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各種イノベーション・新発明・新技術など

496とはずがたり:2018/06/08(金) 13:40:55
>>495
イベントでは、テレビで放送しているニュースを、テレビの前に置かれたクマのぬいぐるみが読み上げるという、テレビ番組などの既存コンテンツとサウンドコードを連動させたコンテンツを披露しました。テレビのスピーカーから、データを載せた人の耳には聞こえない音を流し、音波の受信機を仕込んだぬいぐるみがまるで話しているように見えるという仕組み。これの仕組みが普及すれば、ドラマ番組で芸能人が着ている服のURLをスマホで受信できるようになったり、通販番組を見ながらその商品の情報がスマホへ届いたりなど、応用可能性は無限にあるはずです。

━━なぜいまの時代に、音波通信が注目を集め始めているのでしょうか。すでに電波による通信は十分すぎるほどに普及しています。

津久間:ニーズがなかった、という理由に尽きます。サウンドコードは、2006年にフィールドシステムが特許を取得し、2016年ごろに現在の形で完成させた技術。2010年頃から各社に売り込みをかけていたのですが、成約には至りませんでした。時代のせいもあってか、ニーズを感じてもらうことができなかったんです。

桑山:僕は津久間との偶然出会ってからこの技術に惚れ込んだのですが、そのポテンシャルは「体験」の時代に大きくマッチしている部分にあると思います。現在は10社以上で導入を検討いただいております。

━━「体験」とは、先ほども仰っていたエンタメ領域のことでしょうか。

桑山:はい。音楽市場の収益構造がCDの売り上げからライブ収入に移行していることが象徴するように、現在はスポーツ観戦やファッションショーなど実際に「体験」するイベントへの注目が集まっています。このとき、アーティストが着ている服や試合に出場している選手の戦績などをスマホで収集できれば、会場での体験はより深まるはず。

このような体験型イベントは、観客の関心が「スピーカーに集まっている状態」だと思っています。観客の視線はステージやコートに集中していますが、同時に彼らの耳はそこから発生する音=スピーカーに強く惹きつけられている。

情報の提供はQRコードでも可能ですが、音波通信ならスクリーンに余計な情報を写す必要がないので雰囲気を壊すことがありません。観客もスマホでカメラアプリを起動してスクリーンにかざして……と面倒なアクションを取らずに済みます。聴衆の集中が集まっていたのに、これまでうまく使われてこなかったスピーカーを、有効活用できるんです。

━━視覚情報の邪魔をせずに新たなコンテンツを発信できるということですね。

桑山:VRやストリーミングサービスが登場して、映像と「体験」をセットで考えるのが当たり前になってきている。また、音波通信は動画に音声として連動情報を組み込むので、録画やストリーミングで後から視聴した人も同じように情報を受け取ることができるのも強みです。映像や画像で同じことをやろうとすると、スクリーンの同期やQRコードの表示が必要になってしまいます。

津久間:これまで一手間ふた手間かかっていた動作を簡略化できる、という場面はたくさんありそうです。「カメラアプリを起動→スマホをかざしてQRコードを読み取る」という動作なら、サウンドコードのアプリを開くだけで完結するようになります。

旧来のメディアとスマホを結びつけるポテンシャル

━━国内や海外に競合サービスは存在しないのでしょうか。

津久間:国内にも音波通信を扱う会社は存在しますが、弊社は21カ国ですでに特許を取得しています。しかし、アメリカでは「Lisnr」というサービスが我々により遅れて米国の特許を取得しているのが懸念点。

実際、その会社の技術は日本で使用されている大手デバイスにも搭載されています。これは厳密には弊社の特許を侵害しているのですが、いまは日本での活用事例を増やして、地力をつける段階だと思っています。

━━今後、音波通信はどのような普及をしていくと考えていますか。

津久間:海外の動きもあり、弊社の注目も集まっていることから、これから数年でかなり知名度が上がるはずです。先ほども話したように、決済や仮想通貨市場など、まだまだ参入できる領域はたくさんあります。

桑山:ほかに注目しているのは、O2O(オンライン トゥ オフライン)領域。例えば、実店舗の音波通信で割引情報などを受け取るのが当たり前になれば、ユーザーは入店直後からお店を出るまでサウンドコードのアプリを起動するようになります。ここからユーザーの行動情報を取得することもできるでしょう。

仮想通貨など新たに登場する領域だけでなく、旧来のメディアや実店舗とスマホを結びつけることができるのが、音波通信の大きなポテンシャルだと思っています。
Forbes JAPAN 編集部

497とはずがたり:2018/06/24(日) 22:56:56
日本企業の研究開発の効率性はなぜ低下したのか*
http://esri.go.jp/jp/archive/e_dis/e_dis047/e_dis047a.pdf
by
榊原 清則(慶應義塾大学総合政策学部教授) **
辻本 将晴(慶應義塾大学大学院博士課程)
2003 年 6 月

1.はじめに
日本企業の研究開発は売上げや利益につながっているのだろうか----。研究開発との関連で日本の製造業企業はいま、こういう素朴な疑問に直面している。研究開発の効率性が低下してきているのではないかという問題である。
この問題は、たとえば次の2つの観察によって確かめることができる。第1は研究開発投資と設備投資との対応関係の観察である。第2は研究開発投資と利益との対応関係の観察である。
一般的にいって、個別企業の経営の目的は事業活動をつうじて経営成果をあげることであり、端的には利益の獲得である。企業は研究開発活動によって何らかの技術をつくり、何をどう作るべきかについて一定の見極めができた時点で設備投資を敢行する。設備が立ち上がったら、できるだけ稼働率を高めるように努力し、売上げを立て利益を獲得してゆく。その結果さらに拡大投資に進むことができれば、ビジネスサイクルがポジティブに回っていくことになる。

このような流れでみると、研究開発の効率性を問題にする場合、時間的に先行する研究開発投資がその後の設備投資や利益獲得にどう対応しているかを確かめることは、個別企業を分析単位とする場合、まずは素直なアプローチであるように思われる。そこで、日本企業について、この点に関する先行研究を紹介するのが本稿の最初の作業である(2、3)。
第2に、研究開発と企業成長との関係を調べた米マッキンゼーの調査を紹介する(4)。彼らは通説に異を唱え、研究開発と企業成長との間に一般的な関係は存在しないと主張している。第3に、従来おもに経済学者が進めてきた、研究開発投資の収益率に関する分析をとりあげ、推計結果と推計をめぐる問題点を紹介する(5)。
以上のレビューで、研究開発の効率低下が疑問の余地なく確認できるわけではない。だが効率低下を示唆する研究がたしかに多いようである。

2.研究開発と設備投資
まずとりあげるのは研究開発と設備投資との関係である。この関係については有名な児玉文雄の研究(1991)がある。児玉が作成した図表1は、1980 年から 87 年までの期間における、日本の全上場製造業企業の研究開発費と設備投資額の総額を棒グラフに示して比較対照している。グラフ作成にあたっては、研究開発費は総務庁(当時)のデータが、設備投資額は通商産業省(同)のデータが、それぞれ使われている。
1980 年から 87 年までのデータがとられた理由は、児玉の著書の刊行時点(91 年)で利用できた、いちばん新しいデータが使われたからである。しかし、研究開発費が設備投資額を凌駕するという注目すべき「逆転」現象が起きたのはまさにその期間においてなので、その現象をふりかえってみる上で、このグラフは今日でも参照の価値がある。



このグラフから、どういう示唆が得られるか。導き出されるひとつの素直な示唆は、研究開発の効率が落ちてきたということである。
産業特性にもよるが、一般に製造業の発展過程をみると、その発展の当初は技術のキャッチアップ段階にあるので、後発国のメーカーは、相対的に産業化が先行した国や地域や企業から先進技術を学習し、それを活用して設備投資を実行し、売上げと利益をつくっていく。その過程では、技術をフリーライド(ただ乗り)する部分があり得るので、設備投資額が研究開発費を上回ることが多いと考えられる。しかしながら、キャッチアップ段階を経て技術フロンティアに立つと、以後は文字どおり未踏の研究開発に従事しなければならなくなり、それを支える企業の研究開発投資は高水準を保つか、あるいは増やす必要がある一方、研究開発成果を設備に実体化するのは容易ではなくなる。試行錯誤的にいろいろな研究開発を試みなければならず、いわば「ムダ玉」に終わる研究開発活動が増えて行かざるを得ないからである。
その結果、産業発展のどこかのタイミングで、個別企業の設備投資をその研究開発投資が上回ってゆく現象が起きるかもしれない。児玉のいう逆転現象である。もちろんこの現象が多くの企業で観察されるかどうかは一概にはいえず、代表的な米企業、たとえば後述する IBM やインテルでは逆転していない。が、もしも一国の多数の企業で逆転が起きれば、国レベルで集計しても逆転が起きる。この逆転現象が、図表1によれば 1980 年代後半に日本の製造業で起きたのである。

498とはずがたり:2018/06/24(日) 22:57:20



4.研究開発と企業成長:マッキンゼー調査

研究開発の投資効率の低下は、日本企業に特殊な問題ではない。一般に企業がなぜ研究開発に投資するかというと、結局のところ研究開発は企業成長のエンジンであると考えられているからであり、この点を支持する研究は多い(たとえば Morbey=Reithner 1990)。
しかし経営コンサルティング会社のマッキンゼー社は、米企業のデータベースに基づき、企業成長への研究開発の意義が一般にいわれるほど明らかではないと主張している(Foster=Kaplan 2001)。

しかし経営コンサルティング会社のマッキンゼー社は、米企業のデータベースに基づき企業成長への研究開発の意義が一般にいわれるほど明らかではないと主張している(Foster=Kaplan 2001)。

分析に使われたのは、マッキンゼー社が独自開発した 1,008 社の米企業データベースである。「マッキンゼー企業業績データベース」(the McKinsey Corporate Performance Database)とよばれるこの企業データベースには、日本企業は含まれていないと推測される。1962 年から 98 年までの長期間におよぶ、この米企業データベースを用いて、各企業の研究開発費(研究開発に投入された費用あるいは資源の大きさ)と、株主が獲得したトータルの利回り(total return to shareholders)との間の相関関係が計算されている。

ここで「株主が獲得したトータルの利回り」というのは、中長期的にみた場合の企業成長の代理変数という位置づけだろう。中長期的にみた場合、企業が成長すれば株価の上昇によるキャピタルゲインや配当ゲインが見込まれ、株主リターンが増大すると予想されるからである。
このような変数を用いて相関を調べた結果、マッキンゼーは産業別に大別して3つの発見を得たと報告している(同、pp. 216-218)。

第1に、製薬産業では両者の間に強いプラスの相関がある。製薬会社においては、研究開発に資金を投じて新製品を出せば、会社の成長を促し、投資家に報いることができるといえそうである。同じプラスの相関は、製薬産業の場合より弱い相関だけれど、パルプ・製紙、日用品(commodity)、特殊化学、航空宇宙・防衛、石油の諸産業でも見いだされる。

第2に、石鹸・洗剤、医療・手術用機器、情報通信の3つの産業では、相関がない。このうち石鹸・洗剤は「ローテク」産業なので、相関がないのも意外ではないが、医療・手術用機器と情報通信は「ハイテク」産業なので、予想外の結果かもしれない。しかし、理由はともかく、これらハイテク産業においてさえ、研究開発に注力すれば投資家への報酬が増えるわけではないのである。

第3に、コンピュータのハードウエア、ソフトウエア、および半導体の3つの産業では、驚くべきことに相関はマイナスである。これらの産業に新製品やイノベーションをもたらすのは、他の企業からライセンス供与された技術や企業買収であり、「社内の研究開発」(internal R&D)ではないからだろう、とマッキンゼーは推測している。
この推測には、研究開発費というものをマッキンゼーがどうみているかがよく現れている。年次報告書に記載される研究開発費とは、要するに「社内の研究開発」に対応した費用であり、技術獲得のための企業活動全体のなかで、おもにその社内的活動を支えるために費消されるリソースの大きさであると彼らはみているのである

以上の3つを要約すると、米企業を対象とするマッキンゼー調査は、研究開発への資源投入と投資家が獲得できる利回りとの間に一般的な相関関係が見いだされないことを示している。そして、投資家から見た企業価値を経営者が高めていこうとするとき、技術は不可欠だとしても、社内的な研究開発努力のみでそれを達成するのは今や不十分であり、分野によっては不適切ですらあると主張している。

6.日本企業の技術戦略
ここではまず、本稿の出発点でとりあげた研究開発と設備投資の関係に改めてたちかえり、日本との対比でアメリカの実態を瞥見することによって、1980 年代後半から 90 年代にかけて日本企業の技術戦略に何が起きたのかを考えてみたい。

499とはずがたり:2018/06/24(日) 22:57:40
>>497-499

(1) アメリカの実態
既述のように、日本では設備投資が研究開発投資以上に減少しており、研究開発が設備投資をつうじて事業化、ひいては経営成果の獲得に結びついていないことを明らかにしてきた。この点でアメリカはどうなっているか。はっきりしていることは、同じ問題はアメリカでは起きていないということである。日本とは対照的に、アメリカでは研究開発と設備投資との好循環が観察されている。国レベルで集計した値の推移をみると(本稿では図表は省略)、90 年代のアメリカでは、活発な研究開発投資が、それを上回る設備投資の伸びに確かにつながっている(経済産業省 2002b、21 頁の図 121-12)。
個別企業のレベルでも同様のことが観察できる。たとえば、IBM とインテルはその代表的事例である。

推測するに、1980 年代後半に、日本企業は「基礎研究ただ乗り」批判に反応し、当時は金も自信もあったので、一部の企業は基礎研究所をつくり、事業化に結びつかない研究開発費を増やし、研究開発の自己充足性を高めていった。研究開発費が設備投資を上回るのはその当然の帰結であると考えられたのではないか。
それだけではない。「基礎より」の活動が拡充され、研究開発活動の自己充足性が高まるのと同時に、日本企業において技術戦略の内向き志向と閉鎖性が強くなったともわれわれは推測している。オープンな技術戦略が世界的に活発化するなかで、むしろ逆に技術戦略の閉鎖性を高めていった疑いがある。そして、もしもこの疑いが事実であれば、それは過剰反応であるばかりか、技術融合の時代に逆行する間違った反応でもある。
日本における 80 年代の「基礎研究所設立ブーム」というのは、だいたい 1980 年代中葉に始まり、80 年代末で終わった現象である(榊原 1995)。ブームが起きたちょうどそのときに、日本企業の技術戦略が「クローズ」のほうへ振れたことを示すデータがある。技術提携(technology alliances)の件数ベースの国際比較によれば(OECD 1997)、ハイテク分野における日本企業の技術提携は 80 年代前半には増大していたが、86 年をピークに減少に転じ、今日に至っている。
国際的な戦略技術提携(international strategic technology alliances)の件数ベースの比較(図表6)でも、日本企業の提携件数は 1986 年をピークに減少している。活発な提携をはかる米欧企業とは違った動きである。
(グラフ略)
これらのデータが示唆することは、「基礎研究ただ乗り」批判に応えて日本企業の間に基礎研究所設立の動きが起きたときに、同時平行して技術戦略の閉鎖性が日本で強まったということである。
日本企業の技術戦略は、80 年代後半以降今日に至るまで迷走したのである。迷走は2つのかたちをとって現われた。第1は「基礎より」の研究拠点を作ったものの、一過性のブームに終わり、90 年代前半には閉鎖・縮小したことである。この動きの影響については藤村(2002)と山口(2002)が詳しく論じている。第2は「基礎より」の研究に着手するだけではなく、技術戦略の閉鎖性を高めていったことである。



児玉文雄、『ハイテク技術のパラダイム:マクロ技術学の体系』、中央公論社、1991 年。

藤村修三、「研究開発における知識創造力」、『一橋ビジネスレビュー』、第 50 巻第 2 号、2002年 8 月、46-58 頁。

山口栄一、「定量的データに基づく問題提起(第 1 回「企業における基礎研究は終焉したか?」)」、『フォーラム「持続可能な新産業創生のシナリオ」記録』、21 世紀政策研究所、8-13
頁、2002 年。

Foster, Richard N., and Sarah Kaplan, Creative Destruction, Pearson Education, 2001.

Morbey, Graham K., and Robert M. Reithner, “How R&D Affects Sales Growth,
Productivity and Profitability,” Research-Technology Management, May-June 1990, pp.
11-14.

500とはずがたり:2018/06/28(木) 14:47:39
特定国の審査厳格化、国内技術保護で=米財務長官
https://www.excite.co.jp/News/economy_g/20180628/Reuters_newsml_KBN1JN27Y.html
ロイター 2018年6月28日 00時29分

[ワシントン 27日 ロイター] - 米国のムニューシン財務長官は27日、国内技術の保護に向けた対米外国投資委員会(CFIUS)の審査強化を巡り、特定国の審査が厳格化されるとの認識を表明した。
CNBCのインタビューで、審査見直しは中国を狙い撃ちするものでなく、経済への著しい影響も見込んでいないとし、「不透明感を一段と高めるものでない」と説明した。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください。)

501とはずがたり:2018/07/01(日) 18:44:39

Returns to scale in research
https://aiimpacts.org/returns-to-scale-in-research/
2016-07-06 Featured Articles, Intelligence explosion, Pace of AI Progress (Without Feedback), Speed of AI Transition 0

When universities or university departments produce research outputs?such as published papers?they sometimes experience increasing returns to scale, sometimes constant returns to scale, and sometimes decreasing returns to scale. At the level of nations however, R&D tends to see increasing returns to scale. These results are preliminary.

Background

“Returns to scale” refers to the responsiveness of a process’ outputs when all inputs (e.g. researcher hours, equipment) are increased by a certain proportion. If all outputs (e.g. published papers, citations, patents) increase by that same proportion, the process is said to exhibit constant returns to scale. Increasing returns to scale and decreasing returns to scale refer to situations where outputs still increase, but by a higher or lower proportion, respectively.

Assessing returns to scale in research may be useful in predicting certain aspects of the development of artificial intelligence, in particular the dynamics of an intelligence explosion.

Results

The conclusions in this article are drawn from an incomplete review of academic literature assessing research efficiency, presented in Table 1. These papers assess research in terms of its direct outputs such as published papers, citations, and patents. The broader effects of the research are not considered.

Most of the papers listed below use the Data Envelopment Analysis (DEA) technique, which is a quantitative technique commonly used to assess the efficiency of universities and research activities. It is capable of isolating the scale efficiency of the individual departments, universities or countries being studied.

502とはずがたり:2018/07/29(日) 10:02:26
3.0と4.0の違いは営利目的を含むかどうからしい。

CC BY 4.0
CC0 1.0…著作権なし
CC BY NC 3.0

CC BY 4.0
https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja
あなたは以下の条件に従う限り、自由に:
共有 ? どのようなメディアやフォーマットでも資料を複製したり、再配布できます。
翻案 ? 資料をリミックスしたり、改変したり、別の作品のベースにしたりできます
営利目的も含め、どのような目的でも。
このライセンスはFree Cultural Worksのために使うことができます。
あなたがライセンスの条件に従っている限り、許諾者がこれらの自由を取り消すことはできません。

あなたの従うべき条件は以下の通りです。
表示 ? あなたは 適切なクレジットを表示し、ライセンスへのリンクを提供し、変更があったらその旨を示さなければなりません。あなたはこれらを合理的などのような方法で行っても構いませんが、許諾者があなたやあなたの利用行為を支持していると示唆するような方法は除きます。

追加的な制約は課せません ? あなたは、このライセンスが他の者に許諾することを法的に制限するようないかなる法的規定も技術的手段 も適用してはなりません。

CC0 1.0
https://creativecommons.org/publicdomain/zero/1.0/deed.ja
ある作品に本コモンズ証を関連づけた者は、その作品について世界全地域において著作権法上認められる、その者が持つすべての権利(その作品に関する権利や隣接する権利を含む。)を、法令上認められる最大限の範囲で放棄して、パブリック・ドメインに提供しています。

CC BY NC 3.0
https://creativecommons.org/licenses/by-nc/3.0/deed.ja
あなたは以下の条件に従う限り、自由に:
共有 ? どのようなメディアやフォーマットでも資料を複製したり、再配布できます。
翻案 ? 資料をリミックスしたり、改変したり、別の作品のベースにしたりできます
あなたがライセンスの条件に従っている限り、許諾者がこれらの自由を取り消すことはできません。

あなたの従うべき条件は以下の通りです。
表示 ? あなたは 適切なクレジットを表示し、ライセンスへのリンクを提供し、変更があったらその旨を示さなければなりません。あなたはこれらを合理的などのような方法で行っても構いませんが、許諾者があなたやあなたの利用行為を支持していると示唆するような方法は除きます。

非営利 ? あなたは営利目的でこの資料を利用してはなりません。

追加的な制約は課せません ? あなたは、このライセンスが他の者に許諾することを法的に制限するようないかなる法的規定も技術的手段 も適用してはなりません。

507名無しさん:2018/08/14(火) 08:08:51
 物質・材料分野であるとはっきり言えばいいのに。マスメディアは日本の産業構造の説明を
NHKの「電子立国日本」あたりから間違え続けて、こまったあげく今の日経新聞はITよりにそ
の構造をとらえようとするも、肝心なところの説明が抜けている。

508名無しさん:2018/08/14(火) 08:09:50
 物質・材料分野であるとはっきり言えばいいのに。マスメディアは日本の産業構造の説明を
NHKの「電子立国日本」あたりから間違え続けて、こまったあげく今の日経新聞はITよりにそ
の構造をとらえようとするも、肝心なところの説明が抜けている。

513名無しさん:2018/08/19(日) 23:08:08
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-44844022

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タイムマシンは造れるのか 科学者たちの挑戦
2018年08月14日
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Prof Ron MallettImage copyrightBBC / THOMAS SCHEIDL
Image caption
ロン・マレット教授はタイムマシン製造に使えるという原理を説明する電子端末を造った
タイムトラベルは空想の産物のように聞こえるかもしれないが、実現可能だと考える科学者もいる。BBC番組「ホライズン」は、サイエンスフィクションの定番を現実にするための、特に有望なアイデアをいくつか紹介する。」
ロン・マレット氏には夢がある。時間を旅行したいという夢だ。
これは単なるファンタジーではない。マレット氏は米コネチカット大学の尊敬される物理学教授だ。
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マレット教授は自分自身について、「情熱を抱く普通の人間だと思う。タイムトラベルの可能性に、私は情熱を注いでいる」と話した。
教授はもうずっと長いこと、タイムマシンを作りたいと考えて生きてきた。自分の情熱は幼少時代の悲劇がきっかけだろうと言う。
ヘビースモーカーだったマレット氏の父は33歳の時、心臓発作で亡くなった。わずか10歳だったマレット氏は打ちのめされ、本の世界に没頭した。
BBCホライゾンでマレット教授は「それから1年して11歳になった時、人生を変える本に出会った。それがH・G・ウェルズの『タイムマシン』だ」と語った。
Rod Taylor in the Time MachineImage copyrightGETTY IMAGES
Image caption
H・G・ウェルズ原作の映画「タイムマシン」で、タイムマシンを操縦する俳優のロッド・テイラー
「まずは表紙が目にとまったが、本を開いて読んだとき、そこには『時間は空間の一種に過ぎないと、科学者はよく承知している。空間と同じように時間も前へ進んだり後ろへ戻ったりできる』と書いてあった」
「それを読んで『素晴らしい!』と思った」
マレット教授は、「タイムマシンを作れれば過去に戻って父に会うことができるし、もしかしたら父を救って全てを変えられるかもしれない」と話す。
Boyd Mallett photo
Image caption
マレット教授は、早くに亡くなった父ボイド氏から科学と読書への愛情を教わった
タイムトラベルは非現実的に聞こえるかもしれないが、科学者はすでに、マレット教授の夢をかなえるかもしれない様々な自然界の謎を調べている。
物理学者のアルバート・アインシュタイン氏は、3次元空間は時間とつながり、時間が4時元として機能していると考えた。アインシュタインが時空連続体と呼んだこの構造が今日の宇宙のモデルとなった。
しかし一方でアインシュタインは、この時空連続体を折り曲げることで遠隔の2地点間に近道を作れると考えていた。この現象はワームホールと呼ばれ、時空連続体の2カ所に開口部があるトンネルとして描かれる。
ワームホールは宇宙に自然に存在するかもしれない。実際、ロシアの科学者は電波望遠鏡を使ってワームホールを観測しようとしている。

