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ヘブライ語スレッド
1
:
さーひぶ
:2002/10/03(木) 21:38
現代に生きるセム語(アラビア語の姉妹語)であるヘブライ語について語りましょう。
ヘブライ文字入力フォーム
http://arabic.gooside.com/hebrew/unicode/hebrew_unicode1.html
79
:
さーひぶ。
:2007/01/14(日) 21:33:58
>>78
丁重なご質問を有り難く存じます。
私はヘブライ語の専門家ではございませんので、不正確な点もあるかと思いますが、
その点は何卒ご容赦ください。
まず、文字のラテン文字表記「ローマナイゼーション(Romanization)」ですが、
これには【翻字(transliteration)】と【音訳・転写(transcription)】があり、
それぞれに多種多様な方式が派生しています。このため、方式のルールを確認
しないと、理解しにくいことがあります。
http://en.wikipedia.org/wiki/Romanization
http://en.wikipedia.org/wiki/Transliteration
http://en.wikipedia.org/wiki/Transcription_%28linguistics%29
また、古代の人名を現代において表記する場合ですが、
①古典語と現代語、文語と口語ではそれぞれ発音がかなり相異するので難しい面がある、
②ヘブライ語では、母音のASCII表記が難しい、
ということをご承知ください。
以下、
http://en.wikipedia.org/wiki/Hebrew_alphabet
に記載がある
の「ISO-friendly」方式で記します。
古典ヘブライ語だと「アレクサンデル・ヤンアイ('aleksander yan'ay)」、
現代ヘブライ語だと「アレフサンデル・ヤンナイ(alekhsander yanay)」
という感じであろうかと思われます。
古典ヘブライ語の発音については、現代のユダヤ人・イスラエル国民でも判らない
面が大きいと思われます。
http://he.wikipedia.org/wiki/%D7%90%D7%9C%D7%9B%D7%A1%D7%A0%D7%93%D7%A8_%D7%99%D7%A0%D7%90%D7%99
http://en.wikipedia.org/wiki/Alexander_Jannaeus
82
:
さーひぶ。
:2007/01/14(日) 21:59:25
>>79
↑打ち間違えてしまいました。
現代ヘブライ語だと「アレフサンデル・ヤンナイ(Alekhsander Yannay)」
とするべきでした。m(__)m
83
:
美颯
:2007/01/16(火) 15:20:46
すいません、失礼します。
いきなりですが、「ねこ」「天使」はヘブライ語でどう書くのでしょうか。
簡単な単語なので、検索すれば出るかな、と思いましたが、見つかりませんでした。
出来れば「ねこ天使」と続けて使いたいのですが、表記が変わるでしょうか。
よければヘブライ語綴り、アルファベット、読み方(カタカナ)がわかればいいんですが……。
また、天使アズラエルの表記も教えていただければありがたいです。
質問が多くてすいません……よろしくお願いします。
84
:
匿名さん@サラーム
:2007/01/19(金) 06:51:39
>>79
,82
御鄭重なる御返答、誠に有り難う御座居ました。
ここに衷心より御礼申し上げます。
ただ一つ疑義を覚えますのは、ヘブライ語が古典ギリシア語形の
「アレクサンドロス」を採らないで、ラテン語形の「アレクサンデル」
のほうを音写したことであります。
これは如何なる理由からなので御座居ましょうか?
85
:
さーひぶ。
:2007/01/23(火) 00:08:01
>>84
説明不足・調査不足でたいへん失礼いたしました。
まず、
>>79
は現代ヘブライ語の表記です。古典の発音はやや余計でした。
以下、ユダヤ史や聖書関係の文献・サイトによった説明です。
アレクサンドロス・ヤンナイオスは、本来の名前はヘブライ語であり、
ヨナタン(Jonathan/Yonatan)またはイェホナタン(Yehonatan)といった。
ギリシア文化にかぶれていたために、王として即位するときにギリシア語風に
アレクサンドロス・ヤンナイオスと称した。
ユダヤで初めて貨幣を発行したが、その両面にはそれぞれ
ギリシア語で「バシレイオース・アレクサンドルー(アレクサンドロス王)」
ヘブライ語で「イェホナタン・ハメレク(ヨナタン王)」
と刻んだ。ギリシア語名とヘブライ語名はパラレルなものである。
(
http://www.tradition-net.co.jp/door/door_money/isr.htm
を参照)
・・・ということです。
それから手持ちの古典ヘブライ語(聖書ヘブライ語)の辞書に当たりましたが
アレクサンドロスに当たる名前はありませんでした。他方、ハスモン朝当時の
ユダヤ人が話していたとされるアラム語ユダヤ・パレスチナ方言の語彙集に
よりますと、アレクサンドロス大王の名が子音文字で「'lksndrwn」つまり
「アレクサンドロン」となっておりました。
ローマ帝国時代以降にラテン語形の表記が定着していったという可能性は
考えられるかも知れませんね。
86
:
ちょっと一言。
:2007/01/30(火) 16:53:25
質問させて頂きます。
加賀美亮が「世界金融財閥悪魔の辞典」で、
「タルムード」を要約した「ユダヤ鑑百則」を日本語訳していますが、
そこには異教徒蔑視の文章があります。
しかし、三貴発行の「タルムード」(アヴォダー・ザラー篇)111、207頁には同じ箇所を訳したと見られる文章がありますが、
微妙に表現が違い、明確な異教徒蔑視の文章になっていません。
国内外の知識人たちが、これだけではなく、他にも「タルムード」にはいろいろ異教徒蔑視の文章があると指摘していますが、
真偽はどうでしょうか?
