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大中華世界的話題
1569
:
チバQ
:2010/05/18(火) 19:53:13
すっかりバンコクスレになりつつあるこのスレ
http://www.asahi.com/international/update/0518/TKY201005180297.html
タイ衝突、日本人社会も打撃 企業閉鎖・食材店に行列…
2010年5月18日17時25分
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【バンコク=矢野英基】タイのバンコク中心部を占拠するタクシン元首相派と治安部隊の衝突の長期化で、約4万人の日本人社会への影響が深刻になってきた。
バンコク日本人商工会議所によると、政府が封鎖した地域の周辺に事務所があるなど騒乱で打撃を受けた日本企業は、会員の半数近い約600社。なかでも日本企業が多く集まる金融ビジネス街シーロム地区は最も激しい「戦闘」が起きている場所の一つ。
各企業は、社員を自宅待機させる一方、危機管理用に用意していた代替スペースや郊外の工場に拠点を移すなどの対応を迫られた。商工会議所の山辺福二郎副会頭は「閉鎖を余儀なくされた企業は増えるばかり。早急にタイ政府に補償を求めたい」と語った。
製造業は工場がバンコク郊外にあり、これまで直接的な影響はなかったが、製品の積み出し港となる東部チョンブリ県のレムチャバン港周辺で16、17の両日、タクシン元首相派が集会を開いて道路封鎖を示唆したことから、一気に緊張が広がった。「輸出が止まれば、壊滅的な影響が出る」(メーカー関係者)として、情報収集を急いでいる。
日本外務省は17日、バンコクの危険情報を「渡航延期勧告」に引き上げた。日本大使館自体が衝突の激しい地区にあったため、別の地区のホテルに臨時事務所を開いた。在留邦人から治安状況を問い合わせる電話がひっきりなしにかかる。また、強制排除が近いという観測から、日本食材店には食料や水を多めに買う人の姿が目立った。日本人学校は17、18両日の休校を決め、19日以降は状況を見て判断するという。
夫の会社の指示で一時帰国したり、住まいを移したりした家族もすでに出ている。バンコクに住む日本人の主婦(41)は「ペットボトル飲料や缶詰を大量に買った。最悪の場合は子供2人を連れて日本に一時帰国することも考えている」と語った。
1570
:
チバQ
:2010/05/18(火) 19:54:16
http://thai.news-agency.jp/articles/article/4389
政府の姿勢をめぐり第2与党が分裂か
タイ地元紙によると連立与党第2政党のプームチャイタイ党パイロート副党首は、現政権のタクシン派団体の反独裁民主戦線(UDD)への強硬姿勢をとったことで、民間人に多数の死傷者を出したことについて、同党マッチマー会派は反対していることを明かした。UDDとの対話に転換しない場合、同会派リーダーであるソムサック氏に民主党との関係を改めさせる可能性を示唆した。
一方で同党スッパチャイ報道官は、同党ネーウィン幹部やチャートタイパタナ党バンハーン氏は、首相の方針に賛同しており、引き続き連立政権を続ける意志を示していると明かした。
1571
:
チバQ
:2010/05/18(火) 22:28:53
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100518-OYT1T00986.htm
「兵糧攻め」1週間、封鎖は穴だらけ…タイ占拠
【バンコク=酒井圭吾】タイの治安本部が13日にタクシン元首相派勢力「反独裁民主戦線」(UDD)の占拠地区への食料や電気の供給を断つ「兵糧攻め」を始めてほぼ1週間。UDD側は封鎖をかいくぐる補給ルートを確保しており、長期戦の構えを崩していない。
UDDの拠点があるラチャプラソン交差点。17日夕、発電機用の燃料油入りポリタンクを積んだバイク2台が到着すると、支持者数百人から歓声が上がった。軍は14日からは約3平方キロの占拠地区につながる幹線道路で厳重な検問を設けたが、UDD側は抜け道を探し出してはほぼ自由に出入りを続けている。運転手のデーンさんは、「軍はやる気があるのか」と笑い飛ばした。
封鎖開始以前と比べて、占拠地区内では「物資の量が減っているのは確か」(地元記者)だが、炊き出しは常に盛況だ。水は消火栓にホースをつないで確保し、シャワーも完備だ。バンコクの道を知り尽くすバイクやタクシー運転手のほか警官にもUDD支持者が少なくないとされ、封鎖は事実上、穴だらけだ。
(2010年5月18日21時55分 読売新聞)
1572
:
名無しさん
:2010/05/18(火) 22:30:11
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100518/asi1005182107009-n1.htm
交渉による解決は困難 タイ衝突長期化 (1/2ページ)
2010.5.18 21:02
【バンコク=宮野弘之】タイの首都バンコク中心部を占拠するタクシン元首相支持派「反独裁民主統一戦線(UDD)」のデモは、開始から2カ月以上が経過しても解決のめどは立たない。アピシット首相が提案した「11月14日の選挙」を柱とする和解案もUDDが受諾しながら、その後、新たな条件を出したため決裂し、政府の治安部隊とUDDとの衝突が再び激化した。方針が二転三転するUDD幹部の当事者能力を疑問視する声が多い中で、交渉による解決ではなく、最終的に強制排除しかないとの見方が強まっている。
封鎖地域にはバンコク中心部の高級デパートやホテル、オフィスのほか、各国大使館も含まれ、日本でいえば、銀座と六本木を足したような地域。政府側は当初、電気や水道は地域内のマンションなどに残った住民のために完全には止めず、携帯電話の電波を制限し、食料や武器が運び込まれないよう検問所を設け、制限した。しかし、占拠地域から出る人については制限していない。
このため、地元メディアによると17日夜の時点で、UDD幹部の演説するステージがある拠点付近に残っていたのは、女性や子供、高齢者などを中心に3千人程度で、一部が近くの寺院の敷地に退避した。
政府は18日、赤ん坊がデモ隊のバリケードの上に座らされている写真を公開し、「赤ん坊を人間の楯として使っている」と非難したが、「政府、軍、UDDが完全に合意しない限り、無事に帰れる保証はないと思って帰らない人が多い」(地元ジャーナリスト)という。
治安部隊を指揮するアヌポン陸軍司令官が、首相から18日までに拠点を奪還するよう求められながら、難色を示したのも、突入による犠牲者と効果を疑問視したためとされる。
封鎖地区を抜け出した男たちは、UDDのシンボルカラーである赤シャツを脱ぎ、他の色のシャツに着替え、市内各所に分散しており、区別はつかなくなっている。一部は再び物資を運び込む準備を進めている。18日には封鎖地域の外で建物が放火されるなどした。
一方、停戦交渉が二転三転しているのは、UDD幹部が、穏健派と急進派に分かれており、意見がまとまらないことに加え、UDD幹部が18日に認めたように、今回の反政府行動に直接資金援助を行っているタクシン氏が、即時の解散・総選挙を求めているためだとされる。
政府は11月14日投票で議会の解散は9月後半としており、その場合、同月に行われる新しい軍司令官の人事や、次年度予算案にタクシン派が影響を及ぼせないことをあげる向きが多い。
1573
:
チバQ
:2010/05/18(火) 22:31:21
http://mainichi.jp/select/world/news/20100519k0000m030056000c.html
タイ:上院議長の仲介申し出を政府側拒否 形勢有利と判断
【バンコク西尾英之】300人以上が死傷した、タイの首都バンコクで続く軍とタクシン元首相派「反独裁民主戦線」(UDD)の衝突で、国際社会やタイ国内に「話し合い解決」を求める声が強まっている。同国上院議長は17日、政府とUDDの協議を仲介すると表明し、UDDは18日、議長仲介を受け入れる姿勢を示した。しかし政府側は、治安維持責任者のステープ副首相が18日朝、「停戦要求」を「ナンセンスだ」と一蹴(いっしゅう)するなど、強硬姿勢を崩していない。
UDDは「これ以上犠牲者を増やさないため」として、政府に「軍による攻撃の停止」を要求。軍が占拠地域周辺から撤退すれば、都心部からの撤退へ向けた政府との再協議に応じるとしている。一方、政府は「UDDの占拠解除が先」と強調。上院議長による仲介についてもUDDが占拠を続ける限り受け入れないと発表した。
軍の占拠地域封鎖などの激しい圧力で、UDDは占拠継続が困難になりつつある模様だ。これに対し政府の強硬姿勢の背景には、一度は「5月10日占拠解除」で合意しながら、強硬派幹部の抵抗でこれを果たせなかったUDDの「敵失」に乗じて、徹底的にUDDをたたいておきたいとの意向も見え隠れする。
もともとアピシット首相が打ち出した「11月14日総選挙実施」との政治的解決策は、軍が強制排除に消極姿勢を崩さなかったため首相が、渋々提案したものだ。総選挙が実施されればタクシン派が優勢との見方が強く、反タクシンの現政権にとっては総選挙実施を約束する話し合い解決は、政治的敗北となる。
だが、UDDを「テロリスト」として排除する立場を強調する政府に対し、米国や欧州連合(EU)は、双方に暴力の自粛を強く求める。国連のピレイ人権高等弁務官も17日、双方の話し合い以外に事態打開の道はないと強調する声明を発表した。
13日以降の衝突による死者は、狙撃されたタクシン派過激派のカティヤ陸軍少将と、17日死亡した兵士1人を除く36人が民間人。UDDも一部が爆発物などを発射しているのは間違いないが、国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」は18日、「兵士は武器を持たない民間人に実弾を発砲している」と、政府を強く非難する声明を発表した。
バンコク都心部では18日も占拠地域周辺で軍とUDDの衝突が続き、治安改善のめどは立っていない。政府は同日まで適用していたバンコクの臨時休日を、21日まで延長すると発表した。
1574
:
杉山真大
◆mRYEzsNHlY
:2010/05/18(火) 22:33:57
“強硬論”声高に叫ぶのは無策の裏返し 北ともっと交渉を
【緊急インタビュー 蓮池透】家族会除名後も揺るがぬ信念
http://www.zakzak.co.jp/zakspa/news/20100518/zsp1005181229000-n1.htm
3月29日、拉致被害者家族連絡会(通称「家族会」)が拉致被害者・蓮池薫さんの兄、透さんを除名。だが同じ家族として「9.17」から8年、苦節を経て得た彼なりの信念があった。
■「北朝鮮制裁だけでは拉致問題は永久に解決しない」
李策(以下:李) 4月25日、家族会や「救う会」などが主催した拉致問題解決のための「国民大集会」では、これまでどおり北朝鮮に対する経済制裁強化が叫ばれた一方で、同時に「早く北朝鮮を交渉に引っ張り出す機会がほしい」との発言も出ました。家族会は3月29日、蓮池さんが制裁の見直しを主張しているとして実質「除名」にしています。しかし実のところ、「本当にこのやり方でいいのか?」との思いが、ほかのご家族の心中にも少なからずあるのでは。
蓮池透(以下:蓮池) そう思います。もう3年半にわたって制裁を続けているのに、何の成果もないんですから。ただ、“家族会の総意”という枠があるために、個々の意見が表面に出てこない。
李 総意に反してまで、制裁見直しを主張してこられた理由は?
蓮池 拉致被害者の一日も早い救出のために、ありとあらゆる方法が検討されるべき、というのが私の考え方です。実際に救出に当たるのは、家族会でもなければ救う会でもない。ましてや私でもなく政府なんです。あらゆる意見、アイデアを政府がくみ上げて、ベストと思われる方法を選択すればいい。しかし現状は、制裁ばかりが原則論みたいに唱えられている。
李 どこかでギアを入れ替えてみる必要があるということですね。
蓮池 私は自民党から民主党への政権交代が、そのいい機会になると思っていました。しかし、何も変わらない。中井洽拉致問題担当相は、北朝鮮の黄長●(=火へんに華)元書記や金賢姫元工作員を韓国から呼ぶために動いたり、女子サッカーチームの入国禁止や朝鮮学校の高校無償化からの適用除外を唱えたりしていますが、拉致問題とは関係なく、被害者救出のためにどんな効果があるのかわかりません。むしろ逆効果だとさえ思える。黄氏ははっきりと「拉致のことは知らない」と言っているし、23年も前に北朝鮮を出た金氏からも、新しい情報なんか出てこない。単に日本国内で「北憎し」のムードが盛り上がるだけで、その延長線上で、サッカーや朝鮮学校の件みたいな八つ当たり的な行動だけが目立っている。無策ゆえの右往左往を、感情論で覆い隠しているとしか思えない。私は、被害者家族が感情的に制裁論に傾くのは、仕方のないことだと思っています。しかし政府までが、家族と同じ「感情レベル」でしか行動できないのはマズいでしょう。
■「日朝平壌宣言」に立ち返るしかない
李 政治家や外交官の「感情」は本物なのでしょうか?
蓮池 彼らは家族会を「聖域」扱いしながら、制裁を行っていることをエクスキューズにしている。家族たちが「なぜ進展がないのか」と感情的に問い詰めたら、政府も一緒に感情的になってみせて、「だからあなた方の求める通り制裁をやっているじゃないですか」と返してくる。問題の本質から逃げているのだとしか思えません。
李 最近の日朝の“物別れ状態”も、双方の逃げの姿勢の産物に見えます。北朝鮮は日本から拉致問題を持ち出されると、「過去の植民地支配の賠償はどうなった」と強気で切り返す。かといって、賠償を手にするために積極的な外交戦を仕掛けるわけではない。日本に過去を償わせることは、金正日体制が正統性を保つうえで非常に重要な問題です。しかしそれが、拉致問題解決を先延ばしにする“防波堤”になり下がっている。
蓮池 目的達成の手だてが見つからないから、見せかけの「強硬姿勢」でごまかすしかないんです。日本の制裁論がまさにそうです。
1575
:
杉山真大
◆mRYEzsNHlY
:2010/05/18(火) 22:39:22
蓮池 よく、対話が「アメ」、圧力が「ムチ」に例えられますが、本当は対話、つまり直接交渉のほうが、担当する政府当局者にとってはタフで厳しい仕事なんです。経済制裁は机上の手続きでできてしまいますが、交渉はそうはいかない。国益を正面からぶつけ合って駆け引きをするわけですから。
特に日本は、交渉で過去の問題を持ち出されると、どこか腰が引けてしまう。60年以上も放置してきたんだから当たり前です。それで2008年、当時の高村正彦外相が、「過去の清算をする、と口で言うだけでは弱いから、その後の経済協力の中身を具体化して交渉に臨んだらどうか」という趣旨の提案をしたことがあった。これには私も賛成です。経済協力の具体的なメニューを示しておいて、北朝鮮の拉致問題解決姿勢への同時行動としてこれをやると。その準備ができていれば、過去の問題を持ち出されても腰が引けることはない。
李 脱北したある外交官の情報などによると、度重なる日本との交渉失敗と経済制裁で、北朝鮮の対日セクションは権限も利権も失って壊滅状態だそうです。有能な人材も対米部門などに取られている。確かに、ボタンを押せば国交正常化のプロセスが始まる、というぐらいのインセンティブをつくらないと、北朝鮮の外交政策が対日重視に向いてこないかもしれない。
蓮池 だからそのボタンをつくって、「日朝で一緒に押そうじゃないか」と迫るんです。日本が一方的に始めてしまったら意味はありませんが、ギリギリのところでやめておけばカードになる。北朝鮮だって経済協力は欲しいのが本音です。それが手に入るとなれば、拉致問題に真剣に取り組む動機になるでしょう。これを実行に移すためのテコにできるのは、過去の清算と国交正常化、経済協力を約束した「日朝平壌宣言」(2002年)だけだと思うんです。現状では、あれが日朝間の唯一のコンセンサスですから。鳩山総理も昨年9月の国連演説で、日朝関係については日朝平壌宣言にのっとって進めると言っています。ただしこの宣言は「8人死亡」が前提になっていますから、これの打開に大きな課題が残りますが。特に拉致問題については、北朝鮮が一昨年に合意したとおり全面的な調査を開始すれば、日本としても前向きに対応する用意があると言明した。不思議なのは、総理はこれを国内では言わない。所信表明でも施政方針演説でも、家族会と会っても言いません。
■真に実行力ある政治家の再来を望む
李 「北憎し」の風潮が蔓延してきたために、制裁論に配慮せざるを得ないということでしょう。
蓮池 北朝鮮に対して強硬な姿勢をとっていないと、「日本人じゃない」なんて言われかねませんからね。私も、「北の代弁者」なんて言われている。ハッキリ言いますが、私が最も望んでいるのは拉致被害者の救出であって、国交正常化や日朝友好は二の次なんです。私の弟は無事に帰国しましたが、横田めぐみさんらほかの被害者の方々のことを考えると手放しでは喜べない。かといって塞ぎ込んでいれば、「何が不満なんだ」と言われたりもする。拉致被害者全員が帰ってこない限り、私たちに本当の幸せは訪れない。ただ、そこに至る道筋として、日朝国交正常化のことは考えざるを得ないと思うんです。32年前に弟の薫が消えたとき、それは国内の小さな事件のひとつでした。しかし今や、拉致は大きな国際問題になっています。核問題を話し合う6か国協議には日朝国交正常化のための作業部会が設置されて、世界が注視している。そうなってしまった以上、日本と朝鮮半島の歴史を俯瞰して、それを「行動対行動」の原則下で大きく動かしていかないと、拉致問題も進展させられないのではないかと思うんです。
李 ただ、そのための一歩を踏み出すリーダーシップが見当たりません。
1576
:
杉山真大
◆mRYEzsNHlY
:2010/05/18(火) 22:40:12
蓮池 民主党の政治家のなかにも、拉致問題を動かすにはどうすべきか理解している人はいるはずです。制裁論の逆風を恐れて手を挙げないだけでしょう。その点、周囲の雑音を気にせず行動した小泉元総理は偉かったと思います。しかし、彼が2度目の訪朝をして被害者の子供たちを連れ帰った夜、家族会が「今日は最悪の日」「子供の使いか」とか「プライドはあるのか」とか大バッシングをやった。あそこで、小泉さんの拉致問題に対する熱意は急速に冷めたと思うし、あれを見たら、次に自分が手を挙げようなんていう政治家は出てきません。私たちは自らの手で、政治家の行動力を奪ってしまった。
李 それも、家族会の中から多様な意見が出てくれば、また変わってくるのでは。制裁論に逆らってでも日朝関係を動かしてやろうという政治家が出てきたとき、被害者家族から背中を押されることほど頼もしいことはないでしょう。
蓮池 そういう思いから、私もいろんなことを言ってきました。結果的に「除名」されてしまいましたが、今後も被害者救出に役立つと思うことは発信し続けます。家族会のメンバーを辞めさせられたとはいえ、被害者家族であることに変わりはありませんから。
★拉致問題解決の現実策を認識した
インタビューを終え、問題の現実的な解決策を根本から見直した。何の落ち度もない個人が、外国の権力に突然生活を蹂じゅう躙りんされる−これこそが、拉致犯罪の恐怖だ。同種の犯罪は、日本が朝鮮半島を支配した時代にも数多く行われた。氏の言うように歴史を俯瞰すると、日朝は犯罪の「応酬」を行い、無反省のまま放置してきたように見える。その醜悪な流れを絶つためには、日朝が共に自らの行いを省みる必要がある。それが実行されて初めて、拉致問題の決着は現実味を帯びる。これが、蓮池氏の思い描く道筋だと理解できた。(李)
■蓮池透 1955年、新潟県生まれ。拉致被害者家族連絡会(「家族会」)元副代表。当初対北朝鮮強硬派の先鋒を担っていたが、後に「対話路線」を提唱。それがもとで今年3月29日、家族会より事実上の除名を受けた
■インタビュアー:李策(リチェク) 1972年、東京にて在日朝鮮人3世として出生。民族教育を受け、朝鮮総連勤務を経てフリーライターに。金正日体制に批判的な視点から活動中。著書に『朝鮮総連の内幕』(小学館刊)など。北朝鮮には「入国禁止」状
1577
:
栃木都民
:2010/05/19(水) 17:54:07
>>1576
私は家族会が設立された直後くらいから関わっており、近年、運動の進め方に
しかし、蓮池氏が対話路線、というのは理解できません。氏こそ、身に沁みて北が対話できる相手かどうか判っているからです。
むしろ、帰国直後から彼が北では相当にレベルの高い対日工作に関わっていたという噂や。
帰国してからも中国や北の施設に出入りをしている、という話しも聞いています。
そうした話しの真偽はわかりませんが、彼がいま対話路線を唱えることは、運動に関わってきた者としては、やっぱり、と思わざるを得ません。
この問題は相手がまっとうな話し合いができないだけに、壁にぶち当たってしまい、家族の高齢化の中で天を仰いでいるというのが現状でしょう。
1578
:
チバQ
:2010/05/19(水) 22:02:26
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100519/asi1005192122009-n1.htm
タイ騒乱終結も「和解実現」の道遠し (1/2ページ)
2010.5.19 21:14
日本のデパート伊勢丹などがあるバンコク繁華街から立ち上る炎と黒煙=19日午後(共同) 【バンコク=宮野弘之】タイの首都バンコク中心部を不法占拠していたタクシン元首相の支持団体「反独裁民主統一戦線(UDD)」のデモは19日、ようやく終結した。3月に始まった今回のデモは4月10日の衝突以降、これまでに治安部隊やデモ隊、一般市民も含めて千数百人が死傷する最悪の事態となった。デモは終結したものの、タクシン派と政府側との対立は解消されておらず、いつ再燃してもおかしくない状態だ。タイの“真の和解”の実現には、さらに長い時間がかかりそうだ。
「みなさんを見捨てはしない。(シンボルカラーの)赤シャツも政治的主張も捨てない」。19日午後1時過ぎ、バンコクのラチャプラソン交差点に設けたステージで、デモの解散を宣言したUDD幹部のチャツポン氏は、こみあげる激情を隠さなかった。
続いて演説したナタワット氏は「われわれは新たな日の戦いに向け、エネルギーと決意を蓄えるべきだ」と訴え、再び反政府行動を仕掛ける意思を鮮明にした。2カ月にわたってバンコク最大の繁華街を占拠し、首都圏全体を麻痺させた今回のデモは一応、終結したが、今後の対応次第ではさらに激しい騒乱が起きることを予感させた。
UDDの巨大ステージがあるラチャプラソン交差点を中心とする約3平方キロの地域は、バンコク最大の商業地域であると同時に、その南側には各国の金融機関なども集中する経済の中心地だ。当初、同交差点周辺だけだった拠点をUDDは徐々に拡大し、周辺のホテルや店は閉店を強いられ観光客も激減した。
それでも赤シャツを支持する市民は多かったが、4月末にチュラロンコン大学病院にUDDメンバーが乱入、患者らが避難する事件が発生したことから一転、批判が強まり、逆にUDDに厳しい対応を取るよう政府に迫る声が増えた。
ただ、治安部隊を指揮するアヌポン陸軍司令官は双方に多くの犠牲が出ることを嫌い、当初から強制排除に消極的だった。18日付のバンコク・ポスト紙は、同日までの制圧を指示した首相に司令官が反対したと1面トップで伝えるなど、政府と軍との対立が公然と語られるようになっていた。
政府はデモ隊の排除に一応は成功したが、多数の犠牲者を出した今回の騒乱が残した傷は大きい。タイが今回の損失を回復し、「微笑みの国」としての評判を取り戻すのは容易ではない。(バンコク 宮野弘之)
1579
:
チバQ
:2010/05/19(水) 22:03:40
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100519-OYT1T00336.htm
タイ治安部隊が突入・銃撃戦…兵1万5千人動員
【バンコク=深沢淳一】タイの治安当局は19日早朝(日本時間19日午前)、バンコク中心部を占拠するタクシン元首相派勢力「反独裁民主戦線」(UDD)の強制排除を敢行した。
占拠地区南端のルンピニ公園周辺に多数の戦車や装甲車、治安部隊の兵員約1万5000人を動員して同公園内などに突入、一部はUDDの武装グループと銃撃戦になった。2か月余りに及ぶタイ政府とUDDの対決は、重大局面を迎えた。
地元メディアによると、銃撃戦でUDD側の1人が死亡、8人が負傷した。占拠地区の外で起きた別の衝突で市民1人が死亡したとの情報もある。ロイター通信などは、治安部隊が突破したバリケード内には、銃撃を受けたUDD支持者とみられる2遺体があったとする目撃情報を伝えた。
タイ国会の上院議員などは18日、事態打開のため仲介役になると提案したが、アピシット首相の秘書官は19日朝、テレビで「UDDとは2週間以上も交渉した」が、対話での解決はもはや不可能として、「最善策は幹部の投降だ」と述べた。治安本部の幹部は「作戦は終日続ける」と語った。
占拠地区の中心部には、子供や女性、高齢者を含む最大約3000人が残っている。このため、治安部隊は作戦開始前に直ちに地区外に避難するよう拡声機で呼びかけた。UDD幹部は、子供や女性に「安全地帯」である地区内の寺院に逃げるよう指示したが、UDD側に退去や投降の動きは見られない。UDDの狙撃手はビル内などに陣取り、治安部隊に反撃し続けている。
海外逃亡中のタクシン元首相は、ロイター通信の電話取材に対し、「軍による強制排除は(元首相派勢力の)憤りを強めるだけだ」とした上で、「(タクシン派は)ゲリラ戦を繰り広げるだろう」と述べた。
治安部隊の兵員数千人は、ルンピニ公園前のサラデーン交差点近くに集結し、一部は公園内に突入し、公園一帯を制圧した。治安部隊はUDDの激しい抵抗にあいながらも、同交差点付近にUDDが設けたバリケードを装甲車で突破、交差点方面からも地区内に入った。
UDDがステージや本部テントを置くラチャプラソン交差点は約1キロ・メートル先だが、一気に進めばデモ参加者に多数の犠牲者が出る恐れがあり、部隊は前進の速度を緩め、一時は放水だけにとどめるなど作戦を慎重に進めている。
騒乱状態は占拠地区の外にも拡大した。公園から東に約1キロ・メートル離れた地区で銃撃戦が起き、銀行の支店ビルが炎上している。占拠地区の北約2キロ・メートルでは、政府機関の建物など数棟のビルが火災になり、銃撃も断続的に起きている。
