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Tohazugatali Medical Review

1とはずがたり:2004/10/17(日) 14:58
医学・病院・地域医療など今までTER http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/l10で扱ってた話題を独立させます。

医薬品・製薬関連はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070807006/l10

自民党と結託し日本の成長に対する桎梏となってる医師会・歯科医師会の不祥事はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l10

TERの過去レスは>>2-5あたり

1545チバQ:2011/04/24(日) 19:15:15
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110422-00000233-mailo-l29
県医師会:知事選で落選の塩見会長、処遇巡り異論 理事会で「辞任」の声 /奈良
毎日新聞 4月22日(金)14時43分配信

 ◇来月11日に臨時代議員会
 知事選(10日投開票)で落選した県医師会長、塩見俊次氏(61)の処遇を巡り、医師会が揺れている。塩見氏は会長続投の意向を示しているが、20日の理事会では辞任を求める声が出た。このため、5月11日に臨時代議員会を開き、採決して決めることになった。地域医療の再生に向けて県と医師会の連携は不可欠だが、医師会内の混乱が影響を及ぼす可能性も出ている。【阿部亮介】
 代議員会は、各地区の代議員48人で構成する議決機関。告示日の代議員会で、塩見氏が会長職のまま知事選に出馬することを承認。政治団体「県医師連盟」は塩見氏を推薦し、親しい医師らが選挙戦を支えた。
 一方、22年間会長を務めた前任の有山雄基氏は荒井正吾知事(66)の後援会長。選挙中、元医師会幹部ら約30人が荒井氏の事務所に激励に駆けつけるなど、事実上の分裂選挙になった。
 開票の結果、荒井氏が約29万票で再選され、関西広域連合への参加を訴えた塩見氏は約22万票で落選した。塩見氏の任期は来年3月までだが、20日の理事会では一部の理事から「責任を取って会長を辞めるべきだ」との意見が出た。一方、続投を支持する声も挙がった。5月11日は、塩見氏が今後の医師会運営などの所信を説明し、理解を求める。採決で過半数を獲得できれば続投する見通しだ。
 県医師会の元幹部は「選挙に負けたのだから、会長職にとどまるべきではない。県と協力関係を築けるか疑問だ」と話す。これに対し、若手の理事は「県に意見を言えるのは塩見会長しかいない」と、続投に期待を寄せる。
 ただ、塩見氏の続投いかんにかかわらず、知事選のしこりは残りそうだ。塩見氏の出馬の背景には、県と医師会の関係悪化もあったとみられる。09年2月には、塩見氏が会長の県医療審議会が認めなかった生駒市立病院への病床配分を、県が一転して認めたことに医師会が反発。県の協議会で医師会推薦の委員が辞任する事態に発展した。
 高度医療拠点病院の整備や病院・診療所の連携などを盛り込んだ県の地域医療再生計画の実現には、民間病院などの協力が必要になる。関係改善に向けた医師会の対応が問われている。

4月22日朝刊

1546名無しさん:2011/04/25(月) 23:13:32

日医会員、被災2県で11人死亡、4人不明
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/33840.html

 日本医師会の原中勝征会長は4月24日、定例代議員会であいさつし、東日本大震災で被災した岩手、宮城両県で会員11人が死亡し、4人が行方不明であることを明らかにした。また、震災への政府の対応について、「国民をどう思っているのかと心から憤りを感じている」などと批判した上で、被災地の視察後に政府に厳重な抗議をしたことも明らかにした。

 原中会長は視察を振り返り、「宮城の浜辺では、道路の端のがれきから手と足がのぞいていた。政府は一体何をしているのか」「医師会の現場の声はおろか、県の声すら政府に届いていない」などと述べた。
 また、あいさつでは、「(津波で大きな被害を受けた福島県の)浪江町はわたしが生まれた所。視察して再興はないと思った。わたしは古里を失った」と、声を詰まらせる場面もあった。

 一方、22日に自らが代表を務める「被災者健康支援連絡協議会」が設置されたことに触れ、「すべての医療関係者が国の中央機関に意見を述べるという組織ができた」と強調。被災地の医療体制の再構築に向け、政府に対して積極的に提言する考えを示した。

( 2011年04月25日 13:23 キャリアブレイン )

1547名無しさん:2011/04/26(火) 05:15:46

震災被災者向けメール医療相談「Rescue311」
http://iryojinzai.net/684.html
[ 2011/04/22 ]

東日本大震災の被災者向けに、ボランティアの医師がメールによる医療相談を受ける「Rescue311」が注目を集めている。携帯電話のメールでも気軽に相談ができるオンライン医療相談窓口だ。(参考:Q&AサイトのOKWaveに医師など500名が回答参加。震災被災者の健康相談に回答)
「Rescue311」の発起人代表は群馬県立小児医療センターの神経内科部長・椎原隆氏。椎原氏らを始めとするボランティアの医師・医療者が直接メールでの相談に回答する。技術面を支えるのは、ITエンジニアの石川良樹氏、児玉剛氏らの技術チームだ。両氏の提案に賛同したIT関連企業、サンブリッジ(東京都渋谷区)、セールスフォース・ドットコム(米国サンフランシスコ)が企業として協力している。

「Rescue311」による医療相談を受けるには、まず、info@311er.jp へ空メールを送信する。すぐに送信されてくる相談票を記入し、返信。ボランティアの医師・医療者が回答した内容がメールの返信として送られてくる、というシステムだ。「Rescue311」は、避難所に身を寄せる被災者ばかりでなく、震災の被害を受けた人々に遠慮せず幅広く利用してほしいと呼び掛けている。

1548名無しさん:2011/04/26(火) 05:19:47

広島大が「放射能対策基本情報ポータルサイト」を開設
http://iryojinzai.net/681.html

広島大学は19日、放射能に関する正確な情報を、一般に広く伝えるため、「放射能対策基本情報ポータルサイト」を開設したと発表した。広島大学原爆放射線医科学研究所および広島大学緊急被ばく医療推進センターが監修する。基本的な知識についてのQ&Aや、緊急被ばく医療に関する基本情報などを提供している。福島第一原発の事故を受け、西日本ブロックの三次被ばく医療機関である同大は、地震発生の翌日から緊急被ばく対策委員会を設置。被災地での緊急被ばく医療活動を行っている。広島大学公式ウェブサイト上では放射能に関する医療情報も発信してきた。今回のサイト設置は、より広く情報提供することを目指し、大学のウェブサイトから独立したポータルサイトとして開設したもの。日本IBMが提供する震災支援用の無償クラウドサービスを利用している。同大は「本サイトを通して、放射能や緊急被ばく医療に関する理解を深めて頂ければ幸いです。」とコメントしている。

1549名無しさん:2011/04/26(火) 05:24:41

遠隔システムによる被災地医療支援ボランティア「継続ケア・キュアネットワークプロジェクト(C3NP)」が始動
[ 2011/04/25
http://iryojinzai.net/678.html

遠隔システムを利用して東日本大震災の被災者の医療やケアの相談を受けるボランティアプロジェクト「継続ケア・キュアネットワークプロジェクト(C3NP:Continuous Care & Cure Network Project)」が12日、その趣意書を公表した。テレビ電話による無料の遠隔医療相談により、岩手県や宮城県など、甚大な被害を受けた地域の被災者、医療者をバックアップしていく。(参考:東北大、宮古島で携帯端末を使った遠隔医療システム実験)
同プロジェクトの代表は、細田瑳一氏(自治医科大学名誉教授)、代表補佐は金子郁容氏(慶應義塾大学政策・メディア研究科教授)、事務局長は、澁谷恭子氏(エンサイクロメディカ代表取締役)。

榊原記念病院などの医療機関が協力し、特別協賛のNTT 東日本がテレビ電話回線などを無償提供するという。大災害に見舞われた被災者の心と体の健康は、災害直後の直接的なショックを切り抜けた後、むしろ不安や喪失感などに襲われることもあり、中長期的な支援が必要と言われている。同プロジェクトは、遠隔システムにより首都圏のボランティア医師や保健師が、避難所などで暮らす被災者の医療関係の相談を継続的に続けていくことで、被災者に地元での生活を続けたまま安心を取り戻せること。また、それにより現地の医療機関の負担を少しでも減らすことなどを狙いとしている。

1551片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2011/04/27(水) 20:12:58
発電所事故の際の病院・学校・介護施設等からの集団避難体制については,再検討する必要がある。
電力会社と国・自治体の緊密な情報交換や,費用負担による設備充実が必要で,それも発電所設置運営のコストに含めるべきだとの考え方もありうる。

福島第1原発 苦渋の90人放置 南西4キロの双葉病院
毎日新聞 4月26日(火)2時35分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110426-00000005-maip-soci

 東京電力福島第1原発の南西約4キロにある双葉病院(福島県大熊町)の患者らが、原発事故を受けた避難中や避難後に死亡した問題で、死者は患者ら約440人中約45人に上る見通しであることが分かった。県は病院に一時90人が放置された点などを調査しているが、災害で医療機関や施設の患者ら全員の緊急避難が困難になる事態は国も想定しておらず、今後も同様の問題が起きる恐れがある。避難の経緯で何があったのか。【藤田剛、茶谷亮、蓬田正志】

【東日本大震災 図説集】各地の被災状況がわかる

 ◇バスで6時間

 県などによると、同病院には東日本大震災発生当時、約340人の入院患者がおり、近くにある系列の介護老人保健施設にも約100人の入所者がいた。津波などの被害はなかったが、電気や水道は使えなくなった。

 震災翌日の3月12日、原発の10キロ圏内に避難指示が出された。病院と施設の自力歩行できる患者ら209人と多くの職員が避難したが、寝たきりの患者らはできない。鈴木市郎院長によると同日、県へ救助を要請した。

 14日早朝。被ばくの有無を調べるスクリーニング検査の会場となっている福島県南相馬市の保健福祉事務所に官邸からファクスが届いた。「要救助者リスト」の中に双葉病院の名があった。

 ほどなく、陸上自衛隊が救出した同病院の患者ら約130人がバスで到着。大半が寝たきりや認知症の高齢者で、具合も悪そうだった。同行の病院職員はおらずカルテもない。副所長の笹原賢司医師(45)は不安を覚えつつスクリーニングをした。午後2時、患者らはバスでいわき市の避難所に向かった。

 いわき市までの直線距離は約70キロだが、バスは途中にある原発を避けて大きく迂回(うかい)。いわき光洋高校に着いたのは約6時間後で、田代公啓校長はがくぜんとした。車中で2人が死亡し、他の患者の多くも点滴を外して失禁していた。同校に医療設備はなく、患者の名も分からなかった。

 体育館にシートや畳を敷き、校内の机を担架にして2時間がかりで患者を運び込んだ。同校に応援に来ていた看護師はカーテンを裁断してオムツにした。15日未明、2人が息絶えた。「助けてください」。校長は地元FMで支援を求めた。

 ◇3日間絶食

 鈴木院長によると、そのころ病院には患者ら約90人と院長ら病院職員4人、警察官、自衛官が残っていた。原発事故は深刻化し、陸自も救出に来ない。自衛官は原発の爆発後、「戻らなければいけない」と病院を離れたという。15日午前1時ごろには警察官から「逃げるしかない」と言われ、患者を残して隣の川内村に避難。同6時にも爆発音があり、警察官から「戻るのはあきらめた方がいい」と諭されたという。県警幹部の一人は「最初の救出の後、自衛隊がまた来るという話があったので待っていたが、来なかった(から退避した)と聞いている」と話した。

 一方、原発近くのオフサイトセンターでは陸自の幹部が焦っていた。救出担当部隊から「双葉病院にはまだお年寄りがいる」と連絡があったのに、行政の職員は「県警から避難は完了したと聞いている」の一点張りだったからだ。15日午前に病院に行くと、院内各所に寝たきりの患者がおり、異臭に包まれていた。幹部は「少なくとも患者一人一人の名前が分かり、カルテがあれば、もっと救える命があったはず」と話す。

 陸自に救出された約90人は同県伊達市や福島市の避難所に向かったが、その前後に計10人が死亡。福島赤十字病院によると、患者は3日間何も食べられずに脱水症状を起こしていた。

1552片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2011/04/27(水) 20:13:28
>>1551-1552
 ◇冷え切る体

