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【初心者】気軽に質問して、気楽に答えるスレ【歓迎】

1春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/08(土) 00:17:42
ちょっと分からない事を、なんとなく訊いてみるスレです。
質問も回答も、気軽にどうぞ〜。

【質問者へ】
1.気軽に書いてオッケー。

2.回答の間違いには、遠慮なくツッコミましょう。回答者が賢くなっておトクです。

3.でも素人の「なんとなく」な質問ほど、回答には熟練が必要だったりします。
「分からない」と言われてキレたり、回答を急かさないのがオ・ト・ナ♪

4.回答を貰ったら、お義理でも誉めてあげると、
大抵の人間は嬉しいです。ブタもおだてれば木に登ります。ブゥ。


【回答者へ】
1.気楽に答えてオッケー。ネタ回答歓迎。

2.回答が出せない場合でも、レスが付かないのは質問者が不安になります。
手の空いてる方は、ネタ回答や世間話で場を和ませてあげましょう。

3.分からない時は遠慮なく「分からない」と言ってあげると、質問者にも
人生の難しさが実感出来て、良いかも知れません。それも人生の「答え」ですね。

4.誉めてもらえても、大抵はお義理、いわゆる社交辞令です。
そんな人間的な優しさへの感謝は忘れないようにしましょう。
誉められて木に登ってもブタはブタです。ブヒ。


また、カルトやマインド・コントロールに関するややこしい話題は↓

◎◎質問!マインド・コントロールって何?◎◎
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/5753/1110728988/l50

科学や歴史などに関する「俺の歌を聴け〜!」な話は↓

☆★科学/歴史・宗教・心理学/総合雑談スレ★☆
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/5753/1110729302/l50

宗教や思想についてまわる「人間てバカだなぁ」な話は↓、

♪♪かんたん★仏教★面白ぜみなーる♪♪
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/5753/1150593444/l50

といったスレがありますが、まぁ所詮お客の少ない
弱小サイトなので、あんま気にせず好きなスレで遊んでやって下さい。

ちなみに。このいかにもやる気なさそうな、ウケ狙いの文章は仕様です。
こういうテキストを考えるのが、根が芸人な管理人の
数少ない楽しみなので、生暖かく広い心で許してあげましょう。

2春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/08(土) 00:54:47
という訳で、立てときました。
スレッドをリクエストしてくれた、みきさん、さあやさん、ありがとう〜。o(*^▽^*)o

http://bbs5.cgiboy.com/p/04/01022/
↑でお約束したテキストは現在執筆中ですが、他にご質問があれば、何なりとスレをご利用下さいね。
初めての方も、質問&回答に気軽にお使い下さい。

また、↓こちらのスレをリードして下さってる
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/5753/1142664137/l50
ネタ職人の木天蓼さんも、せっかくの新鮮なネタに反応がないのは寂しいと思うので、
良かったら一言なりと、感想頂ければ助かります。m(__)m
木天蓼さんは猫なので、猫じゃらしを持って行ってあげると喜びますよ。きっと♪

3さあや:2006/07/08(土) 01:49:54
そしてこちらにたどりついたさあやです。
春田の蛙様、スレ立てありがとうございます。感謝・感激・雨・霰!です。

リクエストしたにもかかわらず、いざとなると何を聞こうか・・・。
とりあえず、好きな食べ物はなんですか? (いやそうじゃなくて)

あ、そうだ。蛙様へのご挨拶でもふれたのですが、科学者も認めた(!)という
「宇宙の音」って実際はどんなふうに聞こえるのでしょう? 
ご存じの方いらっしゃいましたら気軽に教えてくださいませ。
もちろん、ご想像や推測でもかまいません。よろしくお願いいたします。

ちなみに私は「砂漠の音」ならきいたことあります。タクラマカン砂漠で。
静かに耳をつけると、砂の下にコンコンという水の音が流れていますよー。

4殿舎男@秋葉系:2006/07/11(火) 23:43:17
初めまして

管理人様に質問ですが
http://kibounokaze.hp.infoseek.co.jp/
に記載されているメールがとどかないようです。
>運動へのご協力お申し出はこちらまで。

どちらに送ればよろしいのでしょうか?

5殿舎男@秋葉系:2006/07/11(火) 23:45:09
失礼しました。管理人様のHNは 春田の蛙 のようですね?

6春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/12(水) 06:23:10
取り急ぎ。

>>4-5 殿舎男@秋葉系さん
メールは確認致しました。
しかしながら、全く存じ上げない初対面の方に管理をお願いするつもりも、
あなたの一存に従って当サイトのテキスト内容を変更するつもりもありません。
こういう場合の普通の付き合い方というか常識は、学会員だからどうこう以前の問題です。
メールの返信はいたしませんので、あしからずご了承下さい。

2ch脱会スレッドのテンプレートに関する提案であれば、頭ごなしになさらず、
あちらで相談者の邪魔にならない範囲で議論の上、スレ住人の意向を計って頂ければと思います。
法律ヲタさん始め、前スレにおいてもいくつか有意義な追加案を出された方がおられるようで、
現在過去ログに目を通している最中です。
皆さんへのレスを始め、なかなか臨機の対応がままならない状態ですが、ご理解頂ければと思います。


あと個人的に率直に申し上げるなら、

>私は学会員の殿舎男というものです。
>http://kibounokaze.hp.infoseek.co.jp/DB/sh_data/#db
>のパスワードとIDの発行をお願いしたい。
>
>
>もしも学会員にはID発行が駄目という方針であるならば
>http://kibounokaze.hp.infoseek.co.jp/DB/sh_data/21_log.html
>を以下のように変更願います。


↑こういうメールの書き出しでは、以降の内容がまともであっても逆効果ですよ。(苦笑)
私は、批判者の方たちにも創価学会員に偏見は持ってほしくないと願っていますので、
あまり学会員の評判を悪くするような事は、なさらないで頂ければと思います。
他サイトさんに要望メールを送られる際は、留意なさって下さい。

それから被害者に、脱会についてあれこれと迷わせているのは、創価学会という当該カルトの組織の問題です。
散々ネットで指摘された今になって、幹部個々人が脱会届けを用意しようが、内部でお守りご本尊がどう扱われていようが、
辞める人間がそれに合わせて、ごちゃごちゃと対応を変える必要は無いと思います。
改善の要望は、どうぞあなたの組織の指導層に提出されて下さい。

一見解決策の提示に見えながら、
被害に遭われた方の愚痴や、都合の悪い事を黙殺するような意識の見え隠れするテキストへの変更に、
当サイトが応ずる事はありません。以上が管理人としての答えです。

7春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/12(水) 16:18:33
さてと、お待たせしました。みきさん、さあやさん、連絡BBSでのリクエストありがとう〜♪

やっぱり、「これを説明して〜」って、お声が掛かると嬉しいです。
要望言われないと、何が必要とされてるのか分からないしね、助かります。
さあやさんのリクエスト、トンデモとマインド・コントロールに関する部分は、別に今度「ダ・ヴィンチ・コード」を使っても説明しますね。

さてさて。んじゃ基本的な事から、まずは数学の「三角関数」とか「微分・積分」辺りから入りましょうか。

あ、大丈夫、大丈夫。難しくない。これらの概念を、説明の例に使うだけだから。別に数学の問題が解けるようになる必要は、ないのです。
使うテキストはコレ、「直観でわかる数学」畑村洋太郎(岩波書店)
この本の解説を使って、数学の概念の幾つかを、まず説明します。

本のタイトルにある『直観』というのが、これから記す長い説明の、キーワードのひとつです。

んじゃ、始めますね。

まずは三角関数です。sin(サイン)とかcos(コサイン)とか言う、アレです。
本の著者である畑村先生は、昔学校の先生から、こういう説明をされたそうです。

『電柱を使えば、その向こうに見える山の高さが分かる』

こういう絵を考えてみて下さい。電柱と、それを見上げる人と、その向こうにある山を真横から見る。
電柱のてっぺんと山頂を直線で結べば、普通は電柱の高さは山より低いから、地面とこの直線の関係は ∠ ←こういうに感じになるでしょう。

つまり、地面と電柱のてっぺんを通じて山頂を見上げる斜め上への視線が角度をつくる、そういう図です。

んで、この直線と地面、それから電柱を横から見れば、直角三角形、つまり ⊿ になる。
この三角形をず〜っと拡大すると、山頂を頂点のひとつに含む、大きな直角三角形になって…

