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フレイ様人生劇場SSスレpart5〜黎明〜

1迷子のフレイたま:2004/03/02(火) 22:57
愛しのフレイ・アルスター先生のSSが読めるのはこのスレだけ!
|**** センセイ、          ・創作、予想等多種多様なジャンルをカバー。
|台@) シメキリガ・・・       ・本スレでは長すぎるSSもここではOK。
| 編 )    ヘヘ         ・エロ、グロ、801等の「他人を不快にするSS」は発禁処分。
|_)__)   /〃⌒⌒ヽオリャー     ライトH位なら許してあげる。
|       .〈〈.ノノ^ リ))    ・フレイ先生に信(中国では手紙をこう書く)を書こう。
        |ヽ|| `∀´||.      ・ここで950を踏んだ人は次スレ立てお願いね。
     _φ___⊂)__
   /旦/三/ /|     前スレ:フレイ様人生劇場SSスレpart4〜雪花〜
   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|. |    http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/anime/154/1070633117/
   |オーブみかん|/    
              既刊作品は書庫にあるわ。
             ○フレイスレSS保存庫 ttp://oita.cool.ne.jp/fllay/ss.html

              こっちも新しい書庫よ。
             ○フレイたんSS置き場 ttp://fllaystory.s41.xrea.com/top.html

543ミリアリア・あの子許せない ザフト・赤毛の虜囚 プロット 4/7:2004/05/21(金) 04:20
●ミリアリア「体ごと胸に預けて」

再びキラの遺品を手にしたミリアリアは、それが入ったバッグをバイクの男にひったくられる。
ディアッカのバイクに乗って追いかけるミリアリアは、いつしかミナシロの市街地に来ていた。
ミナシロPARKSの屋上でバイクの男を追い詰めたディアッカとミリアリアは、ついに
キラの遺品を取り戻す。だが、そこでオーブへの大西洋連合の攻撃が開始された。
無人の町を逃げ惑う中、レイダーとフォビドゥンのミナシロ攻撃に巻き込まれたミリアリアは、
炎の中にキラの遺品を失う。呆然とするミリアリアを、ディアッカはミナシロの震災避難所に置いて、
故障して放置されたM1アストレイに乗り、カラミティを加えた3Gに一人立ち向かう。
その様子に意識を取り戻したミリアリアは、通信社のビルから救援の通信を飛ばす。
それは、なんとオノゴロのアークエンジェルまで繋がった。そのことで、Nジャマー
キャンセラーが働いていることに気づいたミリアリアは、通信社のビルからキラのフリーダムが
近くにいることを見つけ、キラに通信で叫ぶ。しかし、フリーダムは、Nジャマーキャンセラーを
稼働したことで、ザフト特務隊のジャスティスに発見され、交戦中だった。
そして、通信で居場所が見つかったミリアリアはフォビドゥンの攻撃で通信社のビルの破壊に
巻き込まれる。

死んだと思っていたミリアリアは、強烈な振動で目を覚ます。そこはフリーダムのコクピットの
キラの胸の中だった。キラはディアッカの乗るM1を助け出すが、3Gとジャスティスの攻撃の中、
ミリアリアをディアッカに託すことはできなかった。戦い中の荒々しいキラの様子に戸惑いながらも、
ミリアリアは体ごと胸に預けてキラとともに戦い続けることになる。

●フレイ「奇縁」

フレイが捕らえられている潜水艦クストーはオーブ戦の偵察のため、領海付近の海底に潜んでいた。
フレイは、クルーゼがオーブ偵察に飛ばしたピーピングアイでミナシロが戦果に巻き込まれて
いく様子を見る。ミナシロの町での出来事を思い出していたフレイは、そこで、知らないうちに
トリィと出会っていたこと、キラに初めて会って言葉をかわしたこと。そして、ミナシロPARKS
屋上で親しそうに話をし、入り込めない絆を感じたアベックが、キラとミリアリアであったことに
気がつく。さらに、ピーピングアイの映像は、ミリアリアがキラの遺品を失う様まで捉え、自分の
持ち去られた連合服とともに、キラの連合服まで炎に包まれて消えて行くのを見てショックを受ける。

ミリアリアがザフトのパイロットスーツを着た人物に救い出される様子を映像で見ていた
クルーゼは、友達に一言だけ通信してみろと、フレイの名をNGワードにした電文を一つ
送信することを許可し、フレイを部屋に一人残して、司令室へ戻った。

544ミリアリア・あの子許せない ザフト・赤毛の虜囚 プロット 5/7:2004/05/21(金) 04:25
●ミリアリア「キラの胸で拭った」

激しい戦いの中、ジャスティスが破壊して崩れるビルの爆煙に紛れ、フリーダムとジャスティスは
ワイヤーで結ばれた状態で、崩れたアーケード街に隠れた。そして、ジャスティスに乗るアスランは
ワイヤーでの有線通信でキラに話しかけた。映像に切り替えたアスランは、キラに抱きつくミリアリアを見て、
ミリアリアがキラの恋人であり、このためにキラが連合に味方していたと思い込む。ミリアリアは、
アスランを前にしてトールを殺された憎しみを思い出し、呪詛の叫びをアスランに投げかける。
だが、キラはトールとニコルを失い復讐に狂った二人を、すでに戦争では無い私闘だったと、
アスランに告げる。そして、憎しみの連鎖を断ち切らない限り、戦いは終わらないと諭す。
ミリアリアは、それにトールの母の言葉を思い出し、キラの胸でトール追悼の涙を拭う。

Nジャマーキャンセラーの意見、戦犯となったラクス、これからの戦争に対する意見、結局、
アスランとキラは相容れることなく、再び二人は別れ、戦いに戻る。

3Gの無茶苦茶な攻撃で、既に廃墟と化そうとしているミナシロ市。
ミナシロを脱出しようとするキラ。故郷が破壊されるのを見捨てるのと迫るミリアリア。
その二人にカラミティが立ちふさがる。カラミティはスキュラの弾幕でフリーダムの攻撃を
無効化し、さらにバックアップ電源車の供給でエネルギー切れを知らずに攻撃し、フリーダムは
押され始める。苦戦するキラはミナシロの町に潜むザフト特務隊のラゴウを発見し、カラミティと
やり合わせる隙に、原子炉を落とし、Nジャマーキャンセラーを停止させて、特殊装備の
ミラージュコロイドを発動させる。ストライクの武装であったアーマーシュナイダーと
ソードストライカーのパンツァーアイゼンを携行していたフリーダムは、姿を消した状態で、
バックアップ電源車に近づき、アーマーシュナイダーで、これを破壊。カラミティを敗退させる。

襲い来るレイダーとフォビドゥン。町を破壊しながら高速で追撃するレイダーに
パンツァーアイゼンを打ち込んだフリーダムは、これでフォビドゥンまでも搦め取って、
動きを封じ、この二機を敗退させた。

だが、残るアスランのジャスティスに加えて、隠れていたザフト特務隊のラゴウ、ディン、
そして、グーン爆撃飛行型の攻撃にフリーダムは原子炉を再起動するチャンスも無いまま、
オーブ領海線近くまで追われ、ようやく海中に逃れる。

深海に隠れたフリーダムは、そこで、オーブ領海線付近に潜んでいたザフトの潜水艦クストーに接触する。
クストーからのグーン、ゾノの応戦に、フリーダムはクスィフィアス・グレイブしか使用できる
武器が無く、原子炉の再起動も、ままならない中、バッテリのみのエネルギーで対峙することになる。

※ クスィフィアス・グレイブ
オリジナル武器。クスィフィアス・レールガンの砲身にシュベルトゲベールの実体刃と高周波振動子を
接続したナギナタ状格闘兵器。アークエンジェルのデッキでキラがフリーダムに篭っている時に製作した。

●フレイ

潜水艦クストーにフリーダムが接近し、スクランブルが発令される中、ミコトはフレイに、
「パパがいるよ」と告げ、今だ失意の中にいるフレイに「パパを連れて来る。元気出してママ」と
言い残して出撃する。

●ミリアリア

ロングレンジ攻撃主体のグーンに、ショートレンジの武器しか持たないフリーダムは苦戦する。
さらに、フリーダムの攻撃を巧みにかわす強敵のグーンに懐に入られ、潜水艦まで引きずられて行く。
その中、接触通信でのグーン・パイロットの声。
「パパ、パパでしょ。ママが泣いてるの、一緒に来て」
戸惑うキラとミリアリア。
グーン・パイロットはミコトだった。ミコトは、パパが別の女性と一緒にいることにショックを受ける。

一瞬をついて、フリーダムはミコトのグーンから脱出。カズイのホームページにあったミナシロ旅行時の
海洋プラントの写真をフリーダムの記録メモリから引き出したキラは、それにあった放棄された
海洋プラントの居住ブロックに入り込む。追う、グーン、ゾノ。フリーダムは、居住ブロックの入り口に
引きつけた敵に対し、内部からバラエーナ・ビーム砲を放ち全滅させる。だが、それで、バッテリの残りを、
ほとんど使い果たしてしまった。

ミコトは間一髪、イザークの乗るゾノに救われて無事だった。パイロットの命までも奪ったパパに、
ミコトはフレイの人を殺してはいけないという言葉への矛盾に心を悩ませる。

545ミリアリア・あの子許せない ザフト・赤毛の虜囚 プロット 6/7:2004/05/21(金) 04:31
●フレイ「電文」

フレイは、部屋のモニタから苦しいフリーダムの戦いを見ていた。それは、砂漠のころ、泣きそうに
なりながら必死で戦っていたキラを思い起こさせた。そして、キラにミリアリアのことを聞いた
記憶は、自分がキラの部屋から離れられなくなり同棲していく過程でもあったことを思い出す。
フレイは、自分はミリアリアに負けていない、キラとの絆は大きかったことを自覚する。

もしも、あのモビルスーツ・パイロットが実は生きていたキラだったら。そう思ったフレイは、
クルーゼが許した電文に、あるメッセージを込めて送り出す。
「Kizashi kiZashi 私はプラントに行く」

「Kizashi kiZashi」= 「キザシ(兆)とキザシ(萌)」
それは、アークエンジェルで同棲状態になったキラとフレイ二人の部屋のドアのパスコードだった。

●ミリアリア

キラは電文を受け、フレイが潜水艦に居ることに気がついた。だが、時既に遅く、フリーダムの
バッテリは稼働限界に来ていた。深海に沈んで行くフリーダム。キラはミリアリアに、
「キザシ(兆)とキザシ(萌)」の意味を語った。ミリアリアも、キラの好きだった、
この二つの漢字に特別な思い入れを抱くことになる。

●フレイ「希望」

電文の返事は来なかった。だけど、フレイは、その電文を受けたことで、微かな反応を見せた
フリーダムに、キラが生きているかもしれないという希望を託した。
「私は、くじけずにキラの想いを継いで生きていく。キラ、もし、生きているのなら、追ってきて……」

