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Tohazugatali Book Review
1
:
小説吉田学校読者
:2006/05/29(月) 22:32:07
新スレ誕生。古今東西、森羅万象、硬軟織り交ぜ、新刊・旧刊問わず、読んだ本、読もうとする本、読んでない本、読ませたくない本をああだこうだ言うスレ。
10
:
小説吉田学校読者
:2006/07/02(日) 08:33:51
もう最近では、ダールといえば「チョコレート工場の秘密」しかないのか。
ダールといえば【あなたに似た人】であります。これも読まずに死ねるか〜〜。
「チョコレート工場」建設へ オランダにテーマパーク
http://book.asahi.com/news/JJT200606300002.html
オランダの首都アムステルダムに、英国人作家ロアルド・ダールの児童文学「チョコレート工場の秘密」を題材にしたテーマパークが建設される。2009年の完成を目指しており、ファンタジー好きの子供たちの関心を呼びそうだ。
同作品は、架空のチョコレート工場の所有者ウィリー・ワンカ氏に、主人公の少年チャーリーら5人の選ばれた子供が招待され、チョコレートの川が流れたり、不思議な菓子が研究されていたりする工場内を見学するという内容。原作を基に制作された映画「チャーリーとチョコレート工場」(2005年、ティム・バートン監督)も好評を博した。(時事)
あなたに似た人 ハヤカワ・ミステリ文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150712514/qid=1151796744/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/250-7163582-3465815
11
:
小説吉田学校読者
:2006/07/02(日) 18:29:15
もうね、目黒孝二=北上次郎が一押しなんだから、こりゃあ買わないとだめじゃないか。欧米のノワールを読んじゃうと香港ノワールの映画なんて××みたいなもんだね(最近、バカとかアホとか書きなぐってるから一部自粛)。ということで、これもまた読まずに死ねるか〜〜。
<ミステリー三昧>評論家・北上次郎
http://www.sankei.co.jp/news/060702/boo010.htm
【レイヤー・ケーキ】 角川文庫 J・J・コノリー (著), 佐藤 耕士 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4042959016/qid=1151832317/sr=1-1/ref=sr_1_0_1/250-7163582-3465815
12
:
とはずがたり@掛川
:2006/07/07(金) 00:51:53
浜野安宏『35歳から伸びる人,止まる人』PHP文庫
母親が浜野氏の講演を聴いて買ったようだが,たまたま北山孝雄(安藤忠雄の弟)の講演も聴いていたが,この浜野氏のボスだったそうな。
どうも出版社が売れそうな題名を着けたわざとらしさ観や自信たっぷりな書きぶりがひっかかるが,この8月に35になる俺としては感慨深いものもある・・
13
:
とはずがたり
:2006/07/07(金) 00:56:25
×浜野氏のボス
◎浜野氏がボス
14
:
杉山真大
◆mRYEzsNHlY
:2006/07/09(日) 19:10:30
そう言えば近所の本屋へ行く機会は殆ど無いのですよね。やっぱし品揃えの豊富な大規模書店で色々逍遥したりして買ってますし。この間もアルビン=トフラー「富の未来」上下巻を買ったところです。
ネット書店で本「延命」 巨大倉庫が書棚のかわり
http://www.asahi.com/business/update/0709/003.html
2006年07月09日17時14分
短期間に売れるベストセラーで稼ぎ、売れない本は短命で絶版する。書籍のこんな常識が、ネット書店の普及で崩れつつある。無限に広いパソコン上の「書棚」からは、年月を経て書店では消えてしまった本が読者に選ばれ、寿命を延ばしている。
ネット書店最大手、アマゾンで今年1〜3月期に最も売れた本は、一昨年に発売された「7年前の顔になる 田中宥久子(ゆくこ)の『肌整形』メイク」(講談社)だった。今年1月までの順位は全体の2000位前後だったが、2月中旬に著者がテレビ出演すると売り上げが跳ね上がった。
売り上げのグラフで突如として突起が生じるイメージから、同社で「スパイク」と呼ぶこうした現象は、普通の書店ではあり得ない。年間8万点に迫る新刊本に押し出され、売れ行きの悪い本は半年で店頭から消える。一方のネット書店は書棚の制約がなく、買われるのを待つ余裕がある。
◇ ◇
流通業界では、売り上げ上位2割の製品が、売り上げ全体の8割を稼ぐ「パレートの法則」が有名だ。しかし、アマゾンでは上位3割でも売り上げの7割。書籍取り次ぎ大手トーハンが運営するネット販売支援サイト「e―hon」では上位2割の本が占める割合は4割にとどまった。下位の売り上げも収益源となる「ロングテール現象」が生じている。
多くのネット書店で、膨大な点数から本を探す手助けとなるのが、これまでの購入や閲覧の記録から好みにあった本を自動的に推薦する「おすすめ」機能だ。「顧客が潜在的に欲しいものを、全商品から探し当てる」とアマゾンは胸を張る。
例えばビジネス書。好調が続くトヨタ自動車に関する本をネットで購入すると、78年発行で「古典」と評される「トヨタ生産方式」(ダイヤモンド社)が紹介される。同書の売り上げのほとんどは、ネット書店経由という。
◇ ◇
出版科学研究所によると、05年のネット書店の市場規模は600億円を超え、出版市場全体の約3%に成長した。楽天や宅配大手のヤマトホールディングスなど他業種からの参入も相次ぐ。
負担が増しているのが「ネットの向こう側」にある書籍の倉庫だ。アマゾンの物流センター(千葉県市川市)の延べ床面積は東京ドームの1.3倍、小売業者としては異例の規模だ。
トーハンも埼玉県桶川市にある物流拠点で、最終的に80万点を備えるようにする。取り次ぎ大手、日本出版販売(日販)も来年夏には、東京・王子にある物流拠点を大幅拡充する方針だ。
15
:
杉山真大
◆mRYEzsNHlY
:2006/07/09(日) 19:10:47
■「月1冊ペース」ざら・希望募り2640点復刊・小規模店の廃業相次ぐ
書店最大手の紀伊国屋書店は96年にネット書店を「併設」した。売上額は全国に約60店ある実際の店舗がまだまだ圧倒的だが、品数ではネットが逆転する。特に岩波書店など学術・教養書が多い出版社では、毎月の売り上げが1冊という本が数十点生じ、着実に売れ続ける。小澤利彦・ネットビジネス部長は「検索を頼りに読者が本にたどり着く。出版社もそこに期待している」と指摘する。
ネットによる書籍の「延命」に焦点をあてたサービスも現れた。日販の子会社ブッキングが運営する「復刊ドットコム」は、読みたい絶版本の希望を募り、100票に達すると出版社に復刊を働きかける。
三銃士などの登場人物で知られる「ダルタニャン物語」を皮切りに、01年からこれまでに計2640点を出した。7月には、ソルジェニーツィンの代表作「収容所群島」を約30年ぶりに復刊する。左田野渉専務は「次々消え去る書籍から名著を救い出すネット上の仕組み」を目指す。
大規模書店の場合、店頭にある本をネット書店の在庫としても使えるが、小規模書店には難しい。昨年1年間で全体の5%に当たる約900店が廃業した現実がある。
出版プロデュースを手がける「エリエス・ブック・コンサルティング」の土井英司代表は「小さな書店は品ぞろえを個性的にして、ちょっとやそっとの検索ではたどり着かないような本を紹介する必要がある」と話す。
◇
〈キーワード:ロングテール現象〉 売り上げの多い商品から少ない商品へと、売上数の棒グラフを順番に並べていくと、下位の部分は、恐竜の長大なしっぽ(ロングテール)のように見える。ネットビジネスでは、「チリも積もれば山となる」で、この部分の売り上げに占める割合が店頭販売よりも大きくなると言われている。
[My HP]
http://politics.mtcedar.com/
http://professorgiko.fc2web.com/
http://mtcedar.txt-nifty.com/
16
:
小説吉田学校読者
:2006/07/14(金) 22:20:18
>>14-15
もう、何度でも言いますが、地場書店は「外商」が命綱。銀行の待合室、喫茶店の週刊誌から学校の図書室の蔵書まで、外商これ一本であります。
さて、DVDも広義の書物でありまして、これ買いなさい。放送批評懇談会はなぜこの番組にギャラクシー賞をやらぬ。とりあえず見て。買って。とりあえず、木村カエラが出ております。歌に笑いにミュ〜〜ジック〜〜♪
saku saku Ver.1.0
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00076QHQ8/250-7163582-3465815?v=glance&n=561958
17
:
小説吉田学校読者
:2006/07/15(土) 16:46:15
>>14-15
そういえば、週刊誌、マンガの類は近所の書店で、ハヤカワミステリ関係となると大型書店に行きますわね。私も。
ですけど、そういう場合は、千葉には大型書店がないので、どうしても「千葉の神保町」習志野・船橋に行かなければいかないのであります。丸善、くまざわ、リブロと大型書店がひしめく間を縫って、地場書店の昭和堂も頑張っております。
まあ、それはそれ。今年のミステリベスト10の上位ランキングは間違いない作品を紹介するのを忘れておりました。
抜けなくなる暗さではあるが、そのリアリティが良い。いかんせん近くの書店では望むべくなく、大型書店でも2〜3冊しか置いていないので、図書館でも行って読みんしゃい。
あなたに不利な証拠として ローリー・リン ドラモンド
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4150017832/250-7163582-3465815?v=glance&n=465392
18
:
小説吉田学校読者
:2006/07/20(木) 23:47:28
ひとつの古典的(=セックス&バイオレンス)ハードボイルド(だど)時代の終わり。今年のミステリ界10大ニュースの上位にランクされること間違いなし。
ていうか、世界の10大ニュースに入ってもおかしくないと思う。巨星堕つ。なお横浜市民が選ぶ10大ニュースの1位は「横浜線、菊名に快速停車」らしいです。
訃報:ミッキー・スピレインさん 88歳 死去=米推理作家
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/fu/archive/news/2006/07/18/20060718dde041060024000c.html
◇探偵ハマーシリーズ
ミッキー・スピレインさん 88歳(米推理作家)AP通信によると、自宅のあるサウスカロライナ州で17日死去。死因などの詳細は明らかになっていない。
ニューヨークのブルックリン地区生まれ。1940年代に私立探偵マイク・ハマーを主人公にした「裁くのは俺だ」を発表して人気を博し、その後も暴力やセックスをちりばめたハマーものの作品を発表。62年発表の「ガールハンター」などは映画化され、自らハマー役を演じた。
19
:
とはずがたり
:2006/07/25(火) 16:53:39
仕掛け絵本、大人も魅了 米人気作家の作品、起爆剤に
http://news.goo.ne.jp/news/kobe/chiiki/20060724/T20060724MS01401A.html
2006年 7月24日 (月)
ページを開くと絵が立体的に広がる「仕掛け絵本」が注目を集めている。「飛び出す絵本」などとも呼ばれるが、精巧で華やかな作りで子どもはもちろん大人も魅了、不況の出版業界に活気をもたらしている。
従来の仕掛け絵本は折り目が立ち上がり、紙を引いたり、めくったりするなど簡単な作りが多かった。米国の絵本作家ロバート・サブダ氏のダイナミックな作品がイメージを変えた。
たとえば「不思議の国のアリス」。本を開くとトランプが舞い上がるなど物語どおりの奇想天外な内容で、米国では四十万部が売れるベストセラーになった。
日本語版を出版する大日本絵画(東京)によると、日本でも価格が四千円前後ながら昨秋以降、「不思議-」をはじめ、サブダ氏作の「オズの魔法使い」「恐竜時代」が全国的に品切れ状態となっている。それぞれ約二万部を売り、さらに増刷中だ。
「仕掛け絵本は五千冊売れればヒット。今やうちの主力商品です」と担当者。サブダ氏以外の仕掛け絵本も続々登場している。
また、ページを開いていくと約一メートルのヘビが現れる「せかいいちながいへび」を出す児童図書専門の教育画劇(東京)では、「これまで子どものおもちゃ的な見方をされていたが、物語性も重視した作品が出始めている」としている。
加古川市の紀伊国屋書店加古川店では昨年末、専用コーナーを設置。今秋以降、各出版社が新作を発表予定で、浅沼倫夫店長は「依然、品薄状態で、ブームはまだまだ続きそう」と話している。
20
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/08/20(日) 19:16:55
