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旅客船・高速船・フェリー等のスレ

1とはずがたり:2009/02/01(日) 02:45:26
此迄鉄道スレを基本にやってたけど,独立させましょうか。

410とはずがたり:2016/09/30(金) 09:52:55
横並びで造ってアホだなぁ。。
>かつては鳥羽、伊勢、四日市市にもあった中部空港への航路は津市の「津エアポートライン」のみとなる。

市民4割「不要」、中部空港との海上航路廃止へ
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20160917-OYT1T50045.html?from=yartcl_outbrain1
2016年09月17日 13時19分

 三重県松阪市は16日、同市の津松阪港と中部国際空港を結ぶ海上航路「松阪ベルライン」について、運航会社との委託契約を更新しない方針を発表した。


 利用者が伸び悩み、就航した2006年12月以来赤字続きとなっているためで、丸10年となる12月20日に廃止となる。

 市議会全員協議会で竹上真人市長が報告した。かつては鳥羽、伊勢、四日市市にもあった中部空港への航路は津市の「津エアポートライン」のみとなる。

 松阪ベルラインは当初、熊本県の業者が市の委託で運航を開始。経営不振で撤退した後の09年9月に津エアポートラインが引き継いだ。利用者は08年度の約12万4000人をピークに減少、15年度は約1万8000人で採算ラインとされる7万人を大きく下回った。

 片道の所要時間は1時間10分前後、料金は2780円(中学生以上)。近鉄特急と名鉄を乗り継ぐより安くて早いが、本数は1日4往復8便で、市が実施した市民アンケートでも4割が「必要ない」と答えた。

 市によると、12月以降も継続する場合、運航会社が負担してきた年間平均約3000万円の船検代を支払う必要がある。竹上市長は全員協議会で「利用者が増加する見込みはなく、継続するには財政負担が大きい」などと理解を求めた。

 市は航路開設当時、ターミナル建設や船の購入・造船などに約12億2700万円を投入。金融機関から約8億3600万円を借り入れ、現在も約4億4000万円が残る。

411とはずがたり:2016/10/16(日) 19:10:33

「このままでは航路がなくなりかねない」離島の足、存続の危機 数十億円の費用重い負担に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161016-00010000-nishinp-soci
西日本新聞 10月16日(日)12時41分配信

 九州本土と離島を高速で結ぶ水中翼船「ジェットフォイル」が存続の危機に直面している。国内で運航する3分の1の6隻は船齢が30年を超え、35年程度といわれる「寿命」に近づいているが、造船業者は複数の受注がないと新造しない方針だ。数十億円の費用も海運会社の重い負担になるため、新造交渉が暗礁に乗り上げる恐れがある。

 九州運輸局や海運会社によると、国内では6社が18隻のジェットフォイルを使用。九州では3社が博多-壱岐・対馬、長崎-五島、鹿児島-種子島・屋久島の3航路で10隻を運航し、このうち3隻が就航から30年を超える。

 九州郵船(福岡市)は壱岐・対馬航路で2隻を運航。2010年以降の輸送実績は同じ区間のフェリーを上回る。船齢31年の1隻を20年代半ばに新船と入れ替える方針だが、竹永健二郎社長は「更新できないかもしれない」と話す。

「1、2隻の注文では船価も高くなる」
 世界で唯一、ジェットフォイルの造船技術を持つ川崎重工業(東京)は、複数受注を新造の条件にしている。「最近21年間は建造実績がなく、設備の更新などが必要。1、2隻の注文では船価も高くなる」という事情がある。海運会社と商談を進めているが、契約には至っていない。

 海運会社には「1隻50億円程度」(竹永社長)の費用も悩みの種。九州郵船が持つジェットフォイルの初期費用の約2倍に当たる。

 負担を軽くするために、独立行政法人の鉄道建設・運輸施設整備支援機構は昨年4月、離島のある自治体と建造資金の最大9割を一時的に担う支援制度を始めた。だが、九州のある県は「返済してもらうとはいえ、県の財源も限られる。簡単に費用は出せない」と打ち明ける。関係者によると、新制度を活用する具体的な計画はまだない。

 九州の3航路の年間輸送実績は、記録が残る03年度以降、約134万〜158万人で推移する。日本旅客船協会で高速船建造問題委員長を務める竹永社長は「島民の足であり、観光振興にも欠かせない。このままでは航路がなくなりかねない」と危機感を募らせ、業界を挙げて国などに支援を求める構えだ。

ジェットフォイル
 ジェット推進機から海水を噴き出し、船体の前後の水中翼に揚力を発生させ、海面から浮いた状態で航行する高速旅客船。「海の飛行機」と呼ばれる。時速80キロ(45ノット)前後の高速航行と、波の影響をほとんど受けない乗り心地の良さが特徴。1987年、米ボーイング社が川崎重工業に建造技術を譲渡した。川崎重工業は95年までに15隻を建造したが、以降は受注実績がない。

=2016/10/16付 西日本新聞朝刊=

412チバQ:2016/10/31(月) 20:04:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161031-00000037-jij-bus_all
定期コンテナ船で事業統合=世界6位、売上2兆円―来年7月に新会社・海運大手3社
時事通信 10/31(月) 10:37配信

 日本郵船、商船三井、川崎汽船は31日午前、定期コンテナ船事業の統合で合意したと発表した。2017年7月に、3000億円規模の共同出資会社を設立する。運航規模の拡大による競争力強化が狙いで、年間の統合効果は約1100億円を見込む。実現すれば、定期コンテナ船で世界第6位、売上高は2兆円規模になる。

 3社のトップは東京都内でそろって記者会見し、川崎汽船の村上英三社長は「欧州大手の3社に続くメガキャリアーのグループに入る」と強調した。郵船の内藤忠顕社長は「官主導の中国などとは異なり、民間主導で実現した」と説明。商船三井の池田潤一郎社長は「コンテナ船以外の統合は考えていない」と述べた。

 3社の共同発表によると、日本郵船が38%、商船三井と川崎汽船がそれぞれ31%出資し、18年4月のサービス開始を目指す。3社のコンテナ船は単純合計で256隻、運航規模は世界全体の約7%のシェアに達する。

413とはずがたり:2016/11/04(金) 15:04:48
緊急に予備費でなんとかならんかったのか!?

「関門信号」故障したまま 8ヵ月潮流測定できず 航行への影響を懸念する声も
http://news.goo.ne.jp/article/nishinippon/nation/nishinippon-20161104121228115.html
12:04西日本新聞

 潮の流れの速さから「日本三大急潮流」に数えられる関門海峡で、潮の速さや向きを船舶に伝える「潮流信号」のセンサーが壊れ、8カ月間測定できない状態が続いている。海上保安庁の予算確保が遅れた上、機材設置に時間がかかるため、年内の更新は困難な状況。同庁は過去の気象データを基にした予測値を表示しているが、実際の数値とずれが生じており、運航の際の注意を呼び掛けている。

 北九州市と山口県下関市を隔てる関門海峡は、1日平均500隻を超える船舶が行き交い、外国船や全長300メートルを超える大型船も少なくない。海峡の幅は最も狭い所で約500メートル。潮流も速く、潮の干満で流れが1日4回変化する。霧も発生しやすく、国内有数の「難航路」といわれる。

 第7管区海上保安本部(北九州)によると、潮の流れを海上の船に知らせる装置は明治期に設けられ、現在の潮流信号システムは1980年に設置した。海底約14メートルにあるセンサーが潮の流れや速さを24時間測定。海峡の両端と関門橋近くの計3カ所に設けた電光掲示板(縦横約8メートル)にリアルタイムで表示してきた。

 故障が見つかったのは3月2日の通常点検。老朽化が原因とみられるという。7管は買い替えに必要な約2億円の確保を模索したが、できずに予測値表示を続けてきたという。

 港則法には、関門海峡を含めた特定の海峡に限り、事故防止のため、潮の流れより4ノット(時速約7・3キロメートル)速く進まなければならない「優速規定」がある。予測値は実際の値と潮の速さが最大で2?3ノット、潮流変化のタイミングが30分ほどずれることがあり、関係者の間では航行への影響を懸念する声が上がっている。

 海上保安庁は10月に成立した本年度第2次補正予算で、関連費約1億8千万円を確保。機材の更新は2017年にずれ込む見通しになったという。

=2016/11/04付 西日本新聞朝刊=

415チバQ:2017/03/12(日) 23:36:57
http://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/business/toyokeizai-162036.html
「新幹線は高い」青函間にフェリー復権の兆し 乗客増加、安さと速さで新幹線と棲み分けか
06:00東洋経済オンライン

「新幹線は高い」青函間にフェリー復権の兆し 乗客増加、安さと速さで新幹線と棲み分けか
「新幹線は高い」青函間にフェリー復権の兆し
(東洋経済オンライン)
北海道新幹線の開業1周年を控えて、昨年末以降、津軽海峡を挟んだ交流をテーマにした勉強会や研究会が活発に開催されている。通年ベースの数字はまだまとまっていないが、これらの検証と議論を通じて注目を集めたのが、青森市と函館市を結ぶ青函航路のフェリーだ。

1988年の青函連絡船廃止後、海峡の主役として活躍してきたものの、旅客はじりじりと減少。しかし、新幹線開業を契機として、純粋な船客の利用が増加に転じた。

所要時間が4時間弱かかるとはいえ、新幹線のおよそ3分の1という運賃が最大の魅力だ。「片道は新幹線、片道はフェリー」という利用形態も生じている。「ほどほどの運賃と料金」で利用できた在来線特急がなくなり、利用者には困惑も広がる中、海峡を挟んだ「人の移動」は今後、「速さ」と「安さ」のバランスの上でどんな均衡点に至るのだろう。新幹線がもたらした「海への波及効果」について考えてみた。

連絡船の廃止と「海峡線」誕生
「海峡の女王」と呼ばれた青函連絡船は1988年3月13日、青函トンネルと海峡線(本州側の津軽線、北海道側の江差線と合わせて「津軽海峡線」)の開業と入れ替わりに運航を終えた。

最盛期の1972年、貨客合わせて1日30往復もの連絡船が津軽海峡を往来し、旅客輸送実績は1973年に約499万人、貨物は71年に約8055万トンとピークを迎えた。しかし、1960年代に誕生した青函航路のフェリーや、長距離輸送で競合する航空機の普及に押されて、その後は減少の一途をたどった。
函館市史によると、国鉄の累積赤字が急激に増大する一方、度重なる異常出水によって青函トンネルの工期が大幅に遅れたため、新幹線走行を想定していた青函トンネルが1978年、在来線と併用する「三線軌条方式」に移行した。

さらに1980年、当時の塩川正十郎運輸相が青函トンネル完成後の青函連絡船廃止を言明。つまり、青函連絡船の「在来線機能」を維持しつつ、青函トンネルを新幹線専用とする構想がありながら、実現することなく、青函連絡船の役割を青函トンネル・津軽海峡線が引き継ぐ帰結をたどった――という。

青函トンネルが、当初の目的だった「新幹線トンネル」の役割を果たすまでに、開通から28年の歳月を要した。

海峡の輸送を支えてきたフェリー
この間、フェリーの青函航路は、会社の変遷を挟みながらも津軽海峡の旅客・貨物流動を支えてきた。現在は、いずれも函館市に本社を置く3社が、「津軽海峡フェリー」と「青函フェリー」の2つの名で計16往復を運航している。前者を運航する津軽海峡フェリー株式会社は旅客輸送機能を重視し、スイートルームやドッグルームを備えた大型船「ブルーマーメイド」など、青函連絡船並みの8000トン級の船を主体に4隻を投入。3月11日には新造船「ブルーハピネス」が就航した。

大人1人の料金(スタンダード=2等)は、10〜5月(年末年始・大型連休を除く)が2220円、7〜8月の繁忙期は3190円、それ以外の時期は2770円に設定している。後者は共栄運輸株式会社と北日本海運株式会社が共同で運航し、もともと貨物専用航路だった。2000トン級の船が4隻就航、料金は10〜5月は1600円、6〜9月が2000円と割安だ。北海道新幹線と同じ「はやぶさ」の名を持つ船も就航している。

国土交通省北海道運輸局のまとめによると、青函の自動車輸送は近年、安定して年間39万台前後で推移している。一方、旅客輸送は、2000年代には年間60万人台(2008年は72万人)を維持してきたものの、じりじりと落ち込み、2012年以降は50万人台が続いていた。2015年度の実績は55万8425人だ。

ただし、このうち44万6980人は車とともに乗船する「航走旅客」で、乗船そのものが目的の「一般旅客」は11万1445人と、前年より2%減っていた。JR北海道のデータによると、津軽海峡線は最後の時期、年間利用者が約142万人だったことから、青函の往来に占めるフェリーの旅客シェアは、長距離トラックなどのドライバーを含めても3割弱、一般旅客に限れば5%強だった計算になる。

416チバQ:2017/03/12(日) 23:38:13

5563 :チバQ :2017/03/12(日) 23:37:37
北海道新幹線開業後、青森-函館間を約2時間で結んでいた在来線特急「スーパー白鳥」「白鳥」が廃止された。これらの特急を使えば、自由席なら往復約1万円、割引きっぷを使えばフリーエリア付きで7,000円弱で、海峡の両岸を往復できた。一方、北海道新幹線は、新青森-新函館北斗間は1時間余り、実勢料金といえる特定特急券を使って片道6740円、ネット事前購入限定の切符でも5800円(13日前までに購入で4350円)。加えて、青函両市とも、フェリー埠頭も新幹線駅も市中心部から離れている。

「そこそこの料金と時間」で両市中心部を直結する交通手段がなくなり、郊外を結節点とする「速くて高い新幹線」と「時間はかかるが安いフェリー」に二極化した格好だ。

フェリー利用動向、上半期は微増
国土交通省北海道運輸局の2017年2月末現在のデータによれば、2016年度の月ごとのフェリーの利用動向は、上半期は微増、下半期は前年をやや下回る水準で推移しているが、内訳をみると、複雑かつ興味深い変化がうかがえる。

トラックの輸送は上半期、月間2万台前後と、ほぼ前年並みで安定していた。しかし、8月末に襲来し、北海道の農産地域に甚大な被害をもたらした台風10号の影響か、10月以降は前年割れが続く。

乗用車については、2016年4月は25%増となっているが、これは北海道新幹線開業の影響というより、前年同月、法定検査のため運休していた便があったため、数字上の反動が現れたという見方もある。その後、5月以降はほぼ前年並みの数字が続き、最も多い8月で2万5000台余りで前年並み、利用が少ない2月は約3000台で1割減と、前年に比べて極端な変動はない。北海道新幹線の利用者が津軽海峡線時代より大幅に増え、海峡を挟む人の流動が増えた事情を考えると、パイの拡大と「海路⇒鉄路」のシフトが相殺された結果、「前年並み」に落ち着いた可能性もあり、検証が必要だろう。

ただし、台風10号の被害によって、JR北海道が「道内旅行の再検討」を呼びかけるに至った9月は、前年の1万3246台から30%落ち込んで9326台にとどまり、年間ベースの数字を押し下げる要因となった。

他方、バスの輸送の推移は複雑だ。5〜6月は50〜60台と前年割れが続いたが、7月は120台、8月は191台と、前年を25%以上、上回っている。9月も75台と、前年の8割にとどまったものの、乗用車ほどには落ち込んでいない。しかし、10月以降は前年比6割前後が続いた。旅行関係者の中には、相次いだ長距離バスの事故に伴う規制強化や、バスドライバーの不足によって、ツアー運行コストが上昇し、海峡をまたいだバスの往来が難しくなっている可能性を指摘する人もいる。

これらの「車の動き」を反映して、車の移動を伴う「航走旅客」は、前年並み、またはそれをやや下回る水準で推移した。最多の8月が前年比1%減の7万8410人、最も少ない2月は前年比7%減の1万9790人、台風10号の余波が残った9月だけは21%減の3万9274人だった。

「一般旅客」は最大2倍の月も
一方、「一般旅客」は増加が著しい。4月は、前述の通り特殊事情があったものの、前年比80%増となった。5月以降は、車の移動が大幅に落ち込んだ9月ですら前年をわずか15人ながら上回り、本稿の執筆時点で伸び率が最大だった2月は前年の2.18倍の9143人、実数が最も多かった8月は2万5729人と23%増えている。旅客全体に占める一般旅客の割合は、2015年度実績で2割弱と絶対数が少ないものの、「客船」としてのフェリーの存在感は、確実に増している。

417チバQ:2017/03/12(日) 23:39:14
北海道新幹線の開業は、「早さ」「便利さ」にだけ話題が集まりがちだが、かつての夜行急行列車を思わせる、高速バスとフェリーを組み合わせた「スローな旅」の需要も根強い。津軽海峡フェリーはバス会社と連携し、企画商品として函館-東京間に「東京・函館きっぷ」、青森-札幌間に「津軽海峡物語」を設定している。前者は片道6000〜1万1500円で14時間30分〜17時間余り、所要時間が後者は片道6000円、8〜11時間程度で青森から札幌へ移動できる。

同社によると、詳細な数字は公表していないが、前年に比べると「津軽海峡物語」の需要は大幅に伸びているという。「北海道新幹線の開業前まで青森-札幌間を結んでいた夜行急行『はまなす』の旅客を取り込めた」と同社。半面、「東京・函館きっぷ」はダウンし、前年9月に大型連休があったことの反動、そして、やはり北海道新幹線の影響が考えられるという。

他方、想定を超えた移動パターンも現れているようだ。道南のマスメディア記者が直接、調べたところ、例えば「青森県十和田市から自家用車で青森市のフェリー埠頭へ」⇒「そのまま徒歩でフェリーに乗船して函館市へ」⇒「観光を楽しんだ後、帰路は北海道新幹線で新青森駅へ」⇒「新青森駅からフェリー埠頭へ」⇒「自家用車で帰宅」といった移動をする旅客が存在したという。

十和田市の最寄りの新幹線駅は七戸十和田駅で、車なら30分弱の距離だが、七戸十和田駅から函館駅までは、指定席なら9000円以上、ネット限定で2週間前までの予約が必要な割引切符でも6000円強かかる。一方、十和田市から青森港までは1時間半ほどの時間距離だ。そこで、どのみち自家用車による移動を避けられないなら、なるべく安価に、かつ船旅と北海道新幹線の旅をともに楽しめるような行程を組んでいる人が出始めている、とみられる。

このほか、函館港から津軽海峡をフェリーで渡り、さらに新青森駅へ移動して、東北新幹線のグランクラスを利用するカップルもいたといい、想定を超えた旅のバリエーションが生まれている。

「新幹線は高くて使えない」
函館駅と埠頭を結ぶ津軽海峡フェリーのシャトルバス=2017年1月、函館駅(筆者撮影)

ビジネス面でも、出張時に時間と経費のバランスをみながら、片道を北海道新幹線、片道をフェリー利用している人が出始めている。その1人は「新青森駅からフェリーターミナルまでタクシーを利用した時、運転手が『最近、フェリー埠頭へお客を乗せる機会が増えた』と話していた」と証言する。

もちろん、より切実な理由で、フェリー使用を余儀なくされている人は少なくない。筆者が昨年12月、青森市内での授業で話す機会を得た函館市の若い男性は「以前なら特急列車で気楽に往復できたが、今は往復ともフェリーだ。新幹線は高くてとても使えない」と表情を曇らせていた。特に函館市民や経済団体には「新幹線を使いたくても使えない」という不満がくすぶる。

筆者は2014年度以降、青森学術文化振興財団の助成を得て、整備新幹線が青森県や全国各地に及ぼした効果・影響を検証しているが、本年度、青森市民や函館市民を対象に実施した郵送アンケート調査の結果、北海道新幹線の開業を歓迎し、青函交流の活発化を期待する声が目立つ一方で、「子どもの修学旅行の費用が上がった」「特急料金が高くなったので青函を往来する回数を減らさざるを得ない」「このままでは、青函交流が衰退するのでは」といった回答が、海峡を挟んで散見された。

これらの結果は、1月28日に青森市内で開いた「新幹線フォーラム」で公表した。詳細については、年度内に報告書としてまとめる予定だが、席上、パネリストからはあらためて「北海道新幹線の料金は高すぎる。青函の割引切符の設定が必要」という声が上がる一方で、「首都圏などからの誘客を視野に入れれば『北海道新幹線は高すぎる』という情報を発信しすぎるのはデメリットも大きい。むしろ、『割高だが、それに見合った価値がある』と、地元の魅力の向上を目指すべきだ」という意見も出るなど、白熱した議論が展開された。

418チバQ:2017/03/12(日) 23:39:31
「海峡そのもののブランディングを」
青森県が2016年12月19日に青森市で開いた「青函圏フォーラム」で、パネリストとして登壇した津軽海峡フェリーの高橋俊介社長室長は、自治体や企業と連携した「サイクルツーリズム」の取り組みなどを紹介しながら、「海外も視野に、津軽海峡そのものをブランディングしていく活動が欠かせない」と強調した。

一方、青函フェリーを運航する共栄運輸の桜井耕志営業部長も、保有台数が増え続けるキャンピングカーをターゲットに、キャンピングカーの利用普及に取り組む日本RV協会や地元施設と協力しながら「全国の誘致例を参考にして、青函圏に長く滞在していいただける活動を目指したい」と意気込む。

海路の利用は台風、冬の暴風雪といった突発的事態にも大きく左右されるため、統計的な数字をみる際にも、少し長い視点での検証が必要だ。しかも、表面上の数字に大きな変化がなくても、個人客や団体客の動き、さらには物流面で、大きな変化を内包している可能性がある。単純な「鉄路と海路の関係」という視点ではなく、クルマ社会の将来像やJR北海道の今後、さらには北海道そのものの未来も視野に入れた上で、北海道新幹線とフェリーがどんな交通地図を描いていくのか、詳細な検証を続けていく必要がある。

419チバQ:2017/03/12(日) 23:40:11
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20170310ddlk02020014000c.html
<津軽海峡フェリー>新造船あす就航 青森港で船内見学会 /青森
03月10日 11:38毎日新聞

 青森と函館を海上で結ぶ津軽海峡フェリー(本社・北海道函館市)の新造船「ブルーハピネス」が11日に就航するのを前に、青森市の青森港で9日、記念セレモニーと船内見学会が行われた。関係者約130人と一般の市民が訪れ、ピカピカの内装に心を躍らせていた。

 同社は4隻のフェリーを使用して青函を1日8往復運航。ブルーハピネスは、これまで運航されてきた「びなす」が耐用年数を迎えるため、入れ替わりで導入される。新造船は全長約144メートル、幅23メートル、総トン数約8800トン。積載台数や速力なども現在運航中の「ブルーマーメイド」「ブルードルフィン」と同様で、けが人を搬送するストレッチャー対応のエレベーターやドクタールームなど、災害発生を想定した設備も充実している。11日午後5時半に函館から初就航し、青森からの出発は同日午後10時25分が初めてとなる予定。

 セレモニーでは同社の村上玉樹・社長代理が「インバウンド(訪日外国人)も増えているので、末永く愛してもらえるサービスを提供していきたい」とあいさつ。関係者らがテープカットして、就航を祝った。

 見学に訪れた青森市の大柳勇さん(70)は「船内がとてもきれい。スイートルームも利用してみたい」。宮本覚さん(68)は「新幹線と比較するためにも、フェリー降り場から駅までの交通費を分かるようにしてくれると助かる」と話した。【一宮俊介】

420チバQ:2017/03/12(日) 23:40:56
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-ecn1703090020.html
新潟-小樽間、新フェリー「らべんだあ」が9日就航 豪華な内装、速力もアップ
03月09日 13:59産経新聞

 新潟市と北海道小樽市を結ぶ新日本海フェリー(大阪市北区)の航路に新造船「らべんだあ」(1万4125トン)が新潟発の便で9日に就航する。同航路への新造船投入は14年ぶり。新潟発の航行時間は従来よりも1時間15分短い16時間45分となり、利便性が高まる。

 全長197・5メートル、幅26・6メートル。旅客定員は600人で、トラック150台と乗用車22台を収容できるスペースを備える。カーフェリーでは国内初となる垂直船首の採用などで速力アップを実現した。建造費は約90億円。

 新潟市東区古湊町の山ノ下埠頭(ふとう)で8日行われた内覧会には旅行、運送会社などの関係者ら約400人が参加。吹き抜けのエントランスホールやテラス付きの個室、スポーツルーム、落ち着いた雰囲気のカフェなど充実した施設に「ホテルみたい」と感心していた。

 内装は「ノスタルジックで暖かみのある優しさ」がコンセプト。ペットを同伴できる部屋も設けられた。運賃は季節によって異なるものの、片道で8千円台から3万7千円台。新日本海フェリーの入谷泰生社長は「個室を大幅に増やし、ゆったりと楽しめるようにした」とアピールした。

 同社によると、平成27年度の同航路旅客数は約9万5千人。29年度は27年度比で10%増を目指すという。

http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20170309ddlk37020343000c.html
<小豆島フェリー>「しようどしま丸」披露 あす就航 女性専用シートも /香川
03月09日 12:23毎日新聞

 四国フェリーグループの小豆島フェリー(高松市)は、新たに建造したフェリー「しようどしま丸」を高松港でお披露目した。土庄-高松間の航路で10日に就航する。

 全長71・9メートル、総トン数1257トンで、旅客定員は490人、乗用車55台を積載できる。船内はベージュを基調とし、ボックス席やソファー席、バリアフリー椅子を備える。女性専用のリクライニングシートや、女性トイレにはパウダールームも設け、女性に配慮した。バリアフリーのエレベーターやトイレもある。

 同航路の所要時間は約1時間。新造船を含む3隻体制で1日15往復する。同社は「音が静かで乗り心地も良くなった。安全、安心で快適な乗り心地を楽しんでほしい」としている。【秋長律子】

422とはずがたり:2017/05/16(火) 16:01:09
水中翼船やホバークラフトは今どうなってるのかな?