ああ!ブラウザ閉じないで! ついでにここを「お気に入り」から消すのも待った!
いや、この本の著者も書いてるの。こんなごちゃごちゃした説明では分からないって。
まぁ、普通は黒板に図を描きながら説明するから、↑これよりは分かり易いけどね。

要はコレ、具体的なモノを抽象概念に置き換える例なんだよ。「山」とか「電柱」って、具体的なモノでしょ。

そういうものが並んでる風景の背後に、「直角三角形」って抽象的な概念を考えて、あーだこーだ計算に利用する。
つまり山の「高さ」とか、電柱を通して見上げた「角度」みたいに、具体的なモノにくっつける分かり易い目印(ラベル)を導いて、「モノの性質」を捉えるのに使うんです。

8春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/12(水) 16:21:03
抽象概念ってのは、つまり現実じゃなく、頭の中にしか無いアレやコレの事で、つまり「理想の女神さま」とか「白馬の王子さま」の事ね。いないよね、そんな人。(笑)

いないんだけど、でもその理想を元に将来を夢見たりはするじゃない。
理想は相手の「性格」だけじゃなく、「容姿」や「将来性」も含む事がある。
根本的な人間性とは全く無関係な、身体的特徴が考慮される場合もありますね。

例えば男性の多くは、「B.W.H」といった数値に、異様な関心を持ちます。
男性向けグラビアなどには、ほぼ確実にモデルのこうした数値が示されていますが、
「そもそも写真が載ってるんだから、そんなもの要らないだろ」と突っ込む人はいません。これが「抽象概念」を元にした「計算」です(そ、そうなのか?)。

こうした計算に用いられる様々な抽象概念は、それぞれ現実の多様な要素を、ある側面から切り取ってきて、利用しやすくしたモノです。
つまり、ただ「山」を見上げてても何も分からないから、「電柱」と比べて、それを横から見て断面にして、「直角三角形」を考えるようにね。

「理想の異性」は、現実的にはあり得ない架空の存在、つまり夢だけど、それは初恋の思い出だったり、好きな漫画やドラマから作られた理想だったり、
現実の様々な側面から切り取って組み合わされた、その人なりのテンプレートとも言えますね。それを元に、現実を判断――つまり頭で計算する訳です。
「直角三角形」と、その「辺」や「角度」の関係をまとめた「三角関数」が、ひとつの概念のテンプレートとして、様々な計算に使われるように。

さて、話は逸れるけど、実は量子力学が生まれた時も、そうなんですね。ここでの「直角三角形」にあたるひとつが、「完全黒体」っていう抽象概念。

完全黒体っていうのは、「もうパーフェクトに黒い!黒すぎるモノ」の事。そんなの自然界に無いんですよ。まぁ、炭とか色々試したらしいんだけど。

だってパーフェクトに寸分の狂いもない「直角三角形」だって、抽象概念だから想像するのは簡単だけど、多分作れないでしょ?
完璧に理想の異性との恋愛も、想像するのは簡単だけど、現実に相手探すのは、まず不可能に近い。

で、なんでこんなものが必要になったかというと、量子力学って元々は、熱した物体の色の変化を調べるところから生まれたのね。ほら、鉄を熱したら真っ赤になるじゃない。

昔、ドイツとフランスが戦争してドイツが勝ったとき、フランスから鉄の鉱山をぶん取ったんです。
で、それまでジャガイモ作ってた農業国だったドイツは、いっちょ工業化したるか!って考えた。
んで、温度と色の関係を鉄の加工技術の為に、テンプレート、つまり上手く計算出来る抽象概念にまとめたかった。

物を熱したら光が出る。何かを燃やしても、これは分かるよね。
もちろん様々な波長の光は出てるんだけど、その内最も強い波長の光で、全体の色は決まります。
例えばナトリウムを燃やすと黄色の光が出る。どのくらいの温度でどんな色の光が出るかは、物体によって様々です。

そこで、「電柱」と「山」を並べるみたいに、あるいは様々な恋愛漫画を比べてみるみたいに、モノを燃やして出る光を比べてみたんです。

もちろん、ただ並べても仕方ない。横から見て断面を想像して、「直角三角形」を考えるみたいに、
あるいは恋愛漫画のヒロインを売上げ順に並べて、髪型はロングとショートのどちらが人気あるか、調べるみたいに比べます。
つまり「現実」を「記号化」するんですね。

9春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/12(水) 16:22:25
白色の光をプリズムに通すと、綺麗な虹に分かれます。空気中の水滴がプリズムの役割をすると、自然の虹が見られる訳ですが、
この光をナトリウムの黄色の光を通してプリズムにかけると、元の光より虹の黄色が欠けるんですね。

白色光→プリズム→虹に分かれる

白色光→ナトリウム光→虹から黄色が欠ける

つまり、どこかで黄色の波長が吸収されてる訳ですから、まぁ多分盗った犯人はナトリウムです。
そこで、『黄色のナトリウム光を通すと黄色い光の波長が吸収される』 → 『物体は自分が発する波長と同じ光を吸収する』と考えられたんですね。

さて、黒い服を着ると暑いですね。それは色んな波長の光を吸収するから。
色の変化そのものを調べるには、固有の色は邪魔だから、
あらゆる色の波長をまんべんなく公平に吸収する物体、
つまり「完全黒体」が必要だった訳です。


え? 脇道にしては話が長い?
すみませんです。<m(__)m>ペコペコ
けれども論理ってのは、こんな風に『A→B→C→D』と段階を踏んで、一歩ずつ進むものなんで、仕方ないんですよ。

でも、長くて面倒くさいなぁとは思いますよね?

え?思わない?意外と退屈しない?

いや、面倒くさいって事にしといて下さると、有難いです。
実はそこが、このやたら長いテキストの『キモ』ですから。


さぁ、ここからがトンチです。気取って言うなら、具体的なモノから弾き出した抽象概念を、どうまた現実に持ってくるかって裏ワザです。

「完全黒体」→「あらゆる光を均等に吸収する物体」

でも、どんな人間にも多少のクセがあるように、どんな物体にもクセがあります。
完全に『黒ッ』って言われると、現実の物体はどこか個性があるんですね。

ちょっと赤っぽい黒とか、ちょっと茶系統の黒とか、ちょっと悪っぽい黒とか、意外に家庭的な黒とか。
ところが量子力学の歴史にその名を残す、ウィーンて人は、こんなモノを思い付きました。

『中をピカピカに磨いて、ちっちゃい穴をひとつ開けた箱』

別に、箱の外を黒く塗ってはいないです。なんで、これが『黒ッ』なのか?

箱の穴から光が入る → 中で反射しまくる → 反射するたびに少しずつ吸収される → もう一回、箱の外に出るのは大変 → つまり、あらゆる光を均等に吸収 → 黒じゃん♪

…いいのか、これで? なんかズルくないか?

いや、ホントっす。この話、「完全黒体」で検索したら、ちゃんと出てくるから多分。

…多分かよwって思った方、是非検索して、続きの話の解説をよろしく。

10春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/12(水) 16:26:13
で、本題に戻りますが、数学で用いられる抽象概念も、元々は日常の具体的なモノを、ある断面から切り取ったものに過ぎません。
例えばプロペラを想像してみて下さい。回転しながら進むプロペラの先端は、螺旋を描いています。

真横から見れば、プロペラの先端は上下に動きながら進む波です。
次にプロペラを正面から見る。プロペラの中心を通る直線と、プロペラの角度で、直角三角形を作れるでしょう?
それで、こうした波を「正弦(サイン)波」「余弦(コサイン)波」などと、置き換えて考えられる訳です。

要は、数学が分かりにくいのは、その概念が私たちの日常とは、ちょっとかけ離れてるからだと、本書では指摘されています。

> 数学の世界は日常の世界とは違う別世界なのである。
> 証明問題でよく現われる「ゆえに」とか「〜した結果」などというカタ苦しいことばや、
> 「微分」とか「積分」のように日常生活では
> ほとんどお目にかからないことばで成り立っているのが、数学の世界である。

