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Tohazugatali Book Review

102小説吉田学校読者:2007/12/23(日) 07:52:29
私、「警官と賛美歌」のような意地悪こそO・ヘンリーの真骨頂だと思いますので、賢者の贈り物みたいなハートウォーミングストーリーは嫌い。

愛の旅人 「賢者の贈りもの」 O・ヘンリーと妻アソル
http://www.asahi.com/travel/traveler/TKY200712210263.html

103とはずがたり:2008/01/11(金) 01:35:52
侘美 光彦『世界大恐慌』 お茶の水書房を古本で購入
12000円→7000円だった
大経大の蔵書が登録抹消されて古本市場に流れてきたらしい。

29年恐慌はその価格下落のスピードではなくそのずるずると経過した時間の長さ故に深刻であったようだ。
日本の失われた10年もその不況の深刻さは景気後退のスピードよりもその長さ故だったかねぇ。
ヴィクセルの不均衡累積,更に岩井の不均衡動学なんかで説明出来るのか?

104とはずがたり:2008/01/11(金) 05:25:28
草思社、民事再生法の適用申請=「間違いだらけのクルマ選び」など出版
2008年1月9日(水)20:47
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-09X852.html

 出版社の草思社(東京都文京区)が9日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。出版不況の中でこの数年間ヒット作がなく、業績が悪化していたため、自主再建を断念した。東京商工リサーチによると、負債総額は22億4789万円。

 同社は1961年創業。自動車評論家、徳大寺有恒氏の「間違いだらけのクルマ選び」(76〜2006年)のほか、「大国の興亡」(ポール・ケネディ著)、「声に出して読みたい日本語」(齋藤孝著)、「全国鉄道事情大研究」シリーズ(川島令三著)などのベストセラーを出版した。

 帝国データバンクによると、ピーク時の97年10月期には年売上高約39億円に達したが、2006年10月期の年売上高は約16億円まで落ち込んでいた。同社は、各編集者の裁量に任せる方針で知られ、業界関係者は「企画の成否は担当者の力次第。それが裏目に出た」と見ている。

草思社が民事再生法適用を申請、負債額22億5千万円
2008年1月9日(水)21:08
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/entertainment/20080109i414-yol.html

 日本語ブームの火付け役になった斎藤孝著「声に出して読みたい日本語」(160万部)、F・アルベローニ著「他人をほめる人、けなす人」(123万部)などのベストセラーで知られる出版社の草思社(東京都文京区、木谷東男社長)が9日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。

 負債額は約22億5千万円。出版不況に伴う業績不振や有利子負債が経営を圧迫した。数社の企業が支援に名乗りを上げており、営業は継続し、3、4月に再スタートを目指すという。

 同社は1968年に創業。76年から2006年まで刊行を続けた徳大寺有恒著「間違いだらけのクルマ選び」、ポール・ケネディ著「大国の興亡」、流行語にもなった中野孝次著「清貧の思想」などを出版。90年代後半は、M・スコット・ペック著「平気でうそをつく人たち」など時代の空気をとらえた好タイトルの翻訳書でヒットを連発し、話題を呼んだ。

105とはずがたり:2008/01/11(金) 05:26:35
出版点数日本一「新風舎」倒産 急増自費出版ブームに冷水
2008年1月8日(火)05:37
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20080108ddm003020136000c.html?C=S

 自費出版大手の「新風舎」(東京都港区)が7日、東京地裁に民事再生法の適用を申請して事実上倒産した。出版点数が日本一になるなど事業を拡大する一方で、自費出版契約を結んだ著者が損害賠償を求める訴訟を起こすなど、トラブルも表面化していた。新風舎の破綻(はたん)は過熱する自費出版ブームを再考する契機となりそうだ。【斉藤希史子、鈴木英生、手塚さや香】

 ◇「全国の書店に並ぶ」はずが…トラブル続出

 新風舎の松崎義行社長(43)は7日午後4時から会見。「書店で販売されるという宣伝文句にだまされた」として昨年7月と11月に計6人の著者が起こした損賠訴訟に触れ、「大きく報じられ発注が激減、資金繰りが悪化した」と悔しさをにじませた。

 一方で、出版契約者とのトラブルについては「説明不足や、行き過ぎた営業もあったと思う」と認め、「社の本意ではない」と釈明した。

 松崎社長が新風舎を創業したのは、都立高1年だった80年。自らの詩集の自費出版がきっかけという。現在の出版事情では実現されにくい本を出し、流通させたいという人々の「思いを顕在化させること」が社の理念。「社長・詩人」の肩書で一躍、時代の寵児(ちょうじ)ともてはやされた。

 積極的に広告宣伝を展開したほか、多数の出版賞を創設し、落選者には自費での出版を持ちかけていた。また、契約段階で「協力書店があり、本が店頭に並ぶ」と著者に信じ込ませていたとされる。

 訴訟の原告の一人で滋賀県在住の元大学教授の男性は、海外旅行にまつわるエッセーの出版を137万5000円で契約した。新聞広告を見て新風舎を知ったといい、「一般的な自費出版と違い、全国の書店に本が並ぶ『共同出版』をうたった点に魅力を感じた」と語る。

 印刷された500部のうち50部が手元に送られ、残りは新風舎が販売する契約だった。追加で300部以上を自ら定価の7割の値段で購入した。男性は「全国の書店の棚に並ぶ、と書面や口頭で繰り返してきたのに、地元以外には、どこにも置かれなかった」と主張する。

 今後の対応について、松崎社長は、これまでに新風舎が出版した約1万4000点に関し在庫分の買い取りを著者に打診し、当座の資金を得たいと話す。

 出版準備中の約1100人に対しては、今月中に東京・大阪・福岡などで説明会を開く。「このまま経営が破綻すれば、いっそう著者の方々に迷惑がかかる。それを避けるための民事再生法の適用申請」と強調した。

 ◇簡単に売れぬ−−冷静に判断を

 「佐賀のがばいばあちゃん」(島田洋七著)など、自費出版から大ヒットに結びついたケースがあるのも事実。しかし、NPO「自費出版ライブラリー」の伊藤晋理事長は、実情を「売れると見込まれた本は、出版社が通常の方法で出すに決まっている。自費出版の書店売りは『1部でも2部でも売れたらいい』程度のもの」と話す。

 トラブルも急増し、国民生活センターや自費出版関連団体も注意を呼びかけてきた。同センターなどに寄せられた相談は、02年度の51件から年々増加し、06年度には194件、07年度は上半期だけで130件。「本の一部は受け取ったが、残りが本当に刷られているのか確認できない」「強引な勧誘を受けた」など。

 「危ない!共同出版」の著者で、NPO「リタイアメント情報センター」で自費出版トラブル相談室を開設している尾崎浩一さんは「出版の素人が複数の出版社から見積もりを取り寄せたり、書店に並ぶかを事前に確認するのは困難」と指摘する。

 自費出版を手がける出版社で作るNPO「日本自費出版フォーラム」や「リタイアメント情報センター」の自費出版部会も出版社選びのガイドライン作成を進めており、(1)納期を契約書に記載(2)出版権を確認する(3)費用支払い時期や追加料金の有無の確認――などのチェック項目を盛り込む。

 国民生活センターは「出版社から作品がほめられても簡単に本が売れるとは限らない。契約金額など冷静に検討してほしい」と呼びかけている。

106とはずがたり:2008/01/11(金) 05:26:51
>>105-106
 ◇団塊世代が「供給源」

 ここ数年、自費出版はブームとなっている。自費出版に力を入れている主な出版社3社の新刊書籍刊行点数は06年に計4487点と、00年の1659点の約2・7倍に上った。書籍全体の点数はこの間、約1・2倍にしか増えていない。特に、書店で販売されるものが増え、ブームを後押しした。

 中でも急成長したのが新風舎。「出版年鑑」(出版ニュース社)によると、06年には00年の10倍を超える2788点を刊行した。これは講談社(2013点)を抑え1位。3位も自費出版系の文芸社(1468点)だった。

 自費出版では通常、制作費用を著者が全額負担する代わり、でき上がった本はすべて著者のものとなる。自費出版ライブラリーの伊藤理事長によると、費用は基本料金が1ページあたり1万〜5000円だが、装丁や部数によりまちまちだ。

 書店で売る自費出版では、新風舎で問題になった著者と出版社が費用を負担し合う「共同出版」や、初版の費用を全額著者が負担し、増刷分は出版社が負担するやり方がある。後者を基本とする文芸社の松山正明広報部長によると、「通常のソフトカバーで1000部だと、費用は180万円程度になる」という。

 自費出版の点数が増えた理由には、団塊の世代が一線を退き始めたこともある。出版ニュース社代表の清田義昭さんは「この世代はパソコンを使える人も少なくなく、気軽に本を書く人が多いのではないか」と分析する。

107とはずがたり:2008/01/14(月) 14:45:35
面白そうだと思ったがふと著者を見ると市長選でやや迷走したあの橋爪か!府知事選にしとけばあんな橋元みたいないけ好かないのが出てこなくて良かったのにぃ。

あったかもしれない日本―幻の都市建築史 (単行本)
橋爪 紳也 (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4314009985?tag=yamasaiganega-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=4314009985&adid=00E2ENAK41BJS6AK0EFY&

108とはずがたり:2008/01/24(木) 20:15:30
>>74
そーいえば洋書で購入しますた。

Growth Theory: An Exposition (ペーパーバック)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/0195109031/249-7801335-5409126?v=glance&n=1000&m=AN1VRQENFRJN5
Robert M. Solow
価格: ¥ 3,319 (税込み)→\4,492-(07.12.19)

因みに>>4のうち以下の3つは購入済み。
全部丸善。俺がこんなに支援してるのに経営再建中>>80との事だが,大丈夫かねぇ。。

Dynamic Macroeconomic Analysis: Theory and Policy in General Equilibrium (ペーパーバック)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/0521534038/249-7801335-5409126?v=glance&n=1000&m=AN1VRQENFRJN5
Sumru Altug ed.
価格: ¥ 6,265 (税込み)→\10,347-(07.11.5)

Poverty Traps (ハードカバー)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/0691125007/249-7801335-5409126?v=glance&n=1000&m=AN1VRQENFRJN5
Samuel Bowles
価格: ¥ 4,476 (税込み)→\4,635-(07.11.5)

A Theory of Economic Growth: Dynamics and Policy in Overlapping Generations (ペーパーバック)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/0521001153/249-7801335-5409126?v=glance&n=1000&m=AN1VRQENFRJN5
David De LA Croix
価格: ¥ 3,836 (税込み)→\5,613-(07.11.5)

ご覧のようにAmazonと比べてアホ程高いから特に洋書では普通は使わんわなぁ・・。

109とはずがたり:2008/02/04(月) 14:36:50
小塩隆士氏の
『社会保障の経済学[第3版]』日本評論社 2005
『人口減少時代の社会保障改革』日本経済新聞社 2005
購入。小塩氏は京都府生まれ,東大教養学部を出て経企庁,イェールに留学してJPモルガン入社,立命館から東京学芸大を経て現在神戸大所属。前の版では載ってた経歴がはしょられとる。学位は大阪大学で国際公共政策で取っておるようだ

特に人口減少の方は今の日本の問題点が分かりやすかった様に思う。

110とはずがたり:2008/02/28(木) 18:11:45
マスコミスレの方が適切か?それともADSLスレかな。。

全雑誌休刊か?ソフトバンクの“脱紙”加速
2008年2月27日(水)10:00
http://news.goo.ne.jp/article/diamond/business/2008022702-diamond.html

 ソフトバンク傘下の出版社ソフトバンククリエイティブが脱紙化を加速させている。今後、すべての紙媒体の雑誌が休刊となる可能性も出てきた。

 今年3月、同社発行の雑誌「YAHOO! JAPAN Internet Guide」が12年の歴史に幕を下ろし休刊する。2000年に約22万部を記録した部数は、3万部に減少していた。

 じつは、この半年のあいだに休刊する同社の雑誌は3誌にもなる。1991年創刊の「DOS/V magazine」、1999年創刊の「ネットランナー」が、2007年の12月と10月にすでに休刊している。

 いまや、携帯電話会社としてのイメージが強いソフトバンクだが、出版事業は同社の源流といえる。ソフトバンククリエイティブの母体であるソフトバンクの出版部門は、1981年のソフトバンク創業の翌年にはすでに雑誌を創刊していた。

 にもかかわらず、同社が発行する6誌のうち、3誌が休刊の憂き目に遭っているのだ。

 多くの雑誌で部数と広告収入が減少し続けており、出版業界は厳しい環境にある。今年1月には、中堅出版社の草思社が民事再生法の適用を申請している。

 しかし、一連の休刊について、ソフトバンクグループには悲壮感がまったく漂っていない。

 じつは、ソフトバンクには「ITメディア」というインターネット専業のメディア企業があり、上場も果たし、売り上げ、利益共に伸びている。また、ネットで情報提供する子会社も多く、紙媒体の人員をそうした企業に振り分けているのだ。

 そのため、残す3誌についても、休刊の可能性は高い。同社は「紙媒体は情報の告知方法の1つ」(ソフトバンク関係者)ととらえている。もし、ネットのほうが情報伝達手段として有効と判断すれば、紙にはいっさいこだわらない。

 一方で、情報量が多く、紙と親和性のある新書などの書籍は続けていく可能性が高い

 読者に必要な情報を、最適な手段で届ける。しかも、売り上げも増え、利益も出る。それがソフトバンクの“休刊”なのだ。ネットで有力な媒体を持たない大多数の出版社からは嘆息が聞こえてきそうだ。


(『週刊ダイヤモンド』編集部 清水量介)

111杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2008/02/28(木) 20:20:54
>>110
で、同じコンピュータ関連から出発したアスコムはお陀仏、と。

出版社「アスコム」夜逃げ? 関係者に広がる不安
誰にも連絡取れず、書店は早くも「返品中」
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_02/t2008022510_all.html

 NHKの人気番組「ためしてガッテン」などの定期刊行物や田原総一朗氏、松山千春ら有名人の関連書籍を多数発行する出版社「アスコム」(日暮哲也社長 http://www.ascom-inc.jp/ )が夜逃げ騒動に揺れている。東京・麹町にある同社には先週21日朝から、社員らが出社しなくなった。関係者の間では「誰にも連絡が取れない。給料や原稿料はどうなるのか」と波紋が広がっている。

 同社が入居する東京・麹町のテナントビル3階。夕刊フジが22日午後、外からうかがうとオフィスの明かりは消え、人影はない。ビルに入り、社員らに直撃を試みようとしたがエレベーターはすでに3階に停止しない状態だった。

 契約ライターによると、少なくとも21日朝から同社に電話をかけても誰も出ず、留守番電話に切り替わってしまう状態になったという。このライターは「万一(倒産)のことがあったら、原稿料はどうなるのか」と動揺を隠さない。

 書店では、早くもアスコムの書籍を店頭から引き上げる動きが出始めている。東京・丸の内の大手書店では「倒産したとかしないとかなので書籍を返品中です」(従業員)と、同社はすでに“倒産”扱いされていた。

 25日現在、そのような情報は確認できていないが、民間信用調査会社では「事業活動が確認できない」(幹部)。事業が停止しているのは確かなようだ。

 アスコムは2002年7月にアスキーの一般書籍編集部門が分離独立する形で「アスキー・コミュニケーションズ」として設立。03年にアスキーとの資本関係が解消したことで、「アスコム」に社名を変更した。08年1月現在の従業員は43人。

 主な定期出版物は、NHKの「ためしてガッテン」や「英語でしゃべらナイト」の定期刊行物のほか、田原総一朗氏が責任編集する「オフレコ」、松山千春の「月刊松山」などがある。

 過去には「借りたカネは返すな!」「裏帳簿のススメ」などヒット作を送り出し、昨年は歌手・八代亜紀の美容本「舟唄ビューティー」や神田うのの「うの式 幸せのつくり方」、脚本家・一色伸幸氏の「うつから帰って参りました」などをリリースした。だが、話題になってもベストセラーが生まれない苦しい状況が続いていた。

 そんな出版不況のなか、07年3月期の売り上げは前期比約14%減の15億1000万円に。一部出版部門の廃止や在庫整理で1億7400万円の特別損失を計上した結果、当期利益は1億9500万円の赤字に転落していた。

 経営不振とはいえ、NHKの関連書籍を刊行し、知名度もある出版社。一体何が起きたのか。ある関係者は「出資者に見切りを付けられ、運転資金不足で困っているとのウワサは聞いた。出資者の撤退が引き金になったのかもしれない」と推測する。

 「編集プロダクションなど関係者先だけで200社前後、契約ライターで400人前後の取引がある」(冒頭の民間信用調査会社幹部)という同社だけに関係者の不安は広がるばかりだ。

112とはずがたり:2008/03/02(日) 11:12:33
2007/12/20-19:49 芥川龍之介の直筆原稿など見つかる=「地獄変」に推敲跡、「邪宗門」別稿も
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200712/2007122001002&rel=y&g=

