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【捲土重来選挙】2009年次期衆院選スレ その2

1とはずがたり:2009/04/24(金) 14:50:24

前スレhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/l50
カタコト倉庫の次期衆院選スレ http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/2410/1126609657/l50
05衆院選スレ http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1089950050/l50
07参院選スレ http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1089893576/l50
10参院選スレ http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1202752370/l50

5693とはずがたり:2009/09/25(金) 01:09:54
<徳島県>
>徳島1区は3選挙区の中では最も低く64・63%だった。しかし、前回(62・79%)より1・84ポイント増えた。

>徳島2区は69・84%。3小選挙区では唯一、前回(69・95%)より下がった。中でも板野、上板両町の減少が目立つ。

>徳島3区が最も高く75・78%。前回(69・96%)より5・82ポイント増えた。伸び幅も、3小選挙区の中で最も高かった。民主新人と自民前職が最後まで接戦を繰り広げたことが、投票率を引き上げた要因とみられる。小選挙区制導入以降、選挙区で最も高かった00年6月の徳島3区(71・19%)も大きく上回った。

小選挙区の県内投票率70・11% 現制度で最高 2009/8/31 10:21
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2009/08/2009_125168170653.html

 徳島県選挙管理委員会が30日まとめた衆院選小選挙区の県内投票率は70・11%となった。1996年に小選挙区比例代表並立制が導入されて以降、最も高くなった前回(2005年9月、67・66%)を2・45ポイント上回った。70%を超えたのは、90年2月(75・53%)以来。政権選択が焦点の歴史的な選挙となったことが、有権者の関心を高めたようだ。

 小選挙区別では、徳島3区が最も高く75・78%。前回(69・96%)より5・82ポイント増えた。伸び幅も、3小選挙区の中で最も高かった。民主新人と自民前職が最後まで接戦を繰り広げたことが、投票率を引き上げた要因とみられる。

 小選挙区制導入以降、選挙区で最も高かった00年6月の徳島3区(71・19%)も大きく上回った。

 徳島2区は69・84%。3小選挙区では唯一、前回(69・95%)より下がった。中でも板野、上板両町の減少が目立つ。

 徳島1区は3選挙区の中では最も低く64・63%だった。しかし、前回(62・79%)より1・84ポイント増えた。

 市町村別で最も高かったのは、つるぎ町で82・11%。唯一、80%を超えた。このほか、16市町村が70%以上となった。市では三好市が79・62%で最も高かった。

 最も低かったのは、板野町の63・93%。次いで徳島市の64・47%だった。

 合併によって市町村数は、前回の35市町村から24市町村に減少。前回と枠組みが変わっていない20市町村で比べると、15市町村で増加した。

 男女別では、男性が70・44%(前回67・01%)、女性が69・82%(68・24%)。

 比例代表は70・07%。小選挙区より0・04ポイント少なかったが、前回(67・59%)と比べて2・48ポイント増えた。

5694とはずがたり:2009/09/25(金) 01:10:20
<香川県>
1区 70・14% 前回比1・53ポイント増
2区 71・49% 前回比4・72ポイント増
3区 69・29% 前回比3・73ポイント増

小選挙区移行後で最高-香川県内投票率70%超
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/article.aspx?id=20090831000116
2009/08/31 07:32

 香川県選管がまとめた第45回衆院選の県内投票率は、3小選挙区平均で70・33%。郵政解散で注目を集め、小選挙区制移行後で過去最高を記録した前回(2005年9月)の67・07%を3・26ポイント上回った。衆院選で投票率が70%を超えたのは、第39回(1990年2月)以来。
【→参照記事】

 「政権選択」が焦点となり、事前の世論調査でも県民の関心度が9割近くに上った今選挙。8月最後の日曜日と重なったことなどから、関心の高さが投票行動に結びつかない懸念もあったが、そのまま反映される結果となった。
 期日前投票も好調だった。投票者数は前回比1・52倍の11万4577人に達し、有権者数に占める割合は13・79%。前回(9・02%)より4・77ポイント上昇し、全体の投票率を押し上げた。

 投票率を選挙区ごとにみると、1〜3区すべてで前回から上昇、なかでも自民、民主が候補者を擁立した1、2区はともに70%台となった。最も高かったのは2区で、前回(66・77%)に比べて4・72ポイント増の71・49%。1区も前回(68・61%)に比べ1・53ポイント増の70・14%。3区も69・29%で、前回(65・56%)比3・73ポイント増となった。

 戦後の県内投票率は、第25回(52年10月)の85・03%をピークに減少傾向をたどり、第41回(96年10月)、第43回(03年11月)は60%を切った。低迷に歯止めがかかったのは前回。「郵政解散」で注目が集まり、投票率は一気に10ポイント以上上昇。今回も「政権選択」という明確なテーマが、若者を中心とした無党派層の投票に結びついたとみられる。

5695とはずがたり:2009/09/25(金) 01:10:39
<愛媛県>

〜選挙区別〜
1区69・62%▽
2区69・01%▽
3区69・38%▽
4区77・00%。

〜自治体別〜
最高は北宇和郡松野町の83・00%、
最低は今治市の67・15%。

47NEWS衆院選20092009年08月31日(月)付 愛媛新聞
投票率 県内選挙区70・91% 前回5.1ポイント上回る
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/syuinsen2009/ren233200908312143.html

 30日投票の衆院選で、小選挙区の県内投票率は70・91%だった。小選挙区比例代表並立制導入以降最高を記録した前回を5・1ポイント上回り、「政権選択選挙」への注目の高まりを反映した結果となった。
 性別では、男性70・74%、女性71・06%。選挙区別では、1区69・62%▽2区69・01%▽3区69・38%▽4区77・00%。最高は北宇和郡松野町の83・00%、最低は今治市の67・15%。
 当日有権者数は120万601人、投票者数は85万1387人。期日前投票は20万9940人、不在者投票は1万1252人で計22万1192人。商業施設への期日前投票所設置などで、事前に投票した人は前回より8万7691人増えた。

5696とはずがたり:2009/09/25(金) 01:12:28
<高知県>
1区64・11%(前回59・72%) +4.39pt
2区66・29%(同63・09%) +3.20pt
3区72・59%(同69・46%) +3.13pt

2009衆院選:小選挙区・県内確定投票率、67.64% /高知
http://124.83.167.158/area/kochi/news/20090901ddlk39010456000c.html

 県選管によると、衆院選小選挙区の県内確定投票率は67・64%で、郵政民営化が争点となり選挙熱が高まった前回(64・12%)をさらに上回った。確定当日有権者数は64万3154人(男29万6694人、女34万6460人)だった。

 選挙区別の投票率は、1区64・11%(前回59・72%)▽2区66・29%(同63・09%)▽3区72・59%(同69・46%)−−。いずれも前回を上回り、政権選択選挙での有権者の関心の高さがうかがえた。【服部陽】

 高知県内投票率67・64%
http://203.139.202.230/09senkyo/090831sen06.htm

 県選管がまとめた第45回衆院選の県内投票率(選挙区)は67・64%となった。県内3小選挙区とも大幅に上昇し、小選挙区比例代表並立制が導入された1996年以降の最高を記録。前回の05年衆院選(64・12%)を3・52ポイント上回った。

 最も上昇幅が大きかったのは高知1区。96年以降の5回の衆院選で最高だった前回の59・72%から4・39ポイントアップし、64・11%。2区は前回を3・20ポイント上回り66・29%、3区も3・13ポイント伸びて72・59%となった。

 有権者の出足は午前中から好調で、午前11時現在の推定投票率は前回を1・04ポイント上回る25・00%を記録。午後はやや鈍って午後4時には43・10ポイントで1・18ポイント下回ったものの、前回の1・57倍と大幅に増えた期日前投票が加わった午後8時には67%を超えた。

 公示後の県民世論調査では関心度が前回衆院選より1・6ポイント低かったが、最大の争点となった「政権選択」に加え、年金、医療など社会保障への不安や、疲弊する地域の現状打破を求める県内有権者の心理が投票行動に結び付いたとみられる。

 市町村別では、三原村の85・05%が最も高く、最低は室戸市の58・70%だった。男女別では男性67・15%、女性68・06%。前回より投票率が低下したのは、いの町2区。

 当日有権者は、1区21万3741人、2区21万7390人、3区21万1272人。県全体は64万2403人。
 期日前投票 高知県内1.57倍 7万4525人

 選挙管理委員会が30日発表した県内の期日前投票者数は、選挙人名簿登録者数64万4750人(17日現在)の11・56%に当たる7万4525人。2005年の前回衆院選と比べて全市町村で増え、県全体では1・57倍となった。

 期日前投票が初めて導入された04年参院選以降、国政選挙では投票者数、比率とも最高を記録。小選挙区別では、高知3区が2万6707人(前回比1・60倍)で最多。2区が2万4058人(同1・55倍)、1区は2万3760人(同1・56倍)だった。

 今回の衆院選から小選挙区への投票も可能になった在外有権者は769人のうち1区で2人、3区で7人の計9人が投票した。

(2009年08月31日付朝刊)

5697とはずがたり:2009/09/25(金) 18:19:48

<福岡県>

福岡選管選挙速報
http://www.fukuoka-senkan.com/sokuhou/Default.html

1区 62.66 ←低っ
2区 65.68
3区 69.69
4区 70.69
5区 70.48
6区 71.68
7区 75.37 ←高っ
8区 72.65
9区 66.54
10区 63.40 ←低っ
11区 70.52

県計 68.77

5698とはずがたり:2009/09/25(金) 18:20:22
<佐賀県>
1区も同1・49ポイント上回る74・77%となった。
2区が前回を3・72ポイント上回る75・20%。
3区は72・47%で、前回より0・5ポイント上回った。

県内小選挙区 投票率最高の74・15%(09年8月31日)
http://www.saga-s.co.jp/news/syuuinsen2008/2008syugi.0.1401380.article.html

 「政権選択」を最大の争点に県内各地で激戦を繰り広げた今回の衆院選。県選管がまとめた県内小選挙区の投票率は有権者の関心や期待の高さを反映し、1996年の小選挙区制移行後、最高となる74・15%に上った。”小泉劇場”で飛躍的に伸びた前回の衆院選(2005年9月)の72・25%を1・9ポイント上回った。
写真
 真夏の選挙で投票率低下が懸念されたが、各党のマニフェスト(政権公約)がこれまで以上に注目され、特定の支持政党を持たない無党派層の関心もひきつけたとみられる。

 選挙区別では、自民前職、民主前職が激しく競り合った2区が前回を3・72ポイント上回る75・20%。1区も同1・49ポイント上回る74・77%となった。自民前職が優位に選挙戦を進めた3区は72・47%で、前回より0・5ポイント上回った。

 市町別では1区の神埼市(旧千代田町)の79・82%が最も高く、唐津市(3区)の71・91%が最低。男女別では男性が74・32%、女性は74・01%だった。

 期日前投票と不在者投票も最終的に計10万3775人にのぼり、前回の衆院選と比べ3万3507人、48%増えた。

 当日有権者数は68万8948人(男性31万9404人、女性36万9544人)、選挙区別は1区23万5158人、2区22万6094人、3区は22万7696人。

【写真】今後の政治の行方を決める1票を投じる有権者=1区、佐賀市の勧興小体育館
県内小選挙区市町別投票率
市町名 有権者数 投票者数 投票率
1区
佐 賀 市 128,696 95,306 74.06%
鳥 栖 市 52,766 38,678 73.30%
神 埼 市 9,802 7,824 79.82%
基 山 町 14,549 11,375 78.18%
上 峰 町 7,217 5,705 79.05%
みやき町 22,128 16,936 76.54%
計 235,158 175,824 74.77%●

2区
佐 賀 市 60,276 45,111 74.84%
武 雄 市 6,737 4,973 73.82%
鹿 島 市 25,325 19,274 76.11%
小 城 市 36,512 26,792 73.38%
嬉 野 市 23,455 17,209 73.37%
神 埼 市 17,253 13,023 75.48%
吉野ケ里町 12,531 9,562 76.31%
大 町 町 6,423 4,759 74.09%
江 北 町 7,841 6,089 77.66%
白 石 町 21,337 16,552 77.57%
太 良 町 8,404 6,689 79.59%
計 226,094 170,033 75.20%●

3区
唐 津 市 105,586 75,923 71.91%
多 久 市 18,178 13,327 73.31%
伊 万 里 市 46,768 33,705 72.07%
武 雄 市 34,437 24,894 72.29%
玄 海 町 5,243 3,816 72.78%
有 田 町 17,484 13,356 76.39%
計 227,696 165,021 72.47%
県   計 688,948 510,878 74.15%●

5699とはずがたり:2009/09/25(金) 18:20:37
<長崎県>
1区 67.03
2区 72.87
3区 76.57
4区 71.04

長崎県選管
衆議院議員総選挙 投・開票速報
http://www.pref.nagasaki.jp/election/2009syuugi/sokuhou/index.html

■県内投票率71.35% 前回衆院選3ポイント上回る
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/syuin/kiji/203.html

 30日に投票があった第45回衆院選で、県内小選挙区の投票率は71・35%となり、1996年の小選挙区制導入後初めて70%台を突破。自民、民主の「二大政党」による政権選択が争点となり、有権者の関心が高かったことをうかがわせた。

 郵政民営化を焦点に“小泉旋風”が吹き荒れた2005年の前回衆院選の68・35%を3ポイント上回った。

 投票率は県全域で前回に比べ上昇。特に、民主新人が閣僚経験者の自民前職と競った2区は、諫早市が7・37ポイント増、西彼2町が6・61ポイント増と上昇率が際だって高く、政権交代の象徴区として注目されたことを裏付けた。

 これに続いたのも2区で雲仙市が前回比4・70ポイント増、島原市が3・44ポイント増。ほかに北松江迎町3・40ポイント、対馬市3・39ポイント、佐世保市3・12ポイント、東彼東彼杵町3・06ポイントとそれぞれ増え、3、4区の市町が3ポイント台の上昇率を記録した。1区の長崎市は1・90ポイント増だった。

 公示後に長崎新聞社がNBC長崎放送と共同で実施した世論調査では、投票に「必ず行く」と答えたのは86・8%だった。

2009年8月31日長崎新聞掲載

5700山口新聞男:2009/09/25(金) 21:18:50
福岡1区と10区は、事前予想で民主優勢といわれてたので、投票意欲が下がったか?

5701チバQ:2009/09/25(金) 21:47:51
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000909250002
「自民」への迷い 地域と対話 政策磨け
2009年09月25日


「すべて実現したら日本は『夢の国』になる」。首をかしげながら、民主のマニフェストをながめていた

 「藤井裕久さんは元大蔵官僚。財務相になっても、しがらみで改革は難しそう」「岡田克也さんが外相だと、頑固そうだから米国と摩擦を起こすのでは……」


 東京都に隣接するベッドタウンで不動産会社を営む市場司さん(54)=仮名=は、鳩山内閣が発足した16日夕、自宅でテレビに見入った。衆院選での民主大勝は覚悟していたが、長らく自民を支持してきた市場さんには、戸惑いがあった。「いったいどんな国づくりをしてくれるのか、わからない」


 高速道路無料化や子ども手当などが並ぶ民主のマニフェスト。だが、市場さんが何よりも望むのは景気回復だ。景気が上向けば、銀行の融資を取りつけられ、事業拡大が期待できる。「どれもこれもやりますでは政策の安売り。信用できない」


 今回当選した民主の新人は143人。議員として一人前になるのには時間がかかると思う。「小沢一郎さんが育てるのだろう。次第に党内の小沢色が鮮明となり、鳩山さんはだんだんやりにくくなるのでは」


    □ □


 今回の衆院選は、自民候補とは距離を置いた。いつもなら店先の目立つ場所に掲げる自民候補のポスターも、外からも見えないよう事務所の奥に張った。「入居者や家主らも色々な考えを持っている人がいる。今の政治事情ではポスター1枚張るだけで仕事を失うかもしれない」と考えたからだ。


 「今回は無理だよ。一度民主にやらせればいい」。動けば一定の票が集まる地域の自民支持者が漏らした一言に何となく納得できた。


 ただ投票日の8月30日、市場さんは迷わなかった。逆風といわれる中だからこそ自民の底力を信じたかった。


    □ □


 昨秋、麻生前首相の就任直後なら、ここまで大敗しなかったと思う。「首相としての技量に対して『審判』が下される前に、選挙をやればよかったのだが……」


 不動産業界も生き残り競争が激しい。不動産を購入したくても銀行からは融資を断られ、事業拡大は難しい。マンションの家賃収入でやりくりする状況を強いられている。


 だが、麻生前首相が選挙戦で強調したのは、4度の補正予算で景気に光が差してきたこと。「少しでも景気が回復していたら有権者もここまでは見放さなかった。麻生さんの認識と、有権者には温度差があった」


 「長い間権力にあぐらをかいてきたつけが回った」と思うが、自民支持を変えるつもりはない。地元選挙区の自民候補には「この4年間、地域で姿が見えなかった。地元を大切にするのが自民の本来の姿」と、活動不足への反省を求める。


 新政権は、経験不足に加えて在日米軍基地のあり方などを巡って順調にはいかないだろうとみる。「民主がマニフェストを着実に実行して日本がよくなればそれでいい。でも、そう遠くない時期に自民の再登板が訪れる」


 次の総選挙まで、長ければ4年間。政策を磨き、地域との対話を繰り返すことで力を蓄えてほしいと、野党の自民に注文する。


 民主の歴史的大勝に終わった今回の衆院選――。前回05年には小泉改革を支持した有権者は、どう感じたか。長年自民を支持してきた不動産業者、酪農家、年金生活者の3人に、新政権を担う民主と野党になった自民への思いを聞いた。

5702とはずがたり:2009/09/25(金) 22:27:52
>>5700
なんか低いすよね。
高知市の高知1区なんかも低い>>5696ですがこっちは超激戦で面白い選挙なのに低いですねー。
県的な構造としては1区と県下第二都市姫路の投票率が低い兵庫県>>5683にちょいにてますな。

5703チバQ:2009/09/25(金) 23:44:04
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=514666217
乱のあと〜衆院選を終えて(1) 自民復興に妙案なし


麻生太郎総裁の辞任表明後、開かれた自民党役員会=東京・永田町、党本部
大敗の衝撃 民主は早速揺さぶり

 31日午後。麻生太郎総裁の辞任表明直後に、自民党が東京・永田町の党本部で開いた役員会の光景は、大敗を喫した衝撃の大きさを物語った。

 細田博之幹事長(島根1区)の視線はうつろ。出席者の中に複数の落選者もおり、歴史的な敗北にもかかわらず、責任や敗因を追及する声がないばかりか、同氏が諮った9月18日告示、同28日開票という総裁選の日程も、粛々と決まった。

 政権の座に就いた民主党は、同月中旬に鳩山由紀夫代表を新首相に指名する特別国会を召集する方針。自民党総裁選の日程は、党所属議員が麻生首相という「敗軍の将」を指名する、前代未聞の事態を意味していた。

 しかし、盾突く気力すら起こらないほど、幹部たちは憔悴(しょうすい)しきっていた。その執行部の面々を、故竹下登元首相ら歴代の党総裁の写真が見下ろしていた。

 総裁選にかみつく

 「のっけから、それですかい」。石破茂農相(鳥取1区)は31日の鳥取県庁での会見で、党総裁選の日程にかみついた。

 同氏は党への風当たりの強さを肌で感じ、衆院選の前哨戦から一貫して党を再建する必要性を強調。その唯一とも言える活路を閉ざすような方針に我慢がならなかった。

 「党のイメージ、体制、政策立案能力のすべてを一新しなければならない」。焦りを胸に列車を乗り継ぎ、東京へ急いだ。

 しかし、負った傷は大きく、深いだけに、”戦後”の復興に向けて妙案があるわけではない。

 党の獲得議席は300から119に激減。かつて「軍団」と称された田中派、竹下派の流れを組む津島派も生き残った前職は45人中、13人だった。

 石破氏とともに所属し、兄の登元首相が心血を注いで育てた同派に人一倍の愛着を持つ竹下亘氏(島根2区)も31日夜、足早にあいさつ回りをすませて空路、上京した。

 当選の万歳を終え、出雲市内に借りるアパートに戻った30日深夜は、激戦をはい上がった同僚たちと連絡を取り合った。

 「(派閥の)事務所が維持できるのか」「とにかく東京で話し合おう」。愛飲するたばこの煙の向こうには、また1人、仲間の落選を伝えるテレビの選挙速報が流れた。

 「うちのムラ(津島派)は15人も残らんわね。おそらく(自民党全体で)200人落ちる。永田町は引っ越しのトラックでいっぱいになる」

 26日夜。出雲市内の党島根2区支部事務所で、青木幹雄党県連会長(参院・島根選挙区)は、地元県議らに戦況の見立てを示し、顔をしかめた。

 予言は的中した。その青木氏は石破、竹下両氏より一足早い30日に永田町へ。束ねる津島派所属の参院議員24人の動揺を抑えるかのように「一致結束して静かに待て」と指示を飛ばした。

 自民支援団体招く

 一方、敗戦処理に追われる自民党を尻目に、民主党は活気にあふれる。

 党鳥取県連の川上義博代表(参院・鳥取選挙区)と、鳥取2区で敗れたものの、比例中国で復活当選した湯原俊二氏は、1日に医療、建設など、敵陣を支えた県内60業界団体を招いた意見交換会を倉吉市内でセットした。

 「顔合わせの会にしたい」。川上氏は目的を淡々と語ったが、野党に転落した自民党にさらなる揺さぶりを掛ける狙いがあるのは明らかだった。

 激震が収まらない自民党と、追い風に乗る民主党。折しも、永田町は31日、台風の接近で暴風雨が吹き荒れた。

 ◇−◆−◇−◆−◇

 30日に投開票された衆院選で、政権が交代した。山陰両県内の4小選挙区では、自民党が議席を独占する半面、民主党の2人も比例中国で復活当選した。戦いが何を意味し、何をもたらすのか。「乱のあと」をたどる。
('09/09/01 無断転載禁止)

5704チバQ:2009/09/25(金) 23:44:49
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=514679217
乱のあと〜衆院選を終えて(2) 民主組織力生かせず


民主党の鳩山由紀夫代表と亀井久興氏が行った街頭演説。聴衆の少なさは否めなかった=8月20日、出雲市駅北町、JR出雲市駅前
風頼みの限界 票読みも大幅に狂う

 「知らなかった。行きたかったのに…」。島根2区で自民党の竹下亘氏と激戦を演じた国民新党の亀井久興氏の出雲市内の事務所に8月21日、苦情の電話が相次いだ。

 前日に、亀井氏は民主党の鳩山由紀夫代表と、出雲市駅北町のJR出雲市駅前で街頭演説を実施。亀井陣営にとっては竹下王国の牙城に「政権交代」の風を呼び込み、勝利への機運を盛り上げる「切り札」の二つだった。

 ところが、聴衆は約450人。”次期首相”として全国各地で数千人の動員力を誇った鳩山氏の演説にしてはさみしく、勝負の行方を暗示した。

 原因は、つぎはぎの組織にあった。亀井氏を推薦した民主党島根県連は鳩山氏の来雲を告げるチラシ3千枚を作り、配り始めたが、亀井氏側が公示後「待った」をかけた。両氏の写真の掲載が「公選法に抵触する恐れがある」との理由だった。

 結局、配布は中止。代わりに有効な手だてが取られることもなく、無党派層へアピールする絶好機を生かせなかった。

 県職労の動き鈍く

 投開票された30日夜。島根1区に立った民主党の小室寿明氏の松江市黒田町の選対事務所で、内田敬党県連代表は事前に読み、紙片に記した票とテレビの速報結果を見比べ、がくぜんとした。

 前回選の民主党候補の得票数は約5万9千票。今回、候補擁立を見送り、小室氏を支援した社民党の約1万票に、推薦を受けた国民新党の集票力を加えれば、8万票が今回の「基礎票」と見た。

 さらに、民主党への追い風を勘案し、はじき出したのが、自民党の細田博之氏と9万票台で競り合うとの予測だった。

 しかし、ふたを開けると、前回選に迫る約12万2千票を獲得した細田氏に対し、小室氏は発射台の8万票余りにとどまり、4万2千票差の完敗。足し算はもろくも狂った。

 不十分だったのは、風を受け止める「帆」だけではない。支柱となる肝心の組織力が、十分に機能していなかった。

 小室氏の支持母体の県職員労働組合が組合員に求めた支持者カードの実績は、目標とした「1人10枚」の半分。保村聖二委員長は「(小室氏の)県議時代の実績を知らない職員が多い」とこぼす。

