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繊維スレッド

1荷主研究者:2003/09/24(水) 00:11
繊維関係の話題を今だからこそ熱く語り明かすスレッド。

日本化学繊維協会
http://www.fcc.co.jp/JCFA/index_j.html

信州大学繊維学部 繊維関係のリンク集
http://coe.shinshu-u.ac.jp/links/industry_j.html

393とはずがたり:2014/12/26(金) 16:20:34

大富豪ユニクロ柳井家、株主配当100億円以上 後継者育成失敗で長男へ世襲か
ビジネスジャーナル 2014年12月26日 06時08分 (2014年12月26日 16時00分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20141226/Bizjournal_mixi201412_post-2237.html

 米経済誌「フォーブス」の2014年版世界長者番付によると、ユニクロを展開するファーストリテイリング会長兼社長・柳井正氏の推定資産は179億ドル(1ドル100円換算で約1兆7900億円)で世界ランク45位、日本人としてはソフトバンク社長・孫正義氏に次ぎ第2位だった。20代の頃に「店舗数30、年商30億円の商いができる会社になればいい」と語っていた山口県宇部市の小さな衣料品店の主人は、世界的大富豪へと階段を駆け上がっていった。

 日本共産党委員長の志位和夫氏が昨年5月21日、ツイッターで「アベノミクスの株高で一番儲けたのは、ユニクロ柳井会長一家」とつぶやき話題になったが、確かにアベノミクスの株高と円安の相乗効果で保有資産は大きく膨らんだ。「フォーブス」のランキングでは12年の柳井氏の推定資産は100億ドル(1ドル80円換算で約8000億円)なので、保有する株数にほとんど変わりがないのに、資産は2年間にドル建てで1.8倍弱、円換算で2.2倍に膨張した。

 では、大富豪になった柳井ファミリーは、どれくらいの株式資産を持っているのか。

 柳井正氏と、長男の一海氏、次男の康治氏、資産管理会社である有限会社Fight&Stepと有限会社MASTERMIND名義の株式数は合計で409万800株(8月31日現在)。株高は一段と進行しており、11月14日には過去10年間でファストリとして最高値となる4万4730円をつけた。史上最高値は00年の5万6000円である。4万4000円超の株価で計算すると、現在のファストリの時価総額は1兆8298億円になる。信託銀行3行名義の分を合わせると2兆円を軽く突破する。

 ファストリの14年8月期の年間配当は、1株当たり300円。柳井ファミリーが受け取った配当金は122億7240万円。柳井氏の役員報酬2億4000万円が、まったく小さく見える。

●高まる長男への世襲観測

 そんな柳井氏は昨年10月10日に開いた13年8月期の決算発表の席上、「残念ながら社長を継続しなければならない。今はグローバル化を進めている真っ最中で、社長を退くことは不可能だ」と続投を表明した。以前から「65歳になる14年2月までに社長を退き、会長に専念する」と公言していたが、一転してこれを撤回した。だが、柳井氏の引退宣言を信じている業界関係者はほとんどいなかったため、当然のことのように受け止められた。…
 柳井氏が引退撤回の理由に挙げたのは、グローバル展開が自分の描いていたスピードに達していないことだった。20年の売上高5兆円という目標に向けて海外展開にアクセルを踏み続けるために、引き続き陣頭指揮を執るというわけだ。

 メディアと小売業のアナリストの目は、長男の一海氏に注がれている。柳井氏は社外から人材を集めたが、後継者づくりにことごとく失敗した。そのため、「血の継承に回帰した」(業界関係者)との見方も少なくない。子会社リンク・セオリー会長を務める一海氏は、現在ファストリグループ執行役員だ。柳井氏はずっと「世襲しない」と公言してきた。「普通の会社なら息子でも社長は務まるが、(ファストリを)成長軌道に乗せる力仕事は無理」というのがその理由だ。一方で、息子を大株主として経営陣を監督する取締役にすると公言してきた。だが、「世襲はしない」という発言も額面通り受け取る向きは少ない。「65歳引退を撤回したように『世襲しない』発言も撤回して、息子を社長に就けるのではないか」(前出関係者)との見方が、業界内で急速に高まっている。

 戦後の流通業界に旋風をもたらした革命児としては、ダイエー創業者の中内功氏と柳井氏を挙げることができる。中内ダイエー王国が崩壊した要因としては、中内氏が血の継承に執着したことが大きいが、果たして柳井氏も同じ失敗を犯してしまうのか。ファストリの経営トップ継承に、業界と市場の関心が集まっている。
(文=編集部)

396荷主研究者:2015/02/01(日) 12:49:18

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150120aaao.html
2015年01月20日 日刊工業新聞
三菱レイヨン、海外にプレカーサーとPAN系炭素繊維の一貫工場建設−原糸生産分散

 三菱レイヨンはプレカーサー(炭素繊維原糸)とPAN系炭素繊維の一貫工場の建設に向けた検討に入った。アジア、米国、欧州で炭素繊維事業を展開しているが、プレカーサーは大竹事業所(広島県大竹市)1カ所で生産しており、需要増加やリスク軽減に向けた対応が求められていた。年産4000トン程度のプラントが必要とみており、投資規模は400億円程度になるとみられる。2015年度中にも欧州や米国を軸に、最終的な候補地を決定する。

 現在、大竹事業所内では、三菱レイヨンによるプレカーサーの生産のほか、同社と独SGLグループとの合弁会社がBMWの電気自動車(EV)「BMWi3」向けなどにプレカーサーを生産している。一方、三菱レイヨンにおいても三菱レイヨン・カーボンファイバーアンドコンポジッツ(米カリフォルニア州)で炭素繊維の年産能力を現行比で倍増となる4000トンに増強を進めている。

 三菱レイヨンは三菱樹脂のピッチ系炭素繊維事業を会社分割で継承し、4月にPAN系炭素繊維事業と統合した新組織を発足する。開発や販売面でピッチ系炭素繊維との融合を狙う一方、生産強化に向けた調査も進める。

397荷主研究者:2015/02/01(日) 12:55:01

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150123cbae.html
2015年01月23日 日刊工業新聞
東レ、米の炭素繊維工場を年内着工−17年稼働、年産5000トン規模

 東レは米サウスカロライナ州で予定している炭素繊維新工場の建設について、2015年にも着工し、17年に稼働を目指す。二つの生産ラインを構築し、年産能力で合計5000トン程度の規模になるとみられる。20年までに1000億円程度を投じて炭素繊維原糸(プリカーサ)、炭素繊維、プリプレグ(炭素繊維樹脂含浸シート)までの一貫工場を建設し、そのうち17年までに600億円程度を投資する予定。

 炭素繊維は鉄と比べ重さが4分の1で、10倍以上の強度があり、「軽くて強い」特徴から航空機や圧力容器、自動車などで採用され、継続的な需要拡大が見込まれている。東レは12年に日本、米国、フランス、韓国の合計で年産1万7900トンだった炭素繊維の生産能力を増強しており、15年3月には同2万7100トンまで拡大する見通し。

 昨秋、米ボーイングが20年に初号機納入を計画する次世代機種「777X」の主翼向けに炭素繊維を供給することで合意したほか、現行の中型機「787」向け供給契約も更新した。さらなる需要拡大を見込み、米サウスカロライナ州に取得した総敷地面積約160万平方メートルの用地で炭素繊維新工場の建設を計画している。

398荷主研究者:2015/02/01(日) 12:56:07

http://www.sankeibiz.jp/business/news/150121/bsc1501211328013-n1.htm
2015.1.21 13:28 Fuji Sankei Business i.
三菱レイヨンと日東電工が水処理事業で提携

 三菱レイヨンは21日、日東電工と水処理事業で提携したと発表した。中国や東南アジアなどの新興国では経済成長や人口増加に伴い水不足が深刻化している。工場排水を再利用する水処理システムを売り込み、受注拡大を目指す。

 三菱レイヨンは微生物の働きで不純物を取り除き、比較的価格が安い水処理膜の技術を持つ。日東電工は微細な不純物まで除去できる水処理膜を扱う。

 両社の水処理膜を組み合わせ、低価格と性能を両立させた水処理システムを開発する。

400荷主研究者:2015/02/08(日) 12:23:44

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201501/0007702179.shtml
2015/1/30 20:57 神戸新聞
三菱レイヨン、神戸の医療産業都市に進出

 神戸市は30日、神戸・ポートアイランドの医療産業都市に化成品・繊維メーカーの三菱レイヨン(東京)が進出したと発表した。神戸国際ビジネスセンター内の研究室を拠点に、医療機器開発に向けた需要調査を進める。

 同社は膜(フィルター)を使って工場排水や下水を処理する設備を手掛ける。こうした技術を用いて医療用の新たな材料開発を目指す。

 人員の規模や本格的な稼働時期は未定。当面はポーアイ内の研究所や企業と情報交換し、新商品開発の可能性を調査する。将来は共同研究などにも発展させる。

 同社は化学大手三菱ケミカルホールディングスの子会社。2014年3月期の連結売上高は6062億円。(高見雄樹)

401荷主研究者:2015/02/08(日) 12:32:53

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/01/08-18646.html
2015年01月08日 化学工業日報
帝人 炭素繊維 航空機向けを中期的に5割へ

 帝人は、PAN(ポリアクリロニトリル)系炭素繊維の航空機向け販売を大幅拡大する。民間旅客機需要の世界的拡大に加え、大手航空機メーカーが複数購買の動きを強めていることが背景。収益性は高くても、自動車や産業用途に比べれば規模は小さいとみられがちな航空機用途だが、現在取り組む案件が実を結べば3?5年程度で東邦テナックスグループが既設ラインで生産する炭素繊維の販売量のうち航空機向け比率を5割程度に高められるという。

402荷主研究者:2015/02/08(日) 12:33:10

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/01/08-18645.html
2015年01月08日 化学工業日報
クレハ 炭素繊維事業の戦略見直し

 クレハは、炭素繊維事業の戦略見直しに着手する。成長の牽引役と位置付ける太陽電池向けシリコン塊製造装置用断熱材は、需要の急拡大を見込むのが難しいため、高機能分野への特化や、最適な設備規模への体制の再構築を検討する。外部環境に連動せず利益を確保できる事業へと強化するため、新たな成長戦略を模索していく。

405荷主研究者:2015/02/08(日) 13:24:07

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150204cbad.html
2015年02月04日 日刊工業新聞
帝人、耐炎性有機繊維の供給量拡大へ−航空機向け需要増

 帝人は炭素繊維の製造工程で得られる耐炎性を備えた有機繊維「パイロメックス」の増強に向けた検討に入った。供給量を現状比2割ほど拡大するため、炭素繊維の前工程を増強する。足元では航空機のブレーキパッド向けなどの需要が高まってきており、生産工程の改善による強化や設備の新設などを想定している。増強は2015年度内にも可否を決定する。

耐炎性を備えた有機繊維「パイロメックス」を増産

 パイロメックスは現在、子会社である東邦テナックスが揖斐川事業所(岐阜県神戸町)と米国テネシー州にあるロックウッド工場で生産している。米国工場は炭素繊維の生産2ラインを休止しているが、炭素繊維の前工程で得られるパイロメックスの生産は継続している。

 最近では、ジャンボジェットのような大量輸送の航空機が減少する一方、中小型機への置き換えが進み、発着回数も増加傾向。これに伴いブレーキやクラッチなど摩擦材向けの需要が高まっており、鉄からの置き換えを検討するケースも目立ってきている。

 パイロメックスは炭素繊維と同じく原料にアクリル繊維を用いる。繊維として十分な強度や伸度があり、加工性に優れる。比重が小さく、水分率が高いことから、衣料としての使用も可能だ。

406荷主研究者:2015/02/21(土) 18:19:19

http://www.sankeibiz.jp/business/news/150214/bsc1502140500003-n1.htm
2015.2.14 05:00 Fuji Sankei Business i.
織物技術を炭素繊維に応用 北陸企業、伝統の強み生かす

金沢工業大の高機能素材の分析装置と、鵜沢潔・革新複合材料研究開発センター所長=石川県白山市

 繊維産業が盛んな北陸地方で、航空機や自動車に使う炭素繊維の関連事業に意欲的な企業が増えている。生地の生産などで培った伝統技術を応用できるのが強みだ。

◆航空機の主翼素材に

 主翼や胴体に炭素繊維複合材を使用する米ボーイングの中型機「787」。繊維機械の津田駒工業(金沢市)の加工設備が生産を支えている。

 主翼は、シート状の炭素繊維に樹脂を染みこませた複合材を、何層も重ねる。正確な幅に切ったシートが求められ、少しでもずれると強度の低下につながる。

 津田駒工業は「高い精度が必要な繊維機械を開発した経験」(高納伸宏取締役)を生かし、正確な幅に切断できる設備を開発。主翼を手掛ける三菱重工業が採用した。炭素繊維関連事業の売上高を、2020年までに現在の約10倍の約50億円にする構えだ。

 織物加工のミツヤ(福井市)は、欧州エアバスの小型機「A320neo」のエンジン部品を生産することが決まった。糸の織りなどの技術を生かし、炭素繊維を薄いシートに加工する。

◆大学も連携協定

 金沢工業大は昨年6月、石川県白山市に「革新複合材料研究開発センター」(鵜沢潔所長)を完成させた。企業や研究者に幅広く利用してもらい、住宅やトンネル、海洋資源開発に炭素繊維を生かす可能性を探る。昨年11月には名古屋大、岐阜大と、炭素繊維複合材の研究の連携協定を結んだ。自動車や航空機の産業集積地の東海地方と交流を深める狙いがある。

 小松精練(石川県能美市)は炭素繊維と樹脂を組み合わせた板を開発中だ。軽くてさびないため、橋の構造材に使うことを想定。池田哲夫社長は「炭素繊維は幅広い分野で活用できる力を持った材料だ」と強調する。

 炭素繊維の世界販売は東レ、帝人、三菱レイヨンの日本企業3社が約7割を占める。ところが、炭素繊維を織ったり、樹脂と組み合わせて加工したりする分野は、欧米勢が得意としている。

 東レで炭素繊維複合材の開発を統括する小田切信之氏は「炭素繊維の加工には高い技術力が必要になる」と述べ、各地の中小企業が持つ技能の活用に期待を示した。

407荷主研究者:2015/03/01(日) 14:55:03

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/02/02-18916.html
2015年02月02日 化学工業日報
帝人 17年めどに特殊パラ系アラミド繊維増産投資

 帝人は、パラ系アラミド繊維「テクノーラ」の増産検討に入った。2017年の稼動をめどに松山事業所(愛媛県)で生産ラインを新設し、年産能力を3割程度増やす方針。油田探索用ケーブル補強材向けなどの需要拡大に応える。テクノーラの生産拠点は同事業所だけだが、輸出比率は5割を超える。BCP(事業継続計画)の観点から、将来は海外での工場建設も視野に入れる。

408荷主研究者:2015/03/08(日) 12:41:05

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/02/23-19175.html
2015年02月23日 化学工業日報
三菱レイヨン 航空機向け炭素繊維 中間基材に初採用

 三菱レイヨンがPAN(ポリアクリロニトリル)系炭素繊維事業で航空機分野を拡大する。三菱航空機の「MRJ」の動翼と呼ばれる舵の役割を担う部位にプリプレグの採用が正式決定し、3月から正式販売が始まる。民間航空機の機体に中間基材として採用される同社初の案件となる。今年に入って航空機エンジンに同社の炭素繊維が採用されたことを公表しているが、この炭素繊維は衝撃強度が従来品より5割高い新開発品であることを明らかにした。他の案件にも採用されることが期待される。

409荷主研究者:2015/03/08(日) 12:41:29

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/02/26-19253.html
2015年02月26日 化学工業日報
三菱樹脂 高弾性ピッチ系炭素繊維 新市場開拓

 三菱ケミカルホールディングス(MCHC)グループの三菱樹脂が事業化する高弾性のメソフェーズピッチ系炭素繊維「ダイヤリード」の新規用途開拓が進展してきた。新たな市場として期待をかけるのが、活性炭素繊維、エネルギー貯蔵用のフライホイール、海底掘削用ライザー管の3つ。活性炭素繊維は、関西熱化学が賦活し、水や空気の浄化用途への展開を図っており、ライザー管は自社で成形品までの量産化する方向で開発を進めている。昨年から電子部品の放熱用途への出荷も拡大し始めるなど、ダイヤリードの展開分野の幅が大きく広がってきた。

411荷主研究者:2015/04/11(土) 17:01:53

http://www.sankeibiz.jp/business/news/150402/bsc1504020500004-n1.htm
2015.4.2 05:00 Fuji Sankei Business i.
三菱レイヨン、同大と炭素繊維研究

 三菱レイヨンと同志社大は1日、炭素繊維複合材の包括的な研究協力に関して協定を結んだ。共同研究や人材交流を通じて、航空機や自動車で活用が広がる炭素繊維複合材の研究を加速させる。同志社大は、2012年に先端複合材料研究センター(京都府京田辺市)を開設し、炭素繊維複合材の開発や加工に知見を持っている。一方の三菱レイヨンは、研究者を派遣して技術を学ばせるほか、インターンシップ(就業体験)で学生を受け入れ、将来的な人材確保にもつなげたい考えだ。

412とはずがたり:2015/04/11(土) 17:15:26
コメント欄に岡崎工場勤務の元社員と思われる方のコメあり

経営再建中のユニチカ、取引銀行が破綻シナリオ検討か ファンドへ買収打診との観測も
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140727-00010000-bjournal-bus_all#!bngNFG
Business Journal 7月27日(日)3時0分配信

 経営再建中の繊維大手、ユニチカが苦境に立たされている。
 
 ユニチカは7月17日、三菱東京UFJ銀行など主力3行を除く43の取引金融機関との間で、債務約1612億円の返済期限を2017年9月末日まで延期することで合意したと発表した。これで15年3月期に見込まれていた約160億円の債務超過を、とりあえず回避できることになった。

