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鉄鋼・非鉄金属スレッド

1792とはずがたり:2017/11/11(土) 13:09:14
>>1791
 メーカーにとって納期は絶対だ。性能を満たせなければ供給責任を果たせない上、不良品の少なさを示す歩留まりが悪化して利益も減る。しかも、アルミ・銅事業はここ数年こそコンスタントに100億円以上の利益を稼ぎ出しているものの、それ以前はなかなか芽が出なかった。「まじめ」な現場が納期や収益の重圧を感じていた可能性は否めず、同社幹部は「会社に貢献したい気持ちが(顧客をだますという)誤った方向に出たのかもしれない」と推測する。

 川崎氏ら経営陣が、そうした現場の状況を正確に把握できていたかは疑問だ。

 「少なくとも3工場で不正が行われていた可能性があります」
 川崎氏は、8月30日にアルミ・銅事業担当の金子明副社長からそう報告されてがくぜんとした。昨年のJIS法違反で不正は絶えたと思い込んでいたからだ。衝撃を受けたのはその1時間前に部下のユニット長から知らされた金子副社長も同じだった。

 「すぐ製品の出荷を止めるように。他工場も含め事実確認も急いでほしい。これはラストチャンスだ」。川崎氏は声を振り絞った。

 破られた行動規範
 「たこつぼ化」し、監視の目が届きにくくなる複合経営の閉鎖性は理解していた。昨年4月からは自らに権限を集中し、経営管理を強化する狙いで会長を兼ねていた。

 「法令や社内ルールの順守はもちろん、高い倫理観とプロとしての誇りを持ってほしい」。5月以降、川崎氏は大安を含む主要拠点に足を運び、現場社員に呼びかけてきた。新たに策定した社員の行動規範「3つの約束、6つの誓い」を周知徹底するためだ。

 しかし、その後、長府製造所(山口県下関市)では不正の隠蔽が発覚。行動規範はあっさり破られた。アルミ・銅部門の幹部は「個人的にはそれが一番ショックだった」と肩を落とす。

 「今回の不正はJIS法違反を受けて実施した自主点検で見つかった。うみは出せている」。川崎氏は自浄作用は働いていると弁明するが、改革が不十分で、ガバナンス(企業統治)が機能していないのは誰の目にも明らかだった。(井田通人)



 ■神戸製鋼所の性能データ改竄(かいざん)をめぐる主な動き
   8月中旬 アルミ・銅部門で社内調査を実施
    30日 川崎会長兼社長が不正を把握
 9月初旬以降 顧客に不正を報告
    28日 経済産業省に不正を報告
  10月8日 アルミ・銅の不正を公表
    11日 鉄粉と子会社の不正を公表
    12日 川崎会長兼社長が経産省を訪れ謝罪
    13日 鉄粉以外の鉄鋼製品の不正を公表
    20日 長府製造所の社員による隠蔽(いんぺい)を公表
    26日 安全検証の結果を初めて公表、銅管の不正で子会社のJIS認定取り消し
    30日 2018年3月期の連結最終損益予想を撤回、未定に
 11月10日 原因究明の結果と再発防止策を公表
     年内 外部委員会の調査結果を公表


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