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ライトノベル総合

1どるき:2009/11/07(土) 09:24:00 ID:WzPGfqK.
The 男爵ディーノ掲示板のノリでライトノベルを語りたい人とか
とにかくライトノベル総合

760あまんちゅ:2015/11/30(月) 02:22:26 ID:1u064hlk
●書楼弔堂 破曉
漢字ばっかりで何じゃこりゃって感じですね。副題の「破曉」とは夜明けの事らしいです。
「書楼」とは本屋(今回は古書店)の高い建物の事で、「弔堂」が書店名らしいです。

ざっくり内容を説明すると、古書店の主・龍典(通り名は弔堂)が迷える子羊(歴史上の有名人)達を本と説教で導くという話です。
なんとあの「不思議巡査」や「京極堂の先祖(おじいさんかな?)」も出てきます。つまり「百物語」と「百鬼夜行」をつなぐ物語らしいです。

口癖は「この世に無駄なものはありません、人が無駄にするんです」とか、「人生に本は一冊あればいい」とか「本を弔うために古書店をやってる」とか。
そして、もう一人の主人公はニートで元武家の気ままな高遠さん。この人が偶然か必然か、迷える羊を弔堂へ導く役目。うだつの上がらない作家の「関口くん」と一緒ですね。
こういうキャラをストーリーテラーっていうんですね。

さてようやく感想です。やけに歴史上の有名人から一目も二目も置かれてる所は、俗っぽくて好きな設定ではないけど、「英雄は英雄を知る」って事でご愛嬌。人生の一冊に巡り合うのが大変だって所が新しくて面白かったです。
そして、本は墓、読む人によって幽霊が立ち上る事もあるって観点も面白かったです。
あと丁稚の「しほる」くんの存在が清涼剤になってるのが上手いですね。彼が居なかったら弔堂はただの不気味なホラーハウスですよw
これシリーズ化して、中禅寺秋彦と出会うぐらいまで行ってほしいですね。
その後は「鵺の礎」を書いてくださいよ。いつまで待たせるんですかw

761あまんちゅ:2015/12/12(土) 22:16:07 ID:1u064hlk
●ホテル・メランコリア
老婆に頼まれて便利屋が「ホテル・メルキュール」に関しての逸話を探す話です。
昔読んだ「エンゼルハート」によく似た感じで、分かる人にはわかるオカルティックな探偵ものと言っていいんじゃないかな。
登場人物が多くてとても一回読んだくらいじゃ、全てを把握することはできませんでした。

主な登場人物をまとめると
赤い靴の老婆・便利屋の主人公・レセプション係・殿下・特高くずれの人・柘榴画廊の主人・キチ・馬さん・文壇の先生・掃除婦・バーテンダー・ビスクドール・百合嫌いの元社長と母・小間使いの少女・ロビーの探偵・不死身のシェフ・ジョージ(評論家)
これらの人物がホテルを通じて関係してるのだから、頭の中が「ごちゃごちゃだぜ」状態ですw
不思議でちょっと怖い(かなり怖いかも)、短編8本構成、楽しく頂きましたw

考察:
掃除婦を追い詰めたのは依頼人の老婆かな。文壇の先生と本を読んでた少女も老婆かな。
過去の罪を思い出したものは、幽霊ホテルから迎えが来て、老婆もシェフも元社長も掃除婦もみんなホテルの幽霊になっちゃったのかも。
ビスクドールと話をした男も、過去に隠した罪を持っていて波長が合ってしまったのかな。
小間使いの女の正体が分からないが、元社長を迎えにきた幽霊ホテルの使いと考えられる。

みなさんも読んではいかがでしょうか。憂鬱になること請け合いですw

762あまんちゅ:2015/12/20(日) 11:05:51 ID:1u064hlk
●彼女は一人で歩くのか? (DOES SHE WALK ALONE?)

「黒い魔法を知ってるか?赤い魔法を知ってるか?ヒロシスペースNo1、頭脳明晰No1、未来魔人マガタ博士。」

ライトな短編ノベルかと思ったら、Wシリーズという連作らしくその始まりらしい。
Wというのは「WALK ALONE?」の事で、ウォーカロン(人工生命体、アンドロイド、人工知能を持ったロボット)の事だと思う。
このウォーカロンはこの作者の別の連作「百年シリーズ」にもミチルという名前で出てくる、同作者の別作品「すべてがFなる」にもミチルなる音声認識ロボットが出てくる。
つまり、この作者の作品は「上遠野ワールド」みたいに各作品が同じ世界で繋がってるらしい。

内容だが、近未来、科学技術が進んで、人間は体を人工細胞で作った臓器などと交換する事で、長寿になり、めったなことで死ななくなった。
しかし代償として「子供が産めなくなった」ので、人口が減少、それを補う労働用ロボット「ウォーカロン」が普及。そして人工細胞により人間そっくりの体と思考を持った「ウォーカロン」へと進化して、人類と見分けがつかなくなった。
人類より増えたウォーカロン。すでに生活に溶け込んで普通の人間として暮らしてる世界。
主人公は人間とウォーカロンとを判別する研究をしていたのが原因で、その研究が都合の悪い何者かの作った「テロ組織」から命を狙われることになる。逃走の途中で主人公は「子供を産めなくなった原因」にも興味を持つようになるという話だ。

一見のほほんとしたライトノベルのようで、話が難しく、これはライトノベルじゃないなって感じだ。主人公に命を狙われるという危機感があまり無いのがちょっと可笑しかった。のんきか!
このへんは「ZOKU」シリーズっぽいなあ。
子供が産めなくなったらもう生命じゃなくね?とかパラサイト関連の話しとかいろいろ考えさせられるし、科学者の思考が解説されてる所も興味深い。
主人公が不眠症になるのだが、原因は彼女が大事な人になったからじゃね?とか、あのミチルが「ウォーカロン」政策のきっかけだったのか、レッドマジックが人類を救う手立てになるのかな?とか考察が楽しい。
だってあのマガタ博士とミチルが実際出てくるんだから、前シリーズに触れた身としては面白くない訳は無かろうだw

あと頭の中に「戦国魔神」の歌が流れたわ。「ゴーフラッシャー」って必殺技なのに射程が長いよね。

763ガフ:2015/12/20(日) 18:43:14 ID:c.yBJx32
○novel0
タイガといいこれといい、20代以上がターゲットのレーベルが増えてる気がする

764おまゆう(あまんちゅ改め):2016/01/01(金) 18:31:15 ID:1u064hlk
●春追町にはひまりさんがいる。

五代「管理人さん好きだ!」管理人さん「私には惣一郎さんがいますから」惣一郎(犬)「バウワウ!」
こういう話に
櫻子「では謎を解こうではないか」ヘクター(犬)「ワン!」を混ぜたような「もふもふ謎解きラブコメファンタジー」です。

ファンタジー要素はほとんどないのですが、ラストがちょっと不思議だったので、そこはファンタジーなのかなって。
有海さんは呪いでもかけられたのでしょうか?そこは読者次第なのか続編が書かれるのかすごくモヤモヤします。
作者が変わった恋愛ものを書くのが得意らしいので、今回は人妻好きやじいさん好きの大学生に、サモエド犬を夫の様に愛する人妻と一癖ありますねw

読みやすく、可愛らしい表現が多く、読んでてほっこ利りするのがいいですね。日常の謎もみんなハッピーエンドで良かったです。多少まだ問題もありますがw
続きが有ったら、また読みたいですね。可愛らしい人妻(未亡人?)のひまりさんと有海さんいいですね。

最後にクリーニング屋のひまりさんの決め台詞
主人公「この服、綺麗になりますか?」 ひまりさん「やってみましょう!」 有海さん「わん!」

765おまゆう:2016/01/01(金) 18:36:04 ID:1u064hlk
訂正。
題名を間違えちゃいましたw

●晴追町にはひまりさんがいる。 はじまりの春は犬を連れた人妻と


でした。ごめんなさい。

766おまゆう:2016/01/08(金) 20:47:32 ID:1u064hlk
●美少年探偵団 君だけに光かがやく暗黒星

はっきり言おう、途中まですごくつまらなかった。けど謎の敵「トエンティーズ」が出てきてから俄然少年漫画的な面白さが出てきて読むのがやめられなくなった・・かな。
最初、また超人5人が出てきて超人的な能力で問題を解決していくご都合小説かなあって思ってたんだ。
まあ、確かに大筋は外れていないけど、美少年5人の性格付けが絶妙で、よく出来てるなあってちょっと感心した。
依頼人の謎はそんなに興味をそそがれなかったが、謎の組織との駆け引きが少年らしくもあり狡猾でもありそのギャップが面白かったなあ。

暗黒星ってのは「乱歩」の小説らしく、美少年探偵団ってのは小林少年と少年探偵団であり、リーダーは(明智)小五郎だそうだw
耽美な内容には慣れているが、これはそんなに耽美じゃない、どっちかというとコメディかなあ(良かったw)。
メンバーの中にお金持ちがいるので、「富豪刑事」みたいな部分もあるなあ。

ただ残念な所は、いくら視力が良くても透視はおかしいだろ、どうやって彼女が誘いつの目撃者だと特定したのか?
どうやってその真実を「美少年探偵団」が調べたのか?敵の女ボスが簡単に脱獄したり万能スーパーマンな所がいつものラノベっぽくて嫌だったなあ。
幾ら捕まえても「ルパン3世」みたいに通常運転で脱獄されたらキリがないじゃん。この振出しの戻る感じは読んでいて疲れるぜw

なんかもう2巻目が出てる層だから読んでみたいんですが、西尾維新さんて作家集団のチーム名なのかな。書くペースが異常だよ。ゴースト・・ごほんごほん。

767スケB:2016/01/28(木) 20:56:56 ID:5VVT3q.2
・中古でも恋がしたい!
ガンガンオンラインで無料だったから読んだけど、こんな処女厨が敬遠するタイトル付けといて実は処女って誰が得するの?
あと主人公が処女厨なんだけどそうなっても仕方ない理由があるってのもひどい。違うだろ…処女厨ってのはもっと、こう…。
とにかくテーマに向き合う気がゼロな話だった…。

768ゆうまお:2016/01/29(金) 04:58:20 ID:1u064hlk
●暗黒星(昭和14年の作品)

江戸川乱歩氏は名前は良く知っているが、いつ頃の作家なのか詳しくは知らなかったが、戦前から活動された方だったんだねですね。
昔何冊か読んだ事があって、明智探偵や小林少年や怪人二十面相が記憶にある。だが、今の文章に慣れた自分にとって、昔の文章は読みにくいのかなと思ったが、今の小説とそんなに違わなく、結構読みやすい事を再確認できました。