 ユニチカは15年3月期、不採算事業撤退などのリストラ費用として440億円の特別損失を計上しなければならず、これに伴い約160億円の債務超過が確実となったため、主力3行と投資ファンド、ジャパン・インダストリアル・ソリューションズに総額375億円の第三者割当増資を要請。その条件が43取引金融機関の返済期限延期になっていたのだ。割当増資で調達した375億円のうち、275億円を借入金の返済に充て、残り100億円を成長に向けた設備投資などに振り向ける。

 今回の返済延期合意で債務超過回避と、7月中の第三者割当増資実施により、ユニチカは当面の経営危機から脱したと一般には見られている。だが業界内では「これでついにユニチカは崖っぷちに立たされた。同社の終着駅は第二のカネボウ。それも時間の問題。金融機関の支援を受けても、自力で経営再建できる可能性が極めて低い」(業界関係者)との見方が支配的だ。

●同工異曲の中期経営計画

 そうした見方を裏付けるかのように、ユニチカが6月13日に発表した「新中期経営計画」(14―17年度)の中身に、早くも疑問が寄せられている。新中計では成長戦略として「フィルム、不織布事業におけるアジア地域での能力増強と差別化品の拡販」「樹脂事業における新素材・新用途向け拡販と、中央研究所開発素材の積極的な製品化」を挙げ、事業ポートフォリオ改革として「産業繊維事業の構造改革」と「低採算・ノンコア事業の縮小・撤退」を挙げている。

 これらを骨子に17年度に売上高1460億円(13年度比10.3%減)、営業利益140億円(同1.06倍増)、最終利益104億円(17.3倍増)と、財務改善を意識したのか減収増益目標を掲げ、有利子負債を13年度の1646億円から17年度に1150億円へと約500億円圧縮するとしている。また、繊維事業の売上高比率を42%(13年度)から35%(17年度)へ縮小する目標も掲げている。

 この新中計を見た証券アナリストは「表現こそ違え、中身は前々回の中計とほぼ瓜二つ。計画のずさんさに唖然とした」と厳しい。前々回の中計とは、同社が09年3月に発表した「改革11」(09―11年度)。売上高を2120億円から2090億円へ、営業利益を70億円から155億円へとする減収増益目標が同じなら、掲げた成長戦略も今回と基本的に違わない。しかも、改革11の計画は大幅未達に終わっている。

413とはずがたり:2015/04/11(土) 17:15:52
>>412-413
 実はユニチカの「飛躍05」(03―05年度)から前回「Change & Challenge14」までの過去4回の中計は、いずれも大幅な計画未達に終わっている。同社が挙げる未達理由も「円高、原材料価格高騰、世界経済の減速、タイ洪水の影響」などの外部要因ばかりであり、需要分析の誤りなど内部要因に対する振り返りは見られない。

 同アナリストは「中計の中身は、要するに『フィルム、不織布などの高分子事業に経営資源を集中させ、これを中国や東南アジアで拡販する』の一点張り。だから同社の中計は毎回表現や目標数値を変えただけの同工異曲」と批判する。

●取引銀行間の暗黙の了解

 では、ユニチカはなぜ市場からの不信を招く中計策定を繰り返しているのか。

 業界関係者は「借金の重さが原因だ。一定の利益を確保してもすべて利払いに消える。新規事業に大胆な投資ができないから現状維持になり、ジリ貧を続けてきた。結果、選択肢がなくなり、同じような中計しか策定できなくなった」と指摘する。

 ユニチカの14年3月期(13年度)の有利子負債は1646億円。対して売上高が1627億円、営業利益が68億円、経常利益が47億円。負債の利払いをした後の最終利益はわずか6億円。こうした業績環境下で有効な成長戦略を打つのは難しい。

 一方、今回の一連の金融支援に関し、ユニチカ主力行関係者は次のように銀行側の苦渋をほのめかす。

「間断なきリストラでなんとか経営を維持してきたが、今度はそのリストラ費用さえ債務超過要因になってきた。結局、にっちもさっちもゆかなくなり、銀行に助けを求めてきた。こんな新中計で経営改善が図れるとは、どの金融機関も思っていない。だが、ユニチカはかりそめにも東証一部上場で、しかも125年の歴史を持つ老舗企業。経営破綻時の社会的ショックの大きさを考えると、セーフティネットなしで潰すわけにはいかない。これ以上我々の傷口が広がらないよう、ある善後策で各行が暗黙の了解をしている」

 ある善後策とは、「ユニチカ経営破綻のソフトランディング」(金融業界関係者)だというが、一部では「某行が投資ファンドへユニチカ買収の打診をした」との観測も流れている。ユニチカ再建への道は険しい。

田沢良彦/経済ジャーナリスト

01. 2014年7月27日 11:35:01 : AQLSPLIkCw
かつて東京オリンピックで大活躍した日紡貝塚を輩出した名門企業ですが、大日本紡績は1964年にニチボーに社名変更。同社が化学繊維の日本レーヨンと1969年に合併してユニチカになりました。

ライバルの東レは、業種転換に成功して今では化学品生産で世界有数の企業になっているのに対し、ユニチカはうまく行かず、日紡貝塚チームも2000年に東レに移管されてしまった。ライバルに移管しなければならなかったことは無念である。

ユニチカの愛知県岡崎工場に福岡県黒崎から、ペットボトルの原料になるテレフタル酸を連日、貨物列車で輸送していました。タキ24300形タンク貨車11輌編成でした。銀色のタンク車で、朝方に笠寺駅を出発し昼前に岡崎駅に到着。ここから愛知循環鉄道に入ります。帰りは夕方に笠寺に到着し、他の貨車を連結して西に向かいました。夏休みなんて、鉄道ファンの一眼レフの砲列を浴びましたよ。

この貨物輸送がなくなったのは1999年9月。当方は途中で退職しましたので最後には立ち会っていませんが、突然の知らせだったようです。ほどなくタキ24300形タンク貨車も廃車。日紡貝塚チームの移籍といい、どうやらこの頃がユニチカの大規模リストラが行なわれた時期ではないかと思います。

後から聞いた話では、ペットボトルの製造コストが高いため、飲料メーカーが東南アジアからの調達に切り替えたとか。有望な成長部門を失ったことになります。化成品生産も、シンガポールの石油コンビナートには勝てません。

ユニチカの投資ファンドへの売却は、ソフトランディングを狙っているのでしょう。その経験は、いずれ政権交代時の東京電力の破たん処理で生きてくるはずです。

414とはずがたり:2015/04/11(土) 17:17:26

ユニチカ、メディカル事業とスポーツクラブ事業を売却
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150127agbl.html
掲載日 2015年01月27日

 ユニチカは26日、事業再構築に向けた構造改革の一環として、メディカルとスポーツクラブの両事業を売却すると発表した。メディカル事業をニプロに、スポーツクラブ事業をコパン(岐阜県多治見市)にそれぞれ売却する。売却額は非公表。

 メディカル事業は2014年3月期売上高(事業規模)が約14億円で、カテーテル、創傷被覆材、酵素、診断薬などを展開。売却予定日は3月31日。同事業に携わる約90人はニプロが引き継ぐ。ニプロに岡崎事業所(愛知県岡崎市)や宇治事業所(京都府宇治市)の一部を生産拠点として貸し出す。
 スポーツクラブ事業の売却では、同事業を展開する100%出資子会社のユニチカ京都ファミリーセンター(京都市伏見区)を、2月27日めどに売却する。ユニチカ京都ファミリーセンターは大阪府や京都府にフィットネスクラブ、スイミングスクールなどを展開。従業員約150人の雇用はコパンが引き継ぐ。

415とはずがたり:2015/04/11(土) 17:19:03

ユニチカ/ポリエステルスパンボンド不織布の生産設備を増設
http://www.e-logit.com/loginews/2015:033007.php

ポリエステルスパンボンド不織布の生産設備増設の決定について


 ユニチカ株式会社(本社:大阪市中央区、社長:注連浩行、以下「当社」)は、ポリエステルスパンボンド不織布の生産設備を、タイにおけるスパンボンド不織布製造・販売会社であるタスコ(THAI UNITIKA SPUNBOND CO.,LTD)(所在地:タイ王国パトゥンタニ県、社長:神ノ門英明、以下「タスコ」)に増設することを正式に決定いたしましたのでお知らせいたします。増設後のタスコの生産能力は年産4,000トンから年産10,000トン(当社グループ全体では年産24,000トンから年産30,000トン)となります。


1.背景
 当社は1973年のスパンボンド不織布の事業化以来、「マリックス」「エルベス」ブランドを中心に産業資材、生活資材、農業資材を中心とした用途展開により事業拡大を進めています。現在、国内では当社岡崎事業所(愛知県岡崎市)、海外ではタスコにスパンボンド製造設備をそれぞれ有していますが、いずれもフル稼働の状況が続いております。
 今回の増設は、新中期経営計画の成長戦略で掲げております「ポリエステルスパンボンド不織布におけるアジアNo.1地位の維持拡大」を遂行するために、成長著しいアジア地域を中心とした今後の市場拡大に対応する供給体制強化、スパンボンド不織布に要求される性能のさらなる高度化に対応するために実施するものです。


2.設備増設の概要
 1)対象製品:ポリエステルスパンボンド不織布
 2)増設場所:タスコ(THAI UNITIKA SPUNBOND CO.,LTD)
 3)所在地:タイ王国パトゥンタニ県
 4)投資額:約40億円
 5)増設能力:年産6,000トン(グループ全体で年産24,000トン→年産30,000トン)
 6)スケジュール:2017年4月稼働開始予定


<参考 タスコの概要>
 1)社名:THAI UNITIKA SPUNBOND CO.,LTD
 2)事業内容:スパンボンド不織布の製造・販売
 3)設立:1997年4月
 4)資本金:3億4,300万バーツ
 5)社長:神ノ門英明


2015年3月30日

416とはずがたり:2015/04/11(土) 17:20:45

金属繊維事業を売却へ ユニチカ、愛知製鋼に
http://www.sankeibiz.jp/business/news/150204/bsc1502041635014-n1.htm
2015.2.4 16:35

 経営再建中のユニチカは4日、金属繊維事業を愛知製鋼に売却することで基本合意したと発表した。フィルムや樹脂といった高分子事業に経営資源を集中するため非中核事業の整理を進めており、今回の売却もその一環。来月末までに売却の時期や金額を決める。金属繊維事業の従業員は転籍させる方向で協議する。

 ユニチカによると、転籍の対象は同社の宇治事業所(京都府宇治市)の数人の見込み。金属繊維事業は、磁気センサーや商品の盗難防止タグなどに使用する部品を製造している。業績は非公表。

 ユニチカは、繊維事業の不振から昨年5月に主要取引銀行に金融支援を要請。岡崎工場のポリエステル系繊維の生産を縮小したほか、長崎県の子会社の繊維メーカーが持つ佐賀工場を閉鎖するなどした。

417とはずがたり:2015/04/11(土) 17:23:47

2014年09月29日
ユニチカ・注連浩行氏
早期に構造改革を完遂
http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2014/09/29-17500.html

-理想の会社像は。
「まずは社員が自信を持って仕事ができる環境を整えたい。数年に1度の頻度で構造改革という厳しいことを断行しており、従業員が矜持を抱きながら仕事に取り組めているのか疑問を感じることがあった。今回の構造改革で将来のリスクも取り除き、事業ポートフォリオを大きく変える。これにより、社員は前向きに仕事に臨めるようになると考えている」

-これまでも構造改革を行っています。従前との違いは。
「今までは業績が悪化するたびに構造改革を実施してきた。ただ、財務基盤が盤石ではなかったため、一気に構造改革を推し進めることができず、足元の火消しにとどまっていた。他方、今回は銀行3行とファンド1社から合計約375億円を調達することができた。この資金を活用して思い切った手を打つことが可能となり、早期に構造改革を完遂させる」

-低採算、非中核事業の縮小、撤退を打ち出しています。
「岡崎事業所(愛知県)で作るポリエステル短繊維は汎用品と採算が悪い品目の生産をやめ、高付加価値品に特化する。これにともないポリエステル重合設備の生産能力を縮小する。また、子会社で紡績糸を手掛けるユニチカスピニングの佐賀工場(佐賀県)を閉鎖し、長崎工場(長崎県)に集約することも決めた。これ以外については現在検証中で、将来性などを見極めながら2015年3月末までにある程度、方向性を定める」

-一方、高分子事業を核にさらなる発展を追求します。
「限られた経営資源を高分子事業に集中投下する。食品包装に用いられるナイロンフィルムはグローバルでナンバーワン、ポリエステルスパンボンド不織布は日本を含めアジアでナンバーワンと、高分子事業は強い製品を有している。トップシェアを誇る商材に対し、375億円のうち100億円を成長のための投資に充てる。最終的な意思決定は下していないものの、ナイロンフィルムでは中国拠点でバリア性を備えるフィルムを作れるよう製造装置を改造、タイではポリエステルスパンボンド不織布の生産設備を新設する予定だ」>>415

-ほかに期待を寄せる事業や素材は。
「独自製品のポリアリレート樹脂『Uポリマー』をはじめ、年間500トンに生産能力を引き上げる植物由来の高耐熱ポリアミド樹脂『ゼコット』、幅広い分野で高評価を得ている変性ポリオレフィン樹脂水性分散体『アローベース』、電気電子部品で引き合いが好調な耐熱に優れるポリアミドフィルム、離型フィルム『ユニピール』などを伸展させていきたい」

-高分子以外の事業の投資計画は。
「衣料繊維、産業繊維、機能材の各事業で必要なものには自前の資金で投資していく」

-海外展開は。
「海外売上高比率を現状の約20%から20年近傍には50%まで引き上げる。これを実現させるためにはグローバルで活躍する人材が不可欠。教育の環境をより充実させ、日本だけでなく、海外のグループ会社の社員も育成していく」
(聞き手=池田旭郎)

【横顔】
 「今回で構造改革をやり遂げる」と語る口調は力強い。事業の縮小や撤退などで売り上げ規模は小さくなってしまうものの、より利益を重視した経営へ転換を図る。まずは現4カ年中期経営計画の最終となる?恃N度に営業利益率?普唐?必達する。仕事で良い成果をあげるには「家庭が円満であることが重要」との持論を展開。家庭内では夫人への協力を惜しまない。
【略歴】
 〔しめ・ひろゆき〕1975年(昭和50年)関西学院大学商学部卒、同年ユニチカ入社。03年1月経営企画本部長兼企画部長兼企画部(ドメイン運営グループ)グループ長、同年4月執行役員、05年常務執行役員、06年上席執行役員(役位呼称変更)、08年取締役上席執行役員、12年取締役常務執行役員。兵庫県出身、62歳。

418とはずがたり:2015/04/11(土) 17:26:18
2014.10.4 20:02更新
経営再建中のユニチカ 10年ぶりにテレビCM復活
http://www.sankei.com/west/news/141004/wst1410040052-n1.html

 経営再建中のユニチカは、ほぼ10年ぶりにテレビCMを復活させる。サンテレビ(神戸市)で月曜日の夜に放送される釣り番組で、6日から開始する。2005年4月に女優の紺野美沙子さんを起用した健康補助食品以来となるという。

 CMで取り上げるのは繊維部門が手掛けている釣り糸で、ロック調の音楽が流れる中、男性の釣り人がイカを釣っている姿を映し、糸の強さをアピールする。

 ユニチカの釣り糸の売れ行きは底堅く推移しているが、海外製品などとの価格競争が激しいため、CMでブランドイメージの向上を狙う。担当者は「釣り糸はユニチカブランドが消費者に届く数少ない商品。企業イメージの向上にもつなげたい」と話している。

 ユニチカは主要取引銀行から金融支援を受けており、不採算事業の縮小など構造改革を進めている。既に愛知県岡崎市の岡崎工場の生産縮小や、佐賀県唐津市の子会社工場の閉鎖を決めている。

419とはずがたり:2015/04/11(土) 17:27:27
>>379-384>>412-418
カネボウとなんか似ているが破綻前になんとか自分でリストラに着手出来た感じである。

【ユニチカ】
巨額の金融支援を取り付けるもこれから訪れる構造改革の正念場
週刊ダイヤモンド編集部
【第151回】 2014年10月24日
http://diamond.jp/articles/-/60795

経営破綻が差し迫っていたわけでないにもかかわらず、繊維の名門、ユニチカが375億円にも上る金融支援を受けた。同社はなぜ、資金を必要としたのか。?