 内田氏がため息を漏らした数時間後。小室氏は比例中国で復活当選し、選対事務所は安堵(あんど)に包まれたが、裏側では動きの鈍かった県職労の責任論がくすぶる。

 益田竹下氏に軍配

 ”野党側”の粗さを横目に、自民党側は着々と攻略を進めていった。

 「苦戦しております。どうかよろしくお願いいたします」。竹下陣営は亀井氏の地盤の益田市内数カ所に電話部隊を置き、竹下氏や自民党系の県議、市議の後援会名簿を使い、ボタンを押し続けた。

 名簿はダブりもあるが、あえて二重、三重の包囲網を敷いた。1件ごとに相手の反応を用紙に「◎」「○」「△」「×」で記入。戦いに生かした。

 戦果に自民党益田支部の右田明顧問らは確かな手応えを感じたが、情勢検討会では「負けている」と報告。最後までムチを緩めなかった。

 「攻め」は企業にも及んだ。2年前の参院選・島根選挙区で、亀井氏の長女の亜紀子氏を全面支援した同市内のある会社は今回、再三のアプローチに両陣営に半分ずつ、勢力を割いたと明かす。

 その結果、同市内での戦いの軍配は320票差で竹下氏に。同支部最高顧問の宮隅啓元県議は「相手の本丸を落とした心境」と満足げだった。

 これに対し、幹部の1人が「県民が変化を求めていなかったということ」と敗戦の弁を語った亀井陣営。自陣の戦いを省みられないところに、敗因の一つが潜んだ。

('09/09/02 無断転載禁止)

5705チバQ:2009/09/25(金) 23:45:31
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=514710217
乱のあと〜衆院選を終えて(3) 消長の落差に危機感


議席を失い、新政権誕生を前に国民新党幹事長の辞任を表明する亀井久興氏(右)=1日、東京・平河町、同党本部
不安抱えた船出 理念と連立の板挟み

 衆院選の投開票から一夜明けた8月31日朝、島根2区で敗れた国民新党の亀井久興氏の携帯電話が鳴った。「申し訳ない」。声の主は同氏を推薦した民主党の鳩山由紀夫代表だった。「国民のために、良い政権をつくってください」。逆に励ましたものの、亀井氏の口調には寂しさが交じった。

 政権交代に向けて共闘しながら、両党の明暗はくっきりと分かれた。獲得議席は、308議席の民主党に対し、国民新党は選挙前の4から3に減少。しかも、幹事長だった亀井氏だけでなく、綿貫民輔代表も落選した。

 社民党を含めた3党で、新政権の樹立に向けた協議を実質的に始動させた1日。同じころ、都内の別の場所にいた亀井氏は「一日ごとに悔しさが募る」と漏らした。

 両党の消長のあまりの落差に、郵政民営化の見直しを目指し、同氏と党を支えてきた郵政関係者は危機感を募らす。

 「民主党の半分は、民営化に賛成だ。不安は大きい」。郵政政策研究会島根県連合支部の新比恵健支部長は吐露した。

 高揚感に沸く民主党と対照的に、寂寥(せきりょう)感と先行きへの懸念が覆う国民新党。亀井氏は2日、片づけを終え、計19年間過ごした衆院議員会館を去った。

 党衰退の苦い過去

 不安を抱えるのは、7議席にとどまった社民党も同じだ。東京・永田町の党本部で2日午後に開かれた全国代表者会議。連立協議の推進は承認されたが、慎重な対応を求める声も上がった。

 党島根県連の阪本清副代表は会議後、民主党という巨像の影に埋没しないためにも、インド洋での海上自衛隊の給油活動の中止など「党の政策を主張し、存在感を示すべきだ」と力を込めた。

 ただ、それぞれ理念にこだわれば、こだわるほど、政党間の亀裂が深まる。半面、理念を曲げれば、支持者の離反を招くのが「連立」の宿命だ。

 旧社会党出身の元島根県選出の衆院議員で、自社さ連立政権に参加した石橋大吉氏は、その成果として国営中海土地改良事業の中止の流れをつくったことを挙げた。

 逆に、旧社会党のトップだった村山富市氏が首相に就き、党内議論もなく「自衛隊は合憲」と党是を覆したことは、党の衰退の遠因になった。

 石橋氏は「連立は滑り出しがうまくいっても、どこかでつまずく」と折り合いの難しさを説く。

 与党の立場に迷い

 一方、民主党側にも「与党」としての振る舞いに迷いが見える。

 同党鳥取県連の川上義博代表(参院・鳥取選挙区)は1日、比例中国で復活当選した湯原俊二氏を従え、倉吉市内で自民党の支持基盤である業界を含む7団体に呼び掛け、意見交換会を持った。

 終了後、川上氏は「政府と距離を置くと、事業ができなくなる。それはおのずからお分かりいただけると思う」と余裕たっぷり。旧自民党出身だけに、勝手知る敵陣の取り込みに自信を見せた。

 これに対し、民主党島根県連の石橋富二雄幹事長は「陳情による利益誘導は自公政権のスタイル」と、業界団体との急速な接近には慎重だ。

 さらに、板挟みとなりかねない事態を恐れる同党系の地方議員も多い。例えば、党のマニフェストに沿って公共事業を削減すれば、地域経済を冷え込ませ、社会基盤整備もさらに遅れかねない。

 益田市議会で唯一の同党系議員の平谷昭氏は「中央の失政が益田では全部、自分にはね返って来る」と立ち位置に悩む。

 悲願の政権交代を実現させて4日。それぞれが思い描く新政権の像は揺れ、まだ定まらない。

('09/09/03 無断転載禁止)

5706チバQ:2009/09/25(金) 23:46:20
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=514735217
乱のあと〜衆院選を終えて(4) 政策転換大きな懸念


新政権の発足を前に、対応を協議する鳥取県幹部=1日、鳥取市東町1丁目、同県庁
 揺れる自治体 駆け込みで制度活用


 二十世紀梨の出荷時期を迎えた鳥取県湯梨浜町の農家山田均さん(52)は、選挙中に目を通した民主党のマニフェストに「良いことばかり。財源面も含め、実際どうなるか心配だ」と感じた。

 耳目を集める農業の戸別所得補償制度で、ナシは対象になるのか、配分方法は…。「総論ばかりで、具体像が見えない。当てが外れたらショックが大きい」と、ともすれば膨らむ期待感をグッと抑えることに決めた。

 むしろ、数億円かかるとされる老朽化した東郷梨選果場の修理費の行方に「自公政権時には予算措置を考えると言われた。政権が代わってもお願いしたい」と気をもむ。

 中学生までの子ども1人当たり、月2万6千円(2010年度は1万3千円)を支給する子ども手当をめぐっても、期待と不安が交錯する。

 自身、中学生の子どもを持つ島根県PTA連合会母親委員会の大岩睦子委員長(50)は「支給で、給食費未納や保育料滞納がなくなればいいが、財源の確保が不安。保育所の充実や雇用の確保などに使った方がいいのでは」と案じる。

 応諾一転、態度保留

 自治体は政策の大転換に、より大きな懸念を抱く。駆け込みで旧来の制度の活用を急ぐ例が、慌てふためきぶりを示す。

 松江市は2日発表の09年度一般会計補正予算案に、島根原発での事故発生時の避難道として、かねて要望のあった市道古浦西長江線(仮称、4・8キロ)の設計費1100万円を急きょ計上した。

 原発周辺の社会資本整備として、国から有利な財政支援が受けられる「原発特別措置法」の行方に、政権交代で霧が立ちこめ始めたからだった。

 10年度末に期限切れを迎える同法の適用を受ければ、概算で37億5千万円の事業費中、地元負担は17億円から5億円に軽減される計算だ。

 しかし、見込み通りに運ぶかどうかは分からない。政策転換は多岐に及ぶ。ガソリン税などの暫定税率の廃止も一つ。市から同道路のうち、多額の事業費を要するトンネルなど、約1・8キロの整備を要請されている島根県は、大幅な減収が予想される中だけに、いったんは応諾を決めたものの、態度を保留した。

 自民から突き上げ

 野党に転落し、求心力の維持への焦りと、反転攻勢を狙う思惑が入り交じる自民党側からの突き上げも、始まっている。

 2日の島根県議会最大会派・自民党議員連盟の政策審議会。暫定税率の廃止や、公共事業をはじめとする経済対策を盛り込んだ本年度補正予算の執行停止を明言している新政権の方針について、出席者は溝口善兵衛知事に「そんなことをすれば、地方の反乱が起きる」と不満を口にした。

 とはいえ、視界が晴れないのは溝口知事も同じ。「『地方を切り捨てる』という報道はされていない」と、答えるのが精いっぱいだった。

 鳥取県の場合、新政権の機先を制し、混乱を最小限に抑えるために早速、暫定税率の廃止などで516億円の影響が出るとの試算を公表した。

 一方で、平井伸治知事は1日の県緊急幹部会議で、幹部に政変と向き合う「覚悟」を持つよう心得も説いた。

 「(政権交代とは)システム全体を変える中で、問題を解決するんだという、パラダイムシフト(枠組みの転換)だ」

 ただ、「そうあってほしい」との願望を接ぎ穂せざるを得なかった。平井知事もまた、新たなパラダイムと政策の振幅を測りかねている。

('09/09/04 無断転載禁止)

5707チバQ:2009/09/25(金) 23:47:01
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=514763217
乱のあと〜衆院選を終えて(5) 勝利にも足元不安定


大敗を受け、暗い面持ちで記者会見に臨む自民党幹部たち=8月30日、東京・永田町、党本部
 多難な前途 「格差」への反省必要


 「とにかく頭を下げ、『どぶ板』で歩くしかないわね」−。雲南市老人会連合会の古田明会長(88)=同市三刀屋町=は3日夕、島根2区で4選を果たした自民党の竹下亘氏の支援のお礼のため、自宅を訪ねて来た地元選出の上代義郎県議に上機嫌で語り掛けた。

 古田氏は公示前に同会役員宅などを歩き、竹下氏の実績を訴えた。効果はてきめんだった。「来てくれたのか」と喜び、協力姿勢を示した90歳を超える老婦人もいた。

 猛烈な逆風の中、「足で稼ぐ」を合言葉に、竹下陣営が展開した地上戦の徹底ぶりを物語った。

 天王山の地盤の出雲市でも公示前、集めた数万人の後援会名簿を頼りに、200人が2人1組で地図を片手にアパートを回り、勝敗の鍵を握る若年層への浸透を狙った。

 自民底力に震える

 鳥取2区では、同党の赤沢亮正氏の陣営が最終盤になりふり構わぬ戦術に出た。支援企業の社員に対する知人30人への電話依頼も、一つだった。

 「民主党候補は比例で復活するので、小選挙区は赤沢をよろしく」。その結果、約600票差で差し切った。

 上田博久選対総本部長は「恥も外聞もない。考え得ることは何でもやるだけ」と語気を強めた。

 その赤沢氏に敗れ、比例中国で復活当選した湯原俊二氏を支えた民主党鳥取県連の川上義博代表(参院・鳥取選挙区)は2日夕、都内で小沢一郎党代表代行(当時)と向き合った。小沢氏は「勝てると思ったけどなあ」と悔やみつつ「次(参院選)は勝てる」と断言したという。

 ただ、いわば空前の民主党ブームに沸く中、自民党に屈し、現場が受けた衝撃は大きい。

 「正直、何と言っていいか分からない」。8月30日の投開票日。湯原氏の傍らで、来夏の参院選・鳥取選挙区に出馬を決めている党県連の坂野真理副代表はうろたえた。

 人海戦術に限界説

 一方、敵陣が底力に震えた自民党側でも「いつまでも、こんな選挙はできない」と、人海戦術の限界説がささやかれる。

 長年、組織を支えた主力は年々高齢化。支持層には依然、構造改革路線への反発もくすぶる。

 衆院選の後半戦の24日夜。党島根県連の青木幹雄会長(参院・島根選挙区)のおひざ元の出雲市大社町内の路地の一角にある作業場に、30代〜60代の男女20人が集まった。

 収穫物を詰める箱をひっくり返し、いす代わりにした輪の中心には、島根2区から出馬し、落選した国民新党の亀井久興氏の長女・亜紀子参院議員(同)が座った。

 構造改革に不満を抱き、自民党を離党した農業の男性(62)の呼び掛けだった。電灯の下での農業問題などをめぐる議論は白熱し、午後10時近くに終わった。

 2年前の参院選・島根選挙区の敗退を受け、党島根県連が設けた組織再生委員会の委員長を務めた萬代宣雄・JAいずも組合長も、今衆院選の勝利の足元の不安定さに警鐘を鳴らす。

 「組織力で勝っただけ。構造改革で生じた格差が政策的にどう間違っていたのか、反省がない。原点から出直しが必要だ」

 実際、自民党の都道府県連では、民主党への風より、「自壊」が真の敗因との見方が支配的だ。

 にもかかわらず、再建への道標の端緒すら示せない党幹部への失望感は強い。4日に東京・永田町の党本部であった全国幹事長会議で、衆参国会議員の”空白区”となった滋賀、岩手両県連の代表者は悲鳴を上げた。

 「国会議員がいない上、野党では、組織がじわじわ弱体化し、持たない」

 切実な声に党島根県連の洲浜繁達幹事長は「島根は何とか勝ったが、人ごとではない」と言い残し、帰県の途についた。

   =おわり=

('09/09/05 無断転載禁止)

5708名無しさん:2009/09/26(土) 02:15:04
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000180908140001

【深層群馬】


中曽根氏、応援躍起 参院選控え一枚岩強調
2009年08月14日


中曽根氏(前列左から2人目)は、館林市内の竜巻被災地を視察した麻生総理に同行。街頭演説では、首相や自民立候補予定者らと一緒に支持を訴えた

 総選挙の公示日を18日に控え、中曽根弘文外相(63)が自民の立候補予定者の応援に躍起になっている。来年夏の自身の参院選もにらみ、後援会組織の団結を図る。だが足元では民主支持の動きがみられ、必ずしも一枚岩とは言えない。(辻森尚仁)


 「来年(の参院選)は、今回の総選挙の結果いかんによるが、大変厳しい選挙になる」。9日、前橋市亀里町の県農協ビルであった中曽根弘文後援会の地元役員会議。1、2区の陣営関係者と比例区の佐田玄一郎氏(56)を招いた会場で中曽根氏は、声を張り上げた。そしてあいさつの最後に付け加えた。


 「ぜひお諮りいただいて、全会一致で後援会として(自民公認候補者の)支援を決議していただきたい」


 その2時間後。中曽根氏は高崎市内で開いた地元後援会の役員会議に、4区の福田康夫氏(73)を招いた。


 中曽根、福田両氏は、父親同士が旧群馬3区(現群馬4、5区)で「福中対決」を演じた因縁の間柄。中曽根氏はこの場でも、5区とともに福田氏の「支援決議」をわざわざ提案した。


 中曽根氏は05年、郵政民営化法案の採決で反対票を投じ、民営化賛成派の笹川尭・県連会長(73)=2区=ら自民党県連幹部と関係がこじれかけた。さらに、自民公認の大沢正明知事が初当選した07年の知事選では、中曽根氏の後援会幹部が小寺弘之・前知事を支援。自民県議らの反発を買った。


 このため、全県一区で戦う中曽根氏にとっては「総選挙での応援態勢をアピールしておくことが不可欠」(元党県連幹部)となっている。


 9日は午前中にも、太田市内で開いた地元後援会の役員会議で、谷津義男氏(75)の支援を全会一致で決議した。1〜5区すべてで中曽根後援会は自民立候補予定者への全面支援の態勢を整えた。


 だが、中曽根氏の後援会が一枚岩とは言えない。前橋、高崎両市の後援会員には、今回の総選挙で「民主支持」を明らかにした小寺前知事に同調する有力者も少なくないからだ。


 中曽根氏の選対幹部を務めた男性経営者(64)は「われわれが支持しているのは自民党ではなくて『中曽根党』。心情的には民主と自民が半々だ」。長年の「中曽根支持者」である前橋市の男性経営者(67)は最近、会社の壁に民主の立候補予定者のポスターをはった。今回は小選挙区、比例区とも民主に投票するという。


 中曽根氏は、前回立候補した04年の参院選(改選数2)で民主新顔に約3万9千票差をつけられたうえ、3位の自民現職とわずか8千票差で辛勝。年金問題などが争点となって自民に逆風が吹く中、なんとか2議席目に滑り込んだ。


 06年の公職選挙法改正で、改選数1となる来年夏の参院選は激戦になりそうだが、「小選挙区で自民が負けるようでは中曽根氏の5選もおぼつかない」(後援会幹部)との見方も出始めている。

5709とはずがたり:2009/09/26(土) 10:38:59
北海道-神奈川>>5650-5660・新潟-福井>>5664-5667・長野>>5669 山梨-和歌山>>5673-5686 山陰>>5689-5699

<熊本県>
1区 2・29ポイント増の68・73%
2区 2・48ポイント上昇の69・64%
3区 75・31%=最高。ただ前回に比べ0・91ポイント低下した。
4区 3・79ポイント上昇の72・58%
5区 4・46ポイント上昇の74・03%

県内小選挙区の投票率71・76% 前回上回る
2009年08月31日
http://kumanichi.com/news/local/main/20090831003.shtml

 県選管がまとめた30日投開票の衆院選小選挙区の県内平均投票率は71・76%と、郵政民営化問題で注目を集めた2005年9月の前回選挙を2・42ポイント上回り、有権者の関心の高さをうかがわせた。

 投票率上昇の理由として(1)自公連立政権の継続か民主中心政権かという政権選択が注目された(2)各党のマニフェスト(政権公約)を軸に、幅広いテーマで政策論戦が繰り広げられた−などが挙げられる。

 選挙区別では、熊本3区が最も高く75・31%。ただ前回に比べ0・91ポイント低下した。次いで▽5区 4・46ポイント上昇の74・03%▽4区 3・79ポイント上昇の72・58%▽2区 2・48ポイント上昇の69・64%▽1区 2・29ポイント増の68・73%−の順で、いずれも投票率はアップした。

 郡市別では5区の球磨郡が最も高く79・36%。3区の阿蘇郡が78・21%で、3区の阿蘇市が77・89%で続いた。最も低かったのは、2区の熊本市で67・00%。次いで2区の荒尾市の68・50%、4区の上天草市の68・53%の順だった。

 男女別は、男性が72・18%で、女性の71・41%を上回った。

5710とはずがたり:2009/09/26(土) 10:39:28

<大分県>

1区 67.57
2区 74.52
3区 74.79
全県 72.07

県選管
平成21年8月30日執行
衆議院小選挙区選出議員選挙・投開票結果
http://www.pref.oita.jp/11650/senkyo/kako/syu45/kekka2.html

5711とはずがたり:2009/09/26(土) 10:39:38

<宮崎県>

全県 69.10
1区 67.09
2区 72.71
3区 67.81

2009年8月31日
第45回衆議院議員総選挙及び第21回最高裁判所裁判官国民審査の投票・開票状況について
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/kakushu/senkan/090830_shuinsen.html

5712とはずがたり:2009/09/26(土) 10:39:49

<鹿児島県>
1区 66.88%
2区 74.18% =最高
3区 72.95%
4区 72.14%
5区 72.43%

鹿児島県内投票率71.50% 1.81ポイント増
16年ぶりの70%台 政権交代で関心高まる
(2009 08/31 01:22)
http://373news.com/modules/pickup/topic.php?topicid=3&storyid=19029

 30日行われた衆院選の鹿児島県内の小選挙区投票率は、前回を1.81ポイント上回る71.50%だった。小選挙区比例代表並立制が導入された1996年以降最も高い数字で、93年以来16年ぶりに70%台に達した。
 「政権選択」が最大の焦点となった今回の衆院選。全国的な民主優勢で政権交代が現実味を帯び県内選挙区でも激戦が展開されたことが、無党派層の関心を引きつけたようだ。
 県内選挙区別の投票率もすべて前回を上回った。1区が66.88%、2区は5選挙区で最も高い74.18%、3区72.95%、4区72.14%、5区は72.43%だった。
 投票総数に対する期日前投票者数の割合は、前回を8.07ポイント上回る23.28%に上った。

5713とはずがたり:2009/09/26(土) 10:40:59
完成ヽ(´ー`)/

北海道-神奈川>>5650-5660・新潟-福井>>5664-5667・長野>>5669 山梨-和歌山>>5673-5686 山陰-長崎>>5689-5699 熊本-沖縄>>5709-5713

<沖縄県>

1区 65.97%
2区 65.08%
3区 64.50%
4区 64.33%

☆第45回衆議院議員総選挙及び
第21回最高裁判所裁判官国民審査が
下記のとおり行われました。
http://www3.pref.okinawa.lg.jp/site/view/contview.jsp?cateid=38&id=12636&page=1

5714名無しさん:2009/09/27(日) 14:21:59
>>5610-5613

http://www.senkyo.janjan.jp/senkyo_news/0909/0909260820/1.php
http://www.senkyo.janjan.jp/senkyo_news/0909/0909260820/img/photo185053.gif
http://www.senkyo.janjan.jp/senkyo_news/0909/0909260820/img/photo185058.png
http://www.senkyo.janjan.jp/senkyo_news/0909/0909260820/img/photo185048.gif

2009年総選挙分析(2)みんなの党の得票構造に見える自民党の未来
菅原琢2009/09/26東大先端研の菅原琢特任准教授による、総選挙分析の第二弾。菅原准教授は「自民党の惨敗を読み解き、今後の復活を占うという意味において、みんなの党の得票構造を理解することは必須だ」と指摘する。 総選挙分析第2回となる今回は、みんなの党を取り上げる。いきなりマニアックでマイナーな政党の分析をし始めるとは早速ネタ切れか?という印象を与えるかもしれないが、自民党の惨敗を読み解き、今後の復活を占うという意味において、みんなの党の得票構造を理解することは必須である。少なくとも以下の分析結果を信じるならば。

みんなの党に着目する理由

 第10回「大型補正予算で自民党は浮上することができるか?〜誤解される自民党の選挙結果」では、麻生政権の「古い自民党」的財政政策が、新しい自民党支持者を維持する・呼び戻す上でマイナスであると指摘した。この想定のもと、筆者が今回の選挙で最も注目したのが、選挙前に結成されたみんなの党である。

 みんなの党は、代表である渡辺喜美に一定の知名度、人気はあったものの、実際にどの程度の得票を取るかは未知数であった。かくいう筆者も、関東地方の地域政党くらいの存在に落ち着くだろうと見ていたが、他のブロックでも議席を取りうるくらい、一定の支持を集める結果となった。もっとも、小選挙区候補者の得票率不足によって比例区の議席を他の政党に譲ってしまうという失態を犯し、やはり地域政党のような存在となってしまったのだが。しかしこの失態自体、筆者だけでなく彼ら自身も、自らがどの程度受け入れられるのか、よくわかっていなかったということを示すものであろう。

 筆者がみんなの党に着目した理由は、彼らの主張、代表の渡辺のイメージが、小泉を支持したような人々と親和的だと考えたからである。たとえば、自民党から離れた層の受け皿として機能し、民主党の大勝を阻害した可能性も考えられる。いずれにしろ、この層がどのように動くかで、今回の選挙の見方、そして今後の政治の見通しがより深くなるはずと考えたのである。早速、確認して見よう。

みんなの党出馬ブロックで得票率を落とす自民党

 表1は、比例区のブロック別に、自民党と民主党の得票率の増減を示したものである。ここに、みんなの党が出馬しているかいないかを○×で示しているが、ここからはみんなの党が出馬していれば自民党の票がより大きく減少しているという明確な傾向が見て取れる。10ポイント以上、自民党が得票率を減らしているブロックは全てみんなの党が出馬しており、得票率の減少幅が小さかった3つのブロックではいずれもみんなの党が出馬していない。

 一方、民主党に関しては、みんなの党が比例区に出馬しているかどうかと得票率の増加幅に、明確な関係は見出せない。みんなの党が出馬しなかった北海道では増加幅が小さく、出馬した南関東では増加幅が大きい。みんなの党は民主党の得票を邪魔しなかったように見える。

5715名無しさん:2009/09/27(日) 14:22:19
>>5714

都市農村無関係に自民党の票を剥ぎ取ったみんなの党

 以上を簡単に言い直せば、みんなの党は自民党から票を奪い、民主党からは奪わなかった、となるだろう。ただ、このように結論を導くとすれば短絡的である。単に、自民党が得票を減らした地域と、みんなの党が得票しやすい、出馬しやすい地域が一致しただけかもしれない。ある種の偽の相関が現れているだけと考えることも可能である。中国や四国のような農村部では自民党は得票を相対的に減らしておらず、一方、みんなの党はそのブロックで(たまたまか、予測的かはともかく)名簿を出さなかったというような、ただそれだけの関係かもしれない。

 そこで次に、前回用いた農村度の10区分を用いて、みんなの党と自民党、民主党の比例区得票率の変動を確認しておく。図1は、農村度ごとに、みんなの党出馬ブロック・不出馬ブロックに分けて、民主党と自民党の相対得票率の変動(2009年マイナス2005年)を折れ線グラフで示したものである。

 まず民主党のグラフから見ると、みんなの党の出馬・不出馬は、民主党の得票の伸びに影響を与えておらず、それは農村的地域か都市的地域かとも関連していないということが明らかである。みんなの党出馬ブロックでは、不出馬ブロックに比べて、1.5ポイントも得票率の増分が大きい。みんなの党が民主党から票を奪った、あるいは自民党から民主党に流れるべき票を「堰き止めた」とすれば、このような数値、グラフにはならず、みんなの党出馬ブロックでは民主党の得票率増分が小さくなるはずである。みんなの党は、民主党の邪魔をほとんどしなかった、と推定できる。

 一方、自民党のグラフからは、みんなの党の出馬によって、農村か都市かによらず、自民党の得票をさらに減らす要因となっていることが強く推定される。みんなの党の存在が、自民党の得票率に大きな影響を与えたことは、ほぼ間違いないと言える。みんなの党出馬ブロック全体では、自民党相対得票率はマイナス12.8ポイント、不出馬ブロックではマイナス6.2ポイントという減少幅であるから、単純計算で6.6ポイント、自民党からみんなの党が奪ったということになる。もっとも、みんなの党は出馬ブロック限定でも5.4%の得票率なので、自民党の得票率減少には他の要因も介在しているはずである。
◇     ◇     ◇
 他の要因による効果を排除するため、表2のように地域を単位とした重回帰分析を行った。詳細な解説等は省くが、どのように変数を入れてもみんなの党の登場による自民党の得票への負の影響は消えることがなかった。係数の値からは、みんなの党の7割から8割程度の票は自民党から来たものと推定できる。相対得票率で換算すれば4ポイント程度となる。同じ分析を栃木県抜きで行った場合、9割前後というさらに強い影響関係が確認できた。より正確に有権者の動きを見るためには世論調査を分析する必要があるが、これだけ関係性が強ければ世論調査分析でも同様の結果が得られるはずである。

5716名無しさん:2009/09/27(日) 14:22:46
>>5715

みんなでみんなの党へ?