で、今回改めて「江戸川乱歩」の推理小説を読もうと思った動機は、「乱歩奇譚」と言うアニメが思ってたよりつまらなく感じて、乱歩小説の良さを表現してないのでは?疑問に思ったのと、「暗黒星」ってがアニメでは重要アイテムのように扱われて、かつ「西尾維新」の最新作にもそのワードが使われていて、
じゃあ本家本元の小説ってどんな話なんだろうって気になったからです。

本編の感想は、それなりに面白かったんですが、一つだけ腑に落ちない点がありました。
それは、一郎が襲われ大けがした夜、犯人と思われる蝙蝠男が明智の目の前で逃げるのですが、その蝙蝠男は実は犯人の協力者なんですが、のちに起こる連続殺人がニュースになった時、何故警察に事情を知らないで協力したことを話さなかったのかなあって所ですね。
あと、何回も襲われてもなぜか助かる人がいて、犯人バレバレじゃんって所が惜しいかなあ。

雰囲気は抜群で、文章の面白さはさすがだと思いますし、「乱歩奇譚」も普通に小説をアニメ化した方が何倍も面白かったのにって思います。
たまには推理小説の古典・大御所を読むのもいいですね。新鮮でした。あと、明智さんは殺人事件を楽しみ過ぎですww

興味深いのは作者の解説。「暗黒星」は作者にとって熱の無い冗長な拙作だが、動機を探す推理小説だそうです。この後戦争の時代に突入するので、小説にもそんな雰囲気が何となく感じられました。

最後に暗黒星について、「星と言うのは明るく光ってるものだが、暗黒星と言うのは全く光の無い星なんだ。宇宙にはそういう目に見えない星があって、地球に衝突することもあり得る。僕は今度の事件の犯人を、正体の掴めない全く光を持たない邪悪の星、暗黒星と名付けた。」
因果の数式じゃないじゃんwアニメは捻じ曲げすぎですよ。

769ゆうまお:2016/02/27(土) 00:26:04 ID:1u064hlk
◆桜花忍法帖 バジリスク新章・前篇
(徳川、滅ぶべし。とお江が叫ぶ。忠長は兄に代わって将軍、いや神になろうと野心を抱く。
そして甲賀五宝連・伊賀五花撰・成尋五人衆に加え次世代伊賀甲賀忍者連合が入り乱れ戦う。

大御所山田氏が大御所山田氏の話の続きを書くという奇妙さの上、表紙が漫画「バジリスク」という豪華さ、これは読まずにいられるかw
まあ前から正紀氏も「忍法帖」者は書いてたし、風太郎氏をリスペクトしてた節があったから、不思議ではなかったけどね。

しかし、相変わらず山田氏の書く文章はくどいなあw同じ文章や説明が何度も丁寧に入るので物語がなかなか進まない時が多い。まあそこが特徴であり、味なんだけどね。
前に読んだゴキブリと変身少女物に比べたら各段にシンプルで読みやすく分かりやすかった。金剛楼閣と桜花の説明以外はねw

で、内容なんですが、響ちゃんと女忍たちが出てからが面白かったなあ。忍者というより発明家の根来転寝と人質救出のプロの滑婆が特によあったなあ。
他にもお決まりのエロい忍法もチラホラ出てくるでよ。
しかし、この物語の行き着く所が予想できません。締め方が難しそうな風呂敷の広げ方ですね。
ぜひ続きを読みたしです。

770ゆうまお:2016/03/03(木) 23:02:22 ID:1u064hlk
◆地獄の道化師

お馴染み明智小五郎が狂気の事件に挑む、探偵小説の原点ともいえる作品。
今回は石膏像の中に塗り込められた正体不明の女性の死体が偶然?列車事故で発見される所から始まり、
「地獄の道化師」と呼ばれる女性誘拐犯の狂気が、凶悪な犯罪へと暴走する話です

「地獄の傀儡師」じゃないですよーw多分この小説のリスペクトなのでしょうね。

いやあ面白かった読みやすく分かりやすく、被害者視点の焦燥感が実に読んでいてリアルに迫っていて上手いなあって感心します
しかし「キチガイ」って何回言うんだ明智君wドラマとかになっても放送できないだろうなあ。
他にも拾い子は劣等感があって、性格が歪みやすいとか、差別団体からクレームが来そうな所が時代を感じさせます
書かれたのは戦前なのに、現代とそう感覚が変わらないのが驚きでしたね。この小説を書いた後にすぐに太平洋戦争に突入すると思えば、すごく感慨深いです。

前にも書いたんですが「乱歩奇譚」というアニメ、実に残念なアニメですね。
無理に現代に設定を変えなくても昭和15年でもいいじゃないか、そのままアニメ化しても十分に面白いと思いますよ
せっかく「乱歩」作品をアニメ化するチャンスを変なストーリーでお茶をにごされた気がします。

面白いので、これからも「乱歩」作品を読み漁りたいと思います。

犯人がまさかアイツだったとは、意外でした。でも愛子さんが死体を自分の姉って言わなかったらどうしたんでしょうね。
あと創人にさえ嫌われる〇〇がちょっと哀れ。ふてぶてしいな奇人の創人w

771ゆうまお:2016/03/14(月) 21:09:43 ID:1u064hlk
●無傷姫事件
戦地調停士エドワード(ED)が様々なファンタジーSF的な事件を解決するシリーズ第6弾。
今回は「無傷姫」と呼ばれるカラカリヤ国元首が起こした迎賓館爆破事件の真相を探る話です。

毎回そうだけど、密室とかトリックとかの謎解きじゃないんだよね、動機や真実や思いを探り、時には魔力や体術を使って、事件をうまく収めるのが主人公の仕事なんだよね。
で、事件なんだけど、ほとんどがカラカリヤ建国から滅亡までの5代にわたる「無傷姫」を中心とした叙事詩になっていいて、主人公が5勝まではあまり活躍しないって所が異色の構成。
前置きが長くて「なんだこりゃ?」って最初は思ったけど、読み終わった時カラカリヤの歴史に隠された数々の謎や「無傷姫」たちの想いが第5章で明かされてなるほどーってちょっとした感動を覚えました。
とにかく世代ごとにいろんな人が現れて、メモしながらカラカリヤの歴史表でも作りたくなる内容でした。
カラカリヤの歴史はこの魔導世界の歴史でもあるね。あと日本の揶揄でもあったりして。
あとメープルシロップが風評被害にww

最後に出てきた少女は初代かなって思ったけど・・・w
おれも界面干渉学習ってくるわー。

中々面白い作品でした。次回作は「奇帝国事件」です。

772ゆうまお:2016/03/27(日) 13:50:46 ID:kQqnkGdc
●桜花忍法帖(下)バジリスク新章

なんというか、神話、昔話のような、落語のような、やや単純な少年漫画を観てるような、四角四面で様式美でお約束のような、ややお堅い印象の小説でした。
前作(作者は違うのだが)ファンの気持ちを逆なでする部分も有り、多少残念な部分も有り、面白くなくはないがすごく面白い読み返したいという気持ちにはならないって所かな。

忍者というより超能力者の戦いと言った方がいいな、これ。SFチックだし、魔獣神獣は出るし、異次元空間、時間巻き戻し、ワープみたいな技が飛び交うんだもんw
凄く残念なのは、主人公八朗と時を操るライバル忍者との戦い。なぜ昆虫の複眼をもつ忍者の目を自分の目の所に当てたら、時を操る技を破れるのかその辺が凄く納得がいかない、意味が解らなかったなあ。
あと、様式美にこだわって、どんどん仲間を殺してるように思えてうーんこれでいいのかって疑問に思いました。
ラスボスの最期の言葉がダジャレ交じりの迷言ってのも脱力でしたw

見どころは忍者僧(天海僧正の忍者)の負けて勝つ作戦、根来さんの飄々とした戦いぶり、滑婆さんの縦横無尽な頼もしい戦いぶり、
百合忍者の涙と現の必死な戦いぶり、蓮と甲羅式部の連携プレイかな。この辺は読んでいて楽しかったですね。主人公の有情・桜花がもう一つ活躍しなかったのが残念でした。
相変わらず気持ちや状態・状況の繰り返し説明がくどいけど、丁寧と言えば丁寧で分かりやすい文章でした。

最後に主な人物紹介w(ネタバレかも)

八朗・・相手の目を見ることで、向けられた殺意や忍術を跳ね返す。
響・・・・相手の目を見ることによって、忍術を発動させない、忍術を失くす能力。
根来・・発明家・戦車みたい「桜花」を作る。いつも寝そべっている変わり者。
滑婆・・ムササビのように空を滑空して炸裂弾をばら撒いたりする。
式部・・怪力の持ち主。銃弾を跳ね返す犀防具を体中に着込んでいる。
才蔵・・眼を幾つもとばして、偵察・監視する能力。
涙・・・・フェロモンにより男を虜にする。
七弦・・同じくフェロモンにより女を虜にする。ついでに虫を狂わせ操る。
現・・・・スカーフの中の絵の世界に相手を引きずり込んで混乱させる幻術。オフェーリアに憧れるw
蓮・・・・射程の短い6連射の2丁拳銃を使う。これ忍術かなw


成尋・・・相手の心・行動を巧みに操る
孔雀・・・時間を遅くしたり、巻き戻したりする。
孫六・・・異時空間を作ってバリアーにしたり、ワープしたりする武士。
涅哩底王・・・デビルサマナー。魔獣や神仏を呼び出して一気に相手を蹴散らす。漢字が読めないのが欠点w
夜叉・・・相手の人生すべてを見せて、生きる気力を失くして自殺に追い込む。
ラスボス・・・圧倒的な人間力により誰も心が折れて逆らえないwでもシスコンでダジャレ好きw

忍者僧
皮膚坊・・・関節を自由に動かし、有り得ない体術剣術を使う。
守宮坊・・・吸盤をもつ。ヤモリだねw
會肥坊・・・全身に乳腺を持ち、粘り気のある乳液で網を作ったり、スパイダーマン?ある物と混ぜると人以外を操るフェロモンに。
明滅坊・・・昆虫の複眼をもち、いかなる動きも見逃さないし、素早い。

あと驟雨(しゅうう)とか読み方が分からない漢字が多いのが辛かったw

773ゆうまお:2016/04/24(日) 18:20:10 ID:kQqnkGdc
◆黎明の書3 双貌の都

吸血鬼・耽美小説(特にホモホモ)に定評のある筆者の新シリーズの第3弾!ホモっぽさがもう少し抑えてくれれば、新しい形の「精霊の守り人」としてまたはよく出来た児童文学として万人に勧められるのに。
完全に大人向けのそれもホモっぽさを許容できる人限定の小説となっていますw

