木哲男村長は「今さら(凍結だと)言われても」と不満顔だ。

 県によると、成瀬ダムは総事業費1530億円、進捗率は14%。転流工工事が半分ほど進み、本体工事は17年度完成予定。

(2009年10月29日 読売新聞)

395とはずがたり:2009/10/30(金) 01:37:54
東成瀬村が合併せずをえらんだのもこのダムからの交付金をあてこんだか?

396 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/30(金) 10:07:51
意外な名前が。しかも、結構勉強してる。
> 八ッ場あしたの会 …作家の澤地久枝さん、永六輔さん、カヌーイストの野田知佑さんら、多数の文化人
> や学者が役員に名を連ね

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/feature/maebashi1256135252318_02/news/20091028-OYT8T01403.htm?from=os2
八ッ場あしたの会代表世話人、歌手 加藤登紀子さん 65
故郷を失わず未来へ

加藤登紀子さん ――八ッ場ダム問題にかかわるようになった経緯は。

 2005年に前橋でコンサートを開いた直前、川原湯温泉の民宿の女将(おかみ)さんが、川原湯の風物
を描いた美しい詩集を贈ってくれたのが始まり。女将さんを通じて、後に「八ッ場あしたの会」の事務局長
になる渡辺洋子さんと知り合い、たくさん資料をもらって勉強した。

 ――初めて現地へ行ったのは。

 渡辺さんに案内されて、コンサートの翌月、初めて八ッ場・川原湯に行った。川原湯温泉の坂道を
上がっていくと、赤いぼんぼりが見えた。それまで何度か訪れた川辺川ダム(熊本県)とほぼ同時期に
計画が始まったのに、まだ八ッ場にはいい温泉が残っていて感激した。温泉街に泊まり、旅館の女将が
何人か集まってくれたが、地元に「ダムを造ってほしくない」という気持ちがあることがわかった。

 ――反対の具体的な理由は。

 火山灰の上にダムを造るのは工事が困難を極める上、治水・利水面でも不向き。しかも浅間山が噴火
したらとんでもないことになる。そういう話を地元の人にするとすごく怒られた。「自分たちはそう言って
20年も反対したのに、その時はみんな助けてくれなかった」と。同じようにダム論争がありながら、
川辺川ダムのために住民が代替地に移ってしまった五木村も見てきた。もし、ダムを止めることができる
なら、少しでも傷が少ないほうがいい。愛したふるさとが消えないようにと願う心の奥にある気持ちに
触れたい思いで、何度も通い、お話を聞き続けてきた。

 ――07年5月には川原湯でコンサートも。

 私は歌手なので、この場所をすばらしいと思う気持ちを何十年もの苦しみを味わった人たちに歌で
聞いてほしいと申し入れた。私がダム反対の立場なので、なかなか決まらなかったが、旅館組合で
話し合って「小さい規模なら」と実現した。当日、「百万本のバラ」を歌った時、地元の人から大きなバラの
花束を贈られたが、「今日は皆さんの気持ちにバラを差し上げたい」と、集まってくれたおばあちゃんたち
に一輪ずつ配ってもらった。心の中にふるさとへの愛を持ち続けている人たちが、故郷を失わずに
これからを素晴らしく生きていけるようになるのが私の夢。

 ――地元の人たちは、前原国土交通相の中止表明に涙ながらに建設継続を訴えた。

 今は仕方ない。住民の意思は中止反対が大半という報道もあったが、住民の発言も変化してきている。
地元の人が納得して、自分のスタンスを見つけるための時間が必要。みんなで、自分たちの良い未来を
開くプランを作りながら国と交渉するスタートラインに立ってほしい。

 ――「あしたの会」の名前の由来は。

 私が命名した。ダムへの反対だけでなく地元の人たちが素晴らしい故郷を復活させ、明日に向かって
いくまでを見届ける、という思いを託している。(聞き手・武田潤)

八ッ場あしたの会 八ッ場ダム本体工事の中止や地元の生活再建を訴える目的で、2007年1月に
設立された市民団体。作家の澤地久枝さん、永六輔さん、カヌーイストの野田知佑さんら、多数の文化人
や学者が役員に名を連ね、首都圏でシンポジウムを開くなどの活動をしている。

プロフィル 東大在学中に、日本アマチュアシャンソンコンクールで優勝。1966年に「赤い風船」で日本
レコード大賞新人賞を受賞し、「知床旅情」「百万本のバラ」など多数のヒット曲がある。千葉県で有機
農業に取り組むほか、環境問題への積極的な取り組みでも知られる。

(2009年10月29日 読売新聞)

397とはずがたり:2009/11/01(日) 13:32:06
岩手・津付ダム 建設か中止か判断注目 きょう事業評価委
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/20091029t31014.htm

 民主党政権が公共事業の見直しを進める中、岩手県発注の津付ダム(住田町)建設の妥当性を判断する県大規模事業評価専門委員会(委員長・木村伸男岩手大特任教授)が29日、県庁で開かれる。同ダムは地元で建設反対運動があり、反対派は国の方針に沿って見直しを期待。知事として全国唯一、民主党籍を持つ達増拓也知事は「国と地方は別」との姿勢を崩していない。

<サクラマス生息>
 2000年に事業採択された津付ダムは、現行計画によると、本体工事の着工が14年度、完成は20年度を目指す。5年ごとに県の施策や事業を点検する第三者の評価委は、将来見通しなどを議論し事業継続の妥当性を判断する。

 津付ダムは治水用で県内初の「穴あき方式」を採用。この方式は貯水しないために環境配慮型とされるものの、治水効果などの面で疑問も投げ掛けられている。

 ダムは住田町から陸前高田市に流れる気仙川(長さ43キロ)支流の大股川流域に建設される。気仙川の支流は九つもあり、建設反対派の陸前高田市の漁業男性(42)は「豪雨の際に全流域をカバーするには限界がある。むしろ河川の堤防を強化した方がいい」と話す。

 環境への影響を心配する意見もある。県の昨秋の調査で大股川では広範囲でサクラマスの産卵床が確認された。地元で反対運動に取り組む吉田正洋さん(63)は「穴あき方式でも川の流れを悪くすることに変わりはなく、生態系が破壊される恐れがある」と心配する。

<漁師ら署名提出>
 今年8月には、気仙川が注ぐ広田湾を漁場とする漁師らも建設中止を求めて850人の署名簿を知事あてに提出。吉田さんは「津付ダムはまだ本体工事には至っておらず、今なら中止しても遅くない」と訴える。

 これに対し県津付ダム建設事務所の菊池光所長は「治水ではダムと河川改修のセットが最も効率的との試算が出ている。サクラマスについては専門家と相談し、対応を検討したい」と説明する。

 評価委の議論の行方について吉田さんは「県の意向に逆らってまで事業中止の判断を出すことはないだろう」とみる。そこで望みを託すのは、公共事業の見直しを打ち出す新政権。民主党籍の達増知事も見直しへ指導力を発揮してくれるのではないかと期待する。

 ただ達増知事は「地方のことは地方で考えるのが民主党の理念だ。岩手の問題は県民の要望や理解に基づきながら進めていけばいい」と国の方針とは距離を置く姿勢を見せている。

[津付ダム]梁川(盛岡市)、遠野第2(遠野市)とともに県発注ダム事業の一つ。住田町から陸前高田市に流れる気仙川の上流支流となる大股川に治水目的で建設。予定地は住田町。既に周辺で国道397号の付け替え道路の工事が始まっている。総事業費141億円(河川改修を含めると334億円)。進ちょく率は2009年度末見込みの事業費ベースで30.7%。


14年度の本体着工を目指して進む津付ダムの関連工事

2009年10月29日木曜日

398とはずがたり:2009/11/01(日) 13:37:12
誤植かと思ったぜ
>完成時期が95年後になる

それにしても駄目だな,反対できないなんて。穴あきダムなど環境破壊と財政赤字しかもたらさないんちゃうか。
サクラマス保護を優先せいヽ(`Д´)ノ

大規模事業評価専門委:県の津付ダム建設継続「妥当」、知事に答申へ /岩手
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20091030ddlk03010077000c.html

 県の大規模事業評価専門委員会(委員長、木村伸男・岩手大特任教授)は29日、気仙川上流の住田町に計画する津付ダム建設事業について「要検討(事業継続)」とした県の評価は「妥当」と知事に答申することを決めた。ただ、完成時期が95年後になることや、ダム政策の転換を掲げる新政権の動向次第によって、同委で改めて検討するとの付帯意見を付ける。

 県側は同日の会議で、気仙川での工事可能時期を考慮した結果、ダム建設と河川改修を含めた県計画の完成時期を、57年後から95年後に見直したことを報告した。一部の委員から「政権交代してダム整備の方針が見直される上、地方交付税も見通しが不透明だ。100年後の計画はほとんど当てにならない」などと意見が出された。

 また、木村委員長は「地元住民の十分な理解が得られていない」と述べ、住民へより丁寧な説明を行うことを県側に求める意見も付けることにした。【岸本桂司】

毎日新聞 2009年10月30日 地方版

399とはずがたり:2009/11/02(月) 18:14:25
>計画の有効貯水量は390万トン。試験湛水(たんすい)の結果、1日に5000―4万トンの水が地面に染み込むことが確認されている。

>出席者からは「火山灰性の土壌で水が浸透しやすい懸念は当初からあった。なぜこんな事態になったのか検証し、責任を追及すべきだ」という声も出た。

たまらぬ水、あふれる怒り 大蘇ダム問題
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2009_123993248049.html
[2009年04月17日 10:35]

水が地面に染み込み、計画通りに貯水や給水ができない大蘇ダム。奥に見えるのが堤防=15日午前、熊本県産山村

 「率直に言えば底の抜けたダムを造ってしまった」―。大蘇ダム(熊本県産山村)を建設している農林水産省の近藤基彦副大臣が地元説明会で頭を下げた。竹田市荻町などに農業用水を供給するためのダムが、本体の完成から四年を経ても計画通りに貯水、給水ができない状態が続いている。農水省は今秋までに水量確保策を示すとしているが、期待したダムに裏切られてきた地元農家との溝は深まるばかりだ。

 600億円投入
 十五日に竹田市荻町であった説明会。出席した農業者ら約二百人を前に、近藤副大臣は「常識で考えて大蘇ダムに計画通りの水利機能はない。完成には法外な金が掛かる。(例えば)さらに五千億円掛かるのなら、別のダムを造ったほうがいい」とまで言って、ダム計画の不備を認めた。
 ダムは事業着手から三十年が経過。投入した事業費は約六百億円。二〇〇九年度は給水しながら利水機能を確認する計画。
 農水省は完成に必要な工事や経費の調査を続けながら、荻町に水を供給する大分県営大谷ダム(熊本県高森町、有効貯水量百万トン)の機能強化などの代替案も含め、「あらゆる方法を検討する」と理解を求めた。
 地元選出の国会議員らからは、(国が迷惑を掛けたとして)地元の農業対策事業の優先採択や、ダム建設に伴う地元負担金(県七十三億円、竹田市二十三億円)を特別交付税で補う案なども示された。
 しかし、大きな期待を寄せながら、いつまでも満足に機能しないダムに農家の怒りは収まらない。
「責任追及すべき」
 説明会で今永源士さん(61)は「がっかりした。これでは事実上のギブアップ宣言だ」と語気を荒らげた。出席者からは「火山灰性の土壌で水が浸透しやすい懸念は当初からあった。なぜこんな事態になったのか検証し、責任を追及すべきだ」という声も出た。
 県によると、ダムによる竹田市の受益地域は標高四五〇―七〇〇メートルの高地。荻町をはじめ水の安定確保に悩まされてきた歴史がある。同町では、田んぼの代かき時季は、夜中も時間を割り振ってわずかな水を流し、農作業をしているほど。
 約三十年にわたって稲作を続けている鶴林一博さん(52)は「昨年は日照りで、田植え後の田んぼが干上がった。四月から六月は少しでも水が欲しい。国は当初約束した通りのダムを造ってほしい」と願っている。 (経済部・渡辺大祐)

 <ポイント>
 大蘇ダム 計画の有効貯水量は390万トン。総受益面積は大分、熊本両県で延べ2158ヘクタール。このうち7割以上を大分県側が占める。1979年に事業に着手。当初の総事業費は約130億円だったが、基礎工事の追加や物価上昇などで4・6倍に膨らんだ。試験湛水(たんすい)の結果、1日に5000―4万トンの水が地面に染み込むことが確認されている。

400とはずがたり:2009/11/02(月) 18:14:35

農水副大臣が大蘇ダム視察 首長らと意見交換
2009年11月02日
http://kumanichi.com/news/local/main/20091102002.shtml

大蘇ダムの前で九州農政局職員から説明を受ける郡司彰農水副大臣(右から2人目)。左側は佐藤義興阿蘇市長=産山村

 郡司彰農林水産副大臣は1日、漏水で計画通りの水がたまらない農業用の大蘇ダム(産山村)を視察し、受益地の同村や阿蘇市、大分県竹田市の市村長や農家と意見交換した。郡司氏は「大蘇ダムは本体が既に完成しており、八ツ場ダムなど見直し対象の事業とは事情が異なる」との認識を示した。

 ダム事業見直しを掲げる民主党政権誕生後、政務三役の現地視察は初めて。

 計画通り水をためる追加工事をするためには建設地の同村を除く熊本、大分両県と阿蘇市、竹田市に新たな国営事業費の負担が生じる。郡司氏は追加工事をするかどうかは明言せず、「来年春先までに漏水対策の方針を決めたい」とするにとどまった。「給水への期待は大きく、裏切ってはならない。まずは現在、農家が必要としている水を届ける方法を早急に見つけたい」とも述べた。

 意見交換では、阿蘇市の佐藤義興市長が「工期延長の間に農家も減った。このままでは受け入れられない」と訴えた。一方、最大受益地の竹田市の首藤勝次市長は「一刻も早く水がほしいという農家の声を受け止めてほしい」と強調した。

 鳩山由紀夫首相は民主党代表として来熊した7月、大蘇ダムについて「必要な水がたまらない無駄な公共事業の典型」と批判。川辺川ダムなどと同様に事業中止を検討する考えを示していた。(岡恭子)

熊本・大蘇ダム:副農相視察、地元首長らと意見交換 受益地の意見割れる /熊本
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20091102ddlk43010289000c.html

 産山村の大蘇ダムを1日視察した郡司彰副農相は、ダムの受益地、産山村の佐藤敬助村長、阿蘇市の佐藤義興首長らと意見交換した。水がたまらないダムをどうするか国の対策が決まらない中、佐藤村長がダムからの水を強く求めたのに対し、佐藤市長は多額の工事費をかけることに慎重な見方を示した。

 副農相との意見交換で、佐藤村長は「農業振興のためにぜひ水が必要だ」とダムに期待を示した。最大受益地・大分県竹田市の首藤勝次市長も「水を待ち望んでいる農家の切実な声に応えてほしい。地域だけでなく日本の農業をどう守っていくかという象徴的な事案だ」とダムの整備を強く要望した。

 これに対して阿蘇市の佐藤市長は「漏水するようなダムはいらない。水は欲しいが、対策のための工事費がかさむのであれば、やり方を考えなくてはいけない」と話した

 意見交換後、首藤竹田市長は「(竹田は)農業が命の地域だ。阿蘇市とは状況が違う」と語った。一方、佐藤阿蘇市長は「工事費を阿蘇市が負担することはできない。ダムを造った国に何とかしてほしい」と話し、考え方の違いが鮮明になった。【遠山和宏】

毎日新聞 2009年11月2日 地方版

401とはずがたり:2009/11/02(月) 18:15:21
>>127 >>264-265 >>350 >>399-401

大蘇ダム
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2681

想定を上回る水が浸透
___ ダムサイトは阿蘇カルデラの北東斜面に位置し、地質は火山噴出物で地盤が悪い。基礎掘削に着手すると、基礎地盤の一部に開口亀裂を発見。一時ダム建設工事を中断し、調査と対策の実施を余儀なくされた。堤体は2004年に完成。堤体完成後に試験湛水を3年間実施したが、貯水池の地下や側面へ想定を大幅に上回る水が浸透することが判明。浸透原因の究明と対策が必要となっている。

此処
http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&amp;lat=32.99139&amp;lon=131.2072&amp;sc=5&amp;mode=map&amp;pointer=on

402とはずがたり:2009/11/02(月) 18:17:50
ダムニュース
2009.10.23 赤松農相は23日、大蘇ダムが地盤への水漏れのため計画通り給水できない問題への対応策について、年内の決定は困難との認識を示した(共同通信社・共同通信)
2009.10.22 大蘇ダムを巡る問題について、受益地の一つ、竹田市の首藤市長や、竹田市の荻柏原土地改良区の瀬井理事長らが21日、農水省に赤松農相の早期の現地視察などを要望した(毎日新聞社・地方版/大分)
2009.10.22 水漏れで計画通りに水が供給できない大蘇ダムについて、農水省の郡司副大臣は21日、大臣ら政務三役のだれかが近く現地を視察し、どのような対策をとるか年内に結論を出す考えを明らかにした(朝日新聞社・西部朝刊)
2009.10.18 大蘇ダムの受益地の一つ、竹田市の首藤市長や、荻柏原土地改良区の瀬井理事長らが21日、農水省を訪れ、赤松農相に早期の現地視察などを求める要望書を郡司副農相に手渡す(毎日新聞社・地方版/大分)
2009.10.06 大蘇ダム問題で、赤松農相が竹田市などを視察する意向を示したことについて、広瀬大分知事は5日、「虚心坦懐に現場を見て、地元の声を聞いてほしい」と語った(読売新聞社・西部朝刊)
2009.10.06 建設中の大蘇ダムが計画通りに貯水できない問題で、広瀬大分県知事は5日、「多くの農業者が心待ちにしている。早く約束の水を供給してもらいたい」と述べ、国に対し、早期の事業の完成を求めていく考えを示した(朝日新聞社・西部地方版/大分)
2009.10.01 大蘇ダムが水漏れのため計画通り給水できず、農水省が対策を検討している問題で、給水予定地の竹田市の首藤市長は1日、九州農政局で宮本局長と会い「地元が納得できる対応方針を示し、早期に供給してほしい」と要望した(共同通信社・共同通信)
2009.09.30 赤松農相は29日、大蘇ダムについて「現状で水がなくて農業に支障を来しているわけではない。今後、水が足りなくなる可能性はあるが、別に切羽詰まっていない」と述べ、前農相が表明していた秋までの追加対策策定にはこだわらない考えを示した(西日本新聞社・朝刊)
2009.09.30 漏水で供用開始が大幅に遅れている大蘇ダムについて、赤松農相が、地元の要望を直接聞く考えを示した29日、竹田市荻町の荻柏原土地改良区の幹部は「ぜひ現地を見てほしい」と求めた(読売新聞社・西部朝刊)
2009.09.30 水漏れで水を供給できない状態となっている大蘇ダム事業について、赤松農水相は29日、「地域のみなさんの期待に応えられるように努力をしていきたい」と述べ、完成を目指す考えを明らかにした(朝日新聞社・西部朝刊)
2009.09.30 赤松農相は29日、漏水のため計画通りの給水が危ぶまれている大蘇ダムについて、「地元の人から直接、希望を聞きたい」と述べ、近く最大受益地の大分県竹田市などを訪問する意向を示した(読売新聞社・西部朝刊)
2009.09.19 計画通りに給水できない大蘇ダム事業の行方が、政権交代で注目されており、農林水産省は今秋までに対策の方向性を示すと説明してきたが、鳩山首相は7月末に大蘇ダムの事業凍結を示唆しており、計画通りのダム完成を願う地元に緊張が広がっている(大分合同新聞社・社会一面-E版)
2009.09.16 大蘇ダムの漏水問題で、受益地となる竹田市荻町の農家700戸でつくる荻柏原土地改良区は、ダム機能の回復工事の実施を求める署名活動を始めた(西日本新聞社・朝刊)
2009.09.15 大蘇ダムの農業用水の供給が遅れている問題で、最大の受益者団体である荻柏原土地改良区が14日、竹田市で総代会を開き、九州農政局が来年度に計画しているダムの利水機能検証試験に協力しないことを決めた(毎日新聞社・地方版/大分)