 いわき光洋高校の患者らはその後、会津地方の病院などを目指した。うち21人が乗ったバスは15日に県立会津総合病院に到着。多くの人の体は冷え切っており、看護師の一人は「危ない人がいる」と叫んだ。同日夜以降、死亡する人が相次ぎ、4月11日までに計6人が亡くなった。

 4人を受け入れた会津若松市内の老健施設でも、当初は看護師が「ばっちゃん、生きてっか」と呼びかけても反応がないほど衰弱していた。1カ月ほどして双葉病院の職員が訪れ、「見捨てたわけではない。連れて行けなかったんです」と原発事故の混乱を口にした。患者の一人は「では、なぜ今まで迎えに来なかった」と怒った。

 ◇みとられず

 4月6日、県警は双葉病院で患者4人の遺体を発見した。遺族の佐藤和彦さん(47)=富岡町=は福島署川俣分庁舎の駐車場で父久吾さん(87)の遺体と対面し、「誰にもみとられずに死んでいったのか」と涙が出た。

 父の行方を捜して避難先の東京から連日、避難所などを訪ねていた。署で会った鈴木院長が差し出した死亡診断書は「3月14日午前5時12分死亡、死因は肺がん」。「本当にがんだけが理由か。なぜ、院内に放置したのか」と尋ねたが、「すいません」と言うだけで詳しい説明はなかった。大半の職員が避難した後、父はどんな状況で死んだのか。佐藤さんは「真実が知りたい」と訴える。関係者によると、死者はこのほかにも相次ぎ、計約45人に上るという。

 ◇対策の想定外

 国は新潟県中越地震などで高齢者らの逃げ遅れが相次いだことを受け05年、自力で避難できない高齢者ら「災害時要援護者」の避難支援ガイドラインを策定、市町村に要援護者のリストアップや避難支援計画の作成を求めた。大熊町は09年4月に同計画を作った。

 だが、想定しているのは在宅の高齢者や障害者。病院や福祉施設の患者・入所者が一斉に施設外への避難を強いられたケースは異例で、「入院患者や入所者は施設で対応してもらうのが基本」(内閣府)だった。大熊町の担当者も「病院側と連絡が取れず、県や自衛隊とも情報共有できなかった。入院患者は想定外だった」と話す。

 双葉病院の鈴木市郎院長は3月17、21日の取材に「原発の爆発があり、病院に戻れなかった。患者を放置したわけではない」と話した。その後は病院関係者を通じ「内部で調査が終わってから話したい」としている。

1553片言丸:2011/04/28(木) 14:09:22
国、作業員の被ばく上限撤廃へ
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201104280087.html

 厚生労働省は27日、通常時は年間50ミリシーベルトと定めている原発作業員の被ばく線量の上限を当面の間、撤廃する方針を固めた。5年間で100ミリシーベルトの基準は維持する。原発作業に従事できるのは全国で7万人余りしかいない。各地から福島第1原発への派遣が相次ぐ中、規定の被ばく線量を超えると、ほかの原発の保守や定期点検に支障が出かねないとして、経済産業省が厚労省に特例的な措置を要請していた。

 しかし、この措置は、過酷な環境下で働く作業員の安全を軽視しているとの批判も出そうだ。

 厚労省は3月15日に省令で、福島の事故の応急対策に限定して緊急時の被ばく線量を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げていたが、通常時の基準は変えていなかった。

 米国も、緊急時の線量上限を民間人で100ミリシーベルト、通常時は年間50ミリシーベルト、5年間で100ミリシーベルトとしている。

 東電によると、福島で作業した30人が100ミリシーベルトを超えた。50ミリシーベルトを超えると、ほかの原発で働くことができなくなるため、多くは東電の協力企業側が線量を管理しているという。

 こうした事態に、経産省は電離放射線障害防止規則で定められた「通常年間50ミリシーベルト、5年間で100ミリシーベルト」の基準を緩和するよう厚労省に要請。しかし、厚労省は「100ミリシーベルトを超えると白血病やがんの発生リスクが高まるという医学的な知見もある」として、5年間で100ミリシーベルトの基準は維持することにした。

1555名無しさん:2011/04/29(金) 04:50:09

和田寿郎氏死去 日本初の心臓移植実施
http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011021501000339.html

 和田 寿郎氏(わだ・じゅろう=日本初の心臓移植手術を実施した札幌医大名誉教授)14日午後1時30分、肺炎のため東京都豊島区の自宅で死去、88歳。札幌市出身。葬儀・告別式は17日正午から東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所で。喪主は妻周子(しゅうこ)さん。

 北海道大医学部を44年に卒業。北大講師、米国留学、札幌医大教授などを経て、77年からは東京女子医大教授も務めた。

 札幌医大第2外科(胸部外科)教授だった68年8月8日未明、北海道小樽市の海岸でおぼれた21歳の大学生の男性の心臓を、心臓弁膜症で入院していた18歳の男性に移植する国内初の心臓移植手術を実施。移植手術を受けた男性は同年10月29日に死亡した。世界では30例目だった。

 この移植に対し、大阪の漢方医らが殺人容疑で告発。嫌疑不十分で不起訴となったが、当時は特殊な医療だった臓器移植の是非を、技術面や倫理面で問う議論をもたらし、日本の臓器移植に大きな影響を与えた。

 東京女子医大退官後の87年に和田寿郎記念心臓肺研究所を開設し所長になった。

2011/02/15 12:55 【共同通信】

1556名無しさん:2011/04/29(金) 05:59:51

和田寿郎氏が死去=国内初の心臓移植実施
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201102/2011021500384

 わが国心臓外科のパイオニアで、国内初(世界で30例目)の心臓移植手術を行った札幌医科大名誉教授の和田寿郎(わだ・じゅろう)氏が14日午後1時30分、肺炎のため東京都豊島区の自宅で死去した。88歳だった。札幌市出身。葬儀は17日正午から東京都港区南青山2の33の20の青山葬儀所で。喪主は妻周子(しゅうこ)さん。
 1944年北大医学部卒。米ミネソタ、オハイオ、ハーバードの各大学で胸部外科を学び、札幌医大に54年、国内初の胸部外科講座を創設、58年に同大胸部外科教授に就いた。77年から87年まで東京女子医大教授を務め、同年、和田寿郎記念心臓肺研究所所長に就任。その後も世界心臓胸部外科学会を創立するなどした。
 札幌医大教授だった68年、日本初の心臓移植手術を心臓異常肥大の18歳の患者に実施したが、83日後に死亡。臓器提供者の「死の判定時期」や手術を受けた患者が移植適応症だったかなどをめぐり、殺人罪などで札幌地検に告発された。
 70年、同地検は嫌疑不十分で不起訴としたが、以来、国内では心臓移植がタブー視され、脳死の定義なども含め、法律が整備されるまでの約30年間、第2例目は行われなかった。
 心臓人工弁の開発でも知られ、小型の「和田・カッター弁」は世界初の人工心臓にも使われた。(2011/02/15-13:38)

1557名無しさん:2011/04/29(金) 06:03:52
>>1555-1556

大きな訃報なのに、なぜか誰も貼っていないので2月の訃報を今日(4月末)補完した次第。

1558名無しさん:2011/04/29(金) 06:12:00
ついでに朝日の記事も貼り付け。


日本初の心臓移植執刀 和田寿郎元札幌医科大教授が死去
2011年2月15日12時30分
http://www.asahi.com/obituaries/update/0215/TKY201102150243.html

 札幌医科大病院で1968年に日本で初めての心臓移植を行い、その是非を巡って強い批判も浴びた元札幌医科大教授の和田寿郎(わだ・じゅろう)さんが、14日午後1時30分、肺炎のため東京都内の自宅で死去した。88歳だった。葬儀は17日正午から東京都港区南青山2の33の20の青山葬儀所で。喪主は妻周子(しゅうこ)さん。

 44年、北海道大医学部を卒業。米ハーバード大などで心臓外科を学び、58年に札幌医科大胸部外科の教授に。68年8月8日、海でおぼれた大学生の山口義政さん(当時21)の心臓を、心臓弁膜症と診断された宮崎信夫さん(当時18)に移植した。心臓移植は、世界でも30例目だった。

 しかし、移植から83日目に宮崎さんが死去。その後、宮崎さんの心臓病は本当に移植をしなければならないほど重症だったのか、山口さんは本当に脳死だったのか、といった疑問が大学内部からも噴出した。68年、殺人の疑いで告発された。マスコミ報道は、称賛から批判に転じた。

 札幌地検は70年、「証拠不十分」として不起訴処分にしたが、数々の疑惑は学会などでも解明されなかった。その後、97年に臓器移植法が施行され、2010年には改正臓器移植法が施行された。これまでに脳死下での臓器提供は122例あった。「和田心臓移植」から心臓移植が再開されるまでに30年余が経過した。

 日本胸部外科学会は89年、「国民各層に移植についての不信感を植え付けることになった」として、「和田移植」が国内での移植医療の定着を阻むきっかけになったとの報告書をまとめた。

 77年に札幌医科大教授から東京女子医大教授に。87年に同大を退任後は和田寿郎記念心臓肺研究所長などを務めた。92年には「脳死と心臓移植 あれから25年」(かんき出版)という手記を出版した。

1559荷主研究者:2011/05/03(火) 00:47:27

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720110419eabb.html
2011年04月19日 日刊工業新聞
東北大など、胃腸薬で視細胞の死抑制−網膜剥離の治療に道

 東北大学の中澤徹准教授や米ハーバード大学などの研究チームは、光を感知する「視細胞」の死を抑える薬の候補分子を発見した。

 網膜剥離が原因で起こる視細胞の死を防ぐため、胃炎や胃潰瘍の治療薬として使われているゲラニルゲラニルアセトン(GGA)に着目。変性したたんぱく質を修復する「ヒートショックたんぱく質(HSP)」を、GGAが眼球中に生成し、視細胞の死を抑えることを示した。既に臨床で利用している薬の中で、網膜剥離が原因で起こる視細胞死を抑える薬剤の発見は初めて。網膜剥離の治療薬の開発が期待できる。

 眼の網膜中には光を感知する視細胞があり、受けた光を視覚情報として脳に伝える。

 マウスにGGAを飲ませると、眼球内にHSPが作られることに着目。網膜剥離を起こしたマウスにGGAを与えると、GGAを投与しない場合に比べ、死ぬ視細胞の数を減らせることがわかった。

1560名無しさん:2011/05/03(火) 01:42:13
塩分摂取による高血圧発症にエピジェネティクスが関与することを解明
  ― 日本人に適した新規降圧薬の開発に期待 ―

塩分の過剰摂取が高血圧をきたすことは良く知られていますが、その機序については多くの不明な点がありました。 このたび、東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科 教授 藤田敏郎らの研究チームは、塩分感受性高血圧では塩分摂取過剰による 交感神経活性異常が塩分排泄に関わる遺伝子(WNK4遺伝子)の転写活性を抑制していることを世界に先駆けて明らかにしました。

本研究は血圧に関係するホルモンであるカテコールアミンのナトリウム貯留作用の新たな分子メカニズムを明らかにするとともに、 塩分摂取による高血圧発症の機序解明にもつながる画期的な発見です。 肥満やメタボリックシンドロームでは血圧の塩分感受性が高いことが知られていますが、今回の研究の成果は食塩や肥満などの 環境因子が塩分排泄性遺伝子の転写活性を抑制して、疾病(高血圧)が生じる“エピジェネティクス”の関与を解明したものであり、 新たな視点による高血圧治療薬の開発が期待されます。

本研究成果は、米国の科学雑誌「Nature Medicine」に掲載されるに先立ち、米国東部標準時間4月17日午後1時(日本時間4月18日午前2時)に、 オンライン版に掲載されました。

1562名無しさん:2011/05/07(土) 06:03:59
ネフローゼ症候群の新規リスク遺伝子の発見

東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科/血液浄化療法部 准教授 野入英世らのグループは東京大学医科学研究所、独立行政法人理化学研究所、 福島県立医科大学との共同研究において、ネフローゼ症候群に共通する疾患関連遺伝子を発見しました。研究グループはさらに詳しい機能解析を行い、 この遺伝子が、血液の不要な成分のみを尿として排出する腎臓のフィルター構造の維持に関与していることを明らかにしました。 この遺伝子が高発現だと有害な刺激にさらされた場合、フィルター構造が破綻しやすくなり、ネフローゼ症候群の主な症状である蛋白尿(体に必要な蛋白が尿に漏れ出てしまう)を 発症するリスクを上昇させますが、遺伝子の発現を阻害すると有害な刺激によるフィルター構造の脆弱性は消失し蛋白尿の発症が予防されました。 また、蛋白尿発症後であっても、遺伝子の発現を阻害する物質を投与すると蛋白尿が減少しました。