強制排除は、多数の死傷者を出して失敗に終わった4月10日以来。バンコクの行政当局によると、治安部隊が占拠地区の封鎖作戦を始めた13日以降、18日までに死者は計39人、負傷者は300人以上となっている。
(2010年5月19日13時32分 読売新聞)
1580
:
チバQ
:2010/05/19(水) 22:05:39
http://www.asahi.com/international/update/0519/TKY201005190208.html
銃声・黒煙…バンコク急変 記者に兵士「隠れていろ」(1/2ページ)
2010年5月19日14時11分
【バンコク=塚本和人、武石英史郎】高層ビルが立ち並ぶ早朝の市街地に激しい銃声が響き、真っ黒な煙が立ち上った――。タイの首都バンコクで約2カ月にわたり市中心部を占拠してきたタクシン元首相派に対し、治安部隊が強制排除に乗り出した。多数の兵士が占拠地域の近くまで押し寄せ、催涙弾を発射し、銃を撃つ。デモ隊は逃げ惑い、緊張が一気に高まっている。
19日午前6時半すぎ。多数のタクシン派が占拠するバンコク中心部のルンピニ公園付近では上空で2機のヘリコプターが旋回し、断続的に銃声が聞こえてきた。狭い路地まで通行止めとなり、なかなか近づけない。路上に立つ警官らによると、治安部隊が催涙弾を発射したり、威嚇射撃をしたりし、デモ隊に退去を呼びかけているようだった。
公園前の幹線道路は約1キロ手前に鉄条網が置かれ、兵士が立ち入りを禁じていた。鉄条網の近くには数台の救急車と白衣の救護要員たちが控えている。
午前7時15分ごろ、ヘルメットをかぶり、防弾チョッキを着て、地元メディアの記者と一緒に鉄条網の内側に入った。疲れた表情で公園から出て来た4人の男女とすれ違った。デモ隊の中でも一部のメンバーは、治安部隊の警告に応じて占拠地域を離れているらしい。
公園まで約500メートルの高架道路の橋脚では約10人の兵士らが身を潜め、銃を構えていた。公園入り口にタクシン派が築いたバリケードの向かい側には装甲車が止まり、大勢の兵士がいる。橋脚から身を乗り出して写真を撮ろうとすると、兵士に腕を強くつかまれた。「危ないから隠れていろ」。周辺の高層ビルには狙撃手が潜んでいる可能性があるため、危険だという。
パン、パンという乾いた銃声が聞こえ始めた。治安部隊が公園内に向けて銃を発射しているようだ。テレビの映像には、公園内でたくさんの女性らが逃げ惑う様子が映し出されていた。
公園周辺から真っ黒い煙が立ち上った。デモ隊がタイヤに火をつけたようだ。煙は公園の周りの高層ビルまで覆い、上空に延びていった。
午前10時半。激しいエンジン音を響かせながら装甲車が2台、3台とバリケードを越えていくのが見えた。装甲車に続き、公園南側の入り口から重武装した約100人の歩兵が一気になだれ込んだ。
銃撃音が響き、兵士が公園のシンボル像の台座に突っ伏した。銃声は北側から聞こえる。数千人のタクシン派が集まるラチャプラソン交差点の方角だ。同交差点までは約1キロ。そちらの方角からも煙が上がっている。
1581
:
チバQ
:2010/05/19(水) 22:33:07
http://mainichi.jp/select/biz/news/20100520k0000m020090000c.html
タイ:現地店舗閉鎖相次ぐ 日本企業、再開に慎重
タイの首都バンコクでの政府軍とタクシン元首相派「反独裁民主戦線」(UDD)の衝突で、現地に進出する日本企業の店舗や事務所の閉鎖が相次いでいる。また、同国への観光ツアーも中止されるなど影響が広がる。政府治安部隊の制圧を受け、UDD側は19日、デモ解散を宣言したが、デモ隊の一部は暴徒化しており、日本企業は「いつ現地での営業が再開できるかはわからない」と頭を抱えている。
三越伊勢丹ホールディングス(HD)は、衝突が始まった直後から1カ月半にわたって「バンコク伊勢丹」を閉鎖し、従業員を自宅待機させている。19日には入居する大型商業施設が放火されており、営業再開のめどが立てられない状況だ。
ファミリーマートは19日夜時点でバンコク中心部の30店舗を臨時休業。「デモ解散が宣言されたが、すぐに営業できるかはわからない」と話す。JTB、近畿日本ツーリストなどはバンコクツアーの取り扱いを中止。「今月31日の出発分までの中止は決まっているが、その後は未定だ」(JTB)という。
また、三井住友銀行が14日、三菱東京UFJ銀行が17日、みずほ銀行が18日から、バンコク支店を閉鎖。いずれも安全な地域にある別の事務所に業務の一部を移転した。
一方、トヨタ自動車は17日にバンコクの営業事務所を一時閉鎖し、郊外の工場内に臨時事務所を設置。日立製作所も14日に販売統括会社を閉鎖し19日に郊外に臨時事務所を設けた。【浜中慎哉】
1582
:
チバQ
:2010/05/20(木) 00:10:30
>>1548
http://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=050000&biid=2010051843498
ハンナラ8選挙区、民主3選挙区で優勢 地方選挙中盤情勢
MAY 18, 2010 04:42
全国16の市道知事選の情勢調査を行っている東亜(トンア)日報とコリアリサーチセンター(KRC)が、16、17日に行った電話での世論調査の結果、仁川(インチョン)と大邱(テグ)、慶尚北道(キョンサンブクト)はハンナラ党候補が、全羅道(チョルラド)は民主党候補がリードしていることが分かった。
仁川では、ハンナラ党の安相洙(アン・サンス)候補(40.8%)が、民主党の宋永吉(ソン・ヨンギル)候補(31.7%)を9.1%リードしている。大邱は、ハンナラ党の金範鎰(キム・ボムイル)候補(57.0%)、慶尚北道はハンナラ党の金𥶡容(キム・グランヨン)候補(56.9%)が圧倒的な優位を見せている。
それに対し、全羅道では、△光州(クァンジュ)=姜雲太(カン・ウンテ)候補(56.5%)、△全羅北道(チョルラプクト)=金完柱(キム・ワンジュ)候補(59.5%)、△全羅南道(チョルラナムド)=朴羿瑩(パク・ジュンヨン)候補(61.4%)など、民主党候補がほかの候補者らを大きく引き離している。
本紙はこれに先立ち、ソウル、京畿道(キョンギド)、忠清(チュンチュン)圏、釜山(プサン)、慶尚南道(キョンサンナムド)、蔚山(ウルサン)、済州(チェジュ)、江原(カンウォン)など10の地域に対する調査結果を報じている。
16の指導知事選の支持率を総合すれば、ハンナラ党が8選挙区(ソウル、釜山、大邱、仁川、蔚山、京畿道、慶尚北道、忠清北道)、民主党が3選挙区(光州、全羅南道、全羅北道)、無所属1選挙区(済州)、誤差範囲で接戦しているのは4選挙区(大田、忠清南道、慶尚南道、江原)と分析された。
今回の調査は、ソウルと京畿道でそれぞれ800人、残りの14地域でそれぞれ500人など、計8600人を対象に行われた。標本誤差は95%信頼区間で、△ソウル、京畿道=±3.5%、△残りの14地域=±4.4%だ。
1583
:
チバQ
:2010/05/20(木) 00:11:16
http://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=050000&biid=2010051724678
呉世勳49%VS韓明淑32%、金文洙44%VS柳時敏33% 本紙が世論調査
MAY 17, 2010 03:08
6・2統一地方選挙の大勢を分けるソウル市長や京畿道(キョンギド)知事選挙では、与党ハンナラ党候補が野党候補をリードしている中、忠清南道(チュンチョンナムド)や慶尚南道(キョンサンナムド)が大接戦の地域として浮上している。
これは、東亜(トンア)日報とコリアリサーチセンター(KRC)が、候補の登録締め切り(13、14日)にあわせ、全国16市道のうち、1回目では10選挙区(残りの6選挙区は17日付紙面に掲載)の有権者を対象に電話での世論調査を行った。ソウルや京畿道はそれぞれ800人、忠清地域や釜山(ブサン)、蔚山(ウルサン)、江原(カンウォン)、済州(チェジュ)など残りの8選挙区は、500人を対象に調査を実施した。
その結果、ソウルではハンナラ党の吳世勳(オ・セフン)候補(49.7%)が、民主党の韓明淑(ハン・ミョンスク)候補(32.3%)を、京畿道ではハンナラ党の金文洙(キム・ムンス)候補(44.1%)が国民参与党の柳時敏(ユ・シミン)候補(33.2%)を10%ポイント以上リードしている。
大田(テジョン)では、自由先進党の廉弘竽(ヨム・ホンチョル)候補(35.0%)が、現市長であるハンナラ党の朴城孝(バク・ソンヒョ)候補(28.1%)を、忠清北道では現知事のハンナラ党の鄭宇澤(チョン・ウテク)候補(43.4%)が民主党の李始鍾(イ・シジョン)候補(34.1%)をそれぞれリードしている。
一方、忠清南道では、民主党の安熙正(アン・ヒジョン)候補(28.1%)と自由先進党の朴商敦(バク・サンドン)候補(23.0%)が、僅差の接戦を繰り広げている中、ハンナラ党の朴海春(バク・へチュン)候補(15.2%)が追う構図だ。釜山や蔚山は、ハンナラ党の優勢が目立つ。しかし、慶尚南道では、無所属の金斗官(キム・ドゥグァン)候補(39.0%)とハンナラ党の李達坤(イ・ダルゴン)候補(34.0%)の競り合いが激しい。
済州道では、民主党を離党した無所属の禹瑾敏(ウ・グンミン)候補(29.9%)や、ハンナラ党を離党した無所属の玄明官(ヒョン・ミョングァン)候補(19.9%)など無所属が優勢を見せている中、民主党の高喜範(コ・ヒボム)候補(15.4%)が追い上げている。江原では、ハンナラ党の李季振(イ・ゲジン)候補(39.0%)と民主党の李光宰(イ・グァンジェ)候補(31.6%)が接戦を繰り広げている。
1584
:
チバQ
:2010/05/20(木) 00:12:15
http://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=050000&biid=2010051371088
与野党が争う選挙? 実状は李明博政権と盧武鉉前政権の対決
MAY 13, 2010 07:32
「李明博(イ・ミョンバク)政権 対 盧武鉉(ノ・ムヒョン)前政権の対決?」
13日から、6・2地方選挙の候補者登録が始まり、地方選挙の構図が現政権と前政権の対決の様相に突き進んでいる。野党民主党は、早くも今回の地方選挙を李明博政権に対する中間評価と規定した。選挙スローガンは「やってられない、チェンジしよう」に決まった。与党ハンナラ党は、野党の広域自治体首長の立候補者の大半が親盧(盧武鉉氏系)の人物であるという点に注目した。「『ヨルリン・ウリ党の再来』を牽制してほしい」と逆攻勢に乗り出した。
●「親盧」の復活、鬼が出るか仏が出るか
現在、広域自治体首長選挙に出馬した代表的な親盧系の候補は、盧政権下で首相を経験した民主党の韓明淑(ハン・ミョンスク)ソウル市長候補と行政自治部長官を務めた無所属の金斗官(キム・ドゥグァン)慶南道(キョンナムド)知事候補、「左に熙正、右に光宰」と呼ばれた民主党の安熙正(アン・ヒジョン)忠南道(チュンナムド)知事、李光宰(イ・クァンジェ)江原道(カンウォンド)知事候補だ。
盧前大統領の「政治的警護室長」を自任した柳時敏(ユ・シミン)元保健福祉部長官と盧政権下で経済と教育の副首相を務めた民主党の金振杓(キム・ジンピョ)議員は、京畿道(キョンギド)知事の候補一本化交渉を行い、13日に確定する計画だ。親盧系は、党籍を離れて全方位で選挙戦の全面に布陣している。
彼らは、盧前大統領の死去一周忌を23日に迎え、「盧風(盧武鉉の風)」が再び巻き起こる場合、現政権に対する審判世論と相まって、形勢を巻き返せると期待している。民主党指導部が連日、現政権の力点事業である主要4河川整備事業と李大統領の統治スタイルの批判に集中するのも、同じ脈絡だ。
しかし、盧風の効果が期待以下であるという主張も多い。野党が審判の対象とする李大統領が50%台の高い支持を受けているうえ、海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」事件の余震が長期化しており、ややもすると「盧風の逆風」が憂慮されるという観測もある。
●ハンナラ党「親盧を狙え」
ハンナラ党は、野党の対政府攻勢に真っ向から対応している。親盧勢力はすでに政治的破産宣告を受けており、「誰が誰を審判するというのか」と「逆審判論」を取り上げている。
鄭夢準(チョン・モンジュン)代表は、12日に国会で開かれた中央選挙対策委員会の発足式のあいさつで、「過去の民主党政権は、韓国の現代史を日和見主義者が勢力を伸ばしたものとし、自尊心を傷つけ、殉国烈士の名誉を汚した」と批判した。さらに、鄭代表は、「北朝鮮の万寿台(マンスデ)芳名録に『人民の幸福が生まれる人民主権の殿堂』と記した勢力を審判しなければならない」とし、07年10月の南北首脳会談の際、万寿台議事堂の芳名録にこのような文章を残した盧前大統領を批難した。
金武星(キム・ムソン)院内代表も、「(民主党が政権を審判すると言うが)審判を受ける対象は、10年間国をだめにし、経済と庶民のために努める李明博政府とハンナラ党を妨害する左派勢力だ」と批判した。
鄭柄国(チョン・ビョングク)事務総長は、親盧グループが民主党の広域団体長候補に全面配置された点に焦点をあてた。そして、「(民主党の)江原の李某、忠南のアン某、ソウルのハン某候補は、ハンナラ党の基準では公認申請すらできない前科者か、捜査を受ける人だ」と主張した。民主党の候補が、「収賄疑惑」事件(韓明淑)、「(朴淵次)ゲート」事件(李光宰)などで裁判を受けているか、不法大統領選挙資金事件で拘束(安熙正)されたことがあることを指摘したものだ。
1585
:
チバQ
:2010/05/20(木) 12:08:23
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100520/asi1005201058004-n1.htm
タイ各地で放火、襲撃 「伊勢丹」の入るモール、反タクシン派のコンビニも
2010.5.20 10:46
放火された「セントラル・ワールド」=19日(ロイター) 【バンコク=宮野弘之】タクシン元首相の支持団体「反独裁民主統一戦線(UDD)」のデモ隊を強制排除したタイ治安当局は、19日夜から20日早朝まで首都バンコクはじめ各地に夜間外出禁止令を出して厳戒態勢を敷いた。しかしデモの中止を不満とした強硬派による暴動は収まっていない。
放火で炎上していたバンコク最大のショッピングモール、「伊勢丹」も入る「セントラル・ワールド」は、一部が焼け落ちた。反タクシン派の財閥グループのコンビニエンスストアや銀行を狙った襲撃も続いた。
タクシン氏の地元でタイ第2の都市チェンマイでも、県庁舎など公的施設が放火された。各地で出動した消防車も襲われ、消火作業が遅れており、バンコク首都圏では、あちこちで黒煙が上がっている。
地元メディアによると、19日の治安部隊とデモ隊の衝突やその後の爆発などによる死者は16人に上り、80人以上が負傷した。
一方、タイ当局は19日にタクシン氏とUDD幹部らに対し、テロ容疑で逮捕状を取ったが、裁判所はその後タクシン氏については、なお検討したいとして、結論を来週に先送りした。
1586
:
チバQ
:2010/05/20(木) 12:09:02
http://mainichi.jp/select/world/news/20100520ddm003030071000c.html?link_id=RAH05
クローズアップ2010:武力行使に深まる憎悪 タクシン派の一部、百貨店や銀行襲撃
【バンコク西尾英之】タイのバンコクで続いていたタクシン元首相派「反独裁民主戦線」(UDD)の都心部占拠は19日、軍の強制排除でようやく終結した。しかし、一部のタクシン派が暴徒化し、首都は大混乱に陥っている。タクシン派は実力行使に踏み切ったアピシット政権への憎しみを深め、タイはさらに収拾のつかない泥沼にはまり込む恐れがある。
「私があなたたちを決して見捨てないということは分かっていると思うが、今はこれ以上の犠牲者が出るのを避ける時だ」
19日午後、占拠地域中心部のステージに立ったUDD幹部は、デモ参加者に「集会終結」を宣言した。投降に追い込まれたことで「敗北感」も漂う。
だが、その直後から周辺では爆発や銃撃音が響き、収拾のつかない状態となった。デモ集会終結に納得できないタクシン派の一部が暴徒化し、占拠地域内やその周辺でデパートや銀行などへの襲撃、放火を繰り返した。
13日夜から始まった衝突の死傷者が増え続け、UDDは政府に繰り返し「停戦」を求めてきた。だが政府は「占拠解除が先」として拒否。UDDは18日、上院議長の仲介を無条件で受け入れるとし、政府に最後の話し合いを求めたが、政府はこれも無視して強制排除に踏み切った。「十分な時間を与えてきたのに、UDDは占拠を終結させなかった」(政府高官)との立場から、強制排除が国民に支持されるとの思惑があるとみられる。
一度は「11月14日総選挙実施」を約束し、UDDに歩み寄りの姿勢を見せたアピシット首相が、ここにきて強硬手段に出た背景には、タクシン派が勝利する可能性が強い総選挙の早期実施を回避するため、あえて「対話」ではなく「力」による解決を目指した可能性もある。
だが、死者25人を出した前回4月10日の強制排除と同様に流血の事態となり、バンコクでも「軍が市民に銃を向けてよいのか」との批判的な声が急速に広がっている。米国や国連など国際社会も「暴力の自制」を求めてきただけに、アピシット政権の信用失墜は避けられない見通しだ。
政府はUDDの都心部占拠を排除したことで一応の「勝利」を収めた形だが、国内の治安を完全に回復するめどは立っていない。タクシン氏の「全土にテロ行為が広がる」との不気味な予言が現実のものとなる恐れがある。
◇資産没収判決が端緒
UDDがバンコク市内で大規模デモを開始したのは3月14日。タクシン氏が首相在任中に不正蓄財したとして一族の資産没収を命じた2月の最高裁判決がきっかけだった。UDDは政府に下院即時解散などを要求、4月3日には都心部を占拠した。政府は同月10日、UDDの強制排除に乗り出し、双方の衝突で日本人カメラマン含め25人が死亡、800人以上が負傷した。
アピシット首相は5月3日、事態収拾に向けた和解案を提示し「11月14日総選挙実施」など歩み寄りの姿勢を見せ、UDD側も受け入れを決めた。しかし、UDD強硬派が反発し占拠は解除されず、政府は和解案を撤回。軍は13日以降、UDDの占拠地域を包囲し、双方の衝突で多数の死傷者が連日出ていた。
1587
:
チバQ
:2010/05/20(木) 12:09:31
◇バンコク伊勢丹炎上 日本企業の閉鎖相次ぐ
バンコク中心部での2カ月近くに及ぶ混乱は、現地に進出する日本企業の経営にも大きな打撃を及ぼしている。ASEAN(東南アジア諸国連合)の中核市場として事業を展開してきた日系大手メーカーは現地事務所の閉鎖を余儀なくされているほか、19日にデモ隊の一部暴徒化で入居する大型ショッピングセンターが放火された「バンコク伊勢丹」は「被害状況さえ分からず」(三越伊勢丹ホールディングス=HD=広報部)、営業の長期停止が避けられない状況だ。
三越伊勢丹HDのグループ会社が運営する「バンコク伊勢丹」は、周辺でUDDのデモ隊が座り込みを始めたため、4月3日から店舗を閉鎖していた。
火災の報を受け、三越伊勢丹HDは、現地の従業員の安否確認に奔走。19日夜に「現地出向中の日本人社員6人全員の無事は確認できた」(広報部)という。しかし、タイ軍がUDDの占拠地に突入して以降は、店舗周辺に近寄ることができなくなったため、火災でどれだけの被害を受けたか分からない状態だ。
大手コンビニ「ファミリーマート」も19日夜時点でバンコク中心部の30店舗を臨時休業中。「治安が回復に向かうか分からず、営業再開の時期は見通せない」としている。また、JTBや近畿日本ツーリストなど大手旅行代理店はバンコクツアーの取り扱いを中止している。
三菱東京UFJ銀行などメガバンク3行は18日までにバンコク支店をそれぞれ一時閉鎖。トヨタ自動車や日立製作所など大手メーカーも、郊外に業務を移すなど対応に追われている。【井出晋平、浜中慎哉】
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◇主な日本企業への影響
製造業 トヨタ自動車、日立製作所が臨時事務所に移転
小売業 三越伊勢丹HDが4月3日から店舗を閉鎖
金融 三菱東京UFJ銀行が支店閉鎖、送金業務などを臨時事務所に移転
旅行 JTBがバンコクツアーの取り扱い中止
1588
:
チバQ
:2010/05/20(木) 12:10:03
http://mainichi.jp/select/world/news/20100520ddm007030013000c.html
タイ:デモ終結 経済格差、今後も火種 貧困層、政治意識高める
【バンコク西尾英之】タイの首都バンコク都心部を占拠していたタクシン元首相派「反独裁民主戦線」(UDD)は19日、軍の強制排除でデモ集会終結に追い込まれた。ただ、2カ月間続いた抗議行動を通じ、参加者はタクシン元首相への「個人的忠誠心」だけでなく、政治的な地位向上を求める意識を持ち始めたとの見方がある。
UDDは今回、タイ政権の「ダブルスタンダード」(二重基準)を繰り返し非難してきた。
タクシン派政権時代の08年11月に起きた反タクシン派「民主市民連合」(PAD)のバンコク国際空港占拠事件の際、軍は強制排除に乗り出さず、関係者の責任追及もほとんど進んでいない。
一方、今回のUDDによる都心部占拠では軍が2度も強制排除を行い、3月以降の死傷者は千数百人に上った。
タイの既存の支配階層を基盤とする反タクシン派への甘い対応に比べ、地方の貧困層が支持するタクシン派への厳しい扱いに対する不満がUDD内に渦巻いている。
タクシン氏を追放した06年のクーデター後、07年の総選挙でタクシン派が勝利。しかしタクシン派政権は憲法裁判所のタクシン与党への解党判決で崩壊し、総選挙を経ないまま反タクシンのアピシット政権が成立した。UDDが求める「早期の総選挙実施」も、民主主義の原則からいえば正当性がある。
UDDの反政府行動は、基本的にはタクシン氏の帰国、復権が目的で、スローガンの「真の民主主義」や「二重基準解消」は半ば方便で使われてきた。だが、これまで政治参加の機会もなく、経済的発展の恩恵も都市部ほどには受けられなかった地方の貧困層が、UDDの抗議行動に参加することでタイの現状への不信感を強め、政治的意識を高めたのは間違いない。
政府が今後、貧富の格差是正などに真剣に取り組まなければ、タイの社会対立が先鋭化する恐れもある。
1589
:
チバQ
:2010/05/20(木) 12:11:01
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100520-OYT1T00400.htm
デモ隊排除から一夜、伊勢丹施設無残に
UDD支持者らが放火した伊勢丹が入るビルの消火活動をする消防士=尾崎孝撮影 【バンコク=酒井圭吾】タイのタクシン元首相派勢力「反独裁民主戦線」(UDD)が強制排除されて一夜明けた20日、バンコクの夜間外出禁止令は予定通り午前6時(日本時間同8時)に解かれ、静かな朝を迎えた。
各地で発生した火災は鎮まり、銃声や爆発音も聞こえない。ただ、中心商業地区では、焼失した大型商業施設が無残な姿をさらしている。UDDが占拠した地区内の寺院では、9人の遺体が見つかり、治安当局が死因などを調べている。
UDDの本部テントが設置されていたラチャプラソン交差点周辺では、残ったメンバー数十人が、ステージの撤収作業を進めていた。伊勢丹などが入る複合商業施設「セントラル・ワールドワールド」は半焼し、その前で記念撮影するUDD参加者もいた。中心部には、参加者がまばらに残っており、軍が退去を呼びかけている。周辺のビルに武装グループが潜んでいる可能性があり、都市高架鉄道の線路上では、ライフルを構えた兵が警戒している。
9人の遺体が見つかった寺院は、「安全地域」に指定されていた。約1000人がまだ残り、半数は女性や子供だ。ここに残るバンコクの無職女性(59)は「外に出たら、兵士に撃たれるか、逮捕される」とおびえた様子で話した。
最も衝突の激しかったボンカイ地区では、大通りにUDD側が築いたバリケードが消え、支持者の姿も見られなかった。
(2010年5月20日11時51分 読売新聞)
1590
:
チバQ
:2010/05/20(木) 12:11:39
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010052002000070.html
タイ騒乱 次々放火、地方へも
2010年5月20日 朝刊
【バンコク=吉枝道生】「一人一人が指導者だ。近くの銀行を燃やせ」。十九日午後、タクシン元首相派団体「反独裁民主統一戦線(UDD)」幹部が投降した後、UDD側のラジオ放送は抗戦を呼び掛け、投降に納得しない参加者に、各自の判断で抵抗するよう呼び掛けた。一部のデモ参加者は暴徒化し、繁華街の著名なビルが次々と放火の炎に包まれた。バンコクの「戦場」は終わっていない。
早朝から始まった制圧作戦は午後一時半(日本時間午後三時半)ごろ、UDD幹部が投降してヤマ場を迎えた。「みんな怒っていたけど、仕方がない」。占拠地の中心部にいた女性サニットさん(42)は携帯電話への取材に疲れた声を出した。多くのデモ参加者は反発し、占拠地内で銃や手製の小型砲弾などを次々と発射して抵抗した。
二カ月にわたって占拠地にいたサニットさんは「リーダーに従って降伏する。家に帰るが、どうしたらいいか分からない。武器はないので撃たないでほしい」と不安そうに話し、軍の指示を待った。治安部隊の呼び掛けに応じて多くのデモ参加者が両手を上げるなどして投降。兵士の検問を受けて占拠地を後にした。
一方、激しく反発して市内各所に散らばった一部のデモ隊は、市内各所で次々と商業施設や映画館、銀行などに放火。少なくとも二十七カ所のビルが燃え上がり、市内は戦時下のように黒煙があちこちで立ち上った。銃声や爆発音も続き、住民は移動もままならず、外出禁止令の夜を迎えた。放火行為は地方でも行われ、恐怖が広がった。
1591
:
チバQ
:2010/05/20(木) 20:24:36
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100519-00000301-newsweek-int
タイ動乱「陰の主役」の真実
ニューズウィーク日本版5月19日(水) 21時18分配信 / 海外 - 海外総合
タクシン元首相は民主主義を実現したが国は分裂させた、というのは正しくない。分裂させたからこそ民主主義的だったのだ──
ジョエル・シェクトマン(ジャーナリスト)