403とはずがたり:2009/11/02(月) 18:18:16
>>401-403
2009.09.01 本格給水の開始が遅れている大蘇ダムについて、九州農政局は31日、「用水の安定供給に向け、地元農家などと調整を図りながら事業を進める」とする今後の方針を決めた(読売新聞社・西部朝刊)
2009.09.01 農水省は31日、計画通り貯水できない農業用の大蘇ダムを、2010年度から試験的に供用開始する方針を表明、10年度予算の概算要求に維持・管理費として7800万円を盛り込んだ(西日本新聞社・朝刊)
2009.09.01 水が漏れ、事業計画が大幅に遅れている大蘇ダムに絡み、九州農政局は8月31日、有識者でつくる第三者委員会の事業評価を発表した(大分合同新聞社・県政面-E版)
2009.08.28 大蘇ダムから農業用水の供給が遅れている問題で、九州農政局が、田畑約1360ヘクタールに必要な水は既存ダムなどで確保可能とするデータを、最大の受益者団体「荻柏原土地改良区」に示した(毎日新聞社・地方版/大分)
2009.08.12 水漏れで使用開始が遅れている大蘇ダムについて、民主党の鳩山代表が「無駄なダム」などと発言したことを受け、最大受益地の荻柏原土地改良区の瀬井理事長らが11日、大分市の党県連事務所を訪れ、説明を求めた(読売新聞社・西部朝刊)
2009.08.01 使用開始が遅れている大蘇ダムについて、民主党の鳩山由紀夫代表の発言を巡り、最大受益地の荻柏原土地改良区の山村事務長が31日、民主党県連事務所を訪れ、「民主党に地元の事情を説明する場を設けてほしい」と要望した(読売新聞社・西部朝刊)
2009.07.31 大蘇ダムが使用開始遅れになっている問題で、最大受益地の荻柏原土地改良区は30日、総代会を開き、民主党に大蘇ダムの必要性を訴えることを決め、瀬井理事長は、鳩山代表に来県を求める考えを明らかにした(読売新聞社・西部朝刊)
2009.07.31 大蘇ダムの農業用水の供給が遅れている問題で、最大の受益者団体荻柏原土地改良区は30日、総代会を開いたが、九州農政局は、仮に政権交代したとしても、計画通りの水を確保する考えを示した(毎日新聞社・地方版/熊本)
2009.07.30 民主党の鳩山代表は29日、計画通り水がたまらない大蘇ダムについて「我が党からすれば、こんなダムになぜさらにお金を投入するんだという発想。」と述べ、政権交代した場合には事業を中止する考えを示唆した(朝日新聞社・西部朝刊)
2009.07.16 共産党熊本県委員会は15日、漏水が問題になっている大蘇ダムについて、追加工事費の負担を県や地元に求めるべきではないなどと九州農政局に申し入れた(熊本日日新聞社・朝刊)
2009.07.04 本格給水の開始が遅れている大蘇ダムについて、九州農政局の国営事業再評価第三者委員会は3日、「最少費用で必要な効果が得られる対応策を検討し、早期完了に向けた事業推進が望まれる」とする意見をまとめた(読売新聞社・西部朝刊)
2009.07.04 大蘇ダムが計画通り給水できない問題で、給水予定地の竹田市の荻柏原土地改良区が4日、豊後大野市を訪れた石破農相に「速やかに水漏れ防止工事に着工し、計画通りの水量を確保してほしい」とする要望書を渡した(共同通信社・共同通信)
2009.06.27 大蘇ダムで計画通り貯水できず、農業用水の供給が遅れている問題で、九州農政局の宮本局長は26日、「積極的な水確保の方法やダムの機能向上など、改善策を秋ごろに示したい」と語った(朝日新聞社・西部地方版/熊本)
2009.06.26 大蘇ダムが地盤の水漏れで計画通り貯水できず農業用水供給が遅れている問題で、水漏れが局所的ではなく、山肌全体から染み出ていることが25日、農林水産省の調査で分かった(西日本新聞社・朝刊)
2009.06.20 農林水産省九州農政局の国営事業再評価第三者委員会が19日、熊本市で開かれ、想定を上回る浸透で使用開始が遅れている大蘇ダムについて、費用対効果を疑問視する声や農政局の積極的な対応を求める意見が出された(読売新聞社・西部朝刊)
2009.06.12 大蘇ダムの農業用水供給が遅れている問題で、ダムの水位を下げ湖底の地質を調べた農水省は「湖底の広範囲で少量ずつ地下に浸水している可能性が高い」との見方を明らかにした(朝日新聞社・西部地方版/熊本)

404とはずがたり:2009/11/02(月) 19:29:15
矢鱈とヒステリックに八ッ場ダム作れと喚く上田ですけど96年の総選挙の時の肩書きが(元)建設組合理事長でした。割と土建系の人間なんですかね,こいつは?
http://members.at.infoseek.co.jp/tohazugatali/seiji/shu-saitama00.html#4-96

405 ◆ESPAyRnbN2:2009/11/03(火) 01:47:42
>>350
http://www.news24.jp/nnn/news8811417.html
着工から32年、水のないダム
(北海道)

工事が凍結された下川町のサンルダムを高橋知事が視察しました。
ダム見直しの動きが加速する中、道内には欠陥ダムと呼ばれるダムがありました。すでに着工から32年
がたっています。

上川の下川町を訪れた高橋知事。国土交通省が建設を進めていたサンルダムを視察しました。サンル
ダムは年内に本体工事に入る予定でしたが前原大臣の方針を受けて先月、着工が凍結されました。

(高橋知事)「立ち止まるのは(前原国交相の)判断だが透明性を高め情報を共有しないと混乱が起こる
のではないか」

ダムは必要なのか?議論が高まる中で富良野市にはこんなダムがありました。東郷ダムです。本体
工事は16年前に完成しました。しかし、水を溜めたところ地盤の亀裂などが原因で予測のおよそ4倍の
水漏れが見られました。この対策などで、事業費は当初の6倍、379億円にふくらみましたがダムは、
未だ使われていません。

(地元農家)「欠陥ダムさ当然。(Q.何が悪い?)始めの調査・設計」「早くできればいいと思う反面、行政の
負担金が多くなる。いい加減に白黒はっきりしなければ」

このダムは、農林水産省が農業用として作っています。このため、国土交通省のダム見直しの対象には
なっていません。

(富良野市・能登芳昭市長)「一日でも早く(東郷ダムを)直していただいて、水を供給していただくのが私を
はじめ、農業のみなさんの考え方」

工事を行っている北海道開発局は水漏れ対策をどうするのか検討中で、工事費にあといくらかかるのか
わからないと話しています。

[ 11/2 19:58 札幌テレビ]

406 ◆ESPAyRnbN2:2009/11/03(火) 12:05:46
これはいい。大規模な治水・利水は都道府県利・都道府県略に使うべきではなく、
国の事業にすべきだろう。
戦国時代が収束に向かったのも、治水・利水には管轄の対象が大規模になった方が
効率が良い、という側面があるそうですね。

http://www.asahi.com/politics/update/1103/TKY200911020414.html
国交相、水使用収入を国庫へ戻す案 管理費負担の代わり
2009年11月3日1時48分

 前原誠司国土交通相は2日の全国知事会で、都道府県に負担を求めている国直轄のダムや堤防など
の維持管理費を来年度から全額、国が負担する代わりに、都道府県が得ている水力発電や工業用の
水使用料(占用料)を国の財源に戻すとの考えを提起した。

 国が管理する1級河川のダムや堤防の維持管理費は08年度で計1578億円。うち684億円を都道
府県が、残りを国が負担している。一方、1級河川から水力発電で取水する電力会社や、工業用水を
使う企業の水使用料は、339億円(05年度)で都道府県の収入になっている。

 前原国交相はこのねじれを解消するのが狙いとみられる。一方、全国知事会は維持管理費の全額
負担を国に求めていた。

 1964年の河川法制定時に1級河川の管理を都道府県から国に移したが、使用料は地方の猛反対で
都道府県の収入のままになっていた。前原国交相は「国が維持管理していくのならば、(水の)占用料は
国に戻していただきたい。何を国でやるべきかという整理の話で、お金の話ではない」と理解を求めた。

409 ◆ESPAyRnbN2:2009/11/05(木) 11:39:36
>>378関連。地方分権のスレってありませんか?

http://www.kensetsunews.com/news/news.php?date=20091105&amp;newstype=kiji&amp;genre=3
2009年11月5日付の1面トップの記事
◆前原国交相 広域連合への権限移譲に言及/新行政体誕生に現実味

 国土交通省の前原誠司国交相は、地方自治体との「直轄事業負担金制度に関する意見交換会」で、
国と地方の役割分担について地方への財源と権限の移譲を進める中で、道州や広域連合などへの
権限・財源移譲もあり得るとの考えを示した。道路整備などの権限や財源が道州や広域連合にも
移譲されるとすれば、道路・河川事業を実行する新たな地方行政体の誕生が現実味を帯びそうだ。

 国が実施する直轄事業の事業費の一部を地方自治体が負担する直轄事業負担金制度の問題は、
国と地方の役割分担と負担率などの資金の2つが論点となる。国と地方の役割分担は、泉田裕彦
新潟県知事が「国は、国家的インフラに限って国の責任で実施すべき」と発言したように国が何の
社会資本整備を担い、地方が何を担うのかという問題。その上で、地方が求める道路網整備など国が
実施する直轄事業量をどう確保するか、地方が担う事業の財源をどう確保するか、といった資金の
問題が焦点となる。

 前原国交相は、「原口一博総務相の所管」と前置きした上で、地方自治体に移譲する権限、財源の
対象について「(現在は)直轄事業としてやっているものも聖域なく見直す」とし、直轄事業から地方に
移管する事業を今後、国と地方の役割分担の議論の中で検討する方針を示した。

 その上で、橋下徹大阪府知事が、国と地方の役割分担について「直轄事業のうち、地方が担うものを
都道府県に移譲するのは良いものの、都道府県ではできない仕事もある。これらは広域連合など
広域行政体が受けるのか」と質問。前原国交相は、「民主党のマニフェスト(政権公約)では、徹底した
地方分権で、財源、権限を移譲すると書いてある。移譲先は基礎自治体となっているものの、
基礎自治体と国の間に何もないかと言えば、そうではないだろう。道州か広域連合かは地方との協議の
中で議論する」と答えた。

 仮に事業の財源や権限を道州や広域連合に移譲した場合、都道府県などの既存自治体ではない
行政体が事業を実施することになるため、前原国交相の発言は、財源と権限を持つ新しい行政体の
誕生を目指していることを意味している。

 原口総務相は、「国と地方の役割分担の見直しや出先機関の改廃は、(直轄事業負担金制度の
問題と)同時にやりたいと思う」と発言しており、マニフェストの期限である4年間で行政体の形が大きく
変化することになりそうだ。

410 ◆ESPAyRnbN2:2009/11/05(木) 11:43:37
八ッ場現地入りの話は>>372にもあり。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20091105-OYT8T00092.htm
八ッ場 国交相が協議打診
先月末 長野原・東吾妻は拒否

 八ッ場ダム問題を巡り、前原国土交通相が10月末、地元の長野原、東吾妻の両町に対し、話し合いに応
じるよう県を通じて打診していたことが4日、わかった。大沢知事が定例記者会見で明らかにした。地元側は
「中止方針が白紙でなければ会えない」と拒否したといい、直接協議の実現には時間がかかりそうだ。

 大沢知事によると、前原国交相からは県あてに書簡で打診があったという。

 前原国交相は10月27日に関係6都県の知事と話し合った際、八ッ場ダムについて「予断を持たずに再検証
する」と発言。地元の態度の変化も期待したとみられるが、高山欣也・長野原町長は読売新聞の取材に
「その後の国会で、はっきり中止と言っている。県には『白紙でなければ会えない』と伝えた」と話した。

 大沢知事は会見で、前原国交相に対し「話し合いができる環境を自ら整備してもらわないと、地元の
方々も土俵に上がれない」と注文をつけた上で、「年越しまでこの状態では、地元の人は耐えられない
だろう。協議できる場を県としても早くつくるべきだと思う」と述べた。

(2009年11月5日 読売新聞)

411とはずがたり:2009/11/05(木) 11:51:06
地方分権は分権の受け皿となる市町村合併や道州制などは地域スレhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1066974699/l50に分権に伴う行政の無駄削減や機構改革などは行革スレhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/l50でやっております。

広域連合絡みは両者に跨りそうですね。。地域スレかなぁ。。
適当なスレに貼り付けといて頂けると試行錯誤して必要ならこちらで転載など検討しますので宜しくです。

412チバQ:2009/11/05(木) 19:04:11
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000000911050003
「成瀬ダム必要」促進派巻き返し
2009年11月05日

 国が東成瀬村に建設中の成瀬ダムについて、周辺自治体の首長らでつくる雄物川水系・成瀬ダム建設促進期成同盟会(会長・五十嵐忠悦横手市長)など3団体が「成瀬ダムは絶対必要です」というリーフレットを作製。近く各市町村で全戸配布するほか、6日には、知事らへ建設促進を要望する。新政権がダム建設の見直しを打ち出し、先行き不透明な状況に、建設促進派の動きが急になってきた。


 リーフレットはA4判カラー4ページ。成瀬ダムの役割として(1)洪水被害を減らす(2)農業用水で利用(3)水道水で利用の3点を挙げる。さらに、いま成瀬ダム建設をやめると、「洪水の不安が残り、ダム建設を前提に取水を認められている『暫定豊水水利権』がなくなり、農業用水や水道用水が取水できなくなることも考えられる」などと訴えている。


 チラシは同期成同盟会のほか、雄物川上中流改修整備促進期成同盟会、成瀬ダム水道利水対策協議会の連名で、計9万部を作製する。同盟会がこうしたリーフレットをつくるのは初めて。前原誠司国交相がダム凍結を表明したほか、成瀬ダム建設反対派が住民訴訟を起こしたり、横手市で全国集会を開くなどしたりしているため、「賛成派の声も紹介したかった」と関係者は説明する。


 3団体を構成する横手、湯沢、大仙、羽後、東成瀬の各市町村長と県雄物川筋土地改良区の理事長が6日午前、知事室を訪問する。さらに、19、20日には同盟会が加盟する東北ダム事業促進連絡協議会(東ダム連)が国交省と財務省にダム建設促進を要望することにしている。もっとも、この要望は民主党が「陳情の流れを政治主導に切り替える」方針を打ち出したことから、東ダム連事務局(岩手県奥州市)は「要望活動は現在調整中で、あくまで予定」と話す。


 県などへの要望について、五十嵐・期成同盟会長は「成瀬ダムの必要性は少しも変わっていない。今後も訴えていく」と話している。

413とはずがたり:2009/11/06(金) 07:55:43
涵養とちゃんんと漢字で書け
担い手の居なくなった田舎部の野焼き農業を抛棄して森林に返す施策は非常に好ましいのではないか。
下草刈りや間伐もするとなるとダムよりも雇用の波及効果も大きいのでは?
けど,民有地ではない様なので野焼きは農業をするためではないのか?

