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フレイ様人生劇場SSスレpart5〜黎明〜

165過去の傷・91:2004/03/25(木) 22:58
部屋の前でフレイはキラだけ先に部屋に戻らせた、カガリのあの可愛い寝顔がまた見たいのである。
「・・・・・・」
カガリはベッドの上で静かに眠っている。
カガリの顔に顔を寄せる。
「カガリ・・・大好きよ」
起こさないようにシ−ツをゆっくりと取るとカガリの胸に顔を埋めた。
「気持ちいい」
数分そうしていたが・・・。
「カガリ・・・おやすみ」
シ−ツをかぶせカガリの頬にキスすると部屋を出た。

「ただいま」
「おかえり」
フレイは思った。
ミリアリアはなぜあんな行動を取ったのだろうか・・・いまだに信じられなかった、私に対抗するため・・・?もしそうだとしたら・・・でもだからといって・・・あそこまでするだろうか・・・機体を動かそうなんて・・・それにしてもこの頃の彼女は変だ・・・フレイがそんなことを考えていると・・・。
ミリアリアが入ってきたのだ。
「キラ入るわよ」
「ミリィ・・・」
「なんの様よ?」
ミリアリアはフレイの言葉を無視しキラの手を取る。
「キラ、部屋に行くわよ」
「いやだよ僕は!」
「来るの!!!私の部屋でちゃんと話し合うわよ」
「話なら十分しただろ!もういいかげんにしてくれ!こんな時間まで押しかけてきて!」
ほんとうんざりするわね・・・ト−ルがいないからって、この女どこまでいつこいのかしら。
仕方ないわね。
フレイはキラの手を引っ張るミリアリアの手を振りほどいた。
「なにするのよ!」
「なにするのよじゃない!」
なんでよ・・・なんでどいつもこいつも・・・。
「出てって!」
なんで・・・唯一の宝まで私から取ろうとするの・・・?
ミリアリアを部屋から突き出すと転んだ彼女を冷たく見下ろすと告げた。
「私が・・・いままでどんな気持ちでいたか・・・」
私の気持ちなんて知りもしないくせに・・・でもキラだけは・・・。
「キラは私を許してくれたわ・・・優しくしてくれた・・・こんな私みたいな女を好きになってくれたわ・・・私みたいな女を・・・キラだけだった・・・」
私はミリアリアを鋭く睨みつけると言った。
「私がどんな気持ちで・・・ザフトにいたか・・・ドミ二オンという艦でどんなに怖い思いをしたか・・・誰を分かってくれようとしなかったくせに!!!私のキラを取ろうとしないで!なんでよ・・・なんであんたもラクスも私のキラを取ろうとするわけ!?私は幸せになっちゃいけないの!?」
これを言うのは卑怯かもしれない、でも・・・止められなかった・・・そうキラだけじゃない、カガリもティファだって私のことを理解してくれている、それは分かっている。
ミリアリアも私の言葉に圧倒されたのかなにも言えずにいた、そして驚いたような表情を浮かべている。
私はドアを閉めた。
外からミリアリアの声が聞こえた。
「馬鹿・・・なによ!!!・・・キラ・・・私あきらめないわよ・・・ト−ルの代わりになってもらうんだから・・・そのことを忘れないでよ」
それから声は聞こえなくなった。

「ミリィ・・・馬鹿だよね」
「え?」
「フレイに敵うはずなんかないのにほんとに馬鹿なんだから」
「キラ・・・」
「うう・・・フレイ・・・」
「大丈夫よ・・・私はキラの側にずっといるわ」
「フレイ・・・」
フレイは軍服の上着の脱ぎタンクトップ姿になるとキラの顔を手で胸に埋めさせた。
「キラ・・・私がずっといるからね・・・」
「うん」

次の日の朝である。
「ミリアリアさん、どうして呼ばれたか分かってますね?」
「はい」
ここはラクス・クラインの部屋だ。
ミリアリアは朝からラクスに呼び出されたのだ、側にはアスランが目を閉じながら立っている。
「なぜあのようなことをなされたのです?」
「それは・・・」
まさかフレイに負けたくないからなんて言えないわよね・・・。
「まあいいでしょう」
「・・・・・・」
「ただ貴女が犯した行動について私は許すおつもりはありません、無断で機体に搭乗するなど」
「でも、私だって軍人だし」
「お黙りなさい!!!たかが二等兵ごときが私に逆らうおつもりですか!?」
ラクスは鋭い視線でミリアリアを睨みつけた。


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