87
:
ちょっと一言。
:2007/02/02(金) 09:05:06
ご存知の方の書き込みをお待ちします。
真実が知りたいのです。
88
:
さーひぶ。
:2007/02/08(木) 01:32:18
>>83
調べ中です。だいたい判りましたが、念のため確認します。
「アズラエル」というのはイスラム教の天使のことではなく
『スマーフ』というベルギーの漫画に出てくるネコの名前でよろしいでしょうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%95
http://fr.wikipedia.org/wiki/Azra%C3%ABl_%28Schtroumpfs%29
>>87
ユダヤ教はキリスト教によって弾圧されたので、批判の文章はあるようです。
蔑視かどうかは、解釈にもよると思いますが。
詳しくはまた後日。
89
:
匿名さん@サラーム
:2007/02/08(木) 23:54:22
現代ヘブライ語はヤンナイとは発音しません。「ヤナイ」です。
ヘブライ語文法で強ダゲッシュと呼ばれるものは、理論上は表記するのですが、発音上は無視されます。
イスラエルでは「アレフサンデル・ヤナイ」と発音されていると思ってください。
90
:
匿名さん@サラーム
:2007/02/08(木) 23:55:10
現代ヘブライ語はヤンナイとは発音しません。「ヤナイ」です。
ヘブライ語文法で強ダゲッシュと呼ばれるものは、理論上は表記するのですが、発音上は無視されます。
イスラエルでは「アレフサンデル・ヤナイ」と発音されていると思ってください。
91
:
さーひぶ。
:2007/02/09(金) 00:27:03
現代ヘブライ語では、重子音では発音されず、
ヤンナイではなくヤナイになるのですね。
アドバイス、ありがとうございます。
92
:
さーひぶ。
:2007/02/14(水) 00:19:31
>>83
レスが遅れてすみません。
ヘブライ文字の綴りは、ウェブスター辞書のリンク先にあります。
【猫】 はトゥーる(xatuul)
http://www.websters-online-dictionary.org/translation/farsi/%25D7%2597%25D7%25AA%25D7%2595%25D7%259C
【天使】 マるアふ(mal'ax)
http://www.websters-online-dictionary.org/translation/farsi/%25D7%259E%25D7%259C%25D7%2590%25D7%259A
猫の天使 マるアふ・ハはトゥーる(mal'ax ha-xatuul)綴りは省略
【アズラエル】 あズラエる(`azra'el) 綴りは省略(ただし、
>>88
の漫画の猫の音訳)
アズラエルは本来はイスラーム教の文脈で出てくる天使で、アラビア語で「アズラーイール」
とすることが多いようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%BA%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB
93
:
さーひぶ。
:2007/02/15(木) 00:29:22
>>86
,
>>88
【タルムード】の件
私はヘブライ語の専門家ではありませんし、膨大なタルムードの原典を読んだ
わけではないので、説明不足が多々あると思いますが、ご了承ください。
以下の説明は、ユダヤ教史の文献などによっています。
ミシュナ(律法に関する書)の注釈書であるタルムードには、二つあります。
東ローマ帝国治下のパレスチナで編まれた『エルサレム・タルムード』と、
イラン帝国治下のバビロニアで編まれた『バビロニア・タルムード』です。
キリスト教を国教とする東ローマでは、ユダヤ教に対する激しい弾圧が行われ
たため、『エルサレム・タルムード』は質・量ともに不十分なものでした。
ユダヤ教に対して比較的寛大であったイラン領バビロニアへ逃れたユダヤ教の
学者たちは、今日にまで残る大部の『バビロニア・タルムード』を著しました。
キリスト教の弾圧から逃れることができた学者たちは、このタルムードの中で
キリスト教徒への批判を書きつづっているようです。
この批判が「侮蔑」に当たるのかどうかですが、「侮蔑」というのは受け手の
主観にもよりますし、ましてや訳文ではそれぞれニュアンスが異なると思われます。
こういった件は、専門家の間でも評価の分かれることかもしれません。
94
:
匿名さん@サラーム
:2007/02/17(土) 05:05:28
ואהבת לרעך כמוך
נאום אדוני ישוע המשיח
מצטער! הדבר הזה סתם ניסוי
96
:
管理人(さーひぶ。)
:2007/02/26(月) 12:29:25
レス番95に、他のサイト・掲示板と管理者への実名名指しでの脅しと受け取れる
暴言投稿が行われました。
気付いた時点で削除しました。
他のサイトでの喧嘩・ゴタゴタに関わりたくないので、これ以上の措置は取りません。
今後、実名・個人情報や脅し文句が書き込まれた場合は、当局に相談する可能性も有り得ます。
投稿者の皆様には、ネチケットに十分ご注意くださいますようお願い致します。
97
:
匿名さん@サラーム
:2007/03/06(火) 04:13:12
せっかくヘブライ語での投稿ですから、和訳も付けていただけるとありがたいです。
「汝の隣人を汝の如く愛せよ」と主なるイエスは言われた。
残念ながら、この言葉は単なる試みでしかなかった。
とおっしゃりたかったのですか。
98
:
ミヤ
:2007/03/17(土) 19:42:20
さーひぶ先生
ルカ福音書やヨハネ福音書に出てくるラザロという人名についてお教えを乞うものです。辞典ではヘブライ語のエレアザルの短縮形ということでした。
エレアザルというヘブライ語は、El(神)+ e (未完了共性1人称単数の接頭辞)+ azar(助ける)ということで、直訳すれば、「神は助けるだろう」でよいでしょうか?
また、Elという主語がなければ、「私は助けるだろう」ということでよいでしょうか?
また、辞書ではヘブライ語の表記を ’el`azar と表記しており、この場合、' という左下向きの点は、アレフの前につくセゴルを示していると思われますが、
` という右下向きの点は、何を示しているのでしょうか?接頭辞の省略記号でしょうか?以上、2点につきまして御指導をよろしくお願い申し上げます。
99
:
さーひぶ。
:2007/03/18(日) 00:40:19
ミヤさん
とりあえず、バッククォート(`)の件について返事します。
これは、ヘブライ文字のアインの音に用いられます。
咽頭摩擦有声音といい、ヘブライ語・アラム語・アラビア語などの中央セム諸語にある音です。
現代ヘブライ語とりわけヨーロッパ系ユダヤ人の間では廃れたとされる音です。
アラブ系などのミズラヒーム(東洋系ユダヤ人)は発音できるようです。
100
:
さーひぶ。
:2007/03/18(日) 01:57:08
追記:
アポストロフ(’)の方は、ヘブライ文字のアレフの子音を表します。
声門閉鎖音(glottal stop)といい、日本語では東京方言の「朝」('asa)などに現れるといわれます。
101
:
匿名さん@サラーム
:2007/03/18(日) 16:18:06
’el`azar は ’el[エル=神]+`azar [アザル=助ける]です。本来の名前が
「エルアザル」であったのか「エレアザル」だったのかは定かではありませんが、
新約聖書の時代、つまり第2神殿時代末期から紀元2世紀くらいまでのパレスチナ
におけるヘブライ語は、喉音と呼ばれるアレフ、ヘー、ヘート、アインが母音化
する傾向がありました。
「ラザロ」の場合は、「エルアザル」の語頭の子音アレフが母音化したことに
よって、さらに消滅してしまった例と推測されています。当時のユダヤ人の墓石
にもアレフが表記されない「レアザル」という形があることが確認されています。
ユダヤ教文書ミシュナーの写本にも、ラビ・エルアザルがレアザルと書かれて
いるケースもあります。
なお意味についてですが、「エルアザル」は「神助け給う」という意味で、主語
は「エル」ですから、動詞は3人称単数男性でなければいけません。未完了共性1人称
単数の接頭辞はここには存在しません。
