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さゆえり「れいなはココが感じるの?w」5@新狼

18名無し募集中。。。:2014/05/30(金) 22:17:53
鞘師君と香音ちゃんにも見えてくる

19名無し募集中。。。:2014/05/31(土) 02:06:33
妄想ソングは悪いけどないわー

20名無し募集中。。。:2014/05/31(土) 06:08:03
ない方はスルーでよろしく

21名無し募集中。。。:2014/05/31(土) 06:57:55
鞘香を書いております者です

鞘師君と香音ちゃんの関係ですが実はこの歌をイメージして書いています

動画→https://www.youtube.com/watch?v=FUNfd2On3rI
歌詞→http://www.uta-net.com/song/95674/

タイトルは『微熱』です
これをイメージして…というかBGMにして一気に書いた話も以前投下させていただきましたっけ
(文章のタイトルは同名ですので思い当たる方がいらっしゃるかも……)

22名無し募集中。。。:2014/05/31(土) 07:09:57
まーあんまり雰囲気壊さん程度にねあくまでもSS中心なんだし

23名無し募集中。。。:2014/05/31(土) 22:38:18
単なる保全が続くよりずっと良いと思うんですけどねー
ただ、別の内容のスレに変えてやろうという気はないんでスルーして下さいな
もちろん常連作家さん以外の方の作品もお待ちしてますよ〜

>>21
あとで聴いてみるよん

24名無し募集中。。。:2014/06/01(日) 00:03:22
一行目が余計

25名無し募集中。。。:2014/06/01(日) 00:47:52
そんな細かいこと言われても…(^_^;)

26名無し募集中。。。:2014/06/06(金) 19:32:48


27名無し募集中。。。:2014/06/09(月) 23:23:45
えー…鈴木君作者さんが休筆されていますので……
鞘師君の生誕記念は終わりましたがちょいと里保ちゃんが不憫になりましたのでまぁひとつ…
違うだろ!という方やいらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦を……

28名無し募集中。。。:2014/06/09(月) 23:24:47
「へえ……今日は片付いてるじゃない!里保ちゃん」
里保の部屋に入って来るなり、鈴木君は嬉しそうな声を上げた。
確かに、多少乱雑に物が置いてある箇所もあるものの、今日の里保の部屋はまあまあ綺麗な部類だ。
何せ、いつもは乱雑に脱ぎ捨てられている(下着を含めた)衣類は、カーペットに散らかっていない。
いつもはフローリングの床を占領している本や鞄はきちんと本棚やクローゼットなどのあるべき場所に仕舞われている。
何よりも、部屋の空気を入れ替えているようで、いつもの埃っぽさが無い。
にこにこしながら、鈴木君は(日干ししてふかふかの)クッションを受け取り、よっこらしょ、と、腰を下ろした。

もちろん、里保にはちゃんと魂胆がある。
この間、衣梨奈に鈴木君とのキスを邪魔されてから、なかなかそういう雰囲気に持ち込めずにいる。
今日は、自分の誕生日なのだから……………。
今日こそは、鈴木君と良い雰囲気に持っていきたい。あわよくば、鈴木君とシたい。
せめて、邪魔されたままのキスは、最低でもしたい。
だからこそ、土日の休みを丸々使って、苦手な掃除に勤しんだ。
……当然ひとりではどうにもならず、お母さんの助けを借りた。
が、珍しい里保の申し出にお母さんは喜んで、途中でやや呆れ顔をしながらも、手伝ってくれたのだ。

「ねぇ、香音ちゃん」
キンキンに冷えたサイダーをひと口啜り、里保は甘えた口調で鈴木君に話しかけた。
「ん?」
「あのね、ウチ……」
「うん」
「新しい水着買ったの。似合うかな?」
そう言って、里保は着ていたTシャツとホットパンツをバッと脱ぎ捨てた。
競泳用の型に近い、鮮やかな水色の水着をまとった里保が現れる。
「り、里保、ちゃ………」
鈴木君は大きく目を見開き、口をパクパクさせている。
当然、それ以上の言葉は何も出て来ない。
(ウフフ。ここまですればいくら香音ちゃんでもイチコロじゃろ)
里保はニマニマとした笑いを顔いっぱいに浮かべている。
(ここまですればいくら香音ちゃんでもウチを押し倒すくらいは………)

29名無し募集中。。。:2014/06/09(月) 23:25:59
「何て恰好してるの?!」
「ふぇ?」
咎めるような鈴木君の口調に、里保は戸惑う。
「いくら暑くなったって言っても、まだまだそんな恰好じゃお腹冷やすんだろうね!」
「う……」
「お腹壊して痛くしたらどうするの!さっさと着替えてくるんだろうね!!」
しょんぼりと、里保はその場で水着を脱ぎだす。
鈴木君は唖然としてその場で真っ赤になって固まりかけたが、力を振り絞ってバッと顔を両手で隠す。
「そ、そこで着替えるんじゃない!」
「えー?だって香音ちゃんしか居らんじゃろー」
「いくら僕でも、男の前で着替えるなんて非常識でしょ?!お風呂場で着替えておいで!!」

しぶしぶ脱衣所で着替えた里保が部屋に戻ってくると、鈴木君は里保の部屋にあったマンガを読んでいた。
「ねぇ、香音ちゃん」
「んー?」
「あの水着、似合うとらんじゃった?」
「んー、可愛かったよ」
膝を立てて座る鈴木君は、どうやらマンガに夢中なようで、里保の方を振り向きもしない。
「えー!そんな言い方、無いじゃろぉ」
「何が?」
「ねぇ、ちゃんとウチの方見て言ってよぉ」
里保は鈴木君に体を擦り寄せ、なけなしの胸を鈴木君の二の腕に擦り付ける。
ようやく振り向いた鈴木君は、うんざりした顔で
「この暑さでそんなにくっ付いてたら、ふたりとも汗でベタベタになっちゃうんだろうね」
と、里保をさっさと引き剥がす。

「ところで里保ちゃん、このマンガの続き、どこにあるかな?」
(チャンス!)
「んーっとね、こっち」
里保は、四つん這いになって歩き、さっき着替えたばかりのレースの大人パンツを鈴木君の目の前に曝す。
(えへへ、これだったら、いくら香音ちゃんでも……)

30名無し募集中。。。:2014/06/09(月) 23:26:57
パシン
「あん」

ごく軽くだが、鈴木君が里保のお尻を叩いた。
(ちょ……香音ちゃん、そんな趣味が……)
などと、里保が怪しからんことを考えた、そのとき。
バサッとお尻に何かが掛けられた。
訝しく思い、ひょいと摘んでみると、それは、鈴木君が着てきて傍らに畳んで置いていた上着だった。
「里保ちゃん!はしたないんだろうね!」
「へ?」
「いくら僕でも、男が居るときにそういう不用意な姿勢はしちゃダメなんだろうね!」

里保は、何だか悲しくなってきた。
こんなに(やり方は多々間違っているが)鈴木君をその気にさせようと頑張っているのに何も手ごたえが無いなんて。
やっぱり、ウチ、魅力なんか無いんじゃろうか。
やっぱり、香音ちゃんはウチに合わせて好きだって言ってくれただけじゃったんじゃろうか……?
俯いて、鈴木君に背を向けた。
フローリングの床を見ていたら、泣きたくなってきた。
ジワリと滲んできた涙を、鈴木君に見えないようにそっと拭った…ら。

「あれ?」
「え?」
素っ頓狂な声を上げた鈴木君に、思わずつられて顔を上げたが、そこに何かがある訳では無い。
「ちょっと香音ちゃ……」

ぶちゅっ

思わず抗議の声を上げかけた里保の頭を、ぎゅっと目をつぶった鈴木君が抱え込み、不器用なキスをした。
思いもかけないキスに、里保は目を見開いたびっくり顔のまま、固まっている。
「た、誕生日、おめでとう、なんだろうね」
鈴木君は、真っ赤な顔をして、固まったままの里保に、そっとリボンが掛かった紙包みを差し出す。
「えっと…里保、ちゃ……」

31名無し募集中。。。:2014/06/09(月) 23:28:43
ボフン

鈴木君の顔に、里保が投げたクッションが綺麗にヒットした。
里保はそのままそのクッションを掴み、ボスンボスンと鈴木君を殴る。
「香音ちゃんのバカぁっ!」
「ご、ごめん。嫌だった、かな?」
「嫌じゃないけど…嫌じゃないけど、キスするんだったらちゃんとしてよぉっ!!」

「良いの?」
不意に低く響いた鈴木君の声に、里保はドキッとして殴る手を止めた。
恐る恐るクッションの陰から鈴木君の顔を窺うと、真っ直ぐな目で里保を見詰めている。
「あ、あの、香音ちゃん?」
「嫌だって言っても、もう止めないよ」
「ほ、ホント、に?」
「今日はその覚悟で里保ちゃん家に来たんだから、さ」
鈴木君は、相変わらず真っ赤な顔をしながらも、腕を伸ばして里保の肩をしっかりと抱いた。
もう片方の手で、里保の髪を優しく撫でる。
その手の温もりに、思わず里保はうっとりとする。
髪を撫でていた手が、そっと頬を包み、スッと動いて顎をくいっと摘んだ。
まるでそれが合図であったかのように、フッと里保は目を閉じた。
熱い吐息が近付き、鈴木君の唇が里保のそれに重なった。

それは触れるだけのキスで、時間にしてほんの数秒ではあった。……けれど。
里保の全身は痺れてしまって、動くことは出来なかった。
「里保ちゃん……」
耳をくすぐる、大好きな人の優しい声。
「誕生日おめでとう。これ、プレゼント。後で、見てみてね」
鈴木君の手が里保の手に重なり、何かを握らせる。
真っ赤な顔の鈴木君よりも、もっと真っ赤な顔をして俯く里保は、コクンと首を振ることしか出来なかった。


最初のキスは、どんな味?    多分…終わり

32名無し募集中。。。:2014/06/09(月) 23:31:14
以上になります
こんな程度の妄想で本ッ当に申し訳ありません

鈴木君作者さんの早期回復を祈念して

33名無し募集中。。。:2014/06/10(火) 00:53:13
転載行ってきますね

34名無し募集中。。。:2014/06/10(火) 00:57:38
行ってきました
スレの小ネタが使われてて面白かったですw
こちらも少しずつ進展するといいね

同じく鈴木君作者様の回復を祈って…

35名無し募集中。。。:2014/06/10(火) 07:36:30
初々しいのぉ里保ちゃんもMっこやね

36名無し募集中。。。:2014/06/10(火) 21:26:40
感想ありがとうございます
里保ちゃんがお尻ぶたれたときの声は何となく連想して書いたんですけど
そうか…鞘師君のMっぷりとちょいとばかしカブるのか……

余談ですが今日初めてカゴメのサイトから待ち受け(ガラケーなんで)に応募してみました
最初に出たのが鞘師さんで次に出たのが鈴木さん………
これは「書け!」(どちらを?)と誰かが催促してるんでしょうか……………w

37名無し募集中。。。:2014/06/10(火) 21:54:31
是非とも書いてくださいぜひぜひ
全裸で待ってます

38名無し募集中。。。:2014/06/11(水) 02:29:00
楽しみにしてます!!

39名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 06:53:02
しょうもない話ですがお付き合いいただけると幸いです。

タイトル 時空を超えww


とある街の午後4時を過ぎた時刻。この時間帯には部活や委員会などに所属していない学生たちが次々と学校から出て街に散らばっていく。これから帰る者、遊びに行く者、電車やバスを使う者――様々である。
そんな中。駅前という好立地に建っている大き目な一軒のビル――そのビル丸ごとが『カラオケ’14なの』という、なんだか胡散臭い名前だが、れっきとした、そしてこの街で一番流行っているカラオケ屋で。

 今回の舞台が始まるのである――。

40名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 06:53:37

101号。
「里ぃ保―、こっちっちゃん」
 フリードリンクバーで、コップの縁ぎりぎりまでサイダーを入れている里保を呆れたように見、衣梨奈は先に個室へと進んでいく。
 ……里保はポンコツやけん、あんなぎりぎりまで入れたら――。
「あっ」という声と、「ばしゃ」となにかが床に飛び散った音。
 衣梨奈には後ろを振り返らなくても何が起きたか分かっていた……。

 それでも先に部屋に入らず、ドアの前で振り向いて、店員――全員が黒スーツにサングラス、という出で立ちが、ここの店員の特徴だった――が駆け寄り、すぐさま、慌てている里保に、すっ、と新しいコップを差し出し、床を掃除し始める――そんな店員に慌ててぺこぺこ頭を下げる里保を見守る。
 衣梨奈は。まいったなぁ、といった表情で頭をぽりぽり掻きながらこっちにやってくる里保に、呆れ顔を敢えて見せた。
「ぎりぎりまで入れたら、こぼれるに決まっとっるちゃろ?」
「上手く運べると思ったんじゃけぇ」
 反省の色があまりない里保のグラスは、適量のサイダーで満たされている。先ほどの店員が入れたものだ。
「おかわり自由やけん、また取りに行けばよかとやろ」
「それが面倒なんじゃ」

 二人であーだこーだ言いながら部屋に入る。角部屋が取れたので、二人では広すぎるくらいだっだ。
「香音ちゃんと聖君も誘えば良かったんじゃない?」
「今日は女の子だけの作戦会議やと」
 衣梨奈の言葉に里保は首を捻る。

 ……カラオケ大会じゃなかったんか? いつの間にそんな会議が勃発したんじゃ、脱席したいけぇ。

「じゃあ議長、本日のお題は?」
 嫌な予感しかしないんじゃ、と思いつつも一応聞いてみる。
「決まっとるっちゃろ」
 そこで衣梨奈はマイクを一つ取り出し、スイッチをONにする。
 そして。すぅ、と息を飲み、それから声高々に宣言した。

「ずばり! うちらの彼氏をその気にさせる方法っちゃ!」

 びし! と音が鳴りそうなほど真っ直ぐに、里保を指す。……決めポーズつきで。
 指された里保は。うんざりした表情で。
「……もう帰りたいけぇ」
と心の底からの呟きを発した。

41名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 06:54:09

 たった一人の議員・里保が「帰る」と言い出して、慌てたのは宣言した衣梨奈のほうだった。
「ちょ、待つっちゃ里保! えりは真面目に言っとるけん」
「真面目だからアホらしさが増すのぉ」
 ソファに置いた学生カバンを肩に掛けなおして立ち上がる里保の姿に、
「里保は香音ちゃんとこのままでよかと!?」
と声を掛ける。
 ぴたり。里保の動きが止まる。
「香音ちゃんのことやけん、このまま、ほにょほにょと過ごすだけかもしれんとよ?」
「そんなこと……」
そこまで言って、続きが出てこない。そんなこと……あるかもしれない。と思ったから。
 里保は肩に掛けたカバンを再びソファに戻す。
「そういうんなら、えりぽんには何か知恵があるんじゃろね」
「会議だけじゃなくてもちろん歌うとよ、里保」
 ……なにも考えてないんだな、そう一発で読み取れ、呆れた気分でサイダーを少量、口に含んだ。

42名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 06:54:40

101号の向かい、501号では。
「えりぽんと二人でカラオケなんて久しぶりだね」
 聖は少し弾んだ声を隠そうともしないで、アイスティー片手に部屋へ入って行く。生田君はそんな彼女を見て「そうっちゃね」とだけ言って熱いため息を吐いた。
 聖をカラオケに誘った、一番の目的は。歌うことではなかった。

 今日、この時間、このカラオケ屋で! 第3夜を開幕させると!!

 そんな野望を内に秘めていた。
 こういった展開で毎回阻止してきた、しゅわぽくコンビは。優樹ちゃんは姿を見せない、もう片方は最近『解禁』できた彼女に骨抜きで、その『彼女』にはカレーコロッケ20個を渡したから邪魔されることはない。

 ――生田君が頭を働かせて上手い方向に流れを持っていこうと画策しているころ。

43名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 06:55:12

「――へくちっ」
 小さなクシャミが教室で鳴った。
 机を隔てて向かい合っていた彼はコロッケを齧っている口を止める。
「風邪?」
心配そうな表情に、不謹慎ながらも笑みが零れる。
「違うよ。多分……えりちゃんがウワサしているんじゃないのかな」
「えりぽんのやつ、何を言っとるんじゃろ」
「そこまでは分かんないよ」
 へんなことを言ってたらタダじゃおかんのじゃ、そう言って意気込むようにコロッケを大きく齧った。
 そんな彼を見てると、やっぱり自然に笑顔になる。
 自分もコロッケを頬張る、うん美味しい。
 目を細めて食べていると、ふと、彼がこっちを見ていることに気付く。
「ん?」
「――ついとるよ」
 そう言って。ひょい、と口の端に付いた衣のカスを取られた。
 それをどうするかぼんやり見ていたら、彼は躊躇いも無く自分の口に入れる。
 ――それだけで。自分の頬が赤くなるのが分かる。
「ん? どうしたんじゃ?」
「……ぁんでもない」
 赤い顔で勢いよくコロッケを食べる自分を。不思議そうにみていたけれど、そのうちニコニコしたままコロッケを口に運ぶ。
 そんな姿を見て、ますます顔が赤くなる。

 ――いくらキス以上のことをしていたって。
 やっぱり彼に、ときめいちゃうわけです。

44名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 06:55:51

 ――再びカラオケ屋のある一室。
「えりぽ……」
 聖は若干掠れた声で彼の名前を呼んだ。
 一瞬の隙を突かれ、ソファに押し倒される体勢になった。
 生田君は何も言わない。ただ熱いまなざしを聖に向け続ける。

 ――いつしか、聖の体から困惑が抜けた。少し笑って、覆いかぶさっている生田君に。
 体を浮かし、ちゅっ、と音を立てて軽いキスを捧げた。
「聖……」
 生田君の顔が近づく。素直に目を閉じる。
「ふぅ、ん……」声が漏れる。
 それをお構いなしに彼はキスを続ける。何度も角度を変えたり、触れているだけかと思えば舌を侵入させたり。
 聖から程よく力が抜けたところで、生田君はそっと彼女の制服のリボンに手を掛け――。

 バーン!!
「りっほー!!」
 ドアが勢いよく開いた。

「「え!!?」」
 二人、素早く顔をドアに向ける。
 そこにいたのは、見知らぬ、けれどどこか見覚えのある、同い年くらいの女の子。

「「「…………」」」
 三人の間で時が止まる。
 最初に口を開いたのは、乱入してきた女の子だった。
「あー……すみませんだったと」
 それだけ言って、ドアを開けたまま去っていく。


 開けられたドアの向こう側からは。

 …………里保お待たせー!
 ………………トイレにしては遅いけぇ。
 ……………………部屋を間違えたと。
 …………………………ベタじゃね。
 ………………………………それより会議の続きっちゃ。
 ……………………………………もうそれはいいんじゃけぇ。

 そんな声が微かに聞こえていた。

 生田君は。
 思いきり気が削がれ、この後の続きをしようとは考えられなかった。
 聖は。
(今の子、エリカちゃんに似ていたなぁ……)
 と、ぼんやり考えていた――。

45名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 06:56:28

 カラオケ屋の奥、金色のプレートに「PRIVATE」という文字が豪奢に描かれている。その中に麗しい姿の高校生らしき女性が……じょ、性?
「ちぃっ、良い所で邪魔が入ったの」
モニターを見ながら、悔しそうに純白のハンカチを噛み、それからオレンジジュースをストローで吸った。
「う〜ん絵里の味♪」
と、本人が聞いたら嫌な汗を掻きそうなことを口走る。そして視線は再び監視カメラに見せかけた各部屋のカメラからの映像を映すモニターへ。
「あら〜生田のやつorzのポーズで固まっているの」
 今日はもう続きは無理ね、そう判断して「ご愁傷さま」呟く。
 その時だった。
 ドアを隔てて廊下が騒がしいことに気付く。なにごと? と思い振り返ると。
 ドンドンとドアを叩く音と共に聞こえる「みにしげさぁ〜ん、いますよねー?」という声。

 こ の 声 は !!

 みちしげ君が席を立ったのと、VIPルームの部屋の扉が開いたのは同時だった。

46名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 06:57:00

 立っていたのは――ゴボウ。
「ゴボウじゃありません、あなたのハルナこと飯窪春菜です♪」
「鬱陶しいの」
 ばっさり斬ってみたものの、言われた方はただ頬を赤く染め、
「きゃーみちしげさんに鬱陶しいて言われちゃったー!」
と喜ぶばかり。
 呆れながらも近付いて、露骨に嫌そうな顔を向けてみるも、相手はニコニコと笑っているだけ。
「なんなのよ、あんたたち二人」
「――わたしもいますよ」
「わ!」
 ひょこっと現れた姿に、みちしげ君は大きくのけ反った。
「あ! みにしげさんが驚いてる。やったねODAちゃん☆」
「やりました♪」
 いえーい、とか言いながらハイタッチする二人。
「……飯窪」
「はい」
「状況の説明を」
「はい♪ わたしたちも歌いにきたんですけど、まーちゃんの第六感でここにみちしげさんがいることがわかりまして。ですので心優しいみちしげさんなら『あの二人』を端から見守ることをお許しいただけるかと思いまして」
「……率直に、ノゾキたいから場所をよこせ、と言えば?」
「乱暴なお言葉ですけどみちしげさんが言うとステキですね。まあ、そういうワケです♪」
「……。とっとと入りなさいよ」
「ありがとうございます! さすがみちしげさん!」
「「やったー♪」」
 ハイタッチしている三人を尻目に、みちしげ君は全員で見れるようにモニターからスクリーンへと映像を切り替える。
「で、あんたらの部屋は?」
「にーまるいちー!」
 佐藤の元気な声で画面を変え、「突っ立ってないで座れば?」と促した。

47名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 06:57:38

そんな4人の注目の的、201号。
 ノゾかれていることにも気づかない彼は、一曲歌い終えてから、彼女に声を掛けた。
「まーちゃんたち、おっせえな」
 なあ、と、同意を求めて彼女を見る。が、相手はどこか落ち着かない様子だった。
「おい亜佑美?」
 なにかぶつぶつと小さく言っているが、聞き取れない。
「……はるなんは気を利かせたつもりだろうけれどさ……二人きりにされても……恥ずかしいだけだよ……」
「?」
亜佑美は、取り敢えず、落ち着くために飲み物を――コップに手を掛ける。
「メロンソーダにメロンは入ってねえからな」茶々が入って。
「知ってるわよ!」つい、強く言い返した。
 自分で思った以上の語気の荒さに我に返る。工藤君が少し驚いた表情をしている。
「……ごめん」
 申し訳ない気持ちで俯く。――すると。
「……別に怒ってねえよ」
そんな声が降り注いだ。
「俺こそ、ごめん」
 驚いた。あの彼が素直に謝るなんて。
「ただ最近、その、亜佑美といると、なんか落ち着かねえ。だから、つい……」

48名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 06:58:15

「なんか、分かんねえけどよ」
 膨れっ面で隣の席に深く背を預ける。亜佑美の喉がこくり、と鳴った。
「……それって、自惚れていいの?」
「――え?」
「あたしが、どぅーにとって、特別な存在だ、って、思って、いい?」
 こっちを見た亜佑美の顔が存外に近い――。
 少し潤んだ瞳が、可愛くて。
 自分が亜祐美のことを「可愛い」と思っていることに驚いた。けれど、それは事実で。
 だから、目が逸らせない。
 唇同士が触れそうな距離で見つめ合い――、

 バン!!
「はーい!」
 突然、激しく開いた扉の音と声に。

「「!!??」」
 二人、勢いよく体を離す。
「あ。……失礼しましたぁー」
 ぱたん、と閉まるドア。
 そして再び二人だけの空間。
「「…………」」


 同時刻、VIPルーム。
「「「「どこのKYなの!?」です!?」ですか!?」ですよぉ!?」
という叫びが響いたことを。
 201号で顔を真っ赤にしてお互いが見れないでいる二人が知ることはない……。

49名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 06:58:47

601号のドアが開き。
「にーがきさーん! お待たせしましたー」
中学生くらいの女の子が中に入る。
「ぽん遅い」
「すみませーん、部屋を間違えたとー」
 すでにいた男性――よく十代に間違われるがれっきと成人している――が、眉をしかめた。
 こっちが眉をしかめても、相手・ぽんはにこにこ笑っている。
「でも珍しいっちゃ、にーがきさんが寄り道に付き合ってくれるなんて」
「男の勘が『店に戻るな』と言ったのだ」
「なんですとーそれ?」
 不思議がるぽんは無視する。
 今、店に戻ったら……ぽんには分からない、男としての自尊心がえぐられる気がしたのだ。
 そんな複雑な心境を知らないぽんは、相変わらず笑顔のままで。
「なにが嬉しいのだ」と尋ねても笑顔を崩さず、
「だって、にーがきさんとデートー♪」と返してくる。
「デートじゃないのだ、会議の帰りにちょっと寄っただけで、」
「会議って言っても、一時帰国したおとーさんと話してただけとー」

 あー言えばこー言う。最近の中学生は口が達者なのだ。

50名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 06:59:18

 こちらが複雑な顔をしていたら、ぽんは、
「あ・おとーさんとの話ってもしかして娘さんをください的な!?」
「それはない」
 ばっさり斬ったのに、一人で顔を赤らめてきゃーきゃー騒いでいる。
「あ、でも、にーがきさんのお嫁さんになるのならコンビニのお仕事できるようにならんとあかんちゃね」
「だからぽん……」
 ぼくの困惑を無視して彼女は、しゅびっ、と手を上げる。
「というわけで! 高校生になったら、にーがきさんのコンビニでバイトしますけん!」
「……」
「ただのバイトじゃないけん、花嫁修業ですっちゃ!」

 そうして一人で興奮しているぽんの姿を見て。
 ぼくが「高校生になったらうちでバイトしないか?」という言葉を烏龍茶と一緒に飲み込んだことを、彼女は知ることはない……。

51名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 06:59:50

301号では。
「〜♪」
気持ち良く唄っている女子が一人と、気持ち良く気絶している男子の二人組みだった。

 ――こんな状況になった、ほんの10分前のこと。
 石田君の心臓は32ビートの速さで脈打っていた。
(道重さんと二人でカラオケ、道重さんと二人で、道重さんと、みち、みぃぃぃぃぃぃ!!)
という感じで一人興奮していた。
 だから、学校から出るときも二人で歩いていて。道すがらに正直なにを話したか覚えていない。
 ああ、その前にまだ学校内にいたとき田中さんと亀井さんが。僕が道重さんとカラオケに行くことになった話を聞いて。
 二人とも憐みの表情をしたんだった。
 それが、どういう意味だったかは。
 ……身を以って体験しました……。
 ――そうして石田君の意識は途切れたのである――。

52名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 07:00:25

701号。
「賑やかだね、このお店」
「……そうですね」
 学生で混むこの時間帯にカラオケ屋に入ったのは間違いだった、心で苦虫を噛み潰しながら里保は浮かない返事をした。
「でも珍しいですね、カラオケなんて」
 それは里保がマネージャーとしてさゆみの隣に来て以来、初めてのことで。
「んー?」
 さゆみはリモコンをいじる手を止め、
「ボイトレ、のつもり、でね」小さく言った。
「…………」
 里保がなにも言えないでいると、訥々と語り出す。
「さゆみにね、CDデビューさせよう、って話があるのは知ってる?」
 里保は無言で頷いた。先日チーフマネージャーが会議で話をそういう方向に持っていったのは実際に見ていたから。
 頷いた里保を、さゆみは静かに微笑んで、それから里保の方を見ずに言う。
「もう、さゆみ、モデルとしては、年、いってるし。だから、ね」
 だから、なんなのですか、そう言いたかった。しかし言葉が喉に詰まる。貴女の美しさは年を重ねても微塵も損なわれることはありません、そう言いたいのに。さゆみの静かな微笑みがそんな言葉たちを拒絶する。

「ごめん。さゆみのせいで湿っぽくなったね!」
 さゆみは切り替えるように明るい声を出す。――それが無理していることは里保には分かった。
「ね、りほりほも歌って?」
 優しく差し出されたマイク。里保はそのマイクに手を伸ばし――。

53名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 07:01:00

「りほりほ?」
里保はマイクを持っているさゆみの手を掴んだ。
「――歌手になっても女優になっても。私は道重さんのマネージャーを務めます」
 声に確固たる信念があり、さゆみは思わず里保の眼を見る。――揺らぎのない、真っ直ぐな瞳だった。
「芸能界を引退して一般人になっても――貴女の側にいます。いえ、いさせてください」
「りほりほ……」

 カラオケの機械が次の音楽を映し出す。流れてくるメロディに一瞬、里保の気が逸れた。

 部屋に流れる音楽より小さな声。けれど。
「大切に想う相手が自分のことを好きでいてくれることは……すごく嬉しいことなんだね……」
 ――里保の耳はしっかりと捉えることができた。

 さゆみは顔を伏せる。里保からその表情を窺うことはできない。が。
「ありがとう、りほりほ」
 感謝の言葉は、涙が混ざった声だった。

 その言葉に敢えて何も言わず――里保は音楽に合わせて小さくマイクを通さずに唄った。


君はどんな顔で歌う
君はどんな声で笑う
また次の世でも会えるかな
切ないよ


時空を超えww 終わり

54名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 07:01:31

・鈴木君作者です。復・活☆
・あれだけ大騒ぎしてひょっこり戻ってきてなんか申し訳ないです。
・症状が落ち着いたので書いてます。工夫すればパソコンも打てますので。
・生田君が驚くほど動かなかったので書き上げるのに時間がかかりました。
・「あのキャラも書きたいこのキャラも書きたい」と欲望に身を任せていたら現メンキャラ全員が出ていたことに戦慄を覚えました。
・最後の二人が全部持っていってる感は自分でもパネェと思います。
・で。
・鈴里の解禁以外のストックが尽きました\(^o^)/
・リクエストがありましたら斯れ幸い♪
・EROは前スレ>>457様を優先でお願いします。
・ただ……カルボナーラ以上かにみそ未満なくらいの濃厚さ、しか書けません。。。
・お手数ですが転載お願い致します<(_ _)>

55名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 07:26:01
おぉ!おか衣梨奈さい
取り敢えず全生田はハゲていいと思うw

56名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 12:18:59
うぉかえりなぁー!!!!

ひょっこり戻ってこられるのを待ってましたよ!
…里保ちゃんもホッとしていることでしょうw

ちなみに作者様に某M財閥開発の秘薬が送られてきたのはまた別の話 ←違w


とにかくご無理されませんように…これからもお世話になりますww

57名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 12:19:03
素晴らしい!昼飯食ったら転載しますね!

58名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 12:46:57
おお!お帰りなさいませ!!
首が伸びきる前にまた作品が読めて嬉しいです
ご無理なさらない程度にゆっくりと投下してくださいね


…あと勝手に鈴木君と里保ちゃんをキスさせちゃって申し訳ありませんでしたm(_ _)m

59名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 13:14:58
>>57だけどPCが不調なんでどなたかお願いします><
夜まで転載されてなかったら自分がやりますが

60名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 14:46:48
从*・ 。.・)<おかえりぃぃ!!!!

从*´ ヮ`)<おかえりぃぃ!!!!

ノノ∮‘ _l‘)<おかえりぃぃ!!!!

|||9|‘_ゝ‘)<おかえりぃぃ!!!!

ノリ*´ー´リ<おかえりぃぃ!!!!

从*´◇`)<おかえりぃぃ!!!!

ノハ*゚ ゥ ゚)<おかえりぃぃ!!!!

川c ’∀’)<おかえりぃぃ!!!!

川* ^_〉^)<おかえりぃぃ!!!!

ハo´ 。`ル<おかえりぃぃ!!!!

从 ´゚e゚ リ<おかえりぃぃ!!!!

61名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 20:27:13
夜になったので転載します

62名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 20:29:49

 ……カラオケ大会じゃなかったんか? いつの間にそんな会議が勃発したんじゃ、脱席したいけぇ。

「じゃあ議長、本日のお題は?」
 嫌な予感しかしないんじゃ、と思いつつも一応聞いてみる。
「決まっとるっちゃろ」
 そこで衣梨奈はマイクを一つ取り出し、スイッチをONにする。
 そして。すぅ、と息を飲み、それから声高々に宣言した。

「ずばり! うちらの彼氏をその気にさせる方法っちゃ!」

 びし! と音が鳴りそうなほど真っ直ぐに、里保を指す。……決めポーズつきで。
 指された里保は。うんざりした表情で。
「……もう帰りたいけぇ」
と心の底からの呟きを発した。

63名無し募集中。。。:2014/06/12(木) 20:30:25
>>62はミスなのであぼんしてください><

64名無し募集中。。。:2014/06/13(金) 22:58:20
実際にお前らはこのスレ内なら誰になりたいよ?
男女問わずなりたい人知りたいなぁ


ちなみに俺は鞘師君になりたい
あの香音ちゃんの笑顔が間近で見たい

本スレでも聞きたいけど規制中なんでこっちで聞いてみる

65名無し募集中。。。:2014/06/14(土) 01:54:32
♂ならさゆみさんを嫁に貰えるれいなクン、ツンツンれいなちゃんをデレデレさせられるかめい君
♀なら生田君を弄べる聖ちゃん、工藤君と付かず離れずの関係を楽しめる亜佑美ちゃん

かなw

66名無し募集中。。。:2014/06/14(土) 01:57:58
れいなでもいいんだけどやっぱかめい君かなぁ
れいなにアタックしてる時も両想いでラブラブしてる時も女の子の日れいなにツンツンされてる時も
彼はどんな時だって幸せそうだから
そんな幸せオーラたっぷりでれいなをギューってしてあげたい

67名無し募集中。。。:2014/06/14(土) 02:13:45
エピソード0また書いて欲しいね
かめれなの馴れ初めをもっと知りたい
初Hもw

68名無し募集中。。。:2014/06/14(土) 02:22:01
なりたくないキャラなら真っ先に思いついたのだ

69名無し募集中。。。:2014/06/14(土) 02:33:26
報われないもんねぇw

70名無し募集中。。。:2014/06/14(土) 08:20:12
ハゲでも良いから生田君かな

71名無し募集中。。。:2014/06/14(土) 15:46:09
流れをぶった切って。
>>58様。
書き込みをみて
「そういえばちゃんとキスさせてないや」
と気づきました←
で・書いてくださった鈴里の設定をお借りしても宜しいでしょうか?
あまりにもステキ設定だったので、是非とも書きたく……
ご検討お願い致します。

72名無し募集中。。。:2014/06/14(土) 17:07:55
あんなモンで宜しければどうぞどうぞ
こちらこそ素敵な話が読めることを楽しみにしてます!

73名無し募集中。。。:2014/06/27(金) 03:21:50
本スレ>>807様。
規制中なのでこちらからお伺いさせていただきます。
自分でよければ7月7日にif生聖を書かせてもらっても良いでしょうか?

74名無し募集中。。。:2014/06/27(金) 05:33:49
>>73
転載しますね

75870:2014/06/27(金) 08:45:31
>>73
是非ともお願いしますo(^-^)o

76名無し募集中。。。:2014/06/27(金) 16:21:05
最近の香音ちゃんがスッキリ美人さんになってきてるのは鞘師君との夜の運動のお陰か?

77名無し募集中。。。:2014/06/27(金) 16:43:21
从;´◇`)<ば、バレてるんだろうね

78名無し募集中。。。:2014/06/27(金) 17:05:58
>>54
鈴木君作者様
遅ればせながらおかえりなさいませ
正直もう鈴里の解禁は拝めないと思ってry

前スレ>>457なのですがリクエストはまだ有効でしょうか?
なんかお願いするタイミングが掴めなくてうだうだしてるうちに時間経ち過ぎて…

79名無し募集中。。。:2014/06/28(土) 02:51:40
>>78様。
わざわざ心配してくださりありがとうございますm(__)m
リクエストはまだ受け付けております!むしろ欲しいです!
是非ともよろしくお願いいたします。

80名無し募集中。。。:2014/06/29(日) 21:35:19
新規の作者さんがいらっしゃいますのでこれは取り敢えずこっちへ
鞘香の第2弾です
……がソッチの内容は非ッ常に薄くなっておりますので……

http://www1.axfc.net/u/3269481  (パスはメール欄です)

毎度のことながらいらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦を……

81名無し募集中。。。:2014/06/29(日) 22:17:15
これは続きがきになる〜

転載しました

82名無し募集中。。。:2014/06/29(日) 22:36:12
>>80
切ない…(/ω\)
引き込まれました!

83名無し募集中。。。:2014/06/29(日) 22:45:51
うぉぅ..バカ鞘師!バカ香音!

84名無し募集中。。。:2014/06/30(月) 00:11:10
>>81
転載ありがとうございます

85名無し募集中。。。:2014/07/01(火) 10:34:02
2014.07.01
あなただけが知っている“メンバーの意外な一面”をここで暴露してください!

鞘師里保   香音ちゃん、メッチャ変態!!笑
;´◇`)��

鈴木君?ヤること実は破ってる?

86名無し募集中。。。:2014/07/02(水) 03:33:44
>>85
いいぞーもっとやれ鈴木君w

87名無し募集中。。。:2014/07/02(水) 21:50:49
http://www.hello-online.org/res/picboardimg/201406/img20140630160246713.jpg

里保ちゃんがいちいち水着で誘惑してくるたびにお尻叩いて注意してたら
スパンキングプレイが好きと勘違いされ変態と思われてしまった鈴木君

88名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 11:32:53
避難所>>73です。正体を明かせば鈴木君作者です。
ここで嫌な予感がされた方はスルーお願いします。
7月7日と言ってましたが、早く出来たので投下します。
今回はif生聖の設定をお借りしました。
バッチコイな方はどうぞ。


病めるときも健やかなるときも


シャリシャリと気持ちの良い音が鳴る。
「はい、おしまいっ」
玉ネギを全部すり終えて、おろし金をシンクに置く。

デミグラスソースは煮込んでいる最中だし、コンソメスープは出来ている。
今からチキンライスを作って……うん、あと30分あれば大丈夫。

フライパンをコンロに置いたところで。――後ろから優しく抱き締められた。
振り向かず声も出さずに無反応でいると。
ちゅ、と首筋に唇が落とされる。
それがくすぐったくて、嬉しくて、甘酸っぱくて。
腰に回された腕を軽く撫でる。

89名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 11:33:29


「なに、えりぽん」
「みずきぃ」
腰の手がゆっくりと上に移動していく。
「は……」軽く声が漏れた。
「やってエプロン姿の聖がエロいっちゃもん」
うなじに顔を埋めて思いきり息を吸い込む音がして。
自分も高まってくる。
けれど。
胸に当てられた手をそっと下す。えりぽんは「あれ?」と声を出してうなじから顔を離す。
振り向いて触れるだけのキスをした。

「ご飯食べてから……ね?」
「じゃあ抱き締めててもよか?」
「だぁめ。ね、遥をイスに座らせてくれる?」
「……ぁい」

犬耳と尻尾があれば、シュンと垂れたであろう彼の姿にちょっと胸が痛んだけれど。
今から3時間コースにでもなったら聖もえりぽんも遥もお腹が空く。
しぶしぶ、という音がつく後ろ姿に。

格好良いのに決まらない、昔の彼を見た気がして。
不覚にも、ときめいてしまった。

90名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 11:34:04


――家柄も名誉も財産もいらない。

元々えりぽんとの交際が両親に反対されていた。
お腹の中に彼との赤ちゃんがいる――それを知った時、躊躇いなんて微塵もなく彼の手を取って家を出た。
彼も、学生ボクサーとしてインターハイに出て、将来有望ボクサーの道を捨てた。

「プロボクサーになるにはまだ時間がかかるけん、聖と子どもを養えんちゃ」

そう言って年齢制限のない総合格闘技の世界に入った。

「オレより強い奴と闘いたいっちゃ。武闘家を目指しとったから丁度よか」

裏表の無い、あっけらかんとした笑顔に。こっちが慰められた。

えりぽんの日本各地の巡業に、彼が心配で最初はついて廻った。
二人で借りたアパートの一室で荷造りをする度に、

「聖は大げさやけん、俺が負けるわけなかとーよ?」

呆れた声で言われた。それでも無理に置いて行こうとせずに、聖の好きなようにさせてくれた。

ある地方の高地での巡業のとき。
正直悪阻がひどくなってきたので、これでえりぽんと日本各地を廻るのは最後と思った夜。

「聖、今は体調大丈夫と?」

民宿の布団に横になっていたら、そう声を掛けられた。

「どうしたの?」
「ちょっと、連れて行きたいところがあるっちゃ」

こんな夜に何処へ? とも思ったけれど、彼の真面目な顔に「分かった」と言って布団から抜け出していた。

91名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 11:34:36


風の気持ち良い夜だった。夏だけれど木々を通り抜けながら体に当たる風は涼しくて。
それとは対称的に彼と繋いでいる手の平は熱い。
アスファルトだった道が山道に変わって。サクサクと草を踏む音が心地よい。

彼と二人、何も喋らないでしばらく歩いていると。

「ココっちゃ」

連れて行かれた先は。一軒の廃屋。
声も出せずに立ち竦んでいると、そんな心中を察したらしい彼は、

「ただの廃屋じゃないけん、ココ、教会やったらしいと」

そう言われてよく見てみると。……確かに屋根のてっぺんには傾いた十字架があって、扉が半分無い入口にはマリア様の像がある。
でも、どうしてここに? そんな意味を込めて首を傾げると。
彼はいつもの眩しい笑顔で。

「結婚式しようっちゃ。俺と、聖と、お腹の子の三人だけで」

92名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 11:35:10


突然の発言に驚いて「えりぽん……」としか言えなかった。
「プラチナの指輪も豪華なドレスも立派なケーキもなかとーけど……ばってん、聖、俺と結婚してほしか」

――初めて言われた「結婚」の二文字。
その言葉が嬉しくて心で噛みしめていたからつい無言になって。それを彼はマイナスな方向へと考えたみたい。

「やっぱ、ダメっちゃろか……?」

犬なら耳と尻尾が下がるような表情だったから。

「ううん!」

慌てて、そうじゃない、という意味で首を横に振った。

「嬉しい……嬉しいよ、えりぽん……」

涙が滲んだけれど。それは彼に優しく拭い取られた。

「なに泣いとるっちゃ。聖は泣き虫やね」
「えりぽんのせいだよ」

93名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 11:35:49


彼に手を引かれながら廃教会へ。
壊れかけていた扉は彼が「えい」の一言で完全に壊して、外れた扉板を横へと捨てた。
中は教会特有の木製の長椅子があっちこっちに散乱して、しかも天井の右半分は穴が開いて夜空が見えるという悲惨な有様だった。
それでも正面には。神の御子が静かに十字架に磔られていた。
二人でゆっくりとバージンロードを歩く。
十字架の下まで来て。

「えっとなんだっけ? 病めるときも健やかなるときも……? これ、続きなにっちゃ?」
「聖も分かんない」
「ま・とにかく誓えばよか」

そう結論付けて彼は、すぅ、と息を吸った。

「神様―! 俺は聖がどんな聖でも! おばあちゃんになっても! 聖を一生愛するけん!」

それはとても大きな声で。きっと神様にも届いているだろうなって思わせる。
だから負けずに叫んだ。

「神様―! えりぽんがどんな姿になっても! おじいちゃんになっても! 聖は一生えりぽんを愛することを誓いまーす!」


廃教会に不法侵入して。
神父様も介添人もいない、二人きりの(正確には三人だけれど)。
それでも二人、永遠の愛を誓った――。

壊れた屋根から見えた満点の星たちが、祝福してくれているように思えた。

94名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 11:36:32


教会を出て、民宿へと戻る道で。

「聖」

不意に名前を呼ばれた。

「聖、俺は世界一の男を目指すと」
「うん、世界一の格闘家への道、応援してるよ」
「それもあるっちゃけど、違うけん」
「……?」

彼が足を止めたので、一緒に止まる。こちらを向いて、真剣な声で言う。

「聖を、シアワセにする、世界一」

「えりぽん――」

そこで言葉を失ってしまう。だって急に抱き締められたから。

「聖、愛しとーよ」

胸が熱くなって。込み上げる衝動に任せて抱き締め返す。

「好きっ、大好き! えりぽんのこと愛してる!!」

熱い抱擁をしばらくして。ゆっくり体を離された。

「……俺のほうが愛しとーし」
「違うよ、聖のほうだもん」


――端から見たら、子どもじみた陳腐な愛の誓いかもしれない。
けれど、これが二人の真実で。
一生相手を愛すること。――それは重荷でも枷でもなく、お互いの自然なスタンスだった。

95名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 11:37:25


…………。

チキンライスも出来た、冷蔵庫から玉子を取り出す。
えりぽんは覚えてるかなぁ? 二人の初めての夜のときも聖がこれを作ったこと。
……多分覚えてないよね。

あの頃は野菜嫌いの彼に無理矢理食べさせようと奮闘していたけれど。
今は全部すり下ろして味の濃い料理に分からないように混ぜている。

「イテテ、こら遥、ほっぺをひっぱるんじゃなかと」
「キャッキャ♪」

ジタバタ暴れる遥を抱き上げダイニングにやってくる彼を見て、自然と顔が綻ぶ。
なんとかしてベビーチェアに座らせることができた彼は、

「聖ぃー今日の晩メシはなんと?」
「デミオムライスだよ」
「ふぅーん、……なんか、懐かしいっちゃね」

と言った。
え!? と思って振り返ると。彼は目を細めて、

「よく覚えとらんけど、聖のオムライス、懐かしいっちゃ」

優しく笑っていた。

ちゃんとじゃなくても、微かに覚えている、そのことがなんだか恥ずかしくてくすぐったい。

「聖、顔が赤いとよ?」
「……なんでもないよ」

フライパンに視線を戻す。……緩んだ頬、見られてないよね?

あの頃よりも手際よくオムライスを二つ、遥には細かくつぶしたチキンライスを作る。

「テーブルまで持っていくっちゃ」
「ありがと」

出来上がった料理を持って行く後ろ姿がとても愛おしくて。

きっと、何度でも、彼に恋するんだろうな。
「聖をシアワセにする世界一になると」って言ってくれたけど。

アナタの隣が、聖のシアワセ。


病めるときも健やかなるときも fin.

96名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 11:38:18

オマケ

食後、リビングのソファでイチャイチャする生田クンと聖さん。
遥はもうベビーベッドに寝かせてあるから思う存分にお互いベタベタしてる。
聖さんの薄いピンクのシャツのボタンを外しながら、

「そういえば最近はなにかあったと?」

と聞く生田クン。
彼の黄緑にシャツを脱がせた聖さんは、少し考えたあと。

「そういえば、さゆみさんの旦那さんの上司の方に、一度会ってみたい、って言われちゃった」

あっけらかんと答える聖さんとは対称的に、眉をひそめる生田クン。

「そいつ、聖に邪な思いはなかとーよね?」
「大丈夫だと思うけれど……」
「ちょっと電話してくれっちゃ」
「さゆみさんの番号しか知らないんだけれど」
「さゆみさん経由でもよか。ソイツに釘を刺しておくけん」

えりぽんは心配性だなぁ、とか言いながらケータイを取り出す聖さん。
アドレス帳を開いて電話を掛ける。

「あ・もしもし。聖です。さゆみさん、この間の件なんですが……え? ……はあ……そうですか……」

不思議そうな顔をして通話を切る聖さん。

97名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 11:39:02


「どうしたっちゃ?」
「さゆみさんの旦那さんの上司の方が」
「うん」
「恋人に逆サバ折りをかけられて入院、ですって」
「…………俺より強いっちゃかも、その恋人さん」

「それよりさ、えりぽん来週の金曜日に出国するでしょ? だから今週の日曜日はこの間言ってたアンパンマンミュージアムに行かない?」
「は? 行かんしー」
「えーーー! なによそれぇ!」

痴話喧嘩を勃発させた生田クンと聖さん。そんな二人を、

┓(o´ 。`)┏ ヤレヤレ

と見つめる息子・遥でした。

ホントに終わり。


お粗末でした。最初につけたタイトルは「爆発しろ、リア充」でした。
勝手に捏造してゴメーンナサーイ!!
次回はまた別キャラの予定です。
7月13日にお会いできれば嬉しいです。

98名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 12:31:01
本スレに転載しましたが行数の関係で勝手に詰めたり分割しちゃいましたスイマセンm(_ _)m

99名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 12:32:08
いえいえ。転載していただけるだけで嬉しいです♪

100名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 15:04:00
こっちの夫も約束無視かいw

101名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 21:16:39
もう限界だわ思う壺でも構わない
子供に付き合っていられるかよ
こっちから消えてやるよ

102名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 21:44:09
スクロールスクロール高速スクロール
こっちはマウスが電池式だから熱くなるんだけどねw
って書いてもかなりお怒りだった様でもう居ないかぁ・・
また人が減った・・・ハァ

103名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 22:13:42
何がそんなに嫌なのかねえ…

104名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 22:21:20
中等部はじめ後輩メンバーも、この前のカプソングの流れも割と楽しめた俺は幸せなんだなぁ…

105名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 22:32:48
逆に自ら出て行って貰えてありがたいね
協調性のない大きなお子様みたいな人には向かないスレだし
今までお疲れさんでしたとだけ言っておく

作家さん達も居なくなった人のことはスルーでよろしく

106名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 22:46:39
思う壺も何もないんだけどね

107名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 23:20:37
被害妄想の激しい人なんだろうな
まぁエロッキスレにKYは生田だけで十分w

108名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 23:36:02
何なんかあったの
>>101が癇癪起こしただけ?

109名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 23:37:56
自演か?ってぐらい釣られてる人がいるな
狼はこのスレしか見てないとか?
最近こうやってカプ系小説系のスレで唐突にSS叩くパターン多いんだよ(というか同一人物かな?)

110名無し募集中。。。:2014/07/04(金) 23:38:03
うん
それだけ

111名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 01:36:06
また決め付けで黙らせて問題先送りのパターンですか?
それとも本人が沈静化させてんのかな
こんなに人を馬鹿にした事をする奴はなかなか居ないと思うけどな
文章や行動そのすべてにおいてその薄っぺらさとか世の中を舐めてる感じしか伝わってこない
それを感じ取れないのはそれはそれで問題あるし話にメンバーが出てきてスレが伸びればなんでもいい人達なんだろうか
こいつのやってる事はやっぱオカシイよ
寝る前に長文書かすなよ

112名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 01:42:18
なんか犯罪のかほりが

113名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 01:47:40
目がなんちゃらについては触れちゃいけない約束事でもあるのか?

