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国際政治・世界事情
2318
:
チバQ
:2011/03/08(火) 23:29:58
http://mainichi.jp/select/today/news/20110309k0000m030094000c.html
リビア:NATOが介入示唆 米国と思惑の違い鮮明に
2011年3月8日 21時20分 更新:3月8日 22時34分
【ブリュッセル福島良典、ワシントン草野和彦】欧米の軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO、加盟28カ国)のラスムセン事務総長が7日、リビアへの「人道的介入」の可能性を示唆した。背景には、政府軍による反体制派攻撃が鎮まる気配のない戦況への人権上の懸念がある。人道を重視する欧州では英仏が飛行禁止空域設定を求め、国連安保理決議草案も準備するが、空爆被害は重くないとみる米国は慎重姿勢を崩さない。リビアへの軍事介入を巡る欧米の思惑の違いは一層鮮明になっている。
NATOが「飛行禁止空域」の設定などの軍事作戦立案に着手したのは、リビアで空軍力を使った事実上の内戦に突入したためだ。カダフィ政権による民間人に対する組織的な無差別攻撃は「NATOに対する直接の脅威ではないが、言語道断」(同事務総長)であり人道上、看過できないという思いがある。
ただ、イラク戦争などの記憶から「外国の軍事介入」を嫌うアラブ世界の空気が二の足を踏ませている。アラブ諸国の地域機構・アラブ連盟は飛行禁止空域設定に賛同する構えだが、市民レベルでは反対意見が強いとみられ「国際社会はジレンマに直面している」(同事務総長)。
人道的介入の代表例はコソボ紛争でのNATOによるユーゴスラビア空爆(99年)だ。ミロシェビッチ政権によるコソボでの「民族浄化」を理由に人道目的で実施されたが、国連安保理決議の裏付けがなかったため、正当性に疑問符が付いた。ラスムセン事務総長が安保理決議を介入条件に強調するのはユーゴ空爆の教訓がある。
一方、米国は飛行禁止空域設定という軍事介入になお慎重だ。飛行禁止空域が暴力停止に有効か、という本質的な疑問も背景にあるようだ。
ダールダー駐NATO米大使は7日、飛行禁止空域の設定について「戦闘機には効果的だが、ヘリコプター(による攻撃)や地上戦への効果は限定的だ」と指摘。カダフィ政権による空爆の減少を挙げ、飛行禁止空域でも「今起きていることにあまり影響を及ぼさない。すべての問題が解決するわけでもない」と述べた。
しかし、カダフィ政権への圧力の意味合いもあり、米国は軍事介入の可能性は否定せず「無防備の市民が重大な危機に陥る」(オバマ大統領)事態になれば介入する場面も出てくるとみられる。
中東の衛星放送アルジャジーラによると、北中部ラスラヌフでは、8日も民家周辺などで空爆があり、市民数人が死亡した。西部のミスラタとアズザウィーヤでも激しい戦闘が行われ、少なくとも18人が死亡した。
2319
:
チバQ
:2011/03/08(火) 23:31:26
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110308/mds11030817300007-n1.htm
リビア中部攻防、鍵握る部族勢力 政権拠点で離反も
2011.3.8 17:24
7日、リビア中部ラスラヌフで、政権側による空爆の後に立ち上る煙(AP)
リビア最高指導者カダフィ大佐の出身地であり、反体制派勢力の西進を阻む政権側の拠点となっている中部シルトをめぐる激戦が続く中、戦いの鍵を握る存在として部族勢力の動向が注目されている。反体制派は、シルトの主要部族が政権から離反する兆候があると指摘した。
「シルトの主要5部族のうち3部族がわれわれに友好的な姿勢を示している」。国軍を離脱、反体制側に加わった准将は7日、共同通信にこう指摘。政権側についているのは、カダフィ氏出身部族のカダードファ族など2部族だと語った。
准将は「リビア人同士で血を流さないよう部族間で対話が進んでいる」と述べ、シルト攻略に自信を示す。またロイター通信によると、シルトのカダードファ族も反体制側に交渉の打診を始めたとの情報もある。(共同)
http://mainichi.jp/select/world/news/20110308ddm002030041000c.html
リビア:3部族の動向カギ 政府軍は東進、戦闘激化
【カイロ大前仁】北アフリカ・リビアでは、政府軍が反政府勢力の拠点数都市を攻撃、北中部ビンジャワドを奪還し7日、反政府勢力が掌握する東方のラスラヌフに向けて進軍している模様だ。一方、反政府勢力側もカダフィ大佐の故郷で政権派の拠点都市シルトに向け西進しており双方の戦闘が激化している。
反政府勢力は5日にビンジャワドを支配下に置いたが6日の政府軍の反撃でラスラヌフまで撤退を強いられた。政府軍は6、7両日、ラスラヌフも空爆しビンジャワド、ラスラヌフ両市で10人以上が死亡した。一方、首都トリポリ周辺で西部ミスラタや西部アズザウィーヤでも政府軍が奪還を目指し攻撃を仕掛けたが、反政府勢力が退けた。
戦闘が激化する中、双方による国内の有力部族の取り込みも激しくなっている。反政府勢力代表でつくる国民評議会は5日に初会合を開いた。評議会は東部諸部族を中心に構成されるが、最も注目されるのが推定100万人の部族員を抱える国内最大部族ワルファラの動向だ。
ワルファラはカダフィ氏が優遇する「主要3部族」の一角だったが、先月下旬、幹部の一人が反政府派支持を表明した。カダフィ氏が、93年に起きた自分に対する暗殺未遂事件に絡んで、同部族の関係者を処罰したことへの反発が離反の背景にあるとみられている。
リビア人ジャーナリストのアフメド・アルクエアディ氏によると、すでに一部のワルファラ族は評議会参加の意向を示し、「同族が全面的に参加すれば、政権にとり大打撃となる」という。
カダフィ氏が優遇した主要3部族のうち、マグラファと自らの出身部族カダファの2部族は、政権支持を変えていない。これらの部族は治安機関や「革命指導評議会」の要職を与えられるなど優遇されてきた。
主要3部族のさらなる切り崩しを狙う国民評議会は、市民への政府軍による軍事攻撃の責任がカダフィ氏個人にあり、出身部族に責任はないとすることでカダファ族に連携を呼びかけている。一方でカダフィ氏は反政府側に参加した北西部部族に現金の提供を持ちかけ、取り込みをはかっているという。
リビアには小さなものも含め100以上の部族があり、うち有力部族は15〜20とされる。特にカダフィ体制では議会や地域統治組織が存在せず、国の実態は「部族の寄せ集め」とみられてきた。そのためカダフィ政権が崩壊するような場合、部族連合が有力な受け皿になるとみられている。
2320
:
チバQ
:2011/03/08(火) 23:39:02
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110308/mds11030820230010-n1.htm
イラン新議長に保守穏健派 ラフサンジャニ氏は不出馬
2011.3.8 20:21
新議長に選ばれた保守派穏健派の有力者マハダビキャニ師(2010年2月23日撮影)=AP
イラン最高指導者の任免権がある専門家会議(定数86)の新議長に保守派穏健派の有力者マハダビキャニ師(79)が8日、選ばれた。イランのメディアが報じた。最高指導者ハメネイ師、保守強硬派アハマディネジャド大統領の政敵である保守穏健派重鎮の前職ラフサンジャニ議長は出馬せず、体制内での同派の影響力低下が明らかになった。今後、ハメネイ師や大統領ら保守強硬派の内外に対する強硬姿勢が強まる可能性もある。ハメネイ師の後継を選ぶ可能性もある重要ポストだけに、選挙の行方が注目されていた。マハダビキャニ師は81票中63票を獲得した。
ラフサンジャニ前議長は1989年から2期8年、大統領を務めた。国会と護憲評議会の調停に当たる最高評議会の議長も務める。アハマディネジャド大統領から「親米派」の象徴と批判されていた。(共同)
2321
:
チバQ
:2011/03/08(火) 23:39:35
http://www.asahi.com/international/update/0308/TKY201103080436.html
穏健派のイラン元大統領、専門家会議議長選の出馬見送り2011年3月8日19時49分
【テヘラン=北川学】イランの最高指導者の任免権を持つ専門家会議は8日、新しい議長に保守派のマフダビキャニ師を選出した。現議長で保守穏健派のラフサンジャニ元大統領は議長選への立候補を見送り、議長を退く。保守強硬派アフマディネジャド政権に対抗してきた穏健派の発言力は低下するとみられる。
ラフサンジャニ師はアフマディネジャド大統領の政敵で、大規模な反政府デモを引き起こした2009年6月の大統領選では改革派のムサビ元首相を支持。翌月、イスラム教金曜礼拝の導師として「国民は選挙結果に疑念を抱いている」と演説し、保守強硬派の批判を浴びた。その後は公の場に姿を見せることもなく、事実上の失脚と見られていた。
ラフサンジャニ師は立法上の意見対立を調停する最高評議会議長として指導部にとどまるものの、影響力は限られるとみられる。
専門家会議は定数86。イスラム法学者で構成される。最高指導者を選出、罷免(ひめん)、監督する権限があるが、実際は死亡時の後継者選びが役割とされる。
2322
:
チバQ
:2011/03/08(火) 23:49:33
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110308/erp11030808060002-n1.htm
【日々是世界 国際情勢分析】
中東の変革を牽制するロシア
2011.3.8 08:02
ロシア政府が、中東・北アフリカで拡大する反体制デモの自国への波及に神経をとがらせている。
ウラジーミル・プーチン首相(58)は、リビアなどの反体制派を積極的に支持する欧米を牽制(けんせい)し、ドミトリー・メドベージェフ大統領(45)も、アラブ諸国で「長期にわたる混乱が起きかねない」と警告し、民主化運動の“負の側面”を強調。アラブ諸国同様、言論や政治活動の自由を厳しく制限するロシアの懸念を逆に浮き上がらせた格好だ。
「もし(中東のイスラム過激派が)勢いづけば、ロシアの北カフカス地方や、他の国々に影響を及ぼさないわけはない」
2月24日にブリュッセルを訪問したプーチン首相は記者団にこう語り、中東の政変でイスラム過激派が勢力を増しかねないとの警戒感を示した。
プーチン氏はさらに、革命を経て、イスラム原理主義勢力が政権を握ったイランや、イスラム過激派が勢力を伸ばす北カフカス地方などを挙げ、中東での独裁体制の崩壊と自由選挙を後押しする欧米諸国の姿勢を暗に批判した。
2月25日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は「プーチン氏が記者団に教えようとしたことは、欧米は(カダフィ政権の崩壊によって)リビア情勢が好転すると期待してはならないということだ」と指摘した。
一方、2月22日付の米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によると、メドベージェフ大統領は国防関係者との会合で、中東の混迷が長期化することで「狂信者」が実権を握る可能性があると強調。「(アラブ諸国で)混乱が今後数十年にわたって続き、過激派勢力のさらなる拡大につながる」と危機感を促した。
ただ、ロシアの野党関係者は、クレムリンの懸念はエジプトと同様の政変が国内に起きることにあり、「過激派の台頭」への危機感をあおるのはそれを覆い隠す“方便”だと指摘する。
ロシア政府は、体制変革の波が自国に波及しないよう欧米を牽制しながら国内の引き締めを図っている。同時に中東情勢の不安定化をてこに、原油価格の高騰を通じた自国の資源産業の国際的な影響力拡大も狙っている。
2323
:
チバQ
:2011/03/08(火) 23:55:05
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110308/mds11030823300015-n1.htm
反体制派、カダフィ氏に72時間以内の退去勧告
2011.3.8 23:29
【カイロ=大内清】混乱が続くリビアで、石油施設のある中部ラスラヌフを制圧していた反体制派の部隊は8日、前日に続き最高指導者カダフィ大佐側の軍部隊による空爆を受けた。フランス通信(AFP)などが伝えた。火力と航空戦力で優勢を誇り、市民への無差別攻撃もいとわないカダフィ氏側が徐々に反体制派を押し返しつつある。
一方、カダフィ政権の司法書記(法相)を辞任し、現在は北東部ベンガジの反体制派組織「国民評議会」議長を務めるアブドルジャリル氏は8日、中東の衛星テレビ局アルジャジーラに、カダフィ氏が退陣すれば「訴追しない」と言明。その後、「72時間以内の(国外)退去」を勧告した。直接交渉はしていないとしている。
カダフィ氏の進退をめぐっては、アラブメディアが7日、同氏が国民評議会に対し、(1)自らと家族の安全の確保(2)資産の保証(3)国際刑事裁判所(ICC)への訴追免除−を条件に権力放棄を提案したと報道。カダフィ氏側は報道を否定したが、水面下では落としどころを探る動きが進んでいる可能性もある。
ただ、反体制派にはカダフィ氏側との交渉を拒絶する声が強く、内部での意思統一ができていないとの見方も出ている。
またロイター通信などによると、首都トリポリの西約50キロの要衝ザーウィヤや、東約200キロの第3の都市ミスラタはカダフィ氏側に包囲されており、8日、反体制派との間で激しい戦闘が起きているもようだ。
2324
:
チバQ
:2011/03/09(水) 20:31:49
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110310k0000m030025000c.html
リビア:カダフィ軍の“徴兵”恐れ出国 出稼ぎアフリカ人
【ラサジール(チュニジア南部)藤原章生】「よその国のため、よその人を殺すことなどできない」−−。リビアに出稼ぎに来ていた中部、西アフリカの若者は、チュニジアへ逃れた後、そう声をそろえた。騒乱が始まった2月中旬から少なくとも今月7日まで、リビア政府軍は国内に残るアフリカの若者を執拗(しつよう)に、時に暴力的に雇い兵にしようとしていたことが、避難民の証言で明らかになった。
チュニジア国境へ8日午前に逃げてきたスーダンのダルフール難民、アルサディグ・イスハグさん(25)は6日深夜、トリポリのクレミア地区のアパートに政府軍兵士が押しかけ「政府軍に協力してくれ」と迫られた。「自分たちは難民で武器など持ったことはない」と断ると、家中をめちゃくちゃにされ、現金や家電など金目の物を奪われた。
ほぼ同じ時刻にイスハグさんと同じ部族マサティトゥの若者1人が政府軍兵士に連れ去られたという。また、トリポリ東方の町ミスラタにいる兄(27)によると、7日午前0時ごろ同じ部族の15人が、武装した私服の男たちに誘拐され、8日午後になっても行方が分からないという。「私は騒乱の前、警察に滞在許可証が不備だと言われ、1カ月間投獄された。立場の弱い難民ばかりが狙われているとしか思えない」とイスハグさんは言う。
ガーナ出身のサムエル・バリマさん(22)も「騒乱が始まった直後の2月17日、27歳の叔父は友人4人とマディマ地区を歩いていた時、政府軍兵士に入隊を迫られ、断るといきなり撃ち殺された」と言う。また、ナイジェリア出身のグッドラック・オブディマさん(22)も今月5日、トリポリで兵士に「大金をやるから我々に協力してくれ」と言われた。ガーナ人、スティーブン・コビさん(27)、ソマリア難民のアリ・マフムードさん(23)の証言もほぼ同じで、トリポリから来た中部アフリカ出身の避難民にはカダフィ軍の“徴兵”を恐れ出国した人が少なくない。
2月の騒乱当初、「アフリカの雇い兵を見た」という目撃情報が相次いだが、元リビア空軍将校のエルグスビさん(64)は「騒乱の何年も前からカダフィ政権がマリやチャドなどから集めた兵隊」だという。カダフィ軍はそれでは足りず、新たにアフリカ人を雇おうと躍起になっていることが証言からうかがえる。
マフムードさんは「リビアの内乱なんだから自分たちでやればいい。リビア人は自分が死にたくないから、アフリカ人を前線に立たせる。なぜ僕らばかりを雇うのか。色のせいか?」と手首を指でたたき、肌の色を指してみせた。
2325
:
チバQ
:2011/03/09(水) 20:33:41
http://mainichi.jp/select/world/news/20110309k0000e030020000c.html
リビア:首都西50キロの都市攻撃 各地で激しい攻防続く
【カイロ大前仁】リビア政府軍は8日、首都トリポリの西約50キロにある都市アズザウィーヤを攻撃し、市内に大きな被害が出た。カダフィ政権と反政府勢力が停戦へ向けた動きを見せ始めたとする現地からの報道がある一方で、各地では激しい攻防も続いている。
ロイター通信によると、アズザウィーヤを包囲した政府軍は40〜50台の装甲車や軍機を投入。反政府勢力が依然として市中心部を掌握しているが、モスク(イスラム礼拝所)を含めた多くの建物が破壊されたという。政府軍は2月末から、首都に近い同市への攻撃を繰り返している。
一方で反体制派が掌握する西部ミスラタの住民によると、市近郊に配備されていた一部の政府軍部隊が8日、東方へ移動した。カダフィ大佐の出身地、中北部シルトへ向かったか、主戦場となっている中部戦線へ増援された可能性がある。
東部地域の反体制派「国民評議会」で中核を担うアブドルジャリル前法相は8日、カダフィ氏が72時間以内に国外退去すれば一家の資産を保証し、国民に対する武力攻撃について訴追しない考えを示した。カダフィ政権が8日までに評議会に対し停戦案を持ちかけたとの報道があったが、評議会報道官は停戦に応じない考えを強調、政権側も否定した。
2326
:
チバQ
:2011/03/09(水) 22:40:22
http://mainichi.jp/select/world/news/20110309ddm007030011000c.html
イラン:反政府デモ 政府、「弾圧」貫く 治安部隊展開、市民に疲れ
イランでは先月14日から散発的に反政府デモが続き、当局は繰り返し大量の治安部隊を展開し、強力に運動を抑え込んできた。国際社会からの批判も無視する同国が、徹底弾圧の方針を変える気配はない。一方で、参加する市民側にはデモ疲れや無力感も漂い、運動は次第に弱体化している印象だ。
イラン政府は、中東・北アフリカ諸国で相次いで展開される市民によるデモを「イスラムの目覚めだ」(最高指導者ハメネイ師)と称賛。一方で、自国内のデモは「外国勢力が扇動したもので、市民による運動ではない」として弾圧、矛盾した姿勢を取り続けてきた。
当局は先月中旬から、デモを主導する改革派のムサビ元首相とカルビ元国会議長を自宅軟禁状態に置き、2人が拘置所に移送されたとの情報もある。政府が厳しい姿勢に転じ、改革派支持の若者の間には反発よりもあきらめや運動立て直しを求める声が目立つ。
2327
:
チバQ
:2011/03/09(水) 22:41:25
http://www.asahi.com/international/update/0309/TKY201103090121.html
クウェート 初の本格的デモ 千人、ツイッターなどで(1/2ページ)2011年3月9日11時2分
【クウェート市=郷富佐子】クウェート市内の内閣府前で8日夜(日本時間9日未明)、首相の辞任や言論の自由などを求める抗議デモが実施された。複数の若者グループがツイッターなどで呼びかけ、野党勢力の支持を得たもので、約千人が参加した。中東各地で民主化要求が高まって以来、クウェートでの本格的なデモは初めて。
「新しい憲法で新しい政府と首相を! 3月8日は若い世代が始まる日だ」。多数の警官が警戒するなか、日没後の祈りを終えた人々が広場に続々と集まってきた。ほとんどがアラブ風の白い長衣の男性で、iPadや最新型の携帯電話を持った人が多い。
呼びかけたのは三つの若者グループで、「エジプトなどの民主化の動きに触発された」という。公式の政党設立は禁止されているが、国民議会(一院制、定数50)には会派があり、デモには複数の野党系会派の議員も参加。主な要求は(1)ナセル首相の即時辞任と内閣総辞職(2)民意に基づく内閣(3)憲法改正などだ。
同国ではサバハ家が250年以上にわたり元首である首長を務め、首相は首長が任免する。現首相は首長のおいだ。首長は先月、「英国からの独立50周年」と「イラク占領からの解放20周年」を記念する名目で、全国民に1千クウェートディナール(約30万円)と14カ月分の食糧を支給。中東諸国で広がる民主化要求デモを恐れての「ばらまき」ともみられる。
同国の統治は、形の上では首長、国民議会、内閣の3者が中心だが、実際には閣僚も首相の助言で首長が任免。国民議会の議員は直接選挙で選ばれているが、必ずしも民意が政治に反映されていないとの不満が市民にはある。
この日のデモでは「現首相になってから言論規制が強まった」との訴えも目立った。同国では「ディワニヤ」という伝統的な寄り合いで政治談義などをするが、昨年12月に憲法を議論していたディワニヤに治安部隊が捜索に入り、野党派議員らが殴られて負傷する事件があった。
また最近、男性が警官の取り調べ中に死亡し、野党系会派の議員らが「警官による虐待だ」と内相を批判。内相は先月辞任したが、政治家や役人などの腐敗への不満が高まっている。
同国は日本にとって5番目の原油輸入先で、輸入量全体の約7%を依存している。
2328
:
チバQ
:2011/03/10(木) 23:54:43
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110311k0000m030065000c.html
イエメン:憲法改正の国民投票へ 大統領の即時退陣避け
【カイロ和田浩明】イエメンのサレハ大統領は10日演説し、今年中に大統領権限の制限などを柱とした憲法改正の国民投票を実施する方針を表明した。国営通信が報じた。首都サヌアなど国内各地で続いている反体制デモの参加者が求める大統領の即時退陣を避ける意図があるとみられる。だが、当局の弾圧で多数の死者を出しているデモ隊側からは「不十分な提案で時機も失している」と批判が出ている。
32年にわたり権力の座にあるサレハ大統領は、大統領に集中する権限について立法府への一部移管を含む憲法改正や地方自治の強化、選挙法改正、国内各派を取り込んだ「挙国一致内閣」の設立を提案。新体制下では「議会が選んだ政府が国家運営を行うことになる」と説明した。
チュニジアに端を発した中東政変でイエメンでも2月から反体制デモが激化。サレハ氏は13年の次期大統領選挙への不出馬を明言したが、退陣要求は衰えていない。当局の弾圧も強硬化しており、国際人権団体などの調査ではこれまでに30人が死亡している。
http://www.asahi.com/international/jiji/JJT201103100119.html
憲法改正へ国民投票=大統領が表明、即時退陣回避狙う―イエメン2011年3月10日20時6分
【カイロ時事】イエメンのサレハ大統領は10日、大統領に集中する権限の一部を議会に移譲することを視野に、憲法を改正するための国民投票を年内に実施すると表明した。首都サヌアで数千人規模の大統領支持派を前に演説して明らかにしたもので、民主的な議会の設置や新選挙法の制定にも意欲を示した。
演説は、長期独裁の大統領辞任を求める連日のデモを受けたもの。同国では11日にも大規模集会が予定されており、これを前に民主化推進へ前向きに取り組む姿勢を示すことで、反政府派が求める即時退陣要求をかわす狙いがあるとみられる。
演説は国営テレビでも放送され、大統領は「政権支持者であれ対立勢力であれ、引き続き全てのデモ参加者を保護するよう治安部隊に指示した」と強調した。
[時事通信社]
2329
:
チバQ
:2011/03/11(金) 00:10:58
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110310/mds11031022140009-n1.htm
一貫性示せぬ米のリビア戦略「国益損なう」批判も出始める
2011.3.10 22:07 (1/2ページ)
10日、政府による外国メディア取材ツアー先のトリポリ市内でカダフィ大佐の写真を掲げる政府支持の市民ら(ロイター)
【ワシントン=犬塚陽介】事実上の内戦状態にあるリビア情勢をめぐり、オバマ米政権内で一貫性を欠く発言が目立っている。軍事介入も辞さない強硬姿勢を示す一方で、飛行禁止区域設定では作戦の困難さを強調。こうした見解のぶれが、リビアの反体制勢力や国際社会の混乱や不信を招いて、「米国の国益を損なっている」との批判も出始めている。
「数多くの矛盾したメッセージを発することが、リビアへの圧力を弱め、米国の信頼性をぐらつかせている」。米紙ニューヨーク・タイムズは9日付の社説で、政権のリビア政策を厳しく批判した。
ホワイトハウスは表面上、カダフィ政権に強硬な姿勢を続けている。オバマ大統領は「軍事面を含むすべての手段を検討している」と強調し、カーニー大統領報道官は、反体制派への武器供与も選択肢の1つとの見解を示している。
しかし、クリントン国務長官は9日、飛行禁止区域の設定などの軍事的な介入をめぐって「国連の決議があることが非常に重要と考える」と発言。ロシアや中国が難色を示す国連決議へのこだわりは、軍事的なオプションに消極的な姿勢の表れとの観測が広がった
すると、カーニー大統領報道官が単独行動の権利もあることに言及し、方向性のつかみにくい発言が政権中枢から相次いでいる。
米シンクタンク、外交問題評議会のリチャード・ハース会長は米紙への寄稿で「リビアは政治的にも石油市場への影響でも、米国の最重要国とは言い難い」と述べ、むしろ「曖昧な定義による介入」を回避すべきと指摘している。
米ラスムセンの最新世論調査では、米国人の63%がリビアに介入すべきでないと答えるなど、消極的な国内世論も、政権のアプローチが定まらない理由の1つとみられる。
