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【捲土重来選挙】2009年次期衆院選スレ その2

5775チバQ:2009/11/29(日) 19:40:54
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/matsurigoto/series/Sr200911260001.html
<10>妻を介護 老いと不安 新政権にあすを託す '09/11/26

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 妻は3年9カ月、目を覚ましていない。広島県北広島町の松原義則さん(65)は毎日のように、町内の特別養護老人ホームにいる八重子さん(66)に会いに行く。「八重ちゃん、気分はどんな」。手足や首筋がむくまないよう両手でさする。床ずれはないか、寂しくはないか。体と心に気を配る。

 脳梗塞(こうそく)で右半身にまひが残り、介添えが必要となって12年目。2006年の冬だった。家で転んで鎖骨を折った。入院先で脳梗塞を再発し、動くことも話すこともできなくなった。時々、左まぶたを開けて目を動かす。「何か伝えようとしてる」。松原さんの顔が一瞬、ほころぶ。

 八重子さんとは37年前、見合い結婚した。トランペットを吹いた海上自衛隊呉音楽隊(呉市)を辞め、祖父の代からの食料品店を継いだ。「すかっとして感じがいい」と評判通りの妻。夫婦で巻きずしや刺し身を作っては売った。大型スーパーもコンビニもない時代、寝食を忘れ働いた。

 「無理をさせすぎたのか」。1994年夏の朝、店のレジにいた八重子さんが突然、倒れた。夫50歳、妻51歳。夫は後悔を胸奥にしまい、妻の介添えを日常の一部にした。トイレや風呂、食事や外出といつも一緒だった。

 年齢に、長年積み重なった介護の疲れ。体がきつい。この9月、郵便物の宅配の仕事を辞めた。収入は、自身の国民年金と妻の障害年金だけ。特養の入居費を払って残る約4万円で毎月を過ごす。

 一人暮らしの身に、老いが忍び寄る。鬼胎を抱く夫、意識を失ったままの妻。将来が見えないいらだちが膨らんでいたころ、衆院選がきた。4年前は車いすの八重子さんと一緒に投票に行き、これまで通り「安定」を自民党候補に託した。

 今回は違う。実態が明らかになる官僚の天下りが、許せなかった。天下り先の無駄な業務に多額の給料。自らの境遇と金銭感覚からあまりにかけ離れた公金の使い方に、怒りすら覚えた。

 「税金の使い道を変え生活第一」をうたう民主党にひかれる。少しは変わるかもしれないと、その党の候補に1票を入れた。投票できない妻の将来も、同じ1票にしのばせた。

 ときに3人の息子と妻、6人の孫が泊まりがけで遊びに来てくれる。近所の仲間とのライブや音楽を通じた年若い友人との交流。介護や病気の悩みを抱える人とも出会えた。

 前向きに生きていても、ふと心が折れそうで、八重子さんに会いに行けない日もある。ブログに、妻と出掛けた旅の思い出や気持ちをつづる。「目を覚ましてくれないか」。民主党が中心の政権で何が変わったわけでもない。ただ、あすを託せるものが、ほかにはなかった。=第1部おわり

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 第1部は文・高橋清子、村田拓也、胡子洋、水川恭輔、写真・藤井康正が担当しました。


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