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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5

1名無しになりきれ:2009/09/27(日) 20:53:34
*「ここは 【邪気眼】二つ名を持つ異能者になって戦うスレ の避難所です」
*「雑談や 連絡の場として どうぞ」

*「このURLの先が 現行の 本スレです」
ttp://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1246115227/

*「避難所の 過去スレです」
避難所1
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1206954054/
避難所2
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1211908307/
避難所3
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1221605457/
避難所4
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1232545359/

*「まとめサイトです」
ttp://www9.atwiki.jp/hutatuna/pages/1.html

524 ◆ICEMANvW8c:2010/09/07(火) 12:53:18
切谷のプロフ投下します。
多分、これで私が登場させるNPCは最後になります。

【プロフィール】
名前:切谷 沙鈴(きったに さりん)
性別:女
年齢:24
身長:170cm
体重:48kg
職業:「カノッサ」幹部・四天王の一人。
容姿:腰まである紫色の髪のロング。胸元を開けた黒いボディスーツに、
   顔の上半分に機械が組み込まれたアイマスクを装着している。
   常に「魔幻槍」と呼ばれる切っ先のない竜の装飾品が施された黒い槍を背負っている。
能力:魔幻槍という媒体を通じて自らのオーラを様々な性質を持つ切っ先に変化・具現化する能力。
キャラ説明:秘密結社「カノッサ」結成当初からの古株メンバーの一人。
        元は「キャサリン」と名乗るイギリス人で、10年前に帰化した際に日本名を名乗っている。
        「キャス」という愛称があるが、これはその時の名残である。
        とある理由で両目を失明したことから顔の上半分にメカを埋め込み視覚を補っている。
        かつての素顔を知る者は他の四天王だけと言われている。
        一見華奢に見えるが、実は四天王の中でも随一の体術を誇る武闘派。
        二つ名は「魔槍戦姫」。

【パラメータ】
(本体)
筋  力:A
敏捷性:A
耐久力:A
成長性:N
(能力)
射  程:D〜C(基本はD。技によってCまで変動する)
破壊力:S
持続性:C
成長性:N

525 ◆ICEMANvW8c:2010/09/07(火) 12:55:33
あっと、プロフも間違ってるw
紫じゃなくて金髪ですわ。wikiの方には訂正して載せておきます。

526アリス ◆21WYn6V/bk:2010/09/07(火) 17:58:56
「まぁまぁ、そう構えなさんな。俺らの目的はあんたやないし、闘いや人殺しが趣味でもないねん。
 だから俺はあんたと闘う気はナッシング。あんたもそうなら、ここは黙って行かせてくれへんかなぁ?」

男――確か霊仙と呼ばれていた――は好きだらけの格好でそう言ってきた。
見たところ、戦闘に関しては大した能力者ではない。ダークフェニックスには遥かに劣るだろう。

「貴様をここで殺すことは簡単だが…貴様には聞きたいことが――」

──ジャリ。
不知哉川にそう言いかけたところで、場に第三者の足音が聞こえる。

(ようやくお出ましか。先程から気配は感じていたが…。此奴は何者だ?まぁ味方でないことは確かだな)

不知哉川の背後から現れた人物を一瞥する。
そこには長い金髪を靡かせ、顔を大きなマスクで覆った、黒いボディスーツを着た女が立っていた。

「……現在、戦闘反応なし。……やはり既に終わっていたか」

声は無機質で抑揚がない。まるで機械のようだ。

「──あっ──そうか、あんたがキャスやな!」

キャス、というのがこの女の名前らしい。どうでもいいことだが。
不知哉川はキャスと会話を始めた。
話の内容からすると、この女のアジト、即ちそこにいる筆頭と呼ばれる人物が魔水晶を持っているらしい。
恐らくは降魔の剣もその人物が持っていることだろう。

(ならば話は早い)

「このままアジトへ戻るのは簡単だが、もののついでだ。
 貴様らが筆頭と闘うに値する異能者かどうか、この場で私が確かめてやろう」

どうやら向こうもその気だったようで、爆発的にオーラが増幅する。
そして女は背中から竜の装飾が施された一本の棒を取り出した。

「今の内に教えてやろう。『キャス』とは私の愛称のこと。
 本当の名は『切谷』──『切谷 沙鈴』という。これから死ぬまでの短い間、覚えておいてもらおう」

女の持っている棒にオーラが伝わった途端、先端がスパークし、光の刃が出現した。

「"貴様が"死ぬまでの間か?確かに短い間だな。だが貴様には少々聞きたいことがある。
 それを吐いてもらうまでは殺さんがな」

(とは言えまだ本調子ではないな…。先程の会話の中で少し回復したとは言え、まだ7割程か。
 雑魚なら良かったが…この女はそうではないらしい。果たしてどこまでいけるか。降魔の剣さえあれば良かったのだが…)

そう思い、戦闘態勢をとる。しかしまだ"変身"はしない。
まずは相手の力量を推し量る。といっても量る必要もないかもしれないが。
そこでふと、脇にいた不知哉川に目が留まる。

「貴様にも聞きたいことがある。一時ではあるが力を貸してやろう。
 さて、時間も惜しい。始めるとするか、盲目の女よ」

【アリス:切谷 沙鈴と接触。不知哉川と共闘体制をとる】

527アリス ◆21WYn6V/bk:2010/09/08(水) 19:11:45
「特にそっちの女の方。素晴らしい反応だ。やたら異能値が高いだけのことはある。
 だが、次はどうかな……?」

(予め警戒しておいて正解だったな。やはりただの武器ではなかったようだな。今の一撃でで確信した)

沙鈴の攻撃を後ろに飛んでかわし、再び対峙する。
どうやら男の方も無事なようだが、見たところ避けるので手一杯なようだ。
それに訳が分からない、という顔をしているのであの武器の性質も分かっていないようだ。

「切谷、とか言ったな。随分面白い武器を持っているじゃないか。見た目は普通の棒だが…。
 どうやら貴様の能力の方に種があったようだな。成程、"自分のオーラを自在に変形して具現化する"か。
 確かにその能力なら切っ先のない槍にも納得がいく。さしずめ"魔槍"と言った所か」

しかし能力が解明できたところで解決策が浮かんだわけではない。
あの武器を前に間合い等というものは無意味だろう。
切っ先が変幻自在なら、どこにいようと関係ないのだから。

(さて、どうするか…。あの男に戦闘は期待できんな。我一人で戦うしかないか。
 あまり体を酷使したくはないのだが…)

剣を一本生成し、オーラを込めて強化する。
あちらの武器もオーラで出来ている以上、そう簡単に壊れることはないはずだ。
横に着地してきた不知哉川に目を向ける。

「貴様に戦闘は期待しない。我が奴を引き付けておく。
 その間に奴の弱点、若しくは隙を見つけ出せ。出来るなら一発でも入れてみろ。
 貴様も能力者なら身体強化くらいは出来るだろう?」

不知哉川にそう言って、沙鈴に向き直る。

「すまんな。先程は少々貴様を侮っていた。中々やるではないか。
 我も少しだけ本気を出そう」

意識を集中し、始祖の力を解放する。
しかし翼は生えてこなかった。

(とりあえず3割程で様子を見るか。今は全力で7割だからな…)

「では、参る」

地を蹴って、沙鈴に向かって突進するかの様な勢いで迫る。

【アリス:不知哉川にサポートを言い渡し、沙鈴に反撃開始】

528ダーさん ◆zh66lkQmK2:2010/09/09(木) 18:54:33
>>192の後、僕は2人を連れてカノッサ本拠地に帰還した。
アソナ本拠地での戦いで、既に四天王以外の生存の確認できる戦闘員は僕を除いて全滅した。
故に此処の護りはセキュリティが担っているが、カノッサ所属の僕にとってそれは障害にならない。
そして筆頭達がオーラを隠していようと、魔水晶が異能者を導いている。
迷い無く魔水晶に導かれながら、僕達は>>163のもとへ向かっていた。
しかし魔水晶に導かれるままに進んでいるのに、何故か筆頭のもとへ辿り着けなかった。
そこで思い出したのが、他の四天王を倒さなければ筆頭のもとに辿り着けないというカノッサのシステム。
異空間を作り出す筆頭の能力に関係しているのか、此処カノッサ本部の構造に関係しているのかは知らないが、
とにかく他の四天王を倒せば筆頭のもとに辿り着けると考えて、魔水晶は僕達をこの四天王のもとに導いたのだろう。

「筆頭はどこかな?」

いろいろ思うところはあっただろう。
僕の連れていた2人の内1人は、アソナで筆頭に刺されて瀕死の状態だった人工化身だ。
しかも化身でなくなったなどと見られないように、あの時と同じ感情の無い、機械のような目をさせている。
それに僕自身もこれだけ外見も雰囲気も変化していて、果たしてダークフェニックスである事に気づいてるだろうか?変わってないのはコートの模様ぐらいだ。
もっとも、僕がそのコートを奪って成りすましている別人といった考えも、間違ってるとは言い切れないものだけどね。

【闇の不死鳥:カノッサ本拠地で四天王に接触】

529ダーさん ◆zh66lkQmK2:2010/09/09(木) 18:56:06
>>528ですが、◆ICEMANvW8cさんが代理してくれるなら、最後の行の【四天王】を【ディートハルト・アイエン】か【氷室霞美】に変えてくれてもいいです。
2人一緒って場合には、9行目の「この四天王のもとに〜」を「この四天王達のもとに〜」で修正お願いします。

