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ガルパン みほルートGOODエンド
177
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/11/13(日) 22:21:37 ID:s.GaxU5U
「なに……?ボコ?」
指し示したのはリビングの一角を占める愛里寿のボコグッズゾーンだ。そう、これは彼女の大好きなボコと同じだ。何度負けてボコボコにされても諦めずに立ち向かう。彼女が魅力に感じている部分は、そのまま今の彼女にとって見習うべきものでもあるのだ。
「ボコと……同じ……」
言葉を噛み砕くようにゆっくりと呟く。よかった、これで納得してくれたか―――。
「でも、ボコは頑張っても勝てないからボコなんだよ?」
……そうだった。そういえば愛里寿がボコについて語るときに、いつもその部分を強調していたのを思い出す。
ああ、だのええと、だのといった意味を為さない言葉ばかりが口から溢れる。このまま説得の失敗となるのを覚悟したが―――。
「くすっ……大丈夫。ちゃんと伝わったから。あなたの気持ち」
愛里寿が子供の失敗を許す母親のような優しい目と口調で言う。いつの間にか立場が逆転してしまったようだ。
「時間がかかるかもしれないけど……あなたと一緒なら、きっと頑張れるから」
微笑み、こちらの胸に顔を埋めた。この愛らしい姿と仕草、健気な性格の時点で自分的には『理想の奥さん』なのだが……まあ、今それを言うのはむしろ無粋だろう。言葉を飲み込み、出前の到着を告げるインターホンが鳴るまで、愛里寿の頭を撫で続けた。
かくして、愛里寿の料理に関する騒動は一旦の決着を見た。まったく関係ない話だが、この日の夜の愛里寿の寝巻きは、普段の着ぐるみタイプではなく、ボコ柄のスタンダードなパジャマだったことを付け加えておく。ヒントは「脱ぎやすい」。
またさらなる余談として、結婚後メキメキと料理の腕前を上げた愛里寿自身の提案で食事会が開かれたのだが、招いた客人のうち大学選抜時のチームメイト3人と、大洗のあんこうチームの武部沙織が我々の姿を見て血の涙を流すかのような形相になっていたが、あれはなんだったのか。
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