514名無しさん:2018/08/19(日) 23:10:13
>>513

しかし、ワームホールをタイムトラベルに使うのは一筋縄ではいかない。
WormholeImage copyrightALAMY
Image caption
ワームホールのイメージ図。ワームホールは宇宙の異なる時空連続体をショートカットするトンネルのようなものだと考えられている
地球に最も近いワームホールでも数光年先にある可能性がある。もしそこまでたどり着き、通り抜けることに成功しても、どこに行き着くかの保証はない。
将来的にはワームホールを作り出せるようになるかもしれないと推測する科学者もいる。しかし現状、その方法は考案されていない。
物理学的には、ワームホールは中に入ったものを破壊し押しつぶすだろうと言われる。もしタイムマシンがワームホールを使うようになったら、この不都合な特性を止める方法の考案が必要だ。
謎に包まれた暗黒エネルギーがその糸口になるかもしれない。天文学者は1990年代、徐々に減速すると考えられていた宇宙の膨張がむしろ加速していることを発見した。
豪クイーンズランド大学の宇宙学者タマラ・デイビス教授は、「宇宙には引っ張るのではなく押す作用を持つ、反重力的な効果を持った何かがある。それが何かは分かっていないが、宇宙の大半を構成する物質だ。それを暗黒エネルギーと呼んでいる」と説明した。
Prof Tamara Davis
Image caption
デイビス教授は、ワームホールを使った時間旅行の可能性に言及する
ワームホールがタイムトラベルに使えるのは、その「口」が開いているときだけだ。ワームホールの「口」を通って物質が移動するには、自然界には存在しない負のエネルギーが必要だという。
宇宙を満たす暗黒エネルギーはこの条件に合っている。その実態を解明できれば、ワームホールを端から端まで通り抜けるのに必要な間、暗黒エネルギーで「口」を開けておけるかもしれない。
「ワームホールを作れるのか、その技術が我々にあるのか、分からない。しかし人類の文明が将来的に何ができるようになるのか、分かりようもない」とデイビス教授は話す。
「技術の進歩は目覚しく、時空そのものを制御できる日が来るのかもしれない」
ワームホールは物理学の中でもどちらかと言えば、理論上の推論という性質が強い。タイムトラベル実現を考えるひとつの方向性ではある。しかし、マレット教授には別の考えがある。
教授は実際にタイムマシンの設計図を作った。アインシュタイン方程式について12歳で読んだ本が、ヒントとなっている。
マレット教授は、実際に動くタイムマシンの製造に使えるという原理を説明するため、卓上電子端末を造った。
この端末はまず、レーザーを使って循環する光線を生み出す。マレット氏によれば、この「レーザーの輪」の内側の空間は「コップの中のコーヒーを混ぜたときのように」ねじ曲がるはずだという。
Prof Ron Mallett
Image caption
マレット氏の理論によれば、直線状の時間軸は環状にねじれる可能性があるという
時間と空間は密接につながっているため、ねじ曲がった空間では時間もねじれるはずだ。マレット教授の理論では、十分に小さな空間で十分な密度のレーザーを循環させれば、私たちが暮らす直線状の時間軸を変化させることができるかもしれない。
「空間を十分な強度でねじ曲げれば、直線状の時間軸も環状にねじれるだろう。もし時間がいきなり環状にねじ曲がれば、過去に旅することも可能になる」とマレット氏は説明した。
ただし、これを成功させるには膨大な力と、全てを極小サイズに小さくする方法が必要だ。
それでもタイムマシンが手に入ったとして、まともに使うためには、時間そのものの詳細な理解が必要となる。

515名無しさん:2018/08/19(日) 23:10:42
>>514

通説では、宇宙は変化しない時空の「かたまり」だと考えられている。これはアインシュタイン方程式から直接導き出されるものだ。
「このモデルでは、現在と過去、未来が等価の現実だというのが重要な点だ。つまり、過去に存在したもののも、今存在しているものも、これから存在するものも、時空のどこかにある」と、豪シドニー大学時間研究所のクリスティー・ミラー博士は説明する。
「恐竜は過去のどこかで恐竜らしいことをしていて、私たちはここにいる。未来もすべて、時空上のどこかに存在している」
Albert EinsteinImage copyrightSPL
Image caption
アインシュタイン方程式から、宇宙は時空のかたまりのようなものだと考えられている
この時空モデルを想像するには、時間軸の別の場所を、空間の別の場所のようなものと考えるといい。ミラー博士は「私たちはシドニーにいるが、シンガポールやロンドンにも他の人がいる。どの場所もすべてまったく本物だ。自分たちはそこにいないというだけで」と説明した。
これはタイムトラベラーになりたい人にとっては朗報だ。自分のいる時間と場所を、他の時間と場所に置き換えるのに、何の支障もないということだ。
しかしこのモデルでは、過去・現在・未来はどれも全て確定している。これも重要なポイントだ。つまり、過去にさかのぼっても事実を変えることはできない。有名な例を挙げるなら、過去にさかのぼって誰かの祖父を殺し、その孫が未来に存在するのを食い止めることができてはならないのだ。
かたまりモデルは我々が日常で使っている時間の概念、人間が合理的なものとして得理解している現実を、幻想の産物のように扱う。しかしカナダ・ペリメーター研究所のリー・スモーリン教授は、そうは思っていない。スモーリン教授によれば、時間の経過というのは実際の、根本的な現象なのだという。
Prof Lee SmolinImage copyrightBBC / EUAN SMITH
Image caption
スモーリン教授は、時間が一方向に流れるという概念は、人類が考え出した幻想ではなく現実のものだろうと話した。
「タイムトラベルはおそらく不可能だ。もしも、現実とは現在の一瞬一瞬を意味して、過去とは現在に記録や記録がなければ現実のものとは言えないし、そして未来はまだ現実に存在していないのだとすると(中略)時間軸を移動したところで行ける先がどこにもない」
ペリメーター研究所のニール・トゥロク所長は、量子物理学の奇妙な世界が、タイムとラベルの謎を解くために不可欠だろうと考えている。
量子物理学は、私たちが学校の教科書で習った古典的な物理学の法則が破綻する、極微の世界を司る。たとえば量子物理学の世界では、ひとつの素粒子が複数の場所に同時に存在できるかもしれない。
トゥロク所長は「時間を逆行できる可能性があることははっきりしていると思う。量子物理学では不可能なことはない。素粒子が壁を通り抜けることもできる!」と話した。
トゥロク教授によると、「今現在、時間を逆行する方法について、使えそうなアイデアを本当に持っている人は今はいない」。そのため、タイムトラベルは今なお、遠い夢にすぎないという。
その上でトゥロク氏は、「絶対に『絶対無理』などと言ってはいけない。頭のいい誰かがそのうちやってきて、決まりごとを破る方法を教えてくれるから」と付け加えた。
(英語記事 'We can build a real time machine')

516とはずがたり:2018/08/25(土) 14:02:58
2018年8月24日 / 16:32 / 21時間前更新
アングル:中国ロボット産業、貿易戦争でパワーダウンか
https://jp.reuters.com/article/china-power-trade-idJPKCN1L90NP?rpc=135
Cate Cadell

[北京 23日 ロイター] - 中国・北京で開催中の「世界ロボット大会」では、子どもの背丈ほどの「パワーレンジャー」姿で踊るピンクとブルーのロボットたちが注目を集めた。

中国と米国の合弁企業アバターマインド製のロボットたちは、将来的に店舗販売員や教師、主婦の補助の役割を担う。

アバターマインドのジョン・オストレム最高経営責任者(CEO)は「当社は企業などだけではなく個人でも支払える価格で販売したいと考えているが、トランプ米大統領による関税が影響しそうだ」と述べた。

中国のロボット生産は7月に年率6.3%増と、5月の35.1%増から大幅に減速した。

国家発展改革委員会(NDRC)は、通商の影響ではないとしているが、アナリストらは米中間の貿易紛争がロボット部品などの生産に間違いなく影響していると主張する。米中の通商協議中は、中国の製造業者が生産活動を見合わせているからだ。

INGホールセール・バンキングのエコノミスト、アイリス・パン氏は「(貿易紛争が)影響しないはずがない。すでに輸出製造業者の決断が一部先延ばしされている」と指摘する。

米国は22日夜中過ぎ、中国製品160億ドル分への追加関税徴収を開始した。ロボットは対象品目として具体的に明示はされていないが、電子製品や自動車部品、自動製造される製品が対象となっている。最初の関税では工業用ロボットが対象に含まれていた。

アナリストは、米国がさらに2000億ドルの追加関税徴収を決めれば、中国のロボット生産業者の状況はさらに悪化すると指摘する。

中国はハイテク産業など10業種を10年がかりで育成する「中国製造2025」と呼ぶ政策を掲げ、ロボット産業もそのうちの1つとなっている。

中国企業の一部は、米国との通商関係が失われることになっても、習近平国家主席の広域経済圏構想「一帯一路」政策が産業を押し上げてくれると期待する。

また、少なくとも現在の中国での生産コストの安さが、米国による関税分を相殺してくれると期待する声もある。

中国の医療用ロボットメーカー、リメボットのマネジャー、リ・シュアイ氏は、同社ロボットに対する米食品医薬品局(FDA)の承認を申請中だと話す。「フランスには似た製品があるが、価格は何千万ドルだ。一方、当社の製品は500万ー600万ドルに抑えられていて、だからこそ優位に立てる」と強調した。

517とはずがたり:2018/08/26(日) 20:35:51
「ムーアの法則」はもはや限界! 「組合せ最適化問題」を解決する新アーキテクチャーを開発
FUJITSU JOURNAL
http://journal.jp.fujitsu.com/2017/02/15/01/?utm_source=yahoo&utm_medium=display&utm_campaign=5906_journal_ycd&utm_content=171020_170215_kizon

518とはずがたり:2018/08/28(火) 11:13:35
いきなり!ステーキのステーキ提供システム特許が取消に
https://news.yahoo.co.jp/byline/kuriharakiyoshi/20171219-00079484/
栗原潔 | 弁理士 ITコンサルタント 金沢工業大学客員教授
2017/12/19(火) 19:16

昨年の8月に「いきなり!ステーキの特許化について」という記事を書きました。ステーキチェーン「いきなり!ステーキ」が提供するステーキの量り売りの方法が特許化されたというお話しでしたが、当該特許(5946491号)は先日の11月28日に異議申立により取消になっています。

異議申立人は個人の方です(異議申立は利害関係を必要としないので事実上ダミーで申し立てることもできてしまいますが、権利者(ペッパーフードサービス)との関係は不明です)。取消理由は「特許法上の発明に該当しない」というものです。特許情報プラットフォームの審決速報メニューで異議番号2016-701090を入力すると決定文を見ることができます。

特許法上、特許の対象となる発明とは「自然法則を利用した技術的思想の創作」と定義されています。要は「技術的アイデア」でないと特許の対象にはなりません(新規性・進歩性等を問われる前の”門前払い”となります)。たとえば、ゲームのルールですとか商売のやり方(5の付く日は半額にする等々)などの人為的取り決めは特許法上の発明ではないとされます。

この特許出願のクレームも元々は以下のようになっていました。

【請求項1】

お客様を立食形式のテーブルに案内するステップと、お客様からステーキの量を伺うステップと、伺ったステーキの量を肉のブロックからカットするステップと、カットした肉を焼くステップと、焼いた肉をお客様のテーブルまで運ぶステップとを含むことを特徴とする、ステーキの提供方法。

これに対して、特許庁は単なる人為的取り決めであって発明に該当しないと拒絶理由を出したのですが、それに対して出願人は「札」、「計量機」、「印し」という物理的モノを加える補正を行ない、単なる人為的取り決めではないと主張して、それが認められて特許化されました(太字が付加部分)。

【請求項1】

お客様を立食形式のテーブルに案内するステップと、お客様からステーキの量を伺うステップと、伺ったステーキの量を肉のブロックからカットするステップと、カットした肉を焼くステップと、焼いた肉をお客様のテーブルまで運ぶステップとを含むステーキの提供方法を実施するステーキの提供システムであって、上記お客様を案内したテーブル番号が記載された札と、上記お客様の要望に応じてカットした肉を計量する計量機と、上記お客様の要望に応じてカットした肉を他のお客様のものと区別する印しとを備えることを特徴とする、ステーキの提供システム。

異議申立で、特許庁は「札」、「計量機」、「印し」等について「それぞれの物が持っている本来の機能の一つの利用態様が示されているのみであって、これらの物を単に道具として用いることが特定されるに過ぎないから、本件特許発明1の技術的意義は、「札」、「計量機」、「印し」、及び「シール」という物自体に向けられたものということは相当でない」と判断し、全体として特許法上の発明に該当しないと判断ました。他のクレームについても同様の判断です。なお、異議申立中に訂正請求によりさらに権利が限定されましたがそれについても同様の判断です。

これは特別な考え方でも何でもなく取消になって当然と考えます。そもそも、この出願がなぜ審査で登録されてしまったかが不思議なくらいです。

権利者のペッパーフードサービスは、この決定の取消を求める審決取消訴訟(被告は特許庁)を提起することができますが、どうするかはわかりません。ただ、同社の業績は絶好調ですし、他にも特許はありますし、そもそも、この特許は権利範囲が狭くて競合他社に権利行使することは困難であったと思いますので、今回の取消による影響はほとんどないと言ってよいでしょう。

本記事は、ステーキの量り売りというアイデアだけでも特許になるのかという印象を世の中の人が持ってしまうと問題なので書いてみました。特許化には何らかの技術的要素が不可欠です(加えて、新規性・進歩性が必要なのは言うまでもありません)。「ビジネスモデル特許」とは言ってもその実態は「ビジネスモデルを実現する情報システム(または何らかの具体的技術の)特許」であることに注意が必要です、

栗原潔
弁理士 ITコンサルタント 金沢工業大学客員教授
日本IBM、ガートナージャパンを経て2005年より現職、弁理士業務と知財/先進ITのコンサルティング業務に従事、『ライフサイクル・イノベーション』等ビジネス系書籍の翻訳経験多数 IT系コンサルティングに加えてスタートアップ企業や個人の方を中心にIT関連特許・商標登録出願のご相談に対応しています

519とはずがたり:2018/08/30(木) 11:22:03
1481 自分:とはずがたり[] 投稿日:2018/08/30(木) 11:21:39

強制技術移転を取り締まり=中国首相、知財権で対米譲歩か
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-180828X704
08月28日 21:45時事通信

 【北京時事】中国の李克強首相は28日、世界知的所有権機関(WIPO)のガリー事務局長と北京で会談し、知的財産権の保護策として強制的な技術移転を取り締まる方針を示した。トランプ米政権は、中国に進出した米企業が技術移転を強要されていると批判しており、中国が一定の譲歩を見せた形。ただ、実際にどこまで本気で取り締まるのかは不明だ。

 李首相は「内外の企業を同一視し、等しく保護する」と強調。「強制技術移転を決して許さず、見つければ法に基づいて処理する」と述べた。積極的に摘発に動くのかどうかには触れていない。

 中国政府はこれまで「ありもしないことを作り出している」(王受文商務次官)と強制技術移転を否定し、取り締まる姿勢を示していなかった。

520とはずがたり:2018/09/04(火) 09:32:42
3816 名前:とはずがたり[] 投稿日:2018/09/04(火) 09:32:26
>中国では独フォルクスワーゲン(VW)や米ゼネラル・モーターズ(GM)などが高シェアを持つ中で、中国側が日本との提携を選んだのは、充電する際にクルマと充電器でデータをやりとりする通信方式がチャデモと共通だったことが追い風になったとされる。GB/Tの基礎技術を日本が提供してきた成果ということだ。

>世界標準を握れば日本のEVの輸出がしやすくなるほか、充電器メーカーの輸出などにもメリットがある。他の規格が世界標準になって、これまで充電器メーカーが投じてきた開発費が無駄になる事態も避けられるし、自動車メーカーも、いろいろな規格に合わせるための費用負担が不要になる。

> ただ、中国側に技術やノウハウを吸い取られる懸念もある。また、経済効果は限定的との指摘もある。どの規格であれ、その土地に合った規格の充電システムを搭載すれば、車はどこでも売れるわけで、例えばEVの電池など、その車の競争力の根幹を占める話ではない。

日本と中国が手を結んだ 「EV急速充電器」に起きているコト
2018/9/ 3 07:00
https://www.j-cast.com/2018/09/03337536.html

521とはずがたり:2018/09/07(金) 12:56:52
中部電力、除菌空調の新技術開発/材料を工夫し省エネに
https://www.denkishimbun.com/archives/31982
New 2018/09/07 3面
 中部電力は6日、空調機器メーカーのダイナエアー(東京都千代田区、宮内彦夫社長)と共同で「液式調湿空調機」の製造・運転コストを大幅に低減できる新技術を開発したと発表した。液式調湿空調機は、室内の温度と湿度を管理しながら空気を効率的に除菌できる空調装置。運転に必要な調湿剤に、イオン液体を採用する技術を新たに開発した。両社によると、液式調湿空調機の調湿剤にイオン液体を用いた事例は世界初という。2019年度をめどに商品化を目指す。

522とはずがたり:2018/09/10(月) 21:43:43
3385 名前:とはずがたり[] 投稿日:2018/09/10(月) 21:43:15
MIT、結露から発電する仕組みを発明
〜スマホを湿気た場所に置くだけで充電可能に
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/657925.html
(2014/7/15 14:19)

 米マサチューセッツ工科大学(MIT)のNenad Miljkovic氏らの研究チームは14日(現地時間)、水分が結露する過程で発電できることを発見したと発表した。

 同チームは元々、発電所などで使う冷却器に用いるため熱輸送を行なう表面の研究を行なっていた。その中で、超疎水性の表面上の水滴が、凝縮していく過程で、表面エネルギーを運動エネルギーに変換し、これにより、自然的に水滴が表面から飛び跳ねていき、従来技術よりも3割高い排熱効率を得られることが分かった。

 そしてその後、水滴の跳躍とそれに付随する熱輸送は、水滴と逆の電荷を持った金属板をそばに置くことで、より効率を高めることを見いだした。これは水滴が超疎水性表面から飛び跳ねて行く際に小さな電荷を移動させることを意味し、2枚の板から導線を延ばせば、電子回路などを動かすことができる。実験では金属板に銅を用いたが、材料は導電性があれば何でもよく、より安価なアルミニウムなども利用可能という。

 実際、この仕組みを使って同チームは金属板1平方cmあたり15pW(ピコワット)の発電を行なうことに成功した。これは非常に小さなものだが、今後1μW/1平方cmまでは簡単に高めることができるという。この場合、1辺50cmの立方体状の金属フィンを使って、携帯電話を12時間で満充電できるという。

 一般的な充電と比べるとかなり長い上、この技術を用いるには、ある程度の湿度と、洞窟や川など、大気よりも温度の低い場所が必要となるため、すぐに民生化して、現行の技術を置き換えるというわけにはいかないだろう。しかし、遠隔地にある小さなセンサーなどを動かすのには好適である。また、この技術は環境を利用してクリーンに電力を生むことができ、必要なものも大気とデバイスの温度差だけで、壊れやすい可動部品も不要ということで、今後の活用に期待がかかる。


(若杉 紀彦)

523とはずがたり:2018/09/10(月) 21:43:59
3383 自分:とはずがたり[] 投稿日:2018/09/10(月) 20:00:43
2016.10.20 THU 17:00
「CO2をエタノールに変える方法」が偶然発見される:米大学
https://wired.jp/2016/10/20/carbon-dioxide-ethanol-reaction/

オークリッジ米国立研究所で、二酸化炭素をエタノールに変える方法が「偶然」見つかった。反応は低コスト・常温で起こすことができ、太陽光発電で余った電気を液体燃料化して保存しやすくする応用例などが期待されている。

米国エネルギー省所属のオークリッジ国立研究所(ORNL)で、ナノサイズの尖った炭素と銅を触媒として利用し、二酸化炭素をエタノールに変える電気化学プロセスが開発された。

研究者たちは銅のナノ粒子(以下の画像で球状に見えるもの)をナノサイズの炭素の突起に組み込んでつくった触媒によって、二酸化炭素をエタノールに変えた。具体的には、炭素、銅、窒素でつくった触媒を使用し、電圧をかけて複雑な化学反応を起こすことで、燃焼過程を本質的に逆転させたのだ。この触媒の助けを借りることによって、二酸化炭素の液体が水に溶け、エタノールに変化した(産生率は63パーセント)。

「この材料からこうした変化が起こることに気づいたのは偶然でした」と、『ChemistrySelect』に掲載された研究論文の主執筆者であるORNLのアダム・ロンディナンはリリースで述べている。

「わたしたちは、燃焼の廃棄物である二酸化炭素を取り出し、この燃焼反応を、非常に高い選択性で有益な燃料へと戻すという研究をしています。エタノールができたのは驚きでした。ひとつの触媒で二酸化炭素をエタノールに直接変えることは非常に困難だからです」

この方法では、プラチナのような高価な金属やレアメタルを使用する必要がない。こうした金属を使用する方法はコストがかかりすぎて費用面で実行可能性が低い。

「一般的な材料を使用しながらもそれらをナノテクノロジーで加工することで、副反応を制限し、求めている物だけを得る方法を突き止めました」とロンディナンは言う。

この方法が、低コストの材料を利用することと、常温で動作するという事実を考えると、その可能性は大きく広がると研究者たちは確信している。例えばこのプロセスを利用すれば、風力発電や太陽光発電で余った電気を液体燃料として保管できるかもしれない。

なお、この触媒がほかとは違って有効な理由は、銅のナノ粒子がナノサイズの炭素の突起に組み込まれているというナノスケールの構造にある。研究者たちによる最初の分析では、触媒の表面が突起で覆われているため、多数の場所で反応が起こることができ、それが最終的に二酸化炭素がエタノールに変わるうえで役立ったのだろうと考えられている。

524とはずがたり:2018/09/14(金) 09:55:05

R&Dが成長の源泉なのに見事に一定だ。。これで成長しようなんざあ甘いわ。。
円単位なんでデフレしてるってのはあるしアベノミクス以降は円安なんで米中がほっといても円換算すればあがるってのはあるだろうが

“科学技術強国”中国の躍進と日本の厳しい現実
https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2018_0913.html
2018年9月13日 18時15分

いま、中国の科学技術が急速に成長している。「科学技術強国」の建設を掲げてばく大な資金を研究につぎ込み、超大国・アメリカに迫ろうとしているのだ。これと対照的に、国際的な地位低下が指摘されている日本の科学技術。「科学技術立国」を標ぼうしながら、何がこの差を招いたのか。躍進を続ける中国の現実から目を背けてはならない。(科学文化部記者 横川浩士)
中国躍進の象徴、スパコン
中国・上海から高速鉄道で1時間余り、江蘇省無錫市にある「国立スーパーコンピューターセンター」。ここに、中国が世界に誇る「神威・太湖之光」がある。

アメリカなどの専門家がまとめている計算能力の世界ランキングで、ことし6月までの4期2年、1位の座を保ってきたスーパーコンピューターだ。

高度な計算を伴う研究に欠かせず、各国が開発競争にしのぎを削っているスーパーコンピューター。最新のランキングでは、中国は上位500台のうち200台余りを占め、2位のアメリカを大きく引き離している。
(中国:206台、アメリカ:124台、日本:36台)

http://tohazugatali.web.fc2.com/econ/web_tokushu_2018_0913_img_20.jpg
右肩上がりの研究開発予算
「科学技術力をたゆまず増強させれば、中国経済はもっと発展できる」

中国の習近平国家主席が繰り返し強調している言葉だ。

いま、中国は国を挙げて科学技術力の強化に取り組んでいる。

文部科学省の科学技術・学術政策研究所によると、2016年の中国の研究開発費は45兆円余りと、10年で3倍以上に増えている。その額は日本の倍を超え、1位のアメリカに迫る勢いだ。
(日本:18.4兆円、アメリカ:51.1兆円)

その成果は着実に形となって現れている。

中国の研究論文の引用数は、2006年までの3年間の平均では世界で5位だったが、2016年までの3年間では2位に上昇。同じ時期に4位から9位に下がった日本とは対照的だ。