ただ、カダフィ大佐側が反体制派や国民への無差別攻撃をエスカレートさせれば、米国の煮え切らない態度がやり玉に挙がる危険もはらんでおり、オバマ政権は内外の世論を見極めながらの対応を迫られている。
2330
:
チバQ
:2011/03/11(金) 00:11:44
http://www.asahi.com/international/update/0310/TKY201103100524.html
仏がリビア反体制派を承認 欧州議会も承認求める決議2011年3月10日22時51分
【ブリュッセル=井田香奈子】フランスのサルコジ大統領は10日、リビアの反体制派で構成する「国民評議会」を、リビア国民の唯一の代表として正式に承認した。主要国で国民評議会を代表と認めたのは初めて。
フランスと国民評議会は相互に大使を派遣するという。サルコジ氏は同日、パリで国民評議会の主要メンバーと会談した。
一方、欧州連合(EU)の欧州議会は同日の本会議で、国民評議会を代表として承認するようEUに求める決議を可決した。EU27カ国が承認するかどうかは加盟国側が判断する。EUのアシュトン外交安全保障上級代表(EU外相)は9日、情勢が流動的な現状での承認に否定的な考えを示していた。
2331
:
チバQ
:2011/03/11(金) 00:12:43
http://mainichi.jp/select/world/news/20110310ddm002030094000c.html
リビア:停戦交渉の動き カダフィ大佐、エジプトに使者
【カイロ大前仁】北アフリカ・リビアで反政府勢力が、最高権力者カダフィ大佐の国外退去を条件に停戦案を表明するなど、政治交渉への動きが出始めた。カダフィ氏は9日、エジプトに使者を派遣、何らかの騒乱打開策を探っているとみられる。だが政府軍は同日、反政府派が支配する西部アズザウィーヤに戦車で進軍するなど激しい戦闘は続いており、政治的解決には難題も多い。
反政府勢力でつくる国民評議会のアブドルジャリル前法相は、カダフィ氏に「出口」を与える狙いで72時間以内の国外退去を提案したと説明した。中東の衛星テレビ局アルジャジーラとの会見で明らかにした。政権側も8日までに評議会に対し交渉開始を提案したとされ、双方に交渉姿勢が出てきた。
カイロのリビア政府関係者によると、カダフィ氏の使者は航空機でカイロに到着。エジプトを暫定統治するタンタウィ軍最高評議会議長(国家元首)と面会し、カダフィ氏のメッセージを伝える予定だという。内容は明らかでない。ロイター通信によると、他の航空機2機も9日にリビアの首都トリポリを出発、それぞれブリュッセルとポルトガルへ向かい、使者が欧州側当局者と会談するらしい。
こうした動きの背景には、戦線のこう着がある。反政府勢力は先月17日の蜂起以来、支配地域を広げたが、政府軍の反撃を受け、進軍は止まった。
反政府側は兵力の組織化、武器や装備で後れを取り、カダフィ派が拠点とする中部シルトやトリポリの攻略戦に着手できる見通しは立っていない。国際社会に、飛行禁止空域の設定などを求めているが、国際社会の対応は不確定だ。
一方、政府軍は戦車や戦闘機を投入し、中・西部の反政府派の都市を攻撃しているが、大幅な失地奪還に至っていない。カダフィ氏は9日の国営テレビで国外退去を条件とした退陣話を否定するとともに、飛行禁止空域が設定された場合、徹底抗戦すると述べた。
仮に政治交渉が模索されても、実現には障害が多い。前法相の停戦案ではカダフィ氏一家を訴追しないとしているが、国際刑事裁判所(ICC)は「人道に対する罪」で一家や側近に対する予備調査を開始。ICCが有罪判決を下した場合、リビア国内法で拘束されなくても逮捕・協力の義務が生じる。また、国民評議会の報道官は、停戦交渉には着手していないと説明するなど、反政府側がどの程度、一枚岩なのかにも疑問が残っている。
2332
:
チバQ
:2011/03/12(土) 15:52:40
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110312/mds11031215090008-n1.htm
反体制派、戦闘では劣勢に
2011.3.12 15:08
11日、ベンガジ市内で反カダフィ派臨時政府を認めたフランスの国旗を屋上から垂らして喜ぶ反カダフィ派市民(ロイター)
【カイロ=大内清】内戦状態にあるリビアで、北東部ベンガジを拠点とする反体制派は11日、同国最高指導者カダフィ大佐側の軍部隊に奪還された石油関連施設の多い中部ラスラヌフに再度、攻勢をかけ、カダフィ氏側と衝突した。カダフィ氏側は戦闘機を使い反体制派の拠点などを空爆。反体制派側は外交面で米欧などへの働きかけを強めているものの、戦闘では徐々に劣勢に追い込まれつつある。
カダフィ氏は同日、国営メディアを通じ、米欧が進める対テロ戦やアフリカから欧州への不法移民対策への協力を停止すると示唆。次男のサイフルイスラム氏も同日、記者会見を行い、中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどによると、「反体制派にキューバ・グアンタナモ米海軍基地のテロ容疑者収容所からの出所者が参加している」などと主張した。
両氏とも、米欧諸国に根強いイスラム過激派によるテロへの恐怖心をあおり、反体制派との関係強化の流れを阻害するのが狙いとみられる。リビアのカイム外務次官も11日の会見で、反体制派組織「国民評議会」を唯一、正統性を持つ代表として承認したフランスとの外交関係の凍結を発表した。
2333
:
チバQ
:2011/03/12(土) 15:55:28
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110311/mds11031121080010-n1.htm
強固な足場築けない「国民評議会」 政治・軍事両面劣勢 正念場
2011.3.11 21:02 (1/2ページ)
10日、ラスラヌフ近くでカダフィ大佐支持の部隊によって砲撃される反政府派の車両(ロイター)
【トブルク(リビア北東部)=黒沢潤】リビア北東部ベンガジを拠点とする反体制派組織「国民評議会」が本格始動してから1週間がたつ。しかし、組織は脆弱(ぜいじゃく)で、統治能力への疑問などからカダフィ政権に代わる正統政府として明確に承認したのは、ほぼフランスのみにとどまっている。傘下の反体制部隊が政権軍に拠点を奪われるケースも目立っており、正念場にさしかかっている。
評議会筋によれば、評議会は憲法制定作業をカダフィ政権崩壊後から始める方針という。しかし、憲法はもとより、新体制の大まかな指針すら発表できない状況下では「他国から承認してもらう説得材料に欠く」(外交筋)のが実情だ。
リビアの新体制づくりは「チュニジアやエジプトと異なり『ゼロ』から始める困難さ」(北東部デルナ暫定市長、ファラージュ・ウジェイリ氏)を伴う。独裁政権が41年も続き、評議会の中には政治経験がほとんどない代議員もいるからだ。
評議会はこれまで数回、全体会合を開いてきたが、各地から送り込まれる複数の代議員は地元の自治に追われ、協議に毎回参加できる状況ではない。このため、国際社会への「飛行禁止区域」の設置要請も、全代議員の一致した意見ではないという。
評議会の代議員数は30人または31人とされる。代議員の定数が未定なのは「街から送り出す代議員5人のうち、2人についてしか街全体の同意がない」(トブルクの当局者)など、各都市が人選に苦慮しているためだ。「有力海外亡命者の参画なしに重要事項を決められない」(外交筋)との意見も強くあるという。
ベンガジのガリユニス大講師ナジラ・マンゴウシュ氏は「評議会内の有力者は強力な指導力を発揮できていない。カダフィが独裁者として強大な力をふるったトラウマだ」と指摘する。
国民評議会は、傘下の反体制部隊が政権軍から猛反撃を受けていることに動揺を隠せないでいる。
政権の圧倒的な軍事力に対し、反体制側の主な移動手段は乗用車や荷台付きの車両だ。戦闘機を迎え撃つのは対空砲でなく、束ねた機関銃であることも多い。
評議会内の確執も伝えられる中、評議会幹部アブデルファフィド・ゴガ氏は「軍事面であれ何であれ国際社会の支援が欲しい」と訴えた。
2334
:
チバQ
:2011/03/12(土) 23:26:22
>>2017
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110312/mds11031220220012-n1.htm
民政移管へ決選投票 ニジェール大統領選
2011.3.12 20:21
昨年2月に軍事クーデターが起きた西アフリカ・ニジェールからの報道によると、同国で12日、大統領選の決選投票が行われた。4月に予定される民政移管に向けた選挙で、1月末の第1回投票で36%を得票した野党候補のイスフ氏と、23%を得票したウマル元首相の争い。
第1回投票で3位だったアマドゥ元首相らが当初の見通しに反してイスフ氏支持に回ったため、決選投票はイスフ氏有利とみられる。大勢は数日で判明する見込み。
イスフ氏は、クーデターで大統領を解任されたタンジャ氏が主導した大統領の3選禁止を撤廃する憲法改正に対し抗議を呼び掛け、2009年に投獄された。ウマル氏はタンジャ氏の下、07〜09年に首相を務めた。ニジェールは世界有数のウラン産出国。1960年の独立以来、クーデターが相次いできた。(共同)
2335
:
チバQ
:2011/03/13(日) 13:28:50
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110313/mds11031309510003-n1.htm
スーダン南部の自治政府、北部との協議停止 武装勢力支援と糾弾
2011.3.13 09:46
1月の住民投票でスーダンからの分離独立が決まった同国南部の自治政府与党、スーダン人民解放運動(SPLM)幹部は12日、バシル大統領を含めた北部側が南部の反自治政府武装勢力を支援していると糾弾し、北部との協議を一時停止すると表明した。ロイター通信などが伝えた。
南部では住民投票後、武装勢力と南部のスーダン人民解放軍(SPLA)との戦闘が続発。12日も上ナイル州で戦闘があり、少なくとも30人が死亡した。南部の主張を北部側は否定している。
南部は7月に独立を宣言する見通しだが、南北の境界線画定や石油収益の分配など未解決の問題について、南北間の協議が続いていた。(共同)
2336
:
チバQ
:2011/03/13(日) 13:29:58
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110223/mds11022307430008-n1.htm
スーダン南部独立 南北融和のカギ握る石油
2011.2.23 07:42 (1/3ページ)
スーダン南部の独立が住民投票の結果、約99%の賛成で決まり、7月にはアフリカで54番目の国家が誕生する見通しとなった。2度の内戦を経て分裂することになったスーダン。南北とも、その前途はなお多難だ。(カイロ 大内清)
◆分断統治
スーダンは19世紀末、英国とエジプトの共同統治下に置かれた。その中で英国は、政治の中心地でアラブ系イスラム教徒が多い北部の近代化を進める一方、キリスト教や土俗宗教を信仰する黒人系民族が中心の南部は孤立させる「分断統治」政策を採用。これが南部人の不公平感につながり、独立(1956年)の前年からの第1次内戦(55〜72年)の一因となった。
83年には、北部の中央政府によるシャリーア(イスラム法)導入に反発し、南部の主要民族ディンカ人を主体とするスーダン人民解放軍(SPLA)がゲリラ戦を拡大して第2次内戦が発生。2005年に米英などの仲介で包括和平合意が成立し、11年に南部の分離独立の是非を問う住民投票を実施することになった。
◆双方に問題
今年1月、その住民投票が行われ、開票の結果、今月7日に南部独立が決定したが、これでスーダンが抱える問題が消えてなくなるわけではもちろんない。
北部にはSPLAの影響力が強い地域があり、北部の中央政府には、これらが南部編入を求め始めるのではないか、との警戒感がある。北部で暮らす50万〜150万人の南部人の法的地位もはっきりしていない。
南部にも問題は多い。民兵を含むと数十万人とされる兵士をどう社会復帰させていくのか。兵士の中には「物心がついたころから戦場にいた」という者も少なくなく、「戦闘」以外の知識がない者も多い。
また、南部にはディンカのほかにもヌエル、シュルクなど言語や文化の異なる数十の黒人系民族がいる。内戦中には離合集散を繰り返し、敵対するケースもあった。独立の祝賀ムードの中でも過去のわだかまりは消えておらず、北部という共通の敵を失ったことで、いずれ南部人同士が争いを始めるのではないか、と懸念する専門家は多い。
さらに、南北には根深い不信感が残っている。南部自治政府は今月、中央政府が南部の反主流派を支援していると非難した。
◆協議は難航
果たして南北融和は可能なのか。そのカギを握るとみられるのが石油だ。
石油収入は双方の経済にとり死活的に重要であり、現在のところ、その配分をめぐる協議は難航している。ただ、スーダンの油田は南部に集中する半面、輸出にはパイプラインで北部の港に運ばなくてはならず、南北は相互に依存せざるを得ないのが現実だ。
南部独立を支持してきた米国は最近、バシル大統領が率いる北部の中央政府に対する敵視政策の見直しに言及している。隣国エジプトのスーダン専門家は「バシル政権への経済制裁が解除されれば北部への投資が活発し、その結果、南部への妥協も生まれやすくなる」と話している。
◇
くすぶる中部アビエの帰属
2005年の包括和平合意に基づき、中部アビエではその帰属先を南北どちらにするかを問う住民投票も同時に実施予定だったが、延期された。実施のめどは立っていない。
豊富な石油資源が眠るといわれるアビエは第2次内戦の激戦地のひとつ。住民の多くは南部の主要民族ディンカ人系で、南部自治政府の指導部にもアビエ出身者が多い。住民投票の有権者を定住民に限定すれば、投票の結果、南部編入が決定するのは間違いないとみられている。
しかしアビエを手放したくない北部のバシル政権は、アビエ周辺を生活圏とするアラブ系遊牧民ミッセリアも有権者に含めるべきだと主張。これに南部が反対し、投票は延期された。
ミッセリア自身、北部残留を強硬に求めており、アビエでは今年に入り、ミッセリアと南部自治政府との衝突が相次いでいる。
2337
:
とはずがたり
:2011/03/13(日) 15:15:34
<フランス>リビア空爆を検討…EU緊急首脳会議で打診へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110311-00000038-mai-int
毎日新聞 3月11日(金)12時27分配信
ベルギーの首都ブリュッセルで、リビアの最高権力者カダフィ大佐に抗議する人たち=2011年3月10日、AP
【パリ福原直樹、カイロ樋口直樹】フランスのサルコジ大統領が11日開かれる欧州連合(EU)の緊急首脳会議で、リビア政府の拠点施設に絞った限定的空爆を各国に打診する。サルコジ大統領とキャメロン英首相は10日の共同書簡で、リビアの反体制派組織「国民評議会」を支持し、EU各国に飛行禁止空域設定を提案する意向を示した。
仏政府幹部は毎日新聞の取材に限定的空爆実行については「あくまでEU内の一定の合意が必要だ」と述べ、EU首脳会議では、英国などと協調しつつ、空爆の是非について「慎重な議論」を進めるという。仏AFP通信によると、フランスが検討中の攻撃対象は、トリポリやその近辺にある参謀本部など3カ所という。
英仏首脳はEUのファンロンパウ欧州理事会常任議長(大統領)あての書簡で、カダフィ氏の退陣を強く求める一方で、EUがリビアの「国民評議会」を「唯一の交渉相手」とするよう求めた。
仏は10日、リビアの「国民評議会」を初めて承認した。サルコジ大統領の積極的な外交姿勢の背景には、チュニジアやエジプトでの民衆革命に対する対応が遅れ、国内での大きな批判を受けたことがあると見られる。
一方、リビアのカイム副外相は10日、西欧諸国などが反体制派を正統な代表として認めるなら、外交関係の断絶も辞さない考えを表明した。ロイター通信が伝えた。副外相はフランスの承認行為は「違法」で、他の欧米諸国が承認すれば、「行動を起こさなければならない」と、対抗措置を取ると警告した。
最終更新:3月11日(金)13時25分
2338
:
とはずがたり
:2011/03/13(日) 15:19:56
リビア:中部ラスラヌフ周辺で激戦 カダフィ大佐故郷近く
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110307k0000m030045000c.html
【カイロ大前仁、ベンガジ(リビア北東部)高尾具成】リビア政府軍と反政府勢力は6日、大規模な石油関連施設がある中部ラスラヌフ周辺で激しく交戦した。ラスラヌフは最高指導者カダフィ大佐の故郷で政権派拠点のシルトの東約200キロ。反政府側は「(カダフィ体制崩壊に)弾みがつく」(米アナリスト)といわれるシルト陥落を視野に置いているが、政府側は空爆などで応戦している。
一方、反政府勢力の代表でつくる国民評議会は5日、第2の都市東部ベンガジで初会合を開催し、軍事、外交のトップを含む危機管理委員会を発足。カダフィ政権に代わって国際社会の認知を求めていく方針を示した。
反政府勢力は5日までに、ラスラヌフや、シルトの東約150キロのビンジャワドを支配下に入れた。しかしAFP通信によると政府軍は6日、ラスラヌフを空爆。また、ビンジャワドでは政府軍との交戦で2人が死亡、仏人記者を含む少なくとも30人が負傷したという。
リビア国営テレビは6日、政府軍が、反政府勢力の支配下にあった西部ミスラタなどを奪還したと報じた。だが、現地からの報道では各市とも反政府側の支配が続いている模様で、政府側の宣伝の可能性が高い。
毎日新聞 2011年3月6日 20時40分
2339
:
とはずがたり
:2011/03/13(日) 15:20:20
リビア:カダフィ政権 原油施設のある都市に勢力を集中
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110305k0000m030092000c.html
【カイロ大前仁】北アフリカ・リビアでカダフィ政権軍は4日も、反政府勢力が支配する東部の都市などを空爆した。同国の基幹産業である石油関連施設の大部分は反政府側が掌握しているが、反転攻勢を強める政府側は石油施設のある都市に勢力を集中、施設の支配権を巡る攻防が激化している。
ロイター通信によると、カダフィ大佐を支持する部隊は4日、石油精製所のある東部マルサエルブレガを空爆。ここの港は東部の石油輸出の5〜10%を担い、ある石油技術者は「カダフィは石油を奪い返しに来た」と話した。政権の軍用機は同日、反政府側の武器庫がある東部アジダービヤも空爆した。
政府軍は4日までに、首都トリポリの西方50キロのアズザウィーヤに約2000人の部隊を展開、銃撃戦で50人以上が死亡したとの情報がある。同地の積み出し港は国内石油輸出の13〜23%を担う主要港の一つ。反政府勢力が市を掌握した2月末以来、政府軍は数度にわたり攻撃を仕掛けた。
リビアでは2月中旬からの反政府運動以降、各地の反政府勢力が大部分の油田や積み出し港を支配下に収めたと伝えられた。カダフィ氏は政権の生き残りをかけ、石油施設の奪還に力を入れている。ロイター通信によると、東部の港湾都市ラスラヌフのタンカーターミナル周辺で4日、政府軍と反政府勢力の武力衝突があった。目撃者によると、ラスラヌフでは政府軍の一部が反政府側に転向しているという。
リビアの戦況は、おおむね「カダフィ政権=首都周辺と西南部」「反政府勢力=東部一帯」の構図が定着してきた。英フィナンシャル・タイムズ紙によると、反政府勢力の支配地域で操業する外国石油企業の一部は、反政府勢力との間でビジネス協議を始めた。一方、欧米諸国が相次いでカダフィ氏家族の在外資産を凍結する中、政権は自派の石油施設から輸出を再開させて歳入回復を狙っているという。
このためドイツのウェスターウェレ外相は今後60日間、リビア石油産業への支払い停止を呼びかけた。しかし、イラクの旧フセイン政権が規制を破って石油を密輸したように、施設さえ押さえておけば、買い手を見つけることは難しくない。
アフリカ4位の原油生産国リビアは通常、世界総生産の2%に当たる日量160万バレルを生産。2月末から原油生産量が半減し、東部トブルクなどで一部の輸出が再開したが、大幅な輸出減が続いている。
毎日新聞 2011年3月4日 20時57分(最終更新 3月5日 0時53分)
2340
:
とはずがたり
:2011/03/13(日) 15:39:32
リビア:空爆「政府軍ためらい」 幹線道路狙わず、攻撃散発
http://mainichi.jp/select/world/news/20110309ddm007030002000c.html
【ベンガジ(リビア北東部)高尾具成】最高指導者カダフィ大佐率いるリビア政府軍と、反政府勢力の激しい攻防が続いているリビア中部で、リビア空軍による空爆が大規模化せず、散発的にとどまっている。反政府勢力からは軍の一部に自国を爆撃することへのためらいがあり、「政権中枢部がもはや一枚岩でなくなっている」との臆測が広がっている。一方、公式には市民の虐殺を否定している大佐の発言を意識し、少ない空爆で効果を狙う戦略との見方もあり、反政府勢力は警戒を緩めてはいない。
空爆が続く最前線からリビア北中部のラスラヌフに戻った義勇兵のタクシー運転手ラファ・アワド・ガバエリさん(43)は、「カダフィ政権側は巨大な兵力を持ちながらも集中的に空爆を実施していない。国軍兵士であれ、家族や親族が住む土地への空爆などできないはずだ」と、空爆に“ためらい”があるとの見方を明かした。
政権側は、ラスラヌフやその西にあるビンジャワドに進軍しようとする反政府勢力に空爆をしかけている。しかし、幹線道路の破壊は行わず、周辺部に散発的に続いているのが実情だ。逃げ場のない土漠で進軍する反政府勢力を皆殺しするじゅうたん爆撃などは能力があっても行っていない。
先月のデモ発生時にリビア国軍機の隊員が空爆を拒否、マルタへと緊急着陸して亡命申請したのに見られるように、「国軍内部にも自国民への爆撃に強い抵抗がある」と反政府勢力側幹部は分析している。
一方、政権側はベンガジの弾薬庫などピンポイントで軍事拠点も空爆している。外国メディアには、戦闘は「テロリストとの戦い」であり、自国民に銃を向けていないとするカダフィ大佐の発言と矛盾しないように、限定的な爆撃で反政府勢力に打撃を与え、戦意をにぶらせる策略との見方もある。
反政府勢力は、引き続き西進し、カダフィ大佐の出身地で、政権側の牙城であるシルト攻略を目指す。
◇「自由を」 若者ら前線へ
遠方に大きな白煙が上がった。反政府勢力兵士の顔に緊張が走る。対空高射砲が発射されるたび、細かな砂じんが舞い上がった。前線の町リビア北中部ラスラヌフ。最高指導者カダフィ大佐率いる政府軍に向かい合うのは、東部の町から三々五々集まった若者たちだ。大佐の拠点がある西に進むにつれ、義勇兵の数は増え、弾薬・食料の補給などが手厚くなってくる。「反カダフィ」のうねりが大きな一つの流れになり、前線に向かっているようだ。
ラスラヌフまで義勇兵の進軍に付き合った。兵士たちと休息を取り、お茶の代金を払おうと1リビアディナール札を出すと若い商店主は「こんな札は受け取れない」と笑顔で話す。札に描かれた大佐の肖像を見せ、人さし指を左右に振り「即刻退陣」を求めた。
補給物資はラスラヌフの東約400キロにある北東部ベンガジから送られてくるだけでなく、周辺の反政府側支援者からも集まる。義勇兵に水やジュースのケースを提供する商店主の姿もあった。
反政府勢力が使用する赤、黒、緑の3色に月と星が描かれた旧国旗を掲げた車両が何台も通り過ぎる。
大学生のモハンマド・ヨネス・アハマドさん(23)はラスラヌフ近郊から来た。「間もなくリビアは、ムアマル(カダフィ氏)の国でなく、我々のものになる。私の家族も含め、自由を求める市民の革命なんだ」と胸に手をあてた。命の危険について訪ねると「神のおぼしめしのままだよ」と天を見上げた。
前線では、義勇兵が「腹は減っていないか」「のどは渇いていないか」と盛んに記者を気遣う。勧められたデーツ(ナツメヤシ)を1粒手にとり、口に含むと「あと二つ」と無理やり手のひらに押し込まれた。
時折響く銃声に記者がうろたえると「おれたちがお前も守る。心配するな。リビアを平和な国にすることを約束するよ」とヤシン・シャリさんが笑った。
◇前日はサッカー観戦
「すごいゴールだったな」
イタリアのサッカーチーム・インテルに所属し、6日、初ゴールを決めた長友佑都選手を絶賛する声もかかる。つい前日まで普通にテレビを見て、過ごしていた若者たちが集まってきていることを実感した。【ラスラヌフ(リビア北中部)で高尾具成】
毎日新聞 2011年3月9日 東京朝刊
2341
:
とはずがたり
:2011/03/13(日) 16:46:15
飛行禁止区域を支持=リビア情勢を協議−アラブ連盟
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011031200686
【カイロ時事】アラブ連盟(21カ国・1機構加盟)は12日、当地で外相級会合を開き、内戦状態が続くリビア情勢について協議した。AFP通信が外交筋の話として伝えたところによると、同連盟は、反政府勢力に対するリビア軍の空爆を防ぐため、飛行禁止区域設定への支持を決めた。
同連盟のムーサ事務局長は設定に前向きで、各国の同意が得られるかが焦点だった。
加盟国中、サウジアラビアを含む湾岸協力会議(GCC)6カ国などが賛成し、反対派のシリアやアルジェリアを多数決で押し切った。リビアは加盟資格を凍結されており、参加できなかった。
また、同連盟は今後、リビア反政府勢力の連合組織「国民評議会」と交渉する方針を決めた。(2011/03/13-01:18)
2342
:
とはずがたり
:2011/03/13(日) 16:54:50
>>2337
一貫して政治大国を目指し続けるフランス(大国になりきれないって傾向が一貫してあるということであるけどw)が踏み込んだようであるけど,毎日以外は未だ報道してないようだ。
とは総研的には賛同するけど,実行というよりもアナウンス効果の方がでかいか?