「アザル」という動詞の完了形についても、意味を過去と解釈する必要はなく、完了形が
願望的に使われる用法は旧約聖書の詩文文法でも確認されており、ここにも使われて
いると解釈したらいかがなものでしょうか。
102
:
さーひぶ。
:2007/03/19(月) 00:13:27
>>101
詳しいご説明、ありがとうございます。
Wikipedia等でもそのように書かれているようです。
(ただ、日本語版に記載のあるエリエゼル('eliezer)はよく似ているが、一応別名のようです。)
ラザロ(Lazarus)
http://en.wikipedia.org/wiki/Lazarus_%28disambiguation%29
エレアザル(Eleazar)
http://en.wikipedia.org/wiki/Eleazar
エリエゼル(Eliezer)
http://en.wikipedia.org/wiki/Eliezer
>ミヤさん
アラム語スレッド(
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/558/1062325589/28-29
)
でご質問のあった「楽園」のヘブライ語ですが、新約聖書『ルカによる福音書』当該箇所
にはヘブライ語で「ガン・エデン」と翻訳されているようです。
↓新約聖書『ルカによる福音書』ヘブライ語訳の当該箇所
http://dvar-adonai.org/hnt/He_htm/Luke021-024.htm
103
:
匿名さん@サラーム
:2007/03/19(月) 11:08:49
エリエゼル[eliezer] は名詞(eli 私の神)+名詞(ezer 助け)の名詞文で、
「私の神(eli)は助けである(ezer)」という意味になります。
エルアザル[elazar]とエレアザル[eleazar]は、名詞+動詞の構成になっています。
そこで「神は助け給う」か「神は助けてくださった」かの意味になるはずです。
後者、つまり名詞+動詞の場合、名詞と動詞をつなぐ母音を発音したか(=エレアザル)、
しなかったか(= エルアザル)、間に挟まっている母音[e]の問題があるわけです。
現代イスラエル発音でも、2種類使われているのが現状です。
エリエゼルに戻りますが、人によっては、「助けの神」という名詞の合成語として
解釈して、名詞と名詞をつなぐ母音[イ]が介在していると説明する人もいます。
ちょうど、アラビア語やアッカド語と同じになります。
104
:
ミヤ
:2007/03/20(火) 11:56:07
さーひぶ先生 ならびに 匿名@サラーム先生
詳細なる御教示を心より厚く感謝申し上げます。
言われてみれば「そうだよな〜」と思うこともあり、また貴重な知識も得られました。
たいへん勉強になりました。ありがとうございます。
105
:
KIKI
:2007/03/23(金) 19:22:36
ヘブライ語でウズマイラ・イラ・レーランって、言う言葉は有りますか。
ヘブライ語でなく、アラム語かもしれませんが、ちょっと調べています。
どなたかご存知の方お教え下さい。
レーランは名前かもしれません。
106
:
さーひぶ。
:2007/03/24(土) 23:25:05
KIKIさん
カタカナ表記だとわかりにくいですね。
その語句が出てくる文脈・事情などを教えていただけると助かります。
107
:
匿名さん@サラーム
:2007/03/29(木) 01:50:07
ユダヤのハスモーン家の名祖たる「ハスモーン」は、ギリシア語では「アサモーナイオス」ないし「ハスモーナイオス」と音訳されて居ます。
ところで、古代ヘブライ語では、この「ハスモーン」は「ハシュモーンhashnon」と、そしてその複数形は「ハシュモーナイームhashmonaiym」と表記するのが正しいのでしょうか?
また、この「ハスモーン」および「ハスモーン家」を表すアラム語形は如何様に綴るのでございましょうか?
カタカナならびにローマナイズ表記にて御教え頂ければ嬉しゅう御座居ます。
なにとぞ宜しく御願い申し上げます。
108
:
匿名さん@サラーム
:2007/03/31(土) 07:48:23
107番です。
もしやヘブライ語で「ハシュモーン」の複数形は「ハシュモーナイーム」ではなくして、「ハシュモナーイーム」でしょうか?
109
:
匿名さん@サラーム
:2007/03/31(土) 09:16:36
108番
なるほどそうですね。でも、全ての長母音を長く
発音していたら、人間の肺の空気がいくらあって
も足りません。1つの単語に1つがやっとです。
そこで、現代ヘブライ語では[ハシュモナイーム]
と発音するようです。
110
:
匿名さん@サラーム
:2007/04/02(月) 10:25:43
現代ヘブライ語では、そのように発音するのですか?
なれど、本来の「古典ヘブライ語」で長母音通りにカタカナ表記すれば、どうなるのでしょうか?
また、地名のエジプトは現代ヘブライ語では、「ミツラーイーム」ないし「ミスラーイーム」と発音しないのでしょうか?
何卒よしなに。
111
:
匿名さん@サラーム
:2007/04/02(月) 23:15:11
現代ヘブライ語では、エジプトは[ミツライム]と発音します。決して伸ばしたり
しません。[ラ]の部分は、パタハですから、短母音のはずです。
ヘブライ語の母音記号に長母音と短母音の区別があるように、理論上の発音では
確かに長母音と短母音が存在します。古典ヘブライ語文法は、古代のヘブライ語
にはアラビア語のように長母音と短母音の区別が存在したという推測の上で
成り立っています。
しかし、実際の発音ではアクセントがある音節の母音が長くなります。発音の実際は
アクセントの位置に左右されます。
それは、古典ヘブライ語式にカタカナ表記をすると実際に発音しづらい表記に
なってしまうという事実からも明らかだと思います。
112
:
匿名さん@サラーム
:2007/04/03(火) 02:50:47
ハスモン家がユダヤ民族史に登場するのは、第2神殿時代後期ですから、
古代ヘブライ語というよりは、ラビ・ヘブライ語でこの語は使われています。
い(母音の長短が必要なら次のように表記します)なお、’は子音アレフを表します。
単数形は 「חשמונאי ハシュモーナイー hashmona’i」 ヌンの母音は短母音[a]
複数形は 「חשמונאים ハシュモーナーイーム hashmona’im」
なお、[ハシュモーン]という言い方は現代の言い方です。ミシュナーやタルムード
には見当たりません。
固有名詞ですから、アラム語でもヘブライ語がそのまま使われます。
単数形は 「חשמונא ハシュモーナー hashmona」
聖書アラム語と違って、最後の[アー]を必ずしも限定形と考える必要はありません。
複数形は 「חשמונאי ハシュモーナーエー hashmona’e」
ハスモン家という意味では、[ベート ハシュモーナーエー bet hashmona’e]
または、[ベート ハシュモーナー]、イエメン伝承で、[ベート ハシュムーナー]
「ハスモン王朝」という意味では、[マルフート ベート ハシュモーナーエー malkhut bet hashmona’e]と
言われているようです。
この時代のアラム語は聖書アラム語と違って[ハシュモーナーイーン]のようには
複数語尾イーンが付いたりはしません。
かなり、乱暴に書いてしまったので、どなたか訂正をしていただけたら感謝です。
113
:
匿名さん@サラーム
:2007/04/04(水) 00:56:02
皆様方、寔に懇篤なる御教示をたまわり有り難う忝なう御座居ます。
古代ギリシア・ラテン語の場合も、後世の学者たちが再構成した極めて人工的な言語体系を採って居りますが、ヘブライ語に関しても矢張り相似た事情があるので御座居ますね。
もう幾年も前の学部生時代に僅かに古典ヘブライ語を囓ったことがある程度で、只今手許に辞典もテクストも一切無い状態で書き込みさせて頂きましたため、随分と乱雑な問い合わせになってしまったかと存知ます。
ただそうした“うろ憶え状態”ではありますが、文法を学ぶと同時に『創世記』を冒頭から読んで行った折りに、「エジプト」は何故か「ミスラーイーム」(乃至「ミツラーイーム」)という複数形で出て来た様な気が致しました。
古代のヘブライ語に於いても、この「ラ」は短母音だったので御座居ましょうか?