525名無しさん:2018/09/15(土) 21:25:09
https://www.news-postseven.com/archives/20180914_761149.html

北海道地震を予測した東大教授が予測する「今、危険なエリア」
2018.09.14 07:00

地震を的中させている教授が次の危険エリアを予測
【地震を的中させている教授が次の危険エリアを予測】

 気象庁の統計が始まった1923年以降、北海道内陸部で起きた地震はわずか8回。政府の地震調査委員会が予測していなかった“想定外”の大地震が起きた。しかし、発生の約1か月前に「北海道胆振(いぶり)地方」と地名まで的中させ、再三警告を出していた人物がいる。それが東京大学名誉教授でJESEA(地震科学探査機構)会長の村井俊治氏(78才)だ。

 村井氏は1999年に「第3回国連宇宙会議」で議長を務め、2013年には日本測量協会の会長に就任している“測量学”の世界的権威である。JESEAではその測量学を応用して地震を予測し、「週刊MEGA地震予測」というメールマガジンを毎週配信している。

 村井氏が行う「MEGA地震予測」とは、国土地理院が全国約1300か所に配置する「電子基準点」のGPSデータを用いた地震の予測方法。地表は絶えず動いており、それが短期・長期的に見て上下や水平方向にどれくらい動いているかを分析。過去に起こった地震前の変動と比較して、地震の「前兆」を察知する。

「胆振地方は今年6月頃から、地表の沈降が目立っていました。これまでの研究でわかってきたことは、沈降が長く続くのは危険のシグナルで、その後に大地震がくることが多い。なので、7月下旬からメルマガで注意を喚起していました」(村井氏)

 そこで本誌・女性セブンはJESEA協力のもと、「MEGA地震予測MAP」を作成。今年2月下旬からの約半年間で、地表に5cm以上の高さ変動があった地域をもとに、村井氏が予測した警戒ゾーンを記した。その中でも特に大地震が発生する危険性の高いエリアを紹介していこう。

◆地盤の緩い東京の震度は非常に高い

 村井氏が“今最も危険なエリア”として挙げたのは、東京・神奈川・静岡東部を含めた首都圏と東海。静岡県の「御前崎」や「伊豆諸島」に見たことのない「異常な地表変動」が、つい最近起こったという。

「2011年の東日本大震災以来、日本列島は全体的に“南東向き”に地表が移動していましたが、静岡県東部をはじめとする日本の南側、つまり『南海トラフ』に並行する一帯だけは“北西向き”に移動していました。この一帯は日本列島全体の動きに逆らっていて、互いに押し合った状態で均衡していたわけです。しかし、8月下旬にその均衡が突如崩れました。列島の南東方向への移動が突然消え、南海トラフに平行な陸域の一帯が大きく北西方向に移動し始めたのです。この7年間で初めてのことであり、最初は目を疑いました。これまでに例のない“異常な水平変動”が起きています。

 また、御前崎や伊豆のあたりでは長期的な沈降が見られ、周辺地域との境にひずみがたまっていると考えられます。さらに、三宅島の変動も大きいので、火山性の地震が発生する可能性もある。伊豆周辺で地震が発生すると、地盤の緩い東京の震度は非常に高くなります。よって、静岡県東部から関東にかけてのエリアが最も警戒が必要です」(村井氏)

526名無しさん:2018/09/15(土) 21:26:27
>>525

首都圏で地震が発生すれば、ビルの倒壊、密集する住宅地で火災が相次ぐことが予想される。東京・神奈川・静岡は東海道新幹線の通り道であり、交通マヒも必至。埋立地では液状化現象が起こる可能性もあり、その被害は計り知れない。

 次に危険度が高いのは、「徳島県を中心とした四国」と「紀伊半島」だ。

「高知県の足摺岬や室戸岬、紀伊半島の潮岬のあたりは、8月下旬から静岡県南部と同じように、大きく北西方向に動いています。徳島県は特に、過去半年間で『1週間のうちに5cm以上の地表の高さ変動』も多数起きていますから、四国の中でも特に危険だと思われます」(村井氏)

 徳島や紀伊半島で地震が起きれば、隣接する大阪や兵庫の都市部を地震や津波が襲う可能性もある。

 福井や富山、新潟といったエリアでも、1週間の地表の高さ変動が5cm以上の地点が多数見られる。石川や福井の日本海側では沈降も見られるので、北信越エリアは警戒が必要だ。

「九州北部では小地震が起きていて、2016年の熊本地震の影響がまだ続いていると考えられます。九州エリアで特に警戒が必要なのは宮崎県。県全体の約4分の3が沈降しています」(村井氏)

 地震大国・日本は、常に大地震の危険と隣り合わせ。どこに住んでいても、心の備えが必要だ。

【MAPの見方】
地図中では、今年2月24日〜8月18日の間に、要警戒とされる「1週間で5cm以上の地表の上下動」があった地点を示した。それに加え、地表の長期的な「隆起・沈降」と、地表が東西南北のどの方向に動いているかの「水平方向の動き」を分析し、過去の地震の前兆現象と比較した上で「震度5以上の地震が発生する可能性があるエリア」を警戒ゾーンとしている。

※女性セブン2018年9月27日号

527とはずがたり:2018/09/18(火) 09:30:55
人間の声そっくりなグーグル・アシスタント新機能に倫理的懸念
http://www.afpbb.com/articles/-/3174261?utm_source=nttresonant&utm_medium=news&utm_campaign=txt_link_r1
2018年5月11日 13:42 発信地:サンフランシスコ/米国 [ 北米 米国 ]

【5月11日 AFP】米グーグル(Google)がこのほど開発した人工知能(AI)を備えたデジタルアシスタントは、あまりにも自然な会話をするために本物の人間と間違えるほどだ。

 このIT最大手企業が今週発表した自然な音声のロボットアシスタントは、一部の人に驚きをもって迎えられたが、一部ではその使用の際の倫理的側面に懸念が示された。

 グーグル・アシスタントの新技術「デュープレックス(Duplex)」のデモを受け、電話に応答する人々に、会話の相手は人の声をまねたソフトウエアであることを知らせるべきかどうか、また同技術は、販売員や政治運動によって、よりもっともらしい「ロボコール(コンピューターを使い大量にかける自動音声録音電話)」の形で悪用される可能性はないか、直ぐに議論が巻き起こった。

 ハッシュタグをツイッター(Twitter)に初めて導入した製品デザイナーのクリス・メッシーナ(Chris Messina)氏は、「グーグル・ デュープレックスはグーグルの今年の開発者向け会議#IO18において、最も素晴らしい、恐るべきものだ」とツイッターに投稿。

 世界経済フォーラム(World Economic Forum)第四次産業革命センターでAIと機械学習プロジェクトを率いるケイ・ファース・バターフィールド(Kay Firth-Butterfield) 氏は、グーグル・デュープレックスは重要な開発であり、人をだまして人間だと思い込ませることのできる機械に対し、その適切な管理方法を把握する必要性を緊急に示していると語った。

「この機械は政党に代わって電話をかけ、さらに説得力のある投票の推薦を行うことが可能だ」とファースバターフィールド氏は論じた。「たとえば子どもたちがこうした代理を利用したり、機械からの電話を受けたりすることになるのだろうか」

 人に代わって予約をするデジタルアシスタントは、予約の時間を間違えて現れなかった場合やキャンセル料金といった、誤りの責任をだれが取るのかという疑問も生みだしている。

 オンライン上のプライバシーをめぐる懸念が高まる現在、どのようなデータをデジタルアシスタントが収集し、それを誰が入手できるかについての懸念も表明された。

 デュープレックスのブログの下のチャットフォーラムに投稿したローレン・ワインスタイン(Lauren Weinstein)さんは「私の考えでは、人は一般的に、相手が機械だと分かっていて話すぶんには、気にしないと思う」と述べた。

 ツイッター上では、ソフトウエアと会話していることを人々に知らせないのは、倫理違反だと批判するコメントが多く見られた。(c)AFP/Glenn CHAPMAN

528とはずがたり:2018/09/18(火) 09:31:06

2025年、仕事量でロボットが人間を抜く 世界経済フォーラム予測
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/business/afpbb-3189853.html
09月17日 16:46AFPBB News

【AFP=時事】2025年までに仕事量全体の52%をロボットがこなすようになるとの予測を17日、世界経済フォーラムが発表した。

 WEFの報告書「仕事の未来2018年版」によると、仕事量全体に占めるロボットの処理率が現在の29%のおよそ倍と激増することで、機械やコンピューター・プログラムを使った人間の働き方にも「劇的な変化」が起こり、人間はこれについていくためにスキルの見直しを迫られると同時に「新しい役割」による利益も見込めるという。

 さらにWEFは、問題解決のために設計される機械やアルゴリズム、コンピューター処理なども急速に変化し、「今から2022年までの間に、7500万人分の仕事が失われる一方で、1億3300万人分の新たな仕事が創出される可能性がある」と予想している。

 中でもロボットが人間に急速に置き換わる分野は、会計、顧客管理、工業、郵便、秘書業務といった部門だという。一方、求人需要が増す分野は、eコマース(電子商取引)やソーシャルメディアに加え、「ヒューマンスキル」を必要とする、営業、マーケティング、顧客サービスといった部門だとしている。

 また大きな課題は労働者の再教育で、特に「創造性、批判的思考(クリティカル・シンキング)、説得力」などを要求される分野で働く人々は、スキルの更新を迫られるだろうとしている。

 新たに創出される仕事は質、安定性ともに「かなり変化する」ことが予想されるため、各国政府はそれによって脅かされる労働者やコミュニティーのためのセーフティネットを用意すべきだと、WEFは勧告している。【翻訳編集】AFPBB News

531とはずがたり:2018/09/29(土) 15:46:52
知財大国は張り子の虎 中国の特許、大半が5年内に放棄
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/180929/mcb1809290602003-n1.htm
2018.9.29 06:02

 自国内での出願件数で10年近く世界一の座を維持している中国の特許の大半が登録から5年以内に放棄され、ほとんど無価値であることが分かった。

 「デザイン」は9割

 中国では「発明」「実用新案」「デザイン」の3種の特許が存在する。ブルームバーグ向けにまとめられた特許・商標を扱う上海の法律事務所JZMCのデータによれば、2013年に認められたデザイン特許のうち昨年時点で91%強が放棄されている。同年の実用新案特許の放棄率は61%、発明特許は37%だった。これに対し、米特許商標局によると、13年に認可された米国の特許では85.6%が保有維持費が支払われており、中国とは対照的だ。

 JZMCのル・チュンフォン特許弁護士は「デザイン特許が放棄される率がこれほど高いという事実に驚いた。考えられているよりこうした特許は実際には価値がないということだ。デザイン特許の保持率があまりにも低ければ、より大きな制度的な問題ではないかという疑問を招くことになる」との見方を示した。

 中国での高い特許放棄率は同国の特許政策が裏目に出たものとみられている。中国は自立した技術大国を目指す取り組みの一環として、企業や大学の特許出願に補助金を提供するなどの特許奨励策を実施している。これにより出願件数が急増し、8年前に国内特許の出願数で日本を抜き世界トップに躍り出た。以来トップを守り、昨年だけで180万件が認められた。

 一方、これらの特許政策は登録後の補助がなく、保有者は増え続ける特許の手数料の支払いを余儀なくされる問題がある。発明特許1件の保有手数料は年900元(約1万4800円)だが、保有を続けると最大8000元にまで引き上げられる。それ以外のカテゴリーでも年600元から2000元へと増える。

 こうした状況下で、発明特許よりも審査が甘いデザイン特許などは出願件数が増加する一方、米国の特許を文字通りコピーしたものなど質の低い特許が蔓延(まんえん)することになった。

 優遇へ詐欺申請

 さらに、一部の企業では従業員が税制上の優遇を受けるために詐欺の特許申請をしたケースも露見している。08年以来、中国は技術革新を推進する国策としてハイテク企業の認定を実施しており、認定された企業には減税や補助金などが提供されることが背景だ。

 法律事務所オリックのワン・シャン氏は「現行の司法制度ではこれらの企業の不正な特許申請への効果的な抑止力がない状況だ」と説明している。

 ただ、国の特許奨励制度が人工知能(AI)やクラウド・コンピューティング分野の技術力強化に結びついているのは事実だ。ロンドンのデータ会社アイステモスによると、中国企業のこれらの分野に関連する特許出願件数は米国の同業の8倍となった。

 一方、米トランプ政権が、米企業の知的財産権を中国が侵害しているとして警戒を強めるなか、中国企業による米国での特許出願件数もここ数年で急増。米特許関連情報サービスのIFIクレームズ・パテント・サービシズによると、華為技術(ファーウェイ)と京東方科技集団(BOE)が17年の特許取得数で中国勢の1、2位を占めた。しかし、特許の放棄率からみると、中国が目指す技術大国への道のりは険しい。ワン氏は「中国の特許の質は年々向上しているが、依然として米国の同業には遠く及ばない」とみている。(ブルームバーグ Lulu Yilun Chen、Lee Miller)

532とはずがたり:2018/10/05(金) 13:22:57
12年連続も?日本人がイグ・ノーベル賞に輝く理由
読売新聞調査研究本部主任研究員 佐藤良明
https://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20180824-OYT8T50002.html
2018年08月25日 05時20分

 毎年10月のノーベル賞の発表は、私たちに日本人の受賞を期待させる。それに加え、前月の9月には、ユーモアあふれる研究に贈られるイグ・ノーベル賞の発表もあり、こちらは11年連続で日本人が受賞している。最近では「科学の面白さを教えてくれる絶好の機会」と高い関心を集める。9月下旬からは世界初の「イグ・ノーベル賞」公式展覧会が東京で開催される予定で、賞そのものへの注目度は高まる一方だ。

創設から27年、ノーベル賞のパロディー
 イグ・ノーベル賞は1991年、米国のユーモア科学誌「Annals of Improbable Research(風変わりな研究年報)」の編集長マーク・エイブラハムズ氏が創設した。「人々を笑わせ、そして考えさせる研究」に対して与えられる。「イグ」という言葉はignoble(不名誉な、恥ずべき)からとっており、ノーベル賞のパロディーだ。物理学賞など本家ノーベル賞と同じ分野もあれば、全く無関係なジャンル(心理学賞、音響賞など)もある。

 今年の授賞式は9月14日(日本時間)に行われる。近年は注目度も高く、インターネットで生中継されるほどだ。会場は米ボストン近郊にあるハーバード大学のサンダースシアター。本家ノーベル賞とは違って賞金はなく、出席する受賞者の旅費も自己負担だ。

 式典はユーモアにあふれる。最初に、会場に集まった人たちが紙飛行機を一斉に壇上に飛ばす。散らかった紙飛行機を片づける掃除係が、かつて本家ノーベル賞を受賞したハーバード大学教授だったりする。

 「笑わせ、考えさせる」研究が対象になるだけに、授賞式でも「笑わせてやろう」と参加者は意気込み、奇抜な扮装(ふんそう)や受賞研究のユーモラスな実演など、笑いの材料には事欠かない。式典でよく知られているのは、受賞者がスピーチを始めて1分たつと、小さな女の子が受賞者に歩み寄って、「もう飽きちゃったからスピーチをやめてちょうだい」と言い放つ演出だ。受賞者は女の子に菓子を与えるなどの「懐柔」工作をして、スピーチを続けるのがお約束となっている。

常連・日本、11年連続で受賞者
 日本はイグ・ノーベル賞の常連国といえるだろう。日本人の過去の受賞者は下の一覧表の通りで、2007年から11年連続で受賞者を輩出している。このうち1997、2005、2013の各年は2部門で受賞しており、大きな存在感を示す。粘菌という特殊な生物を研究している中垣俊之・北海道大学教授は2回受賞している。

 17年はオスとメスの生殖器の形状が逆になっている昆虫トリカヘチャタテの研究で、北海道大学や慶応大学などの研究者が受賞した。国立科学博物館(東京・台東区)で10月8日まで開催されている特別展「昆虫」(読売新聞社など主催)には、このトリカヘチャタテの標本とイグ・ノーベル賞の賞状(レプリカ)が展示されている。

533とはずがたり:2018/10/05(金) 13:23:11
>>532

 イグ・ノーベル賞受賞者は「科学の面白さを一般の人たちに伝えるのにうってつけの人物」と認められ、受賞後に講演会へ引っ張りだこになることがある。

 北里大学の馬渕清資・名誉教授は「バナナの皮を踏んだ時の滑りやすさ」を研究して、14年にイグ・ノーベル賞の物理学賞を受賞した。馬渕さんの“本職”は生体工学者で、長年にわたって人工関節を専門に研究してきた。ただ、同年までの30年余りの研究者人生で、招かれて講演したのは20回だったが、イグ・ノーベル賞受賞後は4年足らずで56回に及んだ。ほかにテレビやラジオへの出演も30回以上に及び、現在でも1か月に4回講演することがあるという。日本人の連続受賞が今後も続くとイグ・ノーベル賞がさらに注目を集めるようになり、受賞者がタレント並みに人気者になる可能性も秘めている。

 なぜ日本人はイグ・ノーベル賞を数多く受賞しているのか。その理由について賞の創設者マーク・エイブラハムズ氏は、「(日本人の研究者は)好奇心が旺盛で一心不乱に研究に取り組む。まるで自分が興味を向けたこと以外、他の世界がなくなったかのような集中力だ」と読売新聞の取材に語っている。また同氏によると、米国以外で受賞者が多いのは日本と英国で、「両国に共通するのは、とっぴなことをする人たちを受け入れ、さらに誇りに思う文化があること」だと指摘している。

 「とっぴなことをする人を受け入れる」という見立ては、「人と違うことを言ったり行ったりせず、空気を読めよ」と「同調圧力」がかかりやすい日本社会からすると、「ちょっと違うのでは」と思わないでもない。しかし、「一心不乱に研究に取り組む」というのは言い得ていると感じる。

「『面白い』が科学の本質」に思い至る

 実際にイグ・ノーベル賞を受賞した人はどう思っているのか。「バナナの皮」の馬渕さんは受賞後、多くの講演をこなしていくうちに、科学とは何かを考えるようになり、「『面白い』ということがサイエンスの本質だ」と思い至ったという。馬渕さん流の解釈では、英語のinteresting(興味深い)とfunny(おかしい)は、日本人の頭の中では「面白い」の一語に集約される。それゆえ、科学者の視点でinterestingだと思ったことが、世間から見てfunnyに映るという場合もあるのだろう。研究対象がfunny、interestingのいずれであるにしても、日本人は「面白い」という科学の本質を無意識のうちにわかっているので、研究は次々と生まれてくるのだ――と指摘する。

 もうひとつ、馬渕さんが強調するのは米国との比較だ。

 米国の科学者はもちろん、イグ・ノーベル賞をたくさん受賞している。それでも、大学など研究現場では研究費の獲得が日本以上に至上命題で、世界をリードする超一流の「科学大国」の割には、一見バカバカしい研究に取り組む「余力」には乏しいという。「日本はその点、まだ恵まれているのではないか」と馬渕さんは話す。好き勝手な研究を許容する雰囲気が日本の研究現場に残っているように思えるという。昆虫トリカヘチャタテの研究でイグ・ノーベル賞を昨年受賞した北大の吉澤和徳准教授も、「日本の研究者にとって、奇人や変人という評価は一種の褒め言葉。社会が寛容で、ある程度は自由に研究できる素地がある」と本紙の取材に答えている。



534とはずがたり:2018/10/11(木) 16:25:55
AIが現実社会の男性優遇を学習しちゃった訳だし,これによって実社会が男性優遇を撤廃していく契機にしなきゃいけない。絶望ではなく希望ではあるんだろう。

Amazon ditched AI recruitment software because it was biased against women
「女子大卒は減点」アマゾンのAI採用、男性優遇判明で廃止に
https://www.technologyreview.jp/nl/amazon-ditched-ai-recruitment-software-because-it-was-biased-against-women/

人工知能(AI)アルゴリズムの訓練に使われたデータが、男性の就職希望者を優遇する傾向を生んだ。

ロイター通信の報道によると、2014年、アマゾンは就職希望者に対して1つ星から5つ星でランク付けをする自動システムの開発に着手した。しかし、このシステムが技術職において男性志願者を優遇していることが分かり、2017年に廃止した。

このAIツールは、アマゾンがそれまで10年間に渡って受け取ってきた履歴書のデータを元に訓練された。テクノロジー産業は男性優位分野であるため、履歴書の大部分は男性から送られてきたものだった。

システムは意図せずして、男性志願者を女性志願者よりも優先して選ぶように訓練されていた。報道によれば、「女性の」という言葉や、特定の女子大学の名前を含む履歴書を減点するようになっていた。アマゾンは、システムがこれらの条件を中立なものとして判断するように変更を加えたものの、プログラムが他のあらゆる分野において本当に性別に対する偏りがないか、自信を持てなくなったという。

私たちはAIを本質的にバイアスがないものとして扱うことはできない。バイアスのあるデータでシステムを訓練すれば、アルゴリズムもまたバイアスを含むことになる。もし、今回のような公平性を欠いたAI人材採用プログラムが導入前に明るみにならなければ、ビジネスに長年根付いている多様性の問題の数々は解決されず、むしろ固定化されてしまうだろう。

参照元: Reuters画像クレジット: #WOCinTech chat | Flickr

535とはずがたり:2018/10/11(木) 19:30:52
細分化が進んでるけど出版業界がそれに追いつけてないんだな。

文系も知りたい「技術書典」
2018年10月11日 14時00分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181011/k10011667311000.html

「技術書典」この4文字を見て「なにかの辞典?」などと思ったあなたは永遠の文系。心を熱くするのが日本のITエンジニアたちです。技術者たちの「コミケ」とも言われ、最近、注目のイベントの魅力を知りたい!永遠の文系記者2人が迫りました。(ネットワーク報道部記者 郡義之 飯田耕太)

すごい行列が
3連休最終日の10月8日、東京・池袋で行われたイベントの会場となったビルの前には、数百人の列ができていました。…

入り口に進むと本を掲げた女性のイラストが出迎えます。

これが注目のイベント「技術書典」の会場です。

技術書典って
技術書典は、IT業界で働くエンジニアやその卵たちがみずから作った本などを展示即売するイベントです。

3000平米もの広さの会場では本を作ったグループなどがそれぞれブースを設け、プログラミング技術の解説本を中心に、最新の技術を使ったさまざまな「作ってみた」「やってみた」をまとめた冊子、それにIT業界独特の働き方の指南書まで、さまざまな内容の本を紹介・販売しています。

こうした技術書は、少し前まで漫画やアニメ好きの人たちが自作の同人誌を即売するコミックマーケットの片隅で取り扱われていたそうですが、平成28年から技術書専門のイベントして毎年、春と秋に開催されるようになり、今回は、来場者が1万人に上りました。

…さらに会場に集まった同業者の多さからこんな冗談も。
「技術書典にロケットランチャー撃ち込んだら日本のIT業界終わりそう」
なぜ書店に売ってないの?
ところでこの女性が戦利品として撮影した28冊の写真を見ると…。

判別できるのは、「HTTP」とか「Alexa」の文字。わかるのは私たちの生活に欠かせないIT技術に関連する参考書なのだなということくらい。

でも、大きな疑問が1つ浮かびました。

こうした技術書は書店で売ってないの?