114名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 02:04:14
無いよ
失明かもって状態から狼に文章をそれも大量に書き込めてる訳だから
今後の為にその医療技術を聞いておきたいくらいだよ
まぁ返しは想像が付くが

115名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 02:28:15
文句があるなら見に来なきゃいいのに

116名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 02:37:56
>>115
甘やかすからこんなトンデモ行為するガキが出てくるんだろうが
お前はそんな事する奴の文章を落としてまで読みたいのか?
危機感無さ過ぎでお話しにならない

117名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 02:39:38
あそこカウンター付いてただろつまりはそうゆうこった…ホントわざわざご苦労なこって…
そんなのに乗るのは絶対嫌だからリンク踏んでないけど同じ奴は多いはず
ROMガーROMガー必死だったけどROMは多分もっと多いだろって言うね狼なんだし

118名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 02:41:08
>>116
文句のある方々は別に新しくスレを立ててみては?6期限定と付けて。
私個人はそちらに協力できないので投稿や保全、まとめなどは出来ませんが、
このように揉めることもなくなるかと思います。別のスレなのですから。

119名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 03:02:22
こりゃそっち行きだわぁその案
元々6期のスレでなんでか知らんがワンフォーヲタのやり方が汚らしくって大嫌いになって
6期スレ誕生して移動って・・・あれ?ものの見事にこっち乗っ取られてる?

120名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 03:07:18
本末転倒だな流石はワンフォーやってくれるわ

121名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 03:17:23
では次スレから>>119さんや不満のある方が 『さゆえり「れいなはココが感じるの?w」70』 を立てて、
不満のない他の住人は 『さゆえり「れいなはココが感じるの?w」70 '14』のようなスレを立てるのはどうでしょう?
避難所も別々にしてしまえば良いですし、大嫌いなスレを見ることもなくなると思いますよ。

ただ現在のまとめwikiは不満のない私が一人で運営しているので、まとめるスレも'14に移行しますので悪しからず。

122名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 03:46:48
>>121
横からちょっと失礼しますよ
とうとうこの人匙と一緒に針まで投げ付けたよ
そんなことなんだろうなとは薄々思ってたがまさか本当だったとはね
大分昔の自分の発言撤回させて頂きます
>>やる気のあるアナタみたいな人はまだいいのよ みたいな事をウッカリ書いた
やる気ある処か結局6期ネタはほとんど書かず(当て付けの様にこんな時だけ)
'14ヲタを先導する事しか考えていなかったんだな
本当に自分の見る目にお無さにガッカリですありがとうございましたm(_ _)m

123名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 03:49:37
あーあ
なんかもうお腹空いてきちゃったよ
おっとここで食べたら誰かさんと同じに

124名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 03:52:53
>>21
飛んだ茶番乙
隠し玉は隠しているからベースから足が離れる訳で
隠れてなかったらベースの上から動かないんだよ

125名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 03:53:23
>>121

126名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 03:57:25
こっちまで腹減ってきた
寝ようっと

127名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:04:06
6期ヲタは居心地悪い筈だわな
こんな裏切り方ある?ちゃんと考えてなかったの?
浅はか過ぎなんだよ覚悟もやり方もさ

128名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:09:05
>>122
こちらこそ今までありがとうございました。

ただ私は先導したつもりはありませんし、6期も14も大好きな1スレ目からいる単なる古参です。
仮にスレを分けるとしてどちらのスレを選ぶのかは住人それぞれが決める事です。

129名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:20:04
>>124
ではどうなるのがお望みなのでしょうか?
本スレは6期専門ヲタの方のスレになり、それ以外は新しいスレに移るのが一番の解決作だと思うのですが。

>>127
今がその時なのではないですかね?
不満を吐くだけでは物事は解決しませんよ。

130名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:27:03
書いてる事とやってきた事が全く違うのに自分で気付けないほどだもんな
1スレ目からいる単なる古参さんだったはずが何時の間にか洗脳され14ヲタと共闘ですか
こういう時にヤレヤレだぜって使うんじゃないかな
やってらんねもう消えるよ

131名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:30:04
寝る前に覗いてみればなんだよこの流れ…
なんか悲しいわ…

132名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:31:01
無駄に腹だけ立ってそして減った
おやすみ

133名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:38:09
なんたるジャイアンきっついわー

134名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:39:33
>>101に戻る

135名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:43:26
>>130
不満は言うのに具体的にどうしたいとか全く言わないんですねw
まぁ消えるという事なのでここまでにしましょうか。
今までお付き合い頂き本当にお疲れ様でした、さようなら。

136名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:58:50
協調性って言葉の裏の怖さね…思い知ったわ…
どんな顔して書いてたんだよって言うね
そしてもう既に紳士が誰一人居なくなっいたという

137名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:59:52
自分に都合の良い方向にスレを操っていた訳だ
でこれまで何度か上がったこのままじゃダメって意見を収める為に必死で誘導していたと
そりゃ6期書く作家さん減るわなwちゃんちゃらおかしいね(笑えないんだけど)

138名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 04:59:55
気にせず今まで通り行きましょ

139名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 05:02:00
なんだ眠いのか?現実逃避か?

>>133
ジャイアンなら表からヤイのびた!ってくるだろ
こりゃ完全に裏だからなスネ夫タイプだな

140名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 05:04:49
>>138
当然
複数人に見せかけてる連投荒らしもそのうち飽きるさ(笑)

141名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 05:09:48
もうふて寝のターンだから
もう寝るよバイバイ

142名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 05:15:15
消える→寝るのループ一人で乙
起きたらまとめてあぼ〜んしとくね

じゃあノシ

143名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 05:21:11
こんなんが荒らしとか
てめえらは何万時間使って荒らしてきたんだと思ってんだよ

144名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 08:36:22
おはよー

145名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 10:03:00
おはよーさん

146名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 10:32:03
伸びてると思ったらすげーくだらんことで怒ってる人が発狂してるだけだった
んでなんで怒ってんの?
自分の好きなカプがあんまり取り上げられないからふじこふじこしてたの?

147名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 11:14:02
基本スルーとあぼんで
相手をするから余計騒ぐ

148名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 12:32:27
あぼ〜ん完了スッキリ
携帯用ブラウザ「ぬこ」って所だと携帯でもあぼ〜ん出来るからオススメですよ

149名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 12:39:27
鈴木君作者さんはれいな君スレの初期からいる俺がリスペクトしている作家さん
何を勘違いしているのか知らないけどガキじゃないよw
お気になさらずに体調の良い時には又楽しい作品お待ちしていますね

150名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 12:46:48
いやホント一部の雑音など気にせず書いて欲しいね
自分も頑張らなきゃな

151名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 17:21:04
そういえばあと1ヶ月で鈴里解禁(仮)か
鈴木君が好き勝手するんじゃなくてされる側なのが

152名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 18:04:58
まとめの人ありがとう
ちゃんと言ってなかったわ

153名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 18:37:00
鈴木君の鈴木クンもかなりの物(仮)だから里保ちゃん大丈夫かな

154名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 18:58:56
>>80の続きもドキドキ

155名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 19:44:34
13日はハーレムなの!

156名無し募集中。。。:2014/07/05(土) 23:13:27
ゥ ゚)

157名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 19:52:54
ではちょっとお口直し(?)に
いらねーよ!という方&苦手な方は平に平にご容赦を……

158名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 19:54:28
「じゃあ、次はズッキーニね!こっちこっち、はやくはやくぅ!!」
「ま、待ってくださいよぉ、佐藤さぁん!」

今日は、佐藤さんとふたりで、もうすぐお誕生日の人達へのプレゼントを買いに商店街に来た。
実をいうと、引っ越してきてそれほど間が無い私では、まだ商店街のどこにどんなお店があるのか分からない。
色々お話はしてくれる機会はあるから、何となく…だけど好みは掴んだつもりだけど。
それで、何気なく教室で溜息を吐いたら
「どうしたの、小田ちゃん?」
「あ…佐藤さん」
「もうみんな帰っちゃったよ?」
「え?」
言われて周りを見回して唖然とした。
HRが終わってもう30分も経っている。
そりゃ、みんないなくなっちゃう訳だ。
……って、佐藤さん?

「佐藤さんはどうしてここに居るんですか?」
「?」
キョトンとした顔で私を見ている。
「工藤さんと帰ったんじゃなかったんですか?」
「んー、どぅー?」
佐藤さんは頭をポリポリ掻いて
「ちょっとねー、今、どぅーはあぬみんトコ行ってるからねぇ……」
「えー!それじゃ、私にももっと早く……」
「いやぁ。となりのクラスのコがねぇー……」
言われて思い出した。
そう言えば、私にも
「工藤君って誰とも付き合ってないよね?」
「あんた工藤君と親しいようだけどさ、まさかちょっかい出してないでしょうね!」
なんて言いに来たコがいたっけ。
工藤さんには石田さんが居るのに、って呆れたけど。ちょっかい云々だけはしっかり否定しといたけど。

159名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 19:55:33
「あー、そう言えば私のトコにも来てたかもですねー、そのコ」
って、佐藤さんに返事をした。…ら。
途端に佐藤さんがニコニコ顔になる。
「どうしたんですか?」
「いやぁ、小田ちゃんとだとちゃんと通じて良いな、って思って」
「はい?」
「いやね。……その、まさ、ね」
「はい」
「コトバ知らないでしょ?」
「っていうか、偶に言葉が足りなくて言いたいことが伝わらないときはありますね」
「だけど小田ちゃんはちゃんと分かってくれるでしょ?」
「そりゃ、これだけお話してますからねぇ」
「でもさ、クラスの子、小田ちゃんより先に会ってるのに話通じないよ?」
「えーと………」

で、佐藤さんが案内してくれる、って言うんで一緒に買い物に来たんだけど…。
佐藤さん、はしゃいではしゃいで、走って走って。
「さ、佐藤さん、ちょっと……休憩しませんか?」
「あーごめんごめん。じゃ、お花のおばちゃんのトコ行こうか」
まぁ、ね。
プレゼントはふたり共それぞれ思ってたものが買えたから良かったんだけど。
生田さんには、橋の近くにあるアーミーショップでお買い物。
佐藤さんが迷彩柄のウエストポーチで、私がやっぱり迷彩柄のキャップ。
道重さんには、まだ飯窪さんのところが準備中なんで、6軒先のブティックでお買い物。
ここはちょっとお値段が高いから、ふたりでシェアして可愛いピンクのルームシューズを。
鈴木さんには、商店街のど真ん中にある小物屋さんでお買い物。
佐藤さんはお弁当箱で、私はエプロン。
でも、ね。
これだけの買い物するのに、1時間半で済んじゃうって、どういうこと?

160名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 19:56:55
“お花のおばちゃん”のお店は、タッチの差で満席になってた。
「ごめんね。でもね、良かったらお店の方にテーブルとイス出すわよ」
って、鞘師さんとお知り合いのお店のおばさんは言ってくださったけど、特別扱いも居心地悪いし、ね。
佐藤さんとソフトクリームをひとつずつ買って、近くの公園で食べることにした。
「じゃ、何が良いかな?」
お店のお兄さんに聞かれて、佐藤さんはチューリップ味を、私はバラ味を選んだ。
お兄さんが手際よくくるくるとソフトクリームを(サービスのワッフルコーンに)盛り付けてくれる。
その手つきに思わず見惚れてたら、ツンツンと腕を突かれた。
キョトンとして隣を見ると、佐藤さんが、周りの人が気付かない程度にぷうっと膨れてる。
その顔が可愛くて、思わず吹き出してしまった。

公園のベンチにふたりで並んで座って、ソフトクリームを食べた。
「佐藤さん、チューリップ味ってどんなのですか?」
「んー?ちょっとだけ甘い酸っぱい感じ」
「へぇ。面白そうですね」
「小田ちゃんのバラは?」
「イチゴ味っぽいですねぇ。香りはものすごくバラですけど」
「ふーん。ちょっとちょうだい」
「良いですよ」
そう言われたから、私が口を付けていないトコを選んでソフトクリームを差し出した。……んだけど。
佐藤さん、傾けたソフトクリームを私の手ごと掴んで、パクッと私が食べてたトコから食べちゃった。
「さ、佐藤さん!」
「ん?あ、そうそう、お返し、ね」
そう言われてソフトクリームを差し出されたもんだから、思わず私もパクッと食べちゃった。
それも佐藤さんがたった今食べたトコ……から。

顔が火照るのがはっきりわかる。
頭の中がカーッと熱くなる。
それを冷まそうと、急いで残りのソフトクリームを食べた。
……そうしたら、かき氷を食べたときみたいに頭がキーンって痛くなってきた。
「あ痛たたた……」
「そんなに急いで食べるからだよ。まさ、もうとらないってば」

161名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 19:58:15
佐藤さんが呆れたように言って、私に自分のソフトクリームを持たせて、こめかみを両掌で被ってくれた。
温かい掌の感触が、少しずつ痛みのもとを消してくれるような気がする。
佐藤さん、そのまま顔を寄せてきた。
コツン、と、額が当たる。

……………このさきは、おほしさままで、とっとくね……………

聞こえるか聞こえないかくらいの微かな声なのに、言葉は私の胸の奥まで届いた。
頭の痛みは消えたけど、顔の火照りは翌日になるまで消えなかった………。


月曜日には。
道重さんと工藤さんが、何も言わずニヤニヤしながら佐藤さんの肩をポンポン叩いた。
飯窪さんと石田さんが、これもまた何も言わずニコニコしながら私の頭をくしゃくしゃっと撫でた。
あの日、焼肉を食べに行った6人で、夏休みに例の“星空観察会”に行くことになってるんだけど。
一体、どうなっちゃうんだろう?
何だかとってもカオスになりそうな予感が……………。





おたんじょうびプレゼント     了

162名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 20:02:06
以上になります
ソッチ系に詰まって書いたんでこんな程度の妄想で申し訳ありません
そして当方が六期話を書けないばっかりにご迷惑をおかけして本当に本当に申し訳ありません……m(_ _)m

163名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 20:31:42
ふほぁっ!あまいっ!
小田ちゃん可愛いし佐藤君はなんだかカッコいいしご馳走さまでした!

6期系はいつかチャレンジしてくれたらいいな〜くらいに待ってますんでw

164名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 20:37:03
転載してきます

165名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 20:43:52
本文まで転載終了
>>162まで転載したほうがいいかな?

166名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 22:15:24
転載ありがとうございます
>>162は特に転載しなくても構わないかと

6期話はねぇ……
どうしても亀井さんがキーパーソンになりそうだしそうなると知らない俺が書くとコレジャナイ感が…(ry
ifの夫婦はソッチ系除けば出来てる書きかけがあるけど今はもーひとつで手一杯だしソッチがキモだから外せないし…

……愚痴ばっかりで申し訳ありませんm(_ _)m

167名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 22:27:19
作者のみなさんが書きたいものを書きたいように書いて頂ければ、こちらも勝手に楽しませて貰いますのでww

168名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 22:28:55
かめい君はれーにゃ大好き〜させておけば操りやすいキャラのような気もするんだけどねぇ
でも今はIfたなさゆ期待してたりw

169名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 22:31:00
鞘香の続きが気になりすぎる

170名無し募集中。。。:2014/07/06(日) 22:35:03
同じく

171名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 08:56:30
9|T_ゝT)<...アソパソマンミュージアム付き合ったのに夜は突きあってくれんと(仮)

172名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 12:34:21
時には強引にいかないと!

173名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 15:45:49
突発的に思いついたネタです。
【はじめに】
もう、ね、私の文章が嫌いな方はスルーしてください!
症状が知りたければ「サルコイドーシス」でググってください!

というわけではじまります。

174名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 15:46:24

おめでとえりぽん、ありがとみずき。

「「はあっ、はあ……」」

二人分の荒い呼吸が部屋に響く。
冷房を効かせているのに、お互いの体は汗だくだった。

夕ご飯の後にお姫様抱っこで寝室に連れていかれてから約8時間。
日はとっくに跨いで、カーテンの隙間から見える外はほんのりと明るい。

「はあ……」

さすがの体力魔人の彼も力が抜けたかのようにドサリと横に転がった。
こっちも腰が麻痺したかのように動かない。けれどなんとか頭だけ浮かせる。
それで分かったみたいで、何も言わずに彼は腕を頭の下に差し込んでくれた。
ころん、と転がって顔を彼の胸板に寄せる。

うん、ここが聖の定位置。

175名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 15:47:00

……あれ? 日付が変わったっていうことは……。

「ねえ、」
「なん?」
「誕生日、おめでとえりぽん」
「……ありがとみずき」

相手を強く抱き締めあう。

「しばらくは聖と同い年やけん」
「3ヶ月ちょっとだけ、ね」

えりぽんの指がゆっくりと、背中・腰を撫ぜるのでゾクゾクする。
負けじと彼の胸板に指を這わせた。

「ごちそう、作るから、期待しててね」
「……んー」
「プレゼント、一緒に、買いにいこ?」
「……んー」

なんだか歯切れが悪い。
不安になって指を這わせるのを止めて彼の顔を見上げる。

彼は少し困ったような表情で、
「プレゼントもごちそうも、いらん、かな」
と言った。

176名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 15:47:36

「なん、で?」

出て来た言葉は掠れていた。
自分が泣きそうな顔をしているのが分かる。
でも彼は気付いていないみたい。

「やって時間がかかるっちゃろ」

あっけらかん、と言われた言葉が悲しい。
お祝い、したいのに……でもえりぽんは嫌なんだ……。
眼の奥がツンとしてくる。たまらなくなって目を閉じる。

「って聖? なんで泣いとると!?」

やっと気付いた。バカ、鈍感、KY。

何も言わずただ涙を流していると。

「泣き顔も可愛いっちゃけど、泣いてほしくなか」

そう言って目尻の涙をちゅ、と吸われた。
そんなことされても悲しいものは悲しくて。

「だって……えりぽんが……」
「俺がなんと?」
「聖とお祝い、したくないんだ」
「はへ?」
「そういう意味でしょ?」

ぽろぽろぽろぽろ、涙は出てくる。
最愛の人の誕生日に泣いて過ごすなんて、最悪だ。

「あわわ、みずきぃー泣かんでー」

頭を撫でてくれる手は、いつも通り温かくて優しかったけれど。
彼が慌てているのが分かったけれど。
でも涙は止まらない。

177名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 15:48:10

「……みずきぃ、俺、一緒にいたくない、とか言ってなかとーよ?」

じゃあどういうことなの? そう言いたいけれど。言葉は涙となって体の外に出る。

「ごめんちゃ、俺の言葉が足りなかったと」

なでなで。そんな擬音がつくように頭を撫でられる。

「祝ってくれるのは嬉しいっちゃけど、それよりも聖とくっついていたい、ってことっちゃ」

…………はい?

「メシは宅配ピザでいーっちゃ。ばってん、聖と一緒にこの寝室から出たくなか」

…………えーっと……。

「まあ、その、プレゼントは聖が欲しいというか。せっかくの誕生日やけん、今日くらい昼間もOKしてくれたらなぁ……っていうか」

…………あぁ……そういうことなのね……。

178名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 15:48:46

あまりの理由に。
涙も引っ込んだ。
眼を開けると、しょんぼりした彼の顔が間近にあった。

「……怒ったと?」
「……」

黙っていると、彼は首をすくめた。

「みずきぃ、ごめんちゃ」

ないハズの犬耳が大きく垂れているのを感じる。
聖が怒っていると勘違いしている彼の頭に手を伸ばして――、

「んっ!?」

後頭部をがっちりロックして深く唇を合わせる。
戸惑っている彼に覆いかぶさってキスを続ける。
口腔内を舌で撫でて・舌先をつついて・歯列をなぞり・舌同士を絡め合わせる。
充分に堪能したところで。
ゆっくりと唇を離す。

179名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 15:49:22

鼻の頭が触れ合う距離で見つめ合う。

「その、良かと?」
「……言わせないでよ、ばーか」

そう言った瞬間に。
あっけなく体が上下交代した。
「愛しとーよ」
「……聖も」

今日を彼の望む一日にするのなら。

……ピザじゃなくて。
商店街のウナギ屋さん、出前もしてくれてたっけ、とぼんやりと思った。

そして彼の背中に腕を回した。

おめでとえりぽん、ありがとみずき。 終わり


お粗末でした。仮タイトルは「大爆発しろ、リア充」でした。

180名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 16:33:39
おのれ…マジ盛大に大爆発しやがれコンチクショー!!

181名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 16:38:09
きゃー甘いわー爆発しろ!

あれですねウナギで精力付けさせる気満々ですねフクちゃん

182名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 18:45:56
もうスッポン鍋でも何でも食べて爆発しろ(笑)
ノd*´ー´リ从*´◇`)ノ<ハゲろハゲろ

183名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 20:22:26
>>173です。
これどこの世界のPONPONか書いてないことに今気づきました。
一応if生聖です。
すみません。。。

184名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 20:42:54
そっちだったかーw

185名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 20:48:16
>>184様。
生田君が8時間もの床上手なわけがn(ry

186名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 20:50:56
転載します

187名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 20:57:26
転載しました
32行オーバーだったので>>176だけ分割しましたm(__)m

あと>>173は1行目だけにしときましたw

188名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 20:59:09
>>187
転載とお心遣いありがとうございます。

189名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 23:39:20
今日中に投下したかったので…かめれな世界で七夕です
苦手な方はスルーお願い致します



今日は年に1度の七夕。
もとの七夕伝説は、働き者の牽牛と織女が出逢い、結婚を認められたが、
その後愛し合うことに夢中で働かなくなり、天帝の怒りを買ってしまい、離れ離れとなり天の川を隔てられた、というものらしい。
1年に1度、7月7日に銀河を渡ってしか逢えないふたりの寂しくも美しい物語にあやかり、世界中で七夕まつりが行われている。
日本のこの某高校でも例外なく笹に短冊を飾っているのだが……


act1.彼の場合。

短冊に願い事を書こうと、多くの生徒が休み時間や放課後に西校舎4階の生徒会室前に訪れた。
本来なら屋上に飾りたかったのだが、今年は雨が降ったために笹は室内へと置かれることになったらしい。
日誌を職員室に届けた彼は、そういえばまだ短冊書いてなかったっけと人気のない校舎をのんびり歩く。

湿気で前髪が妙な方向へ撥ねる。もともと少しウェーブがかっているとはいえ、やっぱりカッコ悪い。
こんなのをカッコいいと言ってくれるのは、物好きな後輩か、前の彼女くらいだ。そういえば彼女、いまどうしているだろう。
嫌な思い出なわけではないけれど、思い出すとこめかみが痛む。
ポケットに手を突っ込んで小走りに生徒会室へ向かうと、そこには色とりどりの短冊が飾ってる笹が2本置いてあった。1本は高等部用、1本は中等部用らしい。

190名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 23:40:22
「短冊に願いを書きましょう」という教師の走り書きメモとともに置かれたなにも書かれていない短冊は、あと2枚だけ残っていた。
2枚とも似たような色だったので、とりあえず上の1枚とマジックを手に取り、なにを書こうか考えていると、ふいに笹の葉が揺れた。
風がどこからか吹いているらしい。湿気を帯びた夏の風は、嫌いじゃないが、好きにはなれない。
ぼんやりと揺れる高等部の短冊を眺める。思い思いの高校生の欲望があふれていて、彼は思わず笑いそうになった。


―――れーなと早く結婚できますように


書いた張本人の名前は書いていないものの、これを書いた人間が誰だか察しが付く。
語尾にたくさんのハートマークと、その横に「いっぱいエッチして、子どもは3人ほしいです」と付け加えられているあたり、実に彼らしい。
その右隣の水色の短冊は、先ほどのオレンジに寄り添うように飾られ、「えりとずっといっしょにいられますように」と可愛らしいひらがなで書かれていた。
こういうのを見てイチイチ胸が痛みはしないが、それでも何処か寂しく思うのもまた事実だ。
このオレンジ短冊は人気者のようで、左隣に目が痛むほどのピンクの短冊が「かめしげと鞘重が流行りますように!!」と必死に主張していた。
それは叶わん夢だろうなあと独り言ちていると、そのもう少し先から薄黄色の短冊が「みちしげさんにもっともっといじめられますように」と見つめていた。
こっちはすぐ叶いそうだなと喉を鳴らし、笹全体を見渡す。

「彼女が欲しい」「それはムリだ」「諦めろ」なんて会話している短冊もあるし、「世界平和」と壮大な夢を書いているものもある。
「ST○P細胞、あったらいいな」と話題性満載なものもあれば、「給料上がりますように」と生々しいものもある。
これを書いたのはあの体育教師か社会科教諭だろうなと察する。なんてことを書いてるんだと苦笑していると、黄緑色の短冊を見つけた。


―――さゆみんとデートできますように


「副会長……」

頭を抱えたくなったが、そのすぐ横の黄色の短冊が「アラガキのバカが治りますように」と祈っていたので、とりあえず笑ってみた。

191名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 23:41:08
こんなことでこの高校は大丈夫なのだろうかと心配したくなる内容ばかりだったが、ふとこの短冊を書いている光景を想像した。

ギャーギャー言いながら短冊に願いを書き、だれの隣が良い、目立つ場所が良いと競って飾り、
そんな不純な願いは叶うわけないと罵り合って互いの顔をマーカーで落書きし合い、漁夫の利のようにだれかが目立つポジションをゲットし、
1年に1度しか逢えない牽牛と織女を想って「じゃあ109の前で待ち合わせしたらいいとに」と伝説ぶち壊しのことをだれかが言って、
それでも結局みんながそれぞれの想いを込めて笹に飾る、7月7日の光景。

「悪くないもんやねぇ」

彼はそうして目を細めると、マジックの蓋を取り、小気味いい音を立てて短冊に願いを込めた。
走り書きだけれど、決して下手ではない字だ。


―――高等部のみんなが、平和に過ごせますように


「……こういうところでくらい、欲張った方がええんやろか?」

欲張れない損な性格だと分かり切った自分に苦笑しながら、紫色の短冊をそっと笹に飾る。
柄にもなく笹に頭を下げ、またポケットに手を突っ込んで生徒会室をあとにする。すると、すぐ近くの音楽室から、吹奏楽部の音楽が聴こえた。
ああ、この曲は聴いたことがある。そういえば彼女も好きやったっけ。
そっか、これ、七夕の曲やったんやと、また深い場所にしまっておいた蓋を開けてしまい、彼は困ったように眉毛を掻いて、階段を駆け下りた。

192名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 23:41:50
act2.彼女の場合。

風紀委員とは嫌われ者だと自覚していた。スカート丈が短いだの授業中の携帯電話の使用は禁止だのと口うるさくクラスメートを注意する。
だれもやりたがらない仕事、だけどだれかがやらなければいけない仕事。分かっていたから、私は自分から手を挙げた。
それはまあひとつの自己満足や自己陶酔で、別に「お前なんかに頼んじゃいない」って言っていることは分かっていた。
そういうことをひっくるめてなお、私はこういう仕事をする。中学生の風紀委員なんて、って思うけれど、手を抜けないのもまた、たぶん、私の性格。
転校生で友だちも少ないくせに、さらに友だちを減らすようなことをするなんて、どうにかしてると感じるときもあるけれど。

「七夕……かぁ」

人の少ない校舎を当てもなく歩きながら、ふと思う。今日は7月7日、年に1度、織姫と彦星が逢える日だ。それにあやかって短冊に願いを込める日本の風習。
家ではあまり七夕を祝うなんてしたことなかったけれど、クラスメートの何人かが「短冊書いた?」って聞いてきたことを思い出す。
そういえば、生徒会室前に笹を置いているらしい。
どうせなら帰る前に書いて行こうと、彼女は鼻歌まじりに階段を上がった。

4階の生徒会室前にはだれもいなかった。
もうすぐ下校時間なのだから当たり前かと思いながら、「短冊に願いを書きましょう」という教師の走り書きメモを見る。
箱に入った短冊は、幸か不幸か、あと1枚だけ残っていた。まるで私のために残っていたような、と言えるほどの勇気はなくて、私は最後の1枚を手に取る。
好きな色が残っておいてくれて良かったと思いながらマジックを手に取る。

中等部用の笹の前に行き、なにを書こうか考えていると、ふわりと風が吹いた。
今日は珍しく下ろしている前髪が微かに揺れる。あ、夏の匂いと思わず目を閉じる。先ほどまで聴こえていた吹奏楽の音や生徒たちの声が遠くなる。
まるでこの世界に自分しかいないような錯覚を感じ、再び目を開けた。
やっぱり周囲にはだれも居ないのだけれど、目の前にある色鮮やかな短冊の波をぼんやり見つめる。

193名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 23:42:24
まず目に飛び込んできたのは、緑色の短冊に大きな文字で「カツカレーがたくさん食べたい」というものだった。
「食べられますように」ではなく「食べたい」って、それもはや願望じゃないですかと私は眉を下げる。
そのすぐ横に、半分にちぎられた赤い短冊があって、そこには「もっちり感を失くさずに、でも食欲がちぃとだけ落ちま」と書かれていた。
たぶんその下には「落ちますように」と書かれていたんだろうな。破ったのも、破られた方もだれか見当がつく。
風が吹き抜けるのは、天窓あたりが割れたせいなんだろうな。だれかさんの昇竜拳で、私は天を仰ぐ。
雨が滴り落ちてこないのは奇蹟としか言いようがないほど、派手に割れているそれを見て、苦笑した。

すると再び風が吹き、ふわりとなにかが浮かぶのが見えた。
目の端に入ったのは、破り捨てられた短冊だった。これがさっきのやつかなと思ったが、どうも色が違う。さっきのは赤だけど、こっちのは黄緑色だ。
もう、ごみはちゃんとごみ箱に……と風紀委員らしく小言を言いたくなるのを堪え、ばらばらになった短冊を見下ろす。

「なんでこんなにビリビリなの……?」

綺麗に16分割ほどにされた短冊を、暇人であり、物好きな私はパズルのように組み合わせ始めた。
最後は恐らく「ように」で締められているからこの紙は此処で、空白の部分は無視して、このピースは此処で…と嵌めていく。

「ええっと……聖なる……あ、違う、これ、聖、か」

そこでもはや嫌な予感しかしなくなったけど、私は一応、読んでみた。

194名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 23:43:14
「……聖の聖を聖したい……もっといっぱいエ…」

顔が沸騰するような感覚を覚えて私はせっかく揃った短冊をぐしゃりとまた丸め込んだ。
そりゃこんなこと書いたらビリビリに破られるに決まっている。
たぶんあの天窓にラリアットされたんだろうな…なんてその風景を想像しながら、もはやごみと化してしまった短冊をどうするか、悩んだ。
帰って教室のごみ箱に捨てようかとも思ったが、次に目に入った短冊を見て、私のその考えは一瞬で引っ込んでしまった。


―――いつまでも、シアワセでいられますように


ピンク色のそれに書かれた願いは、紛れもなく、破ってラリアットをした彼女のものだ。
私の声を最初に褒めてくれたあの人の恋人は、だれよりもあの人を想って、あの人の傍に居たいと願っている。
そうして祈りを捧げる日々こそが、シアワセなのだと、知っていて。

「うらやましいなぁ……」

ないものねだりをしながら、私は破れた短冊をそっと空になった箱の中へとしまい込んだ。
穴の開いた紙の上の部分だけを手に取り、丁寧にひもを通し、ピンク色の横に飾る。
「聖の」としか書かれていない不恰好な黄緑色だけど、なんだかこれはこれで悪くないと私は思う。

195名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 23:43:53
ほかにはなにが書いてあるんだろうと私は再び短冊を見つめる。
すると、これまた大きく「あゆみの胸がおっきくなりますように」と書かれているオレンジ色の短冊を見つけた。
どうして男の人ってこういうことしか書かないんだろうと私はもはや呆れた。
しかも名前書くって失礼ですよ、いくら事実だとしても。だいたいああいうのって本人の努力でどうこうなる問題じゃないと思うんです。
遺伝とか小さいころからの食事の摂取とかで変わるんですから放っておいてください。

「石田さん、ごめんなさい」

だれも見ていないだろうけど、私はとりあえず頭を下げた。
だって、その横に飾ってあった青い短冊には、恨み言なんかじゃなく「もう少し素直になれますように」って真剣なお願いが書いてあったんだもん。
私がばかにしたことはもちろん悪いし、なにより、彼女のまっすぐな想いが胸に刺さった。
私もこれくらい素直になれたら良いのに。

本当は風紀委員なんてやりたくない。嫌われるのなんて怖いし、もっと友だちだってつくりたい。
陰口をたたかれるのも、時に面と向かって悪口を言われるのも、ケンカを売られるのだって、好きじゃない。
そういう風に正直な想いを叫べば、なにかが変わるのだろうか。


そんなことを考えていたらまた風が吹く。
夏風。雨の匂い。葉っぱの香り。優しくて痛い、そんな感じ。ああ、いやだな。すぐ感傷的になる。


―――中とうぶのみんな、かなてくだせーん!!


そして目に飛び込んで来た短冊。
夏という季節にぴったりなエメラルドグリーン。夏風のように爽やかな淡い色を携えて、その短冊はゆらゆら揺れる。

196名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 23:44:31
「……もう。なんですか、これ」

笑う、しかなかった。
一瞬で、私の気持ちを変えてくれる、不思議な色。
あの人は不思議。私を落ち込ませて、喜ばせて、突き放して、包み込んで。

あの人は、不思議―――


私はそうして目を細めると、マジックの蓋を取り、小気味いい音を立てて短冊に願いを込めた。
走り書きだけれど、決して下手ではない字だ。


―――中等部のみんなが、穏やかに過ごせますように


「……こういうところでくらい、欲張った方がいいですか?」

でも、こんなふうな言葉を綴るのもまた、私の性格なんだと分かり切ったうえで目尻を下げ、ラベンダー色の短冊をそっと笹に飾る。
柄にもなく笹に頭を下げ、スカートの裾をふわりと翻し、生徒会室をあとにする。すると、すぐ近くの音楽室から、吹奏楽部の音楽が聴こえた。
聴いたことのない音楽。だけど、なんだかこの七夕の季節によく似合う、切なくも優しい音色だった。
涙雨で逢瀬のできない織姫と彦星をふと思う。
あなたたちは、今日は、シアワセじゃないんですか?と。

余計なおせっかいを思いながら、彼女は階段を駆け下りる。
また、夏の風が優しく、校舎を通り抜けていった。



彼と彼女の七夕物語 おわり

197名無し募集中。。。:2014/07/07(月) 23:45:03
以上です

198名無し募集中。。。:2014/07/08(火) 00:29:18
素敵な七夕作品!
そういえば歴代紫担当メンバーはグループのことを想う人たちだったなぁと
何人か例外はいますけどねw

199名無し募集中。。。:2014/07/09(水) 11:04:28
http://stat.ameba.jp/user_images/20140709/09/sayumimichishige-blog/66/b1/j/o0480032112997821660.jpg
色々と出来過ぎた写真だな

200名無し募集中。。。:2014/07/09(水) 12:40:08
すごいねこれw

201名無し募集中。。。:2014/07/11(金) 21:01:25
三浦祐太朗くんの月になってという曲が光射すっぽいのでぜひきいてみて
( `. ∀´)の舞台の共演で知ったんだけどねw

202名無し募集中。。。:2014/07/11(金) 23:04:09
|||9|‘_ゝ‘)<りほ!もうすぐ香音ちゃんの誕生日っちゃろ?作戦会議するっちゃ
ノリ*´ー´リ<映画館じゃ喋れんのじゃ

http://stat.ameba.jp/user_images/20140711/20/morningmusume-9ki/6e/4f/j/o0480064013000188344.jpg

203名無し募集中。。。:2014/07/12(土) 02:39:45
本スレ重くて書き込めない

204名無し募集中。。。:2014/07/12(土) 11:10:43
今普通だけどまだ重いかな?

205名無し募集中。。。:2014/07/12(土) 23:19:13
>>201
アコースティック版ですが聴きました
教えていただきありがとうございましたm(__)m
待ってる人そんなにいないでしょうががんばりますw

206名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:52:31
予告通りに見・参☆

というわけで。
今年もお借りさせていただきました。ありがとうございます。

苦手な方は全力でスルーお願いします。


光射す場所への設定を他人が書いてみたよ編2

207名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:53:09

光射す場所への設定を他人が書いてみたよ編2


シーツの海に漂う彼女は、本物の人魚のようだった。

愛しくて、愛しくて。壊したくなる。
切なくて、切なくて。抱き締めたくなる。

のど笛に噛みつく。
声をくぐもらせ、それでも喘ぐ彼女はとても妖艶で。

その無垢な体に自分を刻みつけたかった。
そっ、と彼女の体に指を這わせる。

「あぁ……っ!」

高ぶったかのような声に気をよくして行為を続ける。

「はあっ、あ、ふぅ、ん……っ!」

指を動かす度に上がる嬌声。

「みちしげさん……」
「り、ほり……」

喘ぎながらも自分を呼んでくれる、その桜桃のような唇に自分のを重ね――

208名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:53:43

「わああああっ!!」

叫び跳ね起きた。

「……?」

はあ、はあと荒い息。汗をかいた頬に貼りつく自分の長い髪。周りを見る――間違えようのない自室。着ている服は……パジャマ。

「ゆ、夢……?」

確認するかのように呟いて――脱力した。
好きな人を懸想する夢を見るなんて……男子中学生か、自分。

時計を見るとアラームの設定より1時間早かったけれど、もう一度寝ようなんて思わなくて。
寝汗と共に燻った心も洗い流そう、そう考えてシャワーを浴びるためにベッドから出た。

209名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:54:18

「おはよう、りほりほ」
「お、はようございます、道重さん……」

今朝の夢のせいで、彼女をまともに見ることが出来ない。
微妙に視線をずらす里保をさゆみは不思議そうに見た。

「どうかした?」
「いえ……今朝、少し寝違えまして……」

あまりにも在り来たりな嘘をつく。
彼女はそれを信じたのか、小さく笑って、そっと手を伸ばし、
「お大事に」
と言って、首を撫でてくれた。
首を撫でる指の温もり、それだけで昂ぶりそうになる。

朝からなにを考えている、そう自分を罵倒して、努めて平静のフリをして彼女を車に乗せた。

210名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:54:56

撮影所の控室で、改めて今日のスケジュールを確認する。
さゆみの所属する事務所がオーディションしてグランプリを獲った新人モデルとの共同撮影があった。
どんな人物だったっけ、そう考えているとタイミングよくドアがノックされる。
「はい」一声かけて近づくと、
「おはようございます!」と元気な声がドア向こうから聞こえた。
その声を確認してからドアを開ける。
スレンダーなモデル体型の健康的な肌を持つ人物がそこに立っていた。

ああ、この子だっけ、そうぼんやり思っていると。
「あの、道重さんはいらっしゃいますか?」
とオズオズとした声がかかる。
我に返り、「はい、いますよ」そう言って体を横にずらす。
彼女はさゆみを見た途端、瞳を輝かせ、
「本日はよろしくお願いします!」と挨拶した。
そして、さゆみがなにか言う前に、
「あの私! 道重さんに憧れてこの世界に入りました!」
よく通る声で言った。
「そうなの?」
さゆみは疑問形を口にしながらも表情は柔らかく崩している。
椅子から立って、新人に近づくさゆみを。里保はどこか遠い出来事のように見ていた。
「今日一緒に撮影できることが光栄です!」
「そっか。お互いに頑張ろうね」
そう言って右手を差し出す。新人は両手でそれを握り返した。
「嬉しいです! ありがとうございます」
「そんなに喜ばれると、なんだか恥ずかしいよ」
と。

彼女の頭を撫でた――。

211名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:55:42

ちょ、ちょっとちょっとみちしげさん!!

現実に引き戻された里保は、声に出したいのをなんとか堪える。
撫でられた新人モデルは顔を真っ赤にしてさゆみにお辞儀をしている。
もどかしい気持ちでぎりぎりしているとスタッフが二人の撮影の用意が出来たと知らせに来た。
「じゃ、行ってくるね」
「はい……」
二人、手を繋いで出て行く。里保はそれをただ見送った。

もともとこの部屋で領収書整理をしなければならないことは伝えてある。
だから、二人が出て行くことはなにも不自然はない。
ないのだが――。

「……ええぃっ!」
ぐちゃぐちゃに固まった思いを叩きつけるかのように、カバンを逆さにして勢いよく領収書の束を机に広げる。

それから二時間、他のことを考えないように領収書整理に没頭した――。

212名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:56:16

経費項目別に分けた領収書の山をクリップでまとめる。
山をファイルに仕分け、カバンの中に戻した。

「はあ……」
事務作業は体力を使わないが妙に肩が凝る。
コキ、と首を鳴らし、体を深く預けることができるソファへと移動する。

道重さんはまだ撮影だろうか……――ぼんやりと、まだ時間がかかるのなら後で様子を見に行こう、そう考える。

……今日はやけに眠い。
……あんな夢をみたせいで眠りが浅かったのかもしれない。
……目を閉じているだけでも少しは楽になれるかも。
眼を閉じる。
――すうっと意識が遠ざかるのが分かった……。

…………。

カク、と首が落ちた瞬間に目が覚めた。
自分が寝ていたことに気付いて慌てて立ち上がる。はらり、と体にかかっていた物が床に落ちた。
え? と思うと、それはどこか見覚えのあるブランケットで――誰の物か、そう考えるより先に、

「あ、起きた?」

持ち主が里保に声をかけた。

213名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:56:51

ソファで寝ていた自分の隣に彼女がいた、その事実に驚愕する――マネージャーが寝て、それをトップモデルが見守る、だなんてトンデモ逆転だ。恥ずかしさで顔が熱くなる。
……というよりは。この人にはみっともないトコロなんて、見せたくないのに。

「夏でも風邪引くよ?」
相変わらず彼女は優しい声で言う。
「道重さん、帰ってらしたのですね……」
狼狽えるこちらを意に介さず、
「うん。ただいま」
と彼女はサラリと言った。

「……すみません……寝てしまって……それにブランケットまで……」
「いいよ、寝顔可愛かったし」
その言葉に悪意はなく、本当にそう思っているようだった。――それはそれで恥ずかしい。

落としたブランケットを拾って折りたたみながら尋ねる。
「あの、……新しいモデルの方は?」
聞かれたさゆみは不思議そうに答える。
「一人での撮影中だけど?」
「……そうですか」
目線を落とした里保にすぐ気付いたらしい――。
「――あの子がどうかした?」
こちらの調子を汲み取って質問を返す。

214名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:57:29

里保は畳む手を止め、さゆみの方を向いたものの、敢えて訥々と言葉を出す。
「可愛い方でしたよね」
「うん。かなり整った顔をしてたよね」
「素直で明るい感じでしたし」
「うん。すごい好感がもてたね」
「道重さんのことすごく尊敬してましたね」
「うん。あれは嬉しかったな」

「道重さんも、満更じゃなかったですよね」
「――りほりほ?」

違う。こんなこと、言いたいわけじゃないのに。
道重さんは後輩想いですね、ただその一言で済むハズなのに。
だけど――けれど――、
けれど言葉は止まらない。

「あ、その……お似合いでしたよ」
思った以上にぶっきらぼうになってしまった。
里保の言葉にさゆみは目を丸くして、それから、

「もしかして……ヤキモチ?」

どこか嬉しそうに聞いた。

215名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:58:04

さゆみの驚きは目を丸くした程度だったが、図星を突かれた里保の驚きは比ではなかった。
慌てふためく、という言葉が相応しいほど、焦っていることが分かり、それに若干早口になっている。
「いえ、ヤキモチじゃなくてっ」
「うん」
「えっと、道重さんは後輩との距離が近いと言いますかっ」
「うん」
「だから、不安になるというか……」
「うんうん」
もうこれ以上、彼女を見ていられなくて里保は目を逸らす。
「つまり……」
さらり、頭に柔らかい温もりが触れた。
彼女を見ると、にこにこと満更でもない表情で里保の頭を撫でている。

――欲しかったけれど、素直に言えなかった感触。

「……子ども扱いしないでください」
こんなこと言うのが子どもだと自分で分かっている。
さゆみは何も言わずに笑顔で里保を撫で続けていた――。

――だめだ、この人にはかなわない。心からそう思った。

216名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:58:48

夜。

今日の仕事が終わり、さゆみをマンションまで送る車中。
自然と二人の会話は間近に迫ったさゆみの誕生日のこととなった。

「去年はお仕事だったから、今年はお休みしたーい」
「多分、今年も仕事ですよ」
「むぅ。りほりほ冷たい」
そう言いながらも、さゆみは「ま、お仕事があるのはいいことなんですけど」と呟いている。

「ね、誕生日当日じゃなくてもさ」
「はい」
「またお休みが取れたら、二人で出かけよっか」
広島のときみたいに、そう続ける彼女の瞳は輝いていて、年齢より幼くみえた。
それが可愛くて、つい、くすりと笑みが零れる。
「――いいですよ。どこにでもついていきます」
「本当に?」
ちょうど信号が赤なのでブレーキをゆっくり踏んで車を止めてから、彼女の方を向いた。

「ええ。貴女が望むのなら、月の裏側までも」
一緒に行きます――そう言った声は自分で思った以上に甘い音だった。

217名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 12:59:26

それから首を正面に戻す。――運転中ということもあったが、それ以上に気恥ずかしさがあった。
少しだけ、車の中で二人無言だったが。

「Fly me to the moon だね」

とても嬉しそうにさゆみが言った。

その弾んだ声の調子で里保も笑顔になって運転する。

脳内で一つの曲が再生される。それは――ジャズが好きな義父がよく聞いているやつで。
あぁそうだった、これは――。
Frank Shinatra の「Fly me to the moon」だ……。

Fly me to the moon
Let me play among the stars
Let me see what spring is like
On a-Jupiter and Mars
In other words, hold my hand
In other words, baby, kiss me
…………

街灯に照らされた道を、車はゆっくりと走っていった――。

218名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 13:00:02

さゆみのマンションの前、車は静かに止まる。
「では夜更かししないで早く寝てくださいね」
「りほりほはこの後は?」
「私は事務所に戻って仕事です」
「そっか、残念」
美味しいお酒を貰ったのにな、なんて言いながらシートベルトを外して外に出る。
里保は運転席にいたまま、彼女がエントランスに入るまで見守る、のが常だった。
さゆみは車から出て――それから、ととと、と車を回って運転席にいる里保のほうまで来た。
コンコンとガラスを叩き、開けるように促すさゆみを疑問に思いつつ、里保は窓を下す。
「道重さん?」
「ね、りほりほ、約束して?」
「はい?」
「どこまでも、月まで一緒だって」
彼女のこんな言葉に、里保は小さな目を更に細める。それでも、しっかり目と目を合わせて、嘘偽りのない想いを口にした。

「はい――どこまでも……ずっと貴女の隣にいます」

さゆみはくすぐったそうにその言葉を聞いて――「はい」と小指を差し出した。
「……? えーっと……」
「知らない? 約束の、おまじない」
「――ああ」
里保も手を伸ばし、自分の小指と彼女の小指を、絡ませる。

219名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 13:00:43

ゆーびきーりげーんまーん うそついたら針千本のーます ゆーびきった

指と指をそっと外し、
「なんか、子どものころに戻ったみたいです」
そう素直な感想を述べたら、
「いいの、こういうのは子どもっぽいほうが」
と、簡単に肯定された。

「じゃあね、おやすみ、りほりほ」
「お疲れ様でした。おやすみなさい、道重さん」
そう返すと。

さゆみはイタズラっぽく、
「夢の中でも逢えたらいいね」
付け加え、それから建物に入っていった。

残された里保は――呆然というより、陶然と、さゆみの言葉に絡め取られる。
甘く痺れ、マンションに消えていくさゆみの姿をただ目で追った――。

220名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 13:01:24

…………。

清く澄み渡った丸い月が夜空にあった。

その化身のような美しさを湛えた女性が一人、窓から月光を浴びていた。
女性は似つかわしくない缶を一つ、両手で持っている。
「嘘つきだね、キミは」
手の中は、あの子が好きだった銘柄の缶ビール。

7月13日の今日。
当たり前のように仕事があり、当たり前のようにそれらをこなした。
ただ、隣にあの子はいない――。

貰ったプレゼントたちはテーブルに放っておいた。プレゼントたちがテーブルの上で軽く小山を作っている。
ファンから貰ったものもあれば、おっきな赤ちゃんとも表現できる後輩や、驚く程のモデル体型を維持している健康的な肌を持つあの後輩からのも入っている。
しかし――今のさゆみにはどうでも良かった。

たとえ豪奢な宮殿をもらうより、彼女に逢いたい――。

手の中のビールを一口煽る。
やっぱり、苦い。どうも自分はビールとの相性は良くないな、と一人で苦笑する。

苦い、味。
苦い、恋。

真珠のような涙が一粒、床に落ちた。


光射す場所への設定を他人が書いてみたよ編2 終わり


お粗末でした。

こんな内容ですが道重さゆみさんお誕生日おめでとうございます。

祈願! 光射す再開!