今月13日に始まったタイ治安部隊とタクシン・シナワット元首相派勢力との衝突は、40人近い死者を出す事態に発展している。
いわゆる「赤シャツ隊」のタクシン派は、06年の軍事クーデターでタクシンが失脚・亡命してから、タクシン派政治家の公民権が停止されていることについて、首都バンコクの市街地を占拠して抗議を続けている。
バンコクからのニュース映像は、戦闘地帯の急拡大を伝えている。居並ぶ治安部隊が群集に向けて発砲し、非武装の市民の死体が道に転がり、車は炎上し、バリケードが築かれている。
抗議活動の中止を条件に政府側は話し合いに応じるとしていたが、治安部隊は19日にバンコク中心部でデモ隊のバリケードを突破。ロイター通信によれば、タクシンは治安部隊による強制排除が国中でゲリラ戦を引き起こす可能性がある、と述べた。
泥沼化にもかかわらず、タクシンを追放したエリート層が後悔している様子はない。彼らにとって、そしてタイ国外の人々にとって、タクシンはポピュリストのデマゴーグ(大衆迎合主義の扇動政治家)だった。タクシンは無教養な農村貧困層の大衆を操って権力を握った。第2のウゴ・チャベスになっていたかもしれない、というのが彼らの見解だ。
だがタクシンは、砕け散ったタイ民主主義が最も素晴らしかったころを象徴する人物だ。確かに不手際は数え切れないほどあった。彼は素直な政治家などでなく、汚職に手を染めたこともほぼ間違いないが、タクシンのタイ愛国党は01年に下院で初めて500議席の過半数に迫る248議席数を獲得した政党だ。タクシンは農村部の政治に疎い大衆を動員することで、70%という記録的な投票率も実現した。
元警察官で実業家のタクシンは政界に進出するにあたり、バンコクの富裕層から国民の80%を占める農村貧困層へ権力の中心を移す、と約束した。そしてタクシンはその通り約束を実行した。
■利益誘導と民主主義は矛盾しない
過去30年間、タイは軍事政権と独裁者の統治との間で揺れ動いて来た。97年のアジア通貨危機によってチュアン・リークパイ元首相が権力を握り政治改革を推し進めたが、彼の金融引き締め策は景気後退に苦しむ農村貧困層を無視するものだった。
彼らの要求に耳を傾けることを約束して、01年に登場したのがタクシンだった。タクシンは農村部の開発に数十億ドルをつぎ込んだ。小口融資や起業支援、あるいは農作物の生産拡大資金として、タイの約8万の村にそれぞれ2万5000ドルを支給した総額23億ドルの農村ファンドもその一環だ。
警察官時代にアメリカ留学の経験もあるタクシンは、農村部の小規模ビジネスの起業を支援するという自由主義的な手法と、農家への債務支払い猶予や補助金支給といったポピュリスト的政策をない交ぜにして実行した。こうした政策によって、国民1人当たりGDP(国内総生産)は01年から06年の間に70%も増えた。農村部の住民収入の伸びはそれ以上だった。
01年にタクシンは貧困層が75セントで医療を受けられる医療保険制度をつくった。野党はタクシンが票をカネで買っていると非難した。だが貧困ライン(生活に必要な最低限の物を購入することができる最低限の収入水準)以下で暮らす国民は、00年に1270万人いたが、4年後には710万人まで減少した。
タクシンの大義はほかの政治家と同様だ。すなわち権力を握り、権力を維持すること。それでも彼は得票操作ではなく、正当な選挙と政策によってそれを成し遂げた。利益と統治をうまく結びつけることで、指導者は権力の座にとどまる──機能する民主主義とはそういうものだ。
タイ民主主義においてタクシンが重要なのは、貧困層に奉仕したことばかりが理由ではない。彼には政治家としての能力があった。76年に軍政が終了してから、4年の任期を最後まで務め上げた首相はタクシンが初めてだった。それ以外はみな、クーデターで転覆されるか辞任させられるか、連立を組むパートナーに見捨てられるかして新たに選挙を迫られた。
王室の陰謀と軍隊の派閥が政治に影響力を持つタイにおいて、エリート層はタクシンのビジネスライクな手法を好まなかった。彼は中央政府のチェックなしに地方の決定権を握ることができる「CEO知事」を新設したが、形を変えた縁故主義にすぎないとレッテルを張られた。
1592
:
チバQ
:2010/05/20(木) 20:24:56
■バラマキでつくり出したチェック機能
それでも数値目標を設定し、地方当局者に決定権を与えることで、タクシンはタイを経済危機から救うことに成功した。IMF(国際通貨基金)からの融資も予定より2年前倒しで返済した。
もちろんタクシンは聖人ではない。反タクシン派が主張する彼の姿の大半は真実だろう。03年にタクシンが行った麻薬撲滅作戦(3カ月以内に麻薬取引を根こそぎにすると約束した)は、数千人の死者を出した。軍事攻撃によって南部のイスラム教徒の暴力は激化した。
農村融資は単なる票集めの手段に過ぎなかったと批判派は口をそろえる。タクシン自身も融資が返済されることはないと分かっていたはずだと(実際、多くの国々で農業助成は行われているのだが)。
だがタクシンにどんな欠陥があろうと、01年から06年にかけて彼が大衆の政治参加を実現し、タイ民主主義の最も輝ける瞬間を実現したのは間違いない。タクシンがエリート層を疎外しようと、一般大衆は彼が自分たちの味方だと考えていた。
どんな国にも利害の対立する階級や派閥は存在する。明らかに現在の衝突は行き過ぎだ。だが農村の有権者を政治に参加させることで、タクシンは都市のエリート層の権力に対するチェック機能をつくり出した。
タクシン政権は民主主義を実現したが国は分裂させた、というのは正しくない。分裂させたからこそ、民主主義的だったのだ。
1593
:
チバQ
:2010/05/20(木) 20:25:36
http://newsweekjapan.jp/foreignpolicy/2010/05/post-123.php
撃たれたタイの「赤い反乱将校」の素顔
2010年05月14日(金)17時42分
タイでは、現政権の退陣を求める赤シャツ隊と政府の間で一触即発の緊迫した状況が続いているが、ついに収拾のつかない事態に陥ってしまったようだ。
5月13日、国軍がバリケードに囲まれた反政府集団の占拠地の締め出しを計画するなか、政府側から反政府集団に寝返った将校が首都バンコクで銃撃された。撃たれたのはカティヤ・サワディポン陸軍少将(58)。「セー・デーン(赤い参謀)」という別名でも知られ、反政府運動の指導者的な人物だ。インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙との取材中に、1発の銃弾を頭部に受けたという。
結論を急ぐ前に、ワシントン・タイムズ紙が掲載したカティヤの興味深いプロフィール記事を見てほしい。記事を読む限り、カティヤはごろつきのような人物に思える。CIA(米中央情報局)と共同で働いたことがあると主張し、タイ政府に対するテロ攻撃に関与したとの非難も受けている。
カティヤ陸軍少将は2カ月にわたって政府とにらみ合いを続ける赤シャツ隊の有名人だ。抗議活動の参謀から広報官、コーチまでさまざまな役割を演じている。ベストセラー作家でもあり、テレビにも出演している。一方では、残忍な民兵組織のメンバーという顔を持ち、軍時代の部下を含め忠誠を誓う兵士たちを率いている。
カティヤは「ローニン・ウォーリアーズ」と呼ばれる暗殺部隊に関する事情聴取のため、指名手配されている。同部隊は赤シャツ隊を支持する謎の組織で、軍や市街地を標的とした爆破攻撃を行ったと政府から名指しされている。部隊の名前の由来は、日本語で主人のいないサムライを意味する「浪人」だ。
彼は4月10日夕方に行われたデモ隊と軍の衝突について「人々に対して戦車や装甲車両を使うなど、ホモの考えることだ」と語り、軍の行動を笑い飛ばした。「夜ではなく、朝か日中に戦うべきだ。しかし軍は、ホモ的な感情に従って行動している」
08年にアヌポン・パオチンダ陸軍司令官からエアロビクスを教える担当を命じられた時には、こう発言している。「あるダンスを準備しておいた。『手榴弾投げダンス』というやつだ」
彼のウェブサイトはこれ。カティヤは頭部ではなく胸を撃たれ、命は取り留めたが重傷を負ったとする報道もある。しかし、ある情報筋がAP通信に語ったところでは、彼はスナイパーに「頭を撃たれた」という。真相が明らかになるまで、当分は目が離せそうにない。
──ブレイク・ハウンシェル
[米国東部時間2010年05月13日(木)9時33分更新]
Reprinted with permission from FP Passport, 13/5/2010. ©2010 by Washingtonpost.Newsweek Interactive, LLC.
1595
:
チバQ
:2010/05/20(木) 22:25:07
http://mainichi.jp/select/today/news/20100521k0000m030076000c.html
タイ:タクシン派、帰郷始める…デモ終結
2010年5月20日 21時27分 更新:5月20日 22時3分
故郷へ帰るためバスに乗り込むタクシン派市民ら=2010年5月20日、AP 【バンコク佐藤賢二郎、西尾英之】タイの首都バンコク都心部を占拠してきたタクシン元首相派「反独裁民主戦線」(UDD)の反政府デモ終結を受け、集会に参加していたタクシン派市民数千人が20日、それぞれの故郷へ帰り始めた。市民の多くは疲れた表情ながらも、「民主主義を実現するため、再びバンコクに戻ってくる」などと語った。
タクシン派市民は19日午後のデモ解散後、タクシン派過激派が起こした銃撃や放火などから逃れるため、占拠地域に隣接する仏教寺院「パトゥム寺院」に逃げ込んだ。寺院周辺では軍と過激派の激しい戦闘が続き、さらに近くの大規模商業施設が過激派の放火で激しく炎上するなか、不安な一夜を過ごした。
20日午前、警察が寺院に入り、避難していた多数の市民を大通りを隔てて向かいにある国家警察本部に誘導。高齢者や大きな荷物を抱えた女性、子供連れの若い夫婦らが次々と寺院から出てきた。
3月下旬に元首相の地盤の東北部コンケーン県からバンコク入りし、2カ月近くUDDの占拠地域内で過ごしたという女性、マイさん(42)は「軍に排除されたが、私たちの行動は無意味ではなかった。私はデモに参加して『力』をもらった。貧しい国民のことを真剣に考える政府ができるまで戦い続ける」と語った。
同じく東北部のアムナットチャルーン県へ帰る農業、ターリックさん(57)は「暴力では何も解決しない。民主主義実現のために選挙を実施すべきだ」とアピシット政権を批判した。一方、ウドンタニ県の農業、ブン・ミーさん(60)は「家族が待つ故郷に帰れてうれしい」とほっとした表情を見せた。
市民らは警察本部から政府が用意したバスでバンコクの駅やバスターミナルに向かい、帰郷の途についた。
1596
:
チバQ
:2010/05/20(木) 22:36:41
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20100520/frn1005201621005-n2.htm
現地衝撃リポート…バンコク“風俗街”騒乱でどうなった?2010.05.20
タイの首都バンコクで3月中旬から2カ月以上続いたタクシン元首相支持団体「反独裁民主統一戦線(UDD)」と治安部隊の衝突により、中心部の風俗街は壊滅的な打撃を受けている。デモ隊の主力が陣取っていた地域は、日本人も多く立ち寄る歓楽街のパッポン通りやタニヤ通りのすぐ近くだが、「騒乱が激しくなったころから、女の子がいる店は全滅状態」(地元誌記者)という。
パッポンには女性器を使った「ピンポンショー」や「吹き矢ショー」といった過激なステージが売りのゴーゴーバーがひしめく。一方、タニヤには日本人向けのカラオケ店やクラブが密集している。世界中から集まる男たちのお目当ては、やはりカワイ子ちゃん。たいていの店が連れ出しOKなので、夜にもなれば日本人だけでなく中国や韓国、西洋からの観光客でにぎわう。
そのパッポンとタニヤが一連の騒乱で壊滅的な打撃を受けた。
「先週の段階で、ほとんど客はいなかったものの、店は開いていた。それが17日から一斉に閉店となり、コンビニも営業をやめた。公共交通機関も動かず、私たちは途中までタクシーで行って、徒歩で出勤した」と語るのは、タニヤにある日系旅行会社の男性。
バンコク在住の日本人ジャーナリストも「日系カラオケ店の中には、本当につぶれてしまったところもある」と嘆く。そのうえで「風俗嬢は貧乏な農村出身者が多いので赤服(UDD)を支持していたが、客がまったく来なくなったので、騒ぎはいい加減にしてほしいという気持ちだったでしょう」と語る。
一方、軍が封鎖した地域から少し東に離れた場所にあるスクンビット地区でマッサージ店を経営する日本人男性は「ドンパチやっていたのは、わずか100メートル四方の場所。この地区にも軍隊や警察が来て警戒しているが、店は開いているし、いたって平穏です。ずいぶん、お客さんは減りましたが…」と話す。
前出のジャーナリストは「一部の風俗嬢はパタヤ(バンコクに近いリゾート地)に移ったり、UDDのデモ隊相手に“ちょんの間”を始めたという情報もあった。安全な地域にある風俗店でも、騒乱中はガラガラだった。ただ、そのおかげで人気の女の子を指名し放題という“恩恵”もあった」と苦笑いする。
治安部隊は19日、UDDの強制排除に乗り出し、UDDはデモ解散を宣言。主要幹部ら6人が警察に出頭した。だが、反発するデモ隊の一部は暴徒化し、商業施設やテレビ局などへの放火・破壊行為に及んだ。銃や爆発物による攻撃が続く恐れもあり、予断は許さない状況で、バンコク風俗街の「復活」にはまだ時間がかかりそうだ。
1597
:
名無しさん
:2010/05/20(木) 23:07:09
(´・ω・`)っ深夜のニュースでは、タイの騒乱のニュースが多かったすね。
(´・ω・`)っカンボジアの国王が来日されてたニュースはあまり無かったすね。(もう帰国なされたみたい?ですが)
1598
:
チバQ
:2010/05/21(金) 12:27:57
http://www.asahi.com/travel/news/TKY201005200563.html
操業停止、ツアー中止…日本企業7千社、影響深刻 タイ
2010年5月21日7時11分
タイの首都バンコクの騒乱が拡大し、自動車や電機など現地に進出している日本企業約7千社に、深刻な影響が出てきた。
夜間外出禁止令など治安が急速に悪化したことを踏まえ、スズキは20日、工場を臨時休業。ホンダも一部の工場を除いて終日休業とした。トヨタ自動車は19日、3工場で夜間勤務を中止し、20日以降は禁止令が解けるまで昼間だけの操業に切り替えた。マツダも22日まで夜間勤務を中止する方針。
NECや三菱電機、沖電気工業など電機各社も今週に入り、相次いで販売会社や現地法人を閉鎖。日立製作所は19日に臨時事務所を設置したが、その近くでも騒ぎが起き、結局20日は自宅待機にした。みずほコーポレート銀行は17日からバンコク支店を閉鎖し、バックアップオフィスで業務を続けている。
神戸製鋼所や味の素、丸紅などは社員に対し、日本からタイへの渡航を禁じた。
タイの治安部隊が動いた19日は商業地区が大混乱となり、ファミリーマートは34店を、モスバーガーも全7店を休業した。バンコク伊勢丹は入居する商業施設が放火されたが、4月3日から休業中で「商品などの被害状況はわからない」ままだ。
観光客の急減を受けて、日本航空は関西、中部の両空港とバンコクを結ぶ路線を6月は減便する。JTBも、今月末までバンコクを含むタイ行きツアーを中止することを決めた
1599
:
チバQ
:2010/05/21(金) 12:31:13
>>1597
前国王が来日したのなら話題ですけど、
いまの国王は完全に象徴ですからね
1600
:
チバQ
:2010/05/21(金) 22:39:08
>>1595
>私たちの行動は無意味ではなかった。私はデモに参加して『力』をもらった。貧しい国民のことを真剣に考える政府ができるまで戦い続ける
素敵な名言だと思います。
今回の争乱を乗り越えることで、タイが更に発展することを願います。
1602
:
チバQ
:2010/05/22(土) 11:06:29
http://www.asahi.com/international/update/0522/TKY201005210634.html
バンコク、焼け跡無残 広場は閑散、立ち入り制限も2010年5月22日2時28分
【バンコク=塚本和人】治安部隊とデモ隊が衝突し、一部が放火や略奪など暴徒化したタイの首都バンコクは21日、ようやく落ち着きを取り戻し始めた。タクシン元首相派のデモ隊が占拠していたバンコク有数の繁華街サイアム地区では、映画館や店舗がすっかり焼け落ちるなど暴動の激しさを伝えていた。
サイアム地区は暴動が起きてから2日たっても一般市民の立ち入りは制限され、閑散とした広い通りや放火されたショッピングセンターの中では銃を持った兵士たちの姿が目立った。
焼け落ちた映画館の前では、火災や略奪を免れた洋服店の従業員たちが黒い煙に巻かれた商品を店から取り出し、トラックの荷台に乗せていた。店を経営する弟を手伝っていた姉のスリナパーさん(42)は励ますように言った。「過ぎたことを考えても仕方がない。ほかの場所で店を再開することを考えたい」
http://www.asahi.com/international/update/0522/TKY201005210629.html
「タイの歴史上、最悪の出来事」 首相、治安回復を宣言(1/2ページ)2010年5月22日2時7分
【バンコク=藤谷健】治安部隊とデモ隊が衝突し、一部が放火や略奪など暴徒化したタイの首都バンコクは21日、ようやく落ち着きを取り戻し始めた。アピシット首相は同日午後、テレビ演説し、バンコクや地方の治安が回復したと宣言した。しかし対立は根深く、和解には時間がかかりそうだ。
首相は演説の中で、2カ月余り続いた騒乱について「19日の強制排除やそれまでの武力衝突で、多くの人命や資産を失い、タイの歴史上、最悪の出来事の一つ」だったと認めた。ただ強制排除については「損失を最小限に抑えられた」と評価した。数千人が徹底抗戦を叫び、一部が武装していたことを考えると、軍事的には作戦は成功したとの見方だ。
とはいえ、少なくとも85人が死亡し、1400人以上が負傷した。放火や略奪も相次いだ。首都機能を長期間マヒさせ、10万人とも言われる失業者や巨額の経済損失を生んだ。タイの中進国入りを支えた外国投資や観光などへの負の影響も計り知れない。
最も深刻な問題は、4年前のクーデター以来、政治対立が続き、「同じ家(国)に住む家族(国民)同士」(アピシット首相)が憎しみ合い、なじり合った結果、互いの心に深い傷を残した。それでも「同じ家に住まなければならない」(同)という点だ。
タイ社会は、1980年代以降の急速な経済成長を経て大きく変容した。首都に高層ビルが立ち並び、市民は消費生活を楽しむ。遅れが目立った地方でも、格差は縮まったかに見えた。
だが一連の騒乱や対立は、置き去りにされた「タイ社会の醜い事実」(ネーション紙)を白日の下にさらした。タクシン元首相派だけでなく、政府をはじめ、司法や軍などが自らの主張を貫くため違法手段や暴力を使い、国民の権利や尊厳を平気で踏みにじる。不公正や不正義に対する不満が一気に噴き出した。
その点でアピシット首相が3日、(1)王室の政治利用禁止(2)貧富の格差是正(3)死傷者が出た衝突の真相究明(4)憲法改正や恩赦などの政治改革などを掲げた政治和解案は重要だ。これらの解決なくしては国民の和解は実現できない。一歩ずつ取り組んでいくほかはない。回り道は、新たな対立を生むだけだ。
政治混乱のたびに調停役を果たしてきたプミポン国王は今回、沈黙を貫いた。
昨年9月に発熱などのために入院した国王は病院にこもりきりで公式行事もほとんど執り行っていない。82歳という高齢による肉体的、精神的な衰えが指摘される。
さらに双方による王室の政治利用に警戒感を示したとの見方もある。4年前のクーデターで軍部はタクシン氏の不敬を一つの理由に挙げ、今回も政府は同氏派を「王政転覆を狙っている」と非難した。これに対し、王室を政治的な道具に使う政府の姿勢にメディアから批判が出た。
いずれの理由にせよ、今後、政治と王室の関係を改めて問い直す動きが出るのは避けられないだろう。
1603
:
チバQ
:2010/05/22(土) 11:07:03
http://www.asahi.com/international/update/0522/TKY201005210631.html
「スラムの天使」タイ元上院議員に逮捕状 集会に関与2010年5月22日2時11分
【バンコク=矢野英基】タイの警察当局者は21日、貧困者の教育問題への取り組みで「スラムの天使」と呼ばれるプラティープ元上院議員に18日付で逮捕状を出したことを明らかにした。非常事態宣言下で禁じられる集会のためのステージを設置した疑い。
プラティープ氏は、タクシン元首相派の反政府行動に共鳴。スラム住民らの集会開催などに関与したとされる。19日の治安当局による強制排除を受け、すでに集会会場などは解散している。
1604
:
チバQ
:2010/05/23(日) 11:40:04
http://mainichi.jp/select/world/news/20100523k0000e030001000c.html
タイ:暴徒の中心は貧困層10代少年
【バンコク西尾英之、佐藤賢二郎】タイの首都バンコクで19日、タクシン元首相派「反独裁民主戦線」(UDD)が都心部繁華街占拠を終結させた後、これに納得できない一部のタクシン派過激派が暴徒化し、バンコク各地で放火や略奪に及んだ。焼き打ちの被害に遭った商店主らは「タクシン派でも反タクシン派でもないのに、なぜこんな目に遭うのか」と悲痛な声を上げる。激しい政治対立が生み出した暴力は、市民の心に深い傷跡を残した。
「商品は持っていってもよい。火はつけるな」。UDDの占拠地域から北へ約1.5キロ。19日夕、商業施設「センター・ワン」が襲撃を受けた際、店内にいた警備員は暴徒にそう叫んだ。「でもやつらは商品を盗んで、結局火を放っていった」
センター・ワンには携帯電話や衣類などを扱う約400の専門店が入居。19日は暴動を予測して早い時間に閉店していた。午後6時ごろ、バイクなどで約200人の暴徒が押しかけ、ガラスを割って乱入すると、商品を略奪し放火した。
暴徒の中心は「子供のような、10歳代の連中」という。目撃者は「少年たちは武器は持っていなかったが、一部の年上のグループは銃で武装していた」と話す。火災発生後、現場付近で治安部隊との間で銃撃戦が起きた。
建物は全焼。携帯電話店を営むプパさん(45)の損害は50万バーツ(約150万円)に上った。「ビルには保険がかかっているが、店の経営者には補償がない。零細業者ばかりで、政府の支援が必要だ」。運営会社のチーラブンさん(37)は話す。
暴徒の中心となった少年たちは、タクシン派過激派の騒乱に便乗した貧困層の若者との見方が強い。過激派は、武器や爆発物を持ち出したUDDの自警団員などとみられる。
放火や略奪の被害を受けた地点は、一部が火災で倒壊した占拠地域中心部にある大規模商業施設「セントラル・ワールド」をはじめ、各地の銀行の支店や、日本人が集中して住むスクンビット通りに近い民間テレビ局「チャンネル3」の局舎など計34カ所に上った。
1605
:
チバQ
:2010/05/23(日) 11:41:22
http://mainichi.jp/select/world/news/20100523ddm007030127000c.html
韓国統一地方選:親盧派が復権模索 ソウル市長選など出馬
【ソウル大澤文護】韓国の盧武鉉(ノムヒョン)前大統領が韓国南部・慶尚南道の自宅裏山から投身自殺して23日で1年となるのを機に、盧前大統領を支えた「親盧」勢力の代表的な政治家が来月2日に投開票の統一地方選に向け、「進歩派」と呼ばれた勢力の“復権”を模索している。ただ、北朝鮮に柔軟な政策を取った盧氏の勢力には、韓国海軍哨戒艦沈没事件が「逆風になる」との見方が強い。
統一地方選では「親盧」勢力の代表的な政治家が野党候補として名前を連ね「反李明博(イミョンバク)政権」を訴えている。
焦点は、首都圏の首長選だ。ソウル市長選には前政権で韓国初の女性首相となった民主党の韓明淑(ハンミョンスク)候補(66)が出馬し、ソウル近郊の京畿道知事選には前政権で保健福祉相を務めた国民参与党の柳時敏(ユシミン)氏(50)が立候補した。韓氏は前大統領の国民葬の共同葬儀委員長を務めた前大統領の側近中の側近だ。
1606
:
名無しさん
:2010/05/23(日) 22:42:06
>>1599
(*´ω`)っほえ〜♪カンボジアって言うとアンコールワットがすぐ頭にうかびますね。
自分的には。。
1607
:
名無しさん
:2010/05/24(月) 10:41:41
asahi.com(朝日新聞社):中国語訳「沖縄現代史」刊行 普天間報道 民衆史に関心呼ぶ - 出版ニュース - BOOK
http://book.asahi.com/news/TKY201005200243.html
中国語訳「沖縄現代史」刊行 普天間報道 民衆史に関心呼ぶ
2010年5月20日
沖縄の近現代史についてまとめた新崎盛暉沖縄大名誉教授の著書がこのほど中国語訳され、北京の出版社から刊行された。タイトルは『沖縄現代史』。新崎氏と故中野好夫氏との共著『沖縄戦後史』(1976)と『沖縄現代史 新版』(2005、ともに岩波新書)を一冊にまとめる形で、北京の学術出版社である三聯出版が刊行した。初刷りは6千部で、知識人だけでなく一般読者にも読まれているという。
翻訳を担当した法政大学沖縄文化研究所奨励研究員の胡冬竹氏によれば、中国のテレビでは米軍普天間基地移設問題が連日報道され、市民の間に沖縄への関心が急速に高まっている。
中国人は琉球王国時代以来、沖縄に親近感を持っていたといわれるが、冷戦時代の沖縄は自分たちにミサイルを向ける基地としか見られなかったため、沖縄の人々の歩みはあまり知られないままだったという。だが冷戦終結後の東アジア情勢の変化もあり、「中国側から、歴史の主体としての沖縄民衆を知りたいという声が強まってきた」と新崎氏は言う。
「民衆には、国家がせめぎ合うのとは別の関係がある。お互いが理解しあうことで、今まで見えてこなかった共通の視点が浮かび上がってくるのではないか」
同書は08年には韓国語訳も刊行されており、沖縄近現代史をめぐる「東アジア共通のテキスト」の誕生とも言える。
中国語訳をきっかけの一つとして、沖縄を媒介にした新しい交流も生まれている。今月29日には沖縄大学で、「アジアのなかで沖縄現代史を問い直す」と題したシンポジウムが開かれる。パネリストとして新崎氏はじめ、孫歌氏(中国社会科学院)、陳光興氏(台湾交通大学)、鄭根埴氏(ソウル大学)らが参加する予定だ。(樋口大二)