 このように、みんなの党は民主党と票を分け合ったというよりは、自民党の得票をさらに引き剥がした存在だったと結論付けられる。言い換えれば、もしみんなの党が出馬していなければ、渡辺喜美が離党していなければ、自民党は今回の総選挙の比例区で30%を超える得票率を確保していたことになる。今回に限れば大敗を免れる数字ではないものの、2000年総選挙を超える得票率となり、2001年を除く95年以降の全ての参院選比例区の得票率を上回る数字であり、それなりの結果と評価されたことだろう。しかしこれはあくまで空想であって、改革派の政治家を放り出し、バックにいた新しい支持者も一緒に捨ててしまうという、小泉後の自民党らしい迷走が、我々が見た現実である。

 来年の参院選において、みんなの党がどのような戦略を採るか現時点ではわからない。しかし、そのころまでに党が残っていれば、今回総選挙以上に自民党の得票を阻害する存在となりうる。たとえば今回の選挙で落選した都市部の若い自民党議員が、こぞってみんなの党に入り参院選に立候補すればどうか。そうすれば比例区と一部複数区で議席を獲得できるかもしれないし、そうでなくても自民党の票を奪い、民主党の勝利をアシストすることになるだろう。自民党にはまだ一定の都市部の支持層が残っているが、これも奪うかもしれない。みんなの党が今回総選挙と同じ程度の得票率(出馬ブロックで5.4%)であれば、2007年の27%という自民党の相対得票率は先に示したとおり4ポイント程度奪われ、23%程度となる。以下に示すみんなの党のアピール力が発揮され、組織力向上で集票力が増し、加えて自民党から与党依存票が今回同様かそれ以上に離れれば、自民党の得票率は20%を簡単に割るだろう。

 小政党でも党首の声を拾うマス・メディアの優しさを背景に、アピール力があり政策的にもまとまっているみんなの党は、その規模に比較して効果的に目立つことが出来るだろう。与党よりも一歩進んだ行財政の改革の方策を示し、ロジックによってそれを飲ませる力もあるかもしれない。一方の自民党は、現状のままでは、方向性のよくわからないただの不平不満党か、国会活動も低調な仲良し老人クラブになってしまいかねない。そうでなくとも、浮動的で現実的な新しい投票者層を惹きつける力は、自民党のほうが何枚も劣る。

 自民党がすがった「政権担当能力」なるものは政権に付いているという事実の副産物のイメージに過ぎない。もはや野党の自民党が、(ここ数年の自民党がそうであったような)与党の決定的で継続的な失政なくして、政権担当イメージを喚起して支持に結びつけるのは難しい。そもそも自民党はまず野党の中で競争しなければならない。公明党や共産党は固定票率が高いうえ、有権者の競合性が低い。つまり、ある有権者が自民党と共産党どちらに投票するか迷う、という場面はほとんどない。結局、野党間のアピール競争の中で自民党が最も競合するのは、みんなの党ということになる。

 次の総裁が誰になるにせよ、自民党の支持者をこれ以上奪われないために、みんなの党対策は重要となる。できればみんなの党を丸ごと吸収し、改革派にも十分な発言権を与える政党として再出発を図るのが良いだろう。この際に、これまでの自民党政治の悪い点、古い点を修正し、党改革に不都合な一部政治家にはご退場願うのが、当然の道である。ついでに古い自民党のイメージは国民新党にでも被ってもらえればよいだろう。

 しかし、党内の老人たちがそれを許さないというのなら、政策刷新と世代交代を訴える自民党議員はみんなでみんなの党に脱出すればよい。汚された自民党ブランドと、しがらみという名の負債を、それを負うべき人々に負わせるのが、一番手っ取り早いはずである。あくまで部外者の妄想の戦略であるが。

5717名無しさん:2009/09/27(日) 14:22:56
>>5716

※データの出所
『朝日新聞』各地方版、朝日新聞選挙本部編『朝日選挙大観』(1997年版)、朝日新聞社編「asahi.comで見る1996総選挙のすべて」、朝日新聞社編「asahi.comで見る1998参院選のすべて」、朝日新聞社編「asahi.comで見る2003総選挙のすべて」、朝日新聞社編「asahi.comで見る2004参院選のすべて」、朝日新聞社編「asahi.comで見る2005総選挙のすべて」、朝日新聞社編「asahi.comで見る2007参院選のすべて」、朝日新聞社編「asahi.comで見る2009総選挙のすべて」、国勢調査、水崎節文「選挙データベース:JED-Mデータ」(レヴァイアサン・データバンク)
◇     ◇     ◇
■プロフィール
すがわら・たく――1976年東京都生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科修士課程、同博士課程修了。博士(法学)。専門は政治学で、「日本政治における農村バイアス」(『日本政治研究』第1巻第1号)ほか、統計分析を中心とした国政や選挙に関する論文多数。 東京大学教養学部でゼミを開講し、データの見方、利用法を教える傍ら、2008年より当社『ザ・選挙』の技術アドバイザーを務めている。

5718とはずがたり:2009/09/27(日) 17:00:45
>>5714-5717
出口調査だと自民支持層の3割が民主へみたいな結果が出てますので,自民支持層を喰ったのは民主で,民主支持層を喰ったのがみんなと云う玉突きの可能性はどうなんでしょうかねぇ?

5719名無しさん:2009/09/27(日) 19:05:16
>>5718
今回の総選挙は、自民王国と言われてきた県の中でも、
茨城栃木群馬・岐阜・和歌山・佐賀といった大都市の通勤圏では非常に苦戦。
逆に大都市と距離のある北陸・中四国では踏みとどまり。
みんなの党の比例出馬は選挙区でも大苦戦した三大都市圏と殆ど被っていますからね。

5720とはずがたり:2009/09/27(日) 20:09:23
出口調査で自民支持層がみんな投票したって結果出てましたっけ?

5721やおよろず ◆U3upeXXkAk:2009/09/27(日) 21:10:19
>>5718
>みんなの党の出馬・不出馬は、民主党の得票の伸びに影響を与えておらず、それは農村的地域か都市的地域かとも関連していない
>みんなの党の出馬によって、農村か都市かによらず、自民党の得票をさらに減らす要因となっている

単に、民主党が都市部を中心に全国で得票率を伸ばし、自民党が都市部を中心に全国で得票率を減らしたということしか言えないと思うんですが、
みんなの党は都市部を中心に候補を擁立して相当の得票を得た。

グラフから読み取れるのは以上のことだと思うんですが、
これがどうして
>みんなの党が民主党から票を奪った、あるいは自民党から民主党に流れるべき票を「堰き止めた」とすれば、このような数値、グラフにはならず
という結論になるのか、甚だ疑問ですね。

5722やおよろず ◆U3upeXXkAk:2009/09/27(日) 21:21:32
>>5718

文章が滅茶苦茶な>>5721を整理します。

単に、民主党が都市部を中心に全国で得票率を伸ばした。
自民党が都市部を中心に全国で得票率を減らした。
みんなの党は都市部を中心に候補を擁立して相当の得票を得た。

数字が示しているのは、以上のことだけだと思うんですが、
それでどうして、

>みんなの党の出馬・不出馬は、民主党の得票の伸びに影響を与えておらず、それは農村的地域か都市的地域かとも関連していない
>みんなの党の出馬によって、農村か都市かによらず、自民党の得票をさらに減らす要因となっている
>みんなの党が民主党から票を奪った、あるいは自民党から民主党に流れるべき票を「堰き止めた」とすれば、このような数値、グラフにはならず

という結論になるのか、甚だ疑問ですね。

5723やおよろず ◆U3upeXXkAk:2009/09/27(日) 21:37:30
自民支持層がみんなの党へという流れは、栃木限定だとあったようにも思えますね。

5724名無しさん:2009/09/27(日) 21:59:07
大阪1区落選 無所属(平沼系) 堺井由貴 41歳 義父も本人も買収容疑で逮捕

この女 選挙というもの分かっていなかったね。 大阪の公認候補の選定には確かに連合のごり押しがあり不合理があったようだ。
小沢も 連合に遠慮していた。 しかし、それがある意味政治力学の不合理なんだな。
大阪1区の民主公認候補になれず、それでも1区に拘る。
大阪1区は連合ラインで平野府連で熊田で新人2連敗でも3度目の公認。
堺井は反発して、平沼に走ったが 無様な敗北。おまけに 選挙違反 もう立ち直れないだろうな。

あの政治評論家 森田実が持ち上げていたが 無所属で新人が勝てるのは万分の一。
大阪3区の公認へ切り替えれば 今回の選挙では楽に議席が得られたのにな。
前回の15区でも良かったのに。

もうどこでも議員になるのは無理だろうよ。 選挙に出るのは無理。こういうのはオンナの意地の空回りと言うほかないね。

5725おま天:2009/09/27(日) 22:49:56
大阪15区の有権者としては、無所属出馬に走ってから
2005年にあんたに入れた一票を返せとずっと思ってた。
いったい何なんだ、こやつは。

-------------------
公選法違反:大阪1区の落選候補者を逮捕 買収の疑いで
 先の衆院選で陣営幹部に選挙運動の報酬を渡したとして、大阪府警は27日、大阪1区で落選した無所属の堺井裕貴(さかいゆき)容疑者(41)=大阪市城東区鴫野西2=を公職選挙法違反(買収など)容疑で逮捕した。また、陣営の総括主宰者の釜壽(かまひさし)被告(34)=同法違反罪で既に起訴=を同容疑(買収)で再逮捕した。

 府警捜査2課によると、釜容疑者は容疑を認めているが、堺井容疑者は「身に覚えがない」と否認している。

 堺井容疑者の逮捕容疑は、立候補届け出前の今年7月下旬、選挙運動の報酬として、釜容疑者に現金数十万円を渡した、としている。

 堺井容疑者はNHKの元女性ディレクターで元東京都墨田区議。市民団体「ママチャリ・子どもを守る会」代表として、自転車に乗せた子どもにヘルメットを着用させる運動を展開し、道路交通法に保護者の努力義務が盛り込まれた。【田辺一城、山口朋辰】

5726おま天:2009/09/27(日) 22:50:53
>>5725
すみません。アドレス忘れてました;
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090928k0000m040059000c.html

5727とはずがたり:2009/09/28(月) 11:04:47
>>5721-5722
計量経済学は苦手なんでアホを晒す覚悟で喋りますと,菅原氏の分析は最小二乗法かなんか使って計算してますので,「05→09年の自民党の比例区の変化の説明をするのに,みんなの党の出現して集票したのが大きく影響している」と云うのは統計的に確かなのかも知れません。
しかし,民主党の増分も負けず劣らず効いて居るという結果も出ているように見受けられますので単純にみんなは自民から奪ったと云えるのかどうかって疑問があります。
>他の要因による効果を排除するため、表2のように地域を単位とした重回帰分析を行った。詳細な解説等は省くが、どのように変数を入れてもみんなの党の登場による自民党の得票への負の影響は消えることがなかった。
>係数の値からは、みんなの党の7割から8割程度の票は自民党から来たものと推定できる。相対得票率で換算すれば4ポイント程度となる。同じ分析を栃木県抜きで行った場合、9割前後というさらに強い影響関係が確認できた。
>より正確に有権者の動きを見るためには世論調査を分析する必要があるが、これだけ関係性が強ければ世論調査分析でも同様の結果が得られるはずである。

グラフに関してはみんな候補を立てなかった田舎ブロックと立てた都会ブロックではなく田舎ブロックの都会選挙区と田舎選挙区,都会ブロックの都会選挙区と田舎選挙区を分けたで分けているのでhttp://www.senkyo.janjan.jp/senkyo_news/0909/0909260820/img/photo185058.pngから
>みんなの党の出馬によって、農村か都市かによらず、自民党の得票をさらに減らす要因となっている
とは云えるような気もします。割りと綺麗にグラフとして出てるのかな,と。

で,一番大きな問題は長期低落傾向の自民党が,いわば例外的・異常値的・畸形的・一回限りの詐欺的に大量得票した05年の結果を自民党のあたかも固有の票かの如く分析してる点ではないでしょうか?
小泉が選挙に快勝したのは01年参と05年衆の二回しかなく,03年衆も04年参も民主が善戦してます。05年の結果は小泉政権による通常の自民党の得票とは云えない様な気がします。
郵政解散で改革を期待して自民党に集まった改革保守票の一定数を割りと定量的にみんなの党は集票したと云う事になるのかも。

5728やお:2009/09/28(月) 12:11:34
都市部で票を減らした要因は、みんなの党の出現というよりは、前回が分不相応な票を取った反動という感じがしますが?
みんなの党が票を取ったのと、自民党が票を減らしたという事実が示されているだけで、
そのことと、民主党に行くべき票を塞き止める効果もなかったとすることとは別問題のような気がしますが?
いかがでしょう?

5729やお:2009/09/28(月) 12:15:03
追加

前回自民が獲得した改革期待票がみんなの党に流れたとすると、この改革期待票は民主党にも流れたはずでして、
すると自民党から民主党に票が流れる塞き止め役を果たしたとの結論に行き着くのではないでしょうかね?

5730とはずがたり:2009/09/28(月) 12:53:58
>>5728-5729
>前回自民が獲得した改革期待票がみんなの党に流れたとすると、この改革期待票は民主党にも流れたはずでして、
>そのことと、民主党に行くべき票を塞き止める効果もなかったとすることとは別問題のような気がしますが?
ですね。菅原論文にその辺の視点が抜けていてそういう穴があるのではないかという印象を俺も持っている訳です。


>みんなの党が票を取ったのと、自民党が票を減らしたという事実が示されているだけ
ここは回帰分析が正しいならもうちょっと内容があってみんなの党が獲った票と割りと比例的に自民党が票を減らしているとは云えてる様な気が致します。

自民党にも批判的だけど労組で極左で売国の民主じゃなぁと云う極一部の有権者から定性的に集票して,これが自民党の得票を減らした可能性は否定できないかも。

5731 ◆ESPAyRnbN2:2009/09/29(火) 23:56:52
選挙の後始末2人目

買収容疑:武山百合子・元衆院議員を逮捕 埼玉県警

 埼玉県警は29日、8月30日投開票の衆院選に埼玉13区から立候補して落選した元衆院議員、武山
百合子容疑者(62)=同県春日部市西金野井=を公職選挙法違反(買収)の疑いで逮捕した。

 逮捕容疑は7月下旬、春日部市内の選挙事務所などで運動員4人に、選挙運動の報酬として時給
900円または1000円の割合で計算した報酬を後日渡すことを約束したとしている。

 武山容疑者は、同県出身。米ニューヨーク補習校の教師などを経て、93年に旧埼玉4区から日本新党
の公認候補として初出馬、トップ当選した。新進党、自由党、民主党と政党を替えながら計4回当選。
しかし、05年の郵政選挙で自民党候補に敗れ、比例復活もかなわず落選した。今夏の衆院選には
民主党が新人候補を擁立したため、無所属で立候補。得票率4位の1万2612票で落選した。
【浅野翔太郎、稲田佳代】

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090930k0000m040134000c.html

5732秋田2区の名無し:2009/09/30(水) 19:33:54
民主後藤氏の出納責任者逮捕=選挙運動に日当支払った疑い−熊本県警
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090930-00000093-jij-soci

衆院選に熊本3区から立候補し比例九州ブロックで復活当選した民主党新人の後藤英友氏派の選挙違反事件で、熊本県警は30日、公選法違反(日当買収)容疑で、陣営の出納責任者で自称私設秘書井上広世容疑者(42)=熊本市京町=を逮捕した。同県警は認否を明らかにしていない。
 公選法の規定では、出納責任者が選挙違反をし禁固以上の有罪が確定した場合、連座制が適用され、立候補者の当選が無効となるほか、同一選挙区からの立候補が5年間禁止される。
 警察庁によると、8月30日投開票の衆院選で当選した候補者の出納責任者逮捕は初めて。

5733チバQ:2009/10/01(木) 21:54:41
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091002k0000m040095000c.html
衆院選違反:全国で408人検挙うち111人を逮捕
 警察庁は1日、8月30日投開票の衆院選の違反取り締まり状況をまとめた。9月29日(期日後30日)までに全国の警察本部が194件、408人を検挙し、うち逮捕者は111人。前回選挙の同時期に比べ、件数で20件、検挙者数で28人、逮捕者も14人減少した。

 逮捕容疑の内訳は、買収が最多の56人(前回同期比13人減)。以下、自由妨害22人(同4人減)、投票偽造17人(同14人増)など。前回はゼロだった候補者本人の逮捕はいずれも落選候補で、埼玉、大阪、宮城の3府県で無所属2人、幸福実現党公認候補1人の計3人。連座制の適用対象となる出納責任者の逮捕も、いずれも落選陣営で計3人に上った。【千代崎聖史】

5734チバQ:2009/10/02(金) 22:59:32
http://www.asahi.com/national/update/1002/HOK200910020003.html
北海道8区で落選、佐藤容疑者を買収で逮捕2009年10月2日22時48分

 北海道警は2日、衆院北海道8区に無所属で立候補し、落選した佐藤健治容疑者(52)が、票のとりまとめの見返りに現金を渡したとして、公職選挙法違反(買収)の疑いで逮捕した。道警は先月、佐藤容疑者派の幹部ら7人を同容疑で逮捕し、本人についても捜査していた。

 道警によると、佐藤容疑者は7月下旬〜8月下旬、同容疑者の後援会事務所の出納責任者の山本和生容疑者(32)=函館市深堀町、同容疑で逮捕=と共謀し、35〜59歳の男6人に選挙運動の見返りとして計約200万円を渡した疑いが持たれている。この6人も報酬を受け取った容疑で逮捕されている。

 佐藤容疑者は、この6人について「後援会事務所の職員で月々の給与の支払いは当然。買収にはあたらない」と主張していた。

 佐藤容疑者はNTT社員などを経たあと、03、05年の衆院選で道8区から自民党公認で出馬したが落選。今回の選挙では自民党の公認を得られず無所属で出馬した。佐藤容疑者は約4万票にとどまり、17万票余を獲得した民主の逢坂誠二氏が当選した。

 佐藤容疑者は、佐藤孝行・元総務庁長官の次男。孝行氏はロッキード事件で受託収賄罪に問われ、有罪が確定した。

5735とはずがたり:2009/10/02(金) 23:09:06
>>5734
むぅ,これで次回から北海道8区の自民分裂が終熄してまいそうですね。。

5736名無しさん:2009/10/03(土) 13:06:37
選挙違反の件だが
運動員に報酬を払うのは合法化したほうがよいと思う
これを買収というのはおかしい

5737とはずがたり:2009/10/03(土) 13:19:35
>>5736
俺も其れに同意っす。
地縁・血縁で支持者が手弁当で来てくれる古いタイプの政治家しか運動員を確保できない傾向にありますよね。

5738名無しさん:2009/10/03(土) 13:58:34
>>5736
>>5737
合法化するために民主党に働きかけるべき

5739札幌・しろいし一区民:2009/10/04(日) 18:32:31
Yahoo! ニュースを見て、一瞬目を疑いました。
中川酒、急死!!!

次期北海道11区・自民候補は、
砂川敏文帯広市長 or 清水誠一帯広選出道議???


