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鉄鋼・非鉄金属スレッド

1荷主研究者:2003/12/07(日) 00:12
「鉄は国家なり」とは古い言葉だが、新日鐵やJFEをはじめ日本企業が世界の大手を占めている。特殊鋼や非鉄金属もユニークな企業が多い。そんな鉄鋼・非鉄金属・金属製品産業の総合スレッド。

社団法人日本鉄鋼連盟
http://www.jisf.or.jp/

社団法人日本アルミニウム協会
http://www.aluminum.or.jp/

社団法人日本電線工業会
http://www.jcma.jp/

1770とはずがたり:2017/10/22(日) 16:48:32
神戸製鋼 JIS検査結果で法令違反あれば一段と深刻化も
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171022/k10011185971000.html
10月22日 11時14分

神戸製鋼所の検査データの改ざん問題をめぐって、工業製品の安全性を示すJIS=日本工業規格の認証機関は、今週中にも子会社への立ち入り検査の結果を公表する見通しです。品質管理の体制に法令違反が認定されれば、製品の認証の取り消しなどの可能性があり、神戸製鋼の問題は一段と深刻化することも予想されます。
神戸製鋼でアルミと銅製品などの検査データの改ざんが相次いで明らかになった問題は、社内調査に対し不正の隠蔽があったことなども新たにわかり、信頼が大きく損なわれる事態になっています。

また、工業製品の安全性を示すJIS=日本工業規格の認証機関は、品質管理の体制が法律で定めた規格を満たしていない疑いがあるとして、神戸製鋼の子会社の工場を立ち入り検査しました。

認証機関は今週中にも検査結果を公表する見通しで、法令違反が認定されれば、製品の認証の取り消しや販売停止の可能性があり、神戸製鋼の問題は顧客離れの加速などで一段と深刻化することも予想されます。

こうした中、神戸製鋼は問題の製品が使われた自動車や航空機などの安全性の検証結果を早ければ今週中にも発表したいとしていますが、出荷先はおよそ500社に上るうえ、今後、新たな不正が見つかる可能性もあり、確認作業は難航することも予想されます。

1772とはずがたり:2017/10/26(木) 16:01:59
神戸製鋼、秦野工場でJIS3300の認証取り消し
https://news.goo.ne.jp/article/reuters/business/reuters-20171026034.html
14:00ロイター

神戸製鋼、秦野工場でJIS3300の認証取り消し
 10月26日、神戸製鋼所 の製品検査データ改ざん問題を巡り、子会社のコベルコマテリアル銅管(KMCT)の秦野工場(神奈川県)で日本工業規格(JIS)の認証が取り消された。写真は神戸製鋼所の看板。24日、同社神戸本社前で撮影。(2017年 ロイター/Thomas White)
(ロイター)
[東京 26日 ロイター] - 神戸製鋼所 <5406.T>の製品検査データ改ざん問題を巡り、子会社のコベルコマテリアル銅管(KMCT)の秦野工場(神奈川県)で日本工業規格(JIS)の認証が取り消された。26日に広報担当者が明らかにした。

認証が取り消されたのは「JIS3300」。秦野工場には、JISの認証機関である日本品質保証機構(JQA)が再審査に入っており、JQAから通知を受けたという。「JIS3300」の認証取り消しは、品質管理体制の不備を理由に行われた。

1773とはずがたり:2017/10/26(木) 17:29:29
神戸製鋼所 新たに4件の不正疑い グループ内にまん延か
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/business/nhknews-10011198541_20171026.html
15:13NHKニュース&スポーツ

製品の検査データの改ざんを繰り返していた「神戸製鋼所」は新たに企業の生産設備などをつくる機械事業や子会社などで4件の不正が行われた疑いがあると発表しました。

神戸製鋼は26日午後3時すぎから川崎博也社長がこれまでの社内調査の内容などについて記者会見しました。それによりますと、企業の生産設備などをつくる機械事業や子会社などで、検査データの改ざんや必要な回数の検査を行わないなど、4件の不正の疑いが新たに見つかったとしています。

神戸製鋼では、アルミや銅製品などで検査データの改ざんなどが明らかになっていますが、今回、別の部門でも不正の疑いが発覚し、グループ内にまん延していた可能性が強まっています。

また、JIS=日本工業規格の認証機関から、神奈川県にある子会社の工場で生産する一部の製品について、認証を取り消されたことを明らかにしました。

一方、神戸製鋼は検査データの改ざんなど不正が行われた製品の出荷先525社のうち、依然88社で安全性の確認作業が終わっていないということです。

川崎社長は「品質に関わる不適切な行為でお客様や取引先などをはじめ多くの方々に多大なご迷惑をおかけしていることを改めて深くおわびいたします。本当に申し訳ありません」と述べ、謝罪しました。
【社長 安全性の検証作業 終了メドたたず】神戸製鋼の川崎博也社長は、不正のあった製品の安全性の検証作業について、「今後も検証に最大限の努力を尽くすが、全容の判明については、部品の供給網が複雑なことなどもあって、いつまでに終わるとは残念ながら申し上げることができない」と述べ、安全性の検証作業を終えるメドがたっていないという認識を示しました。
【新たなJIS法違反の可能性も】また、川崎社長は記者会見で、今後ほかの製品でJIS=日本工業規格の認証の取り消しが広がる可能性について、「私どもとしては、現段階ではないと思っているが、100%ないかというと、それはあるかもしれない」と述べ、可能性は否定できないという認識を示しました。

一連の問題を巡っては、世耕経済産業大臣がJISの認証機関に対して、神戸製鋼の認証を受けているすべての工場に検査を拡大するよう検討を指示していて今後、法令違反が一段と広がるおそれがあります。

1774とはずがたり:2017/10/27(金) 13:35:56
<神鋼JIS取り消し>顧客離れ拡大も 不正発覚、後絶たず
10月26日 21:44毎日新聞

<神鋼JIS取り消し>顧客離れ拡大も 不正発覚、後絶たず
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/business/mainichi-20171027k0000m020158000c

 神戸製鋼所で26日、新たな不正がまた発覚し、一部の銅製品で日本工業規格(JIS)の認証が取り消された。同社は不正があった製品の納入先の8割超で安全性を確認したと発表したが、全容解明が終わらないうちに新たな不正が次々に見つかる事態となり、信用失墜は免れない。顧客離れなど経営への影響が懸念される。

 「慚愧(ざんき)の念に堪えない」。神戸製鋼の川崎博也会長兼社長は26日の記者会見で、昨年に続きJIS認証を取り消されたことについて、苦渋の表情を浮かべた。

 認証を取り消されたのは、子会社の「コベルコマテリアル銅管」が生産した熱交換パイプに使われる銅管で、「強度の下限を外れたのに数値を書き換えていた」という。川崎氏は会見で、一連の不正について「JISの規格内であれば、法令違反にならないという認識を持っていた」と釈明したが、この案件はJISの規格外で、明らかな法令違反。トップ自身の現状認識の甘さが浮かび上がった。

 認証取り消しにより、同社はこの銅管にJISマークを表示できなくなる。取引先には動揺が広がっている。

 同社から素材を仕入れている関東の金属加工会社の社長は「金属加工はもの作りの基礎となる部分。信用ある会社から仕入れることが大事」と強調する。また、関西のある商社は「製品として問題があるならば取引中止を検討したいが、情報がなく判断できない」と困惑する。

 神戸製鋼は、納入先の8割超で安全性が確認されたことを強調したが、相次ぐ不正発覚で信頼性は低下しており、取引先が発注先を他社に変更する動きが広がる可能性がある。海外では米司法当局が調査に乗り出し、罰金や制裁金を科されるリスクもある。

 2年連続最終赤字の神戸製鋼は、2018年3月期に3年ぶりの黒字転換を予想していたが、現状では不確定要素が多いことから、30日発表の9月中間連結決算で通期の業績予想を「未定」と修正する見通しだ。【川口雅浩、古屋敷尚子】

 ◇「安全性確認」残る疑念

 神戸製鋼所は納入先の8割超で製品の安全性が確認されたと発表した。しかし、強度が基準を下回っていたにもかかわらず「安全」という説明はわかりづらい面もあり、最終製品を利用する消費者の疑念を払拭(ふっしょく)できるかも課題となる。

 神戸製鋼がデータを改ざんした製品は、すでに出荷先で加工されて安全性の確認が困難なケースが多い。そのため、神戸製鋼は改ざん前の元データを出荷先に提供するなどして、取引先に安全性の確認を求めている。

 JR東海は、一部の新幹線で問題のアルミ部材が使われていた。過去10年分の元データを神戸製鋼から取り寄せて確認した結果、強度が最大3%程度不足していた。JR東日本も、新幹線の一部の部品の強度がJIS基準に対し約0.4%不足していた。ただ、両社ともに設計段階で高い強度を設定しており、「安全上は問題ない」という。

 大手自動車各社も、神戸製鋼の提供データを基に調査した結果、アルミ板などの安全性は確保されていたと説明する。しかし、強度不足の程度などは公表していない。「車の性能を左右し、競争力に直結する部品のデータは明かせない」(業界関係者)からだという。ただ、日本の製造業で不祥事が続く中、消費者に分かりづらい「安全宣言」では不信がぬぐえない懸念も残る。【安藤大介、井出晋平、和田憲二】

 ◇キーワード・神戸製鋼所

 神戸の総合商社「鈴木商店」が鉄鋼会社「小林製鋼所」を買収し、1905年に「神戸製鋼所」として創業した。鉄鋼業界では新日鉄住金、JFEスチールに次ぐ国内3位。事業の多角化を進めており、鉄鋼やアルミ・銅などの「素材事業」、建設機械などの「機械事業」、「電力事業」を3本柱に据えている。

 登記上の本社は神戸市。東京都品川区にも東京本社を置く。ラグビー部は社会人ラグビーの強豪チームとして知られる。安倍晋三首相が79年から3年間、社員として在籍していた。2017年3月期の連結売上高は1兆6958億円、最終(当期)損益は230億4500万円の赤字。赤字は2年連続。連結従業員数は3万6951人(17年3月末)。

1776荷主研究者:2017/10/27(金) 22:56:07

http://www.sankeibiz.jp/business/news/171013/bsc1710130500004-n1.htm
2017.10.13 06:14 Fuji Sankei Business i.
神鋼データ改竄 やまぬ連鎖、経営見直しも クルマ軽量化戦略に暗雲

http://tohazugatali.web.fc2.com/industry/bsc1710130500004-p1.jpg
神戸製鋼所の事業別経営損益【拡大】

 神戸製鋼所の成長戦略が大きく揺らいでいる。同社は経営多角化を進め、成長の柱と位置づけるアルミなど鉄鋼以外の事業も熱心に育成してきたが、性能データ改竄(かいざん)問題が主力の鉄鋼を含めて幅広い製品に広がり、事業活動への影響は広範囲に及びかねない。変化に強く、安定しやすい多角経営の強みは失われつつある。

 神鋼の改ざん問題をめぐっては、同社が当初否定していた主力の鉄鋼製品でも不正行為があったことが13日に判明した。

 神鋼は同日午後、新たに9件の不正を確認したと発表し、緊急の記者会見を開いて川崎博也会長兼社長が謝罪した。

 神鋼は鉄鋼や銅を含むアルミ、建設機械、電力など、7事業を展開する。最初にデータ改ざんで問題が表面化したアルミ・銅事業の経常利益は、直近の2017年3月期で120億円。電力と並ぶ稼ぎ頭だ。

 環境規制強化やエコカー普及で自動車の軽量化ニーズが高まり、鉄より軽いアルミの需要は増えている。20年度までの5カ年中期経営計画では、自動車を含む輸送機器の軽量化で1000億円規模の投資を想定。確定済みの約680億円は全てアルミ関連だ。そのアルミで受注を失えば打撃は大きい。

 そこに追い打ちをかけるように、鉄鋼製品までも不正行為があったことが新たに判明した。

 「(アルミに集中投資する)戦略に影響は及ぼさないと考えているが、顧客の検証結果や意見にも左右される。影響がないとは言い切れない」

 12日に経済産業省を訪れた川崎会長兼社長はそう危惧した。

 しかも不正が主力の鉄鋼のほか鉄粉や子会社でも発覚し、品質や契約に対する意識がグループ全体で低いことが露呈。問題を起こしていない事業も含め、全社的に信用低下が避けられない見通しだ。

 経営陣が多すぎる事業を目配りできていないとの指摘もあり、今後は経営体制を含む戦略の抜本的な見直しを求められそうだ。(井田通人)

1778荷主研究者:2017/10/29(日) 13:15:07

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00448109?isReadConfirmed=true
2017/10/26 05:00 日刊工業新聞
日立金属、高軟化特性の純銅 来春から本格製販

 日立金属は各種電線・ケーブル用の導電材料となる純銅「HiFC=写真」の製造・販売を2018年春から本格化する。導電性や柔軟性、溶接性が巻線用の純銅で主流のタフピッチ銅を上回り、電気自動車(EV)用モーターなどの巻線として使う銅線の重量を2%減らせる。

 新しい生産ラインが同年4月から順次稼働するのを受けて事業を本格展開。同製品を含むマグネットワイヤ事業全体の売り上げを、16年度の300億円規模から25年度までに1・5倍に伸ばす。

 HiFCは銅に微量のチタンを添加したもので、高い導電性に加えて純度「6N」の高純度銅に匹敵する軟化特性を持つ。

 酸素の含有量が少ないため、溶接部分の信頼性も高まる。導電材料として自動車関連のほかIT関連や電力、医療など多様な分野に適応し、EV用モーターの巻線として使えば、モーターの小型・軽量化や生産性向上に貢献できる。

 手始めとしてこれまで、オーディオ機器のケーブル用に供給してきた。

 茨城県日立市の電線材料工場で、上流工程用に導入を進めていた新型の連続鋳造圧延ラインが18年4月から稼働し、加工工程でも新しい生産ラインが同年上半期に稼働して増産体制が整うことから、巻線を含めて自動車業界などへの売り込みを本格化する。

(2017/10/26 05:00)

1779とはずがたり:2017/10/30(月) 15:21:05
神鋼、3大銀に500億円融資要請
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171030-00000064-jij-bus_all
10/30(月) 14:33配信 時事通信

 神戸製鋼所が、品質データ改ざん問題をめぐり、みずほ銀行など3大銀行に対し、計500億円の融資を要請したことが30日、分かった。手元資金を厚くし、社債の借り換えなどに備える狙いとみられる。

1780とはずがたり:2017/10/30(月) 15:21:29

神鋼、700億円の資金捻出=資産売却を前倒し
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017102701268&g=eco