私は読者ではありませんが、感慨をもつところがありましたので書かせていただきます。
「狐」氏は、以前から、名書評家といわれ、正体は誰かと噂されていました。
その正体が山村氏だとわかったのはほんの最近、山村氏が新書を出版したからでした。
私もそういったことに興味を持ち、読んでみようと思っていたところだったんですが・・・。
自分の病気を知っての、最後の挨拶だったのでしょうか。
書評家の山村修さん死去
2006年08月18日22時52分
http://www.asahi.com/obituaries/update/0818/003.html
山村 修さん(やまむら・おさむ=書評家、元青山学院本部広報室長)が14日、肺がんで死去、56歳。葬儀は近親者ですませた。
「日刊ゲンダイ」紙上で81〜03年、「狐」署名で書評を書き、「狐の書評」などの単行本にまとめた。7月に出た著書で本名を明かした。本名でも「禁煙の愉しみ」などのエッセーがある。
21
:
とはずがたり
:2006/08/22(火) 21:25:32
ナウカ書店 老舗のロシア語専門書店が破産 神田神保町
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060822-00000016-maip-soci
ロシア語専門書店として昭和初期から洋書輸入・出版を手がけてきた老舗のナウカ書店(東京)が7月に破産し、元従業員たちが無給覚悟で在庫本約14万冊の販売に全力を挙げている。
書店・古本屋が軒を並べる神田神保町の一角に、日本でも唯一のロシア語専門書店がある。一般にはなじみの薄いスラブ文字が目立つ書店に、夏休み中にもかかわらず、学生や中高年の客がひっきりなしに訪れている。
今月いっぱいで閉店と聞いて駆けつけてきたという中年客は「来月からどこでロシア語の本を買ったらいいのか。いま通信販売やネット販売がはやっているが、本は手にとって見て買わなければだめだ」と話した。
同書店と長い付き合いのある中村喜和一橋大学名誉教授(ロシア文化専攻)も「いつもロシア語やロシア関係の日本語の新刊書を置いていて、研究者にとって一種のサロンだった。今後どうしたらいいか」と嘆く。
27人いた従業員も7月初めに全員解雇された。店舗も一時閉められたが、在庫本を処分しなければ未払いの給料や退職金が出ないため、元従業員の約半分が出社し、在庫販売に懸命だ。30代から50代までさまざまだが、多くは無給という。
約14万冊の在庫本は、ソ連時代のロシア語の原書が多いが、最近のロシア・東欧関係の書籍も少なくない。03年以前に発行されたものは半額で販売。在庫本のネット販売(
http://www.nauka.co.jp/)
も始めた。書店は今月いっぱいで閉鎖されるが、ネット販売は10月くらいまで続ける方針だ。
破産管財人の桑島英美弁護士によると、数年前から続いていた給料遅配と退職金の未払いが計約7億円にのぼる。売掛金の大半は差し押さえられていて、支払いは在庫処分次第という。【飯島一孝】)
◇ナウカ書店
東京日日新聞(毎日新聞の前身)のウラジオストク通信員などで活躍した大竹博吉氏が1931年に創立。「ナウカ」はロシア語で科学の意味。ソ連からの洋書輸入の傍ら、ソ連の社会主義建設を紹介する本などを出版し、36年には治安維持法違反で閉鎖。52年に現在のナウカ書店ができ、ソ連だけでなく欧米の洋書も輸入。しかし、ソ連崩壊やネット販売普及などの影響で低迷し、数年前から資金繰りに窮していた。
(毎日新聞) - 8月22日17時15分更新
22
:
小説吉田学校読者
:2006/08/23(水) 06:40:19
>>21
内山書店はつぶれないで〜〜
保守系の工藤さんですけれども、ゾルゲ事件のところは面白かったです。
『われ巣鴨に出頭せず』工藤美代子著
http://www.sankei.co.jp/news/060813/boo015.htm
最近では、ユン・チアン著『マオ 誰も知らなかった毛沢東』に次いで知的関心を刺激された。公家さんの代名詞のように「弱い人間」だったとの近衛文麿評を覆す、説得力のある筆の運びに、しばし時を忘れる思いをした。近衛の誕生から始まる物語は、昭和天皇を取り巻く近衛、木戸幸一、東条英機の3人が繰り広げる心理的な葛藤(かっとう)に及んで熱を帯びてくる。圧巻は第12章の「ハーバート・ノーマンと都留重人」であろう。敗戦後の近衛と木戸の運命を左右するのが、カナダの外交官で、1952年に米上院司法委員会の報告によってソ連のスパイの可能性ありとの疑いをかけられたノーマンであり、ハーバード大学以来の親友であった都留(一橋大学教授)だという。
戦いが終わって厚木飛行場に降り立ったマッカーサーにいち早く会った近衛は、2度目の会見で憲法改正案を作成するよう要請されたが、そのあと総司令部(GHQ)は急に態度を改め、幣原首相に憲法改正の指令を出す。日米両国の新聞が近衛に批判的だったことがGHQの態度豹変(ひょうへん)の原因だとされているが、著者はGHQで対敵諜報(ちょうほう)部の分析課長だったノーマンが「戦争責任に関する覚書」で木戸に軽く、近衛に重い責任を問う文章を書いたと述べている。
戦前、コミンテルンがいかなる対日工作を行ったかの全貌(ぜんぼう)はまだ不明の点が多いが、近衛が食い止めようとした支那事変拡大の背景にはこのソ連の機関が蠢(うごめ)いていた。近衛の朝食会を利用した尾崎秀実は、ゾルゲと組んで驚くべき諜報活動を行っていたのは周知のとおりだ。日本の敗色が濃くなった1945年2月に、近衛は上奏文で内外における共産主義の拡大に対する懸念を述べた。ノーマンが近衛に一太刀浴びせようとした理由は、この近衛の上奏文にあったとの指摘は暗示的である。
著者はロンドンのナショナル・アーカイブスで探した近衛の尋問録を紹介している。「強い近衛」が事実をもって証明されている。(日本経済新聞社・2310円)
23
:
小説吉田学校読者
:2006/09/07(木) 23:38:35
山口瞳的「中央線文化」「国立文化」の終わり。このころの国立は「夜 文蔵。吟醸酒が美味い」と山口瞳が舌鼓を打てば、暴走族もうるさい(宇梶剛士とかね)いい時代だったよなあ、「男性自身」読むと。
妻の看病に専念、「居酒屋兆治」惜しまれ閉店
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060907i208.htm
作家、山口瞳さんの小説「居酒屋兆治」のモデルとなった東京都国立市のモツ焼き店「文蔵」がこの夏、ひっそりと店を閉じた。
脱サラした店主が妻と2人で切り盛りし、勤め帰りのサラリーマンや地元商店主らに31年間にわたり、親しまれてきたが、妻が病に倒れ、看病のためやむなく決意したという。
店主の八木方敏(まさとし)さん(69)がサラリーマン生活を辞め、妻のかおるさん(64)と店を開いたのは1975年。
10人が座ればいっぱいになるカウンターがあるだけのこぢんまりとした店で、方敏さんは、1日に2万円を売り上げると、後は勘定を付けず、客と一緒に飲み始めた。客も端数の釣りは、受け取らず、方敏さんが帰った客を追いかけて返すこともあった。
国立市に住んでいた山口さんも常連客の一人で、方敏さんの実直な人柄に引かれ、毎夜集まる常連客の会話や方敏さんとのやり取りを、「居酒屋兆治」に書き上げた。小説は83年、高倉健さん主演で、映画化もされた。
山口さんは、全国のお気に入りの店を紹介した著書「行きつけの店」で、「そこは町の誰もが気軽に遊びに行ける集会所のようになっている。そこへ行けば会いたいと思っている町の誰彼に会うことができる」と店の雰囲気を紹介している。
しかし、かおるさんが病気で倒れたため、今年1月から休業。方敏さんは8月初め、看病に専念することを決めた。
方敏さんは「自分一人でも店を続けようと思っていたが、やっぱり二人じゃないと無理。もうけよりも、食べていければいいという考えでやってきたのが、多くの人に親しんでいただいた理由だと思う」と寂しそうに話す。
店には「名残惜しくは存じます」と手書きの紙が張られただけで、二度と暖簾(のれん)がかけられることはない。
(おまけ)山口瞳がその名前を取った村田兆治の好物は?
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/food/shinagaki/20040330si11.htm
24
:
小説吉田学校読者
:2006/09/09(土) 21:09:36
ブックレヴューより芸能スレでしょうか?
いっつも最後の水野晴郎の解説で興ざめしていた経験がありますが、水野氏の解説が間違いだったということでしょうか。今年見た中でピカ一のサイト。指紋ですな。
刑事コロンボデータベース 「歌声の消えた海」
http://www.clapstick.com/columbo/ndatabase/index.html
25
:
小説吉田学校読者
:2006/09/29(金) 22:22:06
最近、この話題で翻訳ミステリ界は持ちきり。アカデミックな分野でもおなじみ、チェスタトンの新訳がえらいことになっております。世情、これを悪訳を超えて、珍訳という。なお、「山田」とは山田悠介のこと。
山田化したチェスタトン
http://d.hatena.ne.jp/puhipuhi/20060925
26
:
小説吉田学校読者
:2006/10/01(日) 11:49:40
介護ってつらいんだけれども、介護される中で新しい何かを見つけられるのが幸いなんだろうか。
奥さんも偉いけど、その息子さんも偉い、と思った。
ふたりでひとり 上田馬之助とその妻の物語
http://www.cata.jp/futari/annai.html
27
:
とはずがたり
:2006/10/13(金) 13:03:05
俺は凡庸でやや恥ずかしいが村上春樹が大好きである。
翻訳文学に懐疑的な俺は海外の文学賞とれなくても仕方がないとは思うが。
大江なんかよりも安部公房にとって欲しかったし。
村上春樹氏ノーベル文学賞逃す
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2006/10/13/06.html
スウェーデン王立アカデミーは12日、06年のノーベル文学賞を、現代トルコ文学界を代表する作家オルハン・パムク氏(54)に授与すると発表した。トルコからの同賞の受賞は初。共同電によると、授賞理由は「生まれ故郷イスタンブールでのもの悲しい魂の探索の中で、文化間の衝突と多様性の新しい象徴を見いだした」。85年には捕虜のイタリア人青年と彼を買い取った若いトルコ人研究者の関係を描いた「白い城」が欧米で翻訳され、国際的に大きな注目を集めた。日本の人気作家、村上春樹氏(57)も一部海外メディアで名前が挙がったが、受賞はならなかった。
[ 2006年10月13日付 紙面記事 ]
28
:
小説吉田学校読者(ムチ打ち静養中)
:2006/10/22(日) 10:49:10
ということで、火曜まで休みを頂戴した吉田学校読者であります。まじで首が動かない。下も向かない。ずっと直視状態。それにしても職場でネットに繋がないと世間に疎くなりますなあ。
ネットを見る→インフォシークのトピックス欄で気になるニュースがある→家でTVのニュースを見るというサイクルがないと、ニュース全然見ないや。快適快適。
今現在、職場で失敬した図画板を腰に巻いて、布団の下に古新聞数日分を敷いて枕を高くして、読書三昧です。まさに病床六尺。正岡子規じゃないから食欲ではなく読書欲が沸くのでありますが、これ読むと食欲も沸いちゃうんだよなあ。
ほぼ十年ぶりの再読。良し。実に良し。全六巻読んじゃおうか。まさに江戸のシャーロック・ホームズであります。
半七捕物帳
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4480709916/sr=8-33/qid=1161481684/ref=sr_1_33/503-2295645-5049500?ie=UTF8&s=books
29
:
とはずがたり
:2006/10/22(日) 11:12:38
おお,休み取れて良かったですねぇ。本読むのって結構首(の筋)使うと思いますので読み過ぎにご注意
30
:
今亜寿
◆nlHjMum/8M
:2006/10/22(日) 18:34:42
>>28
火曜日までの全快を祈ります
31
:
とはずがたり
:2006/10/28(土) 23:30:50
ちょっと読んでみたい
「データの罠 世論はこうやって作られる」
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4087203603
32
:
とはずがたり
:2006/10/29(日) 11:07:40
http://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/~ebsa/miyatake01/
書 名:モンテカルロ法
著 者:宮武修、中山隆
出版社:日刊工業新聞社
出版年:1960年(絶版)
シミュレーションを類推的思考と訳したり関数がちゃんと函数になってたり流石1960年代の本だ。
まだ十分に計算機も発達してない時代のものだ。
33
:
とはずがたり
:2006/11/01(水) 13:18:54
現代に至る香川県の社民党の強さは日農の伝統があるのか?