中川昭一元財務相が死亡=自宅ベッドで、妻が発見−外傷なし、東京・世田谷
10月4日10時17分配信 時事通信

 中川昭一元財務・金融相(56)が4日午前、東京都世田谷区下馬の自宅で死亡しているのが見つかった。目立った外傷はなく、事件に巻き込まれた可能性はないとみられる。遺書も見つかっておらず、警視庁世田谷署は詳しい死因を調べている。
 同署などによると、同日午前8時20分ごろ、妻が「倒れている」と119番。救急隊員が駆け付け、同8時27分に死亡を確認した。自宅2階の洋間寝室のベッドでうつぶせに倒れていた。
 妻は中川氏が起きてこないのを不審に思い、寝室を訪れて発見。ポロシャツと短パン姿で、体が冷たくなっており、布団は掛かっていなかった。自殺をうかがわせる形跡はないという。
 吐血はしていないが、ベッドの上には若干の吐しゃ物があり、室内の机の上にはかなりの量の薬一種類があった。医師が処方したとみられる。
 家族の話では、最近は「眠れない」と話しており、病院に通い、睡眠薬も飲んでいた。
 3日午後9時すぎ、妻が帰宅した際、中川氏は就寝中で、呼吸しているのを確認。中川氏は普段、一人で寝ていた。
 警視庁は4日午前10時40分から検視したところ、死後半日ぐらいが経過していた。行政解剖して死因を調べるが、病理検査の結果判明は5日以降になる見通しだ。
 妻は3日午前10時ごろ、娘は同日正午ごろに中川氏がベッドで寝ているのを見たという。
 中川氏は東京大法学部を卒業し、日本興業銀行(当時)に勤務したが、父の中川一郎元農林水産相の死去を受け、1983年12月に衆院議員に初当選。農水、経済産業両相や自民党政務調査会長を歴任した。

5740名無しさん:2009/10/04(日) 18:58:27
>>5739
後継者は誰だろう

5741とはずがたり:2009/10/04(日) 23:09:42
>>5739-5740
びっくりしましたよね〜
後継の話題ですので次期総選挙スレの方に転載しときま〜

5742名無しさん:2009/10/08(木) 21:41:44
>>5739
比例下位で出た候補を回すのではないか
3区石崎も引退だから2人分候補者が空く

5743とはずがたり:2009/10/10(土) 00:54:03
>>5614
小選挙区結果と比例代表都道府県別結果保存しといた。まあ無くなりはしないでしょうけど。。

資料集
選挙関連資料
平成21年8月30日執行 衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査結果調
衆議院議員総選挙
http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/data/shugiin45/index.html

選挙区別都道府県別党派別得票数(比例代表)
http://members.at.infoseek.co.jp/tohazugatali/seiji/09sou/000037632.xls

候補者別得票(小選挙区)
http://members.at.infoseek.co.jp/tohazugatali/seiji/09sou/000037488.pdf

5744名無しさん:2009/10/13(火) 20:11:47
人民新聞・東洋町長の視点

http://www.jimmin.com/doc/1221.htm
[政治]民主圧勝 総選挙意見特集:極右的自民党が消滅、正当保守が回復
──高知県東洋町長・澤山保太郎
人類は自己を救い出すほど知的に成長できるか?
民主党が圧勝した。予想通りであった。しかし、民主党はなぜ自分たちが圧勝したのか、よく分かっていないであろう。自民党も自分たちがなぜ惨敗したかよくわからない。

民主党と自民党の違いがどれだけのものか、さっぱり分からないのである。

強いて言えば、極右的な自民党政権が消滅し、正統的な自民党保守政権が回復したというところであろう。

確かに政変ではあるが、革命でも何でもない。しかし、何かの兆候ではある。人々が、この社会の根本的な改変を望んでいることも、この選挙で明らかにされている。

しかし、この政変自体では、変革の可能性は何もないだろう。むしろ、極右的な自民党残党と正統保守的民主党が大同団結して、翼賛政治体制が成立し、憲法改正や自衛隊の海外派兵が自由にできるという恐ろしい結果をもたらす可能性すらある。

その点では、社民党など護憲的左翼的勢力がごく少数派になったことが危惧される。

議会制度上では、来夏の参院選で、護憲勢力が一定の議席を占め、翼賛政治を阻止する体制が必要であろう。軍事面が強化され、それを優先する権力が出てくると、日本やアジアの運命どころか、地球規模の破滅が加速度的に進んでいくことは間違いない。

5745名無しさん:2009/10/14(水) 20:46:16
2番が正解。1番は内向きの理論すぎる、あり得ない。

http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009101401000853.html

自民高知、独占できた理由は実績 衆院選で調査
 勝因は候補者の実績、敗因は小泉改革のツケと政権投げ出し―。自民党高知県連は14日、8月の衆院選の3小選挙区で議席を独占できた勝因と全国的な大敗の原因について県内の党員らに実施した調査結果を発表した。

 自民党は谷垣禎一総裁を選出し、再生に向けてスタート。県連は調査結果を党本部に伝え、来年の参院選の候補者選びなどに活用したい考えだ。

 調査は勝因、敗因のほか、「自公協力をどう思うか」など10項目で、選択肢から複数回答が可能。9月に党員・党友約9300人に郵送し、約3千人が回答した。

 小選挙区完勝の要因について最も多かったのは「候補者の実績」で19%。「民主党候補が信頼されなかった」は2番目で18%。また「民主党の政策への不安」も14%あったが、「自民党支部組織が機能した」は9%しかおらず、候補者の実績と民主党への不安が勝利に結び付いたとした。

 一方で、自民党の大敗の原因については「小泉改革のツケ」(21%)、「相次いだ政権投げ出し」(17%)、「古臭い体質イメージ」(15%)、「派閥単位の党内混乱」(14%)の四つの回答にほぼ集中。参院選候補者に必要なものについて聞くと「党再生のイメージ」(29%)と「実績と経験」(24%)とに意見が分かれた。

2009/10/14 18:45 【共同通信】

5746名無しさん:2009/10/15(木) 07:20:17
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news/20091015-OYT8T00005.htm

ホーム>地域>高知
自民参院選の公認選定 「公募」「予備選」「元議員」三分
県連党員らアンケート 来月には候補決定
 自民党県連は14日、全国的に大敗した衆院選の結果を受け、9月に党員、党友を対象に実施したアンケート結果を発表した。来夏に予定される参院選の公認候補者選定について、「公募による選考」、「予備選の実施」、「元議員を中心に選考」の意見が拮抗(きっこう)。すでに立候補を表明している県連副会長で前議員の田村公平氏(62)は、党公認を希望しているが、県連は、今回のアンケート結果も踏まえ、19日に開く県連常任総務会で選定方法を決め、遅くとも11月中には公認候補を決定する方針。

 アンケートは、党の再生や参院選での勝利に向け、県連と党員が一枚岩になるため、党員・党友9306人を対象に実施。衆院選での全国的な敗因や、県内3選挙区での勝因など10項目(一部複数回答)について質問、3192人から回答を得た。回答率は34・3%。

 参院選候補者に求める資質としては「党再生のイメージ」(29%)、「実力と経験」(24%)、「新鮮さ」(17%)の順に多く、選定方法については「公募」(37%)、「予備選」(33%)、「元議員中心」(27%)がほぼ三分。武石利彦幹事長は「前議員への期待と新しい顔への期待が半々」と分析、「いずれかが全く反映されないことはないようにしたい」と述べた。

 衆院選の敗因としては「小泉改革のツケ」(21%)、「相次いだ首相の政権投げだし」(17%)、「古くさい体質イメージ」(15%)などの声が上がり、公明党との協力関係については「今後の状況を見て判断」(52%)「積極的に継続」(24%)「協力は解消」(同)と意見が分かれたが、県内選挙区での勝因に挙げる声もあり、武石幹事長は「県政レベルでは政策立案でも協力しており、単なる選挙互助会ではない」と関係継続に意欲を示した。

 22日には、武石幹事長らが上京し、党本部に結果を報告する予定で、「上意下達でなく下意上達の高知方式を党再生のモデルケースに、党本部には地方の意見を吸い上げるよう求めたい」としている。

(2009年10月15日 読売新聞)

5747名無しさん:2009/10/17(土) 13:15:19
無能・御用のサンプルとして。

http://www.keidanren.or.jp/japanese/journal/times/2009/1015/06.html

日本経団連タイムス No.2970 (2009年10月15日)
昼食講演会シリーズ<第2回>
−「総選挙後の政治展望」/早稲田大学大学院公共経営研究科教授 田勢康弘氏

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日本経団連は9月18日、東京・大手町の経団連会館で第2回昼食講演会を開催、239名が参加した。今回は早稲田大学大学院公共経営研究科の田勢康弘教授を招き、「総選挙後の政治展望」について講演を聞いた。田勢教授の講演概要は次のとおり。


■ 選挙結果の分析
先の総選挙で、民主党が308議席も獲得できた理由は何か。
昨年秋の経済危機に対して、日本は、最善ではないとしても評価される対策を実施した。首相の力量やマニフェストの内容等の要素も考えられるが、それだけではなさそうだ。民主党に投票した多くの有権者は「政権交代」に期待して、「一度代えてみよう」という程度の気持ちだったのではないか。多くの有権者が「なんとなく」投票した結果として「投票による革命」が起きた。

■ 鳩山政権の人事
鳩山政権の人事では、総理の主席秘書官に誰が就くかに注目していた。就任したのは、鳩山総理が官房副長官を務めた細川内閣で総理秘書官を務め、後に弁護士となった佐野忠克元経済産業審議官である。佐野氏を登用したのは、官僚との全面衝突を避けつつも、最終的な意思決定を政治家が行うシステムを構築するためだろう。
自民党政権下では、各省庁の大臣や国会の常任委員会の委員長には、これらの省庁を擁護する族議員が就任することが多かったが、鳩山政権では、これらの省庁と対決してきた人材を据えている。それでも、政権が正しい方向に向かうように、官僚には政権に協力することが求められる。

■ 民主党の政策
民主党の政策には、実現が困難だと思われるものが多い。例えば、かつて鳩山総理は、各省庁の局長クラス以上には辞表を提出させ、民主党が考える政策を遂行するかどうかを確かめたいと発言したことがあったが、後にこれを撤回した。また、温室効果ガスを2020年までに1990年比で25%削減させるとしているが、これは不可能と思われる水準だ。EU等は、これに高い評価を与えているが、「日本の国際公約」にしてしまおうという意図がみえる。
現在のマニフェストを策定した時には、民主党は野党だったので、十分な情報を持っていなかった。与党となったいま、これらの政策を現実的なものに変えることができるかどうかが重要である。
民主党の政策の問題点は、経済を成長させる視点が欠けていることである。家計への給付を増やすために暫定税率を廃止して子ども手当を創設するだけでは、経済成長を望むのは難しい。企業の国際競争力を高めるための施策も必要である。
外交面では、鳩山総理の思いが強いロシアとの交渉が進むことを期待している。日本とロシアは地理的には近いが、北方領土問題があるため、両国間の貿易量や人の往来は多くない。政権交代をきっかけとして、現在の膠着状態を打破してほしい。

■ 今後の動向
鳩山政権は、従来は記者クラブの記者に限定されていた記者会見を他のメディアにも開放する方針である。また、政治主導を実現するために、官僚による記者会見も行わないこととしており、メディアのあり方も問われている。
今後の4年間は民主党の政権が続くと予想されるなかで、国民がどこまで鳩山政権に寛容になれるかが重要なポイントとなるだろう。

◇◇◇
次回の昼食講演会は11月26日、講師に経済評論家の勝間和代氏を招いて開催する予定。

5748とはずがたり:2009/10/22(木) 01:35:02
こんなこといってたんですねぇ。
振り子が戻るときがあるんじゃなくて振り子が戻ったから惨敗したんだよ。解ってないなぁ〜。

静岡7区・片山氏 「振り子が戻るとき、必ずある」
http://www.asahi.com/politics/update/0831/TKY200908300263.html
2009年8月31日2時14分

 静岡7区では、「小泉チルドレンの星」と呼ばれた自民前職の片山さつき氏(50)が無所属元職の城内実氏(44)に敗れ、比例での復活もならず、議席を失った。午後10時すぎ、支持者らに「結果についてはすべて私の責任」と頭を下げ、「振り子が大きく振れると、戻るときは必ずある」と語った。

 前回は小泉元首相の「刺客」として地縁も血縁もない7区に送り込まれ、郵政民営化に反対した城内氏に競り勝った。今回は経済通としての実績を掲げ、「地元で役立つのは自分」と強調。一方で「日本一馬力のある女」と書いたのぼりとともに自転車をこぎ、「東大卒のエリート」というイメージ払拭(ふっしょく)に躍起となったが、4年前とは一変した逆風をはね返すことができなかった。

5749片言丸:2009/10/28(水) 00:52:30
衆院選20代投票率49・45% 小選挙区制導入後で最高
2009年10月27日 18:21
http://www.kitanippon.co.jp/contents/kyodonews/20091027/514790.html

 8月の衆院選で20代の投票率が49・45%だったことが27日、総務省の調査で分かった。サンプル調査のため、単純比較はできないが、2005年の前回衆院選に比べ3・25ポイントの増。1996年の小選挙区制導入以降、参院選を含めた9回の国政選挙で最高となった。若者の政治参加意識が、政権交代がかかった今回の衆院選で向上したことをうかがわせている。
 07年参院選で20代の投票率は、全体の投票率に比べ24・12ポイント低かったが、今回は21・53ポイント差に縮まった。ただ年代別で最下位であることは変わりなく、トップは60代の84・15%。次いで70代(80・70%)、50代(79・69%)などの順だった。
 総務省は、今回の衆院選でネットカフェのパソコンに初めて広告を出すなど若者の投票率アップに力点を置いたほか、若者グループもメールで投票を呼び掛けるなど運動を活発化させていた。
 若者の投票率向上に取り組む学生団体「ivote」代表で東大3年の原田謙介さんは「社会に不満や不安を持つ20代で、投票で(問題)解決を目指そうという意識が広がりつつある」と話している。
 調査は、小選挙区で標準的な投票率を示す地区を各都道府県から四つずつ、計188地区を抽出して計算した。参院選は都道府県選挙区での投票率が対象。

5750チバQ:2009/10/31(土) 01:00:35
総務省顧問就任記念 古川知事関連
http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000550909020005
首長、民主に接近? 自民を貫く?
2009年09月02日

民主党が衆院選で圧勝し、今月半ばに政権に就く。これまで、中央官庁への陳情や選挙協力で自民党の国会議員と蜜月を保ってきた県内首長たちにも、民主との距離をじわりと詰める動きが出てきた。一方、「陳情先は自民の先生」との立ち位置を変えない首長もいる。


衆院選の開票が進んでいた8月30日午後11時半過ぎ、民主・大串博志氏の佐賀2区当選のしらせにわきかえる佐賀市久保田町徳万の事務所に古川康知事が姿を見せた。喧噪(けん・そう)が一段落したところでスタッフに招き入れられ、大串氏と握手。肩をたたいて「おめでとうございます」と祝福した。


 その約2時間後、今度は約1・5キロ離れた同市久富の自民・今村雅弘氏の事務所に登場。2区で敗れ、比例復活当選した同氏の隣で、古川知事は自ら音頭をとり、万歳三唱をした。


 古川知事は同夜、1区で当選した民主・原口一博氏にも携帯電話で祝意を伝え、さらに事務所に「祝当選」の紙を届けた。3区で11選を果たし、車で移動中の保利耕輔氏にも祝福の電話を入れた。


 古川知事は07年に自民と公明の推薦を受けて再選された。3カ月後の参院選では、自民が擁立した元副知事の支援に回った。昨年には古賀誠・元自民党選対委員長(福岡7区)を「応援する会」を県内首長らと結成。衆院選公示の翌8月19日には福岡県柳川市の集会に駆けつけ、「佐賀県として取り組んでいく事業に大きなご協力をいただいた。こういう方が国会に必要だ」と熱弁を振るった。


 古川知事は今年、自民と民主の両県連大会への招待を受けたが、民主の大会は欠席。「基本的に中立」(7月16日の会見)といいつつも、民主とは距離を置く姿勢がうかがえた。


 それが、一転して衆院選当選者への分け隔てない祝福。これは、民主への歩み寄りを意味するのか。


 開票の翌8月31日、取材に応じた古川知事は、民主の大勝について「これが国民の審判の結果だということを素直に謙虚に受け止めることが必要だ」と発言。原口、大串両氏について「政権の中核に入って頂いて、地元の有権者から聞いた声、感じたことがらを実現していただきたい」と期待を表明している。


「4年前の選挙では(自民の)福岡候補とがっちり組んだ仲だが、今回は『若干のおつきあい』に抑えさせていただいている。市民全体の利益を考えれば、首長は特定候補に偏ることを慎むべきだ」


 衆院選投票日が迫った8月24日。佐賀市の秀島敏行市長は会見で、1区の自民候補か民主候補のどちらを支持するのかを問われ、こう答えた。


 民主の原口氏は党「次の内閣」の総務相。今回の政権交代で「本物」の総務相就任が現実味を帯びる。「首長の元締の総務相と波風は立てたくない」(秀島氏周辺)。再選を目指して立候補の意向を表明した同市長選(10月18日投票)を間近に控え、神経を使う日が続く。


 自民と社民両党から推薦を受けた前回市長選では、民主推薦の前市長との一騎打ちで秀島氏が辛勝。今回の市長選も自民主導で出馬表明への地ならしが進んだが、秀島氏の選対幹部は「政権を取った民主が余勢を駆って対立候補を立てるのではないか」と警戒感をあらわにする。


 民主はこれまで「市長選の対応は衆院選後」としてきたが、候補者選定が一気に動き出した。5日開催予定の県連常任幹事会では、民主会派の市議団(5人)の意見を取りまとめ、「市長選に臨む姿勢」を報告するという。


 市議の1人は「秀島市長の市政運営が適切かという視点で意見を集約する」としたうえで、「個人的意見だが、自民寄りの市政を中立にしてもらえれば、協力の余地はある」と揺さぶりをかける。


 「国会議員に相談・陳情する場合は、今後もこれまでのように、まずは保利先生にしたい」。唐津市議会9月定例会開会日の1日、本会議を終えた坂井俊之市長は、市役所応接室で記者の問いに対し、迷うことなく、こう答えた。


 坂井市長は保利氏の後援会長を務め、選挙期間中は応援演説で不在の本人に代わり、選挙カーでマイクを握った。党政調会長として政権中枢にいた保利氏は3区で圧勝したが、政権からは離れる。坂井市長は取材に対し、「3区では党派を超えて保利先生が支持されている。下野しても政調会長として与野党間の調整をしてきた経験を生かし、地元の要望に応えて頂けると思っている」と、立場を変える意思はないことを言明した。

5751チバQ:2009/10/31(土) 15:05:18
>>3204-3208>>4053
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000320909020001
南伊勢の風〜衆院選へ


保守地盤は健在 強い逆風も吹く
2009年09月02日




■比例票 自民、民主に辛勝


 民主党への政権交代をもたらした今回の衆院選。東海3県で最も自民党支持層が厚いとされる南伊勢町では、県内の市町で唯一、自民党への比例票が民主党を上回ったが、その差はわずか158票。固い保守地盤で何が起きたのだろうか。
(信原一貴、中島嘉克、斉藤佑介)


 「8日に水産庁に陳情に行く予定なんや。民主党政権になっても、ほんまに漁協合併の補助金を維持してくれるのか聞きに行ってくる」


 くまの灘漁協の顧問を務める東宮の清水清三さん(74)は不安を口にする。「自民党は町に、県内最大の奈屋浦漁港を造ってくれた。民主党がそれ以上に漁業に力を入れてくれるとは思えん」


 町内の漁協組合員と親族で有権者は8千人以上いるという。「今回の選挙結果は、漁業者の不安の現れですよ」。南伊勢町では自民党前職の三ツ矢憲生氏(58)が、民主党新顔の藤田大助氏(32)の1・5倍にあたる約6500票を獲得。5区全体ではわずか2811票差の大接戦を制した三ツ矢氏を支えた。


 比例区で復活当選した藤田氏も自民党が強い地域を積極的に回ったが「選挙戦終盤にかけて空気がしまるような感覚があった」と振り返る。「特に南伊勢町。自民党の動員力、組織力。これが自民党の締め付けかと感じた」


 比例区では、南伊勢町は県内で唯一、自民党の得票が民主党の得票をかろうじて上回ったが、05年衆院選では1592票あった両党の差はほとんどなくなった。


 奈屋浦で漁業をする40代の男性は「投票日の1週間前に漁協から『自民候補の演説に来て』『自民に入れたって』と電話があった。でも、黙って候補者は民主、比例は共産に入れたった」と笑う。「自民党は昔ながらの政治。代わり映えせえへん」


 町内の自民党関係者も「小選挙区は三ツ矢に入れたが、比例区では民主党に入れた人が千人はいる計算になる」とうなる。自民党への強い逆風を感じ、8月からは自民党とは言わず「三ツ矢を頼む」と言い方を変えた。「これが功を奏したのかもしれません」


 一方、民主党支持者は、保守地盤の強さと、政権交代の喜びの両方をかみしめた。


 藤田氏を支援してきた宿浦の民宿経営山本寿人さん(60)は1日昼、立ち寄った知り合いの女性に「南伊勢町はお化けやわ。自民党の壁が厚い」とつぶやいた。ただ、比例区での接戦には手応えも感じた。「風穴を開けられた。実績を積めば今後の国政選挙ではもっと有利に戦える」


 船越で鮮魚店を営む宮本善和さん(66)は投開票日翌日の31日、藤田氏からお礼の電話をもらった。「選挙のときにしか来ないと言われないように、当選しても町に来なさいよ」とアドバイスした。


 民主党の将来を楽観はしていない。「高速料金無料化に子ども手当……。一度吐いた言葉は、絶対に実現しないといかん。そうやないと長続きせえへん。今は戦後の混乱期に戻ったようなもんや。これから政治の世界は大きく変わる。この町も変わっていかざるをえないやろ」(「南伊勢の風」は今回で終わります)

5752とはずがたり:2009/11/02(月) 06:08:52

政権交代@ふくおか
【再生期す自民】
国政復帰 揺れる足元
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000820909280001
2009年09月26日

 ■山崎拓氏「比例なら派閥も応援」

 先の衆院選福岡2区で落選した元自民党副総裁の山崎拓氏(72)。引き続き派閥会長を務めており、地元と東京の往復を続けている。シルバーウイークには3往復。24日に福岡に戻ると、インドネシア独立64周年を祝うパーティーで、日本・インドネシア友好議員連盟の名誉会長としてあいさつした。

 一方、選挙直後から落選のおわびと応援のお礼で支援者を回っている。ポスターを掲示してくれた家を1軒1軒訪ね、敬老会などにも顔を出す。事実上の選挙戦が1年続いたため、「お世話になった方は多い。あいさつは次の(選挙の)始まりでもある」(秘書)。

 その「次」をめぐって、福岡でも中央でもさざ波が立っている。

 山崎氏は選挙直後、事務所の朝礼で「地元と東京の秘書は9月いっぱいで全員解雇する。ポスターはすべて外すように」と伝えた。その後、秘書は半減程度にとどめることで落ち着いた。周囲は「落選と党の歴史的大敗で、さすがに一時は心が揺れたのか」と受け止めた。

 25日の取材で山崎氏は「憲法改正、朝鮮半島の非核化などやり残した仕事が多い。沖縄の基地問題は民主党が日米政府間の合意を白紙に戻そうとしていて危機感を覚える。在日米軍の再編まで政治家として見届けたいと胸中去来している」と意欲を見せた。

 ただ、秘書は「みなさん応援を続けると言ってくれるが、予算の時期を迎えるとどうなるか」と顔を曇らせる。山崎氏も「地元からの陳情は過去の惰性で受けている。しかし、新政権は政治家主導で官僚は次官も局長も無力になる。地方の要望を省庁に伝えて具現化できるかどうか」。

 衆院で絶対安定多数を握る民主党は任期いっぱいの4年間、衆院を解散しないとの見方もある。4年後、山崎氏は76歳になる。山崎氏の選対にいたベテラン地方議員は「本気で次を考えているなら『KY(空気が読めない)』だ」と言い切り、足元は盤石とは言えない。

 また、28日投開票の自民党総裁選でも山崎氏が話題に上った。3候補が24日のCS放送に出演し来年の参院選について、河野太郎氏が「山崎氏(の公認)はあり得ない」と断言した。谷垣禎一氏は「あり得ないとまでは言い切れない」と含みを持たせた。

 参院選の福岡選挙区では党県議団が早々に大家敏志県議を推している。党の比例区候補には70歳定年制があり、どちらも壁がある。

 それでも山崎氏は「安全保障や外交に詳しい私が参議院で質問バッターに立てば、民主党は困る。比例で出れば派閥の同志も全国で応援してくれる。(立候補の)可能性を研究している」と語る。

 衆院選で比例復活もできなかった完敗の理由について、系列のある地方議員は「自民党長期政権が閉塞(へい・そく)感の元凶と有権者の目に映った時、党の大物である山崎氏は『悪』になってしまった」と分析する。山崎氏の国政復帰には党再生が不可欠と言える。

 その道筋は。山崎氏は「国家理念を明確にして、落選組も若手議員も政調部会に入り、官僚の助けを借りずに自前の政策を作る。民主党と堂々と勝負して政権奪還を目指す」と描いている。
(明楽麻子、�犂邂蝓�
                    ◇
 先の衆院選で歴史的大敗を喫し、民主党などに政権を奪われた自民党。県内11小選挙区でも4勝7敗で、敗れた候補は比例復活もかなわなかった。「政権交代」の時代を迎え、次の「交代」を目指して党再生をかけた総裁選が展開されるなか、再起をはかる落選者らの動きを見る。

5753とはずがたり:2009/11/02(月) 06:09:11

政権交代@ふくおか
【再生期す自民】
4区・渡辺氏 5区・原田氏
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000820909290001
2009年09月29日

 ■人気主義に危機感/4区・渡辺氏

 「ごめんなさい、期待にこたえられなくて」

 衆院選福岡4区で5選をめざし、初めて落選した自民の渡辺具能氏(68)は今月中旬、宗像市で支持者宅を訪ね歩いた。乗用車に運転手、秘書と3人。玄関先や勝手口、田畑で数分。支援へのお礼とおわびを述べ、頭を下げる。今後の身の振り方を問われると「またやります」と答え、「がんばってください」の声が返った。

 「今の政治の問題点はポピュリズム(人気主義)だ」。自民も民主も同じだとみる。「歴代政権は消費税(引き上げ)を封印してきた。『国民目線』だけじゃ国を滅ぼす。国を憂えて国民に警告を発する政治家がいなくなった。小選挙区になり、落選が怖くて言わないからだ」

 「選挙期間中の手応えは悪くなかった。私が地域で接することができなかった人たち、さわれなかった部分を探して(接近する)方法を考えたい」と渡辺氏。

 後援会事務所のリストラは避けられない。11人いた秘書、パートの事務職員も半数にする。イベントや会合出席は控えめにするという。半年は「お礼回り」を続ける心づもりの渡辺氏は言う。「無から立ち上がった最初の苦労に比べれば、まだたいしたことはない。公務員改革など、政治家としてやり残したことがある。再起を期して、活動を続けます」
(八板俊輔)

 ■脱組織依存へ転換/5区・原田氏

 「捲土重来(けん・ど・ちょう・らい)を期す」。福岡5区の原田義昭氏(64)は落選直後に、秘書や後援会幹部に次期総選挙への挑戦を伝えた。推薦をもらった400を超す団体へのあいさつ回りに余念がない。お礼に加え、今後もよろしくというお願いを欠かさない。