糖尿病を原疾患とする場合を含めた成人発症ネフローゼ症候群において、これまでに蛋白尿発症の病態に共通するメカニズムは解明されていません。 今回の研究成果が、ネフローゼ症候群に対する新たな治療法や予防法、診断法の開発につながることが期待されます。

本研究成果は、米国の科学雑誌『Nature Genetics』に掲載されるに先立ち、オンライン版(米国東部標準時間3月27日午後1時付:日本時間3月28日午前2時)に掲載されました。

※詳細はリリース文書をご覧下さい。
  リリース文書[PDF: 112KB]

(2011/3/28掲載)

1564名無しさん:2011/05/09(月) 05:15:28
記憶想起は大脳皮質微小神経回路における情報の流れの逆転によっておこる

記憶の記銘・想起は大脳側頭葉の働きです。今回、東京大学大学院医学系研究科 統合生理学の宮下保司教授と竹内大吾特任研究員のグループは、側頭葉皮質内の情報の流れの方向が、刺激を受ける時と思いだす時で逆転することを発見しました。これは大脳皮質神経回路が、皮質内部の信号の流れの方向を目的に応じて自在に操る柔軟性を有する、という精神機能の基礎を明らかにしたものです。
本研究成果は2011年3月18日号のSCIENCE誌に発表されました。

※詳細はリリース文書をご覧下さい。
  リリース文書 [PDF]

(2011/3/18掲載)

1565チバQ:2011/05/10(火) 00:59:28
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/05/20110509t13026.htm
エタノール消毒が効かない菌 陸前高田の避難所で確認
 東日本大震災の影響で断水した岩手県陸前高田市内の避難所で、消毒用のエタノールが効かない芽胞(がほう)形成菌が多数確認されたことが8日、静岡県立大の内藤博敬助教(微生物学)の調査で分かった。
 人体への影響が少ない菌がほとんどだったが、感染すれば、体力が落ちた人や高齢者には影響が出る可能性もある。
 被災地では、芽胞形成菌が増殖しやすい断水状態の地域が依然として多く、内藤助教は「断水中のほかの避難所でも同じ状況と考えられる。毒性の強い芽胞形成菌が出てもおかしくない衛生状態にあり、(除菌に有効な)次亜塩素系の消毒も必要だ」としている。
 内藤助教によると、被災地ではエタノールが主原料の手指消毒薬が多く使われているが、芽胞形成菌には無効。水道水で洗い流すか、取り扱いに注意が必要だが学校のプールなどに用いる次亜塩素系の消毒薬を使えば除菌できる。
 芽胞形成菌には傷口に感染する破傷風菌、食中毒を起こすセレウス菌などのほか、無害な菌もある。球状の殻を細胞内に作るため、消毒のほか乾燥や高温などの悪環境下でも生存できる。
 内藤助教らは4月上旬、陸前高田市にある二つの避難所の出入り口14カ所、調理場5カ所、トイレ23カ所で、ドアの取っ手や壁などの表面を拭き取って細菌を採取。調理場とトイレ計28カ所のうち25カ所で、ほかの菌を圧倒して多数の芽胞形成菌を確認した。多くは枯草菌や卒倒病菌などで、病原性が低かった。


2011年05月09日月曜日

1566名無しさん:2011/05/11(水) 04:38:05
ヒト神経細胞のDNA メチル化状態に個人差があることを解明
  ― 精神疾患におけるエピジェネティクスの役割解明へ第一歩 ―

神経細胞におけるDNA メチル化状態は、脳機能に関わる遺伝子の働きと密接に関連しています。 また、ストレスなどの環境要因の作用を受けることから、統合失調症や気分障害といった、 遺伝子と環境要因の相互作用により発症する精神疾患の病態に深く関係していると考えられています。 しかし、脳は、神経細胞の他に多種多様な細胞が混在しており、神経細胞のDNA メチル化状態のみを解析するのは非常に困難でした。

東京大学大学院医学系研究科分子精神医学講座(特任准教授 岩本和也、特任助教 文東美紀)と 理化学研究所脳科学総合研究センター(チームリーダー 加藤忠史)の研究グループは、札幌医科大学、カリフォルニア大学との共同研究により、 微量のヒト脳試料から神経細胞だけを分離し、DNA メチル化状態の詳細な解析を行うことに成功しました。

その結果、神経細胞では非神経系細胞と比べてDNA メチル化状態が大きく異なり、また、より大きな個人差が認められることを明らかにしました。 神経細胞におけるDNA メチル化の個人差の意義は明らかではありませんが、環境要因が作用した結果である可能性が考えられます。 本研究により、DNA メチル化が精神疾患の原因に関与するかどうかについて、精神疾患患者脳試料を用いた研究の道が初めて開かれたことから、 今後精神疾患解明につながると期待されます。

なお、本成果は米科学GenomeResearch 誌5月号に掲載されます。

※詳細はリリース文書をご覧下さい。
  リリース文書[PDF: 234KB]

(2011/5/1掲載)

1567名無しさん:2011/05/11(水) 04:39:11
経口糖尿病薬の副作用による浮腫発症のメカニズムを同定

経口糖尿病薬として知られるチアゾリジン誘導体は、細胞核内の受容体であるペルオキシソーム増殖因子活性化受容体ガンマ(PPARγ)に結合し、 代謝に関連する遺伝子の転写を調節してインスリン作用を増強させます。この働きによってインスリン抵抗性が改善し血糖値も下がるため、 糖尿病の治療に広く使用されています。しかし副作用として体液貯留を伴う浮腫を生じることがあり、また心不全が悪化することもあるため、 心機能が著しく低下している場合には使用できません。チアゾリジン誘導体による浮腫発症のメカニズムとして、 腎臓の遠位尿細管ナトリウム輸送体遺伝子の発現が増加することが原因の一つと考えられてきましたが詳細は不明でした。

この度、東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科 講師 関常司と 教授 藤田敏郎らのグループは、近位尿細管では遠位尿細管と異なり、 PPARγ に結合したチアゾリジン誘導体が遺伝子転写の調節を介さずに速やかに腎臓のナトリウム再吸収を亢進させることを発見しました (米国雑誌Cell Metabolism オンライン版にて日本時間5 月4 日午前1 時に発表)。 この発見は、これまで主に遺伝子転写調節を介して働くと考えられてきた PPARγ の新たな生理機能を明らかにしたもので、 チアゾリジン誘導体による浮腫発症の予防や、浮腫を起こさない新しい糖尿病薬の開発につながることが期待されます。

※詳細はリリース文書をご覧下さい。
  リリース文書[PDF: 431KB]

(2011/5/4掲載)

1569荷主研究者:2011/05/15(日) 14:12:07

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20110507/CK2011050702000084.html
2011年5月7日 中日新聞
長寿の遺伝子、肥満にも影響 名大大学院グループが米誌に発表へ

 寿命を延ばす働きのある遺伝子(長寿遺伝子)が特定の型をしている場合、肥満になりやすい傾向があることを、名古屋大大学院医学系研究科の丹羽利充教授、●嶋信之教授らのグループが突き止めた。米医学雑誌「トランスレーショナル・リサーチ」に近く発表する。

 肥満形の遺伝子は白人に多く、日本人には少ない。丹羽教授は「白人に比べ日本人が肥満になりにくい体質であることを示唆する研究結果」と話している。

 グループは健康診断の受診者1279人に長寿遺伝子「SIRT1」の遺伝子の型を調査。体脂肪率と遺伝子型の関係を比較した。

 その結果、長寿遺伝子の特定の場所にGアレルと呼ばれる因子を二つ持つ型の人の場合、因子を持たない人に比べ体脂肪率が平均で3・3%高かった。

 遺伝子の別の場所にAアレルという因子を二つ持つ型だと、持たない人より1・5%多かった。これら2種類のパターンは、白人に頻繁に表れる。

 長寿遺伝子はサルやラットの実験で寿命を延ばすことが確認されている。食事のカロリーを制限すると活発に働きだすことが知られている。

    ◇

 丹羽教授が会長を務める第7回国際尿毒症学会が12日から3日間、名古屋市の名古屋国際会議場で開かれる。国内外の研究者ら20人が尿毒症の治療や予防をテーマに英語で議論を交わす。

(中村禎一郎)

 (注)●はサンズイにウカンムリにマユ毛のマユの目が貝

1573チバQ:2011/05/24(火) 22:27:51
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110524-00000643-yom-soci
学会に「懸念」声明働きかけた厚労省局長ら処分
読売新聞 5月24日(火)15時0分配信

 肺がん治療薬「イレッサ」を巡る訴訟で、厚生労働省幹部らが東京、大阪両地裁の和解勧告に懸念を示す声明を出すよう関係学会に要請し、文案を提供していた問題で、厚労省は24日、「文案提供は行き過ぎだった」として、医薬食品局の間杉(ますぎ)純局長や実際に文案を提供した平山佳伸審議官ら計4人を訓告処分としたと発表した。

 次官や担当課長ら4人については、監督責任を理由に厳重注意とした。

 同省の検証チームの報告書によると、東京、大阪両地裁の和解勧告に対し、医薬食品局は今年1月、勧告拒否の方針を固め、局内の会議でメディア対策として関係学会に声明を出すよう要請することを決定。計6学会に働きかけ、うち3学会には文案も提供した。厚労省は「声明の要請自体は、多様な意見があることを示すためで、問題はなかった」としている。

 同24日に文案の提供を受けた日本医学会などが勧告内容を懸念する声明を公表し、国は同28日、勧告を正式に拒否。訴訟は、大阪地裁で国が勝訴、東京地裁では国が敗訴した。

1576とはずがたり:2011/06/10(金) 12:45:39

被曝による発がんリスクは? 「喫煙や飲酒のほうが心配」
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/110609/cpd1106090955007-n1.htm
2011.6.9 09:51

 「ただちに健康への影響はない」と言われても、目に見えないだけに、健康被害が心配になる放射性物質。東大医学部付属病院で放射線治療を担当し、茨城県東海村のJCO臨界事故で被曝(ひばく)した作業員の治療にも携わった中川恵一准教授は、被曝による発がんリスクについて、「日本人は、2人に1人が、がんになる世界一のがん大国。喫煙や飲酒の方がよほど危険だ」と語り、過度の心配をする必要はないという。

 中川准教授によると、被曝が人体に与える影響は「100ミリシーベルトがひとつの目安」。100ミリシーベルトの放射線を浴びた場合、がんが原因で死亡するリスクは最大約0・5%上昇。野菜嫌いの人や受動喫煙と同程度だ。運動不足や塩分の取りすぎは200〜500ミリシーベルト、喫煙や毎日3合以上飲酒した場合は2千ミリシーベルト以上の被曝に相当。「たばこや飲酒による発がんリスクは、被曝と比べものにならないほど高い。この機会にがん対策全体を見直すべきだ」という。

 もともと自然界から年間数ミリシーベルトを被曝している人間の細胞には、放射線で傷つけられたDNAを回復させる機能が備わっている。

 長期間にわたって受ける放射線量が100ミリシーベルト以下ならば、ほとんどが修復される。実際、広島・長崎のデータでも、100ミリシーベルト以下で発がんが増えたというデータはない。ただ、一部の原発作業員のように、短期間に200ミリシーベルト以上を被曝するようなケースについては、「年間20ミリシーベルトを10年浴びたのに比べ、2〜10倍高いリスクとなる可能性がある」と警鐘を鳴らす。

 依然、風評被害が広がる農水産物については「国の食品衛生法に基づく基準値はICRPなどの国際基準を踏まえ、食品ごとに放射性物質の摂取上限が厳しく設定されている。原発周辺に自生する山菜などを食べるのは危険だが、流通しているものについては基準値を下回っており、問題ない」と強調。「汚染を気にして野菜や魚の摂取が減ったり、被曝を恐れてがん検診を受けなかったり、ストレスや運動不足の方ががんのリスクを高める」とする。