絶滅危惧ジェットフォイル、25年ぶり新造へ 「ジェットフォイル連合」実現なるか
https://trafficnews.jp/post/70671/
2017.05.15 若勢敏美(船旅事業研究家)

「海を飛ぶ」とも表現される超高速船ジェットフォイルが、25年ぶりに新造されます。絶滅も危惧されている船で、今回は裏ワザで新造実現。まだ現状は厳しいものの、離島の生活に有用というこの船にとり大きな契機になるかもしれません。

生産が中止されているジェットフォイル
 東海汽船が川崎重工に発注する超高速船ジェットフォイルの新造船建造が話題を呼んでいます。

 そのおもな理由は、時速45ノット(約83km/h)を誇るジェットフォイルが、造船業の常識を超える25年ぶりの新造となること、推進システムなどが従来と同等でありながら、建造価格が51億円と25年前に比べてかなり高額になっていること(バリアフリー化など内装の刷新といった改良が行われているものの)、川重がこれを契機に高速船の量産体制に移行できるかということ、そして同船の船体デザインを2020年「東京オリンピック」のエンブレムデザイナー野老朝雄(ところあさお)さんが起用されること、です。


東海汽船のジェットフォイル「セブンアイランド大漁」。イラストレーターの故・柳原良平さんがカラーリングを担当した(画像:東海汽船)。
 ジェットフォイルは、毎分180トンもの海水を取り込み、これを噴出すること推力を得て前進する高速船で、港を出ると翼走に移るという船ならぬコンセプトの「船」で、航空機メーカーのボーイングが1960年代に開発しました。

 その後、1989(平成元)年からは川重が独占建造するライセンスを取得。以降、1995(平成7)年まで神戸工場で計15隻を建造しました。

 川重は、「当初から多くて20隻程度」と見込んでいた分を建造したことから、「需要が一巡した」との判断で生産を中止していました。

 しかし、ボーイングで建造された28隻を含めて、多くが老朽化してきたことから、運航する船会社からは建造再開を求める声も多く、数年前から代替建造の計画で造船所との交渉が進められていました。

生産中止のジェットフォイル、「修理用」を活用して新造を実現
 ただ、この船の基幹推進システムであるウォータージェットの生産が「少なくとも5隻分のロットが集まらないと生産再開はできない」(川重)という状況が続き、新造船商談は実現せず、運航会社は既存航路の中古船を転配するなどでしのいできました。

 実際、2015年に東海汽船が投入した「セブンアイランド大漁」は、JR九州が1994(平成6)年に建造した「ビートル5」を購入したものです。

 今回の新造船は、船齢36年を迎える東海汽船のジェットフォイル「セブンアイランド虹」の代替を考えたものです。数が集まらないと生産再開が難しいウォータージェットシステムについては、就航船の修理用などで用意していたものを準用。それにより、ジェットフォイルの新造が実現しました。

 ただ東海汽船では、この「虹」の代替でジェットフォイルの建造を終了するつもりはなく、さらに「セブンアイランド愛」などの後継船建造を進めたいという希望を持っています。

 しかし東海汽船によると「当社だけで、川重の求める隻数を確保することはできません」といい、そのため同社は佐渡汽船、JR九州、九州郵船、鹿児島商船など、今回の新造をきっかけにジェットフォイル運航各社が足並みをそろえられないかどうか、検討を求めています。

「離島航路の高速化は(住民生活の維持のためにも)有効です。地方自治体にもジェット船を整備する必要性をご理解いただき、ご支援をいただければ」(東海汽船 山崎潤一社長)

 造船事業の縮小を発表したばかりの川重ですが、これら特殊船、高速船の建造を通じた生産品目の多様化が実現できるかも、注目されています。

423とはずがたり:2017/05/16(火) 16:04:29
新造船「さんふらわあ ふらの」就航 大洗〜苫小牧を1時間以上短縮 商船三井フェリー(写真59枚)
https://trafficnews.jp/post/70417/
2017.05.13 乗りものニュース編集部

大洗港と苫小牧港を結ぶフェリー航路に、新造船「さんふらわあ ふらの」が5月13日より就航。その設備、実力はどのようなものでしょうか。

新造船「さんふらわあ ふらの」就航
 商船三井フェリーは、同社が運営する大洗港(茨城県東茨城郡大洗町)と苫小牧港(北海道苫小牧市)を結ぶフェリー航路の夕方便に、2017年5月13日(土)より新造船「さんふらわあ ふらの」を就航させました。同じ名前の先代「さんふらわあ ふらの」を代替するかたちです。

大洗港に停泊する新造船「さんふらわあ ふらの」(2017年5月2日、乗りものニュース編集部撮影)。
 新「さんふらわあ ふらの」は、全長199.70m、全幅27.2m、1万4000総トンで、旅客、乗組員あわせ定員636名、車両積込台数はトラック160台、乗用車100台です。プロペラやエンジンに新しい推進システムを採用したことで、同社の従来船より航行性能が大幅に向上、大洗港〜苫小牧港間の所要時間がこれまでより1時間15分短縮されるといいます。

 個室は、現行船に比べ約2割増しの91室になり、最上階に配された上位グレードの「スイート」と「プレミアム」にはバルコニーを設置。またペットと一緒に泊まれる部屋もあり、首都圏発着のフェリーとしては初めてになるドッグランを設けています。

 商船三井フェリーは「より多くのお客様にフェリーを利用した船旅を快適にお楽しみいただけるよう、商船三井グループは引き続きサービス向上に積極的に取り組んでいきます」としています。

【了】

424とはずがたり:2017/05/19(金) 10:34:27

「新幹線は高い」青函間にフェリー復権の兆し
乗客増加、安さと速さで新幹線と棲み分けか
http://toyokeizai.net/articles/-/162036
櫛引 素夫 :青森大学教授・地域ジャーナリスト・専門地域調査士 2017年03月12日

北海道新幹線の開業1周年を控えて、昨年末以降、津軽海峡を挟んだ交流をテーマにした勉強会や研究会が活発に開催されている。通年ベースの数字はまだまとまっていないが、これらの検証と議論を通じて注目を集めたのが、青森市と函館市を結ぶ青函航路のフェリーだ。

1988年の青函連絡船廃止後、海峡の主役として活躍してきたものの、旅客はじりじりと減少。しかし、新幹線開業を契機として、純粋な船客の利用が増加に転じた。

所要時間が4時間弱かかるとはいえ、新幹線のおよそ3分の1という運賃が最大の魅力だ。「片道は新幹線、片道はフェリー」という利用形態も生じている。「ほどほどの運賃と料金」で利用できた在来線特急がなくなり、利用者には困惑も広がる中、海峡を挟んだ「人の移動」は今後、「速さ」と「安さ」のバランスの上でどんな均衡点に至るのだろう。新幹線がもたらした「海への波及効果」について考えてみた。

連絡船の廃止と「海峡線」誕生

「海峡の女王」と呼ばれた青函連絡船は1988年3月13日、青函トンネルと海峡線(本州側の津軽線、北海道側の江差線と合わせて「津軽海峡線」)の開業と入れ替わりに運航を終えた。

最盛期の1972年、貨客合わせて1日30往復もの連絡船が津軽海峡を往来し、旅客輸送実績は1973年に約499万人、貨物は71年に約8055万トンとピークを迎えた。しかし、1960年代に誕生した青函航路のフェリーや、長距離輸送で競合する航空機の普及に押されて、その後は減少の一途をたどった。

さらに1980年、当時の塩川正十郎運輸相が青函トンネル完成後の青函連絡船廃止を言明。つまり、青函連絡船の「在来線機能」を維持しつつ、青函トンネルを新幹線専用とする構想がありながら、実現することなく、青函連絡船の役割を青函トンネル・津軽海峡線が引き継ぐ帰結をたどった――という。

青函トンネルが、当初の目的だった「新幹線トンネル」の役割を果たすまでに、開通から28年の歳月を要した。

海峡の輸送を支えてきたフェリー

この間、フェリーの青函航路は、会社の変遷を挟みながらも津軽海峡の旅客・貨物流動を支えてきた。現在は、いずれも函館市に本社を置く3社が、「津軽海峡フェリー」と「青函フェリー」の2つの名で計16往復を運航している。前者を運航する津軽海峡フェリー株式会社は旅客輸送機能を重視し、スイートルームやドッグルームを備えた大型船「ブルーマーメイド」など、青函連絡船並みの8000トン級の船を主体に4隻を投入。3月11日には新造船「ブルーハピネス」が就航した。

大人1人の料金(スタンダード=2等)は、10〜5月(年末年始・大型連休を除く)が2220円、7〜8月の繁忙期は3190円、それ以外の時期は2770円に設定している。後者は共栄運輸株式会社と北日本海運株式会社が共同で運航し、もともと貨物専用航路だった。2000トン級の船が4隻就航、料金は10〜5月は1600円、6〜9月が2000円と割安だ。北海道新幹線と同じ「はやぶさ」の名を持つ船も就航している。

国土交通省北海道運輸局のまとめによると、青函の自動車輸送は近年、安定して年間39万台前後で推移している。一方、旅客輸送は、2000年代には年間60万人台(2008年は72万人)を維持してきたものの、じりじりと落ち込み、2012年以降は50万人台が続いていた。2015年度の実績は55万8425人だ。

ただし、このうち44万6980人は車とともに乗船する「航走旅客」で、乗船そのものが目的の「一般旅客」は11万1445人と、前年より2%減っていた。JR北海道のデータによると、津軽海峡線は最後の時期、年間利用者が約142万人だったことから、青函の往来に占めるフェリーの旅客シェアは、長距離トラックなどのドライバーを含めても3割弱、一般旅客に限れば5%強だった計算になる。

425とはずがたり:2017/05/19(金) 10:34:37

北海道新幹線開業後、青森-函館間を約2時間で結んでいた在来線特急「スーパー白鳥」「白鳥」が廃止された。これらの特急を使えば、自由席なら往復約1万円、割引きっぷを使えばフリーエリア付きで7,000円弱で、海峡の両岸を往復できた。一方、北海道新幹線は、新青森-新函館北斗間は1時間余り、実勢料金といえる特定特急券を使って片道6740円、ネット事前購入限定の切符でも5800円(13日前までに購入で4350円)。加えて、青函両市とも、フェリー埠頭も新幹線駅も市中心部から離れている。

「そこそこの料金と時間」で両市中心部を直結する交通手段がなくなり、郊外を結節点とする「速くて高い新幹線」と「時間はかかるが安いフェリー」に二極化した格好だ。

フェリー利用動向、上半期は微増

国土交通省北海道運輸局の2017年2月末現在のデータによれば、2016年度の月ごとのフェリーの利用動向は、上半期は微増、下半期は前年をやや下回る水準で推移しているが、内訳をみると、複雑かつ興味深い変化がうかがえる。

トラックの輸送は上半期、月間2万台前後と、ほぼ前年並みで安定していた。しかし、8月末に襲来し、北海道の農産地域に甚大な被害をもたらした台風10号の影響か、10月以降は前年割れが続く。

乗用車については、2016年4月は25%増となっているが、これは北海道新幹線開業の影響というより、前年同月、法定検査のため運休していた便があったため、数字上の反動が現れたという見方もある。その後、5月以降はほぼ前年並みの数字が続き、最も多い8月で2万5000台余りで前年並み、利用が少ない2月は約3000台で1割減と、前年に比べて極端な変動はない。北海道新幹線の利用者が津軽海峡線時代より大幅に増え、海峡を挟む人の流動が増えた事情を考えると、パイの拡大と「海路⇒鉄路」のシフトが相殺された結果、「前年並み」に落ち着いた可能性もあり、検証が必要だろう。

ただし、台風10号の被害によって、JR北海道が「道内旅行の再検討」を呼びかけるに至った9月は、前年の1万3246台から30%落ち込んで9326台にとどまり、年間ベースの数字を押し下げる要因となった。

他方、バスの輸送の推移は複雑だ。5〜6月は50〜60台と前年割れが続いたが、7月は120台、8月は191台と、前年を25%以上、上回っている。9月も75台と、前年の8割にとどまったものの、乗用車ほどには落ち込んでいない。しかし、10月以降は前年比6割前後が続いた。旅行関係者の中には、相次いだ長距離バスの事故に伴う規制強化や、バスドライバーの不足によって、ツアー運行コストが上昇し、海峡をまたいだバスの往来が難しくなっている可能性を指摘する人もいる。

これらの「車の動き」を反映して、車の移動を伴う「航走旅客」は、前年並み、またはそれをやや下回る水準で推移した。最多の8月が前年比1%減の7万8410人、最も少ない2月は前年比7%減の1万9790人、台風10号の余波が残った9月だけは21%減の3万9274人だった。

「一般旅客」は最大2倍の月も

一方、「一般旅客」は増加が著しい。4月は、前述の通り特殊事情があったものの、前年比80%増となった。5月以降は、車の移動が大幅に落ち込んだ9月ですら前年をわずか15人ながら上回り、本稿の執筆時点で伸び率が最大だった2月は前年の2.18倍の9143人、実数が最も多かった8月は2万5729人と23%増えている。旅客全体に占める一般旅客の割合は、2015年度実績で2割弱と絶対数が少ないものの、「客船」としてのフェリーの存在感は、確実に増している。


青森と札幌を結び、根強い人気があった夜行急行・はまなす=2015年6月、青森駅(筆者撮影)
北海道新幹線の開業は、「早さ」「便利さ」にだけ話題が集まりがちだが、かつての夜行急行列車を思わせる、高速バスとフェリーを組み合わせた「スローな旅」の需要も根強い。津軽海峡フェリーはバス会社と連携し、企画商品として函館-東京間に「東京・函館きっぷ」、青森-札幌間に「津軽海峡物語」を設定している。前者は片道6000〜1万1500円で14時間30分〜17時間余り、所要時間が後者は片道6000円、8〜11時間程度で青森から札幌へ移動できる。

同社によると、詳細な数字は公表していないが、前年に比べると「津軽海峡物語」の需要は大幅に伸びているという。「北海道新幹線の開業前まで青森-札幌間を結んでいた夜行急行『はまなす』の旅客を取り込めた」と同社。半面、「東京・函館きっぷ」はダウンし、前年9月に大型連休があったことの反動、そして、やはり北海道新幹線の影響が考えられるという。

426とはずがたり:2017/05/19(金) 10:35:00
>>424-426
他方、想定を超えた移動パターンも現れているようだ。道南のマスメディア記者が直接、調べたところ、例えば「青森県十和田市から自家用車で青森市のフェリー埠頭へ」⇒「そのまま徒歩でフェリーに乗船して函館市へ」⇒「観光を楽しんだ後、帰路は北海道新幹線で新青森駅へ」⇒「新青森駅からフェリー埠頭へ」⇒「自家用車で帰宅」といった移動をする旅客が存在したという。

十和田市の最寄りの新幹線駅は七戸十和田駅で、車なら30分弱の距離だが、七戸十和田駅から函館駅までは、指定席なら9000円以上、ネット限定で2週間前までの予約が必要な割引切符でも6000円強かかる。一方、十和田市から青森港までは1時間半ほどの時間距離だ。そこで、どのみち自家用車による移動を避けられないなら、なるべく安価に、かつ船旅と北海道新幹線の旅をともに楽しめるような行程を組んでいる人が出始めている、とみられる。

このほか、函館港から津軽海峡をフェリーで渡り、さらに新青森駅へ移動して、東北新幹線のグランクラスを利用するカップルもいたといい、想定を超えた旅のバリエーションが生まれている。

「新幹線は高くて使えない」

ビジネス面でも、出張時に時間と経費のバランスをみながら、片道を北海道新幹線、片道をフェリー利用している人が出始めている。その1人は「新青森駅からフェリーターミナルまでタクシーを利用した時、運転手が『最近、フェリー埠頭へお客を乗せる機会が増えた』と話していた」と証言する。

もちろん、より切実な理由で、フェリー使用を余儀なくされている人は少なくない。筆者が昨年12月、青森市内での授業で話す機会を得た函館市の若い男性は「以前なら特急列車で気楽に往復できたが、今は往復ともフェリーだ。新幹線は高くてとても使えない」と表情を曇らせていた。特に函館市民や経済団体には「新幹線を使いたくても使えない」という不満がくすぶる。

筆者は2014年度以降、青森学術文化振興財団の助成を得て、整備新幹線が青森県や全国各地に及ぼした効果・影響を検証しているが、本年度、青森市民や函館市民を対象に実施した郵送アンケート調査の結果、北海道新幹線の開業を歓迎し、青函交流の活発化を期待する声が目立つ一方で、「子どもの修学旅行の費用が上がった」「特急料金が高くなったので青函を往来する回数を減らさざるを得ない」「このままでは、青函交流が衰退するのでは」といった回答が、海峡を挟んで散見された。


青函圏の将来像を探った新幹線フォーラム=2017年1月28日、青森市(筆者撮影)
これらの結果は、1月28日に青森市内で開いた「新幹線フォーラム」で公表した。詳細については、年度内に報告書としてまとめる予定だが、席上、パネリストからはあらためて「北海道新幹線の料金は高すぎる。青函の割引切符の設定が必要」という声が上がる一方で、「首都圏などからの誘客を視野に入れれば『北海道新幹線は高すぎる』という情報を発信しすぎるのはデメリットも大きい。むしろ、『割高だが、それに見合った価値がある』と、地元の魅力の向上を目指すべきだ」という意見も出るなど、白熱した議論が展開された。

「海峡そのもののブランディングを」

青森県が2016年12月19日に青森市で開いた「青函圏フォーラム」で、パネリストとして登壇した津軽海峡フェリーの高橋俊介社長室長は、自治体や企業と連携した「サイクルツーリズム」の取り組みなどを紹介しながら、「海外も視野に、津軽海峡そのものをブランディングしていく活動が欠かせない」と強調した。

一方、青函フェリーを運航する共栄運輸の桜井耕志営業部長も、保有台数が増え続けるキャンピングカーをターゲットに、キャンピングカーの利用普及に取り組む日本RV協会や地元施設と協力しながら「全国の誘致例を参考にして、青函圏に長く滞在していいただける活動を目指したい」と意気込む。

海路の利用は台風、冬の暴風雪といった突発的事態にも大きく左右されるため、統計的な数字をみる際にも、少し長い視点での検証が必要だ。しかも、表面上の数字に大きな変化がなくても、個人客や団体客の動き、さらには物流面で、大きな変化を内包している可能性がある。単純な「鉄路と海路の関係」という視点ではなく、クルマ社会の将来像やJR北海道の今後、さらには北海道そのものの未来も視野に入れた上で、北海道新幹線とフェリーがどんな交通地図を描いていくのか、詳細な検証を続けていく必要がある。

427とはずがたり:2017/05/23(火) 21:29:37
"K" Line
清水⇔大分RORO船航路
http://kawakin-roro.jp/?utm_source=google&utm_medium=cpc

428荷主研究者:2017/06/25(日) 10:34:00

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201705/20170526_22003.html
2017年05月26日金曜日 河北新報
<津軽海峡フェリー>8月に7便を高速化

 津軽海峡フェリー(北海道函館市)は、繁忙期の8月10〜18日、青森-函館間16便のうち7便の所要時間を20〜30分短縮し、片道3時間10〜20分で運航する。

 短縮するのは函館発午前7時40分や青森発午後10時25分などの便。通常、平均速度20ノットで運航されるが、「ブルーハピネス」などエンジン性能が高い新造船の就航で2〜3ノット速めることが可能となった。

 昨年3月の北海道新幹線開業後、若者を中心に利用客が増えている。4月に始めた乗用車1台と最大8人が利用できる「海割ドライブ」プラン(1万4800円)も好調という。

 同社青森営業部は「滞在時間が増えることで、利用者に観光を楽しんでもらえる。高速化によるお客の反応をみて、今後の対応を検討していく」と話した。

429チバQ:2017/06/30(金) 22:42:27
>>422
http://www.sankei.com/west/news/170630/wst1706300084-n1.html
2017.6.30 21:16

ジェット船25年ぶり建造へ、離島住民の足 川崎重工
 川崎重工業は30日、離島住民の足として活躍する高速ジェット船を25年ぶりに建造すると発表した。神戸工場(神戸市)で建造し、平成32年6月に東海汽船(東京)に引き渡す。東京都や静岡県と伊豆諸島を結ぶ路線で使われる予定だ。

 高速船は「ジェットフォイル」と呼ばれ、ジェットエンジンで海水を噴き出して進む。水中翼で海面から浮き上がるため水の抵抗が小さく、時速80キロで航行することができる。東海汽船によると、旅客定員は約250人。

 建造費は1隻当たり約50億円。高価なため船会社からの受注がなく、7年を最後に建造が途絶えていた。東海汽船は昭和56年に完成した高速船が老朽化しているため、発注を決めた。

 東海汽船の担当者は「スピードが速く、波が高くても船体の揺れが小さい。価格は高いが、離島の航路に最も適した船だ」と評価している。

 ジェットフォイルは新潟県の佐渡島や島根県の隠岐諸島、鹿児島県の種子島などの航路でも使われている。

430チバQ:2017/08/28(月) 19:19:08
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170828-00000013-kobenext-l28
大部屋で雑魚寝→豪華船室 フェリーの旅、様変わり
8/28(月) 16:05配信 神戸新聞NEXT
大部屋で雑魚寝→豪華船室 フェリーの旅、様変わり
豪華な客室を備えた阪九フェリーの新造船(同社提供)
 かつて大部屋で雑魚寝(ざこね)といったイメージのあった、フェリーでの船旅が様変わりしている。各社が豪華な船室を備えた新造船を投入。個室を増やし、相部屋もプライバシーに配慮したカプセル型ベッドを導入するなど、多様なニーズに応える。格安航空会社(LCC)など国内移動の価格競争とは一線を画し、ゆったりと船旅を楽しむ“海上ホテル”をうたう。(段 貴則)
 大分港(大分市)行き「フェリーさんふらわあ」、新門司港(北九州市)行き「阪九フェリー」が発着する神戸・六甲アイランドの乗り場は8月、利用客で最もにぎわう。

 孫3人とユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市)で遊んだという大分市の女性(63)が、帰路の「さんふらわあ」に乗り込み、10人用の相部屋に入った。室内はカプセル型の1人用ベッドで区切られ、人の目を気にせず休める。女性は「大部屋に雑魚寝していた頃とは大違い。船内も静かになり、ぐっすり眠れそう」とほほ笑んだ。

 「船に泊まろう。」をキャッチコピーに、神戸航路では、1人用ベッドを設置した相部屋を設けた。ペットと泊まれる個室などもある。2018年に大阪-志布志(鹿児島県)航路に投入する新造船は個室を大幅に増やし、太平洋の眺望が楽しめる専用バルコニー付きのスイートも新設する。

 井垣篤司社長は「前身の関西汽船が運航していた客船は『瀬戸内海の女王』と呼ばれていた。さんふらわあをカジュアルなクルーズを楽しめる船に仕立てたい」と話す。

 阪九フェリーは15年から泉大津(大阪府)-新門司航路に、個室や豪華な船室を増やした新造船を投入。スイート、デラックスに加え、最上級の船室「ロイヤル」を設けた。船首からパノラマビューを堪能できる展望ルームや露天風呂もあり、夜には星空や明石海峡大橋のライトアップを楽しめる。同社は「船室のグレードを上げるため、等級の船室名をロイヤルやスイートなどホテルの部屋の名称に寄せた」といい、「船旅も楽しめる海上ホテル」としてアピールしている。

     ◇

 「遊び心や仕組みを打ち出したい」とするのは宮崎カーフェリー。14年に発着場所を大阪南港から神戸・三宮に移し、16年ぶりに神戸航路を復活させた。

 船内には、神戸三宮フェリーターミナルとJR三ノ宮駅前を結ぶ連絡バスの乗車券をカプセルに入れて販売する「ガチャガチャ」を置く。通常運賃より10円お得で同社の担当者は「船内で楽しんでもらえるよう工夫したい」と話す。

431チバQ:2017/09/08(金) 21:29:08
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170908-00000009-kobenext-bus_all
神戸と奄美、沖縄結ぶフェリー10月で運休 LCC台頭で
9/8(金) 15:30配信 神戸新聞NEXT
神戸と奄美、沖縄結ぶフェリー10月で運休 LCC台頭で
運航を休止する旅客フェリー「琉球エキスプレス」(マルエーフェリー提供)
 神戸港と鹿児島・奄美群島、沖縄本島を結ぶ旅客フェリー「琉球エキスプレス」が、10月7日の神戸出港便を最後に運航を休止することが8日、分かった。沖縄や奄美出身者が多く暮らす神戸・阪神間からの帰省の足などとして親しまれてきたが、近年は格安航空会社(LCC)の台頭もあり利用客数が低迷。運航会社が貨物専用船に切り替える決断をした。(段 貴則)
 琉球エキスプレスを運航するマルエーフェリー(鹿児島県)によると、阪神航路の開設は1972年4月。沖縄県の本土復帰直前でもあり、当初は奄美群島発着だった。翌73年に航路が沖縄本島まで延びた。

 航路の距離は約1300キロ。神戸・六甲アイランドを出港する下り便は、大阪・南港に寄り、奄美群島の奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島を経て、沖縄・那覇新港へ3日かけて運航する。現在は2週間で3往復している。総トン数は6266トン、旅客定員は240人。

 航路開設当時、与論島観光などの離島ブームや沖縄国際海洋博覧会(75年)の開催を追い風に、利用客が激増した。また戦前、沖縄や奄美群島から神戸・阪神間に仕事を求めて移り住んだ人が多く、帰省客でもにぎわった。記録を確認できる過去20年間では、ピーク時の98年度に年間約2万8千人が利用した。

 近年は、離島住民の少子高齢化に加え、フェリーの運賃よりかなり安い価格設定で参入してきたLCCに利用客を奪われて苦戦。2016年度の乗船客数は、20年ほど前の3割にも満たない約7800人だった。

 同社の担当者は「45年の歴史がある航路。今後、奄美や沖縄が世界自然遺産に登録され、需要が戻れば、何とか旅客フェリーとして復活させたい。今回の決定はあくまでも『休止』で、貨物船として航路を維持したい」と話している。