 芥川龍之介(1892−1927年)の小説「地獄変」の直筆原稿などが、岡山県倉敷市出身の詩人薄田泣菫(1877−1945年)の遺族から寄贈された文書の中に含まれていたと、同市が20日発表した。芥川作品の直筆原稿はほとんどが所在不明で、貴重な資料としている。
 薄田は、芥川が大阪毎日新聞の社友として同紙に「地獄変」や「邪宗門」を発表した当時の学芸部副部長だった。公表された直筆原稿は、「地獄変」の冒頭部分2枚と、「邪宗門」の冒頭部分22枚。芥川が1919年、同新聞の正式な社員と決まった際に書いた「入社の辞」や、薄田にあてた未公開の書簡なども見つかった。
 「邪宗門」は、美しい姫君をめぐり、若殿が法師と対決しようとする未完の作品。現在流布している本文では、若殿とその父大殿が見た目も性質も正反対という設定だが、公表された原稿には、「誠に若殿位、大殿様に生写の方はいらつしやすまい」とし、それが「邪魔になつて」二人の仲が悪くなることがあったと書かれている。
 青山学院大の片山宏行教授(日本文学)によると、この原稿は薄田に送られ、発表直前に現行の文章に書き換えられた可能性が高く、下書きではなく別稿とみなすのが妥当。未完の作品をどう読むか、さまざまな議論がある中で、今回の原稿は「違う展開があったかもしれないという問題提起になる」という。
 一方、「地獄変」には推敲(すいこう)の跡があり、片山教授は「何をどう書こうとし、悩んでいたかなど、執筆の過程や熱意が見て取れる」と話している。

113小説吉田学校読者:2008/03/20(木) 09:39:09
科学や歴史に裏打ちされた物語を書くSF作家の死。
この「虚実皮膜の間」を描くのが日本の作家は下手なのだ。たとえば、「鷲は舞い降りた」などは歴史を上手く使うんですが・・・国民性の差でしょうかねえ。

物語に登場した人工衛星を介した電話など、実社会に及ぼした影響も非常に大でありました。
合掌。

SF作家のアーサー・C・クラーク氏が死去
http://www.asahi.com/obituaries/update/0319/TKY200803190065.html

 映画化された小説「2001年宇宙の旅」などで知られる英国人のSF作家アーサー・C・クラークさんが19日、移住先のスリランカで死去した。90歳だった。
 17年、英国サマーセットの農家に生まれた。46年に発表した短編「太陽系最後の日」でSF作家として注目を集めた。
 その後、「幼年期の終わり」「都市と星」など話題作を次々発表。アシモフ、ハインラインらと並び、世界のSF界を代表する作家となった。科学の最新知識を採り入れて描く宇宙像や未来像の高い予測精度で評価されている。
 68年、スタンリー・キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」で原作と共同脚本を担当。完成された映像と哲学的な主題で、今もSF映画の金字塔とされる。続編となる小説「2010年宇宙の旅」「2061年宇宙の旅」「3001年終局への旅」を書き継いだ。
 ダイビングを愛し、スリランカの海に魅せられて56年に移住。同国の伝説をもとにした「楽園の泉」を発表。「宇宙のランデヴー」に続き、この作品でもヒューゴー、ネビュラ両賞をダブル受賞した。
 精力的に小説を発表する一方で、科学技術の振興にも尽力。95年には英リバプール大の名誉博士号を受けている。

115とはずがたり:2008/04/21(月) 01:25:59
今更ですが愛ルケ視ました。映画版の奴です。
ずっと越中八尾を「やお」と読んでましたけど「やつお」だったんですねぇ。
ハセキョー演じる検事さんがなかなか萌えます(はぁと
全くブックレビューになっちゃいんなw

118とはずがたり:2008/06/05(木) 15:20:51

すげぇ。。
ただ小林の最期に関してこの記事はぬるすぎる。特高の拷問を受け虐殺された,と書くべきである。

「蟹工船」東海でもブーム 低賃金で過酷労働する男たち描く
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008060590122331.html
2008年6月5日 13時06分

 貧しい人々の過酷な労働と団結を描いたプロレタリア文学「蟹工船(かにこうせん)」がブームだ。没後75年の小林多喜二(1903−33年)の代表作で、東海地区でも火がつき、先週あたりから各店の売り上げ上位に登場。昭和初期の作品としては異例で、格差社会を背景に、“ワーキングプア”のリアルな闘争が若者をはじめ幅広い関心を集めているようだ。

 「この1カ月で1000冊近く売れた。爆発的です」。三省堂書店名古屋高島屋店(名古屋市中村区)の担当者は新潮文庫「蟹工船・党生活者」の勢いに驚く。

 北の海で低賃金の男たちが搾取に耐えながらカニ漁に従事し、階級闘争に目覚める名作。同店は「他店で人気が出ている」と意外な話を聞き、今年4月ごろ平積みを始めた。

 テレビなどで本が紹介されて人気が高まり、先週は文庫本ランキングで堂々2位に。「購入者の3−4割が20代では」という。

 新潮社編集部によると4−5月の2カ月で25万部余を増刷。例年の300倍のペースで、佐々木勉副部長は「正社員に比べ悪い待遇を強いられている若い人などの共感を得たのでは」と分析する。

 先週は丸善名古屋栄店(名古屋市中区)でも売り上げ3位。他店も「人気作家の新刊並み」(岐阜市のカルコス本店)、「反響に驚いた」(三重県四日市市のシェトワ白揚書籍館)といい、品切れを心配する声もある。

 東海地区は、有効求人倍率の水準は高い。しかし、派遣労働者らが参加する「名古屋ふれあいユニオン」の委員長、酒井徹さん(24)は、不安定な雇用状況を蟹工船に重ねる。

 「同じ工場で正社員、派遣社員、日系ブラジル人、研修生が働き、しかも待遇が異なる。今や誰でも格差は身近な関心事で、幅広い層がブームを支えているのでは」という。

 蟹工船では労働者が団結し、経営者側に立ち向かう。しかし、自身も派遣やホームレスの経験がある酒井さんはこうも指摘する。

 「現代はむしろ団結が難しく、希望を見いだしにくい。だからこそ、蟹工船があこがれの対象になっているのではないか」

 【蟹工船】 荒れるオホーツク海で長期間、カニ漁をし船内で缶詰をつくる「蟹工船」。各地から集められた貧しい労働者たちが、不衛生な船内に住み込み、低賃金で死と隣り合わせの過酷な仕事に従事する。経営者側の意向をくむ現場の「監督」は、悪天候での危険な漁や無理な労働を強制。従うだけだった労働者らは、やがて力を合わせストライキを起こす。しかし、国民の味方と思っていた駆逐艦の水兵らが現れ、代表らは連行されてしまう。小林多喜二が、1929(昭和4)年に発表した。小林はプロレタリア作家として活躍したが、特高に拷問を受けて死亡した。

(中日新聞)

119とはずがたり:2008/06/15(日) 20:12:05
国民性似通う?辺りの記事はなんか納得できないけど,佐藤優のコメント迄附いてる記事。
俺は翻訳文学の翻訳調が余り好きでないのであるが村上春樹を読むとしょっちゅうロシア文学が出てくるし一般にこの評価の高いロシア文学という奴を一通りは目を通さねばと思っては居るのであるけど・・。

ロシア文学ブーム到来 好調経済も一端、国民性似通う?
http://book.asahi.com/clip/TKY200806150067.html
2008年6月15日

 ロシア文学が時ならぬブームにわいている。ベストセラーになったドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』(亀山郁夫訳)を筆頭に、大名作の新訳が続く。日本人は明治時代以来、根っからのロシア文学好き。国としての好感度はいつも断トツ最下位なのに、だ。

 「書店でロシア文学の本が平積みなのを見ると、隔世の感で感動を覚える」。日本人のロシア文学受容を研究する筑波大学の加藤百合准教授は、しみじみそう話す。

 昨年完結した亀山訳『カラマーゾフ……』は全5巻で80万部を突破するベストセラー。亀山さんと佐藤優さんが対談した『ロシア 闇と魂の国家』(文春新書)は、地味なテーマながら3万部と強気の初刷りで、「売り上げが落ちない。近く増刷する」(同編集部)勢いだ。ソ連時代には忘却されたブルガーコフの奇書『巨匠とマルガリータ』(水野忠夫訳、河出書房新社)も4月全面改訳された。7月にはトルストイ『アンナ・カレーニナ』の新訳、9月にはやはり亀山訳のドストエフスキー『罪と罰』が出る。

 ブームの背景にあるのは、圧倒的に読みやすくなった訳文だろう。一昨年に新訳が出たゴーゴリ『鼻/外套(がいとう)/査察官』(浦雅春訳、光文社古典新訳文庫)について、斎藤孝明治大教授は「ロシア文学の重鎮をまるで落語のように軽く訳す。すごすぎる」。

好調経済も一端

 前出の加藤准教授によれば、明治時代、日露戦争前後にもロシア文学の大ブームがあった。「文芸誌に日本人作家の創作がほとんど載らず、巻頭記事がロシア文学の翻訳だったりした」(加藤さん)。加藤さんの研究によると、美文体で一世を風靡(ふうび)した尾崎紅葉の役割が実は大きかった。ロシア語のできる門弟が下訳し紅葉の指導で「読める日本語」に次々置き換えていく「今では考えられないリレー方式」で世に問うた。

 加藤さんは大学でロシア語を教えるが「ロシア語を履修した学生の就職が非常にいい。クラスは活気づいてます」。資源高で絶好調のロシア経済の影響も、再ブームの一端にはあるらしい。

 富山大教授でロシア詩人のカザケービッチさんは、93年に初めて来日したときのことをよく覚えている。日本人のロシア文学研究者と歩いていると、同僚が感慨深げに言った。「少し前まで、ロシア語を話して歩いていたらスイカを投げつけられた」

国民性似通う?

 保守メディアでは嫌韓、嫌中の論調が目立つが、総務省の「外交に関する世論調査」によれば好感度調査では常にロシアがワースト1。07年調査でもロシアに「親しみを感じない」人は81.6%。中国(63.5%)、韓国(42.6%)を引き離す。不思議なねじれだが、カザケービッチさんによれば「それも当然」。

 「プーシキンは外国へ行く友人に『トランクに入れて連れていってくれ』と懇願した。トルストイは家族を連れて亡命したいと手紙に書き、ゴーゴリは『ロシアと聞いて連想するのは雪と卑劣漢』と言い、医師でもあったチェーホフは『ロシア人はウオツカ好きで医者嫌い。そんな民族に、何を言うことがあろうか』と書きました」

 ロシア人は、ロシア人が嫌いである。ロシア人は、世界(ヨーロッパ)の外れにいるという劣等感がある。その劣等感ゆえに、ロシア人はロシアが世界の中心であるように考えがちでもある。結局のところ、ロシア人にはロシアしかいらないのである――。

 カザケービッチさんの母国評だが、「ロシア」を「日本」に置き換えると……。明治以来、何度も繰り返す日本での露文ブームの背後には、二つの国の奇妙な相似形が透かし出されてくる。
   ◇
 佐藤優さん(起訴休職外務事務官)の話 今の日本でのロシア文学、とりわけドストエフスキーが受けていることを、私は実は好ましいとは考えていないんです。ドストエフスキーは世界大混乱を予兆する強烈なニヒリズムの文学であり、ひそかに読まれるべき書。そこに肯定的な価値を付与している日本の読書界は、受け止め方が転倒している。『蟹工船』がヒットしていることとも軌を一にするが、日本社会の現在の閉塞(へいそく)感を表していると見るべきだ。かつての帝政ロシア/ソ連社会のように、今の日本は、いい人がいい人間のままでいることの困難な社会になっていることの証左だと思う。(近藤康太郎)

120とはずがたり:2008/07/31(木) 13:10:12

村上春樹が映画化を嫌がってた理由はなんだ??

村上春樹氏「ノルウェイの森」初の映画化
2008.7.31 07:46
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/080731/bks0807310749000-n1.htm

「ノルウェイの森」 国内発行部数870万部を誇る作家、村上春樹氏(59)の大ベストセラー小説「ノルウェイの森」が映画化されることが30日、発表された。

 大学生の主人公と自殺した友人の恋人を軸に、青春時代のさまざまな葛藤を描く恋愛物語。36言語に翻訳されて世界でも親しまれる村上氏の出世作で、同氏がノーベル文学賞に毎年ノミネートされる足掛かりとなった作品でもある。

 ベトナム系フランス人のトラン・アン・ユン監督(45)=が仏語版を読み、「力強く繊細で、激しさと優雅さが混沌とし、官能的かつ詩情にあふれる。映画化するための題材を数多く含んでおり、ぜひ映画化したいと思った」と村上氏にラブコールを送った。

 村上氏にとっても特別な作品だったが、ベネチア国際映画祭のグランプリ受賞歴を持つ同監督のファンだったことと、何度も足を運ぶ監督の熱意が伝わり、昭和62年の出版から22年目にして映画化を決断した。

 キャストはオーディションで決定し、来年2月に撮影開始。物語は全編日本語になるといい、日本人俳優による日本での撮影が有力だ。公開は平成22年を予定。フジテレビら製作サイドでは、海外公開や映画祭も視野に入れている。

121とはずがたり:2008/08/07(木) 09:04:38

帰省して本棚に小松左京の『おしゃべりな訪問者』を見付けて久しぶりに読む。懐かしいねぇ。
「終末から」と云う雑誌に(恐らく隔月で)連載されたものを筑摩書房が単行本にして,それを当時筑摩は文庫を未だ持ってないせいで新潮文庫から刊行されたものである。この雑誌の廃刊とともに連載も終了したみたいだがどんな雑誌だったのかねぇ。。

徐福伝説
http://www.asukanet.gr.jp/tobira/jofuku/jofuku.htm

金方慶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E6%96%B9%E6%85%B6
元寇
http://www.h4.dion.ne.jp/~kosak/Genkou.html

元寇って神風の印象とは違って日本軍も良く応戦し大陸の元軍が苦手で海国の日本が得意の海戦等で打撃を与えた上での勝利だったんですね

122とはずがたり:2008/08/19(火) 16:00:29
丸善の営業担当者が次々と(退職により?)変わっている。。
現場は苦しいのでしょうかねぇ。

123とはずがたり:2008/08/19(火) 16:04:46
The Bottom Billion: Why the Poorest Countries Are Failing and What Can Be Done About It (ハードカバー)
Paul Collier (著)
http://www.amazon.co.jp/Bottom-Billion-Poorest-Countries-Failing/dp/0195311450/ref=pd_ts_fb_8?ie=UTF8&s=english-books

124とはずがたり:2008/08/23(土) 22:21:19
面白いですねぇ。文献解析学か。

古典籍を“解析”しよう
http://www.saitama-u.ac.jp/koho/intro/keyaki/2003-9/8/8.htm

125とはずがたり:2008/09/07(日) 03:11:53

>女性客が小池氏に関心を持っているとは考えられない
やっぱ女に人気無いんだねえ

麻生氏が「とてつもない」人気 新書でも熱い戦い
2008.9.6 23:21
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080906/trd0809062326015-n1.htm

自民総裁選候補者らの著書。売り上げでも激戦を展開?

