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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5
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>>209
「魔水晶が完全なものとなるまでまだ時間はある。
どうせなら楽しみは残して置いた方がよかろう。貴様らの命は、明日まで預けておく」
「どうやら我々のアジトに招待される資格が貴様らにはあるようだ。
決着はそこでつける。それまでに精々体力を蓄えておくことだな。
……そうだ、名前を聞いておこうか」
まず不知哉川に視線が向けられ、彼が嫌そうに名乗る。
つぎにこちらに視線が向いた。
「アリス・フェルナンテ。…名乗ったのは貴様で二人目だ」
「アリス……か。覚えておこう」
相変わらずの機械的な声でそう言い、沙鈴は文字通り姿を消した。
「まだ聞きたいことがあったのだが…、まぁ明日で良いか」
沙鈴がいなくなり、不知哉川に目を向ける。
「さて、貴様にも聞きたいことがあると言ったのを憶えているな?
では答えてもらうぞ。何故化身の娘を狙った?貴様らも化身の力が目当てか?
だとすれば――」
そこまで言いかけたところで、頭の中に声が聞こえてきた。
――大変だ…!優達が能力者と接触している…!――
「そんなに慌ててどうした?あの男子(おのこ)らも能力者だろう?」
――…ダークフェニックスだ。奴が優達に接触しているんだ…!――
「ふむ、そうか。あの程度では死なんと思っていたが…。
しかしよくよく縁のある男よな。で、我にどうしろと?」
――決まっている…!助けに行くんだ…!お前が行かないのなら自分が行く…!――
「わかったわかった。そんなにいきり立つな。約束は守る。それに貴様が行くより我が行った方が早い。
…おい貴様。少々付き合ってもらうぞ。我はこれから用事を済ませねばならん。
しかし貴様にまだ聞きたいこともある。故に我と一緒に来てもらう。貴様に拒否権はない。
なに、心配するな。今のところ貴様に危害を加えるつもりはない。貴重な情報源だからな」
不知哉川にそう言い放ち、目を閉じてオーラの増幅装置である翼に意識を集中する。
眩い光が体を包み込み、一頭の白銀の獅子が現れた。
――行くぞ。振り落とされるなよ――
呆然としていた不知哉川を咥えて背に乗せ、疾風の如きスピードで走り出した。
【アリス・フェルナンテ:戦闘終了。不知哉川と共に虹色兄弟の所へ向かう】
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