本編1日も経ってないけど、虹色兄弟は精神と時の部屋にでもいたのだろうか…

530 ◆ICEMANvW8c:2010/09/09(木) 19:09:00
決戦は二日目に変更できませんか?
今からアジトで闘ってもアリス氏が参戦できませんし、
自分の方も今は切谷の方だけで手が回りませんので。

531アリス ◆21WYn6V/bk:2010/09/10(金) 21:26:05
地を蹴って切谷に接近した直後、彼女の動作は速かった。
すぐさま槍を構え、横薙ぎに一閃した。速度は超高速。

(しかし、横薙ぎに来ると分かっていれば避けるのは造作もない)

低い跳躍で交わす。切っ先が足のすぐ下を掠めていくのが分かる。
だが当たった訳ではない。そのままの勢いで着地、別方向から再度仕掛ける。
あの槍は柄の部分だけでこちらの刀身ほどの長さがある。
ということは例え切っ先に間合いがなくとも、あの柄の部分には事実上向こうは切ることの出来ない空間が存在する。
そこに入り込めば剣の方が圧倒的に有利だ。
懐に入り込み、剣を振るう。

(もらったか。存外呆気なか――)

自分の一撃が入るか否かの一瞬――その次の瞬間には吹き飛ばされていた。
何が起こったのか理解するまでに数秒を要したが、やられた瞬間を思い出して理解する。

(あの音、そして閃光…雷か。派手にやられたものだな…。如何に力をセーブしていたとは言え、
 並みの能力者なら傷1つ付けられぬこの体にここまでの傷をつけるとは)

「もっとも、お前らの……いや、この赤毛の力も私の予想以上のものかもしれない。
 異能値にしても瞬間的な上げ幅の桁は異能者の範疇というよりはむしろ化身に近いものがある。
 だとするなら、我々は──」

切谷が何か言っている。
よく聞き取れないが、つまりはこういうことだろう。

「我の正体が気になるようだな。知りたくば貴様らの仲間にでも聞いてみたらどうだ?
 筆頭とやらなら知っているかも知れんぞ?クックック…」

口元を緩めて嗤う。
今の言葉は、不知哉川に向けられた言葉でもあった。
この男も、切谷の言葉を聞いてから訝しげにこちらを見ていたのだから。

「貴様のような奴に会えてよかったよ。いや、寧ろ会いたかったのかも知れん。
 久々の感覚だ…。存分に楽しませたもらうぞ。なぁ切谷、いや沙鈴よ」

抑えていた残りの力を解放する。
今までなかった翼が生え、オーラの放出量が爆発的に上がる。
その勢いはかつてない程で、周囲は嵐のような状態になっている。

「さぁ仕切り直しと行こうか。あっさり死んでくれるなよ?」

【アリス:気分が高揚したことによりオーラが全回復。出力全開が可能】

532ダーさん ◆zh66lkQmK2:2010/09/10(金) 22:42:17
あれ?なるべくメインキャラの氷室を使っていきたいだろうと思って展開早めたのですがねー…
まあNPC優先でメインにやらないというなら、復活の兆しの見える虹色さんの方に絡んで行こうと思います。


それはカノッサ本拠地に向かう道中の事――
人の影の形をした化け物が、小さな少女を襲っている場面に遭遇した。
実はこの影の化け物は赤月怜の放っていた【シャドウ】の一つであり、少女は>>18で襲われていた小学生の一人だった。

「――っ!『飛花落葉(ひからくよう)』」

それを見て真っ先に少女を助けに飛び出したのが海部ヶ崎だった。
彼女はそのオーラは周りに拡散させていたらしく、少女をその場から奪取した後に、
周りの電柱が一斉に【シャドウ】に引き寄せられて倒れ、その人の形の原型を留めないほどに潰した。

「もう大丈夫――」

そう少女に言い聞かせる海部ヶ崎の後ろで【シャドウ】が、原型を留めて再び直立した。
やはりあれは人ではなく影でできた存在…人に対する殲滅方法は効かない。
そして僕もああいう存在だったからわかる。ああいう存在は意思があったとしても、自分を生み出した者以外の言葉は聞こえない。
その生み出した者が近くに感じられず、今まさに目の前の2人が危険に曝されているのなら、僕の取る行動は1つだろう。

「甘いな」

僕がその言葉に込めたのは少女を助けに飛び出した海部ヶ崎に対して、
あの程度で【シャドウ】を倒した気になっていた海部ヶ崎に対して、
そしてその海部ヶ崎と、海部ヶ崎の助けようとしていた少女を助ける自分に対しての一言だった。
僕は自身に炎のオーラを纏わせる。
今の位置関係は僕の後ろに阿合、僕の目の前に海部ヶ崎と少女、その後ろから【シャドウ】が襲い掛かろうとしてる状況だ。
僕の位置に大きな炎が上がれば、必然的に海部ヶ崎と少女の後ろに影が伸びる。
そして【シャドウ】もその影に含まれ、倒れるように後ろに叩きつけられた。
その時、僕は影を支配していた。炎によって作られた明かりの中で倒され立つ事ができず、
周りの影からも離された【シャドウ】はその場から逃げる事ができない。

「ラ・ヨダソウ・スティアーナ」

同族だった者へ送る別れの言葉。
僕は指先から放つ破壊光線の威力とその光で、地に堕ちた影の化け物を粉砕した。

【闇の不死鳥:【シャドウ】に勝利】

533ダーさん ◆zh66lkQmK2:2010/09/10(金) 22:43:07
「……」

海部ヶ崎は僕を不思議そうな目で見ていた。2人を助けたのがそれほど意外だったのか…
いや、この街に来てからの表立った父様の行動からすれば無理もないか。

「……あ…」
「ありがとうおにーさん。あの…これ」

何か言いかけた海部ヶ崎を遮るような明るい笑顔と声で、少女が僕に礼の言葉を言う。
そして礼のプレゼントのつもりか、自分の髪に付けていたリボンを僕に渡す。

「…せっかくだから家まで送ってやろう」
「!?」

僕の言動に驚きを隠せなかったのはやはり海部ヶ崎だった。

「な…何を企んで…」
「そうですね。こんな夜道に1人で帰すのは危険ですしね」

阿合は特に疑念も感じず僕の意見に賛同する。
阿合にとっての僕の印象…正確には父様の印象は、自分を助けてくれた人以外になく、好意的なものしかない。

「……あの、ごめんなさい」
「ん?」

気が付くと少女の笑顔は曇らせて俯いていた。

「私…家がわからなくて…」

迷子――この暗がりであの影から必死に逃げていたのなら無理もない。
だが次に少女の発した言葉は、そんな考えに再び"甘さ"を認識させた。

「自分の名前も…わからなくて…」

少女は記憶喪失だった。

534ダーさん ◆zh66lkQmK2:2010/09/10(金) 22:43:37
>>198
だが僕の意識は別の方向にも向けられて、少女の記憶喪失への反応が薄くなっていた。
射程圏内に一気に3つの異能者のオーラを感じて始めたのだ。
その内1つは>>112で大鷲から感じたオーラと同じものだった。
あれは異能者が変身でもしているのかと思っていたが、僕や先の影のような使い魔的な存在だったのか?
先の影の主とは違うものの、人を襲う目的で使い魔を使役する異能者には変わりない。

「少し待ってな」

そう言い残して阿合、海部ヶ崎、少女のもとから離れて1人でそのオーラの主達に会いに行く。
その時少女に微笑が浮かんでいたかに見えたが、暗闇ではっきりとはわからなかった。
そして、少し離れた場所で民家から出てくる3人を目にした。
その3人は似た容姿をしていて、差別化を測るかのように絵の具だらけの服、ヘッドホン、眼鏡を1人ずつしていた。

『ここに高校生くらいの男が3人来なかったか?』

その3人を目にした時、母様の言葉を思い出した。
もし母様が言っていたのがこの3人ならば、母様の事を知る事ができるだろうか?