 「半減期が短い放射性ヨウ素はほぼ消えた。今、大気中に放射性物質はほとんどない。それ以降は、3月15日までに放出され、雨に溶けて土の表面に蓄積したセシウムからのガンマ線が被曝の原因。公共事業による土壌改良などが必要だ」と話している。

1578荷主研究者:2011/06/11(土) 20:54:15

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/06/20110604t15005.htm
2011年06月04日土曜日 河北新報
宮城沿岸近郊に分院構想 東北大病院有志が提案

 東北大病院(仙台市青葉区)で、東日本大震災で被災した宮城県の三陸沿岸の近郊に「分院」を設ける構想が浮上している。津波で病院や診療所が壊滅的な被害を受けた沿岸部の医療を支えることに加え、大学病院が地震などで被災した際の補完拠点として位置付けたい考えだ。

 震災による地域医療の崩壊や医師の流出を食い止める対策の一つとして、病院内の有志らが提案した。災害時の拠点病院となるよう、海岸線から10キロ以上内陸に設置。太陽光発電や地下水利用でライフラインを確保するなどのアイデアが出ている。

 東北大病院関係者によると、災害医療の研究、教育拠点としての機能も持たせる。救急医療や災害時の感染症、精神医療など、被災地にある東北大ならではの研修プログラムを整備し、若手医師の確保にもつなげたいという。

 東日本大震災では、宮城県南三陸町の公立志津川病院など、県内の7病院が壊滅的な被害を受けた。東北大病院関係者は「被災地は仙台から遠く医療支援が届きにくかった。医師を派遣できる拠点病院を置くことで、安定した人的支援を行えるのではないか」と説明する。

 被災地域の今後の復興計画や街づくりの方向性との兼ね合い、財源の問題など具体的な検討には入っておらず、実現性は未知数という。関係者は「あくまでアイデアの段階だが、有効な考え方の一つではないか」と提案している。

1579荷主研究者:2011/06/11(土) 22:19:06

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1520110531eaas.html
2011年05月31日 日刊工業新聞
東北大・京大、iPS細胞のもと発見

 東北大学の出澤真理教授と京都大学の藤吉好則教授らの研究チームは、さまざまな細胞に分化できるiPS細胞(万能細胞)の元になる細胞を、ヒトの皮膚にある線維芽細胞から発見した。皮膚や骨髄などにあり、神経や脂肪などのいくつかの細胞に分化できる多能性幹細胞「Muse(ミューズ)細胞」から、iPS細胞が作られることを突き止めた。iPS細胞の種細胞と言えるもので、iPS細胞の作製に必要とされていた「再プログラム化」という主流の考え方に一石を投じる成果と言える。

 出澤教授は「体内のMuse細胞を活性化させ、体が本来持つ修復能力を生かせば、心臓や脳などの疾患治療に役立つのでは」と語り、新しい治療法の開発を期待する。成果は米科学アカデミー紀要電子版に31日掲載される。

 Muse細胞はさまざまな細胞に分化できる多能性と、一定の増殖能力を持つ。

1584とはずがたり:2011/06/19(日) 22:36:05

O157中毒:今も元児童30人検診 堺・96年発生
http://mainichi.jp/life/food/news/20110511k0000e040066000c.html

 96年に堺市の学校給食を食べた児童ら約9500人が病原性大腸菌「O157」に感染した集団食中毒で、発生から15年を経た現在も、溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発するなどした約30人の元被害児童が市の検診を受け続けている。先月起きた焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」での食中毒でも20人を超える重症者が出ており、関係者は「長期的な視点でのケアが重要になる」と警告する。

 HUSはO157や、今回の原因菌のO111が出す「ベロ毒素」が赤血球の破壊や血小板の減少を引き起こし、急性腎不全などにつながる症状。人工透析や交換輸血が必要になる場合もある。

 堺市では約790人が入院し、約150人がHUSを発症した。同市は97年度から被害児童らへの検診を開始。市から諮問を受けた診察医らで作る「堺市医師会O157感染症フォローアップ委員会」は追跡を続けてきたが、一度収まったHUSの症状が10年以上たって再発したとする論文があることなどから、07年、市に検診の継続を答申。市は現在も、異常があったり、希望する人を対象に検診を続けている。

 市によると昨年度もHUS発症者19人を含む31人が対象となり、今年3月までに検診を受けた16人のうち7人が治療や経過観察が必要と診断された。

 フォローアップ委員会の委員を務める樋上忍・堺市医師会会長は、HUSは食中毒の発症から約1週間程度たってから併発するケースが多いと指摘。現在進行中の生肉中毒に関し「早急に他の感染者がいないか掘り起こし、重症者は透析などの治療ができる医療機関に収容してHUSの発症に備えるべきだ」と話す。またHUS症状の再発に備え、「被害が広範囲にわたる今回の食中毒は、どこかが責任を持って長期的なフォローアップをしていくべきだ」と指摘している。【内田幸一】

毎日新聞 2011年5月11日 13時38分(最終更新 5月11日 14時24分)

1585とはずがたり:2011/06/19(日) 22:36:20

O157:三重・伊賀で3歳女児が感染死
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110620k0000m040077000c.html

 三重県は19日、同県伊賀市の保育園児の女児(3)が病原性大腸菌O157に感染し死亡したと発表した。感染原因・経路を調べている。同県内でのO157感染症による死亡は統計のある99年以降、初めてという。

 県健康危機管理室によると、女児は14日に腹痛や血便の症状が出たため、同市内の病院などで受診し、16日から入院した。容体が悪化したため17日に津市内の病院に転院したが、19日に毒素が腎臓の毛細血管内の細胞などを壊す溶血性尿毒症症候群を併発し、同日午前5時20分ごろ死亡した。死亡後、17日に採取した便検査でO157感染症と診断された。O157感染症は生肉などを食べて発症することが多いが、女児は10日に少量のすしを食べた以外、生物は食べていないという。【谷口拓未】

毎日新聞 2011年6月19日 21時16分(最終更新 6月19日 21時23分)

1587チバQ:2011/06/28(火) 12:32:20
>>373
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110628k0000e040006000c.html
臓器売買:宇和島徳洲会病院を家宅捜索 警視庁
 生体腎移植をめぐる臓器売買事件で、警視庁組織犯罪対策4課は28日、臓器移植法違反容疑で逮捕した医師堀内利信容疑者(55)が1000万円の謝礼を暴力団組員滝野和久容疑者(50)に支払って臓器提供者(ドナー)探しを依頼するなどした容疑を裏付けるため、宇和島徳洲会病院(愛媛県)を家宅捜索した。

 同病院は06年にも生体腎移植をめぐる臓器売買事件で愛媛県警の家宅捜索を受けており、同法違反容疑では2度目。組対4課は診療記録などを押収し、昨年7月に堀内容疑者が受けた移植手術の経緯なども含め全容解明を進める。

毎日新聞 2011年6月28日 10時03分(最終更新 6月28日 11時00分)




http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110628/crm11062811260012-n1.htm
患者や宇和島徳洲会病院側は冷静 警視庁の家宅捜索
2011.6.28 11:25
 宇和島徳洲会病院の正面玄関では、28日早朝から約30人の報道陣が駆けつけ、ものものしい雰囲気に包まれた。午前9時ごろに警視庁組織犯罪対策4課の捜査員約10人が病院に入ると、ロビーにいた入院患者らは驚きながらも冷静な様子で見守った。

 家宅捜索直前に来院した近くの女性(40)は「びっくりした」と話したが、「事件の過程を報道で見る限りやむを得ないのでは」などと落ち着いた様子。病院で5月末に夫婦間による生体腎移植を受け、この日退院予定の男性会社員(58)=愛媛県新居浜市=は、事件の背後にあるとされる圧倒的なドナー不足を指摘、「(家宅捜索は)心中穏やかではないが、それほど驚きはない」などと語った。

 病院側も家宅捜索に冷静に対応しており、日常の病院業務に大きな支障などは出ていない。

1588名無しさん:2011/06/28(火) 12:32:50
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110624ddm041040058000c.html
腎移植の闇:臓器売買事件/上 「商談」近所のスナックで
 ◇海外手術できず、続く透析 医師の妻「金なら出す」
 「商談」はバーカウンターで始まった。09年5月のある夜。東京都江戸川区のJR小岩駅から徒歩5分のスナックの店内で、堀内利信容疑者(55)の妻則子容疑者(48)が雇われママの佐々木ひとみ容疑者(37)に切り出した。「夫の病気のことで困っているの」

 則子容疑者は店の常連だった。開業医の堀内容疑者が慢性腎不全と診断され、透析を受けていることは既に話していた。則子容疑者は、夫が日本臓器移植ネットワークに登録したが死体腎移植の機会が巡ってこないことやフィリピンでの移植計画を立てたが失敗したことを明かした後で続けた。

 「お金なら出すから誰か紹介してくれない?」。報酬は1000万円。臓器売買の提案の場面を関係者が明かした。

     ◇

 「先生が腎臓を悪くしていたなんて知らなかった」。堀内容疑者が区内で開業する堀内クリニックの近所の住人は口をそろえる。

 堀内容疑者は金沢医大(石川県)を卒業後、医師だった父からクリニックを引き継いだ。専門は内科と小児科。患者の評判は良く、20年来の掛かり付けという男性(93)は「口数は少ないが、友達のような感覚で接してくれる優しい先生」と話す。足の不自由なお年寄りに配慮し、レントゲン室を1階につくることができる物件を求めクリニックを移転させる一面もあった。

 則子容疑者は、夫とは対照的に社交的な女性だったようだ。フラワーデザイナーとして、東京・銀座や横浜駅前でアレンジメント教室を主宰。テレビに出演したこともある。ただ経営は楽ではなかったようで、捜査関係者は「開業医の夫の収入に頼る部分もあったようだ」と語る。

     ◇

 スナックで臓器売買の提案を受けた佐々木容疑者は、同居する指定暴力団住吉会系組員の滝野和久容疑者(50)に話をつないだ。堀内夫妻ら4人は09年6月、則子容疑者が小岩駅近くで開くフラワー教室に集まった。堀内容疑者が「移植手術をする病院は自分たちで用意するから、ドナーを探してほしい」と滝野容疑者に依頼。手術のために養子縁組を偽装することを伝え、1000万円を分割で支払うことを決めた。

 滝野容疑者は、すぐに3人のドナー候補をそろえたという。このうち2人は元組員。ドナーの適合検査を経て絞り込まれたのが、かつて同じ組に所属していた元組員の坂上文彦容疑者(48)だった。

 年末には堀内夫妻はファミリーレストランで坂上容疑者と初めて顔を合わせ、翌年1月、江戸川区役所に養子縁組を届けた。

 臓器の売り手に買い手、そしてスナック。3者の住所はいずれも小岩駅から半径300メートル圏内におさまっていた。

 だが、5人の蜜月関係は長く続かなかった。その後、滝野容疑者が1000万円を追加要求したことでトラブルに発展し、手術直前になって移植は中止された。堀内容疑者は別のドナーを用意して移植手術を受けたとされる。


     ◇

 臓器売買画策の背景には何があったのか。なぜ偽装縁組は見逃されたのか。警視庁が捜査に乗り出した臓器売買事件の闇を追った。

毎日新聞 2011年6月24日 東京朝刊

1589名無しさん:2011/06/28(火) 12:33:30
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110626ddm041040130000c.html
腎移植の闇:臓器売買事件/下 縁組偽装、見抜けぬ病院
 「20世紀で人類が手にすることができた最も効果的な医療技術。それが臓器移植です」。昨年9月、鹿児島県で開かれた生体腎移植の講演会。壇上から語りかける医師は当時、宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)に勤務していた。医師は生体腎移植のメリットや手術の手軽さを説明し、続けた。「うちの病院では、養子縁組をされた後に移植を受ける方もいます」

 その2カ月前。同病院では、堀内利信容疑者(55)=臓器移植法違反容疑などで逮捕=への移植手術が実施されていた。執刀したのは、泌尿器科部長の万波(まんなみ)誠医師と、この医師。堀内容疑者が逮捕され、ドナー(臓器提供者)の男性(21)とは偽装養子縁組だった疑いが浮上している。

    ◇

 堀内容疑者は移植を受けるために養子縁組の企てを重ねていた。

 最初は知人女性に持ちかけた。死体腎移植の順番が回ってくる気配はなく、海外渡航移植も失敗。堀内容疑者は焦っていた。しかし「移植には養子縁組が必要」と説明すると女性は逃げ出した。