沖縄戦後史 (岩波新書 青版 981)
著者:中野 好夫・新崎 盛暉
出版社:岩波書店 価格:¥ 777
沖縄現代史 (岩波新書)
著者:新崎 盛暉
出版社:岩波書店 価格:¥ 861
1608
:
チバQ
:2010/05/24(月) 12:22:09
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100523-OYT1T00508.htm
首都バンコク覆う喪失感…騒乱去ったタイ
タイの首都バンコクは、タクシン元首相派勢力「反独裁民主戦線」(UDD)による中心商業地区の占拠が終わり、表面上、落ち着きを取り戻しつつある。
だが、2か月余に及んだ混乱は多くの犠牲を生んだ。タイ社会は今、深い喪失感に包まれている。
治安部隊とUDDデモ隊の衝突などで、市民を含む90人以上が命を落とした。最貧地区の一つ、東北部ウボンラチャタニ県で農業を営むテプサソン一家は、長男インプレンさん(34)を失った。
バンコクに出稼ぎに出ていたインプレンさんは抗議活動に加わり、衝突が激化した5月14日、胸を撃たれて即死した。家族10人にとって、月3000バーツ(約8300円)の仕送りは貴重だった。妹のセンチャンさん(31)は、本紙に電話で「どうやって生活していけばよいか分からない」と声を震わせた。
強制排除から一夜明けた20日。政府が設けた臨時バス乗り場は、帰郷するUDD支持者が長い列を作っていた。幼い娘2人と夫の4人で2か月ぶりにチェンマイへ帰る女性(40)は、「生活が良くなると信じて参加したのに、何も変えられなかった。兵隊にはかなわない」と肩を落とした。家族6人で数百キロ・メートル離れた東北部へトラックで帰る50代の男性は、「また参加するかどうか、今は考えていない」と語った。
放火で焼け落ちた商業施設は、補償や再建のメドが立っていない。占拠地区に接した若者街「サイアム・スクエア」でブティックを営むラックさん(38)は、「300万バーツ(約830万円)が灰になった。保険はかけていない」とぼう然としていた。服飾店を経営するティーラムドさん(38)は「4月上旬に占拠が始まった時は、すぐ撤収すると思った。多くの人が仕事を失った」と怒りを込めた。
炎上した巨大商業施設「セントラル・ワールド」は、市民にとっても、首都の繁栄を象徴する存在だった。運転手のサンヤさん(55)は、「焼け跡を見て涙が出そうになった。国民が二つに割れたタイの将来は暗い」とため息をついた。(バンコク 深沢淳一、酒井圭吾)
(2010年5月23日19時32分 読売新聞)
1609
:
名無しさん
:2010/05/24(月) 14:43:11
今、注目の北海道…ニトリが中国人富裕層向けに別荘建設 2010-04-12(月) 125430 [サーチナ]
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0412&f=business_0412_094.shtml
今、注目の北海道…ニトリが中国人富裕層向けに別荘建設
Y!【経済ニュース】 2010/04/12(月) 12:54
家具販売大手のニトリ(本社・札幌市)の子会社で広告業のニトリパブリックが、北海道千歳市に中国人の富裕層向けの別荘を建設することが分かった。中国では2008年発表の映画『非誠勿擾(日本語名:狙った恋の落とし方。)』がヒットしたことで、北海道旅行の人気が高まった。中国新聞社が報じた。
別荘はまず17棟を建設する。7月に完工し、3000万円程度で売り出すという。将来は規模を大幅に拡大する計画だ。
香港や台湾では、かなり早い時期から観光旅行先として北海道に人気があった。いずれも暖かい地方で、旅行会社が「雪が降る北海道で、銀世界を体験しよう」などと売り出したことが奏功した。数年前から、中国大陸でも注目が集まり、『非誠勿擾』のヒットが、注目度をさらに大きく高めた格好だ。
現在、新千歳空港には、中国大陸では中国国際航空(北京発)、中国東方航空(上海発)、中国南方航空(瀋陽・大連・広州発)の主要3社が、台湾では中国航空と長栄航空(台北発)、香港ではキャセイパシフィック航空が乗り入れている。
**********
◆解説◆
中国人消費者は、価格に極めて敏感との特色がある。日本在住の中国人の間でも「あの店は安い」、「品質と比べて、リーズナブル」などの情報は、短期間に口コミなどで広がる。家具製造・販売のニトリも、人気企業のひとつ。同社は公式サイトに中国語ページを設け、日本国内での商品や店舗、サービスなどの情報を詳しく紹介している。(編集担当:如月隼人)
1610
:
名無しさん
:2010/05/24(月) 16:59:04
中日新聞「中国でブーム!!」家康紹介 国営放送が岡崎で取材愛知(CHUNICHI Web)
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20100513/CK2010051302000021.html
【愛知】
「中国でブーム!!」家康紹介 国営放送が岡崎で取材
2010年5月13日
中国の国営放送・中国中央電視台(CCTV)の人気旅番組「走遍亜洲(アジア探訪)」の撮影クルーが12日、岡崎市を訪れた。中国でブームの江戸幕府初代将軍・徳川家康を取り上げた番組を作るという。
ディレクターの劉彦臣(リュウヤンチェン)さん(35)によると、中国では日本の戦国時代を題材にしたコンピューターゲームが若者に、山岡荘八の大河小説「徳川家康」が企業経営者らに人気。小さな組織を率いて困難を乗り越え、ライバルたちに打ち勝って天下を統一した手腕と、意志の強さが尊敬を集めている。
来日した劉さんは「忍耐の末に成功し、優秀な部下に支えられた家康は、三国志の英雄劉備と共通点があって興味深い」。資料や甲冑(かっちゅう)などが豊富な三河武士のやかた家康館(同市康生町)に興味津々で、市職員の解説に聞き入った。
クルーは、午前中に家康の生誕地岡崎城の天守閣や岡崎公園、午後には将軍家の菩提(ぼだい)寺大樹寺と、家康ゆかりの歴史スポットを取材。家康の食生活や城郭都市岡崎の魅力も探ろうと、八丁味噌(みそ)蔵や和菓子店、旧東海道の「二十七曲り」などにも足を運んだ。
走遍亜洲は10月のゴールデンタイムに、7日連続の30分番組で、日本の中部地方を紹介する予定。ほかの撮影テーマは長寿、車社会、野猿と温泉などで、各地を巡って5月24日まで撮影する。 (中野祐紀)
1611
:
チバQ
:2010/05/24(月) 18:51:18
http://www.asahi.com/international/update/0523/TKY201005230281.html
台湾民進党主席に蔡氏が再選 新北市長選に名乗り
2010年5月23日23時14分
【台北=村上太輝夫】台湾の最大野党、民進党の主席選挙が23日行われ、現職の蔡英文(ツァイ・インウェン)氏(53)が再選された。民進党は同日、11月末の5大都市首長選で蔡氏が新北市長に立候補することを発表した。
民進党は2008年の総統選で国民党に敗れて政権を明け渡し、しばらく低迷が続いたが、昨年以来、地方選や立法委員(国会議員)補選で連勝。蔡氏への評価が高まった。主席選には元台北県長の尤清氏(68)も立候補し、馬英九(マー・インチウ)政権に対する姿勢が穏健すぎると蔡氏を批判したが、蔡氏優位は揺るがず、党員の9割の支持を得た。
11月末にある台北など五つの特別市の首長選は、台湾の人口の6割をカバーする大規模な選挙となる。5市のうち3市をとるかどうかが与野党の勝敗ラインだ。
党歴が浅い蔡氏は、候補者としての本格的な選挙経験がない。本人は党主席に専念するとして市長選立候補を固辞していたが、党勢拡大のためにも市長選に出るべきだとの圧力が党内で高まり、自ら出馬して総力戦で臨むことを決めた。
蔡氏が立候補する新北市は、台北市近郊の台北県が昇格、新設されるもので、人口は台湾最大の388万人。与党・国民党からは「ポスト馬英九」と言われる朱立倫・前行政院(内閣)副院長が立候補する。
1612
:
チバQ
:2010/05/24(月) 18:52:50
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100523/chn1005232214007-n1.htm
台湾・民進党主席選 蔡英文主席が大差で再選 (1/2ページ)
2010.5.23 22:12
【台北=山本勲】台湾の野党第一党、民主進歩党(民進党)は23日、第13回党主席選挙を行い、蔡英文主席(53)が対立候補の尤(ゆう)清・元台北県長(68)に大差をつけ、再選された。蔡主席は民進党が陳水扁前総統の金銭スキャンダルで政権を失った一昨年5月、初の女性党首に選ばれた。以来、清新、穏健なイメージで立法委員(国会議員)補選などの選挙で党を4連勝に導き、再選が確実視されていた。しかし2012年の次期総統選に向け早くも党内の勢力争いが表面化しており、真価が問われるのはこれからだ。
党主席選の有権者は全土の民進党員(約30万人)中、条件を満たした約15万人。蔡主席は2年間の実績を背景に、新潮流派など党内各派閥から幅広い支持を集め、党創立来の有力者、尤清氏に圧勝した。
だが蔡主席の正念場はこれからだ。最初の関門は11月に予定される5大都市首長選挙の候補者選びだ。台中、台南、高雄の県・市を合併し、台北市、新北市(現在の台北県)と同時に首長選挙を行う。5大都市の人口は約1300万人と台湾全土の6割にのぼり、その結果が次期総統選を大きく左右するからだ。
与党の中国国民党はすでに確定したが、民進党は台南、高雄以外の3市の候補者選びが遅れている。有力者の1人、蘇貞昌・元行政院長が3月初めに党内調整を待たず、早々と台北市長選出馬を表明したためだ。
台北県長を2期務めた蘇氏は新北市長選での当選が確実視されていた。民進党は南部の台南、高雄が地盤だけに、蘇氏が新北市選に出れば3市を抑え、5大都市選での民進党勝利は動かないとの見方が多かった。
しかし蘇氏はあえて確率の低い台北市長選に出馬することで、蔡主席の新北市選出馬を促す作戦に出た。民進党の次期総統候補は蔡主席と蘇氏の2人というのが大方の見方だが、蘇氏は台北市長選で惜敗後の総統選出馬を狙っているとの見方が多い。
民進党は25日までに5大都市選の候補者を確定する予定だが、蔡主席が蘇氏の“奇襲”にどう対応するか、関心を集めている。
1613
:
チバQ
:2010/05/24(月) 20:08:20
http://www.asahi.com/international/update/0524/TKY201005240184.html
バンコク、1週間遅れで新学期スタート
2010年5月24日14時18分
【バンコク=小林哲】バンコク中心部で2カ月余り続いた反政府集会のため、延期されていた新学期が24日、都内の大半の学校で1週間遅れで始まった。25日朝まで夜間外出禁止令が続くが、日中は地下鉄や高架鉄道など主要な公共交通機関も通常運行に戻り、街は落ち着きを取り戻しつつある。
タクシン元首相派と政府の治安部隊の間で銃撃戦が起きたサトーン地区。カトリック系のセントルイス学校には朝から子供たちが笑顔で登校してきた。中学1年のベンツさん(12)は「ずっと家にいて退屈だったのでうれしい」と話し、久しぶりに会った友達とおしゃべりに興じていた。
17日から臨時休校していた日本人学校もこの日から授業を再開した。
1614
:
チバQ
:2010/05/25(火) 19:48:56
http://mainichi.jp/select/world/news/20100525dde007030006000c.html
フィリピン:アキノ次期大統領とアロヨ大統領、新旧攻防
◇アキノ次期大統領、汚職疑惑捜査表明
◇アロヨ大統領、司法トップに腹心配置
【マニラ矢野純一】10日実施されたフィリピン大統領選で当選を確実にしたアキノ上院議員と、6月末で退任するアロヨ大統領の間で政治生命をかけた攻防が始まっている。
腐敗の一掃を掲げるアキノ氏は、アロヨ氏を名指しして不正疑惑の捜査を行うと表明した。これに対し、アロヨ氏は司法トップの最高裁判所長官に腹心を据え、疑惑追及に抗戦する構えだ。
アキノ氏は選挙戦で、アロヨ氏を中心とする政権の汚職摘発を公約に掲げて圧倒的な支持を受け、勝利を確実にした。その後の会見でも、汚職の一掃を強調している。
一方、アロヨ氏は選挙直後の12日、最高裁長官の後任人事で腹心の判事を任命。汚職での訴追を逃れるための布石だとして、アキノ陣営を支援する市民団体は「新長官人事はアロヨ政権の行き過ぎた行為(汚職)に対する責任を隠そうとしている」と抗議している。
6月末の大統領就任式では、最高裁長官の前で宣誓するのが慣例だが、アキノ氏はアロヨ派の最高裁長官の前での宣誓を拒否。地元自治体の議長の前で行うと主張している。
一方、フィリピンでは大統領の再選は禁じられているため、アロヨ氏は権力維持に向け大統領選と同時実施の下院選に出馬し、当選した。下院の過半数を自派で占め、自らは下院議長ポストを狙っているとみられている。
しかし、今回出馬したアロヨ政権の6閣僚のうち、中心人物のエルミタ前官房長官ら3人が落選した。これに対し、アキノ氏が事実上率いる政党は、他党との連携を模索すると同時に、アロヨ派の切り崩しを行い、下院でのアロヨ派支配に対抗している。
大統領選の集計結果は11日の選挙管理委員会の発表で大勢が判明している。
票の確定は今週、開かれる上下両院の議員からなる集計委員会が公式集計を行って決定する。
1615
:
チバQ
:2010/05/26(水) 23:32:13
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100525-OYT1T01060.htm
逃亡中のタクシン元首相にテロ容疑で逮捕状
【バンコク=深沢淳一】タイの刑事裁判所は25日、バンコクで「反独裁民主戦線」(UDD)のデモ参加者の暴動などを扇動したとして、国外逃亡中のタクシン元首相に対し、テロ容疑で逮捕状を発行した。
アピシット首相は「各国に身柄送還の協力を求める」と述べ、タクシン氏逮捕に全力を挙げる方針を示した。
タクシン氏は、拠点とするアラブ首長国連邦(UAE)のドバイからインターネットなどを通じ、UDDのデモ参加者を鼓舞するメッセージを送ってきた。
捜査当局は、多数の死傷者が出た治安部隊との衝突や暴動を、タクシン氏が指示したとして、裁判所に逮捕状の発行を求めた。裁判所は、バンコクなどでUDD支持者が暴徒化した19日、タクシン氏を含む10人の逮捕状を出したが、同氏に対しては直後に取り消し、十分な証拠を示すよう捜査当局に要請していた。
タイでは、テロ行為の最高刑は死刑。タクシン氏は、2008年に汚職の罪で禁固2年の実刑が確定後、ドバイを拠点に欧州各国を頻繁に訪問している。タイとUAEは犯罪者の引き渡し協定がなく、身柄を押さえられなかったが、タイ政府は大罪の容疑者であるとして、送還への協力を要請する。
(2010年5月25日20時48分 読売新聞)
1616
:
チバQ
:2010/05/27(木) 23:06:20
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100527/mcb1005270504005-n1.htm
タイ騒乱 ひとまず終息 観光打撃も止まらぬ経済成長 (1/3ページ)2010.5.27 05:00
放火され、前日までがれきの山だった大型商業施設「セントラル・ワールド」前もきれいに掃除された=24日、バンコク(AP)【拡大】
3月中旬から2カ月以上にわたってタクシン元首相派が首都バンコクの繁華街を占拠した「タイ騒乱」がひとまず終息した。観光産業が打撃を受けるなど、経済に大きな傷跡を残した。しかし、タイ経済は今年3〜5%の成長が見込まれ、堅調だ。外資も東南アジア市場への拠点として同国への投資意欲は衰えていない。今後の課題は、いかにして政治の安定を取り戻すかだ。
◇
≪分析≫
タイのアピシット首相は21日、国民に向けてテレビ演説し、タクシン元首相の支持団体「反独裁民主統一戦線(UDD)」の一部が暴徒化し、略奪や放火などが続いていた首都バンコクや地方の治安が回復したと宣言した。2カ月あまりの騒乱で、外国人ジャーナリストを含む、少なくとも85人が死亡し、1400人以上が負傷した。投資家は暴力を憂慮していたが、これまでのところタイ経済の立ち直りは比較的、早そうだ。
◆有利な投資環境
世界のメディアの関心がタイの暴力に集まった結果、同国の国内総生産(GDP)の7%を占める観光産業は、過去2カ月間に著しい損害を被った。50カ国近くがタイへの渡航延期を勧告し、異例なことだが、タイ観光庁も公式に警告を出した。空港利用者は約30%減少し、ホテルの利用率は例年の4分の1の水準にとどまった。
観光業が打撃を受けるのは避けられなかったものの、タイ経済全体は驚くほど堅調だ。タイ政府は今年の経済成長率の予測を4.0〜5.0%から変えていない。同国のエコノミストの中にはやや低い3.0〜4.0%と予測する者もいるが、いずれにせよ、同国経済が景気後退から堅実に回復していることを示している。
国際ビジネスにとって同国が魅力的な理由はいくつかある。第1に、事業に有利な環境だ。近年、製薬の認可で外国企業と緊張が高まっているものの、タイの規制環境は、いくつかの重要な分野で改善している。米国とタイの自由貿易協定交渉はタイ国内からの反対に見舞われているが、外国資本がタイ国民の怒りの対象となることは、ほとんどない。
第2は、立地条件。タイの空路は東南アジアの玄関として機能している。同国の金融や輸送インフラは、同地域の開発途上国での事業を支援してくれる。
第3は、信頼できる官僚制度の存在だ。経済担当の官僚は西洋で教育を受けたものが多く、優秀だ。ゴーン財務相は英オックスフォード大卒の元銀行家で、政治危機にもかからず、海外の財界からの信頼は厚い。
◆総選挙と憲法改正
暴力的な反政府運動はひとまず収まったが、タイ政治をより堅固な基礎の上に打ち立てる努力が求められる。アピシット首相は今月3日、テレビ演説で「国民和解の行程表」を示し、11月14日に総選挙を行うと発表。その後、タクシン元首相派のUDDがバンコク繁華街の占拠を続けたため、同首相は選挙日程を撤回した。しかし、同首相はいずれ総選挙を行わざるを得ないだろう。タクシン元首相派は、総選挙前にアピシット首相が退陣し、選挙管理内閣を作るよう求めている。
憲法改正を実施するかどうかも問題だ。もし改正する場合、それを総選挙の前後のいずれに行うかが重要となる。タクシン派も反タクシン派の現政権も、相手陣営が憲法をないがしろにしてきたと非難している。総選挙前に憲法改正を行う場合、タクシン派が求める選挙管理内閣の現実味が増してくる。
◇
≪結論≫
反政府デモを強制排除する過程で多数の死者が出て、タクシン元首相派は復讐(ふくしゅう)心に燃え、アピシット首相の退陣を求める運動にいっそう力を入れるだろう。同首相は、改めて総選挙を提案するだろうが、反政府陣営が穏健派と強硬派に分裂しているため、交渉は難航しそうだ。今後、タイ情勢は緊張した状態が続くとみられるが、外交関係と国際ビジネスはある程度、政治危機の悪影響を免れるだろう。(オックスフォード・アナリティカ)
1617
:
チバQ
:2010/05/27(木) 23:07:58
http://www.asahi.com/housing/jutaku-s/JSN201005270003.html
最高機種トイレ「REGIO」 上海万博で披露 INAX2010年5月27日
印刷
INAXは5月下旬、上海万国博覧会の日本産業館「世界一トイレ」に最高機種「REGIO(レジオ)」を2台納入する。6月12〜18日に開催されるJapan Weekに合わせ、中国で縁起の良い色とされる「金」仕様を特注で開発したもの。高級感と質感を追求し、陶器部分に本物の金を特殊コーティングした。
同社は「上海万博日本産業館に全面協力し、日本のトイレ文化を世界に発信していく」としている。
1618
:
チバQ
:2010/05/28(金) 21:13:43
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010052800801
首都繁華街ににぎわい=ビジネス街、歩行者天国に−タイ
【バンコク時事】祝日で3連休初日となったタイの首都バンコクの繁華街は28日、タクシン元首相派によるデモが終わり、市民に開放されて以来初めての週末を迎えた。緊張が続いたビジネス街シーロム通りはこの日、歩行者天国となり、騒乱で影響を受けた周辺事業者が出した店のブースに人だかりができた。放火を免れたショッピングセンターにもにぎわいが戻った。
治安部隊とデモ隊のにらみ合いが続き、爆発事件もあったシーロム通り。約1キロにわたって車の進入が禁止され、路上には約700の店が軒を並べた。(2010/05/28-18:15
1619
:
チバQ
:2010/05/28(金) 21:15:12
http://www.toyokeizai.net/business/international/detail/AC/a7f52c0e427f4cdcec59b873bdcfebed/
揺らぐタイの“国体” 反政府行動制圧も、政情不安は深刻化(1) - 10/05/27 | 12:20
タイの首都バンコクで2カ月あまり続いた反政府活動は、結局、タイ治安当局が力で封じ込め、解散。収束に向かっている。
反政府活動の中心となった、タクシン元首相支持派の「反独裁民主統一戦線」(UDD)は、この掃討作戦で占拠していたバンコク中心部から完全に排除された。市内は日常生活に戻りつつあるが、この反政府活動に参加していた一部市民が散発的な争乱を引き起こしており、完全な正常化にはまだ時間がかかりそうだ。
いずれにしろ、今回の鎮圧で死者15人を含む100人以上(タイ政府発表)の死傷者が出た。また、日本人カメラマン1人を含む825人の死傷者を出した4月の鎮圧作戦と合わせると、被害の規模は甚大なことにタイ国民は大きなショックを受けているようだ。
一方、”東南アジア諸国連合(ASEAN)の雄”として、日系企業など経済的集積も高いタイの今後の経済運営に注目が集まっている。
バンコク市内に拠点を構える日系企業も、特にUDDがオフィス街を中心に占拠を続けていたため、運営上の支障が出ていたのは確か。最後の鎮圧作戦が行われた5月19日を前後して、占拠地域周辺の出入りが厳しく制限されたこともあり、オフィスの一時移転を強いられた日系企業も少なくなかった。
掃討作戦前の5月13日、日本貿易振興機構(JETRO)とバンコク日本人商工会議所が実施した在タイ日系企業を対象にした緊急アンケートでは、「業績に影響がある」と答えた企業がほとんど。回答企業数は16社と少ないものの、営業休止や営業時間の短縮や社員の自宅待機、この期間への賃金支払いなど資金繰りの悪化などで影響が出ていることがわかる。
とはいえ、マクロ的には影響は大きくなさそうだ。これは、抗議活動がバンコク中心部とはいえ一部分に限定されたため、生産工場が建ち並ぶバンコク郊外など地方にまで波及しなかったこと、同時に港湾・空港などのインフラなども通常業務だったためだ。
1620
:
チバQ
:2010/05/28(金) 21:15:42
また、「タイ政府による外資優遇策に変わりはなく、日本企業進出の歴史も長くすそ野産業も発達しているタイを超えるような国はない」とJETROアジア大洋州課の若松勇課長はタイ経済の長所を指摘する。
今回のような騒乱が全国にまで波及、かつ長期間にわたることがなければ、経済的影響はそれほど深刻ではなさそうだ。
実際に、抗議活動が本格化する前から、2010年度は世界同時不況の回復から脱し、09年のマイナス成長からプラス成長の予測がなされていた。「タイは輸出依存度も高く、海外での需要増に対応した経済活動が回復する基調は変わらない」(若松課長)。
10年度の経済成長は4.5%を予測しているが、懸念材料はGDPの約6%を占める観光業への悪影響だ。旅行業界では、3月からの反政府行動で100億バーツ(1バーツ約2.9円)の収入を失ったとも言われている。バンコク市内のホテル稼働率も8、9割から3割程度に落ち込んでいるとの報道もある。コーン財務相も0.3〜0.5%の落ち込みは避けられないと発言していた。
今後の「国体」に不安も
今回の騒乱がもたらした悪影響は、経済よりも政治的に深刻なのかもしれない。
2006年のクーデターで、選挙で選ばれたタクシン元首相派の政府が転覆。その後、タクシン支持派と反支持派との対立が続いてきたタイ。この構図は、年初まで続いてきた。
ところが、今回の事態がこの構図を崩してしまった。政治的対立がきっかけであったものの、混乱が高まるなかでタイ社会にいまだ根深い貧困や社会的格差などに不満を持つ者まで合流、タイ社会全体の対立に発展したためだ。
1621
:
チバQ
:2010/05/28(金) 21:16:08
タクシン首相自身も「私のコントロールが聞かなくなった」と表明、抗議活動が自らの手を離れてしまったことを示唆している。政府側も多数の死者を出してしまった事実を見れば、危機管理能力があったわけでもなく、被害の拡大は想像を超えていたフシがある。
そして政府支持者も、タクシン元首相が実施したポピュリズム的政策の復活を恐れ、UDD側の「議会の早期解散・総選挙」といった要求は到底受け容れられず、親タクシン派との溝は深まるばかりだ。
「2006年のクーデターが今回の混乱の出発点」と、アジア政治が専門で拓殖大学国際学部の甲斐信好教授は指摘する。不正腐敗にまみれていたタクシン派の政治家だったとしても、選挙という民主主義的な手段で選ばれた政権を時代錯誤的なクーデターで倒してしまったことがそもそもの誤りだった説明する。
さらに、今回はタイ社会の基礎となってきた「王政」に対する疑問や不振が露出してきたのが気掛かりだと言う。
タイの現代史はクーデターの現代史と言えるほど、政情不安になるたびに軍がクーデターを起こし政権を崩壊させ、その後民政移管するというパターンを繰り返してきた。それでも国体が失われることなく、タイがタイでありえたのは国民から絶対的支持を集めるプミポン国王を頂点と抱く王室がタイ社会の貴重かつ聖なる存在として君臨していたためである。
ところが「クーデターは怖くないが、国王が亡くなった後のタイを考えると非常に不安」と口にする国民が増えてきている」(甲斐教授)。
すでに82歳のプミポン国王は今回、1992年のクーデター未遂事件で見せた鮮やかな説得もできなかった。当時、軍を背景としたスチンダ首相と民主化運動グループの指導者チャムロン元バンコク市長を玉座の前に座らせ混乱を収めるよう諭したような姿は見られず、王室としても事態を傍観するしかなかった。