「…お前達は『原初の異能者(ザ・ファースト)』を知っているか?」

そんな考えから出た第一声がこれだった。

【闇の不死鳥:1人離れて虹色兄弟に接触】

535ダーさん ◆zh66lkQmK2:2010/09/11(土) 20:43:30
>>206
やはり母様が言っていた奴らではないようだ。

「まあそうだろうな…だがこれはお前のペットだろ?」

そう言って3人の前に出した掌を上に向けると、空中に人魂のごとく夜道を照らす炎が浮き出た。

『走馬灯』

僕の見た記憶を映像にして映し出す炎。
その炎は僕が>>112で見た、男を掴んで飛ぶ大鷲の光景を映し出す。
それは画面外から飛んできた光線で爆破した大鷲の最期から、
空から落とされて>>120で最期を迎えた、掴まれていた男の最期まできっちり映し終えると、炎は消えていった。

「お前は何の為にこいつを生み出した?」

それが能力によって作られた存在でも、操られた存在でも、その時点でこの鷲はこの少年の所有物と化している。
なら僕はそれを生み出したものと断定する。
だが、同じように異能者の一時的な目的の為だけに生み出された僕は、この存在についていろいろ思うところがあった。

「この男を殺す為か?」

再び先程のように掌の上に炎を出す。そこにはグロテスクに潰れて死んでいる男の顔がアップで映された。

【闇の不死鳥:『走馬灯』で虹色優の出した鷲と、掴んでいった男の末路を見せる】

536ダーさん ◆zh66lkQmK2:2010/09/12(日) 12:58:08
>>208
「"作品"…か。その言い草はこいつが自分の意思を持たない生命体とでも言いたいのか?」

僕は再び『走馬灯』を浮かばせ、先の回想を映し出す。

「だがそれならやはりお前にも責任はある。この鷲を撃ち落とした者も、捕まっていた男を助ける為に鷲を攻撃したのかもしれない。
 ちゃんと殺さないように作られた作品であれば、襲撃を受けて苦痛を感じて急に離したりせずに落下していき、
 そう高い所から男を落とす事なく、殺さずに遠ざける役目を担えただろう。
 それができなかったのは、この"作品"を作ったお前にも責任がある。そうは思わないか?」

『走馬灯』は僕の言う事に合わせて鷲をアップで映したり、光線を受ける場面を映したりと場面が切り替わる。

「『誰かが途中で無理に落としたりしない限り、その男が死ぬことはなかった』?
 ではお前はその男の命を助けるつもりがあったと言うのか? 
 何を思ってこれを"作った"?絶対にこの男を殺さないように運ぶ為にこの鳥を作ったのか?
 猛禽類の鍵爪が1つの尊い命を運ぶものとして本当に安全と思ったのか?」

『走馬灯』は、炎の中に鷲の最期と男の最期を何度も映す。

「お前はこうして男が死ぬ事を期待してこの"作品"に運ばせた。違うか?」

【闇の不死鳥:殺意を否定する虹色優に、男に対する殺意を持っていたと指摘】

537アリス ◆21WYn6V/bk:2010/09/12(日) 22:09:35
>>209
「魔水晶が完全なものとなるまでまだ時間はある。
 どうせなら楽しみは残して置いた方がよかろう。貴様らの命は、明日まで預けておく」

「どうやら我々のアジトに招待される資格が貴様らにはあるようだ。
 決着はそこでつける。それまでに精々体力を蓄えておくことだな。
 ……そうだ、名前を聞いておこうか」

まず不知哉川に視線が向けられ、彼が嫌そうに名乗る。
つぎにこちらに視線が向いた。

「アリス・フェルナンテ。…名乗ったのは貴様で二人目だ」

「アリス……か。覚えておこう」

相変わらずの機械的な声でそう言い、沙鈴は文字通り姿を消した。

「まだ聞きたいことがあったのだが…、まぁ明日で良いか」

沙鈴がいなくなり、不知哉川に目を向ける。

「さて、貴様にも聞きたいことがあると言ったのを憶えているな?
 では答えてもらうぞ。何故化身の娘を狙った?貴様らも化身の力が目当てか?
 だとすれば――」

そこまで言いかけたところで、頭の中に声が聞こえてきた。

――大変だ…!優達が能力者と接触している…!――

「そんなに慌ててどうした?あの男子(おのこ)らも能力者だろう?」

――…ダークフェニックスだ。奴が優達に接触しているんだ…!――

「ふむ、そうか。あの程度では死なんと思っていたが…。
 しかしよくよく縁のある男よな。で、我にどうしろと?」

――決まっている…!助けに行くんだ…!お前が行かないのなら自分が行く…!――

「わかったわかった。そんなにいきり立つな。約束は守る。それに貴様が行くより我が行った方が早い。
 …おい貴様。少々付き合ってもらうぞ。我はこれから用事を済ませねばならん。
 しかし貴様にまだ聞きたいこともある。故に我と一緒に来てもらう。貴様に拒否権はない。
 なに、心配するな。今のところ貴様に危害を加えるつもりはない。貴重な情報源だからな」

不知哉川にそう言い放ち、目を閉じてオーラの増幅装置である翼に意識を集中する。
眩い光が体を包み込み、一頭の白銀の獅子が現れた。

――行くぞ。振り落とされるなよ――

呆然としていた不知哉川を咥えて背に乗せ、疾風の如きスピードで走り出した。

【アリス・フェルナンテ:戦闘終了。不知哉川と共に虹色兄弟の所へ向かう】

538 ◆21WYn6V/bk:2010/09/14(火) 10:14:55
えー>>211なんですが、一応補足しておきますと『楽園の守護者』はアリス自身が変身したものであって、
具現化させたわけではないのでそのつもりでお願いします。

539ダーさん ◆zh66lkQmK2:2010/09/14(火) 17:46:35
規制が解けたから書き込んだら、虹色さんは途中までだったorz

540 ◆ICEMANvW8c:2010/09/19(日) 00:40:15
あのー、そろそろ一言いいですか? ラスボスさえもかませにしたいんでしょうか?
理屈つけて何度も死人を蘇らせられたら打つ手ありませんし、
空間ごと切り裂かれたら死ぬしかないわけで…(後手キャンセルという手もありますがね)

541名無しになりきれ:2010/09/19(日) 01:23:51
てか氷室が出した設定のことごとくを無視してないか
なんか化身にもなってるようだし

542ダーさん ◆zh66lkQmK2:2010/09/19(日) 10:11:31
死神はオーラでできた身体と明示してるので、降魔の剣を用いればオーラ強制排出の効果でどうにかできそうだし、
腹切られて死ぬかといえば、阿合は胸刺されても瀕死で留まったし、
仮に此処で筆頭が死んでも、魔水晶出してないならどこかに隠されてると思うし、
それで他の人がラスボスになったり、筆頭蘇らせたりと言った展開もできるし、
化身になってるのは>188で始祖の血を飲まされたからなので、一人で勝手になったというわけではありません。
かませって考えたくないなら、この隕石の爆発で自分消息不明状態で対応して構いません。
生きてるか死んでるかわからない状態になればこの時点の筆頭の力も誇示できた事になるし、
その場合でも死神は消える事になります。

543 ◆ICEMANvW8c:2010/09/19(日) 11:14:05
結果として生き残った、ということならおkというわけではないんです。
要は展開的にどうかということなんです。
元々最終決戦は二日目を予定してたわけですから、今回のはその前哨戦。
そこでボスが圧倒されたら変でしょう。
そらこっちの書き方次第でいくらでも対応できますがね、
そうすると無限のインフレ合戦になりかねないんで、今回は敢えて言わせてもらいました。

544ダーさん ◆zh66lkQmK2:2010/09/19(日) 11:34:03
上で言ったように、こちらを消息不明状態にすれば、結果として一太刀負わせただけで消し飛ばされた事になるので、
ボスが圧倒されたって事にもならないでしょう。
そうすればこの1日目でもう自分出張る事もなく、そちらで好きに話を進められるので、それでいけばいいと思います。

545 ◆ICEMANvW8c:2010/09/19(日) 11:48:29
それではそうしましょう。
隕石で派手な演出をしたのも、勝負の結果をうやむやにするのを期待してのものですから、無駄にならずに済むというものです。

546名無しになりきれ:2010/09/20(月) 02:38:12
てs

547名無しになりきれ:2010/09/20(月) 02:38:56
てs

548名無しになりきれ:2010/09/20(月) 02:40:05
てs

549名無しになりきれ:2010/09/25(土) 03:07:41
test

550名無しになりきれ:2010/09/25(土) 03:09:26
0

551名無しになりきれ:2010/09/29(水) 15:21:10


552 ◆ICEMANvW8c:2010/10/02(土) 04:42:33
そろそろ本スレは容量を使い切りそうですな。
500㌔調度で完結させるつもりだったんですが、まぁ上手くはいかないってことですかね。
次スレは495㌔を目処に立てますか。

553 ◆ICEMANvW8c:2010/10/05(火) 00:40:59
ここは【二つ名】を持つ異能者達が通常の人間にはない特殊な【オーラ】を駆使して
現代日本っぽい世界を舞台に能力バトルを展開する邪気眼系TRPスレッドです。
ローカルルール、テンプレ、重要事項等の説明は↓に。

*ルール
・参加者には【sage】進行、【トリップ】を推奨しております。
・版権キャラは受け付けておりません。オリジナルでお願いします。
・参加される方は【テンプレ】を記入し【避難所】に投下して下さい。
・参加者は絡んでる相手の書き込みから【三日以内】に書き込むのが原則となっております。
 不足な事態が発生しそれが不可能である場合はまずその旨を【避難所】に報告されるようお願いします。
 報告もなく【四日以上書き込みが無い場合】は居なくなったと見なされますのでご注意下さい。

*テンプレ
【プロフィール】
名前:
性別:
年齢:
身長:
体重:
職業:
容姿:
能力:
キャラ説明:

【パラメータ】
※基本ランクは「S→別格 A→人外 B→逸脱 C→得意 D→普通(常人並) N→機能無し」の六つ。
  最低ランクが常人並となっているのは、オーラが使える分、非異能者より肉体が強化されている為。
(本体)
筋  力:
敏捷性:
耐久力:
成長性:
(能力)
射  程:(S→50m以上 A→20数m B→10数m C→数m D→2m以下)
破壊力:(能力の対人殺傷性)
持続性:
成長性:

554 ◆ICEMANvW8c:2010/10/05(火) 00:43:14
*まとめサイト
用語・登場キャラクター等の詳細はこちらで確認できます。
参加を考えている方はまず【FAQ】に目を通しておきましょう。
http://www35.atwiki.jp/futatsuna/