221名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 13:21:50
りほりほ居ない…
本編とリンクしてる〜(T_T)

222名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 15:28:56
だめだわOrz続き行ける人お願い

223222:2014/07/13(日) 16:29:04
何とか最後まで行けましたε=( ̄。 ̄;)ホッ

224名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 16:35:13
>>222
ご迷惑おかけしました。
転載ありがとうございますm(__)m

225名無し募集中。。。:2014/07/13(日) 23:33:57
本スレ重い

226名無し募集中。。。:2014/07/14(月) 23:20:27
えー…取り敢えず“7月13日”のタイミングは外しましたので投下します
いらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦を……

227名無し募集中。。。:2014/07/14(月) 23:21:54
「……馬鹿たれ」
机の向かい側から、呆れたような声がした。
鞘師君は、それを聞いて、怒るどころかますます身を縮めて俯く。
当然ながら、声の主は生田君である。
そして、ちょっと離れたところには、聖がハラハラした表情で座っている。

「お前なぁ……香音ちゃんが折角新しい服着て見せに来てくれたとに、何も言わずにおっぱじめた、やとぉ」
「……」
「そら、香音ちゃんもあげん言うわけたい」
「だって……」
「何ね?」
「ワシ、何て言うて良えか分からんかったんじゃもん」
「阿呆か。『可愛いよ』ってひと言で済むことやん」
「……」
「えー、でも、そうやって態度で示してくれるのだって聖は嬉しいけどなぁ」
「聖。お前、ちょっと黙っとらんね」
「でもでも、えりぽん、最近ご無沙汰だし……」
「だーかーら!何やったら後でゆっくり抱いてやるけんが!」
「そんなこと言って、いつも……」
「あの…えりぽん…フクちゃん…ワシと香音ちゃんのことは……?」
危うく本格的に痴話喧嘩を始めようとした生田君と聖は、ハッとして、顔を赤くし、押し黙った。

生田君はワザとらしくゴホンと咳払いをして
「で?」
「何じゃ?」
「何でひと言くらい言うてやれんかったと?お前やったら、歯の浮く台詞のひとつやふたつ浮かんでくるとやろ?」
「じゃけん……」
「何ね?」
「香音ちゃんは、違う……」
「何が違うと?」
「簡単に、いい加減な言葉で言えんじゃった。『可愛い』でも、『綺麗』でも無くて…」
「ん?」

228名無し募集中。。。:2014/07/14(月) 23:23:07
「その場がパアッて輝いて…この手の中に閉じ込めておきたい、宝物に見えたんじゃ」
呆れ顔の生田君を前に、鞘師君は話し続ける。
「じゃけ、ありふれた言葉で片付けとう無かったんじゃ」
「……ほう。それで」
「この気持ちを香音ちゃんに伝えるのは、抱き締めるのが一番かな、って思うてのう……」
「……うん」
「抱き締めたら…香音ちゃんの甘くて良い匂いがして…我慢出来んじゃった……」
「……で、何も言わずに折角の服を脱がした、と」
「……うん」
「そら、香音ちゃんが傷つくのも当たり前やん」
「……傷ついとったんか?」
「泣きそうな目ェばしとった。そして、お前と聖を見らんで、遠くを見とった」
「とお、く……?」
「お前のことを思い切る目ェたい」
「香音ちゃん、が、ワシを……?」

「香音ちゃんはな……」
「な、なん、て、言うたん、じゃ?」
「こんなに人を好きになるなんて思わんかったって……」
「……」
「お前のこと、何もかも独り占めしたくなるって……」
「独り占めすれば良かったじゃろ!ワシは、香音ちゃんだけのモンじゃ!!」
「あのな里保。そう興奮すんな。で、お前、それ香音ちゃんに言うたんね?」
「言わんでも分かってくれとる……」
「じゃ、どうして香音ちゃんは行ってしまうなんて言うたとや?」
「それは……」
生田君は、ひとつだけ、大きく息を吸った。
「香音ちゃんは、不安やったんやなかとね?」
「……」
「お前の気持ちが分からんで」
「……」
「そばってんか、あげんこと言うたんやなかと?」

229名無し募集中。。。:2014/07/14(月) 23:24:38
何も答えられなくなった鞘師君を見て、生田君は溜息をひとつ吐いた。
「英語のせんせーに聞いたっちゃけど…」
「?」
「香音ちゃん、行くにしても、行かんにしても、もう一遍は帰ってくるそうたい」
「か、帰ってくるんか?!」
「今回は、向こうの人達の説明せらすとを聞きに行くんで、家族全員で行かしたとやろ」
「説明?」
「向こうの受け入れ態勢とか、向こうでの生活とか。本当に行くとやったら、大事やろうが」
「……うん」
「香音ちゃん家のおじさんおばさんにとっても、大事な娘を手放すことになるけんね」
「あ……」
そうだった。
香音と離れるのが辛いのは自分だけだと思っていた…。
おじさんやおばさんには、もっと辛いことになるんだ……。

「でな、里保」
「何じゃ?」
「お前、香音ちゃんが帰ってきても近付くな」
「え…な、何で?!」
「俺じゃあ、荷が勝ち過ぎるかもしれんが、な」
「……」
「香音ちゃんに、男に優しくされることがどんなもんか、教えてやりたかったい」
「そ、それ、ワシで良えじゃろ!そして香音ちゃんに……」
「あのな」
「何じゃ」
「お前の所為で、香音ちゃんは男に絶望しとると。それも分からんとや?」
生田君の言葉は穏やかだが、眼光は鋭い。
それに射られて、鞘師君はビクッと体を強張らせる。
「せめて、次に巡り会う男を拒絶させたくは無か」
「このままワシとじゃ……駄目なんか?」
「自分の胸に手ェば当てて考えてみらんか」

230名無し募集中。。。:2014/07/14(月) 23:25:43
翌日遅く、香音は帰ってきた。
翌々日から、登下校の際には必ず生田君が寄り添うように歩いていた。
生田君は、聖にも、香音に近付くことを許さなかった。
「どうして?聖も香音ちゃんと話せないの?」
「聖…お前が甘い顔するから里保がつけ上がって香音ちゃんを傷つけたっちゃん。お前も共犯みたいなモンっちゃろ」
「何でよ!何で聖が……」
「俺達も、小さい子どものままや無か。お前もちっとは自覚せんね」
鞘師君は、聖から様子を聞こうと思っていた当てが外れて呆然とした。
そして、表面は穏やかに装っていた生田君の怒りもまた、ひしひしと身に沁みていた。
鞘師君は、登下校は聖とふたりで、香音と生田君に見え隠れについて行った。
生田君は時折ちらりと視線をこちらに投げかけた。その鋭い一瞥に、鞘師君は動けずにいた。

……とは言うものの、同じクラスなのだから、必然的に教室では一緒になる。
が、鞘師君は、いつものようにベタベタすることは出来ず、俯いて身を縮こめていた。
香音も、鞘師君に挨拶くらいはするが、特に気にする様子も無く過ごしていた。
「おい鞘師」
「何じゃ?」
「お前、鈴木と喧嘩でもしたのか?」
「いや……」
「…ま、その様子じゃ悪いのはお前の方みたいだしな。とっとと謝っちまえよ」
「謝って……それで済むんかのう」
「お前が何したのか迄は知らねえけどな。土下座してでも謝って許して貰えや」
「……」
その場合、誰に謝れば良いのだろう。
香音だけで良いのか?
生田君や、聖にも謝るのか?
……考えても堂々巡りで答えは見つからない。

「クラスの雰囲気が重いのも分かってるよな」
「え?」
「クラスのみんなは、お前らの味方なんだぜ」
「……」

231名無し募集中。。。:2014/07/14(月) 23:27:08
「俺ら男子は、鈴木に近付こうとしてる男をガッチリ牽制してるし。お前への取次ぎも拒否してるし」
(……確かにバレンタインのときのチョコレートの取次ぎも他のクラスの男子じゃった……)
「女子も鈴木のことがっちりガードして、嫌がらせ受けないようにしてるんだしさ」
「知らんかった……済まんかったの」
「だからって訳じゃ無えけどさ、早く仲直りしろって」
それでも鞘師君は、香音と生田君に近付けずにいた。
生田君の言葉に気圧されたのではない。
香音に、拒絶されるのが怖かったのだ。

季節の変わり目の天気はコロコロと変わる。
その日も、日中は大雨が降ったが、帰り際にはからりと晴れて暑いくらいになっていた。
香音と生田君が肩を並べて歩いている。
それを見るだけでも、気が重くなっていた。
ふと気が付くと、冠水に近い大きな水溜りが出来ている道がある。
香音と生田君が何かを話しながら歩いている。
鞘師君は、身を乗り出すように、ふたりの会話を聞いた。
「わ…えりちゃん、これじゃ靴濡れちゃうね」
「そうやね…香音ちゃん、これ持って」
「?」
生田君に渡された鞄を、訝しげな顔をして香音が受け取る。
……と、生田君は、ひょいっと香音を抱え上げた。
「ちょ、えりちゃん!」
「暴れんで。落ちるけん」
お姫様抱っこの体勢で、生田君はすたすたと歩きだした。当然、靴はじゃぶじゃぶと水を踏んでずぶ濡れになる。
香音は、落ちないようにキュッと生田君の首に手を回し、申し訳なさそうな顔をしている。
水溜りを渡り終えると、生田君は優しく香音を地面に降ろした。
「……ごめんね。びしょ濡れにさせちゃって」
「ごめんはいらんよ。女の子を濡れさせんのは当然やけんが」
「でも……」
「香音ちゃんは気ィ使い過ぎったい。こういうときくらい、甘えれば良か」
「うん……ありがと」

232名無し募集中。。。:2014/07/14(月) 23:29:05
鞘師君は、一部始終をふたりの後ろで見ていた。
目の前が真っ暗になった。
胸が引き裂かれそうなくらいに痛い。
体ごと、バラバラになりそうだ。
生田君が好きなのは香音では無く聖だ。生田君が、香音に手を出すことなど考えられない。
それでも…生田君が香音に触れたことが…香音が生田君の腕に身を任せたことが……。

ふと傍らを見ると、聖がぷうっと頬を膨らませている。
「何よえりぽん!あんなコト、聖にもしてくれたこと無いのに……」
「フクちゃん?」
「もう!後でとっちめてやらなきゃ!」
「……フクちゃんは、あれを見て辛くは無いんか?」
「え?」
聖は鞘師君の方に振り返り、鞘師君をじっと見詰めた。
「だってさ、えりぽんは聖のこと好きだって分かってるもん」
「あんな風に…してても?」
「だってえりぽんはちゃんと聖のこと好きだって言ってくれるし」
「あ………」
そう言われて、思い当たった。
最近は、香音にちゃんと「好きだ」とは言っていない……。
自分の言葉が足りないことは自覚しているけれど。
大切なことは口に出さなければならない筈なのに。

「だから、不安だったんじゃろうか……」
「え…と…里保ちゃん?」
「ん?」
「もしかして、香音ちゃんに、ちゃんと好きだって言ってあげてないの?」
「……うん」
「どうして?」
「抱き締めれば、伝わると思うとった……」
聖は、半分納得したような、半分呆れたような顔をした。

233名無し募集中。。。:2014/07/14(月) 23:30:51
「それじゃ不安にだってなるよ」
「……」
「えりぽんはああだけどさ、里保ちゃんはモテるでしょ?」
「そんなことは……」
「あるの。ちゃんと自覚しなさい」
「う……」
「香音ちゃん、それじゃ、里保ちゃんのこと諦めちゃうよ。昔っから、香音ちゃんは諦めるの早かったじゃん」

鞘師君は、何も言えなくなった。
聖は、溜息を吐いて
「じゃ、さ」
「……うん」
「えりぽんに言っとく。里保ちゃんと香音ちゃんにもう一度話をさせてって」
「フクちゃん……」
「香音ちゃんにちゃんと好きだよって、今度こそ言いなさい」
「……」
「綺麗にまとまった言葉なんていらないの。思ってること、素直に全部伝えなさい」
「……」
「香音ちゃんなら、分かってくれる。香音ちゃんを引き留められるの、里保ちゃんしかいないんだからね」
「……うん」


香音は、帰国してから、毎日放課後に交流協会の理事の訪問を受けていた。
香音のニュージーランド行きは、先生達の間でも賛否が分かれているのだ。
早くから馴染んで、向こうの生活に溶け込んだ方が良いという先生。
もっと日本で学んで、日本のことも理解を深めた方が良いという先生。
職員室の中でも、この議論は終わりが見えないまま、続けられていた。
この日も、進路相談室で、担任の先生と、ニュージーランド行きを渋る香音の両親を交え、理事の説得が行われていた。

「…とまぁこのように、向こうでの受け入れは万全の態勢を敷いております」
「しかし香音はまだ親元を離れるには若過ぎるのでは……」
「お父さんお母さんのご心配は、重々承知しております。が、それも踏まえまして我々は……」

234名無し募集中。。。:2014/07/14(月) 23:32:55
トントン

ガラッ

「失礼します!」
「な…何だね!道重君と、飯窪君まで!」
「今回のことで、ひとつ提案があって参りました!」
連れ立って進路指導室に入ってきたみちしげ君と春菜を見て、先生も、交流協会の理事も目を白黒している。
「理事さんには既にお聞き及びのことかと思いますが…」
「あ…もしや、道重財閥と飯窪財閥からのお申し出があった、あの件ですかな?」
「流石、お話が早い」
「み…道重君。何のことかね?」
春菜が話に割って入る。
「実はですね、先生。ミチシゲと、イイクボは、この度ニュージーランドとの交流のための基金を作ったんです」
「基金?」
「ええ、主に若年者の交流のための基金ですわ」
「それが、何か?」
みちしげ君が話を引き取って進める。
「手始めに、我々は、留学生が安心して住める寮の建設を始めました」
「ほう」
「セキュリティ完備、警備員による出入りの管理、三食賄い付きの寮です」
「ふむ」
「留学生には格安の料金で入って貰います。無論、経済的な理由を補う為に、奨学金も準備しております」
「それはまた……」
理事は、感極まったような声を上げる。
「そのようなご配慮をいただけるとは…しかし、おふたりは未だ財閥を動かせるお立場に無いのでは?」
「当主である祖父と話し合いました。この件については、僕が一任されております」
「父や重役との会議で、百万米ドルの資金をご用意いたしました。運用は私が行うようにとの指示を受けております」
「何と……」
「しかし、建設には時間が掛かります。早くても今月いっぱいの工期とのことです」
「他ならぬ学友の鈴木さんですもの。万全を期して、環境を整えたいですわ」
「さよう…おふたりのご友人思いのお言葉には、まことに私共も頭が下がります」

235名無し募集中。。。:2014/07/14(月) 23:34:07
みちしげ君と春菜は、香音と両親にくるりと向き直った。
「そういうことだから、まだ少し考える時間はあるから」
「じっくり考えてみてくださいね、鈴木さん」
「で、でも、そこまでされちゃうと……」
「ね、鈴木…香音さん」
みちしげ君は、香音の両親に視線を向けて、ちょっとだけ言い直した。
「あんただけの為じゃないの。もう留学生の何人かには声を掛けてあるの」
「交流協会だけではなく、いずれ道重や飯窪の系列会社に入って貰うことも考えているんですよ」
「そ。有能な人材の確保、ってね」
ポカンとしてしまった香音に、みちしげ君と春菜はさらに言葉を継ぐ。
「もしあんたが行くなら、ウチのセスナで送ってあげる。それこそ寮や学校の近くまでね」
「日本文化の習得も必要でしょうし、よろしければ、先ずは私が華道の心得などお教えしますよ」
「だからじっくり考えなさい。今行くのがベストなのか、ってことも含めて、ね」



夢のつづき(中篇)    了

236名無し募集中。。。:2014/07/14(月) 23:40:03
以上になります
だらだら長い妄想で申し訳ありません

流石に次回で終わりたいと思いますが…多分もっと長くなりますので斧を使わせていただきたいと思います
(カウンターがあることは今回斧の画面を見返して遅まきながら気が付きました…未熟者です)
そのときはtxtファイルで書き込んだ方が良いですかね?

237名無し募集中。。。:2014/07/15(火) 00:59:35
とりあえず転載してきますね

238名無し募集中。。。:2014/07/15(火) 01:10:03
行って参りました。不備があったら申し訳ないです
斧に投下の場合はtxtでもwordでもどっちでも良いと思うけどtxtの方が無難かな?

239名無し募集中。。。:2014/07/15(火) 04:12:50
ハラハラさせますね生田くんが腰痛めてないか少し心配した人ですw
ファイルはtxtの方が良いかもですね

240名無し募集中。。。:2014/07/16(水) 00:32:51
ものすごく続きが気になる!

241名無し募集中。。。:2014/07/17(木) 23:48:37
鞘師君早く仲直りしてね
http://stat.ameba.jp/user_images/20140717/23/morningmusume-9ki/62/93/j/o0480032113006197505.jpg

242名無し募集中。。。:2014/07/18(金) 00:25:14
次がとてもとても待ち遠しい

243名無し募集中。。。:2014/07/19(土) 19:48:31
それでは……無駄に長い鞘香を投下します

http://www1.axfc.net/u/3279532

パスはメール欄です
こんな妄想で申し訳ありません……

244名無し募集中。。。:2014/07/19(土) 20:28:51
きた!!
読ませていただきます(^^)

245名無し募集中。。。:2014/07/19(土) 20:34:22
可愛い奴らだこのヤロー!またヘドロが出るくらいイチャこくんでしょうねw

246名無し募集中。。。:2014/07/20(日) 14:25:22
思わずウヒョー!!ってなってしまった
切な可愛かったです

247名無し募集中。。。:2014/07/20(日) 23:44:10
はっはっはっ……長いのが書き終わって少し壊れております
という訳で本スレ>>384のシゲ君リクエストの鞘重(もどき)をば少々
これこそいらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦を…

248名無し募集中。。。:2014/07/20(日) 23:45:12
どうして、こうなったんだっけ……?
僕は、訳が分からぬままに、天蓋付きの豪華なベッドの上にぺたりと座っていた。
勿論、その肌には、何も身に着けていない。
そして、ドアを開けて、ゆっくりとこっちに歩いてきたのは……
「み、みちしげ、さん……」
「りほりほ…そんなに、緊張しないで…」

ピンクのガウンをゆったりと纏った姿は、男のひとなのに、それはそれは色っぽくて。
艶然とした笑みを浮かべて、何かが入ったグラスを持って近付いてくる。
そして、そのままベッドに腰掛けると
「はい、どうぞ」
と、片方のグラスを差し出してきた。
喉が渇いていたので、迷わずそれに口を付ける。
「美味しい……」
「でしょ?さゆみの“特製”だもの」
その飲み物の味は、とっても甘くて、爽やかだった。
思わず、一気に飲み干してしまう。

「気に入った?」
こくこくと頷く。
「じゃ、もう少し、あげるね」
そう言うと、道重さんはグラスの中身を口に含み、僕の顔を、その細い華奢な指で上げさせた。
思わず、目を瞑って口を開ける。
道重さんの唇が、僕のそれに重なる。
あの甘い飲み物が、道重さんの甘い唾液と一緒に送り込まれてくる。
こくん、こくん、と、喉が鳴る。
道重さんに、飲ませて貰った所為だろうか?
先刻よりも、ずっとずっと美味しい。
そのまま舌を絡められる。ねっとりと口中を刺激する道重さんの動きに翻弄される。
ガウンを脱いだ道重さんの体が僕に重なり、ベッドに押し倒される。
温かい重みを感じながら抱き締められるのも悪くは無いもんじゃなぁ……。

249名無し募集中。。。:2014/07/20(日) 23:46:12
道重さんの肌は、無駄な贅肉が無いくせにふわふわで、すべすべで。
その感触に陶然となる。
道重さんに触れているところから、体がアツくなってくる。
「ふふっ。感じやすいんだ」
そう言われて、下腹部をそっと撫でられる。
思わず、顔がカッと熱くなった。
恥ずかしいけど、道重さんにはお見通し、ってことか。

細い指先で、胸板をつぅっと探られる。
「あんっ」
思わず声が出てしまって、僕が一番驚いた。
まさか自分が女みたいな声を上げるなんて。
「我慢しなくていいからね……」
道重さんが耳元でささやく。
その言葉と、ささやかれたときの吐息が耳の敏感な場所を刺激して、ますます体がアツくなる。

道重さんの指は、僕の乳首を弾き、ゆるゆると脇腹に移った。
普段なら、くすぐったくて身を捩るだけだが、今は、その指が気持ちイイ。
するすると脇腹を指の腹で撫でられる。
「あんっ!あっ!はぁぁん!」
先刻自分で驚いた、女みたいな喘ぎ声が僕の口から滑り出てくる。
「りほりほ…可愛い……」
道重さんの顔が近付き、チュッと触れるだけのキスをする。
「オトナのキスは、おあずけ、ね」
「そんなぁ……」

道重さんの手は、今度は僕の腹に移動してきた。
ビクッと、体が強張る。
最近、結構ぽにょったりしてたし、だらしない腹だって呆れられるんじゃないだろうか?
…と、思ったら、
「硬い、腹筋だね…やっぱり男の子なんだぁ…」
って、言って擦ってくれたから、少しだけホッとした。

250名無し募集中。。。:2014/07/20(日) 23:47:06
そのまま掌で腹をしばらく撫で擦られた後、細い指が、僕のいきり立ったモノにかかった。
「んあっ!」
「りほりほの、可愛い…」
そりゃ、道重さんの立派なモノに比べれば僕のは“カワイイ”ですよ。
そう思って、ちょっとムッとしたら
「そうじゃなくて、さゆみで感じてくれてるのが可愛いんだってば」
と、笑いを含んだ声で言う。
「す、すみません」
「いーのいーの。気にしないで。気持ちヨカッたら、我慢しちゃダメだよ?」
くすくす笑いながら言う。
あーあ、僕、敵わないなぁ……。

片手でゆるゆると僕のモノを扱き、もう片手はフクロをゆったりと弄んでいる。
流石に感じるツボは心得ているようで、僕は、その手に翻弄されっ放しだ。
ハアハアと吐く息は、どんどん荒くなっている。
下腹に力を入れて、せり上がって来るモノを必死で押さえつける。
もう、一瞬の油断で暴発してしまいそうだ。
道重さんもそれに気付いたのだろう。手の動きを止めて
「ね…このまま、イク?」
「え?」
「それとも、クチでしてあげようか?」
僕の喉がごくりと鳴る。
その“初めて”の誘惑は、とても眩し過ぎて。
「あ、あの……」

くちでして……………

それは声になったんだろうか?
道重さんは怪しい笑みを顔に浮かべて
「りょーかい」
とひとことだけ言って、僕に覆い被さる。
僕のモノに道重さんの舌がねっとりと絡ん

251名無し募集中。。。:2014/07/20(日) 23:48:31
「どわあああああ!か、かか、香音ちゃん、何書いとるんじゃあ!!」
「んー。万年発情中の里保ちゃんにはこんなのも良いかな、って思って」
「良いかな、じゃなかろうが!」
香音に殴り飛ばされて、這う這うの体で帰ってきた鞘師君は、香音が書いている文章を見て顔を真っ青にした。
「だって里保ちゃんが悪いんでしょ!」
「だってえりぽんもフクちゃんに……」
「だからって、今のあたしに『お風呂場でしようよ』なんて、どうして言えるのよ!」
「風呂場だったら後で流せば良えじゃろうが!汚れは残らん!」
「あたし今生理中だって言ったでしょ!」
「だからナカで出しても危なくないじゃろ!」
「ただでさえあっちこっち擦れると痛いのに!お腹だって痛…あ痛たたた……」
「か、香音ちゃん!」
お腹を押さえて蹲ってしまった香音を見て、鞘師君は慌てて立ち上がった。
…が、その拍子に近くに置いてあったごみ箱に躓き、派手に転んでしまった。
「い、痛ってぇ…」
「ちょっと、里保ちゃん…い、痛たたた……」
鞘師君はぶつけた膝を擦り、驚いて立ち上がった香音はまたもお腹を押さえて蹲る。
「か、香音ちゃん、薬持ってくるけぇ、そのままじっとしてて……」
鞘師君は膝を擦り擦り階下へ行き、痛み止めの薬と水を持って部屋へ上がる。
部屋の中では、香音がぺたりと座り込み、お腹を抱えている。
薬を飲むと、香音は、一旦階下に降り、また鞘師君の部屋に戻ってきた。
少し顔色が悪くなっているのも、気の所為ではないだろう。

「や、やっぱり、具合悪そうじゃの」
「ま…興奮した所為かちょっと出血も多かったしね…」
「少し、ベッドで横になっていった方が良いんじゃないかの?」
「うん…そうだね。じゃ、悪いけど、ちょっとベッド借りるね」
横になった香音を見て、鞘師君は心配そうに、ベッドサイドに座り込む。
「こうすれば、少しは痛みも無くなるんじゃ…」
と、お腹を擦ろうと伸ばした鞘師君の手は、ペシッと香音に叩き落とされた。
少し眠った香音は僅かに回復し、帰宅したが、その際に鞘師君が「生理中は手繋ぎ以外の接触禁止」を言い渡されたのは想像に難く無いだろう。
そして、香音が書いた文章の行方は誰も知らない……………。

252名無し募集中。。。:2014/07/20(日) 23:52:34
以上になります
壊れきったのーみそが捻り出したトンデモナイ妄想で申し訳ありません

また前回の妄想に感想をくださったみなさまありがとうございました
今回もまた『奇跡』に引き続きわかりやすく“さやまさし”にしてしまいました

253名無し募集中。。。:2014/07/21(月) 00:13:04
ウホッ…!と思ったら香音ちゃん何書いてんだw
香音ちゃんのあの日が終わったら入浴中のスキに特攻したらええねん鞘師君

254名無し募集中。。。:2014/07/21(月) 00:23:23
いいわ〜やっぱり鞘かの好きww

255名無し募集中。。。:2014/07/21(月) 00:44:01
いい流れですし転載しますね

256名無し募集中。。。:2014/07/21(月) 00:48:09
行って参りましたm(__)m

257名無し募集中。。。:2014/07/21(月) 13:25:19
何してんだ香音ちゃんw

258名無し募集中。。。:2014/07/21(月) 21:07:26
あー…昼酒3合であれ書いた作者ですけど……
鞘師君について少々弁解など……
鞘師君は“抜くのが間に合わないから”ああ言っただけで別に生なら出しても出さなくても良かったんではないかと

それにしても今回の書き上がりスピードはおこがましくも例の『私は犬になりたい』を彷彿とさせたような……
(エッセイによるとあれも2時間で作詩・作曲・ギター1本のデモテープまで仕上がったそうで)

いずれにしてもあんな阿呆な話をお楽しみくださいましてありがとうございました

259名無し募集中。。。:2014/07/21(月) 23:10:58
http://stat.ameba.jp/user_images/20140721/23/morningmusume-9ki/1f/8e/j/o0480048013010258767.jpg
鈴木君と里保ちゃんだな

260名無し募集中。。。:2014/07/21(月) 23:20:51
>>259
ナイスカポー
そういやもうすぐ誕生日か

261名無し募集中。。。:2014/08/02(土) 01:48:59
突然ですが本スレ>>632から…当方初のifご夫妻を…
いらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦を……

262名無し募集中。。。:2014/08/02(土) 01:50:10
「ねぇれいな、これも可愛くない?」
「…うん、似合うっちゃよ」
「何よぉ、その気のない返事は」
「……さゆ、もう2時間経っとるっちゃん……」
「でも、優樹も飽きてぐずったりしてないでしょーが。ね、優樹」
「ハハ、ユカタ、キレイキレイ!」
「ほらね。れいなも見習いなさい!」
「ふぁーい」


ここは、デパートの催事場。今は、丁度時期にあたるので、浴衣のバーゲンセールが開催されている。
さゆみのシフトにれいなの休みを合わせて浴衣を買いに来たのだ。
久し振りに家族3人でのショッピングの為か、優樹までもがキャッキャッとはしゃいでいる。
催事場は、階下の呉服屋と違って充分なスペースがあるので、浴衣のサイズも種類も豊富に取り揃えられている。

れいなの浴衣は簡単に決まった。紺地の落ち着いたものではあるが、水色の流水柄が全体を鮮やかに彩っている。
男性用の浴衣売り場で、ひと目見てたちまち気に入ってしまい、迷いなく手に取った。
「れいなにしちゃ地味じゃない?」
「いやいや、この流水が気に入ったと」
「確かに、流水柄だけ見てると派手にも見えるかな?」

まだ足元がおぼつかない優樹は、女の子用の可愛い甚平にした。
これもまた目に鮮やかなエメラルドグリーンの地に色とりどりの金魚が泳いでいる。
甚平を幾つか並べて見ていたら、優樹が小さな手を伸ばして握り締め、離さなかったものだ。
「来年はもう着られなくなるんだしね…」
「そうやね。やけん、優樹が気に入ったんなら良かやろ」
「それに、夏が終わってもしばらくは寝間着にも使えるもんね」
「そうそう。もう10年くらいはそのリピートでいけるけんね」
「いやいや、幾らなんでももう5年もしたら浴衣でしょう」
「浴衣なんか着て色気づくのは10年後でも早か!」
さゆみは、呆れた眼差しでれいなを見た。れいなは知らん顔でそっぽを向いた。

263名無し募集中。。。:2014/08/02(土) 01:51:10
れいなも、女性の買い物が時間が掛かるのは承知していた…つもりだった。
が、まさかこんなに時間が掛かるとは……。
「ちょっと甘く見てたかもしれん…」
「何が?」
「いや…ところでさゆ、早うせんとランチタイムが終わってしまうっちゃん」
「え!もうそんな時間?!」
デパートには開店に合わせて入り、浴衣売り場に直行したのだが、気付けば1時近くになっている。
「大変!お昼ごはん食べはぐっちゃう!」
「やけん、早うすると。どれにするとね?」
「うーん…れいなはどれが良い?」
さゆみの手には、あちこちから持って来た浴衣が5枚もある。
「そうやね、このピンクのが似合いそうたいね」
と、れいなは、淡いピンクに曼珠沙華をあしらった浴衣を手に取った。
さゆみはにっこりし、それを姿見の前でもう一度体に当てて
「じゃ、これに決めたっと。お会計してくるから、これ、返してきといてね」
と、れいなに残りの浴衣を押し付け、足早にレジに向かう。
ホッとした顔で、れいなは優樹を抱き上げ、浴衣を元あった場所に返すべく、売り場に足を向けた。


夕食後、ゆっくり風呂に入って優樹に甚平を着せ、自分達も浴衣に着替えると
「折角やし、これ、せん?」
「…いつの間に買ったのよ」
「先刻さゆが晩メシの買い物してる間に」
れいなの手には少量パックの花火セットがあった。
「良いけど…」
近くの駐車場に向け、花火と水の入ったバケツを持って、れいなが意気揚々と歩く。
優樹を抱っこしたさゆみが並んで歩く。
「優樹に持たせるのは…」
「まだ早い!火傷したらどうするの」
「じゃ、さゆは?」
「優樹抱っこしてるから」

264名無し募集中。。。:2014/08/02(土) 01:52:19
れいなは、地面にろうそくを立て、花火に火をつけた。
可愛い娘を火傷させるわけにはいかないから振り回して遊んだりは出来ないが
「チチ、ハナビ、スゴイ!」
と言いながらキャッキャッとはしゃく優樹を見ていると、みるみる顔が綻んでくる。
「なんか、花火より優樹見てる方が楽しかぁ」
「さゆみも花火好きだけど、自分で花火やるより優樹抱っこしてる方が楽しいかも…」
ふたりの視線は自然に愛娘に集まる。
その視線を知ってか知らずか、優樹は嬉しそうに手を叩き、はしゃぐ。

少量パックだからそんなに量は入っていない筈だが、半分位の花火が終わると、優樹の眼がトロンとしてきた。
「あれ?もうおねむかな?」
「…そうやね。じゃ、終わりにしよっか」
「へぇ。全部やらなくて良いの?」
「すぐには湿気ったりせんけん、またすれば良か。それより優樹寝かさんと」
「…そっか。そうだね」
さゆみは、立ち上がってよっこらしょと優樹を抱え直した。
れいなは、ろうそくと花火の残骸を片付け、さゆみと一緒に歩き出した。


ぐっすりと眠った優樹をベビーベッドに寝かせ、頬にチュッとキスをして、さゆみは立ち上がった。
「寝たと?」
「うん、もうぐっすり。お出かけと花火で疲れちゃったのかな?」
「さゆは?」
「…ちょっとだけなら」
顔を赤らめて、さゆみはベッドに座っているれいなの隣に来た。
れいなはさゆみの肩を抱き寄せながら
「えっと…こうかな?」
「え、ちょ…あん…れいなぁ……」
懐手をして、さゆみの浴衣の八つ口にその手を差し込み、胸をそっと揉む。
まだ授乳中の所為でサイズはいつもより大きいままだが、れいなの手に丁度フィットして何とも揉み心地が良い。
何よりも、ふわふわの手触りが、慣れた今でも本当に気持ちが良い。

265名無し募集中。。。:2014/08/02(土) 01:53:49
「こん…なコト…どこで……」
「YHに何とかいう小説家のエッセイが置いてあったっちゃん。それは着物やったけんが、浴衣でも出来るかなって」
「んっ…れーなぁ……」
さゆみは、力が抜けたようにれいなに凭れかかり、切なそうな息を吐いた。
それを見て、れいなは、肩を抱く手を外してさゆみの頭を抱き、唇を寄せた。
すっかり慣れた舌遣いで、互いが互いの口中をピチャッ、クチュッと探る。
さゆみは、手をれいなの背中に回してきた。
れいなは、さゆみを片手で支えながらそっと体重をかけた。
「ゆ…浴衣…しわになっちゃ……」
「後で掛けておけば良かったい」
れいなは、半ばさゆみの躰をベッドに倒し、帯にそっと手を掛け

「んぎゃああぁぁぁっ!」

「優樹!」
さゆみはガバッと体を起こし、れいなを跳ね除けた。
不意を突かれたれいなはベッドに尻餅をつく。
先刻までのうっとりとした風情が嘘のように、さゆみは脱兎の如く隣の部屋のベビーベッドに向かう。
邪魔をされたのは癪だが、娘の尋常では無い泣き声に、れいなも慌ててさゆみを追う。

れいなが部屋に入る頃には、優樹は少しだけ落ち着いていたようだ。
それでも、ぐすんぐすんと鼻を鳴らし、さゆみの襟をしっかりと握り締めている。
「ハハ…ハハ……」
「よしよし、もう大丈夫だよぉ」
さゆみは優樹を抱っこして、あやすように揺らしながら、部屋を歩き回っている。
「どうしたと?」
「怖い夢でも見たみたい。おしめじゃないし、抱っこしたらちょっとだけ泣き止んだから」
「そっか。…優樹、もう大丈夫よぉ。パパもおるけんねぇ」
「チチ…チチ……」
優樹は、れいなの指に片手を伸ばし、ぎゅっと握り締める。

266名無し募集中。。。:2014/08/02(土) 01:54:51
「じゃ、さゆ」
「ん?」
「名残惜しいけど、今日は3人で寝ると」
「…ん。そうだね」
「浴衣エッチは、また今度、ゆっくり…」
「もう……バカ」
れいなは急いでパジャマに着替えてさゆみから優樹を受け取る。
さゆみもまた急いで着替えると、れいなはもうベッドに優樹を寝かせていた。
さゆみがベッドに入り、キュッと優樹を抱き締めると、優樹は、安心したようにすやすやと眠り始めた。
その寝顔を見ながら、頭を撫でたり頬を突いたりしているうちに、ふたりとも眠ってしまった………。





〜〜〜〜〜一方その頃とあるところで〜〜〜〜〜
「じゃ、そういうことだから、着付けが出来る女を10人ほど探して」
「御意」
「この時期は浴衣で歩くカップルも多いから、ラブホテルでも需要が多いのは予想出来るの」
「仰せのとおりでございます」
「向かいの事務所の1階を開放して、着付けだけも承れば一石二鳥だし」
「は…しかし、腕の良い着付け師はかなりの人数が『S&H』に雇いあげられているそうですが」
「エスアンドエイチ?」
「飯窪様のカジュアルウェアショップでございます。オープン前ですが、プレオープンとして浴衣の販売と着付けをしておられるそうでして」
「……仕方が無いの。後で飯窪に相談して何人か分けて貰うの」
「ところで若、もしかして例の夫婦が来てしまったら…」
「少しならあのガキのことも我慢するの。これは、少子化問題を回避するための、いわば政府への協力なの!」
「は……」
みちしげ君の側近、通称【クロさん】は、這う這うの体で主の前から下がった。
いつになくご機嫌の“主”の手には、数枚の紙がしっかりと握られていた。
それに書かれているのは、いつぞや香音が腹いせに書いた“鞘重の情事”であった……………。

267名無し募集中。。。:2014/08/02(土) 01:57:11
以上になります
唐突な妄想で申し訳ありません

書きかけとはまた別ですが展開が同じようになりそうなのを必死で違えているところです
今回はこんなところでご容赦を賜れればこれ幸い……

268名無し募集中。。。:2014/08/02(土) 01:57:45
いやはや素晴らしい!
転載しますね^^

269名無し募集中。。。:2014/08/04(月) 07:01:55
【悲報】
鈴木君作者と名乗る人間が「8月5日」に備えて一行も書けてない件。
……ごめんなさい。

270名無し募集中。。。:2014/08/04(月) 09:30:35
鈴木君作者様

「ごめんなさい」は無しですよ
こういうのは書けるときに書けば良いんですから
それよりも作者さんのご病気にはこういうストレスが厳禁の筈なのですからどうぞお気を楽にしてください

俺もこれから病院ですから大口は叩けませんが
書けるもんなら“寸止め”くらいは考えてみても良いでしょうか?
書かれると邪魔だとかストーリー上支障をきたすとかなら勿論止めます

271名無し募集中。。。:2014/08/04(月) 13:55:22
>>270様。
むしろ歓迎、熱烈歓迎です。
是非お願い致します!

272名無し募集中。。。:2014/08/04(月) 21:42:39
ノd;´◇`)<優しくしてね

273名無し募集中。。。:2014/08/04(月) 21:53:45
鈴木君乙女ww

274名無し募集中。。。:2014/08/04(月) 23:43:48
君が優しくされる側なんかいw

275名無し募集中。。。:2014/08/05(火) 00:18:07
鈴木君お誕生日おめでとうございます
僭越ながら鈴木君作者様に成り代わり“解禁未満”を…
いつもながらいらねーよ!という方&苦手な方はご容赦をば……

http://www1.axfc.net/u/3290191

パスはメール欄です
鈴木君と一緒にヘタレた妄想で申し訳ありません………

276名無し募集中。。。:2014/08/05(火) 10:48:13
鈴木君がぶきっちょと思いきや意外にできる子だった…!

277名無し募集中。。。:2014/08/05(火) 12:54:52
里保ちゃんもやりよる

278名無し募集中。。。:2014/08/07(木) 01:03:15
鈴木君はどこでそんなテク覚えたのだろう
知識を得ようにもいかがわしい本や動画は恥ずかしがって見なさそうだし
…頑張って見た?潜在能力?本能?

279名無し募集中。。。:2014/08/08(金) 18:36:34
男子の方が台風で飛びそうなのが殆どだなここの奴らは

280名無し募集中。。。:2014/08/15(金) 21:29:51
http://stat.ameba.jp/user_images/20140815/19/morningmusume-9ki/ed/90/j/o0480048013035591857.jpg
ノd*´ー´リ<お母さんまた洋服あげたのかな?

281名無し募集中。。。:2014/08/16(土) 00:03:05
また脱がすのか

282名無し募集中。。。:2014/08/16(土) 01:38:26
ノd*´ー´リ从*´◇`)

283名無し募集中。。。:2014/08/19(火) 01:29:04
さすがに学習していきなり脱がすのとかはないよな鞘師くん
信じてるぞ

284名無し募集中。。。:2014/08/19(火) 12:33:42
鞘香のヘボです
いやはや…突然ですが入院しました
それほど長くならないとは思いますがひと月ほどは書くに書けませんので悪しからず

次スレがもしも別れましたら'14にお世話になりますので宜しくよしなに

長文失礼しましたm(_ _)m

285名無し募集中。。。:2014/08/19(火) 16:13:40
从*´◇`)<お身体お大事になんだろうね
ノd*´ー´リ<そうじゃ!無理はいかんからの

286名無し募集中。。。:2014/08/19(火) 16:21:33
>>284
別れる必要が無くなったから安心してね

287名無し募集中。。。:2014/08/21(木) 23:23:26
70スレ
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1408630773/

288名無し募集中。。。:2014/08/22(金) 00:09:00
69スレ目

>>38-48 爆発しろ、リア充(if生聖)
>>98-101 おたんじょうびプレゼント(佐藤君と小田ちゃん)
>>122-127 大爆発しろ、リア充(if生聖)
>>131-138 彼と彼女の七夕物語(かめれなオールスターズ)
>>251-265 光射す場所への設定を他人が書いてみたよ編2(さゆりほ)
>>287-295 夢のつづき(中篇)
>>374 夢のつづき(後篇)
>>395 シゲチン(イラスト)
>>403-407 鞘重の事情小ネタ
>>656-660 ifたなさゆ
>>727 彼女の想いと、彼の優しさ(鈴里)
>>818-819 好きな処(かめれなしげ)

本スレ書き込めないんでこっちに。。。

289名無し募集中。。。:2014/08/22(金) 13:14:05
オプショナルツアーの集合写真撮影終了。自分のコースのメンバーと撮る
のだけど、すぐ近くに他のメンバーもいるので、わちゃわちゃしてるのが
見れる感じ。どぅーがあゆみちゃんを、香音ちゃんが生田をお姫様だっこ
してました。
鈴木君w何してんだ!

290名無し募集中。。。:2014/08/22(金) 14:14:57
生田君が香音ちゃんをお姫様抱っことかあったし逆もまたありってことで…
里保ちゃん怒るだろうけどね

291名無し募集中。。。:2014/08/22(金) 15:33:52
このネタ見て
「えりぽんコケる→鈴木君抱き上げる→里保ちゃん激怒の腰車」
まで頭に浮かびました
あー鈴木君作者さんにご許可頂いて“番外編”書きたいっ!
でも病院にはパソコンが無いっ!


……どうしてこーゆーネタを書けないときに振りまいてくれるんだろう……

292名無し募集中。。。:2014/08/22(金) 16:12:31
鈴木君作者は元気だろうか

293名無し募集中。。。:2014/08/22(金) 19:02:08
読みた過ぎるww

294名無し募集中。。。:2014/08/22(金) 20:44:02
鈴木君作者様へのお薬として献上すれば良かないですか←読みたいだけですが

295名無し募集中。。。:2014/08/23(土) 08:31:49
写真まで撮ってたw
http://stat.ameba.jp/user_images/20140823/05/morningmusume-9ki/c0/00/j/o0480064013043451140.jpg

296名無し募集中。。。:2014/08/23(土) 09:55:38
鈴木君の左手ww

297名無し募集中。。。:2014/08/23(土) 10:37:47
>>293-294
申し訳無いことながら俺も今入院中です……
放免されるのは早くても来月になりますので旬を過ぎるこのネタは脳内でお蔵入りになりそうです……

298名無し募集中。。。:2014/08/23(土) 12:43:47
そうだったのか・・・まー身体が第一やからね
ノd#◇#(<そうなんだろうね・・・

299名無し募集中。。。:2014/08/24(日) 11:49:38
書き手さんが入院続きだけど大丈夫だろうか
まずはお大事に

300名無し募集中。。。:2014/09/09(火) 22:12:15
お久し振りです 鞘香のヘボです
どうにかこうにか退院しました

ところで以前話があった“お姫様抱っこ”はまだ需要がありますでしょうか?
需要があって鈴木君作者さんのご許可をいただければリハビリがてら番外編を書いてみようかと思うのですが……

301名無し募集中。。。:2014/09/09(火) 23:02:28
おかえりなさ〜い!
勿論需要はありますよ^^

302名無し募集中。。。:2014/09/09(火) 23:26:26
退院おめでとうございます
とにかく作品に飢えてるのでぜひプリーズ

303名無し募集中。。。:2014/09/10(水) 17:37:29
おかえりなさ〜い\(^o^)/

304名無し募集中。。。:2014/09/11(木) 15:11:22
それでは…鈴木君作者様には勝手に書いてしまったことを幾重にもお詫びして……
“お姫様抱っこ&腰車”を投下します
いらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦を……

305名無し募集中。。。:2014/09/11(木) 15:12:52
練習が終わった後に格技場の掃除をしながら、聖君は傍らで雑巾を絞っている里保を見た。
里保は、何かを思い出したように、顔をほんのり赤らめながらも
「デュフフフ………」
と、気持ち悪い笑みを浮かべている。
「あ、あの……里保ちゃん、何かあったの?」
「へ?」
「い、いや、何だかさ、嬉しそうに、笑って、るから……」
流石に聖君は「気持ち悪く笑っている」とは言えないので、一生懸命になって当たり障りのない言葉を探す。
そんな聖君の葛藤を知ってか知らずか、里保はにんまりとした笑みを浮かべながら、雑巾を床に広げた。
「やっぱり…フクちゃんにも分かるぅ?」
「ま、まあ、ね……」
(“愛しのえりぽん”以上に)不気味にしなを作る里保を見て、聖君は嫌な汗をかきながら答える。

「香音ちゃん家にねぇ…クフフ…先週お泊りしたのぉ」
「ふーん。そうなんだ」
「そう。それでねぇ、香音ちゃんの部屋でねぇ……」
里保が何を話そうとしているか、ピン!ときて顔をボフッと赤くした聖君。
みなまで言わせず、里保の口に掌をカポッと被せる。
「り、里保ちゃんストップ!」
「んーっ!んーっ!」
「せっ、先生!僕ら、用具室の掃除に行ってきます!」
「おー、じゃ、防具の棚も拭いてきてくれ」
「はい!」

じたばた暴れる里保を引きずって用具室に入り、聖君は雑巾をすすぎだした。
「じゃ、里保ちゃん、僕が棚拭くから床掃いて」
「……ん」
話を無理やり中断させられた里保は、不満げに箒を手に取った。
聖君は片手で防具を抱え、空いた棚を順番に拭いていく。
里保は、不承不承、のろのろと箒を動かして床を掃く。が、恐らく部屋の隅には埃が溜まったままだろう。

306名無し募集中。。。:2014/09/11(木) 15:14:03
「わ!」
聖君の手元が狂い、抱えていた面が転がり落ちた。それをはっしと里保がキャッチする。
「あ、ありが………」
お礼を言いかけながら里保を見た聖君は、目を見張ってその場に固まってしまった。
「えへへ。香音ちゃんの面じゃあ……」
……それは確かに鈴木君の面ではあるが、頬擦りをしてニタニタ笑う里保は、やっぱりおかしい。
これは、不本意ではあるが里保が言いたいことを吐き出させる必要がありそうだ。

「あ、あのさ、里保ちゃん」
「何じゃ?」
「さ、さっき、言いかけたこと、あった、よね?」
「んー……うん!」
「か、香音ちゃん家に、お泊り、したって」
「そう!」
里保は、目をキラキラさせながら答えた。
「な、何か、良いコト、あったみたい、だね(……やっぱり、里保ちゃんが作るしなは、不気味だ……)」
「聞きたいぃ〜?」
「う、うん」
嫌な汗の所為か、聖君の体はすっかり冷え切ってしまった。

「あのねぇ、香音ちゃんが『元気ないよ』って、頭撫でてくれてねぇ」
「うん」
「もうこれは香音ちゃんに甘えるしかない!って思ったんじゃ」
「そ、そう」
「でね」
「うん」
「ウチ、思い切って香音ちゃんを押し倒して脱がしたの!」
「は?」
里保は明るく言い放つが、そもそも日の高い時間に普通に話す言葉ではない。
そもそも「甘える」って、方向が何だか明後日の方どころでは無く間違っていると思うのだが………。

307名無し募集中。。。:2014/09/11(木) 15:15:20
「そんでね」
「はぁ」
「香音ちゃんの、スゴく大きいじゃろ?」
「ま、まぁ(女の子がフツーに言う言葉じゃないでしょ……)」
「じゃけ、上手く挿入らんかったんじゃ」
「う、うん(香音ちゃん、襲われたのか。気の毒に……)」
「したら、香音ちゃんが『里保ちゃんの準備できてないでしょ』って言うてウチのこと抱き上げてくれて……」
「……はい」
「ベッドに寝かせてくれてね、香音ちゃんからシてくれたの!」
キャーキャー言いながら顔を隠す里保の様子は乙女で可愛いが、会話の中身は色々と突っ込みたくなる内容でしかない。

「そ、それは、良かったね……」
「うん!もうね、香音ちゃんの熱い手がウチのカラダ中を撫でてくれてね、キスもカラダ中にいっぱい……」
里保の話は延々と続く。聖君は、里保に見えないようにそっと溜息を吐いた……が。

(あれ?)