もしや単なる記憶違いやも知れません(或いは、「エローヒーム」等に引かれての誤記憶でせうか?)。
「イスラーエール」「アーダーム(正則アラビアー語の場合は「アーダム」)」「アブラーハーム」「イェルーシャーライム乃至イェルーシャーレーム」等々、曖昧な記憶でお恥ずかしい限りですが、通常末尾の母音にアクセントがあったような気が致します。
なにしろ半年間だけのレッスンだったので、間違いだらけかとは存じますれど、今後とも宜敷く訂正・御教えの程お願い申し上げます。
取り急ぎ御礼方々、失礼いたします。
114
:
匿名さん@サラーム
:2007/04/04(水) 01:08:43
112番の匿名様。
詳細に御教え戴き大変ありがとう御座居ます。
「ハシュモーン」というのは現代ヘブライ語だったのでございますね。
とすると、その複数形はhashmonaiymといった表記になるのでしょうか?
これを「ハシュモーナーイーム」と書くと誤りになってしまうので御座居ますか。
もしも仮に古典ヘブライ語に此の言葉があったとしたならば、どの様な表記(カタカナ及びローマ文字での)が想定されるのでありましょうか?
イウーダース・マッカバイオス(いわゆるラテン語のユーダース・マッカバエウス)の先祖が当該の「ハスモーン」なる人物だったと言われて居ります故、当然ながら古代ヘブライ語に存在した人名だったとは推測出来るのですが。
厚かましさ序でに御伺いする次第に御座ります。
乱筆乱文の程は御容赦下さりませ。
取り急ぎ御礼方々、失礼いたします。
115
:
匿名さん@サラーム
:2007/04/04(水) 16:02:49
113番様
「エジプト」の意味の[ミツライム]は複数形ではなく、双数形です。
したがって、[イム]にアクセントがあるのではなく、[ラ]にアクセントがあります。
もし、長母音の記憶があるのでしたら、「休止形」や「停止形」と呼ばれる
ケースで母音が短母音から長母音に変化した場合ではないでしょうか。
母音の長短を[エローヒーム]という形で論理的に表記することは可能です。
ただ、実際の発音には、生理学的に無理がかかります。1単語を読んだだけで、肺の中の
空気を使います。だから学問的に正しくても、あまり実践的とはいえないという結論
になります。この結果、たとえばアメリカ・バークレーのUCLAをはじめ多くの大学
で現代ヘブライ語式の発音で聖書ヘブライ語を教えているのです。
「人工的な言語体系」についてですが、7世紀の末からイスラエルのティベリアを
中心に聖書本文に母音点を付すことが始まり、100年以上この試みが続きます。
現在使われている聖書本文の母音点は、このティベリア式です。しかし、この母音点
を基本にヘブライ語文法を整理・完成させたラビ・ダビッド・キムヒ(12世紀)の発音は、
ティベリア式とは少し違っていました。
例えば、ヘブライ語文法(キムヒ文法)で長母音[ア]を表す「カマツ」または「カメツ」と呼ばれる
母音点を、ティベリア式を考え出した人々は[ア]と[オ]の中間に近い[オ](一応そうしておきます)
と発音していました。母音点を考えた人と文法を整備した人の間に発音のずれがあるのです。
このずれが、ヘブライ語文法の音韻論を複雑にしているのです。
だから外見は同じ記号なのに、[ア]と読む場合(カマツ・ガドール)と[オ]と読む場合
(カマツ・カタン、カマツ・カトン)があるのです。
なお、近代ヘブライ語文法を完成させたGeseniusもこのキムヒの文法書と辞書を
使っています。
116
:
匿名さん@サラーム
:2007/04/05(木) 01:21:41
115番の匿名様、
早速の御回答、寔に有り難う御座居ます。
慥かに古代ギリシア語にもある「双数形」でございましたね。
ところで、古代ヘブライ語に於いて、「エジプト」を指す言葉は主格(独立格)形では、決して「ミツラーイーム」とは成らないのでありましょうか?
[ラ]にアクセントがある以上、「ラー」と長く表記して間違いは無い筈ですが、「イーム」とのばすと誤記ということになってしまうのでしょうか?
只今は入眠剤を服用して居りますので、取り急ぎ要用のみにて失礼いたします。
117
:
匿名さん@サラーム
:2007/04/09(月) 03:08:30
116番様
伸ばす場合はお祈りに使ったのではないでしょうか?
口にするのに無理がある時点で、伸ばす間に文字の意味を心に刻んだ可能性
があるように思われます。口伝文化のため、当時も文章を書いた人の中にも、
いろいろ発想が浮かんでは消えたかと思います。
ご自愛くださいませ。
119
:
匿名さん@サラーム
:2007/04/10(火) 11:24:12
全くの門外漢です。
古代オリエントのバビロニアBabyloniaは、「ヘブライ語ではShinarと記す」と小さな『聖書辞典』に載っていましたが、これはカタカナではどのように書くとよいのでしょうか?
また、Shinarは一層正確なローマナイズド表記では、どのように記すと宜しいのでしょうか。
識者の方々の御教示を願い上げます。
なにとぞ宜敷く御願いいたします。
121
:
匿名さん@サラーム
:2007/07/15(日) 22:59:18
はじめまして。
私、ハトが世界の言語でどのような呼び方をされているか研究している者なのですが、
ヘブライ語の知識がまったくないため、単語までは特定できたものの
肝心の読みがわからず詰まっています。
יונאים
と記述するらしいのですが…(アルファベットでyonah-yonim?)