*避難所(前身スレの避難所を引き続き使用しております)
P C:http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1254052414/
携帯:http://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/computer/20066/1254052414/

*過去スレ
【邪気眼】二つ名を持つ異能者達
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1274429668/

555 ◆ICEMANvW8c:2010/10/05(火) 00:49:12
>>553-554
新スレのテンプレです。
FAQなどはまとめwikiの方に載せておきました。
他に何か追加要項があればどうぞ。

556名無しになりきれ:2010/10/05(火) 10:50:51
2日目――カノッサアジトでは>>163より24時間経った18:00、ついに魔水晶覚醒の刻が来た。
雲水「ついに俺は何物をも越える偉大なる神となるのだ──!(カオスゲートを通じて魔水晶を取り出し振りかざす)」
実は魔水晶は常に異能者が集まっていた場所にカオスゲートを通じて移動して、異能者を集めてその闘気を吸収していたのだ。
これが雲水がいなくなった後も異能者がアソナに集まった理由であり、その後カノッサ本拠地に気配を感じた理由である。
雲水「…な、なんだ!?『幾億の刃』にやられた腹の傷が急に疼き出した…どういう事だ!?」
闇の不死鳥「くくく…そこを切り込んだオーラが元々誰のものだったか覚えているだろう?
      始祖の血は僕のような"内なる存在"を優先して強化する代物なんだ(>>190のように雲水の人格を乗っ取る)」
>>243での闇の不死鳥の真の狙いは自分を消す力を持つダークフェニックスの肉体を滅ぼし、雲水凶介の肉体を乗っ取る事だった。
雲水(闇の不死鳥)「そんなわけで筆頭…雲水凶介は死んだ。この肉体は僕の物となった」
氷室「くっ…やはりジョーカーはあの死神として呼び出された『幾億の刃』を指していたのか…」
>>219の氷室の占い通り、ジョーカー(死神)が雲水の運命を終わらせる結果となった。
阿合(ダークフェニックス)「ヘルズボルケーノシュート!相手は死ぬ(その場にいた阿合の指先から闇の火弾が放たれ雲水に当たる)」
雲水(闇の不死鳥)「な…この技はまさか父様!?何故父様がここに…(全身が炎に包まれて消えていく)」
実は>>160でダークフェニックスが阿合にかけた感情の火の粉が、彼の人格の欠片をその体内に仕込んでいたのだ。
阿合(ダークフェニックス)「これで俺は化身の力を我が物とし、雲水も消えて降魔の剣の所在も不明となった…あとはあのアリスとかいう女を殺せば俺は無敵だ」
海部ヶ崎「必殺!!無間刀!!(その場にいた海部ヶ崎は降魔の剣で阿合(ダークフェニックス)を斬る)」
阿合(ダークフェニックス)「ぐっ…ばかな何故お前がこれを持って…(阿合の身体から邪悪な魂が消えていく)」
海部ヶ崎「残念だったな!!その降魔の剣も実は既に彼女から私は託されていたんだ」
>>265で2人は接触した後、アリスはあらかじめ自分の残りの魂と引き換えに降魔の剣を作って彼女に託していたのだ。
アリスの抜けた鳴神御月は街中で虹色兄弟の護衛についていた。
海部ヶ崎「さて…あとはお前達3人だ。師匠の仇、今こそ取らせてもらう!!まそっぷ」
化身とダークフェニックスの能力を吸収した降魔の剣が氷室、切谷、ディートハルトに向かって一振りされる。
氷室「くっ…このままでは(その時氷室の心にどこからともなく謎の声が語りかける)」
???「力が欲しいか?ならば我を受け入れろ!この邪気眼を!!」
氷室「止む終えない…受け入れよう、その力!!――エターナルフォースブリザード!相手は死ぬ」
海部ヶ崎「なんだと!!師匠…仇を取れ…ずに…すみま…せん(全身が凍り付き息絶える)」
切谷&ディートハルト「た…助か…ぐわあああああ(エターナルフォースブリザードに巻き込まれて共に凍りつく)」
氷室(邪気眼)「くくく…もともと邪悪な心を持ったこの女を乗っ取る事など容易い事よ。ついに世界は我の物となる…」
――角鵜野市内某所
不知哉川「どうやらこの世界に残ってる異能者はわいだけみたいや…」
虹色兄弟「おじさん…僕達の力できっとこの世界に平和を取り戻してください」
不知哉川「ああ…あんさんらのくれた創造の能力、けして無駄にはしないで。ほな行って来るで」
氷室(邪気眼)inカノッサ「来い…最後の異能者よ!!」
【不知哉川VS氷室(邪気眼)…わいの戦いはこれからや!!完】

557 ◆ICEMANvW8c:2010/10/05(火) 19:25:20
なんというインフレ超展開。
間違いなく収拾つかなくなる。

558 ◆21WYn6V/bk:2010/10/05(火) 22:52:41
予想だにしなかった展開。
今までの出来事や設定を色々無視していらっしゃるようだ。

559 ◆ICEMANvW8c:2010/10/06(水) 00:32:50
ところで今回は誰が海部ヶ崎としてロールを回せばいいのかな?
アリスさんの投稿から今日で三日目ですが。

560 ◆21WYn6V/bk:2010/10/06(水) 01:35:00
微妙な時に絡んじゃいましたかね?

561 ◆ICEMANvW8c:2010/10/06(水) 02:31:31
いやぁ、それは問題ないでしょう。
問題は海部ヶ崎と一緒にいる少女の正体がはっきりしてないところで、
これが解らない限り私が代わりにロールすることもできないんで…。

562名無しになりきれ:2010/10/06(水) 07:45:17
少女自身は虹色の助けた小学生の1人。
でもその人格は今、邪気眼に乗っ取られていて袖を捲ると腕に第三の目がある。
シャドーに追いかけられながら異能者が駆けつけるのを待っていて、一般人よりも強力な異能者に取り付こうとしていた。
ちょうどアリスが駆けつけた時、少女から海部ヶ崎に乗り移った。
>>556の展開はその邪気眼がそのまま取り付いた状態でも、この場で取り除かれた状態でも可。

563名無しになりきれ:2010/10/06(水) 09:11:32
名無しは黙ってロム専

564 ◆ICEMANvW8c:2010/10/06(水) 20:05:23
少女は人工化身ではない阿合。
つまり、再度人工化身となった際に人工化身としての人格と、
少女としての人格が肉体ごと分離し、少女哀が海部ヶ崎と共にした…
なんてドラゴンボールの神とピッコロのような感じかなとは思いましたが、
いずれにせよここはアリスさん個人の解釈でロールを進めることにしましょう。
時間をかけてもしゃーないですし、とりあえず次スレ行くまでにはキリよく一日目を終わらせておきたいので。
何とか次のロールで不知哉川と合流してやって下さい。

565 ◆HuXqniXHe2:2010/10/07(木) 07:36:01
test

566 ◆21WYn6V/bk:2010/10/07(木) 07:39:29
>>564
では海部ヶ崎と少女はこちらで動かして構わない、と言うことでしょうか?

567 ◆ICEMANvW8c:2010/10/07(木) 14:13:30
はい

568 ◆21WYn6V/bk:2010/10/07(木) 16:21:04
了解しました
ではこちらの解釈で話を進めさせて頂きます

569名無しになりきれ:2010/10/07(木) 19:12:19
前スレまでのあらすじ
人口100万人を越えると言われた角鵜野市。
『毒に愛された女(ポイズネス)』や幽霊バイクなどの都市伝説が囁かれつつも、おおむね街は平和だった。
だがその平和は1人の男の欲望の為にわずか1日で崩壊していったのであった…

阿合哀
都市伝説『毒に愛された女(ポイズネス)』として、街の平和を脅かしている異能者。

海部ヶ崎綺咲
かつての最強の異能者の弟子という事で、実質主人公といえる。

不知哉川霊仙
オーラ吸収という全能能力を持ち、数々のオーラを吸収し、着々と完全体に近づきつつある。

諫早六見
特に物語りに絡まないその空気のような存在は、まさに幽霊バイクと呼ばれるにふさわしい。

虹色優
カノッサと相対する事があっても、なかなかちゃんと戦ってもらえず、実力の程はあきらかになっていない。

虹色詞音&虹色御伽
虹色優の能力で描かれて生まれた存在という説が囁かれている。

黒部夕護

赤月怜
氷室霞美との戦闘において消息不明となっていたが、彼の能力で生み出された存在がその後に確認されている。

鳴神御月
アリス・フェルナンテに変わってから空気となっている。

雲水凶介
カノッサ四天王筆頭。古文書を信じて、組織を使って街を崩壊させるほどのテロ活動を行わせる狂信者。
氷室霞美に求愛するも相手にされず、そんな彼に何故カノッサ構成員はついていったのか不明のまま四天王以外は全滅した。

氷室霞美
カノッサ四天王。赤月怜との戦闘後、空気になりつつある。

ディートハルト・アイエン
カノッサ四天王。その能力から、実は雲水凶介を操っている黒幕であり、構成員も能力で従わせていたという説が囁かれている。

切谷沙鈴
最後に出てきたカノッサ四天王。

ダークフェニックス
女侍らしてたら、僻んだ雲水凶介に造反者扱いされて殺された。

棗遼太郎
影が薄い。実は召集に応じていなかったカノッサ構成員で生きているのかもれない。

570 ◆ICEMANvW8c:2010/10/07(木) 20:33:44
まとめwikiの方にキャラのテンプレは載ってるんで改めての解説は不要です。
あらすじも長期シナリオならともかく、今回はそうではないので不要でしょう。