さっそく「技術書典」の主催者に聞きました。

「IT関連の技術書って、書店に出回っているのが意外に少ないんですよ」

こう語るのは都内で電子書籍の会社を経営する高橋征義さん。
高橋さんによると、日常生活に欠かせないIT技術について、初歩的な利用法を解説した書籍は書店にたくさんありますが、開発方法などの高度な技術を体系的にまとめたものはあまりないといいます。

というのも、日々革新するこうした技術を解説した書籍はすぐに古くなるうえ、読者もそう多くないために書店で売るほど多く作っても採算がとれないのだそうです。

536とはずがたり:2018/10/11(木) 19:31:10
>>535
では、そうした情報はネットで手に入るのではと思いますが、技術を体系的にまとめるのは大変な労力が必要で、そんな貴重な情報を提供してくれるようなサイトは数少ないのだそうです。

そこで特定の知識を持った人たちが個人、あるいはサークルで同人誌を作るように技術書を自費で製作して展示即売をするイベントが必要とされているというのです。

「今までこんな本がほしいと思っていたけど、なかったことを考えれば、まさにかゆいところに手が届くイベントといった感じでしょうか。またイベントには、それぞれの分野で有名なエンジニアも来ています。こうした人たちに会えることもだいご味なのだと思います」(高橋さん)

ここまで取材してようやく技術書典に関心が集まることや「戦利品をゲット」して自慢する人たちの気持ちがわかってきました。

猫からマンホールまで
技術書典の魅力はこれだけにとどまりません。

展示即売された書籍のタイトルをもう少し紹介しましょう。

「AIミニ四駆の作り方」「ミニマンホール製作法」「人工知能技術でポケモンバトルの戦略を構築」難しい技術を解説するだけではなく、それを活用するユニークなアイデアや発想方法を学べる本もあるようです。…

すぐに読み終えツイッターで感想を投稿し、著者とも知り合いになったそうで、「新たな知識を得るだけでなく、技術者どうし新たなつながりができるのも魅力なので、今後も参加したいです」と話していました。

技術書典 企業も推薦
技術書典で研さんを積んでもらおうと、社員に技術書を購入する手当を支給する会社も現れました。
東京・台東区にあり、技術書典にスポンサーとしても関わっているAIの開発会社は、イベントで購入した本などの現物を提示すれば会社が最大で2万円を支給。インターンの学生にも認められているそうです。実際に利用した人はすでに社内で何人もいて、今後は技術書典に出版する記事を書くための有給休暇制度も設ける予定です。

「AIの開発に必要な専門知識を得る場として技術書典は極めて貴重で、今後も技術の向上を図りたい社員を、会社としても応援していきたい」(AI開発会社「ギリア」清水亮代表)

必要な本が流通しない現実
それにしても私たちの暮らしを支えるIT技術に関する専門書が、手に入りにくいという状況はどうなのだろうかと考えてしまいます。

一方で、主催者によると技術書典とは、「新しい技術に出会えるお祭りです」だそうです。

エンジニアが楽しみながら交流し学ぶ場だからこそ、新しいアイデアが生まれてくるのではないかという期待を感じました。

537とはずがたり:2018/10/13(土) 20:54:09
“科学技術強国”中国の躍進と日本の厳しい現実
https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2018_0913.html
2018年9月13日 18時15分

いま、中国の科学技術が急速に成長している。「科学技術強国」の建設を掲げてばく大な資金を研究につぎ込み、超大国・アメリカに迫ろうとしているのだ。これと対照的に、国際的な地位低下が指摘されている日本の科学技術。「科学技術立国」を標ぼうしながら、何がこの差を招いたのか。躍進を続ける中国の現実から目を背けてはならない。(科学文化部記者 横川浩士)
中国躍進の象徴、スパコン
中国・上海から高速鉄道で1時間余り、江蘇省無錫市にある「国立スーパーコンピューターセンター」。ここに、中国が世界に誇る「神威・太湖之光」がある。

アメリカなどの専門家がまとめている計算能力の世界ランキングで、ことし6月までの4期2年、1位の座を保ってきたスーパーコンピューターだ。

高度な計算を伴う研究に欠かせず、各国が開発競争にしのぎを削っているスーパーコンピューター。最新のランキングでは、中国は上位500台のうち200台余りを占め、2位のアメリカを大きく引き離している。
(中国:206台、アメリカ:124台、日本:36台)

右肩上がりの研究開発予算
「科学技術力をたゆまず増強させれば、中国経済はもっと発展できる」

中国の習近平国家主席が繰り返し強調している言葉だ。

いま、中国は国を挙げて科学技術力の強化に取り組んでいる。

文部科学省の科学技術・学術政策研究所によると、2016年の中国の研究開発費は45兆円余りと、10年で3倍以上に増えている。その額は日本の倍を超え、1位のアメリカに迫る勢いだ。
(日本:18.4兆円、アメリカ:51.1兆円)

その成果は着実に形となって現れている。

中国の研究論文の引用数は、2006年までの3年間の平均では世界で5位だったが、2016年までの3年間では2位に上昇。同じ時期に4位から9位に下がった日本とは対照的だ。

538とはずがたり:2018/10/16(火) 19:52:02
航空機ジェット燃料を直接合成 富山大学開発の新たな「オンデマンド触媒」 大学ジャーナルオンライン編集部
https://univ-journal.jp/23097/
エネルギー共同研究物質・材料研究機構航空触媒技術

富山大学海外の大学


 富山大学大学院理工学研究部の椿範立教授と物質・材料研究機構、中国の厦門大学は共同で、Fischer-Tropsch(FT)合成を用いて、航空機ジェット燃料を直接合成することに成功した。

 FT合成は、合成ガス(一酸化炭素と水素の混合ガス)を用いて軽油あるいは軽質オレフィンを合成する触媒反応。合成ガスは、天然ガス、バイオマス、石炭、可燃性ゴミ、重質油等の広範な原料を熱分解して得られるため、工業的に極めて重要な製造法とされる。

 椿教授らは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の事業(バイオマスエネルギー技術研究開発、2012年-2016年)において、FT合成によるバイオマスからのバイオジェット燃料製造に取り組んだ。しかし、厳しいジェット燃料基準をクリアするためには多段階の製造プロセスを経なければならず、出口製品コストの高さが課題。合成ガスに代わって二酸化炭素と水素を原料とするジェット燃料製造もFT合成と同じ触媒反応ルートで行われるが、そのステップは複雑だ。

 そのため椿教授らは、FT合成によるジェット燃料の「直接合成」に取り組み、独自のカプセル型触媒によりガソリンを直接合成することに成功した。そこからさらに、触媒設計を見直し、酸点と細孔構造を精密制御したゼオライト上に、希土類元素ランタンと金属コバルトを担持した新たな触媒を開発した。これを用いてFT合成を行うと、ジェット燃料が72%という非常に高い選択率で得られる上、合成ガスのみならず、二酸化炭素と水素を用いても高い反応成績が得られたという。

 さらに、この触媒の担持金属をランタンからセリウムに変えるとガソリンが、カリウムに変えると軽油が合成できることも見出した。このことから、本触媒系は「オンデマンド触媒」として、各種燃料製造に極めて有用と言える。

論文情報:【Nature Catalysis】“Integrated tunable synthesis of liquid fuels via Fischer?Tropsch technology

539名無しさん:2018/10/17(水) 09:31:09
【情報の並列化】3人の脳を接続し、思考を共有させる研究に成功


思っていることを口に出さずとも、文字に書かずとも、頭で考えるだけで他の人に伝えることができる。
それはSF世界に良くでてくる、一部の能力者にのみ与えられたテレパシのようなものだが、リアル世界の人間の技術も、徐々にその域に近づきつつあるようだ。
神経科学者のチームが人間3人の脳をつなぎ合わせ、思考を共有することに成功したという。

■脳と脳をつなぐブレインネット

アメリカ・ワシントン大学とカーネギーメロン大学の研究チームが開発したのは、脳波測定(EEG)と経頭蓋磁気刺激法(TMS)を応用した脳と脳をつなぐインターフェースである。
EEGで送信者の脳波を読み取り、そのデータに基づきTMSで受信者の神経細胞を磁気刺激。
これによって眼閃(目を閉じていても光を感じられる現象)を引き起こし、送り主からの情報を認識させることができる。

このシステムはブレインネット(BrainNet)と名付けられている。
研究者によると、これは、世界初の多人数参加可能な非侵襲型(手術などで脳を傷つけない)の脳と脳をつなぐインターフェースで、将来的にはさまざまな人をつなぎ合わせて使えるようになるという。
もしかしたらネット経由でのコミュニケーションすら実現するかもしれない。

■ゲームを使った意思の疎通に成功

今回の実験では、2人の送信者にEEGの電極を取り付け、ブロックが画面上から落ちてくる「テトリス」のようなゲームをプレイしてもらった。
送信者はブロックを「回転させる」か「回転させない」か決定し、それを画面下が見えていない受信者に伝えなければならない。

そのために、画面の両端にはそれぞれ15Hzと17Hzで点滅するLEDのライトが取り付けられていた。
それを見つめると周波数に応じた脳波が生じ、それがEEGで検出される。

そこで、17Hzを「回転させる」、15Hzを「回転させない」と決めて、その時々の判断に応じてどちらかのライトをじっと見る。
するとEEGで検出された脳波が、TMSを介して受信者の神経細胞を磁気刺激し、眼閃を生じさせる。
これによって受信者はブロックをどのように操作するべきか知ることができるという仕組みだ。

3人1組の5つのグループで実験したところ、受信者は81.25パーセントの精度で送信者の指示を受け取れた。
最初の試みとしては、十分な数字だろう。

実験では、ゲームをさらに複雑するために、受信者の操作が正しかったどうかを送信者が伝えられるようにもしてみた。
こうすることで、受信者はどちらの送信者がより信頼できるのかを判断することができる。

■開発が進めば未来のコミュニケーションのあり方を変える可能性も

現実の世界では、人間の判断の不確かさが問題となることもしばしばである。
そのため、このような方法は、より現実的な状況に適したシステム開発につながるのだという。

現時点では、点滅するだけのデータ(つまり1ビットのデータ)しか送ることができないうえに、非常に遅く、信頼性も完全ではない。
しかし、思考が人と人との間で伝達される未来のコミュニケーションを垣間見せてくれるような結果だ。

そう、テレパシーを使った会話である。
ひょっとしたら大勢の人の知恵を合わせて、1つの大きな問題を解決するといった使い方もされるかもしれない。

2人の送信者の脳波をコンピューターを介して送受信するブレインネットの構造。
http://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/4/4/44b147d0.jpg

via:arxiv / technologyreview/ written by hiroching / edited by parumo
http://karapaia.com/archives/52265993.html

540とはずがたり:2018/10/25(木) 13:43:00
飲料じゃなきゃええんちゃうの?

「キリンラーメン」、名前変更で決着 飲料大手との訴訟
https://www.asahi.com/articles/ASLBS56Y6LBSOIPE01Z.html
2018年10月25日08時40分

 「キリンラーメン」を製造・販売する小笠原製粉(愛知県碧南市)に対し、「キリン」の商標権を持つ飲料大手キリンが商標を使用しないよう求めていた訴訟が、東京地裁で和解した。17日付。小笠原製粉は53年間続いた「キリン」の商標使用をやめる。キリンが昨年12月、東京地裁に提訴していた。

「キリマル」に変わります キリンラーメン新名称決定
 小笠原製粉は商標権を巡ってキリンと係争となり、今年5月から新名称を公募。8月に「キリマルラーメン」にすると決め、今月30日から販売する。

 小笠原製粉は明治40(1907)年に創業し、キリンラーメンは65年に誕生した。競争激化で98年に生産中止に追い込まれたが、2003年に愛知県西三河地方を中心に販売を再開し、10年に全国展開した。黄色をベースにした包装とレトロなキリンのイラストで知られ、西三河地方のご当地即席麺として広く知られている。

 新名称の公募には1万753通の応募があり、「キリマル」「ヘキナン」「オガサワラ」が最終候補に残り、7月の投票で「キリマル」に決まった。

541とはずがたり:2018/11/02(金) 11:36:48
最先端EV用電池素材で日本に勝利したロシア
超低価格のカーボンナノチューブ量産化、電池容量が飛躍的に向上
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1070807006/2034-2035
2018.11.2(金) 渡邊 光太郎

 しかし、EVで用いられるリチウムイオン電池に性能向上をもたらすとされるカーボンナノチューブの開発では、本当にロシア製品が日本製品に勝ったようだ。

 カーボンナノチューブは電流容量や強度で優れた物性を持ち、期待の新素材であった。

しかし、1グラムで数万円、ざっくり金の10倍という高価格だった。そんな高いものを使っては、まともなコストで製品作りができないので、誰も実用的な用途を見つけられなかった。

 そんな中、ロシアでOCSiAl社によって、1グラムで300円という低価格でカーボンナノチューブを製造する方法が開発されたのだ。そして、実際に供給体制を整え、本当にその価格での販売が始まっている。

カーボンナノチューブとは

 カーボンナノチューブとは、炭素原子が筒状に結びついて、分子サイズのパイプになったものである。

 炭素の結晶であるダイヤモンドが示すとおり、炭素原子は原子間の結びつきが強く、それが硬さなどの高い物性をもたらす。

 カーボンナノチューブの物性は、耐えられる電流量は銅の1000倍、熱伝導度は銅の約7倍、強度は炭素繊維の8〜80倍とされている。

 カーボンナノチューブは名前のとおりナノサイズなので、単体では使いようがない。しかし、物性がこんなに優秀なので、少量を他の材料に混ぜることで、性能を大幅に向上できる。

 例えば、プラスチックにカーボンナノチューブを少量混ぜれば、電気を流す性質を与えることができる。

 現在、最も期待されている用途は、自動車のEV化の進展で期待の高まっている2次電池の性能向上である。

 粉末の中に混ぜると、粒子間を電気が流れやすいものでつなぐようになる。リチウムイオン電池の電極材にカーボンナノチューブを混ぜることで、粒子間を電気が流れやすくなり、電池の性能が上がる。

 また、2017年物質・材料研究機構と科学技術振興機構により、正極にカーボンナノチューブを用いたリチウム空気電池という別のタイプの電池が開発されている。

 この電池はリチウムイオン電池の15倍の蓄電容量があるという。ソフトバンクと共同で実用化研究が行われている。

 電池の内部では化学反応が進むと、電気の流れを阻害する物質が溜まる。
 カーボンナノチューブは、変形しながらこうした物質を溜め込みつつも、電気を流す経路を作りやすい性質により、電池内の電気の流れを維持する。

 これまで、カーボンナノチューブを用いて様々な製品の性能向上ができることが分かっていたが、前述のように金の10倍の価格では手が出なかった。

 日本でも日本ゼオンなどの企業が参加するNEDO主体の国家プロジェクトで、単層カーボンナノチューブの廉価製法の開発がされてきた。
 従来製法に対し、3000倍の成長効率で、長さも500倍の単層カーボンナノチューブを製造できるようになった。

 かつて、1グラムで数万円した単層カーボンナノチューブは、1グラムあたり1000〜2000円程度まで安く作れるようになった。

 さらに、この単層カーボンナノチューブの純度はロシアのカーボンナノチューブを凌ぐ。

 しかし、ロシアのOCSiAl社は、金属の粉の上に単層カーボンナノチューブを成長させる技術を開発し、1グラムあたり300円で単層ナノチューブを製造できるようになった。

日本の単層カーボンナノチューブにとって残念なことに、現時点で単層カーボンナノチューブが期待されている用途では、純度はそこまで求められていない。

 単層カーボンナノチューブを混ぜ物として用い、強度、電気の流れやすさ、熱伝導度を上げるには単層カーボンナノチューブが存在し、機能してくれていればよい。

 リチウムイオン電池の性能向上でも、OCSiAl社の単層カーボンナノチューブ程度の不純物ではそれほど問題がないようだ。

 OCSiAl社の単層カーボンナノチューブは、1グラム300円での供給体制が整いつつある。

 一方、日本製ではそこまでの低価格での供給ができそうにない。現時点では、ロシアの単層カーボンナノチューブが日本のカーボンナノチューブに勝利したと言える。

 ロシアは日本の素材産業の3分の1以下の価格で、同じ価値のある素材を提供することに成功した。日本の研究開発も高度だったが、ロシアの研究開発は更に高度だったのだ。

542とはずがたり:2018/11/02(金) 12:32:47
寧ろこっちかな

3685 名前:とはずがたり[] 投稿日:2018/11/02(金) 12:31:57
興味深い!

蓄電・発電機器:
低温熱源に貼るだけで発電、効率2倍の曲がる熱電モジュール
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1612/20/news032.html
2016年12月20日 07時00分 公開
[陰山遼将,スマートジャパン]

 ユーグレナインベストメントは2016年12月16日、同社が参画するベンチャーキャピタルファンド「リアルテックファンド」の新たな投資先として、フレキシブル熱電発電モジュールを開発するEサーモジェンテックに出資したと発表した。

 住宅・産業・交通など、さまざまな分野でさらなる省エネやエネルギーの効率的な利用が求められる中、大きく注目されているのが「捨てられている排熱」を活用した発電だ。現在、全一次エネルギー供給量の約60%に相当する量の排熱が発生しているといわれている。こうした広い分野で発生する排熱を再活用できば、大きな省エネ効果が見込める。

 今回、出資を受けたEサーモジェンテックは、こうした排熱を活用できる熱発電モジュール「フレキーナ」の開発を進めている。2013年2月に創業したベンチャー企業で、京都府南区に本拠を置く。2013年10月には大阪大学産業科学研究所に開発拠点を開設している。

ターゲットは「低温排熱」

 火力発電所や溶鉱炉などで生まれる300度以上の高温排熱は、既に水蒸気による熱回収技術が実用化されている。一方、低温排熱は全排熱の75%を占めるといわれており、高温排熱より排出されている分野・範囲は多い。しかし、こうした低温排熱を対象とする熱発電モジュールには変換効率に課題があり、効率良く発電を行うことが難しかった。発電量が小さい場合、用途も限られてしまう。

 Eサーモジェンテックはこうした低温排熱でも効率よく発電できる熱発電デバイスを目指し、フレキーナの開発を進めている。課題の発電効率の低さを解消するカギとなるのが、フレキーナの大きな特徴であるフレキシブルさだ。

曲がって密着、適用範囲も広く

 熱電モジュールは、異なる金属や半導体に温度差を与えた際に電圧が発生する「ゼーベック効果」を利用して発電する仕組みだ。一般的な熱電モジュールは基板にセラミックを採用しており、その上に熱電素子を実装している。Eサーモジェンテックでは、こうしたセラミック基板を利用した一般的な熱電モジュールの場合、曲げることができないため適用範囲が限られる他、対象への密着性が低く、効率よく熱を利用できないために発電効率が低くなるという課題に着目した。

 同社のフレキーナには曲がる極薄のフレキシブル基板を採用している。その上に既存のBiTe系の熱電素子を、同社の強みとする半導体技術を活用して高速かつ高密度に実装している(図2)。これにより湾曲が自在で、工場内のパイプなどの汎用的な円筒状の熱源に対し、高い密着性を持って装着できるという。そのため低温排熱でも、熱を逃さずに効率よく発電できるという仕組みだ。

 同社の試算ではフレキーナと従来のセラミック基板を利用した熱電モジュールを比較すると、熱回収効率は約2〜3倍、熱電変換効率は約2倍高いという。実用化に向けては、70度の温度差を利用して発電した場合のコストで、1kWh当たり10円を目指す方針だ。

 フレキーなの用途は工場やビルの配管など、汎用的な熱源での利用を見込んでいる。フレキシブルであるため、円筒状のパイプにも適用しやすい。最近では工場やエネルギー設備内にセンサーを設置し、取得したデータを活用する動きが進んでいる。こうした際にセンサーの電源としてフレキーナを利用することで、電源の確保するコストを削減できるメリットなども見込む。

 最近では有機熱電材料をフレキシブル基板上に印刷した熱電モジュールの開発も進んでいるが、まだ研究段階であり発電効率は高くない。またフレキーナは、熱電素子選択の自由度が高く、適用対象の温度域に合わせて熱電素子を選択できるメリットもあるとしている。

 なお、今回Eサーモジェンテックに投資を行ったリアルテックファンドは、藻類を利用したバイオ燃料開発などを手掛けるユーグレナの100%の子会社であるユーグレナインベストメント、SMBC日興証券、テクノロジーベンチャーの支援事業などを展開するリバネスの3社による合同会社が運営するベンチャーキャピタルだ。現在23社が参画しており、ファンド規模は2016年11月現在で75億円とテクノロジー分野に特化したベンチャーキャピタルとしては国内最大級のファンドである。

543とはずがたり:2018/11/02(金) 12:35:05
貼るだけで窓が年間1400kWh発電、横浜のビール工場で導入
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1605/09/news035.html

AGC旭硝子の“後付け”省エネ窓に太陽光発電機能を持たせた「アトッチ(太陽光発電仕様)」が、キリン横浜ビアビレッジに初めて採用された。同工場の試飲室の窓、75平方メートルに導入し、年間で1400kWhの発電を行うという。
2016年05月09日 13時00分 公開
[三島一孝,スマートジャパン]

 省エネルギー推進の流れの中、既築建物も改修によって省エネ性能の向上を図る動きが進んでいる。しかし、改修工事などの大きな投資が必要になると、いくら省エネでエネルギーコストを下げられるとはいえ、踏み切るのが難しい。こうした中で「熱の侵入や逃げ」の最大の出入口となっている「窓」を手軽に低コストで省エネ化できる技術への注目が高まっている。

 AGC旭硝子の「アトッチ」は、窓の省エネ対策に向けた製品として開発された製品で、1枚ガラスの窓に後からガラスを貼りつけて複層ガラスにし、窓の省エネ性能を高められるというユニークな製品だ。2012年の販売以降、窓の省エネ改修手法として採用数を伸ばしており、間もなく累計導入面積が2万平方メートルを突破するという(図1)。

 「アトッチ」は、後付けで室内側からの施工が可能なため足場の設置が不要になり、従来の窓改修よりも施工期間や費用を抑えることができる他、一窓当たりの施工時間が短い。さらに結露などを抑える効果に加え、フィルムに比べメンテナンスコストが低いという利点を持ち、さまざまな用途で導入が広がっているという。

アトッチと透過率の高い太陽電池モジュールをセットで

 今回新たにキリンビールの工場であるキリン横浜ビアビレッジ(神奈川県横浜市)に採用が決まったのは、この「アトッチ」の後付け用ガラスを、同社の透過率の高い太陽電池「サンジュール SUDARE」に置き換え、太陽光発電機能を加えたものだ。

 「サンジュール SUDARE」は2015年12月に発売された太陽光発電モジュールで、スダレ上にカットした単結晶セルにより、約57%の開口率を実現し発電効率と視界の両立を実現した製品である。セルユニットを連続につなぐことができ、デザインと発電能力についても両立を実現している(図2)。同モジュールをアトッチと組み合わせて「アトッチ(太陽光発電仕様)」とした。

エネルギーにやさしい工場

 今回「アトッチ(太陽光発電仕様)」を導入したキリン横浜ビアビレッジは工場稼働90周年の節目にエネルギーにやさしい工場を目指して改修。その一環として、大開口部かつ南西向きで、熱の出入りの問題を抱えていた試飲室に、「アトッチ(太陽光発電仕様)」の導入を決めた。

 試飲室は2段形式の大窓が設置されているが、下段部分の75平方メートルに導入。導入による発電能力は、年間で1400kWh(キロワット時)を予定しているという。発電した電力の利用用途については「特に決まっていない」(AGC旭硝子)としている(図3)(図4)。
 なお、同製品は神奈川県が推し進める「薄膜太陽電池普及拡大プロジェクト」の一環として設置された。同プロジェクトは、「かながわスマートエネルギー計画」の取組の一環として、2014年から太陽光を中心に再生可能エネルギーの導入を促進するプロジェクトで、薄膜太陽電池の開発製品を建物の屋根や壁面、道路や鉄道の法面、遮光用ブラインドなどに施工する案件を公募し、事業者に対して支援を行っている。

544とはずがたり:2018/11/02(金) 12:36:27
貼るだけで窓を簡単に二重化、年間32.4%の電力コスト削減に
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1601/29/news048.html

AGCグラスプロダクツは「ENEX 2016」(2015年1月27〜29日、東京ビッグサイト)に出展し、“後付けで窓を2重にできる”という同社の省エネ製品「アトッチ」をアピールした。開閉できない固定窓でも後から短い施工期間で2重化することが可能で、オフィスや店舗などの省エネ改修手法として採用が進んでいるという。
2016年01月29日 11時00分 公開
[陰山遼将,スマートジャパン]

 オフィスや店舗、住宅をより省エネにしたい――。そう考えた時、選べる手法は空調の見直し、照明の交換などさまざまな方法があるが、見逃してはいけないのが窓の省エネだ。日本サッシ協会のデータによれば住宅の場合、冬は窓から50%の熱が逃げていく。一方、夏は窓から70%の熱が侵入してくるという。夏と冬、どちらの季節においても窓は省エネ対策の重要なポイントになる。