 神戸製鋼所が保有資産の売却を前倒しし、700億円規模の資金を捻出する計画を取引金融機関に示したことが27日、明らかになった。アルミ・銅製品などの品質データ改ざん問題の発覚で、経営の先行きに不透明感が増す中、財務基盤の強化を図る。将来の資金繰りを安定させる効果も見込んでいるとみられる。
 神鋼は2016〜20年度の5年間で、資産売却などにより最大1000億円を捻出する計画を策定している。老人ホーム運営子会社の株式売却や、グループ会社の資金調達の見直しなどにより、既に約300億円を確保。残り700億円についても、20年度を待たず調達する考えだ。
 20日には子会社の神鋼不動産(神戸市)の売却に向けた入札を実施した。他の有価証券売却なども含め、財務強化や資金繰り対策に全力を挙げる。
 神鋼は現在、1200億円の銀行融資枠を確保しているほか、6月末時点で2030億円(連結ベース)の現預金を保有。取引行幹部は「資金繰りに当面問題はない」との見方を示している。(2017/10/27-20:00)

1781とはずがたり:2017/10/30(月) 18:13:06

神戸鋼から支援要請あれば、検討し対応する=新日鉄住金社長
https://news.goo.ne.jp/article/reuters/business/reuters-20171030025.html
13:56ロイター

[東京 30日 ロイター] - 新日鉄住金 <5401.T>の進藤孝生社長は30日、品質データを改ざんした製品を出荷していた神戸製鋼所 <5406.T>について、支援要請があれば、検討し対応すると述べた。日本鉄鋼連盟会長の定例会見で、新日鉄住金社長の立場で答えた。ただ、現時点で神戸鋼から支援要請はないという。

進藤社長は「神戸鋼から我々に支援の要請があれば、検討し対応するが、今は具体的に要請を頂いているわけではない」と述べた。

2001年に旧新日鉄、旧住友金属工業、神戸製鋼所の3社で提携を結んでおり、この提携は、新日鉄と住友金属工業が経営統合して新日鉄住金になった後も、続いている。現在、新日鉄住金が神戸鋼の株を2.9%、神戸鋼が新日鉄住金株を0.7%保有している。

株主として、神戸鋼に対しては「(安全性の検証や原因究明などの)今の活動をしっかりやってもらって、客や消費者に真摯な説明をして、信頼を回復してもらいたい」と述べた。また、鉄連としては、現在、神戸鋼が設置した外部委員会が進めている原因究明と再発防止策を踏まえ、品質保証に関する関係委員会で、今後の対応を検討するとした。

*内容を追加しました。

(清水律子)

1782とはずがたり:2017/10/31(火) 19:35:00

2017年10月31日 / 16:46 / 2時間前更新
焦点:神戸製鋼、底なしのデータ改ざん 過去の教訓生かさず
http://jp.reuters.com/article/kobelco-focus-idJPKBN1D00R1

[神戸/東京 31日 ロイター] - 「モノづくり日本」の失墜につながるのか──。神戸製鋼所(5406.T)の製品データ改ざん問題が、底なし沼の様相を呈している。当初、アルミ・銅など一部門に限定されていたデータ改ざんは、機械事業部門や子会社などでも行われていたことが発覚し、グループ全体にまん延している実態が浮かび上がった。

信用の喪失は、神戸製鋼だけに止まらない。高品質を武器に世界を席巻した日本の「モノづくり」ブランドそのものが、傷を負う事態に陥っている。その広がりと深さを同社の地元・神戸に探った。

<すそ野広い鉄鋼業、不安広がる取引先>

第48回衆院選の開票が進んでいた10月22日夜。兵庫県内の小選挙区で圧勝した与党候補者の選挙事務所で、バンザイの歓声が沸き上がった。超大型台風21号がもたらした暴風雨もいとわず、集まった支援者で熱気を帯びる事務所。その一角で、数人の男たちが額を寄せ合った。

「神鋼は大丈夫やろか」、「影響ないやろか」、「川崎(博也会長兼社長)はあかんな」。

いずれも神戸製鋼の神戸製鉄所(神戸市)や加古川製鉄所(加古川市)と取引する地元企業の社長である。

神鋼の中核である鉄鋼事業は、この2カ所が生産拠点。次々と明らかになる製品データ改ざんは、アルミ・銅事業がほとんどを占め、鉄鋼部門では鉄粉などに限られている。

だが、地元企業の懸念は晴れない。「鉄は関係ないとは言えん。神戸製鋼ブランドを背負う以上、私らも同じや。お客さんから『神鋼の製品は買わん』と言われたら、鉄といえども影響ないわけがない」(取引企業社長)と、打撃の波及を心配する。

産業の基幹である鉄鋼業は、すそ野が広い。高炉の操業から冷却装置、耐火煉瓦などの設備や部品の点検・補修、原材料や鋼材の搬出入など、製鉄所の運営には構内作業を請け負う数十社に及ぶ協力会社の存在が欠かせない。それだけにとどまらず、巨大な生産設備を維持・刷新するための産業用機械を手掛ける製造会社や、製鉄所で生産された鋼材をもとに部品を作る金属加工会社もすそ野に連なる。

帝国データバンクの調査によると、神鋼グループの取引先は全国で6123社。全体の56%が売上高10億円未満の中小企業だ。本社所在地であり製鉄所や研究所も立地する兵庫県が全国で2番目に多い997社、隣接する大阪府は最も多い1146社の取引先を抱える。大阪・兵庫で全体の35%を占める。

「神鋼が打撃を受ければ、最も大きな影響を受ける地域だ」と、帝国データバンク神戸支店情報部の松田剛氏は言う。

すでに神鋼から鋼材を仕入れる金属加工会社には、納入先企業から部品の品質や安全性を確かめる問い合わせも届いている。大手銀行の中には、神鋼の取引先の与信管理に注意を払うよう支店に指示を出したところもある。

「『神鋼の部材を使ってくれるな』との要求が、納入先から来るかもしれない」と取引企業社長は懸念する。

<データ改ざん、ばい煙測定で06年にも「前例」>

兵庫県内に本社を置く企業で、売上高1兆円を超えるのは神鋼と川崎重工業(7012.T)の2社のみ。医療検査機器のシスメックス (6869.T)など成長企業も育っているが、存在感は依然として大きい。

10月下旬のある日の午前8時過ぎ、神戸製鉄所の正門から出てきた30代前半の社員は「地元で一番の会社に入りたいと思った」と語った。高炉の仕事を誇り、24時間3交代の勤務をこなす。この日は午後10時から午前7時までの勤務だった。「(データ改ざん問題が)職場で大っぴらに話題になることはない。ただ、みんな口には出さないが、心の中では心配していると思う。重苦しい雰囲気」と話した。

地域で圧倒的なブランド力を誇る神鋼だが、実はその裏で「不祥事が絶えない会社」(神戸市内に本社を置く上場企業役員)との不名誉な評判も付きまとう。

「全く同じ構図だ。神鋼は変わっていなかったのか」――。加古川市長3期12年を経て、現在は同市の関連会社代表を務める樽本庄一氏は、今回のデータ改ざんについて、こう漏らした。

1783とはずがたり:2017/10/31(火) 19:35:15

2006年5月、神戸製鋼は神戸、加古川の2製鉄所が排出するばい煙測定データを改ざんしていたと発表した。大気汚染防止法の基準値を超える窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)を排出していたにもかかわらず、地元自治体に報告する測定記録を書き換えたり、データそのものを送らなかったりするなど「かなり悪質だった」と、当時市長として対応した樽本氏は振り返る。

当時、神鋼がまとめた報告書によれば、入力されたデータを自動的にグラフ化するためのペンが基準値を超えようとすると、担当者がペン先を持ち上げて記入しないようにしたほか、手入力で実際とは異なるグラフを書き込んでいた。

神鋼は、今回の製品データ改ざんでは顧客を、11年前のばい煙データ改ざんでは地域を欺いていた。

樽本氏は06年、ばい煙データ改ざん問題で謝罪のため市長室を訪れた水越浩士社長(当時)に「こんなことをしていたら、いつか手痛いしっぺ返しをくらいますよ」と忠告したという。加古川市にとって、同製鉄所は地域最大の事業者だ。財政面でも雇用面でも大きな影響力を持つ。事業がうまくいってもらわなければ困る。「よかれと思って話したつもりだが、教訓として受け取ってもらえなかったのだろうか」と残念がった。

だが、神鋼の不祥事はその後も続いた。09年には加古川製鉄所と高砂製作所(兵庫県高砂市)、長府製造所(山口県下関市)で、労働組合が推薦した地方議員候補7人に対する選挙経費の一部肩代わりが発覚。政治資金規正法に抵触し、当時の犬伏泰夫社長と水越会長が辞任した。

不祥事を引き起こすたびに、法令順守(コンプライアンス)を誓う神鋼。しかし、兵庫県内の自治体で神鋼との調整業務を長く担当したある幹部は「神鋼はすぐに裏街道を探して、近道を走ろうとする。それが体質ではないか」と言い切った。

<業界下位の焦り>

問題となっている品質データ改ざんは、業界の商慣行である「特別採用(トクサイ)」を悪用したことが明らかになっている。

神鋼関係者によると、鉄鋼製品でもアルミでも納入先企業が求める寸法や強度などの規格(協定仕様)に合致しているかどうか、出荷時に工場で検査する。規格から外れていても、使用目的に対して不足が生じない場合は「特別採用」、「トクサイ」と称して顧客に通知し、了解を得たうえで出荷する。

自動車メーカーや鉄道会社などは、今回のデータ改ざんについて「今のところ納品された製品の安全性に問題はない」としていることから、本来は「トクサイ」だった可能性もある。

しかし、神鋼は規格に合っていない場合でも、検査証明書(ミルシート)を書き換え、規格通りの製品として出荷していた。

「『勝手トクサイ』をやってたっちゅうことやな」。神戸製鉄所に勤務していた神鋼OBは、こう指摘した。

トクサイ制度そのものは法令に反するものではなく、製造業で広く使われている。歩留まりを上げる努力はしているものの、わずかに規格から外れる製品は発生する。それを救済するのがトクサイという商慣習だ。

それにもかかわらず、神鋼はデータを改ざんした。別の神鋼OBは「データを書き換えるというのは意図があり、悪質性を感じる」と語った。

一方で、先の神鋼OBは現役時代を振り返り、「トクサイを出すのは、始末書を出すのと同じような感覚。気軽にできるもんではなかった」と打ち明ける。上司はもちろん、顧客も手続きの煩雑さを嫌がる。「どこかで『この程度なら』という気の緩みが生じたのかもしれない」と推し量る。

鉄鋼メーカーの中で、最も多角化が進んでいる神戸製鋼。ただ、主力の鉄鋼部門の年間粗鋼生産量は、トップの新日鉄住金の4200万トンはもちろん、2位のJFEスチール2800万トンにも及ばない業界3位の720万トン規模に留まる。

それを自動車業界向けでトップシェアを誇るアルミ事業のほか、95年の阪神大震災後に取り組んだ神戸製鉄所での発電事業、建設機械などの他事業で補う構造だ。ただ「アルミ以外は、どの事業も業界3番手クラス。競争力は決して高くはない」(証券アナリスト)のが実情だ。

1784とはずがたり:2017/10/31(火) 19:35:29
>>1782-1784
06年のばい煙データ改ざん問題で、神鋼が経済産業省などに提出した報告書には、原因の一つとして「環境保全よりも生産を優先」と記された。証券アナリストは「業界下位企業ゆえに、収益優先の圧力が過剰だったのかもしれない」と分析する。

神戸製鉄所、加古川製鉄所の幹部を務めた神鋼OBは「(不正を)見ていながら見ないふりをする企業風土があった。しかし、不正を発見したら注意する文化を育ててきたつもりだ。結局、企業文化を作れなかったということか。経営陣の責任だ」と唇をかんだ。

<事業ごとのバラ売りも>

「影響の深刻さによっては、神鋼は事業ごとのバラ売りになる可能性もある」――。こんな刺激的な言葉が、金融界ではささやかれ始めた。

ある外資系証券の在日代表は「東芝は財務の問題。製品に対する信頼性は失っておらず、顧客は離れていない。神鋼の場合は顧客の信頼を失いかねない」とみている。

海外では米国司法当局が調査に乗り出したほか、欧州航空安全機関(EASA)も域内の航空機関連企業に対して、神鋼の製品の利用を可能な限り控えるよう求めた。今後の受注や営業にダメージを受ければ、資金繰りが急速に悪化し、業界再編の渦に巻き込まれかねない。

真っ先にスポンサー候補に上がるのが、新日鉄住金(5401.T)やJFEホールディングス(5411.T)などの同業大手。しかし、「神鋼の技術力は捨てたものじゃない。海外鉄鋼メーカーも喉から手が出るほど欲しいだろう」と大手銀行幹部は話し、具体的な社名も挙げる。

神鋼の時価総額はすでに3300億円にまで下がった。データ改ざん問題が発覚してから1カ月足らずで3割が吹き飛んだ計算だ。「もう少し安くなったらどこがTOB(株式公開買い付け)を仕掛けてもおかしくない」(投資銀行幹部)状況だ。

神戸製鉄所に残っていた最後の高炉は31日に、その火を落とした。鉄鉱石から鋼鉄をつくる上工程は加古川製鉄所の2基の高炉に集約する。高炉の跡地には安定収益が見込める電力事業を強化するため、21年の稼働を目指して石炭火力発電所を2基増設する計画だ。

製鉄所の変化とともに街も趣を変えた。神戸製鉄所正門の最寄り駅、阪神電鉄新在家駅の周りにはかつて、高炉で働く夜勤明けの従業員のために午前7時から店を開ける飲み屋が立ち並んだ。製鉄所の省力化で従業員も少しずつ減り、10年ほど前には朝から飲める店は姿を消した。

今も数件の居酒屋が並ぶ。しかし、ある店は改ざん問題以来、すっかり客足が止まった。客は製鉄所の従業員がほとんどだ。店主は「飲みに出るのを自粛してるんやろ。会社から言われてるのかもしれんな」と話す。

例年であればそろそろ埋まるはずの忘年会の予約もまったく入らない。開業してから20年近くになる。95年の阪神大震災で壊滅的打撃を受け、復活を果たした神戸製鉄所とともに歩んできた。「早く胸を張って働ける神鋼になってほしい」。従業員だけでなく、取引先企業、地元の人々に共通する思いだ。

1785とはずがたり:2017/11/03(金) 22:04:06
神戸製鋼 製品の検査データ改ざん 複数の役員が黙認
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/business/nhknews-10011209781_20171103.html
18:10NHKニュース&スポーツ

「神戸製鋼所」が製品の検査データの改ざんを繰り返していた問題で、現場の従業員だけでなく、過去の複数の役員も不正を認識していたことが関係者への取材でわかりました。長年にわたって不正が黙認されていたということで、会社の法令順守の姿勢が厳しく問われることになりそうです。

神戸製鋼は、アルミや銅など多くの製品で強度などの検査データの改ざんが相次いで発覚し、これまでに不正に関わっていた従業員は工場の担当者などこの1年間だけで数十人に上ることが明らかになっています。

会社側は過去も含めて本社の役員が不正を知っていたかどうかについては調査中だとして、公表していませんが、過去の複数の役員がデータの改ざんを認識していたことが関係者への取材で新たにわかりました。