底本の書名 香川の文学散歩
底本の著作名 「香川の文学散歩」編集委員会
底本の発行者 香川県高等学校国語教育研究会
底本の発行日 平成四年二月一日
登録日 2005年8月30日
http://www.library.pref.kagawa.jp/kgwlib_doc/local/local_9001-08.html
北海道札幌生まれの、二三歳の朝倉菊雄が、東北帝大法学部選科の学業を捨てて、四国の香川県木田郡平井町(現、三木町)大字平木に家を借り、日本農民組合香川県連合会木田郡支部の有給書記となったのは、一九二六年(大正一五年)である。その当時の、日農香川県連の力は、全国的にも最強のものであった。一九二七年(昭和二年)末、一二七支部一二、二六三人という組織は二位の新潟の、一三〇支部六、八九一人を大きくひき離していた。そして、一九二七年(昭和二年)九月に行われた、普通選挙法による最初の香川県議会議員選挙では日農香川県連が支持した労働農民組合は、六名立候補し、四名当選した。
ところで、朝倉菊雄は、この県議選で中心となって働くことになる。彼は、その当時、過労のため肺結核を再発し、芥川龍之介の自殺にショックを受けていた。しかし、日農香川県連の書記であり、非合法の日本共産党員でもあった宮井進一が獄中にいたため、朝倉菊雄が中心にならざるをえない状況にあった。 翌、一九二八年(昭和三年)三月二〇日の、普通選挙法による最初の国会議員選挙では、朝倉菊雄と宮井進一は、各々、一・二区の選挙対策の責任者として、労働農民党が中央から派遣した、大山郁夫委員長と上村進中央委員を候補者として選挙を闘った。激しい弾圧下の選挙であった。弾圧は選挙後も続き、投票日の四日後の三月二十六日の晩、朝倉と宮井は検挙された。三月一五日に日本共産党の一斉大検挙(三・一五事件)が行われると二人は、直ちに治安維持法違反容疑の被告に切り換えられた。そして、朝倉菊雄は、その年の七月、大阪の拘置所に護送されるまで高松刑務所につながれることになる。
「地域の本棚」は、Web上に設けられた、無料公開のインターネット図書室です。
電子テキスト化された香川県に関係する資料を自由に閲覧できます。
http://www.library.pref.kagawa.jp/kgwlib_doc/local/local.html
34
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/01(水) 17:39:57
古書店で、川崎秀二『三重政界の闘将たち』ゲッツ。
35
:
小説吉田学校読者(ムチ打ち静養中)
:2006/11/04(土) 10:29:41
さきほどの押切もえ、TBSの番組だったかもしれない。ちょっとうろ覚え。
名著が復刊されるのはうれしい。これを機に、文春も「雪は汚れていた」を復刊して欲しい。
密約―外務省機密漏洩事件 /澤地久枝
http://www.amazon.co.jp/gp/product/400603136X/sr=8-1/qid=1162603550/ref=sr_1_1/503-7335921-7723157?ie=UTF8&s=books
36
:
小説吉田学校読者(ムチ打ち静養中)
:2006/11/04(土) 10:31:20
これもうれしいねえ。でも、東京創元社版が一番お得。
不連続殺人事件/坂口安吾
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4041100194/sr=1-1/qid=1162603796/ref=sr_1_1/503-7335921-7723157?ie=UTF8&s=books
37
:
小説吉田学校読者(ムチ打ち静養中)
:2006/11/04(土) 13:41:17
島崎今日子が書いたのは「東京批判」「男性社会批判」に無理やり結びつけるてらいがある。最新回も「ブタになる」で東京的婉曲表現を批判している。
インタビューでも誘導にすぐ走る島崎、「要注目マスコミ人」として、私は注目している。島崎は明らかにこの執筆者陣では場違いだと思う。でも、面白いから読んでね。
勝手に関西世界遺産
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4022502282/sr=11-1/qid=1162615015/ref=sr_11_1/503-7335921-7723157
38
:
とはずがたり
:2006/11/09(木) 19:35:19
親父が好きでした。俺も尊敬してます。ちょっと卒論読んでみたいね。
学問でも優秀、宮沢賢治の卒論初公開…岩手大
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061109-00000502-yom-soci
宮沢賢治が書いた盛岡高等農林学校(現岩手大農学部)の卒業論文全文が、岩手大ミュージアムで初めて公開されている。賢治が学生時代から地質改良に情熱を注いでいたことがわかる貴重な資料だという。
23枚に書かれた論文のタイトルは「腐植質中ノ無機成分ノ植物ニ対スル価値」。火山灰が多い県内の土壌を分析し、リン酸が含まれるが、分解されにくく、肥料にはならないと結論づけた。
手帳に書き留めた「雨ニモマケズ」と異なり、丁寧に清書された文字からは、実直な人柄がうかがえる。岡田幸助館長は「賢治が優秀な学生だったことがわかる論文。多くの人に見てほしい」と話している。30日まで。
(読売新聞) - 11月9日14時12分更新
39
:
小説吉田学校読者(元フクスマ県民)
:2006/11/14(火) 23:34:11
今亜寿氏が立花隆なら、私は児玉隆也であります。児玉隆也、もう読まれないのかなあ。文章を生業とするのなら読まないとダメだ。不詳吉田学校もこの人の文章を真似する書き込みをする(
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/3191
の後段)くらい、いい文章なんだけどなあ。沢木耕太郎とは別の意味で。「チッソだけが、なぜ」も良し。
淋しき越山会の女王 他六編/児玉隆也
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4006030312/sr=11-1/qid=1163514508/ref=sr_11_1/503-7335921-7723157
40
:
今亜寿
◆nlHjMum/8M
:2006/11/15(水) 00:45:21
自分は必ずしも立花の政治に関する考え方に全部賛成というわけじゃないんですけど、
政界vs言論界という構図での立花批判には傾聴するものがあると
思った次第で
その立花も角栄研究に収録されている記事の中には
「なんだこりゃ、ただの煽り飛ばし記事じゃねーか」というような
のもありますし・・・(週刊誌掲載記事なんかではね)
41
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/11/17(金) 09:56:22
澤地久枝の『密約』をさらっと読んだ。憤りをおぼえるよな。。。なるほど名著ですね。
大鹿靖明『ヒルズ黙示録 最終章』も買って読み進め。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1143711594/83
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1143711594/84
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1143711594/89
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1143711594/103
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1147586435/16
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1143711594/105
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1143711594/107
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1143711594/114
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1147586435/22
11月の会談を重要事実の伝達だと検察は考えている(いた)のは事実です。
しかし、その当否は甚だ疑わしいところです。
42
:
小説吉田学校読者(現チバ県民)
:2006/11/18(土) 11:21:02
>>41
澤地久枝は、それよりも、「お前らの気持ちはよー分かっとる」氏の関与を追った2・26事件シリーズの方を推しますねえ。
で、その代表作。当否は疑わしい評価もあるところではありますが、これは良し。
澤地ももっと読まれていいノンフィクション作家だけどなあ。
雪はよごれていた―昭和史の謎 二・二六事件最後の秘録
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4140051345/ref=cm_lm_fullview_prod_15/503-7335921-7723157
43
:
小説吉田学校読者(現チバ県民)
:2006/11/18(土) 11:27:08
二・二六事件といえば、「蒲生邸事件」の宮部みゆきでありますが、その最新作は、あんまりおもんなかったな。陣内おもんない。陣内を使うプロデューサーは風邪ひけ。そして長引け。
余談ながら、私の職場同僚は「二・二六もの、吉田学校さん好きでしょ」と薦めてくれた本があるんですが、「二・二六もの」というジャンルはないだろ普通。
名もなき毒
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4344012143/ref=pd_ecc_rvi_1/503-7335921-7723157
44
:
とはずがたり
:2006/11/23(木) 21:16:35
【最近読んだ「珍しい」本】
http://www.ichigobbs.net/cgi/15bbs/economy/1157/
いちごびびえす経済板より
45
:
小説吉田学校読者
:2006/12/03(日) 12:47:55
局地的に悪女が流行っているこの掲示板ですが、悪女といえば・・・
悪魔のような女 (文庫) /ポアロー=ナルスジャック (映画より100倍面白い)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4150717036/sr=8-5/qid=1165117493/ref=sr_1_5/250-0638160-4420261?ie=UTF8&s=books
老女の深情け―迷宮課事件簿〈3〉/ロイ・ヴィッカーズ
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4150725535/sr=1-3/qid=1165117627/ref=sr_1_3/250-0638160-4420261?ie=UTF8&s=books
46
:
とはずがたり
:2006/12/13(水) 13:29:57
図書館とかもこのスレで行きましょう。舟橋村の図書館が有名だけど何処にレスしたっけかね・・
2004/02/10 西日本新聞
小倉中心部で“書店戦争”ぼっ発
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/450
2006年9月12日 山陽新聞
岡山県立図書館 05年度の入館者、貸出冊数 全国トップに
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/1203
47
:
とはずがたり
:2006/12/13(水) 13:35:20
モラル低下を嘆くスレでも立てた方が宜しいかも。
けどどっかに今までのニュース貼り付けた掲示板ぐらいあっても良さそうだけど・・。
図書館の本、傷だらけ…「切り抜き」「線引き」横行
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061212-00000508-yom-soci
12月12日15時38分配信 読売新聞
各地の公立図書館で、雑誌などから写真や記事を切り取ったり、専門書に蛍光ペンで線を引いたりするなど、図書を傷つける行為が増加している。
中には、閲覧室で堂々と雑誌を切り取り、職員から注意されると「どうしていけないの」と反論する人もいる。
公共の財産を傷つけてはいけないという最低限のルールを破る行為の横行に、図書館側は「社会全体のモラル低下の表れでは」とため息をついている。
東京都世田谷区の区立中央図書館(同区弦巻)で被害が目立ち始めたのは5年ほど前から。徐々に悪化し、資料係の越後信子係長は「最近では1日2、3件のペースで切り取りや書き込みが見つかる」と話す。
最終更新:12月12日15時38分
48
:
小説吉田学校読者
:2006/12/13(水) 20:05:51
>>47
昔から「線引き」「蛍光ペン」「○印」はありますが、切り取りはなかったですねえ。
なお、私は、昼食に利用する喫茶店備付の「フライデー」の袋とじをどうするか、毎回、悩んでおります。
49
:
とはずがたり
:2006/12/27(水) 10:55:48
ちょいとスレの本旨とはずれそうだけど
〜日本地図購入検討〜
北道(マ) 2001年 紋別道とか知りたい開通もあるが特に差し迫っている訳ではない。
東北(マ) 1999年 常磐三陸道が三郷から気仙沼ぐらいまで直通とかなると俄然買う気が起きるが仙台空港アクセス鉄道ぐらいではねぇ。。
関東(マ) 1998年 ●古い。圏央道とともにそろそろ買いたい。次はアトラス社でと思ってるがちゃんと2007年度版でるのかねぇ。アトラス社の23区版を割と最近買ってしまったこともあるしマップルもありか?
