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フレイ様人生劇場SSスレpart5〜黎明〜

189過去の傷・93:2004/03/28(日) 23:31
キラとフレイは部屋にいた。
「明日は実戦練習だね、頑張ってね・・・」
とキラは言う。
たしかにそれはそう・・・私自身も楽しみにしている・・・でも私はいまそのことよりもキラとミリアリアのことが気になって仕方なかった。
「ミリィ馬鹿だよ・・・」
「え?」
「ほんとに馬鹿なんだから」
キラは下を向くと言った。
「キラ・・・」
フレイは思った。
キラはいまミリアリアのことを考えている・・・絶対そうだわ・・・キラ・・・流石に二ュ−タイプといっても全ての心を見透かすことは出来ないみたい・・・でもキラの顔と言葉を見たら分かる、キラもいまもしかしたらミリアリアの部屋に行きたいのかしら、彼女を元気付けたい気持ちでいっぱいなのかもしれない・・・だめそんなことは私が許さない、絶対に許さない・・・
それときになったのはキラが言った馬鹿という言葉・・・これには文句ではなく可哀相という言葉が隠れて見える・・・。
それからミリアリアとキラの会話を聞くと少しは私の知らないところで恋人に近い関係になっていたのだろうか・・・キスぐらいはしたのかもしれない、ミリアリアだ、彼女から誘ったのよ、絶対そうよ・・・キラを女の色気で誘惑したんだわ、キラはそういうのに弱い子だから、それは私が一番知っているつもり、ミリアリアはト−ルがいないから寂しいのよ、だからキラに関係を求めてきたんだわ。
「フレイ?」
フレイの様子が気になったのかキラが声をかけてきた。
キラ・・・ミリアリアと抱きしめ合う、キスをしている姿を想像してしまう。
フレイは思っていた、キラが手に入った、やっと自分のものになったと思い込んでいた、でも違った・・・キラ自身もミリアリアに心が向き始めているかもしれない・・・そんなことって・・・ミリアリアが優しいから?ミリアリアが可愛いから?認めたくないけど、ミリアリアは確かに可愛い、それに優しい、でも私だって・・・私だってキラに優しくしてきたつもりだ、それに自分で言うのは変かもしれないけど、容姿にも自身はある、ミリアリアにも・・・いえ彼女に勝ってる自身すらある・・・それなのに・・・キラ、私じゃ不満なの?私のゆくもりじゃいやなの?
フレイは勝手にキラがミリアリアを好きだと思い込み始めている。
「フレイ?どうしたの?」
「・・・・・」
「大丈夫だよフレイ、僕ずっと君のそばに・・・君には僕が・・・」
「キラ・・・」
キラがフレイの肩に手を触れてきた。
「や・・・やめて!!!」
その手をフレイは振り払った。
ミリアリアと抱き合った手で触れないで・・・。
次の瞬間フレイは部屋を飛び出していた。
「フレイ!」
キラの声が追ってくる。
しかしかまわずフレイは逃げるように走った。
キラから肩に手を触れてきた・・・いつも誘うのは私からなのに・・・いや違う、キラはただ肩に手を触れてきただけ・・・。
キラはミリアリアに心が向き始めているんだわ・・・。
どうしたら?
どうしたらキラに完全に好きになってもらえるのかしら?
考えながらフレイはカガリの部屋に向かっていた。
私はキラが大好き、私は結婚まで考えてるのに・・・。

「なんか用か?」
カガリが顔を出す。
「ちょっと入れてくれる?」
「入れよ」
フレイはカガリの部屋に入った。
彼女の顔を見ると癒される。
「お、おいなにするんだよいきなり!」
部屋に入ったとたんフレイはカガリに抱きついた、ぎゅっと強く抱きしめる、カガリは離そうとするがフレイはしっかりと抱きついていて離れない。
「このままで・・・」
「え?」
「もう少しこのままでいさせて・・・お願い」
「・・・・・・」
「カガリ・・・好きよ・・・」
「そうか・・・分かった」
カガリも抱きしめ返した。


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