>>2341
アラブ連盟は間接的な反政府勢力への支援になる飛行禁止区域支持か。
2343
:
チバQ
:2011/03/13(日) 19:51:31
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110313/mds11031319280005-n1.htm
バーレーンでまた衝突 首都でデモ隊と機動隊
2011.3.13 19:27
民主化デモが続くバーレーンの首都マナマで13日朝、ビジネス街へつながる幹線道路を遮断していたデモ隊を排除しようと警察の機動隊が催涙弾やゴム弾を発射し、衝突した。また、デモ隊が集会を行っていた近くの真珠広場や、バーレーン大学でも機動隊が催涙弾などを放った。同国野党幹部が明らかにした。マナマだけで約200人が病院に運ばれ、重傷者もいるという。マナマの一部では、事務所が閉鎖され、交通がまひした。(マナマ 岩田智雄)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110312/mds11031216230009-n1.htm
石油尽き…王族支配は「時代遅れ」 デモ激しさ増すバーレーン
2011.3.12 16:21 (1/3ページ)
中東と北アフリカ諸国で民主化デモが相次ぐ中、ペルシャ湾に浮かぶ島国バーレーンで、ハリファ王家が、政治の舞台から去るようデモ隊からレッドカードを突きつけられている。かつて国家を支えた石油は底をつき、バーレーンが近代国家としての歩みを進めるなか、王族支配の政治は「時代遅れ」とみなされている。両者の間には対話を探る動きもあるものの、解決策を見つけるのは容易ではない状況だ。(マナマ 岩田智雄)
バーレーンの首都マナマには、青い空と海を背に、見上げるような近代的なビルが立ち並ぶ。
「どんな立派な建物も、王家の懐を肥やすための道具にすぎない」
デモ隊が陣取る首都マナマの真珠広場で、ビジネスコンサルタントの男性は声を荒らげた。
バーレーンは1931年に石油が発見され、中東諸国の中で最も早く開発が始まり、ハリファ家の権力を支えてきた。しかし、今では石油はほとんど出ない。このため、王家は国の工業化や金融拠点化を進めてきた。マナマには近隣国から観光客がどっと訪れる。しかしデモ隊の目には、こうしたきらびやかさも王家の利権としてしか映らない。
バーレーンの民主化デモがエジプト情勢に触発されて拡大したのは2月14日。この日は実は、国民にとって特別な意味がある。10年前の同じ日に、民主化の枠組みを規定した「国民行動憲章」が国民投票で、98%の賛成を得て承認されたからだ。立憲君主制や国民によって選ばれた政府の設立などがうたわれていた。
そのちょうど1年後の出来事が、現在高まっている王家への反発の源になっている。ハマド首長は国王であることを宣言し、憲法改正を発表。民主化は選挙による下院の設立など一部にとどまり、政治の実権は国王が握ったままで、国民の怒りは増幅していった。
国民にはほかにも不満が鬱積(うっせき)している。
バーレーンでは約123万の総人口のうち、ほぼ半数は外国人で、残りの7割がイスラム教シーア派、3割が王家と同じスンニ派だ。政府は、公務員、警官などへの就職、福祉などでシーア派住民を差別してきたとされる。
しかも王家は、南アジアなどから来たスンニ派労働者らに国籍を与え、同派の人口比を高めようとしているといわれる。
先月のデモ拡大後、警察の機動隊の発砲などで7人が死亡しており、イスラム教シーア派の最大野党ウェファクのアブドルジャリル・ハリール事務局長は「機動隊の9割は国籍を与えられた外国人」と語った。
ただし、解決の糸口を探る動きは、王家にもシーア派野党勢力にもある。サルマン皇太子は国民に対話を呼びかけ、ウェファクなどは、国民行動憲章に基づく政治に改革するよう対話開始の条件を出した。
とはいえ、状況はなかなか進展しそうにない。理由は国の内外に存在する。
まずバーレーンの政治は、ハマド国王、国王のおじのハリファ首相、国王の息子のサルマン皇太子による3世代にまたがる事実上の「三頭政治」といわれる。王家内で意見を集約するのは容易ではない。
真偽は不明ながら、地元消息筋によれば、デモ隊弾圧は、権力基盤を整えつつありデモ隊の矢面に立つ皇太子の失態を演出しようとする別の王族のたくらみとの見方もあるという。
王家には、湾岸諸国の中での立場を悪くしたくないという思いもある。デモ隊に譲歩すれば、スンニ派が多数派を占めるサウジなどで芽生え始めたシーア派を中心としたデモが拡大しかねない。その場合、各国ともシーア派大国イランの影響力拡大に一層神経をとがらせることになる。サウジには海上油田の共同開発など経済的に依存しており、その顔色も無視できない。
対話の動きが滞るなか、支持拡大を目指すハックなどシーア派非公認組織は、「共和制」を訴え始めた。デモは11日、王宮府前で行われるなど激しさを増している。事態が長引けば、国民は一層王家への反発を強める可能性もある。
2344
:
チバQ
:2011/03/13(日) 20:18:19
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110313/plc11031316300013-n1.htm
松本外相、震災対応説明へ、パリのG8会合で
2011.3.13 16:25
松本剛明外相は14、15両日にパリで開催される主要国(G8)外相会合に出席する。「未曽有の国難」(菅直人首相)となった東日本大震災に対する各国の支援に謝意を伝えるとともに、被災者救援に向けた日本政府の取り組み状況を説明する意向だ。14日午前に日本を出発、16日に帰国する。
G8外相会合に合わせてクリントン米国務長官との初めての会談や、フランスのジュペ外相、ロシアのラブロフ外相らとの個別会談も調整している。外相会合は緊迫するリビアなど中東情勢への対応が主な議題で、日本も他の主要国と足並みをそろえる。
松本氏は当初、G8外相会合に先立ち英国を訪れヘイグ外相と会談する予定だったが、大震災への対応を優先し見送った。
2345
:
チバQ
:2011/03/14(月) 01:19:35
http://mainichi.jp/select/world/news/20110314k0000m030084000c.html
リビア:内戦固定化の懸念 反体制派、ゲリラ化で
【カイロ樋口直樹】リビア政府軍が東部戦線の要衝ラスラヌフから反体制派を駆逐、軍事的な優位性を改めて示す中、反体制派がゲリラ化し、内戦状態が固定化するのではないかとの見方も出ている。制空権を握り、豊富な重火器で組織的に攻め立てる政府軍に対し、反体制派は東部の住民に根強い反カダフィ感情や欧米からの政治的支援を支えに、粘り強く抵抗を続けるとのシナリオだ。
ロイター通信によると、米情報機関を統括するクラッパー国家情報長官は10日の議会公聴会で、武力や組織力で上回るカダフィ政権が「最終的には優勢だろう」との見解を表明。明確な勝敗が決せず戦闘が長期化した場合、リビアが事実上二つ以上に分裂し、カダフィ政権と反体制派が割拠する事態もありうるとも述べた。
最高権力者カダフィ大佐の下、41年間も独裁が続いたリビアでは、西部の首都トリポリから遠く離れた東部を中心に政権からの被差別意識が強く、カダフィ氏の強引な独裁手法への反発も大きい。このため、政府軍がさらに東進し、軍事的な優位性を確立したとしても、ベンガジを中心とする東部地域の民心を掌握するのは困難で、むしろ反体制派ゲリラの温床になりうるとみられている。
欧米諸国は、空から反体制派を守る「飛行禁止空域」の設定では足並みをそろえずにいるが、カダフィ大佐の辞任要求と、反体制派との対話姿勢ではほぼ一致している。ただ、勢いを盛り返したカダフィ政権と、反体制派とのパワーバランスの行方を見極めようとしているふしもあり、今後の反体制派への支援のあり方は流動的だ。
2346
:
とはずがたり
:2011/03/14(月) 14:25:31
イエメン警察、有毒ガス使用か=反政府デモ隊の強制排除で
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011031200556
【カイロ時事】アラビア半島南部のイエメンで12日、首都サヌアの広場を数週間にわたって占拠していた反政府デモ隊数千人に警察当局が催涙ガスなどを撃ち込んで強制排除に乗り出し、AFP通信によると、1人が死亡、数百人が負傷した。負傷者の多くが意識を失って倒れたり、けいれんを起こしたりしており、有毒ガスが使用された疑いがある。
12日はサヌア以外の各地でも反政府派による抗議デモがあり、東部ムカラでは解散させようとした警官隊の発砲で12歳の少年が命を落とした。長期独裁体制を続けるサレハ大統領の打倒を訴える反政府派は、大統領側の強硬な対応に反発を募らせており、情勢は深刻化しそうだ。(2011/03/12-22:16)
2347
:
とはずがたり
:2011/03/14(月) 14:26:38
カダフィ派の東部進撃続く=反政府勢力、劣勢立て直せず−リビア
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011031300302
【カイロ時事】内戦状態のリビアで13日、最高指導者カダフィ大佐を支持する部隊が、反政府勢力に一度実権を奪われた東部への進撃を続けた。カダフィ派は石油輸出の拠点ブレガを制圧、さらに東方のアジュダビアに迫る勢いだ。
反政府側は10日にブレガ西方のラスラヌーフで支配権を奪われてからカダフィ派に圧倒され、前線は徐々に東へ退いている。カダフィ派の陸海空からの激しい攻撃を受け、敗走に歯止めがかからないとみられる。(2011/03/13-23:00)
2348
:
とはずがたり
:2011/03/14(月) 22:17:58
バーレーン、治安維持部隊要請 デモ鎮圧、湾岸諸国頼み
http://www.asahi.com/international/update/0314/TKY201103140445.html
2011年3月14日22時6分
【カイロ=井上道夫】バーレーン政府が、ペルシャ湾岸6カ国が加盟する湾岸協力会議(GCC)に治安維持部隊の派遣を要請していたことが14日、わかった。すでに部隊が同国に入ったとの情報もある。チュニジアで始まった反政府デモはバーレーンなど湾岸諸国にも飛び火。これを鎮圧するため、GCCが協調姿勢を示した形だ。
現地紙などによると、治安部隊は石油施設や銀行などを守るために派遣されたという。バーレーンの国王顧問、ハメル元情報相は13日、自身のツイッターでGCCの部隊がバーレーンに到着したことを明らかにした。
全体の派遣規模は明らかになっていないが、AFP通信は14日、サウジアラビア高官の話として、同国の部隊1千人以上がバーレーンに入ったと伝えた。
バーレーンでは、同国で少数派のイスラム教シーア派市民が就職などで差別的な扱いを受けているとし、スンニ派が占める内閣の総辞職や議院内閣制の導入などを要求。「王室打倒」を目指す声もあがり、宗派間抗争の様相を呈している。
ロイター通信によると、シーア派側は、GCC部隊の派遣を「宣戦布告や占領」にあたるとして、反発している。
王室や政府は「対話」による解決を呼びかける一方で、強硬手段も用いており、13日には、警察が催涙弾やゴム弾をデモ隊に発砲。現地からの報道によると、約200人が負傷した。
GCCはバーレーンのほか、サウジアラビア、クウェート、オマーン、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)で構成。経済分野のほか、軍事面でも協力関係を構築している。
2349
:
名無しさん
:2011/03/15(火) 22:42:02
http://www.asahi.com/international/update/0315/TKY201103150362.html
リビア政府軍、アジュダビヤを空爆 反体制派の支配下2011年3月15日20時27分
【トブルク(リビア東部)=山本大輔】リビア反体制派の支配下にある同国東部への攻勢を強めている政府軍は15日までに、アジュダビヤの空爆を始めた。アジュダビヤは反体制派の拠点都市ベンガジに最も近い都市で、政府軍が攻勢を強めている。
反体制派筋によると、政府軍は14、15の両日、アジュダビヤを少なくとも4回にわたって空爆した。ただ、政府軍の陸上部隊はアジュダビヤ西方のブレガ周辺で反体制派と戦闘を続けているという。
反体制派の軍幹部は14日、ベンガジで記者団に対し、「アジュダビヤを失えば、ベンガジと前線を結ぶ補給路が断たれることになるため、総力をかけて守る」と話した。アジュダビヤはベンガジまで140キロしか離れていない。軍幹部は「アジュダビヤの攻防が、今後の戦局を決定的に左右することになる」とし、飛行禁止空域の設定を直ちに判断するよう国際社会に求めた。
一方、反体制派を率いる国民評議会の関係筋によると、離反兵や従軍経験者を中心とした数千人規模の部隊に重火器を持たせた「特別部隊」の編成を急いでいるという。政府軍は、カダフィ大佐の七男ハミス氏が率いる精鋭部隊が率いているが、ベンガジを奪還できるほどの兵力はないと反体制派はみており、アジュダビヤが攻略されても、すぐに拠点が落ちることはないと強調している。
2350
:
名無しさん
:2011/03/15(火) 22:42:38
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110315/mds11031508550001-n1.htm
カダフィ大佐側、交通要衝に空爆 心理的な揺さぶりも
2011.3.15 08:53
【カイロ=大内清】内戦状態にあるリビアで、反体制派に対する攻勢を強めている最高指導者カダフィ大佐側の軍部隊は14日、反体制派の拠点である北東部ベンガジの南約150キロにある陸上交通の要衝アジュダービヤに複数回の空爆を行った。反体制派は同市を重要防衛拠点と位置付けており、今後、攻防戦が激しさを増すのは必至だ。
こうした中、カダフィ氏側は同日、国営テレビを通じ、反体制派に合流した元国軍部隊が再びカダフィ氏側へ寝返れば「罪には問わない」などと発表し、劣勢にある反体制派に心理的な揺さぶりをかけている。
フランス通信(AFP)などによると、反体制派は同日、カダフィ氏側に奪還された、アジュダービヤの南西約50キロの工業都市ブレイガ周辺に部隊を展開、カダフィ氏側の地上部隊がアジュダービヤに接近するのを阻止する構えをみせている。
一方、リビア上空への飛行禁止区域設定を協議している欧州連合(EU)は同日、反体制派が置かれている状況を調査するためなどとしてベンガジに使節団を派遣した。
2351
:
チバQ
:2011/03/15(火) 22:45:36
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110315-OYT1T00811.htm
バーレーン非常事態宣言、反政府デモ激化
【カイロ=田尾茂樹】イスラム教シーア派を主体とする反政府デモの激化を受け、バーレーンのハマド国王は15日、全土に同日から3か月間の非常事態を宣言した。
ロイター通信などが伝えた。声明では「国家と国民を守るために必要なあらゆる措置をとる」としている。
首都マナマでは13日に、2月のデモ開始以来、最大規模の衝突が発生。バーレーン政府の支援要請を受け、14日にはサウジアラビア部隊約1000人がマナマ入りしたほか、アラブ首長国連邦も警官隊約500人をバーレーンに送っている。
(2011年3月15日22時11分 読売新聞)
2352
:
チバQ
:2011/03/15(火) 22:47:14
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110315-00000032-scn-int
原発事故を受け、在日外国人に帰国の動き…入管で長蛇の列
サーチナ 3月15日(火)12時4分配信
東京電力の福島第一原発の事故が深刻化していることを受け、在日外国人に帰国の動きが出ている。東京入国管理局の窓口には、再入国のための手続きをする外国人の長蛇の列が生じている。
再入国の手続きをする外国人は、中国や韓国などアジア系とみられる人が多いが、その他の国の人もいる。深刻化した福島第一原発の事故に不安を感じ、とりあえず日本を離れようと考える人が増えた。(編集担当:如月隼人)
2353
:
とはずがたり
:2011/03/17(木) 12:35:27
あすにも決議案採決へ=リビア飛行禁止区域―安保理
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110317-00000052-jij-int
時事通信 3月17日(木)10時31分配信
【ニューヨーク時事】国連安保理筋は16日、リビア上空に飛行禁止区域を設定する決議案が17日(日本時間18日)にも採決に付されるとの見通しを明らかにした。ただ、決議案の内容をめぐり、理事国間で見解に開きがあり、交渉になお時間を要する可能性もある。
2354
:
とはずがたり
:2011/03/17(木) 12:35:45
バーレーンとサウジは自制を=米
http://www.jiji.com/jc/c?g=int
【ワシントン時事】オバマ米大統領は16日、サウジアラビアのアブドラ国王とバーレーンのハマド国王に電話をかけ、反政府デモに対する武力弾圧が続くバーレーン情勢に懸念を表明し、最大限の自制を要請した。カーニー大統領報道官が明らかにした。
大統領は、バーレーン国民の要求に応えるため政治的プロセスを進める重要性を強調。国民対話を支持する姿勢を改めて伝えた。バーレーンは湾岸協力会議(GCC)に部隊派遣を要請。サウジ主体の部隊がバーレーン入りしている。(2011/03/17-12:04)
2355
:
チバQ
:2011/03/17(木) 19:15:43
http://mainichi.jp/select/world/news/20110318k0000m030001000c.html
バーレーン:イラン、イラクの反発強まる 宗派対立さらに
【テヘラン鵜塚健】バーレーン治安部隊が16日、イスラム教シーア派市民らによる反体制デモ隊弾圧に乗り出したことに、シーア派が多数派のイランとイラクが反発を強めている。バーレーンにはサウジアラビアなどスンニ派諸国が派兵しており、「スンニ派湾岸諸国」対「シーア派優勢のイラン、イラク」の構図が浮かび上がっている。
サウジアラビアを主体とする湾岸協力会議(GCC)合同軍が14日にバーレーン入り。16日朝には、治安部隊が首都マナマの広場を占拠する市民らの強制排除に乗り出し、多数の死傷者が出た。GCC軍の具体的な関与は不明。
これに対し、イラン国営テレビによると、アフマディネジャド大統領が16日、「卑劣で正当化できない行為だ」と非難し、政府は在バーレーンのイラン大使を召還した。また、ロイター通信によると、イラクのマリキ首相(シーア派)は「(スンニ派諸国のバーレーン介入は)宗派対立をあおる」と批判した。
2356
:
チバQ
:2011/03/17(木) 19:17:57
http://mainichi.jp/select/world/news/20110317dde002030038000c.html
リビア:ベンガジに「最後通告」 政府軍が攻勢
【カイロ樋口直樹】リビア政府軍は16日夜、北東部の反体制派本拠地ベンガジの住民に対し、同日中に反体制派支配地域や武器庫の所在地から離れるよう最後通告を行った。国営テレビが伝えた。ベンガジ攻略に向け攻勢を強めるカダフィ政権が、反体制派支持者の切り崩しを図ったものとみられる。
政府軍は国営テレビのテロップで、軍部隊が「武装ギャング(反体制派)を追い出すため」ベンガジ入りすると伝えた。これに先立ち、最高権力者カダフィ大佐の次男セイフ・アルイスラム氏は欧州のニュース専門局ユーロニュースで、「48時間以内にすべてが終わる」と述べた。
政府軍は、空軍力や豊富な重火器で反体制側を圧倒。ロイター通信によると、この1週間で東部戦線を160キロ以上も押し戻し、ベンガジへ迫りつつある。欧米による飛行禁止空域設定の見通しがつかないことなどから、反体制派側には動揺する者も出始めている。
http://www.cnn.co.jp/world/30002160.html
リビア政府軍が東部の町も奪還、反体制派の拠点に迫る
2011.03.16 Wed posted at: 10:25 JST
(CNN) カダフィ大佐率いる政府軍と反体制派の衝突が続くリビアで15日、政府軍が東部の町アジュダビヤを奪還し、反政府勢力が拠点とするベンガジに迫った。目撃者が伝えた。
政府軍はアジュダビヤを砲撃し、目撃情報によれば少なくとも2度にわたって空爆した。政府軍がアジュダビヤを奪還したとすれば、ベンガジに続く陸路を確保したことになる。
目撃者によると、政府軍は南部と西部からアジュダビヤに進軍した。反体制派は対空砲火やロケット弾で応戦したが、退却を余儀なくされたという。
リビア国営テレビは同日夜、「(国際テロ組織)アルカイダにつながるテロリストと戦争屋をアジュダビヤから一掃した」と伝えた。
これに対して反体制派は、政府軍がアジュダビヤの西郊に到達し、少数の政府軍部隊が15日にアジュダビヤ入りしたが、反体制派が撃退したと話している。
反体制派は空と海から政府軍を攻撃し、燃料2万5000トンを積んだ石油タンカーを奪取。さらにカダフィ大佐が戦艦として使っていた石油タンカー3隻を攻撃し、2隻を沈めたという。しかし対空防衛力には限界があるとして、飛行禁止区域の設定が必要だと訴えた。飛行禁止区域が設定されなければベンガジが血の海になるのは時間の問題だとしている。
レバノンの国連大使は15日、リビア上空の飛行禁止区域設定を求める決議案を国連安保理事会に提出した。安保理事会は16日午前に同決議案について審議を予定している。
首都トリポリ西部の町ズワラにも政府軍が14日に進軍し、15日に奪還を宣言したと伝えられている。
2357
:
とはずがたり
:2011/03/18(金) 22:32:12
とは総研は英仏の英断を断乎として支持するぞっヽ(`Д´)ノ
仏“軍事介入 近く始まる”
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110318/t10014772711000.html
3月18日 21時59分
国連の安全保障理事会が、リビアのカダフィ政権に対する軍事的措置を認める決議を採択したことを受けて、フランス政府の報道官は、フランスを含む各国によるリビアへの軍事介入が近く開始されるとの見通しを示しました。
フランスのバロワン政府報道官は18日、ラジオ番組に出演し、この中で「介入は迅速に、近いうちに行われる」と述べ、フランスも含む各国によるリビアへの軍事介入が近く始まるとの見通しを示しました。また、バロワン報道官は、現段階では介入の形態や標的は明らかにできないとしつつも、その目的について、「リビアの国土を占領するためではなく、リビア国民が自由を獲得するのを支援するためのもので、それはカダフィ体制の崩壊を意味する」と述べ、反政府勢力側が要求しているカダフィ政権の打倒をも視野に入れたものであることを示唆しました。
英首相“軍事作戦参加する”
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110318/t10014772821000.html
3月18日 22時3分
国連の安全保障理事会が、リビアのカダフィ政権に対する軍事的措置を認める決議を採択したことを受けて、イギリスのキャメロン首相は、イギリスが軍事作戦に参加することを明らかにし、国民の理解を求めました。