1622
:
チバQ
:2010/05/28(金) 21:16:32
国王の健康不安に加え、王室内部でもタクシン、反タクシン支持派に分かれているという指摘もある。そんな情勢不安も、今回の政治的混迷を促した可能性も否定できない。
甲斐教授は、「タイ政治の千日手」という表現を使い、今後の不透明さを恐れる。「クーデター → 民政移管 → 総選挙 → 政情不安 → クーデター」という、かつてのタイ政治の繰り返しが、今後もまた続くのではないかというのだ。
王室という“重し”さえも揺らぎ始めた。この千日手も、重しが軽くなった分、混乱を招く余地が生じている。
何があっても選挙の結果を受け入れるという、最も民主主義的であると同時に新興国にとって受け容れがたい価値が、今後タイ国民に根づくだろうか。一国の安定と発展の原点が、タイだけではなくアジア各国にも問われている。
(福田恵介 撮影:小堀新之助[アジア・ウオッチ・ネットワーク]=東洋経済オンライン)
1623
:
チバQ
:2010/05/28(金) 21:17:33
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20100527k0000m070110000c.html
記者の目:タイ首都占拠の元首相派排除=西尾英之
やっと終わった。それが実感だ。毎日新聞アジア総局は、タイのタクシン元首相派「反独裁民主戦線」(UDD)が占拠したバンコク都心部の交差点から200メートル。軍が実力行使に乗り出しUDDが反撃すれば、総局前は戦場となる。4月3日の占拠開始以降、軍の強制排除の可能性が強まるたびに、私は周囲のビルの屋上に狙撃兵がいないかを確かめる癖がついた。ガラスを破って銃弾や爆発物が飛び込んでこないか、神経をすり減らす1カ月半を過ごした。
最も生きた心地がしなかったのは、総局前の通りに座り込んだ占拠参加者たちのはずだ。強制排除前日の5月18日午後、軍用機が飛来し拡声機で即時退去を警告した。その途端、地上からUDD自警団の手製ロケット弾が一斉に火を噴いた。数十分続いた激しい攻撃の中、幼児を抱えた女性や高齢者はパニック状態でビルへ逃げ込み、言葉も通じない外国人の私にまですがりついて助けを求めた。
◇ぎりぎりの自制、最悪の犠牲回避
軍は19日早朝、占拠地域の南側から強制排除に着手したが、女性や高齢者が集中する中心部まで一気に突入はせず、UDDは同日昼過ぎ「これ以上の犠牲者拡大を防ぐため」と占拠終結を宣言。一部が暴徒化して放火を繰り返したが、軍の突入で女性や子供、高齢者ら占拠参加者に多数の死者が出るという最悪の事態だけは、双方の「ぎりぎりの自制」で回避された形だ。
都心部を占拠した人たちは高級デパートやホテルが建ち並ぶバンコクの目抜き通りに農村の暮らしをそのまま持ち込んだ。テントの下で家族で食事を取り、路上の消火栓から引いた水道で水浴びし、夜は蚊帳をつってごろ寝した。
これに対し、都心部の住人であるバンコクのエリート層は嫌悪感をあらわにした。最大のビジネス街シーロム通り入り口で、タイヤと竹で築いたUDDのバリケードに対峙(たいじ)した地元市民グループは、UDDの人々に向かって「クワーイ(水牛)!」と叫び挑発し続けた。「学のない田舎者」「間抜け」といったあざけりの意味だ。この国を支配してきた都市エリートは、地方の貧しい農民をそう呼び、「彼ら(農民)はカネ次第で誰にでも投票する。選挙権を与える必要はない」と言い切る人すらいる。
新興勢力のタクシン氏は首相当時、農民を優遇する政策を進め、05年の総選挙で圧勝。これが既存の支配層には既得権益を脅かす動きと映り、タクシン氏を追放した06年のクーデターにつながった。
◇農民層が目覚め過去には戻れぬ
タクシン派と反タクシン派の対立の本質は、国を支配してきた少数の都市エリート層と、タクシン政権下の優遇政策で政治的に目覚め始めた多数派の地方農民層の激しい支配権争いだ。死者88人、負傷者1900人近くを出した今回の衝突で、双方の溝は一層深まった。今後も衝突が繰り返されれば、「内戦の危機」が現実味を帯びる。
いずれアピシット首相は議会解散、総選挙に踏み切らざるを得ない。そこで農民層が勝利して政権を握れば、今度は反タクシン派が街頭での反政府行動に乗り出すとの見方が強い。それでは、クーデター後の総選挙でタクシン派が勝利し、反タクシン派が首相府や空港などを占拠した08年の状況を繰り返すだけだ。
国王による仲裁や軍部によるクーデターといった、これまで対立を抑え込んできた「タイ式民主主義」がすでに機能しないことは、今回の衝突が証明した。対立解消の唯一の道は、民主主義の原則に従い、総選挙の結果を「民意」として国民全体が受け入れる以外にない。
農民側への注文もある。タクシン氏は汚職事件で2年の実刑判決を受け、収監を避けるために国外へ逃亡中だ。もし復権を望むなら、帰国して刑に服すのが先だ。反タクシン派が、総選挙結果が意に反するものであっても受け入れなければならないのと同様、タクシン派も司法という民主主義のシステムを尊重する必要がある。
総局前の通りにUDDが残したゴミは片付けられ、歩道には洗練されたバンコク市民が戻ってきた。農民たちの占拠が夢の中の出来事のようだ。だが目の前には、放火で一部倒壊した巨大ショッピングセンターが無残な傷口をさらし、すべてが現実だったことを思い知らされる。
対立はタイが「普通の民主主義の国」へと脱皮する生みの苦しみだと信じたい。そのためには双方が互いを認め、譲歩し合うしか道はない。(アジア総局)
毎日新聞 2010年5月27日 0時06分
1624
:
チバQ
:2010/05/30(日) 17:56:27
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100529-00000079-mai-int
<ネパール>首相が辞意表明 新憲法制定で混乱
5月29日22時33分配信 毎日新聞
【カトマンズ、ビナヤ・グルアチャリャ】共和制移行に伴う新憲法の制定を巡って混乱が続くネパールのマダブ・ネパール首相は29日、辞意を表明した。首相は辞任時期を明確にしていないが、側近によると、1週間以内という。昨年5月に下野した最大勢力の野党「ネパール共産党毛沢東主義派」(毛派)が、新憲法制定議会の1年延長に同意することなどを条件に、首相に辞任を強く迫っていた。
08年5月に発足した新憲法を制定する議会の任期は2年で、28日が最終日だった。しかし、与党連合と毛派がこの間、新憲法の内容を巡って対立し、期限内の制定が不可能に。このため首相側は28日夜に毛派に辞意を伝え、直後に議会延長案の議員投票を実施。毛派が賛成に回ったことから、可決に必要な3分の2の賛成票を得て議案は可決された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100530-00000038-san-int
ネパール制憲議会1年延長 反毛派首相、辞任へ
5月30日7時55分配信 産経新聞
【ニューデリー=田北真樹子】ネパールが連邦共和制に移行してから初めてとなる憲法制定のための制憲議会(601議席)は28日深夜、この日迎えた2年間の任期内に憲法を制定できず、土壇場で任期を1年延長する法案を可決した。議会第一党の野党・ネパール共産党毛沢東主義派から任期延長の賛成を取り付けるため、「反毛派」政党からなる現連立政権は、毛派が求めるネパール首相の辞任を受け入れた。
ネパール首相の辞任後、毛派が復帰しての新たな連立政権を樹立し、再び憲法制定を目指すことになる。だが、毛派兵士の政府軍への統合など、課題が解決される見通しはなく、不安定な情勢が続きそうだ。
ネパール首相の報道官は29日、フランス通信(AFP)に「首相が辞任することに間違いはないが、首相は諸懸案解消の見通しがつくのを見届けたいと思っている」と述べ、辞任には時間がかかる可能性があることを示唆した。
政権側が提出した任期延長法案が可決されるためには、議会の3分の2以上の賛成が必要で、4割の議席を持つ毛派の賛同が不可欠なことから、政権側は毛派に協力を呼びかけていた。しかし、毛派は同派トップのダハル前首相の返り咲きを念頭に、ネパール首相の辞任を要求。当初、政権側は反発していたが、最終的に毛派の要求をのんだ。
ネパールでは、立憲君主制から連邦共和制となった2008年の8月に毛派政権が発足。昨年5月にダハル前首相が、毛派兵士の政府軍統合に反対する陸軍参謀長を解任したことから、主要政党が連立政権からの離脱を表明し、毛派政権は崩壊した。下野した毛派は、現政権の退陣を求め、全国でゼネストを実施するなど、反政府抗議行動を展開してきた。
1625
:
チバQ
:2010/05/30(日) 19:39:44
>>1624
苗字が「ネパール」さん
李韓国大統領みたいな表現をすると、ネパールネパール首相ってことか・・・
1626
:
とはずがたり
:2010/05/31(月) 01:06:32
千葉市川市長みたいなややこしさw
1627
:
チバQ
:2010/06/01(火) 23:33:30
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100601/asi1006012151003-n1.htm
タイ 流血の後に来るもの (1/3ページ)
2010.6.1 21:48
バンコクで行われた反タクシン派の政府支持集会で、プミポン国王の肖像画を掲げる参加者。タイ国旗とともに、国王のシンボルカラーである黄色の小旗も打ち振られた=4月23日(ロイター) 2カ月以上に及んだタイのタクシン元首相派によるバンコク中心部の占拠は軍の実力行使で幕を閉じた。先月29日には夜間外出禁止令も解除され、事態は表向き正常化した。しかし、人々のささやかな安(あん)堵(ど)に影を落とすのは今後への大きな不安である。武力鎮圧は国内対立を決定的にしてしまったのではないかという思いである。
タイの戦後政治は今回を含めて4度の大規模な流血を経験した。最初は軍事独裁政権を倒した1973年の民主化闘争、2度目は76年の反軍闘争への弾圧とクーデター、そして92年の軍出身首相の退陣を求める闘争(「黒い5月」事件)だ。今回の88人という犠牲者数は少なくとも公式発表の数字で比べる限り、過去最悪である。
しかし、流血の規模以上に今回際立つのは対立の構図の複雑さだ。最近の国際紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンにそれを物語るタイ人記者の寄稿が掲載された。
軍による強制排除当日の5月19日、筆者は勤務先のテレビ局が暴徒に放火され、避難を余儀なくされた。18年前のちょうど同じ日、「黒い5月」事件で軍の銃火の下を逃げまどった経験を紹介し、このとき民主化を求めて闘った同志たちが今回は敵味方に分かれたと筆者は指摘する。アピシット首相やタクシン派の何人もの指導者らである。
過去3度の大規模な流血は「軍対民主化勢力」というわかりやすい構図だった。ところが今回の政争では政権側もタクシン派も民主主義を掲げ、その本家争いを演じている。これまでになかった複雑な対立の図式だ。
多数の犠牲者を出した軍による実力行使はこの対立をさらに先鋭化させた。後退を強いられたタクシン派は反撃の機会をうかがい、一部の急進化は避けられないだろう。タイらしさとされてきた「穏やかで争いを好まない」という特質はもはや今の政治風土では失われたとある識者は説く。
タクシン派の一部は地下にもぐり、バンコクや支持基盤である東北部と北部を中心に公共施設などへのゲリラ的攻撃に出るのではないか。そう懸念する声が強い。国外逃亡中のタクシン氏もゲリラ戦の可能性に言及する不気味な発言をしている。政府は夜間外出禁止令を解除したが、1都23県に出した非常事態令は維持したままだ。これは治安が全面回復には程遠い現実を示している。
こうした状況はアピシット政権に対する軍の影響力を一段と強めるだろう。そもそも現政権誕生に至った出発点は軍による2006年のタクシン政権打倒クーデターだ。軍は国防予算の急増という形で現政権からその見返りを得た。今回のタクシン派との抗争で政府は事態収拾を軍による力の行使に頼り、再び軍に借りをつくった。
アピシット首相が即時国会解散・総選挙というタクシン派の要求を拒んだ理由の一つも軍の人事絡みと見られている。タイでは陸軍司令官が軍の最高実力者だが、アヌポン現司令官は年度末の9月に定年退官する。その後任人事を反タクシン派主導で固めるには当面、政権を手放すわけにはいかない。
タイではかつて、陸軍司令官経験者が首相を務める時代が続き、軍依存の体制は「半分の民主主義」といわれた。現状はそれへの回帰ともいえる。
騒乱鎮圧後、アピシット首相は国民和解に取り組む決意を強調した。その言葉が本物かどうかを占う手がかりが2つある。1つは08年に首相府と国際空港を長期占拠した反タクシン派への対応だ。幹部らの責任追及は遅々として進まず、いまだに起訴すらされていない。このまま、今回の騒乱を理由にタクシン派指導者についてだけ訴追を進めれば明白な二重基準となる。
もう1つは、国内対立の根にある貧富の大きな格差への対策だ。タイには相続税がなく、所得格差固定化の大きな要因とされてきた。現政府は一度は相続税導入の意向を示したものの、その後は消極姿勢に転じている。
アピシット政権にとって、反タクシン派幹部の訴追や相続税導入は自らの支持基盤である旧来の支配層や富裕層を敵に回しかねない難題である。しかし、それでもあえて取り組むだけの覚悟がなければ、内戦入りさえささやかれるこの国の危機を救うことはできないだろう。(在バンコク・ジャーナリスト 鈴木真)
1628
:
チバQ
:2010/06/01(火) 23:36:32
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100601/kor1006012248005-n1.htm
北の脅威で与党が優勢 韓国統一地方選投票 (1/2ページ)
2010.6.1 22:47
【ソウル=黒田勝弘】韓国の統一地方選挙は2日、投票が行われる。北朝鮮による韓国哨戒艦撃沈事件で「北の脅威」が強まるなか、ソウル市など首都圏を中心に、保守与党のハンナラ党の勝利が確実になっている。
マスコミの世論調査によると、主要ポストである首都圏のソウル市長や仁川市長、京畿道知事はハンナラ党の現職がそのまま再選ないし3選の見通しだ。
また南東部の慶尚道はハンナラ党が、南西部の全羅道は野党の民主党が支配するという伝統的な地域構図にも、大きな変化はなさそうだ。
焦点のソウル市長選はハンナラ党の現職、呉世勲市長(49)に民主党の女性候補の韓明淑・元首相(66)が挑戦している。典型的な左右対決になっているが、すべての世論調査で呉候補がかなりリードしている。
ただ与野党対決では中部の忠清道が混戦になっているほか、与党の牙城だった慶尚南道知事選で前政権派の野党系無所属候補が善戦し注目されている。
韓国の地方選は4年ごとで、自治体首長のほか地方議会も与野党の政党色がはっきりしており、国政選挙の延長という印象だ。
今回は5年任期の3年目に入った李明博政権にとっては世論による“中間評価”の意味を持つ。しかも選挙を前に起きた哨戒艦事件が最大の争点になり、事件をどう見るかで与野党が激しく対立してきた。
与党は「国の安全保障強化と経済成長」で支持を訴え、野党は「事件は李政権の対北政策の失敗による」として李政権非難を叫び「平和と庶民生活向上」を訴えてきた。
対北政策が大きな争点として浮上し、対北融和政策を進めた金大中・盧武鉉政権につながる野党・民主党は、今回の事件については「対北包容政策を放棄し対立を招いた李政権の責任」と主張。これに対しハンナラ党は「北の正体を見誤り備えをおろそかにしてきた結果」と民主党や親北・左派勢力の融和政策を強く批判してきた。
このため投票日が近づくにつれ北朝鮮の、民主党に対する“応援”が活発化している。ネットなどでは北朝鮮の宣伝工作そのままに「戦争か平和か」と扇動的な与党非難があふれている。政権・与党の北朝鮮糾弾は戦争につながるという“脅迫”だが、世論の大勢は事件を機に北朝鮮に対する非難、警戒が強く、与党に有利になっている。
1629
:
チバQ
:2010/06/02(水) 21:59:30
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010060201000860.html
韓国、出口調査で与野党接戦 統一地方選
ソウル市内の開票所で進む、韓国統一地方選の開票作業=2日(聯合=共同)
【ソウル共同】韓国統一地方選は2日、投票が行われ、即日開票された。KBSテレビなど三大ネットの合同出口調査によると、全国9道と七大都市の主要16首長選のうち、与党ハンナラ党と最大野党民主党がそれぞれ5カ所で優勢を保ち、ソウル市などで接戦となっている。投票率は54・5%(選管暫定集計)。
李明博大統領の任期(5年)の折り返し時期に行われた今回選挙は李政権への中間評価の意味を持つ。2012年大統領選の前哨戦とも位置付けられており、結果は今後の国政運営にも影響を与えそうだ。
合同出口調査によると、ハンナラ党の現職、呉世勲氏に盧武鉉政権で韓国初の女性首相を務めた民主党の韓明淑氏が挑んだソウル市長選では、韓氏が呉氏を0・2ポイント差で追う展開。忠清北道でも民主党がハンナラ党を1・1ポイント上回る接戦となっている。
民主党は地盤である全羅南北両道と光州市の3カ所でハンナラ党を圧倒、仁川市と江原道でもハンナラ党を引き離しているという。
2010/06/02 20:40 【共同通信
1630
:
チバQ
:2010/06/02(水) 22:21:05
事前報道よりずいぶん野党が盛り返してますね
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100602-OYT1T01006.htm
韓国統一選、与野党それぞれ5首長選で優位
【ソウル=前田泰広】韓国の統一地方選は2日、全国約1万3000か所で投票が行われ、即日開票された。
KBSテレビの開票速報などによると、全国16の主要市長・道知事選のうち、与党ハンナラ党と最大野党民主党がそれぞれ、5首長選で優位に立っている。事前の予想に反して民主党が得票を伸ばしており、ソウル市長選など接戦の首長選の勝敗が、統一選全体の勝敗を決しそうだ。
統一選は、李明博(イミョンバク)政権の中間評価と位置づけられるが、有権者の関心は、3月に起きた韓国海軍哨戒艦沈没事件に集まった。北朝鮮の責任を問う姿勢を明確にしたハンナラ党が勝利すれば、李政権が事件への対応で国民の信任を得たことになり、国連安全保障理事会への問題提起など外交攻勢にも弾みがつくと見られていた。だが、民主党の善戦は、李政権への批判も根強くあることを示すもので、政権が対北朝鮮強硬政策の見直しを迫られる可能性がある。
ソウル市長選では、ハンナラ党現職の呉世勲(オセフン)氏(49)が、盧武鉉(ノムヒョン)政権時に首相を務めた民主党の韓明淑(ハンミョンスク)氏(66)と激しく競り合っている。
投票率(暫定値)は54・5%で、前回2006年(51・6%)を2・9ポイント上回った。
(2010年6月2日22時13分 読売新聞)
1631
:
チバQ
:2010/06/02(水) 22:30:14
韓国統一地方選
>>1548
>>1582-1584
>>1605
あたり
>>1582
の5/18付けの記事だと
>16の指導知事選の支持率を総合すれば、ハンナラ党が8選挙区(ソウル、釜山、大邱、仁川、蔚山、京畿道、慶尚北道、忠清北道)、民主党が3選挙区(光州、全羅南道、全羅北道)、無所属1選挙区(済州)、誤差範囲で接戦しているのは4選挙区(大田、忠清南道、慶尚南道、江原)と分析された。
>>1629
では
>全羅南北両道と光州市の3カ所でハンナラ党を圧倒、仁川市と江原道でもハンナラ党を引き離しているという。
仁川が事前ではハンナラが優勢だったのに、出口では民主優勢。江原も接戦から優勢に
1632
:
杉山真大
◆mRYEzsNHlY
:2010/06/03(木) 12:13:38
ハンナラの牙城・慶南で落としたのは相当痛いのでは。
【6.2地方選挙】ソウル市長に呉世勲氏当選確実
http://japanese.joins.com/article/article.html?aid=129691&servcode=200&sectcode=200
ソウル市長に呉世勲(オ・セフン)ハンナラ党候補が当選、再選を果たした。
開票が99.6%まで進んだ3日午前8時50分現在、呉世勲(オ・セフン)候補は207万5723票(47.43%)を獲得し、204万9930票(46.84%)を得た韓明淑(ハン・ミョンスク)民主党候補を2万5千票差で再逆転、事実上勝利を決めた。
この日午前3時までは韓明淑(ハン・ミョンスク)候補にリードされた呉候補だったが、終盤、底力を発揮し、かろうじて勝利をつかんだ。
開票序盤、呉候補がリードしたものの、韓明淑(ハン・ミョンスク)候補に逆転を許した後、ずっとリードされた呉候補は3日午前4時ごろから再逆転に成功、わずかな票差のリードを最後まで維持した。
一方、京畿道知事選挙ではハンナラ党金文洙(キム・ムンス)候補が国民参加党の柳時敏(ユ・シミン)候補を抑えて当選した。
仁川市長選挙では民主党宋永吉(ソン・ヨンギル)候補がハンナラ党安商守(アン・サンス仁川)候補を抑えて当選した。江原道知事と忠北道知事選挙も民主党の李光宰(イ・グァンジェ)候補と民主党の李始鐘(イ・シジョン)候補が当選した。忠南道知事は民主党の安熙正(アン・ヒジョン)候補が、慶南道知事は無所属の金斗官(キム・ドグァン)候補が当選した。
また全羅南道知事には民主党の朴羿ヨン(パク・ジュンヨン)候補、蔚山市長にハンナラ党の朴孟雨(パク・メンウ)候補、光州市長に民主党の姜雲太(カン・ウンテ)候補、大田市長に自由先進党の廉弘竽(ヨム・ホンチョル)候補、釜山市長にハンナラ党の許南植(ホ・ナムシク)候補が当選した。
一方、慶尚北道知事にはハンナラ党の金寛容(キム・グァンヨン)慶尚北道知事候補、全北道知事には民主党の金完柱(キム・ワンジュ)候補、済州知事には無所属の禹瑾敏(ウ・グンミン)候補、大邱市長にはハンナラ党の金範鎰(キム・ボムイル)候補が勝利した。
1633
:
チバQ
:2010/06/03(木) 20:39:01
http://mainichi.jp/select/world/news/20100603dde007030002000c.html
韓国統一地方選:与党敗北、代表が辞意 ソウル市長選は辛勝
【ソウル西脇真一】2日に投開票された韓国の統一地方選は即日開票の結果、保守与党ハンナラ党がソウル市長選で辛勝したものの、計16の主要首長選のうち6首長を制するにとどまった。選挙前の12首長から大きく後退し、韓国各紙は「完敗」と報じている。進歩派の最大野党・民主党は7首長選で勝った。5年任期の折り返し点に立つ李明博(イミョンバク)大統領の中間評価の意味合いがあり、李大統領は今後、難しい国政運営を迫られそうだ。
3月に起きた海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」の沈没原因が「北朝鮮の魚雷攻撃」との調査結果が出たことを背景に、事前の世論調査などでは、安保体制強化などを訴えるハンナラ党が優勢だという見方が強かった。
もっとも注目されていたソウル市長選はハンナラ党の現職、呉世勲(オセフン)氏(49)が、最大野党の民主党常任顧問、韓明淑(ハンミョンスク)氏(66)を激戦の末、破った。得票率は、呉氏47・43%、韓氏46・83%で0・6ポイント差だった。
聯合ニュースによると、ハンナラ党の鄭夢準(チョンモンジュン)代表は3日、「最善を尽くしたが国民の心をつかめなかった」と述べ、引責辞任の意向を表明した。
主要7市と9道の16首長選で、ハンナラ党は、ソウル市、京畿道の首都圏と、釜山市、大邱市、蔚山市、慶尚北道で勝利。民主党は、地盤の光州市、全羅南・北道のほか、首都圏の仁川市、江原道、忠清南・北道の7首長選で勝利した。大田市は野党・自由先進党、慶尚南道と済州道は無所属候補がそれぞれ当選した。
ハンナラ党の敗因については、前政権が進めた首都機能移転事業の白紙撤回などといった内政課題をめぐって「民心が政権けん制に傾いた」(聯合ニュース)との見方が出ている。民主党の禹相虎(ウサンホ)報道官は会見で「政権の独善と傲慢(ごうまん)に対抗勢力が必要だとの国民の考えが反映された結果だ」と語った。
1634
:
チバQ
:2010/06/03(木) 20:40:31
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010060302000215.html
韓国地方選、与党敗北 党代表が辞意表明
2010年6月3日 夕刊
韓国の統一地方選を終え、辞意を表明したハンナラ党の鄭夢準代表(右)=3日午前、ソウル市内で(聯合・共同)
【ソウル=築山英司】二日に投開票された韓国統一地方選は三日、主要七大都市と全国九道の十六首長選のうち、与党ハンナラ党は注目のソウル市で大接戦の末に勝利したものの、前回の十二市道から六市道にとどまり、敗北した。最大野党民主党は、首都圏の仁川市など七市道を制し、躍進した。
ハンナラ党の鄭夢準(チョンモンジュン)代表は三日の最高委員会議で、敗北の責任をとって辞任する意向を明らかにした。大統領府の鄭正佶(チョンジョンギル)大統領室長も、李明博(イミョンバク)大統領に辞意を伝えた。
李政権は厳しい国政運営を迫られそうだ。
ソウル市では、ハンナラ党の呉世勲(オセフン)氏が、盧武鉉(ノムヒョン)政権で初の女性首相を務めた韓明淑(ハンミョンスク)氏に終始リードを許したが、逆転し薄氷の差で再選を果たした。呉氏は「事実上の敗北。謙虚な心で勝利を受け入れたい」と記者団に話した。
選挙は、韓国軍哨戒艦沈没をめぐる対北朝鮮政策が争点となった。李大統領が北朝鮮への強硬措置を打ち出し、安全保障を訴えるハンナラ党に有利に展開した。しかし、選挙戦終盤で北朝鮮の対抗措置によって南北間の緊張が高まり、反発した若者を中心に、「平和」を訴えた民主党など野党へ支持が集まったとみられる。投票率は史上二番目に高い54・5%だった。
昨年末に李大統領が首都機能移転を撤回した「世宗市」問題を抱える忠清北、南両道でいずれも、民主党候補がハンナラ党候補に勝利した。
1635
:
チバQ
:2010/06/03(木) 20:41:12
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100603/kor1006030947001-n1.htm
与党敗北、ソウル市長選は辛勝 若者、対北強硬策に反発?韓国統一地方選