?今年7月末、繊維の名門、ユニチカは、三菱東京UFJ銀行などの主力取引銀行や事業再生ファンドから、第三者割当増資で総額375億円を調達した。

?うち、275億円は借入金の返済資金に充てるデット・エクイティ・スワップ(債務の株式化)。同時に43の金融機関に対して3年間、1612億円の債務残高を維持する約束も取り付けた。

?通常、こうした巨額の金融支援を受ける企業は、経営破綻が差し迫っていることが多い。だがユニチカは過去10年、本業で一定の利益を稼いでおり、営業赤字に陥ったことすらない。数年に1度、特別損失を計上して100億〜150億円の最終赤字を出す程度だ。

?大きくはもうからないが、致命的な赤字も出さない──。だからこそ、財務は脆弱でも“緊急事態”には至らなかった。

?ではなぜ金融支援を受けたのか。

?ユニチカは、本業での利益を出し続けた10年間も、資金面での苦労が絶えなかった。

?食品の包装などに使われるナイロンフィルムといった高分子事業は稼ぎ頭である一方、成長のために巨額の投資が必要だった。にもかかわらず、借入金が年商規模に相当する額に膨らみ、返済負担が重くのしかかっていたのだ。

?借入金の大きさを示す負債資本倍率(DEレシオ=有利子負債÷自己資本)は2014年3月期で実に10.6倍(図参照)。健全な企業なら、通常、2倍以下に収まっている数字である。

?この水準まで借りられた理由の一つは、担保となる資産がふんだんにあったから。創業125年という歴史を誇る名門ユニチカの前身のうち、旧ニチボーは「土地持ち」、旧日本レイヨンは「株持ち」の企業として知られていた。

?豊富な資産を背景に、銀行からの融資は下りやすく、「それが甘えになって今の事態を招いた」(森川光洋・経営統括部長)部分は否めない。

?ただ、どの事業もリストラが必要ないほど好調なら、ユニチカに金融支援は必要なかったはずだ。

?しかし現実は、12年に長期ビジョンとして見通していた「20年まで、事業を何も縮小せずにいくことなどあり得なかった」(森川経営統括部長)。前述の数年に1度の特別損失も、数年かかって積み上げた利益の範囲内で、ほそぼそと事業構造改革を行ってきたためである。

420とはずがたり:2015/04/11(土) 17:27:47
>>419-420
?そこでユニチカでは昨年7月からあらためて、役員が事業の将来性についてかんかんがくがくの議論を開始した。結果的には案の定というべきか、「今後も断続的にリストラが必要だ」という事実をより浮かび上がらせたという。

?売上高の4割以上を占めるものの、ここ何年も営業利益率が1%台以下の繊維事業など、大きなコストを掛けて抜本的に構造改革をすることが急務となっている事業もあった。

?とはいえ、これ以上、銀行からの借り入れを増やすわけにはいかない。11年は50億円の転換社債を発行してしのいだが、株価が下落する懸念があり、同じ手を使うこともできなかった。

?小規模なリストラを続けつつ、借入金返済に追われ、成長事業に十分に投資できないジレンマから逃れるためには、まとまった資金を調達することが不可欠だった。

?今回の金融支援は、こうしたユニチカの“事情”を主力取引銀行に納得してもらい、かなり踏み込んで協力してもらえたからこそ、実現したものといえる。

縮小・撤退の次の目玉は繊維のビニロン

?めでたく調達できた資金のうち、ファンドからの100億円が、カーペットなどに使われる不織布の工場増設といった成長事業への投資資金となる。

?ただ、成長戦略を練ると同時に重要性が増すのは、低採算事業や非中核事業について残らず縮小・撤退し、筋肉質の企業体質をつくることである。

?ユニチカは、これまでなかなか手を付けられなかった岡崎事業所(愛知県)の縮小を筆頭に、今期中に370億円の特損を計上して膿を出し切る考えだ。

?今後は、坂越事業所(兵庫県)で作られ、セメントの補強などに使われるビニロン(繊維事業)の縮小・撤退が俎上に載せられるだろう。(>>410で実現)

?事業構造改革により、筋肉質の経営を実現するまでに残された時間はそれほど長くない。

?43金融機関に求めた債務の残高維持の期限は3年後。そこまでに業績を浮上させることができなければ、銀行によっては一気に資金の引き揚げに動く可能性がある。

?ユニチカは今年6月、社長直属の「C&C(チェンジ&チャレンジ)推進室」を新設した。「現場を鼓舞するとともに、社内の風土変革を目指す」(今村高之C&C推進室長)といい、“新生ユニチカ”のけん引役を担う。改革の達成には、まさに総力戦で挑む覚悟が必要だ。

(「週刊ダイヤモンド」編集部?新井美江子)

421とはずがたり:2015/04/18(土) 18:36:32

低価格「大B反市」展開の会社、自己破産申請へ
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150411-OYT1T50020.html
2015年04月11日 07時51分

 帝国データバンク京都支店は10日、低価格の着物販売催事「大B反市」を展開する呉服販売「京都きものプラザ」(京都市右京区)が事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったと発表した。

 負債額は約5億5000万円という。

 同支店によると、京都きものプラザは1977年設立。生協との業務提携などで販路を拡大し、2004年7月期には約25億6800万円の売上高を記録した。

 近年は消費者の和装離れで売上高が減少し、資金繰りも悪化していた。

423荷主研究者:2015/04/29(水) 18:22:25

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2015040901001693.html
2015年4月9日 20時14分 中日新聞
ユニチカ、豊橋事業所を閉鎖へ 売却視野に検討

 経営再建中のユニチカが、自動車内装材などを製造していた愛知県豊橋市の豊橋事業所を閉鎖する方針を固めたことが、9日分かった。土地の売却を含め、活用策の検討を進めている。経営資源をフィルムや樹脂事業といった成長分野に集中する構造改革の一環。従業員の雇用は配置転換などで維持される見込みだ。

 豊橋事業所は1951年の完成と歴史は古く、かつては主力の紡績工場の一つだったが、新興国との競争激化で生産規模は徐々に縮小された。敷地は約27万平方メートルと広く、市街地にも比較的近い。

(共同)

425荷主研究者:2015/05/16(土) 18:32:40

http://www.sankeibiz.jp/business/news/150502/bsc1505020500001-n1.htm
2015.5.2 06:58 Fuji Sankei Business i.
日本の炭素繊維、トヨタやBMW採用で注目 自動車の軽量化が追い風

ミライの水素タンクに使われた東レの炭素繊維【拡大】

【素材ウオーズ】(下)炭素繊維 EVやFCV追い風

 鉄の4分の1の重さで、強度も高い炭素繊維が、電気自動車(EV)の普及や量産型の燃料電池車(FCV)の登場を契機に供給先を広げている。

 高級スポーツ車の板材などが中心だったが、トヨタ自動車が昨年12月に発売したFCV「ミライ」で構造部品に採用し、独BMWはEV「i3」の骨格に使用。世界シェア5割以上の東レ、帝人、三菱レイヨンの日本勢は、大量生産に備えて部品に成形する時間を短縮したほか、設備投資やM&A(企業の合併・買収)などで生産態勢を拡充している。

 ■成形時間1分に短縮

 水素と酸素の化学反応で電気をつくって走るミライが採用したのは床部分、水素タンクの補強材、電極基材に水素などを拡散する層の3カ所。そのうち構造部品の床部分での使用は、加熱すると柔らかくなる炭素繊維と樹脂の複合材料をトヨタと東レが共同開発したことで可能になった。

 従来の加熱で固まる複合材料は、金型に注入して加熱したり炉内で焼き固めたりして部品に成形してきた。これに対し、熱で柔らかくなる複合材料は、プレス成形ができるため、時間が従来の5分の1以下の約1分まで短くできる。

 東レの大西盛行専務は「金属に近い工程なので、自動車メーカーの生産に適している。まだ採用は1部品だが、ほかの部品にも使われる画期的な材料だ」と語る。帝人もプレス成形できる炭素繊維の複合材料で、米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)から素材の認定を得ている。

 自動車メーカーにとって炭素繊維は、軽量化と安全性を両立する“夢の素材”だが、鉄などに比べて高い価格と成形時間の長さが障害だった。そのため従来はフェラーリやランボルギーニ、日産自動車の「GT-R」など生産台数が少ない高級車のボンネットやトランクフードといった板材への採用が中心だった。

 ミライも生産台数は年700台(2015年)で、723万6000円と高価格だが、大西専務は「EVやFCVはガソリン車と比べた航続距離が勝負になる。大幅な軽量化が可能な炭素繊維が使われる余地は大きい」と期待を寄せる。三菱レイヨンもi3に炭素繊維の原糸を供給し、採用拡大への布石を打つ。

426荷主研究者:2015/05/16(土) 18:33:14
>>425-426 続き

 ■設備投資を加速

 ただ自動車市場の激しい価格競争や、世界規模の大量生産に対応する供給能力はハードルが高い。

 1キロ当たり2000〜3000円の炭素繊維は、量産で低価格化が進んでも、鉄鋼の数十円に及ぶ可能性は低い。炭素繊維業界からは「自動車の燃費向上なども含めて費用を抑える」「炭素繊維は部品の場所によって含有量を変えられ、コストが下がる」などの声が上がる。

 だが、トヨタの高級ブランド「レクサス」のスポーツ車「RC F」は、炭素繊維を屋根などに使ったモデルを通常モデルより77万円高く設定せざるを得ず、鉄鋼との価格差は依然として大きい。

 炭素繊維を採用する自動車への世界的な供給態勢も課題だ。世界最大手の東レでも炭素繊維の生産能力は約4万トンで、大半を航空機や圧力タンクが占める。

 そのため各社は新規設備やM&Aなどへの投資を加速している。東レは昨年2月に買収した米子会社ゾルテックの年産能力を300億円を投じ、20年までに現状の約1万3000トンから倍増する方針。帝人はGM向けに米国で新工場の事業性調査を実施する。三菱レイヨンは米国の生産能力を16年にも倍増するほか、新工場の建設も検討している。

 炭素繊維の世界市場は20年に10万トン超が見込まれる。普及を牽引(けんいん)する日本勢の動向が、鉄鋼やアルミを交えた自動車市場争奪戦の成否を決しそうだ。

 この連載は会田聡が担当しました。

【用語解説】炭素繊維

 アクリルなどの繊維を高温で蒸し焼きしたり、酸素のない状態で焼いたりして炭素以外の元素を少なくした繊維。金属よりも軽く、分子構造が強固なため強度が高い。糸をそろえたり、織ったりして樹脂を染みこませたシート状で使われることが多い。主に航空機や高圧タンクなどに使われている。

■炭素繊維大手3社の近年の動き

 【東レ】
 独ダイムラーと自動車部品の合弁会社を設立 2011年6月
 童夢グループから部品事業会社を買収して子会社化 13年4月
 米自動車部品メーカーに資本参加 7月
 米メーカーのゾルテックを子会社化 14年2月
 イタリアの繊維企業から中間材事業を買収 15年1月

 【帝人】
 米GMと量産車向け製品の共同開発で合意 11年12月
 傘下の東邦テナックスとマーケティング機能を統合した部門を新設 15年4月
 部品量産に向け国際的な試験所認定規格を取得 4月

 【三菱レイヨン】
 中国の自動車部品メーカーに資本参加 14年1月
 米カリフォルニア州の工場の生産能力を16年に年4000トンへ倍増することを決定 6月
 ドイツの自動車部品メーカーを子会社化 10月
 グループ企業の三菱樹脂と炭素繊維事業を統合し、事業を継承 15年4月

427とはずがたり:2015/06/12(金) 08:27:06

2015.06.09
安倍首相の“お友達企業”取締役に、あのSTAP細胞問題の戦犯が就任!
http://biz-journal.jp/2015/06/post_10266.html

 5月8日、東レは6月24日付で榊原定征会長が退任し、相談役最高顧問になると発表した。取締役からも退く。今後は経団連会長として財界活動や政府の経済財政諮問会議民間議員に専念する。榊原氏は東レ社長を2002年6月から8年間務め、10年から会長に就き、昨年代表権を返上。経団連会長には14年6月に就任した。経団連会長は近年、加盟企業の会長が務めており、相談役が務めるのは日経連と統合した2002年以降初めてだ。
 5月8日の記者会見で榊原氏は、「デフレ脱却による経済再生は正念場だ。そのため、提言した政策を実現できるよう全身全霊を傾けたい」と語った。そのうえで「これまでミスター東レと内外から呼ばれたが、今後はミスター経団連として生きていきたい」と述べた。
 また東レは、ノーベル化学賞受賞者で理化学研究所前理事長の野依(のより)良治氏を6月24日付で社外取締役に起用する。同社は起用の理由について「専門家の立場から助言を得たい」と説明している。野依氏は有機合成化学の世界的権威で、04年から特別顧問に就いていた。「理研では野依氏の理事長在任中にSTAP細胞問題が起き、今年3月に退任したが、理事長として説明責任を果たしてこなかった。理研という組織を守るために、真相をうやむやにしたまま早期の幕引きを図ったとの批判も多い。果たして東レの社外取締役として経営へのチェック機能を果たせるのか」(市場筋)という声も多い。

繊維業界で独り勝ち

 東レの足元の業績は絶好調だ。2015年3月期連結決算の売上高が前期比9%増の2兆107億円、純利益は19%増の710億円だった。売上高、純利益とも過去最高を更新した。16年3月期は売上高が12%増の2兆2500億円、純利益は22%増の870億円になる見通し。2期連続の最高益であり、増益に伴い、配当も1円増の年間12円とする方針で、増配も2期連続となる。
 事業別では炭素繊維関連の好調さが目立つ。米航空大手ボーイングからの受注増や圧縮天然ガスタンク向けに加え、自動車、風力発電用の風車向けも順調。同部門は2期連続の増収増益を見込んでいる。主力の繊維事業も2ケタの増益になる見込み。おむつ用の不織布や自動車用エアバッグ向け素材の出荷が増える。
 合成繊維大手の15年3月期連結決算は明暗を分けた。東レと競合する帝人とユニチカは不採算事業の減損損失を計上して最終赤字に転落。東洋紡は減収減益だった。東レの独り勝ちである。

428とはずがたり:2015/06/12(金) 08:27:16
>>427-428
苦境から黄金期へ

 構造不況業種とされた合成繊維メーカー各社は構造改革に乗り出した。祖業の周縁にある樹脂やフィルム、医薬・医療事業が収益の柱になった。だが、東レは一味違った。日本の衣料市場は成熟化しているが、繊維産業自体が成熟したわけではないとの判断から、東レは繊維にとどまった。東レは一朝一夕で勝ち組になったわけではない。

「中興の祖」と呼ばれる故・前田勝之助氏は1987年に社長に就任すると、「世界的に見れば繊維は成長産業だ」と語り、東南アジアを中心に重点投資を始めた。そこを欧米向けの輸出拠点にし、内需の落ち込みをカバーする戦略を立てた。これが成功し、前田氏は97年に社長を退いた。
 しかし、2000年頃から中国繊維メーカーとの競争に敗れて、東レは02年3月期に単体決算ながら初の営業赤字に転落し、02年に榊原氏へ社長が交代。緊急登板でCEO(最高経営責任者)に復帰した前田氏とともに企業再生に取り組んだ。
 03年、ユニクロを運営するファーストリテイリングと共同開発した機能性肌着「ヒートテック」が業績回復への起爆剤となり、06年には米ボーイングと炭素繊維の長期供給を結んだ。炭素繊維の特徴は、「鉄よりも強く、アルミよりも軽い」という点。航空機向けのほか、シェールガスブームを背景に圧縮天然ガスのガスタンクの用途が広がりをみせている。今後の有望市場は自動車向けだ。今や、東レは炭素繊維のトップメーカーだ。苦境を乗り越えて黄金期を迎えようとしている。
 今年のゴールデンウィーク最終日に当たる5月6日、安倍晋三首相は山梨県山中湖村の「富士ゴルフコース」で、榊原氏、経団連の御手洗冨士夫名誉会長(キヤノン会長兼社長)、渡文明JXホールディングス名誉顧問とゴルフをした。榊原氏は安倍首相と頻繁にゴルフや会食をするほど距離が近いことで知られている。

榊原経団連、2年目へ

 その榊原氏の経団連会長就任から2年目に入った6月2日、経団連定時総会で安倍首相は挨拶し、国内企業のトップ約470人を前に、「デフレマインドを払拭し、大胆な投資に踏み切る時期だ」との認識を示し、積極的な国内投資を呼びかけた。「最初は(経団連に)注文ばかりしたが、今回はお礼ばかり申し上げたい」と安倍首相はもろ手を上げて経団連を持ち上げた。
 榊原氏は昨年、経団連会員企業に政治献金の復活を呼びかけたが、それを疑問視する見方も経済界に多い。政治との距離をどう保つかが、「榊原経団連」にとって2年目の大きな課題とみられている。
(文=編集部)

429荷主研究者:2015/07/04(土) 23:23:37

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/06/05-20468.html
2015年06月05日 化学工業日報
ユニチカ 宇治で高耐熱ナイロンフィルム量産

 ユニチカは、高耐熱ナイロンフィルム「EX」の本格展開に向け、宇治事業所(京都府)に量産機を整備する。競合となるポリイミド(PI)フィルムに比べて低コスト化が図れるうえ、成形性に優れることが評価され、フレキシブルプリント基板(FPC)向けなどで相手先の評価が進んでいる。来年初頭に年産300トン規模のラインを立ち上げ、国内および東アジアの市場への浸透を目指す。ナイロン6製による包装用フィルムメーカーのイメージが強いユニチカだが、シリコーンフリー離型PETフィルム「ユニピール」とともに、工業用分野でも独自品で存在感を高める。

430荷主研究者:2015/07/20(月) 23:05:45

http://yamagata-np.jp/news/201507/08/kj_2015070800147.php
2015年07月08日12:46 山形新聞
雷に強い炭素複合材の開発に成功 山形大などが世界初

 山形大は7日、航空機や発電用風車の構造材料になり得る素材として、雷の衝撃に強い炭素繊維強化複合材料(CFRP)の開発に世界で初めて成功したと発表した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)や東京大などとの共同開発で、実用化されれば安全面の向上につながる。近くデンマークで開かれる国際学会で発表する。

 CFRPは、炭素繊維と樹脂を組み合わせた複合材料で、鉄の4分の1の重量ながら強度は約5倍という特性がある。軽量化による燃費の向上など利点があるため、近年、航空機や自動車の構造材料として活用され始めている。一方で落雷への対応が課題。CFRPの表面に金属製のメッシュを施す防御措置が取られているが、落雷によって焼け焦げるなどの損傷を受けやすい。

 山形大大学院理工学研究科プロジェクト研究員の後藤晃哉博士、同大有機材料システム研究推進本部の高橋辰宏教授が、東京大、JAXA、都内の2企業と連携して新CFRPの開発に取り組んだ。現状のCFRPは、樹脂が電気を通さない性質のため、雷による電気の流れが滞り破損が起きる。そのため新たに落雷のエネルギーを吸収する樹脂を開発、従来よりも雷撃のダメージを大幅に減らすことに成功した。近くアメリカの国際的な学術誌に掲載予定。

 7日、後藤博士、高橋教授が山形市の山形大小白川キャンパスで会見を開き説明した。従来のCFRPを改良したことで、強度が鉄の5倍から2倍程度に下がったため、実用化にはさらなる改善が必要といい、高橋教授は「改良に4、5年は掛かる」との見通しを示した。その上で「風車の製造に活用できるため、山形県では風力発電量の増加に貢献できる」と語った。

432荷主研究者:2015/07/25(土) 22:12:00

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201507/20150716_62049.html
2015年07月16日木曜日 河北新報
富岡にロックウール工場 震災後初の企業立地

 耐火・断熱材の販売施工を手掛ける万象ホールディングス(東京)が福島県富岡町に進出を決め、ロックウールの生産工場を建設することが15日、分かった。2017年内の稼働を目指す。同町は東京電力福島第1原発事故で全域が避難区域にあり、震災後の企業立地は初めて。