国連安全保障理事会が、カダフィ政権による攻撃からリビア市民を守るため、軍事的な措置を取ることを認める決議を採択したことを受け、軍事介入に積極的な姿勢を示してきたイギリスのキャメロン首相は18日、議会下院で声明を発表しました。この中で、キャメロン首相は「イギリス軍を展開するための明確な法的根拠が得られたと思う」と述べ、イギリスとしてカダフィ政権に対する軍事作戦に参加することを明らかにし、国民の理解を求めました。そのうえで、キャメロン首相は「イギリスは戦闘機や空中給油機、偵察機を展開する用意があり、軍用機は数時間以内に必要な行動を始める基地に配備される」と述べ、軍用機の配備の準備を進めていることを明らかにしました。さらに、キャメロン首相は、軍事作戦がアメリカやフランスとの合同作戦になるとして、19日にもフランスを訪れ、サルコジ大統領と会談するとしています。イギリスの複数のメディアは、イギリス軍が地中海の島国キプロスの空軍基地から戦闘機を発進させ、フランスなどと合同で作戦を展開する可能性があると伝えています。
2358
:
とはずがたり
:2011/03/18(金) 22:33:26
安保理 対リビア軍事行動容認
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110318/k10014758281000.html
3月18日 14時21分
緊張が続くリビア情勢を巡り、国連安全保障理事会は、カダフィ政権による攻撃から市民を守るため、国連加盟国に軍事的措置を認める決議を採択し、これを受けて、アメリカ、イギリス、フランスは軍事行動に向けた調整に入り、リビア情勢は重大な局面を迎えています。
国連安保理は、日本時間の18日朝、リビア情勢を巡って新たな決議案の採決を行い、アメリカ、イギリス、フランスなど10か国の賛成多数で決議が採択されました。この決議は、イギリスやフランスが中心となって提案したもので、リビアのカダフィ政権による一般市民への攻撃に強い懸念を表明したうえで、反政府勢力の拠点となっている北東部のベンガジなどで、市民を攻撃から守るため、国連加盟国に必要なあらゆる手段を取ることを認めるとして、軍事的措置を容認しています。また、カダフィ政権による反政府勢力などに対する空爆を阻止するため、人道的な支援を除いて、リビア上空の飛行を禁止する「飛行禁止空域」を設定するとしています。リビアへの軍事介入を巡っては、常任理事国の中国やロシアなどが消極的でしたが、カダフィ政権が反政府勢力への攻撃を強めるなか、米英仏などが各国を説得し、中国やロシアなどが棄権して、決議が採択されました。決議の採択を受けて、イギリスのヘイグ外相は「市民を守るためのあらゆる手段を取ることが正当化される」という声明を発表し、軍事行動に向けた準備を進めていることを示唆しました。また、アメリカのオバマ大統領は、イギリスのキャメロン首相、フランスのサルコジ大統領と相次いで電話で会談し、アラブ諸国に配慮しながら、3か国が連携して対応していくことを確認し、軍事行動に向けた調整が進められているもようです。これに対して、リビアのハリド・カエム副外相は「決議はリビアへの軍事行動につながり、国際法上、違法なものだ」と述べ、リビアの国民を守るために戦う用意があると強調しており、リビア情勢は重大な局面を迎えています。
リビア 停戦に応じる姿勢示す
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110318/t10014772941000.html
3月18日 22時8分
国連の安全保障理事会が、リビアのカダフィ政権に対する軍事的措置を認める決議を採択したことを受け、リビアのクーサ外相は、記者会見し、反政府勢力との停戦に応じる姿勢を明らかにしました。
国連安保理が、カダフィ政権に対する軍事的措置をとることを認める決議を採択したことを受けて、リビアのクーサ外相は18日午後2時半ごろ(日本時間の18日夜9時半ごろ)、首都トリポリで記者会見を開き、「すべての軍事作戦を直ちに停止し、反政府勢力との停戦に応じる」と述べました。さらに、クーサ外相は「安保理決議はリビアの主権を侵害し、リビア国民の生活に悪影響を与えるものだ」と述べ、安保理決議に基づき軍事行動の準備を進めている欧米各国をけん制しました。
米 リビアで英仏と連携を確認
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110318/k10014755461000.html
3月18日 11時38分
国連安全保障理事会によるリビア上空に飛行禁止空域を設定する決議の採択を受けて、アメリカのオバマ大統領は、イギリスのキャメロン首相とフランスのサルコジ大統領と相次いで電話会談し、「リビアは決議に即座に従い、市民に対する暴力をやめなければならない」という認識で一致しました。そのうえで、「アメリカ、イギリス、フランスの3カ国は、アラブ諸国を含む国際社会と協力しながら決議内容を履行していく」として、今後、軍事的な措置を取る場合でも、アラブ諸国への理解を求めながら3か国が連携していく方針を確認しました。
2359
:
とはずがたり
:2011/03/18(金) 22:42:16
リビア:欧米の軍事介入秒読み段階に 安保理決議採択
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110319k0000m030059000c.html
【ブリュッセル福島良典】国連安保理がリビア上空への飛行禁止空域設定を含む武力行使容認の決議を採択したことで、カダフィ政権に対する欧米の軍事行動が秒読み段階に入った。介入に及び腰だった米国が、市民虐殺を阻止するための「人道的介入」を急ぐ英仏に同調した。だが、北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)は一枚岩でなく、アラブ諸国の参加も未知数だ。安保理決議を旗印に国際社会の隊列を整えられるかどうかは定かでない。
NATOは18日、加盟28カ国の大使会合を開き、対リビア軍事作戦を協議した。NATOは(1)介入の必要性(2)明確な法的根拠(3)地域諸国の支持−−を軍事介入の条件に掲げており、アラブ連盟の飛行禁止空域支持(12日)に続く安保理決議採択で、3条件のうち二つが満たされた形だ。
NATOは既に空中警戒管制機(AWACS)と艦船で空と海からの監視を強めており、リビア北部の地中海沿岸などに対する飛行禁止空域の設定などが検討されている。だが、米国からは飛行禁止空域の効果を疑問視する声も出ており、サルコジ仏大統領はカダフィ政権の軍事拠点への「ピンポイント空爆」を提唱している。
主戦論を唱える英仏に対して国際社会には依然、武力行使に慎重な意見が多い。アフガニスタンとイラクでの戦争が泥沼化した経験から、欧州他国にはえん戦気分が強い。ドイツは「現状は軍事介入の時ではない」(メルケル首相)として決議採決でロシア、中国などと共に棄権に回った。
欧米の軍事同盟であるNATO内部の足並みも乱れている。反対の筆頭はイスラム国のトルコだ。「NATOや他国によるリビア軍事介入は逆効果だ」(エルドアン首相)とし、欧米の介入はアラブ世論の反発を招きかねないと警鐘を鳴らしている。
このため、米国はアラブ諸国に作戦参加を促しており、ジュペ仏外相も17日、「アラブ諸国と米国の参加が重要だ」と指摘した。現時点ではサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールなど親欧米アラブ国家の名前が参加候補国として挙がっている。だが、各国とも国内世論の反応を見極める必要があり、難しい判断を迫られそうだ。
毎日新聞 2011年3月18日 19時24分(最終更新 3月18日 21時02分)
2360
:
チバQ
:2011/03/19(土) 00:25:05
http://www.asahi.com/international/update/0318/TKY201103180496.html
英首相、空軍にリビア出撃準備命令 安保理決議受け(1/2ページ)2011年3月18日21時28分
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. 【ブリュッセル=井田香奈子、ロンドン=橋本聡】国連安全保障理事会がリビア上空の飛行禁止空域設定を決議したことを受けて、英国のキャメロン首相は18日、英下院で演説し、英空軍に出撃準備を命じたことを明らかにした。19日にはパリでサルコジ仏大統領の呼びかけによる中東諸国などとの緊急会合を開く。リビアに対する軍事行動の時期や規模が焦点になる。
北大西洋条約機構(NATO)も18日、ブリュッセルで大使級会合を開き、具体的な作戦について協議を始めた。
飛行禁止空域の設定を提唱していたキャメロン氏は同日朝に緊急閣議を開いた後、午前11時(日本時間午後8時)から下院で演説。「(反体制側の拠点の)ベンガジの市民らをカダフィ政権の攻撃から守るため、必要な措置をとる。英空軍トルネード戦闘機などに出撃準備をさせている」と語った。
同首相はまた、17日夜にオバマ米大統領と、18日朝にサルコジ仏大統領とそれぞれ電話会談し、協調を再確認したと述べた。
英国と共同行動をとる意向を示しているフランスでも同日午前、サルコジ大統領、フィヨン首相、ロンゲ国防相、軍首脳による緊急会合が開かれた。
飛行禁止空域を巡ってNATO加盟国は、10日の国防相会合で、飛行禁止空域の設定をNATOが担う場合の条件として(1)市民を狙った攻撃など介入の必要性が明白なこと(2)法的根拠となる安保理決議(3)リビア周辺国の支持――の3原則に合意していた。
この中で「周辺国の支持」はアラブ連盟の支持表明でクリアされ、最も難しいとみられていた安保理決議も採択されたことから、飛行禁止空域設定の要件は満たされたと判断される可能性が高い。
NATO内ではフランスと英国が飛行禁止空域の設定を提案しており、米仏英が中心となるとみられている。一方、ドイツやイスラム教徒が大多数を占めるトルコなどは慎重で、実際に部隊を出す国は限られる見通しだ。
英空軍の動きに関して18日付の英紙ガーディアンは「トルネード戦闘機などが第一陣として英北部スコットランドや中部ノーフォークの基地から飛び立つ可能性が高い」と報じた。
仏メディアは18日、バロワン仏政府報道官の話として、リビアへの限定的空爆が「数時間以内にも」行われる見通しだと報じた。AFP通信によると、同日付の仏紙リベラシオンは大統領府筋の数日前の情報として、想定される空爆目標は、中部の要衝シルト、南部のセブハ、トリポリ近郊のアジジーアの三つの軍事戦略拠点となる可能性があると報じた。
2361
:
チバQ
:2011/03/19(土) 00:26:26
http://www.asahi.com/international/update/0318/TKY201103180494.html
カダフィ政権、飛行禁止に反発 反体制派都市に猛攻撃(1/2ページ)2011年3月18日21時2分
【マルサマトルーフ(エジプト北西部)=山本大輔、カイロ=貫洞欣寛】国連安保理による飛行禁止空域設定決議に、リビアのカダフィ政権は猛反発している。政権は18日、リビア上空の空域を独自に閉鎖する一方、反体制派の民兵らが展開する複数の都市に猛攻撃をかけた。
最高指導者カダフィ大佐の次男セイフルイスラム氏は18日、米ABCテレビなどに「我々は何も恐れない」としたうえで、「決議は不公正だ。我々は市民に対して空爆など行っていない。だが、彼らがリビアを爆撃すれば、リビアの市民が殺されることになる」と述べ、決議を強く非難した。また、「対テロ部隊が(反体制派が本拠とする)ベンガジを包囲し、テロリストを武装解除する。抵抗するものは容赦しないが、ベンガジ市民が脱出するのなら助ける」と語った。
現地からの報道によると、首都トリポリの東約200キロのミスラタでは18日、政府軍による激しい砲撃があった。西部ナルートやジンタンなど反体制派が掌握してきた都市でも、周囲を取り囲む政府軍側が反体制派部隊を攻撃しているという。また、ベンガジなどリビア東部に対する国外からの携帯電話への通話が18日、ほとんど通じなくなっており、政権側が通信妨害に乗り出した可能性がある。
ベンガジでは18日未明、国連で決議が採択されたことが報じられると、花火や祝砲が一斉に上がり、歓迎ムードに包まれた。反体制派幹部は「政府軍の空爆さえなくなれば、地上戦で勝つ自信はある」とする一方で、「外国の陸軍部隊は必要ない」と述べた。同国はイタリアなどに支配された経験から、反体制派の内部にも他国の介入には慎重論が根強い。この幹部は外国軍の軍事介入は限定的であるべきだと強調した。
リビア上空の空域が閉鎖されたことに伴い、トリポリ空港に就航していた民間航空機も飛べなくなったとみられる。リビアには100万人を超えるとみられる出稼ぎ労働者を中心とする外国人がおり、国外脱出がますます難しくなるのは確実だ。
リビアをめぐっては、1986年にテロ関与の報復として、米軍がカダフィ氏の自宅や防空施設などを爆撃したことがある。カダフィ氏は2月下旬、この時に破壊された自宅前で演説し、退陣や出国を否定し、反体制デモは「アルカイダや外国勢力の陰謀」などと訴えた。
2362
:
チバQ
:2011/03/19(土) 00:27:06
http://mainichi.jp/select/today/news/20110319k0000m030029000c.html
リビア:劣勢の反体制派、喜び爆発 安保理決議採択
2011年3月18日 18時24分 更新:3月18日 21時39分
【カイロ樋口直樹】安保理決議採択を受け、政府軍の猛攻を前に「陥落」の危機にひんしていたリビア北東部の反体制勢力本拠地ベンガジは18日未明、決議を歓迎する大歓声に包まれた。圧倒的な陸上部隊を擁する政府軍がベンガジに迫る中、これを迎え撃つ反体制派にとって、欧米諸国主体の空爆開始まで持ちこたえることができるかどうか時間との闘いになっている。
「我々は今夜、(ベンガジに)到着する。(反体制派には)一切の慈悲も、同情もかけない」−−。最高権力者カダフィ大佐率いる政府軍が17日、ベンガジ近郊を空爆したのに続き、カダフィ氏はラジオ放送でベンガジへの総攻撃を予告。反体制派に対し「武器を捨てれば恩赦を与える」と降伏を迫っていた。
反体制派側は「このままでは政府軍による虐殺は免れない」(報道官)と危機感を強めていただけに、ベンガジの中央広場に設置された大型テレビが安保理決議採択の様子を映し出すと、数千人の人々が一気に喜びを爆発させた。衛星テレビ局アルジャジーラが生中継した会場には、旧王制時代の三色旗がはためき、Vサインを掲げる人々の頭上にいくつもの祝いの花火が打ち上げられた。
一方、AFP通信によると、政府側のカイム副外相は「この決議は、リビアの統一と安定を脅かす一部の国際社会の侵略的な態度を示すものだ」と非難。カダフィ氏は決議採択の直前、ポルトガルのテレビで「もし世界が正気を失うなら、我々もまた正気を失うだろう」と述べるなど、欧米との対決姿勢を改めて強調した。
反体制派は先月の武装蜂起以降、地中海沿岸の多くの都市を支配下に収め、東西両方面から首都トリポリへ迫った。だが、唯一の空軍力や豊富な重火器を有する政府軍に次第に押し戻され、ここ数日の戦闘でベンガジの最後の防衛ラインとなるアジュダビアもほぼ制圧されていた。
ロイター通信によると、政府軍はベンガジまであと100キロ前後に迫っている。政府軍の戦闘機は旧式だが、反体制派の対空機関砲では太刀打ちできない。激しい空爆に後退を余儀なくされていた反体制派にとって、安保理決議による「飛行禁止空域」設定の意味は大きい。
2363
:
チバQ
:2011/03/19(土) 11:26:45
http://www.asahi.com/international/update/0318/TKY201103180373.html
「みなさんと共に…」花で埋まる日本大使館前 モスクワ2011年3月19日4時10分
【モスクワ=星井麻紀】私たちは、みなさんと共にいます――。モスクワの日本大使館前は東日本大震災の直後から、犠牲者への哀悼と日本との連帯の気持ちを込めてロシアの人々が手向けた花や折り鶴でいっぱいになっている。
大使館によると、16日までにすでに千人以上が訪問。白菊やバラ、赤いカーネーションで献花台が埋め尽くされ、折り鶴やろうそくを供えて静かに祈りを捧げる人の姿もみられた。記帳ノートには「がんばって下さい」「お悔やみ申し上げます」という日本語のメッセージも。14日にはラブロフ外相も献花し、「日本の悲劇に無関心ではいられない。われわれは日本国民と連帯する」と語った。
友達と3人で白いバラを持って来た大学1年生のタミーナさん(17)は「日本にはたくさん知人がいて、とても心配している。いつか日本で勉強したいと思っていた。一日も早い復興を祈っている」。会社員のエリシさん(30)は「テレビで惨状を見て、いてもたってもいられず、ここへ来た。日本人は勇気のある人々だ。この悲劇を切り抜けられると信じる」と話した。
北方領土問題を巡り、日ロ間は冷え切った関係が続いており、大使館前では震災前には日本国旗が燃やされたり、生卵が投げつけられたりした。ロシア有力紙「コメルサント」は14日付紙面で、震災が日ロ関係を改善する糸口になれば、と期待するロシア外務省関係者の話を伝えた。
2364
:
チバQ
:2011/03/19(土) 15:26:08
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2011/03/post-2014.php
原発推進派のメルケルも日本無視できず
Japan Nuclear Crisis Prompts German Rethink
地震で被災した日本の原発が危機に陥っているのを見て、「やっぱり危ないじゃないか」と怒り出したドイツ人
2011年03月15日(火)16時50分
バリー・ニールド
ドイツのアンゲラ・メルケル首相は昨日、老朽化しつつある国内の原子力発電所の稼動延長を3カ月間凍結すると発表した。地震で被災した日本の原発が深刻な事態に陥っていることを受けた措置だ。「日本の原発事故は、あらゆる科学データの想定を超えた事態も起こりうるという証明だ」と、メルケルはドイツのラジオ局ドイチェ・ウェレに語った。
今後3カ月の間に稼動停止する予定だった原発に関しては、直ちに稼動停止するという。だとすれば76年と75年に稼動開始した最も古い原子炉ネカワストハイム1とビブリスAが止まる可能性が高いと、アルジャジーラは報じている。
ドイツでは、原発は数十年前から激しい論争の種だった。09年に発足したメルケルの中道右派連立政権はそれまでの脱原発路線から原発推進に舵を切ったが、ニューヨーク・タイムズ紙によれば、「世論調査では最大70%ものドイツ人が原発に反対している」。
メルケルは日本の震災後の12日、ドイツの原発は安全だと強調したが、その後「何事もなかったような顔をして運転を続けるわけにはいかない」とリスクを認め、徹底的な安全性検査を命じたとガーディアン紙は報じている。
2年後の総選挙にも影響か
南部のシュトゥットガルトでは同日、数万人規模のデモがあり、メルケル政権にドイツの17基の原子炉の稼動期間を12年延長する計画を破棄するよう要求した。月曜には、ベルリンでさらに大規模なデモがあった。
「日本の原発事故を見たドイツ人は、原発はやっぱり危険じゃないかと怒っている」と、ニューヨーク・タイムズ紙は伝える。「科学者のなかには原発の危険を実際より小さく見せようとする人がいるが、ドイツ人はいざ事故が起こったときの影響を死ぬほど心配している」
原発問題は政権の行方をも左右しかねない。総選挙はまだ2年先だが、反原発を掲げる緑の党が、メルケルから票を奪う可能性もある。
「ドイツ人は、原発問題に関しては緑の党がいちばん正しいと見ている」と、エアランゲン・ニュルンベルク大学の政治学者ローランド・スタームはウォールストリート・ジャーナル紙に語った。「その影響は選挙結果にも表れるだろう」
一方、EU(欧州連合)は火曜にエネルギー担当相らの緊急会議を開き、万一日本型の原発事故が起こった場合に備え、欧州内の原発の耐震性や安全対策を総点検する。EUの声明によれば「現行の危機対応プランと安全対策に関して生の情報を得る」のが目標だという。
(GlobalPost.com特約)
2365
:
チバQ
:2011/03/19(土) 18:24:48
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110319-00000014-cnn-int
デモ隊排除で死傷者多数、非常事態を宣言 イエメン
CNN.co.jp 3月19日(土)14時42分配信
(CNN) サレハ大統領の即時退陣を要求するデモが続く中東イエメンの首都サヌアで18日、数万人規模の反政府デモ隊と治安部隊が衝突、少なくとも40人が死亡、100人以上が負傷した。衝突現場にいた医療関係者が証言した。
この衝突を受け同大統領は全土に非常事態を宣言し、武器を使っての暴力行為を禁じた。死傷者が出たことで遺憾の意も表明した。イエメンではチュニジアなどの政変に触発され今年1月から反政府デモが起きているが、衝突でこれほどの死者数が出たのは初めてとみられる。内務省当局者は死者はデモ参加者、治安部隊の双方で出たと述べた。
衝突の現場はサヌア大学付近で、目撃証言によるとデモ隊と政府支持派が投石を応酬し、排除を図った治安部隊が空中に威嚇発砲した後、群衆に発砲した。実弾かどうかは不明。サレハ大統領は、治安当局は両派の衝突回避に当たったが、デモ隊を守ることが出来なかった可能性があるとし、デモ隊は住民が多数いる地区で発砲したとも指摘した。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルはデモ隊が政府非難のスローガンを呼号している際、治安当局要員とみられる私服姿の男たちが近くのビル屋上から実弾での狙撃を始めたと主張した。米国、フランスはイエメン政府に対し国民に平和的な抗議活動を認めることを求める声明を発表した。
デモ多発の背景には若年層の間に広がる高失業率への怒りがあるが、政府の汚職体質や政治的自由の欠如への不満も絡む。サレハ氏は次期大統領選での不出馬、今年末までに新憲法制定に関する国民投票実施や新たに選出された議会への政府権限の移譲を約束し、懐柔を試みているがデモは収まる気配がない。
2366
:
チバQ
:2011/03/19(土) 21:52:57
http://www.asahi.com/international/update/0319/TKY201103190395.html
バーレーン政府、デモ拠点の広場破壊 弾圧姿勢鮮明に2011年3月19日21時21分
【マナマ=古谷祐伸】バーレーンの首都マナマで続くデモの拠点だった真珠広場が18日午後、政府によって取り壊された。ハリド外相は記者会見で理由を問われ、「嫌な記憶だから」と答えた。
真珠広場には、石油発見まで同国の特産品だった真珠をモチーフにした、高さ90メートルのモニュメントが立っていた。2月からのデモの拠点になり、デモ隊が泊まる数百のテントで埋まっていたが、軍や機動隊が16日に広場を封鎖していた。モニュメントや緑地帯は、重機で次々破壊された。
国営放送は「GCC広場」と呼び始めた。GCCはバーレーンなどペルシャ湾岸6カ国でつくる「湾岸協力会議」の略称。サウジアラビアなど加盟国は自国へのデモの波及を恐れており、バーレーン王政に協力して派兵している。
広場のモニュメントはそもそも、同国で1982年にあったGCC首脳会議を記念して設置されており、政府は「本来の名称はGCC広場」と主張している。だが「新名称」は、「湾岸の君主たちによる民衆デモの徹底鎮圧」を思わせる結果を招いている。
シーア派住民が多いシトラ地区では18日、治安部隊の発砲で死んだ青年の葬儀があり、約3千人が集まった。参加者らは「我々の意思までは消せない」と叫んだ。
国内各地には戦車や装甲車が配置され、目出し帽をかぶった軍の兵士が検問するなど、厳戒態勢が敷かれている。
.