不正を認識していた役員はいずれもアルミなどを製造する工場で勤務していたときに、データの改ざんを知ったということで、その後、工場長などを経て本社の役員になりましたが、不正については黙認していたということです。

また、検査データの改ざんは少なくとも40年ほど前から行われていたということで、会社の経営陣の間で不正の情報が共有されず、対策が取られませんでした。

元役員の1人はNHKの取材に対し、複数の役員が不正を認識していたことを認めたうえで、「不正の背景には納期優先、コスト優先の考えがあり、工場にプレッシャーをかけた経営陣にも責任がある」と話しています。

神戸製鋼の一連の問題では、弁護士でつくる外部の委員会が不正の実態を調査していますが、会社の法令順守の姿勢が厳しく問われることになりそうです。
【影響は海外にも】神戸製鋼所の検査データの改ざん問題は、先月8日に発覚しました。

不正が見つかった製品の出荷先は、およそ200社に上り、高い安全性が求められる自動車や新幹線、それに航空機などに使われていました。

その後も鉄鋼製品などで次々に不正が発覚し、問題の製品の出荷先は、国内外のおよそ500社にまで拡大しました。

影響は海外にも広がり、アメリカの司法省が神戸製鋼に対し、一連の問題に関する資料の提出を求めたのに続き、ヨーロッパ航空安全局は安全性が確認されるまで神戸製鋼の製品を使用しないよう航空会社などに勧告しました。

製品の安全性の確認は、現在も進められていて、依然、海外の企業を含む82社で安全性の確認作業が終わっておらず、最終的なめども見通せない状況になっています。

また、先月26日には、JIS=日本工業規格の認証機関が神戸製鋼の子会社の神奈川県の工場で生産する一部の製品について、認証を取り消したと発表。

取引先の間では、神戸製鋼に対し、部品の交換費用を請求したり、取り引きを打ち切って調達先を切り替えたりする動きも出てきています。

このため、神戸製鋼では、先月30日、問題がどこまで広がるか見通せないとして、3年ぶりの黒字を見込んでいた最終的な損益を「未定」とし、開示を見送りました。

1789とはずがたり:2017/11/09(木) 20:26:08
11/9(木) 17:23 掲載
神戸製鋼 実現不可能な注文も受けたか
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6260565
Nippon News Network(NNN)

 神戸製鋼のデータ改ざん問題で、不正の背景に取引先企業から実現不可能とみられる注文まで受けていた疑いが浮上した。

 神戸製鋼では製品の強度など細かいデータが書かれた「仕様書」と呼ばれる図面に基づき製品を作るが、その際、そもそもデータが測定できないなど実現不可能とみられる注文まで受けていたことが日本テレビの取材でわかった。

 その理由について関係者は仕様書を軽視して問題のない製品さえ出していればいいという考えが一部にあったとしている。さらに改ざんが特にアルミ事業で横行した理由について、アルミ事業は社内で成長事業に位置づけられていて、ルールより利益をあげることを優先したとみられている。

 神戸製鋼は不正の原因について10日にもこれまでの調査結果を公表する方針。

1790とはずがたり:2017/11/10(金) 20:25:38

神戸製鋼、改ざん原因公表 「閉鎖的な風土」など5項目
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/ASKCB4PWRKCBULFA00R.html
17:45朝日新聞

 神戸製鋼所は10日、検査データ改ざん問題をめぐる社内調査の報告書を公表した。改ざんの原因として、「閉鎖的な組織風土」などの問題点を明記し、経営陣が不正を把握していなかったことを「大きな問題」と指摘した。

 同社はこの日、経済産業省に報告書を提出した。

 報告書は、データ改ざんや捏造(ねつぞう)について、(1)収益評価に偏った経営と閉鎖的な組織風土(2)バランスを欠いた工場運営(3)不適切行為を招く不十分な品質管理手続き(4)契約に定められた仕様の順守に対する意識の低下(5)不十分な組織体制――の5項目が原因と結論づけた。

 再発防止に向け、「品質憲章」の制定や対話集会の充実、不適切な行為を可能としたシステムの仕組みの見直しなどに取り組むとした。また、「品質管理」と「品質保証」の機能を明確に分離し、強化するとしている。

 神鋼は10月8日、過去1年間に生産したアルミニウム・銅製品の検査データを改ざんしていたと記者会見で公表。10月12日には、1カ月以内に徹底的な原因究明と再発防止策を報告するよう経産省から求められていた。

 神鋼は客観的な検証に向け、社内の調査組織とは別に、元高検検事長ら社外の弁護士3人でつくる外部調査委員会を10月下旬に設置。年内にまとめる調査結果をふまえ、川崎博也会長兼社長らの責任や関係者の処分を決める。

1791とはずがたり:2017/11/11(土) 13:09:01
神鋼不正、裏目に出た独立性 「誤った自信」常態化でガバナンス機能せず
06:17フジサンケイビジネスアイ
https://news.goo.ne.jp/article/businessi/business/bsc171111003

 自動車や航空機用のアルミニウム製品を手掛ける神戸製鋼所の大安工場(三重県いなべ市)。その一角では、ベテラン社員がヤスリやブラシを巧みに使って砂型を製作していた。そこに溶かしたアルミを流し込み、冷やして固めれば鋳造部品ができ上がる。砂型は極めて精巧で、1つ作るのに3カ月以上かかることもある。まさに職人の世界だ。
 「他社には作れない製品も多い」。アルミ・銅部門の幹部は技術力を誇る。

 だが、不正はこの自慢の工場を含むアルミ・銅部門を中心に行われていた。鉄粉や銅管でも見つかり、問題製品の出荷先は525社に及んだ。

 「ウチは自動化されていて不正の余地がない。神戸さんは違うのだろうか」
 アルミの競合メーカー、UACJの社員は首をかしげる。同社の岡田満社長は不正発覚を受けて、もともと11月に予定していた社内点検を1カ月前倒しで行うよう指示。問題は見つからなかったという。

 工場から出荷される製品には、性能が契約を満たしていることを証明する「検査成績書」が添えられる。比較的新しい工場なら、検査装置で収集したデータが自動でパソコンへ送られ、検査成績書が作られる。

 ところが、神戸製鋼ではUACJと違って多くの工場で自動化されておらず、検査装置のデータをいったん紙に書き取ってから入力していた。このため、データを改竄(かいざん)して入力する不正が横行していた。

 日本には、契約の性能に満たなくても顧客の了解があれば納められる「特別採用(トクサイ)」と呼ぶ商慣行がある。トクサイ自体は正規の取引だが、神戸製鋼はこれを悪用。顧客の了承を得ず、データを改竄した製品もトクサイと隠語で呼んでいた。

 トクサイで思い出されるのが、昨年発覚したグループ会社の神鋼鋼線ステンレス(大阪府泉佐野市)による日本工業規格(JIS)法違反だ。同社は自動販売機などのばねに使う鋼線の強度試験の値を改竄していた。

 「トクサイだな」
 検査装置のデータに目を通した品質管理室長は、そう言って部下に改竄を指示していた。室長は、製造部門の技術担当課長を兼ねていた。製造でも責任の一端を担っていることが、改竄につながった。

 「過去から引き継いだことをただ漫然と続けていたようだ」。神鋼鋼線ステンレスの幹部はそう話すが、それは今回の不正にも当てはまる。長年の不正が慣行となるうち、最も大切なモラルが失われてしまっていた。

 各部門高い独立性

 神戸製鋼は、複合経営と呼ぶ独自の多角化を早くから進め、鉄鋼や建設機械、アルミ・銅など多くの部門を傘下に抱える。各部門の独立性は高い。現場の社員が部門を越えて異動することはまずなく、多くが入社時に配属された工場でそのまま会社人生を終える。このことは、職人を育み、技術を伝承する上では役立ってきた。

 もっとも、今回はそれが裏目に出た。改竄しても長年の経験で安全と分かっているから大丈夫?。そんな現場の「誤った自信」(幹部)が不正につながった。

 ある競合他社の幹部は、今回の不正を耳にしたとき意外な感じがしたという。昨年のJIS法違反があったとはいえ、社員の印象は「公務員気質でとてもまじめ」。ここまで広く行われているとは信じられなかった。しかし、そうした社風もマイナスに働いた可能性がある。

1792とはずがたり:2017/11/11(土) 13:09:14
>>1791
 メーカーにとって納期は絶対だ。性能を満たせなければ供給責任を果たせない上、不良品の少なさを示す歩留まりが悪化して利益も減る。しかも、アルミ・銅事業はここ数年こそコンスタントに100億円以上の利益を稼ぎ出しているものの、それ以前はなかなか芽が出なかった。「まじめ」な現場が納期や収益の重圧を感じていた可能性は否めず、同社幹部は「会社に貢献したい気持ちが(顧客をだますという)誤った方向に出たのかもしれない」と推測する。

 川崎氏ら経営陣が、そうした現場の状況を正確に把握できていたかは疑問だ。

 「少なくとも3工場で不正が行われていた可能性があります」
 川崎氏は、8月30日にアルミ・銅事業担当の金子明副社長からそう報告されてがくぜんとした。昨年のJIS法違反で不正は絶えたと思い込んでいたからだ。衝撃を受けたのはその1時間前に部下のユニット長から知らされた金子副社長も同じだった。

 「すぐ製品の出荷を止めるように。他工場も含め事実確認も急いでほしい。これはラストチャンスだ」。川崎氏は声を振り絞った。

 破られた行動規範
 「たこつぼ化」し、監視の目が届きにくくなる複合経営の閉鎖性は理解していた。昨年4月からは自らに権限を集中し、経営管理を強化する狙いで会長を兼ねていた。

 「法令や社内ルールの順守はもちろん、高い倫理観とプロとしての誇りを持ってほしい」。5月以降、川崎氏は大安を含む主要拠点に足を運び、現場社員に呼びかけてきた。新たに策定した社員の行動規範「3つの約束、6つの誓い」を周知徹底するためだ。

 しかし、その後、長府製造所(山口県下関市)では不正の隠蔽が発覚。行動規範はあっさり破られた。アルミ・銅部門の幹部は「個人的にはそれが一番ショックだった」と肩を落とす。

 「今回の不正はJIS法違反を受けて実施した自主点検で見つかった。うみは出せている」。川崎氏は自浄作用は働いていると弁明するが、改革が不十分で、ガバナンス(企業統治)が機能していないのは誰の目にも明らかだった。(井田通人)



 ■神戸製鋼所の性能データ改竄(かいざん)をめぐる主な動き
   8月中旬 アルミ・銅部門で社内調査を実施
    30日 川崎会長兼社長が不正を把握
 9月初旬以降 顧客に不正を報告
    28日 経済産業省に不正を報告
  10月8日 アルミ・銅の不正を公表
    11日 鉄粉と子会社の不正を公表
    12日 川崎会長兼社長が経産省を訪れ謝罪
    13日 鉄粉以外の鉄鋼製品の不正を公表
    20日 長府製造所の社員による隠蔽(いんぺい)を公表
    26日 安全検証の結果を初めて公表、銅管の不正で子会社のJIS認定取り消し
    30日 2018年3月期の連結最終損益予想を撤回、未定に
 11月10日 原因究明の結果と再発防止策を公表
     年内 外部委員会の調査結果を公表

1793とはずがたり:2017/11/11(土) 13:09:59
独立性の強い各部門でそれぞれ起きてたとするとこれはもう会社的な姿勢とかしか思えないな。

1794荷主研究者:2017/11/12(日) 11:16:46

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/142330?rct=n_hokkaido
2017年11/01 05:00 北海道新聞
<北海道でつくる>日本製鋼所室蘭製作所(上) 技術力生かし常に挑戦

高さ17・6メートル、横幅7・4メートル。世界最大級の1万4千トン油圧プレス(北波智史撮影)

 「ドーン、ドーン」。世界最大級の1万4千トン油圧プレスで鋼塊を鍛える重低音が、工場全体に響きわたる。製造しているのは原子炉容器、製鉄工場に使う圧延ロール、天然ガス採掘用のクラッド鋼管など。日本の重厚長大産業を支えてきた日本製鋼所(東京)室蘭製作所は11月1日、創業110年の節目を迎える。

■「兵器」から転換
 同社は1907年(明治40年)、産炭地につながる鉄道と天然の良港を持つ室蘭で設立された。北海道炭礦汽船(北炭)と英国の重工業メーカーであるアームストロング社、ビッカース社の3社による共同出資。02年に締結した日英同盟の具体的な成果だった。主に海軍から受注して戦艦砲身などを生産し、東洋最大の民間兵器工場と呼ばれた。

 終戦後、連合国軍総司令部(GHQ)の認可を受けて民需品の生産に転換。農機や製粉機から始め、大型鋼材や高度な産業機械の工場として復興した。兵器製造で培った技術を巨大な鋼の加工や高強度の合金開発などに生かし、日本の高度成長の基盤となった。

 岩本隆志室蘭製作所長は「戦後は工場を維持するために必死だったと思う。技術を生かして新しいことに挑戦するスピリットは今も根付いている」と語る。

 同社の生産拠点は現在、室蘭と広島製作所、横浜製作所の3カ所。室蘭が「素形材・エネルギー事業」を、広島と横浜がプラスチック成形機械などを製造する「産業機械事業」を担う。

 性格の異なる両事業が、互いの業績のアップダウンを補い合う経営構造こそ同社の強みだ。例えばリーマン・ショック後の世界不況で産業機械が低迷した時期は、途上国を中心に発電関連の受注が伸び、素形材・エネルギーで収益を確保した。東京電力福島第1原発事故の影響で原発関連の受注が激減した今は、逆に電気自動車(EV)の開発加速でリチウムイオンバッテリー部品の製造機の需要が拡大して産業機械が好調だ。

 ただ、素形材・エネルギー事業の業績回復のめどは立っていない。室蘭製作所の売上高は2011年3月期では1129億円だったが、17年3月期は512億円と半分以下まで減少。全社売上高に占める室蘭の割合も53%から24%まで低下した。

■航空産業に活路
 同社は今年3月、室蘭の従業員を一時的に休ませる「一時帰休」に踏み切った。期間は1年間。一時帰休とは別に、広島への配置転換も段階的に進めている。

 室蘭の活路を切り開くため、同社は昨年、航空機部品産業への参入を決めた。製造ラインの整備に10億円以上を投入し、今年12月に完成する。水素エネルギーや人工結晶の技術を活用した新事業も模索し、岩本所長は「来年度には室蘭製作所単体での黒字復帰を果たしたい」と意気込む。

 「日本製鋼所の室蘭には歴史に裏打ちされた世界最高峰の技術がある。万が一、外資に買収されるようなことがあれば日本全体にとっての損失だ」。かつて同社の株価が低迷して買収話がうわさされた際、経済産業省首脳は北海道新聞の取材に対し、こう語った。