水源かん養へ100年協定 熊本市と3町村締結
2009年11月05日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20091105007.shtml

森林整備協定の調印後に握手する(左から)日置和彦西原村長、幸山政史熊本市長、蒲島郁夫知事、家入勲大津町長、長野敏也南阿蘇村長=県庁

 熊本都市圏の地下水資源保全を目的に熊本市は5日、野焼きによる草原維持が困難となっている大津町、西原村、南阿蘇村の原野計100ヘクタールに5年間で30万本の広葉樹を植え、水源かん養林にする森林整備協定を3町村と結んだ。協定期間は2108年度までで「100年の森」と名付けた。

 西原村鳥子の大津町有地40ヘクタール、同村河原の同村有地30ヘクタール、南阿蘇村河陰の同村有地30ヘクタール。来年2月にもケヤキやヤマモミジ、コナラなどの植樹を開始。下刈りや間伐などの管理は熊本市が担う。1億6千万円かかる費用は国、県の補助金と熊本市の市債で賄う。

 同市は1953年の白川大水害を機に、白川と緑川の上流域に流域保全や水源かん養を目的とした森林整備を進めており、今回の協定締結で整備面積は計770ヘクタールとなる。

 調印式は蒲島郁夫知事が立ち会い県庁であり、幸山政史市長が「掛け替えのない財産である地下水を次世代に引き継ぐために努力したい」とあいさつ。各町村長も「野焼きの担い手が少なくなっており、原野を水源かん養林として活用できるのはありがたい。森林学習の新たな場にもなる」と協定の意義を強調した。(並松昭光)

414名無しさん:2009/11/08(日) 19:07:35
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20091107ddlk10010196000c.html
八ッ場ダム建設:知事共同声明に市民団体が反論 /群馬
 八ッ場ダム(長野原町)の建設見直しを求めてきた市民団体「八ッ場あしたの会」の渡辺洋子事務局長は6日、県庁で会見し、関連1都5県の知事が10月19日に発表した建設中止撤回を求める共同声明に反論した。

 同会は17日、東京・永田町の参院議員会館で「八ッ場ダム計画中止後の地域の再生」と題したフォーラムを開催。地元住民への補償法案を作成する与党議員に対し、治水・利水効果の検証だけでなく、生活再建案に特化した対策チームを作るよう訴えるという。【奥山はるな】

415名無しさん:2009/11/08(日) 19:08:22
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20091107c

秋田のニュース:最新
5議員が立場を明確にせず 成瀬・鳥海ダム工事
 前原誠司国土交通相が「本年度内は新たな段階に入らない」と表明した全国のダム事業のうち県内の三つのダム事業について、本県の国会議員7人に考えを聞いたところ、本体工事が未着工の成瀬ダム(東成瀬村)と鳥海ダム(由利本荘市)に関しては、民主党と民主党系会派の計5人が態度を明確にしなかった。民主党の松浦大悟参院議員(本県選挙区)は事業継続に反対、自民党の金田勝年衆院議員(比例東北)は条件付きで賛成だった。未着工ダムに対する政府の姿勢が注目される中、与党議員のほとんどが立場を鮮明にしない結果となった。

 三つのダム事業のうち森吉山ダム(北秋田市)については、完成予定が2011年度に迫っていることから、6人が事業継続に賛成とした。ただ、来年度予算案の無駄を洗い出す政府の行政刷新会議で「事業仕分け」を担当する寺田学衆院議員(秋田1区)は「個別の事業について具体的に答えることは控えたい」と回答した。

 京野公子衆院議員(秋田3区)の選挙区には成瀬ダムと鳥海ダムの建設予定地がある。成瀬ダムについては「必要とされた経緯や目的のほか、代替案を検証する必要がある。現時点では賛成、反対のどちらでもない」、鳥海ダムでは「判断するだけの材料を集められていない」と答えた。

 川口博衆院議員(秋田2区)は「地元の意向を丁寧にくみ取って、方向付けしないといけない」と述べ、高松和夫衆院議員(比例東北)も「地元の意向は十分に尊重しなければならないが、微妙な問題であり、回答は控えたい」と慎重な姿勢を示した。

 鈴木陽悦参院議員(本県選挙区)は成瀬ダムについて「ダムに代わる効果が得られるものを作るべきとも考えるが、建設による経済効果、完成後の交付金を見込んでいる自治体もあり、複雑だ」と回答。鳥海ダムは「賛成、反対を含めて、もっと議論の余地がある」と指摘した。

 松浦氏は成瀬ダムに関し、「計画当初と状況が変わり、農業用水を確保する必要性は薄れてきている。治水面では堤防の整備を急ぐべきだ」と強調。鳥海ダムについては「建設による経済効果を期待するよりも、美しい自然を生かす方向でまちづくりを進めてもらいたい」と述べた。

 金田氏は「ダムによる治水、利水の必要性に基づいて進められてきた事業であるとすれば、現時点での地元の考えをしっかり確認した上で、粛々と進めていくべきだ」と答えた。

(2009/11/07 10:01 更新)

416とはずがたり:2009/11/08(日) 19:41:49
本日渡良瀬川遊水池@栃木県藤岡町http://www.mapion.co.jp/m/36.2388641666667_139.6798975_7/の脇を通ったけどめちゃくちゃ広いですやん。

思うに利根川の水を群馬県邑楽郡明和町と板倉町の町界の川http://www.mapion.co.jp/m/36.2111488888889_139.595104166667_7/から谷田川に流し,また昔川だったと思われる同板倉町と埼玉県北埼玉郡北川辺町の県境http://www.mapion.co.jp/m/36.1944258333333_139.641093611111_7/を逆流させて渡良瀬川遊水池に流し込むとだいぶ治水能力上がるんじゃないでしょうかね?
栃木県と群馬県の両上流域で破壊的な集中豪雨が発生しない限り大丈夫な容量がありそうな気がしなくもない,其れ位の宏大な広さでした。

この痛い素人考えの穴はどの辺にあるんでしょうかねえ?

417名無しさん:2009/11/11(水) 20:45:33
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091111/stt0911111128004-n1.htm
新しい補償の早期提示求める 八ツ場ダム中止で 民主党群馬国会議員団
2009.11.11 11:27
 民主党群馬県連(会長・富岡由紀夫参院議員)の所属国会議員7人が11日午前、国土交通省を訪れ、前原誠司国土交通相に、八ツ場(やんば)ダム建設中止を前提とした新しい補償や生活再建策の早期策定を求める要望書を提出した。

 要望書では「長年にわたりダムに翻弄(ほんろう)されてきた地元住民の心情に配慮し、将来の生活設計が描けるよう生活再建計画を速やかに提示してほしい」と主張。水没予定地域の住民や地元自治体に対し、新たな補償や生活再建案、財政支援などを早期に示し、必要な立法措置を講ずるよう求めている。

 これに対し前原氏は、「内容をしっかり受け止め、前向きに検討する」と述べた。その上で、「地元住民と直接話し合い、再建について議論することが、地元の皆さんの不安を解消につながる」とし、年内に再度、水没予定地域を訪れる考えを示した。

418とはずがたり:2009/11/12(木) 07:59:16
これいいですね。行政が予算消化の為だけに整備するような凡庸で物寂しくなるような下らん公園が多すぎる気がする。
>周辺の公園整備など付随事業をなくした上で

【事業仕分け速報】港湾、漁港、海岸、河川環境整備事業
2009.11.11 13:06
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/091111/fnc0911111308016-n1.htm

 行政刷新会議は11日午前の事業仕分けで、国土交通省や農林水産省の「港湾、漁港、海岸、河川環境整備事業」を国が予算を縮減して実施すると判定した。周辺の公園整備など付随事業をなくした上で、本体部分についても厳しく査定。10%程度の予算削減が必要という意見が多かった。

419とはずがたり:2009/11/12(木) 08:21:47

【事業仕分け速報】下水道事業は地方自治体へ移管 国土交通省
2009.11.11 12:37
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/091111/fnc0911111238015-n1.htm

 行政刷新会議は11日午前の事業仕分けで、国土交通省の「下水道事業」を地方自治体が実施すると判定した。受益者となる地方自治体の判断を実施の可否に反映させるため。

420とはずがたり:2009/11/12(木) 08:36:52
>>418-420

【事業仕分け速報】「農業農村整備事業」は縮減、自治体移管
2009.11.11 17:32
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1060165378/499

 行政刷新会議は11日午後の事業仕分けで、農林水産省の「農業農村整備事業」のうち、かんがい排水事業については予算縮減、集落排水事業については自治体に委ねるべきと判定した。かんがい排水の予算縮減率は20%程度にするべきとの意見が最も多く、「コスト削減を一層進めるべき」とした。

421とはずがたり:2009/11/13(金) 11:22:39
利水・治水・下水スレにしよう。

記事の限界はなんか民主と自民の各の支持団体の内,勝った民主系の政策が実現するみたいな書き方だが,人口閑散地区の地方では不効率で無駄な下水道事業と効率的な合併浄化槽という選択肢に対して土木工事が少ない効率的な浄化槽を自民が嫌ってきたと云う放漫財政・国家財政への背任に対する批判が薄い点だ。此処はもっと強調されるべきだ。

>地中の配管の総延長は地球10周分に相当する約42万キロ。戦後約80兆円が投入された下水道敷設事業には08年度も約2兆円が費やされた。

>3月末の下水道普及率は72・7%。99・1%の東京都から13・3%の徳島県まで都市部と地方の差は大きい。未整備地域は、各戸が戸別に設置する浄化槽が汚水処理の主役だ。

>現行の下水道法は、下水道が新たに敷設されると各戸の浄化槽は原則、廃棄しなければならない。浄化槽の減少は、環整連の加盟企業の死活問題となる。環整連は98年から、下水道敷設時の浄化槽廃棄を免除するよう下水道法の改正を国に求めたが、自民党政権の動きは鈍かった。

>下水道事業は、自治体が特別会計を設けて利用者からの料金収入で運営するのが建前だ。だが実際は多くの自治体が一般会計などからの繰入金や起債で赤字を穴埋めする。総務省によると、08年度の全国の下水道事業の料金収入は1兆4612億円。繰入金は1兆8860億円。起債額は2兆1635億円。前田議員は「下水道事業の見直しは地方財政再建の核心」と訴える。

日本が変わる:業界と団体/4 汚水処理関連2団体、政権交代で明暗
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/2299
 ◇揺らぐ「既得権益」
 地中の配管の総延長は地球10周分に相当する約42万キロ。戦後約80兆円が投入された下水道敷設事業には08年度も約2兆円が費やされた。だが民主党政権の誕生で生活に身近なこの事業が転機を迎える可能性がある。

 「みなさまのお仕事を国会で、法改正を通してきちっと位置付け進めていきます」。鳩山政権発足から2日後の9月18日。浄化槽保守・点検企業が加盟する全国環境整備事業協同組合連合会(環整連、玉川福和(ふくかず)会長、約1200社)理事会が東京都内で開かれた。来賓の前田武志・民主党参院議員(当時党企業団体委員長)がその場で下水道法改正を約束した。

 3月末の下水道普及率は72・7%。99・1%の東京都から13・3%の徳島県まで都市部と地方の差は大きい。未整備地域は、各戸が戸別に設置する浄化槽が汚水処理の主役だ。

 だが、現行の下水道法は、下水道が新たに敷設されると各戸の浄化槽は原則、廃棄しなければならない。浄化槽の減少は、環整連の加盟企業の死活問題となる。環整連は98年から、下水道敷設時の浄化槽廃棄を免除するよう下水道法の改正を国に求めたが、自民党政権の動きは鈍かった。

 環整連常任理事で、福島県須賀川市の浄化槽保守企業社長、佐藤博さん(56)は06年、自民党幹部から「下水道法を改正すれば浄化槽が多い地域の下水道普及が頭打ちになる」と言われた。「下水道工事を担う土木業界は自民党の集票マシン。陳情してもだめだと思った」と佐藤さんは振り返る。

 そうした時期に環整連に民主党が接近してきた。同年、法改正に前向きな前田議員や玄葉光一郎衆院議員らが浄化槽設置を推進する議連を設立した。

 07年5月、環整連は自民から民主へ支持を転じ、2カ月後の参院選と今年の衆院選で民主候補陣営に運動員を派遣して全面的に支援した。民主党も、08年通常国会に下水道法改正案を提出(廃案)。衆院選マニフェスト(政権公約)の下敷きとなる09年版政策集に法改正を盛り込んだ。

 民主党が法改正に熱心なのは、採算が度外視されてきた下水道事業を見直す狙いもある。

 下水道事業は、自治体が特別会計を設けて利用者からの料金収入で運営するのが建前だ。だが実際は多くの自治体が一般会計などからの繰入金や起債で赤字を穴埋めする。総務省によると、08年度の全国の下水道事業の料金収入は1兆4612億円。繰入金は1兆8860億円。起債額は2兆1635億円。前田議員は「下水道事業の見直しは地方財政再建の核心」と訴える。

 自民党政権下で下水道普及を推進してきた日本下水道協会は今月、「政権交代で下水道事業の今後が不透明になった」などとして、11月19日開催予定だった全国大会の中止を決めた。照井仁・広報課長は「各地から先行きを不安がる声が聞こえる」と顔を曇らす。

 一方の環整連は今月29日、今年で35回目の全国大会を初めて東京で開き、法改正への「念押し」決議を採択する。明暗が分かれた二つの団体の姿は、政権交代を機に揺らぐ「既得権益」を象徴する。【白戸圭一】

422とはずがたり:2009/11/13(金) 11:23:37
おまけ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/2357-2371

2357 名前:名無しさん[] 投稿日:2009/11/12(木) 21:44:07

http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20091112ddn003010023000c.html
クローズアップ2009:聖域、一喝仕分け人
 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>

 ◇財務省主導に「不満」
 予算編成の仕組みの大幅な見直しを迫られた財務省だが、この日の仕分けでは議論をリードする場面が目立った。冒頭、財務省の担当主計官が査定方針を説明すると、その後の作業が事実上、この方針通りに進むこともしばしば。地方自治体への事業移管が決まった国土交通省の下水道事業では、終盤での主計官の「(低コストの)合併浄化槽でも下水道と同程度の機能を果たせる」との発言がほぼそのまま判定結果に盛り込まれた。

2359 名前:とはずがたり[] 投稿日:2009/11/12(木) 22:03:35
>>2357
これはよく勉強している財務官僚の方が正しくて,土木利権屋の走狗である国交相の下水官僚(そんなもの有るか知らんがw)が無駄な下水道至上主義で散々日本財政に痛打を与えてきた悪行を毎日新聞は知らんのか?

2370 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2009/11/13(金) 03:03:53
>>2359
下水道利権については同じ毎日新聞にこんな良記事があるのにね。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091027ddm002010002000c.html
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/2299

2371 名前:とはずがたり[] 投稿日:2009/11/13(金) 11:11:12
>>2370
あざーす。ありましたね,ちゃんとした記事も。
毎日と一括りにした俺が悪いな。
白戸圭一氏は良記事書いてるけど平地修、佐藤丈一両氏はやや軽率である,と言い換えるべきか。

423とはずがたり:2009/11/13(金) 12:10:15
環境基準内とはいえ砒素入りの水を首都圏の人間に飲まそうとしたとなると計画に暗雲だからなー。

これやってやっと計画出来たという訳か。
>1952年に計画が浮上した八ツ場ダムも、コンクリートが溶けることを理由に一度は断念された。だが、63〜65年に、強酸性を改善するための中和工場や品木ダムが造られ、湯川など上流の三つの川に石灰液を投入して中和化が進められ、八ツ場ダム計画が復活した。

八ツ場上流、ヒ素検出を公表せず 国交省
http://www.asahi.com/seikenkotai2009/TKY200911120444.html
2009年11月13日3時31分

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/TKY200911120504.jpg

 八ツ場(やんば)ダム(群馬県)の建設予定地の利根川水系の吾妻川とその支流で、国土交通省が少なくとも93年以降、環境基準を超えるヒ素を毎年検出しながら、調査結果を公表していなかったことが朝日新聞社の調べでわかった。下流で取水する飲用水の水質に影響する結果ではないが、ダム建設の是非に影響しかねないとみた国交省が、データの公表を避けて計画を進めていた。

 国交省は昨年12月から政権交代直前まで、非公表の第三者機関「八ツ場ダム環境検討委員会」を設け、ダム建設が水質や自然環境に与える影響を検討。朝日新聞社は「八ツ場ダム 環境保全への取り組み」と題した報告書を入手した。非公表とされてきた水質データが記されている。

 ヒ素は自然界に広く分布し、火山の岩盤や温泉水には高濃度で含まれる。環境基本法に基づく河川の水のヒ素の環境基準は1リットル当たり0.05ミリグラムだったが、世界保健機関がヒ素の発がん性を懸念して厳格化。日本でも93年から同0.01ミリグラムに強化された。

 報告書によると、草津温泉を流れる湯川や、酸性の水質を改善するために設置された品木ダムの放水口、八ツ場ダム建設予定地から約10キロ上流の貝瀬地点では86年度以降、ヒ素濃度が高く、基準が強化された93年度以降は基準を上回っていた。08年度の平均値は湯川で基準の約100倍、品木ダムの放水口で約10倍、貝瀬地点で5倍を記録した。

 吾妻川の水質は、草津白根山系の硫黄鉱山からしみ出す水や草津温泉からの水が流入して酸性が強い。1952年に計画が浮上した八ツ場ダムも、コンクリートが溶けることを理由に一度は断念された。だが、63〜65年に、強酸性を改善するための中和工場や品木ダムが造られ、湯川など上流の三つの川に石灰液を投入して中和化が進められ、八ツ場ダム計画が復活した。

 環境省によると、環境基準は政府としての目標値で、基準を超えても国や自治体に法的な改善義務は生じないが、環境基本法は改善に努力するよう義務づけている。しかし、国交省はこうした事態を公表せず、封印していた。

 吾妻川とその支流の水は飲み水には使用されておらず、国交省は「下流に流れるにつれて他の河川と合流するなどしてヒ素は薄まる。ダムでは沈殿するため、下流の利根川での取水で健康被害の心配はない」としている。報告書を作成した環境検討委も、八ツ場ダム完成後は「(下流部での)ヒ素濃度は下がる」と予測している。

 水質調査の結果を長年、非公表としてきた理由について、国交省は「ヒ素の数値が出ると、観光や農業、漁業など流域の幅広い産業に風評被害が起きる可能性があったため」と説明する。

 環境検討委は今年3月までに3回開催され、8月には報告書を公表する予定だったが、総選挙の時期とも重なり、基準を上回るヒ素の公表が、ダム建設の是非にどのような影響を与えるかを巡って検討委や省内の調整作業が難航。4回目の開催は9月に延びたが、結局、政権交代で八ツ場ダム自体が中止の方向となり、4回目の会合は開催されていない。

 国交省は報告書の存在を認めた上で、「まだ検討段階のもので、最終結論を得たわけではない。今後、公表するかどうかは未定」としている。(津阪直樹、菅野雄介、歌野清一郎)

424とはずがたり:2009/11/13(金) 18:00:28
抵抗勢力の土地改良事業団体連合会かい。
そりゃただ同然でダム出来りゃ嬉しいだろうけど,投資効率の判断してでの要求になってない。
米が余って仕方がないのに農村基盤整備して生産力上げてどうするのか?
人口比・可居住面積比で交付金あげるから後は地元で判断してくれって感じにしたいところ。

成瀬ダム推進を決議 県土地連平鹿支部「地域用水確保を」
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20091113c

 横手市内11の土地改良区でつくる県土地改良事業団体連合会平鹿支部(支部長・柴田康二郎県雄物川筋土地改良区理事長)は12日、国の成瀬ダム(東成瀬村)建設を推進する決議を採択した。

 決議文では「農業用水のみならず、非かんがい期の防火、消融雪、環境保全に使う地域用水の確保が不可欠。一致団結して成瀬ダム建設と国・県営かんがい排水事業を推進する」などとしている。

 同支部の定例講習会が同日、横手市の松與会館で開かれ、柴田支部長が決議を提案。出席していた11土地改良区の役職員約120人が、全会一致で採択した。
(2009/11/13 08:47 更新)

成瀬ダムの計画概要
http://www.thr.mlit.go.jp/yuzawa/06_dam/gaiyou_pamphlet/002.htm

 成瀬ダムは雄物川水系成瀬川に建設される多目的ダムです。
 雄物川の「治水計画」は成瀬ダムを始めとする皆瀬ダム、鎧畑ダム、玉川ダム等のダム群を建設して洪水を調節するとともに中下流部では川沿いに堤防を築くなどして洪水被害を軽減する内容になっています。
 昭和62年、平成6年等の度重なる洪水被害、また、農業用水の慢性的な水不足、生活用水の枯渇等が頻繁に発生しており、成瀬ダムの早期完成が望まれています。

http://www.thr.mlit.go.jp/yuzawa/06_dam/gaiyou_pamphlet/003.htm
 平鹿平野地区は、食糧供給の中核的役割を果たす大規模かつ優良な農業地帯として、食糧自給率の達成等に向けた生産基盤の整備が不可欠であり、『新世紀あきたの農業・農村ビジョン』においても生産基盤の整備促進を図ることにしています。
《しかしながら地区内の現状は》
 国営雄物川筋農業水利事業で造った皆瀬・成瀬頭首工や用水路は築造後相当の年数が経過し、老朽化や寒冷な気象条件によ劣化が著しく、早期にこれらの施設を整備しなければ用水を十分に流すことができません。
 また、営農形態が以前と比べ大きく変わってきており、夏場には河川水や湧水等地区内利用可能量の減少により、恒常的な用水不足が生じています。
 用水の不足量は、約1、700台のポンプや番水等で苦労しながらどうにか用水を確保している現状です。
 毎年施設(頭首工、用水路、ポンプ等)の補修工事や電力量などに多くに維持管理費を要しています。

