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国際政治・世界事情

786千葉9区:2009/06/29(月) 21:32:54
http://www.asahi.com/international/update/0629/TKY200906290091.html
ホンジュラス、暫定大統領に国会議長 夜間外出禁止令
2009年6月29日11時9分
 【ロサンゼルス=堀内隆】中米ホンジュラスからの報道によると、ホンジュラス国会は28日、同日朝に軍によって拘束され国外追放されたセラヤ大統領を解任し、ロベルト・ミチェレッティ国会議長を暫定大統領に任命した。

 国会で同日、セラヤ氏が書いたとされる辞表が読み上げられ、ミチェレッティ氏が大統領の就任宣誓を行った。ミチェレッティ氏は記者会見で29日までの2日間について夜間外出禁止令を発したことを明らかにした。一方、セラヤ氏は追放先のコスタリカで28日、「辞表は偽物だ。今も自分が大統領だ」と述べた。

 AP通信によると、首都テグシガルパの大統領官邸周辺にはセラヤ氏の復帰を求めて約100人の市民が集まり、兵士に向かって「裏切り者」と叫ぶなどしている。

 ホンジュラス最高裁は28日、「今日の出来事は、裁判所の命令に沿ったものだ」と述べ、セラヤ氏排除を最高裁が命令していたことを明らかにした。

 任期満了に伴う大統領選を11月に控えたセラヤ大統領は、再選を禁じた憲法を改正しようと、制憲議会招集の是非を国民にはかる国民投票を計画。憲法には「大統領の任期に関する規定は改正できない」との決まりがあり、最高裁は国民投票は違憲と判断したが、セラヤ氏は強行する考えを変えず、28日が投票日だった。最高裁は憲法違反の行動を起こさせないため非常手段を取ったことになる。

 セラヤ氏は06年1月の就任以来、反米左派を掲げるベネズエラのチャベス大統領ら左派勢力と関係を深めてきた。チャベス大統領も今年2月、3選禁止を撤廃する憲法改正を国民投票で通しており、ホンジュラス国民の多くは、セラヤ大統領の動きを「チャビスモ」(チャベス流)と呼んで嫌っていた。軍にも、違法な国民投票を阻止するための武力行使なら国民の理解が得られるという計算があったとみられる。

787千葉9区:2009/06/29(月) 21:34:29
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090629/amr0906291759007-n1.htm
ホンジュラスクーデター 中南米政治の地殻変動を浮き彫り (1/2ページ)
2009.6.29 17:54
 【ニューヨーク=松尾理也】ホンジュラスで起きたセラヤ大統領の国外追放劇は、予期しない光景をも生み出した。オバマ米大統領と、反米強硬派で鳴らすベネズエラのチャベス大統領が、クーデター非難で声をそろえたのだ。中米では冷戦後初めてとなる今回のクーデターは、オバマ米政権誕生を触媒にした急激なラテンアメリカ政治の構造変化も浮き彫りにしている。

 「深く憂慮している」。対話による平和的な解決を呼びかける声明を即日発表するなど、オバマ大統領の対応は素早かった。米国務省高官は、「セラヤ氏が唯一の正当な大統領だ」と述べるなど、米国の求める問題解決の道はセラヤ氏復帰であることを明言した。

 もともとは中道右派として大統領に当選したセラヤ氏は、2006年1月の就任後、急激に左寄りにカジを切り、ベネズエラやキューバが主導する中南米の反米左派陣営の一角を占めるようになった。

 セラヤ大統領は今年3月、憲法の大統領再選禁止規定を改正する考えを表明。ベネズエラのチャベス氏をはじめ、ボリビア、エクアドルといった反米左派諸国の指導者がここ数年歩んできた権力強化の道筋といっしょだった。米国が今回のクーデターに肯定的な見方を示してもおかしくはなかった。事実、2002年にベネズエラでクーデターが発生し、一時的にチャベス氏が失脚した際、当時のブッシュ政権は事態への米国の関与は否定したものの、政権交代は歓迎する姿勢を示したことがある。

 こうした歴史を踏まえ、チャベス氏はクーデターを非難し、セラヤ氏の復職を求める一方、米国非難という得意の図式も持ち出し、「事態への米国の関与を調査すべきだ」と述べた。

 しかし、米国の姿勢は、11月の次期大統領選の実施を強調するなど政権獲得の既成事実化を進めるミチェレッティ暫定大統領に対し、米国務省高官が「クーデターは成功しないだろう」と示唆するなど、ベネズエラの批判が的外れとなるほど明確だ。さらに、米州機構(OAS)を通じた多国間外交を解決に向けた圧力の主軸に据えるなど、オバマ流は徹底している。

 今回のクーデターについて、オバマ氏が提唱する新たな中南米外交の真価を問う試金石になるとの見方も出ている。ロイター通信は、「米国が、たとえ気にくわない人物であろうと、民主的に選ばれた指導者を尊重するというならば、過去との明確な決別となる」と分析している。

788千葉9区:2009/06/29(月) 21:36:47
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090629-OYT1T00862.htm
ホンジュラス政変、オバマ大統領が「懸念」
 【ワシントン=本間圭一】オバマ米大統領は28日、ホンジュラスのセラヤ大統領が同国軍に拘束されたことについて、「深く懸念している」とする声明を発表した。


 声明は、「外部からの干渉を受けず、対話を通じて平和的に解決すべきだ」として、軍による強硬手段を批判した。

 また、国務省当局者も同日、記者団に対し、「我々はセラヤ大統領以外は認めない」と言明した。その上で、同当局者は、米政府が左派色を強めるセラヤ大統領を嫌い、今回の政変に関与したとの疑惑を否定した。

(2009年6月29日19時05分 読売新聞)

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906290017.html
2009.06.29 Web posted at: 19:44 JST Updated - CNN
ワールド
国連総会、ホンジュラス情勢について緊急協議開催へ
(CNN) 国連総会は29日正午から、軍による事実上のクーデターでセラヤ大統領が国外追放となった中米ホンジュラス情勢について、緊急協議を開く。


デスコト総会議長は、軍の介入は「犯罪行為」であると批判。また、潘基文国連事務総長は声明で、「合憲的な」セラヤ大統領が解任されたことを非難した。米州機構のインスルサ事務局長も、セラヤ大統領の解任を厳しく批判した。


一方、オバマ米大統領はホンジュラスに対し、民主主義の規範や法治、米州民主憲章の原則を尊重するよう呼び掛けた。オバマ大統領はまた、問題を対話によって平和的に解決する必要性を強調した。

http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-38762820090629
米州機構がホンジュラスのクーデター非難決議を採択、大統領復帰を要求
2009年 06月 29日 13:02 JST
 [ワシントン 28日 ロイター] 米州機構(OAS)は、ワシントンで常設理事会の緊急会合を開き、ホンジュラスの軍事クーデターを非難するとともに、追放されたセラヤ大統領の即時無条件復帰を求める決議を採択した。

 またOASは、クーデターで誕生したいかなる政権も認めないとの立場を明確にした。

 緊急会合は、ホンジュラス軍が大統領を追放してから数時間後に行われた。

 決議は「憲法にのっとって発足したホンジュラス政府に対してきょう午前に強行されたクーデターを強く非難する。(また)憲法の下で選出された大統領が拘束・追放されたことを非難する」としたうえで、「(大統領の)速やかで安全かつ無条件の復帰」を要求した。

 セラヤ大統領は、軍によって自宅から連行され、空路でコスタリカに移送された。

789千葉9区:2009/06/29(月) 21:49:11
http://mainichi.jp/select/world/news/20090629ddm007070111000c.html
From:イラン バシジも十人十色
 バシジ。「民兵」とも「志願兵」とも訳されるが、今回のイラン大統領選後の混乱で、過激派のような印象が定着してしまったようだ。

 選挙に「不正」があったとして再選挙を求める改革派の抗議行動の現場で、「ネダ」という名の女子学生が銃弾に倒れた。その瞬間の衝撃的な映像が世界に流れ、彼女は抗議運動の象徴として「イランの天使」となった。その天使を撃ったのがバシジだ。

 改革派ムサビ元首相の支持者と治安部隊の衝突の最前線には、大抵、バシジの姿があった。

 今月13日の開票結果発表後、支局近くの広場でも暴動が起きた。一帯を埋め尽くした市民が投石し、銀行や車両を破壊した。路上でタイヤやゴミ箱を燃やした。駆け付けた警官隊はすぐに退却。代わって到着した私服のバシジ集団が、こん棒などを手に「暴徒」に突撃し、追い払った。

 バシジは革命防衛隊の傘下にあるが、民間人だ。当局は警官隊や軍隊ではなく、バシジを矢面に立たせることで「市民同士の抗争」にし、改革派支持者の怒りの矛先が、極力当局に向かわないよう考えたのだろう。

 バシジと言えば、イラン・イラク戦争(80〜88年)中の人海戦術を思い出す。天国行きの「殉教」を報酬に、多くの少年たちがイラクへの地雷原を突撃し、後続の本隊進攻の捨て石になった。

 先の暴動の翌々日、バシジの青年(28)と話す機会があった。市内移動で使った乗り合いタクシー運転手で、本業は学生だ。

 「どこかの衝突の現場に駆け付けたの?」

 「いいえ。僕はムサビさんを支持してるから」

 バシジも革命防衛隊も、保守強硬派のアフマディネジャド大統領支持一色ではなく、案外と例外がいるらしい。前々回の01年選挙では、真偽は不明だが、革命防衛隊の4分の3が再選を目指した改革派ハタミ大統領(当時)に投票したとの情報もあり、こうした組織とて、一枚岩ではない。

 「緊急招集令を無視しても、ボランティアだから怒られることはない」。笑顔を絶やさない青年はそうは言いながら、「僕たちが現場にいるだけで暴動の抑止力になるからね」と、いつまでも無視するつもりはないようだった。

 バシジの要員は数百万人とも言われるが、銃器を持つのは、軍事部門に所属し訓練を受けた者だけ。地域でコーラン(イスラム教聖典)や書道などを教える文化活動の従事者も少なくない。青年もその一人だ。

 バシジになると、生活費や学費の支援、就職などで優遇がある。多くは信仰心の厚い、低所得者やその子弟たちだ。

 一方、抗議行動に参加した改革派支持者は、多くが衣食足りて「自由」を求める中間層以上である。衝突の最前線には、社会の格差という亀裂が走っているのだ。【春日孝之】

790千葉9区:2009/06/29(月) 21:49:45
http://mainichi.jp/select/world/news/20090629dde007030057000c.html
イラン大統領選:現職再選 3000人抗議集会
 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選を巡る不正開票疑惑に抗議する改革派の集会が28日、テヘラン北部のモスク(イスラム礼拝所)近くであり、参加した約3000人と治安部隊が衝突した。AP通信が目撃者の証言として伝えた。抗議デモは24日に、国会前に集結して治安部隊に排除されて以来4日ぶり。

 それによると、一部参加者が「私の投票はどこに?」などと唱和して抗議。警官隊が催涙ガスを発射するなどして排除したという。負傷者もいたという。

 集会はイスラム革命(79年)功労者の一人で81年の爆弾テロで暗殺された聖職者ベヘシティ師を追悼するため毎年開催されているといい、これを名目に集結した可能性がある。内務省の許可があったかどうかは不明。現地では改革派ムサビ元首相の側近がハンドマイクで演説した。改革派カルビ元国会議長が姿を見せたという。

791千葉9区:2009/06/29(月) 21:50:45
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009062902000066.html
英大使館員8人拘束 イラン 地元職員 当局『混乱を助長』
2009年6月29日 朝刊

 【カイロ=内田康】イラン大統領選をめぐる混乱で、イラン治安当局は、混乱に介入した容疑で在テヘラン英国大使館のイラン人職員八人を拘束した。イランのファルス通信が二十八日、伝えた。イランと英国との緊張がさらに高まることは必至。英国が関与してきた核開発交渉へも影響を与えるとみられる。

 ロイター通信はミリバンド英外相の話として、一部は釈放されたと報じた。

 同通信は「八人は最近の社会不安をあおることに積極的に関与した」と伝えた。最高指導者ハメネイ師は同日、「イラン国民が一致団結すれば、われわれの不幸を願う他国の誘惑や干渉は無力になる」と訴えた。

 ロイター通信によると、ミリバンド英外相は滞在先のギリシャで「まったく受け入れられない嫌がらせ、脅迫のたぐいだ。無事に解放されることを望む」と批判した。

 大統領選の不正を訴えるムサビ元首相支持者と治安部隊の衝突について、イランは「英国などが干渉した結果」と非難してきた。モッタキ外相も、英国との外交関係縮小の検討を示唆している。

 イラン当局が海外出国を禁じたムサビ氏側近は英国留学経験者。大統領選では、欧米諸国との緊張緩和を望む都市部住民が、ムサビ氏を支持する傾向が強かった。

 しかし英国にはイランの石油資源を支配した過去もあって保守層には反発も根強いことから、イラン政府の今回の英国批判も地方住民らには受け入れられている可能性がある。

792千葉9区:2009/06/29(月) 21:51:26
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906290006.html
2009.06.29 Web posted at: 13:59 JST Updated - CNN
ワールド
ラフサンジャニ師、大統領選後のイラン情勢について沈黙破る
テヘラン(CNN) イラン最高指導者の人事権を持つ専門家会議議長で、保守穏健派のラフサンジャニ元大統領は28日、大統領選の結果をめぐる混乱が2週間余り続いているなか、初めて国内情勢に言及した。イラン労働通信が伝えた。


ラフサンジャニ師は、1981年のこの日起きたイスラム共和党本部爆破事件の犠牲者追悼集会に出席。同師は事件の遺族らに対し、大統領選後の「ややこしい騒乱」を実行しているのが、国民や体制の分断を招き、イスラム体制への信頼を損なおうとする「不審な筋」だとの認識を表明した。


ラフサンジャニ師はまた、大統領選の結果について各候補者の異議申し立てを認める期限の延期を最高指導者ハメネイ師が承認したことを評価し、護憲評議会が公正かつ正当に、各候補者に協力的な姿勢で対応することを希望すると発言した。同師はさらに、「誤った行動で国民の間に新たな憎しみや亀裂を生んではならない。われわれは協力し、心を1つにして前進し、障害や困難を除去するべきだ」と述べた。


ラフサンジャニ師は一時当局に娘を拘束されたものの、今回の混乱についてこれまで沈黙を保ってきた。ハメネイ師が保守派アフマディネジャド大統領の再選を支持した19日の説教には国内の有力者らが顔を揃えたが、ラフサンジャニ師は選挙でアフマディネジャド氏に敗れた改革派ムサビ元首相を支持しており、公の場からほぼ姿を消していた。

793千葉9区:2009/06/29(月) 22:16:00
>>615-625あたり
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-38762120090629
英国の次回総選挙、野党保守党が地滑り的勝利の情勢=世論調査
2009年 06月 29日 13:04 JST
 [ロンドン 28日 ロイター] 英ピープル紙に掲載されたユーゴブの世論調査によると、1年以内に実施される総選挙で、野党保守党が地滑り的勝利を収める可能性が高いことが明らかになった。

 調査では、保守党の支持率が同じ週に行われたユーゴブ調査を2%ポイント上回る40%となる一方、与党労働党の支持率は、同1%ポイント下回る24%だった。

 中道左派の自由民主党支持率も1%低下して17%となった。

 ピープル紙は、次回総選挙で保守党が獲得する議席は378、労働党は199、自由民主党は42議席になると予測。保守党は労働党と自由民主党を合わせた議席よりも137議席上回り、過半数を大幅に超えるとの見方を示した。

 労働党は議員の不正支出疑惑で大きな打撃を受けているほか、ブラウン首相に辞任を求める声が党内からも強まっている。

794千葉9区:2009/06/29(月) 22:54:03
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906290002.html
2009.06.29 Web posted at: 11:47 JST Updated - CNN
ワールド
厳戒態勢下で「公認デモ」、5000人参加 テヘラン
テヘラン(CNN) 大統領選の結果をめぐる混乱が続くイランの首都テヘランで28日、イラン革命当時のイスラム指導者らを追悼するとして当局の認可を受けたデモが実施され、警官隊による厳重な監視の下、大統領選の無効化を主張している改革派市民ら約5000人が参加した。

デモ参加者は沈黙したままゆっくりと大通りを行進し、集会が開かれるモスク(イスラム礼拝所)へ向かった。大統領選でアフマディネジャド大統領に敗れ、不正があったと訴えている改革派のムサビ元首相とカルビ元国会議長が、演説のため会場入りした。

デモは、81年に暗殺されたベヘシュティ師らを追悼する宗教行事として公認された。オードバイに乗った警官らが行進に同行し、集会会場周辺では体制側民兵組織バシジのメンバーが建物の屋上から参加者を監視、撮影した。

同国では大統領選後のデモを当局が強制的に鎮圧し、多数の死傷者が出ている。最高指導者ハメネイ師は28日、政府系放送局プレスTVでの演説で、「双方とも感情をあおるような対立をやめるべきだ」と述べ、抗議行動の自制を呼びかけた。

795千葉9区:2009/06/30(火) 21:22:44
http://mainichi.jp/select/world/news/20090701k0000m030082000c.html
イラン:ラフサンジャニ氏の動向注目 支持の改革派に距離
 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選の開票不正疑惑で、護憲評議会が29日、保守強硬派のアフマディネジャド大統領の「再選」を最終確認したことにより、抗議運動を続けてきたムサビ元首相ら改革派は合法的な対抗手段を失った。こうした中、注目されるのは、ムサビ氏を背後で支援してきたとされる体制の重鎮ラフサンジャニ元大統領(74)の動向だ。

 ラフサンジャニ氏は、開票直後に始まった改革派の抗議行動の中で沈黙を守った。「逮捕も辞さず」の覚悟で再選挙を求め運動を続けるムサビ氏に少し距離を置く形で「事態収拾に乗り出したのでは」との観測も流れた。

 ラフサンジャニ氏はイスラム革命(79年)の最大の功労者の一人で、国会議長、大統領(89〜97年)を歴任。ハメネイ師に次ぐ体制ナンバー2の実力者とみなされてきたが、05年の大統領選でアフマディネジャド氏と争って敗れた。

 体制の強硬派支配に危機感を募らせ、今回は「黒衣」としてアフマディネジャド氏の「再選阻止」を目指し、ムサビ氏を支援したとみられている。

 アフマディネジャド氏は選挙期間中のテレビ討論で「ラフサンジャニ氏一族の金権腐敗」をやり玉に挙げ、ムサビ氏らを背後で「操っている」と指摘。「改革派を含む穏健派勢力つぶし」とみたラフサンジャニ氏は、ハメネイ師に異例の書簡を送り、「手遅れにならないうちに適切な対応を」と求めた。

 だが、ハメネイ師はこれを黙殺。逆に選挙後の演説で大統領支持を表明し、ラフサンジャニ氏と一線を画す姿勢を明確にした。改革派による一連の抗議行動のさなか、治安当局はラフサンジャニ氏の親族5人を一時拘束するなど同氏への圧力を強化した。

 沈黙を守ってきたラフサンジャニ氏は27日、国会議員に「ハメネイ師への親愛は永遠だ」と述べた。一方、ラフサンジャニ氏は現在、最高評議会議長に加え、最高指導者の罷免権を持つ専門家会議の議長でもある。改革派のある評論家は「ラフサンジャニ氏は究極の実利主義者だ。体制の安定を考えて、ひとまず事態の沈静化を図った上で、強硬派への切り崩し策を模索するのでは」と分析する。

796千葉9区:2009/06/30(火) 21:53:48
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009062900593
拷問で失神、砂漠に放置=「西側の回し者」とバシジ尋問−ムサビ氏支持者が証言
  【ロンドン29日時事】警棒や電気ショックによる容赦ない拷問で失神し、無人の砂漠に放置された−。保守強硬派アハマディネジャド大統領が圧勝したイラン大統領選後の騒乱をめぐり、テヘラン市内のデモ現場で保守派の民兵組織バシジに拘束された改革派ムサビ元首相の支持者の1人が29日までに、拘束時の様子や過酷な拷問体験を証言した。激しいデモ弾圧の実態が明らかになった形で、イランへの国際社会からの非難の声がさらに強まる可能性がある。
 証言したのはテヘラン市内に住む男性Aさん(27)。Aさんは、「不正選挙疑惑」への抗議の意思を示すために24日に国会前でのデモに参加した際、現場でバシジに拘束され施設に連行された。目隠しの上、後ろ手に縛られ、「変な動きをすれば頭に銃弾を受けるぞ」とどう喝された。
 バスに乗せられてテヘラン郊外の軍施設に移され、警棒やムチ、こん棒、電気ショックによる激しい拷問を約1時間にわたって受けた。警棒による殴打の痛みが感じなくなるほどに背中が腫れ上がると、ムチを振るわれたという。施設では「激しい悲鳴やうめき声が響き渡った」。その後、取り調べが始まり、バシジは「うそをつけば長期収監だ」と脅迫。「おまえたちは西側の資金援助を受けた者だ。暴動参加のためにどれだけの金を受け取った」と尋問され、再び拷問された。別の部屋からは女性の悲鳴も聞こえたという。Aさんは直後に失神した。(2009/06/29-20:32)

797千葉9区:2009/06/30(火) 21:54:31
http://mainichi.jp/select/world/news/20090629ddm007030104000c.html
イラン大統領選:現職再選 勢い増す革命防衛隊 警察・軍事色、一層強まる可能性
 【テヘラン春日孝之】イランのイスラム体制は、大統領選後の改革派による抗議行動で革命(79年)以来最大の混乱に見舞われた事態を受け、治安維持を一層強化するとみられる。「内外の脅威」に対応する革命防衛隊の存在感も飛躍的に高まっており、イランが警察・軍事国家の色彩を強める可能性がある。

 高位聖職者アフマド・ハタミ師は26日、金曜礼拝での演説で「社会の平穏を乱し、公共の財産を破壊すれば、神への戦いであり、死刑に値する」と述べ、改革派ムサビ元首相らに警告した。

 情報省や内務省、革命防衛隊の情報機関は改革派のジャーナリストや学者などの摘発を続けており、今後も混乱の未然防止を目的に監視体制強化を図ることは必至だ。逮捕された評論家レイラズ氏はかつて、毎日新聞の取材に「治安機関や革命防衛隊が新たな特権階級として台頭している」と指摘していた。

 特に革命防衛隊は、兵力では正規軍の40万に比べ12万人余と劣るが、傘下に数百万の動員力がある民兵組織バシジを抱え、精鋭の特殊部隊を擁して対外工作や核開発、ミサイル戦略を担うとされる。

 レイラズ氏によると、活動は軍事面にとどまらず、革命防衛隊出身のアフマディネジャド大統領就任(05年)を機に、経済や政治の分野でも一気に主役に躍り出た。経済分野への進出は、イラン・イラク戦争(80〜88年)直後、戦争の現場で培った土木工学技術を国土再建に生かそうと始めた。現政権下で「入札なしの契約」という特別な配慮を受け、石油・天然ガスの開発や空港・地下鉄建設といった公共事業などに根を広げてきた。

 政界進出に関しても、現政権は閣僚や大使、知事などの要職に革命防衛隊出身者やその関係者を抜てきした。閣僚では今回の選挙を仕切った内相をはじめ、21人中14人が該当者とも言われる。

 政界進出は、改革派のハタミ大統領時代の99年、民主化を求める学生運動が契機だと指摘される。革命防衛隊は今回、抗議運動に再三、警告しており、軍事力を背景に政界への影響力を一層拡大させることは確実だ。

 最高指導者ハメネイ師を頂点とする聖職者体制は、その基盤強化を目指し、革命防衛隊を育て、同時に依存を強めたことで、逆にその意向を無視できなくなった面もある。

 革命防衛隊の創設者の一人で、今は米国に居住し反体制活動を続けるサゼガラ氏は、聖職者支配の行方を左右する「巨獣」に変容したと指摘する。

毎日新聞 2009年6月29日 東京朝刊

798千葉9区:2009/06/30(火) 22:03:21
http://mainichi.jp/select/world/news/20090701k0000m030017000c.html
ホンジュラス:セラヤ大統領が2日にも帰国か 復権目指す
 【メキシコ市・庭田学】AP通信などによると、クーデターで国外追放された中米ホンジュラスの左派、セラヤ大統領は29日、7月2日にも帰国し、復権を目指す意向を示した。米州機構(OAS)のインスルサ事務総長が同行する。しかし、クーデターで発足した暫定政権側はセラヤ氏の大統領復帰を認めない姿勢を崩しておらず、情勢は流動的だ。

 セラヤ氏の帰国は、ニカラグアでの中南米諸国の首脳会議で、インスルサ事務総長が提案し、セラヤ氏も了承した。事務総長は「(暫定政権側には)あらゆる方面から圧力をかけなければならない」と述べた。

 これに対し、ホンジュラス暫定政権のオルテス外相は米CNN(スペイン語版)のインタビューに「セラヤ氏は帰国できるが、大統領府には入れない」と述べ、同氏の大統領復帰を認めない姿勢を強調した。オルテス氏は、軍によるセラヤ氏連行は裁判所の指示であり合法だったとし、同氏をコスタリカに移送したのは「亡命するための人道的な配慮だった」と語った。

 セラヤ氏は30日にニューヨークの国連総会で演説する予定。続いて米州機構本部のあるワシントンに向かい、そこから7月2日に帰国するとしている。米国や中南米諸国はクーデターを非難し、セラヤ氏が合法的な大統領であるとして同氏の復権を要求している。


http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090630k0000e030044000c.html
ホンジュラス:暫定政権が孤立 国際社会に包囲網

 【メキシコ市・庭田学】中米ホンジュラスのクーデターで発足したミチェレッティ暫定政権が国際的に孤立している。AP通信によると、国境を接する3国が29日、ホンジュラスとの陸上交易を48時間停止する。ベネズエラやエクアドルなど急進左派国は大使をホンジュラスから召還。中南米諸国はさらに制裁を強化する構えだ。一方、追放された左派、セラヤ大統領は30日に国連総会で演説予定で、正統大統領であることを世界にアピールする。