 国家的な期待を背負い続けてきた室蘭製作所が新事業を軌道に乗せ、荒波を越える原動力になれるか―。「挑戦のスピリット」が再び試されている。(東京報道 権藤泉)

 ◇

▽所在地 室蘭市茶津町4
▽所長 岩本隆志
▽事業内容 大型鋳鍛工品や鋼板の製造
▽従業員 709人(4月1日現在、研究所員を含む)
▽沿革 1907年(明治40年)兵器工場として操業開始。15年(大正4年)室蘭から東京へ本社移転。戦後、民需工場に転換。83年、品質管理の優れた事業所に贈られるデミング賞。2010年、世界最大級の油圧プレス導入

 ◇

 北海道経済の発展に重要な役割を果たす道外企業の工場を紹介し、その将来戦略などを探ります。明日はインタビュー編です。

1795荷主研究者:2017/11/12(日) 11:32:29

https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201711/0010703279.shtml
2017/11/4 08:00神戸新聞NEXT
停止の高炉支えた旧満州の技 神鋼神戸製鉄所

完成間近の神戸製鉄所3号高炉から1号(奥)、2号高炉を望む=1966年(山地保さん提供)

高炉の内部を観察した「のぞき眼鏡」を手にする山地保さん。雨のように降り注ぐ鉄や炉内の色を確かめた=神戸市垂水区(撮影・大山伸一郎)

 神戸製鋼所は10月31日、約60年にわたり鉄鉱石から鉄を生み出し続けた神戸製鉄所(神戸市灘区)の高炉を止めた。1959(昭和34)年に稼働した1号高炉は、神鋼を鉄鋼大手の一角に押し上げる契機となったが、旧満州(現中国東北部)帰りの男たちの技術が礎になったことは知られていない。同製鉄所で三つの高炉全ての建設に携わった山地保さん(91)=神戸市垂水区=らOBの証言から歴史を振り返った。(高見雄樹)

 「湯が出たぞ」

 山地さんがハンマーを振り抜くと、穴から黄金色に輝く溶けた鉄が火花を散らしながら流れ出てきた。技術者2人が作業を見守る静かな船出だった。

 52(昭和27)年夏、神戸・脇浜(わきのはま)で試験高炉が完成した。現在のHAT(ハット)神戸、神戸市立渚(なぎさ)中学校の辺りだ。炉の直径は3メートル、高さ15メートルと“本物”に比べれば細身だが「1日10トンの鉄ができた。大きなトラブルはなく、運転成績はよかった」と山地さんは振り返る。

 千度を超える液状の鉄、溶銑(ようせん)は「湯」と呼ばれる。湯は砂で作った流路をたどり、鋳型で自然冷却して固めた。

 山地さんは炎天下、できた鉄の塊を1人で運び続けた。「手伝ってくれと社員に言うても、『熱うて怖い』と遠くから見てるだけなんや」。当時の社員に高炉は未知の装置だった。

 香川県出身の山地さんは42(同17)年に満州に渡り、遼寧省鞍山の昭和製鋼所で高炉担当として、45年5月の陸軍入隊まで働いた。昭和製鋼所時代の先輩、松尾英一さん(故人)らとは復員後に就職した神鋼で偶然再会した。松尾さんが設計した試験高炉の操作を一手に引き受けた。

   □

 戦後復興は鉄鋼の生産量を飛躍的に伸ばした。業界は1950年代、高炉を持つ富士製鉄や八幡製鉄、日本鋼管がリードを広げていた。神鋼、川崎製鉄、住友金属工業の3社は自前の高炉がなく、原材料の銑鉄を作れなかった。

 脇浜の試験高炉が完成した翌年、川鉄が千葉製鉄所(千葉市)で高炉を稼働。大手で後発となった神鋼にとって、自力の高炉建設は悲願だった。

 試験高炉の成功から5年後の57年、神戸市灘区で1号高炉の建設が始まり、59年1月に完成。05(明治38)年の創業時から会社を切り盛りした第五代社長田宮嘉右衛門(かえもん)は、高炉の火入れを見届けて亡くなった。61年に2号、66年には3号高炉が稼働した。

 全ての建設に携わった山地さんは今も、4センチ四方の「のぞき眼鏡」を大切にしている。細い管から灼熱(しゃくねつ)の炉内を観察し、さまざまな機器を制御する。熟練工の魂がここに宿る。

   □

1796荷主研究者:2017/11/12(日) 11:33:02
>>1795-1796 続き

 「高炉は生き物」と話すのは、元製銑部長の矢場田武さん(73)=神戸市西区=だ。炉の中に鉄鉱石と石炭を放り込むと、8〜10時間は外から手を加えられない。品質の良い鉄を作るには、炉内の温度や圧力に細心の注意を払う。「われわれは高炉の内部を診る内科医のような役目なのです」

 巨大な高炉の下部にある出銑口から高温の鉄が流れ出る。防熱着で体を守りながら、鉄の誕生に立ち会う仕事は「炉前(ろまえ)作業」と呼ばれる。

 「とにかく熱く、独特の硫黄臭が漂う。先輩は流れる湯の上を軽々と飛び越えるし、こんなところで働けるのかと不安だった」。10月末に高炉の停止を見届けた黒田勝さん(60)=加古川市=は、75年の入社当時を思い起こす。

 先輩の岡田紀久雄さん(71)=神戸市中央区=は「みんな個性が強いが、厳しい作業に臨む職工の誇りを胸に5、6人のチームは結束力が強かった」と振り返った。

 95年の阪神・淡路大震災では、緊急停止した高炉の中で鉄が冷え固まった。最悪の事態の中、黒田さんら社員のチームワークで内部の鉄をかき出した。当初の見込みを大幅に短縮し、2カ月半で復旧させた。

   □

 3日午後、神戸製鉄所で高炉休止式が開かれた。長年の操業を支えた協力会社などから250人が出席した。川崎博也会長兼社長が見守る中、宮崎庄司常務執行役員神戸製鉄所長が休止命令を出すと、所内にサイレンが大きく鳴り響いた。

 日本の高度経済成長とともに歩み、兵庫の重工業を引っ張った神戸製鉄所の高炉は58年10カ月の歴史を閉じた。検査データ改ざん問題で会社が揺れる中、神戸の高炉魂は加古川製鉄所に引き継がれた。

 【高炉】 石炭を蒸し焼きにしたコークスと鉄鉱石を投入し、熱風を送って銑鉄を取り出す装置。溶鉱炉とも呼ばれる。巨大な炉内では温度や圧力などを細やかに調節する必要があり、早くからコンピューターによる制御が進んでいる。銑鉄は鋼板や線材へと加工される。

 【鉄鋼大手の変遷】 1970年3月、八幡製鉄と富士製鉄が合併し、新日本製鉄が発足した。2002年9月、日本鋼管(NKK)と川崎製鉄が経営統合し、JFEホールディングスを設立。2012年10月、新日本製鉄と住友金属工業が経営統合し、新日鉄住金が発足した。

1798とはずがたり:2017/11/15(水) 14:37:14

神戸製鋼、新たに3製造所で法令違反か
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20171115-00000011-jnn-bus_all
11/15(水) 5:23配信 TBS News i

 神戸製鋼所が検査データを改ざんしていた問題で、新たに3つの製造拠点で、JIS=日本工業規格に関する法令に違反した疑いがあることがJNNの取材でわかりました。

 神戸製鋼のグループ内で、工業製品の安全性を示すJISに関する法令に違反した疑いがあるのは、栃木県の「真岡製造所」、山口県の「長府製造所」、そして、北九州市の「神鋼メタルプロダクツ」の3つの製造拠点です。これは認証機関の審査で明らかになったもので、3つの製造拠点は現在、JISマークのついた製品の出荷を自粛しています。今後、認証機関の判断次第ではJISの認証が取り消されたり、一時停止となる可能性があります。

 神戸製鋼では先月、神奈川県にある子会社の工場のJIS認証が取り消されたばかりで、不正の影響が広がっています。(14日19:27)

最終更新:11/15(水) 10:07

1800荷主研究者:2017/11/19(日) 11:18:27

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00450375?isReadConfirmed=true
2017/11/10 05:00 日刊工業新聞
住友鉱、特殊合金鋳造品から撤退

 住友金属鉱山は9日、配管など向けの特殊合金鋳造品を製造する完全子会社の太平金属工業(神奈川県大和市)について、2018年6月末をめどに事業から撤退すると発表した。

 08年のリーマン・ショック以降、プラントの建設が減り、同鋳造品の受注が大幅に減少。海外の低価格品との競争も激しく、撤退を決めた。19年度中に解散決議を行う予定。住友鉱は事業撤退に伴い、18年3月期連結決算で約30億円の特別損失を見込む。

 太平金属工業の17年3月期の売上高は20億円。従業員数は106人で、基本的に住友鉱グループで吸収する。

(2017/11/10 05:00)

1801荷主研究者:2017/11/19(日) 11:48:33

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/145161?rct=n_hokkaido
2017年11/15 05:00 北海道新聞
<札幌圏・わがまち元気企業>カラー鋼板強く美しく 厳しい風雪から住宅守る 北海鋼機=江別市

主力のカラー鋼板の前で、「社員一人一人が誇りを持てる会社にしたい」と力を込める岩城治夫社長

 屋根や壁などの建材、ガレージなどの資材として使われるカラー鋼板を道内で唯一製造している。親会社の日鉄住金鋼板(東京)から、アルミやめっきでできた鋼板を円筒状に巻き付けて調達、本社工場(江別市)の専用ラインで塗装と焼き付けの工程を2度繰り返し、高機能を付加する。製品は道内各地に出荷される。

 主力商品の「雪印カラー」シリーズは美しい光沢と、道内の厳しい風雪にも腐食に耐える優れた高機能が特徴だ。れんがや瓦などと比べて地震の揺れでひび割れすることが少なく、一般住宅や工場、倉庫や牛舎の壁面などに使われている。

 1961年に富士製鉄(現新日鉄住金)系列の北日本鋼機工業と北海鉄板が合併し、設立された。カラー鋼板をはじめ、建設作業現場で使われるスチール製の仮設床材なども手がける。2008年に日鉄住金鋼板の100%子会社となった。道内向けは北海鋼機、道外向けは日鉄住金鋼板と役割分担している。

 近年は他社の価格攻勢もあるが、北海鋼機は「さびにくく、地震にも強いカラー鋼板の良さをPRしていきたい」と、技術を前面に販売を強化する方針だ。

 13年に発売した金属製の壁材「ガルウェーブ」はシャープな外観に凹凸を付けたことで、機能性とともにデザイン性も兼ね備える。凹凸の大きさをあえて不均一にすることにより、光の当たり具合や見る角度で外壁の印象が変わる点が評価され、16年度のグッドデザイン賞(日本デザイン振興会主催)を受賞した。新築住宅を中心に採用されているという。

 18年3月期の売上高は前期比1割増の50億円を見込むが、鉄やアルミなど原材料価格の高騰で純利益は前期並みの水準にとどまる見通し。19年3月期からの3カ年の中期経営計画では、営業強化や製品の機能向上に主軸を置き、収益アップを図る。本社工場の耐震化工事など、将来の成長を見据えた投資にも取り組む方針だ。

 岩城治夫社長(62)は「当社のカラー鋼板を使って良かったと思われるような、世の中の役に立つ会社をめざしたい」と意気込む。(今井潤)

 <メモ>江別市上江別441。(電)011・382・3361。資本金3億円。従業員94人。ホームページあり。

1804とはずがたり:2017/11/19(日) 15:45:16
「死の川」よみがえり、サケ遡上 住民の稚魚放流が実る
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/region/ASKCF53LVKCFPUUB00F.html
11月18日 21:02朝日新聞

 鳥取県岩美町の小田川で11月上旬から、産卵のために遡上(そじょう)するサケの姿が確認されている。上流には岩美鉱山(1971年に閉山)があり、かつては廃水によって、生きものがすむことのできない「死の川」と呼ばれたが、閉山後は坑廃水処理施設ができ、川では再び魚が見られるようになった。

 地域では十数年前からサケの遡上が始まったという。そのころから住民らが稚魚の放流活動を開始し、いまも続く。今月15日には、体長70センチほどのサケが数匹、横一列に並んで時折尾ひれを大きく動かしていた。「小田川・荒金川に魚を蘇(よみがえ)らせる会」の西浦晶義会長は「お帰りなさいという気持ちです」と話す。今月いっぱいは遡上が見られるという。23日にはサケの観察会が予定されている。午前10時、同町岩常の宮橋付近に集合。問い合わせは西浦さん(0857・72・2893)。(田中泰子)

荒金鉱山
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%92%E9%87%91%E9%89%B1%E5%B1%B1

荒金鉱山(あらかねこうざん)は、鳥取県岩美郡岩美町荒金に存在した銅鉱山。岩美鉱山とも呼ばれる。
旧日本鉱業株式会社によって採掘が行われていた。裂罅充填型鉱脈鉱床で、銅の他に金・銀・鉛・亜鉛なども産出した。

歴史[編集]
698年にここで採掘された銅鉱が朝廷(文武天皇)に献上されたとの記録があり、記録上では日本最古の銅山となる。
1889年(明治22)に銅の露頭が発見されて以来、大きく発展した。1926年(大正15)には山陰本線岩美駅と岩井温泉・荒金鉱山を結ぶ岩井町営軌道も敷設された。鉱山の繁栄の一方で、鉱山から流れ出た鉱毒は小田川を汚染し、魚の住めない「死の川」へと変えてしまった。
1943年(昭和18)9月10日、鳥取地震発生。大量の鉱泥を集めていた堰堤が決壊し、65名が犠牲となった(後述)。
1955年(昭和30)11月15日に閉山となった。

鉱毒問題[編集]
岩美町出身の社会主義運動家・村上吉蔵(1897年〜1982年)は荒金鉱山の鉱毒問題解決のため尽力した。
現在、坑排水処理事業が行われており、鉱山から流れ出る強酸性の水を化学的に中和して水質を改善し、強酸性水や有害物質(鉄・銅・鉛・カドミウム)などが環境に与える悪影響を取り除く取り組みが行われている。地元の「小田川・荒金川に魚を蘇らせる会」が稚魚放流などを行い、現在はサケの遡上も見られるようになった[1]。

1806とはずがたり:2017/11/19(日) 21:27:44
>>1805
 同鉱山を走る鉄鉱石の運搬トラックも56台すべてが無人走行仕様だ。米キャタピラー社の自律走行トラックが24時間、休みなく等間隔で走り回る。IT(情報技術)を活用した鉱山操業の自動化はリオ・ティントが先行するが、BHPやフォーテスキューも投資を拡大している。コスト削減や安全性向上、多様な人材の活用に向けた働き方改革の面で利点が多いためだ。

 さらに、人里離れた鉱山で女性が活躍するには、柔軟な働き方がカギとなる。鉱山エンジニアのジョアン・ウオーターハウスさん(30)はフライ・イン・フライ・アウト(FIFO)と呼ばれる飛行機通勤で、8日間続けて働き、6日間休む。10月に1歳の誕生日を迎えた子供の育児は夫と分担したり、パースのフォーテスキュー本社にある託児所を活用したりしている。「初めての誕生日にはパースで勤務できるよう会社が調整してくれ、子供のそばにいられた」と笑顔を見せる。

