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ガルパン みほルートGOODエンド
1
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/10/25(火) 21:51:24 ID:g.8oTIO2
「おかーさん!おとーさん!はやくはやくー!」
「慌てると危ないよー」
日曜日。
休日と澄み渡る晴天が重なった絶好の外出日和ということもあって、家族三人で訪れた遊園地はまだ早い時間にも関わらず大勢の人で賑わっていた。
そんな中、ひとり目当ての乗り物に向かって駆け出す娘に隣のみほが声をかける。といっても、普段からあの子は活発なタイプだ。みほも口で言うほど心配はしていない様子だ。むしろ元気にはしゃぐ姿を嬉しそうに見ている。
「……それにしても、私もあなたももあまり活発な方じゃないのに、いったい誰に似たんだろう?」
ふとそんなことを呟いた彼女に、小さい頃のみほにそっくりじゃないか、と答えた。
「小さい頃?……あぁ、確かに戦車道を本格的に始める前は結構やんちゃなタイプだったかも……あれ?でもそんな昔のこと、あなたに話したことあったっけ?」
納得したような表情を浮かべたかと思ったら、すぐに怪訝そうにこちらを見てきた彼女の視線を受け、思わずしまった、とつぶやいてしまう。
「誰かに聞いたの?お姉ちゃん?もしかしてこの間実家に帰ったとき?」
彼女には珍しいじとっ、という擬音がつきそうな視線と矢継早な質問に早々に白旗を上げ、その推理が正しいことを認める。本人がいると恥ずかしがって止めに入るだろうから、という理由で、まほさんがわざわざみほが席を外している時に教えてくれたのだ。
「自分の知らないところで話される方がもっと恥ずかしいよ」
ごもっとも。しかしせっかくの家族水入らずの外出だ。夫としてすっかりむくれてしまった妻をこのままにしておくわけにはいかないだろう。
「小さい頃のみほも、あの子に負けず劣らず可愛かったよ」
そう言いながら、軽く彼女の頭を撫でる。サラサラとして心地よいその髪の感触を味わいながら、我ながらキザすぎるな、と呆れる。知人がいたらとてもじゃないができなかっただろう。
もしもみほにまで同じ感想を抱かれていたら、と不安になり彼女の顔を覗き込むと、少し頬を赤らめながらも、クスクスと手で口元を隠しながら笑っている。
「もう、格好つけすぎだよ?今恥ずかしいでしょ」
ばっちりとこちらの予想が的中したらしい。自分の顔まで熱くなるのを感じるが、どうやらみほの機嫌が直ったらしいことに安堵する。
「ふたりともー!イチャイチャしてないではやくー!」
「い、イチャイチャなんてしてません!……さ、私たちも行こう?」
そういって差し出された彼女の手を握り、娘のもとへふたりで歩き出す。もうひとりのお姫様にまでへそを曲げられたらたまらない。
「今日は頑張ってね?あの子への家族サービスと、私へのお詫びのために♪」
……どうやらこちらの姫にもまだ奉仕が必要なようだ。世界で一番贅沢なため息をつきつつ、このあとのプランを脳内で練り始める。まったく、夫と父という役割は、幸せすぎて楽じゃない―――。
127
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/05(土) 02:10:40 ID:cpE1rAhg
というわけでミカルートでした
誰も期待してなくても書きたくなる、それがSSってもんだろ
個人的にはエリカGOODエンドでは無事優勝を果たしたと考えています。
そうでもしないとエリカみたいなタイプは未練を残してしまって幸せになれないんじゃないかなと
次は……前言を覆して唐突に思いついた会長BADエンドのみを書こうかと思ってます(ゲス顔)
128
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/05(土) 05:10:59 ID:mKqNuuKk
ミカほんとすき
129
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/05(土) 08:32:07 ID:BVB2dtJU
>>127
やっぱ1はすげえよ
130
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/05(土) 08:34:15 ID:NzOeodC.
ああ^〜
131
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/06(日) 01:52:46 ID:g4Rw9hRI
【杏ルート BADエンド】
「あれー、久しぶりだねぇ」
ある日の仕事帰り、近所のコンビニに立ち寄って酒類のコーナーを見ていると、背後から声をかけられた。振り返ればそこには小柄な女性、どちらかといえば少女という表現の方が合っているくらいに幼い容姿をした彼女―――角谷 杏の姿があった。
「高校の頃以来だっけ?いやー、当たり前だけど大人っぽくなったねぇ」
くたびれたスーツを着て、さらに肉体的にも精神的にも疲労困憊な20代後半の自分の姿は、おそらく大人っぽいを通り越してオッサン臭ささえあると思うのだが、彼女はイヤミのない笑顔で言う。彼女の方はパンツスーツ姿であったが、その幼い容姿に反して妙に様になっていた。
「オーダーメイドでさ、結構高いんだ。不便で困るよ」
そう自嘲気味に言うが、裏を返せばそれだけの財産を持っている、ということだ。そんな皮肉な解釈を咄嗟にしてしまう自分にまた嫌気がさす。
「……ずいぶんお疲れみたいだね。今見てるのは自棄酒用?」
わずかに表情を真面目なものにして杏さんが言う。図星を突かれたことに少しイラついたが、素直に肯定しておく。隠す気力もなかった。
「……よし、じゃあせっかくだし私に付き合わせてよ。ここで買うってことは家も近いんでしょ?私もそうだから、なんなら私の家でもいいよ」
突然の申し出に驚いたが、受け入れることにした。女性とはいえ知らない相手ではないし、正直彼女をそういった対象として見たこともなかった。愚痴を零す相手が欲しかったという本音もあった。
「よーし、じゃあおつまみも買っていきますか。ここはお姉さんがおごっちゃうよー」
132
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/06(日) 01:54:04 ID:g4Rw9hRI
そして杏さんに言われるままにそのあとを付いていく。ほどなくして彼女の現在の住処であるアパートに到着した。想像と異なり、自分の家と大差ないごく普通のものだった。
「ささ、どうぞ御遠慮なく」
その言葉に従い、上がらせてもらう。中はきっちりと整理整頓されている、というよりそもそも物が少ない印象だ。
「逆に会社のデスクは割とゴチャゴチャしてるんだけどね」
そう話しながら買ってきたものをテーブルに広げていく。酒は缶ビールばかりなのでグラスは必要ない。
「それじゃ、乾杯」
缶を軽くぶつけ、口をつけて一気に喉に流し込む。普段あまり酒を飲まないのでそれだけで脳が痺れて体が熱くなるような感覚に包まれる。
「……で、何があったのかな?お姉さんに話してごらんよ」
優しい口調での問いかけが、酒で緩んだ心に自然と流れ込んでくる。容姿に似つかわしくない包容力を感じ、どんどん言葉と感情が溢れ出してきた。
職場ででった女性と交際していたこと。その女性との婚約も考え、まさに今日プロポーズをしようと指輪を買ったこと。だが、まさに今日、他に好きな人ができたという理由から別れを告げられたこと。そしてその新しい相手が、同僚であり友人でもあった男だったこと―――。口に出してみれば、驚く程ありきたりな話だ。今時ドラマでもないくらいに。しかし実際に自分の身に降りかかったこの事態は、こうして飲み慣れない酒をあおり、ついさっき再会した女性に愚痴をこぼし、さらには涙を流すくらいには心を引き裂いたのだ。
「……そっか。辛かったね。悲しかったね。大丈夫、泣いたっていいよ。それが普通だよ」
そう言いながら、彼女はこちらの頭を抱き抱えるようにし、そのまま髪を優しく撫でた。そのあまりの心地よさに、更に感情が暴走する。もはや涙は止まる気配すらなかった。
そして、そのぬくもりの中で彼女への認識を自然と改めた。杏さんとの出会いはまだ互いに高校生の頃だ。ひょんなことから出会い、仲を深め―――彼女から告白をされた。
しかし、断った。その気持ちは嬉しかったものの、初めて会った頃から彼女になにか底知れないものを感じた。生徒会長として時折見せる辣腕を振るうその姿は、普段の飄々とした振る舞いと大きく乖離していた。特に二度の大洗女子の廃校阻止。それは戦車道チームを率いた西住みほの能力もあったが、そもそも試合による決着というところまで持っていけたのは杏さんの手腕によるものだと聞く。そんな並外れた能力を持ちながら平時はそれをまったく感じさせない。そんな彼女からの告白が、正直―――怖かった。こんな平々凡々な自分に好意を抱いているという。恋人になって欲しいという。その言葉を素直に信じることができなかった。そして、そんな本心を素直に伝えることすらも怖かったのだ。
だから、嘘をついた。他に好きな人がいるから、と。その答えに彼女は
『……そっか。なら仕方ないね、うん。残念だけどさ』
そういって寂しげに微笑む姿に罪悪感を覚えたが、その後杏さんが大学に進学し、自然と連絡も取らなくなった。