 同日の町議会全員協議会で町が報告した。町営富岡工業団地の約2ヘクタールを借りて工場建屋7500平方メートルを整備する計画で、生産能力は年間約5万トン。従業員50人のうち40人以上を地元で雇用する。事業費は45億円で国の補助金を活用する。

 ロックウールは耐熱性に優れた綿状の人造鉱物繊維。住宅やビルの耐火材などに用いられ、近年は東日本大震災の被災地を中心に需要が拡大。同社は初めて生産事業に乗り出す。土壌の代用品として農作物の水耕栽培にも導入されており、新規事業も検討する。

 グループ企業3社を束ねる同社は東日本を中心に事業を展開。今回、東北の拠点に同町を選んだ理由に流通環境の優位性を挙げ、小名浜、相馬両港の中間点に位置することや、常磐自動車道へのアクセスの良さを評価した。ロックウールの需要がある首都圏から近いこともポイントとなった。

 町は早ければ17年4月の帰還開始を目指しており、宮本皓一町長は取材に「企業進出によって雇用が生まれ、住民帰還の後押しとなる。町に根付いてくれることを望む」と話した。

433荷主研究者:2015/08/01(土) 22:05:02
>>431
http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/07/10-20938.html
2015年07月10日 化学工業日報
旭化成せんい キュプラ長繊維不織布の生産能力増強

 旭化成せんいは9日、再生セルロース(キュプラ)長繊維不織布「ベンリーゼ」の生産能力を増強すると発表した。延岡支社(宮崎県延岡市)に新たに製造設備1系列を導入し、生産能力を約4割増の年産5500トンに引き上げる。投資額は数十億円。今年12月の建設着工、2017年3月の稼働開始を予定する。能力増強で東アジアで需要拡大する美容フェイスマスクなどスキンケア用途の旺盛な需要に応えていく。

434荷主研究者:2015/08/16(日) 12:07:47

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150803aaaj.html
2015年08月03日 日刊工業新聞
炭素繊維メーカー、海外の自動車市場攻略-三菱レイヨン、欧でシート状中間素材を増産

 炭素繊維メーカーが自動車向け炭素繊維事業強化に乗り出す。三菱ケミカルホールディングス傘下の三菱レイヨンは、ドイツに生産拠点を新設し、炭素繊維複合材料の成形に使うシート状中間素材(ノン・クリンプ・ファブリック)を増産する。炭素繊維は軽量化による環境負荷の低減が見込まれるため、欧州を中心に自動車用途で需要が増えており、生産能力を拡大する。東レは米子会社・ゾルテックで生産能力を倍増し、航空機に次ぐ供給先として自動車攻略に動く。

 三菱レイヨンの独子会社・TKインダストリーズ(バイエルン州)が工場の近隣用地を確保し、1ラインを増設する。すでに着手し、2016年初頭の完成を予定する。現在の生産能力は非公表だが、年間で20万平方メートル程度とみられる。新ライン稼働後は、既存工場にある1ラインも移設し、合計2ライン体制で運用する。生産能力は倍以上に高まる見通しで、従業員も増やす予定。

435荷主研究者:2015/10/10(土) 23:10:22

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/09/15-21818.html
2015年09月15日 化学工業日報
東洋紡 岩国事業所の構造改革 発電所や出荷設備増強

 東洋紡は、既存インフラの整備と現場力強化を両輪に、岩国事業所(山口県)の構造改革を断行する。発電所の新設や出荷設備の拡張に乗り出し、事業所の価値向上で企業や事業誘致につなげるとともに、新たに製品の海上出荷を始めることでコスト削減やモーダルシフトの流れに対応する。生産革新活動や教育にも傾注し、安定・効率化操業も追求。「100年続く事業所を目指し、競争力強化を急ぐ」(藤井尚毅事業所長)考え。

【写真】現場力強化では安全・スキルの向上、工場全体での生産・業務革新、教育体系の精度向上などに取り組む(岩国事業所)。

436荷主研究者:2015/10/10(土) 23:32:35

http://www.sankeibiz.jp/business/news/150916/bsc1509160500004-n1.htm
2015.9.16 06:19 Fuji Sankei Business i.
次世代衣料、日本の繊維メーカー主導 心拍数など測定可能なスマートウエア

東レの特殊素材「hitoe(ヒトエ)」を張り付けた機能性肌着。心拍数などの生体情報を取得できる【拡大】

 心拍数を測定するセンサー機能などを備えた高機能な次世代衣料「スマートウエア」の開発競争が世界規模で激化しつつある。開発を主導するのは、優れた素材技術を持つ日本の繊維メーカーだ。一方、米IT大手グーグルなどもこの有望市場に狙いを定めている。

 衣料用繊維国内最大手の東レは、NTTと共同開発した特殊素材「hitoe(ヒトエ)」を使った機能性肌着の実験を、7月から社員を対象に国内4工場で始めた。超極細のポリエステル繊維に電気を通す樹脂を染み込ませ、生体信号を高感度に検出するヒトエを裏地の一部に使い、心拍数や心電図データを取得する。

 実験は9月中旬まで行い、体調管理に役立てるという。東レは日本航空と大林組にも同じ肌着を提供し、空港での航空機誘導など屋外で働く社員の熱中症対策で有効性を探る。

 スポーツメーカーのゴールドウインは昨年12月、ヒトエを組み込んだ男性用アンダーウエアを発売した。同社によると、ランニング愛好者のほか、建設作業員が個人的に買い求めることもあるという。今秋には女性用も発売する計画だ。

 同様に東洋紡は、電気を通す素材をウレタン樹脂で挟み込んだフィルム状の機能性素材「COCOMI(心美)」を8月に開発した。心拍数などのデータを取得できる。厚さ0.3ミリで伸縮性が高く、着心地が良いのが特徴だ。同社は2017年にもスポーツウエアなど向けに販売を開始する考えだ。

 帝人は、曲げたりねじったりといった体の動きを検知する生地「圧電ファブリック」を関西大と共同で開発中だ。将来的には、医師の衣服や手袋の動きを検知し、遠隔地の患者をロボットが手術するなどの利用法を見込む。

 一方、海外勢では、米ファッション大手ラルフローレンが8月下旬、銀繊維を織り込んだ布を使い、心拍数やカロリー消費量を測定できるシャツを発売した。またグーグルと米ジーンズ大手リーバイ・ストラウスが共同で、スマートフォンの操作ができる「スマートジーンズ」の商品化に乗り出すなど用途開拓が進みつつある。

 今後も繊維やIT、アパレルを中心に国内外企業の商品開発は激化しそうだ。(井田通人)

438荷主研究者:2015/12/12(土) 22:42:42

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/11/09-22452.html
2015年11月09日 化学工業日報
大王製紙 CNFの安価製法開発 年数十トン規模で実証へ

 大王製紙は、セルロースナノファイバー(CNF)の製造効率を高める技術を開発する。同社最大の三島工場(愛媛県四国中央市)に、年間数十トン規模の実証生産設備を設置。2016年前半にも稼働を始め、コスト競争力を高めるための足場を築く。将来の飛躍につながる安価なCNFを作り、まずガスバリア包装材料や増粘剤といった用途で20年をめどに事業化を目指す。紙市場の国内需要が伸び悩むなか、影響を受けにくい事業構造への転換を急ぐ。

【写真】実証設備を設置する三島工場(愛媛県四国中央市)。

440荷主研究者:2015/12/29(火) 22:49:21

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20151216/CK2015121602000050.html
2015年12月16日 中日新聞
ニッケ繊維工場停止 一宮、市内最大級の生産拠点

羊のイラストが目印だった工場での生産は年内で停止される=一宮市今伊勢町本神戸で

 戦前から尾州の繊維業をリードした西尾張地域最大級の生産拠点の一つ、「ニッケ」(日本毛織)=大阪市=の工場、一宮第1・第2事業所が十五日、生産ラインの大部分を停止した。同社によると、理由は生産効率の向上。二十五日ごろまでに全ての生産を終える。ナゴヤドーム二・七個分に当たる十三万一千平方メートルの敷地内にある子会社の工場では生産は続けられる。

 工場は、一九三二(昭和七)年に「昭和毛糸紡績」(名古屋市中区)の一宮工場として始まった。十年後にニッケが昭和毛糸紡績を吸収合併してニッケの工場となった。四五年七月の一宮空襲で工場は焼けたが、五年後に生産を再開した。一宮市によると、市内の繊維工場では最大規模で、県道大垣一宮線沿いに見える工場壁面に描かれた羊の絵は長年、市民に親しまれた。

 ニッケは九〇年代、アジアへの工場移転で国内生産量は徐々に減り、二〇一〇年には一宮工場を一宮事業所に再編するなど生産を縮小させてきた。もともと二十万平方メートル以上あった敷地も業態変化させていった。一四年度は毛糸九百五トン、毛織物六万六千反を生産した。

 非正規雇用を含め従業員百六十人ほどが働いていたが、設備維持などのため六人ほどが残るほかは、本社や別の工場に配置換えするなどする見通し。

 市幹部はニッケの縮小による影響を測りかねており「雇用が減ってしまうのであれば市にとってマイナス。事業所税はもともと繊維業は減免しているので市税への影響は小さいのではないか」。一宮商工会議所の幹部は「ニッケと取引をする中小企業はあるが、企業城下町が形成されているわけではないので地元経済界への影響は軽微だと思うが、繊維の街としては寂しい限り」と話す。

◆他工場に統合し効率化

 ニッケは、一宮第1・第2事業所の生産部門停止で、毛糸を作る紡績工程と、その毛糸を毛織物に仕上げる織絨(しょくじゅう)・整理工程を岐阜県各務原市の岐阜工場と、兵庫県加古川市の印南工場にそれぞれ移す。「生産拠点を二工場に統合し、生産効率を上げるため」だ。

 敷地内には、織絨の「大成毛織」や撚糸(ねんし)の「尾州ウール」など三つの子会社の計六工場があり、これらは生産を続ける予定。

 ニッケによると、一宮第1・第2事業所の稼働停止後のスペース活用法は「検討中」。工場建物は当面残されるが、今後、部分的には別の用途に転用される可能性があり、将来性のある子会社の工場に順次転換することも視野に入れているもようだ。

 (梶山佑)

 <ニッケ> 制服やユニホーム製造が主力の羊毛紡織の大手メーカーで、1896(明治29)年設立。大阪市中央区に本社を置き、従業員数はグループ全体で約5000人。不動産や介護、スポーツなどの事業も手掛ける。有価証券報告書によると、2014年11月期の連結売り上げは1004億円、純利益は35億円。

442とはずがたり:2016/01/03(日) 15:39:38
題名は煽りで中身は冷静な記事だ。。

ユニクロ、連続客数減地獄に突入か…値上げの一方で巨額広告費、失敗or長期利益拡大?
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%80%81%E9%80%A3%E7%B6%9A%E5%AE%A2%E6%95%B0%E6%B8%9B%E5%9C%B0%E7%8D%84%E3%81%AB%E7%AA%81%E5%85%A5%E3%81%8B%E2%80%A6%E5%80%A4%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%81%AE%E4%B8%80%E6%96%B9%E3%81%A7%E5%B7%A8%E9%A1%8D%E5%BA%83%E5%91%8A%E8%B2%BB%E3%80%81%E5%A4%B1%E6%95%97or%E9%95%B7%E6%9C%9F%E5%88%A9%E7%9B%8A%E6%8B%A1%E5%A4%A7%EF%BC%9F/ar-BBo7hcm#page=2
ビジネスジャーナル
株式会社サイゾー
1日前

●品質維持のためのやむを得ない値上げ?

 快進撃を続けてきたユニクロの業績が、最近は芳しくないようです。具体的には11月まで6カ月連続で国内の既存店客数が前年を下回っているという状況です。

 こうした主たる要因として、イオンやイトーヨーカ堂といった総合スーパー(GMS)が本格的に衣料品に力を入れてきたといった外部要因に加え、ユニクロにおける値上げという内部要因が指摘されています。値上げに対して、ユニクロは「今の品質を守るため」と説明しています。

●自らが意図した値上げ?

 ユニクロの値上げに対して、もちろん円安という状況で品質を維持するためにやむを得ずという理由もあるでしょうが、それ以外にもユニクロ自身が積極的に値上げを推進している面もあるように思われます。

 たとえば、主要都市の一等地に立地する大型で豪華なフラッグシップ店(旗艦店)、テニス界の王者ノバク・ジョコビッチや錦織圭、ゴルフ界の王者アダム・スコットなどとのスポンサーシップ契約、テレビCMをはじめとした大々的なマス広告の展開など、認知度の向上やイメージアップを主としたブランド戦略に対して極めて大きな投資が行われています。

 こうした費用は当然のことながら商品の価格に上乗せされることになります。さらに、ユニクロを展開するファーストリテイリング(ファストリ)は、GUというユニクロよりも低価格帯となるブランド展開を始めたことにより、GUよりも明確に高価格に設定しなければならない事情もあるでしょう。

●GAPのビジネスモデル

 ユニクロはこれまで基本的にファストファッションの元祖ともいえる米GAPの戦略を追随してきています。GAPはアパレルメーカーから商品を仕入れて販売するという従来の衣料品小売の形態を、小売商自らが商品の企画を担う製造小売業というスタイルに変化させました。

 また、GAPは傘下に低価格ブランドとなるOLD NAVYという衣料品小売店を展開しています。これにより、現在のGAPの価格はもはやファストファッションとはいえないほど高価格化してきています。こうした状況を踏まえれば、ファストリがユニクロの価格を上げる余地は、まだあると考えても不思議ではないでしょう。

 仮にユニクロの客数が減少することになっても、ある程度の高価格を許容してくれる消費者を一定数確保でき、そうでない消費者がGUに流れるというストーリーを構築できれば、ファストリにとっては決して悪い話ではないでしょう。

●本格的な国際市場への展開を見据えた戦略

 日本では飽和感が強いユニクロですが、欧米ではいまだに一部の大都市にしか出店できておらず、GAP、H&M(スウェーデン)、ZARA(スペイン・インディテックス)はあるものの、ユニクロは見当たらないという光景を筆者は幾度となく見てきました。つまり、海外においてはまだこれからという部分が数多く残っているのです。

 さらに将来を見据えれば、中国などの新興国から今後、大型のファストファッション・ブランドが登場してくることは容易に想像でき、そうなるとユニクロはコスト面では太刀打ちできないでしょう。このような状況を踏まえれば、低価格志向の強い消費者をGUでしっかりと確保しながら、ユニクロのブランドは向上させていくという戦略はファストリ全体の利益を長期にわたり拡大させていくことに大きく貢献する可能性を秘めているといえるかもしれません。
(文=大崎孝徳/名城大学経営学部教授)

443とはずがたり:2016/01/11(月) 17:27:48
>>442とか

ユニクロの失速は「暖冬」だけが原因ではない
前回発表から3カ月で業績予想を下方修正
http://toyokeizai.net/articles/-/99927
冨岡 耕 :東洋経済 記者 2016年01月10日

カジュアル衣料品店「ユニクロ」が失速している。運営会社のファーストリテイリングが1月7日に発表した2015年9〜11月期(第1四半期)決算は、本業の儲けを示す営業利益が759億円と、前年同期を16.9%下回った。同期間としては4年ぶりの減益となった。

暖冬で冬物衣料の売れ行きが振るわなかったほか、度重なる値上げの影響も出始めている。前回の発表から3カ月しか経っていないにもかかわらず、2016年8月期の業績見通しを下方修正した。

「想定を超える暖冬だった」

海外の店舗網を拡大したことで、連結売上高は5203億円と前年同期に比べ8.5%増えた。が、国内のユニクロ事業は「ヒートテック」や「ウルトラライトダウン」など冬物衣料の多くが苦戦。連結業績の足を引っ張った。

7日の会見で、岡崎健グループ上席執行役員CFOは「想定を超える暖冬だったことに加え、暖冬でも売れる商品構成になっていなかった」と振り返った。そのうえで、「品番数の増加により焦点がぼやけ、(テレビCMやチラシで)個々の商品の付加価値を伝えきれなかった」と分析した。

国内ユニクロの既存店売上高をみると、昨年は9、10月こそ前年を上回ったが、売上規模の大きい11月は8.9%減と落ち込んだ。冬物販売の動きが鈍かったため、値引き販売を増やした結果、粗利率も9〜11月で前年同期に比べ0.8ポイント悪化した。

ユニクロは円安に伴う原価の上昇を理由に、秋冬商品から約2割の商品を平均1割値上げしている。2014年に続く2年連続の値上げとなり、割高感は強まっている。岡崎CFOは「値上げの影響は限定的」とするが、客離れが起きていることは否めない。

444とはずがたり:2016/01/11(月) 17:27:58
>>443-444
国内大手証券のアナリストは「暖冬の影響が一番大きいが、値上げが消費者に十分支持されていないことも国内不振の背景にある」としたうえで、「たとえばウルトラライトダウンは3割近い値上げなっているが、それに消費者がおカネを払うか疑問だ」と語る。

ここ数年は、かつてのような、わかりやすい大型ヒット商品が出ていない。ヒートテックのアイテム数を過去最多にまで増やし、機能強化を訴求しようとしたが、顧客の心をつかみきれないでいる。「世の中的にファッション性の高い衣料を求める傾向が強まっており、ベーシック衣料が中心のユニクロには逆風になっている」との声もある。

同じファーストリテイリング傘下のジーユーは、ユニクロとは対照的に、当初計画を大幅に上回る増収増益を達成。ワイドパンツやニットボトムスが好調で、既存店売上高は2ケタ増となった。ファッション性を重視するアダストリアなど、競合他社にも好調な企業が目立つ。

牽引役の海外事業も失速

深刻なのは国内だけではない。これまで業績を牽引してきた海外ユニクロも、第1四半期は当初計画を下回り、部門利益がマイナスとなった。世界的な暖冬による秋冬物の販売不振の影響が大きいという。