ご存知の方がいらっしゃいましたら、どうかご教授お願いします。
122
:
(ゲストブックより管理人が転記)
:2007/07/16(月) 22:33:18
247 発言者 : ウイング - 2007/07/13 07:48:07
はじめまして。
私はヘブライ語・ギリシャ語・ラテン語に興味があるのですが
まったくの初心者です。
小説などを考えていますとヘブライ語などを使おうと思うのですが
辞典などがなく困っている状態です。
もしよろしければ「神の怒り」をヘブライ語で読むと
どんな感じになるのでしょうか?
お時間があれば教えていただけないでしょうか?
123
:
匿名さん@サラーム
:2007/08/10(金) 08:39:43
121番様
鳩は単数形でyona、複数形で yonim になります。
ヘブライ語表記では、
単数形 יונה
複数形 יונים
ご質問のように、יונאים とはなりませんのでご注意ください。
ヘブライ語では女性名詞です。
124
:
匿名さん@サラーム
:2007/08/10(金) 09:01:09
123番様
最近何かとヘブライ語を使うことがはやっています。
行定勲監督の「遠くの空に消えた」という映画にも
使われているようです。
「神の怒り」は旧約聖書のヘブライ語式に言えば次のようになります。
(1)kharon af YHWH ハロン・アフ・アドナイ(ヤハウエ または ヤーヴェ)
神様の激しい怒りを表します。人間の怒りは表しません。
(2)khemat YHWH ヘマト・アドナイ(ヤハウエ または ヤーヴェ)
単純にヘーマーとすることもできます。神の怒り、王の怒り、人間の怒り
を表します。
(3)カアス・エロヒム、カアス・アドナイ(ヤハウエ または ヤーヴェ)
カアスという語は一般的な怒りですから、怒りの主体は神、人間どちらでも
使えます。
質問があくまでも名詞としての怒りなので、名詞だけに絞りましたが、
「鼻が熱くなる」という表現も怒りを表します。
125
:
匿名さん@サラーム
:2007/08/13(月) 16:36:04
ヘブライ語の記数法を調べています。
ある本で、
alef het zayin tet
の順でヘブライ文字が書いてあり、著者はこれが 1879 を意味すると
思っているようなのですが、これは正しいでしょうか。
これはたんに、1 8 7 9 と数字を並べただけではないかと思うのですが
西暦○○年を表すさいにはこういう書き方もありでしょうか。
それともうひとつ、
kaf sofit samekh gimel
の順にヘブライ文字を並べて、同じく著者はこれで 563 を意味すると
思っているようです。このように大きい数を左から書くのは
ヘブライ語ではあまりしないと思うのですが、別にかまわないでしょうか。
つまらない質問ばかりで申し訳ありません。
ご教示いただければ幸いです。
126
:
匿名さん@サラーム
:2007/08/13(月) 21:43:03
125に答えて
ヘブライ文字を数字として使用するのは、一般的にヘブライ暦(ユダヤ暦)や
ヘブライ語書籍のページ表示です。
西暦表示には、ヘブライ文字は使いません。無理に使えば、もちろん可能ですが、
それでも一定の規則があります。
まず、1879は א'תתע"ט となります。800は400を表すת(tav)を2回書いて
表します。
kaf sofit samekh gimelのように語末形が語頭に来ることはありません。
563は右からtav kuf samekh gimel תקס"ג となります。
127
:
匿名さん@サラーム
:2007/08/14(火) 08:36:05
126番様
さっそくご教示ありがとうございました。やはり間違っているのですね。
この著者は他にもいろいろ間違いがあるので、
どうもあやしいとは思っていたのですが……
正しい表記法もお教えいただきましてとても助かりました。
ほんとうにありがとうございます。
128
:
125、127です
:2007/08/14(火) 08:49:04
126番様
申し訳ありません、できればもうひとつ教えていただきたいのですが、
א'תתע"ט
תקס"ג
のどちらにも末尾の文字の前に"が入っていますが
これは最後の桁を意味する記号でしょうか?
ヘブライ語での記数法を解説してくださってる管理人様のページには
これが見当たらなかったのでちょっと混乱しております。
たびたびで申し訳ないのですが、ご教示いただけないでしょうか。
129
:
匿名さん@サラーム
:2007/08/14(火) 09:30:19
ヘブライ文字で数字を表す場合に、末尾の文字の前に"を入れる習慣が
あります。数字であることを意識させる目的と、末尾であることを教える
という2つの働きがあります。
ただし、ヘブライ語世界でも使う人、使わない人様々で強制はできません。
ユダヤ暦の年号表記の場合は、なるべく使うことをお勧めします。
記号 " はヘブライ語で「ゲルシャイム」と呼びます。
130
:
128です
:2007/08/14(火) 10:59:02
129番様
たびたびご面倒をおかけして申し訳ありません。
丁寧なご説明のおかげでとてもよくわかりました。
ほんとうにありがとうございました。
131
:
ヤーウェ
:2007/08/17(金) 08:35:33
イスラエルのコーヘン駐日大使が羽澄不一と論争して負け、8月でイスラエル帰国? コーヘンは負け犬だな!
ネタニヤフがリクード党首再選したようです。ネタニヤフはペレス、バラク、オルメルトら拝金主義の悪魔を今すぐ打倒せよ!