425チバQ:2009/11/14(土) 09:37:06
http://www.asahi.com/national/update/1114/TKY200911130458.html
ダム守るダム、年10億円 八ツ場の上流に中和専用ダム(1/2ページ)2009年11月14日5時0分
 「群馬県として確認の必要はないのか」。13日の群馬県議会決算特別委員会。八ツ場(やんば)ダムの予定地の上流で、国土交通省が環境基準を超えるヒ素を毎年検出しながら公表を避けていた問題が議題に上った。大沢正明知事は「いずれ(国交)大臣がすべて責任を持って再検証すると言っている」とかわした。

 ダムが計画されていた吾妻川流域の水質問題は、計画浮上から半世紀を過ぎても完成しない八ツ場ダムよりも、古い歴史がある。

 ヒ素だけではない。水が強い酸性なのだ。

 火山の草津白根山を水源とするため、硫黄鉱山や温泉地が多いからだ。戦前の1937年には下流の作物に被害が出て、県に「毒水」調査委員会が設置されたほどだ。

 吾妻川はかつて、「魚もすまぬ死の川」と呼ばれた。八ツ場ダム計画が地元に伝えられた52年から55年に、国はダム予定地で鋼板やコンクリートを川水に400日さらす実験をした。すると鋼板は8割、コンクリートは1割前後が溶けた。酸性ほど数値が低くなる水素イオン濃度(pH)は当時pH2〜3。レモン果汁並みの「強酸性」。ダム計画は一度は消えた。

 その後、「世界初」の触れ込みで63〜65年に造られたのが、酸性水をせき止める品木ダムと中和工場だ。八ツ場ダムの予定地から北西へ約10キロの山中に、緑と白の絵の具を溶かし込んだような湖面が広がる。温泉水が流れこむダム湖は「上州湯の湖」と呼ばれ、近づくと卵の腐ったような硫黄のにおいが鼻につく。

 ダム湖に注ぐ三つの河川の上流は、いずれもpH2〜3。中流に設けた中和工場で石灰液を常に投入し、人工的に化学反応を起こしている。pH値を上げる代わりに鉄やアルミニウムの水酸化物ができるので、品木ダムに水をため、水酸化物を沈殿させて水と分離させている。

 品木ダムの目的を、国交省は「利根川水系の水質改善」と説明する。pH値は引き上げられ、多くの支流が合流するため、首都圏の飲料水を取水する下流部では水質に問題はないと国交省は強調する。

 だが、品木ダム完成とともに八ツ場ダム計画も息を吹き返した。品木ダムはいわば「ダムのためのダム」なのだ。

 一方で、沈殿物が想定を大きく上回るペースで増え続けた品木ダムは、その寿命が危ぶまれている。当初、国はダムに50年間は沈殿物をためておけると想定していたが、88年からは沈殿物や土砂をすくい出して近くの山中の処理場に廃棄している。

 年に2万6千トンを捨てても、ダム湖にはその倍のペースで沈殿物がたまり、貯水容量の8割以上を占めるほどだ。沈殿物には川の水に含まれる高濃度のヒ素などの有害物質も含まれる。沈殿物がたまり続ける以上、新たな廃棄場所を確保し続けなければならず、年約10億円の維持管理費がかかっている。

 これだけの手間にもかかわらず、品木ダムで中和化できているのは吾妻川の流量の4割。国は総事業費850億円を見込んで処理範囲を広げようとしているが、着手のめどは立たない。

 八ツ場ダムは計画浮上から半世紀以上たっても完成しなかった。そして、首都圏の水がめである利根川に流れ込む吾妻川の水質問題も、やはり未解決のままだ。(菅野雄介、歌野清一郎)

426とはずがたり:2009/11/15(日) 01:24:06

吉野瀬川ダム事業促進へ要望書 住民代表が越前市長らに (11月10日午後6時30分)
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news2/article.php?storyid=8952

吉野瀬川ダムと放水路の事業促進の要望書を奈良市長(右から3人目)に手渡す流域住民代表ら=10日、越前市役所

 越前市の吉野瀬川で県が進めているダムと放水路整備について、新政権による全国のダム事業見直しで影響が懸念されるとして流域の市内5地区の代表者が10日、奈良俊幸市長に両事業一体となった事業促進の要望書を市役所で提出した。奈良市長は「ダムと河川改修の重要性は痛切に感じている」とし「地元の合意形成もできており、必要性を国に再度強く訴え、県とともに強力に推進していきたい」と応えた。

 また住民代表は同日、民主党県連の松宮勲代表、同県連福井地域戦略局の糸川正晃局長、若泉征三衆院議員あての要望書も地元選出の玉村和夫県議に市役所で手渡した。

 要望したのは流域地区の自治振興会の大柳登(東)福島宏(吉野)川端保郎(大虫)八田聡(西)西出和男(神山)の各会長。

 市長への要望では住民代表が「政権交代によるダム見直しに住民として危惧(きぐ)している」と述べ、県への事業推進の働きかけなどを訴えた。

 市長は、地元の合意形成のほか▽昨年12月市会で事業促進の意見書が全会一致で可決されている▽県内でも治水安全度が低い▽流域の宅地開発が進み、事業の費用対効果も高い―とし、「いろいろな要素を吉野瀬川ダムは満たしている」との見解を示した。

 玉村県議は「党本部は(公共事業を)見直すとしているが、地域の実情や要望を聞きながら必要なものは積極的に進めるという立場。(吉野瀬川の両事業は)強力に伝えて、やっていただくように話をする」と述べた。

 要望書は越前市会の前田一博副議長にも手渡された。

 吉野瀬川ダムは12年度にダム本体工事着工が予定されている。総事業費は325億円で事業費ベースの進ちょく率は約50%となっている。

427とはずがたり:2009/11/15(日) 01:27:25
>>425
八ッ場ダム諦めるとこの中和ダムの処理コストさげれるんじゃないのかね?
その分をダム中止の便益に算入できるのでは?

428とはずがたり:2009/11/19(木) 10:48:41
■ 秋田のニュース:最新
鳥海ダム早期建設を要望 由利本荘市長ら、国交省事務所などに
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20091118a

 由利本荘市の長谷部誠市長らが17日、国土交通省鳥海ダム調査事務所を皮切りに、県、県議会、国交省秋田河川国道事務所などを訪れ、同市鳥海町百宅地区に計画されている鳥海ダムの早期建設着手を要望した。

 鳥海ダムは、森吉山ダム(北秋田市)、成瀬ダム(東成瀬村)とともに、政府が一時凍結対象としており、来年度事業がどうなるか不透明な状況。そんな中、鳥海ダム建設促進期成同盟会と子吉川治水期成同盟会の会長を務める長谷部市長、竹内睦夫・にかほ市議会議長、土田与七郎・由利本荘市議会副議長らが要望活動を行った。

 要望では、市民団体「鳥海ダムの建設を促進する市民の会」が集めた署名が5万1千人を超えるなど市民総ぐるみの建設推進運動を展開している現状などを説明し、地域におけるダムの必要性を強調した。
(2009/11/18 08:35 更新)

429とはずがたり:2009/11/19(木) 13:01:32

湯西川ダムで意見集約を日光市に要請 民主県連
(11月14日 05:00)
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20091114/234733

 民主党県連(代表・谷博之参院議員)は13日、日光市役所を訪れ、11月末までに、湯西川ダムに対する地元住民の意見集約を市に求める斎藤文夫市長あての文書を提出した。本格化する来年度予算審議を前に、これまで水没者中心だった住民意思のくみ上げ対象を拡大し、結果を党本部を通し国土交通省に伝えたい考え。斎藤市長は不在だったため大橋芳明、阿部哲夫両副市長が受け取った。

 県連は谷代表のほか、地元選出衆院議員の福田昭夫代表代行、松井正一県議らが出席。

 提出文書では、民主党がマニフェストに掲げた「ダム見直し」を進める中で、湯西川ダムの視察や旅館組合との意見交換を通じ、「住民にも考え方に温度差があると判断した」と要望の経緯を説明。

 同党のダム見直し基本的方針(1)次の段階の工事に入らない(2)地域振興、生活再建策は実施(3)実施のための法律を来年通常国会で成立させ、ダム本体工事を中止−を明記し「住民の意見を伝えるため、11月末までに党の考え方を前提とし、日光市に湯西川上、同下、西川地区住民の意見集約を要請する」とした。

 これまでの住民意思くみ上げを「(水没する)関係地権者との交渉が中心だった」(松井県議)とし、「予算編成があるので、時間的余裕がない」(谷代表)「中止するなら今がチャンスだ」(福田氏)と付け加え、両副市長に文書を渡した。

 一方、同市議会は9月、ダム完成を求める意見書を採択。これについて福田氏は「市議会の採択は住民の総意ではない。話を聞いてもらえなかったと言う住民がいる」とし、谷代表は「市が集約できなければ、民主党にその判断を委任されたものとする」と話した。

 斎藤市長は「湯西川ダムは合併前から、地元の意見を聴き、長い時間をかけ建設してきた経緯がある。地域住民の総意で進んでいると認識しているが、3地区のダム対策委員長と協議し、早急に取りまとめに入りたい」とコメントした。

430とはずがたり:2009/11/22(日) 18:23:40
脱ダムの治水基準見直し、有識者会議の9人選任 国交相
http://www.asahi.com/politics/update/1121/TKY200911210192.html
2009年11月21日13時9分

 全国のダム事業の見直しを掲げる前原誠司国土交通相は20日、ダムに頼らない新たな治水基準を検討する有識者会議の委員9人を明らかにした。前原国交相は来年度の予算編成にあたり、所管する56のダム事業について再検証するものと継続するものに分けた上で、有識者会議が示す基準をもとに中止する事業を決める方針だ。

 委員9人の専門分野は、河川工学のほか森林科学、災害心理学、行政法など。座長には、旧建設省ダム水理研究室長で京大工学部長を務めた中川博次・京大名誉教授(水工学)が就く。前原国交相は「できるだけニュートラル(中立)な方を選ばせていただいた」と述べた。

 有識者会議は個別のダム事業を再検証するための評価基準やダムに代わる治水対策の立案手法を来夏までに提示。八ツ場(やんば)ダム(群馬県)を含め、再検証の対象とされた個別のダム事業にあてはめ、最終的に中止するか、継続するかを決める。

 地元の知事の判断を尊重するとしてきた87カ所の道府県が進める補助ダムについて、前原国交相は「新しい考え方が定まれば、ぜひこの考え方を検討、採用してもらいたい」とし、来夏以降、見直しを求める可能性に触れた。

431とはずがたり:2009/11/22(日) 18:33:10
>>388-389
>八ツ場ダムが計画される利根川水系江戸川が流れる東京都江戸川区。
> 戦後長らく続いた天然ガス採掘の影響による地盤沈下で、区役所の基礎が地面から浮き出てきた名残が、9段の階段なのだ。
>面積50平方キロ、人口67万人の江戸川区。いわゆる「海抜0メートル地帯」は7割までに拡大した。

【検証・八ツ場ダム】(2)「治水効果あるの?」国交、自治体…分かれる見解
2009.10.29 22:39
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091030/plc0910300132000-n1.htm

 「ダムの必要性を再検証する」。八ツ場(やんば)ダムの建設中止を掲げる前原誠司国交相は27日、中止撤回を求める流域6都県の知事との会談の場でそう明言した。知事側からは「科学的な理由を挙げてほしい」との要望が出た。

 八ツ場ダムには治水、利水といった建設目的がある。だが、国交相と流域自治体では、そのデータ解釈をめぐる立場がまったく異なっている。どちらが科学的なのか−。

×

 八ツ場ダムが計画される利根川水系江戸川が流れる東京都江戸川区。区役所(同区中央)玄関にある9段の階段を見つめ、多田正見区長はため息をついた。「昭和37年の庁舎完成から1段、また1段と、やむなく増やしてきたんです」

 戦後長らく続いた天然ガス採掘の影響による地盤沈下で、区役所の基礎が地面から浮き出てきた名残が、9段の階段なのだ。

 面積50平方キロ、人口67万人の江戸川区。いわゆる「海抜0メートル地帯」は7割までに拡大した。

 「笑い話じゃないですがね。灯篭(とうろう)流しをしても、海に流れていかないんですよ」と多田区長。地盤沈下を重ねる度に川底を削ってきたが、もう限界に達している。

 もし堤防が決壊したら…。江戸川区に限らず、利根川水域の自治体にとっては深刻だ。

 10月7日。河川沿いの1都3県の市区町長らが、「治水面からの徹底した情報公開を行い、整備の必要性の再検証を求める」とする要望書を国交省に提出した。みな、利根川、江戸川の洪水の危険性に頭を悩ませている自治体だ。

 代表を務める千葉県野田市の根本崇市長は「自分自身がカスリーン台風の被災者。洪水をどう止めるのかを示さずにダム工事中止ありきでは困る」と訴えた。

432とはずがたり:2009/11/22(日) 18:50:02

> だが、ダム下流域の自治体でつくる「江戸川改修促進期成同盟会」の根本崇会長(千葉県野田市長)は憤っている。「3度目の立ち退きを行えというのか」
> 根本会長がいう立ち退きとは「引き堤(てい)」と呼ばれる作業にともなう負担のことを指す。川幅を広げ、川を流れる水量を大きくして洪水を防ぐのが引き堤。野田市周辺では、過去2回の引き堤がされ、堤防沿いに暮らす多くの住民が立ち退きを強いられた。
> 現在の利根川下流域の川幅は、八ツ場ダムの建設を前提に整備されている。建設中止となれば3度目の引き堤も現実味を帯びる。野田市の谷口英博建設局長は「人口が膨れあがった首都圏で立ち退きがスムーズに行くはずがない」と話す。

【検証・八ツ場ダム】(3)費用度外視の「中止」
2009.10.31 00:20
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091031/stt0910310022000-n1.htm

 八ツ場(やんば)ダムの建設中止は民主党マニフェストでは、「新しい財源を生み出す」ための具体策として盛り込まれている。

 だが、ダム下流域の自治体でつくる「江戸川改修促進期成同盟会」の根本崇会長(千葉県野田市長)は憤っている。「3度目の立ち退きを行えというのか」

 根本会長がいう立ち退きとは「引き堤(てい)」と呼ばれる作業にともなう負担のことを指す。川幅を広げ、川を流れる水量を大きくして洪水を防ぐのが引き堤。野田市周辺では、過去2回の引き堤がされ、堤防沿いに暮らす多くの住民が立ち退きを強いられた。

 現在の利根川下流域の川幅は、八ツ場ダムの建設を前提に整備されている。建設中止となれば3度目の引き堤も現実味を帯びる。野田市の谷口英博建設局長は「人口が膨れあがった首都圏で立ち退きがスムーズに行くはずがない」と話す。

 群馬県の試算だと、利根川の分流である江戸川(長さ60キロ)だけで、5千戸超の立ち退きが必要。県特定ダム対策課では「鉄道や国道などの橋梁(きようりよう)改良も必要。あと6年で治水効果がでる八ツ場ダムに比べ、河川改修では長い期間と莫大(ばくだい)な費用が必要となる」と弾く。

 立ち退きの用地買収費だけで2兆円を超えるという試算もある。

 中止と継続、どちらが費用負担は小さいのか−。

 ダム建設をめぐっては、総事業費約4600億円のうち約3435億円が支出されている。進捗(しんちよく)率は7割だ。

 中止に賛成する立場のNGO「八ッ場あしたの会」などは、ダムの総事業費が当初の総事業費2110億円から4600億円へと倍近くに膨らんでいることなどを指摘。完成までに事業費が膨らみ続ける可能性や、完成後の維持管理費、起債利息などの存在を懸念。「中止した方がはるかに安上がり」とみる。

 一方、下流域の自治体だけでなく河川工学の専門家などからも、中止した場合の負担が膨大となる可能性を指摘する声がある。中央大の山田正教授(土木工学)は「『引き堤』に加え、堤防の整備計画自体もガラリと見直されることになる」と指摘する。

 八ツ場ダムが調節しようとする利根川水系の水量は、既存の6つのダムが規制する「毎秒5500立方メートル」の半分近くにあたる「毎秒2400立方メートル」にもなる。これだけの水量が調整できないとなると、下流域の堤防計画は当然見直しが必要になる。

 山田教授は「右岸と左岸でそれぞれ300キロの延長がある利根川水系。全部を整備し直すことは不可能に近い。堤防の強化とダムの両輪があって、やっと治水ができる」と指摘する。

 29日の参院本会議。鳩山由紀夫首相は八ツ場ダムの建設中止について「衆院選マニフェストに記述されている。マニフェストは国民との間の直接契約」と述べ、撤回しない考えを強調した。マニフェストについても「変更は想定していない」と述べた。

 前原国交相はこれまでのところダム建設中止に関する採算面での議論には踏み込んではいないが、「どれだけ費用がかかろうが中止する。新しい治水のあり方を考える」とは発言している。

 だが、そもそも「新しい財源を生み出す」ことに一番の目的が置かれた公約だったはず。「どれだけ費用がかかろうが中止する」という言葉に、どこか原点から離れた力(りき)みが顔をのぞかせる。

433ぐらもん:2009/11/22(日) 19:58:46
元祖「脱ダム」田中康夫は今や「廃ダム」を主張。
ちなみに田中は前原を「政局観に乏しい小泉の舎弟」と非難。

【田中康夫 にっぽん改国】(日刊ゲンダイ連載)

