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利水・治水スレ

1とはずがたり:2007/11/05(月) 00:45:52
ダム・堰堤・運河・暗渠etc
公共事業に占めるダムなどの費用は非常にでかいものがある。専用スレで研究・観察。

行革スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/?KEYWORD=%A5%C0%A5%E0
土建スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1105074193/?KEYWORD=%A5%C0%A5%E0
ダムサイト
http://damsite.m78.com/top.html
ダム便覧
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/TopIndex.html
ダムマップ
http://www.dammaps.jp/

201名無しさん:2009/09/24(木) 21:16:48
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090922/trd0909221801008-n1.htm

【日本の議論】八ツ場ダム建設中止は得なの? 損なの? 公共事業見直しで無駄遣いは解消するか (1/5ページ)
2009.9.22 18:00

このニュースのトピックス:日本の議論

八ツ場ダムの建設工事現場 民主党が、税金の無駄遣いとしてやり玉に挙げる公共事業。前原誠司国土交通相は、早速「八ツ場(やんば)ダム」(群馬県)と「川辺川ダム」(熊本県)の建設中止を表明した。民主党は公共事業の見直しで、1・3兆円を節約したい考えだが、すでに総事業費の約7割が投入された八ツ場ダムは、関係自治体への補償などから「造ったほうが安上がり」とも。地元では建設継続を求める動きが過熱しており、ダム事業に翻弄(ほんろう)され続けた人口6千人の田舎町が政権交代で揺れている。


公約遂行…地元は猛反発

 「マニフェストに書いてありますから中止します」

 前原国交相は今月17日未明、国交省に初登庁し、待ちかまえた報道陣にあっさり、八ツ場ダムの建設中止を明言した。8月末の衆院選で大勝した民主党は、マニフェストでうたった「5つの約束」の1番目に、税金の無駄遣いの根絶を掲げ、八ツ場ダムの中止を名指ししており、今後の公共事業に対する鳩山政権の姿勢を国民に示した形だ。

 八ツ場ダムは、治水や首都圏への水供給などを目的に、平成27年の完成を目指している多目的ダム。建設場所となる群馬県長野原町では、道路の付け替え工事や水没する同町内の5地区住民の移転作業などが着々と進められている「現在進行形」のダムだ。そのため、関連自治体や地元住民には動揺も広がっている。

 前原国交相の発言を受け、同県の大沢正明知事は17日、「言語道断で、極めて遺憾」とコメント。ダムの下流にあたる埼玉県の上田清司知事も「ダムは自民党とではなく、日本国政府と契約した。政府が契約破棄する場合は相当な理由がなければできない」と怒りが納まらない。

 地元住民もまた、発言への対応を加速させており、同町議会は「八ツ場ダム建設事業の継続を求める意見書」を可決した。建設中止の撤回を求めて発足した「八ツ場ダム推進吾妻(あがつま)住民協議会」は18日、2回目の会合を開いて今後の対応を協議。前原国交相も、地元の動きは気にかかるようで、「現地に行って色々な話を伺って、どういった補償措置をとるのかが必須の条件となる」とも述べ、地元住民らと話し合う考えだ。


見直しで景気後退も

 前原国交相は就任会見で、川辺川ダムについても中止を明言。「八ツ場ダムと川辺川ダムは今後の河川行政、公共事業のあり方を見直していく入り口」と、さらなる公共事業の見直しにまで触れた。

 公共事業の見直しは、国交省に限った話ではない。「アニメの殿堂」とも呼ばれ、今年度の補正予算に117億円が盛り込まれた文化庁の「国立メディア芸術総合センター」。鳩山由紀夫首相は、緊急性や経済性の低い事業に対し、一部予算の執行停止をする基本方針を固めた。民主党から「無駄遣いの象徴」との批判を浴びた同センターも対象になる可能性がある。

 同党がマニフェストで発表した試算によれば、これら大型直轄事業など公共事業費7・9兆円の全面的な見直しを進めることで、1・3兆円を浮かせることが可能という。今後4年間は消費税率を上げないとする一方で、年額31万2千円の「子ども手当」創設など主要政策を実施するために、平成22年度だけでも7・1兆円、25年度には16・8兆円の財源が必要で、予算の組み替えによって生み出したい考えだ。

 ただ、国の公共事業は自公政権だった近年でも削減傾向が続いてきた。景気が冷え込んでいる影響から、民間企業や個人からの工事の受注が伸び悩む建設業者は少なくない状況で、特に公共事業に頼るところの多い地方の業者にとっては、公共事業の削減がそのまま死活問題につながってくる。

 興味深いデータがある。

 民主党中心の政権となった場合、国内総生産(GDP)の実質成長率は、自公による連立政権が継続された場合と比べ、軒並み落ち込むとの試算が出ているのだ。野村証券金融経済研究所の予測では、民主党中心の政権になれば今年度後半のGDPは0・4%押し下げるとしており、主要因は公共事業の削減だという。

 同研究所の木内登英チーフエコノミストは「短期的には、景気に与える効果はマイナスになる。公共投資に依存していた地方ではより影響が大きい」といい、長期的な観点でも「削減分を経済効果の大きい景気浮揚策に回していければ、公共事業削減の効果があったとはいえますが…。子ども手当など子育て支援策が国民生活の向上にどうつながるかも、明確に示す必要がある」と指摘する。

202名無しさん:2009/09/24(木) 21:16:58
>>201

建設中止で840億円増加?

 税金の節約を目指すはずの公共事業の見直しが、八ツ場ダムの場合は、逆に税金を多く費やす事態になる可能性も指摘されている。

 八ツ場ダムは、総事業費4600億円。そのうちすでに3210億円が投入された。現時点で建設を中止すれば、残されたダム本体工事関連費620億円については削減できる。さらに、ダムの維持費も必要なくなるなどの効果が期待できるという。

 しかし、特定多目的ダム法では、建設を中止した場合に、水供給を目的に事業費を拠出してきた下流の1都5県に対し、費用を返還しなければならなくなる。その額は、実に1460億円。さらに、地元住民に対する今年度以降の生活再建関連費770億円も必要で、合わせれば2230億円にもなるのだ。

 東京都の石原慎太郎知事は、中止になった場合には都が負担した費用について「当然、返還請求しますよ」と強調。完成までに必要な残事業費1390億円を大きく上回る支出になる。また、すでに建設された橋脚や道路などの処遇によっては、さらなる負担がのしかかることもある。

 一方で、八ツ場ダムの建設に反対してきた市民団体などは、事業を継続した場合に、費用がさらに増額される可能性を指摘し、中止しても1都5県が拠出した事業費を全額返還する必要はないと主張。事業を継続した方が、730億円多くかかると見積もる団体もある。「八ツ場あしたの会」(前橋市)の渡辺洋子事務局長は「本体工事を停止させるのははじめの一歩。環境再生、住民の生活再建までしっかり進めてほしい」と話す。


長い反対闘争「中止今さら…」

 八ツ場ダムの地元、長野原町の住民の多くは今、建設中止に反対の声をあげている。ただ、同町の住民が、ダム計画の当初から建設賛成だったわけでは決してない。

 八ツ場ダムの建設計画が持ち上がったのは、半世紀以上も前の昭和27年。国指定名勝「吾妻渓谷」の一部や800年以上の歴史を誇る秘湯「川原湯温泉」がダムに沈むことなどから、反対の声が相次いだ。

 温泉街で旅館を経営していた竹田博栄さん(79)は、反対運動の一部始終を8ミリカメラに収めてきた。当時は30代だったが、中心メンバーとして参加。温泉街がある川原湯地区は、最後まで反対の立場を崩さず、昭和40年代には、「八ツ場ダム建設反対」など徹底抗戦を訴えるプラカードを持った地元住民らの集会が各地で起こった。

 問題が長期化すると、運動に疲れた住民の中から賛成派も出始めた。親族同士で賛成派と反対派に別れ、いがみ合い、罵声(ばせい)を浴びせ合う姿もあった。反対運動の継続が困難になり、昭和62年、現地調査を受け入れる苦渋の決断をした。

 竹田さんは4年前、50年以上続けた旅館を閉め、隣接の中之条町に移住した。水没する予定の旅館に膨大な改修費はかけられず、営業継続は困難だった。「ダムを造ることで問題の終結が見えたところなのに、今さら中止といわれても」。自身が撮影したビデオを見るたびに、昔のことを思いだし、民主党の態度に悲しさや怒りを覚えるという。

 同様な理由から、温泉街では昭和40年代以降、大規模な改修がなされていない旅館がほとんど。設備のとぼしさから客足が遠のく悪循環を生み、最盛期は18軒あった旅館も、営業を続けるのは7軒にまで減った。そのため、旅館は今の場所で営業を続けようにも、建て替えや改修に膨大な費用が必要となる。代替住宅地に移転したり町外に移住した住民も多く、地元は新たな問題を抱えることになる。


鳩山首相が“逃げた”?!

 八ツ場ダムの建設中止をマニフェストに掲げながら、民主党がとった「ある行動」が、地元住民の怒りをさらに大きくした。

 同町を含む衆院群馬5区では、自民党の現職、小渕優子氏に対する民主党の対立候補が注目されていた。小沢一郎幹事長が代表当時に国替えが噂された際には、同区を地盤とする自民党県議らから「小沢さんが来て、八ツ場ダムの是非にきっちり決着を付けるべきだ」との声も上がったほどだった。

 しかし、昨年8月、党幹事長だった鳩山代表は八ツ場ダムを視察し、「社民党が候補者を立てるのであれば協力したい」と表明。社民党候補を支援する形でお茶を濁した。公示期間中に群馬県内を訪れた鳩山首相は、八ツ場ダムが不要であることを訴えながらも、同区内には立ち寄らず。連立政権を見越した選挙協力とはいえ、地元住民に八ツ場ダムの是非を問うべき選挙の場から、“逃げた”とも受け取られかねない。

 「マニフェストで国民に約束した以上、中止しなければ政策の実行力が疑われる」とは、ある民主党の衆院議員。政権交代を実現させた民主党にとって、「実行力」と「住民重視」のはざまで、八ツ場ダム事業が政権担当能力の試金石になりそうだ。

203建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2009/09/24(木) 22:28:51
964 名前:無党派さん[] 投稿日:2009/09/24(木) 20:51:08 ID:Y+CFxsoE

自民よ
やっていいことと悪いことがあるんではないかい?
これはひどいだろw



>「八ッ場ダム報道でヤラセ発覚」(世田谷通信)

>民主党が公約に掲げた「八ッ場ダムの建設中止」に対して、
>ダム建設の推進を訴える中年男性や中年女性など地元住民の
>映像が各テレビ局のワイドショーや報道番組などで繰り返し
>流されているが、これらの地元住民が、実はダム建設推進に
>深く関わって来た長野原町の自民党系の町議会議員であった
>ことが分かった。…

>(2009年9月24日)

>http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2009/09/post-39f8.html


>989 名前:無党派さん[] 投稿日:2009/09/24(木) 20:55:11 ID:vsirf14h
>>>964
>星河 由紀子
>ttp://www.senkyo.janjan.jp/diet/profile/0061/00061615.html

>お墓に水あげてた人

あのババアが自民党だったとは  怒りが収まらねえ

204とはずがたり:2009/09/25(金) 01:22:02
俺も地元のヒステリックな発言にイラっとしたもんなー。
今のところ輿論は中止についているのかね?

【八ツ場ダム】群馬・長野原町に抗議電話が殺到「推進おかしい」
2009.9.24 20:35
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090924/plc0909242036016-n1.htm

八ツ場ダム建設地の視察を終え、住民代表が前原誠司国交相に要請文を提出した=23日午後、群馬県長野原町の山村開発センター(矢島康弘撮影)

 前原誠司国土交通相の八ツ場ダム(群馬県長野原町)建設中止方針に対し、高山欣也町長や地元住民が強く反対していることをめぐり、同町役場に「推進なんておかしい」など抗議の電話が殺到していることが24日、分かった。

 同町は電話の本数について明らかにしていないが、職員は「いつも鳴りっぱなしの状態」と疲れ切った表情だ。

 17日未明に前原国交相がダム中止を明言してから連日、「ダムは中止すべきだ」などの電話があるという。中には「このまま進めた方がいい」という意見もあるが、中止に反対する職員の発言を紹介した新聞報道に関し「一職員がどうこう言うのはおかしい」と1時間以上抗議する人も。

 ある職員は「新政権に住民が逆行しているように見えるのか。いろいろな意見があるのはわかるが、地元対国ではなく、下流が水を必要としているのに」と困惑していた。

205ももだぬき:2009/09/25(金) 10:04:45
前原大臣へ→今までのダム利権は解体しなさい。都会側でもダム反対の動きがあります。調布市がダム反対の動きをしています。ダムありきは大間違い。利根川などの堤防補強すればいいはず。

206 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 10:43:08
>>204
世論は、
・ 中止の方が続行より金が掛かる(がけ崩れ対策や酸性水の中和処理などの関連事業費を
 無視したり、地方自治体の支出金の国からの補償をコストとして計算する、無茶な計算)
・ 事業が既に7割進んでいる(予算の7割を消化しただけ。ダム本体工事未着工)
・ 住民が可哀想(反対派住人>>199を無視する報道)

などから、中止より続行の声が、今のところ大きいようです。
前原は住民感情を考え、理詰めの反論を避けてますが、知事や野党議員の批判には容赦しない
でしょうから、そうした資料が出てきてから世論の流れは変わることでしょう。

大いに勘違いされてますが、今までは推進の理論=国交省、中止の理論=在野の知識人だった
わけですが、これからは国交省が中止の理論に沿った資料をまとめていくわけで、
推進派は国交省に頼らずに理論を組み立てない限り、必ず論破されてしまいます。

207 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 10:53:02
前原は国交省の職員に資料を開示させることで、確実にこの手法を使ってくると思います。
菅流・さきがけ流ですね。
片山の国交相直轄顧問チーム入り、あると思います。
> 片山・前知事の手法は、徹底的に情報公開条例を活用することだった。ダム建設の試算など、素人には
> 分かるはずがない。しかし専門家は国民の中にも大勢いる。情報公開を行うことにより、行政の試算を
> 白日の下に晒そうという手法を採ったのだ。当初、県の試算はダムが140億円で、ダムと同等の治水
> 効果が期待される堤防強化などの護岸工事は147億円だった。試算をやり直した結果、ダムは230
> 億円かかる一方、堤防強化などは78億円で済むことが明らかになった。とにかく徹底した情報公開が
> 必要だ。行政の無謬性を突いて、税金の無駄遣いをやめさせるには、情報公開が大きな威力を発揮する。

>>198の全文
前原誠司の「直球勝負」(41) 〜 ダム建設は、一旦すべてを凍結すべきだ〜
〜 ダム建設は、一旦すべてを凍結すべきだ 〜

去る10月10日、衆議院予算委員会で質問に立った。70分という限られた時間ではあったが、税金の
無駄遣いをなくすための具体的な提案と、対北朝鮮外交について、主に福田総理に質問した。税金の
無駄遣いをなくすためのテーマは3点に絞った。一つは無駄な公共事業、二つ目は未だに解消されて
いない天下り公益法人に対する随意契約、そして多重行政によるコストの無駄だ。天下り公益法人に
対する随意契約は次回に譲るとして、この稿では無駄な公共事業を取り上げたい。

今から約8年前の平成11年、民主党は初めて「次の内閣」という仕組みを作った。イギリスの「影の内閣
(シャドーキャビネット)」を模した政策決定機関を作ることによって、2大政党の流れを作り、建設的な政策
論争が与野党で行われることを目指したのだ。私は社会資本整備ネクスト大臣に任命されたが、初代
「次の内閣」では最年少の「入閣」だった。社会資本整備ネクスト大臣は、今の国土交通省、当時の建設省
と運輸省を所管とする。

私の大学時代の指導教官である恩師・高坂正堯(こうさかまさたか)先生は、私への遺言として主に3点
のことを仰った。一つは、日米関係は色々と困難はあってもうまくマネージメントしなければならないという
こと。二つめは、集団的自衛権の憲法解釈は変えなければならないこと。そして、もう一つは、外交や
安全保障の話ではない。増えすぎた公共事業を抑制しなければ、国力が大きく損なわれることになる、
という点だった(先生曰く「膨らみ過ぎた公共事業費を減らさんと、大変なことになるぞ」)。その遺言を
受けて、衆議院議員1期目から入札制度の見直しなど、公共事業改革に積極的に取組んできた。公共
事業改革は外交・安全保障と共に、私のライフワークの一つである。

鳩山由紀夫代表(当時)の下で「公共事業を見直す委員会」を作った。鳩山さんが座長、私が事務局長を
務め、公共事業に詳しい大学教授や市民運動家などに加わってもらい、2年近く議論を積み重ねた。
その間、長良川河口堰、諫早干拓、川辺川ダム、中海干拓、吉野川第十堰など、問題視されていた
様々な公共事業の現場にも足を運んだ。そして、出された答申を元にして、4本の議員立法を国会に提出
した。「公共事業基本法案」「国の公共投資関係費の量的縮減を図る法律案」「公共事業一括交付金に
関する臨時法案」「緑のダム法案」である。要は、道路整備、河川整備、土地改良事業、空港整備など、
それぞれが中長期計画を持って既得権益化している公共事業費を一本化し、量的縮減を毎年図ると
ともに、一定期間の後、情報公開を徹底した上で再評価の仕組みを作り、本当に必要な公共事業のみ、
行われるような仕組みを作ろうとしたのである。

公共事業は、一旦動き出せば、如何に状況が変わろうとも、止まらない。まさに役所の既得権益そのもの
なのだ。特にダム建設は、計画策定時から長い年月が経て、当初、想定されていた環境が大きく変わって
も、国は方針を代えようとしない。国土交通省は現在、149基のダムを建設中だが、工期は延長され、
実際の総工費(見込みも含む)は当初見積もりの約1.4倍(約9兆円)にまで膨れ上がっている。「緑の
ダム法案」では、現在建設中のダムを一旦すべて凍結し、必要性の再評価を行うことになっている。費用
対効果、代替性、当該地域住民への影響、環境への影響などの観点から、ゼロベースで検討を加えるのだ。

208 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 10:53:42
今回の質問では、二つのダム建設を取り上げた。一つは球磨川水系の川辺川ダム、もう一つは淀川水系
の大戸川ダムである。川辺川ダムは1976年に計画が策定されたが、当初の総工費見積もりは約350
億円だった。しかし、30年以上経った今、未だにダム本体の工事には着手できていないにもかかわらず、
移転費用などで現在までに約2043億円が費やされている(平成18年度まで)。しかも、当初は治水、
農業利水、水力発電の機能を併せ持つ多目的ダムという触れ込みだったが、農業利水は受益者の賛同
が法定の3分の2以上集まらず、農水省は死者の名前まで寄せ集めて強行しようとしたが裁判に負けて
断念。水力発電を計画していた電源開発も今年、発電事業からの撤退を決めた。つまり、ダム建設の
目的が大きく変わったのである。多目的ダムでなくなれば国の補助率も変わり、地元負担も大きくなる。
地元自治体も、国が行うことだからといって、おいそれとは「イエス」といえない財政状況にある。

また、水質、水流など環境面での影響もさることながら、治水面でも新たなダムを作ることに、むしろ不安
を感じる地域住民も多い。球磨川上流には市房ダムがあるが、下流の住民で、「ダムが出来た後、水の
流れが変わった。ある時点を過ぎれば急に水嵩が増えるようになった」と証言する方も多い。ダムが満杯
になれば、決壊を防ぐため、もはや水を貯めることはできなくなり、放流を始めるからである。もし川辺川
ダムが出来れば、ある時点まで洪水調整はできるだろうが、仮に二つのダムが満杯になればもはや統合
管理は出来なくなり、合流地点の人吉から下流は、一挙に球磨川、川辺川の水が流れてくることになる。
ダムが結果的に、より甚大な洪水を引き起こす可能性もあるのだ。

私は、決してダムがすべて無用だ、無駄だといっているのではない。一定の洪水調整は出来るだろう。
しかし万能ではない。そして、国土交通省の「ダム建設ありき」「情勢変化があろうが止めない」という
姿勢ではなく、平成9年に改正された河川法の趣旨に則り、「環境への配慮」「水域住民の意見の尊重」
といった点も考慮されなければならないのだ。片山善博・前鳥取県知事は、前任者が計画していた中部
ダムの建設中止を2000年に決めた。「長い行政経験から、中部ダムの必要性を説く言葉には、どこか
まやかしがあると感覚的に分かっていた。しかし、数字のトリックは私だけでは分からない。担当者に
『本当のことを言って結論を出そう』と説得して、その気になってもらった」。片山・前知事の手法は、
徹底的に情報公開条例を活用することだった。ダム建設の試算など、素人には分かるはずがない。しかし
専門家は国民の中にも大勢いる。情報公開を行うことにより、行政の試算を白日の下に晒そうという手法
を採ったのだ。当初、県の試算はダムが140億円で、ダムと同等の治水効果が期待される堤防強化など
の護岸工事は147億円だった。試算をやり直した結果、ダムは230億円かかる一方、堤防強化などは
78億円で済むことが明らかになった。とにかく徹底した情報公開が必要だ。行政の無謬性を突いて、
税金の無駄遣いをやめさせるには、情報公開が大きな威力を発揮する。

209 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 10:54:13
淀川水系の大戸川ダムも、おかしな方針転換がなされた。たった2年で国土交通省は凍結から建設に
梶をきったのである。一旦建設を中止したダムの復活例は、これが初めてである。平成17年7月に国土
交通省近畿地方整備局が発表した「大戸川ダムの調査検討(とりまとめ)」には、こう記されている。
「保津峡、岩倉峡の開削は、桂川、木津川及び淀川における水害の危険性を増大させるおそれがある
ため当面実施することはできません。保津峡、岩倉峡を開削するまでは、天瀬ダム再開発実施後に
おいては、大戸川ダムの洪水調節により宇治川及び淀川での洪水調節効果は小さいです」「大戸川
下流においては、河道への土砂堆積の軽減も含め、大戸川ダムの洪水調節による効果は大きいですが、
治水単独目的の事業となることで治水分の事業費が増加し経済的にも不利になり、河道改修等のダム
以外の対策案のほうがコストの観点から有利です」。にもかかわらず、たった2年で方針は転換された。
その理由は、中流域での新たな河川改修の影響を挙げている。改修で川底を掘れば下流へ流れる水量
は増大するので、下流域の安全のためには上流で水を堰き止めるダムが必要だ、と。しかし、国土交通
省のこの論理だと、河川改修をするたびに新たなダムや手当てが必要になり、事業が事業を生むという
構図を浮かび上がらせる。淀川水系においても、ダムと河川改修に関する治水効果と費用を情報公開
して、専門家に精査してもらうことが必要だ。