> そんな世界のことが、はじめからわかるわけがない。
> 「わかる」と言う方がどうかしているのである(それが天才という人たちである)。

> では、「数学のことばがわからない」というのは、いったいどういうことなのだろうか?
> そもそもことばというのは、概念に貼り付けられたラベルのことである。

> 私たちは、概念にラベルを貼り付けて初めて、その概念を理解することができる。
> つまり「数学のことばがわからない」というのは、
> 『日常の世界からあまりに遠く離れた世界の概念なので、ラベルを貼り付けられない』
> ということなのである。

> 「微分」「積分」ということばは、数学の世界の中で
> そういう概念を思いついた数学者達が貼り付けたラベルである。
> 数学者にしてみれば、そういう概念を思いついたから、
> それにふさわしいラベルを貼り付けた、というにすぎない。

しかし、それは、私たち日常の世界に住む人間には、まったく関係のないことである。
> そんなこと『知ッタコッチャナイ』のである。

> 自分とは縁もゆかりもない別世界でおこなわれたことを、なぜ理解しなくてはならないか?
> 「数学がわからない」「微分・積分がわからない」というのは、
> そういう感情からくる、至極もっともな反応なのである。

著者はこのように述べて、数学は「まず日常の世界との結びつきを見つけて、それを手がかりに理解」していくことを勧めます。
「日常の生活感覚に引きつけて考える」例として、
たとえば微分・積分では、お金のやりくりに引きつけて考える喩えを挙げてるんですね。

> (こうした場合)気になるのは、つぎの2点である。
> (1) 財布からいくら出ていくか?
> (2) 財布の中にいくらあるか?

> この(時間とともに)「財布からいくら出ていくか?」が微分の概念を、
> 「財布の中にいくらあるか?」が積分の概念を表しているのである。
> 要するに、時間とともに変化する何物かがあって、
>  「どれだけ変わっているか」に着目するのが「微分」
>  「ぜんぶでどれだけあるか」に着目するのが「積分」
> という概念なのである。

先ほど脇道で例に出した、量子力学が分かりづらいのだって、そこで使われる抽象概念が、日常と乖離しているからです。
そりゃ三角関数とか微分・積分なら、量子力学に比べたら、遥かに日常との取っ掛かりは見つけ易いけど、それでも下手な例で取っ掛かりを示すと、返って分かりづらい。

その『悪い説明』の見本が、実は先に示した『電柱と山の高さ』だと、「直観でわかる数学」では指摘されています。

11春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/12(水) 16:27:41
著者の指摘を説明しましょう。先に論理は『A→B→C→D』と進むと言う話をしましたが、
現在はすでに量子力学は出来上がった学問ですから、結果の『D』は分かってるんです。
量子力学が分かってる人は、意識的にでも無意識にでも、実は『D』から逆算して、
『D』を示すには『C』、『C』を導くには『B』…と頭で考え、
『A→B→C→D』の順番で説明します。分からせる為の誘導ですね。

これを三角関数の例で示せば、要は「角の大きさ」と「二辺の長さ」の「関係」に着目させたくて、色々とめんどくさい説明をしている訳です。
直角三角形、直角三角形とクドクド書いてきたけれど、実は「三角関数」で言う「直角三角形」は、
私たちが日常で「無意識に見ている直角三角形」とは、見方が違います。見る「断面」が違うといっても良いでしょう。

私たちは「三角形」というと、普通は「みっつの辺」や「みっつの角」を認識していると思います。
しかし三角関数というのは、角と辺の関係に着目した概念です。

つまり三角形といって『∠』とか『∟』みたいな姿を考える、その概念に名前を付けているんです。

サイン、コサイン、タンジェントを、アルファベットのs,c,tの筆記体の筆順で暗記させられたりしませんでしたか?
あれはそういうことなんです。「角」に対して「どの二辺」を意識させるかを、暗記させてるんです。

けれど、電柱の高さと電柱までの距離から山の高さを考える、なんて言われても、
「底辺の長さはどうするんだよ、山の下にトンネルでも掘るのか」とか、話が脇道にそれちゃいますよね。
これだと「角」と「辺」の「関係」という切り口から三角形を見るんだよ、という概念の説明には、雑音が多くて不十分なんです。
「完全黒体」の例でもお分かりのように、抽象概念を示すために、日常から様々な雑音を省くのは、それだけでめんどくさいんですから。

分かってる人、言い替えれば頭にテンプレートを持っている人は、
はじめから『D』という抽象概念を結論に置いて、そこに持って行こうと『C』『B』『A』を示します。
しかし、初めて学ぶ側からすれば、『A』から『B』へ、そして『C』へと考えを進めようとします。

実際の学問の歴史では、『A』から『B』へ抽象概念をひとつ進めるには、優れた学者たちによる多大な思考錯誤を要しました。
初学者は、天才ならぬ身でこの困難さにぶつかってしまい、挫折する事になってしまう。
けど、それはむしろ当然のことで、教える方が「分かってる頭」で考えるのが悪いというのが、「直観でわかる数学」の主張です。

では「直観」とは何か? すでに持っているテンプレートに、教えられた内容がピタリと当てはまる事。
そこで「なるほど!」と思うんだから、大抵の人が持ってる「日常」のテンプレートに、抽象概念を巧く結びつけなきゃ無理だよん、と著者は述べてます。

12春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/12(水) 16:28:17
私たちは生まれてから今日まで、自身の特性と周囲との関わりの間に、様々な「自分らしさ」を作り上げ、そして今も作っている最中です。
色々な「好み」や「考え」のクセ、物の見方、その内の幾つかは、同じような傾向の人間と影響を与えあって、また他人に受け継がせる事も可能です。
政治的な思想とか立場は、こうしたテンプレートのひとつでしょうね。

それから日常の経験則、身近な例では「掃除とか炊事をいかにチャッチャと終わらせるか」なんてのも、そうかもしれません。
こうした事の感覚と噛み合えば、数学も取っ掛かり易そうに思えます。

そして、本書の指摘通り日常の感覚からは掴みにくいのですが、学問の世界特有の考え方も、確かに同じテンプレートの一種だと思います。
数学の様々な概念だって、要はメンドクサイ計算を、何かに当てはめてチャッチャッと終わらせるという発想から、生まれたものが多くあるそうですよ。

例えば「行列」なんかがそう。あの行列(マトリックス)って概念は、19世紀に物理学が発展して、
解かなければならない連立方程式がごちゃごちゃ増えたため、何かこれをいっぺんに楽にこなす方法はないかしらん?と考えられた手段だそうです。

だから、発想の最初には日常がある訳だけれど、テンプレートが抽象的な概念で日常からはかけ離れてしまうと、今度はそれを日常に引き戻す作業が大変なんですね。
テンプレートからこねまわしたり、組み合わせて生まれたテンプレなんかになってくると、もうお手上げです。(^^ゞ

さぁて、「けどな、蛙の言ってる事は、みきさんやさあやさんの質問と何の関係があるんだ?」と疑問の方。
いや、関係ありますよ。途中で私が書いたテンプレートの例を思い出して下さいな。そう、理想の異性がどうしたとか、スリーサイズがどうたらって話です。

え?アレは単なる冗談じゃなかったのかって?
ちゃいますよ。長文だけど、これでも無駄を省く努力はしてるもん。いやホントに。


さてさて、私のあの説明、ひとつの現実論ではあるのですが、「それだけだと何かヤだな」と思いませんでしたか?

大抵の人間は、自分が他人をテンプレートで判断する事にはあまり抵抗を感じませんが、自分をそれで判断されるのは嫌!なものです。
でも確かに、そんなテンプレにこだわる男ほど、出会い系サイトやら水商売のオネェチャンの身の上話にも、あっさり引っ掛かるかも知れませんね。
出会い系の向こうのサクラの男性(ネットオカマ=ネカマなんて言いますが)の作られた言葉に、萌え萌え〜になるかもしれない。
んじゃ、この場合の「引っ掛かる」って、どゆ事でしょう?

これはつまり、「その人のテンプレート」に「別なナニか」がハマったって事じゃないでしょうか?

13春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/12(水) 16:29:00
「理解する」のと「誤解する」の間には、プロセスとして共通点があります。要は紙一重ってことです。「テンプレにぴったりな異性」と「詐欺師」が紙一重なように。

本来全然異なるものが、なんかピタリと当てはまって思える。なんとなく「分かった」気がする。ありがちな例にこういうのがありますよ。

(1)量子力学は何かよく分からない
         ↓
   何かよく分からない⇒神秘・不思議
         ↓
   神秘・不思議⇒何かよく分からない
         ↓
   神秘・不思議の世界は量子力学だ!