 三つあった地元事務所のうち一つは閉鎖。約10人の秘書も半分に減らす。弁護士資格を生かして企業の法律顧問などを務め、今後の選挙活動の資金に充てる。

 12万5千余票を獲得したものの、自民特有の組織選挙を長らく支えてきた業界や経済団体については「与党の民主に乗り換えない手はないと考えているはず」と冷静な見方をする。

 次の選挙で勝つには。原田氏は「組織に依存しては展望がない。個人のシンパを増やしながら、有権者の4、5割という無党派層を引きつける政策とイメージを提案していく」と語る。

 次期総選挙は4年後の衆参ダブルの可能性が高いとみる。子ども手当や農家への戸別所得補償など、民主のマニフェストについて、「実現が難しいものが多くあり、有権者の支持を失い、早晩、ボロが出る」とも。

 民主が参院選、地方選に連勝して政権を取ったように、来年の参院選や11年の統一地方選は次期総選挙に影響する可能性が高い。自民候補の応援にもこれまで以上に力を入れていくつもりだ。
(尾立史仁)

5754とはずがたり:2009/11/02(月) 06:09:23

政権交代@ふくおか
【再生期す自民】
三原氏 西川氏 遠藤氏
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000820910010001
2009年10月01日

 ■重点を個人献金に/9区・三原氏

 北九州市の中央卸売市場で9月中旬にあった「魚供養」。前衆院議員として参加した自民党の三原朝彦氏(62)は魚をつかんでは海への放流を繰り返した。行事の後で市場関係者に「次は頑張ります」と握手を求めた。福岡9区で落選した翌朝にはスタッフに「比例九州ブロックの次点に引っかかっている。また、国政でやらなきゃ」と宣言。支持者へのあいさつ回りを続けている。

 三原氏は総選挙を「政権交代対三原だった」と振り返る。「与党で衆院の3分の2を占めたから、野党に反対されても再議決すればいいという雰囲気が広がり、議論を尽くさなかった。そんな態度が政権交代へのうねりを生んだ」と反省する。

 落選したいま、ライフワークとしてきた途上国支援が気に掛かる。希少金属を取り出す技術を教える学校をボツワナに作る予定だった。「引き継いでくれる人は民主党にはおらんやろね」

 三原氏の兄で北九州市議の征彦氏は「1万枚のポスターを張り替えるのに300万円かかる。何をするにも資金がいるし、スタッフを食べさせなきゃいかん。10月以降の見通しは白紙だ」と語る。9月末で事務所スタッフはいったん全員解雇し、収入の見通しにより一部を再雇用する。

 三原氏は「今後は企業に頼らず、後援会員を回って年額1万円の個人献金を千人、2千人にお願いしていく」と語るが、時に微妙な心境ものぞく。「捲土(けん・ど)重来(ちょう・らい)と言っても3度目の落選となると、40代の時みたいに長期の展望を語れない。議員として働けるのは70歳まで。次が最後かな」

 ■支援求め地元巡り/10区・西川氏

 福岡10区で落選した西川京子氏(63)は、選対幹部を務めた市議らに「次に向けてがんばる」と意欲を示している。北九州市内の支持者を回るほか、近く自民系市議らの会合に顔を出し、支援を要請する予定という。活動費に充てるため、年内に政治資金パーティーを開く計画もある。

 05年の郵政選挙で刺客として比例区から小選挙区に転じた。今回の得票は、小泉旋風の前回を上回って10万票を超えた。背景には地元経済界の支援や、10区で初めての公明党との選挙協力があった。選対幹部のある市議は「あれほどの選挙態勢は二度とつくれない」と話し、「この4年間の反省は地元での活動が足りなかったこと。今後はどれだけ地道に地域に根ざせるかが鍵になる」と話す。

 ■会合重ね東京往復/1区・遠藤氏

 「小泉チルドレン」の一人だった元郵政官僚の遠藤宣彦氏(46)。05年総選挙では公示直前に「落下傘」として福岡1区から立候補し、比例九州ブロックで復活を果たした。今回は3万5千票近い差で大敗した。秘書は「無党派層を含め、ふだん接することが少ない方に対して浸透しきれなかった」と悔やむ。

 選挙後は福岡と東京を行ったり来たり。支援者へのあいさつに回り、党や派閥の会合に出席している。6人いた秘書は2人に減らしたが、今後も政治活動を続けて再起を期す考えだ。
(永井真紗子、岩田正洋、垣花昌弘)

5755とはずがたり:2009/11/02(月) 06:10:04
>>5752-5755

政権交代@ふくおか
【再生期す自民】
地道に活動 世襲考えず
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000820910020001
2009年10月02日

 ■3区・太田氏「1番の敗因は偏った報道」

 衆院選福岡3区で落選した自民党の太田誠一氏(63)は、インタビューに応じた。
     ◇
 ――落選直後、「何が起きたかわからない」と話したが、見えてきた敗因は
 街頭の反応は良く、勝ったと思っていた。03年に落選した時は、目を合わせてくれなかった。一番の敗因はマスコミの偏った報道だ。事務所費問題に関しては、支出は何の問題もないのに、「故人献金」の鳩山首相より大きく、繰り返し報道された。(中国製ギョーザ中毒事件の際の)「消費者がやかましい」という発言も、前提を省き故意に一部を切り取られた。確信を持って考えた上での発言で、私は失言などしていない。

 ――農水相辞任後や選挙中に「不徳の致すところで申し訳ない」と謝罪したのはなぜ
 「不徳」は、悪いところが具体的にない場合に使う言葉だ。なぜか分からないがマスコミに嫌われたのですみませんと。大臣辞任は汚染米の責任を取っただけで、発言とは関係ない。部下の不始末の全責任を背負った。

 ――新政権の問題点は
 財政再建だ。民主は子ども手当をばらまき、消費税引き上げをしないと言った。若い世代に負担をかけてしまう。日米同盟も大きな問題。日本の将来はより厳しくなる。

 ――自民党の無駄遣いが借金を生んだという批判がある
 その通り。それも官僚支配のせいだ。民主党を支える官公労だってかかわっている。

 ――新政権で九州への影響は
 地方への配慮がなくなるだろう。我々は、小泉改革で生まれた格差を反省し、軌道修正しようとした。民主がそれをやるとは思えない。保守の担い手がダメージを受けたことで、さらに疲弊が進む。

 ――新総裁に何を望むか
 党首討論でアピールする力だ。相手をやりこめればいいというものでもない。

 ――次の選挙は
 「再起を期して頑張ります」と支援者を回っている。あと4年、地道にやるだけだ。私の政治資金のほとんどが個人献金。税理士や弁護士が多い。あまりお金がないので、秘書の給与は月20万円前後。クリーンさの証しだから、誇りを持つようにいっている。とはいえ、事務所の規模縮小を考える必要がある。

 ――政治家としてはいつまで活動するつもりか
 70歳までやる。世襲は考えていない。私の初当選が30代前半。7年後にそのくらいに達する人を今から探して育てていくつもりだ。
(聞き手・仲村和代)

=「再生期す自民」は今回で終わります。

5757名無しさん:2009/11/10(火) 21:41:55
http://www.asahi.com/politics/update/1104/SEB200911040008.html
民主圧勝「実力以上の結果」 福岡県連が自戒の報告書2009年11月9日7時19分

 「実力以上の結果だった」「自民党の敗因が民主党の勝因」――先の総選挙で福岡県の11小選挙区のうち10選挙区から立候補した民主党候補の陣営の反省点をまとめた県連の報告書にこんな言葉が並んだ。「政権交代」を掲げた同党には追い風が吹き、候補者は比例復活も含めると全員当選を果たしたが、「浮かれは禁物」との本音がにじむ。

 報告書はA3判2枚。非公開の内部文書で、県連常任幹事会メンバーだけに配られた。

 「今回は実力以上の票が集まったと思う」。2区で元自民党副総裁の山崎拓氏に圧勝した稲富修二氏の陣営は、率直な感想を記した。陣営幹部は取材に対し、「自民党におきゅうを据えるという批判票や、追い風があっての結果。必ずしも積極的に支持されたわけでない」と説明。年に1割の人口が入れ替わるとされる都市型選挙区だからこそ、風に左右されない態勢を築く必要があると痛感しており、報告書には「地方議員との連携、党員・サポーターの増員などが急務」とも記した。

 臨時国会さなかの飛び石連休となった31〜3日、稲富氏は地元に帰り、朝立ちや地域回りに励んだ。総選挙まで続けていた集会も7日から再開する。

 13年ぶりに返り咲いた4区の古賀敬章氏の陣営も「自民党の敗因が民主党の勝因」と謙虚な姿勢。小選挙区で初勝利を収めた5区の楠田大蔵氏の陣営も「風だけに頼らぬ無党派層への戦略的アプローチ」に取り組むという。

 政権交代で、自民党を支えてきた団体の「心変わり」に期待する声もある。

 8区で麻生太郎前首相に6万9千票差をつけられた山本剛正氏の陣営は「業界、団体、地域組織の強固さをまざまざと思い知らされた。ここに喰(く)い込まないと!」と反省。次の選挙に向けて「政権与党の強みを武器に、ありとあらゆるところに顔を出す。喰い込みを図る。一にも二にも地域後援会づくり!」と誓っている。

 県連の助信良平幹事長は「どれも当然の話。次の総選挙は議員の4年間の働きぶりも問われる。地域の声を受け止めて力を発揮するためにも組織を強化したい」と話している。(田中久稔)

5758名無しさん:2009/11/16(月) 20:24:13
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20091116-OYT8T00136.htm
ホーム>地域>富山
衆院選で若者の関心アップ
20−24歳の投票率6・05ポイント増
 今年8月に行われた衆院選では、20〜24歳の投票率が前回(2005年)比6・05ポイント増の48・16%で、年齢層別では最も伸び率が高かったことが県選管の調査で分かった。県選管は政権交代を賭けた選挙で、若者の関心が高かったとみている。

 県内の投票率は73・75%で、年齢層別にみると、最も高かったのは65〜69歳の86・77%。最も低かったのは20〜24歳の48・16%だった。最高と最低の年齢層の差は38・61ポイントで、07年参院選の47・63ポイントや05年衆院選の43・22ポイントより小さくなっており、県選管は「若年層の投票率の伸び率が高かった」ためとしている。

 男女別にみると、男性は74・79%(前回71・49%)、女性は72・81%(同70・87%)。若年層では女性の方が投票率が高く、60歳代以上になると、男性の方が高くなっている。

 市、町村部別でみると、市部73・72%に対し、町村部74・16%。

(2009年11月16日 読売新聞)

5759とはずがたり:2009/11/18(水) 00:18:34
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1252036284/136-139
自民党の惜敗率70%以下を調べてみた。
福岡1区(遠藤71.8)や山口2区(山本90.1)・北海道1区(長谷川67.8)など民主が此迄全勝したり議席を割りと堅守してきた選挙区で意外に自民が強い選挙区あり。次回要注意かも。

5760名無しさん:2009/11/21(土) 12:13:23
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000180908150002
【深層群馬】


労組色濃く?薄く? 連合「どこまで動く」
2009年08月15日


連合群馬の出陣式で拍手を浴びる三宅雪子氏(中央)=8日、高崎市東町の労使会館

 労働組合を束ね、民主、社民候補を支援する連合群馬。保守系の立候補予定者と対立の火だねを残す選挙区があるが、自民王国の壁を破るには保守票の取り込みが必要だ。労組はどこまで動くべきか。陣営との間で手探りが続いている。
(泉野尚彦、戸梶雄一、渕沢貴子)


「戦う環境が整った。ここで燃えないでどうするのか」


 8日、高崎市で開かれた民主新顔の三宅雪子氏(44)の連合群馬出陣式。萬田雅光・連合群馬副事務局長のあいさつは熱を帯びていた。


 連合群馬が4区で衆院選で組織をフル回転させるのは03年以来。4区での立候補を目指していた党内保守系の中島政希氏(56)は、05年に「労組請負型選挙から完全に脱却」などと自身のホームページに書き、労組関係者は不満を募らせていた。


 小沢一郎代表代行の裁定で、中島氏は比例に回り、三宅氏が出馬することに。高崎地域は県内でも労組の強い土地柄。「天から降ってきた女神」(労組系の角田義一・元参院副議長)の擁立で、労組関係者は水を得た魚のように勢いづく。


 4区の労組選対は、組合員や家族への周知徹底を呼びかけるのにとどまらず、職場集会や企業の前で支持を呼びかける「門立ち」の企画、2千人規模の総決起集会の計画などを次々と打ち出した。自民前職の福田康夫前首相(73)の背中に追いつこうと懸命だ。


     ■


 一方、同じく連合群馬が民主を推薦した1、3区に、4区ほどの熱気はみられない。
 連合群馬が支援する地方議員らの一部は、保守系の立候補予定者と対立していた。だが連合群馬は「政権交代が最優先」と内部の反発を抑え込み、1区の宮崎岳志氏(39)と3区の柿沼正明氏(43)の推薦を決めた。


 副会長ら幹部に各選挙区の担当を割り当て、テコ入れを図っている。労組系と鋭く対立してきた柿沼氏も、「あくまで県連内の問題。労組とは一貫して良好な関係を保ってきた」と強調する。自ら労組を訪ねて支援を要請した。


 それでも、対立の残り火はくすぶる。連合群馬議員懇談会代表の黒沢孝行県議(太田市区選出)は「柿沼氏を当然支援する」と語るが、自身のブログには「大変悩ましい選挙になってしまいました」「政権交代が目前に迫った夏の陣。でも何かもやもやがはれない」と心境をつづる。


 連合群馬の太田地域協議会の傘下労組では、組織内に冊子を配ったほかは目立った動きが見られない。山岸稔・同協議会議長は「まずは組織内で支持を浸透させることが大事。無理に動いても仕方がない」と歯切れが悪い。


 自動車系の労組からは「政権選択選挙だから、皆やる気はある。でも陣営から何も言ってこない。もどかしい」との声も聞こえる。


    ■


 連合の組合員は、県内すべて足しても10万人ほど。選挙区の当選ラインは10万票前後で、労組の基礎票だけでは当選には遠い。何より群馬は保守王国。民主が自民の壁を崩すには、保守票を取り込むことが不可欠だ。


 労組を運動の前面に出すと保守票が逃げる恐れがあり、有権者の前では労組色を薄めた方が得策、との考えもある。


 宮崎氏は「連合との二人三脚は欠かせない」としたうえで、「無党派対策、自民支持層の切り崩しを重視している。特定の大組織に丸投げせず、自力でもがけば、無党派の支持を得られる」と話す。


 連合群馬幹部は「候補者が労組色を濃くしたいのか薄くしたいのか、調整しながらやっている」。どう動くのがベストか、もう少し手探りが続きそうだ。

5761名無しさん:2009/11/21(土) 12:17:39
http://124.83.183.242/select/seiji/09shuinsen/area/10/archive/news/2009/07/20090728ddlk10010166000c.html
選ぶ:’09ぐんま衆院選 民主、4区に新人・三宅氏擁立「必ず勝機訪れる」 /群馬
 ◇小沢氏が自信
 民主党の小沢一郎代表代行は27日、高崎市内で記者会見し、次期衆院選の群馬4区公認候補者としてフジテレビ社員の三宅雪子氏(44)を擁立すると発表した。会見に同席した三宅氏は「群馬の地で非常に大きな風、突風といわれる大きな風を吹かせられるよう頑張りたい」と抱負を述べた。政権交代の可否が注目される中、県内でも1〜4区で、自民と民主候補が直接対決する構図が確定した。

 4区は自民党の福田康夫前首相が出馬を予定している。小沢氏は「長年にわたり自民党の強い地盤であったことは間違いない」としながらも「現在もそんなに福田さんが強いとは思わない。一生懸命頑張れば、必ず勝機は訪れる」と語った。

 三宅氏は民主党からの出馬理由について「若いエネルギーがあふれている。元気が無くなっている日本を変えられるのは民主党しかないと感じた」などと述べた。

 三宅氏は共立女子大卒で88年にフジテレビ入社。母方の祖父は自民党衆院議員として官房長官や労相、運輸相を歴任した故石田博英氏。外交官だった父親の故三宅和助氏は外務省中近東アフリカ局長、シンガポール大使などを務めた。【杉山順平】

 ◇県連も再建へ 選挙協力は流動的
 小沢氏は三宅氏の公認発表に先立ち、06年に発覚した不正経理問題以来、保守系と労組系の対立から機能停止状態に陥っている同党県連について、富岡由紀夫参院議員を会長として新たに発足させることを明らかにした。総力を結集して衆院選に臨む狙いだが、双方の溝は深く、実際に選挙協力できるかは流動的だ。

 小沢氏は会見前に県内の党関係者らと協議し、富岡県連会長のほか、会長代行に県4区総支部長の中島政希氏、幹事長に伊勢崎市区選出の久保田務県議、副会長に石関貴史前衆院議員ら1〜4区の公認候補4人をあてる人事を決めたという。

 小沢氏は「いろいろなことを乗り越え、衆院選に力を合わせて立ち向かおうということになった」と話した。

 ただ、4区で党公認を目指し出馬準備を進めていた保守系の中島氏の出馬に労組系が反対し、三宅氏の出馬に至った経緯がある。

 富岡氏は不正経理問題について記者団に「小沢氏は『政治決着済み』と話している」とし、三宅氏についても「一致団結して推せる資格は十分持っている」と話した。だが、会場では保守系と労組系の同党関係者らが4区の選挙体制を巡り、言い争う場面もみられ、対立の根深さをうかがわせた。【杉山順平】

 ◇比例候補は県連が申請
 小沢氏は会見で、比例代表北関東ブロックの公認候補について「人選は県連に推薦していただく」と述べた。27日に発足した県連の役員が比例名簿への推薦を決め、党本部に申請する。4区で出馬を目指していた中島政希氏の転身が見込まれている。

 ◇福田氏陣営、警戒感強め
 自民党から立候補予定の福田康夫前首相の陣営は警戒感を強めている。高崎市にある福田事務所の幹部は「地元に関係のない落下傘の女性候補が出馬することも、それを小沢代表代行が自ら記者会見して発表するのも、経験したことがない。しっかりと対応していきたい」と話した。

 福田氏自身は27日から、麻生太郎首相の代理で外国訪問に出発したが、24日に行われた立候補予定者への共同取材で、民主党の動きについて「政権を取ろうとするならいい人を立てないといかん。名前だけでも困るし、タレントでも困る。日本の政治をしっかり考えてくれる人、ある程度政策に詳しい人が必要。(有権者には)長期的に見てこの人だっら政治家としていいという人を選んでほしい」と語っている。【増田勝彦】

5762名無しさん:2009/11/21(土) 12:20:25
>>3503の詳細記事
http://www.asahi.com/politics/update/0728/TKY200907280004.html
福田前首相に挑むフジ社員は元閣僚の孫 民主県連は火種(1/2ページ)2009年7月28日7時35分

 公認問題でもめていた民主党の群馬4区の候補者がようやく決まった。27日、高崎市内のホテルで小沢一郎代表代行とともに会見したフジテレビ社員(休職中)の三宅雪子氏(44)=東京都港区=は「政権交代の節目となる選挙で力になりたい」と抱負を語った。この日は、分裂状態にあった党県連の新たな体制も決まったが、会見後、今後の取り組みなどをめぐって、保守系と労組系の県連関係者が言い争う場面も見られ、前途多難な再スタートとなった。

 三宅氏は、秋田の自民党衆院議員で6度労相を務めた故・石田博英氏の孫。共立女子大卒業後フジテレビに入り、経済部の記者を経て最近まで映像企画部副部長を務めた。

 三宅氏は「若いエネルギーが満ちあふれており、元気がなくなっている日本を変えるには民主しかないと感じた。弟に知的障害があるので、障害者の問題などに取り組みたい」と話した。福田康夫前首相(自民)と戦うことについては「福田氏は大変立派な人。厳しい選挙になるが、自分らしい、さわやかな選挙をやりたい」と決意を述べた。

 同席した小沢氏は「女性の国会議員が少ないので、優秀な女性候補がいればという思いでいた。(4区は)長年自民の強い地域だったが、今もそうだとは思わない。群馬県民も大多数が政権を代えなくてはと思っていると確信している」と説明し、重点選挙区にする考えを示した。

 会見では、労組系の富岡由紀夫参院議員を会長に、保守系の中島政希・前衆院議員秘書を会長代行とする党県連の新体制も発表された。

 中島氏は鳩山由紀夫氏と交流が深く、群馬に民主党を旗揚げした中心人物で、そこに角田義一元参院副議長らが社民党から分かれて合流した経緯がある。角田・県連代表と中島・代表代行という二頭立ての体制だ。

 ところが、06年に県連の不正経理問題をめぐって両者は決裂。県連組織は機能不全に陥った。4区の候補者選定を巡っても中島氏の公認に労組系が反発、角田氏が鳩山氏に「鳩山さんの名代(落下傘候補)を江戸から連れてきてほしい」と直談判するなど、両者の綱引きが続いていた。

 小沢氏が仲介に乗り出し、保守系も労組系も推せる候補の人選と、角田氏の「直系」の富岡氏と中島氏という二頭立て体制の再現を思わせる新体制を提示。中島氏も比例北関東ブロックへの転出を容認し、県連は3年ぶりの正常化に向けようやく一歩を踏み出した。

 小沢氏は会見で「私が話し合いに入って今日を迎えた。それぞれのいきさつや感情を乗り越え、政権交代を目指す選挙に向けて新体制をつくることができたのは大きな成果」と強調した。

 会見には、1〜4区の立候補予定者らのほか、保守系、労組系それぞれの県議も同席し、県連の再スタートを印象付ける狙いだった。

 ところが、会見の後、記者団に囲まれた富岡氏が「党本部に迷惑をかけたが、県連の再建ができた」と取材に答えた矢先に、すぐ横で、保守系と労組系が4区の選挙対策本部の構成などをめぐって言い争いを始めた。

 「とにかく話し合おう」と、会合の日時を決めて収まったが、記者団の面前で、感情を爆発させるほど、両者の対立が根深いことが露呈した。

 分裂の大きな要因となった県連の不正経理問題についても、富岡氏が「小沢氏との話で、政治決着したものと受け止めている」と語ったのに対し、中島氏は「決着とは言えないが、とやかく言うことはない」と微妙な温度差を見せた。

5763名無しさん:2009/11/25(水) 23:51:00
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000180908150001

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【深層選挙区 09総選挙】


2区で矢島氏立候補表明
2009年08月15日


立候補表明の記者会見で同席する矢島氏と塚越県議(左)=12日、伊勢崎市役所

 衆院2区に立候補を表明した矢島笑鯉子氏(33)を支援するのは、連合群馬を支持母体とする「労組系」の地方議員らだ。社民系が中心となり、民主系の一部も同調した。民主党は同区で「保守系」の前職石関貴史氏(37)を立てるため、党内での労組系との対立があらわになった。民主と社民の選挙協力にも影響を及ぼす可能性がある。(木村浩之)


 労組系と呼ばれる地方議員は民主と社民が混在するが、昨年1月ごろから、候補者の擁立を模索し、矢島氏に立候補を要請した。


 矢島氏が立候補を表明した12日の記者会見で、社民系の塚越紀一県議(伊勢崎市区選出)は「前回選挙は石関氏陣営の選対委員長代行だったが、今回は民主党側から働きかけはない」と説明する。「ご本人は前回自分の力で当選したという意識が強く、私どもは力を合わせて勝利したと思っている。考え方に開きがあり、それが尾をひいている面もある」とも述べ、石関氏との不仲を隠さなかった。


 地元の複数の民主系労組関係者も同調し、「石関氏は労組系を軽視している。考えの合わない人を応援したくない」「石関氏でなく、矢島氏を支援する」と朝日新聞の取材に言明する。


 民主党県連は、小沢一郎・党代表代行の仲介で、融和をはかる新体制が先月末にスタートしたばかり。だが、2区では石関氏が連合に推薦を求めていないことなどから、労組系の反発が依然強い。今回の矢島氏擁立でこうした不満が明るみに出た。


 民主党県連は、労組系が矢島氏支援に流れることを警戒する。政権交代をめざす同党からみれば、系列議員らが、民主公認の票を食いかねない別候補を支援することは「利敵行為」にほかならない。石関氏周辺も「労組を軽視していない。推薦に頼らず個々の労働者に直接働きかけている」としている。