中国大陸では増収増益を達成したものの、韓国や米国で計画を大きく下回った。香港と台湾は景気減速の影響も重なり減益となるなど、厳しい結果となった。

同社は今年度通期の業績見通しについて、売上高を当初計画から1000億円引き下げ、前期比7.0%増の1兆8000億円、営業利益を200億円下方修正し、同9.4%増の1800億円へと見直した。修正額は小幅にとどめており、年度後半(2016年3〜8月)には前年同期比で増益に持ち込む考えだ。

特に力を入れるのが、国内事業のテコ入れである。割引セールを増やして冬物の在庫を減らした分、春物の投入を早める考えだ。岡崎CFOは「下期は気温に左右されない商品や売れ筋商品を投入し、追加生産・減産に機動的な対応ができる体制で臨む」と意気込む。

前年度の終盤(2015年6〜8月)から国内ユニクロが失速し始めたことを考えると、下方修正後の下期計画値はそれほどハードルが高くないように映る。とはいえ、12月も2カ月連続で既存店売上高がマイナスになるなど、厳しい状況に変わりはない。

値上げによる客単価の上昇で客数の減少を補うという数カ月前までの図式も、いよいよ限界を迎えようとしているのか。早期に客数が回復してこなければ、再度の下方修正も現実味を帯びてくる。

445とはずがたり:2016/01/11(月) 18:03:34
異端児率いる「第2のユニクロ」が見据える先
アース ミュージック創業社長を直撃
http://toyokeizai.net/articles/-/84062
冨岡 耕 :東洋経済 記者 2015年09月14日

「第2のユニクロ」といわれるアパレル企業のクロスカンパニーが、来年中に東証1部に新規上場する予定だ。ヤングカジュアルブランド「アース ミュージック&エコロジー」で女優の宮﨑あおいさんを使ったテレビCMで急成長。いまや連結売上高は1000億円を超え、国内外で1000店以上を展開するアパレル大手に成長している。異端経営者と呼ばれる創業者の石川康晴社長(44)に聞いた。

――「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長と親交がありますね。

最近1年半ぐらい会っていないが、それまでは定期的にユニクロ本社に呼ばれて早朝ディスカッションをやっていた。柳井さんにはいつも怒られるというか、叱咤激励を受けていた。うちの旗艦ブランドであるアース ミュージック&エコロジーを見て「店が小さすぎる」と。「世の中、規模の経済だ。早く店舗面積を30坪から200坪にしろ」というアドバイスをいただいた。

だが、僕は柳井さんに「イトーヨーカ堂もあれば、セブン-イレブンもあるじゃないですか。僕たちは在庫回転数で日本一を目指している。キャッシュフロー経営をセブン-イレブンでやろうとしている。だから無駄な在庫を食うイトーヨーカ堂はやりたくない」という話をした。

そしたらまた柳井さんが「それは違うぞ。規模だ」と言う。あとは規模、規模という平行線で(笑)決裂じゃないけど、新興企業が借り入れなしに20年間、ダイナミックな拡大戦略をとりながら売上高1000億円までいけたというのは、僕はすごく自信を持っている。だから柳井さんに大型化だというふうに言い切られるのは、ちょっと違和感がある。

これまでは”小型店”がカギだった

――ユニクロとは異なるビジネスモデルで発展してきたということですね。

僕たちはROA(総資産利益率)を高める戦略を進めてきた。最初はみんなが分からなかったから、社内では“低資産”で“高回転”“高粗利”だというこの3つだけを伝えてきた。これが実現できれば、ROAを高めながら、銀行から借り入れなく、拡大路線が敷ける。それでもボーッとしている人もいるので、1つだけ覚えてくれと言ったのが「小型化戦略」だ。店を小型化すれば、投資がかからないので低資産ですむと。小型化で無駄な在庫も置かないので、在庫回転率も上がる。

――商品在庫の消化率が業界でも高いのが特徴です。商業施設内のセールも頻繁にやっている姿を見かけます。

たぶん日本一の在庫回転率だと思う。1年間に13回転。日数でいくと26日に(1回と)なる。だいたいユニクロの回転日数が70日ぐらいじゃないかな。僕たちが高い在庫回転率を実現できるのは、徹底的な在庫管理をしているからだ。

うちの場合は3週間定価で販売して、消化率が30%を切ったものは、まず第1売変(売価変更)って社内では呼ぶが、価格がワンマーク下がる。それで6週間経つと、第2売変でもうワンマーク下がっていく。早い段階で小さい値引きをして、どんどん在庫を減らす仕組みができている。

さらに、やや人海戦術的な話にもなるが、25万点と大量発注する商品もある中、かなり早い段階で、何を強化商品にしてどうプロモーションをかけて売っていくかについて、他社よりもものすごいエネルギーと時間をかけている。

上場して欧米を攻める

――来年中に東証1部への新規上場を目指しています。

今年8月に主幹事証券がすでに入っており、その審査が約5カ月かかるので、年内に終わる予定だ。その後、来年2月から東京証券取引所による審査が約3カ月ある。来年に上場できれば、創業22、23年目で1000億円以上の企業が上場するという結構めずらしいケースだろう。スタートアップしてだいたい4、5年で上場する会社が新興企業では多い中で、今さらというのもあるが。

――なぜ今になって上場することにしたのですか。

これまでは国内の展開が中心だったので、キャッシュフローの中で回せた。ヒトのリソースも十分あった。ただ、これから「KOE(コエ)」という新ブランドで欧米に出ていく。理系を含めたテクノロジー方面の人達も集めたい。東アジアに積極的に拡大していく可能性もあり、新たな成長戦略を考えた場合に、今のキャッシュフローだけでは足りない。

446とはずがたり:2016/01/11(月) 18:03:49
>>445-446
ただ、だからと言って速度を落として、今のキャッシュフローの中でゆっくりやっていくと、時代が離れていきそうだ。この10年でグローバル、M&A、テクノロジーをキーワードに一気に勝負をかける。そのためには、最低200億円ぐらいの資金調達をして、M&Aやグローバル資金に使っていかないと、もうマーケットにインできないと考えた。

――アパレルにもテクノロジーが必要になってくると。

新たに始めたブランド「KOE」
KOEという新ブランドに関しては、ユニクロがベンチマークになる。ただ企業としてとらえると、僕たちはテクノロジーのイノベーションをユニクロよりも考えてやっている。ユニクロの「ヒートテック」みたいな流通プロダクトのイノベーションではなく、流通自体のイノベーションを考えている。

生産性が上がれば斜陽であるアパレルでも利益が出る。2兆円売らないと1000億円の純利益が出ないというのではなく、テクノロジーに傾斜していった場合、5000億円の売上高でも1000億円の純利益を出せる可能性が残っている。

これまでは全員、正社員だった

アベノミクスで世の中がインフレになるとしても、アパレルはデフレに向かっていくと思っている。eコマースが進むと経費がかからなくなり、それが価格に転嫁されてくると、どんどん上代(小売価格)は下がってくるからだ。イノベーションが新たに起これば別だが、アパレルはそれが起きづらい業界でもある。

その減少を補うためにも、これからは服を売るだけでなく、テクノロジーを使って、売った後の川下を伸ばし、トータルで売り上げを上げていく。車も売った後にメンテナンスがあるのと同じだ。最近(企業買収によって)クリーニングのサービスを始めたのもその一環だ。また日常着のレンタルビジネスもECで立ち上げようと考えている。車や音楽業界ではレンタルは当たり前。だけどファッションになると、ウエディングドレスはともかく、日常着では全世界で事例がない。

――全員正社員で成長してきたのも強みでしたが、今年2月にやめました。

全員正社員は創業時から今年2月まで約21年間やってきた。やろうと思ったきっかけは、そもそもアパレル業界は非正規が多く、人材の流出が激しくて社内のノウハウがたまらない。何か新規事業をやろうと思ってもノウハウのある人がいないので、守備的な組織しか作れないということがあった。

さらに長い将来を見た場合、非正規メインの構造では雇われるほうからみて魅力的かどうかって考えた場合、人が集まりにくくなるのではというのがあった。

ただ最近は、専門学校生や短大生を中心にリサーチをかけると、正社員が怖いという声が多い。負担が重たいと。今の若い人たちの中には、1回会社を見てみたいというニーズが出てきたので、体験入社という概念の下に、パート・アルバイト制度を今回導入し、3割は体験入社の人をまず入れてもいいんじゃないかと考えた。

新ブランドはユニクロにぶつける

――今後、ユニクロなどとはどう勝負していくのか。

柳井さんとのディスカッションで刺激をいただいたので、(アースブランドよりは店舗が広い)KOEを作ろうと決めた。セブン-イレブンモデルも大事だけど、世界戦略を考えたら、(店舗規模が大きい米国のスーパーである)ウォルマートモデルもいるのかなと思って。柳井さんには「前回、規模ということをご助言いただいて、日本版ZARAを作ることにした。ZARAを最もコンペティターにしたブランドを、日本企業として立ち上げます」と報告した。

KOEのほぼ1号店となる出店は、ユニクロの好調店の隣だ。新潟に女池っていうユニクロがかなり高業績を出しているロードサイド店があって、そこのほぼ横のところに(笑)ユニクロの売上を全国で調べるというのは、理論的には最も手っ取り早い。ユニクロの売上上位10店舗の好調店から当てていくことが勉強になる。

ユニクロは今のステージに来るまでに50年かかった。僕たちは22年でこれから。今は高校野球とヤンキースほどの違いがあるが、20年後の立ち位置としては、彼らにぶつかっていけるような組織にしたい。

石川康晴社長(44)
1970年岡山生まれ。94年に4坪のセレクトショップを開業。95年クロスカンパニー設立(本社は岡山)。99年「アース?ミュージック&エコロジー」事業を開始、SPA(製造小売業)に転換。MBA取得に向けて京都大学大学院に在学中(撮影:今井康一)

447とはずがたり:2016/01/11(月) 18:26:31
ユニクロ、期待の新商材で「ありえない」失態
ギフトカードはいつ販売できるのか
http://toyokeizai.net/articles/-/96344
大ナギ 勝 :ムービングオフィス代表 2015年12月12日

年の瀬が徐々に迫ってきた12月11日(金)。私が愛読している新聞の朝刊と一緒に、年末商戦をにらんだチラシが束のように挟み込まれてきました。その中には、ファーストリテイリングが運営するカジュアル衣料品店「ユニクロ」のそれもありました。新聞を購読している読者の皆さまのご自宅にも、同じ内容のチラシが届いたでしょう。

毎週末、休むことなく新聞に挟み込まれるユニクロのチラシ。今週は「Xmas(クリスマス)ギフト特別号!」と銘打って、セーターやコートなどの冬物衣料を中心としたお買い得品の数々が掲載されています。ただ、今週入ったユニクロのチラシに私が着目したのは、衣料品とは別の商材。ユニクロギフトカードについての記載です。

大々的に宣伝したユニクロでしたが…
これはユニクロがこの年末商戦をにらんで打ち出した新しい商材です。ユニクロのお店やインターネット通販での利用を前提とした1000円、3000円、5000円の3種類で構成する、主には贈答需要をにらんだプリペイドカードの一種です。

小売り系ではイオンやセブン&アイ・ホールディングスなどが、自社系の店舗のみで使える商品券を販売していますが、ユニクロとしてはこうした専用ギフトカードの展開は初めてで、関係者もファンも待ち望んでいたはずです。

11月末から販売開始というタイミングはクリスマス・年末商戦に一歩先んじただけでなく、12月上旬に支給が始まる冬のボーナスで消費者の財布の紐が緩んでくるのを狙ったであろうことは、言うまでもありません。

ところが、このユニクロのギフトカードは今になっても販売開始されていません。翌週12月4日(金)のチラシではギフトカードについての記載が消えてしまい、12月11日(金)もその状況は変わっていませんでした。ギフト関連で記載されていたのは、「ギフトラッピング承ります」の部分ぐらいでした。

このユニクロギフトカードの存在が明るみになったのは、まず新聞報道でした。日本経済新聞が11月23日(月)付で「ユニクロ、ギフトカード初導入?1000〜5000円の3種」と報じます。記事内容を読むかぎり、ユニクロが公式に発表したものではなく、日経新聞が独自にすっぱ抜いた「特ダネ」のようでした。

チラシに記載しているのに「店頭にない!」

その後、11月27日(金)の新聞折り込みチラシによって、一般ユーザーの知るところとなります。かねてからユニクロヘビーユーザーの私は、11月27日(金)にチラシを確認した後、それならばとユニクロギフトカードを買い求めるため、その日の午前中に東京都内のユニクロ店頭へ行ってみました。ところが、どの店もギフトカードを売っておらず、「無期限の発売延期」になっていたことを知りました。

後で調べてみてわかったことですが、ユニクロはこれに先んじて11月25日(木)に自社サイト上で「ユニクロギフトカード 販売延期のお知らせ」というお知らせを公開していました。

そこには「ユニクロギフトカードは11月27日(金)に発売するはずだったが、11月24日(火)にギフトカードの運営会社から製造上の不備があることを知らされ、急きょ販売を延期することになった」「11月27日付の折り込みチラシにギフトカードの販売情報が掲載されている」という趣旨のことが記され、謝罪の言葉がつづられていました。

ただ、ネット検索をしてみたところ、この件については一部の専門メディアが報じているぐらいで、大手新聞や通信社、東洋経済を含む経済メディアなどで目立った記事になっていません。

この一件で、問題を起こしたギフトカードの運営委託会社であるJCBは、ファーストリテイリング柳井正会長兼社長の逆鱗に触れたのではないかという話がまことしやかに話されているようです。「今後の運営がJCBとは切り替えられたうえで、再度、発売を探るシナリオもある」とユニクロ関係者はささやいています。

ユニクロに落ち度はなかったか

ユニクロ本部としては、満を持してこのギフトカードの投入計画を練り上げたはずです。発売直前のタイミングになって日経新聞にすっぱ抜かれこそしたものの、基本的には秘密裏にコトを進めて一気に実行しようと動いていたように見えます。

ただ、ギフトカードの運営会社から製造上の不備を知らされたタイミングでは、もうチラシが刷り上がっていたのですから、発売に向けた段取りとして、勇み足の部分はなかったでしょうか。不手際を起こした運営カード会社との間での情報交換やスケジュール調整などの部分で詰めの甘さ、落ち度がユニクロ側に一切無かったとも言い切れないと思うのは、筆者だけではないはずです。

449荷主研究者:2016/02/07(日) 11:00:19

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160122/bsc1601220500002-n1.htm
2016.1.22 05:00 Fuji Sankei Business i.
炭素繊維量産で価格半額へ NEDO、基礎技術を確立

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、軽くて丈夫な素材として注目される炭素繊維を少ないコストで大量生産するための基礎技術を、世界で初めて確立した。今後10年程度で実用化して繊維の価格を今の約半分に抑え、自動車の車体への利用を目指す。

 NEDOによると炭素繊維は、重さが鉄の4分の1だが、10倍の強度を持つ。航空機や自動車のボディーのほか、商船のスクリューなどに使われ始めており、軽量化による燃費向上と二酸化炭素(CO2)排出削減に役立っている。

 新技術は、NEDOと東大を中心に、東レや帝人、三菱レイヨンといった素材メーカーなども加わって共同開発した。

 繊維を空気中で長時間加熱する工程を省くことができるため、製造に必要なエネルギーとCO2排出量を従来製法の約半分に減らせる。現在、製造ライン当たり年間2000トンが限界の生産量は、10倍の2万トンに増やせるという。

 この技術が実用化されれば、飛躍的に軽い自動車の普及につながる。低コストを維持しつつ、実際の生産に対応できるようにすることが課題だ。

 自動車以外にも応用分野を広げるため、より太く強度の高い炭素繊維をつくる研究も進める。

453とはずがたり:2016/03/17(木) 11:33:04
2016.03.15
客数減地獄ユニクロ、「儲かっているのになぜ値上げ?」との根本的疑問…失速→崩壊か
文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント
http://biz-journal.jp/2016/03/post_14246.html

 ファーストリテイリングは「ユニクロ」の2016年2月の国内既存店売上高が前年同月比1.2%増と発表した。かろうじてプラスとなったが、今年は閏年で営業日が昨年より1日多いことを考えると、手放しでは喜べないだろう。客数は1.8%減と落ち込んでおり、閏日がなければ売上高もマイナスだった可能性がある。
 国内のユニクロ事業は失速している。15年9〜11月期(第1四半期)決算は、国内ユニクロ事業の本業の儲けを示す営業利益が448億円と、前年同期を12.4%下回った。冬物商品のセールスボリュームが大きい11月の国内既存店売上高が前年同月比8.9%減と落ち込んだことが大きく影響した。同社は、中旬の気温が高かったことから、冬物実需商品の販売が苦戦したことを要因に挙げている。
 12月の国内既存店売上高は前年同月比11.9%減、客数は14.6%減と大幅なマイナスとなった。この要因についても、気温が極めて高く推移したことから防寒衣料を中心に販売が苦戦したことを挙げている。その後、1月は国内既存店売上高14.6%増、客数8%増と回復したものの、2月で再度客数減に転じている。
 ファストリは、今冬の不振の理由を暖冬に求めている。筆者はアパレル業界に12年いたのでよくわかるが、確かに気候や気温は衣料品の販売動向に大きな影響を及ぼす。しかし、気候や気温だけでこれほどまでに悪影響を及ぼした例は記憶にない。つまり、不振の理由が暖冬以外にもあると考えられる。
 それは値上げだ。ユニクロは14年、円安による原材料価格の上昇と生産国における人件費の上昇をカバーするためとして、秋冬商品を平均5%値上げした。それにより、14年11、12月、15年2、3月において客数が前年割れした。14年4月に実施された消費税率引き上げに追い打ちをかけるように値上げを実施したことで、消費者が拒否反応を示したかたちだ。
 さらに、15年の秋冬商品も平均10%値上げした。2年連続での値上げとなり、割高感はより一層強まったため、冒頭で述べた不振につながっていると考えられる。

ユニクロの強みは崩壊した

 ユニクロの強みは「高品質で低価格」だった。たとえば、03年発売の「ヒートテック」や09年発売の「ウルトラライトダウン」が大ヒットした。だが、それ以降、筆者は高品質かつ低価格の大ヒット商品を見つけることができない。「サラファイン」と「シルキードライ」を継承したグローバル戦略ブランドの「エアリズム」が12年に発売され、健闘しているが、かつてのような勢いがあるとはいえない。

 高機能性アパレル製品は特性上、競合他社が簡単に同様の製品を製造・販売することができるため、高品質というだけで絶対的な優位を築くことは難しい。たとえば、ヒートテックが発売された後には、イオンの「あたたかインナー」、セブン&アイ・ホールディングスの「ボディヒーター」、しまむらの「ファイバーヒート」など、似たような機能を持った製品が次々に誕生した。
 06年にユニクロは素材メーカーの東レと「戦略的パートナーシップ」を構築し、素材開発から出発した高品質の新商品を共同開発することで圧倒的な競争力を確立してきたが、競合他社の後追いによりその優位性は失われてきている。
 それでも、これまでは品質において競合他社の追随は許しても、品質と価格の絶妙なバランスの上に築いた価値によって圧倒的な支持を獲得してきた。しかし、相次いだ値上げにより「高品質で低価格」というユニクロの強みは失われつつある。

454とはずがたり:2016/03/17(木) 11:33:20
>>453-454
値上げの大義名分が崩れた!