 旅客フェリーとしての最後の神戸港着は7日午前。同日午後に出港する。11日以降は貨物専用船が発着することになる。

432チバQ:2017/10/11(水) 19:39:24
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-590988.html
旅客133年、本州航路に幕 沖縄-神戸・大阪間 フェリー「琉球エキスプレス」 最終便が那覇入港 飛行機の時代「寂しい」
2017年10月10日 06:30
 神戸・大阪と鹿児島、奄美群島、沖縄本島を結ぶ旅客フェリー「琉球エキスプレス」が運航を休止することになり、最後の便が9日午前、那覇市港町の那覇港新港ふ頭に入港した。今後、沖縄と本州を結ぶ旅客船はなくなる。乗船客らは、その最後の姿を写真に収めるなどして別れを惜しんでいた。

 「琉球エキスプレス」は午前8時半ごろ、定刻通り入港し、関西や奄美から乗ってきた68人が下船した。徳之島出身で子どもや学生の頃、帰省する際に利用していたという武山吉行さん(51)=兵庫県姫路市=は「子どもの頃の記憶では大浴場やレストランがあったが、だいぶ変わっていた。あの頃を思い出すと懐かしい。飛行機の時代かと思うと寂しい」と話した。

最後の便に乗船し、学生時代からの思いをかなえた佐々木芙由子さん(右端)一家と友人の大城ありささん(左端)
 学生時代から「いつかは乗ってみたい」と思い続けていた那覇市出身の佐々木芙由子さん(31)は娘の綾花ちゃん(4)と紬葵(ゆき)ちゃん(1)、友人の大城ありささん(31)と神戸からの船旅を楽しんだ。佐々木さんは「子どもが大きくなったら乗ろうと思っていたが、最後ということで乗船した。船内でたくさんの人から話を聞けて楽しかった」と満足げな表情を浮かべた。

 「琉球エキスプレス」の運航会社マルエーフェリー(本社・鹿児島)によると、格安航空会社(LCC)の参入などの影響で、年間乗客数は1998年の約2万7600人をピークに、近年では約7200人まで減少した。経営上、運航の継続が厳しく、休止を決定したという。マルエーフェリーは今後、阪神航路を貨物船に切り替える。

 沖縄-阪神航路は、1884年、大阪商船(現在の商船三井)が開始したのが始まり。「波上丸」と「浮島丸」が就航し、関西から大勢の観光客が訪れるようになった。沖縄からは、阪神工業地帯などでの仕事を求める人たちが利用した。戦時中は途絶えたが、1950年にGHQ(連合国軍総司令部)が5社に開設を許可し、翌年再開された。一時は8社が旅客船を運航していたが現在は、マルエーフェリーだけとなっていた。

 入港後の埠頭(ふとう)では、最後の「琉球エキスプレス」に乗り合わせた乗船客同士が、手を振って仲間を見送っていた。2泊3日の船旅で乗船客同士友情を深め、1人、また1人と別々に旅立つ。飛行機と異なり、時間はかかるが、濃密な交流のできる船旅-。その良さと、旅客船がなくなる寂しさを乗船客らはかみしめていた。(中村万里子)

433チバQ:2017/11/20(月) 22:56:17
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171120-00010000-teikokudb-ind
宮崎〜神戸間を結ぶカーフェリーを運航する宮崎カーフェリーなど2社、特別清算申請へ
11/20(月) 16:23配信 帝国データバンク
 宮崎カーフェリー(株)(TDB企業コード:880322702、資本金1000万円、宮崎県宮崎市港3-14、代表黒木政典氏、従業員96名)と、関係会社の宮崎船舶(有)(TDB企業コード:375011978、資本金300万円、同所、同代表)の2社は、11月20日、事業を新会社に譲渡したうえで解散し、特別清算を申請する方針であることを発表した。

 宮崎カーフェリー(株)は、2004年(平成16年)4月に経営難に陥った(株)マリンエキスプレス(宮崎市、登記面=東京都中央区、2005年12月に特別清算開始決定)から事業を継承する目的で設立。同年6月に宮崎港-大阪南港と、宮崎港-日向細島港-大阪・貝塚港を結ぶ2航路の営業を譲り受けて事業を開始し、2006年3月期には年収入高約60億5200万円を計上していた。

 しかし、(株)マリンエキスプレスから転籍した従業員の労働債務を引き継いだこともあり、当初から大幅な債務超過を余儀なくされていた。原油高を背景とする燃料費高騰のなか、2006年4月に貝塚航路から撤退する一方、燃料油価格変動調整金(バンカーサーチャージ)の導入などで立て直しを図っていたが、2009年には高速道路料金引き下げが実施されたこともあって2010年3月期の年収入高は約46億300万円にまでダウン。同期から5期連続で経常赤字を余儀なくされるなど、債務超過額が拡大していた。さらなるコストダウンを目的に2014年10月には大阪南港発着から神戸港発着に変更したが、東九州自動車道の整備進捗とともに貨物需要が大分港に流出するなど、収益改善の見通しが立ちにくくなるなか、関係会社も含めた債務償還のメドが立たないことから、メーンバンクとともに地域経済活性化支援機構(REVIC)に支援を申し込み、11月14日付で再生支援の決定を受けた。

 宮崎船舶(有)は、2003年(平成15年)8月に設立。(株)マリンエキスプレスが所有していた船舶4隻を譲り受け、(株)マリンエキスプレスおよび宮崎カーフェリー(株)に裸傭船として貸し渡していた。2006年に2隻を売却したものの、多額の債務超過に陥っていた。

 負債は2社合計で推定80億円。

 なお、現在もフェリーの運航は継続中。2社は今後、各々の事業を地元の自治体や企業、REVICなどが出資する新会社に分割譲渡のうえで解散し、金融機関からの債務免除を受けるために特別清算を申請する見通し。

434チバQ:2017/11/20(月) 22:56:52
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171120-00000012-asahi-bus_all
宮崎―神戸間のカーフェリー維持へ 官民出資で新会社
11/20(月) 7:55配信 朝日新聞デジタル
 宮崎カーフェリー(宮崎市、黒木政典社長)が運航する宮崎―神戸航路を維持するため、宮崎県の官民や政府系ファンドが出資して新会社をつくることが19日、わかった。関連会社とともに多額の負債を抱えており、従業員を新会社に移行して事業を続け、フェリーも新造するという。

 支援対象は宮崎カーフェリーと、黒木社長が株主で同社にフェリー2隻を貸す宮崎船舶(宮崎市)。東京商工リサーチによると、2017年3月の負債額は宮崎カーフェリーが約15億円、宮崎船舶は約73億円。水面下で政府系ファンド「地域経済活性化支援機構」(東京)に支援を求めていた。

 関係者によると、県や同機構、県内企業などが出資して新しい運営会社をつくり、地元の金融機関が融資することが計画の柱となる見通しだ。一方、宮崎カーフェリーなど現在の2社は事業を新会社に譲渡した後、清算される方向。

朝日新聞社

435チバQ:2017/11/27(月) 21:52:22
http://www.sankeibiz.jp/business/news/171127/bsd1711270500001-n1.htm
長距離フェリーの経営苦境 LCC台頭で旅客流出、燃油高騰も影落とす (1/2ページ)
2017.11.27 06:09
 都市部と地方を結ぶ長距離フェリー会社の苦境が目立っている。格安航空会社(LCC)の台頭で旅客が流出していることに加え、一時期の燃油価格高騰も影を落とし、深刻な経営難に陥るケースも。トラックの運転手不足で農畜産物の安定輸送に不可欠なことから、「地方経済の要」の航路存続をいかに図るかが新たな課題となっている。

 大量輸送の「生命線」

 「県が主体的に出資して再生を図るのは、われわれとしても初めて。ぜひ成功させたい」。こう意気込んだのは政府系ファンド、地域経済活性化支援機構の今井信義社長。20日に宮崎市で記者会見し、経営難のフェリー会社「宮崎カーフェリー」(宮崎市)が持つ神戸-宮崎の航路存続に向け、再生支援を表明した。

 足元では黒字を維持していたが、債務超過を解消できない状況だった。新会社に機構や宮崎県、地元銀行などが計11億5000万円を出資し信用力を高めて再生を図るのが柱で、河野俊嗣宮崎県知事のほか地元銀行幹部らも会見に同席し、一体で支援する姿勢を強調した。

 宮崎県はピーマンやマンゴー、牛肉など農畜産業が地元経済を支えている。この航路は大消費地へと一度に大量輸送する唯一の手段となっており、河野知事は「県が主導し宮崎経済の生命線を維持していく」と述べた。

 時間、料金…対抗困難

 鹿児島県を中心に長距離フェリーを運航する「マルエーフェリー」(同県奄美市)は10月、神戸から奄美群島を経由して沖縄を結ぶ旅客船を休止した。かつては帰省客でにぎわったが、近年のLCCの離島便の就航などで赤字基調となり、利用客の増加が見込めないためだ。

 マルエーの担当者は「船だと神戸から奄美まで片道1万5000円ほどで、30時間以上かかる。LCCの便なら最低数千円から利用が可能だ」と対抗は難しいと指摘する。

 県本土と離島間のみとなった旅客航路は「奄美大島などが世界自然遺産登録されれば、観光客増が見込める」として維持する。「島民の生活航路でもある。維持には安定経営が必要なので、好調な貨物重視へと早めに手を打った」と強調した。

 物資輸送で存在感

 長距離フェリーを運航する事業者らでつくる「日本長距離フェリー協会」の加盟会社では、現在全国で14航路が就航中で、うち北海道発着が6航路、九州発着が8航路。いずれも農畜産業が盛んな遠隔地から都市圏への物資輸送で存在感を発揮している。

 関係者は「トラックの人手不足はフェリー業界にとって追い風だ」と期待する。国が鉄道や船舶輸送への転換を促す「モーダルシフト」も背景に、トラック運転手の負担を軽減できるフェリーの人気が高まっている。

 ただ、燃料油に絡む国際的な規制強化が2020年1月に開始される。燃料コストが上昇する恐れがあり、フェリー業界関係者は「運賃が高額になれば利用が落ち込みかねず、経営への打撃は避けられない」と懸念する。燃費の良い新船への切り替えを進めながら、いかに利益を確保するかが課題となりそうだ。

436とはずがたり:2017/12/09(土) 15:20:51
<JR九州高速船>新型高速船の建造へ 豪造船会社と合意
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/business/mainichi-20171209k0000m020127000c.html
12月08日 21:06毎日新聞

 福岡市の博多港と韓国・釜山を結ぶJR九州高速船(福岡市)は8日、オーストラリアの造船会社オースタルと新型高速船の建造に向け合意したと発表した。来年1月ごろに契約締結し、設計に着手する。2020年夏をめどに就航させる計画。

 新型高速船は全長80メートル(総トン数2300トン)。現行の高速船「ビートル」の2・6倍に当たる約500席にする。デザインは、豪華寝台列車「ななつ星in九州」を手掛けた水戸岡鋭治氏。所要時間は、現行3時間5分から3時間40分程度を見込む。

 ビートルは水中翼船のため乗船中のシートベルト着用が義務付けられているが、新造船では不要。船内を回遊できるよう売店や免税店、展望デッキを設ける。また、これまで認められていなかった夜間の航行も可能となり、柔軟なダイヤ編成ができるという。同社は「時間を忘れ、快適で楽しい船旅ができる船を建造したい」としている。【石田宗久】

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439チバQ:2017/12/25(月) 10:35:36
https://news.goo.ne.jp/article/nagasaki/business/nagasaki-105510724.html
九州商船 全便ストライキに突入 長崎ー五島列島 年末年始へ混乱必死 旅客船巡るストは全国でも異例
06:00長崎新聞

九州商船 全便ストライキに突入 長崎ー五島列島 年末年始へ混乱必死 旅客船巡るストは全国でも異例

長崎新聞

(長崎新聞)

 九州商船(長崎市、美根晴幸社長)の船員112人が加盟する全日本海員組合長崎支部(松本順一支部長)は25日、長崎、佐世保と五島列島を結ぶ全便・無期限のストライキに突入した。旅客船を巡るストは全国的に珍しい。年末年始の繁忙期に及べば、帰省客や物流に影響し混乱は必至だ。
 長崎県によると、五島列島発着便の輸送人員で九商のシェアは約6割に上る。このうち長崎―福江は独占状態だ。全便止まれば一日約2千人の足に影響し、物流も滞る。五島産業汽船(新上五島町)はストの間、長崎―福江3往復6便などを臨時運航するが、どこまでカバーできるか見通せない。
 組合は、九商がジェットフォイル整備員の採用形態を船員から陸上従業員に変えた「陸上化」に反発。撤回しない限りストに入る方針を示していた。一方、九商の美根社長は、陸上化は経費削減や船員不足への対応に必要として「撤回する考えはない」としていた。
 24日は、野口市太郎五島市長と江上悦生新上五島町長が九商と組合をそれぞれ訪ね、スト回避を要請していた。これを受け九商の担当役員が組合を訪れ交渉を求めたものの、最後まで折り合いは付かなかった。

440とはずがたり:2017/12/25(月) 13:04:46
今時珍しいスト決行。船員は不足するんだし一寸労働者側の言い分が弱い気がするんだけど。。。
>組合は、九商がジェットフォイル整備員の採用形態を船員から陸上従業員に変えた「陸上化」に反発。撤回しない限りストに入る方針を示していた。一方、九商の美根社長は、陸上化は経費削減や船員不足への対応に必要として「撤回する考えはない」としていた。

九州商船 全便ストライキに突入 長崎ー五島列島 年末年始へ混乱必至 旅客船巡るストは全国でも異例
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171225-00000001-nagasaki-l42
12/25(月) 7:56配信 長崎新聞

 九州商船(長崎市、美根晴幸社長)の船員112人が加盟する全日本海員組合長崎支部(松本順一支部長)は25日、長崎、佐世保と五島列島を結ぶ全便・無期限のストライキに突入した。旅客船を巡るストは全国的に珍しい。年末年始の繁忙期に及べば、帰省客や物流に影響し混乱は必至だ。
 長崎県によると、五島列島発着便の輸送人員で九商のシェアは約6割に上る。このうち長崎―福江は独占状態だ。全便止まれば一日約2千人の足に影響し、物流も滞る。五島産業汽船(新上五島町)はストの間、長崎―福江3往復6便などを臨時運航するが、どこまでカバーできるか見通せない。
 組合は、九商がジェットフォイル整備員の採用形態を船員から陸上従業員に変えた「陸上化」に反発。撤回しない限りストに入る方針を示していた。一方、九商の美根社長は、陸上化は経費削減や船員不足への対応に必要として「撤回する考えはない」としていた。
 24日は、野口市太郎五島市長と江上悦生新上五島町長が九商と組合をそれぞれ訪ね、スト回避を要請していた。これを受け九商の担当役員が組合を訪れ交渉を求めたものの、最後まで折り合いは付かなかった。

442荷主研究者:2018/01/02(火) 11:02:14
>>409
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171222_32001.html
2017年12月22日金曜日 河北新報
宮古-室蘭間カーフェリー就航まで半年 宮古、ポートセールスが課題

川崎近海汽船のカーフェリー「シルバークイーン」

 岩手県にとって初となる宮古-室蘭(北海道)間のカーフェリー就航まで、22日で半年となった。物流拡大に期待が高まる一方「室蘭に比べて宮古は盛り上がりに欠ける」との指摘も。航路定着には岩手側のポートセールスが急務だ。

 2018年6月22日に就航する宮古-室蘭航路の概要は表の通り。川崎近海汽船(東京)は「シルバークイーン」(7005トン)を投入する。

 フェリーは近年、通信販売の活況に比例して宅配便の貨物輸送が急増している。同社が運航する八戸-苫小牧(北海道)航路は、宅配便が積み荷の3〜4割を占めるという。

 さらに室蘭港からは食用牛や子牛の積み込みも想定しており、岩手県は宮古港ターミナルに牛用の水飲み場を整備する。

 着々と進む宮古港の受け入れ準備を視察した青山剛室蘭市長は「航路の維持には安定した物流の確保が大切。岩手県、宮古市の皆さんも働き掛けてほしい」と注文も忘れなかった。

 室蘭港は1990年代半ば、フェリー5航路を有していた。しかし、大都市の札幌により近い苫小牧港の台頭で、08年に全ての航路を失うという苦い経験がある。

 航路復活に向けて室蘭市は積極的にポートセールスを展開。企業訪問は毎年約100社に及ぶという。

 これに対し、宮古市の企業訪問は、ここ2年でわずか17社。宮古市議会の12月定例会では、議員が「室蘭との温度差」を指摘する場面もあった。

 室蘭市の田村仁港湾政策課長は「フェリーが毎日入港すると人と物の流れが変わり、燃料、リネン関係などの経済効果も期待できる。まだピンとこないだろうが、好影響はこれから実感できるはず」と助言する。

 宮古市は16年6月に地元商工団体などと「宮古港フェリー利用促進協議会」を設立。来年1月には盛岡市で、企業が集中立地する岩手県内陸部向けのセミナーを開く予定だ。

443荷主研究者:2018/01/02(火) 11:02:46
>>442
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201712/20171222_32035.html
2017年12月22日金曜日 河北新報
<宮古-室蘭カーフェリー>三陸沿岸道全線開通が鍵 時間短縮、運転手にも優しく

 宮古-室蘭間を結ぶカーフェリーは、三陸沿岸道の利便性に着目して就航が決まった。類似する他の航路との物流争奪戦にどう対抗するのか。運航する川崎近海汽船は、トラック運転手の「働き方改革」をアピールする。

 東北-北海道間のフェリーは現在、函館を発着する青森、大間航路と、苫小牧を発着する八戸、仙台、秋田航路の計5ルート。今回、川崎近海汽船が着目したのは、東日本大震災の復興道路に位置付けられて急ピッチで整備が進む三陸沿岸道(仙台-八戸、359キロ)だった。

 三陸沿岸道が全線開通すれば、フェリーが発着する宮古と東北の物流拠点の仙台が3時間で結ばれる。東北道を経由するのに比べて冬季の積雪も少ない。

 川崎近海汽船によると、宮古-室蘭航路を利用した場合の仙台-札幌間の総所要時間は13時間50分、12メートルトラックの輸送コストは7万5790円になる。

 総所要時間で仙台、秋田航路に勝り、輸送コストで青函、仙台、秋田航路に勝るとの試算もある。

 一方、川崎近海汽船の赤沼宏社長が強調するのは、人手不足や過重労働が指摘されるトラック運転手への配慮だ。宮古ー室蘭航路なら、トラック運転手に義務付けられている「継続8時間の休息」を航行中(10時間)に無駄なく確保。赤沼社長は「労務管理上のメリットがあり、安全な運送にもつながる」と語る。

 岩手県港湾課の照井巧総括課長は「現在、仙台や八戸の航路を利用している企業にメリットを説明し、運送ルートの切り替えを働き掛けたい」と話す。

444チバQ:2018/01/31(水) 21:29:39
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/feature/CO022892/20180119-OYTAT50004.html
弾丸フェリー(さんふらわあ)
2018年01月17日
時間もお得格安船の旅

 船体の大きな太陽がトレードマークのフェリー「さんふらわあ」で関西と九州を1万円で往復できる格安プラン「弾丸フェリー」が人気だ。九州新幹線や格安航空会社(LCC)など移動手段が多様化するなか、「お得感」を前面に出して若者らを取り込む。船内のサービス向上策も奏功し、乗船客数は上向きつつある。(井戸田崇志)

W杯からヒント 

 早朝の大阪・南港。接岸したさんふらわあから降りる乗客には、九州の若者が目立つ。足早に「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」(大阪市)を目指す人も多く、到着した日の夕方から夜に、再びフェリーで帰路につく。

「さんふらわあ」で接客を担当する末松宣雄さん(左)と東若奈さん(神戸市東灘区で)=里見研撮影
「さんふらわあ」で接客を担当する末松宣雄さん(左)と東若奈さん(神戸市東灘区で)=里見研撮影

 さんふらわあは神戸―大分、大阪―別府(大分県)、大阪―志布志(鹿児島県)の3航路を計6隻が往復し、出発は午後5〜7時台、到着は午前6〜9時台だ。関西から別府温泉を訪れたり、バイクを載せて九州ツーリングを楽しんだりする人も多い。

 「弾丸フェリー」を始めたのは2011年2月。鉄道より約4割安い運賃が魅力で、個室を使える「弾丸クルーズ」も含めた16年の利用者は、12年の2・8倍の4万9000人に上る。


 考案したのは、運営会社社長の井垣篤司(61)だ。08年に商船三井から前身のダイヤモンドフェリーに役員として出向した際、業績は低迷していた。航空機や鉄道に流れた乗客を取り戻そうと運賃を下げた結果、サービスが低下してさらに客足が遠のく「負の連鎖」に陥っていた。

 「このままではじり貧になる」。危機感を募らせた井垣がヒントにしたのは、サッカーのワールドカップ(W杯)観戦で旅行会社が企画して人気を集めた「弾丸ツアー」だった。税込み1万円の明快な価格設定も受け、じわりと利用客を増やしていく。接客責任者で事務長の末松宣雄(49)は「弾丸フェリーの販売開始からリピーターが増え、顔見知りになった人もいる」と話す。

 16年のさんふらわあ全体の乗客数は約54万人と前年並みだったが、4年前に比べると約1割増えた。熊本地震による乗客減を弾丸フェリーの人気が補い、「初めてフェリーを使うきっかけにもなっている」(井垣)。

サービス向上 

 「カジュアルクルーズ」と銘打った営業戦略も打ち出した。出港時にデッキから紙テープを投げたり、乗員がドラを鳴らしたり。資金に乏しいなかで豪華客船のような高級感は難しいが、船旅の「非日常感」を演出する。

 コンサルタントを雇い、接客マナーも向上させた。神戸―大分航路に乗務する東若奈(24)は、「絶対に不快な思いをさせず、『また乗りたい』と思ってもらう」ことを心がけている。

 乗客の応対係は以前の半分の8〜10人に減らし、受付や売店、船内の清掃もこなす。レストランも少ない調理員で対応できるバイキング形式に統一。瀬戸内のB級グルメなど多彩なメニューをそろえ、乗客アンケートでは食事を評価する声が増えた。

445チバQ:2018/01/31(水) 21:30:01
大型投資で勝負 

 足元の業績が回復するなか、18年は勝負の年になる。大阪―志布志間で新造船2隻を導入し、個室は94室と2割増やすほか、レストランや展望浴場も拡張する。建造費が1隻約100億円の思い切った大型投資だ。

 競合するLCCや高速バスは、速さや深夜出発の利便性を打ち出す。弾丸ツアーを足がかりに船旅ファンをどう増やし、対抗するか。知恵と工夫の挑戦が続く。(敬称略)

 

<弾丸フェリー> 到着した日のうちに帰港する船に乗れば、大人1人1万円(小学生は半額)で往復できる現地0泊・船内2泊の料金プラン。現地に滞在する日中の8〜12時間で観光などを楽しめる。自家用車やバイクを船に載せられる料金設定もある。弾丸フェリーは相部屋だが、上級プランの「弾丸クルーズ」は個室利用で、料金は1人1万7000円から。

 

平日の一般利用増やしたい 

井垣篤司社長 61

さんふらわあの井垣篤司社長
さんふらわあの井垣篤司社長
 フェリーを使った移動は、効率的かつ経済的だ。例えば、午前中に大分市内で用事がある場合、関西から行くなら通常は前泊する必要がある。フェリーなら早朝に着くのでホテル代が不要だ。宿泊代込みで相当お得と言える。

 車を運べるのも利点だ。さんふらわあの売上高のうち、トラックなど物流関連の利用が6割を占める。長距離ドライバーの過重労働が問題になっているが、フェリーなら長時間の運転を避けられるので、関連の客室は常に満室状態だ。

 残りの4割が観光客など一般利用で、比率は他社よりも高い。弾丸フェリーのほか、大阪―別府などの航路を片道ずつ利用する「舟遊しゅうゆうプラン」など独自商品の効果が出ている。

 フェリーは船内でゆっくり過ごせ、中高年や家族連れなど客層は幅広い。ただ、一般向けの客室の稼働率は平均約4割で、平日利用が少ない。新造船のPRなどで乗客を増やしたい。

 

<こんな会社> 運営会社「フェリーさんふらわあ」は、海運大手の商船三井が99%出資する子会社。1942年設立の関西汽船と68年設立のダイヤモンドフェリーが母体で、2009年に両社の持ち株会社「フェリーさんふらわあ」が発足。11年に傘下2社と合併し、現在の形態となった。本社は大分市で、神戸市東灘区に本部事務所がある。16年度の売上高は134億円。従業員は350人(17年9月現在)。

2018年01月17日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

446チバQ:2018/02/01(木) 17:33:32
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180131-00010000-qbiz-bus_all
アジア初の「クルーズ定期便」も 博多―上海、就航へ覚書 訪日客の長期滞在に追い風
1/31(水) 17:11配信 qBiz 西日本新聞経済電子版
アジア初の「クルーズ定期便」も 博多―上海、就航へ覚書 訪日客の長期滞在に追い風
覚書を締結した福岡市の中村貴久港湾空港局長(左)と上海港(呉淞口国際クルーズ港)の顧絵権社長=31日午前、福岡市役所
 福岡市は31日、博多港と中国最大の上海港(呉淞口(ウーソンコウ)国際クルーズ港)を結ぶクルーズ船の定期航路開設を盛り込んだ覚書を、上海港側の運営会社と締結した。市によると、クルーズ船の定期便が就航すればアジア初。東アジアからの観光客取り込みが期待できるほか、日本の市民にとってもクルーズ船が利用しやすくなり、航空便と船を組み合わせた「フライ&クルーズ」など多彩な観光プランが可能になりそうだ。