571 ◆ICEMANvW8c:2010/10/07(木) 20:44:55
それとアリスさん乙です。
調度495㌔にもなりましたし、後ほど私の方で次スレを用意させていただきます。

572 ◆ICEMANvW8c:2010/10/07(木) 22:12:39
次スレ立てました。

【邪気眼】二つ名を持つ異能者達【其ノ弐】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1286457000/

前スレを使い切り次第移動しましょう。

573 ◆21WYn6V/bk:2010/10/07(木) 22:16:36
乙です

海部ヶ崎はあんな感じでよかったんでしょうか?
何か当初とずれてる気が…

574 ◆ICEMANvW8c:2010/10/07(木) 22:27:21
細部に拘っても仕方ありません。
PCからNPCになった再利用キャラというのは、
元々キャラを作った本人以外は完全になりきれるものではないですから。

575 ◆21WYn6V/bk:2010/10/07(木) 22:36:08
そう言って頂けるとありがたいです
正直不安だったんで…

576 ◆ICEMANvW8c:2010/10/08(金) 06:57:33
前スレ使い切りましたので新スレへの移行お願いします。

577名無しになりきれ:2010/10/08(金) 23:46:13
【プロフィール】
名前:伊集院博士
性別:男
年齢:49
身長:178㎝
体重:47㎏
職業:カノッサ研究員
容姿:ほとんど禿に近い髪、病的に肌が白く痩せ細り、丸眼鏡を掛けてボロボロのシャツの上に白衣をだらしなく着ている。
能力:そのオーラに触れた物を用いて、あらゆる物を作り出す能力
キャラ説明:秘密組織カノッサの研究員。
過去に投獄されていたところを、同刑務所に投獄されていた雲水凶介の能力で共に脱獄させてもらう(この時に雲水は能力に目覚めた)
以後カノッサでスキャナーの開発や戦闘員強化などに大きく携わっており、アソナで使われた人工化身の血も実は彼の能力を用いて作り出された代物だった。
切谷沙鈴のアイマスクや魔幻槍を作ったのも彼で、彼女が召集によく遅れるのは彼にメンテナンスしてもらってる為である。
そういった経緯でカノッサに大きく貢献しているが、不気味なオーラを纏ったマッドサイエンティストという印象が強く、
組織内で近づく者の少ない彼の功績を認める者はほとんどいないが、雲水凶介の信頼は組織内で最も厚い。
普段は雲水凶介等と共に研究室に篭っている。

【パラメータ】
(本体)
筋  力:D
敏捷性:D
耐久力:B
成長性:N
(能力)
射  程:C
破壊力:C
持続性:D
成長性:D

新規参加希望です。
四天王の2人と関わりが強い設定にしているので問題があれば言ってください。

578 ◆ICEMANvW8c:2010/10/09(土) 00:25:25
よくお越しくださいました。
他キャラとの関係はある程度自由に決めてよいので問題ありませんが…
今は物語が終息に向かってますので、
新規の方の参加は現在のカノッサ編(仮称)が終了してからの方が良いかもしれません。

579 ◆21WYn6V/bk:2010/10/09(土) 01:14:51
新キャラ登場ですか
ほとんどがNPC化してしまった中で貴重なPCの参加は大歓迎です
しかし今の話は残すところ戦闘パートのみ・・・
研究員と言う立場でどのように話に絡んでくるのか・・・

580名無しになりきれ:2010/10/10(日) 23:30:24
なんか話作っちゃいけない雰囲気のようなので、次の邪気眼二つ名スレの企画案出しておきます。

【邪気眼】二つ名を持つ異能者の黒歴史【カノッサ機関】

日本のどこかに存在する架空の街「黒歴市」
そこでは世間に認知されていない超常的な能力に目覚める者が現れるという。
彼等は異能者と呼ばれ、超国家機密組織「カノッサ機関」に狙われている。
連れ去られたが最後、生きて帰って来れた者は誰一人としておらず、
その目的は未だ謎のベールに包まれている…

ここは「二つ名」を持つ異能者達が、日本に存在する架空の街「黒歴市」を舞台に、
能力バトルを中心に物語を進めていくTRPスレです。

*ルール
・参加者には【sage】進行、【トリップ】を推奨しております。
・版権キャラは受け付けておりません。オリジナルでお願いします。
・参加される方は【テンプレ】を記入し【避難所】に投下して下さい。
・参加者は絡んでる相手の書き込みから【三日以内】に書き込むのが原則となっております。
 不足な事態が発生しそれが不可能である場合はまずその旨を【避難所】に報告されるようお願いします。
 報告もなく【四日以上書き込みが無い場合】は居なくなったと見なされますのでご注意下さい。

*テンプレ
名前:
性別:
年齢:
身長:
体重:
職業:
容姿:
能力:
説明:

581名無しになりきれ:2010/10/10(日) 23:35:58
スレタイ訂正
×二つ名を持つ異能者の黒歴史→○二つ名を持つ異能者達の黒歴史

582 ◆ICEMANvW8c:2010/10/11(月) 04:32:32
ご意見ありがとうございます。
これは前回のように世界観や設定を一新させて再スタートを切る企画、と解釈して宜しいのでしょうか?
でしたらこの企画に私は反対の立場を取らせていただきます。
理由は三つ。
一つは今回は前回とは違い続編という形をとる余地が残っているということ。
前回の時は二年という長期に渡ってシナリオを煮詰まらせ、
単発作品として位置づけざるを得ない状況に陥っていましたが、今回はそうではありません。
安易にリセットするよりも、敢えて続編に余地を見出すべきだと思います。

二つ目はカノッサという組織を使いまわすという現状。
カノッサ機関は過去の作品と合わせて三度目となります。
組織を登場させてバトルに持ち込むというコンセプト自体はともかく、
作品が終了するたびに世界観を一新し、同じ名称の組織を登場させるのでは結局繰り返しに過ぎません。

三つ目はスレタイの問題点。
そもそも、なな板はスレタイを24文字までに制限しているので>>580は使用できません。

以上が主な理由になるでしょうか。
そして付け加えておくならば、話を作るのはあくまで書き手である参加者の役目であって、
読み手である名無しさんの役目ではないと考えております。
(それでも筋の通った意見や提案は採用するように努めてきましたが)
「話作っちゃいけない雰囲気」という発言は、失礼ながらいささか不見識ではないでしょうか。

583 ◆ICEMANvW8c:2010/10/11(月) 19:44:04
雲水を除く四天王とは基本、一対一の対決になりますので、
人数調整の上で恐らくやることがなくなる虹色さんたちには
代わりに雑魚相手に暴れてもらうことにしました。悪しからず。

584 ◆ICEMANvW8c:2010/10/13(水) 05:41:55
はーしんど。
これから少し不知哉川・海部ヶ崎のパートを休んで、
切谷、黒部の方を進めることにします。

585 ◆21WYn6V/bk:2010/10/13(水) 12:37:34
乙です。
お任せしっぱなしですいません。
こちらでも動かせればいいのですが…

586名無しになりきれ:2010/10/13(水) 18:03:59
>>582
・タイトルに関しては後ろの【カノッサ機関】を外してもいいので解決。
・カノッサ機関という名称は邪気眼の伝統。
それに予定している次のカノッサ機関は国家組織という事で、
今までのような古の力で神になって世界征服を狙う組織と違って、既に国家を支配している設定です。
街の異能者達が組織を潰す方向にいくと限らず、強大な組織という力の前に何をしていくかをコンセプトにしたいと思ってます。
組織から仕掛ける戦いも連れ去る事を目的とし、負け=死とせずPC同士の戦いをしやすくしていきたいと思ってます。
そして結果如何によって舞台を街中だけでなく、収容所のような所と並行して映すような形を取りたいと思ってます。
・今スレの続編の余地がある終わり方がどのような終わり方になるかはわかりませんが、
同世界観でやりたいというなら以下のような設定で繋げる事も可能です。

 今スレの秘密組織カノッサは、この機密国家組織カノッサ機関から逃亡した雲水達が、
 この組織に汚名を擦り付ける事も兼ねて付けた名称。
 カノッサ機関は彼等の言ってたような異能者を迫害、否定するような組織で、
 雲水達はその支配から逃れようと今回のような行動に出た。

ようするに、このカノッサ機関の人間は基本的に異能者じゃありません。
なので基本的に戦うキャラの出ない組織は謎に包ませて、必要以上に戦わせる異能者のNPCを作る予定は有りません。
ただ自分は「年々強力になりつつある異能者に対抗する為に、捕らえた異能者の遺伝子を腕に取り入れた博士」で参加する予定で、
捕らえられて使われている形でカノッサ機関所属の異能者もやれる設定ではあります。
というか基本的にそういう形でPC同士の異能者バトルをさせる予定です。

一応、異能者が忌み嫌われる理由に使われる昔の異能者といったボス的な存在も考えてますが、
話の為にPCが行動するのではなく、PCの行動で話を進めていくつもりなので展開によっては出す程度で。