淀川水系には、改正河川法の趣旨に則り、淀川水系流域委員会が作られている。今本博健・京都大学
名誉教授などが歴代委員長を務め、できるだけダムに頼らない治水を提言してきた。しかし本年2月、
近畿地方整備局はダムの原則中止を提言していた流域委員会を休止し、半数の委員を入れ替えた。
第3者委員会を「御用委員会」に変えるようなやり方は、改正河川法の趣旨に反する違法行為との批判
を免れない。私は福田総理に質した。ダム以外の治水方法とそのコスト比較を、情報公開法の下で行う
こと。さらに、改正河川法の趣旨に合致した「環境配慮型」「地元住民参加型」の治水対策を行うこと。
総理からは明快な答弁はなかったが、私は徹頭徹尾、このような公共事業の見直しを国会で取り上げ
続けていく。

http://www.maehara21.com/blog/straight.php?itemid=959

210 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 11:38:58
・在野の有識者の意見。
http://aruconsultant.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-1bbc.html

不平等なので推進派の意見。
・国交相八ツ場ダム工事事務所
http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/index.htm
※ 一般論が多いなー。石灰で中和した水なんて、本当に生活用水に使えるのだろうか。
 渇水と言われても、八ツ場の夏期利水量は今までの5.77%に過ぎないし>>181
 ダムが完成すれば暫定水利権は失われるのだから、5.77%より少なくなるんじゃないか?
 いつつくった資料か知らないが、主な渇水被害の直近が平成9年(1997年)じゃ・・・
 洪水対策にしても、下流の利根川が強調されているのだが、利根川の平均水量は256m3/s。
 一方で八ツ場ダムの平均放流水量は1%以下の2.4m3/s。ピーク時を過剰に評価してるようだが。

・上田が大暴れしてる埼玉県の意見。
http://www.pref.saitama.lg.jp/A02/BH00/yamba/yamba.html

211とはずがたり:2009/09/25(金) 15:11:20
>>210
埼玉県としては
①暫定利水権が失われる
②暫定水利権は渇水時の取水制限がきつい
③洪水対策に必要
あたりが主張という訳でしょうかね。
特に
>利根川上流域の約1/4を占める吾妻流域には大規模な洪水調整施設がありません。
>その吾妻流域に建設が進められている八ツ場ダムは,集水面積,洪水調整容量が利根川上流のダムの中で最大となっており,治水効果が大きいダムです。
この辺にどう答えて行くかが民主党政権に課された宿題では?
暫定水利権に関しては政治決断して恒久的な水利権として現状を追認してもいいんじゃないか?なんか問題あるのでしょうかねぇ。

212 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 15:45:00
なんという懐かしい面々。宇佐美は素直に戻ってこいよ。
> 1997年には武村正義新党さきがけ代表を会長に頂いたが2000年の総選挙でまさかの落選、次に
> 中村敦夫参議院議員が会長に就任 (略)
> 宇佐美登衆議院議員が会長となるも、2005年の郵政選挙で長年にわたって事務局長をつとめた
> 佐藤謙一郎衆議院議員と共に議席を失った。

八ッ場ダムとチェックの会へ「初取材」
2009年09月21日

 昨日は、読売新聞から「公共事業チェック議員の会の八ッ場ダムへの取り組みについて」というディープな
取材があった。前原国土交通大臣が「八ッ場ダム建設中止」を打ち出したのは、民主党のマニフェストに
明記されていたからであり、鳩山総理は昨年八ッ場ダムの現地視察を行なっている。そして、鳩山由紀夫
さんは現在も超党派の議員集団「公共事業チェック議員の会」の会長であり、私が事務局長をつとめている。
したがって、取材の目的は鳩山氏がいつ頃から「八ッ場ダム」を意識し、昨年来どんな議論をしてきたのか
を確認することにあった。政権交代後に初めての「公共事業チェック議員の会」事務局長・保坂展人への
取材だった。

(略)

 ここで、この春に書いた「雌伏15年、公共事業チェック議員の会の逆襲が始まる」(どこどこ日記09年3月
19日)を再掲しておこう。

[引用開始]

公共事業チェック議員の会という超党派の行動する議員集団が存在する。民主・共産・社民・国民・無所属
の75人で動いていて、会長が鳩山由紀夫(民主党衆議院議員)、幹事長が松野信夫(民主党参議院議員)、
事務局長が私という構成だ。1994年に発足し15年の歴史を持つ。1997年には武村正義新党さきがけ代表
を会長に頂いたが2000年の総選挙でまさかの落選、次に中村敦夫参議院議員が会長に就任して議員
活動のほとんどの力を投入して精力的に全国のダム、道路、空港、港などを視察した。この当時は、
約100人のメンバーを擁していた。しかし、2003年の総選挙で副会長で行動を共にしてきた私も落選、
2004年には中村敦夫会長はみどりの会議から比例に挑むも惜敗。宇佐美登衆議院議員が会長となるも、
2005年の郵政選挙で長年にわたって事務局長をつとめた佐藤謙一郎衆議院議員と共に議席を失った。

万感胸に迫りくるものがある。諫早湾の干拓事業にしても、泡瀬干潟の埋め立て事業にしても、税金の
無駄遣いだけではなくて、最悪の自然破壊を伴う公共事業である。こうした現場に自費で出向き、また
監視をしようという議員集団は、「公共事業受注企業」から見れば好ましからざる人々ということになる。
「おい、まかせておけ。工事はしっかり確保してやる。献金はしっかり頼むぞ。選挙の時も手を抜くなよ」と
いう旧来型の土建政治の土壌を耕している議員は桁違いの献金の選挙応援を受けるが、公共事業
チェック議員の会の議員たちは地元の自然保護運動や環境派の市民団体、及び反対派住民から感謝
されることはあるものの、それぞれの選挙区で「税金の無駄遣いを告発して止めてくれた。こういう働きを
する議員こそ頑張ってほしい」との支持や応援の声はまばらだ。「地元を放り出して、沖縄だ北海道だと
いい身分ですね」などと、まるで毎月旅行にでも出ているような目で見られて肩身が狭く、献金も少なく、
また選挙も厳しい。これが、日本の民度だ。

逆に言えば、自然破壊も何のその税金はおれのものとばかりに無駄な公共事業も躊躇せずに利権形成
に使う旧来型のタイプの議員がのさばる政治構造に悔しい思いをしてきただけに、今回の「政治とカネ」を
めぐる議論と「公共事業受注企業からの政治献金禁止」のテーマは巻き返しと構造転換のいいチャンス
だと思う。社民党としても「政治改革プロジェクト」を設置したし、公共事業チェック議員の会としても「政治
改革提言」をまとめていく仕事を来週から開始したい。

[引用終了]

 八ッ場ダム問題も突然浮上したわけではない。中央の新聞・テレビが何の関心も寄せない時期に「手間
とカネはかかるが票にならない」活動を営々と続けてきた野党超党派の集団があったのだということを
記しておきたい。今後の公共事業チェック議員の会の活動について、連休明けには相談を開始したい。

http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/310a60ec58516c86735e50c63161f1e9

213とはずがたり:2009/09/25(金) 15:58:54
この保坂氏も惜しむらくは落選してしまいましたねぇ。。
サトケンも引退してしまったし,公共事業チェック系議員が新人の中からどれくらい出せるのか?
小沢が新人の選挙教育担当だとすると,その辺の議員の教育も誰かやってくれないかなぁ。。枝野とかヒマなんでは?

214 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 16:35:06
>>211
暫定水利権については、>>173のIII.に反論があります。
> 1.八ッ場ダムの暫定水利権は長年の取水実績があり、支障を来たしたことがない。
> 2.利根川の冬期は取水量が激減するので、水利用の面で余裕がある。
> 3.ダム中止後も継続される暫定水利権
>  今まで数多くのダムが中止されてきている。その中には、中止されたダムの完成を前提とした暫定
> 水利権がそのダムの利水予定者に許可されていたケースがあるが、ダム中止後にその暫定水利権が
> 消失することはなく、そのままの使用が認められている。具体的な例としては、徳島県の細川内ダムや
> 新潟県の清津川ダムがある。両ダムとも国土交通省のダムである。八ッ場ダムの暫定水利権がダム
> 中止後、使用できなくなることは決してない。(以下略)

治水に関しては>>175>>186>>189>>190でしょうか。
これは、延長76m・平均流量16m2/s・流域面積1366km2の吾妻川に建設するダムが、
延長322m(4倍)・平均流量256m2/s(16倍)・流域面積16840km2(12倍)の利根川の治水に効果がある、
というそもそもの前提に、かなり無理があるような気がします。
予算を膨らませて、それを利根川流域の自治体に負担させるために、無茶したとしか。

215とはずがたり:2009/09/25(金) 17:19:46
解説あざーす。
暫定水利権の認可も国交省内で行けるのでその辺の困難は著しく軽微っぽいですね。

道路渋滞が5%かそこらの交通の転移で解消されたりするそうなので,5%とか数分の1とかそういう数字だけが先走りして八ツ場ダムには洪水・渇水等に大して効果無いとはならないとは思うので,その辺印象論で押し通す事はしないで欲しい所であります。

兎にも角にも川原湯温泉が水没から救われる訳ですので中止を受け容れて脱ダム温泉郷として再生して欲しい所。
なんなら俺が泊まりに行って散財してもいいねw

其れは兎も角,国交省お手盛りの経済効果でプラスが超過大に見積もられている(>>206>>181の観光資源とか)のは早急に計算し直してまともな数字を官僚に出させてそっから議論始めないと意味無いですよね。

216 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 17:23:18
浮かぶ瀬あり(あらかじめ談合済みだけど)。

蒲島知事:川辺川ダム事業負担金、返還請求は消極的 「国が問題整理を」 /熊本
 ◇熊本政令市移行、連絡会議設置を表明

 9月定例県議会は24日、代表質問があり、川辺川ダム問題や熊本市の政令市移行などについて県の
考えをただした。蒲島郁夫知事は川辺川ダム建設計画が正式に中止になった場合、08年度までに県が
負担した事業費約450億円の扱いについて県側からの返還請求には消極的な考えを示した。【笠井光俊】

 川辺川ダム問題で蒲島知事は鎌田聡議員(民主・県民クラブ)の質問に答え「国直轄事業負担金の
あり方や公共事業見直し議論の中で、国が返還も含めた課題の整理をすべきだ」と述べた。

 また前原誠司国土交通相が26日にダム建設予定地などを視察する際、直接面談し「球磨川の治水や
五木村の振興は喫緊の課題であり、新政権の考えをよく聞くとともに地元の声を伝えたい」と語った。

 負担金の返還問題で蒲島知事は議会終了後、報道陣の取材に「現時点で負担金の返還請求は検討
していない。国がこれまでの負担金をどう扱うかを検討すると思う」と述べた。

 また蒲島知事は、鎌田議員と馬場成志議員(自民)の質問に答え、植木町や城南町との合併により
政令市への移行が確実となっている熊本市との間で「県・市連絡会議」を設置することを表明した。10月
8日に9月定例県議会が終了後、速やかに設置するとしている。県のメンバーは部局長級を予定し、市も
それに対応した構成になるとみられる。

 蒲島知事は「地域の街づくりや住民サービスに密着した事務は基礎的自治体が担うべきだ」と述べ、
可能な限り権限委譲する方向で検討を進めていることを明らかにした。

 さらに蒲島知事は馬場議員の質問に答え、医師が搭乗して救急患者を搬送するドクターヘリの運用を
11年度中に開始する方針を表明した。医療関係者などから導入を求める声が強かった。

http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20090925ddlk43010477000c.html

217神奈川一区民:2009/09/25(金) 17:36:50
>>212>>213
「公共事業チェック議員の会」はある意味、反小沢の巣窟だと
思います。小沢氏はこの会に対していいイメージがないでしょ
う。ただ、議員の中で、引っ張って行くとしたら、小沢氏に近
い田中康夫氏だと思います。田中氏が中心になって会を運営す
れば、小沢氏も安心して新人を送り込めると思います。
 前原大臣も田中氏を上手く利用し、協力して問題に取り組ん
で欲しいです。

218とはずがたり:2009/09/25(金) 17:38:37
環境派を自己規定してますが,根っこは成長主義者・開発論者のワタクシですのでこういう開発計画図を見せられるとうずうずするのは否めない所w
http://yamba-net.org/images/gaiyou/yamba_areamap.jpg
ダム反対派のサイトより。
ダムの為に河川改修が等閑になってる>>214-215に関してはこのサイトに↓の様な記述が。公共工事の縮小のしわ寄せがこういう所へ来ていてダムは聖域に成っているようだ。

ダム建設のために後回しにされる河川改修
http://yamba-net.org/modules/problem/index.php?content_id=16
利根川の河川予算の推移を見ると、図3のとおり、八ッ場ダム等のダム建設費が増加してきているのに対して、河川改修の事業費は年々急速に減少してきています。次に述べるように、洪水に対する安全性を高めるためには堤防の強化対策が急がれているのですが、それを含む河川改修の事業費がダム事業のために年々削減され、河川改修が後回しにされてきているのです。

http://yamba-net.org/modules/problem/index.php?content_id=22#chart03
(2)河川改修の事業費が急減
 このように、利根川は破堤の危険性がある堤防が各所にあるから、堤防の強化対策を早急に実施しなければならない。ところが、利根川水系の河川予算の推移を見ると、図4のとおり、八ッ場ダム等のダム建設費が増加する一方で、堤防の強化を含む河川改修の事業費は年々急速に減少してきている。堤防の強化対策を後回しにして、治水効果が希薄な八ッ場ダム等のダム建設に河川予算の大半が注ぎこまれている。

 このように、治水に関しては、八ッ場ダムは必要性が希薄なだけでなく、利根川の真の治水対策を遅らせる重大な要因になっている。

219とはずがたり:2009/09/25(金) 17:52:11
>>217
ですよねー>反小沢の巣窟だ
良く云われるように「新人の一番重要な仕事は再選する事」なのは認めざるを得ませんが,能力有る政治家ならそれ(どぶ板)と平行して国政の調査能力も研鑽して貰いたいところです。

長妻や馬淵みたいな仕事の出来る新人がこれからも出てこないと,政治家がただの地元のご用聞きに堕してしまいますので,逆に自分の問題意識を国民に問題提起出来るような能力がとりもなおさず地元への利益誘導しかやってこなかった自民党に対するアンチテーゼに成る筈ですし。

閣内にも入らなかったし党外の人間ではではありますが,公共事業洗い出しの実績的にも,小沢氏とのパイプ的にも康夫ちゃん適任かもしれませんね。

220とはずがたり:2009/09/25(金) 17:54:41
八ッ場もそうだけど先ずは中止受け容れを表明して貰わないと逆に地域振興策にも何にも取り組めないんじゃなかろうか。
まあ建設中止は建設費ださないってことなので建設反対と違って実力行使出来ないのでほっといてもいいんですけどw

中止表明容認できず 五木村長ら国交相に抗議文
2009年09月25日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20090925002.shtml

 前原誠司国土交通相が川辺川ダム事業の中止を表明したことを受け、ダム前提の村づくりに取り組む五木村の和田拓也村長らが24日、同省を訪れ、前原国交相あての抗議文を提出した。

 抗議文は和田村長と田山淳士[きよし]村議会議長の連名。ダム建設に反対した村が国・県から建設同意を求められ、村再建を条件にやむなく受け入れた経緯を説明、「村の再建整備事業が半ばである中、大臣の中止表明は容認できない」としている。

 和田村長は「川辺川ダムは必要として国交省が推進してきたのに、今回の中止表明。今までの経緯と歴史を考えていないのではないか」と述べ、同省の佐藤直良河川局長に抗議文を手渡した。

 前原国交相は26日に川辺川ダム建設予定地などを視察し、住民や蒲島郁夫知事らと意見交換する予定。局長との面会後、和田村長は「ダムに代わる治水対策案と村の基盤整備、振興策についてきちんと方針を示してもらわなければ、安易に乗れない」として「大臣には今回の抗議を踏まえて話してもらうよう期待する。こちらも実情を訴える」と述べた。

 一方、相良村議会は24日、川辺川ダム建設中止と同村の振興計画策定を求める意見書を国交、農水両省に提出した。(楠本佳奈子)

221 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 18:31:19
>>215
最終的に>>207の形にもっていくと思っているので、遅かれ情報公開はするでしょう。
遅れているのは、やはり現地住人の感情の問題(利権を奪われるのは嫌だ!だって感情だし)を
考えた場合、理詰めで説得するのは火に油を注ぐ結果にしかならない、という判断かと。

JAL再建タスクフォースのように、片山・ヤッシー・蒲島・嘉田>>53・河村・橋下>>92>>164らに
枝野>>182や保坂が加わる形で、公共事業中止に伴う地域再建タスクフォースができたりすれば、
わくわくするんですけどね。
とはさんが言われるように>>220、そういう具体的な段階になるのは地元が受け入れてからでしょうが。
八ッ場より川辺川や大戸川が先だろうなあ。

反公共事業が反小沢の巣窟というのは、むべなるかなというか。

222 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 18:32:03
しかし、改めて>>74-75を読むと、隔世の感がありますね。

223とはずがたり:2009/09/25(金) 21:48:54
>>222
石木ダムの現状。お願いして造って貰うとなって立場は逆転ですね。ただ佐世保は渇水とかも心配なんで20人弱のせいで事業が止まるのはどうかな,と思わなくもないんですけど。

9月20日のながさきニュース
長崎新聞
石木ダム「白紙化」を 反対住民ら長崎で市民集会
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20090920/07.shtml

石木ダム建設反対を訴えた市民集会=長崎市、県勤労福祉会館

 県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設問題で、建設の是非を考える市民集会が19日、長崎市桜町の県勤労福祉会館であり、ダム建設に反対する地権者や市民ら約50人が参加した。

 市民団体「自主・平和・民主のための広範な国民連合・長崎」主催。同ダム建設に向け県などが土地収用法に基づく事業認定申請を目指す中、ダムの必要性や効果を検証するのが目的。

 建設反対派の「石木川の清流を守り川棚川の治水を考える町民の会」の森田正昭代表は「石木ダムの必要性の根拠は明確ではない。政権交代を果たした民主党は、全国各地のダム事業の見直しを表明している。石木ダムも中止してほしい」などと述べた。

 福岡市の市民団体「九州住民ネットワーク」の原豊典事務局長は「石木ダムの流域面積は川棚川全体の9分の1しかなく、流量も水位低減効果も9分の1で治水には役に立たない。(ダム建設は)環境、財政などの面でも害ばかりだ」と批判した。

 同ダム建設事業の白紙化を求めるアピールを採択して集会を締めくくった。

佐世保市議会委:水道料3割段階値上げ、条例改正案を継続審査 /長崎
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20090919ddlk42010521000c.html

 佐世保市議会9月定例会は18日、企業経済委員会が開かれ、水道料金を来春から段階的に約3割値上げする条例改正案を審査。全会一致で継続審査とすることを決めた。値上げ幅が大きいことから、一般会計からの繰り出しなど激変緩和のための市の対応を見た上で結論を出す方針。28日の最終本会議でも継続審査となる見通し。【山下誠吾】

 市の提案では、10年4月から27・35%、12年4月からさらに2%値上げする。水道事業は07年度決算から赤字に転じている上、石木ダム(川棚町)計画の負担金や、老朽化した施設の改善などにかかる経費が財政を圧迫する、との理由。

 これに対し、議員からは「石木ダムは全市的に対応すべきだ」との意見が大勢を占め、一般会計からの繰り出しなどの対応が可能かを市にただした。川田洋副市長は「少し時間をいただき、関係部局が集まり協議したい」と答えた。

 このため、委員会では議員の1人から「全庁的な協議の結果を見届けたい」と、継続審査の動議が出され、全員が賛成した。

〔佐世保版〕
毎日新聞 2009年9月19日 地方版

石木ダム:建設問題 建設推進を再表明 佐世保市長、民主へ協力求める /長崎
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20090916ddlk42040623000c.html

 佐世保市の朝長則男市長は15日、民主党が中心の新政権発足に伴う公共事業の見直しに関連し「ダム不要論も聞こえてくるが、必要なダムは造る」と述べ、石木ダム(川棚町)の建設推進を改めて表明した。9月定例会一般質問で、片渕雅夫議員(民主市民クラブ)の質問に答えた。

 朝長市長は「(事業に反対している)地権者に直接、市の現状やダムの必要性を説明したい」と話し、地権者との話し合いの場をつくるため調整中と説明した。その上で、政権交代に触れ「民主党の先生方の力添えをいただきたい」と述べ、協力を求めた。

 これに対し、ダム建設賛成の立場で質問した片渕議員は「民主党はダムにしろ道路にしろ必要なものは造ると明確に言っている。石木ダムは佐世保市民が何十年も心から願っている。(反対地権者に)誠意を伝えていくしかない」と話した。【山下誠吾】

〔佐世保版〕
毎日新聞 2009年9月16日 地方版

佐世保市の渇水被害
平成6年渇水時写真
平成6年の異常渇水では、264日間に及ぶ給水制限を実施するほどダムの水が減りました。
http://www.doboku.pref.nagasaki.jp/~ishiki/kassuihigai02.html

224チバQ:2009/09/25(金) 23:22:50
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/feature/saga1253720128499_02/news/index_20090924-OYT8T00083.htm
凍結の集落 どうなる城原川ダム