ふと思い当たった聖君、里保の話が僅かに切れたところで問いかけてみた。
「で、でさ、里保ちゃん」
「なぁにぃ〜?」
「は、挿入ったとき、どうだった?」
「ふぇ?」
「そ、その、香音ちゃんの……」
ふっ、と里保は眼を伏せた。
「ウチ……指で精一杯じゃった」
「?」
「指を挿入れられただけで痛くて泣いてしもうて……」
「あぁ(だから肝心なトコの話が無かったのか)……」
「だからこれから練習する!色んなモン挿入れて入口だけでも拡げておくんじゃ!!」
「………ナカ傷付くし止めといた方が良いと思うよ………」

308名無し募集中。。。:2014/09/11(木) 15:16:44
一方その頃。
掃除当番では無かった鈴木君は、先に着替えて里保と聖君の鞄を持ち、昇降口前でふたりが来るのを待っていた。
「もうそろそろ掃除終わるかなぁ……」
ずっと立ちっぱなしも疲れるので、鈴木君は昇降口前の段差に腰掛けてのんびりしていた。
すると、タタタ……と、軽快な足音が聞こえた。無意識に、足音の方に振り向く。
「香音ちゃーん!」
「ああ、えりちゃん」
「聖、まだ来らんとぉー?」
「まだだ……えりちゃん危ない!」
衣梨奈の足元を見て、鈴木君は思わず声を張り上げた。
……が、ひと足遅く、衣梨奈の左足は校庭にあった小さい窪みを踏んでしまった。

「キャァッ!」
鞄を放り出し、派手に転ぶ衣梨奈。咄嗟に受け身は取ったようだが、転び方が少しだけおかしい。
「えりちゃん!」
鈴木君は衣梨奈の傍に駆け寄り
「大丈夫?どこか、捻ったりしてない?」
「ん……ちょっと膝擦りむいただけっちゃけど……」
「立てる?」
スッと手を差し出す。
「あ、ありが……痛っ!」
立ち上がろうとして、衣梨奈は顔をしかめる。
どうやら、窪みを踏んだ足がバランスを取り切れなかった為に、足を挫いてしまったようだ。

「えりちゃん……足元くらい、ちゃんと見とくんだろうね」
鈴木君は呆れ顔をして
「じゃ、保健室行こうか……って、おんぶはマズいな」
「何で?」
「あとで聖君呼んでくるから、聖君に聞きなよ」
手を伸ばし、ひょいと衣梨奈をお姫様抱っこの恰好に抱き上げる。
「じゃ、行こ。保健室の外から呼べば、先生も気付いてくれるんだろうね」
そう言って、鈴木君は衣梨奈を抱き上げたまま、とことこと保健室に向かって歩き出した。

309名無し募集中。。。:2014/09/11(木) 15:18:22
ちょうどそのとき。
掃除を済ませた聖君と里保は、顔を洗いに格技場の外へ出た。
“鈴木君との夜”の熱弁をふるった里保は満足げにニヤニヤし、聞かされつつ里保の分まで掃除をした聖君は少々お疲れ顔だ。
「急いで顔洗って香音ちゃんのトコに行かんとのう」
「そうだね。えりぽんももう来てるかな?」
顔を拭きながらフッと校舎の方を見た聖君、
「あれ?えりぽん、と、香音ちゃん?」
「え?どこど………」
水に濡れたままの顔を上げた里保の表情が固まる。
(も……もしかして、ちょっと、ヤバい、かな?)
「あ……り、里保ちゃん、急いで、着替えて、行こうか」
「……ん」
「ほ……保健室、行った、みたい、だね」
「……ほうじゃの」
聖君に答える里保の声は、地の底から響くかのように、低く、重い。
………それを聞いた聖君が肝をつぶして、再び嫌ぁな汗が噴き出してきたことは想像に難くないだろう………。

着替えた聖君と里保が急いで外から回って保健室に着いたとき、衣梨奈は椅子に座って足首に包帯を巻かれていた。
「あ、里保ちゃん、聖君」
鈴木君がいち早くふたりを見つけ、ニコニコと迎える。
「えりぽん、どうしたの?」
「んー、走って香音ちゃんのトコに行こうとしたら校庭の穴踏んづけて転んだっちゃん」
「え!危ないなぁ」
「聖、心配してくれたと?」
「当たり前だよ!『転んだっちゃん』じゃなくて気を付けなきゃ……」
「ん……ごめん、聖」
「ま……えりぽんが謝ることじゃ無いし大怪我じゃ無かったから良いけどね。香音ちゃんもありがとう」
「どういたしまして。お互い様なんだろうね」

310名無し募集中。。。:2014/09/11(木) 15:53:18
結局、衣梨奈は聖君がおんぶして家に送り届けることになった。
「じゃ、えりぽん、ジャージに着替えて。ひとりで出来る?」
「それは大丈夫っちゃけん……何でジャージ?」
聖君はスッと衣梨奈の耳に顔を寄せ
「えりぽん、歩いてる人達みんなにパンツ見せながら行く気?」
「見せパンっちゃけん、大丈夫よ」
「とにかくダメ!」
不承不承、衣梨奈はジャージに着替え、外へ出て聖君に背負われる。
「聖君、鞄は後で僕が届けるんだろうね」
「ごめん……じゃなくてありがとう、香音ちゃん」
「どういたしまして」

自分の分と合わせ、計3ヶの鞄を持った鈴木君に、里保はすうっと近寄る。
「香音ちゃん……」
掠れ声で鈴木君の名前を呼び、そろっと片腕を鈴木君の首に回す。
「り、里保ちゃん……」
この間のコトもあって、鈴木君は思わず顔を赤くして、ドギマギしながらこれまた掠れ声で答える。
……………転瞬。
「うおりゃぁぁぁぁっ!!」
回された腕がギュッと鈴木君の首を巻き締め、里保は腰を落として向こうへ振り向く。

ドシイィィン!

………哀れ鈴木君の体は、里保の腰に乗り、綺麗に一回転して校庭に叩きつけられた。
所謂、柔道で言う『腰車』である。
「り、ほ………」
鈴木君はそれだけ言うと、頭を打ったにも拘わらず、ワイルド鈴木君が出る間もなくふうっと意識を手放した。
「うえぇぇぇん!ウチにはお姫様抱っこなんてしてくれたこと無いのにぃ!!」
泣きじゃくる里保と気絶している鈴木君を見て、衣梨奈は目を白黒させ、口をあんぐりと開けている。
聖君は、衣梨奈をおぶいながら、深ぁい溜息を吐いた。

優しいのも、程々に、ね 終わりなんだろうね

311名無し募集中。。。:2014/09/11(木) 15:56:27
里保ちゃんw復帰作乙カノンでした

312名無し募集中。。。:2014/09/11(木) 15:59:17
以上になります
誠にイタい妄想で申し訳ありません

実は鞘香も1本ありますが……
実家のパソコン(現在自宅療養中)が不調(最後のレスはガラケーポチポチの投下)なので後日投下させていただきます

313名無し募集中。。。:2014/09/11(木) 20:28:34
不器用鈍感な香音ちゃんにキュンキュンするwww

314名無し募集中。。。:2014/09/12(金) 04:25:27
里保ちゃん喋りすぎw

315名無し募集中。。。:2014/09/12(金) 07:25:24
聖くんはヤキモチを焼かないってのがもうそういう次元は超えたって感じで感慨深い
いろいろあったけど良かったね も一回読みなおそうかな

316名無し募集中。。。:2014/09/12(金) 10:23:46
体験談をべらべら喋るとは里保ちゃんよっぽど嬉しかったのねw
解禁したらもっとお喋りになるのかな

317名無し募集中。。。:2014/09/12(金) 18:33:18
>>312
鞘香も楽しみ

318名無し募集中。。。:2014/09/13(土) 09:11:13
感想等色々とありがとうございます

なんとなくですけど…里保ちゃんがそれをネタに鈴木君にベタベタしようとしても超乙女な悲鳴をあげるか何か被って般若心経唱えるかしか浮かばなかったんですよね……
んで浮かれ気分の舞い上がった里保ちゃんは…まぁ…自分の言い分だけを聞いてくれる聖君を犠牲にして喋りまくったと……

鞘香は…出勤出来るようになったらネットカフェ辺りで上げますので今しばらくお待ちいただければこれ幸い………

319名無し募集中。。。:2014/09/13(土) 11:38:47
鞘師くんてこんな感じなのかな?

从*´◇`)<イケメンの彼氏を持つと色々心配なんだろうね

http://stat.ameba.jp/user_images/20140909/22/morningmusume-9ki/60/8a/j/o0480064013061813574.jpg

320名無し募集中。。。:2014/09/17(水) 17:00:48
http://22.snpht.org/140917161610.jpg
鞘師君と香音ちゃんの熟年夫婦

321名無し募集中。。。:2014/09/17(水) 21:39:17
>>320
いい夫婦だな

322名無し募集中。。。:2014/09/18(木) 02:27:04
ノd*´ー´リ<…縁側でHしてみたいのう香音ちゃん

从#´◇`)<台無しだ!!

323名無し募集中。。。:2014/09/18(木) 18:06:47
ではお待たせいたしておりました鞘香を投下します
いらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦を……

324名無し募集中。。。:2014/09/18(木) 18:07:54
「もうすぐ、誕生日じゃの」
昼食に、と、香音のお父さんが慌てながら出掛けに腕を奮ってくれた炒飯をパクつきながら、鞘師君が言った。
炒飯を温め直すついでに作ったワカメスープを啜りながら、香音はキョトンとした顔をする。
「里保ちゃん?あたしの誕生日、8月だよ?」
「もう夏休みじゃろうが」
「夏休み入ったばっかりだし、まだ10日もあるんだけど……」
香音は呆れ顔をする。

夏休みの宿題はさっさと終わらせて思いっきり遊ぼう、と、ふたりで前から話し合っていた。
少々ごたごたがあってスタートは遅れたものの、1日おきに交互に互いの家で、宿題をしている。
鞘師君の家で宿題をするときは、お母さんが昼食を作ってくれるので、3人で食卓を囲んでいる。
香音の家で宿題をするときは、お母さんや、偶にはお父さんが作ってくれたものに香音が1〜2品作り足して、ふたりっ切りで食事をしている。
「僕、毎日香音ちゃん家で宿題したいなぁ…」
「何で?里保ちゃん家のゴハン、美味しいじゃん」
「でも、こうやってふたりだけで食べられるじゃろ?」

「ところで、さ」
「何?」
「香音ちゃん、誕生日のリクエストは無いかの?」
「リクエスト、って?」
「その…例えば、僕、『香音ちゃんが欲しい』って言うたじゃろ?」
「あ……」
それを聞いて、香音の頬がほんのりと染まる。
鞘師君はスッと顔を香音に近付け、耳元でささやく。
「あんなコトでも良いし、他のことでも構わんけぇの」
「……」
「香音ちゃんが欲しいもの、あげたいんじゃ」
「……」
「欲しいもの、何でも言って。出来る限りのこと、したいんじゃ」

325名無し募集中。。。:2014/09/18(木) 18:09:11
香音が、ぽつりと口を開いた。
「それじゃ、さ………」
「うん?」
「あのね……ギュッとして、『好きだよ』って、言って欲しいなぁ……」
「……それだけ?」
首までもを染めて、こくりと香音が頷く。
鞘師君は(自分にとってはあまりにも)ささやか過ぎる“お願い”に、驚いてしまって声が出ない。
その様子を見て、何か香音は誤解したのだろう。
「あ、あの…い、嫌だったら、別に………」

鞘師君は、香音に向き直り、そっと近付いた。
両腕を差し伸べ、ギュッと香音を抱き締める。
もう一度耳元に口を寄せて
「嫌な訳、無いじゃろ……」
「え……」
「そんなことじゃったら、誕生日じゃなくても良えって」
「……」
「いつだって、言うてくれたら良えのに…」
「で、でも、普段はして貰っても殴り飛ばしちゃったりしてるのに……」
「だから言うて欲しいんじゃ。僕、ニブいからのう」

鞘師君は、ひとつだけ、息を吸った。
耳元で、アツい吐息と一緒にささやく。
「香音ちゃん、好きじゃ…」
「……」
「他の誰も見えんくらい、香音ちゃんが好きじゃ…」
「……」
「愛しとるよ…」
「……」
「この手の中から、離しとう無い…」
「……」
「ずっと、こうやって、一緒に居たいのう…」

326名無し募集中。。。:2014/09/18(木) 18:10:26
閉じられた香音の目から、スッと、光るものが零れて、頬擦りしていた鞘師君を濡らした。
鞘師君は驚いて顔を離し
「ど、どうしたん、かの?」
香音は、そっと目を開け、潤む瞳で鞘師君を見詰め
「幸せ…」
「香音ちゃん…」
「嘘でも、嬉しいよ…」
「あ、あの…」
「幸せまみれで、死んじゃうかも、なんて、思っちゃった。えへっ……」

そっと顎を摘み、チュッと軽くキスをして、鞘師君が言う。
「それは、ダメ」
「え?」
「僕は、まだ足らん」
「い、いやその…」
「例えでも、100年早い。それ、100年後に聞かせて…」


言葉が終わるか終らないかのうちに、香音に唇を寄せる。
唇に、頬に、額にキスを落とし、耳朶を吸い、首筋に唇を、舌を、這わせる。
「好きじゃ…」
「……」
「大好きじゃよ、香音ちゃん…」
「……」
「愛してる…」
「……」
「香音ちゃんの、甘い匂いで、頭が痺れそうじゃ…」
「……」
「もう二度と、離さんけんの」
「……」
「この手の中から、消えんでな………」
それを聞いて、香音の表情が、フッと曇った。

327名無し募集中。。。:2014/09/18(木) 18:11:41
「ごめんね……」
「香音ちゃんが、謝ることじゃ無いじゃろ」
「でも…」
「不安にさせた僕が悪かったんじゃけん」
「ううん。そんなこと…」
「でも、これだけは覚えといてな」
「な、何?」
「僕が好きなのは、香音ちゃんだけじゃ」
「うん……」
「フクちゃんには、もう甘えんからの」
「そこまでしなくても……」

香音を抱き締めてささやきながら、キスをしつつ首筋や喉元に舌を這わせていた。
その所為か、はたまた息が上がる香音を見ていた所為か、鞘師君のカラダに少々“異変”が起きたのは必然だったのだろう。
体から突き上げる衝動を必死に堪え、腰を引いて抱き締める腕に力を込める。
……が、不自然な姿勢で抱き締めていたからか、香音も“異変”に気付いたらしい。
「あ…あのさ、里保ちゃん」
「ん?」
「う、上の、あたしの部屋、行く?」
「へ?」
「だ、だって……シたい、でしょ?」
香音は、下を指差しながら顔を真っ赤にして言う。

鞘師君は、思い切りかぶりを振り
「きょ、今日は準備しとらんし……」
と、口籠る。
「で、でも、里保ちゃん、キツそうだ、よ?」
「が、我慢する!…でも、我慢し切れんかったら、トイレ、貸して……」
何とも情けない顔で言う鞘師君の腿に、そっと、香音の手が置かれた。
「それで、良い、の?」
「え?…って、香音ちゃん?!」

328名無し募集中。。。:2014/09/18(木) 18:13:36
香音は、そっと鞘師君のデニムに手を掛け、ファスナーとパンツを同時に下ろした。
鞘師君の硬くなったモノがピョコンと顔を出す。
香音は、一瞬怯むような表情を見せ、ぐっと息を呑んだ。
「な、何、を………」
髪を耳に掛け、眼を閉じてそっと顔を下ろして……。
「か、香音ちゃん!そんなコト、せんで良えって!!」
鞘師君のモノが温かいものに包まれた。
ぬるりとした感触が竿を上下し、時たま出っ張りを柔らかいものがそっと掠める。
「うあっ!」
吸い込まれるような感触に、今すぐに出してしまいそうになるのを懸命に我慢する。
背筋を駆け抜けるような快感と衝動に必死に耐える。
それなのに…香音が添えていた指が裏スジを無意識になぞり、同時に上目遣いで見上げられたとき……。
「うわ、あああぁぁぁぁっ!」
……………呆気無い程に、果てた。

「かっ、香音ちゃん!!」
鞘師君は、香音が自分から離れると同時に、慌ててティッシュの箱を手に取った。
「こ、これに吐き出して……」
と、急いでティッシュを引っ張り出そうとする。
……が、香音はギュッと目を瞑り、両手で口を押さえて上を向く。
ごくん、と、喉が鳴る。
「の、飲んじゃっ、た」
瞳にいっぱいの涙を浮かべつつ、香音は微笑った。

それからが大変だった。
鞘師君は急いで香音を洗面所に連れて行ってうがいをさせ、背を擦ったり叩いたりして吐かそうとする。
が、無論のこと、そんな程度で飲んだモノを吐き出す筈も無い。
背を叩く幾度か目で、香音が痛がるので、鞘師君は諦めてリビングのソファーに香音を抱きかかえて戻った。
並んで座り、泣き出しそうな顔で、鞘師君は香音を抱き締める。
「ごめん…香音ちゃん、ごめん!本ッ当に、ごめん!!」
「何が?」
「あんなモン飲ませてしもうて……僕……僕……」

329名無し募集中。。。:2014/09/18(木) 18:14:26
泣き出しそうな顔の鞘師君に、香音はそっと向き合った。
どうして、僕、こんなに酷いコトしたのに、香音ちゃん、微笑えるんじゃ?
「ううん。お礼」
「お、お礼?」
「そ。我儘聞いてくれて、いっぱい好きだよって、言ってくれた、お礼」
香音はそっと近付き、チュッと音を立てて鞘師君の頬にキスをした。
「大好きだよ、里保ちゃん」


ア・ナ・タ三昧         了

330名無し募集中。。。:2014/09/18(木) 18:20:17
以上になります
本ッ当に大したことのない妄想で申し訳ありません

それにしても…自分で書いていてなんですけど…
一応鞘師君は“準備”しないと香音ちゃんとシないことに決めているようですねぇ……
そちらの“解禁”も予定していますけどその話は以前ちょろっと書いた
「シゲクボががっつり絡む解禁○回目」
になる予定です………

331名無し募集中。。。:2014/09/18(木) 20:16:54
キャーー!甘ーい(≧∇≦)
こっちまで幸せな気分になるね

332名無し募集中。。。:2014/09/18(木) 23:14:30
香音ちゃんがだんだん大胆になられてる
ノd*´ー´リ<胸でやってもらうんじゃった。なーんて思ってたりしてw

333名無し募集中。。。:2014/09/19(金) 00:07:45
ではお待たせいたしておりました鞘香を投下します
いらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦を……

334名無し募集中。。。:2014/09/19(金) 01:59:06
香音ちゃんったら積極的になりあそばれて…モットヤレ

パイ○リされたら即射だろうな鞘師君
シゲに絶倫になるおクスリ作ってもらえばいいのに

335名無し募集中。。。:2014/09/22(月) 21:08:33
http://i.imgur.com/bc1qsmE.jpg
皆いい感じのカップルなのにやっぱり飯は扱いが

そして鞘師君は興奮したからTシャツで隠してるのか?

336名無し募集中。。。:2014/09/23(火) 00:38:35
香音ちゃんの隠しきれないダイナマイト乳に興奮してしまったのか

ノd ´ー´リ<けしてはるなんに興奮したわけじゃない

337名無し募集中。。。:2014/09/30(火) 00:28:12
http://stat.ameba.jp/user_images/20140929/23/morningmusume-9ki/23/56/j/o0480064013082583698.jpg

撮影者:ノd*´ー´リ

338名無し募集中。。。:2014/09/30(火) 11:01:24
いい奥さんになるな

339名無し募集中。。。:2014/10/03(金) 13:46:42
http://youtu.be/KBxlr_Dn5rs
でもヘタレです

340名無し募集中。。。:2014/10/03(金) 18:53:11
かのんちゃん素で恥ずかしがってるw

341名無し募集中。。。:2014/10/03(金) 22:15:21
今日からコチラにお世話になります…
自分が書けないから本スレ落ちちゃうかも

342名無し募集中。。。:2014/10/03(金) 23:21:49
>>339
胸当たって嬉しがりすぎだろw

343名無し募集中。。。:2014/10/05(日) 14:41:44
あゆどぅーがNYで相部屋と聞いて

344名無し募集中。。。:2014/10/05(日) 22:21:52
本スレれなえりいいなぁ
最近はすっかりさゆれな派だったけどれなえりもイイ

345名無し募集中。。。:2014/10/05(日) 23:16:37
ちょっとどころではなく短いですが保全用に2レスほど
……となると本スレの方が良かったか?とも思いますが一応こちらに
いらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦のほどを……

346名無し募集中。。。:2014/10/05(日) 23:17:43
あ………まただ。
激しくてふんわりとした夢の中にいる今、また。
「香音ちゃん……」
里保ちゃんがあたしを呼ぶ声で、瞳を開ける。
そんなときは、決まって、里保ちゃんの顔が、息がかかるくらい、近くにあって。
いつもは絶対に見ることが無い切ない表情に、いつになっても慣れなくて、胸がドキドキする。
里保ちゃんの掌が、体中を這い回って、その手が触れたところから、アツい感触が広がっていく。
心臓がドキドキで張り裂けそうになって、脳ミソがアツさで沸騰しそうになって。
………こんなふうになるの、里保ちゃんと、だけなんだからね。

今日は、きっとこうなるんだろうな、って思ってた。

昨日、みんなで道重さんのところの別邸に行って、はしゃいで遊んだんだけど。
そこで里保ちゃんが甘えてきて、あっ、て思った瞬間に胸が当たって
「えへへ……当たっちゃったぁ」
なんて言われて、恥ずかしくなって里保ちゃんを振り払っちゃった。

お昼ごはんを食べてるときも、手を伸ばしてちょっかいを出してくるもんだから、適当にあしらってた。
そしたら、優樹ちゃんがトトト…って傍に来て、コロン、って膝枕で寝てきて。
おにぎりを食べながらそっと里保ちゃんを横目で見たら、ぷうっとほっぺたを膨らませてた。
優樹ちゃん相手じゃ文句言えない里保ちゃんが恨みがましい眼でこっちを睨んできたから、苦笑してそっと見詰めた。
そうしたら、ふいっと目線を切って向こうに寝返りを打った。

今日はたまたま休日出勤で、お父さんもお母さんも家には居ない。
そんなときに里保ちゃんが来て
「今日は飽きる程一緒に居るんじゃ!」
………そう言って、こうなっちゃったんだっけ………

今日は執拗に太股を撫でられてるような気がするけど、気の所為かな?
押し殺すような声も、どんどん高く、大きくなって来てるけど気にしない。
恥ずかしいけど、一緒に居るのは里保ちゃんだから。里保ちゃんにだけは、こういうあたしを見せても良いって思えるから。
里保ちゃんが飽きる迄で良いから、こうやって一緒に居てね……………。

347名無し募集中。。。:2014/10/05(日) 23:18:49
果ててから急いで後始末をして、香音ちゃんを見下ろした。
まだ息を弾ませているけど、温かい体が腕の中に居るのを見てホッとする。
情けないけど、この間のコトはちょっとだけトラウマになったみたいだ。
今も、香音ちゃんが腕の中に居るのをこの目でしっかり見るまでは不安で不安で堪らなかった。

本当は僕が膝枕で寝たかったんだけど、香音ちゃんの近くで寝るのが精一杯で。
だからぼやぼやしてるうちに、優樹ちゃんに膝枕を取られちゃった。
それもちょっとだけムッとしたけど、その後で道重さんが乱入してきたんだよなぁ。
膝枕が外れたのはホッとしたけど、香音ちゃんは邪魔にならないようにってどこかへ行ってしまった。

淋しい、何てもんじゃない。胸が痛くて、姿が見えないのが怖かったんだ。

だから、この雨の中、朝ごはんを食べ終わると同時に香音ちゃんの家に走った。
そして、濡れた服を脱ぎながら香音ちゃんに
「今日は飽きる程一緒に居るんじゃ!」
そう言って、呆れた顔をする香音ちゃんをぎゅっと抱き締めたんだ。
……香音ちゃんが拾って洗濯機に放り込んでくれた服は、もう乾燥も終わったんだろうな。
窓の外に広がる黄昏時の空が、ほんのりと色付いている。

香音ちゃんは、優しい。
誰にだって、本当に、優しい。
だから優樹ちゃんやどぅーや……みんなみんな甘えたくなるんだろうな、って思うけど。
香音ちゃんが、甘えてくるのは、僕だけが、良い。
他の誰もが見たことが無い香音ちゃんは、僕だけのものにしたい。
アツい吐息も、潤む瞳も。
しっとりと掌に吸い付いてくる肌の感触も、必死で僕にしがみついてくる掌の感触も。
そして、僕の名前を呼ぶ、いつもよりトーンの高い掠れ声も。

無意識のまま、僕の胸に頬擦りをしてきたのを見て、布団をそっとふたりの体に掛けた。
そして、布団の下でもう一度奏音ちゃんを抱きしめ直した。
飽きる程一緒に居よう、なんて言ったけど、さ。
僕は、死ぬまで、ううん、死んでも、香音ちゃんに飽きるなんて出来っこないよ……………。

348名無し募集中。。。:2014/10/05(日) 23:19:59
以上になります
他愛もなく色気もない妄想で申し訳ありません……

349名無し募集中。。。:2014/10/05(日) 23:51:27
アツアツでええねえ

350名無し募集中。。。:2014/10/06(月) 03:53:32
本スレにも転載して欲しい

351名無し募集中。。。:2014/10/06(月) 04:07:01
また新作が読める幸せ
Dマガとリンクしてていいなw

>>350
行ってきます

352名無し募集中。。。:2014/10/06(月) 06:57:37
マガ63はいろんなCPの>>346-348みたいのができそうだね

353名無し募集中。。。:2014/10/10(金) 22:59:07
ノd ´ー´リ<香音ちゃんのおっぱいは僕だけのものじゃったのに…

http://www.hello-online.org/res/picboardimg/201410/img20141008215818648.jpg

354名無し募集中。。。:2014/10/11(土) 01:53:11
猿くらってしまいました転載お願いします><





以上です
リアルさゆの休業はまだ先ですがIfさゆでフライングしてしまいました
専業主婦になって時間を持て余す嫁さゆの話も書いてみたいなー

そして一旦我々がさゆと過ごせる時間も残りわずかですが精一杯楽しみたいものですね
ってことで感想待ってます!(避難所の方もね^^)


ではまたの機会に…



執筆BGM : Pharrell Williams - Happy
http://www.youtube.com/watch?v=y6Sxv-sUYtM

355名無し募集中。。。:2014/10/11(土) 09:46:07
>>346-348
の鞘香を見た直後に思い出した曲があったので貼ります。凄く鞘香と鈴里にあってると思う。
北海道民は聴いたことあるかも?笑
backnumber 日曜日
http://youtu.be/BdEXltVrndM

356名無し募集中。。。:2014/10/11(土) 15:35:34
えーと……お久し振りのあゆどぅー話など……
こいつらもそろそろどうにかしないといけないかなと……とか言いつつ終わってませんが
いらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦の程を……

357名無し募集中。。。:2014/10/11(土) 15:36:33
佐藤君は、ぷうっと頬を膨らませてそっぽを向いている。
さくらは、そんな佐藤君を見ながら、時折ちらちらと工藤君に、涙を含んだ非難めいた眼差しを向ける。
優しくて、それでもどこか悲しげな瞳で、工藤君の前に座っているのは春菜だ。
そして……当の工藤君は、僅かに怒りを堪えながらも所在無げな眼つきで腰を下ろしている。

ガタン!

不意に、空気が動いた。
「どうすれば良かったんだよぉっ!!」
椅子を蹴飛ばしながら吠える工藤君の声は、虚しく大気に溶けていった。
そして………。
いつもならば、そんな工藤君をなだめてくれる亜佑美は、ここには、居ない。

亜佑美の学年ともなると、男子も女子も異性を意識し始めるお年頃だ。
その所為なのだろう。ボツボツとカップルが誕生してきているのは。
「ねぇ、亜佑美ぃ」
「んー?」
亜佑美に声を掛けてきたのは、そんな風潮に乗ったか乗らずか、最近彼氏が出来たクラスメイトのひとりだった。
「あのさぁ、アンタ、恋愛とかに興味無い?」
「んーと、まだ考えたこと無いなぁ」
「えー?何で??」
「あたし、まだお子ちゃまだから、じゃない?」
「そんなぁ。勿体無いよぉ」
「……って、自分に彼氏が出来たからってねぇ」
亜佑美は呆れ顔をする。
浮かれた彼女が事ある毎に彼氏ののろけ話をしていることは、クラスでも持ちきりの話題だった。
そして、その話はクラス中が適当にあしらっているのも周知の事実で。
だから、という訳に他ならないのだが、彼女は、クラスの女子に彼氏の友人達を紹介しまくっていたのだ。
(だからって、あたしにそーゆー話を振られてもなぁ……)

358名無し募集中。。。:2014/10/11(土) 15:37:21
「ねぇ、何でみんなそんな風に言うのよぉ」
「みんなは解んないけどさぁ、あたしはまだそーゆーの早い気がするんだよね」
「でもさ、亜佑美可愛いじゃん」
「そう?ありがと」
心なしかドヤる亜佑美を見て、苦笑しながら
「あのね」
「何?」
「この間さぁ、校外学習に行ったじゃん?」
「うん」
「あの時の写真をさぁ、彼んトコ持ってったんだよね」
「……はぁ」
「したらさ、ちょうど来てた彼のトモダチがアンタに興味持ったんだわ」
「へ?」
「んで、紹介してくれって言われちゃってさぁ」
「はい?」
「だからさぁ、今度会ってやってくんないかなぁ」
「ちょ、ちょっと待ってよ!そんな話、勝手に……」
「いーじゃん、別に」
「良くないよ!」

荒げた声の大きさに、亜佑美自身が驚いた。
が、相手は意にも介さず
「そんなに怒ることないじゃぁん」
「別に、怒ってなんか……」
「あれ?それとも、もう付き合ってるひととか居る?」
「い、いや、特には……」
亜佑美の脳裏をほんの一瞬だけ掠めたのは他ならぬ工藤君だが、そういう対象にするにはまだ早過ぎるだろう。
そもそも彼が異性を意識しているとは、亜佑美にはまだ思えない。
「じゃ、決まりね!今度の土曜日、開けといて」
「ど、土曜日?」
「そ、忘れないでよね」
言い捨てて自分の席に戻る彼女の背中を、亜佑美は茫然と見詰めていた。

359名無し募集中。。。:2014/10/11(土) 15:38:10
重なるときには、物事は重なるものだということを、亜佑美は身をもって知った。

その日の昼休みに
「亜佑美ぃ」
「……今度は何?」
「アンタに用事があるって子が来てるんだけど」
「あたしに?何だろ」

教室の入り口には、知らない下級生の女の子が立っていた。
「えっと、あたしに何か用?」
「ええ。石田さんですよね?」
「そうだけど?」
「ちょっと、付き合ってくれませんか?」
と、連れてこられたのは、北校舎の裏だった。
何時だっただろうか?リックに嫉妬した鞘師君がここで踊り狂っていたのは。

……と、それはさておき。

険しい顔をして振り返る彼女を、亜佑美は目を丸くして見詰めた。
「ど、どうしたのかな?そんな怖い顔して」
きつく口を引き結び、しばらく黙って亜佑美を見ていた彼女だったが、ようやく口を開いた。
「はっきり言います」
「は、はい」
「工藤君に近付かないでください!」
「……………は?」
思いもかけない言葉に、ポカンとした亜佑美は、目を丸くして間抜けな声で答える。
「ふざけてるんですか!その言い方!!」
「い、いや、そんなことは無いけど……」
「じゃ、何なんですか?!」
「……ってか、何の事だか……」
「今言ったとおりです!工藤君はあたしのカレですから!」
「ええーーーっ!!!」

360名無し募集中。。。:2014/10/11(土) 15:39:15
話をしながら激昂している彼女の顔は、だんだん歪んできている。
(悪いけどこのコに角付ければ鬼の面が出来そうだなぁ……)
余りにも予想外の話に、亜佑美の思考は明後日の方に向いていた。
そんな亜佑美の頭の中を知ってか知らずか、彼女は言葉を続ける。
「アタシ、工藤君のカノジョになったんです!」
「……はぁ」
「デートの約束だってしたんです!」
「……はい」
「それ、立派なカノジョになったってことでしょ!」
「えーと……」
「なのに何で工藤君からアンタの話なんか聞かなきゃいけないのよ?!」
「うーん……」
「帰りだって、一緒に帰ろうとしてもアンタのトコに行っちゃうなんて……」
「あー……」

「アタシ、アンタより可愛い自信あります!」
「あ、そう……」
「アンタみたいなオバサンが、工藤君を縛るなんてかわいそうでしょ!」
「……」
「工藤君には、アタシみたいな同い年の若いコがふさわしいのよ!」
興奮のあまり、彼女は亜佑美に失礼な言葉を吐く。
が、亜佑美は、混乱した思考のまま、その言葉に怒ることさえ思いつかない。

「だからもう工藤君には近付かないで!」
「……」
「アタシ達にとって、迷惑だわ!!」
「……あのー、はるなんとかまーちゃんとかさくらちゃんと話すのも?」
「当たり前じゃない!愛し合ってるアタシ達の邪魔しないでよ!!!」
そう言い捨てて、彼女はくるりと踵を返した。
興奮のあまり泣きじゃくりながら走り去る彼女の背中を、亜佑美はまたもや茫然と見詰めていた。
(そう言えばこんな風に人の背中を見るの、今日2回目だっけ………)

361名無し募集中。。。:2014/10/11(土) 15:40:15
その日の放課後、いつものように教室に着た工藤君に、亜佑美は尋ねた。
「あのさ、どぅー」
「ん?」
「何か今度お出かけするんだって?」
「お出かけ?」
「そう。同じクラスのコ?」
「……あぁ、アレか」
「アレって?」
「土曜日にさぁ、聖地巡礼すんだよ」
「聖地、巡礼?」
「おう。ラブライブの聖地がアキバにあっからよぉ」
「ふ、ふーん」
「隣のクラスの女とよぉ、行くことになったんだよ」
「そ……」
「アイツの兄貴が行ったことあるってんで、行き方とか聞いてさぁ」
「……」
「でさぁ、穂乃果ん家のモデルの汁粉屋が土曜日しか……」
「……」
「あゆみ?」

そこでニブい工藤君も漸く気が付いた。
亜佑美が、ずっと俯いていて返事もしなくなったことを。
俯いている所為で、表情もまるっきり見えない。
何だか、雰囲気も、暗い。
「なぁ、あゆみ?」
「……何?」
「いや、どうしたのかな、って……」
「何が?」
「……ってか、オレ、何か、した?」
「別に、何も?」
「だって……」
……………工藤君は、とうとう、それ以上そのことについて口に出来なかった。

362名無し募集中。。。:2014/10/11(土) 15:41:58
押し黙ってはいたものの、しばらく経ってからようやく、工藤君はここに来た用件を思い出した。
「ところでさ、あゆみ」
「何?」
「土曜日さ、午後からはるなんトコ行くよな?」
「はるなんのトコ?」
「そ。オープニングパーティーのケーキの試食だってよ」
「どぅーは、お出かけじゃないの?」
「そんなに時間かかんねーし。午前中ちょっとで終わんだろ」
「……それじゃ、可哀想じゃない?」
「何で?」
「ちゃんと付き合ってあげなよ。凄く楽しみにしてるんじゃないの?」
「は?」
キョトンとした工藤君の顔を見れば察しがつきそうなものだが、俯いたままの亜佑美にそれが分かる筈も無い。
「なぁ、あゆみも行こうぜ」
「ごめん、無理」
「何で?」
「あたしも、用があるんだ」
「何だよ。つまんねーな」
口を尖らせる工藤君の顔も見ずに、亜佑美は黙って教室を出た。
工藤君は慌てて引き留めようとしたが、何物をも拒絶するような亜佑美の後姿に気圧され、言葉を発することも出来なかった。

廊下を歩きながら、亜佑美は思った。

とうとう女の子を意識するようになったんだね……。
あんなに可愛いコが近くに居ればそりゃ好きにだってなるよね……。
やっぱり年上よりも同い年か年下のコの方が良いよね……。
あたしも自意識過剰だったんだよね……。
どうしてどぅーがあたしを見てくれてるなんて思っちゃったんだろ……。
あ、あれ?
何でこんなに体中が痛いんだろ?
特に心臓が、ギュウギュウ締め付けられるように痛いよ………。

363名無し募集中。。。:2014/10/11(土) 15:42:50
何時になく遠慮がちなノックに、春菜もクラスの友達もそれが亜佑美だとは気付かなかった。
「はるなん?」
「え……?あゆみん??」
「ん……ちょっと」
真っ青な顔をした亜佑美を、春菜は急いで席に誘った。
数人残っていたクラスメイトも、慌てて荷物をまとめて帰り、ふたりだけが教室に残された。

「どうしたの?酷い顔色だけど。具合でも悪い?」
「……何でもない」
「だって……」
「それよりさ……どぅーから聞いたんだけどさ、土曜日のこと。ごめん、あたし、行けないや」
「……用事でもあった?」
「クラスのコがさ、彼氏紹介してくれるって」
亜佑美の意外な言葉に、滅多に無いことながら、春菜が凍り付いた。
「か、彼氏、って……。それこそどぅーは?」
「午前中、デートだって、さ」
「で、デートぉ?!」
素っ頓狂な声を上げた後、慌てて辺りを見回し、声を潜める。
「あ、相手のコは?」
「隣のクラスのコだって。今日、昼休みに会った。どぅーに近付くな、ってさ」
「どぅーとは?ちゃんと話、したの?」
「先刻、ね」
椅子を並べて座っていた春菜の肩に、亜佑美は、そっともたれた。
「喜んであげようよ」
「……え?」
「あのどぅーが、やっと女のコ意識して、好きになったんだよ」
「……」
「ね、はるなん」
「何?」
「今日、寒い、ね………」
春菜のブラウスに熱いものが滲んでは冷えていく。
春菜は、亜佑美にそっと腕を回し、優しく抱き締めた。

364名無し募集中。。。:2014/10/11(土) 15:43:38
翌日の放課後。
その日一日中、何故か不機嫌だった佐藤君は、帰りのHRが終わるとすぐに席を立った。
そのままむんずと工藤君の腕を掴んで歩き出す。
「ちょ、まーちゃん!何すんだよ!!」
佐藤君は何も言わず、怒ったような顔をして、工藤君の腕を掴んだままずんずんと歩く。
ふたりの後ろを、3人の鞄を抱えたさくらが続く。

3人がそのままやって来た(工藤君は連れてこられた)のは、春菜の教室だった。
工藤君は、訳も分からずに示された椅子に座る。
春菜は工藤君と向かい合って座り、少し離れた席に佐藤君とさくらが並ぶようにして座る。
「ね、どぅー」
「何だよ」
「土曜日、デートなんだって?」
「デートぉ?誰が??」
「あゆみんに聞いたんだけど、どぅーが」
「お、オレ?」
「お出かけするんでしょ?女の子とふたりで」
「あ、アキバ行くけど……」

口籠る工藤君に、佐藤君が叫ぶ。
「どぅー、あゆみんどーすんの!」
「な、何であゆみ……」
「どぅーのこと、あんなに待っててくれたんだよ!」
「ま、待ってて、って何をだよ?」
「どぅーなんてもう知らない!」
そう叫んで、佐藤君はプイッとそっぽを向いた。
「お、おい、まーちゃん!」
「どぅーとはもう一生口きかない!」
膨れっ面の佐藤君を見て、工藤君は益々困惑する。
オレ、一体、何をしたんだ?

365名無し募集中。。。:2014/10/11(土) 15:44:41
さくらが、おずおずと口を開く。
「工藤さん、お出かけするコって、隣のクラスの……」
「そうだけど?」
「あのコ、ストーカーみたいに工藤さんのこと追っかけまわして、もうカノジョ気取りだって知ってました?」
初めて聞く話に、工藤君はポカンとする。
「は?そんなの知らねーし」
「確か昨日は工藤さんに付いてる“悪いムシ”やっつけに行く、って言ってました」
「何だよ、それ?」
「それ……まさか……石田さんのことじゃ無いですよね」
「オレに聞くなよ!知らねーっつの!」
「私も前に工藤さんと話すなって言われました」
「え?」
「そのとき……『あんたみたいなブスが工藤君と話すと工藤君が汚れちゃうでしょ!』って……」
「ちょっと待って!さくらちゃんそんなこと言われたの?」
「はい……」
「どうしてまさに言わないの?!」
「だ、黙ってれば、良いかな、って……」
「こんなに可愛い子に何てこと言うの!さくらちゃんもちゃんと言わなきゃダメでしょ!もう、まさ、今から……」
「まーちゃん!」

収拾がつかなくなりかけた佐藤君を制して、春菜が、静かに口を開いた。
「で、どうしてそのコと行くことになったの?」
「だ、だって、場所覚えて、あゆみも連れて行こうかと思って…あ、ま、まーちゃんとはるなんとさくらちゃんも……」
「折角だけど、もう無理じゃない?」
「ど、どうして?」
「あゆみん、土曜日は彼氏紹介して貰うって、言ってたよ」
「で、でも、みんなで遊びに行くことくらい……」
「彼氏が居るのに他の男のひとと遊ぶの?」
「だ、ダメ、なのか?」
「それが良いと思ってるのはこの世にどぅーひとりだけかもね」
「……」

366名無し募集中。。。:2014/10/11(土) 15:45:27
言葉に詰まった工藤君に、残酷なほど優しく、春菜は言った。
「あゆみん、泣いてた」
「……」
「多分、紹介された人と付き合うことになるでしょうね」
「……」
「もう、二度と、お話も出来ないかもね」
「ど、どうして?」
「……やっぱり、気付いて無かったんだ」
「何に?」
「私が言うことじゃ無いけど、あゆみんの気持ち」
「……あゆみの?」
「そう。もう、これ以上は、今までどおり“トモダチ”を続けるの、辛いんじゃない?」
「どういうコトだよ!」
「そうやって、一生自分の気持ちに気付かないフリして蓋をしてなさい。これ以上誰も傷付かないようにね」
工藤君の胸に、春菜の穏やかな口調が刃のように突き刺さる。
「じゃ…じゃあ……」
言葉に出来ない思いを込めて、工藤君は、ガタン、と椅子を蹴った。
「どうすれば良かったんだよぉっ!!」
誰からも、答えは、無かった。
椅子を蹴飛ばしながら吠える工藤君の声は、虚しく大気に溶けていった……。

その日の夜。
工藤君は、夕食もそこそこに、自分の部屋に篭った。
引き出しから取り出したのは、いつぞやみちしげ君から貰った亜佑美のDVD。
それをパソコンにセットし、笑顔でダンスをする亜佑美を、繰り返し、眺める。
「……あ、あれ?画面、曇ってんじゃん」
独りごちながら、机に置いてある不織布を掴み、パソコンの画面をゴシゴシと擦る。
画面は、何時まで経っても滲んで見えた。
ボロボロと流れ落ちる涙だけは、どうしても認めるのが、嫌だった。


小石のように(前篇)       了

367名無し募集中。。。:2014/10/11(土) 15:47:10
以上になります
色気皆無なこいつらの長ったらしい妄想で申し訳ありません
さて…これから落としどころを探してみるとしましょうか………

368名無し募集中。。。:2014/10/11(土) 17:03:36
あゆみん……(T^T)

369名無し募集中。。。:2014/10/11(土) 17:27:10
あゆみん…後ろからぎゅっとしたい

そして相変わらず、佐藤君がしれっとカッコいい…(//∇//)

370名無し募集中。。。:2014/10/11(土) 18:39:22
わた鈍でも行けそうな二人ね

371名無し募集中。。。:2014/10/11(土) 21:33:15
本スレ転載希望

ってかまだ住人いたんだねw
もう3人ぐらいしか残ってないと思った^^;

372名無し募集中。。。:2014/10/12(日) 03:08:52
無視って辛いな

373名無し募集中。。。:2014/10/12(日) 04:46:30
巻き添え規制食らってるから出来んのよね

374名無し募集中。。。:2014/10/12(日) 07:18:10
最後の最後に書けなくなったorz

375名無し募集中。。。:2014/10/12(日) 07:30:40
なんとか最後まで転載完了
iPhoneの規制解除されてたんだなw

376名無し募集中。。。:2014/10/12(日) 12:14:48
ありがとう

377名無し募集中。。。:2014/10/13(月) 19:08:21
鞘師君と香音ちゃんかな
http://i.imgur.com/TVK7COI.gif

378名無し募集中。。。:2014/10/14(火) 10:21:01
http://i.imgur.com/oBkawt1.jpg
エロ師君ですね

379名無し募集中。。。:2014/10/14(火) 11:17:10
ノd*´ー´リ<香音ちゃん、それより僕のSAUSAGEをじゃなハァハァ

   っ;

380名無し募集中。。。:2014/10/14(火) 17:37:34
そんなエロ師君の後ろには黒いセダン…中からは、なにやら不穏な視線…



ノd*■ 。.■)<りほりほのソーセージ…ハァハァ

( ;■_■)……

381名無し募集中。。。:2014/10/15(水) 01:55:52
何か変態シゲ久々に見たなw

382名無し募集中。。。:2014/10/17(金) 23:17:28
第三夜ってこないのかなぁ
http://www25.tok2.com/home2/ojcql/up/src/maturi53_3876.jpg

383名無し募集中。。。:2014/10/18(土) 00:13:24
ノノ*^ー^)<毎度あり〜wさーて美味しいものでも食べよっかw
从;` -´)<でもそれって犯罪やないと?
从*^ 。.^)<さゆみにもおごって〜w
从;` ロ´)<おい警察官!



って本スレに書き込もうと思ったらスマホ規制された…

384名無し募集中。。。:2014/10/18(土) 18:18:38
クロさーん!次スレの用意をーー!!

385名無し募集中。。。:2014/10/18(土) 20:40:15
鞘師君と香音ちゃんを映画化してほし


386名無し募集中。。。:2014/10/19(日) 00:41:59
( ■_■)<新スレの用意が出来ました

387名無し募集中。。。:2014/10/19(日) 01:08:07
クロさんありがとう!

388名無し募集中。。。:2014/10/19(日) 10:54:11
さゆえり「れいなはココが感じるの?w」71
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1413646604/

389名無し募集中。。。:2014/10/19(日) 23:58:13
クロさん新スレありがとうございます
では新スレ祝いに軽めのものなどひとつ
いらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦の程を……

390名無し募集中。。。:2014/10/19(日) 23:59:37
足音荒く教室を出る佐藤君とそれに慌てて続くさくら。
それと心持ちうな垂れて歩く工藤君を見ながら、春菜はそっと溜息を吐いた。

どぅー、本当にちゃんと“目覚めて”くれるときが来るのかなぁ……。
あのコだってあゆみんのこと意識してるの分かるのに……。
……………あ、でも、もしかして私の勘違いなのかな?
それだったら悪いこと言っちゃったかも……。
それに、もしそうだったらまーちゃんに何て言ったら良いのかな?
あのコも激昂しやすいトコあるしねぇ……。
ま、あのコにはさくらちゃんが付いててくれるからその点は安心だけど。
さすがにあのふたりがあんなにイイ感じになるなんて思わなかったしなぁ……。

そこまで思いながら出た微苦笑が、ふっと、春菜の口元から消える。

じゃあ、私は?


春菜とて、クラスメイトの恋愛事情が会話に出ることは、まま、ある。
友人達の彼氏の話を聞きながら、それを羨んだことは1度や2度では無い。
好きなひとの話を、誰はばかることなく堂々と出来るクラスメイトの友人達。
それを聞いて、笑い転げたり真剣に聞き入ったりしている自分も嫌いでは無い。
……でも、春菜がその話に加わることが出来る機会は、生涯、無い。

10歳のときに経営者としての教育を施されるようになってから、それと覚悟していたことだった。
だからこそ、中学生の頃に、名門と呼ばれるお嬢様学校での会話が辛かった。
あの頃のクラスメイト達は、良家と呼ばれる家の者や、財を成した家の者ばかりだった。
だから、中学生にして、既にまだ見ぬ婚約者を持つ者が大多数を占めていたのだ。

あの頃の話は、今のクラスメイト達のような微笑ましい話では無い。
見も知らぬ相手の家柄を、財産を、誇らしげに語り、陰では他の者達の相手をそしる。
運がいいのか悪いのか、春菜の場合、野心を持つ父が早々に婚約者を決めることはしなかった。
それ故にか、表だって、あるいは陰で、新興の家を蔑まれることが多かった。

391名無し募集中。。。:2014/10/20(月) 00:00:56
ここは、歪んでいる。
そう思う自分が、ここでは異端なのも分かっていた。
………でも、この場に馴染んでしまい、自分の家を、両親を、恥じることなど春菜には出来なかった。

エスカレーター式にこの狭い世界に閉じこもるのを嫌い、今の学校への進学を決めたのは、それに対する反発だったろう。
自分の我儘に、それでも応えてくれた父には感謝しなければならないと思う。
それでも、自分の歩くべき道が既に決まっていることは事実だ。
……そしてそれを避ける術が無いことも、また、事実だ。

確かに自分の心の中にはひとりのひとが住んでいる。
それもまた、疑いようもない事実。
しかし、そのひとと添えることなど考えられる筈も無い。
そのひとの恋愛対象が同性である以上、異性である春菜にその感情が向けられることは無い。
そのひとの家柄が手の届くものでないことすら、今の春菜には分かる。
そのひとは、恐らく、生涯添えぬひとにその心を捧げ続けるのだろう。
そのひとは、恐らく、自らが手放した狭い世界の中から添い遂げるひとを選ぶのだろう……。


ポンポン

「なぁーに黄昏てんのよ!アンタらしくもない」
「道重さん………」

振り向くと、英語のテキストを丸めて持ち、呆れ顔で立っているみちしげ君がそこに居た。
グルグルと回る暗い思考から抜け出せずにいる春菜は、ぼんやりとみちしげ君を見ていた。
「何見てんのよ」
「いえ……」
「あ、もしかして、さゆみの美しい顔に見とれてた?」
「はい……」
「……今日はやけに素直じゃない」
手近な椅子を引き寄せて、みちしげ君は腰を下ろす。
傍の机に寄りかかり、みちしげ君は、言葉を繋いだ。

392名無し募集中。。。:2014/10/20(月) 00:01:54
「大丈夫よ」
「……え?」
「あんたの見立ては間違ってないから」
「……?」
「工藤と石田のことは、あとは本人達に任せても大丈夫だから」
「でも……」

「アンタの人を見る目は、確かだから」
その言葉を発したみちしげ君は、真剣な顔で、春菜の眼を見詰めた。
その眼の光に、思わず、ドキッとする。
「このさゆみが言ってんのよ」
「あの……?」
「ウチと比べて、ろくに英才教育も受けてないのにアンタの眼力はさゆみと変わんないんだからねぇ……」
「……」
「おかげで、ウチに傷が付かなかったこともあったし」

春菜は驚いてみちしげ君を見た。
「そ、そんな、こと………」
「この間のさ、ヴェローナ伯爵のパーティーのこと、覚えてる?」
「はい」
「そのときエスコートの候補に幾つかの家の名前を上げたでしょ?」
もはや春菜は返事も出来ず、みちしげ君を見詰めている。
一体、何を言おうとしているのだろう?

「あのときに上げた家が危なっかしいのはさゆみも見えてたんだけど確信が無くてね」
「はあ……」
「アンタの言葉で確信が持てたんで、お爺様とお父様に相談したの」
「はい……」
「結果的に、この間の失敗に巻き込まれなかったから孫会社を守れたわ」
“この間の失敗”というのは、○○家がさらなる投機の失敗によって外資に参入され、一角を買収された件だろう。
確かに、あれに巻き込まれていれば、道重財閥と言えども無傷では済まなかった筈だ。
飯窪のみならず道重が無事だったことに胸をなでおろした春菜だったが、今、何故、この話題が?

