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さゆえり「れいなはココが感じるの?w」5@新狼

758名無し募集中。。。:2015/05/29(金) 04:23:54
ステージが終わると、観覧していた女子達は三々五々と帰っていった。
……あとに自分達が座っていた椅子を残して。
「やれやれ。これを全部片付けるのかぁ」
「ま、しゃーねーよな。出す方だけでも手伝って貰えたことを良しとせにゃ」
「あ!まだ校舎に残ってる奴居るんじゃね?」
「そうかも!俺、ちょっと見てくるわ」
舞台袖に居たクラスメイトのひとりがダッと駆け出していく。
その背中を見ながら、他のひとりが呟く。
「ちったあ、片付けとくかぁ」

数人がのろのろと動き始め、椅子をたたみ始めた。
だれかがステージ下の収納を引っ張り出し、たたんだ椅子を揃えていく。
「じゃ、ワシも手伝う」
「流石に鞘師は今日は良いよ。手伝わせたことがバレたら女共に殺されちまうわ」
「でも……」
鞘師君はフロアにそっと目を遣った。
向こうの端の方で、香音がもくもくと椅子を片付け始めている。

そこに、走り出ていったクラスメイトに呼ばれたのだろう、男子がドヤドヤと入ってきた。
「じゃ、頼むな」
「おう。……でも結構あるなぁ」
あちこちで大きな声を出し合いながら、椅子がみるみる片付けられていく。
これなら帰っても良いか、と、鞘師君は香音の方に向きやった。

…………………と。

最近痩せてすっきりしてきたとはいえ、香音の豊かなバストはまだまだ健在だ。
香音が前かがみになって作業しているものだから、それは嫌でも目立つ。
近くで椅子をまとめて運んでいた軽そうな男子が、香音に向かってピュウッ!と口笛を吹いた。
香音はちらりとそちらを見やり、また作業を始める。
香音の大きな瞳でその眼つきは、少々扇情的にも見えて。
仲間と浮かれたようにささやき合う男子達の姿に、鞘師君は憤然として歩き出した。


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