(上)翻弄され40年 住民が行動

 田んぼのあぜに彼岸花が咲き始めた5日夜。神埼市脊振町の山あいにある岩屋、政所(まんどころ)両地区の集会所に、地区の高齢者ら約20人が集まった。全員が不安そうな表情を浮かべている。

 小学生の頃から岩屋地区で暮らしてきた真島修さん(72)が口を開いた。「民主党がダム建設を見直すのは間違いない。黙っていたらいいなりだ。国に振り回された約40年の苦労を訴えよう」。住民たちがうなずいた。

 両地区の世帯数は約50戸。1970年頃、近くを流れる城原(じょうばる)川をせき止めてダムが建設され、集落が沈むという話が耳に入った。71年、国による予備調査が始まり、以来今日まで、調査だけが続いてきた。

 住民は当初、計画に反対したが、その後、受け入れを巡って賛成派、反対派に分かれていがみ合った。しかし、古川知事の建設同意表明(2005年6月)を機に「下流域を水害から守る」との大義名分を信じ、建設受け入れでまとまった。

 「とにかく思いを伝えよう」。真島さんの発案で、ダムの早期建設を国に求めるよう松本茂幸市長と古川知事に要望することなどを決めた。

     ◇

 真島さんの自宅は、車がやっと1台通れる上り坂の途中にある。築60年を過ぎたが、ダムの完成後に水没することを考え、雨漏り個所の修繕など最低限の補修にとどめてきた。

 「ここらへんの家はみんなそう。道路整備も進まず、集落全体が昭和40年代で止まっている」。川のせせらぎが聞こえる居間で笑ってみせたが、顔のしわに疲れがにじんでいる。

 旧脊振村職員を経て、村議も務めた真島さん。水没予定地の住民組織「城原川ダム対策委員会」の会長として、国土交通省との交渉も行う。会が国と結んだ建設のための調査受け入れ協定書にもサインした。

 「我々が造ってくれと言い出したダムじゃない。国が必要と言うから理解してきた。政権が変わったからと一晩でひっくり返っていいのか」。手の届かないところで動き始めた大きな力に、ぶつけようのない怒りがこみ上げる。

     ◇

 17日夜、松本市長との面会が実現した。紺のスーツに身を包んで市役所を訪れた真島さんは、自らが書き上げた要望書を読み上げた。「下流域の安全のためならばとダム建設への苦渋の選択をしました。これ以上翻弄(ほんろう)され、待つことはできません」。同行した住民19人の目にも、強い決意の色がにじんでいた。

 真島さんは言う。「村にはなかなか動けない高齢者もいる。後悔しないよう、やれることは最後まで全力でやり抜きたい」

(2009年9月22日 読売新聞)

225チバQ:2009/09/25(金) 23:23:31
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/feature/saga1253720128499_02/news/index_20090924-OYT8T00093.htm
(中)豪雨で再び治水論議


緩やかに流れる城原川。ダムの建設が計画されているのは奥に見える山(神埼市で)  「雨の怖さを今回初めて経験しました。水に対する防災を考えさせられました」

 14日の神埼市議会。山口義文議員が一般質問で、7月下旬に九州北部地域を襲った集中豪雨のことを取り上げた。同市山間部は、3日間で611ミリという記録的な豪雨に見舞われた。

 市内を流れる城原川では、記録の残る46年間で最高の水位を観測。市は流域の1万1900人に史上初の避難勧告をし、少なくとも1100人が避難した。

 幸い城原川が決壊することはなかったが、山口議員は「(多くの)区長からダムを造っていいじゃないかという署名をいただいている。まず河川整備をして、ダムを完成させるべきではないか」と訴えた。

 大雨をきっかけに、城原川の治水対策の在り方が再び論議を呼んでいる。

     ◇

 国が城原川にダムの建設を計画するきっかけの一つとなったのが、1953年に起きた水害だ。流域で床上浸水などが相次いだ。記録は残っていないが、水害を検証した国は、城原川に現在の受容能力の3倍近い最大毎秒690立方メートルの水が流れたと結論づけた。

 71年にダム建設のための予備調査を開始。以来、計約37億円の事業費を投入し、今年度もさらに2億5500万円の調査費を計上した。しかし今月5日、民主党の大串博志衆院議員は「690立方メートルはおかしいと思う」と数字の算出根拠に疑問を呈し、算出をやり直す考えを明らかにした。

     ◇

 地元には、ダムに頼らない治水ができると訴え続けている人もいる。市民団体「城原川を考える会」会長の佐藤悦子さん(57)は、実家のそばを流れる城原川で、子どもの頃から魚取りなどに親しんできた。「治水、利水に対する先人の知恵が詰まった川」と思っている。

 例えば、堤防の高さを通常より低くした「野越(のこ)し」と呼ばれる部分。治水の神様と呼ばれる江戸時代の成富兵庫茂安が施したとされる。川の水位が上昇したときに水をあふれさせ、近くに築いた土手をつたって田んぼや水路に導く仕組みで、今回の豪雨でも城原川の9か所中5か所で越水した。

 一方、下流域では有明海の潮が満潮時にさかのぼってくることから、宅地の基礎部分を高くした家が多い。

 城原川のすぐ横で暮らした佐藤さんは、この川の危険性も知っている。「流域の人たちは水を閉じこめるのでなく、分かち合い、辛抱し合い、持たせ合うという独特の生き方で大水と共存してきた。近年言われる『減災』のモデルになる、誇るべき生き方と思うのです」と力を込める。

(2009年9月23日 読売新聞)

226チバQ:2009/09/25(金) 23:24:03
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/feature/saga1253720128499_02/news/index_20090924-OYT8T00098.htm
(下)悲願の建設 政治に期待


市長との面会で隣り合って座った実松さん(前列右)と真島さん(同左)(17日夜、神埼市役所で)  15日の県議会。傍聴席の一角に、一般質問への古川知事の答弁をかたずをのんで見守る一団があった。城原川ダム建設によって水没する神埼市脊振町岩屋、政所(まんどころ)両地区の住民約30人だった。

 民主党県連が同ダムの建設の見直しを表明して10日。古川知事は「衆院選後も(ダムが必要という)考え方は変化ありません」と明言した。政権交代に伴う知事の“心変わり”を心配していた実松英治さん(67)はホッとした表情を浮かべ、「30年以上続いた事業だからこそ、最後まできちんとやることが無駄を省くことになる」と強調した。

 実松さんが会長を務める「城原川ダム対策同盟」は、古川知事のダム建設同意表明(2005年)を受けて建設反対から受け入れに転じた団体だ。傍聴席には、かつてダム建設を巡って対立したグループのメンバーもいる。「知事は、県の代表として出した結論を貫いてほしい」。実松さんはみんなの思いを代弁した。

     ◇

 国によるダム建設の予備調査が始まった1971年当時、両地区の計約60戸は、こぞって計画に反対していた。75年、「城原川ダム対策委員会」を発足させ、翌76年には建設への断固反対を旧脊振村(現神埼市)に陳情するなど、住民は一体となって行動した。

 足並みが乱れ始めたのは84年。国の担当者による繰り返しの説得もあり、委員会として調査の受け入れを初めて決断した。あくまでも反対する実松さんら約3分の1の住民が脱退し、「対策同盟」の前身の団体を発足させると、互いのメンバーは道ですれ違ってもあいさつをしなくなった。国による住民説明会も別々に開かれた。

 「ダムのせいで人間関係がぎくしゃくした。心を一つにして運動会や冠婚葬祭をしてきた集落。あんな思いをするのは二度とごめんだ」。実松さんは悲しい思いをした当時を振り返る。

     ◇

 神埼市役所で17日、住民が松本茂幸市長と面会した際、実松さんの隣には、かつて反目し合った「対策委員会」の会長、真島修さん(72)が座った。「小さな集落がやっと一つになったときに政権交代。やっと仲良くなったのに……」。真島さんが心情を訴えた。

 硬い表情で聞いていた松本市長は「(下流域の)神埼市民を守るために皆さんは犠牲になっている。近いうちに(国と県に)陳情したい」と約束した。

 「政治家から見たら私たちは小さな存在かもしれない。だからといって、公共事業ストップの風潮の中で小を捨て、大を取るということはしてほしくない」。真島さんはそう願っている。(この連載は本部洋介が担当しました)

(2009年9月24日 読売新聞)

227とはずがたり:2009/09/25(金) 23:37:36
>>221
イイっすね(・∀・)>公共事業中止に伴う地域再建タスクフォース

集めようと思えばエスパさんご推挙のような豪華面子でTFを構成,問題の検討ができますしね。

いずれにせよ俺は>>207みたいな見直し後数字が早くみたくて仕方がないっすね(0゜・∀・)ワクテカ

一方で渇水で悩む地域があって本当に役に立つというなら,少数の反対者に拠って阻止されてる場合,強制立ち退きなんかを促すケースもあってしかるべきだと思うんですけどねー。

228名無しさん:2009/09/25(金) 23:46:13
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000000909250003

知事「殿ダムは予想外」
2009年09月25日

◇新政権のダム中止リスト 今後の展開注視


 県議会9月定例会は24日、代表質問があり、民主党政権がダム建設見直しで掲げた全国143事業の中に殿ダム(鳥取市国府町殿)が入っていたことについて、平井伸治知事は「予想していなかった」と述べ、「完成まで残りわずか」として今後の展開を注視していく考えを示した。


 質問したのは藤縄喜和議員(自由民主)。平井知事は「八ツ場(やんば)だけではないかと思っていたら、ダム全体を見直すことになり、殿ダムも入っていた」と話し、殿ダムが見直し対象に入っていたことに驚きを隠さなかった。そのうえで、「殿ダムの進捗(しん・ちょく)率は71%、負担金も県は10億円払ってきた。費用対効果は1・1倍となっていて、完成まで残りわずかというのを評価してもらいたい」として、新政権が建設見直しの方針を改めることに期待を示した。


 殿ダムは、国土交通省が11年度までに完成するよう本体工事を進めている。千代川水系の治水や工業用水供給などの役割を担う。県が1962年に予備調査を開始し、建設省(当時)が68年に事業を引き継いだ。同ダムの総事業費は約950億円の予定。


 平井知事は、文部科学省が科学技術振興機構へ出している補助金も凍結方針対象になる可能性を指摘。凍結されれば鳥取大学が遺伝子組み換えマウスをつくる施設の建設にも影響が出ることに懸念を示し、民主党の川上義博参院議員に問題意識の共有を求めたことも明らかにした。


 新政権が県に関係する基金を凍結した場合、県として法的手段に訴えるかについても質問が出た。平井知事は、交付決定があったものについては法的手段も可能としたが、「監視の目を光らせ、時宜に応じた申し入れをすることで混乱を回避することが大事だ」と述べるにとどめた。


 県の監査委員を4人から6人に増員した点については、費用対効果の面で再検討を求められた。平井知事は「監査委員の残りの任期の間に削減はできないが、その間に再検討したい」と述べた。代表監査委員の起用も、元県職員だけでなく、幅広く求めることも検討したいとした。


 アシアナ航空から24日、冬季も引き続き米子―ソウル便を運航すると伝えられたことも答弁の中で明らかにされた。同社は12月から機材の大型化も検討しているという。(井石栄司)

229 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/25(金) 23:46:31
>>212
> 民主党の松野信夫参議院議員(公共事業チェック議員の会幹事長)
だそうで。

八ッ場ダム、ユキダルマ式にふくれた「もったいない」の嘘
2009年09月24日

今日は参議院議員会館に赴いて、民主党の松野信夫参議院議員(公共事業チェック議員の会幹事長)と
今後の議員の会の活動のあり方について打合せをした。八ッ場ダムや川辺川ダムについて世論の関心
が沸騰している今、超党派の議員の会の役割も大きいとの認識で一致した。10月の下旬にも、新議員に
呼びかけて新体制を構築してメンバーの拡充をはかることにした。

昨日のエントリー(「八ッ場ダム、とめどなく溢れる思考停止報道」)に関して、たくさんの関連ブログや反響
を頂いた。新聞・テレビ・週刊誌とメディアが発達しているはずのこの国でも、メディアの深層に仕掛けられた
「八ッ場ダム、途中でやめるなんてもったいない」という論調は、またたくまにユキダルマ式に膨らんで
お茶の間を席巻した。

私たち公共事業チェック議員の会では、八ッ場ダムなどの大型公共事業が中止された場合に、「ダム建設
予定地に居住する住民の生活再建・地域振興」に寄与する法案作成の実務作業を手がけていた。「中止
するなんてダムに振り回された住民はどうなるのか」ということは、当然ながら考えてきたことなのだ。
ところが、国土交通省には「ダム建設と引き換えの補償」というスキームしかない。ダム建設を受け入れ
れば金は出すが、反対して作らせないならビタ一文やらないよという高圧的な態度を河川局のダム役人
に取らせてきたのは、歴代の自民党政権なのだということを忘れないでおきたい。

しかし、このダムは最初の計画から57年も経っているのだ。水需要(利水)や防災(治水)の環境が変わって、
国が「ダム建設の必要は薄れ、工事途中であっても中止をすることになった」という判断はありえるのだ。
その時に必要になるのが「生活再建・地域振興」に国が予算をつけるという仕組みだ。しかし、歴代自民党
政府は、「ダム中止」後の住民支援スキームをつくることを回避してきた。大型公共事業が止まってしまっ
ては困るからである。今回の八ッ場ダム中心問題も、住民支援のための生活再建・地域振興をセットで
考えなければならない。

石原慎太郎東京都知事は、「異常気象が深刻化しており、日本だったいつ干ばつにさらされるかわから
ない」と述べているが、まるで八ッ場ダムが止まると東京の水需要に影響を与えるかのような言い方で
ある。利根川水系にはすでに11のダムがあり、これらのダムの夏の利水容量は4億3329?だ。渇水が
心配される夏に、八ッ場ダムは洪水調節のために水位を下げるので利水容量は2500?が加わるに
過ぎなくて、わずか5%増えるだけである。

八ッ場ダム問題で深刻な影響を受けたのは、間違いなく水没地区の住民をはじめとした周辺の地域の人
たちである。しかし、そもそもこのダムが必要だと計画を立案したのは半世紀前の旧建設省の役人たちで
ある。「強酸性の水など首都圏の水ガメには無理があります」という声があがれば、「それなら石灰を
入れて中和してしまえ」という発想で、すでに中和作業は45年にわたっている。

時のアセスという言葉がある。57年も経過して、国土交通省が自民党政権で「動き出したら止まらない公共
事業」の論理で走り続けたのだから、必要があってもなくてもダムをつくろうというのはおかしい。つくる
必要があればつくるし、必要がなければやめる、ここは冷静な判断が必要だ。

ダムにも寿命がある。日本には、ダムをつくる技術はあっても、土砂やヘドロで埋まったダムを解体し、
自然の川に戻す技術はない。百年先を見通せば、治水対策でもはるかに有効な河川の浚渫や護岸工事
などをコツコツと積み重ねた方がはるかに安くすみ、税金も有効に活用される。続きは明日また。

http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/7e9bb4637bf027ef7fffcf57c8019bda

230チバQ:2009/09/26(土) 00:05:02
>>159
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okinawa/news/20090919-OYT8T00429.htm
泡瀬干潟埋め立て 国交相「地元意向を尊重」
 泡瀬干潟(沖縄県沖縄市)埋め立て事業の中断・中止を検討する考えを示した前原国交相(沖縄相兼務)は18日、喜納昌吉代表ら民主党沖縄県連幹部と会談し、最終的には地元の意向を尊重して判断する姿勢を伝えた。県連側は、事業を巡る公金支出差し止め訴訟の控訴審判決が10月15日に言い渡されることから、「判決を受けて地元の結論を出す」と答えた。

 喜納代表によると、国交相は「地元の意見を聞いて取り組んでいかないといけない。県連の中でよく話し合ってほしい」と地元の意見集約を求めた。

 泡瀬干潟の埋め立てについて、民主党は地元選出の玉城デニー衆院議員が第1区域を推進する立場を取っている。第2区域は中止の方針で一致しているため、議論はなかったという。

(2009年9月19日 読売新聞)

http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-09-18-M_1-029-1_001.html
2009年09月18日 社会

新政権 即断に驚き 「泡瀬」中止表明
反対派「大前進」/賛成派「まだ望みある」


 【沖縄】泡瀬沖合埋め立て事業に関して、前原誠司国交相が「1期工事中断、2期は中止」の考えを示した17日、地元の同事業反対派は「政権交代の成果だ」と評価した。一方、事業の賛成派は「結果は予測していたが、まだ望みはある」と事業継続を求めている。

 「泡瀬干潟を守る連絡会」の前川盛治事務局長は「民主党が沖縄政策をまとめた『沖縄ビジョン』にあることが現実になった。中断は予想していたが、政権交代後、こんなに早く決断してくれると思わなかった」と喜ぶ。「(工事の)中止に向けた第一歩であり、大きな前進。控訴審判決が反対派に優位なら中断ではすまなくなる」と語気を強める。

 泡瀬干潟で自然観察を行う市民グループ「泡瀬干潟大好きクラブ」の水野隆夫代表は「(泡瀬の)埋め立てがストップしても大きな損はなく、自然保護の面から見ても、むしろ利点が多い。とてもうれしいニュースだ。公共工事を止める大きな力になるだろう」と評価する。

 一方、中部の振興策の一環として、同事業を支持する「市東部地域の発展を考える会」の當真嗣蒲会長は「政権交代直後の担当大臣による中断表明は極めて残念」と話す。「ただ、『中断』と『中止』を使い分けているので期待が持てる」と指摘。「工事はあくまで手段で目的は事業。今後も政府に理解を求め、2期を含めた事業の推進を求める」と強調する。

 沖縄市東部海浜開発事業推進議員連盟の新里八十秀会長は「ここまで進めてきた事業にこのような判断が下されて残念」と述べ、「沖縄市を含めた中部地区の発展に欠かせない事業に変わりはない。今後も東門市長と相談しながら推進に取り組みたい」と話した。

231 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/26(土) 01:00:52
>>230
前原視察旅行 9/23(水)群馬・八ツ場、9/26(土)熊本・川辺川、10/3-4(土・日)沖縄・泡瀬

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1251865116/461
前原誠司沖縄担当相10月3日来沖
> 「1区中断2区中止」の意向を示している沖縄市の泡瀬埋め立て事業の視察も調整が進められている

232 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/26(土) 01:33:02
>>227>>207
こういうことみたいですね。楽しみですねー>見直し後数字

99 名前:大分者 ◆GVjPtgkKao [sage] 投稿日:2009/09/25(金) 11:33:22 ID:c5Ld30hK
平成19年10月10日 衆議院予算委員会
○前原委員 
この場でかなり込み入ったことを議論しても余り私は意味がないことはないと思いますけれども、現段階
では適切ではないと思います。
そこで、私が聞いているのでは、堤防強化も実は緊急措置であって、本格的な堤防強化ではないという話
も聞いております。そしてまた、中流域の河川改修をしたら今度は上流のダムが必要になったということ
になったら、延々と要は河川整備の必要性をマッチポンプのように生んでしまうような錯覚にも取りつかれ
るわけです、否定的に見れば。

そこで大臣、時間もこればかりにかけるわけにいきませんので、二つのことを申し上げておきたい。これは
総理に伺いたいと思います。
 
総理、前の鳥取県知事の片山さんという方がおられますが、この片山さん、御自身の任期の一期目に、
中部ダムというダムをやめられたんです。前任者が決めておられたダムをやめた。
 
そのときの話が私は非常におもしろいなと思うんですけれども、情報公開条例、国でいうと情報公開法で
すね、これを徹底的に活用して、うそを言ったらだめだぞ、うそを言ったら情報公開条例によって罰せら
れるぞということを役人に言いながら、もう一度同じ治水効果でダムと河川改修の積算をやり直せという
ことを言われたそうです、情報公開を逆手にとって。そしたら、初めは県の試算は、ダムは百四十億、
護岸工事だったら百四十七億としてダムの方が安いとなっていたのが、この情報公開条例をやれば、
ダムが二百三十億円、護岸の工事が七十八億円というのを出してきた。つまりは、改ざんをしていたと
いうことなんです。

国土交通省が改ざんをされているという前提に立つわけじゃありませんが、情報公開というものを徹底的
にやって、大臣も大臣でありますので、素人と言うと恐縮かもしれません、私もちょっとかじった程度で、
素人であります。ですから、情報公開法に基づいて、これだけの治水効果を得るためには、例えばこう
いう方法があって、どちらが安いかというようなことをしっかりとデータを示して、そして、改正河川法の趣旨
にのっとって、流域水系委員会、第三者機関で議論してもらってその議論を尊重するということにしていけ
ば、透明度が上がって、本当に必要なダムだったらつくったらいいんですよ。僕は全部ダムがだめだと
言っているわけじゃない。
 
だけれども、先ほど申し上げたように、当初予算が川辺川のように三百億円で、今はまだダムの本体に
手をつけていないのに六倍以上かかっている、こんなことはやはり繰り返しちゃいけないので、徹底した
透明化、情報開示、そして河川法改正に基づく住民参加の流域委員会での結論を尊重するという形に
私は河川整備を変えていくべきだと思いますが、総理の御見解をお聞かせください。

102 名前:大分者 ◆GVjPtgkKao [sage] 投稿日:2009/09/25(金) 11:35:05 ID:c5Ld30hK
○福田内閣総理大臣 
私の県にも大きなダムがございます。また、建設中もあるんですね、八ツ場ダムみたいな。ですから、
そういうことについて日ごろ関心は十分持っております。
 
河川事業というのは、この八ツ場ダムも随分長い時間をかけておりますけれども、大変長い期間を要
するわけでございまして、そういう場合に、その事業の必要性、これはもちろんでありますけれども、
地域住民の意見も聞かなければいけないということがあります。そして、河川環境、この環境も、考え
方がどんどん変わってきますので、そういうことも配慮しなければいけない。それからまた、需要がどの
ぐらいあるかといったようなことも考えなければいけない。
 
いろいろな問題を考えていく場合に、地域住民にやはり相当程度の情報提供をしないと住民もよく考え
ることができない、判断できないということもありますから、それは可能な限り情報公開しながら進めて
いく、そして、的確なる事業評価、厳格なる事業評価をしていかなければいけない。何しろお金のかかる
ことですから、そういうことは十分配慮していく必要があると思います。

