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さゆえり「れいなはココが感じるの?w」5@新狼

230名無し募集中。。。:2014/07/14(月) 23:25:43
翌日遅く、香音は帰ってきた。
翌々日から、登下校の際には必ず生田君が寄り添うように歩いていた。
生田君は、聖にも、香音に近付くことを許さなかった。
「どうして?聖も香音ちゃんと話せないの?」
「聖…お前が甘い顔するから里保がつけ上がって香音ちゃんを傷つけたっちゃん。お前も共犯みたいなモンっちゃろ」
「何でよ!何で聖が……」
「俺達も、小さい子どものままや無か。お前もちっとは自覚せんね」
鞘師君は、聖から様子を聞こうと思っていた当てが外れて呆然とした。
そして、表面は穏やかに装っていた生田君の怒りもまた、ひしひしと身に沁みていた。
鞘師君は、登下校は聖とふたりで、香音と生田君に見え隠れについて行った。
生田君は時折ちらりと視線をこちらに投げかけた。その鋭い一瞥に、鞘師君は動けずにいた。

……とは言うものの、同じクラスなのだから、必然的に教室では一緒になる。
が、鞘師君は、いつものようにベタベタすることは出来ず、俯いて身を縮こめていた。
香音も、鞘師君に挨拶くらいはするが、特に気にする様子も無く過ごしていた。
「おい鞘師」
「何じゃ?」
「お前、鈴木と喧嘩でもしたのか?」
「いや……」
「…ま、その様子じゃ悪いのはお前の方みたいだしな。とっとと謝っちまえよ」
「謝って……それで済むんかのう」
「お前が何したのか迄は知らねえけどな。土下座してでも謝って許して貰えや」
「……」
その場合、誰に謝れば良いのだろう。
香音だけで良いのか?
生田君や、聖にも謝るのか?
……考えても堂々巡りで答えは見つからない。

「クラスの雰囲気が重いのも分かってるよな」
「え?」
「クラスのみんなは、お前らの味方なんだぜ」
「……」


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