 市港湾空港局によると、定期便はクルーズ先進地域のカリブ海や地中海で運航しているが、日本を訪れるクルーズ船は需要にばらつきがあるため、不定期周遊に限られてきたという。覚書には「定期船クルーズ航路の実現などを通じて、クルーズ客の満足度向上やクルーズ船社の利便性向上に相互に協力」と記載。上海港の運営会社は大手船会社に強い影響力を持っており、市とともに働き掛けることで、定期航路就航の可能性が高まる。

 観光立国を目指す政府は2015年から船舶観光上陸許可制度の運用を開始。指定したクルーズ船で来日する観光客について、査証(ビザ)の取得や顔写真の撮影を不要とした。この制度では寄港後、外国人観光客は再び同じ船に乗り、出発港に戻らねばならない。不定期周遊のクルーズの多くは制度の利用を前提に旅程を組んでおり、博多港でも観光客の滞在は大半が半日程度で、他地域に消費が広がらないことなどが課題となっている。

 定期航路が実現すれば、クルーズ船で来日した外国人観光客の長期滞在が可能になり、買い物だけでなく文化体験型の滞在が容易になる。同時に、博多港から上海に向かうクルーズ船の就航で、日本からの旅行の選択肢も増える。博多-上海間は約千キロ。博多港からは夕方に出発し、片道2泊3日程度の旅が想定される。使用する船体の規模や寄港地、料金、就航時期などは、船社と今後協議する。出入国の手続き方法などについても市は法務省に助言を仰ぐという。

 上海港はクルーズ船の寄港数509回(16年)で、アジア有数の拠点港として知られる。博多港の17年のクルーズ船寄港数は3年続けて国内トップとなる326回で、上海港発着が約6割を占めているという。

 上海港側が昨年7月、福岡市に定期航路の開設などを提案。覚書を踏まえた取り組みとして多彩な観光プランに向けた船社への共同提案▽両港の岸壁予約の状況を船社がリアルタイムに把握できるシステムの構築-も確認した。両港は昨年9月、コンテナ貨物をウェブで管理するITシステムを導入。人の流れと物流の両面で連携を深めている。

 この日の締結式で上海港の運営会社の顧絵権社長は「定期航路の開設で両港の協力は新たな段階に入る。アジアのクルーズ市場の発展に尽力したい」と話した。

西日本新聞社

447チバQ:2018/03/20(火) 15:49:10
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180319-00000082-mai-soci
<海難事故>立ち往生フェリーが出発地の大阪南港に戻る
3/19(月) 20:55配信 毎日新聞
 兵庫県明石市沖で18日夜、名門大洋フェリー(大阪市)のフェリーがブイに接触した事故で、フェリーは現場で約19時間立ち往生した後、19日午後3時ごろ自力航行を始め、同6時ごろ、出発地の大阪南港(同)に戻った。乗客・乗員計約500人にけがはなかった。国の運輸安全委員会の船舶事故調査官3人が現地入りし、原因の調査を始めた。

 神戸海上保安部によると、新門司港(北九州市)行き「フェリーふくおか2」(9774トン、積載車両130台)が、急病人を姫路海保の巡視艇に移すために停泊中の18日午後7時35分ごろ、鋼鉄製のブイ(全長約10・6メートル)に船尾付近が接触。二つあるスクリューのうち右舷側にブイのチェーンが絡みついた。19日にダイバーがチェーンをはずし、左舷側のスクリューだけで大阪南港に戻った。事故当時、海上は毎秒8メートルの風が吹いており、いかりを下ろさなかったためにフェリーが動いたとみられる。神戸海保は船長の判断に問題がなかったか、慎重に調べる。

 フェリーの乗客は疲労の色を濃くしたまま目的地へ急いだ。卒業旅行で九州に向かう途中だった大阪府松原市の大学生、田中優也さん(22)は「出発から25時間かけて元の港に戻るとは。新幹線で博多を目指します」。山口県宇部市の会社員、山田竜也さん(47)はブイのチェーンがスクリューに絡みつくのを目撃したといい「『危ない』という声が聞こえた後にブイが船尾に吸い込まれた。ガガガと異音がした」と証言した。名門大洋フェリーの山本哲也常務執行役員は「あってはならないことでご迷惑をおかけした」と陳謝。船体は20日午前、広島県尾道市に移して修理するという。【米山淳、藤河匠】

448チバQ:2018/03/22(木) 02:41:23
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201803/0011067265.shtml
2018/3/14 14:01神戸新聞NEXT

「海の高速道路」カーフェリー盛況 背景に働き方改革
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大分行きフェリー乗り場。大型トラックに加え、貨物部分のみの利用も多い=神戸市東灘区向洋町東3
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大分行きフェリー乗り場。大型トラックに加え、貨物部分のみの利用も多い=神戸市東灘区向洋町東3
 神戸港など関西と九州を結ぶカーフェリーの利用が好調だ。乗り場にはトラックの行列ができ、運転手用の船室は満員状態。背景には人手不足に悩む陸運業界の働き方改革があり、運転手が休息できるフェリー利用が重宝されているとみられる。「海の高速道路利用」の広がりに、フェリー各社も新造船を投入するなど需要取り込みに力を注ぐ。(段 貴則)

 神戸・六甲アイランド、大分行き「フェリーさんふらわあ」の乗り場は平日夕方近くになると、乗船待ちの大型トラックであふれ始める。奈良から大分へ向かう運転手の男性(45)は「休息できるし、交通事故も防げるから、会社もフェリーを使うよう指示している」。軽油やガソリンの値上がりで「フェリーを利用してもコストがあまり変わらなくなった」と話す。

 フェリーさんふらわあ(神戸市)によると、トラックなど物流関連の利用が約65%を占め、関連の客室は常に満室状態という。そのため、大型トラック(13メートル換算)の積載台数を16%増やしたフェリー2隻を新造。今年、大阪-鹿児島航路での運航を始める。井垣篤司社長は「需要は年々高まっており、もっと積載台数を増やしてもいいぐらい」と打ち明ける。

 神戸と宮崎を結ぶ宮崎カーフェリー(宮崎市)も、2022年をめどに新造船2隻を就航させたい考え。神戸に向かう便は、農産物を積んだトラックで満車となる日も多く、宮崎から関西を経由して北陸や中部、関東などへ配送するための利用が目立つ。新造船は積載数を130台(12メートル換算)から160台に増やす。

 フェリー利用増の背景には、陸運業界の深刻な人手不足と運転手の労働環境改善がある。長距離トラックでは本来、交代要員が必要となるが、陸上輸送とフェリー利用を組み合わせれば運転手は乗船中に休息できる。

 宮崎カーフェリーは「運転手の労働法令順守など働き方改革にもつながり、浴室など設備が充実しているフェリー利用が見直されている」と分析する。

 不振が続く造船業界にとっても追い風だ。三菱重工業から1月に分社した三菱造船は、20年度をめどに、長崎造船所(長崎市)での大型フェリー建造を再開する方針で、既存の下関造船所(山口県)と2拠点になる。欧州での需要も見込め、中国・韓国勢との価格競争に陥りにくいといい「フェリーの更新需要は堅調で大型化して輸送能力を上げる動きもある。受注につなげたい」としている。

449チバQ:2018/04/16(月) 21:27:10
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201804/20180412_23004.html
<三セク>むつ湾フェリー正念場 料金引き上げで収支改善を目指す

料金を引き上げる新シーズンに向けてボードが差し替えられた=青森県外ケ浜町蟹田の会社事務所
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蟹田港に係留されているフェリー
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 青森県外ケ浜町の蟹田港とむつ市の脇野沢港を結ぶカーフェリーを運航する県の第三セクター「むつ湾フェリー」の経営が正念場を迎えている。慢性的な赤字体質の同社に公金で支援することを、むつ市が拒否。料金の引き上げなどで収支改善を目指すが、有効な打開策を見いだせていないのが現状だ。(報道部・横川琴実)

<経営評価「最低」>
 「本年度は料金引き上げのほかに、大型連休中の増便や、外国人観光客の取り込みなどで利用者増を目指す。黒字化につなげたい」
 むつ湾フェリーの担当者の言葉通り、蟹田港近くの会社事務所では21日の今季の運航開始に向けての準備が急ピッチで進んでいた。料金改定に伴うボードの張り替えに加え、パンフレットも新調した。社員らは得意先へのあいさつを兼ねた営業の電話に忙しい。
 同社は今シーズンから大人の乗客の運賃を1470円から1770円に引き上げるなど、収支改善へ向けた計画を策定中だ。県交通政策課の担当者は「本年度は5年に1度の船舶検査の支払いもあるが、見通しは立っている」と強気な姿勢を見せる。
 公社などの経営状況を評価する県公社等評価委員会は昨年12月、むつ湾フェリーを4年連続で最低のD評価にした。債務超過が懸念され、財務体質の改善は「待ったなし」の状態だ。
 同社の赤字体質は2006年度に始まり、11〜15年度は5期連続の赤字だった。利用者の9割を占める観光客の減少が響いている。
 東日本大震災があった11年度の利用客は前年度の半分の2万2590人に激減した。12年度以降は2万9000〜3万8000人台で推移するが、震災前の水準には遠く及ばない。定員240人の船で、16年度の1便当たりの平均利用者数はわずか38人だった。

<むつ市 支援拒否>
 出資自治体であるむつ市の16年度からの決定が、追い打ちをかける。累積赤字約7570万円の解消策に税金を投入することを同市が拒否。補填(ほてん)額は、県と外ケ浜町が負担した約4700万円にとどまった。
 県は公金投入の理由の一つに、下北半島で原子力災害が起きた際の避難航路確保を挙げる。しかし、避難者を抱えることになる当事者のむつ市には、この説明が詭弁(きべん)としか映らない。
 宮下宗一郎市長は言い切る。「フェリーの輸送人員は約200人。あるに越したことはないが、むつ市に基地のある海上自衛隊の護衛艦なら数千人規模で運べる上、現実的」。さらに「公的資金を注入しても存続させる価値があるという、将来を見越した具体策が示されない」と手厳しい。
 同社や県などは、弘前市を出発しむつ市の薬研渓流などを巡るモニターツアーや、陸奥湾に生息するイルカを観光資源にしたキャンペーン企画を実施するなど利用増を目指すが、効果は芳しくない。17年度の利用者は前年度の9割だった。
 県公社等評価委員会委員長の井上隆青森大教授(経済政策論)は「利用者の9割は観光客。津軽半島と下北半島の観光振興を県全体で考えなければならない」と指摘する。

[むつ湾フェリー]青森県27.24%、弘南バス(弘前市)33.69%、外ケ浜町10.52%、むつ市8.15%を出資する第三セクター。資本金1億円。1967年下北観光汽船として設立。79年に蟹田-脇野沢航路を開設した。2006年に離島航路を別の第三セクター「シィライン」(青森市)に分割し、現在の形になった。


関連ページ:青森社会
2018年04月12日木曜日

450とはずがたり:2018/04/17(火) 12:26:55

アジア初の「クルーズ定期便」も 博多―上海、就航へ覚書 訪日客の長期滞在に追い風
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180131-00010000-qbiz-bus_all
1/31(水) 17:11配信 qBiz 西日本新聞経済電子版

 福岡市は31日、博多港と中国最大の上海港(呉淞口(ウーソンコウ)国際クルーズ港)を結ぶクルーズ船の定期航路開設を盛り込んだ覚書を、上海港側の運営会社と締結した。市によると、クルーズ船の定期便が就航すればアジア初。東アジアからの観光客取り込みが期待できるほか、日本の市民にとってもクルーズ船が利用しやすくなり、航空便と船を組み合わせた「フライ&クルーズ」など多彩な観光プランが可能になりそうだ。

 市港湾空港局によると、定期便はクルーズ先進地域のカリブ海や地中海で運航しているが、日本を訪れるクルーズ船は需要にばらつきがあるため、不定期周遊に限られてきたという。覚書には「定期船クルーズ航路の実現などを通じて、クルーズ客の満足度向上やクルーズ船社の利便性向上に相互に協力」と記載。上海港の運営会社は大手船会社に強い影響力を持っており、市とともに働き掛けることで、定期航路就航の可能性が高まる。

 観光立国を目指す政府は2015年から船舶観光上陸許可制度の運用を開始。指定したクルーズ船で来日する観光客について、査証(ビザ)の取得や顔写真の撮影を不要とした。この制度では寄港後、外国人観光客は再び同じ船に乗り、出発港に戻らねばならない。不定期周遊のクルーズの多くは制度の利用を前提に旅程を組んでおり、博多港でも観光客の滞在は大半が半日程度で、他地域に消費が広がらないことなどが課題となっている。

 定期航路が実現すれば、クルーズ船で来日した外国人観光客の長期滞在が可能になり、買い物だけでなく文化体験型の滞在が容易になる。同時に、博多港から上海に向かうクルーズ船の就航で、日本からの旅行の選択肢も増える。博多-上海間は約千キロ。博多港からは夕方に出発し、片道2泊3日程度の旅が想定される。使用する船体の規模や寄港地、料金、就航時期などは、船社と今後協議する。出入国の手続き方法などについても市は法務省に助言を仰ぐという。

 上海港はクルーズ船の寄港数509回(16年)で、アジア有数の拠点港として知られる。博多港の17年のクルーズ船寄港数は3年続けて国内トップとなる326回で、上海港発着が約6割を占めているという。

 上海港側が昨年7月、福岡市に定期航路の開設などを提案。覚書を踏まえた取り組みとして多彩な観光プランに向けた船社への共同提案▽両港の岸壁予約の状況を船社がリアルタイムに把握できるシステムの構築-も確認した。両港は昨年9月、コンテナ貨物をウェブで管理するITシステムを導入。人の流れと物流の両面で連携を深めている。

 この日の締結式で上海港の運営会社の顧絵権社長は「定期航路の開設で両港の協力は新たな段階に入る。アジアのクルーズ市場の発展に尽力したい」と話した。

西日本新聞社

451とはずがたり:2018/04/17(火) 12:35:58
>>449
運行経路青森〜脇ノ沢とかにした方がいいんちゃうか。

時刻表
http://www.mutsuwan-ferry.jp/jikoku.html

成30年 通常期間
4月21日〜5月2日、5月6日〜8月10日、8月18日〜11月5日
脇野沢行き 蟹田発 脇野沢着
1便 9:20 10:20
3便 14:00 15:00
蟹田行き 脇野沢発 蟹田着
2便 10:50 11:50
4便 15:30 16:30
平成30年 特別期間
5月3日〜5月5日、8月11日〜8月17日
脇野沢行き 蟹田発 脇野沢着
1便 7:50 8:50
3便 10:50 11:50
5便 15:30 16:30
蟹田行き 脇野沢発 蟹田着
2便 9:20 10:20
4便 13:30 14:30
6便 17:00 18:00

大間崎─2:15─脇ノ沢─3:15─青森─0:50─蟹田

大間崎─3:20─青森

大間からフェリー経由でも青森まで時間短縮にはならんのか〜。。

移動の目安
http://www.mutsuwan-ferry.jp/img/Map_Car_Time_MF150629.png

452チバQ:2018/05/27(日) 22:44:19
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180526-00010001-kantele-bus_all
会社存続の危機から人気再燃! フェリー復活のカギは「採算度外視」激安弾丸ツアー
5/26(土) 15:50配信 関西テレビ
会社存続の危機から人気再燃! フェリー復活のカギは「採算度外視」激安弾丸ツアー
夢の船旅はもう手が届くところまで...
大阪の南港に新しく登場した大型カーフェリー「さんふらわあ さつま」。建造費は、何と約100億円です!

5月15日から就航。大阪と鹿児島の志布志を結び、1万円から利用できます。実は今、続々と新しいフェリーが誕生しているんです。

乗客の女性:
「やっぱりこれが一番だなと思って」

乗客の男性:
「自分の車で気楽に行けるので、初めてですけどいいなと思います」

≪社長が驚いた!フェリー人気復活≫

“豪華客船ではなくとも、クルーズ気分が楽しめる”をコンセプトに誕生した「さんふらわあ さつま」

就航前に、フェリーさんふらわあ・井垣篤司社長の案内で船内をのぞかせてもらいました。

まず向かったのは、約23平米あるスイートルーム。2ベッドのバルコニー付きで1室片道4万2800円から利用できます。

一方、“雑魚寝”のイメージがあるフェリーの定番・大部屋に行ってみると、1人分のスペースごとにカーテンで仕切れる工夫が!ふかふかのマットレスもあり、往復で1万円から。

また、ペットと過ごせる専用個室も片道4万8400円から利用でき、潮風を感じながら犬の散歩ができる「屋外ドッグラン」まであるんです。

井垣社長:
「前年同期比で相当な予約になっていて、私がびっくりするくらいの伸びになっています」

453名無しさん:2018/05/27(日) 22:44:33

≪フェリー“冬の時代”からの脱却戦略≫

しかし、ここまでの道のりは、順風満帆ではありませんでした。

1972年に誕生した「さんふらわあ」。それまでの国内フェリーとは一線を画す豪華な造りで、新婚旅行に使われるなど、一世を風靡しました。

しかし、高速道路や橋など交通網が発展し、利用は低迷。追い打ちをかけるように、燃料が高騰し、2009年から高速道路の割引や、無料化の試験導入が始まるなど、フェリーは「冬の時代」に突入したのです。

井垣社長:
「会社が存続するかどうかというところで…。コストは上がるわ、需要は減っちゃうわという環境になりましたので、自らの改革をやっていこうと決意を新たにしたわけです」

そこで打ち出した戦略が『船に泊まろう!』

井垣社長:
「『船に泊まろう』というお客さん目線で打ち出していくと、もしかしたら生き残れるかもしれないと思いました」

フェリーは、単なる移動手段ではなく「宿泊施設」でもあることを大々的にアピール。他の交通機関と差別化することで、新たな顧客の囲い込みに乗り出したのです。

≪大人気!0泊3日の『弾丸フェリー』≫

フェリーになじみがない人に、まずは体験してもらおうと、7年前に発売したのが…。

乗客の男性:「弾丸ツアーです」
別の乗客の男性:「弾丸フェリー!」

通常よりも4割ほど安い、わずか1万円で、九州と関西を往復できる「弾丸フェリー」という商品。

現地には宿泊しない、いわゆる「0泊3日」で、行きも帰りも“船に泊まってもらう”というものです。

Q.飛行機や新幹線と比べてどこがいいですか?

乗客の男性:
「ゆっくりしている間に移動できて、寝ている間に着くじゃないですか」

乗客の女性:
「(大阪のホテルは)全然空室がなくて駄目だと思って…。(ホテルを探さなくていいのは)大きい魅力だと思います。また夏休みぐらいに使うかもしれないですね(笑)」

別の乗客の男性:
「安かったから。往復で1万円って、しかも(船内に)泊まれるっていいですよね」

食事は追加料金が必要ですが、和・洋・中、そして九州の特産品など豊富なメニューのブッフェが楽しめます。

また、車と一緒にフェリーに乗った人に多かったのが、こんな意見…。

乗客の男性:
「飲めるでしょ。これが目的なんですよ。運転してると飲めないからね、結構飲んでまんねん(笑)」

≪黒字にならないツアーで好循環生む≫

「弾丸フェリー」の利用者は、2011年の発売以降、右肩上がり。去年は、5万人以上が利用しました。でも、往復1万円からで果たして採算が取れるのでしょうか?

井垣社長:
「一回あたりの運賃は1万円かもしれないですが、その人が『弾丸フェリー』をきっかけに、2回乗ったら2万円だし、普通のプランに乗ったら何万円となるので、一回で1万円という発想よりも、そのあと生涯でどれだけ『さんふらわあ』を利用していただけるかという発想になっています」

実は、採算は度外視しているという「0泊3日」ツアー。

しかし「“弾丸”をきっかけにフェリーの魅力がわかった」というリピーターは多く、この10年間で、フェリーの利用者が約3割増える好循環が生まれているのです。

井垣社長:
「新造船を造れるようになるなんて、(経営不振だった)10年前は全く考えなかったです。初めて経験されたカジュアルクルーズで、船上でワクワク・ドキドキした船旅を経験しませんか、ということで我々は売っていきたいです」

(関西テレビ5月22日放送『報道ランナー』内「なるほど!ちまたのケーザイ学」より)

454チバQ:2018/06/11(月) 23:12:55
http://www.at-s.com/news/article/economy/shizuoka/494235.html
駿河湾フェリー撤退へ 清水―土肥、2019年3月末
(2018/5/25 12:25)
出港する駿河湾フェリー=25日午前10時45分ごろ、清水港
出港する駿河湾フェリー=25日午前10時45分ごろ、清水港
駿河湾フェリーの航路
駿河湾フェリーの航路
 エスパルスドリームフェリー(静岡市清水区)は25日午前、同区の清水港と伊豆市の土肥港を結んでいる駿河湾フェリーの事業から2019年3月末で撤退すると発表した。燃料費や維持管理費などの多大なコストを賄うだけの売り上げの確保が難しく、05年8月期から事業赤字が続いていた。
 清水港での遊覧船、水上バス、運航受託の各事業は継続するという。
 駿河湾フェリーは02年に航路を田子の浦・土肥両港間から現状に変更して以来、16年間運航している。17年8月期は年間17万3千人、乗用車2万9300台、バス2500台を輸送し、伊豆と静岡をつなぐ周遊観光ルートの役割を担ってきた。
 ただ、道路整備の進展などが逆風となり、今後さらなる燃料費上昇も予想されるため、事業撤退の判断に至ったという。
 同社の鈴木洋一社長は「本航路が伊豆と静岡の観光に重要であることは十分認識し、地域の期待に応えられず大変申し訳ないが、民間企業として事業継続は困難と判断した」と説明した。

455チバQ:2018/06/11(月) 23:13:29
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/180602/mca1806020721015-n1.htm
駿河湾フェリー撤退表明1週間 地元困惑「何とか継続を」 静岡 (1/2ページ)
2018.6.2 07:21
 エスパルスドリームフェリーが清水港(静岡市清水区)と土肥港(静岡県伊豆市)を結ぶ駿河湾フェリーからの事業撤退を表明してから1日で1週間。平成31年春からのデスティネーションキャンペーン(DC)や2020年東京五輪・パラリンピックを控えるほか、伊豆と県中部を結ぶ貴重な航路で定期利用者も少なくなく、観光関係者や利用者からは戸惑いと継続を希望する声が日を追って高まっている。(吉沢智美)

 「フェリーがなくなるのはすごく困る。便を減らしてでも存続してほしい」

 土肥に向け、乗船前にこう話すのは、月に2回ほど菊川市と松崎町を行き来する自営業の塚本祥博さん(69)。車で行き来することもあるものの、「フェリーの方が楽。高齢のため車が運転できなくなったときはどうしよう」と突然の事業撤退に困惑していた。他にも利用者からは「寂しい」、「実家に帰るのに利用している人もいるのに」との声があふれた。

 ◆「期待に背きおわび」

 駿河湾フェリーは14年に清水港-土肥港の航路で運航を始めたが、17年8月期以降は燃料費やドックなどの維持費がかさみ赤字を継続。県道223号の認定や富士山の世界文化遺産登録が追い風となり26年8月期は年間22万8千人の乗客を集めたが、伊豆縦貫道の整備や貸し切りバスの利用者が増大したことが逆風に。29年8月期は輸送人員が17万3千人、事業損益は1億円近くの赤字となった。「この航路が地域の観光に必要不可欠なものだということは痛いほど分かっている。期待に背いてしまいおわびしたい」と同社の鈴木洋一社長は無念さをにじませた。

 同フェリーは駿河湾から富士山を眺める風景が最大の売り。清水港から土肥港までは車で約2時間かかるが、フェリーであれば70分ほど景色を眺めながらのんびり移動できる。ただ、料金は車の場合は東名高速道路と伊豆縦貫道で1740円ほどなのに対し、フェリーの通常の自動車航送運賃は4850円からと割高だ。静岡経済研究所の川島康明主席研究員は「節約志向のために移動に使えるコストがシビアになり、船に乗る優位性が薄れてきた」と分析する。

 ◆観光への影響懸念

 伊豆半島は今年「世界ジオパーク」に認定され、東京五輪自転車競技会場の伊豆ベロドロームもあるため、事業撤退の表明に対して観光への影響を懸念する声が続々と上がっている。

 伊豆市観光協会土肥支部の後藤一之支部長は「五輪に向けて盛り上がってきて観光客も増えると思っていたところなのに撤退してしまうのは一番の痛手。何とか継続してもらいたい」と吐露。するが企画観光局(静岡市葵区)の岩崎昌登企画営業部長も「伊豆や浜松と比べて中部は観光が弱い。これまではフェリーを使って中部に立ち寄ってもらっていたが、手段がなくなってしまうと観光への影響は大きい」と懸念を示した。

 こうした声を受け、川勝平太知事は「駿河湾の観光活性化のため、県として議会や関係市町などと相談し、事業を継続する方向で検討したい」と関係者と協議する考えを示している。

                   ◇

【用語解説】駿河湾フェリー

 清水港と土肥港の海上30キロを結ぶ定期船。当初は西伊豆フェリーとして、富士市の田子の浦港と土肥港を結んでいたが平成14年に航路を変更し、清水港と土肥港を結ぶ航路となった。当初は駿河湾カーフェリーが運航していたが、15年にエスパルスドリームフェリーが引き継いだ。平成25年に航路が県初の海上県道「県道223号清水港土肥線」に認定されている。

457とはずがたり:2018/06/15(金) 08:45:02
新造船「さんふらわあ ふらの」就航 大洗〜苫小牧を1時間以上短縮 商船三井フェリー(写真59枚)
https://trafficnews.jp/post/70417
2017.05.13 乗りものニュース編集部

458とはずがたり:2018/06/18(月) 00:00:18
長距離フェリーに追い風=「陸運」の働き方改革受け
https://excite.co.jp/News/economy_g/20180616/Jiji_20180616X350.html
時事通信社 2018年6月16日 14時58分

 苦境にあえいできた長距離フェリーが復調している。トラック運転手らの「働き方改革」を追い風に、収益の柱である貨物需要が増加。訪日外国人旅行者(インバウンド)ら個人客にも「船旅」として新たな魅力が広まりつつある。フェリー各社は商機を逃すまいと、船の大型化やイベントの充実に取り組んでいる。