233建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2009/09/26(土) 06:25:14
国交相、八ツ場視察 長年の思い交錯
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000580909240001

正午過ぎ 川原湯地区で牛乳店を営む豊田武夫さん(58)は、
住民説明会に飛び入り参加するかどうか悩んでいた。
「町から何も知らせがないから、場所も時間もわからない。
ボイコットすると言っているのはダム推進派の人たちだけ。
前原さんに地元が中止反対ばかりじゃないことを伝えたいんだが」

午後1時15分 長野原町の80代男性が「会見に参加させろ」と山村センターに現れて、
警備の警察官と押し問答に。今回の視察で会場入りが許可されているのは、地元の住民代表者か報道関係者のみ。
「前原さんの考えを直接聞きたい」「何で住民なのに参加しちゃいけないんだよ」。
20分ほど押し問答を続けた男性は、あきらめて会場を後にした。
男性は、計画が浮上した当時から建設反対運動に参加してきたという。
「ダム中止には賛成だ。でも整備中の国道や鉄道、住民の生活補償はちゃんとしてほしい。
反対運動に参加した友達はほとんど亡くなった。つらい思いだけが残ったんだ」とこぼした

午後4時40分 山村センターであった「地元自治体の首長との意見交換」「記者会見」が終了。
前原国交相はバスで会場を去る。去り際に報道陣に囲まれて「今回、収穫はあったか」と問われると、
前原国交相は「県知事の考えが聞けたのは収穫。地元の方と対話ができなかったのは、残念でした」

234建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2009/09/26(土) 06:26:13
八ツ場ダムの町、一晩にメール4千通 批判・中傷8割
http://www.asahi.com/national/update/0925/TKY200909250393.html

前原誠司国土交通相が建設中止を表明した八ツ場(やんば)ダムのある群馬県長野原町の町役場に、一晩で4千件の
メールが殺到していたことが25日わかった。建設推進を求める地元に対し、8割が批判的な内容。町は「中傷が目
立ち、メールサーバーへの負荷もかかる」として、メールの受け付けなどを25日朝、停止した。

 地元の住民代表らが23日の前原国交相との意見交換会への出席を拒否したことを受け「対話拒否はおかしい」
「(民主党が総選挙に勝ったという)民意に背くのか」といった批判や、「ダムが中止になって、なぜ喜ばないの
か」という意見が多く、なかには「ごね得」「非国民」などと中傷するメールも。

 同町によると、通常は一日数件が届く程度。前原国交相が現地視察をした23日は200件を超すメールが届
いた。担当者が25日午前8時すぎに確認すると、前夜からの間に4千件届いていたという。ネットの巨大掲示
板に役場のメールアドレスが書き込まれたことが原因らしい。

 担当者は「電話もひっきりなしで、仕事にならない。なぜ地元が悪者にされるのか」と憤っている。

235チバQ:2009/09/26(土) 10:55:51
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20090926-OYT8T00106.htm
激震 八ッ場ダム中止 将来不安口々に
川原湯地区で住民総会
 長野原町川原湯地区の八ッ場ダム対策委員会総会が25日開かれ、高山欣也町長や国土交通省八ッ場ダム工事事務所の渋谷慎一所長のほか、住民ら計60人が参加、建設中止を表明した前原国交相への憤りや将来への不安を訴える声が噴出した。

 渋谷所長は「心配をおかけして申し訳ありません」と陳謝し、「国道など、ダム本体以外の生活再建にかかわる工事は、地元の意見を聞きながら、引き続き進めていく」と述べた。また、昨年度末で全体の2割に及ぶ未買収地について、渋谷所長は「生活再建計画のためにこれまで通り取得に努める」と話した。

 住民との質疑応答は約1時間半に及び、「来年度以降の予算はどうなるのか」「国道や移転代替地の完成はいつになるのか」など、厳しい口調での質問が続き、住民の1人が「代替案も持たずに来た大臣は無責任。本人に伝えろ」と声を荒らげる場面もあった。

■6都県が連携確認 幹部会議新設へ■

 八ッ場ダム建設に事業費を支出する6都県の担当課長による会議が25日、埼玉県庁で開かれた。各都県の幹部職員による連絡会議を設け、連携して対応を協議する方向で一致した。

 会議では、群馬県特定ダム対策課の坂井賢一課長が、23日に行われた前原国交相の現場視察の模様やこれまでの経緯を報告。他の都県からは、ダムを巡る各知事のこれまでの発言などが報告され、今後も情報交換を続けていくことを確認した。また、各都県の部長クラスによる「八ッ場ダム建設事業関係都県連絡調整会議」(仮称)を設置する方向で調整を進めることになった。

 会議は、前原国交相の中止表明に対し、ダム建設推進を求める各都県の知事から連携して対応する考えが出ていることを踏まえ、同ダムによる利水の恩恵が大きい埼玉県の呼びかけで開かれた。

■川辺川ダムの地元村議来県■

 前原国土交通相が八ッ場ダムとともに中止を表明した川辺川ダム予定地を抱える自治体の一つ、熊本県相良村の村議が25日、長野原町を視察に訪れた。

 町役場を訪れた相良村議ら8人は、町の担当職員に最近の地元の状況や23日の前原国交相視察の様子などについて質問。村議からは、同村では村長がダム建設に反対していることなど、ダム建設を求めている長野原町とは立場が異なるとの説明もあった。

 村議らはその後、ダム関連の工事現場を視察した。

(2009年9月26日 読売新聞)

236チバQ:2009/09/26(土) 10:58:18
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20090926-OYT8T00032.htm
ダム継続求める声
利賀、舟川見直し対象

 前原国交相が、事業見直しを表明した建設中のダム約140か所のうち、県内では利賀ダム(南砺市)、舟川ダム(入善町)が対象となったことを受け、周辺自治体から、事業継続を求める声が高まっている。連立与党の国民新党で最高顧問を務める綿貫民輔氏もダムは必要と強調しており、今後、地元関係者は、新政権への働きかけを強める方針だ。

 砺波市で25日、開かれた「利賀ダム建設促進期成同盟会」通常総会では、同盟会会長の綿貫氏らが事業の継続を求めた。綿貫氏は「(新政権が)どういう風に判断するのか、見守るしかない。『マニフェストに載っているから、完璧(かんぺき)にやらなければならない』ということはないと思う」と、民主党をけん制した。

 利賀ダムは、県西部を流れる庄川の治水や工業用水確保のため、国が1993年に着工。当初の計画は総事業費900億円で、2008年度に完成する予定だったが、工事用道路のルート変更などで今年3月、計画を見直した。総事業費は250億円増の1150億円にふくらみ、完成予定も22年度に伸びた。工事の進捗(しんちょく)率は08年度末で26・6%(事業費ベース)だが、ダム本体の工事は未着工だ。

 前原国交相は23日、ダムの本体工事が未着工であることは、「ダムのあり方を見直す上で判断基準となる」と発言しており、県内でも波紋を呼んでいる。

 県内では、利賀ダム建設を「不要不急の大型事業」として社民党県議が反対しているが、県内選出の民主、国民新党の国会議員は同盟会に参加。建設地の南砺市や下流の砺波、高岡市なども建設を要望している。特に南砺市は付近住民の利便性向上のため、工事用道路の開通も切望しており、田中幹夫市長は「利賀ダムの必要性を新政権に伝えていきたい」と話した。石井知事も「よそのダムと違い、地元もぜひ作ってほしいと言っている。理解を頂けると思う」と強気だ。

 また、県が建設中の舟川ダムについて、地元の入善町の米沢政明町長は25日、読売新聞の取材に対し、「今のところ見直しはないと考えている。もしあれば大変なことだ。今後、しばらくは静観する」と述べた。

 舟川の治水や消雪用水の確保を目的とする舟川ダムは、総事業費約75億円で、06年に本体工事に着手。08年度末までに39%が完成しており、12年度の完成を予定している。

 米沢町長は「舟川ダムの見直しが決まれば、町民が一番困る。見直しで、完成予定時期が遅れることがないようにしてほしい」と注文した。

(2009年9月26日 読売新聞)

237 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/26(土) 12:59:51
見えないところでは、いろいろ動き出してそうですね。
しかし、前原「氏」とあって、前原「大臣」と書かないのは珍しいような。
> 前原氏との面会は、内山代表ら3人のほか、北山早苗、島田基正両県議、今本博健京都大名誉教授
> (河川工学)も加わり、公開で行われた。

【長野】
「考え方抜本的に変えて」 浅川ダム反対の県内団体、国交相に面会
2009年9月26日

 県が進める長野市の浅川ダム事業で、反対する県内の3団体が25日、前原誠司国土交通相に面会
した。入札手続きの凍結や計画の認可取り消し要望に対し、前原氏は、同事業の賛否には触れなかった
が、各団体の代表者らは「民主党に政権交代し、これまでの(国の)考え方を抜本的に変えてほしい」と
期待を寄せた。

 要望したのは「信州ラプソディ」(内山卓郎代表)のほか、浅川ダム建設予定地の再調査を要望する会
(杉山昭生代表)、浅川・千曲川等治水対策会議(中沢勇会長)。県が計画する「穴あきダム」方式の
模型実験の不備や、流量計算の問題点を指摘し、鳩山由紀夫首相あてにも要望書を提出した。

 前原氏との面会は、内山代表ら3人のほか、北山早苗、島田基正両県議、今本博健京都大名誉教授
(河川工学)も加わり、公開で行われた。中沢会長は「全国のダムや導水路を見直す中で、河川・砂防の
技術基準も一緒に見直してほしい」、今本教授は「ダムを完全否定しないが、本当に必要なもの以外は
造るべきではない」と主張した。

 前原氏は「(浅川ダムの)ポイントは県のダムということ」と指摘しつつ、県情報公開条例を活用した関係
資料の収集のほか、「今はどのダムから見直すのか考えている。皆さんも頑張ってほしい」と話す場面も
あった。

 (原一文)
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20090926/CK2009092602000009.html

238 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/26(土) 13:51:03
どうも及び腰。
政権側にいて情報をつかんでいただけに、国会論戦で数字の話になると分が悪いと見ているのか。

自民総裁選で3氏が政策立案めぐり議論

. 自民党総裁選は26日午前、熊本市で公開討論会を開き、3候補が政策立案の在り方や党改革を
めぐり議論した。
(略)
 前原誠司国土交通相が川辺川ダム(熊本県)の建設中止を表明したことに関し、谷垣氏は「地元の
生活や地域の在り方を含め、決断はもう少し丁寧にしなくてはいけなかった」と指摘。西村氏は「調査団
を派遣し、代替の治水対策があるかどうか総合的に判断したい」と述べたが、河野氏は明言を避けた。
(共同)

[2009年9月26日12時33分]
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20090926-548207.html

239 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/26(土) 21:18:23
民主党新人議員の研修も兼ねているような。
> 馬渕副大臣、三日月政務官のほか群馬県選出民主党国会議員7名も随行した。

へー
> とにかく驚いたのは数百人を超えるマスコミの人たち。
> それと、私たちの乗った視察バスに声をかけてくれる一般の方々の多さ。
> 「前原さん、がんばれー」の声は本当に多かった。
> 知事や町長との懇談会場での「中止反対」の声と、
> 視察バスに投げかけられる「中止賛成」視線のギャップは大きかった。


民主党群馬県第3区総支部長・柿沼正明のブログ
前原国交大臣と八ツ場ダム視察
2009年09月24日 | 活動日記

23日、前原国土交通大臣の八ツ場ダム視察に随行した。
馬渕副大臣、三日月政務官のほか群馬県選出民主党国会議員7名も随行した。

とにかく驚いたのは数百人を超えるマスコミの人たち。
それと、私たちの乗った視察バスに声をかけてくれる一般の方々の多さ。
「前原さん、がんばれー」の声は本当に多かった。
知事や町長との懇談会場での「中止反対」の声と、
視察バスに投げかけられる「中止賛成」視線のギャップは大きかった。

ともかく、住民のみなさまの声を真摯に聞こうという大臣の姿勢は
すばらしい。
17日の夜、石関議員と私で前原大臣と話をした際、
「政治に翻弄された苦しみ抜いた住民のみなさまの話を聞こう。
たとえサンドバックになってもしっかり話を聞いて来よう。」

今回、残念ながら住民のみなさまの生の声を聞くことはできなかった。
が、前原大臣は建設中止を納得してもらうためなら何度でも足を運ぶ、と言明。

私たち、群馬県選出国会議員も住民のみなさまの声をしっかり聞き、
建設中止に伴う生活補償につなげてゆかなければならない。

・・・・・

しかし、しかし
八ツ場ダム中止を巡るマスコミの報道は冷静さを欠いている。
ダム建設の妥当性についての議論と、
政治に翻弄され続けた住民の方々の労苦についての感情論が、
ごった煮になってしまっている。

住民のみなさまの代表が奇しくもおっしゃった
「ダムが無駄遣いかどうかは私たちには関係ないのです」
は、まさにその通りなのだ。

ダム建設を中止することと、住民の皆さまに対する生活補償の話は
切り離して考えなければならない。

住民の皆さまの世代をまたがる心労は察するに余りあるものがある。
賛成派・反対派に分かれてのいがみ合いもあったかもしれない。
苦しかった半世紀の出来事から、やっと解放されたはずだった。
この心の苦痛に対して、政治はしっかり応えなければならない。
ダム建設続行以外に解答がないような「あおり」が、
住民のみなさまをさらに苦しめることになっているのが悲しい現実だ。


きょうは時間がないので、近いうちに、
ダム建設の可否について、
(1)投資目的
(2)建設コスト
(3)自然環境
の3つの側面からじっくり論じたい。

http://blog.goo.ne.jp/masaakikakinuma/e/4a57350c497341e5c5db9ef70ea53bbb

240 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/26(土) 21:27:34
>>182ですね。臨時会ではなく常会にしたのか。
> 地元への補償措置を定めた新法を来年の通常国会に提出する考えを明らかにした

これは>>198>>207の議員立法の延長線か。
> 事業着手から長期間経過しても完成しない事業を中止するための事業評価を盛り込んだ法律

そうなんだ。となると、八ツ場も川辺川も当面の処置に変わりはなさそう。
> 川辺川ダム事業の法定計画を中止すると、ダム事業実施調整費として計上されている五木村の生活
> 再建事業費が支出できなくなる

公共事業中止に伴う地域再建タスクフォース>>221クルー??
> 前原国交相は会見で、「早期に専門家のチームを結成する」と述べ


前原国交相:ダム中止で補償新法提出へ 八ッ場、川辺川

 前原誠司国土交通相は26日、八ッ場(やんば)ダム(群馬県)と川辺川ダム(熊本県)の建設中止に
伴い、地元への補償措置を定めた新法を来年の通常国会に提出する考えを明らかにした。熊本県の
蒲島郁夫知事や流域市町村長らとの意見交換会後の記者会見で述べた。

 会見で前原国交相は、両ダムの中止を明記したマニフェストで、補償措置がなされることが中止の前提
と記載していると指摘。「マニフェストに掲げたことを着実にやるため、できれば補償措置の立法を次の
通常国会に提出したい」と話した。

 また、事業着手から長期間経過しても完成しない事業を中止するための事業評価を盛り込んだ法律も
検討しているとしたが、「補償措置がなければ事業中止できない」として通常国会には補償措置の新法
のみを提出する構えを見せた。

 前原国交相は蒲島県知事らとの意見交換に先立ち、相良村の建設予定地を視察、その後水没予定地
の五木村住民との意見交換会に出席した。ダム本体工事の中止と生活再建事業の継続を明言した。
そのうえで中止の理由を、計画策定から43年経過しても本体が未着工で、川辺川ダムと球磨川にある
ダムとで球磨川水系の水量調節をするとの治水策に疑問があると説明した。

 さらに、川辺川ダム事業の法定計画を中止すると、ダム事業実施調整費として計上されている五木村
の生活再建事業費が支出できなくなることから「納得いただけるまでダム事業の法定計画の中止手続き
は始めない」とした。

 昨年9月、蒲島知事が川辺川ダムの白紙撤回を表明して以降、県と流域市町村、国とで「ダムに
よらない治水」を協議しているが、前原国交相は会見で、「早期に専門家のチームを結成する」と述べ、
国として川辺川ダムの代替治水案に積極的に関与する方針も表明した。専門家チームが八ッ場ダムの
代替案も一緒に検討するかどうかは「決めていない」とし、人選も未定という。【石原聖】

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090927k0000m010075000c.html

241とはずがたり:2009/09/26(土) 23:07:19
>しかし、しかし
>八ツ場ダム中止を巡るマスコミの報道は冷静さを欠いている。
>ダム建設の妥当性についての議論と、
>政治に翻弄され続けた住民の方々の労苦についての感情論が、
>ごった煮になってしまっている。

俺も此れ感じてます。
そういう意味でも地元の人を刺戟するかもしれませんけど,まともな経済効果の試算数字早めに出してマスコミの論調を官僚のいい加減な数字の積み上げ!って方向に誘導した方が良いのかも知れません。
上野原町役場に電話殺到とか未だ輿論は民主・前原大臣の方についているとは思うんですけど。

242とはずがたり:2009/09/27(日) 00:51:11
>>238
>前原誠司国土交通相が川辺川ダム(熊本県)の建設中止を表明したことに関し…河野氏は明言を避けた。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1058274329/828
>河野氏は…八ッ場ダム問題では論評を控えている。

派閥にはくってかかる癖に河野がダムに関して歯切れわるいのは何故なんでしょうかね?
こいつの反原発はダム利権がらみか?

243チバQ:2009/09/27(日) 16:29:44
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20090926-OYT8T00987.htm
山鳥坂ダム検証へ
来月から「反対」前提とせず
 民主党県連は26日、常任幹事会を開き、鳩山政権が進める大型公共事業見直しの対象となる可能性がある山鳥坂ダム(大洲市)建設について学識経験者らを含めて検証する「山鳥坂ダム検証委員会」を県連に置くことを決めた。また、各業界団体などから要望や意見を聴く地域戦略会議の骨格案も協議した。

 10月に発足する同検証委は、4区総支部長の高橋英行衆院議員が委員長を務め、学識経験者や弁護士、市議ら10〜15人で構成。賛否両派の住民や、水没予定地域の住民、行政などから意見を聴き、治水効果や代替案、費用対効果を検証する。具体的な人選などは高橋議員を中心に近く決める。

 一方、常任幹事会では横山博幸・県連幹事長がまとめた地域戦略会議の骨格案についても協議。観光、農林水産、建設、運輸など産業別の部会を設けて要望などを受けるほか、東、中、南予の方面部会を設ける。同会議で受けた要望や意見を各省庁に上げるのか、国家戦略局(室)に上げるのかなど、党本部と協議したうえで、各団体に参加を呼びかけて活動を始める。

 横山幹事長は「検証委は『反対ありき』ではなく多方面の意見を聴いてダムが治水目的に合致するかを検証する」としている。

(2009年9月27日 読売新聞)

244とはずがたり@転載:2009/09/27(日) 16:48:14


五木村反発と歓迎…前原国交相視察
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20090927-OYT8T00142.htm

「冗談じゃない」「これでよか」――。県南部に計画されていた川辺川ダムの水没予定地の五木村の住民は26日、建設中止を表明した前原国交相を複雑な思いで迎え入れた。計画発表から43年。ダムに翻弄(ほんろう)され続けた村民は、何よりも村の再建を望んでいる。

 「『政権が代わったから中止』と言われても受け入れられない。国にだまされた思いだ」

 村内で民宿を営む土肥康之さん(62)は、ダム計画を巡る国の方針転換に怒りをあらわにした。

 土肥さんは約20年前、両親や家族計7人で先祖代々住んだ水没予定地を離れ、高台の代替地へ移った。建設業や林業などを営んでいたが、移転を機にダム湖予定地のそばに民宿を開業。「ダム湖畔に建つ宿として観光客でにぎわう」と、夢を膨らませていた。

 民宿は観光客のほか、ダム関連工事の関係者で一時期、連日満員になるほどにぎわった。しかし、蒲島郁夫知事のダム反対表明で、村の道路付け替えや代替農地の整備などが一時ストップし、工事関係者が激減、苦しい経営状態が続く。

 「計画中止になれば、ダムを前提にした多くの村民の人生設計が狂う。湖畔の宿も幻に終わるのか……」と寂しそうにつぶやく。

 26日は、前原国交相との意見交換会にも出席したが、「『ダム関連事業は進める』と言われたが、村がダム建設を受け入れた時の条件として示した村づくりのための施策をすべて実現してくれるだろうか、不安が残る」と語った。

 「ダムができなくなるなら、よかですなぁ」

 村中心部の水没予定地・頭地地区にただ1世帯残る尾方茂さん(82)は26日、いつものように農作業をした。妻チユキさん(77)と築約130年の木造住宅で暮らし、自宅近くの田畑で米や野菜を育て、ミソや豆腐、こんにゃくを手作りするほぼ自給自足の生活。

 ダム計画には1966年の発表当初から反対し、76年に住民らが建設省(現国土交通省)に計画の取り消しを求めた訴訟にも参加した。

 84年に訴訟が和解し、多くの住民が代替地や村外に移り、尾方さんも移転を勧められたが「先祖から受け継いだ土地や農業から離れたくない。ダムができるかどうかはっきりするまでここに残る」と動かなかった。

 かつて民家や畑があった自宅周辺は更地となり、人の背丈ほど伸びた雑草が茂る。「寂しくなっても、ここで暮らせれば、それでよか。国は早く農地を造成し、以前の姿に戻してほしい。そうすれば、村が元気になる」と語った。
(2009年9月27日 読売新聞)

川辺川ダム中止「説明責任果たす」 国交相一問一答
http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/kumamoto/20090927-OYS1T00339.htm

 川辺川ダム計画を巡り26日、建設予定地の相良村などを視察し、地元住民らと意見交換した前原国交相は、記者会見で「事業中止について、地元の方に納得いただけるよう説明責任を果たしたい」などと語った。一問一答は次の通り。