 頼ったのが暴力団組員、滝野和久容疑者(50)だった。1000万円の報酬で紹介されたドナー候補の坂上文彦容疑者(48)と養子縁組し、板橋中央総合病院(東京都板橋区)で移植を受ける話がまとまった。しかし手術直前の昨年5月、1000万円を追加要求され、計画は流れた。

 そして宇和島徳洲会病院。堀内容疑者は別の暴力団組員から新たにドナーの男性を紹介され、養子縁組のわずか1カ月後の昨年7月に移植を受けた。

 両病院の倫理委員会は実態を見抜けなかった。宇和島徳洲会病院は、養子縁組が繰り返されていることを戸籍で把握したものの、堀内容疑者が坂上容疑者との関係の説明を渋ったため、それ以上調査しなかった。

 臓器移植に詳しい医療関係者は「養子縁組直後は疑問を感じてもおかしくなく、普通なら手術を避ける」と指摘する。別の病院関係者からは「病院は捜査機関ではない。偽装養子や臓器売買を見抜くことには限界がある」との本音も漏れる。

 日本移植学会の倫理指針は生体移植のドナー条件を親族と定めるだけで、法的拘束力はなく、審査は病院任せだ。専門家は「法規制の強化や不正がないか調査する専門の第三者機関の設置などを議論すべき時期に来ている」と提言する。

    ◇

 ドナー不足に直面する患者。ドナーあっせんが容易な暴力団。甘い法規制。三つの条件がそろい、臓器売買が起きた。捜査幹部の一人はつぶやく。「捜査は始まったばかり。闇のすべては明らかにはなっていない」(この連載は川崎桂吾、前谷宏、浅野翔太郎、喜浦遊が担当しました)

毎日新聞 2011年6月26日 東京朝刊

1592とはずがたり:2011/07/05(火) 22:38:57

我が子も罹ったけどそれ自体はそれ程大したことはなかったけど女房にうつってそちらは大変でありました・・

リンゴ病、手足口病が多発−感染研
http://news.goo.ne.jp/article/cabrain/life/cabrain-34908.html
2011年7月5日(火)15:45

乳幼児を中心に例年、夏季に流行する伝染性紅斑(リンゴ病)と手足口病の患者が多発している。国立感染症研究所感染症情報センターのまとめ(速報値)によると、6月20-26日の週の伝染性紅斑の小児科定点医療機関当たりの患者報告数は、1週間の報告数としては過去10年間で最多。手足口病は3番目に多い値となった。

伝染性紅斑の定点当たり報告数は1.47で、前週(0.96)から0.51ポイント増加。過去10年間で最も多かった2001年6月25日-7月1日の週の1.15を大幅に上回った。都道府県別に見ると、宮崎が3.92で最も多く、以下は群馬(3.16)、栃木(3.13)、埼玉(3.03)、福島(2.71)などと続いた。

また、手足口病の定点当たり報告数は4.27で、前週(2.60)から1.67ポイント増加。03年7月の14-20日の4.98、7-13日の4.55に次いで、過去10年間で3番目に多い値となった。
都道府県別に見ると、佐賀の21.52が最も多く、以下は福岡(21.09)、徳島(15.87)、愛媛(15.11)、島根(14.61)などと続いており、西日本で多発している。

■はしかは3週ぶりに減少

一方、はしかの全医療機関からの患者報告数は12人で、3週ぶりに減少した。前週からは3人減った。都道府県別では、神奈川の5人が最も多く、福岡が2人でこれに次ぎ、栃木、埼玉、千葉、石川、大阪が各1人だった。

1594チバQ:2011/07/17(日) 00:56:14
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20110716/CK2011071602000039.html
練馬区 不信感あらわ 光が丘病院運営 日大撤退へ 
2011年7月16日

日大が来年3月末で運営から撤退することが決まった日大医学部付属練馬光が丘病院


 「遺憾です」。日大が来年三月末に、練馬光が丘病院の運営から撤退することについて、十五日会見した練馬区の琴尾隆明副区長は、不信感をあらわにした。今後引き継ぎ先を探すが、住民からは「うまくいかなければ、どうなるの」と不安の声が出ている。 (鈴木学)

 「朝は門の前が人でいっぱいなのに、なぜ赤字なのかね」

 病院の周辺に並ぶ団地を見ながら、タクシー運転手の男性(67)は首をひねった。地域の災害拠点病院でもあり、住民には大切なより所。男性は「困る人がいっぱいいるよ」と心配そうな表情を浮かべた。近くを散歩していた女性(86)も「急病の時に困るわ。なくなるんじゃないでしょうね」と話した。

 区によると、撤退の正式な申し出は今月四日。区と日大側は一九九一年の開院の際、「日大が三十年間病院を運営する」との契約を結んでいたが、日大側は「賃借期間は二十年を超えることができない」とする民法の条項をたてに、契約は一〇年度で終了したと主張。本年度は「ご迷惑を掛けないため延長した」と、あくまで任意の対応だったとした。

 一方、区は同条項は「貸主を保護するもの」などとしてあくまで三十年間の運営を要求。経営が苦しいとの訴えに、区は土地と建物の賃借料免除なども行ってきた。

 「撤退するならば、引き継ぐ医療機関を探すのが筋だが、それもない」と区側。新たな運営主体探しは▽救急医療▽小児医療▽周産期医療▽災害時医療−を重点にした運営などが条件だが、「幾つ手を挙げていただけるのか」。区の担当者はため息をついた。

1596チバQ:2011/07/18(月) 18:50:33
http://www.asahi.com/national/update/0630/TKY201106300635.html
子どもの臓器提供 大半は家族望まず
 改正臓器移植法が本格施行された昨年7月17日以降、子どもの臓器提供は1件だったが、医療現場では少なくとも12施設で15人の15歳未満の子どもが脳死とみられる状態になり、病院が親と臓器提供についてやりとりしていたことが、朝日新聞の調べで分かった。

 大半のケースで家族が提供を望まず、提供は見送られていた。家族が申し出ても、病院の準備不足で対応できない例もあった。脳死の子どもからの臓器提供が法的には可能になっても、親が子の死を受け入れて、提供に同意する例は少ない実態が浮かんだ。

 朝日新聞は6月上旬〜下旬、厚生労働省の指針で、脳死での臓器提供施設としての条件を満たした全国372施設を対象にアンケートを実施した。全体の83%にあたる310施設から回答を得たほか、病院や救急医らにも取材をして、改正法施行後の臓器提供の現状を探った。


http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20110717-OYT8T00155.htm
子供の移植海外頼み改正法1年 「想像以上に大変」

カナダで心臓移植を受けた古家菜沙ちゃんと母親の美穂さん  家族の承諾だけでも脳死臓器移植を認める改正臓器移植法が昨年7月に全面施行され、この1年で脳死臓器提供が急増した。しかし、子供からの心臓移植は、海外での移植に望みをつなぐ状況が続いている。

 「秋の運動会では(かけっこで)勝つよ!」。渡航移植を受けた小学3年の古家(こが)菜沙(なずな)ちゃん(8)(中野区)の張り切る姿に、母親の美穂さん(46)は目を細める。重い心臓病で走るどころか登下校も困難だった。昨春、主治医から「移植が必要」と宣告され、渡航移植を決断した。カナダへ出発したのは改正法施行4日前だった。

 臓器提供者を待つという精神的な負担と慣れない異国での生活。12月には薬剤の抗体反応が原因で、右手のひじ先まで切断しなければならない事態に見舞われたが、菜沙ちゃんは「平気だよ。泣くことじゃないよ」と気丈に振る舞った。

 1月にドナーが見つかり手術を受けた。4月に帰国した菜沙ちゃんは今、「友達と走り回れるのが楽しい」と元気いっぱいだ。美穂さんは「海外での移植は想像以上に大変だった」と訴える。

 渡航移植を支援する日本移植支援協会の高橋和子理事長は「法整備されたことで逆に募金活動が難しくなってきている。国内での移植が定着するまでは、渡航移植に頼らざるを得ない状況があることも理解してほしい」と話している。

(2011年7月17日 読売新聞)

1597チバQ:2011/07/18(月) 18:51:24
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110718-00000023-mai-soci
<脳死>「人の死」根付かぬ日本 小児臓器提供進まず
毎日新聞 7月18日(月)10時18分配信

 15歳未満の小児患者からの脳死臓器提供に道を開き、家族承諾での臓器提供を可能にした改正臓器移植法の全面施行から17日で丸1年を迎えた。施行後、全体の脳死臓器提供は急増したが、小児からの提供は1例だけ。提供が進まない背景には、脳死を受け入れがたい親の心情や医師の間でも見解がまとまらないことなど、提供を阻むさまざまな課題がある。【比嘉洋、藤野基文、久野華代】

 ◇実施施設「返上」の病院も

 小児の脳死臓器提供実施施設として毎日新聞のアンケートに答えた東海地方の病院で2月7日午前9時ごろ、入院中の男児(1歳5カ月)の自発呼吸が止まった。脳波も平たん。脳死とみられる状態だった。

 「脳の活動が非常に乏しいです」

 同日午後7時、男児のいる集中治療室の隣室に集められた両親とそれぞれの祖父母計6人に治療を担当する女性医師(27)が告げた。人工呼吸器をつけた男児は眠っているように見える。だが、意識が再び戻ることはない。説明を受けた20代の母親が涙をこぼした。

 男児は1月下旬に40度の高熱と激しいけいれんで救急搬送され、インフルエンザ脳症と診断された。投薬治療を続けていたが、意識が回復しないままこの日を迎えた。男児の祖母が詰め寄った。「孫は脳死なんですか」。医師は男児に臓器提供の機会があることを説明し、提供する場合にのみ脳死かどうかを判定するという現行の制度を説明した。家族はすぐに臓器提供を断った。脳死と認めなくてよいのなら、「うちに連れて帰りたい」。

 女性医師とともに診療に当たった男性小児科医(43)は「家族が提供の意思を示したら、おそらく脳死と判定されるケースだった」と振り返る。

 病院は治療を継続し、母親は3歳になる姉を連れてほぼ毎日見舞いに訪れている。男児は脳死とみられる状態でも脊髄(せきずい)反射などにより手足が動き、排便もする。女性医師によると、母親はその度に喜び、動きが少ないと「きょうは機嫌が悪いみたい」と悲しむという。人工呼吸器などの生命維持装置の管理の方法を家族が習得すれば、男児は今月中にも帰宅できる。

 成人は脳死から数日で心停止に至ることが多いが、小児は心停止まで長期間にわたる場合がある。小児科医は「(臓器移植が進む欧米各国のように)『脳死は人の死』とする死生観が日本に根付かない限り、特に小児の脳死臓器提供は増えないだろう」と指摘する。

 小児脳死臓器提供から手を引く施設も出ている。ある病院は改正法施行後の昨年12月の時点では、小児臓器提供実施施設として表明していたが、数カ月後に取り下げた。県内の別の医療施設から「小児からの提供については独自で見解を出すべきでない。先に地域の医師の間で議論を深め、方針を統一すべきだ」との指摘を受けたためだ。取り下げた病院関係者によると、県内の小児救命救急に携わる医師の一部は、救命を願う親の気持ちを傷つけかねないなどの理由から、移植医療自体に抵抗感を持っている。一方で、臓器移植を望む子どもの希望に応えるべきだとする医師も多く、話し合いを続けているという。

 改正法に対応した臓器移植マニュアルをまとめた厚生労働省研究班のメンバー、岡田真人・聖隷三方原病院院長補佐は「脳死について議論を十分尽くさないで、臓器を提供する時に限って脳死を人の死とした。これは世界的にも特殊な状況で、問題を複雑にしている。臓器提供をする時だけ親に子どもの死の時期を判断させるというのは、社会に受け入れられないのではないか」と指摘する。

1598チバQ:2011/07/18(月) 18:51:48
 ◇心停止後含め提供数伸びず 海外移植も困難に

 改正臓器移植法施行で家族承諾による脳死臓器提供が可能となり、最大でも年間13例だった提供数がこの1年間で55例と急増した。しかし、施行前から家族承諾で行うことができた心停止後の提供数は減り、脳死と心停止を合わせた年間臓器提供数は大きな伸びを示していない。

