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ガルパン みほルートGOODエンド

159名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/11/09(水) 23:57:08 ID:uwifTe3.
 「まったくだ。ま、似たもの夫婦っていうことなのかもな」

 クスクスと笑っていた千代美だが、すぐにまた膝枕の体勢に戻ってしまった。

 「いや、でも今日もホントに疲れた……。ウチの子達はどうしてああやんちゃなのかなー……」

 それは確かに思う。我々夫婦はそこまで活発な性格、というわけではない。千代美もかつてアンツィオ高校の戦車道の隊長として辣腕を振るっていたが、本質的には読書が趣味な大人しい女性である。

 「アイツらの影響かなー……。やっぱりちゃんと言わないとダメか……」

 アイツら、というのはもしかしなくても、先に述べた通り彼女がかつて指揮をしていた高校時代の戦車道のチームメイトのことだろう。当時からとても慕われていた千代美のもとに度々訪れては旧交を温め合っており、それは現在でも続いている。余談だが、あまりにも慕われてすぎていて、交際を始めるまでに彼女らと色々なすったもんだがあった。まあ、最終的には祝福してくれて、結婚式はそれはもう盛大なドンチャン騒ぎになったのだが。

 「子供たちの面倒を見てくれるのはいいんだが……。妙な影響与えちゃってるみたいだしなぁ」

 誰が言ったか「ノリと勢いだけはある。調子に乗ると手ごわい」アンツィオ高校。その気風は世代を超えて我が子らに受け継がれつつある。そしてそんな相手を敵に回すとどうなるか、ということをその身を持って味わう羽目になった千代美である。もう少し大きくなって落ち着きが出てくれば、隊長として指揮していた頃程度の苦労に収まるようになるとは思うが、それまでは真っ向勝負の日々だろう。

 「でも、アイツらも善意でやってくれてるから言いづらいんだよなー。助かってるのも事実だし……」

 おそらくこの調子では注意は無理だろうな、と思う。なにせ人一倍面倒見が良く人も良い千代美のことだ、かつての―――否、今も仲間であるあの面々にはどうしても甘くなるところがある。こればかりは性分なのだから仕方あるまい。

 「はぁ……。とりあえず、明日はもう少しおとなしくしてくれればいいけど……」

 自分でも注意が無理だと悟ったのか、思考を目の前の問題に戻したようだ。といっても、願ってどうこうなるわけでもない。それはもちろん千代美自身わかっているだろうが、さて、ならば夫としてここで取るべき行動は―――。


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