393名無し募集中。。。:2014/10/20(月) 00:03:20
「アンタの眼は、末恐ろしいくらい、稀有の眼よ」
「……」
「アンタが男だったら、飯窪を買収してでもウチにスカウトしてたくらいよ」
「……」
「だから、あのコ達のことも、アンタが見てるとおりだと思う」
「……」
「重くて、辛いだろうけど、胸を張りなさい。あのコ達のお姉さんとして」
「……」
「ベタベタされるのはともかく、話くらいなら聞いてあげるわよ」
「……う……ふっ……………」
「……ったく、これだから女はめんどくせーの」
そう言いながら、声を殺して泣く春菜の頭に乗せられた手の温もりを、忘れることなど出来はしないだろう………。


「さ、いい加減行かないと遅刻するわよ」
「あ……もうそんな時間ですか?」
「そ。それにしても、まさかアンタと今日のレッスンが被るなんてねぇ……」
「それよりも同じ英語の先生についていたことの方が驚きました」
「ま、需要が需要だしね」
「留学生の受験勉強特化、みたいなものですしね」

顔を見合わせて、ふたりほぼ同時に吹き出した。
「で、道重さんはやっぱりオックスフォードですか?」
「そうなるでしょうね。これ以上我儘は言えないし。アンタは?アメリカのどっか?」
「さすが道重さん、やっぱりご存じだったんですね!」
「アンタの親父があれだけアメリカに居ればね。嫌でも分かるでしょ?」
「……他の方々はお分かりになりませんでしたのに」
「そこはほら、さゆみだから」
「ええ!やっぱり道重さんは素晴らしいですから!」
「当然!……で?」
「エールは田舎町ですし、コロンビアかスタンフォードに決まると思います」
「経営も同時にさせようってこと?欲張りな親父ね」

394名無し募集中。。。:2014/10/20(月) 00:04:18
みちしげ君は、スッと中腰まで腰を落とし、手を春菜に差しのべた。
「さ、お嬢様、参りましょうか」
「まあ!お珍しいですね。道重さんがそんな冗談をなさるなんて」
「偶には、ね。それにアンタには実は借りがあるのよ」
「借り?」
「アンタが付きまとってくれるおかげで、ゴシップ誌のホモネタになることが防げてるんでね」
「そうなんですか?」
「そ。それに、見合いの写真からもここんトコ解放されてるし」
「それは私も同様です。道重さんがいらっしゃるおかげで、中学を卒業してから毎日のように届けられていた釣書が、この頃、ぴたりと」
「じゃ、もうしばらくはこのままでいた方がお互いのためかしら?」
「そうかもしれませんね」

春菜がのばした手を、みちしげ君がスッと取る。
フッと立ち上がり、教室のドアへと誘う。
「さ、冗談はここまでなの」
「これ以上は別のゴシップ誌に狙われることになりますしね」
「そうなの。絵里やりほりほにあらぬ誤解をされたくないし」
大股に歩きだすみちしげ君の背中を、ほんの僅かに足を速めて春菜が続いた。
ふたりの距離は、それぞれがそれぞれのリムジンに乗り込むまで、寸分も変わらなかった。



セカンド・エスコート       了

395名無し募集中。。。:2014/10/20(月) 00:07:06
以上になります
少々重めのネタだったり…で誠に申し訳ありません

396名無し募集中。。。:2014/10/20(月) 15:54:10
>>328
http://i.imgur.com/l7KNwno.jpg
http://i.imgur.com/DBQ1Hwg.jpg
イメージ

397名無し募集中。。。:2014/10/21(火) 17:33:12
香音ちゃんがあの日のときはお口でしてもらうんですねエロ師君

398名無し募集中。。。:2014/10/23(木) 22:36:20
http://i.imgur.com/kYlQsY9.jpg

399名無し募集中。。。:2014/10/26(日) 14:50:41
工藤君ちょっと早いですがお誕生日おめでとうございます
落としどころは……まぁ……こんな感じで……
いらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦のほどを……

400名無し募集中。。。:2014/10/26(日) 14:51:28
翌日の昼休み、工藤君は、土曜日に秋葉原の“聖地巡礼”に行く予定の女子生徒を呼び出した。
「ちょっと、聞きたいことがあんだけど」
「えぇー、なぁにぃ〜」
甘ったるい話し方が鼻につく。
「土曜日、アキバ行くって言ったじゃん」
「そぉ!今から楽しみだよねぇ~、お出かけ」
「……そこ、アキバの何処にあるんだ?」
「知らなぁい」

……………はぁ?

「し、知らないって……んじゃ、どうやって行くんだよ!お前の兄貴一緒に来てくれんのか?」
「えぇ〜、どうしてお兄ちゃんなんかが一緒に来るのよぉ?」
「“穂むら”の場所教えてくれるんだろ?確か前に行ったって……」
「あれは、ウ・ソ❤」
「な……」
「遥と一緒なのにあんなキモヲタが行くようなトコ行ってどうすんのよぉ」
「き、キモヲタ?」
〜〜〜余談ですが“竹むら”さんは老舗で落ち着いた佇まいの美味しいお汁粉屋さんです……〜〜〜

「みんなに聞かれてもいいようにっていうさぁ、遥とのデートの口実じゃん」
「で、デートだぁ?」
「そぉよぉ。愛し合ってるアタシと遥の……」
そう言いながら腕にしなだれかかってくる彼女に、文字通り、ゾワッと鳥肌が立つ。
工藤君は、思わずその体を振り払った。
「ちょっとぉ。照れることないじゃあん」
「照れてんじゃねぇ!気持ち悪りいんだよ!」
「まぁたまたぁ。そんな照れ屋さんなトコも……」
「いい加減にしろ!」
もともと興奮して声が大きくなってきてはいたが、あまりにもかみ合わない会話に、ついに工藤君はキレて怒鳴り付けた。
「ヤだぁ!こわぁ〜い」
「……っつうか、テメェ、騙したのかよ!」

401名無し募集中。。。:2014/10/26(日) 14:52:18
「お出かけはホントだから良いじゃないよぉ」
「良くねぇよ!」
「そんなこと言わないでよぉ。お出かけもさぁ、アキバなんかよりもっとイイトコ行こうよぉ」
「ふざけんじゃねぇ!!」
憤然とした工藤君はくるりと振り向いてその場を去ろうとした。
が、彼女の次に発した言葉に、凍り付いて足を止めた。
「あの石田ってババアだったら、明日お兄ちゃんとデートよ」
もう一度工藤君は振り返り、彼女を見た。
ゾッとするような、周りを凍り付かせる笑みを浮かべて、彼女は言う。
「アタシがちゃぁんと遥に手ェ出すなって言っといたから安心して」
「……お前……あゆみに何を……」
「そしたらさぁ、即、お兄ちゃんってばトモダチからあのババア紹介されてんの」
「何だとぉ!」
「お兄ちゃん、ドーテーそつぎょーのチャンスだって言ってたわよ」
「な………」
「あんな尻軽女よりアタシの方がイイ女だってばぁ」
「テメェ!」

工藤君は思わず駆け寄り、胸倉を吊し上げた。
「あゆみは、あゆみはなぁ!!」
「待ちなさい!工藤!」
突然背後から掛けられた怒鳴り声に、工藤君は思わず振り向く。
「あんた、その拳で何する気なの?!」
言われて、工藤君は自分の右手に気が付いて愕然とした。
その、固く握り締められた拳を、自分は振り下ろそうとしていたのか……。
「とりあえず、こっちにいらっしゃい」
「道重さん……」
「それから、そこの彼女、あんた、中等部の1年生ね」
「な、何よぉ!その、オカマ、みたいな、喋り方……」
「オカマ、ね」
みちしげ君は口元に薄笑いを浮かべる。
声を荒げることも無いのに、その迫力に、工藤君はビクッとして凍り付き、彼女は蒼ざめて数歩後退りをする。

402名無し募集中。。。:2014/10/26(日) 14:53:17
「怖いもの知らずは若さの特権だけどね」
「……」
「さゆみを怒らせない方が良いわよ。無事にこの学校を卒業したけりゃ、ね」
憎々しげにみちしげ君を睨みつけ、彼女はその場を駆け去った。
「……で?何があったの?」
「道重さん……オレ……オレ……」
固い握り拳を少しずつ緩めると同時に、訳も無く、目頭が熱くなってきた。
「よしよし」
頭を撫でられたら、溢れた涙が止まらなくなった。
「ったく……石田も急ぎ過ぎんのよね」
「……」
「寒くなってきたからかな?温もりが恋しい季節なのは分かるんだけど……」
「……」

「道重さん……」
「ん?」
「オレ、苦しいっす」
「何が、苦しい?」
「みんな……まーちゃんまで……分かってることなのに……オレだけ……分かんねぇ……………」
先刻とは違う、柔らかい微笑みを浮かべ、みちしげ君は工藤君の肩にそっと腕を回した。
「……佐藤もああ見えて意外と早熟だからねぇ」
「オレも、ちゃんと、みんなと、一緒に、分かる、大人に、なりたいっ……」

「大人になんかならなくても分かるの」
「……え?」
涙でグシャグシャの顔を上げた工藤君に向けられた眼差しは、この上なく優しかった。
「素直になれば良いだけ」
「素直に?」
「そう」
「素直って、どういうことっスか?」
「工藤の気持ち」
「オレの……気持ち?」

403名無し募集中。。。:2014/10/26(日) 14:54:07
「工藤は、どうして苦しいって思ったの?」
「え……」
そう言われて、工藤君は改めて考え込んでしまった。
何がこんなに苦しいんだろう?
どうしてこんなにモヤモヤしたものが胸いっぱいに溜まってるんだろう?
「目を閉じて、考えてごらん。何が見える?何を感じる?」
工藤君は、素直に目を閉じた。
見えてきたのは、感じているのは、冬の日に手袋を外して握った手の冷たさ。
ただ一度だけ弱音を吐いたとき、背中で感じた涙の熱さ。
消えそうに思えて思わず抱き締めた華奢な体の温もり。
見下ろして思わずドキドキした胸元の白さ。
そして、何よりも、お姉さんぶるくせに、可愛いと思う、屈託の無い笑顔。
あゆみ……………。

パチッと目を開けて、工藤君はみちしげ君を見た。
「見えた?」
「はい!」
「それを言葉に出来る?」
「えー…っと……」
「さゆみ、それにピッタリな言葉、知ってるんだけどなぁ」
「何スか?!」
「“好き”って言葉、当てはめてみて。……どう?」
あ……そうか!そうだよ!!
「あざっす!!」
予鈴の間近な時刻になっていることに気付いて、工藤君は慌てて駆け出した。
「あのコも元気よねぇ……飯窪」
「申し訳ありません。道重さんにはお世話にばかりおかけしてしまって……」
「ま、アンタには縁の無いことだから仕様が無いことだけどね。あ、さゆみもか」
「そうですね……」
「ところで、アンタんトコのケーキ、ちゃんとさゆみの分も用意してあるんでしょうね」
「勿論です!全種類取り分けてお届けします!」
「届けなくていいわよ。どうせ食べに行くんだから」

404名無し募集中。。。:2014/10/26(日) 14:55:03
土曜日、まだ陽が昇り切らぬ時刻だというのに、亜佑美は、もううんざりした気分になっていた。
紹介された男の話が全く分からずに、無理やり笑顔を作って適当に相槌を打つこと…かれこれ1時間くらいだろうか?
クラスメイトとその彼氏はとっくに席を立って何処かに行ってしまっている。
「……とまぁ、ライバーとしては押さえておくべき聖地として……」
「…ええ」
「この間から、スクフェスでは『クリスマス大作戦』の投票が始まりまして……」
「……はあ」
「先日のラブ力ストーンの無料配布ではURことりをゲットしましてですね……」
「………はい」
「……僕の話、聞いてます?」
「ええ。興味深いお話ですね……………」
「それは嬉しい!こういう話が分からないバカ女が多くてですね……」
亜佑美にだって、分からない。
ただ、一生懸命に話をしている相手を無下に振り切れなくて精一杯の愛想笑いをしているだけだ。
そういえば、らぶらいぶ、って、どぅーも好きだったっけ……って、何を考えてるの?

涎を垂らさんばかりにニタニタと笑う男の顔は、極力見ないようにしていた。
周りを見ると、目の前の男の顔立ちは比較的整っている方だったが、不快な笑い方と粘っこい目の光が鼻につく。
急いでそこを出てしまおうと思って、ブラックのままのコーヒーを手に取ろうと手を伸ばした。
……すると、男の手が亜佑美の手に重なった。
「亜佑美さんはイイ匂いがしますよねぇ」
「あ、は、ははは……………」
「やっぱりμ’sのコ達もこういう匂いがするんでしょうねぇ……」
手を擦られて、もう我慢が出来なくなった。
相手の手からスッと自分の手を引き抜き、椅子を引いた。
「あ、あの、そろそろ……」
「ああ!これは気が付きませんでした。失敬」
「じゃ、私のぶ……」
「まさかこんなに積極的な女のコだったなんて!じゃ、場所を変えましょう」
「は?」

405名無し募集中。。。:2014/10/26(日) 14:56:05
亜佑美は、男に手を握られて引っ張られながら歩いていた。
小柄な亜佑美だから、時折つんのめって転びそうになる。
その度に引っ張り上げられる、握り締められた手が、痛い。
……考えてみれば、こんなことは、今までには無かった。
歩くのが遅い鞘師君は論外として、多少体格の良い生田君にも工藤君にも普通に付いていけていた。
(やっぱり、気、使って、貰ってたんだ……)

男は、どんどん路地裏の方へと進んでいく。
この先は……この先に、あるのは!
「あ、あの、何処へ……」
「決まってるじゃないですか。ホテルですよ!」
「ほ、ホテル?!」
「一戦交えたらメシでも奢りますよ。そうして、ホテルのはしごをしましょう。僕も初めての経験で楽しみですよ」
「………い、嫌ぁっ!離して!」

相手の表情がガラリと変わった。
「うるせぇ!女なんてこういうコトにしか役に立たねえだろうが!」
亜佑美は必死で相手の手を引き剥がそうとするが、何かで固められてしまったように離れない。
「優しくしてりゃつけ上がりやがって!」
「ヤだっ!」
「そういえばコーヒー代も出したじゃねぇか!その分も体で払いやがれ!」
「お、お金なら払うから、だから、許して!」
「もう俺無しじゃいらんねぇようにしてやるよ!大人しく……」

「うわあぁぁぁぁっ!!」

聞き覚えのある声と共に、ドスンと強い衝撃があり、直後にすっぽりと腕の中に引き込まれた。
上目遣いに見上げた先には、幾度となく脳裏を横切った、そのひとの憤怒の表情。
「あゆみに何すんだ!」
「な、何だ、手前は!」
「何だじゃ無ェよ!こんなに怯えて……あゆみ……………」
抱き締める腕には、さらに力がこもる。

406名無し募集中。。。:2014/10/26(日) 14:57:02
そろりと顔を上げると、つい先刻まで手を握り締めていた男は、地べたに尻餅をついていた。
何とも情けない恰好のまま悪態をつくが、声のトーンは先刻よりも格段に落ちている。
「お、お前は、関係、無いだろ!」
「関係だったら大アリだ!」
「お、俺の、女、だぞ!」
「何であゆみがテメェなんかの女になるんだ!」
「ちゃ、ちゃんと、紹介、されたん、だぞ……」
「馬鹿野郎!!」
ひときわ大きく吠える工藤君の声に、相手はビクッとして顔が真っ青になる。
「あゆみはオレが好きなひとだ!オレの大事な女のひとだ!」

……………え?

今、聞こえた言葉は本当?
それとも空耳だったのかな?
あのコが好きなんじゃ無かったの?
あのコとお付き合いしてるんじゃ無かったの?
でも……何だろ?
胸がドキドキして痛いのに、体中が温かい。
ねぇ……本気にして、良いの?
あたしは特別だって思っちゃってもいいの?
どぅー……………。

泣き顔を見せたくなくて、亜佑美は、工藤君の胸に顔を伏せた。
背中をしっかりと抱き留めている腕の温かさに身を任せる。
ズルズルと奇妙な音がするのは、尻餅をついたまま後退りをしているのだろうか?
「いつまでここに居るんだよ!さっさとどっか行け!」
「ち、畜生!こんな凶暴なコブ付きだったのかよ!!」
ドタドタと不揃いな足音が遠ざかっていく。
……と、その後。
頭にふわりと置かれた優しい温もりが、亜佑美の髪をそろっと撫でた。

407名無し募集中。。。:2014/10/26(日) 14:58:22
「あゆみ、ゴメンな。今まで散々待たしちまった」
「……」
「オレ、気が付かなかったんだよ」
「……」
「お前のこと考えてたら、頭っから離れなくって……そんな日がどんどん増えてって……」
「……」
「これが、好きってことだったんだな」
「……」
「世界の中で、一番好き。ってか、お前だけ、好き。大好き。あゆみ………」

しゃくり上げていた亜佑美が、ようやく、言葉を発した。
「せ……責任、取ってよ」
「ん?」
「せ、折角、紹介、して、貰ったのに、こんなコト……」
「……そうだな」
「あ、謝ん、なきゃ……」
「月曜日、一緒に行こうぜ。そして一緒に謝れば良いじゃん」
「ほ、ホント、だよ……」
「ああ……」
抱き締められた腕に、さらに力がこもった。
山を下る流れに乗せて、まだ見ぬ景色に憧れ焦がれ、転がり出す小石のように。
ふたりの想いもまた、堰を切ったように、お互いに向けて溢れ始めた……………。

双眼鏡を同時に目から外し、顔を見合わせて、ふたりで同時に溜息を吐いた。
「やれやれ。ハラハラさせてくれるの」
「本当に、どうなるかと思いました」
「ま、この辺のラブホテルもパーティールームもウチの息が掛かってるから入店拒否の指令は回してたけどね」
「喫茶店には虱潰しに人を配置して連絡させていましたけど……」
「それにしてもよく工藤をあそこに連れて来させられたわね」
「そこは小田ちゃんに頼みました。こういうコトをさり気なく、っていうとまーちゃんは当てにならないですし……」
「言えてる。フフッ」

408名無し募集中。。。:2014/10/26(日) 14:59:14
次の土曜日。
人数が多いので予約して2階を開放して貰い、みちしげ君と春菜は中等部を引率して『竹むら』に来ていた。
「へぇー、凄くイイ雰囲気のお店だねぇ」
「そうだな。ってか、2階は住居じゃ無かったんだな」
「アニメではそうだったの」
「うん。穂乃果が顔出してた窓がこれかぁ」
工藤君は、窓から身を乗り出して路地を眺める。
「それにしても、道重さんも“穂むら”知ってたって、ライバーだったんスか?」
「ライバー?」
「ラブライブのファンっす」
「何言ってんの。竹むらさんは昭和初期からの有名店でしょーが」
呆れ顔と溜息交じりに、みちしげ君は答える。

「そう言えばどぅー、お前、この間香音ちゃんに“あーん”してささみ食べさせて貰うてたのう」
「鞘師さんは寝てたじゃないっすか」
「道重さんと優樹ちゃんの相手しとったんじゃ。それなのに、お前は……」
「その割にはガチで寝てたんじゃ?」
「うるさい!じゃけ、今日はワシ、亜佑美ちゃんに“あーん”して貰うても良いな?」
呆れて苦笑する香音を横目で見つつ、鞘師君は言う。
「そ、それはダメっす!あゆみはオレの大事な……」
「どぅー、ストップ!」
慌てて言いかける工藤君の口を、顔を真っ赤にした亜佑美が両手でパッと塞ぐ。

………が、時既に遅く、ふたりが冷やかしの集中砲火を食らったのは言うまでも無い。
そして、一番楽しそうだったのが、今まで幾度となく冷やかしを止められていた佐藤君だったことも言うまでも無いだろう………。


工藤君生誕記念  小石のように(後篇)       了

409名無し募集中。。。:2014/10/26(日) 15:06:48
以上になります
波風ばかり立つ妄想で申し訳ありません
我が事ながらもっと穏やかな話は書けないものだろうか……

それにしてもシゲ君と飯窪さんは勝手に動いてくれるんで助かります
いずれイギリスとアメリカに離れ離れになる予定ではありますが……

410名無し募集中。。。:2014/10/26(日) 15:26:18
転載します!

411名無し募集中。。。:2014/10/26(日) 18:08:07
http://www1.axfc.net/u/3350495


微エロです。
内容はパスワードで察して下さい。
パスワード【shigesaya】
ごめんなさい。。。

412名無し募集中。。。:2014/10/26(日) 18:16:20
*・ 。.・)< 鈴木君様おかえりなさいなの!りほりほのほりほり話しも体調見ながら書くの!

ホントにご無事で何よりです

413名無し募集中。。。:2014/10/26(日) 18:44:42
おーっ鈴木君作者様お帰りなさい!
文章が書けるまでに回復なされたようで何よりです!
あとちょろっと酔って書いただけのネタをさらに昇華させてくださいましてありがとうございます

鈴里解禁はゆーーーっくり待ってますのでどうぞごゆるりと
それからこちらも勝手に鈴里ネタで書いてしまったことを幾重にもお詫び申し上げなければ……

414名無し募集中。。。:2014/10/26(日) 19:10:17
それから……転載ありがとうございました
が…本スレでは1レス目が抜けていますので1レス目のみ再掲をば……
(“恐らくNG”を書き直しました)

415名無し募集中。。。:2014/10/26(日) 19:11:13
翌日の昼休み、工藤君は、土曜日に秋葉原の“聖地巡礼”に行く予定の女子生徒を呼び出した。
「ちょっと、聞きたいことがあんだけど」
「えぇー、なぁにぃ〜」
甘ったるい話し方が鼻につく。
「土曜日、アキバ行くって言ったじゃん」
「そぉ!今から楽しみだよねぇ~、お出かけ」
「……そこ、アキバの何処にあるんだ?」
「知らなぁい」

……………はぁ?

「し、知らないって……んじゃ、どうやって行くんだよ!お前の兄貴一緒に来てくれんのか?」
「えぇ〜、どうしてお兄ちゃんなんかが一緒に来るのよぉ?」
「“穂むら”の場所教えてくれるんだろ?確か前に行ったって……」
「あれは、ウ・ソ❤」
「な……」
「遥と一緒なのにあんなオタクが行くようなトコ行ってどうすんのよぉ」
「お、オタク?」
〜〜〜余談ですが“竹むら”さんは老舗で落ち着いた佇まいの美味しいお汁粉屋さんです……〜〜〜

「みんなに聞かれてもいいようにっていうさぁ、遥とのデートの口実じゃん」
「で、デートだぁ?」
「そぉよぉ。愛し合ってるアタシと遥の……」
そう言いながら腕にしなだれかかってくる彼女に、文字通り、ゾワッと鳥肌が立つ。
工藤君は、思わずその体を振り払った。
「ちょっとぉ。照れることないじゃあん」
「照れてんじゃねぇ!気持ち悪りいんだよ!」
「まぁたまたぁ。そんな照れ屋さんなトコも……」
「いい加減にしろ!」
もともと興奮して声が大きくなってきてはいたが、あまりにもかみ合わない会話に、ついに工藤君はキレて怒鳴り付けた。
「ヤだぁ!こわぁ〜い」
「……っつうか、テメェ、騙したのかよ!」

416名無し募集中。。。:2014/10/26(日) 19:14:05
1レス目のみですので以上です
間違い探し程度ですが多分これがNGなのではないかと……
折角の転載にケチをつけるようで申し訳ありません
その点については幾重にもお詫び申し上げます……

417名無し募集中。。。:2014/10/26(日) 20:44:03
>>414
転載した者です
特に何があったわけじゃなく単純に転載ミスをしてしまっただけなので気にしないで下さい><

418名無し募集中。。。:2014/10/30(木) 17:37:56
|*‘_ゝ‘)<今宵は聖をめちゃくちゃにしてやるっちゃ!18歳になるしあんな(ソフトS○)コトやこんな(○外)コトもウヘヘヘ
しても今日は怒られんよね

ノノ∮*‘ _l‘)<あっ!えりぽん!あのね///今日は聖をえりぽんの好きなようにして欲し・・
ノ9|‘_ゝ‘)<!!!やっt

ノノ∮‘ _l‘)<かったんだけど女の子の日だからお預けね(はーと)

419名無し募集中。。。:2014/10/30(木) 18:36:24
生田くんむくわれないなぁww
>>411
大変申し訳ないのですがケータイだと文字化けしてしまうので、お時間のある方はまとめに転載お願いしますm(_ _)m

420名無し募集中。。。:2014/10/30(木) 21:28:26
>>419
了解

421名無し募集中。。。:2014/10/30(木) 23:11:45
>>420
助かります!ありがとうございます!

422名無し募集中。。。:2014/11/02(日) 01:14:57
ノd*´ー´リ<香音ちゃん大胆じゃの〜
http://stat.ameba.jp/user_images/20141102/00/morningmusume-9ki/6f/e1/j/o0480048013116361577.jpg

423名無し募集中。。。:2014/11/03(月) 22:00:59
本日の広島公演で発生した事案
・曲中に道重の後ろから抱きつく鞘師
・曲中に鞘師にキスする道重とキスするのが当然のようにほっぺを差し出す鞘師
・曲中にほっぺをくっつけあってギュッーってやる道重と鞘師
・アンコール挨拶で鞘師がいかに好きか語る道重
#morningmusume14

もうやだこのグループw

ノd*・ 。.・)<鈴木には後でご褒美上げるの
从*´◇`)<ホッペ位なら幾らでもお貸ししますよ

ノd;´ー´リ<何を言っているのじゃ!香音ちゃんワシは仕方なく

从#´◇`)つ<;´ー´bノ電車の中でまたセクハラ寝言言ったのはどの口なんだろうね!

424名無し募集中。。。:2014/11/04(火) 00:23:32
さすが万年発情期
寝ても覚めても香音ちゃんとのエロいことなんて

425名無し募集中。。。:2014/11/04(火) 05:07:07
ホッペつねってるAAかわいいw

426名無し募集中。。。:2014/11/04(火) 07:47:40
香音ちゃん本当に怒ったら三河弁で物凄く怖そうww

427名無し募集中。。。:2014/11/04(火) 20:09:19
シゲクボが絡む解禁が待ち遠しい

428名無し募集中。。。:2014/11/05(水) 21:56:37
生田君とフクちゃんはどんなバースデーだったんだろう…

429名無し募集中。。。:2014/11/07(金) 23:38:46
突然ですが飯窪さんお誕生日おめでとうございます
取り敢えずこんなものをばお祝いに……
いらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦のほどを……

430名無し募集中。。。:2014/11/07(金) 23:39:37
到着した中等部男子達は、次々に黒服に腕を取られて一室に閉じ込められた。
訳も分からずに示された席に腰を下ろし、顔を見合わせる面々。
そこに、ふらりと、人影が現れた。
「さ……全員服を脱ぐの……………」
人影の妖し過ぎる眼の光に、言葉を失って身動きが取れなくなる。
業を煮やした人影が合図をすると、先刻部屋に案内した黒服たちが現れる。
儚い(?)抵抗も虚しく、彼らは阿鼻叫喚の中服を剥ぎ取られてその肌を露わにしていった………。

同じ頃、到着した中等部女子達は、丁重に案内されて一室に導かれた。
「みなさん、申し訳ありません。こんなときにお願い事をしてしまって……」
「ううん、全然!」
「こんなに可愛い服が着れるんだもん!かえって嬉しいよ」
「本当本当!それもまだ発売前の服なんでしょ」
「可愛いし、オシャレだし、目移りしちゃいますよね!」
それぞれの弾んだ声が、部屋の雰囲気をさらに明るくする。

着替えを済ませて、ウキウキした気分で女性陣が部屋を出てくると、廊下では男性陣が(約1名を除き)仏頂面で立っていた。
「何で俺らがこげん恰好ばせんまんとや?」
「ワシ、童顔じゃけ、こんな恰好は避けとるんじゃけんのう……」
「オレも、こんなガキっぽい恰好はあんましたくないっつーか……」
「えー、まさはこの服好きー!」
「まーちゃんは良いだろ!そのベスト、ハルが着てーよ!」
そんな男性陣も、女性陣を見た瞬間、顔が一様に綻ぶ。いや、(約1名を除き)一斉に鼻の下を伸ばす。
「うお!みじゅきぃ、お嬢様やん!色っぽくて可愛かぁ〜」
「そ……そんなんじゃ、無いもん……」
「香音ちゅわぁ〜ん、そのチェックの服似合うのう。ベルトがまたイイカンジに強調して……デュフフフ……」
「里保ちゃん!またくだらないこと考えてるんじゃないだろうね!」
「あ、あゆみ、そんなに腕出して寒くねーか?胸元もちょっと……開いてっし……」
「どぅー!どこ見てんのよ、エッチ!!」
「小田ちゃん、その白い服可愛い!ほらほら、まさのこの服と色、おそろだよぉ!」
「佐藤さんもそのデニムのベスト、恰好良いですよ!」

431名無し募集中。。。:2014/11/07(金) 23:41:13
ワイワイとはしゃいでいると、ネイビーのスーツを着たみちしげ君が現れた。
「あらあら、随分賑やかなの」
「道重さん、酷かっちゃが!」
「あんな風に服脱がされるけぇ、ワシ、何かされるかと思うた……」
「そうっスよ!あんな怪しい出方しなくても良いじゃないっスか!」
すかさず、3人が食ってかかる。
「説明が面倒でしょ」
みちしげ君は涼しい顔だ。
「それにあんた達、着替えなきゃそんなに鼻の下伸ばしてらんないでしょ?」
ニヤニヤ笑いのみちしげ君を見て、男性陣は(約1名を除いて)慌てて顔を引き締める。
ニコニコ笑って相も変わらず相手を見ているのは佐藤君ぐらいだ。

「まあ!みなさんよくお似合いです!」
そこへ、ハニーイエローのドレスを纏った春菜もやって来た。
「うわぁ、はるなん素敵!」
ドレス姿の女性を見るのに慣れている聖は感嘆の声を上げるが、他はぽかんと見つめるばかりだ。
「でもさ、聖達はこんな楽な恰好させて貰ってるけど良いの?」
「先程も申し上げましたとおりみなさんにはモデルをしていただきますので」
「それなんだけど……人前でポーズ付けたりするの?」
「いえ、ご紹介したときに1度だけ前に出ていただければ」
「それだけ?」
「ええ。後はお好きなものを召し上がっていただいて構いませんが、多少視線が集まるのはお許しくださいね」
「で、はるなんと道重さんは?」
「私はオーナーとしての挨拶がありますから。道重さんにはご面倒ながらエスコートをお引き受けいただいていまして」

辺りに漂う甘い匂いに、先刻からそわそわしていた佐藤君が
「ねーねーはるなん、今日はケーキいっぱい食べて良いんでしょ?」
「勿論!ケーキもあるし、口直しのサンドイッチやスープも用意してるからね」
「やった!小田ちゃん、一緒にいっぱい食べに行こうね。色んなの食べたいから半分こずつね」
「はい……」
にこにこと無邪気に笑う佐藤君だが、手は、ほんのりと赤くなって僅かに俯くさくらとしっかり繋いだままだ。
……他3人の男性陣は、それを羨ましそうに、いや、恨めしそうに見ていた。

432名無し募集中。。。:2014/11/07(金) 23:42:40
「お嬢様、そろそろお時間です」
「はい。では、みなさんは合図がありましたらご登場ください」
「若君、本日はよろしくお願いいたします」
「こちらこそ。じゃ、飯窪」
スッと差し出された腕に、自らの腕を絡める。
緊張の所為か、ヒールが僅かにカーペットに引っ掛かった。
「震えてるわよ」
「あの、少し……」
「どーってことないから大丈夫よ。先導するのはさゆみなんだし」
「ええ……」
「そこにいるのは偉いおじちゃんおばちゃんじゃなくて、南瓜とじゃが芋の集団だと思いなさい」
「……」
「挨拶のときは深呼吸して。そうすれば声も震えないから」
「はい」

ふたりの背中を見ながら、生田君が少しだけからかうように言う。
「道重さん、優しかっちゃねぇ〜」
「えりぽん!」
「よろしいのですよ、譜久村のお嬢様」
「でも……あんなに緊張する場面、聖も出たこと無い……」
「若が10歳になられて、初めてパーティーにお出になったのを思い出しました」
「え!そんなに早く!」
「お父上が次期当主をご辞退なされたのがその頃でしたので」
「……」
「緊張して泣きそうなお顔をなさりながら、当主であるお爺様と手を繋いでおられましたよ」
聖ばかりでなく、全員が真剣な表情で聞き入る。
「先程の“南瓜とじゃが芋”と“深呼吸”は、そのときにお爺様が若に仰ったお言葉です」
「そうでしたか……」
「あのお言葉を覚えていらっしゃったのですね……」
「ええ……」
「人前に出たときには、既に緊張も見せずに堂々とされて、お子様らしからぬご立派なご挨拶をなさったのですよ」

433名無し募集中。。。:2014/11/07(金) 23:43:51
店内には、既に様々な服がディスプレイされていた。
カジュアル服とはいえ、オーダーも受け付けるという体制は、既製服主体の日本ではあまり見られないものだ。
その為か、はたまた飯窪財閥の跡取り娘の器量を図ろうとしてか、大勢の財界関係者が夫人や娘を連れて来ている。
娘達は、早速ディスプレイされた商品の品定めをしているようだ。
みちしげ君のエスコートで春菜が現れると、あちこちから声にならないどよめきが起こった。
「飯窪」
「……はい」
「胸だけは張りなさい」
「……」
「最初のひと言が出れば、後は大丈夫だから」

緊張を隠せぬまま、春菜は壇上に立った。
先刻みちしげ君に言われたとおり、ひとつ、深呼吸をする。
……すると、張り裂けそうなまでに早鐘を打っていた心臓が落ち着いた。
辺りの人の顔が、目に入って来る。
父の友人であるあの人も。
以前縁談を申し入れてきたあの家の人も。
確かあのご夫妻は、昔の同級生であった人の両親だっただろうか……。
集まった人々の顔を見渡すと、その場が水を打ったように、しん、と静まり返った。

そっと、マイクに手を添える。
「みなさま、本日はようこそ『S&H』の開店記念パーティーにお越しくださいました」
拍手が起こる。
「オーナーの飯窪春菜でございます。こちらでは、主に若者向けのカジュアル服を取り扱ってまいります」
聞き入りながら値踏みをするような不躾な視線にも、もう春菜は動じない。
「服地は確かな繊維業者から最高のものを、また、デニム地は既に2号店がございますフランスより、ニーム産のものを取り揃えております」
それを聞いて、夫人や娘達から微かな溜息が漏れる。
「こちらではオーダーメイドの商品もお取扱いいたします。お客様のご要望に最大限デザイナーがお応えし……」
流れるような挨拶を聞きながら、みちしげ君は、そっと傍らの春菜を見た。
そこにはもう、緊張で半ば怯えている少女の姿は無かった。
若いながらも、堂々と一歩を踏み出した実業家の姿が、そこにあった。

434名無し募集中。。。:2014/11/07(金) 23:44:56
春菜の合図の後、生田君と聖が、鞘師君と香音が、工藤君と亜佑美が、佐藤君とさくらが手に手を取って壇上に立った。
譜久村家の令嬢がモデルとして登場したことに、招待客は皆、一様に驚いたようだ。
「こちらのモデルになっていただいた方々は、みな、私の大切な学友でございます」
ほう、と、財界人の声が上がる。
「カジュアル服は、日の光の下が良く似合います。今回は、それを踏まえまして、明るい時間帯のティー・パーティーに致しました」
夫人達が微笑みながら頷く。
「こちらの軽食とデザートは、飯窪が提携したパティシエが腕を振るったものでございます。どうぞご歓談なさりながらお召し上がりくださいませ」
娘達は、目を輝かせて目の前のスイーツに見入る。
春菜が壇上から降りると、座が徐々に崩れて、テーブルの方へと移動する。
それと同時に、ギャルソンがその場を回りながら、客に飲み物を勧める。

「小田ちゃん、これ、美味しいよ!」
そう言いながら、フォークに差して目の前に出されたクラシックショコラを、さくらはそっと口に入れる。
「ねーねー、まさ、そっちも食べたい!」
「はいはい」
苦笑し、零さないように苦労しながらタルト・フリュイをフォークにすくう。
佐藤君は待ちきれないと言わんばかりに顔を近付けて、パクッと頬張る。
「香音ちゃん、ワシ等もあれやろう!」
「……ふたりとも同じの食べてるのに?」
香音は、鞘師君の方が少しだけ多く減っている、ナッツとショコラのトルテを見ながら呆れ顔で言う。
「あゆみ、これ、美味ぇな!」
「ちょっと、どぅー、クリーム付いてるよ」
亜佑美はそう言うと、工藤君の唇の端についている生クリームを指で取り、悪戯っぽい笑みを浮かべて自分の口に運ぶ。
それを見て、工藤君の顔が、訳も無く、赤くなる。
「……俺は大人しくしてた方が良かっちゃね」
「うん。ごめんね。聖の知ってる人も大勢いるから……」
それでも、生田君は、聖にケーキを取り分け、紅茶を淹れる。
「……賑やかよねぇ」
「……本当に」
そう言うみちしげ君と春菜の眼は、誰よりも穏やかだった。

435名無し募集中。。。:2014/11/07(金) 23:46:36
「そうそう、これ」
みちしげ君はいつの間にか手に持っていた包みを春菜に手渡す。
「これは……?」
「開店祝いと、あと、誕生日でしょ」
全身が熱くなった。
熱が頭に上り、それが、涙になって零れる。
「泣くんじゃないの」
「でも……」
「後で開けてみて」
「……はい」
「“普通”の感覚を忘れないことが、難しいけど大切なの」
「はい」
「それを忘れないで」
「……肝に銘じます」

「ところで、本当に亀井さんや田中さんをお呼びしなくてよろしかったのですか?」
「スイーツは取り分けてあるんでしょ?」
「それは勿論……」
「本当はさゆみもえりと並んでケーキの食べさせあいっことかやりたかったんだけどね」
「でしたら……」
「あんたこの後お客様達を連れて店内を案内するんでしょ?」
「はい」
「そのときにあのふたりがフィッティングルームででも盛ってたらどうするつもり?」
「あ……………」



飯窪さん生誕記念   サード・エスコート        了

436名無し募集中。。。:2014/11/07(金) 23:48:51
以上になります
ややこしい言葉ばかりの妄想で申し訳ありません

437名無し募集中。。。:2014/11/08(土) 01:56:13
凛々しいはるなん素敵や…そしてはるなんといる時の実業家としてのシゲはあまりにカッコよすぎる…(//∇//)

周りの子たちに比べて上の年齢で入ってきて、いまやさゆ以外で唯一の20代となり、さらにもうすぐ(年齢順で)グループのトップに立つリアルはるなんともリンクする感じがして…だからこそシゲのはるなんへの教えがグッとくる…

……でも、この場に居ないかめれなが最後に全部もってっちまったよww

438名無し募集中。。。:2014/11/08(土) 02:51:05
転載しとくよー

439名無し募集中。。。:2014/11/10(月) 16:01:03
http://stat.ameba.jp/user_images/20141109/23/morningmusume-9ki/64/75/j/o0472035413124531130.jpg
里保ちゃん残念w

後ろのもラブラブですな

440名無し募集中。。。:2014/11/10(月) 17:49:10
聖くんえりぽん(*´Д`*)

441名無し募集中。。。:2014/11/10(月) 18:54:27
りほちゃんめっちゃ不満顔w
鈴木くんも罪なオトコよのぉ〜ww
そして聖くんにベッタリなえりぽんかわゆい…

442名無し募集中。。。:2014/11/10(月) 19:37:30
2人の解禁が楽しみ過ぎて(>_<)

443名無し募集中。。。:2014/11/12(水) 12:50:02
从*´◇`)つhttp://stat.ameba.jp/user_images/20141112/10/sayumimichishige-blog/ca/de/j/o0315047213126761397.jpg
http://stat.ameba.jp/user_images/20141112/10/sayumimichishige-blog/75/1c/j/o0472031513126761416.jpg

从#´◇`)<この写真なんなんだろうね
ノd*´ー´リ <そ、それは無理矢理撮られたんじゃ!!
从#´◇`)<真ん中で随分嬉しそうだけど?
ノd;´ー´リ!ギクッ
从#´◇`)<里保ちゃんが割り込んで来たように見えるけど?

ノd;TーTリ(香音ちゃんが一緒に撮ってくれんからじゃ…)

444名無し募集中。。。:2014/11/13(木) 06:54:00
>>443
泣くな鞘師君

445名無し募集中。。。:2014/11/13(木) 22:27:29
隣に並べて良かったな鞘師君w
http://stat.ameba.jp/user_images/20141113/22/morningmusume-10ki/30/00/j/o0480048013128249693.jpg
http://stat.ameba.jp/user_images/20141113/22/morningmusume-10ki/a1/93/j/o0480036013128232912.jpg

446名無し募集中。。。:2014/11/13(木) 22:33:50
鞘師君の目www

447名無し募集中。。。:2014/11/13(木) 22:57:51
ノd*´ー´リ<香音ちゃん…今晩どうじゃ?グフフ

って顔してるな

448名無し募集中。。。:2014/11/20(木) 03:04:24
落ちるまでの時間早すぎない?
なんかあったのかな

449名無し募集中。。。:2014/11/20(木) 06:38:34
スレ乱が有ったみたい

450名無し募集中。。。:2014/11/20(木) 13:28:48
迷惑な話だねぇ…

451名無し募集中。。。:2014/11/20(木) 18:05:25
まだ乱立してるのかな
新スレいつ立てようか

452名無し募集中。。。:2014/11/20(木) 18:31:31
建てれるなお願いなの

453名無し募集中。。。:2014/11/20(木) 22:25:07
( ■_■)<立ててきます。

454名無し募集中。。。:2014/11/20(木) 22:30:38
( ■_■)<新スレでございます。

さゆえり「れいなはココが感じるの?w」72
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1416490002/

455名無し募集中。。。:2014/11/20(木) 22:49:53
ありがとうございます

456名無し募集中。。。:2014/11/21(金) 14:31:27
http://stat.ameba.jp/user_images/20141121/10/sayumimichishige-blog/d8/f9/j/o0480064013135613625.jpg
http://stat.ameba.jp/user_images/20141121/10/sayumimichishige-blog/14/97/j/o0480064013135609772.jpg
http://stat.ameba.jp/user_images/20141121/10/sayumimichishige-blog/86/d7/j/o0480048013135613629.jpg

石田君良かったな

457名無し募集中。。。:2014/11/21(金) 15:36:48
おっきしちゃった石田君のチビいしクンが当たっちゃって、でもそのサイズ感がなんともどストライクで思わずさゆみん…的な3枚目の妄想w


あるいは世界変わって、はるなんに迫られてつい「石田の方がいいの」…なんていってギュッとしてるところにひょっこり現れた工藤君のみるみる変わる表情に思わず…的な妄想ww

458名無し募集中。。。:2014/11/21(金) 19:16:54
              ノノハヽ
   _ノ⌒\_ノ   ノd*;´ 。.`;) ハァハァハァハァ
 /       ピシッΣ(=====)
(\ ノハヽ 彡     ( ⌒)っ)。'。゚_・゚ ピュピュッ
 <ノdo+´ 。`ル  / ̄ ̄ ̄'し ̄ ̄/\
  \  ⊂ )  ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄
  /    \      | |
  し ̄ ̄ ̄\)     ./ \

道重さんだからといってやっていい事と悪い事があります!

459名無し募集中。。。:2014/11/21(金) 20:11:05
ピュピュッじゃねえよw

460名無し募集中。。。:2014/11/24(月) 21:39:00
ノd*´ー´リ<香音ちゃんずっと握ってて大丈夫じゃけん

@
アルバムイベ2回目最初の挨拶は「右隣のメンバーのいいところを言う」
香音ちゃん→りほりほ「手の皮が柔らかいところと親指の爪の触り心地がイイ」

461名無し募集中。。。:2014/11/24(月) 22:37:45
9|‘_ゝ‘)<指の方がって事やったりしてw

462名無し募集中。。。:2014/11/25(火) 00:46:50
香音ちゃんに指触られてなんだかモヤモヤしちゃう鞘師くん
ていう妄想余裕でした

463名無し募集中。。。:2014/11/25(火) 00:52:42
避難所が鞘香専用スレみたいになってんね

464名無し募集中。。。:2014/11/25(火) 01:18:01
規制される鞘香ヲタ達

465名無し募集中。。。:2014/11/26(水) 19:07:28
http://i.imgur.com/fHI5xn9.jpg

ノd*TーTリ<がのんぢゃあぁぁわん僕の唇お掃除して欲しいんじゃぁぁ

从*´◇`)<そのわりにはしっかり抱いてるんだろうね

466名無し募集中。。。:2014/11/27(木) 10:01:18
またシゲ鞘小説書いて
その後に泣いてる鞘師君を慰めるために唇ぺろぺろチュッチュしてあげるんだろうな

从;´◇`)。oO(あ、道重さんと間接キッスになっちゃう!)

467名無し募集中。。。:2014/11/27(木) 22:09:10
本スレに書き込みたいけど規制がかかって保全もできない
お役に立てなくすまない

468名無し募集中。。。:2014/11/27(木) 23:15:56
自分も本スレ行きたいけど恐らく永久巻き込み規制で書けんのじゃ

469名無し募集中。。。:2014/11/27(木) 23:18:48
転載しておいたよ

470名無し募集中。。。:2014/12/01(月) 14:22:27
http://i.imgur.com/SbmllWQ.jpg
ノc|o´ 。`ル(優樹…可愛いな……)
川* ^_〉^)<どぅ!顔紅い!イヒヒヒ



川*- 。.-)つノc|+` ロ´)o勝手ニ写真ミルナ!
イッチャダメナノ

471名無し募集中。。。:2014/12/01(月) 23:27:48
すみません…話はまーどぅーで盛り上がってましたが……
取り敢えず書き終えたまーさく話など
いらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦のほどを……

472名無し募集中。。。:2014/12/01(月) 23:28:37
「さぁ〜みぃ〜よぉ〜〜!」
車を降りた途端、工藤君の大声が辺りにこだまする。
……のが普通の大声なのだが、ここは土手の上だ。川の水に吸い込まれて、声が響き渡ることは無い。


事の発端は、佐藤君とさくらに、送られてきた1通のメールだった。
『約束の星空観察会を○○日に行います。寒くないようにしっかり服を着て、6時にお店に来てください』
いつぞやのイベントで入賞したご褒美の【おほしさま】に行くという、カメラ屋店主からのメールだ。
「小田ちゃん、メール来てるの、見た?」
「え?……あ、ホントだ!カメラ屋のお兄さんからですね!」
「それそれ!」
「じゃ、早速みなさんにお伝えしなきゃ!」
「うん。どぅー!ちょっと来て!」
佐藤君は、さっさと帰り支度を済ませていの一番に教室を飛び出そうとしていた工藤君の背中に叫んだ。
「……んだよぉ、まーちゃん」
亜佑美の教室へすっ飛んで行くつもりだった工藤君は、佐藤君に呼び止められて憮然とした表情で戻ってくる。

「これ!」
佐藤君はスマホの画面を工藤君の目の前にグッと差し出した。
「えー、何々、約束の星空観察会を……」
メールを読み上げるうちに、工藤君の眼も少しずつ輝いてきた。
「まーちゃん、これ、あのポエムの?」
「そう!」
「オレらも行っていいのか?」
「うん!どぅーとあゆみんとみにしげさんとはるなんも、って言ったから」
「じゃ、オレ、あゆみのトコ行ってこのこと言ってくる!」
「まさ、小田ちゃんといっしょにみにしげさんとはるなんトコ行く!」
3人は、揃って駆け出した。
途中、それぞれの目的地へ行く為に枝分かれする。
工藤君は、上級生の教室へ行く為に階下へと。
佐藤君とさくらは、高等部の校舎へ行く為に渡り廊下へと。

473名無し募集中。。。:2014/12/01(月) 23:29:30
約束の日時にカメラ屋の前に行くと、店主のお兄さんはボックスカーの暖房を効かせてくれて待っていた。
それに乗り込み、出発する。
「行く場所はね、都内から出るけどほとんど郊外みたいなところなんだよ」
「そんなトコで星が見えるんスか?」
「この近辺では珍しく街灯が少ないところでね、星がよく見えるんだ」
「へぇー」
「江戸川、っていう大きな川沿いのところでね。今日はその土手で星を見るからね」

それまで黙って話を聞いていた春菜が口を開く。
「そう言えば、北海道で天文学のご研究をなさっていたそうですけれど……」
「ええ。でも、親父が病気をしましてですね。2年前にこっちに帰って来たんですよ」
「今でも、天文学のご研究をなさってるんですか?」
「ええ、まぁ、大学にいた時の様にはいきませんが……。それが何か?」
「今度、ウチで高尾の方にプラネタリウムを併設した小さい観測ドームを作ることになりまして」
「へぇ!それは是非お邪魔したいですね」
「こちらこそ、是非」
「楽しみにしていますよ」
「ええ。子どもたちを対象にした観測会も計画していますので、その折には……」
春菜と店主が始めた難しい話は、4人の耳を左から右へと通過していく。
そして、それを子守唄にして、いつの間にか眠ってしまった……。

「ほら、着いたよ。起きなさい」
みちしげ君に頬をペチペチと叩かれて、工藤君と佐藤君は目を覚ました。
「さ、起きて。着いたよ」
傍らでは、亜佑美とさくらが春菜に揺り起こされている。
「じゃ、用意は良いかな?」
店主は、ひとりに1つずつ、使い捨てカイロを配ってくれた。
それを揉んで温め、コートをしっかりと着直して、全員が車の外に出る。
「さぁ〜みぃ〜よぉ〜〜!」
工藤君の大声はあえなく川面に吸い込まれていった。
他の面々も、震えながら歩いていた。……が。

474名無し募集中。。。:2014/12/01(月) 23:30:36
ふと、空を見上げると、山の上のように大きくは見えないものの、満天の星空が大地を抱きすくめている。
「わぁー、きれーい!!」
さくらが、思わず、というように感嘆の声を上げる。
邪魔な光が無いので、自分の家の近くでは探すのに苦労する星座も簡単に見つかった。
店主が、それぞれの星について、話をしてくれる。
昔、夜に歩くときや夜の航海で大切な役割をした北極星のこと。
カシオペア座と、それにまつわるギリシャ神話の話。
北斗七星は、熊の尻尾だなんて知らなかった。
それにまつわる妖精カリストーの悲話も、初めて聞いた。
中国では、また違う話が伝えられているってのもちょっと面白いかも。
北斗七星にある二重星が、兵士の視力検査に使われてたなんてことは、先生も知らないんじゃないかな?