 日本長距離フェリー協会によると、片道300キロ以上の長距離フェリーは現在加盟8社が14航路で運航している。高速道路網の整備や原油価格高騰のあおりを受け、市場は縮小してきたが、運転手不足や長時間労働解消に向けた運送業界の「働き方改革」を背景に、陸送から鉄道・船舶輸送への切り替えが進んでいる。

 「予約を断ることも多い」。名門大洋フェリー(大阪市)の担当者は話す。同社は大阪と新門司(北九州市)間を1日2便運航するが、船の老朽化と貨物の増加に対応するため、2015年に2隻を大型船に更新。トラックの積載可能台数を3割近く増やし、運転手向けに60席の完全個室も新設した。大阪から北九州までの時間は高速道路を利用した場合の陸送に比べ2倍ほどかかるが、貨物乗船率は現在ほぼ9割に達している。

 大阪―志布志(鹿児島県)航路などを手がけるフェリーさんふらわあ(大分市)も今年5月に1隻を大型化した。トラック運転手向け設備に加え、船内イベントや食事メニューも拡充し、「交通手段としてだけでなく船旅自体を楽しんでほしい」(担当者)と、個人客にもアピール。来年のラグビーワールドカップや大阪府・市が誘致を目指す国際博覧会(万博)を念頭に、インバウンドの取り込みにも力を入れる。

 ただし展望が開けているわけではない。新造船には巨額の費用がかかる上、乗組員の人手不足も深刻化。さらに、船舶燃料の環境規制が強化される「2020年問題」が間近に迫り、「運賃を上げれば客離れになりかねない」(業界関係者)との懸念も強い。待ち受ける「荒波」をどう乗り越えるのか、再びかじ取りが試されることになりそうだ。

459チバQ:2018/06/18(月) 15:30:17
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180614-00000017-khks-bus_all
<航路快拓 宮古―室蘭フェリー就航>(上)悲願 港湾復興期待の象徴
6/14(木) 15:16配信 河北新報
<航路快拓 宮古―室蘭フェリー就航>(上)悲願 港湾復興期待の象徴
岩手県初の定期フェリーとなるシルバークイーン(川崎近海汽船提供)
 宮古-室蘭(北海道)を結ぶ定期カーフェリーが22日就航する。岩手県にとっては初となる定期航路の開設だ。観光や物流に大きな変化をもたらし、東日本大震災からの復興を強く後押しすると期待される。出航間近、関係者の希望を乗せたフェリーの針路を探る。

【表】宮古-室蘭航路の概要。定員は600人

(宮古支局・佐々木貴)

<県が利用戦略>

 宮古港(岩手県宮古市)に1日、フェリーターミナルが完成した。ターミナルには運航会社の川崎近海汽船(東京)と市港湾振興課が同居。カーフェリー「シルバークイーン」=?=就航に向け、準備に余念がない。

 震災復興を急ぐ市にとって、2016年のフェリー就航決定は最上級の朗報だった。「宮古ではなく、岩手の港という意識で利用してほしい」と、山本正徳市長も高揚感を隠さない。

 震災を受けて岩手県は12年、県内の重要4港湾が役割を分担する利用促進戦略を策定した。背後に観光資源が豊富な宮古港は、フェリー誘致に照準を絞った。

<「30年来の夢」>

 「30年来の夢がかなった」。1997年から宮古市長を3期務めた熊坂義裕さん(66)もまた、第1便の出発を心待ちにする一人だ。

 市民団体の代表として88年から宮古-釧路(北海道)フェリーの誘致活動を展開。市長在任中も一貫して「人口減少が進む中、宮古の発展には港湾活用が欠かせない。フェリーはその象徴」と力説してきた。

 市民の間にも期待感が高まっている。和食店「海舟」はフェリー利用客向けにサケ、ホタテなど地元の海産物を使った弁当を販売する。若おかみの山根千春さん(37)は「歓迎ムードを高めたい」と腕をまくる。

 海を隔ててパートナーとなる室蘭市も事情は同じだ。最盛期に5航路あった定期フェリーは、2008年の青森航路廃止で全て消滅。今回は室蘭港のフェリーターミナルを8億5000万円かけて改修した。

 市総務課都市交流担当の本野泰伸主幹は「宮古と300キロ以上離れていても、気持ちは近づいている」と北東交流圏の形成に意欲を示す。

<十字路の役割>

 陸路でも宮古市は、重要な転換期にある。

 三陸沿岸道(仙台-八戸、359キロ)と宮古盛岡横断道(100キロ)は、復興支援道路に位置付けられて急ピッチで整備が進む。19年3月には県などが出資する第三セクター三陸鉄道にJR山田線の宮古-釜石間が移管される。

 県沿岸中央部で陸路の「丁字路」に位置する宮古市は、これに海路が加わることで「十字路交差点」の役割を果たすことになる。

 「室蘭だけでなく、その輪を県全体に広げる取り組みを進める。宮古は今、動きだしている」。悲願成就に山本市長の言葉が一層高揚感を帯びてきた。

[シルバークイーン] 7005トン。トラック69台、乗用車20台を積載し、旅客定員は600人。宮古発は関東圏からの宅配便や冷凍食品、室蘭発は食用牛や生鮮野菜の輸送を見込む。宮古-室蘭間326キロを1日1往復し、所要時間は10時間。

460チバQ:2018/06/18(月) 15:31:03
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201806/20180615_32037.html
<航路快拓 宮古―室蘭フェリー就航>(中)観光 新ルート創出へ連携

三陸を代表する景勝地の浄土ケ浜。フェリー効果による観光客増加が期待される
拡大写真
<震災遺構見学>
 紺碧(こんぺき)の海と白い岩肌が以前と変わらず輝く。宮古市の名勝「浄土ケ浜」を訪れた観光客は、東日本大震災のあった2011年こそ13万9867人に減少したが、徐々に回復。13年以降は60万〜70万人と震災前水準に戻った。
 ただ、周辺一帯は苦戦が続いている。岩手県観光統計概要によると、沿岸エリアの16年の入り込み客は387万5932人で、震災前の7割にとどまる。
 22日に就航する宮古-室蘭(北海道)フェリーの効果に「期待したい」(宮古市観光課)との声は少なくない。
 既に効果の一端が表れ始めている。5月には室蘭市の中学校が修学旅行で宮古市の震災遺構「たろう観光ホテル」などを訪れた。
 遺構の見学者は年間2万人前後で推移。防災ガイドの元田久美子さん(60)は「感性豊かな世代にもっとこの場を見てほしい」と願う。
 県など出資の第三セクター三陸鉄道(宮古市)は道内からの修学旅行生を対象にした「震災教育列車」の運行を検討する。

<関心に温度差>
 県内を訪れる旅行客が集中する盛岡市や花巻市、平泉町など内陸部。フェリー就航への関心に温度差がうかがえる。
 一関市、平泉町周辺の観光振興法人「世界遺産平泉・一関DMO」の松本数馬代表理事は「沿岸の観光振興は内陸との接点こそが重要。フェリー効果は未知数だ」と慎重に構える。
 だが、交通アクセスが難点の沿岸部に自前の玄関口ができるのは確か。岩手県北バス(盛岡市)の鈴木拓副社長は「新たな観光ルートが創出される」と期待する。
 北海道の高速バスや三陸鉄道と共同で企画乗車券を販売するほか、往路は新幹線、復路はフェリーという北海道旅行プランも企画。知恵を絞って交流人口拡大を目指す。

<道内から誘客>
 室蘭市は、年間の観光客1700万人という国内有数の観光地を抱える胆振(いぶり)地域に位置する。相互交流により、道内で増加する訪日外国人旅行者(インバウンド)を東北に呼び込む契機にもなり得る。
 19年ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の会場となる釜石市もフェリーに注目する。大会では9月22日に札幌市、同25日に釜石市で試合が予定され、道内から大勢の観戦客の「転戦」を見込む。
 観光振興や地域づくりに詳しい東北地域環境研究室の志賀秀一代表は「船という乗り物によって新しいつながりができる。連携をキーワードに長所を磨き込み、いかにしてアピールするかが大切だ」と助言する。

[胆振地域]室蘭市など4市7町で構成。登別温泉や洞爺湖温泉、洞爺湖有珠山ジオパークなど豊富な観光資源を有する。幕末には北海道沿岸の警備で盛岡藩士が室蘭周辺に派遣されるなど、歴史的にも岩手県とのつながりが深い。


関連ページ:岩手経済
2018年06月15日金曜日

461チバQ:2018/06/18(月) 15:31:47
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180616-00000019-khks-soci
<航路快拓 宮古―室蘭フェリー就航>(下)物流 高速道路 活用後押し
6/16(土) 20:00配信 河北新報
<航路快拓 宮古―室蘭フェリー就航>(下)物流 高速道路 活用後押し
フェリー就航で生まれ変わる宮古港。北海道に向いた玄関口となる
 宮古-室蘭(北海道)を結ぶ定期カーフェリーが22日就航する。岩手県にとっては初となる定期航路の開設だ。観光や物流に大きな変化をもたらし、東日本大震災からの復興を強く後押しすると期待される。出航間近、関係者の希望を乗せたフェリーの針路を探る。(宮古支局・佐々木貴)

【表】宮古-室蘭航路の概要。定員は600人

<輸送経費安い>

 「高速料金が(多くの区間で)無料で積雪が少ない」。宮古-室蘭(北海道)フェリーについて川崎近海汽船(東京)の赤沼宏社長は、三陸沿岸道(仙台-八戸)の存在を就航決断の理由に挙げた。

 もう一つの決め手が絶妙な所要時間だ。物流業界では今、陸上輸送と海上輸送の組み合わせ方に注目が集まっている。

 リーマンショック後の景気刺激策で高速料金が引き下げられ、物流はフェリーから高速道路へのシフトが加速。一方でトラック運転手の長時間労働が問題化している。

 宮古-室蘭間の航行に要する10時間は「国が定めるトラック運転手の8時間連続休憩に最適」という読みだ。

 川崎近海汽船の試算では、仙台市から札幌市まで宮古-室蘭フェリーを使った場合の輸送コストは8万1790円。青森、八戸、仙台、秋田の各港と北海道を結ぶ既存4航路より安い。

<アピールが鍵>

 だが、岩手県が昨年実施した運送会社や荷主約1300社へのアンケートでは「午前8時宮古発」という時刻設定に難色を示す傾向が浮かび上がった。

 逆に「午後6時室蘭着」の利点を強調する声もある。県トラック協会の佐々木隆之専務理事は「翌朝まで時間に余裕があり、道内の広い範囲に輸送できる」と主張。荷主へどれだけアピールできるかが鍵とみる。

 県港湾課の照井巧総括課長は「航路維持と早期の複数航路実現へ、育てる気持ちで利用してほしい」と訴える。

 室蘭に向かう荷物は関東からの宅配便が中心で、地域の産業振興には宮古港の積み荷を増やす取り組みが求められる。後背地への企業誘致に加え、製造業が集積する内陸との連携が不可欠だ。

<「種まき期間」>

 北海道に取引先がある自動車部品メーカーの社長は「これまでの航路は八戸-苫小牧だけだった。宮古-室蘭の開設で緊急時の路線ができる」と歓迎。「重要なのは、今までより時間とコストを抑えられるかどうかだ」と語る。

 川崎近海汽船は三陸沿岸道の全線開通までを「種まき期間」と位置付け、農水産品を中心に貨物集荷の営業に力を入れる方針だ。赤沼社長は「険しい道のりは覚悟しているが、やってやろうという決意で満ち満ちている」と意気込む。

 新たな航路は、東日本大震災で傷ついた東北が、北海道、さらには首都圏と結び付きを強めて再生する契機となる。大きな期待を推進力に第1便は22日、出航する。

[三陸沿岸道]東日本大震災の復興道路として急ピッチで整備が進み、全長359キロのうち205キロが開通。2020年度をめどとする全線開通により、フェリーが発着する宮古市から仙台市までは、現在より2時間短縮されて3時間で結ばれる。

463チバQ:2018/06/21(木) 10:11:02
http://mainichi.jp/articles/20180620/ddl/k23/020/191000c
太平洋フェリー
新「きたかみ」来年就航 /愛知
毎日新聞2018年6月20日 地方版
 太平洋フェリー(名古屋市中村区)は、大型フェリー「きたかみ」の後継となる新造船を来年1月25日に就航させると発表した。同社の新造船は「いしかり」(2011年3月就航)以来8年ぶりとなる。苫小牧-仙台の定期航路に投入する。

 新「きたかみ」は、全長192・5メートル、総トン数約1万4000トンで、トラック166台、乗用車146台を積める。旅客定員は535人。

 同社3隻のフェリーの中で、初めて大部屋を廃止する。個室数は現「きたかみ」の58室から189室と3倍になる。また、ペットと一緒に入室できる部屋も設ける。

 7月3日に山口県下関市の三菱重工業下関造船所で進水し、その後内装工事に入るという。【黒尾透】

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465とはずがたり:2018/07/11(水) 12:27:57


高速道や鉄道被害、運送業者はフェリーに殺到
09:06読売新聞
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20180711-567-OYT1T50013.html

 西日本豪雨の影響で物流網の混乱が続いている。中国地方では広島県を中心に物流の大動脈である高速道路や鉄道路線に被害が出ており、運送業者の間で、代替策としてフェリーを使ったり、中国山地を貫くように走る中国道に 迂回 うかいしたりする動きが出ている。

 九州方面へのフェリーが発着する大阪南港では10日午後、乗船を待つ大型トラックが列を作った。静岡県から福岡県にアルミ製品を運ぶ運転手(58)は、中国地方の渋滞を避けるためフェリーを選んだといい、「九州も激しい渋滞が予想される。船内で少しでも体を休めたい」と話した。

 大阪・神戸と九州を結ぶ航路を持つ「フェリーさんふらわあ」は9日以降、一部の乗船予約を断らざるを得ない状況が続く。普段フェリーを使わない運送業者からの問い合わせが増えたといい、土日だった7、8日には取り扱う貨物が2?3割増えた。大阪と北九州を結ぶ航路の「名門大洋フェリー」でも運送業者からの問い合わせが増えた。

466チバQ:2018/07/13(金) 19:12:25
https://www.sankeibiz.jp/econome/news/180713/ecc1807131104006-n1.htm
西日本豪雨、代替輸送のフェリーに脚光 鉄道や高速道路の不通で運送会社がシフト (1/2ページ)
2018.7.13 11:04
 西日本豪雨により高速道路の通行止めや鉄道の運休が続く中、陸上の貨物輸送をフェリーなど船に振り替えようとする動きが広がっている。陸路の輸送正常化には1カ月以上かかると見込まれており、運送会社にとって代替輸送手段の確保が急務だ。ただ、近年はフェリー輸送の需要が高まっていたこともあり、満車で乗船できないケースも出ている。(阿部佐知子、大島直之)

 大阪と北九州を結ぶ名門大洋フェリー(大阪市西区)には、コンテナを積んだトラックを船で運ぼうとする運送会社から問い合わせが増加。通常は日曜日の利用が平日の5割程度だが、豪雨発生直後の8日はトラックで満車となった。神戸や大阪と北九州を結ぶ阪九フェリー(北九州市)も、先週末はトラックの利用が通常より2割ほど増えた。

 ただ、フェリーは平日便の多くがすでにトラックで満車という。近年の配送量増加に加え、人手不足や働き方改革を背景に、運転手が休息できるフェリーの利用が増えているからだ。名門大洋フェリーの担当者は「豪雨で問い合わせは増えているが、お断りしなければならない状況」と話す。

 大阪・神戸と九州を結ぶ「フェリーさんふらわあ」(大分市)でも、平日便はトラックの利用が多く、予約を取りにくい。11日に大阪発の便に乗船した運転手、坂本利幸さん(66)は、「今回は神戸発の予約が取れなかった」と話す。

 JR西日本は、広島県内の山陽線などで運転見合わせが1カ月以上にわたると見込んでいる。このためJR貨物は12日、代替手段として船舶での輸送を開始。荷受け後に滞留していた貨物の輸送に乗り出した。

 JR貨物ではトラックで代替することはあったが、「船舶での輸送はめずらしい」(担当者)という。同社は山陽線の不通区間を経由する輸送の新規受け付けを8日から中止しているが、再開する準備も進めている。

 一方、佐川急便や西濃運輸は、関東や東北地方などから九州への荷受けを見合わせているが、船舶などでの代替輸送の様子をみて再開を検討する考えだ。

467とはずがたり:2018/08/04(土) 22:25:37
2018/07/23 18:55
福岡〜釜山の高速船ビートル 全国初「混乗」運航はじまる 対馬に立ち寄り国内客乗せる
https://www.tnc.co.jp/news/articles/NID2018072302324/

博多港と韓国釜山を結ぶ高速船ビートルを長崎県の対馬に寄港させ、国際航路の客と国内移動の客をあわせて運ぶ「混乗(こんじょう)便」の運航が、国内では初めて23日から始まりました。

混乗が行われるのは博多と釜山を結ぶ高速船ビートルで、23日から、途中にある長崎県対馬市の比田勝港に立ち寄る形で運航します。

これによって博多〜釜山間の国際航路の客とあわせて、博多と対馬を行き来する国内移動の客を運べるようになりました。

国際客と国内客がいわゆる相乗りをする「混乗」は、国内初のケースで、対馬市の要望を受けた関係機関が調整し実現しました。

国際客用と国内客用の座席の間はカーテンで仕切られ、安全確保のために船内の4箇所に監視カメラが設置されています。

さらに、国内移動を含む全ての乗客に身分証明書の携帯を義務付けて、不法入国や密輸の防止を図ります。

【対馬市民】
「近いから良いです。これで病院にすぐ行けます」

【対馬市民】
「いつもは家から空港まで時間がかかっていたので、もっと便数が増えればたくさん(福岡に)来れるかなと思います」

【比田勝尚喜 対馬市長】
「特にお年寄りの多くは福岡の病院を利用しているので、福祉の向上に繋がるのではないかと思う」

博多〜対馬間の所要時間は2時間10分。

混乗便は週に3日、1日1往復する予定で、関係者は観光客など交流人口の増加にも期待を寄せています。

468とはずがたり:2018/08/22(水) 00:59:22
首都圏〜北海道のフェリー、なぜ茨城・大洗発着? 東京から直通バスも登場 便利になる大洗〈PR〉
https://trafficnews.jp/publicity/sunflower_180818
2018.08.18 恵 知仁(乗りものライター) Sponsored by 商船三井フェリー

469チバQ:2018/08/29(水) 23:29:42
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180827-00000006-tncv-l40
“赤いビートル”2020年運航へ 「ななつ星」水戸岡氏デザイン 新LCCも就航で競争激化の福岡〜韓国
8/27(月) 19:20配信 TNCテレビ西日本

テレビ西日本

福岡と韓国を結ぶ高速船やLCCの競争がさらに激しくなりそうです。

8月27日、2つの社から発表された新たな便は、片や「格安」、もう片方は「快適性」が特徴です。

27日、福岡空港と韓国の仁川空港の間に新しく就航したのは、LCC(格安航空会社)の「エアソウル」。

週に6便運航します。

福岡と韓国を結ぶLCCはこれで6社目となります。

【エアソウル福岡支店長 ジン・ミンホさん】
「LCCのためチケットが安い。福岡は空港から近いし、韓国のお客さまもいっぱい来るので(就航できて)うれしい」

福岡から最も近い外国・韓国。

福岡には年間150万人の韓国人が入国していて、外国人全体のおよそ半数を占めるなど、
まさにドル箱路線。

その路線間競争に負けじと、こちらも新たな策です。

【JR九州 青柳俊彦社長】
「クイーンビートルと命名しました」

JR九州高速船が27日に発表したのは、福岡と釜山を結ぶ新たな高速船「クイーンビートル」。

2020年7月から運航予定です。

赤いボディーが印象的な船をデザインしたのは、豪華列車「ななつ星」なども手がけた水戸岡鋭治さんです。

【デザイナー 水戸岡鋭治さん】
「夢とか希望とか情熱とか、九州らしいというか。元気の出る赤で船を走らせたいということで思い切った赤いビートルを」

JR九州高速船は、これまでの「速さ重視」から「快適性」に舵を切ります。

クイーンビートルは、座席数が現在のビートルのおよそ3倍にあたる500席。

所要時間はビートルより30分ほど長い3時間40分になりますが、波の抵抗を受けにくい造りで安定性に優れるため、船内ではシートベルトの着用も不要だということです。

また売店や免税店、展望スペースも備わり、優雅な船旅を楽しむことができます。

現在、運航している3隻のビートルのうち、当面は1隻をクイーンビートルに移行する予定です。

【JR九州高速船 水野正幸代表】
「今後の海峡圏の動きは、間違いなくもっと拡大してくると思っているし、キャリアの中で私どもが私どもらしいサービスをより提供できるかどうか」

”ドル箱路線”といえる福岡と韓国。

各社それぞれの強みを生かした路線競争は、さらに激しくなりそうです。

テレビ西日本

470とはずがたり:2018/09/07(金) 19:22:22
フェリー輸送、需要高まり 運転手不足を解消、災害時の代替役 (1/3ページ)
2018.9.7 06:01 メッセンジャー登録
https://www.sankeibiz.jp/business/news/180907/bsd1809070500005-n1.htm

 地方と大都市圏などを結ぶフェリー輸送の需要がじわりと高まっている。深刻なトラックの運転手不足を解消する切り札として、政府は輸送手段を鉄道やフェリーに切り替える「モーダルシフト」を提唱。西日本豪雨では寸断された被災地の物流の代替役としても注目され、各社は新船の導入を加速させている。

 西日本豪雨でも活躍

 宮崎県で唯一の長距離航路である神戸-宮崎を運航する「宮崎カーフェリー」(宮崎市)の2017年度のトラック輸送台数は過去10年で最多の7万1870台だった。経営難で17年11月に宮崎県や地元金融機関などの出資を受け再建が決まったが、特に神戸行きの需要が根強く、満杯で20〜30台のトラックが乗船できない日もあるという。

 JA宮崎経済連などが17年、扱う青果物の出荷時間を早めたことが増加を後押しした。フェリー利用の前日に荷量を確定させ、余裕をもって乗船してもらうことで、大消費地に向かうドライバーの負担を減らす狙いだ。

 甚大な被害をもたらした西日本豪雨では、陸路が寸断。代替輸送手段としてフェリーが被災地などを結ぶ物流を支えた。宮崎カーフェリーの上田賢一企画部長は「岸壁や港に大きな被害が出ない限り海上輸送は災害時にも強い」と強調する。

 政府主導で転換へ

 政府は17年7月に決定した総合物流施策大綱に「環境負荷低減や運転手不足に対応するため、トラックから大量輸送が可能な鉄道、船舶への転換を図ることが重要」と明記。

 20年度までに海運を伴う貨物輸送量を12年度比で1割増やす目標だ。

 併せて、運送業者が貨物船やフェリーを利用しやすくするよう、空き状況などの情報を集約した上で利用者が検索できるシステムを構築する方針も掲げた。

 国土交通省の担当者は「人工知能(AI)などを使って利便性を高め、海運事業の活性化を促したい」と話す。

低燃費な新船導入

 日本長距離フェリー協会(東京)によると、国内の内航海運会社は、老朽化や輸送コスト削減などを理由に低燃費な新型船への移行を進める。主な中・長距離航路だけでも15〜18年に計10区間で新船が導入されたほか、19年以降も複数の路線で就航する予定だ。

 「フェリーさんふらわあ」(大分市)は、18年5月に続き、9月にも休息をとるドライバーの居住性を高めた新船を大阪-志布志(鹿児島県)に投入。久世達広営業企画室長は「顧客確保のため、船室設備やサービス向上を各社が打ち出している。需要を確実につかみたい」と意気込む。

 ただ、新船導入は各社にとって負担増にもなりかねず、収益力向上が課題となる。都市部から地方に向かう便で積載率が低いこともあり、運航効率化も求められそうだ。

471チバQ:2018/09/14(金) 20:03:35
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180914-00000023-asahi-soci

全個室のフェリー就航 コンセプトは「動く海上ホテル」


9/14(金) 9:23配信

朝日新聞デジタル







全個室のフェリー就航 コンセプトは「動く海上ホテル」


テレビや洗面台があるデラックスシングル=愛媛県西条市今在家


 東予港(愛媛県西条市)と大阪南港を結ぶ「オレンジフェリー」を運航する四国開発フェリー(今治市)は8月下旬から、新フェリー「おれんじ えひめ」を就航させた。相部屋を廃止してシングルとツインの全室個室を実現。国内のフェリーでは極めて珍しいという。

【写真】東予港―大阪南港に就航した「おれんじ えひめ」=愛媛県西条市今在家

 1999年就航の「おれんじ8」の代わりに就航し、東予―大阪南を夜間に約8時間で結ぶ。今治造船が建造し、建造費は約80億円。総トン数約1万5千トン、全長199・9メートルで、瀬戸内海を夜間運航できる船としては最大級。全室個室化により旅客定員は「おれんじ8」より189人少ない519人となる。12月には94年就航の「おれんじ7」の後継として、「おれんじ えひめ」と同型の「おれんじ おおさか」も同航路に就航する予定。

 四国開発フェリーによると、「動く海上ホテル」をコンセプトに掲げ、女性や海外からの旅行客の取り込みを狙う。追加料金を払えば、ペット連れで泊まれる部屋もある。同社の蝶野文雄業務部長は「鉄道など他の交通手段と比べ、速さで劣る分、差別化を図った」と話す。

 「おれんじ えひめ」で最も安い「シングル」は「おれんじ7」の2等寝台と同じ6840円。大部屋の2等指定より千円ほど高い。同社の担当者は「2等指定がなくなり、『割高になった』というお客様もいるが、おおむね好評」と話す。「おれんじ おおさか」就航後に移行する新運賃は近く発表するという。