新潟(マ) 2001年
北陸(マ) 2001年
長野(マ) 2001年
中部(マ) 2002年 ●東海環状道も出来たし何かと古い。次はアトラス社のを買ってあげたい。2006年度版の東海かな?静岡版は1999年。東海版にするなら静岡も南遠道路とかの開通を楽しめる奴買いたい。
滋賀(マ) 2006年
近畿(ア) 2003年 ●第二京阪を待つ迄もなく京奈和道や南阪奈道,来春の箕面トンネルなどで購入意欲が湧いてる。次はマップルで。
四国(マ) 1999年 古いけどあんま不便を感じては居ない
中国(―) 未購入 ●何時買っても良いけど時期逃したなぁ。。中国縦断道姫鳥線開通かな
九州(マ) 2001年 有明海沿岸道・九州新幹線開通
沖縄(―) 未購入 ●これも何時買っても良いけど時期逃した。
(マ)…マップル
(ア)…アトラス
(―)…未購入
その後ろの年は出版年
●…急いで買いたい
50
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2006/12/27(水) 11:00:48
>>48
図書館で、新聞が堂々と切り抜かれていて哀しくなりました。
コピーしろよ・・・。
写真週刊誌の袋とじも、コンビニで破かれてることがよくある。
51
:
とはずがたり
:2007/01/06(土) 13:12:29
>>49
中国の地図は回避して鳥取と島根の地図を購入。序でに和歌山も。
三重は迷ったけど回避。山口と沖縄は無かった。いずれも県別マップル。本当ならスーパーマップルが買いたかったところ。
52
:
とはずがたり
:2007/01/06(土) 13:18:56
>>51
スーパーマップルは何処の県でも発行されてる訳じゃないよーだ。新潟道路地図・長野道路地図を持ってて実家に静岡県があったから何処の県の奴でも売ってるかと思った。
http://www.mapple.co.jp/publ/sm.html
少なくとも懸案の北関東茨城道路地図・栃木県道路地図・群馬道路地図の新規購入は必要だなぁ〜。
53
:
小説吉田学校読者
:2007/01/14(日) 23:43:28
久々のブックレビュー。
意外な結末とか、驚愕のラスト1ページとか、そういう類のものではなく、結末のつけ方が見事な作品です。
ハマースミスのうじ虫 ウィリアム・モール
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%8F%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%81%86%E3%81%98%E8%99%AB-%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0-%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%AB/dp/4488161022/sr=8-1/qid=1168785662/ref=sr_1_1/250-7024435-9109010?ie=UTF8&s=books
54
:
小説吉田学校読者
:2007/01/14(日) 23:49:33
そしてもう1作は、福井晴敏の「Op.ローズダスト」に行きたかった訳ですが、凡作だわねえ。
福井作品は、もう国家観とか政治思想とか思い切りダシにしてチャンチャンバラをやる、これに尽きるわけですけど、そのためには敵を魅力的に映し出さなければいけないんだけど、ちょっとキャラクターの造型がワンパターンに陥り始めたわね。
ということで、前作の傑作傑作、内藤陳ならずとも、読まずに死ねるかと叫んでしまうこちらを。
終戦のローレライ 福井晴敏
http://www.amazon.co.jp/%E7%B5%82%E6%88%A6%E3%81%AE%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%80%881%E3%80%89-%E7%A6%8F%E4%BA%95-%E6%99%B4%E6%95%8F/dp/4062749661/sr=1-1/qid=1168785945/ref=sr_1_1/250-7024435-9109010?ie=UTF8&s=books
55
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/01/16(火) 19:19:32
寄贈:金子和夫県議、自らの歩みを本に 故郷の市川市に /千葉
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/chiba/news/20070116ddlk12040450000c.html
店の中から血相を変えて飛んで来るなり、大声で怒鳴りつけた。「ほうきは二本の手で掃け!」
戦中戦後の激動の時代をたくましく生きる市民の姿を自らの歩みと共に振り返った「何苦礎人生(なにくそじんせい)」2冊13セットを、金子和夫県議(80)が生まれ育った市川市に寄贈した。市立図書館と公民館図書室計13カ所に置かれる。
1冊目は、子供時代のほか、出征した戦中や家業の青果業を拡大させた戦後の歩みを振り返る構成。当時の町の様子や市民の生活も垣間見ることができる。「政治編」と題した2冊目は、県議当選後に遭遇した不祥事や選挙の裏話のほか、議長や自民県連幹事長時代の経験がつづられ、県の将来展望も記してある。
今期限りで引退を表明している金子県議。「ぼけてくるからよ、記録に残しておこうと思って」と笑うが、後輩たちの参考になればとそれぞれ約1年かけて書き上げた。
「本当のことを書いているから苦労はなかった」と話すだけあり、政治編を読んだ堂本知事から「あたしのこと、めちゃくちゃ書きましたね」と軽い小言を言われたという。引退後には「最終編」を書く予定。「もっと面白くなる。暴露本みたいなもんだ」と話している。【中川紗矢子】
毎日新聞 2007年1月16日
56
:
小説吉田学校読者
:2007/01/16(火) 20:15:09
>>55
県庁最上階のレストランは、入館チェックが厳しくなっても、昼食目的で入れるのかしら?
あそこは、もうね、堂本批判集会が毎昼行われているようなもんです。
でもまあ、そういう批判ができるだけでもマシと、福島県庁の人が言っていたとかいないとか。
57
:
とはずがたり
:2007/01/20(土) 06:32:37
三島は読まず嫌いで一本も読んだことがないのですけど。
「金閣寺」の駅員 実在した
http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000000701190002
2007年01月19日
小説家三島由紀夫の代表作「金閣寺」に登場する丹後由良駅(宮津市)の駅員が実在の人物をモデルにしていることが、わかった。この駅員を知る由良出身の会社員が妻らから話を聞き、研究誌にその経緯を「三島由紀夫と丹後由良、そしてポッポ屋修(しゅう)さん」として寄稿している。
丹後由良駅は元国鉄の駅で、現在は北近畿タンゴ鉄道の駅になっている。三島は「金閣寺」出版の1956年の前年、小説のモデルになった放火事件の容疑者の徒弟僧の出身地、舞鶴を取材。由良まで歩いて、3日間滞在したとされる。
本では主人公が駅に立ち寄った場面が描かれ、三島は「陽気な若い駅員が、この次の
休みに行く映画のことを、大声で吹聴していた」と書いている。
神奈川県藤沢市の会社員平間武さん(56)は一昨年、この部分を読み、はっとした。18歳まで由良で育ち、家の前に住んでいた国鉄職員の磯野修三さんが24年間、丹後由良駅で働き、よく映画館に連れて行ってくれていたからだ。「あの修さんだ」。磯野さんは昨年3月、76歳で亡くなった。
平間さんは一昨年8月に帰省した際、修三さんの妻睦子さん(71)から話を聞いた。睦子さんも、由良出身で東京の「京都丹後学会」を主宰する坂本与一郎さん(65)から「修さんが若い頃、駅舎を訪れた三島由紀夫との出会いについて何度か話をしてくれた」と聞いたばかりだった。
修三さんは坂本さんに、駅を訪れた三島の前で駅長の帽子をかぶっておどけてみせた体験も語ったことがあった。小説では「彼はたえず駅長をからかい、冗談を言い……」とも書かれている。
間違いないと確信した睦子さんは興味を覚え、丹後由良駅前で当時営業し、三島が泊まった「日の出旅館」の元おかみ、中西信子さん(95)に会った。中西さんは、詰め襟の学生服姿だった三島が2階に上がったまま下りてこないのを不審に思い、警官を呼んだエピソードを話してくれた。小説でも、宿から一歩も出ない主人公を、怪しんだおかみが連れてきた警官が尋問する場面がある。
平間さんはこれらのことを、研究誌「三島由紀夫研究(3)」(06年12月20日発行)に寄稿した。「三島由紀夫研究」の編集者の一人、佐藤秀明・近畿大学文芸学部教授は「平間さんの寄稿エッセーは研究者としても大変面白い。純然な創作と思われていた部分にモデルがいたのに驚きを感じた」と話している。
58
:
とはずがたり
:2007/02/06(火) 04:54:43
昔修士修了後研究職に見切りを付けて銀行へ就職を決めた友人が置いていった
鷲田 小弥太氏の
『大学教授になる方法』
『同 実践篇』
が部屋の片付けをしていたら出てきたので読んでみた。いずれもPHP文庫版。
基本的に大学の人事の選考は酷いものが多いように思う。特に中堅以下の大学教員の実態は酷いものがあるように思う。無駄なところにカネを掛けるのが文化だとしても相当にムダである気がする。
また上の方の大学だからマシということもなくて酷い大学は酷い教授陣が酷い人事をするので改まらないであろう。
立教などは国政選挙になると大学から(選挙の応援に)人が居なくなると聞いた。キリスト教社会主義かw
まぁ少なくとも大学院の定員を増やしたことで競争が激化したのは先生の質の向上に資したか?