そして今日の再会になったわけだが、今の杏さんからはあの日恐れた底知れなさは感じられなかった。どこまでも暖かく、柔らかい。なぜあの時自分は拒絶したのか、恐怖したのか。
「大丈夫、大丈夫。私はキミの味方だからね」
そういって杏さんは、優しく頭を撫で続けてくれる。そのぬくもりのためか、徐々に睡魔が襲ってきた。
「そんな人、最初からキミにふさわしくなかったんだよ。年下の子なんてさ」
……?振られた女性が年下だったと言っただろうか。
「言ったよ、さっき。ほら、そんなこと気にしないで。そのまま眠っちゃいなよ」
その言葉にさらに眠気が強くなる。感じた小さな違和感も溶けていくようだった。
133
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/06(日) 01:55:09 ID:g4Rw9hRI
「……あの時さ、私が最後に言った言葉、覚えてる?『キミのこと、これからも好きでいいかな?』っていうの」
「キミはそれにいいですよ、って言ったんだよね。私は覚えてるよ。一回も忘れたことない」
「だから私は今でもキミのことが好きだよ。ずっと、ずっとね」
「ところで私、嘘をつかれるのはあんまり好きじゃないんだよね。嘘をつく人も」
「だから私は、あの時の言葉が嘘と知った時、大好きなキミに嘘つきになってほしくない、って思ったんだ」
「そしてキミは、他の人を好きになった。これでキミは嘘つきじゃなくなった」
「でもね、嘘とはいえあの日のキミの言葉に結構傷つきもしたんだ。だから」
「キミにも同じ言葉を言われたらどうなるかって知って欲しかったんだよ」
「辛かったでしょ?悲しかったでしょ?」
「それがあの時の私の気持ち」
「で大丈夫。それももう終わり」
「私はキミのことが好きで、キミももうすぐ私を好きになる」
「あの告白の日からここまで7年8ヶ月と13日と……7時間か。長かったけどふたりが結ばれるこれ以上ないハッピーエンドだよ」
134
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/06(日) 01:58:25 ID:g4Rw9hRI
というわけで会長ルートBADエンドでした
むしろまともなGOODが思いつかないという
次は宇津木ちゃん書きたいけど思いつくだろうか
135
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/06(日) 02:29:36 ID:6vVkN0hs
全て許すわけじゃないところすごいすき
136
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/06(日) 03:35:37 ID:KSTaScbI
宇津木ちゃんはgoodでもbadでもサキュバスっぽく搾り取られるルートになりそう
137
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/06(日) 08:43:54 ID:13flLtHA
これgoodじゃないの(麻痺)
138
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/06(日) 10:10:47 ID:MNkRgx1s
ハッピーエンドじゃないか
139
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/06(日) 10:24:56 ID:opf9S2iM
ああ^〜いいっすねぇ^〜
140
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/06(日) 19:22:04 ID:pGSavwr2
この日のためだけに8年近く色んな策略を使ってきたんだろうなぁと思うとその執念がこわい
141
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/06(日) 23:52:25 ID:g4Rw9hRI
【優季ルート GOODエンド】
自宅のドアを開け、ただいま、と声をかける。すぐにふたり分の足音とともに
「「おかえりなさぁ〜い」」
という声が返ってくる。これだけで仕事の疲れも一気に吹き飛ぶ。妻の優季と娘が笑顔でねぎらってくれる以上の癒しは、少なくとも自分にとってはこの世に存在しない。
「今日も一日お疲れ様〜。お風呂できてるよぉ〜」
そう言いながら優季が鞄と上着を受け取ってくれる。我が家では最寄りの駅に着いた時点での帰るコールが気味づけられており、そこから帰宅の時間に合うよう風呂の準備をしてくれている。結婚以来毎日これを続けてくれているのだから彼女には頭が上がらない。
「ねぇねぇ〜、わたしもいっしょに入っていいでしょぉ?」
娘が抱きつきながら言う。もう三年生になるのにこの調子なのは父としては複雑である。反抗期になって欲しいとはまったく思わないが、かといってここまでベッタリで親離れしないというのもどうなのか。
「だめよぉ〜?」
優季が娘を引き離しつつ言う。そのまま屈んで彼女と目線を合わせ、
「あなたはもう大きいんだから、お風呂くらいひとりで入らないと。パパはお疲れなんだしね?迷惑になっちゃうでしょ〜?」
と笑顔で注意した。しかし、その笑顔には明らかに威圧感があった。有無を言わせない、とはこのことだろう。
「え〜?迷惑なんかじゃないよね〜?だってパパ、わたしのこと大好きだもんね〜?」
142
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/06(日) 23:53:39 ID:g4Rw9hRI
娘も負けじと同種の笑顔で反論する。容姿は自分と優季をちょうど半々の配分で混ぜたぐらいだが、ことこういう部分に関しては完全に妻似な娘であった。
ピキッ、という音が聞こえた気がした。優季は笑顔の迫力をさらに増しつつ、ゆっくりとこちらに顔を向ける。
「あなたからも言ってあげてくださいよぉ〜?こんな大きい子がパパと一緒にお風呂なんておかしい、って。ね?」
「そんなことないよね〜、パパ?ね?」
娘も同時にこちらを向く。圧迫感にたじろぎそうになるが、この家の家長としてなんとか踏ん張り、自分は二人とも大好きだが、お風呂はそろそろひとりで入った方がいいかもね、となるべく角が立たないように言った。
「ね〜?パパもこう言ってるでしょ〜?」
笑顔をドヤ顔に変え、勝ち誇ったように娘に優季が言う。普段はまさに良妻賢母といった風だが、こういう場面では娘と同レベルの争いを繰り広げてしまう妻であった。
「え〜?ヤダヤダヤダ〜!パパと一緒に入るぅ〜!」
対する娘は、今度は泣きながらダダをこね始めてしまった。こうなると彼女は長い。正直今日は汗もかいたし、なるべく早めに風呂に入りたかった。それになにより、娘の涙は大半の父親にとってジョーカーの如き存在だ。しかも普段はあまりワガママを言わない子なだけに、その効果はさらに抜群になる。
しょうがなく、今日だけ、と約束した上で一緒に入ることを了承した。娘はすぐに笑顔になると、風呂場に駆けていく。と、その途中で振り返ると、
「あ、ママはダメだよ〜?ウチのお風呂はパパとわたしが入ったらいっぱいになっちゃうんだから」
先程の優季そっくりなドヤ顔で言い放つと、そのまま風呂場へと入っていった。
「……あなた〜?うふふふふふ……」
ふたたび凄みのある笑顔になりこちらを見る優季。まあ、こればっかりはしょうがない。意志の弱い自分が悪いのだから。
「今日はぁ〜……『3回追加』ね〜?」
こちらの肩に手を置き、少し背伸びをしてこちらの耳元で囁くように言う。
「明日はお休みだしぃ、大丈夫よねぇ〜?」
……今日は寝不足が確定したようだ。おそらく日中にかいた以上の汗を流すだろうことを見越し、今のうちにしっかりと身体を洗うことを決意しつつ、風呂場へと向かった。
143
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/06(日) 23:55:32 ID:g4Rw9hRI
というわけで宇津木ちゃんルートでした
次はダー様ですが、明日書けるかどうかは……微妙です
格言調べないといけないからね、しょうがないね
144
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/07(月) 00:11:52 ID:u2DnXLWM
こいつは
>>1
、見ての通りガルパン愛と文才を持つすごい奴だ。
145
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/07(月) 00:16:23 ID:hRofJDAg
ダー様も楽しみにしとるで
格言なんて彼岸島語録とかコマンドー名言集とか適当に言わせとけばへーきへーき
146
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/08(火) 01:01:57 ID:UTKunjS2
すみません
>>1
ですがダー様に手こずってるので明日投稿したいと思います
147
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/08(火) 01:04:49 ID:Pxd7GpP.