 著作は麻生太郎幹事長がリード−。過熱する自民党総裁選レースの立候補予定者たちが最近出版した新書では、麻生氏の「とてつもない日本」(新潮新書)が、与謝野馨経済財政担当相の「堂々たる政治」(同)と小池百合子元防衛相の「女子の本懐・市ヶ谷の55日」(文春新書)を圧倒している。

 麻生氏の「とてつもない」は昨年6月に出版後、増刷を重ね、すでに12刷17万1000部を発行。今年4月に出版された与謝野氏の「堂々たる」は7刷6万3000部。両氏の政治理念や政策論がつづられたもの。麻生氏の方が出版時期が早く、昨年の総裁選を経ているとはいえ、大差がついている。

 新書は5万部売れればベストセラーといわれ、どちらも出版界の優等生だ。

 新潮社の新書編集部は「福田康夫首相の辞意表明後、『とてつもない』は3〜4倍、『堂々たる』は2〜3倍くらい注文が増えた」とほおを緩める。ともに増刷する予定だ。

 また、「女子の本懐」は昨年10月に発行され、4刷4万5000部。総裁選の情勢同様、ベストセラーまで後一歩だ。

 東京都千代田区にある大手書店の店長は「『とてつもない』がダントツで売れている。(告示日の)10日ごろから店頭に3冊並べて販売する予定」と話す。購買層は40代男性が中心で、意外にも「売り上げからは、女性客が小池氏に関心を持っているとは考えられない」という。

126とはずがたり:2008/09/13(土) 19:43:38
亀井郁夫兄弟!?w

新訳ブーム、亀山郁夫版「カラマーゾフの兄弟」100万部
2008年9月13日(土)11:19
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/20080913-567-OYT1T00273.html

 光文社は13日、古典新訳文庫として刊行している亀山郁夫氏訳のドストエフスキー作「カラマーゾフの兄弟」が、全5巻合わせて100万部を突破したと発表した。

 古典文学としては、異例の売れ行きという。

 同書は2006年9月に発売を始めた。好色で金に汚い父親の殺害事件を巡る3兄弟の言動を通し、神、死、人間の罪などの問題を描いた19世紀ロシア文学を代表する長編だ。

 亀山氏は東京外大学長。新訳は対話形式で進む原語の勢いを生かした軽快さが特徴で、先行訳と比べ、読みやすく理解しやすいと評価されている。昨今の古典作品の新訳ブームのきっかけともなった。

127とはずがたり:2008/10/21(火) 03:10:10
俺は大江の本には触手が伸びず殆ど読んだこと無い。一方井上ひさしは父親が好きだった影響で大好きであった。井上ひさしがこんなに褒めるなら一寸ぐらい読んでみても良いかなぁ。。

大江健三郎さん、ついうっかり 日取り勘違いし講演に姿見せず
2008年10月05日 09:30
http://www.yamagata-np.jp/news/200810/05/kj_2008100500070.php

 ノーベル賞作家も、ついうっかり−。劇場、図書館などから成る山形市の「シベールアリーナ&遅筆堂文庫山形館」で4日予定していた作家大江健三郎さんの講演会「本を読むことに始まる」に本人が姿を見せず、古い友人でこの日は講師の紹介役だった作家井上ひさしさん(川西町出身)が、詰め掛けた約600人の聴衆を前に急きょ代役を務める珍事があった。大江さんが講演の日取りを1日勘違いし、5日だと思っていたのが原因。大江さんの講演会は、後日あらためて開く予定だ。

 大江さんはこの日午後、山形新幹線でJRかみのやま温泉駅に到着するはずだった。ところが、井上さんらが迎えに出た同駅には降り立たず、乗り過ごした可能性を考えて探した山形駅にもいなかった。大江さんが講演日を取り違え、都内の自宅にいたことが分かったのは、開始時刻の午後3時の直前。主催者側は、4日の新幹線チケットを事前に送り、大江さんと2日に最終打ち合わせをしていたという。

 代わりに演壇に立った井上さんは「大江さんには急いで手紙を書いて、あらためて講演をお願いする。本当に申し訳ありません」。大江さんが現在、書き下ろし小説に取り掛かっていることに触れ「日付を忘れるくらい執筆に集中していたのでは。とても誠実で正直な人。本人は苦しんでいると思う」と述べた。

 同じ学年という大江さんの作品については「東大生時代に書いた『芽むしり仔撃ち』を読んで『参った』と思った。あのころは『大江ショック』で小説をあきらめる同世代が多かった。個人的な悩みから希望をつくり出し、自分を乗り越えて人類を励ますのが大江作品の本質」と分析。「大江さんが書いていないジャンルは−と考えた時残っていたのがドタバタ」とユーモアを交えて話し、満員の聴衆の拍手を浴びていた。

 大江さんの次の講演日が決まった時点で、この日の聴衆に連絡。希望者にはチケットの払い戻しも行う。千葉県から訪れたという女性は「井上さんと大江さんの話を聞けるなんて、1回で2度おいしい感じ。次回も来ます」と話していた。

 大江さんは東大在学中に作家デビュー。「個人的な体験」「万延元年のフットボール」「同時代ゲーム」「取り替え子(チェンジリング)」など多くの作品があり、執筆活動は50年を超える。1958(昭和33)年に23歳で芥川賞、94年ノーベル文学賞を受けた。

128とはずがたり:2008/11/05(水) 21:40:07

2008年11月5日 12時36分
携帯電話向け電子書籍のコミックジェイピーが債務超過、MTIが吸収合併へ
http://v.japan.cnet.com/news/article/story/0,2000067548,20383080,00.htm
永井美智子(編集部)

 エムティーアイ(MTI)は11月4日、子会社で携帯電話向けに電子コミックを配信しているコミックジェイピーが債務超過に陥っていることを明らかにした。2009年2月に吸収合併し、再建を図る考えだ。

 12月20日に開催する株主総会での承認を経て、2009年2月1日に合併する。MTIは現在コミックジェイピーの全株式を保有しているため、合併に伴う新株式の発行や資本金の増加などはない。

 コミックジェイピーは2005年12月に設立された。2008年9月期の業績は、売上高が9億5900万円、営業損失が6億1000万円、経常損失と純損失がそれぞれ6億2600万円となっており、9億7000万円の債務超過に陥っていた。

 MTIは2008年9月期の決算において、コミックジェイピー向けの貸付金、出資金に対して、それぞれ貸倒引当金繰入額を11億1000万円、関係会社株式評価損を1000万円計上する。

 なお、MTIは同日、2008年9月期の決算も発表している。運営しているモバイル音楽サイト「music.jp」などが好調で売上高は前年同期比16.7%増の216億1500万円、営業利益は同53.7%増の17億2600万円、経常利益は同62.8%増の16億7500万円、純利益は同46.5%減の5億6300万円となっている。

129とはずがたり:2008/11/05(水) 21:40:54

青山ブックセンター、ブックオフコーポレーション傘下に
(2008年11月04日)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/711

130とはずがたり:2008/11/11(火) 20:10:43
【本・書籍通販検索】
http://book.tsuhankensaku.com/

131小説吉田学校読者:2008/11/23(日) 10:07:09
>>127
後日談。ああ、この方は永遠の自由人であるとともに、仁義の人でもあるんだなあ。

勘違いの後日談も交えて 大江健三郎さん山形で講演
http://www.yamagata-np.jp/news/200811/16/kj_2008111600254.php

 勘違いで延期になっていたノーベル賞作家大江健三郎さんの講演会「本を読むことに始まる」が16日、山形市のシベールアリーナで開かれた。大江さんは、当初予定の10月4日に来なかったことをわびた上で、後日談をユーモラスに披露した。
 4日の講演会を翌日と間違えていたことを本番直前に知った大江さんは、大声で「もう間に合わない」。「自分一人の失敗でお客さんに迷惑を掛けた」とすっかり落ち込み、自宅2階の書庫にある携帯ベッドに引きこもってしまった。1週間たって、障害のある長男光さんが上がってきた。「パパは気持ちが変になっていましたか?」と言われて「そうだ、気持ちが変になっていたんだ。でももう大丈夫」。2人で堂々と階段を下りたという。
 本に鉛筆で書き込み、赤線を引くのが大江さんの方法。「同じ本の再読が非常に重要。1回目は海図を持たない航海のようなもの。2回目で新しい読み方を発見するだけでなく、再読している自分自身が分かる」と勧めた。
 読書で身に付くのは「想像力」。限られたイメージ群を想像力によって、強力で新鮮なイメージにつくり替えていくのは作家の仕事でもある−と指摘。大江さん不在の前回、急きょ代役を務めた作家井上ひさしさん(川西町出身)の朗読劇「少年口伝隊一九四五」を例に挙げ、解説した。
 聴衆は満員の600人。先着200人には、大江さんが自戒を込めて自著に「注意深く」、同じ意味のフランス語「Attentif!」と記したサイン本が贈られた。

(おまけ)時間のエピソードといいますと、金田一京助の御進講の話がたまらなく好きです。

金田一京助
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E7%94%B0%E4%B8%80%E4%BA%AC%E5%8A%A9#.E9.80.B8.E8.A9.B1

 >昭和天皇にアイヌ語についてご進講することとなり、持ち時間は15分と決まっていたにも関わらず2時間近く話し続けてしまい、金田一は陛下の前で大恥をかいたと落胆してしまう。しかしながら、天皇は後日催された茶会の席で、「この間の話は面白かったよ」と労われ、金田一は「恐れ入りました」と申し上げた後言葉が続かず、涙が止まらなくなったという。なお、金田一の逝去に際し天皇より祭祀料が下賜されている。

132とはずがたり:2008/12/17(水) 10:10:34
丸善って大日本印刷の支配下にはいってたんだっけか?

丸善<8236.T>、09年8月に図書館流通センターと共同持ち株会社方式で経営統合
2008年 12月 16日 15:23 JST
http://jp.reuters.com/article/domesticFunds/idJPnTK020759320081216

 [東京 16日 ロイター] 丸善(8236.T: 株価, ニュース, レポート)は、2009年8月3日に図書館流通センター(東京都文京区)と株式移転により共同持株会社を設立し、経営統合すると発表した。両社の親会社である大日本印刷(7912.T: 株価, ニュース, レポート)も賛同している。持ち株会社が東証に上場を申請し、丸善株の東証上場は廃止となる予定。

 株式移転比率は協議のうえ2009年3月中旬までに決定する。

 両社は図書館業務受託事業でインフラを共有化するほか、図書館スタッフの育成で両社のノウハウを融合させるなどの協力を行っていく。

133小説吉田学校読者:2009/01/03(土) 12:23:58
「踊る黄金像」「ホット・ロック」・・・稀代のストーリーテラーに、さよなら。合掌。

訃報:ドナルド・ウエストレークさん 75歳 死去=米小説家
http://mainichi.jp/select/world/news/20090103ddm041060120000c.html

 ドナルド・ウエストレークさん 75歳(米小説家)AP通信によると、昨年12月31日、休暇先のメキシコで心臓発作を起こし死去。詳しい死因は不明。
 エドガー・アラン・ポー賞を3度受賞。リチャード・スタークの名で書いた「悪党パーカー」シリーズなど多数が日本語に翻訳されている。【共同】

134千葉9区:2009/01/18(日) 16:46:59
ちと高いなあ・・・けっこう専門書チックなんですかね
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20090118ddlk13070168000c.html
ぶっく・えんど:『川の地図辞典 江戸・東京/23区編』=菅原健二・著 /東京
 「水の都市」とかつて呼ばれた江戸・東京の姿を明治初期の近代測量図をもとに示し、現在の地図と比較しながら河川や水路の変遷をたどった。

 若者たちでにぎわう渋谷。戦前は、新宿御苑の池を水源として渋谷川が流れ、代々木公園の西側を流れる宇田川とJR渋谷駅東側で合流していた。農業用のかんがい用水として利用されていたが、昭和初期の河川の改修工事を機に、ふたをされたり道路となり、町名だけが名残をとどめる。物資輸送が水運から陸上交通へと変わるにつれて隅田川や周辺の河川も変ぼうを遂げた。

 著者は中央区京橋図書館の職員。「街を歩くときに川や水路の跡、地形の凹凸が分かる地図があったら」と23区の川に関する資料や地図を収集した。一昨年末まで2年がかりでまとめた内容には、500近い江戸・東京の川や用水、運河などを網羅し、解説も加える。「いまはそのうちの6割以上が消えたり、姿を変えている。豊かな水辺に暮らしていた時代に思いを馳せながら、この地図を活用してほしい」と著者は話す。之潮(コレジオ)。3990円。【明珍美紀】

〔都内版〕

毎日新聞 2009年1月18日 地方版

135とはずがたり:2009/01/24(土) 12:48:19
鈴木光太郎『オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険』を読む。
有名なオオカミ少女,アマラとカマラの話しはどうやら嘘の様である。
動揺に有名なポップコーンのサブリミナル効果も嘘の様である。

136とはずがたり:2009/02/10(火) 16:50:41

村上春樹ファンの俺としても受賞は如何かと思うなー。

村上春樹氏に文学賞辞退を要求 エルサレム賞でNGO
02/10 16:39
http://www.shizushin.com/news/social/national/2009021001000486.htm

 イスラエルの文学賞、エルサレム賞の受賞が決まった作家の村上春樹氏に対し、大阪市に拠点を置く非政府組織(NGO)「パレスチナの平和を考える会」がウェブサイトに掲載した公開書簡で「受賞はイスラエルの対パレスチナ政策を擁護することになる」として受賞辞退を求め、賛同者を集めている。
 同賞は「社会における個人の自由の理念を表現した著作の筆者」に与えられる。
 書簡は、イスラエルがパレスチナ自治区ガザで行った「虐殺や封鎖政策などはパレスチナ人の自由を抹殺する行為」だと指摘。村上氏の受賞により「イスラエルがあたかも自由を尊重している国であるかのようなイメージが流布される」と懸念を示している。
 書簡への賛同を示す署名は欧米諸国を中心に800件に達した。主催者のウェブサイトによると、村上氏は15日にエルサレムで開かれる授賞式に出席する意向を示した。
 同会の役重善洋事務局長は「受賞はイスラエルの人道犯罪に加担することになる」と主張。村上氏の事務所はコメントしていない。(共同)

137小説吉田学校読者:2009/02/17(火) 07:06:38
>>136
続報。その昔、浅沼稲次郎は中国に招かれて、気分高揚し、「米帝国主義は日中共同の敵」とやった。
村上春樹はその逆をやった。その気概よし。

村上春樹さん、エルサレム賞記念講演でガザ攻撃を批判
http://www.asahi.com/culture/update/0216/TKY200902160022.html

 【エルサレム=平田篤央】イスラエル最高の文学賞、エルサレム賞が15日、作家の村上春樹さん(60)に贈られた。エルサレムで開かれた授賞式の記念講演で、村上さんはイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃に触れ、人間を壊れやすい卵に例えたうえで「私は卵の側に立つ」と述べ、軍事力に訴えるやり方を批判した。
 ガザ攻撃では1300人以上が死亡し、大半が一般市民で、子どもや女性も多かった。このため日本国内で市民団体などが「イスラエルの政策を擁護することになる」として賞の返上を求めていた。
 村上さんは、授賞式への出席について迷ったと述べ、エルサレムに来たのは「メッセージを伝えるためだ」と説明。体制を壁に、個人を卵に例えて、「高い壁に挟まれ、壁にぶつかって壊れる卵」を思い浮かべた時、「どんなに壁が正しく、どんなに卵が間違っていても、私は卵の側に立つ」と強調した。
 また「壁は私たちを守ってくれると思われるが、私たちを殺し、また他人を冷淡に効率よく殺す理由にもなる」と述べた。イスラエルが進めるパレスチナとの分離壁の建設を意識した発言とみられる。
 村上さんの「海辺のカフカ」「ノルウェイの森」など複数の作品はヘブライ語に翻訳され、イスラエルでもベストセラーになった。
 エルサレム賞は63年に始まり、「社会における個人の自由」に貢献した文学者に隔年で贈られる。受賞者には、英国の哲学者バートランド・ラッセル、アルゼンチンの作家ホルヘ・ルイス・ボルヘス、チェコの作家ミラン・クンデラ各氏ら、著名な名前が並ぶ。欧米言語以外の作家の受賞は初めて。
 ただ中東紛争のただ中にある国の文学賞だけに、政治的論争と無縁ではない。01年には記念講演でスーザン・ソンタグ氏が、03年の受賞者アーサー・ミラー氏は授賞式に出席する代わりにビデオスピーチで、それぞれイスラエルのパレスチナ政策を批判した。

138とはずがたり:2009/02/17(火) 15:21:10
>>137
おお,呼ばれといて批判するのはなかなか難しいとは思いますが,壁と卵という隠喩を使っての流石の村上春樹流講演でありますね。
>「高い壁に挟まれ、壁にぶつかって壊れる卵」を思い浮かべた時、「どんなに壁が正しく、どんなに卵が間違っていても、私は卵の側に立つ」と強調した。

此処での<たとえる>は例示しているのではなく比喩しているので”例える”は使われへんやろ。。と思うのだが。
>体制を壁に、個人を卵に例えて、

139とはずがたり:2009/02/18(水) 02:06:03
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=751515&amp;media_id=2

140とはずがたり:2009/02/18(水) 02:06:42
>>139
村上春樹さん、ガザ侵攻を批判

141とはずがたり:2009/02/28(土) 00:15:41
どんなもんなんでしょう。
ただの地図なら要らんけど。。

「日本鉄道旅行地図帳」監修・今尾恵介|新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/railmap/

日本の鉄道、全線・全駅・全廃線――そのすべての位置を、日本地図帳に正確に記載した日本初の地図ついに誕生!