いやあ面白い。少年同士の愛の部分を除いても、面白かったです。丁寧で重厚な表現が、かえって壮大さとロマンを感じさせて、異国を旅してる気分にさせてくれる。それに「龍の黙示録」から続く宗教や宗教都市へのこだわりが、一本筋が通っててなんか清々しい。
ただ、表現が丁寧過ぎて多少くどいのと、そのせいで物語が進まないので、これ完結するまでにどれくらいかかるんだろうって事が多少不安ですね。

内容は吸血鬼と人間が上手く共存している大都市についた主人公たちが、巨悪なる吸血鬼の陰謀によって命の危機に会う。
都市には吸血鬼(貴種)と吸血鬼寄りの商人と都市の中にヴァチカンの様な都市があって、そこに住まう僧侶たちは、吸血鬼を排除したいと願っている。
そこへ、人間虐殺して都市を我が物にしようとする辺境の吸血鬼の軍が攻めてきて、その中で主人公達はどう立ち回ればいいのか悩むといったところですね。
吸血鬼の王(上王)は今の所、うまみがある限り人間と上手く付き合っていこうとする派だが、完全支配できるならそれでもいいって事で人間飲み方とは言えない。

本編い並行して外伝みたいなもう一つの物語も面白い。こちらはサバサバした百合かな。吸血鬼の始祖に関する建造物・遺跡の話。
主人公アイーシャ(吸血鬼)は世界の謎の解明のため世界を旅していてその先々でいろんな冒険をするというもの。
本編の主人公と上手く絡むのが楽しい。この小説のもう一つの醍醐味になっている。
とっつきにくいが、読み始めると癖になる小説でした。

774ゆうまお:2016/05/04(水) 02:16:55 ID:kQqnkGdc
◆彼方に竜がいるならば

永遠の厨二病または永遠の思春期ともいえる上遠野氏の短編作品集(全体としては繋がってますけどね)。
それにしても、自分は戦地調停士やブギーポップの世界を知っているから、面白いかは別にして、なるほどそういうコンセプトの作品勝って理解できたけど、
下地無しでこの作品に出会ってしまったら、中途半端だなあtって重いかもしれない。全てが胡乱で曖昧模糊で霧の中を漂っていて言いたいことがつかみにくい読後感の満足度に欠ける感じなのだ。
結局あの幽霊パーキィって何?もう一つの世界って何?機構って何?謎の黒筒のコスプレ怪人って何?って事になるだろうなあ。これをきっかけに他の作品も読んでみようってなるかなあ?

さて内容だが、もう一つの世界から流れ着いたさまざまな不思議アイテムや幽霊が色んな事件を起こすのをブギーポップや統和機構の面々が生暖かく監視&処理するというもの。
はっきり言って、ちょっと読むのが苦痛だった。オチの薄い不思議話ばかりで、これから何かを学ぼうとするなら余程想像力を働かせばならないだろうなあって思いました。
まあコアなファンのための上遠野ワールドを補完するためのアイテムって割り切った方がいいのかも。
もう少し一つ一つの物語が面白かったらなあ。この人はブギーポップ世界とは関係ない人間物語をどんどん書くべきだと思った(偉そうにごめんなさい)。

あと気になったのが、呵呵大笑とか難しい言葉をたまに使う文章。そこは素直に大笑いをしたって書いた方が気持ちが伝わると思うんだがなあ。若者向けなんだしねえ。
まあいいかw次回作を期待してます。

775ゆうまお:2016/05/24(火) 18:00:32 ID:kQqnkGdc
◆バビロン Ⅰ 女

今まで読んだタイガ文庫の中で、一番面白かったです。これは”大当たり”自分の好みでした。

内容は検察庁が総出で調べている薬剤汚職事件のファイルの中に髪の毛や血やら皮膚がべっとり付いたうえ、Fと言う文字で埋め尽くされた研究資料が見つかる。
それを書いた本人に会いに行くと、自殺していた。そして自殺したその教授周辺には選挙運動で忙しいはずの自明統の秘書の影がちらついていた。自殺の謎を探るため、主人公の検察官とやり手の刑事が組むことになるかなり硬派なストーリー。

Fで埋め尽くされた手がかりの資料で「すべてがFになる」を思い出すよなあ。そして出てくるんだよなあ「すべてを見透かしたような謎の女」。森博嗣のリスペクトかなって思っちゃうよなあw
この女は予想だが、「他国のスパイ」かな。まさか催眠術師とかオカルト的な術を使うのかな。
とにかくこの事件一筋縄には進まず、あっと言うどんでん返しや意外すぎる展開にワクワクが止まらなかったです。
早く続きが読みたいって思ったのは久しぶり。検察の仕事ぶりもかなり詳しく書かれていて、警察とはまた違った捜査なんだなあって勉強になりました。

謎の女が問う「正義とは何?」。たしかに自分も答えられませんわ。いやあ面白いけどゾッとするSFチックなサスペンス物でした。
しかし、どうやって短時間に〇〇したいって気にさせるのだろうか。主人公は謎の女の天敵になれるのかな。

776ゆうまお:2016/06/24(金) 17:14:38 ID:kQqnkGdc
◆シャーロック・ホームズの不均衡      似鳥鶏(にたどりけい)

調べたらこの著者は色んな人気シリーズを出してるらしい(戦力外捜査官シリーズなど)ちょっと読みたくなりました。

内容は孤児院の兄妹がアメリカの謎の「機関」に、通称「シャーロックホームズ遺伝子」を持つ不可能犯罪を解く天才の頭脳を狙われて、密室殺人事件などに巻き込まれるという話(ざっくり)。
ただの推理物と違うのは、兄妹を守るため、「御子柴グループ」が敵と壮絶な戦闘を繰り返すところですね。
中でも女性メイド&ガードマンの「幸村」さんが鬼畜のように強いところ。ラストの事件では敵も女暗殺者を送り込んできて、推理物なのかアクション物なのか分からなくなるが、そこはご愛敬w

妹のために自分を犠牲にする姿は某アニメ「ビックオー・・」みたいで、シスコン野郎がっていいたくなるけど、妹結構可愛いので困るw
まあまあ楽しく読めた快作でしたね。最初に悪の講談社からの3っつのクイズガ出るが、これが解けたら「機関」に狙われるから気をつけようって洒落てるね。
次回作があったらまた読みたいと思います。

あと、人気?「楓が丘動物園シリーズ」が気になるどんな話なんだろうね。

777ゆうまお:2016/07/05(火) 23:09:42 ID:kQqnkGdc
◆君と時計と嘘の塔      作:綾崎隼

面白かったけど・・はっきり言うとアニメ「RE:ゼロ」と一緒じゃん。人生やり直し系である。
ただし、過去に戻るきっかけは大事な人の死。そしてタイムリーパー(過去に戻ることが出来る人)が複数いる所と、過去に戻るたびにペナルティとして親しい人が一人消えてしまう所が違いであり、
それぞれ戻れる時間が違う(戻れる時間が一ヶ月前だったり、半年前だったり、人によって違う)ところが、ややこしいし味なのである。
そしてこれを読み始めるにあたって最大の失敗が、この本が第一巻で或る事を失念していた事である。2巻に続くと言うことはつまり、今回で事件は終わらない・・・。
おかげで読み終えたとき、鬱展開に呆然としましたよ。これ2巻を読まないと精神衛生に悪いわーw

え、3巻もでてるって・・・もう駄目だ。ずるいよタイムリープ&やり直し系は。次巻は「君と時計と塔の雨」。次は千歳先輩のいない世界になっちゃいそうw

778ゆうまお:2016/08/03(水) 00:00:00 ID:dp.0bZN.
◆黎明の書4 大いなる災いの日

いやあ面白かった。ホモ臭い部分(行き過ぎた友情というべきか)が少なくて(大好きホールドぐらいかな)、ほぼ全編ラスボスとの戦闘シーン中心で、まさに手に汗握る第4巻でした。
好き嫌いして、好きな作者ばかり選んで読んでたら絶対巡り会えなかった一冊だと思う。
第一巻の時はなんてホモホモしい話なんだって、読むのを断念しそうになったなあ。まさか「ワンピース」よろしくこんな戦闘スペクタル巨編になるなんてねえ、あまり知られていない宝物を得て得した気分です。

一番好きなシーンは、ハイドリヒ、イオアン、アイーシャ、シジマが並んで、「さあ戦いに行きますか」って感じで敵ゾンビ騎士団に立ち向かっていくところですか。まるで街を守るために立ち上がる荒野の用心棒(「ワイルドバンチ」のほうかな)みたいで興奮しましたね。
しかしラスボスが快楽の破壊目的の破滅型ってのは交渉も駆け引きも効かないのでやっかいですよね。その上多重分身や集団催眠術やらゾンビに変える能力とか瞬間移動とか止めようが無いでしょw
そしてラスト・・・イオアン(吸血鬼)が太陽に焼かれよう灰になろうとしたとき、えっ!?そう来る?SF?宇宙人の技術?って感じで愉快痛快でした。
考えてみれば「龍の黙示録」の興奮再びってかんじですか。

もう一つの短編は、この作者お得意の修道院物(ゴシックホラーっていうんですかね。)、閉鎖空間の古風で重厚な建築物内で起こるミステリーロマンというか。
そしてこっちは百合ユリしいです(アイーシャとシジマの物語)。謎の竪琴弾きはホルハポルへの分身かと思いましたが実は・・・。
まあこの短編があるおかげで、このホモホモしい物語を読むのを挫折しなかったんで、ある意味作者の配慮に感謝かな。

全6巻らしいですが、このゆるホモユリ吸血鬼の物語はどうなっていくのやら、次巻も楽しみですね。

779真ナルト信者:2016/08/09(火) 08:20:50 ID:???
age

780A:2016/08/12(金) 17:08:13 ID:y1sBgg3A
とある魔術の禁書目録 新約16巻
今回は12月にも関わらず摂氏55℃の異常な熱波と、「エレメント」とかいう誰が命名したのかも不明な巨大なモンスター達が学園都市に襲撃したせいで、
街のインフラは完全停止、二つの異常事態に上条はどう立ち向かうのか・・・といった話。
前半は熱波とモンスターに対するサバイバル生活中心、後半はその元凶だった上里勢力と木原唯一との対立、ということで、まあやりたいことは分かります。分かるんですが・・・。
教師陣は危険極まりない水狩を生徒たちに任せて自分達は安全な場所で熱中症患者の看病に専念って、大人として恥ずかしくないのかとか、
熱波や電波障害の原因がマイクロ波だということを上里勢力が学園都市に公表していれば、一般人は熱対策や電気不足にも対応できて犠牲者は少なくて済んだんじゃないのかとか、
何の異能も無い普通の高校生が100m近いモンスターを錆止めスプレーや化繊ロープや接着剤付きの下敷きで倒すって物理法則が熱膨張並みにぶっ飛んでないかとか、
そういうのはとりあえず脇に置けても、「こいつら何で危険な学園都市から外に出ようとしないんだよ」という疑問は最初から最後までずーっと浮かんでて、全然話に集中できませんでした。
確か学園都市に出るためには色々面倒な手続きが必要という設定があったのは覚えてますが、学校の授業はおろか警察機構すら崩壊した世紀末状態なんだから、気にする必要なんて無いと思うんですよねー。

781真ナルト信者:2016/08/12(金) 17:49:39 ID:0IvY7G2c
そもそもインフラが壊れているんだから
学園都市だけが異常気象であること自体わからないのでは?