 ――現場を視察し、地元の声を聞いた感想は

 「(計画発表から)43年間苦労した気持ちが、約50分間(の意見交換)でわかるのか」とおっしゃった方がいた。重く、胸に突き刺さる言葉だ。真摯(しんし)に受け止め、出来る限り、しっかりと説明責任を果たしたい。

 ――ダム以外の治水対策の協議を今後も尊重するか

 協議を尊重し、この枠組みをベースに、国としてどうかかわるか考える。大事なことは、住民がどのような治水策を選択されるか。住民の納得なしでは、いかなる治水対策もできないと考えている。

 ――河川整備の基本方針や、今後の整備計画をどう検討するか

 根本的に見直さないといけない。

 ――具体的には、どの段階で地元の理解が得られたと判断するか

 補償措置の立法が出来たら中止手続きに入るとか、そんな機械的な問題ではない。地元との真摯な話し合いの中で、タイミングを決めていく。

(2009年9月27日 読売新聞)

245とはずがたり@転載:2009/09/27(日) 16:50:51

「翻弄」五木村 思い噴出
2009年09月27日
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000000909270002

  国策のダム建設計画に翻弄れてきた五木村。これから村はどうなるのか。26日、川辺川ダム建設予定地を視察した前原誠司国交相に村人たちは思いをぶつけた。主なやり取りを紹介する。

和田拓也村長 水没移転で約370世帯が村外へ出ていった。その人たちの心情を思うと、何と言えばいいのか。可能な生活基盤整備事業はすべて実施してほしい。10年も待てない。すぐにやってほしい。国交省は村全体の振興を全力でやり、大臣はトップとして責任を持ってほしい。

前原国交相 約束した(頭地大橋などの)4事業が遅れているのはその通りだし、代替農地も約束の半分もできていない。ダム本体を中止させていただくとともに、できるだけ早く4事業を完成させたい。新たな立法措置で個別の要望をうかがいながらできるものは取り組みたい。

照山哲栄村議 私たちが国や県から受けてきた苦労と翻弄の連続を考えると、国も県も信頼できない。43年前の国と県がダム計画を進めた時のことを忘れることはできない。国は百年の大計でダムを計画した。選挙で代わる市町村長が反対したからと知事が反対し、知事が反対したからと大臣が反対する。私たちはどうすればいいのか。限界集落が増え、高齢化率は40%を超えた。村は本当に重症だ。血の通った行政をしてほしい。善良な村民をこれ以上苦しめないでほしい。

前原国交相 国や県を信頼できないとのお話に謙虚に耳を傾けねばならない。ただ、生活関連事業は約束した通りにやる。信頼していただき、やらせていただく。大型公共事業を止めた場合の補償措置がないので、それを作ったうえで要望に応えたい。

松永泰男さん(住民) 私は水没地でない山間部で花栽培をしている。八ツ場ダムの地元、群馬県長野原町の住民は大臣との意見交換を拒否した。ある種、うらやましい。長野原町には国や大臣に抵抗しうる住民パワーがある。だが、五木村はすっかり疲れ、ふるさと再生のパワーも乏しくなりつつある。村自らが私利私欲のためにダムを造ってくれと要求したものではない。最初は真っ向から反対してきた。しかし、当時の世論は誰も五木村に味方せず、国と県の圧力に屈した。それが生きるための方策だった。下流の人がダムをいらないというのなら、それはそれでけっこうだが、43年間振り回された私たちはいったい何だったのか。前原さんは2000年に村に来た時、ダムで不利益を被ったことへの何らかの方策を検討すると言っていたが、もう9年たった。大臣の力で弱い立場の私たちのために活躍してほしい。

246とはずがたり@転載:2009/09/27(日) 16:51:30
>>245-246
前原国交相 2000年の方針と変わっていない。公共事業を止めた時の法案の骨子はできている。政権交代の機会をいただいたので、止めたときの措置をできるだけ早く出したい。皆様の苦労は筆舌に尽くしがたい。法案をできるだけ早く出したい。そのためにも意見交換をさせていただきたい。

北原束さん(住民) 頭地に住んでいる。大臣はダムについてどの程度の認識があるのか。五木村再建にどう取り組むのか。水没者団体で編集したダム問題の経緯をつづった冊子が3冊ある。43年間の水没者と村民の願いがこもっている。大臣も冊子を読んで村の生活再建を含め十分に認識してほしい。

前原国交相 ダムがすべて悪いとは思っていない。ダムでなければできない治水もある。全国のダム事業はそれぞれ違う状況下でなされており、一様に決めるわけにはいかない。冊子は必ず読ませていただき、立法や財政措置を通じて要望に応えたい。私たちの方から村はこうすべきだと言うつもりはない。地方自治なので皆さんの要望に耳を傾ける。

田山種彦さん(住民) 八ツ場ダムでは地元の理解を得られない限り、中止の法的手続きに入らないと言っていたが、川辺川ダムも同じ対応をしていただけるのか。わずか50分の意見交換。43年間に比していかがなものか。再訪をお願いしたい。大臣の言葉を聞いて人情派の大臣と思ったが、43年間で私たちの気持ちには紆余曲折があり、今の気持ちは早くダムを建設し、この問題から解放されたいということだ。もし中止したら、今の五木村の姿が永遠に残り、永遠にダムに翻弄される。亡くなった先人にどう今の状況を申し開きできるのか。

前原国交相 中止の法的手続きに入れば、生活関連事業も止まってしまう。皆さんの同意をいただけるまで、法的手続きには入りません。43年間苦労された皆さんとの意見交換が50分。おっしゃるとおりだ。今回が1回目。今後のこの地域のあり方、ダム中止を受け入れていただければ、ご要望について法整備や財政整備をしっかりやり遂げたい。皆さんに来いと言われれば、喜んで来る。それが苦渋の選択でダムを受け入れて亡くなった先人のお気持ちに応えることだと思う。

和田村長 2回、3回とひざを交えていただきたい。

247とはずがたり@転載:2009/09/27(日) 16:52:00

熊本・川辺川ダム:中止表明 「43年、何だったのか」
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090927ddm041010060000c.html

 43年間にわたり流域住民を翻弄(ほんろう)してきた熊本県の川辺川ダム計画は26日、前原誠司国土交通相が現地で中止を明言した。水没予定地の同県五木村では、移転などで疲弊した村の振興などを求める住民に頭を下げ理解を求めた。「この43年は何だったのか」。中止に反発する住民も「脱ダム」を喜ぶ住民も、返らない時間を思った。

 ◇50分で何が分かる/もう昔に戻れない
 26日午後1時過ぎから、五木村の五木東小学校であった前原国交相と村民との意見交換会。「国の政策変更で苦渋の選択を強いられ、ご迷惑をおかけした。心からおわびを申し上げたい」。国交相はあいさつを謝罪の言葉で切り出し、深々と頭を下げた。

 壇上にはダム推進などを求める大きな垂れ幕。推進派を中心に200人を超す村民が集まり、視線が国交相に集まった。「ダム本体の建設は中止だが、道路や農地整備など生活関連事業は継続する」「新しい立法で財政、補償措置も取る」。国交相の説明に村民の拍手はまばらだった。

 村民側にマイクが移ると、村民を翻弄し続けてきた国への非難が集中した。

 村議の一人は「国と熊本県がダムを押しつけたあの時を忘れていない。まさか国がダムを中止するとは。国も県も信頼できない」。水没予定地から移転した男性は「わずか50分の意見交換会は、43年たったこの問題に対していかがなものか」と切り捨て、前原国交相はこわばった表情で聴き入った。

 その後開かれた蒲島郁夫知事や地元首長らとの意見交換会では「中止方針を評価している」との声も掛けられ、やや和らいだ表情をみせた前原国交相。それでも会見では「43年間の苦労が(意見交換会の)50分で分かるかと言われ胸に突き刺さる思いだった」と振り返り「今日は1回目。焦らず説明責任を果たしたい」と語った。

 五木村は、ピーク時に約6000人いた人口が現在は1400人に落ち込んだ。ダム計画のためにさま変わりした古里を前に、五木村民の間には冷めた見方も広がる。

 前原国交相が村民との意見交換に先立ち、ダムで水没予定の頭地地区と代替地を一望する橋で現地視察をしているころ、水没予定地の農家、尾方茂さん(81)は農作業の手を休めて寂しげに語った。「ダムができないのはよかばってん(いくら補償しても)助け合うて暮らした昔の頭地には戻れんじゃろな」

 かつて約550世帯が暮らした頭地地区。だが、国との補償交渉で代替地への移転が進み、現在残るのは尾方さんのみだ。国交省が頭地地区の移転住民のために水没予定地に貸与している畑を耕していた女性(70)は「ダムはもうできない。でも生活再建は約束してほしい。じゃないと、この43年間は何だったのと思う」とつぶやいた。

248とはずがたり@転載:2009/09/27(日) 16:55:31

【金曜討論】八ツ場ダム 小渕優子氏、嶋津暉之氏
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090925/plc0909250814010-n1.htm
2009.9.25 08:12

小渕優子氏 鳩山由紀夫首相が「建設中止」を明言した群馬県の八ツ場(やんば)ダム。工事はすでに7割が終了しているとされるが、建設の「継続」「中止」といういずれの選択肢でも、大きな負担を伴うことに変わりはない。ダム建設地域を地盤に持つ小渕優子前少子化対策担当相と、「利水・治水面で必要なし」と話す水源連共同代表の嶋津暉之氏に双方の主張を聞いた。

小渕優子氏「水の確保は大きな責任」

 −−民主党は無駄な公共事業として中止を明言しています

 「これまでのダム事業の経緯について十分な理解をしていただけていないと率直に思っている。治水、利水面で必要性があったからこそ、利根川の下流都県が事業費を負担してきた」

 −−ダム建設による治水面の効果とは

 「利根川水系の吾妻川上流で治水をコントロールできる施設はない。ダムでなく堤防を造成すればいいという話もあるが、そうなると下流域まで結構な距離の堤防を作らなければならないし、用地買収が必要になる。豪雨や台風による被害が必ずしも利根川上流で起こるとはいえず効果がないとの声もあるが、さまざまな洪水パターンなどを試算した上で建設に至った経緯がある。温暖化で集中豪雨も増え、場所や時期が不安定となっている中、その必要性は増している」

 −−民主党内には、合理的な許可行政にすれば水道用水も足りるとの声がある

 「現在1都5県の約200万人分の水を利根川水系の暫定水利権で補っている。何もない日が繰り返されるなら問題はないかもしれないが、もし今、渇水となった場合はどうするのか。市民の安全安心を守ることが自治体の役目でもあり、政治がすること。治水面と同様に、将来的な気候変動が読めない中、水の確保は大きな責任になってくる」

 −−中止した場合、支出した負担金の返還を求める自治体がある

 「利益享受を前提に、これまで6都県が約1980億円を負担してきた。返さなければならないのは当たり前の話。建設継続の場合は、あと、長野原町の生活再建関連費用約770億円とダム本体工事関連費用の約620億円の計1390億円ですむ。7割の工事が終わっているのに、ここで建設中止となると負担金の返還だけでなく、新たな治水整備費用、別の生活再建費用が必要になり、確実に中止した方が費用はかかる」

 −−生活再建は民主党も取り組むといっている

 「ダムありきの生活再建でここまできた。ダムそのものが観光地として考えられ、温泉地も計画されている。いじるだけいじっておいて、ダムが未完成の地に生活再建だけされても、それで観光客が来るのか。あれだけの時間と犠牲を払った住民に対し、生活再建をするからいいだろうということには決してならない。代替地ができるのが遅れたため、自分たちが経営している温泉旅館が古くなって困っているという住民もおり、半年でも建設が延びることは住民にとって死活問題。決して政争の具にして、先延ばしにしていい問題ではない」(楠城泰介)

【プロフィル】小渕優子(おぶち・ゆうこ) 前少子化相。昭和48(1973)年、東京都生まれ、35歳。成城学園高校、成城大卒、早大大学院公共経営研究科修了。平成8年、東京放送(TBS)入社。平成12年に群馬5区で衆院議員に。4期目。父は故小渕恵三首相。まもなく第2子を出産予定。

249とはずがたり@転載:2009/09/27(日) 16:56:09
>>248-249
嶋津暉之氏「利水も治水も効果ない」

 −−ダムの必要性は

 「ダムの建設が計画された当時は高度成長期真っただ中で、水需要は急速に増加していたが、今は水余りの時代。東京都では1日あたり200万トンの余剰水源を抱えている。利水面では新たなダムは全くいらない。埼玉県などにおける暫定水利権の問題については、あくまで制度的な問題で水利権の許可行政を合理的で実態に合わせ改善すれば解決される」

 「治水については、最近50年間で最大の洪水であった平成10年9月洪水を例に、当時八ツ場ダムがあった場合の効果を計算すると、利根川の治水基準点(八斗島)で、水位を13センチ下げる効果しかない。洪水時の最高水位が、堤防の天端から4メートル下だった。今はダムを造りわずかな効果を必要とする状況ではない」

 「ただ、利根川の治水対策は万全ではなく堤防強度の問題がある。これまで八ツ場ダムへ巨額の予算をつぎ込んだため、河川改修の予算が急減している。八ツ場ダムは治水効果が希薄なだけでなく、真の治水対策を遅らせる要因にもなっている」

 −−建設を中止した場合、国費支出は増えるのでは

 「国交省の調査で、貯水域周辺の22カ所で地滑りの可能性があるが、うち対策を行うのは3カ所だけ。川原湯地区の上湯原などに住民移転地があるが、この周辺は最大の地滑り危険地域で本当に不安だ。大滝ダム(奈良県・吉野川)では水をため始めた後、大変な地滑りを起こし、38戸が移転、対策費に308億円、工期を10年延長した例がある。また、八ツ場ダムに水をためると、吾妻川沿いの発電所への送水量が減り発電量が減ってしまう。その分を補償するのが『減電補償』で、それに数百億円かかる」

 「さらに、これまで事業費の7割は使っているが、事業全体の進捗(しんちょく)が遅い。3月末時点で、着手は6〜8割だが、完成した国道、県道は数%、鉄道は75%。代替地の造成も1割だ。総合すると、ダム本体工事の約620億円以外に1000億円規模の支出増が見込まれる」

 「これらを踏まえたうえで、継続か中止かを検討すると、継続した場合には実際2390億円必要だ。中止した場合には、自治体が負担した利水負担金を返すと仮定して、利水負担金890億円と生活再建関連の770億円の計1660億円が必要となるが、やめた場合のほうがはるかに安上がりだ。よく利水負担金は1460億円といわれるが、その4割(570億円)は国庫補助金であって、これは自治体への返還の対象にはならない」(奥田嘉夫)

【プロフィル】嶋津暉之(しまづ・てるゆき) 「水源開発問題全国連絡会」(水源連)共同代表。昭和18(1943)年、中国・張家口(ちょうかこう)生まれ、65歳。東京大学工学部卒業後、東京都環境科学研究所研究員などで32年間環境行政に携わった。各地のダム建設問題を技術的に解析している。

250 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/28(月) 11:26:27
最初に謳った夢物語が次々と破綻していった延長線上に、中止という決断があっただけの話である。
> 群馬県と建設省(当時)が地域居住計画を作り、(略)
> その案の中には、下流都県から資金を出させて、「利根川・荒川水源地域対策基金」を作り、そのお金で
> 「振興公社」を作るという案があった。「雇用」の場を創出することを目的として、それを県が運営し、維持
> 管理をしていくという「約束」だったのだ。

2009年9月24日 (木)
天に唾する群馬県の大沢知事

八ツ場ダムについては、石原知事に限らず、
不勉強で変なことを言う知事が続出する。

今日は、群馬県知事の八ツ場ダム発言にスポットを当てます。
先日、県議会でも発言し、本日、TVでも流れていた。
ここでも見ることが出来る。↓
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00163461.html 

大沢正明群馬県知事の発言。
「一方的に中止すると言われても、納得できない」というもの。

しかし、実は、群馬県こそは、
水没予定地住民に約束をしてきた生活再建案を
一方的に変更・中止してきた張本人です。

それを忘れているのか、政権(知事)交代で、
これまでの知事や「自分」が何をやってきたのか大沢知事は知らないのか・・・。

長野原町(ながのはらまち)にとって、群馬県は、国や下流都県への窓口だった。
だから、実は、長野原町の人々は、下流都県の状況をきちんと知らされていない。
だから、「大渇水だから必要だ」という都知事の言葉 を鵜呑みにしていてこちらがビックリする。自分の
生まれ育った土地が何を理由に沈むのかは、沈められるのは嫌だった人々にとっては、頭で理解をする
道理はない。それでも公職についている方でもそうだと分かって先日ビックリした。

●群馬県から水没住民達への最初の約束
昭和55年(1980年)、長野原町に対しては、群馬県と建設省(当時)が地域居住計画を作り、それに
基づいて、生活再建案を示した。
その案の中には、下流都県から資金を出させて、「利根川・荒川水源地域対策基金」を作り、そのお金で
「振興公社」を作るという案があった。「雇用」の場を創出することを目的として、それを県が運営し、維持
管理をしていくという「約束」だったのだ。県が下流都県を代表して窓口として町に対し、そう「約束」したのだ。

●群馬県の約束違反 その1
ところが、平成4年(1992年)、その約束は変わった。
下流都県では、時間も経って、現地の状況も、経済状況も変わってきたということを理由に、「振興公社」
(が作るハコモノ)を作って維持管理する金は出すから、その運営は町がやって欲しいということになった。
再建案を見直して、実状に合ったものにすることにしたと下流都県の考え方を群馬県が伝えた。最初の
約束違反だ。

●群馬県の約束違反 その2
約束違反はそれでは終わらなかった。2009年1月、政権交代の前である。時間も経って、現地の状況も、
経済状況も、人口も変わってきたことを理由に、今度は、「振興公社」(が作るハコモノ)を作る金は出すが、
維持管理の金はでない、人も出せない、町が自己責任でやってくれという話に変わった。

時間も経って、現地の状況も、経済状況も、人口も変わってきたことを理由に、雇用創出の場として、一都
五県が約束してきたことを、県は、あたかも子どもの使いのように、無責任に、二度もその約束を破った。

それを棚に上げて、「時間も経って、現地の状況も、経済状況も、人口も変わってきた」ということにもう
一つだけ「政権も変わった」という状況であることを、大沢群馬県知事はどう認識しているのだろうか?
もの凄く不思議である。非見識なのか、確信犯なのか、不勉強で官僚任せの政治家の典型なのか。

群馬県が長野原町につげて「振興公社」を事実上、中止した張本人でありながら、その責任の重さを
振り返ることも反省することもなく、さらには総選挙によって「政権も変わった」という、たった一つだけ
加わった、しかし重要な意味を考えることもなく、「一方的に中止すると言われても、納得できない」と、
群馬県知事が「どの口で言うのかね」とテレビにつぶやきたくなったのは私だけではないはずだ。

http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-cea9.html

251チバQ:2009/09/28(月) 12:17:45
http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000000909280005
探る/大分川ダム 気をもむ地元
2009年09月28日


本体工事を前に、仮閉め切り堤防などの建設が進む大分川ダムの建設現場=大分市

 前原誠司国土交通相が直轄事業である八ツ場ダム(群馬県)の中止を表明し、国交省所管のダム事業の見直しが始まった。県内には費用対効果が八ツ場ダム以下のダムがある。大分市下原に建設中の大分川ダムだ。事業開始から30年以上が経過し、2度の計画変更を経て完成は17年まで先延ばしされた。ダムを取り巻く現状を取材した。
(黒川真里会)


 「先祖代々受け継いできた田が荒れ果てていくのは見るに堪えない」


 水没予定地で住民代表として大分川ダム建設補償対策委員会長を務める伊藤義昭さん(72)はやり切れない。予備調査着手から39年。水没予定地の用地買収は済み、全49世帯の移転も終わっている。


 伊藤さん自身、代替地に移転して8年になる。国道442号など主な道路整備もほぼ終わり、狭い道路に悩まされた以前に比べ、生活はしやすくなった。若い世代も地域に戻り、新しい道路を使って市街地へ通勤する人もいる。


 もともとは下流域の住宅密集地への洪水被害防止が目的で計画された。水没予定地への恩恵は周辺整備しかないため、「ダムを造って栄えた地域はない」など反対の声も根強く、地域は二分。地域内で協議を重ね、やっと損失補償基準協定書に調印できたのは00年だった。


 落ち着いたのもつかの間、今度は国交省が昨年、10年度の完成予定を7年延ばす計画変更を発表。そこに政権交代で、同じ国交省直轄の八ツ場ダムの「建設中止」が表明された。


 「仮に事業が中止になったら住み慣れた土地を手放し、この地域が30年味わった苦労はなんだったのだろうか……」。伊藤さんは一刻も早いダム完成を望んでいる。


 ◆中止なら自治体、洪水・取水懸念


 大分川ダムは78年、洪水防止と水道用水の確保を目的に事業が始まった。総貯水量は2400万トン。だが、08年度の国の事業評価では、治水事業の総便益を総費用で割った費用対効果はわずか1・3。1・0未満の場合、事業中止が検討されるが、八ツ場ダムでさえ3・4だった。


 完成時期も総事業費も計画通り行かない。当初は99年の完成を目指したが、昨年、2度目の計画変更で完成予定が10年度から17年度に先延ばしされた。総事業費も当初予定の760億円から967億円に膨れあがっている。


 事業の進捗(しん・ちょく)率は現在、事業費ベースで50%。国交省直轄の国道442号の付け替え工事は終わり、川の水を迂回(う・かい)させる仮排水路トンネル工事も終了した。ダム本体そのものの工事はこれからだ。


 そんな矢先に政権交代の波にぶつかり、事業の先行きは不透明になった。


 「事業が中止になることはないと思うが、予算が削減され、完成がさらに延びるのではないか」。県河川課の奈須宏二課長はこう心配する。


 県もダムの完成を見越して大分川支流の七瀬川の改修工事を進める。ダムがなければ100年に1度はおろか、30年に1度の洪水までしか対応できなくなる。


 早期完成を望むのは、水道用水を求める大分市も同じだ。市は大野川と大分川から年間計16万8千トンを安定的に取水できる安定水利権を持つ。だが、水道使用量は過去最大だった94年度は旧大分市地域だけで年間17万3191トン、合併後の07年度は年間17万7617トンにのぼった。


