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さゆえり「れいなはココが感じるの?w」5@新狼

507名無し募集中。。。:2014/12/14(日) 22:46:25
ガタン、と、椅子を蹴って鞘師君は校舎裏に向かって走り出した。
「こら鞘師!廊下を走るな!」
「すみませーん!」
いつものようにおどけた口調ではなく、切羽詰まったような声色に、怒鳴り付けた先生も唖然とする。
「何だ?どうしたんだ、あいつ」
鬼のような鞘師君の形相に、廊下を歩く生徒達も慌てて道を開ける。
一度、ワックスを塗り直した個所を踏んづけてしまい、派手ににすっ転んだ。
が、誰ひとりとして、笑ったり囃し立てたりする者もいなかった。
廊下を全速力で走り、階段の手すりを滑り降り、渡り廊下に差し掛かった。
(居た!)
渡り廊下から見えたのは、ふたりの人影。
ひとりは、紛れも無く香音だ。
そしてもうひとりは……あれは、高等部の制服?
(み、光井さんじゃ!)

鞘師君は、思わず物陰に隠れた。
香音と光井君からは少し距離があるので会話は切れ切れにしか聞こえないが、ここ以外には隠れる場所が無いのだから仕方が無い。
「……ッチ、ですか?」
「そう。やっぱり…が基本やな」
「それって、ふたりで…の方が良いんですか?」
「うーん、やり方も色々…やろうけどなぁ。ひとりでも効果的なんも……」
ふたりでの方が良い?
ひとりでも効果的?
香音ちゃん、何の話をしとるんじゃ??

不意に、ポンと肩を叩かれた。
「り……」
みなまで言わせず、鞘師君は、相手の口を塞いで抑え込み、ささやき声で怒鳴り付ける。
「えりぽん!静かにせぇ!」
「……里保、苦しかっちゃろーが!」
押さえつけられた生田君も、負けじとささやき声で鞘師君に怒鳴り返す。


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