 ソロモン鉱山のトップであるゼネラル・マネジャーのジュリー・シャトルワースさん(43)も子育て中だ。別の鉱山のゼネラル・マネジャーからソロモンへ異動した1カ月後に妊娠に気づき、2016年1月に出産した。「会社は代理として経験豊かなゼネラル・マネジャーを充ててくれ、さらに私が育休や復帰を乗り切れるよう、キャリア助言の専門家をつけてくれた」と話す。同年9月に職場に復帰し、現在は4日働き、3日休む。「鉱山では集中してしっかりと仕事に取り組み、休日は家族との時間を大事にしている」と語る。

 豪証券取引所は上場企業に人材の多様性を促進する制度や女性比率などを公開するよう推奨している。大手会計事務所のKPMGによると、多様性に関する情報を公開する企業は増加傾向にある。投資や取引を検討するにあたり、企業の多様性を重視する傾向も強まっている。

 フォーテスキューの取締役会は9人中5人が女性で、女性比率が55%を超える上場企業は同社と豪保険大手メディバンク・プライベートだけだ。フォーテスキューは歴史が浅いためか「やりたいことがあるなら扉をたたいて飛び込めばいいという企業風土がある」と、先住民アボリジニの雇用促進を担当するエープリル・オライリーさん(33)は言う。

 「日本では3K職場という言葉があります」と伝えると、ウオーターハウスさんは「それなら鉱山は3D(Dirty=汚い、Dangerous=危険、Difficult=困難)ね」と答えた。「でも、現場からすべてが始まる。困難への挑戦が、私たちの原動力よ」と話していた。

(シドニー=高橋香織)

1807とはずがたり:2017/11/21(火) 21:35:33
神鋼、国際認証が一時停止=ISO、取り消しも―品質不正
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-171121X618.html
16:51時事通信

 神戸製鋼所グループの7工場で、品質管理の国際規格である国際標準化機構(ISO)9001の認証が一時停止されたり、取り消されたりしたことが21日までに分かった。製品データ不正を受けて、民間認証機関の日本検査キューエイ(東京)と日本品質保証機構(同)などが調査し、品質管理体制が要件を満たしていないと判断した。

 神鋼の真岡製造所(栃木県真岡市)と大安製造所(三重県いなべ市)、長府製造所(山口県下関市)内にある2工場に加え、グループ企業の神鋼アルミ線材(堺市)とコベルコ科研(神戸市)で一時停止。コベルコマテリアル銅管秦野工場(神奈川県秦野市)では認証が取り消され、最低でも1年は取得申請ができなくなった。

 秦野工場では、継ぎ目無し管と外面被覆銅管に付与されていた日本工業規格(JIS)認証も取り消されている。取引先が一定の品質を担保する条件としてISOやJISの認証を求めることがあり、一時停止や取り消しは生産・出荷に影響を及ぼす恐れがある。

1808とはずがたり:2017/11/23(木) 20:28:42
三菱マテ子会社で品質データ不正、基準に満たない製品出荷
https://news.goo.ne.jp/article/reuters/business/reuters-20171123015.html
16:24ロイター

[東京 23日 ロイター] - 三菱マテリアル<5711.T>は23日、連結子会社の三菱電線工業と三菱伸銅が過去に製造販売した製品の一部で、検査記録データの書き換えなど不適切な行為が行われていたと発表した。顧客と契約した品質基準や社内の基準に満たない製品を出荷したことが判明したという。

この問題が三菱マテリアルの業績に与える影響は、現時点では不明としている。

1809とはずがたり:2017/11/30(木) 09:39:35

三菱アルミニウムもデータ改ざん 静岡の工場出荷品
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171130-00000008-asahi-bus_all
11/30(木) 3:52配信 朝日新聞デジタル

 非鉄金属大手、三菱マテリアルの子会社の品質データ改ざん問題で、これまで不正行為の有無を明らかにしていなかった「三菱アルミニウム」でも、検査の際に品質データの改ざんが行われていたことが29日わかった。三菱アルミについてはこれまで、すべての顧客への安全性確認が済んでいるとして、詳細は説明していなかった。

 不正があったのは、静岡県の工場で2016年11月までに製造し、2社に出荷していたアルミ板。関係者によると、顧客と契約した品質を満たさないのに、複数の社員が関わって品質データを改ざん。そのまま出荷していた。16年11月の社内調査でわかった。

 この際、資料の残る過去数年分を改めて調査したところ、さらに14社に対して相談のないまま不正品を出荷していたこともわかった。この中には改ざんをしていた製品も含まれていたという。改ざんは以前から社内で認識されていたが、すぐにはなくならず、昨年まで続いていたという。

 24日の会見で三菱マテは、三菱電線工業と三菱伸銅の子会社2社のデータ改ざんは明らかにしていたが、三菱アルミについては品目や不正の有無について詳細を公表しなかった。

朝日新聞社

1810荷主研究者:2017/12/02(土) 20:59:30

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00451877?isReadConfirmed=true
2017/11/23 05:00 日刊工業新聞
JFEスチール、子会社の事業再編 技術融合で競争力向上へ

再編概要

 JFEスチールは22日、鋼管の製造などを手がける子会社、リバースチール(横浜市磯子区)の各事業を、2018年4月をめどに別の子会社など3社にそれぞれ移管させると発表した。鋼管事業を取引先の鋼管事業会社のサンキン(大阪市西区)に、鋼材加工事業と不動産賃貸事業をJFEスチール傘下のJFE鋼材(東京都中央区)に、建設事業をJFEエンジニアリング傘下のJFEテクノス(横浜市鶴見区)に移管させる。事業規模の拡大や技術の融合で競争力を高める狙い。

 鋼管事業をリバースチールが新設する子会社に移管した上で、同子会社株をサンキンに譲渡。建設事業は会社分割でJFEテクノスに移管する。さらにリバースチールとJFE鋼材を合併させ、残る鋼材加工と不動産賃貸の両事業をJFE鋼材へ移管する。分野ごとの事業集約で経営資源を有効活用する。

(2017/11/23 05:00)

1811とはずがたり:2017/12/08(金) 18:08:48

G20、不当な補助金見直しで合意=鉄鋼過剰で初の閣僚級会合
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-171130X691.html
11月30日 23:32時事通信

 【ベルリン時事】20カ国・地域(G20)が世界的な鉄鋼の過剰生産問題を協議するために設けた「国際フォーラム」の初の閣僚級会合が30日、ベルリンで開かれた。過剰生産の解消に向けて各国が情報交換したり、不当な補助金の見直しで協力したりすることで合意した。

 過剰生産能力を抱えることが各国から問題視されている中国は、生産能力削減の取り組みで成果を挙げていると強調した。

1812とはずがたり:2017/12/09(土) 20:00:40
>>1600

鉄鋼業界の世界ランキング2016:再編が加速、新日鉄やJFEは欧米や中国に勝てるのか
https://www.sbbit.jp/article/cont1/32197

世界の鉄鋼業界には今、二つの大きな潮流がある。一つは欧米メーカーを軸にした合従連衡。国際的なM&Aを繰り返し、巨大化したアルセロール・ミタルはその代表だ。もう一つは新興国メーカーの目覚ましい成長だ。河鋼集団など中国勢が筆頭である。それらは、主として経営規模という“量”を追求する動きだ。しかし、新日鐵住金(以下、新日鉄住金)やJFEホールディングスら日本勢は、経営統合などによって量を追求しつつ、技術力という“質”も追求する二刀流を武器に、鉄鋼業界の「第三極」を目指して健闘している。
執筆:野澤 正毅 企画・構成:編集部 松尾慎司


金属生産量の8割以上を占める鉄鋼

 鉄は私たちの生活に欠かせない金属である。たとえば、船舶や鉄道、自動車といった輸送機は、鉄がないと作れない。鉄骨が必要なビルやマンションもそうだ。「東京スカイツリー」には、なんと約41000トンもの鉄骨(本体地上部分のみ)が使用されたという。身の回りの家具やインテリア、家電などにも、鉄は必ずと言っていいほど使われている。鉄が「産業の米」と呼ばれてきたことを、ご存知の人も多いだろう。

 ドイツの作家のシェンチガアは、「鉄は、あらゆる金属の中で最も安く、最も有益で、最も強く、最も柔軟である」と言ったそうだ。鉄は一説によると、地球の総質量のうち、3分の1を占めると言われるほど豊富な天然資源。そのうえ、丈夫で加工しやすいため、これほどまでに幅広く活用されているのだ。主要国における金属生産量のうち、鉄鋼の生産量は、実に8割以上を占めている。

 当然、鉄は人類が最も古くから愛用してきた金属の一つ。紀元前5000年ごろの古代メソポタミアの遺跡からも、鉄器が見つかっている。ただし、鉄が現在のように大量に使用されるようになったのは、18世紀の産業革命以降のこと。高炉に鉄鉱石やコークス(石炭を加工した燃料)を入れ、銑鉄を取り出す「コークス高炉法」が1735年に確立され、鉄鋼が大量生産できるようになってからだ。

 鉄鋼を生産する工場=製鉄所には、(1)一貫製鉄所、(2)電炉工場、(3)単純圧延工場の3種類がある。(1)は、高炉で銑鉄を作り、それを精錬して鋼(はがね)にし、さらに鋼材にまで加工できる工場だ。(2)は、高炉でなく、電炉でスクラップを溶かし、鋼材に再加工する。(3)は、炉を持たず、圧延設備だけで半製品から鋼材を生産する。

 世界の大手鉄鋼メーカーの多くは、(1)を保有している。また、鉄鋼は、普通鋼(生産量全体の約80%)と特殊鋼に大きく分けられ、特殊鋼はさらに、用途や性質によって「工具鋼」「合金鋼」などに分けられる。鉄鋼メーカーにも、さまざまな種類の鉄鋼を生産する総合メーカーもあれば、ステンレスメーカーのような専業メーカーもある。

鉄鋼メーカーの世界ランキング、第1位は欧州企業

 装置産業である製鉄業を営むには資金力がいる。とりわけ、一貫製鉄所の建設には、莫大なイニシャルコストがかかる。

 たとえば、日本初の本格的な一貫製鉄所として、1901年に操業開始した「官営八幡製鉄所」。当時の民間だけでは巨額の設備投資が賄えなかったため、国有企業として出発せざるをえなかった。

 その半面、オールドテクノロジーである製鉄業は、高い技術がなくても、ある程度の品質の鉄鋼なら生産できる。「資金力があれば、技術力がなくても容易に参入できる」という製鉄業の特徴が、鉄鋼業界の勢力図に大きくかかわっている。

1813とはずがたり:2017/12/09(土) 20:00:54
>>1812-1813
 第二次世界大戦後、世界の鉄鋼業界は、豊富な資金力を持った日米欧の先進国メーカーがリードしてきた。

 しかし、1980年代以降、国内市場の成熟化とともに、先進国メーカーの成長は鈍化。それに対して、経済力をつけてきた新興国、とりわけ、鉄鋼の原料である鉄鉱石や石炭を豊富に産出する資源国(中国・インドなど)の鉄鋼メーカーが台頭してきた。

 その結果、鉄鋼業界は世界的な生産過剰に陥り、汎用鋼材分野では価格競争が激化。守勢に立たされた先進国メーカーも、競争力強化のためにM&A(企業合併・買収)を繰り返し、経営規模を追求せざるをえなくなったのである。

 粗鋼生産量に基づく鉄鋼メーカーの世界ランキングは、次のとおりである。中国やインド、韓国などアジアのメーカーが多数ランク入りしているのが目を引く。


http://tohazugatali.web.fc2.com/metal/570_bit201605301519345239.jpg
鉄鋼業界の世界ランキング

 世界第1位の鉄鋼メーカーは、ルクセンブルグを本拠とするアルセロール・ミタルだ。他社の追随を許さないぶっちぎりのトップである。

 欧州四大鉄鋼メーカーの一角だったルクセンブルグのアルセロールと、オランダのミタル・スチールが06年に経営統合して発足。量的拡大をひたすら追求し、国境をまたいだM&Aで巨大化した多国籍企業だ。

 近代製鉄業発祥の地である欧州の栄光を守っているように見えるが、実は、ミタルはインド系企業で、実質的にアルセロールを傘下に収めたとされる。

 第2位は日本の新日鉄住金だ。これはあとで詳しく解説する。

 第3位は河北鋼鉄集団(河鋼集団)、第4位は宝鋼集団、第6位は沙鋼集団、第7位は鞍山鋼鉄集団、第8位は武漢鋼鉄集団、第10位は首鋼集団と、トップ10のうち、なんと6社が中国勢だ。普通鋼の需要の約5割は建設向け。今は勢いに陰りが見えているものの、インフラ整備が急ピッチで進み、建設ラッシュに沸く中国では、鉄鋼の売上げは拡大しているのだ。

 河北鋼鉄集団(08年設立)は河北省、宝鋼集団(77年設立)は上海、鞍鋼集団は中国東北部、武漢鋼鉄集団は湖北省が本拠で、いずれも国有企業である。宝鋼集団は、日本の技術協力で高炉に火入れできた。沙鋼集団は、75年創業の中国最大の民間鉄鋼メーカーで、江蘇省を生産拠点としている。首鋼集団は、中国の首都である北京で1919年に創業した老舗だ。…(以下有料)

1814荷主研究者:2017/12/10(日) 11:09:59

http://www.sankeibiz.jp/business/news/171128/bsc1711280500009-n1.htm
2017.11.28 05:00 Fuji Sankei Business i.
東京製綱、岩手・北上に新工場建設

 東京製綱は27日、岩手県北上市に炭素繊維ケーブルの新工場を設立すると発表した。米国や新興国など海外で送電線用の需要の伸びが期待できることから、生産能力を引き上げる。投資総額は15億円で、来年7月から商業生産を始める予定だ。

 炭素繊維ケーブルは、炭素繊維と樹脂をより合わせてつくったもので、鉄のケーブルに比べて軽くて強いのが特長だ。新工場は既に解散した子会社の跡地に建設し、従来の年産能力2500キロメートルを6000キロメートルに拡大する。

1816とはずがたり:2017/12/16(土) 16:34:19
中国が鉄鋼輸出税、来年1月撤廃=日米欧反発も
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-171215X833.html
12月15日 22:47時事通信

 【北京時事】中国財政省は15日、鋼材の輸出税を2018年1月1日に撤廃すると発表した。輸出促進が狙いかは不明だが、中国で過剰に生産された鉄鋼製品が安値でさらに海外にあふれ出し、日米欧など世界各国の反発が一段と強まる可能性がある。

 同省は撤廃の理由として「輸出状況の変化」などを挙げた。中国の鋼材輸出量は17年1?11月が前年同期比3割減と大きく落ち込んでおり、国内需要が旺盛なことが背景にある。輸出税は国内向け供給を優先するための制度で、中国ではさまざまな物品に課されている。