とまあ長く語りましたが、参加者がいてこそできる事なので、
おもしろそうだな、その設定に乗ってやるよという方が複数参加表明してくれるようならやるつもりです。

587 ◆ICEMANvW8c:2010/10/13(水) 20:08:41
実は始めた当初から続編はいくつか考えてて、
私はできるだけそれに沿って物語を進め設定を出してきた身ですから、
何というか世界観一新が前提の企画が、設定として続編と位置づけたところで、
正直そこに価値はあるかと疑問を感じています。

こちらとしては続編というからには過去の設定もできるだけ踏襲し活かしたいですし、
前回できなかったいくつかキャラを一新させずに引き継ぐということもやりたいので。

588 ◆ICEMANvW8c:2010/10/13(水) 20:54:14
>>585
いえ、お気になさらずに。
私も好きでやっているので。時間をつくるのは大変ですがねw
レスの方はもうしばらくお待ち下さい。

589 ◆ICEMANvW8c:2010/10/14(木) 03:59:32
次は黒部の方を進めます。
ですからもしかしたらアリスさんにはレスが一日遅れるかもしれません。

590 ◆21WYn6V/bk:2010/10/14(木) 08:09:49
>>589
お気になさらず。
一度に何人も、しかも両陣営を動かしているのですから遅れるのは当然です。
むしろゆっくりやって下さいw

591 ◆21WYn6V/bk:2010/10/14(木) 23:33:39
考えながら書いてたらものすごく長くなってしまいましたw
それと若干やっちゃった感があります。
駄目なようでしたら修正しますので言って下さい。

それと◆ICEMANvW8cさん、お忙しいのにすいません。
黒部さんの方を優先してもらって大いに結構ですので、そちらが一段落ついたら相手してくださいw

592名無しになりきれ:2010/10/15(金) 19:12:02
いいやもう面倒だし需要も無さそうなので>>580>>586は無しで。
あと>>577もやめて全然別のキャラにしました。
>>578で物語が終息に向かうと言ってますが、
>>587のような続編の予定だというなら今から参加したって問題ないですよね?
以下のような同高校という事で虹色さんと絡みやすいと思います。

*テンプレ
【プロフィール】
名前:清浦藍
性別:女
年齢:17
身長:152㎝
体重:48㎏
職業:唯能高校生徒
容姿:黒の長髪、白い肌、青い目、常にほんの少しだけ楽しそうな微笑を浮かべている。唯能高校の制服を着用。
能力:オーラを光に変えて自在に操る能力
キャラ説明:虹色優と同じ高校に在籍する生徒。
だが裏では博打に嵌っており、能力によるイカサマで不良やギャンブラー達から金を巻き上げている。
能力による確実な勝利で大金を手にした彼女だが、そこに一か八かの博打における緊張感や刺激が得られなかった。
満たされない彼女は、その緊張感や刺激を求め、同様の力を持った異能者を相手に賭け事を始めた…

【パラメータ】
※基本ランクは「S→別格 A→人外 B→逸脱 C→得意 D→普通(常人並) N→機能無し」の六つ。
  最低ランクが常人並となっているのは、オーラが使える分、非異能者より肉体が強化されている為。
(本体)
筋  力:D
敏捷性:B
耐久力:D
成長性:D
(能力)
射  程:S
破壊力:A
持続性:C
成長性:D

その虹色さんがサブキャラの相手にもさせてもらえずにいますが、
参加と同時に絡んでいいですか?

593 ◆ICEMANvW8c:2010/10/15(金) 21:28:30
>>592
今の闘いでは絡みどころが少ないということをご承知の上でしたら問題はありません。
よろしくお願いします。

594 ◆ICEMANvW8c:2010/10/18(月) 05:26:02
氷室戦開始。
アリスさんには決着がつくまで氷室の間までの到着は待っていただきたいと思います。
勝手ですいませんが。

595 ◆21WYn6V/bk:2010/10/18(月) 08:55:02
>>594
了解しました。
流石に戦闘の邪魔をするわけにはいきませんからね。
適当に時間潰してますw

596 ◆21WYn6V/bk:2010/10/18(月) 09:41:46
また規制を喰らってしまった…

597 ◆21WYn6V/bk:2010/10/18(月) 18:42:27
代理お願いします。


暫くの間、時間にして10分程アリスはその場に立ち尽くしていた。
"仲間"と言う言葉について考えた結果、自分なりの結論を出した。

(仲間と言うものは単に邪魔なだけではない。時には必要な場合もある、と言う事か)

その結論に至った後、階下のオーラの反応を調べる。
2つほど下の階に1つ、更に下の階に3つの反応、その更に下に1つ。

(この反応、2つ固まっているな。不知哉川達か。
 もう1つあると言うことは、残る四天王の内筆頭ではない方と接触したか)

不知哉川達と氷室の接触を確認し、行動を考える。

(あの二人の実力を考えると、四天王に勝てる確率はあまり高くない。
 ここで助けに入ることは簡単だ。
 しかし、彼らも理由があったために今までの戦闘に参加しなかったのだろう。
 敢えて水を差す様な真似はするまい。それよりも近い方の反応、黒部と合流しておいた方がいいだろう)

不知哉川達の意思を尊重し、助けに行くことを止める。
そして再び、今度はゆっくりと階段を下りていった。

下り始めて5分と経たない内に、目的の人物を発見する。
その人物、黒部は体を引き摺るようにして歩いていた。

「随分と派手にやられたようだな?」

背後から黒部に語りかける。
黒部は弾かれたように振り返った。その表情は若干の驚きを表している。

「まさか、もうここまで追いついてきたのか…」

「貴様よりは優秀なつもりだからな。それに貴様の今の歩く速度を考えれば、追いつくのは容易い。
 そんな事より貴様、その体で何処へ向かうつもりだ?」

「愚問だな。階下に向かい仲間を助けに行くだけだ…!」

「その満身創痍の体で、か?行くだけ無駄だな。
 今行ったところで確実に足手纏いになるだけだ。盾にすらならん。
 貴様が今出来ることは、今後の戦いに備えて少しでも体を休めることだ。
 付き合ってやるからここで休んで行け」

黒部も納得したようで、頷くと壁に背を預けて座り込んだ。
少し離れた場所で自分も腰を降ろす。

(さて、後はあの二人に頑張ってもらうだけだな。死なないことを期待するしかないか…)

【アリス・フェルナンテ:黒部 夕護と合流。地下17階にて療養のため進行停止】

598名無しになりきれ:2010/10/18(月) 19:04:42
Wikiに唯能高校って書いてあったけど、過去ログ見直したら弟達と同じ双綱だったようなので訂正、ついでにクラスメイトで。
しかし虹色さんは避難所見てないのかな?微妙に途中書き込みのようでここで絡んでいいのかどうか…
もしかすると30人いる戦闘員Z以降の表記に迷ってるのかな?

599 ◆ICEMANvW8c:2010/10/19(火) 20:18:36
>>597
投稿完了

600 ◆ICEMANvW8c:2010/10/20(水) 03:52:29
多分、次で氷室戦は終わります。
当初の構想ではもうちょっと長く続けるつもりだったんですが、
まぁ上手くはいかないということですね。

>>598
一番丁寧なのは事前に本人の了解をとることですが、
それができない場合は自由に絡んでよいと思います。
元々、書き込みから三日過ぎたら勝手に展開を進められるルールですし。

601 ◆21WYn6V/bk:2010/10/21(木) 20:29:50
地下17階で黒部と共に休んでいたアリスは、下の階から急激なオーラの高まりを感じた。

(これは――何だ?四天王のものではない…では一体――まさか)

一つの答えに至った。
先程から四天王のオーラは感じている。かなり大きいものだ。
それとは少し離れて、四天王のものより小さなオーラがある。
そして四天王と密着しているもう一つのオーラが爆発的に高まっていく。
それは即ち、不知哉川か海部ヶ崎のどちらかが急激にオーラを高めているのだ。
それは既に四天王のものを超えつつある。

(この力――まずいぞ。あの二人のどちらが出したとしても耐え切れるものではない!
 上昇が止まる気配がない。このまま行けばオーラの許容量が限界を超え、
 空気を入れすぎた風船の如く破裂する。
 しかしこれほどの力を持っていたとは――)

僅かな時間でそこまで考え、黒部に呼びかける。

「緊急事態だ。急いで下に向かうぞ」
「何があったのだ?まさか二人が…!」
「半分正解、と言ったところだ。詳しい話は移動しながらだ。行くぞ!」

黒部を伴って下へ向かう。
そして地下20階まで下りてきたところでアリスが足を止めた。

「どうした?四天王の部屋はまだ先だと思うが」
「…時間切れだ。衝撃に備えろ」
「何?それはどういう――」

意味だ、と問いかけようとした黒部だが、それは叶うことはなかった。
何故なら次の瞬間、轟音と共に凄まじい衝撃が階下より伝わってきたからだ。

「…!こ、これは…!」
「だから言ったであろう。衝撃に備えろ、とな」

アリスは予め予期していたので平然と立っていた。
しかし黒部はそうも行かず、転倒しそうになり、壁に手をつく。
暫くして衝撃がおさまると、黒部が問いかけてきた。

「今のは一体何だったんだ…?何か知っているのか?」
「ああ。今のは純粋なオーラによる爆発だ。能力ではなく、な」
「オーラの爆発…?」

要領を得ないような顔をしている。
一つ嘆息すると、話を続ける。

「いいか?異能者にはそれぞれオーラの許容量があるのは分かるな?
 それ以上のオーラは使用できない、という臨界点だ。
 通常ならば、それ以上出せないように無意識の内に体がリミッターをかけている。
 しかし、もし意図的にそれをはずす、若しくは無効化できる能力があるとしたら?
 …その異能者は際限なく自身の体を強化できる。
 しかしそれは諸刃の剣だ。空気を入れすぎた風船は破裂する。
 最初は徐々に、しかし最後は一気に。これが先程の爆発の真相だ」

