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さゆえり「れいなはココが感じるの?w」5@新狼

262名無し募集中。。。:2014/08/02(土) 01:50:10
「ねぇれいな、これも可愛くない?」
「…うん、似合うっちゃよ」
「何よぉ、その気のない返事は」
「……さゆ、もう2時間経っとるっちゃん……」
「でも、優樹も飽きてぐずったりしてないでしょーが。ね、優樹」
「ハハ、ユカタ、キレイキレイ!」
「ほらね。れいなも見習いなさい!」
「ふぁーい」


ここは、デパートの催事場。今は、丁度時期にあたるので、浴衣のバーゲンセールが開催されている。
さゆみのシフトにれいなの休みを合わせて浴衣を買いに来たのだ。
久し振りに家族3人でのショッピングの為か、優樹までもがキャッキャッとはしゃいでいる。
催事場は、階下の呉服屋と違って充分なスペースがあるので、浴衣のサイズも種類も豊富に取り揃えられている。

れいなの浴衣は簡単に決まった。紺地の落ち着いたものではあるが、水色の流水柄が全体を鮮やかに彩っている。
男性用の浴衣売り場で、ひと目見てたちまち気に入ってしまい、迷いなく手に取った。
「れいなにしちゃ地味じゃない?」
「いやいや、この流水が気に入ったと」
「確かに、流水柄だけ見てると派手にも見えるかな?」

まだ足元がおぼつかない優樹は、女の子用の可愛い甚平にした。
これもまた目に鮮やかなエメラルドグリーンの地に色とりどりの金魚が泳いでいる。
甚平を幾つか並べて見ていたら、優樹が小さな手を伸ばして握り締め、離さなかったものだ。
「来年はもう着られなくなるんだしね…」
「そうやね。やけん、優樹が気に入ったんなら良かやろ」
「それに、夏が終わってもしばらくは寝間着にも使えるもんね」
「そうそう。もう10年くらいはそのリピートでいけるけんね」
「いやいや、幾らなんでももう5年もしたら浴衣でしょう」
「浴衣なんか着て色気づくのは10年後でも早か!」
さゆみは、呆れた眼差しでれいなを見た。れいなは知らん顔でそっぽを向いた。


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