 貨物輸送の手段をトラックから海運などに切り替える「モーダルシフト」による需要増を見越して、トラックの積載量も3割強増やした。車両はトラック160台、乗用車45台を積める。

 問い合わせは、旅客・予約センター(0898・64・4121)へ。(柳川迅)
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朝日新聞社

472とはずがたり:2018/09/20(木) 15:02:25
臨港線復活させよ♪舞鶴とか敦賀とか境港とか西浜田とか他にもいっぱいある筈。

「アクセス鉄道」空港の次は地方の港に熱視線 秋田港では専用列車、仙台港は今日デビュー
https://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/business/toyokeizai-236704
09月14日 06:00東洋経済オンライン

JR東日本は2018年4月から11月まで、秋田港と秋田駅を結ぶ港湾連絡列車「あきたクルーズ号」を運行している。秋田港に入港するクルーズ船の船客向けの列車で、秋田港と秋田市内を送迎する役目だ。秋田駅―土崎駅間は奥羽本線、土崎駅―秋田港駅は貨物列車線用の支線を経由する。

地域経済を活性化したい
車両は元「リゾートしらかみ」のブナ編成の気動車をリフォームした。運賃は片道200円、往復400円で、これは約9kmの運行距離に対する普通運賃に相当する。

今年の運行予定はクルーズ船の入港日24日に対して10日間。各日3往復程度の運行だ。このほかに7月28、29日に開催された「秋田港 海の祭典2018」のアクセス列車として運行され、この日は誰でも予約できた。2名以上から受け付ける日帰りツアーとして販売され、料金は1400円。秋田港と秋田駅ビルの土産物クーポンが500円ずつ含まれており、実質の往復運賃は400円だ。

「あきたクルーズ号」は、秋田県と秋田市の要請にJR東日本秋田支社が応える形で運行している。秋田側はクルーズ乗船客を秋田市内および秋田県全域に誘い、地域経済を活性化したい。しかし秋田港の2次交通は路線バスのみで、2次交通の確保が課題となっていた。また、秋田港も展望台セリオンタワーを有する道の駅があり、こちらも観光地として県内外からの客を集めたいと考えていた。

そこで、2017年8月に試験運行が実施された。

試験運行が実施されたのは、秋田竿燈まつりで秋田港に寄港するクルーズ船に合わせて4日間。使用車両は一般型気動車キハ40形の4両編成で、秋田港駅の乗降は乗船タラップ同様のスロープを設置した。この実績をもとに、2018年度から本格運行が決まり、秋田港駅にはプラットホームが設置され、車両も観光車両にグレードアップされた。

秋田港駅には専用プラットホームが建設された(筆者撮影)

7月26日、秋田港に続く次の取り組みとしてJR東日本仙台支社が仙台港クルーズ船アクセス列車の運行を発表した。

こちらの報道資料には「宮城県・仙台市・仙台臨海鉄道株式会社等のご協力のもと」という文言があり、JR東日本が主体となって運行するとみられる。実施日は9月14日と26日。クルーズ船「飛鳥II」による「秋の日本三景クルーズ」の仙台港寄港に合わせて、松島方面へ運行する。使用車両は「リゾートみのり」に使われているキハ48形の観光型だ。

急増するクルーズ船、地方港の誘客競争に鉄道が寄与
近年、国際クルーズ船の日本への寄港と、国内クルーズ船ツアーが増加傾向にある。日本政府が実施する訪日プロモーション活動「ビジット・ジャパン・キャンペーン」とビザ取得制限の緩和、円安傾向による外国人の購買力増加などが功を奏しているほか、国内では第一次ベビーブーム世代の高齢者層の余暇消費がけん引している。

また、いわゆる豪華客船だけではなく、カジュアル型のクルーズツアーも増えている。移動費と宿泊食事代込みで考えれば、航空機や新幹線で移動し、リゾートホテルなどで宿泊する旅と比較して安価になる場合もあり、若い世代の利用も増えているようだ。

国土交通省が公表した調査結果によると、2017年のわが国の港湾へのクルーズ船の寄港回数は2764回で、対前年比37.1%の増加。過去最高となった。訪日クルーズ旅客数も252.9万人、日本人のクルーズ人口も31.5万人となり、すべて過去最多だ。2018年のクルーズ船寄港回数の速報値において、1月から7月までの合計寄港回数は約1割の増加となっている。クルーズ船利用者は増加傾向といえそうだ。

クルーズ船の寄港は自治体側からも歓迎だろう。大量の観光客を連れてきてくれるからだ。定員の少ないクルーズ船は高級タイプが多く富裕層の利用が多いと思われ、高額な観光消費を期待できる。日本を代表するクルーズ船「飛鳥II」の旅客定員は872名。秋田港にも寄港する大型船「ダイヤモンドプリンセス」は2704名。宿泊は船内となるため宿泊需要は増えないとしても、飲食店や観光施設のメリットは大きい。宿泊施設が少ない港湾都市では、宿泊容量が観光客受け入れの上限になってしまうから、ホテルを背負ってきてくれる客がありがたい。

都市の観光振興にとって、クルーズ船の寄港は重要だ。しかし、クルーズツアーの寄港回数には限りがある。そこで、地方の港ではクルーズ船誘致のために港湾の整備、都市とのアクセスを整備し、ほかの港と差別化を図りたい。

473とはずがたり:2018/09/20(木) 15:02:37
秋田港は定期フェリー用の旅客ターミナルのほかに、今年4月にクルーズ船専用の旅客ターミナルを完成させ、ダイヤモンドプリンセスの寄港日から運用を開始した。「あきたクルーズ号」も秋田港の魅力アップ策のひとつといえる。

仙台港のクルーズ船アクセス列車も仙台、および松島の魅力に貢献するだろう。空港アクセス手段として鉄道が注目されてきたように、港湾アクセス手段として鉄道が注目されている。

鉄道と相性の良い港湾はほかにもある
鉄道と船舶はもともと相性がよかった。日本の鉄道開業は横浜港と都心を結ぶ路線だったし、日本の近代産業は製品を鉄道で港まで運び、船積みされて輸出された。明治時代から戦前まで、新橋―敦賀港(金ケ崎)間に「欧亜国際連絡列車」が運行され、ウラジオストク便を介してシベリア鉄道に接続した。

秋葉原に貨物駅ができた理由は神田川の船便と接続するためだった。そもそも、国鉄でも青函連絡船、宇高連絡船などを運航して鉄道と船便を連携し、長距離輸送を担ってきた。

国内交通は海や河川の船から鉄道へ置き換わっていく。船と鉄道は競合関係となってしまったけれど、クルーズ船との接続は協調関係への回帰だ。それは長距離列車と航空便の競合関係が落ち着き、空港アクセス列車によって航空便と鉄道が協調関係を築く過程に似ている。

現在も鉄道アクセスに優れた港はある。たとえば広島市の宇品港は路面電車のターミナルが隣接し、瀬戸内の離島との定期便と接続している。安芸の宮島へはJR西日本の子会社、JR西日本宮島フェリーが鉄道連絡船を引き継いで運行しており、現在も青春18きっぷで乗船可能だ。

室蘭 室蘭駅徒歩15分
函館(港町埠頭) 五稜郭徒歩40分
函館(西埠頭) 市電大町埠頭徒歩15分
小樽(第3号埠頭) 小樽徒歩15分
小樽(勝納埠頭) 小樽築港徒歩20分
青森 青森駅から徒歩18分
仙塩港石巻港区 虻田駅より徒歩30分
秋田 徒歩15分
大湊 徒歩20分
横浜 日本大通り徒歩7分
新潟 新潟駅より徒歩30分
伏木富山港 伏木駅万葉2号3号岸壁迄徒歩15分
名古屋港(ガーデン埠頭) 名市交名港駅徒歩5分
名古屋港(金城埠頭) 金城埠頭駅徒歩10分
鳥羽 徒歩5分
大阪 大市交大阪港駅徒歩5分
神戸 ポートターミナル隣接
宇野 徒歩5分
高松 徒歩3分
北九州 門司港駅徒歩7分
博多 博多駅徒歩40分
長崎 長崎電軌大浦海岸通電停徒歩5分
佐世保 隣接
三隅 隣接

(とは註:宇高連絡船に比して青函連絡船関連駅が不便になってるな)

474とはずがたり:2018/09/20(木) 15:02:53
>>472-474
港湾と鉄道アクセスについて、そのほかの港の状況はどうなっているか調べてみた。2017年の寄港回数ベスト10は1位博多(寄港回数326)、2位長崎(同267)、3位那覇(同224)、4位横浜(同178)、5位石垣(同132)、6位平良(同130)、7位神戸(同117)、8位鹿児島(同108)、9位佐世保(同84)、10位八代(同66)となっている。ちなみに秋田港(同13)は30位で、東京(同33)は19位となっている。仙台塩釜(同12)は38位。

クルーズ船の寄港を推奨する港について、観光庁が「CRUISE PORT GUIDE OF JAPAN」というサイトで公開している。ここには国内の推奨港と港付近の観光名所がまとめられている。まず106という数字に驚かされた。大型クルーズ船の寄港を誘致するためには、これだけのライバル港がある。秋田港の取り組みは、この中で競争力を高め上位を目指そうとしているわけだ。ちなみにトップの実績を持つ博多港では福岡市長が市の中心部と博多港エリアを結ぶロープウェー構想に意欲的で、JR九州も関心を示しているという。

港から駅まで徒歩10分程度で、すでに定期列車と連絡可能な港は12ある。横浜港大桟橋はみなとみらい線日本大通り駅まで徒歩数分、名古屋港はガーデン埠頭が地下鉄名古屋港駅から徒歩5分、金城ふ頭はあおなみ線の同名駅から徒歩10分などだ。宇高連絡船と接続していた岡山県の宇野駅と香川県の高松駅も良い立地だ。

長崎県の佐世保駅は港湾に隣接しているし、熊本県の三角駅も港を目前にしている。東京都は東京オリンピック・パラリンピックに合わせて「東京国際クルーズターミナル」を建設中だ。最寄り駅は新交通ゆりかもめの同名駅で、現在の「船の科学館」を改称する予定だ。

クルーズ船と鉄道の連携は定着するか
鉄道貨物輸送の衰退とともに臨港路線が廃止されてしまった港も多い。また、拡張や埋め立て地移転などで鉄道とは離れた場所になってしまった港湾もある。それでも「駅はないけれど鉄道路線が近い、臨港貨物線が残っている」という港はある。秋田港や仙台港のように整備すれば、クルーズ船連絡列車が接続可能な港は6カ所もみつかった。

室蘭港や函館港は貨物線がある。小樽港は小樽築港駅付近、商業施設ウイングベイ小樽の裏側に留置線がある。仙台塩釜港石巻港区は仙石貨物線が引き込まれ、製紙工場からの出荷に利用されている。横浜港は瑞穂埠頭に貨物線がある。新潟港も貨物線まで500mの道のりだ。

このほかにも、最も近い線路まで徒歩10分程度という港はある。しかし幹線の本線上で臨時駅の設置は難しそうだったり、線路はあっても駅を造れそうな用地がなかったりで、簡単にはクルーズ船連絡列車を運行できそうではない。

そもそも、クルーズ船連絡列車に鉄道側のメリットはあるだろうか。秋田港の場合、あきたクルーズ号の片道料金は200円。列車の定員は140名だ。車両はリゾートしらかみの再利用としても、プラットホーム新造などに要したコストに対して控えめで売り上げは小さい。しかし、5月11日の運行ではオプショナルツアーとして横手市の十文字駅まで運行している。将来的にはリゾートしらかみ区間への延長など、ツアーパッケージによる収益向上を期待できる。

仙台港クルーズ船アクセス列車はクルーズ船のオプショナルツアーとして運行されるため、利益を出せる形だと思われる。発表から1週間後に30名限定で一般客向けツアーが販売された。料金はおとな1名4980円(こども4610円)だ。仙台―松島間の往復運賃の820円から見ると、かなり付加価値の高い値段が付いている。それでも鉄道ファンにとってはふだん乗れない貨物線を走るため魅力的だ。

クルーズ船連絡の観光列車は、大阪や名古屋など、最寄り駅が地下鉄路線では難しいかもしれない。しかし、宇野、高松、佐世保、三角は港と駅が隣接しており、臨時列車によるクルーズ船客の取り込みは期待できる。また、すでに港湾敷地に線路がある室蘭、函館、仙台(石巻地区)は多少の投資が必要とはいえ秋田港方式が使えそうだ。自治体のクルーズ船誘致に対する温度が高まれば、港付近の鉄道にビジネスチャンスが生まれるかもしれない。

著者:杉山 淳一

475とはずがたり:2018/10/02(火) 16:42:41

五島へ行く公共交通機関は他にもあるの?

五島産業汽船2日から旅客船運休
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20181002/5030002145.html
10月02日 07時31分

五島列島と長崎市や佐世保市などを結ぶ高速船やフェリーを運航する「五島産業汽船」が、旅客船を2日から当面の間、運休すると関係する自治体に伝えていることがわかりました。

五島産業汽船の本社がある新上五島町によりますと1日午後、五島産業汽船から「船の運航を休む」という連絡があったということです。
理由について経営上の問題とした上で、「最善を尽くしている」と話したということです。

また長崎県によりますと1日県の担当者が五島産業汽船に確認したところ会社側は、「運航する航路を当面の間、運休する方向で検討している」と答えたということです。

会社のホームページによりますと五島産業汽船は、長崎市と新上五島町、佐世保市と新上五島町、佐世保市と五島市、それに長崎市と熊本の天草を結ぶ4つの航路で高速船やフェリーを運航しています。

長崎県や新上五島町は、旅客船の利用者が混乱するおそれがあるとして2日朝から職員を港に派遣して運航状況を確認するなど対応にあたることにしています。

476チバQ:2018/10/02(火) 20:36:09
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181002-00000069-asahi-soci
長崎と五島結ぶ定期船、突然運休 地元「どうしたら…」
10/2(火) 17:30配信 朝日新聞デジタル
長崎と五島結ぶ定期船、突然運休 地元「どうしたら…」
佐世保港の五島産業汽船の窓口では運休を知らせる紙が張り出された=2018年10月2日、長崎県佐世保市新港町の鯨瀬ターミナルビル
 五島産業汽船(長崎県新上五島町)は2日、五島列島と長崎市や佐世保市などを結ぶ高速船やフェリーの運航を休止した。九州運輸局に1日夜までに航路事業の廃止や来年10月末までの休止を届け出た。民間調査会社によると、収益の低迷に加え、船舶の修理費などがかさみ、資金繰りが悪化していたという。

 同社は1990年設立。長崎港(長崎市)―鯛ノ浦港(新上五島町)、佐世保港(佐世保市)―有川港(新上五島町)、佐世保港―福江港(五島市)の三つの定期航路をもつ。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録に合わせ、長崎港―崎津漁港(熊本県天草市)で高速船の試験運航を実施。毎週金、土、日曜に1日1往復していた。

 しかし、民間調査会社の東京商工リサーチ長崎支店によると、船舶のエンジン修理費などがかさみ、今年4月期決算で2億9千万円の最終赤字を計上。8月には1回目の不渡りを出すなど資金繰りが悪化しており、再開のめどは立っていないとみられるという。

 地元の自治体には1日、同社から運休の連絡が入った。長崎県の担当者は「経営上の理由としか説明を受けていない」、新上五島町は「昨日、船が出せなくなるかもと連絡を受けたが、それ以上の情報が入ってこない」と困惑する。

 高速船やフェリーの乗り場がある佐世保港では、運休を知らせる貼り紙が同社の窓口に貼られていただけで、新上五島町へ向かうフェリーに乗る予定だった男性会社員は「先方と約束があるのにどうしたらいいのか」とぼうぜんとした表情で話した。(堀田浩一、福岡泰雄)

朝日新聞社

477チバQ:2018/10/03(水) 17:40:33
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181003-00000007-nagasaki-l42
「まるで夜逃げ」 五島産業汽船運休
10/3(水) 11:04配信 長崎新聞
「まるで夜逃げ」 五島産業汽船運休
五島産業汽船の船の姿がない桟橋=2日午後1時、長崎市元船町、長崎港ターミナル
 五島産業汽船が全航路を運休した2日、船が発着する長崎県内各地のターミナルでは利用者が驚きや戸惑いの表情を見せた。窓口には「会社都合につき、しばらくの間運休します」と紙が張り出されただけ。一方的な通知に「ちゃんと説明してほしい」「まるで夜逃げだ」と憤りの声が相次いだ。

 新上五島町の有川港。娘を見舞いに佐世保の病院に行こうと早朝から来た男性(82)は「なぜこんなことに」と語気を強めた。長崎市から日帰り出張で訪れた男性会社員(30)は「朝から運休を知り、慌てて九州商船の便に替えた。月1回は上五島に行くので困る」と迷惑そうに話した。

 長崎港も窓口は終日閉鎖されたまま。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産、崎津集落(熊本県天草市)を訪ねる五島産業汽船の関連会社のツアーを夫婦で申し込んでいた長崎市内の男性(66)は「二人分の代金を1万7600円も振り込んだのに電話もつながらない」。新上五島町に帰ろうとしていた男性(40)は「九州商船の航路もあるが、発着する港が自宅から遠いので不便。払い戻しもなく、夜逃げされたみたい」とこぼした。

 佐世保市の鯨瀬ターミナル。フェリーの自動販売機の飲料入れ替えに来たメーカーの男性(37)は「事前に連絡はなかった」とぼうぜん。五島市の福江港では無人の営業所の電話がひっきりなしに鳴り響いた。訪ねてきたハローワーク職員は「従業員の今後の処遇を確認したかったが…」と立ち尽くした。

 突然解雇を告げられた従業員の一人は取材に「会社から何も言うなと言われている」とだけ答えた。

https://this.kiji.is/420055110346196065
観光への影響懸念 関係自治体、五島産業汽船と連絡付かず
 五島産業汽船の突然の全航路運休を受け、関係自治体は情報収集を急いだ。しかし五島産業汽船と連絡が付かず、対応できない状況。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産になって最初の秋の行楽シーズンを迎えているだけに、観光への影響も懸念される。

 長崎県担当者が1日に運休の情報をつかみ、長崎市内の事務所を訪ねると、野口順治社長が認めたという。だが2日になると、一切連絡が取れなくなった。同日の県議会離島・半島地域振興特別委員会で長崎県側は「運賃の払い戻しや運航再開、解雇された従業員の処遇は実態を調べなければ対応も検討できない」と途方に暮れた様子で説明した。

 五島産業汽船が運航する定期航路のうち、長崎-上五島、佐世保-上五島は競合する九州商船(長崎市)も運航している。九州商船は「行政から増便要請があれば、できる限り柔軟に対応したい」とする。

 それでも潜伏キリシタン遺産の世界遺産登録効果で五島列島への観光客が増加している最中に、アクセス停滞は大きな痛手だ。対応を協議するため長崎県庁を訪れた新上五島町の江上悦生町長は、別会社による運航再開も選択肢に挙げた。

 一方、佐世保-五島は代替航路がない。昨年5月の就航以来、約3万人が利用し定着していただけに、五島市の野口市太郎市長は「地元に何の通告もなく残念。再開を見込めなければ、新たな広域観光ルートを開発できない」と険しい表情を浮かべた。

 中村法道・長崎県知事は「離島航路は住民の足であり、物資の輸送や交流人口の拡大に必要不可欠。まずは利用者への周知に努め、利便性の確保について国や市町と連携し対処したい」とコメントした。

478チバQ:2018/10/03(水) 18:19:44
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181003-00010002-nishinpc-soci
「きちんと説明を」離島航路、突然の休止 利用者に戸惑い 長崎
10/3(水) 10:14配信 西日本新聞
「きちんと説明を」離島航路、突然の休止 利用者に戸惑い 長崎
突然の「運休」に戸惑う人たち。ブラインドは閉じられたままだった
 五島列島と長崎、佐世保市などを結ぶ五島産業汽船(新上五島町有川郷)が全航路の営業を突然休止した2日、利用者からは「驚いた」「きちんと理由の説明を」など戸惑いの声が聞かれた。島民にとって生活の一部になっている離島航路。運航を維持する経営面の難しさが改めて浮き彫りになった。

⇒【画像】「しばらくの間運休いたします」1枚紙が貼り出されただけの長崎港ターミナルビル

 「会社都合につき、しばらくの間運休いたします」。長崎港ターミナルビル(長崎市)にある同社のカウンターには「お知らせ」と題した1枚紙が貼り出されただけ。ブラインドは閉まったままで暗く、従業員の姿はなかった。

 カウンターを訪れた長崎市の60代女性は、同社グループの旅行会社を通じて五島列島を旅するツアーを申し込んでいたが、1日夜になって「従業員不在のため2日は入金が受け付けられない」との電話連絡を受けたといい「旅行はパーになってしまったね」と苦笑い。

ツイッターには「非常にショック」の声も
 同社のルーツをたどると、上五島と長崎市を結ぶ航路が九州商船の奈良尾(上五島南部)発着便しかなく、不便を強いられた上五島北部の住民有志が鯛ノ浦-長崎の航路開設を目指して事業を起こした経緯がある。

 同社が運航してきた旅客船のうち、2隻の高速船を所有する新上五島町の江上悦生町長は2日、県庁を訪れ、担当部局や県議らと協議。報道陣の取材に「潜伏キリシタン関連遺産を訪れる観光客が増えている中で残念だ。(航路を)再開させるための手法を国や県と詰めたい」と胸中を明かした。

 同じく五島列島と長崎市などをフェリーや高速船で結ぶ九州商船がストライキのため欠航した昨年末、五島産業汽船が代替輸送した実績があり、九州商船は「自社航路で増便できないかなど柔軟な対応を検討している」という。

 五島産業汽船の航路廃止と休止について、ツイッターには「非常にショック。地元のために役に立っていただけに」「年末年始やお盆時期の帰省にもかなり影響が出るだろうな」などの反応が相次いだ。

西日本新聞社

480チバQ:2018/10/16(火) 15:20:05
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/457748/
上五島-長崎航路継承へ高速船購入 五島産業汽船の元従業員らが会見
2018年10月16日 06時00分

写真を見る
 長崎県の五島列島と長崎市などを結ぶ五島産業汽船が経営難で全4航路を休廃止した問題で、上五島(鯛ノ浦港)-長崎航路の再開を目的に元従業員らが設立した新会社「五島産業汽船株式会社」(同県新上五島町)の藤原圭介社長が15日、長崎県庁で会見し、旧会社から高速船1隻と鯛ノ浦港のターミナルビルを購入したことを明らかにした。1日2往復での運航再開を目指している。

 新会社は九州運輸局に、旧会社から同航路を引き継ぐ申請をしており、認可には1カ月ほど要する見通し。

 藤原社長らによると、県内の企業関係者から融資を受け、資本金1500万円で新会社を設立。旧会社と関連会社の従業員20人を雇い入れた。旧会社に払い込まれた4航路分の運賃の返済と、未使用の回数券も新会社が引き受けるという。

 購入した高速船の定員は79人と少ないため、今後は旧会社が上五島-長崎航路で使っていた新上五島町所有の高速船(定員300人)の指定管理者となり、同航路への投入を目指す。

 この航路を巡っては九州商船(長崎市)も町所有の高速船を使って参入する意向を示しており、「状況を見ながら判断する」としている。

=2018/10/16付 西日本新聞朝刊=

481とはずがたり:2018/10/16(火) 23:07:04
長崎?鯛ノ浦1日2往復へ 新「五島産業汽船」
https://news.goo.ne.jp/article/nagasaki/business/nagasaki-20181016003029.html
10:21長崎新聞

長崎?鯛ノ浦1日2往復へ 新「五島産業汽船」

長崎新聞

(長崎新聞)

 経営破綻し離島航路を休止・廃止した五島産業汽船(長崎県新上五島町)の元従業員らが設立した同名の新会社は15日、運休中の長崎?鯛ノ浦(同町)を引き継ぎ、1日2往復する計画を発表した。旧会社が休止・廃止した全4航路について、運賃全額の払い戻しにも応じる。
 新会社の社長に就任した藤原圭介氏(44)は同日、県庁で記者会見。九州運輸局の認可が下り次第、「一日も早い運航再開を目指す」と意欲を示した。
 新生「五島産業汽船」には、県商工会連合会長を務める宅島壽雄氏ら県内建設会社の関係者3人が計1500万円を出資し、役員に就いた。藤原氏は旧会社の関連会社ジィ・エス・ケーの海務課長を務めていた。
 解雇されるなどした元従業員計68人(関連会社を含む)のうち、藤原氏ら20人が新会社に入社。旧会社から高速船「ありかわ8号」(定員79人、58トン)と鯛ノ浦港ターミナルなどを購入した。
 長崎?鯛ノ浦は、旧会社が町所有の高速船「びっぐあーす」2隻(定員300人、1号293トン、2号295トン)で1日3往復していた。新会社は航路再開を優先し当面、ありかわ8号で1日2往復する計画。新会社は「町の判断次第」とした上で、指定管理者となって、びっぐあーすの運航にも意欲を示した。
 払い戻しについて、新会社は未使用回数券分も合わせて総額100万円程度と見込んでいる。運航再開と同時に払い戻す方針で、具体的な手続きは後日告知するとした。
 旧会社は長崎?鯛ノ浦のほか、佐世保(鯨瀬)?上五島(有川)▽佐世保(鯨瀬)?五島(福江)▽長崎?天草(崎津)を運航していた。

482とはずがたり:2018/10/24(水) 15:25:51
寺泊-赤泊 乗客減歯止めかからず
航路廃止へ 船員不足が追い打ち
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20181024427669.html

 45年に渡って中越地方と佐渡島を結ぶ交通手段として維持されてきた佐渡汽船の寺泊(長岡市)-赤泊(佐渡市)航路の廃止が23日、事実上決まった。利用客の減少に歯止めがかからなかったことに加え、船員不足が追い打ちをかけた。一方で、本土と直接つながる交通手段を失う赤泊地区の住民に対し...