(2)仏教には、何か知らんが意識を色々な段階に分けて説明する理屈があるらしい。
         ↓
   フロイトとかユングにも、何かそういうのがあるらしい。
         ↓
   何となく分かったぞ、つまり同じこと言ってるんだ!


……そんな単純な訳がありません。これじゃ人間を単純なテンプレで判断して、「分かった!」と錯覚してるのと同じです。(笑)

さっきから長々と話してる例でも明らかなように、大抵の場合、ある概念を説明するというのは、ゆっくり一歩ずつ段階を踏まないと分からない、メンドクサイもんです。
実際私が書いてる事、かなり省いた内容ではあるんですが、それでも読む方はうんざりでしょう。(笑)

実はれっきとした科学者や技術者も、トンデモなオカルトにはハマります。
そのひとつのパターンは、トンデモがテンプレートにピタリと当てはまる、少なくともそう見える場合でしょう。

だから、「あ、そうだったのか!」と思う。日常と乖離した専門的なテンプレートを持ってても、ワクチンにはなりません。
だってそれ、日常の「常識」とは違うんだもの。非常識は、非常識を防ぐ盾には、ちと頼りないです。

> たとえいかに珍奇なものでも、大学教授の肩書きをもつ科学者が展開した理論は、
> それ自身が「水戸黄門の印籠」のような役割を果たし、
> 当該「超常現象」に箔をつける社会的機能を担う。

> 一次元の世界を考えよう。さしずめ一本の直線を考えてもらえばいい。
> その直線の上に、二つの点A、Bを定める。
> では、点Aを「点Bを通過することなく」点Bの反対側に移すことができるだろうか。
> 無理である。しかし、二次元の世界で考えれば、そんなことは何の造作もない。
> 点Bを跨いで点Aを点Bの反対側に移動させればそれで済む。
> 一次元でできないことでも、次元を一つあげれば何の苦もなく実現可能なのだ。

> 二次元平面上に円を一つ描き、円の内部に点Pを定める。
> では円周を横切ることなく点Pを円外に移す事は出来るか。無理である。
> しかし、三次元空間で考えればそんなことは簡単なことだ。円を跨いで運び出せばいい。
> 二次元でできなくとも、次元を一つ上げれば何の苦もなく実現可能なのだ。

> 三次元空間内に一個の箱を用意し、中にボールを入れて蓋を閉める。
> では、箱の壁を通過することなく、中のボールを外に取り出す方法はあるか。
> 三次元では無理だが、四次元空間で考えればそんなことは容易なことだ。
> ボールは四次元空間を通って箱を破ることなくやすやすと外部に取り出すことができる!

> 論理はまことに明快だ。だが現実にわれわれが生活する空間に
> 四次元の世界を持ち出すことの正当性については、何の検証もしていない。

> 科学者の言うことを点検なしに信じることは、時に危ないことを知る必要がある。

> 人々がオカルトの世界に足を踏み入れていく重要な原因のひとつが、
> 社会的地位・肩書きなどに幻惑されて真実性の検証を怠ることにほかならない。
> 「人はなぜ騙されるのか〜非科学を科学する〜」安斎育郎・朝日新聞社

14春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/12(水) 16:29:32
しかし私自身は、↑の例の最後の一文には異論があります。異論というより、不十分だと思うのです。

だってね、メンドクサイことを省いて頭使いたくないってのは、人間の本性でしょう。
上記で指摘されてる、「科学者の言うことを点検なしに信じる」「社会的地位・肩書きなどに幻惑され」るというのも、
「科学者は信頼できる」「社会的地位や肩書きの確かな人は信頼できる」という、いわば人間を判断するテンプレです。

テンプレート自体を持つなと言われては、人間生きてはいけません。
そして、その本性故に、科学だって発展してきた面がある。説明してきた通りです。

ただ、単純なテンプレートに全て当てはめて、何でもそれで判断するのは、確かに問題があるのですね。
異性に対する見方が偏ってて単純なほど、そのテンプレートに当てはまる理想をでっちあげるのは楽になります。
何でも特定の科学に当てはめる相手には、むしろそこにピタリとハマるトンデモが示し易いように。

カルトの物の見方が、えてして硬直して単純な価値観に陥りがちなのも、受け手にそうしたテンプレートを持たせる事が、支配に有効だからでしょう。

それから『D』から逆算して頭で考え、概念を説明するって話。『D』に折伏とか、御書根本とか、公明党の実績って入れてみて下さい。
『D』を信じてる人に、結果から逆算した事を、『A→B→C→D』と説明すれば通じる。
その「納得」を端から見ていて、どうにも釈然としないけど相手は自信満々だって事、ありませんか?
こっちは『A』から『B』にいく理由が、そもそも分からない。

それからね、そうした「ナニか」に騙された!と気付いた時。
何であろうと、これは騙したり利用した方が悪いのです。本当に騙してるのは目の前の人じゃなくて、組織だったり仕組みだったりする事もあるけれどね。

でもね、こうした時に、何故か騙された自分に対しても、どん底まで自信を失ったりします。何でだろう?


これはですね、つまり今まで培ってきた自分自身も、信じられなくなるからじゃないでしょうか?
騙された以上、もう今まで持ってた、どのテンプレートも偽物、嘘っぱちだと。
みんな捨てなきゃいけない。でも、じゃあこれから、何を判断の基準にすれば良いんだろう?と。

今まで説明してきた事でお分かりのように、たまたま別な「ナニか」にも当てはまったからって、それはテンプレート自体が悪いからじゃありません。
まして、持ってるテンプレートを全て捨てたり、否定する必要なんかないです。少しくらい単純な見方をしてたって、偏ってたって、それが人間ですから。

そ、パーフェクトな人間は想像の中にしか居ません。「完全黒体」が自然には存在しないように。

ただ、そうした経験をしたから、それを生かして、次からテンプレートを増やしておくのには賛成です。
それは人間の幅を広げ、考えや態度にゆとりを持たせると思います。お金が沢山あれば、沢山のモノが買えるように。
ゆとりは無ければ無いでやりくりが必要ですが、あればあったに越した事はありませんよね。

そこで次回は、「じゃあ科学と非科学の境目を、言ってる人の権威とか肩書きに頼らずに判断するには、どんな考えのテンプレートがあるんだろ?」って話をします。
今回でウンザリしなかった気長で心の広い方は、お楽しみにね♪



つうかさぁ、こんなクソ長いテキスト読まされて、尚且つ次を楽しみにする人居るかなぁ。激しく不安だわ。(汗)

15春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/12(水) 16:31:27
>3 さあやさんへ

お待たせしました、お答えしまぁす♪

>好きな食べ物はなんですか?

果物は大抵好きです。甘党なのでケーキとか大好きです。お肉よりはお魚が好きです。

え?それは掴みのギャグだから、真面目に答えなくて良い?
そうっすか…くすん。(;_

>春田の蛙様、スレ立てありがとうございます。感謝・感激・雨・霰!です。

いえいえいえ!
こちらこそお付き合い頂き大感謝〜ですよ。
いつもより長めにレスを書いております。(←迷惑だろうソレはw)

>あ、そうだ。蛙様へのご挨拶でもふれたのですが、科学者も認めた(!)という
>「宇宙の音」って実際はどんなふうに聞こえるのでしょう? 
>ご存じの方いらっしゃいましたら気軽に教えてくださいませ。
>もちろん、ご想像や推測でもかまいません。よろしくお願いいたします。

はいな。これはですね、たぶん電磁波をAM変調で可聴域の音波に変換した、
企画CDとかアトラクションの類が元ネタではないかと思います。
「惑星の自転の音」なんかを、聴かせてくれるものがあったそうですよ。

要するに、本来「音」ではありません。
「宇宙の音」だと思って聴いてみれば、何か有難い気がするかもですが、
夢の無い言い方をしてしまいますと、単なる「雑音」です。ρ(。 。、 )

だから別に「南無妙法蓮華経」と聞こえる訳でも無いそうですが、
そう聞こえるようにいじくって、そう聞こうとすれば聞こえるかもしれません。
喩えるなら、「音のロールシャッハテスト」でしょうか。(^_^;
普通は「ゴォーーー…」とか、そんな音みたいです。

想像ですが、これを聴いた学会員さんが、
「南無妙法蓮華経に聞こえる!」とか言い出して、それが広まったんじゃないでしょうか。
ちなみに私が学会員なら、もう少し上手い言い方をします。

「星の回転から発生する電磁波を音波に変換して、よく聞いてみるとお題目だったんだ。
 つまり、宇宙の星たちもお題目を唱えてて、
 それは電磁波として宇宙を満たし、私たちにも知らないうちに降り注いでる。
 だから、私たちがお題目を唱えるという事は、宇宙の生命と一体になる事なんだよ?」

さて、↑この二分十二秒ででっちあげたヨタ話ですが、
学会員さん向けに話したら説得力あるかなぁ…どう思われます?