 ダムが完成するまで、市は大分川の流量が一定量を超える場合に限り、暫定的に取水できる暫定豊水水利権(2万3千トン)を利用してしのぐが、渇水の場合、十分に取水できないこともある。


 ダムが完成すれば、安定水利権に3万5千トンが加わり、年間計20万3千トンの水を確保できる。だが、ダム事業が中止になると、市は新たな水源確保を迫られることになる。

252とはずがたり:2009/09/28(月) 12:40:18
>>250
こんな経緯があったんですねぇ。
どんどんダムの必要性・経済的効用が低下して出すカネが減って行ってるのが判ります。

253 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/28(月) 13:01:28
その大沢知事。

群馬県知事かみついた!前原国交相は「独裁者」
 群馬県の大沢正明知事は28日の県議会で、前原誠司国土交通相が八ツ場ダム(同県長野原町)の
建設中止を表明していることについて「生活再建の代替案もなく中止というのは独裁者じゃないか」と
厳しく批判した。
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20090928055.html

254とはずがたり:2009/09/28(月) 14:38:33
そんな早くは出せないのかもしれませんけど,感情的な首長・住民・報道に対抗する為に早くまともな積算数字を希望したい所ですねぇ。
協力して立ち退いたのだから無駄でも何でもダム作れってそんなバカな話しは無い。云うなら無駄なダムの建設促進した旧行政に云えって話しだヽ(`Д´)ノ←俺も感情的だww

255建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2009/09/28(月) 22:34:40
なるへそ
そりゃ必死になる罠wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
_______________
TBSの連結子会社が「八ッ場ダムの記録業務」を受注
http://www.asyura2.com/09/senkyo72/msg/252.html


八ッ場ダム水没関係者の取材・記録、各地区の行事の取材・記録、
地元説明会の取材・記録などの仕事で、随意契約で約2000万円。
契約締結日は去年7月1日。

256 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/28(月) 22:38:21
>>250について。本当かよ。
ってか、本当だとすれば、県知事と県知事の言う「地元」が一体化してると、自ら認めたようなものだと思う。

> 一方、関口氏が地元の生活再建に関して、利根川・荒川水源地域対策基金の観光振興事業が当初案
> では県公社で実施するはずが地元の「自助努力」に変更されたことについて、基金に支出する下流
> 都県と交渉してきた県の責任を問うと、大沢知事は「県が一方的に決めたわけではない。地元の意向
> も踏まえて決めた」と反論した。

群馬知事、国交相を「独裁者」 八ツ場ダム巡り議会答弁
2009年9月28日22時15分

 前原誠司国土交通相が中止を明言した群馬県長野原町の八ツ場ダムについて、県議会の一般質問が
始まった28日、質疑が集中した。登壇した5人のうち3人がダム関連に質問時間の大半を割き、「八ツ場
議会」の様相を呈した。

 建設に慎重な立場の「八ツ場ダムを考える1都5県議会議員の会」代表世話人の関口茂樹氏(リベラル
群馬)が質問に立つと、自民党系会派が多数を占める議場からはヤジが飛び交った。大沢正明知事の
答弁も次第に熱を帯び、「生活再建の代替案もなく中止というのは独裁者ではないか」などと前原国交相
を厳しく批判する言葉も出た。

 一方、関口氏が地元の生活再建に関して、利根川・荒川水源地域対策基金の観光振興事業が当初案
では県公社で実施するはずが地元の「自助努力」に変更されたことについて、基金に支出する下流都県
と交渉してきた県の責任を問うと、大沢知事は「県が一方的に決めたわけではない。地元の意向も踏まえて
決めた」と反論した。

 さらに大沢知事は「国はいままで治水、利水の両面で必要だと言い続けた。ダムを中止するのであれば
情報公開を徹底して検証すべきだ。関係都県や住民に説明責任を果たすべきだ」と話した。

     ◇

 同県議会の自民党系会派が28日、八ツ場ダムの建設中止撤回と建設推進を求める意見書を県議会
9月定例会に提案した。「ダム建設事業は国と地元住民、関係1都5県との約束のもとに行われている
共同事業」だとしている。

 同県議会はダム推進の自民党系会派が過半数を占めており、10月1日に可決される見通し。

http://www.asahi.com/national/update/0928/TKY200909280368.html

257とはずがたり:2009/09/28(月) 23:24:34
>>256
>地元の意向も踏まえて決めた
地元がカネ出してくれなくてもいいと云うんかいってなもんですよね。
自助努力が好きならダム無しで自助努力すりゃ良い訳だし。

此処だけはまともですね。今迄の数字がどんなに杜撰だったか早く出して誰が造る為の数字をでっち上げたか検証すべきだ。
>大沢知事は「国はいままで治水、利水の両面で必要だと言い続けた。ダムを中止するのであれば情報公開を徹底して検証すべきだ。

258とはずがたり:2009/09/28(月) 23:25:22
>>255
流石TBS。小渕利権にくいこんどりますな( ゜д゜)、 Peッ

259 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/29(火) 09:58:25
暫定水利権について実態は>>214なわけですが、今まで国交省が脅しを掛けてたというのなら、
そりゃ混乱しますわな。
> 川滝弘之県土整備部長も、前原国交相が「下流都県に配分している暫定水利権は延長が可能」として
> いる点に触れ、「(政権交代前の)国交省の説明と大幅に違っている。

しかし、住民を引っ越すだけじゃ事業がいびつになるからダムが必要、って批判になってない。

【群馬】
県幹部『事業いびつに』 八ッ場ダム中止問題 県議会一般質問 議員らは激しく応酬
2009年9月29日

 八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の建設中止問題に話題が集中した二十八日の県議会一般質問。
ダム推進、反対両派を代表する議員らが、ダム事業の是非を激しく主張し合う中、大沢正明知事とともに
答弁したダム担当の県幹部らは、国の政策変更に対する怒りや反発を率直に示した。

 この日は、ダム事業見直しを求める「八ッ場ダムを考える一都五県議会議員の会」で代表世話人を
務める関口茂樹氏(リベラル群馬)や、中止撤回を主張する「八ッ場ダム推進議連一都五県の会」事務局
長の萩原渉氏(自民)らが、県の考えをただした。

 茂原璋男副知事は、水没予定地住民の移転事業について「ダム本体の建設を取りやめた場合、住民は
理由もなく(ダム湖畔となる予定の)山の上に引っ越すだけになり、事業そのものがいびつな内容になる」
と説明。前原誠司国土交通相の「ダム建設は中止しても生活再建事業は継続する」との主張を批判した。

 川滝弘之県土整備部長も、前原国交相が「下流都県に配分している暫定水利権は延長が可能」として
いる点に触れ、「(政権交代前の)国交省の説明と大幅に違っている。新政権としての正式な見解を早く
示してほしい」といら立ちを見せた。

 一般質問に先立ち、自民県議三人が同ダム事業推進を求める意見書案を提出。「八ッ場ダムは国と
地元住民、下流の一都五県との約束に基づく共同事業」として、ダム本体建設を含む事業の完全実施を
求めた。 (中根政人)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20090929/CK2009092902000114.html

260 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/29(火) 13:26:24
前原にして見れば、政局マターになるのを「待ってました」、って感じだと思うのだけれど。
不気味なぐらい、彼や馬淵が本来得意の数字を出してきませんからね。
しかもまあ、金子に佐田とか突っ込まれること必須の面子で。

八ッ場ダム建設:自民・谷垣氏が来月2日に視察へ 与野党論争の最前線に /群馬

 自民党の新総裁に選ばれた谷垣禎一元財務相が、来月2日に八ッ場ダム(長野原町)を現地視察に
訪れる見通しとなった。自民党県連の南波和憲幹事長は「この問題を党本部としても重視していること
だろう」と話しており、八ッ場が与野党の政策論争の最前線となった格好だ。

 自民党県連に入った連絡によると、谷垣氏の視察には、金子一義前国土交通相、佐田玄一郎元行革
担当相らが同行する予定で、長野原町の「八ッ場ダム広報センター(通称・やんば館)」などを視察する。
地元住民との意見交換会なども検討されている。

 八ッ場ダムをめぐっては前原国交相が23日に現地視察し、改めて建設中止を明言した。一方、公明党
の山口那津男代表は22日に現地視察に訪れ「いきなり中止というのは、地元からすれば納得がいかない
と実感した」と語った。自公政権は八ッ場ダム建設を推進してきただけに、谷垣総裁の訪問は、地元住民
の建設継続を求める意見に理解を示す立場からの視察になるとみられる。

 八ッ場ダム水没関係5地区連合対策委員会の萩原昭朗委員長は「住民の意見をよく聞き、『ダムの
早期完成を願う』という主張を理解してもらいたい」と期待感を示し、長野原町の高山欣也町長も「建設の
推進を強く訴えたい。住民はダム湖を観光資源とした生活再建を考えており、ダムのない未来は描けない」
と語る。東吾妻町の茂木伸一町長は「地元の声を聞けば、ダムの必要性がわかるはず。それを、より多く
の国民に広めてほしい」と話した。

 一方、八ッ場ダム事業の問題点の広報活動に取り組んできた「八ッ場あしたの会」の渡辺洋子事務局長
は「事業がなぜ遅れ、住民のほとんどがなぜ移転してしまったのか。八ッ場ダム事業自体に無理がある
という実態をよく見てほしい」と期待した。【庄司哲也、杉山順平、奥山はるな】

http://mainichi.jp/area/gunma/news/20090929ddlk10010100000c.html


前原国交相:八ッ場ダム本体事業費、概算要求に計上せず 

 前原誠司国土交通相は29日の閣議後会見で、再提出することになった来年度予算の概算要求に
八ッ場ダム(群馬県)本体の事業費は盛り込まないと明言した。国交省は政権交代前の8月末、ダム
本体の建設費も含め75億円を来年度予算に概算要求していた。
 前原国交相は会見で本体工事の事業費について「中止なので概算要求の中身には入れない」と
述べた。そのうえで、ダム事業として実施中の生活再建事業費は継続するとし、中止に伴う地元への
補償措置についても「新規立法で行い、それを予算の中で担保して実行したい」と話した。【石原聖】

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090929k0000e010072000c.html

261 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/29(火) 14:55:15
ゲンダイなんで、半ば「事情通」の語る物語だけど。

“八ツ場ダム”隠され続ける地元への巨額補償金
2009年09月29日10時00分 / 提供:ゲンダイネット

「八ツ場ダム」中止騒動はエスカレートの一途だ。現地視察した前原国交相に、群馬県長野原町など
水没する5地区住民が反発し、「ダムを造れ」という声が連日、大マスコミを通じて流れている。「建設を
白紙にするのはやめて欲しい」とか、「ようやく家を移したのに、政権が代わったからといって、今になって
建設中止はおかしい」とか、旅館経営者から地元のおばちゃんまでダム建設推進一色だ。この地区の
住民は長年、ダム建設反対だった。それが、手のひらを返した推進一色は、部外者には奇異に映る。
何が隠されているのか。

●道路建設や地元対策で、すでに3200億円の税金を投下

 群馬は総理大臣を4人も出した保守王国だし、長野原町には古くから地元のドンもいる。テレビに出て、
ダム中止に怒りをあらわにする住民は、「群馬を牛耳ってきた自民党の関係筋ばかり」(事情通)だという。
そうでない地元民は、「おかしいと思っても口に出せない。あからさまにダム建設の中止を訴えれば、
あとで何をされるか分からない」と語る。しっぺ返しを恐れているから、反対の声が聞こえてこないわけだ。
ダム中止反対は、いわば「つくられた民意」(前出の事情通)というから変な話だ。

 もうひとつ、彼らを“推進派”に押しやっているのが「補償金」だ。これまでほとんど報じられていないが、
この問題が地元民を縛っている。

「補償金問題は表に出ず、ブラックボックスになっているのが現実です」

 こう指摘するのは、「八ッ場ダム・足で歩いた現地ルポ」の著者で、ジャーナリストの鈴木郁子氏だ。
水没する世帯や田畑の所有者に対する具体的な説得は1980年代から始まった。しかし、ハッキリしない
ことばかりだ。

「立ち退きのための補償金については個々の家の資産によってマチマチで、どこも言いたがりませんし、
情報公開を取っても非開示なのです」(前出の鈴木郁子氏)

 日刊ゲンダイ本紙の取材では最高の家で10億円近いが、確たる話ではない。自公政権時代の国交省
は地元説明会でさえ、下流都県から契約済みの家に支払われる感謝のお金に関する資料は配布し
なかったという。一説には1戸当たり800万円くらいとされていたようだが、よほど公表したくない金額
なのかと勘ぐられても仕方ない。

 移転を決意した人にとって、こうした補償制度が見直されたり、元に戻ることが怖い。それで「ダム建設
を計画通りに進めてほしい」の合唱になるわけだ。すでにダム建設予定地周辺には、道路建設費も
含めて3217億円の税金が投じられている。ダム本体建設にはさらに1400億円が予定され、そういった
工事をアテにしている地元民も多い。地元観光協会や旅館関係者はダム完成後の新しい観光地に期待
している。ここで中止は死活問題というのもうなずける。

 しかし、民主党は生活再建を支援するための特別措置法を準備し、何も過去の補償金を召し上げる
つもりもない。国が買い上げた田畑をもう一度借りて農業を続ける方法だってある。

 世間は水没住民に同情する人ばかりではない。騒動拡大以来、長野原町の役場には全国から「ダム
建設中止は当然だ」「地元だけの損得で反対するな」という抗議の電話が殺到している。

 政権交代の意味を深く考えない民放テレビのワイドショーや大新聞は「地元民がかわいそう」の論調で
やっているが、この調子だと「地元エゴじゃないか」の大反発を食らいかねない情勢だ。

(日刊ゲンダイ2009年9月26日掲載)
http://news.livedoor.com/article/detail/4368450/

262 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/29(火) 19:38:25
結局、俺のところに挨拶がないと言いたいのか?
近いのだから、自分の足で国交省まで行けばいいじゃないか。
結局のところ、今までどおり国の税金を使わせろ、という話なのだから、そちらが筋だ。

6都県知事、来月19日にも協議=八ツ場ダム問題
 埼玉県の上田清司知事は29日、前原誠司国土交通相が2010年度予算概算要求に本体工事費を
盛り込まない考えを表明した八ツ場ダム(群馬県長野原町)建設問題で、10月19日にも、群馬、東京
など関係する1都5県の知事が対応を協議する方向で調整していることを明らかにした。各都県知事は、
いずれもダム建設推進の立場で足並みをそろえている。
 上田知事はまた、国交相の本体工事費を盛り込まない方針について、「(国交省から)まだ何の連絡
もない。失礼な話で、相変わらず手続き無視、ルール無視だ」と述べ、改めて同相を批判した。県庁内で
記者団の質問に答えた。 (2009/09/29-18:36)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009092900846

263チバQ:2009/09/29(火) 22:14:59
http://yamagata-np.jp/news/200909/29/kj_2009092900551.php
吉村知事が最上小国川ダム視察 「穴あきダムが望ましい」
2009年09月29日 21:06

最上小国川ダムの建設予定地で、説明を聞く吉村美栄子知事(中央)=最上町富沢  全国的なダム建設の見直しに伴い、事業継続の是非に注目が集まる最上町の最上小国川ダムについて、吉村美栄子知事が29日、初めて建設予定地など現地を視察した。吉村知事は「環境保護にも配慮した穴あきダムが県としては望ましいと思う」と、あらためて建設推進の考えを示した。

 吉村知事はこの日、最上小国川沿いの赤倉温泉街で、県最上総合支庁の担当者から過去の洪水被害の状況や河床掘削の影響調査などについて説明を受けたほか、河原からわき出る温泉を手で触って確認。さらに、温泉街から上流約2キロの建設予定地に足を運び、完成予想図や工事に伴う環境への影響調査などについて話を聞いた。

 吉村知事は「現地で濁流となった時の映像を初めて見せてもらい、あらためて住民の不安を実感した。一番大切なことは住民の安全安心だと思う。(ダム建設見直しという)政府の政策はあるが、地域に必要なものは必要だと実情を説明していく。それでも分かってくれない場合は、現場を見てほしいと訴える」と話した。

 視察先には、ダム建設推進を訴える地域住民らが多数足を運んだ。また、視察に同行した高橋重美最上町長は30日、町議会や地元の関係者と東京へ向かい、県選出国会議員に建設推進を要請する予定。一方、反対派の小国川漁協の青木公(ひろし)赤倉支部長は「自然保護の立場でダム以外の治水対策を主張してきたが、民主党中心の政権となり絶好のチャンス。国にもあらためて訴えていきたい」と話した。

 最上小国川ダムは治水だけを目的としており、河床部に放流部を設ける「穴あきダム」を計画。総事業費は70億円を見込み、国の補助率が50%の補助ダム。国は2008年度に建設採択し、県は09年度からダム本体の実施設計を進めている。

264チバQ:2009/09/29(火) 22:15:44
http://www.asahi.com/politics/update/0929/TKY200909290309.html
赤松農水相、熊本・大蘇ダムは完成目指す意向2009年9月29日20時41分

 赤松広隆農林水産相は29日の閣議後の記者会見で、農水省が79年度から建設を続けている大蘇ダム(熊本県産山(うぶやま)村)について、「地域のみなさんの期待に応えられるように努力をしていきたい」と述べ、完成を目指す考えを明らかにした。同ダムをめぐっては総選挙前の7月下旬、熊本入りした民主党の鳩山由紀夫代表(当時)が「無駄」と発言し、中止を示唆していた。

 赤松農水相は「農業用水がほしいという地域の要望で造ったもの。今、もめている八ツ場(やんば)ダムや川辺川ダムと違う」と強調。09年度までに事業費592億7000万円を使い、工事の進み具合は99.9%であることを説明した。

 大蘇ダムでは、湖底から水が漏れて計画通り貯水できない状態になっていることが判明している。水漏れ対策について赤松農水相は「シートをはるのか、新たな水源を確保するのか、現地に行って地元の話を聞き、調整を図っていきたい」と述べた。

265チバQ:2009/09/29(火) 22:16:25
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009092901000782.html
農相、追加工事しない可能性言及 大蘇ダム水漏れ問題
 赤松広隆農相は29日の記者会見で、地盤の水漏れで計画通りに給水できない状態にある農業利水用の大蘇(おおそ)ダム(熊本県産山村)について「漏水を防ぐのか、新たな水源を求めるのか地元と協議したい」と述べる一方で、対策費が巨額になれば、追加工事を実施しない可能性にも言及した。

 大蘇ダムをめぐっては、給水予定地の住民が7月、当時の石破茂農相に速やかな水漏れ防止工事と計画通りの水量確保を要望しているが、赤松氏は会見で「仮に(水漏れ工事に)何十億円も何百億円もかかるのなら、現実にそんな余裕はない」と指摘した。

 また「どれだけの要望や需要量があるのか、現地関係者の話を聞かなければならない」と述べた上で、大蘇ダムも含め農水省が建設中の農業用ダムについて「地域の要望で建設されることが多く、大きな反対運動が起きているとは聞いていない。もめている八ツ場ダムや川辺川ダムとは違う」と強調した。

 大蘇ダムに対しては、鳩山由紀夫首相も就任前の7月に「わが党としては『なぜこんなダムにさらにお金を投入するのか』という思いだ」としていた。

2009/09/29 19:27 【共同通信】

266 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/30(水) 14:12:37
>>169
福田昭夫も無役なんだよなあ。

南摩、湯西川、中止すべき ダム建設で民主・福田氏
(9月30日 05:00)

 民主党の福田昭夫衆院議員は29日、下野新聞の取材に応じ、民主党政権が掲げたダムなど全国
143事業の見直しに関連し、鹿沼市の思川開発(南摩ダム)と日光市の湯西川ダムは中止すべきだとの
考えを示した。両ダムは同氏の地元にあり、知事時代には思川開発を見直し事業規模を縮小した。また
福田氏は同日、馬淵澄夫国交副大臣と会談し、両ダム中止の考えを伝えるとともに利根川流域全体で
ダムの見直しを検討することなどを提言したという。

(中野勲)

 一問一答は次の通り。

 −ダム事業見直しをどう受け止めている。

 「全部見直すという大方針は大賛成で、本体工事をストップさせることが大事。ただ地域振興や橋、道路
の付け替えといった生活再建は続ける。その上で、それぞれの流域の検討委員会で、水需給計画と実際
の給水実績などの事実関係を検証し、本当にダムが必要なのかどうか明らかにすべきだ」

 −本県では南摩ダムと湯西川ダムが含まれる。両ダムはどうすべきだと思うか。

 「両方ともやめた方がいい。治水、利水両面からみて現状で十分。数字でしっかり検証すれば、どちらも
やらなくて済むことになると予想している」

 −南摩は知事時代に規模を縮小し事業参加を決断した経緯があるが。

 「当時の阿部和夫鹿沼市長がダムから水道水がほしいということだったので存続した。だが今の佐藤信
市長は水道水として優先的に使う考えはないとしている。人口減がはっきりしてるし、社会経済情勢も
変わっている。中止にもっていける可能性が非常に高い」

 −湯西川に関しては、知事時代は容認の立場で、05年の総選挙では反対に転じている。なぜ変わったのか。

 「私としては(中止した)東大芦川ダムも南摩ダムも湯西川ダムも全部おかしいと思っていた。しかし、
関係自治体の首長がほしいというのに、知事がダメだというわけにいかない。見直して一部を容認したと
いうことだ」

 −国交相らに本県の現状を伝える予定は。

 「きょう馬淵副大臣に会い、流域検討委員会を開催してその中で見直しすることを薦めてきた。八ッ場
(群馬)だけでなく利根川流域全体で見直すということ。副大臣は『分かりました。参考にします』とのこと
だった」

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20090930/212889

270 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/01(木) 11:15:08
誰が説明するのだろうか。
> 中止派と推進派で割れている民主党・無所属の会は、1日に党本部から党のマニフェスト(政権公約)に
> 中止を掲げた経緯などの説明を受けることになった。