氏は皮肉を込めて大学教員の向上の為に書いたという口実の元で,こんなアホでもちゃんとそれなりにやって行けたんだぞと云うのを自慢したい様にも見える。次は筒井の『文学部唯野教授』でも読んでみるかねぇ。。
59
:
小説吉田学校読者
:2007/02/14(水) 22:59:58
ぬおお、読まずに死ねるか〜〜〜
「夫婦善哉」続編発見、原稿用紙99枚…舞台は別府へ
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070214i306.htm
大阪の庶民の暮らしを描いた無頼派作家、織田作之助(1913〜47年)の代表作「夫婦善哉(めおとぜんざい)」の続編が、鹿児島県薩摩川内市内で発見された。
後日談となる続編の舞台は、大阪から九州・別府へ。関門海峡を越えても、しっかり者の女房が駄目夫を支える“浪速の夫婦愛”は健在で、ホロリとさせる佳品に仕上がっている。
「夫婦善哉」は、1940年、改造社の雑誌「文芸」に掲載された作之助の出世作。大阪・曽根崎新地の芸者だった蝶子が、若旦那(だんな)の柳吉と駆け落ちして結婚。剃刀(かみそり)屋や果物屋、カフェなど職を転々としながら、甲斐性(かいしょう)なしの夫を妻が支える姿を、当時の庶民情緒とともにしみじみと描いた。最後に夫婦が法善寺境内でぜんざいを食べる場面は有名。新潮文庫で版を重ね、55年には森繁久彌さん、淡島千景さん主演で映画化もされた。演劇や文楽などでは現在でも人気の演目。
戦前に隆盛を誇った出版社「改造社」を創業した山本家が99年、大量の生原稿を出身地の鹿児島県川内市(現・薩摩川内市)へ寄贈。紅野敏郎・早稲田大学名誉教授らの研究グループが内容を調査し、存在が分かった。現在は同市の川内まごころ文学館に収蔵されている。
続編は200字詰め原稿用紙99枚で、題は「続 夫婦善哉」。柳吉が小倉の競馬場で稼いだ金などを元手に、夫婦は大阪から別府へ移住。温泉客を狙い剃刀店「大阪屋」を開き、繁盛する。しかし戦争による金属品統制で商品が仕入れられなくなり、商売替えを決意。大阪へ船で行く途中、船員に夫婦円満を冷やかされた蝶子が、〈なに言うたはりまんねん。いつも喧嘩(けんか)ばかししてまんねんで。しかし、(略)やっぱり午(うま)が合うんでっしゃろな>と照れる場面で終わる。
改造社では本編に続いて続編も掲載する予定だったが、金属統制などの記述が検閲に触れるのを恐れて見送ったらしい。大阪府立中之島図書館の織田文庫には「続夫婦善哉」の題名と冒頭が書かれた草稿1枚があるが、作品全体の本文は確認されていなかった。
調査に参加した日高昭二・神奈川大学教授(日本近代文学)は「何よりも、大阪文学を代表する『夫婦善哉』の続編が九州を舞台にしたことに驚いた」と語る。
作品は雄松堂出版から今秋、翻刻出版される。
60
:
とはずがたり
:2007/02/27(火) 21:18:51
岩井克人が何年か前に朝日新聞の夕刊の文化欄の思潮21に書いたエッセイの紙切れが出てきた。
ジェーン・オースティンの書いた『高慢と偏見』に就いて書いてあるのであるが(この小説は大学1回生の時クラス指定の英語の授業で読まされて全く訳が判らずなんとつまらない本かと思った),この本は全ての財が商品として売られなければならない資本主義の論理に対して,ただ売れればよいというものではないという資本主義の倫理を語ったが故に傑作であると指摘。財産を持った独身の男に求婚されなければならない女性を消費者に買われなければならない財貨の隠喩として読み解いているのである。柳沢もこれくらい洒落た発言すれば批判も浴びなかったであろうに。。
61
:
小説吉田学校読者
:2007/03/03(土) 19:41:00
中野翠さんだったか室井滋さんだったか、「何十年かぶりに『卒業』を見たが、バカらしい内容で笑ってしまった。初めて見たときは感動したのに」みたいなことを書いておりました。
翻って私の話、このオールタイムベスト、久方ぶりに再読しましたが、再読して、実に良かった。不可能犯罪の名手、あの名作に真っ向対決。そして、原題名、「レディ・ジョーカー」に繋がっているのか。
読まずに死ねるか〜〜
貴婦人として死す カーター・ディクスン
http://www.amazon.co.jp/%E8%B2%B4%E5%A9%A6%E4%BA%BA%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E6%AD%BB%E3%81%99-%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%B3/dp/4150704031/ref=sr_1_2/503-5139808-1522309?ie=UTF8&s=books&qid=1172918152&sr=8-2
62
:
小説吉田学校読者
:2007/03/03(土) 19:47:18
私がサインインすると、amazonの紹介本が「ハロリア」「(ここに書くのもはばかられるAVタイトル。知りたい人はリクエストしてね)」「スポーツイラストレイテッドの水着写真集」「盗聴 二・二六事件」と硬軟取り混ぜたものになっております。
ということで、「盗聴 二・二六事件」一気読み。澤地和枝氏のノンフィクションを読んだら、これいいですよ。
ちょっと暴走もありますが、NHKスペシャルの二・二六シリーズを見た人、これで復習できます。
盗聴二・二六事件 中田整一
http://www.amazon.co.jp/%E7%9B%97%E8%81%B4%E4%BA%8C%E3%83%BB%E4%BA%8C%E5%85%AD%E4%BA%8B%E4%BB%B6-%E4%B8%AD%E7%94%B0-%E6%95%B4%E4%B8%80/dp/4163688609/ref=pd_sim_b_3/503-5139808-1522309
63
:
小説吉田学校読者
:2007/03/10(土) 07:35:46
推理の悦楽。戸板康二を読みなさい。
團十郎切腹事件 (文庫) 戸板 康二 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E5%9C%98%E5%8D%81%E9%83%8E%E5%88%87%E8%85%B9%E4%BA%8B%E4%BB%B6-%E6%88%B8%E6%9D%BF-%E5%BA%B7%E4%BA%8C/dp/4488458017/ref=sr_1_1/503-5139808-1522309?ie=UTF8&s=books&qid=1173479614&sr=1-1
64
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/21(水) 12:25:38
永沢光雄につづき鴨志田穣も死んじゃいましたね。
酒で身を滅ぼしてるのではあるけど、ひとの弱さ儚さが凝縮されてるところがあって、好きといってはなんだが・・・。
65
:
小説吉田学校読者
:2007/03/22(木) 22:48:32
この方の小説、私、作品ごとに好き嫌いが激しいです。
「落日燃ゆ」は大嫌いでして、私、大学時代、「何だかんだ書いているが、結局、廣田弘毅は暗愚の帝王」と思ったくらいです。贔屓の引き倒しだと思うんです。
「男子の本懐」も嫌いでしたね。黙契とかで国策を語れるんでしょうか。井上準之助に野心や打算はなかったのかと突っ込みまくりです。
「鼠」も嫌いで、ああいうのを商才がないというんですよ。
「三賢人の世」も嫌いです。ああだこうだ言っているだけの政治家の何が賢人か。ドロを被ってこそ政治家じゃないか。椎名悦三郎だけだろ、賢人は。
でも「総会屋錦城」と「指揮官たちの特攻」と「小説日本銀行」は好きです。
「落日燃ゆ」「男子の本懐」作家・城山三郎氏が死去
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070322-00000511-yom-soci
経済小説のパイオニアで「落日燃ゆ」「男子の本懐」など、近代日本の指導者像を描いた作家の城山三郎(しろやま・さぶろう=本名・杉浦英一=すぎうら・えいいち)氏が22日午前6時50分、間質性肺炎のため、神奈川県茅ヶ崎市の病院で死去した。79歳。
告別式は親族のみで行い後日、お別れの会を開く予定。喪主は長男、杉浦有一(ゆういち)氏。
名古屋市生まれ。愛知学芸大(現・愛知教育大)講師の傍ら小説を書き始め、1959年「総会屋錦城」で直木賞を受賞。「官僚たちの夏」「小説日本銀行」など組織と個人の生き方を問う経済小説を開拓し、歴史小説「黄金の日日」や本紙連載「毎日が日曜日」などのサラリーマンものが次々にドラマ化され、流行語にもなった。吉川英治文学賞、菊池寛賞などを受賞。
66
:
小説吉田学校読者
:2007/04/30(月) 10:41:48
旅の醍醐味は道中にあるのだそうですが、その道中でのなんとはない変化をミステリにするとどうなるか。
短編かくあるべし。これぞ小説。堂々の再刊であります。「グリーン車の子供」だけでも、立ち読みしてでも読むべし。
中村雅楽探偵全集2 グリーン車の子供
http://www.tsogen.co.jp/np/detail.do?goods_id=3689
67
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/02(水) 23:40:15
おかやま大研Q:獄門島の舞台「笠岡諸島」 戦争体験がリアル /岡山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/okayama/news/20070502ddlk33040708000c.html
「備中笠岡から南へ七里、瀬戸内海のほぼなかほど(中略)そこに周囲二里ばかりの小島があり、その名を獄門島と呼ぶ」という有名な書き出しで始まる横溝正史著「獄門島」。緻密(ちみつ)で論理的なトリック、独創的な見立て殺人で、金田一耕助シリーズの最高傑作との呼び声が高い。舞台となったのは笠岡諸島だ。想像力と作家としての意欲を注いだ「獄門島」には正史のさまざまな思いが詰まっている。文献を手に獄門島の舞台を訪ねた。【石戸諭】
◇俳句用い、独自の世界
■「獄門島」誕生□
正史は太平洋戦争末期の1945年4月から約4年間、吉備郡岡田村字桜(現在の倉敷市真備町)に疎開していた。そこで元青年学校の教員、加藤一(ひとし)さんらと、岡山の因習や事件などについて語り合ったことが後の創作につながる。
正史にとって推理小説は「米の飯」だったが、戦争中は満足に書くことができなかった。戦後は一転、とにかく書いて推理小説への飢餓感を満たそうとする。金田一が初登場する「本陣殺人事件」を書き上げたのは46年末。48年にはシリーズ第2作となる「獄門島」が誕生した。
作品に懸ける意気込みを正史はこう記している。「米の飯だけでは物足りなくなっている。そこに程よい味つけと、出来れば食欲を刺激するに足る副食物さえ欲しいと思っている」。終戦直後、復員船の中で、獄門島出身の戦友、鬼頭千万太は「三人の妹が殺される…。おれの代わりに獄門島へ行ってくれ」という遺言を金田一に残し、マラリアで死んだ。本家、分家の対立、さまざまな因習が残る漁村で起きた奇怪な連続殺人……。金田一の名推理がさえる「獄門島」は、副食物どころか、絶妙な味付けの大ごちそうが並んだ傑作となった。
□金田一の戦争体験■
一見、荒唐無稽(けい)な金田一シリーズだが、戦争体験の描写が作品を支えている。金田一は、大陸から南方の島を転々として「終戦時はニューギニアのウエワクにいた」という設定だ。「獄門島」では、他にも登場人物が、おそらく広島県の大久野島で「(毒ガスを秘密に作っていたため)毒ガスの始末に手を焼いている」という話をしたり、「本陣殺人事件」で知り合った県警の磯川常次郎警部が笠岡諸島の「海賊」を取り締まりに来たりと、随所に当時の岡山の話題が反映されている。
正史自身、戦争協力を求められたら死のうという決意で青酸カリを隠し持ったり、戦争中に積極的に反対を唱えなかったことを悔いていた。金田一についても、戦争で「人生でいちばん大事な期間を空白で過ごして来たのである」と書く。自分が生み出した若き名探偵への思い、戦争に駆り立てられた人へのまなざしは優しい。
68
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/02(水) 23:40:50
>>67-68
■俳句と笠岡諸島□
「獄門島」では、俳句に見立てられた事件が連続する。「真説 金田一耕助」(毎日新聞社)などによると、着想の原点はアガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」にある。マザーグースにちなんで起こる殺人に刺激を受けた正史は、俳句の通りに起きる事件を構想した。金田一映画のロケ地に家を建てたほどの筋金入りのファンで、笠岡市役所で笠岡諸島の島おこしを担当する網本善光さん(46)は、その魅力を「金田一作品の中で一番面白い。自分たちの文化である俳句を用いたことで、独自の世界を作り上げたと思う」と語る。
同時に欠かせないのが、笠岡諸島という舞台だ。正史は疎開中、ほとんど真備町から出ていないにもかかわらず、想像力で架空の島を書き上げた。「島の雰囲気は、トリックから結末まですべての伏線になっていると思います」と網本さん。その舞台を見たくなった。
□島へ■
「獄門島」では、金田一の乗った船が笠岡を出港し、真鍋島を過ぎて獄門島に向かうと記される。獄門島の舞台が六島と言われるのはこのためだ。網本さんによれば「加藤一さんは、真鍋島で教員をしたことがあると聞きます。原作の古い漁村は真鍋島のイメージが強いと思う」とのこと。
笠岡から高速船に乗り約1時間。真鍋島を訪ねてみた。石坂浩二主演の映画「獄門島」のロケ地になったこともあり、路地の雰囲気や、寺までの道など、金田一が駆け回っている様子が想像できる。風光明美な島を一望できる円福寺には釣り鐘がある。釣り鐘は第2の殺人で重要な役割を果たした。殺人事件に使われる俳句「むざんやな胄(かぶと)の下のきりぎりす」を思わずつぶやいてしまう。
「獄門島」の最終章で、金田一は一目ぼれした女性にふられる。恋と無縁そうな金田一にしては珍しいことだ。船の乗り場が、女性に別れを告げた場所。どんな顔をして船に乗り込んだのか。きっと、いつものように頭をかいて……。「獄門島」は鐘の音を聞きながら金田一が手を合わせるシーンで終わる。鐘は聞こえなかったが、金田一が出てきそうな街並みを堪能することができた。
毎日新聞 2007年5月2日
69
:
やお
:2007/05/03(木) 06:12:46
ジャパニーズ・マフィア
ヤクザと法と国家
ピーター・ヒル
目新しいものは、何もありません。
しかし、ヤクザ入門書としては最適ですね。
警察白書からの資料も多いし、江戸時代からのヤクザ史の概略もつかめます。
著名なヤクザ関連図書の総まとめといった感じです。
かなり、ヤクザに同情的な傾向にありますけど。
立ち読みされる方には、第4章と第6章をすすめておきます。
70
:
小説吉田学校読者
:2007/05/22(火) 22:32:28
久方ぶりのブックレビューは、旧作再読シリーズであります。
ダールの「あなたに似た人」でノワールをやるとどうなるか。訳も旧訳に比べるとポップでぶっ飛んでいる。そして、主人公もぶっ飛んでいて、ラストもまたぶっ飛んでいる。「あなたの中の殺し屋」。
おれの中の殺し屋
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8A%E3%82%8C%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%81%AE%E6%AE%BA%E3%81%97%E5%B1%8B-%E3%82%B8%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%97%E3%82%B9%E3%83%B3/dp/4594049621/ref=pd_ecc_rvi_1/250-7507460-4769805
71
:
とはずがたり
:2007/06/05(火) 01:42:24
購入検討。しかもお仕事がらみ。
こんなんばっかで全然review出来てないな,俺。。
http://www.amazon.co.jp/New-Economic-Policies-Developing-Countries/dp/8170419948
New Economic Policies in Developing Countries (ハードカバー)
G.S. Batra (編集), Narinder Kaur (編集)
http://www.amazon.co.jp/Income-Distribution-Macroeconomic-Giuseppe-Bertola/dp/0691121710
Income Distribution in Macroeconomic Models (ハードカバー)
Giuseppe Bertola (著), Reto Foellmi (著), Josef Zweimuller (著)
72
:
小説吉田学校読者
:2007/06/16(土) 19:04:18
林芙美子、向田邦子、中上健次、そして阿佐田哲也・・・・最近読まれなくなっている作家たち。もっと読まれていい。
阿佐田哲也(色川武大)と妻孝子
http://www.asahi.com/travel/traveler/TKY200706160119.html
73
:
やおよろず
:2007/06/16(土) 19:47:32
>>71
新しい発展途上国における経済政策?