 こうした窓の省エネ対策に向けた製品として、旭硝子のグループ会社であるAGCグラスプロダクツが開発した製品が「アトッチ」だ。1枚ガラスの窓に後からガラスを貼りつけて複層ガラスにし、窓の省エネ性能を高められるというユニークな製品だ。2012年の販売以降、窓の省エネ改修手法として採用数を伸ばしており、間もなく累計導入面積が2万平方メートルを突破するという。
後付けで窓を2重に、数日間で取り付け可能

 アトッチは既に取り付けてある窓に、特殊金属膜をコーティングしたエコガラス(Low-E ガラス)をそのまま貼りつけることで、複層ガラスと同等の省エネ性能を確保できるという製品だ(図1)。夏季はエコガラスによって遮光率を高め、冬季は2枚のガラスの間に生まれる空気層によって室内の熱を外に逃さない(図2)。

 一般的な6mm(ミリメートル)の1枚ガラスと比較した場合、アトッチを取り付けることで夏場の遮熱性は約1.8倍、冬季の断熱性は約3.7倍に向上でき、結露対策にも有効だという。

 施工のしやすさも特徴で、例えば高層ビルなどの場合でも、室内から取り付け施工が行える。高層ビルやホテルなどでよくみられる開閉しない固定窓を2重化する場合、外側に足場を作るなど、大掛かりな交換工事になることが多い。アトッチの場合こうした作業を簡略化できるため、施工期間も短く、取り付けるエリアの規模によっては土日などの週末の休業日だけで施工を終えることもできるという。「まずは一番大きなオフィスだけ」というように、分割して施工を進めることも可能だ。

施工品質にも配慮

 アトッチは貼りつけた際に、2枚のガラスの間の空間を減圧して密着性を高めるという独自の施工方法で取り付ける。通常こうした2重ガラスの窓は工場で製造し、現場に運んで取り付けを行う。こうした工場生産で担保する品質を、現場施工で実現できるようその方法についても開発を重ねたという。なお、アトッチの実際の施工に関しては、AGCグラスプロダクツの認定を受けた「アトッチ・クラブ」が行う。

 このように窓の省エネ性能を高める場合、窓に遮光フィルムを貼るという方法が一般的だ。しかしフィルムの場合、夏季は効果を発揮するが冬季に断熱性能を高めることは難しい。そして結露の対策にはならない。「アトッチの場合、冬も夏も年間を通じて省エネに貢献できる。フィルムのように定期的に貼り替えを行う必要もないため、メンテナンスコストの削減にも貢献できる」(ブース担当者)。
年間32%の省エネに

 窓の遮光・断熱性能を高めると、結果的に空調コストの削減につながるため、トータルでエネルギーコストを抑えられるという仕組みだ。AGCグラスプロダクツの試算では、東京都にある建物幅と奥行きがそれぞれ15メートル、6階建ての1枚窓を採用しているビルにアトッチを導入した場合、年間32.4%のエネルギーコスト削減につながるという(図3)。
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図3 「アトッチ」を導入した場合の省エネ効果のシミュレーション 出典:AGCグラスプロダクツ

 一方でアトッチは高性能な分、フィルムを貼りつけるより導入コストは数倍以上高くなる。ブース担当者は「フィルムよりは高いが、貼り替えが不要でありメンテナンスコストを削減でき、夏と冬のどちらでも年間を通じて省エネに貢献できるというメリットがある。その建物や設備の立地や条件によって異なるが、今後その施設を長期間利用していくのであれば、十分に初期投資を回収できるとして提案を進めている」としている(図4)。

545とはずがたり:2018/11/02(金) 13:35:05

困難とされていた低温廃熱で発電が可能
低温廃熱回収システム
株式会社ダ・ビンチ
0745-23-1441
http://www.davinci-mode.co.jp/
低温域廃熱を回収できるロータリー熱エンジン

当社のロータリー熱エンジンは、液体の蒸発と凝集を利用してランキンサイクル(蒸気による動力発生の基本サイクル)を構成した外燃式ロータリーエンジンです(下の画像)。ロータリー熱エンジンはローター部、発電機部、蒸発部、凝縮部および作動液から構成されております。外部からの廃熱によって蒸発部の作動液が蒸発して気体となり、ローターに入ります。ローターに入った気体はローターを回転させ、エネルギーを失った後、凝縮部で液体に戻り、再び蒸発部に送られます。ローターは発電機に接続されているので、ローターの回転は発電機にて電力エネルギーに変換されます。また、ボイラーなどの高圧蒸気が大量に存在する場合には、当該高圧蒸気噴出口をロータリー熱エンジンに直結させることで、ローターを直接回転させることも可能です。このロータリー熱エンジンは、80-200°Cの低温域廃熱を回収できる技術が組み込まれており、その技術はオンリーワンです。

作動液を使い分けて効率的なエネルギー変換を実現
作動液としては水、エタノール、アンモニアなどを、廃熱温度に応じて使い分けることで、作動液の沸点近傍での温度差を十分に確保し、低温廃熱を効率的に電気エネルギーや機械エネルギーに再資源化することができます。用途としては工場などの廃熱やコジェネレーション、ボイラーなどの圧力差発電などへの活用が考えられます。

ゼーベック素子により電源設備不要の廃棄熱も利用可能に
廃熱回収ロータリー熱エンジンに関連して、磁性流体と磁力を利用して高効率に熱を移送する技術(マグネチックヒートポンプ)やゼーベック効果を利用した温度差発電およびサーマル・デザイン(熱構造設計)の独自技術を有し、総合的な低温廃熱回収システムを提供できます。用途としては、ゼーベック素子により温度差発電でロータリー熱エンジンの起動電力(制御系)を賄う事で、電源設備の無い焼却炉の廃棄熱利用も可能となります。

546荷主研究者:2018/11/03(土) 18:58:36

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00492175?isReadConfirmed=true
2018/10/17 05:00 日刊工業新聞
東北大など、大型鉄ガリウム単結晶製造 IoT向け電源に提案

鉄ガリウム単結晶(東北大提供)

 東北大学と金沢大学、福田結晶技術研究所(仙台市青葉区)は、鉄ガリウム単結晶の大型結晶の製造技術を開発した。板材を切りだし、振動で発電する磁歪振動発電モジュールを作製できる。電池交換が不要なIoT(モノのインターネット)端末などの電源として提案していく。

 チョクラルスキー法という溶融材料に小さな結晶を浸して単結晶を成長させる方法で、直径4インチの結晶を製造した。この単結晶からワイヤソーでウエハーや板材として切りだす。従来は放電加工でウエハーを作製し、丸1日かかっていたという。ワイヤソーなら板材にするのに数時間ですむという。

 鉄ガリウムの単結晶は伸び縮みすると磁束が変化する。磁歪振動発電はこの磁束変化をコイルで受け取り発電する。

(2018/10/17 05:00)

547とはずがたり:2018/11/06(火) 17:09:42
混合ガスからの水素精製、高分子分離膜で回収効率10倍近くに/東レ
https://www.denkishimbun.com/archives/34047
2018/10/30 4面

 東レは29日、天然ガスなどの混合ガスから水素を適切に精製する高分子分離膜を開発したと発表した。水素を分離するためには高温高圧の環境が必要となる。開発した分離膜は耐熱・耐圧の素材を採用しており、高温環境下で分離膜の微細な穴が溶融するリスクを回避した。さらに穴も水素分子(0.29ナノメートル)を透過しやすい適切なサイズに変更して水素を回収。従来よりも10倍近く水素を効率的に回収できるという。

548荷主研究者:2018/11/06(火) 22:27:52

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201810/20181027_13027.html
2018年10月27日土曜日 河北新報
<西澤潤一さん死去>「ミスター半導体」独創的な研究 世界に発信 92歳

21日に死去した元東北大総長の西澤氏=2006年11月

 半導体の世界的権威で、文化勲章、米国電気電子学会(IEEE)エジソンメダルなどを受賞した元東北大総長の西澤潤一(にしざわ・じゅんいち)氏が21日午前5時14分、仙台市内で死去した。92歳。仙台市出身。葬儀は近親者で行った。お別れの会を後日開催する予定。

 旧制二高、東北大工学部電気工学科卒。東北大電気通信研究所(通研)で半導体の研究を続け、1962年同教授。83年から3年、89年から1年の計4年間通研所長を務めた後、90年11月に第17代東北大総長に就任、2期6年務めた。

 研究者としては「ミスター半導体」「光通信の開拓者」の異名を持ち、半導体材料の完全結晶技術の開発や光通信に必要な3要素の発案など、独創的な研究成果を世界に発信した。その研究・開発が産業界の発展に貢献したとして、第35回河北文化賞を受賞した。

 主な発明、開発は、新幹線システムにも用いられている整流器のPINダイオードや静電誘導トランジスタ、半導体材料の完全結晶育成法、高輝度発光ダイオード、光ファイバーなど。数々の業績をたたえIEEEは2002年、西澤氏の名を冠した「ニシザワメダル」を創設した。

 東北大総長の任期中は強い指導力で改革を推進した。「研究第一主義」の復権を目指し、専門教育の早期開始と充実を図るため教養部を廃止。青葉山新キャンパスの移転構想を進めたほか、学部横断的な研究の強化にも乗り出し、国際文化研究科や情報科学研究科など学部を持たない独立研究科を設立した。

 総長退官後も幅広い分野で活躍した。政府の諮問機関の委員を務め、教育問題などで積極的に提言。98年から岩手県立大、05年からは首都大学東京の初代学長をそれぞれ歴任した。

 主な受賞歴は日本学士院賞(74年)、紫綬褒章(75年)、文化功労者(83年)、ジャック・A・モートン賞(同)、河北文化賞(86年)、本田賞(同)、文化勲章(89年)、IOCGローディス賞(同)、IEEEエジソンメダル(00年)、勲一等瑞宝章(02年)。

 84年に仙台市名誉市民、90年に宮城県名誉県民となった。

549荷主研究者:2018/11/23(金) 15:28:19

https://toyokeizai.net/articles/-/245941
2018/10/28 5:20 東洋経済
「闘う独創研究者」西澤潤一博士が逃した大魚
「ミスター半導体」の功績を振り返る

脇 英世 : 東京電機大学 名誉教授

左は東北大電気通信研究所教授時代の西沢潤一博士(1979年)、右は2007年、首都大学東京の学長時代の西沢博士(写真:共同通信)

 西澤潤一博士が10月21日に92歳で逝去された。最近の若い方にはなじみが薄いかもしれないが、西澤博士は、「ミスター半導体」と呼ばれたように、まさに日本を代表する半導体業界の孤高の巨星。その研究分野は多岐に渡るが、数多い著書や講演の表題に頻出する「独創」「独自」「闘う」というキーワードが西澤博士の研究哲学の根本にあった。

 パソコン、スマートフォンなどあらゆるところに使われる半導体は、いうまでもなく現代社会を支える超重要電子部品だ。そのような半導体の黎明期に輝かしい研究実績をあげた西沢博士の偉業を振り返ってみよう。

父親の勧めで工学部電気工学科に進んだ

 西澤博士は、1926年9月12日に宮城県仙台市生まれ。父親は旧東北帝国大学工学部化学工学科の西澤恭助教授であった。

 1945年、仙台の旧制第二高等学校を卒業。東北大学を目指すことになった。本人は理学部の物理学科への進学を希望したようだが、父親の勧めで工学部電気工学科に進学した。この年、父親が東北大学工学部長になっている。

 西澤博士の進路を決定する際に、父親は、電磁気学の権威の抜山平一教授に相談した。そうしたところ、抜山教授は渡辺寧教授の研究室を推薦したという。実は抜山教授は渡辺寧教授とは犬猿の仲だったという興味深い逸話が残っている。抜山教授は私情に溺れることなく、当時最新式の個体物理を手掛ける優れた研究室を推薦したわけである。

 西澤博士は1948年に東北大学工学部電気工学科を卒業したが、実はこの1948年という年は、半導体工学が黎明を迎えた年である。

 1947年12月16日、米国のAT&Tベル電話研究所のジョン・バーディーンとウォルター・ブラッテンは、点接触型トランジスタを発明した。特許申請は1948年6月17日である。ウィリアム・ショックレーは、点接触型トランジスタの発明実験には積極的には参加しなかったが、実用性の高い接合型トランジスタの構想を持っていた。ショックレーは1951年に接合型トランジスタの特許を米国特許2569347として取得。紆余曲折の後、3人は1956年にノーベル物理学賞を受賞した。

 ショックレーは、1950年に『半導体中の電子と正孔(邦訳:半導体物理学)』という本を出版して一躍、世界的に有名になった。ショックレーが西澤博士に与えた影響は小さくなかったように思われる。

東北大学電気通信研究所は独創的研究で有名だった

 西澤博士は東北大学大学院特別研究生を経て、1953年に同大学電気通信研究所助手、1954年に同研究所助教授、1962年に同研究所教授となった。

 東北大学は、非常に強力な磁石であるKS鋼(研究資金を提供した住友吉左衛門に感謝して、彼のイニシャルをつけた)を開発した金属材料研究所の本多光太郎博士、第2次世界大戦中に連合軍が接収した際に驚嘆したとされる八木アンテナの八木秀次博士(工学部)など、独創的研究で有名である。研究に必要な装置を一から自分達で作っていくことで知られていた。よその真似をしないことで、独創性の伝統が培われることになるわけだ。

 西澤博士の最初の業績は、1950年のPINダイオードの開発である。これは接合型PNダイオードの真中に絶縁体層のI層を挟んだもの。高性能な整流特性を実現した。また同じ1950年には高速・低損失で大電流動作が可能な静電誘導トランジスタ(SIT)を発明した。1973年には高周波特性を改善した静電誘導サイリスタ(SITh)の開発も手掛けている。名前は似ているものの、これはずっと手が込んでいる。

 西澤博士は、何もない状況で半導体研究に一途に取り組んだ。何より苦しんだのは研究資金の調達であったという。自分で工夫するしかなかったことから、独創と闘いの哲学が生まれたのだろう。

550荷主研究者:2018/11/23(金) 15:29:25
>>549 続き

半導体レーザー「幻の生みの親」

 1957年4月、西澤博士は、恩師の渡辺寧博士と連名で、半導体メーサーの日本国特許出願をし、特許公報に特許出願公告、昭35-13787として掲載された。2頁の文書で、出願人は渡辺寧博士になっている(表記はメーザーでなくメーサーとなっている)。

 この特許には、面白い逸話がある。

 レーザーは、メーザーから発達した。メーザーは、(Microwave Amplification by Stimulated Emission of Radiation:誘導放出によるマイクロ波増幅)の略称である。1958年7月、ベル電話研究所のアーサー・シャウロウとチャールズ・タウンズは、レーザーの特許を出願した。出願特許の正式な題名は「メーザーとメーザー通信システム」である。西澤博士の日本国特許出願よりも1年以上後のことだ。

 ところが、メーザーの特許をめぐってとんでもない事件が起きた。

 1957年11月、チャールズ・タウンズと研究上の交流があったコロンビア大学の大学院生であるゴードン・グールドは、自分の研究ノートに装置の図面と簡単な式とレーザー(Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation:輻射の誘導放出による光増幅)という言葉を書きつけていた。

 1959年4月、グールドも、レーザーの特許を出願した。先発明主義である米国では、当然、グールドの研究ノートのほうが優先されるはずだ。

 ところが、米国特許庁はグールドの出願を却下し、1960年3月、シャウロウとタウンズに米国特許2929922としてレーザーの特許を与えた。ここから28年にも及ぶ長く複雑な特許係争が起きた。

 1964年、タウンズは、ソ連のニコライ・バソフ、アレクサンドル・プロホルフと共にレーザーの研究でノーベル物理学賞を受賞した。これでタウンズに有利になったかに見えたが、裁判は延々と続き、最終的にシャウロウとタウンズの特許権は否定された。

 1987年11月、グールドは、米国特許4704583「反転分布生成のために衝突を採用した光増幅」として、あらためてレーザーの特許を自分のものにした。そしてグールドはレーザーの特許使用料を手中に収めたのである。

 ここで先ほどの西澤博士が恩師の渡辺博士と連名で、半導体メーサーの日本国特許出願した年月をもう一度みてほしい。1957年4月だ。ゴードン・グールドが研究ノートに記した1957年11月よりも先なのである。

 もし西澤博士が米国特許の申請をするか、学会誌に執筆していれば、レーザーの莫大な特許使用料を手中に収められたかもしれないのだ。

551荷主研究者:2018/11/23(金) 15:29:58
>>549-551 続き

光ファイバーの特許出願と特許庁との係争

 西澤博士は1962年に東北大学電気通信研究所教授となった。

 1964年、光通信用の集束性光ファイバーの特許を出願した。ガラスのファイバーの屈折率を中心で大きくし、周辺に行くにしたがって、徐々に落とすことで、光をガラスのファイバー内部に集束させ閉じ込め、外部への漏洩を防ぎ、通信効率を上げる技術である。

 ここで問題になったのが、西澤氏が特許申請専門の弁理士を使わず、全て自分で書類を書き上げたことである。書類不備、書式不備として、何度も却下され返戻の扱いを受けた。やっと特許出願公告が出ると、異議申し立てが出た。拒絶査定ということで、裁判に持ち込み、地裁、高裁で争われることになった。

 特許庁との係争は続き、1984年には期限切れとなった。弁理士を使えば、そこまでもつれることはなかったようにも思われるが、あくまで自分の特許の書類は全て自分で書くという、いかにも西澤博士らしいこだわりと思い入れが感じられる。

 そののち2009年のノーベル物理学賞は、光ファイバー関連の研究に対して与えられた。具体的にはチャールズ・カオ(高?)のグラス・ファイバーの研究、ウィラード・ボイル、ジョージ・スミスのCCDの発明に対して与えられた。

 チャールズ・カオはITT傘下のスタンダード・テレコミュニケーション・ラボラトリーズ(STL)の研究者であった1966年に米国電気電子技術者協会(当時はIEE後にIEEE)のプロシーディング誌に「光周波数における誘電体ファイバー表面導波路」という論文を書いている。これがチャールズ・カオのノーベル賞の主たる授賞理由となった。

 この論文の引用文献の先頭にはR.E.コリンの『Field Theory of Guided Waves』という本が載っている。ああ、そこにルーツがあったのだと思った。私も若い大学院生のころ、友人達と読破したことを懐かしく思い出した。

 西澤博士は2009年当時、ノーベル賞候補と期待されていたが、惜しくも逸した。特許係争などで海外論文誌への投稿が遅れたこともネックになったのだろう。特許出願自体はチャールズ・カオより2年早かったのだから海外論文誌へ投稿しなかったことが惜しまれる。

 2014年の青色発光ダイオードがノーベル物理学賞に輝いた時にも、「高輝度の赤色LED、黄色LED、緑色LEDは東北大学発だったのに」と残念がる声があった。

次第に管理者・教育者へ

 西澤博士は1983年東北大学電気通信研究所所長を3年務め、その後、1989年に再び所長に就任している。

 以後も精力的に半導体の開発研究に取り組むが、1990年東北大学名誉教授、また同大学総長、1998年には岩手県立大学学長、2005年には首都大学東京学長になられ、管理運営者として、大学の研究体制や独創性を喚起する教育体制に力点を移して、強い指導力を発揮された。

 また西澤博士は、政府の各種諮問機関の委員も務め、大所高所から日本の将来の技術開発方針や教育問題についても積極的に発言した。著書も1980年代から1990年代にかけて増加した。残念なのは、当時の元気な発言の詰まった著書が、古本でしか入手しにくくなっていることだ。

 西澤博士は、その業績に対して1974年に日本学士院賞、1989年に文化勲章、1983年文化功労者、2002年 勲一等瑞宝章を贈られるなどの顕彰に輝いた。とはいえノーベル賞を受賞できなかったことが原因なのだろう、知名度があまり高くない。その能力の高さの割に不運が多い「悲劇の研究者」だったといえるだろう。

552とはずがたり:2018/12/31(月) 20:53:31

計画経済の強みもあるなあ。。民生品とかは自由経済の方が良いと未だ縋るように思ってはいるんだけど。。

https://twitter.com/nikkei/status/1079701190974361600
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その他
「中国は日本やアメリカに比べ、実用化を視野に集中投資している」。世界が注目する先端技術をテーマ別、国別にランキングしました。国別論文数では中国が上位を独占しています。
https://s.nikkei.com/2CHiU9G

3:29 - 2018年12月31日

553とはずがたり:2019/01/01(火) 10:21:52
興味深いエルゼビアと日経の調査。
原文はないのかな・・
2013〜2018だと俺もエルゼビアに2本程載せて日本に貢献してるぞ♪Scopusは知らんばい。

質と量は必ずしも相関してないしアメリカの優位は揺らいではいるが逆転はしてないと思われるが,工学系とか物量が効きそうな感じはあるけどどうなんだろ?

先端技術研究、中国が8割で首位 ハイテク覇権に米警戒
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39587340Q8A231C1MM8000/?n_cid=DSPRM1489
2018/12/31 2:25日本経済新聞 電子版

>調査は2013〜18年のエルゼビアが持つ学術誌などの論文データを基に分析した。閲覧数などをもとに論文の注目度を点数化し、研究テーマごとに点数を集計。高得点の30テーマのランキングをまとめた。テーマを約10万に細分化しており、様々な分野にかかわる人工知能(AI)のようなテーマ設定はない。

>最も注目度が高いのは「ペロブスカイト」という次世代の太陽電池材料だ。現在主流の電池材料であるシリコン半導体に比べて、高効率で安価になる可能性があり世界中で研究開発が活発だ。次いで省電力で高速処理の半導体につながる「単原子層」、安価な電源と期待される「ナトリウムイオン電池」が続いた。

>論文数を国別でみると上位30テーマのうち中国が23でトップ。米国の首位は7つにとどまり

AIに強い国・地域・大学はどこ? AI関連の論文を発表した大学が最も多い10カ国とは
日本は論文発表数で3位
https://zuuonline.com/archives/180974
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アレン 琴子
2017/11/10

タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)が世界各国の大学におけるAI(人工知能)研究の発展度を評価した結果、日本は論文発表数では世界3位であることなどが分かった。
しかし日本のAI研究・開発環境は多くの国に比べて大きく出遅れており、優秀な研究者の育成が今後の成長のカギをにぎっているものと思われる。

また発表数では首位の中国の引用スコアが34位など、「調査の質と量はかならずしも比例しない」点も指摘されている。

ランキングはTHEが世界最大規模の抄録・引用文献データベース、Scopusのデータに基づき、2011?2015年にかけて発表された4.1万件の研究論文を分析したもの。

AI関連の論文を発表した大学が最も多い10カ国
AI,大学,ランキング,機械学習
(写真=Thinkstock/Getty Images)
まずは発表している論文の数から見てみよう。中国は3位以下の国の3倍以上に匹敵する、3.7万件を超えるAI関連の論文を発表している。米国は2.5万件強、日本は1.2万件強だ。

10位 イタリア
9位 韓国
8位 フランス
7位 スペイン
6位 インド
5位 ドイツ
4位 英国
3位 日本
2位 米国
1位 中国

554名無しさん:2019/01/23(水) 02:01:22
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190122-00000550-san-pol
平井科学技術相、ゲノム編集の双子誕生確認に「やってはいけない」
1/22(火) 13:32配信 産経新聞
 平井卓也科学技術担当相は22日の記者会見で、中国・南方科技大(広東省)の賀建奎(が・けんけい)副教授が発表した通り、受精卵の遺伝子を改変した双子の女児を誕生させたことを広東省当局が確認し、公表したことを受け「臨床への応用は適切でない」との認識を示した。

 内閣府の総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)は倫理上や安全面の課題があるとして、ゲノム編集技術を使ったヒト受精胚の臨床利用を容認しない見解をまとめている。

 平井氏はこの見解に触れ「国際的な枠組みはいろいろあると思うが、やはりやってはいけないことだ」と重ねて述べた。

555とはずがたり:2019/01/30(水) 14:15:17
新元号は商標登録できません 特許庁
2019年1月30日 13時23分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190130/k10011796371000.html

ことし5月1日に、元号を改める「改元」が行われるのを前に、特許庁は、新しい元号を含むすべての元号の商標登録を一部の例外を除いて認めないよう、審査基準を明確化しました。

特許庁によりますと、商標登録の審査基準では、これまで今の元号を表す「現元号」が登録できないと表記されていました。一方、ことし5月1日に行われる「改元」では、新しい元号が4月1日に発表される予定です。

これについて特許庁に対しては、新しい元号の発表から改元までの間に商標登録ができるのかとか、改元のあと「平成」が使えるのかといった問い合わせが寄せられているということです。

このため特許庁は、30日付けで審査基準を改め、「現元号」という表記を「元号」としました。

特許庁は、これまでも「平成」だけでなく過去の元号についても登録を認めてきませんでしたが、表記を改めることで「平成」や新しい元号が使用できないことを明確にしました。

一方、過去の元号に加えて「平成」や新しい元号が使われていても、すでに広く浸透している場合などには引き続き例外として登録を認める方針です。

556とはずがたり:2019/02/22(金) 22:57:21
「ポケトーク」快進撃、オランダに拠点開設 海外で評価される機能とは?
2019/02/22 06:30フォーブス ジャパン
https://news.goo.ne.jp/article/forbesjapan/business/forbesjapan-25589.html?from=popin
「ポケトーク」快進撃、オランダに拠点開設 海外で評価される機能とは?