しょうがねぇなぁ(悟空)
148
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/08(火) 23:49:26 ID:UTKunjS2
【ダージリン GOODエンド】
『こんな格言を知っている?『恋と戦争においてイギリス人は手段を選ばない』―――』
『私を求めるなら、そのくらいの覚悟が必要、ということよ』
『貴方にそれがあるのかしら?』
『へぇ……。言い切るのね、面白いじゃない。なら試してあげるわ。私を失望させないでね』
……どうやら知らぬうちにウトウトしていたらしい。随分と懐かしい夢を見てしまった。彼女に出会い、惹かれ、想いを伝えたあの日。完全なOKではなかったとはいえ、確かにチャンスを掴むことができた。そして―――。
「眠ったわ。相変わらず天使のような寝顔よ……あら?」
かけられた声に意識が覚醒する。時計に目をやれば午後10時過ぎ。日頃仕事でなかなか家にいられない妻―――ダージリンは、娘と久々に母子の時間を過ごせて満足そうだ。今は、まだまだ話したいという娘を寝かしつけて夫婦の寝室に戻ってきたところだ。残念ながら明日も学校なので夜ふかしはさせられない。
「寝顔は貴方似ね。ふふ」
そう口許に手を当てながら微笑みつつ、ベッドに腰掛けている自分の隣に座った。どうやら今の一瞬の油断を見られたらしい。夫婦とはいえ、なんとも気恥ずかしい。
「……それにしても、こうして家族で楽しい時間を過ごすと、あの日のことを思い出すわね。貴方のプロポーズを」
149
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/08(火) 23:50:07 ID:UTKunjS2
【ダージリン GOODエンド】
『こんな格言を知っている?『恋と戦争においてイギリス人は手段を選ばない』―――』
『私を求めるなら、そのくらいの覚悟が必要、ということよ』
『貴方にそれがあるのかしら?』
『へぇ……。言い切るのね、面白いじゃない。なら試してあげるわ。私を失望させないでね』
……どうやら知らぬうちにウトウトしていたらしい。随分と懐かしい夢を見てしまった。彼女に出会い、惹かれ、想いを伝えたあの日。完全なOKではなかったとはいえ、確かにチャンスを掴むことができた。そして―――。
「眠ったわ。相変わらず天使のような寝顔よ……あら?」
かけられた声に意識が覚醒する。時計に目をやれば午後10時過ぎ。日頃仕事でなかなか家にいられない妻―――ダージリンは、娘と久々に母子の時間を過ごせて満足そうだ。今は、まだまだ話したいという娘を寝かしつけて夫婦の寝室に戻ってきたところだ。残念ながら明日も学校なので夜ふかしはさせられない。
「寝顔は貴方似ね。ふふ」
そう口許に手を当てながら微笑みつつ、ベッドに腰掛けている自分の隣に座った。どうやら今の一瞬の油断を見られたらしい。夫婦とはいえ、なんとも気恥ずかしい。
「……それにしても、こうして家族で楽しい時間を過ごすと、あの日のことを思い出すわね。貴方のプロポーズを」
150
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/08(火) 23:55:47 ID:UTKunjS2
【ダージリン GOODエンド】
『こんな格言を知っている?『恋と戦争においてイギリス人は手段を選ばない』―――』
『私を求めるなら、そのくらいの覚悟が必要、ということよ』
『貴方にそれがあるのかしら?』
『へぇ……。言い切るのね、面白いじゃない。なら試してあげるわ。私を失望させないでね』
……どうやら知らぬうちにウトウトしていたらしい。随分と懐かしい夢を見てしまった。彼女に出会い、惹かれ、想いを伝えたあの日。完全なOKではなかったとはいえ、確かにチャンスを掴むことができた。そして―――。
「眠ったわ。相変わらず天使のような寝顔よ……あら?」
かけられた声に意識が覚醒する。時計に目をやれば午後10時過ぎ。日頃仕事でなかなか家にいられない妻―――ダージリンは、娘と久々に母子の時間を過ごせて満足そうだ。今は、まだまだ話したいという娘を寝かしつけて夫婦の寝室に戻ってきたところだ。残念ながら明日も学校なので夜ふかしはさせられない。
「寝顔は貴方似ね。ふふ」
そう口許に手を当てながら微笑みつつ、ベッドに腰掛けている自分の隣に座った。どうやら今の一瞬の油断を見られたらしい。夫婦とはいえ、なんとも気恥ずかしい。
「……それにしても、こうして家族で楽しい時間を過ごすと、あの日のことを思い出すわね。貴方のプロポーズを」
151
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/08(火) 23:56:27 ID:UTKunjS2
―――こんな格言を知っていますか?『結婚は悲しみを半分に、喜びを2倍にしてくれる』。
あの時の自分の言葉が、そしてその時の彼女の答えが脳裏に蘇る。
『もちろん知っているわ、その言葉はね。でも』
『でも、その言葉が真実かどうかは、残念ながら知らないの』
『だから……教えてくださる?これから先の人生、すべてをかけて』
思い返すといつも不安になることがある。最初にダージリンから試すと言われた自分は、彼女を失望させていないか。あんなプロポーズをダージリンにした自分は、彼女にちゃんとあの格言の正しさを教えられているのか―――。
「はあ……。まだまだ女心はわかってないようね。もうしばらくは私のほうが教える立場かしら」
呆れたように言われてしまう。確かに、娘との接し方を例にとっても、妻よりもはるかに一緒の時間を過ごしているはずなのに度々その機嫌を損ねてしまうあたり、その通りなのだろう。
「そうよ?あの子だってもう立派な淑女だもの。ふさわしい扱いをしなければならないわ」
そう言って楽しげに笑う。しかし娘と言えば、なぜダージリンは急に帰ってきたのだろうか?「娘の顔が見たかった」と言っていたが……。
「……もう、本当にわかってないわね」
そう言うと、不意に立ち上がり、こちらの両方を軽く押してベッドに倒してくる。常夜灯をバッグにして、わずかに逆光気味の彼女の顔が微笑むのが見えた。
「―――こんな格言を知っている?『イギリス人は恋と戦争では手段を選ばない』」
もちろん知っている。他ならぬ彼女から教わったのだから。しかし、それが今の状況と合うとは思えない。
152
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/08(火) 23:57:12 ID:UTKunjS2
「いいえ、合っているわ。だって―――」
その笑みがより強くなった。
「いくら愛しい娘だからといって、私の旦那様を取られるわけにはいかないでしょう?」
……ますます混乱した。いったいどういうことろうか。
「貴方、この間の電話で言っていたじゃない。あの子に『大きなったらお父様のお嫁さんになる』って言われたって。それはもう楽しそうに」
言われて思い出す。確かに先日そんな内容の電話をしていた。では要するに、娘にヤキモチを焼いた、ということなのか?
少しからかうような口調で聞いてみたが、彼女は大真面目に返してきた。
「当然でしょう?今言ったように、あの子ももう私と同じひとりの淑女なの。もちろん母としてあの子のことは自分の命と同じくらい大切に思っているけれど、それとこれとは話が別」
話しながらもダージリンはどんどん顔を近づけてくる。もうすでにふたりの距離はまつげが触れ合うほどになっていた。
「夫を奪われそうになってるのに、黙っていられるわけ無いでしょう?だから―――」
ついにその距離が―――唇において、ゼロになる。
「だから、貴方にはひと晩かけて思い知ってもらうわ。貴方が真に愛すべき『女』が、世界にただひとり、このダージリンだけだということを」
153
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/08(火) 23:58:56 ID:UTKunjS2
三重投稿とかなんすかこれ(白目)
マジすんませんでした
次はドゥーチェを書くかも知れない(必ず書くとは言っていない)
154
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/09(水) 00:32:30 ID:sP4ku1v6
ああ^〜いい…
ドゥーチェも書いてくれよなぁ〜頼むよ
155
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/09(水) 00:32:57 ID:sP4ku1v6
ああ^〜いい…
ドゥーチェも書いてくれよなぁ〜頼むよ
156
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/09(水) 17:29:52 ID:VIvY6QMA
こだまかな?
157
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/09(水) 23:55:31 ID:uwifTe3.
【アンチョビルート GOODエンド】
「あっ!コラッ!そのジェラートはおやつだ!今食べるんじゃない!」
「お前はお姉ちゃんなんだから、妹には優しくしてあげないとダメだろ!おもちゃくらい貸してあげろ!」
「あーもう!ご飯の前にはちゃんと手を洗えー!」
「あうぅ……、ぐえぇ……」
いつものごとく慌ただしい一日が終わり、ようやく娘達が床についた。妻―――千代美は、子供部屋からリビングに戻ると、ソファーに座っているこちらへやってきて隣に座ると、そのまま太腿に倒れ込んできた。いわゆる膝枕の格好となった。
「疲れた……。ものすっごく疲れた……」
太腿に顔を埋めながらくぐもった声でお決まりの文句を言った。母親である彼女にとっては毎日が戦争である。
「他人事みたいに言うな!お前だって……お前だって……うぅ」
顔をこちらに向けて反論しようとしたようだが、すぐに語気が弱くなる。
「……ダメだー!お前、仕事から帰ったら子供の世話も家事の手伝いもやってくれるから文句言えないじゃないか!毎日ありがとう!」
最終的に感謝されてしまった。こちらとしては仕事で帰るのも遅くなりがちなのでむしろ頭が上がらないくらいなのだが。我が家が息災で回っているのは間違いなく妻のおかげなのだ。
「いーや!そんなことないぞ!お前が毎日頑張って働いてくれているから私たちは食べていけるんだ!この家はお前のおかげで回ってるんだ!」
むむむ、とにらみ合う。すっかり体を起こして、千代美も譲る気はない、という気配を出してくる。
と、お互いに耐え切れず吹き出してしまう。お互いを褒め合ってケンカなど、なんて平和でバカバカしいのか。
158
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/09(水) 23:56:15 ID:RnTupjxY
もう始まってる!
159
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/09(水) 23:57:08 ID:uwifTe3.
「まったくだ。ま、似たもの夫婦っていうことなのかもな」
クスクスと笑っていた千代美だが、すぐにまた膝枕の体勢に戻ってしまった。
「いや、でも今日もホントに疲れた……。ウチの子達はどうしてああやんちゃなのかなー……」
それは確かに思う。我々夫婦はそこまで活発な性格、というわけではない。千代美もかつてアンツィオ高校の戦車道の隊長として辣腕を振るっていたが、本質的には読書が趣味な大人しい女性である。
「アイツらの影響かなー……。やっぱりちゃんと言わないとダメか……」
アイツら、というのはもしかしなくても、先に述べた通り彼女がかつて指揮をしていた高校時代の戦車道のチームメイトのことだろう。当時からとても慕われていた千代美のもとに度々訪れては旧交を温め合っており、それは現在でも続いている。余談だが、あまりにも慕われてすぎていて、交際を始めるまでに彼女らと色々なすったもんだがあった。まあ、最終的には祝福してくれて、結婚式はそれはもう盛大なドンチャン騒ぎになったのだが。
「子供たちの面倒を見てくれるのはいいんだが……。妙な影響与えちゃってるみたいだしなぁ」
誰が言ったか「ノリと勢いだけはある。調子に乗ると手ごわい」アンツィオ高校。その気風は世代を超えて我が子らに受け継がれつつある。そしてそんな相手を敵に回すとどうなるか、ということをその身を持って味わう羽目になった千代美である。もう少し大きくなって落ち着きが出てくれば、隊長として指揮していた頃程度の苦労に収まるようになるとは思うが、それまでは真っ向勝負の日々だろう。
「でも、アイツらも善意でやってくれてるから言いづらいんだよなー。助かってるのも事実だし……」
おそらくこの調子では注意は無理だろうな、と思う。なにせ人一倍面倒見が良く人も良い千代美のことだ、かつての―――否、今も仲間であるあの面々にはどうしても甘くなるところがある。こればかりは性分なのだから仕方あるまい。
「はぁ……。とりあえず、明日はもう少しおとなしくしてくれればいいけど……」
自分でも注意が無理だと悟ったのか、思考を目の前の問題に戻したようだ。といっても、願ってどうこうなるわけでもない。それはもちろん千代美自身わかっているだろうが、さて、ならば夫としてここで取るべき行動は―――。
160
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/09(水) 23:57:43 ID:em6glqJo
チョビママだと子供がいっぱいできそう
161
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/09(水) 23:57:59 ID:uwifTe3.