ミコトはフレイのいる部屋に失意のまま帰ってきた。パパを連れて来れなかったと寂しそうに
話すミコトをフレイは励ます。そして、ミコトの前で、ザフトの制服を身につけた。

フレイは、ミコトにパパのことを話してあげると言い、少しずつキラのことを話しだした。
ミコトは、その話を聞き、パパが人を殺したことの矛盾をフレイに問いかけるが、フレイも
明確には答えられない。ただ、迷っていたキラの想いのみ伝えた。ミコトは、戦闘で人命を
奪う矛盾への葛藤から、子供の心を脱し、徐々に大人の心へと成長して行く。

●ミリアリア「もう、迷わない……」

深海の底で、無言のキラとミリアリア。やがて、ポツリポツリと互いの想いを話しだす中、
ミリアリアは、変わったキラの奥底に、以前と変わらないキラが隠れていたことに気がつく。
自由の翼に乗りながら、心を縛られるキラは、周りには人当たりの良い態度を見せていたが、
実はミリアリアに見せていた辛い態度こそが、本来の優しいキラの裏返しだった。

キラへの想いを高めていったミリアリアは、今までキラに隠していた自分をさらけ出す。
キラも、フレイを激しく求めていた。キラはフレイを想い、ミリアリアは、そのキラの
イメージのフレイを自分に置き換え、触れ合うことなく、ただ赤裸々な言葉だけを交わし合う。
ミリアリアは自分がキラに隠していたことは、既に意味が無かったことを悟る。

一晩休ませたバッテリの、わずかの電力を使って、キラはNジャマーキャンセラーを作動させ、
原子炉を再起動した。再び翼を広げたフリーダム。キラとミリアリアは、通信で、オーブが
大西洋連合を退け、つかの間の勝利を得たことを知る。しかし、ミナシロに戻った二人が、
そこで見たものは、一面廃墟の町だった。その中で、ミリアリアはキラに言う。

「ねえ、キラ。町も世界も変わって行くのね」
「ああ、そうだ。これからも、どんどん変わって行く。心さえも。でも、心が求めるものは変わらない」

「そうね、私も変わる。変わって行く。私は変わっていくことが恐かった。
 でも、もう恐れない。いくら変わっても、私にも変わらないものがあるから」

キラは、再びミリアリアに命令する。

「ミリィ、君は逃げてくれ。戦争の無い世界へ。そして、今度こそ僕を忘れてくれ。
 こんな酷い僕なんか覚えている必要はない」
「イヤ」

「聞くんだミリィ、僕を忘れろ!」
「イヤ!」

「ミリィ、ハイは?」
「イ! ヤ! 絶対イヤ!!」

いくら命令しても無駄。私は、もうキラの命令になんか従わない。

「キラ、私も行く。アークエンジェルのCICで戦う。変わらないもののため戦う。キラと一緒に」

ミリアリアは、キラの胸に体ごと預けて思った。もう、迷わない……

546ミリアリア・あの子許せない ザフト・赤毛の虜囚 プロット 7/7:2004/05/21(金) 04:32
●フレイ「希望」

ザフトの制服を身につけたフレイは幽閉されていたクルーゼの部屋から、外へ歩みだした。
クルーゼに誘われ、クルーゼ隊のメンバーに紹介される。
キラを継ぐ資格。フレイは、それを密かに「キザシ」と名づけた。キラが生きているかもしれない。
単に思い込みかもしれないが、フレイは、それを希望として、キラを継いで生きていこうと思った。
そんな、フレイを、無関心そうに振る舞うイザークと、笑顔を取り戻したミコトが出迎えた。

●メルデル「希望」

ユーレンは、ムウを失ったメルデルを励ますため、新たな子をもうけようとする。
既に子を持てなくなったメルデル、カリダも含む同様の境遇の女性、そして不妊治療も含めた
目的で、ユーレンは人工子宮を完成させることを決意し、そのために、コロニーの研究所に
戻ることを告げる。
「ユーレン、信じていいのね」
メルデルはユーレンと再び体を合わせた。そこで、メルデルはユーレンの体にできた無数の傷に
気がつく。ユーレンは、アズラエルのブーステッドマンに襲われ、傷だらけになりながらも
命を拾ってきていた。

寝室を出たメルデルは、カリダが寂しそうに部屋の戸の前にいたことに気がつく。
カリダにも、なぜ仲直りしたメルデルとユーレンに心がざわめくのか分からなかった。

547ミリアリア・あの子許せない 作者:2004/05/21(金) 04:40
ここまでが、「ミリアリア・あの子許せない」第2部、「ザフト・赤毛の虜囚」前半の
プロットです。プロットだと省略してしまいましたが、ミリアリアがキラと再会するまでの間、
ディアッカとミリアリアの会話は、配慮抜きでも、かなり多かったと思います。

ただ、他には、結構、キャラの扱いが悪かったり、陰惨、破廉恥なところは、かなりあります。
なんとか押さえようと模索していましたが、すべて配慮しきれるものでは無かったと思います。

この後の展開は、明確に決まっていた訳ではありません。

メルデルの今後のストーリーは、構想はありましたが、かなり錯綜したものとなっていて、
プロットが膨大になりますし、やはり、この板には、そぐわないものだと思うので、公開は
見合わさせていただきます。

途中、提示したフレイの親友のテーマは、この先のミリアリアが担うことなっていました。
以下が、そのために構想していた台詞です。Nジャマーキャンセラーに絡めたものになっています。
正確には、Nジャマーキャンセラーの設定変更が先にあって、この展開に辿りつきました。

* * *

最終戦直前、ジェネシス攻略のため、アークエンジェルとドミニオンは一時的に同盟を結ぶ。
ナタルとフレイは連絡艇でアークエンジェルに赴き、マリューらと再会する。キラ達は、
すでに前線に向かった後だった。サイに自分のことを謝るフレイ。フレイはキラの部屋で、
トリィとも再会し、自分が降りた時そのままの部屋の様子に感激する。そして、その部屋を尋ねた
ミリアリアと話し合う。

「私が運んだNジャマーキャンセラーの情報から、こんな悲惨な戦いになったんだもの。
 自分が許されないことは分かってる。だから、戦いにも出たし、それで、もし、キラが
 私を許さないなら、それで仕方ないと思ってる」

「キラは許すと思う。キラもNジャマーキャンセラーの十字架を背負っているもの。
 キラが今乗っているモビルスーツ・フリーダム。あれはNジャマーキャンセラーが搭載された
 ザフトのもの。キラは、そのために、たくさん人を死なせてきた。自分でも手に掛けた。
 キラの手は血塗られていると、いつも嘆いていた。フレイのこと、いつも悲しんでた。
 フレイは怒るだろうけど、本当のことを言えないって」

「キラ…… 私、そんな訳無いじゃない」

「フレイ、そんなに悲しいことばかりじゃない。知ってる? Nジャマーキャンセラーって、
 人と人を繋ぐものでもあることを」
「え! どういうこと?」

「Nジャマーキャンセラーはね、Nジャマーの通信妨害も消すの。今まで、話もできなかった
 遠くの人とも話ができるようになるの。いつもキラと話ができるの」
「そんなの知らなかった。核を使えるようにするものだとばかり思ってた」

「使い方なの。どんなものも使う人によって変わるの。私は、早くからキラとNジャマー
 キャンセラーを使ってきたから、それが分かる。キラが飛んだ場所はしばらく通信ができるし、
 Nジャマーキャンセラー同士だと、無線が使えなくても、お互いの居場所が分かる。
 私とキラとを、いつも繋げていたの。多分、あなたでもできる」

「本当なの?」

「キラの使っている通信の暗号パターンを教えるわ。これで、キラと話できるはず」
「いいの、ミリアリア」

「うん、じゃないとフェアじゃ無いような気がするから」

フレイとミリアリアは、戦後、キラを、どちらがものにできるか張り合うことを約束し、
フレイはドミニオンに戻る。

その後、一向に攻略できないジェネシスに痺れを切らしたムルタ・アズラエルの命令で、
ドミニオンはプラントへの核攻撃のため、再び、アークエンジェルと袂を分かつことになる。

* * *

以上の箇所は、やりたいという意思はありましたが、それまでに大量のエピソードを、
こなさないいけなかったため、実際に人目にだせたかどうかは分かりません。

548ミリアリア・あの子許せない 作者:2004/05/21(金) 04:46
・「オーブ・フレイの心」「ザフト・赤毛の虜囚」
・「ミリアリア・あの子許せない」
・「コスプレ」(短編)

これらは、いずれも、私がTV本編最終回放映直後に投下した「クローン・フレイ」に繋がる
補完となり、全体として「真クローン・フレイ」というべきものを構成していました。

結果的に、この「真クローン・フレイ」でのヒロインは、フレイとミリアリアの二人となりました。
さらに、フレイのオリジナルであるメルデルのストーリーでは、メルデルは途中で亡くなりますが、
カリダに加えてヴィアも、フレイらと同じ時点まで生き残り、二つの時代のストーリーを繋げて
いくつもりでした。フレイだけでは話が進まなくなってしまっていました。

一人称小説でありながら、複数を並行させることで、全体をカバーしようとして、結果的に
群像劇となってしまったのが、私のSSが、この板にふさわしくなくなった原因でしょう。
他の方は、真似しない方が良いと思います。制作面でも、執筆の分量、関連する箇所の調整、
投下順序の決定など、いろいろと大変でした。でも、一つの事象を複数の視点で見ることで、
書いていて、本当に楽しかったのも事実です。

しばらくは、この板として、ふさわしい作品が、どんなものなのか静観させてもらいます。
私も、また、ふさわしい作品ができたと思ったら、寄らせていただきます。

私の拙い文章を読んでいただいてくれた方、ありがとうございました。

最後に、この「真クローン・フレイ」の終章として考えていたもののプロットを以下に掲載して
終わります。

● 真クローン・フレイ終章 「キザシとキザシ」

戦争が完全に終結してから、さらに数年が経ったある日。
一人の少女が停留所でバスを待っていた。その時、近くで待ち合わせをしていた少年に、
車で乗りつけた若い女性が声をかけた。その声に、振り向いた少女は、その少年が自分と
同じ名前であったことを知る。それをきっかけに話をし、二人とも空港に親を迎えに行くことを
知った少年は、同じ名前を持つ少女を車に同乗させた。
運転する女性を少年は、「ミコト姉さん」と呼んだ。

空港に着いた二人は、ゲートから、自分達の親が仲良く話しながら、連れ立って出て来るのに
目を丸くする。

「母さん?」
「お母さん、これ、どういうこと?」

「嘘、キザシが……」
「キザシ? えー、信じられない」

少年の名はキザシ。少女の名もキザシ。

キザシとキザシ。 キザシ(兆)とキザシ(萌)。
それは、かつての二人の物語の扉を開くパスコード。
二人のキザシが出会う時、新たな物語の扉が開くのか。それは、また別のお話。