2010.6.3 10:10
ソウル市長に再選されたハンナラ党の現職、呉世勲氏=3日、ソウル(AP) 【ソウル=水沼啓子】2日投開票の韓国統一地方選は、与党ハンナラ党が、主要16首長選のうちソウル市や京畿道など6カ所で勝利したのにとどまり、前回(2006年)選挙の12カ所から大きく後退、事実上敗北した。一方、前回の選挙で大敗したウリ党の流れをくむ最大野党、民主党は7カ所を制し、大躍進した。
聯合ニュースによれば、こうした選挙結果を受け、ハンナラ党の鄭夢準代表が3日、辞意を表明した。
ソウル市長選は与野党の大接戦となり、ハンナラ党の現職、呉世勲氏(49)が韓国初の女性首相を務めた民主党の韓明淑氏(66)を0.7ポイント差で押さえて辛勝。当選が確実となったのは、3日午前8時半近くになってからだった。
北朝鮮の魚雷攻撃による哨戒艦撃沈事件で、選挙戦は与党に有利に展開しているとみられていたが、李明博政権の対北強硬策に反発する若者層などの票が民主党に流れたもようだ。
任期5年の3年目に入った李明博政権にとり、有権者による「中間評価」となった今回の選挙結果は、今後の国政運営にも影響を及ぼすことになりそうだ。
1636
:
チバQ
:2010/06/03(木) 22:05:53
http://mainichi.jp/select/world/news/20100604k0000m030086000c.html
韓国地方選:与党敗北、国政運営に反発 安保より生活重視
【ソウル大澤文護】韓国の李明博(イ・ミョンバク)政権の中間評価となる2日の統一地方選挙は、ソウルなど主要7市と9道(県に相当)の計16首長選で、与党ハンナラ党が選挙前の12首長から6首長獲得にとどまり、鄭夢準(チョン・モンジュン)代表が引責辞任に追い込まれる「敗北」を喫した。進歩派の最大野党・民主党が李政権批判を強め、12年の次期大統領選に影響を与える可能性が出てきた。今回選挙では、合同調査団が「北朝鮮潜水艇による魚雷攻撃」と断定した韓国海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没を受け、「安保強化」を訴えた保守系のハンナラ党優位といわれてきた。しかしソウル市長選では、当選したハンナラ党の現職、呉世勲(オ・セフン)氏(49)が得票率47.43%、民主党の常任顧問、韓明淑(ハン・ミョンスク)氏(66)が同46.83%。呉氏が勝ったものの、わずか0.6ポイント差で与党苦戦を象徴した。
聯合ニュースは、与党敗北の原因を「強引な国政運営に対する国民の反発」と分析した。李政権は昨年から今年にかけて、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前政権が決定した「首都機能移転」を見直し、李大統領自身が推進する「4大河川再整備」を着工するため、野党の激しい反対を押し切る強行策を繰り返した。
大規模な再開発事業による経済活性化が目的だったが、40歳代の大学教授は「活性化するのは大企業だけで、特に地方の庶民生活は苦しくなるばかり」と有権者心理を分析した。韓国政治を長年見続けるジャーナリストの池東旭(チ・トンウク)さんも「政権の任期半ばの選挙は与党に厳しい結果が出る傾向がある。若年失業者が増え、貧富の格差が拡大している」と指摘する。今回の選挙では、前回(06年)に51.6%だった投票率が、54.5%(暫定値)に上がった。池さんは「若い人たちが投票所に出かけたことで投票率が上がり、李政権に厳しい『NO(ノー)』を突きつけた」と語った。
また、李大統領の指導力が低下すれば、次期大統領選出馬に執念を燃やす朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領の長女、朴槿恵(パク・クンヘ)元ハンナラ党代表との党内主導権争いが激化する可能性もある。
◇「対北朝鮮」変化なし
韓国では大きな選挙が近づくと「北風が吹く」といわれてきた。南北関係を緊張させる事件が起き、それが選挙結果に影響を与えるという意味だ。しかし天安沈没では北朝鮮非難と同時に「韓国の安保体制を問題視する国民も多かった」(韓国の政治評論家)ため、与党有利に働かなかった可能性がある。
一方、選挙結果による今後の対北政策への影響は小さいとの声が強い。軍当局は先月、北朝鮮体制批判の宣伝放送や宣伝ビラの配布を再開すると発表した。既にFMラジオ放送は開始したが、軍事境界線付近での拡声機を使った「宣伝放送」は「準備中」(国防省当局者)だ。ビラ散布も「気象悪化」を理由に事実上延期している。
聯合ニュースは「韓国側が先に北朝鮮を刺激する行動をとることに負担を感じている」と心理戦の延期や遅延の理由を分析。北朝鮮は拡声機を使った宣伝放送には「照準射撃で撃破する」と強い反発を示している。韓国政府は今後、国連安保理への制裁提起など国際社会と連動した対北包囲網作成などは予定通り進めるとみられる。
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チバQ
:2010/06/04(金) 12:17:45
http://mainichi.jp/select/world/news/20100604ddm007030048000c.html
韓国統一地方選:与党敗北 ハンナラ党に危機感 予想以上の惨敗、立て直し急務
◇親盧派「復活ののろしを上げた」
【ソウル西脇真一】2日に実施された韓国の統一地方選は、与党ハンナラ党の敗北で終わった。97年に結党した同党は、野党として臨んだ02年と06年の統一地方選で連勝したが、与党として臨んだ今回は、李明博(イミョンバク)政権に対する国民の厳しい審判を受けて敗退。7月28日に行われる国会議員の再・補欠選に向けた体制立て直しが急務となる。
韓国の統一地方選ではこれまで、与党が敗退するケースが続いていた。それだけに、12首長選で勝利した前回06年より後退することは織り込み済み。ある党幹部は投票日前、主要16首長選で「首都圏(ソウル市、仁川市、京畿道)を含め、8プラスアルファを目指す」と控えめに目標を語っていたが、実際にはそれも達成できなかった。
この日開かれた党最高委員会議では、鄭夢準(チョンモンジュン)代表が「今回の選挙を、党が国民の心を取り戻す契機にしたい」と述べて引責辞任を表明。青瓦台(大統領府)の鄭正佶(チョンジョンギル)大統領室長も辞意を表明した。
聯合ニュースによると、同党関係者は「早く党を立て直し、国民に新しい姿を見せなければならない。再・補欠選まで惨敗すれば、12年の次期総選挙も危うい」と危機感をあらわにした。
ただ、挙党体制の構築は簡単ではない。障害になりうるのが、朴槿恵(パククンヘ)元代表の存在だ。
朴氏は、前回大統領選(07年)の党内予備選で、李大統領と激突したが敗退。08年の総選挙で朴氏に近い政治家の多くが党の公認を得られなかったことなどから、李大統領とは微妙な関係が続いてきた。
朴氏は今回、党公認候補の応援には行かず、自分の地元の自治体首長選に出馬したハンナラ党候補の支援しかしなかった。ただ、朴氏の応援した候補は落選してしまい、韓国紙・文化日報は「(朴氏の)政治的権威に深刻な傷がついた」と報じた。最近の世論調査では、人気に陰りも見えてきている。
それでも、朴氏は次期大統領選(12年)出馬に執念を燃やす。党代表の辞任に追い込まれた鄭夢準氏が最大のライバルで、党内では今後、大統領選をにらんだ勢力争いが激しくなる可能性がありそうだ。
◇ソウル市長選、0.6ポイント差
今回の統一地方選では、人口の4分の1が集中する首都ソウルで民主党候補が与党候補に敗退したものの、得票率で1ポイント以下の差にまで詰め寄った。主要16首長選で与党を追いつめた野党側の候補を見ると、ソウルで惜敗した民主党の韓明淑(ハンミョンスク)氏(66)をはじめ、北朝鮮に対して柔軟な姿勢を取ってきた盧武鉉(ノムヒョン)前大統領の系譜に連なる政治家の復調という流れが見て取れた。
「(市長選に)負けはしたが、国民とソウル市民は勝利した。李明博政権の失政を確実に審判したのだ」
ソウル市長選で、ハンナラ党現職の呉世勲(オセフン)氏(49)を約2万6400票差まで追いつめた韓氏は、選挙戦をこう総括した。
韓氏は学生運動の元闘士で、盧武鉉政権の時に韓国初の女性首相を務めた。昨年5月に盧氏が投身自殺した際には、国民葬の共同葬儀委員長を務めた側近だった。
昨年末に首相在任中の贈賄罪で在宅起訴されたことで選挙への影響が懸念されたが、4月に無罪判決を勝ち取った。それでも、事前の世論調査では呉氏に10〜20ポイントの差をつけられていた。終盤で追い上げに成功していると見られてはいたが、同党幹部は投票日直前でも「詰まってきたものの、まだ差がある」と認めていた。
1638
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チバQ
:2010/06/04(金) 12:18:00
だが、ふたを開ければ0・6ポイント差。ある民主党議員は、世論調査との数字の開きについて、「(軍事政権時代に弾圧された記憶が残る)野党支持者は、世論調査で支持候補を聞かれてもなかなか本音を話さないものだ」と語った。
今回の統一選で注目されるのは、伝統的な保守地盤とされてきた地域で、盧武鉉前大統領に近い「親盧」と呼ばれる3氏が当選したことだ。
忠清南道知事選で当選した安熙正(アンヒジョン)氏(45)と江原道知事選で勝った李光宰(イクァンジェ)氏(45)は盧政権時代、「左に熙正、右に光宰」と呼ばれた側近中の側近。
盧政権で行政自治相や大統領政務特別補佐官を歴任した金斗官(キムドグァン)氏(51)は慶尚南道知事選に無所属で出馬し、ハンナラ党候補を抑えて当選した。
江原道は北朝鮮と接する東北部で安保意識が強いとされる地域。慶尚南道は盧氏の出身地とはいえ、ハンナラ党の強固な地盤だ。聯合ニュースによると、この3地域で保守政党以外の候補が当選するのは、地方自治体の選挙が95年に復活して以来初めて。同ニュースは、親盧派が「復活ののろしを上げた」と伝えた。
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◇主要16首長選の当選者
【首都圏】
ソウル市 呉世勲(49)=ハンナラ
仁川市 宋永吉(47)=民主★
京畿道 金文洙(58)=ハンナラ
【忠清道地域】
大田市 廉弘〓(65)=自由先進★
忠清北道 李始鍾(63)=民主★
忠清南道 安熙正(45)=民主★
【慶尚道地域】
釜山市 許南植(61)=ハンナラ
大邱市 金範鎰(59)=ハンナラ
蔚山市 朴孟雨(58)=ハンナラ
慶尚北道 金寛容(67)=ハンナラ
慶尚南道 金斗官(51)=無所属★
【全羅道地域】
光州市 姜雲太(61)=民主
全羅北道 金完柱(64)=民主
全羅南道 朴〓瑩(63)=民主
【その他】
江原道 李光宰(45)=民主★
済州道 禹瑾敏(67)=無所属
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チバQ
:2010/06/04(金) 12:18:20
http://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=050000&biid=2010060415888
党代表と大統領室長が辞任、地方選惨敗で引責 ハンナラ党が非常対策委員会体制
JUNE 04, 2010 07:53
現政権に対する中間評価の性格を帯びた6・2地方選挙で事実上惨敗した李明博(イ・ミョンバク)政権と与党ハンナラ党に強風が吹きつけている。
鄭夢準(チョン・モンジュン)代表をはじめハンナラ党執行部は3日、選挙敗北の責任を負って辞任を宣言し、鄭正佶(チョン・ジョンギル)大統領室長も、李明博大統領に辞意を表明した。
3日、大統領府で開かれた地方選挙関連の首席秘書官会議で、首席秘書官全員が責任を取るべきだという意見が持ち上げると、鄭室長は「一斉辞任は望ましくない。私が代表して責任を取って辞意を表明する」と述べたと、大統領府関係者が伝えた。
李大統領は、鄭室長の辞意表明を黙って聞き、「今回の選挙結果を省察の機会にし、経済再生に専念しよう」と話したという。李大統領は、単なる人的交代の次元を越えた政権後半の国政運営の方向性について悩んでおり、いつ、どのような対策を打ち出すかの注目が集まっている。
鄭代表は同日、党の最高委員会議で「最善を尽くしたが、国民の心をつかむことができなかった」と言い辞意を表明。そのうえで「今回の選挙は、与野党の政治家が協力して国政懸案を解決せよという国民の厳しい命令だ。ハンナラ党は、今回の選挙を国民の信頼を取り戻す契機にするべきだ」と述べた。
選挙対策を総括した鄭柄国(チョン・ビョングク)事務総長と他の最高委員らも辞任した。ただ、院内問題を総括する金武星(キム・ムソン)院内代表と高興吉(コ・フンギル)政策委議長は、現職を維持することになった。
ハンナラ党は7日、鄭代表を中心に最後の最高委員会議を開き、非常対策委員会の構成を議決する。非常対策委員長は金武星院内代表が務める可能性が高く、7月初めの党大会まで党を率いる。
非常対策委体制に転換しても、地方選挙の敗北の責任論や今後の党代表職をめぐり、親李(李大統領系)と親朴(朴槿恵氏系)の対立が尖鋭化し、与党が内紛に陥るのではないかという観測も出ている。
一方、鄭雲燦(チョン・ウンチャン)首相は同日の幹部会議で、「心機一転して、より低い姿勢で国民と疎通し、さらに低い姿勢で国民の考えを汲み取るべきだ」と述べた。金昌栄(キム・チャンヨン)広報室長が伝えた。
金室長は、「首相は、明日の日程を予定どおりこなす」と言い、野党の総辞職要求には否定的な立場を明らかにした。しかし首相室の関係者は、「首相も今回の選挙結果にプレッシャーを感じている」として、進退問題を考えていることを伝えた。
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:
チバQ
:2010/06/04(金) 12:20:51
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100604ddm003010166000c.html
民主党代表選:菅氏、傀儡「それはない」/人事巡り駆け引き(その2止)
<1面からつづく>
◇小沢系「影響力の温存を」/非小沢系「刷新時間足らぬ」
民主党代表選の投開票が翌日に迫った3日、菅直人副総理兼財務相の代表就任が確実な情勢となる中、小沢一郎前幹事長の処遇を巡る「小沢系」と「非小沢系」の神経戦が激しさを増した。小沢系の一部が樽床(たるとこ)伸二衆院議員を擁立する一方、前執行部の主導で4日中に首相指名選挙と組閣を行う日程が確定。非小沢系からは、大幅な政府・党人事に踏み切る余裕を「菅首相」に与えず、小沢氏の影響力を維持する思惑を警戒する声があがった。
小沢氏に近いグループは3日、樽床氏のほかにも独自候補擁立を模索する動きをみせた。若手衆院議員でつくる一新会が自主投票を決めた同日夜、松木謙公事務局次長は記者団に「原口一博総務相には待望論もある。田中真紀子元外相のように閣僚を何回も経験されている方もいる」と未練を口にした。
鳩山由紀夫首相を支持するグループの海江田万里衆院議員の名前も挙がった。同日午後5時に始まる予定だった一新会の会合が1時間遅れ、メンバーの一人は「海江田氏に断られ、原口氏に打診していたらしい」と記者団に漏らした。仮に海江田氏が出馬すれば、鳩山グループが難しい判断を迫られるとともに、菅氏を支持する非小沢系には大きな打撃になりかねない。
菅氏本人は3日の記者会見で、小沢氏に「しばらくは静かに」と自重を求めたものの、非小沢系に軸足を置くことを明確にしたわけではない。夏の参院選へ向け、党内最大勢力の小沢グループからも支持を得て「挙党態勢」を構築するのが理想的な形。小沢系が独自候補の擁立をちらつかせることは、小沢氏主導の党運営が続けられるよう菅氏に迫る「揺さぶり」にも映る。
ただ、今回、党代表に選出されても任期は鳩山首相の残した9月末までで、参院選後には改めて代表選に臨まなければならず、参院選の敗北は許されない立場だ。党勢の回復を図るには清新な人事が最も有効。「仕分け人」として活躍した蓮舫参院議員の入閣などが取りざたされるが、党人事で「小沢院政」の印象が強まれば、新内閣発足の効果が薄まりかねない。
「小沢幹事長については、昨日も今日もごあいさつにうかがいたいと申し上げているが、まだご連絡をいただけていない」。菅氏は3日の会見で、小沢氏と会えない状況が続いていることを明かした。小沢系からは「小沢さんは『もう鳩・菅の時代じゃない』と言った」との話も漏れ、党内の疑心暗鬼に拍車をかけている。【須藤孝、田中成之】
1641
:
チバQ
:2010/06/05(土) 11:49:11
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010060301000691.html
治安回復、バンコクツアー再開 JTBなど3社
大手旅行会社JTBなど3社は3日、タイの首都バンコクに滞在するパッケージツアーを再開することを明らかにした。バンコクの治安が回復し、外務省が同日、危険情報を引き下げたことに伴う措置。
JTBは3日から再開し、実際に出発するのは顧客からの申し込み次第となる。近畿日本ツーリストは9日出発分から、日本旅行は12日出発分から再開する。
バンコクの治安悪化で、JTBと日本旅行は4月24日出発分から、近ツリは5月18日出発分からそれぞれ中止していた。
一方、阪急交通社は既に、6月30日出発分までのバンコクツアーの中止を決めており、今後再開に向けて検討を進める。
2010/06/03 19:09 【共同通信】
http://mainichi.jp/select/biz/news/20100605ddm008020157000c.html
バンコク伊勢丹:来月上旬再開へ
【バンコク西尾英之】タイの首都バンコク都心部にある大規模商業施設「セントラル・ワールド」の運営会社は4日、同施設に入居するバンコク伊勢丹が7月上旬に営業を再開すると発表した。
同施設は、タクシン元首相派「反独裁民主戦線」(UDD)が周辺を占拠した4月3日から臨時休業。軍がUDDを強制排除した5月19日には、暴徒化した一部のタクシン派に放火され、全長約300メートルの建物の南半分が全焼、一部は建物が倒壊した。
1642
:
チバQ
:2010/06/05(土) 19:01:07
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100604-OYT1T01061.htm
中国銀聯カード決済使わないで!米ビザ要請
【北京=幸内康】クレジットカード世界最大手の米ビザが、中国のカード決済機関「中国銀聯」との提携カードについて、8月以降、中国国外では銀聯の決済システムを使わないよう加盟金融機関に要請した。
欧米や中国のメディアが4日までに報じた。
カード利用の際にビザが1〜2%の外国為替手数料を取るのに対し銀聯は無料なため、利用者は銀聯で決済する傾向にある。ビザの異例ともいえる要請は拡大する銀聯に収益基盤を脅かされかねないとの危機感があると見られる。
銀聯は中国人民銀行(中央銀行)の傘下にあり、中国国内のカード決済業務を独占している。銀聯は海外進出にも積極的で、約90か国・地域以上に独自ネットワークを拡大している。
(2010年6月5日00時04分 読売新聞)
1643
:
チバQ
:2010/06/07(月) 12:59:31
http://mainichi.jp/select/today/news/20100607k0000e010037000c.html
中国大使:丹羽氏起用で調整 伊藤忠商事相談役
2010年6月7日 11時22分 更新:6月7日 12時31分
伊藤忠商事の丹羽宇一郎相談役 政府は7日、駐中国大使に伊藤忠商事の丹羽宇一郎相談役(71)を起用する方向で調整に入った。実現すれば1972年の国交正常化以来、初めて民間からの起用となる。菅直人首相が鳩山前政権から検討事項として引き継いだ「政治主導」人事の一環。
丹羽氏は名古屋市出身。伊藤忠商事の社長、会長を経て今年4月から相談役。安倍、福田両政権で政府の経済財政諮問会議の民間議員を務めたほか、今年3月まで地方分権改革のエンジン役を担う「地方分権改革推進委員会」の委員長を務めた。長年ビジネスを通じて中国との結びつきが深いことで知られ、毎年中国を訪れているほか、北京市や江蘇省の顧問会議メンバーなどを務めている。
中国との間では、鳩山由紀夫前首相が5月31日、来日した温家宝首相と東シナ海ガス田開発の条約締結交渉に入ることで一致。一方、中国海軍ヘリが海上自衛隊護衛艦に至近距離まで接近するなど、中国の海軍力増強が懸念される事態も起きている。課題が山積しているだけに、外務省内には「民間出身で乗り切れるか」との慎重論も出ている。【上野央絵】
1644
:
チバQ
:2010/06/07(月) 21:56:06
>>789
>金総書記の妹婿で2年前に復権し、影のナンバー2と目される張成沢党行政部長ら中国式の改革開放を目指す親族グループが秘書室を指導。金総書記の名のもとに日朝、米朝交渉を進めてきたとされるが、総書記が倒れたことで、このいびつな統治体制の限界が露呈したのだ。
>>871
>北朝鮮後継問題、新展開 闘争回避へ“消去法” 張成沢氏が有力
>2009/1/27
>第2の情報は、東京発で、金総書記の妹婿で義弟にあたる張成沢(チャンソンテク)党組織指導部第1副部長(62)が後継者になるという観測だ。張氏は実質的な権力を保持しているが、血統の継続性を維持するために、金正男氏を名目上の指導者にするという。
http://mainichi.jp/select/world/news/20100608k0000m030055000c.html
北朝鮮:金総書記の義弟が昇格 最高人民会議
【北京・米村耕一】朝鮮中央通信によると、北朝鮮の国会に相当する最高人民会議第12期第3回会議が7日、平壌で開かれ、金正日(キム・ジョンイル)総書記の義弟、張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会委員を同委副委員長に昇格させた。事実上のナンバー2の地位。張氏は、金総書記の後継者とされる三男、正銀(ジョンウン)氏の後見役と見られており、3世代世襲に向かう体制をさらに強化したとみられる。
4月9日に開催された最高人民会議には欠席が伝えられた金総書記も、今回は出席。張氏の人事案件を自ら提議した。
北朝鮮憲法は、金総書記が務める国防委員長を「国家の最高指導者」と規定。昨年の憲法改正で、国防委員会の権限を強化した。
同委には、張氏より高位に趙明禄(チョ・ミョンロク)第1副委員長がいるものの、趙氏は体調不良が伝えられ、最近の公式報道に出てきていない。一方、張氏は昨年から金総書記の現地指導に同行する姿が頻繁に報道され、5月上旬には金総書記と共に訪中した。副委員長は他に3人いるが、張氏は他の副委員長よりも重用されている。
こうしたことから、張氏は金総書記を補佐しつつ、すでに正銀氏の後見人としての役割を果たしているとの見方が強い。北朝鮮情勢に詳しい韓国の専門家は、張氏がこの時期に昇格した理由について「昨年末の貨幣改革以降、国内に混乱が広がっている。国内治安対策の責任者でもある張氏の権威を高めることで、引き締めのメッセージを送った」とも指摘している。
また、この日の会議では、金英逸(キム・ヨンイル)首相が解任され、崔永林(チェ・ヨンリム)・平壌市党責任書記が後任に選出された。韓国の専門家によると、崔氏は経済政策に精通しており、正銀氏への権力移行体制を作りあげる上で経済改善の道筋を付ける役割が期待されているという。
このほか、郭範基(クァク・ポムギ)、呉秀容(オ・スヨン)、朴明善(パク・ミョンソン)の3副首相と軽工業相、食料日用工業相、体育指導委員長の3閣僚を解任し、後任を任命した。体育指導委員会は体育省に改組され、プロレスラーの故力道山の娘婿である朴明哲(パク・ミョンチョル)氏が体育相に任命された。朴氏は、張成沢氏に近いとされる。
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010060701000548.html
北朝鮮、金総書記の義弟が昇格 首相、副首相ら交代
7日、平壌の万寿台議事堂で開かれた北朝鮮の最高人民会議第12期第3回会議。中央は金正日総書記(朝鮮中央通信=共同)
【北京共同=磐村和哉】北朝鮮の国会に相当する最高人民会議第12期第3回会議が7日、平壌で開かれ、金正日総書記の義弟、張成沢国防委員を同委員会副委員長に選出、昇格させ、金英逸首相と3副首相と経済関係などの3閣僚らを交代させる内閣改造を行った。新首相には朝鮮労働党平壌市党委員会の崔永林責任書記が選出された。金総書記も出席した。朝鮮中央通信が伝えた。
張氏は昨年4月の同会議で国防委員に選出されており、1年余りでの昇格。金総書記の後継者に内定したとされる三男、金ジョンウン氏の後見人ともいわれ、専門家の間では今回の副委員長昇格で後継体制準備が本格化するのではないか、との受け止めが出ている。
首相、副首相や経済関係閣僚らの交代は、昨年11月に実施したデノミネーション(通貨呼称単位の変更)に伴って生じた混乱収拾を図った可能性がある。
韓国哨戒艦沈没で緊張が高まっている南北関係に関する討議は伝えられなかった。
首相以外では郭範基、呉秀容、朴明善の3副首相と李周午軽工業相、鄭然科食料日用工業相、朴学先体育指導委員長の3閣僚を交代させ、後任を任命。体育指導委員会は体育省に改編され、朴明哲氏が体育相に任命された。
2010/06/07 19:37 【共同通信】
1645
:
チバQ
:2010/06/07(月) 22:05:36
http://www.bangkokshuho.com/news.aspx?articleid=10233
バンコク都議選で民主党が躍進
バンコク都50区のうち14区で都議会議員選挙が6月6日に行われ、即日投開票の結果、民主党が10区を独占するなど約80人が当選、議席数を約3倍に増やした。
一方、同14区中11区でほとんどの議席を占めていたタクシン元首相派野党・タイ貢献党は、勢力を大きく減らすことになった。
今回の敗北について、同党のアヌディット下院議員は、「タイ貢献党支持者の多い地区で投票所が変更され、事前に住民に知らされていなかった」などと選挙管理委員会を非難している。
なお、今回の都議選は、14区の有権者146万8354人のうち54万2955人が投票。投票率は37・42%となった。
1646
:
とはずがたり
:2010/06/07(月) 22:11:47
>>1645
本当なら酷いなぁ。負け惜しみの可能性もあるけど。どうなんでしょうか?