都議選での築地移転、新銀行東京になりかねないと思うけどなあ。
> 計8人が質問する自民の会派幹部は、「総力を挙げて、建設推進に向けた決意を県民に訴えたい」と話す

政権交代@埼玉/知事「中止 国は根拠を」
2009年10月01日

◇八ツ場ダム 県議会質疑

 県議会9月定例会の一般質問が30日から始まった。前原誠司国土交通相が中止を表明した八ツ場
ダム(群馬県)について、建設推進の立場から自民、公明の議員が県の対応を質問した。同ダム建設
中止派と推進派で割れている民主党・無所属の会は、1日に党本部から党のマニフェスト(政権公約)に
中止を掲げた経緯などの説明を受けることになった。

 6日までの一般質問で、自民、公明、刷新の会の3会派の質問者はすべて、同ダム建設推進の立場
から県の対応などをただすことにしている。計8人が質問する自民の会派幹部は、「総力を挙げて、建設
推進に向けた決意を県民に訴えたい」と話す。

 民主党・無所属の会は4人が質問に立つが、そのうち茅野和広県議が5日にダム建設推進の立場で
質問する予定。茅野県議は、「無所属だから民主党本部の考え方とは関係ない」とし、「必要だと思うから
質問する。県がしっかり推進するよう、問いたい」と話している。1日に党本部からマニフェストについて
説明を聞いても「推進を求める質問は変わらない」という。同会派は「質問は個々の権利。内容を会派で
制限するようなことはしない」との姿勢だ。

 9月30日の一般質問では、鈴木義弘(自民)、福永信之(公明)両県議が、ダム建設中止の場合の代替
案や事業費について質問。上田清司知事は代替案について「同等以上の利水、治水の効果が(ダム完成
予定年度までの)あと6年で得られ、事業負担がより少ないこと」「地元の方々に納得いただくこと」が「前提」
としたが、代替の水源確保や治水対策は「困難」と指摘した。また、「トータルで考えれば完成させたほうが
高くつくと(国交相が)発言しているが抽象的。納得できる根拠を示してほしい」と批判した。

http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000910010001

271チバQ:2009/10/01(木) 21:32:47
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20090930ddlk26010522000c.html
畑川ダム計画:府議会、政権交代で丁々発止 知事VS府議 /京都
 前原誠司国土交通相が挙げる全国143カ所のダム事業見直しで、その一つとして府が国の補助で京丹波町下山に計画している畑川(はたがわ)ダムが29日の府議会で取り上げられた。16日に仮締結した本体工事契約が審議対象。共産党の前窪義由紀議員が代表質問で「政府の見直し姿勢を無視した建設強行」と批判したが、山田啓二知事は「地域要望が高い」などと続行に理解を求めた。

 同ダムは地下水や谷水などに頼る旧丹波・瑞穂両町の上水道確保と治水のため92年度に事業採択された。高さ34メートル、総貯水量196万立方メートルの重力式コンクリートダムで、完成目標は12年度末。

 当初40億円だった総事業費は断層を避けるためなどで77億円に膨張。18・5%が町負担で残額を府と国が折半し、昨年度末までに用地費やつけ替え道路などに計37億3400万円が支出された。8月24日に本体工事が21億6300万円で落札されている。

 山田知事は「昨年の府公共事業再評価委員会で継続妥当とされた」などと説明。前窪議員に「入札は駆け込みで再検討が必要。知事はいったん始めたダムは止められないのか」と再質問されると、「残りの事業規模や違約金などを総合的に勘案し、今年度予算を交付決定した国の責任も踏まえている。私も南丹ダムと福田川ダム(京丹後市)は中止した」などと反論。さらに前窪議員が「町の人口は伸びる要素がない」と述べたのに対し、知事が「頑張っている地元を切り捨てるような発言はひどい」と逆襲する場面もあった。【太田裕之】

272 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/01(木) 22:28:19
>>270
大河原だったらしい。しかし、相変わらず民主党の地方議員は、レベルが低いなあ。
> 県議から「もっと丁寧な説明が必要だ」などの怒号が飛ぶ場面もあったという

八ツ場ダム問題 「党は説明責任果たせ」民主県議 
2009.10.1 21:40

 群馬県の八ツ場(やんば)ダム建設中止問題で、埼玉県議会会派「民主党・無所属の会」は1日、
民主党公共事業検討小委員会事務局次長の大河原雅子参院議員を招き、建設中止に関する説明を
聞いた。参加県議によると、大河原氏からの説明に目新しさはなく、県議から「もっと丁寧な説明が
必要だ」などの怒号が飛ぶ場面もあったという。

 会派の矢部節代表によると、説明会は会派内に中止派と推進派がいることから、足並みをそろえる
ために非公開で実施。会派全員の18人が参加した。

 参加した県議によると、説明会では中止、推進を問わず、「国民や地方議員へ説明責任を果たせ」
「もっと中止の根拠を示すデータを出せ」などの意見が続出したという。

 終了後、矢部代表は説明会を会派の方針を決める判断材料にするとの考えを示したが、中止か推進か
の方向性は明言しなかった。

 会派所属議員のうち半数の9人は、県議会の超党派議員でつくる「八ツ場ダム建設事業の推進を
求める県議会議員連盟」に参加している。

http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/091001/stm0910012143019-n1.htm

273 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/02(金) 09:58:03
>>272
今日も政局コラムで再考を訴えていた産経とは、ニュアンスが違う。

『04年にチーム、党で議論』 八ッ場ダム『中止』 民主系会派に経緯説明
2009年10月2日

 県議会の民主党系会派「民主党・無所属の会」は一日、同党が衆院選のマニフェスト(政権公約)で、
八ッ場(やんば)ダム(群馬県)の建設中止を盛り込んだ経緯などを、同党の大河原雅子参院議員から
説明を受けた。

 同会派(十八人)は建設推進と反対に意見が割れており、会派としての統一見解をまとめるため、
党本部の説明を求めていた。

 党の公共事業検討小委員会事務局次長を務める大河原氏は、記者団に「二〇〇四年に八ッ場ダムの
プロジェクト・チームを立ち上げ、中止と地域の生活再建法案を作る課題について、党として(議論を)
積み上げてきた」と述べ、唐突に中止を掲げたのではないと強調した。

 開会中の県議会には、八ッ場ダムの建設中止を求める県民からの請願書が出されており、同会派の
矢部節代表は「常任委員会で審議される八日までに、会派の方向性を決める」と述べた。 (杉本慶一)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20091002/CK2009100202000097.html

275 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/02(金) 10:06:09
もう2枚目がリンク切れか・・・

449 名前: ◆SEXhsKF7.. [sage] 投稿日:2009/10/02(金) 01:39:05 ID:hzR4M7dH
東京新聞特報面 八ッ場ダム
http://download1.getuploader.com/g/1%7Cagarose/11/yanba1.jpg
http://download1.getuploader.com/g/1%7Cagarose/12/yanba2.jpg

276 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/02(金) 10:42:01
>>272-273
県議→枝野→大河原。そこから前原ら国交省政務三役には繋がっているのかな。
> 同会派の矢部節代表が9月、党の見解を聞きたいと、枝野幸男・同党県連代表に要望。枝野代表が、
> 「経緯に最も詳しい」として、党公共事業検討小委員会事務局次長の大河原議員に説明を頼んだという。

政権交代@埼玉/「もっと丁寧に説明を」
2009年10月02日

◇八ツ場ダム 民主系県議、不満も

 八ツ場ダム(群馬県)の建設をめぐり、民主党の大河原雅子参院議員が1日、県議会を訪れて説明会を
開いた。県議会の民主系会派の民主党・無所属の会が党本部にマニフェスト(政権公約)に建設中止を
掲げた経緯の説明を求めたことを受けたもの。説明会後、県議からは「具体的な代替案がなく納得できない」
「国民にもっと丁寧に説明すべきだ」との意見が出た。

◇党側「見直す一里塚」

 同会派(18人)所属の9人が県議会の同ダム建設推進議連に参加する。「党のマニフェストについて
事前に説明がない」との意見があり、同会派の矢部節代表が9月、党の見解を聞きたいと、枝野幸男・
同党県連代表に要望。枝野代表が、「経緯に最も詳しい」として、党公共事業検討小委員会事務局次長
の大河原議員に説明を頼んだという。

 会派側は「広く知ってもらうために」と説明会を公開する予定だったが、大河原議員側が「一参院議員で
政府を代表していない」と拒否し、冒頭のみの公開となった。

 説明会には会派の全員が出席。「地域と話し合いをせずに中止を表明し、予算を凍結するのはいかがか」
「大臣の『財政負担が大きくても』といった発言はマニフェストに反する」など、治水、利水でダム以上の
効果が得られ、財政負担が少ない具体案を示すよう、質問書を渡した。

 大河原議員は、党内では以前から公共工事見直しが議論され、04年に八ツ場ダムのプロジェクトチーム
を立ち上げ、建設中止を決めていたといった経緯を説明、治水、利水に問題はないと述べ、公共事業を
見直す一里塚だと理解を求めたという。

 しかし、具体的なダムの代替案については「これから」などと示されず、推進派の県議からは「まったく
納得できない。党への不信感が高まっただけ」などと不満が漏れ、中止派の県議からも「もっと丁寧に
説明してほしかった」との声が聞かれた。

 枝野県連代表は「前の政権の中で地方議会や議員はそれぞれ考えてきたが、政権交代によって国の
枠組みが急に変わり、考え方に時間的ずれや手続きのずれが起きることは不自然ではない」と話した。

 開会中の9月定例県議会に出されているダム建設中止を求める請願や、他会派の県議らが提案を
検討中の事業推進を求める意見書などへの会派の対応について、矢部代表は「団会議をこまめに開き、
話し合いで会派としての意見を調整したい」としている。

http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000910020003

277 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/02(金) 12:09:20
>>274
谷垣はこっちのパンドラを開いたか。
中止撤回を求める政治的論理を組み立てられるかな。
対する前原・馬淵は、関連事業を含む工事費や、利水・治水と水需要などの数字を再試算して、
手ぐすねをひいて待っていることだろう。

八ッ場ダム中止撤回求める、と現地で谷垣総裁

 自民党の谷垣総裁は2日、八ッ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)の建設予定地を訪れ、地元住民と
意見交換した。

 谷垣総裁は、「皆様が心配されている原因は、私たちが政権交代を許してしまったこと」としたうえ、
「ある特定の事業を血祭りに上げてやるのはいかがなことか」と民主党政権を批判、建設の中止撤回を
求めていく考えを示した。

 地元からは、大沢正明知事や高山欣也長野原町長、八ッ場ダム推進吾妻郡住民協議会の萩原昭朗
会長ら約30人が参加した。

(2009年10月2日11時28分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091002-OYT1T00388.htm

278ももだぬき:2009/10/02(金) 13:02:20
自公の連中は利権政治をやりまくったから許せん。いまだに、利権にマインドコントロールされてるよ。地元でも推進派は少ないはず。

279とはずがたり:2009/10/02(金) 15:57:34
原因が利水者の撤退なら利水予定者にも応分の負担を求めるべきだ。大阪府と箕面市なんちゃうやろねぇ。
>淀川水系の余野川ダムは、治水と上水道供給を行う多目的ダムとして昭和58年に着工。その後利水者が撤退し、平成20年に国が建設中止を正式決定している。

余野川ダム負担金11億円を返還要求 大阪府箕面市 
2009.10.2 00:00
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/091002/lcl0910020000001-n1.htm

 国土交通省が建設中止を決めている大阪府箕面市の「余野川ダム」について、同市の倉田哲郎市長は1日、過去に用地買収費用などとして国に支払った約11億円の返還などを求める意見書を前原誠司国交相に提出する意向を明らかにした。

 淀川水系の余野川ダムは、治水と上水道供給を行う多目的ダムとして昭和58年に着工。その後利水者が撤退し、平成20年に国が建設中止を正式決定している。

 箕面市が返還を求めるのは、平成3〜14年度に、主に用地買収費として国へ支払った計約11億円。国が事業清算費として支払いを求めている5千万円の追加負担金の撤回も求める。倉田市長は「ダムから受ける恩恵はなく、お金を払う理由はない」と主張している。

 一方、大阪府の橋下徹知事は1日、箕面市が返還を求めている約11億円のうち、府が約5億円を負担していることを理由に「国が事業を中止するなら、府民の税金なので、戻してもらうのが当たり前」と述べ、国に対して府の負担分の返還を求める意向を示した。橋下知事は倉田市長に連絡を取り「共闘しよう」と伝えたという。

 近畿地方整備局は「現段階ではコメントできない」としている。


ダム負担金で橋下知事「悔しい」「国交省・地方整備局を解体したい」
2009.10.2 11:55
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/091002/lcl0910021155003-n1.htm

 国土交通省が建設を中止した大阪府箕面市の「余野川ダム」をめぐり、大阪府の橋下徹知事は2日、同市が国に返還を求めている約11億円のうち府の負担分約4億7千万円について、「国に負担金を払っているダムが中止になったのに、返してくれという話がなぜ府から出なかったか悔しい」と、府職員に対して怒りをぶちまけた。

 また、建設中止は箕面市も合意し、追加負担は法律に基づいた請求などと一部報道にコメントした国土交通省近畿地方整備局に対しても、「ふざけたコメント。取りにいって解体してやりたい。(関西)広域連合に入ったら許さない」と厳しく非難した。

 府によると、ダム近くのニュータウン「箕面森町」開発で、箕面市の負担金約11億円のうち約4億7千万円を府が負担。このほかダムの治水負担についても約23億円を国に直接支払っているという。

 橋下知事は同日朝、緊急の部長会議を開いて担当者から詳しい事情を聴き、今後の対応を協議した。

 橋下知事は「府民のお金を取られて、完成物がなくてそのままというのはあり得ない。取り戻せないなら、国に払う金を止めて相殺する」と話した。

280とはずがたり:2009/10/02(金) 16:33:53

漸く無駄遣いの数字が上がってきたようだ。

ダム:48事業で2兆円増 国交省計画 工事変更が影響
http://mainichi.jp/select/today/news/20091002k0000e020064000c.html
2009年10月2日 15時0分 更新:10月2日 15時0分

 国土交通省が計画・建設中の全国48のダム事業で、事業費が建設決定時の想定から軒並み膨らみ、合計2兆円以上増加して、総経費が約6兆5000億円に上っていることが、同省や各地方整備局への取材でわかった。工期の延長や追加工事、物価上昇などが主な理由で、さらに増える可能性もある。費用に見合う効果があるのかどうかが、今後のダム事業見直しの目安となりそうだ。【野田武】

 48のダム事業は72年以降、順次建設が決定され、完成までにかかると見込まれた予算総額は約4兆4000億円だった。ところがその後、新たな地盤対策工事が必要になったり、工期延長のために人件費が増えたりして約2兆1000億円増の約6兆5100億円になっている。

 最も増加割合が大きいのは大滝ダム(奈良県、建設決定は72年)で、当初見込みの230億円が15.8倍の3640億円になった。政府が建設中止を打ち出す八ッ場(やんば)ダム(群馬県、同86年)は2110億円が4600億円(2.2倍)、川辺川ダム(熊本県、建設決定は76年)も350億円が3330億円(9.5倍)と増加している。

 大滝ダムでは、着工後に、地滑り対策などが新たに必要とわかり、追加工事が相次いだことが主な要因。ダム本体の工事は終了しているが、追加工事が続いている。八ッ場ダムでは、建設決定後の詳細な地質調査で弱い部分があることが分かり、取り付け道路のルート変更や新たな橋が必要になった。

 増加の大きなダムは、八ッ場ダムのように詳細な調査の結果、工事変更や追加工事が必要になったりしたケースが多い。当初の1・8倍の2440億円となった胆沢(いさわ)ダム(岩手県、建設決定は90年)を管轄する東北地方整備局は「詳細に事前に調べられれば、工事に入ってからの事業費もそれほど変わることはない。しかし事前の調査費用が少ない中で見積もりを出さないといけないので、実際には事前に100%の調査はできない」と事情を説明している。

 前原誠司国交相は今年1月、名古屋市であった市民団体主催のシンポジウムで、「誤謬(ごびゅう)だらけの金の使い方」の一例として、ダム事業費増加問題を挙げ、「政権交代で金の使い方を変える必要がある」と述べている。

281 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/02(金) 17:14:43
>>280
この記事、私も貼り付けようと思ったのですが、詳しく見ると現時点(民主政権以前)で
既に分かっている事業費増加問題ですね。
例えば八ッ場の場合、記事にあるとおり86年の計画を03年11月に見直した数字(2110億→4600億)で、
03年の計画が10年開業を前提にしていた以上、更に膨らむことは確実。
野党時代に前原がこの問題を提起している以上、民主政権の元で新たな見直しの数字が
出てくることは確実でしょう。

282とはずがたり:2009/10/02(金) 17:17:21
なるほど〜。
なんの数字の精査もなくこれだけ出てくるって訳ですね。

283 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/02(金) 17:23:21
>>210>>250のダム日記の取材(zakzakだけど)。

へえー。そういえばJr.3人はおとなしいですね。火傷すると分かってるのか。
> 群馬の県政関係者は「中選挙区時代、ダム建設予定地の旧群馬3区は、福田赳夫、中曽根康弘、
> 小渕恵三の元首相が激しく争っていた。当時、福田氏はダム推進派で、中曽根、小渕両氏は反対派に
> 近かった。自民党が政争の具にしていた」

八ツ場ダム問題、推進派のデータはニセ情報だらけ!?
2009.10.02

 政権交代の象徴となっている八ツ場ダム(群馬県長野原町)の建設中止問題で、前原誠司国交相は1日、
本体工事の入札を中止する方針を明言、2日にも国交省関東地方整備局が正式決定する。こうした中、ダム
建設の根拠となったデータなどに“ニセ情報”が紛れ込んでいるとの指摘がある。背後に何があるのか…。

 「建設途中の橋脚や地元の反発ばかりが取り上げられているが、本当にこのダムが必要なのか否かを、
正確なデータをもとに冷静に判断すべき」

 こう話すのは、全国のダム問題を取材しているジャーナリスト、まさのあつこ氏。最近、自身のサイト「ダム
日記2」に、「八ツ場ダムの七不思議」を掲載した。

 第1の“ニセ情報”は「工事の7割が終わっている」というもので、事実は「総事業費4600億円の7割を
使った」。八ツ場ダムは1952年に建設計画が浮上。総事業費は当初の2倍以上という4600億円まで
膨張したが、ダム本体工事は未着工。今年6月9日付の政府答弁書では、昨年度末時点で、付替国道は
6%、付替県道は2%、付替鉄道は75%、代替地造成は10%しか完成していない。

 「ダム建設は少なめに予算を見積もり、事業が始まると膨張する。総事業費は国債、地方債の利子を
含めると9000億円。工事の進捗状況を見ると、1兆円を超えかねません」(まさの氏)

 第2は利水(水需要)に関する情報。国交省は八ツ場ダム建設の目的の1つを「東京、埼玉、千葉、茨城、
群馬の1都4県の都市用水の確保」としている。だが、利根川水系にはすでに11のダムがあり、首都圏
への水供給を主目的としていた群馬・戸倉ダムは2003年に建設中止となった。

 「計画当時は水不足が深刻だったが、1970年代半ばに横ばいになり、現在の水需要は減っている。
戸倉ダムの中止も『水余り』が理由。八ツ場ダムが完成予定の2015年には、利水予定の各県で人口
減少が始まっている。東京都も日量最大690万トンの供給力に対し、170万トンが余っている」(同)

 第3は治水(防災)効果だ。

 八ツ場ダムは、戦後最大の被害をもたらした47年のカスリーン台風(死者1100人)を契機に、大雨
などに対応する目的でも計画された。しかし、「国交省のカスリーン台風再来を想定した資料では、
八ツ場ダムの治水効果は『ゼロ』。07年9月の台風9号で100年に一度の大雨が同ダムの集水域に
降ったが、下流域に被害はなかった。そもそも、人命にかかわる治水目的のダムならば、57年間も建設
が遅れたこと自体が問題」(同)という。

 公共事業には、多くの建設業者が参入するため、雇用対策という一面もある。加えて、同ダムの関連
事業を受注した民間企業や公益法人には、国交省から46人の天下りが確認されている。

 こんな指摘も。群馬の県政関係者は「中選挙区時代、ダム建設予定地の旧群馬3区は、福田赳夫、
中曽根康弘、小渕恵三の元首相が激しく争っていた。当時、福田氏はダム推進派で、中曽根、小渕両氏
は反対派に近かった。自民党が政争の具にしていた」と語る。

 まさの氏は「ダム建設には、さまざまな思惑が交錯している。前原大臣は住民や関係知事らと議論し、
最善の結果を導くべき。行政の犠牲になった住民を忘れないでほしい」と語っている。

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20091002/plt0910021202000-n1.htm

284神奈川一区民:2009/10/02(金) 17:34:35
>>283
自分はジャーナリストのまさのあつこさんとは面
識があります。当時、まさのさんはサトケンの秘
書をしていました。その頃から環境問題に精通し
ていました。だいぶ前の話ですが。とても、まと
もな方です。
前原氏自身もよく存じ上げてると思いますよ。
民主党もこういう人から意見を聞いた方がいいと
思います。

285 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/02(金) 18:03:05
それは凄い。
サトケンの話は>>212にもありますが、いろいろ繋がっているんですね。

286 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/02(金) 18:42:44
> 公共事業のあり方と景観が争点となったこの日の判決については、「方向性は共感するところも多々
> ある」とする一方で「鞆の浦とダムは少し分けて考えた方がいい」と指摘。
> 2ダム中止についても「景観を守る(ため)とは一言も言っていない」と強調、公共事業中止のモノサシで
> 重視するのはあくまでもコスト面との姿勢だ。

クローズアップ2009:広島・鞆の浦埋め立て差し止め 公共事業、あり方転機
 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>

 瀬戸内海国立公園の景勝地、鞆(とも)の浦(広島県福山市)の埋め立て差し止めを県に命じた1日の
広島地裁判決は、公共工事のあり方に一石を投じた。コスト面を重視する民主党が政治主導で、八ッ場
(やんば)、川辺川ダム事業中止の方針を決め波紋が広がる中、この日の判決は開発より景観に重きを
置いた。しかし、中止することにより地元住民や自治体の反発を招きかねないという点では共通する。
1審段階とはいえ、判決は公共工事ストップの課題を改めて浮き彫りにした形だ。(25面に判決要旨)