549流離う翼たち・作者:2004/05/21(金) 21:59
とりあえず避難所の議論は目を通しました
他キャラへの配慮、という点では私もSSもファウルな気がしています
何しろ、ここから先でもキャラが死にますし、本編とは運命が変わる人も多いですし

そういうわけで、ここでの連載は諦め、個人サイトで続きを書くことにします
これまでどうもありがとうございました。

550私の想いが名無しを守るわ:2004/05/21(金) 22:19
>>549
SSいつも楽しみに読んでたのですが、撤退本当に残念です。
あなたのSSのフレイ様や、キラ、カガリ、ラクス、アスラン
そしてオリキャラのキースなどなど、どのキャラも好感持てて
好きでした。(今も好きです)個人サイトでの連載は続けられる
とのことなので、そちらで拝見させてもらいます。お疲れ様でした。

551過去の傷・作者:2004/05/21(金) 22:26
皆様申し訳ありません、私の連載も打ち切らせていただきます。
皆様に迷惑をかけた時点で考えていたことでもあります、これまで私のような作者に付き合っていただきありがとうございました。
私のサイトはSEED関連ではありませんので、もしかしたら、大幅に内容を変えて連載の続きを投下するかもしれませんが。
最後に・・・ばれてしまいましたね、女ということ・・・実は私・・・ただのSEED好きな女子高生でした、すいません。

552私の想いが名無しを守るわ:2004/05/21(金) 22:34
>>549
私もいつも楽しみにしていました。
個人サイトまで追っかけさせていただきます。

553私の想いが名無しを守るわ:2004/05/21(金) 22:38
>>549
そうですか残念です、個人サイトまで見に行かせていただきます。
>>551
やはり続けるのには無理があるよね・・・でも本当に女だったとはね・・・女子高生だったのには驚きました、連載の続きいつでも投下してください、もう来ないかもしれませんが。

554散った花、実る果実51:2004/05/21(金) 22:41
「ラクス・クラインは利用されているだけなのです。その平和を願う心を。その事を、私たちは知っています。だから私たちは、彼女を、救いたい。彼女までを騙し、利用しようとするナチュラルどもの手から。そのためにも、情報を、どうか彼女を愛する人たちよ・・・・・・」
エザリア・ジュールの演説によって、ザフト兵の心理状況はいくらか安定しているようだった。最も、それは私にとってはありがたくはない、『反ナチュラル』という一言にまとめられるものではあったけれども・・・・・
「やっぱりなあ。あの優しいラクス様が、反乱なんておかしいとおもってたんだ。」
「ナチュラルどもめ・・・どこまで卑怯な手を使えば気が済むんだ!」
世評はここまで偏ったものではなかったようだけれども、「ナチュラルと戦う」という一つの目的をもったこの艦の中ではうまく統制がとれてきたようだ。

いつものようにクルーゼ隊長にお茶を入れていると、彼は何かのディスクを起動しているようだった。
「ほう・・・・」
彼は満足げに息をついた。
「あの・・・・・」
何か重要なものなのだろうか。
気になって問い掛ける私に彼は謎めいた笑みを浮かべた。
「フレイ・・・私はどうやら、今度こそ鍵を見つけたようだよ。」

彼が部屋を去ってから、私はデスクの引出しを開ける。
やはりディスクは持ち去ったらしく、引出しの中には入っていない。
その中には、見慣れた薬が無造作にしまわれていた。

「クライン派がさほどの規模とは思えんが・・・・・」
何故私はここにいるのだろう。何故私が作戦会議に参加しているのだろう。
意図の読めない会話が多い中、薄霞の向こうで会話が交わされているような錯覚を覚えた。
「奇跡の生還のヒーローだしな」
ふと私の耳に入った言葉に顔をあげる。
奇跡の生還のヒーロー・・・・砂漠の虎、私が直接知っているわけではないけれど、キラが一時期落ち込んでいた頃、それが砂漠の虎を討った時からだった、と後から知った。奇跡の生還・・・・キラが帰ってきてくれるのだったらよかったのに。
ありえないことだとわかりながら、私は願わずにはいられなかった。
砂漠の虎に対する一連の愚痴を封じ込めるかのようにクルーゼ隊長に口にされた一言が、物思いにふける私の意識を再度引きずりあげた。
「ましてや人が胸のうちに秘めた思惑など・・・・容易にわかるものではない」
胸のうちに秘めた思惑・・・・・その仮面の下に、彼はどんな思惑を秘めているというのだろう。
鍵って、何・・・?
呆然としている私にかまわず会議は進んでいく。
当たり前だ。私はここでは部外者なのだから。
しかし、なら何故彼は・・・・クルーゼ隊長は、私をこんな場所にまで連れてくるのだろう・・・・・
「イザーク!今度出会えばアスランは敵だぞ。・・・撃てるかな?」
アスラン・・・キラの友達だった・・・・・?イザークにとっても、そうだった・・・・?
「無論です!裏切り者など!!」
言い切る彼の瞳には悲壮な決意が満ちてはいたが・・・私はそれがいかに難しいことかを知っていた。
キラが、それでどれだけ苦しんだのか、それを一番近くで見ていたのは私だったのだから。
苦しみの連鎖は止まらない・・・どうしたらこの連鎖を断ち切ることができるのだろう。
どうしたら、戦争は終わるというのだろうか・・・・・

555散った花、実る果実52:2004/05/21(金) 22:43
部屋に戻るとクルーゼ隊長は深い息を付き、シートに沈み込んだところだった。
「疲れてるんですね」
声をかけると彼は微かに笑みを浮かべながら答えた。
「私とて生身の人間さ。戦場から戦場へ・・・ずっとそんな暮らしだ。軍人なのだから・・・といわれてしまえばそれまでだが・・・我等とて、何も初めから軍人だったわけではない」
その言葉にヘリオポリスの平和だった日々が思い起こされ、思わず私は目をそらした。
誰も初めから軍人だったわけではない・・・つまらない授業をきいて、放課後はジェシカ達と買い物に行ったりお茶をしたり・・・そんな何気ない日々がいかに愛しい日々だったことか。キラだって・・・・私が巻き込まなければ、あんなことには・・・・・・
「早く終わらせたいと思うのだがね。こんなことは。・・・君もそう思うだろう?」
思わず私は彼の顔を見た。
この人も、私と同じ気持ちなのだろうか。戦争を、早く終わらせたいと。そう、願っているのだろうか。
「そのための最後の鍵は手にしたが・・・・・ここにあったのでは扉はひらかん。早くあけてやりたいものだがね。」
彼の手のひらの上で、一枚のディスクがくるくると踊っていた──

戦況は、ますます複雑な状況になっているようだった。
アークエンジェル、エターナル(ラクスの乗っている艦らしい)、そして地球軍の艦が戦闘をしている、という事で、私はまた一人取り残され、鍵だと言って仕舞われたままになっていたディスクを見つめていた。
戦闘が始まれば、私にできる事は何も無い。
お茶を入れる、などと呑気なことをしている場合ではないし、非常時に掃除や洗濯をしてもいざという時邪魔になるだけだ。
だから、戦闘中は私にとって、一人でのんびりと出来る時間、とも言えた。
本当はそんな呑気なことは言っていられないはずなのだけれど・・・ザフトの戦艦はやはり機能が高いらしく、よほどのことがなければ、私のいる居住区まで戦闘の余波が及ぶことはないようだった。
戦争を終わらせる、最後の鍵・・・・・・・このディスクで何が終わらせることが出来るというのだろう。
このディスクの中には何が入っているのだろう。
見てみたかったが、もちろん私にその権限があるはずもなく、また、それを見るだけの・・・つまりロックをはずしたりするための技能を私は持ってはいなかった。
アークエンジェル・・・・・この宇宙のどこかに・・・・それも遠くない場所に、アークエンジェルがいる。
私はそこに帰りたかった。しかしまだ戦争を終わらせるだけの何かは足りず・・・私が帰れるだけの術も、何もなかった。
私はアークエンジェルにいる間、本当に何もできなかった。
もっとできる事があったはずなのに、今できる事があるって、そう気がついたことをアークエンジェルにいる間に気がつけばよかったのに・・・・
何も出来ず、何もせず、ただ人を傷つけてばかり。
キラのことも・・・・サイのことも・・・・・ミリアリアのことも・・・・・・・
私が何もわからず口にしたコーディネイターへの蔑視。そのおかげでヘリオポリスの皆がどれだけ傷ついただろう。
そんなことを考えていると、扉が開き、クルーゼ隊長が帰ってきた。

556散った花、実る果実53:2004/05/21(金) 22:43
「・・・・ぐ・・・・ぁ・・・うああ・・・・・う・・・ううう・・・・・・は・・・・・・ぜえっ・・・・ぜえっぇ・・・・・・」
彼は獣のようなうめき声をあげ、引出しをかき回すとむさぼるように薬を飲み、いつもの仮面を身につけた。
その様子は尋常ではなく、一瞬固まってしまったがやはり心配になって彼の傍に駆け寄った。
「アデス!ヴェサリウス発進する!モビルスーツ隊出撃用意!ホイジンガーとヘルダーリンにも打電しろ!」
「しかし!」
いつも冷静なクルーゼ隊長の人が変ったかのような物言いに驚いてか、それとも指示そのものに疑問をもったか、反論をする通信にクルーゼ隊長は言葉を荒らげる。
「このまま見物しているわけにもいかんだろう!あの機体、飛球軍の手に渡すわけにもいかんのだからな!」
「ですが!」
「私も出る!シグーを用意させろ!すぐブリッジに上がる!」
そこまで言うと、彼は強引に自らの息を整え、こちらを向いて不敵に笑った。
「ふっ、さて・・・・・君にも手伝ってもらおう・・・・最後の賭けだ・・・・・・扉が開くかどうかのね」
私は初めて彼に本気で恐れを抱いていた・・・何か・・・・・私はとてつもなく恐ろしいものと対峙しているのではないだろうか・・・


「ほら、乗れって」
促されて脱出ポットに乗せられたが、カメラもマイクも生きているらしく、機体の外で話すザフト兵の言葉が聞こえる。
「しかし、どうするんですか。この女。」
「さあな、また何かの作戦だろうよ。隊長の」
私はディスクを渡されたときのクルーゼ隊長の言葉を思い出していた。

「私も疲れた・・・・だから届けておくれ、最後の扉の鍵を」
先ほどの狂態がまるでなかったかのように、いつもの笑みを浮かべるクルーゼ隊長。
「それが地球軍の手に渡れば戦争は終わる」
「えっ・・・」
私はクルーゼ隊長への恐れを忘れ、思わず彼の顔を見返していた。
しかしその瞳は仮面に隠れて見えず、彼の心を伝えることはなかった。
・・・でもこれで、戦争は終わる。
早く終わらせたい、彼は以前にもそう言っていた。
信じよう、彼の言葉を。戦争を終わらせたい、と言った彼の思いを。
そして、戦争を終わらせるためにできる事、初めて私はそのために働くことができる。
一つでも、私にできることを。その決意を胸に、私はこのディスクを地球軍に届ける事を心に決めたのだった。