 ホンジュラスの大統領府前では29日、約3000人のセラヤ氏支持者が集まり、一部が軍と衝突。軍は催涙弾やゴム弾などを放ち、少なくとも十数人の負傷者が出たという。

 国際社会の圧力を受けるミチェレッティ暫定大統領は同日、「クーデターはなかった。今も合憲体制にある。前政権は根拠もなく、違法に改憲しようとした」と主張。国際社会に対し「我々のことを尊重してほしい。11月の大統領選に向かっており、そっとしてほしい」と訴えた。

 ホンジュラス問題を協議するため、セラヤ大統領と中南米諸国指導者がニカラグアに集結。セラヤ氏は各国首脳を前に「私は決して屈服しない」と述べ、大きな拍手を受けた。

 同国とエルサルバドル、グアテマラの3国はホンジュラスとの陸上交易を48時間停止すると発表。ベネズエラなど急進左派国を中心とする「米州ボリバル代替統合構想(ALBA)」(加盟9カ国)は、ホンジュラスから大使を召還することを決め、加盟国以外にも同様の対応を求めた。

 ベネズエラのチャベス大統領は「クーデター派とは交渉できない。ホンジュラス人民の反乱を支援する用意がある」と語った。

 米州機構(OAS)のインスルサ事務総長、キューバのラウル・カストロ国家評議会議長らもニカラグア入り。クーデターで一時拘束されたホンジュラスのロダス外相はメキシコの保護を受け、同国のカルデロン大統領とともにニカラグアに到着した。

799千葉9区:2009/06/30(火) 23:00:47
米州ボリバル代替構想とは
知恵蔵2009の解説
ベネズエラのチャベス大統領が提唱した中南米統合の構想。これまで中南米を裏庭と見てきた米国の影響力を排除し、米国流のグローバリズムではない別の形の発展をたどろうと主張した。2006年4月にはキューバでカストロ議長、チャベスとボリビアのモラレス大統領が会談し、ボリビアの参加も決まった。それぞれの国の持ち味を活かして他国に産品を供給し補完しあって発展への道を探ろうとする。キューバは医療や識字教育を、ベネズエラは石油を、ボリビアは天然ガスや農産物を供給する計画だ。2007年4月にはベネズエラで首脳会議を開き、ALBAの性格など明らかにした共同宣言を採択した。同国のほか、キューバ、ニカラグア、ボリビアの加盟4カ国に加え、6カ国がオブザーバーとして参加した。
( 伊藤千尋朝日新聞記者 )

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2008」


それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
http://kotobank.jp/word/%E7%B1%B3%E5%B7%9E%E3%83%9C%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%AB%E4%BB%A3%E6%9B%BF%E6%A7%8B%E6%83%B3

800千葉9区:2009/06/30(火) 23:14:18
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090626/mds0906262156006-n1.htm
イラン強硬派ハタミ師「暴徒指導者に厳刑を」
2009.6.26 21:54
 イランの強硬派有力聖職者アハメド・ハタミ師は26日、テヘラン大学での金曜礼拝で、大統領選挙結果は不正としてデモを呼び掛ける改革派のムサビ元首相を念頭に、司法当局に「暴徒を指導する者に対しては、慈悲を示すことなく罰するよう求める」と訴えた。

 最高指導者ハメネイ師の選挙結果受け入れの勧告に従わないムサビ氏に新たな訴追圧力を加える狙いがある。

 ハタミ師は「武器を持って人々と戦う者はイスラムに対して戦う者であり、イスラムの教えはこのような者に最も厳しい罰を加えるよう示している」と強調した。(共同)

801千葉9区:2009/06/30(火) 23:14:59
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090628/mds0906280220000-n1.htm
【土・日曜日に書く】中東支局長・村上大介 イランの実験に注目したい
2009.6.28 02:19

 ◆後退するスカーフ

 飛行機がイランの首都テヘランのイマーム・ホメイニ国際空港に着陸すると、女性たちは何くわぬ顔でバッグから取り出したスカーフで髪を覆う。逆に、テヘラン発の機内では、ほとんどの女性が席に着くなりスカーフを取る。それをとがめる男性客もいない。

 イスラム体制下のイランでは、女性はスカーフを着用せずに外には出られない。イスラム法が、そう定めているからだ。ところが、イランの女性たちは戒律を押しつけられることへの反発からか、当局の目が届かなければ、さっさとスカーフを脱ぎ捨てる人が多い。

 社会全体にじわじわと宗教復興が進む穏健アラブのエジプトでは今、法的規制はないのに、7、8割の女性が自発的にスカーフを着用している。エジプトに慣れた日本人の目には、イラン女性のスカーフに対する感覚は驚きであり、イスラム法学者が国を支配する政治体制と国民の意識の乖離(かいり)を暗示しているようにみえる。

 この一例で、宗教戒律を押しつけるイランの体制は「悪」−という図式を描こうというつもりはない。ただ、偏見かもしれないが、日常生活でいかに自分が敬虔(けいけん)であるかを他人に示したがる気配のあるアラブ人たちと比べると、イラン人の宗教との距離感はもっとクールであり、「イスラム革命を起こした熱狂的な民衆」という固定観念は通用しない。アフマディネジャド政権下の4年間でさえ、スカーフが女性の髪を覆う面積は確実に減り続けている。

 ◆体制維持が自己目的化

 1979年のイラン革命は、独裁的なシャー(国王)の権力と欧米の経済・文化的支配の打破を目指し、多様な勢力が結集して成就した。その直後の権力闘争の末、カリスマ的な革命指導者ホメイニ師が唱えたベラヤティファギ(イスラム法学者による統治)体制の採用に帰結し、国民も当時、それに圧倒的な支持を示した。近代共和制の上に、高位の法学者による指導・監督という傘をすっぽりとかぶせた独特のシステムである。

 革命憲法を読むと、近代西洋を発祥とする政治制度とイスラム教をいかに融合させるかという営みにおいて、極めて興味深い。反論を恐れずに言えば、「預言者ムハンマドの時代に戻れ」というスローガンに象徴されるイスラム教多数派のスンニ派復興主義と比べても、スンニ派から異端視される少数派シーア派の“原理主義”が現実と折り合う際の具体性や知的洗練度は数段上だ、と思う。

 ただ、権力は自己目的化する。「改革派」と「保守派」とされる人たちの対立を単純化すれば、改革派は「イスラム教は多元性を持ち、イスラム体制が外に開かれても、そのことで生じる問題はイスラムの枠内で解決できる」と考え、そのダイナミズムを信頼している。これに対し、保守派は「イスラム法学者の統治」という体制のあり方にイスラムの価値観が体現されていると信じ、統治システムの維持を最優先する。

 ◆宗教権力の改革は無理

 宗教的権威とカリスマ性を兼ね備えたホメイニ師の死去後、権力を掌握した保守派主導のイスラム体制への国民の最初の異議申し立ては、97年の大統領選で改革派のハタミ師を圧勝させたときだった。改革派は「保守派法学者たちの恣意(しい)的な干渉を排し、憲法を忠実に実行すれば、イラン革命は輝きを取り戻す」と希望に燃えていた。

 だが、8年間にわたったハタミ政権による社会自由化などの試みは、保守派の厚い壁に阻まれて失敗し、2005年の選挙で強硬派のアフマディネジャド氏の当選を許した。体制内改革を目指したハタミ大統領は同年4月、任期最後に訪問したパリで、「宗教そのもの、宗教と普通選挙の関係に新しい解釈を与えない限り、宗教権力は民主的に改革できない」と語ったと、仏月刊紙ルモンド・ディプロマティークは伝えている。

 こうした改革派の不満は、イスラム体制そのものを終わらせたい多くの市民も糾合して、革命後最大規模となった今回の抗議行動へと結びついた。ヨルダン有力紙ドストゥールのコラムニストはこの騒乱について、「イランの民主的な経験の浅さをあざ笑うアラブ人もいる。だが、自分たちの足下をみよ。民主主義、多元性、自由−どの基準で見ても、われわれ(アラブ)はイランで進行中の実験の後塵(こうじん)を拝している」と指摘した。

 改革派にはまだ、国民の不満を政権打倒の国民運動にまで結集させる組織力がない。だが、先のハタミ師の発言は、改革派の運動が単なる体制内改革ではなく、ベラヤティファギ体制を、はみ出し得る可能性を示唆している。イランの「実験」はすでに新しい地平を目指して長い道程の一歩を踏み出した。(むらかみ だいすけ)

802名無しさん:2009/07/01(水) 08:33:27
まだ決まってなかったんですね…

米上院、民主党の安定多数が確定=ミネソタ州の勝利、裁判で決着
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2009070100073

 【ワシントン30日時事】昨年11月に行われた米上院選で、結果が小差のため訴訟に持ち込まれていたミネソタ州の議席について、同州最高裁は30日、民主党の新人候補を勝者と認める判決を下した。原告の共和党前議員も敗北を宣言し、約8カ月に及んだ争いが決着。この結果、上院(定数100)の民主党の勢力は安定多数の60議席(系列無所属含む)となることが確定した。(2009/07/01-06:40)

803名無しさん:2009/07/01(水) 08:43:02
古い記事ですが、>>802関連で

【ウィークリーワールド】米上院の行方は 民主の60議席を水際で共和が阻止
http://sankei.jp.msn.com/world/america/081207/amr0812071703002-n1.htm

 大統領選挙でバラク・オバマ上院議員が勝利し、次期政権への基礎固めが進む米国で、白熱した選挙の余韻に隠れて、もう一つの“激戦”が展開されていた。異例の2回目の投票に持ち込まれた米南東部ジョージア州の上院選挙だ。2日に行われた決選投票でようやく共和党の現職、サクスビー・シャンブリス議員の勝利が確定し、民主党が制覇した米政界で共和党が一矢を報いた。

 この決選投票が注目された理由は大接戦になったことだけではない。ジョージア州はミネソタ州とともに、11月4日の大統領選と同時に行われた上院選で議席未確定の2州に残った。両方とも民主党が勝利すると、上院(定数100)での民主党の勢力は60議席に達し、議事妨害を阻止できる安定多数(定数の5分の3以上)に届くところだったからだ。それを水際で押し返したシャンブリス氏の勝利は共和党に貴重な1勝となった。

 シャンブリス氏は11月4日の投票では3候補の中で得票率は最高だったものの、過半数に届かず、州法に基づきジョージア州では1992年以来となる決選投票が行われることになった。ここで敗れると、民主党が上院での安定多数に“王手”をかけるとあって、1日に行われた州内4カ所での遊説には共和党の副大統領候補だったアラスカ州のサラ・ペイリン知事まで大統領選での奮闘ぶりを再現するかのように応援に駆けつけた。

 1回目の投票から1カ月遅れでなんとか当確を手にし、上院での共和党の勢力を41議席としたシャンブリス氏。2日にアトランタで勝利宣言し、オバマ次期政権に協力する用意があることや、税率引き上げ、銃規制見直し、健康保険といった問題で「起立してノーと言う41人目の上院議員」を声高に宣言した。ミネソタ州では11月4日の投票をめぐり再集計という事態になったが、これに民主党が勝利しても安定多数はなくなった。

 民主党にとっては、安定多数を目指してクリントン元大統領やゴア元副大統領らがジョージア州入りして民主党のジム・マーティン候補を応援した。共和党ほど大統領選さながらに援軍を送り込むことはなかったとはいえ、落胆は隠せないようだ。

 一方、今回の大統領選は上院議員による戦いが展開され、上院は有力議員の入れ替えが行われる。「ひとつの旅路を終え、新たな旅路を開始する。私は大統領の責任を果たす準備のため、上院議員を辞任する」と述べて上院議員を辞したオバマ次期大統領。後任は地元イリノイ州の知事が指名する。有力候補者は、黒人指導者、ジェシー・ジャクソン師の子息のジェシー・ジャクソン・ジュニア下院議員(民主党)といわれる。次期副大統領のジョゼフ・バイデン上院議員も同様で、こちらはすでに元側近が後継の上院議員として指名された。

 ところが、今回の大統領選の“後遺症”は上院を舞台に思わぬところにも波及している。オバマ氏が次期国務長官に、民主党の大統領候補指名争いで米史上まれなる大熱戦を繰り広げたライバル、ヒラリー・クリントン上院議員を任命したからだ。1日にオバマ氏とともに、国務長官就任の受諾会見に臨んだヒラリー氏も上院議員を辞することになった。問題はその後任で、候補に夫のビル・クリントン元大統領の名まで飛び出した。

 ヒラリー氏の地元、ニューヨーク州でも州知事が後任を指名する。デビッド・パターソン州知事は1日、ヒラリー氏の次期国務長官を受けて、記者会見で後任指名に触れたものの、後任をめぐる憶測を打ち消し、指名の日程も答えることを拒否した。クリントン元大統領以外にも大物、著名人の名が取りざたされ、ヒラリー氏の抜けた穴をどう埋めるかは難題だ。買春事件で辞任した前任者の後任として格上げされたパターソン州知事にはなんとも荷の重い話にみえる。

 ただ、ヒラリー氏は後ろ髪を引かれる思いも、気持ちはすっかり国務長官に向いているようだ。米国の国務長官といえば、大統領に何かあって誰かが執務を引き継ぐことになった場合、その執務継承権は、上院議長を兼ねる副大統領、下院議長ら両議会議長に次ぐ。実際には副大統領以外に大統領の執務を引き継ぐことは現実的ではないとはいえ、ヒラリー氏はバイデン次期副大統領、ナンシー・ペロシ下院議長に次いで、民主党だけでなく米政界の大物ともなる。4年後もにらんでの決断なのだろうか。(蔭山実)

804名無しさん:2009/07/01(水) 08:45:24
>>802-803関連
鞍替えなんてあったんですねぇ。
民主党から無所属になったリーバーマンもいますが。

米共和党上院議員が民主党にくら替え、民主党は絶対多数まであと1議席に
http://jp.reuters.com/article/usPresidentialElections/idJPJAPAN-37763320090429

 [ワシントン 28日 ロイター] 米上院のアーレン・スペクター議員が28日、共和党から民主党にくら替えした。その結果、民主党の議席数は59(総議席は100)となり、共和党の議事妨害(フィリバスター)を阻止できる60議席まであと1議席に迫った。

 スペクター議員は79歳。共和党では穏健派で、1980年に上院議員に当選する前は民主党に所属していた。同議員は議会で共和党よりも民主党寄りの投票行動を取ることが多かったことから、5年前から民主党指導者がくら替えを働きかけていたという。

 スペクター議員は記者団に対し「とてもつらい決断だった」とした上で、「1980年に当選して以来、共和党は右に傾きすぎた。自分の政治哲学は、共和党よりも民主党に近いことが分かった」と述べた。

 上院ではまだミネソタ州の議席をめぐって法廷で争われており、同州で民主党候補の勝利が確定すれば、民主党は絶対多数の60議席を手に入れることになる。

 ミネソタ州では先の選挙で民主党のフランケン候補が共和党のコールマン候補を上回る得票を獲得したが、コールマン候補が異議を申し立てている。

805名無しさん:2009/07/01(水) 08:46:08
>>804は2009年 04月 29日の記事です。

806とはずがたり:2009/07/01(水) 10:06:46
ありがとうございますヽ(´ー`)/
判りにくいっすけど当掲示板ではアメリカ政治は米大統領選スレでやっとりますんで,折角なので転載させていただきますね〜。

807千葉9区:2009/07/02(木) 00:19:40
http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009070101000185.html
大統領再選にイラン改革派沈黙 評議会の結論に困惑か
 【テヘラン1日共同】イラン大統領選を管理する護憲評議会が、保守強硬派アハマディネジャド大統領が再選された選挙結果を認めた翌日の6月30日、ムサビ元首相ら選挙の不正を訴えてきた改革派候補陣営はそろって沈黙し、困惑している様子をうかがわせた。

 選挙は不正との立場を堅持し、支持者らに抗議デモの継続を呼び掛けてきたムサビ氏が、護憲評議会の結論にどう対応するかが焦点となっていたが、同氏陣営の広報責任者は「状況を分析中」とするだけで、この日はムサビ氏の立場を明らかにしなかった。

 ムサビ氏と同様、選挙の不正を訴え、やり直しを主張してきた別の改革派候補、カルビ元国会議長も30日は何の反応も示さなかった。

 アハマディネジャド大統領の再選を支持し、選挙結果の尊重を呼び掛けた最高指導者ハメネイ師に反旗を翻す形で抗議行動の継続を呼び掛けてきたムサビ氏に対し、政権側はメディアなどを動員して圧力を強化。護憲評議会の結論にすぐに反論することも、受け入れを表明することもできない改革派は追い込まれた状況にある。

2009/07/01 09:35 【共同通信】

808千葉9区:2009/07/02(木) 00:20:18
http://mainichi.jp/select/world/news/20090701ddm007030076000c.html
イラン大統領選:再選を確認 ラフサンジャニ氏、動向焦点 改革派を背後で支援
 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選の開票不正疑惑で、護憲評議会が29日、保守強硬派のアフマディネジャド大統領の「再選」を最終確認したことにより、抗議運動を続けてきたムサビ元首相ら改革派は合法的な対抗手段を失った。こうした中、注目されるのは、ムサビ氏を背後で支援してきたとされる体制の重鎮ラフサンジャニ元大統領(74)の動向だ。

 ラフサンジャニ氏は、開票直後に始まった改革派の抗議行動の中で沈黙を守ってきたが、27日、護憲評議会の結論に従うべきだとする立場を表明。再選挙を断固求めるムサビ氏と距離を置いて「事態収拾に乗り出したのでは」との観測も流れた。ムサビ氏は30日、自らのウェブサイト上で護憲評議会の決定に抵抗する姿勢を改めて強調した。

 ラフサンジャニ氏はイスラム革命(79年)の最大の功労者の一人で、国会議長、大統領(89〜97年)を歴任。最高指導者ハメネイ師に次ぐ体制ナンバー2の実力者とみられてきたが、05年の大統領選でアフマディネジャド氏と争って敗れた。体制の強硬派支配に危機感を募らせ、今回の大統領選ではアフマディネジャド氏の再選阻止を目指し、「黒衣」としてムサビ氏を支援したとみられている。

 アフマディネジャド氏は選挙期間中のテレビ討論で「ラフサンジャニ氏一族の金権腐敗」をやり玉に挙げ、ムサビ氏らを背後で「操っている」と指摘。「改革派を含む穏健派勢力つぶし」とみたラフサンジャニ氏はハメネイ師に異例の公開書簡を送り、「手遅れにならないうちに適切な対応を」と求めた。

 一方、ハメネイ師はこれを黙殺したうえ、選挙後の演説で大統領支持を表明し、ラフサンジャニ氏と一線を画す姿勢を明確にした。改革派による一連の抗議行動のさなか、治安当局は同氏の親族5人を一時拘束するなど圧力を強めた。

 だが、ラフサンジャニ氏は現在、最高評議会議長に加え、最高指導者の罷免権を持つ専門家会議の議長でもある。改革派のある評論家は「ラフサンジャニ氏は究極の現実主義者だ。体制の安定を考えて、ひとまず事態の沈静化を図り、強硬派への切り崩し策を模索するのでは」と分析する。

毎日新聞 2009年7月1日 東京朝刊

809千葉9区:2009/07/02(木) 00:21:12
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009070102000080.html
ラフサンジャニ師も影響力維持 ハメネイ師と妥協成立か イラン 大統領選の混乱収束へ
2009年7月1日 朝刊

 【カイロ=内田康】イラン大統領選をめぐる混乱は、選挙監督機関の護憲評議会が現職アハマディネジャド氏の再選を確定させ、収束への流れが固まった。ただ、改革派ムサビ元首相を支援した保守穏健派の重鎮ラフサンジャニ元大統領も影響力を維持。事態収拾に向け、ラフサンジャニ師と最高指導者ハメネイ師の間で妥協が成立したとの見方が強い。

 ラフサンジャニ師は二十八日、「選挙への信頼性を確保するための最高指導者の行動は効果的だった」と発言。前日には議長を務める最高評議会の声明で「すべての人は法に従うように」と述べた。

 アハマディネジャド氏再選を認めるとの意思表示だが、単純に屈服したわけではない。

 二十四日には国会幹部がラフサンジャニ師に事態打開への協力を要請し、政府系メディアもこれを報道。同じころ、ザヘディ科学技術相もハメネイ師に仕える民兵の関与が疑われる改革派学生襲撃事件の犯人の厳罰を求めた。

 ロンドンのイラン人評論家ジャマル氏は「ハメネイ師もラフサンジャニ師の政治力温存を認めざるを得なかった」と指摘する。

 ハメネイ師は十九日の演説で既に「ラフサンジャニ師に汚職はない」と発言しており、アハマディネジャド大統領が選挙中に繰り返した「腐敗攻撃」は封印される見通しだ。

 ムサビ氏は、今後も改革派指導者として一定の活動が許容されそうだ。改革派だがイスラム体制維持派で、ハメネイ師にとり、それほど危険な存在ではないからだ。ラフサンジャニ師も今後の権力闘争に備えた「カード」として、ムサビ氏への金銭的支援を続けるとの見方が強い。

 焦点は、抗議デモを繰り返した改革派住民の動向。治安部隊の警戒でデモは押さえ込まれているが、怒りは今もくすぶる。当局がガス抜きとしてムサビ氏のデモを一部程度容認したとしても、再選挙を実施できなかった事実は消えない。体制側は危険な火種を抱え込んだことになる。

810千葉9区:2009/07/02(木) 00:23:40
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009070101169
「新政権は正統性ない」=敗北のムサビ氏、対決姿勢−イラン
 【カイロ1日時事】イラン大統領選での敗北が確定した改革派元候補、ムサビ元首相は1日、ウェブサイトを通じ、アハマディネジャド大統領の新政権は「正統性がない」との声明を出した。護憲評議会が同大統領再選を確認したが、不正が行われたと主張するムサビ氏は、選挙無効を求める主張を取り下げていない。
 ムサビ氏はこの中で、「革命の子供たち」との表現で、選挙後に起きたムサビ氏支持デモで拘束されたデモ参加者らを釈放するよう呼び掛けた。その上で改革派系新聞の発刊停止やサイトの閉鎖を解除するよう要求した。(2009/07/01-23:48)

http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009070101000967.html
ムサビ氏、新政府の正統性認めず 抗議継続には触れず
 【テヘラン1日共同】強硬派アハマディネジャド大統領が再選を決めたイラン大統領選の結果について、改革派候補、ムサビ元首相は1日、声明を発表し、不正な選挙で発足する政府の「正統性を認めない」として、最高指導者ハメネイ師が追認した選挙結果をあくまでも拒否する姿勢を明確にした。

 治安部隊との衝突で多数の死傷者が出た選挙結果に抗議する支持者らのデモを主導してきたムサビ氏の声明は、選挙を管理する護憲評議会が6月29日に選挙結果をあらためて追認する最終結論を出してから初めて。しかし、ムサビ氏は今後も抗議行動を続けるかどうかについては、明確に言及しなかった。

 ムサビ氏はまた、抗議行動に参加し、当局に拘束された改革派支持者らの早急な釈放を要求した。

 一方、国営イラン通信によると、アハマディモガダム警察長官は1日、大統領選後の混乱で、これまでに抗議デモに参加した「暴徒」20人が死亡、計1032人を拘束したことを明らかにした。

811千葉9区:2009/07/02(木) 00:24:17
http://www.asahi.com/international/update/0701/TKY200906300361.html
改革派へ圧力強化か イラン
2009年7月1日1時30分

 【テヘラン=吉武祐】イラン大統領選は、保守派の現職アフマディネジャド氏の再選が最終的に承認され、2週間以上続いた混乱は表面上は収束に向かう見通しだ。政権側は力ずくで改革派の反発を抑え込みはしたものの、最高指導者ハメネイ師への反発が公然と噴き出すなど、イスラム体制の根幹に不安材料を抱え込んだ形だ。

 イラン労働通信などによると、護憲評議会のカドホダイ報道官は6月30日、選挙結果への異議や苦情について「今後は、どのような形でも取り上げられることはない」と強調した。改革派はすでに街頭での抗議行動は禁じられている。制度上は、もはや争う手段は残されておらず、抗議は収束していく見通しだ。

 改革派のムサビ元首相も同日、「選挙のやり直しを求める」との立場に変化はないとの声明を発表したものの、どんな形で再選挙を求めるのかは明らかにしなかった。

 だが、学生や若者らの間では現状への不満がマグマのようにたまっており、いつ再び噴き出すかはわからない。まずは保守派による言論弾圧に対抗した99年の学生デモの記念日である7月9日前後に、国民がどういう反応を示すかが焦点だ。

 今回の選挙戦は、テレビ討論が導入されるなど、これまでのイラン社会にはない自由な雰囲気の中で行われた。しかし現職の「圧勝」という結果に、政権交代の夢を裏切られた改革派支持者らは大勢が街頭に繰り出す騒ぎに。選挙結果をいち早く追認した最高指導者ハメネイ師にも批判のスローガンが叫ばれ、その権威は大きく傷ついた。

 「イスラム体制を転覆させようとした敵の陰謀は結局、失敗に終わった」。再選確定を受けて30日、改めて「勝利」宣言したアフマディネジャド大統領は、そう強調した。体制への脅威を味わった今、政権側は「革命を企て、民衆を扇動した」政治勢力として改革派への圧力を強める可能性が高い。逮捕されたデモ指導者らについて、強硬派からは「極刑にするべきだ」との声まで出ている。

812千葉9区:2009/07/02(木) 00:26:35
http://www.asahi.com/international/update/0701/TKY200907010304.html
イラン改革派新聞、発行見合わせ 当局が声明掲載認めず
2009年7月1日19時47分

 【テヘラン=吉武祐】大統領選後の混乱を経てアフマディネジャド氏の再選が確定したイランで、改革派大手日刊紙「エテマデ・メッリ(国民の信頼)」が、1日付の発行を見合わせた。大統領選に立候補したキャルビ師が選挙結果を受け入れないとする声明を掲載予定だったが、当局が許可しなかった。政府側は異論を排除し、政治的言論を統制する姿勢を一段と強めた。