2009年11月4日 掲載
二風谷ダムは脱ダムを超えた「廃ダム」の象徴

 驚く勿(なか)れ、推定堆砂量100年分の2倍、即ち200年分の堆砂が僅(わず)か10年間でダム湖に堆積。アイヌ民族の反対を押し切って、北海道沙流(さる)郡平取町の沙流川に建設された二風谷ダムは、「世界一危険なダム」です。
 元より沙流とはアイヌ語で葦原(あしはら)。即ち沙流川とは、大雨が降り水嵩(みずかさ)が増す度に、河口が土砂で塞がる河川を意味します。河川工学の碩学(せきがく)として京都大学で、旧建設省・現国土交通省の歴代河川局長を輩出するも、治水の為でなく利権の為へと“換骨脱胎”されたダム行政に疑問を抱き、「脱ダム」学者へと転向した畏兄・今本博健名誉教授と共に僕は、10月末に現地を訪れました。
 1997年の完成時に今後100年間で550万?と想定していた堆砂量は、10年後の2007年には1268万? を“達成”。同等の速度で堆砂が進んだなら、15年を経ずして総貯水容量3150万? のダム湖は堤頂まで堆砂で覆い尽くされ、激流・濁流・奔流が下流域の居住地を襲う事態に陥ります。
 河床整理と呼ばれるダム湖の浚渫(しゅんせつ)こそ、急務です。にも拘(かかわ)らず、今後は沙流川も安定期に入り、堆砂量は減少するから現時点での浚渫は不要、なる旨の「明後日」な回答を国土交通省は述べる始末です。
 従前から述べるが如くダム建設に於いては、国の直轄事業も自治体の補助事業も、総事業費の7割が国庫負担です。即ち地元負担は3割。地域に美味(おい)しい公共事業と喧伝されてきた所以(ゆえん)です。
 然(さ)れど実態は、総事業費の8割が東京や大阪に本社が位置するゼネラルコントラクター=ゼネコンに還流しているのです。詰まりは3割負担の地元は租庸調の時代と同じく“持ち出し”。クレーン車が林立する巨大公共事業は、地域経済を疲弊させてきたのです。
 であればこそ、地域密着型公共事業としての浚渫こそは、構造転換も儘(まま)ならず、青息吐息な地元の土木建設業に福音を齎(もたら)します。更には完成後の1997年に「土地収用法の裁量権を逸脱している」と違憲判決が確定した二風谷ダムは、脱ダムをも超えた「廃ダム」という新しい公共事業の象徴ともなり得る存在です。奇しくも二風谷ダムは、鳩山由紀夫宰相の選挙区。が、“総論黙認・各論抵抗”の北海道民主党は、当別ダムを始めとする数多(あまた)の道営ダム建設促進を広言し、二風谷ダムの惨状には黙して語らず。
「コンクリートから人へ」と公言する宰相の決断力が問われています。
【田中康夫】

434とはずがたり:2009/11/22(日) 20:04:28

>八ツ場ダムのPRセンター「やんば館」。平成11年4月に建設された。総工費約2億円。1階に展示フロア、2階に会議室を備えている。
>施設にはこんな文言が掲げられている。「ダムが完成すると、今立っているここは水没します」
>建設から10年で訪れた客は約27万人。1日平均73人。地元には「無駄な箱物の象徴」という声がある。

>八ツ場ダムの総事業費は当初、2110億円だった。それが、16年に4600億円へと増額修正された。立ち退き補償費が当初予定の3・5倍。鉄道や道路の付け替え工事費も倍増。すでに3210億円が投入済み。

>国や県の生活補償案が、地元に示され始めた昭和55年以降、ダム予定地では異様な光景が広がり始めた。
>水没予定地の山林が次々と伐採され、プレハブ小屋が建ち始めたのだ。小屋を建てることで「宅地」として高い補償金で買い取ってもらう算段だったとみられている。
産経としては踏み込み不足で実際はどういう価格で買収されたかだ。

>総事業費4600億円に対し、八ツ場ダムの本体工事関連費は620億円しかない。立正大の藤岡明房教授は、「総事業費に占める本体工事費の割合は、異例なほど低い」と指摘する。

地元や役人が吸った無駄金を返還させれば本体ぐらい作れるんじゃないの?
>川原湯温泉旅館組合の豊田明美組合長は中止撤回を求める一方で、こう求めた。「無駄遣いをなくすことは大賛成。削れるところは削って、ダム建設を速やかに進めてほしい」

>「八ツ場ダム工事事務所」には、約90人の職員のほか非常勤の短期契約職員、やんば館にも常時2人が勤務する。昨年までは、事務所には公用の所長車があった。

【検証・八ツ場ダム】(4)巨額建設費に群がる人々
2009.11.1 00:21
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091101/plc0911010031000-n1.htm

完成されれば、薄い青の部分がダム湖に沈む。両側の代替地の造成や橋、JRの付け替え作業も進む(国土交通省提供)
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/yammba/plc0911010031000-l1.jpg

 八ツ場(やんば)ダムのPRセンター「やんば館」。建設反対闘争の歴史や住民の苦渋の決断の末に着工に至った経緯などを、多くの人に知ってもらおうと平成11年4月に建設された。総工費約2億円。1階に展示フロア、2階に会議室を備えている。

 施設にはこんな文言が掲げられている。「ダムが完成すると、今立っているここは水没します」

 建設から10年で訪れた客は約27万人。1日平均73人。地元には「無駄な箱物の象徴。大金を投じたのになぜ水没させるのか」という声がある。

 八ツ場ダムの総事業費は当初、2110億円だった。それが、16年に4600億円へと増額修正された。立ち退き補償費が当初予定の3・5倍。鉄道や道路の付け替え工事費も倍増。すでに3210億円が投入済み…。

435とはずがたり:2009/11/22(日) 20:04:47
>>434-435
 多くの無駄やそれに群がる人がいたのも事実だ。

  ×  ×  ×

 国や県の生活補償案が、地元に示され始めた昭和55年以降、ダム予定地では異様な光景が広がり始めた。

 水没予定地の山林が次々と伐採され、プレハブ小屋が建ち始めたのだ。土地を取得したのはほとんどが群馬県以外の人。東京都内の不動産会社などの名前があった。買収された総面積は約10万平方メートル、甲子園球場の2・5倍になるという。

 3・3平方メートル(1坪)で1500円ほどの山林地を3倍ほどの値段で買い取り、4万5千円ほどで転売する。小屋を建てることで「宅地」として高い補償金で買い取ってもらう算段だったとみられている。

 総事業費4600億円に対し、八ツ場ダムの本体工事関連費は620億円しかない。立正大経済学部の藤岡明房教授(公共経済学)は、「総事業費に占める本体工事費の割合は、異例なほど低い」と指摘する。

 藤岡教授の指摘では、公務員も、ダム事業費を膨らませてきた一因だ。「簡単に総事業費が増額されたことに象徴されるように、役所には費用や時間の感覚が希薄。計画ができて半世紀。ここまで長期化してきたことが事業費をふくらませてきた」と藤岡教授。地元からも「現場で働く職員の人件費が、一番の無駄遣いだ」という声すら上がっている。

  ×  ×  ×

 住民との交渉など地元対応を行っている「八ツ場ダム工事事務所」には、約90人の職員のほか非常勤の短期契約職員、やんば館にも常時2人が勤務する。みな税金から給料が出ている。昨年までは、事務所には公用の所長車があった。

 八ツ場ダムをストップさせる市民連絡会の嶋津暉之代表は「役人がいい思いをするために、八ツ場ダムが存在する意味がある。国交省職員の天下り先企業へのダム関連事業の委託もある」と指摘する。

 そんな点では、ダム建設中止を訴える住民も、中止撤回を訴える住民も認識は同じだ。

 10月19日に6都県知事が群馬県長野原町を訪れて行われた住民との意見交換会。地元、川原湯温泉旅館組合の豊田明美組合長は中止撤回を求める一方で、こう求めた。「無駄遣いをなくすことは大賛成。削れるところは削って、ダム建設を速やかに進めてほしい」

 マニフェストに沿って、全国143ダムに行われる建設見直し作業。公共事業に群がる人たちにまでメスが入る予兆はない。

436とはずがたり:2009/11/22(日) 20:07:00
【検証・八ツ場ダム】(1)「説明なし」「政治問題化」に戸惑う地元>>388-389

【検証・八ツ場ダム】(2)「治水効果あるの?」国交、自治体…分かれる見解>>431

【検証・八ツ場ダム】(3)費用度外視の「中止」>>432

【検証・八ツ場ダム】(4)巨額建設費に群がる人々>>434-435

【検証・八ツ場ダム】(5)膠着…歩み寄りは可能か
2009.11.2 21:56
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091102/plc0911022157011-n1.htm

 「前原誠司国交相は反対派にだまされている。賢明な方なので、そのうちお分かりになるだろう」

 痛烈な言葉で国交相を批判したのは埼玉県の上田清司知事。平成15年に知事に当選するまでは民主党衆院議員。はた目から見れば、身内のケンカだ。

 八ツ場(やんば)ダム建設にかかわる基本協定書などが国と地元・群馬県吾妻町(東吾妻町)と交わされたのは平成7年。当時の政権与党は自民・社会・さきがけ連立政権だった。前原国交相ら民主党には、さきがけ出身の議員が少なくない。

 上田知事は会見で「前原さんも政調幹部でおられたし…。そういう立場の中で正式にお決めになったんですから」と皮肉る。

 ダム下流域の民主党議員らも立場は複雑。埼玉県議会では民主党系会派に所属する18人のうち9人が、ダム建設推進の議員連盟に参加していたため、議会に提出された「建設推進の意見書」をめぐり混乱。民主党籍を持つ7人が急遽(きゆうきよ)、議員連盟を脱退した。

 茨城県議会では民主党会派が、「意見書を出す段階ではない」と、ダム建設の「推進」「中止」を求める両方の意見書に反対した。

 マニフェストに関し民主党全体が一枚岩になっているともいえないようだ。

■姿勢に濃淡

 そもそもマニフェスト自体が、過去一貫して八ツ場ダム建設中止を名指しで盛り込んできたわけではない。

 17年の衆院選マニフェストでは中止とあったのが、19年の参院選マニフェストでは消えている。それが21年の衆院選マニフェストで名指し復活している。

 「個別事業には触れない方針だった」といった理由はあるようだが、党の姿勢に濃淡ができたことには間違いない。

 さらに民主党は、今年8月の総選挙で地元に公認候補者を立てていない。自民党の牙城といわれる群馬県。「もし地元で民主候補を擁立、落選となったら、ダム建設中止にNOを突きつけられたことになりかねないことを危惧(きぐ)した」。そんな見方がある。

 地元・長野原町の川原湯温泉旅館組合長の豊田明美さんは「ダム建設を問題視する人たちは、地元外の人たちばかり。政治家はここに骨を埋め、一生をささげるぐらいの覚悟でやってもらわないと」と憤っている。

■マニフェスト

 「国民との契約。必ず実行する」(鳩山由紀夫首相)、「しっかり検証し止めるものは止める」(前原国交相)。金科玉条のごとく掲げられているマニフェスト。確かに国民は政権交代を選択した。

 だが、マニフェストに関して民主党内が一枚岩なのでもなく、過去から貫かれたものでもない。

 そこに、膠着(こうちやく)した事態のほぐれの可能性をみる人もいる。

 長野原町の高山欣也町長がこんな言葉を漏らしている。「何らかの方法を考えて、歩み寄ってほしい。私たちは話し合いを拒んでいるわけではない」=おわり

(連載は森本充、小川寛太、赤堀正卓が担当しました)
      ◇
 ご意見をお寄せください。社会部FAX03・3275・8750、Eメール news@sankei−net.co.jp

437神奈川一区民:2009/11/22(日) 20:22:10
>>433
田中康夫氏のいけない所ですね。反小澤というだ
けで、ケンカを売る所。八ッ場ダムでも日本航空
でも方向性は同じなのに無用なケンカをする。も
う与党なのだから前原大臣を叩くのではなく、色
々と直接提言すればいい話。自称さきがけ原理主
義者だからではないが、田中康夫氏の言動は理解
に苦しむ。

438 ◆ESPAyRnbN2:2009/11/22(日) 23:24:47
小泉の舎弟だったら、政局観過多であるべきで、政策の転換はここぞのタイミングを仕掛けると思う。
少なくとも政権発足直後で選挙が遠い、今ではない。

田中康夫って各論の政策提言は面白いのだけれど、理想とする「この国のかたち」が何か分かりづらい。
亀井や前原は分かる。だから、田中康夫が亀井を好んで前原を嫌うのが分からない。

分かろうとすると、神奈川一区民の言うように、小沢との距離という「政局」なのだと推論してしまう。
となれば、田中康夫も小沢や小泉のように政局型で、面白く見える政策提言も、政局次第では
いかようにも変わってしまうのだろうか、と不安になってしまいます。
小沢や小泉ならそれでいいんです。元々が政局の人間で、それで大政党の内部をのし上がった。
でも、田中康夫のような小政党の党首の場合、彼の政策に期待して投票した人が殆どだと思うのだけど。

439神奈川一区民:2009/11/23(月) 03:28:58
>>438
自分は田中康夫氏も好きなので、「ペログリ日記
」を読みますが、田中氏は旧自由党系や石井ピン
らはべた褒めで、前原氏や仙谷氏などは嫌みのオ
ンパレードです。真の小澤チルドレンですよ、田
中康夫氏は。田中氏も政局の人かもしれないです
ね。前原氏は決して政局の人ではありません。
だからこそ、小澤氏と前原氏はそりがあわないん
だと思います。

440とはずがたり:2009/11/23(月) 10:03:36
となると田中が亀井新党に加わる形で出来るとすると小沢からのお目付役的な感じになるんですねぇ。

康夫ちゃんは知事時代にも連合と喧嘩したりしてましたけど,連合と距離を置いた前原代表が嫌いで連合との関係をちゃんと構築した小沢なのに好き嫌いでは前原<小沢なのはあんま其処に力点は置いてないって事でしょうか?

441とはずがたり:2009/11/24(火) 23:18:19

関連工事の大半が落札率94%超 八ツ場ダム、談合の可能性指摘
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009101701000311.html

 前原誠司国土交通相が中止を表明している八ツ場ダム(群馬県長野原町)事業をめぐり、国交省関東地方整備局が2001年4月から06年3月に発注した関連工事や業務で、落札額が1億円以上だった入札76件のうち65件が落札率(予定価格に対する実際の落札価格の比率)94%を超えていることが17日、国交省がまとめた資料で分かった。99%以上も8件あった。

 公共事業の談合問題を分析、追及している全国市民オンブズマン連絡会議の新海聡事務局長は一般論とした上で「94%以上であれば談合の可能性は極めて高い」と指摘している。08年度の関東地方整備局工事の平均落札率は90・06%。

 関東地方整備局は「八ツ場ダムの関連工事で、過去に談合と認定した事実はない」としている。

 市民オンブズマン群馬は「入札で参加業者の辞退も多く、落札率が高いのは不自然」として近く国交省に質問状を提出する方針。

 資料によると、03年3月に契約した県道林・吾妻線新設工事(落札額2億9千万円)の落札率は99・47%で、大柏木トンネル新設工事(同34億円)は97・12%。05年9月契約の須川橋改築工事(同3億500万円)は落札率98・3%、06年3月契約の県道林・吾妻線2号橋下部工事(同5億6千万円)は98・34%だった。

 また「現場技術業務委託」として、特定の社団法人が5回にわたり98〜99%の落札率で受注。04年10月当時、この社団法人の役員に再就職した元国交省職員が2人いた。

 09年4〜9月の工事22件でも18件が落札率94%を超えていた。
2009/10/17 14:16 【共同通信】

442ぐらもん:2009/11/25(水) 19:15:29
田中康夫からすれば「他の地区のダムは反対だが自分とこは賛成なのはおかしい」ということでしょう。
例えば、43年かかって何もできてない設楽ダム(愛知)について鈴木克昌(民主)は賛成派ですし。

443チバQ:2009/11/25(水) 23:53:59
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000000911250002
成瀬ダムパンフに疑問点
2009年11月25日

 成瀬ダムをストップさせる会(奥州光吉代表)は24日、成瀬ダム建設促進期成同盟会(会長、五十嵐忠悦横手市長)の「成瀬ダムは絶対必要です」としたパンフレットについて、「市報と一緒に配布したのはどういうことか」などとする公開質問状を同期成同盟会事務局に出した。


 質問状は、(1)パンフレットには、団体名があるが、住所・連絡先・発行責任者の氏名がなく、質問や意見があっても問い合わせられない(2)増水時の皆瀬川と思われる写真が使われているが、ここは成瀬川との合流点より上流。成瀬ダムの完成でこの地点の水位は何センチ低減するのか(3)現在の厳しい財政事情のなか、総工費1530億円、県の負担260億円で計画される成瀬ダムは本当に必要なのか、など6項目について疑問点をあげている。


 パンフレットはA4判カラー4ページ。成瀬ダムの役割として治水や農業用水などの利水をあげており、約9万部を作製、横手市内などで配布した。同期成同盟会がこうしたパンフレットを作ったのは初めて。

444とはずがたり:2009/11/26(木) 00:03:30

Kyoto Shimbun 2009年11月25日(水)
府県にまたぐ河川管理、「広域連合で」
嘉田知事、前原国交相に提案
http://kyoto-np.jp/article.php?mid=P2009112500191&amp;genre=A2&amp;area=S00

 首相官邸で開かれた政府主催の全国知事会議で25日、滋賀県の嘉田由紀子知事は府県にまたがる河川管理について「広域連合でも受けることができる」と前原誠司国土交通相にあらためて提案した。

 嘉田知事は、琵琶湖・淀川水系の河川行政を地域主導で進めるため「流域自治会議(仮称)」の設置を京都、大阪の知事と一緒に検討していることを紹介。さらに近畿ブロック知事会が国の出先機関の業務を「事業仕分け」する考えを明らかにしていることから、業務の移管先の一つとして近畿や周辺府県で設立を目指す関西広域連合(仮称)を挙げた。

 前原氏は「広域行政の中で河川をどうしていくかは原口総務相と相談しながら議論したい」と答えた。
 会議後、嘉田知事は「国交省だけの話を総務相につなぐと言ってもらえた。一歩ずつ進んでいる」と話した。

445とはずがたり:2009/11/26(木) 20:42:29
早明浦ダムと云うか香川の渇水対策は緊急の課題なので必要な感じがしなくもないけど,徳島の未利用水を漫然と垂れ流している現状があるなら400億も500億も掛けずとも直ぐに出来そうなものなのだが?
水利権者の徳島県にカネ払わねばならないってことでしょうけどそれは誰が幾らはらうんかね?それとバカみたいにカネ喰う洪水対策をセットにして必要で直ぐ出来る対策に莫大な建設費ひっつけるのが汚い土木業界のやりかたか?