マクロ・モデルによる収入の分配?
とは氏は、マクロ・経済政策関連の研究者でしたか
74
:
やおよろず
:2007/06/16(土) 19:53:49
>>4
Growth Theory: An Exposition (ペーパーバック)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/0195109031/249-7801335-5409126?v=glance&n=1000&m=AN1VRQENFRJN5
Robert M. Solow
価格: ¥ 3,319 (税込み)
岩波書店から出てる福岡正夫教授訳を持ってます
75
:
とはずがたり
:2007/06/16(土) 19:57:06
注意深く読むと情報過多でばればれなんでしょうけどその辺はノォコメントというスタンスでお願いします。
日本中世史や言語学,農学あたりの可能性も捨てきれませんw
76
:
やおよろず
:2007/06/16(土) 20:05:07
一級の選挙研究者ということで、矛を収めさせてもらいます。
77
:
とはずがたり
:2007/06/16(土) 20:08:55
おなさけ感謝w
それは兎も角選挙学会とかあるんですよねぇ。一度かおだしてみようかしらん
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jesa/
参加者の知識がぬるすぎて浮くかなぁ。片言丸氏あたりを会長にすべきだ。
78
:
小説吉田学校読者
:2007/06/17(日) 08:36:13
今日から再開、「毎日かあさん」。週刊朝日は巻末から、日曜日の毎日新聞は中面から読みなさい。
サイバラ、散骨の旅に出かけたらしい。
西原理恵子さん、「毎日かあさん」読者の皆さまにメッセージ
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/women/etc/riezo/
79
:
小説吉田学校読者
:2007/06/24(日) 12:00:18
私が日本人で良かったと心から思えたのは、ジェイムズ・ヤッフェの短編集(本国では編まれていない)を読めることであります。
「あなたの街の「美しい国」募集」記事でも書きましたが、「翻訳文化」。米英仏独伊西露中とこんなに翻訳が読まれる国はないんじゃないか。タイムラグとかの問題も出てくるけど、世界に誇っていいと思うよ。
米英仏はあまり翻訳は読まれないそうだ。韓国はつい数年前まで隣国日本の文化を吸収しなかった(表向きは)。中国は翻訳家が育っていない(これ、北京語の特質の問題もあるけど)。翻訳が栄えるというのは日本語の多様性の証明です。
今年のミステリ界の重大ニュースに「チャンドラーの『長いお別れ』を村上春樹が翻訳」だろうが、清水俊二節も村上春樹調もありというのは、私は幸せです。
われわれはみな外国人である―翻訳文学という日本文学
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%AF%E3%81%BF%E3%81%AA%E5%A4%96%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E2%80%95%E7%BF%BB%E8%A8%B3%E6%96%87%E5%AD%A6%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%96%87%E5%AD%A6-%E9%87%8E%E5%B4%8E-%E6%AD%93/dp/4901646117/ref=sr_1_1/250-1782256-4042605?ie=UTF8&s=books&qid=1182653499&sr=8-1
80
:
とはずがたり
:2007/07/14(土) 23:09:34
書店も此処でいいっすかね?
丸善は洋書も高いしね。お世話にはなっているのだが。
経営再建中の丸善、大日本印刷との資本業務提携を発表
http://www.asahi.com/business/update/0712/TKY200707120421.html
2007年07月12日22時05分
経営再建中の大型書店・丸善は12日、大日本印刷と資本業務提携すると発表した。大日本が8月にも丸善の株式の25・5%(議決権ベース)を取得、丸善は大日本の傘下に入る。大学などの図書館向けの専門書納入で強みがある丸善だが、出版不況や大型店同士の競争激化に苦しむ。ICタグ(電子荷札)で実績のある大日本と組み、業績の改善をめざす。
大日本は丸善の株式を大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツから取得し、丸善の筆頭株主となる。関係者によると売買額は80億円程度。大日本は丸善に常勤の取締役1人を送りこむ方針。12日に記者会見した大日本の高波光一副社長は「丸善の経営をするつもりはない。あくまで事業で相乗効果を出していく」と述べた。
両社がまず取り組むのは、大学や研究機関の図書館の運営・管理を請け負う事業での協力。丸善は全国約70の図書館運営を受託し専門書などを納めており、事業の拡大を目指している。
大日本は本の貸し出しや返却、蔵書の管理を効率化できるICタグやICカードを生産しており、両社は図書館への導入を積極的に進めて業務効率化をはかる。丸善が出版権を持つ絶版書籍の内容をインターネット上で注文を受け配信するサービスも検討する。
1869年創業で洋書や文具販売の歴史を持つ丸善だが、経営は厳しい。07年1月期の連結売上高は993億円で営業利益は8億円。当期利益49億円の大半は資産売却で生み出した。
売上高の約54%を占める大学図書館や研究機関への支援や店舗内装の業務(教育・学術事業本部)では、IT(情報技術)や教育関係企業との競合が激しい。文具専門店を含め48店を持つ店舗事業では、大型化が業界の流れとなっているが投資経費がかかる。
業績へ追い打ちをかけたのが、今年1月に発覚した約8億1000万円の不正な利益計上。4月に産業再生機構出身の小城武彦社長が就任、6月にはネット通販大手のアマゾンジャパンにネット通販を事実上委託するなどの対策を打ち出していた。
丸善、大阪・心斎橋での136年の歴史に幕
http://www.asahi.com/business/update/0712/OSK200707120140.html
2007年07月12日21時16分
大手書店の丸善が、そごう心斎橋本店(大阪市)に出店している「大阪心斎橋そごう店」を閉店することが12日、わかった。15日で営業を終える。美術書など専門書のほか、高級文具などを扱っていた。撤退理由は明らかにしていないが、顧客対象を絞った品ぞろえのため、百貨店の上層階では計画通りの集客が出来なかったとみられる。
丸善のそごう店の前身「大阪心斎橋店」は1871年に開業。首都圏に次ぐ2カ所目の店舗で、05年7月に閉鎖。同年9月のそごうの再開に合わせて、リニューアルした。あわせて136年の心斎橋での歴史に幕を閉じることになる。
店舗面積は約940平方メートル。団塊世代以上をターゲットに、上層階にこだわりの専門店を集めたそごうの「心祭橋筋商店街」の核テナントだった。そごうは「次の入居業者は交渉中で未定」と話している。
81
:
小説吉田学校読者
:2007/07/21(土) 11:23:43
2ちゃんねるで読書と全く関係ないスレで、ミステリのネタバレをやっている奴がいて、本気で怒ったことがあります。
ハッカー、ハリー・ポッター最新刊の結末をばらす
http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPJAPAN-26546120070621
[ボストン 20日 ロイター] 英作家J・K・ローリング原作の人気小説「ハリー・ポッター」シリーズの最終章「ハリー・ポッターと死の秘宝」(仮題)のあらすじが、ハッカーによりインターネット上に書き込まれた問題を受け、出版社は、書き込みはでたらめの可能性があると注意を呼び掛けた。
ハッカーは「ガブリエル」と名乗り、英出版元ブルームズベリー・パブリッシングのコンピューターに侵入して、7月21日に発売される最新刊の原稿コピーを入手したと主張。ウェブサイト上で「最新刊を無意味でつまらないものにするため」と書き込みの意図を語っている。
最終章の結末をめぐっては、ここ数カ月、ファンの間でハリーやハーマイオニーの生死についての論争が巻き起こっていた。
米の出版元スカラスティックのスポークスマンは、書き込みの真偽についてはコメントを避けたものの、書き込みを信じないよう注意を呼び掛けた。
英出版元ブルームズベリーのスポークスマンはコメントを控えている。
「ハリー・ポッター」シリーズの原稿漏出に関しては、第6作「ハリー・ポッターと謎のプリンス」でも発売前に原稿コピーが盗まれる事件が起き、タブロイド紙にコピーを売却しようとしたとして、2人が起訴されている。
82
:
小説吉田学校読者
:2007/07/30(月) 06:00:47
「べ平連」「市民立法」でもありますが、海外へなかなかいけない時代に「何でも見てやろう」を書いたのは歴史的業績だと思う。全集が編まれるべき作家だろう。
作家の小田実さんが死去 国際的な反戦運動に尽力
http://www.asahi.com/national/update/0730/OSK200707300001.html
反戦、反核など国際的な市民運動に取り組んだ作家で、「ベトナムに平和を!市民連合(ベ平連)」元代表の小田実(おだ・まこと)さんが30日午前2時5分、胃がんのため東京都内の病院で死去した。75歳だった。自宅は公表していない。
32年大阪市生まれ。45年の敗戦前日の8月14日に大阪大空襲を体験、そこで目の当たりにして後に「難死」と呼んだ「無意味な死」への怒りが言論活動や市民運動の源泉となった。
東京大文学部卒業後の58年、フルブライト留学生として米国ハーバード大学へ。このときの体験とそれに続く欧州・アジア巡りをつづった1日1ドルの貧乏旅行記「何でも見てやろう」(61年)がベストセラーに。飾り気のない文体と世界の人々と同じ高さの目線で向き合う姿勢が共感を呼んだ。
65年、ベトナム戦争に反対して哲学者の鶴見俊輔さん、作家の開高健さんらとベ平連を結成。米ワシントン・ポスト紙に日本語で「殺すな」と大書きした反戦広告を掲載するなど、運動の支柱となった。
ベ平連解散後も、執筆の傍ら政治問題と正面から向き合い、市民の側から発言を続けた。76年には北朝鮮を訪問して当時の金日成主席と会見。87年の東京都知事選では当時の社会党から立候補を打診され、断った。
95年の阪神大震災は自宅で被災。公的支援の貧弱さを身をもって体験、被災者支援法成立に尽力した。04年6月、作家大江健三郎さんや評論家加藤周一さんらと、憲法を守る「九条の会」の呼びかけ人となった。
小説では庶民の生活に根ざした素材と言葉で、心のひだへ分け入った。「HIROSHIMA」で88年、第三世界最高の文学賞とされるロータス賞を受賞。97年に川端康成文学賞を受けた「『アボジ』を踏む」は演劇にもなった。
07年春に末期がんがわかり、親しい知人に手紙で病状を明らかにしていた。著書「中流の復興」では、武器を売らぬ平和経済で繁栄したことが日本の誇りであり、その基盤となった中流層の復権を訴えた。
83
:
小説吉田学校読者
:2007/08/05(日) 07:48:37
千葉県立中央図書館前の名物児童書店の話題。
土地柄、教員の来訪者が多いと聞きますが、こういう小さい専門店は大事にしたい。
あと、どこでもいいから、千葉にミステリ専門書店を建ててくれ。
児童書愛して30年 専門店「会留府」
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000708030003
自分が納得できる本を子どもたちに届けたい。そんな思いで児童書専門店「会留府(えるふ)」(千葉市中央区)を続けて30年になる。本の売れ行きが落ちて店をたたむ仲間もいる中、「意地っぱりだから続けてきてこられた」と店主の阿部裕子さん。有志たちによる「祝う会」が9月29日、県文化会館で開かれ、詩人の谷川俊太郎さんが詩を朗読する。(丸山ひかり)
店の名前は「指輪物語」に登場する「エルフ族」が由来。昨年12月、30周年を迎えた。県立中央図書館の向かいにある小さな店内には、絵本や文庫本など約4千冊が所狭しと並ぶ。
本は阿部さん自身が問屋に足を運んで選ぶ。児童書にも流行があるが、「もりのなか」などのロングセラーを欠かさず並べる。読書会を続け、ブログなどを通じた情報発信も欠かさない。
自宅の一室で始め、最初は稲毛区に店を構えた。当時は近所の子どもが立ち読みをしていったが、最近はそんな光景は見かけなくなった。
阿部さんは「今の子どもは勉強や他の娯楽で忙しいこともあるのでしょう。でも、子どもたちが読書嫌いになったとは思いません」と話す。
学校や公立図書館の予算が削られていることに危機感を募らせる。
「大人には子どもたちのために読書環境を整えてあげる責務があるのに、できていません」
これまで「客と直接触れ合いたい。自分が読んで欲しいと思う、その人にあった本を届けたい」と店を守ってきたが、店をやめたいと考えたこともあったという。
本が売れずに経費がかさみ、経営は楽ではない。二人三脚で経営してきた夫が04年に交通事故で亡くなった。「もう無理」とくじけそうになったが、「自分を支えるのはこの仕事。もう少し考えよう」と思い直した。
自分が読むのが好きだから、児童書にこだわってきた。「子どもたちにとって、自分のために親や先生が本を読んでくれて一緒に楽しい経験をしたという思い出は、成長する上で大きな支えにもなる」と話す。
そんな阿部さんの歩みを祝おうと、自宅を開放して地域の子どもに本を貸し出したり、読み聞かせをしたりする文庫活動を続ける有志たちが「祝う会」を企画した。