16みき:2006/07/12(水) 17:52:16
蛙さんへ
カルトの物の見方が、えてして硬直して単純な価値観に陥りがちなのも、
受け手にそうしたテンプレートを持たせる事が、支配に有効だからでしょう。

「題目が宇宙の法則」云々の話が飛び交うのはこのテンプレートを
持たせることありきなんですね。
上手いコメントができませんが、しっかり読んでます。

17さあや:2006/07/12(水) 20:30:26
蛙様、丁寧なレス、ありがとうございます。
要するに「肉より魚」なのですね。(ではなくて)

>喩えるなら、「音のロールシャッハテスト」

おおう、斬新な例えですねー。それでいてイメージしやすい。
蛙様バージョンの宇宙の音のお解説、思わずうっとりしてしまいました。
あやうくマインドコントロールされるところでした。あぶないあぶない。
 
長文になる無礼は覚悟でもう一回ひっぱらせていただきます。


>「星の回転から発生する電磁波を音波に変換して、よく聞いてみるとお題目だったんだ。
 つまり、宇宙の星たちもお題目を唱えてて、
 それは電磁波として宇宙を満たし、私たちにも知らないうちに降り注いでる。
 だから、私たちがお題目を唱えるという事は、宇宙の生命と一体になる事なんだよ?」

これ、私の折伏者である友人がいかにもいいそうな言葉で笑えました。
特に“宇宙の星たちもお題目を唱えてて”のあたり。もともと、満点の星空を見上げながら、ふと
「今から3万年後には、白鳥座のベガが北極星になるんだよ」(誰か,真実求む!)
「ここにくればいい人にあえるんだってこいつにもわかるんだね」(学会会館の迷い猫に)
なんて口にするような、ロマンチストさんなのです。

今回の蛙様のレスで思い出した、ロマン感じる宇宙の音のお話。
ケプラーの法則で知られる、天文学者のケプラーが発見した惑星の数式を音階に
変換したところ、地球は「ミ ファ ミ ファ」の音階で回っていることが判明。
 
当時宗教迫害を受けていたルター派のケプラーはこれを言語化して
「地球は今日も貧しさを訴えながら宇宙の調和に参加しようとしている」
と解釈したそうです。真偽はともかく、ロマンあふれるお話です。

「南無妙法蓮華経は宇宙の音なんだ。科学者もそういっているんだよ。」
とうっとりと語るロマンチストの友人に対し、
「クマラジュウに漢訳される前の原典、ナモサッダルマプンダーリカ♪じゃだめなの?」
間髪入れずつっこみを入れて、相手を一瞬ひきつらせた夢のない私でした。

18さあや:2006/07/12(水) 21:26:16
気軽な質問、もうひとついいですか? 知っていましたらお願いします。
すごく気になって気になって夜も眠れないんです(ばかですねえ)。
友人や周囲の学会員が誇らしげに語る数あるうっとり話の中で。

「アインシュタインも最終的には法華経だったんだよ」
「トルストイも最後は仏教だったのよ」

というのがあります。私仕様なのか、折伏の度にいわれます。
蛙様のテンプレートのご説明のおかげ(ありがとうございました!)
でこれを語るときの彼らの根拠のない自身ぐあいはなんとなく想像できます。

で、実際のところ、これって本当なのですか? もしかして根拠ありですか。
伝記にのっているとか。あるいは、「ここだけの話」として、学会員に脈々と伝授されているとか。
聖教新聞(トルストイよく引用されてますね)とか大白蓮華に載っていたとか
自分で調べてもわからない&時間がない(ものぐさです♪)のです。

根拠のあるなしなどなんでもよいので眠れぬ子羊に教えてやってくださいませ。

19春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/12(水) 23:02:18
>>18 さあやさん
眠れないって事なので、簡潔に。
ただ、調べるのに30分ほどしか掛けてませんので、その点はご容赦を。m(__)m

>友人や周囲の学会員が誇らしげに語る数あるうっとり話の中で。
>
>「アインシュタインも最終的には法華経だったんだよ」
>「トルストイも最後は仏教だったのよ」
>
>というのがあります。私仕様なのか、折伏の度にいわれます。

トルストイに関しては、池田氏の講演集である「創価のルネサンス」82巻に記述があるようです。
トルストイが日露戦争に反対していた事に触れ、仏教の不殺生の精神で、仏教界に反戦を呼びかけたと紹介しています。

仮に事実だとしても、それだけではトルストイが「仏教に」傾倒していたとは言えません。
トルストイが晩年、「宗教哲学に」傾倒していた事は事実ですが、
記述を見る限り、我田引水の印象が強いですね。

トルストイは、仏教徒には仏教の考え方で、平和を呼びかけただけではないでしょうか。
平和という大きな理想のため、個別の宗教の垣根にとらわれなかったとしたら素晴らしい事です。

またトルストイの高潔さに対比させる形で、禅の市川白弦氏の著作から、
当時の仏教界の戦争協力を取り上げていますが、市川白弦氏はその当時の戦争協力について、
実に執拗かつ痛烈に掘り下げて、反省を続けられた事で有名な方です。
宗教組織の過ちについて、その宗教組織の顔たる人物の態度が
このようであれば、やはり高潔に見えますね。

更にトルストイは日露戦争への反対に際し、
まずは自国であるロシアから戦争を取り止めるよう訴えた事で、多くの人に感銘を与えました。
やはり、まず己れや己れの属する団体・組織から
和解の範を示すべきであるとの態度には、深く共感します。

更にトルストイは、徹底した非抵抗と反戦を訴え、そうした権力を忌避しました。
やはり、与党の座に居るためにイラク戦争に賛成などするよりは、潔く下野すべきだったようです。

更にトルストイは、教会に対する否定的な態度でも有名ですね。
信仰は組織などなくても出来る、
むしろ組織が信仰をだめにするというのが、トルストイの忠告ではないでしょうか?

あ、いえいえ。別に殊更皮肉な箇所を挙げた訳ではありません。
ただ「創価学会の外」で言われてる、ごく常識的な内容を拾ってみました。(^^ゞ

20春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/12(水) 23:45:36
【続き】

アインシュタインについては、どこから法華経が出てきたのか、
ちょっと引っ掛かりが判然としません。
アインシュタインに関しては出どころ不明な怪しい話が、
創価学会関係に限らず、沢山出回っています。これも有名税の一種なのでしょうか?

ちなみにサイエントロジーというカルトは、脳の活性化をうたい、
人間の脳は90%が休眠状態にあるという説を、アインシュタインの説だと吹聴しているようです。
「フロイト先生のウソ」ロルフ・デーゲン(文春文庫)によれば、
カナダのサイモン・フレーザー大学の心理学教授
バリー・L・バイアースタインが詳細な調査を行ったところ、
アインシュタインがそのような事を述べた根拠は見つからなかったそうです。

こうした出どころ不明な神話が蔓延する現象は、
「ソース・アムネジア(出典健忘)」という心理現象に起因しているとされています。

> 情報の出所は忘れてしまっても、情報そのものは覚えているという事がよくある。
> その結果、怪しげな情報源からの情報でもしばらく経つと
> 他人に受け売りしてしまうようなことが起こるのである。
> 「フロイト先生のウソ」ロルフ・デーゲン(文春文庫)

まぁ、そもそもアインシュタインは脳の研究者ではありませんから、
アインシュタインが言おうが言うまいが、この言葉に何ら権威はありませんけどね。(^_^;

>蛙様のテンプレートのご説明のおかげ(ありがとうございました!)
>でこれを語るときの彼らの根拠のない自身ぐあいはなんとなく想像できます。

少しはお役に立てましたでしょうか?
ちなみに、落ち着いて読み返してみましたら、
三角関数の説明で信じられないポカやってますね、私。
後ほど改めて謝罪の上、ちゃんと訂正しときます。m(__)m