「ん?な、なんだ?―――わぷっ」
横になっている千代美を両手で起こしてから自分もソファーに横たわり、彼女の華奢な体を抱きしめる。自分が下敷きになる形だ。恥ずかしがって口にはあまり出さないが、妻はこの体勢がお気に入りだ。
せめてこうやって妻の労をねぎらい、明日への活力が少しでも増えるように。それができるくらいには彼女から愛されている自信がある。
「あう……」
顔を赤くして、すっかりおとなしくなってしまった妻の様子で、作戦が成功したのを確信する。結婚して早数年、子供までできたのにこの初々しさなのも彼女の魅力の一つだ。
「……あたまも」
ポツリと呟くように千代美が言う。
「頭も、撫でろ……。そしたら、明日も頑張れるから……」
お安い御用、というよりも望むところだ。優しくその自慢のロングヘアーを梳くように撫でる。
「んー……」
心地よさそうな声を出し、こちらの胸に頬ずりをしてくる。
基本的に甘えられ、また自身も甘やかすタイプである千代美が甘えてくれる。そんな存在になれた自分が誇らしい。
「……あ、でも」
不意に千代美が顔を上げて言う。
「お前も頑張りすぎちゃダメだぞ?体を壊しちゃ元も子もないんだから。辛かったり、困ったことがあったらすぐに言っていいんだからな」
……まだ完全に甘えてもらうには足りないようだ。彼女らしい心配の言葉にわかった、ありがとう、と返す。
納得したように笑顔になると、ふたたび胸に顔を埋めた。さて、明日もこうして妻をねぎらうためにも頑張るとしよう―――彼女が心配しない程度に。
162
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/10(木) 00:00:05 ID:Yr79CDjE
というわけでドゥーチェルートでした
ネタ切れが顕著ってはっきりわかんだね
次はそど子かなあ……なにも考えてないけど
明日書ければ書きたい(書けるとは言っていない)
163
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/10(木) 00:05:38 ID:Exb/VK.2
アンチョビに甘えるのではなく、甘えさせる夫の鏡
あはあ^〜たまらないわに
164
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/10(木) 00:27:07 ID:jKjXk0dU
やったわに!
165
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/10(木) 05:34:20 ID:qaKOReoY
やりますねぇ!
166
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/10(木) 05:37:50 ID:OuSE3lEg
本当にそど子書くならスレ立て再開するかな〜俺もな〜
167
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/11(金) 01:30:22 ID:BOfbT0PA
【みどり子ルート GOODエンド】
「それじゃ、いーい?もう一度確認するわよ」
朝、リビングにて。昨夜の疲労などまるでなかったようにして、みどり子がハキハキとした喋り方で言う。
「これからの共同生活において守るべき規則!これらを守ってこそ素晴らしい……その、夫婦、生活、を……送れるのよっ!」
改めて口に出すのは恥ずかしあったのか、『夫婦生活』の部分だけ口ごもりながら言った。最後のほうをやけに勢いよく言ったのは、完全に照れ隠しだろう。
「そこ!茶々を入れない!とにかく、規則の確認をするわよ。一つ!家事は一日ごとの交代制とする!一つ!最寄駅に着いたら必ず連絡を入れること!一つ!食事のメニューについては……」
朗々と読み上げていく。大概の人間にとって、規則とは必要ながらも煩わしいものだろう。しかし我が妻に関しては、規則を守り、守らせることはもはや生き甲斐ですらあるのだ。
そんな彼女だが、そういった気質故の苦労も多い。自身が真面目に振舞うことは当然であり、苦とは思わない。だからこそ同じことをほかの人間にも求めてしまうが、それは多くの者にとっては面倒と思われる。みどり子はそれを許せず、結果厳しい態度を取ってしまうのだ。本来の彼女は優しく面倒見の良い女性であり、規則に厳しいのも相手やそのコミュニティを思いやる気持ちが強いからだ。当然、憎まれ役のような扱いは不本意だし、辛くもある。彼女は常に自身と他者の板挟みになっているのだ。
ならば、そうして摩耗した心を癒すのは、夫となった自分の役割だ。みどり子という女性の根底にある優しさに気づくことができ、想い合うまでに至れた自分の当然の義務であり、権利である。こうして相手に課す規則はその不器用な愛の結晶だ。喜び受け入れこそすれ、拒絶する道理はない。
「……一つ、夜は11時までには寝ること!一つ、常に相手への思いやりを忘れないこと!以上!これらの規則を守るよう常に心がけること!なにかしょうがない事情で破る場合は、必ず相談してちょうだい。何か質問はある?」
20以上ある自作の規則を淀みなく言い切った彼女は、どこか満足気だ。そんな姿を可愛らしいと思いつつも、大丈夫だよ、そど子と答える。しかし、鋭くなったその視線で、自分が下手を打ったことに気づく。
「……そ・ど・子〜?」
『そど子』というのは彼女のあだ名である。旧姓でのフルネーム『園 みどり子』から取られたもので、高校時代から親しい間柄の人間にそう呼ばれているが、逆に言えばその愛称で呼ぶことを許されるのは、彼女に認められた証拠である。故に自分のステータスとも感じながらそう呼んでいたのだが―――。
『明日からは、そど子呼びは禁止ね』
昨日の夜、いきなりそう宣言された。
『もう園じゃないんだから、そど子にはならないでしょ。だから……ちゃんと、名前で呼んで』
その時の恥ずかし気な表情がとても魅力的だったのを覚えている。が、習慣というのはそうすぐには抜けないものだ。
「……はぁ。まあ、初日だし今のは聞かなかったことにしておくわ」
表情から険が抜け、こちらもホッと息をつく。結婚生活初日からの―――正確に言えば昨日からだが―――お説教は回避できたらしい。
168
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/11(金) 01:30:51 ID:BOfbT0PA
「それに……今夜はさっそく、規則の例外になると思うし……」
?今夜?今日はお互い1日休みのはずだが、何の例外が発生するのだろうか。
「〜〜〜ッ!だからッ!昨日は式の疲れで寝ちゃったから、実質的に今夜が……その、ショヤ、になるでしょッ!だから11時には寝れないってこと!」
言われて納得すると同時に、顔が熱くなるのを感じる。我々は高校時代に出会い、交際を始めたが、真面目なみどり子の意向に合わせ、清い関係を続けてきたのだ。婚前交渉などもっての他、という彼女に合わせるのは、色々と盛んな年頃には辛いものがなくはなかったが、それでも最終的には結ばれると信じ、耐えてきたのだった。しかしいざ結婚となると、その調整、そして当日の忙しさと夫婦になれる喜びでそちら方面への意識はあまりしていなかった。
「なによもう……。私だって、我慢、してきたんだから」
そっぽを向きながら言うみどり子。……正直、真面目な彼女が我慢、すなわち期待をしていたということに驚いた。
「あっ!勘違いしないでよね!別にいやらしい気持ちとか、そういう意味じゃないのよ!純粋に愛情表現というか……とにかく純粋なものなの!」
あわてて取り繕うように言われた。男としてはどちらでもどんと来い、というところだが、あえて言わないでおく。機嫌を損ねて今夜の予定が先延ばしになってはたまらない。一度意識してしまえば、もはや待ち遠しく思う気持ちは抑えられない。
「コホン。……まあ、そういうわけだから。今日みたいな例外もありえるってこと。でも、ちゃんと普段は守ってよね。この規則は、私たちふたりのために考えたものなんだから」
もちろん守るとも。規則も、そしてみどり子のことも。
「……期待してるわ。というか、そうでなかったら結婚なんてしないし」
ただ、規則の例外が確定した今夜に関しては自信がない。主に自分の手から彼女を守れるか、という意味で。なんとか自制心が頑張ってくれることを祈りつつ、ふたたび規則の説明を始めたみどり子の言葉に耳を傾けた。
169
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/11(金) 01:30:51 ID:BOfbT0PA
「それに……今夜はさっそく、規則の例外になると思うし……」
?今夜?今日はお互い1日休みのはずだが、何の例外が発生するのだろうか。
「〜〜〜ッ!だからッ!昨日は式の疲れで寝ちゃったから、実質的に今夜が……その、ショヤ、になるでしょッ!だから11時には寝れないってこと!」
言われて納得すると同時に、顔が熱くなるのを感じる。我々は高校時代に出会い、交際を始めたが、真面目なみどり子の意向に合わせ、清い関係を続けてきたのだ。婚前交渉などもっての他、という彼女に合わせるのは、色々と盛んな年頃には辛いものがなくはなかったが、それでも最終的には結ばれると信じ、耐えてきたのだった。しかしいざ結婚となると、その調整、そして当日の忙しさと夫婦になれる喜びでそちら方面への意識はあまりしていなかった。
「なによもう……。私だって、我慢、してきたんだから」
そっぽを向きながら言うみどり子。……正直、真面目な彼女が我慢、すなわち期待をしていたということに驚いた。
「あっ!勘違いしないでよね!別にいやらしい気持ちとか、そういう意味じゃないのよ!純粋に愛情表現というか……とにかく純粋なものなの!」
あわてて取り繕うように言われた。男としてはどちらでもどんと来い、というところだが、あえて言わないでおく。機嫌を損ねて今夜の予定が先延ばしになってはたまらない。一度意識してしまえば、もはや待ち遠しく思う気持ちは抑えられない。
