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Tohazugatali Book Review

33とはずがたり:2006/11/01(水) 13:18:54
現代に至る香川県の社民党の強さは日農の伝統があるのか?

底本の書名  香川の文学散歩
底本の著作名 「香川の文学散歩」編集委員会
底本の発行者 香川県高等学校国語教育研究会
底本の発行日 平成四年二月一日 
登録日 2005年8月30日
http://www.library.pref.kagawa.jp/kgwlib_doc/local/local_9001-08.html

 北海道札幌生まれの、二三歳の朝倉菊雄が、東北帝大法学部選科の学業を捨てて、四国の香川県木田郡平井町(現、三木町)大字平木に家を借り、日本農民組合香川県連合会木田郡支部の有給書記となったのは、一九二六年(大正一五年)である。その当時の、日農香川県連の力は、全国的にも最強のものであった。一九二七年(昭和二年)末、一二七支部一二、二六三人という組織は二位の新潟の、一三〇支部六、八九一人を大きくひき離していた。そして、一九二七年(昭和二年)九月に行われた、普通選挙法による最初の香川県議会議員選挙では日農香川県連が支持した労働農民組合は、六名立候補し、四名当選した。
 ところで、朝倉菊雄は、この県議選で中心となって働くことになる。彼は、その当時、過労のため肺結核を再発し、芥川龍之介の自殺にショックを受けていた。しかし、日農香川県連の書記であり、非合法の日本共産党員でもあった宮井進一が獄中にいたため、朝倉菊雄が中心にならざるをえない状況にあった。 翌、一九二八年(昭和三年)三月二〇日の、普通選挙法による最初の国会議員選挙では、朝倉菊雄と宮井進一は、各々、一・二区の選挙対策の責任者として、労働農民党が中央から派遣した、大山郁夫委員長と上村進中央委員を候補者として選挙を闘った。激しい弾圧下の選挙であった。弾圧は選挙後も続き、投票日の四日後の三月二十六日の晩、朝倉と宮井は検挙された。三月一五日に日本共産党の一斉大検挙(三・一五事件)が行われると二人は、直ちに治安維持法違反容疑の被告に切り換えられた。そして、朝倉菊雄は、その年の七月、大阪の拘置所に護送されるまで高松刑務所につながれることになる。

「地域の本棚」は、Web上に設けられた、無料公開のインターネット図書室です。
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http://www.library.pref.kagawa.jp/kgwlib_doc/local/local.html


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