「地球連合軍軍艦アークエンジェル級に告げる」
戦場に、静かに私の運命を決める声が流れる。
「戦闘を始める前に、本艦で拘留中の捕虜を返還したい。」
これで戦争が終わる・・・・パパを、キラを奪った戦争が・・・・・・・皆を悲しみに沈めた戦争が、これでやっと終わるのだ・・・・・
リア・・・見ていて・・・・私にもできる事があったの・・・・・このディスクを地球軍に届ければ戦争が終わる・・・・・・
私は、そっと、目を閉じた。

557散った花、実る果実/作者:2004/05/21(金) 22:50
私は一応投下を続けさせていただきます。物語の終盤も近いことですし。
ただ、今までは感想も一緒にUPしていたのですが、作者同士の感想が多いという事もとっつきにくい原因になっていたようですので、以降は感想は無名であげさせていただきます。

今回、楽しみにしていた作品がいくつも連載中止になってしまって悲しいですが、これもしょうがないことなのかもしれませんね。
流離う翼作者様、ザフト・赤毛の虜囚者様、過去の傷作者様、今までお疲れ様でした。
最後まで続けるかわかりませんが、私はもうしばらくここに残らせてもらおうと思っています。
お互いに気がつかないでしょうけど、どこかでまたお会いできるといいですね。

558私の想いが名無しを守るわ:2004/05/21(金) 23:04
>> 散った花、実る果実
メンデルコロニーの1コマですね。フレイ様はポッドで射出されて、さて原作通りにドミニオンへ渡るのでしょうか?
ドミニオンに移ったら今度はリスティアの居るプラントを核で狙うわけで、心中穏やかではないでしょうな

すいませんです、流離う翼を出来ればこっちで完結させたかったのですが、やはり死亡するキャラのファンには不快感を与えてしまうでしょうし、一部キャラもギャグ化してますから、テンプレ違反と判断したんです
勿論投げ出す気は無いので、サイトでは完結させるつもりです。こちらにはまた短編などを出す気です
暫くは一読者として読ませて頂こうと思っていますので、どうか頑張って完結させてやってください

559私の想いが名無しを守るわ:2004/05/21(金) 23:09
>>549
それは残念です・・・。
>>551
続けてください!私はいい作品だと思ってますから、お願いします!また明日から来て!!!

560私の想いが名無しを守るわ:2004/05/21(金) 23:15
>>549
貴方の作品が新テンプレにファウルになるとは思えなかったんですが、
サイトで発表されるということでしたら、
そちらにお伺いさせていただきます。
力強い作風で、情景、人物などの描写が素晴らしいと憧れていましたので。
続きを楽しみにしています。
これからも頑張ってください。

561The Last War・作者・お詫び:2004/05/21(金) 23:15
 避難所にて皆さんの議論を生還させて頂き、あれからじっくり考えました結果、まことに勝手ではありますが、自分のSSも連載を休止させて頂くことにしました。正直にお話しますと、これから先本編のキャラがオリキャラの噛ませ犬になりかねないような状況もありましたので。
 今まで自分のSSを呼んでくださっていた方々、本当に有難うございました。これからもこのスレで素晴らしい作品が生まれることを願っております。失礼致しました。

562私の想いが名無しを守るわ:2004/05/21(金) 23:25
>>561
残念。お疲れ様でした。
自分のサイトで続きを書いたりはしないんですか?
もしするなら是非読みたいんですが。

563過去の傷・作者:2004/05/21(金) 23:27
>>559
あ・・・ありがとうございます・・・でも時間をください、まだいろんな心の準備とかありますので。
それに今はそういうこと考えたくないんです、とにかく打ち切りにした以上はそのままです、期待にそえなくてすみませんが・・・。

564私の想いが名無しを守るわ:2004/05/21(金) 23:34
>>563
そう言わずに・・・出来ればまた作品が読みたいんですよ・・・。
それに中途半端な終わりでしたから。

565私の想いが名無しを守るわ:2004/05/21(金) 23:35
まあ当人が時間をと言ってるんだから汲んであげなよ。
お疲れさまでした。

566私の想いが名無しを守るわ:2004/05/21(金) 23:43
お疲れ様。

567私の想いが名無しを守るわ:2004/05/21(金) 23:49
>>561
ええっ、あなた様も休止ですか!!戦闘シーンが多めで
中々読みごたえあって私的にヒットだったのですが。
えっと、個人サイトは持ってなかったですよね?(違って
いたらごめんなさい)一読者として続き読みたいです。
うーん、こういうとき匿名掲示板は連絡が取れなくて不便だ・・・。

568私の想いが名無しを守るわ:2004/05/21(金) 23:53
>>564
作者さんの罪悪感を煽る発言はやめれ。

569私の想いが名無しを守るわ:2004/05/21(金) 23:55
>>561
失礼かもしれませんが、半分オリジナルとして楽しませてもらってました。
ひそかに本編でこんなキャラいたら面白かっただろうなと思いつつ。
>>567
じゃありませんが、こちらでなく違う場所での発表をお考えでしたら
ぜひお知らせくださいませ。
とりあえずはお疲れ様でした。

570567:2004/05/22(土) 00:05
肝心なことを言い忘れていました。

今までいっぱい楽しませてもらいました。
いつかどこかで作品発表されることがあった
時には、お知らせ下さったら嬉しいです。
本当にお疲れ様でした。

571私の想いが名無しを守るわ:2004/05/22(土) 00:56
こちらで連載を打ち切った方でHP等で続きを掲載されるかたはせめてそのURLとか
どこぞに残してもらえませんか?
無理なお願いかもしれませんが、完全打ち切りで無い以上、続きを楽しみにしている
読者への配慮も少しだけしていただければと思います。
ここで晒すのがまずければ、フリーメールアドレスでも一つ作って頂いてそこに
メールよこせでも良いので何か対応していただけると助かります。

572私の想いが名無しを守るわ:2004/05/22(土) 01:13
ググれば分かるだろ。
あんまり手間取らせるようなことするなよ。

573私の想いが名無しを守るわ:2004/05/22(土) 01:34
>>572
検索すればいいの意見には同意だけど、もう少しやんわりと
言ったほうがいいのではないでしょうか?

574私の想いが名無しを守るわ:2004/05/22(土) 01:44
二次創作をぐぐればわかるようなところに置かれても正直困るわけだが・・・
というか職人さんだってしないだろ。

575私の想いが名無しを守るわ:2004/05/22(土) 01:46
>>572
ググッて出てくるという保証は100%ですか?貴方が保証してくれるのですか?
まともそうな事を書いていてその裏に見え隠れする貴方の悪意には呆れます。

576私の想いが名無しを守るわ:2004/05/22(土) 02:25
あ〜、喧嘩を売るような書き込みはよそうよ。

>>574
タイトルで検索したら引っかかることはある。

>>575
100パーセントとはいえないけど。>>572の吐き捨てる
ような言い方も問題だけど、あなたの言い方も穿ちすぎな
ように取れるので気をつけたほうが良いと思います。

577私の想いが名無しを守るわ:2004/05/22(土) 02:27
>>575
私は572ではありませんが一言。
続編を明言された方のものは少なくともMSNサーチだったら確実に検索できますよ。
ご自分で一回検索してみましたか?
やってみてできなかったのであれば上記の書き込みもやむを得ないと思いますが、試さずにそういう発言をするのはあなたも感心しませんよ。
572の言い方もよくなかったかもしれませんが、あなたの書き込みも場を荒らす嫌な雰囲気を作るものです。
同じ事を言うのでも言い方を変えるだけで印象は随分違います。
お互いに気をつけるようにしたいですね。

578私の想いが名無しを守るわ:2004/05/22(土) 02:37
>>576
いやその、だから引っ掛かったら困るから引っ掛からないようにして欲しいなと・・・日登だし
まあその辺は職人さんの良識に期待するっきゃ無いけど。

579私の想いが名無しを守るわ:2004/05/22(土) 03:50
>>キラ(♀)×フレイ(♂)
フレイ(♂)様大活躍。一応、二人を捕まえたものの、振り回されたアスランは可哀想に……
私は断念しましたけど、ぜひ、これからも投下を続けてください。

>>散った花、実る果実
投下続けられるということでなによりです。作戦会議での部外者的な描写良かったです。
他の部分も本編のストレートな雰囲気が伝わりました。やはり、私のは改変しすぎなんでしょうね。
この作品は、私と近い本編の時点を扱っていたこともあり、ずいぶんと私の製作意欲の助けになりました。
最後まで続けられること期待しています。

>>流離う翼たち
こちらでの投下中止残念です。キースがスーパーマンでは無くなったこれから、やっと親しみが持てるかも
しれないと思っていました。感想では、いろいろ失礼なことを言ったこともあり、お詫び申し上げます。
続きは、個人サイトの方で拝見させていただきます。

>>The Last War
連載中止残念ですが、決められたことですから仕方ありませんね。また、いつか作品を拝見できること
期待しています。

>>過去の傷
連載中止本当に残念です。私は楽しませてもらいました。最後に貴殿のミリィに、以前感想に書いたと同じ
声援を送らせてもらいます。「金髪さんに負けるな」

>>578
件(くだん)のは、私も題名で見つけましたが、やはり難しいことですね。うちのような模型のサイトに
関することでも、あのアナウンスは、結構、騒ぎになりましたし。

580私の想いが名無しを守るわ:2004/05/22(土) 09:46
>>流離う
あなたの作品に文句を言っている人を見たことが無いが
個人サイトはブクマしてるので、そちらに伺いますよ。

>>キラフレ
アスランに笑った。さすがフレイ様。
一体いつ録音したんだろう…?

>>散った〜
とうとう46話か、期待しています

581私の想いが名無しを守るわ:2004/05/22(土) 10:03
>>551
女子高生職人さん〜♪また来てね!

582私の想いが名無しを守るわ:2004/05/22(土) 10:48
>>581
そういう茶化かしたような言い方しちゃダメだって。ワザとですか?