また、>>14で予告致しました次回のテキストにおいても、
実は私が過去に書いたトンデモの訂正があります。
以下のレスの内容に間違いがあるので、
見つけた方はどうぞ突っ込んでやって下さい。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/5753/1135333870/106

21さあや:2006/07/13(木) 00:20:38
蛙様、迅速なレス、ありがとうございます。
30分もお時間取らせてしまって恐縮です。
打てば響くような明快なお答え、流石です。
おかげさまで、ぐっすり眠れそうです(笑)。

トルストイがよく学会機関誌に引用されるのは、反戦・平和などのキーワードからなのですね。
学会、きれいな言葉(汚い言葉もだけど)、好きですからね。納得です。

トルストイの信仰に関する記述は、私も創価学会を離れた文献で読んでいて、深く共感していました。教会批判、云々など。
自分の理想とする信仰の在り方にわりと近くて嬉しい驚きを感じたものです。

で、ここから少しトンデモめいてくるのですが、私のど〜でもよい体験談です。
私はそのトルストイについての記述を一人旅の飛行機の上で読んでいました。
その日、空港には車でのお迎えを買ってでてくれた学会員の婦人部のかたが待ってくださっていました。

その車内での会話。(行く先は何故か事前に遠慮しておいたはずの学会会館♪)
「私も一時は学会から離れたのだけど、戻ったきっかけはやっぱりトルストイだったのよ」
???トルストイの話など誰にも、一度もしたこともないのに。

たまに精神世界モードになる私は、しばらくシンクロニシティ!なんてひとりでびっくりしてしまいました。
「トルストイも最後は仏教だったのよ」はその時のひとことです。
冷静に考えると偶然なのですが。偶然、偶然・偶然・・・。
またまた眠れなくなったりして(笑)。

22さあや:2006/07/13(木) 02:24:32
>20 蛙様。
ひきつづきアインシュタインの件も、調査していただきありがとうございました。
創価学会の外の世界では、そんなに明確な根拠がないとわかっただけでも収穫です。

「トルストイが仏教」も「アインシュタインが法華経」もありかなーと思います。
仏教も法華経も好きだし。世界の信仰はどこかでゆるくつながっている気がするから。
むしろ「創価学会も最終的には仏教なのよ」てなことを受け入れるのより自然かも。
なあんてね☆

「意味ある偶然の一致」については今もよくわからないけど。
マインドコントロールにはまってしまう要因となる側面もあるような・・・。
うっかりその辺のカルト組織に利用されないように気をつけようと思いました。

23春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/13(木) 23:43:06
>>16 みきさん

こちらでも、一応。(^^;

連絡BBSで頂いた、みきさんの言葉には、とても報われたし、救われました。ありがとうございます。
私がいつも気に掛るのは、行き場の無い方の行き場の無い気持ちの、その置き場所です。
そんな場所のひとつになれたら良いなと思っています。

>>22 さあやさん
>ひきつづきアインシュタインの件も、調査していただきありがとうございました。
>創価学会の外の世界では、そんなに明確な根拠がないとわかっただけでも収穫です。

いえいえ、なにぶん不十分で申し訳ないです。
おまけに一切推敲もなしに書き込んじゃったので、改めて読むと恥ずかしいですな。(汗)

>「トルストイが仏教」も「アインシュタインが法華経」もありかなーと思います。

そうですね。「トルストイが仏教『も』」は、その通りだと思います。
問題なのは、「トルストイが(最後は)仏教(しか)」というニュアンスで、
しかも真の仏教=創価学会といった傾向で語られる場合でしょうね。

そんな排他性は、トルストイの指向とは真逆ですよね。

それから、「反戦平和」というテンプレート自体には何も問題は無いんですよ。
そのためなら毅然と権力と向き合うべきというのも、これはこれで、一つの筋の通った主張です。

ただし、それが当の創価学会や公明党や池田氏自身に対しても、批判として向けられなければ、
単なるご都合主義で、本音は創価さえ肯定出来れば良いんちゃうんか?という疑問になると思います。

言わば池田氏や組織を批判してる人こそ、己の信仰に最も忠実な人たちという事にもなりますね。
即ちこれを、「依法不依人」と言うんだと思います。

「反戦平和」も「依法不依人」も、個々のテンプレート自体は何も悪くない。

24春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/13(木) 23:45:59
【続き】

ですから当然、そうしたテンプレートに惹かれる事も、それがしっくりくる事も、
その人自身の個性でありこそすれ、なんらやましい事ではありません。
そのテンプレートを用いて信用させ、実態はそれと真逆の事をさせようと誘導する。
その事が多大な迷惑を生んでいるし、テンプレート自体への反発や不信感をも育ててるんですよ。

そうした反発や不信感をわざわざ煽っておいて、それが「魔」だから闘えと疑問を封じるのは、
巧い仕組みだけどやり方がこすっからいですね、と私は批判してるんです。
こうして、組織を捨てる事とテンプレ自体を捨てる事を混同させ、
あたかも自分自身を捨てるかの如く錯覚させて、それへの心理的な壁を高くする。
組織から気持ちを離れにくくさせる、支配の手段のひとつかと思います。

>仏教も法華経も好きだし。世界の信仰はどこかでゆるくつながっている気がするから。
>むしろ「創価学会も最終的には仏教なのよ」てなことを受け入れるのより自然かも。
>なあんてね☆

いえ実は私、信仰は自由だと思っているので、仏教より創価のバラモン的な宇宙生命論が、
その人にしっくりくるなら、それはそれで良いじゃないかと思ってます。
「これが唯一正しい仏法だから」という厚かましさに、Noと言ってるだけなのです。

仰る通り、信仰には違う宗教でも互いに相通じる面もあります。
けれど、もっと大切なのは、決定的に違う面もあるという事、
そして決定的に違う面――例えば創価仏法は仏教というよりバラモン教だ、という部分を持って、
それを「存在自体が間違い」だと断ずるのは、「仏教=正義」「バラモン=悪」という
信仰的な価値判断であって、一つの立場ではありますが、特別な立場ではないという事です。

間違ってるのは、唯一正しい仏法を錦の御旗にした、実際の行動です。
つまり、ある信仰的な価値判断=テンプレート自体には問題ありませんが、
それが何と噛み合って実態に現れているかが、問題だと思うのですよ。

25春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/14(金) 00:03:24
>「意味ある偶然の一致」については今もよくわからないけど。
>マインドコントロールにはまってしまう要因となる側面もあるような・・・。
>うっかりその辺のカルト組織に利用されないように気をつけようと思いました。

そうですね。確かにスティーヴン・ハッサンが、そのものズバリの体験を
「マインド・コントロールの恐怖」に記してます。
統一教会への入信を迷っていた時、何気なく手にとってパラパラめくった本の、偶然開いたページが、
統一教会の原理講論と似た主張をしてたページで、これぞ天啓だと入信を決意したんだそうです。

ただこれも、全てを「シンクロニティ」などというカテゴリーに放り込んで、
物事を分かったつもりになりさえしなければ、
あんまり大袈裟に考える必要はないんじゃないかと思います。
同じ捉え方を用いて、さあやさんと偶然投稿日時が重なった事を、
私が奇しき縁だと喜ぶのは間違ってないでしょう。なんとなしに暖かい気持ちになれましたよ私。(^-^)

その事を何かに利用する、利用される事にはちょっと気を付けておくに越した事ないけど、
値段の付かない日常のタダ(無料)の夢は、
オトクに気持ちよく楽しんだら良いのではないかなぁと思います。(^^

26さあや:2006/07/14(金) 01:06:52
蛙様。毎度丁寧な考察ありがとうございます。

>「依法不依人」
大好きです。以前、折伏を断る際に釈迦の自灯明とかをひっぱってきて
「私は人に依らずに法に依る」といいましたところ、間髪いれず「違うよ」と来ました。
なんでも解釈を、なかんづく師を間違えると危険なのだとか・・・。
学会が丸ごとはいるおっきな鏡を向けてあげたかった。

>創価学会バラモン的宇宙観

友人の解説きいていて、けっこう自分の宇宙観と近いじゃん、と感じるときあります(笑)