 同紙は国会議長を2期務めたキャルビ師が率いる同名の政党が発行し、部数は全国で約20万部。テヘランでは人気の大衆紙だ。

 同紙の本部事務所によると、1日午前1時半ごろ、文化イスラム指導省の職員が印刷所を訪れ、キャルビ師の声明を紙面から外すよう命令。再編集は時間的に不可能で、新聞は発行できなくなった。

 キャルビ師は1日、同党のウェブサイトで「次期アフマディネジャド政権には正統性がない。すべての改革派グループと連携し、闘いを続ける」との声明を発表した。

 同紙は、アフマディネジャド氏圧勝の開票結果を報じた6月14日付の紙面で、キャルビ師が前回の約500万票から、今回は無効票より少ない約34万票になったことに疑問を表明。また、改革派の街頭での抗議行動は無許可だったため、各紙が報道を自粛する中、あえて1面に大きく写真を掲載するなど、選挙結果への異議を前面に出していた。

 キャルビ師は最高指導者ハメネイ師らと同じく、79年のイスラム革命直後の激動期から国を率いた「革命第1世代」に属する。革命体制の功労者であるため、政府側も攻撃しにくい存在だった。

 だが、国政選挙を監督する護憲評議会による再選承認をもって問題に終止符を打つため、政府側は同紙への圧力を強めたとみられる。

813千葉9区:2009/07/03(金) 00:54:47
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009070202000236.html
クロアチア 首相が辞意
2009年7月2日 夕刊

 【ウィーン=弓削雅人】クロアチアからの報道によると、同国のサナデル首相(56)が一日、「私の政治的な役割は達成された」として突然、辞意を表明した。後継にはコソル副首相を推した。

 DPA通信などによると、同首相は記者会見で「政治活動上の目的がなくなった。別の人が政治をする時だ」などと述べた。辞任の真意は明らかでないが、健康上の理由ではないという。来年の大統領選への出馬を否定し、政界を引退する考えも示した。首相の中道右派政党クロアチア民主同盟を中心とする連立政権は議会で安定多数を占めており、当面の混乱はないとみられる。しかし、野党側は突然の辞任に「選挙で有権者の信を問うべきだ」と反発している。

814千葉9区:2009/07/03(金) 00:57:42
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090702/mds0907022154005-n1.htm
【イラン騒乱】ハタミ前大統領も政権を批判
2009.7.2 21:53
 【カイロ支局】イラン改革派のハタミ前大統領は1日、ウェブ上に声明を発表し、アフマディネジャド大統領の再選が確定した大統領選やその後の抗議デモをめぐる政府対応について、「国民と民主主義に対するクーデター」と激しく非難した。ハタミ師が明確に政権批判をするのは初めて。

 改革派の大統領候補、ムサビ元首相と、カルビ元国会議長も政府が主張する選挙の正当性を否定する声明を相次いで出しており、改革派のキーマンが政権批判で足並みをそろえた形だ。

 ハタミ師は声明で、大規模不正があったと指摘される大統領選を護憲評議会(選挙監督機関)が正式承認したことについて、「国民による抗議が鎮圧され、国民の権利を守るべき者が国民を辱めた」と糾弾した。

 また、抗議デモの鎮圧で少なくとも20人が死亡、1000人以上が拘束された政府の対応も「事態の沈静化を図るなら、なぜ大規模拘束をするのか。国民への抑圧は抗議を終結させる手助けにはならない」と指摘した上で、「それでも(政権は)和解と平和などと口にする」と政権側の“言行不一致”を批判した。

 改革派による政権批判では、ムサビ氏も1日、「抗議を続け、国民の権利を放棄しないよう努力することは歴史的な責務だ」との声明を公表。カルビ氏も6月30日、「闘い続ける」と訴えている。

 しかし、護憲評議会が選挙結果を承認したことで、大統領選の再投票が法的に封じ込まれるなど、改革派は苦しい状況に追い込まれている。また、イランのファルス通信は1日、民兵組織「バシジ(人民動員軍)」が、ムサビ氏の言動を治安妨害など反国家的な活動と見なし、9つの罪で追及すべきだとの書簡を検事総長に送ったと伝えた。

815千葉9区:2009/07/03(金) 01:02:49
http://mainichi.jp/select/world/news/20090702dde007030002000c.html
イラン大統領選:大統領再選「クーデター」 ハタミ氏が非難 ハメネイ師と対決姿勢
 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選で保守強硬派のアフマディネジャド大統領の再選が確定したことについて、改革派のハタミ前大統領は1日、「(選挙結果は)国民と民主主義に対するクーデターだ」と厳しく非難する声明を発表した。改革派陣営は、国民的人気の高いハタミ氏も加わって、選挙結果を追認した最高指導者ハメネイ師との対決も辞さない構えだ。

 ハタミ氏は、政権の対応を批判したうえ、「(当局が)情勢を沈静化させたいのなら、(改革派の)大量逮捕を続けるべきではない」と訴えた。

 改革派のムサビ元首相も1日、自身のウェブサイトで「(大統領の2期目は)正統性がない」とする声明を発表。「まだ遅過ぎはしない」とあくまで再選挙を求める姿勢を強調し、「国民の権利を放棄しないよう訴え続けることは我々の歴史的な責務だ」と述べた。さらに治安当局に逮捕された改革派支持者を「革命の子供たち」と呼び、全員の釈放を要求した。

 ムサビ氏と共同歩調を取るカルビ元国会議長も同日、ウェブ上で、アフマディネジャド政権を「合法と認めない」と主張。「どんな環境下でもあらゆる手段で闘争を続ける」と決意を示した。

 街頭での抗議行動を封殺された改革派は今後、「舌戦」に軸足を移し、徹底抗戦する構えのようだ。

 一方、ファルス通信によると、アフマディネジャド大統領はアフリカ連合首脳会議へのオブザーバー参加のため、1日から3日間の日程で予定していたリビア訪問を中止した。外務報道官は「多忙のため」と説明したが、国内情勢への懸念が背景にありそうだ。

816千葉9区:2009/07/03(金) 23:07:18
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200907020003o.nwc
アルゼンチン中間選 前大統領落選 キルチネル夫妻の支配終結
2009/7/2

大統領官邸で記者会見に応じるアルゼンチンのフェルナンデス大統領。事実上の「信任投票」で大敗を喫した=6月29日、ブエノスアイレス(AP)
 南米のアルゼンチンで6月28日に中間選挙が行われ、下院(定数257議席、任期4年)の半数と上院(定数72議席、任期6年)の3分の1が改選された。フェルナンデス大統領への実質的な「信任投票」であり、2011年大統領選挙の前哨戦とみられた中間選挙で、大統領派の「勝利のための正義戦線(FV)」は下院で22議席、上院で4議席減らす大敗を喫した。

 最大の誤算は、フェルナンデス大統領の夫で与党正義党党首(6月29日に辞任表明)のキルチネル前大統領の落選だ。キルチネル前大統領はブエノスアイレス州の下院選挙にFVの選挙名簿第1位で臨んだが、与党内反主流派ユニオン・プロのナルバエス候補に得票率約2%の差で惜敗した。これにより、キルチネル前大統領がフェルナンデス大統領と交代で次の大統領職を務める野望はついえた。

 新議会は12月まで開かれないが、それまでの間に政府は、アルゼンチン・ペソの切り下げ、さらなる産業国有化など、過激な政策を行おうとするかもしれない。フェルナンデス大統領は、(1)中間選挙で示された民意を受け入れ、反対派との和解を目指し、穏健な政策路線を取るか(2)選挙結果を受け入れず、反対派との対決姿勢を打ち出し、強硬路線をとるか−の選択を迫られるだろう。これらの不確実性が解消されなければ、経済再生はおぼつかない。

 キルチネル前大統領の敗北で、次期大統領選挙では、元F1(フォーミュラ・ワン)ドライバーでユニオン・プロのカルロス・ロイテマン氏が有力候補として浮上した。ロイテマン氏は、北部サンタフェ州でエルメス・ビネール同州知事を接戦の末に破った。

 キルチネル夫妻の政治支配は終わった。大きな政策変更がない限り、大統領は残りの任期を「レームダック(死に体)」として過ごし、政治の関心は次の権力移行に向かうだろう。

817千葉9区:2009/07/03(金) 23:11:07
>>571>>725
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200907010003o.nwc
インド 西ベンガル州 揺らぐ左派与党 混乱拍車
2009/7/1


 インド連邦政府は、6月26日、極左武装組織「インド共産党毛沢東主義派(毛派)」の反乱を鎮めるため、東部の西ベンガル州ラルガーに民兵を投入した。4〜5月の総選挙で合法共産主義政党は大きく議席を減らす一方、非合法極左組織が勢力を拡大し、インド東部の安定と経済発展が脅かされている。

 西ベンガル州政府の与党連合「左派戦線」の中核をなす「インド共産党マルクス主義派(CPI−M)」は、総選挙で43議席から16議席に激減し、失速した。左派戦線政府がすぐにも崩壊するとみて、ラルガーの毛派は勢いづき、CPI−M幹部を暗殺するとともに、地元の警察を追い払い、村を占拠して「解放区」としていた。

 西ベンガル州では、1977年、CPI−Mを中心に左派戦線が州議会の多数を占めて、土地改革によって地位を固め、地元の強力な労働組合と連携して、州政権を担ってきた。しかし、その代償として、民間企業が流出し、公共投資にも偏りがみられ、西ベンガル州は低開発に苦しんできた。

 現在、CPI−Mは極左の毛派からテロ攻撃を受けるだけでなく、保守の「草の根会議派(TCP)」からの攻勢にもさらされている。TCPは、伝統的な生活様式の維持を訴えて農民を引き付け、総選挙で2議席から19議席へと躍進した。

 CPI−Mは左右両派からの挟み撃ちに遭う格好だが、同党が衰退すれば革命共産主義と資本主義との間に緩衝剤がなくなり、いっそう暴力的な衝突が起きるだろう。インド各州の政府の中で、西ベンガル州の左派戦線は単なる極左弾圧ではなく、貧困農民層の要求に応えようとしてきたからだ。

 政治経済状況の変化により、西ベンガル州の左派戦線の長期支配が揺らいでいる。だが、左派戦線が崩壊すれば、毛派の反乱を封じ込めていた重要な勢力を失うことになる。

818千葉9区:2009/07/03(金) 23:32:23
http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009070301000537.html
イラン改革派、統合の動き 強硬派圧力に対抗
 【テヘラン3日共同】イラン大統領選の結果に対し大規模な不正を訴える複数の改革派組織の指導者らが統合の動きを見せている。選挙を管理する護憲評議会が強硬派アハマディネジャド大統領の再選を最終的に確定し、当局が改革派指導者らの身柄拘束に踏み切る可能性が出てきたためだ。

 改革派は6月の大統領選で別々の候補を擁立。しかし、デモ弾圧成功で勢いを得た強硬派はムサビ元首相ら改革派に対する訴追圧力を強めており、改革派は「大同団結」で長期戦に持ち込む構えとみられる。

 「市民の権利と1票を守るため、不正を告発する政治組織を結成する」。アハマディネジャド大統領に「正統性がない」と主張するムサビ氏は1日、声明で今後の受け皿となる新組織結成を表明。改革派のもう1人の候補、カルビ元国会議長も合流する意向だ。

 国営メディアは、国会議員100人が司法府に「違法な言動の阻止」を求めたとの発言や、強硬派の人民動員軍の一部がムサビ氏の訴追を要求したなどと伝え、改革派への圧力をさらに強めている。

2009/07/03 15:51 【共同通信】

819千葉9区:2009/07/04(土) 10:41:38
http://www.asahi.com/international/update/0703/TKY200907030054.html
ホンジュラス セラヤ派と反セラヤ派、デモ続く
2009年7月3日9時58分

 【テグシガルパ=平山亜理】クーデターでセラヤ大統領が国外追放された中米ホンジュラスでは2日、セラヤ派と反セラヤ派それぞれのデモが都市部で続いた。同日付の地元新聞によると、国会は1日、集会の自由を制限し、逮捕者を24時間以上拘禁できる新措置を承認したという。

 首都テグシガルパでは、6月28日のクーデター発生後最大規模とみられるセラヤ派のデモがあった。警官隊が催涙ガスを使ったが、負傷者はなかった模様だ。第2の都市サンペドロスラでもセラヤ派の市民と警官隊の小競り合いが起き、地元警察はAP通信に78人が逮捕されたと述べた。一方で、クーデターを支持する勢力のデモでは警官隊との衝突や逮捕者が出たとの報道はない。

 米州機構(OAS)が72時間以内にセラヤ氏を大統領に復帰させるよう「新政権」に求め、満たされない場合の制裁を警告した通告の期限は4日に切れる。OASのインスルサ事務総長は3日、ホンジュラスに入ってセラヤ氏復帰を直接働きかけるが、AP通信によると、インスルサ氏は2日、「数日で方向を変えるのはとても困難だ」と悲観的な見通しを示した。

 中米パナマに滞在中のセラヤ氏は2日の記者会見で、中米諸国を訪問しながら通告期限が切れる4日を待ち、帰国する考えを明らかにした。「新政権」はセラヤ氏の逮捕状を取っているが、セラヤ氏は「帰国を恐れてはいない。死ぬ心の準備もできている」と語った。

http://mainichi.jp/select/world/news/20090703ddm007030084000c.html
ホンジュラス:クーデター セラヤ氏と暫定大統領、共に人気なく 国民、ただ不安
 【テグシガルパ庭田学】クーデターで政治の混乱が続く中米ホンジュラス。皮肉なのは国外追放された左派のセラヤ大統領とクーデター後に就任したミチェレッティ暫定大統領の人気が共に高くないことだ。国論を二分するわけでもなく、大多数の国民はこの混乱がどういう結末を迎えるのか、不安げに見つめているようだ。

 1日午後10時(日本時間2日午後1時)過ぎ。普段なら午前2時ごろまで多くの車でひしめくという首都テグシガルパの通りは、静まり返っていた。暫定政権が午後10時〜午前5時の夜間外出禁止令を続けているためだ。

 セラヤ氏を支持する勢力は、昼間にデモ行進などの抗議行動を続けている。大統領府周辺にタイヤを焼いた跡が残り、兵士の姿が目立つなど、異様な光景がうかがえるが、大規模な抗議に拡大しているとは言えない。

 兵士たちはセラヤ派の抗議行動がなければ落ち着いた様子だ。カメラを向けるジャーナリストたちをとがめることもない。上官らしい兵士が「どこから来た?」と尋ねるので「日本だ」と答えると、「近いな」と笑って冗談を言う余裕もある。任務を終えアイスクリームを食べたり、国会前の警備中にトウモコロシをかじる兵士もいた。

 ◇追放セラヤ氏、あすにも帰国
 今回のセラヤ大統領追放劇を「軍事クーデターだ。やり方がまずい」とパン屋に勤めるジュリーさん(39)は批判する。「セラヤ氏は我々労働者のことを考えてくれる初めての指導者だった。急激に左傾化したことには賛成できなかったが、暫定政権も支持することはできない」と複雑な心境も語った。

 米州機構(OAS)は、今月4日までにセラヤ氏を大統領に復帰させるよう暫定政権に最後通告を突きつけた。だが、ミチェレッティ氏は「政権を渡すことはない」と拒否する構えだ。セラヤ氏は1日、パナマのマルティネリ新大統領の就任式に出席。4日にも帰国する方針だ。

 ホンジュラスは伝統的に右派勢力が強い。「セラヤは帰国したら逮捕されるよ」。暫定政権を支持するタクシー運転手のオマルさん(35)はそう笑い飛ばしながらも、「帰国したら市民の間で激しい衝突が起こるかもしれない。大変だ」と心配する。セラヤ氏帰国に向け、徐々に緊張感が漂い始めている。

820千葉9区:2009/07/05(日) 11:42:43
http://mainichi.jp/select/today/news/20090704k0000e030022000c.html
ホンジュラス:米州機構事務総長が現地入りも調整に失敗
2009年7月4日 11時21分 更新:7月4日 12時23分

 【テグシガルパ庭田学】クーデターによる政治混乱が続く中米ホンジュラスに3日、米大陸34カ国で構成する米州機構(OAS)のインスルサ事務総長が入り、追放された左派のセラヤ大統領の復帰を目指して暫定政権側と協議したが、暫定政権側は拒否し、調整に失敗した。OASは4日、ワシントンの本部で外相会議を開き、ホンジュラスのOAS加盟資格停止を協議する。同国の混乱収拾の見通しはつかない状況だ。

 OASは暫定政権に対し、4日までにセラヤ氏を政権復帰させるよう最後通告していた。セラヤ氏は4日か5日に帰国する方針を示しているが、暫定政権が同氏の大統領復帰を拒否し続けているため、帰国に踏み切るか流動的だ。

 インスルサ事務総長はホンジュラス最高裁長官、11月の大統領選候補者、セラヤ氏支持団体らと会談。その後、同国駐在の米国、カナダ、日本などの大使らに情勢を報告した。日本の塩崎修大使は「何も決まらなかったと聞いた。1回目の調整は失敗したということだろう」と語った。

 ◇両派の数千人がデモ
 テグシガルパでは3日、セラヤ氏支持者と暫定政権支持者が先月28日のクーデター以来最大規模のデモ行進と集会を行い、緊迫した。暫定政権派は数千人が大統領府前に集結し、「セラヤは出て行け」などと訴える一方、セラヤ氏派も数千人がデモ行進し、クーデターを激しく非難した。

 セラヤ氏派の行進は暫定政権派の集会の約200メートルまで接近したが、軍と警察が間に入ったうえ、両派とも衝突を回避するよう参加者をコントロールした。

821千葉9区:2009/07/05(日) 12:44:25
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090704-00000065-mai-int
<イラン>最高指導者ハメネイ師の威信低下
7月4日19時38分配信 毎日新聞

 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選後の混乱で、最高指導者ハメネイ師はその威信を大きく損ねた。自らが認定した選挙結果も、自らが後ろ盾となるアフマディネジャド政権も、改革派は全面否定しているからだ。反体制的な色調さえ帯びる改革派の反発を抑え込み、体制を維持するという大前提の命題を前に、今後、内政や外交でも深刻なジレンマに陥りそうだ。

 「勇み足だったかもしれない」。改革派の評論家が指摘するのは、抗議行動が続く中でのハメネイ師の演説(先月19日)だ。護憲評議会による選挙結果の最終承認に先立って「不正なし」と結論付け、再選挙の可能性も排除したからだ。

 今回の混乱を一部専門家は「終わりの始まり」と表現する。選挙結果に不信を抱く国民の信頼を取り戻し、体制の永続的安定につなげる唯一の方法は、一時的には体制の威信を失墜させても「再選挙」を選択するしかないとも指摘される。だが、ハメネイ師が裁断したこともあり、後戻りできなくなった。

 ハメネイ師は、カリスマ性を発揮したイスラム革命(79年)指導者ホメイニ師とは異なり、体制内の権力均衡に配慮した「集団指導」を執ってきた。だが、保守強硬派のアフマディネジャド大統領への支持を鮮明にしたことで、大統領への反発がハメネイ師に向かうという危うさを招いた。改革派ハタミ前大統領は1日、今回の政権の対応を「国民と民主主義へのクーデターだ」と指弾したが、矛先は間接的にハメネイ師にも向いた印象を与えた。ハメネイ師が権力基盤の強化に向け、強硬派への依存を一層強めれば、権力均衡を崩して逆に体制基盤を弱めかねない。

 今後、当局は内政的に規制強化に動くとの見方が強い。だが中長期的には一定の自由を認めて不満を「ガス抜き」し、暴発を抑える必要がある。ただ、選挙戦での候補者同士のテレビ討論が国民の間に「何でも言える」との雰囲気を醸成し、今回の混乱につながった側面が強いだけに、自由の許容度をどう設定するか、難しい判断となる。一方、当局は今回の混乱の背後に「敵の陰謀」を指摘、主に英国を批判する。国民に共通の敵を外国に求め国民統合を図っている。

 だが、対外強硬姿勢が行き過ぎれば新たな経済制裁を招き、外国投資がしぼんで経済悪化に拍車がかかる。経済問題は政権批判をさらに高める可能性がある。「敵の脅威」を強調しつつ対外関係を極度に悪化させないという「その場しのぎ」の外交が続きそうだ。

822千葉9区:2009/07/05(日) 20:48:25
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090705/plc0907051940005-n1.htm
ラクイラ・サミット 揺らぐ「アジア代表」の地位 (1/2ページ)
2009.7.5 19:39
 8日からイタリアで始まる主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)では、中国やインドなどの新興国を加える拡大論が加速する見通しで、「アジア代表」として参加してきた日本の主導的な地位が揺らぐ可能性が出ている。また、ホスト国であるイタリアのずさんな対応ぶりも目立つほか、麻生太郎首相をはじめ各国首脳もさまざまな問題を抱えており、主要国(G8)の存在意義が問われかねないサミットになりそうだ。

 ■加速する「拡大論」

 G8首脳間では、中印両国や新興国も加えたG8の拡大論をめぐり、足並みの乱れが出ている。

 拡大論の主唱者はサルコジ仏大統領で、ベルルスコーニ伊首相もサルコジ大統領と同様の立場だ。ラクイラ・サミットではG8と中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカの新興5カ国が初の共同文書を取りまとめることになっており、G8参加に向けた布石とみられている。

 日本は拡大論には反対の立場だ。中国のような共産党一党独裁国家が参加することになれば、先進民主主義の国が集まるサミットの性格が変わるというのがその理由だ。それ以上に、国連に常任理事国としての足場がない日本にとって、著しい経済成長と軍拡を続ける中国が加わることで、日本の存在感がかすんでしまうことへの危機感がある。

 しかし、地球温暖化問題というグローバル(地球規模)な問題では、二酸化炭素の排出量規制など、急成長を続ける新興国を抜きにして問題解決できなくなっているのも事実だ。

 ■各首脳にも「傷」

 各国首脳の発信力も問われている。

 ブラウン英首相は閣僚の公費乱用問題があり、地方選や欧州議会選で相次いで与党が敗北した。内閣支持率も低迷し、麻生首相と同様に「ブラウン降ろし」にさらされている。

 初参加となるオバマ米大統領と、今年9月の連邦議会(下院)選挙を控えるメルケル独首相は、麻生首相と同様、国内経済の建て直しに追われている。

 ベルルスコーニ首相は18歳のモデル女性との「不適切な関係」をベロニカ夫人から告発されたり、買春疑惑が発覚したりと醜聞が絶えない。各首脳が「傷」や「思惑」を抱えながら、自国の世論を意識しながら互いの主張をぶつけ合えば、G8の足並みの乱れが露呈する可能性もある。

 ●「混乱」が付きもの

 「イタリアでやるサミットだから、最初から期待しないほうがいい。逆に、G8は役に立たないないのではないか、とのイメージを国際世論に見せることにならないか心配だ」

 サミットにおける首脳の個人代表「シェルパ」の経験がある元外務省幹部はラクイラ・サミットへの危機感をこう訴える。

 ベルルスコーニ首相は当初、地中海に浮かぶリゾート地のマッダレーナ島だった開催地を4月下旬になって突然、ラクイラに変更した。ラクイラはローマから車で2時間ほどの距離にある人口7万人の小都市。13世紀の町並みを残すが、今年4月6日にマグニチュード(M)6・3の大地震が発生したことから、「被災地復興」との理由で急きょ決まった。

 被災した小規模な都市だけに宿泊施設は整わず、各国首脳は「財務警察幹部学校」内で宿泊する地味なものとなった。会議のテーマ設定も、ベルルスコーニ首相は6月29日に公表したばかりで、「各国はイタリアの『のらりくらり』にいつも苦労させられる」(シェルパ経験者)という。

823千葉9区:2009/07/06(月) 21:36:16
http://mainichi.jp/select/world/news/20090707k0000m030060000c.html
ブルガリア:総選挙で右派野党GERB勝利、政権交代へ
 【ウィーン中尾卓司】ブルガリア議会(1院制、定数240)の総選挙は5日、投開票が行われ、新興中道右派の野党「欧州発展のためのブルガリア市民」(GERB)が、国政選挙に初めての挑戦で大躍進し、勝利した。中央選管集計に基づく議席予想では、GERBが116議席で第1党となり、40議席と大敗した与党・社会党に代わる政権奪取を確実にした。ただ、GERBは単独過半数にわずかに及ばず、同党幹部は6日、他の右派政党との連立協議に入る方針を表明した。

 GERB指導者で、首都ソフィアのボリソフ市長は5日夜、「次の政権を率いる責任を担いたい」と勝利宣言し、首相の座を目指す考えを明らかにした。一方、スタニシェフ首相は「社会党は国民の支持を失った」と敗北を認めた。

 ブルガリアが07年1月に欧州連合(EU)に加盟した後、初めての総選挙だった。スタニシェフ政権はEU加盟を果たした後、公約だった汚職、組織犯罪の撲滅に失敗。金融危機の影響を受けた景気の悪化や財政赤字の拡大にも有効な手を打てず、批判を浴びた。

 GERBは06年に結成されたばかり。ボリソフ氏は「汚職追放と経済再生」を掲げ、庶民的な語り口で「ブルガリアは欧州の最貧国でも、最も腐敗した国でもない」などと訴え、変化を求める国民の支持を集めた。

824千葉9区:2009/07/06(月) 21:36:57
http://www.asahi.com/international/update/0706/TKY200907060165.html
ブルガリア、中道右派野党が第1党に 与党連合抑える
2009年7月6日13時6分

 【ウィーン=玉川透】ブルガリアで5日、同国議会(一院制、定数240)の任期満了に伴う総選挙があり、汚職の一掃などを掲げた首都ソフィアのボリソフ市長(50)が率いる中道右派の野党「欧州発展のためのブルガリア市民」(GERB)が、スタニシェフ首相の社会党を中心とする与党連合を抑えて第1党に躍り出た。