 専門家の間では、脳死提供の手続きの緩和に伴い、従来は心停止後に提供を承諾するケースで脳死での提供を認めるようになったため、心停止後の提供が減ったと考えられている。移植ネットなどによると、この1年間の脳死提供55例のうち49例は家族が承諾したケース。移植を受けた患者は心臓が37人(過去最多は年11人)、肝臓51人(同13人)と大幅に増えた。一方、改正法全面施行後の臓器提供は心停止後の76例(6月末まで)を含め計131例。法施行直前の3年間は▽09年105例(脳死7例、心停止後98例)▽08年109例(脳死13例、心停止後96例)▽07年105例(脳死13例、心停止後92例)で、2割程度伸びた形だ。

 大阪大の福嶌教偉(のりひで)・移植医療部副部長は、施行後、医療施設側も臓器提供の機会があることを説明するようになってきたことや、患者の家族から主治医に臓器提供を申し出るケースが増えてきていることを挙げ、「移植医療は国民の中に徐々に浸透してきているのではないか」と話す。

 海外での移植などを支援しているNPO法人「日本移植支援協会」によると、これまで年間5〜10人ほど渡航移植を支援してきたが、改正法施行後は国内での臓器提供が増えたため支援は1人のみに減った。協会の高橋和子理事長は「渡航移植の自粛を求めるイスタンブール宣言(08年5月)の採択の影響もあり、施行後も小児の臓器提供が1例しかない現状は、小児の移植希望者にとっては非常に苦しい」と語る。

 脳死は、心臓は動いているが、脳の全機能が失われた状態。呼吸などの調節を行う脳幹の機能が残り、自ら呼吸できる「植物状態」とは異なる。脳死状態でも人工呼吸器などを装着すれば、生命力の強い小児の場合、数年間心臓が動き続けることもある。脳死判定は移植に関わらない判定医が、脳波活動や自発呼吸の消失の確認など5項目について、6時間以上の間隔を空け2回行う。蘇生力の高い6歳未満は間隔を24時間以上空ける。昨年全面施行された改正臓器移植法で、本人が生前に拒否していない限り家族の承諾で脳死臓器提供ができるようになったほか、対象年齢も生後12週未満を除く全年齢で可能になった。一方、虐待を受けていた小児(18歳未満)からの臓器提供を禁じている。

1599チバQ:2011/07/18(月) 18:52:07
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110718-00000007-mai-soci
<改正臓器移植法1年>小児の脳死状態14例 判定に至らず
毎日新聞 7月18日(月)2時33分配信

 改正臓器移植法の全面施行(10年7月17日)以降、15歳未満の小児からの脳死臓器提供が4月に1例実施されたが、このほかに小児患者が脳死とみられる状態になったケースが少なくとも11医療施設で14例あったことが、毎日新聞の調査で分かった。親が臓器提供に承諾しなかったり、医師が提供に関する説明を見送るケースが目立ち、いずれも提供には至らなかった。特に小児の場合、家族や医療現場で脳死が人の死として受け入れられない現状が浮き彫りになった。

 ◇本社56施設調査

 毎日新聞は7月1〜15日、小児からの脳死臓器提供を実施すると表明している全国の56施設を対象に郵送によるアンケートを実施。46施設(回答率82%)から回答を得た。

 小児患者が脳死とみられる状態になった14例のうち、親が承諾しなかった(4例)▽主治医らが悲嘆にくれる家族の様子を見て、最初から説明を見送った(4例)▽虐待を受けた疑いを否定できなかった(2例)▽主治医が医学的理由で説明を見送った(1例)−−などの理由で、いずれも脳死判定や提供に至らなかった。

 小児の臓器提供がこれまで1例にとどまっていることについて、全体の半数に当たる28施設は「予想通り」と答えた。理由として「親が脳死を受け入れられない」「虐待の見極めが困難」などの意見が挙がった。

 18歳以上の脳死臓器提供実施施設として名前を公表しているのは2月1日現在、全国で303施設。これらの施設は制度上は小児の脳死臓器提供も可能だが、小児からの提供実施を表明しているのは56施設にとどまっている。【比嘉洋、久野華代、藤野基文】

1600チバQ:2011/07/18(月) 18:52:41
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110717-00000073-san-soci
脳死移植緩和、改正法1年 家族承諾で急増 245人に提供
産経新聞 7月17日(日)7時56分配信


 ■15歳未満1例 浸透なお課題

 脳死下の臓器提供条件を大幅に緩和した改正臓器移植法が昨年7月17日に全面施行されてから、17日で丸1年。本人意思が不明でも家族承諾により脳死での提供が可能になったことで、年間提供数は急増。移植でしか助からない200人以上の患者の命を救うことができた。一方で、必ずしも移植医療への理解が深まっているとはいえない現状がある。

 日本臓器移植ネットワークによると、法改正以降、この1年間で実施された脳死移植は計55件。提供者(ドナー)の男女別は男性31人、女性24人。年代別では40代が13人と最も多く、次いで50代の12人、30代と60代の11人だった。

 平成9年の臓器移植法施行から改正法施行までの約13年間に行われた脳死移植の総数が86件で、年平均で7人に満たなかったことを踏まえると、大きな歩みをみせている。

 55件の脳死移植により、移植手術を受けることができた患者は245人。1人の提供者から約4・5人に臓器が提供された計算になる。

 脳死移植増加の要因は、55例中49例を占める「本人意思不明下の家族承諾による提供」だ。移植ネットが法改正後50例目までの事例を調査したところ、半分以上の27例で家族の側から申し出ていた。移植ネットは「生前に口頭で提供意思を聞いていた家族も多かった」と分析する。

 ただ、移植総数の増加が、そのまま脳死移植に対する理解の向上につながっているわけではない。

 これまでも家族承諾で提供が可能だった心停止下での腎提供は、法改正前は毎年100例前後あったが、平成22年は81件に減少。今年も6月末の時点で40件にとどまっている。

 従来なら心停止後に腎提供を決断していた家族が、脳死での提供に移行したとみられ、脳死と心停止を合わせた提供数で考えると、実際に提供を承諾する家族の伸びはわずかだと指摘する声もある。

 一方、15歳未満からの提供は、今年4月12日に関東甲信越地方の病院で法的に脳死と判定された10代前半の男児1例だけだった。

 大阪大医学部付属病院移植医療部の福嶌教偉副部長は「現状は想定通りの提供数」とした上で、「今後は提供者家族への心のケアの充実が求められるほか、臓器提供がどういうものなのか、より多くの人々に理解してもらう必要がある」と指摘している。

1601チバQ:2011/07/18(月) 18:53:09
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110717-00000105-san-soci
国内移植に期待も厳しい現実 虐待の有無確認、親の心情…
産経新聞 7月17日(日)7時55分配信

 日本臓器移植ネットワークによると、今年5月末までに移植希望の登録をしている15歳未満の子供は、心臓8人▽肺4人▽肝臓10人▽腎臓46人。

 日本小児循環器学会理事長で東京女子医大循環器小児科の中西敏雄教授は「これまで海外渡航による移植を検討する際、“免罪符”として子供の国内登録を行うことがあったが、今は『本当に国内で移植できるかもしれない』という期待を抱きながら登録するケースが出てきた」という。

 もっとも、18歳未満の脳死判定を行う際に定められている「虐待」の有無の確認や、子供の死を受け入れる親の心情など、実際には15歳未満からの提供に至るハードルは高いままだ。

 結果、海外渡航による移植に頼らざるを得ない子供は依然、存在する。

 一方、各国でも臓器提供者不足は深刻で、世界の潮流は渡航移植に年々厳しいものとなっている。加えて、日本では改正臓器移植法施行で「子供も移植ができる」という認識が先行し、渡航移植に必要な資金を集める募金への風当たりが強い。

 渡航移植患者やその家族らのサポートをしてきた「日本移植支援協会」の高橋和子理事長は「法改正以降、相談に来る家族に現状を伝えると皆、肩を落としてしまう」という。

 国内で心臓移植が必要と新たに診断される子供は年間約50人。中西教授は「子供たちをどう救っていくのかを含め、国内で議論を深めてほしい」と訴える。

1603チバQ:2011/07/19(火) 22:10:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110719-00000126-jij-soci
田辺三菱製薬に業務改善命令=注射剤の検査怠る―厚労省
時事通信 7月19日(火)20時29分配信

 田辺三菱製薬(大阪市)の子会社「田辺三菱製薬工場」が注射剤の検査を怠っていた問題で、厚生労働省は19日、薬事法に基づき田辺三菱製薬に業務改善命令を出した。栃木県も同日、子会社が同県内に所有している工場に対し、20日から10日間の業務停止を命じた。
 厚労省によると、少なくとも2007年4月から昨年4月までの間、糖尿病による皮膚潰瘍に用いる「リプル」など3種類の注射剤について、薬に含まれる重金属の量などを調べる出荷前検査の一部が行われていなかった。子会社の当時の担当者は「他の仕事で忙しかった」と説明したという。
 同省は昨年4月、別の子会社の試験データ改ざんをめぐり田辺三菱製薬に一部業務停止命令を出した。今回は悪質な改ざんがなかったと判断し、改善命令にとどめた。
 田辺三菱製薬の話 業務停止と改善命令を重く受け止め、再発防止に取り組む。

1605チバQ:2011/07/20(水) 22:28:18
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110720-00001063-yom-soci
酸素と間違え二酸化炭素、患者危篤…神戸の病院
読売新聞 7月20日(水)22時13分配信

 神戸市中央区の市立医療センター中央市民病院は20日、腹部大動脈瘤(りゅう)切迫破裂で13日夜から14日未明にかけて緊急手術を受けた市内の80歳代男性を術後に集中治療室(ICU)に運ぶ際、酸素ではなく、二酸化炭素を吸引させるミスがあったと発表した。

 男性は一度は蘇生したが、再び心肺停止状態となり、危篤という。

 同病院によると、女性麻酔科医と女性看護師がボンベを取り違えた。

 酸素ボンベと二酸化炭素ボンベはほぼ同じサイズだが、取り違えないように酸素が黒、二酸化炭素が緑で色分けされている。

1606荷主研究者:2011/07/24(日) 17:30:29

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/251063
2011年6月30日 10:07 西日本新聞
iPS細胞経ず肝細胞 マウス皮膚から作製 95%が変化 九大が成功

鈴木淳史准教授

 マウスの皮膚の細胞から、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を経ることなく肝細胞を作ることに、九州大生体防御医学研究所の鈴木淳史准教授の研究チームが成功した。iPS細胞から作る場合に比べてより確実に肝細胞に変化させることが可能で、患者への移植など応用も期待できるという。肝細胞は中国の研究チームが作製しているが、日本では初めてで、29日付の英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。

 鈴木准教授が採用したのは、線維芽(せんいが)細胞という皮膚の細胞に遺伝子を加え、培養することで目的の細胞に変化させる「ダイレクト・リプログラミング」と呼ばれる技術。

 同じく線維芽細胞から作るiPS細胞は、どんな細胞にもなれる能力を持つが、その万能性ゆえに目的の細胞に絞って変化させるのは難しい。移植すると体内で腫瘍を作る危険性も高いことから、同技術はiPS細胞によらない方法として近年注目されている。世界ではこれまでに神経、血液、心筋の細胞を作り出した成功例がある。

 この技術の鍵となる遺伝子に、鈴木准教授は肝細胞で働く2種類を使った。マウスの胎児の線維芽細胞に2遺伝子を入れて培養したところ、最終的に95%が肝細胞に置き換わったという。

 作製した肝細胞は、体の機能を調節するアルブミンの分泌など本来の働きをしており、1カ月以内の死亡が避けられない肝不全マウスに移植すると、40%が長期間生きることも確認した。腫瘍は出来なかった。

 鈴木准教授は「iPS細胞から作る場合と比べ、作業時間も大きく短縮できる。ヒトでの研究も進めたい」としている。

=2011/06/30付 西日本新聞朝刊=

1622とはずがたり:2011/08/28(日) 12:22:04

日本製の新抗がん剤、転移した大腸がんにも効果
http://www.asahi.com/science/update/0723/TKY201107220749.html

 日本で開発された新しい抗がん剤が、がんの転移があり、手術や既存の抗がん剤などが効かなくなった大腸がんの患者に延命効果をもたらす可能性のあることが、全国約20病院が参加する臨床試験(治験)で確認された。近く大規模な治験に入る。22日、横浜市で開かれた日本臨床腫瘍(しゅよう)学会で発表された。