2367
:
チバQ
:2011/03/20(日) 00:41:32
http://www.asahi.com/international/update/0319/TKY201103190389.html
エジプトで憲法改正巡る国民投票 結果は微妙な情勢2011年3月19日23時9分
. 【カイロ=貫洞欣寛】エジプトで19日、大統領任期を最長2期8年とすることなどを盛り込んだ憲法改正案の是非を問う国民投票が行われた。30年にわたったムバラク政権の崩壊後、民意を問う初の機会で、民主化に向けた重要なステップだ。民主化要求デモを主導した旧野党勢力の間で賛否は分かれており、承認されるかどうかは微妙な情勢だ。
実権を握る軍最高評議会は憲法改正を経て、8月までに次期大統領選と人民議会(国会)選を行い、民政移管するとしているが、否決されれば軍が進めるロードマップ(行程表)に影響を及ぼす可能性がある。
ムバラク政権が強権支配を続けた背景に、与党候補に極端に有利な大統領選挙制度があったとして、改正案では、立候補資格が緩和され、これまでほぼ不可能だった野党や無所属からの立候補ができるようにした。任期を6年から4年に短縮、3選は禁止となっている。
改正案に対し、エジプト最大の旧野党勢力ムスリム同胞団は「民主化の第一歩」として賛成を呼び掛けるキャンペーンを展開した。一方、民主化要求デモを主導した青年グループ「4月6日運動」や、次期大統領選に立候補を表明したアラブ連盟のムーサ事務局長(元エジプト外相)らは「大統領の権限の制限などに触れておらず拙速で不完全」として反対票を投じ、否決することで民主化プロセスをやり直すよう訴えた。
有権者は18歳以上の約4500万人。即日開票され、21日にも結果が発表される予定だ。
2368
:
とはずがたり
:2011/03/20(日) 11:25:49
「欧米は石油目当て」ベネズエラ大統領、リビア攻撃非難
http://www.asahi.com/international/update/0320/JJT201103200002.html
2011年3月20日10時7分
南米ベネズエラの反米左派チャベス大統領は19日、対リビア攻撃を開始した欧米諸国を「リビアの石油が欲しいだけで、国民の命など気にしていない」と非難した。
チャベス氏は「(軍事介入に参加した国々は)無責任な戦争屋だ」と糾弾。「資本主義の手で爆弾が落とされ、戦争が起き、人々がさらに苦しむことになる」と述べ、武力行使に正当性はないと主張した。(時事)
2369
:
とはずがたり
:2011/03/20(日) 11:29:13
カダフィ氏「地中海は戦場」 欧米への報復攻撃を示唆
http://www.asahi.com/international/update/0320/JJT201103200001.html?ref=reca
2011年3月20日8時43分
リビアの最高指導者カダフィ大佐は19日深夜、米英仏軍の攻撃を受けて演説し、「国民に武器庫を開放する」と述べ、徹底抗戦を呼び掛けた。また「地中海は戦場と化した」として、欧米側に報復攻撃を加えると主張した。(時事)
英海軍の潜水艦もミサイル発射 リビア軍施設へ
http://www.asahi.com/international/update/0320/TKY201103200063.html?ref=reca
2011年3月20日6時38分
【ロンドン=橋本聡】英海軍の潜水艦が19日、リビアの軍施設へミサイルを発射した。英国防省が英公共放送BBCに明らかにした。地中海の米軍艦船からのミサイルと合わせて計110発以上が発射されたとされる。
キャメロン英首相は、英空軍機がリビア領空内に入り、作戦を実行していることを明らかにした。
リビア政府側はテレビ中継された記者会見で、「攻撃によってトリポリの軍施設と民間施設が破壊され、大勢の市民が病院に運ばれた」と非難した。
2370
:
とはずがたり
:2011/03/20(日) 11:30:16
米大統領「リビアへの軍事行動開始」
http://www.asahi.com/international/update/0320/TKY201103200058.html?ref=reca
2011年3月20日5時17分
【ブラジリア=尾形聡彦】オバマ米大統領は19日午後5時(日本時間20日午前5時)すぎ、訪問先のブラジルでホワイトハウス同行記者団に対し、リビア情勢について、「リビアでの限定的な軍事行動を許可した。行動はすでに始まった」と述べ、カダフィ政権に対する軍事行動を開始したことを明らかにした。すでに戦闘機を派遣して軍事行動を始めているフランスなどと共に有志連合で、軍事作戦に当たる。
リビアの凍結資産、米が反体制派へ提供検討
http://www.asahi.com/international/update/0316/TKY201103160409.html?ref=reca
2011年3月16日20時47分
【ワシントン=望月洋嗣】リビアのカダフィ政権の攻勢が強まるなか、オバマ米政権は独自に凍結したリビアの資産計320億ドル(約2兆5800億円)の一部を反体制派に提供する介入策の検討を始めた。カーニー米大統領報道官が15日の記者会見で明らかにした。
カーニー氏は、「反体制派を資金面で支援するため、(カダフィ)政権の資産凍結の一部を解除できないか検討している」などと述べた。反体制派にクリントン米国務長官が14日にパリで反体制派幹部と会談した際、この方針を伝えたという。
一方、飛行禁止空域の設定については「国際社会のパートナーと協調して実行することが重要だ」とし、国連安全保障理事会での決議を最優先する意向を示した。
2371
:
とはずがたり
:2011/03/20(日) 11:33:19
一時期欧米と共生状態に入ったかに見えたカダフィ政権だけど,こうなると欧米は見捨てるの早かったですなぁ。。
中国が安保理で棄権と云う形で賛成に回ったのは少々吃驚である。再び天安門起こせば攻撃が許可させるというのを許容したに等しくないのん??
2372
:
とはずがたり
:2011/03/20(日) 11:40:29
リビア:米英仏独などが決議履行で協議へ 武力行使焦点に
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110319k0000e030081000c.html
【パリ福原直樹、カイロ樋口直樹】リビアのカダフィ政権への武力行使を認めた国連安保理決議(17日)を受け、英仏独の首脳とクリントン米国務長官、アラブ連盟、アフリカ連合の代表などは19日、決議の履行について協議する多国間会合をパリで開く。リビアのカダフィ政権は18日、決議が求める即時停戦を受け入れると表明したが、ロイター通信などによると19日、反体制派の拠点・北東部ベンガジを攻撃、政府軍の一部が侵攻した。各国は決議違反と認定して武力行使に踏み切るか慎重に見極める。
中東の衛星テレビ局アルジャジーラは19日、政府軍がベンガジ西郊に侵入し中心部を砲撃したと伝えた。リビア政府は否定している。
オバマ米大統領や英仏が18日に出した最後通告では、カダフィ政権に対しベンガジへの進軍停止、北西部ミスラタなど3都市からの撤退を求めた。会合ではカダフィ政権側が具体的行動を起こしているかを精査、拠点都市への攻撃を続け、決議を拒否したとみなせば、会合後「数時間以内」(仏政府)にも英仏が中心となり攻撃に踏み切る可能性がある。
会合はまた▽最高指導者カダフィ氏の今後の処遇▽リビア政府と反体制派組織「国民評議会」との和平交渉▽リビア上空の飛行禁止空域設定と監視体制−−などを討議する。
武力行使では、英仏がアラブ諸国の協力も得ながら作戦の中心になる。アフガニスタンなどで戦線を抱える米軍は、後方支援に回る見通し。飛行禁止空域設定に向け▽リビア空軍の拠点▽対空砲▽レーダー施設−−などが標的としてとりざたされており、フランスが唱える「限定的空爆」になりそうだ。決議では、リビア領土の占領など地上軍の投入は認められていない。
毎日新聞 2011年3月19日 16時50分(最終更新 3月19日 18時27分)
2373
:
とはずがたり
:2011/03/20(日) 11:41:23
リビア:米国、批判恐れ腰上げ 安保理決議採択
http://mainichi.jp/select/world/news/20110319k0000m030105000c.html
【ニューヨーク山科武司、ワシントン草野和彦】安保理がカダフィ政権への武力行使を容認する決議を採択できた最大の理由は勢力を盛り返すカダフィ政権に米国が対応せざるを得なくなり、それまでの慎重な態度を一変させたからだ。カダフィ政権は反体制派の拠点ベンガジを包囲中で、決議は「時間との闘い」でもあった。
「まだ1週間しかたっていないよ」。今月上旬、カダフィ政権への対処策を問われた安保理理事国の大使は、先月26日に採択した制裁決議の効果を見極める姿勢を示した。
カダフィ政権が攻勢に出ても、いずれ反体制派とこう着状態になり、「時間的余裕をみながら政治的なメッセージを出せばいい」(外交筋)という空気が国連内にはあった。飛行禁止空域の設定は軍事的に容易でないとの事情もある。
空気はカダフィ政権の反転攻勢で一変した。米国は、「カダフィは去るべきだ」とオバマ大統領が公言している一方で、カダフィ政権による反体制派側への攻撃を阻止する具体的な措置は取れていない。無策のまま反体制派が弾圧されるのを座視していては、国内から厳しい批判をあびかねない。「米国が反体制派を見捨てたと言われかねない」(外交筋)事情から、米国は動かざるを得なくなったという。結局、飛行禁止空域の設定にアラブ連盟も関与することなど、「米国が孤立しない措置」(同筋)が決議に盛られた。
米国は拳を振り上げてみたものの、アフガニスタンでも苦戦しており、軍事的に前面に出たくないのが本音だ。決議採択後、ライス米大使は、「どの程度の兵力を投入するのか」と問われ、「米国は決議の要請に従う」とだけ答えた。
毎日新聞 2011年3月18日 20時59分
2374
:
とはずがたり
:2011/03/20(日) 11:47:58
リビア:仏戦闘機がカダフィ政権軍攻撃 戦車破壊か
http://mainichi.jp/select/world/news/20110320k0000m030127000c.html?inb=yt
【カイロ樋口直樹、パリ福原直樹】フランス国防省は19日午後(日本時間20日未明)、リビア上空を飛行中のフランス軍の戦闘機がカダフィ政権軍の軍用車両数台を攻撃して破壊したことを明らかにした。北東部の反体制派本拠地ベンガジなどへの政府軍の攻勢が強まる中、国連安保理は17日、武力行使を認める決議を採択。19日には仏英独首脳やクリントン米国務長官らがパリで会合を開き、カダフィ政権が決議の「即時停戦」要求に違反していると認定、武力行使を決めていた。
AFP通信などによると、フランス軍の偵察機や戦闘機など計20機がリビア上空を飛行中、ベンガジ付近でカダフィ政権軍が住民に危害を加えようとしているのを発見したため攻撃したという。中東の衛星テレビ・アルジャジーラは、フランス軍機が戦車4台を破壊したと伝えた。フランス軍の空母「シャルル・ドゴール」は20日、リビア近海に向けて出港する予定で、近く大規模な空爆が始まる可能性もある。
中東地域で安保理決議に基づき多国籍軍が空爆を行うのは91年の湾岸戦争以来、20年ぶりとなる。
空爆は安保理決議が求める「飛行禁止空域」の設定に向け、リビア空軍の拠点や防空・レーダー施設などを標的にするといわれている。空域設定にはアラブ連盟(22カ国・機構)加盟のアラブ首長国連邦(UAE)とカタールも加わる見通し。
ロイター通信によると、仏政府は19日、ラファール、ミラージュ戦闘機、空中警戒管制機など5機をリビア上空に飛ばし、反体制派への「空爆を阻止する」(サルコジ大統領)軍事行動を行った。サルコジ大統領は市民に発砲している戦車なども標的にすることを明らかにしていた。
飛行禁止空域は、湾岸戦争後の91年に米英主導でイラク北部と南部に設定されたほか、ボスニア・ヘルツェゴビナでも90年代前半に適用された。しかし、広大なリビア上空のすべてを監視することは難しく、飛行禁止空域設定の実効性を疑問視する声もある。
さらに、欧米主導のリビア空爆が、アラブ世界の対欧米感情を一層悪化させる可能性もある。欧米は安保理決議採択の条件として、アラブ連盟から支持を取り付けたが、実際の軍事行動にはアラブ諸国内からも消極論が出ていた。
反体制派は先の武装蜂起後、序盤戦で地中海沿岸の多くの都市を支配下に収めたが、今月に入ってから唯一の空軍力や豊富な重火器を有する政府軍に大きく押し戻された。「ベンガジ陥落」の危機を救うため、欧米主導で安保理決議を採択。カダフィ政権は翌18日に決議受諾と即時停戦を宣言したが、その後も反体制派支配地への攻撃を続けていた。
安保理決議には、安保理の15理事国のうち、英仏米など10カ国が賛成。中露独、インド、ブラジルが棄権。中露による拒否権の発動は見送られたが、ドイツの棄権で西側諸国内の亀裂も明確になった。
毎日新聞 2011年3月20日 2時20分(最終更新 3月20日 3時24分)
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:
とはずがたり
:2011/03/20(日) 11:52:31
<リビア>米英軍も参戦 艦船からトマホーク110発猛射
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110320-00000014-mai-int
毎日新聞 3月20日(日)5時59分配信
【北米総局】米国防総省は19日午後(日本時間20日未明)、米英両軍がリビアのカダフィ政権軍に対する攻撃を開始したことを明らかにした。リビア沖の地中海に展開する米英両軍の艦船から巡航ミサイルトマホーク計110発が発射されたという。攻撃に先立ち、ブラジル訪問中のオバマ米大統領は同日、「リビアの市民を守るために限定的な軍事行動を承認した」と述べるとともに、米軍の地上部隊をリビアに派兵する考えのないことを強調した。
米国防総省によると、ミサイル攻撃は主にリビア西部の20カ所に向けて実施された。攻撃対象の多くは地対空ミサイルの発射拠点などで、飛行禁止空域確保のためリビア上空を飛行する多国籍軍機への脅威を取り除く狙いがあるという。ロイター通信は、軍事作戦には米英のほかにフランス、カナダ、イタリアが参加していると報じた。
一方、リビア国営テレビは19日夜、首都トリポリの民間人地区と西部ミスラタの燃料備蓄施設が攻撃されたと報道し、米英仏などを非難した。
最終更新:3月20日(日)9時50分
毎日新聞
2376
:
チバQ
:2011/03/21(月) 12:08:49
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110321/erp11032111220005-n1.htm
独の州議会選挙、与党が第1党維持、反原発・緑の党が倍増
2011.3.21 11:22
ドイツ東部ザクセン・アンハルト州議会選挙の投開票が20日行われ、メルケル首相が率いるキリスト教民主同盟(CDU)の得票率は、32・5%と5年前の前回から3・7ポイント減らしながらも第1党を維持した。
選挙管理委員会の最終開票結果によると、旧東ドイツ共産党の流れをくむ左派党が23・7%、社会民主党(SPD)が21・5%でともに前回とほぼ同水準。これに対し、反原発を掲げる90年連合・緑の党は福島第1原発事故を受け、7・1%とほぼ倍増した。
同州のCDUは、SPDとの州連立政権を継続する意向を明らかにした。
(共同)
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:
チバQ
:2011/03/21(月) 14:57:29
http://www.afpbb.com/article/politics/2791650/6985671?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
イエメン内閣が総辞職、デモ犠牲者の葬儀に数万人集結
2011年03月21日 13:45 発信地:サヌア/イエメン
【3月21日 AFP】反政府派からの退陣要求が高まっている中東イエメンのアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)大統領は20日、内閣の総辞職を宣言した。
イエメンでは18日、サレハ大統領支持派の武装集団が、首都サヌア(Sanaa)のサヌア大学(Sanaa University)近くの広場で行われていた反政府デモの参加者らを銃撃し、52人が死亡している。
一方、首都サヌア(Sanaa)のサヌア大学(Sanaa University)近くの広場では同日、18日に起きたサレハ大統領支持の武装集団によるデモ隊への銃撃で死亡したデモ参加者30人の葬儀が営まれ、非常事態宣言下の厳重な警戒態勢のなか、死者を悼む数万人が集まった。参列者らによると、1月末に反政府デモが始まって以来、最大の集会という。
同広場では18日、サレハ大統領派の狙撃集団が、周囲の建物の屋上からデモ隊に銃弾を浴びせ、デモ参加者52人が死亡した。これにより、一連の反政府デモによる死者は80人となった。(c)AFP/Hammoud Mounassar
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:
チバQ
:2011/03/21(月) 15:05:20
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110321-OYT1T00288.htm
カダフィ氏強気、テロ・内戦長期化の予想も
. 【カイロ=田尾茂樹】リビアの最高指導者カダフィ氏は多国籍軍の空爆に徹底抗戦を宣言し、国営テレビで「地中海が真の戦場と化す」と強気の姿勢を示した。
カダフィ派の攻撃は今後、空爆で阻止できない市街戦や米欧を標的としたテロ行為に重点を置くことが予想され、事実上の内戦が長期化する恐れがある。
カダフィ氏は20日もテレビ演説し、「武器はリビアの全国民に手渡した。反攻に出る。長期戦を準備している」と述べた。前夜同様、自身の姿は放映させず、多国籍軍に居場所を把握させない慎重さを見せた。
空爆が差し迫った19日午後には、首都トリポリ郊外のカダフィ氏邸前に数百人の支持者を集結させた。自らは登場しないまま、支持者らを「人間の盾」とした形だ。空爆対象に想定される軍事施設にも同様に支持者を集結させた。
カダフィ派による反体制派への表立った攻撃は20日、伝えられていない。だが、反体制派が優位に立つ東部地域で市街地に兵士を送り込んでいるとの情報もあり、米欧の軍事介入を招き入れた反体制派への「報復」に出るとみられる。
多国籍軍が地上部隊を投入しない以上、西部を中心とする支配地を維持し、権力の座にとどまることができるとの読みから、カダフィ氏は強硬姿勢を崩していない。
(2011年3月21日11時30分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110321-OYT1T00214.htm
オバマ大統領、初の「戦争」開始…対リビア
. 【ワシントン=黒瀬悦成】多国籍軍の対リビア軍事行動は、オバマ大統領が自ら開始に踏み切った初の「戦争」となる。
アフガニスタンとイラクで戦争を抱える米国にとって、新たな軍事行動が負担となるのは確実で、今回は多国籍軍の中で支援的役割に徹する構えを強く打ち出している。
オバマ大統領は、英仏がリビア上空の飛行禁止空域設定に動くなか、慎重姿勢を貫いてきた。ゲーツ国防長官や統合参謀本部の間では、飛行禁止空域設定で米空母などの兵力を割く事態となれば、アフガンでの軍事作戦にしわ寄せが及び、今年7月に予定する駐留米軍の撤収開始に響きかねないとの懸念が強かった。
しかし、カダフィ派が反体制派の拠点ベンガジを脅かす事態を迎え、米政権内では、「このまま座視すれば、反体制派住民の虐殺につながりかねない」として軍事介入論が急浮上した。
ニューヨーク・タイムズ紙によると、介入を主張した急先鋒(せんぽう)は、1994年にルワンダで大量虐殺が起きた時にアフリカ担当顧問だったライス国連大使。クリントン国務長官も同調し、軍部の反対論を押し切る形で政権は「軍事行動の容認」に姿勢を大転換させた。
しかし、米国による中東での新たな軍事行動は、ブッシュ前政権が中東・イスラム世界との関係を深刻に悪化させたイラク戦争を想起させる恐れが高い。
米国が当時、国連安保理決議なしに開戦した「単独主義」が批判された経緯もあり、大統領は「国際的な有志連合の一員」として行動することを強調している。
(2011年3月21日09時44分 読売新聞)
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:
チバQ
:2011/03/21(月) 17:54:12
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110321/mds11032116560013-n1.htm
エジプト、国民投票で改憲案承認
2011.3.21 16:54
【カイロ=大内清】軍が全権を掌握するエジプトで19日に実施された憲法改正の是非を問う国民投票で、投票管理委員会は20日、賛成が約77%となり、大統領の3選禁止などを柱とする改憲案が承認されたと発表した。投票率は約41%だった。改憲が承認されたことで、今後の政治日程の焦点は6月に予定される議会選に移る見通し。
改憲案をめぐっては、ムバラク前大統領を退陣に追い込んだ反政府デモを主導した若者グループなど民主化勢力が「新憲法を制定するべきだ」として反対を主張したのに対し、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団などイスラム勢力と旧与党・国民民主党(NDP)系が賛成を呼びかていた。
民主化勢力は、今回の国民投票で自信を深めた同胞団が議会選で躍進することを警戒、今後は各陣営の駆け引きが激化しそうだ。
前政権下のエジプトでは各種選挙での投票率と票の操作の常態化が指摘され、それが国民の政治離れを招いていたが、今回の国民投票では多くの国民が初めて投票に参加した。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110316/mds11031608370001-n1.htm
エジプト、強力な公安機関を解体 非常事態令は維持
2011.3.16 08:36
【カイロ=大内清】エジプトのイサウィ内務相は15日、ムバラク前政権時代に絶大な権限を握っていた公安機関「国家保安捜査局(SSI)」の解体を決めた。SSIは1980〜90年代にイスラム過激派の摘発に力を発揮する一方、民主化運動家や野党勢力などに対しても令状なしの逮捕や拷問、妨害工作を行っており、反体制デモを主導した民主化勢力からは前政権の“権化”とみなされていた。
イサウィ内相は、SSIに代わり、権限を縮小した新組織「国民保安局」を設立するとしている。ただ、SSIに巨大な捜査権限を与えていた非常事態令はなお解除されておらず、民主化勢力は「SSIの解体だけでは不十分だ」と主張している。
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:
チバQ
:2011/03/21(月) 17:54:53
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110310/mds11031022030008-n1.htm
政府の重し消え…対立感情先鋭化 イスラムとコプト衝突、13人死亡 エジプト
2011.3.10 22:01 (1/2ページ)
略奪を受けたコプト教徒宅。暴徒は金目のものをすべて持ち去った=9日、カイロ・マンシーヤナセル地区(大内清撮影)
ムバラク前政権が約1カ月前に崩壊したエジプトの首都カイロで、8日から9日にかけ発生したイスラム教徒とキリスト教の一派で同国の人口の約1割を占めるコプト教徒との衝突は、13人が死亡する惨事となった。前政権下で醸成されたが、治安当局により一応は押さえ込まれていた両教徒の対立感情が、政府の重しが消えたことで先鋭化し始めている。(カイロ 大内清、写真も)
腐ったごみのにおいが鼻を突いた。カイロ南部のマンシーヤナセル地区。コプト教徒に多いごみ収集人が集中して住み、「ごみの街」とも呼ばれる場所だ。
「『アッラーアクバル(神は偉大なり)』と叫ぶ連中に火をつけられた」
ごみのリサイクル業を営むイード・アンワルさん(46)は9日、焼け落ちて白煙を上げる工場をうつろな目で見つめていた。