142とはずがたり:2009/03/03(火) 14:23:27
地理・地誌スレ必要だな。地域スレかねぇ。。
一応地図は広義の書籍と云う事で此処に暫定投下。

地図のゼンリン、北米カーナビむけ事業を一時凍結
http://www.asahi.com/business/update/0302/SEB200903020009.html
2009年3月2日21時19分

 地図情報大手のゼンリン(北九州市)が2日、北米でのカーナビ向け地図情報の新規開発を一時凍結する方針を明らかにした。世界的な景気減速で自動車販売が落ち込んでいるため。この日発表した09〜11年度の中期経営計画は、連結売上高を08年度の505億円から、11年度に約1割増の550億円にする目標を掲げた。

 昨年4月就任した高山善司社長(46)が北九州市内で会見した。計画は、カーナビ需要が国内外で一時的に減り、主力の住宅地図の販売も減っているため、09、10年度の売上高は500億円程度で推移すると予測。その間、地図に付帯した生活情報をデータベース化し、携帯電話などへ提供する事業を進め、11年度の目標達成は可能と説明した。

 海外のカーナビ向け事業は欧米合わせて毎年5億〜7億円投資してきた。一時凍結は、北米40都市で地図や建物を3次元情報化する新規事業を今後1、2年間停止する。今春サービス開始予定の欧州は計画した40都市のうち約30都市で整備が完了しているため、継続する。

 一方、13年度までの計画として、正社員3千人体制を維持したまま売上高を700億円に増やすゼンリン・グロウス・プラン(ZGP)2013も発表。18年度に1千億円にする構想も提示した。

143とはずがたり:2009/03/19(木) 09:38:30
ジュンク堂書店株の51%取得 大日本印刷
2009.3.18 19:47
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090318/biz0903181947048-n1.htm

 大日本印刷は18日、ジュンク堂書店(神戸市)が保有している自己株51%を取得したと発表した。大日本印刷は丸善も傘下におさめており、出版関連の事業をさらに強化する。ジュンク堂は売却益で新規出店など事業の拡大を図る。取得額は数十億円規模という。

 大日本印刷は取締役1人、監査役1人を派遣する。経営面ではジュンク堂の独自性を尊重する方針で、従業員数や店舗網に変更はないという。大日本印刷はマーケティングやネット通販のノウハウも提供する。

 ジュンク堂は主要都市に33店舗を展開。株式上場も検討していたが、提携効果が見込めるとして大日本印刷の傘下入りを選択した。

144とはずがたり:2009/03/24(火) 12:27:23
良く読みましたね,加古さんの絵本。
昭和電工出身と聞いてびっくりしたものです。

ひと:加古里子さん 日本化学会特別功労賞の絵本作家
http://mainichi.jp/select/opinion/hito/news/20090324k0000m070112000c.html?link_id=TT003

 「だるまちゃんとてんぐちゃん」「からすのパンやさん」など、幼いころ擦り切れるほど読んだ絵本の作り手は、化学メーカーの研究者だった。絵本作家と二足のわらじを履きこなし、退社後も含め半世紀に及ぶ著作生活の作品は、500冊を超える。

 研究の合間に、地域の子どもと直接ふれあい、構想を練った。「ザリガニやトンボより生き生きした内容でなければ、見向きもされない」。子どもを「小さなアインシュタイン」と呼ぶ。「子どもはカネも名誉も関係なく、純粋に好きなことに夢中になれる。入試に役立たなくても、その芽を育てれば、分析力と判断力を持つ大人に育つ。その手伝いをしようと思った」

 実は、著書のうち約150冊が研究者の視点を生かした「かがく絵本」だ。1冊かき上げるのに、約200本の文献を読み、調査に10年以上かかることもある。「まぼろしではなく当然来るべき夢を描き伝えるため」、今も日本化学会会員として最先端の研究にアンテナを張る。その功績が認められ、同学会が加古さんのために特別功労賞を創設、28日に表彰式が開かれる。

 「化学本来の仕事でお役に立てればよかったのですが……」とはにかむ一方、「一線の研究者にしか語れないことがある。チラッとでも子どもたちに目を向け、ぜひ激励してほしい。日本は、その機会が少ない」。【永山悦子】

 【略歴】加古里子(かこ・さとし)さん 福井県出身。48年東京大工学部卒、昭和電工に入社。工学博士。59年に絵本作家デビュー。08年菊池寛賞。82歳。

毎日新聞 2009年3月24日 0時03分

145とはずがたり:2009/04/24(金) 23:26:49

資格本、誤記460か所で絶版…出版社が編集委託先を提訴
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20090424-567-OYT1T00637.html
2009年4月24日(金)15:02

 保育士と調理師の資格本に計約460か所の記述ミスが見つかり、絶版を余儀なくされたとして、発行元の「日本文芸社」(東京)が、編集を委託したプロダクション「超音速」(同)に約1000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたことがわかった。

 問題となったのは、保育士や調理師を目指す人たち向けの参考書「最新保育士合格完全ガイド」(1500円)と「最新調理師合格完全ガイド」(同)。いずれも超音速側のライターが執筆し、専門家が監修する形で2005年に刊行され、毎年改訂を続けていた。

 訴状などによると、08年版の出版直後の昨年夏頃、読者から日本文芸社に記述の誤りを指摘する声が寄せられ、同社で改めて校正したところ、「軽費老人ホーム」を「経費老人ホーム」、「腸炎ビブリオ」を「陽炎ビブリオ」、「耐乾性かび」を「耐寒性かび」などとした誤記などが、「保育士」は約170か所、「調理師」は約290か所も見つかった。

 日本文芸社は「間違いが多すぎて売り物にならない」として、2冊を絶版にした。08年版について超音速などに払った製作費と、予定通りに販売していれば得られたはずの利益計約1000万円を求め、今年3月に提訴。超音速側は、2冊の発行部数は各8000冊程度としている。

 超音速は指摘された約460か所について「すべてがミスではない」としたうえで、「最終的にOKを出したのは日本文芸社で、05年版からミスを見落とし続けていた。校正責任をすべて下請けが負うのは納得できない」と反論している。

146とはずがたり:2009/05/20(水) 22:35:10
幻冬舎:元社員が9億円を着服 損害賠償を求める
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090520k0000m040140000c.html

 中堅出版社の幻冬舎(見城徹社長、東京都渋谷区)の元社員が会社の資金を着服していた問題で、同社は19日、着服額が01年8月から今年3月までで総額9億1230万円に上ったと発表した。元社員は3月23日付で懲戒解雇されているが、同社は損害賠償を求めると共に、刑事告訴も検討している。

 調査によると、元社員は経理を担当しており、キャッシュカードを持ち出して社の銀行口座から現金を引き出したうえで会計システムを操作し、架空の売掛金を計上していた。返品制度のある出版業界では、出荷と返品が頻繁にあり、売掛金を個別の取引ごとに管理するのが困難という。元社員はこうした状況を利用して着服・隠ぺいを繰り返していた。資金の私的流用を認めているという。

 同社は管理者責任として見城社長を30%(2カ月)、経営企画局長を20%(同)、それぞれ減俸処分とした。

147とはずがたり:2009/05/27(水) 12:17:34

なんと,未だ若いのにねぇ。

訃報:江戸川乱歩賞の作家、栗本薫さん 56歳
http://mainichi.jp/select/person/news/20090527k0000e040048000c.html

 「ぼくらの時代」「グイン・サーガ」シリーズなどで知られる作家、評論家の栗本薫(くりもと・かおる<本名・今岡純代=いまおか・すみよ>)さんが26日、膵臓(すいぞう)がんのため死去した。56歳。葬儀は近親者だけで行う。お別れ会を後日開く予定。

 中島梓の筆名で評論などでも活躍した。東京都生まれ。早稲田大卒。76年、栗本名の「都筑道夫の生活と推理」で幻影城新人賞評論部門佳作。77年、中島名の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞した。

 78年には栗本名の「ぼくらの時代」で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。テレビ世代の新しい感覚で描いたミステリーが話題になった。SFファンタジー「グイン・サーガ」は126巻(この他に外伝21巻)に及ぶ世界一の長編小説としてファンが多い。81年、「絃の聖域」で吉川英治文学新人賞を受賞した。他に「魔界水滸伝」、伊集院大介シリーズなど。

 音楽・漫画評論、作詞、作曲、ミュージカルの脚本、演出など幅広い分野で活躍。テレビ番組「象印クイズ ヒントでピント」などにも出演してお茶の間にも親しまれ、「才女」と呼ばれた。乳がん体験を記した「アマゾネスのように」がある。07年ごろから膵臓がんを患い、闘病を続けていた。
 ◇「趣味前面」が魅力

 文芸評論家、細谷正充さんの話 物語の構成にもキャラクターづくりにも、とてもな達者な人で、ツボをはずさない書き手でした。自分の趣味を強く前面に出した作品が多く、それも熱心な読者にはたまらない魅力だったのだと思います。

毎日新聞 2009年5月27日 11時46分(最終更新 5月27日 12時12分)

148千葉9区:2009/05/31(日) 00:34:57
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090530-00000001-jct-soci
「CanCam」「JJ」が凋落 女性誌売れなくなった理由 
5月30日18時5分配信 J-CASTニュース

 大手出版社の女性ファッション誌が軒並み「部数2ケタ減」と苦戦している。「CanCam」(小学館)や「JJ」(光文社)が代表例だ。その一方で、「InRed」「sweet」(宝島社)など絶好調な雑誌もある。何が「明暗」を分けたのだろうか。

■「InRed」「sweet」は絶好調

 人気モデルの蛯原友里さん、押切もえさん、山田優さんが、ひと頃、表紙を飾っていた「CanCam」。1980年代に創刊され、似たような女性ファッション誌(以下女性誌)が続々と出てきたなかでもダントツの存在だった。

 「モデルが他の雑誌に比べてかわいい」「エビちゃん系、もえカジ系、優OL系のように、わかりやすく提案されていて、参考になる」というのがネットに書き込まれた読者の意見で、モデルに好感を持つ読者が多かったようだ。ただこれは数年前の話で、「今は昔」になっている。

 2009年5月4日付け「文化通信」に掲載された「08年下期の雑誌販売部数」(日本ABC協会レポートから作成)によると、「CanCam」は34万6466部と女性誌のなかでは売れている方だが、前年同期比でみると24.25%減と、大幅に減っている。

 また、「CanCam」に並んで女子大生に絶大な人気があった「JJ」も、同24.12%減の10万9853部。JJは「お嬢様系ファッション」を得意とし、ひと頃は「合コンでモテるスタイル」としてもてはやされていた。

 「MORE」(集英社)は同比10.56%減の35万2097部、「non・no」(同)も同比15.12%減の25万8648部、「with」(講談社)は同比11.06%減の33万2410部と、大手出版社の女性誌はほとんど2ケタ減だった。

 その一方で、「InRed」は107.22%増の23万4583部、「sweet」は65.11%増の31万9364部、「spring」(宝島社)は37.58%増の24万867部と、「雑誌不況」をものともしない絶好調ぶりを誇っている。毎号、ブランドとコラボした付録がついていることでも人気を呼んでいる。

■ターゲット別のプロモーションに力を入れる

 宝島社広報課は、好調の理由をこう説明する。

  「当社は07年の春頃から、全社的に雑誌のマーケティング活動を行っています。雑誌を商品として見た場合に、読者にいかにして価値を感じて頂けるかという点について毎号議論を重ねています」

 また、読者獲得のために工夫している点について、

  「雑誌やブランドアイテム(付録)自体の企画が良いことは大前提ですが、それだけでは伝わりにくいので、読者を増やすために、表紙、定価を毎号検討しており、対読者、対流通など、ターゲット別のプロモーションに力を入れています。部数が伸びるということは、既存の読者だけでなく、それ以上に多くの方々に読んでいただくということなので、一般の方の視点を持つことが大事なのではないかと思います」

としている。

 「S Cawaii!」(主婦の友社)は前年同期比16.12%増の15万6002部、「nicola」(新潮社)は10.7%増の15万8821部と、2ケタ増だった。

 こうした雑誌以外でも健闘しているところもある。例えば、12.49%増、27万4951部の「LEE」(集英社)。広報室は、

  「編集方針にブレを作らず、ナチュラルでセンスの良い『LEEテイスト』をずっと大事にしており、他社にはない独自の個性があります。また、不況下で『おうち』に目が向いている今の世相も追い風になっています」

とみている。

 LEEはネットの活用にも力を入れている。雑誌と連動した通販サイト「LEEマルシェ」は、「年間売上げが7億円を超えた」。読者のニーズが的確にわかり、誌面にも反映できて相乗効果になっている。

 売れた女性誌と売れなかった女性誌の「違い」は何だろうか。

149千葉9区:2009/05/31(日) 00:35:23
■広告主よりの企画では売れない

 出版業界の調査機関、出版科学研究所の研究員は、大手出版社の女性誌が売れなくなった理由について、こうみている。

  「クライアント(広告主)よりの昔ながらの雑誌作りをしているからですよ。この春はコレがはやる、秋はアレがくる、みたいな企画をやっていますが、クライアントが売りたい商品と企画をくっつけただけ。高額商品が売れたバブリーな時代にはそれでもよかったのですが、バブル崩壊で景気が悪くなり、消費者の生活スタイルや嗜好が変わりました。旧来型では売れなくなったんです」

 そこで台頭してきたのが、「小悪魔アゲハ」(インフォレスト)、「SEDA」(日の出出版)、「ブレンダ」(角川春樹事務所)、「グリッター」(for LAYLA)といった、ギャル系、ストリート系の新しい雑誌だ。これらはクライアントよりの旧来型とは異なり、本当に店ではやっているものを特集し、読者目線での誌面構成がうけた。

 「売れているのは『ギャル系』『ストリート系』で、今後ますます、この傾向が強まるのではないでしょうか。ViVi(講談社)は当初、JJ、CanCamと同カテゴリーでしたが、ギャル系にシフトしてから売れていますよ」(出版科学研究所)

 「ViVi」の08年下期販売部数は前年同期比2.12%増の34万2595部。2ケタ増とまではいかないが、「CanCam」に迫る勢いだ。

150とはずがたり:2009/05/31(日) 20:11:52
DNPは俺が嘗て講師した早稲田セミナーも買収したそうな。Wセミナーの創業者は結構ワンマン経営者っぽかったけどどうなったかな??

出版業界再編、カギは大日本印刷 書店など次々傘下に
http://www.asahi.com/business/update/0529/TKY200905290229.html
2009年5月30日1時0分

出版3社と大日本印刷グループによる主な出資の流れ
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/book/TKY200905290311.jpg

出版物の推定販売金額の推移
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/book/TKY200905290342.jpg

 長引く不況の中、出版業界が激しく動いている。今月中旬、講談社、集英社、小学館の大手3社と大日本印刷グループが発表したブックオフ株の取得は、長く両者が対立してきただけに、業界を驚かせた。筆頭株主となった大日本印刷は今回の提携を主導したほか、主婦の友社や大手書店の丸善、ジュンク堂などを次々に傘下に置いている。今後、新たな再編が生まれる可能性もある。

 出版社にとって新古書店のブックオフは、新刊本が売れない一因で、作者への還元もしない「敵」だった。今回の資本参加について、ある中堅出版社の社長は「もうブックオフの好きにさせないということ」とみる。

 ブックオフは約900店舗を全国展開し、本の売り上げは年間220億円を超える。出版社側には、むしろ取りこむことで二次流通市場をコントロールしようという考えがある。大きな狙いは、3社の売り上げが市場の6割強を占めるといわれるマンガ単行本(コミック)だ。08年の新刊コミックの推定販売金額は2372億円。ブックオフのコミック販売額は90億円強だが、新刊本の定価に換算すると数百億円になる。

 ブックオフ側も株取得を歓迎した。リーマン・ショック後に大株主の日本政策投資銀行系のファンドが株を手放そうとした時、取得を検討した中に新古書も扱う企業が含まれていた。業界の主導権を競争相手に握られたくなかったからだ。

 だが、出版社とブックオフの思惑は早くもずれている。

 講談社の森武文常務は「要請の第一が、コミックを含めて価値を創造する者へのリターン。次の作品が生み出される世界を構築してくださいということ」と話す。ある出版社幹部からは、ブックオフの売値の1〜2%程度を作者に還元することを求める声が上がっている。新刊が出たあと一定期間は店頭で売らないでほしいと要望も出そうだ。

 これに対しブックオフの佐藤弘志社長は慎重だ。「売値の1%でも小売業者にとって厳しい数字だが、それ以前に、中古本に著作権は及ばないと認識している。また、新刊本を一定期間売らないのは事実上無理」。一方で「出版社は定価のない自由価格本の販売にブックオフを使ってほしい。例えば洋服なら、デパートで売れ残ったらアウトレットに持って行く」と期待を込める。

 今回、出版3社にブックオフ株取得を打診したのは大日本印刷グループだった。大日本印刷は凸版印刷に匹敵する業界最大手で、年間売り上げは約1兆5848億円。これに対し出版物の販売金額は業界全体でも約2兆円だ。

 株取得発表の直前には主婦の友社との資本・業務提携を発表したほか、昨年から今年にかけて図書館流通センター、丸善、ジュンク堂を次々に子会社化している。来春をめどに持ち株会社を設立予定だ。出版の上流から下流まで押さえたことになる。

 「一人勝ちを狙った覇権主義」と冷ややかな声もあるが、一連の資本参加の指揮を執る森野鉄治常務は「我々の原点である出版業界を活性化させたい」と強調する。傘下企業がその「実験場」になる。

 例えば、丸善とジュンク堂には大日本印刷が開発中の顧客情報管理システムを導入し、どんなコンテンツが望まれるかを把握する。このデータは、主婦の友社が発行する出版物の企画に役立てる。

 出版界はこれまで、出版社や、問屋にあたる大手取次会社主導で動いてきた。しかし一連の再編劇では取次会社はかやの外に置かれている。取次会社の中には当初、大手3社のブックオフ株取得に警戒感や懸念を示したところもあった。返品された本を出版社が安値でブックオフに流したら不利益になるからだ。出版社側がそういうことにならないと説明したため、現在は静観の姿勢を取っている。

 大日本印刷の動きは、出版不況への危機感から黒衣が表舞台に躍り出たように見える。業界には「大日本印刷はさらに巨大化するのではないか」という懸念もあるが、森野常務は「数ばかり増やしても仕方ない」。

 だが最近では、大日本印刷グループに対抗できるような書店連合や出版社の合従連衡のうわさ話が、業界内では具体名で語られるのが常になっている。(西秀治、竹端直樹、久保智祥)

151千葉9区:2009/06/07(日) 12:48:50
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090606/biz0906062000008-n1.htm
【ドラマ・企業攻防】ブックオフ“改善計画” 黒子の大日本印刷が表舞台へ (1/3ページ)
2009.6.6 20:00