 民主党県連の不信の目は社民党にも向けられる。民主党県連幹部は「政権交代に向け一緒に走る社民党が邪魔をするのか」と憤るが、社民党県連は「地方議員から相談はなかったので戸惑っている」と、矢島氏を擁立した勢力とは距離を置く考えだ。


 連合群馬も13日に大橋豊会長名で、矢島氏擁立について「連合群馬は一切関係なく、関与していない」「民主党や野党共闘の応援団である連合群馬にとって、今回の行動は大変遺憾」といった見解を発表した。塚越県議らには厳しい対応をとるという。


 塚越県議ら矢島氏を支援する地方議員は当初、矢島氏の選対役員に就く予定だったが、連合の反発などから、体制については調整中だ。


 矢島氏は「将来子どもたちが安心して暮らせる政治をしたい。自民でも民主でもない、今まで政治に関心を持てなかった若い世代の支持を得たい」と表明したうえで、「(民主党県連の保守系と労組系の対立は)自分の立候補に全然関係ない話」と話す。だが、本人の意図とは別に民主、社民の支持層に波紋を広げている。

5764名無しさん:2009/11/25(水) 23:58:19
http://124.83.183.242/select/seiji/09shuinsen/area/10/archive/news/2009/08/20090814ddlk10010176000c.html
選挙:衆院選 2区矢島氏が出馬表明 連合群馬、支援議員に「遺憾」 /群馬
 連合群馬(大橋豊会長)は13日、次期衆院選群馬2区で無所属での出馬を表明した矢島笑鯉子(えりこ)氏(33)の記者会見に、連合群馬が支援する県議らが同席したことについて「大変遺憾」とする見解を発表した。

 連合群馬は見解で「事前調整や相談を持ちかけられたこともない」と説明。矢島氏が会見で、連合群馬に推薦要請する方針を示したことについて▽民主党を基軸に政権交代を目指す大切な選挙▽再建された同党県連と連携構築を図る▽論議する時間もない−−などとして、仮に要請があっても推薦しない考えを示した。また、支援議員に対しては「厳しい対応を迫る」としている。【杉山順平】

毎日新聞 2009年8月14日 地方版

5765名無しさん:2009/11/28(土) 13:40:34
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091127/crm0911271947043-n1.htm
中山恭子氏の秘書らに罰金 夫の成彬氏の選挙運動めぐり 宮崎区検 
2009.11.27 19:46
 宮崎区検は27日、戸別訪問をして選挙用ビラを配ったとして、公選法違反の罪で、衆院選宮崎1区で落選した元国土交通相、中山成彬氏の運動員ら3人を略式起訴。宮崎簡裁は同日、それぞれ罰金20万円の略式命令を出し、3人は即日納付した。

 3人は会社員の日高和博運動員(60)=宮崎市=と、成彬氏の妻で選挙活動の責任者を務めた参院議員、中山恭子氏の早矢仕哲夫政策担当秘書(66)=東京都杉並区、長晶子私設秘書(35)=同練馬区。

 宮崎地検によると、3人は成彬氏への投票を呼び掛ける目的で、宮崎県清武町の27戸を戸別訪問、選挙用ビラを手渡したとしている。

5766チバQ:2009/11/29(日) 19:34:48
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/matsurigoto/series/Sr200911170001.html
ニュース特集:政あとさき>連載>第1部 北広島町からの報告
<1>「改革」の反動 票に重ね 突然の解雇が原点 '09/11/17

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 大石昇さん(32)は、職探しに余念がない。広島県北広島町の実家に暮らし、求人票をたどる日々。「変革」という言葉に空しさは残るが、8月末の衆院選では民主党候補にあすを託した。昨年のクリスマスの体験が、1票の原点になった。

 突然の解雇通知だった。2008年12月25日の朝。北広島町にある部品メーカー工場の期間従業員だった大石さんは、事務所に呼ばれた。「日本の産業自体が弱っとる。あと1カ月で終わってもらう」。11月に半年間の契約を更新したばかりの大石さんたちに、上司が告げた。

 「これからどうするか」。ショックより不安の方が大きかった。年明けから、広島市内などのハローワークに通う。「正社員」「残業手当」…。求人票の条件を頼りに、10社以上の面接を受けた。実態の多くが、求人票の内容とは違っていた。「安定はほしいが、自分を安売りしたくはない」。時間ばかりが過ぎ、焦りが募った。

 7月。解散・総選挙の報道が、がぜん増えてくる。昨秋のリーマン・ショック以来、あふれる失業。雇用対策を打つべき自民党の政治家たちが、権力闘争に明け暮れる姿をテレビが映し出す。「何もかも変えないとだめだ」。大石さんは自民党中心の政権の限界を確信し、1票を投じる候補と党を決めた。

 前回の衆院選では、自民党候補に投票した。当時、サービス業の正社員として夜勤業務に追われていた。「改革」を連呼する小泉純一郎首相(当時)に、カリスマ性や指導力を感じた。

 あれから4年、自治体や暮らしを取り巻く環境は激変した。大石さんが体力的にきつかった前の会社を辞め、期間従業員に転身したのは07年11月。部品の組み立てに携わり、仕事量で景気の浮沈を感じ取るようになった。「非正規労働者は会社の調整弁だ」。身をもって導き出した。

 4年前の自らの投票行動が間違っていたとは、大石さんは思わない。「改革」という言葉に引かれもした。「でも言葉に躍らされたかな。ちょっと自分の考えが甘かった」。今回の衆院選は、初めて明確な意志を持って臨んだ選挙だった。

 突然の解雇からやがて1年。12社目の面接で決まった運送会社も10月に辞め、無職に戻った。会社が示した雇用条件と現実に大きな開きがあった。最近、付き合い始めた彼女がいる。早く職に就き、今年のクリスマスは一緒に過ごしたい。

 衆院選から2カ月半たったが、わだかまりが今も消えない。「チェンジという言葉に空虚さも感じる。どこか小泉ブームと似ているようで」。それでも大石さんは自ら選んだ政権交代に、就職という暮らしの変化を重ね合わせようとしている。

 鳩山政権が発足し、16日で2カ月がすぎた。政権交代をもたらした1票は、暮らしの中でどう醸成されていったのか。そして今、有権者は政治に何を感じ、求めているのか。衆院選の投票率が広島県内で最高だった北広島町から報告する。

5767チバQ:2009/11/29(日) 19:35:35
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/matsurigoto/series/Sr200911180001.html
<2>「候補の残像」迷い消す 悩み聞く姿に親近感 '09/11/18

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 8月30日の昼前。広島県北広島町の看護師宮崎瑞穂さん(42)は、迷いを投票所にまで持ち込んでいた。これまで通り自民党か、それとも民主党の候補か―。投票台の前には、衆院選広島3区に立った候補者3人の名前が張り出してあった。

 30秒ほどだろうか。名前を見つめるうち、ある残像が脳裏をかすめる。のぼりを片手に笑顔で手を振るスーツ姿の男性―。迷いを払い、その民主党候補の名前を書き込んだ。

 自民党と民主党。宮崎さんには、どちらが不満が少ないかを見極める選択でもあった。麻生太郎首相(当時)の政治姿勢に、不満を募らせていた。相次いだ閣僚の辞任。「首相は素早い処分をしなかった。仲良しグループをかばっているようで」。予算化した「アニメの殿堂」は、無駄遣いに映った。

 とはいえ民主党にも大きくうなずけない。子ども手当支給、高校授業料の無償化、高速道路の無料化…。聞こえのよい政策を打ち出すばかり。「言うのは簡単だが、本当にできるのか」。疑問は投票日まで消えなかった。

 昨年8月、地区の夏祭りで初めて本人を見た。交差点に立ち、通勤者にあいさつする姿に幾度もふれた。直接、会話を交わしたことはない。ただ、日常に溶け込んだ姿は、自民党候補にはない親近感を生む。「こんな選び方もあるんだ」。宮崎さんは投票を終え、あらためて実感した。

 同じ投票日の昼。谷本節男さん(57)は投票所に向かう4キロの山道で車を走らせていた。

 北広島町北端の才乙地区で民宿を営む。「山奥まで3回も足を運び、庭先で話を聞いてくれた」。集落の悩みや地域おこしの知恵を語る自分に、民主党候補は相づちを返していた。ハンドルを握りながら、その光景を思い浮かべていたのだ。

 「地元県議が応援する自民党候補なら、地域のために頑張るじゃろう」。ずっと、こう思ってきた。しかし、過疎にあえぐ集落の苦悩に一緒に向き合ってくれたのは、民主党の候補だった。暮らしに寄り添うような営みが、谷本さんの1票を所属政党から候補本人へと塗り替える。

 8月上旬。地元青年グループが集いを持った。「1回はチェンジしてみんか」。どぶろくをすすりながら、谷本さんたち10人が盛り上がる。町内をくまなく回った候補の残像と親近感が、投票の決め手となっていった。

 時間をかけて地域を回り、広島3区で初当選を果たした橋本博明氏。あれから2カ月半。所属する民主党は、政策の実現へと突っ走る。「結果を急ぎすぎている。もう少し時間をかけてもいいのでは」。期待を抱いて見つめる宮崎さんたちは、その党の「焦り」が気になりもする。

5768チバQ:2009/11/29(日) 19:36:25
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/matsurigoto/series/Sr200911190001.html
<3>建設業 しぼんだ支援 公共工事減で余力なく '09/11/19

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 広島県北広島町にある建設会社の事務所。社長の古武家資之さん(64)は、開会中の臨時国会を中継するテレビを眺めていた。民主党議員が主役の丁々発止。「時代は変わったね」。8月の衆院選で業界がみせた動きに、その変化は重なった。

 投票日まで1週間を切った8月24日。隣町で山県郡建設業協会(49社)の役員会があった。閉会後、会長と副会長の古武家さんが、自民党候補の事務所へ陣中見舞いに行くと告げた。「民主党の方にも顔を出して」。役員たちから思わぬ反応が返ってきた。

 古武家さんを含め協会の役員の多くは、自民党員である。政権交代をにらみ、民主党にも「接点」をつくっておくべきだ―。そう受け止め、同じ日に民主党候補の事務所にも初めて立ち寄った。

 変化の予兆はあった。昨秋以降、解散・総選挙が何度も取りざたされたが、協会の会合で話題に上らない。自民党候補の後援会から入会者を増やす求めもない。公示後、町内に入った選挙カーの出迎えに行くと、同業者の姿は数えるほどしかなかった。

 北広島町のような中山間地域では、土木・建設業が産業をけん引してきた。業界は公共工事の維持を自民党議員に託し、自らは「集票マシン」の役割を担う―。長年にわたる構造はしかし、小泉改革を背景にした工事削減で既に崩れていた。

 4年前に比べ、古武家さんの会社の売上高はほぼ半減した。従業員も4人減った。「応援する意義も余力もなくなった。いつまで会社がもつのか心配する方が先」と業界の本音を代弁する。自らも今回は、12人の従業員や町の人々に自民党候補への支援を積極的には呼び掛けなかった。

 自らは「死に票」覚悟で、自民党候補に1票を投じた。「政権交代は時代の流れ」。そう思う一方、マニフェスト(政権公約)で公共工事を無駄遣いの象徴とする民主党に、違和感をぬぐえない。この半世紀近く、自民党政治とともに地域の雇用や経済を支えてきたとの自負もあった。

 投票日の夜。広島3区の民主党候補の当確をテレビで見届け、すぐに電源を切った。布団に入ると、かつての自民党型の選挙戦が頭の中によみがえった。

 首長たちに「業界で何票集めてくれ」と頼まれる。「何時に選挙カーが通る。手を振って」。従業員に伝え、後援会の入会案内を手に地域をこまめに回る。自民党候補に何票届けるか。町のため、町民のため、自分たちの生活のために地域でスクラムを組めた…。

 政権を奪取した民主党は「国民の生活が第一。」を掲げた。古武家さんは今、思う。自民党は、暮らしをみつめる視点を失っていたのでは―。そして「いつでも政権交代できるよう、出直してほしい」と願う。

5769チバQ:2009/11/29(日) 19:37:12
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/matsurigoto/series/Sr200911200001.html
<4>家族で分かれた1票 若い世代 将来見据え '09/11/20

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 週1回、4世代の家族10人が、夕食の座卓を囲む。広島県北広島町の農業古川鶴夫さん(80)方。衆院選の投票日だった8月30日は、その話題にすぐに行き着いた。

 「だれに入れたんね」。妻の清子さん(77)が、孫で理学療法士の真さん(31)に問いかけた。「民主党の―」。これまで真さんは、迷わず祖父が支援する自民党の候補に投じてきた。「仕方ないな」。祖母は、孫たちの意識の変化を実感する。

 鶴夫さんは、自民党候補の後援会支部長である。「信頼できる人物。何とか勝ってもらいたい」。公示前日、4選を目指した候補の集会で、自ら支持を呼び掛けもした。

 合併前の旧千代田町の職員、町議、教育長を務めてきた。昭和一けた生まれ。戦前、戦争中、戦後を生き抜いてきた。「日本の繁栄を支え続けたのは保守本流だ」と信じて疑わない。世話になった知人の頼みで支部長を引き受け、10年になる。

 家族に、鶴夫さんが投票を頼んだことはない。「わしが誰を応援しているか、みんな分かっとるはず」。内心そう自負してきた。ただ今回だけは、少し様子が違っていた。

 4世代が囲む夕食で、真さんが自民党の批判を口にし始めた。官僚の天下り、年金関連施設の無駄遣い、大臣のもうろう会見…。不祥事が明るみに出るたび、「このままじゃいけん」と繰り返す孫。祖父は苦笑しながら聞き流すしかなかった。

 8月半ば。真さんは職場で、民主党のマニフェスト(政権公約)を初めて読んだ。月2万6千円の子ども手当、高校の授業料無償化…。家計に直結する政策に魅力を感じた。

 来年、小学生になる長男(6)、次男(4)、三男(1)を育てる。住宅ローンも抱える。子どもの進路と就職、自身の年金や老後…。暮らしとの接点を感じなかった4年前の「郵政選挙」と違い、正面から1票に向き合う。

 妻のみゆきさん(31)ともマニフェストをめぐり会話が弾む。子ども手当の額を試算した妻は「助かるね」。夫は「安心して子育てができる世の中になる」との思いを深める。三十路(みそじ)に入った夫婦にとって、投票先の選択は、自らの未来を選ぶことにつながった。

 11月初めの週に1度の夕食。テレビが衆院の代表質問の模様を映し出していた。自民党の谷垣禎一総裁に対し、「あなた方に言われたくない」と応じる鳩山由紀夫首相。「その通り」と相づちを打つ真さんに、鶴夫さんは「与党の立場でそんな考えは通用しない」と切り返した。

 大家族の中で「自立」していった若い世代の1票。それを選んだ孫の姿が、祖父には頼もしくもあり、寂しくもある。

5770チバQ:2009/11/29(日) 19:38:26
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/matsurigoto/series/Sr200911210001.html
<5>過疎進む集落の反発 打開への糸口探る '09/11/21

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 現役を退いた2人の男性は偶然、互いの同じ思いを知る。広島県北広島町の長広修さん(64)と、池田義行さん(67)。隣り合う集落に住む顔見知りだが、ふだんは会話を交わすことはなかった。

 衆院解散後の7月31日。民主党候補が町内で開いた演説会に、2人は居合わせる。長広さんから話しかけた。「今のままではやれん。変えてみよう思うんよ」。池田さんの考えも同じだった。自民党の候補名しか記されたことのない2票の行方が、ここで決まる。

 長広さんが嘆いたのは、自分が住む溝口地区の現状だった。旧芸北町東端となる集落に、90世帯202人が暮らす。65歳以上が6割を超え、うち一人暮らしが30世帯近い。

 この4年間で住民は38人減った。一人暮らし世帯が増え、耕作放棄地が広がった。80代が耕作を手掛けるところもある。「このままでは、集落はもたん」。往時の面影が消えた古里に、長広さんは強い危機感を抱く。

 4年前に地元の農協を退職後、自治会長やふるさと振興協議会の会長を務めてきた。集落を元気づけようと、地元出身者や外国人との交流会を開いてきた。ただ、神楽や雪合戦で一時は沸いても、過疎化は止まらない。

 「定住や農業で国や自治体の支援がもっとあれば…」。焦りといらだちが募る中、衆院解散を迎える。「『天下り法人』一つに使われる税金で、苦しい集落がいくつ元気づくか」。民主党が前面に押し出した「無駄遣い削減」に引かれた。

 池田さんが住む移原(うつのはら)地区も悩みは同じだ。集落にあったスキー場は昨冬、閉鎖された。母校の小学校は児童数が減り、町が統廃合を検討する。

 3年前に退職するまでの10年間、池田さんは隣町の郵便局長だった。局員には配達時、必ずお年寄りの安否を確認させた。年の瀬には地域のもちつきに加わり、全国に郵送するのが恒例だった。

 退職から半年後、民営化を前に集配しない局に再編された。安否確認も、もちつきもなくなったと聞いた。地元の郵便局も事情は同じ。「過疎化が加速しとる今こそ、局が地域の拠点にならんと」。池田さんの1票には、郵政民営化の見直しへの期待も加わった。

 衆院選後、集落で「若手」の2人は、しばしば連絡を取り合うようになった。あまり過疎対策にふれない新政権が少し歯がゆい。一方で政権交代が、すぐに集落を明るい将来へと導くわけではないことも熟知している。

 「待ってばかりおれん。わしらから踏み出さんと」。今、一緒に地産地消の拡大策を練る。政権交代は自らが動くきっかけになった―。同じ言葉が、2人の口からついて出た。

5771チバQ:2009/11/29(日) 19:38:57
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/matsurigoto/series/Sr200911220001.html
<6>「政権交代」芽生えた関心 投票後も勉強会へ '09/11/22

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 いつだったろうか。広島県北広島町の建設業谷本誠さん(36)は、以前に投票した国政選挙の記憶がなかった。自分が参加しても大勢に影響はない―。政治に関心はなく、頼まれても受け流していた。それが今回は違った。

 自らの意志で投票所に足を運び、自民党候補に投じた。1票の源流は、3月の北広島町議選にさかのぼる。気がのらないまま先輩に連れられ、新人候補の集会に参加した。そこで飛び出したのが「政権交代」。公共工事を削減する民主党の政策を初めて知った。

 高校卒業後、建設会社を転々とし、2002年に独立した。公共工事の下請けで、中国地方を飛び回る。従業員2人。元請けからよく言われる。「安いが受けてくれ」。工事削減は、わずかなパイを奪い合い、低価格での入札を招く。しわ寄せは下請けにくる。

 ニュースに目を留めるようになって、政権交代が現実となる可能性を感じ取った。自分の仕事だけへの心配ではない。小さな集落に暮らすお年寄りたちの顔もよぎった。「やっと道がよくなる」。生活道路の拡幅を喜び、声をかけてもらった。未完の工事は継続されるのだろうか―。

 期日前投票。鉛筆を握る手に力が入った。衆院選はしかし、広島3区、全国ともに、谷本さんの意に反する結果をもたらす。

 地元商工業者が10月半ば、民主党新人を招いて勉強会を開いた。約20人の参加者の中に谷本さんの姿もあった。「政治姿勢や考えを自ら聞いてみたかった」。この自身の変わりようが、政権交代から得た一番の収穫だと谷本さんは思う。

 北広島町の会社員五反田翔太さん(22)は、初めて国政選挙に臨んだ。8月に入るまで無関心層の一人だった。

 「選挙行くんか」。8月初め、所属する神楽団の先輩から声がかかった。行こうとは思っていたが、投票先にこだわりはない。労働組合の役員でもある先輩は、民主党候補を支持していた。先輩から候補の素顔や政権公約を聞いた。

 民主党候補の集会にも誘われ、選挙演説に初めてふれた。数週間前を思い返せば、その場に自分がいるのが不思議だった。会場内に響く「政権交代」。この風に五反田さんは1票を託そうと決めた。一時の熱に乗せられたというより、国政の「扉」を開けたという思いの方が今も強い。

 政権交代の是非をめぐる1票。それは人口2万人のこの町で新たな関心を呼び起こし、79・57%という広島県内の23市町で最も高い投票率を生んだ。

 鳩山政権は事業仕分けで「廃止」を連発し、全国に変革を放つ。「政権交代」の響きから、政治への関心が芽生えた谷本さんと五反田さん。「これから町の暮らしに、どんな影響が及ぶのか」。1票の行き先は真反対だった2人が今、同じ不安の中にある。

5772チバQ:2009/11/29(日) 19:39:22
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/matsurigoto/series/Sr200911230001.html
<7>農政転換評価割れる 戸別補償か大規模化 '09/11/23

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 「農水 0勝23敗1分け」。14日、新聞に鳩山政権が進める事業仕分けを伝える見出しが躍った。「ようやられとる」。上長者(かみちょうじゃ)俊孝さん(67)がつぶやいた。広島県北広島町の農事組合法人平田農場で、代表理事を務める。

 農水省の事業は軒並み「廃止」「見直し」と結論付けられた。自民党の農政を徹底否定する民主党の姿が見えた。衆院選の広島3区。民主党候補の当選で「無」に葬られた自らの1票が、うらめしくもあった。

 地元県立高で農業を学び、卒業後は稲作や酪農で生計を立てた。収入を増やすためトラック運転手もやった。コメ一本で食べていこう。30年ほど前、そう誓った。専業農家として大規模化に取り組む先輩に触発された。

 当初、3ヘクタールだった水田を25ヘクタールにまで増やした。7年前、21戸の農家で集落の名をとった平田農場をつくった。「面積を広げて効率化しないと専業は成り立たない」。自民党も、コメ農家の法人化や農地の集約を促す政策を強める。農機具の更新など使える補助金は、めいっぱい使った。

 いずれ後継者不足が決定的になる。モデルを目指し、ほかの集落法人などと共同で県内初の株式会社「大朝農産」も設立した。将来は野菜に手を広げ、若者を雇う構想を練る。

 60代が「若手」という農業の現実。「もうかる農業」が欠かせない。法人や大規模農家を「担い手」として育てる自民党に、農業の未来を託せると信じる。農家を一律に支援する民主党の戸別所得補償制度は、上長者さんには「典型的なばらまき政策」と映る。

 民主党に託す1票もあった。北広島町の農業樋崎司(といざきまもる)さん(68)は、自民党に見切りをつけた。「大規模化に限った支援では、中山間地域の集落は崩れ去る」。先祖代々の田畑を守るのは、地域や国土を保つこと―。農業には産業を超えた使命があると考えてきた。

 1ヘクタール弱の水田で耕作する。コメを中心とする昨年の売上高は101万円。かかった経費は、燃料代や肥料代、機械の減価償却で110万円。差し引き9万円の赤字だった。「給料はゼロで赤字。年金で何とか暮らせはするが…」

 民主党が想定する所得補償で受け取れるのは、最大でも十数万円の見込み。「もうかる農業」は遠い夢だ。ただ、暗闇に、かすかな光が差し込んできたとも感じる。北広島町で法人や大規模農家が管理する農地は、3割にとどまる。「小さい農家も同じようにムラを守っている」と樋崎さんは言う。

 競争力をつける大規模化か、国土保全もにらんだ小規模維持か―。政策をめぐり分かれた農家の評価は、転換を重ね、今も先行きが揺れ動く農政の姿をあぶり出す。

5773チバQ:2009/11/29(日) 19:39:52
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/matsurigoto/series/Sr200911240001.html
<8>伝統・きずな 保守に託す 価値観の共有が支え '09/11/24

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 広島県北広島町の壬生(みぶ)商店街。そこで板金業を営む滝川静香さん(75)は40年来、事務所の壁に1枚の色紙を掲げる。「以和為貴(和をもって貴しとなす)」。有名な聖徳太子の言葉をしたためたのは、旧広島1区選出で文部相や衆院議長を務めた故灘尾弘吉氏だった。

 壬生地区は、中世が起源とされる伝統行事「壬生の花田植」で知られる。毎年6月。豊作と地域の結束を祈り、すげがさ姿の早乙女が歌を口ずさみ、苗を植える。太鼓や笛のはやしにのり、住民の心が一つになる。

 戦争を挟んで一時期、伝統の営みは途絶えかけた。「地域の宝を守らんといけん」。30年余り田楽団団長を務め、四半世紀前に亡くなった父の口癖だった。滝川さんも歌や踊りを自然に覚え、小学生から30代前半まで田楽団に入っていた。

 滝川さんは「わしは保守じゃけえ」とよく口にする。保ち守りたいのは、地域の伝統ときずなであり、その象徴が花田植えだ。灘尾氏を含め地元選出の自民党国会議員は代々、壬生を訪ねてきた。