782変な人:2016/08/12(金) 18:08:45 ID:Pnfs2Fsg
確か許可無く学園都市から脱獄すると
機密保持のために骨も残さず焼き殺されるんじゃ無かったかな?

783A:2016/08/12(金) 19:02:43 ID:y1sBgg3A
>>761 真ナルト信者さん
その割には、「外の様子はどうなってるんだろう。自分達の家族は無事だろうか」といった心配をするキャラが誰一人いないんですよね。
どうも登場人物達の間に、異常が起きてるのは学園都市内だけという共通認識があるようです。

>>782 変な人さん
一応そこまで酷くは無いですw
学生のDNAが機密保持のため、死体は完全焼却するという恐ろしいルールはありますが(学生たちは一生学園都市内で暮らすのだろうか)。

784スパイク(新トリ) ◆KuPMOslVaQ:2016/08/12(金) 19:05:46 ID:Lo9YSlPU
超電磁砲のアニメ版は、何かもう学園都市の中だけで完全に自活できそうなノリでしたしねーw

785ゆうまお:2016/08/16(火) 00:53:31 ID:dp.0bZN.
◆君と時計と塔の雨

知ってる人は知ってる「君と時計」シリーズの2巻である。前回の衝撃的展開からのつづきである。
内容は簡単に言うと大事な人の死によって過去へ飛ばされ、人生をやり直すタイムリープもの(時を駆ける少女とかREゼロとか)である。
ただし、ペナルティとかタイムリープする人が複数いるのが、大変ややこしいのが特徴でアル。

さて、感想だが、タイムリープの三角関係?マクロス⊿ならぬタイムリーパー⊿?もしかしたら4人目5人目がいるの?5つの時計が狂ってたからね。
時計台から飛び降りたのは本当に恋人だった?本当だとしても主人公にその役割が移った?
雛美の好きな人ってもしかして別の人?・・・・。

この2巻目を読み終えても疑問だらけで、不
確定な事だらけである。
壊れかけの電気用品については、事故が起こるんだろうなと予測は出来たけど、お裾分けも死の原因だったとはねえ。
最初はゲーム「リアルサウンド風のリグレット」てきな青春小説みたいなのを想像してたけど、これ完全に「REゼロ」系だねw
問題は消えた人たちを取り戻すことが出来るのかって所かなあ。

「時震」そのものの謎もまだ全然分らないや。
あと題名が「アルジェントソーマ」方式だね。

一つ納得がいかないのは、簡単に死を選ぶ主人公。ヒロインの方は精神がぶっ壊れて死を選ぶ事も分るが、主人公はまだ三回目じゃないかw
死ぬって痛いんだぜ怖いんだぜそう簡単に死ぬかなあって所かな。

うん、面白かった。早速第3巻を読まねば。

786ゆうまお:2016/08/25(木) 00:07:30 ID:ZraQ2VTY
◆君と時計と雨の雛

「きみとけ」シリーズの第三章である。コミカライズされたようで試し読みしたけど、キャラが薄くてイマイチだったなあ。絶対、千歳先輩はこの本の表紙のほうがいいなあ、アクがあって人の記憶に残るよ。

さて、まず言いたいのは千歳先輩のタイムリープ理論は少しおかしいって言うことです。突如この世界に現れた雛美が持ってきた生きてきた11年の時間を解消するためこの世界の人が消えるというなら、3人(5年前からいなくなってることになるから計15年間)消したら、雛美がこの世界に持ってきた時間(11年間)生きてきた時間は簡単にチャラになるじゃん。
自分の頭が追っつかない理解できない所為かも知れないけど、千歳先輩の推論は少しオカシイかなあ。

もう一つ考察。8年前世界は2つに分かれたと言うことは、消えた人たちは、もう一つの世界の5年前の白鷹高校に飛ばされたのかも。雛美はもう一つの世界では主人公に片思いしていて、向こうのタイムリープの犠牲となってこっちの世界に飛ばされてきたのかもね。
つまり、完全解決へと話が進むのなら、雛美は何時かこっちの世界と別れることになるのかも。今、もう一つの世界では同じ顔の人が16組出来てパニックかも。
(何を言ってるか分らない人は、ぜひ「きみとけ)シリーズを読んでくださいw)

考察終わり。そして感想。
杏奈さん性格が可愛いなあ。そして切なくて哀しいなあ。ラストの芹愛とのやりとりも切ないなあ。
「やめろ!俺が代わりに○○する。」とかいえないよなあ。でも好きな人が○○するのを黙ってみてるかなあ?打算で○○下のに絶望はしないんでないかい?
その辺が少しおかしいけど、多分ルールが厳密ではないと言うことでまあいいか。

頼れる物はもういないが、十分経験値はたまった、今度はお前が一人でやるんだ。つまりこれは主人公の成長物語なんだね。その辺は凄く良く出来てると思いました。
次巻が楽しみですね。コミカライズ(月刊ARIA)も人気が出ると良いですね。

787ゆうまお:2016/08/25(木) 00:31:17 ID:ZraQ2VTY
追記
この本を読んで感化された少年少女に皆さん。決して○○は美しい事でも尊い自己犠牲でもありません。
ゲームみたいにやり直せることもありません。必ず悲しむ人がいます。辛くてもマネしないように(そんな馬鹿な人はいないと思うけど)。

788スパイク(新トリ) ◆KuPMOslVaQ:2016/09/07(水) 03:26:23 ID:Lo9YSlPU
■無職転生(1巻)
おお、面白かった――や、正直なとこ所謂なろう系小説って「半分以上は素人さんの作品なんだし、面白くなくてもしょうがないよなー(プロが作るものならともかく、素人さんが作るものでそんなに怒る事もないよなー)」というイメージがあったんだがコレは普通に面白かった!
というか「なろう系小説」の読者って努力を嫌うと聞いてたんだがなろう系小説の中でもかなり人気が高いというこの作品は普通に「努力」をピックアップしてたな、主人公は「異世界転生したから強くてニューゲームできるよ系」ではあったんだけどそれはあくまで「赤ん坊が自我を持っているから他の子より早く効率的に努力できるよ」という程度のもので――いや、それも充分すぎるほどにチートではあるんだけれども――だから主人公は他の子より早く努力して高いステータスを手に入れた感じ

789レッケイド:2016/09/07(水) 04:12:19 ID:rOdc0Vnw
なろう系転生だと「幼少期から自我があるので効率的に努力し続けたから強い」
というのはメジャーというか基本ですからね
転生ジャンルだと序盤が地味な訓練ばっかり続く小説は割と多いです

790スパイク(新トリ) ◆KuPMOslVaQ:2016/09/07(水) 04:19:23 ID:Lo9YSlPU
なるほど、アニメ化されるのってオーバーロードみたいな「大人、あるいは10代後半の男の子がそのまま(……とはちょっと違うけど、オーバーロードw)転生」するタイプのものが多い感がありましたけどそっちはなろう系の中ではむしろ少ない方なのですな>「幼少期から自我があるので効率的に努力し続けたから強い」

791レッケイド:2016/09/07(水) 04:43:01 ID:rOdc0Vnw
別の人間に生まれ変わる=転生系、本人のまま別世界に移動=転移系、という理屈だと
オバロみたいなゲームキャラのスペックで異世界へ系も一応転生系の一種ではありますが、別ジャンルって印象が強いですね
この辺のジャンル分けは人によって認識が変わるので、あくまで個人的な意見ですが

転生にも色々あって一定以上成長後に転生前の記憶を取り戻したり、最初から自覚あったりで別パターンなので
その辺厳密に計算すると何が主流かは変わってくると思います
ゲームキャラ転生は序盤からチートなのが多い印象ですね

792スパイク(新トリ) ◆KuPMOslVaQ:2016/09/07(水) 05:18:11 ID:Lo9YSlPU
なるほど――そう考えるとカズマさんも難しいですね、一応は「本人のまま別世界に移動」ではあるんだけれど「魂は本人のものだけど身体は新しく作られたもの」という感じでもあったし……

793ゆうまお:2016/09/07(水) 20:57:50 ID:slHMF61A
◆レディ・ヴィクトリア (アンカー・ウォークの魔女たち)

舞台は19世紀ヴィクトリア朝時代(ヴィクトリア女王ガ統治していた時代)のイギリス・ロンドン。
アンカーウォークに住む未亡人レディ・シーモア子爵夫人が、色んな人の悩みを見事に解決していくうちに、怨恨から大きな事件に巻き込まれていくサスペンス。

まあ、見事に解決と言っても実はかけの実力者レディメイドのシレーヌや頼れる仲間のお陰なんですけどねーw

しかしこの作者の小説ってほんとに勉強になる。文章における言葉使いや多彩な語彙から知らない知識(今回はロンドンやメイドの種類や仕組みや家庭事情に大変さ、当時のロンドンの雰囲気や歴史などなど)。さすがの一言。
知らない単語(カンタンテリリカ、モノグラムIHSなど)が出てきて、辞書で調べて納得して次を読むの繰り返しでした。面倒くさいけど知識が増えるって楽しいですね。
たとえば、雑用メイドの年俸が15ポンドって書いてあったので、今のお金に直すといくらぐらいかな。(答え:だいたい75万円くらいでした。)
うなるような小説を書くプロの小説家って、参考資料も半端ないんだろうなあって位の専門用語のオンパレード。

感想ですが、頭がいいのか間抜けなのか、好奇心が危機感に勝るようで、この主人公は危なっかしいですね。頼れる執事やレディズメイドにアメリカの探偵さんみたいな頼れる仲間がいないと頭がいいだけのポンコツな主人公って珍しいw
それから、実際にあった「ヘルズファイヤー倶楽部」の衣鉢を継ぐ謎の組織はラスボスっぽいなあ。
中ボスが「あの人」ですね。「ノブレスオブリュージュ」と「汝の欲することをなせ」の対比も面白い。
新しい小さなメイドもやってきて、2巻からの展開が楽しみです。このシリーズも長くなりそうだなあ。