きっかけは8日、カイロ南部の教会が放火された事件に抗議するコプト教徒数百人が幹線道路を封鎖したことだった。これに怒った近隣のイスラム教徒が対抗して投石に発展。軍は双方を引き離そうとしたが、イスラム教徒側は混乱の中で同地区になだれ込んだ。
銃やナイフなどで武装したイスラム教徒は民家や工場を襲撃、死者の大半はコプトだが、同地区のイスラム教徒も含まれている。
前政権下で「閉塞(へいそく)感と国への信頼低下から宗教回帰が進んだ」(宗教問題専門家)ことから、両教徒の緊張関係も強まった。
治安維持に絶大な権限を握った内務省は、騒乱に発展しない限りはイスラム教徒の反コプト行動を一定範囲内で容認し、一部の急進派のガス抜きに利用。少数派のコプト側にも同様の姿勢をとった。宗教対立を“根治”するのではなく、病状を抑えてやり過ごそうとする手法といえ、それが双方に対する内務省の影響力強化にもつながった。
だが、こうした前政権の対処療法が、両教徒の敵愾(てきがい)心を鬱積させてきた面は否めない。同地区のコプト教徒は、今年1月に起きた教会爆破事件後、イスラム教徒に対する抗議デモを行い略奪行為も発生。今回の事件はその復讐(ふくしゅう)の意味合いもあり、暴徒の中には「勝ったぞ!」と叫ぶ者もいたという。
「警察は何もしてくれない。軍もそうだ」。コプトの男性住民はこう憤った。
内務省が力を失い、全権を握る軍も市民同士の衝突にどう対処するべきか態度を決めかねる中、対立感情に歯止めがかからなくなる懸念が強まっている。
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:
チバQ
:2011/03/21(月) 21:01:09
http://mainichi.jp/select/world/news/20110322k0000m030112000c.html
シリア:アサド大統領独裁に抗議 南部などでデモが拡大
【カイロ和田浩明】シリアでアサド大統領の独裁に抗議するデモが拡大してきた。20日には、18日以降デモが続く南部ダルアーで1万人規模のデモが発生。与党バース党の事務所などを放火した。治安部隊は催涙ガスや実弾発砲で押さえ込みを図り、1人が死亡、150人以上が負傷した。小規模デモは首都ダマスカスなど国内各地で散発しており、アサド政権は大きな危機に直面している。
ダルアーでは18、19日のデモで治安部隊がそれぞれ数千人のデモ隊に発砲。少なくとも計4人が死亡した模様だ。政府は20日、閣僚を現地に派遣し、犠牲者の遺族に面会。事件の捜査を約束するなどして事態の沈静化を図ったが、デモは20日も発生した。
国営通信は一連のデモで死者が出たことを否定。デモについて「厄介者の一群が民間・公共施設に放火、住民を脅迫し警官に発砲した」と報じた。
国営通信は一方で、18日の発砲に関しては「治安機関幹部をかたる者が、集会に発砲するよう命じた」と報じ、武力弾圧からは距離を置く姿勢も見せた。
政治的自由が制限され、報道統制も厳しいシリアでは、国営メディアが反体制活動の動きや政府の対応を報じること自体が異例で、現状への当局の危機感を示した格好だ。
首都の南方100キロのダルアーでの一連のデモは、反体制的な内容の落書きをした少年15人が逮捕され、釈放を求める女性活動家2人も拘束されたことがきっかけとみられる。
2382
:
チバQ
:2011/03/22(火) 20:56:01
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011032101000778.html
イエメン、大統領側近離反 「内戦迫る」
2011年3月22日 01時09分
【カイロ共同】反体制派デモの激しい弾圧により、政権への批判が高まっている中東のイエメンで21日、サレハ大統領の側近を含む軍幹部3人や国会議長代理らが反体制派に加わるとして政府からの離反を表明、側近は「内戦が迫っている」と警告した。中東の衛星テレビ、アルジャジーラなどが伝えた。
軍幹部はサレハ大統領と同じ部族出身で、うち1人は大統領顧問も務めたアハマル氏。側近が反旗を翻したことにより、エジプトやチュニジアの政変に触発される形で、32年以上政権の座にある大統領の退陣要求が高まるイエメン情勢は重大な局面を迎えた。
アハマル氏は「大統領の弾圧により、内戦が迫っている。私の指揮下の部隊は反体制派と一緒にいる。政府には公正な選挙を求める」と話した。
フランス公共ラジオは、首都サヌアの大統領府、中央銀行、国防省に戦車が配置されたが、大統領の指揮下に置かれているかどうかは不明だと報じた。
シリア、オマーン、クウェート、ヨルダンなどに駐在するイエメン大使や南部アデンの知事も21日、辞任を表明したほか、有力部族長も、サレハ大統領の退陣を求めた。
大統領は同日「国民の大半は私を支持している」と話す一方で、キルビ外相をサウジアラビアに派遣、サウジ政府に調停を要請した。
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:
チバQ
:2011/03/22(火) 21:26:05
http://www.asahi.com/international/update/0322/TKY201103220066.html
リビア第3の都市、政府軍の無差別攻撃続く 死傷者多数2011年3月22日9時32分
リビアへの出撃に備えるフランス空軍機=ロイター
リビア地図
【マルサマトルーフ(エジプト北西部)=山本大輔】多国籍軍による空爆が本格化する中、リビア第3の都市、西部ミスラタでは、カダフィ政権の政府軍が市民への無差別攻撃を続けている。反体制派も応戦しているが、政府軍はすでに市内に進攻。多くの死傷者が出ている。
ミスラタは、同国西部で唯一、反体制派の支配下にある都市で、政府軍は奪還に向け、18日から攻勢を強めていた。米CNNの電話インタビューに答えた市民によると、政府軍は20日未明、多国籍軍の空爆開始を受け、それまで郊外から砲撃を続けていた地上部隊を3方面から市内に突入させた。無差別発砲や砲撃を繰り返しているという。
反体制派の拠点都市、東部ベンガジでは郊外まで迫った政府軍を撤退に追い込んだ多国籍軍の空爆だが、ミスラタについては、郊外の防空施設を破壊するにとどまっている。市街地への空爆は市民を巻き込む危険性が高く、空軍力だけの軍事介入の弱点が浮き彫りになった形だ。
同国東部では21日、反体制派の主力部隊がアジュダビヤの奪還に向け、ベンガジを出発した。米軍は「空爆の打撃で政府軍部隊に戦闘能力は残っていない」としている。ただ、反体制派もこれまでの被害を立て直す必要があり、奪還には時間がかかりそうだ。
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チバQ
:2011/03/22(火) 21:35:45
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110322/amr11032221230011-n1.htm
米英と仏に不協和音 宙に浮く指揮権の移譲先
2011.3.22 21:19 (1/2ページ)
リビア北東部ベンガジとアジュダビヤの間で、多国籍軍による空爆を受け、爆発する政府軍車両=20日(ロイター)
【ロンドン=木村正人、ワシントン=犬塚陽介】米軍指揮下の多国籍軍によるリビア軍事作戦をめぐり、主力を担う米英両国とフランスの間で“亀裂”が表面化、指揮権の移譲先が宙に浮いたままになっている。北大西洋条約機構(NATO)への指揮権移譲を唱える米英に仏が異を唱えているためで、NATO大使級会合は決裂。多国籍軍参加国の足並みも乱れている。
19日に始まったリビア空爆は、ドイツ南西部シュツットガルトの米アフリカ軍司令部が米英仏などの攻撃を調整、指揮している。
NATO大使級会合は21日、多国籍軍の指揮権を米アフリカ軍司令部のハム司令官からNATO欧州連合軍最高司令部のスタブリデス最高司令官(米国)に移譲することについて協議。フランスが突然、「NATOが表に出るとアラブ諸国の反発を買う」と反対し、紛糾した。
22日付の英紙フィナンシャル・タイムズによると、ラスムセンNATO事務総長がその場で、軍事作戦への参加を拒むドイツとともにフランスを非難すると、両国大使は途中退席、険悪なムードが流れたという。
パリで19日、米、欧州連合(EU)加盟国、アラブ連盟代表らを招いてリビアに関する緊急首脳級会議を開いたフランスは、会議終了2時間後にリビアを空爆。米英両国はフランスから事前に十分な連絡を受けていなかったと報じられるなど、来年大統領選を控えるサルコジ仏大統領の独断専行ぶりが浮き彫りになっている。
指揮権をめぐる混乱を前に、国内の基地を多国籍軍に提供しているイタリアは「米英仏の三頭態勢は無政府状態となっている」として、NATOが指揮を執らないのであれば基地提供を見直す考えを表明。ノルウェーも指揮系統が明確になるまで、派遣している戦闘機6機の作戦参加を先送りする方針を示している。
一方、オバマ米大統領は21日、「指揮権を数週間でなく数日中に移譲する」と明言しており、英仏のいずれかが司令官を出しNATOの指揮系統を使う代案も急浮上している。
2385
:
チバQ
:2011/03/22(火) 21:42:52
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110322-00000061-mai-int
<リビア空爆>指揮権巡り不和…米欧で思惑ずれ NATO
毎日新聞 3月22日(火)17時31分配信
【ブリュッセル福島良典、ワシントン草野和彦】リビア攻撃を続ける多国籍軍の指揮権を巡り、北大西洋条約機構(NATO)加盟国間で不協和音が起きている。米国は指揮権を早期に欧州側に渡したい考えだが、軍事介入に反対のトルコはNATO任務とすることに反対だ。一方、米国への対抗意識からフランスには欧州が主導権を握りたい思惑があり、各国間の駆け引きが熱を帯びている。
オバマ米大統領は21日、リビア攻撃について、防空網破壊などの初期攻撃から、飛行禁止空域の設定・運用を目的とする次の段階へ「数日のうちに」移行すると述べた。これに伴い指揮権を米軍から、英仏軍かNATOに移したい考えだ。
ホワイトハウスによると「次の段階」での米軍の主な役割は、リビア政府軍の通信手段の妨害や情報活動、多国籍軍への給油など「支援的役割」という。
大統領はイラク戦争などを念頭に、「結果として米軍がすべての負担を担った」と言及。既に世界各地に展開する米軍や、米国の納税者の負担を軽減するためにも、今回は「国際的な任務」とすることが大事という率直な見解を示した。
対リビア軍事行動には米英仏に加え、カナダ、ベルギー、イタリアなどNATOの一部加盟国が参加している。だが、NATOは20、21の両日、ブリュッセルで開いた加盟28カ国の大使会合で「NATOの役回り」について合意できなかった。NATO内部が(1)軍事行動に異を唱える反戦陣営(2)NATO主導を嫌うフランス(3)NATOへの指揮権移行を望む親米派−−に分裂しているためだ。
反戦陣営の筆頭はイスラム国のトルコだ。エルドアン首相は「NATOの軍事介入は危険な結果をもたらす」と地域の不安定化を警告しており、欧米の参戦国に対して即時休戦や民間人犠牲の回避を求めているという。
対リビア空爆で戦端を開いたフランスは「アラブ連盟は作戦がNATOの完全な指揮下に入るのを望んでいない」(ジュペ外相)と指摘、NATOの役割を作戦立案などに限定したい。アフガニスタン戦争でアラブ世界に反感の強いNATOとして行動することへの抵抗と、「アフリカは欧州の担当地域」との対米意識がある。
これに対して英国は「米軍指揮権のNATO移行」(キャメロン首相)を望む。NATOは90年代前半のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で飛行禁止空域の監視に空軍力を提供したことからリビアでも適任との判断だ。NATOにはユーゴスラビアやアフガンでの実戦経験があり、指揮命令の能力と仕組みを備えている。
指揮権を巡る混乱は作戦に影響を与えている。F16戦闘機6機を発進させたノルウェーは21日、指揮権問題が解決するまで作戦参加を凍結すると発表した。イタリアもNATOが主導権を握らなければ基地使用許可を取り消す場合もあると警告している。アラブ諸国への配慮からゲーツ米国防長官は「NATO任務とはせずにNATOの指揮命令系統を使う方法」を提案する。
2386
:
チバQ
:2011/03/23(水) 20:29:18
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011032301000556.html
イエメン政権、末期的状況 離反軍との緊張高まる
2011年3月23日 16時20分
【カイロ共同】チュニジアやエジプトの政変に触発され、独裁的なサレハ大統領への退陣要求が高まる中東イエメン。大統領は22日、年内にも辞任する意向を表明したが、反体制派はあくまでも「即時退陣」を要求して譲らない。側近の軍幹部や閣僚も相次いで離反するなど、政権は末期的状況。国軍が、離反した部隊と衝突するなど緊張が高まっている。
「政府は国を危険にさらしている。私は反体制派を支持する」。21日、大統領側近だった軍幹部アハマル氏が反旗を翻したほか、各国に駐在する大使10人以上や宗教指導者らが次々と離反を表明した。
イエメンでは1月半ばからデモが拡大し続けていたが、転換点となったのは3月18日。首都サヌアに集まった数万人ともされる市民に向かって治安部隊が発砲、52人が死亡する惨事になった。19日にバン人権相が抗議の辞任をして離反の動きが加速、退陣要求が一気に高まった。
22日には南部ムカラで大統領の親衛隊的な性格を持つ精鋭部隊の共和国軍と、離反した部隊が衝突、2人が死亡したほか、離反軍が掌握した西部ホデイダでは空軍施設を共和国軍が取り囲んだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011032302000029.html
大統領 年内退陣も イエメン「体制移行に選挙」
2011年3月23日 朝刊
【カイロ=内田康】反政府デモが続くイエメンのサレハ大統領(69)は事態収拾のため、年末か来年一月に辞職する意向を固めた。体制移行のための国会議員選を実施してから退陣する妥協策で、ロイター通信が二十二日、大統領側近の話として伝えた。ただ、野党側はあくまで即時退陣を求める方針で、デモが収拾する見通しは立っていない。
大統領側近は「サレハ大統領が、後継者が誰かを知らないまま退陣することはない」と述べた。大統領は二十二日、軍幹部との会合で、政権から離反した一部の軍幹部の動きを「クーデター」と非難。「イエメンは内戦に陥る」と警告した。
AFP通信によると、東部ムカラでは、サレハ大統領から離反しデモ隊支持を表明した軍の部隊と政権側部隊が交戦し、二十二日までに二人が死亡した。
AFPなどによると、イリヤニ前水資源・環境相や、パキスタン、カタール、オマーン、スペインの各国に駐在するイエメン大使らが、デモ隊支持に転じた。フランスのジュペ外相は二十一日、「私たちは人権擁護や民主主義を進める人たちを支える。サレハ大統領の辞職は避けられない」と述べ、事実上、サレハ政権を見限った。
イエメン南部アデンで発行されている国営新聞も、デモ隊支持を決め、新聞発行を中止した。
2387
:
チバQ
:2011/03/23(水) 20:31:07
http://www.asahi.com/international/update/0322/TKY201103220539.html
イエメン大統領、年明け前後の退陣提案 反体制派は拒否2011年3月23日1時0分
【マナマ=古谷祐伸】ロイター通信によると、イエメンのサレハ大統領のスポークスマンは22日、サレハ氏が年内か来年1月に議会選挙を実施した上で退陣すると述べた。だが、デモを続ける反体制派はサレハ氏の即時退陣を求めており、野党連合もサレハ氏側の提案を拒否した。
スポークスマンによるとサレハ氏は自らの権限を、議会選を通じてつくられる民主的な政府に引き継ぐ意向だという。サレハ氏は「誰が権力を握るか分からない状態では辞めない」とし、軍部への権限移譲も拒んでいるという。21日夜に政府高官や軍幹部、部族指導者らにはこの提案を伝えたという。
即時退陣を迫るデモ隊に対しサレハ氏は2月、現在の任期が終わる2013年に退陣する意向を示したが、デモ隊は納得せず、サレハ氏もそれ以上の妥協を拒んできた。
議会に基づく政府作りと年末ごろの議会選実施は3月上旬、サレハ氏が一度提案している。だが、大統領職の位置づけが明確でないことなどから野党側が拒否しており、真新しい案ではない。
サレハ氏の新たな妥協案について、反体制派は拒否する姿勢だ。治安部隊が18日にデモ隊に発砲し、同日だけで52人が死亡。事件に抗議して軍幹部や閣僚らが離反し、サレハ氏の政治基盤は弱体化しており、反体制派はさらに攻勢を強める可能性が高い。
AFP通信などによると22日、離反した軍の部隊と、大統領派の部隊が衝突して2人が死亡しており、内戦の危機もはらんでいる。
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2791853/6990359?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
大統領側近の相次ぐ離反で首都緊張 イエメン
2011年03月22日 14:02 発信地:サヌア/イエメン
【3月22日 AFP】軍上層部の一部がアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)大統領から離反して反体制デモに加わり、軍の亀裂が深まっているイエメンで21日、首都サヌア(Sanaa)に戦車部隊が投入された。
戦車は、大統領宮殿、中央銀行、国防省などの市内要所に配備された。投入を指揮した人物や目的は明らかになっていない。
軍司令部は同日夜、自分たちはサレハ大統領に忠誠を誓っているとした上で、「民主主義や憲法秩序を揺るがす攻撃は断固として許さない」とする声明を発表した。
同日、サレハ政権にとって最初の打撃となったのは、大統領の側近でサヌアを含む北西軍管区の軍司令官が「革命に参加する」と宣言したことだった。これを機に、将校数十人が次々とサヌア大学(Sanaa University)近くの広場を拠点とする反体制派に加わり、反体制派勢力への支持を表明した。
さらに、イエメンのエジプト駐在大使やアラブ連盟(Arab League)大使が反体制派を支持し、辞任した。
反体制派が拠点とする広場では18日、サレハ大統領派の狙撃集団が、周囲の建物の屋上からデモ隊に銃弾を浴びせ、デモ参加者52人が死亡する事件が発生した。
議会の副議長と南部のアデン(Aden)州の州知事は21日、事件に抗議して辞任。サレハ政権に対する国際社会の非難も強まっている。
軍の側近のほか、氏族の有力者が離反し、宗教指導者の支持も失い、閣僚、大使、与党議員らの辞任も相次いでいるサレハ政権は、弱体化が止まらない。それでもサレハ大統領は、「国民の大多数がわたしを支持している」とし、即時辞任はせずに2013年までの任期を全うすると主張している。(c)AFP/Hammoud Mounassar
2388
:
チバQ
:2011/03/23(水) 20:32:12
http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201103230065.html
シリア治安部隊がデモ隊に発砲、医師含む6人が死亡2011年3月23日
[ダマスカス 23日 ロイター] 反政府デモが続くシリア南部ダルアーのモスクで23日、アサド大統領の退陣を求めて抗議集会を開いていたデモ隊に治安部隊が発砲、少なくとも6人が死亡した。住民が明らかにした。
それによると、攻撃を受けた負傷者の手当てに向かった医師も死亡した。デモ隊側が武器を所有していたかどうかについては、明らかになっていない。
このモスク周辺では治安部隊の発砲前に、停電が発生し電話回線も不通になった。発砲が始まった際には、「アラーは偉大なり」と叫ぶ声が響いていたという。
シリアでは18日から反政府デモが続いており、治安部隊の発砲による民間人の死者は計10人に上っている。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110322-OYT1T01140.htm
シリア、民主化要求デモ拡大…治安部隊と対峙
【カイロ=鶴原徹也】シリアでアサド大統領の強権支配に対する民主化要求デモが南部を中心に拡大し、ダラーでは22日、約1000人が「自由」「腐敗の一掃」などを訴えて5日連続となるデモを行った。
AFP通信によると、デモ参加者は同日午後、モスク周辺に集結し、治安部隊と対峙(たいじ)している。
ダラーではデモ初日の18日、強制排除に動いた治安部隊の発砲で4人が死亡。20日はデモ隊の一部がバース党支部や裁判所に放火するなど騒乱状態に陥った。21日には発砲で死亡した一人の葬儀が行われ、数千人のデモに拡大。治安部隊が発射した催涙ガスを吸った少年が死亡したとの情報もある。デモ参加者は、政治犯の釈放や秘密警察の廃止なども要求している。
ロイター通信によると、22日はダラー周辺の町でもデモが行われた。21日は別の三つの町でも数百人規模のデモが行われた。
(2011年3月23日01時27分 読売新聞)
2389
:
チバQ
:2011/03/23(水) 20:33:00
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_206444
エジプトの改憲国民投票で宗教指導者の影響力浮上
2011年 3月 22日 8:18 JST
【カイロ】エジプトで19日行われた憲法改正案の是非を問う国民投票では同案が賛成多数で承認されたが、専門家らは、これが同国革命の指導者が若者の活動家からイスラム教の宗教指導者に変わっている可能性があることを明確に示すものと見ている。
20日の発表によると、憲法改正案は77%の支持率で承認された。これには大統領の任期の2期8年への制限や政治への個人参加への制限緩和などが含まれている。
大統領選の有力候補であるエルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長やムーサ・アラブ連盟事務局長はこの改憲案に反対。エジプト軍に指名された法律家や判事らによって起草された改憲案を拒否するよう訴えていた。一方で、反政府デモのリーダーや野党の政治家は、大統領の広範な権限を制限する完全に新しい憲法を求めた。
国民投票の結果は同国の革命の変化をうかがわせるものだった。英雄、殉教者として華々しく持ち上げられていた抗議活動の指導者らは、もはやエジプトの民主化への移行で主たる声ではなくなっている。
その代わりに出てきたのが改憲案を強力に支持したイスラム教の宗教指導者らだ。彼らはこの改憲案の承認を政治的権力への道、かつ、同国のイスラム的アイデンティティーを守る手段と見ている。今後同国で行われる初めての自由で公正な選挙に影響力を行使することで、これらの指導者は民主的将来をどのようなものにするかを決定する立場にあることを示すことになる。
かつては違法なイスラム政治集団とされていたイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」は、サラフィ主義の指導者やこれまでの与党だった国民民主党(NDP)のメンバーらと協力して改憲案支持に回った。
多くの若者を含む改憲案反対派は、ムスリム同胞団とNDPが手を結んだことは皮肉な権力掌握術の一環だと批判した。改憲案が承認されたことで夏の議会選挙の舞台が整ったが、選挙で戦える組織を持っているのは同胞団とNDPだけなのだ。
国民投票前に国中で見られたポスターやパンフレットなどは、10箇条の改正案を承認することは崇高な義務だと強調していた。一部には同胞団の名前が記されていたが、同胞団は自分たちがやったことではないとし、改正案支持を訴えるために宗教的言辞を使ってはいないと述べている。
サラフィの聖職者らは衛星テレビを通じて、改憲提案を拒否すれば、エジプト議会のすべての立法の根幹で、現憲法が採用しているイスラム法典条項を除外した形の新たな改憲案が出てくることになる、と改憲案支持を呼び掛けた。これを受けて、一部のエジプト人は宗教的義務として改憲案承認の投票をした。