【社会】 2018/10/24 11:29

483チバQ:2018/10/25(木) 17:35:28
https://www.yomiuri.co.jp/kyushu/odekake/railway/20181023-OYS1T50023.html
宿毛フェリー運航休止、燃料高騰で再開めど立たず
2018年10月23日
 大分県佐伯市と高知県宿毛市を結ぶ宿毛フェリー(本社・宿毛市)が、運航を休止している。燃料価格の高騰が原因で、再開のめどは立っていないという。

 同社によると、燃料のA重油がこの1年で1リットルあたり60円から85円程度に値上がりし、資金繰りが厳しくなったため、四国運輸局高知運輸支局(高知市)に19日、運航休止を届け出た。今後、再開に向けて減便や運賃改定も検討する。

 同フェリーは、1985年に就航した「ニューあしずり」(999トン)が1日3往復している。同社の有田烈営業課長は「迷惑をかけて申し訳ない。すぐにでも再開したいが、めどが立たない」と話した。

485チバQ:2018/10/26(金) 21:33:14
https://www.iwate-np.co.jp/article/2018/9/29/24367
室蘭フェリー減便 来月から週7から6往復に

宮古港へ向かうトラックが乗り入れるフェリー。10月6日から週1往復減便となる=28日午後7時28分、北海道室蘭市・室蘭港フェリーターミナル
2018.09.29
 宮古-室蘭(北海道)間で定期フェリー(宮蘭(みやらん)フェリー)を運航する川崎近海汽船(東京)は28日、日曜日の室蘭発、月曜日の宮古発の1往復を減便するダイヤ改編を発表した。6月の就航から3カ月で、毎日運航のダイヤが崩れる。トラック需要が当初見込みより下回っており、室蘭発の便を八戸に寄港するよう改編。宮古の出発時間も早朝から遅らせるなど、利便性向上で利用増を狙う。

 28日夕方の室蘭市入江町の室蘭港フェリーターミナル。宮古行きの乗船手続きをする人影はまばらだった。トラックで乗船した盛岡市盛岡駅前通の会社員山田善弘さん(40)は「宮古到着後の移動を考えると、八戸-苫小牧間の方が効率が良い」と指摘する。

 同社は具体的な利用実績を公表していないが、トラック需要が当初見込みより下回っていることから、八戸港に寄港し利用を促す考えだ。新ダイヤは10月6日の室蘭発から運用。南下便は月-土曜日の運航で、室蘭午後8時50分発、八戸翌午前3時半着、同4時発となり、宮古着は同7時55分。北上便は火-日曜日の運航で宮古午前9時25分発、室蘭午後7時25分着。八戸には寄港しない。

 改編に伴い、南下便は宮古着が現行より1時間55分、北上便の宮古発は1時間25分それぞれ遅くなる。需要の少ない月曜日の宮古発を運休し、老朽化している船体を整備する。

487とはずがたり:2018/10/29(月) 07:35:29

漁村は解体せにゃしゃーないと思ってて或る程度実現してるなあと思ってたけどこうして内航海運に回ってたんだな。

これ以上は外国人になるのかな。

消える内航船、静かに進む「海の物流危機」
船員の過半数が50歳超でも「外国人はノー」
https://toyokeizai.net/articles/-/245568
山本 直樹 : 東洋経済 記者
2018/10/28 5:50

多くの業界と同じく、物流の大動脈である海運業も少子高齢化と人手不足に悩まされている。深刻なのは、国内産業の基礎物資輸送の要である内航海運で事業継続が危ぶまれる事業者が増えていることだ。

海外の港を行き来する外航船と異なり、内航船は日本国内の港から港へモノや人を運ぶ海運業者だ。鉄鋼や石油製品、セメントなど国内の産業基礎物資輸送の約8割を担う。災害などで陸路が寸断された際には代替輸送を担うほか、環境負荷軽減に向けたモーダルシフトの受け入れ先としても期待されている。

内航船の船員数はバブル崩壊後の景気低迷に伴い、1990年の5万6100人から2016年には2万7639人へ半減。その一方で輸送量は2010年以降、3億6000万〜3億7000万トン程度で下げ止まっており、現状の船員規模を維持する必要がある。しかし、年齢構成をみると心もとない状況だ。

船員の過半数は50歳以上

内航船員の7割強を占める貨物船の場合、50歳以上が53%、60歳以上も28%を占める。一方、30歳未満の若手船員は16%にすぎない。いびつな年齢構成になった背景には、内航船員は日本人でなければならないというルールがあるからだ。

1899年(明治32年)の船舶法制定以来、内航船は経済安全保障上の観点から日本籍船に限定され、外国人船員も認められてこなかった。一方、運賃がドル建ての外航船は、1985年のプラザ合意後の円高をきっかけにコスト削減策として外国人船員の採用に舵を切った。

内航海運は、外航海運の外国人船員化と漁獲制限に伴って漁船からあぶれた日本人船員の受け皿となった。バブル崩壊後の輸送量減少で新造船が減ったこともあり、人手不足とは無縁でいられた。「即戦力を採用できたので、長らく船員育成に力を入れてこなかった」(内航船関係者)ため、今そのツケが回ってきた格好だ。

航海士や機関士になるには国家資格の海技士免許が必要で、船の大きさや航行区域に応じて1〜6級に分かれている。小型の内航船であれば6級から乗ることができ、4級を持っていれば比較的大きな船の船長になれるが、免許取得には乗船履歴などの条件をクリアする必要がある。

内航船員を養成する代表的な教育機関に海技教育機構があり、中学卒業者を対象にした海上技術学校4校と、高校卒業者以上を対象とする海上技術短期大学校3校、海技大学校を擁する。技術学校では3年の修業期間終了後に6カ月の乗船実習を受けると、4級の航海士か機関士の免許を取得できる。短大も乗船実習を含め2年で同様の免許が取得可能だ。

同機構では“士官候補生”の内航船員を毎年330〜380人程度送り出している。技術学校、短大とも志願者は募集定員を上回っており、これまでのところ船員希望の若者を確保できていないわけではない。

船員1年目の手取りは月25万円

そもそも船員は高給取りだ。「船員1年目でも乗船中の月給は手当込みで手取り25万円程度」(海技教育機構の遠藤敏伸・募集就職課長)。貨物船の場合、勤務形態は3カ月乗船、1カ月陸上休暇のサイクルが基本で、乗船中は賄い付きなので食費もかからない。「海が好き、給料がいい、まとまった休みが取れる点を志望動機に挙げる生徒が多い」(同)という。

488とはずがたり:2018/10/29(月) 07:35:50
>>487
国土交通省の試算によると、60歳以上の船員が今後5年間で退職する場合には毎年1200人程度の新規就業者が必要という。海技教育機構の定員増が検討されているほか、水産系高校から内航船員希望者を募ったり、社会人経験者を対象とした6級取得養成制度を設けたりすることで、退職者の補充を急いでいる。

女性船員の育成も課題だ。内航海運の女性船員比率は2%にすぎず、貨物船ではさらにその比率は下がる。貨物の積みおろしの際には力仕事が必要な上、伝統的な男性職場のため採用する側も敬遠しがちだ。しかし、11年前から女性船員を定期的に作用してきた協同商船の福田正海専務は「結婚を機に辞めることも多いが、いずれは女性船員だけで1隻運航させたい」と採用に積極的な事業者も登場している。

荷主からコスト削減目的で外国人船員の採用を求める声が出たことがある。しかし、「日本人船員とのコミュニケーションの問題や、混雑した港を航行する技術が必要なため、外国人船員(の採用)は難しい」(内航海運大手)として、現在そうした要望は出ていない。

もっとも、内航海運業界内でも船員不足の状況は一律ではない。これには特有の契約形態が影響している。

運送事業者は「オペレーター」と呼ばれ、元請けのほかに2次、3次の下請け事業者がいる。オペレーターは自社保有船のほかに、貸渡事業者(オーナー)から船員ごと船を借り、請け負った貨物を運送する。荷主はオペレーターに運賃を、オペレーターはオーナーに用船料を支払う多重構造になっている。

貸渡事業者の6割が「一杯船主」

オペレーターは2018年3月時点で1515事業者おり、主に荷主である石油元売り会社や鉄鋼会社などの系列に属する上位60事業者が総輸送量の8割を契約している。一方、オーナーも1470事業者いるが、その6割程度が主に小型船を1隻のみ保有する「一杯船主」だ。

大型船を複数保有するなど事業規模の比較的大きいオペレーターやオーナーは、船内環境を含めた待遇の良さをアピールできるため、「船員採用ではそれほど苦労していない」(内航海運大手)。海技教育機構の卒業生も大手事業者を中心に入社していく。

深刻なのは一杯船主を含めた小規模事業者だ。国交省の調査では船舶1〜2隻、船員20人未満の事業者では50歳以上の比率が6割を占め、60歳以上の船員も34%に達している。こうした小規模事業者の中には、「とうちゃん船長、かあちゃん機関長」と呼ばれてきた家族、親族だけで運航するオーナーも存在する。

船員が辞める理由として、もっとも多いのは人間関係と内航海運関係者は口をそろえる。小規模事業者は若手の船員に来て欲しいが、せいぜい5〜6人乗りで年齢が高い船員ばかりの小型船は敬遠されがち。一杯船主だと人間関係がこじれた際にほかの船に移ることもできず、待遇も見劣りがする。一方、オーナー側も“促成栽培”で経験不足の若手船員を雇うことに不安を覚えるうえ、少人数運航では育成する余裕もない。

内航海運オーナーの営業利益率は1.3%と全産業平均の約3分の1にすぎない。1隻数億円以上する船の建造費も借り入れで賄っている状況だ。後継者難、船員不足となれば事業継続は難しくなり、実際、一杯船主は2005年から10年間で39%減少した。

国交省もようやく本腰に

業界からは「一杯船主が安く請け負っているから成り立っている業界。いなくなったらどうするのか」(中堅オーナー)と先行きを危惧する声があがる。小規模事業者が主に所有する499総トン以下の小型船は内航船全体の隻数の8割弱を占める。統合や集約を進めようにも「赤字の事業者を集めてどういう経営をするのか」「長らく地縁血縁でやってきた世界なので難しい」との見方が大勢だ。

船員や海運関連の従業員らでつくる全日本海員組合の森田保己組合長は「そもそも運賃や用船料が削られてきたことが、内航海運が直面している問題の要因。用船料の適正化が不可欠だ。小型船が動かなくなればその分を外国籍船に頼むことになりかねず、事故も多発するおそれがある」と、現場の声を代弁する。

国交省でも小規模事業者の船員不足を含め、内航海運の課題解決に向けて各種検討会を設置するなど本腰を入れ始めた。荷主、オペレーター、オーナーいずれもが“三方良し”とならなければ、経済安全保障を掲げたオールジャパン体制の維持は難しくなるだろう。

489チバQ:2018/10/30(火) 16:56:17
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181030-00010002-nishinpc-bus_all
「何のうまみもない」離島航路の厳しい経営 突然の休止で浮き彫りに
10/30(火) 10:22配信 西日本新聞
「何のうまみもない」離島航路の厳しい経営 突然の休止で浮き彫りに
新会社「五島産業汽船株式会社」による上五島(鯛ノ浦港)-長崎航路の就航セレモニー。国会議員や長崎県副知事も出席した=20日、長崎市の長崎港ターミナル
 長崎県の五島列島と本土を結ぶ五島産業汽船(長崎県新上五島町)が経営破綻し、離島住民の生活の足だった4航路が休廃止して間もなく1カ月。元従業員らが設立した新会社が上五島(鯛ノ浦港)-長崎の再開にこぎ着けたが、生活航路の突然の途絶は、人口減が進む離島航路維持の難しさを改めて浮き彫りにした。

【地図】長崎県の五島周辺の主な航路

 「なくてはならない航路なのに。突然ストップするなんて、もうやめてほしい」。再開した高速船で長崎港に下りた20代女性は、航路の将来に不安を隠さなかった。鯛ノ浦港から乗船できなければ、同じ五島航路を走る九州商船が発着する有川港か奈良尾港に行くしかない。それぞれ鯛ノ浦から北へ5キロ、南へ21キロ。入り江が続き山地も海岸に迫り、移動は容易ではない。

「離島航路はもうからん。誰がやっても同じだ」
 経営が傾いたきっかけは2015年の上五島(有川港)-佐世保就航。県外企業が赤字で撤退後、町の要望で中古のフェリーと高速船を購入したものの、誤算が相次いだ。認可に時間を要し、14年に予定した開業は1年遅れ。集客が期待されたキリシタン関連遺産の世界遺産登録も、構成資産やテーマの変更で16年から18年にずれ込んだ。

 初年度1億5千万円だった赤字は累計4億円に膨れ、会社全体の債務も21億円に及んだ。「計画が甘かった」。今月2日の運航休廃止後、五島産業汽船の社長は会見でうなだれたが、船舶関係者は別の見方をする。「離島航路はもうからん。誰がやっても同じだ」

 残る3航路は再開のめどが立っていない。

同一航路に競合会社がない場合、国や自治体が赤字額の一部を補填
 離島航路の経営はかねて厳しい。1952年制定の離島航路整備法に基づき、同一航路に競合会社がない場合、国や自治体が赤字額の一部を補填(ほてん)し航路を維持する。「赤字欠損」と呼ばれる仕組みで、2017年度、全国296の離島航路のうち120航路に国費だけで70億円がつぎ込まれた。

 適用外の航路も収支は厳しく、九州運輸局によると、各運航会社は島内のレンタカー事業など多角経営でしのいでいる状態という。

 全国最多の72の有人離島を抱える長崎県は赤字の全額補填に加え、09年には老朽化した船の買い替えと補修費を補助する制度を創設した。運航会社は助成を受ける見返りに、運賃引き下げにより、長い期間をかけて補助額と同額を「返還」する必要がある。

 鯛ノ浦-長崎航路にはこれまで17億円が投入され、残る返還額は10億円。破綻した五島産業汽船の事業を引き継いだ新会社は、この10億円の「債務」も継承する。債務返還に船を走らせれば走らせるほど船は傷み、新たな補修費が必要になる。出口の見えない、あり地獄のような仕組みだ。「離島の生活の足を維持するのが狙い。事業者にとって、何のうまみもない」。自治体関係者は声を潜める。

事業継承、申請から6日後のスピード決定 再開の早さも異例
 それでも、新会社ができた背景には、ダイヤや航路に複数の選択肢を求める、住民の強い思いがある。

 20日、鯛ノ浦港で開かれた就航式典。経営者が「かけがえのない航路だと痛感した」とあいさつすると、会場は拍手に包まれた。

 鯛ノ浦を出た船が滑り込んだ長崎港では、設立に尽力した地元衆院議員らが笑顔で迎えた。この議員が尽力した昨年4月施行の「国境離島新法」に基づき、長崎・五島など国境に近い8都道県71島の定住人口維持や航路の運賃低減へ向け、18年度、自治体に支払われる交付金は41億6千万円。

 事業継承に対する国の認可は、申請から6日後のスピード決定だった。幹線航路が前触れもなく休止するのは異例だが、再開の早さも異例。路線維持に対する国の思惑が透けて見えた。

 一方、五島列島の人口は1955年の約17万5千人をピークに、2015年には6割以上減って約6万2千人に落ち込んだ。船舶事業の“基盤”となる離島の人口減少に、対策は追い付いていないのが実情だ。

西日本新聞社

490チバQ:2018/10/30(火) 16:56:35
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181030-00000008-nagasaki-l42
2社に1隻ずつ貸与 新会社と九州商船 町が議会提示へ
10/30(火) 16:00配信 長崎新聞
 五島産業汽船(新上五島町)が経営破綻し離島航路を休止・廃止した問題で、新上五島町は29日、町所有の高速船「びっぐあーす」を同名の新会社(同町)と九州商船(長崎市)に1隻ずつ指定管理者として貸与し、新会社に鯛ノ浦(新上五島町)-長崎を、九商に有川(同町)-長崎をそれぞれ運航させたい考えを取材に明らかにした。30日の町議会全員協議会で示す。
 2隻(定員各300人)は、旧会社が今月1日まで、町の指定管理者として鯛ノ浦-長崎を1日3往復。経営破綻を受け、新会社と九商が新しい指定管理者として運航したい意向をそれぞれ町に伝えていた。
 町によると、新会社は現在、高速船「ありかわ8号」(定員79人)で鯛ノ浦-長崎を1日2往復。「びっぐあーす」と合わせ計2隻で運航したい意向という。
 一方、有川-長崎で高速船を、有川-佐世保で高速船とフェリーを運航している九商は、有川発着の航路の利便性向上を図るため、船がもう1隻必要との認識を町側に示していたという。
 指定管理について、町は船を両社に無償貸与し、整備などに関わる諸経費は会社側に負担してもらう考えという。

491とはずがたり:2018/11/01(木) 22:12:14

定期船が「寄り道」釣り客運び戒告処分 三島小説の島
https://www.asahi.com/articles/ASLC15GB3LC1ONFB010.html
2018年11月1日20時25分

 国土交通省中部運輸局は1日、定期船が無認可で航路を外れ、神島(三重県鳥羽市)の防波堤に立ち寄って釣り客らを有料で乗り降りさせたのが海上運送法違反にあたるとして、神島観光汽船(本社・鳥羽市)を文書による戒告処分とし、発表した。

 定期船は神島の船着き場と愛知県田原市の伊良湖を結んでいる。中部運輸局によると、5月に外部から情報提供があり、8月に監査したところ、日常的に本来の航路を逸脱し、釣り客らを運んでいたという。

 同社は別の会社から旅客船事業を引き継ぎ、2014年10月から神島―伊良湖間を運航。1970年代から遊漁船や渡船の事業もしていたという。同社の関係者は取材に「以前から釣り客を運んでおり、定期航路を引き継いだ後もサービスで続けていた。いけないとは思っていなかった」と話している。

492チバQ:2018/11/06(火) 20:37:50
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20181106-OYT1T50057.html
社会実験フェリー航路、赤字見込みで継続困難か
2018年11月06日 13時18分
国会議員らも出席して7月に行われた深日洲本ライナーの出航式(大阪府岬町で)。運航を予定する期間の前半は、客足が伸び悩んだ
国会議員らも出席して7月に行われた深日洲本ライナーの出航式(大阪府岬町で)。運航を予定する期間の前半は、客足が伸び悩んだ



 兵庫県洲本市と大阪府岬町が、7月から社会実験で就航させている大阪湾航路「深日ふけ洲本ライナー」について、運航期間の短縮などを検討していることがわかった。来年2月までの8か月間で2万1000人以上の利用を目指しているが、前半の4か月間で8122人。運航を続ければ収支の悪化で最大約700万円の赤字が見込まれるとされ、両市町は難しい判断を迫られている。

 洲本市と岬町を結ぶ航路はかつて行商や観光などで利用されていたというが、1998年の明石海峡大橋開通の影響で、99年に廃止。人口減少が進む両市町は、深日洲本ライナーの就航で観光客などの交流人口を増やし、経済活性化を図りたい狙いがある。行政主体ではなく、民間に任せたいことから、将来の参入を促すため社会実験として利用者数や欠航便数などのデータを集めている。

 昨年度は6月25日〜9月30日、航路を地域おこしの核に位置付けている岬町が実施。今年度は、淡路島1周サイクリングが「アワイチ」として人気なことから、両市町が「広域型サイクルツーリズム事業」として取り組んでいる。運賃(片道)は中学生以上1500円、小学生500円で、定員68人の旅客船を使って1日4往復8便を運航。両市町を55分でつないでいる。

 両市町によると、今年度の予算は1億円。半分は国の地方創生推進交付金で賄い、両市町が1200万円ずつ負担。残り2600万円は運賃収入を充てる算段だ。

 ところが前半4か月間の運賃収入は7月186万5000円、8月353万3000円、9月208万1000円、10月263万6000円で、計1011万5000円。シニアと学生の運賃を割り引くなど利用を促しているが、乗客数の大きな伸びにはつながっていない。冬季は利用者が減り、天候不良で欠航便も増えると予想されるため、今月〜来年2月の運賃収入増は見込めないという。

 両市町は今後について、年内での運航終了のほか、週末と祝日の限定運航、運航を続けて赤字を補填ほてんする案などを検討。今週中にも、両市町で協議を始めるという。

 竹内通弘・洲本市長は「赤字を穴埋めする補正予算は組まないと公言しており、追加支出は難しい。行政として航路の必要性を訴えても十分に知られておらず、一般的に評価してもらえていないのが現状だ」と話す。一方、岬町の担当者は「何とか最後まで運航を続けたい。そのために、どうすべきかを洲本市と話し合う」としている。(清水裕)

2018年11月06日 13時18分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

493チバQ:2018/11/06(火) 20:38:24
https://this.kiji.is/432083619180938337?c=39546741839462401
関釜フェリー4代目、就航20年
「はまゆう」、日韓の懸け橋
 山口県の下関港と韓国の釜山港を結ぶ関釜フェリーの4代目日本籍船「はまゆう」(7747トン)が1998年の就航から20年を迎えた。先代より一回り大きくなった船体で、日韓両国の「懸け橋」としての役割を受け継いできた。

 98年には日韓共同宣言が発表された。在日本大韓民国民団(民団)山口県地方本部事務局長徐鶴奎さん(71)は「交流が盛んになり、韓国人旅行客のリピーターが多い」と話す。

 はまゆうは、韓国籍船「星希」と毎晩交互に下関と釜山を出港する。最安の2等室は片道9千円。沖で数時間停泊した後、朝8時ごろに両港に到着するため、宿代わりとなることも人気の理由だ。

494チバQ:2018/11/06(火) 20:39:20
http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/559023.html
清水駅直結「切り札」 駿河湾フェリー発着場の移転検討
(2018/10/29 07:55)
駿河湾フェリー発着場の移転計画が進む江尻地区=2018年、静岡市清水区(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ」1号」から)
駿河湾フェリー発着場の移転計画が進む江尻地区=2018年、静岡市清水区(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ」1号」から)
駿河湾フェリー発着場の移転検討地
駿河湾フェリー発着場の移転検討地
 2019年3月末での撤退が発表された駿河湾フェリーの運航継続に関連し、静岡県や静岡市が3年前から検討しているフェリー発着場の移転計画に、関係者の期待が高まっている。現在の清水港日の出地区から、JR清水駅東口直結の江尻地区に移す計画で、実現すれば鉄道とフェリーのアクセスが大幅に向上する。今の運営会社から事業を引き継ぐ方針の県は、発着場移転を実現してフェリーの利用客増と事業の黒字化につなげる狙いだ。
 清水駅から車で5分ほどの日の出地区は、クルーズ船の寄港が急増して手狭になりつつあるため、フェリー発着場の移転が喫緊の課題になっている。県と市は16年1月から移転の検討を始めた。17年3月に県と市は「清水都心ウオーターフロント(WF)地区開発基本方針」を策定し、江尻地区への移転を盛り込んだ。同年2月には、清水駅と江尻地区を結ぶ屋根付き通路の供用も始まった。
 一方でフェリーを運航する「エスパルスドリームフェリー」は今年5月、フェリー事業からの撤退を発表した。県は関係市町と協力し、企業側からフェリーや係留施設の寄贈を受けて19年4月から当面、事業を引き継ぐ。さらに利用者を今より2割増やして年間20万人にすれば、黒字化できると試算。発着場移転は、重要なフェリー利用者増加策としてクローズアップされた。
 県は「発着場を移転して鉄道駅と海上交通の結節点としての機能を強化したい」(港湾局)と意気込み、移転先に近い清水魚市場の直販施設「河岸の市」との相乗効果にも期待する。同市清水区の物流会社の幹部は「移転すれば、江尻地区が便利になってにぎわいが増すはず。反対する人はいないのでは」と歓迎する。
 ただ、移転はまだ正式決定されておらず、時期のめども立っていない。県と市は地元関係者と協議中だ。移転に伴う埋め立て工事の費用負担や駐車場確保も課題になる。アクセス向上で鉄道利用者の乗船が増えても、より運賃を稼げる車両の乗船が伸び悩む懸念もある。それでも県の担当者は江尻地区が移転の最優先候補地だとし「まずはフェリー利用者を増やすのが重要。課題は多いが、実現させたい」と話した。

496チバQ:2018/11/11(日) 20:27:46
https://www.asahi.com/articles/ASLC52GCYLC5UDCB001.html
アクアラインで大打撃…東京湾フェリー、新たな活路
吉江宣幸2018年11月10日22時47分
 千葉県富津市金谷と神奈川県の横須賀市久里浜を半世紀以上にわたって結んでいる「東京湾フェリー」(本社・横須賀市)。公共交通機関として親しまれているが、東京湾アクアラインの開通後、利用客は最盛期の約3割にまで激減した。東京湾周遊、婚活クルーズ……と船の魅力を生かした企画で新たな活路を開いている。

 同社は現在、「かなや丸」(3580トン)と「しらはま丸」(3351トン)の2隻の貨客フェリーを運航し、金谷港―久里浜港(11・5キロ)を40分で結んでいる。通常の定期便は1日24便(12往復)で、土日や夏休みといった繁忙期は28便(14往復)に増える。

 1960年5月、500トンフェリー2隻で運航を開始。利用客の増加に伴い66年から3隻態勢になった。その後、バブル景気もあって、東京や神奈川などから房総地域のゴルフ場を訪れるゴルファーらで乗客は増え続け、94年度の年間利用客は約280万人に達した。

 だが、97年12月の東京湾アクアラインの開通で状況は一変する。98年度の利用客は約194万人に激減した。決定的だったのが2009年8月のアクアラインの通行料金の値下げだ。ETC利用の普通車が800円になった影響で、09年度の年間利用客は約98万人まで落ち込み、10年にはフェリー1隻を売却して2隻態勢にした。最近の利用客は年間85万人ほどという。

 寺元敏光・常務取締役(55)は「公共交通機関としての使命をしっかり担いつつ、船のレジャー性を生かしたクルーズを試みた」と話す。「東京湾周遊特別クルーズ」と、船上婚活パーティー「ふねコン」を数年前から始めた。「利用客が比較的少ない時間帯に、定期便の1隻を汎用(はんよう)している」と寺元さん。