794もにゃら:2016/09/09(金) 13:33:02 ID:76wV2F8g
なろうで一番多いのは、異世界に転移、転生したら何故か超絶能力ゲットしてました、系だと思いますが

795レッケイド:2016/09/12(月) 17:58:42 ID:rOdc0Vnw
そういうの全然見ませんね…
いやまあ一応序盤は能力を得た理由がわかってないのもありますが
それは後々明かす為に伏せているとかですし、なろうへの偏見は根強いですね

796もにゃら:2016/09/12(月) 19:40:05 ID:hwpPJNwM
念のために書きますが、トラックにはねられて死んだら神様が現れて『死んだのは手違いだが生き返らせることは出来ないので、代わりに異世界に転生させてなおかつ最強の魔力もやろう』
なんてのを理由があるとか、説明されてるとか言われても困りますよw

797ゆうまお:2016/09/22(木) 14:26:16 ID:slHMF61A
◆バビロンⅡ ー死ー

正直、一番期待していたシリーズだけに、この展開はがっくりきました。殺しすぎ。
何を書きたいのかよく解らない話になったと思う。思えば1巻の時から、愛すべき人物をあっさり殺した時点で、この作者の傾向に気付くべきでしたわ。
作ったキャラクターを何の逡巡も無く退場させてしまう性格の作者なのかなあ。それとも最初っからそういうコンセプトで書き始めたのかなあ。
それとも扱う題材が難しくて早々に終わらせようと話をたたんだのかなあ。

謎の女が出てくるんですけど「Fになる」の真賀田四季に例えたが、ここまでホラーだと「リング」の貞子だよw
ラスト付近まではちょっとくどい展開だなあとは思ったのの、それなり面白く読めて、主人公が大逆転でスカッとさせてくれると期待したのだが、
あの元幹事長が子供を立候補させると言い出して、アレ?一番の常識人が可笑しな事を始めちゃったなあってトンデモナイ展開はまだ我慢できた。
そしてラスト付近のNHC放送センターの壮絶な戦いもまだ面白く読めた。しかし、ラストのアレと好人物が簡単に死ぬのは読者として最悪だわw
後味が最高に悪くて、放心状態で読んでる時間を返せって言いたくなった。

これ3巻に続くのかなあ、続くとしてもまたほぼゼロからキャラ作りしないといけないだろうし、読む方もまた一から登場人物を愛し直さなきゃいけないよw
読んだ後一時立ち直れなくなるそんなホラー寄りの鬱小説でした。鬱になりた人はどうぞ。遺書を書きたくなっても責任持ちませんよw

798真ナルト信者:2016/09/28(水) 17:43:54 ID:???
age

799八尾狐:2016/09/28(水) 18:15:55 ID:B2txnRFY
異世界チート系は一時期流行ったせいか最近はどっかで捻ってるケースの方が多くなってる気がしますね

800wktk:2016/09/28(水) 18:51:06 ID:.BYH12Es
捻り過ぎた結果痛々しくなってるものも少なくないですね

801ビックリバコ:2016/09/30(金) 22:57:35 ID:cR3Boizc
・Re:ゼロから始まる異世界生活(Web版最新〜単行本1巻まで)
異世界チート作品という事でこれについて語ろうと思います。
まず、Web作品が単行本化された事で分量や展開等が変わっています。Web版はぶっちゃけるとスバル君がうざすぎるのでWebでなくて単行本でも良い位。
ただ、うぜえとか死ねとかそういった感情が湧く時点で、スバル君はキャラが立っているのかもしれない。
以下ネタバレ



アニメ組にはネタバレになる4章以降の内容からの推測
スバル君は非常に過酷な問題にばかり直面する反面、3章終盤のように見返りもある……というスバル君に都合の良い状況が来るんですよね。
虐待された後で優しくされる被DV妻みたいに。
これが作者さんの性癖で無い場合、スバル君を死に戻りさせる嫉妬の魔女の思惑があるんだけど、嫉妬の魔女の正体というか中身が非常に気になる。
わざわざエミリアを生かす道を歩ませ続ける割に、嫉妬の魔女さんはエミリアに対して容赦無いんだよなー。
魔女のスバル君に対する厚意は純粋な好意というよりは偶像に対する妄信のような愛で、そんな感情をスバル君に向けてる登場人物は一人しか居ないんだよな……

802スパイク ◆o3P2SVPdNQ:2016/10/01(土) 04:05:19 ID:Lo9YSlPU
アニメ版は「エミリアもスバルもどっちも悪くない」という事が良くわかる作りになってましたが、web版だとスバル君の「辛くなると変な事を言って強がろうとする癖」が強調されてたりするのかな>うざすぎるwebスバル

803ビックリバコ:2016/10/01(土) 22:20:36 ID:2Xu5fDAQ
Web版スバル君はもっと余裕が無いというか、そもそもそこに至る過程がアニメと結構違います。
アニメだと尺も無いのでカットされてますが。
あと、そもそも異世界召喚されたという事実だけでキャパを超えて心が壊れているので普段の言動が気持ち悪いです。

804スパイク ◆o3P2SVPdNQ:2016/10/01(土) 23:30:20 ID:Lo9YSlPU
うぁー、まあ考えてみたら普通はそうなるか……>そもそも異世界召喚されたという事実だけでキャパを超えて心が壊れている
でもそれだけスバル君の壊れ度がアップしてるなら、その分web版ではレムの告白イベントがさらに印象深くなるというのもあるかな

805変な人:2016/10/02(日) 02:25:40 ID:YaN.bXjA
強制異世界召喚された腹いせに
魔王倒して新たな魔王になるとか言う変化球モノは無いんですかね

806スパイク ◆o3P2SVPdNQ:2016/10/02(日) 11:30:38 ID:Lo9YSlPU
異世界から勇者を強制的に召喚したパーティが勇者を利用するだけ利用してぶっ殺したけど勇者はその時バイツァ・ダストみたいな能力を身につけて過去に戻りそこで何も知らず勇者を利用するつもりでいるパーティの連中をなぶり殺しにしていく話、というのならありましたなw

807ビックリバコ:2016/10/02(日) 16:22:27 ID:2Xu5fDAQ
面白そうですね!

808スパイク ◆o3P2SVPdNQ:2016/10/02(日) 16:27:47 ID:Lo9YSlPU
タイトルは「二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む」だったな、単行本はまだ1巻しか出てないみたいですけど個人的にはかなり気に入りましたw

809ito:2016/10/02(日) 18:46:58 ID:xG.aPi8U
面白くないのも含めれば結構ありますねー >召喚されて魔王に

勇者として呼ばれたものの嫌になってって流れのものから
最初から新たな魔王として呼ばれたとかって感じのものまでいれて
こっちはこっちで分派として一ジャンルになるくらいには見ます

人は多いんで「ありきたりな異世界召喚ではなく変化球を」と考えて
結局ネタが被ってありきたりになってきた、みたいな状況になってる気がします

810レト:2016/10/02(日) 18:52:29 ID:hElrqMRI
やる夫スレでもいくつか見かけました

811タイツマン ◆qCreO8cZxQ:2016/10/02(日) 19:53:24 ID:JMrCr2BE
オーバーロードなんかはまさしく主人公が魔王になろうとする異世界召喚系ですね。
あと、主人公の能力がカンストしている無双系でもあったり。

812もにゃら:2016/10/03(月) 01:25:24 ID:OC.uUlQ.
女性向けでは、本来は変化球だった悪役令嬢物が主流になった感がありますな

変化球を投げようとしたらアイデアが被って結局ありがちになる

いや、悪役令嬢物は単にみなが2引目のドジョウ狙っただけがもしれませんが

悪役令嬢物:マンガやゲームで、ヒロインをいじめる悪役に転生して没落する運命を覆そうとする系統の話

813スパイク ◆o3P2SVPdNQ:2016/10/03(月) 06:10:04 ID:Lo9YSlPU
アニメ版では、弱いものいじめが大好きな悪い冒険者を退治したりと魔王というよりはダークヒーローっぽい感じでしたねアインズ様

814ほだか:2016/10/03(月) 06:52:56 ID:VY3l/keE
なんか昔PSPで一作目のラスボスが次作品の主人公っていうSRPGをやった気がする>召喚されて魔王

そういえば小学生のころドラクエ2の隠しルートで王子が他の国を滅ぼしていくEDがあるって
友達に嘘付かれたことがあったなぁw

815スパイク ◆o3P2SVPdNQ:2016/10/03(月) 06:58:03 ID:Lo9YSlPU
魔王モノが割とメジャーになりだしたのって、やっぱり「まおゆう」あたりからなのかなぁ

816フーガ:2016/10/03(月) 12:07:01 ID:DvUNlRyA
まおゆうって結構古いイメージだけど、2010年スタートだから化物語とかSAOよりは全然最近なんですね。
読んでみようかな〜

817膾炙:2016/10/03(月) 18:09:16 ID:hH8.5Eik
>>815個人的に魔王モノの祖はディスガイアかなあと思ってます。
当時のアレはすごく斬新だった

818スパイク ◆o3P2SVPdNQ:2016/10/03(月) 18:46:51 ID:Lo9YSlPU
>>817 膾炙さん
確かに……あの頃、主人公が悪魔の悪魔モノとかそういうのは結構あったけど「魔王モノ」ってほとんどなかった>ディスガイア

819八尾狐:2016/10/03(月) 19:32:20 ID:B2txnRFY
昔、SFCでダークハーフっていう魔王が主人公(の一人)ってゲームがありましてね?
エニックスからの発売で当時はそこそこ話題になったんですけどあっという間に忘れされれましたね

そういえば、ライブアライブもある意味魔王ものになるんですかね、あれ……

820スパイク ◆o3P2SVPdNQ:2016/10/03(月) 19:50:51 ID:Lo9YSlPU
あったあった、確か魔王側で始めると「魔王は高貴だから宝箱なんて開けない」みたいな事を言い出して宝箱を開けなくなるんですよねw>ダークハーフ

821wktk:2016/10/03(月) 19:53:03 ID:.BYH12Es
ライブラライブはですねあれ突き詰めると「人の心が最も恐ろしい魔だ」というありふれたテーマなのにそれだけでは
断じてない深みがあるんですよね…