>スティーブンハッサン

私の友人、まさに、当時のハッサン・タイプの学会員さんです。
エリート。魅力的。リーダー的。ご両親は反対&ご心配。
自分は真の法華経の行者。師にお答えしなければ、etc・・・。
たったの一年間で、ですよぉ!。

組織も彼を重宝しているのか、創価学会のダークな側面はスルーさせていて。
財務もF標も彼には課せられません。だからとても居心地のよい存在のようです。
ある婦人部さんは「○○君は今や組織には絶対必要な人♪」と友人を評価していました。

彼に限らず私が実際に接した学会員さんは、国家公務員や教育者、法律関係者、医療関係者などが多く、
そのことが私にいたずらに不安を煽らせます。一人一人は、バランス感覚の優れた魅力的な人です。

>シンクロ
蛙さんの助言、救われました。シンクロはシンクロで受け入れていいんですね。
ハッサンのお母さんが息子を取り戻すため、神様に「足を折ってください」てお祈りしてたの、
あれもひとつのシンクロかな、と個人的に思いました。あ、カテゴリーに放り込んじゃった(笑)

鋭い蛙さんのこと、とっくに見抜かれていると思われますが、私、かなりマインドコントロールされやすい側の人間です♪

27ひゃっきまる:2006/07/17(月) 16:29:06
>蛙さん

このスレ、大変面白かったです!
こんな短レスしか書き込めませんが…。(^^;

どんな質問でも、ということなので、個人的にいつも疑問に思っていることの一つを質問させていただきます。

「恋愛」って何なんでしょうか。

この言葉にはいろいろな謎があるんでいろいろな切り口で語ることができると思うのですが、僕は、ある特定の人「だけ」が自分にとってものすごく特別な存在のように思えてしまうことが不思議なんです。

ときにはそれがすごく大きな苦しみの原因になってしまったりもします。

ドラマの世界ではそのために死んでしまうことも珍しくありません。それが現実におこりうることなのかなんともいえませんが、心情的にはすごく共感できたりします。

動物行動学的にはいろいろ「らしい」説明ができるのかもしれませんが、若干そういう説明では不満な感じ…。

何か蛙さんが面白い考え方とか知っていたら、ぜひぜひ(^^)

28木天蓼(マタタビ):2006/07/17(月) 23:55:32
ひゃっきまるさん こんばんは
ううーむ、すごい質問だにゃあ。 ちなみに私は初恋の人と結婚した脳天気〜♪

で、私の蛙さんへの質問ですが、「茶道と禅の関係について」です。
歴史的な面白話が聞けると嬉しい(=・ω・=)にゃ〜。

29ひゃっきまる:2006/07/20(木) 08:44:20
>マタさん

あれ? 初対面でしたっけ?(^^; 念のためはじめまして。
初恋の人と結婚したなんて一番いいですね!

30木天蓼(マタタビ):2006/07/21(金) 17:02:02
ひゃっきまるさんへ
あー!そうですそうです! はじめましてです〜。
お名前よく拝見してるので、初対面の気がしませんで・・・失礼致しました。
あらためて はじめまして 木天蓼(マタタビ)と申します。 どうぞよろしく

31春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/23(日) 13:25:36
さあやさん、ひゃっきまるさん、木天蓼さん、どもです〜。

> ひゃっきまるさん
>このスレ、大変面白かったです!
>こんな短レスしか書き込めませんが…。(^^;

短レス大歓迎っすよ!
嬉しいなぁ、面白い事を書けたか自信なかったので、すごく励まされます。
ひゃっきまるさんにそう言って頂けると、お眼鏡にかなったんだなぁとホッとしますよ。

あ、けれど鋭いツッコミも、もちろんいつでもオッケーですよ。
芸は磨かれてこそ、より多くのお客様に楽しんで頂ける訳ですから。(…芸なのか?書き込みはw)

>「恋愛」って何なんでしょうか。

「れーんー」と呼ばれて、「あーいー♪」と応える事だって、昔聞いた記憶が…。
遥か昔に、NHKの「クイズ!面白ゼミナール」で、平安時代の
話し言葉の説明でやってた気がするんだけど、記憶違いの可能性大です。(;^_^A

男女の恋愛に関しては、昔は恋、乞うという表現が主だったようで、
愛は使われ方が、執着とかそっちの意味の場合も多かったようですね。
直江兼続の兜には、でっかく「愛」って漢字が飾られてますが、これはそちらの意味のようです。

>何か蛙さんが面白い考え方とか知っていたら、ぜひぜひ(^^

プ、プレッシャーだなぁ…面白いこと書けるかしらん。(汗)
『恋愛』と『茶道』と『禅』と、一緒に書かせて頂いても構いませんか?
せっかくお題が出てるので、共通点から光を当てていったらどうかなーと思いますので。

32春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/23(日) 13:26:18
> 木天蓼さん
『芸』は私が担当致しますので、木天蓼さんは是非体験に基づいた、
ラブな甘さとほんのり苦いオトナのご意見をたっぷりとw
恋愛の流儀は人の数だけあると、小説家の水野良先生も仰ってます。

あー…ただ茶道についてなんですが、私知りませんよ。全く。それでもオッケー?
もしかして博識とか物知りとか期待されてるんじゃないかと、ちょっと不安。ρ(。 。、 )

33春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/23(日) 13:30:17
> さあやさん
いっぱいレスが滞ってて、ごめんなさいです〜。
皆さんと仲良し仲良し(by 木天蓼さん)しつつ、気長に私の事もお相手したって下さいませね〜♪

>(連絡BBSに頂いた内容へ)
>>その団体固有の教義は、あまり関係ない
>あとづけ、というか、あとだし、のような感じでしょうか。

そうですね。科学哲学の方では、アドホックと呼んだりします。
反証概念の問題とも関わってきますが、これも今度手取り足取り解説しますね。

>多少オカルトチックなことを受け入れる体質がある人のほうが
>地涌の菩薩にみられるような、法華経のダイスペクタクルシーンなんかも無理なく自然に受け入れられるのかもしれませんね。

これはですね、実は全くそういう事に興味がある態度を見せなかった人が、突然ハマる事もありますし、
日蓮系の新宗教にも、病気を治すみたいな奇跡を言わない宗教もありました。
日蓮会といって、御書根本を初めて教義としたのは、この団体です。
これについても実は「書きますよ〜」とお約束しつつ宿題に。(汗)

ですから、身の回りで見ていくと色々と傾向も感じられると思うんですけど、
サンプルを増やせば増やすほど、そうした「クセ」が均されて、一概に言えなくなってくると思います。
強いて挙げるなら、「自分は大丈夫」だと信じてる人は免疫がないだろうなってくらいです。

ですから、自分は危ないのでは?と思われているさあやさんは、
常にワクチン打ってるのと同じですから、意外と大丈夫なんじゃないかなって思いますよ。

私も、病弱だったせいか色々とその手の誘いに縁があって、逆に慣れたというか免疫つきましたから。
ですから、よく誘われるという事を、そんなに隙があるとか考える必要はないですよ。うん。(^-^)

>パキスタン人の友人にもらったコーラン手帳もった時期もあったし
>チベットの寺院を巡る巡礼の旅に出たり、その延長でダライラマの講演会に行ったりと、奔走中です(好きでやっております♪)。

そこら辺のお話は、是非詳しくお聞かせ頂きたいですね。
「さあやさんの旅行記スレ」とか立てさせてもらっちゃおかな?
>>3で話されていたタクラマカン砂漠でのお話も、大変素敵でした♪
私も、いつか砂漠の音、聴きたいです。

34春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/23(日) 13:35:41
>>17
>蛙様バージョンの宇宙の音のお解説、思わずうっとりしてしまいました。
>あやうくマインドコントロールされるところでした。あぶないあぶない。

☆あははっ 私もこの界隈長いですから。結構こういう話は作れます。(^^ゞ

これも、実は長文で解説した話に関わってくるんですけど、
創価学会にどっぷりつかっていると、逆にこうはいかないかも知れません。
というのは、論理の過程のどこかがすっぽり抜けてしまう、その抜けた部分が、
その人が自分でも気付かずに作っている、外部との壁である場合があるからです。

それで、その人が確信をもって話す内容に、同じテンプレートを持ってない人は段々ついていけなくなります。
逆に言えば、そこが埋まると外部と共通のテンプレートでカルトの問題を考えやすくなる、言わば心の鍵ですね。