石倉雅子さんは「私たちにとって、会留府は励みになる存在。本を選ぶ時にもお世話になってきた」という。
「子どもと一緒に楽しめるものを」と、谷川俊太郎さんには、店の節目ごとに朗読を依頼してきた。今回は作曲家の林光さんがピアノを弾く。9月29日、県文化会館小ホールで午後1時半〜3時半。チケットは中学生以上2950円で、小学生以下2千円。定員は約220人。問い合わせは祝う会(043・274・0187)まで。
84
:
小説吉田学校読者
:2007/08/12(日) 10:20:02
呉智英あっぱれ。関西の革新というか市民派は、「人権は大事だが突撃取材も辞さない」(大阪読売黒田軍団)、「共産系だが天皇制尊重」(蜷川府政)など、二面性がキーワードであり、これを器用に扱って、矛盾に悩みながらも現実に適応するのが真骨頂なのだ。
戦争の二面性を論じた小田実ですが、それは自己の二面性を自覚してのことだったのでしょう。二面性や矛盾なくして何が批評であり、評論なんでしょうか。私が小田実が好きなところはここなのであります。
【コラム断 評論家・呉智英】市民運動家の二面性
http://www.sankei.co.jp/culture/bunka/070812/bnk070812001.htm
85
:
とはずがたり
:2007/08/13(月) 09:31:12
帰省中。弟達のみならず妻や義妹が実家に参集するなか一人
別役実『日々の暮らし方』白水社1990
を黙々と読み,正しい帰省の仕方を沈思黙考す。
不朽の名文句
「お花見というのは,長年連れそった女房といたすようなものである」という言い方もある。してもちっとも嬉しくないが,だからと言ってしないでいると,何となくうっとうしいのである。
の出典はここだったか〜w
もう忘れてたけど,昔読んだことがあったのだな。
86
:
とはずがたり
:2007/08/13(月) 13:10:43
『思いちがい辞典』
別役実
リブロポート
1993
イギリスには,「人はその生涯において,一本の樹を植え,一軒の家を建て,ひとりの息子を育てなければならない」という言葉がある。
87
:
小説吉田学校読者
:2007/08/24(金) 23:21:18
朝日を覗いていたら、もう1本。
P・D・ジェイムスの「女には向かない職業」がないのが気に入らないが、この「ボツワナでただ一人の女性探偵プレシャス・ラモツエ。のどかなアフリカの地で、浮気調査から失踪人探しまで、持ち前の洞察力で次々と事件を解決。世界中から愛される女性探偵」・・なんだろう、ものすごい読みたい。
女性探偵特集
http://book.asahi.com/special/TKY200708240081.html
88
:
小説吉田学校読者
:2007/08/24(金) 23:24:26
amazonの方では和訳が出ておりましたね。早速明日買う。「サバンナのミス・まープル」・・・これだけで手が動くというものだ。
No.1レディーズ探偵社、本日開業―ミス・ラモツエの事件簿〈1〉
http://www.amazon.co.jp/No-1%E3%83%AC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%BA%E6%8E%A2%E5%81%B5%E7%A4%BE%E3%80%81%E6%9C%AC%E6%97%A5%E9%96%8B%E6%A5%AD%E2%80%95%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%A2%E3%83%84%E3%82%A8%E3%81%AE%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E7%B0%BF%E3%80%881%E3%80%89-%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B8%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%B0%E3%82%B6%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%82%B9/dp/4789721051/ref=br_lf_m_1000107876_1_3_ttl/503-8408970-7552752?%5Fencoding=UTF8&s=books&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=center-2&pf_rd_r=1NVYCKMBCYQD33PN47HG&pf_rd_t=1401&pf_rd_p=81215706&pf_rd_i=1000107876
89
:
とはずがたり
:2007/09/08(土) 00:43:56
音楽も此処で良いっすか?(;´Д`)
月の光を聴いて久しぶりにペルソナやりたくなったぞw
ドビュッシー
月の光
http://classic-midi.com/midi_player/classic/cla_Debussy_tukihikari.htm
亜麻色の髪の乙女
http://www.voiceblog.jp/andotowa/403901.html
90
:
とはずがたり
:2007/10/07(日) 18:23:34
新聞の書評欄にあったが面白そうだ。
主人公とは禅で内なる自分に対して禅僧(瑞厳師彦)がそう呼んだそうで,弥次喜多など近世初期の文芸は二人連れが自己と「他己」が対話しながら旅をする形式を取る。その後者が客観化され増殖する所,例えば西鶴の『好色一代女』,に近世文芸の展開を見いだしているのだそうな。
http://www.amazon.co.jp/
主人公の誕生―中世禅から近世小説へ-西田-耕三/dp/4831511730
91
:
とはずがたり
:2007/11/23(金) 14:19:38
古本探しにめっちゃ便利だ。
KK紫式部のスーパー源氏
http://sgenji.jp/
92
:
とはずがたり
:2007/11/23(金) 14:26:21
AMAZON→丸善の価格の違い。高い本の倍率がより高くなってるな・・。高い高いと云われてる丸善でも価格差は僅かな本もあるようであるけど。
Economic Growth 2nd edi.
\ 9,660→\13,244
2005/12/2に追加された商品
Dynamic Macroeconomic Analysis: Theory and Policy in General Equilibrium - Sumru Altug; ペーパーバック
\ 8,721→ \10,347
2005/11/26に追加された商品
Poverty Traps - Samuel Bowles; ハードカバー
\ 4,446→ \4,635
2005/12/2に追加された商品
A Theory of Economic Growth: Dynamics and Policy in Overlapping Generations - David De LA Croix; ペーパーバック
\ 4,731→ \5,613
93
:
とはずがたり
:2007/11/24(土) 16:04:03
私が経済学を真面目に始めた頃岩波のモダン・エコノミックスと云うシリーズが出ていた。
ミクロ経済学Ⅰ・Ⅱ,マクロ経済学Ⅰ,企業の経済学,労働経済学,公共政策,所得と富,国際貿易,農業経済論,一般均衡の数量分析,不均衡動学の理論,経済思想が刊行されたまま完結することなく終わってしまったようである。
このうち
ミクロ経済学Ⅰ・Ⅱ,マクロ経済学Ⅰ,企業の経済学,労働経済学,所得と富,国際貿易,不均衡動学の理論(労働経済学,所得と富,国際貿易は古本を購入)
を持っていた。
企業の経済学と所得と富は研究室を引き払う時に後輩にあげてしまったが,やはり読み返したくなってそれらや結局買えなかったものを丸善に発注。
多くが絶版に成っており所得と富と農業経済論しか入手できないとのこと。
企業の経済学,労働経済学,公共政策を
>>91
で検索して古本屋で発注。あと一冊で全巻完結するし一般均衡の数量分析も購入しちまおうかなぁ。。
94
:
小説吉田学校読者
:2007/11/25(日) 11:52:59
用事がないから読んではいけないということはない。なんにも用事はないけれど、本屋へ寄って内田百輭を読んでみようと思う。
内田百輭 [ちくま日本文学001] (ちくま日本文学 1) (文庫)
http://www.amazon.co.jp/%E5%86%85%E7%94%B0%E7%99%BE%E9%96%92-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%96%87%E5%AD%A6001-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%96%87%E5%AD%A6-%E5%86%85%E7%94%B0-%E7%99%BE%E9%96%92/dp/4480425012/ref=sr_1_4?ie=UTF8&s=books&qid=1195958973&sr=8-4
95
:
やおよろず
:2007/11/25(日) 12:01:09
>>93
そのシリーズ、「国際金融 浜田宏一」も刊行されています。
私は、ミクロ経済学Ⅰ・Ⅱ,マクロ経済学Ⅰ,労働経済学,不均衡動学の理論,国際貿易,国際金融を所有しています。
96
:
とはずがたり
:2007/11/26(月) 21:42:22
>>95
おお,ご教授感謝。浜田先生の『国際金融』読んでみたいっす。
また捜してみよっと。
97
:
とはずがたり
:2007/12/05(水) 12:42:17
購入しました>国際金融
絶版となってて古本屋で買ったが偉く高かった。。
98
:
とはずがたり
:2007/12/05(水) 12:45:55
sageてもた。。
因みにあと所得と富と農業経済論で既刊が全部揃う予定♪
99
:
やおよろず
:2007/12/06(木) 21:42:01
>>97
私は河原町今出川の古本屋で買いました。
憎き島田の労働経済学と一緒に。
両方とも半額ぐらいだったような気がします。
100
:
とはずがたり
:2007/12/07(金) 00:16:16
考えたら15〜20年程前の本ですので稀覯本の類に成ってしまってるようです・・。
プレミアが付いていて定価より高かったです。
俺も島晴は古本で買いましたよ。
101
:
小説吉田学校読者
:2007/12/17(月) 06:42:18
人生万事塞翁が馬。「放浪記」だって「まんが道」だって貧乏自慢のようなもの。
“貧乏自慢”田村裕が手にする大金1億円
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071119-00000001-gen-ent
もう“貧乏”は売り物にできないか。
漫才コンビ「麒麟」の田村裕(28)がウハウハだ。今年9月に発売した著書「ホームレス中学生」(ワニブックス)が売り上げ100万部を突破。発売2カ月でのミリオン到達はノンフィクションとしては史上最速で、ギネスブックに申請する計画も検討されている。
同書は少年時代に一家離散を経験した田村の極貧生活をつづったもので、「公園の土管の中に住んでいた」「雑草やダンボールを食べていた」といったエピソードがちりばめられている。これまでも田村はあちこちで“貧乏ネタ”を披露しているが、それにプラスして「家族に対する愛情が泣ける」と評判で、全国の学校図書館からも注文が殺到しているという。
田村の“貧乏ネタ”はいまや社会現象といってもいい。気になるのはその稼ぎっぷりだ。
同書は本体価格1300円で、単純計算でも13億円を売り上げている。版元との契約によるが、印税は10%だとしても1億3000万円が入る。これからさらに売れるのは確実で、田村の手元にも1億円以上の大金が転がり込むことになる。今後は映画化やドラマ化も計画されているだけに、田村だけでなく、所属の吉本興業もニンマリだろう。
ギャラアップも確実だ。
「麒麟のテレビ出演ギャラは2人で20万円、営業が60万円といわれています。しかし、ブームに乗って50万〜70万円程度にハネ上がるでしょう。麒麟の全国レギュラーはまだ1本しかありませんが、3本の準レギュラーに加えて今後はゲスト出演が一気に増えるのは間違いない。早くも、生き別れていた父親と田村を14年ぶりに再会させる番組や、父親のインタビューを放送した番組もありますからね」(テレビ関係者)
少年時代は信じられないほどの貧乏生活を送っていた男が、いまや億単位のカネを動かしている。人生、何が起こるか分からない。
102
:
小説吉田学校読者
:2007/12/23(日) 07:52:29
私、「警官と賛美歌」のような意地悪こそO・ヘンリーの真骨頂だと思いますので、賢者の贈り物みたいなハートウォーミングストーリーは嫌い。
愛の旅人 「賢者の贈りもの」 O・ヘンリーと妻アソル
http://www.asahi.com/travel/traveler/TKY200712210263.html
103
:
とはずがたり
:2008/01/11(金) 01:35:52
侘美 光彦『世界大恐慌』 お茶の水書房を古本で購入
12000円→7000円だった
大経大の蔵書が登録抹消されて古本市場に流れてきたらしい。
29年恐慌はその価格下落のスピードではなくそのずるずると経過した時間の長さ故に深刻であったようだ。
日本の失われた10年もその不況の深刻さは景気後退のスピードよりもその長さ故だったかねぇ。
ヴィクセルの不均衡累積,更に岩井の不均衡動学なんかで説明出来るのか?