822もにゃら:2016/10/03(月) 22:41:53 ID:OC.uUlQ.
アスピックですな

魔王アスピックを倒して拐われたお姫様を救いだして、結婚しようとしたら王様はいきなり約束を反古にし、街の人間も恩を忘れて勇者を野良犬のように追い払おうとし…

ぶちきれた勇者は魔物の残党を集めて王国に攻め入り姫を拐って、かつて攻略した魔王城に帰還

そして気がつく。自分の姿が、かつて倒した魔王アスピックの物になっていることに

823感想下記:2016/10/04(火) 00:40:58 ID:OBbiT.b.
マイナーですがウォークラフトⅢのアーサス王子も悪堕ちして魔王になりましたね

彼の場合は
エリート王子として軍に参加

進軍した先で敵軍の策略で一般人がゾンビに

キレた王子が敵をぶち殺すために強大な力を持つ魔剣を手にしてリッチキングに転生

リッチキングになって敵をぶち殺したのはいいのだが人間と敵対する存在になる

自分の王国を滅ぼす

自分の師匠たちをぶっ殺す(リッチキングになる前も自分の方針にケチつけられてご立腹だった様子)

と上記のようにテンプレ悪堕ちルートを展開しています

ちなみに魔神英雄伝ワタル2ではシバラク先生という主人公の良き師匠が悪堕ちします、キツイっす(素)
ちなみに広井王子のレッドが関わる作品は異常にキャラが悪堕ちしてる気がします
サクラ大戦とかガリバーボーイとか広井王子は悪堕ちフェチなのか…(困惑)

824もにゃら:2016/10/04(火) 01:13:25 ID:OC.uUlQ.
>>823
シバラク先生は闇の魔力のこもった弾丸だか矢だかに撃たれた結果なんで悪堕ちとは違うような…

なお、作戦失敗して処刑されかけた少女を庇ったりと、闇堕ちしてもある程度の良心や義侠心はあった模様

825感想下記:2016/10/04(火) 01:19:19 ID:OBbiT.b.
>>824もにゃらさん
確かに違いますね
洗脳系の悪堕ちですねー
洗脳系は元に戻ること前提でする場合のほうが多いから別ジャンルですね
子供心に信頼していた人がああなったのはショックだった…悪堕ちしてからキビキビ働くってどういうことやねんwww

あとスーパービックリマンっていう作品でもヒロインが洗脳系悪堕ちしていたなぁ

826スパイク ◆o3P2SVPdNQ:2016/10/12(水) 07:30:41 ID:Lo9YSlPU
なろう系小説って「奴隷市場と奴隷の娘」というシチュも割と定番っぽいですけれど、そこが話題にされる事ってあまりない感もありますな

827ゆうまお:2016/10/17(月) 20:31:08 ID:slHMF61A
◆黎明の書 まばゆき綺羅の陰に

前巻がスペクタクル巨編のクライマックスな内容だったので、燃え尽きた後の気の抜けた事後処理になってテンションが落ちるのかなって思ったけど、
前巻と違ってミステリーサスペンス的な陰気な面白さがあって、これまた読んでいて良かったと思わせる一冊でした。

今回は貴種(吸血鬼)の王が住む巨大な宮廷内で、繰り広らげる愛憎と謀略に翻弄される主人公イオアンと従僕のラウル。なんせ味方だと思っていた王様がラスボスで良からぬ事を考えて、主人公達を籠絡して利用しようとする。
一見気の良い変わった王様ってのも、目を付けられるとやっかいだなあって思う話でした。やたら人間尊重するし、貴種を嫌うから、最終目的は大体予想が付いていたのだが、主人公の味方なのか味方の振りをして虐めてるのかが凄くもどかしかったなあ。
ある意味「前巻の悪魔イリヤ」のような分りやすいバケモノより、陰険で対抗しようが無いよなあ。そして、ラストのあの決断は呆れる。作者が長くなりそうで飽きたから物語りを放り出しかかと思ったよ。
もう少しやりようはあったし、宮宰が可哀想だよなあ。王様に厳罰を与えて欲しいラストでした。

短編の方は物語りの補完をするだけの内容なので、そこまで面白くは無かったが、アイーシャ(女吸血鬼)があそこまで凄惨な目に遭うとは思わなかった。あと百合キッスがありましたw
いやあ、ホモ&レズで耽美な小説ですなあwもう慣れたけど映像で観たらゾッとするだろうなあw

ホモレズな耽美な部分のマイナス部分をプラスに変えるぐらい面白いストーリーなんで、機会があれば読んでみてください。
次回が最終刊ですか。楽しみに待ってます。人間の世に移行するにしても、性急すぎる第五巻でした。

828ゆうまお:2016/10/26(水) 20:12:23 ID:slHMF61A
◆恋するタイムマシン

穂瑞沙羅華シリーズの第5弾(「神様のパズル」を入れると)。である。
1作目「神様のパズル」で宇宙を作ろうとして、全人類を破滅させる危機を引き起こした、引きこもり天才女子高生「穂瑞沙羅華」が、
今度は「タイムマシン」を作ろうとして、また宇宙崩壊の危険な実験や主人公の綿貫さん達に大迷惑を懸ける小難しいラノベっぽい話でした。

いやあ懐かしい「粒子加速器むげん」とか量子コンピューターとかネオピグマリオンとか、「神様のパズル」を読んだのがかなり前なので、懐かしくて涙が出ましたw
映画はラストの盛り上がりがイマイチだったけど、それなりに楽しめますから、そちらを試し観為てみるのもいいと思います。

今回の話も半分分けがわからなかったので、雰囲気で物理工学の専門用語を読み飛ばしました。陽子と電子の絡み合いとかスピンとかルミノシティとか量子のゆらぎとか宇宙のひも理論とか、なんとなくしか分らないから、もっと易しく解説してくれって何度も思いました。
須藤っていうアニメオタク学生が観てるアニメは「シュタインズゲート」かな。あのアニメが最初に行う実験がメールを過去に送るんだけど、この小説でも題意一段階として信号を過去に送る実験をします。その理論が2カ所で速度差を付けた陽電子・電子の絡み合いの間には高速を越えた伝達があって、それをりYぽうするとかって分る?俺には分りませんw
一方ラブコメの部分もあって、そっちはラノベっぽいと言うかちょっと物理工学の専門的な話に比べちょっと感情表現が稚拙な感じがした。

ラストがちょっと盛り上がりも乏しくダラダラとして長いなあって感じたけど、タイムマシンを真面目に今の科学で作ろうとしてるのは楽しかった、読後にちょっとだけ頭が良くなった気にさせてくれる面白いシリーズだと思います。
今回はまだ続いてたんだって言う懐かしさで最後まで読んでしまったけど、次回作はもっと事件性の高く、どんでん返しや謎の助っ人が活躍してくれるものを期待してます。
それにしても今回は、位置エネルギーは低い綿貫くんのひらめきや発想が結構活躍してたよね。

829ゆうまお:2016/10/26(水) 20:18:10 ID:slHMF61A
訂正
この小説でも題意一段階として信号を過去に送る実験をします。その理論が2カ所で速度差を付けた陽電子・電子の絡み合いの間には高速を越えた伝達があって、それをりYぽうするとかって分る?俺には分りませんw

この小説でも第一段階として 信号を過去に送る実験をします。その理論が2カ所で速度差を付けた陽電子・電子の絡み合いの間には光速を越えた伝達があって、それを利用するとか・・って分る?俺には分りませんw


失礼しました。

830ゆうまお:2016/11/06(日) 02:50:39 ID:slHMF61A
◆レディ・ヴィクトリア 新米メイドローズの秘密

いやあ面白かった。ヴィクトリアシリーズの第2巻なのだが、1巻がヤングアダルト向けだとすると、この2巻は完全にジュブナイルでティーンズむけでした。
作者によると、1巻は主人公以外の登場人物紹介の外伝でプロローグ・2巻目が女主人公ローズ登場の本編スタートらしい。
舞台はイギリス・ビクトリア朝時代のロンドン。行方不明の兄を探しに田舎から出てきたローズはメイドとなって働きながら休日を使って兄を探しに治安の悪い地区へ行くのだが、そこでアヘン絡みの貴族の大騒動に巻き込まれる話です。

さて感想だが、ちょっとハードな世界名作劇場かって感じですか。この作者の話の持って行き方、表現にはいつも感心する。前にも書いたが、参考資料やら取材の量が半端ないから、話に深みや説得力があるというか、読んでいて色んな意味で勉強になる。
それから、恥ずかしい話だが、主人公の生い立ちや決意や心情が心にしみ、さりげない感動で、2回ぐらい泣いた。フィクションなのに、みんな苦労してるんだなあって泣けてくる。
多分この本を読んだ後だと、ゆるふわアニメのメイドとかメイド喫茶のファッションメイドなんか、白々しくて醒めてしまうだろうなあw当時のメイドって大変大変な仕事なんだよなって思う。まあ、メイドだけでなく、貴族以外は生きるのが大変な時代だったんだろう。

あと、厨二的な設定も大盛りで、アニメ「黒執事」にちょっとだけ雰囲気が似てるかな。そういうのが好きな人にはお勧めかな。なにせ超人的な侍女や頼りになる執事・従僕・探偵や館の未亡人(1巻では主人公)など出てきますから。
そして主人公のローズが結構お転婆で行動力があり、ザ・フッラパーガールってかんじですなあ。

次回はロンドンの日本人村の殺人事件で日本人が出てくるらしい、楽しみだ・・けど、「黎明の書」の最終刊も早く書いてねw
アニメにしたら面白いだろうなあ。

登場人物
ローズ・・・新米メイド。口癖は「この家の住人はどこか変。」
ヴィクトリア・・・貴族で未亡人。貴族としては変わり者。
シレーヌ・・・侍女。頼りになる謎の女。裏社会に強い。
ディーン・・・執事。元軍人で争いごとに強い。
モーリス・・・従僕。インドの少年で、剣を使ったりする。
ベッツィ・・・キッチンメイド。気のいい少女。好奇心旺盛なおしゃべり。
早耳ビル・・・したたかなアメリカの探偵。シレーヌに気がある?。情報通で意外とジェントリメン。

あと、親族でヴィクトリアを貶めようとする貴族がいたけど、名前を忘れましたw読みやすいからお勧めです。

831真ナルト信者:2016/11/06(日) 08:30:03 ID:???
age

832ぺんぼー:2016/11/15(火) 21:50:11 ID:LZpvKveU
クトゥルーオペラってまだ発行してたんですなー
朝日ソノラマ版は全巻読破しましたけど

833d.s:2016/11/19(土) 19:20:50 ID:eIAfqPZU
ゴブリンスレイヤー読んでる人いますか?