132
:
サロメ
:2007/11/12(月) 10:25:20
御教示をお願い致します。旧約聖書の創世記3章9節で、神がアダムに対して
「お前はどこにいるのか」と問うていますが、そのヘブライ語は(株)ミルト
ス発行の対訳によりますと「アイェーカ」と音写されており、これは疑問副詞
と接尾辞だそうですが、分析するとどこまでが疑問詞で、どこからが「お前」
を示す接尾辞なのでしょうか?そして「どこにいるのか」と訳されますが「い
る」という意味は含まれているのでしょうか?それともミルトスの訳のように
「おまえはどこか」と訳すのが正確なのでしょうか?以上お願い致します。
133
:
さーひぶ。
:2007/11/13(火) 22:45:29
詳しい方がいらしたら、回答をお願いします。
当方、ミルトスの旧約聖書対訳を持っておりません。あしからず。
134
:
サロメ
:2007/11/14(水) 01:49:08
ミルトスの対訳をお持ちでなくてもけっこうですので、要は創世記3章9節の
「お前はどこにいるのか」と訳されるヘブライ語の原文を分解してお示し下
さい。「お前」に当たる言葉(接尾辞)と「どこ(にいるの)か」に当たる
言葉(疑問副詞)をお教え願います。
135
:
サロメ
:2007/11/21(水) 09:47:34
さーひぶ様
前記の問題は解決しました。お騒がせしてすみませんでした。
親切なお方が教えてくれました。疑問詞の「アイ(どこ)」+
接尾辞の「カー(君)」=「アイェーカ(君はどこ) 」でした。
次なる質問は、アラム語の頁に出ている「ナザレのイシュア」
の肖像画についてです。この絵は以前、ETVの番組で見た
記憶があります。たしか2005年の冬だったかと思います。
このイシュア像は、どのような由来なのかをお教え下さい。
確か、科学的な方法によって推察された史的イエスの顔だった
かと思いますが、よく憶えていないので知りたいのです。
この絵の由来を教えて下さい。よろしくお願い致します。
136
:
匿名さん@サラーム
:2007/11/28(水) 22:36:28
>>135
下記のサイトが参考になるはずです。page3までご覧になってください。
http://www.popularmechanics.com/science/research/1282186.html
137
:
匿名さん@サラーム
:2007/11/30(金) 19:57:54
>>135
創世記3章9節の単語「אַיֶּכָּה」についてですが、「アイェーカ」ではなく、
「アッイェッカー」という表記のほうが、より母音記号に忠実な発音を再
現できるはずです。対訳シリーズの日本語音写はあくまでも目安程度みた
いなので、あまり信頼しないほうがよいと思われます。表記に統一性がな
い上、特に強ダゲシュなどは日本語音写にほとんど反映されておりません。
ところで単語解析のほうですが、「アッイェッカー」という発音(母音記
号)からして
■ (1)名詞(分詞)の「アィ」+(2)強意語尾のヌン(後述の「ハ」
が「ッカ」と変化することによって表れる)+(3)人称接尾辞の
「ハー」=「アッイェッカー」
とする解釈のほうが正しいと思われます。「強意語尾のヌン」(または
「ヌン強調法」)についてはしかるべき参考書で調べてください。「強
意語尾のヌン」のみをあえて訳するならば、「!」(感嘆符)となりま
しょう。仮に「強意語尾のヌン」がなければ「アッイェハー」と発音さ
れることになります。とにかく、この「強意語尾のヌン」により、3章
9節の場面におけるこの言葉が決して穏やかなものではなかったこと、
つまり、なかなか姿を現さないアダムに対する神の苛立ち、憤りといっ
たものが読み取れるわけです。
また、「アィ」を疑問副詞と説明している参考書もございますが、それ
は印欧諸語の文法に当てはめた場合、同語が疑問副詞の役割を果たして
いるがゆえのことで、正しい品詞は名詞(分詞)です。その「アィ」の
語根は「איה」または「איי」が想定されるのですが、そのルーツを辞書
で確認したところ、どうやら「אין」(nothing)に辿り着くようですね。
ならば「アッイェッカー」は、「おまえはどこか?」と訳するよりも
「おまえはいないのか!」と訳したほうが原文のニュアンスに近いのか
もしれません。
138
:
匿名さん@サラーム
:2007/12/01(土) 22:44:28
[『どこ』というニュアンスについて]
聖書ヘブライ語のאַיֵּהは、所在・存在を質問する場合に使われます。
その用法的特徴から、「どこ」というニュアンスが含まれると理解されます。
つまり「アイェ」と話者が発する時、話者は人や物の存在・所在を聞きたいと
思っているのです。
[語源的理解について]
聖書時代に一般的に使われている語を語源に遡って考える必要はないのではないでしょうか。
意味は単語の語源が決定するものではありません。確かに、20世紀前半までは
この方法が流行っていましたが、言語学の発展にともなって、現在はこの方法は使われなく
なりました。
[現代ヘブライ語式表記について]
「アッイェッカー」という発音表記は、「理論的表記」と呼びます。語の成り立ちを
理解するには有益な方法です。
ただし、生理学的に発音しにくいという欠点があります。
米国のヘブライ語教育が最近現代ヘブライ語方式で教え始めている理由もここにあるようです。
現在のヘブライ語学の世界では、現代ヘブライ語発音表記はすでに市民権を得ており、
最近ではこれを「不正確な表記」とは呼ばなくなってきていると思います。
ミルトスの弁護をするつもりはありませんが、「あくまでも目安程度」という説明は、
現代ヘブライ語学に逆行する意見でしたので、あえて一言述べさせてもらいました。
139
:
匿名さん@サラーム
:2007/12/03(月) 23:25:51
質問です。
ミルトスから出ています、「不屈のユダヤ魂」(今はタイトルが変わっていたかな?)
の中で、ベン・イェフダーは奥さんを「ビティ」と呼んでいますが、この単語のつづり
と意味をどなたか教えていただけないでしょうか(人名ではなくて、英語で言うところの
"My Dear"にあたるような語であったと思います)。
もちろん、英語とは違って見当はつきやすいのですが、きちんと確認したいと思いましたので
質問いたしました。
140
:
匿名さん@サラーム
:2007/12/07(金) 12:43:36
את בית
141
:
匿名さん@サラーム
:2007/12/08(土) 01:53:09
>>139
בתי となります。直訳すれば「私の娘」という意味ですが、
親しみを込めて奥さんにも使っていると理解できます。
142
:
匿名さん@サラーム
:2007/12/08(土) 19:10:58
>>141
ありがとうございます。
ビティってそういうことだったんですね。
144
:
匿名さん@サラーム
:2007/12/18(火) 21:22:48
ラテン語ではパレスティナの地名(都市名)の「ガザ」は「ガーザ」と発音するようですが、古代ヘブライ語では「ガザ」は、どのように発音されていたのでしょうか?
母音の長短記号は後世になってから附けられたものでしかないとは申せ、伝統記に(例えば『士師記』などでは)どのように発音していたのでしょう?