「ポケトーク」快進撃、オランダに拠点開設 海外で評価される機能とは?

(フォーブス ジャパン)

AI翻訳機「ポケトーク」の売上が好調なソースネクストは、ヨーロッパでの販路拡大を目指しオランダに初の欧州拠点を開設。日本のみならず、海外でも機能性の高さに注目が集まっている。

ポケトークは、手のひらサイズの翻訳機で、話しかけるとクラウドサービスを通じて世界各国の言語に翻訳でき、手軽さと翻訳のスピードが受けている。もともとオランダのベンチャー企業トラビス社が開発したものをソースネクストが日本向けにカスタマイズしたものだ。

2017年10月に日本で初代モデルが販売されて以降、「ポケトーク」シリーズは順調に売上を伸ばし、2018年9月には自社開発の2代目「ポケトークW」を発売。10月の「音声翻訳機」カテゴリで月間販売台数シェアが97.5%(「BCNランキング・データ」調べ)となった。ソースネクストは、2020年末までの「ポケトーク」シリーズの販売台数目標を50万台から100万台に上方修正している。

日本でのシェアが広まる中、アメリカでは10月に販売を開始。9月に行なわれたイベント「ShowStoppers」では、モバイルコンピューティング部門の Innovation Award を受賞している。

「ポケトークW」が海外で評価が高い理由は、74言語に対応していることと、長文を正確に翻訳できる精度の高さ。翻訳エンジンを多数採用し、各言語ごとに最も優れているエンジンにチューンアップをしているので、そのとき最もよい翻訳結果が得られるようになっているという。

また同社によると、「ポケトークW」はスマホよりも音声認識に特化しているので、騒がしい場所でも話した言葉を正確に認識できるという。購入の際も煩雑な手続きは必要なく、特別な設定なしで109の国と地域で使えることができることも強みといえる。

グローバル通信モデルに内臓されているSIMは使い放題で、追加費用もかからない点が購入のしやすさに繋がっていると同社は分析する。また、法人向けや空港などの交通機関、ショップでのレンタルサービスも普及に大きく貢献している。

欧州拠点としてオランダを選んだことについて、同社の担当者は「オランダは空海陸路網が整備されているので、物流拠点としても営業拠点としてもEU各国への移動や移送がしやすいのに加え、ベンチャー企業を支援する風土や制度が整っており、オフィスの借りやすさやその他会社法上のメリットがあることが決め手になった」という。

同担当者は今後の見通しについて、「強みであるソフトウェアを活かして『ポケトークW』以外のIoT製品の取り扱いの拡充を行なっていきたい」と語った。
Forbes JAPAN 編集部

557荷主研究者:2019/03/31(日) 10:00:57

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00506521
2019/2/18 05:00 日刊工業新聞
LSI一体型の触覚センサー、東北大が開発 ロボ配線を大幅減

5本指ハンドにセンサーを配置した例

 東北大学の平野栄樹准教授らは、大規模集積回路(LSI)と一体化した触覚センサーを開発した。センサーの情報をLSIで処理し圧縮して送れる。1本の通信配線で100個のセンサーを処理できた。皮膚触覚をロボットの全身に巡らせるなど多数のセンサーを配置する用途に提案する。大学発ベンチャーを2019年内に設立して事業化する。

 静電容量式の微小電気機械システム(MEMS)センサーにLSIを積層した。センサーの上面が押されてMEMS内部の空隙が変形すると、静電容量の変化で力を検知する。この信号が設定値を超えると中央のコンピューターに送信するなど、LSIで簡単な信号処理が可能。センサーからの通信量を抑えられ、限られた配線で処理できる。

 ロボットの皮膚触覚などたくさんのセンサーを配置する場合、通信の配線の取り回しが課題になっていた。センサーで処理して重要な情報のみを送れば1本の通信配線で大量のセンサーからデータを扱える。1本の配線で100個のセンサーを扱えた。

 センサーは2・7ミリメートル角で厚みは0・6ミリメートル。計測範囲は10ミリ―5ニュートンで、10ミリニュートンの分解能で計測できる。1秒間に100回以上のデータをとれる。力の向きは3方向、温度も計測できる。

 ロボットにとって触覚は大きな課題になっている。現状は指先や関節などに力覚センサーを搭載する例はあるが、計測点の数が限られていた。人間のように面で接触点を把握できないと、手探りや柔らかな作業が難しい。だが多数のセンサーを並べる場合は配線が課題になっていた。

(2019/2/18 05:00)

558荷主研究者:2019/03/31(日) 10:15:37

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41434360Y9A210C1TJ2000/
2019/2/19 7:01 日本経済新聞 電子版 北海道・東北
東北大、電池不要の高性能マイコンを開発

559とはずがたり:2019/06/21(金) 22:52:14
2019/06/20 05:00
到来!建設3Dプリンター時代
世界最長の3Dプリンター橋が間もなく誕生
コンクリートを”印刷”して今までにないデザインを形に
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00820/061400005/?n_cid=nbpnxt_twbn

560とはずがたり:2019/08/20(火) 10:19:06
2019.08.17 SAT 18:00
シリコンヴァレーが傾倒する「創造的破壊」では、世界は決してよくならない
https://wired.jp/2019/08/17/seeing-through-silicon-valleys-shameless-disruption/
TEXT BY NOAM COHEN
TRANSLATION BY CHIHIRO OKA

シリコンヴァレーには、既存の仕組みをテクノロジーによって“破壊”することをよしとする文化がある。だが、ディスラプション(創造的破壊)から生まれた新しいサーヴィスは、本当に既存の仕組みより優れているのか。家の玄関先だけですべてが完結する世界で果たしていいのだろうか。破壊によって世界がよくなることはないのではないか──。ジャーナリストのノアム・コーエンによる考察。


…シリコンヴァレーでは最近、「Uber Eats」「DoorDash」「Seamless」といった食品配達アプリが批判に晒されることが増えている。『ニューヨーク・タイムズ』が配達員たちの過酷な労働条件について報じたためだが、こうした状況で逆にサーヴィスの存続を心配する声も出ているのだ。 …利益が出せるのかと心配になる人もいるかもしれないが、もちろん大丈夫だと断言しよう。 こうした企業は、いまの事業が危うくなったら、別のサーヴィスを立ち上げればいいのだ。…

ここ数十年で変わってきたのは、こうした破壊者たちが情熱や自信、イデオロギーといったものを振り回すようになったことだ(厚かましさに関しては言うまでもない)。

米国で労働争議が盛んになった1900年代初頭、スト破りは理解に苦しむ行為だった。ストライキを続ければ自分たちの要求が受け入れられるのに、なぜ団結を乱そうとするのか。一方で、それが生み出す“破壊(ディスラプション)”となれば話は別だ。学問の世界においてディスラプション(創造的破壊)は研究対象になっている。それに、むしろ破壊を促したいと考えている者たちもいる。ヴェンチャーキャピタルだ。

テック大手が叫ぶ“破壊”の弊害
巨大テック企業もこの発想に目をつけた。人間の身勝手さを否定するのではなく、逆に賞賛することにしたのだ。なかでもアマゾンの創業者で最高経営責任者(CEO)のジェフ・ベゾスは、「顧客第一主義」を熱心に“布教”している。アマゾンではすべての中心に顧客がいる。どんなに優れたサーヴィスであっても、顧客がいいと思ってくれなければ意味はない。

「…ユーザーに喜ばれて初めて、破壊的だと言えるのです」

出前の食べ物から配車サーヴィスのクルマ、ネットで購入した商品まで、商品が魔法のように消費者の目の前に届けば道義的責任は終わり、ということのようだ。そんなふうに世の中が単純だったら、と思う。いまわたしたちは、道義的責任が存在しない世界がどのようなものかを目の当たりにしようとしている。それは決して魔法なんかではないのだ。

ここまで来てようやく、テック大手が叫ぶ「破壊」は、かつてのスト破りの現代版にすぎないことが見えてきた。破壊することで世界がよくなることはない。もはや聞き飽きた話だろうが、フェイスブックは2016年の米大統領選挙の混乱を引き起こしただけでなく、世界中で虐殺や民族紛争の拡大にひと役買っている。YouTubeのおすすめ機能のアルゴリズムは、ヘイトや過激主義を拡散する。アマゾンは個人経営の書店や商店を廃業に追い込む一方で、自社の配送拠点で働くスタッフには非人間的な働き方を強いている。

561とはずがたり:2019/08/20(火) 10:19:19
>>560
Airbnbが浸透したせいで、閑静な住宅街がホテルの立ち並ぶ観光地のようになってしまった地域は多い。UberとLyftのためにクルマでの移動が増えれば、環境に悪影響が出るだろう。そして、フードデリヴァリーは地元のスーパーで買物をして家で料理する習慣をぶち壊し、従業員とは見なされない配達員たちは必死に仕事をしても生活費に足りるだけの賃金すら得られていない。

ピーター・ティールの発言の本質
現実を直視しよう。シリコンヴァレーのテクノロジーは、ほぼすべての場合において大して革新的ではない。そのメリットによって、既存のシステムを置き換えているだけなのだ。

Uberは効率的な大量輸送システムにはかわない。Facebookでのつながりより実際の友情のほうがいいに決まっている。YouTubeの動画を質の高い娯楽作品だと思うだろうか。Airbnbの物件が散在するエリアより、地域コミュニティがしっかりしている場所に住みたいはずだ。そしてコンピューター化された学習プランよりも、経験を積んだ教師に教えてもらうほうが絶対にいい。

テクノロジーは効率的で使い勝手がよく、コストも低いかもしれない。しかし、果たして本当に優れているのだろうか? そんなことはない。それどころか、既存のものにはるかに及ばないだろう。

ペイパルの創業者のひとりで、シリコンヴァレー屈指のヴェンチャーキャピタリストとして知られるピーター・ティールは、この問題を奇妙な言葉で言い表している。彼は過去に「空飛ぶクルマが欲しかったのに、手に入れたのは140文字だ」と言ったことがある。だが、これを文字通りに受け取ると、フェイスブックの取締役でもあるティールの本質を見誤ることになる。

「競争ではなく独占せよ」と説いてきたティールは、巨大な利益を生み出すのは既存のシステムを破壊するようなアイデアであって、革新的な新型デヴァイスではないことを理解していた。投資家としてのティールに大金を運び込んでくるのは、空飛ぶクルマである必要はない。大量の「いいね!」やコメントさえ付けば、究極的には何でもいいのだ。

家の玄関先だけですべて完結する世界
シリコンヴァレーが引き起こしている破壊に適切に対処する方法は、社会的防衛の構築だろう。クリックひとつで呼べる配車サーヴィスに対しては、地下鉄やバスなどの公共交通網の整備する。住宅街のマンションの一部が格安のホステルになってしまったら、利用者をきちんとした正規のホテルに誘導すればいい。

教室に人工知能(AI)が侵入してきたら、教師やカウンセラーの数を増やし、図書館を充実させる。さらに教育への投資を拡大していく必要があるだろう。食品配達サーヴィスが流行している現状に対しては、健康な食生活の推進を訴えると同時に、市街地中心部から食料品店が消えていく「食の砂漠」状態の進行を防ぐためのルールづくりに取り組めばいい。わたしの言いたいことはわかってもらえると思う。

町の広場や商店街ではなく、家の玄関先だけですべてが完結してしまう世界なんて、単に悲しいだけではないだろうか。痛ましいとさえ言えるかもしれない。家の中に閉じこもったまま人生を終えたいと思う人の数は、そこまで多くはないはずだ。…

ノアム・コーエン|NOAM COHEN
ジャーナリスト。『ニューヨーク・タイムズ』記者として創業期のウィキペディアやツイッター、黎明期にあったビットコインやWikileaksなどについて取材。著書に『The Know-It-Alls: The Rise of Silicon Valley as a Political Powerhouse and Social Wrecking Ball』などがある。

562荷主研究者:2019/09/15(日) 23:07:30

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00528086
2019/8/21 05:00 日刊工業新聞
食べられるロボ、研究着々 東北大と阪大で進む

高野豆腐硬軟切り替え機構(東北大提供)

 ぼくの顔をお食べよ―。こんな食べられるロボットの研究が進んでいる。高野豆腐やかまぼこなど、日本の伝統的な食品加工のノウハウを駆使してロボットの身体を作る。災害時の人命救助や「ソフトロボット」への応用が想定されている。人間が食べられる素材は微生物に分解されて土に帰る。人間にも地球にも優しいロボにつながるかもしれない。(小寺貴之)

 ■ □

 東北大学の多田隈建二郎准教授と清水杜織大学院生らは、羊の腸と高野豆腐で硬さを切り替える機構を開発した。袋状の羊腸に5ミリメートル角の高野豆腐を詰めロボットの指のようなパーツを作成した。羊腸袋から空気を抜くと高野豆腐同士が密着して堅く締まり、お煎餅程度の硬さになる。空気が入っていれば高野豆腐はバラバラに動くため、片栗粉の袋くらいの軟らかさになる。

 硬軟が切り替えられると、把持対象の形に合わせて変形する万能グリッパーが作れる。弁当工場の盛り付けロボットには可食万能グリッパーが向くかもしれない。災害現場では、がれきの下で衰弱した被災者に一時的に栄養を注入する場面が想定される。静脈注射は一つの候補だが血管にアクセスできる保証がない。多田隈准教授は「口から栄養液を送り込むために食道を開ける開口器の用途がある。意識を失い、反射的に食いちぎっても可食材料なら心配がない」と説明する。

 大阪大学の増田容一助教らは、かまぼこやちくわなどの、魚のすり身を使ってソフトロボットの材料を作る。でんぷんの添加率を変えることで硬さを表すヤング率を2―3倍変えることに成功した。増田助教は「かまぼこの製造技術は900年以上の蓄積がある。これをソフトロボに応用する」と意気込む。

 3Dプリンターの要領で硬い部分と軟らかい部分を積層すれば特定の形に変形するブロックを作れる。腱駆動と組み合わせると、生き物のように動く機構になる。トカゲの尻尾のように、身体の一部を食べられても逃げる能力を失わない生き物の生存戦略を、ロボットで定量的に検証できるようになる。増田助教は「ロボットが腐り、捕食される。真の意味で食物連鎖の中に入り込めるようになる」と説明する。

 現在はアクチュエーターやセンサーなど個々の要素技術が開発されている段階だ。情報処理や制御を含め、ロボット全体を食材で作ることは難しい。それでも誤飲対策や生物研究などのニーズをつかみ、着実に研究が進んでいる。

(2019/8/21 05:00)

563荷主研究者:2019/12/11(水) 22:36:50

https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201911/0012877557.shtml
2019.11.15 神戸新聞
数学の理論で「透視」技術確立 神戸大発のベンチャー

神戸市立工業高等専門学校と共同で作った自動運転センサーの実験機と木村建次郎教授(右)。屋外走行の試作車を製作中という=神戸市中央区港島9、神戸インキュベーションオフィス

 乳がんの検査を痛みなしにできる装置で注目を集める神戸大発のベンチャー、インテグラルジオメトリーサイエンス(神戸市中央区、IGS)。世界で初めて解いた応用数学の計算理論などをもとに物体を「透視」する技術を確立し、トンネルの壁の老朽化検査や防犯システム、自動運転へと事業分野を広げている。

 神戸・ポートアイランドの研究室で、骨組みだけのカートが動き回る。完全自動運転を実現するためのセンサーの実験機だ。路面に張った磁気コードを識別しながら進む。取締役の木村建次郎(40)=神戸大数理・データサイエンスセンター教授=は、「2021年にテーマパークや工場、空港など向けに小型車を販売する」と当面の計画を語る。

 リチウムイオン電池の品質検査装置の仕上げも並行して進む。現在の主力製品で1台約7500万円。「国内外の大手メーカー向け。電池を分解せず内部の電流を可視化できるのは世界で僕らだけ。競合はない」

 IGSは12年設立。研究開発要員が主体の20人の会社だ。資本金約21億円。京都大系のベンチャーキャピタルなどから出資を受け、利益の大半を研究開発費に回しつつ黒字を維持する。

 分野をまたぐビジネスは、木村の研究成果に基づく。マイクロ波や超音波などの波紋から、その発生源の物体の構造をさかのぼって明らかにする「散乱の逆問題」は、世界で初めて木村が計算理論を確立した。コンピューターによる画像化とあわせ、26カ国で特許を取得済みという。独自技術を生かし、鉄道トンネルの壁の老朽化を走行しながら検査するシステムを製品化した。

 今年9月には、乳がん検査の新たな画像検査法(マイクロ波マンモグラフィー)の治験を20年度中に始めると発表。圧迫の痛みを伴わず、エックス線で見えにくいタイプの乳房も写せる技術で、医療に貢献する。

 開発中の防犯システムは、壁に埋め込んだセンサーが、アルミケースの中の拳銃やノートパソコンの内側に隠された刃物が放つ磁界を観測し、瞬時にそれらの形を画像化する。人通りの多い場所などで犯人に気付かれずに捜査機関に通報する仕組みで、30年までに関東全域への普及を目指す。

 自動運転は、総合病院など屋内での利用も想定している。ベッドや車いすが自動で移動することで患者とスタッフの負担を減らす。一方、公道の走行は時速200キロでの安定制御を確立させるという。「(磁気コードを読む)逆問題を高速で解きながら走る車だと考えると楽しい。本を読みながら、仮眠しながら、街中を移動できたら快適」と木村。研究者ならではの表現で意欲を語った。=敬称略=(内田尚典)

564とはずがたり:2019/12/12(木) 15:23:32
イグノーベル賞ものだ。キャッシュレス以前に先ず判子だなあ。。

こんなコスト掛けて迄判子を維持しなければならないのか?バカバカしいにも程がある。

諸外国がどうやってんだか知らないけど判子なくして効率化する気運が出てこないことに今の日本の絶望的な状況がある。

ロボットが契約書をめくって自動で押印 手作業の負担を軽減 デンソーと日立が開発
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191211-00000044-zdn_n-sci
12/11(水) 13:02配信ITmedia NEWS

 デンソーウェーブ、日立キャピタル、日立システムズは12月11日、ロボットとRPAを活用して契約書などの押印を自動化するサービスを発表した。金融機関や自治体など、契約書・請求書の電子化が進んでいない業界の押印作業を効率化する狙い。2020年3月から月額制で提供する予定。

 デンソーウェーブのロボットアーム「COBOTTA」2台とカメラで構成された専用のマシンを、PCに接続して使用する。COBOTTAは、アームの先端に装着した社印を押す作業と、書類のページをめくる作業を担う。ページをめくるたびに、カメラで書類を撮影し、押印欄を識別する仕組み。

 RPAは、カメラで撮影した書類の画像を分析。契約書・請求書といったカテゴリー別に分類した上で、PCにフォルダを作成し、画像を保存する。

 デンソーウェーブはCOBOTTAを提供し、日立キャピタルはサービスの提供窓口を担当する。日立システムズはRPAの初期設定や保守などを行う。

 3社は12月18日〜21日に都内で開かれる展示会「2019国際ロボット展」に同サービスを出展し、COBOTTAが自動で押印する様子を一般公開する予定。

 日立キャピタルの広報担当者は「顧客からヒアリングを重ねる中で、金融機関や自治体では、契約時に膨大な書類に角印を押す必要があり、作業が夜中までかかることもあると聞いている。今回のサービスによって負担を軽減したい」と話している。

ITmedia NEWS

565とはずがたり:2020/02/20(木) 17:36:29
自転車操業がベンチャーにとって悪くない理由 「激戦」に生き残る関西の有力3社に学ぶ
https://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/bizskills/toyokeizai-321005.html
2019/12/21 08:10東洋経済オンライン

起業して5年後に残る会社は約4割(製造業の場合 2006年中小企業庁調べ)――。日本のベンチャー企業が存続していくには相当な困難が伴う。革新的なアイデアや技術をもとにして、既存にないサービスや事業に挑戦することが重要だ。

NHK大阪放送局が制作する「ルソンの壺」は、12月22日(日)の最新放送回(関西地域で7時45分?8時25分放送)でこれまでに取材した約500社の中からベンチャー企業のその後を追跡取材。そこから生き残っただけでなく拡大を続ける3社の経営者を招き、その秘訣を探った。登場したのは、NSWの西出喜代彦社長、マイファームの西辻一真社長、akippaの金谷元気社長。小説家で番組コメンテーターの真山仁氏、司会の渡邊佐和子アナウンサーと、3人の経営者とのやり取りを、本編に収まりきらなかった部分も含めてお届けする。

ピクルス製造から「裏表のない肌着」へ
渡邊 佐和子(以下、渡邊):まずご登場いただくのはNSW(本社・大阪府泉佐野市)の西出喜代彦社長です。NSWは2012年に起業した会社です。もともとは、西出さんのお父さんがワイヤーロープを製造する会社を経営していましたが、経営不振に陥りました。

その後を継ぐため大阪に戻った西出さんが製造したのは、なんと、ピクルスでした。これが健康志向を意識した女性を中心に話題となり、ヒット商品に。さらに今年、西出社長は、泉州の地場産業の繊維産業にも目をつけ、地域の協力を得て特殊な縫製技術で「裏表のない肌着」を開発しました。



体験農園を貸し出すビジネス
渡邊:続いてはマイファーム(本社・京都市下京区)の西辻一真社長です。農家から耕作放棄地を借り、体験農園として貸し出すビジネスを2007年に起業。利用者には、農具や肥料を無料で使えるようにして、作り方を教えてくれるアドバイザーも配置。初心者でも気軽に始められるとあって人気が広まりました。

農園数は現在、90カ所以上と当初の2倍以上になり、売り上げは7倍、利用者数も500組増えました。



空き駐車場のマッチング
渡邊:続いては、akippa(本社・大阪市浪速区)の金谷元気社長です。

もともとは通信機器などの商品を売る販売会社でしたが、ある社員の発案で、使われていない駐車場をほかの人へ貸し出すサービスを生み出しました。

駐車場の持ち主と、駐車場が空いている時間に利用させてもらう契約を結び、その情報をネットに掲載。必要な人が予約できる仕組みです。駐車場の持ち主は契約の初期費用がかからないうえ、借りる利用者は、空き駐車場を現地で探す手間がなく利用料金も安いため、双方から支持を得ました。そして、4年前は3000件だった駐車場拠点数が、現在は3万件を超え業界最大手に成長しました。



「とにかくやってみよう!」という「トライアンドエラー」の「トライ」の数より、エラーが少なければ成功します。たくさんトライし続けることで、成功するものを見つけているという、自転車のようにこぎ続けたおかげで、よい結果を得られているところが、3社に共通している点だと思います。

(構成:二宮 未央/ライター、コラムニスト)

著者:NHK大阪放送局「ルソンの壺」取材班,二宮 未央

566荷主研究者:2020/02/27(木) 21:39:10

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00547444?isReadConfirmed=true
2020/2/11 05:00 日刊工業新聞
NTT、地域産学官連携 スマートシティー案件明示

 NTTは地方の自治体や企業、教育機関向けに、地域の特色を生かしたスマートシティー(次世代環境都市)化を支援する「サステナブルシティ・パートナー・プログラム(仮称)」を4月に始める。専用サイトを通じて先進事例を共有。共通の課題を持つ自治体が参加した意見交換会に各界の専門家を派遣し、スマート化すべき案件を明確化できるようにする。(編集委員・水嶋真人)

