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さゆえり「れいなはココが感じるの?w」5@新狼

405名無し募集中。。。:2014/10/26(日) 14:56:05
亜佑美は、男に手を握られて引っ張られながら歩いていた。
小柄な亜佑美だから、時折つんのめって転びそうになる。
その度に引っ張り上げられる、握り締められた手が、痛い。
……考えてみれば、こんなことは、今までには無かった。
歩くのが遅い鞘師君は論外として、多少体格の良い生田君にも工藤君にも普通に付いていけていた。
(やっぱり、気、使って、貰ってたんだ……)

男は、どんどん路地裏の方へと進んでいく。
この先は……この先に、あるのは!
「あ、あの、何処へ……」
「決まってるじゃないですか。ホテルですよ!」
「ほ、ホテル?!」
「一戦交えたらメシでも奢りますよ。そうして、ホテルのはしごをしましょう。僕も初めての経験で楽しみですよ」
「………い、嫌ぁっ!離して!」

相手の表情がガラリと変わった。
「うるせぇ!女なんてこういうコトにしか役に立たねえだろうが!」
亜佑美は必死で相手の手を引き剥がそうとするが、何かで固められてしまったように離れない。
「優しくしてりゃつけ上がりやがって!」
「ヤだっ!」
「そういえばコーヒー代も出したじゃねぇか!その分も体で払いやがれ!」
「お、お金なら払うから、だから、許して!」
「もう俺無しじゃいらんねぇようにしてやるよ!大人しく……」

「うわあぁぁぁぁっ!!」

聞き覚えのある声と共に、ドスンと強い衝撃があり、直後にすっぽりと腕の中に引き込まれた。
上目遣いに見上げた先には、幾度となく脳裏を横切った、そのひとの憤怒の表情。
「あゆみに何すんだ!」
「な、何だ、手前は!」
「何だじゃ無ェよ!こんなに怯えて……あゆみ……………」
抱き締める腕には、さらに力がこもる。


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