583私の想いが名無しを守るわ:2004/05/22(土) 11:31
>>581 お前最低だな

584私の想いが名無しを守るわ:2004/05/22(土) 17:41
>>576
物言いに対して指摘するのも結構だけどさ、喧嘩を売る真似しているのは572ではないかと。

それから検索に関してはどうかとも思われるMSNの検索で出てくるレベルだと
実際他の方も書いてるけど、検索で引っかかるレベルで公開しているとチェックを食って
結局と言う部分もあるから、ある程度地下に潜る必要性あるかもしれない。
となると職人さんの判断とは言え、上手く検索できない人の為に読みたい人への道
しるべ位残してと言うのも間違ってないですな。

最近の傾向として検索しろで片付ける人が多いけどそういう人って結局、その裏に
ある部分まで考えてない思慮の浅い人も居るのではないかと思ってしまうね。
これ以上はスレ違いなので

585私の想いが名無しを守るわ:2004/05/22(土) 23:27
>>584
>物言いに対して指摘するのも結構だけどさ、喧嘩を売る真似しているのは572ではないかと。

相手が喧嘩売ってるからって買ってたら板が荒れますよ。そういうことを容認する発言もあまりよろしくはないのでは。
なるべくスルー、または、喧嘩を買うような書き方ではなく、別の書き方をしたほうがいいと思います。

HPの公開に関しては難しい面があると思うのですよ。
職人さんのHPが荒れる可能性を高めることになるのですから。
なので検索できる状況なら検索を勧める事は間違っていないのではないかと。(検索できる状況がいいかどうかはまた別の話ですが)
もちろん検索が難しい状況なら話は別ですが。

586私の想いが名無しを守るわ:2004/05/22(土) 23:46
ここはSSスレですよ、と。

587私の想いが名無しを守るわ:2004/05/23(日) 03:23
>>キラ(♀)×フレイ(♂)
再開していただけて嬉しいです!
無人島エピソードは本編でも気に入っていた所ですので。
フレイ様無敵かも。
次投下を楽しみにお待ちしております。
>>散った花、実る果実
同様に再投下ありがとうございました。
こちらも続きが気になっていたので、最後まで拝見したいです。
個人的には、空白の数ヶ月のフレイ様が読めると嬉しいです。
>>流離う翼たち
こっそり追っかけさせてくださいませ。
最後が気になるSSですので、付いていきます!

他の職人さまも、今までお疲れ様でございました。
今後のご活躍をお祈りいたしております。

588SSスレpart5 中間目次:2004/05/23(日) 15:38
500 越えているので、中間目次作成しました。今回、終了状況も追記しています。

新テンプレ >>518
>他のキャラへの配慮を忘れずにお願いします。キャラへイト・他キャラへの配慮が足りない、
>と思われるSSはこちらではなく個人サイトでどうぞ。

ミリアリア・あの子許せない >>3-4>>105-106>>115>>121>>127>>131>>139>>143>>148
                 >>155>>161>>254-255>>264>>271>>283>>288>>298>>310
                 >>317>>322>>326>>331>>537 終了

流離う翼たち >>6>>14>>27>>41>>48-49>>56>>65>>75>>79>>94-95>>109>>117>>123
         >>133>>145>>151>>157>>163>>194>>200>>205>>214>>225>>231>>236
         >>246>>252>>261-262>>275>>281>>286>>295>>302>>308>>315>>320
         >>329>>334>>343>>361>>370>>378>>385-386>>392>>408>>424>>437
         >>444>>472>>510 個人サイト移転

過去の傷 >>8>>19>>28>>36>>43>>51>>58>>68>>77>>84>>97>>111>>119>>125>>129
       >>135>>141>>147>>153>>158>>165>>169>>189>>198>>204>>212>>220
       >>227>>234>>238>>241>>250>>258>>266>>273>>277>>285>>291>>300
       >>304>>312-313>>319>>324>>328>>333>>338>>342>>347>>358>>360
       >>365>>368>>377>>383>>389>>391>>396>>402>>416>>419>>431>>439
       >>452>>476>>480>>493-494>>500>>508>>512 終了

リヴァオタと八アスのためでなく >>10>>21>>25-26>>251>>257>>267-268>>274>>293

刻還り >>11-12>>99>>101-102>>113

散った花 実る果実 >>16-17>>60>>100>>186-187>>397-398>>404-406>>420-421
             >>463-464>>502-503>>554-556

The Last War >>23>>35>>67>>137>>210>>233>>269 終了
※ The Last War・Inside は The Last War に含めました。

ザフト・赤毛の虜囚 >>31-33>>38-39>>45>>53-54>>62-63>>71-73>>79>>167>>172-173
             >>184>>196>>202>>207>>217>>222>>228-229>>239>>243-244
             >>248>>336>>340>>345>>356>>363>>366>>375>>381>>400
             >>414>>417>>428>>446>>474>>491>>496 終了

白い羽 >>81 完結

キラ(♀)×フレイ(♂) >>85-92>>175-183>>348-355>>483-490>>519-524

ヘリオポリス・1.24〜 >>190-192>>259

『明日』と『終わり』の間に >>314>>339>>371>>380>>411-412>>477 完結

SEED if 〜Fllay Selection〜 >>441-442>>481

589私の想いが名無しを守るわ:2004/05/23(日) 22:35
>>赤毛の虜囚/ミリアリア
一人称語りについては過去の傷の作者さんへの批判をした時
過去の傷さんへのアドバイスとして想定していたのは(SS書い
たこともないのにエラそうですが)こちらのSSでした。会話
中心のSSへの物足りなさは少なくとも貴殿の書かれた「赤毛〜」
「ミリアリア」の両作品からは感じることなく、とても楽しく
読ませてもらいました。プロットを見るといろいろ面白い展開が
あるようで残念です。
「故障して放置されたM1アストレイに乗り、カラミティを加えた
3Gに一人立ち向かう」←個人的にはこれは激しく見たかった。
>>流離う翼たち
スレ史上最長の連載で他の方が投下されていない間投下されたり
してスゴイ筆量に毎度驚いておりました。私自身は押しの強い
オリキャラにどうも馴染めなかった部分もあったというのが正直な
ところでしたが、どなたかも書いていたようにキースの動きはちょ
っとこれから面白くなりそうだったし、他のSSよりもポジティブなフ
レイ様が見れなくなり投下中止は本当に残念でした。しかしこれか
らもサイトで投下していくとのことなので楽しみに読ませていただきます。
>>過去の傷
以前に何度か批判を含めて感想を書きましたので、特に書くことはありま
せんが、せっかくあれだけコンスタントに投下していたのですから、これ
からも良いアイデアができ、かつこのスレが存続していたらぜひ投下して
ください。楽しみにしています。
>>The Last War 
オリキャラの運用で色々差し支えがあるとのことで、なんともこればかり
は見てみなくてはわかりませんが、こればかりは職人さんの決めること
でしょうから…といいつつも残念です。個人的にはちょっとキンケドゥっぽ
いお兄さんなアスランの描写が気に入っておりました。

投下終了の職人様方、お疲れ様でした。

590私の想いが名無しを守るわ:2004/05/23(日) 23:02
いや過去の傷さんはあれだけ言われたからにはもう戻ってこられないだろ、589も含めて可哀相なくらい批判の嵐が凄かったからな。
あ、勘違いするなよ俺は過去の傷さんを掩護してるわけじゃないからな、思った意見を言っただけだ。
それから職人の皆さんお疲れ様でした、また投下お待ちしてます。

591私の想いが名無しを守るわ:2004/05/23(日) 23:07
>>590
589は批判ではないと思うが・・・。

592私の想いが名無しを守るわ:2004/05/23(日) 23:09
>>591
いつもの人だよ。
スルーしとけ。

593私の想いが名無しを守るわ:2004/05/23(日) 23:12
>>591
いや589も批判していた一人だったと言うことさ。
ていうかもう掩護に近いレスは俺で終わりね。
これで最後です、だから過去の傷さんに言い足りない奴は勝手に言えばいいさ・・・589もね。

594591:2004/05/23(日) 23:14
>>592
了解、ここのスレの意味理解してないのが何人かいるんですね、一人じゃないと思うけど・・・どうでもいいか。

595私の想いが名無しを守るわ:2004/05/23(日) 23:30
SSの投下・感想以外の意見・要望は議論スレでお願いします。
SS職人さんに対する妨害行為になりかねませんので。

596帰還:2004/05/26(水) 00:46
「ほらアルスター、自己紹介をするんだ」
「あ、ハイ」

ナタルに肩を押され、フレイはおずおずと
士官らの訝しげな目の前へ歩み出た。

「フレイ・アルスター…二等兵、です」

白い士官服の並ぶ中で、赤い髪と緑のザフト服はひときわ鮮やかで…
それは美術品のような、現実離れした姿であった。
戦艦という殺風景な特殊を敢えて現実と呼ぶならば、であるが。

「…アルスター、って…」
「彼女は」

政治にある程度通じた者がいたのだろう、かすかな呟きがもれたのを察して
ナタルはすかさず口を挟んだ。

「故アルスター事務次官の娘だ」

故、という言葉にフレイは僅かに肩を震わせる。
それを知ってか、励ますようにナタルは一段と声をはりあげた。

「やむをえぬ事態を除き、礼を失する事のないように。よいな」
「は」

乗務員は歯切れよくそれに応えた。

「彼女について、詳しい処遇などは追って知らせる。散開!」

揃った敬礼の後、乗務員らは各自の持ち場につくべく散ってゆく。
それを見届けて、ナタルはフレイへと振り向いた。

「アルスター」
「…はい」
「ご苦労だったな。…疲れただろう」
「は…あ、いえ」

フレイは少し縮こまる様にして返事を返す。
ナタルはそれを見、小さく口元を綻ばせた。

「私の部屋へ来い。まずは休むといい。着替えも必要だろうしな」
「…」

先に立って進もうとしたナタルだったが、フレイがついて来ない事に気付き
不思議そうに振り返る。

「どうかしたか」
「いえ。…そのう」

フレイはうつむいた。

「さっきは、すみませんでした」

ナタルは暫し記憶を巡らし、ああ、と思い当たる。
この少女は、先ほど何の挨拶もなく泣きついた事を、詫びているのだろうか?
ひどく殊勝なその口調に軽く驚きながら、ナタルは口を開いた。

「…気にすることはない」

いささかぶっきらぼうな言葉が出る。
このような時どう言えばいいか、ナタルはよくわからないのだった。
だがそれが、フレイには嬉しかったのだ。
彼女の顔がようやく緩み、微かに赤みがさした。

「…」

ああ、バジルール中尉だ。なぜだかそんな実感がやっとわいたのだ。
昔から、遠目にも、厳しくて、怖かった中尉。
この突き放すような、ぎこちない語調は、アラスカで手を引いてくれた時と同じ。
本物の、中尉。
私の知ってる…アークエンジェルの、副長。
キラがいて、サイがいて、ミリィがいて。
艦長。ノイマンさん。マードックさん。整備士のみんな。…
そんなあの頃の欠片が、ここにある。

少し違うけれども、よく似たこの通路。この手すり。この照明。
ここは、私の知っている世界だ。それはとても、僅かでしかないけれども。
私は。
帰ってきた。

「…アルスター?」

フレイはまた、我知らず泣いていた。

597596:2004/05/26(水) 01:20
突発ですが、フレイ様に会いたくなったため書いてしまいました。
特にメッセージやプロットはないので、続くかもしれないし続かないかもしれません。
お目汚し失礼いたしまするる。