政府系シンクタンクのアルアハラム政治・戦略研究所(カイロ)の政治アナリスト、ナビル・アブデルファタ氏は「これはエジプトの知識層にとって悪夢だ」と語った。また、「すべての若者は民主主義の形態としてこの国民投票の結果を受け入れたが、同時に、宗教グループが若者に対して演じた危険な役割によって裏切られた思いを強くしている」と強調した。
記者: Matt Bradley
2390
:
チバQ
:2011/03/23(水) 20:33:55
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110324k0000m030063000c.html
リビア:反体制派 「寄せ集め」武装は貧弱
【カイロ和田浩明】多国籍軍がリビアへ軍事介入したものの、反体制派が目指す最高指導者カダフィ大佐の排除は難しい情勢だ。反体制派が指揮命令系統の混乱や訓練不足、武装の貧弱さを乗り越え、首都トリポリに迫れるかは不透明だ。
「寄せ集めの軍隊」と評される反体制軍。政権側から加わったアブドルファタフ・ユニス前内相が指揮し国軍兵士も参加している。しかし、国軍はクーデターを恐れたカダフィ氏が冷遇しており装備や訓練面でも問題が多いとされる。
反体制軍には私服の一般市民も多く、AP通信によると「9割は一般人」との指摘もある。訓練しながら戦う状況だ。主な武装も自動小銃などの小火器や小型トラックに積んだ重機関銃程度で政府軍との戦力差は大きい。
多国籍軍は、ベンガジなど北東部の反体制側拠点に侵攻しようとする政府軍部隊を戦闘機などで排除している。しかし、カダフィ氏の出身地シルトやトリポリを制圧するのは、反体制派の仕事だ。当面、北中部の要衝アジュダビアの再奪取が主目標となる。
反体制派が戦力差を埋めるには外部から武器供与を受ける方法もあるが、国連安保理決議はリビアに武器禁輸措置を課しており、適法な入手は困難だ。
また、多国籍軍の作戦に対しては、中露など安保理常任理事国から「やり過ぎ」との批判が出ている。アラブ連盟(22カ国・機構)からも一時、「求めた対応と違う」(ムーサ事務局長)との反発が出た。今後、誤爆などで多数の民間人死者が出続ければ、反体制派が期待する形で軍事介入が継続されない可能性もある。
政府軍は北西部ミスラタの砲撃を続けるなど抵抗を示している。地上軍投入については、米国は明確に拒否しており、欧州諸国も足踏みするのは必至で、反体制軍が乗り越えるべきハードルは高い。
2391
:
チバQ
:2011/03/23(水) 20:34:59
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110323/mds11032317430004-n1.htm
リビア多国籍軍、作戦の目標定まらず、飛行禁止区域長期化も
2011.3.23 17:39 (1/2ページ)
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伊シチリア島シゴネラにあるNATO基地を離陸したデンマーク空軍の戦闘機。多国籍軍はカダフィ大佐の地上軍への攻撃強化の準備を進めている=22日(AP)
【ロンドン=木村正人】仏英米主導の多国籍軍はリビア空爆で飛行禁止区域の設定に成功したものの、カダフィ政権打倒を目指すのか否かをめぐり逡巡(しゅんじゅん)している。最高指導者カダフィ大佐を殺害した場合、アラブ諸国の離反を招き、軍事介入の正当性が揺らぎかねないからだ。反体制派は軍事力などでカダフィ大佐側に劣っており、飛行禁止区域を実施しても膠着(こうちゃく)状態が数年続くとの見方が出ている。
アフガニスタン、イラク復興にかかわり、キャメロン英首相の政策チームに助言しているシンクタンク、欧州外交問題評議会のダニエル・コースキ氏は「多国籍軍はカダフィ政権を打倒したいのか、反体制派を支援するのか、明確な目標を欠いている」と指摘する。
多国籍軍は空爆で反体制派の虐殺という人道危機を回避し、中東・アフリカ諸国の指導者に反政府デモへの武力行使は許されないという強いメッセージを送る所期の目的を達した。
英国はカダフィ大佐の拠点で住居がある首都トリポリの建物を攻撃。フォックス英国防相は「大佐への攻撃も潜在的な可能性」と述べたが、リチャード英国防参謀長は「あり得ない」と否定した。クリントン米国務長官も「大佐側からの寝返りが増えるのを望む」とだけ述べた。
英米は大佐殺害を強行してアラブ諸国の反発を招いて、介入への支持が得られないことを危惧(きぐ)している。
欧米は大佐の即時退陣を求めているが、大佐はトリポリ周辺で幅広い支持を維持。東部を拠点とする反体制派には自力でカダフィ政権を倒して新政府を樹立する能力はないとの見方が広がっている。
NATOへの指揮権移譲をめぐり対立が表面化した英米とフランスの首脳は北大西洋条約機構(NATO)が飛行禁止区域実施に関与すべきだとの認識で一致。NATOの指揮系統を使う一方で政治的な意思決定は多国籍軍参加国で行う方向で調整を進めている。
作戦にはNATO以外のカタールなども参加しているため、アフガンで48カ国が参加するISAF(国際治安支援部隊)型の枠組みが検討されているという。
2392
:
チバQ
:2011/03/23(水) 20:36:38
http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201103230061.html
リビアの飛行禁止区域、長期化なら10億ドル超のコストも2011年3月23日
[ワシントン 22日 ロイター] リビア上空の飛行禁止区域の設定が数カ月に及ぶ場合、米英仏などによる多国籍軍の軍事費は10億ドル(約808億円)を超える可能性があると、米アナリストが明らかにした。
米シンクタンク、戦略予算評価センター(CSBA)のザック・クーパー氏は、リビア政権軍の防空施設を排除するための初期費用は4億─8億ドルになると予想。飛行禁止区域のパトロール費用は1週間当たり3000万─1億ドルかかるとしている。
また、米英軍がこれまでに使用した巡航ミサイル「トマホーク」の費用は約2億ドルに上ると述べた。
米軍は飛行禁止区域の設定にかかる費用について明確な数字は出していない。米国では2011年度の財政赤字が1兆4800億ドルに上るとの見通しがある中、リビアでの軍事費を支出できる余裕はないとの批判的な見方も議員や批評家から挙がっている。
英国のオズボーン財務相は、リビアでの軍事費は数億ポンドに上る見通しで、アフガニスタンでの軍事費を下回るとの見解を示した。しかし、軍事アナリストのフランシス・ツサ氏はBBCラジオ4に対し、リビアでの軍事費は政府の想定を超える可能性があると述べ、現時点の支出は航空機1機当たり約20万ポンド(約2650万円)、ミサイル1発当たり80万ポンドに達していると指摘。飛行禁止区域が設定されれば、1日当たり200万─300万ポンドの支出が見込まれるとの見方を明らかにした。
2393
:
チバQ
:2011/03/23(水) 20:38:14
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110323/erp11032311560008-n1.htm
「大統領と不一致なし」露のプーチン首相が十字軍発言で釈明
2011.3.23 11:53
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スロベニアを訪問し、栄誉礼を受けるロシアのプーチン首相=22日、ブルド(AP)
多国籍軍のリビア攻撃をロシアのプーチン首相が「十字軍」と非難した一方、メドベージェフ大統領は攻撃に一定の理解を示し、首相発言を批判するなど2人の見解が衝突したことについて、首相は22日、訪問先のスロベニアでの記者会見で「外交を指揮するのは大統領。不一致は起こらない」と釈明した。インタファクス通信が報じた。
「双頭体制」下で大統領が首相を公然と批判したのは異例で、特に「十字軍」と首相が述べたことは「容認できない」と強調していた。メディアが、来年の大統領選に向け両者の本格的な対立が始まった可能性があるとみて大きく報道、首相側は火消しを図った形だ。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110322/erp11032207140004-n1.htm
露大統領、プーチン氏の十字軍発言を公然批判 極めて異例
2011.3.22 07:13
ロシアのメドベージェフ大統領は21日、リビア情勢について記者団に対し「文明の対立を引き起こす『十字軍』というような表現は許されず、容認できない」と述べ、名指しは避けながらも、欧米で構成する多国籍軍のリビア攻撃を「中世の十字軍を思い起こさせる」と非難したプーチン首相の発言を批判した。
大統領が「双頭体制」を組む政権の実力者プーチン首相を公然と批判したのは極めて異例。1年後の次期大統領選にどちらが出馬するかをめぐって水面下のせめぎ合いを続けてきた両者の対立が表面化する可能性もある。
大統領は、リビアへの武力行使を容認した国連安全保障理事会決議はカダフィ政権による反体制派への武力弾圧をやめさせるためのもので「間違っているとは思わない」と強調。
その上で「十字軍」などの表現を使えば「状況は今より悪化する。そのことを皆が理解すべきだ」と述べ、首相発言に強い不快感を示した。(共同)
2394
:
チバQ
:2011/03/23(水) 20:47:27
>>1926
http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201103230050.html
ポルトガル議会は緊縮財政策を否決の公算、政権崩壊の可能性2011年3月23日
[リスボン 23日 ロイター] ポルトガル議会は23日に、政府が策定した緊縮財政策を否決するとみられている。そうなれば、少数与党の社会党政権が崩壊する可能性がある。
ソクラテス首相は、緊縮財政策が否決されれば、ポルトガルはギリシャやアイルランドと同様、国際社会に救済を仰がなければならなくなると訴え、その場合には辞任する考えを表明した。
すべての野党は、年金や政府支出を削減する財政案に反対する姿勢を示しており、以前は緊縮財政策を支持していた最大野党の社会民主党は、解散総選挙を口にし始めた。
政治アナリストのアントニオ・コスタ・ピント氏は「主な野党が政府との政治的合意を受け入れる考えがないことは明らかで、政権が倒れる可能性は非常に高い」との見方を示した。
ポルトガル議会では230議席のうち与党社会党が97議席しか確保しておらず、野党はいずれも緊縮財政案に反対する構えを示している。
政権崩壊の可能性が高まったことを受け、ポルトガルの10年債利回りは22日の取引で7.68%に上昇(前日は7.53%)。ドイツ連邦債利回りに対するスプレッドも13ベーシスポイント(bp)拡大して443bpとなった。
2395
:
チバQ
:2011/03/24(木) 21:14:24
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110324/mcb1103242045031-n1.htm
ユーロ圏「包括対策」に暗雲 ポルトガル首相が辞任2011.3.24 20:44
【ロンドン=木村正人】財政危機に陥っているポルトガルの議会で23日、緊縮財政策が否決され、ソクラテス首相はカバコシルバ大統領に辞任を表明した。解散・総選挙が行われるが、2カ月近い政治空白が生じる恐れが強く、ポルトガルが欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)に救済を要請するとの観測が強まっている。
欧州単一通貨ユーロ圏(17カ国)で財政危機国の首相が辞任に追い込まれたのはアイルランドに続いて2カ国目。EUは24、25の両日、ブリュッセルで首脳会議を開き、財政危機の再発を防ぐ「包括対策」の一括承認を目指すが、各国で緊縮策への国民の不満が増幅しているため、協議への悪影響が懸念される。
ソクラテス首相が議会に緊縮策を提案したのはこの1年で4度目で、昨年国内総生産(GDP)比で7%だった財政赤字を今年は4・6%、来年は3%に圧縮する計画だった。
しかし、今回の緊縮策に年金への特別課税も含まれており、最大野党・社会民主党が「社会的弱者を標的にしている」と総選挙の早期実施を求めた。議会(定数230)で緊縮策に賛成したのは与党・社会党(97議席)だけだった。
大統領は25日に全政党の責任者を集めて今後の対応を協議。大統領は議会を解散し、55日後以降に総選挙が行われる公算が大きい。社会民主党からは財政再建に取り組むには国民の幅広い支持が必要として、選挙後に社会党などとの「大連立政権」を樹立することを求める声も上がっている。
ポルトガルは4月に40億ユーロ(約4600億円)超の国債償還を控えており、10年物国債の利回りが年7・82%に達するなど、市場では返済能力への疑念が大きく膨らんでいる。
2396
:
チバQ
:2011/03/24(木) 21:20:36
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201103240084.html
ポルトガル、緊縮財政策否決・首相辞意を受けた今後の行方2011年3月24日15時15分
[リスボン 24日 ロイター] ポルトガル議会は23日、政府が国際的な救済回避を目的に策定した緊縮財政策を否決。これを受け、ソクラテス首相は辞表を提出した。
今後想定される展開、注目点を以下に挙げた。
<救済要請は不可避か>
救済要請せざるを得ない情勢だ。ポルトガル国債10年物利回りは、多くのアナリストが長期的に維持不能とみなす7%を大きく上回っている。
緊縮財政策が否決されたことで、新政権が早期に新たな緊縮財政策を打ち出さないかぎり、国債利回りはさらに上昇する可能性がある。しかし、新政権発足には、数週間単位の時間を要する。
ドイツなど、ユーロ圏中核国はこれまで、市場不安定化要因の払しょくを目指し、ポルトガルに救済要請の検討を求めてきた。ポルトガル国債利回りが上昇し続ければ、圧力が強まる可能性がある。
Informacao de Mercados Financeiros(ポルト)のフィリペ・ガルシア氏は「救済の可能性は飛躍的に高まった」と述べている。
<救済のタイミングは>
4月15日に43億ユーロ、6月に49億ユーロの国債が償還期限を迎える。償還日の数週間前というのが、論理的なタイミングだ。
ただ、市場での償還債借り換えが可能な状況で、ポルトガル政府が非常に高い金利負担を受け入れる用意があるなら、かなり先になるだろう。6月以降、年内は償還が予定されていないからだ。
一部政治アナリストは、新政権発足の遅れが必ずしも救済要請の遅れにはつながらないと指摘する。
その一人、アントニオ・コスタ・ピント氏は「暫定政府は重要な自主的行動指針を打ち出せないが、議会が支持すれば救済要請する決定は下せる」と述べている。
<救済の規模は>
1月時点のユーロ圏当局筋の想定では、600億─800億ユーロ。
その規模なら、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の現在の融資能力、それに国際通貨基金(IMF)で十分対応できる。
<いつ新政権が発足するか>
首相の辞表を受け取ったカバコシルバ大統領は、各会派と協議する場を25日に設ける方針を示した。
大統領は、各会派に、選挙を実施せず話し合いによる連立結成、新首相選出を提案する可能性がある。しかし、ソクラテス首相と主要野党の社会民主党(PSD)党首は総選挙が最良の解決策と示唆しているため、議会解散、選挙という運びになりそうだ。選挙実施は発表から55日後になる。
2397
:
チバQ
:2011/03/24(木) 21:43:16
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110324-OYT1T00356.htm
リビア政権崩壊した場合、暫定首相はジブリル氏
【カイロ支局】リビア東部ベンガジに拠点を置く反体制派「国民評議会」の報道官は23日、カダフィ政権が崩壊した場合、同評議会の外交部門を統括するマフムード・ジブリル氏を暫定首相とする方針を表明した。
中東の衛星テレビ「アル・ジャジーラ」などが報じた。
反体制派が全土を掌握した後、暫定内閣を発足させ、ジブリル氏が組閣にあたるという。ジブリル氏は、米国で教育を受けた国際派知識人とされ、今月半ばにはパリでサルコジ仏大統領やクリントン米国務長官らと相次いで会談している。
(2011年3月24日11時03分 読売新聞)
2398
:
チバQ
:2011/03/26(土) 00:31:06
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110325-00000655-san-pol
クック諸島を国家承認、政府 193カ国目
産経新聞 3月25日(金)21時26分配信
政府は25日の閣議で、南太平洋にあるクック諸島を国家として承認することを決めた。日本政府の承認国は193カ国目。クック諸島はニュージランドと「自由連合」の関係にあり、防衛と外交関係はニュージーランドが責任を負っている。
2399
:
チバQ
:2011/03/26(土) 00:32:16
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110111/mds1101111233004-n1.htm
未承認「国」ソマリランド 独立20年 携帯事業・ビル建設…活気づく「首都」
2011.1.11 12:32 (1/3ページ)
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【写真劇場】1980年代の内戦で使用された旧ソ連製戦闘機のモニュメント。背後ではビルの建築が進む=ソマリア北西部・ソマリランド・ハルゲイサ(共同)
■シーン1
ソマリアの北西部で、ソマリランドが一方的に独立宣言してから今年で20年を迎えた。国際社会は国家として承認していないが、“首都”のハルゲイサは治安情勢が比較的安定し、携帯電話などのビジネスが活発化、あちこちで建設工事も進み、活況を呈している。
でこぼこが多い市街地の道路をせわしく行き交うのは、車体に日本の幼稚園名などが書かれた中古車ばかり。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイから運ばれてくるといい、「9割以上は日本車だよ」と“計画発展相”を務めるアリ氏はいう。派手な装飾のバスやトラックも目立つ。
携帯電話事業は民間5社がしのぎを削る。送金ビジネスも盛んで、最大手業者が建設中の本部ビルには、ソマリランド初のショッピングモールが入る予定となっている。
市中心部にそびえる1980年代の内戦で使われた旧ソ連製戦闘機のモニュメントのそばでも、別のビル工事が進んでいた。
■シーン2 笑顔が物語る「安定と復興」
2010年6月に政権交代を果たしたシランヨ“大統領”は閣僚に、“計画発展相”を務めるアリ氏を含め、内戦の混乱を逃れて国外で教育を受け、キャリアを積んだ複数のエリートたちを起用した。皆「母国の発展のために戻ってきた」という。
■国民の半数は「極貧」
一方、市中心部では粗末なテント暮らしを続ける避難民が至る所にいる。人口約350万人の半分は極貧状態にあり、高失業率も大きな問題となっている。
ただ、市民にカメラを向けると、大人も子供も屈託のない笑顔を浮かべた。依然として内戦状態が続くソマリアを横目に、人々の笑顔は、未承認「国」ソマリランドの安定と復興の勢いを示しているかのようだった。(ケニア・ナイロビ 共同、写真も/SANKEI EXPRESS)
◇
■ソマリランド アフリカ大陸北東部のソマリア半島にある“共和制国家”。首都・ハルゲイサ。アデン湾とインド洋に面している。1991年1月、当時の独裁政権崩壊後、反政府勢力だった「ソマリ国民運動」が旧イギリス領ソマリランド地域の分離・再独立を宣言した。独立国家として機能しているが、国際的には国家として承認されておらず、ソマリアの一部と考えられている。ソマリアでは、1998年7月には、北東部に自治政府「プントランド」(首都・ガローウェ)が誕生し、ソマリアは3分割されている状態が続いている。ソマリランドは遊牧民のソマリ人が多く住み、ほとんどがイスラム教徒。ソマリアでいまなお続く内戦による難民も多く、干魃(かんばつ)などの深刻な環境問題も抱えている。
2400
:
チバQ
:2011/03/26(土) 10:08:39
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011032600093
内閣不信任案が可決=5月に総選挙−カナダ
【ニューヨーク時事】カナダ下院(定数308)は25日、野党自由党が提出したハーパー保守党内閣に対する不信任決議案を賛成156、反対145で可決した。これにより下院は解散され、5月上旬に総選挙が行われる見通しになった。
カナダからの報道によると、議会手続き委員会がこのほど、政権が財政支出計画の詳細を明らかにしていないとして、政権による「議会侮辱」を認定。自由党は「議会制民主主義の根幹に関わる問題だ」(イグナティエフ党首)として、不信任案提出に動いた。
保守党は2006年の総選挙で自由党に勝利。ただ、議席は過半数に及ばず、ハーパー政権は同年2月の発足以降、不安定な政権運営を強いられてきた。総選挙では財政赤字削減や景気対策が争点になるとみられる。(2011/03/26-08:36)
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2401
:
とはずがたり
:2011/03/26(土) 15:40:09
コートジボワール、内戦の危機 100万人難民化の恐れ
http://www.asahi.com/international/update/0326/TKY201103260147.html
2011年3月26日10時17分
【ジュネーブ=前川浩之】昨年11月のコートジボワール大統領選の結果を巡る政治危機で、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は25日、100万人の国内避難民が生まれる可能性があると発表した。選挙で敗北しながら大統領職に居座るバグボ氏側の軍が、市民に発砲しているとの情報もあり、国連は速やかな暴力の停止を訴えている。
UNHCRによると、最大都市アビジャンでは、バグボ氏に忠誠を誓う軍が若者たちに「国の解放」のための武装を促している。選挙管理委員会や国際社会が当選者と認めたワタラ元首相の支持者らとの衝突も伝えられ、これまでに462人の死亡を確認したとしている。
食糧価格が高騰し、略奪も起きるなど市民生活は混乱しており、生活苦や内戦状態に陥ることへの恐怖から、市民が次々に逃げ出しているという。国連人権理事会(本部・ジュネーブ)は25日、人権状況の悪化に懸念を表明し、独立調査団の派遣を盛り込んだ決議案を採択した。
バグボ氏に対しては、国際社会が批判や制裁への動きを強めているが、事態打開への展望は見えていない。
2402
:
チバQ
:2011/03/27(日) 05:57:37
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110326/mds11032622560006-n1.htm
反体制派がアジュダービヤ奪還 空爆後初めて
2011.3.26 22:55
26日、リビア北東部アジュダビヤで、戦車の上に乗り反体制派のシンボルである旧王国の旗を掲げる男性(ロイター=共同)
【カイロ=大内清】米英仏などの多国籍軍が軍事介入したリビアで、最高指導者カダフィ大佐側の部隊は26日、北東部の要衝アジュダービヤの防衛を放棄、北東部ベンガジを拠点とする反体制派の部隊が同市を奪還した。フランス通信(AFP)によると、カダフィ氏側のアジュダービヤの防衛拠点は多国籍軍の空爆対象となっていた。
19日の多国籍軍による空爆開始後、反体制派がカダフィ氏側の拠点を奪還したのは初めて。
一方、米統合参謀本部のゴートニー海軍中将は25日、記者会見し、カダフィ氏側の部隊の動きを捕捉するため、米軍が無人偵察機グローバルホークや空中警戒管制機(AWACS)などを投入していると明らかにした。また米軍は24日から25日にかけて、新たに巡航ミサイル「トマホーク」16発をリビア領内の軍事目標に発射した。
2403
:
チバQ
:2011/03/27(日) 12:22:21
http://www.asahi.com/international/update/0326/TKY201103260370.html
リビア反体制派、首都進攻へ民兵組織再構築 空爆契機に2011年3月26日20時5分