 選管発表(開票率76%)によると、GERBの得票率は41%。一方、連立与党側は、社会党が18%、トルコ系政党「権利と自由運動」が13%にとどまった。極右政党「攻撃」も9%を得た。

 GERBは勝利宣言したが単独で過半数に達しなかったため、今後、得票率7%の「青い連合」など他の右派政党との連立交渉を進めて過半数を確保し、連立政権発足を目指すとみられる。

 07年に欧州連合(EU)に加盟したブルガリアでは、政府がらみの汚職や組織犯罪が相次いで発覚。昨年、EUが同国政府の対策不足などを理由に約5億ユーロの援助を凍結したため、EU内で最低ランクとされる経済力へのさらなる悪影響が懸念されている。

 06年に結成されたGERBは、ボリソフ氏の人気を背景に07年の地方議会選や6月の欧州議会選で躍進。今回初めて参加した総選挙では、現政権の腐敗を批判し、犯罪対策やEUとの関係強化、司法制度改革などを訴えて支持を集めた。

825千葉9区:2009/07/06(月) 21:42:17
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200907060009.html
2009.07.06 Web posted at: 13:21 JST Updated - CNN
ワールド
ムサビ氏が新政党を計画 イラン改革派新聞が伝える
(CNN) 先月12日のイラン大統領選で敗れたキャルビ元国会議長に近い改革派紙「Etemad-e Melli」は5日付の紙面で、同じく選挙で敗れたムサビ元首相が保守派政権のけん制を狙い、新政党の結党を計画していると伝えた。


同紙によると、ムサビ氏は支持者らに対し、新政党が「残っている憲法理念」を守ることに焦点を置く方針を明らかにした。同氏は、再選が確定した保守強硬派アフマディネジャド大統領が2期目の就任式を迎える前に、内務省に結党届を提出するという。


改革派は大統領選に不正があったとして連日大規模な抗議デモを実施したが、政権側から弾圧された。護憲評議会は調査のうえでアフマディネジャド氏の再選を確定したが、改革派は新政権の正当性に懐疑的な姿勢を示している。


http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009070500115
ムサビ氏、選挙不正疑惑で報告書=イラン
 【カイロ5日時事】イラン大統領選で敗北した改革派元候補、ムサビ元首相は4日夜、ウェブサイトを通じ、再選したアハマディネジャド大統領が選挙戦で政府機関の権限を乱用したなどと選挙の公正さに疑問を呈する報告書を公表した。AFP通信が伝えた。
 報告書は、同大統領が支持獲得のために現金を支給するなど現職の立場を悪用したと批判。また、選挙実施主体の内務省や監督権限を持つ護憲評議会の一部幹部が公然とアハマディネジャド大統領支持を表明したと指摘した。
 さらに、約4620万人の有権者数を1400万枚も上回る数の投票用紙をなぜ印刷したのかとただし、大掛かりな不正の存在をにおわせた。(2009/07/05-17:51)

826千葉9区:2009/07/06(月) 22:07:34
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090706/amr0907061805005-n1.htm
ホンジュラス大統領帰国できず 中南米巻き込み混乱続く
2009.7.6 18:03
 【ニューヨーク=松尾理也】中米ホンジュラスで起きたクーデターで国外追放されたセラヤ大統領は5日、滞在先の米ワシントンから同国の首都テグシガルパへの強行帰国を試みたものの、暫定政権側が滑走路を閉鎖して着陸を拒否したため、帰国は実現しなかった。代わりに隣国エルサルバドルに降り立ったセラヤ氏は今後、中南米各国、さらには米国をも巻き込んで復帰に向けた圧力を強めたい考えだが、暫定政権側の拒否の構えは固く、解決の糸口は見いだせていない。

 セラヤ氏はベネズエラ政府が貸与した航空機に搭乗し、この日夕方にホンジュラス領空に入った。上空を旋回しながら、着陸許可を呼びかけたが、地上では暫定政権側が兵士や軍用車両などを滑走路上に展開して空港を封鎖。同機は着陸できず、いったん隣国のニカラグアに立ち寄った後、エルサルバドルに向かった。

 一方、エルサルバドルではアルゼンチン、パラグアイ、エクアドルの各左派政権の大統領がセラヤ氏を待ち受けた。セラヤ氏は国外追放後、当初「各国大統領らの付き添いの下で堂々と帰国し、大統領に復帰する」との派手なシナリオを描いていたが、最終的には「帰国便への同乗は危険すぎる」との判断から、3国首脳はエルサルバドルでの待機に方針を変更した。

 今回のクーデターでは国連総会が非難決議を採択、米州機構(OAS)も4日、ホンジュラスの加盟資格停止を決めた。また、影響力を持つ米国も当初からクーデター非難で各国と足並みをそろえている。

 こうした国際社会の後押しを受け、セラヤ氏は正面突破をはかった形だが、そもそも暫定政権側が簡単に要求をのむ可能性は低かった。暫定政権は5日、「米州機構との交渉を歓迎する」と述べるなどやや軟化の兆しはみられるものの、具体的な譲歩を示すところまではいたっていない。

 一方で、政権交代の既成事実化は着々と進んでおり、米外交筋はニューヨーク・タイムズ紙に対し、大統領復帰を成功させる交渉の時間は限られているとの見方を示した。

827千葉9区:2009/07/07(火) 21:23:13
>>813
http://www.asahi.com/international/update/0707/TKY200907070261.html
クロアチアに初の女性首相 前首相の辞意表明で
2009年7月7日19時42分
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 【ウィーン=玉川透】AFP通信などによると、クロアチア議会は6日夜、クロアチア民主同盟のヤドランカ・コソル副首相(56)を首班とする中道右派内閣を賛成多数で承認した。コソル氏は同国初の女性首相となる。

 サナデル前首相が1日、突然辞意を表明し、後任としてコソル氏を指名していた。

 コソル氏は、旧ユーゴスラビア内戦などを取材するラジオ局の記者から政界に転身。03年からサナデル政権で副首相などを務めた。コソル氏は議会で「経済の回復と欧州連合(EU)との対話が次世代のために最も大切な戦略だ」と述べた。

 同国は、金融危機のあおりで中心産業の観光が大打撃を受け経済情勢が悪化。11年までの実現を目指すEU加盟も、隣国スロベニアとの国境問題が障害となって足踏み状態が続いている。

828千葉9区:2009/07/09(木) 23:44:01
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090708-OYT1T01198.htm
サミット接待役に元ヌードモデル閣僚…伊首相に疑問符
 【ラクイラ=松浦一樹】主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)を前に買春疑惑などのスキャンダルが相次いで発覚したベルルスコーニ・イタリア首相(72)に、欧州メディアは議長の資質を疑問視する論調を強めている。


 「(サミットで同席する)各国の首脳に恥ずかしい思いをさせている」(英紙)などの辛辣(しんらつ)な批判をはね返せるか、会議の手綱さばきが注目される。

 7日にローマで行われた記者会見。首相は「一連の疑惑はサミットに影響すると思うか」と地元記者に問われ、「そんなはずはないだろう」と憤りをあらわにした。

 5月に18歳女性とのいかがわしい関係が取りざたされ、ベロニカ夫人(52)との離婚騒動が持ち上がって以来、地元メディアは首相批判を強めている。私邸に高級売春婦を呼んでいた疑惑が浮上すると、トーンはさらにエスカレートし、ナポリターノ伊大統領は1週間前、「サミット前は批判報道を一時自粛すべきだ」と仲裁に入ったほどだった。

 サミット開幕が近づくにつれ、各国メディアも攻撃の手を強め始めた。元ヌードモデルのカルファーニャ機会均等相(33)をサミットの配偶者プログラムの案内役に指名したことや、政府の会議運営能力に疑問符をつけ、英ガーディアン紙は「各国はイタリアをサミットから追放し、スペインとの入れ替えも検討している」と痛烈な皮肉を放った。

 首相にとって、一連の会議をそつなく仕切れば汚名返上のきっかけとなる可能性もある。だが、「サミット中に新疑惑が浮上するのではないか」(伊レプブリカ紙)とメディア側は厳しい視線を浴びせている。

(2009年7月9日00時37分 読売新聞)

829千葉9区:2009/07/10(金) 21:18:37
http://www.asahi.com/international/update/0710/TKY200907100055.html
ホンジュラス調停成果なし、「新旧」政権直接対話できず
2009年7月10日10時35分

 【サンホセ=堀内隆】中米ホンジュラスのクーデターを巡り調停作業を始めたアリアス・コスタリカ大統領は9日、国外追放されたセラヤ大統領、その後任に選ばれたミチェレッティ暫定大統領の2人と個別にコスタリカの首都サンホセで会談した。アリアス大統領は3者会談を目指したが実現せず、初日の調停は成果がないまま終わった。

 米政府の意向を受けて仲介役を買って出たアリアス氏の私邸に、セラヤ氏は9日午前、ミチェレッティ氏は午後に入った。2人が顔を合わせる場面はなかった。サンホセのホンジュラス大使館によると協議は当初、2日間の予定だったが、ミチェレッティ氏は会談後すぐにホンジュラスへの帰国の途についた。10日以降は、双方の代表団が協議を続ける。

 セラヤ氏は会談で、自身が選挙という民主的手段で選ばれた大統領であることを強調し、復権の重要性を訴えた。ミチェレッティ氏は会談後、「だれも法の上に立つことはできない」と記者団に述べ、憲法の規定を無視して自身の再選を目指したセラヤ氏の復権をあくまでも認めない考えを示した。

830千葉9区:2009/07/10(金) 21:19:13
http://www.asahi.com/international/update/0710/TKY200907090459.html
イランでデモ再燃 テヘランの所々、数百人単位
2009年7月10日1時36分
 【テヘラン=吉武祐】6月の大統領選の結果確定後も政府やイスラム革命体制への不満がくすぶるイランで、10年前にあった保守派の言論弾圧に対する学生デモの記念日にあたる9日、テヘラン中心部の所々で数百人単位がデモを行おうとし、当局側に強制排除された。目撃者によると、テヘラン大学近くでは催涙弾が撃たれ、武装警察が威嚇発砲した。警棒で殴られ、連行される人もいた。

 テヘラン大周辺では、改革派ムサビ元首相支持のシンボルである緑のリストバンドなどをつけた数百人が目撃された。AP通信などによると、「独裁者に死を」などアフマディネジャド政権を非難するスローガンを叫んだ。

 治安当局は前日、「いかなるデモや集会も許可されない」と宣言。武装警察を大量に配置。一方、参加しようとした人々が複数の通りからテヘラン大や近くの革命広場を目指したため、所々で衝突が起きたとみられる。

 99年の学生デモでは、保守強硬派の志願民兵バシジとの衝突で学生に死傷者が出るなどしたため、自由を求める抵抗活動の象徴とされる。改革派を支持する学生らのグループはこの日を選んで、インターネットなどを通じて全国でのデモを呼びかけていた。

831千葉9区:2009/07/11(土) 00:28:53
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200907100006o.nwc
イラン騒乱 アラブ世界の懸念 国内引き締めへ強硬外交傾斜も
2009/7/10

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イラン大統領選後のデモで射殺されたネダ・アグハ=ソルタンさんの遺影を前に追悼するイラン系の女性たち=6月23日、アラブ首長国連邦のドバイ(AP)
 アラブ世界の多くの人々は、イランの体制をめぐる政治闘争にくぎ付けになった。イラン大統領選後の騒乱は、イラン政府とその同盟者の面目をつぶした。アラブ世界の反応は分裂し、親イラン政権はアフマディネジャド大統領の再選を歓迎し、反イラン政権では市民の抗議行動が大きく報じられた。しかし、反イランのエジプトやサウジアラビアでさえ、イランの大規模な民主化運動への熱狂はない。むしろ、イランの中東地域政策が強硬化することへの懸念が大きい。

                   ◇

 ≪分析≫

 世界の他の地域と同様に、アラブ諸国はイラン大統領選後の抗議行動に仰天した。当初、現職のアフマディネジャド大統領の圧勝とみられていた選挙が、これほど大きな論争を引き起こすとは予期していなかった。

 アフマディネジャド大統領が再選されるとの見通しは、ほとんどのアラブ諸国で歓迎されていなかった。エジプトやサウジアラビアを筆頭とする穏健派陣営では、アフマディネジャド大統領による欧米への反抗的な政策だけでなく、中東地域での影響力拡大を図る政策が懸念された。

 アフマディネジャド政権は、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスやレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラといった同盟者を通じて、イランの勢力浸透をもくろんでいる。

 改革派候補のムサビ元首相もイスラム共和国体制の堅持を掲げている。また、イランでは、外交政策の決定権は大統領ではなく、最高指導者ハメネイ師にある。いずれにしても、アラブ諸国は、大統領選挙でハマスへの支援など、イランの中東政策が大きく変わるとは期待していなかった。

 ◆運動波及を警戒

 アラブ諸国政府はイラン騒乱の直後に反応を示さなかった。例えば、欧米の民主化圧力から受け身に回るエジプトは、内政問題には干渉しないという、多くのアラブ諸国が繰り返し唱える原則から逸脱しようという考えはほとんど持たない。

 イラン政治危機へのアラブ諸国の対応は、親イラン・反米勢力と反イラン・親米勢力との間で続く分裂を改めて示した。エジプトのアブルゲイト外相はイランに関して沈黙を守り、ヒズボラがシナイ半島を通じてハマスに武器を密輸していることへの懸念を繰り返した。

 政治危機のさなかにあっても、イランは中東地域の他の国よりも民主主義の伝統を維持しているようにみえる。エジプトやサウジアラビアの指導者は、ライバルの苦境に満足しているが、イランの有権者が街頭で投票権を守ろうと運動しているのをみて、自国に飛び火しないか恐れている。

 これとは対照的に、カタールのハマド首長は、イランの民主主義をたたえ、アフマディネジャド大統領の再選を祝福した。事実、1979年のイスラム革命以来、4人の大統領を迎えたイランは、アルジェリアとレバノンを除き、アラブ世界で最も大統領の交代が多い。

832千葉9区:2009/07/11(土) 00:29:39
 ◆分かれる反応

 メディアの反応も分かれた。カタールの首都ドーハに本拠を置く衛星テレビ局アルジャジーラはアフマディネジャド大統領に親近感を抱き、海外からのデモ扇動というイラン政府の見方を伝えた。

 これに対して、サウジアラビアの衛星テレビ局アルアラビアは抗議デモ側の言い分を報じて、イランから国外退去処分を受けた。

 政府の反応と市民の対応は異なる。アラブ世界の市民の多くはアフマディネジャド大統領の大衆迎合的姿勢を称賛している。アフマディネジャド大統領は、イスラエルと米国を頻繁に非難し、アラブ諸国の多くがパレスチナ人への支援を逃げるなか、ヒズボラとハマスを支援していることを高く評価するからだ。

 ◆米の政策カギ

 ここで問題なのは、米政府が軍事的手段を含む、一段と強硬な対イラク政策への転換を正当化するために、大統領選をめぐる論争を利用するかだ。アラブ諸国のなかには、オバマ米大統領のイラン関与政策を懸念する国もある。

 特に湾岸諸国は、米国が主導もしくは支援して行うイラン核施設への軍事攻撃を脅威に感じるとともに、イランの体制転換を目指す米国の政策による経済面、安全保障面への波及を絶えず案じてきた。

 米国とEU(欧州連合)諸国のイランへの関与について、アラブ諸国では批判の声が多い。しかし一方で、イラン体制の態度硬化が同国の核開発計画をめぐる危機の解決にどのような影響を及ぼすか、注意深く見守っている。

 アラブ諸国にとって、イランの核開発計画への懸念は、イランの核施設への軍事攻撃があった場合の中東地域への余波だけでなく、地域内でのイランの発言力がどれほど高まるかに以前から焦点があった。

 イラン政府が地域の緊張を高めることで、大統領選挙後の危機から国民の関心をそらそうとするのではないかという点も、アラブ諸国にとっては懸念となっている。

                   ◇

 ≪結論≫

 大統領選挙後の騒乱で、短期的には、ハマスやヒズボラに対するイランの支援が強化される見込みは小さい。また、長期にわたる地域冷戦のライバルであるイランに市民が幻滅する好機として、イラン政治危機をみるアラブ諸国もある。しかし、中長期的には、国内問題を抱えた強硬右派のイラン・イスラム体制は、近隣諸国にとっていっそう厄介な問題となる可能性がある。

833千葉9区:2009/07/11(土) 00:33:27
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/07/post-296.php
イランとホンジュラスに学ぶ国際関係論の基礎
International Relations 101 on Iran and Honduras

最近の政変で体制側と国民が流血の衝突を演じた両国には、共通点が驚くほど多い

2009年07月08日(水)18時50分
ダニエル・ドレズナー(米タフツ大学フレッチャー法律外交大学院教授)
 これはロケットサイエンスでも何でもなく入門レベルの国際関係論だが、誰も指摘しないのでここで書こう。

 ホンジュラスとイランで今起こっていることは驚くほど共通点が多く、一考の価値がある。

 どちらの国でも、既存体制内の保守勢力が実質的なクーデターを起こした。いずれの場合も、首謀者たちは法的手段と超法規的手段を駆使して自らの権力基盤を固めた。そうした行動は、テヘランでもテグシガルパ(ホンジュラスの首都)でも、体制から追われた側を支持する国民の抗議デモの引き金になった。

 外国からの干渉を被害妄想的なほど嫌うのも共通だ。すると、対立する2国が軍備拡張を競い出すと際限がなくなるという「安全保障のジレンマ」の国内政治版とでもいうべき効果が働く(「主権のジレンマ」と名づけよう)。外国からの干渉に拒絶反応を示せば示すほど、国内事情に対する国際的な関心を強く引き付けるのだ。

 では、両国の間の違いは何か。
■イランはホンジュラスよりはるかに強国である。
■ホンジュラスの戦略的重要性は、イランよりはるかに劣る。

同じ手が通じる相手と通じない相手
 これは何を意味するのか。それは、現実主義と自由主義の論理がホンジュラスでは両立しうるのに対し、イランでは互いに対立するということだ。

 もしブラジルで体制転覆が起こっても、南北アメリカ諸国で構成するOAS(米州機構)がそれを元に戻すことはまずできない。だがホンジュラスなら、多国間協力が効果を発揮するだろう。ホンジュラスが比較的小国だからこそ、OASの加盟国間でのコンセンサス作りも容易になる。多国間の制裁も、ホンジュラスには大きな圧力になる。

 一方イランでは、各国の戦略的利害が対立して体制転換を促すほど大きな力にはなりえない。そもそもガソリンの禁輸以外の経済制裁が、イランの政権に目に見える影響を与えうるのかどうか甚だ心許ない。

 従って他の条件が同じなら、ホンジュラスのクーデターを覆すほうが、イランに体制転換を促すよりずっと実現可能性が高い。

 だが覚えておいてほしい。どんな条件も決して同じに留まらないのが世の常だ。

[米国東部時間2009年07月06日(月)03時53分更新]

834千葉9区:2009/07/16(木) 23:27:57
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200907150004o.nwc
豪州の野党・自由党、偽メールで失速 勢いづく労働党政権、盤石
2009/7/15

 英豪系資源大手リオ・ティントの上海事務所幹部社員らが、5日、国家機密に対するスパイ容疑で中国当局に身柄を拘束されたが、その中にオーストラリア国籍を持つスタン・フー氏が含まれていた。この問題へのラッド労働党政権の対応は、首相の能力に対する国民の評価を左右するだろう。

 自由党と国民党からなる野党勢力「保守連合」にとって、6月は幸先よく始まった。同月4日、兄弟がCEO(最高経営責任者)を務める企業との不明瞭(ふめいりょう)な関係を指摘されて、フィッツギボン国防相が辞任した。野党議員は自由党を中心に結束し、排出量取引法案などで政府批判を強めた。経済危機の深刻化も政府を追いつめた。

 世論調査では、労働党政権とラッド首相への支持率が非常に高い水準からわずかに低下し、自由党とマルコム・ターンブル同党党首の支持率は緩やかに回復していた。

 ところがいわゆる「ユートゲート危機」で状況は一変した。ラッド首相とスワン財務相が、親しい自動車ディーラーに便宜を図ったとされる疑惑だが、その「証拠」として、自由党のターンブル党首が持ち出した電子メールが偽物と判明した。

 これにより最近の世論調査では、ターンブル党首の支持率が44%から25%に急落。好ましい首相候補として、ターンブル党首を挙げた有権者が25%から18%に減少する一方、ラッド首相は57%から65%に増加した。保守連合の支持率は44%、労働党の支持率は56%だった。

 政権1期目の約半分を終えて、ラッド政権は強力な反攻に直面していない。自由党は2007年総選挙の敗北からまだ立ち直っていない。政策の失敗や経済危機はあるものの、労働党政権の政治的立場は盤石だ。中国によるフー氏拘束への対応という懸念要素は残るが、労働党とラッド首相は、次の総選挙以降も優勢を維持しそうだ。

835千葉9区:2009/07/18(土) 09:47:30
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009071802000086.html
改革派数万人デモ イラン 元大統領演説 『選挙結果に疑問』
2009年7月18日 朝刊

 【カイロ=内田康】イラン大統領選の不正を訴える改革派ムサビ元首相の支持者らは十七日、テヘランで数万人規模の抗議デモを行った。ムサビ氏を支援した保守穏健派の重鎮ラフサンジャニ元大統領が同日の金曜礼拝で「多くの人々が選挙結果に疑問を持っている」と演説、保守強硬派アハマディネジャド大統領への対決姿勢を鮮明にしたことに触発された。イラン情勢は再び緊迫してきた。 

 AFP通信などによると、治安部隊は催涙弾やゴム弾などを使って解散を命じた。一部で衝突があったとみられ、少なくとも十五人が逮捕されたとの報道もある。

 金曜礼拝には、ラフサンジャニ元大統領やムサビ氏のほか、選挙で敗れた改革派カルビ元国会議長も参加した。

 カルビ師は演説会場のテヘラン大学に到着直後、民兵組織バシジとみられる男らに襲撃されたが、けがはなかったもよう。

 ラフサンジャニ元大統領は演説で「人々が選挙結果に納得しなければ、体制は正統性を失う」と警告。「(抗議デモで)逮捕された人々や殺された人々は償われなければならない。報道に対するすべての規制も、解除されなければいけない」と訴えた。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009071802000074.html
【関連】イラン混乱 継続必至 元大統領 『反ハメネイ』鮮明
2009年7月18日 朝刊

 【カイロ=内田康】イラン大統領選をめぐる混乱で、改革派ムサビ元首相を支援した保守穏健派の重鎮ラフサンジャニ元大統領は十七日の演説で、保守強硬派アハマディネジャド氏が再選を果たした選挙結果に強い疑念を示した。イラン政界きっての実力者が、再選を支持する最高指導者ハメネイ師との対決姿勢を鮮明にした形で、沈静化したかに見えた混乱がさらに長引くのは必至だ。

 ラフサンジャニ元大統領は初代最高指導者ホメイニ師の側近。最高指導者の任免権を握る「専門家会議」の議長も務める。

 この日の演説前は「ハメネイ師批判は避けるのではないか」(イラン人評論家)との予測もあった。たしかに直接的な批判はなかったものの、反ハメネイ師の姿勢を明確に打ち出した。

 元大統領は「逮捕された人々は家族のもとに帰らなくてはいけない」と拘束された改革派支持者の釈放を要求。「体制も治安組織も、法を守らなくてはいけない」と、ハメネイ師の意を受けてデモを鎮圧した革命防衛隊らを批判した。

 イランからの報道によると、アハマディネジャド大統領側は、元大統領の演説を警戒し、地元テレビ局の生中継申請を許可しなかったという。ハメネイ師に忠誠を誓う民兵組織バシジのメンバーらも演説前から街頭を警戒していたが、抗議デモを再び許す結果となった。

 アハマディネジャド大統領の二期目の正式就任となる八月上旬に向け、再び改革派による混乱が発生する可能性が高まってきた。

836千葉9区:2009/07/25(土) 12:29:21
http://mainichi.jp/select/world/news/20090724ddm007030045000c.html
欧州:新政治勢力、我ら「海賊党」 ネットの世界、国の介入は認めない
 国家によるインターネット規制に反対する「海賊党」が欧州で新たな政治勢力として注目されている。6月上旬の欧州議会選挙でスウェーデンの同党候補が初めて議席を獲得、ドイツでも9月実施の総選挙で連邦議会入りを目指し、選挙綱領が公表された。無党派層だった若い青年らがネット上の呼び掛けで組織され始めている。【ハンブルク(ドイツ北部)で小谷守彦】

 党の名は、商業ソフトや音楽データの不法コピーを指す「海賊版」から来ている。海賊を自称することによって、ネットでの自由な情報交換を求めるとともに、商業データのコピーを私的利用のものも含めて犯罪扱いする法規制や国家による検閲的なネット監視に反対している。

 スウェーデンで06年1月に同党は初めて発足し、ドイツ、フランス、米国などで相次いで結党された。スウェーデンでは欧州議会選挙で7・1%を獲得した。ドイツでも自然科学者やプログラマーなど理科系の知識層に人気で同選挙では0・9%を得票、名門工科大学のある南部カールスルーエでは2・2%の票を獲得した。

 ザイペンブッシュ党首(40)によると、ドイツ海賊党は今春、国がネット上の児童ポルノ交換を強制阻止できる「インターネット封鎖法」の議会審議に反発。「児童ポルノ対策を口実に政府がネット規制に乗り出した」と主張して支持を広げた。また、児童ポルノ所持容疑で3月に家宅捜索を受けた与党・社会民主党のタウス連邦議員(56)が無罪を主張しつつ、海賊党に突然の入党を表明(議会では無所属に転籍)。同党はメディアの注目の的になった。スウェーデンでの躍進もあり党員数は過去1カ月で3倍の約2700人に拡大しているという。

 タウス議員は毎日新聞の取材に応じ、「児童ポルノは入手したが、議会活動の調査のため、販売業者と接触する必要があった」と違法性を否定、次期総選挙には出馬せず海賊党の選挙顧問として政治活動を続ける考えを明らかにした。「総選挙で議席を獲得できるかどうかはともかく、中期的に海賊党は議会の新勢力になると確信している」と同党の将来性に期待を寄せた。