 日本、米国、欧州連合(EU)は今週、アルゼンチンで開かれた世界貿易機関(WTO)の閣僚会議に合わせ、中国の鉄鋼の過剰生産を念頭に連携強化で合意。これに対し中国は「先進諸国が共同で途上国に圧力をかけるやり方に反対する」と不快感を示していた。

1818とはずがたり:2017/12/22(金) 22:25:28
2017年12月22日 / 18:19 / 4時間前更新
EVシフトにらみ、鉄以外の素材への対応も準備=新日鉄住金社長
https://jp.reuters.com/article/nippon-steel-interview-idJPKBN1EG0UQ

[東京 22日 ロイター] - 新日鉄住金 (5401.T)の進藤孝生社長は22日、ロイターとのインタビューで、電気自動車(EV)へのシフトが進む可能性をにらみ、アルミや炭素繊維、樹脂などのマルチマテリアルへの対応について、2018年4月から始まる次期中期計画中に「シナリオだけは書いておきたい。準備しておく」と述べた。

ただ、リサイクル性やコスト面からは、自動車の中心素材が「鉄」であることに変わりはないともみており、今後の市場ニーズや自動車の技術進展などを見極めながら、事業戦略を進める考えだ。

<マルチマテリアルは、次期中計でシナリオ>

進藤社長は、2018年4月から始まる次期中期計画の柱のひとつに「メガトレンドへの対応」を挙げた。メガトレンドの代表は電気自動車(EV)や自動車軽量化の流れ。

「曲がり角に来ていると思う」という自動車業界。進藤社長は「新興国を中心にまだまだガソリン車のニーズはある。1―2年で世の中がガラっと変わるとは思わない」としながらも、「自動車の技術革新がどういう方向に進むか、鋼材の品種構成にどう影響するかを見据えて、手を打たなければいけない」と述べた。

EVや軽量化では、鉄からアルミや炭素繊維、樹脂などへの素材シフトが起こるかどうかが注目されている。進藤社長は、衝突時の安全性やリサイクル性、コストなどを考えると「自動車は鉄が中心であることは変わらない。強度当たりのコストが一番安いのは鉄」とみる。

そのうえで「複合材を使うとすれば、どういうふうに、どの部分に使ったらよいかなども研究所で研究している。次の中計ではシナリオだけは書いておきたい。準備はしておく」という。

マルチマテリアルを事業戦略上どのように位置付けるかについては「どういう戦略を取るかはなかなか難しい。競合材を全部抱えて総合デパートで行くか、鉄を極めるか。需要家がどういうニーズを提示するか、自動車の技術がどう展開するかを見ながら、マーケットに従う」と述べた。

<神戸鋼との提携は更新>

製品検査データ改ざん問題を抱える神戸製鋼所(5406.T)とのアライアンスについては「11月に更新した。協力関係は全く変わらない」と述べた。アライアンスは5年ごとの更新だという。

2001年に旧新日鉄、旧住友金属工業、神戸鋼の3社で提携を結んだ。現在、新日鉄住金は、神戸鋼の株式を2.9%保有しており、神戸鋼は新日鉄住金株を0.7%保有している。進藤社長は株式買い増しや役員派遣などは考えていないと述べた。

2018年の鋼材需要については「非常に強い」との見通しを示した。中国の景気動向については「注目材料のひとつ」としながらも、「中国経済の先行きを心配する声はなくなっている。私自身、来年の中国経済は心配していない」と述べた。

世界鉄鋼協会は、18年の鋼材需要が17年見込み比1.6%増の16億4810万トンになるとの見通しを示している。

清水律子 大林優香

1819荷主研究者:2017/12/28(木) 22:38:55

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00453656?isReadConfirmed=true
2017/12/7 05:00 日刊工業新聞
新日鉄住金、「片倉の鋼管」子会社化 車・建機向け品質向上

 新日鉄住金は6日、自動車や建設機械のエンジンなどに使う鋼管を加工する持ち分法適用会社、片倉の鋼管(兵庫県尼崎市)を子会社化すると発表した。

 既存の大株主から保有株を買い取り、2018年1月下旬をめどに出資比率を、現在の24・9%から80%程度まで引き上げる。取得額は公表しない。鋼管の寸法精度を高める冷間引き抜き加工に強い片倉の鋼管の技術と、自社の鋼管製造技術を相互に生かし、部材軽量化などのニーズに質・量の両面で対応する狙い。

 片倉の鋼管は自動車エンジンなどのシリンダーに使う鋼管の寸法精度を高めるための加工を得意とし、部材の軽量化や耐久性向上に欠かせない工程を受け持つ。

 16年度の売上高は66億円。新日鉄住金による子会社化を機に社名を「日鉄住金片倉鋼管」に変更するとともに、今本康文社長の後任社長を含む役員数人を新日鉄住金から受け入れる。

(2017/12/7 05:00)

1821荷主研究者:2017/12/28(木) 22:51:15

http://www.muromin.co.jp/murominn-web/back/2017/201712/171208.htm
2017年12月8日(金)室蘭民報 朝刊
■ 日鋼室蘭が航空事業に正式参入、新明和工業が協力

 日本製鋼所室蘭製作所(室蘭市茶津町、岩本隆志所長)が航空機事業への参入を発表した。同製作所で7日、航空機複合材工場の竣工式が行われ、宮内直孝代表取締役社長らが出席。主力の原発用部材の受注が低迷する中、大手航空機メーカーの部品製造を担う新明和工業(兵庫県)の技術指導を受け、将来性が見込まれる航空機分野に挑戦する。

 新工場は6864平方メートル、風力発電用ブレード製造工場を改修した。設備投資額は十数億円。軽量、高強度で航空機の構造部材用として主流となっている炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を使った航空機の翼用部材、部品を接合させる金属製接着製品を生産する。

 新工場は、CFRPを部材に接着させる接着室、高温・高圧で製品を成型する大型オートクレーブ装置、自動超音波探傷装置などを設置。産業機械分野で長く取り引き関係にあった新明和工業から、航空機参入に向けた指導や助言を得ながら準備を進めてきた。

 2018年度までに新明和が防衛省などに納入している水陸両用飛行艇向けの部品を製造し、製造技術を習得する。同時に航空宇宙・防衛分野に求められる品質マネジメントシステム「JISQ9100」や特殊工程「Nadcap」といった国際認証の取得を進め、将来的に民間航空機分野への進出を目指す。

 竣工(しゅんこう)式には宮内社長はじめ、新事業本部長の柴田尚取締役常務執行役員、岩本所長、新明和工業役員ら60人が出席。神事で事業の成功、工場の安全稼働を祈願した。

(菅原啓)

◆―― 試される総合力

 【解説】日鋼室蘭が参入を表明した航空機産業は、10年後に国内で現状の2倍、3兆円を越える市場規模の成長が見込まれている。自動車に続く基幹産業として注目を集め、国内の主要重工メーカーも続々と設備投資を加速させている。

 航空機事業でベースとなるのが、室蘭が長年培ってきた特機部門や風力事業の複合材技術。風力発電用ブレードに使われていた炭素繊維強化プラスチック(CFRP)は、航空機の機体に使われる素材の半数強を占める。

 原発部材やエネルギー部門で鍛えた品質保証体制は、参入の障壁とされる航空機独自の品質管理システムJISQ9100といった国際認証取得にも強みを持つがライバルも多く、部品サプライヤーとして市場に本格参入できるかは未知数の部分がある。日本のエネルギー産業を支えてきた日鋼の総合力が試される。

(菅原啓)

 【新明和工業】兵庫県宝塚市に本社を置く輸送用機器メーカー。1949年設立。資本金は159億8200万円。航空機事業では戦後初の国産旅客機「YS―11」(生産終了)、海自向け飛行艇を製造している。民間機ではボーイング、エアバスなど世界大手の航空機メーカーの機体、主翼部品を製造する。17年3月期連結の売上高は2012億円、営業利益130億円、当期純利益89億円。

1822荷主研究者:2017/12/28(木) 22:59:37

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/150100?rct=n_hokkaido
2017年12/09 05:00 北海道新聞
断熱不燃パネル、苫小牧で生産へ 日軽 新ライン整備

 【苫小牧】日本軽金属(東京)の100%子会社日軽パネルシステム(同)は来年3月、苫小牧工場でノンフロン型断熱不燃パネルの生産を始める。環境に配慮した冷蔵庫などの需要の高まりを受け、道内に出荷する不燃パネルの製造を現在の滋賀工場から、苫小牧工場の現地生産に切り替える。新たな生産ラインの設備投資額は約5億円。

 苫小牧工場ではこれまで不燃性ではない断熱パネルを製造してきた。パネルはコンビニエンスストアの飲料用冷蔵庫や、冷蔵倉庫の内装などに使用。同工場での生産能力を現在の2割増に高める。生産台数は明らかにしていない。同社の2017年3月期の売上高は295億円。

1825荷主研究者:2018/01/02(火) 10:39:30

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00455031
2017/12/20 05:00 日刊工業新聞
日立金属、部材供給でIHI認定 来年、航空機エンジン用に納入

 日立金属は鉄・ニッケル合金の大型鍛造部材を、民間航空機のエンジン用に供給する事業者として、IHIから認定を取得した。ジェットエンジンで高温になる箇所に使われるという。日立金属が工程を設計し、神戸製鋼所などと共同出資する大型鍛造品メーカーの日本エアロフォージ(岡山県倉敷市)が鍛造工程を手がける。2018年4月に初納入する。

 日立金属は成長が見込める航空機・エネルギー関連部材の事業部門の売り上げを、15年度の335億円から25年度に600億円まで伸ばす目標を掲げて設備投資やM&A(合併・買収)を推進。日本エアロフォージの本社工場には、油圧式では世界最大規模となる5万トン級の型打ち鍛造プレス機を導入し、航空機エンジン向け部材で新規の認定取得に取り組んできた。

(2017/12/20 05:00)

1826荷主研究者:2018/01/14(日) 23:15:02

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00456357?isReadConfirmed=true
2018/1/1 05:00 日刊工業新聞
日立金属、有機ELディスプレー向け合金 最大100億円投じ増産

 日立金属は有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)ディスプレーの背面板などに用いる鉄・ニッケル合金製の材料を増産する。特殊鋼事業の主力である安来工場(島根県安来市)に80億―100億円を投じ、2020年度までに生産設備を増強する。有機ELテレビのディスプレー用や半導体のリードフレーム向けで今後、同合金製の材料に対する需要が増えると見て、供給体制を拡充する。

 同社は有機ELパネルを補強する背面板の材料として、鉄とニッケルの特殊な合金をパネルメーカーと共同開発した。この背面板を装着すれば、ディスプレーを薄くできる。同社は大型テレビなどのディスプレーが、液晶から有機ELに切り替わることで、有機ELパネルの世界生産量が24年には足元の約5倍に増え、年間2000万平方メートルを超えると予想。これに伴う需要増大に備え、大型合金板の量産体制を整える。

 安来では半導体のリードフレーム用に、鉄・ニッケル系の封着材料も製造している。同材料でも需要拡大をにらみ、生産能力を高める。背面板用の合金板と併せ、詳しい増強計画を近くまとめる。

 有機ELディスプレーの関連では、薄型トランジスタ素子の配線に使う薄膜形成材(ターゲット材)も製造しており、やはりテレビ向けなどの需要拡大を見込む。

 これらを含む電子材料関連事業のうち、17年6月まで電線材料事業部門だった伸銅品子会社、SHカッパープロダクツ(茨城県土浦市)の寄与分を除いた売り上げを、17―18年度の2年間で25%伸ばす計画だ。

(2018/1/1 05:00)

1827とはずがたり:2018/01/18(木) 19:16:29

ライン川に建設予定の橋、資材を中国から輸入、最大労組「まるで冗談」と反発―ドイツ
レコードチャイナ 2018年1月13日 09時20分 (2018年1月16日 00時00分 更新)
https://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20180113/Recordchina_20180113016.html

2018年1月11日、ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州でライン川に新たな橋を建設する計画が進められているが、建設資材に中国から鉄鋼製品を輸入することが予定されている。環球時報が伝えた。

ドイツ紙ヴェストドイチェ・アルゲマイネ・ツァイトゥングによると、この新たな橋の建設地は、工業地帯でもあるノルトライン=ヴェストファーレン州のレーバークーゼン周辺で、完成は2020年が予定されている。2017年12月に行われた入札会でオーストリア系企業が7億4000万ユーロ(約990億円)で建設事業を落札。建設には鋼材3万2000トンが必要とされるが、少なくとも3分の2の鋼材を中国から輸入するという。

欧州連合(EU)の欧州委員会は中国製鉄鋼製品に対して反ダンピング(不当廉売)関税を決定したが、EUの法規ではこの輸入は公共事業の買い付けルールを満たしており、ドイツ連邦行政裁判所の認可も得ている。

こうした事態に、ドイツ最大の労働組合・金属産業労組(IGメタル)は強く反発している。同労組の責任者は、「ノルトライン=ヴェストファーレン州は欧州の鉄鋼産業の中心地と言っていいのに、その州政府が中国から大量の鋼材を輸入するなど、まるで冗談だ」と話し、「しかも中国製鋼材の品質はドイツ製に劣る」と指摘している。(翻訳・編集/岡田)

1828荷主研究者:2018/01/28(日) 10:49:51

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00457918
2018/1/16 05:00 日刊工業新聞
愛知製鋼、差動装置向け部品増強 EV用など拡大期待

新熱間ローリングミルライン(イメージ)

 【名古屋】愛知製鋼は15日、自動車の内外輪の速度差を吸収する差動装置(ディファレンシャルギア)向け部品の生産能力を増強すると発表した。18億円を投じて愛知県東海市の工場に生産ラインを新設し、2019年3月に稼働する。今後、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など向けも含めて同部品の需要増が期待できるとみて増強を決めた。

 同日、同社の鍛造工場で「ディファレンシャルリングギア」と呼ぶ部品の新ラインの起工式を開いた。新ラインの生産能力は月約18万個で、現状の月120万個から約15%増える。

 「ローリングミル」と呼ぶ生産設備や金型を縦型に配置することで高品質と小型化を実現。また電動サーボによる数値制御を実現して作業者の能力に依存しない生産を可能にするという。

1832荷主研究者:2018/02/18(日) 11:02:38

www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20180127/201801270825_31441.shtml
2018年01月27日08:25 岐阜新聞
カイインダストリーズ 本社工場を再構築

再構築をするカイインダストリーズの本社工場=26日午後、関市小屋名

◆来春までに、刃物生産力倍増

 KAIグループで生産を担当するカイインダストリーズ(岐阜県関市小屋名、遠藤宏治社長)は来春までに、本社工場を再構築する。工場棟を建て替え、改装し、各工場棟の生産品目も整理する。カミソリの刃や医療用器具の増産対応を可能にするほか、生産効率の向上を図る。建設や改装の投資額は28億円。設備は需要動向をみて、10年間で20億円を投じる見込み。マザー工場の本社工場を再構築し、競争力を高める。国内工場の建設は20年ぶり。

