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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5
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地を蹴って切谷に接近した直後、彼女の動作は速かった。
すぐさま槍を構え、横薙ぎに一閃した。速度は超高速。
(しかし、横薙ぎに来ると分かっていれば避けるのは造作もない)
低い跳躍で交わす。切っ先が足のすぐ下を掠めていくのが分かる。
だが当たった訳ではない。そのままの勢いで着地、別方向から再度仕掛ける。
あの槍は柄の部分だけでこちらの刀身ほどの長さがある。
ということは例え切っ先に間合いがなくとも、あの柄の部分には事実上向こうは切ることの出来ない空間が存在する。
そこに入り込めば剣の方が圧倒的に有利だ。
懐に入り込み、剣を振るう。
(もらったか。存外呆気なか――)
自分の一撃が入るか否かの一瞬――その次の瞬間には吹き飛ばされていた。
何が起こったのか理解するまでに数秒を要したが、やられた瞬間を思い出して理解する。
(あの音、そして閃光…雷か。派手にやられたものだな…。如何に力をセーブしていたとは言え、
並みの能力者なら傷1つ付けられぬこの体にここまでの傷をつけるとは)
「もっとも、お前らの……いや、この赤毛の力も私の予想以上のものかもしれない。
異能値にしても瞬間的な上げ幅の桁は異能者の範疇というよりはむしろ化身に近いものがある。
だとするなら、我々は──」
切谷が何か言っている。
よく聞き取れないが、つまりはこういうことだろう。
「我の正体が気になるようだな。知りたくば貴様らの仲間にでも聞いてみたらどうだ?
筆頭とやらなら知っているかも知れんぞ?クックック…」
口元を緩めて嗤う。
今の言葉は、不知哉川に向けられた言葉でもあった。
この男も、切谷の言葉を聞いてから訝しげにこちらを見ていたのだから。
「貴様のような奴に会えてよかったよ。いや、寧ろ会いたかったのかも知れん。
久々の感覚だ…。存分に楽しませたもらうぞ。なぁ切谷、いや沙鈴よ」
抑えていた残りの力を解放する。
今までなかった翼が生え、オーラの放出量が爆発的に上がる。
その勢いはかつてない程で、周囲は嵐のような状態になっている。
「さぁ仕切り直しと行こうか。あっさり死んでくれるなよ?」
【アリス:気分が高揚したことによりオーラが全回復。出力全開が可能】
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