【除雪を効率化】
 すでに札幌市や横浜市、福井市、山梨市、千葉県木更津市、山梨県、和歌山県が参加を予定。自治体の参加は原則無料とする。2022年度までに全ての政令市と中核市の参加を目指す。

 NTTは札幌市と連携し、除雪車の走行ルートや熟練運転者の技をデジタルデータ化し人工知能(AI)で分析することで除雪作業を効率化。横浜市とはRPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)の導入で行政事務の負担を軽減するといったスマートシティー化の実績を持つ。こうした事例を専用サイトや見学会を通じてプログラム参加自治体間で共有する。

【意見交換会も】
 都市計画や高齢化対策、町おこしなど共通の課題を持つ自治体が参加した意見交換会も開き、アドバイザーとして各界で活躍する専門家を派遣する。現時点で日本商工会議所の三村明夫会頭、建築家の隈研吾氏、村井満Jリーグチェアマン、元プロサッカー選手の中田英寿氏ら25人がアドバイザーに名を連ねた。これらの活動を通じて、地元の社会課題を解決できる先端技術の活用法を見つけ出してもらい、スマートシティー化に向けた工程表の策定につなげる。

 デジタル化した各都市の生活の豊かさを可視化できる仕組みも導入する。共通する社会課題を持つ自治体と比較して次に対処すべきスマート化の案件を導き出せるようにする。

【5Gが本格化】 
 高速大容量通信、超低遅延、同時多数接続が売りの第5世代通信(5G)が今春に商用化する。あらゆる機器のデジタルデータをインターネット経由で収集してAIで分析し、効率化する動きが本格化する。国内でも自治体や企業ごとのデジタル変革(DX)は進んでいるが、自治体や企業間の連携によるDXが次の段階と言える。

 NTTは自治体や企業ごとに異なるデジタルデータの分類仕様を自動的に共通化して分析可能にする技術「ナレッジガーデン」を持つ。この技術を用いて複数の自治体や地元企業のデータを連携・分析することが、日本のスマートシティー化を早めるカギを握る。

(2020/2/11 05:00)

567名無しさん:2020/08/26(水) 18:30:08
ユニクロ・セルフレジ特許訴訟「泥沼化」の内情、今度はGUも提訴へ
ダイヤモンド編集部 相馬留美:記者
https://diamond.jp/articles/-/240953
ビジネス Close-Up Enterprise
2020.6.22 5:22

568とはずがたり:2020/10/14(水) 16:44:06
ノーベル賞は誤報から生まれた? 訃報の人物評に落胆…死後の名誉を気にして賞創設の遺言書
https://www.tokyo-np.co.jp/article/61302
2020年10月12日 11時50分
 ノーベル賞は、化学者アルフレド・ノーベルの誤った死亡記事から誕生したという説がある。ノーベルは生きながらにして自身の訃報を目にし、死後の名誉を気にして賞の創設を遺言したという。真相を追うべく、ロシアでゆかりの地に向かった。(ルイビンスクで、小柳悠志、写真も)

 モスクワから北300キロ、ヤロスラブリ州ルイビンスクに「ノーベル博物館」がある。イーゴリ・リャボイ館長が見せてくれたのが、ノーベルの兄リュドビクが死んだ直後の新聞。リュドビクの生前の功績を2ページにわたって紹介している。
 ノーベル兄弟の父は発明家。スウェーデンからロシア帝国サンクトペテルブルクに渡り、ノーベルも少年時代、ペテルブルクで過ごした。一家は兵器などを造り、南部バクー(現アゼルバイジャン)では油田を開発。ノーベルもダイナマイトを発明して巨額の利益を上げた。ダイナマイトが武器に用いられ、多くの犠牲者を生んだことも知られている。
 一部のメディアは伝記を基にこう伝える。兄リュドビクが死去した際、ある新聞が弟のノーベルと勘違いし、「死の商人、死す」との見出しで報じた。ノーベルは苦悩し、「人類に貢献した人」のための賞創設を望むようになったと。

 スウェーデンのノーベル財団に取材すると、細部がやや異なる。
 まずリュドビクの死に際し、フランスでは「ダイナマイト発明者、逝去」と相当数の新聞が誤報を出したという。大部分がダイナマイト発明の意義を好意的に報じたが、フィガロ紙だけは「人類に恩恵をもたらしたとは思えない人物」とこきおろしてしまった。同紙は数日後「訃報は誤報だった」と訂正を出した。
 「死の商人、死す」との見出しの新聞は見つかっておらず、伝記の内容が誤っているとの見方もある。ただ財団の広報は「ノーベルが世評を知り、気落ちしたのは想像に難くない」とし、フィガロの誤報がノーベル賞創設を遺言したきっかけの一つになったとみる。ノーベルは文芸を愛し、繊細な性格だった。

 「リュドビクもアルフレドもロシアでは名士。ロシアで両者の混同はありえなかった」と話すのはペテルブルクのガイド、アレクサンドラ・マヤクさん。ロシア紙の正確な報道は、ノーベル一家がロシアに根付いていた証しとも言える。
 ノーベルは誤報の翌年から遺言を検討し、1895年に最終的な遺言書をしたためた。ノーベル賞は創設の際、資金の約15%がバクーにあるノーベル家の石油会社からもたらされるなどロシア帝国の繁栄を今に伝えている。

569とはずがたり:2020/11/20(金) 11:21:36
日本のR&D投資は重複が多いから無駄が多いと云うのは昔から云われてた様だ。

後藤 晃 (1989) "研究開発と技術革新" 後藤晃・小峰隆夫・古川彰編『新・日本経済論』東洋経済新報社

後藤 晃・若杉龍平 (1984) ”技術政策” 小宮隆太郎・奥野正寛・鈴村興太郎編『日本の産業政策』東大出版会

根津利三郎 (2003) "国際社会からみた日本の科学技術政策" 『研究 技術 計画』 第16巻 第3・4号
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsrpim/16/3_4/16_KJ00002340204/_pdf/-char/ja

野田英雄"経済成長モデルにおける産業R&Dと特許システム"内の記述

570とはずがたり:2020/12/02(水) 13:20:48

日本の無能な大企業どもは良いもの作れば売れるガラパゴス的な幻想から脱却しないとあかんな。。その日本製の"いいもの"を世界標準に出来ればかなり強いがその方向性が見えずに自分のとこに抱え込もうとして汎用性を失っているように見える。

国産ジェット、EV、ドローン……この国のモノ作りを敗退させた「日本スゴイ」の病理
12/1(火) 8:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/6fd2bea0986458ec0a41a08c604a1cea9fbb61c2?page=2
ITmedia ビジネスオンライン

EV、あっという間の逆転劇
 EVの電池については、日本メーカーは当初、実用に耐える大型の専用蓄電池を開発しようとしていた。自動車のバッテリーはスマホなどのAV機器とは異なり大電流を扱うので、一歩間違えれば大事故につながる可能性がある。日本勢の開発は難航していたが、テスラは既存の電池セル(単電池)を流用してソフトウェアで制御するという驚くべき方法で、あっという間に高度な自動車用バッテリーを開発してしまった。

 中国製のドローンもカギを握るのはソフトウェアである。ドローンの性能を上げるためには部品の精度を高める必要があるが、ハードウェアのレベルを向上させるのは容易ではない。1割の性能アップのためにコストが5倍かかることなどザラにあるからだ。中国メーカーはこれらの問題を全てソフトで解決する方法を選択し、汎用部品のみで構成しているにもかかわらず、日本製よりもはるかに高い性能を実現した。

 三菱スペースジェットの失敗とソフトウェア技術は直接関係しないが、ハードウェアの不備ではないという点において共通点がある。今回、三菱が開発に失敗した最大の理由は、航空機の安全性を保証する米国の型式証明が取得できなかったことである。

 現代の航空機は標準化が進んでおり、機体をゼロから開発するケースはほとんどない。ほとんどの部品は汎用化されているので、航空機メーカーは、実績のある部品メーカーから主要部品を購入し、工場で最終組立を行うことが主な業務となっている。多少、誇張して言えばPCに近い産業構造と言って良いだろう。

 従って、今の時代はどのメーカーが航空機を造っても、ほぼ同じような構造になるので、開発自体はそれほど難しいことではない。最大の問題は米国の型式証明を取得できるかどうかである。

実は新技術に鈍感な日本企業
 世界の航空業界は米国を頂点としたピラミッド構造になっており、米国で安全基準をクリアできれば、ほぼ自動的に他国でも型式証明を取得できる。だが、米国の型式証明を取得するには、相当なノウハウが必要であり、その分野に精通した人材を揃(そろ)える必要がある。

 いくら、高い技術で製造したと主張しても、航空当局は国民の命を預かっており、簡単には納得しない。汎用品で作られているからこそ、独自の技術体系が存在する部分は逆に厳しくチェックされる。三菱は、良いモノを作れば問題ないとのスタンスだったのか、役所の手続きを軽視し、結果的に何度トライしても米国の認証が取れないという事態に陥った。その間にライバル会社が次々と新型機を投入し、三菱スペースジェットには事業機会がなくなってしまった。

 これら3つのケースに共通するのは、オープン化の流れと、それに伴って新しく台頭してきた技術的知見に対して日本企業が著しく鈍感だったという現実だ。

 技術は常に進歩するものであり、新しい技術というのは、たいていの場合「大したことがない」ように見える。ところが、その大したことのない技術がパラダイムシフトを引き起こし、従来の常識がまったく通用しなくなる。この壁を乗り越えるためには、今、何が起こっているのかという現実を知ることが重要だが、日本社会はこの点において致命的な欠点を抱えている。

 三菱スペースジェットが型式証明で躓(つまづ)く可能性があることや、テスラの電池技術が画期的であること、中国のソフトウェア技術が極めて高いことなどは、全て事前に指摘されていたことであった。ところが日本社会は、従来のやり方にこだわり、警鐘を鳴らす人をバッシングする傾向が顕著である。メディアも一部の読者に媚(こ)び、「日本はスゴイ」といった記事しか配信しない。

 ある意味で、これらはフェイクニュースであり、一連の虚構の情報に多くの日本人が惑わされている間に、事態は急ピッチで悪化してきた。こうした日本社会の悪しき風潮が変わらなければ、再び同じ失敗を繰り返すことになるだろう。次に似たような状況に陥るのは、パラダイムシフトが急激に進む再生可能エネの分野であるのはほぼ間違いないと筆者はにらんでいる。

加谷珪一(かや けいいち/経済評論家)

571とはずがたり:2020/12/02(水) 13:37:11
モノリス社(ネブラスカ州)…天然ガスなどに多く含まれるメタンから水素と固体炭素を取り出す「プラズマ熱分解」と呼ぶ先進技術を持ち,現在タイヤ産業地域に近い米国中部のネブラスカ州に本拠地を置き,タイヤなどの原料となる固体炭素と水素を二酸化炭素(CO2)の排出を抑えつつ生産できる。既に実証プラントを稼働済み。

三菱重工、メタンから水素と固体炭素を取り出す革新的技術を持つ米国モノリスに出資
(米国)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/12/06d3c0f59b5aa05e.html
ヒューストン発
2020年12月02日

三菱重工業は11月30日、メタンからプラズマ熱分解方式で水素と固体炭素を取り出す革新的技術を持つ、米国のモノリス(本社:ネブラスカ州リンカーン)へ米国三菱重工を通じて出資したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

モノリスは、天然ガスの直接熱分解により、水素製造過程で二酸化炭素(CO2)を排出しない、いわゆる「ターコイズ水素」(注)を製造できる技術に加え、カーボンブラックなど利用価値の高い固体炭素を製造できる技術を有しているのが特徴だ。三菱重工業は、同グループが取り組むエナジートランジション(低環境負荷エネルギーへの転換)事業における革新的代替技術の1つとして、モノリスの技術を水素バリューチェーンの強化・多様化につなげていくことを狙いとしている。

米国三菱重工の白岩良浩社長は、今回の出資について「モノリス社は、メタン熱分解を商用レベルにスケールアップするという長年の課題を解決することで、CO2フリー水素製造におけるリーダーに台頭した。当社は幅広く脱炭素技術を評価する中でモノリス社の技術は非常に有望と見ている」と述べている。

欧米や日本を中心に脱炭素社会の実現に向け、新たな燃料としての水素の重要性が議論されている。再生可能エネルギー由来電力を利用した水電解技術で製造される「グリーン水素」、化石燃料の水蒸気改質プロセスにCCUS(CO2回収・利用・貯留)を組み合わせることでCO2を排出しない「ブルー水素」などと並び、天然ガスに含まれるメタンの熱分解により製造される「ターコイズ水素」を含む、多様なクリーン水素製造技術が求められている。三菱重工業は、こうした需要に応えられる技術を積極的に取り入れていく考えだ。

(注)水素の製造プロセスにおけるCO2排出量などの環境負荷度合についてカラーイメージで識別することが世界的に広まってきており、グリーン、ターコイズ(トルコ石の青さの意)、ブルーなどが「クリーン水素」とされている。

(沖本憲司)
(米国)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%83%AA%E3%82%B9
モノリス(英語: monolith)は、建築物や遺跡の内で配置された単一の大きな岩や、幾つかの山々のように一枚の塊状の岩や石から成る地質学的特徴を表すものである。一枚岩(いちまいいわ)ともいう。

三菱重工、米国の水素製造スタートアップに出資
2020年12月1日 4:00
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO66826990Q0A131C2000000?s=5

572チバQ:2020/12/05(土) 16:02:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e691fd3ebbe667fae2d25ca05b59a284030fe73

モルドバ「ロシア離れ」鮮明 次期大統領、露軍の撤退要求
12/4(金) 22:01配信

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産経新聞
 【モスクワ=小野田雄一】東欧の旧ソ連構成国モルドバで、次期大統領に就任予定のサンドゥ前首相が、現職のドドン大統領が進めてきた親ロシア路線を見直す動きを強めている。サンドゥ氏は11月末、ロシア系住民が実効支配する親露分離派地域「沿ドニエストル」に駐留するロシア軍は撤収すべきだと発言し、ロシアの反発を招いた。旧ソ連圏で進む「ロシア離れ」がモルドバでも表面化した形で、ロシアは焦りを深めているとみられる。

 親欧米派野党「行動と連帯」党首のサンドゥ氏は11月の大統領選で親露派のドドン氏に勝利した。ドドン氏は「サンドゥ氏側に選挙違反があった」として法的手続きを取ったが、結果が覆る可能性は低い。

 サンドゥ氏は今月24日に大統領に就任する予定。サンドゥ次期政権は、言語や文化を共有するルーマニアへの接近など、欧州連合(EU)との統合路線を加速させる見通しだ。

 サンドゥ氏は11月30日、「沿ドニエストルには(弾薬管理などを担当する)ロシア軍部隊が駐留しているが、モルドバ側とのいかなる合意もない」と述べ、ロシア軍は部隊を撤収すべきだとの認識を表明。ロシア軍などが担ってきた平和維持活動を、欧州安保協力機構(OSCE)主導に転換すべきだとも述べた。

 サンドゥ氏はまた、ドドン政権下のモルドバが2018年、ロシアの主導する「ユーラシア経済連合」のオブザーバー参加国の資格を得たことについて「合法的な手続きを経たのか確認すべきだ」と指摘。同経済連合との関係を見直す可能性も示唆した。

 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は今月1日、「ロシア軍の駐留はモルドバの主権侵害だ」とし、サンドゥ氏の立場を支持した。

 これに対し、ラブロフ露外相は同日、「ロシア軍の撤退は和平に寄与しない。無責任な要求は容認できない」と反発。ロシア軍駐留の必要性を認めてきたドドン氏も「ロシアとの関係を悪化させる」と警告した。

 旧ソ連圏では近年、ロシアの影響力低下が指摘されている。中央アジアでは中国の存在感が強まり、南カフカス地方でもトルコが勢力を拡大。一方のロシアは14年にウクライナに軍事介入し、同国とは事実上の断交状態が続く。大統領選の不正をめぐって混乱するベラルーシでは、ルカシェンコ大統領を支援するロシアへの反感が強まっている。

 ロシアはこれ以上の「勢力圏」の縮小を食い止めるためにもモルドバの欧米接近を阻止したい考えで、今後、モルドバに対する政治的・経済的圧力を強化する可能性がある。

 ドニエストル川東岸の「沿ドニエストル」ではソ連末期の1990年、ロシア系住民がモルドバからの分離独立を宣言し、モルドバ中央との紛争に発展した。92年に停戦が成立したが、ロシア系住民の実効支配が続き、分離独立派を支援したロシアの駐留軍も維持されている。

■旧ソ連「未承認国家」多く 紛争再燃の危険はらむ

 旧ソ連圏には、モルドバの「沿ドニエストル」以外にも、各国政府の施政権が及ばず、一方的に独立を宣言した「未承認国家」が存在する。過去に中央政府との紛争を経ており、軍事衝突が再燃する危険をはらんでいる。アゼルバイジャン西部のナゴルノカラバフ自治州をめぐる紛争が9月に起き、11月の停戦までに5千人以上の死者を出したのが一例だ。

 ナゴルノカラバフではソ連末期の1980年代後半、多数派のアルメニア系住民がアルメニアへの帰属替えを要求し、アゼルバイジャンとの紛争になった。ロシアは91年に「共和国」樹立を宣言したアルメニア側を支援し、94年に停戦。しかし対立は続き、今年9月に紛争が再燃した。

 ジョージア(グルジア)の南オセチア自治州とアブハジア自治共和国はそれぞれ90年代前半にジョージア中央と戦火を交え、独立を宣言した。両地域はロシアの庇護を得る形で事実上の独立状態を享受。2008年のロシアとジョージアの軍事衝突後、ロシアは両地域の独立を承認した。

 ウクライナでは14年、東部ドネツク、ルガンスク両州の親露派武装勢力が「人民共和国」樹立を宣言し、ウクライナ軍との大規模戦闘になった。親露派はロシアの軍事支援を受けて現地の実効支配を続ける。

 ロシアにはジョージアやウクライナの分離派地域を支援することで、両国の北大西洋条約機構(NATO)加盟を阻止する狙いもある。(モスクワ 小野田雄一)

573名無しさん:2020/12/07(月) 21:18:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/6bc184c61c4b4fb66940dac590ce0dbe1a3ec0ef
学術会議会員の男逮捕 下半身触る姿見せた疑い
12/7(月) 17:57配信

 商業施設内で自分の下半身を触り、その様子を女性店員に見せつけたとして、兵庫県警西宮署が県迷惑防止条例違反の疑いで、豊田理化学研究所フェロー、川村光容疑者(66)=名古屋市名東区=を逮捕していたことが7日、県警への取材で分かった。川村容疑者は日本学術会議の会員。

 逮捕容疑は5日午後0時15分ごろ、同県西宮市の商業施設の飲食店内で、ズボンの上から下半身を触る姿を女性店員3人に見せつけたとしている。「股間は触ったが女性に見せてはいない」と容疑を一部否認している。

 豊田理化学研究所(愛知県長久手市)によると、川村容疑者は統計物理が専門で、大阪大教授や日本物理学会会長などを歴任した。平成29年に日本学術会議会員に選出され、今年4月から現職。同研究所は「事実関係を確認し、しかるべく対応する」とコメントした。

574名無しさん:2021/03/11(木) 19:28:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed367c7474938f8da01322f29ee4b030f46af1fc
ニュートリノ 60年前の予言証明 千葉大など観測
3/11(木) 1:18配信
産経新聞
 約60年前に予言された素粒子ニュートリノの特殊な反応を証明することに成功したと、千葉大などの国際研究チームが英科学誌ネイチャーに11日発表した。宇宙から飛来したニュートリノを分析して実証した。ブラックホールの謎の解明などに役立つという。

 宇宙を飛び交うニュートリノは物質とほとんど反応せず、地球も通り抜けてしまう。しかし、あるタイプのニュートリノが極めて高いエネルギーを持つと、物質中の電子と反応し、別の素粒子が生じるとの理論が提唱されていた。

 この理論は米国の著名な物理学者でノーベル賞受賞のシェルドン・グラショー博士が1960年に発表。素粒子物理の基本法則の一つとして知られるが、実験装置では作り出せない非常に高いエネルギーが必要なため、検証が困難だった。

 国際チームは南極に設置した観測施設「アイスキューブ」で2016年に捉えたニュートリノを詳しく解析。理論通りのエネルギーを持つ「反電子ニュートリノ」と呼ばれるタイプが、南極の氷が持つ電子と衝突し、予言された反応が起きたことを突き止めた。

 このニュートリノは銀河の中心にある巨大ブラックホールなどが放出するとみられ、観測を続けることで極めて高いエネルギーを持つ未知の天体現象のメカニズムの解明につながるという。

575荷主研究者:2021/03/21(日) 21:38:47

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFB073QP0X00C21A2000000/
2021年2月8日 18:51 日本経済新聞
ドローンベンチャーのテラ・ラボ、福島・南相馬に新工場

576名無しさん:2021/03/31(水) 05:41:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ad90c42d7bc4586b9e3b9ef96663c9b0eab7dc4
「罰金はわずか数百円」それでも中国人が信号を守るようになった怖い理由
3/28(日) 9:16配信
プレジデントオンライン
中国には至る所に監視カメラがある。AIを駆使した最新のシステムで信号無視すら見逃さない。中国で特派員を務めた毎日新聞記者の赤間清広さんは「最先端の監視カメラで交通マナーは劇的に改善した。しかし、その解決法はあまりに過激だ。治安維持の名目で、人々のプライバシーが丸裸にされている」という――。

 ※本稿は、赤間清広『中国 異形のハイテク国家』(毎日新聞出版)の一部を再編集したものです。

■繁華街のモニターにさらされた友人の顔写真

 中国国内で稼働している監視カメラは2億台を優に超える。

 国内の治安維持に何よりも重きを置く中国当局にとって、秘密兵器とも言える存在だ。しかし、監視カメラでどのような情報が集められ、どう活用されているのかはなかなか見えてこない。

 取材を続けていた2019年秋、面白い話を耳にした。情報をくれたのは上海の西約120キロに位置する江蘇省無錫に住む女子大学生(22)だ。

 市内にある大学での授業を終え、家に帰る途中、たまたま通りかかった繁華街に設置されたモニターに見覚えのある顔が大きく映し出されているのを目にしたという。

 「普段からよく遊んでいる友人の顔写真でした。モニターを見た瞬間、『えっ、うそでしょ』と叫んでしまって」

 すぐにスマートフォンでモニターの写真を撮り、その友人に送信すると「確かに私のようだ」という答えが返ってきた。

 「友人は『何で私が』と怯えていました。私も同じように顔をさらされる可能性がある。他人事じゃない」

 無錫で何かが起きている。すぐに現地に向かった。

■プライバシーは丸裸

 高速鉄道の無錫東駅。まずは駅前で客待ちをしていたタクシーの運転手にモニターについて尋ねてみた。運転手歴10年という劉さんはこともなげにこう言った。

 「ああ『交通違反者暴露台』のことだろ?  市内にたくさんあるよ」

 劉さんに連れて行かれたのは無錫でも有数の繁華街。周囲にはデパートやおしゃれな飲食店が並び、大勢の市民でにぎわっている。

 その中心地にある交差点の歩道側に、噂のモニターはあった。100インチはあるであろう巨大サイズだ。ただ、驚かされたのは大きさではない。そこに映し出されていた映像の異様さだ。

 表示されていたのは、赤信号を無視して交差点に進入するバイクの姿と、そのバイクを運転する女性の顔をクローズアップした写真。恐らくモニター脇に設置された監視カメラが撮影したものだろう。

 モザイクなどは一切、かかっていない。顔写真の脇にはその女性の名前と身分証番号の一部まで表示されている。プライバシーが丸裸にされ、街中で公開されている状況だ。

 女子大学生が見たのも、これと同じような内容だったのだろう。モニターに映る友人の顔写真に思わず声をあげてしまったのも、うなずける。

■「どこで警察に見られているかわからない」

 地元メディアによると、モニターを設置したのは地元警察。信号無視などが横行し、事故が絶えなかった無錫の交通マナーを改善するため、17年8月にまず市内3カ所に設置。その後、主要な交差点に拡大していったという。

 最新鋭の監視カメラが24時間体制で路上を監視し、AI(人工知能)を駆使した最新のシステムで交通違反をした歩行者や自転車、バイクなどを自動で検出。撮影した画像の顔写真と、当局が保有する市民の個人データを照らし合わせて本人を特定していく。