>「タイ貢献党支持者の多い地区で投票所が変更され、事前に住民に知らされていなかった」
1647
:
チバQ
:2010/06/07(月) 22:49:47
>>1644
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/666
2004/11/25(木)
ここにきて注目されているのが失脚説が出ていた張成沢・朝鮮労働党組織指導部第一副部長(58)とそのグループの処遇だ。側近だった張氏は、政治分派活動の疑いで金正日総書記の逆鱗(げきりん)に触れ地方送りとなっており、張氏の部下も中枢から一掃されたことが分かった。
張氏グループとされた李光根貿易相、朴明哲体育相は更迭され、その部下も平壌から消えているという。
1648
:
とはずがたり
:2010/06/08(火) 00:45:19
>>1644
北朝鮮、最高人民会議へ 異例の年2回開催
< 2010年6月7日 12:32 >
http://news24.jp/articles/2010/06/07/10160568.html
北朝鮮は7日、今年2回目となる「最高人民会議」を開く。年に2回開催されるのは異例で、金正日総書記の後継体制に関連した人事が行われるかどうかが注目される。
国会にあたる最高人民会議は首都・平壌で開かれるが、これまでのところ、開催に関する報道はない。会議の議題は明らかにされていないが、北朝鮮では先月、軍の幹部が「高齢」を理由に職務から解任されるなど、これまでに例のない動きが出ていることから、金総書記の後継問題をにらんだ人事や組織の改編が行われるのではないかという観測も出ている。また、金総書記の中国訪問が行われた後だけに、経済の立て直しについて協議する可能性がある。
そのほか、韓国の哨戒艦沈没をめぐって南北の緊張が高まっていることから、今後の関係について何らかの決定を行うかどうかも注目される。
1649
:
◆ESPAyRnbN2
:2010/06/08(火) 17:44:46
こっちかなあ。
http://www.chosunonline.com/news/20100608000060
http://www.chosunonline.com/news/20100608000061
【コラム】貧しい保守
4日、日本の次期首相となる民主党代表選に、樽床伸二氏(50)という聞き慣れない名前の人物が出馬した。
通算5期の衆議院議員だが知名度の低い樽床氏は、民主党第1世代で財務大臣の菅直人氏(63)との一騎打ちで
負けた。しかし当落とは関係なく、樽床氏の出馬は注目に値するものだった。樽床氏の経歴は、日本の政治の未来を
率いる次世代リーダー像を象徴的に示しているからだ。
樽床氏は保守的だ。日米同盟を重視し、機会均等や健全な競争を政治哲学に掲げている。鳩山由紀夫前首相(63)の
沖縄米軍基地再編に対する試みを批判し、理念が異なる社民党との連立解消を主張した。むしろ、自民党に近い
哲学を持っていると言えよう。だが、樽床氏が自民党を選ぶことはできなかった。議員職を世襲する「古い体質の
自民党」は、裕福ではない家庭に生まれ育った樽床氏を受け入れなかったのだ。
樽床氏は貧しい地方で、貧しい仕立て職人の長男として生まれた。幼いころに、妹が目の前で交通事故により
死亡し、祖父は全盲の視覚障害者だった。樽床氏はこの日、演説で「いかなる状況でも自分の足で立って生きて
いかなければならないということを祖父に学んだ」と語った。「機会均等」「健全な競争」という保守哲学を障害者の
祖父から教わったという。けがで野球選手になる夢をあきらめた樽床氏を政治の世界へと導いたのは、松下政経塾
という政財界の指導者を養成する私塾だった。大手家電メーカー、パナソニックの創業者・松下幸之助氏が、資金や
後ろ盾がなく政治家になる夢をかなえられない人材を対象に創設した私塾だ。学風は保守的で、樽床氏は第3期生
として卒塾した。
民主党には同塾出身の国会議員が30人おり、ほとんどが保守グループに属している。自民党の6人よりも多い。
最も知名度が高い前原誠司衆議院議員(48)は中学時代に父親が自殺し、母子家庭で育った。また、党内で同塾
出身グループを率いる野田佳彦衆議院議員(53)は自衛隊隊員の長男で、都市ガスの点検員をしていたこともある。
彼らは、韓国の386世代(1990年代に30歳代で80年代に大学に通った60年代生まれ)より少し年上の世代だ。
しかし、理念と闘争が姿を消し、静かになった時代に大学に通っていた。そして、何よりも国からたくさんの恩恵を
受けた人々だ。経済的には高度成長期を過ぎ、安定成長に入ったころ、その豊かさは政府の再分配により、
低所得者層や地方にまで行き渡った。1970年代から90年代までに地方に分配された政府の財源は、都市部の
1.5倍を上回ったという統計もある。
そのおかげで、樽床氏の生活は貧しかったが、決して「悲惨」ではなかった。一方、前原氏は高校時代から奨学金を
受け、名門・京都大学法学部を卒業した。貧しくても成功できるという社会の温かさを経験した世代だ。当時、そうした
政策を推し進めていたのは自民党だった。「資本主義という仮面をかぶった共産主義」「大衆迎合主義」とも批判されたが、
そうした政策がなかったら、今の日本は社会を恨み、保守を憎む政治家に委ねられていたはずだ。
韓国の保守は、こうした重要な「保守の価値」を自ら相手側陣営に譲ってしまった。経済的に恵まれず、貧しい
人材に「保守の価値」を尊重してもらおうとするならば、「保守の国は決して冷淡ではない」ということを国民に
アピールし、身をもって感じてもらうべきだ。日本はそれをしてきたが故に、貧しい人々も保守を憎むことはない。
貧しい保守、健全な保守を国と社会が育て上げてきたからこそ、日本の理念基盤はめったに揺らぐことがないのだ。
東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
1650
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チバQ
:2010/06/08(火) 21:19:30
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100608-OYT1T00257.htm
北朝鮮、ジョンウン氏後見役がナンバー2に
北朝鮮
【ソウル=竹腰雅彦】北朝鮮の最高人民会議が7日、国防委員会副委員長に金正日(キムジョンイル)総書記の義弟、張成沢(チャンソンテク)氏(国防委員)(64)を選出したことで、総書記の後継体制構築の要とされる張氏は事実上、体制ナンバー2としての地位を確立した。
張氏は、金総書記後継の有力候補である総書記の三男、金ジョンウン氏の「後見役」とみられており、総書記は今回の最高人民会議で、ジョンウン氏への権力継承に向けた布石として張氏の権力基盤強化を図った可能性が高い。
最高人民会議は、4月に続く異例の年2回目の開催で、前回は欠席した金総書記も姿を見せた。
国防委は、憲法改正で国家の「最高指導者」と規定された国防委員長(金総書記)を頂点に、複数の副委員長、委員で構成される。第1副委員長の趙明禄(チョミョンノク)・朝鮮人民軍総政治局長は近年、健康が優れず表舞台に出ることはまれで、張氏が金総書記に次ぐ体制ナンバー2の地位を固めたとの見方が支配的だ。
張氏が金総書記の国内指導に随行した回数は昨年85回。今年も、総書記の妹で夫人の金敬姫(キムギョンヒ)朝鮮労働党軽工業部長に続いて、随行の回数では1、2位を占める。
「業績、経験を積む段階から政策関与段階に活動の幅を広げている」(韓国政府高官)とされるジョンウン氏も、父の国内指導のほとんどに随行しているとされ、張氏夫妻が「後見役」だとの見方が強い。
6月2日、ジョンウン氏の母親の高英姫(コヨンヒ)氏(04年死亡)に近く、張氏と長年ライバル関係にあったとされる実力者、李済剛(リジェガン)党組織指導部第1副部長が交通事故死したと発表されたことも、張氏の体制内の影響力拡大を象徴しているとの見方がある。韓国国防研究院の白承周(ペクスンジュ)安保戦略研究センター長は「張氏をけん制できる人物はいなくなり、(張氏を軸に)後継体制構築は安定して推進される」と指摘する。
一方、金英逸(キムヨンイル)首相や閣僚の更迭は、昨年11月のデノミネーション(通貨単位の切り下げ)失敗による経済混乱、民心悪化で詰め腹を切らせたものだ。
金総書記自ら、今年の最優先課題に国民の衣食住改善による「生活レベル向上」を掲げているが、実現のめどは立っておらず、体制の権威低下につながりかねない。西江大の金英秀(キムヨンス)教授は、金首相らの更迭で、「内部的には(経済失政への)金総書記の責任はなくなる」と指摘する。
権力世襲の環境を整える上でも民心対策は不可欠だ。住民の思想教育や体制宣伝を担当した姜能洙(カンヌンス)前文化相を新副首相にしたのも、こうした狙いと関連している模様だ。
◇最高人民会議=北朝鮮の憲法では、立法権のある「最高主権機関」と規定される。国家予算の審議や憲法の修正を行い、通常年1回開かれる。1日で終わることが多く、事実上、朝鮮労働党の決定を追認する機関とされる。国会議員に当たる代議員(任期5年)は1選挙区1候補の信任投票で決まり、第12期代議員687人は昨年3月、全選挙区で100%の信任を獲得していた。代議員には、金正日総書記や在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)役員も名を連ねる。
(2010年6月8日09時58分 読売新聞)
1651
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チバQ
:2010/06/08(火) 21:21:39
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100608-OYT1T00957.htm
「バナナ娘」蓮舫が大臣に…台湾で大々的報道
【台北=源一秀】菅内閣に父(故人)が台湾出身の蓮舫氏が入閣したことについて、台湾メディアは「日本で初の台湾系大臣誕生」と大きく報道している。
中央通信は蓮舫氏の入閣内定が伝わった4日以降、「異彩を放つ台湾娘」として、蓮舫氏の日本での活躍ぶりや、世論調査での人気の高さなど手厚い報道を続けている。
夕刊紙の聯合晩報(5日付)は5月末、都内で開かれた台湾のイベントに参加した蓮舫氏が「父の仕事の関係で台湾のフルーツを食べて育った。一番好きなのはバナナ」と述べたことに触れ、蓮舫氏を「台湾のバナナ娘」とユーモラスに紹介した。
自由時報(6日付)は、台湾の野党・民進党の陳唐山・元総統府秘書長が蓮舫氏の遠戚(えんせき)にあたり、蓮舫氏が陳氏を「おじさん」と呼んでいるエピソードなどを紹介して台湾との関係の深さを強調。入閣による日台関係への好影響に期待を込めた。
(2010年6月8日20時29分 読売新聞)
1652
:
チバQ
:2010/06/10(木) 20:46:41
>>1611-1612
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/worldtown/CK2010060902000220.html
台北 力は形相をも変える
2010年6月9日
最近、カメラのレンズを通して「おやっ」と感じる。台湾の野党、民進党の蔡英文主席のことだ。以前より表情に迫力が出てきたような…。台湾独立派の重鎮も「彼女の顔つきが良くなってきたね。立場で変わるというからな」と言う。
蔡主席は先の党主席選挙で得票率90・29%の圧倒的な支持を集めて再選。とはいえ、二〇〇八年五月に党初の女性主席に就任後、初めから順調だったわけではない。
当初は陳水扁前総統の汚職事件で傷ついた党の信頼回復に追われ、実力者がひしめく党内結束もままならなかった。それが、災害対応などで馬英九総統が失点を重ねたこともあり党勢を盛り返し主要選挙で四連勝。求心力が一気に高まった。
馬総統も就任二年を機に支持率は回復傾向。一二年の次期総統選に向け、名前の一文字を取って「双英」対決といわれる二人の動向に目が離せない。(栗田秀之)
1653
:
とはずがたり
:2010/06/11(金) 00:00:20
鳩山前首相:特使で訪中 上海万博のジャパンデーに合わせ
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100611k0000m010020000c.html
仙谷由人官房長官は10日の記者会見で、上海万博で日本関連の行事が行われる「ジャパンデー」(12日)に合わせ、菅直人首相の特使として鳩山由紀夫前首相を11〜13日に中国・上海に派遣すると発表した。
鳩山氏は首相在任中からジャパンデーに合わせた訪中を検討していた。仙谷氏は「(中国政府首脳との)友好、友情関係、相互理解の深さで鳩山前首相に勝る人はいない。知的、政治的ストック(蓄積)を生かしていただければ」と述べた。
毎日新聞 2010年6月10日 18時30分(最終更新 6月10日 19時12分)
1654
:
チバQ
:2010/06/11(金) 23:46:01
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100611/biz1006112138018-n1.htm
中国、格安賃金時代の終わり 工場ストライキ続出 それでも最大市場に魅力 (1/3ページ)
2010.6.11 21:36
8日に北京中心部で未払いの給与を巡って抗議デモをしようとする地方からの労働者とそれを説得する警察官(中央・青い服)=AP 中国国内の工場でストライキが相次ぎ、中国に生産拠点を移してきた外資系企業に衝撃を与えている。日系企業でもホンダやブラザー工業が一時生産停止に追い込まれた。中国では急速な経済成長を背景に沿海部を中心に人手不足が広がっており、賃金の改善を求める従業員の圧力は強まるばかりだ。ただ、外資系企業にとって中国はすでに世界最大の市場に成長しており、ありあまる格安の労働力に頼ったビジネスモデルの転換を迫られながらも、中国と向き合っていかねばらないのが実情だ。(吉村英輝、鈴木正行)
「こうした事態を恐れてはいた」−。ホンダ系列の部品メーカー、ユタカ技研(浜松市)の総務担当者は、中国・広東省仏山市にある合弁部品工場で7日発生したストライキが収束したとの知らせを聞き、こう述べた。ただ、現地で「賃上げ」と報道された労使間の協議内容には「他の企業にも影響がある」とコメントを避けた。
広東省では、2004〜05年にも待遇改善を求めるストライキが頻発し、多くの日系企業が労働争議に直面した。内陸出身の若い出稼ぎ労働者が足りなくなり、外資系企業の進出が盛んな同省広州市でみると、最低賃金は世界同時不況に見舞われた09年などで横ばいとなったものの、過去7年間でほぼ倍増した=グラフ。
■薄れるハングリー精神
日本貿易振興機構(ジェトロ)海外調査部の中井邦尚氏は沿岸部で人手不足が広がる理由について、「一人っ子政策による若年人口の減少に加え、インフラ開発で内陸部にも就業機会が増えたため」と分析する一方、「若者のハングリー精神が薄れてきたことも原因だ」と指摘する。
従業員の相次ぐ自殺が問題となった広東省深●市の台湾系大手電子機器メーカー、富士康(フォックスコン)の従業員は海外メディアに「毎日が昨日と同じことの繰り返し。怒鳴られっぱなしで、すごく厳しい」と、一日12時間の立ち仕事への不満をまくし立てた。実家への仕送りのためきつい仕事をいとわなかった若者の意識は変化している。
経済発展に伴う貧富の格差への不満を解消しようと中国政府が08年1月に施行した労働契約法も、ストにつながる労働者の権利意識を後押ししている。法律は解雇権の制限や退職金支払い義務を強化する内容で、世界同時不況で運用があいまいになっていたが、「経済の急回復で徹底されはじめた」(中井氏)。
カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングはバングラデシュで合弁工場を新設するなど、2年前まで9割超だった中国での生産比率を85%に低下させた。賃金上昇など生産拠点を中国に一極化するリスクを避けるためで、中国での生産比率を今後3年間で3分の2まで圧縮する計画だ。
■世界最大市場の魅力
ホンダ関連のストでは「中国の労働組合が扇動した形跡もある」(関係者)との見方も出るなど、中国内ではスト“飛び火”への危機感が高まっている。
ただ、相次ぐ工場の操業停止に戸惑いながらも、ホンダは「中国で生産する仕組みを変えることは考えていない」(広報)と言い切る。米国を追い抜いて自動車市場で世界一となった中国に完成車を輸出すれば、価格は関税などで跳ね上がる。賃金の引き上げが続いても、生産拠点を他国に移すことを検討する自動車メーカーが1社もないのはこのためだ。
企業コンサルタント会社、インターリスク総研の緒方順一氏は「発展段階の賃金上昇は避けられない。経営上のリスクを減らすためには、中国の政策や制度の変化を見極め、先回りして対応することが重要だ」と指摘している。
1655
:
チバQ
:2010/06/11(金) 23:48:09
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100531/biz1005312134022-n1.htm
ホンダ中国スト、外資系に飛び火懸念 賃金上昇で“世界の工場”転機
2010.5.31 21:33
このニュースのトピックス:自動車産業
中国のホンダの部品工場で働く労働者。一部はまだストを続行している=31日、広東省仏山(ロイター) 【上海=河崎真澄】部品工場のストでホンダが生産の全面停止に追い込まれた中国で、外資系製造業にストが飛び火する懸念が出ている。中国紙「京華時報」(電子版)は31日、北京にある韓国現代自動車系部品工場でも1千人規模の賃上げ要求ストが起き、完成車の生産に影響が出たと伝えた。出稼ぎ農民の減少による労働力の不足も背景にあり、外資にとっては賃金コストの上昇は避けられない。スト多発は、安くて豊富な労働力を背景とした「世界の工場」の転機を象徴している。
同紙によると、ホンダ系に続いてストを打った韓国現代系の自動車部品メーカーは北京星宇車科技。同社の部品供給先である完成メーカーで特別手当が支給されたことから、同様の手当を求め、生産がストップした。現代側の調停でストは収拾に向かっているが、大幅な賃上げ要求は撤回されていない。
ホンダと韓国現代のケースで共通しているのは、完成車工場と部品工場の待遇差だ。外資系企業では、より高い付加価値を産み出す労働にはより高い賃金で報いるとの考え方が一般的。だが、計画経済時代の意識が残る中国のブルーワーカーからすれば、同じ工場労働にもかかわらず部品工場が冷遇されているとの差別感がある。
中国内の急速な需要拡大に対応するため、完成車工場での厚遇を進めたこともあだになった。しかも、工場労働者は日本や韓国など本国から派遣された管理職や駐在員とのケタ違いの給与格差が中国メディアで報道されたことで、被害者意識を増幅させている。
経済成長率よりも低い工場勤務の賃上げ率に、現場の不満がここにきて一気に噴き出した格好だ。
中国に進出している外資系製造業の給与格差問題は、ほぼすべての業種に当てはまる。労組の全国組織である中華全国総工会が、外資系の製造業をターゲットに厳格な労使交渉を進めるよう指示しているとの情報もある。
工場従業員の大半は「農民工」と呼ばれる農村からの出稼ぎ労働者だが、少子化と高学歴化の影響で、供給が減少。しかも4兆元(約52兆円)にのぼる景気対策で内陸部の公共工事が増大し、「沿岸都市部に出稼ぎする労働者に不足感がでている」(みずほ総研上席主任研究員の鈴木貴元氏)。
中国では2008年の労働契約法施行で労働者の権利意識が高まり、昨年は約60万件の労働争議が発生している。06年の倍の勢いで、今年も増加傾向にある。また「同一労働、同一賃金」を明文化する「賃金法」の年内成立も検討されており、鈴木氏は「中国人従業員とのあいまいな労使契約が多い日系企業に紛争が広がる懸念がある」と警告している。
1656
:
チバQ
:2010/06/12(土) 01:05:57
http://www.asahi.com/digital/internet/TKY201006110350.html
〈メディア激変48〉伝える、海の向こうで―3 バンコク騒乱、情報戦2010年6月11日
五つ星ホテルや高級ショッピングモールが立ち並ぶタイの首都バンコク中心部の繁華街ラチャプラソン地区。交差点に設けられた野外ステージでは、5月に入っても、シンボルカラーの赤いシャツを着たタクシン元首相派「反独裁民主同盟(UDD)」による反政府集会が続いていた。ステージ裏には、パソコンに向かうミラ・サンガウォンさん(38)の姿があった。
「今、リーダーのウィーラ氏がステージで演説中。政府の二枚舌を批判している」「(別のリーダーの)ジャトゥポン氏は遅い昼食をとっている。メニューは焼きめし。おいしそうだ」
集会の始まった3月14日以来、ミラさんは仲間とともに、見たまま、聞いたままをネットの交流サービス「フェースブック」やツイッターに投稿していた。「会場に来られない支持者に集会の雰囲気を感じてもらえるよう、臨場感にこだわっています」
ミラさんは1月に結成されたUDDのサイバーチームの一員。暑さが収まり、人が大勢集まり始める夕方に会場入りし、未明までタイ語と英語で情報を書き込み、動画をアップする。
タクシン氏を首相の座から追いやった2006年のクーデター以降、タクシン氏寄りのメディアは規制を受ける一方、タイ国内の主要メディアは「反タクシン」の論調が多数を占め、タクシン氏のインタビューなどが掲載されることはまれになった。
このため、タクシン氏やUDDが目をつけたのは、政府の規制が及びにくい衛星放送とネットだった。衛星放送でタクシン氏が逃亡先から直接語りかけ、フェースブックでは双方向性を生かし、支持者からの質問に答える。
タクシン氏は昨年7月にツイッターも始めた。当初6500人だったフォロワーは、1年もたたないうちに10万人を超えた。発信は2千回に迫り、バンコク・ポスト紙は「政治家として、最もツイッターを効果的に利用している」と見出しでうたった。
当初は容認だった政府も影響力に気づき、統制に動く。衛星放送を相次ぎ遮断。フェースブックやツイッターへのアクセスもできなくなった。だがUDDは新たなアカウントから発信を再開。ネット上の「いたちごっこ」が続いた。
政府や反タクシン派も対抗する。アピシット首相がツイッターで発信し、反タクシン派はフェースブックを通じて集会を計画した。
5月19日の強制排除で、反政府集会は終わった。だがタクシン氏は「つぶやき」続け、反タクシン派は批判を繰り返す。ネット上では、今も戦いが続いている。(バンコク=藤谷健)
1657
:
チバQ
:2010/06/12(土) 09:51:59
http://mainichi.jp/select/world/news/20100612ddm007030064000c.html
台湾:陳前総統夫妻に懲役20年の判決
【台北・大谷麻由美】台湾の陳水扁前総統(59)と呉淑珍夫人(57)が総統府機密費横領や収賄、資金洗浄(マネーロンダリング)などの罪に問われた事件の控訴審判決が11日、台湾高裁であり、両被告を無期懲役とした1審判決を破棄し、懲役20年を言い渡した。
陳前総統は無罪を主張する方針を変えておらず上告する見込み。台湾高裁は減刑の理由について、総統府機密費横領事件で横領の認定金額が減額されたことを挙げた。
1658
:
チバQ
:2010/06/13(日) 01:17:48
>>1653
鳩山は弔辞とか中身のない文章を読ませるのは最適だから
これからもテキトーに葬式外交とかでがんばってもらいましょう
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100612-00000734-yom-int
上海万博「ジャパンデー」鳩山氏に破格の厚遇
6月12日19時41分配信 読売新聞
【上海=加藤隆則】上海万博「ジャパンデー」の12日、会場内で関連祝賀行事が行われ、鳩山前首相が首相特使として出席した。
中国側からは、胡錦濤国家主席側近の劉延東・国務委員(副首相級)が、歓迎式典をはじめ前首相の日本館、中国館訪問など公式行事すべてに参加するなど「破格の厚遇」(上海市政府関係者)ぶりだった。
