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さゆえり「れいなはココが感じるの?w」5@新狼

360名無し募集中。。。:2014/10/11(土) 15:39:15
話をしながら激昂している彼女の顔は、だんだん歪んできている。
(悪いけどこのコに角付ければ鬼の面が出来そうだなぁ……)
余りにも予想外の話に、亜佑美の思考は明後日の方に向いていた。
そんな亜佑美の頭の中を知ってか知らずか、彼女は言葉を続ける。
「アタシ、工藤君のカノジョになったんです!」
「……はぁ」
「デートの約束だってしたんです!」
「……はい」
「それ、立派なカノジョになったってことでしょ!」
「えーと……」
「なのに何で工藤君からアンタの話なんか聞かなきゃいけないのよ?!」
「うーん……」
「帰りだって、一緒に帰ろうとしてもアンタのトコに行っちゃうなんて……」
「あー……」

「アタシ、アンタより可愛い自信あります!」
「あ、そう……」
「アンタみたいなオバサンが、工藤君を縛るなんてかわいそうでしょ!」
「……」
「工藤君には、アタシみたいな同い年の若いコがふさわしいのよ!」
興奮のあまり、彼女は亜佑美に失礼な言葉を吐く。
が、亜佑美は、混乱した思考のまま、その言葉に怒ることさえ思いつかない。

「だからもう工藤君には近付かないで!」
「……」
「アタシ達にとって、迷惑だわ!!」
「……あのー、はるなんとかまーちゃんとかさくらちゃんと話すのも?」
「当たり前じゃない!愛し合ってるアタシ達の邪魔しないでよ!!!」
そう言い捨てて、彼女はくるりと踵を返した。
興奮のあまり泣きじゃくりながら走り去る彼女の背中を、亜佑美はまたもや茫然と見詰めていた。
(そう言えばこんな風に人の背中を見るの、今日2回目だっけ………)


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