 本社工場は第一、第二、第三工場棟と医療器工場の計4棟あり、第一がカミソリの刃、第二がカッターナイフと特殊刃、第三が自社で使う機械設備などを生産している。

 第三工場を建て替えて、鉄骨一部2階建て延べ床面積5千平方メートルと、現在の1.8倍に拡張する。第一からカミソリの刃、第二からカッターナイフと特殊刃の生産を移管し、生産能力を現状の2倍にできる体制を整える。5月に稼働する。カミソリの刃は本社工場でのみ生産しており、今後、東南アジアなど海外での販売増加が期待できるとして増産対応を進める。

 第一工場は、隣接する医療器工場と一体で改築し、新たな医療器工場にする。広さは現在の医療器工場の2倍の5700平方メートルにする。来春稼働の予定。新商品の市場投入による販売増を見込み、工場拡張により医療器の売上高を2028年3月期に17年3月期比1.9倍の60億円に引き上げる。

 第二工場は第三から機械生産を移管。千疋工場(関市千疋)から金型のメンテナンス部門も移管する。

 【KAIグループ】 販売会社の貝印と生産会社のカイインダストリーズを中核企業に19社で構成。1908年にポケットナイフ製造で創業。カミソリや包丁、医療用器具、調理用品など幅広く扱い、カミソリは国内トップクラスのシェアを誇る。米国、ドイツ、フランス、中国、韓国、ベトナム、インドにも拠点を持ち、海外展開にも積極的。2017年3月期の売上高は貝印が254億円、カイインダストリーズが157億円。

1838とはずがたり:2018/03/02(金) 18:13:14

新日鉄住金、印エッサール買収へ アルセロール・ミタルと合弁
https://news.goo.ne.jp/article/reuters/business/reuters-20180302061.html
15:34ロイター

[東京 2日 ロイター] - 新日鉄住金<5401.T>は2日、世界最大手の鉄鋼メーカー、アルセロール・ミタル<MT.AS>と合弁を組み、現在再建中のインドのエッサール・スチールを共同で買収・経営するための基本条件で合意したと発表した。

インドは今後もインフラ分野などを中心に鋼材需要が大きく拡大する見通しで、新日鉄住金は同国内で銑鋼一貫プロセスによる事業機会を模索してきた。

1845荷主研究者:2018/03/06(火) 23:05:37

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00462130
2018/2/16 05:00 日刊工業新聞
振動発電、圧電素子25倍のクラッド鋼板、東北大と東北特殊鋼が開発

クラッド鋼板(下)とクラッド鋼板を使った振動発電器

 【仙台】東北大学大学院工学研究科の成田史生教授と東北特殊鋼の研究グループは、圧電素子以上の振動発電機能を持つ複合金属材料のクラッド鋼板を開発した。IoT(モノのインターネット)センサー用の電源や、省電力が課題の電気自動車(EV)への利用を見込む。

 冷間圧延鋼板と鉄・コバルト系磁歪材料の冷間圧延板を熱拡散接合した。微少な振動の場合、圧電素子の25倍を超える振動発電出力を確認した。

 クラッド鋼板を振動発電器に使用する際は単純な曲げ振動で発電でき、板面方向の伸縮を大きくするための複雑な構造が必要ない。

 生活振動や工場設備などの小さな振動を利用できる他、強靱(きょうじん)で衝撃に強いのが特徴。鉄道車両や自動車などの走行振動、風力・水力などを使ったエネルギーハーベスティング(環境発電)への応用が期待される。

 両者は2013年に弘前大学と磁歪材料を開発。16年に東北特殊鋼の鋼材工場で設備の振動を用いたIoTセンサーシステムの試験運用を始めた。

(2018/2/16 05:00)

1847とはずがたり:2018/03/09(金) 18:36:55
日経業界地図2018年度版より

1.アルセロール・ミタル(ルク) 売:6.2兆円 営:4.7千億円 粗鋼:9,545万噸 欧州経済低迷でリストラ加速
2.宝武鋼鉄集団 売:3.3兆円 営:2.1千億円 粗鋼:6,381万噸 宝鋼集団と武漢鋼鉄集団の国有2社合併
3.河鋼集団 粗鋼:4,618万噸
4.新日鐵住金 売:4.6兆円 営:1.1千億円 粗鋼:4,517万噸
5.ポスコ(韓) 売:5.0兆円 営:2.7千億円


新日鐵住金の営業利益が円安とは云え悪すぎやしないかね??

1848荷主研究者:2018/03/11(日) 10:50:15

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/166577?rct=n_hokkaido
2018年02/23 05:00 北海道新聞
日鋼室蘭、要員再編は150人規模 月島機械との「協業」課題

一時帰休を終了し、要員再編などで経営改善を目指す日本製鋼所室蘭製作所

 日本製鋼所室蘭製作所が昨年3月16日に始めた社員の「一時帰休」を3月15日で終了し、今後は150人規模の要員再編を含む事業の再構築で経営改善を目指すことになった。目玉は環境・産業設備メーカーの月島機械(東京)の製品を室蘭で製造する「協業」だが、具体的な内容は決まっておらず、課題は残っている。(津野慶)

 21日に日本製鋼所室蘭労働組合と日鋼が合意した要員再編は、原子力発電所用圧力容器などを生産する主力の「鋳鍛鋼(ちゅうたんこう)・鋼材鋼管事業」が対象で、室蘭製作所グループの約1400人。10月1日までをめどに配置転換などで1250人に減らす。同グループには日鋼MEC、日鋼機械センター、日鋼運輸、日鋼検査サービスの社員も含まれる。

 このうち月島機械への出向は最大40人を予定し、具体的に協業が決まれば10月1日に実施する。かつて新日鉄(現新日鉄住金)室蘭製鉄所が三菱製鋼室蘭特殊鋼を敷地内に呼び込んで雇用を守ったように、他社の生産部門と連携することで室蘭の雇用を維持する狙い。ただ、現時点では、千葉県市川市にある月島機械の工場から室蘭への転勤人数が固まっていないほか、給与や待遇の調整などの課題があり、今後詰める。

 室蘭以外への転勤や一時的な作業応援は37人。このうち広島製作所への応援は20人で1年交代を予定。すでに43人が広島に応援派遣されており、増員となる。日鋼室蘭労組の池田智昌組合長は「新しい室蘭の基盤を作るために提案を受け入れた。適正な人員配置で、個々の技術を最大限に発揮できるように、組合としてもサポートする」と話す。

 1年間で終了する一時帰休は月2日間実施した。休業手当の会社負担の一部を国が支援する「雇用調整助成金」の対象期間が終わることに合わせ、終える。

1850とはずがたり:2018/03/13(火) 22:39:56
興味深いな。
輸入元はカナダがダントツでブラジル・韓国・メキシコ・ロシアが続くのか。
日本や中国,欧州は小さいやんけ。まあ汎用品,高級品あるから一概には云えんが。

ガイチ
https://twitter.com/gaitifuji/status/972680140361576448
@gaitifuji
フォローする @gaitifujiをフォローします
その他
アメリカはどの国から鉄鋼を輸入しているのか?これを見ると一目瞭然だが、中国よりも日本の方が多い。そして日本は今回の制限適用対象国から除外されなかった/Where the U.S. Gets its Steel


TRADE TARIFFS
Where the U.S. Gets its Steel
https://www.statista.com/chart/13107/where-the-us-gets-its-steel/
by
Martin Armstrong,

Mar 2, 2018
President Trump shocked many yesterday with a surprise announcement of new steel and aluminum tariffs. As of next week, all imported steel products will be subject to a 25 percent tariff, with aluminum being hit with a rate of 10 percent. Calling for "free, fair and SMART TRADE!" in a tweet defending his decision, the President's protectionist move is intended to shore up the struggling U.S. steel industry. With the possibility of a trade war on the horizon, which countries are set to be most affected by the changes?

While China are often accused of damaging the US economy by flooding the market with cheap steel, they were actually only the 11th largest import country last year. In actual fact, the countries which will be hit the hardest by these new tariffs are in some cases key allies of the United States. Canada, for example, was the most important steel partner in 2017 with a total of 5.7 million metric tons flowing across the border.

1851とはずがたり:2018/03/13(火) 22:43:05
>>1847
>新日鐵住金の営業利益が円安とは云え悪すぎやしないかね??
と書いたばかりだが
>>1849
>自己資本利益率(ROE)もアルセロール・ミタルに比べ見劣りする
とあるように,収益力はダメなんだな。。

この期に及んで
>年1500億円以上のコスト改善
の余地有るとかどんなんやねん。。

1854とはずがたり:2018/03/23(金) 22:29:10
もう少しで全部人工物に置き換わるな。さらばデビアス。

2018年03月22日 12:31
ほとんどの鑑定士が中国の偽ダイヤを見抜けなくなった…危機を感じたデビアス社、ダイヤモンドの大学を創設する
http://labaq.com/archives/51894986.html

デビアス社がダイヤモンドの大学を創設
近年、中国で作られている人工ダイヤモンドは、もはやほとんどの専門家が見分けられないほど精巧になっています。

このままでは現在の市場が崩壊すると危機を感じたのが、ダイヤモンド業界で圧倒的なシェアを持つデビアス社。

フェイクダイヤを判別する鑑定士を育成するため、大学を創設したそうです。


China creates so much synthetic diamonds that are identical to real diamonds

長年ダイヤモンドを鑑定してきた専門家でも、研究室で作られた人工ダイヤと、地中から掘り起こした天然ダイヤの区別がつかなくなってきたそうです。

人工のダイヤモンドは現在1%ほどのシェアしかありませんが、2020年までに7.5〜15%に急増すると言われています。

2015年の調査では、上海で本物として売られていたダイヤモンドの14%が人工ダイヤでした。同様のことはインドのムンバイでも起きています。

当然ながら、この状況を放置できないのがデビアス社。

阻止するための投資として人工と本物を見分けられる専門家を養成すべく、ダイヤモンドの大学を創設しました。

海外掲示板のコメントをご紹介します。

●炭素であるダイヤモンド構造が見分けられないのもクレイジーだな。

↑もし誰も違いを見極められないなら、その違いはないんだ。それくらいシンプルな話。

↑全くその通り。「天然」のダイアモンドが「人工」のものと見た感じ、触った感じ、そして構造的に同じなら「天然」にこだわる必要はない。

↑同意する。もし同じ格子を形成できるなら、それらは同じものである。

●どっちが天然でどっちが笑えるかを見極めるには、欠陥品を使わなければいけない。

↑ここでは最悪なのが「天然」のほうだろ、よりきめの細かいものより多く支払わなければいけないのだから。そして2倍きれいなほうが半額で買える。

●「偽物」の説明がかなりひどい。

↑どっちかと言えば、ティーポットから出る蒸気を偽物と呼ぶようなもんだ。それは天然の温泉から出てないからと言ってね。

↑もっといい例は、体外受精で生まれた子どもを本当の人間じゃないと言うようなものだ。受精が自然ではないからと言ってね。

●天然ダイヤはおそらく不純物が混ざっていて、ラボで出来たダイヤモンドはそうでもないと思うよ。

●人工ダイヤが天然ダイヤ市場を崩壊させればいいと思う。

↑1970年代にソ連がそれをすると脅してきたんだ。するとデビアス社はゴールドフィンガー(本当にそんな名前だった)という男のダイヤモンドを全て買い取り、デビアス社のものとして売り出した。

↑その名前なら許せる気がする。

●それで、その安い中国のダイヤモンドはどこで買えるの?

●初めて中国の偽物がよかったというケースではないか?

↑もう1つのケースはルービックキューブだよ。オリジナルブランドの品質は完全にダメで、中国製はとてもよいものを作っているよ。


元々、市場を独占してきたデビアス社が作り出したブランド価値であること、天然と区別のつかない人工なら本物と変わらないなど、人工ダイヤを歓迎する意見も目立っていました。

今後、この人工と天然の激しい戦いになっていきそうです。

1856荷主研究者:2018/03/26(月) 23:06:05

https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201803/0011054658.shtml
2018.03.10 神戸新聞
神鋼業績、浮き沈み激しく 新社長に山口氏昇格

神戸新聞NEXT

 データ改ざん問題を巡り、山口貢副社長(60)が社長に昇格する人事を発表した神戸製鋼所。近年の業績は変動が激しく、安定経営への道のりは険しい。成長分野と見込んで注力してきたアルミ・銅事業は問題の震源地となり、新たな柱と位置づける電力事業も、石炭火力発電所の増設計画が足踏み。海外の景気動向や原材料高に左右される面もあり、非主力の機械部門を歩んだ新トップの手腕が問われる。

 神戸製鋼は、鉄鋼▽溶接▽アルミ・銅▽機械▽エンジニアリング▽建設機械▽電力-の各事業を展開。売上高は主力の鉄鋼が4割弱、アルミ・銅と建機が各2割弱で、ものづくりの技術力を生かした複合経営に強みを持つ。

 鉄鋼事業では、神戸製鉄所(神戸市灘区)の高炉を停止し、上工程を加古川製鉄所(加古川市)に集約して収益力を強化。航空機向けのチタンや自動車用の鋼材が好調だが、近年は石炭などの原材料価格や為替動向に左右され、収益の浮き沈みが激しい。

 改ざんの発端となったアルミ・銅事業。世界的な自動車軽量化の動きを受け、鉄もアルミも生産する世界唯一の企業として売り込んできた分野だ。需要は好調で、2017年3月期は120億円の経常利益を計上した。18年3月期は改ざんの影響を見込んだが、それでも増益の見通しだ。

 電力事業も注力してきた領域だが、神戸で増設予定の石炭火力発電所の環境影響評価が遅れている。建機事業は、中国の合弁で一時収益が悪化したが、18年3月期は持ち直す見通しだ。

 18年3月期は連結ベースで増収増益を見込む。ただ米司法省が製品調査を進めるほか、米国では集団訴訟が起こった。19年3月期以降のリスクについて、神戸製鋼は6日の会見で「捜査に協力し、リスクを抑えたいが予断を許さない状況」とした。

 9日、東京株式市場の神戸製鋼株の終値は、前日比34円安の1025円。リスク回避の売りが強まり、経営の立て直しを見極めたいとの空気が強まったとみられる。山口氏は16日に東京都内で就任会見を行う。(横田良平)

1860とはずがたり:2018/03/30(金) 15:36:51
アジアのニッケル鉱石需給ひっ迫でスクラップ需要増
https://www.iru-miru.com/article_detail.php?id=4871
2014.05.09 13:15
既述しているが、インドネシアのニッケル鉱石禁輸実施(1/12〜)からアジアのニッケル鉱石価格は