834ゆうまお:2016/11/26(土) 00:28:43 ID:slHMF61A
◆雨の日も神様と相撲を

漫画「スパイラ推理の絆」や「絶園のテンペスト」の原作者が執筆した相撲好きな神が住む奇異な村に越してきた少年の奇妙な体験を描いたジュブナイル。
まるで、「おおかみこども(略)」みたいな少年向け長編アニメの原作を読んでるかのような雰囲気の小説でした。

最初、読み始めてすぐに、両親があっけなく事故死するのですが、物語を面白く動かしやすくするためなんの躊躇い無く不要な者を消去する、または少年の冒険物に扱いづらい両親の枷を除くため切り捨てるそんな作者なのかなって感じて、
失敗したかなあってかなり落胆させられました。そして、両親を亡くしてたった2週間で立ち直り、生きていこうとする前向きというかドライな感じの少年描写に、違和感感じまくりであまり好感が持てませんでした。
ただ、導入部は気に入らなかったのですが、カエルに相撲を教えはじめ、殺人事件が起こる辺りから、なかなかに読み応えが出てきました。それゆえに両親のあっさり死の導入部が残念。

もう一つ気に入らなかったのが主人公の性格ですか。
謙遜しすぎて否定しすぎて返って嫌味な性格と言いますか、少年っぽくない、人生諦観や悟った風な考え方、カエルに食べられる事も他人事な妙な腹の据わり方、とにかくこの主人公あまり好きでは無いですね。アルドノアゼロのいなほ君と言えば分るでしょうか。
それでいて、頭が良くて何事も最後は上手く解決してしまうスーパーヒーローっぷり。それで「僕はそんなに凄くないですよー、当然の成り行きですよー」ってやっぱり嫌味としかw

さて嫌なところは全部吐きだしたので、あとは褒めます。
相撲好きにはたまらない、歴史や色んな技、そしてこの小説独自の新技も出てきます。またこの村の闇の部分とかカエル様の正体とか喪なかなかに面白かったですね。
そしてカエル様からのヒントによって殺人事件の真相が解明していくところ、ラストの現代社会とむ関係でいられない神様達の苦悩と考えさせられる部分もあり読後感はまあまあ良かったです。
劇場用長編アニメ化に向いた小説だと感じました。

835ガフ:2016/12/01(木) 01:30:11 ID:dHwqNv5Q
○ハリーポッターと呪いの子
ヴォルデモートに子供がいたりハ―マイオニ―が黒人だったり、一体どういうことだってばよサスケェ…

○ニンジャスレイヤー
主役の世代交代が上手くいった作品というのをあまり知らないのだが、大丈夫だろうか

836ゆうまお:2016/12/06(火) 18:49:32 ID:slHMF61A
◆晴追町にはひまりさんがいる ー恋と花火と図書館王子ー

ひまりさんシリーズ第2弾である。が、どっちかって言うと主人公の「ハルチカ」君シリーズと言った方がしっくりくるけど、某吹奏楽部アニメと被るので駄目かなw
内容は日常の謎に春近君が巻き込まれ、クリーニング店のパートの人妻「ひまり」さんと飼い犬’サモエド犬)の有海さんが優しく解決する、ほっこりストーリーです。

某未亡人の管理人さんの漫画とは違うと作者は最初に断ってあるけど、結局「管理人さーん、好きだー!」じゃねえかw
体の弱い王子や70歳のおじいさんに本気で恋する大学生、強面の幼稚園園長やた色んなキャラが上手くかみ合っていてなかなか楽しくて切なくて暖かい小説でした。
前読んだ本が「カエルの神様」の村の男性作者の話で、この本は「白い犬が守り神」の町の女性作者の話で、男女の感性の比較も出来てその点も興味深かったです。

ファンタジーとして考えると、ひまりの夫で民俗学者の「有海」さんは、何らかのアイテムを発見して、ひ弱な王子を救うために「守り神の犬」になる呪いを受けて、七夕の日だけ人間に戻れる、って感じかなあ。
結局、謎は謎のままで、春近くんの片思いが実るのかどうかは保留。続きがあれば是非読んでみたいかなあ。

あと、長崎出身だから「有海(有明海)」なんだろうなあw
サモエド犬に日常の謎に年上の美人といえば「骨」大好きなアニメを思い出しますね。

837ゆうまお:2016/12/14(水) 20:05:07 ID:slHMF61A
◆屋根裏の美少年

美少年探偵団シリーズの第3巻である。若者に超人気の西尾維新って事で下手な感想を書くとファンに怒られそうだが、正直な感想を書きたいと思う。

キャラや設定や言葉遊びはさすが人気作者で凄く熟れていました。ただ謎の解答がねえ、物足りないというか、ちょっと考えればわかっちゃうというか。
何故人物を描かなかったのかの謎は、まどろっこしいというか、分かりにくいというか、何か無理矢理こじつけた感があるというか・・・。

2回ぐらい読み返して、人物を描かなかった理由がようやくわかった(作者を●●するあまり、モブを●●●●なかったんだね)けど、スッキリはしなかったなあ。
あと、ライバル校の札槻さんはスーパーマン過ぎない?何でもお見通しの神(筆者)の様な存在で、美少年探偵団でも勝てなそう(2巻を読んでいないけど、一応2巻で勝っているらしい)。
都合良すぎる展開だが、面白くなくは無いので、片手間にするりと読めて且つ楽しくなれるのはライトノベルの本来のあるべき姿かもしれない。

巻末に凄い量の西尾維新の小説の宣伝があって、講談社に愛されてるなあって少し笑った。
「悲鳴伝」がこんなに続刊がで照るとは思わなかった。「物語」シリーズもまだ続々出てくるみたいだし、これ全部読むの大変だなあ。

とりあえず、掟上さんがゲストで出てくるそうなので、「美少年探偵団」シリーズだけは読みたいと思います。

838わんのねこ:2016/12/16(金) 17:54:46 ID:AbW3Sq56
ヒーロー文庫って主婦の友社だったのか・・・。
一人くらいその辺り考慮して普通のおばさんが主役のラノベを
書いてくれないものだろーか

839ゆうまお:2016/12/26(月) 20:09:17 ID:slHMF61A
◆君と時計と雛の噓

<君と時計シリーズ>の最終巻です。主人公以外にも2人もタイムリープする人がいるから、一見ややこしいのだけど、タイムリープする条件がそれぞれ決まってるのでそこまでややこしくなかったってのが味噌ですね。

主人公達はなんとかッ世界の繰り返しや人間消失や避けられない運命の死をかいひするべく4巻にわたって悪戦苦闘します。なかなかの力作でした。
結局、世界は20回近く繰り返してしまうので、10回同じ世界を繰り返したヒロインの一人なんて頭が狂うだろうなあって思いましたw

正直、面白かったです。特に千歳先輩の推理力、判断力、寛容さはこの本の世界の神(作者)レベルですね。まだもう一人のヒロイン雛美未の噓つきっぷりには、怒りとともに辟易させられましたw
お前噓ばっかりついて、本当に解決したいと思ってるのか!って何度も思いましたね。またもう一人のヒロイン芹愛は主人公と話しもしたくない嫌われっぷりで、クソ面倒くさいですw千歳先輩が神で無かったら解決しなかったでしょうね。

少しだけ疑問と不満を書きます。まず、千歳先輩が超推理過ぎるところ、これはまあ仕方が無いですね。誰かが名探偵じゃないと同じ時間の繰り返しという密室人間消失&殺人の謎は解けなかったでしょう。またそこが厨二的でおもしろいところですし。
次に、余剰時間消費と人間消失と雛美がこの世界に持ってきた時間の関係。これがイマイチ納得できません。まあ、SFタイムリープ物にはよくある作者が決めたルール、格闘物で言うところの気合いで色んな技を出せるみたいな疑ってはいけないルールなんでしょうけどね。
そして、簡単に自殺してしまう主人公達。いくら時間が戻って生き返るからって、電車に飛び込んだり飛び込み自殺が簡単に描かれすぎです。時間が繰り返しすぎて頭のネジが緩くなった、いやぶっ飛んだと考えて納得させましたがw多分消える雛美より自殺しなければいけない他の二人が辛いんじゃ無いかなあw
それから、絶望したときタイムリープするルール。時間が過去に戻り助かる、ハッピーエンドのための自殺と分っていて、絶望するでしょうか。多分<時振>が何時まで経っても起こらなくて、しまったどうしよう失敗した!という意味で絶望するなら分ります(そういう事で納得しますw)。
まだあります、記憶は共有できても緒美は雛美ではありません。雛美は犠牲になったのだと思います。だからあの結末でみんなハッピーエンドになったとは小野得ませんね。主人公が勝手に解釈して自分を納得させ罪の意識をうすめているていると解釈したいですね。
雛美がもとの世界に戻ってそこで主人公と出会って・・・、こそハッピーでは無かろうかと思いますね。その辺が惜しいですね(自分としては)。

あとは「プロローグ」が少し冗長かなあ、「あとがき」がふざけすぎ!wまあこれだけの長編を書ききって、苦痛の反動と喜びの余りに浮かれポンチになって<走れメロス>をパロってみたくなった気持ちは分りますw

色々不満を書いたけど、新しいタイムリープ(¥ものとして大変面白いので、結構お勧めですね。タイガ文庫の中では結構人気あるみたいですね。

840スパイク ◆o3P2SVPdNQ:2016/12/28(水) 18:59:27 ID:Lo9YSlPU
まほいくの原作を読んだが、シスターナナが「王子様に護られるヒロインを演じたいから地雷原は危険だとわかった上で笑いながら地雷原に突っ込んでいくサイコ女」だとわかった上でアニメを見るとまた感覚が違ってくるな……
あの首を吊った時のシーンも「王子様を愛してたからそれを悲しんで自殺した」のではなく「悲劇のヒロインは王子様が死んだら後を追って自殺するものと思ってるから(『私の王子様が死んでしまった、私はこれから王子様の意志をついで戦う勇敢なヒロインにだってなれる』『――うん、でも趣味じゃない』こんな感じのセリフ付き)」というノリだったと思うと

841ぺんぼー:2016/12/30(金) 22:45:24 ID:TW.kgnNQ
まほいくが竜騎のパクリで
竜騎がバトロワのパクリで
バトロワが死のロングウォークのパクリ
という評価を見かけましたので
死のロングウォークを読んでみましたが
自分にとっては、明らかに
バトロワ>ロングウォークでした

842フーガ:2016/12/30(金) 22:52:25 ID:DvUNlRyA
パクリだからってオリジナルより劣っているとは限らないので、そういう感想がでてくるのは割と当たり前では……。

843ぺんぼー:2016/12/30(金) 22:55:46 ID:TW.kgnNQ
別に自分は
バトロワがロングウォークのパクリという感想が間違っているとか
申してませんが・・・