説明が終わって自由行動になると、工藤君はすかさず亜佑美の手を取り、どこかへ駆けて行った。
(フフッ。やっぱり可愛いなぁ……)
ふたりの背中を目で追いながら、さくらはそっと微笑んだ。
………と同時に、ほんの少しだけ、胸がチクリと痛んだ。
(どうして、気にしちゃうんだろ?)
耳の中で、繰り返し、こだまするのは、いつだったか、工藤君にフラれた女子生徒に投げつけられた言葉。

『あんたみたいなブスが近付くと工藤君が汚れちゃうでしょ!傍に寄らないでよ!しっしっ!!』

「ま、そうだよね……………」
独りごちて、さくらは電気の点かない街灯にもたれ掛かった。
目頭が熱くなる。
それと気付いて、何度も何度も瞬きをし、必死に堪える。
星空を見上げる、その瞳は、虚ろだ。
星を見たら、堪えているものが溢れだしてしまいそうだから。
見詰めるのは、暗闇だけを。
このまま、あの闇に吸い込まれてしまえば、このまま消えてしまえれば……………。

475名無し募集中。。。:2014/12/01(月) 23:31:28
「小田ちゃぁぁぁん!!」
堂々巡りの昏い思いは、突然闇を切り裂くように聞こえた声で中断された。
「何してんのぉ?!こっちこっちぃ!!」
声の方に振り向けば、ブンブンと振り回す懐中電灯の光が見える。
「今……」
行きますと声に出しかけて、その声が涙を含んでいるのに気付いた。
言葉をぐっと飲み込み、懐中電灯の光の方に駆け出した。
その声に驚いたのだろう。懐中電灯の光が揺れながらこっちに近付いてくる。

「小田ちゃん!」
懐中電灯の光は、随分遠くに見えたのに。
精一杯の力で走ってきたのだろう、思ったよりも早く、佐藤君はさくらの傍に来た。
はあはあと荒い息を吐き、膝を押さえている。
「佐藤さん……」
「ね、どうして、泣いて、るの?」

………やっぱり、隠し切れなかったんだ………

「ち、ちょっとだけ、センチメンタルに浸ってたんです……」
「そう?」
「そう、って?」
「そんな感じじゃ、なかったよ。何か、ヤなこと、あった?」
「いえ……工藤さんと石田さんを見てたら、何となく……」
羨ましいとは、言えなかった。
自分には縁の無いことだと思うから。
私じゃ、羨ましいって、そう思うことだって、分不相応だよね。

………なんて、言葉には出さなかったのに。それなのに………。

ふわりと肩に何かが掛けられた。
そっとそれに触れてみると、それは、佐藤君が来ていたダッフルコート。
片袖を脱いで、着せかけてくれたのだろう。

476名無し募集中。。。:2014/12/01(月) 23:33:09
「佐藤さん、風邪引いちゃいますよ。ちゃんとコート着なきゃ……」
「このコートおっきいし、こうすれば寒くないよ」
佐藤君は、背後から左腕でさくらの体を抱き、右腕でコートをしっかりと押さえた。
「まさ、体温あついから……ふたりで、あったかくなろ?」
「体温…高いから…ですか……」
さり気なく言葉を訂正してみるものの、佐藤君は動じる様子も無い。

「小田ちゃん…さくらちゃん……」
「え?」
急に名前で呼ばれて、ドキッとする。
「こんなに、ほっぺた、冷たくなって……」
頬擦りをされる。心臓が、ドクンドクンと、激しく動き出す。
「どうして、ひとりで泣いてたの?」
「べ、別に……」
「寒いトコで、ひとりで泣いてたら、よけい寒くなるよ」
「でも……」
「ん?」
「わ、私には、一緒に居てくれるひとなんて……………」

佐藤君は、左腕にさくらをぐっと抱え込み、右手でさくらと包まっているコートを引っ張った。
自然に、さくらの体は、佐藤君と向き合う形になる。
「さ、さと……」
「まさ、ダメ?」
「……え?」
「いっしょしちゃ、ダメ?」
「佐藤さん?」
「かなしいとき、いっしょに泣きたい」
「あ、あの……」
「うれしいとき、いっしょに笑いたい」
「……」
「今日みたいに寒いときはいっしょにギュッとしてたいよ………さくらちゃん、大好きだから」
「……………!!」

477名無し募集中。。。:2014/12/01(月) 23:34:26
コートの中に、熱が、こもる。
体中が、我知らず、熱くなる。
激しい鼓動は、収まる気配を見せない。
私、こんな言葉、貰っても、良いの………?

こもった熱は、瞼の裏に集まった。
それが、知らぬ間に、涙になって流れ出す。
「え…ど、どうしたの、さくらちゃん?」
佐藤君の慌てるような声も、どこか遠くで聞こえるようだ。
「い、嫌だった?まさ、じゃ」
さくらは、静かにかぶりを振った。
「い、嫌じゃ、無いの?」
言葉が出ないまま、こくんと頷く。
「でも…泣いてる……」
しばらく涙が流れるままに任せた。塞がっていた喉が、ようやく楽になってきた。
ひとつ息を吸い、涙の痕を残したまま、笑顔を作って、顔を上げる。
「佐藤さん」
「な、何?」
「嬉しいときも、涙って、出るんですよ」

やっと、事態を理解した佐藤君が、こっちに笑顔を向ける。
どんなに綺麗な星よりも、月よりも、ううん、太陽よりも、輝いている。
「じゃ、じゃあさ、あの……」
暗い中でもそれと判る程に、真っ赤に顔を染めて、佐藤君はさくらに向き直った。
「この間の、つづき、しても、いい?」
「続き?」
「ソフトクリームの、つづき……………」
一瞬キョトンとしたさくらだったが、次の瞬間、思い当たってハッとする。
そうだ。あのとき、一緒に買い物に行って、その後でソフトクリームを食べたとき……。
さくらは、佐藤君に負けず劣らず真っ赤な顔をして、こくりと頷く。

478名無し募集中。。。:2014/12/01(月) 23:35:23
佐藤君は、キュッとさくらを抱き締めて、そっと顔を寄せた。
さくらは、そっと目を瞑って、顔を心持ち上げる。
……唇に触れたものは、今迄に触れたことがある、どんなものよりも、柔らかかった……。
その柔らかいものは、僅かにさくらの唇を掠めた後、啄むように、唇を包み、吸う。
ほんの少しだけ顔を離し、真っ赤な顔で見つめ合った後、佐藤君は腕の力を強めた。
さくらは、それに合わせるように、佐藤君の肩に顔を埋めた。
お互いしか見えていないふたりは、星の光に交じって、ふたつの双眼鏡がキラリと光るのにも気が付かなかった。



星に想いを〜〜まーさく編〜〜      了

479名無し募集中。。。:2014/12/01(月) 23:37:31
以上になります
何だか似たような妄想ばかりで申し訳ありません
嗚呼、もっと自在に書き分けられる筆力と発想力が欲しい!

480名無し募集中。。。:2014/12/02(火) 00:54:24
転載しますーー

481名無し募集中。。。:2014/12/02(火) 17:40:12

前回のシゲ鞘のDL数に慄いて
「みんな目を覚ましてえぇぇっ!」と思って書いた
聖君とえりぽんの第3弾です。
http://www1.axfc.net/u/3368105
パスワードは【fukueri3】です。
覚悟を決めた方だけどうぞ。

鈴里は……今年中は無理っぽいですorz
ごめんね里保ちゃん。

482名無し募集中。。。:2014/12/02(火) 18:25:06
相変わらず禿し...激しいお二人でw母村さんも

ノd*´◇`)<安心したようなしないような....。
ノリ#´ー´リ<無理せんようにの!待っとるんじゃ

483名無し募集中。。。:2014/12/02(火) 19:18:44
いやぁ……相変わらずのおふたりさんで……素敵♪
やっぱり作者さんの愛情でアンナコトやソンナコトの描写が生まれるんでしょうねぇ
当方の書きかけにも少々流用させていただきたいくらいです(テイストが違うからしないというより出来ないでしょうけど)



鈴里は勢いでアンナモン書いてしまったので書きにくくなったのでしょうか?
だとしたら大変申し訳ありません
まぁこちらはゆーっくりと待っておりますので……

484名無し募集中。。。:2014/12/06(土) 23:23:58
>>481
新作来てた!
毎度まとめて貰うのも悪いし、どうにかiPhoneでも見れる方法無いかねぇ。
いよいよPC買うかな

485名無し募集中。。。:2014/12/07(日) 11:52:55
>>484
自分もiPhoneだけど文字変換アプリ使ってなんとか読んでるよ
でもそのアプリは改行してくれないから行間とかシーンの変化とかわかんない時あるw

486名無し募集中。。。:2014/12/07(日) 14:08:00
>>485
ありがとう!
おかげで>>481も見れた!
えりぽんの攻めようとするんだけどやり返される感じがイメージ通りでニヤニヤが止まらなかった笑

487名無し募集中。。。:2014/12/07(日) 17:14:53
http://livedoor.blogimg.jp/wai1111/imgs/b/2/b2af194c.jpg

488名無し募集中。。。:2014/12/07(日) 18:24:41
デケェしスゲェ量だなww


ノd∮// _l//)

489名無し募集中。。。:2014/12/07(日) 22:40:32
流れとは全く関係ありませんが本スレの>>327-332を見ていて浮かんだものをちょいと3レスほど
セリフは上記の小ネタを使わせてもらっておりますがご容赦いただければこれ幸い…
またいらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦のほどを………

490名無し募集中。。。:2014/12/07(日) 22:41:53
今日は、冬にしては珍しく、暖かい日差しが室内に入って来る日だった。
勿論、外はこれからが本番!というくらい寒いのだろうが、部屋の中は、暖房の所為もありぽかぽかして風情が楽しめる度だ。
こたつで昼食を摂ってひと休みし、この季節では珍しく外に干せた洗濯物を取り込んださゆみは
「やれやれ……今日も結構あったよねぇ……」
などと独りごちながら、洗濯物をたたんではタンスにしまっていた。
それをれいなは、のんびりと肘枕などしながら眺めている。

「ちょっとれいなぁ、手伝ってよぉ」
「えー、今日ぐらいは良かっちゃろぉ」
「だって、この洗濯物の半分以上はれいなのじゃない」
「…れな最近は忙しかったやん。この間はまた佐世保のベースに呼ばれたばっかりやし」
あ、そうか。そう言えば、そうだった。
「だけど随分仕事があるよねぇ。佐世保のベースって、そんなに人多いの?」
「いや、結構人が入れ替わっとるっちゃん」
「ふーん。そう」
「やけん、他ン人のタトゥーば見て、れなに声が掛かるとよ」
僅かに鼻をひくつかして得意げに言うれいなに
「……って、それ、れいなの名前しか知らないからじゃない?」
「えー?」
「吉澤さんのこと知ったら、れいなじゃなくて吉澤さんに声が掛かるかもね」
「さゆぅ。それはちょっと酷かっちゃん」
憎まれ口を叩きながら、さゆみは、夫のとろけそうな表情にそっと目をやった。
れいなは、出張で稼いだ金で買う予定の、愛妻と愛娘へのクリスマスプレゼントをぼんやりと頭に浮かべていた。

するとそこへ、隣の部屋にいた優樹がトテトテと入ってきた。
「あらあら、もう積み木はいいの?」
さゆみの顔が思わず綻ぶ。
れいなの様子を見ると、寝てはいないようだが、肘枕のまま少々とろんとした目をしている。
優樹も、いつもと違うれいなの様子に気付いたのだろう。
ちょいと小首をかしげて見ている。その仕草が何とも愛らしい。
そして、いつもであればパッとれいなに飛び付くのだが、今日は、足音を忍ばせるように、そろりそろりと近付く。

491名無し募集中。。。:2014/12/07(日) 22:43:48
「チーチ」
「んー?何ねぇ……」
夢うつつのれいなの傍にちょこんと座る。そして、その小さな手でれいなの頬をペチペチと軽く叩きながら
「ネーンネェー、コォオーイーヨー、オコォーオーイーヨー」
と、まだ回らぬ口で、どこかで聞き覚えた子守歌を歌いだした。
頬を撫でるが如くの小さな手の感触と、回らぬ口ながら意外にも上手い歌を聞いていたれいなは……

Zzzzzz……Zzzzzz………

……本当に、夢の中に入っていってしまった。
「まぁったく。どっちが赤ちゃんなのかわからないの」
と、呆れ顔でさゆみが呟く。

コテンと仰向けになったれいなに、優樹は
「ウンショ、ウンショ……」
と言いながら胸の上によじ登る。そして
「チーチィ……」
と言うが早いか、れいなの上でとろとろと眠り始めた。

洗濯物を片付け終わったさゆみは、その様子を見て、ふたりを起こさないようにそぉっと立ち上がった。
こんなところで寝てしまっては、幾ら部屋が暖かいとは言っても風邪を引く。
れいなが風邪を引く分には自業自得だが、可愛い娘に風邪を引かせる訳にはいかない。
キュッとれいなのスウェットを握り締めている、優樹の手をそっと取り、小さな指に手を掛ける。
「優樹。こんなところじゃなくて、ベッドでちゃんとお昼寝しようね」
と、手を剥がそうとするが、半分おねむの優樹は
「ヤー!ヤー!チチトォ……」
と、いやいやをする。
それどころか、その手でさゆみの指を捕まえて
「ハーハ!ハハモォ……」
などと、言い出した。
おねむでぐずる優樹が駄々をこねだしたら聞かないのを知っているさゆみは、フゥッと溜息を吐いた。
まぁ、部屋は暖かいし、ここはホットカーペットの上だし、何か掛ければ風邪を引くことは無いだろう。

492名無し募集中。。。:2014/12/07(日) 22:45:46
さゆみは、またもや立ち上がり、寝室から予備の掛布団を取り出してきた。
そして、また、部屋に戻り、今度は本格的に寝入っているれいなと優樹に掛ける。
そして、布団に自分も潜り込んで、優樹を自分が抱き取り、枕代わりにれいなの腕を伸ばさせて
「こんなのも、偶には、良いかもね……」
と言いながらすうっと寝入ってしまった……………。

1時間ほど、思いも寄らぬほどにぐっすりと眠った3人は、ほぼ同時に目を覚ました。
ぼんやりした頭を何とかすっきりさせ、優樹をベビーカーに乗せてスーパーへと買い物へ向かう。
「お昼寝なんて久し振りにしたね」
「そうやね」
「なんだかちょっと体が軽くなったみたい」
「れなも、ここントコの疲れが無くなったみたいっちゃん」
「でも優樹、上手に子守唄歌ってたねぇ」
「うんうん。録音しとかんやったンが勿体無かったと」
「今度はさゆみも歌ってみようかなぁ」
……それを聞いたれいなと、ベビーカーの中の優樹の顔が、笑顔のまま、ほんの少ぉしだけ引きつる。
「さ、さゆは歌わんでも大丈夫とよー……」
「バブ……………」



小さな幸せの中で       了

493名無し募集中。。。:2014/12/07(日) 22:48:26
以上になります
小さな小さなスレタイ無視の妄想で申し訳ありません
タイトルをつけるほどのものではありませんが珍しくこちらが文章より先に浮かびましたので取り敢えず

494名無し募集中。。。:2014/12/07(日) 23:03:36
転載します!

495名無し募集中。。。:2014/12/08(月) 11:43:15
チビまー可愛い!

496名無し募集中。。。:2014/12/08(月) 17:09:23
本スレ重くて書き込めない

497名無し募集中。。。:2014/12/08(月) 17:56:40
直ったっぽい

498名無し募集中。。。:2014/12/08(月) 21:21:50
http://i.imgur.com/rVXgROZ.jpg
鈴木君!

499名無し募集中。。。:2014/12/08(月) 21:39:35
すごく…大きいです…

500名無し募集中。。。:2014/12/08(月) 21:51:31
ノリ*´p´リ ハァハァハァハァ



ノd;´◇`)。oO(なんだか寒気がするんだろうね…)

501名無し募集中。。。:2014/12/08(月) 22:03:24
早く抱いて差し上げろ

502名無し募集中。。。:2014/12/08(月) 23:50:00
ノd*´◇`) 僕達にはまだ早いんだろうね…?


ノリ*☆p☆リ カイキンカイキン***

503名無し募集中。。。:2014/12/13(土) 22:26:43
本スレの流れを見て
http://i.imgur.com/3xCz97u.gif

504名無し募集中。。。:2014/12/14(日) 09:58:50
http://stat.ameba.jp/user_images/20141213/22/morningmusume-9ki/8c/af/j/o0480048013157988832.jpg

505名無し募集中。。。:2014/12/14(日) 22:44:33
あーそれでは本スレで言ってた“短いの”など少々
いらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦のほどを……

506名無し募集中。。。:2014/12/14(日) 22:45:27
「寒くなってきたからかなぁ……」
教室で、鞘師君の後姿を見ていた香音はほんの少しだけ眉根を寄せてつぶやいた。
その香音の表情と呟きに気付いたものは誰も居なかった………。


「あれ?鞘師ここに居たのか?」
「おう。香音ちゃんと一緒に帰ろうと思うてのう」
「っつうか、てっきり……」
と、話し出したクラスメイトの口を、一緒に居たもうひとりが慌ててガボッと塞ぐ。
「んーっ!んーっ!」
「い、いや、何でも無えんだ。ハ、ハハハ……。ボケ!あの様子じゃヤベエって!」
後の言葉は口を塞いだクラスメイトに内緒ごとのようにささやいたのだが、あいにく鞘師君との距離も近い。
お蔭で、しっかり鞘師君にも聞こえてしまった。
「何が“ヤバい”んじゃ?」
「い、いや、何でも……」
「ワシが怒る前に白状した方が良えぞ」

鞘師君は、決して大声を上げた訳では無い。
が、目を細め、眼光鋭く睨みつけるその表情に、ふたり共、ビクッとする。
「何があったんじゃ?」
「そ、その……鈴木が誰かと一緒に校舎裏に行くのを見かけて……」
「あ、ば、バカ!」
「誰か、じゃと?」
鞘師君の声のトーンが上がる。
「う、うん」
「で、どんな奴じゃった?」
「……」
「どんな奴、じゃったんじゃ?!」
「あ、あー……」
「答えんかぁ!!」
「そ、その……お、男………」

507名無し募集中。。。:2014/12/14(日) 22:46:25
ガタン、と、椅子を蹴って鞘師君は校舎裏に向かって走り出した。
「こら鞘師!廊下を走るな!」
「すみませーん!」
いつものようにおどけた口調ではなく、切羽詰まったような声色に、怒鳴り付けた先生も唖然とする。
「何だ?どうしたんだ、あいつ」
鬼のような鞘師君の形相に、廊下を歩く生徒達も慌てて道を開ける。
一度、ワックスを塗り直した個所を踏んづけてしまい、派手ににすっ転んだ。
が、誰ひとりとして、笑ったり囃し立てたりする者もいなかった。
廊下を全速力で走り、階段の手すりを滑り降り、渡り廊下に差し掛かった。
(居た!)
渡り廊下から見えたのは、ふたりの人影。
ひとりは、紛れも無く香音だ。
そしてもうひとりは……あれは、高等部の制服?
(み、光井さんじゃ!)

鞘師君は、思わず物陰に隠れた。
香音と光井君からは少し距離があるので会話は切れ切れにしか聞こえないが、ここ以外には隠れる場所が無いのだから仕方が無い。
「……ッチ、ですか?」
「そう。やっぱり…が基本やな」
「それって、ふたりで…の方が良いんですか?」
「うーん、やり方も色々…やろうけどなぁ。ひとりでも効果的なんも……」
ふたりでの方が良い?
ひとりでも効果的?
香音ちゃん、何の話をしとるんじゃ??

不意に、ポンと肩を叩かれた。
「り……」
みなまで言わせず、鞘師君は、相手の口を塞いで抑え込み、ささやき声で怒鳴り付ける。
「えりぽん!静かにせぇ!」
「……里保、苦しかっちゃろーが!」
押さえつけられた生田君も、負けじとささやき声で鞘師君に怒鳴り返す。

508名無し募集中。。。:2014/12/14(日) 22:47:29
「お前、何ばしよーとや。盗み聞きとか、カッコ悪かぞ」
「今、香音ちゃんが光井さんと何か親しげに話しとるんじゃ」
「あ?」
言われて、生田君も鞘師君の視線を追う。
確かに、向こうに居るのは香音と光井君だ。
が、耳を澄ませて聞いてみたものの、鞘師君が特に心配するような話はしていないようだが………?
「とにかくこっちに来んね、里保」
生田君は鞘師君を無理やり引っ張り、その場を離れた。

渡り廊下のすぐのところにある教室には誰も居なかった。
これ幸いと、生田君は鞘師君を引っ張り込む。
「ここなら普通の声で喋っても大丈夫っちゃろ」
「誰にも、聞かれとう、無い……」
弱々しい声音に驚いて、生田君は鞘師君をまじまじと見詰めた。
何を思った(勘違いしたか)知らないが、うっすらと目が潤みかけている。
思わず、生田君の声もひそひそ声になる。
「どうしたと?里保」
「香音ちゃんと……光井さんが……」
生田君は、呆れて鞘師君を見た。
「あのな」
「何じゃ?」
「光井さんはお前らのことを一番応援してくれとらす人っちゃろ?」
「ん……」
「そもそもお前らが付き合うきっかけをくれたンも光井さんやったんやなかと?何も心配いらんとやなかとね」
「そうじゃけど……話の中身が……」
生田君の頭の中を、クエスチョンマークが乱舞する。
別に、何でも無い話をしとっただけやん。

運がいいのか悪いのか、話の真っ最中に、聖と亜佑美が側の廊下を通りかかる。
「えりぽんまた里保ちゃんと仲良く話してる……」
「男同士の方が気が楽なんじゃない?」
「また何かくだらない話してるのかなぁ……」

509名無し募集中。。。:2014/12/14(日) 22:48:14
「のう、えりぽん」
「何ね?」
「その…聖ちゃんと……」
「聖?」
「あ、ああいうコトの、話とか、するんかの?」
ああいうコト?
ああ、先刻香音ちゃんと光井さんがしてた話ね。
「ま、ほんっとーーーに時々やけんが、話ばすっこともあっとよ」

……………へ?

「そ、そんな話も、するんか?」
「別に普段はせんけんが」
すがるような眼差しで生田君を見る鞘師君に、呆れ返った生田君は、内心溜息を吐きながら話を続ける。
「ま、あれくらいやったらひとりでもするっちゃろ?」
「ひ、ひとりで!」
「(?)いつも里保と居る訳でも無いけんね……」
「……」
「聖もよくするって言いよったと。お風呂上がったあととか寝る前とか……」
「……」
「里保?」
突然、ぽたぽたと涙を流し始めた鞘師君に、生田君は唖然とする。
カタン、と、椅子を引く音がする。
「ちょ、里保、どこ行くと?」
呆れ交じりの生田君の問いかけも耳に入らず、鞘師君はフラフラと教室を出た。
「あいつ、どげんしたとや?」

とぼとぼと教室に戻りながら、鞘師君の頭の中はグルグルと回る。
やっぱり…ワシ…香音ちゃんを満足させられんかったんかのう……。
香音ちゃん…シたときずぅーっと不満じゃったんかのう……。
やっぱり…ワシのアレじゃ物足りんかったんじゃろうか……?
ワシ…男として…自身が無くなってきたわい……。

510名無し募集中。。。:2014/12/14(日) 22:49:02
「あれ、里保ちゃん待っててくれたんだ……って、どうしたの?」
教室に戻ってきた香音は、どよーんと暗い雰囲気に包まれている鞘師君を見て、呆気にとられた。
「あ、香音ちゃん……」
鞘師君はそろりと顔を上げ、心ここに非ずというような眼で、香音を見る。
驚いた香音は、それでも、笑顔になり、鞘師君の隣の席に座る。
「ね、どうしたのぉ!鞘師里保ぉ!」
おどけたような声色で、鞘師君の肩を抱き、ゆさゆさと体をゆすぶる。
……………が。
いつもならばこれで表情が緩む鞘師君が、何の反応も示さない。
「里保ちゃん?」
俯く顔を覗き込んだ香音は、目を見張る。
鞘師君の頬に、僅かに残る涙の痕を見つけたのだ。
「……とにかく、もう帰ろ。で、落ち着いてお話しようよ」
鞘師君は、こくんと頷き、のろのろと立ち上がる。

数刻後、ふたりは、鞘師君の部屋に居た。
鞘師君のお母さんは
「香音ちゃんが一緒に来てくれたから安心ね」
と、買い物に出かけてしまい、家の中にはふたりだけが残された。
床にぺたりとふたりで座る。
「で、どうしたのよ?里保ちゃん」
「ん……」
どうも鞘師君の歯切れが悪い。
「ね、里保ちゃんってば」
「……のう、香音ちゃん」
「何?」
「今日、光井さんと話しとったじゃろ」
「何だ、里保ちゃんそこ通ったの?」
「まあ……」
「だったら声かけてくれれば良かったのに」
何のてらいも無く言う香音に、鞘師君は、萎えそうな気力を振り絞り、言葉を続ける。

511名無し募集中。。。:2014/12/14(日) 22:50:02
「か、香音ちゃんは……」
「うん、どうしたの?」
優しい口調に泣きそうになる。
「や、やっぱり、ワシの…その…アレが…一般男性平均より小さめなのがお気に召さんのじゃな……」
「は?」
「じゃけ、光井さんに相談しとったんかの?」
「ちょ……」
「ふたりの方が良えんかとか、ひとりでも効果的とか……」
「ねえ、里保ちゃ……」
「ワシとスるとき…やっぱり不満じゃった……」
「里保ちゃん!」

ビシッ!
「痛でっ!!」

鞘師君は、思わず額を押さえて蹲った。
「痛い!何するんじゃ香音ちゃん!」
「あたしだって痛いよ!爪が!」
香音は、親指の先で中指の詰めを擦っている。
香音のデコピンが綺麗にヒットした鞘師君の額には、くっきりと赤く痕が残っている。
「何ちゅう恥ずかしい勘違いしてんのよ!バカ里保!!」
「ば、バカとはなんじゃ、バカとは?!」
「バカにバカって言って何が悪い!大体何であたしが光井さんとそんな恥ずかしい話すんのよ!」
「……えっ?」
「え、じゃない!光井さんとしてた話はこれだってば!」
香音は自分の鞄を開けて、取り出した本をバサッと鞘師君の目の前に置く。
「へ……?」
鞘師君は、目の前に置かれた本を見て、目を白黒させていた。

『図解で説明するシリーズ ストレッチ・マッサージ』

512名無し募集中。。。:2014/12/14(日) 22:51:24
鞘師君は、呆けた表情で、ペタンと尻餅をついてしまった。
それを見て、香音は、フッと口元を緩め、鞘師君の前に座り直す。
スッと両腕を鞘師君へ伸ばし、鞘師君の頭を抱いて自分の胸元に引き寄せる。
「里保ちゃん、さ」
「……」
「最近よく腰擦ってるでしょ?また腰が張ってるんじゃないの?」
そう、なのかの?
「去年腰痛めたのも、今頃だったじゃない」
そう言えば、そうじゃったかの?
「だからさ、光井さんに相談したんだ。里保ちゃんの腰の痛みに何が効くか、って」
そう、じゃったんか……。

香音の腕に力がこもった。
「あのさ…そ、そういうコト、だったら…ひとりでなんて、嫌だよ」
「……」
「里保ちゃんとだから…里保ちゃんが、シてくれるから、イイんだもん……」
「……」
「それに、ひとりでなんて、どうすればいいのか、分かんないし……」
「……」
「分かってたって、ひとりじゃヤだ。心の中も、寒いしさ……」
「か、香音ちゃん!」

鞘師君は、深い谷間に顔を埋める極楽から、思い切って頭を上げた。
そのまま、勢いに任せて香音を押し倒す。
押し倒された香音は、顔どころか耳までも真っ赤にしている。
「ふ、不満だったんじゃ、無いんじゃな?」
「うん。里保ちゃんの……」
香音は鞘師君の手を取り、そっと自分の頬に添える。
「この手、大好きだしさ…そ、その……」
「何かの?」
「た、多分、里保ちゃんの、あたしには、充分、おっきいと、思うし……」
口籠る香音を、鞘師君はようやく出た笑顔で、ギュッと抱き締めた。

513名無し募集中。。。:2014/12/14(日) 22:52:37
「愛してる。香音ちゃん」
「あの…あたしも…り……」

カサリ

…………………………ん?

ふたり共、互いの体温にうっとりして互いにささやき始めたとき、ドアの前で、不審な物音が鳴った。

トン……トン……トン……

足音を忍ばせるような音が、階段から聞こえる。
このタイミングで…この音は…まさか!

「えりぽん!」
「えりちゃん!」

目配せし、ドアをいきなり引き開けて、ふたりは同時に人影に怒鳴り付けた。
「あ、どうも……」
「どうもじゃない!」
「おんどりゃ、何しとるんじゃ!」
「いやその…里保が何か落ち込んどったやん。やけん、通りもんでも食べて元気出さんかな、って言おうかと……」
「それは良いけど、お前、立ち聞きしてたんか!」
「いや、ちょこっとだけ聞こえただけっちゃん……」
「どこから聞いてたのよ!」
「えっと、里保が腰痛めたかも、ってとこから……」

ゴチン!
ドドドドドド!

香音が投げ落とした英和辞書は、綺麗に生田君の眉間にヒットした。
哀れ生田君は階段を転げ落ちて気絶してしまった……………。

514名無し募集中。。。:2014/12/14(日) 22:53:20
〜〜〜〜〜数日後のこと〜〜〜〜〜

「ねぇ、香音ちゃん」
放課後、教室に来た聖を見て、香音は、思わずガタンと椅子を蹴った。
何やら、聖の眼が、妖しくも艶めかしい光を帯びている……?
口元にも怪しい笑みを浮かべ、聖は、香音の両肩にそっと手を掛けた。
思わず、背筋が凍る。全身に、鳥肌がブワッと立つ。
聖は、香音のうなじにホウッとアツい息を吹きかけ、香音の耳元でささやいた。
「聞いたんだけどさ、ひとりでスるやり方、知らないんだって」
「え、えっと……」
「良かったらさ、今日、聖の家においでよ」
「い、いや……」
「ウチのお風呂場広いからさ、手取り足取り教えてあげるから、さぁ……」
「け、結構、です……」
「そんなコト言わないで…気持ちイイんだから、ね……」

そこに、ちょっと先生に用を頼まれていた鞘師君が帰ってきた。
鞘師君の顔を見たら、冷たく強張っていた体が温かくなって、動けるようになった。
決死の想いで聖の手を振り切り、香音は、脱兎のごとく鞘師君の背後に回り込む。
「里保ちゃん助けて!」
「ど、どうしたんかの?香音ちゃん」
「大丈夫。怖いことしないよ。イイこと教えてあげるだけだってば」
この状況に頭が付いていかない鞘師君に、香音は早口で顛末を耳打ちする。
「あ、あの、聖ちゃん。そ、それは、ま、ま、間に合うとるけんのう」
「えー。香音ちゃんにも必要なことじゃなぁい?」
どんどん鼻息が荒くなる聖を見て、鞘師君は、力の限り、叫んだ。
「えりぽぉぉぉん!お前の彼女、なんとかしろぉぉぉぉぉぉぉ!!」



ひとりが、イイの?         了

515名無し募集中。。。:2014/12/14(日) 22:54:54
以上になります
急ごしらえの雑な妄想で申し訳ありません
セリフには本スレ小ネタのセリフを使用または一部改変して使用しておりますのでこちらもご容赦を賜りたく……

516名無し募集中。。。:2014/12/14(日) 23:08:53
最高!恋ingな香音ちゃん対して聖ちゃんは魔性じゃ
つーか生田君がバラしたのかw

517名無し募集中。。。:2014/12/14(日) 23:32:43
久々のSS嬉しい
にしてもふくちゃんw

518名無し募集中。。。:2014/12/14(日) 23:49:04
転載します

519名無し募集中。。。:2014/12/15(月) 00:01:36
すみません
連投で規制されて>>515が書き込み出来ませんでしたm(__)m

520名無し募集中。。。:2014/12/15(月) 00:04:01
時間置いたら出来ました^^;

521名無し募集中。。。:2014/12/15(月) 00:32:56
ふくちゃんに手取り足取り教えてもらいた(ry

522名無し募集中。。。:2014/12/15(月) 10:42:44
男の自信を取り戻せて良かったね鞘師君
香音ちゃんはつくづくええ女や…

523名無し募集中。。。:2014/12/15(月) 20:45:24
うわぁぁぁぁぁ!
改めて読んでみたら誤字脱字に加えて余計な字まであり過ぎる!
他人様にお見せ出来るようなデキではない無茶苦茶な文章じゃないか!

……本スレにも書きましたがこんな文章をお目にかけてしまって大変申し訳ありませんm(_ _)m
それなのにたくさんの感想までいただきましてありがとうございます……恐縮です……

524名無し募集中。。。:2014/12/15(月) 21:24:55
それぞれの世界の彼女たち
http://www.hello-online.org/img/Michishige%20Sayumi-512219.jpg
http://helloshop.jp/shopimages/helloshop/0000000020542.jpg
http://helloshop.jp/shopimages/helloshop/000000002055.jpg
http://helloshop.jp/shopimages/helloshop/0000000020562.jpg
http://helloshop.jp/shopimages/helloshop/000000002057.jpg
http://helloshop.jp/shopimages/helloshop/0000000020592.jpg

525名無し募集中。。。:2014/12/15(月) 21:30:12
あぁ鞘師君の幸せの隙間

526名無し募集中。。。:2014/12/16(火) 13:08:19
またBBx規制だかで書き込めなくなった
何なんだ一体

527名無し募集中。。。:2014/12/17(水) 03:48:21
メイドれいなって何の話?

528名無し募集中。。。:2014/12/17(水) 09:12:34
BDイベント3分辺り
http://youtu.be/29Ll2RdAaqk

529名無し募集中。。。:2014/12/17(水) 14:58:19
>>528
ロリ可愛いなぁw
二十歳ぐらいから時間止まりすぎw

530名無し募集中。。。:2014/12/17(水) 15:19:53
http://popup12.tok2.com/home2/xyrfgj/up/src/maturi59_0204.jpg

531名無し募集中。。。:2014/12/17(水) 20:03:02
指輪してるって事は嫁さゆの趣味かな?

532名無し募集中。。。:2014/12/17(水) 20:16:57
川*- 。.-)<その指輪、浮気しようとしたら指を絞めつけるようになってるから

ノc|;` ヮ´)<こわっ

533名無し募集中。。。:2014/12/17(水) 20:58:15
川*- 。.-)。o(メイドれーなハァハァ♥)

534名無し募集中。。。:2014/12/17(水) 23:17:09
http://www53.tok2.com/home2/ldfjq/up/src/maturi55_0327.gif

本スレに貼れる方お願いしますm(_ _)m

535名無し募集中。。。:2014/12/17(水) 23:24:43
転載しますね

536名無し募集中。。。:2014/12/17(水) 23:48:24
お早いお仕事ありがとうございますm(_ _)m

537名無し募集中。。。:2014/12/18(木) 12:48:56
本スレに参加したいよぉ

538名無し募集中。。。:2014/12/18(木) 16:55:53
http://www.up-fc.jp/images/helloproject/news/20141217xmas/03.jpg
http://www.up-fc.jp/images/helloproject/news/20141217xmas/04.jpg
鞘師君と香音ちゃんちょいちょいイチャついてるなw
お手手繋いだりハートぽくしてみたり

539名無し募集中。。。:2014/12/18(木) 17:42:12
>>514
ノd*´ー´リ<ワシは香音ちゃんとしたくても出来んときはよく一人でシてるのにのう

ノd*´ー´リ。oO(フクちゃんに手取り足取りされるがままに戸惑いながらも身を委ねる香音ちゃん…)

ノd*´ー´リ。oO(ウヒョヒョこれはこれでいいオカズになるわい!)

 マタナンカヘンナコトカンガエテ  
从 ´◇`)≡○)ー´リ・`;:゙;`; ナゼバレタ

540名無し募集中。。。:2014/12/20(土) 01:53:17
鞘師君至福の時
http://www.youtube.com/watch?v=mhVCt7D9_-4

541名無し募集中。。。:2014/12/21(日) 14:27:19
>>524
全員分ください

542名無し募集中。。。:2014/12/21(日) 17:06:32
http://i.imgur.com/dFVOxew.jpg ちびまー
http://i.imgur.com/PNuNCvo.jpg
http://i.imgur.com/fn42xYs.jpgちびどぅー女装中
http://i.imgur.com/TNHT8SU.jpgさくらちゃん
(;□_□)<お嬢様....。

543名無し募集中。。。:2014/12/21(日) 19:46:21
>>542
ありがとう!
ちびまー可愛すぎる(*≧∀≦*)

544名無し募集中。。。:2014/12/21(日) 20:03:24
>>542
飯窪さんさんまさんにメチャクチャ笑われたな…w

545名無し募集中。。。:2014/12/22(月) 00:36:11
えーと・・・・・>>539の小ネタからちょっと浮かんだものなどを……

http://www1.axfc.net/uploader/so/3377465

パスはメール欄です
トンデモナイ妄想で申し訳ありません………

546名無し募集中。。。:2014/12/22(月) 01:11:35
どエロくて興奮した!女の子同士もええのうと思ってしまった
>>539ですがこんな小ネタから小説書いてきただきびっくりしたと同時に大変ありがたく思います

547名無し募集中。。。:2014/12/22(月) 13:56:53
みずっき良いですわぁ
そして鞘師君も小説家デビューして年末の即売会でお互いに気まずい鞘かのが居るんですねw

548名無し募集中。。。:2014/12/22(月) 15:42:10
天才作家の二人に子供が出来たらジェンダーを超えた子供になりそうだ笑

549名無し募集中。。。:2014/12/22(月) 17:15:44
(*・ 。.・)<ホントは二人の子供なの

550名無し募集中。。。:2014/12/22(月) 17:44:01
ジェンダー飛び超えてるww

551名無し募集中。。。:2014/12/22(月) 19:21:02
>>545
転載しました

552名無し募集中。。。:2014/12/23(火) 01:03:00
>>547
何となく鞘師君は映像で浮かぶタイプだろうから→マンガ
香音ちゃんは文章が浮かぶタイプ→小説
を執筆出来そう

553名無し募集中。。。:2014/12/24(水) 20:15:22
ノd*´ー´リ<今日は楽しいクリスマス(イヴ)じゃ!

ノd*´ー´リ。oO(毎年クリスマスには恋人とイチャイチャすることを夢見とったが…
)

ノd*´ー´リ。oO(今年は愛しの香音ちゃんとイチャイチャどころかギシアンじゃ!!)

ノd*´ー´リ。oO(ワシの激情の凝りが香音ちゃんに降り注いでホワイトクリスマース!)

   バンバン
ノd*´ー´リ ノ彡☆ トカイッチャッタリシテー!!グヘヘ





ヾ从*´◇`)ノシ。oO(今日はケーキもチキンもたくさん食べるぞー!)

554名無し募集中。。。:2014/12/25(木) 01:38:49
これでこそ鞘かのんw

555名無し募集中。。。:2014/12/25(木) 07:11:36
9|ゝ´_ゝ‘)<搾り取られた聖(みずき)なる夜
ノノ∮‘ _l‘)<ふふっ性なる1日はまだまだよえりぽん☆

556名無し募集中。。。:2014/12/25(木) 23:09:07
  オソッテクレテモヨカッタのに
ノリ#´ー´リつ<´◇`;bヽ

557名無し募集中。。。:2014/12/25(木) 23:17:02
いけね途中で送信してしまったまあいいや
二人の進展を祈りますメリークリスマス

    ムギュー
((( ノリ#´ー´リ)´◇`) !?

558名無し募集中。。。:2014/12/28(日) 17:24:31
狼落ちてる?

559名無し募集中。。。:2014/12/28(日) 19:00:41
店;・e・) ソワソワ

560名無し募集中。。。:2014/12/29(月) 12:58:09
どなたか以下本スレ転載お願いします!

本スレ>>688 >>689

http://noid.s43.xrea.com/apuroda/img/up23869.jpg

股間の朝シゲ様はうまく描けなかったので
引っ込んでもらいましたので!

561名無し募集中。。。:2014/12/29(月) 22:22:09
ノリ*TーTリ<かのんぢゃぁぁんうちが無理矢理襲ったばっかりに足の怪我させたヤシどぅわぁぁぁん(ガクガクっ)
ノd;´◇`)<里保ちゃん・・そこ掴まないでほしいんだろうね
流石に僕も反応できないんだろえね


ノd*´ー´リ<怪我して動きづらいじゃろうから此処ぞとばかりに夜ば...んな事してる場合じゃないワシがしっかりと守ってやるんじゃ!ソレが漢じゃ
ノd*´ー´リ<さぁワシの背中に(おっぱい♪おっぱい♪)

从#´◇`)=○);´ー´リ腕は元気なこと忘れとった


マジで香音ちゃん無理せんでな

562名無し募集中。。。:2015/01/04(日) 00:39:07
スレの皆様に新年のご挨拶を申し上げます
年末の香音ちゃんの怪我には驚きましたがその平癒を祈念して少々
いらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦のほどを……

563名無し募集中。。。:2015/01/04(日) 00:39:55
「それじゃ、悪いけど後をお願いね」
「はい!いってらっしゃい」

鞘師君は、そう言って香音のお母さんを送り出した。
大抵の場合、このやり取りは香音と鞘師君のお母さんの間に交わされるのだが……。
「……里保ちゃん、ごめんね。わざわざ来て貰っちゃって」
「仕方が無いじゃろ。足の怪我じゃ」
「お母さんも心配性だから……歩けるようになったから大丈夫だって言ったのに……」
「ギプスの足引きずっとって何を言うとるんじゃ」
流石に鞘師君も呆れ顔をする。

「それに、な」
「ん?」
「香音ちゃん、僕が腰痛めたときずいぶん助けてくれたじゃろ」
「そうだっけ?」
キョトンとする香音の顔に、鞘師君は苦笑する。
ま、そう言えばこんな娘じゃけぇ、僕も惚れたんじゃった。
「そう。じゃけん、今度は僕が香音ちゃんを助けたいんじゃ」
「でも、電話とか宅配便とかならキッチンの椅子に座ってて対応すれば良いんだし……」

「かーのんちゃん!」
鞘師君は、少し声を大きくして香音に呼びかけた。
香音は、ビクッとして肩をすくめる。
「そんな風にしとったらいつまで経っても治らんぞ」
「ん……」
「今は、少しでも動かんで治すことが大事じゃ」
「……はい」
「さ、ベッドに戻って」
鞘師君は、ベッドに香音を押し込むように戻し、傍らの床に腰を下ろした。
そこには、香音のお母さんが用意してくれた肘掛け付の座椅子と、香音が出してくれたふかふかのクッションがある。
座椅子に深く座り、クッションにもたれると、寝坊助の鞘師君だからなのだろう、ふわりと眠気に襲われる。
今日ばかりは寝てはいけないと、鞘師君は、香音の方へ顔を向けた。

564名無し募集中。。。:2015/01/04(日) 00:40:39
「それにしても香音ちゃん……」
「うん?」
「怪我で済んで良かったけぇ、あんまり無茶はしたらいかん」
「無茶、って……」
「無茶じゃったろ!赤ん坊がよちよち歩いとったの引っ張って、足踏み違えて転ぶなんて!!」
「だって……あの子車に轢かれそうだったんだもん……」
「コケたのが歩道側だったから良かったけど……車道側にコケたら香音ちゃんが轢かれとったんじゃぞ!」
「でもあの赤ちゃんが無事だったんだし……」
「おじさんやおばさんが泣くことになっても良えんか!」
「……」
「僕だって……泣くだけじゃ済まんかった………」
「……ごめん、なさい……」
うっすらと涙を浮かべ、声を荒げる鞘師君に、香音は俯いて答えた。
鞘師君はグイッと目を腕で拭い
「じゃけ、今は僕らを心配させんように安静にしとってくれんか?」
「うん……」

そのままベッドに足を延ばして座っていた香音だが、しばらくすると、何やらもじもじし始めた。
そして、意を決したような表情で、布団から出てベッドを降りようとする。
「香音ちゃん、何しとるんじゃ?」
「あ、あの……」
「喉でも乾いたんか?」
「ううん……」
「退屈じゃったら話し相手くらいするぞ」
「そういう訳じゃ……」
「何か欲しいものがあるんじゃったら、僕が取るけんの」
「いやその……」
「それとも、香音ちゃんが動かんといかん用事でもあるんか?」
香音は顔を真っ赤にして、何かを言い澱んでいる。
が、このままでは埒が明かないのを察したのだろう。
蚊の鳴くような小さな声が、ようやく鞘師君の耳に届いた。
「………お、おしっ、こ………」

565名無し募集中。。。:2015/01/04(日) 00:41:32
「それを早う言うてくれんか」
鞘師君は、香音の体を支えてベッドに腰掛けるような姿勢を取らせた。
ひょいと体を反転させながら香音の両腕を抱え込んで自分の首に回す。
香音の足を抱えてグッと立ち上がる。
「り、里保ちゃん?!」
「暴れると、落ちるぞ」
ぶっきらぼうな声音だが、香音にはどんな言葉よりも優しく聞こえた。

鞘師君は、香音をおんぶしたまま部屋を出て、階段を下りた。
トイレの前でそっと香音を下ろして
「じゃ、終わったら呼んでな」
「ん………」
香音は変わらず真っ赤な顔のままだ。
鞘師君はちょっとだけ悪戯っぽい笑みを浮かべて
「それとも、中で手伝おうか?」
ますます赤い顔をして殴りかかるのをひょいと避け
「それじゃ、僕、そっちに居るけんの」
と、リビングに入った。

「里保ちゃん……良い?」
と、香音の声が聞こえたので、鞘師君はリビングを出た。
立っている香音を支えて洗面所で手を洗わせ、再び香音をおんぶして部屋に戻る。
ベッドに香音を下ろし、体を支えて向きを変えさせる。
「じゃ、しばらく寝とったら良え」
「でも、里保ちゃん……」
「僕のことは気にするな」
「でも……」
「体に悪いところがあるときは、寝るのが一番じゃ」
「でもさ、里保ちゃんが居るのにあたしだけ寝るなんて……」
「僕も腰やったときは香音ちゃんに寝かせて貰うたじゃろ。あれでずいぶん体が楽になったぞ」
「そうだけど……」

566名無し募集中。。。:2015/01/04(日) 00:42:16
鞘師君は、何かを思いついたように、悪戯っぽい微かな笑みを浮かべた。
「じゃ、香音ちゃん、ちょっとだけそっちに寄って」
「?」
訝しげな顔をして、香音はベッドの端に寄る。
……と、鞘師君は、香音の隣に滑り込んで、腕をそっと伸ばす。
「ほれ、腕枕」
「へ?」
「そんなに気になるんじゃったら、一緒に寝れば良えじゃろ」
またもや香音は顔を真っ赤に染める。
そんな香音が可愛くて、鞘師君は香音の体を抱えるようにして、寝るようにと促した。
コテン、と、香音が横になり、頭を鞘師君の腕に乗せる。

布団の中は、香音の甘い香りがむせ返るようだ。
鞘師君は、思わず香音を抱き寄せ、軽くキスをする。
「ん………」
香音の唇から、わずかに息が漏れる。
それを頬に感じて、頭の中がとろけそうになる。
首筋に顔を埋めて、ちゅっちゅっとついばむように吸い上げる。
「ふぅん……痛っ!」
香音のうっとりするような表情が一転した。眉根を寄せ、顔をしかめる。
体を軽く捩った所為で、足に障ったのだろう。
「あ……ごめん」
鞘師君は体を少しだけ離し、また、香音を抱き寄せた。

「あたしこそ……ごめんね」
「香音ちゃんが気にすることじゃ無いじゃろ」
「でも……あ!」
香音は頭を上げて鞘師君を見る。
「あのさ……お、おくちで、する?」
「何を?」
「だって、里保ちゃん……シたい、でしょ?」

567名無し募集中。。。:2015/01/04(日) 00:43:53
鞘師君は、それを聞いて、ほんの僅かに眉根を寄せた。
「僕も悪かったけぇ……香音ちゃん、そんなコトせんでも良えんじゃよ」
「でも、あたし、何も出来ない……」
香音の前髪をかき上げ、だいぶ薄くなった額の傷にそっとキスをする。
「僕が香音ちゃんとシたいのは、じゃな……他の奴が見られん香音ちゃんを見たいからじゃ」
「え?」
「僕だけの香音ちゃんじゃって……こんなに可愛い娘が僕で感じてくれとるのを見たいんじゃよ」

みるみる赤さを増す顔を隠すように、香音は鞘師君の胸に顔を埋めた。
鞘師君は香音の髪を優しく撫で
「何だか……ちと思い出してしもうたわい」
「え……?」
香音は驚いた声を出して、まだ赤いままの顔を上げた。
「香音ちゃん、前に、えりぽんにお姫様抱っこされたことあったじゃろ?」
「み、見てたの?」
「うん。すぐ後ろで。えりぽんが体でガードしとったけぇ、香音ちゃんには見えんじゃったろ?」
「う、うん………」

頭を撫でていた手を止めて、肩に回して抱き寄せる。
「今はもうな、ちょっと妬けるだけで済むけんの」
「……ごめんね」
「謝らんで良えよ。僕も悪かったんじゃけん」
「そんなこと……無いよ………」
「あんな風に、香音ちゃんを抱っこするのは出来んかもしれんが、な」
「……」
「こうやって腕枕したりとか、おんぶで階段の上り下りくらいは出来る」
「……………あたしは……………」
「ん?」
「そっちの、方が、ずっと、嬉しいよ………」
鞘師君は破顔して、また、香音の髪を撫で始めた。
「僕も寝るけぇ、香音ちゃんも、おやすみ」
「うん……………」

568名無し募集中。。。:2015/01/04(日) 00:44:46
安心し切った顔で、香音は、すうっと寝入った。
伏せられた長い睫に、ドキッとする。
自分が先に眠ってしまう所為で、いつもは見ることが出来ない香音の寝顔にじっと見入る。
寝息が微かに首にかかる。少しだけくすぐったいそれが、何故だかとても愛おしい。
この寝顔を、いつまでもこんな風に、自分の腕の中に閉じ込めたいとさえ思う。
(他の奴らが知らない、僕だけの香音ちゃんじゃな、これも)
そう思うと、妙に嬉しい。頬が緩んで戻らないのが、自分でも分かる。
香音の寝息に誘われるように、鞘師君もとろとろと眠り始めた。

短い眠りから目覚めると、丁度玄関の扉が開く音がした。
そっと腕枕を外してベッドから滑り降り、布団を直す。
階下に降りると、香音のお母さんは買ってきた肉や野菜を冷蔵庫にしまっているところだった。
「おばさん、お帰りなさい」
「あら、ただいま、里保ちゃん。今日はありがとうね」
「いえ、このくらいでしたら、いつでも」
「ありがと。……ところで香音、どうしてるかしら」
「今、寝てます」
「そう。……良かったわ」

「里保ちゃん、お菓子買ってきたから、良かったらひと休みしてちょうだいな」
「うわぁ…ありがとうございます」
「香音の分は別にあるから、これは里保ちゃんが食べてね」
「はい。……あ、これ美味い!」
「良かった。……ところで里保ちゃん、お菓子で釣る訳じゃ無いけど、またお留守番お願いしていいかしら?」
「もちろん。それはいつでも」
「ありがと。里保ちゃんがこんなに頼りになるんなら、それこそ大人になったら香音を貰って欲しいくらいだわ」
「それこそ、いつだって!」




香音ちゃん回復祈願   怪我と寝息の安らぎと          了

569名無し募集中。。。:2015/01/04(日) 00:46:45
以上になります
何だか祈念になるのかならないのか判らない妄想で申し訳ありません
香音ちゃん焦らずゆっくり怪我を治してくださいね

570名無し募集中。。。:2015/01/04(日) 12:08:18
乙です
お正月休み最終日に幸せな気持ちになりました

鞘師くん優しいなぁ
でもおんぶした時に>>561みたいなこと考えてたのかな〜とか思うと笑っちゃったww

571名無し募集中。。。:2015/01/04(日) 18:50:59
鞘師君カッコええの!
一足先にれいな復帰したようだね

572名無し募集中。。。:2015/01/04(日) 20:01:29
転載します

573名無し募集中。。。:2015/01/04(日) 23:16:18
あまーい!!良い介添え人や
香音ちゃんが怪我してるときはさすがに我慢か鞘師君

ノd*´ー´リ。oO(完治したらしてもらおうかのう…お口で)

574名無し募集中。。。:2015/01/06(火) 14:36:35
http://i.imgur.com/sTJHxVq.jpg
http://i.imgur.com/D7aK0jk.jpg
ふうっ...
うっっ!

