ブライソン氏は米航空機大手ボーイング(Boeing)と米ウォルト・ディズニー・カンパニー(Walt Disney Company)の取締役を務めた経験もある。環境問題にも熱心で、環境保護団体NRDC(Natural Resources Defense Council)の設立にも貢献した。(c)AFP/ Stephen Collinson
テキサス(Texas)州ヒューストン(Houston)で行われた、米最大の市民権団体、全米黒人地位向上協会(National Association for the Advancement of Colored People、NAACP)の集会で演説したロムニー氏は果敢にも、初の黒人大統領となったオバマ大統領に対する厳しい批判を繰り広げた。
だがロムニー氏には困難な戦いが待ち受けている。幾つかの州では、投票の際に政府発行の身分証明書の提示を義務化する動きが共和党主導で行われており、もともと民主党寄りの傾向がある非白人層や貧困層からは反発が強い。また、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)政権時代に導入された減税を富裕層も含めた全ての国民に適用するとも宣言していることで、労働階級の票が離れる可能性もある。(c)AFP/Nicholas Kamm
重機オペレーターのロジャー・レナード(Roger Leonard)さんは、米公共ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR、National Public Radio)に対し、これまでは2週間の労働で900ドル(約7万1000円)の小切手を受け取っていたが、今は340ドル(約2万7000円)しかもらえなくなったと語る。
米大統領選は泥沼化の様相を呈している。米国の行く末を真剣に案じる有権者なら、候補者の容姿などに執着している場合ではないだろう。だが、ライアン氏の青い瞳や鍛えられた腹筋は実際、社会保障制度の縮小を掲げる同氏の主張を押しのけてメディアの話題をさらいつつある。民主党寄りで知られる米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)でさえ、ロムニー氏とライアン氏を「キュートな共和党コンビ」と表現したほどだ。
芸能情報サイトTMZは、ライアン氏について「米国史上最もホットな副大統領候補といえるかもしれない。ただ、政策はどうでもいい」と評している。(c)AFP/Sebastian Smith