844フーガ:2016/12/30(金) 22:57:58 ID:DvUNlRyA
えっ、僕もそんなこと言ってないんですけど、どこからでてきました!?
いや、煽りじゃなくてなんか間違ったこといってたらすみません

845園田英:2016/12/30(金) 23:06:35 ID:lrtTABSs
バトロワは映画と漫画もありますが
原作、映画、漫画にそれぞれいい面もあって…悪い面もありますよね

846ぺんぼー:2016/12/30(金) 23:25:16 ID:TW.kgnNQ
原作は無双していた桐山が典子さん如きに仕留められるだろうか
というのと、システムが意外とザルね、というのは感じました
映画は未見
漫画は最後まで読んでませんが
七原が全く落ち度のない完全正義に描かれてるんじゃないかな、とおもいましたね

847ヤカル:2016/12/31(土) 01:32:46 ID:d2UMT.vQ
>漫画は最後まで読んでませんが
七原が全く落ち度のない完全正義に描かれてるんじゃないかな、とおもいましたね

正解です
最後、政府の船で、政府関係者を川田が殺そうとするのを止めて、
生かして救命ボートに乗せて逃がします
「ふざけんなよてめえ」って思いました
すぐ見つかって生存がバレたら何もかも無駄になるかもしれないのに…
さすがに偽善者過ぎる…

848ぺんぼー:2016/12/31(土) 05:25:37 ID:TW.kgnNQ
自分が漫画版で最初にうーん?と思ったのは
七原がハンドボール部員の男子と接触した際に
原作だと七原の挙動にも非があった為に
戦闘になってしまったのが
漫画だと最初から殺る気満々、に変更されてたところですね

849ガフ:2016/12/31(土) 22:41:21 ID:X5OQBkX2
○桜花忍法帖
甲賀忍法帖バジリクスの続編

良い所
・せがわまさき先生の描いた表紙、ただし挿絵は一枚もない。

・愛し合っている童貞と処女がセックスすると死者をよみがえらせる事が出来るのだ!とかいうお前セックスをなんだと思ってるんだ感。

悪い所
・バジリスクが「愛し合う二人は結局結ばれませんでした、忍びの運命は変えられませんでした」と悲劇ではあるが綺麗に終わったのに、
「実は二人は生きていて子供も作ったが、罪悪感に負けて自殺しました」と色々台無しな後付けをした事。

・成尋衆(今回の敵)に特に理由もなく毒が効かない、敵味方あわせて20人しかいないのに即死能力がガンガン決まったバジリスクと同じ世界な自覚あるのか疑問。

・成尋衆の能力が時間操作、空間操作、怪物を召喚、と作者は前作を読んだのかといいたくなる代物。しかも明らかに世界観から浮いてる事に理由も説明もない。

・犀防具(さいぼうぐ)という単語が出てきたり、幻術を光子が脳に〜と地の文で解説しだす。前作に外来語や術の科学的説明なんかなかったろ…。

850ぺんぼー:2017/01/03(火) 12:20:41 ID:TW.kgnNQ
>>844フーガさん
申し訳ございませんでした
少し冷静さを欠いていたようです

○そして誰もいなくなった
去年末にやってたドラマがくそ面白かったので
原作を読んでみましたが
くそ完成度が高かったです
自分がツッコミどころと感じたのは1.5ヶ所くらい?
ドラマは推理ものじゃなくてホラーぽかったので
そういう演出なのかと思ってましたが
原作もかなりホラーでした

851フーガ:2017/01/04(水) 00:25:20 ID:DvUNlRyA
>>850ぺんぼーさん
いえ、こちらこそ言い方が悪かったようで申し訳ないです。
以後気をつけます。

852ヤカル:2017/01/04(水) 14:08:15 ID:QMbgn5JA
>>849
ガフさん

バジリスクの原作小説「甲賀忍法帖」では、忍法に科学的説明(もちろん科学的風説明ですが)がついてる物が多いです
それは忍法帖シリーズ全体を通して多く見られる特徴です
また、アナフィラキシーショックを基にした忍法「穴開き」など、
忍法帖では外来語というか、舞台の当時ではなかった横文字に当て字をした忍法などが出るのもあります

さらに、一応の科学的説明もぶっ飛ばした、完全に超常現象のような忍法や、死人を生き返らせる忍者などもあります

その小説は読んでいませんが、説明を見る限りでは、「実は二人は子供を作っていました」と言う点以外は、
山田風太郎テイストを踏襲しようとしているのでは、と思いました

853通りすがりの山風ファン:2017/01/08(日) 20:49:50 ID:FjMEdzvw
>>852
ヤカルさん

横からすみません。

私は山風と正紀、どちらの作家も好きなんですが、
『桜花忍法帖』は、ハッキリ言って期待外れだった、と言う感想です。

ヤカルさんが仰る通り、忍法帖シリーズに登場する忍法は、
現実的に出来そうな地味なものから、あらゆる理屈を無視した魔法のようなものまで存在するので
忍法帖の名を関した作品に出てくる忍法がどれだけ現実離れしていても、特に気になりません。
しかし、これは個人な考えなのですが、
忍法帖シリーズは作品ごとにフィクションラインが違う、と考えています。
中でも『甲賀』はかなり現実より(=人間辞めるくらいの修練をすれば身につくかもと思える)の世界観、という認識です。
朧のアレはまぁ、ヒロイン特権と言う事で……

そういう意味で、『甲賀忍法帖』の続編に出てくる忍法としては、
受け入れられない感じなんですよね……
(『月影抄』とか『外道』の続編ならアリ)

『甲賀』の無常観を台無しにした上でこれか……と思ってしまったため、
作品そのものも受け入れられませんでした。

854ヤカル:2017/01/09(月) 02:15:08 ID:JhBRyfgk
忍法や技術はかなり現実路線の「銀河」の続編である「いま破る」で超常現象忍法出してるので、アリ…ということで、どうでしょうw

855わんのねこ:2017/01/28(土) 10:08:11 ID:ylihwu8A
「魔界転生」と「柳生十兵衛死す」という2大超常現象があるので大概のことはセーフっすよ。

マクロスΔの小説版2巻いつ出るんですかね?
小太刀右京作品なので地味に待っているわけですが。
ちゅかなんで講談社ラノベ文庫なんですかね?
マクロスFの叢書(レーベル)は角川スニーカーだったんですけど。漫画版Δも講談社シリウスだったか?
どうでもいいが、初代マクロスの小説版は、井上敏樹の筆で小学館から出てますね。

終りのセラフ(ジャンプSQ連載)の小説版も講談社ラノベ文庫から出てるんですね。
むしろスーパーダッシュ文庫は何をしたんだ、って話ですよ。

856わんのねこ:2017/01/28(土) 10:16:58 ID:ylihwu8A
山田正紀の山風オマージュといえば「神君幻法帖」(2013年)も忘れないでね><

「ジャバウォック 真田邪忍帖」(友野詳 ノベルゼロ/KADOKAWA)は忍法帖フォロワー系列かと思ったけど、
山風度が低かったです。なんでだろう?歴史考証の度合いでしょうか?
TRPGが好きな人には好きなんじゃない?じゃない?

857シェイバ:2017/02/04(土) 17:54:07 ID:slHMF61A
◆魔法の色を知ってるか?

森博嗣のWシリーズの第2巻である。人間の代わりに「ウォーかロン」という人間そっくりの人造人間を製造して危険な仕事に就かせている世界。
人間の方も体を改良して長寿になった代わりにその影響で子供が生まれなくなり、いまや「ウォーかロン」が人間より増えた世界。
ウォーかロンと人間の識別装置を作ろうとして「ウォーカロン」のテロに狙われ始める主人公の波乱を描いた物語です。

ストーリーは淡々としていて最初はこの緊張感のない感じに違和感を覚えたけど、だんだん癖になる文章でした。
いやあ、面白い。じわじわくる面白さというか、護衛の二人は凄く真面目でギスギスしてるのだが、主人公に危機感がないのが凄く不思議な面白さを醸し出してますね。
今回は新しい男の凄腕ガードマンが登場するのだが、こいつがまた不思議。女装がうまいのか実は女性なのか、男なのに色っぽいドレスを着て敵と戦うのに、そのことに誰も突っ込まないw
その上人間なのかウォーカロンなのかも謎。実はX-MENだったりする?また性格がツンツンなのかツンデレなのかじつに謎だらけの不思議な味のあるキャラクタでした。
女の護衛の方も任務以外は無関心で秘密主義であきれる性格ですねw

少しネタバレなのだが、あの「真賀田四季」(すべてがFになる)がまたもや登場。お前は「ルナティックシティ」の女王の先祖か、森博嗣ワールドの「ブギーポップ」かっていいたくなる存在ですねw
真賀田四季→魔型シキ→魔方色→魔法色→魔法の色を知ってるかにつながるんですね。主人公は魔法の色を知っていってよかったですねw

面白いので次巻「風は青海を渡るのか?」を早く読みたいです。

858ぺんぼー:2017/02/06(月) 00:05:26 ID:TW.kgnNQ
○太陽の塔
アニメの有頂天家族と四畳半神話大系が面白いので
これも読んでみましたが
この作品に関してはファンタジー要素は不要な気がしましたなー
まあ応募先がファンタジー賞なんで仕方ないんですが

859シェイバ:2017/02/06(月) 20:44:04 ID:slHMF61A
>>858 べんぽーさん

昔読んだ時のここに書き込んだ感想です。淀川教授は「金曜倶楽部」で狸を食べようとしてましたねw

◆四畳半王国見聞録

四畳半の部屋で自分だけワールドを創る引きこもりの話かと思って読んだら大体当たってたw
まるで、記憶力を要する人間関係のパズルみたいな内容だ。誰が主役とか無くて、大体は詭弁論部の4人と人間関係研究会の2人が中心で
マンドリンの丹波と映画制作の初音や大日本凡人会の超能力者5名とヒッキーの余と阿呆神が脇役って所か。
前作(未読)の樋口と3人の学友もちょこっと出る。あと狸好きの淀川教授(もしかして有頂天家族の?)と図書館警察の新人など。

はっきりいって良く分からない取りとめの無い小説ですわ。何が言いたいのか何を表現したいのかぼんやりとしていて初読では分からんです。
山田正紀氏の小説よりは分かりやすいけど、あの系統ですわ。時空電波小説ですわ。
二回読んでみて、この世は多彩な人間関係で繋がってるんだなそして、宇宙は11次元、阿呆神はミクロの世界の異次元で水玉パンツ1丁で寝そべってたまご丼食っていつでも交代要員を捜してる。
怠けてると阿呆神に目をつけられるぞ。って事なのかも。



↑読み返してみると恥ずかしい文章ですね。




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