「コホン。……まあ、そういうわけだから。今日みたいな例外もありえるってこと。でも、ちゃんと普段は守ってよね。この規則は、私たちふたりのために考えたものなんだから」
もちろん守るとも。規則も、そしてみどり子のことも。
「……期待してるわ。というか、そうでなかったら結婚なんてしないし」
ただ、規則の例外が確定した今夜に関しては自信がない。主に自分の手から彼女を守れるか、という意味で。なんとか自制心が頑張ってくれることを祈りつつ、ふたたび規則の説明を始めたみどり子の言葉に耳を傾けた。
170
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/11(金) 01:33:36 ID:BOfbT0PA
というわけでそど子ルートでした
(やっつけで)すまんな
あとはソッドレ兄貴に任せます
次は適当に思いついたキャラでかきたいと思います
明日は無理っぽいので明後日思いついてたら書きます
171
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/11(金) 01:44:37 ID:BYp9T59E
そどそどしてきた
172
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/11(金) 03:28:06 ID:tz79rARQ
これはいい…染みる…
まぁ そど子と一発ヤる→最終回 くらいに考えてるからまた思い立ったらスレ立てるくらいの頻度でやってくゾ
173
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/13(日) 01:19:09 ID:s.GaxU5U
明日には投稿できると思います
一個くらいBAD書いても……バレへんか
ソッドレ兄貴期待してるゾ
174
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/13(日) 01:25:48 ID:QyUPD44Q
あくしろよ
175
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/13(日) 22:16:21 ID:s.GaxU5U
【愛里寿ルート GOODエンド】
家に帰りドアを開けた途端、ガシャン、ガシャンと何かが割れるような音が聞こえた。あわてて靴を脱ぎ中に入ると、キッチンが悲惨な状態になっていた。
「あ……お、おかえりなさい……」
蚊の鳴くような小さな声で、割れた食器と食材だったであろうものを前に座り込んでいる彼女―――愛里寿は言った。見ればあちこちに調味料などが散らばっており、ちょっとした事故現場のようである。
「その……お料理、してて……レシピのとおりにやってたんだけど……」
彼女の足元にはタブレット端末があった。それを見ながら調理をしていたのだろう。
とりあえず愛里寿には動かないように言い、物置からほうきとちりとりを取ってくる。まずは食器の破片を片付けなければ。
「あ、わたしも手伝う……」
そう言う彼女にはふきんで汚れを拭いてもらうことにした。その陶器のような肌が傷つくのはいただけない。
二人がかりでキッチンを小一時間かけて元通りにして、リビングで一息ついた。今夜の夕飯は店屋物にしておこう。
「ごめんなさい。あなたの役に立とうとしたんだけど、かえって迷惑を……」
しゅん、という擬音がぴったりな様子で俯く。先程まで着用していたボコ柄のエプロンは洗濯機に直行した。キッチンがあの事態であったのにも関わらず愛里寿自身の被弾がほぼゼロだったのは彼(?)のおかげである。それがボコミュージアム名誉館長である彼女の愛に答えたためか、ひたすらボコられ続けるその宿命家なのかはわからない。
と、そんなことはどうでもいい。対面にいた愛里寿の隣に座り直し、彼女の髪をぐしぐしと撫でる。愛里寿はこんな風に少し強めに撫でられるのが好きだ恐縮した雰囲気が少し和らぎ、おずおずとこちらを見上げてきた。しっかりと目を合わせ、怒っていないことを伝える。
「……でも、お料理くらいできないとちゃんとした奥さんになれない……。式ももうすぐなのに」
何も結婚式で手料理を振舞うわけでもなし、それを前に焦る必要はないと思うが、彼女的には譲れないらしい。
さて、どうしたものか。ここで料理は自分が受け持つからいい、というのは簡単だ。しかし、愛里寿のなかに譲れない「奥さん像」がある以上、それを否定するのと同義のこの言葉は侮辱にしかならないだろう。ならば―――。
「あっ……」
その華奢な体をしっかりと抱きしめる。出会った時からその体型はほとんど変わっていない。母似のナイスバディに成長することを密かに期待していた当人は些か以上に不服のようだが、こちらは一向に気にならない。
「ん……」
おずおずとこちらの背中に手を回してくる愛里寿。小さいが確かな熱を持った手のひらが心地よい。
そして、優しく、だがはっきりと伝える。急ぐ必要はない、ということを。
「でも」
反論しようとする彼女を制止する。これから夫婦になり、長い時間を過ごすのだから、その中で少しずつ上手くなっていけばいい。一応、自分も料理に心得くらいはあるので教えることもある程度はできる。お互いの足りない部分を補い合ってこその夫婦なのだから。
「……」
こちらの言葉に聞き入っている様子だが、もうひと押しが必要そうだ。そのヒントを一瞬だけ部屋を見渡して探す。―――よし、あれだ。
部屋のある箇所を指差し、そちらを見るよう言う。
176
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/13(日) 22:17:35 ID:QyUPD44Q
ああ^〜
177
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/13(日) 22:21:37 ID:s.GaxU5U
「なに……?ボコ?」
指し示したのはリビングの一角を占める愛里寿のボコグッズゾーンだ。そう、これは彼女の大好きなボコと同じだ。何度負けてボコボコにされても諦めずに立ち向かう。彼女が魅力に感じている部分は、そのまま今の彼女にとって見習うべきものでもあるのだ。
「ボコと……同じ……」
言葉を噛み砕くようにゆっくりと呟く。よかった、これで納得してくれたか―――。
「でも、ボコは頑張っても勝てないからボコなんだよ?」
……そうだった。そういえば愛里寿がボコについて語るときに、いつもその部分を強調していたのを思い出す。
ああ、だのええと、だのといった意味を為さない言葉ばかりが口から溢れる。このまま説得の失敗となるのを覚悟したが―――。
「くすっ……大丈夫。ちゃんと伝わったから。あなたの気持ち」
愛里寿が子供の失敗を許す母親のような優しい目と口調で言う。いつの間にか立場が逆転してしまったようだ。
「時間がかかるかもしれないけど……あなたと一緒なら、きっと頑張れるから」
微笑み、こちらの胸に顔を埋めた。この愛らしい姿と仕草、健気な性格の時点で自分的には『理想の奥さん』なのだが……まあ、今それを言うのはむしろ無粋だろう。言葉を飲み込み、出前の到着を告げるインターホンが鳴るまで、愛里寿の頭を撫で続けた。
かくして、愛里寿の料理に関する騒動は一旦の決着を見た。まったく関係ない話だが、この日の夜の愛里寿の寝巻きは、普段の着ぐるみタイプではなく、ボコ柄のスタンダードなパジャマだったことを付け加えておく。ヒントは「脱ぎやすい」。
またさらなる余談として、結婚後メキメキと料理の腕前を上げた愛里寿自身の提案で食事会が開かれたのだが、招いた客人のうち大学選抜時のチームメイト3人と、大洗のあんこうチームの武部沙織が我々の姿を見て血の涙を流すかのような形相になっていたが、あれはなんだったのか。
178
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/13(日) 22:23:24 ID:s.GaxU5U
というわけで愛里寿ルートでした
明後日くらいに短めのBADエンドを投稿できればいいかと思ってます
(遅筆で)すまんな
179
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/13(日) 22:26:37 ID:QyUPD44Q
ホモはせっかち
180
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/13(日) 23:17:28 ID:zP.L7U36
もう待ちきれないよ!早くbadルートを出してくれ!
181
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/14(月) 00:04:00 ID:afnmaJoM
ケツ舐められた事あんのかよ誰かによ(BAD)ルート見たいけどな〜俺もな〜
182
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/14(月) 12:47:34 ID:Qlk9.HME
いいわに!
183
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/15(火) 21:19:22 ID:AwZbmai2
【愛里寿ルート BADエンド】
とにかく今は逃げなければ。他のことを考えている暇はない。いくら裕福な名家といってもできることには限界があるはずだ。どこかの遠く離れた田舎町にでも行って素性を隠していればきっと―――。
そう必死でプラスの方向に思考を向けるが、同時に彼女の笑顔や寂しそうな表情が脳裏によぎる。彼女には何の罪もない。なら、彼女を救うこともできるのではないか?こうやって一人で逃げ出すのは、あの娘を見捨てることと同じではないのか?