 抗がん剤は大鵬薬品工業(本社・東京)が開発した「TAS―102」。錠剤で1日2回のむ。2009年から今春にかけ、転移のある大腸がん患者約170人を対象に第2段階の治験を実施。患者をこの薬をのむグループと、偽薬をのむグループに分け、生存期間などを比較した。薬をのむグループの生存期間の方が平均で2.4カ月長かった。死亡リスクも4割ほど減った。

 転移のある大腸がん患者に現在使われている薬は4割程度の患者には効果がない。特定の遺伝子に変異が無い人にしか効かないためだ。今回の薬は遺伝子の変異に関係なく効くと予測されている。(大岩ゆり)

1623とはずがたり:2011/08/28(日) 12:22:43

塩分と高血圧、カギは腎臓のたんぱく質 東大教授ら解明
http://www.asahi.com/science/update/0719/TKY201107190648.html

 塩分を取りすぎると高血圧になるといわれるが、血圧が上がりにくい人もいる。その違いは腎臓でのたんぱく質の働きの差で起こることが、東京大の藤田敏郎教授(腎臓内分泌内科)らによるネズミの実験でわかった。治療薬の開発に役立ちそうだ。

 藤田さんらは、ネズミに塩分過多の食事(塩分8%)を与えて3週間観察。ネズミは最高血圧(収縮期血圧)が160に達した高血圧グループと正常値の120にとどまったグループに分かれ、前者では腎臓の細胞の形の維持などに必要なたんぱく質「Rac1」が活性化していた。このたんぱく質の働きを妨げる薬を高血圧ネズミに与えたところ、塩分過多の食事でも高血圧にならなかった。

 藤田さんは「Rac1の阻害薬は高血圧治療に使える可能性がある。どの程度の投与なら副作用が出ないかなどを調べたい」と話した。結果は18日付の米医学誌「ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション」に掲載された。(大岩ゆり)

1624とはずがたり:2011/08/28(日) 12:23:15

【大阪】 がん抑制遺伝子に肝臓硬くする働き 阪大など発見
http://www.asahi.com/health/news/TKY201107140306.html?ref=reca
2011年7月14日

がんを抑制することで知られる遺伝子p53が、肝炎や肝硬変の原因になっていることを、大阪大などのグループが明らかにした。p53は体中にあり、がん化した細胞を攻撃してくれる一方、肝臓で活性化し過ぎると、細胞を硬くしてしまう物質が多く現れていた。治療が難しい肝硬変を治したり、進行を抑えたりできるようになる可能性がある。


大阪大大学院医学系研究科の小玉尚宏研究員らは、肝臓で働くp53が多いマウスと少ないマウスをつくって比較した。p53が多いマウスは生後6週間で、すでに肝臓が硬くなり機能が落ちる「線維化」が進んでいた。ヒトの肝細胞でも、重い肝硬変の細胞ほどp53が多く活性化していた。


肝炎ウイルスやアルコールの刺激でp53が活性化されると、CTGFというたんぱく質が多く現れるらしい。このたんぱく質は傷を治したり、軟骨をつくったりするのに欠かせないが、増え過ぎると細胞を硬くしてしまう。同研究科の竹原徹郎教授は「p53の発生をコントロールして線維化が抑えられれば、肝硬変の治療ができるようになるかもしれない」と話している。

1625荷主研究者:2011/08/28(日) 13:54:40

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/255587
2011年7月28日 01:02 西日本新聞
九大と香港大が医療提携

 医療機器や新薬の開発・実用化を推進するために九州大学が新設した「先端医療イノベーションセンター」(橋爪誠センター長)は27日、中国の革命家・孫文が学んだ香港大学医学部外科(廬龍茂外科長)と、学術交流と相互協力に関する覚書を締結した。先端医療分野における研究開発や臨床試験、人材育成などについて連携を強化する。

 香港西医学院(香港大医学部の前身)を卒業し医師免許を得た孫文は1913年3月、福岡市を訪れた際、九州帝国大学医科大学(現九州大医学部)を訪問。付属病院を視察し、職員・学生に対して講演したほか、記念に「学道愛人」の書を残した。

 今年は孫文が主導した辛亥革命から100年に当たることから、香港特別行政区の準政府機関・香港貿易発展局と西日本シティ銀行国際部が、孫文と関わりの深い両大学に「100周年記念事業」として医療提携を提案。27日、九大のイノベーションセンターであった開所記念式典に出席するため来日した香港大医学部外科の羅偉倫教授が橋爪センター長と覚書に調印した。

=2011/07/28付 西日本新聞朝刊=

1626荷主研究者:2011/08/28(日) 14:05:39

http://www.minyu-net.com/news/news/0807/news2.html
2011年8月7日 福島民友ニュース
被災地に研究拠点 医学部と工学部の連携強化

 政府は被災地に最先端の研究拠点を整備し、産業復興や雇用創出に役立てる構想を基本方針に盛り込んだ。医療機器開発では、東北大など地元大学を中心に開発のレベルを国際水準まで引き上げる。医療機器開発に欠かせない医学部と工学部の連携も強化し、研究開発費などを重点的に補助する。

 仙台市の東北大病院と工学部を中核拠点とし、岩手県では盛岡市の岩手医大病院と岩手大工学部、本県では福島市の福島医大病院と郡山市の日大工学部がそれぞれ連携。東北地方に工場を持つ大手医療機器メーカーにも参入してもらう。許認可などに関する規制を緩和した特区にし、薬事法に基づく煩雑な治験の届け出事務を簡素化し、実用化までの時間を短縮する。

1627とはずがたり:2011/08/29(月) 13:23:19

肝臓の病気、血液1滴で即判定 肝炎・がんなど9種類
http://www.asahi.com/science/update/0309/TKY201103090700.html?ref=reca
2011年3月10日4時0分

 1滴の血液からB型、C型肝炎、肝臓がんなど9種類の肝臓の病気を同時に判定できる――。こんな診断法を、慶応大などのグループが開発した。30分程度でわかるという。肝臓の病気は症状が表に出るまで時間がかかるため、血液検査で早期発見できれば、治療にもつなげられる。今後2〜3年での実用化を目指すという。

 人間の血液内には、細胞の活動により生まれる「代謝物」が約3千種類ある。慶応大先端生命科学研究所の曽我朋義教授(分析化学)らは、病気ごとに、この代謝物の種類、濃度が異なることに着目。代謝物の違いなどを測定できる装置を開発した。

 その上で、東大と山形大の協力を得て、肝臓の病気を持つ患者ら237人の血液に特徴がないか調べた。この結果、肝臓の病気には、5〜10種類程度の特定の代謝物があることが分かった。また病気ごとに濃度も違った。これらの特徴を比較することで、まだ発症していないB型とC型肝炎、B型とC型の慢性肝炎、薬剤による肝炎、肝硬変、肝細胞がん、脂肪肝、非アルコール性脂肪肝炎の9種類の違いをほぼ正しく見分けることに成功した。

 1回の測定に必要な血液量は0.1ミリリットル程度で、費用も2万〜3万円ですむという。すでに特許を申請し、食品会社と契約、製薬企業とも交渉中だ。

 現在、肝臓の病気は、複数の検査を組み合わせて診断している。ウイルスの有無や画像診断のほか、肝臓の組織をとって調べる方法などだ。

 研究成果は近く欧州肝臓学会誌電子版に発表される。

 B型、C型肝炎の感染者は、国内に300万人以上おり、曽我さんは「この検査法なら、ウイルス感染の有無だけでなく、病名もわかる。早期診断が可能になることで、多くの命が救えるはずだ」と話している。(岡崎明子)

1628とはずがたり:2011/08/29(月) 13:36:40

がん治療、ケイ素が有効 光線力学療法で群馬大発見
http://www.asahi.com/areanews/gunma/TKY201105250588.html?ref=reca
2011年5月26日

 早期がんを治療する光線力学療法で、治療薬にケイ素を組み込むことでがん細胞の殺傷能力が格段に高まることを、群馬大の研究チーム(代表・堀内宏明助教)が突き止めた。マウスを使った実験では、治療から6日間でがん細胞がほぼすべて消えたという。

 光線力学療法は、治療薬を患部に入れ、赤色光を当て、活性酸素を発生させる。活性酸素ががん細胞を攻撃するという仕組み。

 副作用が少なく、手術や抗がん剤などの化学療法と比べて患者への負担が少ないとされる。国内では治療薬「フォトフリン」や「レザフィリン」が承認されている。

 実験では、がん細胞を移植したマウスに、ケイ素を組み込んだ治療薬を注射し、約4時間後に可視光を照射した。がん組織の大きさは2日後に約50%に、3日後に約25%まで減り、6日後にほぼ消えた。がん組織はかさぶたのように黒くなったという。

 これに対し、同じ条件で「レザフィリン」を用いた場合、6日後、がん組織の大きさは注射前とほぼ変わらなかった。

 治療薬には、光を吸収しやすい性質がある物質が使われている。この物質にケイ素を結合することで、治療薬ががん細胞に集まる効率がレザフィリンに比べ約1.2倍に高まったという。

 堀内助教は「この療法がうまくいけば、体への負担が小さい、がんの治療法が完成するかもしれない」と期待する。研究チームは治療薬を改良し、実用化を目指している。

 ただ、光線力学療法では、深部に赤色光が届かないため、治療できるのは初期の肺や胃がんなどに限られる。また、治療薬はがん細胞以外の細胞にも入るため、すぐに明るい場所に出ると正常な細胞も傷つける恐れもあるという。

 研究成果は3月の日本化学会春期年会で発表されたという。ケイ素や炭素の働きを研究する群馬大の「エレメント・イノベーション」は27日、桐生市織姫町の桐生地域地場産業振興センターでシンポジウムを開き、研究について発表する。(新宅あゆみ)

    ◇

 〈日本光線力学学会会長で新座志木中央総合病院(埼玉県)の名誉院長・加藤治文さんの話〉 現在の光線力学療法では表面にできた1センチ大のがんであれば完全に治せる。今回の発見によりさらに大きいがんに効果があると期待できる。

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1633とはずがたり:2011/09/06(火) 04:08:00
なんらかのペナルティを与えないとなくならんでしょうな。

コンビニ受診 あえぐ医療
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000001109050003
2011年09月05日

軽症でも救急外来へ

県「安易な利用やめて」

 コンビニエンスストアを利用するように、気軽に休日や夜間に救急医療機関にかかるケースが県内で目立っている。業界では「コンビニ受診」という。急患のはずが多くは入院を必要としない軽症患者で、救急医療現場の負担を増やす原因となっているという。

 「深爪をしてしまって血が出た」「とげが刺さって抜けない」……。

 夜間や休日に救急医療機関に駆け込む、身勝手な「急患」の症状はおおむねこの程度だという。さらに「平日の日中だと仕事で来られない」「夜間だと日中より待ち時間が短い」という理由で訪れる患者もいる。いずれも入院の必要がない軽症患者で、「何のための救急医療なのか」と医療関係者のため息は深い。

 「救命救急センター」は本来、急性心筋梗塞(こう・そく)や脳卒中など、生命に危険が及ぶような患者を受け入れる地域医療の「最後のとりで」と言われる。県内では県立中央病院と厚生連高岡病院の2病院だ。

■7割は入院不要

 県医務課によると、昨年度に、この2病院を訪れた患者は2万1324人で、うち、約7割にあたる1万5023人は入院の必要はなかった。ここ数年、不要不急とみられる患者数は同程度に推移しているとされる。

 決して身勝手な理由ばかりではないが、このような状況が続けば、医師の負担は増えてしまい、心配されている「勤務医離れ」が加速しかねない。また、本当に救急医療が必要な重症患者が、適切な治療を受けられなくなる恐れもある。

 実態を重くみる県は、9月9日の「救急の日」に併せて実施される救急医療週間(4〜10日)の間、人出の多いJRの富山、高岡両駅に広告を出し、安易な利用を戒める。なるべく通常診察時間内に受診する▽夜間・休日などは、「当番医」を利用する▽安易に救急車を呼ばない――などを呼びかけている。

■小児電話相談も

 また、子どもが急に熱を出したりケガをしたりした場合には、医療機関にかかる前に、看護師や小児科医に電話で相談できる「#8000」(県小児救急電話相談、午後7時から翌朝9時まで)もある。