「ガーザー」或いは「ガーザ」、また「ガザー」のいずれだったのでしょうか。
是非ともお教え頂きとう御座います。
よろしく御願いいたします。
145
:
匿名さん@サラーム
:2007/12/20(木) 23:26:09
>>144
ヘブライ語では עַזָּה と綴られます。このまま読めば[アッザー]と
読みます。つまり、現代の聖書ヘブライ語文法ではこう読むと説明され
ます。しかし、紀元前に翻訳されたギリシア語訳では、Γαζα(Gaza)と
書かれていて、[アッザー]となっていません。
そこで、推測では[ガッザー]と読まれていたのではないかと考えられます。
ただし、確証はありません。なぜかと言うと、複雑な事情があります。
(1)古代ヘブライ語では、ヘブライ文字アインで表記されますが、
この地名はガ行で発音されたと考えられます。ちょうど、アラビア語
のġaynという文字(غ [ɣ])に相当すると考えられます。
ギリシア語訳の表記がこれを証明しています。
(2)アラビア語と同じように古代ヘブライ語が長母音と短母音を
発音上区別していたかについて疑問が残っています。
ヘブライ語文法で母音記号として長母音と短母音を区別するよう
になったのは、12世紀から13世紀に活躍したユダヤ人学者
ラビ・ダビッド・キムヒの理論からです。
これに対して、母音記号を発案したティベリアの学者は
紀元8世紀頃母音記号を決めた際に、カマツと呼ばれる母音記号を
[a]と[o]の中間の母音として発音し、パタフと呼ばれる母音記号を
[a]として発音していたからです。
おおざっぱに言えば、現在長母音[a]と説明されている母音は、母音
記号を決定した人にとっては[o]だったのです。さらに、短母音[a]と
説明されている母音は、長短を表すのではなく[a]という母音だった
のです。そこで、疑問が残ると言っているのです。
(3)文法的には、[ガッザー]と読むようなのですが、ギリシア語表記が
[ガザ]となっていて促音が入っていません。
以上の理由で複雑だと言っているのです。
146
:
匿名さん@サラーム
:2007/12/24(月) 03:36:22
>>145
御回答を頂きまして、まことに有り難うございました。
たいへん勉強になりました。
147
:
まるこ
:2008/01/03(木) 15:06:12
アラビア語のザウジュ(夫、対)の語源がヘブライ語のゾージュ(対)であるという話を聞き、手持ちの辞書で調べたところ、現代ヘブライ語辞典(oxford)にはありましたが、旧約聖書ヘブライ語辞典(BDB)には見つけられませんでした。
一体いつ頃の(古典)ヘブライ語に見られる語なのでしょうか。それともアラム語起源なのでしょうか?ご教示頂けたら幸いです。
148
:
匿名さん@サラーム
:2008/01/03(木) 22:58:07
>>147
推測ですが、これはギリシア語のzygon(家畜のくびき)が語源です。
ギリシア語からヘブライ語やアラム語に借入された語と考えるのが
妥当と思われます。ヘブライ語では紀元前後から5世紀ごろに使われた
ラビ・ヘブライ語に登場します。旧約聖書のヘブライ語辞典には登場
しないのはこの理由からです。
ちなみにヘブライ語ではズーグ zug と発音され、意味は「夫婦」です。
つまり一つの運命を共に負っていくという意味になります。
149
:
まるこ
:2008/01/04(金) 21:36:27
早速お返事を頂きまして、有難う存じます。大変勉強になりました。
150
:
まるこ
:2008/01/04(金) 22:03:04
たびたび恐れ入ります。
もともとラビ・ヘブライ語で「夫婦」の意味であったものが、どのような事情でアラビア語で「夫」の意味になったのでしょうか。
アラビア語の辞書(Hava)には、夫(他の意味もあるが)を意味するبعلがあるのですが。旧約聖書ヘブライ語辞典にもこれと同語源のバアル(夫)が見つかりました。
アラム語でも同じく、夫婦の意味で借用されたのでしょうか。
ご教示頂けましたら幸いです。
151
:
匿名さん@サラーム
:2008/01/06(日) 18:12:40
>>150
アラビア語との関係はアラビア語スレッドで聞いてください。
(1)一つ考えられるのは、アラビア語のザウジュは男性名詞です。
そこから「夫」という意味になったのではないでしょうか。
もし妻なら女性名詞のザウジャトとなるはずです。
(2)日本語でも「夫」「主人」「だんな」など一つの概念に
複数の語があります。ヘブライ語やアラビア語で単語が複数あっても
別に不自然ではありません。
(3)ヘブライ語で「バアル」という語は、主に「所有者」という意味です。
ここでは、「対」という概念がありません。
(4)詳しく言えば、ヘブライ語 zug の基本概念は「対」です。
ここから「夫婦」という意味が生まれました。使用割合として
「夫婦」の意味で使うことが多いので、148では「夫婦」の意味だけ
を書きました。
アラム語でも基本概念は「対」で、ここから「夫婦」、「配偶者」、
「パートナー」などの意味が派生しています。「はさみ」という意味も
存在しています。
152
:
さーひぶ。
:2008/01/06(日) 22:39:01
アラビア語のバアル(بعل)、ヘブライ語のバアル(בעל)は、
カナーン神話のバアル神を指しますね。その辺が起源かも知れません。
http://ar.wikipedia.org/wiki/%D8%A8%D8%B9%D9%84
153
:
匿名さん@サラーム
:2008/01/07(月) 01:29:56
カナン語のバアルに「主」「主人」という意味があったところから、
カナン神話の最高神をバアルと呼ぶようになったような気がします。
神様が起源と言うより、基本的な意味がそうさせたと考えることは
無理でしょうか。
154
:
匿名さん@サラーム
:2008/01/07(月) 01:31:57
古代の主要なカナン神バアルがヘブライ語に与えた影響は、
農業用語に残っています。
特に灌漑をしなくても、雨や露など自然の水分で農耕できる
畑をヘブライ語で「バアル」と呼びます。つまり、バアル神が
雨を降らせるので、その水分だけで十分な畑という意味です。
155
:
さーひぶ。
:2008/01/08(火) 00:08:06
>>154
『西洋神名事典』(山北篤監修、新紀元社)という通俗書によりますと、
「バアル」神から分かれた、カルタゴの最高神「バアル・エシュモン」の項(p.158)で、
最初はバアルとはバアルという名前の一柱の神だったのだが、後にはバアル
とは「神」とか「主」とかいう一般名詞として使われるようになった。
このため、カルタゴが繁栄していた時代、神は「バアル 〜」というふうに
呼ばれるようになった。
とあります。はじめは特定の神をバアルと呼んでいたのが、後に一般化して、
すべての神々を「バアル 〜」と呼ぶようになり、さらに「神」「主」を意味
する一般名詞にもなったとのことです。
この本は学術的な文献とは言い難いので、より信頼性の高い文献に当たる必要
があるかも知れませんが。
156
:
まるこ
:2008/01/08(火) 21:39:59
皆様、いろいろ教えて頂きまして有難う存じます。
大変勉強になります。お礼を申し上げるのが遅くなりました。
157
:
藤井
:2008/05/10(土) 14:11:35
はじめまして
初歩的な質問ですみません。
ヘブライ語における双数形と複数形はどこに違いがありますか?