そんな『他のこと』を考えたせいか、目の前に黒いいかにも高級そうな車が何台も現れ、こちらの希望を蹂躙するように行く手を遮った。
「やーってやーるやーってやーるやーってやーるぞー♪」
そして、この状況におよそそぐわない呑気な調子の歌が聴こえてくる。彼女―――島田愛里寿が好んでいる歌だが、もちろんこの声の主は愛里寿ではない。
「いーやなあーいつを……なんだったかしら?」
歌を中断して車の後部座席から降りてきたのは島田千代さん―――愛里寿の母親にして島田流戦車道の家元。すでに周囲には屈強な黒服の男たちが控えている。なんともわかりやすい絶望的な状況だ。
「いやねえ、あの娘に何度も聞かされたから覚えてると自分では思ってたんだけれど。この歳になるとなかなか新しいものが覚えづらくて。戦車道に関することでせいいっぱい」
新しいもの、ではなく興味がないもの、の間違いだろう。千代さんがわざわざあの歌―――ボコられぐまのボコのテーマを歌ったのは、あの歌が愛里寿の戦車道における本気を出した際に口ずさむ癖からだろう。要するにこう言いたいのだ―――逃がさない、と。
「だから、貴方にもあまり手を煩わせないでほしいの。こう見えて忙しいんですよ」
頬に手を当て、笑顔を浮かべながらこちらに近づいてくる。しかし視線は鋭くこちらを射抜いており、動くことを許さない。まさに蛇に睨まれた蛙だ。
「それにほら、あの娘も悲しむし。貴方も嫌でしょう?愛里寿が悲しむのは」
すでに千代さんとの距離はあと二、三歩でゼロになるというところまで近づいていた。だがせめてもの抵抗でその涼しげな顔を睨み据える。確かに愛里寿を悲しませるのは本意ではないが、それでも自分の人生まで狂わされるのはもっとごめんだ。
「んー……、困ったわねぇ」
わざとらしく眉をひそめ、首をひねってみせる。この反応も予想通りなのだろう。
「あ、そうそう。貴方のご家族やご友人、みんないい人たちね?揃って貴方のことを心配していたもの」
……それは、つまり。
「わかるでしょう、その気持ち。貴方が今抱いたのと同じ感情よ。誰かを心配し、自分が身代わりになってもいい、っていうね」
ああ、もうここまでだ。ジョーカーを切られた―――というよりは、最初からこちらには手札すら配られていなかったのだ。そんな明らかなイカサマゲームなのに下りることもできない。すべては千代さんの掌の上だ。
無言でうなだれ、千代さんが乗ってきた車に乗り込む。もはやそれは護送車にしか見えなかった。
「いい子ね。聡いに越したことはないわ。島田の一員になるならば特に、ね」
184
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/15(火) 21:20:01 ID:AwZbmai2
「あ……おかえりなさい」
島田の屋敷に戻ると、愛里寿がすぐに奥から駆け寄ってくる。ほっとしたような愛らしい表情だ。
「よかった……。迷子になっちゃったか、悪い人に捕まったのか、って心配してたの。買い物って言ってたのに全然帰ってこないから……」
―――悪い人に捕まった、というのはあながち間違いではない。正確には捕まったから帰ってこれなかったのではなく、捕まってしまったから帰ってきたのだが。
「お母様に相談してよかった……。ありがとうございました、お母様」
こちらの傍らに立つ千代さんに向かって頭を下げる愛里寿。千代さんはいつもの柔和な笑みを浮かべている。
「これくらいお安い御用よ。なんと言っても、可愛い娘と、その娘の将来のお婿さんのためだもの」
「お、お母様……!」
頬を紅潮させながら抗議するような口調で愛里寿が言う。これが他人事ならどれほど微笑ましい光景だろう。
「ふふ……。さ、二人とももう部屋でお休みなさい。今日は疲れたでしょうし」
「……はい。さあ、お部屋に行こう?」
愛里寿に手を引かれるままについていく。その柔らかな感触と温もりを振りほどく力は、自分にはなかった。
「今日はボコの放送日だったんだけど、あなたと一緒に観たかったから我慢して録画しておいたの。予告だと今回の相手はニワトリで―――」
楽しそうに語る彼女に相槌を打ちつつ、後ろに視線を向けた。そこには笑顔で手を振る千代さんの姿があった。それはまるで、これまでの日常との絶対的な別れを象徴しているかのようだった。
「―――でも、ボコは絶対に勝てないの。どんなに頑張っても勝てないのがボコだから」
愛里寿はニコニコと笑いながらボコの魅力について語る。それのどこに惹かれる要素があるのかは理解し難いが、同時に他人事とも思えなかった。どんなに頑張っても、絶対に勝てない。絶対に―――。
「楽しみ、だね。二人で観るの。あなたといっしょだと、なんでも楽しい」
……考えてみれば、こうして愛里寿がどんな少女かを知ってしまった時点で逃げることは不可能だったのだろう。この笑顔を裏切ることはもうできそうにない。
だから、せめて守ろう。愛里寿がこの―――島田家の歪みに穢されないように。
185
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/15(火) 21:22:10 ID:AwZbmai2
というわけで愛里寿BADエンドでした
次はやっぱり未定です
とりあえずは小ネタ的なものでも書いてみるかな〜俺もな〜
186
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/15(火) 21:22:38 ID:ylAGpRWE
よし、ハッピーエンドだな(錯乱)
187
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/15(火) 21:28:25 ID:V1dxNUcc
魔王からは逃げられない(恍惚)
188
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/15(火) 23:58:59 ID:MQugTsMo
名家には歪んだ家しかないのか(偏見)
圧倒的権力に抵抗出来ないのはやっぱりいいですね
189
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/17(木) 00:42:29 ID:SPoAtIgI
【小ネタ 各ヒロイン好感度別反応 朝の挨拶編】
<みほ>
好感度10%(顔見知り程度):「あ……おはようございます」(社交辞令程度の笑顔で挨拶のみで終了)
好感度50%(仲の良い友人):「あ、おはよう!今日はいい天気で良かったね。私ってただでさえ出不精だから、雨の日は学校に行くのも辛くて―――」(笑顔で雑談)
好感度100%(恋人) :「おはよう。ごめんね、早く顔が見たいからって家の前まで来ちゃって……迷惑だった、かな?―――そっか、よかった。じゃあ、行こう?」(家まで迎えに来て、その後手をつないで出発)
好感度444%(???) :「―――おはよう。ごめんね、起こしちゃった?なるべく静かにやろうと思ったんだけど……私って戦車道以外は本当に不器用だから。でも頑張らないと。立派な奥さん―――ううん、お母さんになれないもんね」
「なんのことって……あ、そっか。昨日のことは覚えてないよね。でも、説明もなにも今言った通りだし……あ、付け加えるなら―――すごく、素敵だったよ?」(こっつん作戦(意味深)です!)
<沙織>
好感度10%(顔見知り程度):「あ、おはよー。ねぇ、昨日出された課題、もうやった?私あれ苦手でさー」(当たり障りのない雑談)
好感度50%(仲の良い友人):「おはよー!あ、また寝癖ついてる!もー、いつも身だしなみには気をつけなよ、って言ってるじゃん!そんなんじゃ一生モテないよ!」(世話を焼く)
好感度100%(恋人) :「んっ!……んーっ!……もー、察してよ!おはようのキスに決まってるじゃん!してくれるまでここから動かないからね!」(ベッドの上に陣取る)
好感度444%(???) :「おはよ。もうご飯できてるよ。……なに、もうやめてくれって。奥さんが旦那さんに朝ごはん作るのを、どうしてやめなきゃいけないの?ねぇ、なんでそんなこと言うの?ねぇ、なんで夫婦じゃないなんて言うの?ねぇ、なんで妄想だなんて言うの?ねぇ、ねぇ、ねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇ」(その目は虚ろだった)
190
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/17(木) 00:44:05 ID:SPoAtIgI
次のネタが難産してるからお茶を濁す何番煎じ小ネタ
明日以降(明日とはいっていない)残りのあんこう3人書きます
191
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/17(木) 00:47:28 ID:VXieLpwY
好感度がマイナスの値になったらどうなるんでしょう
192
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/17(木) 04:47:26 ID:MUANOYSY
あんこうチームにはヤンデレに堕ちる子しか居ないのか(偏見)
193
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/17(木) 05:35:55 ID:9Fqw6p0Y
>>191
マイナスはやめちくり〜
194
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/17(木) 17:55:39 ID:SFLjn7SU
>>191
やだ!やだ!ねぇ小生(マイナス)やだ!