早明浦ダム:再編事業 四国整備局、事業計画に入れず ダム見直し影響 /香川
http://mainichi.jp/area/kagawa/news/20091120ddlk37010581000c.html
 四国地方整備局が示した来年度予算の概算要求に基づく事業計画の中に、早明浦ダム(高知県)の再編事業が盛り込まれていないことが分かった。同局は「ダムの事業見直しがされている現状で、新規事業が盛り込まれるのは厳しい」としている。足立敏之局長が13〜17日、四国4県の知事を訪ねて事業計画を説明していた。

 同ダムの再編事業は、未利用水の有効利用と治水対策の2本柱で、約10年の計画で約460億円を予定していた。今年8月末に公表した概算要求では、環境調査費として1億円を盛り込んでいた。

 今回の事業計画は、政権交代後の今年10月に見直された概算要求に沿って作成された。今年度の補正予算で実施する予定だった四国横断自動車道の4車線化については「来年度予算ではどうなるか分からない」として事業名は記されているが、事業進ちょく見込みは「検討中」としている。【三上健太郎】

毎日新聞 2009年11月20日 地方版

徳島の未利用水を貯留/早明浦ダム再編事業案
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/article.aspx?id=20090718000095
2009/07/18 09:29

 四国地方整備局は17日、渇水の回避と洪水対策を柱とする早明浦ダム再編事業(仮称)の試案を明らかにした。徳島用水に供給している未利用水を放流せず貯留して、貯水率の減少を緩やかにするとともに、大雨時の洪水調節容量を拡大する。新しい放流トンネルの整備費を含め、事業費は概ね10年間で400〜500億円。
【→早明浦ダム特集http://www.shikoku-np.co.jp/feature/dam/index.htm

 同日、高松市内で開かれた四国水問題研究会(会長・井原健雄香川大名誉教授)で公表した。同局はすでに香川、徳島両県などに試案を提示。調整が進めば、2010年度予算の概算要求に盛り込みたいとしている。

 未利用水は、早明浦ダム建設で新規開発された工業用水などのうち、現時点で需要がないもの。水利権は徳島県にあり、通常、徳島用水に毎秒6トン強を供給している。

 試案では、この未利用水を放流せずに早明浦ダムに貯留。香川用水などへの供給量は現状と変えず、貯水量の延命を図る。四国地整局は、未利用水をすべて貯留した場合、「貯水率ゼロになる頻度は3年に1回が8年に1回に減る」と試算する。

 未利用水の転用に当たっては受益者負担が発生。負担額は事業費全体のおよそ半分で、国と香川、徳島両県の3者が分担する。

 一方、洪水対策は、台風など大雨時に備え、「空きスペース」といえる洪水調節容量を拡大する。また、ダムえん堤わきにトンネルを通すなど、現在の放流ゲートよりも低い位置に新たな設備をつくり放流能力を強化する。

 同局によると、ダム運用開始後の33年間で、計画最大流入量を超える洪水が4回発生し、うち2回は計画放流量を超える放流を実施。洪水期の放流能力が不足しているという。洪水対策費は国と徳島県が負担する。

 洪水調節容量を増やすためには、利水や発電用水など他の容量の見直しが必要で、同局は「関係機関と協議して新たな枠組みを決める」としている。

446とはずがたり:2009/11/27(金) 02:49:27
九州地方治水大会:ダムなど整備継続を求める−−宮崎 /佐賀
http://mainichi.jp/area/saga/news/20091031ddlk41040643000c.html

 台風災害などに備えた治水事業の促進を国に求める九州地方治水大会が28日、宮崎市内で開かれた。九州・沖縄各県の河川行政担当者約300人が参加したが、新政権発足後の前原誠司国土交通相の指示により、今月の東九州自動車道の建設促進大会と同様、九州地方整備局職員は欠席した。

 今夏は福岡、大分、山口県などの豪雨災害で死者が出るなどの被害が相次いだ。大会を主催した全国治水期成同盟会連合会の陣内孝雄会長はあいさつで、前原国交相の八ッ場(やんば)ダム中止表明を意識し「治水事業は国民の生命、財産を守る根幹的事業であり、着実に進めなければならない。ダムによる治水・利水対策にストップがかかっているが、停滞は避けなければならない」と懸念を表明。来賓の宮崎県議会の中村幸一議長も「政権交代によるダム工事凍結を心配している」と指摘した。

 続いて宮崎地方気象台の水害対策気象官が九州各地に洪水被害をもたらした05年の台風14号の特徴を解説。堤防やダム、洪水に備えて被害が想定される地域を記した「ハザードマップ」の整備推進を国に求める決議を採択した。

毎日新聞 2009年10月31日 地方版

447とはずがたり:2009/11/27(金) 17:25:29
10年度予算:城原川ダムは「未定」、道路など減額見通し /佐賀
 ◇国交省九地整が知事に説明
http://mainichi.jp/area/saga/news/20091125ddlk41010527000c.html

 国土交通省九州地方整備局は24日、来年度予算の概算要求で、県内の直轄事業計画を県に報告した。民主党政権になったことで事業見直しの可能性も強まっている城原川ダムなどのダム事業は、政府の方針が明らかになっていないことから「未定」とされた。道路予算などについては、凍結・中止はないが、全般的に減額される見通しが示された。

 九地整の岡本博局長が県庁を訪れ、古川康知事に非公開で説明した。

 説明後に公開された資料では、県内の国直轄ダムである城原川と嘉瀬川両ダム事業の来年度予算額は空欄となっていた。県によると、12月の国の予算編成で見直すかどうかを決めるためという。

 県幹部は嘉瀬川ダムは継続、城原川ダムは国の有識者会議による見直しの対象になるとの認識を示している。

 一方、道路予算の凍結について、別の県幹部は「局長は県内分は凍結はないと説明した」と明言。また、知事は減額幅について「全国で2割減と言われており、県内でもそのぐらいになるのでは」との見通しを示した。【上田泰嗣】

毎日新聞 2009年11月25日 地方版

448とはずがたり:2009/11/27(金) 17:30:30
>>447-448

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1156427416/629-630

道路事業、県内休止0 国交省見通し
2009年11月25日=朝日新聞=
 同日の非公開での懇談では、城原川ダムも含む同省所管ダム事業の継続可否を判断するための新たな治水基準について、九地整側が11年度に有識者会議の最終提言をまとめると県に説明したという。
 これについて、古川知事は懇談後の取材に対し、「城原川ダムでは水没地住民を40年も待たせており、さらに待て、と言うわけにはいかない。中央の議論と平行して議論することはできないのかと申し上げた」と話した。

軒並み予算「0−1億円」 国直轄12事業 凍結も? 来年度の県関係概算要求
=2009/11/25付 西日本新聞朝刊=
 河川関係事業の説明もあり、前原誠司国交相が見直しを表明した城原川ダム(神埼市)、嘉瀬川ダム(佐賀市富士町)の建設事業については「未定」とされ、資料では要求額などを記す個所が空白で示された。

 国交省は、12月に設置される有識者会議で各ダム事業の「継続」か「見直し」かを年内に判断する考えで、県は本体工事などが未着工の城原川ダムが見直し対象に挙がると想定している。

国交省概算要求 佐賀関係道路の凍結なし
2009年11月25日更新=佐賀新聞=

 ダムは年末の予算編成までに「継続」か「凍結見直し」の判断が示される。見直し対象となったダムは、さらに国の有識者会議で2年ほどかけて論議される。古川知事は「城原川ダムはこれまで長い間、議論してきた。(見直しとなれば)有識者会議と並行して県の考えを述べるなど、早期の結論に向けた対応を取りたい」と話した。

449とはずがたり:2009/11/27(金) 19:00:08
>>447-449
調べてまとめてみた。
昭和20年代に大洪水があったけどその後の災害復旧対策事業で洪水は抑えきられてるが,亡霊みたいな28年洪水を理由に事業を強行しようとしている印象がある。
河川改修で現在の240m^3/sの通水能力を330m^3/sに上げることが出来るのでそれで十分ちゃうか?

城原川(じょうばるがわ)ダム事業
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/jobaru/jobaru00.html

450とはずがたり:2009/11/27(金) 19:18:54

京都縦貫道:予算減、開通遅れも 近畿整備局長が概算要求を説明 /京都
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070022351/1486

 国土交通省近畿地方整備局の上総周平局長が25日、府庁で山田啓二知事らと会議を開き、来年度の府内の国直轄事業について概算要求の状況を説明した。国全体で道路予算が2割減とされる中で、京都縦貫自動車道の未開通部分の完成予定に影響が出る可能性も示され、山田知事は「予定厳守」を要望した。一方、淀川水系の河川改修は前年度以上の予算規模とされた。【太田裕之】

(略)
 一方、淀川水系(宇治川、桂川、木津川)の河川改修は同1〜16%増の26億〜30億円。だが、桂川に限ると前年比増は難しく、知事は宇治川と合わせて河道掘削など即時効果のある整備を求めた。由良川緊急水防対策は前年並み、天ケ瀬ダム再開発は数字が示されなかった。また、直轄事業の負担金のうち維持管理分(09年度当初で道路11億円、河川17億円など)については、10年度は府に負担させない方針とされた。

(略)

毎日新聞 2009年11月26日 地方版

451とはずがたり:2009/11/27(金) 19:26:07
>>371-373辺りの記事。

八ッ場ダム:前原国交相、「再検証」を6都県知事に説明
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2009/10/27/20091028k0000m010081000c.html

八ッ場ダムに事業参加している6都県知事との意見交換の場であいさつする前原誠司国土交通相=群馬県前橋市で2009年10月27日午後1時25分、馬場理沙撮影

 前原誠司国土交通相は前橋市内で27日、中止を明言した八ッ場(やんば)ダム(群馬県)について関係6都県知事と初めて意見交換した。「マニフェストの方針は堅持しつつも、単なる中止ではなく、治水利水について再検証したい」と説明し、中止方針への理解を求めた。知事側は「中止の見直し」の有無を尋ねたが、前原国交相は「アリバイ作りではなく予断を持たずに再検証し、最終的な結論を得る」と述べるにとどめた。

 再検証する理由について、前原国交相は同日の閣議後会見で「地元の方々と意見交換できる状況を作り、できるだけダムに頼らない治水、河川整備にご理解いただくきっかけを作りたい」と話した。

 前原国交相は意見交換で、「河川整備のあり方の哲学を変える」と表明。記者団に「ダムが適切か判断するものさしを作りたい」と述べ、近く有識者会議を設けて判断基準をまとめ、河川ごとにダム事業の継続・凍結を判断するとした。八ッ場については「先行させる」としたが、再検証などの時期のメドは明らかにしなかった。

 再検証の内容の一つに、前原国交相は水系ごとに定めるピーク時の目標流量(基本高水)を挙げた。再検証で凍結となったダムの水系は「基本高水も含め、河川の整備計画、基本方針を抜本的に再検証する」と述べた。

 意見交換後、群馬県の大澤正明知事は「あいまいなところもあるが、ダムを検証するというのは大きな方向転換」と期待を寄せた。一方、埼玉県の上田清司知事は「中止にした根拠の資料を渡してもらえればありがたかった」。石原慎太郎都知事は「中止といきなり冒頭に掲げたその論拠が何なのか、一向にはっきりしない。初めに言葉ありきだ」と批判した。【石原聖、真野森作】

毎日新聞 2009年10月27日 20時39分(最終更新 10月27日 20時45分)

452とはずがたり:2009/11/27(金) 22:23:58

【埼玉】
八ッ場ダム問題、一体どっち? 『推進』『中止』両意見書可決
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20091126/CK2009112602000080.html?ref=rank
2009年11月26日

 一九四七年のカスリーン台風で、利根川の堤防の決壊場所となった大利根町の臨時議会で二十五日、鳩山政権が建設中止を打ち出している八ッ場(やんば)ダム(群馬県)の建設の推進と中止を求める二つの意見書が同時に可決される“珍事”があった。

 臨時議会では、議員提出議案として、「八ッ場ダム事業中止に伴う治水・利水の再検証の早期実施」などが盛り込まれた堤防事業の推進を求める意見書と、同ダム建設推進を求める意見書が、同時に上程された。

 決議には十一人の町議が臨んだが、一人の町議が、両方の意見書に賛同したため、いずれも賛成が六人ずつになり可決された。

 両方に賛成した町議は「選挙で民主党を応援したので建設反対には賛同できた。ただ堤防近くに住む支持者を考えると、(ダムと堤防を)両方やってもらいたい」と話した。

 同町は近く、両意見書を鳩山由紀夫首相らに提出するが、議会を傍聴した町内の無職男性(63)は「非常にわかりづらい。外から見たらまとまりのない印象を与え笑いものではないか」とため息をついた。建設推進を求めてきた柿沼トミ子町長は「(中止を求める)議会の意思があるのは厳然たる事実として受け止める」とコメントした。 (池田宏之)

453名無しさん:2009/11/28(土) 13:30:27
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20091128-OYT8T00181.htm
ホーム>地域>熊本
撤去派の動き活発化
八代新市長、民主政権追い風


荒瀬ダムの存続表明から1年を迎え、今後の見通しなどを語る蒲島知事  県営荒瀬ダム(八代市坂本町)を巡り、蒲島知事が存続方針を正式表明してから27日で丸1年。9月の民主党政権の発足や、八代市でダム撤去を公約にした新市長が誕生したことを受け、撤去を求める住民や議員の動きが最近になって活発化している。知事は財政難を理由に存続姿勢のままだが、国に撤去費用の支援を要望するなど、変化の兆しも見せている。

(大田裕一郎)

 「撤去に向けて明るい材料が出てきている。この勢いで撤去を実現し、清流球磨川を取り戻したい」。地元の旧坂本村長・木村征男さん(66)は力を込めた。

 八代市では9月、市長選で現職を破ったダム撤去派の福島和敏市長が就任。撤去派は勢い付き、木村さんが実行委員長となり、今月14日には八代市で撤去を求める県民大集会を開催。活動を支援する民主、社民、共産党の国会議員や県議、市町村議の計約40人が顔をそろえた。

 12月中旬には、集会に参加したメンバーを中心に、県内の議員で構成する撤去を求める議員の会が発足する。代表世話人には、民主党の松野信夫・参院議員、社民党の中島隆利・衆院議員が就任予定という。

 撤去派が力を入れる活動の一つが、県が来年1月に行うとしている球磨川の水利権更新の阻止だ。

 発電用の荒瀬ダムを存続するためには、2010年3月末で期限切れとなる水利権の更新を河川管理者の国土交通省に申請し、許可を得なければならない。

 木村さんらのグループは、国交省に、更新申請を許可しないよう文書で要望。県にもたびたび、申請しないよう要請している。

 福島市長は26日、記者会見で「あくまで撤去を求めていく。更新するなら、地元の同意を得るべきだ」と述べた。これに対し、県は「住民の理解は得たい」としながらも、「同意がなくても更新手続きは可能」との立場だ。

 一方で、蒲島知事は「国の補助金で造られた巨大構造物の撤去には、補助があるような枠組みをつくるべき」とし、撤去費用の確保に向けて模索を続けている。

 10月以降、前原国交相や民主党幹部を訪ね、撤去費用に対する財政支援制度の創設などを求める要望書を提出。年内の回答を求めた。

 だが、反応は芳しくなかったようだ。知事は27日、報道陣に対し、「前原大臣も民主党も、選挙前に比べ、撤去に対して腰が引けていると感じた」と指摘し、現状での国の支援は困難との見方を示した。そのうえで、「政治は固い板に錐(きり)で穴を開けるような忍耐力が必要。住民の期待が高まっており、撤去費用など課題が解消されるよう一生懸命取り組む」と述べた。

(2009年11月28日 読売新聞)

454神奈川一区民:2009/11/29(日) 01:43:23
またまた、まさのあつこ氏に関しての情報。
今週発売の週刊金曜日にルポが掲載されています
。話題の「八ッ場ダム」についてです。
ぜひ、一読してみて下さい。

455荷主研究者:2009/11/29(日) 21:15:50

http://www.kahoku.co.jp/news/2009/11/20091125t11028.htm
2009年11月25日水曜日 河北新報
仙南工業用水を廃止 宮城県方針 需要見込めず

 宮城県は24日、県南部に工業用水を供給するため1978年に始めた仙南工業用水道事業について、需要が見込めないと判断し廃止する方針を決めた。建設された施設はないが、水源として利用する予定だった七ケ宿ダム(七ケ宿町)の建設負担金に充てるため、県の一般会計などから借り入れた資金は計124億円に上る。県は借入金の扱いを検討している。

 仙南工業用水道は78年に事業が始まり、七ケ宿ダムを使用する権利を取得した。

 当初はパイプラインなどを87年までに整備。白石、角田など仙南6市町に日量5万4500トンを供給する計画だったが、七ケ宿ダムが7年遅れで完成した91年、県は企業需要が見込めないとして施設建設を見送った。

 現在、角田市の企業1社が日量150トンを希望するだけで、ほとんど需要はない。

 事業は独立採算で収入がないまま78〜91年、ダム建設にかかった負担金計58億円を支払った。負担金には企業債を充当し、償還には県の一般会計からの借入金を充て続けている。

 借入金の残高は2008年度末で90億円。企業債の残高17億円などを合わせると124億円に上る。現在も毎年4億数千万円を一般会計から借り入れている。

 事業廃止には膨大な借金を清算する必要があるため、県庁内で一般会計からの借入金の扱いを検討している。ダム使用権などの扱いを国土交通省と調整し、補助金を支出した経済産業省とも協議を進める。

 4月に全面施行された自治体財政健全化法で、事業廃止の際の借入金返済の仕組みが創設されたため、宮城県は事業廃止が可能と判断した。県は24日、事業廃止の方針を行政評価委員会に諮問した。来年1月の答申を受け、廃止を正式に決める方針。

 県企業局は「当時は県土の均衡ある発展のために事業を始めた。需要予測が甘かったと言われても仕方ない」と話している。

 宮城県営工業用水道事業には、仙塩と仙台圏、仙台北部の3事業がある。東北では秋田県が05年度、工場誘致の失敗で工業用水道を廃止した。

456神奈川一区民:2009/12/03(木) 17:33:14
またまた、まさのあつこ氏に関する情報。
久しぶりにブログを更新し、今日行われる第一回今後の治水対策の
あり方に関する有識者会議について、まさの氏は非公開なのはおか
しいと前原大臣宛に手紙を出したそうです。まさの氏自身もこの会
議の取材をするそうです。手紙の内容は、ブログに掲載されていま
す。

457チバQ:2009/12/04(金) 00:29:17
http://mytown.asahi.com/okinawa/news.php?k_id=48000000912030002
基地の街 頼みの人工島/泡瀬干潟ルポ
2009年12月03日


シャッターの目立つアーケード街=沖縄県沖縄市中央1丁目


南西諸島で最大の泡瀬干潟。埋め立て工事は10月末から中断されている=沖縄市、本社機から




 埋め立て工事の差し止めを命じた判決を受け入れる一方で、沖縄県と沖縄市が新たな計画で事業継続を模索することになった泡瀬干潟のリゾート開発。税金の無駄遣いだと司法が断じた公共事業が、なぜ止まらないのか。米軍基地を抱える街の現場を歩いた。


 沖縄本島中部にある沖縄市。市内には、普天間飛行場の移転先に取りざたされている極東最大の米空軍基地、嘉手納基地が横たわる。市東部の海岸に泡瀬干潟はある。


 晴れた朝、潮が引きかけた干潟は、サンゴ礁のかけらや貝殻で敷き詰められていた。豊かな生態系が息づいている証拠だ。埋め立て事業の護岸が沖合に見えるが、重機が動く様子はない。「経済的合理性はない」と埋め立ての差し止めを命じた福岡高裁那覇支部の判決が10月末に確定し、工事が中断しているのだ。