575名無し募集中。。。:2015/01/06(火) 16:35:56
香音ちゃんが完治するまでのおかずができましたな

576名無し募集中。。。:2015/01/06(火) 16:58:26
http://i.imgur.com/Kz0GwxL.jpg
良かったじゃないか

577名無し募集中。。。:2015/01/06(火) 17:33:28
http://i.imgur.com/7L9ACII.jpg
こっちも順調にハワイラブラブ

578名無し募集中。。。:2015/01/06(火) 18:42:40
あらみなさんいいですね

579名無し募集中。。。:2015/01/06(火) 22:56:34
本スレの>>806を見てから>>577見るとさらに微笑ましいww

580名無し募集中。。。:2015/01/07(水) 02:21:25
本スレに転載出来る方、あゆみんの誕生日なので>>577を転載していただきたいのですが、よろしくお願いしますm(__)m

581名無し募集中。。。:2015/01/07(水) 02:27:07
転載ってきまするー!

582名無し募集中。。。:2015/01/07(水) 08:17:13
ありがとうございます!m(__)m

583名無し募集中。。。:2015/01/07(水) 11:19:42
http://i.imgur.com/9xROLVa.jpg
ワイハーぽんぽん

584名無し募集中。。。:2015/01/07(水) 14:16:26
彼女の前でアーンしてもらってる鞘師君に唖然としている香音ちゃんw

http://www.odnir.com/cgi/src/nup71794.jpg
http://www.odnir.com/cgi/src/nup71795.jpg

585名無し募集中。。。:2015/01/07(水) 15:42:14
むしろ、いいなぁー美味しそう…くらいにしか思ってなさそうな表情に見えるw

ノd*´ー´リ< ジェラシーというスパイスが香音ちゃんを燃え上がらせr………あれ?

586名無し募集中。。。:2015/01/07(水) 21:41:26
里保ちゃんが擬似フ○ラで誘ったものの食べ物に夢中のようにも見える

ノリ*´ー´リ<これで香音ちゃんも興奮してハワイでヌフフh………あれ?

587名無し募集中。。。:2015/01/07(水) 22:22:56
どっちの世界の里保ちゃんもドンマイw

588名無し募集中。。。:2015/01/07(水) 22:27:34
http://i.imgur.com/YPPuMNW.jpg
http://i.imgur.com/SZZ799W.jpg
http://i.imgur.com/tTFRz3w.jpg
ノd#´ー´リ<佐藤!!!

589名無し募集中。。。:2015/01/07(水) 23:02:32
2枚目ぐらいは許してやれw

590名無し募集中。。。:2015/01/09(金) 15:26:01
ちゃう?

591名無し募集中。。。:2015/01/09(金) 15:49:20
川c;’∀´)<どぅ..

592名無し募集中。。。:2015/01/09(金) 17:16:50
どうりで彼女におたおめブログも書かないわけだ
お大事に

593名無し募集中。。。:2015/01/09(金) 23:20:20
本スレ開けないけど↓のURLからなら見れるし書き込める不思議
http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/morningcoffee/1416490002/

594名無し募集中。。。:2015/01/10(土) 16:47:45
2ちゃんどうなっちゃってるの

595名無し募集中。。。:2015/01/10(土) 18:20:35
店♯`e ´) < しっかりして欲しいのだ!

596名無し募集中。。。:2015/01/10(土) 22:03:36
ノc|*` ロ´)<嫁とイチャイチャしたか!

597名無し募集中。。。:2015/01/11(日) 00:12:08
http://i.imgur.com/hVLQ1ST.jpg
http://i.imgur.com/dSkWxsL.jpg
http://i.imgur.com/CQT3tCR.jpg
http://i.imgur.com/lmkrOou.jpg
http://i.imgur.com/rH2ZcR2.jpg


(o´ 。`)<息子の前でイチャイチャしすぎ…

598名無し募集中。。。:2015/01/11(日) 20:20:14
本スレ落ちてない?

599名無し募集中。。。:2015/01/11(日) 21:12:34
昼過ぎからずっと書き込めなくて気付いたら落ちてた
嫌になっちゃうな

600名無し募集中。。。:2015/01/11(日) 22:33:12
店 ;e;)

601名無し募集中。。。:2015/01/11(日) 22:40:12
さゆみさんに会えなくて号泣てんちょ

602名無し募集中。。。:2015/01/11(日) 23:18:33
マネのツイートでまーどぅーがラブラブしちょる!

603名無し募集中。。。:2015/01/11(日) 23:25:16
れなまー親子も来てた

604名無し募集中。。。:2015/01/12(月) 13:00:24
ノd*つー`)おはよ〜

605名無し募集中。。。:2015/01/12(月) 13:59:06
从*´ ロ`)<避難所のみんなどこ行ったと

606名無し募集中。。。:2015/01/12(月) 21:41:24
みんな完全無視だけど2ちゃん治ったの?

607名無し募集中。。。:2015/01/12(月) 22:15:17
ただの読者はいますよ
狼は治ったり落ちたり

608名無し募集中。。。:2015/01/12(月) 22:25:49
^-^)<れいなのおしりの後ろに居ますよ

609名無し募集中。。。:2015/01/12(月) 23:45:03
明日は立ててみようかな

610名無し募集中。。。:2015/01/13(火) 00:38:34
スレ立てようとしたけど規制されてたorz
誰か代わりにお願い

611名無し募集中。。。:2015/01/13(火) 18:44:23
( ■_■)< おまたせ致しました。

さゆえり「れいなはココが感じるの?w」73 [転載禁止]©2ch.net・
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1421141923/

612名無し募集中。。。:2015/01/15(木) 03:40:02
スマホに変えてから規制ばっかり…落ちなきゃいいな

613名無し募集中。。。:2015/01/15(木) 15:18:59
今スマホで書けるらしいよ

614名無し募集中。。。:2015/01/15(木) 23:06:00
機内モード連打しても書き込めなくなった(T_T)

615名無し募集中。。。:2015/01/19(月) 18:05:51
平井堅の「君の好きなとこ」聴くと鞘香鈴里が思い浮かぶ

616名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 00:35:06
では…香音ちゃんが再復帰して13人がようやく揃った記念にちょいと小ネタを
いらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦のほどを……

617名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 00:35:54
「あ……お星さま、見えた」
「どれどれ?」
香音の声につられて、鞘師君は窓辺に歩み寄り、そっと空を見上げた。
相変わらず雲が多いものの、雲の切れ間からキラキラと星が顔を覗かせている。
「……綺麗じゃの」
「うん、それに美味しそうだよね」
「は?」
突然の言葉に、鞘師君はキョトンとする。
「美味しそうって、星が、か?」
「えへへ……何だかさ、星がおっきくって金平糖みたく見えたんだもん」
照れ笑いをするバスローブの香音の肩を、鞘師君は苦笑しながらそっと抱いた。
「晩飯、足らんかったんか?」
「ううん。お腹いっぱい!」
「それなら良かったけど……」
「けど?」
「僕は、ちと足らんのじゃ」
「え!あんなに食べてまだお腹空いてるの?!」

眼を一杯に見開いて驚く香音を、鞘師君はじっと見詰める。
ああ、この目の中に吸い込まれてみたいのう。
ふと、そんなことを考えながら、鞘師君は答える。
「まだ、一番好きなモン、手ェ付けとらんじゃろ」
「何?好きなモン、って」
少しだけ力を込めてこちらに振り向かせ、頬にそっと手を添える。
「香音ちゃん、じゃよ」
「バカ……………」
顔を赤くして俯く香音の顎に手を滑らせて、スッと顔を上げさせる。
僅かに潤む眼がキラキラと輝く。星よりもずっとずっと綺麗だ。
「足、だいぶ治ったな」
「うん。もう、歩けるようになったしね」
「じゃけん、無理はいかんぞ」

618名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 00:37:08
ふと、香音は、いたずらっ子の様な笑みを浮かべた。
「じゃ、もうこのまま寝る?」
「え?!」
「だってさ、無理はダメなんでしょ?」
鞘師君は情けなさそうに眉根を下げた。
「それは無いじゃろぉ、香音ちゃぁん……」
「ふふっ、ウ・ソ♪」
くすくす笑いながら、香音は鞘師君の胸に顔を伏せた。
「あったかいね、里保ちゃん」
「香音ちゃん……」
「あのさ……」
「ん?」
「あたしも……」
香音はフッと目を閉じた。
鞘師君の頬に柔らかく湿ったものが触れる。
「里保ちゃんに、こうやって抱いて貰うの、待ち遠しかったんだよ」

鞘師君は、もう一度香音の顎に手を添えて顔を上げさせた。
切なそうな眼差しで鞘師君を見詰めた後、香音は、もう一度目を閉じる。
ふたりの吐息が重なり、重ねた唇で互いのそれを飲み込む。
鞘師君が差し入れた舌に香音はおずおずと自分の舌を絡めると、ピチャッ、クチュッ、と、微かな水音が静かすぎる部屋に響いた。
「香音ちゃん……湯冷めするけぇ、ベッドに行こうか」
「うん……………」

ふたりにあてがわれた部屋のベッドは、当然の如く、キングサイズのダブルベッドだった。
いつもの面々で来ているこの旅行の名目は
『イイクボグループの新築のホテルの使い心地やレストランの料理をモニターする』
というものだったが、インフルエンザやら怪我やらが頻発した面々の気分転換を兼ねてのものだろう。
特に、大怪我とインフルエンザにダブルで見舞われた香音と鞘師君には、
『バリアフリーのモニターも兼ねて』
と、他の者とは違う階のラグジュアリールームがあてがわれていたのだ。

619名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 00:38:47
「待ったよ……待ちくたびれたよ……香音ちゃん……」
耳元でささやき、ちゅっと耳朶を吸う。
香音の唇から、アツい吐息が零れる。
それが鞘師君の耳にかかり、ゾクッとして、思わず躰がアツくなる。
舌を香音の首筋やうなじに這わせながら、背中、脇腹、腰、と、バスローブ越しに掌を滑らせる。

顔を離して香音を見下ろし、バスローブのひもを解くと、待ちわびた生まれたままの香音が、鞘師君の眼に飛び込んできた。
久し振りのその光景に、思わずゴクッとつばを飲み込む。
鞘師君の手には到底収まりきれない豊かな膨らみに、そっと指を沈ませる。
「んっ!んんんんんっ!」
香音はギュッと口を引き結ぶ。それでも堪えきれなかった声が、僅かに唇の隙間から漏れる。
「香音ちゃん……」
「な……な、に……?」
「久し振りなのに、声も聞かせてくれんのか?」
「だ…だっ、て………」
「ん?」
「こんな、しずか、なの、に……きこえ、ちゃう、よぉ」

鞘師君は、香音の耳元に、そっと顔を寄せてささやく。
「雪の所為じゃろ」
「ゆ、き……?」
「雪が音を吸い込むんじゃ」
「で、でも……」
「大体、他のみんなは違う階にいるじゃろうが」
またも鞘師君は深いキスをして、香音の唇を開かせる。
そのまま、香音の膨らみに唇を落とし、頂の薄紅色を、そっと、優しく、吸う。
「ぁあんっ!」
ようやく聞けた声に、鞘師君の頬が緩む。

香音の啼き声は、次々に真っ白な雪に吸い込まれていった。
鞘師君の荒い息も、ねっとりと闇に溶けていった……………。

620名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 00:39:43
翌日。

飛行機を待つ間、亜佑美は真っ赤な顔をして俯き、座っていた。
隣に座る工藤君も真っ赤な顔をしていたが、時折、ちらちらと羨ましそうな視線を鞘師君に送っていた。

鞘師君は、疲れ切ったように、それでも、満足そうな笑みを浮かべて、香音の胸に顔を埋めて眠っていた。
香音もまた、疲れ切ったように、鞘師君の頭に自分の頭を乗せて眠っていた。

さくらもまた、真っ赤な顔をして身を縮込めていた。
それは、鞘師君達の所為では無く、佐藤君がさくらを抱き枕代わりにし、胸元に頬を寄せて眠っていた所為なのだろう。

生田君は、自分の周りに荷物でバリケードを作り、拗ねた表情で肘掛けを抱え込んで眠っていた。
そのバリケードの隣には、ちょっとだけ泣きそうな顔をした聖がいた。

そして春菜は、佐藤君やさくらが連れてきた新顔の4人に、空港ラウンジの使い方を説明していた。
4人は、目を輝かせて見慣れぬ設備に見とれ、興味深そうにあちこちを見回す。
その中で、お調子者のような関西弁の少年は、ニヤニヤしながら時折4組のカップルに視線を走らせていた。
少年にきつく視線を当てて黙らせながら、春菜は、深く溜息を吐いた。

621名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 00:42:03
以上になります
短い書き流しの妄想で申し訳ありません
香音ちゃんまだまだ無理はしないでくださいね

622名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 02:07:20
乙です

でも本スレ落ちちゃった(T_T)
auスマホの巻き添え規制のせいで全く保全できず
自由に書き込める人いたら油断せず小まめに保全頼むよホントに…

623名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 07:06:13
あらら騒動で落ちてしもたか

624名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 09:02:57
>>622
621ですけど呑気にしてて本スレの様子は見てませんでした
申し訳ありません

625名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 09:05:35
12期きたあああああああ
乙です!

626名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 09:37:12
12期の性別が気になりますね

あと生田君どうしちゃったんだろう

627名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 11:31:43
まりあに生えてる可能性!

628名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 11:53:27
フクちゃんがまりあ(♂)を野球部の女子マネだと勘違いして
http://stat.ameba.jp/user_images/20150124/20/mm-12ki/d8/9c/j/o0480037813198348849.jpg
↑を見て生田君に激昂、後にまりあ(♂)が男子だった事がわかりラブラブ仲直りHするもフクちゃんがまりあ(♂)の事を気に入ってしまい、気が気でない生田君

まで妄想した。

629名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 12:07:49
道重君がだまっちゃいない

630名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 13:20:11
でもまりあくんは道重くんを崇拝してるんだろ
暴走キャラっぽいし可愛い男の子にスキスキスキー!と迫られた時シゲはどうなるんだろうか?

631名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 13:23:30
まりあ(♂)って事はシゲ(♂)の大好物って事じゃないか…
まりあ(♂)に興味を示す道重君に嫉妬の気持ちを覚え後ろから抱きつく鞘師君の物語ありますか?

632名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 13:27:54
http://kzho.net/jlab-giga/s/1422156748433.jpg

633名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 14:37:11
>>623
騒動ってイスラム国?

634名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 15:12:01
>>631
さゆりほ…じゃないしげさやかw

635名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 15:36:07
まりあ君は牧野ホールディングスの御曹司で
小さい頃舞踏会デビュー時に会場で迷子になった所に
シゲに助けられてからシゲを崇拝(憧れて)して
女装や学校を真似ている

という妄想をしてみた

636名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 15:45:51
まりあ君は幼馴染のあかねちゃんに献身的な感じがする。
鞘香の鞘師君のようなまーどぅーの佐藤君のような

637名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 17:47:40
新作きてたー!
12期もきたー!

万年発情期の鞘師君が待ちに待ったのだから一発じゃ済まなかったろうな

ノd0゚´ー´リ+ テカテカ
从*?菑騃?)

638名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 17:54:59
まさかの文字化けorz

639名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 18:39:24
一晩中ねっとりかw

640名無し募集中。。。:2015/01/25(日) 22:14:21
そろそろ鞘香鈴里以外もお願いしたい

641名無し募集中。。。:2015/01/26(月) 00:42:45
飯窪さんコージ苑は止めといたほうがよろしいかとw

642名無し募集中。。。:2015/01/26(月) 14:23:21
 
.ノノハヽ
川*- 。.-) タイクツー
( つ* ^_〉^)

643名無し募集中。。。:2015/01/26(月) 20:52:00
ノc|*` ヮ´) <ならエッチしよエッチ♪

644名無し募集中。。。:2015/01/27(火) 13:17:01
http://i.imgur.com/dYfVSjA.jpg
http://i.imgur.com/z3dr5iG.jpg
http://i.imgur.com/Exl3dIl.jpg

ラブラブとアッーー!!

645名無し募集中。。。:2015/01/27(火) 15:27:04
あゆみん積極的だなおい

646名無し募集中。。。:2015/01/27(火) 15:46:15
川c*-∀-)´。 `obヽ

647名無し募集中。。。:2015/01/27(火) 18:14:54
いつちゅー

648名無し募集中。。。:2015/01/27(火) 22:16:31
本スレ立てる?

649名無し募集中。。。:2015/01/27(火) 22:58:58
立てて欲しいけど保全係の自分がau 規制中だからすぐ落ちないか不安

650名無し募集中。。。:2015/01/27(火) 23:02:50
保全頑張るのでお願いします

651名無し募集中。。。:2015/01/27(火) 23:21:12
立てたよー

さゆえり「れいなはココが感じるの?w」73.2
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1422368045/

652名無し募集中。。。:2015/01/28(水) 00:24:53
ありがとうございます

653名無し募集中。。。:2015/02/02(月) 00:21:29
テスト勉強の憂さ晴らしに、あややの「夕暮れ」を聞きながら書きました。
エロくも面白くもないです。雰囲気重視です!!
主人公は女子高生さゆです。

http://www1.axfc.net/uploader/so/3403553

脈絡なく投稿してしまって申し訳ありません。

654名無し募集中。。。:2015/02/02(月) 20:14:22
切なくて可愛いお話をありがとうございます
とうの昔に忘れていた少しだけ苦くて少しだけ甘い気分を思い出しました
“彼”サイドからのアナザーストーリーも読んでみたいですね

655名無し募集中。。。:2015/02/02(月) 22:55:55
JKさゆキャワ
亀井♂vs田中♂でさゆを取り合って欲しいw

656名無し募集中。。。:2015/02/03(火) 03:05:58
感想ありがとうございました。
嬉しくって、つい、もう一話書いてしまいました。
SEXY BOYを元に書きました。今度の主人公は女子高生れーなです。
微妙に昨日のとリンクしています。(亀井君の雰囲気はちょっと変わりますが)

http://www1.axfc.net/u/3404484

相変わらず、雰囲気頼りではありますが、少しコメディー要素を増やしたつもりです。

657名無し募集中。。。:2015/02/03(火) 13:58:54
モテ男亀井君に嫉妬!!!

658名無し募集中。。。:2015/02/03(火) 20:36:09
切ねぇ(T_T)
jkれいなもjkさゆも両方共ハッピーエンドで終わるだろうか…
とりあえずjkれいなにボディブローもらいt(ry

659名無し募集中。。。:2015/02/03(火) 23:28:18
ちゃんとセクボの歌詞入っててすげーw
れいな→絵里の片想い的な設定はこのスレでは珍しくてキュンキュンきますね
続きがよみt(ry

660名無し募集中。。。:2015/02/04(水) 01:28:05
感想ありがとうございます。書く活力が湧きました!
続きを期待してくださる方がいるのに申し訳ありませんが、
とりあえず、下ので最後になります。

http://www1.axfc.net/u/3405119

最後は亀井君視点で書きました。元ネタは涙一滴です。
女子高生さゆと同級生の亀井君の別れるときの話です。
この三作の中で一番辛気臭いと思いますが、一先ず、これで一区切りです。
本当に何の脈絡もなく投稿してしまって申し訳ありませんでした。

661名無し募集中。。。:2015/02/04(水) 17:41:35
さよならと言われるより言う方がきっとツラい
ってマッキーの名曲を思い出した(T_T)
また気が向いたら是非書いてみてください!
おつでした

662名無し募集中。。。:2015/02/05(木) 01:53:18
切なくて愛しい物語をありがとうございました
心が思うように動かなくなった今ですが苦甘酸っぱくて心のメーターが振り切れそうになった時を思い出しました
テスト勉強そして本番頑張ってくださいね

663名無し募集中。。。:2015/02/05(木) 10:02:03
感想ありがとうございました。
少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。
ぜひ、元ネタの曲を聴きながら、歌詞を思い返しながら、読んでみてください。
テストもきちんと頑張ろうと思います!
また何か書いたら投稿させていただくかもしれないので、その時はよろしくお願いします。

664名無し募集中。。。:2015/02/05(木) 15:59:30

流れをブッタ切って……
今年初の更新です。
明けましておめ(作者をタコ殴りにして以下省略)
まずは小ネタなブツをどうぞ。

665名無し募集中。。。:2015/02/05(木) 16:00:22

鈴里あいうえお作文


愛してる、なんて簡単に言えないんだろうね。
いつでも隣にいたい、そうは思っているよ。
腕の中に閉じ込めて、なんてガラじゃないけれど。
えーっと……それは、
思っていないわけじゃないんだろうね。

格好良いボクじゃないけれど、
キミはそれでもボクを好きでいてくれる。
くだらないモノマネをしても、
ケラケラとキミだけが笑ってくれる、
これ、かなり嬉しいんだよ?

さりげなく手を繋いで、
静かに笑い合っていたいんだけれど。
涼しげな顔して情熱的なキミは、
性格的に、
そうはいかないんだろうね……。

たださ、ボクも男の子だってこと、
ちょっとキミは忘れてない?
強く抱きしめたい、とか、
手指を絡め合ってキスして、って、
貪欲に求めること、ボクにだってあるんだよ?

666名無し募集中。。。:2015/02/05(木) 16:01:08

なんか恥ずかしいけれどさ、
にこやかなキミの笑顔が好きだから、
濡らしてほしくないんだ、頬を涙で。
眠っている横顔が好き、だなんて、
ノーマルのんきなボクにしては、飢えた欲望なのかな?

はまっちゃったよ、恋心ってものに。
一人じゃなくて、
二人でだけどね。
ヘンに気取らなくていい仲だから、
本当に思っているんだよ? ずっとうまくいく、って。

「優しいよね」
「愉快だよね」
よく言われる、ボクの人物評。

らしくないけどさ、
理由も無く「良い人」じゃないんだろうね、ボクは。
ルビーのような赤い情熱を持つ、
玲瓏なキミがいつも隣にいたから、いてくれたから。
蝋燭の炎のように、ゆらめく優しい光のようなボクが存在できるんだ。

667名無し募集中。。。:2015/02/05(木) 16:02:45

分かっているつもりだよ? これでも。
キミのことを。
だってボクは里保ちゃんのこと、大好きなんだもん。


鈴里あいうえお作文 終わり。


…投下してから「ま行」がないことに気づきました、すみません。。。

668名無し募集中。。。:2015/02/05(木) 16:03:20

さて、小ネタをお読みいただいたトコロで本題です。
ようやく。よーやっく! 鈴里の解禁です。
無駄に長いです。Wordで30枚くらいです。
http://www1.axfc.net/u/3406043
パスワードは〔suzuriho1〕です。
バッチ恋! な方だけ覚悟を決めてからどうぞ。

669名無し募集中。。。:2015/02/05(木) 18:44:07
来てたー!!
帰ってから読みます

あいうえお作文も良かったです

670名無し募集中。。。:2015/02/05(木) 19:08:59
おおっあ鈴木君無事にお嫁に行けそうだねえがったえがった

671名無し募集中。。。:2015/02/05(木) 20:43:11
おーっ鈴木君作者様お疲れ様でした
長いなんて思わずに一気に読んでしまいました
鈴木君良かったですね里保ちゃんにやさしくシて貰っ……たのかな?w

さてさて当方も書きかけの“はじめてのちゅう”と“ナカダシカイキン”を仕上げなければ……
自分が書きたい!と仰る方がいらっしゃれば喜んでお譲りしますが

672名無し募集中。。。:2015/02/05(木) 21:09:46
ノリ*´ー´リ(ナカダシカイキン…)
ノリ*´ー´リ<ヌフフフフフフフフ


ノd;´◇`)(寒気がする…また体調崩したかな…)

673名無し募集中。。。:2015/02/05(木) 22:06:34
新作来てるーー!!!
最後の方どっちが男か分からなくなるくらい乙女チックな鈴木君カワイイ笑
これからえりぽん×里保ちゃんの彼氏自慢が更にヒートアップしそうだ笑
小田君も可愛らしい青少年なんだろうなぁ…
そういえば、たなえり世界でまーどぅーって出て来てたっけ?

674名無し募集中。。。:2015/02/05(木) 23:29:52
ついにキター!!!!里保ちゃんエロすぎィ!
してる時はやり手なのに事後は乙女な鈴木君が可愛い
次はワイルド君と…?

675名無し募集中。。。:2015/02/06(金) 17:44:56
食べたものみな精液になって大量そうね鈴木君

毎回鈴木君のすーずきくんをペロペロして
吐き出された大量の子すーずきくんを全部飲み込むのにチャレンジするも
多すぎていつも失敗してしまう里保ちゃんくださいなの

676名無し募集中。。。:2015/02/08(日) 23:03:42
それでは流れはともかく“はじめてのちゅう”をば
(流石に片っぽだけ先に進めてしまうのも可哀想かとも思い)
いらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦のほどを……

677名無し募集中。。。:2015/02/08(日) 23:04:26
「ちょ、ちょっと、どぅー、どこ行くの?」
「あっち!もっと星が見えるぜ!」

星の説明が終わり、自由時間になった途端に、工藤君は亜佑美の手を掴んで走り出した。
……もちろん、小柄な亜佑美の歩幅に合わせて。
慌てたような言い方をしても、亜佑美の声もどこか楽しげだ。
ふたりは、土手の坂を走り下り、また、駆け上がった。
かなり蛇行しながら走っているので、みんなとの距離がそんなに離れる訳では無い。
が、幾度も傾斜の急な坂を上り下りしているので、あんなに寒かった筈なのにふたりとも汗だくだ。

「はぁ…はぁ…はぁ………」
「あ、あゆみ……つ、疲れた、か?」
「そ、そりゃ、こんだけ、走れば、ね……」
手を繋いだまま、ふたりは立ち止まった。
ちょうど傾斜を上り切ったところだ。

不意に眩しい光が見えた。
そちらへ振り向くと、土手の道路を車が凄いスピードで走っている。
「何かさ……ここ、ちょっと危なくない?」
「そうだな……あ!」
工藤君は、車のヘッドライトに照らされた先を見て声を上げた。
「あゆみ、こっちこっち」
「?」

また亜佑美の手を引き、今度は少し大股に、それでも亜佑美が離れない程度に歩いた。
少し先の、ほんの少し坂を下ったところに着くと
「ほれ」
「あれ?これ、何??」
段ボールの切れ端が、何枚も重なって落ちている。
「多分これ、土手すべりやった後の段ボールだよ」
「土手すべり?」
「ん?あゆみ、やったことねーの?」

678名無し募集中。。。:2015/02/08(日) 23:05:31
ま、それはそうだろう。
土手の芝生の上を、段ボールをソリの代わりにして滑り降りる、単純な遊びだ。
男子は、滑り方を自分なりに工夫し、友達と速さや滑り方を競っていつまでも遊んでいる。
女子は、そんな男子を子どもっぽいと言いたげな眼つきで見ながら、ヨモギ摘みや花冠づくりに興じている。
そんな光景がふと眼前に浮かんできたのだが……閑話休題。

「あれも結構楽しいけど……ま、暗ぇし危ねぇしな」
工藤君はヘッドライトの明かりを頼りに、段ボールをあーでもないこーでもないと仕分け始める。
「何してんの?」
「ま、良いじゃん」
「手伝おうか?」
「いーからいーから。あゆみはちょっとそこに居て」
段ボールを選り分け、パンパンと埃を払いながら並べる。
「おし、OK!」
最後に、首に巻いていたストールをふわりと並べた段ボールに掛けた。
「あゆみ、良いぜ。こっち来いよ」

傍らに立っていた亜佑美がそこに歩み寄ると、工藤君は靴を脱いで、段ボール製の即席レジャーシートにあがった。
そして、どっかりとストールの上に腰掛ける。
「ほら、ここで少し休んでこうぜ」
「でもさ……ストール汚れちゃわない?」
「だーいじょーぶ。これ、ママが知り合いから貰った何とかって歌手のグッズらしーし」
「それじゃお母さんからの借り物じゃん。余計に汚すとマズイよ」
「へーきへーき。汚しても良いからって今日貸してくれたんだしさ」
言いながら、工藤君は亜佑美の手を取ってグイッと引っ張る。
「キャッ!」
思わず悲鳴を上げて倒れかかると、がしっと抱きかかえられた。
「あ、悪りぃ!怪我して無ぇか?」
「う、うん」
細いが案外逞しい腕の力で支えられ、思わずドキドキする。
引っ張られたときに足は……うん、痛めてなさそうだ。多分引っ張る力も加減していたのだろう。
ほんのり染まる頬を闇で隠しながら、亜佑美は急いで靴を脱ぎ、工藤君の隣に座る。

679名無し募集中。。。:2015/02/08(日) 23:06:36
「あそこに見えるのが……先刻の話のカシオペア座なのかな?」
「どれどれ……うん、多分そうだろ」
北の空にひときわ目立って輝く、Wの形の星座。
あれと北極星を挟んで対に輝くひしゃくの形の七つ星は、星座の知識が無くても分かるだろう。
ふたりは、暫くカシオペア座を眺めていた。
輝く星の光が、ふたりをうっすらと照らしている。

「でもよぉ……」
「ん?」
「星座なんて女の好きな占いってバカにしてたけどよ……」
「……」
「案外ロマンがあるもんだな。先刻のペルセウスの話なんかワクワクしたもん、オレ」
「そう?」
「そうだよ。たったひとりでアンドロメダを助けに行くなんてさ、カッコイイじゃん」
「あたしは……何だか寂しい、って思っちゃったな」
「……何で?」
思わぬ答えに、工藤君はキョトンとする。
「だってさ……自業自得だけど、カシオペアはずーっと空に縛り付けられてる訳じゃん」
「あ……」
「好きなひとともさ……可愛がってた子どもともさ……永遠に会えない訳じゃん」

亜佑美の背中に、肩に、ふわりと温かいものが触れた。
工藤君は、亜佑美の肩に回した腕に、そっと力を込めた。
「もし……」
「ん?」
「オレがケフェウスで、お前がカシオペアだったら、さ……」
「……」
「無理やりにでも、空を泳いででもお前のトコ行って、鎖引き千切ってやるよ」
「え?」
「オレ泳ぐの得意だし。それに、お前と離れてたくないもん」

680名無し募集中。。。:2015/02/08(日) 23:07:40
くすっと、微かな含み笑いが聞こえた。
「な、何だよ!笑うコト無ぇだろ」
「ごめんごめん。でもさ、何だかどぅー、今日はキザじゃない?」
「い、嫌なのかよ」
「……嫌じゃ無い」
コテン、と、工藤君の肩に温かい重みが掛かった。
ドキドキしていた心臓が更に弾けて、ドクンドクンと大きな音を立てる。
これ、あゆみに聞こえてねーよな?
「ありがと。そう言ってくれて、嬉しい」
亜佑美の甘い香りが辺りを包む。
それが、工藤君の頭の芯をクラクラとさせる。

「……なぁ、あゆみ」
「うん?」
今の工藤君には、亜佑美の何気ない相槌の声すら甘い。
「オレ、前からだけど……最近もっと、ヘンなんだよ」
「何が?」
「その……ダチとの話とか、教室での何かとか、見たり聞いたりしたらよぉ……」
「うん」
「あ、あゆみの、色んなコト、考えちまって……」
肩に触れている熱が、少し、上がった。
「こんな風に、ぴったりしてたいとかさ、そ、その…えっと……ち、ちゅーとか、してみてぇ、とか、さ………」
亜佑美は、肩に顔を伏せた。
工藤君の首筋は、アツいものをずっと感じ続けている。

「で、でもさ、あゆみ、怯えてたじゃん?」
「?」
「あのバカヤローに、手ェ掴まれて、どこかに行こうとしてたとき」
「……」
「だ、だからさ」
「……」
「オレ、あゆみに、あんな顔、させたくないしさ……」

681名無し募集中。。。:2015/02/08(日) 23:08:45
頬を撫でたそよ風に紛れて、何かが聞こえた。
「…………、よ」
「え?」
「い、イイ、よ。どぅー、だったら」
口籠りながら亜佑美が言う言葉が、工藤君の耳を優しく撫でた。
「だ、だって、助けてくれたでしょ?あのとき」
「ま、まぁ、な……」
「あのとき、ううん、あの日はさ、ずっと、どぅーのコトが、頭から、離れなかったんだよ。あたしも」

工藤君は、亜佑美の肩を両手でそっと包み、向きを変えさせた。
月と星の明かりがうっすらと亜佑美の顔を照らす。
熱を持ったように潤む瞳が、まるで星空が眼の中に降りてきたように見える。
それよりも、顔の中心を彩る薄く赤い色が、目に焼き付いて離れない。
「め、眼ェ、つぶれよ」
言葉なんて、喉に引っ掛かって出て来ない。無理やり絞り出せたのはこのひと言だけ。
それでも、緊張した面持ちながら、スッと目をつぶってくれた。
手がブルブル震える。荒くなりそうな息を何とか堪える。

プッ。
クククッ。

「……んだよぉ!笑うコトねーじゃん!!」
「だ、だって、あんまり鼻息が荒くって……」
下を向き、肩を震わせつつも笑い声を殺している。情けなさもあるが、それよりも、そんな仕草ですら愛おしい。
けど、そんな顔する訳にはいかねーじゃん。オレも、男だもん。
「もう、怒った!」
「ご、ごめ……」
亜佑美は、思わず眼を見開いた。
視界は目を閉じた工藤君の顔でいっぱいになっている。唇で感じる甘く柔らかい感触で、息が出来ない
苦しくなって身じろぎすると、ぷはっと息を吐きながら工藤君が離れた。
「い、息、止まっちゃうかと思った………」
「へっへっへ。元水泳選手の息の長さをナメんなよ」

682名無し募集中。。。:2015/02/08(日) 23:10:43
それは、満天の星空の下、っていう最高にロマンティックなシチュエーションなのに。
初めてのキス自体はロマンティックもへったくれも無く。
だけど、唇の感触は、紛れも無く甘い甘いものだった。
自分の唇に残る感触が、体中をアツく痺れさせる。
亜佑美は、工藤君の背中にそっと腕を回し、真っ赤になった顔を隠すように、胸に顔を埋めた。
工藤君は、自分にすがり付くような亜佑美の華奢な体を、ギュッと抱き締めた。

「そ、そろそろ、戻ろっか」
「あ、ああ」
「ね……腕組んで、良い?」
工藤君はその言葉にちょっとびっくりしたように立ち止まったが
「お、おう」
と言ってスッと腕を亜佑美に突き出す。
それに亜佑美が自分の腕を絡めて軽くもたれ掛かると、どちらからともなく、みんなが居る方へと、ゆっくり歩きだした。

途中、亜佑美は、体を軽く起こして絡めた腕を解こうとした。
が、工藤君は腕にグッと力を込め、亜佑美の腕を離さない。
「か、からかわれちゃう、よ」
「いーじゃん。オレの大事なひとだもん」
その言葉に、思わず亜佑美は真っ赤になる。
工藤君は、赤い顔をしながらも、亜佑美の腕が離れないようにギュッと小脇に抱え込むようにして歩き出した。

それでも、みんなが居るところに着くと、何を言われるかと心臓が早鐘を打っていたが、待っていたのは
「あら、仲良いわね」
というそっけないみちしげ君の言葉と、春菜の優しい微笑みだけだった。
そして、カメラ店主を含む3人の後ろに立っている佐藤君とさくらは何も言わなかった。
(な、何だか物足りねーよーな………)
(ま、まぁ、良かったことにしようよ)
(そ、そうだな)
拍子抜けしたような、安心したような、複雑な気分で、ふたりは俯いてそそくさと帰りの車に乗り込んだ。

683名無し募集中。。。:2015/02/08(日) 23:11:28
そう、だから、ふたりは知らない。

「そこだ!いけ!……って、あーもう、何やってんの!!」
「あゆみんも何笑い出してんのよ!」
「あー!じれったい!!あのふたりの頭、押さえつけに行ってやろうかしら!」
「ちょ、ちょっといくら何でもそれは……あ、くどぅーがあゆみんの肩を強引に!」
「イイところだからちょっと黙って!今度こそキター!の!!」
「な、何かふたりとも息止めてませんか?」
「う、ウソでしょ!それじゃキス続かないじゃない!それとも鼻で息してんのかしら?」
「ああいうときは唇を少しずつずらして息が出来るように……」
「……アンタ随分詳しいわね」
「……道重さんこそ」
「あ!ちょっとちょっと、今度は抱き合ったわよ!」
「キャー!青春!!」

……………と、暗視スコープ付の双眼鏡を握り締めながらやいのやいのと言い合うふたりが居たことを。
そして、その横で呆れ返った顔をしているカメラ店主が立っていたことを。
そして、真っ先にに冷やかし始める筈の佐藤君はニコニコしながらさくらをじいっと見詰め、当のさくらは真っ赤になって俯いていたことを……………。



星に想いを〜〜あゆどぅー編〜〜        了

684名無し募集中。。。:2015/02/08(日) 23:12:58
以上になります
拙くて子供っぽい妄想で申し訳ありません
これくらいは同じときにしておかないと工藤君がちょいと不憫で……

685名無し募集中。。。:2015/02/09(月) 00:05:07
あゆどぅーキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
不器用なキスがなんとも二人らしくて微笑ましいw

キスにハマった工藤君に押し切られ学園内でも
しょっちゅう隠れてキスしちゃう恥ずかしあゆみん…的な展開希望w


ついでに転載しますー

686名無し募集中。。。:2015/02/09(月) 00:19:48
あまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいぃぃぃ!!!!!!!!
甘い!甘すぎる!
工&亜の初々しい感じがたまらん!
あのちっちゃかったまーどぅが揃って第一段階卒業だとは…。・゜・(ノД`)・゜・。
次はシゲはうコンビの番か……

687名無し募集中。。。:2015/02/09(月) 00:21:37
ノd*・ 。.・)<シゲはうなんて一生無いの

688名無し募集中。。。:2015/02/09(月) 06:22:21
うひゃー初々しくて可愛い!
この二人がどう大人になってくのか楽しみ

689名無し募集中。。。:2015/02/16(月) 18:12:57
http://imgur.com/btwyUlq.gif
ノc|o´ 。`ル人川* ^_〉^)<デートなうー


*- 。.-)(微笑ましいの…)
+` ロ´)<近スギッタイ!

690名無し募集中。。。:2015/02/19(木) 16:38:36
まーどぅーが可愛すぎて辛いwww


γ´⌒`ヽ ♥  ∞∈
{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}. ノノハヽ
ノc|*´ 。`ル(^〈_^ *川
. (     ⊂    ヽ

川*- 。.-)。o(さゆみも学生の頃から付き合いたかったなぁ…)
oノc|+` ロ´)o<優樹はまだやらん!グルルルル!!!

691名無し募集中。。。:2015/02/19(木) 19:51:21
嫁さゆとれーなクンの学生イチャコラ作品読みたいなぁ、夢オチとかでもいいから

692名無し募集中。。。:2015/02/19(木) 21:29:25
いいねぇ
去年はIfたなさゆしか書かなかった自分だけど
他の作家さんのIfたなさゆも読みたいよー

693名無し募集中。。。:2015/03/02(月) 04:48:53
本スレエラーで保全できない
誰か頼む

694名無し募集中。。。:2015/03/02(月) 05:18:39
ウチも「投稿確認」を延々と吐かれて書き込めなかったorz

695名無し募集中。。。:2015/03/02(月) 05:45:58
bb2cで無理だったのでpcからv2cで試したらとりあえず書き込めた
しかしiPhoneから書き込めないのは痛いなぁ…

696名無し募集中。。。:2015/03/02(月) 07:38:19
>>694
( ■-■)<書き込み確認でCookie削除すればかけるかと思います

697名無し募集中。。。:2015/03/02(月) 14:36:12
スマホのcookie消すと後が大変だなぁ

698名無し募集中。。。:2015/03/03(火) 00:53:14
一応避難

699名無し募集中。。。:2015/03/03(火) 02:11:48
まだ書けるっぽい?

700名無し募集中。。。:2015/03/03(火) 10:18:44
本スレ書き込んで良いものか…

701名無し募集中。。。:2015/03/07(土) 23:44:41
少々馬力をかけて仕上げました……シゲはうコンビの色気ナッシングです
ifたなさゆはちびまーを抜いた話が浮かばなくなりましたので当分の間猶予を賜りたく……
毎度のことながらいらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦のほどを……

702名無し募集中。。。:2015/03/07(土) 23:45:33
「やっぱり寒いわねぇ」
「冬ですから。でも、私は道重さんとこうして歩けるだけで暖かいです!」
「……それ、人前では絶対に言わないでよね」

みちしげ君は、何故か春菜と連れ立って銀座を歩いていた。
……と言うのも、かめい君の無茶振りのおみくじを自力では阻止できず、途方に暮れた直後のこと。
他ならぬ春菜の義侠心とみちしげ君への深い愛(?)が功を奏して、無茶振りを阻止することが出来たのだ。
かめい君に熱い想いを寄せる身としても、かめい君とれいなの年齢を考えても、まだまだふたりに子どもなぞ出来ては困る。
だからこそ今回の件は、口では思い切り否定しながらも、しっかりと恩に着なければならないだろう、と思っていた。
無論のこと、それを春菜に言ってはいない。……が、鋭い春菜のこと、今回が単なる好意でないのは見抜いているだろう。
実際、このこと以外の思惑もあるのだし。

いつもならば、ふたりともプライベートで歩いて行動することなど思いも寄らぬ身だ。
しかし、昼日中の銀座で、いつものようにリムジンで乗り付けるのは、野暮だし目立ち過ぎる。
その為、有楽町の駐車場で待ち合わせ、そこにリムジンを入れて降りた。


今日のみちしげ君は、ネイビーのタートルにブラウンのジャケットを羽織り、お気に入りのリーバイスを合わせている。
「素敵!落ち着いた色合いが道重さんの若々しさと美しさを強調してますね!」
「当然でしょ」
「そのリーバイスは、ヴィンテージではないですね」
「あら、判る?」
「道重さんの足に沿っていい感じに退色してますもの」
「そりゃね。いくら世間がありがたがっても、どこの馬の骨が穿いたか分からないジーンズなんて、このさゆみが穿ける訳無いでしょ」
「ファッションにもしっかり筋を通してる道重さん、やっぱり素敵です!」
「ところであんたの服も見慣れない色遣いよね。それはあんたんトコの新作?」

703名無し募集中。。。:2015/03/07(土) 23:46:22
春菜は、デニムをタンジェリンタンゴに染めてショートジャケットにし、生成り地にハニーゴールドのドット柄をあしらったワンピースに羽織っている。
「新作というより試作です。暖色系を来年の冬にテーマにしてみようかと……」
「ふーん。良いんじゃない?冬だからって地味に装うのもなんだしねぇ」
「デザイナーは、メンズにもオレンジやピンクを入れられないか模索中なんですよ」
「あら、そうなの?」
「ええ。ナポリ風のリラックスしたシルエットで、パッチポケットにピンクのレタード、とか」
「良いわね。ミッドナイトブルーとかスチールグレイあたりならさゆみもカジュアル用に欲しいかも」
「まあ!じゃ、早速デザイン画を作らせて、生地見本と一緒にお届けします!」

……などと、リムジンから降りるなり話し込んでいる主達をハラハラしながら見ていた双方のお付き達は
「若。そのままではお風邪を召しますよ」
「お嬢様。お体が冷え切ってしまわれますよ」
と、それぞれに声を掛け、コートを着せかけた。
みちしげ君のコートは、超レア生地のヴィキューナ100%で仕立てられている。
春菜のコートも、最高級のカシミアにミンクの襟を付けている。
それぞれ何の変哲もないデザインではあるが、見る人が見れば目を見張ること請け合いのコートだ。
そのふたりが連れ立って歩いているのだ。道行く通行人が目を見張って振り返るのは必然のことだろう。


やがて、ふたりは、1軒のチョコレートショップの前に立った。
そこには、小さいながらもイートインスペースが併設されている。
「こちらのお店ですか?道重さんが“行きたいカフェ”と仰っていたのは」
「そう。ま、カフェの利用だけじゃないんだけどね」
「?」
この『N』という店の名は春菜もよく知っている。数あるベルギーチョコレートの中でも有名なブランド店だ。
「確か……プラリネ発祥のブランドですよね」
「やっぱり知ってたわね」
「母が好きでよく取り寄せていましたから。最近日本に再出店したとかでお相伴する回数も増えましたし」

704名無し募集中。。。:2015/03/07(土) 23:47:15
みちしげ君は、ドアを開けて
「さ、お嬢様。お先にどうぞ」
「まぁ!そんな、道重さんにドアを開けて貰うなんて勿体無い!」
「こういうところだからね。ヨーロッパ流にレディファーストを気取らなきゃ」
「……では失礼します」
恐縮しきった顔で春菜がドアをくぐると、みちしげ君は後から続くように店内に入ってドアを閉めた。

ふたりの姿が見えると同時に、奥から高級な仕立てのスーツを着た紳士が足早に近付いてきた。
「これはようこそ、道重の若様。わざわざお運びいただきまして恐縮です」
「こちらこそ、今日はよろしく」
「本日はお美しいお嬢様とお揃いでございますね」
「紹介するわ。こちらは飯窪財閥の跡取り娘。飯窪、こちらは『N』銀座店の店長よ」
「初めまして。飯窪春菜と申します」
「お初にお目にかかりまして光栄でございます。私、ここ銀座店の店長を務めます………」

春菜は、目立たぬよう、そっと店内を見渡した。
さほど広くは感じられぬ店内ではあるが、清潔で、落ち着いた佇まいだ。
何よりも、チョコレートの芳香が、鼻腔を通って心憎いばかりに頭の芯をくすぐる。
「良いお店ですわね」
「ありがとうございます」
「こちらのチョコレートは母が好きで、私も時々お相伴させていただいておりますのよ」
「然様でございますか!それは光栄です」
店長の顔が、思わず綻ぶ。

「今日はイートインスペースにお邪魔するわね」
「は!ではこちらに。それと、先日のお話ですが……」
「あ、それは後で。その為にこのコを同道したんだし」
みちしげ君に何か思惑があるとは気付いてはいたものの、それが『N』と関係しているとまでは、春菜には読めなかった。
狭いイートインスペースに【貸切】と書かれているのも、その思惑に関係があるのだろうか?
みちしげ君と一緒に、窓際の席に案内してもらいながら、店長の背中をじっと見詰める。

705名無し募集中。。。:2015/03/07(土) 23:48:13
「さて……と。あんたは何にする?」
「そうですね……こちらのお勧めは何ですの?」
「こちらのショコラケーキのセットが、お客様方にご好評をいただいております」
「でしたら、それを。ドリンクはコーヒーで」
「じゃ、さゆみはショコラショーとプロフィットロールを」
「畏まりました」

店長は足早にその場を離れ、自ら注文を通す。
その様子を見ながら、春菜はみちしげ君に話しかけた。
「先程、店長さんとお話なさってた“先日のお話”のことを伺ってもよろしいですか?」
「ええ。そのつもりであんたを連れてきたのよ」
「で、お話、とは何ですか?」
「まあ、先ずは食べてから。そっちの方が話が手っ取り早いしね」
「そうですね。ご自慢のショコラケーキがとても楽しみですから」
「そうそう。場合によっては、ね……」
言葉を濁してはいるが、どうやら、今のみちしげ君は“実業家”としてのスイッチが入っているらしい。

程無く、落ち着いた雰囲気の女性店員が盆を持って現れた。
「お待たせ致しました」
春菜の前に、ホイップクリームを添えたチョコレートケーキと、コーヒーのカップを置く。
次いで、みちしげ君の前に、チョコレートドリンクのカップと、ミニパフェのように盛り付けたプチシューとアイスクリームのデザートを置く。
「さ、いただきましょ」
「はい。では……」

フォークを取り、先ずはチョコレートケーキだけを少し取り分け、口に運ぶ。
「美味しい!」
「でしょ?」
チョコレートケーキは、フォークが突き刺さって動かなくなる程の濃厚さだ。
そのくせ、食べてみると、滑らかな舌触りと共にビターチョコレートの味が口いっぱいに広がる。
見た目はフォンダンショコラにも似ているが、中からチョコレートソースが出てくる訳ではなく、ただただしっとりしっかりと身が詰まっている。
次に、ホイップクリームを添えて食べてみた。とろりとした甘味の無いクリームが、ケーキの味をこの上なく引き立てる。
さほど大きくないケーキなのに、満足感は普通のチョコレートケーキの数倍……いや、それ以上だ。

706名無し募集中。。。:2015/03/07(土) 23:49:38
うっとりしながらケーキを食べていると、不意にみちしげ君が
「こっちも食べてみない?」
「よろしいんですか?」
「シューひとつくらいなら良いわよ。その代り、さゆみにもケーキひと口ちょうだい」
「ええ、勿論、どうぞどうぞ!」

みちしげ君は、無造作に、ちょっとだけ大きめにケーキを切り分け、ホイップクリームを乗せてパクリと頬張る。
「うん!やっぱり美味しい!」
春菜も、みちしげ君の言葉に甘えてシューをひとつ皿に取り分けた。
フォークでシューを割ってみる。
「あら、中身はジャンドゥーヤなんですね」
「プラリネ発祥のブランドだけあって、ね」
口に入れると、さっくりしたシューに包まれたヘーゼルナッツの味と香りが濃厚に広がる。
「わぁ……これも美味しいです!」
「気に入った?」
「それは、もう!」
ドリンクは、途中で「甘さに飽きた」というみちしげ君と交換した。
さらりとし、甘みもありながらも、しっかりとした味わいのホットチョコレートが、心も体もポカポカ温めてくれる。


ケーキを腹中に収め、ドリンクを飲み干した頃、店長がテーブルにやって来た。
後ろには、緊張した面持ちの、コックコートを着た青年がふたり続いて来ている。
「いかがでございましたか?若様、お嬢様」
「しっかりと堪能させていただきました」
「本当に美味しかったです!母が帰国したらまた伺いたいですわ!」
「それは、何より嬉しいお言葉です」
そう言うと、店長は、後ろのふたりを見やった。
みちしげ君と春菜も、それにつられてふたりに視線を移す。

707名無し募集中。。。:2015/03/07(土) 23:50:44
「道重の若様。こちらが以前お話させていただきました者です」
「初めまして。道重です」
ふたりは言葉も出ず、緊張を隠せぬままぺこりと頭を下げる。
「飯窪。このふたりは、来年からブリュッセルの本店に修行に行くの」
「まぁ、そうなんですか。期待されていらっしゃるのですね」
ふたりの頬が、ほんの僅か、得意げに緩む。
それを、店長は眼で制しながら
「若様。飯窪のお嬢様にもこの者どものコンセプトをご説明させていただいてもよろしいでしょうか?」
「ええ、よろしく」

「コンセプト、ですか?」
キョトンとした春菜に向かって、店長は口を開いた。
「こちら『N』のチョコレートは、全て本店から厳重な温度管理の下、空輸されております」
それは聞いたことがある。春菜は、聞きながら頷く。
「ただ、イートインのデザートやドリンクは、本店のレシピに沿ってこちらで調整しております」
「そうなのですか」
「はい。そして、この者達は、先日本店に研修に参りまして」
「ええ」
「滅多に無いことながら、腕を認められて、本店にショコラティエ見習いとして修行に行くことが認められました」
「それは、おめでとうございます」
「そして、これもまた前例が無いことなのですが」
「はい」
「こちら『N』の直営店とはいきませんが、それぞれが修業後に独立して店を持つことが許されまして」

………成程。
春菜は、合点がいったような表情をして頷く。
みちしげ君は、平静を装いながら、春菜の勘の鋭さに舌を巻いた。
この流れで、出店に際しての援助を求めていると、他の誰ならば察知出来るのだろう?