君が代演奏、日の丸掲揚で始まった歓迎式典で、鳩山氏は「10日余り前、温家宝首相とホットラインを結ぼうと言った直後、総理を辞めることになったことを誠に申し訳なく思っています」などと述べた。
劉国務委員は、青年交流を中心とした相互理解の必要性を強調。鳩山氏との会見では、「友好強化のために、私は自分の娘を日本に留学させ、8年間、勉強や仕事をし、多くの友人をつくった」と私的なエピソードも披露した。
1659
:
チバQ
:2010/06/13(日) 20:43:01
>>1642
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0613&f=business_0613_003.shtml
VISAカードが中国から締め出される?−中国銀聯の逆襲
2010/06/13(日) 14:06
中国におけるVISAカードと中国銀聯カードの確執は引き続き拡大している。VISAカードが中国銀聯カードの海外進出を封じ込めているとされていたことに対して、今回、中国銀聯カードがVISAカードの中国から締め出そうとしている準備が着々と進んでいる、と中国の複数のメディアが伝えた。
上海市などの大都市を中心に、カード決済が急速に普及している中国。その主役は中国銀聯カードとされているが、VISAカードも、以前から締結している中国銀聯カードのネットワークの無償提供という契約によって、恩恵を受けているという。VISAカードの中国における年間決済額は250億ドルともされ、収入は3000万ドルを上回るという。
2010年1月、中国の胡錦濤国家主席が中国銀聯の本部を視察、「決済カード産業は非常に有望な産業であり、銀聯は今後も引き続き業務領域を拡大し、サービスの質を高め、海外進出を加速し、“銀聯”を世界に冠たるカード・ブランドに育成しなければならない」との談話を発表したという。
それとともに、金融危機前後から、中国国内では、金融面でのセキュリティ向上のために、海外決済カードの規制、中国国内決済カードの早期育成が掲げられ、銀聯と中国の金融当局の間では水面下で相当な準備が進められていたという。これは、中国銀聯カードの決済額が年々倍増以上の伸びを示し、急成長して一大勢力になりつつあった時期と対応している。
中国銀聯カードは以前から海外進出を加速させており、日本でも中国人観光客が銀聯を保有している可能性が高いところに目をつけ、銀聯決済を導入する店舗が多くなっている。また、中国銀聯カードは中国の主要銀行が出資しあって設立されたもので、中国の銀行の影響力が高まれば、その業容も拡大する。
銀聯の急成長に対して、VISAカードが封じ込めを行いつつある、というのが、中国側が主張する今回の事の発端。これに対して、銀聯は、中国国内において中国人民銀行などと協力して決済のICチップ標準を準備、これがVISAカードとの互換性がないために、結局、VISAカードの中国からの締め出しになる、と中国現地メディアでは報じている。
中国現地メディアでは中国銀聯カードの現状について、「中国におけるカード決済の普及発展の過程においてVISAカードを含む、海外カード・ブランドが果たしてきた役割は非常に大きい。こうした恩はありつつも、自身の急成長が海外カード・ブランドの過剰な警戒心を呼び起こして排斥を受けるようになった、という仇も感じている。そのために自己防衛を進めることになった」と分析している。(編集担当:鈴木義純)
1660
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チバQ
:2010/06/15(火) 22:59:59
>>1643
http://www.asahi.com/politics/update/0615/TKY201006150105.html
中国大使に伊藤忠相談役の丹羽氏決定 異例の民間出身2010年6月15日10時34分
菅内閣は15日の閣議で、中国大使に伊藤忠商事相談役の丹羽宇一郎氏(71)、ギリシャ大使に野村証券顧問の戸田博史氏(58)をあてるなどの人事を決めた。民主党政権が進める民間人起用の象徴的存在となる。一方、韓国大使には本省の局長経験がない武藤正敏クウェート大使(61)を登用した。17日付で発令する。
民間出身の大使はアフリカなどで例があるが、主要国では極めて異例。中国大使としては1972年の国交正常化以来初めてとなる。これまで外務省の中国専門家ら本省幹部経験者が務めてきたが、民間人の積極起用の一環として菅直人首相が決めた。
丹羽氏は伊藤忠商事で98年に社長に就任した後、中国企業への投融資に積極的に取り組んだ実績がある。北京市長の国際企業家顧問を経験し中国経済界に人脈を持つ。
ギリシャ大使に民間人が就くのも初めて。戸田氏は野村証券の債券や金融市場部門で豊富な経験を持つ。ユーロ危機の震源地であるギリシャで情報収集力を強化する狙いもあるようだ。
また、韓国大使にはこれまで外務省の局長級ポストの経験者があてられてきたが、武藤氏はこうしたポストは務めていない。72年入省の武藤氏はキャリア官僚では初めての朝鮮語の専門家で、朝鮮半島を担当する北東アジア課長を務めたほか、3度にわたる韓国勤務が評価された。
そのほか、国連大使には西田恒夫カナダ兼国際民間航空機関政府代表部大使、西田氏の後任に石川薫エジプト大使がそれぞれ決まった。また、エジプト大使には奥田紀宏国連代表部次席大使、オーストラリア大使に佐藤重和香港総領事が就く。
1661
:
とはずがたり
:2010/06/16(水) 01:36:55
北朝鮮の人事は「政治的策謀」 米国務省
2010.6.8 10:08
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100608/amr1006081008006-n1.htm
【ワシントン=犬塚陽介】クローリー米国務次官補(広報担当)は7日の記者会見で、金正日総書記の義弟、張成沢党中央委部長が国防委員会副委員長に選任されるなどした北朝鮮の人事について「政治的な策謀」と指摘、「なぜこの時期に実施されたのかはわからない」と語った。
クローリー次官補は会見で、自ら招いた国際的孤立を認識するよう北朝鮮に促し、「非核化への努力、国際法の順守、挑発的な行動の停止など後戻りできない一歩を踏み出す必要性を理解するよう望む」と述べた。
中国、哨戒艦沈没調査の参加断る
2010.6.10 23:28
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100610/kor1006102329011-n1.htm
中国共産党のシンクタンク、中央党校国際戦略研究所の張●(=王へんに連)瑰教授は10日、韓国海軍哨戒艦沈没をめぐり、中国が韓国から韓国軍と民間専門家の合同調査団への参加の打診を受けたが、断っていたことを明らかにした。訪中した海洋政策研究財団の秋山昌広会長らと北京市内で会った際に語った。
秋山氏によると、張氏は、沈没問題は国際政治の中で解決すべき問題で、白黒をつける司法裁判とは違うとの考えを強調した。その上で「北東アジアの平和と安定を乱す行為は絶対に取りたくない」と述べた。
合同調査団には米国、英国、オーストラリア、スウェーデンの専門家も参加。北朝鮮製魚雷で沈没したとの調査結果を受け、韓国は国連安全保障理事会に協議を求める書簡を提出している。(共同)
1662
:
とはずがたり
:2010/06/17(木) 03:49:24
中国、賃上げ要求スト拡大…政権は後押し
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100616-OYT1T01067.htm
【北京=関泰晴】中国の外資工場で賃上げ要求を掲げた労働争議が多発している。
共産党政権が輸出依存から、内需拡大への経済転換を目指し、労働者の賃上げ要求を黙認していることが背景にある。争議拡大は「世界の工場」と呼ばれた中国の姿を一変する可能性をはらんでいる。
温家宝首相は14日、北京での視察で民工(出稼ぎ労働者)と面会し、「民工は社会の財産。社会全体で尊重されるべきだ」と述べ、外資工場での賃上げや待遇改善に理解を示した。
中国ではホンダ部品工場が30%、自殺者が相次いだ台湾系電子工場が60%の賃上げを約束したことが刺激となり、争議は広がる一方。香港の人権団体などによると、広東省や江蘇省などの沿海部を中心に5月以降、20件以上のストが起きた。
中国は低賃金労働で外資を誘致し、コンピューターや携帯電話の生産を担ってきた。賃金上昇は労働コストを高め、輸出競争力の低下につながりかねない。さらなるインフレを招く可能性もはらんでいる。
それでも、政権が争議を黙認するのは、消費主導の成長実現には、低賃金に甘んじてきた民工の所得向上が必要とみるためだ。中国紙記者は「外資工場でのストは共産党政権の狙いに合致する」と解説する。
また、若者の権利意識が強まる中、賃上げで「ガス抜き」を図る狙いもある。1980年代以降に生まれた世代は、2億人を超える民工の6割を占める。親の世代と違って教育水準も高く、権利意識も強い。
共産党政権は、2008年施行の労働契約法で賃金改定に際して企業に労組との協議を義務化し、労働者に一定の賃上げ要求の権利を認めた。現在、合法化された労組は、共産党指導下の労組全国組織・中華全国総工会(組合員数2億2600万人)だけだが、外資工場では「自主労組」を組織し、集団交渉に臨む動きが目立つ。
一方、政権は外資工場のストが国営企業に波及することに警戒を強めている。香港メディアによると、河南省の国営繊維工場で今月上旬までに5000人が賃上げなどを求めて2週間ストを続けた際、地元当局は多数の警察官を投入し、強制排除した。参加者の一部はホンダ部品工場のストの写真を掲げ、「彼らには認められたのに、なんで我々はだめなんだ」と訴えたという。
当局が恐れるのはストの常態化で、賃金や待遇に対する不満が政府批判に発展し、社会不安につながることだ。中国当局者は「当局の思惑を超えるストの拡大は許されない。標的は外資工場に絞られているようだ」と指摘する。
(2010年6月16日21時39分 読売新聞)
1663
:
チバQ
:2010/06/17(木) 22:31:40
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100617-OYT1T00865.htm
大富豪のブルネイ国王、元テレビ局記者と離婚
【シンガポール=岡崎哲】石油や天然ガスに恵まれた東南アジアの小国ブルネイの王室は16日、世界有数の大富豪で知られるボルキア国王(63)が第2夫人のアズリナズさん(30)と「特別な理由のため」、離婚したと発表した。
理由の詳細は明らかにされていない。
アズリナズさんは、マレーシア出身の元テレビ局記者。2005年、クアラルンプールで33歳年上の国王と身内だけで結婚式を挙げ、その後、1男1女をもうけた。
イスラム教が国教のブルネイは一夫多妻制。4人まで妻をめとることができ、国王には1965年に結婚した第1夫人のサレハ王妃がいる。国王の離婚は今回で2回目で、81年に結婚した航空会社の元客室乗務員マリアムさんと03年に別れた。
(2010年6月17日18時30分 読売新聞)
1664
:
チバQ
:2010/06/17(木) 22:35:28
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100617-OYT1T00877.htm
バンコク伊勢丹、24日営業再開…2か月半ぶり
三越伊勢丹ホールディングスは17日、タイ騒乱の影響で4月3日から休業しているバンコク繁華街の「バンコク伊勢丹」の営業を6月24日から約2か月半ぶりに再開すると発表した。
伊勢丹が入居する大型商業施設の周辺をタクシン元首相派勢力「反独裁民主戦線」(UDD)が占拠したため、営業停止を強いられていた。
騒乱収拾後の現地確認では、伊勢丹の店舗はショーウインドーのガラスが割られたりしたものの、被害は軽いという。損害額はまだ確定していないというが、昨年の同期間の売上高は約7億5000万円だった。
(2010年6月17日19時15分 読売新聞)
1665
:
チバQ
:2010/06/18(金) 00:04:00
>>1660
http://gendai.net/articles/view/syakai/124625
外務官僚 メンツ丸潰れの右往左往
【政治・経済】
2010年6月17日 掲載
中国大使を民間人に奪われて…
伊藤忠商事の丹羽宇一郎相談役(71)が17日、中国大使に就任する。主要国の大使に民間人が就くのは、50年代の米国大使とフランス大使以来、実に半世紀ぶりの大抜擢人事だ。
今回の人事、どんな経緯で決まったのか。外交問題に詳しいジャーナリストの歳川隆雄氏が言う。
「岡田外相は、次官経験者の大使就任を禁じるなど政治主導に本気で、最初から民間人起用を決めていました。丹羽氏を岡田外相に推薦したのは、中国通で知られる経済同友会幹事の小林陽太郎氏(富士ゼロックス元会長)で、外相は2カ月ほど前から秘密裏に打診していたらしい。外務省内の人材難も理由としてあった。中国大使はこれまで、3代続けて省内の中国専門家『チャイナ・スクール』から出ていたが、宮本雄二前大使の後に適任者がいなかったのです」
民間人大使の拡充を主張している菅政権は、ギリシャ大使にも元野村HD副社長の戸田博史(58)を起用した。
大使は外務官僚なら誰でも目指すポスト。長年、官僚の“指定席”だった大使の座を次々に民間人に奪われ、外務省内には動揺が広がっている。パニック寸前だ。
元レバノン大使の天木直人氏がこう言う。
「とりわけ米国やロシア、中国など主要国大使のいすは、外務官僚の出世レースの終着点と言っていい。主要国の大使は潤沢な機密費や大使館の経費が使えるなど、ケタ違いの待遇が与えられます。それだけに、この人事に対する外務官僚の衝撃は相当です。このままでは、米国大使やロシア大使のポストも奪われるのではないかと、戦々恐々でしょう」
●年収5000万円“宮殿”暮らしの特権もパー
外務官僚が失うことを恐れている大使の特権とは、何なのか。庶民が聞いたら、卒倒するほどすさまじいものだ。
「大使を3年やれば都心に家が建つといわれています。本俸の2000万円でも十分にスゴいが、手当がハンパじゃないのです。在勤基本手当だけで年間924万円。子女教育手当が年間172万円、このほかサラリーマンの月給並みの配偶者手当や住宅手当など、トータルで年収4000万〜5000万円に膨れ上がる。手当だけで生活してもお釣りが来るのです」(外交ジャーナリスト)
大使公邸はテニスコートやプール付きの大宮殿。大使は現地でメイドを雇い「閣下」なんて呼ばれている。実際、前大使の宮本氏の傍若無人ぶりにはア然だった。
大使公邸の隣の工事の騒音がうるさいからと、北京市内の超一流ホテルに隣接するレジデンス暮らし。その滞在費用は年間1400万円だ。さらに、大使館まで10メートルの距離しかないのにリムジンで通勤していたのである。そんな王侯貴族のような生活を失うのだから、悲鳴が上がっているのだ。しかも、夫婦関係が険悪になるのも必至だ。外務省事情通が言う。
「外交官夫人は、亭主の肩書によって身分が決まるヒエラルキー社会です。大使夫人になれば、周囲からチヤホヤされ、王妃のような暮らしが約束される。そのために、外交官夫人は教養を身につけ、おしゃれと美容にカネをかけ、社交の場で上司の妻を持ち上げてきたのです。それなのに、大使夫人になれないとなると『今までの私の努力は何だったのよ』となる。女房からは一生イヤミを言われるでしょう」
たかが公僕である外務官僚に、半ば自動的に、こんな特権が与えられていたことがおかしいのだ。見直すのが当たり前である。今回の人事には、「ザマーミロ!」と拍手喝采している国民が多い。菅首相、岡田外相は官僚の抵抗に負けず、既得権益にどんどんメスを入れるべきだ。
1666
:
チバQ
:2010/06/18(金) 22:41:05
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100619k0000m030070000c.html
タイ:騒乱収束から1カ月、社会の亀裂深刻 真相究明困難
【バンコク西尾英之】タイのタクシン元首相派組織「反独裁民主戦線」(UDD)によるバンコク都心部占拠が、軍の強制排除で終結して19日で、1カ月を迎える。タクシン派と政府の衝突は「都市部」対「農村部」、「既存の支配勢力」対「新興勢力」といったタイ社会の分断の深刻さを改めて浮き彫りにした。アピシット首相は対立解消へ向けた5項目の「国民和解策」を推進すると強調するが、小手先の和解策で根本的な対立を解消するのは困難な情勢だ。
2カ月以上に及んだタクシン派による都心部占拠では、軍とタクシン派支持者の衝突で計89人が死亡した。うち兵士・警官は11人で、残る78人は民間人。タクシン派は当時「首相が市民を虐殺している」と非難、占拠地域には首相を吸血鬼になぞらえたポスターを大量に張った。
首相が国民和解策の中に「衝突の真相究明」を盛り込んだのは、首相への憎しみを深めるタクシン支持の国民に、死者が出た状況を政府自ら明らかにして、理解を得る必要があると判断したためとみられる。
しかし、政府は「究明」前から一連の責任を次々に否定している。焦点となっている、タクシン派の緊急避難場所に指定された寺院内で医療関係者ら6人が射殺された事件について、治安維持責任者ステープ副首相は「兵士は当時付近にいなかった」と主張。タクシン派内の過激派カティヤ陸軍少将が狙撃され死亡した事件についても軍は関与を否定している。政府は今月に入り「独立調査委員会」のトップに司法関係者を任命したが、「真相が完全に明らかにされることはない」との見方も根強い。
◇「年内総選挙」 約束後退
アピシット首相は、タクシン派が占拠を解除する交換条件として一度は今年11月の総選挙実施を約束した。だがタクシン派が解除に応じなかったため撤回、強制排除後は「年内の総選挙実施は困難」との立場を繰り返している。
一方でタクシン元首相やタクシン派幹部にテロ容疑で逮捕状を用意した。総選挙をすれば北部や東北部の農民層の強い支持を得るタクシン派が依然有利。任期中の来年末までの総選挙に備え、最高刑が死刑となるテロ容疑で元首相らの再起の芽を摘み取りたい狙いとみられる。
タイには相続税がなく、富裕層と貧困層を固定化させてきた。アピシット政権は昨年、導入に前向きな姿勢を示したが、今年に入りトーンダウン。「暗殺の対象になりかねない」(外交筋)というほどの富裕層の反発があった。首相は今後、和解策の具体的内容を検討していくが、二分化された社会の双方を納得させるのは極めて困難だ。
◇経済回復に「数年」
タクシン派が占拠していたバンコク都心部では、過激派の放火で被害を受けた大規模ショッピングセンターや映画館などを除くすべての商店やホテルが営業を再開。ショッピングセンター内で被害を免れた日本のデパート伊勢丹支店も24日から2カ月半ぶりに営業を再開すると発表し、占拠前のにぎわいを取り戻しつつある。
ほとんど絶えていた外国人観光客の姿も戻り始め、政府観光庁は今月、「今年全体の外国人観光客は昨年を上回る見通しだ」と発表した。しかし都心部のレストラン経営者は「市街戦のような姿が世界に放送された。この影響を脱するには数年はかかる」と話した。
1667
:
チバQ
:2010/06/20(日) 10:48:38
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100619-00000550-san-int
みえてきたポスト金正日体制〜時代を逆行する北朝鮮
6月19日15時30分配信 産経新聞
【朝鮮半島ウオッチ】
北朝鮮でポスト金正日人事がほぼ固まった。その決定に至る経緯は異例続きで、側近の死などのナゾも少なくない。明らかなのは、世襲のための後見人の権力を強め、金ファミリーの支配を一層強めたことだ。「金正日総書記の関心事は後継固めしかない」(北朝鮮専門家)とされるポスト金正日体制は、時代に逆行した20世紀型・独裁社会主義モデルを目指しているようだ。
(久保田るり子)
■絶大な権力のナンバー2登場
金正日総書記は義弟、張成沢・国防委員(64)をナンバー2に指名した。張氏は豪胆な人柄で、金ファミリーという血筋、80年代から表舞台に登場し、政治力にも定評がある人物だ。
6月7日に招集された北朝鮮の最高人民会議(国会に相当)で、金総書記がこの人事を提議、同会議はこれを承認した。15日には、軍の催事の出席者を報じる朝鮮中央放送が張氏を党書記より上位に伝え、張氏の序列がナンバー2に上がったことが裏付けられた。
金総書記が人事を提議するのは異例だ。最高人民会議は民主主義国家の国会に相当するが、独裁国家、北朝鮮では形式機関に過ぎない。会議で金総書記自身が提議し承認するという手続きを踏んだのは、国内外に告知する「ナンバー2指名」の儀式という意味がありそうだ。
北朝鮮は8日、張氏らの略歴を公式報道した。これも異例だった。報道では、張氏が朝鮮労働党中央委の行政部長職であることが確認された。行政部長とは、国家保衛部(政治警察)、人民保安省(警察)、監察機関(検察)という北朝鮮公安・権力機構の総責任者である。今回これに権力のコントロール・タワーと呼ばれる国防委員会副委員長の肩書が加わった。
欧米メディアには「後継者決定」と報じたところもあったほど。世襲が順当に進めば張氏自身が後継者ではないものの、「後見人」であり、有事の際の代行人になるのはほぼ間違いないだろう。「金総書記の死後、20代後半のジョンウン氏が実権を握ることができない場合は、張成沢氏に権力を委ねるという意味」と伝えた韓国メディアの見方は有力だ。
張氏は昨年4月の最高人民会議で国防委員会に抜擢されたばかりだった。毎年4月にほぼ定例化されている最高人民会議は今年も開催されたが、このときは予算承認などを行った。憲法の一部改正も行われたが、内容は発表されていない。
1カ月後の5月中旬、突然6月の会議招集が告知されていた。なぜ6月だったかは不明だ。「後継にかかわる別の事項の承認などが非公開で行われた可能性もある」(情報関係者)
1668
:
チバQ
:2010/06/20(日) 10:49:05
■側近の死のナゾ
不可解なのは、同会議の直前の6月2日、張成沢氏と長年、ライバル関係にあった李済剛・党組織指導部第一副部長が交通事故で死亡したことだ。4月、はやはり組織指導部第一副部長だった李容哲氏も心臓マヒで急死している。
組織指導部という部署は朝鮮労働党の心臓部だ。党だけでなく軍や政府の人事、監視、粛清をつかさどっているからだ。
部長は金正日総書記とされ(未発表)、この配下にある第一副部長は4人。死亡した2人のほかは張成沢氏(公安担当)とキム・ギョンオク氏(地方党組織担当)であった。特に李済剛氏は張氏と不仲で、2004年、張氏を一時、失脚させたのは李氏ともされてきた。李氏は3男ジョンウン氏の母、高英姫夫人(故人)に近く、後継問題にも深くかかわっていたとされる。
張氏の大抜擢の直前に起きた党組織指導部の幹部2人の相次ぐ死亡。情報関係者の間では「権力闘争との関連」が取りざたされているが、証拠はない。
■時代を逆行する統治システム
今回の人事では首相も交代し、新首相に崔永林・朝鮮労働党平壌市委員会責任書記が就任した。崔氏は81歳という高齢で、故金日成主席の側近エリートだ。
80〜90年代に政務院(内閣)副総理や国家計画委員会委員長を務めた人物であるため、国家計画経済の立て直しや統制化が予測されている。
国家経済の破綻で90年代後半に配給制度が崩壊した北朝鮮では、すでに10年来、住民経済としての市場が全国に数千と点在、住民らは生き延びてきた。しかし新首相人事には、時計の針を逆回りにしようとの社会主義化の意図が伺える。
副総理も3人が解任され6人が新任となったが、黄海南道、平安南道など地方の党責任者や経済閣僚が昇進しており、こうした布陣からみえるのは、党中心の社会主義化、地方支配の強化の方向性だ。
「昨年の貨幣改革以降の動きは、今回の人事も含めていずれも社会統制を第一義の目的にしているようだ。世襲に向けた国家の社会主義体制化だが、時代に逆行している」(北朝鮮専門家)
南北関係や国連に向けた緊張醸成も、国内引き締めの一環とみられる。
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