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フレイ様人生劇場SSスレpart5〜黎明〜

204過去の傷・95:2004/03/31(水) 22:15
「アスランさんのような美形もいいけどキラさんのような可愛い子もいいわよね〜」
「ね〜♪ところでそのキラさんの彼女って?でもショック・・・私もあの子狙ってたのに」
「アサギも!?そうなんだ、ええと・・・カガリ様に教えてもらったんだけどね、名前がフレイ・アルスタ−・・・悔しいけど可愛いわよ、すっごい美人、あの燃えるような赤い髪が綺麗なの・・・」
「そう、でもまあ私も彼氏欲しいし・・・奪っちゃおうかな」
「私も同じ気持ち」
「そう、ところでジュリは?」
「サイさんの部屋にいるよ」

僕はなんでこんなところに来てしまったんだろう・・・昨日はあんなにミリィを非難してたのに・・・ミリィに呼ばれたから?いや・・・今日フレイに手を振り払われたから?そうかもしれない・・・。
「ミリィ・・・」
「私・・・馬鹿なことしたかな・・・私才能ないのかな?あの子より・・・フレイよりずっと戦場見てきたのに・・・結局なにも出来ないのね」
私あの子に負けたの?悔しい・・・悔しい・・・悔しい・・・。
「キラどうしたの?暗いね」
「え・・・?いやなんでもないよ」
「話してみて・・・キラがそんな表情のときは隠し事してるときなんだから」
迷った・・・話すべきか・・・。
「あのさ・・・さっき・・・フレイが暗そうにしてたから励まそうと思って肩に手を触れたら振り払われた・・・やめてって・・・」
私はこれはチャンスだと思った。
「そう・・・キラの気持ちよく分かるわ」
「え?」
「私思うんだけどフレイ本気じゃないのよ」
ト−ルはもう帰ってこない・・・だから・・・。
「あの子まだいまでもキラを利用するつもりなんじゃないかしら?」
私は無我夢中だった・・・。
「そんな・・・フレイはもうそんな子じゃないよ」
「分かんないわよ、だいたいほんとにキラのこと好きなら拒絶したりしないわよ」
いいわ・・・この調子よ・・・なんとしてもこの二人を引き裂いてキラを手に入れないと・・・ト−ルの代わりになってもらうわ・・・結婚してもらうわよキラ・・・そのためなら私の唇くらいやるわよ何度でも・・・そして私の体も・・・。
「現実を受け入れなきゃいけないわよね、ト−ルはもう死んだのよね・・・もう・・・」
「ミリィ・・・」
このときばかりは自然と涙が出てきたことには私自身も驚いた、そしてついに耐えられなくなって声を出して泣いた、そしてキラに私は抱きついた・・・。

キラ自身もミリアリアも突き放す気にはなれなかった、キラの胸で泣いている彼女を見るととてもそんなことは出来ない。

その数分後。
「ミリィ落ち着いた?」
「ええ・・・もう・・・ありがとう・・・」
「そう、よかった」
「そうよね、ト−ルはもう死んだんだから」
「ミリィ・・・うう!!!」
そんな時、キラにあの悪夢がよぎった、ト−ルの・・・あの悪夢が・・・。
「キラ・・・」
「僕は・・・ト−ルを・・・君の恋人を・・・守れなかった!!!僕には力があるのに・・・うう!!!」
ミリィの胸でキラは泣き出した、精一杯泣いた。
キラが泣いている・・・こんなとき私は・・・私はこういうのは苦手だ・・・フレイなどは得意かもしれないけど・・・泣きつかれたりされるのは苦手・・・でも・・・こういうとき私は。
「キラ・・・もういいの・・・もういいから」
キラが驚いたように顔を上げる。
「泣かないで・・・もういいから」
そう言うと私はキラを抱きしめキスをした。
じっくりと唇を押しつけた、もうどうなってもいいと思った、キラからも唇を押し付けてきた。

まだキラが帰ってこない・・・一体どこにいるのだろうか・・・。
いまどこでなにをしているのだろうか・・・!
「まさか・・・」
私は部屋を出た。


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