 「今後の推移を見守っていきたい」。1日午後の閣議後会見で、前原誠司国土交通相は控訴を含む
広島県の対応を見守る姿勢を示した。公有水面埋立法(公水法)では埋め立て工事の免許を出すに
当たり、県知事は国交相の認可を得る必要がある。認可するかどうかについても「前提が整っていない」
と慎重な姿勢に終始した。

 民主党のマニフェストに基づき、前原国交相は就任直後、八ッ場、川辺川の2ダム事業を中止すると
明言している。2ダム事業の中止は、「今後の公共事業のあり方を見直していくうえでの入り口」と幅広く
とらえる姿勢を見せつつも、発言はあくまでダム事業見直しに重点があった。

 公共事業のあり方と景観が争点となったこの日の判決については、「方向性は共感するところも多々
ある」とする一方で「鞆の浦とダムは少し分けて考えた方がいい」と指摘。

 2ダム中止についても「景観を守る(ため)とは一言も言っていない」と強調、公共事業中止のモノサシで
重視するのはあくまでもコスト面との姿勢だ。現在、景観か開発かを争点に争われているのは、香川県の
景勝地・寒霞渓(かんかけい)(小豆島町)近くに予定された「新内海ダム」の再開発工事をめぐる訴訟が
あるが、こうしたケースは少数だ。しかし、事業の結果、景観が損なわれているケースは少なくないとの
指摘もあり、判決が公共事業を見直す動きが改めて出てくるきっかけとなる可能性もある。

 一方、今回の鞆の浦埋め立てについては、鞆町の再生策として賛成派からは期待されていた。2ダム
事業とは同列視できないものの、公共事業ストップをめぐり、地元とあつれきが生じるのは八ッ場ダムの
ケースを見ればすでに明らかだ。

 この日は、群馬県議会が八ッ場ダム建設中止撤回を求める意見書を可決した。前原国交相は「決議は
重く受け止める」としつつも中止方針に変更がないとした。地元の理解を得るためのハードルは高い。
判決は公共事業を中止する基準の難しさを改めて示す結果となった。【石原聖】

287 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/02(金) 18:43:12
 ◇町再生策仕切り直し
 判決を受け、埋め立て・架橋計画の地元、福山市鞆町の住民や行政側には、計画を当初案通り進める
ことは困難になったとの見方が広まりつつある。町には過疎・高齢化や、車がすれ違えないほど狭い
道幅、建物の老朽化などの課題が山積。賛成派住民は、計画が実現すればそうした課題が一気に解決
すると期待をかけてきた。計画が中止になった場合、町の再生策はゼロからの仕切り直しとなる。

 鞆町の人口は1960年代以降減り続け、61年の1万3144人が、09年には4957人と3分の1近くに
まで減少。65歳以上の割合は08年3月末現在で40・2%に上り、全国平均の2倍近い。住民には
「鞆の町からは若者が流出し、衰退するばかり」と危機感を訴える声が多く、賛否にかかわらず、新たな
町づくりの必要性があることでは一致している。

 市や賛成派住民は架橋によるバイパス道路で交通混雑を解消し、埋め立て地に観光バスなどを収容
する大型駐車場等を整備し、地区を活性化したいと主張。計画に付随して、市は下水道整備や老朽化
した建築物への修理費補助を行う予定で、判決にかかわらず進める方針だ。

 一方、反対派住民は、橋の代わりに山側にトンネルを掘ってバイパス道路とする案を提示。判決は
トンネル案を「交通混雑は相当程度解消される」と評価した。【前本麻有】

 ◇国民意識、高まりも
 今回の判決の背景には、景観保護に関する国民意識の高まりもある。和歌山市の景勝地「和歌の浦」
の架橋工事を巡る景観訴訟の原告団長を務めた薗田香融(こうゆう)・関西大名誉教授(80)は、89年の
提訴時に「歴史的景観権」という概念を初めて盛り込んだとされる。敗訴はしたが、景観保全を目的とした
訴訟に影響を与えた。05年には「良好な景観の形成」を目指す景観法も施行。薗田名誉教授は「提訴
した20年前はバブル期でリゾート開発が盛んだったころ。自然環境への関心が高まると同時に、景観
保全の意識も強くなった」と話した。

 国立マンション訴訟で原告団幹事を務めた上原公子・前国立市長(60)も「大きな工事をすると経済
効果が高いという『神話』がバブル期まではあったが、今回の判決で、いかに景観が歴史、文化的に
重要なものかが示された」と喜んだ。【田倉直彦、前本麻有】

http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20091002ddn003010033000c.html

288とはずがたり:2009/10/02(金) 19:04:19
>>284-285
有名な方なんでしょうか?
なにやら調べてみるとパワフルな女性の方のようなので面識有る神奈川1区さんが羨ましいっす。

http://www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/3471/masano-1.htm

「80円で川1本救おう!」
 そのメッセージは1995年2月、まだインターネットも普及していなかったパソコン通信の時代、ニフティ・サーブの掲示板にアップされました。

「80円で川1本救おう。
開いてくださって有難うございます。
今日より、「ダム日記」の連載を始めます。」
書き出しは、こんな風でした。
 ダム日記。それは、まさのあつこがこのあとの人生をかけて長く取り組むことになる、深くて豊かで、だからこそ苦しみもたくさんある「水脈」への入り口となりました。

 まさのあつこ、31歳。当時、彼女は3万円のアパートで冷蔵庫も持たずに暮らす不思議な女性でした。
つい先日まで、1年間かけて南米を旅していた彼女は、日本にいた時代に眠る時間をナポレオン並みに削って手に入れた完璧な英語力と、渡米したあと、2週間でものにしたスペイン語力を武器に、ザックひとつで身軽に旅する"バックパッカー"だったのです。

 日本と違い、いつ殺されるか、犯罪に巻き込まれるか分からない南米の旅の中で、彼女は守るべきものの順を「命、女(としての自分――レイプの可能性などからの)、パスポート、金」と決めて、常にヒリヒリするような緊張感を持ちながらも、充分に楽しんだ日々を過ごした彼女は、帰ってきたとき、当然のことながら無職でした。
旅行でお金もほとんど使ってしまった。職を探しても、「今」使えるお金がない。そんな中で、彼女はいつものように"今、自分の武器は何か?"を自らに問いました。

 これは後述しますが、彼女がある人の出会いから得た、人生の指針なのです。そして、そのときに出た結論。まずは英語、スペイン語、それから……。
「バックパックだー!」
 お金がなくても、いつもバック一つですぐ次の場所に旅立っていた南米での暮らし。いや実は、普通、一人暮らしに必要だと思われている様々なもの――冷蔵庫や、洗濯機や、たくさんの洋服、たくさんの食器etc…は、なくても「生きていける」ものだったのです。だから、住処もひと部屋の、3万円の部屋で上等。
「それに、私はこれからの人生、今まで私が得たものを還元するために使うのだから、自分のためのものはいらないや」。
 そう彼女はつぶやいたかもしれません。そう、彼女は帰国したとき、胸の中にある決心を抱いていたのでした。

289神奈川一区民:2009/10/03(土) 00:11:56
>>288
自分もそんなに詳しくは知りません。
ただ、面識があるだけです。10年前の
話です。見た目は普通の人です。その
ころから、サトケンは環境問題に関心
がありました。ただ、サトケン周辺は
関心がなく、自分が関心をしめしたと
ころ紹介していただいた次第です。
環境問題について色々教えていただき
ました。本人は、多分自分のことを覚
えていないと思います。
今も信念を曲げずに頑張っているの
はすごいと思います。

290 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/04(日) 00:37:35
確か現地視察は明日(今日)の予定

2009年10月03日 政治
「地元の意向聞き、判断」 「泡瀬地区」で前原沖縄担当相

 前原誠司沖縄担当相は3日、県庁で仲井真弘多知事と会談し、沖縄市の泡瀬地区埋め立て事業を
めぐる今後の対応について「控訴審の判決も見ながら、県や沖縄市としっかり相談させていただき、
われわれも判断していきたい」と述べ、地元の意向も重要な判断要素になるとの認識を示した。また、
「泡瀬については『1区中断、2区中止』と話したが、中断は中止ではない。一度立ち止まり、これから
どうするか。特別自由貿易地域の現状や泡瀬干潟の環境保全の観点も踏まえ、相談させていただきたい」
と語った。
 前原担当相の来県は就任後初めて。

http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-10-03-S_008.html

291 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/04(日) 11:28:49
渓谷→ダム湖で客が来ると思ってる八ツ場もそうだが、干潟→埋立じゃ客は増えんだろ。
判決次第だが、一期継続・二期中止の東門の希望どおりになると思うのだが、一期も反対している
28人中5人の市議と東門の関係はどうなってるのだろう。

国交相が「総合的判断」要請 沖縄・泡瀬干潟埋め立て

 沖縄県を訪問中の前原誠司国交相・沖縄北方担当相は4日、沖縄市の泡瀬干潟の一部を埋め立てる
人工島造成事業の現場を視察し、同市の東門美津子市長と会談。前原氏は埋め立て事業によるホテル
や観光客誘致の効果に疑問を呈した上で「夢を持つのは分かるが、巨額投資をしてペイできるかどうか、
総合的な判断をお願いしたい」と述べた。

 東門市長は2期工事は困難としているが、1期工事は推進という立場から、前原氏に対して「沖縄市は
県内でも失業率が高く、市民所得も低い。(陸地には)米軍嘉手納基地があり、市民は海に発展を求めた。
市議会では28人中23人が推進派だ」と事業継続に理解を求めた。

 視察現場で前原氏は国、県、市の職員らに事業の進ちょく状況などを熱心に質問した。

 前原氏はこれまでに埋め立て事業について「1期は中断、2期は中止」と表明。事業への公金支出
差し止め訴訟の控訴審判決が15日に言い渡された後、県や沖縄市と相談して最終的な方針を示すことに
している。

2009/10/04 10:52 【共同通信】

泡瀬干潟を視察する前原沖縄北方相(左)=4日午前、沖縄県沖縄市
http://img.47news.jp/PN/200910/PN2009100401000155.-.-.CI0003.jpg

292 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/04(日) 11:29:16
>>291 本文URL
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009100401000154.html

293チバQ:2009/10/04(日) 23:32:01
>>290-291
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091005k0000m040029000c.html
泡瀬干潟:前原担当相 沖縄市長に埋め立て中断など伝える

埋め立て事業の是非が問われている泡瀬干潟=沖縄市で本社機から2008年3月、矢頭智剛撮影 前原誠司国土交通・沖縄・北方担当相は4日、沖縄市で東門(とうもん)美津子市長と会談し、同市沖で進む泡瀬(あわせ)干潟埋め立て事業について1期工事の中断と2期工事中止の方針を伝えた。東門市長は1期工事の推進を求めたが、前原氏は「本当に必要な事業なのかどうか」と採算性と必要性に強い疑念を表明し、再考を促した。

 同事業は国と県が泡瀬沖約200メートルの海約187ヘクタールを埋め立て、県と沖縄市が約130ヘクタールを買い取ってホテルや観光商業施設を誘致する計画。埋め立て事業費は約489億円で、泡瀬干潟約266ヘクタールのうち、約2割が消失するとされる。

 民主党は衆院選マニフェスト(政権公約)の土台となった「09年政策集」で同事業を「環境負荷の大きい公共事業」と位置付け、08年にまとめた「沖縄ビジョン」では「1期中断、2期中止」を明記。前原氏は就任直後、中断方針を明言している。【三森輝久、西田進一郎】

294 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/05(月) 13:58:40
重い言葉だ。
> 当初は埋め立て地の大部分を県、市が購入してホテルや商業施設を誘致する計画だった。
> 沖縄相は「本当にホテルが誘致できるのか」と疑問を呈し

泡瀬干潟埋め立て 中断指示・・・沖縄相、最終判断前に

 沖縄県内を3日から視察していた前原沖縄相は4日、那覇市で記者会見し、鳩山政権が是非を検討
している沖縄市の泡瀬干潟埋め立て事業の工事を中断させたことを明らかにした。事業を巡る公金支出
差し止め訴訟の控訴審判決言い渡しを15日に控えており、判決後、地元の意向を聞いて事業を継続
するかどうか最終判断する予定だ。

 泡瀬干潟は南西諸島最大の干潟とされ、埋め立て事業は1987年に沖縄市が構想を策定。事業費は
約490億円で、国、県が埋め立てを担当し、当初は埋め立て地の大部分を県、市が購入してホテルや
商業施設を誘致する計画だった。

 東門美津子・沖縄市長は2007年12月、着工済みの第1区域(約96ヘクタール)は土地利用計画の
見直しを前提に推進し、未着工の第2区域(約91ヘクタール)は規模縮小する方針を表明。前原沖縄相
は鳩山政権発足直後、「第1区域は中断、第2区域は中止を検討する」との意向を示していた。

 前原沖縄相は記者会見で、第1区域の埋め立て工事については「『中断』ですので、止めるということを
お願いした。(地元に採算性を)見つめ直してもらい、総合的に検討する」と述べた。しかし、第1区域の
埋め立て地の周囲を固める護岸工事に限っては、「高波などで崩れる危険もあり補強が必要」として継続
しているという。

 内閣府沖縄総合事務局の担当者によると、干潟の希少生物の産卵期に当たる4〜7月は埋め立て
工事を中断。8月に再開する予定だったが、訴訟の継続を理由に今年度の工事の入札をいったん見合わ
せた。その後、前政権下の8月末、「入札を11月13日に実施する」と公告したが、埋め立て工事は
事実上行われていない。

 同事務局は「新政権発足後、沖縄相から工事中断を指示された。県、市との話し合いで継続の方針が
決まらなければ、入札の実施は難しい」としている。

 前原沖縄相は会見に先立ち、東門市長と会談。市長は「市の活性化のため、第1区域は進めたい」と
訴えたが、沖縄相は「本当にホテルが誘致できるのか」と疑問を呈し、控訴審判決や採算性などを基に
方針を再考し、見解をまとめるよう要請した。

(2009年10月5日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okinawa/news/20091005-OYT8T00479.htm

295 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/05(月) 16:37:44
本当に乗ってたのかw
> SL好きで知られる前原国交相は4月25日、「SL人吉」の一番列車で人吉へ来ていた

武者返し:視察 /熊本

 前原誠司国土交通相が川辺川ダム予定地を視察し、現地で改めて中止を表明した。同じ中止でも、
八ッ場ダムの地元群馬県長野原町民が意見交換を拒否したのとは対照的に、五木村民との意見交換会
には村民の6分の1の250人が参加した。

 メディアは村の怒りとやるせなさを伝えたが、個人的には昨年の蒲島郁夫知事の訪問時と比べて、
和やかな意見交換会だったと思う。国交相から「必ずまた来る」との言質も得た。意見の異なる相手の話
を聞こうとする前向きな姿勢は、村の将来につながる。

 SL好きで知られる前原国交相は4月25日、「SL人吉」の一番列車で人吉へ来ていた。次はじっくりと
腰を落ち着けて話し合い、SLの写真を撮影できるくらい時間の余裕を持って来てほしいものだ。

http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20091005ddlk43070378000c.html

296 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/05(月) 17:11:36
zakzak的八ツ場ダム問題

前原“テツ”の一念!?八ツ場ダム中止に鉄道ファンがエール
2009.10.05

 群馬県の八ツ場(やんば)ダム建設中止を表明した前原誠司国土交通相に対し、“テツ”と呼ばれる
鉄道ファンたちがエールを送っている。ダムが完成すると、JR吾妻線の一部が水没するため、移設工事
が現在進んでいるが、この移設によって鉄道遺産として名高い「日本一短いトンネル」が廃止されて
しまうのだ。テツたちの間では「大臣はトンネルを守るためにダム中止に頑張っているのではないか」との
声まであがっている。

 八ツ場ダムが完成すれば、吾妻線の川原湯温泉駅は水没してしまう。そのため国交省は、1999年
から同線の岩島−長野原草津口で線路の付け替え工事を進めてきた。同省の八ツ場ダム工事事務所
によると、移設工事は全長10.4キロのうち、すでに9キロが完了。同省はダム工事が中止しても吾妻線
移設は進める方針で、2010年度末までの開通を目指している。

 だが同事務所は「大臣は視察の際に『JR(の移設)に関してはまた相談します』と話しており、残りの
工事に関する正式なGOは出ていない状態」と説明する。

 川原湯温泉駅は吾妻川の渓谷にあり、土砂流出による被害を避けるため、1時間の雨量が20ミリを
超えると電車の運行を休止していた。同事務所は「新たな線路のほとんどはトンネル区間で、雨に対する
弱さを克服できる。地元の住民からは『工事はぜひ進めてください』との声をいただいている」という。

 ただ、テツたちの心境は複雑だ。川原湯温泉駅から東に約2キロの場所には日本一短いトンネルとして
有名な、全長7.2メートルの「樽沢トンネル」があるからだ。

 トンネルの開通は1946年。普通なら、この程度の岩は崩してしまうが、「工事関係者が現在もトンネル
の上にある一本松を残したかったから」など、その誕生には心温まる逸話が多い。ダムが完成しても水没
は免れるが、鉄道用トンネルとしての役目は終える。“現役”でなくなることを残念がるテツは多い。

 そんなテツたちが期待しているのが、政界随一の鉄道ファンとして知られる前原氏だ。蒸気機関車の
撮影や時刻表の分析が趣味で、その写真は秩父鉄道が2008年SLカレンダーの表紙に採用したほど
の腕前。そのため、一部のテツたちはネット上で「前原氏はトンネル保存のためダム中止に踏み切った」
「テツとしての初仕事は樽沢トンネルを守ったことになるだろう」などと噂し合っているのだ。

 果たして、筋金入りのテツ・前原氏はどんな決断を下すのか。前原事務所では「(吾妻線付け替え工事
については)まだ何も決めていません」と説明。移設中止の可能性は、まだ消えていない。

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20091005/plt0910051605005-n1.htm

297とはずがたり:2009/10/05(月) 18:48:02
>>295
公私混同ww
内閣の支持率が高い内は良いけど批判が強くなってきた時にやったら批判されそうだw

>>296
流石に
>土砂流出による被害を避けるため、1時間の雨量が20ミリを超えると電車の運行を休止していた。同事務所は「新たな線路のほとんどはトンネル区間で、雨に対する弱さを克服できる。
なんで,樽沢トンネルなんかは吾妻線は新線に移設して廃止せにゃどうしようもないでしょうねぇw

298 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/05(月) 20:30:22
>>297
いやいや、
> 前原国交相は(国交相になる前、野党時代の)4月25日、「SL人吉」の一番列車で人吉へ来ていた
という意味でした。それで最後の
> 次は〜SLの写真を撮影できるくらい時間の余裕を持って来てほしいものだ
という流れになります。
紛らわしいので、自分も注釈入れようと思ったのですが、怠りました。

でも、楽しそうだw
http://www.maehara21.com/blog/photo.php?blogid=8&archive=2009-4-25

299 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/06(火) 00:12:39
ちょっと趣向の変わった利水の話。
日本に建設業は数多あるのに、国際進出は韓国どころか、中国にも大きく遅れているのが事実。

大手建設は水で海外進出を 国交相、公共事業費削減で

 前原誠司国土交通相は5日、都内で開かれたセミナーで基調講演し、公共事業費削減の影響を受けて
いる大手建設業者が今後成長するためには、「水ビジネス」で海外進出する必要があるとの考えを示した。

 前原氏は「日本の運輸、建設業を国際化していきたい」と述べ、国交省として海外進出の成長戦略を
描いていることを明らかにした。さらに建設業に対しては「公共事業のパイが減るからといって地方で
小さい仕事をダンピングして取り合うのではなく、大手ゼネコンは外に出てほしい。その中で一つの大きな
柱は水ビジネスになる」と訴えた。

 また「世界で安全な飲料水にアクセスできない人口は8億8400万人いる」などと指摘し、具体的な
分野として上下水道の整備などを例示。運輸分野では「新幹線を世界に広めていきたい」と強調した。

 この後のパネルディスカッションで前原氏は、海外での上下水道の整備などを通じて国際的な水問題
の解決に貢献する戦略を練るため「政府の国家戦略室を活用したり、水問題に関する閣僚委員会を立ち
上げたい」と述べた。

 また下水処理に伴い発生する汚泥からメタンを回収する神戸市の取り組みなどを紹介。「下水道に
関するノウハウは世界に広めることができるのではないか」と語った。

2009/10/05 23:43 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009100501000927.html


水問題で閣僚委設置へ=前原国交相
 前原誠司国土交通相は5日夜、都内で開かれたシンポジウムに出席し、上下水道といった水問題に
関する関係閣僚委員会の設置を検討する考えを明らかにした。国交省のほか、厚生労働省など関係
省庁が連携し、水ビジネス関連企業の発展途上国などへの進出を後押しするのが狙い。
(2009/10/05-23:05)
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2009100500858

300 ◆ESPAyRnbN2:2009/10/06(火) 10:38:50
川辺川がモデルケースになって、八ツ場の不穏な動きを牽制することを望みます。

川辺川ダム代替治水案、熊本知事が国に早期提示要望へ

 川辺川ダム(相良村)建設計画を巡り、蒲島知事は、代替治水案の早期提示を国に要望することを
決めた。前原国土交通相と15日までに会談できないか調整しているという。

 5日に開かれた県議会総務委員会で県が明らかにした。前原国交相は、川辺川ダムの建設中止を
明言。代替治水案については、9月にダムを視察した際、「国として、できるだけ早く代替案を提示したい」
との意向を表明した。

 蒲島知事は「国が主体的に治水対策を検討してほしい」と要望しており、改めて前原国交相に直接
面会し、一日も早い代替治水案の提示や、計画で水没予定地を抱える五木村の生活再建事業の着実な
推進などを働きかけるという。

(2009年10月6日 読売新聞)
http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/kumamoto/20091006-OYS1T00229.htm


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