 男性勤務医の一人は「大人の身勝手な救急の受診はもってのほか。現場が疲弊している」と嘆く。「子どもが急病になると、焦ってしまうのは親心。だけど、まず一呼吸おいて『本当に必要か』と考えてほしい」と訴えている。(小峰健二)

1639とはずがたり:2011/09/20(火) 17:03:57
>放射線医療5施設
①放射線医学県民健康管理センター
②分子イメージング施設
③創薬・治験センター
④全県民対象の健康管理調査の結果を将来にわたって分析したり、新たながんの治療法を開発したりする研究・実験施設
⑤医学講座
>施設や講座の新設に伴い必要となる医師、教授らは少なくとも数十人規模になる見通しで、放射線医療に関する連携協定を結ぶ広島、長崎両大から人材を得ることで合意している。

放射線医療5施設新設へ 福島医大に健康管理センター330床など
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4147&mode=0&classId=0&blockId=9889934&newsMode=article

 東京電力福島第一原発事故を受け、福島医大が放射線医療の拠点化を目指してまとめた復興ビジョンの概要が19日までに明らかになった。330床を有する放射線医学県民健康管理センター(仮称)など5施設を5年以内に新設。国内の専門家を医療・研究スタッフとして迎え、県内のがん医療を国内最高水準に引き上げる。被ばく医療専門の医学講座を年内に設けて人材育成にも取り組む。事業費約1千億円を想定し、県と一体で国の3次補正予算案に盛り込むよう求めている。
 構想では、各施設ともに医大の敷地内の駐車場などを利用して整備する。放射線医学県民健康管理センターはがんの早期治療を担う拠点施設になる。付属病院にある甲状腺外科、血液内科、放射線科、皮膚科を移し、専門医を配置するなどして医療の高度化を目指す。乳幼児や妊産婦への放射線の影響が特に懸念されるため、小児科、産科もセンター内に置く。
 建物は鉄筋コンクリート九階建て・延べ床面積は2万9千平方メートル。現在の付属病院より一回り小さい規模となる。
 さらに、病気の早期発見に当たる分子イメージング施設を二カ所に設ける。がんの発見に用いるPET(ポジトロン断層撮影)やサイクロトロン、超高解像度のCTスキャン、内部被ばく状況を検査するホールボディーカウンターなどの最新機器を配備する計画。
 がん治療の薬剤開発を進める創薬・治験センターも整備する。全県民対象の健康管理調査の結果を将来にわたって分析したり、新たながんの治療法を開発したりする研究・実験施設も設ける。
 医学講座は被ばく医療に特化した内容とし、定員は現在調整している。講座新設に合わせて医学部の定員増を国に求める。県内の医療水準の向上を目指し公的病院に派遣する医師の数を増やすことも検討する方針だ。
 放射線関連の医療産業の集積にも取り組む。産学連携の研究施設として、ふくしま医療産業振興拠点(仮称)を設け、地元や海外の企業と連携して放射線医療の検査、診断、治療に用いる機器開発などを促進する。研究のパートナーとなる企業誘致も進め、地域産業の活性化と雇用創出にもつなげる。
 構想を具体化する上では人材確保が大きな課題になる。施設や講座の新設に伴い必要となる医師、教授らは少なくとも数十人規模になる見通しで、放射線医療に関する連携協定を結ぶ広島、長崎両大から人材を得ることで合意している。今後、国内の関係機関に働き掛けるなどして医療・研究スタッフを確保する方針。
 本県への放射線医療拠点の整備を盛り込んだ政府の復興基本方針と、県の復興ビジョンを受け、構想をまとめた。
 福島医大の復興事業を担当する横山斉同大付属病院副院長は「原発事故のあった本県で最先端の治療・診断を受けられる態勢をつくることで、県民の安全安心を確保し、『日本一健康に生きられる地域』を目指したい」としている。
 県は政府の復興基本方針に合致しているとして、国の3次補正予算で事業費が確保される可能性は高いとみている。

イメージ図
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/medical/20110920001.JPG

(2011/09/20 09:04)

1640チバQ:2011/09/22(木) 23:11:24
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13166123648250
2011年9月22日(木)
新設医学部誘致に県医師会反対「地域医療が崩壊」

県医師会の斎藤浩会長は21日、緊急の記者会見を開き、県が新設医学部の県内誘致を早稲田大学に打診していることについて、「不適当だ」と反対する見解を発表した。

医学部新設の問題点として▽教員、付属病院の勤務医・看護師など多大な人的資源が必要で、医師・看護師不足に拍車を掛ける▽現場の医師や看護師が引き上げられ、地域医療が崩壊する▽医学部の定員は最近4年間で1298人増加し、人口減を踏まえると将来の医師過剰を招く▽卒業者が本県に定着するとは限らない-の4点を挙げ、「巨大な箱もの新設は全国に影響し、禍根を残す。医師会が支援することはあり得ない」と述べた。

医師不足の解消策については「定員増と地域枠拡大で対応するのが現実的」と述べ、喫緊の課題である医師の偏在は「行政、筑波大などの既設医学部、医師会の3者が連携することでクリアできる」とした。

斎藤氏は18日に橋本昌知事と会って見解を伝え、医学部誘致をやめるよう進言したことを明らかにし、「医師会の意向をくんだ新たな対応を期待する」と当面は県の出方を見守る考えを示した。

斎藤氏は会見後、取材に対し、「(本県出身の)原中勝征日医会長も同じ意見だ」と述べた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110922-OYT1T00373.htm?from=main6


医学部誘致なら医師不足に…という医師会の理屈


茨城県の医学部誘致に反対する県医師会幹部 医学部誘致を公約とする茨城県の橋本知事が早稲田大学(鎌田薫総長)に新設医学部の誘致を打診したことについて、県医師会(斎藤浩会長)は21日、水戸市の県メディカルセンターで記者会見を開き、教員確保で全国の医師不足に拍車をかけるなどとして、医学部の新設・誘致は不適当と批判した。

 斎藤会長は18日に知事に会い、「おやめなさい」と進言したことも明らかにした。

 医学部の新設・誘致に反対する理由として、県医師会は「教員確保のために医師を集めれば全国の医師不足に拍車をかける」「既存医学部で入学定員の増加を図っている」「中小医療施設や有床診療所などの経営に影響する」「医学生は卒業後に出身地へ戻る可能性もあり県の医師不足解消にならない」の四つを挙げた。

 県医師会によると、医学部の入学定員は、1981〜84年度に年8280人だったが、その後の抑制政策で2003〜07年度は年7625人に減少した。04年度に始まった臨床研修制度で大学に医師が残らず、都市部の医療機関などに流れたことで地方の医療機関への医師配置システムが崩壊し、各地で医師不足が顕在化した。

 県内の医師数(2008年)は人口10万人当たり162・1人で、埼玉県に次いでワースト2位。二次医療圏別では、筑波大のあるつくば医療圏の同342・3人に対し、県北の常陸太田・ひたちなか医療圏は同90・9人と3分の1にも満たず、偏在も問題になっている。医師確保を県の喫緊の課題とする橋本知事は、09年8月の知事選で医学部誘致を公約とした。

 一方、国は08年度から医学部の入学定員の増員や、地域枠などを設ける医師確保策を講じており、県医師会の小松満副会長は「ハコモノを造れば壊すことはできない。融通性のある既存のシステムを維持すべき」と述べた。また、少子高齢化や人口減少の影響にも触れ、斎藤会長は医学部を新設すれば医師過剰になる恐れもあるとし、「大きな禍根を残す」と批判した。

 早大誘致を巡っては、橋本知事が6月下旬、鎌田総長に宛てて、医学部新設の際の県内立地を求める文書を提出。中央病院、こころの医療センター、リハビリテーションセンターなど県立の医療施設が近接する笠間市の県畜産試験場跡地(約35ヘクタール)をキャンパス候補地に挙げ、教育、研究に各施設を活用してほしいとの協力姿勢を示している。

(2011年9月22日11時53分 読売新聞)

1641とはずがたり:2011/09/25(日) 00:03:30
うつ病を血液で診断 広島大、客観指標を発見
2011年8月31日 06:14
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/260924

記者会見する広島大大学院の山脇成人教授(右)ら=30日午後、広島市中区

 採血することで、うつ病を客観的に診断できる有力な新指標を発見したと広島大大学院医歯薬学総合研究科の山脇成人教授や森信繁准教授のグループが30日、発表した。成果は米科学誌プロスワン電子版に掲載された。

 神経細胞を成長させるタンパク質の一つ、脳由来神経栄養因子(BDNF)の遺伝子に起きる「メチル化」という化学反応の程度を調べる手法としては世界で初めてとしている。

 グループによると、うつ病は基準に沿って、気分の落ち込みや意欲低下の症状から問診などにより診断されており、明確な指標は未開発。

1642チバQ:2011/09/27(火) 23:12:07
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110927/bdy11092719170003-n1.htm
新規エイズ患者が過去最多 潜在的な感染者数増加か
2011.9.27 19:17
 厚生労働省のエイズ動向委員会は27日、エイズウイルス(HIV)感染に気付かずに発症したエイズ患者が第2四半期(4〜6月)に新たに136人報告され、昭和59年の調査開始以来、3カ月間ごとの集計では過去最多だったと発表した。

 委員長の岩本愛吉東京大教授は「新規エイズ患者報告数の増加は、潜在的な感染者数の増加とHIV抗体検査の(受検)遅れを示唆している。早期発見は早期治療や感染拡大防止に結び付く。積極的に抗体検査をしてほしい」とのコメントを発表した。

 同じ期間に報告された発症前の新たなHIV感染者は217人で、直前の3カ月間と比較して減少した。感染の有無を調べる自治体の抗体検査は3万1553件実施され、前年同期と比べて減少した。3月の東日本大震災の発生が影響している可能性があるという。

1643とはずがたり:2011/09/28(水) 13:38:23
「良医」育成を前面に 東北福祉大と仙台厚生病院構想
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/09/20110928t11034.htm

 仙台市内で医学部の新設を目指す財団法人厚生会仙台厚生病院(仙台市青葉区)と東北福祉大(同)が合同で設置した基本構想検討委員会は27日、臨床重視と地域医療貢献を新医学部の基本方針とする最終報告をまとめた。
 報告は地域に根付き、弱者を助ける強い意志や社会常識、心優しさを兼ね備える「良医」の育成を前面に打ち出した。診断学と治療学の研究に重点を置き、東日本大震災によって発生が予想される各種疾患についての長期的調査、治療の研究を推進する。
 他大学との連携による教員や人材の確保、新設も含めた施設整備に関する方針も盛り込んだ。
 東北の高校生を対象とした入試の地域枠や奨学金制度を設け、卒業生が一定期間、地域医療を義務的に担うようなシステム構築も掲げた。医師国家試験の合格率は全国平均の90%以上を目指す。
 臨床実習を行う付属病院の病床数は800〜1000超の確保を目指す。国が学部新設を認めた場合、2014年4月の開設を視野に入れて準備を進める。厚生会の目黒泰一郎理事長は「被災地にとって医学部新設は、将来の地域医療再生という希望になるはずだ。実現に向けた準備作業を進めたい」と話した。

2011年09月28日水曜日

1644とはずがたり:2011/09/28(水) 14:16:45

新患受け付け中止へ かづの厚生病院循環器科、常勤医不在で
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20110927c

 JA秋田厚生連が運営する鹿角市のかづの厚生病院(松谷富美夫院長)は来月から、循環器科で外来の新患診療を取りやめ、重症入院患者の受け入れを中止する。岩手医科大(盛岡市)から同科へ派遣されている医師が常勤から非常勤に切り替わるためで、常勤体制再開のめどは立っていない。

 同病院によると、同大が今月8日、東日本大震災で被災した岩手県沿岸部の医師確保を優先するため、同科に派遣している常勤医1人を引き上げ、週4日非常勤医1人ずつ派遣する旨を通達してきた。

 同科勤務医は、この常勤医1人。同病院では同科の診療体制を見直さざるを得なくなり、入院患者の受け入れ制限のほか、▽外来診療を週5回から4回に縮小▽急患を除いた新患受け付けの取りやめ?などの措置を取ることを決めた。

 同科の入院患者約20人については同大付属病院などへの転院、通院への切り替えを進め、20日までに全員を退院させている。
(2011/09/27 08:54 更新


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