837千葉9区:2009/07/25(土) 12:29:52
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090725/erp0907250025000-n1.htm
野党保守党が補選で圧勝 英ブラウン政権に打撃
2009.7.25 00:25
 英南東部のノリッジ北選挙区で与党労働党議員の辞職に伴う下院補選が23日に行われ、24日までの開票の結果、野党保守党から出馬した女性のクロエ・スミス候補(27)が労働党候補の約2倍の得票で圧勝した。スミス氏は最年少の下院議員となる。

 6月の地方選や欧州議会選の与党大敗に続くもので、下院の不当な経費請求問題への対応などで求心力が低下しているブラウン首相にとって打撃。来年6月までに行われる総選挙に向けてさらに厳しい政権運営を迫られそうだ。

 ただ国会が夏休みのため、すぐに政局が動く可能性は低いとみられる。

 補選は、労働党のギブソン前議員が経費問題に絡み次回総選挙で同党からの公認が得られず、6月に辞職したことを受け実施された。(共同)

838千葉9区:2009/07/25(土) 12:33:05
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200907250004o.nwc
イラン大統領 側近に失言癖の親族 人材不足露呈 政権に痛手
2009/7/25

印刷する ブックマーク:  イランのアフマディネジャド大統領は16日、第1副大統領に姻戚(いんせき)関係にあるマシャーイー氏を任命した。この判断に最高指導者のハメネイ師をはじめ議会議員の大半が反対を表明している。

 マシャーイー氏は副大統領兼文化遺産観光庁長官を務めていた昨年、「イランは、イスラエルを含めたあらゆる国と友好関係にある」と発言し、物議を醸した。

 強硬保守派のアフマディネジャド支持者と改革派の指導者らの間では非難合戦が繰り広げられている。この原因となったのが、ラフサンジャニ元大統領が17日の金曜礼拝で、先の大統領選の結果に国民の多くが疑いを持っていると述べたことだ。

 選挙結果をめぐっては、ハタミ元大統領もかねてから国民投票の実施を要求していた。これに対し最高指導者のハメネイ師は、イランの敵を利する発言は慎むよう警告を発している。

 アフマディネジャド大統領が問題発言をした親族を第1副大統領に任命したことは、大統領にとって信頼できる人材が不足していることを示唆している。また2005年の大統領就任時の閣僚選びをめぐる不手際も思いだされる。ラフサンジャニ元大統領の演説とその後の街頭デモで反体制運動が再燃した。一時の勢いは失われているとはいえ、現政権に長期的なダメージを与えることは必至であろう。

839千葉9区:2009/07/25(土) 12:35:24
>>330>>630
http://mainichi.jp/select/world/news/20090725ddm007030087000c.html
キルギス大統領選:現職が再選 野党「大規模不正」と批判 米国は静観
 【ビシケク大前仁】中央アジアのキルギスで23日に行われた大統領選で、現職のバキエフ大統領(59)が24日、8割以上の得票で再選を決めた。一部野党は大規模な選挙違反があったと主張しているが、抗議運動は広がらない見通しだ。同国には米軍がアフガニスタンへの輸送拠点の基地を構えることから、米国も政権の安定を重視し、厳しい追及を避けるとみられる。

 中央選管によると、開票率86・2%でバキエフ大統領が84・1%の票を獲得。野党連合「統一人民運動」を率いるアタムバエフ元首相が7・9%、他の4候補は3%以下だった。投票率は79・4%。

 バキエフ大統領は05年の民衆革命を経て、同年の選挙で初当選したが、就任後は独裁的な手法を強め、国内で反発を招いている。しかし、多くの国民が「安定と継続」(政治評論家のカザクパエフ氏)を求めたうえ、野党勢力が候補を統一できなかったことも有利に働いた。大統領陣営は官僚組織を動員するなど、現職の強みを生かし圧勝した。

 統一人民運動は23日夜、首都ビシケク市内で1000人以上の集会を開催。選挙結果を受け入れず、抗議運動を続ける考えを強調した。だが、他の野党勢力との連携が乏しく、支持の拡大は難しい模様だ。

 キルギスは米軍が北部のマナス基地に駐留するほか、ロシアも基地を持つ中央アジアの要衝。「マナス基地の問題があるので、米国は野党を支持する行動を避ける」(外交筋)との見方も出ている。


http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090725k0000m030074000c.html

キルギス:バキエフ大統領、圧勝で再選
 【ビシケク大前仁】中央アジアのキルギスで23日に行われた大統領選で、現職のバキエフ大統領(59)が24日、8割以上の得票で再選を決めた。一部野党は大規模な選挙違反があったと主張しているが、抗議運動は広がらない見通しだ。同国には米軍がアフガニスタンへの輸送拠点の基地を構えることから、米国も政権の安定を重視し、厳しい追及を避けるとみられる。

 中央選管によると、開票率86.2%でバキエフ大統領が84.1%の票を獲得。野党連合「統一人民運動」を率いるアタムバエフ元首相が7.9%、他の4候補は3%以下だった。投票率は79.4%。

 バキエフ大統領は05年の民衆革命を経て、同年の選挙で初当選したが、就任後は独裁的な手法を強め、国内で反発を招いている。しかし、多くの国民が「安定と継続」(政治評論家のカザクパエフ氏)を求めたうえ、野党勢力が候補を統一できなかったことも有利に働いた。大統領陣営は官僚組織を動員するなど、現職の強みを生かし圧勝した。

 統一人民運動は23日夜、首都ビシケク市内で1000人以上の集会を開催。選挙結果を受け入れず、抗議運動を続ける考えを強調した。だが、他の野党勢力との連携が乏しく、支持の拡大は難しい模様だ。

 キルギスは米軍が北部のマナス基地に駐留するほか、ロシアも基地を持つ中央アジアの要衝。「マナス基地の問題があるので、米国は野党を支持する行動を避ける」(外交筋)との見方も出ている。

840千葉9区:2009/07/25(土) 12:36:42
http://mainichi.jp/select/world/news/20090725ddm007030070000c.html
イラン:人事巡り、強硬派に亀裂 ハメネイ師、威信低下
 【テヘラン春日孝之】先月の大統領選後の混乱が続くイランで、保守強硬派のアフマディネジャド大統領による人事を巡り、身内の強硬派が猛反発している。大統領を支持する最高指導者ハメネイ師の「撤回命令」に対しても、大統領は異例の抵抗を示し、ハメネイ師の面目が丸つぶれになるとともに強硬派内の亀裂が深刻化している。

 発端はアフマディネジャド大統領が今月16日、マシャイ副大統領を12人の副大統領の筆頭に昇格させた人事だ。マシャイ氏は昨年、「イスラエル国民はイランの友人」と発言、保守系聖職者から非難を浴びた。反イスラエルは革命体制の「国是」であり、解任騒ぎにもなったが、大統領はイスラエル敵視発言を繰り返しているにもかかわらず、同氏を擁護した。

 筆頭副大統領は大統領不在時に代行を担う要職だ。イラン学生通信によると、今回の人事に対し、大統領支持派の多くの政治家や聖職者が反発。国会のアブトラビ・ファルド副議長は21日、マシャイ氏の即時解任を求め、「これは体制の戦略的決定だ」と迫った。

 しかし、国営イラン通信によると大統領は「マシャイ氏は革命の忠実なしもべであり、昇格には1000もの理由がある」と反発。22日のファルス通信によると、ハメネイ師も大統領に、書簡で「解任」を命じたが、大統領は「説明する機会が必要だ」と抵抗する姿勢を崩していない。

 大統領の息子と副大統領の娘が結婚して両者は親類関係にあり、人事への反発には「身内重用」への批判も込められている。

 ハメネイ師は行政、司法、立法の三権を束ね、軍やメディアも統括する最高権威だが、大統領選でアフマディネジャド大統領の再選を承認した判断を巡り、改革派や保守穏健派から、これまでタブーだった「批判」を浴びている。

 反対派勢力は8月初旬の大統領2期目の就任式ボイコットを呼び掛けており、難しいかじ取りを迫られている。

 そうした中、ハメネイ師は身内の強硬派から噴き出したマシャイ氏の解任要求と、大統領の「予期せぬ反抗」の板挟みとなった。保守穏健派系のニュースサイト・アフタブがハメネイ師の「最高指導者」という呼称を侮辱とも受け取れる「指導者」と公然と言い換えるなど威信低下が著しく、体制の屋台骨を揺るがしかねない事態になりつつある。


http://www.afpbb.com/article/politics/2624298/4391648
イラン最高指導者、第一副首相の解任命じる
2009年07月25日 08:01 発信地:テヘラン/イラン
【7月25日 AFP】イランの国営テレビは24日、同国の最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師がマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領が前週指名したエスファンディア・ラヒム・モシャイ(Esfandiar Rahim Mashaie)第一副首相の解任を命じたと報じた。

 ラヒム・モシャイ氏はアフマディネジャド大統領の側近だが、前年、イランは「イスラエル国民の友人」と発言し国内で強い反発を受けていた。同氏の第一副首相指名には、大統領の支持者からも異論が噴出していた。

 モシャイ氏の娘はアフマディネジャド大統領の子息と結婚しており、2人は姻戚関係でもある。(c)AFP/Aresu Eqbali

841千葉9区:2009/07/25(土) 12:37:23
http://mainichi.jp/select/world/news/20090725k0000e030038000c.html
ホンジュラス:セラヤ大統領「一瞬」帰国…領内に徒歩で
 【ハバナ庭田学】AP通信などによると、中米ホンジュラスのクーデターで国外追放されたセラヤ大統領は24日午後(日本時間25日午前)、隣国ニカラグアから徒歩で国境を越え、ホンジュラス領内に一時的に入った。警察や軍との衝突を避けるため、間もなくニカラグア側に戻った。セラヤ氏は一瞬でも母国の土を踏むことで、正統大統領であることをホンジュラス国内外にアピールした格好だ。セラヤ氏は、支持者や報道陣に囲まれてニカラグア西部の国境の鎖をくぐった。6月28日にコスタリカに追放されて以来、約4週間ぶりの「帰国」で、「暫定政権は統治できない」と述べ、大統領復帰の意思を強調した。

 暫定政権は、同氏が帰国すれば逮捕すると警告していたが、流血を避けるため逮捕を見送った。セラヤ氏はニカラグア領内に戻った後、「私には恐怖はないが、分別もある。暴力の原因にはなりたくなかった」と語った。セラヤ氏側と暫定政権側の話し合いによる事態解決は、まだ見えない状況。米州機構(OAS)のインスルサ事務総長は「強行帰国」について、「戻ってほしいとずっと望んできたが、こういう形ではない」と述べ、米国のクリントン国務長官も「軽率な行為」と自重を求めた。

842千葉9区:2009/07/25(土) 12:39:23
>>66
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200907200013.html
2009.07.20 Web posted at: 17:09 JST Updated - CNN
ワールド
モーリタニア大統領選、アブドルアジズ氏が勝利宣言
(CNN) アフリカ北西部モーリタニアで19日、08年の軍事クーデター後初の大統領選が実施され、クーデターを率いた元大統領警護部隊トップ、アブドルアジズ氏が勝利を宣言した。対立候補は選挙に不正があったと主張している。

国営通信社が発表した暫定結果によると、アブドルアジズ氏は得票率52.5%で9候補の首位に立った。同氏は記者会見で、「私がモーリタニア大統領だ」と宣言した。

対立候補の陣営から不正を指摘する声が上がっているのに対し、同氏は「自由で公正な選挙だった。不正調査は内務省の仕事だ」と述べ、批判を意に介さない姿勢を示した。

同国では07年の大統領選でアブドライ氏が勝利し、「初の民主政権」を発足させた。しかし08年8月、当時のアブドライ大統領に解任されたアブドルアジズ氏らがクーデターを主導し、大統領らを拘束。米政府などから強い非難を浴びた。新たな大統領選は今年6月に予定されていたが、選挙運動期間を確保するためとして今月に延期された。

843千葉9区:2009/07/25(土) 12:40:08
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200907240006.html
2009.07.24 Web posted at: 14:02 JST Updated - CNN
ワールド
イラン当局、改革派ムサビ氏の義弟を拘束 同氏妻が抗議
テヘラン(CNN) イラン大統領選で敗退した改革派のムサビ元首相の妻ザハラ・ラフナバルさんは23日、自身の弟で米国永住権を持つシャハプール・カゼミ氏(62)が当局に拘束されていることを明らかにした。同国のアフタブ通信に語った。

ラフナバルさんによると、同氏が拘束されたのは1カ月前。家族らは法的な手段を通して釈放を求めるため、これまで拘束の事実を公表していなかった。同氏は通信技術のエンジニアで、仕事や妻の病気治療のため米国との間を行き来していたという。

同国では大統領選後、大規模な抗議行動にからんで数百人の市民が拘束された。当局は「騒乱の首謀者以外は釈放済み」と主張、近く「首謀者らの供述」をテレビで公開するとしている。

ラフナバルさんは大統領選前から、ムサビ氏の選挙戦に積極的に参加して発言するなど、同国の政治家の妻としては異例の注目を集めていた。カゼミ氏らの拘束についても、「どのような供述がでっちあげられようと、私たち国民は信じない」と、気丈な構えを示している。

一方、ムサビ氏は同じ改革派のキャルビ元国会議長とともに、拘束者の家族らを支援する組織を立ち上げた。アフタブ通信によれば、拘束された市民らの状況などを調査し、家族に伝えることを目的としている。

844千葉9区:2009/07/26(日) 00:09:16
http://www.asahi.com/international/update/0725/TKY200907250333.html
イラン大統領の首脳人事、最高指導者が「待った」
2009年7月25日23時21分
 【テヘラン=吉武祐】6月の大統領選後の混乱が尾を引くイランで25日、アフマディネジャド大統領が、側近のマシャイ副大統領(観光・文化遺産担当)を筆頭副大統領に昇格させた人事を撤回した。国営放送が報じた。保守派内の反発を受けて、最高指導者ハメネイ師が撤回を命令していた。独断専行の傾向を強めていた大統領が「待った」をかけられた形だ。

 アフマディネジャド氏の再選確定を受け入れない改革派の散発的なデモが続く中、副大統領人事をめぐり、イスラム革命体制の主流である保守派内でも亀裂が露呈した形で、イラン政界の混乱はいっそう深まりそうだ。

 イランの副大統領は現在12人いる。主要大臣より格が落ちるが、大統領の名代として国賓の接遇にも当たる筆頭副大統領は特別な地位だ。

 マシャイ氏は昨年、「イランはイスラエル国民の友だ」と発言。イスラエル政府と国民を区別する趣旨だが、反米・反イスラエルの国是を守る保守強硬派の反発を買った。

 約1週間前にこの人事が発表されてから、保守強硬派の宗教指導者や国会議員ら「身内」から批判が噴出した。マシャイ氏の娘とアフマディネジャド氏の息子が結婚した縁戚(えんせき)関係のため、過去の政権が親族らに特権を付与したと糾弾してきたアフマディネジャド氏の政治姿勢にそぐわない、との声も出ていた。

 国営イラン通信の25日の報道によると、マシャイ氏は「ハメネイ師の命令を受け入れる。私はもはや筆頭副大統領ではない」と声明を出した。アフマディネジャド氏も、人事撤回を受け入れる書簡をハメネイ師に送った。

845千葉9区:2009/07/27(月) 21:36:49
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090727-OYT1T00287.htm
イラン大統領、情報相を解任
 【テヘラン=久保健一】AFP通信によると、イラン大統領府は26日、ゴラムホセイン・モフセニエジェイ情報相を解任したと発表した。


 地元メディアは同日、サファルハランディ文化イスラム指導相、バゲリランキャラニ保健相、ジャフロミ労働・社会問題相の3閣僚も更迭されたと報じたが、大統領府はこの報道を否定した。

 地元メディアは、最高指導者ハメネイ師から辞任を求められたマシャイ第1副大統領(24日辞任)の処遇を討議した22日の閣議で、同情報相ら多くの閣僚がマシャイ氏解任を主張し、同氏を任命したアフマディネジャド大統領と対立したと伝えていた。

(2009年7月27日10時14分 読売新聞)

846千葉9区:2009/07/30(木) 22:38:19
http://mainichi.jp/select/world/news/20090731k0000m030098000c.html
モルドバ議会選:野党4党で過半数 親欧米政権作りを開始
 【モスクワ大木俊治】旧ソ連モルドバの中央選管は30日、前日に行われたやり直し議会選(1院制、定数101)の暫定集計結果(開票率98%)を発表、親欧米路線の野党4党が合計で過半数を獲得することが確実になった。4党は01年から続いた親ロシアの共産党政権に代わる連立政権作りの協議を開始した。モルドバは議会が大統領を選出する仕組みで、ロシアが影響力の確保を図る旧ソ連圏でグルジア、ウクライナに次ぐ親欧米政権が発足する見通しになった。

 現地からの報道によると、野党の得票率は自由民主党(16.4%)▽自由党(14.4%)▽民主党(12.6%)▽我らのモルドバ(7.4%)の計50.9%となり、与党・共産党の45.1%を上回った。自由民主党のタナセ副議長はAP通信に「共産党は敗北した」と勝利宣言した。ただ、議会での大統領選出には61議員の支持が必要で、最終的な獲得議席数次第では混乱が続く可能性もある。

 「欧州の最貧国」と呼ばれるモルドバでは、4月の議会選で選管が共産党の過半数獲得を発表。首都キシニョフで、不正があったと抗議する住民の暴動が起き、死傷者が出た。新議会は野党のボイコットで大統領を選出できず、憲法規定で再選挙となった。

847千葉9区:2009/08/02(日) 01:44:43
http://mainichi.jp/select/world/news/20090730ddm007030045000c.html
イラン:大統領、孤立 「ハメネイ師軽視」保守派が包囲網
 【テヘラン春日孝之】政治混乱が続くイランで、最高指導者ハメネイ師を頂点とするイスラム体制の保守勢力が、人事を巡ってハメネイ師に盾突いたアフマディネジャド大統領への巻き返しを強めている。最高指導者の軽視は体制の根幹を揺るがすと危機感を深めたからだ。混乱の焦点は、当初の保守派VS改革派という図式から、保守派内の大統領包囲網へ移行。大統領派は孤立を深めており、政権は来月5日の2期目の発足を前に「機能不全」に陥っている。

 ◇2期目発足まで1週間
 27日の国営テレビは、アフマディネジャド大統領が親族のマシャイ氏を副大統領から筆頭副大統領に昇格させた16日の人事など政権運営を正面切って攻撃。国営メディアの大統領批判は異例だ。

 マシャイ氏は国是に反し「イランはイスラエル国民の友人」と発言したことがあり、保守系の聖職者や国会議員が猛反発。ハメネイ師が18日、大統領に解任を求めたが、大統領は抵抗し、24日になって渋々応じた。

 これだけでも異常事態だが、大統領は、その後も混迷を重ねた。副大統領人事に反発したモホセニエジェイ情報相を解任。一方で、大統領からいったん口頭で解任を告げられたというサファルハランディ文化・イスラム指導相が辞表を提出した。

 2人が辞めた場合、05年の政権発足時に21人いた閣僚のうち、退任者は過半数の11人に達する。議員から「憲法の規定により、国会で閣僚全員の新たな信任が必要だ」との主張が出たため、大統領は一転して指導相の辞表受理を拒否した。

 こうした情勢を受け、国会(定数290)の保守系議員約200人が26日、大統領に対し、連名で「最高指導者に従い行動を正すよう」求める書簡を送りつけた。28日には解任された情報相を「イスラムと革命に奉仕した」と擁護する声明も発表。大統領の「専横」をけん制する包囲網を強めた。イランでは憲法上、大統領職は体制のナンバー2だが、行政府の長にすぎない。保守派の多数派は、大統領を非難することにより、大統領選後の混乱で傷ついた最高指導者の権威回復を図る思惑もあるとみられる。

 ある保守系議員は、大統領の一連の迷走を「自殺行為だ」と批判。「政権は死に体」との見方すら出ている。政権2期目の閣僚人事などを巡っても波乱が起きそうな雲行きで、政権が核問題を含む対外政策に目配りする余裕は当面なさそうだ。

848千葉9区:2009/08/02(日) 10:15:48
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090730-OYT1T00809.htm
南アで貧困層の暴動相次ぐ、ズマ政権苦境に
 【ヨハネスブルク=中西賢司】南アフリカで7月に入り、貧困層の暴動が相次いでいる。


 「貧困解消」を公約して5月に就任したズマ大統領だが、支持基盤である労働組合によるストライキも頻発する展開となり、早くも正念場を迎えている。

 暴動は、最大都市ヨハネスブルク郊外の旧黒人居住区など20か所以上の貧民街で起きた。人々の不満は、下水道や電気の未整備など一向に改善しない劣悪な公共サービスに向けられている。19日に東部バルフォア市で商店が襲撃されるなど、5地区では略奪や放火を伴う暴動に発展。ズマ大統領は25日、南東部ダーバン市郊外の貧民街で「改革には、もう少し時間がほしい」と群衆に理解を求めた。

 だが、今度は、サービス向上を求められた自治体職員が27日、賃上げを要求してストに入り、収拾のつかない事態となった。

 ズマ氏は、ムベキ元大統領を「緊縮財政と規制緩和で格差拡大を招いた」と批判した労組などの支持を集めて大統領に就任した。だが、就任後はムベキ時代の経済政策を継承、貧困解消などで目に見える成果を上げていなかった。今回の抗議行動は、ズマ氏への不満が噴出したものだが、南ア経済が17年ぶりの不況に陥る中、「ばらまき政策」の財源を確保するのは困難で、局面打開の見通しは立っていない。

(2009年7月30日19時37分 読売新聞)

849千葉9区:2009/08/02(日) 10:29:49
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/07/post-372.php
イラン動乱は終わらない
Many Unhappy Returns

死後40日の追悼日チェヘロムが続く限り、改革派がアハマディネジャドの圧政に立ち向かう「緑の革命」が死ぬことはない

2009年07月31日(金)17時36分
ババク・デガンピシェ(バグダッド支局長)

 一見するとイランの改革派支持者は、マフムード・アハマディネジャド大統領が再選された選挙結果を覆すことをあきらめてしまったように見える。抗議デモへの広範な支持は消え失せ、抗議を続けるのは裕福な世俗主義者だけ――。当局による厳しい取り締まりと運動や集会の制限も、反体制派上層部の活動を阻んでいる。

 しかし7月30日に行われた抗議運動の犠牲者への追悼デモは、「緑の革命(グリーン・ウエーブ)」が今後も生き続けるだけでなく、将来的に力強くよみがえり得ることを示している。

 30日は、抗議デモで銃弾を受けた若い女性ネダ・アガ・ソルタンが6月20日に亡くなってから40日の「チェヘロム」という追悼日だった。ネダの最後の瞬間の衝撃的な動画はウェブにアップされ、反体制派が勢いづくきっかけとなった。テヘラン南方の郊外にあるベヘシテ・ザハラ墓地にネダの死を悼む数千人が集まり、治安部隊と衝突(数十人が負傷し、多くが逮捕された)、「独裁者に死を」と叫び声を上げた。改革派のミルホセイン・ムサビ元首相は治安当局によって墓地から退去させられた。

現政権もチェヘロムを利用した
 チェヘロムはイラン人や世界中のイスラム教シーア派信者にとって重要な意味をもつ。その起源は預言者ムハンマドの孫イマム・フセインの殉教にまでさかのぼる。そしてイランでは政治的な意味合いも帯びている。1979年のイスラム革命では、チェヘロムが国王への抗議を始め、街頭集会を続ける口実に使われたからだ。

 同じことが今も起きている。ただし、イスラム革命に参加した者たちは今は政府内部にいる。彼らはチェヘロムを口実に政治的な活動をするなとはとても言えないはずだ。

 しかし現実にはそういう事態が起きている。6月に選挙への抗議運動が始まって以来、治安当局は犠牲者の遺族が大きな葬儀を行うことを妨害しており、これに犠牲者の関係者は激怒している。当局はまた、遺族が遺体をテヘランに埋葬することも禁止している。支持者が集まる拠点をつくらせないためだ。

 30日の追悼集会は、取り締まりのおそれがあるにもかかわらず、改革派がまだ支持者を動員する力があることをはっきり示した。イランのニュースサイト「ファルシ・ニュース」によると、数百人の警官隊や私服の民兵組織バシジが墓地を取り囲んだが、改革派支持者は昼過ぎから墓地に集まり始め、ナダの墓に向かおうとした。Youtubeに投稿されたビデオでは、群集がムサビの乗った車を取り囲んで彼の名前を叫んでいる。

 「イラン国民は世界がイランに注目していることを知っている」と、先週ニューヨークで行われた集会に参加した反体制派ジャーナリストのアクバル・ガンジは言う。

 ネダの死は反体制派の支持者を呼び集めたが、犠牲者は彼女1人ではない。先週イラン政府は、拘留中だったデモの逮捕者4人が死亡したと発表した。その中には、保守派の大統領候補モーセン・レザイの顧問の息子、モーセン・ルホラミニもいた(当局は政治犯を収容する悪名高いエビン刑務所で髄膜炎が発生したと主張しているが、ファシリ・ニュースはこうした逮捕者の多くが拘留中の暴行で死亡していると報じている)。

 今から1カ月後には彼らのチェヘロムがやってくる。そして、消えつつあった改革派支持者が再び抗議運動に戻ってくる。そうやって、すべての犠牲者は「緑の革命」の中で新たな命を生き続ける。

850千葉9区:2009/08/02(日) 10:32:58
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/07/post-370.php
嫌われブレアがなぜEU大統領?
How Tony Blair Came to be Europe's Choice

2009年07月31日(金)17時26分
ウィリアム・アンダーヒル(ロンドン支局)
[2009年8月 5日号掲載]

 トニー・ブレアは英首相時代にヨーロッパで数多くの敵をつくった。03年には各国の反対を押し切ってアメリカのイラク開戦に加担した。EUを熱く支持すると口で言いながら、実際にはほとんど統合政策に関わらなかった。

