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2004年米国大統領選スレ

1215チバQ:2012/07/01(日) 20:58:43
 ホーム・スクーリングが本格的に始まったのは1970年代前半だ。公民権運動を経て黒人への人種差別が撤廃されたことに伴い、学校で黒人と一緒に机を並べるのを受け入れない白人が次々と始めたとの指摘もある。

 その後、多くの州で80年代、ホーム・スクーリングの合法性を求める訴訟が起こされ、90年代前半に各州で合法性が認められることになった。ホーム・スクーリングの子供たちは99年の約85万人から、2007年には約150万人へと膨れ上がっている。

 専門家によれば、ホーム・スクーリングを取り入れる家庭の中には、学校内や周辺の治安に対する不安を口にする親もいるという。

 パキスタン系米国人の元コンピューター技師、シャミーマ・アニースさん(43)は「近所には(銃やナイフを持ち込ませないよう)金属探知機や警官を配置する高校もある。とてもじゃないが子供を学ばせる雰囲気ではない」と語る。校内で大麻の売買をしたり、悪い言葉を平然と使ったりする生徒もおり、親としては心配だ。

 「15歳ぐらいにもなれば学校でいじめられてもまだ大丈夫だろうが、自分に自信がない6〜8歳の子供がいじめられれば心に傷を負う」。ある母親は、いじめ回避がホーム・スクーリングを選ぶ理由の一つになっている実情を明かした。

 一方、聖書の教義に忠実な南部のキリスト教福音派(エバンジェリカル)の中に、ホーム・スクーリングを取り入れる家庭も多いという。進化論や同性愛などの「世俗的」価値観から子供を守るため、キリスト教の観点で書かれた教材で厳格に指導するのだという。

 「米教育協会」によれば、ホーム・スクーリングでの先生役は9割が母親だ。導入世帯全体の77%を白人家庭が占めている。助成制度もあり、アップルやデルのコンピューター製品のほか、日曜大工品や文房具を買う際に割引が適用される。特別税控除もある。


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 ホーム・スクーリングに問題はないのだろうか。

 ある関係者は「親が教育をないがしろにしてしまい、テレビが見放題、ビデオゲームがし放題の家庭もあるようだ」と指摘する。

 子供が学校に行かず、周囲の目にさらされる機会も減るため、「家庭内虐待の隠蔽につながることも心配の種」(同関係者)だ。

 社会性をどう身に付けるかを懸念する声も多い。

 ローレン・スコットさんはこの点について、「社会性が身に付かないという議論は『神話』にすぎない。学校では同じ年齢のグループにほうり込まれ、1日中、同じ顔を突き合わせる。でもホーム・スクーリングの場合、(横のつながりがあるので)あらゆる年齢の大勢の仲間と各種スポーツや遠足、諸活動に加わることができる。年長者は年少者を助け、年少者は年長者から学べる」と話す。

 ただ、米東部メサイア大学のミルトン・ガイザー准教授(教育学)は「ホーム・スクーリングをしている家庭の親たちは、そうではない親たちと付き合わない傾向にある」とし、不特定多数の子供たちがいる環境を体験させることの重要性も指摘している。


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