上昇の一途をたどっている。

→(関連記事)フィリピンのニッケル鉱石価格 中国NPI価格+304Scrapなおも騰勢


具体的にはフィリピンのニッケル鉱石は日本と中国とで取り合いの様相になっており、フィリピン産ニッケル鉱石は現在中国CIFでUSD114/wetton(Ni1.8%〜1.9%)となっており、2月から2倍の値上りをみている。


さりとてインドネシアのニッケル鉱石に比してフィリピンのニッケル鉱石はニッケル品位が低く、中国の場合でいくとニッケル銑鉄の生産量に比すると絶対量が不足していることが指摘されている。


わが国でもニッケル鉱石の輸入量は3月の統計でみると、インドネシア産はゼロ、代わってフィリピン産ニッケル鉱石の輸入量が増加している。


以下は我が国のニッケル鉱石輸入量の推移。単位はMT。

         2014年3月 2014年1-3月累計 2013年計  2012年計

フィリピン     183,480   550,340    1,354,265  1,507,511

インドネシア          350,734    2,508,780   2,060,196

ニューカレドニア  245,675   335,203    1,100,221  1,117,367

上のように現在、日本のニッケル鉱石輸入量はフィリピン、ニューカレドニアの2国になっており、フィリピンからの輸入量は1-3月累計で550,340トンとすでにインドネシア、ニューカレドニアからの輸入量を上回りトップの調達先である。

フィリピンのニッケル鉱石を巡っては日本のステンレスメーカー、フェロニッケルメーカーと中国メーカーとの競争になっているが、数の力でいくと中国との勝負は厳しい。中国でも鉱石を避けてフェロニッケル、メタルニッケルの輸入を増やす動きがあるが、日本も同様。フェロニッケルの長契は水面下で進んでいるが、そのフェロニッケルメーカーも鉱石獲得のため、フィリピンの鉱石メーカーと5年契約など長契交渉で精力的に動いているという。

もともと日本冶金はインドネシアのニッケル鉱石をメインに使って大江山(京都)のプラントでニッケルルッペを生産していたが現在では鉱石不足でニッケルルッペの生産量は大幅に落ちていると聞く。そのためニッケル源をスクラップに求めざるえず、国内ステンレスメーカーのなかでは冶金が最もスクラップ購入に積極的である。従ってスクラップの購入単価も比較的高値で推移している。

台湾向けなどで304スクラップはUSD1860〜1870/tonCIFの単価が出ている。為替102円で計算してJPY189〜190/kg。さしもの冶金でもここまでの高値は出ていないが、現実的に考えると、この価格ゾーンに近付かなければスクラップも容易には出てこないだろう。

→(関連記事)Nickel&SUSscrap Market UpDate 山高ければ・・
(IRUNIV棚町裕次)

1861とはずがたり:2018/03/30(金) 15:38:32

昔から大好きな加悦鉄道と大江山ニッケル鉱業。
戦争案件っぽくてブレトンウッズ的な開放体制の元では不可能なニッケル鉱山だろうけど,岩滝工場は割りと遅く迄専用線が残り,インゴットなんかを鉄道貨物で出荷してた様な記憶がある。

岩滝──丹後山田─加悦鉄道─加悦―大江山ニッケル専用鉄道(2,780m・地勢平坦にして工事も亦容易なり)─大江山

当時の鉄道大臣は松野鶴平。菊地電気軌道なんかも経営した御仁で熊本1区で浪人中の松野の爺ちゃんだ。

岩滝工場の配線図も略図ながらあった。
ニッケル高騰>>1860して大江山鉱山復活できねえかなあw

https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/MetSearch.cgi?DEF_XSL=detail&IS_KIND=summary_normal&IS_SCH=META&IS_STYLE=default&IS_TYPE=meta&DB_ID=G9100001EXTERNAL&GRP_ID=G9100001&IS_SORT_FLD=&IS_SORT_KND=&IS_START=1&IS_TAG_S1=fpid&IS_CND_S1=ALL&IS_KEY_S1=F0000000000000074171&IS_NUMBER=100&ON_LYD=on&IS_EXTSCH=F9999999999999900000%2BF2009121017005000405%2BF2005021611024800533%2BF2005031414382102990%2BF2005031414382202991%2BF0000000000000074171&IS_DATA_TYPE=&IS_LYD_DIV=&LIST_TYPE=default&IS_ORG_ID=F0000000000000074171&CAT_XML_FLG=on
簿冊標題 鉄道省文書・大江山ニッケル鉱業・昭和十四年〜昭和二十二年
階層 行政文書*運輸省陸運関係鉄道関係
請求番号 昭58運輸00013100
保存場所 本館-3A-013-10
作成部局 鉄道省監督局、運輸省陸運監理局
年月日 昭和14年12月21日 - 昭和22年09月23日

陸軍省整備局長名で以下の様な文書が挟まれていた。

大江山ニッケル工(ママ)業株式会社生産に係る含ニッケルルッペは現下時局に鑑み軍需資材整備上緊急欠くべからざるものにして軍に於いても全面的に推進しつゝあるものに付同社橋立工場並に附帯鉄道菅系工事の急速なる完成に関し積極的なる支援を与へられ度。

ニッケルルッペだが含ニッケル粒鉄と同じか?

1863荷主研究者:2018/04/01(日) 11:18:16

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20180323304.htm
2018/03/23 02:16 北國新聞
高岡の工場を増強 CKサンエツ 「夜勤レス」目指す

 CKサンエツ(高岡市)は、中核子会社であるサンエツ金属(砺波市)の高岡工場を増強する。敷地内に建屋を建設し、精密機器などに使われる素材「黄銅線」の製造ラインを新設する。2020年度の稼働を目指す。生産能力を倍増させるとともに、従業員の夜勤をなくす「夜勤レス」の実現を目指し、働き方改革を進める。

 高岡工場では現在、銅と亜鉛の合金である黄銅線の生産能力が月約1200トンとなっている。新建屋には黄銅線の生産に必要な押し出し機を導入し、ラインを増やして増産に対応する。投資額は約15億円となる。

 工場の増強は「社員が交代勤務せず、昼間に生産できるようにする」(釣谷宏行社長)のも目的で、事故や災害が起きた際に生産がストップするリスクを回避する狙いもある。

 CKサンエツはサンエツ金属と配管機器のシーケー金属(高岡市)などを中核子会社とし、2018年3月期の連結売上高は前期比20・4%増の820億円を見込む。今後はコンピューターシステムの更新も進める。

1864とはずがたり:2018/04/02(月) 12:52:42
ソースは産経だから過度に日本賛美してるからそこは割り引く必要があるけど。

【米輸入制限】日本の鉄、米ユーザーから「供給続けて」の声 過去の貿易摩擦バネに育んだ独自技術
04月01日 21:44産経新聞
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-ecn1804010017

 トランプ米政権は鉄鋼とアルミニウムの輸入制限を発動したが、日本の鉄鋼業界は比較的冷静に受け止めている。保護主義によって没落したのは米国メーカーで、日本メーカーは逆境をばねに技術力を磨き、かえって競争力を高めた経緯があるからだ。

 「供給を続けてほしい」

 JFEスチールの海外営業担当者は3月23日の輸入制限発動以降、米国のユーザーにそう求められる機会が増えた。同社は原油などの輸送に使うシームレス(継ぎ目なし)鋼管を米国へ輸出している。地中深く埋設したりするため高い耐久性などが必要で、成分調整のノウハウが欠かせない。棒状の鋼材をくり抜く製造の難しさもあり、米国生産していないという。

 1970年代以降の鉄鋼をめぐる日米の通商摩擦を受け、日本メーカーは汎用(はんよう)品については生産の現地化を進めた。一方で、技術的に難しく、他国が簡単には作れない製品も育て、国内生産してきた。シームレス鋼管はその象徴といえる。

 神戸製鋼所が輸出し、自動車の弁ばねなどに使う線材も高い加工精度や耐久性が必要だ。同社はやはり米国生産しておらず、「供給先の自動車部品メーカーから悲鳴が上がっている」という。

 軽くて強度があり、自動車で採用が広がる高張力鋼板のハイテンや、変圧器などの鉄心に使われ、省エネに欠かせない電磁鋼板なども日本メーカーならではの高い技術力に支えられた鉄鋼製品だ。

 これに対し、米国勢は保護主義の“ぬるま湯”につかり、技術開発を怠ってきた。直近の生産量では、新日鉄住金が中国勢の台頭にあいながらも3位を死守しているのに対し、米国勢は10位以内に一社も入っていない。「技術や海外展開を重視する方針は変更しない」。日本の大手幹部はこう断言した。

1866とはずがたり:2018/04/06(金) 23:37:04
こんな記事で浮かれてる日本人がいるならそいつはバカだ。

資源に乏しいとあざ笑ってきたが・・・日本が中国を抜いて、世界3大鉱産資源強国になった!=中国メディア
サーチナ 2018年4月6日 14時12分 (2018年4月6日 23時25分 更新)
https://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20180406/Searchina_20180406052.html

 中国メディア・東方網は5日、資源に乏しいと言われ続けてきた日本が、中国を抜いて世界の3大鉱産資源大国になったとする記事を掲載した。

 記事は、「鉱産資源強国は、もともと持っている鉱産資源、総合的な自給力、国際的な大手工業企業の数、経営の多元化レベル、海外の鉱山数、国際市場の掌握能力といったポイントから総合的に評定される。最新のデータによれば、日本は中国を抜いて、米国、オーストラリアに次ぐ世界の鉱産資源強国になっている」と伝えた。

 そして、「日本の資源というと、多くの人が真っ先に『貧乏』の2文字を想起するかもしれない。例えば石油、石炭、鉄およびその他の有色金属の対外依存度は92%以上で、特に石油はほぼ100%であり、日本の資源の少なさが見て取れる。一方、中国は土地が広大で物が豊かと言われ続けており、われわれは日本をあざ笑うことを好んできた。しかし、日本に比べると国際的な資源価格決定における発言権や影響力が弱いのである」としている。

 そのうえで、「もともと持っている鉱産資源では、中国は日本の5倍だ。一方、自給力では中国が日本よりやや高い程度。資源が乏しい日本が中国と自給力で同水準を保つということは、極めて優れた資源利用の効率と能力が浮き彫りになっている。また、海外で所有する鉱山の数では日本が148カ所なのに対し、中国は29カ所。日本は世界各地に鉱山を持っている。そして、日本は多くの鉱物資源を世界市場において流通させている」と説明した。

 記事は、日本が鉱産資源業界において強さを発揮している具体的な例として、銅資源の状況について紹介。世界最大級の銅鉱山26カ所のうち、中国はわずか2カ所しか所有していないのに対し、日本は6カ所も所有しており、オーストラリアとチリに次ぐ3番目の多さとなっているとした。そして「わが国では発展に伴って鉱産物の輸入もますます拡大している。一方で、国内の各種鉱産資源が著しく不足している。このような状況について、われわれはどうしたらいいのだろうか」と問題提起して結んだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

1868とはずがたり:2018/04/08(日) 11:49:22
鉄鋼やめて大豆でもつくれや。

米制裁に猛反発 中国、強硬姿勢の背景とは
2018年3月24日 17:39ツイートするシェアする
http://www.news24.jp/articles/2018/03/24/10388832.html

アメリカのトランプ政権が23日、鉄鋼の輸入制限を発動させたが、最大の標的とされる中国は報復を掲げて猛反発している。強硬な姿勢の背景には中国の抱える問題があった。

    ◇

“鉄の街”と呼ばれる河北省・唐山。ここには60以上の製鉄工場がある。トラックにはくず鉄が積まれており、こうしたくず鉄を再利用して作った粗悪な鉄が安い価格で輸出されている。

第三国を迂回(うかい)するなどしてアメリカにも入っているとみられ問題視されているが、中国自身、鉄鋼の過剰生産の対策に乗り出している。

李克強首相「(引き続き)過剰生産を解消し、古い生産スタイルから脱却する。今年は鉄鋼生産能力をさらに3000万トン前後削減する」

先の全国人民代表大会でも中国政府は対応をアピールしたが、去年すでに1億7000万トン分の生産能力をストップさせている。

ただ、この政府の方針により中国の鉄鋼業の現場には変化が起きていた。政府による鉄鋼の生産抑制は大きな打撃になっていると関係者は話す。

鉄鋼市場関係者「工場は生産を制限され、売り上げは落ちている」

中国メディアによると、政府の対策が本格化した2016年以降、およそ19万社の関連企業が操業を停止。鉄鋼業界でも失業者が増え続けている。

そうした失業者の不満の矛先が政府に向かうことを中国は最も恐れている。そのため、生産量を減らしている今、供給先まで失うわけにはいかない。

製鉄工場関係者「今の中国は強い国だから、輸入制限で影響されないでしょう」

アメリカの鉄鋼輸入制限について工場関係者は強気の姿勢も見せるが、先行きは不透明。生産現場への影響は社会不安の火種になりかねないだけに、中国はアメリカとの貿易戦争をいとわない姿勢で反発を強めている。

1869荷主研究者:2018/04/08(日) 11:53:15

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/176134?rct=n_hokkaido
2018年03/30 05:00 北海道新聞
月島機械、千葉から日鋼室蘭に工場移設 設備投資30億円

 日本製鋼所(東京)と月島機械(同)は29日、協業の基本協定を結び、月島機械の市川工場(千葉県市川市)を日鋼室蘭製作所の構内に移設することを決めた。現在80人体制の市川工場から一部が室蘭に移り、700人超の従業員がいる日鋼室蘭製作所からも最大40人が月島側へ出向する。月島機械は移設に向け約30億円の設備投資を行い、市川工場の約80億円の事業規模を維持。2019年春の稼働を目指す。

 移設先は、日鋼室蘭製作所の第4鉄構工場(敷地面積約1万3500平方メートル)。月島機械は日鋼から土地や建屋を賃借し、設備を市川から移設、もしくは新設する。「月島機械室蘭工場」(仮称)とし、浄水場・下水処理場向け設備や、化学プラントで使われる樹脂や石炭の乾燥装置などを生産する。

 日鋼が圧力容器の製造を月島機械に委託したり、月島機械が機械加工を日鋼に委託したりすることも想定している。

 協業協定を結んだ背景には、両社の事情がある。原発部材や油田用鋼管などを作る日鋼室蘭製作所は、エネルギー市場の変化により受注が低迷。第4鉄構工場の石油精製用圧力容器の売上高が、この10年で約20分の1に減るなど稼働率が大きく低下し、設備や人員の有効活用が課題だった。

 一方、産業用設備を製造・運用する月島機械は海外勢との厳しい競争から、生産体制の効率化を模索。株式持ち合いや技術交流で協力関係を築いていた両社は、双方の課題解決につながる協業のあり方を検討していた。

 月島機械は協業の狙いについて「日鋼が持つ大型の鉄鋼品の加工技術を取り入れ、生産性を高めたい」(経営企画部)。室蘭には港があり、大型製品を国内外へ出荷しやすいことも利点という。日鋼も「当社の受注製品の幅が広がることも期待したい」としている。


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