 そのブレアがなぜEU大統領の有力候補なのか。EU大統領は、今年秋にアイルランドが2度目の国民投票で「リスボン条約」批准を可決したら新設されるポストだ。

 イギリス政府は既にブレア支持を表明。イタリアも熱心に後押ししているほか、フランスとドイツでさえ受け入れるつもりらしい。

 ブレア人気はヨーロッパが変化している証拠だ。これまでEUの要職は、加盟国が駆け引きした末に選ばれた凡庸な人物が占めてきた。しかしEU大統領はヨーロッパの広報責任者であり調停役でもある。ブレアのようなカリスマ性がないと務まらない。

 ブレアにはほかにも有利な点がある。まずフランス語がしゃべれる。社会主義者ではあっても市場の役割を重視しているので、保守派の反発は買わないだろう。最大の強みは、逆説的だが国籍だ。イギリスの欧州懐疑主義を和らげるには、イギリス人をトップに据える以上の良策はない。

851とはずがたり:2009/08/02(日) 12:14:10
>>850
イギリス人ってどの位フランス語位喋れるんですかねぇ??
まぁヨーロッパ人が多言語喋れてもそんなに尊敬できないけど。俺が秋田弁と宮崎弁喋れる程度のものだ。まあ俺は両方とも喋られへんけど。。
> ブレアにはほかにも有利な点がある。まずフランス語がしゃべれる。社会主義者ではあっても市場の役割を重視しているので、保守派の反発は買わないだろう。最大の強みは、逆説的だが国籍だ。イギリスの欧州懐疑主義を和らげるには、イギリス人をトップに据える以上の良策はない。

852千葉9区:2009/08/05(水) 21:37:11
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090806k0000m030097000c.html
イラン:求心力低下、国内対立激化…多難な大統領2期目
 【テヘラン春日孝之】2期目をスタートさせたイランのアフマディネジャド大統領は、最高指導者ハメネイ師との確執などによってイスラム体制の実権を握る保守派内の亀裂を深め、自身の求心力を著しく低下させている。改革派などの抵抗運動も完全に収束する気配はなく、当面は政権基盤の立て直しに手いっぱいで、核問題など対外政策に目配りする余裕はなさそうだ。

 大統領は2週間以内に新閣僚名簿を作成し、国会(定数290)承認を得る。国会では保守派が3分の2以上を占めるが、大統領は1期目も石油相人事で「側近を重用し過ぎ」との批判を招いて再三否決されており、今回もスムーズな承認を疑問視する声が強い。

 大統領は1期目、核交渉の責任者だったラリジャニ最高安全保障委員会事務局長(現国会議長)をはじめ、閣僚の半分を更迭するなど、「見解の相違」が生じると支持派ですら切り捨ててきた。先月には「懐刀」とみられたモホセニエジェイ情報相を解任。革命防衛隊の諜報(ちょうほう)部門と並ぶ情報機関トップの首を切ったことで、「大統領暗殺」の可能性さえささやかれる始末だ。

 「ハメネイ師と(アフマディネジャド)政権は、父と子の関係のようなものだ」。大統領は先月末、集会でそう語り、ハメネイ師との確執を否定した。両者の確執は昨年も核交渉の主導権争いを巡って露見したが、今回の大統領選後の対立が保守勢力に与えた衝撃は、過去の比ではない。

 発端は大統領が先月、親族のマシャイ副大統領を筆頭副大統領に昇格させた人事だ。マシャイ氏は「イランはイスラエル国民の友人」と発言したことがあり、保守勢力の猛反発を受けてハメネイ師が人事の撤回を命じた。

 大統領は最終的にハメネイ師の指示を受け入れたが、6日間にわたり抵抗した。最高指導者の権威は体制の根幹だ。ハメネイ師は大統領選後、アフマディネジャド大統領の再選支持を公言していただけに、その大統領の反抗的態度にメンツをつぶされた格好になった。

 保守勢力の一部はアフマディネジャド大統領の振る舞いについて、イスラム聖職者中心の現体制にとって、改革派などの抗議行動以上の「脅威」とみているフシがある。危機感を募らせた一部保守勢力が今後、大統領派の包囲に動き、権力闘争や主導権争いが激化する可能性がある。

853千葉9区:2009/08/12(水) 20:47:16
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200908110004o.nwc
南ア 過激化する市民デモ 治安悪化、W杯特需に影響
2009/8/11

 南アフリカで、賃金や公共サービスの改善を求めるデモが相次いでいる。例年7、8月は大規模な賃金交渉が行われる時期にあたり、産業界の緊張が高まる。ときに暴力化する大規模なデモ行進を伴うストライキで、正常な経済活動や公共サービスが機能不全に陥ることも多い。

 しかし、今年の賃金交渉には次のような特色がみられる。第1に、約9年間続いた経済拡大の後で、南ア経済は急激に落ち込み、特に民間部門で相当な失業を招いている。第2に、税収が激減するなか、政府の支出は増えて財政が予想以上に悪化し、公共部門でインフレ率を上回る賃金を支払う政府の能力に限界がみえている。

 労働者のストライキよりも深刻なのは、地方政府に対する市民の抗議運動だ。地方政府に行政執行能力が欠如していることは広く認識されている。欠けているのは、専門的、技術的、行政的な技能や、複雑な制度を管理するといった能力だ。また、汚職が慢性化しており、そうした慣行を無視すれば望む結果を得ることはできない。

 こうした欠陥は政府の各層にみられるが、地方政府で特に顕著だ。これは単に公共サービスの失敗という問題ではない。地方行政における民主主義の失敗が根本的な問題なのだ。民主的選挙は不可欠だが、もっと重要なのは地域社会の声に耳を傾け、効果的にニーズに応える制度や公務員の意欲と能力だ。

 2010年サッカーワールドカップ(W杯)まで12カ月を切り、南ア政府はいま、タイヤを燃やし、道路を封鎖し、車両や公共施設を破壊し、外国人やその他の「よそ者」を襲撃し、投石するような暴徒のイメージが世界に広まることをなんとしても避けたいと考えている。W杯がもたらすはずの経済的な利益に与える影響を心配しているのだ。それだけに市民の抗議運動は、南アの社会的、政治的な時限爆弾となる可能性がある。

854千葉9区:2009/08/12(水) 20:49:12
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/08/post-416.php
EUを揺るがすマケドニア国名論争
The Name Game

EUとNATOの東方拡大を目指すアメリカと西欧諸国だが、国名をめぐるマケドニア旧ユーゴスラビア共和国とギリシャの対立が足かせになりかねない

2009年08月07日(金)15時30分
トーマス・ミーニー(コロンビア大学歴史学研究者)、
ハリス・ミロナス(ジョージ・ワシントン大学政治学・国際情勢准教授)

 EU(欧州連合)は、加入希望者が長い行列を作る人気クラブだ。ドアの前にはクロアチア、モンテネグロ、セルビア、アルバニア、トルコなどがずらりと並ぶ。しかし、バルカン半島のある国に限っては、加盟に向けた最大の問題は入口で正しいIDを示せるかどうかだ。

 ブッシュ前政権の間に、旧共産圏の7カ国がNATO(北大西洋条約機構)とEUへの加盟を果たした。しかし、FYROM(マケドニア旧ユーゴスラビア共和国)のNATO加盟は昨年、ギリシャ政府の反対によって阻止された。ギリシャはEU加盟にも反対する構えだ。原因はすべて――名前にある。

 FYROMという不恰好な頭文字を嫌がったのか、同国は紀元前4世紀にギリシャ全土を征服したアレクサンダー大王の帝国「マケドニア」の名前で加盟を申請した。しかし問題は、ギリシャ北部にも「マケドニア」という地域があること。ギリシャは、FYROMに拡大政策の野心があるのではないかと懸念している。

 アメリカはロシアの勢力圏を縮小させるため、NATOの東方拡大を支持する姿勢を示している。アメリカにとって、FYROMは名前の問題があろうと、格好の加盟国候補といえるだろう。

 オバマ政権は、頑固に「マケドニア人」を支持したブッシュ政権の政策を見直し、同国にNATO加盟実現に向けて必要な妥協案を受け入れるよう説得すべきだ。

 しかし、それは簡単なことではない。FYROMが旧ユーゴ時代を彷彿させる国名をよく思っていないのは当然だ。首都スコピエでは、「私をFYROMと呼ばないで!」と書かれた車用のステッカーが人気だ。

ギリシャの一部も自国の領土?
 強大な隣国に囲まれたこの国は、90年代には国家としての存続すら疑問視されていた。アルバニア系、トルコ系、ギリシャ系など多様な民族が小さな国土にひしめいている。この不安定な国家が、自らの歴史の中で最も古く、誇れる存在であるアレクサンダー大王に固執したとしても不思議ではない。

 FYROM最大の少数民族であるアルバニア系住民は、EUとNATOへの加盟を心から望んでいる。加盟が実現すれば経済効果だけでなく、同じバルカン半島のアルバニア共和国の人々との関係も強化できるだろう。

 彼らは、多数派であるスラブ系住民の間で高まる「アレクサンダー熱」に苛立ちを募らせている。スラブ系住民は、国民のアイデンティティーを「マケドニア人」に集約しようとしている。

 さらに問題なのは、「マケドニア人」向けの教科書に掲載されている地図だ。そこでは先祖の代から所有していたもともとの国土を、現在のギリシャやアルバニアなどに大きく食い込む形で描き、ギリシャ北部の中心都市セサロニキは占領された土地だと説明している。ギリシャが懸念しているのは、こうした領土回復主義的な主張だ。

 国連の仲介者は、いくつもの国名の代案をFYROMに提案している。ギリシャも最近になって、「北マケドニア共和国」なら許容できることを示唆した。しかしこの名前だと、ギリシャに「南マケドニア」があるような印象を与えてしまう。南北朝鮮とは違い、これは言語学的にも民族的にも正しくない。

855千葉9区:2009/08/12(水) 20:49:39
強気の陰にはアメリカの後ろ盾
 より賢明な名前としては、この地方を流れる川にちなんだ「バルダルスカ・マケドニア」が挙げられる。これならFYROMの尊厳とアイデンティティーを尊重できるうえ、ギリシャ北部との区別も明確になる。

 EUとNATOは加盟候補国に対し、国境をめぐる大きな問題がないという条件を課している。しかしFYROMは、ギリシャとの緊張をますます高めている。空港や通り、広場などに古代ギリシャのヒーローにちなんだ新しい名前をつけている。さらに、ギリシャには少数派の「マケドニア人」が無理やり住まされていると、ギリシャの国内問題に口を出している。

 こうした傲慢な姿勢はどこから来るのか。その元凶はアメリカとその同盟国だ。04年、ブッシュ政権はイラク戦争への支持の見返りに、「マケドニア共和国」という国名を早々と承認した。ギリシャが本気でアメリカと同盟国の妨害に走るとは思っていなかったのだ。

 ブッシュ政権は、グルジアは「主権国家」だとリップサービスを送る一方で、コソボでは民族的な分離主義を支持した。この結果、アメリカは自国の都合によって姿勢を変えるという印象を与えてしまった。

 ギリシャとFYROMがともに納得する合意に達する手助けをすることで、オバマ政権はこの悪印象を取り払うことができる。さらに重要なのは、ヨーロッパの平和な未来を確保できるということだ。

856千葉9区:2009/08/17(月) 23:17:57
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090817-OYT1T00649.htm?from=navr
イラン革命後初の女性閣僚、3人以上起用へ
 【テヘラン=久保健一】イランのアフマディネジャド大統領は16日、2期目の政権の閣僚に、少なくとも女性3人を起用する方針を表明した。
国会の信任投票で承認されれば、1979年のイラン・イスラム革命以降で初の女性閣僚が誕生することになる。

 大統領は、社会福祉相に国会議員のファテメ・アージョルー氏、保健相に元国会議員のマルジエ・ダストジェルディ氏をそれぞれ指名。さらに、少なくとも1人の女性閣僚を起用する。

 6月の大統領選後、改革派による反政府運動が続く中で大統領の求心力は低下、女性閣僚の起用で清新さをアピールし、政権浮揚を図る狙いとみられる。

 イランでは、アフマディネジャド大統領の1期目と、ハタミ前大統領時代、国会の信任投票が不要の副大統領職に女性が起用されたことがある。

(2009年8月17日19時05分 読売新聞)

857名無しさん:2009/08/27(木) 20:45:04
http://www.asahi.com/politics/update/0825/TKY200908250381.html

日本、「核密約」文書の再機密化要請 公開した米に(1/2ページ)2009年8月26日3時48分
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 日米両国の「核密約」の根幹部分が記された公文書が99年に米国で公開された際、日本政府が米側に公開を取り消すよう要請していたことが分かった。文書は、核兵器を積んだ米艦船や航空機の日本への立ち寄りを事前協議なしに日本が認めることを確認した内容。日本からの要請の直後、米国務省によって再び機密指定されていた。

 当時の政府関係者が匿名を条件に経緯を証言した。米国の公開文書を封印するよう日本側が求めた事実は、日本政府が「核密約」の存在を国民の目から隠そうとしたことを示している。「核密約は存在しない」という一貫した日本政府の主張が崩れ、情報公開の観点からも批判を招くことは必至だ。

 問題の文書は、60年の日米安保条約改定を前に、核兵器を積んだ米艦船や航空機の立ち寄りや通過をそれまで通り認めることを日米で確認した59年の「安保条約討議記録」など。60年6月に米国務省北東アジア部が作成した「議会用説明資料集」の中に含まれていた。当時のハーター国務長官が、議会に安保条約改定の批准承認を求める際の答弁用資料として用意されたと見られる。

 米国の公文書は原則として作成から25年を超えると公開の対象となる。「資料集」は99年秋までにいったん機密指定が解除され、全文が公開された。しかし、「討議記録」など密約に関連した部分だけが、同年12月13日付で再び非公開文書に指定され、公開文書から削除された。「安全保障上の機密情報」が含まれていたことが理由とされた。

 元日本政府関係者は「文書の公開を知って、ただちに(機密指定の)解除を取り消すよう米側に申し入れた」と証言する。「米国の文書公開の判断はずさんだ」とも指摘し、公開の際に日本側の事情が考慮されていなかったとの見方も示した。申し入れは、外交ルートを通じて行われたという。

 ただ、問題の文書は、非公開となる直前の99年11月、情報公開に取り組んでいる米国の民間研究機関「ナショナル・セキュリティー・アーカイブ(NSA)」の研究員が、米国立公文書館でコピーを取っており、それを入手した朝日新聞が00年8月に全容を報道した。コピーがなければ、今なお内容が明らかになっていなかった可能性が高い。

 99年12月当時、小渕内閣の河野洋平外相の下で外務事務次官を務めていた川島裕・宮内庁侍従長は先月、核密約問題についての朝日新聞の取材に「コメントする立場にない」と述べている。(倉重奈苗)

     ◇

 〈安保条約討議記録〉 60年の日米安保条約改定の際に新設された「事前協議」制度の具体的運用について、当時の藤山愛一郎外相とマッカーサー駐日大使の合意を記録した文書。事前協議について「米軍機の日本飛来や米海軍艦艇の日本領海・港湾への進入に関する現行の手続きに影響を与えるものとは解釈されない」と明記。核搭載米軍機や艦船がそれまで通り自由に日本に飛来・寄港できることを担保する内容で、「核密約」の根幹を記した文書とされる。この解釈については63年に、当時の大平外相とライシャワー駐日大使が秘密会談で改めて確認している。

     ◇

 ■我部政明・琉球大教授(国際政治学)の話 米国務省の正式な手続きを経て公開された外交文書が再び非公開となることは異例で、日本政府の関与を聞いて、やはりそうだったのかという思いだ。核密約を確認した63年の大平正芳外相とライシャワー駐日米大使(いずれも当時)の会談記録もいったん公開された後、非公開になっている。日本政府の関与が疑われるケースはほかにもある。

 情報公開をめぐっては「原則すべて公開」の米国とは対照的に、日本は「公開するものを選ぶ」のが実態だ。特に改定日米安保条約、沖縄返還協定、日米防衛協力などの分野の記録の重要な部分は公開されていない。我々研究者は、米国の公開資料を通じて日米交渉の経緯をやっと知ることができる。いつまでも国民に知らせることができないというのはなぜなのか。また「ない」と主張し続けるのなら、なぜその部分が日本にはないのか。説明責任が政府にはあるのではないか。

858名無しさん:2009/08/27(木) 20:45:40
http://www.asahi.com/politics/update/0826/TKY200908260457.html

外務省「回答控えたい」 核密約文書の非公開要請問題で2009年8月26日22時36分
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 60年の日米安保条約改定に伴う「核密約」に関する米公文書を非公開とするよう日本政府が米国に要請していた問題で、外務省の児玉和夫・外務報道官は26日の記者会見で「米政府との個々のやりとりについては、その有無も含めて、米政府との信頼関係にもかんがみ、お答えすることは差し控えたい」と述べた。

 また、沖縄返還に伴う密約文書をめぐる情報公開訴訟で、当時の交渉責任者だった吉野文六・元外務省アメリカ局長への証人尋問については「裁判所からの連絡があれば、(元公務員に対して職務上の秘密について尋問する場合は所管省庁の承認が必要と定めた)民事訴訟法を含めた法律に従って対処する」と述べるにとどめた。

859名無しさん:2009/08/29(土) 03:16:30

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0828&f=column_0828_001.shtml

中国から見た日本の政治家〜総選挙、民主新政権見据え
【コラム】 【この記事に対するコメント】 Y! V 2009/08/28(金) 10:47

  さあ、総選挙である。北京でも、日本の政治関連のニュースが多くなってきた。

  新華社通信が出しているニュース週刊誌『環球』最新号は、巻頭13ページにわたって日本政治特集を組んだが、これは圧巻! 記事は三部構成で、まず第一部は、日本の主な政治家23人を顔写真入りで、徹底分析している。ざっとこんな具合だ。

<自民党>

中川秀直……2000年の森内閣で官房長官に抜擢されたが、3カ月後に愛人とヤクザとの交際問題で失脚。最近は新聞記者出身らしくホームページに日々「中川の目」と題して寄稿し、話題を呼んでいる。

武部勤……初対面の人の似顔絵を即席で書くのが特技。ミニ小泉とも言うべき存在で、媚中外交反対論者の筆頭。

与謝野馨……与謝野晶子の孫で、敬虔なキリスト教徒。囲碁7段が自慢。

石原伸晃(なぜか写真が20代の頃)……あの虎のような石原慎太郎の長男だが、性格は犬のように軟弱。お坊ちゃま政治家の典型で、2001年に新興宗教・崇教真光の隠れ信徒であることを暴露された。

鳩山邦夫……田中角栄の元秘書出身で料理オタク&蝶オタク。2006年12月にはフィリピン出張と称して禁猟区で蝶を採り続け顰蹙をかった。朝日新聞からは「死神」と呼ばれた。

舛添要一……圧倒的な知名度で、自民党のスポークスマン役を務める。1997年に『舛添要一の6ヵ国語習得法』というユニークな本を出した。

河野太郎……改憲派の急先鋒で、ハト派の父親とはまったく違うタイプ。

古賀誠……自民党の黒幕で、靖国神社のA級戦犯分祀論者として知られる。

中川昭一……自民党随一のアル中政治家。2008年11月20日、スペイン国王を招いての宮中晩餐会で酔っ払って大暴れ。今年2月14日にはローマで酩酊会見が世界の失笑を買い、「国辱」と呼ばれ財務相を辞任した。中国脅威論者の筆頭格でもある。

石破茂……軍事オタクとして知られ、首相の靖国参拝に反対して右翼学者・渡辺昇一から「国賊」と叩かれたこともある。

小池百合子……元小泉内閣の紅一点で、いまだ独身。李登輝と家族同様に付き合い、1998年11月の李登輝金婚式パーティに駆けつけ、自慢のノドを披露したこともある。

860名無しさん:2009/08/29(土) 03:16:45
>>859

<民主党>

鳩山由紀夫……「友愛外交」を掲げ、麻生首相の「価値観外交」と真っ向対立。今年6月3日に崔天凱大使に、「首相になっても靖国参拝はしない」と明言したが、チベット独立を支持する矛盾した一面も持つ。

小沢一郎……5歳で夭折した田中角栄の長男・正法と同年齢であることから、「政治の父」田中角栄が息子同然に育てた。「鉄腕」+「破壊者」として知られ、49歳の自民党幹事長時代には首相の椅子を蹴飛ばしたこともある。「長城計画」で日中友好に努めてきた。

岡田克也……ジャスコグループの跡取り息子だが、一族とは距離を置く。妻・多津子の父は元衆院議員の村上信二郎。4年前の代表時代の総選挙で「小泉劇場」に惨敗を喫した。

菅直人……胡耀邦が始めた日本青年3000人訪中団のメンバー。台湾の国連加盟論者で、長男・源太郎は、2度も民主党の公選候補で敗れている。

前原誠司……議員会館で隣室の安倍晋三元首相のポン友で、対中強硬派。2005年9月には中国脅威論をブチ、予定された訪中を拒否されたこともある。

枝野幸男……チベット問題を考える議員連盟会長で、昨年は釣魚島(尖閣諸島)に飛行機で視察に乗り込んだ。中国の人権問題にも噛みついている。

  他党の政治家たちも紹介しているのだが、省略する。第二部は、「小沢の“乱世”の機会」というタイトルで、政治家・小沢一郎を徹底分析している。「今年67歳の小沢は日本の政界で言えば『若い』部類に入るが、『宇宙人』鳩山の次を狙えるかは微妙だ。1991年以来取り沙汰されている心臓病(このため毎日2時間の昼寝を欠かさない)もネックになっている」と結論づけている。

  第三部は、「民主党政権下の対中政策」というタイトルで、来る民主党政権の対中政策を予測している。「民主党は右から左まで9派閥もあり、議員平均年齢は46歳(自民党は53歳)と若いため、来年7月の参院選を経ないと予測が難しい。ただ、『自由』『民主』『人権』がキーワードになりそうで、若い民主党の柔軟性に注目したい」と結んである。

  紙面の都合上、記事のすべてを紹介できないのが残念だが、自国の政治についてもこれくらいの論評を書いてほしいと思うほどの恐るべき取材力だ。執筆した3人の新華社記者の一人は、私も東京で何度も食事をしたことがある知日派である。

  一昔前まで、中国のメディアがこれほど掘り下げた日本政治の記事を出すことなどなかった。9月に発足するであろう鳩山民主党政権は、すでに中国にとことん「解剖」されていると見るべきである。(執筆者:近藤大介 明治大学講師  編集担当:サーチナ・メディア事業部)

861千葉9区:2009/08/29(土) 15:58:33
http://mainichi.jp/select/world/news/20090828ddm007030167000c.html
革命50年・キューバの行方:/上 オバマ政権誕生で雪解けの兆し
 ◇消えた反米プロパガンダ
 ハバナの海岸通りにそびえる米利益代表部。昨年11月の米大統領選で「敵との対話」を掲げるオバマ氏が当選して数週間後、周辺の反米看板が一斉に撤去された。ブッシュ前大統領を「殺し屋」とののしり、「帝国主義者(米国)の諸君、私たちは何も怖くないよ」と呼びかけたプロパガンダはもう見られない。

 今年6月には米利益代表部にも変化が表れた。キューバの民主化を促すため、06年から米国発の情報を流してきた電光掲示板が使われなくなった。キューバ政府は掲示板を邪魔するため、代表部前に138本の黒い旗を立てて対抗してきた。

 「我々はあらゆる分野で米国と話し合う用意がある」。昨年2月、兄のフィデル・カストロ前国家評議会議長(83)の後を継いだラウル・カストロ議長(78)は、就任以来、繰り返し米国との対話姿勢を表明。オバマ大統領も対キューバ政策の転換を打ち出した。

 米国は61年、社会主義化したキューバと断交。米国の圧力で一時はメキシコを除くすべての米大陸諸国がキューバと国交を断絶した。だが、ベルリンの壁崩壊から20年。両国を取り巻く政治環境は大きく変わった。ミサイル危機を招いたソ連軍基地はキューバから消えた。さらに21世紀に入ると中南米諸国は次々と左傾化した。

 今年6月、中米エルサルバドルで左派のフネス大統領が就任、キューバとの国交回復に踏み切ると、同国と国交のない国は米大陸で米国だけになった。この直後、米州機構(OAS)は62年のキューバ除名決議を無効にした。米国は異議を唱えなかった。米国にとってキューバとの関係改善は中南米諸国との関係を円滑にする効果もある。

 キューバにとって米国の経済封鎖は生活苦の元凶だ。制裁が解除されれば経済は飛躍的に向上する。米国にとっても目と鼻の先のキューバは有望な市場だ。米国は今年4月、在米キューバ人の祖国への送金や渡航規制を解除するなどの制裁緩和を発表。秋にはニューヨーク・フィルハーモニックがハバナで公演する。

 ラウル議長は今月、「米国の反キューバ姿勢は減退した」と評価。しかし、「我々の政治体制については交渉しない」とクギを刺した。オバマ政権もキューバの民主化を求める建前を崩していない。

 カナダ・ダルハウジー大学のジョン・カーク教授(キューバ政治)は、現在の変化は表面的だとし、「オバマ大統領と意見が異なる国務省官僚やCIA(米中央情報局)が、50年間続けた姿勢を変えることは難しい」と指摘する。半世紀も凍りついた関係を温めるのは容易ではない。

     ◇

 59年1月1日のキューバ革命から50年。革命を率いたカストロ前議長は病床にあり、敵対してきた米国ではオバマ大統領が就任した。カリブ海の社会主義国は静かに揺さぶられている。キューバの行方を探った。【ハバナで庭田学】

862千葉9区:2009/08/29(土) 15:59:12
下がまだだった・・・
http://mainichi.jp/select/world/news/20090829ddm007030065000c.html
革命50年・キューバの行方:/中 独自モデル方向見えず
 「何も変わらないね。悪いままだよ」。ハバナ市民に最近の生活ぶりを尋ねると、こう答える人が多い。