 撮影から個人を特定し、モニターへ表示するまで、かかる時間は数分程度。特定作業の精度は95%以上だという。違反者には後日、警察から連絡が入り、罰金が命じられる仕組みだ。

 罰金は信号無視程度であれば、日本円にして数百円ほど。しかし、罰金を払うことよりも、大勢の市民に「さらし者」にされた精神的ショックの方がはるかに大きいだろう。

 「以前は車も歩行者も交通マナーが本当に悪かった。でも、このシステムのおかげで信号を無視して急に飛び出してくる自転車や歩行者が減り、安心して運転できるようになった」

 案内してくれた劉さんはモニターの設置は「大賛成」だと言いつつ、こう付け加えた。

 「どこで警察に見られているかわからないから、俺たちも荒っぽい運転はできなくなったけどな」

577名無しさん:2021/03/31(水) 05:41:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ad90c42d7bc4586b9e3b9ef96663c9b0eab7dc4
「罰金はわずか数百円」それでも中国人が信号を守るようになった怖い理由
3/28(日) 9:16配信
プレジデントオンライン
中国には至る所に監視カメラがある。AIを駆使した最新のシステムで信号無視すら見逃さない。中国で特派員を務めた毎日新聞記者の赤間清広さんは「最先端の監視カメラで交通マナーは劇的に改善した。しかし、その解決法はあまりに過激だ。治安維持の名目で、人々のプライバシーが丸裸にされている」という――。

 ※本稿は、赤間清広『中国 異形のハイテク国家』(毎日新聞出版)の一部を再編集したものです。

■繁華街のモニターにさらされた友人の顔写真

 中国国内で稼働している監視カメラは2億台を優に超える。

 国内の治安維持に何よりも重きを置く中国当局にとって、秘密兵器とも言える存在だ。しかし、監視カメラでどのような情報が集められ、どう活用されているのかはなかなか見えてこない。

 取材を続けていた2019年秋、面白い話を耳にした。情報をくれたのは上海の西約120キロに位置する江蘇省無錫に住む女子大学生(22)だ。

 市内にある大学での授業を終え、家に帰る途中、たまたま通りかかった繁華街に設置されたモニターに見覚えのある顔が大きく映し出されているのを目にしたという。

 「普段からよく遊んでいる友人の顔写真でした。モニターを見た瞬間、『えっ、うそでしょ』と叫んでしまって」

 すぐにスマートフォンでモニターの写真を撮り、その友人に送信すると「確かに私のようだ」という答えが返ってきた。

 「友人は『何で私が』と怯えていました。私も同じように顔をさらされる可能性がある。他人事じゃない」

 無錫で何かが起きている。すぐに現地に向かった。

■プライバシーは丸裸

 高速鉄道の無錫東駅。まずは駅前で客待ちをしていたタクシーの運転手にモニターについて尋ねてみた。運転手歴10年という劉さんはこともなげにこう言った。

 「ああ『交通違反者暴露台』のことだろ?  市内にたくさんあるよ」

 劉さんに連れて行かれたのは無錫でも有数の繁華街。周囲にはデパートやおしゃれな飲食店が並び、大勢の市民でにぎわっている。

 その中心地にある交差点の歩道側に、噂のモニターはあった。100インチはあるであろう巨大サイズだ。ただ、驚かされたのは大きさではない。そこに映し出されていた映像の異様さだ。

 表示されていたのは、赤信号を無視して交差点に進入するバイクの姿と、そのバイクを運転する女性の顔をクローズアップした写真。恐らくモニター脇に設置された監視カメラが撮影したものだろう。

 モザイクなどは一切、かかっていない。顔写真の脇にはその女性の名前と身分証番号の一部まで表示されている。プライバシーが丸裸にされ、街中で公開されている状況だ。

 女子大学生が見たのも、これと同じような内容だったのだろう。モニターに映る友人の顔写真に思わず声をあげてしまったのも、うなずける。

■「どこで警察に見られているかわからない」

 地元メディアによると、モニターを設置したのは地元警察。信号無視などが横行し、事故が絶えなかった無錫の交通マナーを改善するため、17年8月にまず市内3カ所に設置。その後、主要な交差点に拡大していったという。

 最新鋭の監視カメラが24時間体制で路上を監視し、AI(人工知能)を駆使した最新のシステムで交通違反をした歩行者や自転車、バイクなどを自動で検出。撮影した画像の顔写真と、当局が保有する市民の個人データを照らし合わせて本人を特定していく。

 撮影から個人を特定し、モニターへ表示するまで、かかる時間は数分程度。特定作業の精度は95%以上だという。違反者には後日、警察から連絡が入り、罰金が命じられる仕組みだ。

 罰金は信号無視程度であれば、日本円にして数百円ほど。しかし、罰金を払うことよりも、大勢の市民に「さらし者」にされた精神的ショックの方がはるかに大きいだろう。

 「以前は車も歩行者も交通マナーが本当に悪かった。でも、このシステムのおかげで信号を無視して急に飛び出してくる自転車や歩行者が減り、安心して運転できるようになった」

 案内してくれた劉さんはモニターの設置は「大賛成」だと言いつつ、こう付け加えた。

 「どこで警察に見られているかわからないから、俺たちも荒っぽい運転はできなくなったけどな」

578名無しさん:2021/03/31(水) 05:42:23
>>576

■交通マナーはよくなったけど…

 同様の仕組みは上海、南京、洛陽など他の大都市でも導入され、一定の成果をあげているという。

 確かに中国の交通マナーは悪い。歩行者の信号無視は当たり前。対する自動車側もスピード違反や無理な割り込みは日常茶飯事だ。見た目はバイクと変わらない電動スクーターが歩道を我が物顔で走り回り、筆者も何度、ひかれそうになったかわからない。

 交通マナーの向上は中国の社会的課題と言ってよく、その改善の必要性は理解できる。しかし、当局が選択した解決法はあまりに過激だ。

 モニターに顔をさらされた女子大学生の友人は今でも不安が消えない。

 「これまで警察に自分の顔写真のデータを提供した覚えはない。信号無視をしてしまったことは申し訳ないが、どうやって私の顔写真と個人情報をひもづけたのか。『自分はいつも当局に監視されている』と初めて恐怖を覚えました」

■「治安維持」の名目で、個人情報が当局に筒抜け

 高度化する中国の監視システム。その狙いは交通違反者を取り締まることだけにとどまらない。

 気づかないうちに国民の様々な情報が当局にすい上げられ、そのビッグデータをもとに、さらに「監視の目」が強化されていく。「治安維持」の名目の下、国民の個人情報が当局に筒抜けになっている実態がある。

 無錫で「交通違反者暴露台」の運用が始まった17年のニュース映像をチェックしていると、市内に設置された暴露台に「HIKVISION(ハイクビジョン)」という文字が刻まれていることに気がついた。

 ハイクビジョン。中国語名は杭州海康威視数字技術。現在のような「監視社会」中国を形作るうえで、同社は欠かせない存在だ。

 創業は2001年。当初は画像圧縮技術を生かした記録装置の販売を主力にしていたが、07年に監視カメラシステムの販売を始め、海外展開を本格化すると、わずか4年で世界トップシェアに躍り出る大躍進を遂げた。

 08年の北京夏季五輪、10年の上海万博、16年の主要20カ国・地域(G20)首脳会議──中国当局の威信がかかった国際的なイベントには例外なく同社の監視システムが導入され、会場周辺の治安維持に目を光らせてきた。

 15年には習近平国家主席が同社を視察に訪れている。中国首脳の視察先には必ず、当局の政策に深く関わる企業や地域が選ばれる。中国の歴代指導者の中で別格の存在を意味する「核心」と位置付けられ、絶大な権力を掌握する習氏であればなおさらだ。ハイクビジョンと当局との関係の深さがここからも読み取れる。

■ハイクビジョンの厚い壁

 中国企業の取材は総じて難しい。何度、取材依頼書を送っても大抵は無視されておしまいだ。

 取材を通じて親しくなった、ある中国企業の幹部は「メディアの取材を受け、万が一、その報道内容が当局の気にさわれば、面倒なことになりかねない。自然と取材には慎重にならざるを得ない。海外メディアならなおのことだ」とその裏側を説明する。

 ハイクビジョンのように当局と密接な関係にある企業の場合、取材の壁はさらに高くなる。

 しかし、その壁を突破しなければ中国企業の実態は見えてこない。

 様々なルートを使って同社への「潜入」を試みていると、耳寄りな情報が入ってきた。日本の財界訪中団の視察先にハイクビジョンが入っているというのだ。

 訪中団を主催するのは日本経団連、日本商工会議所、日中経済協会の3団体。日本経済界の訪中プロジェクトとしては最大規模で、メンバーも日本を代表する主要企業の会長など財界首脳が勢ぞろいする。

 それを迎える中国側も日本企業誘致などへの期待から、日程のアレンジに努力を尽くす。

 主要な訪問先となる北京では訪中団と中国首脳が会談することが恒例になっているが、よほどの事情がない限り中国ナンバー2の李克強首相が対応し、200人を超える訪中団メンバーとの記念撮影の時間まで設けてくれる。習主席が経済関連の訪中団を相手にすることはまずないため、中国にとっては最大限の「おもてなし」といえる。

579名無しさん:2021/03/31(水) 05:42:34
>>578

■展示室で見えた監視カメラの実力

 中央政府がこうなのだから訪中団の視察先に選ばれた地方政府は、「視察を受け入れてほしい」と地元の有名企業を必死に口説くことになる。浙江省や杭州市当局が説得を重ね、ハイクビジョンの重い扉が開いたのだろう。

 これ幸いにと訪中団に同行し、杭州へ向かった。

 ようやくたどり着いたハイクビジョン。本社に入る前から、他の企業とは違う雰囲気が漂っている。本社周辺の道路上には無数の監視カメラがずらり。実証試験用だと思われるが、一本の電信柱に10個近い監視カメラが並ぶ光景はやはり不気味だ。

 訪中団が立ち入りを許されたのは、来訪者向けの展示室。主力商品や最新の監視技術が紹介されており、ここだけでも同社の「実力」をある程度、測ることができる。

 街灯がほとんどない深夜の道路。普通の監視カメラであれば、人が歩いていてもほとんど識別できないだろう。しかし、同社の解析ソフトを使うと周辺の景色がまるで昼間のような明るさで映し出される。

 監視カメラの前を車が通った。深夜にもかかわらず運転席に座る人物の表情まで鮮明にわかる。車が通るたび解析ソフトが車種やナンバーを次々と読み取っていく。情報はすべて記録され、他の監視カメラの情報とともにビッグデータとして蓄積される仕組みだ。

 「システムに車両のナンバーを打ち込めば、全国に張り巡らされた監視カメラ網の情報の中から該当車両の通行記録を抜き出せる。いつ、どこにいたのかが瞬時にわかります」と同社の担当者。すでに中国全域でこのシステムが稼働しているという。

■人間関係の濃淡すら吸い上げられる

 歩行者も当然、監視対象だ。監視カメラがとらえた人物一人ひとりの性別や身長、服装などあらゆる情報が解析、記録されていく。こうして集められた膨大な情報が最終的に当局にすい上げられていくわけだ。

 展示室の片隅に、不思議な映像が映し出されていた。

 100人を超える男女の顔写真と名前が表示され、それぞれが赤や黄色、白の線で結ばれている。「これは何ですか」と担当者に尋ねると「ビッグデータを使った人間関係の分析実験です」という答えが返ってきた。

 「赤い線で結ばれている人は親密な関係にあることを示しています。黄色、白と色が薄くなるほど、関係性も薄くなっていきます」

 解析には監視カメラの映像に加え、買い物記録やスマホの通話履歴など個人を取り巻く様々な情報が使われる。

 「一緒に街を歩いていた」「同じ店で買い物をしていた」など共通点をデータ化、分析することで人間関係を洗い出していくのだという。実用化されれば、プライバシーなど完全になくなってしまう。

 「こんなシステムが実現されないことを祈ります」。筆者が嫌みまじりにささやくと、担当者はこう言って笑った。

 「個人情報の問題があるので実用化こそしていませんが、現在の技術レベルで言えば、もう十分に実現は可能です」



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赤間 清広(あかま・きよひろ)
毎日新聞経済部記者
1974年、仙台市生まれ。宮城県の地元紙記者を経て2004年に毎日新聞社に入社。気仙沼通信部、仙台支局を経て2006年から東京本社経済部。霞が関や日銀、民間企業などを担当後、2016年4月から中国総局(北京)で特派員を務めた。2020年秋に帰国し、経済部で税財政、国際経済などを担当している。著書に『中国 異形のハイテク国家』(毎日新聞出版)がある。
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毎日新聞経済部記者 赤間 清広

580とはずがたり:2021/04/03(土) 15:28:35
風力発電設備に「G―SHOCK」技術を搭載したIoTネジ活用、実証を開始
2020年06月17日掲載
https://www.kankyo-business.jp/news/025337.php

NejiLaw(東京都文京区)は6月15日、カシオ計算機(同渋谷区)と共同で開発を進めてきた「smartNeji」を使用して構築する「風力発電設備および送電用鉄塔のsmartNejiシステム」に関する共同開発契約を、関電工(同港区)と締結し、オープンイノベーションによる実証事業を開始したと発表した。
従来のねじ水準の堅牢性を持つ「マルチセンシング型IoTネジ」

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581とはずがたり:2021/05/14(金) 03:20:25
冗談みたいな話しだが。。

2021年02月03日 17時00分サイエンス
ほうれん草が爆発物を検知すると警報メールが送信される技術が開発される
https://gigazine.net/news/20210203-spinach-mail-nitro/

爆発物を検出するほうれん草は、植物にナノ粒子を埋め込むことでさまざまな機能を付加する技術「植物バイオニクス」を研究するMITの研究グループStrano Research Groupによって開発されました。

Strano Research Groupは、ほうれん草の葉にナノ粒子を埋め込んで、爆発物の主要な原料である芳香族ニトロ化合物が根から葉に流れると信号を発するようにしました。さらにほうれん草の付近に赤外線カメラを設置し、ほうれん草の葉に埋め込んだナノ粒子が発する信号を検知すると電子メールアラートを送信するシステムを構築しました。

582荷主研究者:2021/06/05(土) 19:37:25

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00596955?isReadConfirmed=true
2021/4/29 05:00 日刊工業新聞
AIの判断根拠説明、妥当性を評価 東北大・阪大が方法論

 東北大学の塙一晃研究員と乾健太郎教授、大阪大学の原聡准教授らの研究グループは、「説明可能な人工知能(AI)」が一般ユーザーに適切な判断根拠を示せるかどうかを評価する方法論を構築した。大量のデータを学習して分類するAIでは、分類に強く影響した訓練データを根拠として提示する。従来の手法では違う分類の訓練データを根拠に選んでしまうことがあると数理的に証明した。

 判断根拠の説明はユーザーがAIを信頼するための重要なプロセス。例えば動物判定AIでは猫の写真を猫と判定する根拠として、訓練時に学んだ猫のデータを提示する。この根拠のデータ選びに犬や馬などの違う分類のデータを選ぶ可能性があることを証明した。

 ユーザーにとってはAIから「猫と判定した根拠は犬の写真を犬と学習したため」と説明されることになる。典型例から外れたデータの判断への影響度が大きく、根拠に選ばれることがあった。

 従来手法はAI開発の不具合探しには使えるが、ユーザーから納得や信頼を引き出すのが難しくなる。データの類似度を基に根拠を選ぶ方が納得しやすくなる。成果は国際会議「ICLR2021」に採択された。

(2021/4/29 05:00)

583とはずがたり:2021/07/19(月) 20:24:20

部品が造れなくなる日 「図面品質の劣化」がトヨタにまで
近岡 裕 日経クロステック
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/05665/
2021.06.08

584とはずがたり:2021/10/01(金) 13:39:26

制度初 iPS実用化巡り国に「裁定」請求 元理研の高橋政代氏「5年遅れている」
9/29(水) 20:32配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa154883a750256561e8f11ceb99a0d1099283ee
神戸新聞NEXT

 神戸を拠点に、世界で初めて人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用いた網膜細胞移植に成功した元理化学研究所プロジェクトリーダーの高橋政代氏(60)が、製品化を担う企業の動きが遅いために実用化が進んでいないとして、自身が社長を務める企業にも特許を認めるよう国に「裁定」を請求したことが29日、分かった。特許庁総務課によると、裁定が受理され、審議が始まるのは1972年の制度開始以来初めて。

 使用を求めているのは「網膜色素上皮細胞の製造方法」に関する特許。理研と大阪大、再生医療ベンチャーのヘリオス(東京)が権利を持つ。

 高橋氏によると、製品化のための特許使用に関し、ヘリオスは独占的に理研との交渉権を持つ。ただ、ヘリオスが患者への臨床試験(治験)を始めないため、高橋氏が社長を務めるビジョンケア(神戸市中央区)にも特許の使用を認め、同社が治験を進められるよう求めている。2016年から複数回、ヘリオスなどに協議を申し入れたが不調に終わり、裁定の請求を決めた。

 高橋氏は再生医療を早期に実用化するため、19年に理研を退職してビジョンケアに移った。開発チームの研究者約60人も多くが同社に移籍し、治験を進める体制は構築されていると主張。認められれば、同社はヘリオスに特許使用料も支払うとしている。

 1990年代後半から網膜の再生医療に取り組んだ高橋氏は2006年、京都大から神戸医療産業都市の理研に移って研究開発チームを率いた。14年には世界初の再生網膜細胞の移植手術に成功。同時期に、実用化を見据えてヘリオスを設立した。理研在籍中には20件以上の特許取得に関わった。

 高橋氏は「治験が進まず、計画から5年ほど遅れている。日々多くの人が失明し、治療法の実用化は急務」とした上で、「研究者がこうした契約に泣き寝入りしないよう声を上げた」と請求の理由を説明した。

 ヘリオスのコーポレートコミュニケーション室は「現在裁定手続き中のため、当社からの回答は差し控える」とした。

 特許を巡る裁定は申請自体が珍しく、認められるためのハードルは高いとされる。特許庁によると、専門家による審議会を開催予定だが、メンバー構成や最終判断の時期は未定という。

 企業の特許戦略に詳しい中垣雄一朗弁理士(45)=神戸市=は「申請された特許が公共の利益のために特に必要と判断されるには、代替手段がないことや放置すれば死者が出るなど回復不能な被害が発生することを示す必要がある。現状では認められない可能性が高い」と話している。(高見雄樹)

【特許の裁定制度】公益的な理由により、特許権を持つ人の同意を得ることなく、国が第三者に特許権を使えるようにする制度。特許を得た発明が実施されないことで、社会的な損失につながることを防ぐ。請求先は特許庁長官だが、特許法93条に基づく「公共の利益のために特に必要な場合」は経済産業相に請求する。

585とはずがたり:2021/10/11(月) 22:53:53
東京、「起業しやすさ」9位に上昇 何が改善した?
教えて山本さん!BizTechの基礎講座
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC2881J0Y1A920C2000000/?n_cid=SNSTW005
2021年10月5日 2:00 [有料会員限定]

586とはずがたり:2021/12/27(月) 22:46:23

3Dプリンターで特許を逃した僕の「失策と教訓」
発明者・小玉秀男氏が次世代に贈る言葉
https://business.nikkei.com/atcl/report/16/063000051/070500003/
2016.7.6
杉原 淳一

日本が先行して発明していながら、重要性に気付かないまま放置し、他国に成長市場を握られた技術は少なくない。その中でも、特に将来性が期待されるのが3Dプリンターだ。発明者・小玉秀男氏は、自らの「失策」を次世代の研究者への「教訓」にしてほしいと話す。

587とはずがたり:2022/05/15(日) 20:04:17

なんか凄そう。文句を云われるので日経の記事なんか引用したくないから東大や理研のニュースリリース漁って引用すべきだけど面倒臭いからしゃーない。。

東大と理研、水を超高速で通すにもかかわらず塩を通さないフッ素ナノチューブを開発
2022年5月13日 3:01
https://www.nikkei.com/article/DGXZRSP631980_R10C22A5000000/

588とはずがたり:2022/09/10(土) 22:24:20

失敗恐れてちまちまやってる日本のやり方では絶対に勝てないよなぁ。。

蓄電池人材、3万人確保 30年まで、脱炭素へ戦略策定―経産省
2022年08月31日12時42分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022083100586&g=eco&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit

 経済産業省は31日の官民協議会で、電気自動車(EV)や再生可能エネルギーの普及に欠かせない蓄電池産業の競争力強化のための戦略をまとめた。製造能力強化へ2030年までに関連人材を3万人育成・確保する。脱炭素化の推進で蓄電池の需要は高まっており、官民が連携し産業の底上げを目指す。

589とはずがたり:2023/01/20(金) 13:57:50
安いPVパネルで過積載がトレンドになってる時に高品質高効率に拘泥して国際競争に無惨に敗北していった日本企業ではあるけど,高品質路線でニッチに勝てる分野を見つかるか!?電卓も今では全部太陽電池になってるしリモコンもそろそろこうなって良いかもね〜。ならない所みると電卓程微少電流で良いと云う訳でもなさそうだし小さくともバッテリー内臓とか必要になるのかな??

2022.10.18
リモコン電池問題が解決できるかも シャープの高効率太陽電池「LC-LH」に注目
Forbes JAPAN 編集部
https://forbesjapan.com/articles/detail/51189?utm_source=YahooNews&utm_medium=referral&utm_campaign=yahoonews


10月18日から3年ぶりに幕張メッセで開催される「CEATEC 2022」において、出展予定者の中から選考される「CEATECH AWARD 2022」の経済産業大臣賞にシャープの屋内光発電デバイス「LC-LH」がを受賞した。

LC-LH(Liquid and Crystal Light Harvesting)は、弱い屋内の光でも高効率に電気に変換できる色素増感太陽電池とシャープが長年培ってきた液晶技術を融合させ、一般的なアモルファスシリコン太陽電池の約2倍の発電効率を実現した発電システムだ。屋内で発電できるため、電子棚札や医療用のセンサーなど、屋内で使用するさまざまなIoT機器に利用できる。

たとえば、リビングの照明だけでテレビのリモコンなど充電できるようになり、電池交換や充電のわずらわしさから解放され、電池の廃棄問題もなくせるといった具合だ。

2022年3月期に大幅な増益を記録し、44歳という呉柏勲氏が社長兼CEOに就任するなど勢いに乗るシャープは、通信、ヘルスケア、AIoT(人工知能とモノのインターネットを融合させたシャープが提唱するビジョン)のグローバル展開を押し進めているが、CEATECH 2022では、「デジタルヘルスケア」と「カーボンニュートラルへの貢献」を軸にした製品とサービスを展示することにしている。

LC-LHは地味な存在に見えるが、小型デバイスの電池や充電が不要になれば、私たちの生活様式はずいぶん変化する可能性がある。シャープは、2023年に液晶工場の設備を使った「高性能、高品質、低コストなLC-LHの生産」を予定している。

文 = 金井哲夫

590とはずがたり:2023/01/26(木) 22:03:25
「ブルーレイに補償金」の筋が悪い理由 “中の人”が解説
2022年08月29日 12時30分 公開
[小寺信良,ITmedia]
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2208/29/news056.html#utm_source=infoseek&utm_medium=feed&utm_campaign=20230124-093&utm_term=news&utm_content=rel1-00

591とはずがたり:2023/10/25(水) 21:04:54

クソワロタww

生成AIが毛沢東批判文 端末企業の株暴落―中国
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023102501061&g=int
2023年10月25日19時17分

 【上海時事】中国で音声認識人工知能(AI)などの開発を手がける科大訊飛(アイフライテック)が学生向けに販売している学習タブレット端末で、生成AIが建国の父、毛沢東を批判する文章を作成し、物議を醸している。これを受け、24日の中国株式市場ではアイフライテックの株価が10%暴落し、ストップ安となった。

中国、陸上選手の写真検閲 番号の並びが「64」、天安門想起か―アジア大会

 報道やSNSによると、子どもが学習タブレットで歴史上の人物を調べようとしたところ、生成AIが関係のない毛沢東に関する文章を作成。「不寛容で偏狭だ」「(長男の死で)疑い深くなり、文化大革命を起こした」などと毛沢東を批判する内容がつづられた。


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