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Tohazugatali Book Review
68
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/02(水) 23:40:50
>>67-68
■俳句と笠岡諸島□
「獄門島」では、俳句に見立てられた事件が連続する。「真説 金田一耕助」(毎日新聞社)などによると、着想の原点はアガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」にある。マザーグースにちなんで起こる殺人に刺激を受けた正史は、俳句の通りに起きる事件を構想した。金田一映画のロケ地に家を建てたほどの筋金入りのファンで、笠岡市役所で笠岡諸島の島おこしを担当する網本善光さん(46)は、その魅力を「金田一作品の中で一番面白い。自分たちの文化である俳句を用いたことで、独自の世界を作り上げたと思う」と語る。
同時に欠かせないのが、笠岡諸島という舞台だ。正史は疎開中、ほとんど真備町から出ていないにもかかわらず、想像力で架空の島を書き上げた。「島の雰囲気は、トリックから結末まですべての伏線になっていると思います」と網本さん。その舞台を見たくなった。
□島へ■
「獄門島」では、金田一の乗った船が笠岡を出港し、真鍋島を過ぎて獄門島に向かうと記される。獄門島の舞台が六島と言われるのはこのためだ。網本さんによれば「加藤一さんは、真鍋島で教員をしたことがあると聞きます。原作の古い漁村は真鍋島のイメージが強いと思う」とのこと。
笠岡から高速船に乗り約1時間。真鍋島を訪ねてみた。石坂浩二主演の映画「獄門島」のロケ地になったこともあり、路地の雰囲気や、寺までの道など、金田一が駆け回っている様子が想像できる。風光明美な島を一望できる円福寺には釣り鐘がある。釣り鐘は第2の殺人で重要な役割を果たした。殺人事件に使われる俳句「むざんやな胄(かぶと)の下のきりぎりす」を思わずつぶやいてしまう。
「獄門島」の最終章で、金田一は一目ぼれした女性にふられる。恋と無縁そうな金田一にしては珍しいことだ。船の乗り場が、女性に別れを告げた場所。どんな顔をして船に乗り込んだのか。きっと、いつものように頭をかいて……。「獄門島」は鐘の音を聞きながら金田一が手を合わせるシーンで終わる。鐘は聞こえなかったが、金田一が出てきそうな街並みを堪能することができた。
毎日新聞 2007年5月2日
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