 5月13日、出版業界に激震が走った。大日本印刷グループと講談社など出版大手3社が、中古本販売のブックオフコーポレーションに出資すると発表したためだ。黒幕は、大手書店を買収で次々に傘下に収めてきた大日本印刷。新刊本が発売された直後に半値で中古本として販売するブックオフは、出版社や書店にとって“天敵”だ。これまで黒子に徹してきた大日本印刷が表舞台へと上がり、業界秩序を乱す異端児の“改善計画”に乗り出したとの見方がもっぱらだ。


甘い幻想

 「怖くないといえばうそになるが、わざわざ出資して上場企業の主要業務をやめさせるようなことはあり得ない。株式の買い増しもしないと聞いている」

 ブックオフの佐藤弘志社長は、新しい出資者に戸惑いながらも、希望的観測を漏らした。

 出資比率(議決権ベース)は大日本印刷グループが傘下に収めた丸善、図書館流通センター分を含め17・98%。講談社、小学館、集英社の出版3社が各4・66%で計約31%を占める。主な取得先は日本政策投資銀行系の投資ファンドだ。

 ブックオフは不正経理の発覚で経営が悪化し、平成20年にファンドから出資を受けた。今回の売却はファンドの投資回収であり、佐藤社長が「相談はあったが、われわれは受け身」と話すように、事実上、蚊帳の外に置かれていた。

 それでも、社内には「大手出版社と密に話をすることは夢だった。これを機にビジネス機会を増やしたい」(松下展千専務)との期待感すらある。

 その一つが、出版社が再販指定を解除した「自由価格本」の販売だ。新たな事業の柱として全国約900店のうち160店で取り扱いを始めている。現在、中小出版社の本が中心だが、佐藤社長は「大手3社が加われば…」と、そろばんを弾く。

 だが、その期待は、甘い幻想に終わりそうだ。


黒幕の策謀

 「これまで印刷屋業界は、黒子に徹してきたが、出版界全体を健全にしたい」

 大日本印刷の森野鉄治常務は、ブックオフへの出資が、業界秩序の維持にあることを隠さない。

 深刻な出版不況は、活字離れに加え、「新刊本を発売の数日後には、どこからともなく定価の1割の値段で買い集め、半値で店頭に並べる」(業界関係者)というブックオフのビジネスモデルも一因とされる。

 出版社からは、「中古本として売るまで一定期間待ってほしい」と、あからさまにブックオフの経営に介入する声も上がる。

 本の印刷を請け負う大日本印刷にとって出版不況は死活問題だ。しかも、同社は平成21年3月期に上場以来初の最終赤字に転落した。巻き返しのため、丸善や流通センターに加え、大手書店のジュンク堂、出版社の主婦の友社を次々に買収。印刷から出版、流通にいたる川上から川下まで一貫して自ら手掛けることにより、収益を拡大する戦略を進めており、ブックオフを野放しにはできなくなった。

 同社が狙うのは、書店に収めた本のうち4割が出版社に戻ってくるという高い返本率の改善だ。

 例えば、1冊ごとにICタグ(電子荷札)をはり付け、中古本市場を含め、その流れを監視。「得られたデータを基に返本率の改善策を練る」(森野常務)という構想を描く。ブックオフをその“実験場”として組み込めば、データの精度は格段に高まり、有効な対策が打ち出せる。


同床異夢

 出資者連合のもう一つの狙いが、ブックオフが支払っていない作家への対価である“著作権料”の徴収だ。出版業界にとって、作家に正当な著作権料が支払われ、次の作品を生み出してもらうことが、「業界の活性化には欠かせない」との立場だ。

 これに対し、新刊本として販売された段階で、価格に著作権料が含まれており、「中古本に著作権は及ばない」というのが、ブックオフの主張だ。両者の隔たりは大きい。

 出資者連合とブックオフは近く、共同のワーキングチームを発足させ、具体的な協力についての検討を始めるという。だが、両者の思惑は、“同床異夢”だ。

 今後の協議で、ブックオフが中古本の販売手法の見直しや著作権料の支払いで徹底抗戦し、対立が表面化するのは必至。そうなれば、出資者連合が、完全支配をもくろみ、TOB(株式公開買い付け)による株の買い増しへと打って出る可能性も否定できない。(小熊敦郎、井田通人)

152とはずがたり:2009/06/22(月) 12:33:43
井上ひさしはもっとも好きな作家でありますね。
個人的に現実的には軍隊を保有してるけど理念として憲法9条を掲げる事にこそ大いなる意味があると思ってるけど,それ以外の部分では改正するべきだと思ってるので改憲派だけど。
それにしても流石井上ひさしだなぁ〜。議論好きなんだなw

900 名前:無党派さん[sage] 投稿日:2009/06/22(月) 12:05:39 ID:rmlLowKC
当スレ住民の、井上ひさしの評価ってどんなもんなの?

井上さんは、南極の領有権凍結や核爆発を禁じた南極条約に日本国憲法の精神が生きていると紹介。
「そこから南米や東南アジアへ非核兵器地帯条約が広がり、地球上の3分の2は非核地帯になっている」と
憲法9条の力を訴えた。

てな、意味不明なことを言ってるんだけど・・・

961 名前:無党派さん[] 投稿日:2009/06/22(月) 12:25:10 ID:ENXIYMMu
>>900
井上ひさしの小説がすごくおもしろいし、才能あると思うがね。
人間的にもおもしろくて、右翼の鈴木邦男が書いていたのだが、鈴木らが
作家や評論家に抗議の電話をかけると、ほとんどの人はすぐ謝るか相手にしないのだが、
井上ひさしの場合は一歩も引かず、何時間でも反論してくるし、妙に天皇や歴史のことにも詳しくて、
歴代の天皇の名前を全部言えるか?自分は暗記してるぞ。お前ら右翼の癖に天皇の名前も言えないのか
と挑発してくる。そのうち、井上ひさしに電話をかけるときは、右翼の仲間うちで
お前がかけろよ、いや、お前が、と譲りあうようになってしまったとw

153千葉9区:2009/06/29(月) 21:29:19
http://www.asahi.com/business/update/0629/TKY200906290285.html
DICと大日本印刷が国内インキ事業統合 シェア3割強
2009年6月29日20時45分
 国内印刷インキ2位のDICと、同3位の大日本印刷は29日、国内の印刷インキ事業を統合し、10月に合弁会社を設立すると発表した。合弁会社は国内販売シェアが3割強となり、首位の東洋インキ製造と並ぶ規模となる。出版物やチラシなどに使う印刷インキの需要は出版不況や広告の電子化が進んだことから頭打ちで、両社は統合で効率化を図る。

 合弁会社はDICが66.6%、大日本印刷が33.4%を出資する。設立当初の社員は約1千人で、年間売上高は約1100億円。両社の印刷インキ関連の計10工場の設備を合弁会社に移し、重複設備を廃棄するなどしてコストダウンを進める。印刷インキの国内需要は06年の50万トンをピークに前年割れが続いている。

154とはずがたり:2009/07/14(火) 19:48:49
大掃除に駆り出された掛川の実家から子供の頃好きだった安野光雅の『あいうえのの本』を見つけて筑波へ持ち帰る。
何度読んでも名著だ。
福音館から。1976年出版。第2刷で当時\900-である。

155とはずがたり:2009/07/14(火) 20:01:28
>>154
×あいうえの
○あいうえお

156とはずがたり:2009/07/23(木) 04:32:36

ぐりとぐら(参考画像http://omosirogazoublog.blog21.fc2.com/blog-entry-266.html )は関係ない?>ぐりぐら図書館

学校図書館賞:東京都中野区立啓明小に 運営に児童が積極参加
http://mainichi.jp/enta/book/news/20090624ddm010040110000c.html

 第39回学校図書館賞(日本学校図書館振興会、全国学校図書館協議会主催)の第3部(実践活動)に、子ども参加型の図書館づくりを進める東京都中野区立啓明小学校(児童353人)が選ばれた。

 同賞は、学校図書館の運営や読書指導などの活動を顕彰するもの。啓明小では97年に図書館が拡張され、「ぐりぐら図書館」と命名。図書館の運営や企画に児童が積極的にかかわり、本を題材に人形劇を演じたり、購入書籍の選定に参加している点などが評価された。

 12日に東京都内で開かれた表彰式には、同小の橋浦義之校長と松崎雅恵主幹教諭、米村和美・学校図書館指導員が出席。松崎さんは「『学びが変わる、触れ合いが広がる』をテーマに、さらによい図書館づくりに努めたい」とあいさつした。

 他の同賞受賞者は、▽第1部(著作・論文)=鳥取県立白兎(はくと)養護学校司書教諭、児島陽子さん(48)▽第2部(運動の推進)=福岡県教育弘済会日本教育公務員弘済会福岡支部調査役、加留部謹一さん(71)。第11回学校図書館出版賞の「出版賞」には、岩崎書店、新日本出版社、吉川弘文館の3社が選ばれた。

毎日新聞 2009年6月24日 東京朝刊

157とはずがたり:2009/07/23(木) 04:33:00
またsage設定になってた。。

158とはずがたり:2009/08/16(日) 16:51:14

家の大掃除で出てきた文庫本。懐かしい。生駒に持ち帰ってきた。
作者の小寺真理は高校の国語教師だった親爺の教え子だったとかなんとかで謹厳な親爺が買ってきた軟らかい本。

七番目のブガッティ (ソノラマ文庫) (文庫)
小寺 真理 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%83%E7%95%AA%E7%9B%AE%E3%81%AE%E3%83%96%E3%82%AC%E3%83%83%E3%83%86%E3%82%A3-%E3%82%BD%E3%83%8E%E3%83%A9%E3%83%9E%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%B0%8F%E5%AF%BA-%E7%9C%9F%E7%90%86/dp/4257763477

159とはずがたり:2009/08/16(日) 17:13:45
>>158
写真は美人ぽいけど俺より一回り上かぁ。

日本推理作家協会の会員プロフィール紹介
http://db2.dcube.co.jp/mystery/FMPro?-db=mystery_writer.fp5&amp;-format=member.html&amp;-View

小寺 真理(こでら まり) 現会員
生年〜没年:1958.10.20〜

略歴:
静岡県出身。白百合女子大学国文学科卒、八一年より「まるおけいこ」の筆名でアニメ脚本を書く。『きんぎょ注意報!』『魔法騎士レイアース』ではシリーズ構成も。八六年よりソノラマ文庫で推理小説を書く。『七番目のブガッティ』などのクラシックカーシリーズ、時代冒険小説の『レッド!―イングランドの赤い竜―』。現在は香港映画にどっぷり。張耀揚(誰だ?)のファン。日本で一番耀揚の映画を見ている奴である!
(自筆プロフィール)

因みに張はこれ↓こつい男好きか!?

張耀揚
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/5353/index.htm
香港電影界に存在するゴリラのようにでかい男。
考え無しに己の体を鍛えあげ、乳筋発達絶好調。
「ロイ服」をこよなく愛し、宇宙人ボイスでトーク。 l

160とはずがたり:2009/08/16(日) 17:28:31
>>159
×こつい
◎ごつい

161とはずがたり:2009/09/24(木) 02:22:34
生駒にある別役本棚卸し

・『さんんずいづくし』 白水社 2001年

・『四字熟語 左見右見』 大修館書店 2005年

・『さんずいあそび』白水社 2006年

162とはずがたり:2009/09/27(日) 15:06:06
別役実棚卸し
実家篇(戯曲集・童話集取り敢えず除く)

『言葉への戦術 別役実評論集』1972年 鳥書房
『探偵物語』1977年 大和書房
『電信柱のある宇宙』1980年 白水社
"別役実の世界" 別冊新評 昭和55年(1980年)冬
『別役実の犯罪症候群(シンドローム)』1981年 三省堂
『虫づくし』1981年 鳥書房
『けものづくし 真説・動物学大系』1982年 平凡社
『台詞の風景』1984年 白水社
『道具づくし』1984年 大和書房
『別役実の名画劇場(パロディシアター)』1985年 王国社 (戯曲仕立てだけえが)
『鳥づくし 【続】真説・動物学大系』1986年 平凡社
『探偵χ氏の事件』1986年 王国社
『馬に乗った丹下左膳』1986年 リブロポート
『ベケットと「いじめ」 ドラマツルギーの現在』1987年 岩波書店
『当世・商売往来』1988年 岩波新書
『魚づくし 【続々】真説・動物学大系』1989年 平凡社
『教訓 汝,忘れる勿れ』1990年 王国社
『別役実の当世病気道楽』1990年 三省堂
『日々の暮らし方』1990年 白水社
『宇宙遊泳する現代』1991年 弥生書房
『別役実の人体カタログ』1993年 平凡社
『当世もののけ生態学』1993年 早川書房
『思いちがい辞典』1993年 リブロポート
『都市の鑑賞法』1995年 大和書房
『当世悪魔の辞典』1995年 朝日文芸文庫
『ことわざ悪魔の辞典』1997年 王国社
『さんずいづくし』2001年 白水社
『満ち足りた人生』2001年 白水Uブックス

163荷主研究者:2009/09/27(日) 22:57:08
横浜にある別役本棚卸し

・『道具づくし』大和書房、1984年

書籍では無いが…
・「花粉症」狂躁曲 日本経済新聞2005年3月13日付40面

164とは@港北PA:2009/09/27(日) 23:02:02
ん、乙。花粉症俺にも見せなぁい。

165とはずがたり:2009/09/30(水) 12:21:56
丸善、ジュンク堂書店、大日本印刷/業務提携締結
(経営戦略 / 2009年09月29日)
http://www.ryutsuu.biz/strategy/b092925.html

丸善、ジュンク堂書店、大日本印刷は9月29日、業務提携契約の締結とともに、丸善、図書館流通センター(TRC)、大日本印刷(DNP)、ジュンク堂書店の4社による経営統合の協議を行うと発表した。

丸善、ジュンク堂書店、大日本印刷の3社はことし3月以降、書籍販売市場の活性化を目的として、各社の経営資源を活用する協業体制の構築について協議を進めてきた。業務提携によって、保有する店舗運営力、店舗開発力、システム・ITに関するノウハウ、物流機能、ブランド力、技術力などの経営ノウハウを共有化し、3社協働で新規サービスの新業態、新企画の開発を行うなどの協業体制を構築、相互発展を目指す考えだ。

具体的な業務提携内容は、店舗事業領域では、人材交流・共同研修等を通じた店舗運営ノウハウの共有、洋書、文具、専門書等に関する商品調達力などの丸善・ジュンク堂各自ノウハウの相互店舗への応用・展開、顧客注文に対する商品の相互融通、POSシステムの統合、共同催事の開催。

さらに、業務提携を推進するための取り組みの一環で、丸善、図書館流通センター(TRC)、大日本印刷(DNP)、ジュンク堂書店4社は、経営統合に向けて、協議を継続していく。

丸善とTRCが、2010年2月1日をめどに、共同株式移転の方法により共同持株会社(社名:CHIグループ)を設立して経営統合を進めることや、共同持株会社設立後3年以内をめどとした、ジュンク堂の共同持株会社グループへの参加などが合意書の内容。

丸善とTRCは、合意書に基づき、2010年2月1日(予定)を期日として、両社の持株会社であるCHIグループを設立することに合意した。丸善、TRC、両社の親会社であるDNPとの間で共同持株会社の設立・運営に関して「新会社の設立及び運営に関する契約書」を締結。共同持株会社のもとで、丸善とTRCの経営統合・事業協力を推進していく。

2008年の書籍・雑誌を合わせた出版物販売額は前年比3.2%減の2兆177億円と4年連続で前年割れとなった。新刊本の返本率が40%台で高止まりするなど、出版流通業界の課題に対する解決への取り組みが求められている。

DNP、丸善、TRC、ジュンク堂の4社は、教育・出版流通事業で、相互に連携を図りながら、業界全体の課題解決に積極的に取り組んでいる。取り組みを推進するためには、TRCが持つIT、物流システム、販売手法に関する高度なノウハウと、丸善が持つブランド力、顧客基盤や店舗事業・出版事業などを共有・融合するのが有効であると判断した。

丸善とTRCが株式移転の方法で共同持株会社を設立することになった。株式移転の効力発生日に先立ち、東京証券取引所に上場している丸善の普通株式は上場廃止となり、共同持株会社の株式について東京証券取引所に新規上場申請が行われる予定。

関連記事は下記URLを参照。
http://www.ryutsuu.biz/strategy/b032418.html

166とはずがたり:2009/12/18(金) 16:17:01

小林多喜二の恋人、タキさん死去 101歳
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20091211g

 大館市生まれの作家、小林多喜二が終生思いを寄せた女性、タキさん(旧姓田口)が、老衰のため今年6月19日に神奈川県内の介護老人施設で死去していたことが分かった。101歳だった。親族が10日、明らかにした。

 タキさんは、北海道小樽市の料理屋で働いていた16歳のとき、当時銀行員で21歳の多喜二と出会った。多喜二は美ぼうのタキさんに引かれ、小樽や東京で一時期同居して結婚を望んだが、実現しなかった。弟妹たちの面倒を見なくてはいけないタキさんが身を引いた?と伝えられている。

 エリート銀行員だった多喜二は、タキさんとの交流を通じて人間的にも文学的にも成長し、プロレタリア作家として社会変革を志すに至ったとされる。社会の底辺で生きる女性を主人公に、「瀧子(たきこ)もの」と呼ばれる数編の作品も残している。