598私の想いが名無しを守るわ:2004/05/26(水) 01:27
ガンバレー(・∀・)
桑島姉妹ハァハァ

599散った花、実る果実54:2004/05/26(水) 22:40
既に外では戦闘が始まっているようだった。
「私が出たら、ポットを射出しろ」
そう言い放ちすぐクルーゼ隊長は出撃したらしく、私はまもなく宇宙へと放り出された。
宇宙服を着てはいるものの、姿勢の安定せずくるくる回る脱出ポットに私は怯えていた。
窓の外にはきらめく何色もの光。
あの一つ一つが命を消すための恐ろしい力を持った光なのだ。
私は・・・私は今まで何もわからず戦場にいたのだと知った。
何度となく考えた思いが再び私を襲う。
私は、なんてひどいことをキラに強いてきたのだろう。
戦って、戦って、戦って死ねばいい、なんて・・・・こんな恐ろしい場所でキラは戦い、ずっと私たちを守ってくれたのだ。
でも、今はそんなことを考えている余裕もなかった。
私の乗っているポットを回収しよう、という動きは今のところ全く無い。
私はさっきまでの決意すら忘れてただ助けを求めた。
「アークエンジェル!アークエンジェル!!」
私はとにかく必死で呼びかけた。
「お願い。アークエンジェル!!」
どのボタンがなんだかわからないまま、私は必死であらゆるボタンを押した。
「アークエンジェル!私!私ここ!!」
めちゃくちゃにいじったボタンのどれかが通信ボタンだったらしく、通信のランプが点灯した。
「フレイです!フレイ・アルスター!!」
私がわからないのか、戦闘中でそんな余裕がないのか、返答はない。
「サイ!マリューさん!誰か!!」
思いつく限りの名前に呼びかけ、必死で助けを求める。
「やめて、もうやめて!!」
窓の外に映る恐ろしい戦闘に耐え切れず私は叫んだ。
怖かった、耐え切れなかった。
「か・・・鍵を持ってるわ、私。戦争を終わらせるための鍵・・・・・だから、だからお願い!!」
私は必死だった。初めて自分が命の危険にさらされた戦場にいるという実感を持ち、それゆえの恐怖で他のことは何も考えられなかった。
しばらくしてせわしなく回転していたポットの姿勢が固定され、見慣れぬMSによって私は回収されたのだと気がついた。
とりあえずの身の安全を確保されたのだと思い、私は安堵のあまりこらえていた涙を流した。
と、その時、信じられない声が私の耳に届いた。
「フレイ・・・・・フレェイー!!!」

「キラ・・・・・」
信じられないまま、私はつぶやいていた。
「フレイ!!」
呼びかけてくる声は、間違いない、キラのものだった。
モビルスーツは、ストライクに酷似していたけれど、破損したらしく首がなかった。
「キラ・・・・嘘・・・・・・」
MIAだって・・・・キラは死んだって、そう言ってたのに・・・・
「下がれ、キラ!その状態で、一人で敵艦に突っ込む気か!」
そう言って紅いモビルスーツがキラの機体を捕獲する。
「僕が傷つけた・・・・僕が守ってあげなくちゃいけない人なんだ!」
さっきまでとは違う種類の涙が私のほおを濡らした。生きていてくれた・・・・キラ・・・・
しかしキラの叫びもむなしく、キラが乗っていると思われたモビルスーツは紅いモビルスーツに連れられ、遠ざかっていく。
「キラ・・・・・キラぁ・・・・・っ・・・・・」
いくら叫んでもキラは戻ってこなかった。・・・・でも戻ってきたとしてもあのぼろぼろのモビルスーツではキラに危険を及ぼすだけだ。
でも・・・・・呼ばずには、いられなかったのだ・・・・・

600散った花、実る果実55:2004/05/26(水) 22:40
「へえー、君がぁ」
スーツを着た、戦艦には似つかわしくないような、男の人が私を覗き込むように言った。
この人・・・ムルタ・アズラエル?
「で、鍵って何。本当に持ってんの?」
恐る恐るディスクを差し出すと、当然のようにそれを受け取り、検分した。
「なんだか本当ぽいじゃない?で、誰に渡されたの?」
「クルーゼって隊長・・・・仮面をつけた・・・・・・・」
「ふーん」
そのまま彼は鍵を持ってその場を去っていった。
すると、シートからこちらに向かって知っている人がふわり、と向かってきた。
「バ・・・バジルール中尉!」
「久しぶりだな・・・・フレイ・アルスター・・・・大丈夫か」
久しぶりにかけられた優しい言葉に、私はしらず抱きついて泣き出していた。
「うっ・・・・・うぅー・・・・バジルール中尉・・・・・・・・」

落ち着いた私は、バジルール中尉に連れられて、個室へと案内されていった。
「まずは少し休め。これからのことは・・・・一晩休んでから考えよう。・・・・つらかっただろう」
不器用なバジルール中尉の優しさに、私は再び涙を流した。
「着替えも置いておく。この部屋にはシャワーもついているから良かったら使うといい。まずはゆっくり休むことだ。」
「バジルール中尉っ・・・・私・・・・」
「少しでいい、眠った方がいい。ザフトでは、心の休まる暇はなかっただろう?」
私はバジルール中尉の心遣いに甘えて、一晩休んでから私の決意を彼女に伝えることにした。

601散った花、実る果実56:2004/05/26(水) 22:41
「私を、ブリッジで使ってもらえませんか」

バジルール中尉は・・・いや、少佐は(昇進したのだそうだ)まさか私がそんなことを言い出すとは思っていなかったらしく、目をみはった。
「フレイ・アルスター・・・・・」
「私・・・・考えたんです。何をしたらいいかって。バジルール少佐は、私が軍に志願したときの事をおぼえていらっしゃいますか?」
「覚えている・・・しかし・・・・・」
アークエンジェルにいた頃の私は、ただの雑用係でしかなかった。
しかもそれもしぶしぶやっていたに過ぎなかったし、おそらく態度にも出ていたのだろう。
真面目なバジルール少佐がそれを快く思うはずも無い。
「私・・・・・、アークエンジェルにいた頃は何もできなかった。いいえ、しようともしなかった。私、あの頃、ただ父を殺したコーディネイターに復讐がしたかったんです。パパを殺したザフトと・・・・見殺しにしたキラに。・・・いえ、今ではちゃんとわかってます、・・・本当はあの時も分かっていて考えないようにしていたのかもしれない。・・・キラのせいじゃない。少なくともキラを責めるのは間違ってるって」
バジルール少佐はただ真剣な表情で聞いていた。
「でも私・・・知ってますよね?私が自分の体を、偽りの恋をキラに与えて戦わせていたのだっていう事を。・・・バジルール少佐は軽蔑なさるかもしれませんが・・・・・」
「知っていた」
そう語るバジルール少佐の声は苦いものだった。
「だが、それでいいとも思っていた。ヤマト少尉の戦力なくしてあの時のアークエンジェルが無事に済むとも思えなかったし・・・卑怯な手段を講じようとしたのは私も同じだ」
「バジルール少佐?」
「私は、『両親の身柄を確保してでも・・・』そう艦長に提案した。尤も、そのような提案が通すような人ではなかったがな」
苦笑するバジルール少佐の表情に、どこか懐かしげな影が宿る。
「私は、戦争を終わらせたい。あの時は・・・・あの時、バジルール少佐に話した言葉は嘘じゃないです。でも、甘えもあったし、本当に何も分かってなかった。今も何もわかってないのかもしれないけど・・・・」
「そうだろう。・・・やめた方がいい。戦場は、甘えの通る場所ではない。月基地に戻りなさい。どうせこの艦は補給のために一度月基地に戻る。その時にお前も降りればいい」
「いいえ」
私はもう、決めていた。
「私が持ってきた、戦争を終わらせる鍵って、なんですか?私はまだ教えてもらってない。」
「あれは・・・・まだ、公表されていない。・・・アズラエル理事が、何かなさっているのだろうが・・・・」
もう、自分のおこした行動を投げ出したままなんてことはしない。
「私が持ってきた鍵です。・・・最後まで見届けます。これで月基地に帰ってしまったら私、アークエンジェルにいた頃と同じ事になってしまう。口先だけ立派なことを言って、あの時は結局皆を巻き込んでしまっただけだった。私、もうそんな無責任なことしたくないんです。」
「・・・・いいのか?ここにいたら、アークエンジェルと敵対することになるんだぞ?」
それは私も考えた。でも、ここを離れたら2度と会うこともできない。
「でもここを離れたら2度と会えない。・・・軽蔑しますか?それでも、一瞬だけでも・・・・・キラに会いたい。会って、ごめんねって・・・・・」
思わず一筋だけ零れ落ちた涙を、バジルール少佐がポケットから取り出したハンカチで押さえてくれた。
「では、・・・・通信席に、座るか?通信士の研修なら・・・おそらく次の作戦行動までに間に合うだろう。それに・・・・一言でも、言葉の交わせるチャンスがあるかもしれない。」
「バジルール少佐・・・・・」
「私とて、できればアークエンジェルを沈めずにすませたい。・・・だがこれが任務だ。しかし、もし誰かの呼びかけでアークエンジェルが投降に同意するなら・・・・命だけでも助けることができるかもしれない。ヤマト少尉も、お前の呼びかけになら応じるかもしれん。」
正当な理由をつけるふりをして、バジルール少佐が大目に見てくれているのがわかった。
アークエンジェルにいた頃は、こんなに融通の利く人だっただろうか。でも、とにかく今は彼女の優しさが嬉しかった。
「ありがとうございます・・・・・」
「しかし、最悪演じることになるのは殺し合いだ。その時は・・・・・覚悟を決めなさい。」

602私の想いが名無しを守るわ:2004/05/27(木) 08:27
期せずして、同じ時点の競作ですね。

>>帰還
ナタルらしい軍人としてのやりとりと、ドミニオンの通路の様子にアークエンジェルを感じる
フレイ様の心情が良かったです。

>>散った花、実る果実
救命ポッドで、キラが生きていたことに気づくシーン。これだけは初めて見た映像の衝撃を
中々凌駕できない気がします。同じ書き手としては歯痒いですけど。

鍵を見届けたい…… その言葉に強くなったフレイ様を感じました。
通信士の設定。本編では、あまり活かせなかったと思うのですが、うまく使えるといいな
と思うのはワガママでしょうか。

603さよならトリィ 1/8:2004/05/30(日) 09:23
[ほらね……]

トリィは、なぜか私になついていた。私の心をなごませた。寂しい時、勇気づけてくれた。

トリィのことを初めて意識したのは、ヘリオポリスからの脱出ポッドがアークエンジェルに
拾われた時。ポッドから助け出された時、私の目の前に飛び込んできた。
そして、それが飛んできた方向には、その時はサイの友達という意識しかなかったキラがいた。
私はザフトに捕まったと思っていて、不安が一杯だった時、知っている人を見つけて思わず
胸に飛び込んだ。私の周りを飛び回るトリィは、私の心を安心させるために導いてくれたような気がした。