 潮風に混じって、くぐもったジェット音が聞こえてくる。見上げると、戦闘機の小さな機影が一つ、青い空を横切った。


      ◇


 沖縄市の面積の34・5%は米軍基地・施設。西には、1市2町にまたがる2千ヘクタールの嘉手納基地があり、大規模開発をする場所は干潟しかない。市の要望を受け2002年、国と県による埋め立てが始まった。


 市内の10〜20代前半の失業率は30%近い。市の収入役だった山田勝さん(65)は「北部のリゾート地と南部の那覇にはさまれ、観光客が素通りしている。『県土の均衡ある発展』が必要だ」と話す。市は埋め立て事業に、地域活性化の夢を託した。


 基地のゲート近くにある繁華街「中の町」。ベトナム戦争当時はにぎわったというが、人通りはまばらだ。


 「自然は大切サ。でも、暮らしもある。仕事を作らんとだめサ」。老舗スナックのママ、比嘉末子さんが語る。売り上げはバブル期の3分の1に減ったが、「埋め立てをやれば働く場ができる。観光客も街に来る」と言う。東門美津子市長の唱える「泡瀬人工島と中心市街地の相乗効果」を、彼女もまた信じている。


 市議会は議員28人のうち23人が推進派。商工関係者も推進一色という。


      ◇


 沖縄市の活性化策は、これまで何度も打たれてきた。


 市の第三セクターが運営する商業施設「コリンザ」。11月で12周年を迎えたが、テナント撤退が続き、事実上の破綻状態だ。国の基地対策補助金で07年に完成した複合施設「ミュージックタウン音市場」も空き店舗が目立つ。


 「造れば何とかなる、という風潮がある」。市内でホテルを営む宮城悟さん(49)は言う。長年の沖縄振興策で公共事業頼みが当たり前になっている、と指摘する。


 そんな中でも、風向きは変わりつつある。沖縄市が昨年度の市民意識調査で市に望む重点施策を尋ねたところ、泡瀬の埋め立て事業を指す「東部海浜開発」は11・8%。順位は「保健医療の充実」や「商店街の活性化」の下、9番目に過ぎなかった。


 かつて宮城さんも、市観光協会理事として埋め立てに賛成した。だが、反対派の話を聞くうち疑問を抱くようになったという。


 とはいえ、反対派に転じたわけではない。邪魔はしない、けれど、推進の旗も振らない――。埋め立てを望む同業者らに、そう伝えている。


 宮城さんは言う。「米軍基地があるゆえの、どうしようもない現実がある。わらをもつかむ推進派の気持ちを、馬鹿にはできない」



県・市、計画見直し再開模索
 判決確定後、埋め立て工事は「中断」されたが、「中止」ではない。沖縄市と沖縄県は、土地利用計画を見直して経済的合理性のある新たな計画を策定すれば、事業を続けられるとの見通しでいる。


 市は今年度中に計画の見直しを終える予定だ。今のところ現行計画を基にした「国際交流リゾート拠点」と「スポーツコンベンション拠点」の2案に絞られている。


 土地利用計画が新しくなると、埋め立て事業の主体である県と国は、公有水面埋め立て免許を変更しなければならない。だが、当事者である前原誠司・沖縄担当相は「本当に採算が合うのか、いったん立ち止まって考え直していただきたい」と注文をつける。


 埋め立て費用の大半は国の負担だ。国が免許変更に同意しなければ、事業は中止に追い込まれる可能性がある。

458とはずがたり:2009/12/07(月) 22:28:03
地球に優しい?それともただのケチ?「水道男子」増殖ワケ (夕刊フジ)記事写真
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/n_waterworks_bureau__20091207_4/story/07fuji320091207201/

 地球に優しい?それともただのケチ?「水道男子」増殖ワケ(写真提供 産経新聞社)

 不況やエコブームで、弁当を持参する「弁当男子」や水筒を持ち歩く「水筒男子」が増殖中だが、さらに一歩先をいく「水道男子」が登場した。ペットボトルなどの飲料代まで節約し、水道水を飲む男たちだ。その背景には水道水がおいしくなったこともあるという。水は買うものから蛇口をひねって飲むものへ、かつての姿に戻りつつある。

 欧州最大の浄水器メーカー、BWT社の調査によると、日本の独身サラリーマンの85%が毎日なんらかのドリンクを購入し、44%は飲料代に毎日150円以上かけているという。中には1000円以上費やす人もいるが、回答者の大半は可能ならば飲料代を「貯金したい」と考えているそうだ。それを先駆けて実行しているのが「水道男子」だ。

 『世界が水を奪い合う日・日本の水が奪われる日』(PHP研究所)の著書で、水道水を愛飲する20−40代の「水道男子」に話を聞いたという水ジャーナリストの橋本淳司氏は次のように語る。

 「彼らは空のペットボトルや水筒を持ち歩き、移動中に公園で給水するなど、小遣いの節約のために涙ぐましい努力をしている。ペットボトル飲料にお金を出すのをもったいないと思う人が多く、水道水でいいやと考えているようです」

 同時に橋本氏は、水道水の質の向上も「水道男子」増加の背景にあると指摘する。

 「安全でおいしい水プロジェクト」を2004年から行っている東京都水道局では、1992年からオゾンと活性炭を使ってニオイの元になる物質をとる高度浄水処理システムを導入。水質が良くなかった利根川水系の金町、三郷、朝霞浄水場から順次導入し、現在では都内の水の6割をこのシステムで処理。2013年までに100%にする予定だという。

 同局総務部の筧直・調査課長は「昔は夏場になるとカビ臭いなどの苦情があり、アンケートでも厳しい意見が多かった」と話すが、同課の「水道事業に対するお客さま水満足度調査」では平成15年度が28.1%、同18年度が34.4%と満足度は年々上昇。先月30日に発表された同21年度の調査では46.6%に達し、評価は確実に高まっている。

 世界的にもペットボトルから水道水へという流れがある。米サンフランシスコでは、エコの観点からペットボトル飲料の購入を禁止、オーストラリアのバンダヌーンでは水源確保のためにボトル水の販売を禁止した。

 とはいえ、集合住宅などでは水道管のさびや給水タンクの状態が水の味を左右する。前出の橋本氏は、「水道管や貯水槽の管理はマンションの所有者の責任。各戸で浄水器を付ける前に、管理者を促して掃除をしてもらう必要がある」と語る。都に寄せられる水についてのクレームも、大半が貯水槽の不備によるものだという。

 こうした問題をクリアしたうえで、水道水をおいしく飲むコツとして橋本氏は「夜、水道水を汲み置いておくと朝までにはまずさの原因である塩素が揮発する。沸かした場合は、冷めてから冷蔵庫でさらに冷やすと、二酸化炭素が復活しておいしくなります」と言う。

 水道水をそのまま飲むことに抵抗がある「水道男子」の中には、欧米の家庭で普及している卓上型ポット浄水器をデスクに持ち込む人もいるという。試してみては?

[ 2009年12月7日17時00分 ]

459とはずがたり:2009/12/08(火) 02:13:42

湯西川ダム事業 民主県連、見直し容認へ 生活再建は十分に対応
(12月7日 05:00)
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20091207/248272

 前原誠司国土交通相が事業見直しを表明している日光市の湯西川ダムをめぐり、民主党県連が見直し容認の方向で最終調整に入ったことが6日、分かった。同県連は7日の幹事会で事業規模縮小や中止など、具体的な見直し案を正式決定する見通しだが、見直しても課題だった地域振興や生活再建は、十分に対応することで住民の理解を求めていくとみられる。

 同県連はこれまで、地元の意見などを踏まえ対応を判断するとして、11月に日光市に対し地元住民の意見集約を行うよう要望。これを受け同市は同月末に「計画通り2011年度完成を強く要望する」とする文書を県連側に提出していた。

 同党はダム見直しの基本方針で(1)次の段階の工事に入らない(2)地域振興、生活再建策は実施−などを明記。同県連は既に、本県に関係する霞ケ浦導水、群馬県の八ツ場ダムなどについても、前原国交相の方針に沿って中止を容認することを確認している。

460とはずがたり:2009/12/08(火) 02:13:59

大門ダムは削除か - 民主県連地域戦略会議
http://www.nara-np.co.jp/20091207110530.html
2009年12月7日 奈良新聞

 民主党県連(馬淵澄夫代表)は6日夜、初の「地域戦略会議」を奈良市登大路町の同県連で開いた。県が要望した50項目をはじめ、奈良市など県内8市18町村、その他各種団体が党選挙区各支部を通して提出してきた施策などの精査を行った。県の重点施策10項目のうち、大門ダム建設(三郷町)と、五条市への陸上自衛隊駐屯地誘致事業については、党への提出は見送る方針と見られる。

 党県連は今月9日までに県内の要望を取りまとめ、幹事長室に提出する予定。

 「地域戦略会議」(9人)のうち、馬淵代表(国交副大臣)と前田武志、前川清成両参院議員は代理出席。藤野良次幹事長から「不必要と思われる予算は大胆に切り込む」など党の方針が示され、会議そのものは非公開で行わ…

461とはずがたり:2009/12/08(火) 02:43:17
どの田舎も人口減少に苦しんどんじゃい。自分らだけ被害者みたいな発言は如何かと。
>「家も田畑も水没することになって若者もUターンしなくなった」

その辺の賠償はすべきでしょうな。
>11月にも用地交渉に入る方針を示したことを受けて墓や移転先を予約した人がいるとして、「計画は止まっても生活は動いている。遅れれば、違約金など賠償の話になる」と語気を強めた。

なんと自公保政権下でも中止が勧告された経緯もあったようだ。調べ始めると胡散臭いダムが次々と出てくるなぁ。

「建設は国との約束」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20091206-OYT8T01092.htm

時折語気を荒らげながらダム建設を訴える水没予定地域の住民たち(大洲市肱川町で)

 山鳥坂ダム事業の妥当性を調査している民主党県連の検証委員会(高橋英行委員長)は6日、大洲市肱川町山鳥坂で会合を開き、水没予定地域の住民から意見を聴いた。計画が打ち出されて27年たち、9月には住民団体が土地などの買収の補償基準を了承しただけに、住民は「国との約束は政権交代しても守るべきだ」と建設計画の遂行を訴えた。次回は20日、推進、反対両派の市民らから意見を聞き、23日にとりまとめる。

 地元の岩谷地域自治会と、同ダム水没者地権者協議会、同ダム対策協議会の計約20人が出席。ダム建設反対の立ち木トラスト運動を行っている市議が検証委員に含まれていることに「不公正だ。委員から外れて」との意見が出されるなど、冒頭から厳しい声が相次いだ。

 さらに住民たちは、27年間、地域の道路改修や家の新築などを控えて暮らしてきたとし、「家も田畑も水没することになって若者もUターンしなくなった」と訴えた。国が政権交代前、11月にも用地交渉に入る方針を示したことを受けて墓や移転先を予約した人がいるとして、「計画は止まっても生活は動いている。遅れれば、違約金など賠償の話になる」と語気を強めた。

 同自治会はダム建設や生活再建のための補償開始などを求める要望書、2協議会は地域の実情を説明して「中立で科学的な判断」などを求めた文書を高橋委員長に渡した。

 高橋委員長は「住民の思いはしっかり受け止めた。建設の是非とは別に、生活再建策を党に要請していく」としたが、同ダム対策協議会の城戸由幸会長(54)は「(物わかりの良い)今日の委員らの発言は単なるサービスだと思う」と同党への不信感を口にし、「これまで積み上げた約束をしっかり守って」と強調した。
(2009年12月7日 読売新聞)

山鳥坂ダム
事業概要
http://www.skr.mlit.go.jp/yamatosa/dam/jigyou/panhu.pdf

山鳥坂ダム建設の中止を求めるHP
http://www.hijikawa.com/

462名無しさん:2009/12/10(木) 07:14:27
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20091209-OYT8T01544.htm
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20091209-399989-1-L.jpg

ホーム>地域>栃木
湯西川ダム見直し 波紋広がる
日光市長憤りあらわ 民主内部疑問の声も

 湯西川ダム(日光市)建設を巡り、民主党県連が党本部に「中止を含む全面的な見直し」を要望したことについて、県連を代表して福田昭夫衆院議員(栃木2区)が9日、日光市役所を訪ねて斎藤文夫市長に経緯を説明した。県連から意見集約を求められ、「計画通りの完成」を要望していた斎藤市長らは強く反発。県連内部からも疑問の声が上がるなど、波紋が広がっている。(木口順晶、阿部優樹)

■県連側が説明 

 福田氏は、市役所で斎藤市長や市幹部を前に、党本部への報告内容を説明した上で、「道路の付け替えなどは(計画通り)行う前提なので心配はない」と述べた。これに対し、斎藤市長は「地元が心配しているのは、ダムが完成しないことだ」と反発、「『中止を含む』とされたのは残念。県連は(事業見直しという)少数意見を取り上げた」と憤りをあらわにした。

 県連が市と異なる結論に至ったのは、地域ごとに置かれた状況の違いをどうとらえるかの差だった。地元3地区の意見集約会議で、すでに水没予定地から多くの世帯が代替地に移転している西川、湯西川下の2地区は「今さら見直されては、土地を提供した意味がなくなる」などとしてダム完成を求めた。

 これに対し、最上流で温泉旅館などが多い湯西川上地区は、集約会議で「推進」「事業見直し」で意見が割れた。県連は、全体では少数ながら、この地区の「事業見直し」を求める意見を尊重する形となった。福田氏は、県連の方針に反発する斎藤市長に対し、「ダム湖よりも自然の渓流を残してほしいという切実な思いがある。温泉街(湯西川上地区)の繁栄なしに湯西川の将来はない。合理性の高い考え方だ」と強調した。

 この地区は水没しないため、「これまでほとんど要望を聞いてもらえなかった」(伴久一・湯西川温泉旅館組合長)という点も県連として重視したという。

 今後、関係者は党本部や国土交通省の判断を待つことになるが、斎藤市長は党本部への直談判も辞さない考えを示している。

■「結論ありき」

 一方、民主党県連の内部からも「事業見直し」方針に対して疑問の声が聞かれる。

 複数の関係者によると、7日夜に宇都宮市内で開かれた常任幹事会には、県連代表の谷博之参院議員ら本県選出の国会議員5人や県議らが出席した。「(ダムに)反対する住民の意見を大切にするべき」という福田氏と、「地元の多数意見はダム建設の推進だ」と主張する出席者で意見が対立。会議は予定時間を約1時間オーバーするほど白熱し、結局、「鬼怒川の洪水調整は既存の川治ダムなどで完結している」などの理由で福田氏の意見が通った形になったという。

 福田氏は、旧今市市長から2000年にダム事業の見直しを掲げて知事に初当選。湯西川ダムの建設現場を視察した11月にも「このダムは必要ない」と、その姿勢を強調した。県連内では「湯西川ダム問題にずっとかかわってきた福田氏の発言はやはり重い」という声もある。

 幹事会の出席者の1人は「見直しの結論ありきだったと言われても仕方がない。住民に納得してもらえる説明ができるのか」と苦しげな口調で話した。

(2009年12月10日 読売新聞)

463とはずがたり:2009/12/10(木) 11:18:55
>>462
画像・記事保存しときました。
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/yunishikawa/yunishikawa-d00.html#091209as

>西川、湯西川下の2地区は「今さら見直されては、土地を提供した意味がなくなる」などとしてダム完成を求めた。
気持ちは良く解るがこんな私的な感情で国家財政に損害を与えられては堪ったものではない。
それよりも福田氏の「ダム湖よりも自然の渓流を残してほしいという切実な思いがある。温泉街(湯西川上地区)の繁栄なしに湯西川の将来はない。合理性の高い考え方だ」と云う考え方がよっぽど真っ当だ。

464 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/10(木) 12:37:18
>>462-463
地元紙は権力闘争に焦点。自分たちの関心の焦点も、それだったりして。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20091208/250295
福田氏の執念色濃く 民主県連のダム事業見直し対応
(12月9日 05:00)

 民主党県連は8日、日光市の湯西川ダムの中止を含む全面的見直し、鹿沼市の思川開発(南摩ダム)の中止を
求め、党本部に報告書を提出した。両ダムの地元・衆院2区選出の福田昭夫県連代表代行の意向が色濃く反映
された県連方針。旧今市市長、知事を経て衆院議員となった福田氏の軌跡をたどると、ダムに対する執念にも似た
思いが透けて見える。

 民主党県連が湯西川ダムを視察した11月9日。同ダム工事事務所の職員らを前にあいさつした福田氏は、開口
一番「このダムはもともと必要ないと思っていた」と発言した。この10日前、日光市議会が同ダムの完成を求める
意見書を可決したばかりだった。

 その場の空気が一瞬にして凍り付いた。福田氏は淡々と発言を続ける。「旧栗山村の(故斎藤喜美男)村長が
(他市町と)合併したくないために誘致したのが湯西川ダム」「鬼怒川の治水計画は川治、五十里、川俣の3ダムで
完結している」。

 斎藤村長が存命当時の福田氏は旧今市市長。1990年代、思川開発に伴う大谷川取水に、地元市長として異を
唱えていたころだった。福田氏は2000年11月、ダム事業の全面見直しを掲げ知事に初当選。その後は鹿沼市の
県営東大芦川ダムを中止させ、思川開発の規模縮小に同意した。

 この前後の経緯は、県を相手に負担金の支出差し止めを求めた住民訴訟で、福田氏が今年11月30日に宇都宮
地裁に提出した陳述書に詳しく書かれている。提訴時には被告だった前知事の福田氏は、原告側に立って県に
不利な陳述書をまとめた。証言台に立つことも検討しているという。

 陳述書によると、福田氏は思川開発に同意した理由について「鹿沼市と小山市の要望(水需要)を満たすため」
とし、「妥協したのでもう1期やればさらに見直すつもりでした」と記述した。湯西川ダムについては03年に計画変更
で総事業費が倍増したことを挙げ「これだからダムはやってられない」と嫌悪感をあらわにしている。

 福田富一知事は民主党県連の今回の判断を「最終決定ではないので冷静に受け止めるしかない」と話し、同党が
示す道を「引くも地獄、進むも地獄」と指摘した。「ダムによる治水、利水ともに必要ないと国が自ら検証し、それで
国民負担が極小化されるなら従わざるを得ない。だが、残された工事現場の原状回復や関係者の生活再建を
どうする」と疑問を呈する。

 湯西川でダム反対の意見が表面化したのは今年の夏。政権交代を懸けた総選挙の最中だった。調査開始から
実に27年目。声を上げたのは「観光資源の清流を残してほしい」とする地元の観光業者らだった。福田氏は、この
声を拾い上げた。