【ベンガジ(リビア東部)=山本大輔】これまで軍経験者と素人の寄せ集めで構成していたリビア反体制派民兵組織の再構築が進められている。最前線には軍経験者による特別部隊を送り込み、未経験者にはあらためて訓練を実施。多国籍軍の空爆で政府軍の進攻がとまっている今、首都トリポリ進攻に向け、立て直しの好機とみているようだ。
反体制派によると、同派の政治機関・国民評議会は、部隊の軍事戦略を前線にいる司令官に一任している。司令官はカダフィ大佐の元で政府軍の特殊戦術を担当していた人物で、民衆蜂起後に離反した。多国籍軍の軍事介入が始まる数日前から反体制派部隊の指揮をとっているという。
関係者らによれば、軍事経験のない志願兵らを前線から後退させて再訓練などを施す一方、職業軍人らで構成された特別部隊を最前線に配置。政府軍の武器庫などから集めた兵器を集中させている。
武器調達をめぐって、反体制派の一人は朝日新聞の取材に対し「すでにエジプト国境から運び込まれていると思う」と述べた。一方で兵器の種類や兵力の規模などについては徹底した情報統制が敷かれており、明らかにされなかった。
特別部隊は現在、多国籍軍の空爆で壊滅的な打撃を受けた政府軍が逃げ込んだアジュダビヤに進攻。交戦の末、26日にアジュダビヤを奪還した。19日に空爆が始まってから、反体制派が政府軍の拠点を制圧したのは初めて。
反体制派が今後、重要視しているのは、カダフィ大佐の出身地、中部シルトの攻略。西部ミスラタやザウィヤ、トリポリへの攻撃拠点にしたいという。シルトには高性能な兵器を持った政府軍部隊が残っており、攻略にはより強力な兵器と、志願兵らのさらなる訓練が必要。こうした時間を稼ぐためにも、多国籍軍による空爆の継続が重要だと訴えている。
2404
:
チバQ
:2011/03/27(日) 12:23:56
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110324/mds11032420340009-n1.htm
続く市民攻撃 航空作戦に限界 地上軍派遣の見方も
2011.3.24 20:31
リビア北西部のバニ・ワリッドで23日、スローガンを叫ぶカダフィ氏支持派の地元民(ロイター)
【カイロ=大内清】多国籍軍が軍事介入したリビアで、北西部ミスラタの反体制派への攻勢を強めている最高指導者カダフィ氏側の軍部隊は24日、同市の港湾施設を奪還、23日には市内の病院に砲撃を加えた。ロイター通信などが住民の話として伝えた。
多国籍軍はカダフィ氏側による市民攻撃を阻止するための措置を強化する考えを示しているが、市街地の部隊を空から攻撃すれば市民が巻き添えになる可能性が高い。多国籍軍が地上軍の派遣を検討せざるを得なくなるとの見方も強まっている。
米軍統合任務部隊のヒューバー参謀長(海軍准将)は23日、記者会見し、ベンガジからトリポリまでのリビア沿岸部一帯上空の飛行禁止区域設定が完了したと表明した。米メディアは24日、ミスラタ上空でフランス軍の戦闘機がカダフィ氏側の軍用機を撃墜したと報じた。
しかし、ミスラタにはなおカダフィ氏側の戦車部隊などが陣取り、反体制派の掃討を進めている。北東部アジュダービヤでも、住宅地などへの攻撃が続いているとみられる。
ヒューバー参謀長は会見で、「市民の脅威となる地上部隊に圧力をかけている」と説明したが、航空作戦で市街地での攻撃を阻止するには限界もある。
そんな中、ロシア大統領府のセルゲイ・プリホチコ補佐官は23日、「遅かれ早かれ(多国籍軍の)地上作戦は不可避だ」との見通しを示した。今回の軍事介入の根拠となった国連安全保障理事会決議は地上軍派遣を容認しておらず、新決議には中国やロシアの反発が必至。米国も地上部隊は派遣しないとの立場を崩さない中、市民の犠牲が増える懸念が強まっている。
2405
:
チバQ
:2011/03/27(日) 12:44:16
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110327/mds11032700480001-n1.htm
シリア反政府デモ 警察署に放火 「政権転覆」のスローガンも
2011.3.27 00:44
25日、シリア・ダマスカスで行われた反政府デモ(AP=共同)
【カイロ=大内清】反政府デモが続くシリア南部ダルアー近くの村タファスで26日、治安部隊との衝突による死者の葬儀に参列した数千人が支配政党、バース・アラブ社会党の地方本部や警察署に放火した。ロイター通信が伝えた。ダルアーでも同日、数百人が集結して「政権転覆」のスローガンを叫び、デモが「革命」を志向して先鋭化していることを印象づけた。
ダルアーのデモ隊は当初、1963年から続く非常事態令の解除や当局が拘束した市民の釈放、「言論の自由」の保障などを要求し、住民も「反体制デモではない」と強調してきた。
だが、治安部隊の弾圧で死者が増える中、住民の怒りが増幅。25日にはデモ隊の一部がバッシャール・アサド現大統領の写真や、父親のハーフェズ・アサド前大統領の銅像を破壊した。
ダルアーでデモに参加する男性住民は26日、産経新聞の電話取材に、「150人以上殺されているのに、同じ主張のままでいられるわけがない」と話した。
今後、こうした動きが全土に拡大する可能性も否定できず、警戒感を強めるシリア政府は同日、政治犯200人以上を釈放するなど、デモ隊の要求に耳を傾ける姿勢を示している。
2406
:
チバQ
:2011/03/27(日) 14:41:38
http://mainichi.jp/select/world/news/20110327k0000m030054000c.html
リビア:混乱長期化の様相 空爆1週間
【カイロ和田浩明】リビア政府軍への多国籍軍空爆が始まって25日で1週間になった。一時は壊滅の危機にあった反体制派は、北東部の拠点ベンガジから首都トリポリに向け西進を図っているが、武装・練度不足に悩んでいる。政府軍、反政府軍双方が決定力を欠く中、リビア情勢は一進一退の長期化の様相が強まっている。
米国防総省によると、19日に始まった米英仏主導の空爆では、25日までに対地攻撃を含む875回の飛行が行われ、巡航ミサイルも184発発射。標的はトリポリや北西部ミスラタ、ベンガジ、南部セブハなどの政府軍部隊や飛行場、防空設備。20日にはカダフィ大佐の居住区域も空爆された。多国籍軍の戦果評価ではリビア空軍は事実上機能を失い、ベンガジへの地上軍侵攻も止まった。
ロイター通信によると、反攻中の反体制派は26日、ベンガジ南方約150キロの要衝アジュダビアの奪還に成功した。また、多国籍軍はこの日、ミスラタの政府軍を空爆した。今後、さらに石油港湾都市ラスラヌフやカダフィ氏の出身地シルト、トリポリへの進撃を目指すと見られる。
◇コスト負担に 多国籍軍
しかし、反体制派は重火器に乏しく、戦車や大砲を保有する政府軍を圧倒するのは困難だ。非正規兵が大多数で練度も低い。戦闘の長期化に伴い多国籍軍には、飛行禁止空域を維持するコストが重くのしかかりつつある。
米欧では反体制派に訓練や武器を供与する構想も浮上。カーニー米大統領報道官は25日、「(国連安保理決議が定めた)武器禁輸を柔軟に運用することは可能」と発言。武器供与はできないとの従来方針を転換した。
政府軍は西部のミスラタやアズザウィーヤなどで無差別砲撃や住民の誘拐など手段を選ばない抗戦を続けている。一方で、25日にエチオピアで開催されたアフリカ連合のリビア問題会議では、リビア政府代表が民主的選挙の実施を提案。カダフィ氏の親族や側近は各国政府関係者に接触して和平や国外脱出の可能性を探っている。
ただ、カダフィ氏は「最後まで戦う」と繰り返し明言。反体制派も同氏排除以外の妥協は拒否する構えで、国連安保理決議が求める停戦や民間人の保護が早期に実現する見通しは立っていない。
2407
:
チバQ
:2011/03/27(日) 21:12:03
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110327-00000054-mai-int
<ドイツ>緑の党初の州首相誕生か 選挙に原発事故追い風
毎日新聞 3月27日(日)19時48分配信
【ベルリン小谷守彦】27日に実施されるドイツ南部バーデン・ビュルテンベルク州議会選挙で、日本の福島第1原発の事故を受けた反原発世論の高まりから環境政党・緑の党が初めて州首相ポストを射止める公算が大きくなっている。ドイツ16州の首相ポストは、保守のキリスト教民主同盟(CDU)などと左派・社会民主党の2大政党で分け合ってきたが、緑の党の州首相が誕生すればドイツ政治の歴史的な節目になる。メルケル首相のCDUは戦後一貫して牙城だった同州で初めて政権を失うことになり、威信を大きく低下させる見通しだ。
緑の党は連邦議会では5政党の最小勢力で、反原発を党是の一つに掲げてきた。同州の首相候補、クレッチマン氏(62)も結党以来の党員で、同州で稼働中の原発4基の即時停止を求めている。
メルケル首相は今月15日、福島第1原発事故を受け、「脱原発先送り」の決定を3カ月凍結する方針を表明。国内17基の原発の安全性の再点検と、80年までに稼働開始した7基の稼働を3カ月停止するよう命じた。ただ、「凍結」は暫定的なもので、世論調査では国民の71%が「州選挙のための戦術」と冷ややかに受け止めている。
首相は「日本で起きたことは世界にとっても転機」と語る一方、「電気は払える範囲のものでなければならない」と原発利用の継続姿勢を固持。ブリューデレ経済技術相は財界団体の役員会で「『凍結』は選挙戦術」と説明し、議事録がメディアに暴露された。
ドイツでは、79年の米スリーマイル島原発事故以来、原発問題は世論を深く割る「永遠のテーマ」となっている。反原発運動の受け皿になってきた緑の党は、09年の前回総選挙で約1割の支持率だったが、直近の世論調査では支持率が20%を超え、2大政党に迫る勢いになっている。
一方で、原発賛成派の存在感も根強い。保守政界で絶大な発言力を持つコール元首相は25日、大衆紙ビルト紙に寄稿し「ドイツと日本は違う」などとメルケル首相の「凍結」を暗に批判した。電力業界もドイツの経済競争力が落ちることを懸念し、「凍結」には強く反発している。
バーデン・ビュルテンベルク州の人口は全国の約8分の1。27日にはラインラント・プファルツ州でも州議会選挙が行われ、同様に連邦与党の敗北が見込まれている。
2408
:
とはずがたり
:2011/03/28(月) 13:51:42
スルトとなってるけどここかな?
http://yj.pn/h5JK-T
リビア反体制派、カダフィ大佐の地元制圧か
http://www.asahi.com/international/update/0328/TKY201103280259.html
2011年3月28日13時15分
【ベンガジ(リビア東部)=山本大輔】中東の衛星テレビ局アルジャジーラなど複数のメディアは28日、リビアで反体制派の部隊が最高指導者カダフィ大佐の出身地の中部シルトに進攻し、大半の地区を制圧したと報じた。詳しい情勢ははっきりしないが、制圧が事実なら、反体制派は首都トリポリ攻略に向けて大きく前進したことになる。
AFP通信によると、米英仏などの多国籍軍は26、27の両日、シルトに空爆を行い、市民らの多くが避難した。政府軍の地上部隊はシルト東方に結集していたが、衛星テレビ局アルアラビアによると、反体制派の部隊は27日夜までにこの地域を通過。政府軍が多国籍軍の空爆で戦力を失ったか、交戦せずに撤退した可能性があり、反体制派は大きな打撃を受けることなくシルトに進攻したとみられる。
シルトは一貫して政府の支配下に置かれ、トリポリ防衛の要として大規模な政府軍部隊が配備されていた。
2409
:
チバQ
:2011/03/28(月) 22:28:59
http://www.afpbb.com/article/politics/2793023/6991294
大統領選後の混乱続く、AUの調停が暗礁に コートジボワール
2011年03月28日 20:26 発信地:アビジャン/コートジボワール
【3月28日 AFP】大統領後の混乱が続くコートジボワールで27日、アフリカ連合(AU)による調停が、調停者の人選をめぐって暗礁に乗り上げた。
コートジボワールでは前年11月28日の大統領選挙の結果について、国際社会がアルサン・ワタラ(Alassane Ouattara)元首相の勝利を認めたものの、現職のローラン・バグボ(Laurent Gbagbo)氏が大統領職に居座り、混乱が続いている。
■AU調停者、ワタラ氏が拒否
AUは事態の収拾に乗り出すため、調停者としてカボベルデのジョゼ・ブリト(Jose Brito)外相を選出。しかし、ワタラ氏は、バグボ氏と近い関係にあることを理由にブリト氏の調停者就任を拒否した。
ワタラ氏は「(ブリト氏とバグボ氏の)個人的な交友関係と政治的なつながりはコートジボワールの誰もが知っている」と述べ、人選について「助言や打診のなかったことを深く憂慮する」と語った。
バグボ氏は、ブリト氏は中立的な調停者として適任だとして人選を受け入れている。
■AU調停、暗礁に
AUは今月、ワタラ氏を大統領選挙の勝者として正式に認めた上で、挙国一致政権を樹立してバグボ氏に「名誉ある退出」を用意すべきだと提案。バグボ氏側は挙国一致政権は拒否したものの、「コートジボワール全体での対話」については検討する姿勢を示していた。
AUの予定では、対話は24日までに開始されるはずだった。しかし実際には、主要都市アビジャン(Abidjan)を始めコートジボワール各地で衝突が激化している。
ある外交筋はAFPに対し、調停者の選出をめぐる不一致は大きな痛手であり、AUが適切な候補者を選出できないことはAUの信用失墜につながると憂慮を示した。(c)AFP/Christophe Parayre
2410
:
チバQ
:2011/03/28(月) 22:32:17
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011032802000172.html
独州議会選 反原発「緑の党」躍進
2011年3月28日 夕刊
【ベルリン=弓削雅人】ドイツ南西部バーデン・ビュルテンベルク州議会選が二十七日投開票され、反原発を掲げる90年連合・緑の党が躍進した。緑の党はクレッチマン氏(62)を首班に社会民主党(SPD)と連立し州政権を樹立する方針で、緑の党初の州首相が誕生する見通しとなった。
福島第一原発の事故で、原発政策が最大の争点に急浮上した同選挙で、一九五三年以来、政権を維持してきた与党・キリスト教民主同盟(CDU)が敗北したことで、メルケル政権の原発政策は見直しを迫られそうだ。
州選挙管理委員会の開票結果によると、90年連合・緑の党の得票率は24・2%と、前回から倍増し、SPDは23・1%。CDUは39・8%で第一党の座は維持したが、連立を組む自由民主党(FDP)は5・3%だった。
メルケル首相は、福島第一原発の事故を受け、原発の稼働年数を平均十二年間延長させる決定を三カ月間凍結して原発延命の再検討を開始。凍結を「選挙戦のための対策」と批判する緑の党など野党は、同州で稼働中の原子炉四基の即時停止を求める脱原発政策への転換を主張していた。
一方、ラインラント・プファルツ州議会選でも、緑の党の得票率は前回の4%から約三倍の約15%に大躍進。第一党のSPDが主導する連立政権に加わる見通しだ。
2411
:
チバQ
:2011/03/28(月) 22:40:24
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110328/erp11032809480003-n1.htm
仏統一地方選で与党惨敗、左派が勝利
2011.3.28 09:47
フランスの県議会議員選挙の第2回投票が27日、全土で一斉に実施され、内務省の推計によると最大野党、社会党が36・2%を得票し勝利した。サルコジ大統領の与党、国民運動連合(UMP)は18・6%で惨敗。
大統領選を1年後に控え、再選を目指すサルコジ陣営にとっては手痛い敗戦となった。極右国民戦線(FN)は得票率15%を超えた第1回投票のような躍進はなかったが、推計11・1%で第3党の地位を確保した。
ルモンド紙(電子版)によると、各県議会の最終的な総議席数で、社会党や共産党、環境政党などを中心とする左派系が6割を占める見通し。
社会党のオブリ第1書記は「有権者が変革への扉を開いた」と勝利宣言した。(共同)
2412
:
チバQ
:2011/03/28(月) 22:45:13
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110328-00000088-san-int
元テロ組織、コプト教徒、若者組織化…エジプト、新党ブーム
産経新聞 3月28日(月)7時57分配信
【カイロ=大内清】ムバラク前政権が崩壊したエジプトで、6月にも予定される議会選に向け、新党結成の動きが加速している。宗教色の濃いものから世俗主義的なものまで性格はさまざまだが、約30年に及んだムバラク前大統領と旧与党・国民民主党(NDP)の事実上の一党独裁により、政治経験がない勢力がほとんど。小政党乱立が、組織力のあるイスラム原理主義組織ムスリム同胞団に有利に働くとの見方も出ている。
注目を集めているのが、1980〜90年代にテロを繰り返し、その後、武装闘争放棄を宣言した「イスラム集団」。97年に南部ルクソールで、日本人を含む外国人観光客約60人を殺害したことで知られる組織だ。近年は政治・社会活動から距離を置く代わりに、収監されていたメンバーの釈放を“勝ち取る”など、前政権とは付かず離れずの関係を保ってきたが、今月、政党設立に本格着手した。
武装闘争路線見直しを主導した指導者、ナーギフ・イブラヒム氏は産経新聞に「政治参加が暴力との決別の証拠。民主主義の尊重は当然だ」と語る。だが「テロ組織」のイメージから有権者の警戒感は強く、支持は限定的とみられる。
キリスト教の一派で人口の1割を占めるコプト教徒も動き始めた。教皇シュヌーダ3世は政党設立に懐疑的とされるが、「コプト復活党」「国民自由連合」など複数のグループが設立準備を進めている。
前政権打倒に中心的役割を果たした若者の受け皿作りも焦点だ。民主化運動の論客で元外交官のアブドッラー・アシャアル氏らは2月、若者の組織化に向け「自由エジプト党」設立を発表。若者の中にも自ら政党化を目指す動きがある。
ただ、主要若者グループ「4月6日運動」のリーダー、アハマド・マーヘル氏は「政治に民主化を促す圧力団体であるべきだ」としており、今後、若者グループ間の路線の違いが表面化してくる可能性もある。
NDPが国民の信頼を失う中、現在のエジプトでまとまった組織力を持つ勢力は「自由と公正党」設立を発表した事実上の最大野党、同胞団だけといっていい。しかし、他の既存野党と同様、同胞団も政策立案経験は皆無に等しく、同国の政治は先行きが見えない状況が続いている。
2413
:
チバQ
:2011/03/28(月) 22:46:58
>>2408
http://www.asahi.com/international/update/0328/TKY201103280362.html
リビア反体制派、カダフィ大佐出身地へ迫る 交戦の模様2011年3月28日20時6分
ビンジャワド近郊で28日、シルトへ向かって行軍する反体制派の部隊=ロイター
リビアの地図
【ベンガジ(リビア東部)=伊東和貴】リビアの反体制派部隊は28日、最高指導者カダフィ大佐の出身地である中部シルトの東約120キロまで迫った。中東の衛星テレビ局アルジャジーラが伝えた。シルトはカダフィ氏の出身地で政府軍精鋭部隊が防衛に当たっているとされ、陥落すればカダフィ政権にとって大きな打撃となる。
一時、シルト制圧の報道も流れたが、AFP通信によると、反体制派が掌握したビンジャワドからシルトに通じる道路では政府軍がマシンガンで応戦。市内は静かで、政府軍の車両が巡回しているという。シルトから、対空砲を積んだ約20台の政府軍車両と多数の民間車両がトリポリへ撤退したとの報道もある。
米英仏などの多国籍軍は27日、シルトを初めて空爆。反体制派は東部の石油輸出拠点のブレガとラスラヌフを奪還し、シルトの東約150キロのビンジャワドまで一気に制圧した。シルトを陥落させれば、反体制派は首都トリポリへの攻勢を一気に強める構えだ。
シルトはトリポリ防衛の要でもあり、大規模な政府軍部隊が配備され、多数の兵器庫や戦闘機発着のための空港がある。トリポリへの物資供給の拠点としても知られ、カダフィ氏が砂漠に化学兵器を隠し持っているとの情報もある。
政府軍の地上部隊は現在、シルト東方に結集している模様で、今後、激戦が予想される。ただ、政府軍は多国籍軍の空爆で多くの戦車や重火器を失ったとみられている。また、ブレガでは戦車や弾薬を残したまま撤退しており、兵士の士気が下がっている可能性もある。
一方、リビア西部で唯一、反体制派の支配下にある第3の都市ミスラタでは、激しい交戦が続いている。政府軍は戦車や迫撃砲で反体制派を砲撃。建物の屋上には狙撃兵が配置され、市民にも犠牲者が出ているという。
2414
:
チバQ
:2011/03/28(月) 22:48:21
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110328-OYT1T00914.htm
カタール、リビアの国民評議会を認知
【カイロ=長谷川由紀】カタール政府は28日、リビアの反体制派組織「国民評議会」を「唯一正統なリビア国民の代表」として認めると表明した。国営カタール通信が伝えた。
事実上の政府承認にあたる。フランスに続いて2か国目で、アラブ諸国では初めて。
カタールは、国連安全保障理事会決議に基づく対リビア軍事行動を早くから支持してきた。空軍戦闘機が多国籍軍の作戦に参加するなど、アラブ諸国内では、リビア情勢に最も積極的に関与している。
一方、国民評議会で財務を担当するアリ・タルフーニ氏は27日、1週間以内に東部産出の原油をカタールを通じて輸出する方針を明らかにした。新たな収入源確保で財政基盤を強化し、最高指導者カダフィ氏打倒に向けた態勢を整える狙いがある。
(2011年3月28日20時24分 読売新聞)
2416
:
チバQ
:2011/03/30(水) 00:22:46
http://www.asahi.com/international/update/0329/TKY201103290464.html
シリア内閣が総辞職 デモ拡大防止の譲歩策か2011年3月29日22時17分
. 【カイロ=北川学】民主化を求める市民デモが続くシリアで29日、オタリ内閣が総辞職した。中東の衛星テレビ局アルジャジーラが伝えた。AFP通信によると30日にも新内閣が発足する予定。アサド政権はデモ拡大を防ぐため、内閣総辞職で譲歩を示す狙いとみられる。
一方、アサド大統領も近く国民向けに演説し、1963年から続く非常事態令の撤廃などを表明する見通しといわれている。シリアでは3月中旬以降、南部ダルアや西部ラタキアなどで数千人規模のデモ隊と治安部隊が衝突、死傷者が出ている。
.
2417
:
チバQ
:2011/03/30(水) 22:44:25
http://www.asahi.com/international/update/0330/TKY201103300206.html
ベルギーの政治空白、世界最長に 290日、イラク抜く2011年3月30日12時11分
【ブリュッセル=野島淳】昨年6月の総選挙以来、連立交渉がまとまらずに正式な政権が発足しないままとなっているベルギーの政治空白が30日で290日となり、「世界最長」となった。昨年3月の総選挙後、現政権が発足するまでに手間取ったイラクを抜いた。
ベルギーでは北部オランダ語圏と南部フランス語圏の歴史的な対立があり、自治権の強化を巡って総選挙後に連立交渉が難航。総選挙で敗れたオランダ語圏の中道右派政党のルテルム首相がそのまま居座り、暫定政府の状態が続いている。
「世界最長」に並んだ29日には、ブリュッセルやアントワープなど各地で、学生らが早期の政権発足を求める集会を開いた。南北共通の名産であるフリッツ(フライドポテト)にちなんで「フリッツ集会」と名付け、南北の連帯を訴えた。
ただ、市民生活に大きな混乱はない。欧州経済が全体的に落ち着きを取り戻していることもあり、ベルギー国債の金利も安定。全体に危機感が薄いのが現状だ。
ベルギー経団連(FEB)のルディ・トマス会長も朝日新聞の取材に「短期的には影響は少ない」と述べた。しかし、「年金や原子力発電の問題など、改革が必要なテーマは山積みだ。今の状況が続けば、外国企業の投資意欲が落ちるなど経済に影響が出かねない」と懸念も口にした。
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