708名無し募集中。。。:2015/03/07(土) 23:51:33
「で、おふたりのコンセプトは何ですか?」
「実は……ふたり共別々のコンセプトを持っておりまして……それが相反するために折り合いもなかなか付かず……」
ふたりのうち、少々年長であろうパティシエが促されて口を開く。
「私は、『N』の流れを汲んだ高級チョコレートのショップを開きたいと考えています。ここは日本ですから、テイストを崩さない程度に僅かに和風のアレンジも取り入れてみようか、と」
もうひとりは、話が終わると同時に、間髪入れず口を開く。
「僕は、カフェを主体としたチョコレートショップをやってみたいんです。この味を、カジュアルな雰囲気で若いお客様にも召し上がっていただきたいんです」

「……そういう訳なのよ。どう?」
「興味深いお話ですね。で、道重さんはどちらを?」
「話が早くて助かるわ。ウチが肩入れするんだったら“高級チョコレート”でしょ?」
「奇遇ですね。ウチは“カフェ主体のカジュアル”に興味を惹かれます」
横で話を聞くふたりの目が輝く。

「勘違いなさっては困ります」
春菜は、それを見てピシリと釘を刺すように言った。
途端に、ふたりの眼は不安そうな色を湛える。
「このお話は、決定ではありません。これから見定めなければならないことがふたつあります」
「……」
「ひとつは、あなた方が修行された後の腕です。帰国後、それぞれ存分に腕を奮って私を納得させてください」
ふたりの眼が再び輝きを湛え、力強く頷く。
「そしてもうひとつは………」
「『N』そのものの味が対象の世代に受け入れられるか、よね」
みちしげ君が口を挟む。
「その通りです。特に、カジュアルとなれば、一般の若年層に受け入れられるかどうかを見極めることが肝心かと」
みちしげ君はニヤニヤしながら
「で、それについての策はあるんでしょうね。あんたのことだから」
「ええ。そこで店長、ご相談があるのですが」
「は!何でございましょう?」

709名無し募集中。。。:2015/03/07(土) 23:52:29
半月ほど経ってから、みちしげ君は春菜に電話を掛けた。
ワンコールで、春菜の弾んだ声が耳に飛び込んでくる。
「道重さん!先日はありがとうございました!わざわざお電話をいただきまして恐縮です!!」
「うん。それで、首尾はどうだった?」
「ええ。バレンタインフェアに合わせてお配りした『N』のチョコレートは大好評でした」
「そう」
「この金曜日までの限定にしました『N』のチョコレートセットの割引も50件を軽く超えたそうでして」
「それにしてもあんたの商魂も逞しいわよね。『S&H』のバレンタインフェアと絡めるなんて」
「お陰様で売り上げも7割増になりましたしね」
「やっぱりあんたは女にしておくのは惜しいわねぇ。男だったら飯窪を買収してでもさゆみの片腕にするのに」
「あら!それなら道重さんは私のことも好きになってくださったかもしれない、ということですか?」
「冗談!さゆみはえり一筋、時々りほりほなんだからねッ!!」

電話を切った後、春菜は、サイドボードに飾られている空箱をそっと取り出し、手に取った。
そして、それを愛おしそうに眺め、そっと擦る。
中身のチョコレートはひとつだけ食べて、残りは使用人にお福分けとして振る舞った。
空箱だけは、自分の部屋に大事に仕舞っている。
壁には、真新しい額縁がひとつ。
その中にあるのは、たったひと言「ありがとう」と書かれた手紙。
……………いずれも、あの日、みちしげ君が、春菜が気付かぬうちにコートのポケットに滑り込ませていたものだ。



フォース・エスコート       了

710名無し募集中。。。:2015/03/07(土) 23:54:59
以上になります
頭の痛くなる妄想で申し訳ありません
お口直しにモデルになりましたチョコレートをどうぞ

http://i.imgur.com/zXehj41.jpg

711名無し募集中。。。:2015/03/08(日) 00:05:49
シゲくぼキターwwww
おみくじのやりとり書いた者だけどまさかこんな良い話書いてもらえるとは…

さりげなくチョコしのばせるとかキザなことするシゲにときめくw

712名無し募集中。。。:2015/03/08(日) 03:12:19
乙です!
いいねぇいいねぇ、実業家の顔を見せた時のシゲくぼ好きなんだよぉ〜

713名無し募集中。。。:2015/03/08(日) 12:28:18
乙です!本スレ無事転載完了しました
2ちゃんが色々振り回されてるからシゲに買い取って欲しいw

714名無し募集中。。。:2015/03/09(月) 23:58:44
本スレ見ていいの?
個人情報が流出するとかで怖くて見れないんだけど

715名無し募集中。。。:2015/03/12(木) 16:50:46
自分もよく分かんないけど今は普通に見てる
2ちゃんで騒ぎになってる話について詳しい人がいたら教えて欲しい

716名無し募集中。。。:2015/03/12(木) 22:23:18
長いけどここに詳しく載ってる

2ch API導入についての簡易まとめ
http://bbs.lames.jp/2ch-api.html

717名無し募集中。。。:2015/03/12(木) 22:32:26
Jane使って広告を消す方法も一応

167 名前:名無し募集中。。。@転載は禁止[] 投稿日:2015/03/12(木) 20:40:31.65 0
①バイナリエディタを入手する
【バイナリエディタ】Stirlingなど
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se079072.html

②バイナリエディタでJaneStyleを開く
(例)
マイコンピュータ
→ローカルディスク(C)
→ProgramFiles(x86)
→JaneStlyle
→Jane2ch.exe

③「001DD940」行を探す

④「02」の列にある「72」を「EB」に書き換える

⑤上書き保存してバイナリエディタを終了し、JaneStyleを再起動すると、あら不思議♪

718名無し募集中。。。:2015/03/13(金) 13:28:58
ありがとう
何だか色々面倒臭いね
今スマホの専ブラで本スレ見ようとしたら仕様が変わって見れなくなってた
似たような所に移住するのも手なのかなぁ規制もないし

719名無し募集中。。。:2015/03/13(金) 13:42:34
オープンとnext見てきたけど新狼の方がまだ栄えてる感じだった
ちなみに2ちゃん書き込もうとしたらbbx規制でまともに書けやしない(>_<)

みんなはどう思う?

720名無し募集中。。。:2015/03/13(金) 13:45:19
あっオープンの狼は結構人いるね

721名無し募集中。。。:2015/03/13(金) 14:33:31
何処にお引っ越ししてもいいんだけどご新規さんの入り口が無くなっちゃうのは悩ましいね
暫く2ちゃん自体殆ど書込してなかったけど>>717ゴニョったんで又少しは協力するよ

722名無し募集中。。。:2015/03/13(金) 15:01:59
やっぱり2ちゃんの方が目につくのかなー

でも本スレ住人としては2ちゃんに限界を感じてるんだよねぇ
普通に書き込んでも必ずbbxで弾かれ毎回機内モード連打してから書き込み
→弾かれる→機内モード連打→繰り返し→書き込み完了まで保全だけなのに最悪10分以上かかることも
本スレ過疎化の原因の一つである規制が無くなれば避難所の人も参加できてるのかなと

ただ、落ちる心配がない板だと一生懸命書き込まなくて済んでしまうから
更に過疎化してしまう危険性はあるね

723名無し募集中。。。:2015/03/13(金) 18:59:44
スマホの2ちゃんMateだと平気だね

724名無し募集中。。。:2015/03/13(金) 19:05:29
2chmate更新してもどうせ書き込めないからなぁ

725名無し募集中。。。:2015/03/13(金) 19:12:18
試しにおーぷんに立ててみても良いんじゃない?
使い勝手が良かったらそのままで、悪かったら2chに戻れば良いし
何が変化がないとこれからも過疎ったままな気がする

726名無し募集中。。。:2015/03/13(金) 19:54:52
>>724
書き込めるよ?

727名無し募集中。。。:2015/03/13(金) 20:26:39
>>726
bbx規制があるから変わらない

728名無し募集中。。。:2015/03/13(金) 20:53:28
みんな意見をおくれ

729名無し募集中。。。:2015/03/13(金) 22:55:48
私もおーぷんは人多そうな印象
おーぷんお試ししてもよいと思う

730名無し募集中。。。:2015/03/14(土) 01:06:31
反対意見が無ければおーぷんに立ててみようか
次スレでも良いけど

731名無し募集中。。。:2015/03/14(土) 09:20:56
おーぷんはスレ主がレス番指定すれば、スレアク禁出来る機能があるから荒らしの心配もない

732名無し募集中。。。:2015/03/14(土) 12:08:29
やっぱりID表示ありが良い?
出来る限り今まで通りの環境でやりたい人は非表示の方が良いのかなと思ったり

733名無し募集中。。。:2015/03/14(土) 12:26:40
あとおーぷんに移ることになったら今の本スレは落として良いかな?
まだ1000まで半分ぐらいあるから次スレまで待つとかなり時間掛かってしまいそうだし

最後に本スレの人がこの話に参加してくれてるか心配w
勝手に決めるのだけは避けたいから

734名無し募集中。。。:2015/03/14(土) 19:25:59
おーぷんならIDは無しの方がいいと思う、IDありだと作者さん側もやりにくそうだし

735名無し募集中。。。:2015/03/14(土) 20:16:25
どうやらおーぷんは荒らしに対応してくれるみたいだね

736名無し募集中。。。:2015/03/14(土) 21:31:59
ちょうど本スレ落ちたようだし
あとでおーぷんに立ててみるよ
IDはとりあえず今まで通り非表示でいきます

737名無し募集中。。。:2015/03/14(土) 21:52:59
さゆえり「れいなはココが感じるの?w」74
http://hayabusa3.open2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1426337253/

立てたよん

738名無し募集中。。。:2015/03/14(土) 22:38:22
Janeにおーぷんの板一覧も表示させる方法載せとく

「ツール」→「設定」→「基本」→「通信」と開いて
[ボード一覧取得URL]を http://kita.jikkyo.org/cbm/cbm.cgi/op.sc/-all/bbsmenu.html に変更
メニューから「板覧」→「板一覧の更新」 でおk

739名無し募集中。。。:2015/03/19(木) 19:10:16
みんなオープンにいるの?

鞘師君と香音ちゃん
http://i.imgur.com/97gaT7O.jpg

740名無し募集中。。。:2015/03/19(木) 21:45:58
自分はおーぷんにしかいないよ

741名無し募集中。。。:2015/03/20(金) 00:48:58
こんなの見ると鞘香読みたくなるな

742名無し募集中。。。:2015/03/20(金) 01:03:06
おーぷんにいくのか
達者で

743名無し募集中。。。:2015/03/20(金) 01:20:45
営みがさらにおーぷんになるのか

744名無し募集中。。。:2015/04/04(土) 15:39:15
《事の始まり……》
里保の部屋で二人、サイダーを飲みながらまったりしていると、
「香音ちゃん」
里保が声を掛けてきた。
「なに?」
「やってみたいことがあるんじゃけど、教えてほしいんじゃ」
「? いいけど、なに?」
「○ェ○チオ」
里保の言葉に、プーッと水芸の如く華麗にサイダーを吹き出す鈴木君。
「そ、そ、それはダメなんだろうね!」
口の周りを拭きながら慌てて拒否る。
そんな鈴木君を見て、むくれる里保。
「教えてくれるって言ったけぇ」
「内容を知らなかったからね! そんなことならOK出さないよ!」
「ということは、香音ちゃんは知っとるんじゃな」
「いちおー健全なオトコノコですから」

745名無し募集中。。。:2015/04/04(土) 15:39:50
鈴木君の顔を覗き込む里保。そっぽを向く鈴木君。
「じゃあ教えてくれてもいいけぇ」
「ダメったらダメ!」
にじり寄る里保。後ずさる鈴木君。
本棚に鈴木君の背中が激しく当たる。————と、棚の上に積んだだけの写真アルバムが鈴木君の上に落ちた。
「ぎゃ!」
落ちてきたアルバムの角が脳天にヒットした鈴木君。

————ワイルド鈴木君、登場。


……こんな展開で始まるエロ話を
「面白そーじゃん」という広い心を持った方だけ斧へとどうぞ。
http://www1.axfc.net/u/3443858
パスワードは〔suzuriho2〕です。

746名無し募集中。。。:2015/04/04(土) 15:53:39
すみません…メモ帳でうpしてみたら、途中までしか載りませんでしたorz
wordですが、こちらのアドレスが最後まで読めます。


http://www1.axfc.net/u/3443866

パスワードは同じです。

747名無し募集中。。。:2015/04/04(土) 16:27:32
ぬぁぁっ!読んでるこっちが恥ずかしいんじゃっ!!

748名無し募集中。。。:2015/04/04(土) 16:38:53
里保ちゃんはなんて大胆でエロティックなんだ
キノコが金棒にレベルアップするのも凄いけどそれが入る里保ちゃんも凄い

749名無し募集中。。。:2015/04/04(土) 22:53:32
ワイルドすぎてw

750名無し募集中。。。:2015/04/05(日) 00:07:37
なぁる……ワイルド君も根本は変わってないと
これは里保ちゃん惚れるっしょ
それにしてもふたりとも………w

751名無し募集中。。。:2015/04/05(日) 01:08:25
里保ちゃんが気絶しなければワイルド君は朝まで出来るに違いない

752名無し募集中。。。:2015/05/07(木) 21:54:20
申し訳ない
佐藤君とさくらちゃんは今日中には書けそうもない……
週末までどうぞ猶予を……………

753名無し募集中。。。:2015/05/07(木) 23:21:34
のんびりどうぞ

754名無し募集中。。。:2015/05/24(日) 11:39:54
まーさく待ち

755名無し募集中。。。:2015/05/29(金) 04:20:25
鞘師君誕生日おめでとうございます
まーさくがなかなか進まないままですが……イベントのレポを見ながらこんなものなど
いらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦のほどを……

756名無し募集中。。。:2015/05/29(金) 04:21:31
「や……やっぱり、こんなんせんでも良いけぇ………」
「何言ってんだよ!ここまで来て」

鞘師君は、何故かいつもの制服にわざわざネクタイを締め、ステージ上手側の袖に居た。
「仕様が無いだろ!お前の誕生日を祝いたい、ってきかねー女子が大勢居るんだから」
「じゃけ、今日は香音ちゃんと……」
「その鈴木とふたりっきりのときに押し掛けられても良いのかよ」
「それは………」
「だったら大人しくステージに出ろや」
「う……………」
急遽決まったことの筈なのに、格技場のステージ前にはずらりと椅子が並んでいる。
腰掛けているのは、年齢層も様々な女子達だ。幼年部のおませな女子から、大学のお姉様まで居る。
でも、そこに香音は……………。

(僕の誕生日じゃろ?なら本当は僕が……)
などと心の中でブツブツと文句を言う鞘師君は、唐突に昨年の誕生日を思い出した。
あのときは、香音ちゃんにタイセツナモノをプレゼントにリクエストしたのう……。
偶然が重なったとはいえ、香音ちゃんもちゃあんと応えてくれたっけ……。
最初は上手くいったようでいかなくて、ふたり共泣いてしもうたんじゃった……。
それでも一生懸命応えてくれたんじゃったなぁ……。
コトが済んだ後に胸にかかった頭の重みがいまだに忘れられんわい……。

思い出しながらニタニタと笑う鞘師君を見て、隣のクラスメイトは眉をひそめた。
「何だよ、鞘師」
「ん?」
「そんなに気持ち悪い顔すんじゃねーよ」
「……そうか?」
「涎と鼻血一緒に垂らしそうな顔じゃんかよ」
「う……」
「ほれ、さっさとスタンバイしろよ。司会が出れねーじゃん」
そう言って、クラスメイトはにやりと笑う。
(?)

757名無し募集中。。。:2015/05/29(金) 04:22:19
そう言われて鞘師君は、反対の下手側を見た。
確かに、人影が見える。
「じゃ、いくぞ」
そう言うと、隣に居る男子は、そっと手を挙げてしも手側に合図をした。
人影が、微かに頷く。
そうしてタタタ……と、駆け出してきて……。
「か、香音ちゃん!」
鞘師君は、思わず叫びそうになり、慌ててパッと口を押えて声を殺す。
「どうもぉ〜!すみません、鈴木です!」

鞘師君にガチで想いを寄せる数人は、露骨に顔をしかめる。
……………が。
「キャー、香音ちゃん!」
「やっぱり来てくれると思ったぁ!」
特に大学生のお姉様方が席を占める一角から、黄色い歓声が上がる。
「ほれ、行けよ、鞘師」
「……うん!」
鞘師君は、眼をキラキラと輝かせながら香音に走り寄った。
そのまま香音の肩をぐっと抱き寄せる。
「こらっ、里保ちゃん!あたし動けないでしょーが!」
「良いじゃろ?僕の誕生日じゃけん」
その瞬間、またもや黄色い歓声が沸き起こった。
……お姉様方の大半が鞘師君と香音のミニポスターをペットショップで貰っていたことなど、ふたりは知る由も無い。

その日のイベントは、鞘師君自身も知らない秘蔵写真のスライドショーが流れたりして、大いに盛り上がった。
その写真を提供したのは、恐らくいつもの面々(特にみちしげ君)だったのだろう。
気分が高揚した鞘師君は、得意のダンスや、渋る香音を引っ張ってデュエットまで披露した。
笑って、ずっこけて、そしてちょっとだけ泣いて………。
それを、たくさんの人がニコニコして見守ってくれている。
そんな空間が共有できることが、それも他ならぬ自分の誕生日で生まれた空間なのが、本当に嬉しい。
最後に集まってくれた全員に挨拶する頃には、鞘師君の顔は嬉しさで緩み切っていた。

758名無し募集中。。。:2015/05/29(金) 04:23:54
ステージが終わると、観覧していた女子達は三々五々と帰っていった。
……あとに自分達が座っていた椅子を残して。
「やれやれ。これを全部片付けるのかぁ」
「ま、しゃーねーよな。出す方だけでも手伝って貰えたことを良しとせにゃ」
「あ!まだ校舎に残ってる奴居るんじゃね?」
「そうかも!俺、ちょっと見てくるわ」
舞台袖に居たクラスメイトのひとりがダッと駆け出していく。
その背中を見ながら、他のひとりが呟く。
「ちったあ、片付けとくかぁ」

数人がのろのろと動き始め、椅子をたたみ始めた。
だれかがステージ下の収納を引っ張り出し、たたんだ椅子を揃えていく。
「じゃ、ワシも手伝う」
「流石に鞘師は今日は良いよ。手伝わせたことがバレたら女共に殺されちまうわ」
「でも……」
鞘師君はフロアにそっと目を遣った。
向こうの端の方で、香音がもくもくと椅子を片付け始めている。

そこに、走り出ていったクラスメイトに呼ばれたのだろう、男子がドヤドヤと入ってきた。
「じゃ、頼むな」
「おう。……でも結構あるなぁ」
あちこちで大きな声を出し合いながら、椅子がみるみる片付けられていく。
これなら帰っても良いか、と、鞘師君は香音の方に向きやった。

…………………と。

最近痩せてすっきりしてきたとはいえ、香音の豊かなバストはまだまだ健在だ。
香音が前かがみになって作業しているものだから、それは嫌でも目立つ。
近くで椅子をまとめて運んでいた軽そうな男子が、香音に向かってピュウッ!と口笛を吹いた。
香音はちらりとそちらを見やり、また作業を始める。
香音の大きな瞳でその眼つきは、少々扇情的にも見えて。
仲間と浮かれたようにささやき合う男子達の姿に、鞘師君は憤然として歩き出した。

759名無し募集中。。。:2015/05/29(金) 04:25:02
「香音ちゃん、帰ろう!」
「え?でもまだこんなに椅子……」
ハラハラした表情をしているクラスメイトが
「鞘師!鈴木!あとは俺達でやっとくからお前らは帰れよ!」
「でも……」
「良いって!ステージに立ちっぱで疲れてんだろ!」
それを聞くや否や鞘師君は香音の肩を抱く。
「じゃ、後はよろしく!」
「おう!」

「……で、何怒ってんの?」
「怒ってる、っていうか……」
「だってさ、里保ちゃん、先刻からさ、声、怖いよ」
「……」
鞘師君の部屋で、幾度目かの、同じ問答が繰り返される。
鞘師君のお母さんは、またもやふたりに留守番を任せて出掛けてしまった。

「……のう、香音ちゃん」
「ん?」
「もうさ……」
「うん」
「他の男に、あんな眼つきせんでくれんか?」
「へ?」
キョトンとして振り向いた香音を抱き締め続けながら、鞘師君は言う。
「流し目で男を見るなんて……そそられて当然じゃろ」
「横目でちょっと見ただけじゃん……って……ちょっと……………」
アツい吐息を吐き、首筋に口付けながら、鞘師君は言葉を継ぐ。
「香音ちゃん、この頃スッキリしてきてるじゃろ」
「ま……ダイエット……してる、し……」
「すっかり綺麗になってしもうて……誰かに盗られないか不安なんじゃ」
「あたしのこと……そんな目で、見る、ひと……なんて………」
「いっぱいいるの、気が付いとらんかったんか?」

760名無し募集中。。。:2015/05/29(金) 04:27:33
頬に手を当ててこちらを向かせ、ひとつだけ、軽く口づける。
「本当はもっと早くから……こうしたかったんじゃ……」
「……」
「今日、僕の誕生日じゃろ。プレゼントに、香音ちゃんをくれんか……?」
僅かに息が上がってきた香音が、鞘師君の腕の中で身を捩り、腿に手を当てて体を支え、ちゅっと軽くキスを返す。
「うん……い、イイ、よ……」

香音の言葉を聞いた瞬間、頭の中が弾けた。
くるっと抱きしめ直し、荒っぽくキスをする。
まだまだぎこちない舌づかいで、香音がキスを返す。
頭の芯が、甘く痺れてとろけていく。
香音をベッドに誘い、着衣のまま夏蒲団を掛け、ブラウスのボタンに指を掛ける。
「じゃ、僕が脱がせてあげるから……」
「もう……こんなコトばっかり、慣れちゃって……」
ブラウスのボタンとブラジャーのホックを同時に外し、腕から抜き取る。
スカートのホックをはずし、下着と一緒に抜き取る。
薄いピンク色の、香音の膨らみの頂が、フルッと震える。
自分も急いで脱いで香音を押し倒すと、潤んだ眼で鞘師君を見上げる。
「この香音ちゃんは、僕だけのモンじゃぞ」
「こんなの……お父さんやお母さんだって……知らないでしょ……………」
たわわな膨らみに指を沈ませながら首筋を舐め上げると、押し殺すような高い啼き声が耳をくすぐった。
これも自分だけのものだと嬉しくなって、鞘師君は、生まれたままの香音をじっくりと堪能し始めた。



鞘師君生誕記念        了

761名無し募集中。。。:2015/05/29(金) 04:29:07
以上になります
急ごしらえの妄想で申し訳ありません
おーぷんの仕様がまだ理解できず光射す作者さんの直後の投下も気が引けたので今回はこちらに

762名無し募集中。。。:2015/05/29(金) 06:09:44
イイヨイイヨー!

763名無し募集中。。。:2015/05/29(金) 16:26:37
かわいい!
ファンクラブできそうなほど愛されカップルですなあ

764名無し募集中。。。:2015/05/29(金) 18:35:21
ダイエットでますますキレイになってオトコ連中にも意識されまくり、おまけに大学生のお姉様方に黄色い歓声をもらうし、いつだったかは聖ちゃんもアヤシイ目で見てたし…鞘師くんも気が気じゃないねww

765名無し募集中。。。:2015/06/02(火) 00:23:47
ノd*´ー´リ<猛烈頑張る期ってまさか僕との営みを…!
ノd*´ー´リ<もしや子供が欲しいんかの香音ちゃん

  つと ゴソゴソ


違うわ!>从#´◇`)≡○)ー´リ アァン・`;:゙;`;

766名無し募集中。。。:2015/06/02(火) 18:59:22
いろんな体位で猛烈頑張る期じゃないのか?w

767名無し募集中。。。:2015/06/04(木) 00:04:24
ノd*´ー´リ<や、やっぱりワシと四十八手頑張る為のダイエットだったんじゃな!
ノd*´ー´リ<よーし!ワシの自慢の腰使いでいっぱい良うしちゃるけんの

   n゙

だから違う!>从#`◇´)≡○)ー´リ・`;:゙;`; イクゥ♥

                   n・*.。 ピュルル



从*´◇`)。oO(…いろんな体位かぁ)

768名無し募集中。。。:2015/06/04(木) 06:07:17
鞘師君もう一押しだぞw

769名無し募集中。。。:2015/06/18(木) 01:14:03
鞘師君かっけーーw
http://stat.ameba.jp/user_images/20150617/22/morningmusume-9ki/a9/d0/j/o0480064013340318049.jpg

770名無し募集中。。。:2015/06/18(木) 09:24:08
なにこのイケメン…

771名無し募集中。。。:2015/06/18(木) 16:33:12
从*´◇`)<でも中身はヘタレ変態なんだろうね

772名無し募集中。。。:2015/06/18(木) 23:23:07
これにほぼ毎日迫られてるとか裏山なの
ちょっと代わるの

773名無し募集中。。。:2015/06/19(金) 00:31:57
シゲ寝ろw

774名無し募集中。。。:2015/06/19(金) 00:47:25
このイケメンにいろんな体位で責められるの読みたい

775名無し募集中。。。:2015/06/19(金) 01:46:11
ノd*´ー´リ<ご所望じゃぞ香音ちゃん
从;´◇`)<…

776名無し募集中。。。:2015/06/19(金) 10:26:52
早漏の彼は何体位目まで持つかな

777名無し募集中。。。:2015/06/23(火) 22:49:03
http://stat.ameba.jp/user_images/20150622/23/morningmusume-9ki/c1/a5/j/o0480064013345125619.jpg

迫られる香音ちゃんなのか迫られる鈴木君なのか
ノリ;´-´リノd;´-´リ<……

778名無し募集中。。。:2015/06/24(水) 16:55:22
小田君にも聖君にも狙われてるのか鈴木君

ノd*▼ 。.▼)ジュルリ

779名無し募集中。。。:2015/07/01(水) 17:12:37
なんでもありのミクって女には驚かされた。。
アブノーマルな冒険でした
http://snn2ch.net/s15/7see.jpg

780名無し募集中。。。:2015/07/06(月) 12:22:19
鞘香作者さまへの超私信。
鈴木君作者です。実は近日中に鞘香でEROを1本書かせてもらってもよいでしょうか?
避難所の「いろんな体位」のうちの一つが思いついたもので……。
ご返答いただければ早速取り掛かります!
何卒宜しくお願いいたします。

781名無し募集中。。。:2015/07/06(月) 21:16:43
私信にお応えして……鈴木君作者様
勿論喜んでお願い致します
当方異動してからこんな時間にしか帰れない有様でして……
書きかけ3本のストーリーは8割方出来上がっているのですがソッチ系が浮かばず話が進まず……
よろしければ「いろんな体位」のドレ系か教えていただけると話が進めやすいのでありがたいです
上とか後ろとか抱っことかボカした言い方で構いませんので

782名無し募集中。。。:2015/07/06(月) 21:20:04
それから……恥ずかしながらおーぷんへの書き込みの仕方が分かりません
名前欄には何て書けばいいのか?下に色々チェックがありますがこれはどうすれば良いのか?等々……
ご教授いただければ幸いです

783名無し募集中。。。:2015/07/06(月) 21:52:13
自分の名前欄は『名無し』、チェックは全部外して書いてるよ
あとは書き込むボタンと押すだけだと思うけど

784名無し募集中。。。:2015/07/07(火) 01:50:17
鞘香作者さま。
ご快諾ありがとうございます!
体位としては……『立って抱っこ』みたいな?
あとおーぷんの書き込みは、私は名前欄には無記名で
チェックは最初から全部外れているのでそのまま書いてます。

785名無し募集中。。。:2015/07/07(火) 02:52:41
>>701のifたなさゆはまだですかね

786名無し募集中。。。:2015/07/08(水) 06:52:49
http://i.imgur.com/oIBBqky.gif
俺の女の鞘師君

787名無し募集中。。。:2015/07/08(水) 22:44:27
ノd*´p´リ<香音ちゃんかわいいよぉぉぉ
https://i.imgur.com/IcJtEJF.jpg
https://i.imgur.com/opZr9Gn.jpg
https://i.imgur.com/ND1oZO8.jpg

788名無し募集中。。。:2015/07/08(水) 23:02:59
それを思う存分好きに出来るのがうらやましい

789名無し募集中。。。:2015/07/09(木) 16:33:27
香音ちゃんが男子にますますモテて
鞘師君の嫉妬と独占欲がマッハ

790名無し募集中。。。:2015/07/10(金) 16:01:50
鞘香作者様への超私信2。
鈴木君作者です。>>780で言っていた話が書き上がりました。
ですが内容が思いっきり香音ちゃんの誕生日ネタなのです……(汗)
鞘香作者様も8月5日投下予定でしたら話に齟齬があるのもなんですので
一度検閲をお願いしたいと思いまして……
もしTwitterをやってらしたらメルアド欄のアカウントまで御連絡戴けますと
幸いです。
お忙しいところ無理を言って申し訳ございません。
ご考察の程よろしくお願い致します。

791名無し募集中。。。:2015/07/10(金) 20:52:42
鈴木君作者様
了解致しました
当方メール欄のアカウントでご連絡致しますのでご了承の程を

792名無し募集中。。。:2015/07/10(金) 22:08:38
みんなTwitterやってんだね
自分もだけど

793名無し募集中。。。:2015/07/11(土) 00:13:04
自分もやってるよー
てか鈴木君作者さんの中の人に驚いてる
ここであなたの作品が読めるとは…

794名無し募集中。。。:2015/07/11(土) 09:55:55
>>793

(鈴木君作者)<……
(*鈴木君作者)<ポッ(照れ)

795名無し募集中。。。:2015/07/16(木) 23:52:06
新スレの流れについていけない…

796名無し募集中。。。:2015/07/17(金) 00:04:12
そのうち慣れる

797名無し募集中。。。:2015/07/17(金) 06:47:25
落ちる心配もないんだしスレ分けてもいいんじゃないかって思うときはある

798名無し募集中。。。:2015/07/17(金) 08:47:23
ifネタ皆好きなんだね

799名無し募集中。。。:2015/07/17(金) 10:25:51
if以外の流れにしたいなら積極的にスレに参加したら?
6時間以上とか平気で書き込まれなかったりするんだし今だって10時間止まってる
他人任せではどうにもならないよ

800名無し募集中。。。:2015/07/17(金) 10:57:05
if含め全ての設定が好きな人だけど

それぞれ好きな世界、興味のない世界があって、乗ったり我慢したり色々あるんだろうけど
今回に限った話じゃなく、たなえり・かめれながスレのメインになった時も同じように不満を持つ人はいた
でもどうしたって流行りはあるし新しい設定が出来ればそれを書きたくもなるんじゃない?
あまりに増えすぎだっていうなら個人的には出来るだけバランスを取ろうと改めるけど
結局他の世界が好きな人達が積極的に参加してくれないと自分みたいな保全係の一人相撲になっちゃうんだよ(^_^;)
今だってスレが何時間も止まるのが嫌だからネタとして新鮮なifで暇つぶししてる状態だしね

無駄に長文だけど大事にしたいわけではないのでお許しを

801名無し募集中。。。:2015/07/17(金) 11:10:08
そうだね
さゆがまだ表に出てこないから多少偏りはあるのも事実やしね

802800:2015/07/17(金) 11:35:16
何とか理解してもらえると嬉しい
スレを乗っ取ってやろうなんて気持ちは誰にもないんで

803名無し募集中。。。:2015/07/17(金) 16:23:58
延々とそのネタが続くと新しいネタで入りづらいし
この流れ嫌だから無理矢理切ったんかなと思われるのも嫌だし

804名無し募集中。。。:2015/07/17(金) 18:10:46
大丈夫だよー
結構「流れをぶった切って……」って言いながらぶっ込んでる俺みたいなのも居るから
無駄に長い文章だから呆れられてるのかもしれないけどさ
(平行して書いてるのが煮詰まって覗いてみて…つい言ってみたくなって失礼)

805名無し募集中。。。:2015/07/18(土) 02:04:36
そんな無理に書き込まなくても

806名無し募集中。。。:2015/07/18(土) 03:37:33
そんな無理に男装わなくても

807名無し募集中。。。:2015/08/21(金) 01:38:49
なんか本スレ書き込めないからこっちに。

残暑お見舞い申し上げます。
背景テキトーすぎておかしいし色々歪んでるけど鞘師クン描けたからもういいや。
http://i.imgur.com/yy82QJs.jpg

808名無し募集中。。。:2015/09/25(金) 18:28:56
7月くらいに本スレの方にれいな君とまーちゃんのお話を書いたんですが、
その続きを書いてみました。
個人的にあまりうまく書けなかったので、とりあえず、こちらに……

http://www1.axfc.net/u/3539804

お暇な方がいましたら、読んでみてください。

809名無し募集中。。。:2015/09/25(金) 18:29:41
あ、passは

rain

です。すみません。

810名無し募集中。。。:2015/09/26(土) 00:33:47
面白いけどなんか切ないっす
何というか本当に雨に打たれてるかのようなどんよりとした切なさが
全般に漂っている感じで奇妙な味わいの作品ですね

811名無し募集中。。。:2015/09/27(日) 06:03:32
感想くださってありがとうございます。
こうやって読んでくださった方がいるとわかると
やっぱり書いて良かったな、と思います。
今度は、もう少し面白いものを書くように努力します!

812名無し募集中。。。:2015/10/04(日) 06:12:33
>>811
みんな本スレに感想書いてるから読んでね

813名無し募集中。。。:2015/10/27(火) 21:05:34
うーあゆどぅー今日中に間に合いそうもない
申し訳ないけど明日まで待って

814名無し募集中。。。:2015/10/29(木) 20:52:27
待ってるよー

815名無し募集中。。。:2015/10/29(木) 22:29:17
鞘師クン.メジャー行くのか...

816名無し募集中。。。:2015/10/29(木) 23:32:34
あゆどぅーどう書こうか悩んでた矢先の知らせでびっくりしてちょっと指が止まった
まあでも鞘師君はここでは書いてても良いよね

817名無し募集中。。。:2015/10/29(木) 23:36:09
全然いいと思う

818名無し募集中。。。:2015/11/17(火) 23:25:47
あ、あゆどぅー…

819名無し募集中。。。:2015/11/18(水) 00:25:11
それ以前にさくまー…

820名無し募集中。。。:2015/11/18(水) 21:20:47
たなさゆもね…

821名無し募集中。。。:2015/11/23(月) 18:20:50
えー………大変お待たせいたしました方がいらっしゃることをお詫びいたします
まずはひとつ最初に手を付けたまーさくから上げさせていただきます
いらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦のほどを……

http://www1.axfc.net/uploader/so/3571684

パスはメール欄です
遅れに遅れた妄想で大変申し訳ありません……………

822名無し募集中。。。:2015/11/26(木) 01:32:40
Wデート行ってる!!
http://stat.ameba.jp/user_images/20151126/00/morningmusume-9ki/70/c8/j/o0480064013494341544.jpg

823名無し募集中。。。:2015/12/27(日) 12:36:15
偶にはこっちも上げとこうかな……ということで久々の鞘香などを
いらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦のほどを

http://www1.axfc.net/u/3589860

パスはメール欄です
長ったらしい重っ苦しい妄想で申し訳ありません……

824名無し募集中。。。:2015/12/27(日) 12:38:19
偶にはこっちも上げとこうかな……とこんなのを
いらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦のほどを

http://www1.axfc.net/u/3589860

パスはメール欄です
長ったらしい重っ苦しい妄想で申し訳ありません……

825名無し募集中。。。:2015/12/27(日) 12:39:56
ありゃま!
上がってないと思って二重書き込みをしてしまいました
重ね重ね申し訳ありません………

826名無し募集中。。。:2015/12/27(日) 16:46:16
おぉこっちにも

827名無し募集中。。。:2015/12/27(日) 16:57:41
さやかのぉ(´;ω;`)ウッ…

828名無し募集中。。。:2015/12/27(日) 17:12:25
うう…(´;ω;`)
この二人は切ない系多い

829名無し募集中。。。:2015/12/27(日) 18:22:25
鞘師くん...香音ちゃん...と浸っていたら

しげくぼで飛んだw

830名無し募集中。。。:2015/12/28(月) 05:19:58
せっかく念願のpizrしてもらったのに…(´・ω・`)
続きが待ち遠しい

831名無し募集中。。。:2015/12/29(火) 12:33:35
香音ちゃんの心は何処へ…鞘師くんの大人に向かってるのに大人になれない姿も切ないなぁ…
亜工も楽しみだけどシゲクボも楽しみだ笑

832名無し募集中。。。:2015/12/29(火) 14:29:34
リリイベ1回目しか参加できなくて涙目で冬コミ回避したヘボ作者です
しげくぼは今回鞘香にガッツリ関わりますがこいつらの進展は多分ありませんので悪しからず
思いの外早く帰れることになりました為帰ってから続きを馬力かけて仕上げます

833名無し募集中。。。:2015/12/29(火) 17:43:27
>>832
シゲクボ展開なくて残念なような安心なような笑
お身体に気をつけて無理なく書いてくださいな

834名無し募集中。。。:2015/12/29(火) 22:48:09
それでは続きを投稿します
いらねーよ!という方&苦手な方は平にご容赦のほどを……

http://www1.axfc.net/u/3591446

パスはメール欄です
普通に書き込むと34レスほどになります
無駄過ぎるほど長い長い妄想で申し訳ありません……

835名無し募集中。。。:2015/12/30(水) 09:00:56
さやかの良かった(´;ω;`)ほんと良かった

836名無し募集中。。。:2015/12/30(水) 10:08:50
シゲクボいい仕事するなぁww
香音ちゃんが最後のトンボに惚気る姿に涙しそうになった(T_T)
鞘師くんもカッコ良かったしこれからの鞘香も楽しみ!

837名無し募集中。。。:2015/12/30(水) 16:17:21
ハッピーな結果になって何よりでした病院に駆け込む時転けるんじゃwと一瞬思ってしまった


生田君たちは激しかったんだろうな...

838名無し募集中。。。:2015/12/31(木) 00:16:03
香音ちゃんは可哀想な目に合いすぎや(´;ω;`)
しげくぼがいなかったらと思うとゾッとする
でも幸せな結末になって良かったー

839名無し募集中。。。:2016/08/01(月) 02:18:34
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org957870.docx.html

840名無し募集中。。。:2017/07/21(金) 22:44:19
一年ぶりなの

841名無し募集中。。。:2017/10/29(日) 16:54:50
こっそり聞いてみたい
中等部って今更需要あるのかな?

842名無し募集中。。。:2017/10/29(日) 19:15:12
需要あると思うし聞くなら本スレで聞いた方が良いよ

843名無し募集中。。。:2017/10/29(日) 19:17:45
>>841

あります。
おかわりがほしいぐらいw

あれから小田ちゃん以降の後輩が増えて年齢を割り振るのが大変だと思うけど…

844名無し募集中。。。:2017/11/05(日) 13:25:12
>>841
もし書けるならひっそり待ってる
自分もひっそりがんばる

845名無し募集中。。。:2017/11/13(月) 19:26:59
はーちぇる書いたのは良いけどアタマの中でシゲクボが理事長を〆たいから出せ出せって言ってくる
ある意味一番出たがりなのはこいつらかもしれない………

そろそろ学年の割り振りがキツくなってきたから来年度目処に一つずつ学年上げたいけど怒られるかしらん

846名無し募集中。。。:2018/03/15(木) 02:19:44
さゆえり「れいなはココが感じるの?w」80
http://hayabusa3.open2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1521047765/

住人のみなさーん!新スレ立ちましたよ〜!

847名無し募集中。。。:2018/08/18(土) 03:07:10
新スレ

さゆえり「れいなはココが感じるの?w」81
http://hayabusa3.open2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1534528964/

848管理人:2019/06/17(月) 23:51:11
誰かここを見てたら教えてくだせぇ

今日立てたおーぷんの新スレに書き込めますか?
私だけかもしれませんかさっぱり書き込めなくて困ってるのですが…

849管理人:2019/06/18(火) 02:02:34
( ^ω^ ) ・・・・・

850管理人:2019/06/18(火) 12:06:18
管理人の私がおーぷんに書き込めない事態が続いているのでスレの移転を考えています。
以前から書き込めなくなるエラーは頻発していて流石に我慢が出来ません。

そのため避難所にある新狼に新しくスレを立てるか、専用のしたらば掲示板を作ろうと思っています。
もう住人が少ないのは分かっているのですが私一人では決められないので是非意見をください!

851名無し募集中。。。:2019/06/18(火) 13:13:28
ふむふむ、エラーの頻度が管理人様の我慢の限界ならば移転もやむなしと思います。
しかしこの新狼の避難所はこういう時のためにこのまま継続した方が良いと思うので、
したらば掲示板へ移転という案に賛成します。

852管理人:2019/06/18(火) 13:17:33
>>851
ご意見ありがとうございます。
したらば掲示板のレンタルは無料で簡単にできるようなので検討してみます。

引き続き意見をお待ちしています。

853名無し募集中。。。:2019/06/18(火) 19:22:54
そういえば自分の環境だと最近スレ自体を読み込めず入れないってのが頻発してたけどそれも同じエラーなのかな?

まぁ自分としては今まで通りに読んで書いて出来るならしたらばでもカニカマでもどこでも構いませんw

ちょうど新スレに入ったタイミングだしお引越しにはいいかも。佐川さんとクロネコさんとあとはクロさんシロさんにお世話になりましょうw

854名無し募集中。。。:2019/06/18(火) 19:23:11
>>850
最近作者としてデビューし、何作か書き込んだ者です。
あまりにも管理人様が書き込めずに大変ならば、専用のしたらば掲示板に移行に賛成です。
ここはこんな時の万が一のためにそのままにしたほうがいいと思います。
場合が場合なのでとりあえず緊急書きコ

855管理人:2019/06/18(火) 19:57:12
>>853>>854
ご意見ありがとうございます。
私もスレが読み込めないレスが反映されないエラーが本当に多くて、書き込むこと自体億劫になってました…
恐らくおーぷんの狼板自体が過疎なので管理人さんに放っておかれていると思われます…^^;

ということで82スレ目から新板へのお引越しをしたいと思います!

856管理人:2019/06/18(火) 20:04:43
ノc|*’∀´)<お待たせ!
川 ´゚e゚ リ<しました〜!


https://jbbs.shitaraba.net/otaku/18174/
新スレ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/18174/1560831990/

よろしくお願いします!

857名無し募集中。。。:2019/08/04(日) 15:08:57
リーナはちゃんとボイトレしてんのかな
下手くそだ
まいぷるのボイトレを受けるといい
エキシビションでさかっち出ちゃえばいいのに
まなっはー
カープ奇跡の大逆転優勝しそうだな
きゃれん強いw
朝日奈央(25)キター
573     リーナ期待はずれ
└575     >>573 どんだけ期待してたんだよ
小山リーナ (マジパン) @Koyama_Rina_Box
1m
ぜひぜひ読んでください!!
#マジパン
#TIF2019
https://news.dwango.jp/idol/39885-1908
https://pbs.twimg.com/media/EBCab0NVAAAmwvD.jpg
https://pbs.twimg.com/media/EBANYdzU4AEYvGg.jpg

858名無し募集中。。。:2019/08/04(日) 15:09:34
関谷真由 @Sekiya_Mayu073139s
いよいよ明日です?
私の今の待ち受けの写真。大好き写真。
NEOちゃん頑張るよー!!!!
#TIF2019#アイドリング#NEO
https://pbs.twimg.com/media/EBDmC6PVUAEOXr8?format=jpg&amp;name=large
古橋 舞悠 @Fmayu_SHOCHIKU2m
【NEO from アイドリング!!!復活ライブ】
★特典会@特典会ブース Cレーン
11:30?12:10
★LIVE@ HOT STAGE (Zepp DiverCity)
13:40?14:10
来てよかったと思えるステージを作ります!!
大きなステージ…
是非応援しに来てください?
#TIF2019 #HOTSTAGE
https://pbs.twimg.com/media/EBFhWEFUIAAqaBa?format=jpg&amp;name=large
https://pbs.twimg.com/media/EBFhWEFUIAAqaBa.jpg

859名無し募集中。。。:2019/08/04(日) 15:10:07
佐藤麗奈 さとれな @satorena_1109
now
特典会まもなく??
あっちぃぜ??
https://pbs.twimg.com/media/EBF73TRUcAA1C5l?format=jpg&amp;name=large
古橋 舞悠 @Fmayu_SHOCHIKU
19s
みなさん!!!!!!熱中症にはお世話にならないように気をつけましょうね!!!!!! #TIF2019
https://pbs.twimg.com/media/EBF8FnVUcAE7Eos?format=jpg&amp;name=large
https://pbs.twimg.com/media/EA4NNaoU8AAXU32.jpg:orig
今のうちにNEOの振り予習しとこうぜ
ふるまゆのインスタストーリーのさとれな可愛い
見当違いなコピペしてるな
さとれなは可愛いけどファンではない
まなっはーってのが誰かも知らん
暖簾に腕押しだぞw
https://pbs.twimg.com/media/EBGUw3rUYAI3YiW.jpg:orig
単純にさとれな可愛いって言ってるだけでファンじゃないぞ

860名無し募集中。。。:2019/08/04(日) 15:10:38
これ見てもデブって言えるのなら拒食症のメンヘラが好きなんだな
https://pbs.twimg.com/media/EA3j8SjVUAANJdo.jpg:orig
10年後にNEO集まって何やるの?
売れっ子様が
清水ひまわり??マジパン @HimaShimizu_Box
1m
特典会やで!!!
Kレーンにマジパンおるで!!!
待ってるね????
#TIF2019
https://pbs.twimg.com/media/EBGiA0XUIAAnfKF?format=jpg&amp;name=large
https://pbs.twimg.com/media/EBGiA0BUIAATLRy?format=jpg&amp;name=large
清水ひまわり??マジパン @HimaShimizu_Box
1m
おっと

861名無し募集中。。。:2019/08/04(日) 15:11:26
??マジカル・パンチライン公式?? @MAGiPUNofficial
壁ドン
#マジパン
https://pbs.twimg.com/media/EBGgzqLU0AEXgYk?format=jpg&amp;name=large
ミケがいる
格ゲー世界大会EVO『ドラゴンボールファイターズ』部門、日本のGO1選手が優勝!
https://swallow.5ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1564896414/
清太くんやったな
>>730
これ見てもデブって言えるのなら拒食症のメンヘラが好きなんだな
https://pbs.twimg.com/media/EA3j8SjVUAANJdo.jpg:orig
朝日奈央が泣くのを我慢する姿に爆笑する元アイドリングのメンバー
https://mobile.twitter.com/tamagawa_ramu/status/1157247528120639488
遠藤 舞 ボイストレーナー @endo_mai2
28s
慣れてない発声しててすごい変な声出しまくってたんだけど、今日二階だけ窓開けてたことを忘れてた、変な声出しまくってご近所に全て聴こえていた…終わった
遠藤 舞 ボイストレーナー @endo_mai2 now
人生でベスト3に入る恥ずかしさそして別に引っ越す予定もないので後遺症が残るという大ダメージであった。


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