 多喜二は思想犯として逮捕され、29歳で死亡。タキさんは戦後になって事業家と結婚した。親族は「本人は平穏な晩年を送りました。幸福な一生だったのではないでしょうか」と語った。

 先月出版された書簡集「小林多喜二の手紙」(岩波文庫)には、多喜二がタキさんにあてた恋文23通も収められている。
(2009/12/11 10:38 更新)

167とはずがたり:2009/12/18(金) 16:17:41
間違ってsageてもた。。

168とはずがたり:2009/12/23(水) 14:01:37

移民環流―南米から帰ってくる日系人たち [著]杉山春
http://book.asahi.com/review/TKY200901060123.html
[掲載]2009年1月4日
[評者]松本仁一(ジャーナリスト)


■2つの国で居場所失うデカセギの現実

 本書によると、日本で働く日系ブラジル人にはドリフト愛好者が多いらしい。山道のカーブを、タイヤをきしませて車を走らせるレース、あれである。

 彼らの多くは、母国では月収300ドル程度だ。ところが日本に来ると、がんばれば月に30万円はかせげる。本国の10倍。そして周囲は消費財の洪水だ。中古車なら10万円で買える。不安定な身分を忘れ、車、テレビ、ビデオと、次々に購入する。

 ローンの返済のため、朝早くから夜遅くまで働かねばならない。子どもは学校に預けっぱなしで、教育やしつけの時間はない。子どもたちは日本語もろくにできず、いじめにあい、不登校になる。暴走族に加わり、犯罪に手を染めるものも出てくる。

 日本の外国人登録で、ブラジル人は中国人、韓国・朝鮮人に次いで3位、約30万人に達した。10年前の3割増だ。戦後の貧困に押し出されてブラジルに渡った移民の子どもたちが、還流した日本でふたたび鬼っ子のあつかいを受けている。

 著者はブラジルの彼らの出身の町や村を訪れる。長い出稼ぎから帰った人々は故郷で足場を失っており、働こうにも職がない。持ち帰った金が底をつくと、また日本に戻るしかないのである。

 ゆたかな日本で働いて金を貯(た)め、母国に家を建ててしあわせに暮らそう……。最初の夢はそうだった。しかし現実には、日本と母国の双方で居場所を失い、生活を崩壊させていく。この本は、そんな現実をきめ細かい取材でたどっていく。

 日本の経済は、外国人労働に頼らなければ立ちゆかなくなっている。経済の土台を支える彼らの生活が崩壊しかけているというのに、政府や企業はわれ関せずだ。地域社会の人々がボランティアで支えようとしているが、その力はあまりに小さい。

 不況のなか、単純労働者の切り捨てが始まった。最初に切られるのはこうした日系ブラジル人たちである。そんな状況で、彼らはどうなっていくのか。この本の続編が読みたくなる。

169名無しさん:2009/12/27(日) 11:37:04
http://mainichi.jp/enta/book/hondana/news/20091227ddm015070042000c.html
今週の本棚:松原隆一郎・評 『政治の終わり、政治の始まり…』=御厨貴・著
 ◇『政治の終わり、政治の始まり−−ポスト小泉から政権交代まで』
 (藤原書店・2310円)

 ◇時代の文脈を刻印した「講談風」宰相論
 安倍晋三政権から福田康夫政権を経て麻生太郎政権まで、厳密には民主党への政権交代まで、現役の首相について書き語った、エッセイ集である。付録として、中曽根康弘・塩川正十郎・渡邉恒雄各氏へのインタビューが附(ふ)されている。

 同じ著者の『政策の総合と権力』(東京大学出版会)や『明治国家をつくる』(藤原書店)といった重厚な学術書ではないから、学問的に受けるだろう厳密な批判に対し周到な予防線を張っているわけではない。予想を含む判断が述べられているため、後には間違いを指摘されることもありえよう。リスクのかかる仕事だが、しかし政権をどう評価するのかは学界の話題というよりも実際に票を投じる有権者の課題であるから、プロの政治学者が考え方の手筋を披瀝(ひれき)するのは意義がある。

 また政権すら毎年変わるご時世にあって、少し前に起きた出来事やそれらへの自らの反応すら記憶が薄れつつある。今なぜ民主党は事業の仕分けで官僚を痛めつけているのか、なぜ子ども手当や農家の戸別所得保障というかたちで現金をばら撒(ま)こうとしているのかは、それ以前の自民党政権で受け継がれた文脈を知らずに理解できるものではない。独立して書かれた28の短文には、時代の文脈が刻印されている。

 さらに、本書には、「人を見て面白がれる精神」が脈打っている。最近の若手政治学者は政治をデータや数理で分析し尽くせるものと思いこむ風潮があるが、経済現象ですら数値だけでは語り尽くせない。人の心情が景気を動かすのであり、まして政治においては宰相の人となりや言葉が有権者を動かす。著者の真骨頂が「講壇風」であるより「講談風」であるのは、宰相論に適した表現を選んだからだろう。

 本書の眼目は、第一に現役の宰相を値踏みして、歴史にその価値を定位することにある。多くの事柄が検討されるが、「さすがプロ」と思わせられる視点がちりばめられている。ひとつには、「自民党がダメにな」り、「国民は自民党的なるもののパージ」を行ったのだとして、何が問題になったのか、という点がある。

 目立つのは、宰相が出処進退の文法を守れなくなったこと。福田は内閣改造直後、安倍は参院選敗退後ではなく所信表明を行いまでして突如辞任した。こうした「投げ出し」は、常人のなしえない難事に対し権力を委任されている宰相の価値を公然と貶(おとし)めている。しかも麻生が冒頭解散に踏み切れないのに、次なる人材が登場しない。自民党には、人材育成ができなくなっていた。

 さらに政治家と官僚や有権者をつなぐ根回しや談合が、悪(あ)しき意味でしか機能しなくなったこともある。自民党政治においては、有権者の声は村長や町長といった「中間管理職」を介して国政に届いたが、市町村合併を経てそうしたルートが途絶した。町レベルの要望を市会、県会の議員を通じて党の予算配分に上げるというやり方だが、こうした利益配分を包括委任するルートは国民から疑問視されてもいた。かくして有権者は政治家と直接対峙(たいじ)するかに思うようになった。

 ふたつには、小泉政治とは何だったかについての卓見がある。小泉も「自民党をぶっ壊す」とは宣言したが、彼の本質は改革主義者、市場主義者という国民のイメージ通りではない。「下から上へ」利益誘導を求める田中派的ルートの解体に焦点を当てた党内抗争に、彼の視線は注がれた。だからこそ民主党の事業仕分けのような、包括委任をより徹底して粉砕する反自民政策に取り組む気持ちなどいささかもなく、世襲して平然としているのだろう。

170名無しさん:2009/12/27(日) 11:37:15
>>169

 三つには、政治史を引用しつつ、現在に示唆を得る専門家としての見解がある。下野した自民党が何をすべきかといえば、たんに民主党に敵対するのではなく、長い日程で党を自己点検し再建を図るべきだという。吉田茂率いる自由党は政権を手放した後、雑誌『再建』を発行し、総点検を行った。それは近年ではイギリスの労働党が、下野の後、サッチャー・メージャーの十八年にわたる保守政権期に立て直しを図り、ブレアのもとで政権奪回したのにも通じる。

 下からの利益誘導希望に応じることを国政としたという意味では、自民党政権は江戸時代同様、国家を意識させないシステムだったと言うべきかもしれない。著者は、「脱藩の志士」となった坂本龍馬のごとき者だけが藩の利害を離れナショナル・アイデンティティを持ち得たのだと見る。しかも龍馬の場合、明治維新後にみずからを政府要人に指名しなかった。確固とした見通しと国家像を持ちながらも、私利を越え果たすべき役割を全うすることに専念したのだ。そうした異才の出現を待望するというのだが、制度論で終わらず人物論に向かうのが著者らしい。国民を疲弊の淵(ふち)まで追いやりながら「親馬鹿(ばか)」を土産として残した元首相しか長期政権を築けなかった近年の自民党は、なるほど人材に枯渇していたのであろう。

171荷主研究者:2010/01/25(月) 00:15:20
先日、紀伊國屋書店で立ち読みをしていて発見し購入した。まだ読んではいないのだが、魅力的な企業城下町がいくつも取り上げられていて面白そうである。

http://www.gakugei-pub.jp/mokuroku/book/ISBN978-4-7615-3176-8.htm
社宅街 企業が育んだ住宅地
社宅研究会 編著
学芸出版社

A5判・256頁・定価3150円(本体3000円)
ISBN978-4-7615-3176-8
2009-05-30 初版発行

■■内容紹介■■ 
日本の近代化を支え、生産機能向上にまい進した企業は、福利施設として住居、娯楽施設、都市基盤等をも整備し、街をつくった。北海道から鹿児島に加え、日本統治時代の樺太、台湾、南洋群島の12事例を取り上げて、先進的な試みに満ち、現代にもひそやかに息づく社宅街の、成立と変容を明らかにする。社宅街データベース付。

■■目次■■
第Ⅰ部 近代の企業開発住宅地─社宅街
第Ⅱ部 社宅街の誕生と展開
1章 苫小牧/カンパニータウン
2章 鴻之舞/消えた東洋一の金山
3章 釜石/近代製鉄発祥の地
4章 小坂/記憶をつなぐ鉱山町
5章 日立/鉱山町から工業都市へ
6章 生野・神子畑・明延/鉱石の道がつなぐ三鉱山
7章 倉敷/大原孫三郎の労働理想主義と寄宿舎の改良
8章 新居浜/社宅街という生活文化の遺産
9章 串木野/「伝統」対「革新」、「島津家」対「三井財閥」
10章 樺太/「内国植民地」の社宅施策
11章 台湾・金瓜石/植民地統治下の社宅
12章 南洋群島/熱帯気候下の社宅
第Ⅲ部 社宅が語る近代日本の住文化

172とはずがたり:2010/01/25(月) 17:14:32

出版物の推定販売額2兆円割れ 88年以来
2010年1月25日 16:26 カテゴリー:文化
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/148383

 2009年の出版物の推定販売金額が前年比4・1%減の1兆9356億円だったことが25日、出版科学研究所(東京)の調査で分かった。推定販売金額が2兆円に届かなかったのは1988年以来。

 同日発行された「出版月報」1月号によると、書籍は前年比4・4%減の8492億円、雑誌は同3・9%減の1兆864億円。書籍は3年連続、雑誌は12年連続で前年割れとなった。

173とはずがたり:2010/01/25(月) 17:15:42
つかこうへいさん肺がん 抗がん剤治療中
2010年1月25日 14:10 カテゴリー:文化
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/148360

 劇作家のつかこうへいさん(61)が、肺がんであることが25日、分かった。関係者によると現在、抗がん剤治療を受けているという。

 つかさんが手掛ける舞台「飛龍伝2010 ラストプリンセス」は、2月3日から東京・新橋演舞場で予定通り行われる。

174とはずがたり:2010/01/30(土) 00:18:00

村上版ライ麦畑を読んだけど意味不明で全く面白くなかった。

米作家サリンジャー氏、91歳で死去
http://jp.wsj.com/Life-Style/node_27586
2010年 1月 29日 18:22 JST

 小説「ライ麦畑でつかまえて」で知られる米国人作家J.D.サリンジャー氏が27日、ニューハンプシャー州の自宅で老衰のため死去した。91歳だった。

 代表作の「ライ麦畑でつかまえて」は1951年の出版当時旋風を巻き起こした。世界各国で翻訳され、6500万部以上を売り上げた同作品は20世紀を代表する小説にあげられることも多い。
J.D.サリンジャー氏(1951年当時) Getty Images

J.D.サリンジャー氏(1951年当時)

 だがサリンジャー氏自身は1953年以降隠遁生活に入り、私生活は謎につつまれていた。ニューハンプシャー州の自宅付近で彼を目撃した人は、身なりを構わない世捨て人という印象だったという。

 その後、同氏は初期の作品などをめぐる訴訟に関わることが増えた。昨年はサリンジャー氏の訴えで、スウェーデンの出版社などに「ライ麦畑でつかまえて」の続編出版を禁じる判決が出ている。数少ない発言のなかで、同氏は1974年に「出版しないことに至高の平穏がある」と語っていた。

 サリンジャー氏の死去で、同氏の作品は再び注目され、映画化の動きが再浮上するのはほぼ確実だ。だがサリンジャー氏は短編「コネチカットのひょこひょこおじさん」を原作とした映画「愚かなりわが心」(1949年)の失敗で、映画化は避けるようになっていた。

原文: 'Catcher in the Rye' Author J.D. Salinger Is Dead at Age 91

175とはずがたり:2010/02/06(土) 19:01:22

求む!店長候補 ブックオフが正社員200人採用
http://www.asahi.com/national/update/0206/TKY201002060199.html
2010年2月6日15時1分

 「求む! 店長150人」。新古書店ブックオフやスポーツ用品、衣類などのリユース(再利用)商品の店舗を全国展開するブックオフコーポレーション(本部・神奈川県相模原市、佐藤弘志社長)は、3月から約1年かけて店長150人を含む200人の正社員を採用する。現在の社員数の2割強の人数で職歴は不問。「不況で就職難の時代だからこそ、有能な人材を見つけられるのではないか」と同社は期待している。

 現在の社員数は956人。直営店は新古書店ブックオフが301店、スポーツ用品の「B・SPORTS」が29店、レディース用品の「B・STYLE」が28店、子ども用品の「B・KIDS」が20店、腕時計や貴金属の「B・Select」が14店などとなっている。

 昨年11月、これら各種店舗を1カ所に集めた大型店「スーパーバザー」を名古屋市内で開店した。1カ月の売り上げ目標は8千万円だったが1月は9500万円と好調だった。リユース市場での足場を固めるため新古書以外の販売にも力を入れる同社は、今後も同様の大型店を全国に約100店つくる予定。そこで大量採用が必要になった。

 店長に求められるのは熱意で、店長以外に募集する社員像はそれぞれのジャンルの商品知識を持った人という。いずれも面接だけの選考で、「マニアとかオタクの人も大歓迎」としている。(西秀治)

176神奈川一区民:2010/02/09(火) 15:41:19
作家の立松和平さん死去、62歳。

(ソース@東京新聞)

177とは:2010/02/09(火) 16:39:28
少々驚きました。62なら未だ未だこれからの部分もあったでしょうにねぇ。ご冥福をお祈りしたい。

178とはずがたり:2010/02/09(火) 18:09:23

訃報:立松和平さん62歳=作家「遠雷」「毒」TVで活躍
http://mainichi.jp/select/person/news/20100209k0000e040077000c.html

 「遠雷」などの小説で知られ、環境問題への取り組みなど幅広い活動に取り組んだ作家の立松和平(たてまつ・わへい=本名・横松和夫=よこまつ・かずお)さんが8日、東京都内の病院で死去した。62歳。栃木県出身。葬儀は近親者で行う。立松さんは先月から、体調を崩して入院していたという。

 早稲田大在学中に早稲田文学新人賞を受賞。卒業後、肉体労働などで生計を立てながら執筆を続けた後、宇都宮市役所に勤務した。1978年、作品集「途方にくれて」を出版。作品が芥川賞候補になったことを機に市役所を退職した。

 80年に長編小説「遠雷」で野間文芸新人賞。97年、「毒−風聞・田中正造」で毎日出版文化賞を受けた。他に「卵洗い」「道元禅師」など。テレビの紀行番組にも出演し、テレビ朝日系の報道番組「ニュースステーション」で活躍した。パリ・ダカールラリーへの出場などでも知られた。

179とはずがたり:2010/02/20(土) 18:51:46

五木寛之さんが直木賞選考委員辞意
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100220-00000064-jij-soci
2月20日13時46分配信 時事通信
 1978年から直木賞の選考委員を務める作家五木寛之さん(77)が、同委員を辞任する意向を関係者に伝えていたことが20日分かった。
 19日発行の「日刊ゲンダイ」の連載エッセーで明らかにした。22日発売の「オール読物」(文芸春秋)3月号の中で、佐々木譲さんの同賞受賞作「廃墟に乞う」についての選評に「大きな間違い」があった責任を取るとしている。同誌編集部によると、五木さんは作品中になかった「破顔する」という表現について論じた。文芸春秋側は慰留している。

最終更新:2月20日15時26分
時事通信

180とはずがたり:2010/03/08(月) 19:05:44

「売れると思ったのに売れぬ本」フェア 作者は衝撃?
http://www.asahi.com/national/update/0305/SEB201003050002.html
2010年3月7日4時42分

 福岡・天神のジュンク堂書店で、店員が「売れると思ったのに、なぜ売れぬ」と思った本を100点集めた、意外に売れない本フェアが開かれている。

 並ぶのは、「恋と股間」という刺激的な題で出版された中学生向けの生き方指南書や50年以上前のミリオンセラーの復刻本、10年おいて重版された町歩きエッセーなど。

 九州最大規模の店内で埋没していたが、2階エスカレーター横の「一等地」で真価を問う。企画した店員は「応援したい良書ばかりだが、作者が見たらショックかも」。フェアは今月中旬まで。