 ユニクロが行った値上げには、もうひとつ問題がある。それは、消費者が納得できる「大義」がないことにある。値上げの根拠として、円安による原材料価格の上昇と生産国における人件費の上昇を挙げているが、それらがどれくらい上昇しているのか消費者は具体的に知ることができない。
 ユニクロは本当に値上げが必要なのか、確認してみた。具体的な原価の情報は公表されていないので、ファストリの損益計算書の売上総利益(売上高から売上原価を差し引いたもの)から原材料価格の上昇と生産国における人件費の上昇の影響を推し量ってみた。
 しかし、値上げが納得できる結果は得られなかった。
 具体的には、最初に値上げした14年から過去5年間の売上総利益の売上高に占める割合である売上総利益率を確認した。売上総利益率の数値が大きいほど、原価がかかっていないことを意味する。14年は50.6%、13年は49.3%、12年は51.2%、11年は51.9%、10年は51.7%であり、最大値と最小値の差はわずか2.6ポイントだ。
 商品の値下げなどの影響も考えられるので、原価上昇だけの影響とは言い切れない。また、売上総利益率は50%前後と極めて良好だ。類似企業と比較しても格段に高い。たとえば、しまむらの15年2月期の売上総利益率31.7%と比べても圧倒的に高いことがわかる。つまり、値上げしなければならないほどの原価上昇があったとは考えにくい。
 損益計算書などを確認するまでもなく、多くの消費者もユニクロが値上げをしなければならない状態だとは思っていないのではないだろうか。消費者の理解が得られなければ、客数は減っていくばかりだ。このままでは、「失速」にとどまらず「崩壊」という未来が近づいてくる可能性すらある。

●佐藤昌司 店舗経営コンサルタント。立教大学社会学部卒。12年間大手アパレル会社に従事。現在は株式会社クリエイションコンサルティング代表取締役社長。企業研修講師。セミナー講師。店舗型ビジネスの専門家。集客・売上拡大・人材育成のコンサルティング業務を提供。

455とはずがたり:2016/04/10(日) 18:11:46

ユニクロ純利益55%減 売上高は6.5%増 2月中間決算
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201604/CK2016040802000124.html
2016年4月8日 朝刊

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」などを展開するファーストリテイリングが七日発表した二〇一六年二月中間連結決算は、ユニクロの不振を受けて純利益が前年同期比55・1%減の四百七十億円と急減した。純利益の減少は、中間期としては五年ぶり。一六年八月期の純利益予想も千百億円から六百億円に下方修正した。
 ことし一月に冬物のセールをしたことなどで売上高は6・5%増の一兆百十六億円を確保した。ただ、利益率が悪化したほか、中国経済の減速などで海外事業の利益も計画を下回った。
 東京都内で記者会見した柳井正会長兼社長は中間期の業績について「成長というよりも膨張。不合格だ」と強調。下半期はコスト削減を徹底し、収益改善を図るという。

459荷主研究者:2016/04/16(土) 18:16:19
ユニチカ渋いねー。畳のへり用の糸を専門とする製造子会社があったのか。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160330/bsc1603300500003-n1.htm
2016.3.30 05:00 Fuji Sankei Business i.
ユニチカ、畳用糸製造子会社を解散

 ユニチカは29日、畳のへりなどを縫う糸を製造している子会社「ユニチカ成羽」(岡山県高梁市)を11月末に解散すると発表した。畳の需要が低迷し、業績向上は困難と判断。成長が期待できる高分子樹脂事業などに経営資源を集中する。契約社員3人を除く正社員8人の再就職を支援する。ユニチカ成羽は1971年設立。2015年3月期の売上高は約9700万円、最終利益は約500万円。

460荷主研究者:2016/04/16(土) 18:16:48

http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20160330/news20160330024.html
2016年03月30日(水)愛媛新聞
帝人アラミド繊維増強 松山事業所、15億円投資

 帝人(大阪)は29日、愛媛の松山事業所で製造しているアラミド繊維「テクノーラ」の生産能力を約10%増強するための設備投資を実施すると発表した。投資額は約15億円。今年6月に着工し、2017年10月の稼働を目指す。

 テクノーラは熱や薬品、衝撃などへの耐性に優れており、防護衣料や自動車のブレーキパッドのほか、タイヤや光ファイバーケーブルの補強材などに使用。伝動ベルトやホースといったゴム補強や地盤補強など、より過酷な条件下での利用が広がっている。

 松山市北吉田町の松山事業所北地区で製造しており、近年はほぼフル稼働が続いている。約7割を輸出し、今後も海外での需要拡大を見込めることから、製糸ラインを増設するなど生産規模の拡大を決定した。

461荷主研究者:2016/04/16(土) 18:17:15

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160330/bsc1603300500002-n1.htm
2016.3.30 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人、松山事業所の設備拡充 アラミド繊維生産10%増強

 帝人は29日、高機能繊維の一種で、ゴム製品の補強などに使うアラミド繊維の生産を増強する、と発表した。15億円を投じて松山事業所(松山市)の設備を2017年10月までに拡充し、生産能力を約10%引き上げる。世界的な需要拡大に対応するのが狙い。

 生産を増強するのは、強度や耐衝撃性に優れたパラ系と呼ぶアラミド繊維で、同社は「テクノーラ」の商品名で販売している。

 テクノローラは、パラ系の中でも熱や湿気、薬品に強く、産業機械のゴムベルトやエネルギー掘削用のゴムホースを補強するのに使われ、松山事業所はほぼフル稼働の状態が続いているという。

 帝人は、オランダで生産し、自動車用タイヤの補強などに使う「トワロン」を合わせると、パラ系で約半分の世界シェアを持つ。

 昨年8月にはタイのポリエステル繊維工場内に、「メタ系」と呼ぶ別のアラミド繊維の新工場を稼働させたばかりで、今後はパラ系、メタ系の双方で競争力を高めていく方針だ。

462とはずがたり:2016/04/17(日) 19:24:12
「業績は不合格」柳井氏も認めるユニクロの「陰り」 「値上げ」引き金の客離れが止まらない
http://www.j-cast.com/2016/04/13263887.html
2016/4/13 11:45 印刷

カジュアル衣料品店チェーン「ユニクロ」の成長神話の陰りが鮮明になってきた。ユニクロを運営するファーストリテイリングは2016年4月7日、業績予想を大幅に下方修正し、16年8月期の純利益は従来予想を500億円下回る600億円とした。2015年8月期に比べ45.5%の大幅減だ。

翌4月8日の株式市場は業績への不安心理が拡大してファストリ株が急落し、市場全体も押し下げる「ユニクロショック」を引き起こした。成長を続ける数少ない日本企業の一つが、曲がり角を迎えている。

利益半減の業績予想に株価は急落した

「業績は不合格だ」。7日の記者会見でファストリの柳井正会長兼社長は険しい表情で、こう語った。この日は流通業界のカリスマ経営者、セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)が内紛・権力闘争の末、自身の退任を発表という仰天のニュースが大きく扱われたため、ユニクロ失速のニュースはあまり目立たなかったが、お家騒動を抱えながらも業績自体は好調なセブンに比べ、ユニクロの実態はなかなか厳しい。

積極的に海外進出を進めるファストリだが、国内のユニクロはなお会社の根幹である。ユニクロの売上高は全体の半分近くを占め、営業利益ベースでは2015年8月期に3分の2程度を稼ぎ出した大黒柱だ。その国内ユニクロ事業に異変をもたらしたのが、2014年秋冬物で約5%、2015年秋冬物で約10%と2年連続で実施した値上げだ。原材料高や海外生産拠点の賃金増などでやむを得ない面はあったが、「高品質」と同時に「安い」ことが人々を引き付けてきたポイントだけに、少なからぬ消費者の離反を招いた。

この結果、夏物より単価の高い「ヒートテック」「ウルトラライトダウン」などの冬物でスタートダッシュを図るはずの2015年11月と12月に販売が失速。暖冬傾向も追い討ちをかけ、既存店売上高は上半期(2015年9月〜2016年2月)に1.9%減となった。

値上げによって薄れた「格安」イメージを取り戻そうと、2016年1月と2月には値引き販売を強化。これによって売上高の大幅減は免れたものの採算が悪化し、利益を減らす主因となった。物流費や人件費もかさんだため、国内ユニクロ事業の上半期の営業利益は28.3%の減益となった。「かつて『猫の目バーガー』と揶揄されたマクドナルドを思い起こさせるような価格政策の失敗」(国内証券系アナリスト)との見方も出ている。

3月の既存店客数は8%減る

海外ユニクロ事業も苦戦している。売上高こそ積極出店によって12.7%増えたものの、米国や韓国の採算が改善せず、営業利益は31.4%減と落ち込んだ。国内ユニクロ、海外ユニクロとともにファストリ主要3事業の一つで、より低価格のトレンド衣料品を販売する「ジーユー」などの「グローバルブランド」が唯一気を吐いて増収・営業増益だったが、規模は相対的に小さいため、国内外のユニクロの不振を補うまでの力はない。

その結果、上半期の売上高は前年同期比6.5%増の1兆116億円と増収だったものの、営業利益は33.8%減の993億円、純利益は55.1%減の470億円となった。円高による為替差損が228億円発生したことも純利益の減少に響いた。

2016年8月期通期については、冒頭紹介したような形で業績予想を下方修正し、2期ぶりの最終減益を見込む。株式市場では不安感が強まり、4月8日のファストリ株の終値は前日比13%安の2万6610円と約3年ぶりの安値に落ち込んだ。これに先だって4月4日に発表された国内ユニクロの3月の実績も春物が苦戦してパッとせず、既存店客数は前年同月比8.6%減、既存店売上高も0.3%減と振るわず、光明を見い出せていない。

柳井氏は4月7日の記者会見で、この間の落ち込みを挽回するために「単純なプライス、より買いやすい値段にしたい」と述べ、さらなる値下げを示唆した。

ユニクロを去った消費者が再び足を運んでくれるのか、まさに正念場と言えそうだ。

463とはずがたり:2016/04/17(日) 19:25:56
消費者のご意見を聞けば「なるほど」 しまむら好調、ユニクロ不振
http://www.j-cast.com/kaisha/2016/04/16263904.html
2016/4/16 08:00

「ユニクロ」と「しまむら」、日本発のファストファッション2傑ともいえる両ブランドだが、ここのところしまむらが業績好調なのに対し、ユニクロは少し停滞気味のようだ。

ユニクロには、一時値上げしたことによって客が離れてしまったという分析もあるようだが、ネット上の評判を見ると、両社に明暗が生じた理由はそれ以外にもありそうだ。

数字が物語る明と暗

ユニクロを展開するファーストリテイリングが2016年4月4日、発表した国内ユニクロの16年8月期(3月度)売上推移速報によると、既存店の売上高は前年比0.3%減、客数は8.6%減だった。

同期の第2四半期決算(4月7日発表)では、純利益が470億円で、前年同期比55.1%減と大幅な減益となった。低価格路線の「ジーユー」は好調だが、国内ユニクロは冬物販売の苦戦や粗利益率の低下により減収減益、海外ユニクロも韓国と米国で苦戦し増収減益となったという。

一方のしまむらが16年3月23日、発表した16年3月度の売上速報では、既存店売上高は前年比11.8%増、客数は11.7%増と好調。入学・卒業のシーンで使うフォーマルウエアや、婦人アウター、TVCMで話題の「素肌涼やかデニム&パンツ」の売れ行きが良かったという。

さらに16年2月期の決算(4月4日発表)では、連結純利益が前期比6.3%増の247億円で、3期ぶりの増益となった。17年2月期には、前期比23.7%増の306億円になる見通しとしている。

「デブな庶民の味方」はどちら
ユニクロは14年秋冬の新商品を5%前後、15年秋冬は平均で10%程度と、2年連続で値上げを実施していたが、日本経済新聞電子版(16年4月4日)はこれが客離れにつながったと指摘。一方のしまむらは安い製品に強く、消費者に受け入れられているとしている。

2ブランドの違いについて、ネット上での意見を見てみると、明暗が分かれた理由は「価格」だけではなさそうだ。

多くの消費者が指摘しているのは「サイズ」。

しまむらは男女ともに大きいサイズの服が豊富で、5Lまで展開しており、低価格なことも相まって「デブな庶民の味方」との評判を勝ち得ている。

一方のユニクロには、「最近作りが細身すぎる」との不満が相次いでいる。

ツイッターでは、
「表記のサイズでは体に合わない服、妙に細身の服がそろい着づらい洋服ばかり」
「パンツもフリースも細身になっちゃうんですもの。おばちゃんには辛い」
といった声が。ファストファッションに何より求められる「着やすさ」が近年薄れつつあるようなのだ。

また、
「ユニクロで買った黒のジーンズ、半年位しか履いてないのに穴が開いてた ユニクロのより1000円くらい安かったしまむらのは、5年位経つけど全然大丈夫なのに」
「ユニクロ:極暖・税込み1933円。しまむら:厚インナー・税込み900円。暖かさもそんなに差がないし、2枚買っても極暖1枚より安い しまむら最強っすわ」
と、少なからぬ人がユニクロ製品に割高感を抱きはじめているようだ。「安くてそこそこの質」を求めていた人々が、質のよさをあまり実感できなくなり離れたという見方も成り立ちそうだ。

ユニクロは16年2月から定番商品を中心に値下げを実施。しまむらは利益率の高いプライベートブランド商品で攻勢をかけるという。(MM)

464とはずがたり:2016/04/27(水) 12:30:47
本業はバッグだそうだから皮革なんだろうけど。

サマンサタバサ、不振のアパレル事業にメス やっぱり本丸の女子向けバッグに回帰
http://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/business/toyokeizai-115675.html
06:00東洋経済オンライン

ファッション業界で近年快進撃を続けてきた、「サマンサタバサ」に異変が生じている。サマンサは若年女性を中心に支持を受ける日本発のバッグブランド。近年はミランダ・カーなど海外の著名モデルを活用した大掛かりな販促や、訪日外国人旅行者(インバウンド)需要が追い風となり、直近の2015年2月期までは、消費増税の逆風を乗り越え、2期連続での2ケタ増収増益を達成してきた。

が、4月14日に発表した2016年2月期決算は、売上高こそ出店効果で前年同期比7.7%増の434億円と増収だったものの、営業利益では同35.8%減の21億円と大幅減益で着地。従来計画では、売上高473億円、営業利益39億円と増収増益を見込んでいたはずが、第4四半期にかけて大きく転んだ格好だ。勝ち組ブランドにいったい何が起きたのか。

サマンサタバサジャパンリミテッドの菅原隆司取締役は、「赤字が続いていたアパレルの損失を出し切る事業改革に踏みきった」と打ち明ける。サマンサは売上高の3分の2を占める主力のバッグのほか、アパレル、ジュエリー事業を手がけている。中でもアパレルは、2007年に「メッセージ」、2013年に「ラ・エスト」などの同業を相次ぎ買収し(両社は買収後に社名変更、2015年4月1日の合併で、現在は「バーンデストローズジャパンリミテッドに)、バッグに次ぐ事業柱へ育成を進めてきた。

苦戦のアパレルで50店を閉鎖・変更
ところが、近年のレディスアパレルの競争環境の激化に加え、ブランド数が7つまで膨らんだことによって本社管理機能が弱まり、商品企画力や収益性が低下。昨年の暖冬による冬物衣料の不振なども重なり、主力ブランドだった「リッチミーニューヨーク」(2016年2月期期初16店舗)と、「レストローズ」(同41店舗)などの業容が一段悪化した。年末から春先にかけて、2ブランドを中心に、赤字・低採算だった約50店舗の閉鎖・ブランド変更に踏み切った。

これに伴い、春夏物衣料の処分販売・在庫評価損失や退店に伴う賃貸借契約違約金が膨らみ、収益を圧迫。旧ラ・エストの買収のれん7.1億円を一括償却するなど、特別損失14億円も一挙に計上。最終利益に至っては1.2億円と、損益均衡圏ぎりぎりまで下降した。

実は、サマンサは3年前にも、同様の大胆な損失処理に取り組んだことがある。2013年2月期、ネット通販の「スタイライフ」や高級セレクトショップ業態の「エイトミリオン」など、M&Aや新規で立ち上げた不採算事業を次々に切り離したことで、4億円の最終赤字に転落、その後2015年2月期までの再成長を果たした。「好業績が続く中での事業改革には、取締役会でも議論があったが、早めに手当てしなければ経営の足かせになる」(菅原氏)。今回も同様の業績回復を遂げたいとの狙いがあろう。

465とはずがたり:2016/04/27(水) 12:31:22
>>464-465
前期は35%の営業減益だった。今期は増収増益への復活を目指す

実際、2016年2月期のアパレル事業は10億円程度の営業赤字(構造改革費用も含む)だったが、今回の不振ブランドの退店効果で、2017年2月期は通期黒字化を視野に入れる。旧ブランドの閉鎖を進める一方で、ルミネと協業で展開する、好調の新ブランドに経営資源を集中する。