602 ◆21WYn6V/bk:2010/10/21(木) 20:30:39
話を終え、黒部を見やる。
黒部は下を向いて何か考えていたようだが、やがて顔を上げこちらを見る。

「爆発の原因は分かった。しかし一体どちらが…」
「先程の問い、半分正解だ、といったのは憶えているな?
 …戦っていた四天王は死んだ。オーラを感じん。
 と同時にこちら側も一人死んだ。不知哉川か海部ヶ崎のどちらかが、な」
「なっ…で、では先程の爆発はあの二人のどちらかが引き起こしたというのか!?」
「そういうことだ。もう片方は更に先へ進んだようだな」

口ではそう言っていたが、アリスには爆発を引き起こした張本人が分かっていた。

(状況から考えて、十中八九不知哉川だろうな…。
 大方、あの娘を守るためなどと言う下らない理由だろうがな。
 フン、愚か者が…と言いたいところだが、よくやったな)

一瞬、母が子に見せるような柔らかい笑みを浮かべ、すぐに表情を戻す。

「さて、一先ず下に下りるぞ。状況を確かめねばなるまい。
 先に行った馬鹿者にも追い付かんといかんからな」

再び黒部と共に階段を下りる。そして地下22階に辿り着き、部屋の前に立つ。
扉の上部にはボロボロになったプレートがかかっており、『冷獄の間』と書かれていた。
ここが四天王の部屋なのだろう。しかし扉を開けるまでもなく、中の惨状は見て取れた。
何故なら扉は壊れており、そこから壁や天井にも大きな穴がいくつも開いているのが見えるからだ。
室内に入る。周囲は無残に破壊されており、もはや廃墟と言っても過言ではなかった。
黒部は部屋の中を見回している。驚きのあまり声も出ない様だ。
アリスは部屋の中心に立ち、静かに目を閉じる。

(不知哉川…お前の死、無駄にはせんぞ。あの娘は我が守る。だから安心して逝くがいい)

静かに黙祷をささげると、振り返って黒部を見る。

「行くぞ。この戦いも終わりが近付いてきた」

黒部が頷くのを確認し、二人は『冷獄の間』を後にした。
部屋を出る前に、海部ヶ崎に念話を飛ばす。

――聞こえるか、海部ヶ崎。不知哉川のことは残念だった。だが一度こちらに合流しろ。
   一人でどうにかなる相手ではないことぐらいお前も分かるだろう。
   不知哉川のためにも、お前一人行かせる訳にはいかん――

【アリス・フェルナンテ:『冷獄の間』に到着。先行する海部ヶ崎を呼び戻す】

603 ◆ICEMANvW8c:2010/10/21(木) 21:44:33
代理しました。

604 ◆ICEMANvW8c:2010/10/22(金) 07:47:43
おはようございます。
早速、雲水戦に突入させました。

605 ◆21WYn6V/bk:2010/10/22(金) 16:25:47
「残念だっただと……? 分かった風な口を聞かないでもらいたい。もはや私に後戻りはできないのだ」

海部ヶ崎から返ってきた返事は予想していた通りのものだった。
父にも等しい人物が目の前で死んだのだ。感情的になるのも無理はない。

「……だが、それでも立ち止まることはできる。……地下24階で待っている」

そう思ったからこそ、次に続けられた言葉を耳にした時は感心した。

(ほう…ただの小娘ではないようだな。感情に任せて突っ走るだけかと思っていたが)

「行くぞ。海部ヶ崎は24階で止まっている」
「うむ」

黒部と共に下へ向かう。
24階に辿り着いたとき、海部ヶ崎はフロアの中央に立っていた。
その横顔は涙こそ見えないが、泣いている様に見えた。

「……最後の敵はこの真下にいる」

海部ヶ崎はそう言うと、先頭に立ってフロアを抜けていった。


海部ヶ崎と合流してから更に一つ階層を下りる。
そして最下層――地下25階に到着した。
そこには入り口と思われる場所に、巨大な漆黒の扉が聳え立っていた。
上部のプレートには『虚空の間』と書かれている。

「ここが雲水のフロアか……中ではボスが待ちくたびれているだろう。行こう」

黒部が扉を開けようとする。しかし扉はびくともしなかった。

「チッ、二人とも離れてろ」

黒部がオーラを纏った拳を構え、思い切り扉に叩き付けた。

「──ッ!? なにっ!?」

その声と共に、黒部がこちらの横を通過して背後の壁に激突する。
原因は不明だが扉に弾き返されたのだ。

「ぐはっ! ……な、なんだと……?」
「黒部さん! くそ、次は私が……」

(無理だな。黒部の様な力で押すタイプの能力者ですら破壊どころか傷一つつかなかった。
 あの小娘に破壊できるはずがない。結界か、材質か、センサーか――
 何らかの仕掛けがあると見て間違いないだろうな)

今まさに海部ヶ崎が抜刀しようとし、それを止めようと声をかけようとした瞬間――

「──止めときな。その扉の前では、独り相撲に終わるだけさ──」

自分達ではない、4人目の声が聞こえた。
声のする方を向く。そこには青髪でボロボロのジャージを着た女が立っていた。
良く見るとジャージだけではなく、全身もボロボロであった。

「貴様! 生きていたのか……!」

606 ◆21WYn6V/bk:2010/10/22(金) 16:26:27
海部ヶ崎が殺気を漲らせ、女に対して抜刀の構えを見せる。

(顔は…記憶にないな。恐らく初めて見るだろう。
 この場にいるということは、四天王の生き残りと見て間違いはない。
 沙鈴ではない、一人は死体を見た、筆頭はこの奥にいるはず。
 となると…不知哉川と海部ヶ崎が戦っていた人物か。
 死体が見当たらないのでおかしいとは思っていたが…よもや生きていたとはな。
 流石は四天王といったところか)

「フッ、流石の私も死ぬかと思ったさ。
 ただ、あれが純粋なオーラによる爆発だったのが幸いした。
 あの男が自爆するその瞬間──
 私は体内に圧縮されていたオーラを解放し、纏うオーラを爆発的に膨張させたんだ。
 要はもう一つの爆発を起こして、その中心点にいる私へのダメージを相殺したわけだ。
 もっとも、私のほぼ全てのオーラを持ってしても、完全に相殺するには至らなかったけど」

こちらの考えに答えるかのように、女が言葉を口にした。

「なるほど……要は爆死を免れるのが精一杯で、今の貴様にはほとんど力が残っていないということか」

海部ヶ崎が刀に手をかける。
しかし女は大して気にした様子もなく、平然と言葉を続けた。

「その通りさ。今のお前達なら簡単に私を殺せるだろう。だが──お前達にそれはできない」

その一言に海部ヶ崎の殺気が膨れ上がる。今にも斬りかかりそうな勢いだ。

「貴様は霊仙さんの仇だ。何故、そう言い切れる」
「私を殺したらこの扉を突破するのは困難だからさ」

こちらの背後にある扉を仰ぎ見て、更に言葉を紡いだ。

「この扉は特殊な素材で造られたいわばシールドのようなものだ。
 物理的な攻撃は全てスポンジのように吸収し、しかも数倍のリアクションで跳ね返す。
 そこの“黒頭”……黒部だっけ? あんたは自分の拳の威力によって跳ね飛ばされたのさ。
 この扉はカノッサ以外の者は決して受け付けないんだよ」
「……だからといって……」

斬りかかろうとする海部ヶ崎を、いつの間に起き上がったのか、横にいた黒部が制する。

「つまり、この扉はあんたが開けると? しかし、何故だ?
 あんたが扉を開けた瞬間、我々が用済みのあんたを殺さないとも限らないが」

「……自爆したあの不知哉川という男は、『幾億の白刃』を友と呼んでいた。
 その友を殺したのは紛れもない私達だ。
 だが、あいつはそれを知りながらも、復讐や憎悪といった感情は少しも持ちえていなかったのさ。
 自爆した直後も、あいつにあったのはお前らへの“想い”──それだけだった。
 復讐の二文字を抱えて生きてきた私にとっては正に理解を絶する感覚だが……
 あいつの仲間だったお前らには、少なくとも理解できるんだろう?
 だから、お前達が憎悪にかられて私を殺すことはない──そんな気がしてならないんだよ」

607 ◆21WYn6V/bk:2010/10/22(金) 16:27:03
まるでこちらに言い聞かせるように、ぽつぽつと呟いた。
その呟きを聞き終えた頃、海部ヶ崎は刀から手を離していた。

「もう一つを答えてもらってない。何故、俺達を助けるような真似を」
「……さぁね、何でかな。強いて言うなら、お前らがどこまで雲水を追い詰められるか、
 この闘いの行方を見たくなったから……そんなところかな」