 東京湾クルーズは原則、毎年5月に実施している。東京湾アクアラインを巡り、羽田空港沖合で海上からしか見られない旅客機の迫力ある離着陸の光景を観賞。横浜港に出入港する大型客船や横須賀基地に出入港する米軍艦船を見ることもできる。様々なアトラクションもあり、人気という。参加費は大人6千円(大人同伴の幼児は無料)、小学生5千円。

 「ふねコン」はこれまで20回以上行っており、毎回、男女数十人が参加。カップル成立の割合は比較的高く、結婚した男女も多いという。今年は12月23日に予定しており、40代までの独身男女30人ずつの参加者を募っている。参加費は男性9千円、女性3千円。

 このほか、花火大会や海上自衛隊の観艦式に参加する艦船を観賞するクルーズも好評という。

 寺元さんは「気軽にフェリーに乗って海からの情景を満喫して欲しい。普段気付かない房総の魅力を再発見できるはずです」と話す。

 「ふねコン」などの問い合わせ・申し込みは「東京湾フェリー」(046・830・5622)へ。(吉江宣幸)

498とはずがたり:2018/11/25(日) 15:03:16
7月休止の兵庫「洲本ー関空航路」 補助金問題の収拾へ、洲本市など臨時議会に諮る
https://news.goo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20181116005.html
11月16日 08:30神戸新聞

7月休止の兵庫「洲本ー関空航路」 補助金問題の収拾へ、洲本市など臨時議会に諮る

洲本港を出発する関空航路の始発便。淡路関空ラインの幹部らが見送った=2017年7月9日早朝

(神戸新聞)

 洲本港?関西空港航路をめぐる補助金問題は、決着するか。計6千万円を運航会社・淡路関空ラインに交付した淡路広域行政事務組合、兵庫県洲本市は16日、組合、市の臨時議会に、返還命令額の減額による事態収拾案を諮る。10年ぶりの航路復活が訪日外国人観光客(インバウンド)誘致の期待を集めたものの、一丸となって取り組むべき運航会社、行政、観光業界の動きがかみ合わず、たった1年で終わったこの事業。幕引きは、どう図られるか。注目される。(西井由比子)

■競合

 関空航路事業の原点は、2014年2月、瀬戸内海の国立公園指定80周年を記念して淡路島内で開かれた、瀬戸内観光の活性化を促すシンポジウムだった。

 このシンポジウムに参加した淡路ジェノバライン社長で、後に関空航路の事業会社・淡路関空ラインを設立することになる吉村静穂氏が翌年10月、一般社団法人「瀬戸内海島めぐり協会」を結成。島一丸となって航路開設推進に取り組む組織として、観光業界を中心に島内の財界人らを役員に迎え、足場を固めていった。

 時を同じくして、洲本市、大阪府岬町が深日航路をめぐる協議を開始。関空ラインが関空航路事業の休止前後に「乗客を一部食い合う」と主張した2航路の競合問題は、構想段階から見え隠れしていた。

■すれ違い

 2017年春を目指した運航開始は、夏にずれ込んだ。表向きの理由は船員不足だったが、事業支援をめぐって洲本市との協議がまとまらないことが背景にあった。観光シーズンの夏を超えて遅らせることはできず、ぎりぎりの綱引きの中で6月中旬、国土交通省に航路開設を申請。その後、PRも間に合わないまま乗客ゼロのスタートを切る。

 関空ライン、行政、観光業界の3者の動きは、終始かみ合わなかった。昨年12月ごろ、行政が補助金交付に向け動き出したときには、関空ラインは予想を超えて膨らむ赤字に悩み、支援先探しを開始。インバウンド誘致のため、淡路島観光協会が台湾から視察団を招いたのは翌年1月で、船はオフシーズンだった。船を降りた先の二次交通問題の切り札として淡路県民局が導入を図った、インバウンドにとって使い勝手の良いシステム搭載タクシーの実証実験開始は、航路休止の1週間後だった。

■航路論議は北へ

 20年前の明石海峡大橋開通後、岩屋?明石航路を除いて消えた淡路島発着の航路。淡路島に、海路は必要か。

 論議の軸足は、島北部に移った。島北部の淡路市は官民による観光開発投資が活発で、対岸・大阪の国際博覧会(万博)誘致、統合型リゾート(IR)構想とからめた航路開設のタイミングをうかがう。

 門康彦淡路市長は8月、井戸敏三県知事が出席する意見交換会の場で、淡路交流の翼港の活用について県に協力を要請。9月には国営明石海峡公園の大規模開発計画も明るみに出て、公園に隣接する翼港の活用に関心を示す企業が島内外から現れている。

     ◆

 関空航路事業とは、何だったのか。

 関空ラインの乗客総数は、1万7504人。関空がインバウンドで沸く中、かつて関空航路を運航した洲本市の第3セクター、洲本パールラインの年間最低実績値(2003年、6万2570人)をも大幅に下回った。

 関空ラインの元従業員は、航路事業の総決算の場となる臨時議会の行方を注視する。「この島の活性化を助ける、夢のある事業だと思って協力した。さまざま入り交じる思いがある。最後を見届けたい」

 観光業界を代表してこの事業に関わってきた淡路島観光協会の樫本文昭会長は「いったいどれほどの島民が、この事業に関心を持っていただろう。島民置き去りの事業だった」と指摘。「島に海路は必要か。今後航路を考えるとき、公金を投じるなら、この根本に立ち返り議論を尽くさねばならない」

499チバQ:2018/12/25(火) 18:23:04
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/261303?rct=st_recommended
宮蘭フェリー、我慢の半年 トラック 1日平均往復15→22台 ダイヤ改編、八戸寄港でやや改善 岩手側の道路は当面不便
12/23 05:00
室蘭港に停泊する川崎近海汽船のフェリー「シルバークィーン」。八戸に寄港するダイヤ改編後、貨物の利用が増えている=19日
室蘭港に停泊する川崎近海汽船のフェリー「シルバークィーン」。八戸に寄港するダイヤ改編後、貨物の利用が増えている=19日
室蘭港に停泊する川崎近海汽船のフェリー「シルバークィーン」。八戸に寄港するダイヤ改編後、貨物の利用が増えている=19日
宮蘭フェリー、我慢の半年 トラック 1日平均往復15→22台 ダイヤ改編、八戸寄港でやや改善 岩手側の道路は当面不便
 【室蘭】室蘭市と岩手県宮古市を結ぶ定期フェリー航路「宮蘭(みやらん)航路」が就航し、22日で半年を迎えた。収益の柱の貨物トラックが不振のため、運航する川崎近海汽船(東京)が南下便を八戸港(青森)に寄港させるてこ入れ策を10月に実施。利用は伸びたものの、まだ目標には届かない。関係者は、2020年度に三陸沿岸などの高速道路が全面開通すれば、フェリーの利便性も高まり、貨物利用がさらに増えると見込むが、当面は我慢が続きそうだ。

 6月22日就航の宮蘭航路は、当初は室蘭と宮古を1日1往復、片道10時間で結んだ。航路の売りは、震災復興支援を目的に整備中の三陸沿岸道路など高速道路とのアクセスがよいこと=図=。無料で供用され、沿岸部は雪が少ない。国が定める連続8時間以上の休息時間も船内で取れる。

 だが、北海道運輸局室蘭運輸支局によると、就航から10月6日のダイヤ改編前まで、1日平均の貨物車両の利用は往復約15台。胆振東部地震後に緊急車両や電源車の輸送急増がありながら、目標の年間1万8千台、単純計算で1日約50台を大きく下回った。まだ高速道路が途切れ途切れで運転しづらく、一般道で牛を載せた荷台が揺れることが敬遠された。室蘭港の関係者は「航路の存続が難しくなる水準だった」と明かす。

 利用者からは「八戸から東北道で関東に入る方が楽」などの声があり、川崎近海汽船は全国の運送業者に調査を実施した。苫小牧―八戸(苫八)航路の午前4時45分八戸着の同社便より早く到着したいとの要望もあり、宮蘭航路の南下便を同3時半に八戸に寄港させるダイヤ改編に踏み切った。

 改編から11月末までのトラック利用は往復合計で1日平均22台。改編前より室蘭―宮古の運航時間は約1時間延びたが、利用は約7台増えた。同社フェリー部は「一定の評価はできる」と、牛や生鮮食品の輸送の伸びに手応えを口にする。

 砂川市の運送業「丸一運輸」は、道北や日高管内の牧場から肉用牛などを本州へ運んでいる。八戸港が八戸道に近く、宮古で降りるより荷台が揺れないことに加え、「苫八航路より早く本州に入ることができる。目的地に早く着くので『(食肉処理後の)肉の状態がいい』と言う関係者もいる」とメリットを挙げる。

 岩手県で初のフェリー就航を機に宮古を海運の新たな拠点としたい川崎近海汽船は、高速道路の全面開通後に八戸寄港をやめることも視野に入れる。今後は集荷営業と新たな顧客開拓に力を注ぐ。(横山清貴)

500チバQ:2018/12/25(火) 18:23:38
https://news.nifty.com/article/economy/traffic/12203-82247/
日本唯一、3か国間の国際フェリー 乗船時から「異国感」、海まで凍るウラジオストクへ


2018年12月24日 13時35分 乗りものニュース

日本唯一、3か国間の国際フェリー 乗船時から「異国感」、海まで凍るウラジオストクへ
韓国の東海に寄港中の「イースタンドリーム号」。乗客は韓国人が多数を占めるため、ほとんどがここで下船する(高山和佳撮影)。

ロシア極東のウラジオストクには飛行機で行くのが一般的ですが、鳥取県から韓国経由でフェリーも運航されています。日・韓・露の3か国にまたがる唯一の航路は、韓国の会社が運航。冬には海の絶景も楽しめます。

境港〜東海〜ウラジオストクの3港を結ぶ

 日本と外国を結ぶ国際航路は数少なく、現在は韓国、中国、ロシアとのあいだで数路線が就航しています。このうち、日本から同じ船で2か国に行けるものが、ひとつだけ存在。鳥取県の境港と韓国の都市・東海(トンヘ)、そしてロシアのウラジオストクを結ぶ航路です。

 同航路は韓国の船会社であるDBSクルーズフェリーが2009(平成21)年に運航を開始。就航している「イースタンドリーム号」は、もともと日本のマリックスラインが鹿児島〜奄美〜那覇航路で「クイーンコーラル」として運航していたフェリーです。引退後にDBSクルーズフェリーが購入し、改修のうえ就航させました。

 運航は基本的に週1往復。往路は境港を土曜の19時に出港し、日曜の9時30分に東海へ到着。同日14時に東海を出港し、月曜の14時、ウラジオストクへ到着します。ただしこれは2018年11月25日から2019年2月末までの冬季スケジュールです。

 境港〜ウラジオストクの片道運賃は、最も安いエコノミークラスで2万6000円(燃油サーチャージ別)。成田空港や関西空港から出ている飛行機の直行便より安く行ける場合もありますが、ウラジオストクまでは43時間、途中の東海で船外に出られるとはいえ40時間近くも船のなかです。それでもあえてこのフェリーに乗る人がいる理由は、船旅自体のおもしろさにあるかもしれません。

乗ったときから「異国感」 冬の甲板では絶景も!

 このフェリーは韓国の会社ということもあり、乗客のほとんどは韓国人で、日本人やロシア人の観光客はそのうちの2割ほど。船内放送も韓国語もしくは英語となっており、乗船したときから「異国感」が漂います。

 船内レストランも韓国料理がメインで、ビュッフェスタイルでチゲなどが食べられます。早朝から深夜まで営業しているバーも船内にあり、こちらではハンバーガーなど韓国料理以外の食事メニューも揃っています。もちろんアルコール類も、ビールやカクテルなど種類が豊富です。

 さらに、2階船尾にはナイトクラブやカラオケも。ナイトクラブでは夜ごとショーが開かれます。そのほか、大浴場、無料のサウナ、免税店、コンビニなど、長い船旅を楽しく過ごすための基本的な施設はひととおり揃っているといえるでしょう。

 船内だけでなく、船外の景色も見どころです。冬季に乗船したら、ウラジオストクに到着する前に甲板に出て、周りを見渡してみてください。見渡す限り海が凍りつき、一面の銀世界となっていることがあります。そのなかを船は分け入るようにして進み、船尾から後ろには、氷が割れて一筋の「道」が海上に作られるのです。

 厳冬期のウラジオストク周辺の海域では海が凍りつき、人がその上を歩けるほどになります。同地の観光シーズンは温暖な8〜10月とされていますが、氷の絶景を見るために、あえて冬季のフェリーに乗船するという選択もありでしょう。

 ちなみに、ウラジオストクはロシア極東の軍港であるとともに、古くから商業港としても栄え、アジア太平洋各国との貿易拠点になっていました。2017年8月からは簡易ビザ制度が始まり、これまで煩雑だったビザ手続きも電子化により簡単になっています(ウラジオストク含む沿海州の滞在のみ有効)。

※記事制作協力:風来堂

502とはずがたり:2018/12/25(火) 19:02:55
削除のするので本文除いて再投下。

501 名前:チバQ[] 投稿日:2018/12/25(火) 18:25:07
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO3910377018122018L72000/
横須賀市など、北九州結ぶフェリーの就航めざす
2018/12/19付日本経済新聞 地域経済

503とはずがたり:2018/12/27(木) 18:58:40

駿河湾フェリー運営、一般社団を軸に議論 静岡県と3市3町
http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/582052.html
(2018/12/26 07:27)

 静岡県などが2019年に現在の運航会社から引き継ぐ駿河湾フェリーの運営体制について、県と駿河湾沿岸3市3町(静岡市、下田市、伊豆市、西伊豆町、松崎町、南伊豆町)が一般社団法人を設立して運営する案を軸に検討していることが25日、関係者への取材で分かった。27日に県の庁内プロジェクトチーム(PT)で最終決定する見通し。
 同法人がフェリー事業を担うのは暫定的な措置になる見通しで一定期間運営した後、新たな事業者を募集することも視野に入れている。一般社団法人は、県と市町が対等な立場で事業に参画できる事業主体として適していると判断し、有力になった。赤字が出た場合の負担割合などについては調整が続いている。
 運航継続の新体制について、県は一般社団法人のほか株式会社や第三セクター、一般財団法人、連携協定などを選択肢として、3市3町と協議してきた。船舶や係留施設は所有する鈴与グループが県に寄付し、運航業務はエスパルスドリームフェリーが4月以降も担うことが決まっている。
 県は今月、フェリー継続による県内への経済波及効果は約21億円と試算。利用者を現在より2割増やして年間20万人を確保できれば、フェリー事業が黒字化するとの試算も公表している。

504とはずがたり:2018/12/27(木) 18:59:20

駿河湾フェリー、利用増には「料金下げ」 県民アンケートで最多
http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/580439.html
(2018/12/21 08:57)

 2019年4月から静岡県が民間から事業を引き継ぐ駿河湾フェリーについて、県がこのほど実施した県民へのアンケートで利用を増やすための方策を尋ねたところ「乗船料金の値下げ」(62・8%)を選択した人が最も多かったことが分かった。アンケートはフェリーの利用促進に役立てるため初めて実施。県は結果を参考に今後の方策を検討している。
 アンケートはインターネットで9月10日から同23日に行い、10代から80代までの県民男女計564人から回答を得た。フェリーの利用に関する質問など7問を聞いた。
 同フェリーの現行運賃は季節や条件によって異なるが、大人1人が2千円前後、車両は5千〜1万3千円程度。回答者の3分の2近くが、料金を下げれば利用が増えるとの見方を示した。質問は複数回答可で、ほかに「宿泊施設や観光施設とのセット割引の充実」(52・5%)、「運航便数の増」(25・9%)、「フェリー内イベントの充実」(25・7%)などが続いた。
 同フェリーの運航事業者が撤退することについて聞いたところ、「観光利用のために航路を継続してほしい」が60・3%で最多。「駿河湾のシンボルとして航路を継続してほしい」が41・5%で続いた。「必要ないのでこのまま撤退しても構わない」は20・0%だった。
 同フェリーを利用したことがあるか聞いたところ、「ある」は39・2%、「ない」は60・8%。利用目的は「観光」が95・0%で突出し、「生活交通」5・0%、「ビジネス」は3・6%だった。

505荷主研究者:2019/01/02(水) 20:50:18

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/471301/
2018年12月07日 06時00分 西日本新聞
博多港にターミナル新設 超大型のクルーズ船2隻に対応

 福岡市が博多、天神に次ぐにぎわいの「第3の核」と位置付けている博多港中央・博多ふ頭ウオーターフロント(WF)地区の再整備に向けた事業計画の全体像が判明した。超大型クルーズ船2隻同時着岸に対応するクルーズターミナルを、民間活力を生かし新設する。一帯の再整備事業費は公共施設分で約400億円の見通しで、2021年までに公募を経て施設建設や運営を担う事業者を決定する。ロープウエーなどを念頭に置いている博多駅周辺とWFを結ぶ新たな交通システムについては、市が10年以内の導入に向け検討することも明らかになった。

 博多港のクルーズ船寄港は3年連続全国最多で、市はWF地区の岸壁延伸などを進めてきた。新クルーズターミナルについて、市は中央ふ頭西側にある定期旅客船の国際ターミナルの改修も検討したが、増築などによる機能強化が困難と判断。現在、ふ頭北側にあるクルーズセンター付近に新設することにした。

 新ターミナルは22万、16万トン級のクルーズ船の同時受け入れを視野に、クルーズセンターにあるCIQ業務(税関、出入国管理、検疫)施設や待合室などを確保。延べ床面積は約1万3千平方メートルで、にぎわいを創出する民間施設と一体的に整備する。民間に公共施設の運営権を付与する「コンセッション」方式を港湾施設として全国で初めて導入する方針。クルーズ客用の観光バス駐車場も100台分増やし240台分とする。

 コンサートや大型コンベンション(MICE)機能を持つ新ホール(最大3千席)も新設。事業者の選定では、MICEに対応するために解体予定の福岡サンパレス跡地にスイートルームを備えた250室以上の高級ホテルの誘致を条件とする。

 今後10年間に導入を目指す新交通システムについては、市や研究機関による調査でモノレールや地下鉄といった八つの交通システムの輸送能力や建設費などを比較したところ、高島宗一郎市長が11月の市長選の公約に掲げたロープウエーの評価が高い結果が出ているという。

=2018/12/07付 西日本新聞朝刊=

506チバQ:2019/01/07(月) 17:54:05
https://www.asahi.com/articles/ASLDK4WKKLDKPITB013.html
広島)松山行きフェリー、新造船就航へ 8月予定
近藤郷平 2019年1月1日03時00分
瀬戸内海汽船(広島市)は広島・呉―松山航路に今年8月、新たなクルーズフェリー(カーフェリー)を導入する。船内にはエレベーターを設けてバリアフリーとし、無料のWi―Fi(ワイファイ)を整備する。

 同航路は物流業者から観光客まで幅広い客層の利用があるのが特徴で、「瀬戸内海の移動を楽しむみんなの公園」をコンセプトに、客室は風景を楽しんだり、ゆったりとごろ寝したりできる内装にする。旅客定員は300人、車両積載台数は35台(乗用車換算)。

 瀬戸内海汽船と石崎汽船(松山市)との共同運航で、通常は4隻で1日10便(往復)。両社は20年夏までに、既存の4隻を順に新造船に切り替える予定という。(近藤郷平)

507チバQ:2019/01/07(月) 17:54:41
https://www.sankei.com/region/news/181228/rgn1812280007-n1.html
駿河湾フェリーの運航経費、5.1億円と試算 県と市町、6月めどに新体制
2018.12.28 07:06地方静岡
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プロジェクトリーダーの難波喬司(左)、土屋優行(右)両副知事と川勝平太知事がそろい、来年度以降の駿河湾フェリーの運航体制を発表した=27日、県庁(田中万紀撮影)
プロジェクトリーダーの難波喬司(左)、土屋優行(右)両副知事と川勝平太知事がそろい、来年度以降の駿河湾フェリーの運航体制を発表した=27日、県庁(田中万紀撮影)
 運営事業者が来年3月に撤退する駿河湾フェリーについて、川勝平太知事は27日、来年4月に県と6市町で構成する一般社団法人を設立して共同運営すると正式発表した。運航継続策を検討中の県のプロジェクトチーム(PT)はこの日、一般社団法人設立の方針を確認するとともに、運航継続に必要な経費を年間5億1千万円とする試算結果を公表した。来年度以降はこの費用を自治体負担と運賃などの収入で賄いながら、フェリー事業を継続する。

 清水港(静岡市清水区)と土肥港(伊豆市)を結ぶ駿河湾フェリーは伊豆半島の振興に欠かせないため、事業者の撤退発表以降、県と航路周辺の静岡市▽下田市▽伊豆市▽西伊豆町▽南伊豆町▽松崎町が運航継続を目指して協議してきた。

 川勝平太知事はPT終了後、「運営体制は県と6市町が全く対等である一般社団法人がふさわしい」と明かした。新法人はフェリーの管理や修繕に加え、旅行商品の企画開発、旅行会社への営業活動、県内外での観光PRなどを担当する。各自治体の議会での承認を経て来年4月に新法人を設立し、6月をめどに新しい運航体制に移行する運びという。

 また、県はこの日、フェリー事業継続に必要な費用を年間5億1千万円とする試算結果を公表した。このうち、大規模修繕費や施設使用料など船舶の維持管理に必要な費用6500万円は7自治体が負担することでおおむね合意しており、現在負担割合を調整している。

 人件費や燃料費などフェリー運航に直接関わる費用4億4500万円については、現在の年間利用者と同水準の16万数千人の利用があれば収支が均衡する。利用者が20万人まで増えれば、自治体負担が見込まれる船舶の維持管理費6500万円までも運賃などの収入から捻出でき、自治体の負担をなくすことができる。

 このため、県は従来の方針通り、年間20万人の利用を目標に、地元観光協会などと協力しながら、利用促進に努めることにしている。

508チバQ:2019/01/09(水) 15:15:58
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190109-00369388-okinawat-oki
燃料が来ない、黒糖が出荷できない…波照間島への船が故障 年末から運休
1/9(水) 8:05配信 沖縄タイムス
燃料が来ない、黒糖が出荷できない…波照間島への船が故障 年末から運休
昨年末から故障運休している貨客船「フェリーはてるま」=8日、石垣市八島町・石垣港
 沖縄県竹富町の波照間島と石垣市を結ぶ貨客船「フェリーはてるま」(194トン)が故障で昨年末から運休している。貨客船は、波照間島への燃油・高圧ガスなどの搬入や、重機、農畜産物など物資全般の輸送を担うため、島の産業に影響が広がっている。

【地図で確認】波照間島はここ

運航再開は15日以降
 貨客船は、昨年12月27日に石垣市へ向かう際にかじを動かす油圧モーターが故障し、同28日から運休している。運航する安栄観光(石垣市)によると必要部品は本土メーカーから14日に到着予定だが、修理や検査に時間がかかるため運航再開は早くて15日以降となる。臨時の貨客船(19トン)を11日に運航予定だが、天候次第では出港できない可能性もある。

 波照間島唯一の給油所、波照間石油販売所はガソリンの搬入停止に伴い4日から販売を制限していたが、8日午前にガソリンと灯油が売り切れた。従業員の西石垣洋さん(36)は「製糖や公共工事で需要が多い。軽油は残るが、このままでは今週持つかどうか」と不安を隠さない。

 同販売所の代表で畜産業も営む西石垣周三さん(66)は13日に石垣市で始まる初競りに向け臨時の船で出荷予定という。通常なら出荷は競りの4〜5日前。「子牛の状態が心配。出したい時に出せないなんて」とため息交じりに話した。

 波照間製糖では島外に出荷できない約6千ケースの黒糖製品が倉庫にあふれそうだ。臨時の船は波しぶきが製品に影響するため利用できないと言い、金武清也事務所長は「保管場所がなければ工場を止めるしかない。早く何とかしてほしい」と願った。

 安栄観光の平安名浩文統括部長は「島の方々に不便を掛けて申し訳ない。一日も早く通常通りに運航できるようにしたい」と話した。

509チバQ:2019/01/23(水) 15:54:41
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190123-00000003-mai-bus_all
太平洋フェリー新造船「きたかみ」 多彩な部屋でペットと船旅も 大部屋廃止
1/23(水) 6:31配信 毎日新聞
太平洋フェリー新造船「きたかみ」 多彩な部屋でペットと船旅も 大部屋廃止
25日に就航する太平洋フェリーの新「きたかみ」=名古屋市港区空見町のフェリーふ頭で2019年1月22日、黒尾透撮影
 名古屋と仙台、北海道苫小牧を結ぶ太平洋フェリー(名古屋市)の8年ぶりとなる新造船「きたかみ」の内覧会が22日、同市港区の名古屋港フェリーふ頭であった。船旅の変化に合わせて大部屋をなくし、ペットと同宿できる客室を設けるなどしたのが特徴だ。25日に苫小牧―仙台間に就航する。

 1989年就航の現「きたかみ」と総トン数(1万3694トン)や積載車両(トラック166台、乗用車146台)はほぼ同じだが、家族客などプライバシーを求める意識の変化に応え、客室数を58室から189室に増やした。大部屋に代わる最も安い客室はカプセルホテルのようなカーテンで仕切った2段ベッド。旅客定員は701人から535人に減らし、豪華なツインルームや和室、家族向けなど、多彩な部屋を用意した。

 同社によると、格安航空会社(LCC)や長距離バスの増加で、フェリーは低価格競争では太刀打ちできなくなってきた。一方で運転手不足の影響から、トラックのフェリー利用が増加。長距離フェリー会社は積極的に新船を導入し、豪華さの競争に拍車をかけているという。「大部屋で雑魚寝というイメージは変わってきている」と同社の志甫裕(しほゆたか)社長は強調。宇宙をイメージしたプロジェクションマッピングを用意するなどし、「非日常を味わってもらいたい」と話す。【黒尾透】


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