104
:
とはずがたり
:2008/01/11(金) 05:25:28
草思社、民事再生法の適用申請=「間違いだらけのクルマ選び」など出版
2008年1月9日(水)20:47
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-09X852.html
出版社の草思社(東京都文京区)が9日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。出版不況の中でこの数年間ヒット作がなく、業績が悪化していたため、自主再建を断念した。東京商工リサーチによると、負債総額は22億4789万円。
同社は1961年創業。自動車評論家、徳大寺有恒氏の「間違いだらけのクルマ選び」(76〜2006年)のほか、「大国の興亡」(ポール・ケネディ著)、「声に出して読みたい日本語」(齋藤孝著)、「全国鉄道事情大研究」シリーズ(川島令三著)などのベストセラーを出版した。
帝国データバンクによると、ピーク時の97年10月期には年売上高約39億円に達したが、2006年10月期の年売上高は約16億円まで落ち込んでいた。同社は、各編集者の裁量に任せる方針で知られ、業界関係者は「企画の成否は担当者の力次第。それが裏目に出た」と見ている。
草思社が民事再生法適用を申請、負債額22億5千万円
2008年1月9日(水)21:08
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/entertainment/20080109i414-yol.html
日本語ブームの火付け役になった斎藤孝著「声に出して読みたい日本語」(160万部)、F・アルベローニ著「他人をほめる人、けなす人」(123万部)などのベストセラーで知られる出版社の草思社(東京都文京区、木谷東男社長)が9日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。
負債額は約22億5千万円。出版不況に伴う業績不振や有利子負債が経営を圧迫した。数社の企業が支援に名乗りを上げており、営業は継続し、3、4月に再スタートを目指すという。
同社は1968年に創業。76年から2006年まで刊行を続けた徳大寺有恒著「間違いだらけのクルマ選び」、ポール・ケネディ著「大国の興亡」、流行語にもなった中野孝次著「清貧の思想」などを出版。90年代後半は、M・スコット・ペック著「平気でうそをつく人たち」など時代の空気をとらえた好タイトルの翻訳書でヒットを連発し、話題を呼んだ。
105
:
とはずがたり
:2008/01/11(金) 05:26:35
出版点数日本一「新風舎」倒産 急増自費出版ブームに冷水
2008年1月8日(火)05:37
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20080108ddm003020136000c.html?C=S
自費出版大手の「新風舎」(東京都港区)が7日、東京地裁に民事再生法の適用を申請して事実上倒産した。出版点数が日本一になるなど事業を拡大する一方で、自費出版契約を結んだ著者が損害賠償を求める訴訟を起こすなど、トラブルも表面化していた。新風舎の破綻(はたん)は過熱する自費出版ブームを再考する契機となりそうだ。【斉藤希史子、鈴木英生、手塚さや香】
◇「全国の書店に並ぶ」はずが…トラブル続出
新風舎の松崎義行社長(43)は7日午後4時から会見。「書店で販売されるという宣伝文句にだまされた」として昨年7月と11月に計6人の著者が起こした損賠訴訟に触れ、「大きく報じられ発注が激減、資金繰りが悪化した」と悔しさをにじませた。
一方で、出版契約者とのトラブルについては「説明不足や、行き過ぎた営業もあったと思う」と認め、「社の本意ではない」と釈明した。
松崎社長が新風舎を創業したのは、都立高1年だった80年。自らの詩集の自費出版がきっかけという。現在の出版事情では実現されにくい本を出し、流通させたいという人々の「思いを顕在化させること」が社の理念。「社長・詩人」の肩書で一躍、時代の寵児(ちょうじ)ともてはやされた。
積極的に広告宣伝を展開したほか、多数の出版賞を創設し、落選者には自費での出版を持ちかけていた。また、契約段階で「協力書店があり、本が店頭に並ぶ」と著者に信じ込ませていたとされる。
訴訟の原告の一人で滋賀県在住の元大学教授の男性は、海外旅行にまつわるエッセーの出版を137万5000円で契約した。新聞広告を見て新風舎を知ったといい、「一般的な自費出版と違い、全国の書店に本が並ぶ『共同出版』をうたった点に魅力を感じた」と語る。
印刷された500部のうち50部が手元に送られ、残りは新風舎が販売する契約だった。追加で300部以上を自ら定価の7割の値段で購入した。男性は「全国の書店の棚に並ぶ、と書面や口頭で繰り返してきたのに、地元以外には、どこにも置かれなかった」と主張する。
今後の対応について、松崎社長は、これまでに新風舎が出版した約1万4000点に関し在庫分の買い取りを著者に打診し、当座の資金を得たいと話す。
出版準備中の約1100人に対しては、今月中に東京・大阪・福岡などで説明会を開く。「このまま経営が破綻すれば、いっそう著者の方々に迷惑がかかる。それを避けるための民事再生法の適用申請」と強調した。
◇簡単に売れぬ−−冷静に判断を
「佐賀のがばいばあちゃん」(島田洋七著)など、自費出版から大ヒットに結びついたケースがあるのも事実。しかし、NPO「自費出版ライブラリー」の伊藤晋理事長は、実情を「売れると見込まれた本は、出版社が通常の方法で出すに決まっている。自費出版の書店売りは『1部でも2部でも売れたらいい』程度のもの」と話す。
トラブルも急増し、国民生活センターや自費出版関連団体も注意を呼びかけてきた。同センターなどに寄せられた相談は、02年度の51件から年々増加し、06年度には194件、07年度は上半期だけで130件。「本の一部は受け取ったが、残りが本当に刷られているのか確認できない」「強引な勧誘を受けた」など。
「危ない!共同出版」の著者で、NPO「リタイアメント情報センター」で自費出版トラブル相談室を開設している尾崎浩一さんは「出版の素人が複数の出版社から見積もりを取り寄せたり、書店に並ぶかを事前に確認するのは困難」と指摘する。
自費出版を手がける出版社で作るNPO「日本自費出版フォーラム」や「リタイアメント情報センター」の自費出版部会も出版社選びのガイドライン作成を進めており、(1)納期を契約書に記載(2)出版権を確認する(3)費用支払い時期や追加料金の有無の確認――などのチェック項目を盛り込む。
国民生活センターは「出版社から作品がほめられても簡単に本が売れるとは限らない。契約金額など冷静に検討してほしい」と呼びかけている。
106
:
とはずがたり
:2008/01/11(金) 05:26:51
>>105-106
◇団塊世代が「供給源」
ここ数年、自費出版はブームとなっている。自費出版に力を入れている主な出版社3社の新刊書籍刊行点数は06年に計4487点と、00年の1659点の約2・7倍に上った。書籍全体の点数はこの間、約1・2倍にしか増えていない。特に、書店で販売されるものが増え、ブームを後押しした。
中でも急成長したのが新風舎。「出版年鑑」(出版ニュース社)によると、06年には00年の10倍を超える2788点を刊行した。これは講談社(2013点)を抑え1位。3位も自費出版系の文芸社(1468点)だった。
自費出版では通常、制作費用を著者が全額負担する代わり、でき上がった本はすべて著者のものとなる。自費出版ライブラリーの伊藤理事長によると、費用は基本料金が1ページあたり1万〜5000円だが、装丁や部数によりまちまちだ。
書店で売る自費出版では、新風舎で問題になった著者と出版社が費用を負担し合う「共同出版」や、初版の費用を全額著者が負担し、増刷分は出版社が負担するやり方がある。後者を基本とする文芸社の松山正明広報部長によると、「通常のソフトカバーで1000部だと、費用は180万円程度になる」という。
自費出版の点数が増えた理由には、団塊の世代が一線を退き始めたこともある。出版ニュース社代表の清田義昭さんは「この世代はパソコンを使える人も少なくなく、気軽に本を書く人が多いのではないか」と分析する。
107
:
とはずがたり
:2008/01/14(月) 14:45:35
面白そうだと思ったがふと著者を見ると市長選でやや迷走したあの橋爪か!府知事選にしとけばあんな橋元みたいないけ好かないのが出てこなくて良かったのにぃ。
あったかもしれない日本―幻の都市建築史 (単行本)
橋爪 紳也 (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4314009985?tag=yamasaiganega-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=4314009985&adid=00E2ENAK41BJS6AK0EFY&
108
:
とはずがたり
:2008/01/24(木) 20:15:30
>>74
そーいえば洋書で購入しますた。
Growth Theory: An Exposition (ペーパーバック)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/0195109031/249-7801335-5409126?v=glance&n=1000&m=AN1VRQENFRJN5
Robert M. Solow
価格: ¥ 3,319 (税込み)→\4,492-(07.12.19)
因みに
>>4
のうち以下の3つは購入済み。
全部丸善。俺がこんなに支援してるのに経営再建中
>>80
との事だが,大丈夫かねぇ。。
Dynamic Macroeconomic Analysis: Theory and Policy in General Equilibrium (ペーパーバック)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/0521534038/249-7801335-5409126?v=glance&n=1000&m=AN1VRQENFRJN5
Sumru Altug ed.
価格: ¥ 6,265 (税込み)→\10,347-(07.11.5)
Poverty Traps (ハードカバー)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/0691125007/249-7801335-5409126?v=glance&n=1000&m=AN1VRQENFRJN5
Samuel Bowles
価格: ¥ 4,476 (税込み)→\4,635-(07.11.5)
A Theory of Economic Growth: Dynamics and Policy in Overlapping Generations (ペーパーバック)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/0521001153/249-7801335-5409126?v=glance&n=1000&m=AN1VRQENFRJN5
David De LA Croix
価格: ¥ 3,836 (税込み)→\5,613-(07.11.5)
ご覧のようにAmazonと比べてアホ程高いから特に洋書では普通は使わんわなぁ・・。
109
:
とはずがたり
:2008/02/04(月) 14:36:50
小塩隆士氏の
『社会保障の経済学[第3版]』日本評論社 2005
『人口減少時代の社会保障改革』日本経済新聞社 2005
購入。小塩氏は京都府生まれ,東大教養学部を出て経企庁,イェールに留学してJPモルガン入社,立命館から東京学芸大を経て現在神戸大所属。前の版では載ってた経歴がはしょられとる。学位は大阪大学で国際公共政策で取っておるようだ
特に人口減少の方は今の日本の問題点が分かりやすかった様に思う。
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