181たつまき:2010/04/05(月) 03:12:32
ロシアの大作家レフ・トルストイは、
ドストエフスキーと同様に、
トカゲ座レプティリアン(4次元爬虫類型ヒューマノイド)の変身体だった。
彼らは共に、ロシア人を拉致>殺害>飲血>死体分解>そっくりに変身した
惑星間殺人犯罪者だった。宇宙情報だ。
http://gold.ap.teacup.com/tatsmaki/64.html

182チバQ:2010/04/08(木) 22:14:43
http://www.asahi.com/culture/update/0408/TKY201004080247.html
国会図書館あと7年で満杯 出版点数増え納本続々(1/2ページ)2010年4月8日15時0分

 国内の出版物をすべて集めて保存している国立国会図書館が、所蔵スペースの確保に苦心している。本の出版数は20年で倍増し、本の大型化も進んでいて、あと7年で満杯になりそうだ。電子データ化を進めつつも、「文化財」としての紙の状態での資料保存に力を入れるため、書棚の高さを数センチ単位で変え、利用頻度の少ない本は箱詰めすることを検討している。

 「空きスペースはどんどん減っていく。納本が多くて追いつかない」。国立国会図書館本館(東京都千代田区)で資料保管を担当する大塚奈奈絵課長は嘆く。

 45メートル四方の書庫が17フロアある本館は、厚さ3センチの本が約450万冊収蔵できる。だが、各フロアの書棚には学術書や官公庁の統計資料、文芸書から民間企業の社史まで並び、すでに9割が埋まっている。

 国立国会図書館法では、国内で発行された出版物は、発行者が国立国会図書館に納めるよう義務づけられている。このため、新たに発行された本が次々と寄せられる。

 所蔵スペース不足の原因は、納本数の増加だ。1989年に納められた民間の書籍は約5万9千冊だったが、2008年は約11万1千冊に増えた。長引く不況で本が売れず、少しでも売り上げを増やそうと出版社が新刊を次々に出しているためという。

 本の大型化も影響している。93年度に国の行政文書がA4判に統一され、官庁出版物だけでなく民間図書も大きくなった。国会図書館法の改正で、00年からはCDやDVDも保存することになり、書庫を圧迫している。

 書庫の確保は常に課題だ。本館と、約750万冊分を所蔵でき、新聞や雑誌などを保存する新館(千代田区)が満杯に近づいたため、02年に児童書など約40万冊を所蔵できる国際子ども図書館(台東区)と、約600万冊を収容できる関西館(京都府精華町)を新設した。しかし、すでに子ども図書館は9割、関西館も75%が埋まっているという。

 「一度は忘れられた出版物でも、100年後には時代を映し出す鏡になるかもしれない」。長期保存の意義をこう考える担当者は、スペースの有効活用に努める。

 これまで本館で2冊所蔵していた本は1冊だけにしていく。書棚の本の上部に空間がある場合は数センチ単位で書棚の高さを変える。大型の本はタテに置かずに横に寝かせる。閲覧申請がほとんどない古い本は箱詰めを検討する――といった具合だ。

 だが、広報担当者は「4館合わせても、このままでは7年でスペースがなくなりそうだ」と話す。関西館は増築できる施設になっているが、国の財政難で具体的な話は進んでいないという。

 本や雑誌、新聞の電子データ化も進めているが、凝った装丁や表紙など、紙でなければ伝えられない資料がある。奈良時代のお経の写本も保存されており、後世の研究にも役立つ原資料を守るという考えから所蔵に力を入れている。(野村雅俊)

     ◇

 〈国立国会図書館〉 国会議員の依頼を受けて立法に向けた調査をするほか、国民の財産として出版物の収集保存を担う。資料の保存と利用を両立させるため、蔵書を書庫に収め、請求を受けて閲覧に応じる閉架式図書館になっている。昨年3月末時点で図書が約929万冊、雑誌や新聞は約1309万点(約20万種類)など、所蔵は計約3564万点。紙の資料を長く保存するため、書庫は温度22度、湿度55%に保っている。

184とはずがたり:2010/04/12(月) 13:12:16

作家の井上ひさしさん死去 戯曲、平和運動にも活躍
http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010041101000017.html

 「父と暮せば」「吉里吉里人」「ひょっこりひょうたん島」など、笑いと社会批評を織り交ぜた戯曲や小説、エッセーを数多く発表、平和運動にも積極的に取り組んだ劇作家、作家で文化功労者の井上ひさしさんが9日午後10時22分、肺がんのため神奈川県鎌倉市の自宅で死去した。75歳。山形県出身。葬儀は近親者のみで行う。喪主は妻ユリさん。

 昨年10月に肺がんが見つかり治療を受けていた。今月9日朝、入院先から帰宅したが、同日夕に容体が急変した。

 上智大在学中に東京・浅草の劇場「フランス座」で文芸部員になり、執筆活動に。1964年放送開始の「ひょっこりひょうたん島」(共作)で注目を集め、72年に戯曲「道元の冒険」(71年初演)で岸田国士戯曲賞、小説「手鎖心中」で直木賞を受賞。権力と庶民、戦争責任といった重厚なテーマを、言葉遊びやユニークな人物描写で軽やかに描いた。

 反戦・反核や憲法擁護で積極的に発言。2004年には作家大江健三郎さんらと「九条の会」を結成した。日本ペンクラブ会長も務め、言論や平和を守る運動の先頭に立った。

 04年文化功労者、09年日本芸術院会員。読売文学賞、吉川英治文学賞、菊池寛賞など受賞多数。直木賞選考委員も務めた。
2010/04/11 12:28 【共同通信】

185荷主研究者:2010/04/25(日) 02:55:55

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/04/20100416t53029.htm
2010年04月16日金曜日 河北新報
井上さんの遺志、未来へ 「井上ひさし未来館」来年新装開館

井上さんの著作や所蔵していた国内外の古典と名作などを備える遅筆堂文庫山形館

 山形県川西町出身で、9日に亡くなった劇作家・作家井上ひさしさんの蔵書を集めた「遅筆堂文庫山形館」(山形市蔵王松ケ丘)と隣接のアリーナが来年5月、「井上ひさし未来館」として新装される。文庫を増設するほか、井上さんの足跡を紹介する施設を増築する。構想段階から深くかかわった井上さんの遺志を引き継ごうと、関係者は準備を進めている。

 遅筆堂文庫山形館は2008年9月、洋菓子製造のシベールが本社工場敷地内に建設。アリーナでは、井上さんが座付き作家を務めていた劇団「こまつ座」の公演や講演会などが開かれている。

 計画では、文庫とアリーナの北側駐車場に展示スペースを中心にした「井上ひさしの仕事場」を建設。井上さんの全著作をそろえるほか、脚本を担当した演劇のDVDを観賞できるスペースなど、活動を紹介する記念館のような施設を目指すという。文庫は3階部分を増床し、蔵書も3万冊増やして6万冊とする。

 文庫とアリーナを運営する公益財団法人「弦 地域文化支援財団」の遠藤征広事務局長によると、開館当初から増築の構想があったといい、井上さんは総合プロデューサーとしてかかわっていた。完成後は未来館の館長に就任してもらうことになっていたという。

 新装オープンは来年5月5日の「こどもの日」を予定。館長には井上さんの三女で、こまつ座の社長を務める麻矢さんの就任を予定している。

 遠藤事務局長は「井上さんは故郷に対する愛着と、本を通じて心を育てようという思いがとても強かった。その思いと井上さんの功績が子どもたちに受け継がれるような場所にしたい」と話している。

186とはずがたり:2010/04/27(火) 06:25:11

2010年03月18日木曜日 河北新報
お宝雑誌2300冊 後世に 収集40年、図書館に寄贈
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1116734086/1657

187神奈川一区民:2010/07/16(金) 00:35:50
第143回直木賞は中島京子さんに決定!(平成22年度上半期)

第143回直木三十五賞の選考委員会が平成22年7月15日(木)午後5時より築地・新喜楽で開催され、
下記候補作品の中から中島京子さんの「小さいおうち」が受賞作に決まりました。
なお、贈呈式はきたる8月20日(金)に東京・丸の内の東京會舘で行われます。

 公益財団法人 日本文学振興会

■ソース:文藝春秋|各賞紹介|直木賞
http://www.bunshun.co.jp/award/naoki/index.htm
http://www.bunshun.co.jp/award/naoki/143naoki_nakajima.jpg

【選考委員】
浅田次郎 阿刀田高 北方謙三 林真理子 宮城谷昌光
宮部みゆき 渡辺淳一

【候補作品】
乾 ルカ 「あの日にかえりたい」(実業之日本社)
冲方 丁 「天地明察」(角川書店)
中島京子 「小さいおうち」(文藝春秋)
姫野カオルコ 「リアル・シンデレラ」(光文社)
万城目学 「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」(筑摩書房)
道尾秀介 「光媒の花」(集英社)



第143回芥川賞は赤染晶子さんに決定!

第143回芥川龍之介賞の選考委員会が平成22年7月15日(木)午後5時より築地・新喜楽で開催され、
下記候補作品の中から、赤染晶子さんの「乙女の密告」が受賞作に決まりました。
なお、贈呈式はきたる8月20日(金)に東京・丸の内の東京會舘で行われます。

 公益財団法人 日本文学振興会

■ソース:文藝春秋|各賞紹介|芥川賞
http://www.bunshun.co.jp/award/akutagawa/index.htm
http://www.bunshun.co.jp/award/akutagawa/143akuta_akazome.jpg

【選考委員】
池澤夏樹 石原慎太郎 小川洋子 川上弘美 黒井千次
高樹のぶ子 宮本輝 村上龍 山田詠美

【候補作品】
赤染晶子 「乙女の密告」(新潮6月号)
鹿島田真希 「その暁のぬるさ」(すばる4月号)
柴崎友香 「ハルツームにわたしはいない」(新潮6月号)
シリン・ネザマフィ 「拍動」(文學界6月号)
広小路尚祈 「うちに帰ろう」(文學界4月号)
穂田川洋山 「自由高さH」(文學界6月号)

189とはずがたり:2010/10/07(木) 04:43:45

理論社が民事再生法申請=「兎の眼」、負債22億円
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101006-00000142-jij-soci
時事通信 10月6日(水)21時32分配信

 帝国データバンクが6日明らかにしたところによると、児童文学作家の故灰谷健次郎氏の代表作「兎(うさぎ)の眼(め)」や「太陽の子」を出版した理論社(東京)が同日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債は約22億円。
 同社は1947年創業の児童文学書を扱う中堅出版社。灰谷氏の両作品のほか、脚本家・倉本聰氏の「北の国から」などを出版したが、近年は出版業界低迷の影響で販売が落ち込んでいた。 

最終更新:10月6日(水)21時34分
時事通信

190神奈川一区民:2010/10/14(木) 23:35:09
【文芸】さらば浅見光彦、完結編「最後の事件」2012年に 内田康夫氏「集大成にふさわしいスペクタクルになる」

さらば浅見光彦 完結編「最後の事件」2012年に

 名探偵・浅見光彦が「最後の事件」に挑む――テレビドラマでもおなじみの浅見光彦シリーズ
誕生30年になる2012年春の予定で、完結編が刊行されることが決まった。
作者の内田康夫さん(75)は「集大成にふさわしいスペクタクルになる」とコメントしている。

 浅見は82年の『後鳥羽伝説殺人事件』で世に出て、109作の難事件に挑んできた。
完結編は角川書店から刊行され、仮タイトルは「浅見光彦最後の事件」。
内田さんが今年、作家生活30年を迎えたのを機に、
シリーズの「エンディング」を描くことになった。すでに執筆を始めているという。

 浅見はこれまで“永遠の33歳”だったが、完結編で初めて34歳に。
第2次世界大戦中のドイツの極秘計画に絡んだ事件に挑む。
そして事件の解決後、浅見が「ある苦渋の決断」をするという構想だ。

 とはいえ、シリーズが終わるわけではなさそうだ。
角川書店は「浅見光彦が存在する世界では確実に『最後の事件』です。
ただ、精力的にご執筆を続ける内田先生ですので、33歳の浅見光彦の今後については、
我々から申し上げることができないという状況です」と話している。(高津祐典)

■ソース:asahi.com(朝日新聞社) 2010年10月11日
http://book.asahi.com/news/TKY201010110072.html

191神奈川一区民:2010/10/14(木) 23:37:28
【文芸】芥川賞・直木賞、選考委員追加へ〜島田雅彦氏、伊集院静氏・桐野夏生氏を選出

日本文学振興会は12日、芥川賞の選考委員に島田雅彦氏、直木賞の選考委員に
伊集院静氏、桐野夏生氏が新たに加わると発表した。3名は次回の第144回芥川賞・
直木賞選考会(2011年1月17日開催)より選考会に参加することになる。

 第142回の直木賞選考会は10名で行われていたが、委員の1人である五木寛之氏が
受賞作の論評ミスを理由に、平岩弓枝氏が「後進の方にバトンタッチしたい」という意向に
より今年3月に退任を発表。また、4月に井上ひさし氏が死去したため、7月15日に開催
された第143回直木賞選考会時には7名となっていた。

 なお、今回の発表により、芥川賞選考委員は池澤夏樹氏、石原慎太郎氏、小川洋子氏、
川上弘美氏、黒井千次氏、高樹のぶ子氏、宮本輝氏、村上龍氏、山田詠美氏、島田雅彦氏
の10名。直木賞選考委員は浅田次郎氏、阿刀田高氏、北方謙三氏、林真理子氏、宮城谷
昌光氏、宮部みゆき氏、渡辺淳一氏、伊集院静氏、桐野夏生氏の9名となる。

 新選考委員略歴は以下の通り。

 ■島田雅彦氏
 1983年に発表されたデビュー作『優しいサヨクのための嬉遊曲』のほか、1987年まで
6度同賞の候補に。小説や戯曲、オペラを手掛けているほか“詩のボクシング”などの
活動も行い、2007年には芸術選奨芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)を受賞した。
また俳優としても活躍しており、この夏より順次公開中の『日本のいちばん長い夏』
(監督:倉内均)にも出演している。

 ■伊集院静氏
 1981年『皐月』で文壇デビュー。1992年、『受け月』で第107回直木賞を受賞した。
映画化された『乳房』、『機関車先生』のほか、テレビドラマ化された作品も多数。また、
テレビ・CM出演のほか、別名義での作詞家活動も行っている。

 ■桐野夏生氏
 1993年『顔に降りかかる雨』で第39回江戸川乱歩賞を受賞。1998年に日本推理作家
協会賞を受賞した『OUT』は2004年、アメリカ探偵作家クラブが主催するミステリー賞
「エドガー賞」の候補にもなった。前述の『OUT』のほか、『柔らかな頬』、『魂萌え!』、
『東京島』など映像化された作品も多い。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101012-00000015-oric-ent

192小説吉田学校読者:2010/10/17(日) 16:06:38
本日本屋で立ち読みをしましたが、実に面白かった。
一言で言えば、社会党系やさきがけ系、ローカルパーティー系新党運動の「敗残の歴史」を刻んでおります。
やっぱり、中道左派で容共だが毅然としていて親米、安保堅持というような大政党は必要なのではないか。
マニアックな人(松原脩雄なんて実にいい)達を追っている本ではありますが、面白い。買おうと思う。

民主党政権への伏流
http://www.pot.co.jp/books/isbn978-4-7808-0153-8.html

193神奈川一区民:2010/11/01(月) 08:19:06
齋藤智裕とは水嶋ヒロさんのペンネーム。

【文芸】ポプラ社小説大賞、齋藤智裕さん(26)の『KAGEROU』が受賞!賞金2000万円、大賞は第1回以来の選出[10/31]

2千万円、ポプラ社小説大賞「KAGEROU」

 第5回ポプラ社小説大賞の結果が31日発表され、大賞に東京都
の齋藤智裕さん(26)の「KAGEROU」が選ばれた。

 賞金2000万円。大賞は第1回以来。特別賞(賞金50万円)は
東京都の古内一絵さん(44)の「銀色のマーメイド」、大阪府の
浜口倫太郎さん(31)の「アゲイン」の2作。

ソース:読売新聞(2010年10月31日22時57分)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20101031-OYT1T00666.htm

194小説吉田学校読者:2010/11/01(月) 19:10:39
>>193
いやあ、久しぶりに掛け値なしに気持ちいいニュースです。実に格好いいですね。絢香はいい夫を持ちました。
このニュースを聞いて、私がなぜか想起してググッてしまったのが「NHK特集 井伏鱒二と酒を飲んで『どうも書く気が起こらんのです』と何度も絡む開高健、それを受けて井伏『書いていきゃいいんですよ』と答える」であった。

賞金2千万、小説大賞受賞は俳優・水嶋ヒロさん
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20101101-OYT1T00323.htm

 小説新人賞最高額の賞金2000万円が与えられる第5回ポプラ社小説大賞を「KAGEROU」で受賞した齋藤智裕(さいとうともひろ)さん(26)が、俳優の水嶋ヒロさんの本名であることが1日、分かった。
 応募1285編の中からポプラ社の編集者が最終選考を行い選ばれた。
 水嶋さんはテレビドラマ「仮面ライダーカブト」「メイちゃんの執事」などで人気を集め、昨年、歌手の絢香さんと結婚。今年9月に執筆活動を理由に事務所を退社していた。
 同賞は、エンターテインメント小説を対象に小説を公募する新人賞で2006年に第1回目が行われ、高額賞金などで話題を呼んだが、第1回の後、大賞が出ていなかった。