それから、サイに再会して、しばらくはトリィのことは忘れていた。そして、パパが死んで……
私は暗い想いに囚われて……

次にトリィに会ったのはキラの部屋。折り紙の花を手に声を上げて泣き続けるキラ。それに、
暗い笑みを浮かべながら、偽りの言葉をかける私。

「私の想いが、あなたを守るから」

その時の二人をトリィは静かに見ていた。

* * *

「もう誰も死なせない」
まるで、私のことなど気にかけないように自分に呟いて飛び出して行くキラ。でも、それで良かった。
あなたは、戦って戦って死ぬのよ。じゃないと許さない。目に涙を浮かべながら笑った。
体の痛みと、心の痛みが私を苦しめた。もうどうにでもなれと思っていた。

<トリィ……>

私の目の前に、いつの間にかトリィがいた。涙を浮かべる私を、薄暗がりの中でジッと見つめていた。
まるで、私を心配している。そんな素振りで……

「私、馬鹿ね、馬鹿よ……」
<トリィ……>

「惨めだわ…… 嘲笑(わら)ってよ……」
<トリ……ィ>

私は身を起こした。乱れた髪と匂う体が急に気になってきた。

「シャワー浴びて来る……」
<トリィ>

私は、トリィ話しかけるようにシャワー室へ立った。熱いシャワーで洗われて、さっきの
痛みと嫌悪感も少し薄れて、放心したようにベッドに腰かける。

<トリィ、トリィ>
トリィは少しさっきより、はしゃいでいるようだった。部屋を飛び回っている。
その時、部屋がズンと揺れた。ザフトの攻撃?

<トリィ! トリィ!>
トリィは慌てたように羽ばたいて、ベッドの私の近くにとまる。それに、私は独り言のように呟く。

「大丈夫…… あの子が守るから…… 私を守るから……」
さっきとは違い、まるで熱に浮かされるような恍惚感に支配されてベッドに体を倒す。

トリィは身を寄せてきた。震えるように動くトリィに手をかけて、その動きを感じながら、
私は、なぜか優しい気持ちになる。

やがて、部屋の振動は止まった。

「ほらね……」

私は安堵に包まれて、トリィの動きを掌に感じながら眠りに落ちた。さっきの、惨めな気持ちが
嘘のように安らかに……

604さよならトリィ 作者:2004/05/30(日) 09:26
どうも、元「ザフト・赤毛の虜囚」「ミリアリア・あの子許せない」の作者です。
とりあえず何か書かなければと思って、出来上がったのがこれです。
本当は、もっと明るい話が良かったのでしょうけど、私、こんなのが好きですので。

まだ、仕切り直したスレに、ふさわしい作品が掴めていないこともあり、創作部分はできるだけ
押さえています。基本的には史実に従っていて、トリィの設定もTV本編通りとしています。
その上で、他の登場人物はキラを始めとして、台詞を極力少なくしています。

ただし、本題となるフレイとトリィの会話事体は、TV本編には、ほとんど存在しないのと、
短編内での整合性を取るためにフレイの心情の流れは、若干、創作しています。

全8話の短編で、一度に投下しても構わないのですが、1話ごとにシーンが変わりますし、
スレの活性化を願って、1日1話ずつ投下します。以降、最終話投下まで、コメントは付けません。
SSのみ、1話ずつ投下しますのでよろしくお願いします。

605私の想いが名無しを守るわ:2004/05/30(日) 23:59
がんがれ。
期待してるぞ。

606さよならトリィ 2/8:2004/05/31(月) 06:26
[トリィ、お留守番ね]

夜、キラの部屋へ通うようになった。同室のミリアリアの目が徐々に厳しくなる。
でも、私のやってること、誰にも文句なんか言わせない。

キラの部屋。キラは仕事から帰っていなかった。キラと二人で決めた勝手知ったパスコードでドアを開ける。
ドアを開けた途端、トリィが私に飛びついて来る。

<トリィ…… トリィ>
「トリィ、お留守番ね。先にシャワー浴びちゃおうか」

頭に乗って来るトリィを手に乗り移らせて、ベッド端にとまらせながら、私は服を脱いで
シャワーを浴び、体に高級石鹸の匂いをまとわせた。髪をバスタオルで拭きながら、ベッドに
座りトリィに話しかける。

「キラのやつ、遅いわね。せっかく、私が来てやってるっていうのに……」
<トリィ、トリィ>

「でもキラって、いやらしい。あんなヤツとは思わなかった。いやらしい、いやらしい」
<トリィ?…… トリィ! トリィ!>

私はキラへの想いを口にする。トリィは、首を傾げ不思議そうな顔をしながらも、私の
意見を肯定するかのように返事をして聞き耳を立てている。トリィが私のことを
他に喋ることは無いから、私は、ここに一人だと思い切り自分の心を打ち明けられる。
私は、この部屋だと心が解放される。

やがて、キラが帰ってきた。

<トリィ!> トリィが喜ぶようにキラに飛びつき、キラの指の上に乗る。
「キラ、お帰り」 私は、意識的に優しい声を作りながらキラに話しかける。
「フレイ! ただいま…… 来てたの」

「ええ、キラ疲れてる? 迷惑じゃなかった?」

その少し前、サイが懲罰房に入れられた時、私がサイを心配そうに覗いていたことで、
サイのことを想っていること、キラを騙していることをキラに感づかれたかもしれなかった。
でも、砂漠の敵を倒して脱出した後、私とキラは、どちらともなく寄り添い、自らを誤魔化す
ように関係を続けていた。多分、私の復讐に気づいたと思ったのは気のせいだったのだろう。
そのころ、私はキラに拒否されるのが恐くて、いつも下出に出ていた。

「いや、大丈夫、構わないよ」

キラの言葉に、私は近づいてキスをする。キラの脱ぐ上着をハンガーにかける。
キラがシャワーを浴びる。その音を聞きながら、私は下着姿になり香水を付ける。照明を
暗くして、ベッドでキラを待つ。

この時、トリィはなぜか察したように、もうひとつのベッドのカーテンレールにとまり、
まるで見張るように、視線を他の方向へ向けている。おかげで、私は見られているという
意識が和らぎ、その代わりに外敵から守られているように安心できる。

シャワーから出てきたキラがベッドに入る。私は、それに体を委ねる。いつの間にか、
そのことにまで安心感を感じている自分に気づかずに……

* * *

朝、目を覚ますと隣に寝ていたはずのキラはいない。トリィだけが部屋を舞っている。

<トリィ! トリィ!>

元気なトリィの声に、私は、少しむくれたように声をかける。

「キラ行っちゃったのね。キラって冷たいヤツ。あんなヤツ…… 私、眠い…… もう少し寝る」

まだ、やることが決まっていない私は、そのまま、昼過ぎまでキラの部屋で寝てしまう。
やっとのこさで起き出して遅い昼食を取る。話し相手は誰もいない。デッキで働くキラの様子を
遠巻きに見て、自分の部屋へ戻る。でも、やることが無くて、しばらくして、またキラの部屋へ戻る。

<トリィ トリィ>
「トリィ、一緒に留守番しようか」

<トリィ!>

こんなことを繰り返して、私はいつの間にかキラの部屋に居付いていた。

607過去の傷・142:2004/05/31(月) 11:39
「ではこれより法廷を開かせていただきます」
フレイの声がかかった。
「なんでこんなことを・・・」
アスランが呟くがフレイとラクスは無視した。
実はラクスの怒りが収まらず勝手にラクスの部屋で仮想裁判をすることになった。
フレイがテレビで見ていたので提案したのだ。
裁判官にフレイ、検事にカガリ、弁護士にキラ、そして被告人がアスランとなりラクスは見守る形となった。
「では、アスラン・・・いや被告人は婚約者ラクス・クライン嬢がいながらミリアリア・ハウ二等兵と関係を持ったことを認めるな?」
「だから彼女とはなんでもないって言ってるだろ!」
カガリの質問にアスランが叫ぶ。
「よくもまあ・・・ぬけぬけと嘘をおっしゃいますわね・・・」
ラクスが冷たく言った。
「いえ、ラクスですから!」
「ラクスさん、そんな一方的に・・・」
「あらキラ様もアスランの肩を持つのですか!?」
「静粛にしなさいよね!!!」
フレイが叫んだ。
「被告人は質問に答えてください」
アスランはやつれたように座るとため息をついた・・・。
「ぐ・・・分かった、認めるよ・・・」
「な・・・アスランやはり・・・」
ラクスが涙声になる。

一時間後。
ラクスの部屋では、アスラン一人だけ残った。
なぜかステ−ジ衣装に着替えているラクス。
「アスラン、クライン邸で一度言ったはずですが?私は浮気は許さないと」
「は・・・はい・・・返す言葉もありません・・・」
「ピンクちゃん、ハロの皆も外に出てください、これからは起こることは見るものではありません」
ハロを全て外に出すとラクスは微笑んだ。
「アスラン、許しませんからね・・・」
そしてラクスが微笑むと近づく。
アスランは震え上がった。
そしてその五分後、アスランの悲鳴がエタ−ナル艦内にこだました。

608過去の傷・作者:2004/05/31(月) 11:45
皆様ご迷惑おかけして大変申し訳ありませんでした。
とりあえず一作だけ投下してみました。
ですがまだこれからも作品を続けるかは未定です、またしばらく静観させていただきます。

609私の想いが名無しを守るわ:2004/05/31(月) 15:27
>>606さよならトリィ 2/8
フレイ一人称もの好きなので続きがたのしみです。
新作という事で期待しています!
>>帰還
フレイ&ナタルの話ってあまり無いのでどきどき。
>>散った花、実る果実
いきなり通信士だった本編描写の素敵な補完を期待しています。

男フレイ様の続きも投下待ってます!!

>>

610私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 00:01
>過去の傷
アスランの悲鳴……(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル

611私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 08:12
>>さよならトリィ

あえて以前の作品を中止して、さらに新作を投下してくださる姿勢に頭が下がります。
トランプ絵のトリフレを思い出させられて、切なくなってきます。
キラのいやらしい…って所が個人的に気になったりしてw

612私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 08:19
>>さよならトリィ
お帰りなさいませ、でも相変わらずいい文章がよく表現されてますね、フレイ様の心情を見てると・・・。
>>過去の傷
法廷とは面白いことしますね、フレイ様が裁判官・・・ところで・・・ラクス、アスランにどんなお仕置きを!?

とにかく女子高生職人さんお帰りなさい、貴女のことレス見れば分かる通り嫌いな人もいるけど私みたいに好きな人もいるので。

613私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 09:53
>>さよならトリィ
新作キタ━━━━━━━━━━━━!!!
フレイ様、トリィの前でだけでしか本音を言えないんですね…
気持ちの移り変わりなど、どうなっていくのか楽しみ!
前作も最後まで見たかったですが、
潔さに職人としてのプライドを見た気がします!
超がんがれ!