本業は堅調だ。2016年2月期は、バッグやジュエリー事業を展開する単体決算でも、前期比11%減の37億円と営業減益だった。しかし、CMなどの広告宣伝費や出店費用の販管費が先行したのが主因であり、主力のバッグ事業は、既存店売上高で前期比16%増を記録した2015年2月期と、ほぼ横ばいの高水準が続いている。

「サマンサタバサのバッグは、(1990年代の)ブランド立ち上げ当初は1万2800円が原点だったが、いまでは3万8000円から4万8000円が一番の売れ方になっている」(サマンサタバサジャパンリミテッドの寺田和正社長)。合成皮革から国産皮革を使用した高品質バッグへの転換が当たり、単体で11%という高い営業利益率をあげている。

三越伊勢丹から郊外SCまで手広く
三越伊勢丹向け新業態の「ラプリュム」では、10万円台の高級バッグを展開する一方、1.3万円から1.8万円の「サマンサベガ」業態や、7800円から9800円の「サマンサ&シュエット」業態について、ファッションビルや郊外ショッピングセンター(SC)で出店。10代学生から40代主婦まで客層を広げる。2016年2月期の大幅下方修正の反省を受け、2017年2月期の営業利益見通しは、前期比5億円増の26億円とやや慎重。もっとも、出店が続くバッグ事業の収益力は底堅く、アパレル事業の改革効果が出てくれば、さらなる営業利益の上積みも期待できよう。

振り返ると、”バッグ一本足”の収益構造から脱却しようと、過去にたびたびM&Aや新規事業を仕掛け、手痛い火傷を負ってきたのも、また事実だ。事業の選択と集中によって、今度こそ飛躍を果たせるか。これで3度目の事業改革となれば、投資家の目は一層厳しくなるに違いない。

466荷主研究者:2016/05/04(水) 12:37:54

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160415/bsc1604150500006-n1.htm
2016.4.15 05:00 Fuji Sankei Business i.
東レ、総投資額100億円 大津市に研究拠点 19年12月稼働

 東レは14日、大津市に新たな研究開発拠点「未来創造研究センター」を設け、2019年12月に稼働させると発表した。素材や医療、エネルギーなど、幅広い分野の先端研究を行う場として活用。社内外の技術や知見を融合させ、商品やビジネスの創出につなげる。総投資額は約100億円。

 未来創造研究センターは、滋賀事業場内にある既存研究施設を建て直し、規模を拡大する形で新設する。3階建ての「融合研究棟」と、5階建ての「実証研究棟」で構成され、延べ床面積は計1万6800平方メートルと、従来の1.7倍に拡大する。200人を収容可能な国際会議場や、クリーンルームなどの各種実験設備も備える。

 完成後は、滋賀事業場にある先端材料研究所などに所属する約250人が研究に従事する予定だ。

467荷主研究者:2016/05/04(水) 12:59:56

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00382607?isReadConfirmed=true
2016年4月20日 日刊工業新聞
旭化成、再生糸50%超のポリウレタン弾性繊維を国内投入

 旭化成は19日、原料の50%以上が再生糸となるポリウレタン弾性繊維「ロイカEF=写真」を国内で5月1日に発売すると発表した。欧州では2015年から同製品を環境意識の高いアパレルメーカーへ販売しており、今回国際認証を取得して国内市場へも投入することにした。インナーやアウター、スポーツウエア用途などに売り込む。

 同製品は守山製造所ロイカ工場(滋賀県守山市)で生産する。工場内で出た不使用糸などを再利用する。ポリウレタン弾性繊維はこれまで溶解温度の制御が難しく、リサイクルに向いていないと言われていた。

(2016年4月20日 素材・ヘルスケア・環境)

468とはずがたり:2016/05/04(水) 20:35:50

質を下げて値段下げろよなぁ。

2016.03.27
ユニクロが高額品だらけ?ジャケット約1万3千円、毎年ほぼ同じ商品でも段々値上がり
http://biz-journal.jp/2016/03/post_14416.html
文=松原麻依/清談社

 ファーストリテイリングが展開するカジュアル衣料品店「ユニクロ」の失速が話題になっている。

 ユニクロといえば、長らくアパレル業界で一人勝ちしていたはずだが、最近は営業利益、来客数、国内既存店売上高などが軒並み下降線をたどり、「一人負け」「マクドナルドの二の舞い」とも揶揄される状況に陥っているのである。
 その最大の原因とされているのが、相次ぐ商品価格の値上げだ。2014年の秋冬商品を値上げしたのを皮切りに、昨年は春夏と秋冬の新商品の約2割を値上げするなど、いまや新商品全体の値上げ幅は10%にもおよぶ。
 ユニクロが消費者に支持された一番の理由は「安さ」にあっただけに、相次ぐ値上げで「ユニクロ離れ」が起きているのだ。では、ユニクロの商品はどれくらい高くなったのか。実際に店舗を訪れて確認した。すぐにわかったのは「やはり、ユニクロは高くなっている」という事実だ。
 例えば、売れ筋商品のジーンズは、数年前まで2900円(税別、以下同)だったが、現在は「スリムフィットジーンズ」をはじめ、ほとんどが3990円になっている。

 同じく人気商品で種類も豊富なカシミヤ入りのニットも、かつては1500円で購入することができたが、いまはメンズ・レディースともに最低価格は1900円で、レディースのカシミヤ100%「カシミヤクルーネックカーディガン」などは6900円もする。
 また、オフィスカジュアルとして活用できる無地のワイシャツも、2年前なら1200円程度だったが、今年は一番安い商品でもメンズ・レディースともに1900円。コットン100%の「ファインクロスシャツ」(メンズ)や「エクストラファインコットンチュニック」(レディース)などは、2990円である。

 アウターを見ると、レディースの「トレンチコート」が7990円、メンズの「ステンカラーコート」は9900円、看板商品の「ウルトラライトダウンジャケット」は13年には5900円だったが、メンズ・レディースともに6900円に値上げされていた。
 さらに、メンズの「ストレッチウールジャケット」に至っては、1万2900円の値札が付いていた。正直、「ユニクロに行って、この価格の商品を買う客がいるのだろうか」と首をひねりたくなる。

価格だけが上がり、付加価値がないユニクロ商品

 ユニクロ側は、売上高や来客数が減少したことについて「想定を超える暖冬が原因」と説明しているが、値上げの影響も少なからずあるはずだ。
「確かに、最近は服にお金をかける人が減ってきているため、アパレル業界全体が厳しい局面に立たされています。冬物を扱う店舗にとって、暖冬がマイナス要因であることも否めません。しかし、そのような状況でも、売り上げを伸ばしている企業が存在している以上、暖冬だけが客離れの原因とは思えません」と語るのは、アパレルバイヤーの「MB」さんだ。
 MBさんによると、業績の良いアパレル企業と悪いアパレル企業には、戦略面で大きな違いがあるという。
「ユニクロの場合、半年から2年ほどかけて商品を開発し、10年近く同じ系統の服を売り続けるロングスパン戦略です。毎年、同じ商品を同じ値段で売り続けていれば『定番』として確立され、リピーターも増えていきます。一方、前年と同じような商品なのに値段だけが上がってしまうと、客としては損をした気分になり、買い控えの原因にもなってしまいます」(MBさん)
 ヒートテックをはじめ、カシミヤセーター、スリムフィットジーンズ、フリース……ユニクロは毎年同じような商品が店頭に並ぶが、価格が上がるのであれば、なんらかの付加価値がなければ消費者は納得できない。
「例えば、商品にデザイン性を持たせるというのもひとつの手です。トレンドに合わせるなどして、前年の商品とは変化をつければ、値上げをしても消費者から納得されやすいかもしれません。
 プロの目から見ると、値上げしたとはいえ、ユニクロの服はまだまだコスパが良い。カシミヤを使ったニットや、世界屈指のデニム生地メーカー『カイハラ』が手掛けるジーンズなどが5000円以内で購入できる店は、ユニクロ以外にありません」(同)

 確かに、ユニクロ商品の素材の良さには定評があり、デザイン性が加われば付加価値も高まる。しかし、多くの消費者にとって、ユニクロはあくまでも「安さ」が魅力の店舗であり、どんなに素材が良くても1万円は出したくないのが本音だろう。
 今後、ユニクロがそういった消費者心理を覆すようなブランディングに成功するのか、また、自社の生産背景に合った戦略を展開できるのか。再浮上の鍵は、それに尽きる。
(文=松原麻依/清談社)

469とはずがたり:2016/05/05(木) 09:27:29
>>453-454>>463

「ユニクロ」と「しまむら」 なぜ業績で明暗が分かれたのか
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160505-00010001-newswitch-ind
ニュースイッチ 5月5日(木)7時50分配信

質と価格のバランスに変化。消費者が敏感に反応
 販売現場では、消費の価値志向が一段と強まりをみせている。単なる低価格商品に傾斜する節約志向ではなく、商品の質と価格を厳しく見極める価値志向を一段と強めている格好だ。

 国内のカジュアル衣料分野で覇を競う、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングとしまむら。2016年4月に発表した両社の決算は、対照的な結果となった。しまむら(16年2月期)は3期ぶりに営業増益となったがファストリ(15年9月―16年2月期)は大幅な減益となり、明暗を分けた。

 なぜ業績に差がついたのか。ある大手小売業の幹部は「ユニクロは何回かの値上げで、消費者が感じる商品の価値が低下したのではないか」と話す。

ユニクロ、値上げで圧倒的な価値薄らぐ

 ユニクロは海外生産比率が高いため為替の円安進行を背景に14年、15年と2年連続して計約15%の値上げを実施した。しかし、この結果、「『この質でこの価格ならば』という圧倒的な価値が薄らいだのではないか」(大手小売業幹部)というのだ。

 ユニクロは16年8月期第2四半期は前年同期比で客数減に見舞われており、値上げ価格が浸透するに連れ、客離れが起きたとも観測されている。このためユニクロでは現在、一部売れ筋商品などの値下げを実施、急ピッチに“価値の修復”に乗り出している。

 苦戦のユニクロに対し、しまむらの16年2月期は3期ぶりの増益となった。増益の要因は機能性衣料などのヒットだ。

 従来「ヒートテック」や「ウルトラライトダウン」など機能性衣料は、ユニクロのお株だった。だが、しまむらは15年の秋冬物で裏起毛のデニムパンツ「裏地あったかパンツ」が100万本を超すヒット商品になったり、生地ブランドの「ハリスツイード」とのコラボ商品が売れるなど、価値訴求が成功。いくつかのヒット商品がけん引役になる格好で来店客数が増え業績を伸ばした。

 すでにネットなどで情報がはん濫しており、消費者は情報を基に、質と価格を吟味できる。この質でこの価格ならばと価値を厳格に見極める。しまむらが増益、ユニクロが減益という業績は、消費者の価値志向に対応できたか否かの結果といえる。

日刊工業新聞社・森谷信雄

470とはずがたり:2016/05/05(木) 09:34:54
貨物ネタっぽいけど。東松山→関ヶ原→神戸とは手間掛けてるなぁ。昔の操車場方式じゃあないんだから・・量が確保出来なかったのか?

2015年05月18日
しまむらがユニクロ対抗で物流体制を見直しへ〜ネット通販に危機感
http://newswitch.jp/p/654

 しまむらは幹線輸送体制を見直す。5月初旬に東日本地区の基幹センターとなる埼玉・東松山商品センターの開設を契機に、全国の商品センター間、商品センターとデポ間の配送時間を短縮する。

 同社はまだネット通販は未着手。一方、ユニクロを展開するファーストリテイリングが大和ハウス工業と組み物流ネットの大胆な見直しに着手するなど、ネット通販の注文に対し配送のリードタイム短縮の動きが相次いでいる。しまむらは、配送経路を見直し、センター間と店舗間の商品移動を効率化。店頭に売れ筋商品が素早く並ぶようにして品切れによる販売機会の損失を防いだり、サービスレベルを引き上げる狙いだ。
 
 しまむらは現在、東日本地区では埼玉・東松山、桶川、神奈川・秦野の3基幹センターに加え、福島、盛岡の商品センターなど7カ所の拠点がある。また西日本地区では関ケ原、神戸の基幹センターなど10カ所の拠点がある。
 
 例えば現在東松山から神戸のセンターへの配送には関ケ原までを1日かけて運び、さらに神戸に1日と計2日間かけて配送している。今後は東松山から神戸商品センターにダイレクトに配送する体制を構築し1日で配送する。同じようにセンター間の配送体制を精査し再構築、切れ目なくダイレクトにやりとりする。
 
 センター間の配送体制を見直すことで、店舗間の商品移動も短縮、店頭では品切れによる販売機会の損失を防いだり、ニーズの強い商品を迅速に手当てできるようにする。物流業界では、燃料コストは落ち着きをみせているものの、幹線輸送のドライバー不足が深刻化し、幹線の物流コストは高水準の状態が続いている。
日刊工業新聞2015年05月15日 建設・エネルギー・生活に大幅加筆

471名無しさん:2016/05/18(水) 21:14:50
ワールド、昨年度に13ブランド廃止 婦人服「ミニマム」「コキュ」、紳士服「ボイコット」… 社長は「さらに廃止」示唆
11:19産経新聞
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-wst1605180038.html
 業績不振のアパレル大手のワールド(神戸市)は17日までに、構造改革の一環で、平成27年度中に衣料品など計13ブランドの廃止と479店の閉店を実施したと明らかにした。廃止したブランドには、婦人服の「コキュ」「ミニマム」「アニマ」「ジンジャーエール」、紳士服の「ボイコット」「ブラウンバニー」などがある。

 ワールドは業績不振のため大幅なリストラを進めており、人件費や閉店に伴う運営費など計約182億円のコスト削減につながったとしている。上山健二社長は「今後も(ブランド廃止が)出る可能性はゼロでない」として、構造改革の手を緩めない意向を示した。

 17日発表した28年3月期連結決算(国際会計基準)では、本業のもうけを示す営業利益が前期比約2・2倍の116億円と、29年3月期で計画していた100億円を1年前倒しで達成した。人件費、物流費などのコスト削減が奏効した。最終利益は不採算店の閉鎖や不振ブランドの廃止に伴う商品廃棄などの費用が発生し、83・5%減の7億円だった。

472名無しさん:2016/05/20(金) 13:42:21
米ギャップ、日本で「オールド・ネイビー」全店閉鎖へ
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/business/reuters-20160520024.html
06:49ロイター

[19日 ロイター] - 米カジュアル衣料大手のギャップ<GPS.N>は19日、海外市場で「オールド・ネイビー」「バナナ・リパブリック」75店舗を閉鎖することを明らかにした。日本ではオールド・ネイビー53店舗をすべて閉鎖するという。北米市場に経営資源を集中させ、業績向上を目指す。

19日米株式市場の時間外取引で、ギャップは4.2%上昇した。

ギャップは声明で「オールド・ネイビーは短期的には、北米や中国市場で成長を目指すことになる」などと説明した。

ギャップは4月30日現在、オールド・ネイビーを北米で1029店舗、アジアで69店舗展開。また、バナナ・リパブリックは北米で607店舗、アジアおよび欧州で61店舗を展開している。

ギャップによると、店舗閉鎖で年商を約2億5000万ドル失うことになるが、税引き前で年2億7500万ドルのコストを節減できる。

473とはずがたり:2016/06/25(土) 19:22:27
バーバリー契約切れの三陽商会、15億円赤字の見通し
http://www.asahi.com/articles/ASJ6S552PJ6SULFA024.html?iref=com_favorite_01
栗林史子2016年6月25日07時36分

三陽商会が「バーバリー」の後継ブランドに据えた「マッキントッシュ ロンドン」のコート=東京都港区

 英ブランド「バーバリー」の国内ライセンス契約が切れたアパレル大手の三陽商会は24日、2016年6月中間期の純損益見通しを下方修正した。従来のゼロから15億円の赤字に転落する。稼ぎ頭だったバーバリーの後継ブランドが育たず、暖冬による販売不振も重なった。

英バーバリーと契約終了 三陽商会、ブランド切り替え
 2月時点の業績予想を修正した。売上高は35億円少ない335億円に、営業損益は赤字が22億円から55億円に膨らむ見通しだ。立て直しのため、全従業員の2割弱にあたる約250人の早期退職者を募る。さらに複数ブランドの廃止も打ち出した。

 三陽商会は、英バーバリーとのライセンス契約に基づき、国内向け商品の企画や生産、販売を手がけてきた。だが、契約は昨年6月に切れた。全国の百貨店など約360カ所にあったバーバリー売り場のうち、約100カ所を閉めた。

474とはずがたり:2016/07/01(金) 13:43:28
2016年02月23日 08時00分 更新
スピン経済の歩き方:
「着物業界」が衰退したのはなぜか? 「伝統と書いてボッタクリと読む」世界
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1602/23/news055.html

475とはずがたり:2016/07/14(木) 23:59:41
ファーストリテイリング 利益見通しを下方修正
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160714/k10010595981000.html?utm_int=all_side_ranking-social_002
7月14日 21時15分

大手衣料品チェーン「ユニクロ」を展開する「ファーストリテイリング」は、想定よりも円高が進み商品の仕入れなどのために保有しているドルの資産価値の目減りが見込まれるとして、ことし8月期の最終的な利益の見通しについて、3度目の下方修正を行いました。
「ファーストリテイリング」が発表したことし8月期のグループ全体の業績見通しによりますと、1年間の最終的な利益は、ことし4月に発表した予想と比べて150億円少ない450億円に下方修正しました。
一方、売り上げや営業利益は、ことし4月の予想を据え置きました。
これは、4月時点で1ドル=113円程度と想定していた年間の為替レートを、このところの円高を反映させて103円程度に見直した結果、海外の店舗の設備投資や商品の仕入れなどのために保有しているドルの資産価値が円換算で目減りすると見込まれるためです。
「ファーストリテイリング」が今期の業績見通しを下方修正するのは、1月と4月に続き3度目となります。
記者会見で岡崎健CFO=最高財務責任者は、「円高になれば海外からの利益を取り込む際に影響が出てくるので、商売をしている立場からすると為替はある程度、安定してほしい」と話していました。