 7月、キューバの職場では、節電のため午後1時までの冷房使用が禁じられていた。ハバナ市内では昨年、中国製新型バスの大量導入で交通事情は大幅に改善されたが、地方ではいまだに荷台に座席を据えたトラックや馬車が主な公共交通機関だ。外国人観光客が乗る冷房完備の高級バスを横目に、国民は馬車に揺られていた。

 昨年2月に国家元首に就任したラウル・カストロ国家評議会議長(78)は「生産性の向上と効率化」を掲げ、市民生活の改善を最大の課題にしている。ラウル議長は一部家電製品の販売自由化や携帯電話の所持解禁、個人タクシー営業の許可など一連の改革を打ち出した。遊休国有地の個人・団体への長期貸与にも踏み切り、農産物などの生産向上も期待されている。しかし、土地を借りても利用者には投資力がない。種苗や肥料も不足しており、効果はすぐには出そうにない。

 キューバの雑誌テマスのエルナンデス編集長は「昨年の3回のハリケーン被害や世界的経済危機で、今は『倹約政治』の時だ」と指摘する。「ラウル議長は省庁再編や経済担当閣僚の大幅な入れ替え、教育現場改革などで社会の変革に取り組んでいる」と政府の努力を評価する一方、「改革には時間がかかる。国民が満足していないのは事実だ」と言う。

 改革志向が強いとされるラウル議長について中国やベトナムをモデルに大胆な市場原理を導入するのではないか、との観測がくすぶってきた。社会主義国キューバに必要なのは、生産力向上につながる刺激策だ。政府は限定的ながら農業などで市場原理を導入してきたが、国民に格差が生じることを嫌うこともあり、積極的に取り組む気配は今のところない。同国の経済学者は「我々にモデルはない。キューバ型のモデルを作る」と話す。

 ラウル議長は昨年、第6回共産党大会を今年後半に、開催する方針を表明した。だが、12年ぶりになるはずだった党大会は来年以降に延期された。経済危機への対応を優先するためという。キューバ社会主義の新たな方向性はまだ見えてこない。【ハバナで庭田学】

863名無しさん:2009/08/31(月) 16:05:55
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090831/elc0908311304125-n1.htm

【09衆院選】「明治維新や戦後の経済復興に並ぶ大きな変革」 豪紙
2009.8.31 13:04

このニュースのトピックス:民主党
 総選挙での民主党大勝について、31日付のオーストラリア有力紙オーストラリアンは「日本の近代史において、明治維新や戦後の経済復興に並ぶ大きな変革」と位置付けた。

 また、オーストラリア外務貿易省の報道官は同日、「日本はアジアにおいてわれわれの最も親密なパートナーで、2国間関係の重要性は政権交代があっても変わらない。日本の新政権との関係を早期に構築するよう努める」との声明を発表した。(共同)

864名無しさん:2009/09/01(火) 19:45:29
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090901-OYT1T00602.htm

北朝鮮の貨物検査法案、民主提出へ…政府案と同内容
政権交代
 民主党は1日、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議の内容を実行するための北朝鮮貨物検査特別措置法案を秋の臨時国会にも提出する方針を固めた。

 新政権として北朝鮮に厳しい姿勢を示すのが狙いで、先の通常国会で廃案となった政府案とほぼ同じ内容で改めて提出する方向だ。

 党幹部は1日、「北朝鮮問題での外交姿勢を明確にするためにも、なるべく早く法案を成立させる必要がある」と述べた。民主党の衆院選政権公約(マニフェスト)では「北朝鮮の核保有を認めない」としたうえで、「貨物検査の実施を含め断固とした措置をとる」と明記していた。

 同党の鳩山代表は首相就任後の9月後半に訪米し、米側にこうした方針を伝える方向だ。

 提出する法案は、廃案となった政府案と同様に、北朝鮮に出入りする船舶や航空機が禁輸品を積んでいる疑いがある場合、海上保安庁と税関で検査する内容。焦点となる自衛隊の関与については、情報収集など現行法で可能な範囲にとどめる方針だ。海上保安庁が対応できない「特別の必要がある場合」は、自衛隊法82条の海上警備行動を発令して自衛隊が対応する。

 ただ、連立政権を組む予定の社民党は自衛隊の海外派遣に難色を示しており、自衛隊の取り扱いを巡って、両党の調整が難航する可能性もある。

(2009年9月1日14時39分 読売新聞)

865名無しさん:2009/09/01(火) 22:40:41
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090902k0000m010051000c.html
プロディ伊前首相:「民主党の圧勝は大きな革命」 会見で
 【ローマ藤原章生】日本の総選挙で民主党が大勝したことについて、イタリアで2度にわたり中道左派政権を率いたロマーノ・プロディ前首相(70)=前欧州委員会委員長=は31日、毎日新聞の電話取材に応じ、民主党を「中道左派政党」と位置付けたうえで、「中道左派の圧勝は日本にとり大きな革命で、うれしい驚きだ」と述べた。さらに「安定した議会運営ができる新政権は、富の分配や失業対策など世界中が抱える課題に取り組む条件が整い、国家設計が欧州に与える影響は大きい」と期待した。

 前首相は90年代から民主党の菅直人代表代行と親しく、互いを「協力者」と呼び合ってきた。「祝いの電話での話題は、私の最初の政権が連立崩壊で98年に総辞職した時に菅氏が語った『選挙に勝つだけではだめだ。安定多数を取らねば』という言葉だった。11年後に実現させた彼らをたたえたい」と述べた。

 中道左派の立場を貫いてきた前首相は「国は違っても菅氏らと私の政治姿勢はよく似ている」と民主党が社会の弱者に焦点を当てていくとの見方を示した。

 前首相は「日伊は、高齢化と年金破綻(はたん)の危惧(きぐ)、規制と緩和で揺れ動く外国人対策、若者の失業、さらには国内総生産を上回る国の借金など、共通点が多い」とみる。「失業者や格差に配慮した、民主党政権による新たな国家デザインを、同じ問題で苦しむ欧州諸国は期待と共に注視している」と語った。

 アジア重視で日米関係が弱まるとの見方については「『ブッシュ・小泉』のように、オバマ米政権と民主党政権は波長が合う。日中関係に劇的な変化があるかもしれないが、日米関係は大きく変わらない」と話した。

 ◇  ◇  ◇
 イタリアでは主要メディアが「右派・自民党に中道左派・民主党が圧勝」(レプブリカ紙)と大きく伝え、日本の「左旋回」を強調する論調が目立つ。08年、中道右派のベルルスコーニ政権誕生で下野した中道左派、民主党のフランチェスキーニ党首も31日、「日本の民主党勝利は、イタリアも(中道左派への)政権交代に備えよという一つの指針だ」との声明を発表した。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090902k0000m010055000c.html
民主党:海外メディアは「中道左派」と紹介 AP通信など
 衆院選に勝利した日本の民主党を「中道左派」と表現する海外メディアが目立っている。

 AFP通信は30日、自民党との対比で「日本の有権者は、未知数の中道左派政党を圧勝させた」と伝えた。AP通信も「中道左派」と報じている。

 鳩山由紀夫・民主党代表は、8月下旬に世界の英字メディアに掲載された論文の中で、金融危機の背景として「米主導のグローバル化」を強く非難しており「左寄り」の印象があるようだ。

 一方、インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは9月1日、民主党を「中道」とした上で、連立政権を組む見通しの相手を「左派の社民党」と「保守系の国民新党」と紹介。ワシントン・ポスト紙(電子版)は1日の社説で、民主党を「自民党出身者や元社会党員、市民活動家の集まり」とした。【鵜塚健】

866チバQ:2009/09/05(土) 09:39:27
http://www.asahi.com/international/update/0903/TKY200909030362.html
イラン国会、閣僚3候補の信任拒否 政権基盤の弱さ露呈
2009年9月3日22時47分

 イラン国会は3日、アフマディネジャド大統領が政権2期目の閣僚として指名した21人に対する信任投票を行い、女性2人を含む閣僚候補3人の信任を拒否した。重要ポストで焦点だった石油相はかろうじて信任されたが、6月の大統領選での不正疑惑や改革派の抗議行動に対する武力制圧で政権の正統性が問われる中、基盤の弱さを露呈した。

 1期目は、側近を強引に重要ポストにつけようとしたため4人の信任が拒否された。今回の審議では、保守派内で大統領に対抗する勢力が、人事を攻撃材料にした形だ。政府内での異議を許さず高官の更迭を繰り返す強権的姿勢や、行き過ぎた改革派攻撃への反感の強さも表れた。

 79年のイスラム革命後初めての女性大臣候補に指名されていた3人は、政権の人気回復のための目玉だった。産科医で元国会議員のバヒドダストジェルディ氏の保健相就任が承認されたものの、あとの2人は「管理職の経験がない」などとして拒否された。

 大統領のテヘラン市長時代からの側近でエネルギー相に指名されたアリアバディ氏も拒否された。1期目の副大統領(スポーツ担当)としての実績の乏しさが理由に挙げられた。

 石油相に指名されたミルカゼミ前商業相は、議会審議で攻撃されにくい「横滑り」人事だったにもかかわらず、出身母体の革命防衛隊が系列企業などを通じて石油産業へ影響力を強めることへの警戒感から、薄氷の信任だった。

 大統領は今回拒否された大臣に代行を指名し、3カ月以内に再び承認を求めるが、保守派内の対立構図が続くかぎり、人事には苦労しそうだ。(吉武祐)

867チバQ:2009/09/05(土) 09:41:58
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009090301001197.html
前大統領の長男当選 ガボン、首都で抗議デモも
 【ナイロビ共同】アフリカ中部ガボンからの報道によると、ヌドング内相は3日、8月30日実施された大統領選で、ボンゴ前大統領の長男で与党ガボン民主党(PDG)のアリ・ボンゴ氏(50)が当選したと発表した。

 内相によると、ボンゴ氏は41・73%の票を獲得し圧勝した。一方、野党支持者らは「与党が不正を行った」と主張。結果の発表前から首都リーブルビルで数千人規模のデモを行い、警官が催涙ガスで抑え込むなど緊張が高まっている。

 ガボンはサハラ砂漠以南のアフリカの有数の産油国。前大統領は40年以上国家元首に君臨し、6月に73歳で死去した。

2009/09/04 00:58 【共同通信】

868チバQ:2009/09/05(土) 10:16:25
>>757>>853
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200909040007o.nwc
南アフリカ 来年6月開催へ準備着々 求められるW杯後の成長戦略
2009/9/4


青少年サッカー学校を訪れ、W杯開催をアピールする南アフリカW杯組織委員会のダニー・ジョーダンCEO(最高責任者)と、大会公式マスコット「ザクミ」=8月10日、エルサルバドル・サンサルバドル(AP)
 2010年半ばにサッカーW杯(ワールドカップ)を開催する南アフリカは、世界的イベントの主催国として評判を上げる可能性もあるが、逆効果となるリスクもある。高い犯罪率など、国際的にはしばしばマイナス面で注目される同国にとって、対外的なW杯の宣伝は簡単ではないようだ。国際サッカー連盟(FIFA)はW杯の成功に自信を見せるが、インフラ整備や宿泊施設の確保といった重要な課題には、なお不安要素が残っている。

 【分析】

 W杯南アフリカ大会の開幕は9カ月後に迫っている。2004年に開催地に選出されて以来、6年にも及んだ準備作業が実を結ぶ瞬間だ。2010年6月11日〜7月11日の開催期間中、9都市で64試合が行われる。予想される観客動員数は320万人で、そのうち45万人は外国からの集客を見込んでいる。

 ◆悪いイメージの払拭

 過去数年、南アフリカは国際的なスポーツ大会を幅広く主催し、全般的には成功を収めている。6月にはFIFAコンフェデレーションズカップを主催した。ただしW杯規模の大会の運営はアフリカ大陸では前例がなく、W杯のプレ大会と位置づけられたコンフェデ杯の観客数でさえ、60万人に達しなかった。

 しかし、南アフリカ政府、ひいてはアフリカ南部地域には、W杯を成功させなければならない理由がある。観光地としての評価を飛躍的に上げることを狙っているのだ。政府はこうした思惑を胸にW杯の計画や宣伝活動を進めているものの、諸外国がアフリカ南部全体、また南アフリカに対して抱く根強いマイナスイメージに苦労している。

 FIFAはW杯が期待通りに実施できない場合に備えて代替計画を用意している、あるいは用意しておくべきだという話さえささやかれている。

 南アフリカの対外的なマイナスイメージとは、主に高い犯罪率や治安の悪さといった問題に集約されるが、最近頻発するストライキやデモ、そして社会不安の高まりを考えれば、それも致し方ない。さらに、W杯期間は翌年に向けた賃上げ交渉の開始時期と重なる。産業界の出方によっては、W杯の成功を左右するようなサービスに混乱が生じる可能性も考慮しておかねばならない。

869チバQ:2009/09/05(土) 10:17:17
 南アフリカ政府と国内組織委員会(LOC)は(1)競技場(2)移動手段(3)宿泊施設(4)個人の安全−の4点への対応を重点課題に据えている。それぞれの状況は以下の通りだ。

 (1)競技場 南アフリカでは現在、100億ランド(約1182億円)をかけて10の競技場を建設・改修中だ。開会式と決勝は、最新式に改修され10万人を収容できるサッカー・シティ・スタジアム(ヨハネスブルク)で行われる予定だ。建設中のモーゼス・マブヒダ・スタジアム(ダーバン)は、将来のオリンピック開催都市への立候補も視野に入れた設計になっている。また、いくつかの競技場は、W杯後に持て余すことのないよう多目的競技場として設計されている。予定では、12月までに全競技場が完成することになっている。

 ただ、競技場の新設・改修事業はいたるところで問題が生じている。直近では、7月に競技場建設作業員らが賃金をめぐるストライキを起こした。この件は速やかに解決したが、事業計画を脅かした。

 (2)移動手段 南アフリカ政府は交通インフラの整備を何十年も怠ってきたが、02年になってようやく、崩壊状態に近いインフラの再建には大規模な投資が必要だという認識を示した。現在は、W杯の開催が3年間で7870億ランドというインフラ整備計画の推進に一役買っている。W杯の運営には移動手段の確保が極めて重要で、道路、鉄道、航空のすべてに巨額の投資が必要だ。

 (3)宿泊施設 FIFAの試算によると、W杯開催で必要な宿泊施設はおよそ5万室だが、現時点で適格審査に合格しているのは約4万室にすぎない。昨今のリセッション(景気後退)にもかかわらず、多くのホテルが建設中だ。FIFAは、アフリカ南部地域全体へのW杯効果の波及を目指すとして、すでに近隣諸国のホテルを何千室も確保。その中には、南アフリカから空路で数時間かかるモーリシャスのホテルも含まれる。

 (4)個人の安全 W杯開催にとって、南アフリカの犯罪率の高さが最大の問題となるかもしれない。南アフリカ政府は治安対策への投資を13億ランド上乗せし、何万人もの警官や運営スタッフを増員。また、10の競技場すべてに最新式の管理センターを設置した。

 ◆チケット売れ残る?

 こうした準備が進むなか、3月に販売を開始した観戦チケットは7月末までに80万枚を売り上げた。今のところ治安上の不安がサポーターらに影響を及ぼしている様子はみられず、FIFAは完売を確信している。ただし、販売のペースは予想を下回っている。これはサポーターらが滞在期間を当初の計画より短めにしているからだ。こうした傾向に変化がなければ、FIFAはかなりの売れ残りを抱えることになるかもしれない。

 国内的にもW杯の経済波及効果は大きな期待を集めている。リセッションにより鉱工業、製造業、小売業で大幅な経費削減が進むなか、建設業やサービス業での雇用の創出が国民に多少の安心感を与えている。とはいえ、継続的な雇用を維持するにはW杯以降に新規事業や投資の誘致に成功しなければならず、見通しは極めて不透明だ。

 【結論】

 W杯南アフリカ大会に向けた準備は着々と進んでおり、全般的にはFIFAもその進捗(しんちょく)状況に満足しているようだ。しかし主催者らには、リスクの高い仕事がまだ残されている。南アフリカの目標は、国際的なマイナスイメージを払拭(ふっしょく)し、W杯を成功に導くことだけではない。政府には、W杯以降の発展までを視野に入れた長期的な国家計画が求められている。

870チバQ:2009/09/12(土) 16:48:22
http://mainichi.jp/select/world/news/20090911ddm007030075000c.html
カダフィ体制40年:リビアの模索/上(その1) 外資導入と天然資源
 ◇外資導入と天然資源−−経済は堅調
 ◇国際社会で地歩
 最高指導者カダフィ大佐の権力掌握から40年を迎えたリビア。かつて国際テロなどで非難された「世界の孤児」は、03年に大量破壊兵器計画を放棄し、米欧との協調路線に転換。豊富な原油・ガス資源をテコに日本を含む外資導入、経済自由化で国際社会での地歩固めに取り組む。一方で「直接民主主義」の名を借りたカダフィ大佐の支配は当面続くと見られ、国民からは不満の声も漏れる。変化と現状維持のはざまで、リビアの模索は続く。【トリポリで和田浩明】

 ◇人づくり、最大の課題
 リビアの首都トリポリの中心部。中東やトルコ、韓国などの外資系企業が建設中の高層ビルが伸びる。近くには、カダフィ大佐の姿をあしらった巨大な看板が判を押したようにそびえる。一方、老朽化した建物や道路も目立つ。90年代の国連制裁による疲弊と、03年の制裁解除後の国際社会への復帰を象徴するかのような光景だ。

 外国の直接投資は05〜07年に倍々ゲームで増え、約10億ドルから47億ドルに達した(世界銀行調べ)。原油収入に支えられ経済は堅調で「財務状態は同ランク国でトップクラス」(民間格付け機関)だ。

 一般国民の多くも現状に満足しているように見える。「5ディナール(約375円)で小麦粉なら50キロ、コメなら25キロ買える。暮らしやすい国だよ」。給水塔の管理人サレムさん(55)は胸を張る。

 だが、近年の外資導入政策で参入した外国企業はさまざまな壁に直面する。中でも不満の声が上がるのは人材不足だ。

 制裁期の「鎖国状態」は教育にも影響を与え、「30〜40代の中堅層で英語を使える人が少ない」(関係者)。ある企業では採用試験で簡単な加減算の問題を出したところ、「正答率は2割程度」だったという。40代のリビア人企業家は「政府がすべてをコントロールし、創意工夫ができる人材が育たない」と指摘する。「人づくりが今後の最大の課題」(外資系企業)だ。

 官僚主義による判断の遅さ、社会インフラや法規類の整備不足を指摘して「この国はまだ21世紀に入っていない」と言い切るビジネスマンすらいる。

 「自由の欠如」に怒る国民もいる。30代の会社員ムハンマドさん(仮名)。家の中に記者を招き入れると、政府批判を始めた。

 「いいかげん、民主化が必要だ」。医療や教育などへの資源配分が足りないと批判、人材育成への投資を強い調子で求める。「公の場での指導者批判は自殺行為」と言うムハンマドさんは「本名は出さないで」と頼んだ。

 国際的ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部パリ)の報道の自由度調査(08年)で、リビアは173カ国中160位。米国務省は今年2月の年次報告で「国民に政権交代の権利がなく、拷問や恣意(しい)的逮捕が残る」と指摘している。こうした批判にリビア側には「欧米諸国は我々への偏見に満ちている」(地元紙幹部)との反発も根強い。

 カダフィ大佐は自著「緑の書」で、議会制民主主義や政党政治を拒否する代わりに、人民会議を通じた直接民主主義の理想を語った。革命から40年を経て、改めて「人民主権」の大義が問い直されている。

871チバQ:2009/09/12(土) 16:48:51
http://mainichi.jp/select/world/news/20090911ddm007030070000c.html
カダフィ体制40年:リビアの模索/上(その2止) 体制保証と原子力協定
 ◇体制保証と原子力協定−−「転換」リビアに実り
 ◇大量兵器手放し
 リビアの国際社会復帰を決定的に加速したのは、03年12月の大量破壊兵器計画の放棄宣言だった。

 かつて最高指導者カダフィ大佐を「中東の狂犬」(故レーガン米大統領)と呼んで敵対した米国も、この宣言を契機に関係改善を進め、06年には20年ぶりに経済制裁を解除、テロ支援国家指定も外した。

 リビアの決断は、「交渉過程での米国による体制保証が背景にあった」とカダフィ大佐の次男セイフ・アルイスラム氏は発言している。03年のイラク戦争で米軍に転覆されたフセイン政権の命運を考慮したとの指摘もある。

 核不拡散を主要政策に掲げていた米国は、リビアの方針転換を、核開発を進め反米政策を取るイランや北朝鮮の説得材料としても使用した。

 当時、ブッシュ米大統領は、リビアの例に従えば「米国との関係改善への道が開ける」と間接的ながら両国に呼びかけた。

 放棄宣言後、リビアは04年に化学兵器禁止条約に加盟、核実験全面禁止条約を批准し、国際原子力機関の査察強化を受け入れる追加議定書にも調印。大量破壊兵器の拡散を防ぐ国際的枠組みの順守姿勢を明示した。

 07年以降、平和利用を前提とした原子力協力協定を、フランス、ロシアなどと締結。海水脱塩化プラントの動力用原子炉、実験炉や核燃料の供給を受けると報じられている。

 外交交渉を通じた大量破壊兵器計画の自発的な放棄は「リビア・モデル」とも言われる。リビアは着実にその果実を収穫していると言える。【カイロ和田浩明】

 ◇現政策、自然な帰結−−カイロ大、イブラヒム・エディン教授
 経済自由化や外資導入を進めつつ、政治的自由を制限するリビアについて、カイロ大学のイブラヒム・エディン教授(アフリカ学)に聞いた。【聞き手・和田浩明】

 現在の政策は、リビアが(国際テロや大量破壊兵器計画の放棄を通じ)対西側強硬政策を変更したことの自然な帰結だ。国連制裁などで疲弊した経済を立て直すために、自由化や外資導入が必要だったからだ。

 こうした西側企業との経済面での接触が、昔ながらの社会主義的政策を資本主義的なものに徐々に変えていくだろう。

 民主化への動きは、経済の自由化の進展を待つことになるだろう。現状では、カダフィ大佐の後継候補の一人、次男のセイフ・アルイスラム氏が政治的自由化に言及したこともあるが、父親が押しとどめている。

 米パンナム機爆破事件の元受刑者の釈放を巡る欧米との対立は、深刻化するとは思えない。欧米諸国がリビアを批判したのは、国内世論対策の側面が強い。

872チバQ:2009/09/12(土) 16:49:17
http://mainichi.jp/select/world/news/20090912ddm007030051000c.html
カダフィ体制40年:リビアの模索/下 後継候補は次男、四男
 「私にとっても父、兄のような存在。我々の誇りです」。リビアの首都トリポリの店員、アブダラさん(24)の称賛の対象は、最高指導者カダフィ大佐(67)。「王の中の王」を自称し、今年はアフリカ連合(AU)議長を務める。9月末にはかつての「敵」米国を初訪問し、国連総会で演説する予定だ。

 カダフィ大佐は西側メディアで「独裁者」と批判されることも多く、米パンナム機爆破事件のリビア人受刑者が8月に釈放された際には、欧米の反発の矢面に立った。だが、アフリカを中心とする国際舞台でのステータスは上昇していることも事実だ。

 とはいえ、カダフィ「治世」は40周年を迎え、後継者問題も浮上している。有力候補者は息子たちとされるが、現時点で海外に最も顔が売れているのは次男のカダフィ国際慈善開発基金総裁、セイフ・アルイスラム氏(37)だ。パンナム機事件の元受刑者が釈放された際には、米国などからの批判に反論するなど西側向けのスポークスマンとして振る舞った。

 同氏はオーストリア、英国で学び「西側的価値観を理解している人物」(外交筋)と見られている。対外人脈も豊富とされ、05年に訪日したこともある。

 近年の経済自由化や新憲法制定の動きの旗振り役でもある。国造りの青写真を策定するため07年に設置された国家経済開発委員会(NEDB)は、同氏の肝いりとされる。

 英紙の取材に「リビアでは言論の自由や政治活動が厳しく制限されている」と語るなど、自国の問題点を認める率直さも示す。

 国民の間でも一定の評価を得ているようで、反政府的意見を持つ人の間からも「期待が持てる人物」との声が聞かれる。ただ、本人は権力の「相続」には興味がないと発言。昨年8月には、政治からの引退を表明したこともある。

 もう一人の候補として名前が挙がっているのは、四男の国家安全保障担当顧問、ムアタシム氏だ。

 今年4月には訪米してクリントン国務長官と対談した。ムアタシム氏は、セイフ・アルイスラム氏の政治・経済改革路線に反発する守旧派や、隣国エジプトが支持しているとの指摘もある。

 「この国の本当の変化は、次世代の指導者が登場してから」と見る西側関係者は多い。【トリポリで和田浩明】

873チバQ:2009/09/12(土) 20:07:37
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200909080008o.nwc
ドイツ 明確な勝者なき州選挙 総選挙で政党体制新時代へ
2009/9/8

 ドイツ中部、テューリンゲン州のアルトハウス州首相は、8月30日の州議会選挙でキリスト教民主同盟(CDU)が大敗した責任をとって、3日、辞任した。9月27日の総選挙が近づくなか、ザクセン州、テューリンゲン州(ともに旧東ドイツ)とザールランド州(旧西ドイツ)の州議会選挙は、最新の国民のムードを測る指標といえる。しかし、3州の選挙結果は、明確な傾向を示していない。

 CDU党首のメルケル首相にとって手痛い大敗となった州議会選挙結果は、旧東ドイツに苦労して地盤を築くことができた小政党の得票に結びついたが、主要な競争相手である社会民主党(SPD)の利益にはならなかった。緑の党の得票率は微増し、自由民主党(FDP)が大きく得票を伸ばした。