あんこうチーム以外も気になるけどな〜俺もな〜
195
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/18(金) 00:46:03 ID:ggZBrIuQ
【小ネタ 各ヒロイン好感度別反応 朝の挨拶編】
<華>
好感度10%(顔見知り程度):「あら、おはようございます。今日もいいお天気ですね」(当たり障りのない雑談)
好感度50%(仲の良い友人):「おはようございます。ああ、そういえばまだ貴方にはお渡ししていませんでしたね。これ、今度うちの実家が開く作品展のチケットなんですけど、よろしかったら。私のものもあるんですよ。男性一人では少し抵抗もあるでしょうから、沙織さんたちにもお渡ししているので、皆さんで来ていただければ」(華道を理解できるだろうという信頼)
好感度100%(恋人) :「おはようございます。……ふふっ、そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。貴方のことは母にちゃんと話してありますし、もし何か言われても私がちゃんとフォローしますから。きっと認めてもらえますよ、私たちの仲を」(早々に実家にご挨拶)
好感度444%(???) :「おはようございます。……皆、ご苦労でした。もうここはいいので、下がりなさい。……ごめんなさい、手荒な真似をして。こうでもしないと貴方は来てくれないと思ったので。怖かったですか?でも大丈夫、彼らは味方ですよ。貴方がこの屋敷にいる限りは」
「でも、ここから出ようとしたときは……どうなるんでしょうね?ふふ、私にもわかりません」(五十鈴流の真髄)
<優花里>
好感度10%(顔見知り程度):「!?おッ……!オハヨウ……ゴザイマス……」(同年代の男性に慣れておらずカタコトに)
好感度50%(仲の良い友人):「あっ!おはようございます!昨日中継されてた戦車道の試合はご覧になりましたか?いやー、どちらのチームも強豪だけあってとても見応えのある一戦でした!今回勝敗を分けたのはやはりクリスティー式戦車の使いどころだと私思うんです!あ、クリスティー式というのはですね」(パンツァー・ハイ頻発)
好感度100%(恋人) :「おッ……おはようございます!ほ、本日はお日柄もよく、あの、その、えっと……。す、すみません!デートなんて初めてなもので、緊張してしまって。……大丈夫です、落ち着いてきました。では、改めて……不肖・秋山優花里!こ、恋人として、どこまでもついて参ります!!」
好感度444%(???) :「おや、おはようございます!気分はいかがですか?目的地までもう少しなので、よければそのまま寝ていて頂いても大丈夫ですよ?……ここがどこでどこへ向かっているか、ですか。すみません、それには答えられないんです。でも、そうですね……。あえて言うなら、基地、ですかね。貴方を騙したり傷つけたりする敵軍を近づけさせない、貴方を守るのに最適な場所です。そこでこの不肖・秋山優花里が朝から晩まで一生涯おそばで貴方を守り続けますので、ご安心を!」(最狂の番犬)
<麻子>
好感度10%(顔見知り程度):「……眠い……おのれ朝め。毎日毎日私を苦しめて……恨んでやる……」(眠すぎて気づかない)
好感度50%(仲の良い友人):「ああ、お前か……ちょうどよかった。眠くて歩けないから私をおぶって運んでくれないか。……冗談だ。本気に―――ちょ、ちょっと待て!冗談だって言ってるだろ!というかこれはおんぶじゃなくて肩車だ!た、高い!怖いから早く降ろせ!」(特性を把握される)
好感度100%(恋人) :「……おはよう。そして死ぬほど眠い。こんなにも眠いのにお前のためにわざわざ早起きしたんだ、今日一日しっかり楽しませてもらうからな」(頑張って早起き)
好感度444%(???) :「おはよう。……といっても今は夜中だけどな。ああ、起き上がらなくていい。転んで怪我をしたら大変だからな。お前はずっとそこで寝ていればいい。食事も体を拭くのも私がやってやる。お前はただそこにいて―――私を置いていかずに、ずっとずっと一緒にいればいい。それだけでいいんだ。お前にとっても、そして私にとっても」
196
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/18(金) 00:49:24 ID:ggZBrIuQ
思った以上に思いつかなかった(池沼)
マイナスはありません(断言)
ガルパンは優しい世界なので好感度は下がらない仕様です
何をやっても下がりません。上がるのみです
明日は来れないので明後日以降に何かしら書きたい(適当)
197
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/18(金) 01:01:57 ID:SEbWiUpE
拉致して目的地も明確にしないまま移動を開始する秋山殿怖いなぁ
198
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/18(金) 01:06:38 ID:/vJ8WBkg
ああ^〜
199
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/18(金) 02:01:52 ID:SPwHz.fQ
やっぱ秋山殿を...最高やな!
200
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/18(金) 02:11:48 ID:L82IY.9E
おーええやーん(他キャラも期待)
201
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/18(金) 04:45:55 ID:AAimgG5Y
やっぱり抱えてるもんの重さもあって麻子が一番怖いっすね…
202
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/18(金) 06:29:31 ID:/HV8BEPg
いいゾ〜これ
203
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/18(金) 07:24:30 ID:71qVs69M
上がるのみです(至言)
204
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/19(土) 19:04:45 ID:03SLzD7M
<杏>
好感度10%(顔見知り程度):「あー、おはよー」(干し芋を頬張りながら)
好感度50%(仲の良い友人):「おっ、おはよー!……で、朝から言うのもなんだけど、今夜空いてる?いやー、うちであんこう鍋しようと思ってね。せっかくだから人が多い方がいいし、どう?」(朝イチで誘う程度の信頼)
好感度100%(恋人) :「お、起きた?おはよ、気分はどう?……そりゃよかった。昨日の私特製お粥が効いたみたいだねえ。やっぱり病気の時は、栄養と愛情のこもった手料理が一番だからね」(好きな相手には割と献身的)
好感度444%(???) :「やあ、おはよ。……やだなぁ、朝からそんな顔して。私は何も知らないよ?キミが私の気持ちに気づかないフリしてそれとなく振るためにわざわざあの女と見せつけるように付き合おうとしてるってことくらいしか知らない。―――ていうか」
「なーんで私から逃げられると思うかなぁ」
205
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/19(土) 19:05:14 ID:03SLzD7M
<ミカ>
好感度10%(顔見知り程度):「……やぁ」(人見知りのためやや緊張気味)
好感度50%(仲の良い友人):「やぁ、おはよう。キミも風に流れてきたんだね。良ければ一曲聴いていくかい?」(こんなところ(林の中)で演奏会)
好感度100%(恋人) :「おはよう。今日も素晴らしい一日になりそうだね。……何故かって?それはもちろん、朝からキミの顔を見れたからさ。キミとの時間には、戦車道と同じくらい、人生に大切なものが詰まっているからね」(恥ずかしいのかちょっと帽子で目元を隠しつつ)
好感度444%(???) :「やぁ、目が覚めたかい?……いいじゃないか、あの女のことなんて。せっかくこんなにも気持ちのいい―――二人きりの朝なんだから。それに」
「私以外の異性なんて、キミの人生には必要のないモノなんだよ」
206
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/19(土) 19:06:03 ID:03SLzD7M
ある日、ひょんなことから大洗女子学園の図書館を訪れた貴方。
そこで出会った少女“角谷 杏”から、予想外の提案をされる。
『ウチに来て戦車道、やってみない?』
こうして男なのに戦車道を、しかも女子校で学ぶことになった貴方を待ち受ける、個性豊かな戦車道女子との出会い。
『人間が朝の6時に起きれるか!』
『お前は、どこにも行くな。私を……ひとりにしないでくれ』
低血圧系天才少女“冷泉 麻子”
『ヒャッハー!最高だぜー!』
『戦車と貴方、どちらも同じくらい大切なんです!』
生粋の戦車マニア“秋山 優花里”
『ごめんなさい、お母様……。でも私、戦車道は辞めません!』
『こんな花が生けられるようになったのも、きっと戦車道と……貴方のおかげですね』
華道の家元の一人娘“五十鈴 華”
『目指せ、モテ道!』
『他の人じゃなくて、私は貴方の、貴方だけの好みの女の子になりたいの!』
モテモテを夢見る“武部 沙織”
そして……
『そっか……もう、ウチじゃないんだ!』
『貴方となら、見つけられる気がする……。私の、戦車道!』
戦車道の名門出身の転校生“西住 みほ”
練習や試合、そして学園生活の中で彼女たちと絆を深め、大洗女子を全国優勝へ導こう!
そして杏たちの隠し事とは?ヒロイン全員から逆レイプされた貴方の運命は?
『ガールズ&パンツァー for GAME 〜恋も、戦車道も、極めます!〜』
初回限定生産版は大洗女子と聖グロリアーナの制服(男性用・Lサイズ)が付属!
207
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/19(土) 19:06:57 ID:03SLzD7M
って感じのもの誰か出して(懇願)
小ネタはあとドゥーチェとかダー様あたりを明日書くかもしれません。もしくは書かないか。どっちかです
208
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/19(土) 20:15:29 ID:nQKL3/FY
>こうして男なのに戦車道を、しかも女子校で学ぶことになった貴方を待ち受ける、個性豊かな戦車道女子との出会い。
ensembleの乙女シリーズかな?
209
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/19(土) 20:16:00 ID:2vhasuv2
やったぁ!
210
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/20(日) 02:36:53 ID:sGjohURM
444%になる条件てなんなんですかね
211
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/20(日) 04:01:52 ID:pz0W4cnI
一回上がったら下がることはないから時間経過だと思うんですけど(憶測
でも444%はキャンセルだ(震え声
212
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/20(日) 09:31:36 ID:CigfnSek
ヒロイン全員からの逆レイプが前提なのか…
213
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/20(日) 09:39:18 ID:hbHNJSJc
フル焼きそば!
