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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5
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「まぁまぁ、そう構えなさんな。俺らの目的はあんたやないし、闘いや人殺しが趣味でもないねん。
だから俺はあんたと闘う気はナッシング。あんたもそうなら、ここは黙って行かせてくれへんかなぁ?」
男――確か霊仙と呼ばれていた――は好きだらけの格好でそう言ってきた。
見たところ、戦闘に関しては大した能力者ではない。ダークフェニックスには遥かに劣るだろう。
「貴様をここで殺すことは簡単だが…貴様には聞きたいことが――」
──ジャリ。
不知哉川にそう言いかけたところで、場に第三者の足音が聞こえる。
(ようやくお出ましか。先程から気配は感じていたが…。此奴は何者だ?まぁ味方でないことは確かだな)
不知哉川の背後から現れた人物を一瞥する。
そこには長い金髪を靡かせ、顔を大きなマスクで覆った、黒いボディスーツを着た女が立っていた。
「……現在、戦闘反応なし。……やはり既に終わっていたか」
声は無機質で抑揚がない。まるで機械のようだ。
「──あっ──そうか、あんたがキャスやな!」
キャス、というのがこの女の名前らしい。どうでもいいことだが。
不知哉川はキャスと会話を始めた。
話の内容からすると、この女のアジト、即ちそこにいる筆頭と呼ばれる人物が魔水晶を持っているらしい。
恐らくは降魔の剣もその人物が持っていることだろう。
(ならば話は早い)
「このままアジトへ戻るのは簡単だが、もののついでだ。
貴様らが筆頭と闘うに値する異能者かどうか、この場で私が確かめてやろう」
どうやら向こうもその気だったようで、爆発的にオーラが増幅する。
そして女は背中から竜の装飾が施された一本の棒を取り出した。
「今の内に教えてやろう。『キャス』とは私の愛称のこと。
本当の名は『切谷』──『切谷 沙鈴』という。これから死ぬまでの短い間、覚えておいてもらおう」
女の持っている棒にオーラが伝わった途端、先端がスパークし、光の刃が出現した。
「"貴様が"死ぬまでの間か?確かに短い間だな。だが貴様には少々聞きたいことがある。
それを吐いてもらうまでは殺さんがな」
(とは言えまだ本調子ではないな…。先程の会話の中で少し回復したとは言え、まだ7割程か。
雑魚なら良かったが…この女はそうではないらしい。果たしてどこまでいけるか。降魔の剣さえあれば良かったのだが…)
そう思い、戦闘態勢をとる。しかしまだ"変身"はしない。
まずは相手の力量を推し量る。といっても量る必要もないかもしれないが。
そこでふと、脇にいた不知哉川に目が留まる。
「貴様にも聞きたいことがある。一時ではあるが力を貸してやろう。
さて、時間も惜しい。始めるとするか、盲目の女よ」
【アリス:切谷 沙鈴と接触。不知哉川と共闘体制をとる】
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