最後にそう呟き、残り少ないであろう僅かなオーラを手に纏い、その手を合わせる。
すると、今までびくともしなかった扉が少しずつ開いていく。

「この扉はカノッサ構成員のオーラに反応して開く仕掛けになっているのさ。
 さ……早く行きな」

海部ヶ崎、黒部と頷きあい、海部ヶ崎と共に扉の中へ入る。少し遅れて黒部もやってきた。
扉の奥は薄暗い一本道だった。奥からは小さな光が漏れている。
筆頭の部屋はこの先にある。そう確信し、通路を駆け抜けて光へ飛び込んだ。

「ここは……!」
海部ヶ崎が周囲を見て声を上げる。
光の中にあったその部屋は、ただただ白いだけの何もない空間だった。
否、奥には周囲と同じく白いソファーがあり、そこには周囲とは正反対の色をした男が座っていた。

「ようこそ、『虚空の間』へ……」

良く通る、低い声があたりに響く。
目の前にいる人物については、改めて確認するまでもない。

「貴様がカノッサ四天王の筆頭……そして一連の事件の首謀者、雲水 凶介か!」

その言葉に、男――雲水 凶介は邪悪な笑みを浮かべソファーから立ち上がる。

「貴様が筆頭とやらか。初めまして、と言ってもこちらの情報は取得済みだったな。
 改めて挨拶するまでもないか。
 さて、早速で悪いが返してもらおうか。我が剣、無限刀――いや、降魔の剣をな」

【アリス・フェルナンテ:『虚空の間』に到着。雲水と対峙する】

608 ◆ICEMANvW8c:2010/10/22(金) 22:28:44
代理完了

609 ◆21WYn6V/bk:2010/10/24(日) 07:10:17
「さて……お次はお前の番かな?」

アリスは見ていた。
黒部と海部ヶ崎、二人の攻撃が跳ね返される瞬間に雲水のとった行動を。

(跳ね返した…訳ではなさそうだな。
 接触の衝撃がなかった。つまりは"直接的には触れていない"と言うこと。
 それに先程の行動を思い返してみれば自ずと答えが出る)

「成程、面白い使い方だな。そういう風にも使えるものか。
 "跳ね返したように見せる"とは大した芸当だ。余程能力を使いこなしていると見える」

直後、3人の顔色が変わった。
海部ヶ崎と黒部は驚きと疑問の色に、雲水は僅かな感嘆の色に。

「ど、どう言うことだ…?」

二人を代表して、黒部が問いかけてくる。
アリスは雲水から目を離すことなく答える。

「先程の攻撃、何も跳ね返されたわけではない。強いて言えば――受け流されたのだ。
 跳ね返したなら接触の瞬間に何らかのリアクションがあるはず。しかしなかった。
 そこで最初にこの男が見せた行動を思い出してみろ。この男はお前達が攻撃する前に何をした?
 ――そう、"何もない空間から"降魔の剣を取り出し、更にしまって見せた。
 そこで先程の攻撃の瞬間に戻る。もし先程見せた力が防御に使えるとしたら?
 答えはシンプルだ。お前達の放った攻撃を先程の空間に入れ、お前達に向かって吐き出すだけでいい。
 これほど簡単にして強力な防御術はない」

そこまで一気に喋り、海部ヶ崎たちの顔を見る。
その顔からは疑問の色が消え、代わりに驚きの色が濃くなっていた。

「とは言ったものの、お前達の攻撃がなければ見極められなかった。
 捨て駒のような扱いをして済まんな。
 だがこれで相手の防御面に関しては見ることが出来た。
 これで対処もきくだろう。お前達の自爆も無駄ではなかった、と言うことだな」

再び雲水に顔を向ける。

「さて、ここで貴様の能力を明かしておくとしよう。
 貴様の能力は、"異空間を作り出し、そこを通じて様々なものを転送することが出来る"。そんなところか?」

雲水は"だからどうした"とでも言いたげに余裕の笑みを崩さなかった。

(当たらずとも遠からず、と言ったところか。かくなる上は、この目で確かめるのみ)

気合を入れ、オーラを充実させる。周囲の空気が小刻みに振動している。
"守護者"や"狩人"に変身しなくとも、並みの異能者よりは強い。
と言うよりも、この姿の方が総合的なバランスは取れている。

「いくぞ――」

呟くような声と共にオーラの塊を前方に打ち出し、更に自身は地を滑る様に高速で移動して雲水に接近し、
最初に放ったものが着弾するよりも早く雲水の背後に回り、強烈な回し蹴りを放った。

【アリス・フェルナンテ:雲水の能力を解明(推察)。それを踏まえた上で攻撃を仕掛ける】

610 ◆ICEMANvW8c:2010/10/25(月) 08:46:56
これから放置されたままの阿合を出そうかと思います。
で、彼女が雲水攻略の鍵になってくれるみたいな展開にしようかと思うんで、
アリスさんも雲水には苦戦してやってください。

611 ◆21WYn6V/bk:2010/10/25(月) 13:55:40
了解です。あれこれやってみましょうw

612 ◆xnSJXfYAaI:2010/10/25(月) 20:05:47
規制解けたので参加しました。

613 ◆ICEMANvW8c:2010/10/26(火) 07:21:08
おはようございます。
阿合登場させました。

614 ◆xnSJXfYAaI:2010/10/26(火) 19:47:32
阿合は1Fフロア通らなかったの?

615 ◆ICEMANvW8c:2010/10/26(火) 20:12:12
明らかになってないもう一つの出入り口がどこかにある、そんな感じですので。
ちなみにそれがラストで生きるはず。

616 ◆21WYn6V/bk:2010/10/27(水) 04:14:19
いよいよ降魔の剣入手です。
勝手に手に入れちゃったけど大丈夫かな…

617 ◆21WYn6V/bk:2010/10/28(木) 06:23:45
おはようございます。
アリスの人格の件ですが、少し設定を変えさせていただきました。

618 ◆ICEMANvW8c:2010/10/29(金) 05:50:14
雲水戦は後一ターンか二ターン程で決着つけましょう。

619 ◆21WYn6V/bk:2010/10/29(金) 08:29:17
アリシアのプロフ乗せておきます。
強すぎるかもしれませんが、一応始祖と同等なのでご容赦ください…(´・ω・`)

*テンプレ
【プロフィール】
名前:アリシア
性別:女
年齢:計測不能(西暦以前から生きているため)
身長:170cm
体重:秘密
職業:始祖の実子
容姿:艶やかで長い黒髪に吸い込まれるような青い瞳
能力:アリス、御月の能力を含め始祖の力を完璧に扱える
キャラ説明:二つに別れていた鳴神御月、アリス・フェルナンテの両人格が融合し、別れる前に戻った姿。
        その力は正しく最強の一言で、カノッサ筆頭である雲水 凶介さえも子供扱いである。
        物腰が丁寧で、相手が誰であっても敬語で話す。「あらあら」が口癖。
        異能者を全て自分の子供と思っており、母親のような口調になることも。
【パラメータ】
※基本ランクは「S→別格 A→人外 B→逸脱 C→得意 D→普通(常人並) N→機能無し」の六つ。
  最低ランクが常人並となっているのは、オーラが使える分、非異能者より肉体が強化されている為。
(本体)
筋  力:S
敏捷性:S
耐久力:S
成長性:N
(能力)
射  程:D〜S(技によって変動)
破壊力:N〜S(技によって変動)
持続性:S
成長性:N

620 ◆ICEMANvW8c:2010/10/31(日) 23:47:03
雲水戦終了。
この後、生き残った連中の今後の身の振り方を簡単に決めたり、
part2に繋がるフラグのようなものを立ててpart1終了という形にしたいと思います。

621 ◆xnSJXfYAaI:2010/11/03(水) 00:20:17
勝手ながら超展開。
未来的な続編というよりIFストーリーっぽいのを自分はやりたいと思ってます。

無駄に敵用のサブキャラとか増やしてもどうなのとも思うし、
設定作ってるわりに生かしきれずに殺したキャラ多いと思うので、
その辺生かした続編がやりたいと自分は思ってます。
過去に戻ると言っても全く同じ歴史に来るわけじゃなくて、
『幾億の刃』が生きてたり
化身が別に存在したり、
カノッサ四天王のメンバーやトップに変更があったり
ぱっとしなかったカノッサの敵対組織アソナに強者がいたり
他にも人間関係が変化してたり、そんな歴史の変化の理由が別の未来からやってきてた者がいたからなどといったネタができて
面白いんじゃないかなと思ってます。

まあ前の時と同様にお前だけだよと思われてるならそれまでなので、
その辺本編でもどっちにするか多数決させるような展開にしてます。

622 ◆ICEMANvW8c:2010/11/03(水) 02:25:42
時空間とか出現させた後から、どっちにするかと訊ねるのは順序が逆でしょう。
そもそもこちら側で続編を考えてることは事前に説明済みで、
それを了承した上で参加されているのでしょう?
なのにここにきて多数決を求めるというのは筋が通らないと思うのですが。

623名無しになりきれ:2010/11/03(水) 06:56:38
>>621
前から思ってたんだが、そんなにやってみたいことがあんなら他で挑戦してみれば?
二つ名スレでやるのにこだわることあるのか?
廃墟スレならともかく、リードするコテがいるここで。




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