>>26
>彼に限らず私が実際に接した学会員さんは、国家公務員や教育者、法律関係者、医療関係者などが多く、
>そのことが私にいたずらに不安を煽らせます。一人一人は、バランス感覚の優れた魅力的な人です。

意外と、どこのカルトもそうみたいですよ。
ですから、ただ漠然と「危ない団体だ」みたいに思い込むのが、実は危険とも言えますね。
さあやさんみたいに、率直に現実を見ておられるのは、逆に大きな武器であり強さだと思います。

ただ、どこのカルトにもある事ですから、必要以上に
不安や焦りをお感じになりませんように。精神衛生上、よくないですし。(^^;

教祖や幹部の人物像なんかでもそうですが、おどろおどろしい悪魔的な人物を想像してる事は、あまり免疫にならないですね。
そうすると、意外と気さくじゃないかとか、話が通じるとか、そうした印象論だけで、組織の実態の問題まですりかわってしまう。
実は単なる感情論だったって事に気付かせないまま、嫌悪から崇拝へスライドさせる事は出来ますから。

35春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2006/07/23(日) 13:41:49
だから、必要以上に危機感に煽られない事も、実は自分の心を守る用心なんです。
例えば公明党に関して言うなら、私は在日外国人への地方選挙権付与には賛成ですし、人権擁護法案にも危機感は抱いていません。
共謀罪については判断を保留していますが、これらの事を、公明党批判の理由にはしていないんです。

こうした事は、何が問題なのか、普通は分からないですよね。正体が分からない事に不安が募る。
極端に言っちゃうと、死ぬとどうなるか分からない不安に付け込む事と、同じなんです。
分からない事に付け込んで、無茶苦茶な極論を信じさせる。

こういうところでは、実はアンチのプロパガンダもカルトと変わらない点があります。
むしろ、変な思想の人達に利用されているというか。
どちらも世間からの孤立を招くような事にならなきゃいいなと、いつも心配なところです。

>>シンクロ
>蛙さんの助言、救われました。シンクロはシンクロで受け入れていいんですね。
>ハッサンのお母さんが息子を取り戻すため、神様に「足を折ってください」てお祈りしてたの、
>あれもひとつのシンクロかな、と個人的に思いました。あ、カテゴリーに放り込んじゃった(笑)

あ、いやいや。それは私が批判したカテゴリーへの放り込みではないですよ。
さあやさんが仰るのは、あれもこれもシンクロかな、本物もあれば勘違いもあるよね、でしょ?

私が批判したのは、シンクロは全て善/悪って判断ですから。
つまり周りで起こる事を、全部それによる導きだと考える、そういう事が問題であって、
シンクロとか共時性なんてラベルではありませんが、創価学会的な考え方のバイアスにも、そんな傾向があると思います。

ですから、さあやさんの感じ方に問題なんてないと思いますし、私も同じように受け止めてますよ。

それにしても、さあやさんは話題が豊富ですよね。実は舌を巻いてます。
ケプラーのお話についても、実は書こうかと思って、長くなるから次回に回した部分でした。
私こそ、一瞬シンクロ?って思いましたよ。( ̄□ ̄;)!!

今後とも、お見捨てなくお付き合い頂けると嬉しいです。
こうしてご縁が出来た事を、とても光栄に感じてます。(深々)

36木天蓼(マタタビ):2006/07/23(日) 17:12:13
蛙さんへ
うそーん! 蛙さんは何でも知っているとばかり思ってたのにー!
マタちゃんのヒーローだったのにぃ〜!。゚(゚´Д`゚)゚。うぇぇん  ←いい年こいて自分に“ちゃん”をつけるキショい奴。
んー、じゃあやっぱりお師匠さんに聞こうかしら。 餅は餅屋ですものね。
さあやさん わかったらカキコしますね〜。(´ゝ3・)‐☆チュッ  
でも、「そんな事より炭点前(炭の置き方にもちゃんと作法があるのよ)をちゃんとなさいね。」って言われちゃいそう・・・。
うひゃー、どうしよう。 が・・・頑張ります。

恋愛ですか? 天下無敵のもてないちゃん! ケコーンできたのが奇跡!のこの私に一体どんな意見を言えと・・・。
んー、夫は一目ぼれの初恋だったからにゃあ。 恋愛経験値10位? ドラクエの勇者だったらLv.1?
ううーむ、これはこれで大したものかもしれない・・・。

37さあや:2006/07/26(水) 17:09:40
蛙さん、木天蓼さん、ひゃっきまるさん、こんにちは。

>『恋愛』と『茶道』と『禅』と

蛙さんのコメントをみて、ふと思いついたのは、『一期一会』という言葉。
なんか、この三つに共通していることないですか? 素人の浅知恵ですが。
いつもながら蛙さんがどのように料理されるのか、楽しみに待っています♪

38さあや:2006/07/30(日) 23:31:51
蛙さん、レスたくさん、ありがとうございます。
多忙の蛙さんを独り占め♪しているようで恐縮です。

>33
「さあやさんの旅行記スレ」とか立てさせてもらっちゃおかな?

はは。私の体験なんて、しょーもないようなものばかりですよ。
私の友人のアメリカ人は、さらに調子に乗ってラマダーン(断食)にも
挑戦していました。その横でうまそうにごちそうにパクつくさあや。
性格悪いですねぇ(笑)。その友人も今はコロンビア大の教授です。

何のためにするのか。ラマダーン挑戦者の友人も言っていましたが、
私がコーラン手帳持ったり、そういう宗教体験してみようと思うのは、
信仰心からではではなく、その信仰を理解してみたいからなのでして。

例えば、「宇宙人にアブグレイブされた」とかまじめにいう人がいると、
どうしてこの人はこんなことをいう状態になったのだろう、という
心理的、社会的背景がとってもとっても気になってしまうわけです。

で、それが宗教の場合は自分の許容できる範囲で少し寄り添ってみる。
だから私、学会の友人と一緒にお題目をあげるのも何回かしています。
フランスに旅行の時は訳わかんないうちに教会の行事に参加してたし(笑)。
チベット方面に行けばマニ車廻して、オンマニペメフンと唱えているし(笑)。

一度ね、上記とは別のアメリカ人友人(無宗教)と中国を旅した際に
たまたまユダヤ系の教会を発見して立ち寄ったことがあるのですが、
「アメリカ人も日本人も中国人も、みな、兄弟としてここにいます」
と、牧師さんだか神父さんだかがおっしゃった言葉が印象的でした。
以来、宗教に対しては尊敬の気持ちを持つように心がけています。
もちろん、カルトとの見極めは常に頭の中では意識しています。

なんか、スレたてるまでもなく、私の話は簡潔してしまいましたね(笑)。
みなさんのお話もきいてみたいので、「旅行記スレ」おもしろい企画だと思います。

39さあや:2006/07/30(日) 23:44:48
>>34
>意外と、どこのカルトもそうみたいですよ。

そうなのですか。ただ、創価学会に関しては気がかりがひとつあって。
今年度の教員採用試験の合格率が大学の中では一位ということらしく。
聖教新聞情報では、300人以上の学会員がこの四月から新卒の先生として
教団にたっているとか・・・。

私の知っている学会員も学校の先生が多いです。
学会の家庭訪問に廻る小学校の講師や、学会会館の受付に座る小学校教師。
あげくのはてに連れて行かれた同時中継で最後の挨拶をしたのは校長先生。
みなさん、それぞれ素敵な方で、組織にとっては有力な人材のようです。

この事実に出くわしたときには、かなり疑心暗鬼になりましたよ、私。
蛙さんのおっしゃるとおり、精神衛生上よろしくないですね。
実際、なんともいえない思い無力感に苛まれる時があります。

友人は「池田先生をお守りするため」弁護士を目指しています。
創大を「絶対、首席で卒業する」との決意表明も聞きました。
学会の法曹界への人材の送り込みも不安要素のひとつです。

友人の決意に対し、手放しで応援してあげる余裕のない自分がいます。

40さあや:2006/07/30(日) 23:54:52
>>35
>こうしてご縁が出来た事を、とても光栄に感じてます。(深々)

こちらこそ、このサイトに辿りつけて嬉しく思っています。(深々)
私の他愛もない疑問にいつも真剣に答えてくださって感謝しています。
たま〜に弱気になっちゃう私ですが、これからもよろしくお願いします♪


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