水嶋ヒロさん、小説大賞賞金2000万円を辞退
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20101101-OYT1T00917.htm

 第5回ポプラ小説大賞を、本名の齋藤智裕(ともひろ)の名前で受賞した俳優の水嶋ヒロさん(26)が1日、賞金2000万円を辞退したことが明らかになった。
 所属事務所によると、水嶋さんは、「さらに多くの作品が生まれるために賞金を使ってほしい」と考えているという。主催のポプラ社は意向を受け、各地の図書館に本を寄贈するなど、読書の喜びを広げる活動に使う。
 同日、東京都内で開かれた発表会に登場した水嶋さんは、受賞の喜びを「僕にとって大切な一歩目となる作品で大賞を頂け、まだまだ身震いしている最中です」と語った。同賞は、ポプラ社の編集者が公募作の中から選考し、国内の文学賞としては最高の賞金2000万円が与えられる。今回は1285編の応募があった。
 水嶋さんは6月、芸名も肩書も伏せたまま、原稿用紙388枚の「KAGEROU」を投稿。4回の選考を経て先月25日に大賞に決まった後、27日に編集者が「齋藤さん」に会いに行き、初めて作者が水嶋さんだったと分かったという。
 水嶋さんは、これからは『命』をテーマに物づくりをしたい、としている。

195神奈川一区民:2010/12/11(土) 11:52:41
【文芸】第14回司馬遼太郎賞は楊海英『墓標なき草原』に決定!内モンゴル自治区における文化大革命・虐殺の記録[10/12/08]

司馬遼太郎賞に楊海英さんの「墓標なき草原」

 第14回司馬遼太郎賞(司馬遼太郎記念財団主催)は8日、静岡大教授の楊海英
(ようかいえい)さん(46)の「墓標なき草原」(岩波書店刊)に決まった。

 内モンゴル自治区における文化大革命の実態を独自の聞き取り調査や史料で明
らかにした点が評価された。副賞100万円。

■ソース:YOMIURI ONLINE (2010年12月8日16時20分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20101208-OYT1T00737.htm

第14回司馬遼太郎賞
楊海英著『墓標なき草原』上下巻 (岩波書店刊)

<贈賞理由>
 この作品の主題である反エスノセントリズムを、迫害された人間の叫びと歴史の
周到な取材に基づいて再現した日本語表現の迫真力を高く評価した。

<楊海英氏の略歴>
 1964(昭和39)年、内モンゴル自治区オルドス生まれ。モンゴル名オーノス・チョクト。
北京第二外国語学院大学日本語学科卒業。89年3月来日。国立民族学博物館総合
研究大学院大学博士課程修了。文学博士。関西外国語大学講師、中京女子大学人
文学部助教授、静岡大学人文学部助教授を経て現職。

 選考委員はドナルド・キーン、柳田邦男、養老孟司、松本健一、関川夏央氏の5氏です。

http://www.shibazaidan.or.jp/21topics/14thsibasho_fellow.html
http://www.shibazaidan.or.jp/17shibasho/s14.html

墓標なき草原
―― 内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録 ――

■構成 全2巻
楊 海英
文革の凄惨な階級闘争は少数民族地域には及ばなかったとされるが,事実は決して
そうではない.文革時期に五人に一人が「民族分裂主義者」とみなされ,公式発表でも
3万人近くが殺害された内モンゴルで,何があったのか.体験者への綿密な聞き取り,
同時代資料,国内外の研究を渉猟して明らかにした,隠蔽されたままの過去.

http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/9/024771+.html

196神奈川一区民:2010/12/11(土) 12:14:04
【文芸】年末恒例「週刊文春」2010ミステリーベスト10発表!国内1位は貴志祐介『悪の教典』

三十四回目を迎えた「ミステリーベスト10」。今年も国内外から傑作、秀作、力作が勢揃い。
重厚なストーリー、超絶トリックなど、眠れぬ夜になること必至の作品群をご堪能あれ!! 【週刊文春12月9日号掲載】

<国内>
第1位 189点 『悪の教典』 貴志祐介 文藝春秋
第2位 119点 『叫びと祈り』 梓崎優 東京創元社
第3位 112点 『マリアビートル』 伊坂幸太郎 角川書店
第4位 108点 『隻眼の少女』 麻耶雄嵩 文藝春秋
第5位 106点 『シューマンの指』 奥泉光 講談社
第6位 86点 『写楽 閉じた国の幻』 島田荘司 新潮社
第7位 70点 『小暮写眞館』 宮部みゆき 講談社
第8位 59点 『綺想宮殺人事件』 芦辺拓 東京創元社
第9位 52点 『死ねばいいのに』 京極夏彦 講談社
第10位 51点 『謎解きはディナーのあとで』 東川篤哉 小学館

<海外>
第1位 154点 『ラスト・チャイルド』 ジョン・ハート/東野さやか訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
第2位 126点 『ファージング I〜III』 ジョー・ウォルトン/茂木健訳 創元推理文庫
第3位 118点 『ロードサイド・クロス』 ジェフリー・ディーヴァー/池田真紀子訳 文藝春秋
第4位 95点 『愛おしい骨』 キャロル・オコンネル/務台夏子訳 創元推理文庫
第5位 90点 『音もなく少女は』 ボストン・テラン/田口俊樹訳 文春文庫
第6位 77点 『沼地の記憶』 トマス・H・クック/村松潔訳 文春文庫
第7位 76点 『エアーズ家の没落』 サラ・ウォーターズ/中村有希訳 創元推理文庫
第8位 71点 『ノンストップ!』 サイモン・カーニック/佐藤耕士訳 文春文庫
第9位 70点 『フランキー・マシーンの冬』 ドン・ウィンズロウ/東江一紀訳 角川文庫
第10位 64点 『卵をめぐる祖父の戦争』 デイヴィッド・ベニオフ/田口俊樹訳 早川書房

※アンケート回答者は全国の日本推理作家協会会員および文芸評論家、
  ミステリー作家、書店員、各大学のミステリー研究会の皆さんです。

■ソース:文藝春秋|STOCK FILE|2010週刊文春ミステリーベスト10
http://www.bunshun.co.jp/stockfile/best2010.htm



※投票の対象は、発行日が2009年11月1日から2010年10月31日までの本です。
  国内部門の投票数は196、海外部門の投票数は167でした。
  1位を5点、以下、4点、3点、2点、1点として集計しました。

197とはずがたり:2011/01/15(土) 20:54:01

“新刊洪水”行き詰まり 自転車操業に限界、9カ月連続前年割れ
2011.1.1 17:07
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/110101/biz1101011709004-n1.htm

 書籍の新刊点数が減り続けている。出版界は“新刊洪水”と呼ばれる増加傾向が10年来続いていたが、ここ9カ月連続で前年を下回る異例の事態となり、年間でも前年比4%台の落ち込みになりそうだ。出版不況が深刻化し、売り上げの減少を新刊の点数増で補う自転車操業が限界に来たとの見方が広がっている。

 出版科学研究所(東京)によると、昨年1〜10月の書籍の新刊点数は前年比4・6%減の6万2492点。月別(取次経由)では9カ月連続で前年同月を下回り、特に5月(11・8%減)と10月(8・6%減)の落ち込みが大きかった。

 点数減の要因にあげられるのが、大手取次が昨年1月に打ち出した配本の「総量規制」だ。書籍・雑誌の販売金額は一昨年、21年ぶりに2兆円を割り込んだものの、新刊点数は約8万点と依然高水準。今回の「規制」は、約4割という高返品率の温床とも批判されてきた“新刊洪水”を抑制する狙いがあった。

 実際、出版科学研究所によると、1〜10月の返品率は39・3%に改善しており、年間返品率が3年ぶりに40%を割り込む可能性もある。同研究所は「(縮小する)市場に見合った出版活動への転換期に差しかかった」とみる。

  “新刊洪水”の行き詰まりが顕在化したのは平成21年9月の「ゴマブックス」(東京)の経営破綻だ。同社は売り上げ不振で資金繰りが悪化する中、すべての誕生日ごとに1冊ずつ占い本を出すなど、点数を雪だるま式に増やして赤字を埋めようとした。ところが、返本率も約5割に達し、不良在庫が経営を圧迫する格好になった。

 出版不況を背景に、出版社の破綻は相次いでおり、ピークだった9年の4612社から、21年は3902社にまで減っている。出版ニュース社の清田義昭代表は「出版各社は促成栽培のような新刊を大量に出す体質から脱却し、吟味した本作りに注力すべきだ」と指摘している。(海老沢類)

198とはずがたり:2011/02/16(水) 01:28:26
好きだった辻真先のホムペ
http://2323.la.coocan.jp/

199とはずがたり:2011/08/02(火) 09:22:44

最近世情に疎くて偶々今朝の朝日新聞で筒井康隆の追悼文目にして気がついた。
寂しいねぇ。ご冥福祈る。

小松左京さん死去:最期まで日本の未来を考え続けていた
http://mainichi.jp/enta/art/news/20110729k0000m040061000c.html

 「日本沈没」など未来を予見したかのような数々のSF小説を残し、小松左京さんが26日、亡くなった。膨大な知的エネルギーと森羅万象に対する好奇心と冒険心に満ち、「ルネサンス的巨人」「人間コンピューター」などの異名を取った小松さんは、東日本大震災にも心を痛め、最期まで日本の未来を考え続けていた。

 小松さんの秘書によると、大阪府箕面市の入院先で今月24日、付き添っていた家族に、東日本大震災についてこう語ったという。「今は大変な時期かもしれないけれど、この危機は必ず乗り越えられる。この先、日本は必ずユートピアを実現できると思う。日本と日本人を信じている」

 毎日小学生新聞では、「君たちの時代に〜先輩からの手紙」欄に、小松さんのインタビュー(全3回)を連載中だ。東日本大震災の津波の破壊力について「夢に出てきて、寝小便しそうになるほどのショックだった」(16日付)と語っている。23日付では「本当の学問は、自分の好きなことを一生懸命やること」と子供たちを励ました。最終回となる30日付では、創作の原点となった戦争への思いが語られる。

 少年時代は歌、漫画、映画、読書などに熱中。戦時中の1943年、神戸一中(現兵庫県立神戸高校)に入学、終戦時は14歳だった。多感な年ごろに戦争を体験したせいか、「自分も戦争で死ぬのだろう」と案じる日々だった。同年代の少年が沖縄戦などで命を落とした実態を知り、「生き残った者の責任」を自覚するようになったという。飢えや死と隣り合わせの時代、一人の人間に同居する天使と悪魔の存在、生の深遠さなどを体験したことが、後の文学への目覚めになった。

 日本のSF界を切り開いた第一世代として、故星新一さん、筒井康隆さんとともに「SF界の御三家」と称された。

 小松さんと交友があった故村井英雄・大谷大教授は90年代前半、小松さんから聞いたエピソードを書き残した。「日本沈没」を執筆中の小松さんが、「日本列島の目方はなんぼあるのや」と言い出した。小説の主題の日本列島を沈めるために重量を知ろうとした小松さんは国土地理院に問い合わせ、係員がとっぴな質問に絶句してもあきらめず、電卓で実際に計算したという。

 そうして生まれた作品世界の一部は95年の阪神大震災や東日本大震災を予言するものとなった。

 一方で、各界に広がる豊富な人脈を生かしてイベントプロデューサーとしても活躍した。70年の日本万国博覧会(大阪万博)にはサブテーマ委員などの肩書で関わった。屋根を突き破る巨大な塔のアイデアを聞いた小松さんが「石原慎太郎さんの『太陽の季節』(の一場面)みたい」と言ったのを聞き、塔をデザインした故岡本太郎さんが「太陽の塔」と名付けたという。

 90年に大阪市で開かれた「国際花と緑の博覧会」(花博)には総合プロデューサーとして参画。開幕前、旧ソ連政府に働きかけ、マスコット人形「花ずきんちゃん」を宇宙ステーション「ミール」に搭乗させることに成功した。

毎日新聞 2011年7月28日 20時32分(最終更新 7月29日 1時13分)

200とはずがたり:2011/08/02(火) 09:26:31

小松左京さん:評伝 「小松コンピューター」の異名持つ
http://mainichi.jp/enta/art/news/20110729k0000m040028000c.html

博識ぶりから「小松コンピューター」の異名を取った小松左京さん。実際のコンピューターへの興味も強く、1981年春には他の作家に先駆けて東京都内に最新鋭のコンピューターやワープロを備えた事務所を開設した
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 ベストセラー小説「日本沈没」で世界に衝撃を与える一方、博覧会の総合プロデューサーとして手腕を発揮した小松左京さん。該博な知識を正確に駆使する才能は、「小松コンピューター」の異名でよく語られた。

 小松さんの多彩な才能が目立ち始めたのは、旧制神戸一中(現兵庫県立神戸高校)時代からだ。俳優の高島忠夫さんらと軽音楽バンドを結成するかたわら、校内の文芸誌にユーモア小説を寄稿し、演劇部も作った。そして京大進学後、高橋和巳らと出会い、同人誌に参加したことから才能の芽がふきだした。

 ペンネームの「左京」は諸説ある。「左の京大生やったから」「京大が京都市左京区にあるから」とか「飯をくえんようになったら、相方に右京と名づけ、漫才をするため」といって周囲をけむに巻いた。

 京大卒業後、やがて漫才の台本を書くようになるが、生活は食費にも事欠く貧苦の状態が続いた。妻の嫁入り道具だったラジオも質屋行きに。娯楽がなくなった新妻に読ませるために毎日、原稿用紙に少しずつ書いてはちゃぶ台に置いて出勤したのが「日本アパッチ族」になった。

 SF作家として一躍売れっ子になった小松さんは八面六臂(ろっぴ)の活躍をする。宇宙科学から国際政治まで好奇心旺盛で、頭の回転の速さは誰もが驚かされた。大学の専攻はイタリア文学だったが、世界の文学はもとより哲学、考古学、歴史学などを巡る読書量はすさまじく、スケールの大きな思考力を見せてくれた。

 有人宇宙船、スペースシャトルが初めて宇宙の旅をした1981年4月のこと。地球に生還する様子を伝えるテレビ中継を小松さんの事務所でともに見た。科学技術と背景の国際政治を軽妙に解説していただき、心配りのこまやかさにも感激した思い出がある。

 阪神大震災の被災実態をもとに毎日新聞で連載「小松左京の大震災’95」を始める時、興奮まじりに「この現実をしっかり受け止めたい」と語っていた。

 大阪では大阪弁を、東京では共通語を使いこなし、サービス精神は旺盛だった。SF界の大御所といわれ、デビュー作「地には平和を」は直木賞候補になった。その本質は文学の人だった。森羅万象に多彩な才能をフルに発揮した小松さんが思い残したことは何だろうか。大酒を飲み、たばこを次々とふかす姿が懐かしい。【元毎日新聞論説委員、池田知隆】

毎日新聞 2011年7月28日 19時17分(最終更新 7月28日 21時31分)

201とはずがたり:2011/08/02(火) 09:26:49
俺の小松左京のイメージはでっぷりとした↑の写真だけど晩年は↓みたいに可成りしぼんでたんですね。

訃報:小松左京さん80歳 「日本沈没」など執筆
http://mainichi.jp/select/person/news/20110729k0000m040025000c.html

小松左京さん=2011年2月撮影
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 SF作家の草分けで、「日本沈没」など都市文明を風刺した作品や未来学の提唱、万国博覧会のプロデュースなど幅広く活躍した作家、小松左京(こまつ・さきょう、本名・小松実=こまつ・みのる)さんが26日、肺炎のため大阪府箕面市の病院で死去した。80歳。葬儀は親族のみで営んだ。お別れの会などは未定。

 1931年1月、大阪市生まれ。京都大学文学部イタリア文学科卒。在学中、高橋和巳(故人)らと同人誌に参加。卒業後、経済誌の記者や時局漫才の放送台本作家などを経て、61年「SFマガジン」の第1回コンテストで、「地には平和を」が入賞しデビュー。64年に長編小説「日本アパッチ族」で、大阪・砲兵工廠(こうしょう)跡から鉄を盗む話を通して戦後日本の貧しかった日常や社会的な問題を庶民性を盛り込みながら描き、注目された。

 以来、一貫して「人類と文明」をテーマに作品を書き続け、73年の「日本沈没」で日本推理作家協会賞、85年に「首都消失」で日本SF大賞を受賞した。特に地殻変動により日本列島が海に沈む「日本沈没」は、当時の公害問題や石油危機などの社会不安を反映し映画やドラマにもなった。95年の阪神大震災に際しては被害実態をもとに「小松左京の大震災’95」を毎日新聞に連載した。

 また、人脈を生かし、70年の日本万国博覧会(大阪万博)や90年の「国際花と緑の博覧会」をプロデュースするなどした。2000年に斬新なSF小説などを対象にした「小松左京賞」を設立した。ここ数年、体力が落ち長く座るのも困難になっていた。今月8日に発熱し入院、26日に急変したという。

毎日新聞 2011年7月28日 19時14分(最終更新 7月29日 0時27分)


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