 「壬生の花田植」は33年前に国重要無形民俗文化財となり、来秋に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録される見通しだ。「歴代の自民党議員は、伝統を継承する相談にのってくれた。地域と思いを共有してきた」。滝川さんの思い描く「保守」に重なる政党は、今も自民党しかない。

 衆院選広島3区では、民主党候補が4万票近い差をつけ自民党候補を破った。北広島町でも民主党候補が得票を前回の2・6倍に増やして勝ったが、その差はわずか37票。自民党候補の支持も全体の半数近い。滝川さんのように「保守」を託した1票が積もった。

 農業佐々木幸男さん(78)も、その1人だ。親から子、孫…。先祖を敬い、代々にわたり家を守っていく。農村の暮らしではぐくんだ人生観。家を核に、地域の人々との和を重んじる考えに共鳴した。これを訴え、全国に定着させてきたのが自民党だと受け止める。

 敗戦から年浅い20代のとき。先進農業を学ぶため1年間、米国の農家で実習した。帰国後、地区で若手のリーダー役が回ってきた。そこで政治にふれる。

 首長や町議たちは、生活に欠かせない道路や橋の整備に予算がつくよう、国会議員に陳情を重ねていた。見返りとして、地域一丸で票を集める輪に佐々木さんも加わり、奔走した。「保守」の価値観の延長線上に、それはあった。

 自民党は下野し、代わった鳩山政権は「変革」の風を吹き出す。守るべきものは、変えさせないでほしい―。滝川さんと佐々木さんは、野党となった自民党に変わらぬ「保守」の役割を期待する。

5774チバQ:2009/11/29(日) 19:40:22
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/matsurigoto/series/Sr200911250001.html
<9>「戦後の総決算」思い込め 元町議、投票促す手紙 '09/11/25

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 衆院選公示が近づいた8月中旬だった。広島県北広島町在住の30人に突然、1通の手紙が届く。「選挙へ行かずに、政治がだめだと言ってはいけない。思いを1票で表そう」。こう記され、特定の政党や候補者への支持依頼はなかった。

 町内で飲食店を営む女性(59)も、手紙を受け取った一人だ。投票前、暮らしを見つめ直すきっかけになった。「孫の将来が心配になった。今の政治のままでいいのか」。前回衆院選では、自民党候補に投票した。手紙を手元にめぐらした思案は今回、民主党候補への1票を導き出した。

 差出人は、北広島町の元町議松田実さん(72)。広島3区の親しい知人60人に送った。「自民党中心の政治を変えたい」。その一心を、1枚の便せんに筆でしたためた。旧芸北町で5期、合併後の北広島町で1期、社会党・社民党公認で町議を務めた。

 広島市安佐南区出身の松田さんは高校卒業後、市内のバス会社に就職した。1955年。その年の秋、左右両派が合流した社会党が結成され、保守合同で自民党も誕生する。労働組合の活動に加わり、社会党を支持してきた。「庶民の暮らしの味方だと信じた」

 60年安保をきっかけに激しく対峙(たいじ)する自民、社会の二大政党。「いつか政権交代すると思っていた。社会にそんな空気も漂っていた」と振り返る。

 63年、妻の実家がある芸北町に移り、バスの運転手を続けた。ちょうど高度成長期。都市へと若者が流出し始めていた。農村の衰退を目の当たりにしたとき、支援する町議から声がかかる。「引退するから、出てみないか」。社会党に入党し、立候補するのにためらいはなかった。

 大多数の町議は自民党系。土木工事の予算案が、町民に本当に必要か十分に議論されないまま可決されているように見え、歯がゆかった。議員が公共工事を確保し、業者が票を集める。選挙のたびに自民党政治の「原点」を垣間見た。

 農林業の振興と生活交通の確保―。24年前、初めて立候補した際に公約に掲げた。当選後、町議会で訴えても無力に等しかった。有権者と交わした「約束」は結局、自民党が数の力を保つ政治の中で果たせなかった。

 悔いは消えない。松田さんは今、町内のバス会社顧問を務める。広島市内のバス会社が廃止した路線を引き継ぐため自ら設立した。その悔恨は、手紙をつづるバネにもなった。

 衆院選では民主党候補と社民党に投じた。有権者が政権を代えられることを実感し、町議時代の無力感をふき払う。「私にとって政権交代は『戦後政治の総決算』だった」。手紙と1票に込めた思いを、かつての地方政治家はこう表した。

5775チバQ:2009/11/29(日) 19:40:54
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/matsurigoto/series/Sr200911260001.html
<10>妻を介護 老いと不安 新政権にあすを託す '09/11/26

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 妻は3年9カ月、目を覚ましていない。広島県北広島町の松原義則さん(65)は毎日のように、町内の特別養護老人ホームにいる八重子さん(66)に会いに行く。「八重ちゃん、気分はどんな」。手足や首筋がむくまないよう両手でさする。床ずれはないか、寂しくはないか。体と心に気を配る。

 脳梗塞(こうそく)で右半身にまひが残り、介添えが必要となって12年目。2006年の冬だった。家で転んで鎖骨を折った。入院先で脳梗塞を再発し、動くことも話すこともできなくなった。時々、左まぶたを開けて目を動かす。「何か伝えようとしてる」。松原さんの顔が一瞬、ほころぶ。

 八重子さんとは37年前、見合い結婚した。トランペットを吹いた海上自衛隊呉音楽隊(呉市)を辞め、祖父の代からの食料品店を継いだ。「すかっとして感じがいい」と評判通りの妻。夫婦で巻きずしや刺し身を作っては売った。大型スーパーもコンビニもない時代、寝食を忘れ働いた。

 「無理をさせすぎたのか」。1994年夏の朝、店のレジにいた八重子さんが突然、倒れた。夫50歳、妻51歳。夫は後悔を胸奥にしまい、妻の介添えを日常の一部にした。トイレや風呂、食事や外出といつも一緒だった。

 年齢に、長年積み重なった介護の疲れ。体がきつい。この9月、郵便物の宅配の仕事を辞めた。収入は、自身の国民年金と妻の障害年金だけ。特養の入居費を払って残る約4万円で毎月を過ごす。

 一人暮らしの身に、老いが忍び寄る。鬼胎を抱く夫、意識を失ったままの妻。将来が見えないいらだちが膨らんでいたころ、衆院選がきた。4年前は車いすの八重子さんと一緒に投票に行き、これまで通り「安定」を自民党候補に託した。

 今回は違う。実態が明らかになる官僚の天下りが、許せなかった。天下り先の無駄な業務に多額の給料。自らの境遇と金銭感覚からあまりにかけ離れた公金の使い方に、怒りすら覚えた。

 「税金の使い道を変え生活第一」をうたう民主党にひかれる。少しは変わるかもしれないと、その党の候補に1票を入れた。投票できない妻の将来も、同じ1票にしのばせた。

 ときに3人の息子と妻、6人の孫が泊まりがけで遊びに来てくれる。近所の仲間とのライブや音楽を通じた年若い友人との交流。介護や病気の悩みを抱える人とも出会えた。

 前向きに生きていても、ふと心が折れそうで、八重子さんに会いに行けない日もある。ブログに、妻と出掛けた旅の思い出や気持ちをつづる。「目を覚ましてくれないか」。民主党が中心の政権で何が変わったわけでもない。ただ、あすを託せるものが、ほかにはなかった。=第1部おわり

    ◇

 第1部は文・高橋清子、村田拓也、胡子洋、水川恭輔、写真・藤井康正が担当しました。

5776チバQ:2009/11/29(日) 19:41:37
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/matsurigoto/editorial/Ss200911160010.html
【解説】霞が関への怒り 原動力 '09/11/16

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 1票が自民党から民主党へと変異する流れは、投票日が近づくにつれ加速度を増していた。中国新聞社が広島県北広島町で実施した面接世論調査からは、有権者意識の変化の実態が見て取れる。7月の衆院解散から8月末の投票日まで40日。自民党の「牙城」とされてきた町の民意は、この間に政権選択選挙の大勢を決めていた。

 北広島町の有権者はいつ、投票する候補を決めたのか。民主党新人の橋本博明氏と自民党前職の増原義剛氏で対照を描く。増原氏に投票した人の半数は、昨年9月の麻生政権発足の前に決めていた。同時期、橋本氏を意中の候補と見定めた有権者は2割に満たない。

 麻生政権の発足から衆院解散までおよそ10カ月。その間、橋本氏が徐々に支持層を膨らませ、解散直前に増原氏と互角に持ち込む。解散後は橋本氏が加速度的に支持を引き寄せ、情勢をひっくり返した―。調査で初めて分かった1票の時系列移動の過程である。

 この流れの中心的役割を果たしたのが、4年前の前回、自民党の河井克行氏を選んだ自民支持層だ。前回は河井氏に投票した層の約45%が、今回は橋本氏に入れている。一方、増原氏に投じた層は約52%にとどまる。自民党候補間の票の引き継ぎは半分しかかなわず、残りはほぼライバルに離反した。

 麻生太郎前首相は、衆院解散から最長となる40日後に投票日を設定し、戦いに打って出た。その間に「起死回生」を図ろうとした戦略はしかし、自民離れの加速という形で裏目に出たともいえる。

 今回の調査は、政権交代を託した鳩山政権に今、有権者が最も求めているものも示す。無駄遣いの一掃―。民主党のマニフェストの中で、ぜひやってほしい項目は「天下りの禁止」が6割近くに達し、突出する。民主党が、無駄遣いをなくすために掲げた看板政策だ。

 「子ども手当」などのように直接的な恩恵は少ない。それでも「天下りの禁止」が圧倒的な支持を集める背景には、生活を切り詰めている自分たちに比べ無駄遣いが絶えない「霞が関」への怒りがうかがえる。

 私たちは、世論調査と並行して対象者へのインタビューも重ねてきた。老いた夫婦間での介護、突然の解雇、崩壊しつつある集落…。「あすを託すのは、もう政権交代ぐらいしかなかった」。多くの人々から、こう聞いた。政権への期待の裏側には、限界に近づく深刻な生活が広がっている。(高橋清子)

5777チバQ:2009/11/29(日) 22:11:40
1:消しゴム(静岡県) 11/29(日) 21:31 GpUf4ebm
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自民党落選議員に聞いた!"その後の職業"ランキング
1位 無職 78人
 今月、自民党を離党した篠田陽介・前議員は、現在、就職活動中。
 政治活動を続ける資金を稼ぐため、面接にやってきたのは、なんと青果市場!
 朝の辻立ちに影響が出ないよう午前2時〜7時に働ける仕事に応募したそうです。 
2位 会社役員・顧問 27人
 現在は、自らが設立した政治経済研究所の代表をしている片山さつき・前議員。
 その胸には、朱色ならぬ黄色いバッジが・・・。
 議員の身分をなくしても国会などに自由に出入りできる”元議員バッジ”が輝いていました。
3位 団体役員 4人
3位 弁護士 4人
3位 会社員 4人
鈴江奈々の「うらバン」
気になっていた方も多いのではないでしょうか。夏の総選挙から3か月。
自民党の落選した議員は、今、何をしているのか...。今回は、落選議員の"今"を、バンづけ!
回答率は高く、落選議員166人のうち155人が回答。現在も挨拶周りをしている前議員が多いとのことですが、
職業となると...。最も多いのは"無職"という現実。
選挙では、議員を選ぶ"選挙権"が成人すれば与えられます。今回、当落の"落"の実態を知り、その権利の重さを、実感致しました。
小泉チルドレンとして自民党で活動してきた篠田陽介前議員。政治活動を続ける一方、生活費をどう稼ぐのか・・・ということで、
ご本人は今後、早朝の"青果市場"で働くことにし、奥様も派遣会社に登録したそうです。
その厳しい現実を乗り越えてまで次回選挙に出るということですから、よほどの志がある・・・と信じたいですし、そのような方には、また、活躍の場がめぐってくるといいですね。
11月29日放送のバンキシャより
http://www.ntv.co.jp/bankisha/banduke/2009/11/post-3.html

5778とはずがたり:2009/12/15(火) 01:19:13
農民一揆 衆院選を愛知15区の片隅から見て
http://www.news.janjan.jp/election/0909/0909049778/1.php
公共事業を農村にばら撒いても、潤ったのは土建業者だけで…
伊吹春夫2009/09/05

 8月30日の衆院選は、愛知県では15の選挙区すべてを民主党が独占し、自民党は第13区で大村秀章ただ1人が比例復活という、民主党の大勝でした。

 地元紙は9月1日の社説で「09審判・中部 政権変えた地方の願い」として、次のように書いています。 

 (引用)
 中部での自民党の惨敗は、他地域よりさらに深刻だった。世界不況の打撃をどこより受け、疲弊した農村部も多く抱える。
 政治に裏切られ、忘れられたこの地方の有権者の願いがこもる政権交代だ。(・・中略・・)自民党の地盤だった農村部では高齢化、過疎化が止まらない。農業のほかに収入はなく、所得も増えない。支持にこたえるべく、有効な手だてを打ってきただろうか。
 (引用終り)

 第15区の田原市でも、自民現職の山本明彦が、森本和義にこれほど負けると誰が予測出来たでしょう。山本は比例復活もならず落選となりました。要因は、多くのメディアが引用社説と同様のコメントをしています。

 筆者は、JANJANに「農家経済と後継者の実情」を書き、その冒頭で農家の経済事情を具体的に書きました。 

 今回は細部にこだわって再検討してみます。

 1.農村を襲った年金天引き
 後期高齢者医療制度が最も響いたのが農村でした。農業者は「収入」は少なく申告し、「支出」も最小限にして生きて来ました。その農村経済を直撃したのが「年金天引き方式」でした。

 「介護保険」「後期高齢者医療保険」「市県民税」と連発で高齢者が狙い撃ちされました。高齢農業者の多くが子息(勤労者)の扶養家族として記載され、農村家計は大家族主義で構成されていました。親子が別居して家計的に別々の生活をしていても、年1回の税務申告時に家族を認識して生きてきたのです。

 しかし「年金天引き」は、親子を完全に分離させ、家族内別居を強制し、農村家庭を破壊させつつあります。家計的にも、孫に出す「お小遣い」を節約せざるを得ず、「世代間のギクシャク」を増大させています。悲しい事ではありますが、孫が「お婆ちゃんを殺す」事件さえ起きました。

 選挙のたびに「農家の味方は自民党」と声高に叫んできたが、実態はその逆であったことを思い知らされたのでしょう。組織や利益団体は大切にするが、個人は票としか見てこなかった。選挙に勝つためには改革路線さえもあいまいにし、官僚主導から脱却できなかった自公政権の限界であったと思っています。

 2.公共事業で農家負担が増大
 自公政権は公共事業を農村にばら撒いて、農協ならぬ「農票支援」をしてきました。潤ったのは土建業者と一部の農業団体です。平成21年度田原市予算においても、農業基盤の整備576,483千円となっており、農業経営の活性化 61,857千円や環境保全型農業推進59,149千円などの10倍近い金額です。過去には土木作業に出て「日当」で潤った農業者も、公共事業の圧縮で、それはあてにならなくなりました。

 一方、農業の経営・構造改善と称した公共事業で、農家は多くの負担を強いられています。圃場整備事業においても、農地は1割減歩を条件とします。既に畜舎やハウス施設がある土地は圃場整備の除外地ですが、現地換地を受けるために金銭負担が生じます(圃場整備事業では換地が事業完了後の大問題で、これについては別記します)。

 綺麗に整備された農耕地や立派な舗装道路は、外部から見ると農業の近代化が進行している様に感じます。しかし、その裏には農家個々の多大な負担が隠されており、恩恵を受けたのは「土建屋サンだけ」というイメージが農村の細部に染み渡ってきました。

5779とはずがたり:2009/12/15(火) 01:19:37
>>5778-5779
 3.農地の集約で農業難民発生?
 水田中心の農政、しかも減反政策の行詰りは農村を壊しかけています。渥美半島のように水田稲作に依存しない農業地帯では、自公政権の農業政策は農家を納得させる事が出来ませんでした。

 4ha以上の農家には認定農業者とし補助金を出すが、小規模農家は集落営農にして20ha以上にまとまらないと補助金がもらえない。しかも原則は共同経営(財務担当者を決める)を想定している。それでは、農地を提供した多くの農家はどうするのでしょう。

 耕作放棄地の増加に業をにやしたのか、改正農地法では、農地の貸し手に年間15,000円の補助金を3年間支給するといいます。借り手は農業生産法人や農協です。借りた組織が経営ノウハウを持ち成功すればいいが、逆だと悲惨な事になります。

 作物は経営体が選定します。経営体に農業熟練者がいなければ、元地主の農家に作業を委託することになります。販売成績が上がらなければ、次々と作物を変更する事になりかねません。その結果、自己の農地に他人の指示で農作物を作らされる農家が続出し、経営が行き詰まれば借金だけが残る事になります。

 画期的な法改正と見る向きもありますが、余程しっかりした経営計画に基づかないと、農業難民が発生しかねません。

 筆者が知る限り、優良農地ほど貸し手は少ない。農地解放と公共買い上げのトラウマから抜け出していないからです。

 JANJANで何度も論述しましたが、「穂の国」発 農産物はいま(2)ブロッコリーの向こう側に見えるもの(2008.3.21)のように、協業化による近代化・コストダウンは、幾多の試みがことごとく失敗に終っています。これは中国や旧ソ連のような社会主義国でさえも成功例はほとんどありませんでした。

 協業体崩壊の経緯をつぶさに見てきた筆者は、渥美半島に難民テント村が出来ない事を祈る思いで見守っています。
    ◇ ◇ ◇
 (社説引用)
 ・トヨタなど自動車産業が多い愛知県は、世界不況の直撃で、雇用情勢の悪化ぶりは全国で最も深刻だった。派遣切りにあった労働者が施設に押しかけた。小泉改革の痛みに耐える地域といえる。
 東京で暮らす中央官僚、選挙ぐらいしか有権者に近づいてこない“大物”政治家たちに、この地方の現状は見えまい。
 ・「民主新人が当選しても霞が関とかかわりがなく役に立たない」と愛知県豊橋市長は発言したことがある。
 官僚主導からの脱却を目指す民主党政権になれば、自民党の国会議員を窓口に中央官庁に陳情する手法も変わらざるを得ない。
 自民系が支配的な県や市町村が多い地方行政と、民主党が圧倒的な地元国会議員との「ねじれ」もあろう。有権者が求める身近な政治のために、連携は欠かせない。
 (引用終り) 

 中央官僚の発想によるペーパー政策は、田原市のような豊かな農村でも大きな矛盾を抱えることになりました。支持母体だと思い込んでいた農協も内部反発を抱え、農業に支えられた地域の経済界から与党がこれほど信用を失っていたとは・・。新潟、長野、愛知と自民党が全敗した県は同じ構造だと思っています。

 参照(出典):
 ・09審判・中部 政権変えた地方の願い(中日新聞社説 09.9.1)
 ・平成21年度田原市予算の主要施策
 ・JA愛知みなみ組合員数 9,408人 (正組合員6,796人、准組合員2,612人)

5780とはずがたり:2009/12/15(火) 01:21:12
>>5778-5780
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名前:鈴木博
日時:2009/10/01 23:52 >高齢農業者の多くが子息(勤労者)の扶養家族として記載さ
>れ、農村家計は大家族主義で構成されていました。親子が別
>居して家計的に別々の生活をしていても、年1回の税務申告
>時に家族を認識して生きてきたのです。

それって、子息が別居していても、親御さんになんら援助して
いないでも、税金や社会保険料の扶養にして、税金や社会保険
料の増額を免れていたってことでしょう?
それが、大家族主義というなら、実際に、介護する家族がいな
いで、社会でやってくれ、というのはとてもおかしい。

>しかし「年金天引き」は、親子を完全に分離させ、家族内別
>居を強制し、農村家庭を破壊させつつあります。

元々、別居していた形が実際の形になるだけじゃないですか。
ならば、その分だけ、親御さんに援助するのが、人の道じゃあ
ないんでしょうか。


ほ場整備事業は、土建屋さんにとって、とても儲からない事業
で、不況になるまでは、なかなか受け手が見つからなかったと
いうことをお忘れです。

減歩された土地を集積して、道路を造らせ、市に土地を買わせ
ようととんでもないことを考えつく、団体もありますな。

5781名無しさん:2009/12/17(木) 19:17:25
http://www.news-kushiro.jp/news/20091217/200912176.html
2009年12月17日 衆院選で20歳代の投票率に伸び・釧路市



  釧路市選挙管理委員会は、若者の投票率向上を重点課題としているが、8月30日に執行した衆議院総選挙では20歳代の投票率が48%を超え、最近行われた選挙ではかなり高い数字となった。ただ、政権交代が全国的な話題となった選挙だけに「まだまだ投票者全体の中では低い」と来年の参院選に向け、さらに若者への呼び掛けに取り組んでいく。

5782チバQ:2009/12/19(土) 00:10:08
http://www.nnn.co.jp/tokusyu/kaiko2009/091216.html
2009/12/16の紙面より
政権交代(上) 「真夏の決戦〜衆院選」

保守地盤逆風はねのけ

大接戦を制して再選を果たし、こぶしを上げて支援者にアピールする赤沢氏=8月31日、米子市加茂町1丁目
 民主党が圧勝し、政権交代が実現した8月の衆院選。鳥取県内は1区、2区とも自民党前職が逆風をはねのけて議席を守り、保守地盤の強さをあらためて示した。

 「全国で最も早く当確が出たのが石破政調会長。一番遅かったのが私」。11月に県内3カ所で開かれた自民党の石破茂政調会長の政治資金パーティーで、鳥取2区を626票のきん差で制した同党の赤沢亮正氏は、1区で大勝した石破氏と自らを対比させながら大接戦となった選挙戦を振り返った。

 8月30日、米子市の選挙事務所に隣接する駐車場で開票状況を見守る赤沢陣営は、市町村ごとの得票数が明らかになるたび歓声に沸いた。郡部の多くで赤沢氏の票が民主党新人の湯原俊二氏を上回っていたからだが、テレビの当確はなかなか出ず、赤沢氏が万歳したのは午後11時近くになっていた。湯原氏は間もなく比例代表で復活当選した。

 2005年の郵政選挙で自民党への追い風に乗って初当選した赤沢氏にとって、今回は打って変わって逆風の選挙。2年前の参院選から続く有権者の党への不信感に加え、共産党が2区の候補擁立を見送るなど赤沢氏に不利とみられる要因が重なった。

 選挙期間中、日本海新聞などマスコミの世論調査の多くは湯原氏が赤沢氏をリードする情勢を伝えた。危機感を強めた赤沢陣営は後援会のメンバーらに支持の拡大を要請し、徹底した電話作戦を展開した。

 赤沢氏の「逆転」の兆しは選挙戦終盤になって幾つか見られた。その一つが、投票日前日に米子市の高島屋前で行った街頭演説。「必勝」の鉢巻きを締めた赤沢氏が「米子の皆さん、聞こえていますか」と声を振り絞って演説を始めると、予想以上に多くの聴衆が取り囲んでいた。

 陣営は特に動員をかけておらず、最終盤になって選挙事務所への出入りが増えた運動員らが自発的に声を掛け合って集まったとみていた。手応えを感じた陣営幹部の一人が「これがターニングポイントになるかもしれない」と話していたのが耳に残った。

 選挙後、結果について関係者に話を聞くと「組織力や1票を取りにいく執念で赤沢陣営が上回った」「終盤に湯原陣営が緩んだ」という点に集約された。しかし選挙期間中、調査結果などが頭に残り、情勢を読み切れなかった。

 衆院解散から40日の長丁場となった真夏の選挙を終え、選挙取材の難しさをあらためて実感した。


ミニクリップ
 鳥取県内小選挙区の結果 1区は石破茂氏(自民)が、奥田保明(民主)、岩永尚之(共産)、細川幸宏(幸福実現)の3氏を破り8回目の当選。2区は赤沢亮正氏(自民)が湯原俊二(民主)、甲谷英生(幸福実現)の両氏を破り再選、湯原氏は比例代表で初当選した。全県の投票率は75・07%。

5783チバQ:2009/12/19(土) 00:10:43
http://www.nnn.co.jp/tokusyu/kaiko2009/091217.html
2009/12/17の紙面より
政権交代(中) 「攻守交代〜県関係国会議員は」

政府外“シャットアウト”

当選が確実となった候補者名に花を付ける鳩山由紀夫代表(右、当時)=8月30日、東京都港区
 衆院選投開票日の8月30日。民主党の開票会場では候補者名のパネルが当選を示す花で埋め尽くされた。一方自民党本部では空白が目立つ中、鳥取、島根両県の候補者名に並んで付いた四つの花が存在感を示していた。

