一方、Symantecのセキュリティ対策センター上級ディレクターのシャロン・ラックマン氏は、MyDoomは27日のピーク時に相当な電子メールトラフィック負荷をもたらしたが、企業や電子メールサービスベンダーは、過去のウイルスの時より備えがよくできていたため、損害はある程度抑えられたという。「企業の電子メールシステムが実際に機能停止したI Love YouウイルスやMelissaウイルスなどと比べるのは難しい。企業世界ではセキュリティシステム導入が進んでいる」と同氏。
Sebastian Biallasは、Stefan Weyergrafの助けを借りてPearPCを開発したが、同氏もこのソフトウェアの限界を認め、クラッシュが頻発し、またホストPCと比べると数パーセントの処理スピードしかでないと警告している。
それでも、BiallasとWeyergrafによる努力は、Mac以外のマシンでMac OS Xを動作させる取り組みの中では、最高の結果を出しているように思える。Macの歴史の中で、同オペレーティングシステムをPC上で動作させる試みは何度かあったが、Emaculation.comの記録にあるように、その成果はまちまちだった。