214
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/20(日) 11:44:06 ID:2r1bdTcs
逆レイプは草
でもガルパンのギャルゲーは面白そうだから出してくれよなー頼むよー
215
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/20(日) 22:46:34 ID:9qJuAmtM
<ダージリン>
好感度10%(顔見知り程度):「あら、おはよう。……身だしなみには気をつけなさい。寝癖が立っていてよ?」(優雅に注意)
好感度50%(親しい友人) :「おはよう。こんな格言を知ってる?『茶柱が立つと素敵な訪問者が現れる』……その通りになったわ。せっかくだし、モーニングティーでもどう?サンドウィッチもあってよ」(優雅なお誘い)
好感度100%(恋人) :「おはよう。こんな格言を……いえ、違うわね。こうして朝から貴方と過ごせる喜びは、私だけのものだもの。先人の言葉では表せないわ」(優雅なデレ)
好感度444%(???) :「おはよう。……例の件?ああ、あの娘との仲を取り持って欲しい、という話のこと。残念だけど、断られてしまったわ。貴方みたいな男性はまったく好みではない、だそうよ。あそこまではっきりと言われてしまったら流石の私でもどうしようもないわ」
「まさか。きちんと伝えたわよ、貴方のこと。まあ、多少表現を変えたから、もしかしたら不幸な行き違いはあったかもしれないけど、そこまでの責任は持てませんわ。例えあの娘から色々な噂が広がって、私以外の貴方の居場所が結果的に失われても、ね」
「ところで、こんな格言を知ってる?『イギリス人は恋と戦争では手段を選ばない』。ふふ、よく言ったものよね?」
216
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/20(日) 22:47:17 ID:9qJuAmtM
<アンチョビ>
好感度10%(顔見知り程度):「おはよう!……ん?なんだか眠そうだな。きちんと早寝早起きしないとだめだぞ!体を壊したらどうする!」(安定の世話焼き)
好感度50%(親しい友人) :「おお、おはよう!朝からなんだが、今日の夜は当然空けてるな?……何って、お前の誕生日だろうが!お祝いにみんなで宴会するに決まってるだろ!」(安定のアンツィオ流)
好感度100%(恋人) :「お、おはよぅ……。う、うるさい!改めて意識すると恥ずかしいんだ!……えっ!?手をつなぐのか!?ま、待ってくれ!こ、心の準備が……それに、手を洗ってこないと……」(安定の乙女)
好感度444%(???) :「やあ、おはよう!今日は付き合って612日記念のお祝いをしないとな!二人で宴会を……ぺぱろに?かるぱっちょ?なんだ、料理の話か?私は知ってのとおりイタリア料理には自信が……なに、違う?人の名前?へー、変わった名前の人もいるもんだなぁ」
「まあどうでもいいじゃないか、私たち以外のやつのことなんて。それより何が食べたい?ピザでもパスタでも、お前のためなら何でも作ってやるぞ!」(安斎の病み)
217
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/20(日) 22:48:18 ID:9qJuAmtM
【ハーレムルート?】※微R-18
「お腹すいた……」
はじまりは練習後、いつものように麻子が放ったこの一言だった。ここから例によってあんこうチーム+自分の食事会が開かれることになった。
「場所は私の家でいい」
この食事会は参加者の内のいずれかの家で行われるのが恒例となっているが、この日は意外にも麻子が自主的に立候補した。……思えば、この時点で怪しむべきだったのかもしれない。
「よーし、それじゃ!」
「「「「「「いただきます!」」」」」」
料理は滞りなく完成し、指揮をしていた沙織の音頭で食事開始となった。これもまたいつも通り美味しく出来た料理と楽しい会話で素晴らしい時間が過ぎていった。
しかし、料理をあらかたたいらげた頃に、急激に眠気に襲われた。麻子でもあるまいし、早起きが原因でこんなにも眠くなるとは思えないが……。
「大丈夫?練習の疲れが出たんじゃない?」
「もー、無理しちゃダメだよ?」
「少し横になられた方がよろしいんじゃないでしょうか?」
「そうですね。冷泉殿、構いませんか?」
「ああ。今布団を持ってこよう」
五人が皆心配して声をかけてくれる。なんとかそれに大丈夫、と応じたが、とてもこの睡魔には勝てそうになかった。麻子が布団を持ってきてくれた姿を見たのを最後に、意識は途絶えたのだった。
218
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/20(日) 22:49:03 ID:9qJuAmtM
「じゅるるるる!じゅぽっ!じゅぽっ!」
「ちょ、みぽりん激しすぎ!え、こういうものなの!?なんか雑誌とだいぶ違うけど!?」
「そうなんですか?両親の部屋から聴こえてくる音はいつもこのぐらいでしたが」
「さすがは西住流と五十鈴流……。戦車道と華道の違いはあれど、夜戦は同じく一流というわけですね!」
「そういうことなのか……?というかそろそろ交代してくれ、西住さん。もう5分を超えてるぞ」
耳を打つ異音と、下半身を覆う違和感―――いや、快感に意識を覚醒させられる。そして視界に飛び込んできたのは、あまりにも異常な光景だった。
「あ、起きた」
「おお、おはようございます!ご気分はいかがですか?」
「顔色は……問題なさそうですね。母からもらったお薬なので大丈夫だとは思いますけど」
「もー、みぽりんがいつまでも激しく続けるから!」
「じゅるっ……。うぅ、ごめんね。つい夢中になっちゃって」
場所は布団の上、自分の手は後ろで紐らしきものでしっかりと結ばれているようで、ビクともしない。服は全て脱がされており、そしてみほたち五人は皆下着姿だった。彼女らはこちらの下半身を囲むように並んでおり、中央のみほはモノを口から解放はしたが、いまだに右手はそれをしっかりと掴んだままだ。
つい先程までごく普通の友人として過ごしていた面々の痴態。まったく理解が追いつかなかった。
「こんなかたちになっちゃってごめんなさい。でもね、私たち、本気で貴方のことが好きで……」
「みぽりん、せめてソレから手放してから言わないと説得力ないよ……。あ、でも好きって言うのはホントだからね!」
「でも、貴方もいけないんですよ?私たちの気持ちに全然気づいてくれないんですもの」
「なので、こうして強攻策に出た、というわけです!あ、貴方を昏睡させるのに使った薬は五十鈴殿がとあるルートから用意してくれたものなので体に害はありませんよ!」
「私の家なら一軒家だからな。多少音を立てても気づかれないから場所としては最適だろう?」
当然のごとく彼女たちは言う。好き?5人とも?友人としてでなく?
「……この期に及んでそれか」
「やりすぎかとも思いましたが、むしろ足りないようですね!」
「まあ、幸い時間はたっぷりとありますし、明日の朝までに身体でわかってもらえればよろしいんじゃないでしょうか」
「よーし、雑誌のテクとイメトレの成果を今こそ見せる時だね!」
「それじゃあ今夜は、思いっきり楽しもう?大丈夫。私たちなら、きっと幸せになれるよ。……それでは改めて、『こそこそらぶらぶ作戦』、開始します!」
219
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/20(日) 22:51:03 ID:9qJuAmtM
なんすかこれ(素)
上のギャルゲ案の設定でハーレムルート書こうと思ったらおかしなことになりました
明日はなにかまともなものを書けるといいな(他人事)
220
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/21(月) 00:22:17 ID:/TjS54zo
>>219
おう他の学園の分も書くんだよ
あくしろよ
221
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/21(月) 00:28:42 ID:nYW/HlpQ
>>219
できればおケイさんを書いてくれませんかねえ
222
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/21(月) 00:34:00 ID:OvrymaiQ
桂里奈ちゃんか沙希ちゃんオナシャス!センセンシャル!
223
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/21(月) 23:53:57 ID:2wC2eGDI
<ケイ>
好感度10%(顔見知り程度):「Good morning!ほら、シャッキリしなさい!朝から暗い顔してちゃ、運が逃げるわよ!」(さわやかな挨拶)
好感度50%(仲の良い友人):「Hallo!……ん?何か浮かない顔ねぇ。……よし!今日の昼は付き合いなさい。私がとびきり美味しいハンバーガーを奢ってあげるわ!あれなら一発で元気が出るわよ!」(豪快な励まし)
好感度100%(恋人) :「Hi!んー、今日もcuteね♪……え、恥ずかしい?バカねぇ、恋人がこうして愛情表現するのは当たり前でしょう?言いたい奴には好きに言わせておけばいいのよ!……ま、そうやって照れてる姿もカワイイけど♪だからハグはやめてあげませーん♪」(大胆なスキンシップ)
好感度444%(???) :「Good mo-ning.……朝からなんだけど、今日は反省会するから。何の?決まってるじゃない。貴方が私を放っておいてあのメス豚の散歩をしてた件について、よ。言っとくけど言い訳は無駄だから。アリサに頼んで全部私に筒抜けになるようにしてあるのよ、貴方の行動も、発言もね。当然、あの糞ビッチとどんな話をしていたかも」
「……まあでも、私だけが一方的に貴方のことを知っている、ていうのもフェアじゃないし。今日は全部教えてあげる。私が貴方をどれだけ愛しているか。私がどれだけ――あの女を憎んでいるか」
224
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/21(月) 23:57:18 ID:2wC2eGDI
とりあえず小ネタでお茶を濁すテスト
明日は桂利奈ちゃんと沙希ちゃんの小ネタを、その次はこの中の誰かのGOODエンドとか書けたら素敵やん?
ハーレムネタは万が一思いついたら上の設定でそのうち書くかも知れない(適当)
225
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/21(月) 23:58:10 ID:321dIIuw
アリサがいるとこちらの情報が筒抜けという風潮
怖いなぁとずまりすとふぉー
226
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/22(火) 00:41:12 ID:DQIxTdt2
妙子ちゃんかーしま辺りも気になりますねぇ!
かーしまは444%になってもいつもと変わらなさそう
またいいの、期待してますんで!
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