>>散った花、実る果実
>>帰還
フレナタ!
無能(失礼)ながらも自分と向き合う事を始めたフレイ様。
本編描写が無かった分、フレイ様の真実が見えてくるようです。
やっぱり人間、進歩がなくっちゃ。

614私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 12:35
新作来たね!!!超美少女女子高生も来たね!!!

615私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 12:38
>>614
やめとけ。
テンプレ違反以外はSSと感想のみだろ。
違反の無い限りは、だが。

616私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 14:12
超美少女は余計だな

617私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 15:05
女子高生ってばらさなきゃよかったのにな。

618私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 15:09
>>617
そうそう、こういうふうにいきがる奴が多くなってきたからな。
職人さん後悔してるだろうな、ネタにされてるよ。

619私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 15:32
つか、テンプレ守った内容?

620私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 16:33
ラストがギャグでオチるならテンプレ範囲内
なし崩しにシリアスならなんだかなって感想

621私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 17:22
ラクスがあのままだと…

622私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 17:36
あれはあきらかに大丈夫だろ、ギャグだと思うけどね。
あれで駄目だと言われたらたぶん投下やめるだろうな。
ラクスがアスランになにしたかは分からないが・・・。
でも細かいとこつくよね、あれでラクスが汚れキャラかよ・・・。
まぶらほの夕菜ちゃんはあんな感じだけどね・・・。

623私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 17:42
>>あれでラクスが汚れキャラかよ・・・。

この板のフレイファンが言っても説得力皆無だよ。
自分もギャグオチならアリ、シリアス展開なら微妙。

624私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 17:56
フレイ様以外にスポット当てるのやめた方が無難だな。

625私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 18:02
まあ、あれだ。
ギャグに見えない雰囲気を作ってきてるってのが、ちょっとまずいと。

626私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 18:05
そろそろ避難所使った方が。

627私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 18:20
君達そんなに批判したいのかね?女の子が頑張ってるのに・・・。
そもそもこのSSはフレイ様が主役では?ラクスとか他キャラにスポット当てるのやめようよ・・・。

628私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 18:24
女の子とかオヤジとかそんな事全然関係ない

629私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 18:30
女の子だからって優しくしたり甘くしたらつけあがるよ。
こういうふうに批判ばかりするのも彼女のためでもあるんだよ。

630私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 18:33
2ちゃんじゃなくてよかったね、と。
つーか避難所使おうよ。

631私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 18:35
>>627
なんつか、女の子だから、って理由はまずいと思われ。

632私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 22:40
>>過去の傷の作者さん
もう投下やめなよ、それが君のためだから。
これ以上傷つきたくないよね?

633私の想いが名無しを守るわ:2004/06/01(火) 23:04
>>トリィ
おお!楽しみにしてるよー。

キャラ萌えスレ以外に投下すればいいんじゃない?
タイトルが過去の傷っていうのも皮肉な・・・

634私の想いが名無しを守るわ:2004/06/02(水) 01:11
というより、あからさまにラクスとかを叩くことのみを目的として書いてる
腐女子はスルースルー。どうせ女子高生とかいってもキモいんだろうし。

635私の想いが名無しを守るわ:2004/06/02(水) 01:56
あれでラクス叩き?
むしろアスラン叩きじゃ。

どっちでも同じか。

636私の想いが名無しを守るわ:2004/06/02(水) 04:16
キラ至上主義じゃね?
あいつだけいい目をみているのにモテモテだ。
アスランを糾弾するラクスだけど、キラと付き合ってたんだろ…
辻褄を合わせる気があるのかわからないな。まぁこれはただの叩きになってしまうがな。

637私の想いが名無しを守るわ:2004/06/02(水) 07:48
ここには複数の方が投稿されますので、感想については、対象を明確に入れる
ようにした方が良いかと思います。

>>過去の傷
自分の作品を大事にされているのは分かりますが、やはり、今の時期、
この内容は、キャラへの配慮と言うよりも、場全体への配慮が
足りなかったのでは無いかと思います。
私だと、フレイの、テレビドラマかぶれの部分を落とし所にしたでしょうね。

切り口を変えることで印象を良くすることもできるでしょうけど、
やはり、今は新しい道を探された方がよいかと思います。
辛いのは、あなただけではありません。
書く人も読む人も、みんなそうなのですから。

638さよならトリィ 3/8:2004/06/02(水) 07:55
[トリィ…… こんなものっ!!]

キラの部屋に同棲して、少しキラと、いろいろな話をするようになった。

トリィのこと、キラから聞いた。友達から、もらった大事な贈り物。
友達…… 多分、ザフトの…… パパが死んだ時にいた……

キラの居ない部屋。私はドア脇のデスク上を歩き回るトリィを暗い目で睨みつける。
トリィが立ち止まり、私と目を合わせるのを感じ、私は呟くように語りかける。

「トリィ、あなたは……」
<トリィ?>

パパを殺したザフト、コーディネーター。それが作ったもの。

「トリィ、あなたって…… 許さない…… こんなもの……」
<トリィ? トリィ?>

ベッド横にある棚。そこには、私がキラに言って入手してもらった化粧品が、いくつも並んでいる。
私は棚にある化粧品の瓶を手に取った。ガラス製の一番大きいもの。そして、トリィを目の前に、
それを振り上げる。

壊してやる! こんなもの……

キラには、事故だったって言えばいい。キラは、私を怒ったりしない。私は責められることは無い。
これはロボット。生きてはいない物なんだから。

「トリィ…… こんなものっ!!」

私は叫んで、ガラスの瓶を振り降ろそうとした。

<トリィ…… トリ? トリィ>

トリィの声と仕草が変わって、私の手は止まった。

少し小首を傾げるような仕草。まるで、本当に生きているよう。
違うわよ。これはロボットよ。生きてなんかいない。この動きも、この声も、みんなプログラム
されたもの。そういう風に作られているのよ。最初から、そういう風に。
騙してるのよ。私を騙しているの。私は騙されない。こんなもの、こんなもの……

<トリィ…… トリィ…… トリィ……>

トリィの声を聞いているうちに、瓶を振り降ろせなくなった。瓶を床に放り出し、ベッドに戻って座り込む。

「うっ、うっ、ううう」

涙がこぼれる。なんで、こんなことで泣かなくちゃならないの。

<トリィ…… トリ、トリィ! トリィ!>

トリィがベッドの私の近くまで来て、さえずりながら、私に語りかけるように、頭をときどき、
突き出している。なんで、トリィの鳴き声が、私を元気づけるように聞こえるの?
ロボットなのに…… 物なのに…… 私は、おかしくなったの?

「トリィ、私、あなたのこと……」

私は、トリィに手を伸ばした。さっきとは打って変わって、私自身をトリィに委ねるように、ゆっくりと……
その手を、トリィは優しくクチバシでついばむようにつつく。それを快く感じながら、私は、
トリィを本気で憎むことはできないことに、心を迷わせる。

自分の想いを隠し、一人孤立する私の中で、トリィの存在は既に大きくなっていた。
自分の想いを、ただ一人話せる相手。ロボットでは無い。本物の鳥でも無い。
なにかひとつの人格のある存在。キラの部屋の、私とキラ二人以外の三人目の住人。

トリィ。憎いコーディネーターが作ったロボット。キラと友達の友情の印。私にとっては、
パパを奪った許せない絆のはず。だけど、そのトリィは、私の心に深く入り込んでいる。
作られた目的とは裏腹に……

ドアが開いてキラが戻ってきた。涙を流している私を見て、心配そうな顔になる。

「フレイ、どうしたんだ」
「なんでも無い…… なんでも無いの」

「フレイ……」

キラは、ベッドの私の隣に座る。だけど、私にかける言葉も無く、ただ辛そうな表情で、
顔を背けている。私もキラから目を逸らしてうつむく。

<トリィ! トリィ!>
そんな二人の前で、トリィは相変わらず愛敬を振りまくように羽ばたき続けている。

「トリィ、お前は元気だね」

キラが、トリィの仕草に、少し表情をなごませた。私は、その横顔を見て、少し心が落ち着くのを感じた。
私は、キラの肩に頭を預けた。キラが何も言わず、それを受け入れたのを感じ、私は、体全体を
キラにもたれかける。キラは私の肩を抱こうとさえしない。それでも、私は、一時の安らぎに
縋るかのように体を預けている。

コーディネーター。それぞれの目的のために、遺伝子をいじって作った特別な存在。そう思っていた。

だけど、今、私の隣にいるキラは、特別でもなんでもない、不器用とさえ思えるくらいの、ごく普通の人間。
なんのために作られたのかなんて、思いもつかない。

639私の想いが名無しを守るわ:2004/06/02(水) 10:05
言うまでも無いけどトリィだって立派なキャラだ。
>>638
そいつはトリィ叩きでありすぎるから自粛推奨だぞ。

640私の想いが名無しを守るわ:2004/06/02(水) 10:11
少し作者さん休むって言ってただろうが、それなのになんで複数で過去の傷の作者さんいじめてるんだ?
634なんて作品じゃなく職人自体を批判して侮辱してるだろ、最低だな。

641私の想いが名無しを守るわ:2004/06/02(水) 10:57
>>640
感想以外は避難所で。
テンプレ推奨作品でお願いしますって事なので。

642夢と希望・1:2004/06/02(水) 21:48
「フ、フレイ・アルスタ−!?こんなところに!」

赤い髪がたなびいた。救難ボ−トから出てきた避難民の中から、一人飛び出した少女はフレイ・アルスタ−だった。
長くつややかな赤、肌はミルクのようになめらかで、高貴さを感じさせる整った顔立ち、いつ見ても大輪の薔薇のような華やかさを感じさせる、彼女を見るとキラはいつもどきどきとしてしまう、いつもろくに話すらできずに遠くから見ていることしかできないのだが・・・。
その彼女に抱きつかれた、夢じゃないかと思ってしまう・・・。

「たしか、サイの友達よね?よかった・・・怖かったの!」
「だ、大丈夫だよ、僕もサイもいるから・・・」

つい顔を赤くしてしまった。
間近で憧れている子がいるので無理もないが・・・。
なぜフレイ・アルスタ−が救難ボ−トに乗っていたのかというと・・・。
ヘリオポリス・・・地球の衛星軌道上、L3に位置していた宇宙コロニ−であった。
キラ達も住んでいた、もちろんフレイ・アルスタ−も・・・。
しかし、あるときプラント・・・いやザフトの艦が降り接近してきたのだ、そんなとき近くにいたキラ達は戦闘に巻き込まれてしまった。
その後幼なじみ今はザフト兵となっていたアスラン・ザラと衝撃の再会をして、さらにストライクというモビルス−ツに乗り戦場に出てしまった。
その後も戦闘が続きヘリオポリスは・・・。


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