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さゆえり「れいなはココが感じるの?w」5@新狼
757
:
名無し募集中。。。
:2015/05/29(金) 04:22:19
そう言われて鞘師君は、反対の下手側を見た。
確かに、人影が見える。
「じゃ、いくぞ」
そう言うと、隣に居る男子は、そっと手を挙げてしも手側に合図をした。
人影が、微かに頷く。
そうしてタタタ……と、駆け出してきて……。
「か、香音ちゃん!」
鞘師君は、思わず叫びそうになり、慌ててパッと口を押えて声を殺す。
「どうもぉ〜!すみません、鈴木です!」
鞘師君にガチで想いを寄せる数人は、露骨に顔をしかめる。
……………が。
「キャー、香音ちゃん!」
「やっぱり来てくれると思ったぁ!」
特に大学生のお姉様方が席を占める一角から、黄色い歓声が上がる。
「ほれ、行けよ、鞘師」
「……うん!」
鞘師君は、眼をキラキラと輝かせながら香音に走り寄った。
そのまま香音の肩をぐっと抱き寄せる。
「こらっ、里保ちゃん!あたし動けないでしょーが!」
「良いじゃろ?僕の誕生日じゃけん」
その瞬間、またもや黄色い歓声が沸き起こった。
……お姉様方の大半が鞘師君と香音のミニポスターをペットショップで貰っていたことなど、ふたりは知る由も無い。
その日のイベントは、鞘師君自身も知らない秘蔵写真のスライドショーが流れたりして、大いに盛り上がった。
その写真を提供したのは、恐らくいつもの面々(特にみちしげ君)だったのだろう。
気分が高揚した鞘師君は、得意のダンスや、渋る香音を引っ張ってデュエットまで披露した。
笑って、ずっこけて、そしてちょっとだけ泣いて………。
それを、たくさんの人がニコニコして見守ってくれている。
そんな空間が共有できることが、それも他ならぬ自分の誕生日で生まれた空間なのが、本当に嬉しい。
最後に集まってくれた全員に挨拶する頃には、鞘師君の顔は嬉しさで緩み切っていた。
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