 旧東ドイツ与党、社会主義統一党(SED)の後身である左派党は、旧西ドイツのザールランド州で過去最大の票を獲得した。ただし、これはラフォンテーヌ元SPD党首(元財務相、元州首相)が離党し、左派党党首(2人制の1人)となった個人的要因によるところが大きいといえる。

 極右、ドイツ国家民主党(NPD)は、経済危機を追い風にできずザクセン州で大敗したものの、再び議席を確保した。

 明確な勝者がいない州議会選挙の結果は、連邦議会(下院)選挙ですべての党にチャンスがあることを示唆している。総選挙の投票日が近づくにつれて、最後の瞬間に、驚くべき力学が働く可能性がある。

 おそらく最も重要なことは、東ドイツが消滅して20年を経て、旧西ドイツと旧東ドイツの違いをついに克服し、政党体制が新しい時代に入ったという事実だ。しかし、連邦レベルの5党体制は、連立形成において、これまでにない柔軟性を求められるだろうし、政治体制が機能するための方法を変更する必要があるかもしれない。

874チバQ:2009/09/13(日) 00:42:05
http://mainichi.jp/select/world/news/20090910ddm007030028000c.html
ドイツ:ロマ差別、深刻化 総選挙まで半月、「右傾化」に揺れる
 総選挙(27日投開票)を控えたドイツで、ロマ民族への差別が激化している。昨年の金融危機による不況が一因のようだ。ロマ民族を虐殺したナチス時代の反省から、他の欧州諸国に比べ露骨な差別が表面化してこなかったドイツだが、最近は暴力も目立ち始めた。ロマ民族は、排他主義をあおる「右傾化」への懸念を深めている。【ハイデルベルク(独南部)篠田航一】

 ◇雇用不安で暴力急増
 「いきなり棒で顔を殴られ『出て行け』と怒鳴られた」。独南部マンハイム駅付近の路上で「物ごい」生活を送るロマ民族の男性、サールさん(23)の右ほお骨は紫色に腫れ上がっていた。今年7月、突然数人の若い男から襲撃された。腕も殴られたため記者に字を書いて伝える右手が今なお震えている。病気で働けなくなり、物ごいを始めて4年たつが、身の危険を感じ始めたのはここ1年という。

 昨年の金融危機後、欧州では移民への反感が増大。今年6月の欧州議会選では、英国やオランダで極右勢力が台頭した。ハンガリーやチェコではロマ民族に対する放火や殺人が続発した。

 迫害が他国ほど目立たなかったドイツでも「昨今の雇用不安が差別拡大を生んでいる」と、ドイツ在住のロマ民族で構成するシンティ・ロマ中央委のロマニ・ローゼ議長(63)は話す。昨年10月には、西部ケルンの放送局が制作したドラマの中で、ロマ民族の大人が子供に盗みを強制するシーンがあり、「メディアが差別を助長した」と同委は激しく抗議した。

 ◇各党「移民就労」訴え
 「汚いロマを追放せよ」などと訴える人種差別的なドイツ語のインターネットサイトも急増、有害サイトを監視する団体の調べでは、08年だけで1700以上のサイトが確認できたという。

 ツィプリース法相は7月、こうしたサイトを「ネット上から一掃しなければならない」と表明したが、有効策はないのが現状だ。欧州会議は5月、独政府に対し「住宅や教育面で、ロマ民族は差別に直面している」と状況改善を勧告した。

 総選挙で、各政党は移民などの就労機会保障などを訴えるが、ドイツの右旋回を不安視する声も聞かれる。

 福祉団体に勤めるロマ民族の30代の男性は「組織力がないロマ民族は、欧州保守化の雰囲気が怖い。90年代に猛威を振るったネオナチが今はネット空間に潜んでいる。だが政党は目に見える事例にしか取り組まない」と話している。

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 ■ことば

 ◇ロマ民族
 インドに起源を持つとされ、世界各国に散在する少数民族。15世紀ごろ欧州に拡大。かつて「ジプシー」など侮べつ的な呼称もあったが、現在は人間を意味する「ロマ」が定着しつつある。近年まで、定住せず放浪生活を送る者も多かった。ナチスにより虐殺され、その数は約50万人との説もある。現在、独国内に約7万人が在住する。

875名無しさん:2009/09/13(日) 01:01:00
http://news.goo.ne.jp/article/newsengw/world/newsengw-20090902-01.html

日本の政権交代でなぜか異なる米英の反応――JAPANなニュース
2009年9月2日(水)21:35
■本日の言葉「take ○○ for granted」(○○は当たり前のこととタカをくくる)■
英語メディアが日本をどう伝えているかご紹介するこの水曜コラム、今週は掲載が夜になってしまい、申し訳ありません。月曜に引き続き政権交代についてです。選挙から3日たって、アメリカとイギリスのメディアでかなり見解が食い違ってきました。日英関係とはこうしたものという先入観があまりないイギリスと、日米関係はこうしたものという思い込みがあるアメリカの違いという気がします。(gooニュース 加藤祐子)

○「えらいこっちゃ」と言わない英メディア

政権交代が決まった30日夜に書かれた英語メディアの記事は、月曜コラムのこちらでもご紹介したように、アメリカのメディアとイギリスのメディアでかなりの温度差がありました。ひとつには日常的にどれだけ日本を詳しくつぶさに見ているか??の違いがあると思うのですが、ふだんから「日本報道」というよりは「アジア報道」と一括りにしている観のあるアメリカ・メディアの論調は(はっきり言えば)かなり大ざっぱで大げさ。対して普段から詳しく日本を取材している(一部の)イギリス・メディアはとても冷静でした。

それから3日もたって、その違いは埋まっていくのかと思いきや、ますます顕著になってきました。イギリス・メディアの論調はおおむねますます冷静に「変化変化というけれども、実質的にはどうだろう?」という分析的な内容になってきたのに対して、アメリカのメディアでは誰かが「これは大変だ」と口にしたのを皮切りに、それを他の人たちも真似して繰り返していくうちに、「なんだか本当にこれは大変なことみたいだ」という空気が作られてしまっているようです。まさにアメリカ的としか言いようのない情報の過熱が、わずか3日で目の前で起きているのにちょっと当惑する思いです。

英ガーディアン紙のサイモン・ティスドール編集局次長がまさにこのことについて「日本の選挙結果を欧州や中国は楽観視しているが、アメリカは不安をあらわにしている」と指摘。いわく「欧州のコメンテーターはおおむね、今回の選挙結果は不況に苦しむ日本の有権者が自民党に責任をとらせて追い出したのが原因だと分析し、ゆえに実際は大した変化はないと言っている。対してアメリカは、未知数の民主党が微妙に反・資本主義的で反・グローバリゼーションなスタンスをとり、『より対等な日米関係』を主張していることに、本物の不安を抱いている」と書いています。

確かに、私が目にしたイギリスの記事はおおむね、アメリカの一部メディアのようには「えらいこっちゃ」とは言っていません。そもそもイギリスのメディアはそうそう簡単には「えらいこっちゃ」と盛り上がりませんし(たとえばニューヨーク・タイムズいわく「同紙に掲載されてワシントンで蜂の巣をつついたような騒ぎになった」鳩山論文についても、英フィナンシャル・タイムズは「欧州官僚はドキドキ胸を高鳴らせているが、ワシントンは歓迎しないだろう」とあくまでも冷静でした)。

それに日本に詳しい特派員を東京においているイギリス・メディアは、日米関係だけを軸に今回の選挙を観ていないし、イギリスのメディアはそもそもアメリカをちょっと斜めな冷めた目で見ているからです。

だからこちらで翻訳したフィナンシャル・タイムズのデビッド・ピリング前東京支局長は確かに「しかしこれで二大政党制が成立したのかどうかは、まだ実証されていない」と疑問を呈しているし、確かに「日本の有権者は民主党の政策に心から同調して投票したというよりも、自民党に対して反乱を起こしたのだ。しかしそれでも日本人は、自分たちが本当の意味で主権を行使した、あるいは影響力を発揮したのかどうか、確信できずにいる」と、別に日本人は民主党を心底支持した訳ではないと、そう指摘しています。

876名無しさん:2009/09/13(日) 01:01:18
>>875

○「えらいこっちゃ」と言っている(一部の)米メディア

そしてアメリカのメディアでは確かにおおむね、鳩山政権に対する不安をかりたてるような論調が目につきます。月曜日のコラムでご紹介したウォールストリート・ジャーナルの論説記事、あるいはこちらのWSJ記事も、鳩山氏の経済政策に不信感をむき出しにしています。そしてこちらのフォーブス誌記事に至っては「鳩山の空想の島、日本の次期首相は自国とアジアの関係について幻想を抱いている」とのっけから辛辣です(このフォーブス誌記者はイギリス人だそうですが)。

ただしアメリカと一口に言っても、筆者やメディアによって論調が違うのは当然で、ニューヨーク・タイムズに論説を寄稿したアジア報道のベテランは「それほど重大な外交政策の転換はあり得ないと書いている」と冷静に指摘をしているのですが、残念ながらこういう冷静で地味な意見は「えらいこっちゃ」の大合唱の前には消されてしまうのが世の常、特にアメリカの常(こちらで書いた健康保険改革をめぐる騒ぎが、その好例です)。

なのでNHKなどが報じたように、ワシントン・ポストは社説で、鳩山次期首相のアジア重視を「警告」。とはいえ、WSJやフォーブスのようにほとんど頭ごなしに批判的なのではなく、冒頭では「政党はひとつよりも二つがいい。政治競争がなくては民主主義はあり得ない。その一点だけをとっても、日本の民主党が30日の総選挙で圧勝したことは、祝うに値する」と政権交代を原理原則の観点から歓迎しています。また民主党の掲げる政治改革は「日本の政策決定をもっと透明なものにするかもしれないし」、輸出依存の激しい日本経済はこれまで以上に構造改革が必要なのだが、民主党はそのために内需拡大策をいくつか提示している??と評価もしているのです。

その上でワシントン・ポストは、「自民党は緊密な日米関係を支持していた。一方で、民主党を率いておそらく日本の次の総理大臣となる経験不足な政治家、鳩山由紀夫(訳注・同紙記事は敬称略が基本です)は、もっとアジア中心の外交政策を提唱している。時にはこれに加えて、アメリカの『市場原理主義』などといったグローバリゼーションの諸問題を攻撃しているほどだ」「核保有した北朝鮮という脅威がある以上、日本政府が米政府と決別しようとしたり、オバマ政権がそれを容認している場合ではない。それには日本の周辺地域は危険すぎると我々は考える」と警告しているわけです。

米二大紙のもうひとつ、ニューヨーク・タイムズの社説はさらにもう少し穏やかで、「次の総理大臣になる鳩山由紀夫(訳注・同紙も敬称略が基本です)はもっと対等な日米関係を望んでいる。もっともな内容の政策提言もあるが、懸念されるものもある。われわれはもっと詳細を聞きたいと思う。米国は、より強力な同盟関係の継続に強い意志をもっている責任ある戦略パートナーを必要としているからだ」と、「もっと説明してください」状態にあります(インド洋給油活動の停止についてはオバマ政権のアフガン戦略の観点から懸念を示す一方で、靖国公式参拝はしないという鳩山氏の公約は日中韓関係の改善につながると歓迎もしています)。

877名無しさん:2009/09/13(日) 01:01:28
>>876

○常に新鮮な関係のためには

もっとも、ニューヨーク・タイムズのファクラー東京特派員らによるこちらの記事では、「とてもデリケートな問題ので匿名を条件に取材に応じた」米政府幹部が民主党政権誕生を「地殻変動のような出来事」と呼んでいることが書かれています。この匿名幹部いわく(ニューヨーク・タイムズでは取材対象の匿名をよほどのことがないと認めません)、政権与党が変われば日本政府のやり方が変わるだろうから「我々は対応の仕方を調整しなくてはならない。相手がどう動くか予測できない時期が続くだろう」とコメントしているそうです。

……まあ、それはそうでしょう。日本でだって、民主党政権が具体的に何をどうするつもりなのか、よく分かっている人は少ないと思うので。政権が変わるというのは、そういうことでしょうし。

そしてここから先は(ここから先も)完全な私見ですが、ゲーツ国防長官が早くも10月に訪日予定というニュースを見るにつけ、つまり日本の閣僚が呼びつけられるわけでも、ご機嫌伺いに訪米するわけでもなく、米国側から訪日してくるということの象徴性を思って、相手にハナからなめられていない外交関係というのは、望ましい姿ではないかと思った訳です。

フィナンシャル・タイムズのワシントン特派員らによるこちらの記事では、ブッシュ前大統領のアジア政策顧問デニス・ワイルダー氏が「日本はこれからもっと、同盟国としてアメリカに色々と注文してくるだろう」「これは異例なことだ。これまでアメリカはおおむね、日本は意のままになるのが当たり前だと思い込んでいたので(The US has been able to take Japan for granted)」とコメントしています。いくらアメリカの核の傘に守られているとはいえ、ここまで「take for granted」されるのは、主権国家同士の関係として、いいはずがない。

予定調和で意のままになるとタカをくくられているより、ちょっとは「予測がつかない」とオタオタさせるほうが、緊張感のある新鮮な関係が持続できて、長い目で見るとより良い関係が築けると思うのです。これは男女や夫婦関係のことに限らず、国同士の関係にも言えることではないでしょうか。

もっとも全く予測がつかない突拍子もない行動でオタオタと相手を振り回すだけの関係も、実に不毛すぎて危険です。なので民主党がこれからもっと巧みに徹底的に、米与野党やシンクタンクやマスコミに向けて、大々的に自己PRをしていかなくてはならないところだとは思います。

(3日追記・この記事を掲載してから間もなくの3日未明、鳩山代表はオバマ大統領と初めての電話会談をもったそうです。スタンフォード大学に長年留学していた鳩山氏ならおそらく通訳を挟む必要もないでしょうし、最初の接触がこういう早い段階で持てて、ともあれ良かったですね)


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◇本日の言葉

・take ○○ for granted=○○は当たり前のこととタカをくくる

◇筆者について…加藤祐子 東京生まれ。シブがき隊と同い年。8歳からニューヨーク英語を話すも、「ビートルズ」と「モンティ・パイソン」の洗礼を受け、イギリス英語も体得。怪しい関西弁も少しできる。オックスフォード大学、全国紙社会部と経済部、国際機関本部を経て、CNN日本語版サイトで米大統領選の日本語報道を担当。2006年2月よりgooニュース編集者。米大統領選コラム、「オバマのアメリカ」コラム、フィナンシャル・タイムズ翻訳も担当。英語屋のニュース屋。

878チバQ:2009/09/13(日) 20:48:40
>>573>>846
http://www.asahi.com/international/update/0913/TKY200909130140.html
モルドバ大統領選出、越年のおそれ 共産党と野党伯仲
2009年9月13日20時4分

 【モスクワ=星井麻紀】旧ソ連モルドバで、大統領を選出できない状態が約5カ月間も続いている。これまで8年間政権にあった共産党と、親欧米の野党勢力の対立が原因だが、双方とも、歩み寄る気配はない。選出は越年するおそれが出てきた。

 モルドバの大統領は00年の憲法改正で、直接選挙から議会選出に変更された。当選には、101人の議員による投票で、61票以上の獲得が必要だとする規定がある。

 今年4月の議会選では、共産党が60議席を獲得。当時現職だったウォロニン氏は任期満了間近だったが、後任選びは難しくないとみられていた。野党議員を1人を切り崩せばよかったからだ。

 だが、議会選の不正などを訴えた野党の結束は固く、全員が投票をボイコット。憲法には、2度の投票で当選者が出なかった場合は「議会を解散し再選挙」との規定もあるため、7月に今年2度目の議会選を行った。共産党は48議席と後退し、野党4党が計53議席。勢力伯仲の構図はむしろ強まった。

 非常事態を理由に、ウォロニン氏は自らの任期が満了した後も大統領を務めてきたが、今月11日に辞任。とうとう大統領不在になった。

 議会のごたごたで、国民の共産党への支持は急落傾向にある。交渉次第で野党側に寝返る共産党議員が出る可能性も取りざたされている。

879チバQ:2009/09/14(月) 23:27:57
http://mainichi.jp/select/world/news/20090915k0000m030089000c.html
ノルウェー議会選:連立与党と中道右派勢力が接戦
 【ロンドン笠原敏彦】任期満了に伴うノルウェー議会(定数169)選挙の投票が14日、行われた。ストルテンベルグ首相の労働党を中心にした与党の中道左派連立3党は世界的な経済危機の中、潤沢な石油収入を背景に無難な経済運営を行ってきたが、減税や民営化推進などを訴える中道右派勢力と接戦となっている。即日開票され、15日未明(日本時間同日午前)にも大勢が判明する。

 争点の一つは、国民1人当たり約8万ドル、計4000億ドル超に達した石油基金の使い道。世界第5位の石油輸出国である同国は石油収入を基金に蓄え、政府の財源としての利用を「通常年」はその4%に制限している。現政権は経済危機への防衛策として、今年度は緊急的にその7%を取り崩し、景気対策などに回した。

 同国経済はすでに景気後退局面を脱し、来年は非石油部門でも約2%成長の見通し。連立与党はインフレ懸念から石油収入の利用を再び縮小する方針を示しているが、第2党の右派・進歩党は利用制限を撤廃し、公共事業や社会福祉に充てるよう訴えている。

 北部ロフォーテン諸島周辺海域での石油採掘を解禁するかも環境政策の視点から争点となったが、労働党は立場を明確にしていない。

 世論調査の結果にはばらつきがあり、中道左派勢力が政権を維持できるかは微妙だ。穏健派の保守党を軸にした中道右派勢力は、移民規制を掲げる進歩党への反発があり、まとまり切れていない。

880名無しさん:2009/09/15(火) 19:23:40
http://mainichi.jp/select/world/news/20090915dde007030003000c.html
アフガン大統領選:元外相「結果、受け入れず」 不正票多いと指摘−−毎日新聞と会見
 【カブール栗田慎一】開票作業が難航しているアフガニスタン大統領選で、現職のカルザイ大統領の「不正」を訴えているアブドラ元外相(48)が14日、カブールで毎日新聞と会見した。アブドラ氏は、不正票の割合について「1000のうち数百に上る」との独自見解を示し「不正がある以上、いかなる結果も受け入れられない」と主張。選挙管理委員会についても「独立組織になっていない」と批判し、選挙自体を否定する考えを示した。

 選管は15日にも暫定結果を発表する予定だが、現時点で得票率1位のカルザイ氏を追う有力候補のアブドラ氏が結果の受け入れを否定したことで、国内を二分する混乱が広がる恐れが出てきた。

 アブドラ氏は、「まず不正告発の調査を優先すべきで、不正の疑いを残したまま選管が中間集計結果を発表するのはおかしい」と指摘。「不正の全体像を明らかにした後、(上位2人による)決選投票を実施すべきだ」と述べた。カルザイ氏が再選し、入閣を求められても「拒否する」と明言した。

 また、開票作業の長期化が政治空白を生み、旧支配勢力タリバンらを利するとの懸念について、「今後の5年間(次期大統領の任期)を正当性のない政権に託す方が治安の混乱要因になる」と主張。支持者らが「真剣に怒っている」と抗議デモの実施を示唆する一方、「支持者には常に冷静な対応を求めている」とも付け加えた。

 さらに、タリバンの復権はカルザイ政権の汚職体質が原因だと指摘。「正義を実現できる政府しか治安を守れない」と語った。カルザイ氏が外国軍撤退を視野に全勢力との和解を目指しているとの見方については、「外国軍が撤退すれば、(タリバンによって)アフガン人もこの国にいられなくなる」と述べ、外国軍の駐留継続の必要性を訴えた。

==============

 ◇アブドラ氏
 90年代にタリバンと敵対した軍閥集団「北部同盟」のタジク人司令官だったマスード将軍(01年暗殺)の側近。タリバン政権崩壊後の02〜06年、外相としてカルザイ政権入りした。父はアフガンで最多人口のパシュトゥン人、母は2番目に多いタジク人。

881名無しさん:2009/09/15(火) 20:24:23
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivsep0909378/
ネパール選管が箱根町議選の開票作業視察
暮らし・話題 2009/09/14  「日本の細密な選挙制度を学びたい」と、近く国政選挙を控えるネパール政府の選挙管理委員会関係者が13日夜、箱根町議選の開票作業を視察した。

 選管チーフコミッショナー、ニルカンタ・ウプレンティさんら選管幹部が視察。午後9時20分から開票所の仙石原文化センター(同町仙石原)で開票が始まると、開票状況に一喜一憂する各陣営スタッフのわきで、冷静に開票作業を見守った。

 ウプレンティさんは「システマチックな開票作業に驚いた。現状では選挙妨害は少なくないが、(ネパールの)民主主義の発展のために尽くしたい」と話していた。

 2008年5月に王制が廃止されたネパールは、制憲議会を設置して新憲法の制定を目指している。11年までに国会議員の選挙が行われるため、政府選管の人材育成を目的に箱根での視察を決めたという。国際協力機構(JICA)と日本政治総合研究所がサポートした。

 9月6日に来日した一行は自民、民主両党本部や江田五月参院議長を表敬訪問したほか、識者の講義を受けるなどして日本の選挙制度を学んだ。14日にはタイに飛び、現地の選挙制度を視察する。

882名無しさん:2009/09/15(火) 21:30:43
http://mainichi.jp/select/today/news/20090916k0000m040062000c.html
スーチーさん:「釈放を」来日中の歌手・バーキンさん
2009年9月15日 19時53分 更新:9月15日 20時20分


ジェーン・バーキンさん=2009年9月15日、明珍美紀撮影 コンサートで来日した女優で歌手のジェーン・バーキンさん(62)=仏在住=が15日、社民党の福島瑞穂党首ら国会議員に対し、自宅軟禁が続くミャンマーの民主化運動指導者、アウンサンスーチーさんの釈放を訴えた。

 人権問題に関心を持つバーキンさんは、07年9月のデモ武力弾圧直後、サルコジ仏大統領に軍事政権への圧力を高めるよう要請。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのフランスでの抗議行動にも参加したという。参院議員会館で会見したバーキンさんは「スーチーさんとは10年前に(ヤンゴンの)フランス大使館でお会いした。朗らかでどんな民族でも包容するような人」と言い、「日本は人権侵害の解決に向け、アジアのイニシアティブを取るよう外交政策を変えていただきたい」と新政権側に注文した。

883名無しさん:2009/09/16(水) 23:05:10
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090916/plc0909161832025-n1.htm
【新政権発足】米国は除外せず 東アジア共同体構想 鳩山新首相が初会見
2009.9.16 20:16

このニュースのトピックス:鳩山内閣

内閣総理大臣に指名され、官邸で初会見する鳩山由紀夫首相=16日午後、首相官邸(撮影・桐山弘太) 鳩山由紀夫新首相は16日、首相官邸で就任後初の記者会見を行い、自らの東アジア共同体構想について「中長期的に正しいが、米国を除外するつもりはない。その先にアジア太平洋共同体を構想すべきで、米国抜きで必ずしもすべてできるとは思っていない」と述べた。

 政権の抱負に関しては「国民のための政治をつくる。脱官僚依存の政治を実践しなければならない」と強調した。

 また、新政権が取り組む主要政策に必要な財源について「7兆円の初年度分は十分めどが立つと確信している」と指摘。「子ども手当、(揮発油税の)暫定税率撤廃など国民の家計を刺激する政策をいち早く実現していく」と表明した。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090915-OYT1T00060.htm
東アジア共同体検討、日中首脳会談で一致へ
 今月下旬に米ニューヨークで開かれる鳩山新首相と胡錦濤・中国国家主席の日中首脳会談で、両国が協力して「東アジア共同体」の検討を進めていくことで一致する見通しとなった。


 民主党幹部などが14日、明らかにした。共同体構想は民主党の政権公約(マニフェスト)に盛りこまれているが、日中主導の枠組み作りに米国などから懸念が示される可能性もある。

 両首脳の初顔合わせとなる会談は、国連総会にあわせて今月23日前後に開く方向で調整している。会談では、鳩山氏が共同体構想への協力を要請する。日中関係筋によると、中国側も同構想に理解を示しているといい、胡主席は前向きの考えを表明すると見られる。

 東アジア共同体は、通商や金融、エネルギー、環境、災害救援、感染症対策といった幅広い分野で協力する域内体制の構築を目指すもの。鳩山氏は月刊誌「Voice」9月号に寄稿した論文で、東アジア共同体について、「東アジア地域をわが国の基本的な生活空間ととらえ、経済協力と安全保障の枠組みをつくる努力を続けなくてはならない」と主張している。

(2009年9月15日03時08分 読売新聞)

884二階席:2009/09/17(木) 03:28:27
ホンマかいな?

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090916-OYT1T00325.htm

給油継続「要求してない」、米報道官が発言修正
 【ワシントン=小川聡】米国防総省のモレル報道官は15日午後(日本時間16日未明)の
記者会見で、海上自衛隊によるインド洋での給油活動を来年1月以降は継続しないとする民主党の
方針について、「古くからの日本の同盟国として、日本が給油活動を継続するのを見たい」とした
うえで、「私は(日本に)要求はしていない。ゲーツ国防長官が『日本に給油活動の継続を要求
してくれ』と言ったとは、聞いていない」と述べた。

 報道官は9日の記者会見で、給油活動の継続について、「強く促したい」との表現で「要請」
していた。しかし、日本側から「日本が主体的に判断していく」(藤崎一郎駐米大使)などと
反発されたことを受け、修正した格好だ。

 報道官はまた、「日本政府にとって、内政面で考慮すべき問題があるのは当然で、日本政府は
それらに対処しなければならない」と述べ、日本の判断を尊重する考えも示した。

(2009年9月16日10時28分 読売新聞)

885とはずがたり:2009/09/21(月) 11:27:16
>>884
アメリカも日本に金銭的には過大にお世話になってて本来は頭上がらない部分もありますので圧倒的な民意を受けた政権が云えば云ったで一定の配慮を示さざるえないんだと思ってるんですけどね。
日米の軍事同盟を破棄する意図はお互い無い訳で地位協定見直しも強く言えば一寸ずつ動いて行くんではないでしょうか。


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