例えば、ハシャマイムが双数形でエロヒームが複数形になる事が未だに理解出来ておりません。
ご解答よろしくお願い致します。
158
:
さーひぶ。
:2008/05/12(月) 01:47:35
藤井さん、はじめまして。
双数形は、語尾が -aim(ァイム)になり、
男性名詞の多くの複数形は、語尾が -iim(ィーム)になるようです。
ヘブライ文字の表記に慣れないと、わかりにくいですよね。
日本で出ているヘブライ語の入門書は、ヘブライ文字のみで書かれている事が多いですから。
159
:
藤井
:2008/05/12(月) 11:08:15
さーひぶさん
すごくよく分かりました。
だからミツライムやマハナイムは双数形なのですね。
長年の謎が解けて、今とてもすっきりした気分です。
ありがとうございました。
160
:
vilena
:2008/08/14(木) 04:41:26
稚拙な質問で申し訳ないのですが金の子牛עגל הזהבをカタカナ表記するとどんな発音になりますでしょうか??
ヘブライ語に関してまったく無知なのですが知りたくて……
どなたかお願いします…
161
:
さーひぶ。
:2008/08/19(火) 01:23:51
vilenaさん、ご質問をありがとうございます。
「金の子牛」は、母音の長短を気にしなければ、古典語で
「エゲル・ハ=ザハブ」
という感じになろうかと思います。
162
:
vilena
:2008/08/21(木) 01:54:34
> さーひぶ。様
お教え頂いてありがとうございます!
助かりました。
163
:
匿名さん@サラーム
:2008/10/11(土) 03:17:50
教えてください。
הרס
これをカタカナ表記だとどうなりますか?
164
:
さーひぶ。
:2008/10/15(水) 02:10:04
名詞なら「ヘレス」(heres,破壊,滅亡)、
動詞なら「ハラス」(haras,壊す)
という辺りでしょう。
165
:
163
:2008/10/15(水) 14:43:35
管理人様、ありがとうございました。
166
:
藤井
:2008/11/11(火) 20:49:21
さーひぶさん
以前は双数形について
教えていただきありがとうございました。
べレシートという言葉について質問です。
べレシートのiitの部分はべ+レーシュ+iitとなっているようですが、iitというのは何形でどのような意味があるのでしょうか?
教えて下さい。
よろしくお願いします。
167
:
さーひぶ。
:2008/11/18(火) 02:34:31
藤井さん、またご質問をありがとうございます。
ベレーシートは、「初め」「創世記」などを意味する単語ですね。
iit は名詞の単数女性形を示す語尾のようです。
168
:
藤井
:2008/11/21(金) 15:16:27
ご解答ありがとうございます。
名詞の女性形ですか…
聖書の「はじめ」が女性形から始まるというのは…非常に深いですね。
169
:
藤井
:2008/11/21(金) 15:29:50
はじまりが単数形というのも興味深いですね…。べレシートが女性単数形でエロヒームが男性複数形というのも面白いですね。
ちなみに日本語には無い、このヘブライ語における男性形と女性形って一体何なの?といつも疑問に思っていたのですが、
さーひぶさんの意見が聞きたいです。
よろしくお願い致します。
170
:
さーひぶ。
:2008/11/29(土) 23:32:20
藤井さん、引き続きご質問をありがとうございます。
返事が遅れて済みません。
>このヘブライ語における男性形と女性形って一体何なの?
根源的すぎて、難しい問いですね。
現代日本人の大半は、高校ぐらいまでは日本語と英語しか学ばないので、
文法の性(ジェンダー)というものにふれずに育ちますから、
第二外国語などで文法の性に出くわすと少なからず戸惑うでしょう。
でも、インドから西の方の言語ではたいてい文法の性があるもので、
主語の「性・数・格」に合わせて形容詞や動詞を語形変化させるのが普通です。
文法の性がなぜあるのかは諸説あるようですが、一説には、人や家畜の雌雄
の役割分担を表示していた語形変化が非生物にも広がったなどといわれています。
まあ、ある意味では、古代の言語の名残りみたいなものでしょうね。それに、
インド以西の言語では、固有名詞の繰り返しを嫌い、指示代名詞や関係代名詞
を多用しますから、指示代名詞や関係代名詞の性・数・格を見ることによって、
その代名詞が何を指し示しているのかを判別できるなどの利点があると思います。
日本人が義務教育で学ぶ英語は、性が退化していますから、第二外国語に頻出する
性に応用できないのは厄介ですね。
ヘブライ語は、男性形と女性形の二種類しかありませんし、
名詞の性を表示する語尾があるだけ、まだ覚えやすい方ではないでしょうか。
(ドイツ語や東欧・ロシア語には中性形というのがあります。)
十分な答えになっているかどうか不安ですが、とりあえずお返事します。
171
:
匿名さん@サラーム
:2008/12/09(火) 17:05:33
匿名で申し訳ありませんが質問をさせて頂きます。
創作にてヘブライ語の人名を使用する為、海外サイトを回っていた所、以下のような名前を見つけました
צַפְרִיר
アルファベットではZafrir、TzafrirもしくはTsafrirと表記されておりましたが、
これはカタカナで表記した場合どのようになるのでしょうか?
宜しくお願いいたします。
172
:
匿名さん@サラーム
:2008/12/09(火) 18:09:36
追記です。
表記にいくつかパターンがある場合は幾つか代表的なものをお願いします。
173
:
さーひぶ。
:2008/12/16(火) 19:46:42
ここは匿名向けの掲示板なので、ご安心ください。
↓こちらで紹介されている名前ですね。
http://www.learn-hebrew-names.com/Show-Hebrew-Name-he597.htm
Zafrir (Tzafrir, Tsafrir) は、「ツァフリール」のような表記になると
思います。
174
:
匿名さん@サラーム
:2008/12/16(火) 20:07:07
ご丁寧な返信、どうもありがとうございます。
仰られる通り、先に書いた名前はそのページで見つけました。
見つけた時に、一体どう表記すれば良いか判らなかったので悩んでおりましたが、
これで解決いたしました。本当にありがとうございました。
175
:
匿名さん@サラーム
:2009/02/03(火) 11:05:32
以前も教えていただいた者です。再度匿名にて失礼します。
ヘブライ語で「蛙」とはどう発音するのでしょうか、教えていただけますか?
176
:
さーひぶ。
:2009/02/04(水) 00:47:18
「ツファルデア」が一般的と思われますが、
ほかにも蛙のバリエーションがあるようなので調べてみます。
177
:
匿名さん@サラーム
:2009/02/04(水) 08:09:47
ありがとうございます。
砂漠の地域だからそもそもいるのかな?と思いながら質問させていただきました。
178
:
匿名さん@サラーム
:2009/02/13(金) 21:32:50
すみません質問ですが
תמיד בעת צרה הצביעו ש״ס
この文はどういう意味になるのでしょうか?
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