 民主党県連の判断が新政権でどの程度尊重されるのかは未知数。前原誠司国土交通相のダム政策の全容も
見えない。確かなことは、知事落選と少数野党の衆院議員を経た福田氏が、再び一定の影響力を行使できる立場に
いることだ。

465 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/10(木) 12:40:32
地方のダムについては、地方の意志を尊重する(ただじ補助金の金額は別よ)、というのが一貫した見解ですが。

http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/article.aspx?id=20091210000107
国交相、内海ダム視察へ/知事らと面談も
2009/12/10 09:50

 香川県と小豆島町が進める内海ダム再開発事業をめぐり、前原誠司国土交通相が12日、初めて現地を視察する
見通しとなった。国の補助が来年度予算に計上されるかが焦点となっている中だけに、前原氏がどういった見解を
示すのかが注目される。

 再開発事業では、県は11月定例県議会に本体工事の契約議案を上程しており、年度内に着手したい考え。
一方で、反対派の地権者らによる国の事業認定取り消し訴訟や、国への執行停止の申し立て、鳩山内閣のダム
事業見直し方針などもあり、不確定な要素も多い。

 現地視察では、前原氏の行程は明らかになっていないが、関係者によると、日程などが調整できれば真鍋知事
や、反対派の地権者らと面談するという。

 前原氏に対しては、10月に反対派の地権者らが事業認定取り消しを、11月には真鍋知事らが事業推進を
それぞれ要望していた。

 前原氏が現地視察する見通しとなったのを踏まえ、賛成派の住民は、13日に予定していた総決起大会を12日に
前倒し、地元の熱意をアピールする方針。


http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagawa/news/20091209-OYT8T01516.htm
「無理やり、納得できぬ」
新内海ダム第2回審理

 県営新内海ダム(小豆島町)の未買収用地を対象とした県収用委員会(会長=堀井茂弁護士)の第2回審理が
9日、高松市内で開かれた。事業に反対する地権者は、県側にダムの必要性を裏付けるデータを示すよう求め、
「無理やりの土地収用には納得できない」などと意見を述べた。

 事業主体の県と小豆島町からは担当職員ら9人、地権者側は弁護士ら16人が出席した。

 地権者側は、「過去の災害の大きさやダムの規模を算出した根拠に疑問がある」などと主張し、1976年に起きた
台風による被害の状況や、水道水の需要見込み、工法などについての資料の公開を求めた。

 これに対し県側は、反対派住民が国を相手取って土地収用法に基づく事業認定の取り消しを求めている訴訟に
国側の立場で参加することに触れた上で、「訴訟の場で答えたい」などと応じた。

 また、地権者16人の所有する未買収用地約0・5ヘクタールの補償額を総額約3153万円と算出したことなどを
示した。

 同委員会は来年1月14日に委員の現地視察、2月9日に第3回審理を行う。

前原国交相が12日視察で調整

 同ダムを巡っては、前原国土交通相が建設予定地を12日に視察する方向で県と調整していることがわかった。
県によると、道府県が事業主体の国庫補助ダム事業についての検証の一環といい、真鍋知事との会談についても
調整を進めているという。

(2009年12月10日 読売新聞)

466 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/11(金) 13:27:39
関連 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1251865116/1675-1676
元々、八ッ場と川辺川に限った法案との考えは持ってなかったと思うけど。
> 補償の対象について、「八ッ場ダムと川辺川ダムに限ったものではない」と述べ、今後、建設が中止されるダム
> 予定地の住民すべてを対象にした法案を作成する方針も明らかにした。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091211-OYT1T00625.htm
「八ッ場」補償法案、通常国会提出見送り

 前原国土交通相は11日の閣議後記者会見で、建設中止を表明した八ッ場(やんば)ダム(群馬県)などの建設
予定地の住民補償に関する法案提出について、「来年の通常国会はスケジュール的に難しい」と述べ、来年の
通常国会への提出を見送る方針を明らかにした。

 前原国交相は今年9月、八ッ場ダムのほか、川辺川ダム(熊本県)の建設予定地の住民も対象に、補償関連の
法案を来年の通常国会に提出すると表明していた。

 この日の会見で前原国交相は、補償の対象について、「八ッ場ダムと川辺川ダムに限ったものではない」と述べ、
今後、建設が中止されるダム予定地の住民すべてを対象にした法案を作成する方針も明らかにした。

 川辺川ダムについては、国交省と熊本県、流域市町村で、ダムによらない治水の協議が進められている。前原
国交相は「最も早く補償の問題が出てくる可能性がある。地元からご意見をうかがって補償措置をまとめたい。
川辺川ダムをモデルケースとして詰めていく」と述べた。

(2009年12月11日12時42分 読売新聞)

467とはずがたり:2009/12/11(金) 20:19:36
8月の記事。
>>369で報道されてるように水は余ってる東三河に3000億も無駄金かけてダム造ってる余裕はない。
そんなにほしけりゃ自分らで造りやがれ。国民に迷惑かけんな。ダム欲しがる連中は呉れ呉れ乞食やってると云う現状を恥だと知れヽ(`Д´)ノ
しかも総選挙直前に既成事実作りか慌てて着工するこのあざとさ。こんなの中止,中止。

設楽ダム着工 計画から36年 20年度完成予定
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_kan/kan090805_2.htm?from=nwlb

 設楽町の豊川上流に予定されている設楽ダムの取り付け道路の建設工事が4日、同町川向地区で始まった。1973年の建設計画提示以来、36年を経てダムの着工となった。

 取り付け道路は、今年10月末までに国道257号の設楽大橋近くの県道(幅約5メートル)を約90メートル区間にわたって約6メートルに拡幅し、大型トレーラー(40トン)が建設用資材を運び込めるようにする。その後、約5か年にわたり、ダム本体の工事地点までの道路約5キロ区間を整備する。ダム本体建設予定地の掘削工事は2013〜14年度になり、20年度に完成予定。設楽ダムは利水、治水のための多目的ダムで、総貯水量9800万トン。建設費は2070億円で、地元へのダム対策費も含めると総事業費約3000億円の巨大事業となる。

(2009年8月5日 読売新聞)

468 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/12(土) 17:11:57
>>467
政権交代後、と言っても鈴木、森本が推進派なんでしたっけ。↓の血税の使い方とか、なんだかなあ。
> 「感謝見舞金」は…(中略)、住民が申請して「ダムの補償契約締結に協力する」という確約書を提出すれば
> 交付される。…(中略) これまでに73件の申請があり、4億2700万円の交付が決まった。

愛知・設楽ダム予定地 政権交代後も進む契約・住民補償
2009年12月12日13時36分

 設楽ダム(愛知県設楽町)建設問題で、国土交通省が地権者約80人と約11億円の用地買収の契約を
結んだことが11日わかった。一方、愛知県などが負担する水没予定地住民らへの「感謝見舞金」も4億
2700万円の交付が決まった。これらの大半は、民主党が圧勝して政権交代が確実になった総選挙以降に
契約や申請がなされたものだという。ダムの建設自体が中止される可能性もある中で、補償が進んでいる。

 同日、設楽町議会のダム対策特別委員会で示された。国交省によると、10日までに用地買収の契約が
済んだのは地権者約770人のうち、水没予定地住民数人を含む約80人。水没地面積約300ヘクタールの
約11%を取得し、契約額は約11億円という。最初の契約は6月末だったが、9月以降が7〜8割を占めると
いう。

 一方、「感謝見舞金」は水没や道路の付け替えなどで移転を余儀なくされる住民に支払われる。同町の
事業だが、費用は県とダム受益地の豊橋市など下流5市1町が負担する。町によると、住民が申請して
「ダムの補償契約締結に協力する」という確約書を提出すれば交付される。対象となる124世帯のうち、
これまでに73件の申請があり、4億2700万円の交付が決まった。このうち68件が、10月半ば以降の
決定だという。

 前原誠司国交相は同月9日にダム事業の見直しを表明。設楽ダムの来年度以降の方針は、年末の政府
予算提出時までに示される。国交省設楽ダム工事事務所は「契約を急いだ方が良いと考える人がいるかも
しれないがわからない。今年度予算はそのまま使って良いので、予定通り用地買収を進めている」として
いる。(小渋晴子)

469神奈川一区民:2009/12/12(土) 18:26:35
またまた、まさのあつこ氏の情報。

まさのあつこ氏のブログ、「ダム日記2」が更新
されました。
内容は先日行われたダムに関する有識者会議のこ
とについてが中心です。
なかなか興味深い内容なので、一度覗いてみて下
さい。

470とはずがたり:2009/12/12(土) 19:13:37
>>468
なんでしょーねぇ,このばらまきは。ひどいなぁ。。
一旦停めろよなぁ。

ソースはこちら。
http://www.asahi.com/national/update/1212/NGY200912120001.html

こちらにも転載。
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/risui/shitara-d00.html#091212as-00

471 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/12(土) 21:46:31
>>470
あ、すいません、ソースURL書き漏らしました。補完感謝です。

472 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/12(土) 21:50:01
>>465
おおむね予想どおりの展開。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/140394
補助ダム「自治体の判断尊重」 前原国交相
2009年12月12日 21:26 カテゴリー:政治

 前原誠司国土交通相は12日、香川県小豆島町の内海ダム建設予定地を視察後に高松市で記者会見。
都道府県が国の補助を受けて進めているダム事業について、事業推進の可否は「基本的に都道府県が
主体的に決めることだ」と述べ、地元自治体の判断を尊重する考えを重ねて示した。

 一方で前原氏は「国が莫大な財政赤字を抱える中、公共事業への投資は減らさざるを得ない」と指摘。
できるだけダムに頼らない治水策を検討するため国交省に設けている有識者会議の結論を、自治体側も
尊重するよう呼び掛けた。

 会見に先立つ真鍋武紀香川県知事との会談で、前原氏は補助ダムの一つである内海ダムについて
「(近くにあるダムの)規模が小さく、脆弱だと感じた」「計画を白紙に戻してと言うつもりはない」などとして
整備に一定の理解を示した。

 会談では、国の補助金の在り方についても議論。知事が補助金の削減や打ち切りはできないとしたことに
対し、前原氏は河川法などの規定を精査する考えを示した。


http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091213k0000m010065000c.html
前原国交相:新内海ダム計画の延期を要望 香川県知事に

 前原誠司国土交通相は12日、香川県が国の補助を受けて計画している新内海(しんうちのみ)ダム
(香川県小豆島町)の建設予定地を視察後、真鍋武紀知事と面会し、「有識者会議を立ち上げて、できるだけ
ダムに頼らない治水策の基準作りをしており、できれば基準に沿って考え直してほしい」と事実上の延期を
要望した。

 真鍋知事は「計画通りやらしてほしい」と延期の考えはないことを伝えた。

 ダム本体工事の契約承認を求める議案の採決が15日の県議会で予定されている。ダムは、国交省が
見直しを進める全国143ダム事業の一つ。国交省は補助ダムも含め、会議でまとめる基準に沿って再検証
するダムと、再検証せずに継続・中止するダムを仕分け中で、内訳は来年度予算案提出時に公表する。

 面会後、前原国交相は来年度予算で同ダムの補助金を減らすかどうかの明言は避けつつ、「法的整理を
しないといけない」と述べた。また、再検証に分類された補助ダムの道府県には「会議の結論を尊重して
ほしいと伝えたい」と話した。【石原聖】

毎日新聞 2009年12月12日 21時37分

473 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/13(日) 11:56:00
>>3>>96>>164>>178
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2009121390094217.html
木曽川導水路の凍結継続 「再検証」確実に
2009年12月13日 09時42分

 国土交通省は、本年度に予定していた本体工事を取りやめた「木曽川水系連絡導水路事業」を、来年度も
凍結する方針を固めた。同省は来年度予算編成で、国が主体で建設する48のダムについて、進める事業と
建設の是非をあらためて検証するものを選別するが、導水路事業が「再検証組」に入ることが確実な情勢と
なった。有識者会議が来年夏ごろにまとめる評価基準に沿い、遅くとも再来年夏までに政治主導で事業継続
の可否が決まる運びだ。

 導水路は、水資源機構が実施主体として、徳山ダム(岐阜県揖斐川町)の水を木曽川に流すための施設。
鳩山政権発足直後の10月、前原誠司国交相が「本年度の本体工事などを凍結する」と判断した6事業の
一つだった。

 政府関係者によると、木曽川導水路など6事業をはじめ、来年度に少なくとも本体工事着工が予定されて
いる各地の事業が「再検証組」にリストアップされる見込み。再検証される事業は有識者会議の俎上
(そじょう)にのる。この狙いについて、別の政府関係者は「拙速に事を運ぶのではなく、時間をかけて新たな
治水の在り方を生み出すことが重要だ」と話している。

 国交相は、国と機構が実施している56事業のうち、既存施設の機能を向上させるための整備を行う8事業
を除く、48事業を見直しの対象としている。一方、道府県が主体となって進める87のダム事業について、
国交相は「各道府県知事の判断を尊重する」との立場を強調している。

 木曽川導水路事業については、名古屋市の河村たかし市長が「水余り」などを理由に事業からの撤退を
表明。東海3県の知事が懸念を示しており、神田真秋愛知県知事や古田肇岐阜県知事がそれぞれ、国交相
に早期整備を要望していた。

 【木曽川水系連絡導水路事業】 揖斐川と木曽川を直径4メートル、全長43キロの地下トンネルで結び、
徳山ダムの水を毎秒4トン、渇水時は同20トンを木曽川に放流する計画。都市用水への利用、渇水時の
木曽、長良両河川の環境改善などを目的に上流、下流の2ルートを建設する。当初計画では、2009年度に
着工し、完成は15年度。総事業費890億円は国と愛知、岐阜、三重の各県と名古屋市が負担する。

(中日新聞)

474 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/15(火) 16:10:02
このあたりの解釈がどちらなのか、かな。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1251865116/1725
> ―香川県の真鍋武紀知事は、減額などは関係法を改正しないと無理なはずだと言っている。
> 「国交省河川局の説明はそうではなかった」

http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009121501000355.html
補助ダム事業も区分する方針 来年度予算に反映

 前原誠司国土交通相は15日の閣議後の記者会見で、補助ダム事業に関係する道府県知事に対し「公共事業
依存型の産業構造を転換する必要がある」として、できるだけダムに頼らない治水への政策転換に協力するよう
要請した。

 具体的には、補助ダム事業についても国の直轄ダム事業と同様、年末までに建設を続けるかどうか検証するダム
と、継続して建設を進めるダムに区分。この内容を2010年度予算案にも反映させるとした。

 検証対象の補助ダムについては、国交省の「今後の治水対策のあり方に関する検証委員会」が10年夏に
まとめる基準に従って検証し、その後の事業の進め方を判断するよう知事に求めている。

 4月1日現在で建設または計画中の補助ダム事業は38道府県で87あり、うち4事業は09年度中に完成する
予定。

2009/12/15 13:36 【共同通信】

475 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/17(木) 22:12:02
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091217-OYT1T01242.htm?from=top
八ッ場ダム地元住民、国交相との対話受け入れ

 八ッ場ダムの地元住民でつくる「水没関係5地区連合対策委員会」(萩原昭朗委員長)は17日、群馬県
長野原町の集会所で役員会を開き、前原国土交通相から要請のあった意見交換会に応じることを決めた。

 時期は、来年1月24日で調整する。前原国交相が9月に中止方針を表明して以降、地元住民との直接
対話が初めて実現することになった。

 前原国交相は中止表明後の9月23日に現地視察した際、地元での意見交換会を開いたが、地元側は
「中止ありきでは会えない」と拒否。10、11月に県を通じて打診があった際も断っていた。

 この日の会合は、前原国交相から再度要請を受け開催されたもので、住民代表ら約30人が出席した。
前原国交相は地元あての文書で、「全国のダムと同様に、改めて予断を持つことなく検証を行う」とした
上で、住民へのおわびと、長期化による負担を避けるための打開策の検討などを挙げている。

 会合の冒頭、高山欣也・長野原町長は「2回断ったが、今回は大臣から初めて紙(文書)が来たので、
それを見て判断してほしい」と述べた。住民からは「57年も(ダム問題を)やっているのに、大臣は会いも
せずに中止を決めた」などと憤りの声も上がったが、「話し合いを先延ばししても良いことはない」との声が
大勢を占めたという。

(2009年12月17日21時09分 読売新聞)

476 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/17(木) 22:23:15
>>475
前後しましたが、事前報道。

http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20091217-576912.html
前原氏「住民におわびしたい」八ツ場対話へ

. 前原誠司国土交通相は17日の会見で、八ツ場ダム(群馬県長野原町)の建設中止撤回を求める地元
住民との話し合いについて「ぜひお話しする機会を」と実現に期待感を示した上で「政策変更で迷惑を掛けて
いることを正式におわびしたい」と述べた。

 前原氏は「なぜ(八ツ場ダムを含む)143ダム事業を見直すことにしたか、私の考え方をしっかり伝えたい」
と強調。地元の生活再建についても、住民側の同意があれば議論のテーマにする考えをあらためて示した。

 八ツ場ダムの地元住民団体は同日夕、前原氏との話し合いに応じるかを協議する。

 [2009年12月17日12時57分]


http://www.nhk.or.jp/news/t10014465131000.html
八ッ場ダム 住民が対話協議へ
12月17日 6時56分

前原国土交通大臣が群馬県の八ッ場ダムの建設中止を明言したことに強く反発してきた地元の住民たち
が、事態の先行きが不透明な中で17日、年内に大臣との直接対話に応じるかどうか話し合いを行うことに
なりました。

八ッ場ダムをめぐっては、前原国土交通大臣が就任直後に建設の中止を明言したことに対して住民側が強く
反発し、前原大臣が建設予定地に視察に訪れたあとも、「建設中止の白紙撤回が前提でなければ応じられ
ない」などとして、直接対話に応じてきませんでした。しかし、事態の先行きが不透明な中で、今月中旬に
なって再び大臣側から「年内に住民との対話ができないか」と申し入れがあったことから、住民側は17日、
直接対話に応じるかどうか話し合いを行うことになりました。町などによりますと、住民の中には「来年以降の
見通しを立てるためにも対話に応じたほうがよい」とする意見がある一方で、「あくまでも建設中止を撤回
しなければ対話に応じるべきではない」という意見も根強く、話し合いの行方は不透明だということです。

477とはずがたり:2009/12/17(木) 22:24:55
前原のペースに成ってきましたかねぇ。
まあお上に楯突いてもあんまいいことないぐらいの感覚は持っていそうな土地柄ではありますが。

478とはずがたり:2009/12/17(木) 22:26:32
>>477
自己レス。”土地柄”ってのは要するに田舎ってことですが,上州人の気質はどうなんでしょうかね。
茨城の保守地盤は結構ガチで喧嘩するけど,群馬もまあ福田派,中曽根派で勢力争いをしてた訳ではありますね。


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