479荷主研究者:2016/07/30(土) 13:18:23

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00393341?isReadConfirmed=true
2016年7月21日 日刊工業新聞
三菱レイヨン、炭素繊維を増産 20年に年1万8000トン体制、東レ・帝人を猛追

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戦略商品のラージトウ炭素繊維

 三菱レイヨンが炭素繊維の増産に動いている。現在、年1万100トンの生産能力を2020年までに78%増の年1万8000トンにする方針を掲げ、大竹事業所(広島県大竹市)と米子会社の増産が進行中だ。従来の航空機やスポーツ用途に加え、新興国の風力発電用ブレード(羽根)や圧力容器、自動車向けの販売を伸ばし、世界シェア1位の東レと2位の帝人を猛追する。(小野里裕一)

【中核事業に】

 三菱レイヨンの15年度の炭素繊維事業の売上高は561億円。事業規模は売上高全体(5485億円)の半分近くを稼ぎ出すメチルメタクリレート(MMA)モノマーなどの化成品事業、機能樹脂・機能化学事業に次ぐ。生産能力を増強し、20年度までに1000億円規模の中核事業に育てる。

 目下、力を注ぐのは戦略商品のラージトウ炭素繊維を唯一生産する大竹事業所の増産だ。炭素繊維事業を統括する福居雄一取締役常務執行役員も「きっちり進める必要がある」と力を込める。

【新興国で伸びる】

 同社のラージトウは上位品のレギュラートウに並ぶ物性と価格優位性があり、インドなどの新興国で需要が急増している風力発電用ブレード向けに訴求力が高い。そこで、大竹の生産能力を17年9月までに現状比44%増の年3900トンにすることを決定。既存設備の改良などで投資額は20億円程度に抑える見込み。石炭火力発電設備を備え低コストの操業が可能な大竹で投資を抑えた増産を実施し、価格優位性を高める狙いだ。

 米国では現地子会社、ミツビシレイヨン・カーボンファイバー・アンド・コンポジッツ(カリフォルニア州)で現状比2倍の年4000トンに向けた設備工事が急ピッチで進む。

 米国は欧州とともに20年頃に自動車分野が炭素繊維の最大消費先になる主戦場の一つ。各社が積極投資を計画する中、「将来、自動車向けを全体の40%程度まで高めたい」(福居取締役)方針を掲げる三菱レイヨンにとって最重要地域だ。米では追加投資に含みを残しており、工場新設や既存工場の増産に踏み切り、生産能力を上積みする可能性もある。

【2位に肉薄】

 現在、同社の炭素繊維の世界シェア(推定)は約10%。米ボーイングと長期供給契約を結ぶ首位東レの地位は揺るぎそうにないが、2位帝人には肉薄している。米国や生産拠点を持たない欧州で新たな設備投資に踏み切れば、勢力図が塗り変わる可能性は高い。

(2016年7月21日 素材・ヘルスケア・環境)

480とはずがたり:2016/07/30(土) 13:53:40
帝国人絹物語
http://www.suzukishoten-museum.com/footstep/area/docs/yonezawa_16_04_0_yonezawanoyoake.pdf

481荷主研究者:2016/08/07(日) 15:48:59

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2016/07/21-25590.html
2016年07月21日 化学工業日報
東洋紡 偏光板保護フィルム増産 国内2拠点体制に

 東洋紡は、液晶ディスプレイ(LCD)の偏光子保護フィルムを増産する。敦賀事業所(福井県敦賀市)の光学フィルム製造設備を改造し、同フィルムを生産できるようにする。投資金額は約10億円で、稼働入りは2016年末から17年初を予定。犬山工場(愛知県犬山市)との2拠点体制を構築することで供給力を拡充し、増大する需要に応えていく。

482荷主研究者:2016/08/07(日) 16:13:51

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160727/bsc1607270500001-n1.htm
2016.7.27 05:00 Fuji Sankei Business i.
グンゼ、火災の生産拠点で新工場稼働

 グンゼは26日、昨年3月の火災で被害を受けた主力拠点の梁瀬工場(兵庫県朝来市)に新しい縫製工場が完成したと発表した。全焼した縫製工場に代わる新工場として今月から稼働し、国内向けの女性用肌着を中心に生産を始めた。建設費は非公開。

 新工場の延べ床面積は2484平方メートルで、生産能力は旧工場の約2倍になる。先端設備を備え、ミシンを使わずに生地を接着できる縫製技術を駆使する。

 旧縫製工場で勤務していた従業員が引き続き生産に携わる。女性用肌着「キレイラボ」の売り上げが好調のため、今後は需要増に対応して生産能力を順次拡大する方針という。

483荷主研究者:2016/09/11(日) 11:31:46

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2016/08/19-25955.html
2016年08月19日 化学工業日報
日東紡清涼飲料事業が好調 お茶などPB向けOEM展開

 電子材料関連を中心としたガラス繊維事業が好調な日東紡の中で、清涼飲料関連も隠れた高収益事業として活躍している。PETボトルの内製からボトリングを行っており、プライベートブランド向けのOEM生産として事業を展開している。実はこの事業は、1990年代後半に富山県朝日町の泊工場で行ってきた綿紡績事業を終えるにあたり、従業員の確保のために始めたもの。同社の既存ビジネスとの関連性はほとんどなかったとみられるが、「黒部の名水」を利用した清涼飲料水の事業は、多品種小ロット対応力を強みとして顧客から高い評価を受けており、日東紡の収益の一端を支える事業として成長している。

485荷主研究者:2016/09/29(木) 22:31:10

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00399413
2016年9月13日 日刊工業新聞
倉敷繊維加工、ウイルス99.9%超減少できる空調フィルター用不織布

 倉敷繊維加工(大阪市中央区、青山克己社長、06・6261・6721)は、抗ウイルス加工を施したフィルター用不織布「クランセール=写真」を開発、10月1日に発売する。不織布に付着したウイルス表面のエンベローブ(脂質二重膜)を破壊することで、ウイルスを99・9%以上減少できるという。自動車用空調フィルターなど向けに、初年度1億円、2018年度は5億円の売上高を目指す。早島工場(岡山県早島町)で製造する。

 クランセールは抗ウイルス性の薬剤加工を施し、繊維評価技術協議会が繊維の機能加工や素材の性能、安全性を認証する「SEK抗ウイルス加工マーク」の認証も取得した。同マークは国際規格を満たしており、中国や東南アジア諸国連合(ASEAN)などの海外市場への拡販にもつなげる。

 自動車用以外にはビルや工場、家電向けの空調フィルターへの採用を見込む。

 さらに同社はエンベロープを持たないウイルスにも対応できる不織布を開発することも検討している。

 ここ数年の不織布需要は自動車向け空調フィルターがけん引し、さらに花粉除去や脱臭といったさまざまな機能を複数足し合わせたコンビタイプがメーンになりつつある。

(2016年9月13日 素材・ヘルスケア・環境)

486荷主研究者:2016/09/29(木) 22:36:07

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160916/bsc1609161739005-n1.htm
2016.9.16 17:39 Fuji Sankei Business i.
三菱レイヨンが伊ランボルギーニと炭素繊維を共同開発へ 1年かけ複合材など検討

 三菱ケミカルホールディングス傘下の三菱レイヨンは16日、イタリアの自動車メーカー、ランボルギーニ社と、炭素繊維複合材の共同開発を検討すると発表した。今後1年にわたり、新たな複合材の開発や、加工時間の短縮など検討する。

 炭素繊維はコストが高い一方、軽量で強度があるため、高級車を中心に採用が進んでいる。三菱レイヨンでは、高級車を多く手がけるランボルギーニと組むことで、技術力を高め、自動車への採用拡大につなげたい考え。

 三菱レイヨンは、炭素繊維で東レ、帝人に次ぐ世界3位のシェアを持つ。自動車では、独BMWの電気自動車(EV)「i3」や、日産自動車のスポーツカー「GT-R」に採用されている。

487荷主研究者:2016/09/29(木) 22:37:21

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160918/bsc1609180710001-n2.htm
2016.9.18 07:10 Fuji Sankei Business i.
不祥事に揺れる名門・住江織物 国会議事堂の赤絨毯など手掛けた実績

戦艦大和の艦長室に使われたカーペットを復元したもの【拡大】

 創業130年の名門企業が不祥事に揺れている。カーペット製造大手の住江織物は米国子会社で不適切な会計処理が発覚し、今年6月に就任したばかりの新社長がわずか2カ月で退任する異例の事態となった。本来ならば終えているはずの平成28年5月期連結決算発表も2度延期され、現在も公表できないままだ。その一方で、不祥事によって注目されることになった住江織物は、戦艦大和の艦長室のカーペットを手掛けたほか、国会議事堂の赤絨毯(じゅうたん)を供給し続ける実績を持つ。実は国内では、名だたる建造物や建築物には無くてはならない由緒ある企業なのだ。(大島直之)

■「戦艦大和」艦長室のカーペットに採用

 8月30日に開かれた定時株主総会の冒頭、吉川一三会長兼社長(70)は「今回の事態で株主の皆さまにご心配おかけしたことをおわび申し上げます」と陳謝した。吉川社長は6月の役員異動で、いったんは川端省三前社長に社長職を引き継いだ。ただ、不適切会計が発覚した米国事業に川端氏が長く関わっていたことから、吉川社長が再登板することになった。

 住江織物は現在の大阪市住吉区で創業し、歴史的に重要な建造物に絨毯やシート素材を提供してきた。

 明治24年に帝国議会議事堂にカーペットを納入して以降、現在の国会議事堂の「赤絨毯」にも採用され続けている。また、古くは戦艦大和の艦長室のカーペットも手がけた。艦長室のカーペットは会社創立100周年を記念して復元され、そのうち1枚は広島県の呉市海事歴史科学館大和ミュージアムに寄贈された。

 このほか、大正4年に帝国劇場の座席シートを納入し、その後の大改装でもシートに採用され、“芸術の殿堂”で座り心地の良さから舞台の感動を支えてきた。また、大正13年に兵庫県宝塚市に建てられた宝塚大劇場の3500席のシートと床のカーペットにも使われ、現在まで住江織物がすべて納入している。

■乗り物にも多く採用

 鉄道用シート材でも日本の草分けで、その後の新幹線にも使われるなど鉄道車両内装材のトップシェアを維持している。特に糸を織り込んで作る「モケット」は、その質感や耐摩耗性から鉄道、自動車、バスなどに同社製品が幅広く使われている。

 一方、住江織物には高品質と堅実な経営のイメージばかりでなく、新しいことに挑戦する企業精神もあった。

 昭和初期の日本の自動車産業(れいめい)期に自動車内装用カーペット、シート地を納入していたが、昭和30年には2シーターのオープンカーを自ら生産したこともある。当時、子会社で日産ダットサンの車体製造を手がけていた住江製作所が「フライング・フェザー」を発売。量産化には至らなかったが、リスクを恐れずに挑戦する精神はその後の時代の変化に対応した事業拡大に表れている。

■9月の米国の第三者委員会の調査結果に注目

 定時株主総会では、経営陣に対する不祥事の責任を問う声も上がった。それでも総会後の株主たちからは「昔から地味だけど丁寧なモノづくりをするイメージの会社なのに、なぜこんなことが起こったのか」「問題の経緯説明は誠実な対応だった。伝統ある会社だけに、しっかり立て直してほしい」と、擁護する意見も聞かれた。

 現在、一連の不正会計問題については、日米で第三者委員会を設置し調査を進めている。米国の第三者委員会が9月末に出す調査結果を受け、最終報告書をまとめる予定だ。名門企業の今後が注目される。

488荷主研究者:2016/09/29(木) 22:56:26

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00400185?isReadConfirmed=true
2016年9月19日 日刊工業新聞
NGSアドバンスト、富山第二工場が完成 炭化ケイ素連続繊維、年産5万トン

【富山】NGSアドバンストファイバー(富山市、武田道夫社長、076・467・0178)は、航空機エンジン用などの炭化ケイ素連続繊維を製造する「富山第二工場=写真」を本社敷地内に完成した。年産能力は既存工場と同じ5万トン。2017年夏からのフル生産を目指し、出荷を現状の10倍にする。

 平屋で床面積は約6000平方メートル。電子線照射装置や焼成設備を導入した。投資額は約60億円。従業員を約2倍の100人とする。

 連続繊維でセラミックマトリックス複合材(CMC)を作る。CMCは従来航空機エンジン部品材料の3分の1と軽量で強度は2倍、耐熱性は約20%高い。米ゼネラル・エレクトリック(GE)などの新型航空機エンジンに採用され次世代航空機に搭載される。

 同社は日本カーボンが50%、GEが25%、仏サフランが25%を出資。武田社長は「富山発の技術が世界の航空機産業に採用されることは誇らしい」とあいさつした。

(2016年9月19日 素材・ヘルスケア・環境)

489荷主研究者:2016/09/29(木) 22:56:45

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00400187?isReadConfirmed=true
2016年9月19日 日刊工業新聞
ニュース拡大鏡/三菱レイヨン、炭素繊維事業の北米戦略練り直し

炭素繊維を使った自動車向け部材

 三菱レイヨンが炭素繊維事業で北米戦略の練り直しを迫られている。米国で合弁事業を計画していた同国最大の自動車向け複合材成形メーカーが競合の帝人に買収されるからだ。三菱レイヨンは米社の米ビッグスリーへのパイプを利用し、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を売り込む算段だった。一方、過去最大の買収額となる帝人も買収後の課題は山積みだ。業界首位の東レへの挑戦権を巡る争いが激しさを増している。(小野里裕一、鈴木岳志)

【大きな影響ない】

 三菱レイヨンの越智仁社長は16日に「(合弁事業は白紙になるが)大きな影響はない」と強調した。当初計画では米コンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(CSP、ミシガン州)と、CFRPなどを米国で製造する合弁会社を2016年内に設立するはずだった。

 「うちが自動車部品メーカーになるつもりはなく、ビッグスリーなどへサンプル品の供給基地がほしかった」(三菱レイヨン幹部)と、合弁事業の狙いはあくまで素材供給の接点づくりだった。

【ニーズ把握困難】

 同業他社幹部も「CFRPの自動車への拡販は、いかに自動車メーカーに近く技術力のある部品会社と組めるかにかかっている」と断言する。CFRPは量産性や成形性に課題が多い上、素材供給者である炭素繊維メーカーが自動車メーカーの部品ニーズを詳細に把握するのは困難だ。

 自動車分野は三菱ケミカルホールディングス全体の最重点領域の一つだ。歴史的に日系車メーカーに強く、米欧勢との取引は開拓余地が大きく残る。ビッグスリーや米テスラ・モーターズへの攻勢の足がかりとして、CSPとの合弁への期待はグループ内で小さくなかった。

 今後は米国で新たな合弁相手を早急に探して、戦略修正を最小限に抑えなければいけない。「米国には成形メーカーは他にもたくさんある」(同)と次の相手選びには困らないだけにスピード感が重要になる。

【疑問の声】

 一方、帝人もCSP買収額約840億円の妥当性には疑問の声が上がる。「最初は500億円と聞いていた」(業界関係者)とのうわさも流れる。中国や韓国の化学メーカーも今回の争奪戦に参加したと言われ、それが買収価格を高騰させた可能性は否定できない。

 帝人の鈴木純社長は13日の記者会見で「売り上げ推移、これからの成長性、当社との戦略の適合性の評価を入念に行い、買収金額は決して高くはないと判断した」と語った。外野の声を払拭(ふっしょく)するためにも、CSPとの相乗効果を早期に発揮して過去最大の買収の成功を証明しなければならない。

(2016年9月19日 素材・ヘルスケア・環境)

490荷主研究者:2016/10/08(土) 23:08:06

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160921/bsc1609210500001-n1.htm
2016.9.21 05:00 Fuji Sankei Business i.
風力発電向けの炭素繊維で合弁 三菱レイヨン

 三菱ケミカルホールディングス傘下の三菱レイヨンは20日、デンマークの炭素繊維複合材メーカーであるファイバーラインコンポジットと、風力発電用の部材を製造販売する合弁会社を10月に設立すると発表した。積層板と呼ぶ、複合材を使った風車の羽根を製造する。風力発電所の設置場所が洋上に広がり、風車の大型化が進むなか、軽量で高い剛性を備える炭素繊維の需要が拡大しているのに対応する。

 新会社は、デンマークのミゼルファールト市にあるファイバーラインの本社内に設立する。資本金は2300万ユーロ(約26億円)で、ファイバーラインが51%、三菱レイヨンが49%を出資。積層板の製造は、ファイバーラインの工場を活用する。

 三菱レイヨンは、炭素繊維で東レ、帝人に次ぐ世界3位のシェアを持つ。今月16日にはイタリアの自動車メーカー、ランボルギーニと、複合材の共同開発を検討すると発表している。

491とはずがたり:2016/10/18(火) 15:12:10
ファストリ苦戦、売り上げ目標3兆円に引き下げ ネット通販対応課題
http://www.iza.ne.jp/kiji/economy/news/161013/ecn16101322430040-n1.html
2016.10.13 22:43

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」などを展開するファーストリテイリングが13日発表した平成28年8月期の連結決算は、最終利益が前期比56.3%減の480億円だった。最高益を更新した前期から一転し、2年ぶりの減益となった。26年以降の値上げに伴う顧客離れが止まらなかった。円高で海外事業の損益が悪化したことも響いた。

 売上高は6.2%増の1兆7864億円だった。国内ユニクロは2月に実質的な値下げに踏み切ったものの、客数は4.6%減少。都内で会見した柳井正会長兼社長は「顧客は生活防衛を強めている」と説明した。ただ、価格改定で値引率が縮小したことや、比較的単価の高いボトムスの販売が堅調で、客単価は5.8%上昇した。

 一方、同日発表した29年8月期の連結業績予想は、売上高が3.6%増の1兆8500億円、最終利益は2.1倍の1千億円と急回復を見込む。

 増益を牽引(けんいん)するのは中国や東南アジアなどの海外が中心で、不採算店を閉鎖するなど不振の北米事業も赤字幅が大幅に縮小する。国内はネット通販の売上高が約4割増えるほか、経費削減で利益率も改善する。


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