 鳥取県は1、2区とも自民党が勝ち、島根や福井、高知と同じく「自民全勝県」となった。民主党圧勝の中のこの結果は「地元が求める政策実現の難しさ」という課題を、野党だけでなく選挙で結果を残せなかった与党議員にも投げ掛ける。

 「政府の役職は選挙に勝ってからだ」。衆院選で党の候補者が破れたことが響いたか党幹部にこう言われたという民主党の川上義博参院議員(鳥取県選出)。与党となった民主党は「政治主導」の名の下、政策決定の政府一元化方針を打ち出すなど、政府外の議員は事実上“シャットアウト”された。

 政府入りしなかった川上議員は、意見反映の場がないと見るや、高速道路や漁業の議員連盟を立ち上げ、他県議員とともに政府に訴えたほか、個人的に直接閣僚と面会するなど、地元要望実現の方法を模索する。

 個々の存在感を示す場が制限される一方、陳情を政務三役に取り次ぐには、地元の県連などを窓口に幹事長室を通すというルールが決められ、党の存在感は高まる。「政官業癒着の排除」などがルールの看板だが、12月9日、上京した民主党系の県議に投げられた副幹事長の言葉には「党勢拡大」がにじんだ。「鳥取、島根はまだまだ民主党の皆さんに大きくなっていただきたい。大きくなるよう種もまかないと」。

 これには自民党は怒りをあらわにする。石破茂政調会長(鳥取1区選出)は「与党時代は野党からの陳情も受けてきた。民主党になければその地域がどうなっても知らないという強権的な手法が本当に住民に支持されるのか」と批判した。

 その一方で自民党も党の存在感をどう示すか試行錯誤中だ。マスコミへの登場が減った分、インターネットで部会の様子を流したり、来年1月の党大会前日には一般参加可能なセミナーを開催するなど失地回復に躍起だが、政調会長就任時に石破氏が語った「与党時代の2倍も3倍も苦労するだろう」との言葉が現実のものとなって自民党に迫っている。

 県関係国会議員が存在感を示し、地元の要望を実現させようと奮闘する中で、鳥取の要望はどこまで実現するのか。公共事業費の削減など、小泉改革の影響で疲弊した地方が、政権交代のはざまでまたも割を食うことがないよう、県関係国会議員には党派を超えた実のある議論を求めたい。


ミニクリップ
 民主党が掲げる「政治主導」 民主党は衆院選のマニフェスト(政権公約)で「官僚丸投げの政治から、政権党が責任を持つ政治家主導の政治へ」と明記。政策決定を大臣、副大臣、政務官の政務三役に一元化することや、陳情窓口の党幹事長室への一本化、官僚の国会答弁の禁止などの方針を打ち出している。

5784チバQ:2009/12/19(土) 00:11:07
http://www.nnn.co.jp/tokusyu/kaiko2009/091218.html
2009/12/18の紙面より
政権交代(下) 「直撃する余波」

山陰道事業凍結区間も

他県の知事と協力して馬淵澄夫国交副大臣(右)に高速道路整備の必要性を訴える平井伸治知事(右から2人目)=11月19日、国交省
 11月16日夕、鳥取県庁の応接室。穏やかに話していた平井伸治知事が、福田功・国交省中国地方整備局長の説明が終わると、ほおを紅潮させて声を荒げた。

 「急ブレーキをかけられた。思想が理解できない」

 福田局長が示した道路予算の2010年度概算要求額は、県内分で09年度当初予算比51〜63%。「山陰道は大変なことになる」。取材中、隣で傍聴していた担当職員の嘆きが聞こえてきた。

 民主党政権になり、矢継ぎ早に政策転換が打ち出された。地方にとって痛手は公共事業の削減だ。山陰道は事業凍結の区間もあり、完成は目標の17年度から5〜8年ずれ込む試算。鳥取市と岩美町を結ぶ国道9号・駟馳山(しちやま)バイパスは、峠を貫くトンネルの10年度着工が困難になった。

 「ますます取り残されてしまう。何年も待ったのに…」。地権者の一人、川島寿和さん(66)=鳥取市福部町=の言葉にならない思いが、取材する側にも伝わってきた。

 危機的な財政状況を考えると、公共事業を大盤振る舞いできる時代は終わった。しかし、県内では社会資本整備や雇用に期待の声が大きい。新政権が地方とどう向き合い、地域活性化の新しい道筋をどう提示するのか、まだ青写真は見えない。

 平井知事は遠くに視線を運びながら憂いをみせた。「不安を抱えたままの越年となる」

 補正予算を見直し、事業仕分けで概算要求の無駄を洗い出す新政権。「見直し」や「廃止」となった事業は、県内に関係するものも多く、自治体に戸惑いが広がった。

 「市民にどう説明したらいいのか」「財源がなくなれば正直きつい」−。職員から聞こえてきたのは腐心ばかり。現場に足を運び、現場の声を聞き、実情を理解した上での議論だったのか。取材はそんなことを問う繰り返しだった。

 予算編成の手順や内容も様変わりした。政治主導となり、中央省庁から情報が入らない。「全体像さえ見えず、あまりに不明確な要素が多い。自治体の予算編成も苦しい」。この1週間に走り書きしたメモを眺めると、そう打ち明ける県財政課職員の苦悩があった。

 政権交代の余波を取材して感じるのは、地方の期待は一変、失望に変わりかねない、ということだ。財源をひねり出した成果を実際の予算にどう反映させるか、首相の政治判断が試される。同時に、選択の先に何が見いだせるのか、住民自身が地域像をどう描くのか、自ら考える時期に来ている。



ミニクリップ
 補正予算の見直しや事業仕分けの県内影響 鳥取大学でのバイオ産業拠点施設は整備費が削られ、当初の大型ハコモノ計画を縮小。岩美農道や鳥取港の整備費、バス車両購入や鳥取市鹿野町の「鳥の劇場」への補助金などが削減される可能性があり、農業共済の見直しによって農家の負担増も懸念される。

5785名無しさん:2009/12/21(月) 20:58:03
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000000912210003
現在位置:asahi.com> マイタウン> 静岡> 記事

09 取材メモから (4)政権交代
2009年12月21日


参院補選の最終盤、気勢を上げる民主党国会議員ら。3連戦を経て議員数は急増した=10月24日、静岡市駿河区

 8月30日夜。静岡総局にいた先輩記者たちと総選挙の開票速報を見つめていた。


 午後8時の時報と同時に画面の中の民主党議席数がすさまじい速さで積み上がり、瞬く間に過半数を超えた。県内の8小選挙区も含まれていた。一瞬であっけなく終わった「政権交代」。そんな印象だった。


 県内では09年、政権交代と密接に絡んだ二つの大きな選挙があった。主戦場は8月30日の総選挙。それを挟むように、7月5日に「総選挙の前哨戦」と喧伝(けんでん)された知事選があり、総選挙の熱が冷めやらぬ10月25日には「信任投票」と民主党がうたった参院補選が行われた。


 三つの戦いが続いた数カ月の間に、民主党が政権与党への階段を駆け上る傍らで、従来の自民党の支持基盤がみるみる崩れ去っていった。「たまっていたマグマが知事選で動き出し、総選挙で噴き出した。参院補選は余熱で乗り切った選挙」。政権交代への期待を「マグマ」に例えて、ある民主党関係者は振り返る。


 従来の選挙と少しずつ様相が変わり始めたのは知事選からだったという。自民党の支持基盤だった各種業界団体からの接触が増えたからだ。


 民主など推薦の川勝平太氏と自公推薦の坂本由紀子氏の得票は、結果は1ポイント未満の僅差(きんさ)。しかし、川勝氏には、擁立を巡る迷走劇で出遅れるハンディがあった。それをはねのけ、選挙カーの上で「静岡から日本を変える」と絶叫した川勝氏は、政党色を懸命に隠した坂本氏に競り勝ち、自民党陣営に衝撃を与えた。


 その後、総選挙までの約2カ月間。「政権交代」を訴える民主党陣営が手応えを確かにする一方で、自民支持基盤の崩壊はさらに進み投開票日を迎えた。3区の柳沢伯夫元厚労相や8区の塩谷立文科相ら自民党の大物は、選挙区で30代の新人候補に敗れ、「変化」への期待が大きかったことが浮き彫りになった。


 参院補選では民主・自民両陣営の対比が興味深かった。民主・土田博和氏の選挙事務所の壁には、「建設業協会」「歯科医師連盟」と書かれた推薦書が数十枚並び、自民・岩井茂樹氏の選挙事務所の壁には空白が目立った。民主党県連の幹部は「これまでにないことだ」と驚きを隠さず、自民党陣営は「支援団体を回る人も足りない」と嘆いた。


 今回の政権交代は、単なる「追い風」や「逆風」が原因だったのか。それとも、従来の政治システムの行き詰まりに起因するのか。「これで本当の民主主義が根付くか。実はまだ分からない」。取材の中で何度もこのような言葉を聞いたのが印象的だった。(後藤遼太)


 ◇政権交代 7月の知事選では、民主党推薦の川勝平太氏が自民党推薦の坂本由紀子氏を大接戦の末に1万5千票差で下した。勢いに乗った民主党は総選挙で躍進し、県内3人だった衆院議員の数は9人にまで増えた。8小選挙区で全敗した自民党は、斉藤斗志二元防衛庁長官や柳沢伯夫元厚労相らベテランが引退。支持基盤の崩壊は食い止められず、参院補選でも公認候補の岩井茂樹氏は民主党公認の土田博和氏に敗れた。

5786名無しさん:2009/12/23(水) 10:45:07
年末なので一年振り返り系の記事が増えてきました。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news/20091222-OYT8T01370.htm
ホーム>地域>高知
政権交代で風読めず 衆院選自民3民主0


業界団体の代表者から要望を聞く民主党県連幹部ら(11月8日、高知市内のホテルで)  「全国で唯一、高知だけが、民主党に比例復活当選さえ許さなかった」――。

 政権選択をかけた8月の衆院選。全国では、民主党が308議席を奪う大躍進を遂げ、日本に初の政権交代をもたらしたが、県内には別の風が吹き、小選挙区3議席を自民候補が独占した。12月12日の自民党県連臨時大会で、あいさつに立った山本有二会長は、現職3人全員が当選した〈地元完勝〉を強調して見せたが、政権交代という現実は県政界にも大きな波紋を広げており、会場には、焦燥感を感じる参加者もいた。

 政権与党となった民主党県連の新たな船出は、来夏の参院選を見据えた組織の立て直しから始まった。真夏の決戦からほぼ1か月が過ぎた9月27日の民主党県連臨時大会。党員拡大や地方議員増員を担う「県組織局」を新たに設けたほか、党幹事長室に陳情窓口が一元化されたことを受け「県戦略局」を新設。局長には、新たに民主党入りした参院議員の広田一氏が就任した。

 参院選に党公認で出馬する広田氏は就任早々、与党議員としての立場を生かし、自民党の支持基盤の切り崩しに動いた。かつて自民党の支持基盤だった業界団体からの陳情を受け付ける会合をスタートさせ、すでに推薦願を手に各種団体へのあいさつ回りも始めている。これまで100件を超える陳情が寄せられており、大石宗幹事長は「政権交代して以降は、とにかく人手が足りない」と“うれしい悲鳴”を上げる。

 業界団体の中には「政権交代は、初めての経験。今後どうなるのか予想もつかない」と戸惑いの声が上がる一方、「与党と協力関係にないと我々の政策要望は実現されない」「長年、自民党を応援してきたが、参院選での支援は全くの白紙」との声が上がり、自民党県連の職域団体の中には、年内閉鎖の動きまで出ている。

 一方、歴史的な大敗を受け、自民党県連は9月、党員、党友を対象に衆院選の総括や、今後、県連が進むべき方向性について問うアンケートを実施し、党本部からも注目された。

 党刷新をアピールするため、参院選候補を選ぶ予備選も初めて実施し、高野光二郎県議が公認候補に内定したが、党員の関心は低く、投票率も2割強にとどまった。党公認候補から外れた形の県連副会長で、前参院議員の田村公平氏は、無所属でも立候補する構えを崩しておらず、支持団体からは「このままでは分裂選挙になり、民主党に漁夫の利を与えることになる」と危惧(きぐ)する声も出ている。

 参院選には、共産党も元衆院議員の春名直章氏の擁立を固めており、4候補による激戦が予想される。衆院選で国民が下した審判は、今後、どのような波紋を広げるか。県政界は、かつてない激動の渦に巻き込まれている。

(畑本明義)

(2009年12月23日 読売新聞)

5787名無しさん:2009/12/23(水) 10:45:37
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20091223/CK2009122302000059.html
東京NEWS2009 <6> 衆院選 12区で太田さん落選
2009年12月23日

厳しい開票状況に目を伏せる公明党の太田昭宏代表=8月30日、新宿区の党本部で


 八月の衆院選による政権交代の象徴的場面の一つが、東京12区(北区、足立区一部)の公明党代表(当時)太田昭宏さんの落選だった。

 二〇〇〇年から続いた自公連立政権。〇三年の衆院選で、東京における自公協力の小選挙区に選ばれたのが12区だった。送り込まれたのは当時「公明党のプリンス」と呼ばれ、次期党代表と目されていた太田さん。

 今回の衆院選で民主党の小沢一郎幹事長(当時代表代行)は自公連携のシンボルとなっていた12区からの国替え立候補をにおわせ続け、公示一カ月を切った七月下旬になって、“弟子”の青木愛参院議員(当時)の擁立を発表した。

 公明党はもちろん、自民党も選挙対策本部を設置して組織選挙を展開。青木さんの選挙事務所には小沢幹事長の秘書が入るなど激しい選挙戦の結果、一万票差で青木さんの勝利となった。

 九月に代表を辞任した太田さんは党代表者会議議長となり、来年の参院選比例候補に。太田事務所は「この三カ月、ずっと地元回りを続け、地域の行事にも出させていただいている。十六年前、中選挙区(北板橋)で初当選したときから地元に軸足を置く活動は変わっていない」と話す。

 青木愛さんは衆院厚生労働委員会の理事として、厚生労働関係の全国からの陳情・要望の窓口を務める。事務所は「駅頭や地域への顔出しのほか、全国から殺到する陳情の判定をする毎日」と超多忙だ。

 次期衆院選は、自民党も独自候補擁立を迫られる。北区議会では「衆院選より区議選(一一年)の方が先になるのでは」との見方がもっぱらだ。

 同区議会関係者は「自民は過去三回の衆院選で小選挙区候補を立てず足腰が弱っているのは確かだが区議が十三人いる強みがある。一方、民主は次の区議選で五人しかいない区議の倍増を目指す。動きが具体化するのは区議選後ではないか」とみている。

     ◇

 衆院選投開票前日の八月二十九日夜。JR池袋駅前は熱気に包まれていた。駅東口で自民の麻生太郎首相(当時)が小池百合子さんの隣で声をからし、西口では民主の鳩山由紀夫代表が、江端貴子さんとともに「政権交代」を訴えていた。

 東京10区は小池さんが「刺客」として送り込まれ、民主が惨敗した前回郵政選挙を象徴する選挙区。この因縁の地で、政権を争う両党首がそろって「最後のお願い」に臨んだ。結果は江端さんが初当選を果たし、小池さんも比例で復活当選。そして、民主党政権が始まった。

 あれから四カ月。師走の同駅前にいた会社員男性(39)は民主に一票を投じた一人。「民主に期待してるけど景気は昨年より悪い。これから年末倒産もあるだろうし、(景気回復を)民主はどこまでやれるのかね」と厳しい表情で話した。

 (東京ニュース担当・中里宏、比護正史)

 <政権選択が問われた衆院選> 8月30日投開票され、民主党は単独過半数の241議席を大きく超える308議席を獲得した。都内25の小選挙区では、民主が前回の1議席から21議席に大躍進。自民は23議席から4議席に激減した。当時公明代表だった太田昭宏さんは、同党唯一の議席を失った。比例東京ブロックでは、17議席のうち民主が8議席獲得した。

5788とはずがたり:2009/12/23(水) 13:35:41
>>5786
どの団体でしょうかねぇ?
>自民党県連の職域団体の中には、年内閉鎖の動きまで出ている。

5789とはずがたり:2009/12/23(水) 13:44:14
sageてもた。。

5790名無しさん:2009/12/23(水) 15:01:02
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20091223ddlk07070070000c.html
オフタイム:年末ワイド 衆院選で民主、小選挙区全勝=関雄輔 /福島
 ◇「風」か「地殻変動」か注目
 「これほど歩いたことは自分の選挙でも無かった」。8月の衆院選終盤、1区の民主党候補を支援したある無所属市議が振り返った。民主党が県内5小選挙区で全勝した衆院選。自民党の候補者らは集会や街頭演説で「逆風」「向かい風」と繰り返し嘆いたが、取材をする中、“風”だけでは説明できない変化も感じた。

 これまで政党と距離を保ってきた市町村議らが積極的に民主支援に動いていた。1区では、コスタリカ方式の解消を巡るしこりで、自民から民主支持に移った議員も複数いた。

 「もう公務員じゃないから思う存分やれる」と話したのは、郵便局長らでつくる「郵政政策研究会」の関係者。前身の「大樹」は自民最大の集票マシンと呼ばれたが、民営化で決別。公務員時代は政治活動が制限されたが、今回は集会にも堂々と参加し、地方で弱いとされる民主を下支えした。

 農協や医師会へのインタビューでも、自民へのこだわりが薄れてきたように感じた。自民と親しかった首長の祝電が、民主候補の集会で紹介される一幕もあった。私自身、取材を担当した1区で、当初は盤石の組織を持つ自民候補が勝つと踏んでいた。しかし、次第に組織のほころびが目立つようになった。

 一方、民主の足元も固まっていない。政権交代後、県内で初めて独自候補を立てた20日投開票の相馬市長選では、現職の厚い壁を破れなかった。現職支持者の一人は、「当初は勝てないと思ったが、有権者は民主だから投票しているわけではないと分かった」と振り返った。

 来年以降も、参院選に知事選、統一地方選と選挙が続く。民主の候補者らは衆院選後、「地殻変動」という言葉を好んで使った。かつて「保守王国」と言われた福島県。今夏の出来事が一時的な風なのか、地殻変動なのか注目したい。

5791とはずがたり:2009/12/23(水) 15:32:30

’09現場から<1> 衆院選 自民の“牙城”のみ込んだ民主  問われる与党の真価
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20091223/CK2009122302000067.html
2009年12月23日

歩行者デッキ開通式で、菅義偉氏(右)と並ぶ岡本英子氏(左)。衆院選では自民党の“指定席”を奪う形で初当選した=11日、横浜市内で
写真

 冷たい雨が降りしきる横浜駅東口。横浜市の神奈川区と西区を結ぶ歩行者デッキの開通式が十一日午前、行われた。西区を地元とする衆院2区の自民党衆院議員・菅義偉氏(61)と肩を並べ、民主党衆院議員の岡本英子氏(45)=神奈川区など衆院3区=は、テープにはさみを入れた。

 もともと3区の議席は、自民党前職の小此木八郎氏(44)が祖父の代から受け継ぐ“指定席”だった。それを今夏の衆院選で奪った岡本氏。式典での姿は、政権交代で政界の主役を自民党からもぎ取った今年の民主党を象徴していた。

 同市栄区選出の市議だった岡本氏が、ほとんど地縁のない3区の党候補に決まったのは二〇〇七年夏。「小此木ブランド」が浸透する地域の視線は冷たく、系列地方議員の足並みも乱れた。不利な条件に囲まれてのスタート。選対幹部は「最初は、勝てるとは夢にも思わなかった」と振り返る。

 しかし、早朝の街頭演説や小規模集会など地道な活動を続けると、ちらしが一日数百枚さばけるように。有権者の反応は徐々に良くなった。岡本氏は「(今年五月に)鳩山由紀夫首相が党代表に就任した時、有権者の“風向き”を感じた」と振り返った。

 八月の選挙戦本番でも有権者の熱気は上がる一方。見知らぬ人が続々と事務所を訪れ、手伝いを申し出た。街頭で「民主党」の文字を掲げれば人は次々と集まった。結果は十二万票以上を獲得。小此木氏に比例復活すら許さない圧勝だった。

 「民主党への期待もあるが、自民党ではもう駄目だと思う人が多かったのではないか」。岡本氏は、勝因をそう分析した。

 衆院選から三カ月余り。民主人気には陰りもみられる。その中、駅の朝立ちや小規模集会開催を続ける。「今までやったことを継続しなければ、力は衰える」

 岡本氏を含めた民主党の真価は、次の衆院選で問われることになる。 (中山高志)

    ◇

 新型インフルエンザの感染拡大、衆院選、横浜、川崎両市長選−。さまざまなニュースに揺れた二〇〇九年を担当記者が、その後の取材を交え、振り返った。

 <民主圧勝の衆院選> 衆院選県内18選挙区のうち、民主党は14選挙区で勝利し、残る4選挙区でも全員比例復活当選。前回の小選挙区全敗の雪辱を果たした。自民党は小選挙区でわずか3勝。比例復活も3人にとどまった。公明党も議席を失った。みんなの党は選挙区、比例復活合わせ2議席獲得。社民党も比例復活で1議席を保った。

5792名無しさん:2009/12/24(木) 20:16:24
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokushima/news/20091223-OYT8T00796.htm
ホーム>地域>徳島
<回顧2009> 民主躍進3議席
衆院選


衆院選公示日、選挙カーから手を振る高井氏。念願だった選挙区初当選を果たし、政権交代を引き寄せた。(8月18日、上板町で)  政権交代が起きた8月の衆院選は、県内でも民主党が躍進した。1区の仙谷由人氏は大差で6選し、2区は高井美穂氏が念願の選挙区初勝利。3区の仁木博文氏も比例復活で初当選した。一方、自民党は比例も含めて4人いた衆院議員が2人に半減。与野党逆転で両党を取り巻く状況は大きく変化した。(松本航介)

 「何もないところから民主党を設立して13年。政権交代を実現し、県連は4人の国会議員団を擁するまでになった。感慨無量だ」。11月21日、徳島市内で開かれた民主党県連の定期大会のあいさつで、仙谷氏はかみしめた。

 衆院選後、仙谷氏は行政刷新相に抜てきされ、「事業仕分け」に奔走。高井氏は文部政務官と県連の新代表に就いた。秋に行った参院選徳島選挙区の候補者公募には、予想を大幅に上回る35人が応募。県連が窓口となる新しい陳情システムには、12月半ばまでに約150件もの要望が寄せられ、「これが政権交代か」と関係者も驚くほどの忙しさだ。

 しかし、一方で、周囲の戸惑いも続いている。自民、公明両党の議員が大半を占める県議会は9月以降、鳩山政権の政策に反発する意見書を相次いで可決。新陳情システムには、市町村から「我々の陳情は本当に国に届くのか」などの不安の声があがっている。

 陳情窓口「地域戦略局」の局長を務める中谷智司参院議員は18日の記者会見で「不安もあるだろうが、歓迎する声もある。実績を作り、疑問点を説明しながら、解消していくしかない。時間が大切だ」と語った。

               ◇

 「エラーを重ねて失点し、ポテンヒットすら打てずにコールド負けした」。自民党県連幹事長だった竹内資浩県議は振り返る。度重なる首相の交代劇。党本部内のゴタゴタ。衆院選を前に失点を重ねた。「自民党は本来の保守政治を忘れてしまった。だから自民も民主も違いがなくなり、『どっちも同じなら1度変えてみたらいい』となった。敗因はそれに尽きる」と悔やむ。

 県連組織の弱体化も深刻だ。県連を支えた党員は、ピーク時の1988年に約7万7000人いたが、今は約1万3000人。高齢化も目立つ。衆院選後、「国会議員の慢心もあり、地域支部の充実を怠ってきた」「若い人をターゲットに党員の拡大を」など反省の声が相次いだ。

 こうした事情が一因となって、最近の国政選挙で県連は苦戦を続けてきた。07年の参院選は、民主党候補20万票に対し、自民党候補は15万票。「郵政選挙」で大勝した05年の衆院選でも、比例では民主党16万票に対し、自民党は15万票で負けていた。04年の参院選も自民党候補16万票、民主党候補15万票で接戦。地殻変動は少しずつ進んでいた。

 県連は今、市町村単位の地域支部の充実を急いでいる。衆院選で3区の議席を守り、新会長に就いた後藤田正純氏は20日の県連の常任総務会で「来年の参院選に向けて態勢を整え、新しい自民党に変わっていきたい」と意気込んだ。

 24日で鳩山政権が発足して100日。両県連の模索が続いている。

(2009年12月24日 読売新聞)


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