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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5
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地下17階で黒部と共に休んでいたアリスは、下の階から急激なオーラの高まりを感じた。
(これは――何だ?四天王のものではない…では一体――まさか)
一つの答えに至った。
先程から四天王のオーラは感じている。かなり大きいものだ。
それとは少し離れて、四天王のものより小さなオーラがある。
そして四天王と密着しているもう一つのオーラが爆発的に高まっていく。
それは即ち、不知哉川か海部ヶ崎のどちらかが急激にオーラを高めているのだ。
それは既に四天王のものを超えつつある。
(この力――まずいぞ。あの二人のどちらが出したとしても耐え切れるものではない!
上昇が止まる気配がない。このまま行けばオーラの許容量が限界を超え、
空気を入れすぎた風船の如く破裂する。
しかしこれほどの力を持っていたとは――)
僅かな時間でそこまで考え、黒部に呼びかける。
「緊急事態だ。急いで下に向かうぞ」
「何があったのだ?まさか二人が…!」
「半分正解、と言ったところだ。詳しい話は移動しながらだ。行くぞ!」
黒部を伴って下へ向かう。
そして地下20階まで下りてきたところでアリスが足を止めた。
「どうした?四天王の部屋はまだ先だと思うが」
「…時間切れだ。衝撃に備えろ」
「何?それはどういう――」
意味だ、と問いかけようとした黒部だが、それは叶うことはなかった。
何故なら次の瞬間、轟音と共に凄まじい衝撃が階下より伝わってきたからだ。
「…!こ、これは…!」
「だから言ったであろう。衝撃に備えろ、とな」
アリスは予め予期していたので平然と立っていた。
しかし黒部はそうも行かず、転倒しそうになり、壁に手をつく。
暫くして衝撃がおさまると、黒部が問いかけてきた。
「今のは一体何だったんだ…?何か知っているのか?」
「ああ。今のは純粋なオーラによる爆発だ。能力ではなく、な」
「オーラの爆発…?」
要領を得ないような顔をしている。
一つ嘆息すると、話を続ける。
「いいか?異能者にはそれぞれオーラの許容量があるのは分かるな?
それ以上のオーラは使用できない、という臨界点だ。
通常ならば、それ以上出せないように無意識の内に体がリミッターをかけている。
しかし、もし意図的にそれをはずす、若しくは無効化できる能力があるとしたら?
…その異能者は際限なく自身の体を強化できる。
しかしそれは諸刃の剣だ。空気を入れすぎた風船は破裂する。
最初は徐々に、しかし最後は一気に。これが先程の爆発の真相だ」
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